約 483,645 件
https://w.atwiki.jp/jojoson/pages/690.html
心はあの日の出会いをきっかけにして まっすぐに 夢のまま終わらせたって何も変わらない そうだろう? 組織に入ってのし上がっていくことに 賭けよう 心に強く気高い覚悟があるなら大丈夫 知らず受け継いだ黄金の精神 自分を信じ 今 地を蹴り上げて 必要なのは『犠牲』じゃない 暗闇の荒野に見い出せ 切り開く向かうべき道を 朝日よりも明るい輝きで照らしだして 引き合う運命 裏切り追われる事も必然? 鐘楼の下で離れたボート 選んだ『正しい』道 繰り返し精神(こころ)が追い詰められても 迷わずに翔れば 動き始める 閉ざされた過去の手がかりは 朽ちゆく仲間の手の中に 真実へ向かっていく意志を感じれば いつか必ず辿り着ける Wake up to carry out Wake up to carry out,believe forever 光射す未来を感じて 故郷に思い馳せる君を 誰も傷つけたりしないよう 花の中で待ってて きっと 帰ろう 手を伸ばして掴み取れ 滅びることのない『真実』 空の青さに解き放った 眠れる奴隷の意志を受け継ぎ 先へ進め 原曲【初音ミクオリジナル「Soar」(sm2700265)】 元動画URL【http //www.nicovideo.jp/watch/sm3558906】
https://w.atwiki.jp/roborowa/pages/173.html
闇の中のX ◆c92qFeyVpE 「やぁ、僕はタチコマ。君の名前は?」 タチコマの問いに、男は答えようとしない。 しばらく反応がなく、使用する言語が違うのだろうか? と思い始めたところで、ようやく男が動く。 「大……」 「『ダイ』? それが君の名前かい?」 「変……身っ!」 男は体全体で何かの文字を描くようなポーズを取りながら叫ぶ。 描かれた文字は――『X』。 「わわっ!?」 一秒に満たない時間で昆虫を思わせるような仮面と、銀色のスーツに包まれた男――Xライダーにタチコマは驚くと同時に後ろに下がる。 だが、Xライダーはそれよりも速くマニュピレータ―の一つを掴み、引き寄せながらボディを殴りつけて吹き飛ばす。 ――タチコマを始めとする思考戦車の装甲はそれほど強固なわけではない。 ライフル弾程度なら弾けるが、それでも数発同じ個所に撃たれたらへこんでしまう程度だ。 しかし、その程度でも素手の人間には十分すぎるほどの物である―― その相手が、『改造人間』でもない限りは。 タチコマのボディがひしゃげ、辛うじて体勢を立て直すがXライダーは休ませる暇なく駆け出していく。 それに対し固定装備としてつけられているチェーンガンを発射、威嚇などしている余裕はない。 どういうわけか照準がうまくあわず、足を狙ったつもりが右腕を撃ってしまい、痛覚がないのかXライダーは怯みもせずにその撃たれた右腕で殴りかかる。 「わっと! あんなの何発も喰らったら壊れちゃうよ!」 咄嗟に横へ回避するも、Xライダーは素早く追い続けチェーンガンの狙いをつける暇を与えない。 更に数発の拳がタチコマを捕えるが、それまで下がる一方だったタチコマが突然勢いをつけて突進しXライダーを吹き飛ばす。 すぐさま体勢を立て直し、退避行動に移るタチコマに狙いをつけ空高く跳びあがる。 「X……」 宙で回転しながら勢いをつけていき、タチコマ目掛け飛び蹴りを放つ。 「キィィィック!!」 上空から迫るXライダーにタチコマは何も対応できず、そのままXライダーの足がタチコマのボディを――『すり抜けた』。 「っ!?」 そのままXライダーのキックは地面を砕き、慌てて今すり抜けたタチコマを振り返る。 間違いなくそこにいるはず、だが、触れようとしてもそのボディはすり抜けてしまうのみだ。 Xライダーは一旦その場から離れ、全身の感覚を研ぎ澄ませる。 普通ならばまず気付かれないであろう機械の駆動音、それを察知し、その音源目がけて蹴りを放つ。 「……」 大きなプロジェクターのような機械が破壊され、タチコマの姿が消える。 吹き飛ばされたあの一瞬でこの虚像と入れ替わっていたのだろう、Xライダーは変身を解いて歩きだす。 その表情からは、感情の一欠片も見いだせない…… 【C‐3(北西部) 町/一日目・深夜】 【神敬介@仮面ライダーSPIRITS】 [状態]:疲労(中) 右腕重症 洗脳状態 [装備]:なし [道具]:支給品一式、不明支給品(1~3個) [思考・状況] 1:他の存在を排除する ※暗闇の種子による洗脳状態にあります ※暗闇の種子は胸部に埋まっています ※ライドルは没収されています 「危なかったー、前もって設置しといてよかったよ」 あの場を切り抜けたタチコマは、雪原をただ走る。 ――キットナンバー08「ウツセミ」―― 完璧なまでの虚像を映し出すという説明に嘘はなかったようだ、完全に騙されてくれた。 「そういえば何かで見たっけ、こういう時に言う伝説の台詞があったはず……」 追いかけてくることも考え、速度は緩めぬままタチコマは考え――思いつく。 「思い出した! 『こんなこともあろうかと』だ!」 【C‐2(南西部) 雪原/一日目・深夜】 【タチコマ@攻殻機動隊】 [状態]:ボディに中度の損傷 [装備]:右手のチェーンガン、各部ワイヤーなど固有武装 [道具]:支給品一式、不明支給品(1~2個) [思考・状況] 1:あの場から離れる。 2:変身する相手に注意。 3:少佐はどこかなー? ※制限により固定武装の照準がうまく定まりません。(支給品は問題なく使えます) キットナンバー08 ウツセミ@勇者王ガオガイガーFINAL 遠隔プロジェクションビーム発生装置。所謂リモコン操作できるプロジェクタ。 GGGの諜報部隊、ビッグボルフォッグが扱い、 その精度はボルフォッグと同等か、それ以上の策敵能力を誇った敵を完全に欺いたほど。 時系列順で読む Back からくりライダー Next 仮面が与える真実と疑惑 投下順で読む Back からくりライダー Next 怒れ鋼のサイボーグ!勇気と魂をその胸に 011 僕らはみんな生きている 神敬介 040:塗り潰された『PLUCK』 011 僕らはみんな生きている タチコマ 034 善意と悪意の行方
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/49972.html
【検索用 GuidingLight 登録タグ CeVIO G マッチ 可不 曲 犬絵】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:犬絵、マッチ 作曲:犬絵、マッチ 編曲:- 唄:可不(KAFU) 曲紹介 曲名:『Guiding Light』 犬絵とマッチの初投稿作。 Mix / Mastering 犬絵 Voice Edit マッチ Illustration モグオ Movie めかおん 歌詞 (動画説明文より転載) 拡がり続ける無限の虚無に生み落とされてる 人々の意志が漂う海で 目覚めた私の伽藍洞の胸が意味を求めてる まだ知らない鼓動 生まれた訳 揺蕩う幾千の声に呼ばれてる 未だ見えない灯り 降り注いだ魔法 聞こえていますか 暗闇の中で 教えて 心を 泡沫に溶けた光の行方 疼くこの胸が追い縋ってる 息をさせて 響き渡っていく 境界を越えて 紡ぐ旋律とその残響が 那由多の螺旋の果てで聞こえてる あなたの声 射した一筋の光 叫び続けよう 例え届かなくとも 世界は 波打つ 水面に揺れる 届かない星 触れてみたい 抱きしめたい 幻でも 離さないように 零さないように 呼吸するこの胸が高鳴る方へ いま コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/anchorlegendscenario/pages/1346.html
システム ダブルクロス シナリオ名 意志 遠くで救急車のサイレンが鳴る。 空から島を見下ろすように。 空中から見下ろす先は自分『だったもの』。 見たら一発で判る損傷具合だ。 「まだやり残したことあるんだけどな…」 口から零れた一言に 応じる声があった。 「生き返りたいの?」 少年が居た。 幻獣でも見たかのような感覚だ。 「出来るのか?」 「出来るよ。 君がどれだけの意志を持つかにもよるけどね。 なにせ試練を越えなくちゃならないからね。 大抵の人は挫折していっちゃうんだ。」 少年は続ける。 「受けるのなら君に期間限定でチカラを渡そう。 そのチカラに強く祈れば、 試練がほんの少しだけ楽になるかもしれないね」 「わかった。受けさせてくれ」 脇道に逸れても 帰るべき場所は、ある。 「君の意志の強さと志を見せてよ」 備考というか補足 幻獣→幻獣 ランド→島 脇道→脇道 妖怪退治?いえ知りません。 仮に比較してもこの内容は 『試練の舞台が異次元』です。 期間限定のチカラがシンドロームです。 祈れば意志に呼応したレネビが相方として登場します。 試練の内容とシンドロームはGMに一任しましょう。 意志のレネビ だれおまシリーズ第七弾
https://w.atwiki.jp/mamonomusume/pages/35.html
所要:闇のランプ(クラーケンの墨) 光を遮断し、部分的に闇を作り出すクラーケンの墨の効果により、 暗闇、あるいは全く視界が働かない空間でその他の四感を際立たせたプレイを行うもの。
