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朱鳥元年の僧尼献上の目的は、34年前の孝徳白雉2年前期難波宮大設斎への参加 朱鳥元年の僧尼献上記事の矛盾事実持統称制前紀の朱鳥元年(686)閏十二月条 筑紫大宰、献三国高麗・百済・新羅百姓男女、并僧尼六十二人 高句麗は668年・百済も660年に滅亡しており、「高麗・百済の男女」らはどこから来たのか 新羅人が彼らが滅ぼした百済や高麗の遺民と共に行動するか 持統天皇が使者を新羅に派遣し、天武の喪を新羅に告げたのは持統元年(687)一月。それ以前に新羅が男女・僧尼等を献ずるというのは不自然 また、持統天皇元年(687)に新羅に天武の喪を伝える使者を出しているが、新羅は持統ニ年後告げられたと話す持統元年(687)春正月丙寅朔(中略)甲申、使直広肆田中朝臣法麻呂與追大弐守君苅田等、使於新羅、赴天皇喪。 持統三年(689)五月癸丑朔甲戌、命土師宿祢根麻呂、詔新羅弔使級・餐*金道那等曰「太政官卿等、奉勅奉宣、二年、遣田中朝臣法麻呂等、相告大行天皇喪」 朱鳥元年の僧尼献上は、34年前の孝徳白雉2年の前期難波宮大設斎記事から切り取られた復元孝徳白雉元年(650)夏四月、新羅遣使貢調。或本云、是天皇世、高麗・百済・新羅、三国、毎年遣使貢献也。 孝徳白雉二年(651)冬十二月晦、於味経宮、請二千一百余僧尼、使読一切経。是夕、燃二千七百余燈於朝庭内、使読安宅・土側等経。於是、天皇従於大郡、遷居新宮。号曰難波長柄豊碕宮。 筑紫大宰、献三国高麗・百済・新羅百姓男女、并僧尼六十二人(朱鳥元年(686)閏十二月条) 孝徳白雉三年(652)冬十二月晦、請天下僧尼於内裏、設斎大捨燃燈。 持統元年=朱鳥2年(687) 正月に新羅に天皇喪を告げるために遣使(直広肆田中朝臣法麻呂與追大弐守君苅田) 適用孝徳朝は対外活動に活発だった時期であり、まだ高句麗・百済は滅亡しておらず矛盾がなくなる 前年に藤原宮遷都しており、再度の設斎のために僧尼が集められたのでつじつまが合う 考察天武紀・持統紀での34年繰下事跡孝徳葬儀・蝦夷朝貢・吉野行幸と同様、難波宮大設斎への僧尼献上も34年繰り下げられている 持統紀の記述には日本書紀には表れない朱鳥2年を記した文献が確実に参照されている
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トップページ>韓国>韓国古代史研究 『韓国古代史研究』40、2005.12 이현혜「韓半島西南部地方青銅器生産活動の衰退背景」 전우식「百済近肖古王代「移都漢山」記事の解釈とその意味」 盧重国「百済度量衡とその運用:尺度の変化を中心に」 金瑛河「新羅中代の儒学受容と支配倫理」 백영미「新羅統一期戸口と戸等について」 金炳坤「崔致遠の三韓観に対する認識と評価」 趙仁成「『三国史記』凡例の摸索:本紀記事の選定基準を中心に」 李康来「『三国遺事』の史書的性格」 文昌魯「古代史研究60年の動向と課題」 『韓国古代史研究』39、2005.9 윤성용「高句麗建国神話と祭儀」 박현숙「百済建国神話の形成過程とその意味」 羅喜羅「新羅の建国神話と儀礼」 남재우「加耶の建国神話と祭儀」 李根雨「『日本書紀』『神功紀』加羅七国征伐記事についての基礎的な検討」 李文基「雁鴨池出土木簡から見た新羅の宮廷業務:宮中雑役の遂行と宮廷警備関連木簡を中心に」 고경석「張保皐勢力の経済的基盤と新羅西南海地域」 『韓国古代史研究』38、2005.6 宋鎬晸「大凌河流域殷周青銅礼器使用集団と箕子朝鮮」 余昊奎「高句麗国内遷都の時期と背景」 金寿泰「2世紀末3世紀代高句麗の王室婚姻:娶嫂婚についての再検討を中心に」 李宇泰「金石文を通じて見た漢字の導入と使用:新羅金石文の「之」の用例を中心に」 全徳在「新羅花郎徒の武芸と手搏」 주운화「楽を通じて見た新羅人の服属・統合観念:伽耶琴と玄琴の政治的象徴」 한준수「新羅神文王代十停の設置と体制整備」 장일규「崔致遠の儒教的政治理念と社会改革案」 『韓国古代史研究』37、2005.3 李基東「韓国民族史から見た夫餘」 宋基豪「扶餘史研究の争点と資料解釈」 박양진「考古学から見た夫餘」 権五栄「百済文化の理解のための中国六朝文化探索」 이경섭「城山山城出土荷札木簡の製作地と機能」 정병삼「彗超の活動と8世紀新羅の密教」 『韓国古代史研究』36、2004.12 金瑛河「古代遷都の歴史的意味」 金寿泰「百済の遷都」 李泳鎬「新羅の遷都問題」 宋基豪「渤海の遷都とその背景」 李憑、高光儀(訳)「北魏の遷都原因と意義」 舘野和己、土井邦彦(訳)「日本古代における遷都」 朴真淑「長寿王代高句麗の対北魏外交と百済」 박인호「温達を通じて見た6世紀高句麗貴族社会」 李漢祥「三国時代環頭大刀の製作と所有方式」 『韓国古代史研究』35、2004.9 李康来「後百済の当代認識:土台と志向の脈絡から」 金寿泰「近現代韓国史学の後百済叙述」 山崎雅稔、篠原啓方(訳)「甄萱政権と日本の交涉」 全虎兌「北韓所在高句麗古墳壁画の保存と官吏法案研究」 姜賢淑「中国甘粛省の4・5世紀壁画墳と高句麗壁画墳の比較考察」 金栄官「百済復興運動の盛勢と唐軍の対応」 박윤선「高句麗の仏教受容」 崔宰栄「8-9世紀唐朝の蕃坊運営と在唐新羅人社会:唐朝の外来人集団居住地についての統制様相比較」 『韓国古代史研究』34、2004.6 李成市「東アジアにおける楽浪:課題と方法についての試論」 권오중「中国史における楽浪郡」 呉永賛「国立中央博物館所蔵楽浪古墳資料と研究現況」 鄭仁盛「楽浪土城の土器」 尹龍九「三韓と楽浪の交渉」 임기환「高句麗と楽浪郡の関係」 姜鍾薫「百済の成長と対中国郡県関係の推移:『三国史記』百済本紀初期記録の「楽浪」関連記事の検討を兼ねて」 文昌魯「新羅と楽浪の関係:新羅史に見える「楽浪」の実体とその歴史的意味を中心に」 金泰植「加耶と楽浪」 고광의「高句麗古墳壁画に現れた書写関連内容の検討」 李京燮「7世紀新羅の財政運用」 김종복「渤海の建国過程についての再考察」 최홍조「新羅哀荘王代の政治変動と金彦昇」 書評 金炳坤「羅喜羅『신라의 국가제사』知識産業社、2003年」 『韓国古代史研究』33、2004.3 崔光植「「東北工程」の背景と内容及び対応方案:高句麗史研究動向と問題点を中心に」 趙法鍾「中国学界の東北古民族及び古朝鮮研究動向と問題点」 孔錫亀「高句麗の領域と平壌遷都問題」 朴京哲「中国学界の高句麗対随・唐70年戦争認識の批判的検討」 金賢淑「高句麗崩壊後のその遺民の足跡問題」 한규철「渤海の高句麗歴史継承問題」 안병우「高句麗と高麗の歴史的継承関係」 金南中「衛満朝鮮の王権と地方統治体制」 김옥순「4-5世紀嶺南地域聚落間交換体制」 장창은「新羅訥祗王代高句麗勢力の逐出とその背景」 오계화「百済武寧王の出自と王位継承」 羅喜羅「7-8世紀唐・新羅・日本の国家祭祀体系比較」 강경구「新羅金庾信家門の平壌進出」 新資料紹介 趙法鍾「中国集安博物館好太王銘文青銅鈴」 『韓国古代史研究』32、2003.12 基礎講演 盧泰敦「古代韓中関係史研究の新しい摸索」 論文 