約 14,482 件
https://w.atwiki.jp/90909/pages/349.html
トップページ>日本>日光二荒山神社 大きな地図で見る
https://w.atwiki.jp/willo-tha/pages/32.html
MAGに関するネタのお部屋です。 月間MAGランキングfeat.世界史(敬称略) 西暦/順位 プレイヤー 出来事 1 **** イエス・キリストが馬小屋で生まれる。uma 10 テイラー[JS] ヘロンの公式。 27 **** イエスが宣教を始める。 28 りらっくま[MAG] 30 **** イエス・キリストがゴルゴダの丘で磔になる。三日後にリスポーン。 36 イデオン参謀[OTZ] ピトラ総督の罷免。 54 **** マルコによる福音書が書かれる。後半へつづく。 117 **** ローマ帝国の領土が最大版図となる。 118 へるる[MAG] ヴィッラ・アドリアーナの建造が始まる。*参照1 129 MAL[JOE] 146 chikagen[MAG] 225 sgy[R.R] 285 **** 漢字が中国から伝わる。 286 つなみ[JS] マクシミアヌスがローマ皇帝に即位。アヌスw 309 Tanikagi[JS] シャープール2世の誕jo。 334 レンカズキ[SSB] 仁徳天皇。 346 マスタング[R.R] 朝鮮半島で百済が建国される。 348 403 カラス[SSB] 426 南無可[R30] アウグスティヌスが「神の国を出版。 427 **** 高句麗が平壌に遷都。理由はピョンヤンって響きが可愛いかったから。 604 rare-[R.R] 聖徳太子が17条の憲法を制定。 645 **** 大化の改新 653 [NT] 684 和菓子[R.R] ハレー彗星が観測される。 685 リク[NT] 712 **** 古事記の編纂 719 メディックK[OTZ] 楊貴妃の誕生。ライチでお肌すべすべ。 720 **** 日本書紀の編纂 723 山田ぽん[MAG] 三世一身法の制定。日本史の入試でよく出ます。 794 **** 平安京に遷都。なくよ、うぐいす嬢。 798 DIVE[SSB] 坂上田村磨呂が清水寺を建立。その後、飛び降りる。 800 **** 富士山が噴火 870 1125 アル[MAG] 碧眼録の成立。 1129 **** 鳥羽上皇の院政が始まる。 1155 サムライアリス[MAG] 後白河天皇の即位。 1246 **** 北条時頼が第5代執権に就任。 1249 GREYSTOKE[MAG] 引付衆の設置。 1497 もん[WOW] バスコ・ダ・ガマがインド航路開拓のためリスポンを出港。 1586 はぶ[OTZ] 徳川家康が豊臣秀吉の臣下となる。 2010 **** 今ここ 2045 **** 宇宙世紀元年。人類が宇宙への移民を開始する。 2064 よしだ[JS] 恒星間探査機打ち上げ。 2091 ゆきりんご[MAG] ミノフスキー核融合炉の開発開始。 2123 **** 宇宙世紀0079年。ジオン公国が地球連邦軍に独立戦争をしかける。 2198 桜japan さくらジャパン 2204 中隊長[OTZ] キングギドラが海底で発見される。*参照2 2858 またやん[WOW] 宇宙全域にエクスキューショナーが出現。*参照3 *参照1 *参照2 *参照3 「The Rose」翻訳しました Some say love, it is a river ひとは言う、マグは川だと That drowns the tender reed 弱きものを赤線に押し流す川だと Some say love, it is a razor ひとは言う、マグは剃刀だと That leaves your soul to bleed 見方同士で背中を切りあうナイフだと Some say love, it is a hunger ひとは言う、マグは渇きだと An endless aching need 終わりなきキルや勲章への欲求だと I say love, it is a flower 私は言いたい、マグは花だと And you, its only seed そしてあなたはその種である It's the heart, afraid of breaking 傷つくことを怖れる兵士は That never learns to dance 立ち回りを学ぶことができない It's the dream, afraid of waking ジャミングをけちっていては That never takes the chance 先制のチャンスを逃すことになる It's the one who won't be taken 蘇生を持たぬものほど Who cannot seem to give すぐにブリードアウトするものだ And the soul, afraid of dying デスを恐れてはいけない That never learns to live 前に出るのだ When the night has been too lonely 突撃兵があまりに少ないとき And the road has been too long 蘇生もなく多くの兵士が自分の屍を通り過ぎてゆくとき And you think that love is only そして、フラゴを知らぬ分隊長ばかりが For the lucky and the strong 選ばれると思ったとき Just remember in the winter 思い出して欲しい、鉄火場の Far beneath the bitter snows コッパー丘の上では Lies the seed that with the sun's love 芋が横たわり、日光浴をしている In the spring becomes the rose そんな彼らにおしりを預ければ、あなたも立派な薔薇になるということを 名前 コメント 辞世の句 芋スナにも負けずクラスター爆撃にも負けず毒ガスにもグレネードにも負けぬ丈夫な体を持ち 欲はなく決して瞋らずいつも静かにVCで笑っている 一日に制圧2回と 皆と少しのチャットをし あらゆる戦局で自分を勘定に入れずによく見聞きし分かりそして忘れず 施設の蔭から毒ガスを投げては補給地点にいて 東に痛みに耐えられない兵あれば行って看病してやり 西に壊れた施設あれば行ってその修理を負い 南に敵スネークがあれば追い掛け回して返り討ちに遭い 北にバンカーあればロケランをぶっぱなし 全塔被制圧のときは涙を流し対空砲壊るるばおろおろ歩き みんなにヘタレと呼ばれほめられもせず苦にもされずそういうものに 私はなりたい 詠み人しらず 名前 コメント 翔べ!