https://w.atwiki.jp/akbdata/pages/318.html
https //ja.wikipedia.org/wiki/暗闇_(曲) https //48pedia.org/暗闇
https://w.atwiki.jp/wspsp_wiki/pages/191.html
autolink() NA/W12-076 カード名:“管制人格”(マスタープログラム)闇の書の意思 カテゴリ:キャラクター 色:青 レベル:1 コスト:1 トリガー:1 パワー:5000 ソウル:1 特徴:《魔法》・《本》 【自】[手札のクライマックスを1枚控え室に置く]このカードがアタックした時、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、そのターン中、このカードのパワーを+X。Xはあなたの控え室のクライマックスの枚数×1000に等しい。 SR:闇に・・・・・・染まれ・・・・・・ レアリティ:SR illust.toma このカードをTCG版wikiで調べる
https://w.atwiki.jp/mbga_seiya/pages/506.html
[闇の代行者]パンドラ タイプ テクニック 必要コスモ 13 初期攻撃力/防御力 3150/3150 初期総パラメータ 6300 最大攻撃力/防御力 7875/7875 最大総パラメータ 15750 必殺技 冥王の神託 効果 スピードタイプの攻守 大ダウン 【解説】 ハーデス軍を統括する冥王の側近。深き闇に閉ざされたハーデス城から地上を侵略する冥闘士たちへと冥王の意志を伝え、逆らう者は冥界三巨頭であろうとも容赦なく罰する。 [闇の代行者]パンドラ+ タイプ テクニック 必要コスモ 13 初期攻撃力/防御力 3780/3780 初期総パラメータ 7560 最大攻撃力/防御力 9450/9450 最大総パラメータ 18900 必殺技 冥王の神託 効果 スピードタイプの攻守 大ダウン MAX覚醒時 初期攻撃力/防御力 5356/5356 初期総パラメータ 10712 最大攻撃力/防御力 11026/11026 最大総パラメータ 22052 【解説】 ハーデス軍を統括する冥王の側近。地上においては冥王に忠誠を誓う者たちの指導者であり、冥闘士として甦った以上、かつての黄金聖闘士すらもその足元に跪かせる。
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2260.html
第十八話 「弾薬の補給と装備の換装を確認。アカツキ、調子はどうだ?」 《はい。やっぱりこれがしっくりします》 ソフィアとは別のリペアスペース、その中でアカツキはウェルクストラ装備から別のセットに換装していた。 リアウィングには赤のストライプが描かれており、両脚はエウクランテのそれを模した脚部パーツとなっている。 それら以外はいつものトランシェ2装備だ。 《それでマスター、戦況はどうなっているんですか?》 「現段階で残っているのは俺たちを含めて5体、トリスタンも健在だ」 《よかった・・・・。それじゃあ、行きます!》 それを聞いて胸をなで下ろしたアカツキは、ケーブルをパージするとハッチを開けて飛び立って行った。 「初の実戦と聞いてはいたが、どうやら相当訓練は積んでいたようだな・・・・」 《合ったり前よ。俺のトリィを舐めるなよ!》 その後、拓真の声が通信に割り込んできた。 「普通、ここは謙遜する所だろうが・・・・」 《謙虚なことが良いこととは、限らんよ、マイ・フレンド》 「威張りすぎるのもどうかと思うぞ・・・・・?」 《ああ、話は変わるが、良いニュースと悪いニュース、どっちを先に聞きたい?》 優一は頭を抱えてしまう。 「なんで俺の周りには、こういう極端なのが多いんだ・・・・・」 《おい、聞いてるのか?》 「あ、ああ聞いてる。じゃあ、悪いニュースから」 慌てて取り繕うと、拓真の話に耳を傾けた。 「なんだって・・・・軍用神姫が!?」 優一は半信半疑だった。 このバトルは所謂ノンルール、早い話が『殺し』以外は何をしてもいいのだ。当然軍用神姫が出てくるのも、予想の範疇だったが・・・・・ 《現に、トリスタンがそれと交戦して撃破している。まあ、危険はないだろう。こっちが良いニュース》 「それで拓真、その神姫の名前は?!」 《言葉が足りなかったか・・・・あくまで軍用なのは武装だよ。素体は多分普通。名前は確か・・・・・ソ・・・・ファ・・・・だっけ?覚えてねぇや》 「じゃあ、使われていた素体は!?