임기환「南北朝期韓中冊封・朝貢関係の性格:高句麗・百済の冊封・朝貢に対する認識を中心に」 이성규「韓国古代国家の形成と漢字受容」 李清圭「韓中交流に対する考古学的接近:青銅器時代から鉄器時代まで」 孔錫亀「4-5世紀高句麗に流入した中国系人物の動向:文献資料を中心に」 趙法鍾「楽浪郡の性格問題:楽浪郡の楽浪国継承問題を中心に」 이재중「高句麗・百済・新羅の中国美術受容」 신현웅「『三国志』韓伝記録の実際」 曺祥鉉「高句麗「遊人」の性格検討」 尹龍九「中国出土の韓国古代遺民資料数点」 趙法鍾「高句麗社会・経済史の研究現況と課題」 『韓国古代史研究』31、2003.9 임기환「高句麗政治史の研究現況と課題」 余昊奎「中国学界の高句麗対外関係史研究現況」 朴京哲「高句麗「民族」問題認識の現況と課題」 李松蘭「皇南大塚新羅冠の技術的系譜」 문안식「王仁の渡倭と上台浦の海洋交流史的位相」 이광수「駕洛国許王后渡来説話の再検討:釜山-慶南地域仏教寺刹説話を中心に」 이현숙「新羅統一期伝染病の流行と対応策」 権悳永「在唐新羅人の対日本貿易活動」 李仁在「羅末麗初北原京の政治勢力再編と仏教界の動向」 박해현「新羅聖徳王代の政治勢力の推移」 『韓国古代史研究』30、2003.6 姜鍾薫「4世紀百済遼西地域進出とその背景」 김영심「韓国古代社会女性の暮らしと儒教:女性関連倫理観の検討を中心に」 羅喜羅「古代韓国の他界観」 蔡美夏「新羅宣徳王代社稷壇設置と祀典の整備」 新井宏「古代結負制の復元と代制の起源」 金甲童「統一新羅から高麗への郡県制変化とその要因:忠南地域を中心に」 『韓国古代史研究』29、2003.3 宋鎬晸「第7次教育課程中・高等学校国史教科書の先史及び国家形成関連叙述の検討」 金寿泰「第7次教育課程中・高等学校国史教科書の古代政治関連叙述の検討」 全徳在「第7次教育課程中・高等学校国史教科書の古代経済・社会部分分析」 金福順「第7次教育課程中・高等学校国史教科書の古代文化関連叙述の検討」 李仁哲「韓国古代社会における奴婢と奴婢労働の役割」 趙法鍾「後百済全州の都城構成に現れた四霊体系:全州亀岩の性格を中心に」 『韓国古代史研究』28、2002.12 임기환「高句麗王号の変遷と性格」 朴京哲「高句麗人の「国家形成」認識試論」 李道学「広開土王陵碑文の国烟と看烟の性格についての再検討:被征服民施策と関連して」 南武煕「圓測の生涯復元と彼の政治的立場」 近藤浩一「赤山法花院と平盧軍節度使」 南東信「聖住寺無染碑の「得難」条についての考察」 朴仲煥「扶餘陵山里発掘木簡予報」 서영수「民族史の源流を探し北の地を行く」 『韓国古代史研究』27、2002.9 李基東「古代韓日関係史の新しい照明を前に」 金泰植「古代韓日関係研究史:任那問題を中心に」 朴天秀「考古資料を通じて見た古代韓半島と日本列島の相互作用」 정병삼「古代韓国と日本の仏教交流」 李永植「日本書紀の研究史と研究方法論」 延敏洙「古代韓日外交史:三国と倭を中心に」 金理那「古代韓日美術交渉史」 김재현「人骨から見た古代韓日関係史」 『韓国古代史研究』26、2002.6 金鎬詳「古代木炭生産についての考察」 朴大在「『三国志』韓伝の辰王についての再認識」 金賢淑「4-6世紀頃小白山脈以東地域の領域向方:『三国史記』地理志の慶北地域「高句麗郡県」を中心に」 朱甫暾「新羅国家形成期金氏族団の成長背景」 李炯基「4-5世紀大加耶の発展についての考察」 李根雨「桓武天皇母系は武寧王の後孫か」 김일권「『天地瑞祥志』の歴史的意味と史料的価値:撰者に対する再検討と『高麗史』所引記事検討」 李康来「古代国家王の統治形態とその動因:金瑛河『韓國古代社會의 軍事와 政治』高麗大学校民俗文化研究院、2002年」 『韓国古代史研究』25、2002.3 한창균「韓国の先史時代についての北韓考古学界の動向と視角:旧石器時代と新石器時代を中心に」 宋鎬晸「古朝鮮と楽浪の北韓文化遺産」 全虎兌「北韓所在高句麗壁画古墳の保存と管理:世界文化遺産登載申請遺跡を中心に」 余昊奎「高句麗初期の梁貊と小水貊」 尹善泰「新羅中古期の村と徒:邑落の解体と関連して」 趙二玉「8世紀中葉渤海と日本の関係」 朴昔順「日本律令国家の王権と対新羅外交:8世紀時期放還事例を中心に」 郭丞勲「新羅下代前期高僧追慕碑の建立」 『韓国古代史研究』24、2001.12 朴淳発「4-5世紀韓国古代史と考古学の諸問題」 姜賢淑「古墳を通じて見た4・5世紀代高句麗の集権体制」 成正鏞「4-5世紀百済の地方支配」 金在弘「4-5世紀新羅の古墳文化と地域支配」 李盛周「4-5世紀加耶社会についての考古学研究」 梁正錫「皇龍寺伽藍変遷過程についての再検討:東西建物址の土層分析を中心に」 李炳学「元暁の大乗菩薩戒思想とその意味」 書評 朱甫暾「百済の国家形成と関連した諸問題:朴淳発『漢城百濟의 誕生』書景文化社、2001年」 『韓国古代史研究』23、2001.9 金子修一、李鎔賢(訳)「中国の立場から見た三国統一」 李根雨「日本列島の百済遺民について」 金賢淑「中国所在高句麗遺民の動向」 河日植「三国統一後新羅支配体制の推移」 李喜寛「新羅三国統一後の農民的土地分給問題」 南東信「三国統一と思想界の動向:中代初国家と仏教教団の関係を中心に」 呉江原「春秋末東夷系萊族木槨墓出土琵琶形銅剣」 李成制「高句麗と北斉との関係:552年流人送還の問題を中心に」 盧重国「新羅時代の尺と干:技術職としての尺の成立と地位変化を中心に」 『韓国古代史研究』22、2001.6 金南中「衛満朝鮮の領域と王倹城」 鄭相石「錦江流域細形銅剣文化の発展と桃氏剣」 李富五「1世紀初廉斯国の対外交渉」 金炳坤「斯盧六村の出自と村長の社会的性格」 朴成煕「新羅真興王即位前後政治勢力の動向」 李京燮「新羅上代稟主と内省:国家と王室の財政構造の変遷を中心に」 金昌錫「新羅倉庫制の成立と租税運送」 資料紹介 崔光植「『天鼓』考古篇」 『韓国古代史研究』21、2001.3 金寿泰「新羅村落帳簿研究の争点」 金昌錫「新羅村落文書の用途と村落の性格に関する一考察」 李仁哲「新羅村帳簿についてのいくつかの議論」 尹善泰「新羅村落文書の計烟と孔烟:中国・日本の戸等制、年齢等級制との比較検討を中心に」 李喜寛「統一新羅時代の孔烟の構造についての再論」 趙法鍾「高句麗社会の檀君認識と宗教文化的特性:蘇塗文化との関連性を中心に」 김주성「百済泗泌時代の益山」 全徳在「新羅中古期結負制の施行とその機能」 1-20 21-40 41-60 61-80
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漂着した新羅人を新羅使に付けて還す 703年(H0703a) 703/06/25(大宝3年5月3日)、流れ来りし新羅の人、福護らに付(さづ)けて本の郷(くに)へ還す。 というのが続日本紀の記述。漂着した新羅人については、この記述のみである。福護というのは、持統太上天皇崩御に際して弔問に駆けつけた新羅の使者である。 参考文献 青木和夫ほか校注, 1989. 続日本紀1, 新日本古典文学大系12. 岩波書店. 宇治谷孟, 1988. 全現代語訳 日本書紀 下. 講談社.
