約 25,267 件
https://w.atwiki.jp/ymeconomy/pages/180.html
『赤い帆船』で初登場 警視庁刑事部捜査一課に所属 名前は「省三」 西村京太郎の小説で活躍 →十津川警部 パーカー・パイン トミー・タペンス ミス・マープル エルキュール・ポワロ →アガサ・クリスティ コティングリーの妖精 イギリスの推理作家 眼科医としても活動 探偵シャーロック・ホームズ →コナン・ドイル 『銃とチョコレート』 『暗いところで待ち合わせ』 『ZOO』 『GOTH リストカット事件』 →乙一 『恐ろしき4月馬鹿』でデビュー 『人形佐七捕物帳』でも有名 1970年代に爆発的なブームに 名探偵・金田一耕助の生みの親 →横溝正史 世界的な名探偵 灰色の脳細胞 『オリエント急行殺人事件』 生みの親はアガサ・クリスティ →エルキュール・ポワロ 小説『仕立屋の恋』 小説『雪は汚れていた』 ベルギーの推理作家 メグレ警部 →ジョルジュ・シムノン アメリカの推理作家 別名バーナビー・ロス 探偵ドルリー・レーン 『Xの悲劇』『Yの悲劇』 →エラリー・クイーン 帝都大学理工学部の助教授 かつてはバドミントン部のエース 『容疑者Xの献身』などに登場 東野圭吾の小説で活躍 →湯川学 シャーロック・ホームズシリーズ グレグスン刑事 モルモン教 ホームズが初登場 →『緋色の研究』 『ドッペルゲンガー宮』 『四月は霧の00密室』 『新本格もどき』 『名探偵はもういない』 →霧舎巧 『雪密室』で初登場 警視庁に勤める父親とともに活躍 本業は推理小説家 法月綸太郎が生んだ名探偵 →法月綸太郎 『新宿鮫』で初登場 新宿署に勤務 小説では名前は不明 大沢在昌の小説で活躍 →鮫島警部 高橋英樹 三橋達也 神田正輝 渡瀬恒彦 →十津川警部 北大路欣也 陣内孝則 西郷輝彦 天知茂 →明智小五郎
https://w.atwiki.jp/kkkatagiri/pages/18.html
科目別の勉強の仕方。(基本的に文系向け) 【一般教養】 ・ 数的処理(数的推理・判断推理・・資料解釈・空間把握)←これが一番肝心!! 数的推理・判断推理は公務員試験においては避けては通れません。デキる人は勉強しなくてもセンスでデキてしまいますが、そうでない人は問題のパターンを覚えるまでゴリゴリやるしかありません。 本当にパターンが同じなのでできるまでワニ本を3周でも5周でもやること。 資料解釈は何周も回しても仕方ないのでワニ本を1・2周する程度。 空間把握は完全にセンス。 ・人文科学(日本史・世界史・地理・文学芸術・思想。) 基本的には、人文科学についてはあまり深追いしない方が良いと思われる。 日本史・世界史については高校時の選択科目を選ぶ。 地理・文学芸術・思想については気軽な気持ちで参考書を回していると、試験で点が取れることがある。 ・社会科学(政治・経済・社会) クイックマスターレベルで上等。専門ともかぶるので特別に力を入れてやるものでもない。 ・自然科学(数学・物理・化学・生物・地学) 文系の人は数学・物理と聞いただけで拒否反応が出るので、そんなもの初めからやらないこと。 化学も高校時に履修していなかった人は拒否反応が出そう。 生物・地学についてはゴリゴリ覚えれば点が取れることがある。 やるなら断然この2科目。 ・文章理解(現代文・英文。古文・漢文が加わる場合もある) 特に何もしていません。 ・時事問題 速攻の時事を熟読し、問題集をやるしかないです。受験生みんながそんな感じだと思われます。
https://w.atwiki.jp/sezakiichirou/pages/175.html
呼び出し法は公衆電話から携帯へか何かじゃないの?渡したものは「推理小説」の後半じゃない?あれは瀬崎が倒れた場所に雪平が寝てみた時、非常階段あたりで見つけたんじゃなかった? -- (名無しさん) 2006-04-25 13 10 49 そうそう。元々久留米は推理小説下巻をとても読みたがっていた。森川も、下巻を久留米に渡すと久々の書下ろしをもらえるという事で、欲しがっていたはず。だが下巻は平井の殺害現場の重要証拠だし、殺人小説を警察が公表する訳には行かないから世に出ない。そこで安藤がそれを餌にして2人をおびき出したと思われる。 -- (名無しさん) 2006-04-25 21 51 52 「推理小説下巻」と思われるものを受け取った久留米、すごく嬉しそうな顔をしていたのが印象的だった。-- (名無しさん) 2006-05-15 10 05 09
https://w.atwiki.jp/anime_wiki/pages/8985.html
■スパイラル ~推理の絆~ 絵コンテ 4 演出 4 ■関連タイトル スパイラル~推理の絆~ DVD-BOX 完全生産限定版
https://w.atwiki.jp/soshidare/pages/17.html
