約 263,356 件
https://w.atwiki.jp/wakures/pages/651.html
致真匯(4種)-zhi zhen hui (ヂー ヂェン フゥイ) 自家農場で取れた新鮮な野菜や、自家牧場に飼育された上質なお肉を、ご友人またはご家族と如何でしょうか。 平均 100元 料理ジャンル - 店舗所在地 上海市徐匯区辛耕路109号1-2階(永新坊內、天天鑰橋路) 営業時間 11 00~14 30、17 00~22 00 アクセス - 駐車情報 あり その他情報 12%割引 致真匯(4種)-zhi zhen huiキクラゲのサラダ 客家茄子 甘エビの元老煮 豚の角煮 入 門 属 性包丁技調味技火加減 価 格(コスト) 一押し食材 初 級 中 級 ソースLv2×1 高 級 2 種 204~207202~209201~205 52~61(45~54) 特 級 2 種 283~366281~364278~367 62~67(53~58) レ ア 食材Lv1 食材Lv2 肉Lv2×11、キノコLv2×10、野菜Lv2×17、スパイスLv2×4 食材Lv3 肉Lv3×8、野菜Lv3×5、豆製品Lv3×6、ミルクLv3×4、卵Lv3×5、魚Lv3×12、米穀Lv3×8 備 考 キクラゲのサラダ キクラゲのサラダ中国東部「致真匯」 上質のキクラゲを使用した、とてもヘルシーなサラダ。 高級 ジャンル 前菜 価格(一押し) 61(?) コスト(一押し) 54(?) 風味(一押し) 115(?) 品質 属性条件 色(一押し) 259(?) 包丁技 204 香(一押し) 250(?) 調味技 202 味(一押し) 236(?) 火加減 201 調理情報 習得条件 調理時間 45分 習得Lv制限 Lv45 調理費用 170ドル 中級料理習得数 12 習得数 20~30個 食材 キノコLv2 10 野菜Lv2 7 肉Lv2 4 × × × × × × 一押し食材 × × × × × × × × クイズ 問題 ドレッシングに使用されていなかった材料はどれでしょうか?A.唐辛子 B.辣油 C.マヨネーズ D.砂糖 答え(反転) C.マヨネーズ キクラゲのサラダを編集 ▲TOP 客家茄子 客家(ハッカ)茄子中国東部「致真匯」 ナスを使った大衆料理に料理長がひと工夫を凝らしました。 高級 ジャンル おかず 価格(一押し) 52(?) コスト(一押し) 45(?) 風味(一押し) 115(?) 品質 属性条件 色(一押し) 293(?) 包丁技 207 香(一押し) 302(?) 調味技 209 味(一押し) 280(?) 火加減 205 調理情報 習得条件 調理時間 2時間 習得Lv制限 Lv45 調理費用 390ドル 中級料理習得数 12 習得数 24~36個 食材 野菜Lv2 10 肉Lv2 7 スパイスLv2 4 × × × × × × 一押し食材 野菜Lv2 20 ソースLv2 1 スパイスLv2 10 × × クイズ 問題 客家茄子に使用されていない食材はどれでしょうか?A.ナス B.台湾パセリ C.にんにく D.ニンジン 答え(反転) D. ニ ン ジ ン 客家茄子を編集 ▲TOP 甘エビの元老煮 甘エビの元老煮中国東部「致真匯」 甘エビを秘伝の出汁で煮た料理。 特級 ジャンル おかず 価格(一押し) 67(?) コスト(一押し) 58(?) 風味(一押し) 145(?) 品質 属性条件 色(一押し) 376(?) 包丁技 283 香(一押し) 364(?) 調味技 281 味(一押し) 360(?) 火加減 278 調理情報 習得条件 調理時間 1時間30分 習得Lv制限 Lv60 調理費用 300ドル 高級料理習得数 18 習得数 20~30個 食材 魚Lv3 12 米穀Lv3 8 ミルクLv3 4 × × × × × × 一押し食材 × × × × × × × × クイズ 問題 A. B. C. D. 答え(反転) 甘エビの元老煮を編集 ▲TOP 豚の角煮 豚の角煮中国東部「致真匯」 大人気の豚の角煮。 特級 ジャンル おかず 価格(一押し) 62(?) コスト(一押し) 53(?) 風味(一押し) 145(?) 品質 属性条件 色(一押し) 364(?) 包丁技 366 香(一押し) 360(?) 調味技 364 味(一押し) 376(?) 火加減 367 調理情報 習得条件 調理時間 4時間 習得Lv制限 Lv60 調理費用 800ドル 高級料理習得数 18 習得数 20~30個 食材 肉Lv3 8 卵Lv3 5 豆製品Lv3 6 野菜Lv3 5 × × × × 一押し食材 × × × × × × × × クイズ 問題 A. B. C. D. 答え(反転) 豚の角煮を編集 ▲TOP
https://w.atwiki.jp/milky_holmes/pages/17.html
第2話 パロディ・小ネタ あくまで推測です。[[正解はひとつ!じゃない!!]] 複数の候補が考えられる場合は並列扱いで別々に表記。 該当箇所 元ネタ概要 コーデリアの水汲み まるで家に水道が引かれていない中世ヨーロッパの様にバケツで水汲み。コーデリアのスポット回なのか世界名作劇場の苦労シーン的演出が多い。 うまうま棒 ネロが帽子に隠し持つ菓子。モデルは言わずと知れた【うまい棒】。アニメでのうまうま棒は馬のキャラクターで【馬肉味】とある。 エリーのポーズ 「夕ご飯抜きで…お腹が…」無駄に人妻臭のする【セクシーポーズ】。 ラジオ 少し未来のヨコハマの割に妙にレトロなデザインのラジオ。棚から落とされると自動的にスイッチが入るスグレモノ シャロ「吸いましょう!」 ミルキィ製作委員会の大島氏(ポニーキャニオン)が最も印象に残ったと言う場面。曰く「あれで(このアニメの)方向性が一瞬にして伝わったのではないかと」比較的真面目そうなエリーまで一緒になり、床のお菓子を吸うシュールな光景。 クローゼットの秘密路 アンリエットの【個室クローゼットの奥に盗品保管所】がある。8話でも再登場。アンリエットの私服はワンピースが多い様だ。 タイトル「ポケットにパンを」 アガサ・クリスティ著「ポケットにライ麦を」から。更にその題名はマザー・グースの『六ペンスの唄』の一節から。有名な童謡の歌詞通りに殺人事件が起きていく話。 食堂「多すぎる料理長」 ネロ・ウルフ登場、レックス・スタウト著「料理長が多すぎる」より。 ネロ「同情するならパンをくれ!」 TVドラマ『家無き子(1994年)』の「同情するなら金をくれ!」より。 土煙の中に蜘蛛 ネロがシャロのじゃがいもを奪おうとして転んだシーン。土煙が舞い上がる中に【蜘蛛が何匹も】…。 美術室「小美神の黄昏」 宇神幸男著「美神の黄昏」より。「神宿る手」から始まる音楽ミステリー4部作の完結編。 エリー「これはアミタケ…」 エリーはキノコを判別できる(アミタケ/ウラベニホテイシメジなど)。一応、(同定が正しいなら)食べても大丈夫なキノコの様だ。 二十里先生「次は…バックから描きたまへ!」 モブ女生徒のヒソヒソ声「乳首立ってるよねー」「立ってる立ってる」。 コーデリア「生じゃ駄目よ」 素人の野生キノコ生食は大変危険です。真剣に訴えるコーデリアの顔が【劇画調】に。「キノコを握る少女」「立ってる立ってる」「生じゃ駄目よ」「おるちゅばんエビちゅ」他の森脇監督だけに意味深に思える… エリー「…七味…」根津「…それなら」 シャロの塩とネロの醤油のリクエストは出せないと断られたが、エリーの要求した七味だけはポケットからすぐ出せたのは、根津→爆弾→火薬→「かやくなら持っている」の意味か。 二十里「鞭 of ラブ!」 愛の鞭。妙に気合の入った尻描写。…周りの女子、なぜ頬を赤く染めてガン見する! 二十里「君がッ! 泣くまで! ぶつのを! やめないッ!」 ミルキィが廊下に立たされるシーンの背後で聞こえる。ジョジョの「君がッ 泣くまで 殴るのをやめないッ!」から。 コーデリア「もうあったまきた!」 ネロにお菓子と芋とキノコの件で文句を言われても耐えていたが、「その髪の花さー、なんか意味あんの?」「頭の中がお花畑とか?」発言で遂に堪忍袋の緒が切れた。※小説版からすると髪飾りは【妹に由来する】可能性もあり、もしかしたら単なるファッション以上の意味が込められてるかも(?)。 シャロ「って、なんでですか~」 1人ツッコミ。「な↓んで↑ですかぁー」「なぁ↑んででぇすか↓ー」等、2話内で【3回】イントネーションを変えて繰り返すので印象に残る。名言・迷言製造機のシャロのセリフ内でも比較的人気が高く、後の回や1話次回予告など、2話以外でも何度か使われている。 コーデリアの靴下 コーデリア口に入ったかまぼこをシャロが引き抜くシーンだけ、何故かコーデリアが【エリーのニーソ】を穿いている。(指定ミス?) 名前はかまぼこ シャロは(食品の)かまぼこが好きと言う設定がある。命名理由は「毛は白いし、肉球がピンクでかまぼこの色みたい」。 ネロ「動物の事ならまかせて」 ネロは動物に深く感情移入する子(7話でも少し登場する設定)。魚釣りも得意で猫餌調達の担当(5話7話でも魚釣りをしている)。 お花畑 「ミルキィ4人はいつも仲良し」という理想を持つコーデリアだが、メンバーが喧嘩、等の現実と理想のギャップが大きいと、【脳内お花畑】を想像(創造)して現実逃避気味にトリップする。その妄想内では常に4人は仲良くキャッキャウフフしてるらしい。 トゥエンティ「K・A・I・S・A・N、ポゥーッ!」 帽子を持っての【ポージング】と掛け声(Pow!)が【マイケル・ジャクソン】風。 かまぼことミルキィ 【映像】が流れるが、凄い量の花畑、ソーセージのバーベキュー、キラキラ光るエフェクト等、コーデリアの脳内お花畑の可能性もある。が、風呂/魚釣り/散歩等、実際にあったシーンの回想(+補正)とも取れる。 消灯 電気を消す瞬間の光エフェクトが月と星。 コーデリア「かまぼこを失ったら…」 コーデリアの脳内に【花畑を踏まれる→かまぼこがドナドナ】がよぎる。 「私がパンを~」 パンを盗んで投獄されると言えば「ああ無情(レ・ミゼラブル)」。世界名作劇場の「レ・ミゼラブル 少女コゼット」OPにも、2話冒頭のコーデリアの様な【水汲みのシーン】がある。前述のかまぼこを失う光景を想像して精神が許容限界に達したのか、コーデリアの【お花畑スイッチ】が入った模様。 アイキャッチ Aパートがシャロの全身絵とアップ、前髪と瞳の中にハート型のハイライト。Bパートがネロの全身絵とアップ、前髪と瞳の中に星型のハイライト。 投獄タイム 投獄アニメの始まり。警察に無届で投獄する施設のある学園って…。エレベーターのスイッチがミルキィ4色+藤色(会長色?)。 シャロ虫眼鏡 2話はシャロの虫眼鏡にネコ耳風の飾りが無い。 豚君 豚にそっくりな外見の印象的なキャラ。以降も出現回数が多い。 シャロ「目を閉じてやった人は手を挙げて」 昭和期の学校で定番の光景。クラスで物が盗まれた時の犯人探し。