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新羅「やあ佐山君。こんなところで会うとは。邂逅相遇ってやつだ」 佐山「いや、全くだ、岸谷先生。模型屋で闇医者に会うとは。一体何を買いに来たのかね?」 新羅「やー、それはだ。うん、それは……」 佐山「……岸谷先生、性犯罪者になる前にその石膏の使い道を答えたほうがいい。弁護はしないが」 新羅「実はさ、バレンタインにセルティの『おっぱいチョコ』を作ってもらうことに決めて」 佐山「医者でもセクハラの強要は重罪だよ、岸谷先生?今自首すれば終身刑ですむ」 新羅「俺の2倍は石膏抱えている奴に言われるとは思わなかったな。同属嫌悪かい。二つも造るかな?」 佐山「ははは。胸なら齧りついて2つはいけるといってのけた洋モノハードエロスがいたが 私はもっと違いの解る男だよ?あんな大味な男と一緒にしないでほしいものだね」 ヒオ「は、原川さんはちゃんと下ごしらえをして揉んで解して、それからじっくり味わうって言ってましたの!」 新羅「ん?何か聞こえなかった?」 佐山「ああ、きっと裸人教のお告げではないかね?まあ私の尻の精霊には敵うべくも無いが」 新羅「尻?」 佐山「そう、尻だ。私の原料が2倍あるのは切君と運君、2人の尻型を採るためだよ。 型取りしたチョコを二つ並べて違いを愛でる。宇宙の帝王にのみ許された贅沢だね?」 新羅「すごい傲岸不遜だが、確かに真似できないな。なら僕は「セルティの全身像+翼」を製作して 『サモトラケのニケ』を再現することにするさ」 佐山「フフフ。それは尻神様への挑戦だね。ならこちらは前面有る無しの差まで鑑賞するとしよう」 佐山・新羅「店長、IAI製『肌に優しく、でもガチなの』セメント、追加注文だ!!」 ゴキィ! コキャ! セルティ『店長、迷惑をかけた。請求はUCATにまわしてくれ』 新庄「ヒオ、連絡ありがとうね。セルティさんも乗せてくれてありがとう」 セルティ『お互い様だ。さ、新庄、それにヒオもサイドカーに乗るといい。送って行く』 ブロロロッ……。 店長「…そういえばヒオちゃん、何の用だったんだろう?」 CAST 終わりのクロニクル 佐山・御言 新庄・切運 ヒオ・サンダーソン デュラララ!! 岸谷新羅 セルティ・ストゥルルソン
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歴史 詳細は朝鮮の歴史を参照 朝鮮半島では4世紀頃までに高句麗、新羅、百済の三国が興り三国時代と呼ばれるが、7世紀に中国の唐が新羅と結んで高句麗、百済を相次いで滅ぼし、さらに新羅が唐の勢力を追放して朝鮮半島を統一した。高句麗や百済の支配層は扶余系とみられ、韓系である新羅人とは別系統の言語を話した。一般的に現在の朝鮮語の祖語は新羅語とされている。このことから言語をもって民族の基準とすると、朝鮮民族を形成していった主流は新羅人であると考えられる。 しかしながら、新羅自身も『三国史記』によると四代目の王が倭国北東(日本列島内に所在すると見る向きが多く、丹波国(→上垣外2003 p.70)、但馬国、肥後国玉名郡などに比定する説がある。また、新羅人の地理的知識の増加に伴って『三国志』に見える西域の小国の名を借りたか西域の楽神の乾達婆信仰に由来する国名に改めたものであり、倭国の東北とする文言も後世の挿入とみる説もある(→井上訳注1980 p.35)。『三国遺事』では龍城国とされる) から渡来した王であったり、三国志東夷伝によると馬韓(百済の前身)より辰韓(新羅の前身)へ代々王が派遣されていたという記述があるなど、朝鮮民族としての意識の形成がいつごろから生じたものか不明瞭である。また、新羅の後に興った高麗も高句麗継承を主張し、同じく高句麗継承を主張した渤海の亡命者を積極的に受け入れ、渤海が滅びると渤海の旧領領有を計画したり、『三国史記』や『三国遺事』を編纂したりしたことを重視すると、朝鮮民族としての民族意識の萌芽は高麗の時期に形成された可能性が高い。 10世紀に新羅は統一を失い、地方勢力が自立して後高句麗・後百済を立てて後三国時代を迎えるが、やがて後高句麗を滅ぼした高麗が勢力を持ち、新羅を併合して南北にわたる初の統一を成し遂げた。 高麗は13世紀にモンゴル帝国の侵攻を受けてモンゴルの立てた元の属国となり、元の衰亡とともに独立を回復して失った北方領土を取り戻すが、14世紀に親明を掲げる朝鮮王朝(李氏朝鮮)に王位を奪われた。李氏朝鮮の全盛期には、女真族に対する侵略戦争がたびたび行われた。遂には当時半島北部に勢力を持っていた建州女真の大酋李満住が戦死し、女真族は李朝の支配下に入り差別と抑圧の中同化させられていった。また、朝鮮語を書き表す固有の文字(ハングル)などが生み出され、独特の民族文化が形成されていった。 一方でハングルが長らくもっぱら大衆の娯楽や通信に使われるのみであったことに象徴されるように、この時代は官僚を輩出する階層である両班を中心に中国文化に対する影響も依然として深く、特に王朝の国教というべき地位にあった儒教の影響は社会の末端に至るまで広く浸透した。ハングルが漢字との混交文によって初めて公的の書き文字に採用されるのは、李氏朝鮮が清の冊封体制から離脱した1894年である。 1910年に大韓帝国(朝鮮から国号を変更)は日本に併合されたが(韓国併合)、一方で1919年には三・一独立運動が起こるなど、民族意識は高まりを見せつつあった。また李氏朝鮮末期から日本統治期を挟んで朝鮮戦争終結にかけては、様々な理由でロシア(後にソ連)、日本など朝鮮国外に相当数の人々が移住していき、在外コリアン社会が形成されていった。 第二次世界大戦の日本の敗戦により連合軍により朝鮮半島のほぼ中央を走る北緯38度線を境に南北に分割統治され、その後、北緯38度線を境に北は北朝鮮、南は韓国と各々独立することになるが、朝鮮戦争を経て分断は固定化され、2008年現在もそのままである。 wikipediaより
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トップページ>韓国>韓国古代史研究 『韓国古代史研究』74、2014.6 特集:後百済王都全州の再照明 신호철「後百済の歴史的性格」 姜元鍾「全州東固山城の考古学的検討」 김주성「後百済の王宮位置と都城規模」 張日圭「新羅下代西南海地域禅僧と後百済」 정재용「後百済都城東固山城の保存と活用」 研究論文 정동준「「陳法子墓誌銘」の検討と百済官制」 문창로「星湖李瀷(1681-1763)の三韓認識」 説林 양기석「私の韓国古代史研究」 김상현「『古記』の史学史的検討」 『韓国古代史研究』73、2014.3 研究論文 박준형「古朝鮮~三国時期交易史研究の検討」 박세이「4世紀慕容鮮卑前燕の成長と高句麗の対応」 이현숙「錦江流域漢城期百済地方社会の拘留と地域圏」 김재홍「新羅王京出土銘文土器の生産と流通」 説林 윤재운「南北国時代貿易研究の現況と課題」 박선미「西欧学界の古代交流史理論の現況」 『韓国古代史研究』72、2013.12 論文 김현숙「集安高句麗碑の建立時期と性格」 김수태「「集安高句麗碑」に見える律令制」 홍승우「「集安高句麗碑」に表れた高句麗律令の型式と守墓制」 