(開始前) イギリス、デヴォン州のインディアン島に、年齢も職業も異なる男女達が招かれた。 しかし、招待状の差出人は誰だか不明で、姿を現さない。 けれどそんなことはどうでもいいやと、旅人達はインディアン島でのバカンスに興じるのであった。 (犯人カード名)が島に訪れた。[入島] (犯人カード名)は急用を思い出し、小型の船で島を後にした。[脱出] (開始) 朝、(犯人カード名)が無惨な姿で殺されるのが見つかるのと同時に、誰かが叫び出す。 「おい、俺達が乗って来た船が無いぞ!」 旅行者達は、現状を把握すると自分達が持つ情報を整理し、推理に乗り出した。 或る者は自分の身の安全を確保する為、或る者は名探偵の称号を得る為に。 (プレイ中) (犯人カード名)が無惨な姿で発見された。[襲撃] (犯人カード名)は、自分の推理を語り始めた。[推理] (犯人カード名)は、声高に異議を唱えた。[異議あり!] どうやら、(犯人カード名)の推理に誰も反証出来無いようだ。これが正解だろうか?[異議が無かった場合] (犯人カード名)は、何かを隠しているように思える。皆の不審そうな目が向けられた。[異議が出来るのにしなかった場合] (犯人カード名)は黙し、考えている。[パス] (犯人カード名)は、犯人を告発した。[喰らえ!] (犯人カード名)は、次の人に話を促した。[手番終了] (犯人カード名)は、何処からか飛んできた(場札にある凶器カード名、無ければ雷)により即死した。場は騒然となり、あれこれしている内に夜になった。[告発失敗] (犯人カード名)の出した推理に誰もが納得し、(犯人役)は諦めたように動機を話し始めた。事件は解決した![探偵役勝利] もうこの島に、殺人鬼に立ち向かえるだけの人数は残っていない。そして誰もいなくなった。[残り三人になり、犯人役勝利] 迎えの船が到着し、生き残った人々はそれぞれ日常に帰って行った。結局、誰が犯人かも解らぬまま。そして誰もいなくなった。[時間が経過し、犯人役勝利]
https://w.atwiki.jp/soshidare/pages/14.html
(開始前) イギリス、デヴォン州のインディアン島に、年齢も職業も異なる男女達が招かれた。 しかし、招待状の差出人は誰だか不明で、姿を現さない。 けれどそんなことはどうでもいいやと、旅人達はインディアン島でのバカンスに興じるのであった。 (犯人カード名)が島に訪れた。[入島] (犯人カード名)は急用を思い出し、小型の船で島を後にした。[脱出] (開始) 朝、(犯人カード名)が無惨な姿で殺されるのが見つかるのと同時に、誰かが叫び出す。 「おい、俺達が乗って来た船が無いぞ!」 旅行者達は、現状を把握すると自分達が持つ情報を整理し、推理に乗り出した。 或る者は自分の身の安全を確保する為、或る者は名探偵の称号を得る為に。 (プレイ中) (犯人カード名)が無惨な姿で発見された。[襲撃] (犯人カード名)は、自分の推理を語り始めた。[推理] (犯人カード名)は、声高に異議を唱えた。[異議あり!] どうやら、(犯人カード名)の推理に誰も反証出来無いようだ。これが正解だろうか?[異議が無かった場合] (犯人カード名)は、何かを隠しているように思える。皆の不審そうな目が向けられた。[異議が出来るのにしなかった場合] (犯人カード名)は黙し、考えている。[パス] (犯人カード名)は、犯人を告発した。[喰らえ!] (犯人カード名)は、次の人に話を促した。[手番終了] (犯人カード名)は、何処からか飛んできた(場札にある凶器カード名、無ければ雷)により即死した。場は騒然となり、あれこれしている内に夜になった。[告発失敗] (犯人カード名)の出した推理に誰もが納得し、(犯人役)は諦めたように動機を話し始めた。事件は解決した![探偵役勝利] もうこの島に、殺人鬼に立ち向かえるだけの人数は残っていない。そして誰もいなくなった。[残り三人になり、犯人役勝利] 迎えの船が到着し、生き残った人々はそれぞれ日常に帰って行った。結局、誰が犯人かも解らぬまま。そして誰もいなくなった。[時間が経過し、犯人役勝利]
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/1428.html
