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特徴 1.10からの変更点 追加技解説 特筆点 新コンボ 立ち回り・固め考察 特徴 +... 普通の魔法使い。霊夢と対を成す、東方シリーズのもう1人の主人公。 天候は『霧雨』。スペルカードの威力が上昇する。 霊夢と同じくスタンダードなキャラ。 通常技は打撃、射撃ともに挙動がわかりやすく扱いやすい。 デフォルトスキルには飛び道具、無敵対空技、突進技のいわゆる「格ゲー主人公3種の神 器」をそろえている。 スペルカードもコンボに組み込みやすい強力なものが多く、ダメージを伸ばしやすい。 1.10からの変更点 +... 6A 硬直減少 6C 性質変化 AAA 前進追加 H6A 硬直減少 J1A 追加 J2A 硬直減少 J6A 硬直減少, 与慣性変更 f.A 発生加速 アップスウィープ 後半部分ヒット時 HJC 付加 (ガード時不可), 受身不能時間増加, 打ち上げ高度減少 グラウンドスターダスト C 版シューティングエコー化 シューティングエコー レベルにより HJC 付加加速 ナロースパーク 発生加速, HJC 付加高速化 バスキースウィーパー グレイズ付加 マジカル産廃再利用ボム 打撃化, 与慣性変更, Lift 補正追加, 受身不能時間増加 ミアズマスウィープ 派生追加 (ガード時不可), B 版打ち上げ高度減少, B 版ヒット時キャンセル可能化 メテオニックデブリ 全色 Rate 98% 化 儀符「オーレリーズサン」 二枚目使用時射出せずその場で回転, 二枚目使用時結界不能化 光符「アースライトレイ」 2 コスト化, 硬直減少, グレイズ時持続延長, ダメージ減少, Limit 10% 化, 与慣性変更, 受身不能時間増加 星符「メテオニックシャワー」 霊力削り増加 魔砲「ファイナルスパーク」 発生加速 魔符「スターダストレヴァリエ」 Limit 0% 化 追加技解説 +J1A(ミアズマ派生) 箒を振り下ろしてバウンドを誘発させる空中技。 受身不能時間が非常に長く、バウンド中の受身はほぼ不可能。 長い着地硬直があるがスキルキャンセル可能。 ヴォルカニックヴァイパー! +シューティングエコー 壁に接触すると跳ね返る星型の弾を発射。強度はB。隙は大きいが制圧力が非常に高い。 霊力削りは3つすべて当てて1.2ほど。 特筆点 +... 緋想天版6Cの復活、シューティングエコーの空間制圧力により「弾幕戦をする魔理沙」となった(ドーピングとは違う) さらにナローのHJCの高速化、バスキーのグレイズ復活にアップスがキャンセル可能。ミアズマに派生が付くなど、全体的にやることが増えたのが見える。 EXカラーをぜひソルにしてくださいさらに可愛くなった魔理沙 新コンボ +... 初期スキル DA Cミアズマ 派生 Cミアズマ 派生 2350 中央 ○ 概要 AAA Cミアズマ 派生 Cミアズマ 2664 中央 ○ AAAA DA Cミアズマ 派生 Cミアズマ 2924 中央 ○ AAA B C J1A DA Cミアズマ 3153 端 ○ BorCの当たりによってはCミアズマ 派生までいける AAA Cミアズマ 派生 エコー 2419 端 ○ 適当 J1A 96J1A*n 2764~ 端 ○ JA始動 JA J2A J2C エコー 2003 端 ○ 地上のみ JA J6A J6C J1A DA レイライン 3027 端 ○ 空中のみ J1A始動 J1A 6B(3) JA J6A J6C 2477 中央 ○ J1A J1A DA Cミアズマ 派生 Cミアズマ 2527 中央 ○ 書換えスキル ナロー 6C ナロー Fスパーク 3859 中央 ○ 概要 Fスパークの発生加速を利用したコンボ、夢の3連レーザーが強化されて復活 (6C ナロー DD)*2( レヴァリエ) 3883~(4188~) 中央~端 ○ ネタその1。