「正直に名乗れば罪は問わない。全員目を閉じて、やった人は手を挙げなさい。」 シャロ「犯人は犯行現場に戻る」 シャロのアップ絵の背景が、かまぼこ(食品)になっている。 シャロ「ってなんでですか~」 2話で3回目のなんでですかー。シャロの表情がまた独特。 石流「何・・・だと・・・?」 真犯人がかまぼこだと知った時に発した言葉。元ネタはBLEACH の「何・・・だと・・・?」か? 牢の壁の落書き コーデリアの前髪のヘアピンが1本無い→ピンで【壁に絵を描いている】模様。 ジャンヌ・ダルク 彩色されているので、ヘアピンで描いた絵の脳内補正と思われる。手に持つ旗とポーズはドラクロワの【民衆を導く自由の女神】の様。【服】や【甲冑】のデザインはどこかで見た気がしないでもないが不明。 石流「面目ない」 自分に非があれば宿敵ミルキィと言えど謝罪する潔いストーンリバー。更にこの後に自分を戒める為に赤褌一丁で滝に打たれている程。2話の時点ではまだストイックな武人的性格が多く見える…(遠目。 ネロ「ハラ切れハラ」「お前とかな」 付箋ポップ風の吹き出しセリフの演出が見られる2話。飴玉のピンはお菓子好きのネロのセリフと思われる。 「生徒会長、大好きー」 1話と違い今回はミルキィ4人でのセリフ。12話にも同様のセリフ有り。 ストーンリバー「一生の不覚」 ラットの「お前の早とちりのせいでアンリエット様の計画が台無し」から、アンリエットがミルキィに退学を言い渡さず、猫を飼う許可も折れたのは、冤罪となり強気に出られなくなり失敗した為と解釈した模様。 葉っぱ1枚あればいい 滝の前で葉っぱ1枚になる20。「自重したまえ」「あんたがな」。
https://w.atwiki.jp/sakuyarenmei/pages/14.html
メンバー一覧表 参加された方はセルフで編集もおk [部分編集] プロフ名 カラー ランク 一言 コミュニティ ナマズ料理長 黒 Hです^^^ ウィキ作っておきながら放置する愚民 co84246 おぼろん 色々 H~L ここにt-ノ co24014 せふぃる デフォしか無理 Ph ダンシング全一 co48878 nido デフォ きっとH クロースゲー美味しいです 茜ヶ崎 青 L やっぱリコよりシルバンだった co261880 お値段以下 紺? EX 紙防御 刹華 デフォ 川´_ゝ`) <何、気にすることはない co81354 さゅん デフォ EX~H サュン∠( ゚д゚)/≡∠( ゚д゚)/サュン co334631 あおあお 青 Lunatic ガード?なにそれ。 co78509 無月 イカ N~イカ 天則を侵略するでゲソ! イカ クロモン 雛 Lunatic 3Aぶんぶんします^p^ co121841 れあ デフォor黒 N~Ex 咲夜あいしてる co22399(半休止中) 光月 デフォ N底辺 フランかわいいよフラン 龍封刃 デフォ N そこそこネタが増えていく・・・ co91858 ホーリー 黒 リリー リリー姉妹の夫全一 co160684 オレンジ いろいろ Ex~H 油断せずに行こう!! co134356 運命 黒 萌え (∵) co304919 GutenTag どどめ色 ph行ったと言われた ( 罪)<わぁい co231516 ソリット 赤眼 (っ・ワ・)っ レミリア×カービィこそ至高 あんま 赤 E~N 飴ちゃんいる? とむ 気分 Phあったらいいね へたれ家主 家 すたんぷ 黒 だいたいPh 晴嵐気付かずスペカ誤爆余裕 co261880 小欄 黒 VE~ Chの癒し勢筆頭 co47139 こーかく 基本黒 Ex~H底辺 キャラ対なにそれおいしいの? co231567 昨夜の出来事 気分 Hっぽい Pスク水いいね びすえく 1Por2P L 咲夜で2A連打!! co261794 天満 デフォ Nだったらいいな】・`) 妖夢全一 Not found 無色 Ph~LまたはH~EXでありNomal~Easyの可能性 tencoのレートなんて信じない co409697 World of Sakuya 金 世界 世界5回使用目指してます 門番 金or水銀燈or自作 N以上 プロフと使用キャラが違うとか気にしない お嬢様と赤ワイン 赤 H 世界+夜霧=\アタイサイキョー/ えみやん 雛2 ぱんつ 時代を駆け抜けるリコシェ流行れえええ(ry co222266 天狗とメイド 気分? H~L? (*`・∀・´*)人(*`・∀・´*) 小人 2Pカラー 一応L 咲夜のスペカ研究の第一人者(自称) オキシドール 気分 攻めはPh みんなバニスカルプしようず レヴァナント 黒メイドハァハァ PHに挑戦 イケメンプロペリ使い(ドヤッ シグナ 黒or蒼 Ex (`・ω・´) -K.Crisis!! 蒼or自作 べりいいぃじぃ ただしメイン違( ^ω^)うわらば 111 自作 N いつか四天王倒しますね(キリッ 霧葉 紺っぽいの Nとかあれば嬉しいなぁ・・・ スペカ誤爆ww せふてぃ デフォ Hard 経験が生きてない co354091 腐乱納豆 雪 N~Ex? 納豆おいしいです co293790 アロンダイト 公式3つ目(?) Hard 紙装甲 コリウス 赤 Phantasm クロースで気持ちよくなりたい 八連荘(E.T) こだわり無し L ☆ミスディレクション大好き☆ 四十万 林田 デフォ、ルナサ Hard中堅 同盟随一の純情勢です co156841 朔夜 自作 Ex 咲夜さん愛してる ヽ(゚∀゚)ノ パッ☆ きつねってぃ DIO EX上位~H下位 おうどん食べたい コミュニティなし 皆書いてくれおおおおおお!!! .
https://w.atwiki.jp/goldenlowe/pages/13.html
3話 「平原を駆る如く」 燦燦と陽気を照らし出す昼下がりのオープンカフェで私は書類整理を抜け出して休息を楽しんでいる、母国イギリスのそれとは違う紅茶と揚げ菓子を目の前にしながらも頬杖をついたままティースプーンをくるくると回しながら何もしない時間はいつ以来だろうと忙しすぎる昨今の現状を嬉しくとも寂しくともなく焦点の定まらないような目をしながら考えていた。 見渡せばセビリアの街は大きくそして栄えている、忙しく往来する荷車や何処からか湧いているのではないかと錯覚する程の群集がこの街の豊かさを象徴しているようだ。そんな街の雑踏や普遍な何かを見るとはなしにただ見つづけるという事が私はいつの頃からか好きだった、港に座り込んでは打ち返す波を眺め続けたり、忙しく騒がしい市場をただ歩きながら人々の活気を眺めたりと喧騒の中に1人ぽつんと取り残されるような疎外感ともいえる感覚がたまらなく好きだった。 夕日色の紅茶を口に運びながら母国で淹れた方が断然美味しいな、これもこの陽気のせいかなと軽く快晴の空を恨めしく眺める、食事はこちらの方が上か、と母国にはない甘い揚げ菓子を味わいながら、ロンドンの紅茶とこの菓子の組み合わせなら言う事は何もないのだがと最後の一切れを口に運んでは名残惜しむようにゆっくりと味わっている。そんな至福とも思える時間を楽しみながらも船室を埋めんばかりに山積する書類の事を思い出しては街を見る視線は徐々に空になったティーカップへと下がっていった。 カフェの1テーブルを占拠してそれなりの時間が経過した頃、いよいよ視線はティーカップから動かなくなっていた、時折大きな溜息を吐き出しては何かを否定するかのように大きく首を振り再び思索するということを繰り返していた。手にする紅茶も数が進み、肴の菓子も3品目が届こうとしている、そんな時に軽くぽんと頭を叩かれる感触ではっと我に戻っては振り返る。 「なんて辛気臭い顔してるの?良い女が台無しよ」と丸めた書類を元に戻しながらライラが笑って立っている。いつもよりか軽い装いで事務仕事で邪魔だったのだろうか自慢の銀髪をくるりと玉のように後でまとめていて、ルビーの耳飾りがセビリアの陽を浴びて彼女を引き立てている。「あんまり深刻に考えすぎると皺が増えるわよ。」と目じりを押さえる素振りをして一言付け加えた後、遠くに居る店員に紅茶を持ってくるように伝えながら対面の椅子に着いた。「船で待ってても全く帰ってこないんだから、来てみれば案の定ね」と優しく笑いながら届いたばかりの紅茶を口に運ぶ。彼女は空いている片手でぺらぺらと書類を捲っては全くイヤになっちゃうわねと同意を求める風に続ける「ったく、こんな忙しい時に肝心の長が居ないんじゃ、終わらすにも終わらないじゃない」とぼやきながら、「すまんな、ちと出なければならんなった、後は頼むわ」の一言と共に書類の山を丸投げしてギルドの要請に応えるため海へ出た彼の事を毒ついた。こればっかりはね、と肩をすくめて返す。 「そっちはどうなの?順調に進んでる?」 「順調なら、こんなところに逃げてこないわ」 「それもそうね」 「慣れない書類が次から次へと、船員達もうんざりしてる」 「私のところも同じね」 「やらなきゃいけない事がいっぱい有り過ぎて、どれから手を着けたら良いのかしら」 「ふふふ、新しい事の始まりってどれも大変なのは変わりないわ」 「もう1人自分が欲しいわ」 「あら、それなら苦労も倍でしょうね」 「どう言う意味よ~?」 「さぁてね」 さっきまで暗く沈んでいたテーブルが和やかな会話で埋まっていく。 「そうそう、さっきまで商会管理局に顔を出してたんだけどね」 「私はお茶してたわ」 「貴女は現実逃避でしょ。・・・それでね、壁に貼ってある商会員募集の張り紙を見たら」 「・・・、なにか有ったの?」 「私達の所の募集が貼られていたの」 「え?」 「彼が貼ってたらしいんだけど」 「さすがね、長としての自覚十分じゃない」 「中身が面白いのよ」 と内容を書き留めたメモを皮肉った表情と共に手渡す。 「黄金獅子旗の元に・・・ ゴールデン・ルーヴェ代表F・トーレス」 「え?これだけなの?」と思わず口をつく。ライラは彼らしいじゃないとくすくす笑い出している。私もこの簡潔すぎるメモの内容に思わず声をあげて笑っていた。 ライラから受け取った新しい書類をどさりと積み上げられた山々の上に置くと、深く椅子に腰を下ろして「さて、やるか!」と勢い良く机に向かった、カフェでの時間にライラが現れたことで鬱積する心の黒いもやもやは幾分軽くなっていた。いつも助けられてばかりだなと呵責に悩むこともあるが、今は彼女のお陰でやる気を取り戻したことに精一杯感謝していた。 9日間、船室とカフェを往復するそんな日々が続いた10日目の朝、彼がセビリアに帰港した。という報を船室で受けた、出迎えに行きたいとも思ったが彼と顔を合わせるとそのまま酒場に行きそうだなと、調子の乗ってきた書類整理を前に「あぁ、報告ありがとうと」机に向かいながら応えてはペンを走らせていた。足の踏み場にも困るような状態だった船室は当初からしてみれば至る所に床板がその姿を覗かせている、そしてその高さもすっかりと平地へと変わっている。後少しだなと仕上がった分厚い書類の綴りを閉じ大きな息をついたところで、ドアのノックに返事をすると「まだ生きてるかしら?」