マグマグ 作詞:セイバー連合企画室 作曲:渡辺アナ夫 も、え、あ、が、れ もえあがれ 燃え上がれ マグマグ(燃焼塔な意味で) 君よ 走れ(セン妨あるだろ?) まだ 怒りに燃える 闘志があるなら(なんで俺のナイフが当たらねぇんだ!) 巨大な筒で 撃てよ 撃てよ 撃てよ(攻めならRPG持って来いよ) 職場の怒りを ぶつけろ マグマーグ 起動せー(へ)んしー(スタート画面から進まねぇぞゴラァ!) マグマグー マグマグ た、ち、あ、が、れ たちあがれ 立ち上がれ マグマグ 君よ 叫べ(芋砂にな) まだ 絶望に沈む 悲しみあるなら(ちょっ、ウチ以外アルファベット全開放とか) 恐怖をはらって 行けよ 行けよ 行けよ(取り敢えずバンカー直してこいや) うず巻く(毒)ガスを 抜けろ マグマーグ 起動せーんしー(フリーズしたぞゴラァ!) マグマグー マグマグ よ、み、が、え、る よみがえる 甦える マグマグ 君よ 掴め(医療キット的な意味で) まだ 痛みにふるえる 心があるなら 仲間を求めて 翔べよ 翔べよ 翔べよ(そのほうが速いぜ) 銀河(殲滅という名の)に向って こいよ マグマーグ(頼むわ) 起動せーんしー(マジ本体逝かれるらしいぜ!) マグマグー マグマグ 名前 コメント 今朝起きたら頭に残ってた。一体どんな夢みてたんだw -- ( ̄¬ ̄) (2010-07-02 09 52 37) まぐりあい 作詞:京都麟、アナ野雅勇/作曲:井上アナゴ Believe! 人は悲しみ(デス的な)重ねて 大人になる いま 寂しさに震えてる(メディーック!) 見知らぬ人への 蘇生の期待を 胸に抱いたままで Believe! 友よ ここへ走れ 恨めしくて つのる想い(修理する前に蘇生しやがれ...) 空 灰色に染めてく Yes, my bro, Yes my best bro I wanna get back where you were(マラソンしたくねぇんだよ) 見知らぬ人よ もう一度 Yes, my bro, Yes my best bro I wanna get back where you were(リスポン待ちたくねぇんだよ) 誰もひとりでは 耐えられない 名前 コメント 厨二病ですなもはや -- ( ̄¬ ̄) (2010-07-03 18 03 37)
https://w.atwiki.jp/touhouss/pages/105.html
「零れ落ちる砂のように誰も時止められない~♪」 「お嬢様・・・それは私に対する全否定ですか・・・」 「咲夜、そう言えばあなたの時止めってどういう原理なの?」 「さぁ・・・いまいち考えたことが無いですね、 しかし、物理的に言ってみれば何も見えない聞こえないになるとか そもそも空気が止まってるから動けないとか言うらしいですしね 案外、クロックアップに近いのかもしれませんが、よく分かりませんね・・」 「ふーん、ややこしいからこの辺で終りにしましょう」 血の懐中時計・時の支配者 「殺人ドール!」ウカワームに殺到するナイフ、しかし硬い骨格によりダメージ は僅か 発達したハサミの一撃を受ける剣、不敵な笑みを浮かべるウカワーム 「もうすぐ聞けるぞ、私のレクイエムが」 「伏せなさい、咲夜、剣」 その時、ハサミとぶつかり合う真紅の槍 「雑魚ばかりで話にならなかったわ、後はお前だけ」 「バカな、ライダーでもないものが、あれだけのワームを」 「私を一体なんだと思っていたのかしら、永遠に幼い紅い月が雑魚に遅れをとるとでも?」 「ならば遊びを変えよう、出て来い!」 突如、レミリアの足元がすり鉢上に窪む、飛び上がってそれを避けるレミリア 「遊んでやれ」現れたアリジゴクのワーム、ジェノミアスワーム 「上等、あなたなら少しは相手になるんじゃない?」 ジェノミアスと戦うレミリア、剣と咲夜に向かい合うウカ 「さて、レクイエムは問題なく奏でられる」 「俺は音楽においても頂点に立つ、お前が聞け、頂点のレクイエムをな」 「メイド長として不甲斐ない姿は見せられないわね、というわけでそろそろしめるわ」 ぶつかり合うナイフと刀とハサミ 「「「クロックアップ」」」 真紅の槍と爪を振るい戦うレミリア、地中に潜りそれを間一髪で避けるジェノミアス 「ちょこまかと、五月蝿い奴ね!」 スピアオブグングニルを叩き込むレミリア、吹きとぶ地面 「これで倒し・・・まだね!」 後ろから飛び掛るジェノミアス、それを避け反撃を叩き込もうとする、しかしまたも地中に逃げられるジェノミアス そんなジェノミアスをせせら笑うレミリア 「さて、いつまで逃げるのかしら、そのまま地中にいるあなたの運命は私に殺されること 占ってあげるわ万に一つでも助かるかもしれないのは飛び出してくるか、クロックアップとやらで逃げるか それくらいね、さぁ、選びなさいそこで朽ちるか、向かうか、逃げるか」 挑発するレミリア、だが地面は静かなまま、どうやら挑発に乗る気は無いらしい 「ふーん、聞く気ゼロ、なら運命どうり、あなたは死ぬだけね 運命 ミゼラブルフェイト」 無数の紅の鎖が地面に突き刺さる、そして、地中から引き上げられるジェノミアス 「さよなら、ちゃんと言う事聞けばよかったのに」 紅いオーラを纏い、鎖に絡め取られたジェノミアスへ猛スピードで飛び掛るレミリア 炸裂するデーモンキングクレイドル、レミリアの腕がジェノミアスを貫き爆発するジェノミアス 「そういえば言ってなかったわね、私の占いは当たるのよ」 超スピードで壮絶な闘いを繰り広げるウカワームと剣、咲夜 「ライダースラッシュ!」「インスクライブレッドソウル!」 二人の必殺技がヒットする、しかし何とか持ちこたえたウカワーム 「っぐぅ・・!これほどとは・・!」 