コンボ終わり直前に2ゲージたまるので〆にレヴァリエで稼げる。実質6ゲージコン アップス AAA Bアップス HJC J1A DA BorCアップス レヴァリエ 3408 中央 黒・金カラー 黒カラー ???? 中央 ○ 概要 金カラー DA (レイライン 派生)*4 4237 中央~端 ○ お手軽高火力。中央でやると戦国陸上になる ネタ (マジックポーション使用)エコー*n ---- 端 概要 エコーがグレイズで消えないのを利用した空間制圧。画面を縦横無尽に駆け巡り画面も揺らす、下手に射撃撃つより強いが硬直が長いため実用的ではない 立ち回り・固め考察 +... 随時募集中
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霧雨 魔理沙 紅魔郷 UNIT U-2 2-4-2 R 東方系 女性 人間 子供 魔法使いプリベント(3) クイック (自動B):このカードは、自軍攻撃ステップにプレイされて場に出る場合、戦闘エリアに リロール状態で出す事ができる。 空中 陸上 [3][3][3]
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霧雨魔理沙 きりさめまりさ 【キャラクター】[東方] 09-07-08最終更新 random_imgエラー:ご指定のファイルがありません。アップロード済みのファイルを指定してください。 「霧雨魔理沙」とは、東方Projectのキャラクターで、主人公の1人。 ニコニコ動画の初期は「魔理沙は大変なものを盗んでいきました」でもう一人の主人公霊夢を差し置いて一躍有名になった。 ただし、同動画に主に登場するキャラクターは「アリス・マーガトロイド」であり、アリスをもって魔理沙と勘違いするユーザーも多かったようだ。現在は盗んでいきましたシリーズブームのひと段落と東方動画がニコニコ動画で一般的に人気となったことから、誤解は減っているのだろうか。 原作 東方Projectの主人公のひとり。1作目以外は一貫して自機の地位にあり、またアイコンは全て魔理沙らしい(「らしい」としているのは筆者がPC98版を確認できないため)。 「弾幕はパワーだぜ」が信条でパワー型の攻撃を行う。 幻想郷の「魔法の森」に住み、「霧雨魔法店」を開業している。何をしているのかいつ開店しているかはよく分からず、営業する気があるのか解らない。 泥棒稼業は公式設定。「借りてくぜ」と言って勝手に持っていくということを良くやっているらしい。 作品内で自機として出撃する時は、基本的には霊夢に舞い込む異変解決の依頼を勝手に先んじて解決する時らしい。 二次創作 豪放磊落な性格・盗み癖というのが一般的。 また、カップリングでは、さばけた性格からか男役を任じることが多く、多数のカップリングが設定されている。東方界一の女たらしとされることも。 用語 レザマリ使用する弾でレーザーを選択した魔理沙のこと ミサマリ同じくミサイルを選(ry 動画検索 「霧雨魔理沙」でタグ検索 「魔理沙」でタグ検索 「魔理沙」でキーワード検索 上位分類タグ 東方 (タグ検索 → 検索結果) 関連タグ マリアリが俺のジャスティス (タグ検索 → 検索結果) 生涯パチュマリ一筋 (タグ検索 → 検索結果) 今日の実験はにとまり (タグ検索 → 検索結果) random_imgエラー:ご指定のファイルがありません。アップロード済みのファイルを指定してください。 動画 原作 sm7563275東方妖々夢4面 魔理沙編 http //www.nicovideo.jp/watch/sm7563275 その他 sm201996魔理沙は大変なものを盗んでいきました(高画質・高音質版) http //www.nicovideo.jp/watch/sm201996 か行の単語一覧にもどる 「キャラクター」に関する単語の一覧 「東方」に関する単語の一覧 トップページにもどる - -