特徴とか、なんでも良い」 《多分、カスタムメイドじゃないか?銀髪の神姫なんて今出回ってるのはノーマルじゃエスパディアとフブキ、後は黒アンと夜飛ぐらいだぞ?そのいずれにも当てはまらなかった・・・・》 優一は彼の話を聞きつつ、思考回路を猛回転させていた。 〈銀髪の神姫・・・・確かにあいつの言うとおりだとすれば、カスタムだと言う事になる。だが、仮に四肢以外の素体パーツ・・・・胸とか、髪の毛とかも確か換装・・・もとい変更が出来たはずだ。後は・・・・〉 《ああ、そうそう。瞳の色は・・・・赤だったな》 『赤』、その単語を聞いて優一の疑念は確信へと変わった。 〈だが、どんなに足掻いても、修理の時以外はコアと素体は切り離せない・・・・。となると・・・・〉 「まずいぞ、拓真。どうやらこのバトル、血の雨が降りそうだ・・・・」 第壱拾九話へ続く とっぷへ戻る
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/848.html
もう……… 俺には生きてる意味なんてない……… 病院の決して寝心地がいいとは言えないベッドから上半身を起こす……。 医学的に言えば俺は生きているんだろう…… 医者たちは俺を生かすために手を尽した。だから今こうしてイキテイル……。 でも…… もし……… この世で一番大切な…… 何よりも大切な人を失ってしまったら…… あなたは……… そんな世の中で…… 大切な人のいなくなった世界で……… イキテイタイと思うだろうか………。 俺はハルヒを失った…… あの日俺とハルヒはデートをしていた…… 高校卒業してからしばらくたった時期であった。 いつもと変わりないデート。 「遅い!罰金!」 ハルヒのいつもの台詞で始まった。 他人から見たら変わっているかも知れないが、俺とハルヒにとっては『普通』のデート。 俺はそんな普通がなにより幸せだった。 ハルヒといられることが……。 「早く渡りましょ」 ハルヒは俺の前を行く。 「あぁ、そうだ…」 言いかけた。言えなかった。 車が見えた。ハルヒのすぐ近くに。 車は止まってなかった。 おかしいだろ?赤信号なんだぜ? 「ハルヒッ!」 俺は飛込んだ。ハルヒを守るために。 ドン 鈍い音がした。 でも安心した。痛みはちゃんと俺にあったから。 “やったぜ。ハルヒを守れた” それだけが頭に浮かんだ。 なんだよ…。 俺だってやれば漫画の主人公みたいなことができるじゃないか…。 大切な人を守れたじゃないか……。 キャ―!! 遠くから悲鳴が聞こえた。 どうやらハルヒの声じゃなさそうだ。 救急車呼べ!! 男の人の声もした。 誰だか知らんがハルヒを頼むぜ……… これはひどい…… なんだよ…… そんなに俺はヒドイ有り様のか? ハルヒに見せられない様な姿になっちまったのか? どいてください! 担架だせ!揺らすなよ! あれ?救急車きたのか? 迅速な対応ごくろうさまです…… 女の子の方もヤバいぞ! ……女の子? ……ハルヒじゃないよな? あれ………意識が……… 次に俺が気付いたのは病院のベッドの上だった。 包帯でも巻かれているのだろう。 頭にはなにやら圧迫感がある。 「き、気付いたのねキョン!」 母さんの声だ。泣きそうな声……。 母さんを泣かせるなんて俺はとんだ親不孝者だ…。 とりあえず現状の確認をしよう。 母さんがいるんだからあの世ではないらしい。 「俺……生きてる…?」 長いこと寝てたんだろう。うまく喋れなかった。 「えぇ、あなたは生きてるわよ」 母さんの声ってこんなに優しかったんだ…… 「キョンが事故にあったときは心臓止まるかと思ったわよ……。 意識もなかなか回復しないし…」 あぁ…… そういや俺事故ったんだよな…… ハルヒをかばって…… ハルヒ? そうだハルヒはどうなった? 「母さん!ハルヒはどうなった!?」 ズキッ 頭に激痛が走った 畜生、頭に響きやがる…… だがそんなんはどうだっていい! ハルヒは?俺のハルヒはどうなったんだ!? 「………」 おい、なんで無言なんだよ? 知ってるだろ?ハルヒだぞ? 何回か会ったことあるだろ? 「……あんたはまだ疲れてるだろうから寝なさい…」 母さんが俺をなだめるように言った。 疲れてなんかない!俺はハルヒについて知りたい! だけど母さんの辛そうな顔見たら強くは言えなかった。 ずっと俺の側にいてくれたんだろう……。 「あぁ……そうだな…」 「そう。じゃあ母さんは夕飯の支度しに帰るからね」 「あぁ」 バタン 母さんが出て行った。 その瞬間俺の目から涙が流れだした。 なんでだよ、クソ!! なんでハルヒが! 俺だってバカじゃない。 母さんの反応を見ればわかる。 ハルヒは……… 俺は泣いた…。 泣き続けた…。 声を殺して…。 