최선자「新羅皇龍寺の創建と真興王の王権強化」 신가영「大加耶滅亡過程に対する新しい理解:「加耶叛」記事を中心に」 방용철「7世紀高句麗仏教政策の限界と国祖神」 김영미「新羅中古期三綱制の施行とその機能:慈蔵の活動と関連して」 임종태「聖住寺創建以前先代伽藍についての検討」 송보혜「新羅太賢の阿弥陀信仰と社会的意味」 『韓国古代史研究』71、2013.9 特集 朴淳発「中国古代都城廟壇の起源と展開」 余昊奎「高句麗都城の儀礼空間と王権の位相」 李炳鎬「百済泗沘時期都城の儀礼空間と王権:統合中枢としての王宮と寺院を中心に」 윤재운「渤海都城の儀礼空間と王権の位相」 최재영「隋大興城の儀礼空間形成とその機能」 論文 김상현「新羅時代の花郎認識」 최일례「長寿王代高句麗の対中外交とその動因」 김선주「新羅聖徳女王と霊廟寺」 説林 橋本義則「日本古代都城の儀礼空間と王権の位相」 『韓国古代史研究』70、2013.6 特集:新発見『集安高句麗碑』総合検討 尹龍九「集安高句麗碑の拓本と判読」 余昊奎「新発見「集安高句麗碑」の構成と内容考察」 정호섭「集安高句麗碑の性格と周辺の高句麗古墳」 趙宇然「集安高句麗碑に現れた王陵祭祀と祖上認識」 李成制「「集安高句麗碑」から見た守墓制」 孫仁杰「集安高句麗碑の判読と文字比較」 耿鐵華「中国集安で出土した高句麗碑の真偽問題」 研究論文 이현태「慶州仁旺洞19・20号墳の発掘成果追報:未報告金属遺物の紹介を兼ねて」 盧重国「百済の王・后号制と金銅冠副葬者の実体:帰葬を中心に」 송은일「弓裔の出身についての再論」 書評 金寿泰「現在的観点から新しく叙述した韓国古代史の流れ:김영하『한국고대사의 인식과 논리』成均館大学校出版部、2012年」 「集安高句麗碑」検討会議報告 鄭東珉「韓国古代史学会集安高句麗碑判読会結果」 『韓国古代史研究』69、2013.3 李炳鎬「慶州出土百済系瓦製作技術の導入過程:伝興輪寺址出土品を中心に」 이현숙「高句麗の医薬交流」 김영심「七支刀の性格と製作背景:道教との関連性の検討」 안정준「高句麗の楽浪・帯方故地領域化過程と支配方式」 박종욱「602年阿莫城戦闘の背景と性格」 朴南守「新羅「法光寺石塔記」と御龍省の願堂運営」 延敏洙「錦絵に投影された神功皇后伝説と韓国史像」 이영호「集安高句麗碑の発見と紹介」 『韓国古代史研究』68、2012.12 盧泰敦「高句麗初期の遷都に関する若干の議論」 李成制「4世紀高句麗と後燕の関係:396年後燕の広開土王冊封問題を中心に」 趙景徹「高麗広開土王代仏教と儒教の展開様相」 서지영「5世紀羅麗関係の変化と「中原高句麗碑」の建立」 全虎兌「古墳壁画で見た高句麗と中央アジアの交流」 李京燮「新羅の奴人:城山山城木簡と「蔚珍鳳坪碑」を中心に」 金在弘「新羅統一期梵鐘の銘文分析と社会相:上院寺梵鐘の銘文を中心に」 권주현「統一新羅時代の食文化研究:王宮の食文化を中心に」 姜鍾薫「韓国古代金石文資料についての史料批判論」 이장웅「中国所在韓国古代文字資料を探して:洛陽・西安を中心に」 『韓国古代史研究』67、2012.9 特集 盧泰敦「広開土王代の征服活動と高句麗諸勢力の構成」 崔珍烈「高句麗広開土王前後王号の性格:五胡諸国・北魏の諡号・廟号及び遊牧国家の可汗号との比較」 羅新「高句麗王号制度に関するいくつかの推論」 余昊奎「4-5世紀初高句麗と慕容「燕」の陵域拡張と支配方式比較」 孔錫亀「広開土王の遼西地方進出についての考察」 李道学「広開土王代の南方政策と韓半島諸国及び倭の動向」 井上直樹「広開土王の対外関係と永楽5年の対稗麗戦」 李明仁「高句麗広開土王時期慕容鮮卑との関係及び文化交流」 임기환「大衆教育と大衆媒体に現れた広開土王代高句麗歴史像」 論文 이승호「3世紀後半「晋高句麗率善」印と高句麗の対西晋関係」 이정빈「高句麗扃堂の設立と意義」 백영미「新羅村落文書の戸等算定方法」 『韓国古代史研究』66、2012.6 特集:鴨緑江中上流高句麗遺跡・遺物の歴史的性格 강현숙「高句麗積石塚の立地と存在様態の意味」 余昊奎「高句麗国内城地域の建物遺跡と都城の空間構造」 이경미「鴨緑江中上流高句麗城郭の分布様相と機能の変化」 백종오「高句麗瓦当の毀棄とその象徴的意味」 研究論文 박준형「大凌河~西北韓地域琵琶形銅剣文化の変動と古朝鮮の位置」 金瑛河「広開土王陵碑の征服記事解釈:辛卯年記事の再検討と関連して」 盧重国「6世紀前半大加耶の王位交代と政策の変化:異脳王から嘉悉王への王位交代を中心に」 拜根興、조우연(訳)「唐代百済移民禰氏家族墓誌に関する考察」 『韓国古代史研究』65、2012.3 研究論文 宋基豪「無と裏面の歴史、韓国古代の生活史のために」 蔡美夏「韓国古代の死と喪・祭礼」 全徳在「古代の百戯雑技と舞楽」 朱甫暾「浦項中城里新羅碑の構造と内容」 李文基「雁鴨池出土木簡から見た新羅の洗宅」 김연민「密本の『薬師経』信仰とその意味」 資料照会 李泳鎬「新しく発見された百済遺民祢素士・祢仁秀墓誌銘拓本」 『韓国古代史研究』64、2011.12 特集 김한종「中等歴史教科書改編過程と性格」 宋鎬晸「第7次改訂教育課程中2「歴史」教科書の「文明の形成と古朝鮮の成立」叙述内容の検討」 姜鍾薫「2011年発刊『中学校歴史(上)』8種教科書の三国時代政治史肝炎部分内容の検討」 趙法鍾「2007年改訂教育課程中学校歴史(上)「三国の社会と文化」の分析」 河日植「『中学校歴史』の統一新羅渤海叙述の検討:検定教科書(2011年)8種の内容と視角資料」 趙仁成「第7次改訂教育課程中学校『歴史』教科書の新羅下代~高麗初の検討」 임기환「初等社会教科書国史陵域の韓国古代史叙述の検討」 論文 姜仁旭「古朝鮮の毛皮貿易と明刀銭」 李成制「玄菟郡の改編と高句麗:「夷貊所侵」の意味と郡県の対応を中心に」 金基興「新羅王室三姓の淵源」 김영심「百済文化の道教的要素」 金炳坤「新羅の太子冊封制受容過程の考察」 朴南守「新羅の衣生活と織物生産」 『韓国古代史研究』63、2011.9 李根雨「日本古代の駅路と公文書伝達システム」 趙法鍾「高句麗の郵駅制と交通路:国内城時期を中心に」 곽장근「全羅北道地域百済と加耶の交通路研究」 강봉룡「5世紀以前新羅の東海岸方面進出と「東海岸路」」 정요근「統一新羅時期の幹線交通路:王京と州治・小京間連結を中心に」 윤재운「渤海の五京と交通路の機能」 李清圭「遼東と韓半島青銅器文化の変遷と相互交流」 鄭東俊「百済五方制の地方官構成についての試論」 『韓国古代史研究』62、2011.6 特集:実学者達の韓国古代史研究 趙仁成「実学者達の韓国古代史研究の意義:金正喜の真興王巡狩碑研究を中心に」 宋鎬晸「実学者達の歴史地理観と古朝鮮漢四郡研究」 文昌魯「朝鮮後期実学者達の三韓研究:研究推移と特徴を中心に」 金賢淑「実学者達の高句麗史・百済史研究」 蔡美夏「実学者達の新羅史研究方法とその解釈」 김종복「朝鮮後期実学者達の渤海史研究成果」 研究論文 鄭演植「新羅の太祖味鄒王と銀河水星漢」 朱甫暾「百済七支刀の意味」 書評 張日圭「新羅滅亡理解の道標:全基雄『新羅의 멸망과 景文王家』혜안、2010年」 『韓国古代史研究』61、2011.6 特集:日本の韓国強制併合百年:植民主義的韓国古代史認識の批判と課題 이부오「日帝強占期『三国史記』新羅本記初期記事批判論に対する克服過程と課題」 趙法鍾「植民主義的古朝鮮史認識の批判と課題」 김일권「日帝時期朝鮮史編修と満鮮史的高句麗史の力説」 李炳鎬「日帝強占期百済故地についての古蹟調査事業」 남재우「植民史観による加耶史研究とその克服」 李成市「韓国古代史研究と植民地主義:その克服のための課題」 研究論文 장종진「5世紀前後国際情勢と高句麗平壌遷都の背景」 全徳在「㖨国(㖨己呑)の位置と歴史についての考察」 정호섭「百済壁画古墳の造営と文化系統」 신성재「一利川戦闘と高麗太祖王権の戦略戦術」 1-20 21-40 41-60 61-80
