約 263,355 件
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/1371.html
前ページ次ページ使い魔のカービィ 「ミス・ヴァリエール……カービィさん……」 校長室から決闘を見ていたオールド・オスマンとコルベールが、伝説の使い魔・ガンダールヴについて談義を交わしている頃。 シエスタは顔面蒼白のまま、厨房の椅子に座っていた。 あの時、自分がギーシュの言う通り機転を利かせていれば。 あの時、自分がすべての責任を負っていれば。 あの時、ルイズとカービィを止めていれば。 様々な考えが泡のように浮かんでは消えてゆく。 メイド仲間やマルトーが慰めようと何度か話しかけてはいるが、「大丈夫」と苦笑いするだけで一向に誰とも話そうとしなかった。 そして今頃ギーシュにボロボロにされているであろうカービィのこと、カービィを傷つけられ悲しむルイズのことを考え、シエスタは胸が引き裂かれるような思いに苛まれていた。 同時に、ルイズの言葉を信じ、本当になんとかなるのではないかと思っている節目もあった。 しかしそれはあまりに絶望的な確率の話。 メイジに逆らって無事でいられる筈がないのだ。 「私が……私のせいで……」 もしかしたらルイズは、カービィが傷つけられた責任を自分に問うかもしれない。 それも仕方のないことと、罰を甘んじて受けようと覚悟していた。 「シエスタ!」 シエスタの耳にルイズの声が入って来る。 彼女にはそれが死刑宣告のように重く聞こえたという。 「シエスタ! どこ!? カービィが、カービィが!」 (ああ……カービィさん……) シエスタの頭に無残なカービィの姿が浮かび上がる。 それだけで彼女はもう泣き出してしまいそうだった。 「勝ったのよ!」 (………………えっ?) 全く予想していなかった一言に顔を上げ、シエスタは急いで食堂へ出てみた。 すると、食堂の入り口にはルイズと―― 「ぽよー♪」 ――元気に手を振るカービィの姿が見えた。 一見しただけでも目立った外傷はなく、想像していた無残な姿とは程遠い。 それもそのはず、カービィは決闘後、水のメイジに治療してもらっていたのだ。 柔軟性のお陰で打撲は思ったより酷くなく、痕も残らなかった。 「シエスタ! もう凄かったのよ! こうズババーンって! それからドババーンというか!」 ルイズはシエスタの姿を見つけると、畳み掛けるように話し出した。 未だ興奮覚めやらぬようで、自分でも何を言っているのか分かっていない。 「それで、それでね!」 「ミス・ヴァリエール、カービィさん」 「ん?」 「ぽよ?」 シエスタはカービィを抱き上げると、ルイズと一緒にキツく抱きしめた。 「ちょ、し、シエスタ?」 「ぽょ」 「良かった……お二人とも無事で……」 シエスタが腕の力を強める。 彼女の胸がルイズに当たったが、ルイズが感じたのはコンプレックスからくる嫌悪感ではなく、意外なことに安心感だった。 (………ちいねえさま)カービィとはまた違った柔らかさに、ルイズは自分が敬愛する姉の面影を見出していたのだ。 シエスタの暖かさが、優しさが、すぅっとルイズの心に染み込む。 ルイズはそれに安堵感を覚えつつ、シエスタが慌てて2人を離すまでその感触を味わっていた。 「す、すみません! あまりにその、嬉しかったもので……」 「いいわよ、気持ちは分かるから」 こういう所はまるで違うけど、と、ルイズは心の中で微笑んだ。 「ところでシエスタ、ちょっといいかしら?」 「は、はい。なんでしょう、ミス・ヴァリエール?」 直立し、身構えるシエスタ。 恩人であるルイズとカービィの頼みとあらば、何があろうと協力しようという意思の表れらしい。 力みすぎてとても不自然に映る。 「そんなに身構えなくていいわよ………ねぇ、厨房にまだ食べ物は残ってる? それもたくさん」 「たくさんかは分かりませんが……賄いの残りやパンならまだあると」 「それ、全部カービィに食べさせてあげて! 今日のご褒美よ!」 「ぽょぉ! ぽよぽよぉ♪」 ルイズの言葉に飛び跳ねて喜ぶカービィ。 全身を使って喜びを表現する彼を見て、シエスタは思わずクスクス笑ってしまった。 「そういうことならお任せください。賄いだけじゃ足りないでしょうから、料理長や厨房のみんなと腕に腕によりをかけた料理を作らせていただきます!」 「えっ、いいの?」 「はい。きっと料理長も快く引き受けてくれると思いますよ」 ルイズとカービィに一礼し、シエスタは厨房へと駆けていった。 その後、カービィを主役とし、料理人やメイド達との宴会が行われた。 用意されたのはカービィも大満足な量の料理、マルトー秘蔵だと言うワインが2、3本、そして最高の歓迎体制だった。 生意気な貴族を叩きのめしたカービィは皆からもてはやされ、マルトーからは『我らの星』という名誉な称号までいただいていた。 ルイズの方もシエスタに手を差し伸べてくれた貴族として好印象を持たれ、メイド達からワインのお酌を受けたりしてた。 宴会の勢いはカービィの食欲のように止まるところを知らず、時が過ぎる毎にワインの空き瓶はその数を増やしてゆく。 遂には日が沈み、双月輝く夜となってしまった。 宴会が終わったのは月が真上に来た頃で、少し飲み過ぎたルイズと眠ってしまったカービィをシエスタが部屋へ送り届けることとなった。 「ふぃー……ふぃー……」 「ぐっすり眠っていますね、カービィさん」 「初日からいろいろあったからね、疲れたのよ」 シエスタの背で幸せそうに眠るカービィを見てルイズが呟く。 シエスタも「そうですね」と同意し、微笑んだ。 そうこうしている間に2人と1体は部屋の前に着いた。 ルイズはシエスタからカービィを受け取る。 「それでは、今日は本当にありがとうございました」 「お礼ならカービィに言って。よく考えたら、私は何もしてないもの」 「そんなことはありません。あの時ミス・ヴァリエールがお声を掛けて下さらなかったら……私、きっと自室に逃げてお二人を待つことが出来なかったと思います」 「……そう?」 「はい」 「まあ……シエスタがそう言うんなら、感謝されてあげてもいいわよ?」 せっかく礼を言われているのに突き返すのも悪いと思い、ルイズは照れ隠しに言い放った。 シエスタもそれが照れ隠しだと分かっているのか、キツいと思われる言葉を言われても笑顔だった。 「じゃあ、おやすみシエスタ」 「ふぃゅ……シエスタ……」 「ふふっ、おやすみなさいませ。カービィさん、ルイズ様」 深々と礼をし、シエスタは元来た道を戻っていた。 ルイズはその後ろ姿を見送ってから部屋に入り、カービィと一緒にすぐに寝入ってしまった。 同じ頃、窓から入る月光が照らし出す図書室内。 「………ない」 タバサはそこで幻獣や魔獣、その他諸々の生物の本を漁っていた。 彼女もキュルケに連れられギーシュとカービィの決闘の場にいた1人だった。 最初から決闘に興味がなかったため、黙々と本を読んでいるだけだったのだが。 しかし、途中急に吹き始めた強風に、タバサは読んでいた本を閉じた。 ギーシュが風のメイジではない以上、この風はカービィの吸い込みにより起こったもの。 『朝の惨劇』でカービィに少なからず興味を持っていた彼女は、その威力がどれほどの物か、風のメイジとして見極めてみようと思ったのだ。 「……!」 そして目の前で繰り広げられる逆転劇。 黄金の剣がワルキューレを微塵に切り刻み、エネルギーの刃が地面を抉る。 先住魔法にも似たその力は、タバサの興味を一気にかっさらっていったのだ。 それでこうしてこの不思議生物の正体を突き止めるため、タバサは図書室の魔法生物に関する本を引っ張り出しているというわけだ。 しかし成果はゼロ。 物を吸い込み、吸い込んだ物の特性を写し取る力。 そんな反則的な力を持った幻獣など、絶滅種にも絶滅危惧種にも存在していなかった。 「あの使い魔は、一体……」 興味のないものは基本的に冷たく切り捨てるタバサだが、一度興味を持つと意外に熱心になりやすい。 今もカービィに対する好奇心に、彼女の小さな胸は熱くなりつつあった。 前ページ次ページ使い魔のカービィ
https://w.atwiki.jp/vip_witches/pages/114.html
記憶の無い俺8 俺「ストライクウィッチーズだ!」 396-436 396 :記憶の無い俺[]:2010/10/13(水) 18 51 42.07 ID BoGzyRFVP エーリカ「ウルスラ……どうして」 ウルスラ「私は彼のストライカーの開発スタッフの1人です」 バルクホルン「なんだって!」 ミーナ「ウルスラさん、貴女……」 ペリーヌ「どうして扶桑の研究にカールスラントが?」 ウルスラ「提督は秘密裏に各国の技術者とパイプを持っています、私は……」 シャーリー「そんなことよりあのストライカーなんなんだよ!説明しろよ!」 ウルスラ「……その為にはまず彼の事から話す必要があります」 397 :記憶の無い俺[]:2010/10/13(水) 18 57 25.10 ID BoGzyRFVP 宮藤「俺さんの事も、知ってるんですか?」 ウルスラ「人並み程度には」 サーニャ「聞かせてください」 坂本「元の経歴としては軍施設の料理長だったとは聞いているが」 ウルスラ「はい、彼はウィッチとして覚醒する以前、宮内庁所属の調理師でした」 ミーナ「料理長ではなくて?」 ウルスラ「後に提督にウィッチとしての才を見抜かれ、私設部隊の料理長待遇と言う名目でほぼ強制的に異動させられました そちらに伝わっているのはその事でしょう」 エイラ「名目?」 ウルスラ「人体実験の材料として使いたいから、なんて素直に言ったら誰も付いてきませんからね」 398 :記憶の無い俺[]:2010/10/13(水) 19 04 38.16 ID BoGzyRFVP 宮藤「じ、人体実験……」 ウルスラ「彼はただ料理長待遇という言葉を信じて、自分の料理をより多くの人に食べてもらいたかっただけなのに不憫な話です」 リーネ「そんな事があったなんて……」 ウルスラ「実際はそれだけ重要視された立場になるので特例として中尉待遇とされていたようですね」 坂本「ちょっと待て人体実験だと?そんな話は聞いた事が無い 、そもそもそんなもの公的に認められる訳がなかろう」 ウルスラ「そのはずです、仮にも皇族の私設部隊ですから公的には存在しないことになっていますね」 坂本「……部隊名は」 ウルスラ「扶桑皇国皇族近衛第731超特殊魔導兵装運用試験部隊」 ウルスラ「通称、ヴィクティムウィッチーズ」 400 :記憶の無い俺[]:2010/10/13(水) 19 12 39.46 ID BoGzyRFVP ペリーヌ「不吉な……センスを疑いますわ」 エーリカ「それじゃあさっきトゥルーデを運んできた連中も形としては皇族近衛兵ってことになるのか?」 ウルスラ「皇族直属とは言っても提督は異端扱いですから、他の方々にしてみても『存在しないもの』とした方が都合がよかったのでしょう」 エイラ「どういうコトだ?」 ウルスラ「提督は元々研究者です、各国を渡り得た己の研究成果を誇示する為だけの目的で設立したのがこの部隊です」 ミーナ「俺さんの記憶が無いのも、それに関係しているのかしら?」 ウルスラ「はい、実験中の事故が原因で記憶が失われています」 エーリカ「じゃあはじめに私の部屋にいたのは……?」 ウルスラ「それに関しては憶測の域を出ませんが、それも事故が原因として考えられています」 402 :記憶の無い俺[]:2010/10/13(水) 19 20 17.48 ID BoGzyRFVP 坂本「詳しく聞かせてくれ」 ウルスラ「……魔力と機材の暴走による爆発事故がありました、その際に彼は行方不明となっています」 ウルスラ「事故が起きた段階では私もまだ研究内容を聞かされていませんでしたから、残念ながら防ぎようもありませんでした」 ミーナ「事故の段階では?」 ウルスラ「私も、そして今の貴女方も、研究過程に必要なものとして提督に利用されていたという事です」 リーネ「私たちが……利用って?」 403 :記憶の無い俺[]:2010/10/13(水) 19 31 36.61 ID BoGzyRFVP ウルスラ「彼がここにいたことは全くの偶然でした、行方不明になった後も提督は血眼になって彼を探しましたが……」 ウルスラ「結局見つからずじまいで、最終的には任務中の事故による死亡扱い、殉職したとして2階級特進が適用されています」 坂本「そういう理由か……」 ウルスラ「本来ならばそこで研究は中止になる予定でした……中佐からの報告さえ無ければ」 ミーナ「……」 エーリカ「それで、その研究内容ってのはなんなのさ」 405 :記憶の無い俺[]:2010/10/13(水) 19 36 23.72 ID BoGzyRFVP ウルスラ「ウィッチの魔力と想い」 ウルスラ「誰かを守りたいとき、敵を倒したいとき、必死で生き残りたいとき」 ウルスラ「その意志の強さ次第でウィッチは限界以上の魔力を発揮することがあります」 宮藤「守りたい……意思」 ウルスラ「提督はその魔力の振幅を人為的に操作する事を研究していました」 サーニャ「どうしてそんなことを?」 