目を閉じて…。 自分の心臓の鼓動が奏でる不愉快なほどの一定のリズムが聞こえた…… そこに生まれた暗闇に引き込まれるように俺は……。 眠りに落ちてしまった…… 次の朝、目覚めると周りには父さんと母さんと妹がいた。 「お!起きたな」 なんて父さんが話しかけてくる。 妹は妹で 「心配したよぉ」 なんて言って泣いていた。 「ごめんなさい。心配かけて」 俺が謝ると父さんが 「気にするな。生きてるんだから、もういい」 と言ってくれた。 父さんはあんまり感情を表に出さない人だけど心配してくれたんだろうな…。 妹はもう中学生にもなるのにまだまだ子どもっぽいんだな…。 泣かせたのは俺だけど。 それからしばらくして、俺が事故ってからの話になった。 最初は会社に電話があって驚いたとかそんな感じだったと思う。 妹はその時友達の家にいたらしい。 懐かしい家族の感覚を堪能していると…… 今まで黙ってた母さんが話し出した 「……あんたに話があるの……」 場が一瞬固まった。 俺は止まった時間を再び動かすため母さんに返事をした。 「な、なんだ?」 なぜかどもってしまう。 「実はね……」 『やめろ……。』 ん?なんだこれ?頭の中で…… 「ハルヒちゃんのことなんだけど……」 『やめろ………。』 頭の中で聞こえた声が大きくなる……。 「ハルヒちゃんね………」 「やめろ!!」 母さんが次の言葉言おうとした瞬間俺は叫んでた。 聞きたくない! そんな事実認めない!! 絶対だ! そんなことあるわけないんだからな!! 「キョ、キョン君!?」 妹は脅えている……。 ごめん。許してくれ。止められないんだ。 「出てけ!早く!」 俺は気でも狂ったかのように身近にあったものを投げつけた。 ハサミとかもあったと思う。 妹に当たったらどうするんだよ? 顔に傷なんかつけたらどうするつもりだ? 頭ではどこか冷静な俺がいた……。 だが俺は止まらなかった。 バタン 母さんたちは逃げるように部屋から出て行ってくれた。 ありがとう……。 もし俺を静めようとしてたら、 俺は自分でもなにをしたか分からない。 本当にごめんな………。 でも…… 聞きたくないんだ……。 他の人の口から聞きたくないんだよ……。 他人に「受け入れろ」なんて言われたくない。 わかってるんだよ。 昨日泣いてるときに考えてた。 でも、ハルヒのいない世界を受け入れるなんて俺にはできそうにないんだ…… 父さんや母さんや妹には悪いけど、 もう前を向いて生きていくなんてことは絶対できない……。 ハルヒのいない世界なんて…… 俺はまた泣いた。 泣けばなんとかなるわけじゃない……。 でも泣かずにはいられないんだ……。 ハルヒ………お前………なんで独りで……… 俺はどうすればいいんだよ……。 お前のいない世の中なんて……… ……………俺はこの日以来完全に他者との関係を拒んだ。 このままだと人にあたることしかできないから……。 傷付けるくらいなら……。 俺は心の暗闇へと逃げ込んだ。 それ以来俺は起きて泣いて寝ての繰り返しだった。 母さんたちはたまに部屋に来てくれる。 なにか話しかけてくれているけど、耳には届かない。 食事は時間になると看護婦さんが持ってきてくれる。 喉を通しているが味なんかさっぱりしない。 なにも感じない。 なにも考えられない。 俺は……… イキテいるのかな…… ハルヒ……… 数週間がたっただろうか…。 具体的な数字はわからん。考える意味もない。 「体の方はもう大丈夫みたいだ。まぁもともと体は奇跡的に数箇所骨が折れただけだったからね」 医者が言った。 なんでも有名な医者らしい。 じゃあなんでハルヒは助からなかったんだよ…… なんてな…。わかってる。この医者に怒りをぶつけてもなにも変わらないからな……。 「…そうですか」 俺は聞こえるかどうか際どいくらいの声量で返事をした。 ……おい、ハルヒ。俺治ったってさ。 おかしいよな?全然元気じゃないのにな。 怪我が治っても意味ないのにな……… 俺は一晩中泣いた。寝ることすら忘れて……。 怪我だけが治ってしまったことに…… 俺の心は一生このままなのに…… 窓の外を見てみた。 朝日が皮肉にも姿を現していた……。 なんだよ、太陽? お前じゃ俺を変えられないんだぜ? お前だけじゃない。 誰も俺を治せない。 そう、ハルヒ以外は……。 あれ?なんで気付かなかったんだろう…… そうだよ……… ハルヒに治してもらいに行けばいいんじゃないか…… 今行くぞハルヒ……… 俺は置いてあった果物ナイフの刃先を手首につける。 痛かったよな、ハルヒ…… こんなナイフじゃ比べ物にならないほど…… 俺があの時もっと早く飛込んでれば…… 許してくれるか……? 