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魔理沙6 6スレ目 59(うpろだ0067) 「印刷機、か? 年代物だな」 面倒事を運んできたのはそんな何気ない一言だった。 「おー! 判るか? じゃ頼むな」 --------------------------------------------------- 断っておくが、こんな昔の物をいじった経験なんて無い。 以前に何かの本で見かけた資料が、目の前にあったそれとよく似ていたから判別できただけだった。 だってのに俺は朝から工具を片手に、家に運び込まれたオンボロの修理なんかをやらされてる。 工具の出所は勿論、香霖堂。 「機械いじりなんて、元の世界でもやってねえっつの……」 分解され床一体を埋め尽くしたパーツ。 自分なりに書き残した汚い設計図。 オイルやインクの嫌な匂いを吸い込み、部屋に染みついたんだろうなとげんなりすること数回。 どうしてこんな事をせにゃならんのかと思ってはみてもダンス・オブ・後、愚痴っていても夜は明ける。 汚れて荒れた手にニッパを取って、また機械いじりに励む。 古いだけあって複雑な構造じゃないのが不幸中の幸いだった。 日もとっぷり暮れた頃、天狗との勝負に負け、修理を押しつけられたという全ての元凶が姿を見せた。 「おーす! そろそろ直ったかー?」 「毎度毎度、戸を蹴破らんばかりの勢いで入ってくんな」 「うげ、臭うぜこの部屋」 「帰れ」 誰のせいだ。 元凶こと霧雨魔理沙は興味深そうに部屋の中のパーツを見て回るが、その腕にまた何か抱えられているのが見えてうんざりする。 「まだ部品が何か残ってたのか?」 「ん? コレの事なら不正解だが、気になるか?」 「ならない。見たくもない」 設計図をボロ紙云々と言って確認も取らずにはたき落とし、テーブルの上に持っていた風呂敷を乗せる。 「後で後悔するなよ……どうだ見ろ! この私が手塩にかけて作り上げた弁当様の登場だ!」 楽しそうに何を言うかと思えばこいつは、人の気も知らずに。 「持って返ってくれるか。こんな手で食べ物になんか触りたくない」 「あー? 我が侭な奴だな」 「オイルの臭いで胸焼けして食欲が出ないんだ。悪い」 先端のゴム部分を切り落として剥き出しの銅線部を捩って纏める。 長年使っていたというだけあって随所の劣化がひどく、こういう部分を一つずつ直していくのは根気のいる作業だった。 「うげ、本当に汚い手だな。ちゃんと洗えよ」 魔理沙が背中から作業を覗き込んでくる。 軍手なんてのは不器用な俺が使っても、ただ能率を下げるだけの厄介者でしかない。 「明日の昼までには頼むぜ。ブン屋が催促に来てしまうしな」 今の誰かさんと同じだ。 「分かってる。気が散るから後ろに立つな」 「そういうわけにはいかないぜ。私には作業を確認する義務というものがある」 絶えず顔に貼り付けているにやにや笑いが、この時は妙に癪に障った。 「振った男をからかってそんなに楽しいか」 「魔理沙さんが素敵なのは今に始まった事じゃないんだが、まだそんな事気にしてたのか?」 何も言葉は返せなかった。 この幻想郷という世界に迷い込んできた時、初めに遭遇したのがこいつだった。 口では悪態をつきながらも面倒見のよい少女に、右も左も分からなかった当時の俺がどれだけ助けられたかは分からないし、今でも感謝してる。 だから告白に踏み切った時は、振られても文句を言うつもりなんてなかった。 『悪いな、私は自分で好きになった相手を捕まえる予定なんだ。他人様にどう言われたところで気持ちは動かないぜ』 じゃあ仕方ない、なんて簡単に諦められれば誰も苦労しない。 それ以降、彼女に近づくのはよそうと思い家を尋ねることもせず、たまの宴会などにも顔を出すのをやめた。 だが対する魔理沙はというと、前にも増して俺を訪ねてくるようになった。 