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新羅人金物需(こんもつぬ)、漂着新羅人とともに帰国 685年(H0685a) 天武14年3月4日、来日中の新羅人金物需が、漂着した新羅人7人と帰国する。 この7人の漂着新羅人は、677年五島列島に漂着した朴刺破(ぼくしは)ら7人(H0677a)と人数は合うが、朴刺破は同年帰国しているので、別の漂流民である。 参考文献 宇治谷孟, 1988. 全現代語訳 日本書紀 下. 講談社. 坂井太郎ほか, 1993. 日本古典文学大系 日本書紀 下. 岩波書店.
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彼女のことを愛してるかって? 何だい、藪から棒に。 当然至極、僕は彼女のことを愛しているよ。 例え世界を敵に回したとしても、彼女に嫌われたとしても、僕は彼女を愛し続けると胸を張って言えるね。 ◇ ここはF-4に位置する神殿。 石造りの建造物の中は所々に篝火が灯されているが、全体的に暗く、空気は冷たい。 神殿と謳ってはいるものの、今にも魑魅魍魎の類が飛び出てもおかしくはない不気味さを漂わせていた。 そんな非日常的な空間を闊歩する男が一人。 男の名は岸谷新羅。 神殿探索というシチュエーションには似つかわしくもない白衣を身に纏っている。 身長はやや高く、童顔に眼鏡という一見どこにでもいそうな青年に見えなくもないがーー其の実、非日常に溢れ返る街【池袋】で闇医者稼業を営んでいる男である。 「はぁ…セルティ、君は一体どこにいるというんだ……」 疲労と嘆きが混ざった溜息とともに反芻される「セルティ」というのは彼の恋人――セルティ・ストゥルルソンのことである。 セルティ・ストゥルルソンは人間ではない。 俗に『デュラハン』と呼ばれる、スコットランドからアイルランドを居とする妖精の一種でありーー天命が近い者の住む邸宅に、その死期の訪れを告げて回る存在だ。 切り落とした己の首を脇に抱え、俗にコシュタ・バワーと呼ばれる首無し馬に轢かれた二輪の馬車に乗り、死期が迫る者の家へと訪れる。 うっかり戸口を開けようものならば、タライに満たされた血液を浴びせかけられるーーそんな不吉の使者の代表として、バンシーと共に欧州の神話の中で語り継がれてきた。 一部の説では、北欧神話に見られるヴァルキリーが地上に墜ちた姿と言われている。 だが、新羅にとって彼女の正体が何であろうと関係はない。 幼少の頃より、新羅は同居人である彼女のことをその容姿を含めて、深く愛していた。 彼のセルティへの愛情はそれこそ山よりも高く、海より深いものである。 彼女に褒めてもらえるかもしれない、という考えのもと周囲の人間にも温和に接してきたつもりだし、時には正義の味方のような自らを省みない無茶なこともした。 彼女と共にあるために、彼女自身を騙したことだってあった。 そう……岸谷新羅にとって世界の中心は常にセルティであり、その行動原理もまたセルティが中心に考えられている。 そんな彼がこの殺し合いにおいて目指すところは、至極単純『セルティと一緒に帰る』ことであった。 名簿にはセルティ以外にも見知った名前があった。 平和島静雄と折原臨也――。 両名とも、人間には平等に興味を持たない新羅にとっては数少ない友人である。 彼らを深く知る友人だからこそ、確信を持って言える。 あの二人が殺し合いに乗ることはない。 尤も静雄はあんな性格だから、今頃主催者への怒りをモノや人にぶつけて、大暴れしているかもしれないし。 臨也にいたっては、絶好の人間観察の機会じゃないか!と意気揚々と悪巧みをしている姿が容易に想像できる。 まぁ、どうせ二人とも好き放題やってるだろうし、簡単に死ぬような人間でないことは分かっているので、彼らの身を案じるなど、まさに屋下架屋――杞憂なことだ。 新羅としては早急にセルティと合流して、この迷惑極まりないゲームからおさらばしたいところである。 「あのう、すいません」 そう声を掛けられたのは、神殿内を彷徨うこと数十分――。 大広間に辿り着いたときのことであった。 ◇ はい、一応彼女と僕は交際していることになっています。 本当に、不本意ですが……。 えっ? あいつのことが大事じゃないのかって……? 大事にしてますよ。あいつは幸せになるべき人間だから。 ◇ 「いやぁ、お互い災難だったよね、桜川君」 「ええ、岸谷さんの方も大切な恋人や友人と一緒に巻き込まれるなんて――心中お察しします」 新羅に声を掛けた青年は、桜川九郎と名乗った。 唐突に声を掛けられた新羅は慌てて身構えたがーー九郎が手を挙げ敵意のないことを示すと、警戒を解くまでそう時間はかからなかった。 とりあえず簡単な自己紹介を済ませ、互いの知人についての情報交換を済ませたのが、つい先ほどのことである。 「しかし、桜川君は落ち着いているね」 「……? 何がです?」 「普通は『僕と同棲している恋人は、都市伝説で噂される首なしライダーなんです』なんて告白されると、驚天動地――僕のことを頭のおかしい人間だと思うなり、質問攻めにするなり、何らか大きなリアクションがあって然るべきだ。 でも君は特にそこに突っ込むこともなく、こうして僕を受け入れてくれている」 新羅の疑問はもっともだ。 新羅はセルティ、静雄、臨也のことを差し支えない程度に話してみたが、セルティが俗に言われる首なしライダーであると告げられても、九郎は特に気にする素振りを見せなかった。むしろ生身の人間でありながら、標識を引っこ抜いたり、自動販売機を投げ飛ばしたりするという静雄の話を聞かされているときに、首を傾げていたくらいだ。 「ああ、そのことですか。 生憎と僕も昔から、怪異や物の怪といった類のものとは縁がありましてね。 先程話した僕の相方である岩永……彼女も似たようなものですので、岸谷さんの取り巻く環境については、特に驚きはしないですね」 「ええっ――!? もしかして岩永さんって子も首が無いのかいッ!?」 「いえ、一応人間ですよ。 でも似たようなものです」 「似たようなものって……。桜川君、君って結構彼女に対して厳しいね……」 一体どこの世界に、自分の彼女を妖怪扱いする人間がいるのだろうか。 新羅は、まだ見ぬ岩永琴子という、九郎の彼女に対して軽く同情する。 優男でどこか頼りなく見えるが、意外と手厳しい。 それでいて妙に生命力を感じさせる青年――それが会話を通じて得た、新羅が桜川九郎という人間に対して抱いた印象であった。 