許してくれるまでお前に謝るからさ……… 待っててくれ…… 今……お前のところへ…… 俺はハルヒのところへ行くためのチケットを握る手に力を込める。 なに。お前のところに行けるとしたら格安のチケットだったさ…。 少し痛いだけだからな。 俺を支えてくれた人たち……。 さよなら…… ありがとう…… 少しどころか全く痛くなかった……理由は…… 「何やってんの、やめなさい!」 母さんだった。 いつの間に入ってきたんだ? まぁいい…… それより邪魔しないでくれないか? 俺は行かなきゃいけないんだよ……… 「離してくれ!俺はハルヒのとこにいくんだ!」 「バカなこと言うんじゃないの!」 バカなことだと…? ハルヒに会うことがバカなこと? 母さん………いくら母さんでも許せないな…… 「ふざけるな!邪魔するなら母さんのこと刺し…」 パンッ 言いかけた俺の頬は大きな手に叩かれた。 「ふざけてるのはお前だ!母さんをなんだと思ってるんだ!!」 父さんだった。こんなに怒った父さんは初めてだったな。 だが俺もひくわけにはいかない。 「俺はハルヒに会うんだ!もう覚悟は出来たんだよ!」 俺が言うと父さんの眉が少し動いた。 「覚悟だと?彼女に会う覚悟ができたんだな?」 俺は黙って頷いた。 しばらく沈黙が続く。 父さんがいきなり話し出した。 「ついてこい」 「ど、どこに…」 「黙れ!」 父さんは俺を一喝すると俺の手を引いて歩き出した。 なに考えてんだよ、父さん…… 俺は車に乗せられて病院を出発した。 外出許可はとったのかよ? なんて俺の疑問は一切聞き入れない父さん。 わけもわからず揺られていると景色が急に田舎っぽくなってきた。 山、畑、牛!? おいおいこんなとこに連れてきてどうすんだよ…。 まさか樹海で死ねってことか? それならそれでいいんだがな……。 父さんと心中は嫌だからな……。 「着いたぞ。降りろ」 父さんはある建て物の前で車を停めた。 ………ここは? 「ついてこい」 父さんはそれだけ言うとスタスタ歩いていってしまう。 俺は仕方なくついていく。 長い廊下。………病院? 周りを見回しながら歩いていると父さんがいきなり立ち止まる。 ドン 俺はボーッとしていたせいもあって父さんの背中にぶつかってしまった。 「いきなりとま…」 俺が言いかけるのを遮って父さんが言う 「このドアの中だ」 父さんの有無を言わせない雰囲気に圧倒された。 恐らく開けろという意味なんだろう…… 俺は父さんの指差した扉を開ける。 中を見て俺は驚いた……。 長門………? 朝比奈さん………? それに古泉………? 高校卒業以来久しく会っていなかったSOS団のメンバーだった…… 「あ、キョン君…」 朝比奈さんが俺に気付いて言った。 同時に長門と古泉も俺を見てきた。 「よ、よう」 俺は驚いていたためなんて言ったかはわからないが、たぶんこんな感じのことを言っていたと思う。 古泉が俺のほうに歩いてくる。 「落ち着いたんですか? 僕たちがお見舞いに行った時は面会もできない程精神が不安定だったみたいですけど…」 来てくれてたのか? 誰の話も聞いてなかったからわからなかったな。 母さんはコイツラが来たことも言ってたのかも知れない……。 スマン。母さん。 「あぁ、一応な…」 これは嘘だ。 ついさっきまで自殺しようとしてたからな……。 こんな俺を正常と言える奴はいないだろう……。 ていうかここはなんなんだ? なんでコイツらが集まってんだ? 「それはよかったです。 さぁ、こちらへ…」 相変わらずのスマイルで、出入り口にいた俺を長門と朝比奈さんのいる奥の方へ案内した。 俺は久しぶりに会う長門と朝比奈さんに少し感動した。 もちろん古泉にもな。 今だけだがあのことを忘れられそうな気分だ…。 「久しぶりです。朝比奈さん。それに長門も…?!」 言おうとしていた俺はとんでもないものを目のあたりにした。 息が詰まった 心臓が止まりかけた 目頭が熱くなる。 ………ハルヒがベッドで眠っていた……… 「ハ、ハルヒ!!」 俺は病院だというのも忘れて大声を出した。 「まだ寝てるんで起こさないであげて」 朝比奈さんがいう。 「どうして!?なんでハルヒがいるんだ!?」 俺は朝比奈さんに詰め寄った。 俺は今相当動揺している。 心臓がヤバいことになってる 「わたしが説明する…」 焦る朝比奈さんの代役を長門がかって出た。 今の俺には誰だっていい! 一番詳しく知ってるってんなら谷口の奴でも構わない! 今の状況を説明して欲しくてたまらなかった。 「あなたは…」 長門が話し始める。 「あなたは涼宮ハルヒが死んでしまったと思い込んだ」 ……?なんだって? 「死んだのではなく、涼宮ハルヒはあなたに会うことを拒んだ。医者やあなたの親族にそう頼んだ」 「ど、どういうことだよ!?」 