生殺しなどと言えば大袈裟だし、子供すぎると笑われるかもしれないが、それだけ苦痛にしか感じられない日々が続いていた。 「つ、っ!?」 余計な事を考えてたせいだろう、接合用の熱されたはんだの欠片が手に落ちた。 「どうした! 大丈夫か?」 「何でもない! 座ってろ!」 自分の予想以上に大きな声が出て、魔理沙の表情が無機質なものに変わっていく。 「悪い」 「少しは休めよ」 箒を掴み、魔理沙は部屋を出ていった。 頭から抜けていた手の痛みで我に返り、桶の水に突っ込んで冷やす。 波間に浮かんだ自分の顔は汚れと疲れで酷い有様だった。 洗ってみても、汚れはなかなか落ちてくれない。 部屋に散らばってる機械も、テーブルの上で寂しげに佇む二人分の弁当箱も、まるで全てが俺を責めているように感じられた。 「ああ、どうせ俺が何もかも悪いんだよ!」 嫌われれば楽になるはずなのに、どうして余計に苦しむ必要があるんだよ。 綺麗になった手が元通りになるのに、三十分もいらなかった。 --------------------------------------------------- 再び元の形に組み上がった印刷機が見違えてしまう程の出来に映るのは贔屓目なんだろうか。 「あとは電源が入れば完璧、終了だ」 コンセントにあたる部分をよくわからない箱に繋ぐ。 曰く、電気の存在しない幻想郷での代替品。 奇妙な事柄など外にいくらでも転がってる世界なので詳しい話は聞かなかったがともあれ、緊張しつつスイッチを押す。 カチリ。 カチリ。カチリ。カチカチ。 最悪な日は何をやっても最悪に終わる。 「いや、組み立てに失敗しただけって可能性もある」 自分を励ましながら、物音一つ立てやしなかった機械を再びバラバラにして、目を擦りつつ自作の設計図と睨めっこ。 ……何か見落とした部分はないだろうか。 ……設計図自体の間違いは考えたくない。 ……あれ、なんか俺の名前が書いて……? 物音。 「だだだだいじょうぶですねてません!」 「何やってんだお前」 声の方を見れば、ドアノブに手をかけたままの魔理沙が呆れ顔。 「いや、びっくりした。そろそろ仮眠でも取るべきかね」 思わず苦笑すると、対する魔理沙はどこかいつもより暖かい雰囲気の笑みを見せた。 「やっと少し、笑ったな」 その言葉で意識が鮮明となる。 本格的に疲れが出たのか、以前の感覚で反応してしまったらしい。 「帰ったんじゃなかったのか」 「うんにゃ、夜の散歩に行ってきただけだぜ」 愛用の帽子をテーブルに置き、ソファーをずりずり動かしてこちらを向けてから、魔理沙は足を曲げてそこへ横になる。 「帰って寝ようにもサボられちゃたまらないからな」 「勝手にしてくれ」 言っても無駄なので、構わずに落ちていた殴り書きだらけの設計図を拾う。 部品を間違えてないか、余る部品はないかと何度も上書きを繰り返す作業は予想以上に神経を使った。 思い返せば明確に故障と見受けられる箇所などあっただろうか、 専門家でもない俺には対処不能な原因が隠れているのかもしれない。 ……直せないとやはり、困るんだろうな。 「すぴー」 あんのクソガキ寝てやがる。 となると困った、日付もとっくに変わってる事だし今から帰れとは言えない。 となるとソファーではなく奥の部屋のベッドを使わせるしかないのだが、となると二部屋しかない家に俺の寝床は残されてない。 「……俺はジョバンニじゃねえっつの」 完徹決定。 「魔理沙。寝るんなら向こう行け」 「ぐおー」 「おい」 「すぴー」 起きる気配なし。 膝を抱えるようにして丸まって眠る姿はネコのようだ。 こうして見れば華奢な体格といい、ふわりとした髪といい、なかなか見られないぐらいに可愛らしい女の子。 性格はともかくこんな顔してるのが相手じゃフラれて当然だわな。 俗に言われるあばたもえくぼではない、と思う。 ……寝てるなら、ちょっとぐらいいいか。手が汚れて使えないわけだし。 ひょい。 ぱさ、ずるり。 