【名前】昌澤奏子(あきざわ かなこ) 【性別】女 【所属】科学 【能力】なし(?) 【概要】 「ロジック」のメンバー。章部の推理をバカみたいに称賛する、まさしく彼の理想とする「驚き役」の少女。 しかし、章部の推理をまるで「神の言葉」の如く賛美し、章部を「神」の如く崇拝しているため、彼には敬遠されがちである。 章部の推理や本人を異様なまでに過大評価しており、その評価を周囲に言いふらしているため、逆に章部に対するプレッシャーになっている。 基本的に章部に対しては絶対服従であり、彼の事を「章部様」と呼び、章部教なるものを自分で勝手に作り上げ、信者を増やそうとしている。 手始めにロジックのメンバーを全員、章部教の信者にするつもりらしい。 他にも彼が用いたハンカチを聖骸布として扱ったり、まさしく“狂信者”とも言える。 また自身のことを「古の時から章部様と契約した最上級の使い魔」と称しており、やや“あっち系”の病気もある模様。 ―――――という設定。 本当は学園都市上層部が「もしロジックが我々にとって不都合な情報を手にしたら・・・」という事態を避け、なおかつそれが発生した場合、口封じのために自分以外のロジックのメンバーを殺害するために入れられたスパイ。 そのため、名前は偽名で在り、またレベル2相当の発火能力(パイロキネシス)を持っている。 しかし、能力が戦闘では役に立つレベルではないため、基本的に銃火器やナイフを使って戦う。 (戦闘能力があることはロジックのメンバーは知っているが、能力のことは知らない) 冷徹な性格であり、仮とはいえ仲間を殺すことに一切の躊躇いが無く、命令が下れば迷わず殺害する。 そのため驚き役も演技であるが、章部の高い推理力に対しては本当に驚いており、彼の推理力は高く評価している。 同時に自分がスパイであることを暴かれるのではないかと内心ヒヤヒヤしており、さっさと本当の雇い主から彼に殺害命令が出るように報告書には彼の功績や能力を実際よりも壮大にして報告し、「章部をこのまま放置すると危ない」と思わせるのに躍起になっている。 ちなみに今現在、彼女の演技がバレる気配は無い。 性格からは想像できないが、ラノベが大好きであり、“あっち系”の病気はガチ。妄想が激しい。 ちなみにラノベを貶した発言をしたことで章部の事は嫌っている。(ちなみに本人は貶すつもりで言ったわけではない。) 珍妙な驚き役は「昌澤奏子」という人物を設定する際、色々と設定を付けたしてしまった結果、あんな風になってしまったが、章部に対しては嫌がらせになっているので、このまま継続する予定。 【特徴】 腰まで届く長い黒髪に銀色のメッシュ。目元は隠れているが、そこそこの美少女。 年齢は15歳前後で胸は控えめ。 レザー系の黒いコートを好み、指あきグローブをはめ、また銀色のアクセサリーはシルバーなどを大量につけている。 「学園都市の闇夜を駆けるあいつ」と趣味が合いそう。 【台詞】 「ああ!章部様!古の時に契った盟約をお忘れだと言うのですか!」 「有象無象の凡人共よ!これより、我が崇拝する章部様の世界を常識を覆す御言葉(推理)を聞くがよい!」 (以下、素の状態) 「あ・・・『お姉ちゃんは認めません!』と『ギルティコード~咎人の末路~』の新刊が出てる。買っておこう。」 「なぜ、我が雇い主は章部殺しを許可してくれないのか。は!まさか・・・おのれ!章部め!その高い推理力で我が雇い主を籠絡したと言うのか!」 【SS使用条件】 どうぞご自由に。
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/16412.html
登録日:2011/05/15 (日) 01 45 06 更新日:2024/09/03 Tue 23 29 26NEW! 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 よろしいですか?よろしいですね? エレガント コント シリーズ項目 デウス・エクス・マキナ ドラマ ミステリー 不定期 京極夏彦 安楽椅子探偵 探偵 推理 有栖川有栖 笛 綾辻行人 綾辻行人と有栖川有栖、二人のミステリー作家の合作による推理ドラマ。 出題編放送の翌週に解決編を放送し、その間に視聴者からの推理を募集する視聴者参加型ミステリー。 そのため、『綾辻行人・有栖川有栖からの挑戦状』の副題がついている。 問題編と解答編が二週連続で放送され、視聴者は問題編放映から回答編放映までの決められた期間内に回答を送ることとなる。 挑戦状と言うだけあって出題編の中に犯人を特定するためのヒントが全て示されているが、 一度見ただけでは気付けないような物が多いので、録画して何度となく見返さなければ推理はまず不可能だろう。 また、シリーズ各話は完全に独立しているため探偵役を含めて共通した登場人物が存在せず、被害者を除く全員が犯人候補となる点も、視聴者を悩ませる。 解決編では探偵があらゆる証拠から驚くような華麗さで犯人を解き明かしてくれるので、 犯人が分からなくても「んな証拠気付かねーよw」とか言いながら普通の推理ドラマとして見るだけでも十分楽しめるだろう。 難点は超不定期な上に一作ごとのスパンが長く、制作が近畿ローカルのABCテレビなので基本的に近畿でしか放送されないこと。 なんでも、他地域在住の熱心なファンは友人知人にビデオ等を送ってもらったり、 中には放送時はわざわざ近畿に出向いてホテル暮らしする猛者までいるとかいないとか……。 