ウルスラ「ウィッチ単体の威力を極限まで鍛え上げる事」 リーネ「単体での威力?」 ウルスラ「731部隊の基礎理念は『ネウロイの巣を対象としたウィッチによる1人1殺』 この為にウィッチの命を顧みず単独での威力を限界まで高める事を目的とした部隊です」 407 :記憶の無い俺[]:2010/10/13(水) 19 42 12.35 ID BoGzyRFVP ペリーヌ「ば、馬鹿げていますわ、そんな妄言とても現実を見てる研究者とは思えませんわ!」 坂本「なんだって……それじゃあ俺は」 ウルスラ「部隊の被験者第1号、コールサイン『桜花』それが彼です」 『……』 シャーリー「な、なあ、じゃあ何でそこでわざわざ俺が選ばれたんだ?ウィッチじゃなかったんだろう?」 ウルスラ「どうやって彼の潜在能力を見出したのかまではわかりませんが」 リーネ「固有魔法……」 ウルスラ「はい、固有魔法というか特異体質といった方がいいのか判断に悩みますが」 408 :記憶の無い俺[]:2010/10/13(水) 19 49 45.06 ID BoGzyRFVP ルッキーニ「あの、ばーんって奴?」 ペリーヌ「ただの強力な衝撃波ではないんですの?」 ウルスラ「それが私たちに研究内容が隠されていた理由です」 ウルスラ「彼が基地で発見されたとき、上からの指令は曖昧だった筈です」 ミーナ「ええ、事故のリハビリを兼ねての預かりとだけ……どうして?」 ウルスラ「具体的な指令は必要なかったからです」 坂本「どういうことだ」 ウルスラ「彼の固有魔法は『幻影波動』」 ウルスラ「記憶と想いを威力に置き換えて放つ、衝撃波動です」 409 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/13(水) 19 54 21.60 ID WjG6lAv3P つまり、使えば記憶が… 410 :記憶の無い俺[]:2010/10/13(水) 19 55 28.81 ID BoGzyRFVP 『……』 ウルスラ「威力は皆様もご覧になった通り、ウィッチ単体が所有するものとしては恐らく世界最大級のものでしょう」 ルッキーニ「??」 ミーネ「そういうことだったのね……」 ウルスラ「はい、つまり彼が今まで貴女方と過ごした時間は今日の為の餌だったということです」 ウルスラ「」チラッ バルクホルン「……」 ウルスラ「そしてその記憶に対する想いが強ければ強いほどその威力は高いものとなる結果が得られています」 シャーリー「……じゃあ、なんなんだよ、俺は、あたし達のことも忘れるってのか」 ルッキーニ「ええっ!嫌だ!嫌だよ!!」 411 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/13(水) 19 56 14.33 ID B65khISp0 俺に死ぬことは許されぬ 412 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/13(水) 20 00 11.94 ID pHKhSkr40 とりあえず気になったから見てきた ヴィクティム(victim) [名]1 (戦争・災害・事故・境遇などの)犠牲(者), 被害[被災]者, 遭難者(*1);(魅力・欲望などの)とりこ(*2) ttp //dictionary.goo.ne.jp/leaf/ej3/92109/m0u/ 413 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/13(水) 20 01 24.29 ID OMug28jR0 扶桑なら英語で名づけるより挺身魔女隊とか名付けそうかも ワールドワイドな提督みたいだから別にいいのかw 414 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/13(水) 20 02 06.36 ID q+68v3sfP ちなみに対義語がアグレッサーだ 415 :記憶の無い俺[]:2010/10/13(水) 20 04 05.70 ID BoGzyRFVP 宮藤「そんな……そんなことって」 リーネ「ひどいよ……そんな……」 エイラ「デモ、前にネウロイを倒した後もソンナニ記憶にオカシイところがあるような感じはしなかったゾ!」 サーニャ「そう、一部記憶が無い事はあったけど全部忘れてしまう訳じゃない……!」 ペリーヌ「そ、そうですわ!普通にしていればそんな違和感なんて!」 ウルスラ「通常の状態であれば彼の魔法は記憶の一部を代償とするだけで済みます」 宮藤「じゃあ私達の事全部忘れちゃう訳じゃないんですね!」ホッ 坂本「通常の状態、と言ったな」 バルクホルン「……あのストライカーか」 416 :記憶の無い俺[]:2010/10/13(水) 20 10 17.16 ID BoGzyRFVP ウルスラ「はい、あれは形式番号R-9WF、通称『スウィートメモリーズ』」 坂本「なんて皮肉な名前だ……馬鹿にしているにも程がある」 ウルスラ「提督の開発したブラックボックスを搭載した彼専用のストライカーです」 ルッキーニ「あれやだ、怖い……俺、あれ穿いていくんでしょ?なんなのあれ?」 ウルスラ「リミッターのかかっている状態なら彼の能力増幅を補うだけのストライカーです」 シャーリー「外したら……?」 ウルスラ「強制的に『全て』を威力に変換する為『だけ』の特殊魔導兵装としての本来の機能が発揮されます」 ミーナ「威力に変換する為『だけ』?」 ウルスラ「そうです、そこにウィッチの意思や人権、安全は含まれません」 エーリカ「どういうことだよ」 417 :記憶の無い俺[]:2010/10/13(水) 20 21 41.58 ID BoGzyRFVP ウルスラ「R-9WFに搭載されたブラックボックスは捉えた記憶を皮切りに、記憶からリンクさせた想いへ 想いから意思へ、意思から気力へ、気力から生命力へと引き出せる限りのものを全て魔力に変換し」 ウルスラ「絶大な威力を発揮する代わりに最終的には使用者を死に至らしめる、片道切符のストライカーです」 『……』 バルクホルン「……俺は、その事を知っているのか」 ウルスラ「彼自身の記憶は無くとも体が記憶している可能性は高いですね」 ウルスラ「報告を聞く限りでは料理やストライカーの使い方、体が覚えている事は比較的無くし難い傾向にあるようです」 419 :記憶の無い俺[]:2010/10/13(水) 20 26 27.99 ID BoGzyRFVP エーリカ「ウルスラ……お前、なんで平然としてそんな事言えるんだ……」 バルクホルン「……た」ギリッ ウルスラ「はい」 バルクホルン「何故……そこまで分かっていながら止めなかった!!」ボロボロ ウルスラ「……」 バルクホルン「どうしてそんな平気な顔をしていられるんだ!!!」ボロボロ 宮藤「バルクホルンさん……」 ウルスラ「……私だって」 バルクホルン「……」 ウルスラ「……私……だって」ボロボロ エーリカ「ウルスラ……?」 420 :記憶の無い俺[]:2010/10/13(水) 20 31 30.81 ID BoGzyRFVP ――――ハンガー ザワザワ ザワザワ 俺「……」 扶桑皇族提督「久しぶりだな、俺中尉……いや、今は少佐だったなハハッ」 俺「彼女達は?」 扶桑皇族提督「安心したまえ、我々の邪魔さえしなければなにもしない」 俺「そうですか」 扶桑皇族提督「ほとんど過去の記憶が無いようだが、私のことは覚えているかね?」 俺「いえ」 扶桑皇族提督「んっふ、結構、魔法の使い方は覚えているかね」 俺「はい」 扶桑皇族提督「重畳重畳、素晴らしい」パチパチ 421 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/13(水) 20 33 55.43 ID B96UB4UOO さてどうなる支援。 424 :記憶の無い俺[]:2010/10/13(水) 20 37 33.51 ID BoGzyRFVP 俺「……」 扶桑皇族提督「報告は聞いているよ、超大型ネウロイを一撃で仕留めたとね、おめでとう、君の初戦果だ」 俺「……」 扶桑皇族提督「まああんな宮藤博士のチンケなストライカーではその程度が限界だろうが、これは違う」 扶桑皇族提督「少佐の為に特別チューンした私の最高傑作だ」 俺「……」 扶桑皇族提督「少佐の能力にはリミッターがかかっている、それを外す手助けをして絶大な威力を発揮する技術の粋を集めた最高のストライカーだ」 扶桑皇族提督「ふふふ、素晴らしいだろう、ウィッチが単独でネウロイの巣を撃破できる時代になったのだ」 扶桑皇族提督「大和?はは、あんな不細工な鉄の塊に頼らなくとも人の力は無限だ」 425 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/13(水) 20 41 48.23 ID 4FFB3Vl3O R-TYPEのなかでもやばい部類の試験管キタコレ 426 :記憶の無い俺[]:2010/10/13(水) 20 43 03.36 ID BoGzyRFVP 俺「……」 扶桑皇族提督「この成果さえ認められれば……私は、扶桑は変わる!」 俺「一つ質問なんですが」 扶桑皇族提督「何かね?」 俺「リミッターを外すとどうなりますか?」 扶桑皇族提督「少佐の潜在能力を限界まで引き出してくれる、何、君にはそれだけの力がある」 扶桑皇族提督「飛んで帰るだけの魔力くらいは残しておくよう設定されているから安心したまえ」 俺(……) 俺「そうですか」 427 :記憶の無い俺[]:2010/10/13(水) 20 50 39.48 ID BoGzyRFVP 扶桑皇族提督「では、作戦の説明に移りたいのだがよろしいか?」 俺「お願いします」 扶桑皇族提督「作戦の内容は至ってシンプルだ、少佐はあのストライカーを穿いて巣に接近 リミッターを解除しての最終幻影波動砲で攻撃、巣を破壊する、以上だ」 俺「それ以外には」 扶桑皇族提督「接近するまでにもネウロイに襲われるだろう、その際には遠慮せず自慢の右腕で薙ぎ払うといい」 扶桑皇族提督「奴らの巣にお見舞いする最後の一撃だけとっておけば我々の勝利だ」 俺「わかりました」 扶桑皇族提督「では、始めよう」 428 :記憶の無い俺[]:2010/10/13(水) 20 55 32.00 ID BoGzyRFVP ―――― 整備班長「よォ、少佐さん」 俺「班長……」 整備班長「はは、奴らときたらこんな年寄りまで縛り上げて手ェもださせやしねェ」 俺「……」 整備班長「行くんだな」 俺「ええ」 整備班長「お前ェさん分かっちゃいるとおもうが、ありゃァ普通じゃねェぞ」 俺「承知の上です」 整備班長「それでも飛ぶつもりか」 俺「覚悟は完了しています」 429 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/13(水) 20 57 47.49 ID 9GJTQ3YO0 428 裏覚悟使いか・・・・・・ 430 :記憶の無い俺[]:2010/10/13(水) 21 00 41.50 ID BoGzyRFVP 整備班長「……お前ェさんの目、そういう目ェをした奴らを俺ァ何度も見た覚えがある」 俺「……」 整備班長「こういうとき年寄りは嫌になるぜ、わかってても見送らなきゃならねェんだからな」 俺「痛み入ります」 整備班長「あの気の強ェ嬢ちゃんはどうした」 俺「……」 整備班長「……そうかィ」 俺「逝ってきます」ビッ 整備班長「達者でな」 431 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/13(水) 21 05 03.79 ID NGPeEAx80 無茶しやがって 433 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/13(水) 21 12 42.60 ID wawfBN1nO 靖国で会おう(キリッ 434 :記憶の無い俺[]:2010/10/13(水) 21 13 59.05 ID BoGzyRFVP ――――― キィィィィン 俺(大丈夫だ、飛べる、恐怖は無い) 俺(残せるものは、想いだけは残してきた……大尉には申し訳ない事をしたかもしれない) 俺(やっぱり俺は最低だ) ゴソゴソ ピラッ 俺(大尉……もう一度だけ、最後に飛んできます) 俺(勝手な言い分ですが、俺に力を貸して下さい) ゴソゴソ 俺(ん?) 俺(なんだ、ポケットにもう一枚写真が……この服は届いてから初めて着るはずなのに) 436 :記憶の無い俺[]:2010/10/13(水) 21 18 58.98 ID BoGzyRFVP 俺(……ハルトマン中尉の写真、どうして?) 俺(メガネかけるんだ、知らなかったな) ゴソゴソ 俺(これもお守りにさせてもらおう、本人の許可なしに申し訳ないけど) ヒィィィィィィィィィィン 扶桑皇族提督「準備はできたかね?」 俺「はい」 扶桑皇族提督「では、頼んだ」 俺(……) 俺「目標エリアL736空域、目標ネスト05」 キィィィィィィィン 俺「オペレーション『コギト・エルゴ・スム』」 俺「731st、桜花……出る!」 記憶の無い俺9 へ続く