「あーもうミスった、って」 足で放ってやった俺の大事な一張羅はソファーの背もたれに引っかかってしまったが、魔理沙の腕が自分の体に包み直す。 「ちょっと喫驚したぜ」 「ウソ寝かこいつ」 「不逞な輩に嫁入り前の体を狙わては大変だしな。しかし器用な事するぜ、お前」 「やかましい。向こうに行って寝ろ」 「まあ聞け。一つ質問をしたい」 「何だよ」 さっさと移動してもらいたかったので適当に話を促す。 「今でも私の事を好きだと思ってるか」 質問の内容を聞くと自分の顔の筋肉が強張るのを感じた。 「性格の悪い奴。今でも好きではある。だから、どうした」 「いやぁ照れるぜ」 「………」 「冗談だ、そう変質者じみた顔をするな」 こいつの冗談は空気を読まないから非常に腹が立つ。 「お前は一度フラれたぐらいで諦めるのか?」 「……回りくどい。要点だけ言ったらどうだ」 「ふん、じゃあリクエストにお答えしてやるぜ」 魔理沙は寝転がったまま体を動かすと、 「目の前でいい女が寝てる。お前の惚れてる女だ。これはチャンスだと思わないか?」 上目遣いに俺を見上げ、いつもとは違う種類の笑みを作った。 今の自分は明らかに冷静でいられてない。 「自分が何言ってるのか分かってるか」 「今は私よりお前だ。押してダメならさらに押せ、中には開くドアだってあるかもしれないぜ?」 言葉はいつもと変わりない。 だというのに、今の魔理沙からははっきりと“女”を感じている。 心臓の音が、部屋中に響いてるんじゃないかというぐらい、うるさい。 挑発するような視線とと口調のまま、魔理沙はブラウスの一番上のボタンを、外した。 「馬鹿。自分がどういう状況にいるのかまだ理解できてないのかよ、甲斐性なし」 魔理沙が好きだという気持ちは嘘じゃない、本気だ。 それなら何を迷う必要があるんだ? 考えるまでもない事じゃないか。 「齢を考えてからモノ言えエロガキ。窓から放り投げるぞ」 そういう気持ちも否定しないが、流されて体を重ねるのとはきっと違う。 「なんだ腰抜け。女の扱い方が分からないならここでお勉強していけよ」 「本当に女らしくない奴だな。オイル臭い部屋の中、こんな手で撫で回されるのが趣味なのか? ムードって言葉の意味辞書で調べてこい。 ああ、それと」 「あ?」 「言葉をそのままお返ししとく。『他人様にどう言われたところで気持ちは動かないぜ』」 ベッドで寝て来い、と最後に言い残し、俺は機械のパーツが並べられた床に戻るべく、ソファーに背中を向けた。 ヤバい、顔が熱持ってる。 とか思ってたらボルトを踏んづけた。 「いだっ! 痛ぇじゃねえかこの野郎!」 とても痛かったが、そんな事よりとんでもなくなにか、さっき恥ずかしい行動を取った気がしてならない、うひぃ。 「まだ続けるのか?」 「終わらせたら寝る」 「私から言い出した事だが、別に一昼夜やり続けてもらわなくても結構だぜ?」 「そんなの俺の勝手だ」 「今さらかもしれないが、無理なら無理で文句も言わない」 「やかましい、寝てれ」 うあ、なんか偉そうな上に語尾が変になった死にてぇ。 「仕方ない、そろそろ私も手伝おうか」 「んぁ?」 変な声が出た、というかどうして今ごろ。 「度々失礼な奴だな。私は手先だって器用だし、道具の扱いなら一流だぜ」 「でも電気回路なんて分からないだろ」 「一から十まで全て分からない事尽くしの筈がないだろ。例えば足元に転がってるこれなんかは銅の」 ブツン。 なにか今、絶対に聞きたくなかった音が 「……じ、事故だぜ。私はその場に運悪く居合わせてしまっただけだ」 「あぁ?」 っていうかちょっと待て、そんな馬鹿な話があるか。 「す、すまん。でもまずい事もなにも、まだ私は何もしてないんだぜ?」 「魔理沙、お前アレか。そのワイヤーじみた代物を素手で引きちぎったつもりなのか」 「んあ?」 よくよく考えれてみれば、人の小指ほどもある銅線が人間の小娘ごときに引きちぎれてはたまらない。 元々限界一歩手前だったんだろう。 