とライラが入ってきた。意表をつく訪問に慌ててインク瓶を倒しそうになる、必死でそれを掴んだ格好で「えっと、、、何?」と真っ赤な顔でライラに尋ねた。くすくすと笑いながら「あんまり詰めると体に毒よ、彼も帰ってきたことだし、愚痴を言いに行きましょう」と壁に掛けてある深紅のジュストコールを投げ渡しながら私を誘った。 先日とは違う店で再び3人は同じテーブルを囲む、今朝帰って来たばかりの彼はさほど疲れた様子も見せずに今回の出征について話し出した。ライラと私は彼の面白可笑しく話す武勇談を聞きながら少々アルコールの強い酒を1杯2杯と空にしていった。彼の話がセビリアへ戻るという件になった頃に残された私達は大変だったのよと狙ったように切り出してみた。「そうじゃろな~」と軽く流すように彼は手元のグラスのワインを飲み干した。それも少し狙っていたのだと笑って続ける彼に2人はやっぱりねと互いに確かめるように頷いた。「フロイライン達が頼りや」グラスにワインを注ぎながら笑って話す彼を見ながら怒る様子もなく「貴方の分はしっかり残してるからね」とライラが告げると、気分良くグラスを持とうとしていた手を止めて私達の顔を交互に見渡した。 少し勝ち誇ったような顔を浮かべながら尚もライラは続ける「勿論よ、商会長である貴方が居なくて全ての書類が揃うと思って?これからの数日は私達と同じ苦しみを味わってもらうわ」その言葉を最後まで聞き終わるや再びたまらない笑顔を見せながら「フロイラインたちには敵わんな~」と一言発して、ワインが満ちているグラスを一気に飲み干した。意地悪な攻防が続いた後、テーブル上の話は徐々にこれからの事について変化する。果て無き想像に膨らむ話は尽きるとも知らずに続く、しかし、どの話も最初の切り出しは「人が集まれば」で始まるのは発足したての商会として当然のことだった。 商会管理局規定「一定期間をもって商会に規定する人数以上の参加が無い場合は、その認可を消滅する」 という規則が嫌というほど3人を支配していた。「どや心当たりないか?」彼は話の腰を折りながら問いかけてくる。当然、他の提督と繋がりも無くも無いが、心当たりの少なさに2人は苦笑いだけで返事する。 「よっしゃ、明日からは人集めやな」 「貴方は書類整理でしょ」 「おお、そうじゃった」 「もう逃がさないわよ」 「逃げちゃアカンか?」 「ダメ!」 彼とライラの問答に私も加わった夢話は深夜まで続いた。 ここ数日通い続けたカフェの同じ席で肘掛に寄りかかるように座っては目の前に運ばれたコーヒーという飲み物を眺めていた。近年、カリブ方面への航路開拓が進みそれなりに流通量が増えてきたお陰で市井にもちらほらと出回りだした飲み物である。黒くどろどろとしている液体を眺めながら、本当にこれは人の飲み物なのだろうかと怪訝そうに見つめている、茶の文化が盛んな英国出身という事もあり世に数ある飲み物の中で紅茶こそがその頂点に君臨するのだという自国文化を真っ当から程の信者ではないものの、慣れ親しんだ紅茶を飲むことが普段の生活では多いのは当然の事だった。 時間に蹂躙されるような書類整理をようやく終わらせ、本当の気分転換にと一風変わった飲み物を注文してみたものの、想像以上に想像外の品が出されては少し冒険心が揺らいでいた。見知らぬ土地へ踏み入る事なら何の躊躇もなく足を向けれる、現地の住民との交流も苦にすることもなかったが、平穏な生活に現れたこの小さな冒険に対してはなかなか踏み出せずに眺めている時間が長かった。彼とライラはまだ書類に追われている、全て仕上がった書類を2人に送り届けると少し信じられないような顔をしていたが、もともと事務処理能力が人より少し速かった事は彼らに自慢できる僅かな特技だった。 2人の書類整理もそれなりに順調のようで、ライラはもとより商会長も今まで見たことないような書類の山に少し危険な雰囲気を漂わせながらも必死にペンを磨り減らしている。私が書類を届ける度に「まだ間に合うで、代わらんか?」と笑いながらも真剣な目をして山積みの書類を指差しつつ聞いてきたが「代わってもいいけど、それより倍の書類が待ってるわよ」とこれ以上ない笑顔を作って返すのがここ最近の挨拶となっていた。そしてようやく船室にあった全ての書類を片付けて自らのご褒美と少々高価なコーヒーを注文したものの見た目に圧倒されて口を付けたのは揚げ菓子を2切れほど食べて意を決する時間を十分に取った後だった。 「苦い・・・」 紅茶の華やかな風味と異なり、独特の鼻腔と突くような香りと苦味、これは褒美というより忍耐修行かな?と自らの選択に後悔しつつ少しずつその量を消化していった。黒い飲み物の減り具合とは別に菓子の消費量は速く2皿目を待つ間、何をする事もなくいつものように雑踏する街をぼんやりと眺めていた。 「アンレーデさん」 視界の外から呼ばれる声がする、すぐにその声の主は私の視界へと入ってくると「お久しぶりですね」とにっこり笑った。金髪に小顔に澄んだ瞳を持つ女性クリスチーネである。私が以前所属していた商会の会員で主に交易者としての能力を買われて商会に入会してきたと記憶している。私の在籍中に1度考古学に関する依頼を共にした事があったが、特別懇意にしていた方でもなかった。私は対面の席を勧めながら再びお会いできて嬉しいですと社交辞令的に挨拶を交わしながら2品目の菓子を持ってきた店員に飲み物を注文する「紅茶を2つね」 ライラと私が定例で緊急動議を出した時、クリスチーネは東地中海に及ぶ依頼のため欠席されていた。彼女がロンドンに戻って私たちが退会した事を聞きセビリアまで足を運んでくれたらしい。 「戻ってみると2人が退会したって聞いて驚いたわ」 「突然の話だったからね、皆様にはご迷惑を・・・」 今まで同じ商会に所属していながら2人きりで話すこともなかった彼女と退会した後でこのような場面になるとは思いもよらなかった。「新しい商会はどう?」彼女が不安そうな顔で私の顔を見つめている。「商会の偉い人って大変だって痛感してる所よ」笑いながら返す私に不安さを少し和らげて彼女は続ける「けど会えてよかったわ」。予想していなかった彼女の訪問は嬉しくもあり少し驚きもあり不思議な感覚だった。商会発足後の苦労話や交易について語り合う2人、いつしか午前の訪問は昼食をしながらの会話と繋がっていく。互いにセビリアの空の下で、一つのテーブルを挟んでの昼食を終え再び夕日色の飲み物を相手に2人の会話は続く。 「そろそろだと思うんだけど」とクリスチーネが周囲を見渡した、何のことやら分からずに手元の紅茶を口へ運びながらつられて私も軽く見渡す(私が見渡しても意味ないか)と心で自らを皮肉りながら甘いものは別腹と出てきたマフィンに手を伸ばした。 「あ、居た。ちょっとごめんね」と席を立つ彼女に軽い返事をしながら、この店のマフィンは絶品だけど、10日も続けるとさすがに飽きたわね。次は何にしようかしらと品書きを見ながら自然と険しい顔になっていった。数分も立たないうちに彼女は席へ戻ってくる、その後には彼女と遜色ない美しい金色の髪をもつ女性。女性と言っても幼さの抜けきっていない二十歳前後に見えるが、その顔には見覚えが特になかった。「彼女はアイメルって言うの」と紹介されると少し照れくさそうに自己紹介をするアイメル。「アンレーデです。一応生物学を生業にしています。」笑顔で握手を求めるしぐさに、肩をすくめ俯いたまま恐る恐る可愛らしい手をのばす。「彼女はね、冒険者志望なのそれで・・・」どうやらクリスチーネはここへ来る前、彼女に私の事を話した所、一緒に着いてくる運びになったらしい。 「アンレーデさんに是非お聞きしたいことが」アイメルは必死に言葉を選びながら次から次へと質問を投げかけてくる。最初は職業冒険家についての事だったが、いつしか専門的な話へと変わっていく、そのどれもが生物学以外の質問で「あまり得意じゃないんだけど」と心で泣きながら繰り出される質問に答えていった。 しかし、驚いたのは質問内容の質の高さだ、この時代に職業冒険家でもなく、どうすれば普通の女性がこれほどまでに知識を得られるのかと厳しくなってきた質問に苦戦を強いられていた。 なんとか持っている知識の範囲内でその場を凌ぎ切った後「もし、職業冒険家になりたいなら生物学者にはなっちゃだめよ。この時代は誰も見向いてくれない。生物学なんて傍からみるとお遊びの学問と笑われるだけよ」とにっこりと笑いながら、これまで自分が受けてきた芳しくない経験をその一言に要約して口に出した。その言葉を聞くなりクスクスと笑いながら「もぅ時間がないから行きましょうか」とクリスチーネが立ち上がる、2人は礼儀正しく挨拶をすると出航準備にかかるためにセビリアの街へ消えていった。一度アイメルがちらりと振り返る素振りを見せたので私は笑顔で手を振って見送る。 再び椅子に座り込むと「考古学齧ってて良かった~」と1人項垂れるように頬杖をつく、「あの娘は末恐ろしいな~」呟きながら長らく占拠していた席を立ち「閉じこもっている2人に差し入れでも」と言いながら行き着けの菓子店へと足を向けた。 親愛なるイザナミへ この度、私アンレーデはセビリアにおいてF・トーレスを商会長としライラと共にゴールデン・ルーヴェという商会を発足させるに至りました。つきましては貴女様の助成を御一考いただきたくお手紙させていただきました。ここに新商会の案内を同封させていただきますのでセビリアにお越しの際にお立ちより下されば幸いです。尚、ご友人の方々にもこの旨お伝えくださればと厚かましくも重ねてお願い申し上げます。 アンレーデより これと同じ文面を何通書いただろう、まだ船室に篭っている2人の雰囲気に少し殺気を感じるようになり虎の尾は踏んではならぬと陣中見舞いを控えて、自らの船室で今できることと言えばと思い出す提督全てに対しなりふり構わず手紙を書き続けている。返事は期待していないが今思いつく手段としては、この手紙を書くことしか思いつかなかった。書類整理からこの手紙まで何十本とペンを費やしただろう、ペン代だって馬鹿にならんぞと口走りながら通う文具屋の主人は一番安いペンをダース単位で頻繁に買いに来る私の顔をしっかりと覚えてしまった。 「姉ちゃん、また来たのか。」 「ふふふ、ペン頂戴」 「今日はどれくらい?」 「2つお願い」 「んで、どれにするんだい?」 「えっと、一番安いやつ」 「ほらよ」 私の返事が終わらぬうちに主人は商品を用意する。 「たまには高いの買ってよ」 「今は絶対無理」 ふざけるような顔をして代金を支払いながら文具店を後に船へと戻る。歩きなれた艀を登り甲板へと辿り着く、普段ならそのままに船室へ戻るのだが、ふと船を見渡すと妙に綺麗になっている。徐々にすることがなくなった船員達が暇を持て余して磨き上げたのだろう、暇だからと言って陸で悪さをするような船員達ではなことは重々承知していたが、まさか船を磨き上げる事にその余した時間の捌け口を求めようとは考え及びもしなかった。そんな事を思っていると、ふと気になって舳に足を向けそっと覗き込む、「あら、やっぱり」感嘆の声が漏れる。