https://w.atwiki.jp/oreqsw/pages/348.html
記憶の無い俺8 俺「ストライクウィッチーズだ!」 396-436 396 :記憶の無い俺[]:2010/10/13(水) 18 51 42.07 ID BoGzyRFVP エーリカ「ウルスラ……どうして」 ウルスラ「私は彼のストライカーの開発スタッフの1人です」 バルクホルン「なんだって!」 ミーナ「ウルスラさん、貴女……」 ペリーヌ「どうして扶桑の研究にカールスラントが?」 ウルスラ「提督は秘密裏に各国の技術者とパイプを持っています、私は……」 シャーリー「そんなことよりあのストライカーなんなんだよ!説明しろよ!」 ウルスラ「……その為にはまず彼の事から話す必要があります」 397 :記憶の無い俺[]:2010/10/13(水) 18 57 25.10 ID BoGzyRFVP 宮藤「俺さんの事も、知ってるんですか?」 ウルスラ「人並み程度には」 サーニャ「聞かせてください」 坂本「元の経歴としては軍施設の料理長だったとは聞いているが」 ウルスラ「はい、彼はウィッチとして覚醒する以前、宮内庁所属の調理師でした」 ミーナ「料理長ではなくて?」 ウルスラ「後に提督にウィッチとしての才を見抜かれ、私設部隊の料理長待遇と言う名目でほぼ強制的に異動させられました そちらに伝わっているのはその事でしょう」 エイラ「名目?」 ウルスラ「人体実験の材料として使いたいから、なんて素直に言ったら誰も付いてきませんからね」 398 :記憶の無い俺[]:2010/10/13(水) 19 04 38.16 ID BoGzyRFVP 宮藤「じ、人体実験……」 ウルスラ「彼はただ料理長待遇という言葉を信じて、自分の料理をより多くの人に食べてもらいたかっただけなのに不憫な話です」 リーネ「そんな事があったなんて……」 ウルスラ「実際はそれだけ重要視された立場になるので特例として中尉待遇とされていたようですね」 坂本「ちょっと待て人体実験だと?そんな話は聞いた事が無い 、そもそもそんなもの公的に認められる訳がなかろう」 ウルスラ「そのはずです、仮にも皇族の私設部隊ですから公的には存在しないことになっていますね」 坂本「……部隊名は」 ウルスラ「扶桑皇国皇族近衛第731超特殊魔導兵装運用試験部隊」 ウルスラ「通称、ヴィクティムウィッチーズ」 400 :記憶の無い俺[]:2010/10/13(水) 19 12 39.46 ID BoGzyRFVP ペリーヌ「不吉な……センスを疑いますわ」 エーリカ「それじゃあさっきトゥルーデを運んできた連中も形としては皇族近衛兵ってことになるのか?」 ウルスラ「皇族直属とは言っても提督は異端扱いですから、他の方々にしてみても『存在しないもの』とした方が都合がよかったのでしょう」 エイラ「どういうコトだ?」 ウルスラ「提督は元々研究者です、各国を渡り得た己の研究成果を誇示する為だけの目的で設立したのがこの部隊です」 ミーナ「俺さんの記憶が無いのも、それに関係しているのかしら?」 ウルスラ「はい、実験中の事故が原因で記憶が失われています」 エーリカ「じゃあはじめに私の部屋にいたのは……?」 ウルスラ「それに関しては憶測の域を出ませんが、それも事故が原因として考えられています」 402 :記憶の無い俺[]:2010/10/13(水) 19 20 17.48 ID BoGzyRFVP 坂本「詳しく聞かせてくれ」 ウルスラ「……魔力と機材の暴走による爆発事故がありました、その際に彼は行方不明となっています」 ウルスラ「事故が起きた段階では私もまだ研究内容を聞かされていませんでしたから、残念ながら防ぎようもありませんでした」 ミーナ「事故の段階では?」 ウルスラ「私も、そして今の貴女方も、研究過程に必要なものとして提督に利用されていたという事です」 リーネ「私たちが……利用って?」 403 :記憶の無い俺[]:2010/10/13(水) 19 31 36.61 ID BoGzyRFVP ウルスラ「彼がここにいたことは全くの偶然でした、行方不明になった後も提督は血眼になって彼を探しましたが……」 ウルスラ「結局見つからずじまいで、最終的には任務中の事故による死亡扱い、殉職したとして2階級特進が適用されています」 坂本「そういう理由か……」 ウルスラ「本来ならばそこで研究は中止になる予定でした……中佐からの報告さえ無ければ」 ミーナ「……」 エーリカ「それで、その研究内容ってのはなんなのさ」 405 :記憶の無い俺[]:2010/10/13(水) 19 36 23.72 ID BoGzyRFVP ウルスラ「ウィッチの魔力と想い」 ウルスラ「誰かを守りたいとき、敵を倒したいとき、必死で生き残りたいとき」 ウルスラ「その意志の強さ次第でウィッチは限界以上の魔力を発揮することがあります」 宮藤「守りたい……意思」 ウルスラ「提督はその魔力の振幅を人為的に操作する事を研究していました」 サーニャ「どうしてそんなことを?」 ウルスラ「ウィッチ単体の威力を極限まで鍛え上げる事」 リーネ「単体での威力?」 ウルスラ「731部隊の基礎理念は『ネウロイの巣を対象としたウィッチによる1人1殺』 この為にウィッチの命を顧みず単独での威力を限界まで高める事を目的とした部隊です」 407 :記憶の無い俺[]:2010/10/13(水) 19 42 12.35 ID BoGzyRFVP ペリーヌ「ば、馬鹿げていますわ、そんな妄言とても現実を見てる研究者とは思えませんわ!」 坂本「なんだって……それじゃあ俺は」 ウルスラ「部隊の被験者第1号、コールサイン『桜花』それが彼です」 『……』 シャーリー「な、なあ、じゃあ何でそこでわざわざ俺が選ばれたんだ?ウィッチじゃなかったんだろう?」 ウルスラ「どうやって彼の潜在能力を見出したのかまではわかりませんが」 リーネ「固有魔法……」 ウルスラ「はい、固有魔法というか特異体質といった方がいいのか判断に悩みますが」 408 :記憶の無い俺[]:2010/10/13(水) 19 49 45.06 ID BoGzyRFVP ルッキーニ「あの、ばーんって奴?」 ペリーヌ「ただの強力な衝撃波ではないんですの?」 ウルスラ「それが私たちに研究内容が隠されていた理由です」 ウルスラ「彼が基地で発見されたとき、上からの指令は曖昧だった筈です」 ミーナ「ええ、事故のリハビリを兼ねての預かりとだけ……どうして?」 ウルスラ「具体的な指令は必要なかったからです」 坂本「どういうことだ」 ウルスラ「彼の固有魔法は『幻影波動』」 ウルスラ「記憶と想いを威力に置き換えて放つ、衝撃波動です」 409 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/13(水) 19 54 21.60 ID WjG6lAv3P つまり、使えば記憶が… 410 :記憶の無い俺[]:2010/10/13(水) 19 55 28.81 ID BoGzyRFVP 『……』 ウルスラ「威力は皆様もご覧になった通り、ウィッチ単体が所有するものとしては恐らく世界最大級のものでしょう」 ルッキーニ「??」 ミーネ「そういうことだったのね……」 ウルスラ「はい、つまり彼が今まで貴女方と過ごした時間は今日の為の餌だったということです」 ウルスラ「」チラッ バルクホルン「……」 ウルスラ「そしてその記憶に対する想いが強ければ強いほどその威力は高いものとなる結果が得られています」 シャーリー「……じゃあ、なんなんだよ、俺は、あたし達のことも忘れるってのか」 ルッキーニ「ええっ!嫌だ!嫌だよ!!」 411 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/13(水) 19 56 14.33 ID B65khISp0 俺に死ぬことは許されぬ 412 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/13(水) 20 00 11.94 ID pHKhSkr40 とりあえず気になったから見てきた ヴィクティム(victim) [名]1 (戦争・災害・事故・境遇などの)犠牲(者), 被害[被災]者, 遭難者(*1);(魅力・欲望などの)とりこ(*2) ttp //dictionary.goo.ne.jp/leaf/ej3/92109/m0u/ 413 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/13(水) 20 01 24.29 ID OMug28jR0 扶桑なら英語で名づけるより挺身魔女隊とか名付けそうかも ワールドワイドな提督みたいだから別にいいのかw 414 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/13(水) 20 02 06.36 ID q+68v3sfP ちなみに対義語がアグレッサーだ 415 :記憶の無い俺[]:2010/10/13(水) 20 04 05.70 ID BoGzyRFVP 宮藤「そんな……そんなことって」 リーネ「ひどいよ……そんな……」 エイラ「デモ、前にネウロイを倒した後もソンナニ記憶にオカシイところがあるような感じはしなかったゾ!」 サーニャ「そう、一部記憶が無い事はあったけど全部忘れてしまう訳じゃない……!」 ペリーヌ「そ、そうですわ!普通にしていればそんな違和感なんて!」 ウルスラ「通常の状態であれば彼の魔法は記憶の一部を代償とするだけで済みます」 宮藤「じゃあ私達の事全部忘れちゃう訳じゃないんですね!」ホッ 坂本「通常の状態、と言ったな」 バルクホルン「……あのストライカーか」 416 :記憶の無い俺[]:2010/10/13(水) 20 10 17.16 ID BoGzyRFVP ウルスラ「はい、あれは形式番号R-9WF、通称『スウィートメモリーズ』」 坂本「なんて皮肉な名前だ……馬鹿にしているにも程がある」 ウルスラ「提督の開発したブラックボックスを搭載した彼専用のストライカーです」 ルッキーニ「あれやだ、怖い……俺、あれ穿いていくんでしょ?なんなのあれ?」 ウルスラ「リミッターのかかっている状態なら彼の能力増幅を補うだけのストライカーです」 シャーリー「外したら……?」 ウルスラ「強制的に『全て』を威力に変換する為『だけ』の特殊魔導兵装としての本来の機能が発揮されます」 ミーナ「威力に変換する為『だけ』?」 ウルスラ「そうです、そこにウィッチの意思や人権、安全は含まれません」 エーリカ「どういうことだよ」 417 :記憶の無い俺[]:2010/10/13(水) 20 21 41.58 ID BoGzyRFVP ウルスラ「R-9WFに搭載されたブラックボックスは捉えた記憶を皮切りに、記憶からリンクさせた想いへ 想いから意思へ、意思から気力へ、気力から生命力へと引き出せる限りのものを全て魔力に変換し」 ウルスラ「絶大な威力を発揮する代わりに最終的には使用者を死に至らしめる、片道切符のストライカーです」 『……』 バルクホルン「……俺は、その事を知っているのか」 ウルスラ「彼自身の記憶は無くとも体が記憶している可能性は高いですね」 ウルスラ「報告を聞く限りでは料理やストライカーの使い方、体が覚えている事は比較的無くし難い傾向にあるようです」 419 :記憶の無い俺[]:2010/10/13(水) 20 26 27.99 ID BoGzyRFVP エーリカ「ウルスラ……お前、なんで平然としてそんな事言えるんだ……」 バルクホルン「……た」ギリッ ウルスラ「はい」 バルクホルン「何故……そこまで分かっていながら止めなかった!!」ボロボロ ウルスラ「……」 バルクホルン「どうしてそんな平気な顔をしていられるんだ!!!」ボロボロ 宮藤「バルクホルンさん……」 ウルスラ「……私だって」 バルクホルン「……」 ウルスラ「……私……だって」ボロボロ エーリカ「ウルスラ……?」 420 :記憶の無い俺[]:2010/10/13(水) 20 31 30.81 ID BoGzyRFVP ――――ハンガー ザワザワ ザワザワ 俺「……」 扶桑皇族提督「久しぶりだな、俺中尉……いや、今は少佐だったなハハッ」 俺「彼女達は?」 扶桑皇族提督「安心したまえ、我々の邪魔さえしなければなにもしない」 俺「そうですか」 扶桑皇族提督「ほとんど過去の記憶が無いようだが、私のことは覚えているかね?」 