現在は過去7作品のうち6作品までがDVD化されているので、興味のある人は探してみよう。 超余談だが、DVDのパッケージデザインは指ぬきグローブでお馴染みの作家、京極夏彦。まあ、元々デザインは専門家だしね。 △メニュー 項目変更 困ったことがあったら、この笛を吹きなさい きっと君を助けてくれる -アニヲタWiki- 以下、ある意味重大なネタバレを含む物や人物の紹介となります。シリーズ未見(特に第一作)の方はご注意ください。 よろしいですか? よろしいですね。 笛 困った時に吹くと一度だけ助けてくれるという、手のひらサイズのオカリナ。 人から人へと手渡され続け、シリーズに毎回登場する。 この笛が吹かれると同時に出題編は終わりを告げ、解決編が幕を開ける。 ……少なくとも7回も殺人事件の関係者が持っているあたり、呪われているんじゃないだろうか。 安楽椅子探偵 「私は安楽椅子探偵!」 「笛の音の鳴るところ、私は現れる!」 笛の音と共に突如として登場する名探偵。 銀色の仮面とフード付きの黒マントで全身を包んだ謎の男性で『純粋推理空間』なる謎の空間に容疑者達を集め、事件の謎を解き明かしていく。 その名の通り安楽椅子に座っており(一作目は揺り椅子だったため視聴者に突っ込まれまくったらしいが……)、解決するまで立ち上がる事はない。 「よろしいですか?よろしいですね?」と流れるように尋ねて話を進めたり少々強引だが、カメラ目線でCM入りを告げたりちょくちょくボケたりとノリは良い。 純粋推理空間 安楽椅子探偵の出現と共に登場人物が引き込まれる謎の空間。 この空間に来ると徐々に登場人物達がはっちゃけだし、 「テレビの前の皆さん寝ないで下さい(基本的に放送時間が深夜のため)」「一人だけ劇団員じゃないから怪しい」などとメタな発言を繰り広げたり、 キャラ崩壊したりと激しくコメディじみたノリになってしまう。 また、推理の過程で被害者が蘇って犯行時の様子を再現したり(会話も可能だが、犯人の名前は言えないらしい)、犯人役の黒子がちょこまかしたりしてかなりフリーダム。 ある意味、出題編よりこっちが本編である。 ちなみに、全ての謎が解き明かされ元の空間に戻ると何故か笛を吹いた一人以外は安楽椅子探偵の事を一切覚えておらず、他の誰かが解明したことになっている。 そして、推理ドラマのお約束として2時間ドラマにありがちな動機語りで終了する。 「追記・修正は……CMの後で!」 「お前なあ、こんな時間にCMまたいで寝られちゃったらどうするんだよ!」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 一番最近の忘却の岬が7年前……もうやらないのかなぁ -- 名無しさん (2015-06-27 03 10 20) 安楽椅子探偵の声を演じているのは、山田まりやの旦那さん(草野とおる)なんですよね。画面に出ているのは本人の場合もあれば、違う人の場合もあるようですが。私たちが聞いているあの声は後から入れたもので、撮影現場で実際にしゃべっている声を本篇終了後のNG集か何かで聞いたことがありますが(本人だったかどうかは覚えていない)、あまりに違うので驚いた覚えがあります。 -- 名無しの権兵衛 (2016-07-03 07 13 36) 8年ぶりに復活だそうで生で見るのは初めてだから楽しみ -- 名無しさん (2017-01-05 01 39 31) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/96.html
2010年12月10日記事作成 『京城(けいじょう)探偵録』(原題:경성탐정록/原題漢字表記:京城探偵錄/原題発音:キョンソン タムジョンノク) 作者:ハン・ドンジン 原案:ハン・サンジン(作者のハン・ドンジンの弟) 鶴山文化社、2009年1月、ISBN 978-89-258-2409-3 名探偵ソル・ホンジュが漢方医ワン・ドソンとともに事件を解決していく「京城(けいじょう)探偵録」シリーズの短編を5編収録。 邦訳なし。 2011年10月、韓国のミステリレーベル《BOOK HOLIC》(刊行作品一覧)でシリーズ第二短編集『血の絆』(피의 굴레)が刊行された。 このページについて このページでは、韓国で2009年に刊行された推理小説『京城探偵録』を紹介しています。この小説は舞台を1930年代の朝鮮に設定し、名探偵ソル・ホンジュが漢方医ワン・ドソンとともに難事件を解決していくというもので、その名前から推察される通り、シャーロック・ホームズシリーズの(広義の)パスティーシュと言える作品です。(ほかに、日本人の名前としてはちょっと奇妙ですが、零七礼島(れいしち・れいとう)警部や拝田名神(はいだ・めいしん)警部などが登場します。