「ちょっと見せてくれ」 これがどこの部品なのかと、調べてみればなんと主電源との直結部。 そりゃ電源も入らんわな……。 「ウフフフフフフ、もっと早く気付いてたらなぁ」 「げ、不気味な笑い方するな」 何かが壊れる理由なんて些細なものなのかもしれないが、気が付かない俺は馬鹿。 もういろんな意味でギリギリらしかった。 --------------------------------------------------- 修理はあの後、すぐに中断した。 朝にでも新しい銅線を買ってきて繋げば恐らく解決する。 冷え切った弁当を摘みながらの問答の末、ソファーで寝ると言って聞かない魔理沙を放置してベッドで毛布に包まっていた。 疲れがたまっているはずなのに、寝つけない。 「何やってんだろうな」 今日一日でぼろぼろに擦り切れてしまった、臭いの取れない手。 どうしてガラクタなんかに必死こいてるんだか、自分でもよく判らない。 「何、期待してんだろうな。頭悪い」 「お邪魔するぜ」 扉が突然開き、入ってきたのは手足の生やした謎の布団妖怪。 「いや、いろいろと言いたい事はあるが、何しに来た」 「言われた通り、あそこは狭くて眠りづらかった。筋をおかしくするぜ」 「だから言ったろ。すぐ退くからここ使えぶしっ」 話の途中だったというのに抱えた布団で殴打された。綿が寄るからやめてほしい。 「しかし幸運なのはこのベッドが広かった事だ。二人寝るスペースは充分にあるな」 「あるにはある。でも問題もあぶしっ」 「就寝前に説教はノーサンキューだぜ。そもそも私みたいなガキにゃ手を出さないんだろ?」 「卑怯な言い方だ。というかどうしてそうすんなり入ってこれる」 「意識してないからだな。おお、てことはお前は私を意識してることになるか」 「自惚れるのも大概にしとけ」 「そんな離れた位置で何言ってんだ。布団も充分届いてないじゃないか。ほれ、取って喰いやしないからこっち来いよ」 俺は確かに腰抜けでした。 隣から聞こえる静かな呼吸。 喉の奥にコルク栓でも詰まってるんじゃないかってぐらい呼吸がしにくい。 駄目だ、どうにか気を紛らわさないと。 「観自在菩薩行深般若波羅蜜多時照見五蘊皆空度一切苦厄、舎利子、色不異空空不異色色即是空空即是色」 「いきなり般若心経を読むな。三蔵法師かお前は」 こうでもしないと落ち着かないんだよ。 「まったく、いやぁしかし参るぜ。お前、本当に私の事好きなんだな」 「ああ?」 「どうとも思ってないのにそこまで緊張する奴はいないぜ」 「どうでもいいだろ、悪かったな」 「悪くはないさ。お前は見境なしって感じじゃないから、私としても悪い気はしない」 ちょっとくすぐったいけどな、と首を竦めてみせる魔理沙。 そして、それに自分が見惚れているのに気付く。 やはり向こうの部屋で寝たほうが、 「逃げるなよ」 上の布団をどかそうとした右腕をそのまま掴まれた。 「厠だ」 「嘘だな……もしかして、さっきのもビビって格好つけてただけか?」 「あそこでハイ僕嬉しいですと飛びつくような奴は最悪だ」 「まあな、こっちだってそんな奴なら願い下げだったぜ。さっきもほれ、この通り」 魔理沙がブラウスのボタンを上から二つほど外し、中に手を入れる。 そうして顔を出したのが必殺のミニ八卦炉。 「重ね重ね、俺をからかうのがそこまで楽しいか」 自分が遊ばれていた事を知らされ、苛つく。 「楽しいねえ。だってそうだろ? 自分の好かれてる相手なら多少の悪ふざけも許してくれるし、見返りも無しに無茶な事を頼んでも案外、手を貸してくれたりする」 「うるさい」 人の気も考えずに。 「感謝もしてる」 どうでもいいから寝てろよ。 「初めから嫌ってたわけじゃないが。今日だけでも結構、見直してるんだぜ」 「やめろ」 そんな事を聞かされたって、俺はどうすりゃいいんだよ。 戻った静寂。 部屋を支配する重い闇。 そして、握られたままの腕。 「なあ」 「何だ」 「もう一回、告白してみる気はないか?」 