俺「いえ」 扶桑皇族提督「んっふ、結構、魔法の使い方は覚えているかね」 俺「はい」 扶桑皇族提督「重畳重畳、素晴らしい」パチパチ 421 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/13(水) 20 33 55.43 ID B96UB4UOO さてどうなる支援。 424 :記憶の無い俺[]:2010/10/13(水) 20 37 33.51 ID BoGzyRFVP 俺「……」 扶桑皇族提督「報告は聞いているよ、超大型ネウロイを一撃で仕留めたとね、おめでとう、君の初戦果だ」 俺「……」 扶桑皇族提督「まああんな宮藤博士のチンケなストライカーではその程度が限界だろうが、これは違う」 扶桑皇族提督「少佐の為に特別チューンした私の最高傑作だ」 俺「……」 扶桑皇族提督「少佐の能力にはリミッターがかかっている、それを外す手助けをして絶大な威力を発揮する技術の粋を集めた最高のストライカーだ」 扶桑皇族提督「ふふふ、素晴らしいだろう、ウィッチが単独でネウロイの巣を撃破できる時代になったのだ」 扶桑皇族提督「大和?はは、あんな不細工な鉄の塊に頼らなくとも人の力は無限だ」 425 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/13(水) 20 41 48.23 ID 4FFB3Vl3O R-TYPEのなかでもやばい部類の試験管キタコレ 426 :記憶の無い俺[]:2010/10/13(水) 20 43 03.36 ID BoGzyRFVP 俺「……」 扶桑皇族提督「この成果さえ認められれば……私は、扶桑は変わる!」 俺「一つ質問なんですが」 扶桑皇族提督「何かね?」 俺「リミッターを外すとどうなりますか?」 扶桑皇族提督「少佐の潜在能力を限界まで引き出してくれる、何、君にはそれだけの力がある」 扶桑皇族提督「飛んで帰るだけの魔力くらいは残しておくよう設定されているから安心したまえ」 俺(……) 俺「そうですか」 427 :記憶の無い俺[]:2010/10/13(水) 20 50 39.48 ID BoGzyRFVP 扶桑皇族提督「では、作戦の説明に移りたいのだがよろしいか?」 俺「お願いします」 扶桑皇族提督「作戦の内容は至ってシンプルだ、少佐はあのストライカーを穿いて巣に接近 リミッターを解除しての最終幻影波動砲で攻撃、巣を破壊する、以上だ」 俺「それ以外には」 扶桑皇族提督「接近するまでにもネウロイに襲われるだろう、その際には遠慮せず自慢の右腕で薙ぎ払うといい」 扶桑皇族提督「奴らの巣にお見舞いする最後の一撃だけとっておけば我々の勝利だ」 俺「わかりました」 扶桑皇族提督「では、始めよう」 428 :記憶の無い俺[]:2010/10/13(水) 20 55 32.00 ID BoGzyRFVP ―――― 整備班長「よォ、少佐さん」 俺「班長……」 整備班長「はは、奴らときたらこんな年寄りまで縛り上げて手ェもださせやしねェ」 俺「……」 整備班長「行くんだな」 俺「ええ」 整備班長「お前ェさん分かっちゃいるとおもうが、ありゃァ普通じゃねェぞ」 俺「承知の上です」 整備班長「それでも飛ぶつもりか」 俺「覚悟は完了しています」 429 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/13(水) 20 57 47.49 ID 9GJTQ3YO0 428 裏覚悟使いか・・・・・・ 430 :記憶の無い俺[]:2010/10/13(水) 21 00 41.50 ID BoGzyRFVP 整備班長「……お前ェさんの目、そういう目ェをした奴らを俺ァ何度も見た覚えがある」 俺「……」 整備班長「こういうとき年寄りは嫌になるぜ、わかってても見送らなきゃならねェんだからな」 俺「痛み入ります」 整備班長「あの気の強ェ嬢ちゃんはどうした」 俺「……」 整備班長「……そうかィ」 俺「逝ってきます」ビッ 整備班長「達者でな」 431 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/10/13(水) 21 05 03.79 ID NGPeEAx80 無茶しやがって 433 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/13(水) 21 12 42.60 ID wawfBN1nO 靖国で会おう(キリッ 434 :記憶の無い俺[]:2010/10/13(水) 21 13 59.05 ID BoGzyRFVP ――――― キィィィィン 俺(大丈夫だ、飛べる、恐怖は無い) 俺(残せるものは、想いだけは残してきた……大尉には申し訳ない事をしたかもしれない) 俺(やっぱり俺は最低だ) ゴソゴソ ピラッ 俺(大尉……もう一度だけ、最後に飛んできます) 俺(勝手な言い分ですが、俺に力を貸して下さい) ゴソゴソ 俺(ん?) 俺(なんだ、ポケットにもう一枚写真が……この服は届いてから初めて着るはずなのに) 436 :記憶の無い俺[]:2010/10/13(水) 21 18 58.98 ID BoGzyRFVP 俺(……ハルトマン中尉の写真、どうして?) 俺(メガネかけるんだ、知らなかったな) ゴソゴソ 俺(これもお守りにさせてもらおう、本人の許可なしに申し訳ないけど) ヒィィィィィィィィィィン 扶桑皇族提督「準備はできたかね?」 俺「はい」 扶桑皇族提督「では、頼んだ」 俺(……) 俺「目標エリアL736空域、目標ネスト05」 キィィィィィィィン 俺「オペレーション『コギト・エルゴ・スム』」 俺「731st、桜花……出る!」 記憶の無い俺9へ続く
https://w.atwiki.jp/hotspas/pages/1353.html
雄琴温泉をお気に入りに追加 くちこみリンク #blogsearch #technorati キャッシュ 使い方 サイト名 URL 掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る 楽天トラベル 楽天トラベルで雄琴温泉の温泉旅館・ホテルを探す 報道 成安造形大学にて学園創立100周年記念展覧会セイアンアーツアテンション14『Re Home』を開催 - アットプレス(プレスリリース) 「非密の花火大会」 大津、琵琶湖大橋など琵琶湖岸11カ所で同時に打ち上げ - びわ湖大津経済新聞 【京都ラーメン】創業50周年『天下一品祭り』目前☆ついにカップ麺登場「天下一品」 - キョウトピ 2021年度「観光経営人材育成講座(前半)」報告…コロナ禍、外国人材の活用、データ活用の基礎…(下)(鈴木崇弘) - 個人 - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ワクチン接種はこうなる/個別63カ所、集団4会場/大津市の情報を厳選/ウオッチ大津№220 – ウオッチドッグ - ウオッチドッグ 白老・虎杖浜温泉の宿泊は民宿500マイルがおすすめ!7900円で海鮮三昧&絶景貸切露天風呂 - https //onsenbu.net/ 大津・雄琴の旅館従業員、「パワハラ料理長」と提訴 - 産経ニュース 琵琶湖が見下ろせる宿で楽しむ、美肌の湯と湖国の美食 - MOTA 湖畔の景色に癒やされる ゆったりと時間が流れる優雅な旅を - MOTA GWも温泉旅館に客の姿なく 休業中も設備維持など毎月約600万円支出 滋賀 - 毎日新聞 - 毎日新聞 レイクビューと近江牛グルメが名物!おすすめの「おごと温泉」2選&立ち寄りスポット - ウォーカープラス 京都こってりラーメン『天下一品』運営の関西最大級温泉施設!京滋最大級の岩盤浴☆「スパリゾート雄琴あがりゃんせ」 (2019年6月21日) - エキサイトニュース おごと温泉から京都タワーまで!当日荷物配送を特別価格800円で提供 - PR TIMES 滋賀)おごと温泉の宿泊客堅調 インバウンド客が急増 - 朝日新聞社 大津・雄琴温泉ホテルで地元小学校児童らが接客業を学ぶ いらっしゃいませは「つま先見て30度」 - 産経ニュース 画家から旅館経営者に転身した異色の大津の女性社長 「人がやらないようなことをやろう」 - 産経ニュース 滋賀・琵琶湖の近くにある温泉15選 - Yutty!【ユッティ】 【若手記者が行く】「特殊浴場と共存」は昔の話、旅館2代目たちが「脱風俗」のイメージチェンジに奮闘する「おごと温泉」の今 - 産経ニュース 成分解析 雄琴温泉の58%は努力で出来ています。雄琴温泉の31%は見栄で出来ています。雄琴温泉の11%は純金で出来ています。 ウィキペディア 雄琴温泉 Amazon.co.jp ウィジェット ページ先頭へ 滋賀県/雄琴温泉 このページについて このページは雄琴温泉のインターネット上の情報を集めたリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新される雄琴温泉に関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
https://w.atwiki.jp/byakumu2/pages/1894.html
by(略して)将軍 炎剛院瞬獄 身長:276cm 体重:512kg 一人称:ワシ 二人称:ヌシ、貴様、認めた存在の場合は名前呼び捨て 三人称:彼奴、小僧、小娘、認めた場合は名前呼び捨て 好きな物:血が昂ぶる戦闘、酒、強者、肝の据わった女 嫌いな物:無能な者、弱者 平安時代に退魔士達と激闘を繰り広げてきた 妖怪集団逢魔衆の二代目鬼覇大帝 今で言う武人、軍人肌としての傾向が強く戦闘を好み 逢魔衆の長としての責務を果たす一方で 力ある退魔士と戦うことをなによりも楽しみとしていた だが、時が経つにつれ退魔士の力が薄れ また同志達も弱体化し、次々と去っていった事から 自身が既に時代から必要とされていない事を悟り 鬼覇大帝の称号を部下に譲り、隠居生活を送る様になるが 能力者の誕生やモンスターの発生により 世界の混乱の中で新たな強い力が生まれた事を感じると 最大の混乱を呼ぶと予測したSRC島に向かう しかし、その後どういう訳かホテル『サンレイン&クラウド』にて料理長を務めていたりする…… 見た目の恐ろしさとは裏腹に、料理の腕は良く、業務中の態度も料理人としては至極真面目である ちなみに、女性関係が激しく 現役・及び隠居生活中に関係のあった女性達(種族問わず)との間に 多くの子をなしており、現在もその子孫が居るらしい ※完全ボス仕様キャラです、使用時にはご注意を パイロットデータ 炎剛院瞬獄 瞬獄, 男性, 鬼覇族, AAAA, 200 特殊能力 防御時気力増加Lv1, 1 切り払いLv1, 1, Lv2, 15, Lv3, 30, Lv4, 45, Lv5, 60 155, 150, 158, 145, 151, 150, 超強気 精神, 70, 熱血, 1, 必中, 1, 鉄壁, 5, 気合, 10, てかげん, 20, 突撃, 35 OP_0014_0087(B).bmp, .MID ユニットデータ 炎剛院瞬獄 瞬獄,(鬼覇族(瞬獄専用)), 1, 2 陸, 5, L, 10000, 50 特殊能力 格闘武器=鬼刃【火妖乃神威】 特殊効果無効化=全 10000, 200, 700, 55 BABA, ori_m-gen_022.bmp 波動烈刃撃,1000, 1, 2, +0, -, 60, -, AAAA, +20, 格P 火妖乃神威,1400, 1, 1, +20, -, -, -, AAAA, +10, 武 暗黒炎流界, 1500, 1, 3, +0, -, 70, 110, AAAA, +20, 魔M全 天吼雷怨撃,1600, 1, 3, +0, -, 20, -, AAAA, +20, 格 暗黒猛魎波,1700, 1, 4, +0, -, 50, -, AAAA, +20, 魔 降魔天冥斬, 2200, 1, 1, +0, -, 100, 120, AAAA, +20, 格接無 メッセージデータ 炎剛院瞬獄 回避, ふん、遅いわ! 回避, 阿呆が! 回避(対武属性), その程度の剣の腕でこの俺は倒せん!! 回避(対突属性), 馬鹿め!!狙い撃ちだ!! ダメージ小, この程度、蚊ほども感じぬわ!! ダメージ小, 雑魚め!! ダメージ小, それで戦うつもりか! ダメージ中, この程度で倒れはせん! ダメージ中, まだまだ終わらん!! ダメージ大, 何ッ…… ダメージ大, ば……馬鹿な!! 破壊, なるほど、なかなかやりおるわ…… 破壊, クカカカ……これで現世に楽しみが増えたわ 射程外, ふん、腰抜けめが 攻撃, 砕け散れ!! 攻撃, この紅き神威の血肉となれ!! 攻撃, ぬおおおおおおおッ!!