クロックオーバーし通常の速さに戻る、膝をつくウカワーム 「勝負があったようね、そっちも、あーあ、少し日光浴びちゃったわ」 決着をつけ咲夜と剣の間に立ったレミリア 「全てのワームは俺が倒す、トドメをさしてやる」 止めを刺そうとする剣、その時、響く声 「幻想郷の諸君!」 喪服の女たちを引き連れ現れた眼鏡の男、その名は乃木怜治 「っぐ、申し訳ない」 「いやまったく困った人たちだ・・・麗奈君をここまで追い詰めるとは」 満身創痍の間宮麗奈を引き連れ、去ろうとする乃木たち 「(あれが、ワームのリーダー!?つまり今ここで倒せば・・・)咲夜の世界!!」 そして、時は止まった、投げられる無数のナイフ 「やれやれだ」 信じられない事に止まった時の中を動きナイフを払いのける乃木 「!!なぜ!!止まった時の中を動けるなんて!!」 「まさか同じ能力とはね、正直驚いている、だが一つ覚えとくといい」 「(嘘ッ、体が動かない!私よりあいつの方が長く時を止めている!)」 「さらばだ」 宙に散らばったナイフを一本摘み上げ、咲夜に投げつける乃木 「時は私のためだけに・・・流れているのだ」 動き出した時間 音を立てて落ちるナイフ、肩を貫かれる咲夜 剣、レミリア、そしてワームにも今、何が起ったのかは分からなかった 「残念だ、ナイフは慣れていなくてね、致命傷には至らなかったな」 去っていく乃木とワームたち 「痛っ!、すみません、まさかこんなことになろうとは」 「時を止めたのね、でもどうしてナイフが・・・」 「そういえば、戦った事がある、時間をも止める強力なワームはな」 「時を止めるワーム・・・なんにせよ私の負けですね、すみません・・・」 「いいから、まずは自分の体に気をつけなさい、でもあのワーム、これだけじゃないわね」 「まあ、全ての頂点に立つこの俺がいる、心配するな、あんなワームなど俺の敵ではない しかし、他にもライダーがきて欲しいな」 「ええ、このままでは幻想郷があんなので溢れかえる・・・いやねそんなの」 人形師・夢の守り人 「オートマータとはギリシャ語「automatos」「自らの意志で動くもの」を語源とする西洋からくり人形よ 18世紀から19世紀にかけてヨーロッパで作られていてオルゴールなどの技術の応用とされているわ 自分で動くものの創造は人類の神に対する挑戦なのかもね・・・」 「またキノコか・・・」 テーブルに並べられた料理に不服そうな顔を示す名護さん 「いやなら食べなくてもいいんだぜ」 「美味しかったですよ、ご馳走様」 結局、一口もつけずに席を立つ名護さん 「まったくなんでそもそもあんな奴を家に入れるはめになったんだかな・・・」 回想するのはほぼ4日前、神社での戦いの後 「で、何でお前は私の家にきてるんだぜ」 家に帰った魔理沙が見たのはくつろいでいる名護さん 「鍵くらいかけなさい無用心だ、それとこれは紹介状だ、霊夢さんから貰った」 紙を渡される魔理沙 「あんたと名護さんは面識があるようだし、私のところは経済的にあれだからよろしくBy霊夢」 「まあ、そういうわけだ、よろしく」 「ってなわけでうちにきたのだが、まったく・・・なんかいつもより疲れた気がするぜ」 ドアを開け外へ出る魔理沙 「ちょっくら、アリスの所に言ってくる、見慣れないものがあっても勝手にいじくんなよ」 「っというわけで大変だぜ、まったく・・・」 「それは気の毒ね・・・」 魔理沙と話をしているのは七色の魔法使いアリス・マーガトロイド 「どうしたアリスそう言えばいつもより機嫌がいいじゃないか」 そんな魔理沙に微笑みかけるアリス 「実はね・・・私の人形作りに協力してくれる人が出てきてくれたの」 「ほー、それって例の自律人形か」 「そうよ、多少お金がかかるらしいけどね、まあ何とかなるわよ」 「そっか、まあ、頑張るんだぜ」 飛び去っていく魔理沙を見送るアリス 「さて、そろそろあの人が来るわね」 アリスの家、男にお金を渡すアリス 「三宅さん、これがそのお金、まだ足りないけどね」 「素晴らしい!焦る事は無いですよ、後、少しですね」 「ええ、よろしくお願いします」 アリスの家から出て行く男 「ククク、夢を追う若者のエネルギーは素晴らしいですね・・・後少しで、その魂が・・・」 男の顔に浮き出るステンドグラス模様、にやりとほくそえみながら男は森の中へと消えていった 次回予告 「ククク、私は夢を追う若者たちの魂が大好物でね、貴方の魂も頂きますよ」 本性をあらわし、アリスへ襲い掛かるライノセラスファンガイア 「今まで生きてきて、お前ほど胸糞が悪くなる奴を見たのは初めてだぜ」 「絶対に許さないわ・・・貴方」 そんなライノセラスに怒りをあらわにする魔理沙とアリス 次回 人形裁判・夢の守り人
https://w.atwiki.jp/led-gallery/pages/576.html
湯西川線 竜王峡→川治温泉経由 湯西川温泉 日光江戸村線 急行 東武ワールドスクウェア経由 日光江戸村 急行 東武ワールドスクウェア経由 鬼怒川温泉駅 鬼怒川線 鬼怒川温泉駅 その他 回送
https://w.atwiki.jp/sol-bibliomaniax/pages/308.html
そんな感じで襲われたのが一週間前の話。神無はまた走っていた。 「おかしい……この短期間でおかしすぎる……」 実は知らぬところで本当に面倒くさいことに巻き込まれたのではなかろうか。神無は心の底からため息をついた。前回の失敗を生かして、ビルからダイレクトに跳び下りて来られるような飛橋は避けて、路地とその周辺の建物の側面を利用して逃亡する。あえて店の方向には逃げず、繁華街の方を目指す。ウエストヤードの著名人は個人営業の店主や技術職が多いため基本的に学園内にいる。職業柄、学園外に出る用事が傭兵業や請負業の生徒に比べて少ないからだ。だから繁華街に行けば、だいたい知り合いの誰かはいるし、そうでなくても店に逃げ込める。 神無は走りながら逃げ込み先とそこへのルートを計算する。一番近いのは無名庵だが、確か店主の桔梗は今、巴里で開かれているファッションショーの手伝いで留守だ。次に近いとなると中華料理の花花西区支店。店の警備がいるはずだから行けば助けてもらえるだろう。