潮に揉まれ、波を被り、取り付けた時の影もなく汚れていた船首像も見違えるほどに掃除されている。「どうやって磨いたのだろ?」軽い疑問が浮かびあがるが、明確な答えは出なかった。しかし、船室へと向きをなおすと数枚のシャツが天日に干されているのを見て「あぁ、何人か落ちたな。」と船員が掃除している風景を想像しては笑いが止まらなかった。「もう暫くの辛抱だし、彼らには我慢してもらうかな」私はいつもより綺麗になっている通路を歩きながら船室へと戻った。 その日の朝は船員達が食事する部屋に足を向けた、料理担当が慌しく皆の朝食を作っている以外はまだ誰も部屋に居なかった。後ろ向きに調理している料理長は「早いな、まだ出来てないぞ。暇なら手伝え」部屋に入ってくる足音を聞いて私とは知らずに言い投げる。 「そうね、たまには手伝おうかしら」まさかこの船の提督だとは思いもしていなかった料理長は振り返って私の姿を確認すると「い、いやっその・・・」と言葉を詰まらせる。袖を捲り上げながら厨房に入ってくる私に「まさか、提督だとは・・・」つらい表情を浮かばせている。彼が勘違いするもの仕方ない、この船の提督はこの部屋で食事する事が滅多にない。どれだけ船員達の信頼があっても自分と同席なら皆に余計な緊張を強いてしまうだろうと食事は自室で取る事が殆どだった。時折、彼らの様子を窺うために同席して食事することもあったがそれも1ヶ月に1回程度の事であった。 用意されている食材を見渡し「今日は何を作るのかしら?」料理長に聞く。メニューを聞いて私はこのサラダでも作ればいいかしらと包丁を手にとって野菜を切り始めた。料理長もどうすればいいのやらと野菜を切っている提督を見ながら狼狽している。「あの、提督?準備できたらお持ちしますんで、座って待っててもらっても良いですよ」私の顔色を窺いながら申し訳なさそうな口調で話し掛ける。まあ良いじゃないと握った包丁を動かせながら「もうすぐ空腹の彼らが来るわよ」気にせずに準備するよう促した。 朝食が出されるのを待っている部屋は戦場のように騒がしい、部屋に充満する香りからメニューを想像させ続けるのは誰でも辛い我慢なのには違いない。みなの視線を集める扉の向うに彼らの望む食事があるのだ。がちゃりとドアノブが動く、早くしろと囃し立てる声がする。しかし開いた扉の中にはいつもの料理長の姿はなく、代わりに料理を持って出てきたのはエプロン姿をした彼らの雇い主である提督その人だった。あれだけ騒がしかった食堂内が一瞬で水を打ったかのようにぴたりと静まる。先ほど囃し立てる文句を言った船員はばつが悪そうにそっぽを向いて椅子に座りなおした。「提督~エプロン姿可愛いね~」誰かが声をあげる。その声に静まり返っていた部屋が一瞬で私を茶化すような言葉で溢れ返る、中には指笛を鳴らす者もいる。「どうだ、可愛いだろう。朝食を作ってやったぞ、ありがたく食べろよ」ざわめく部屋の中で料理を運びながらわざと男らしい口調を使う。「これって提督がつくったの?食べられるの?」ひどい言われようだと笑いながら「勿論だ、たとえ指が入っていても残すなよ!」の言葉におう!という一斉の掛け声があったと思うと瞬く間に消えて行く大量の料理を見て「私が貧乏なはずだ」と感心させられていた。 嵐が去った部屋で1人遅い朝食を迎える「こんなモンしかないですが」と生ハムが乗ったサラダとパン、そして果物のジュースを料理長がテーブルにならべると十分だよとそれらを口へ運んだ。「こんなイベントなら大歓迎ですよ」とすっかり空になった大皿の事を指しながら「野菜類は特に残りやすいんですがね、今日は…」と料理長は笑いながらサラダを頬張る。料理担当と同じくした朝食を終えると「これ以上手伝ってもらうと申し訳が立たねーや。俺の仕事ですからどうぞ・・・」と体よく厨房から追い出された私は最近の日課になっている商会管理局通いの為に少し雲がかかるセビリアの街へと降りた。 「申請に関する書類は届いておりません。」 やはり。聞きなれてしまった事務員の言葉にくるりと出口へと向かう。通い始めた当初は入会申請者が居ないかとそれなりに胸を高鳴らせていたが、それも1週間と続くものではなかった。各方面に手紙を送ってもう1ヶ月そろそろ何かないかなとは思っているものの、加入申請もなければ、来客もない希薄な反応に少し心折れそうだった。 よくよく考えてみれば発足したての商会より名の通った商会へ滑り込むことの方が、行く先々で有利に働くのは至極当然のことだ。中には弱小なところで奮起する奇特な人も居るようだが、そう易々とつかまることではないだろうなと自問自答しながら管理局を出る。 「やっ、元気?」 入会者を募る手立てはないものかと建物を出て歩き出したすぐにその声はした。 すこし紺色に光る髪を左右に結わえた女性が手を上げて挨拶している。イザナミだった。同じ英国出身で一見年端もいかぬ少女のような身長だが、れっきとした1隻の提督である。華奢なようでも男の仕事とされる鋳造を仕切れるほどの才女で、彼女へ大砲を注文したことは1度や2度ではなかった。以前にはなかった眼鏡をかけていて驚きもしたが、明るい声と仕草は以前と変わらず若々しいそれだった。 「手紙読んだよ、新商会だって?」 「そうそう、出来たての商会よ」 「なんて商会?」 「ゴールデン・ルーヴェ」 「どんな意味なの?」 「確か、黄金の獅子だったかな」 「ふぅん、格好良いね」 「今は名前に負けてるけどね」 「あはは」 往来を港向けて笑いながら歩く。 「今晩、一緒に食事でもどう?」 「う~ん、特になにもないから良いよ」 「ただ、ウチの商会長他が居るけど」 「それって行くと無理矢理入会させられるのかしら?」 「いやいや、今晩は商会長主催で書類完成記念宴会するらしいの」 これまでの書類に追われた毎日の経緯を話す。 「大変だったみたいね」 「誰でも寄って来いって人だから、一晩の食費を浮かすつもりでどう?」 「考えておくわ」 と、大砲を依頼主に届けると言う彼女と広場で別れた。1人になった私は港に足を向けると入会者を見つける難しさに「やれやれ・・・」と一言呟いた。 ここ1ヶ月に溜まりに溜まった鬱憤や苛立ちを一気に吐き出すように酒席は始まった。ここ何回かの宴会で私の船員もすっかり彼のところと仲が良くなった事と、さらには野菜が肉と同量出てくる自分達の宴会と比べ、この船の宴会はほとんど肉しか出てこないこともあり馬鹿騒ぎの度合いは幾分増したような気がする。商会認可後まともな活動もできずに稀に見ぬ書類整理の山に囲まれてしまった、気づけばセビリアに停泊したままである。ようやく3人全ての書類がおわり、少し窶れたようなF・トーレスが「よっしゃ、勘を取り戻すために宴会するぞ!」と彼の船に集まった。あまり酒が得意なほうではない彼も事の解放感からかいつもより急いだテンポで酒瓶をあけている。提督3人が座る周囲には代わる代わる誰かかが酌をしに近寄ってくる、ライラと私は彼らより強い目の酒を愛飲している為、返杯を勢い良く飲む彼らの間では「ライラ提督とアンレーデ提督に酒注いでこい」とまるで罰ゲームのように扱われていた。「レディーにはこういうものがないとアカンやろ」彼の配慮で私達の前にはサラダや果実が特別に置かれている「それを言わなければ、グッと価値が上がるのにね」茶化しながら料理を口に運ぶ2人、「それがまた味になるんや。」 少し寒風が吹き始めた甲板から3人は彼の提督室へと場所を移して続きを楽しんでいる、彼が悪戦苦闘した名残が片付けも2の次に置かれている部屋の雰囲気から伝わってくる。運ばれてきた豚肉の香草炒めを味わいながら「いよいよ、本格始動やな」と楽しそうに話し出す、まるで子供のようにこれから先が楽しみでならないという表情だ。ライラはシーフードサラダの茹でエビを皿の横へと弾きながらうんうんと頷いている。それでも3人は規定されている人数が足りない事を自覚している。「もし認可が消えても、また作れば良いんじゃ」3人が懸念している事をそう言いながら彼は笑い飛ばした。「まぁ、フロイライン達も居るし、どうにかなるじゃろ」彼は勤めて明るく振舞う。 「その根拠が知りたいわ」 「わしはフロイライン達の能力を買っとる」 「答えになってないわよ」 「まぁ、信頼しとるという事だ」 笑いながらの問答と談話が2時間ほど続いただろうか、いつしか「たられば話」の勢いは世界征服とか新ギルドの設立だとか突拍子もない話へと変わって室内を埋めている。しかし、そんな話は扉のノック音で一時中断される。入ってきた彼の船員が告げる。 「イザナミという方がお見えになられています。」 「さて、聞いた事ない名だが」 「あ、私の友人なの、良かったらどうって誘ってたの」 「そうか、そうか。お通ししてくれ。」 「ごめんね、勝手に誘って」 「なに、フロイラインの友人なら間違いはない、それに人数が増えたほうが楽しいわい」 船員に椅子とグラスそして新しい酒と料理を持ってくるように告げながら気にするなという身振りで彼女の到着を待った。 「お招き預かり、光栄です」そう告げながら入室した彼女を彼はエスコートしながら「この船の提督です、しがない軍人野郎ですが」と手馴れた風に空いている席にイザナミを導く。「今、顧客からの帰りなの、何かと注文が多くてね」トーガを整えながら彼女は席についた。簡単な自己紹介をそれぞれが終わると「ほうほう、イザナミ殿は鋳造をなされるのか」彼は軽く頷くと華奢に見える彼女を見ながら「才能というものは外見からは測れんな、こんなに可憐な方が鋳造とは」としきりに感心していた。そんな彼の誉め言葉にもイザナミは動じることなく勇名は各地に聞き及んでいますと逆に彼を褒め上げた。 イザナミが加わった室内はもっぱら専門職の楽話や苦労話で終始していたが、かくも全く職業が異なる4人が一同に会するとは奇妙な風景だねと誰かが笑う。そんな中でイザナミが私達を見渡しながら 「そう言えば、この度は新商会を発足されたそうで、おめでとうございます。」 「おぉ、これは丁寧に申し訳ない。動き始めたばかりでメッチャ大変ですが」 「この緊迫する時世での発足、これから如何なる進展をお考えで?」 「何も知らずに手に入れた植物の種を見て、それが美しい花を咲かせるのか、毒をもっているのか、芽吹いて虫に食われるのか、それとも誰をも見下ろす大樹になるのか、それは誰にもわかりますまい。商会こそ人が居ての商会、それぞれの個性が寄り添って皆が育て上げるもの、わしが行く末をどうこうと定めようとも育て上げた種がそれに添うとは限りますまい。ならば遠い先を見るより、最初から皆で身の丈に合う事を、種に合う事をし続ければ良いだけで、進展先なんぞ何も語れませんわ」 彼のそんな言葉を聞いてイザナミはこの無骨そうな軍人が意外な答えを返してきた事に驚くと、なるほどと頷いた。そんな2人の様子を見ながらライラと私はまさか彼が植物を例えにするとは思いも寄らなかったものの、酒が引き出した彼の素直な返事を聞いてやはりこの人だからこそ話に乗ったのじゃないかと互いに目配せした。 「あらいけない、私としたことが」とイザナミは続ける。 