https://w.atwiki.jp/filinion/pages/385.html
【21巻内容】 ・第二部終了以降、消息不明であったアディールが帰還する話 ・トライガンや、るろうに剣心でもあった主人公復帰イベント ・ちょっとだけ変化球 部隊 ・アディールが育った辺境の村と孤児院兼修道院 前編 ・『アディール・ノウの墓石』に花を添え、教会へと戻る少女(12~14歳くらい) ・修道院に戻る少女。『お帰り、ルディア』。 ・子供時代のアディール関係者が、修道院を運営。先生→院長、同期生→先生、料理長、飼育係、院長→脚を悪くして、隠居 ・修道院では、平穏で、ささやかな幸せのある生活をルディアは送っている(難産だった子やぎが無事生まれた、等 ・アディールの関係者が、『昔のアディールの話』をルディアにする。要約すると『ムチャばかりするけど、本来は優しい子供であることをみんな知っていた』 ・ルディア、アディールに対する憧れを口にする。院長『貴女は、貴女になればいいのよ』 ・ルディアの周囲に、『尼僧服の幽霊』が表れるようになる。 ・幽霊は、何かを訴えようとしている事にルディアが気づく ・幽霊が現れてから、ルディアがいない所で、アディール関係者の不可解な描写が挿入。(寝たきりのはずの先代院長が立ち上がる。料理長の作るいい香りのする鍋の中身が空 ・ルディア、不安と不信に苛まれるが、恐怖は感じていない事に気づく。『大切なのは、一歩を踏み出すこと』→誰の言葉?→思い出す ・修道院から出ていくルディア。修道院関係者は、自分の仕事をしながら、ルディアに声をかける『疲労快復には、○○の実を煎じるといい』『怪我には気を付けてね』→ルディア、振り返らず頷く、徐々に外見が変化 ・アディールの墓の前 先代院長が立っている 『いくのね』『感謝している。貴方達のおかげで、今の私がある』 『貴女は貴女がたどり着ける場所で、多くの人を助けている。ごめんなさい、私達は、貴女の力にはなれない。』→『そんな事はない、たくさん貰ったさ。・・・持ちきれないほど、な』口調も変化→アディールの墓石に脚をかける。その先には幽霊が宙に浮いている 『いきなさい!アディール・ノウ!』→跳躍、ルディアが成長し、アディールの姿に→幽霊がサーシャの姿になり、手を掴む 後編 ・アディール、精神世界より帰還 87:拾郎 2021/05/16 (Sun) 19 45 46 後編 ・アディール、精神世界より帰還 状況 ・神界の霧の実験施設 ・『敵に体を乗っ取られ、潜入してきたサーシャと戦闘していたが、サーシャの呼び掛けで覚醒し、自分の体を取り戻した所』 ・クルア・セルアの戦闘後、神界の霧はアディールを回収。アディールの精神を深層心理の最も安定した場所に押し込み、別精神を憑依させ、操ろうとしていた ・『待たせたか、サーシャ』『今来たところよ、アディール』→二人ともダメージを受けているが、コンビ復活で大暴れ ・戦闘したがら、サーシャがアディールに状況説明。→『要するに・・・取り敢えず、コイツら全員ぶっ倒せばいいんだろ!』 ・戦闘終了後、『何かいい忘れている事はないかしら?』『いいだろ、今更』『いいわよ、別に。課長代行権限で、死亡届を受理しておくだけだから』『・・・ただいま、サーシャ』『お帰りなさい、アディール』 続く 88:拾郎 2021/05/22 (Sat) 15 56 18 【21巻・解説】 全体の流れをもう少し解り安く整理 ①(第二部終了時)クルア・セルアの決戦後、神界の霧は瀕死状態のアディールを回収 ②アディールの戦力を高く評価していた神界の霧は、アディールの精神を封印し、手駒として利用する計画を立案 ③研究施設に送られたアディール、精神を『最も安定し、落ち着けていた記憶(修道院時代)』に封じ込められる→肉体は別人格が憑依 ④研究施設を情報を入手したサーシャが強襲。警備網を突破し、憑依アディールと体面。 ⑤憑依アディールに押されるサーシャだが、『呼び掛け』によりアディールが精神世界より帰還。憑依状態を自力で解除する ⑥以下、アディール&サーシャによるコンビ復活、研究施設壊滅。 ・③のアディールの内面世界が、前半の展開メイン。『何が始まった?』という流れから、『こういう事だったのね』と読者に納得してもらうには演出の力量が必要か。 ・【重要】憑依アディールは、ダイの大冒険の『ミストバーンが取りついたえちえち黒マァム』をリスペクト 89:拾郎 2021/05/24 (Mon) 22 49 48 余談 『生死不明だった主人公、もしくは死んだと思われていた主人公が復活』←好きです ただし、前提条件として ・なぜ、生きていたのか? ・なぜ、生きていたのに、仲間に合流しなかったのか? このあたりの理由付けは、ご都合主義でもいいので、しっかりやって欲しいです。 90:拾郎 2021/05/24 (Mon) 22 59 22 【21巻・書き下ろし】 ・アディール復活の報をうけた神界の霧の幹部集団。 ・『これは、困った』『こうも速く、・・・撒き餌に食い付いてくれるとは』『本命は、これからだというのに』 ・振り返ると、硝子ケースの中でゴボゴボ。魔獣二体と融合しつつある男の姿。『目覚めの時は、近い』 ・眠り続ける男の瞼が、ピクリと動く。 91:拾郎 2021/05/29 (Sat) 10 56 44 雑談 「精神世界から復活する主人公」について ・「決定的な敗北や強烈なショックを受けて、精神崩壊 →精神世界内部で克服し復活する展開」←結構好きです 思いつく範囲で ・「るろうに剣心」:ヒロイン死亡で主人公ぶっ壊れ → 精神世界にて前章で死亡したボスCCO登場、「・・・連れて行ってクレメンス」と懇願する主人公に対し、嘲り拒否。復活は別のきっかけですが、「再起不能の手前でギリギリ踏みとどまっている危うい状態」の演出として好き ・「ブリーチ」:序盤より出ていた「白イチゴ」と「斬月のおっさん」。逆境からの成長・パワーアップのきっかけ。作品全体にいえる事だけど、「とにかくオサレでカッコいい」が最大の説得力。「叫べ、我が名は・・・」『斬月!』 ・「スパイダーマン」:とあるエピソードで「トラウマ攻撃」をしてくる敵に遭遇。「力を手に入れイキッていた未熟な自分のせいで、再三忠告・心配をしていてくれたおじさんを死なせてしまった」という「ベンおじさん案件」を攻められる。 →激しい罵倒を期待した敵により登場した幻覚のおじさんを前に、「過去の過ち受けいれ、糧にして努力している自分」を見せる事で、おじさん優しい笑顔で消滅 →敵ボコー 92:拾郎 2021/05/29 (Sat) 11 02 38 アディールの復活に関しては ・敵、「完全な優しく居心地の良い世界=子供時代の記憶(厳しい体験をする以前)を元に作成した世界」にアディールの精神を閉じ込める ・子供時代の回りの人たちは、優しいだけでなく厳しさも持っていた → その事をアディールも深層心理では理解していた ・周囲の人たちに諭され、叱咤されアディールは現実世界へ戻っていく という流れが単行本では丁寧に演出されています。 93:拾郎 2021/05/29 (Sat) 11 10 19 【次巻予告】 -人か、獣か 「いずれでもあり、いずれでもある」 -襲来する悪夢の軍団 「我らは全てを超えた存在」 「・・・お前!? こんな所でなにやってやがる!」 「無駄だ、元に戻る事はありえない。・・・‘奇跡’を起こそうとな」 (覚醒したフランク・ラパートのシルエット)
https://w.atwiki.jp/magichappy/pages/1083.html
▼● Riding on the Clouds 依頼者: マート(Maat) / ル・ルデの庭・大公私邸前 依頼内容: マートのヒントを元に、 この世界のどこかにいる4人の人物に 「獣神印章」を渡して「人面石」を集めれば 次の限界を突破できるらしい。 ル・ルデの庭 / 大公私邸前 Maat ふむ、いい面構えじゃな。 今度の課題は世界をまたにかける必要があるが、 挑戦してみるか? 選択肢:挑戦しようか? 今はやめておく Maat チャンスは最大限に活かすべきじゃ。 あとで後悔するでないぞ。 する! Maat よろしい、では今回の課題を言うぞ。 獣神印章を手に入れ、それを今からわしが言う ヒントを元に、この世界のどこかにいる4人の人物に 渡してくるんじゃ。 Maat その人物たちにはわしから話がいっとる。 獣神印章をこっそり渡せば、何も言わずに 人面石をくれるじゃろう。 Maat もしくれなんだら、お前さんが探しとる 人物とは違うということじゃ。その時はもう一度 ヒントを考えなおすがいい。 Maat では、お前さんに与えるヒントを 言うぞ。耳をかっぽじって聞くがいい。 ※以下の中から4人が指定される。 [Number].病気の母を持つ親孝行息子 [Number].エルヴァーンで、料理長の妻 [Number].兄の無事を祈る少女 [Number].いつもクサい息を吐いている青年 [Number].港の倉庫近くで就業に迷うモラトリアムな青年 [Number].商会組織にて、倉庫番をつとめる老人 [Number].ニルバーナ・スラッシュを必殺技とする副隊長 [Number].場末に店を構えるエルヴァーン姉妹の妹 [Number].パルブロ鉱山初期開拓者 [Number].ダルザック(Dalzakk)の家の留守番 [Number].ローブにブロンズサブリガをコーディネートする女 [Number].ミスリル銃士の姉にコンプレックスを抱く少女 [Number].パルブロ鉱山の事故で夫を亡くした女 [Number].バストゥークを代表する門番 [Number].サイレントマウンテン(Silent Mountain) と呼ばれそうになるほど、無口でぶっきらぼうな研究者 [Number].バストゥークの技術偏重に危機を感じ魔法の研究を推し進めている男 [Number].ミスラの子供の中で一番頭が良さそうな少女 [Number].ネタの良し悪しを見抜く、鋭い鑑識眼を持つ男 [Number].子供の頃のあだなが「不思議少女」で、瞑想を仕事とする女 [Number].魔法人形改造の第一人者 [Number].いつもみんなに仲間ハズレにされている子供 [Number].「帽子バカ」といわれると激怒する男 [Number].カエルが大好き、特にエルシモフロッグに目がない女 [Number].ロランベリーに目がない女 [Number].裁縫ギルドにいる記憶喪失の人妻 [Number].かくれんぼが得意なガルカの子供 [Number].いい羊毛を手に入れるためわざわざ羊を飼い始めた老人 [Number].とても魚に詳しいザルドン(Zaldon)の弟子 [Number].セルビナに婚約者がいる女性 [Number].小さな町の小さな町長 [Number].会ったこともないくせにやたらと海賊に詳しい男 [Number].モンスターの手下になりたがっている子供 Maat この4人じゃ。さぁ、よく考えるがいい。 Maat もう一度ヒントを聞きたいとな? では、よく聞くがいい。 (もう一度指定の4人を教えてもらえる) 南サンドリア ※病気の母を持つ親孝行息子 Raminel こんにちは、配達に来ました! ※エルヴァーンで、料理長の妻 Sobane 料理長の妻、ソバーヌです。 北サンドリア ※兄の無事を祈る少女 Taurette 私の兄さんは、王立騎士だから 遠くの方までオークを倒しに行っているんだ。 Taurette 帰ってくるのは本当に時々だけど 私は寂しくなんてないよ。だってもうすぐ私も 王立騎士になって、兄さんと一緒に戦うんだもの。 ※いつもクサい息を吐いている青年 Maloquedil あんた知ってるか、 ドラギーユ城の地下牢にいる番人の噂? Maloquedil なんでも、その番人は吸血鬼らしい。 