そう考えて方向転換した神無の目に、やたらときらびやかなものが飛び込んできた。 「…………何だ、アレは」 奇妙な集団というものは残念ながらこの学園においては珍しくない。特に学園著名人が学園外の著名人と会う場合など、はったりの演出として長々と大名行列かパレードじみた行進をすることはままある。日常生活でも有名人の周りには取り巻きがよくついている。だが、これは―――― 「流石は【最終皇帝】のエイリアスを持つだけはある」 神無は一瞬、自分の状況を忘れた。 アジア的なカオス空間をなす町並みに、不似合いあるいはあまりにもなじみすぎているともいえる高級車が止まっている。そこに至るまでの道は綺麗に掃き清められ、それをしたと思われる二人の男は道の端によって跪き頭を垂れている。同じように幾人もの人間があるいは頭を垂れ、あるいは武器を持ったままかしこまって立っている。その間の花道を行くのは、金糸の刺繍が美しい古い中国風の装束を着た男だ。かつては王族しか許されなかったという五本の指を持つ龍が見事な技術で刺繍されている。絵画に見るような皇帝の姿だ。このまま玉座にいてもおかしくはない。 【ラストエンペラー(最終皇帝)】煬帝。学園でもトップクラスの企業家であり、世界的に名高いホテルグループ、タイラントホテルの経営者である。その手腕は凄まじく、警備保障会社ダイナソアオーガン、総合製造小売業ブラックシープ商会などと並び学園を代表する企業として学園外でも評価が高い。ちなみに完全にまっとうな商売で世界に通用するほどのレベルに達している企業は学園では少数派である。だが、彼には唯一最大最強の欠点がある。それがこれである。彼は自分が皇帝だと信じているのだ。故に誰に対しても頭を下げない。なぜなら自分はすべての人より偉いと思っているからだ。他者に優しくしたとしても、それは『下々のものへの情けと皇帝としての自分の役目』にすぎない。心底尊大な男である。 とても関わりたくない。 しかし、逃亡ルートはそちらしかない。意を決して神無は低いビルの上から飛び降りた。存外に大きな音が響く。車に向かっていた帝が足を止めて神無を見た。 「…………」 一瞬目が合った。神無は目礼だけをして、できるだけ視線を合わせないようにすぐに走り出す。その足元にゴム弾が打ち込まれて、神無はバランスを崩した。ごつごつしたアスファルトの地面に頭から突っ込む。咄嗟に神無は目を閉じた。だが、身体が硬い地面にたたきつけられるより前に誰かに抱きとめられる。 「よっと。大丈夫ですかい、お嬢さん」 目を開けるとカーボーイのような帽子が目に入った。そのさらに向こうでは、車に向かう途中の帝が不機嫌そうな顔で腕を組んでいる。いつの間にか頭を垂れていた連中も立ち上がり臨戦態勢に入っている。意味が分からない。 「何奴かは知らぬが、皇帝である余の前で狼藉を働くとは良い度胸であるな」 ひどく――――酷く優雅に帝は笑みを浮かべた。暴君に相応しい気品と傲慢さが端々から滲み出るような笑みだ。 「その無礼、己の命をもって償うが良い」 銃声が響く。神無は思わず耳を塞いで身を低くした。神無を抱きかかえた男が発砲したのだ。遅れてビルから人間が落ちてくる。護身用のリボルバーで狙撃なんて随分なインチキだ。だが、それができる人間がこの学園には普通にいる。 「えと……ロビン・フットさん?」 「あれ? 俺のこと知ってるの? 有名だな、俺も」 にこにこ笑いながら二発、三発と彼は銃を撃つ。その度に悲鳴が上がり、人が落ちてくる。まるで撃ち落とされた鳥だ。 【ハンティングマスター(狩猟名人)】ロビン・フット。学園でも五本指に入る狙撃の名人にして、タイラントホテルの重鎮だ。おそらく帝が命じて神無を助けさせたのだろう。互いに面識がないので助けられる覚えはないが、きっとまた帝独特の考えが発生したに違いない。 追っては反撃のそぶりこそ見せたものの、凄まじい射撃に怖れをなしたのか早々にいなくなった。ロビンも特に追うそぶりは見せない。 「ん。全然手声耐えないね」 へらへらと笑ってロビンは神無に手を貸した。神無は立ち上がると、帝に対して深々とお辞儀をした。流石に膝着くようなことはしないが、背中が完全に平らになるまで深く頭を下げる。 「お助けいただいてありがとう御座います」 神無の態度に、帝は鷹揚に頷いて見せた。 「気に病むことはない。下々を守るもまた皇帝たる余の役目。そもそも余の前であのような振る舞い、万死に値する無礼。そちのことは目に着いたから、ついでに助けたまでのこと。余の目があるところで、婦女子に乱暴しようとは愚かな者たちだ」 「有難うございます」 どんなに突っ込みを入れたくても、すべては心の中にしまいこむ。神無はさらに深く頭を垂れてみせた。 「良い、頭をあげよ。何があったかは聞かぬ。しかし以後、気をつけよ。あの手の輩はどこからでも湧いてくる。いかに我が優れた皇帝といえども何度も助けることはできぬぞ」 「はい、有難う御座います」 神無は頭をたれながら考えた。立て続けに二度襲われて、二度とも予想外の人物に助けられた。これは日頃の行いがいいのか、それとも相手の行いが悪いのか。どちらだろう。 ** 「そういうのは助けられたとは言わない。どちらも自分にとって鬱陶しいものを排除したら、冷泉がたまたま助かったというだけの話でしょ。というか、そんな事件の後に出歩いたらだめだよ」 「ん。一応、中枢と西区の治安部隊には報告して、四十物谷さんに調査してもらってるんだけどねぇ」 返事をしながら神無は目の前に置かれた湯のみとせんべいに手を伸ばした。その向こうでは呆れ顔の金銀月が真っ赤な色をした豆板醤のせんべいをかじっている。 「その手のことなら、四十物谷より銀鈴や乱の方が良くない?」 校内でもっとも有名な二つの探偵事務所をあげて、銀月は小首を傾げた。あっさりと神無は答える。 「金額が違う。確かにそっちのが早い。ダントツで早くて精密。だけど、高い」 「んー、四十物谷さんとこは中小企業向けの組織だからねぇ。多少時間かかるけど、堅実かつ値段は適度か。でも、そこは金を惜しむところじゃないと思うんだ。それなら、せめて空多川さんとか篭森さんに相談するとかさぁ。殺人鬼どもを呼び付けるとか」 「残念。契ちゃんも篭森ちゃんも今、学園留守」 「え? そうなの?」 「契ちゃんは休暇でどこか行ってる。