「それで僕は、変わらずセルティは探すつもりだけどーー桜川君の方も、岩永さんと弓原さんを探すってことで良いのかな?」 「ええ、良ければ一緒にーーっ!? 誰か来るッ!?」 二人の話題が今後の方針へと移り変わった時、二人の耳は大広間に近づく第三者の足音を察知した。 ◇ はい、僕は婚約者のことを愛していますよ。 彼女といると本当に飽きない。 白黒しか見えず灰色だった僕の世界は、彼女のおかげで鮮やかな色が付いて華やかなものになりました。 残念ながら僕の気持ちは届いていないようですが、それでも僕は彼女に惹かれ、これからも共にありたいと思っています。 ◇ 「――と、ここまでが、僕達が共有した内容かな」 「成る程……概ね理解しました。ありがとうございます、新羅、それと九郎」 新羅と九郎の前に現れたのは、まるで御伽話から飛び出てきたようなーー白馬に跨る姿が絵になる、金髪碧眼の美男子であった。 話を聞いてみると、ジオルドは本当に王子様だということで二人は驚く。 ソルシエ王国スティアート王家の第三王子――それが、眼前で自分たちと会話しているジオルド・スティアートの出自であるとのことだが、ここで二人は疑問を浮かべた。 現代日本で生きる新羅と九郎ではあるが、二人ともジオルドが話す「ソルシエ王国」という国名を耳にしたことはなかったのだ。 加えて、ジオルドが二人に語り聞かせた彼の日常の話においても、「魔法」という非現実的なものをベースとした荒唐無稽な内容であり、所謂「非日常」に慣れ親しんでいる二人にとっても頭を捻らせるものであった。 ジオルドにとっても、自分たちの社会の根幹にある「魔法」という存在を知らないという二人の反応に困惑したようで眉根を寄せた。 疑問を残したまま、次に新羅と九郎が本日二度目となる自己紹介と知人の情報をジオルドに打ち明けて、今へと至る。 「しかし、こうして話をしてみますと、やはり僕と新羅達との間で、常識にズレがありすぎますね」 「ええ、触れている文明が全く違うって印象を受けました。 まるで僕達とジオルドさんは住んでいる世界が違っているような……」 「そうだね、僕達からしてみれば『魔法』の話といい、ジオルド君が語った内容はまるでゲームの世界の話だね。ジオルド君の見た目なんて、典型的な乙女ゲームの攻略対象キャラそのものだし」 「ちょっと失礼ですよ、岸谷さん」 「ええっ、そうかな?」 「……? オトメゲームとは?」 「ああ、いえ、こっちの話です。気にしないでください!」 乙女ゲームの攻略対象キャラーー新羅が放った言葉はまさに言い得て妙。 九郎も心の中では同意するが、幾らなんでも失礼に当たるのではと思い、慌ててフォローへと回る。 そんな二人のやり取りを見て、ジオルドはキョトンとするが、やがて柔和な笑みへと表情を変える。 「でも、僕にとって今の状況は却って好都合かなーー」 「……? どういうことだい、ジオルド君」 訝しむ新羅に、ジオルドは表情を崩さず、和やかに語る。 気が付くと、ジオルドの周りには点々とした光が漂っていた。 「貴方達は魔法を使えないーーつまりは、僕のこの場における優位性は揺るがない、と言うことですよッ!」 瞬間――彼は高速に腕を振り払う。 紅蓮に燃える炎がジオルドの手から発せられ、新羅を飲み込まんと迫る。 新羅当人は、何が起こったか理解が追いつかず、呆然と差し迫る炎をただ見つめていたがーー。 「岸谷さんッ!」 「――ッ!?」 彼の視界は、飛び出してきた九郎の背中で塞がれる。 九郎は新羅を庇い、前に立ち。 その身体は炎に包まれる。 「さ、桜川君――!」 ようやく自分の置かれている状況を理解した新羅が、手を伸ばそうとするがーーこれを俗にいう火達磨という状態だろうか。 既に炎は九郎の全身を包み込み、手が付けられない状況となっていた。 猛烈な熱波と煙――それと肉が焦げる臭いが辺り一面に充満する。 薄暗かった大広間は九郎という灯によって、明るく照らされる。 もしかしたら、喉は既に焼けて声を発することも出来ないのだろうか、炎に包まれた九郎は悲鳴を上げることもなく、それでも一歩また一歩と、ジオルドへと近づいていく。 九郎の表情は炎に埋もれて窺うことは出来ないが、ジオルドの表情は未だに余裕を保って、ジッと九郎を見つめている。 やがて、九郎がジオルドへと肉薄し、掴みかからんと腕を伸ばしたその刹那――。 ジオルドは、再度高速で腕を振り上げた。 その手に握られていたのは黒光りする細剣。 ボトリとーー 新羅の眼前に何かが落ちてきた。 一瞬の間をおいて、新羅はそれが黒く焦げた九郎の右腕であることを認識する。 と同時に、炎に覆われていた九郎は、ジオルドの眼前でバタリと倒れこみ、完全に事切れたのか動かなくなる。 九郎を包んでいた炎はいつの間にか立ち消えており、その場には黒焦げの九郎だったものが残っていた。 「一応聞いても良いかい? どうして、こんなことを……?」 「――カタリナと一緒に帰るためですよ。僕はそのために優勝を目指します」 「ジオルド君、自分の言っていることを理解しているのか? 君が優勝するためには、君の婚約者も一度死ぬ必要があるということになるんだよ」 「分かっていますよ。だから優勝したら、あのテミスという女にカタリナを生き返らせてもらいます……。本音を言うと僕だってこんな事はしたくはない……だけど主催者に抗うには、相手はあまりにも強大で得体が知れない。だから、僕はーー」 「彼女と元いた場所に帰れる可能性がより高い方を選択した、ってところかな。 成る程ね、気持ちは分からなくもないね」 「…………。」 悠然と語り聞かせる新羅を他所に、ジオルドの周りには先ほどと同じように眩い光が取り巻く。 これは言うなれば、殺意の合図。 桜川九郎という青年の命を刈り取った炎を顕現させる前兆といえる。 「それでも今はこのゲームに乗るつもりはないね。 僕は静雄みたいな馬鹿力はないし、ジオルド君のように『魔法』なんて使えないから、優勝なんてとてもとてもーー。それに、仮に僕が殺人を犯してしまったら、セルティはとても怒るし悲しむからね。 だから僕はッーー!」 ジオルドの手に業火が宿り、新羅へ向けて解き放たれる。 その炎はまるで生き物のように、猛スピードで新羅へと襲い掛かるが。 「何としても、生き延びる!」 目前へと迫る業火を前に、新羅は肩から降ろしたデイパックを拡げる。 取り出されたのは、中央に水晶のような装飾を施した、紫陽花色の盾であった。 新羅の身体を包むかのように掲げられた盾は、炎の進行を阻害する。 「―ーッ!」 ほんの一瞬、虚を突かれたような表情を浮かべるジオルド。 しかし、それはほんの一瞬。 その手に更なる殺意と魔力を込める。 「この――ッ!」 炎の勢いは更に増す。 盾は変わらず、新羅を炎が守り役目を果たしてはいるもののーー 炎の勢いは、ただの一般人である新羅には殺しきれず。 「う、うわぁああっ!」 新羅の身体は大きく仰け反る。 ジオルドはその隙を見逃さない。 「終わりですッ!」 ジオルドは、一気に距離を詰めて、新羅に肉薄。 冷や汗を浮かべ焦る新羅。 その胴へと無慈悲に細剣を突き立てんとするが。 「――ッ!?」 突如背後より何かに力強く肩を掴まれ、引力とともにジオルドは身体を引き戻される。 振り返るとそこにはーー。 「…………。」 「何故貴方が……?」 