思わず声を荒げてしまう。 「つまり……」 長門が説明しようとした瞬間……… 「ん……」 ハルヒが俺の大声で目覚めた……。 動いてる…。 ハルヒが喋ってる…。 俺はこの事実がうれしくて、ハルヒが俺に会うのを拒んだ理由も気にせず、 「ハルヒ!」 声をかけた…… が、「!?」 ハルヒは一瞬体を震わせて布団の中に隠れてしまった…。 「な、なんだよ?」 意味がわからない……。 「どうしたんだよハルヒ!?」 俺は奇怪なハルヒの行動に疑問を抱き立て続けに言葉をかける。 「じゃあ僕たちは席を外します…」 そんな俺を置いて他の3人は部屋から出て行ってしまった。 なんなんだよ? ほんとに意味がわからない。 死んだと思ってたハルヒは生きてて、 俺に会うのを拒んでた? ダメだ!元々容量の少ない俺の頭じゃこんなたくさんの情報は整理できない! 訊くしかない…… ここでベッドに潜ってるハルヒ本人に……… 「なぁ、ハルヒ……」 俺は焦る気持ちを押さえて、声のトーンを落として話しかける。 「………」 ハルヒは無言で…… だがかまわず話しかけた。 「とりあえずハルヒが生きててうれしい」 俺は自分のわかってる範囲で自分の気持ちを言った。 「………うん」 小さいけどハルヒは返事をしてくれた。 久しぶりに聞いたハルヒの声に感動してしまった…。 「俺はハルヒが死んでしまったと思ってたんだ。 ついさっきまでな」 「だがお前は生きていた。本当にうれしい」 「…………ごめん」 さっきより更に小さい声で言うハルヒ。 お前らしくないぞ? それともこんなだっけか? 「別に怒っちゃいない。でも俺に会うのを拒んだ理由を教えてくれないか?」 今更怒ったりはしないさ。 ハルヒが生きていてくれたんだ。 だが、拒む理由は気になる。気になって仕方がない。 「…………」 ハルヒはまた黙ってしまった。 「話しづらいなら、あとでもいい。 その代わり顔を見せてくれないか?」 久しぶりにハルヒの顔がみたくなったんだが…… ハルヒは返事をしてくれない。 さっき寝てるとき顔を見たが顔に傷があるとかではなさそうだし…… 「頼むよ、ハルヒの顔がみたいんだ」 俺はもう一度頼んだ。 「………わかった」 ハルヒはそういうと被ってた布団から顔を出してくれた。 そこには前とかわらない俺の大好きなハルヒがいた。 うれしくなるね。あんなに切望していたハルヒが目の前に変わらぬ姿で居てくれるんだから…… 「かわってないな、ハルヒ」 俺は思ったことを素直に口に出した。 しかしどうしたことだろう? ハルヒの顔は浮かない…… どころではなかった…。 ハルヒの目からは涙が流れていた……。 「な、なに泣いてんだハルヒ?」 ハルヒの目からは涙がポロポロと…… 「…グスッ…ごめん……ごめんなさい……」 ハルヒは泣きながらも俺に謝ってくる…… 俺はなにも言えずに立ったままで…… 「…キョン……ごめ……」 ただ謝り続けるハルヒを見ていた……… 「…グスッ……あたし……怖かったの………」 拒んだ理由を話そうとしてくれてるのか? 「あたしのせいで……あんたも事故にあって……」 「…ハルヒのせいじゃないだろ」 あれは俺自身でやったことなんだから。 あのときは自分を褒めてやりたいくらいだった…。 「……あたしはキョンより先に目が覚めたの……。 医者に話を聞いたらキョンも助かるって聞いて……。 あたしは逃げたの……」 「なんでだよ?逃げる必要なんて……」 話が繋がらないぞ? 「……怖かったの。 あんたに嫌われるのが。 あんたに見捨てられるのが怖かった…」 見捨てる?誰が?俺が? 誰を?ハルヒを? バカな……。そんなことあるわけないじゃないか。 「そんなことあるわけないだろ。事故のことなら気にするなよ。 こうして今二人で生きてるんだからさ」 これは本音だ。嘘偽りは一つもない。 純度100%の俺の気持ちだ。 「違うの! 確かにそれもあった……。 あたしのせいで事故にあって、キョンも巻き込んじゃった……。 でも……。甘えかも知れないけど、あんたは許してくれると思ってた……」 あぁ、さっきも言った通り、 俺はあの行動を褒めてやりたいくらいだからな。 じゃあ何が不満なんだ? 何からハルヒは逃げたっていうんだ? 「じゃあなんで?」 俺はハルヒに尋ねた。 訊かないと分からないのは俺がバカだからなのか…? 「………あたしね……」 長い沈黙を破りハルヒが語りだした。 「……目が見えないの…」 え?なんだって? 「……もう治らないんだってさ………」 「ふふ……あんたがこの話を聞いてどんな顔してるかも見えないのよ……」 ハルヒの目からは涙が絶えることなく流れだしていた……。 「……病院で目覚めると真っ暗だった……。 