「いかがなされた」 「お土産を持参しましたのに、ついうっかり」 「ほほぅ、大砲に関するお土産ならいつでも大歓迎ですよ」 「大砲は重いから持ってくるのを止めました。代わりにと言っては何ですが」 持参した鞄から何かを探し始める。周りの3人は興味深そうに見つめている。 「食いモンではなさそうですな」 「食べ物は宴会という事を聞いて止めました、あぁ、ありました。」 そう言いながらそれなりに厚みのある茶封筒を取り出すと、なぜか私にそれを手渡した。封は切ってある、イザナミは中身を検めるような仕草を見せる。彼とライラの視線がその挙動をじっと見つめている。封筒の中身を一手にとってゆっくりと出すと、最初に見えるものは見覚えのある便箋。そう、私が彼女に送った手紙だ。届いてたのねと言いながら、続く書類の表紙を見るなり「え?」と叫んだ。「貴女、これ本気なの?」上ずった声で続ける、彼女はふふふと笑いながら私の反応を楽しんでいるようだ。思わず立ち上がった私は成り行きを見つめている他の2人にその書類を見せながら「彼女が加わってくれるわ!」思わず大声を出した。一体何のことだろうと2人は食い入るように書類に目線を向ける。 セビリアの商会に関する申請書 商会「ゴールデン・ルーヴェ」代表 F・トーレス殿 貴会に入会希望することをここに申請いたします。 イザナミ おぉ!という大きな声が室内を埋め尽くす。 「迎えてくれるかしら?」 「勿論だ!我等がゴールデン・ルーヴェは貴女を歓迎する!」 「大歓迎だわ、よろしくイザナミさん」 「昼間会った時には何も言わなかったのに、意地悪ね」 「彼の言葉が退屈なら出すつもりはなかったわ」 「さすが商会長だわ」 「ん?わしは何か言うたか?」 「ふふ、それで良いのよ商会長殿」 彼は何のことを指しているか分からない風だったが、グラスを持ち直し叫んだ。 「乾杯しよう!我等がゴールデン・ルーヴェの誕生と出航に!」 4つのグラスが空中で弾き合う甲高い音が、ランプの照らし出すほの明るい室内に響き渡った。 風に乱れる髪をゆっくりと掻き揚げながら、風に混じる潮のにおいを存分に胸へと吸込む。久方ぶりに遊び相手を見つけたかのように水晶の耳飾りが落ち着くことなく揺れている。 薄く化粧した彼女の顔に船が砕いた波の飛沫が柔らかな霧のように降りかかっている。 「さて、職業冒険家サマは次に何を見つけるのかねぇ」 港で味わうそれとは違う船の揺れを感じて自ずと湧き出でる高揚感を確かめながら、自らを皮肉るような言葉を一言海へ投げ捨てた。酒宴で誤魔化していた船員達のご機嫌もすこぶる上等のようだ「しかし、ここ数回の宴会で数ヶ月の仕事がただ働きになったな」軽く引きつった顔を浮かべながら忙しく動き回る彼らの靴音を後ろに聞いていた。 いつしか愚痴と文句ばかりを書き連ねるだけになっていた日誌に『出航』の二文字を書き入れている私を乗せて船は東へと向かう。片付け忘れられているペンの空き箱が2箱と安物の新品が3本机の隅に転がっている、その後8日間セビリアに滞在したが、あれほど書き送った手紙の返事は激励の手紙と無言と陣中見舞いがちらほらという結果に終わった。 内心もう少しの参加者をと淡く期待していた分、その結果には少し溜息を漏らした。 「まぁ、徒労に終わったわけでもないし。次に期待しよう」 慰めるように呟いたまま、いつしかベッドへ横になって久しぶりの安堵感に目を閉じていた。 「お食事の準備が整いやしたぁ」 若い船員の声が部屋の外から聞こえる。重い瞼をこすりながら、あまりにも深く眠っていた所為でいつもより重く感じる自分の体をゆっくりと起き上がらせる。靄がかかったような頭をたたき起こすように飲みかけのワインをぐいっと飲み干すと「あぁ、ありがとう」とドアを開ける。 いつもならそこで私用に取り分けられた食事を受け取るはずなのだが、若い船員は手ぶらでそこに立っている。 「お休み中でしたか。すみません。お食事の用意が出来ましたので食堂へよろしいですか?」 「さてと、私は今日食堂で食事をすると言ってたのかな?」 「いえ、そういう事ではないんです。」 「ん?」 導かれるままに食堂へと入ると、全船員が待ちかねたように座っている。中には見張り当番の者も居る。そんな彼らの妙な雰囲気を感じながら、薦められる上の席へと座る。 私が席に座り、この謎めいた場の説明を求めようと口を開きかけたとき、古参の船員が軽く机を2回叩いた。それを合図に食堂に居る全ての船員が声を出す。 「提督ぅ、新商会発足おめでとうございまぁーす!」 寝起きの思考と彼らの音量と予想外の進展にきょとんと座っている私に古参の船員が歩み寄る。 「この度はおめでとうございます。」 「ん、あ、あぁ・・・あ、ありがとう」 「新商会発足でさぞかし疲れやしたでしょう」 「あぁ」 「日頃のお礼を兼ねての粋な計らいです」 古参の船員が笑って告げるその言葉も聞こえ辛いほどに食堂は歓声で湧いている。激励、指笛、訳の分からない雄叫びとが固まりになってぶつかってくる。古参の船員は早くもってこいという手振りをすると、あの若い船員が手に何かを持ってくる。 「これは、あっしらからのお礼です」 ゆっくりと手渡されたのは濃紺に染め抜かれたベルベットジュストコールと羽ボネだった。彼らにはそれなりに不自由しないほどの給金を敷いているものの、決して安くはない品物だ。 「いつも宴会の時に思ってたんですがね、提督の服は他の提督と比べて質素なんですよ。あっしらだって他船の奴らにあれがウチの提督だって自慢したいじゃないですか。いぁ、提督がご自分の事を省みずにあっしらの事を考えてくだすってるのは重々承知してやす。他の船から比べりゃ、この船は天国ですぜ。でもね、あっしらの事を考えすぎて自分の事を犠牲にしすぎる提督を見ながら、心がこう痛んでたんですよ。」 渡されたベルベットジュストコールと羽ボネを見ながら、これ程までに私は彼らの信頼を得ていたのか。それにしても天国とはよく言ったものだ、他の船より厳しい規則の中で生活する彼らにとってここが天国でも楽園でもないだろうに・・・。自然と笑みが毀れる。 薦められるままに真新しい服に袖を通すと再び歓声が上がる。再び古参の船員が言う。 「いつも綻びが見える服じゃ~折角の美貌がだいなしですぜ」 「ふふ、よく言うね。」 特別に誂えたように体に馴染むベルベットジュストコールの感触を確かめながら収まらない歓声へ応えるように口を開いた。 「このような席を設けてくれた君達からの心遣いは心に染みて感謝する。ここ1ヶ月余り君達には余計な心労をかけてしまったようだ。以前とは少しだけ置かれている状況に変化があるが、変わらずに私をサポートしてほしい。」 おう!と一斉の掛け声が船中に響き渡るのを合図に料理が運ばれてくる。 「もぅ良いかい?折角の特別料理が冷めちゃ台無しになってしまう」 「うん、その通りだ。さぁ、食べるか!」 「おう!」 料理と酒の嵐が過ぎ,自らの部屋へ戻ると壁に掛けている深紅のジュストコールを手にとった。いつのまにか袖口は解れが目立ち、至る所に小さな綻びと繕い直した跡。身に付けている濃紺のそれと比べると草臥れた感がはっきりと分かる。 「ま、易々と捨てられるものではないか・・・」 壁に濃紺を掛けると、クローゼットの最奥へとそれを納めベッドに横になる。あれこれと深紅に纏わる思い出を頭に浮かべては尚更に彼らの心遣いに安堵感を覚え、長い記憶の半分も思い出さずに瞳を閉じていた。 『セビリアを出立しセウタ-マディラ沖へとウミガメ調査の足を伸ばした私達は、その調査において依頼主へ報告するには十分すぎるほどの結果を得ることに成功した。生物学者として更なる調査を行いたいが、それは次回への課題として今回の調査は終了する。そもそも海という水中で生活する生物は地上で見る生物の形態分類以上に複雑な世界が広がっている、調べれば調べるほどに興味が湧くばかりだ。この広い海の中で生活する彼らは地上の生物より更に独創的な形態を見せている、なぜそんな形態をしているのかという事を考えていると時間を経つ事をすっかり忘れるほどだ。いずれ全ての謎が解き明かされるだろうが、謎を解く人物とは自分で有りたいものだ。』 調査を終え小雨の中をセビリアへと向かう船室で軽やかにペンを走り終わらせると、ぱたりと航海日誌を閉じる。 この航路ならたまにイルカやトビウオの群れに遭遇して心躍る時間を得ることが期待できるのだがと恨めしく窓越しに海を見つめ「こういうときはウィスキーが飲みたくなるな・・・調理場からくすねてくるかな」と呟きながら部屋を出た。 こっそりと調理場から拝借しようと試みたものの、しっかりと料理長に見つかっては小言を言われてしまった。それでも所望のウィスキーを獲得しセビリアまで帰るだけの余った時間を的中を得ない思考で費やしていた。 「忙しい時にはこんな時間がありがたく思えるが、こればかりだと忙しいことが有り難いと思えるな。まったく図々しいように人の性格は作られているものだ。体制側と反対側の差など紙一枚もないな、主観と客観の2極しか存在しない世界では圧倒的に主観を庇護するように自分を作り出すのは当然の事か・・・。」 自分でもその言葉の意味をよく考ず、言葉の流れを楽しむように呟いている。気が付けば手元のグラスはすっかり空になっている。 「うーん、もう1杯飲みたいな・・・。仕方ない今度は正面突破だな。」 少し上気付いた顔で軽くなったグラスを満たすべく、食堂へと向かった。 降り続いていた小雨はいつしか本格的な雨となり、セビリアに到着するまで船を濡らし続けた。料理長と私の熾烈な争いはセビリアに着くまで続き、1本の空瓶を作ったところで一応の決着をみたのだった。 「ごくろうさん、報酬はいつものとおり口座へ入れておくよ」 ギルドへの報告も事務的に終わり、さて、商会管理局へと顔を出そうかなと広場を歩き始めた時だった。 「きゃっ!」 数日降った雨で濡れている石畳に足を滑らせ、尻餅を突くようにして倒れてしまった。 「何をやっとるんや?」 背後からの聞きなれた声に倒れたままで振り返る。 「そそっかしいなぁ、よくそれで冒険できるもんやな」 呆れ笑いを浮かべながら「ほれっ」と手を差し伸べたのはF・トーレスだった。 「見たわねっ」 「おぅ、ばっちりや。じっくりと拝見させてもらったわい」 「ホント、間の悪いときにはしっかりと居るんだから」 「はっはっは、気にするな。誰にもフロイラインが往来の真中でこけたなんぞ言わんわい。」 「本当かしら」 「はっはっは、多分な。」 疑いの眼差しを向ける彼の背中には、まるで私の決定的瞬間を「何も見てません」というように白々しくそっぽを向いている青年が1人居る。 「(あれ?見覚えがある・・・)」 F・トーレスと東地中海で遺跡発掘に関する活動をしていた時、親しげに彼と話していた姿を1度だけ見た覚えがある。確か、名前をケンケーンと言ったかな・・・ 爽やかそうな青年で酒場の女ウケするような童顔っぽい顔立ちに、伊達か実務か不明な眼鏡を掛けている。 私の視線に気付いたF・トーレスは「そうやっ」と言いながら彼を前に引き出した。 「フロイラインよ、覚えてるか?」 