篭森ちゃんは南米でなんか偉い人の誕生日パーティがあるからちょっと行ってくるとか言って飛び立った」 「相変わらずフリーダムだね。組織の重鎮がふらふらと」 「でもうちの学校ってそんな感じだよ」 「それもそうか……」 何故か納得して、銀月はお茶をすすった。 「でも油断しちゃだめだよ。とりあえず、戸締りとできるだけ人の多いところにいないと。なんなら、今夜はうち泊まる? 商人職人仲間のよしみで泊めてあげるよ?」 「流石に悪いよ。流石に二度きて二度も手痛い目に遭えば次は早々来ないでしょ。じゃ、御馳走様」 神無は立ち上がった。二度の襲撃がいずれも夕方だったことを踏まえて、今日は日が高いうちにいとまするむねを告げる。銀月の職場兼住居である青緑食品店の外に出ると、さんさんと日光が降り注ぐ。いい天気だ。 「日光浴したくなるみたいないい天気……」 神無は空を見上げた。ごちゃごちゃとした建物や突き出た看板越しに青い空が見える。だから、気づかなかった。唐突に背後の路地から手が伸びてきて神無の口を塞いだ。そのまま、神無の意識は途絶えた。
https://w.atwiki.jp/jippensha/pages/15.html
日光行ってくる
https://w.atwiki.jp/isekaikouryu/pages/301.html
「ニホンの精霊はよそよそしいな」 学校の屋上、留学生の“無月の子”ルアン先輩(ダークエルフ女性・年齢非公開)は、 放課後のざわついた空気を見下ろしてそう呟いた。 「特に水道水はさっぱりだ。混入された『かるき』とやらのせいか、私の声などまったく 聞く耳も持ってくれぬ。まだしも『みねらるうぉーたー』の方が物分りがいい」 ルアン先輩のため息にさもありなん、と肯く。 精霊なんてものはよくわからないが、ただでさえ神聖不可侵なる物理法則にどっぷりと 浸かってふざけたオカルトと無縁にすごしてきた連中である。「お前ならばやれる!」と いくらおだてなだめすかしたとしても、そうそういままで右にならえしてきた物理法則を 逸脱などしてくれないだろう。 それも自然の中でのびのび育った田舎ものならともかく、蛇口をひねれば即参上なんて いう科学文明に毒されきった都会っ子の水では尚更だ。 してみると、大都会の隙間を吹きすさぶビル風と、エアコンから噴き出す適温の風では どちらがルアン先輩にとって与しやすい精霊の住みかなのであろうか。割とどうでもいい 話ではあるが。 ルアン先輩はわりと偏食気味である。 そんなだから成長しないんじゃないかと思うのだが、本人はエルフは成長が遅いせいだと主張している。 「でもとりあえず牛乳くらい飲んでみましょうよ」 「牛乳も豆乳も好きじゃないと何度言ったら」 「どうでもいいですけど褐色肌に白い液体っていいですよね」 「うるさい黙れ」 「ルアン先輩、何読んでるんですか?」 「この前クラスメイトに薦められた『らのべ』とかいうやつだ」 「あー、これアニメにもなってましたよね」 「大抵の人は魔法など見たこともないというのに、この世界の人間の想像力はすさまじいものだな」 「なんか、友達の先輩が異世界での精霊魔法実習でギャルゲキャラの姿した精霊出しちゃって、長年隠してた趣味がバレちゃって涙目になったそうですよ」 「ふぅん… なあ、ギャルゲキャラってなんだ?」 「…知ったら引き返せませんがよろしいですか」 「なんだ、そういう世界なのかギャルゲキャラ?」 きれいですね、先輩。 「月がひとつしかない夜空と聞いて随分寂しい空だなと思ったが、こうして見上げてみると悪くない」 その月ももう少しでぜんぶ隠れちゃいますしね。 「…あんまりひっつくな」 寒くないかと思いまして。 「あんまり暖められると、油断すると眠ってしまう」 …あんまり夜更かししないんですね、先輩。 食事に誘ったルアン先輩が、待ち合わせ場所に甘い蜜のような香りを漂わせて現れた件について。 …僕、今夜死ぬかもしれない。 「失敬な! うっかり同じものに箸をつけた時に君を殺さないための配慮だろうが!」 夏場はノーブラTシャツ短パンでコンビニにガリガリくん買いに行ったりするよ 先輩……見えてます。 「見るから見えるんだ」 そんなムチャな…さっきの店員さんも目が泳いでたじゃないですか。 「知らん、暑い」 そういえば先輩、寒冷地暮らしだって前に言ってましたよね。目の毒ですからさっさとエアコン効いたとこにいきましょう。 「…そういう毒もあるのか」 ダメだ、そろそろ脳もやられてきてる。先輩、ダッシュです。 七月七日は大抵梅雨真っ只中で雨か曇りの時の方が多いから、最近は織姫と彦星は曇ってても雲の上で普通にデートしてる説が流行ってるみたいですね。 「むしろ邪魔が入らない分のびのび出来そうだな」 ところで先輩、どんなお願い事書いたんです? 「…君のやつほど即物的ではないつもりだ」 何故僕のがわかったんですかっ。 「君の字はわかりやすい」 期末試験も終わって、あとはねんがんの夏休み待ちですねー。 「ガリゴリくんおいしいな」 あ、また熱暴走してる。狭い室内飽きたって屋上あがって早々にこれですか。 「帽子被ったくらいじゃ焼け石に水だな」 そのストローハット自体はよく似合ってますけどね。やっぱりプールいきましょうよプール。 「下心を感じる」 何をおっしゃいますやら。 「まさか君の部屋が花火観賞の穴場だったとは」 まあ毎年のことなんで別段意識したことないですけどね。低いやつだとビルが被ることを気にしなければそこそこよく見えますよ。 「おおっ、またどーんっと来たぞ! すごいなぁ、綺麗だなぁ」 花火なんかより、童心にかえった先輩の笑顔おいしいです…っていうか、いま男と部屋に二人っきりとかいう意識あるんでしょうか。 「何ぼそぼそ言ってるんだ。ほらあれ、またぱっと開いたぞ!」 だからそこで身を寄せないで下さいああもうほんとにっ…。 この後、我慢できなくなってキスした僕は数時間昏倒したそうだ。 私が解毒薬を持っててよかったな、と呆れ顔でいう先輩の証言なので多分間違いはないと思う。 …ダークエルフの予防線は本当に強大だ。 「いやあ、さすがラーメンの名店。