確かに光を嫌うから地下牢にいるんだろうし、 冒険者に血を吸わせろ、ってせまるらしいぜ! サンドリア港 ※港の倉庫近くで就業に迷うモラトリアムな青年 Sheridan どうしよう…… この倉庫の持ち主のブルゲール商会で、バイトを 募集してるって聞いたんだけど……。 Sheridan ブルゲール商会は、サンドリア一 大きな商店なんだけど、それだけ人使いが荒いと もっぱらの評判なんだよなあ。 Sheridan それにうわさじゃ、 裏で荷物の横なが……おっと! 何でもないよ。 下手なこと口にして店の人に聞かれたら、バイト どころじゃなくなっちゃうよ。 ※商会組織にて、倉庫番をつとめる老人 Fontoumant やあ、新入りかな? わしはフォントゥマン、ブルゲール商会の 倉庫管理を任されている。 ※ニルバーナ・スラッシュを必殺技とする副隊長 Brifalien エヘン、いいかー、よく聞け。 ボクは、王立騎士団少年隊の副隊長だぞ。 必殺技は、ニルバーナ・スラッシュだ! Brifalien 騎士団に入りたいっていうなら、 入れてやってもいいぞ。そのかわり、もちろん おまえが一番下っ端のヒラ隊員だかんなー。 ※場末に店を構えるエルヴァーン姉妹の妹 Rugiette ねー、お姉ちゃんってばー。 今日もなんか、こう、すごくヒマよねー。 バストゥーク鉱山区 ※パルブロ鉱山初期開拓者 Babenn 何だね? こんな老いたガルカのところに 用はないだろう……? バストゥーク商業区 ※ダルザック(Dalzakk)の家の留守番 Gwill ここの家主ダルザックさんは 冒険に出てるんだ。僕はいつもお留守番する 代わりに、ここでご本を読ませてもらってるの。 Gwill 今、僕が読んでる本? 「戦う大統領プリーン物語」っていう伝記だよ。 水晶大戦のとき活躍した、とっても偉い人なんだ。 Gwill なんで、その本なのかって? 格好いい表紙に惹かれたのもあるけど なんだか、この名前がすごく気になってさ。 Gwill 僕、覚えてないんだけど、 この街に来たとき、最初からこの青銅の弾丸を 握ってたって……。それとなにか、 関係があるのかなあ。 ※ローブにブロンズサブリガをコーディネートする女 Brygid この商業区には楽器店、宝石店、 魔法屋、武器屋、防具屋、雑貨屋…… ありとあらゆるお店がそろってるわ。 Brygid まるで私の未来のように、 この街は可能性であふれてるの! バストゥーク港 ※ミスリル銃士の姉にコンプレックスを抱く少女 Kaede みんなが、 「うちのおねえちゃんはえらいね」 って言うんだ。 Kaede あたいもそう思う。 おねえちゃんは、強いし、格好いいし。 でもきっとあたいはバカだから、 おねえちゃんみたいにはなれないんだ。 ※パルブロ鉱山の事故で夫を亡くした女 Hilda まことにすみません。お客様の お相手もできませんで……。 Hilda 私が店の主人なのですが、 仕入れや帳簿などに不慣れなため、 かかりっきりになってしまって……。 大工房 ※バストゥークを代表する門番 Naji ここは大統領府入口。 用もないのに中に入るんじゃないぞ。 公務の邪魔になるからな。 ※サイレントマウンテン(Silent Mountain) と呼ばれそうになるほど、無口でぶっきらぼうな研究者 Raibaht 工房長の邪魔をするな。 それは大工房全体の損失だ。 ※バストゥークの技術偏重に危機を感じ 魔法の研究を推し進めている男 Lucius すまんが公務のため多忙なのだ。 お引き取り願えるだろうか? ウィンダス水の区 ※ミスラの子供の中で一番頭が良さそうな少女 Koko Lihzeh あたし、ココ・リーゼ。 魔法学校では、初めてのミスラの生徒よ。 Koko Lihzeh ミスラでも魔法のプロになれる って、あたしががんばって証明してみせるわ。 ※ネタの良し悪しを見抜く、鋭い鑑識眼を持つ男 Naiko-Paneiko はたらけ、はたらけー! Naiko-Paneiko ウィンダスニュースを発信する 「週刊魔法パラダイス」には休みなどないのだー! オラオラ、はたらけオラー! ※子供の頃のあだなが「不思議少女」で、 瞑想を仕事とする女 Kerutoto うう~ん、ムニャムニャ…… Kerutoto もう、食べられな~い……。 ウィンダス石の区 ※魔法人形改造の第一人者 Koru-Moru うう……、なにか用か……? ワシは今、火竜の背に乗って、はるか彼方へと 飛び立つところだったのに……。 ウィンダス港 ※いつもみんなに仲間ハズレにされている子供 Shanruru なんで今日も、あたしは見張り番なの~? 次は、仲間に入れてくれるって言ったのに、 お姉ちゃんもお兄ちゃんも、ズルイのよ~っ。 ウィンダス森の区 ※「帽子バカ」といわれると激怒する男 Boizo-Naizo そんなにウロウロしてても この院には、めずらしいもんなんかねーぜ? Boizo-Naizo ……ん? カーディアンがめずらしい? ……おまえ、変なやつだなー。 ※カエルが大好き、特にエルシモフロッグに 目がない女 Sola Jaab なんで、ジロジロ見てるのにゃ? もしかして、キミ、ミスラが珍しいのにゃ? Sola Jaab ここ森の区には、ミスラがいっぱい いるのにゃ。すぐに珍しくなくなるのにゃ。 天の塔 ※ロランベリーに目がない女 Kupipi 星の大樹さまにいだかれ、星の神子さまが 住まわれる偉大なる塔……天の塔へようこそなの。 Kupipi 星の神子さまは、生きとし生けるもの みんなの想いを静かに聞いているの。 だから、ここでは静かにしないといけないのなの。 セルビナ ※裁縫ギルドにいる記憶喪失の人妻 Mathilde いらっしゃい。 私は、このギルド・ショップの主の娘、 マチルド(Mathilde)です。 Mathilde うちは、父がこだわった いいものしか置いてませんから、安心して たくさん買い物していってくださいね! ※かくれんぼが得意なガルカの子供 Vobo へへへ~。 ここなら見つかんないぞ! でもアイツ、さがすのうまいからなぁ。 ※いい羊毛を手に入れるためわざわざ羊を 飼い始めた老人 Melyon どないだ、ウチのヒツジは? この辺の野生のヒツジを飼い慣らしましてな。 毛ェとるのにいちいちヒツジ捕まえとったら、 えらい労力やし、夢見も悪いよってなあ。 ※とても魚に詳しいザルドン(Zaldon)の弟子 Gabwaleid 何か用かい? ボクはガブアリード(Gabwaleid)ってんだ。 ザルドン(Zaldon)みたいな立派な漁師になるのが ボクの目標なんだ! マウラ ※セルビナに婚約者がいる女性 Celestina いらっしゃいませ。 彫金に必要な物はこちらでどうぞ。 ※小さな町の小さな町長 Ekokoko 私はマウラの町長の エコココ(Ekokoko)です。 何もない港町ですけど、どうぞごゆっくり。 ※会ったこともないくせにやたらと海賊に 詳しい男 Bihoro-Guhoro 知ってますか? シャクラミの地下迷宮のどこかに、 昔の海賊達が宝を隠した部屋があるって話ですよ。 Bihoro-Guhoro まあ、昔の海賊ってのは 今の海賊とは別物らしいですけどね。 でも、海賊がタチが悪いっていうのは 今も昔も同じじゃないですかね……。 ※モンスターの手下になりたがっている子供 Jikka-Abukka え~? スキとかヘーキかもしれないけど、 それって上手なのとはちがうと思うよ……。 Jikka-Abukka オレ、大きくなったら、 ナイトでカリュウドで、それから……、 えっと……モンスターの手下なんだぞ! 各エリア 人面石を手にいれた! 人面石 なんとなく人の顔のように見える石。 喜んでいるかのようだ。 人面石を手にいれた! 人面石 なんとなく人の顔のように見える石。 怒っているかのようだ。 人面石を手にいれた! 人面石 なんとなく人の顔のように見える石。 哀しんでいるかのようだ。 人面石を手にいれた! 人面石 なんとなく人の顔のように見える石。 楽しんでいるかのようだ。 ル・ルデの庭 / 大公私邸前 Maat よろしい。そうやって自分の足を使い 地道に行動するのも、時には必要なことじゃ。 これらを持ってきたお前さんなら、言わんでも 分かっておろうがな。 レベルの上限が70になった! 称号:雲入道 ▲ 風の行方は 天かける雲のごとく 星の輝きを手に ■関連項目 ル・ルデの庭 , 限界突破クエスト Copyright (C) 2002-2015 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/6195.html
前ページ次ページゼロの使い魔様は根腐れしてやがる!! 根腐博士一行がハルケギニアにやってきたその日の夜、 ルイズの部屋では博士一行とルイズによる情報交換が行われていた。 「ふーん、それじゃああんた達は異世界から来たって言うの?」 「オフコース!!まさにそのとぉーーーり!!」 「それで、そのゴミバケツがタイムマシーンとか言う時間を移動する機械?」 「そのぉとーーり!!」 目の前で体を高速回転させてビシリと指を突きつけくる愉快生物ども(根腐博士とその愉快な助手たち)を 半眼で見ながルイズは膝で寝息を立てるゾーリンちゃんを撫で一つため息をついて言い放った。 「馬鹿じゃないの・・・そんなのある訳・・・」 その言葉は続かず・・・ ゲシッと博士にルイズは蹴られて、ガッポンン!!とタイムマシンの中に落とされたのでした 「百聞は一見にしかず!!いってらっしゃーい」 「きゃあああああ!!」 次の日の朝、黒髪のメイドが洗濯をしていると急に空が暗くなった 「あら?雨か・・・し・・・ら」 グォングォンと空に浮かぶ謎の穴、そしてそこから聞こえてくる 「きゃああああああ!!」 悲鳴!! 「「きゃあああああ!?」」 その頃、博士一行は・・・ 「うーん、朝はワインよりコーヒーに限るねA君」 「いやぁ、豪勢な食事ですねぇ博士」 「うん、美味しいですよ」 「あ、そこの恰幅のいい料理長さん、持ってるだけでで料理の味が抜群によくなる印鑑いかがです」 アルヴィースの食堂で堂々と食事をしていたりなんかしてたり 「あ、ああ!!あんtら達!!ないをあsdfghjkll;!!」 そこに怒り心頭で言葉も回らないルイズがやってきた。 大声でまくし立てるルイズを他所に博士達は今後の事について話し合う 「さて、せっかく魔法の国の学校に来たんだ、授業でも見ていくかね?」 「そうですね、たいして珍しくも無いですが」 「そうだね、よく見るしね ラスプーチンさんで」 「そこの黒髪のメイドさんお友達を紹介するだけで簡単に稼げる方法があるんだけど」 「え、本当ですか?是非」 「・・・話聞けよ・・・あと、シエスタ!!騙されないで!!」 「え、でもBさんが怪しくないよって」 「これでもかって言うほど怪しいわよ!!」 そうこうしている内にあっと言う間に授業の時間に、 ぞろぞろと引き連れてやって来たルイズを好奇の目で見る学友達、 授業が始まり、ミセス・シュヴルーズが使い魔の事に触れた時、小太りの男の子が 「おい!!ゼロのルイズ!!召喚できなかったからって平民引き連れてやってくるなよ!!」 と嘲笑し始めた。 「違うわよ!!かってにこいつらが来たのよ!!」 売り言葉に買い言葉、互いに罵りあう二人、そうこうしている内にシュヴルーズが錬金で二人の口に粘土を貼った。 「むがあぁ・・・」 ドゴオオオオオ!! 「ぐっはあああああ!?」 粘土を貼ったはずなのだが何故か巨大なゴーレムの腕が小太りの男の子を吹き飛ばす。 暫くの沈黙が教室を支配し・・・ 「それでは錬金の実技をミス・ヴァリエールお願いします」 「「「「「無視するんかい!!」」」」」」 この時、学友達の心が一つ(気絶している小太り一人除く)になった。 その後、例によって爆発して教室の片付けをルイズは言い渡されるのであった 「博士・・・ぼく達あんまり活躍してませんね」 「んーいいんじゃない 別に」 続く 前ページ次ページゼロの使い魔様は根腐れしてやがる!!