「以前にアテネでお見かけした方でしょう」 「そうじゃ、ケンケーンじゃ」 「初めまして、いや、お久しぶりです。かな?」 「改めて初めまして。アンレーデと申します。」 「おぉ、互いに覚えてたんか」 「この度、ゴールデン・ルーヴェに参加させていただくことになりました。」 「え?」 「はっはっは、そういう事や。前の商会からヘッドハンティングしてやったわ。」 声を上げて笑う商会長の横で、ケンケーンは「つまりはそういう事です。」と付け加えた。 「トーレスさんから噂はかねがね・・・」 ケンケーンは笑顔で握手を求める。 「まぁ、どんな噂を吹き込まれたのかしら?」 「えっと、それは・・・いろいろと・・・」 「ちょっと商会長サマ!変なこと吹き込んだんじゃないでしょうね?!」 キッと睨むようにF・トーレスに顔を向けると、それに避けるように目線を逸らす。 「いや、わしはええ話しかしてへんで、ホンマや」 「ふうん、本当かしら?」 「なんや、わしを疑うんか?」 「そんな事ありませんわ、商会長サマを全幅に信頼しますわ」 「わしって信頼ないのぉ」 「その通りね」 3人が一斉に声を出して笑う。このまま往来で話し込むのも難だろうと、昼を告げる教会の鐘を聞いて、食事を一緒しようと彼ら2人を誘った。 「わしは肉な、肉」 「俺は魚介のパスタを」 「私はキノコのを頂こうかしら」 料理が運ばれてくる間、ケンケーンの入会にいたる経緯をF・トーレスから聞かされる。 「・・・っという訳でな。」 「つまりは、偶然会って、そのまま引き摺り込んだのね?」 「そうとも言うな」 聞けば聞くほどに強引な勧誘だ、数十本のペンを犠牲に手紙を書いてようやくイザナミの入会にこぎつけた自分の苦労はなんだったのかと自棄的に笑った。 「これで、揃ったな。」 「消滅さえなくなれば、気楽なものよね」 ケンケーンが入会し商会管理局の規定する人数の確保がなったことで認可の消滅という危機はなくなった。 「俺って役に立ったんですかね?」 「もちろんや!オマエが最大の功労者やで」 「ふふふ、ケンケーンのお陰でやっと落ち着けるわ」 「そんなに誉められると・・・」 「ま、オマエやなくて、誰でも良かったんやがな」 「え?あれ?『おまえの力が必要や』って言ってたのは?」 「あぁ、あれは方便やな」 「そんな~」 ゆっくりと談笑を交えている中で、時間を気にするようにケンケーンが口を開く。 「ちょっと用事がありますので」 「なんや、また女か?」 F・トーレスの返事に言葉を詰まらせている。 「どこの良い娘さんかしら。」 「えぇ、まぁ」 照れくさそうに頭を掻くと、自らの代金を支払おうと財布を取り出す。 「ええわ、今日は気分ええから奢ったるわ」 その言葉を待ってましたと言わんばかりに立ち上がると「ごちそうさま、またお願いします。」と言うなり椅子に座る2人へ丁寧な挨拶をしてセビリアの雑踏へと小走りに消えていった。2人になったテーブルでF・トーレスは運ばれた料理を頬張りながら満足そうな顔をしている。 「発足して2ヶ月ね・・・」 「そうやな、思ったより早く見つかったな。」 「そうね。艱難辛苦と思いながら走ってきたけれど、振り返ってみれば変哲もない平野だったような気がするわ。」 「フロイラインは苦労性やな。」 「ふふ、貴方の性格が羨ましいわ」 「わしはわしで苦労してるんやぞ」 えぇわかってるわと紅茶を口へ運ぶ、彼はゆっくりとパイプに火をつける。街の雑踏は時を追うごとに賑やかさを増している。テーブルの2人は西からの風を感じながら日が朱くなるまで言葉も少なくゆっくりとした時間を楽しんでいた。 (3話 完)
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/5309.html
登録日:2009/10/17(土) 18 28 59 更新日:2024/09/27 Fri 10 10 11NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 DC PS2 ねこにゃん アルケミスト エロゲー ゲーム コロッケ ショコラ ショコラシリーズ ドリームキャスト 不遇の名作 丸戸史明 原点 戯画 2003年4月4日に戯画より発売された18禁PCゲーム。 メイド喫茶を舞台にし、後のメイド喫茶ブームの火付け役となったゲーム。 丸戸史明が有名になったゲームだが、元々は途中で逃げたライターの代役だった。 そのため、多少噛み合っていない所がある。 また、システム面が最悪という事もあって丸戸作の中では特に評価が低く、FDのフォセットでもおまけ程度と扱いの悪い不遇の作品。 だが、ストーリー自体の評価は高く、もし環境が整っていたなら間違いなく神になったとまで言われている。 また、パルフェやこんにゃくの至る所にショコラの小ネタがあるのでやる価値はある。 2021年3月26日に『パルフェ リメイク』に合わせる形で『ショコラ ~maid cafe curio~ Re-order』の再販とDL販売が行われる。 メインキャラクター 結城大介 主人公。アンティーク喫茶店「キュリオ」の店長代理。√によっては潰れかける。そしてヘタレ。 元ヤンで漫画を見る限りではリーゼントだったらしい。 真名井美里 声:岡田順子/野川さくら メインヒロイン。 世間知らず。 結城すず 声:鷹月さくら/宮崎羽衣 大介の義妹。ブラコン。 大村翠 声:松下雅/新谷良子 キュリオのフロアチーフ。大介とは腐れ縁で「喧嘩する程仲が良い」を地でいく関係。 色々な意味で元凶。そしてある意味最も不遇なヒロイン。 桜井真子 声:鳩野比奈/阿部玲子 キュリオのフロア担当。ミスしてもスルーされる。 ショコラシリーズではブッチギリの巨乳。 橘さやか 声:かわしまりの/福井裕佳梨 キュリオのパティシエ。 秋島香奈子 声:乃田あす美/千葉紗子 今作…いや、ショコラシリーズの裏ヒロイン。 スタッフも認めた「大介の嫁」で、パルフェやこんにゃくにその片鱗が見られる。 チロル 声:三重野亜未/徳永愛 今作の真ヒロイン。 キュリオに住む妖精を自称している。大きさが十数cmと小さいが、エロゲなのであのシーンには巨大化する。 サブキャラクター 榊原宏幸 声:一条和矢 キュリオの料理長。通称:バラさん 常に笑顔の良い人に見えるが、ヤーさんがビビる程凄い過去を持っているらしい。 ちゃっかりパルフェとフォセットに出ている。 雨宮悠太 声:石川大介 すずのクラス委員長。 すずを馴染めるようにした良い奴だが、すず√で… 結城誠介 声:上別府仁資 大介の父親にしてキュリオの店長。 いい加減だけど店長としてのスキルは本物。 花鳥玲愛 ちゃっかり出ている。 そして、現実世界にも「cafe curio」がオープンした。 イベント限定ではなく、個人経営で恒常的営業の店舗としてオープンされ、店員の制服や店舗内装イメージはゲームに出てきた通りに再現された。 追記、修正は冷たいコロッケを食べながらお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] カトレアはリオーダーのおまけシナリオに出ていて発売当時の原作にはいないキャラ。パルフェの宣伝の意味もあったと思われる -- 名無しさん (2020-04-04 03 10 57) なかなかこなかったリメイクがやっと来る? -- 名無しさん (2024-09-27 10 10 11) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/wiki9_ra-men/pages/3484.html
食べた日:2010/3/26 初訪の『大漁船盛処 第七久丸』へ。 %91%E6%8E%B5%8Bv%8A%DB%20%8AO%91%95.jpg 泉中央にある居酒屋さんです。 ランチでこだわりのラーメンを出していると噂を聞きつけやってきました。 場所は『蔵亭』と同じ敷地内と言えば、分かる人も多いでしょうか? 店長さんは、富谷の『網地島屋 本店』で長く料理長をやっていた方とのことで、そこでの経験が生かされたラーメンを提供してくれます。 ちなみに、このお店で発行している「船員証」、もしくは『網地島屋』の「島民証」提示で100円引きになるサービスがあります。 食べたのは「海老みそラーメン」(800円)を。 10.3.26%20%91%E6%8E%B5%8Bv%8A%DB%20%8AC%98V%82%DD%82%BB%83%89%81%5B%83%81%83%93%2084%94t%96%DA.jpg 10.3.26%20%91%E6%8E%B5%8Bv%8A%DB%20%8AC%98V%82%DD%82%BB%83%89%81%5B%83%81%83%93%82%CC%95%BD%91%C5%91%BE%82%BF%82%C0%82%EA%96%CB%82%C6%E0t%82%E8%83%82%83%82%83%60%83%83%81%5B%83V%83%85%81%5B.jpg スープは「海老ーーー!」と誰しもがすぐに感じ取れるくらい、ガッツリ海老が効いた味噌スープ。 味噌ダレに焼海老の粉を混ぜ込んでいるそうですが、ここまで海老が強烈に効いたラーメンは、なかなかお目にかかれません。 ベーススープは魚のアラから取っているそうで、日によってアラの種類が変わることによる味の変化も楽しめるそうです。 麺は平打ち気味の太ちぢれ麺。 具は炙りモモチャーシュー2枚・穂先メンマ・ワカメ・岩海苔・茹でモヤシ・白髪ネギ・小口ネギ。 チャーシューはメニューによって変えたり(醤油ラーメンには炙りバラチャーシューが乗ります)、メンマは穂先使用など、具にもこだわりを感じます。 海老が苦手な方はご遠慮くださいと書かれているとおり、海老がガッツン!の、あっさりながらもインパクトのある味わいでした。 おススメは味噌のようですが、醤油味の「アラだしエビ醤油」も気になりますね~。 ラーメンの提供はランチタイムのみなので、食べに行く方は気をつけてください。 住所:仙台市泉区泉中央2-17-3 フリード泉中央1F by hiro (2010年 84杯目) マイドです。 昨日の昼に行ってみました。 いやいやコノ「海老みそラーメン」、マジ、ビックリのインパクトですねー。 とても居酒屋さんランチとは思えない個性的なお品でした。 蔵亭さん、強敵現るでしょなぁ。 アラだしエビ醤油も絶対食べてみたい、って思いました。 -- ちょび (2010-04-09 06 12 25) ちょびさんも行かれたんですよね~♪ 私もほんのり海老風味なのかな~と思って食べたら、ガッツン海老味でビックリしました(笑) 私も醤油味もぜひ食べてみたいです! -- hiro (2010-04-09 23 05 09) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ao-ohanashi/pages/545.html