二人の警部の名前の由来、みなさんは分かるでしょうか?) この『京城探偵録』、1年半ほど前に入手してからまだ手をつけていなかったのですが、なんと先月(2010年11月)、作者のハン・ドンジン氏ご本人からツイッター上で突然メッセージをいただき、ハン・ドンジン氏ご本人が日本語で紹介文を書いてくださることになりました。以下の「梗概」、「人物紹介」、「各短編のあらすじ」は、作者のハン・ドンジン氏に韓国語で書いたもの及びそれを日本語に訳したものを送っていただき、私が両方を対照させながら修正したものです。作者紹介と、韓国でのシャーロック・ホームズの受容に関する補足記事は私が書きました。 実のところ、韓国語の勉強はあまり進んでいないので、実際にこの作品を自分で読めるのは当分先になりそうです。日本のどこかの出版社が邦訳版を刊行してくださることを切に希望しております。 梗概 1931年、日本の統治下にある朝鮮の首都・京城(けいじょう)(現在のソウル)は、大恐慌の余波と満州事変の衝撃で混乱に陥っていた。数百年にわたって京城の中心地だった鐘路(しょうろ)(チョンノ)、日本人街となっていた本町、黄金町、屈指の繁華街である南大門など、広大な京城では、ときに誘拐や殺人などの凶悪事件が発生する。 警察ですら解決できない難事件。しかし、京城にはそれを解決する一人の名探偵がいた。彼の名前はソル・ホンジュ。彼は親友の漢方医ワン・ドソンとともに、論理的・科学的な推理力で事件を次々と解決していく。 人物紹介 ソル・ホンジュ (설홍주) - Sherlock Holmes 24歳。朝鮮人。東京大学数学科卒。地方の大地主の次男で、現在は京城で下宿暮らしをしている。職はないが、その推理力を見込まれしばしば事件解決の依頼が舞い込む。難事件、不可思議な事件では総督府の警察にも協力するが、政治的な事件――社会主義運動や独立運動などに関わる事件では決して捜査に手を貸さない。 日本語、英語にも堪能。趣味は音楽鑑賞で、レコードを多数所有している。 (右は、作者のハン・ドンジン氏ご自身が描いてpixivにアップしている探偵ソル・ホンジュのイラスト。大きい画像はこちら) ワン・ドソン (왕도손) - Watson 23歳。中国人。東医学(とういがく、韓国の漢方医学)を学ぶため朝鮮を訪れている。朝鮮語は堪能だが、日本語はまったく分からない。ソル・ホンジュとは下宿友達で、ソル・ホンジュが事件を引き受けるとワン・ドソンはその横について事件の推移を観察する。 現在は、京城で暮らす中国人の診察をして生活費を稼いでいる。 (作者のハン・ドンジン氏ご自身が描いたワン・ドソンのイラストはこちら) ソン・ダイク博士 (손다익 박사) - Dr. Thorndyke 中年の外科医。豊かなカイゼル髭が特徴。鐘路(チョンノ)警察署の検視医も務める。優れた推理力により何件かの殺人事件の解決に貢献している。周りからは「ソン博士」と呼ばれている。 ホ・ドスン夫人 (허도순 부인) - Mrs. Hudson ソル・ホンジュとワン・ドソンが住む下宿の大家。気が強い。未亡人である。 零七礼島(れいしち・れいとう)警部 (레이시치 레이토우 경부) - Inspector Lestrade 鐘路(チョンノ)警察署の警部。殺人・強盗・傷害事件担当(現代の日本の「捜査一課」にあたる)。手に負えない事件が起こるとソル・ホンジュに協力を依頼する。 拝田名神(はいだ・めいしん)警部 (하이다 메이신 경부) - Inspector White Mason 本町警察署の警部。殺人・強盗・傷害事件担当。零七警部とは反りが合わない。 キム・ドゥハン (김두한) 短編「川辺の風景」に登場する、清渓川の乞食少年。 ※実在の人物。詳細はWikipediaの記事「金斗漢」参照。 各短編のあらすじ 各短編のタイトルは、世界的に有名な推理小説や、韓国の有名な文学作品から取られている。 1)運のよい日 (タイトルは玄鎮健(ヒョン・ジンゴン)の短編小説「運のよい日」より) ある日、ソル・ホンジュの後輩で日本に留学していたキム・スヨンが久々に帰国してソル・ホンジュのもとを訪れる。キム・スヨンは、東京で朝鮮人留学生の仲間内で酒を飲んでいる最中、親友のホ・ミョンジュが狭い小道で突然失踪したという事件を語る。ソル・ホンジュは、推理によってそれがホ・ミョンジュによる狂言であることを看破する。 その後、キム・スヨンは、自分の親友の父ユ・ウォンギが京城市内で拉致され、誘拐された事件を話し始める。現在は警察が捜査をしているところだという。 キム・スヨンが帰ったのち、ワン・ドソンは数日前に見かけた奇妙な人力車夫について話すが…。 (原題:운수 좋은 날) 2)黄金四角形 (タイトルはアルセーヌ・ルパンシリーズの「黄金三角」より) 延禧(ヨンヒ)専門学校の数学・物理学科の学生ナ・イルサンがソル・ホンジュのもとを訪れ、父親が隠した財宝を探してほしいと依頼する。