美味しかったですね」 「うん…だが、個人的には学食のみそラーメンの方がうまいな」 「うちの学食は気合い入り過ぎですから比べたら可哀相です」 両世界の文化の相互理解を目指す十津那では、学食もまた両世界の食文化を理解してもらうべく尋常でない予算がかかっているらしい。 ただ、諸々の問題からドニー料理だけはないのがドニーからの留学生に不評らしい。仕方ないね。 話によると、ルアン先輩も例の屋内プールに出入りしているらしい。 早朝と放課後にはエルフやダークエルフの日光浴のためにヌーディストビーチ化していてこの世の桃源郷だというが、覗いたものに決して逃れられぬ破滅が待っているという黒い噂も絶えないため、確認しようとするものは自分の周囲にはいない。 誰だって園芸部で肥料にされそうになっていたところをすんでで保護されたりはしたくないのだ。 しかし、あそこに出入りしているということはルアン先輩も生まれたままの姿になって……。 「おい、滅多なことを考えるなよ。いくら私でも、あそこに侵入した君を庇いきれる保証はないんだぞ」 先輩の切羽詰った声に、膨らみかけたものが急速に萎んだ。 もうすぐ新学期ですね、先輩。 「今年は開花が早かったから、始業式の時には多分もう散ってるだろうな」 いいじゃないですか、お花見はばたばたしてない時の方が。 「それもそうだな…あふ」 先輩のあくびいただきましたー。くつろぎモードの先輩かわいいです。 「…今年一年間は離ればなれだな」 ええ、でもその分放課後に埋め合わせしますから。 「うん、期待している。…少し眠る」 はいはい、僕は引き続き枕ですね。 なんだかんだ言われつつも付き合ってくれている僕と先輩との関係がうらやましすぎる -- (名無しさん) 2012-06-08 06 35 59 倒れるくらいならお釣りが来ると思えるようなおいしい体験じゃあないですか -- (とっしー) 2012-07-31 09 26 31 先輩とのこんな日常がずっと続けばいいのに -- (名無しさん) 2012-08-12 13 32 27 やはり地球(日本)の都市部と異世界とでは自然の度合いが大きく違うんだろうなとルアン先輩を通して実感しました。それでもお互いの世界にもいいところはあるとも感じました -- (名無しさん) 2013-06-15 17 53 26 分かりやすいおのぼりさんだわー。徐々に仲良くなっていくのがなごむ -- (名無しさん) 2014-04-09 23 57 29 短いけど話はまとまってるので読みやすいしこういうのいいな -- (名無しさん) 2014-04-11 22 54 02 微笑ましい。異世界人が見る地球は不便なのか便利なのか考えてしまった。会話ができれば価値観違っても仲良くなれるんだな -- (名無しさん) 2014-07-04 23 36 57 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/dm-original/pages/410.html
神秘の日光 UC 自然 (3) 呪文 ■このターン、バトルゾーンの自分のクリーチャーのパワーは、+12000される。 収録 幻龍編第5弾 冥界神話vs希望神話(デュエル・オブ・ウォーズ) 作者 天照 評価・意見 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/moemonss/pages/1271.html
「……そうか、お前ずっとここにいたのか。」 そう言って……。 ―――――― 誰も彼もが生き急ぎ、全ての人間が時間に縛られている現代にあって、ゆったりと謳歌している者は少数だろう。 しかしこの日は休日、国の定めた祝日。 ありとあらゆる人が休日を思い思いの過ごし方で謳歌する日。 その中でもやはり仕事に従事し学業に専念する者もいるだろうが、今回はその人達を除外しよう。 なぜって? 今日はある人物の休みの過ごし方を追いかけるストーリーだから。 このストーリーの主人公はとある施設の、とある業務に毎日勤しむ勤勉……。 な、訳は無い、なぜなら年がら年中休みのような人物だからである。 ―――――― 「……休み?」 知らなかったのは無理も無い、今朝決まった事であり“リーグ”の方も想定外の事態なのだ。 『チャンピオンロード入り口が崩れた。』 どこかの誰かがやったのか、天災なのか、知る者はいないがなったのだから仕方ない。 「四天王の皆さんも許諾しました、後はチャンピオンである貴方の許可さえ出れば復旧まで休暇となります。」 チャンピオンリーグ入り口受付員、普段はロードの入り口で挑戦者のバッジを確認するだけの仕事をしている者だ。 ――不意に“彼”のトレードマークである『煙草』から紫煙が昇る。 静かに、それでいて慣れた仕草で吸い込んだ紫煙は、彼の頭上に消えていく。 「……勝手にしろ、こっちは構わない。」 いつもなら隣にいる九尾の狐、彼女はここにはいない、ここと言っても挑戦者準備室であるセンターなのだが。 投げつけるようなその台詞を後に残し彼はまた戻っていく……。 夕焼けよりも夜の帳が似合うその姿は、正しくチャンピオンに相応しい風格を備えていた。 ――いつの日か私も……。 そう、心に決め彼の背に憧憬の眼差しを向ける。 受付員であるこの人もまた駆け出しのトレーナーである、チャンピオンへの憧れは強いだろう。 ただひとつを除外して。 チャンピオンの背に映える可愛い巨大な狐のプリントを除いて……。 ―――――― 「休みぃ? 休みったって普段と変わらないわ。」 当然だ、彼女が住まうのはチャンピオンルームにある巨大なログハウスなのだから。 「……開店休業なのは認める。」 事実である。 チャレンジャーがいつも引っ切り無しに来るわけではない。 故に挑戦者のいない日は常に休みであるし、四天王に負けて帰って行く者も少なからずいるのだから。 ――……でもな、油揚げ食って寝るだけだと太る……。 心に留めたこの台詞を口にしたが最後、このログハウスは塵になるのだろう。 「……買い物、行かないか?」 空気が凍りつく、静かな空間になった、何もかもが停止し塵のひとつ、分子のひとつまでが停止したかのよう。 「…………」 なぜか、と言うと。 彼は今まで買い物などした事は無い、無いと言ったら無い。 メイドのようなハピナスがいるお陰で、リーグから配給される物資もあり自ら足を伸ばす必要が無いのだ。 