「答えが分かりきってるのにか」 「仕方ないぜ」 「バンザイしろってか。随分簡単にステキな事を言ってくれるな」 「一回も二回も変わらない気はするんだが、やっぱり嫌なもんか」 嫌も嫌だし、何より救いがなさすぎる。 つくづく自分は頭が悪いと思った。 「うまくは言えないけど、な」 ここまで結果が見えていて、それでも分の悪すぎる賭けに踏み切ってしてしまうんだから。 「お前が笑ってるのを見ると嬉しくて、それだけで幸せに感じられたんだ」 ありえる筈のない“もしも”。 そんな物に期待してしまうんだから、女々しいというのか執念深いというのか、ね。 「俺も一緒に笑い合っていたい。魔理沙、もしよければ付き合って欲しい」 二度目の告白。 この息の詰まる静寂も、前と何ら変わりがない。 「前より長かったな」 魔理沙はいつもの通り。 やはり前と同じ笑みを浮かべていた。 「すまん」 二度目の玉砕。 一人の女に二度フラれる男ってのは現実問題、なかなかいないと思う。 「キツいな」 「笑っていられるのは余裕がある証拠だぜ?」 なら、良かった。 こんな取り繕ったような見栄でも、役に立ってくれてるらしい。 「私も、お前を好きになれてれば良かったな」 やめろよ、聞きたくない。 顔を合わせていられなくなるだろ。 「両想いならきっと幸せになれただろうな。そんな気がする」 寝返りをうつ。 もう、駄目だった。 「馬鹿、言うな。余計な事を言うな。何で黙っててくれない?」 「え」 「きっぱり終わらせてくれなきゃ辛すぎる。これからどんな顔をお前に見せたらいいんだよ」 「お前はいい奴だぜ、本当にそう思ってる」 「嫌な奴じゃなきゃ直しようがないじゃないか。いくら足掻いても、もう好きになってもらえないって事じゃないのか。 俺みたいなの虐めて楽しいかよ。女と違うんだ、男が泣くのは見苦しいだけじゃないか。残酷な事ばかり言いやがって」 「違うぜ、違うんだ。私は」 「やめてくれ、もう」 信じられないくらいに震えた声での、最低の日の、最低な締めくくり。 「自分がみじめすぎて立ち直れなくなりそうなんだ。魔理沙、頼むよ、お願いだから」 震える体を掻き抱き、目をぎゅっと閉じ、口から漏れそうになる邪魔な声を噛み殺して、恥も外聞もなく俺は赦しを求めた。 「前の事なんか忘れろって、悪いのは私なんだぜって事を伝えたかった。ずっと苦しそうな顔してたからさ」 耳元で声が聞こえる理由も考えられない。 背中や体に回されたものから感じるほのかなぬくもりが心地よく、何よりも辛かった。 「お前みたいなのに惚れられるんだから、私はやっぱりいい女なんだろうな」 本当に、話を聞かない奴。 「お前よりいい奴を見つけられなかったら、指差して笑ってくれ」 これ以上みっともないところ見せたくなかったってのに、俺は、声を出して泣いた。 「おう。おはよう……寝惚けてんのか? 幻想郷の人間は朝の挨拶も満足にできないらしい」 朝。奥の部屋から似合わない及び腰で魔理沙が顔を見せた。 「……大丈夫なのか?」 ひどい顔なんだろう。 昨夜の出来事の上に結局一睡もできなかった事もあって、二つの意味で尋ねられているように聞こえる。 俺は努めて明るく、一度目の告白以前の調子で声を返した。 「正直ブッ倒れてもおかしくなさそうだが平気だ。昔は二徹、三徹とやってたからなあ。 むしろ家族でもない男に平気でよだれ跡つきの顔を晒すお前の将来のほうが不安……あ? お前まさか人様の布団によだれ落としたわけじゃなかろうな。不潔な奴め、ほら。拭け」 「ぷ、わ!? 冷たっ!」 「牛乳拭いた濡れ雑巾よかマシだろ。肌にゃいいらしいけどな」 流石の魔理沙も、今回ばかりは俺の言わんとしてる事を汲み取ってくれたのだろう。 顔拭きでごしごしやり、上げた顔に浮かぶ表情はいつもの快活なそれだった。 「顔に関しては今のお前に言われたかないぜ」 「そんなにヤバいか?」 「すっぴんのスキマ妖怪とならいい勝負だ」 「喩えはよく分からんが良しとしよう。