蒼星石と出会ってからもう一ヶ月になる。 「マスターお帰りなさい」 今日も蒼星石は生真面目に俺の帰りを待っていた。 「ただいま、はあー疲れたー」 俺はすっかりこの生活にも馴染んできていた。 「食事と風呂の準備ができています。どうしますか?」 「じゃあ腹が減ったんで夕飯の方を頂きますかな」 「解りました、では少し暖めてきます。 他にも何かあったら遠慮せずに言って下さいね」 健気でいい子だなあ、よく俺なんかが契約できたものだ。 蒼星石の作る料理は大概健康重視で塩分も控えめ 俺の好みは脂っこいものばかりだから、それが出されるのは週一程度か。 無理に頼めば作ってくれない事もないけど、 栄養バランスをしっかり考えてくれる料理長に意見を呈するのはおこがましい。諦めとく。 しかし今夜がその週一の日にあたった。 「へえ今夜はハンバーグか‥」 「うん、たまにならいいかなと思って。でもサラダもきちんと食べてくださいね」 「はいはいっと」 ……… 「今日も仕事は順調だよ。でさあ係長が怒鳴る時の癖が面白いんだよ、はは」 とまあ夕飯の時は、今日の出来事と称して あったことを蒼星石に報告するのが日課になっている。 だいたいは仕事の話でつまらないだろうが、それでも蒼星石は真剣に聞き入ってくれる。 時折交えたギャグには、にこやかに対応してくれたり、まあ悪くない時間が流れる。 でも時々蒼星石は暗い表情をするんだ。 そんな時はいつもギャグの入れ所なんだけど、今日は何も言わなかった。 風呂にも入って、今は寝るまで蒼星石と一緒にテレビを見て寛いでいる。 「あのマスター、もうそろそろ寝る時間ですよ」 「…んっそうか?」 「いつもお疲れ様です。 でも…もし…ったら…僕に…」と掠れた声で何かを言いかけたが直ぐ 「おやすみなさい」と言った彼女の後ろ姿に、俺は思ってしまった…。 … 「ひゃっ‥え?マスターどうしたんですか…」 気がつくと俺は膝立ちの状態で彼女の後ろ姿に抱きついていた。 彼女の髪が俺の頬に当たる、正直自分でもどうしたいのか分からない。 「ごめん」と言って離そうとした瞬間、蒼星石は 「離さないでっ‥このままでいたい‥です」 今度は逆に俺の方が面食らう形になって少し驚いたがでも‥ うん、俺も離したくなかったさ。 「ねえ‥しばらくこのままでいい?」 彼女の髪が縦に揺れる。 「あっ…でも僕も前向きになっていいかな、 その方がもっと…その…感じられるから…マスターのこと…」 正面を向き合ってお互いを抱きしめている。 「僕、嬉しいよ。やっと繋がる事ができた‥マスターと」 そっか、彼女も… それにしても気持ちいい、抱きしめ合うって気持ちいいな。 暖かくて…心の闇が晴れていく感じ…ありがとう蒼星石… 時よ、このまま止まってくれ…… …………… ……… …… 朝だ… ここは居間。俺の体には毛布が掛かっており、 右の頬には畳の痕が‥もう片方はなんだかむずむずする。 ってあれ蒼星石は? 俺が顔を上げると同時に、台所で朝食の準備をしていた蒼星石がこっちを向く。 「おはようマスター、まだ時間は大丈夫だよ」 「おはよう」と返すがやっぱり照れ臭い。 そんなこんなで時間が少し経ってから彼女は言った。 「あのね、昨日はありがとう。辛くなったら、また…」 あーあ俺のセリフ取られちゃったなあ。さてなんて言おうかな。 畏まる彼女に対して、俺はというとある考えが浮かんだ。 「…ねえ蒼、今夜もハンバーグにしてくれない?」 「だーめ。また今度だよマスター」 はあ…でもなんでだろ…お互い笑みがこぼれてる…。(終)
https://w.atwiki.jp/bc5656/pages/2476.html
ツカサ (夢のドリーム空間 ツカサ (第二試合終了後。 ツカサ (赤チーム…フォーデン組駐屯地。 ツカサ (何というか…馴染みがあるというか… ツカサ (フォーデンの街の知らない場所、みたいな景色だな。 ツカサ (まあ、実際はそんな場所多くないし。此処は知っているようで知らないどこかだろう。 ツカサ (そして。フォーデンではないとしても、フォーデンに似てるという事は。 ツカサ (フォーデンみたいな施設もあるんじゃないだろうか。 ツカサ (というざっくばらんな読みで、街を散策し始めた ツカサ (砌場ツカサ。フォーデンプロファイター。 ツカサ (この赤チームのリーダーの一人でもある。まぁ…あんまり実感は無いけど。 ツカサ (試合終了後、個室での療養もそこそこに ツカサ (トレーニング設備を求めて街を歩き回る、生粋の脳ki……フィジカルファイターだ。 ツカサ (夢の中で身体を鍛えるとかは…多分無いけど。これはこう、イメトレ…というよりは気分の問題だ。 ツカサ (いい試合したなぁ!よーし、運動すっか! ツカサ (みたいな感じ。 ツカサ (観戦に興味が無いわけじゃないけどね。リプレイも当然確認する心算だ。 ツカサ (それはそれとしていっちょなんか殴っとくか。 ツカサ (みたいな感じだ。 灰簾 「ここに集うは水のマナ!」(何処からか聞こえる聞き慣れた声 ツカサ ん。 灰簾 「そして空には鉄のマナ!」(街にあった鉄屑を投げて 灰簾 「レイン・ランサー!!」(ツカサの居る場所に限定再現。鉄槍の雨 ツカサ いいね!(よくわからないがとっても楽しそうだ! ツカサ ―― ッ碎 、(拳を振り被って ツカサ 埖ァッ!!!!!(振り注ぐ鉄槍の雨に向かってブン殴る! 灰簾 いいね!(ツカサが殴り砕く鉄槍の雨を見て楽しそうに ツカサ (鉄 槍 粉 砕 !上空で鉄雨が鉄霧と化す 灰簾 なるほどね。そうやって対処したんだね。(言いながらツカサの元へ歩いてくる ツカサ あぁ、うん。 それを確認したかったんだ?(灰簾の方を見て 灰簾 ハッはっは。なるほどなるほど。そりゃあシンプルで良いや。(笑いながら ツカサ うん。降ってくるまでに時間があるから、降ってくる前に壊せばいいんだなって。 灰簾 それで壊し続ければ被弾しない。 灰簾 か。 ツカサ まあ、ずっと空殴りながら走ってたからあまり進めなかったけどね。(はは、と 灰簾 やっぱり凄いなツカサは。(素直に笑って拍手して。 ツカサ もう。でも灰簾だって上手い事対処できたんだろ?しばらく生き残ってたし。 灰簾 あーーー。まぁね。 ツカサ あれ。珍しく煮え切らないな。 灰簾 クオ婆を大分利用しちゃったからね。本人はそうは思ってないだろうけど、 灰簾 もう少しエレガントに対処出来たら良かったなって思ってたんだよ。 ツカサ そっか。まぁ…なんていうか。 ツカサ ひどい雨だったもんね。(語彙 灰簾 はっ、違いない。(言い方にも笑ってしまい 灰簾 しかし、第二ラウンドの結果自体は相当上手く行った形になったね。 灰簾 俺は最後まで一緒には居れなかったけど、まさか1vs3の状況を作り出して勝利しちゃうとはね。 ツカサ それは本当にね。まあ私も最後までは残れなかったけど。 ツカサ 2人が相当頑張ってくれたよね。 灰簾 勿論ツカサも頑張ってたが……そうだね。 灰簾 正直言って…勝手に選んじゃった戦畑じゃない2人だったからさ。 灰簾 1回戦のガチっぷりを見て、楽しんで貰えるか若干不安だったわけだけど。 ツカサ 憂うまでもなくノリノリだったね? 灰簾 ああ! 不安だったって思ってるのを伝えるのが失礼なぐらい大活躍していたね。2人とも。 ツカサ はは、ていうかそっか。そんな事まで気にかけてたんだね、灰簾。 ツカサ まあ…ドラフトで妹さんを選んでたの見た時は正直、えぇと、うん…(言葉選んで 灰簾 身内贔屓が過ぎたかな?(笑み浮かべて ツカサ …… 大丈夫かな?って思ったけど。(濁し) まあ全然杞憂だったね。 灰簾 最近悩んでいるようだったし、夢の中で羽根でも伸ばして感染も含めて楽しんで貰えれば………ってつもり 灰簾 だったんだけどね。 灰簾 うん………瑠璃、あんな強かったんだな?(笑って ツカサ あぁ、そういう経緯だったんだ。 結局強さで選んだわけじゃないんだ?? 灰簾 そうだよ。(素直に 灰簾 お祭りだって聞いてたからさ。勿論勝利を度外視してるわけじゃないけど、色んな人に楽しんでもらいたかったからね。 灰簾 こんなにガチで、こんなに派手な観客席まであるってのは若干想像してたお祭りとは違ったけど… ツカサ あっ… まあ、うん。それはそうだよね。必ずしも実力一辺倒ってわけじゃなくて。 ツカサ 結果的にものすごい見知った面子になっちゃったけどね。(苦笑気味に 灰簾 それは仕方ないな! 灰簾 いくら好き勝手呼んで良いからってベインさんとか勝手に呼べるわけ無いだろう?(北河の大先輩の名を出して) ツカサ 確かにね。(笑って ツカサ それにいきなりチーム戦に放り込んで、周りと協調して楽しくやってくれるか…なんてわかんないしね。(笑って 灰簾 あぁ…あと、まあ、 灰簾 今回のこのチームみたいに、何か作戦を立てるってなると、 灰簾 やっぱり戦術も正確も良く知っている相手じゃないとね。 灰簾 (瑠璃?あぁ。水属性の魔物を召喚出来るのは知っていたよ。隠れて魔物に闘わせれば安全に不意打ち出来るかな?ぐらいは思ってたさ。うん。) ツカサ うん。まあ、私はそこまで深く考えてたわけじゃないけど… ツカサ 結果的に、方向性はそんなに違って無かったって事だよね。良かったよ。 灰簾 ああ。良いチームが組めたよ。そして今の所、最高の結果だね。 ツカサ あぁ。そうだね。 ツカサ 良い形でバトンを渡せたね。まだブリーフィングもあるけど…とりあえず私達は一段落って所か。 灰簾 そうなる。そして、 灰簾 最終戦に臨む4人はすっかり戦人(いくさびと)だからね。 灰簾 わざわざ細かい事をどうこう言う必要も無いさ。 ツカサ あぁ。本当に。 灰簾 ・・・。 灰簾 という事で、もう少しだけ時間が余っちゃったな。 ツカサ ・・・。 ツカサ …あれ。妹さんを褒め称えに行ったりしないのかい?(冗談ぽく 灰簾 それは現実に戻ってからでもするさ(笑って 灰簾 せっかくの夢の中だし、お互いに夢の中で出来る事をしておこうと思ってね。 ツカサ 変わった言い回しだね。夢の中でしかできない事なんて… ツカサ まああるか…?(うーん? 灰簾 あぁ。観客席は大満員だけど、 灰簾 この駐屯地にはあまり人が居ないし、 灰簾 ・・・。 ツカサ …チームのメンバーだけが居るって感じなのかな?ここ。 灰簾 そうみたいだね。 灰簾 何処となくフォーデンっぽいし。 ツカサ うん。だよね。 ツカサ フォーデンっぽいのにフォーデンじゃないんだよね。ちょっと不思議な感じだ。 灰簾 あぁ。フォーデンだったら昼でももっと人通りが盛んだからね。 灰簾 (がらん。とした街を眺めて 灰簾 …そうだ。 ツカサ ん? 灰簾 少し時間もあるし、もう少し歩いて回ってみようか。 ツカサ 散策か。確かに、ちょっと興味あるな。 ツカサ あ。(と、言ってから何かに気付いたように 灰簾 ん? ツカサ あぁ、いや。…(何でも、というには妙な間が空いてしまった ツカサ ……(どうしよう。 灰簾 ……(ツカサを見て ツカサ (誰かに見られるかも―、なんて意識過剰すぎるか。あんまり気にしてると思われるのも悪いな。 