こんな誘いは恐らく二人旅をしていた時以来であろう。 「……おい?」 この狐、実を言えばとんでもない妄想家である。 買い物⇒デート⇒…… と、ありとあらゆる妄想が脳内を駆け巡り声をかけられている事に気付いていないのだ。 「……また、か。」 もはや慣れているのであるからして首根っこを掴んでバイクのサイドカーに乗せる事は苦にならないのであろう。 凍ったままの狐を連れてバイクで走り出す紫煙……。 しかし、ハピナスに声をかけ忘れたのに気付いたのは、帰りがけに寄ったラーメン屋にて、である。 ―――――― いない、リビングにも自室にも書斎にもお風呂にもベランダにも地下室にも受付にもいない。 ハピナスがそう気付いたのは珍しく寝過した休日の昼だった。 「どこへ……? それ以前になぜ私だけ残して……」 一人シリアスを気取っているが、残念な事に今回はシリアス回ではない、諦めたまえ。 「……朝ごはんにしましょう、それから考えても遅くないはず。」 本編で一切触れていないのだが、このハピナス、かなりのマイペース。 だからこそ、今回のが成り立つのであるが……。 ―――――― 「……はっ?!」 そのハピナスがやっと主題に戻る事が出来たのは、およそ3時間後、1時過ぎの事だった。 「私は何を寛いでいるんですか、暢気に紅茶を飲んでケーキ食べて……もう一個くらい大丈夫ですよね。」 問題など、忘れるに限る。 こう言ったのはハピナスの師であるメイド長であった教育係のヤドラン。 染み付いた癖は抜けるものでなく、彼女の習性はおよそメイドに相応しくない自己中だったりもする。 ―――――― 午後の麗らかな日差しの中で読書をしながら日光浴、なんて優雅なひと時であろうか。 「―――だぁから和んでる場合じゃないですって!」 本を床に叩き付け……るのだろう、普通なら。 だが彼女の性格だと自分の所持品を傷つける事は出来ない。 何しろ自分の物は大切にするのである、他人のは知らないが。 ……一応雇い主であるチャンピオンと九尾の狐の所持品は大切にする、一応。 「そうですよ、とりあえず探しに行かなきゃ。」 言って始める身支度で、気付けば夕方になる、いつもの事であった。 普段の買い物の時にはこうならない、何故なら朝早く起きて最初から身支度を整えておくから。 今日はなんと、未だにパジャマである、シンプルだが可愛いデザインのピンクパジャマである。 まぁ、要するに……出かけられるのは夕方になってしまったのだ。 ―――――― 「あら、いないわ。」 帰ってきた狐の一言である。 食べかけのケーキと窓際の文庫本、まるでつい先ほどまでそこに居たかのような様子であるのだが……。 「……土産……。」 紫煙の手にあるのは温かい肉まん、声をかけ忘れた謝罪の意を込めた品なのだろうか? ……そんな殊勝なはずは無い、ただの夕飯である。 「居ないなら仕方ない、食べちゃいましょう。」 この家に他の者を思いやる存在などは居ない、一人も。 ―――――― 「ここは何処ですか……。」 方向音痴ではない、暗さと相まって山奥の複雑な道に迷った。 「何でこんな寒いんですか……、まだ10月なのに。」 今年は台風少なかったからな、寒くなるのも早い。 「そんな事はいいんです、お家はどっちですか……。」 判れば迷ってないと思う。 「お腹も空きました……。」 最後に食べたのがケーキだからだな。 「何でこんな時に限って道具を置いてきてしまったのかしら。」 基本的にドジ設定になってるからな、ちなみに今回からの設定。 「酷いものです……。」 仕方ないだろ、リメイクなんだから。 「メイドと在ろう者が山奥で遭難……、惨めな……。」 「あれ……、この焼け野原は……まさかここは白銀山ですか……。」 「さっきまで勝手に喋ってたのにいきなり黙らないでくださいよ。」 「……まさか投げっぱなしですか? オチも無いんですか?」 「はぁ……、もう誰でもいいから助けてー!」 ―――――― 響き渡る悲鳴、それに気付いた人はいたのだろうか? 彼女が救出されたのは2日後、白銀山の麓にある雪に埋もれて冬眠寸前の所を助け出された。 ……どうだったろうか、これが彼らの休日である。 そしてこれはまだ『マシ』な休日、普段ならもっと……おや、誰かが来たようです。 では、この辺りでお別れと参りましょう……。 ―――――― ―――――――――― (あとがき) 作者抹殺会跡地 ―――――――――― 作者代理のハピナスです 作者は寝てます、えぇ、寝てますよ 今回は……リハビリだとか 次の筆はいつ向くのか定かではありませんが 気が向いた時に筆も向くのでしょうね それより今回の扱いは酷かった 私が何をしたって……
https://w.atwiki.jp/wiki14_observer/pages/15.html
ヒト 歯の状態を表す記号で、Cは虫歯、Pは歯槽膿漏を表す。 ルイ・パスツール:白鳥の首型フラスコの実験で、微生物は自然発生するのか生物発生するのかを確かめた実験。 サリドマイド:奇形児の原因となるため製造・販売が中止された睡眠薬。 かゆみだけを感じる感覚はなく、かゆみは痛点をごく弱く刺激することで起こる。→現在は、かゆみだけを感じる感覚があると認識されている。実際、体の内部が痛むことはあるが、かゆくなることはない。 手首とひじの間で、なるべくひじ側を3~5秒間なでると、男女問わずどきどきする。 赤ん坊の時にミュータンス菌に感染しなければ一生虫歯が出来ない。 親知らずは、正式には第三臼歯という。十代の終わり頃から二十代の初め頃に生えてくる。ただし、親知らずがない人もいる。生えてくる時期が遅いため、生える場所が既になくなっている場合が多い。そのため、斜めに生えたり横向きに生えるなど、正常に生えない場合も多い。歯ぐきに埋もれていて横向きに生えていたりすると、手術で歯茎を切り開く場合もある。場合によっては、将来、入れ歯を支える歯として使えることもあるが、抜いたほうが良いことが多い。 鼻血が出たときに上を向くと、血が鼻の中に流れる可能性があるので危険。下を向いて、鼻をティッシュで押さえると良い。 睡眠は、レム睡眠とノンレム睡眠に分けられる。それぞれの「レム」は“Rapid Eye Movement”の頭文字語。