「さ、桜川君……?」 先程焼け死んだはずの桜川九郎が立っていた。 目を疑う光景にジオルドも、新羅も呆然とする。 黒焦げになっていた肌は、何事もなかったかのように元通りとなっており、その瞳には確固とした生命力を宿している。 そして、つい先ほど切り離されたはずの腕は、呆気にとられるジオルドの肩を強く掴んでいた。 九郎は無言のまま、もう片方の手で拳を握りしめ、ジオルドの顔面へと叩きこんだ。 「――がぁッ!!!」 渾身の左ストレートをまともに喰らったジオルドは苦痛に顔を歪め、地面へと倒れ伏せる。 端正な顔立ちに不相応な鼻血が、ポタリポタリと、石の床を濡らす。 起き上がり、殴打された部分を手で覆うジオルドではあるが、生憎とその痛みに悶える暇はない。 九郎は無表情のままジオルドへと接近し、追撃の拳を振るった。 「くッーー!」 ――が、これは空振り。 態勢を立て直したジオルドが、ひらりと身を躱す。 お返しとばかりに、がら空きとなった九郎の胸部――つまりは心の臓を目掛けて、レイピアを突き刺した。 「――――。」 ジオルドを睨みつけたまま、ゴボリと血を吹き出す九郎。 殺ったーーとジオルドは確かな手応えを感じる。 やがて九郎の瞳から生気は色褪せていき、だらりと前のめりに脱力した。 だが次の瞬間――。 その瞳はパッと見開き、再び闘志を宿す。 「なッーー!?」 「――――。」 驚愕するジオルド。 九郎は心臓が串刺しにされている状態のまま、のそりのそりとジオルドへと近づき、その頭蓋目掛けて、拳を振り上げんとする。 「――ッ!」 攻撃を察知したジオルドはいち早く剣を引き抜き、バックステップで後退。 距離を取ることで、九郎の拳の攻撃範囲外へと逃れる。 そこでジオルドの目に飛び込んできたのは、九郎の身体からドクドクと零れ落ちていたはずの血液が、時間を巻き戻しているかのように宿主の元へと戻っていく光景であった。 床に撒き散らされていた血溜まりはたちまち消えてなくなり、九郎の胸に空いた穴は完全に塞がっていく。 人間ではない……。と声を漏らしたジオルドは、先に繰り出したものとは比較にならないほどの激しい炎を腕に纏い、自身に駆け寄る九郎に向けて放出した。 「消えなさいッーー!」 「っーー!?」 九郎の身体は忽ち炎に飲み込まれた。 その状景は、言うなれば灼熱地獄――。 至る所を徹底的に焼かれているため、九郎は身体を自由に動かすこともままならず。 ジオルドへの進行は妨げられ、やがて膝をつく。 尚も、その身体は火達磨の状態である。 さらにジオルドは、事態を傍観する新羅に対してもその炎を放つ。 突然矛先を向けられた新羅は迫りくる煉獄の炎に、あわわわわ、と慌てて盾で身を守る。 火達磨となり動けずにいる九郎と、自分の身を守るために精一杯な新羅を尻目に、ジオルドは元来た大広間の入り口へと駆けていきーーやがて二人の前から姿を消した。 ジオルドによって引き起こされた業火の勢いは徐々に弱まっていき、やがて鎮火する。 静寂が戻った大広間に取り残されたのは、盾を持って腰を抜かしている新羅と、黒焦げとなった九郎の死体だけであった。 ◇ 「少し相手を見誤ってしまいましたか」 神殿から離れたジオルドは、一息ついて先程の二人との邂逅を振り返った。 情報交換の内容から、目の前の二人を、魔力を持たないただの平民と侮ってしまったのが失敗――。 まさか、不死身の化け物が紛れ込んでいたなどと、誰が予測できようか。 最後に、全力の魔力を込めてあの怪物を火達磨にしてみたはいいものの、それまでの経緯から察するに、その後すぐに蘇生したのではないだろうか。 自身に宿る火の魔力と研ぎ澄まされた剣技で、あれを何度も殺すことは容易い。 だが、殺せど殺せど、すぐに蘇生してしまっては、消耗戦になるだけ。 今時点で、あれを完全に排除する方法は思い浮かばない。 だからこそ、あの場では撤退を選択する他なかった。 「『異なる』世界の人間か……。」 ジオルドは、情報交換の際に九郎達が語った内容を思い返す。 彼らが言い表していたように、この殺し合いには異なる世界、異なる文明、異なる摂理で生きていた人間が集められているということであれば、単純に魔力を持つ、持たないだけで相手の力量を測るのは危険だ。 今後は、先程の九郎のような異能の存在にも気を配り、浅はかな行動は慎むようにと心に誓うのであった。 「僕は勝ちますよ、何としても……。」 先程の化け物も含めて、主催者が異なる世界からこれだけの人数の人間を攫ってきたということであれば、やはり主催者の力は絶対的だ。 万の一にも、そこに抗える術はないのだろう。 だからこそ、ジオルドは主催者がそれを望むように、殺し合いに乗る。 優勝した際に、主催者が約束を反故にする可能性もなくはない。 だが、最初の会場で観察する限り、あのテミスという女は妙にプライドの高い気配がある。ああいう自分の力を過信し、ふんぞり返っている連中ほど、自身が課した約束の履行には拘るきらいがある。 だからこそジオルドは主催者打倒よりも、優勝を目指した方が彼女と一緒に帰ることが出来る可能性は高いと考えている。 「カタリナ……心優しい君は僕がやろうとすることを知ったら、きっと反対するだろうし、糾弾するだろうね。それでも僕は……。」 この殺し合いの場に連れて来られる直前の魔法学園にてーー。 昏倒している彼女をただ見守ることしかできなかった自分に苛立ちを覚えた。 彼女に危機が迫っていたというのに、守護ることが出来なかった自分に不甲斐なさを感じた。 彼女が昏睡したまま、この場に呼ばれているのか、それとも主催者によって覚醒させられているかは分からない。 だが今は心を鬼にして、この殺し合いに勝ち残るだけ考えよう。 全ては心より愛している彼女の為に……。 【F-4/草原/深夜/一日目】 【ジオルド・スティアート@乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…】 [状態]:健康、顔面打撲(中) [服装]:いつもの服装 [装備]:峯沢維弦のレイピア@Caligula Overdose [道具]:基本支給品一色、不明支給品0~2 [思考] 基本:優勝して、カタリナと一緒に帰る 1:不本意ながら殺し合いに乗る 2:参加者の殺害は慎重に。まずは情報収集を優先する。 3:新羅と九郎はなるべく早めに始末しておきたいが、九郎をどのように排除すべきか考えておく 4:生徒会の皆とは出来れば会いたくない [備考] ※ カタリナがシリウスの闇魔法によって昏倒していた時期からの参戦となります。 ※ 新羅、九郎と知り合いについての情報交換を行いました。但し九郎は、自身や琴子の能力については明かしておりません。 【支給品紹介】 【峯沢維弦のレイピア@Caligula Overdose -カリギュラ オーバードーズ-】 ジオルドに支給。 帰宅部の一人、峯沢維弦がカタルシスエフェクトで発現する細剣。 このロワではあくまで形だけ模したレプリカとして支給されています。 攻撃スキルが使えるかは不明です。 ◇ 「なるほど、くだんと人魚の肉をねぇ……。」 「ええ、なので僕は基本的に死ぬことはありません」 ジオルドが去った後、見るも無惨な焼死体と成り果てていた九郎の身体はすぐに再生を行い、すっかり元通りとなった。 