彼の父は死の直前に、二つの手掛かりを残したという。ひとつは13代から15代までの先祖に関する話。もうひとつは死の間際に叫んだ「ゴルム(肥料)が…、ゴルムが…」という最後のことば。 ソル・ホンジュはただちに江原道(カンウォンド)にあるナ・イルサンの家に赴く。ソル・ホンジュは財宝を探す手掛かりはナ氏の族譜【注:家系図の非常に詳しいもの】の13代から15代までを記録した部分にあると考え、族譜を徹底的に調査するが、そこにはどんな手がかりも見出せなかった…。 (原題:황금 사각형) 3)狂画師 (タイトルは金東仁(キム・ドンイン)の短編小説「狂画師」より) 裸の女が無残に殺害された死体で発見される。女の顔と指はかなづち状の凶器でつぶされており、身元を明らかにする手掛かりはまったくない。死体が発見された場所は、キム・スンテクという画家の家。死んだ女性とよく似た体つきの女性を描いた西洋画が事件現場のキャンバスにかかっていたことから、死んだ女性はヌードモデルだと推察された。 零七警部は画家のキム・スンテクが犯人であると断定し、キム・スンテクの捜索に捜査を集中させるが…。 (原題:광화사 [狂畫師]) 4)川辺の風景 (タイトルは朴泰遠(パク・テウォン)の長編小説「川辺の風景」より) キム・ドゥハンという乞食少年がソルのもとを訪れ、自分たち乞食仲間の失踪した親分を探してほしいと懇願する。 数日前、真夜中の本町通りの淸香館(セイキョウカン)で宿泊客が殺害される事件が起こった。宿泊客のシライ・シンタロウはズボンを脱がされ頭を割られて殺害されたが、犯人はそのズボンを振りまわしながら警察の追跡を振り切って逃走した。キム少年たちの親分は、傷害の前科があり男色の趣味がある男だったため捜査線上にあがっているのだ。 ソル・ホンジュは犯人の逃走経路を逆にたどっていくが、そこで何者かが道端に作った雪だるまを発見する…。 (原題:천변풍경 [川邊風景]) 5)にわか雨 (タイトルは黄順元(ファン・スンウォン)の短編小説「にわか雨」より) ワン・ドソンが、有名な中華料理店「中華閣」の店主チン氏の往診をすませてからソルのもとに来る時に見た、奇妙な男に関して話す。その男は、仲間とともに洋服姿でコウモリ傘を持って、昼ごろに来てちゃんぽんと餃子を食べることをもう半月の間欠かさず続けていた。この日、昼ご飯を食べ終わる頃ににわか雨が降ったので、ワン・ドソンはその男がコウモリ傘を開くことを予想した。しかし意外にも一緒にいた仲間が外に出て唐傘を買ってきて、その唐傘を一緒に使って店を出ていくのだった。コウモリ傘は開かないまま。 ソル・ホンジュはこの出来事に興味を持ち、その男がなぜそんな行動をしたのか解き明かそうとするが…。 (原題:소나기) 注: 本町…現在の忠武路(チュンムロ)、黄金町…現在の乙支路(ウルチロ) 作者紹介 ハン・ドンジン(한동진、韓東珍) 1972年生まれ。男性。ソフトフェア企画者。原案を担当する弟のハン・サンジンとともに創作活動を行っている。探偵ソル・ホンジュが登場する作品は、2006年にミステリ愛好者が集うWebサイト「How Mystery」で公開した「運のよい日」が最初。この作品はミステリファンの間で「かなり完成度の高い新鮮なミステリ」との評を受けて話題になり、2009年にはついに初の単行本としてシリーズ短編5編を収録する『京城探偵録』が鶴山文化社より刊行された。2011年10月には同シリーズの第2短編集『血の絆』を刊行。同短編集に収録の「霧街」(무가)はネット上でも公開している(→Navercast Literature 무가)。 Twitter:@ekkamuth ハン・サンジン(한상진) 1973年生まれ。男性。ホンイク大学校視覚デザイン学科を卒業し、現在はITベンチャー企業に勤務している。推理小説への関心が深く、2003年より推理小説の1000冊レビューを目指すブログ『極限推理 hansang's world -推理小説1000冊読破』を運営し、日本のミステリを含む多数の推理小説のレビューを書いている。 『京城探偵録』では原案を担当。ほかにも武侠推理小説・ファンタジー推理小説など多数の案を構想し、兄とともに多様なジャンルの創作を進めている。 Twitter:@ModernPPoi 補足記事: 韓国での「シャーロック・ホームズ」の受容 韓国でシャーロック・ホームズ作品が最初に翻訳されたのは1918年で、訳されたのは短編の「三人の学生」だった。1921年には初めて長編『緋色の研究』が訳されている。*1 紹介が本格的に始まったのは1955年頃からで、この頃はまだ日本の翻訳本からの重訳だった。その後1977年に、ホームズ、ルパンやハドリー・チェイス、P・D・ジェイムズの作品などが収録された全127巻の推理小説叢書《東西推理文庫》の刊行が開始された。この叢書は韓国内で一大推理ブームを起こしたが、この叢書も日本語からの重訳だった。