灰簾 …いっぱい運動(試合)したし、ご飯でも食べよっか? ツカサ (そもそもこのチームにそんな野暮な人はいないだろうし。見られた所で… ツカサ ぇ。…ぁ、えーと。(灰簾見て ツカサ ごめん。気を遣わせちゃったかな。 灰簾 いんや。別に。(ふふっと笑って 灰簾 こんだけ仮想都市に人が居ないんじゃ… 灰簾 普段入りづらい大人気中華店にもスルッと入れそうだな。なんて思っただけさ。(軽く言って笑って ツカサ あー、。 それはうん。確かにそうだ。 ツカサ 相当並ばなきゃいけないもんなぁ。 ツカサ (…「―何ィ!? かれぴっぴかよ!?」 …とか。 灰簾 あぁ。「或在」選手にでも招待して貰わないと大行列は覚悟しないとだね。 ツカサ (…ああいう事言われた時だけ妙に気にするのも悪い癖だな。 灰簾 …(何やら考えているげのツカサを見て ツカサ (普段から徹底できてる訳でもないのに。…立ち回り下手だからなぁ。とことん。 灰簾 (ーーーーー 「せっかくの夢の中だし、お互いに夢の中で出来る事をしておこうと思ってね。」 「変わった言い回しだね。夢の中でしかできない事なんて…」 ーーーーー) 灰簾 ツカサ。 灰簾 …行こーぜ? ツカサ (…灰簾はすっかり自然体に見える。私よりよっぽど異性の知り合い多いし、器用だし、気回しもできるし、特に気にする事も無―― ツカサ 、。(あれ? ツカサ …(あれ …「自然体」だと思ったばっかりだったのに。 ツカサ (何かちょっと、違うような。 いや。気のせいかな。 …うん ツカサ ……ぁ、あー、ごめん。えーっと、、(いや、私が不自然になるな。えっと。 灰簾 …(時間は……まだ足りるが少しギリギリか。いや、それどころじゃないかな 灰簾 (飯屋の話で二つ返事しないってのはよっぽどな悩みか、飯屋に行く事そのものが悩みに直結してるかだけど… ツカサ …何の料理でテーブルを埋めるか考えてた?うん、良いよね中華。安くて美味くて量が多い。(苦しい誤魔化しトーク 灰簾 …… 灰簾 そうだな! 灰簾 (人狼中じゃあないんだ。拾わなくて良い不自然は拾わない。) 灰簾 (それに、“気遣いが出来て優しい人”も良いけど………ずっとそれじゃあ。ね。) ツカサ あぁ。(…うん。大丈夫。 灰簾 俺は今、炒飯の気分かな。(なんて言って、例の中華屋があると思われる方へ、歩き出す ツカサ (色んな事がちょっとずつ、ささくれみたいに引っ掛かる。けど、まあ、 ツカサ (ごはんの話を前にこれ以上気にするような事じゃない。 ツカサ いいね。 私は…どうしようかな。まあ気になったら全部食べればいいか。 灰簾 “全部”か……(謎の間)…流石だな! ツカサ あぁ。夢の中ならカロリー計算もしなくていいしね。(してたのか? 灰簾 違いない!(笑って、少し歩き出すとすぐ近くに見える。入口に金龍の飾り看板のある高級中華料理店 ツカサ ぁぁー、これこれ。…本当に同じような店舗があるんだなぁ。 灰簾 お。やっぱり行列はゼロだな。(嬉しそうに近づいて行き 灰簾 だな。中身もまんまだぜ?(なんて言ってドアを開ける ツカサ ほんとだ。…壁のサイン(芸能人が書いてる奴だ)も一緒だったりして。(中に入っていく 灰簾 (中へ入ると壁のサインは勿論、 灰簾 (高級そうな円形テーブルや、 灰簾 (ガラス越しに調理場の料理長の料理が見える特別席 灰簾 (或在選手が昔の大会で使用したトンファーの実物展示など 灰簾 (実際のフォーデンの店舗をそのまんま再現してある ツカサ …同じような…、っていうか。ほとんどそのものだね? 灰簾 サインってのは面白い着目点だな。期待通り一緒だったぜ。 ツカサ この夢のGM、行った事あるのかな。 灰簾 あぁ。せっかくだから特別席に行こうか。 ツカサ うん。せっかくだし。 灰簾 凄まじい夢の世界の解像度だからね。地道な現地調査をしているのかもしれない。 灰簾 (先に席にたどり着くが、椅子を引いてあげたりとかはしない。距離感は大事なのだ。紳士的なら良いというわけではない。 灰簾 さてっと。(席について高級そうなメニュー本に手を伸ばし、 ツカサ 意外とマメなのかなぁ…(自分で椅子引いて席に腰掛ける 一緒にご飯行くいつもの時と同じに。 灰簾 ーーー(だから。あくまでコレは不可抗力。仕方なく発生した出来事だ。事故みたいなものだね。 灰簾 あれ……… 灰簾 不味い事に気付いたな。 ツカサ …? 灰簾 店員が全く居ない… 灰簾 特別席の目の前の料理長も… ツカサ ……言われてみれば。 灰簾 …いや、そっりゃあ無いだろう。(ガックリと ツカサ ……つまり…… ツカサ 自作か。 灰簾 ま。勝手に入ってきて何言ってるんだって感じだけどさ。夢の中ぐらい夢を見たかったモンだよ。 灰簾 ………お? 灰簾 いいね。ナイスアイディアだ!(笑って ツカサ 材料くらいあるのかな。あるよね? ほら、なんていうか。 ツカサ ごはんを食べる口でごはん屋に来たのに、ごはんを食べずに終わるなんて… 灰簾 そんなの許されないよな!(笑って、席から立って ツカサ そう。(静かだが力強く 灰簾 それじゃ。 ツカサ これでも私、料理はそこそこ得意だからさ。 ツカサ 偶には灰簾任せにしないよ?(謎の食への闘志を滲ませ 灰簾 俺がーーーあぁ、じゃあ 灰簾 そこの料理長調理場で、一緒に何か作ろうか。 ツカサ ああ! 灰簾 俺はそんなに料理が大得意ってわけじゃあないから(本人基準) 灰簾 炒飯ぐらいしか作れないけど。ほら…せっかくだし、あのデッカい中華鍋使わせて貰いたいよね。 ツカサ あぁ。材料も広いキッチンも調理器具も使い放題だ。夢が広がるよね…! 灰簾 ふふっ、(思わず笑ってしまって 灰簾 いいね!! ツカサ ――(また悪い癖というかなんというか。ごはんに情熱を傾ける事で諸々のバランスを取っている気がする。 灰簾 (暗そうなムードはどこへやら。すっかり楽しそうだ。 ツカサ (でも、まあ――……いいよね。 灰簾 (「いいね!!」その言葉通り。 ツカサ (なぜならご飯は美味しいから。 灰簾 (………お互いの手料理を堂々と食べさせ合うなんて。 灰簾 (人のいない夢の中ぐらいでしか出来ないからね。 灰簾 (楽しく作って、美味しく食べて、楽しい時を美味しく過ごそう。 灰簾 (ーーー …(時間は……まだ足りるが少しギリギリか。 多少強引に歩き出したおかげで間に合うかな。2人で料理してご飯食べてブリーフィングとなると………) 灰簾 (ま。ツカサの食べる速度なら全く問題ないか。 灰簾 (細かいことは抜きにして、 灰簾 ふっ、楽しく料理の時間と行こうぜ。 ツカサ そうだね! 灰簾 (ーー楽しい時を美味しく過ごそうーー
https://w.atwiki.jp/niconico_cookingtag/pages/275.html
■卵料理 料理名から動画を探す 卵料理 back
https://w.atwiki.jp/sakuyataityo/pages/15.html
| #;; _______________________ ,; | | | 。|。 || 。|。 | 。|。 | | ___;; | | |____.|._____||____|.___|_____.|._____|========| || | へ| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| || | | | ┌==┐ | || | |/ ̄(XXXX) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/| | ||[] | |王王王王王王王王王王王王王王王王王| .| | #; || | ̄;;|_ |土土土土土土土土土土土土土土土土土|/ .|___||__ ;;/|_;;|/ rェェェ、 .rェェェ、 __||_||_||____||_||_||__ / ̄\彡"""""" / /| / | ゙"゙ /rェェェ、 .rェェェ、 ./ ,i| / / ̄/| /_||_||_||____||_||_||___/ ノ|_」 / / / / | . . ||_||_||_ ||_||_||_ |,ノ´ | ̄.\. / / / `|_|^゙|___|7`"^⌒^`|___|7^'^1_| | |/ / /゙"゙ ,,彡 |___ ̄ ̄|/ 彡 ジャギが切り盛りしている食堂。 基本的に帝国側に毎月の食費を支払っているのでただで食べられる。 地球編ではジャギの強面が災いしてあまり人が寄り付かなかったが、地球編後半ではすっかり人気となり人が増えた。 なお、基本的に無料で食事を摂ることができるのにもかかわらず、ジャギの番外メニューの人気っぷりのためにそのことを忘れているものが多い。 最も最低限の食事よりも内容・ボリューム的に充実した食事を誰もが選ぶだろうか。 スクデット編では、ジャギのほかにジャギヤミーと蒼星石が正規?の従業員で、インデックスはオブザーバーみたいな感覚で入り浸っている。 隠し味を当てればインデックスの食事はタダになる賭けが進行中。 スクデット24日目から店員さん加入により、ドリンクメニュー解禁。 ボーイド編より、Zガレオン内に場所を移し、料理長はジャギで従業員に蒼星石やジャギヤミーが、涼宮ハルヒとキョン子が雑用として入る事になった。 + メニュー例 メニュー例 【1:焼肉定食】 肉中心の定食です。1500Z、体力+35 【2:煮魚定食】 魚中心の定食です。1300Z、体力+25 【3:ヘルシー定食】 ヘルシー趣向の定食です。1300Z、体力+20 【4:新規弁当】 さやか用に別に頼む弁当。1500Z 【5:ドリンク】 コーヒー・メロンソーダ・紅茶の中から一つ。500Z ここで行えることは 探索で入手した食材を用いた新メニューの開発。 食材を地球探索で入手後、翌日の基地内行動において食堂を訪れることで新メニュー開発。 持ち込んだ食材の種類によって組み合わせたり別々に新メニューが作られ、それを買うことで食べられる。 料理を食べると手に入れた食材の新鮮度に応じた体力アップ。 一度作られた料理はお金を支払うことで再度購入、食すことが可能。 誰かと連れ立ってきたり、食堂で食事している人と出会ったりすることで、イベントフラグを進行させることができる。 現在ジャギヤミー5号がお弁当を販売中。1つ1500Zで販売中。賞味期限は当日までで、食べると行動回数+1と最大体力+20。 当日以後食べた場合行動回数が-1されてしまう。なお弁当の購入はオート扱いになりました。 やる夫の場合基礎体力がだいぶついてきた為、食事のみでの体力アップがそろそろ止まる予定。 現在3種の定食メニューがあるが、どれかを選ぶことによりいろんな人との出会いのチャンスが増える可能性がある。 誰を狙うかは、おまけの攻略済み・未攻略のキャラ一覧の好物欄を参考にすればいいかもしれない。 ドリンクメニューはキャライベント用トリガー。持ち帰りもできるので、食堂の次の移動時に限定イベントがある可能性も・・・。 現在さやか用の弁当も別に購入できる。