その後、再生の一部始終を目撃していた新羅が九郎に詰め寄り質問攻めを行ったため、こうして蘇生の秘密を打ち明けたのである。 曰く、九郎は幼いころに、二体の異なる妖怪の肉を食べたということ 曰く、人魚の肉を食べたことで不死の能力を得たということ 曰く、くだんの肉を食べたことで未来予知の能力を得たということ したがって、先程から発現している再生能力は人魚の肉を食べたことに恩恵によるものだということを新羅は理解する。 「『怪異や物の怪といった類のものとは縁がある』とは言っていたけど、まさか桜川君自身がその類だったとはねぇ、実に興味深い……。 どうだい? 一度君の身体を検査させてもらえないだろうか」 「いえ、遠慮しておきます」 鼻息を荒くし、全身を舐めるように観察してくる新羅に九郎は何とも言えない悪寒を感じた。 「しかし、主催者はどういうつもりなんだろうね。 殺し合いをしろという場に、桜川君のような不死者を交えるなんてーー」 「同感です、そもそも殺し合いが成り立ちませんよね。 でも、ここからは僕の憶測にすぎませんがーーもしかすると、この場には不死者ですら殺せる技術や異能が存在するかもしれません」 「不死者ですら殺せる技術や異能だって……?」 新羅は、突如提示された矛盾する仮説に目を丸くする。 「あくまでも推測ですよ。この場にはさっきのジオルドのように、僕らにとっては未知の能力を持った人間も参加しているようですし。 この殺し合いのゲームバランスを保持するため、不死者ですら殺せるような強力な異能を持った人間を参加させていても不思議ではないです」 「なるほど……。そうなると増々セルティが心配になってきたよ」 勿論、新羅や紗季といった一般人も紛れているのも事実ではあるが、魔法を自在に操るジオルドや、新羅から伝え聞く首なしライダーのセルティや九郎など、異能を持つ者や人外の参加者は確かに存在する。 未知の能力に、未知の怪物――。 今回は再生能力によるゴリ押しによって、相手を退散させる結果となったが、相手の異能によっては通じないこともありえるかもしれない。 用心するに越したことはないだろう。 更に、懸念すべきはこの首輪……。 (主催者が僕に装着したこいつも、不死者である僕を殺せる代物かもしれない……。) 聞けば、身体が黒炭となり原形を保っていなかったときも、首であった部分にはピタリと付きっぱなしになっていたという。そして再生を行っているときにおいても首輪は離れることはなくーー再生後もこうして元通りに冷たい感触を首筋に与えている状況だ。 (僕の再生にもしっかりと追随している……。不死者である僕の再生能力を理解した上で、対応した首輪を装着しているということか) そう考えると、下手に外そうとするのは賢明ではないかもしれない。 主催者が九郎のバックボーンを認識したうえで、相応の仕掛けと技術が施されている可能性があるからだ。 (危険人物への対処に、首輪の解除。それと会場からの脱出か……。やるべきことが多すぎる。 まぁ何にせよ、まずは岩永を探さないとな) 会場のどこにいるであろう小柄な彼女の姿を脳裏に浮かべ、小さな溜息をついてーー九郎は、新羅と共に神殿への出口へと歩を進めていくのであった。 【F-4/神殿/深夜/一日目】 【岸谷新羅@デュラララ!!】 [状態]:健康 [服装]:白衣 [装備]:まほうのたて@ドラゴンクエストビルダーズ2 [道具]:基本支給品一色、不明支給品0~2 [思考] 基本:セルティと一緒に帰る 1:とにかくセルティを探す 2:桜川君の人体に興味。ちょっと検査してみたい 3:ジオルドを警戒。セルティに害を与えるかもしれないので、野放しにはしたくない [備考] ※ 九郎、ジオルドと知り合いの情報を交換しました。 【桜川九郎@虚構推理】 [状態]:健康 [服装]:いつもの服装(黒焦げ) [装備]: [道具]:基本支給品一色、不明支給品0~3 [思考] 基本:殺し合いからの脱出 1: 暫くは岸谷さんに同行 2: 岩永と紗季さんを探す 3: ジオルドを始めとする人外、異能の参加者を警戒 [備考] ※ 鋼人七瀬編解決後からの参戦となります ※ 新羅、ジオルドと知り合いの情報を交換しました。 前話 次話 譲れない大切なもの握りしめて 投下順 奇跡はいつだって不幸から -Liz et l oiseau bleu- 前話 キャラクター 次話 GAME START 桜川九郎 物情騒然 GAME STARTT 岸谷新羅 物情騒然 GAME STARTT ジオルド・スティアート 静かな沼地の森の陰から
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ミナモトノヨシミツ(源義光) 平安時代後期の武将。 新羅神社などに祀られる。 別名: シンラサブロウ (新羅三郎) 祭神とする神社: 新羅神社(青森県八戸市) 平塚神社(東京都北区)
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プロローグ 西暦20××年、地球は核の炎に(省略されました・・全てを読むにはドッコイと書き込んでください) 俺の小説のタイトル・プロローグなんて所詮飾りです(´・ω・`) 今までのキャラ登場するけど設定払拭してます(´・ω・`)払拭しきれてない可能性もございますがご了承を …というか払拭も糞も無い気もする(´・ω・`) そして気付いた方もいるだろうか? NtP、これを日本語に直してみると「ナイフ 飛び交う パン屋」になるのである。ものすごい偶然である。 でもNTPってパソコン用語なんだよね(´・ω・`) 本編 Session1 何でも屋のキレたヤツら Section1 -汚れ仕事- Section2 -変態兄貴- キャラクター 北条新羅 男 24歳 身長172cm 体重44kg AB型 今作の主人公格。 一人称は「俺」。…らしいが、「僕」だったり、ころころ変わることがある。実はレイプ目。 数名のグループで何でも屋を営んでいる。 新菜曰く「気持ち悪さが取り柄」。襲ったチンピラに対しては殺害方法を問いただし、そのくせ殺さない、妹の部屋に入る(不法侵入)、幼女を束縛する等、変人の類である。 前述もしているが、極度のシスコン。その行為はお忍びで新菜の部屋に侵入し、気付かれない内にベッドに潜り込むという また、知っている人間であろうと殺意を向けるということもある。本人は冗談のつもりらしいが眼が本気である 北条新菜 女 14歳 身長146cm 体重不詳 A型 新羅の妹。 兄の変態的行動に慣れているようで、無表情で警察に電話を描けるなどしたりする 五十嵐 男 新羅の何でも屋で働いている男。 園崎愛莉 女 10歳 身長136cm 新羅をいきなり殺そうとした幼女。 その行動原理は両親を新羅に殺されたという噂からであるが、あくまで噂と新羅は否認している。 おまけに「正当防衛」として、束縛され拷問紛いの事をされた “力”を使えるというが…? 「蝶さん」 プロフィール不詳 Section1にて、新羅とともに行動していた男。 新羅を「シンラ」と親しげに呼ぶ。そのことからも双方昔からの付き合いと見れるが、新羅は彼に敬語で話している。 冗談言ったりと、親近感が持てる人物であるが、反面チンピラを一掃するなどの事をしていた その後の行方は不明。