*2 韓国推理作家協会(1983年創設)に所属する推理小説評論家・翻訳家のチョン・テウォン(鄭泰原、1954-2011)氏は、1992年以来、原典から翻訳した「シャーロック・ホームズ全集」の企画を多くの出版社に持ち込んだが、韓国ではいわゆる「文学」に対して推理小説はかなり下に見られているところがあり、「誰が大人になってまでシャーロック・ホームズを読むのか」と断られ続けたという。出版のあてのない中でもチョン・テウォン氏は個人的に翻訳を続け、2002年にはついに全8巻の『シャーロック・ホームズ全集』(時間と空間社)として実を結んだ(ネット書店アラジンの該当ページ)。この全集の刊行は、韓国内で「原典からの翻訳ブーム」を引き起こしたという。*3 上で紹介したホームズの(広義の)パスティーシュ『京城探偵録』の最初の1編がWebサイト上に掲載されたのは、その全集刊行の4年後のことであった。 *1 셜록 홈스 시리즈 한국어 번역 연표(シャーロック・ホームズシリーズ 韓国語翻訳年表)参照 *2 鄭泰原(チョン・テウォン)「韓国ミステリ事情」(早川書房『ミステリマガジン』2000年10月号)参照 *3 東亜日報2003年9月30日付記事「인물 포커스 '셜록 홈즈' 전집 번역해 붐 일으킨 정태원」(人物フォーカス シャーロック・ホームズ全集を翻訳してブームを起こしたチョン・テウォン)参照 ※韓国におけるより詳細なシャーロック・ホームズ受容史は「こちら」に書いた。
https://w.atwiki.jp/osusumesyousetu/pages/40.html
はじめに 似非(エセ)推理小説。 著者が小説作成所(小説フォーラム交流所の前身)で「夢の中の少年」なるものを書いていた頃 一時期スランプとなり、その際に思い付き、書いた作品。 また、作品全体が『何とも形容しにくい混迷した流れ』に包まれているので、著者自身も良く話を理解できておらず、何度も修正を繰り返した。 その中で、グラロイド氏の助言が役に立ったので、ここで言っておく。 まあ、この作品を最初に書いたときは『犯人=真犯人』と『I need t → 停電』の発想から出発して、その度ごとに適当に書いていたので、当たり前といえば当たり前ですが。 中本阿郎というサブユーザーをわざわざ作って、別人のふりをして投稿しようとしたが、 誤って、本ユーザーで投稿してしまったのは秘密。 著者は今でも時々、もしあの時、ユーザーを間違えていなかったらどうなっていたのだろう、と考えている。 目次 wazapでの目次をコピーしただけ。 頁(ページ) 内容 01 説明 02~07 序章 08~10 第一章 11~14 第二章 15~17 第三章 18~21 第四章 22 終章 24~27 追伸 登場人物 まず、登場人物名がほとんどアルファベット一文字という 欠点 特徴がある。 h この小説の語り手。 n とは仲が良い。 探偵であるe と同居している。 n 醜男。猫背。陰湿っぽい。暗そう。見栄っ張り。嵩張る(カサバル)のが嫌い。スギ、ヒノキの花粉症。 もちろん――特にi にいじめられていた。 x 長身だがやせているわけではない。 留守電の設定は面倒だからと設定していない。 実は、留守電を利用して留守かどうか確かめる云々(ウンヌン)での犯罪が怖いのだが、それは彼の心の中で永遠に封印され続けるであろう秘密。 h 曰く、x は 洗濯して、 選択して、推理するのが得意。 j 美少年。超小柄(小学生並み)。膚(ハダ)が皓い(シロイ)。 彼のもとに変声期が訪れるのは弥勒菩薩が地上に下るとき(約五十六億七千万年後)。 (十九歳になったのに)電車は子供料金で乗り、レストランや病院に行くと飴をただでもらえ、映画ではいつも小学生料金という非常に経済的な体。 家が大金持ちなので、一人暮らしなのに某教授の敵の屋敷を髣髴(ホウフツ)とさせる寂しげな屋敷に住んでいる。 自宅(館)に入ると、性格が変わる――正しくは、もとに戻る。 i 美青年だが、美少年のj には劣る。 自己過信、自己中心的な点が顕著。 学生の身分で、一月でおしゃれのために ゥン万円使ってるとか、使ってないとか。 また、麻薬に関するうわさもちらほら。 前述の通り、n 等をいじめていた。 e 探偵。 「彼の言葉は余りに、高等すぎて――」 h は探偵であるeに陶酔し気味。 内容 文体 きのこのこ氏からの賞賛の言葉 文体が特徴的なので特筆していますけど、要点を言えば、取っつきづらい、けれど追って読んでいけばふっと面白さを感じる、そういう書き方だと思います。 ていうかむしろ、これを読みやすくするのは無理に近いと思うので、この読みにくさを敢えて誇ってもいいと思いますけどね。 御察しの通り、読みにくいが、特徴的なものです。 ストーリー ある日、h の友人のn の死体が発見される。 