レム睡眠の時は体は休んでいるが脳は働いている状態であり、このときに夢を見る。また、眼球も動いている。ノンレム睡眠の時は脳が休んでいて体が動いている状態であり、このときに寝返りを打つ。また、眼球は止まっている。レム睡眠とノンレム睡眠は約90分周期で交互に切り替わる。 出産など 安全日とは、セックスしても妊娠しない確率が高い日のこと。一般に、高温相に入ってから4日目以降、生理前までをいい、危険日とは排卵前後をいう。しかし、いくら月経周期が安定した人でも排卵が狂う事はよくあるため、絶対の安全ではない。 月経とは、毎月排卵で生成された卵子が受精せずにそのまま約2週間後に放出される現象。そのため、月経がきたら妊娠していない。 ヒトの細胞で最も大きいのは卵子、最も小さいのは精子。 日光浴は紫外線をより多く受けるため、体に悪影響を及ぼす。 病気 人間は飽食より飢えに対する耐久力の方が強い。食べ過ぎるとすぐ体調を崩す。 水銀の体温計は42度までしか目盛りがない。これは、体温が42度を超えてしまうとタンパク質が変化(正確には変性)してしまい、多くの場合は生命を維持できないから。 北極や南極ではあまりの寒さに、風邪のウイルスも死んでしまうため、風邪を引かない。 ウイルス進化論という、ウイルスは生物が進化する(遺伝子伝達)為のきっかけになり得るという説がある。親→子と代を重ねることによって生じる進化とは別に、ウイルス感染によって進化が発生することもあるという説。薬剤耐性菌なんか例にあげられているが、科学的な根拠はあげられていない。 煙草には慢性中毒症はない。いわゆる禁断症状は出ない。しかし辞められないのは習慣に起因する精神的依存。つまり精神的に弱いと思われる。 ほ乳類 イッカクの角は歯。2本の歯のうち、1本が皮膚を突き破って角のようになる。500匹に1匹は、2本とも角のように出る。 イノシシと豚を交配させた生物。イノブタと豚を交配させるとイノブタブタになり、イノブタとイノシシを交配させるとイノイノブタになる。 イルカとクジラには、明確な区別がない。大きさが違うだけ。 キリンも「モ~」と鳴く。キリンは普段は鳴かないが、子供のキリンがお乳を求めたり怖がったりする時極希に鳴く事がある。 警察犬として使われるシェパードは、犬同士のけんかには弱い。 ゴリラの学名はゴリラゴリラ。 猫の毛色の遺伝情報は、白をのぞけばX染色体ひとつにつき1色までしか乗らない。 メスの染色体はXXなので白以外に最大2色まで出るので三毛になりうるが、オスの染色体はXYなので白以外は一色まで。通常は三毛にはならない。 日本のモグラは富士山を境に二大勢力に分かれている。西はコウベモグラで、東はアズマモグラ。 シマウマの模様は横しまである(例外の有無は不明)。動物の縦しま横しまは、せき髄が伸びる方向が縦、それに垂直な方向が横だと決まっているため。 クマに遭遇したとき、死んだふりをしてもクマは襲ってくる。クマに見つかってしまったら、クマに背を向けずに後ずさりで離れるのが良い。 植物 ドングリは、ブナ科のクヌギ・カシ・ナラ・カシワなどの果実の総称。 レモンよりもイチゴのほうがビタミンCが多い。 アジサイは、土壌の酸性、アルカリ性によって咲く花の色が変わる。酸性の場合は青や白っぽいの、アルカリ性の場合は、赤やピンクっぽくなる。 ジャガイモの毒はソラニン。 トリカブトの毒はブス。 植物学によると野菜とは「一般的に野菜とは1年生の草本作物」とのこと。イチゴは多年性木本植物であるため、植物学上は果物にあたる。 虫・昆虫 アメンボの足についている油が、洗剤・石けん水などでとれてしまうとアメンボは溺れる。 アリはどんな高いところから落下しても死なない。アリは、10センチメートル落下した時点で、落下する速度が一定になる。さらに、アリの体は硬いのでその程度の衝撃では死なない。 働きアリのうち、実際に働いているのは8割だけで、他は行列に参加しているだけ。その8割を集めても、働くアリはやはり2:8に分かれる。 カブトムシは片足をあげておしっこをする。自分の周囲を汚さないようにするため。オス、メスの両方ともである。 カメムシは自分のニオイで失神する。 クモはコーヒーを飲むとでたらめな巣をつくる。コーヒーの成分カフェインがクモの中枢神経を麻痺させ、人間で言う酔っ払った状態になるため。 鈴虫の鳴き声は電話では聞こえない。電話では3000ヘルツ以上の音は伝わらない。鈴虫の鳴き声は4000ヘルツ以上ある。風鈴の音や、セミやイルカの声も同様に伝わらない。 ダンゴムシは壁にぶつかり右に曲がると次は左に曲がる習性がある。天敵から効率よく逃げられるため。ただし、15センチメートル以上歩くと、どちらに曲がったのか忘れてしまう。 蝶と蛾にも、明確な区別がない。 働き蜂は1日に5時間しか働いていない。 フタゴムシという、性交したまま生まれ、そのまま死ぬ虫がいる。実際には精巣と卵巣をもった雌雄同体で、単独で卵を産むこともできるはずだが必ずペアを作る。金魚のエラに寄生する。 ミジンコは危険を感じると頭がとんがる。ミジンコを食べるフサカ幼虫が近づくと頭がとんがる。敵から身を守るため、ものすごく頭がとんがったものもいる。 水虫という虫がいる。ハラグロコミズムシ 昆虫綱カメムシ目ミズムシ科 体長5~6ミリメートル。足が痒くなる水虫は「白癬菌」と呼ばれる菌の事。 その他の動物 亀も爬虫類であり、年に一度は脱皮している。 カメレオンは周囲の色と同化するが、目の周りの色にしか変色しない。 恐竜の色は適当にきめている。化石からは恐竜の皮膚の色が分からず、他に決定的な証拠が何もないため適当に決められている。 コアラはユーカリの葉だけで生きていける。それ以外には水すらいらない。 サブローという名前の魚がいる。シローという名前の魚もいる。 サンゴは腔腸動物・花虫類に属する動物である。 タツノオトシゴは魚であり、メスがオスに卵を産み付け、オスが子供を産む。 タラバガニはカニではなくヤドカリの仲間である。カニの足の本数は10本だが、タラバガニの足は8本しかない。 トキの学名はニッポニアニッポン。 鳥は鳴き声も親から覚える。親がなくヒナだけで生き延びた鳥はおかしな鳴き方をする。 ふぐの毒はテトロドトキシン。