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/2506.html
ディオは一人考える。主人が『ゼロ』なら使い魔の評価もそれに準ずる。ルイズはともかく 自分の事を周囲に認めて貰うには贄が必要であると… おれは使い魔になるぞジョジョーッ! 第六話① 時は遡る。ルイズは昼までかかって部屋を片付けた。ディオに命令してやらせようかとも思ったが、殴られた恐怖は簡単に消えず、 結局自分で片付ける事にした。だが掃除が昼前に終わったのは、いつの間にかディオが手伝ってくれた為である。 最もディオが掃除を手伝ったのはディオは主人を見捨てる使い魔であるといったようなマイナスイメージを避けるためのものであったが。 昼食を取る為に食堂に行くルイズ。ディオは相変わらず姿を消したようだ。いつまでその態度が持つか、ルイズはディオと根競べをする事に決めた。 ディオもまた人間である以上兵糧攻めをすれば勝のはこちらなのだ。ルイズは勝利を確信してほくそ笑んだ。 「…フンッ!」 ディオもまたルイズに屈する気はなかった。使い魔に身を窶しても床で食事を取るくらいなら餓死を選ぶ、それがディオである。 誰もいない廊下を歩きながらディオは考える。 (そう、今朝纏めたようにおれに今必要なのは必要な時に利用できる『友達』だ。だが、あのガキは『ゼロ』のあだ名の通り 生徒どもから馬鹿にされているッ!その『ゼロ』の使い魔であるこのディオがきっかけを掴む為には誰か適当なメイジを倒し おれの株を上げる事が一番いい。だが、いきなり喧嘩を売るわけにもいくまい。どうすればこちらに後を引く非がなく 適度な強さのメイジを皆の目の前で倒す状況に持っていくか…) 考えていると腹の虫が鳴る。悲しいかな、いくら鍛えていても人間である以上腹は減る。 「くそッ!忌ま忌ましいッ!本来だったら今頃、おれは人間を超越した存在になっていたはずだッ!それが今、 ガキの我が儘ごときに我慢しなくてはならないこの状態が気に入らないッ!」思わず壁を叩く。 「あの…」 どこかで聞いたような声がしたので振り返ると、今朝会ったメイドがいた。 「ふむ、なかなか…いや、とても美味しいよ」 数分後、ディオは厨房で食事を取っていた。朝出会ったメイド、シエスタは厨房で働いていたのだ。 (今朝の縁がこんなところで生きてくるとはな…。) ディオの顔に黄金色のお菓子を目の前にした悪代官のような笑みが浮かぶ。 (だが!それよりもルイズの鼻を明かしてやった事がなによりも愉しいッ!ンッン~~♪ 実に! スガスガしい気分だッ! 歌でもひとつ歌いたいようなイイ気分だ~~フフフフハハハハ…) そんなディオをシエスタは料理を喜んでくれていると思い、ニコニコと見つめる。 やがて、そんな二人を見つけて太った中年のオヤジが近づいてくる。料理長のマルトーだ。 「あ…私、デザートを配ってきます!」 マルトーを見つけたシエスタは思い出したように立ち上がると、デザートを乗せたお盆を持って厨房を出ていき、 代わってマルトーがディオの隣に座る。 「あんたが貴族に召喚されたって平民か?シエスタに聞いたよ。しかも主人は高慢ちきだって話じゃないか。 ついてないもんだな。確かディオだったかな?自己紹介が遅れたが俺はマルトー、ここで料理長をしている」 握手を求めるマルトーを上手く避けながらも慇懃に答えるディオ。 「マルトー…さんがこの料理を作ったのですか?」 「ああ、そうとも!この料理は賄い物だがあの食堂でくっちゃべってる貴族サマとおんなじモノだ。 奴ら、自分で言うのもなんだがこんな美味い料理を三食食って当たり前ってツラしてやがる。理不尽だとは思わねえか?」 どうやらこのマルトーとかいうコックは貴族を嫌っているらしい。 「あいつらは、なに、確かに魔法はできる。土から鍋や城を作ったり、とんでもない炎の玉を吐き出したり、果てはドラゴンを操ったり、 たいしたもんだ!でも、こうやって絶妙の味に料理を仕立て上げるのだって、言うなら一つの魔法さ。そう思うだろ、ディオ」 完全に自分の世界に入っているマルトーにおざなりに同意すると続いて大笑いする。忙しい男だ。 「気に入った!お前さんわかってるじゃないか!いつでも食べに来てくれ!大歓迎するぞ!」 これで食の問題は解決した。次はメイジの件だが… その時、少年の怒号とシエスタの詫びる声が聞こえた。 「どうしたんでしょう。ちょっと見てきます」 とディオは立ち上がる。丁度良く向こうから機会がやってきたらしい。ディオは罠にはまった獲物を見つけた猟師のような笑みを浮かべると、 騒ぎの現場へと足を向けた。 「どうしてくれるんだ!君のせいでボクの制服が汚れてしまったじゃないか!」 先ほどから怒っているのはトリステイン王国屈指の名門であるグラモン伯爵の四男、ギーシュ・ド・グラモンである。 どうやらデザートを配っていたシエスタが向こうから取り巻きとやってきたギーシュにぶつかってしまったらしい。 ぶつかったとは言っても軽く触れただけだが、その少し前に付き合っている相手、ケティから他に交際相手がいるのではないかと 問い詰められていた為、機嫌が悪かったのが災いした。平民とメイジの階級の違いの故かギーシュの取り巻きはもちろん、 他の生徒も遠巻きに囲んで眺めているだけであり、誰もギーシュを制止しようとしない。 「お願いします!どうかお許し下さい!」 シエスタは必死に懇願する。経過はどうであれ平民がメイジを怒らせた以上、最悪殺されるかもしれないのだ。 その様子を見てギーシュは内心たじろぐ。相手は若い女の子でしかもなかなか可愛い。女の子を泣かせるのはギーシュとしては苦手な事であったし 今は何も言わない周りもこの状況が続けばギーシュの味方でいつづける確証はない。ちょっと怒ったら向こうがオーバーリアクションを取った。 うん、これで大丈夫。そう考えるとギーシュはその場を納めようとし、 パリン 何かが割れる音が響き渡る。 「おっと、すまないね。きみのポケットから香水の瓶が落ちたんでね、拾おうとしたんだが誤って踏んでしまったよ」 振り返ると最近『ゼロ』のルイズが召喚したという使い魔がニヤニヤしながら片足を上げており、 その下には見るも無惨に割れた紫色の瓶「だったもの」が散らばっていた。 「おい、あれはモンモランシーの香水じゃないか!」 「ギーシュはモンモランシーと付き合ってたのか!」 周りから声が上がる。 「なっ、し、知らない!」 とたじろぐギーシュだが、その時周りの生徒から一年生の女の子、ケティが飛び出してくると 「ギーシュさま…やはりミス・モンモランシーと付き合っていていたんですね!この…大嘘つき!」 と叫び、ギーシュの頬を引っぱたく。 そして女の子と入れ替わりにモンモランシーがギーシュに近づくと、無言でワインの瓶を掴んで逆さにしてギーシュにかけ、 おまけとばかりに向こう脛を思いっきり蹴りつけて去っていく。この三文喜劇の三枚目のようなギーシュに周りの生徒達は大笑いする。 ギーシュは暫く屈んで呻いていたが、やがて起き上がるとまだにやついているディオを睨み付け 「いいだろう、僕を侮辱した事を後悔させてやる。ヴェストリの広場にて待つ!死ぬ覚悟ができたらこい!」 と叫び、見張りの一人を残すと取り巻きを引き連れて立ち去った。 「ちょっと!あんた何してるのよ!」 ルイズが叫びながらやって来る。 最初ギーシュが叫んでいた時は無視していたが、あまりにも騒がしいので振り向くと自分の使い魔がギーシュに喧嘩を売っていたのだ。 だがルイズの身体では人混みの中なかなか二人に近づけなかったのだ。 「なにってこれから高慢ちきなメイジを『少し』懲らしめるのさ」 「あ…あんた…」 呆れたような声をあげるルイズ。 「わかってるの!?メイジに喧嘩を売ったのよ!」 「…それで?」 「なんであんなことしたの!?遅いかもしれないけど私も謝ってあげるからギーシュに謝りなさい!」 とディオの袖を掴み、引っ張っていこうとする。シエスタも我に返ると必死でディオを押しとどめようとする。 だがディオはルイズの手をゆっくりとふりほどく。 「勘違いしてもらっちゃ困るな、ルイズ。ぼくはああいう中身がない癖に威張り散らす手合いが大嫌いでね。それに借りは返す必要がある。」 なぜかシエスタはぽっと赤くなる。 「ばっ馬鹿!いい?平民はメイジに絶対に勝てないの!ってちょっと聞いてるの?」 とルイズはなんとか決闘をやめさせようとするが、ディオはそれを無視して見張りに 「武器を持ってくる時間くらいはくれるだろう?」 と聞き、許可を得るとシエスタに2,3訊ね、厨房へと消えていった。 to be continued…
https://w.atwiki.jp/tosyoshitsu/pages/552.html
チリンチリン―― 来客の合図に、ドアの上部をさり気なく飾ってある妖精像の手にした鈴が鳴る。 「あ、いらっしゃいま――」 接客業の常として、そこだけは条件反射になっているらしい。 バンダナの彼が、応対のためにレジ前まで小走りで迎に上がろうとする、足が止まった。 一人、二人、三人、四人、五人……その団体客は、ゆっくり、優雅に、余裕を持って入店してくる。まるでそれが唯一守るべきマナーだと、暗黙のうちに主張するように。 一人目は、コックコートに高いコック帽をした、長身の男だった。険の強い顔立ちで、料理人というより、マフィアの若頭とでも説明された方が納得してしまう、いかにも鋭い人相をしている。 二人目は、燕尾服に身を固めた、愛想の良い小男だった。そして愛想の良い、というのは、嘘だ。営業スマイルのような、陳腐な安物の笑顔ではなく、わざわざその筋の芸術家が悪意を込めて彫り上げたが如き、おぞましい完璧さで笑顔を顔面部分にハメ込んだ、外面のいい、造形だけは美しい、人間というより、存在と形容したくなる、そういう男。 三人目と四人目には区別がつかなかった。双子で、ショービズ風の際どいボンテージファッションで、鷲掴みにしても掌から溢れそうなほどのなまめかしさを漂わす、妙齢の女性たち。ただしグロスのぷりぷりしてて無駄に押しの強い顔が、体ほどに妖艶であるかは定かではない。仮面舞踏会(マスカレード)で紳士淑女が戯れに着用するような、目元だけを覆う真っ赤な仮面を付けていたからだ。 最後に入店してきた五人目は、もっと明らかに異様だった。異常といってもいい。 イラッシャイマセー、イラッシャイマセー、ケケケケケ! と、人を醜悪に模して声真似する九官鳥を身の周りに羽ばたかせ、背には身の丈ほどもある、巨大な包丁――そう、ドラゴン殺しでも、如意棒でもない、どう見ても握りや作りが包丁なのだ――を負うた、着流しの男。