そのあと医者から聞かされたの……。もう目が見えることはないんだって」 「あたしは泣いたわ…。 目が見えないからじゃないの。 あんたに見捨てられると思ったから……」 「見捨てるわけないだろ!!」 とっさ俺は思わず叫んだ。 しかしハルヒは続けた…。 「ほらね?あんたは優しいからそう言ってくれる…。 ほんとに甘えだけど、あたしもキョンならそう言ってくれると思ってた……。 でもね……?」 ハルヒは一度言葉を止めた。 「でもね、キョン? あたしは耐えられなかった……。 なにも見えなくて真っ暗で。 一人じゃ満足に普通の生活もできなくて……。 あんたはそんなあたしに優しくしてくれて。 でもあんたの顔も見えなくて……」 「キョンは優しいからあたしに優しい言葉をかけてくれる……。 あたしのために色々やってくれる……。 でもあんたが本当は嫌だと思ってても、あたしにはわからないの……。 なにも見えないから。 キョンがどんな顔してるかもわからないから」 「暗闇の中であんたの声だけが聞こえて……。 あんたがどこかへ行くだけで、不安になって……。 あんたに依存しちゃう自分がいて……」 「それでも優しくしてくれるあんたの優しさが怖かった……。 あんたの優しさを信じる自信がなかったのよ……」 ………ハルヒ… 「だからね……。こんなあたしのことは忘れて新しい人を……」 言いかけたハルヒの言葉は強制的に止められた。 俺がハルヒを抱き締めたから……。 「バカなこと言うな」 「え、キョ、キョン?」 ハルヒは突然の事態に焦っているようだ。 だが俺は構わず語った。 俺の想いを……。 「こんなあたしとか言うんじゃない……。 目が見えなくたってハルヒはハルヒなんだよ」 そうだろ……? 「え?」 「俺はなハルヒ……。お前が死んだと思ったとき、この世界になんの価値も見い出せなかったんだ……。 絶望して、泣いて、親にまで暴力を振るおうとした…」 病院のあの部屋での自分を思い返す……。 「俺はずっと自分の殻に閉じ籠ってた。 他人と絶対的な壁を造って、一人の世界に入ってた……」 ハルヒは黙って聞いている。 「俺の創った世界ってのは、なにもなくて真っ暗だったんだ……」 そう……。 「お前と同じだ」 ハルヒは驚きの表情を隠せないみたいだ……。 「ずっと暗闇だった……。 でも一つの光が見えたんだ……」 それは新しい恋人でもなく、新たななにかじゃなくて……… 「ハルヒが生きてた」 「………ほんとに?」 ハルヒは壊れたんじゃないかと思うほど涙を流し続ける……。 「本当だ。俺を暗闇から救えるのはハルヒだけなんだ。 ハルヒだけが俺の光なんだ!」 「ほんとにほんとなの…」 しつこいぞハルヒ。 何度訊かれようが俺の決意はゆらめくことはない…。 「当たり前だ。ハルヒは俺に光をくれた……。 だから……」 だから……。今度は……。 「俺がハルヒの光になってやる」 「そ、それって……」 あぁ、すまん回りくどかったな… 「俺がハルヒを一生支えてやるから」 あの時は死ぬ覚悟だった。でも今は違う。 ハルヒを…… 大好きなハルヒを支えていく覚悟だ。 俺が言い終わるとハルヒが、 「うわあぁあぁん」 院内に響き渡るくらいの声で泣き出した。 相変わらず声がでかいな。 「ずっと側にいるからな…」 俺はハルヒを抱き締めた…。 強く強く。壊れる程強く。 もう離したりしない。 もう俺は光を見失ったりはしない。 そして俺はハルヒの光で在り続ける……。 ……キョン!キョンってば!! んん…… ハルヒの声がする…… 重い瞼を開けるとハルヒがいた。 「あんたどんな夢見てんのよ!?」 は? 「あんたが寝ながら泣いてるからあたしが起こしてあげたの!」 あぁ……夢だったのか……。そんなベタなオチがよ…… てか、なんか体がスースーするな……。 あら?俺、裸だ。 あ、そうか。昨日俺はハルヒと……… 段々記憶が鮮明になっていく…。 「な、なに顔赤くしてんのよ!変態!!」 はぁ…まったく人間てのは嫌になるね…。 あんなに幸せな夜だったのにあんな夢みるなんて…。 「だいたい泣きたいのはあたしなのよ! 腰が痛くてしかたないわ!」 あんな夢…か…… 俺はあの夢を思い出して言ってやる。 「なぁ、ハルヒ」 「なによ」 少し不機嫌そうに言う。 そんなに痛いのか?悪かったよ……。 でも安心してくれ。 もし年をとって足腰が立たなくなっても…… 俺が…… 「ずっとお前を支えていくからな」 「………当然よ」 顔を反らしたハルヒの目にわずかに涙が見えた……… もしかしたらハルヒも同じ夢を見たのか…? まぁ、そんなことはどうでもいい。 夢だろうが現実だろうが、関係ないからな。 俺はハルヒと…… 「ずっと一緒だからな…」 終わり