そして、現地に向かうと、旧友のx 、j に遭遇し――。 著者が、推理小説は好きだが、「長々と証拠集めの部分を読むのはちょっと……」という微妙な好みの所為(セイ)でこの作品はもはや推理小説とは呼べず、「推理を主軸にした不思議な雰囲気の作品」になってしまった作品。 他作品の影響 「黒死館殺人事件」から『包水クラロール』、『終幕(カーテンフォール)』 「毒入りチョコレート事件」から『複数の人物によるナゾトキ』 「レイトン教授」から『アンソニー』 綾辻行人の作品から『云(イ)う』 BLEACHの涅(クロツチ)マユリの科白(セリフ)から『――もっとも 完全 に近付きつつ、 不完全 な状態を保ち続ける――』 「仮題・中学生殺人事件」「盗作・高校生殺人事件」 (著者 辻真先氏)から『犯人=真犯人』の発想 「名探偵コナン」から『土の中では死体の腐敗速度が八分の一』 「虚無への供物」から『皓い(シロイ)』 他、多数。 第四回非公式オススメ小説選定での レビューの神 きのこのこさんからいただいた感想 題名:新たな真犯人 作者:Ytsk 氏 感想原案を書いた後に追記が投稿されたりwikiが編集されたりしたという。 全体を通して、文学的というか、言葉を選んで敢えて難しい表現を選び見通しのつきにくい構成にしてあるけれども、 しかし必ずしもそれに拘っているわけではない、という印象を受けました。 誰でも一度は複雑な漢字、回りくどい表現などを格好良いと思う時期があるとは思うのですが、 ただ難解な言い回しに憧れる人の文章では、この作品のようにはならないだろうなというのは読みながら何となく思いました。 ただし。どう頑張っても、一筋縄では読ませない、近寄りにくい文章ではあります。 登場人物が英字一文字で表されていたりするのは最たる例かと(wikiにありましたが)。 名前とキャラクターが結びつかないので把握しづらいです。 作品の雰囲気にはマッチしていると思いますが、こういった文章を読むには慣れが必要ですし、 常用ではない方の漢字を多用している書き方に関しては読む側の好みが分かれるポイントだと思います。 が、面白いのは、すんなりと頭に入ってこない文章の中に、所々笑い要素としか思えない部分が見受けられるところです。 これがあるとないとでは、読み進めるモチベーションにだいぶ差があっただろうという気がします。 まあこの要素、例えて言うと、白の碁石が敷き詰められた中に黒い碁石が混じっている、そんな目立つ投入の仕方がされているので、 これも好みが分かれるとは思いますが、僕のようなコミカル味大好きな人間は、ずっと粛々と進むよりかいいと思っています。 そしてそういう要素は引っ張らず、白けた雰囲気で次へと流してしまうあたりが、この作品の妙に気怠い、あるいは凝り固まらない雰囲気を醸成していると感じました。 ……何だか自分も堅苦しいことを言ってますが。 文体が特徴的なので特筆していますけど、要点を言えば、取っつきづらい、けれど追って読んでいけばふっと面白さを感じる、そういう書き方だと思います。 ていうかむしろ、これを読みやすくするのは無理に近いと思うので、この読みにくさを敢えて誇ってもいいと思いますけどね。 ストーリーはどうでしょう、正直なところ何遍か読み返してみても完全に理解できた気がしないのですが、推理のミステリ味は薄いと感じました。 いや、ミステリーの雰囲気はびんびんに放出されているんですが、果たして作者さんの意図はどうであれ、推理モノ特有の種明かしの際の緊張した空気がこっちまで流れてきません。 というのも。この作品は会話を中心に話が進んでいるようなので、推理モノの定番である推理材料提示を事前にするのは限度があるはずです。 展開も、予備知識なしに登場人物たちの会話を聞いてしまったようなものですしね。 反面、ブチ切れの原因が何だとか、お互いの推理合戦だとか、アンソニーが何だとか、微かに滑稽さを感じる要素が随所に散らされ、文章全体にそんな要素が滲んでいます。 ナゾトキという言い回しに関しては完全にアンソニー関連だろうかと思いました。 それによって、本格推理小説……とは何か違う雰囲気になっています。 「推理作品だな」ではなく、「推理を主軸にした不思議な雰囲気の作品だな」というのが一連の流れについて思った感想です。 どちらが良いのかは一概には言えないところですけど。 さて、どうも上手く言い表すことができないのですが……。 スパリとは割れません。オチはそのものずばり表されていますが、それまで何とも形容しにくい混迷した流れが続きます。 繰り返し読んで、やっとこさっとこ辛うじて、話の繋がりの輪郭が見えてきました。 それくらい難しい小説であったと思います。 しかし、まあ、読んでみて、これはこうなのかな? こうなるのかな? と、色々と想像を働かせられる作品であったことには間違いありません。 読む人を選びますが、奥行きの感じられる、頭を使う小説でした。