一人目に比べ、人相が悪いというより、健康が悪そうな……、こけた頬なのに、包丁を背負っているから、料理人だからというわけでもあるまい、髪だけは綺麗に身繕っていて、長い黒髪をすべて首の後ろから束ねて流している。 「…………いらっしゃいませ、お客様」 あからさまな警戒と共に、バンダナの彼が改めて出迎える。 と、燕尾服の小男が動いた。ただし、彼の出迎えを無視する形で、だ。 「いい味をしていると思いますよ、この国は。 何しろ愛の国ですからね――」 いかにも気安い知人たちをお気に入りの店へと誘うかのように―――― 燕尾服の小男は、懐から何の脈絡もなくバールを取り出した。 「まずは、味見から」 「!?」 ご、強と―― 客の誰かが口にする最中にも、男は取り出したバールを客席の方へと無造作に放り投げ、空中で、おもちゃのような光線銃で狙いをつけてトリガーを引いた。 銃口から、ビームは出なかった。 ガギ―――― ガギガギガギガギガギ――――! なのに、バールからは金属音が膨れ上がり、床に落下するより前に、バールは見る間に太く、そして胴体を備えた、人のような人――――怪人になった。 「やっておしまいなさい」 状況の急転に誰もついてこられないのをいいことに、にこやかに、燕尾服の小男が号令を下した。 怪人の、バール状の腕が、あのいかにもとろそうな、瓶底眼鏡にぶっとい三つ編みをした白衣の女性へと振り上げられる。 「――――!!」 まったく不意をつかれ硬直している、狙われた本人や、起こるだろう惨劇に、人々がすくんだ直後。 ゴキイ! と、確かに予想通りの鈍い音が店内へと響き渡った。 ただしそれは、バンダナの彼の腕から響いた音だった。 立ったまま、怪人の一撃を受け止めて、小揺るぎもしていなければ、痛みを訴える様子も見当たらない。 「ほおう――?」 燕尾服の小男の、笑顔づらで細かった目が、さらに細く、すぼまった。 彼は確かに腕を骨折していた、と、思う。 だって、肉が、任意に取れる形ではない、内側からの不測の変形を受けて、うう、歪んでいる。 痛々しさに私は身をすくませた。 現実だ。 立ち向かうべき壁、飛び越えなきゃ、の、バー。 けれど私の体は動かなかった。 突然の暴力に恐怖したから、じゃあ、ない。 そんなものには慣れている。 そんなものには覚悟がある。 ニューワールドで生まれ育っている以上、それは人生、織り込み済みだ。 予想外だったのは、彼が、これまで見たこともないような、嬉しそうな顔で笑っていたことだ。 私の方の硬直の理由は、憧れていた相手の獰猛な一面、隠されていた一面、それまで思い描いていた、自分に都合のいい、妄想の中の彼の理想像と現実とのギャップに、突然には対応出来ないほど動揺したからだった。 だけど、私の衝撃は、次の台詞を聞いた瞬間、百八十度角度を変える。 そうだよ、忘れるな。この人は、人を守って笑ったんだ。 「いらっしゃいませお客様、って、言ったんだぜ、俺は」 彼は、怪人のバールのような腕を、折れたままの右腕で受け止めたまま、もう一度、吹き上がるようにして笑った。 吹き上がる? 何が? 私は初めて実感した。 人が本当に怒ると、その表情は、怒りを通り越して笑いになるのだと。 後から後から湧いてくる底無しの感情量に、表情筋が対処しきれずに、本音とは真逆の顔を作らせてしうまうのだということを、今日、私は初めて目の当たりにした、のだった。 彼は笑いながらに怒っていた。 怒り狂っているとさえ表現出来たかもしれない。 彼を今襲っているだろう激甚の痛みは、だから激甚の怒りによって抑え込まれているんだろう、傷口をリアルタイムで痛めつけられているにも関わらず、彼は庇った瓶底眼鏡のお客さんの前から、半歩たりと怯まなかった。 「注文はなんだ。言えよ、オラ」 「ほう……」 感心した素振りで低く声を上げたのは、怪人を呼び出したインギンな男とは違う、背の高い、マフィアみたいなコックコートの男の方だった。 「アークが言うだけのことはある。気にいった」 アークというのが、燕尾服の小男のことなのだろう、自分の名前を出されてわずかに満足気な表情の働きが、張り付いた笑顔の上に見られた。美しい造形を隠そうともしない、ナルシスティックな態度に相応の、自尊心の強い反応だ。 その笑みの働きは、バンダナの彼の、純粋な怒りから来るそれとはあまりに違う、爬虫類なんかで形容したら、蛇やワニの類に悪いと思えるくらい、底冷えした感情の表れ。 マフィアっぽい男は面白がるみたいにアークへと声をかけた。 「支配人、この店のシェフがこう言っておられる。 よいのだろう? オーダーしてしまっても」 「料理長の貴方がその許可を求めるのですか、おかしなことですね」 クツクツと底意地の悪い、喉だけの笑い声を漏らしたかと思うと、アークは、いいでしょう、と、細い目を嬉しそうに歪めた。そして一歩前に出て、地面と水平な、深いお辞儀。 「お初にお目もじする方もそうでない方も、ようこそ、レストラン・クラウデスのディナータイムへ! 身共はアーク=マ=デュウス、クラウデスの支配人を務めさせていただいております。また、身共は人の魂、すなわち感情を、料理して味わう美食集団、銀河をさすらう流れのコック、の、ようなものです。 今、身共には甘美な怒りなる食前酒として自ら進み出てくださった彼を筆頭に、これより皆様には、順繰りにメインディッシュの絶品肉料理となっていただきます。恐怖と酸鼻のグレイビーソースが、いやはや、まったくもって愉しみで、本日は身共のニューワールド帰還記念と致しまして、まずは一献――――」 「おい」 ミチリ、と、何かが鳴った。 バンダナの彼の腕に食い込んでいた、怪人のバール腕が、食い込んでいた先から、わずかに押し戻された肉の音。 「おい」と彼は、もう一度だけ繰り返した。 「俺が言ったんだ。『いらっしゃいませお客様』ってな。もう一度だけ聞くぞ、『ご注文はなんですか?』ってな」 ガタタ、と彼の後ろで瓶底眼鏡の女性が立ち上がった。彼の気迫に驚いたのだろうか、それにしては、場の緊張感にそぐわない、どこか間の抜けたところのある顔をしている。 いや、いい。今は。 そんなことより、それより彼を、見ていたかった。 彼は激怒をあらわに笑顔も崩し、吼えながら、荒々しく右足を前に突き出した。 「それがお前らの幸せか? あいにくうちにゃ置いてません、ニューワールド中で品切れだ!! 雁首揃えて寝言抜かしてんじゃねえ!!!!」 蹴り、で、怪人が離れていったのは、決して威力のせいではなかっただろう。 誰が見ても彼の放った前蹴りは、空手や武術のそれではなく、ケンカで使われるような、見え見えで大雑把な動きのものだったから。 だから、私の目に、バール男が怯んだように見えたのは、きっと間違いじゃないはずだ。 マフィア風の男はそれを見て、とてつもなく愉快なものを見た表情で、肩を揺らして大笑いした。 「面白い、こいつ、面白いぞ! なあ、アーク、ネーヤ、マーヤ、ヤイーバ。 俺がやる。 怪人なんぞに料理させるのは、こいつは勿体無い素材だ!」 「ヤミノ料理長は」 「お熱いのがお好きだからねえ」 「だからねえ」 ≪オホホホホ≫ 双子の姉妹が声を揃えて口元に手を当て笑う。どうやらそれは賛同の表明らしかった。 「――――」 一番端で、さっきからずっと無言で押し通している、やたらに巨大な包丁を背負った着流し姿の男にも、異論はないらしい。 クッチマイナー! と、そこら中を飛び回って羽根をまき散らしていた九官鳥がわめき散らした。 ニヤリ、ヤミノ料理長(で、決定らしい、周りの呼び方からして)が、コックコートの襟首を緩めながら、不敵に笑った。 情熱をかきたてられた男がする、闘志に燃えた、笑みだった。 「どけ、栓抜き男。そいつの相手は俺がす――――」 「だから人の話を無視すんじゃあねえッ!!」 彼の咆哮に、私の胸はドキンと跳ね上がった。 ビー、ビー、ビー、どこかで警報のような音がした。 「ここはケーキ屋で!! お前らに食わせるケーキはねえ!! 他のお客様のゴメイワクだ、『食らうです』ならこいつでも食らってやがれぇぇぇぇぇッッ!!!」 左腕。 世に雷神の斧と呼ばれる技がある。 怒りに任せて繰り出された彼の肘技が、まさにそれだ。 直角に折り曲げた腕の、鋭角部分を相手にぶつける、シンプル極まりない技で。 それだけに、悲しいほどにあっさりと、ヤミノは彼を、払った手の甲、一閃で、その技ごと店内を吹き飛ばした。 「吼えるだけなら犬にも出来るぞ、猫。 威勢がいいだけの猫の唸り合いと、殺し合いは、違うのだがなあ――」 俺を失望させるなよ! ヤミノは、そんな勝手なことを叫びながら蹴りを繰り出した。腰を切り回して出す、重心移動の力が乗った、本格的な奴だ。 バンダナの彼は、客席のいくつかをさらに吹き飛ばして、路上まで叩き出されていった。一緒に吹き飛んだ布製シェードのおかげで、粉々に砕けたウィンドウガラスで体をあまり傷つける心配がなさそうなのが、不幸中の幸いだろうか。 でも―――― そんなことを安心がってる場合じゃないよ、これ!! ガラスの破砕音に混じって悲鳴がしたのをミハネは覚えている。あれは誰のものだったろう、あるいは私が――? 間違いないわ、と、隣で声がしたのだけは確かだった。 声の主は、ミハネが来た時に転んで紅茶を頭から引っかぶっていた、あの瓶底眼鏡の白衣の女性だった。いつの間にか、我を忘れて路上にまで身を乗り出していたミハネの隣に来ている。彼女の手には、蹄鉄っぽい形状をした、なんだか機械っぽい金属のリングが握られており、先程から聞こえていた警報音は、どうやらこのリングから発生していたようだった。 「それは――?」 ミハネが問うと、にっこりとまた彼女は場に不釣合な無邪気さで笑う。 「私の父様が遺した、愛と叡智の結晶です――」 言葉と共に、厚みで向こうが歪んで見えるほどの瓶底レンズの奥に垣間見えたのは、輝くほどの知性のきらめき。 「どうした小僧、これまでか!」 眼前にはヤミノの傲慢な怒声。 焦るミハネをよそに、彼女はそのまま毅然と足元のトランクケースを開こうとして―― 「いけませんねえ、お嬢さん。食材が勝手に台所で動いては」 「あ、あわわわわ……」 アークの差し向けた、バール男の腕の、先端の鋭い返しが、その細い喉に引っ掛けられる。 「ぐはあっ!!」 バンダナの彼が漏らした初めての、しかも大きな呻きがミハネの耳に飛び込んだ。 またそちらを見れば、ヤミノが倒れ伏した彼の胸に足をかけて踏みにじって――いや、踏みつぶそうとしている。 見れば ――? 私は、見ている、だけ――? ミハネの頭の中を去来する思い。 その間にも、誰かがうろたえ混じりにクラウデスの面々へと指摘する。 それは自分の力で状況を変えられない、非力な人間の負け惜しみではあったが、一方でニューワールドの歴史が示す、歴然たる事実を告げてもいた。 「警察や、ISSさえ来てくれれば、お前らなんて――」 →次へ (城 華一郎)