朝飯はとっくに出来てるし、 食べたらちょっと香霖堂まで買い物に行って来てくれな。アレ仕上げるから」 --------------------------------------------------- 昼頃の霧雨邸前にて。 「うわぁーっ!? ででででたぁーーーっ!!」 何がだ。ていうか写真はやめれ。撮るな。 「遅かったじゃないか。こっちはとうに支度を済ませてたんだが」 「妖怪に助力を仰ぎ約束を力づくで反古にしようだなんて見損ないました! でもペンは剣より強し! 私には文々。新聞があります!」 「誰が妖怪なのかね鳥頭。人を見た目だけで判断するんじゃない」 「ああなんだ、外の。貴方がどうしてここに?」 「俺も修理に協力したからな。最終確認を終えた矢先だし」 返事が返ってくるまでにかなり間があったが、面倒なので触れずに台車を前に押し出す。 「え。じゃあ、まさか直ったんですか?」 問題なく動くようになった印刷機を見せる瞬間はちょっと鼻が高かった、相手が天狗だけに。 「直せって言い出したのはお前じゃないか」 「は、はい。その通りですが、瓢箪から駒が出てしまいました」 「私の辞書に不可能の文字はないぜ。今回のハナ差も、すぐに熨斗つけてお返ししてみせるさ」 「いいでしょう。次の勝負の折には他の機械も点検してもらいましょうか」 「ふん、小鬼に笑われるなよ?」 魔理沙とのやり取りを終えた鴉天狗、射命丸文がこっちを向く。 「しかしその顔は何事ですか。今夜がヤマだ、という感じですけど」 「ああ、ちょっとアレだ。フラれて寝てない」 いそいそと手帖を取り出す射命丸。嬉しそうな顔しやがって憎たらしい。 「そうでしたか、失恋とはお気の毒に。お相手はどこにお住まいの?」 「聞き回ってみればすぐに分かる。この程度も調べられずに何が新聞記者か、ってな」 「それもそうですね、では早速。これにて失礼します」 一礼の後、あっという間に射命丸は印刷機もろとも消え去ってしまったのが何故か名残惜しかった。まあとにかく勘の悪い奴。 「余計な事、言わないほうがよかったんじゃないのか」 会話を黙って聞いていた魔理沙が口を開く。 「知ってる。でも一番知られたくない相手の前であれだけ醜態晒せばどうでもよくなる。お相手不明の失恋話でも、話の種くらいにゃなるだろ」 「馬鹿だなお前」 「知ってる」 鼻で笑い、軽く背中を叩いてやる。 「お前がそんな顔してどうすんだよ。笑え笑え、いい女」 「馬鹿な、私の顔はいつだって他人を幸せにする笑顔に満ち満ちてるぜ」 「よだれつきだけどな」 「そこで知ってる、だろ? まったく気の利かない奴だ」 っと、眩暈がした。 そろそろ冗談抜きで倒れるかもしれん。 「んじゃ帰るわ。ありがとな性悪女」 「それはこっちの台詞だぜ化け物面。これからも茶菓子の用意を忘れるなよ」 「知ってる。そっちこそ、次は負けんなよ」 「知ってるぜ」 間抜けな男の失恋話、これにて閉幕。 ・私はネジの頭をバカにする天才です。機械まるでダメ。その辺の間違いや疑問についてはご容赦お願いします。 ─────────────────────────────────────────────────────────── 6スレ目 409 ガタガタと、周りの物を動かすたびに音が響く。 数多の道具に囲まれて生活していた自分は、ずっとこのままの家で暮らすと思っていた。 が、そんな今までの思いとは裏腹に、自分を囲っていた道具達は今「整理」という作業を遂行されていた。 理由?そんなの知らない。 だって気づいたらやらなくちゃ、と言い聞かせていたから。 片付けて綺麗にして、それで何なのか。 別段今まででも道具の場所は解るし、不便と感じたことはない。 むしろ片付けることによって場所が解らなくなる可能性だってある。 それなのに何故こんなことをしているのか。 決まっている、自分を良く評価してほしいから。 最後に大き目の水晶を退かして、どこぞの巫女が見たら呆れるほど不釣合いなお洒落なテーブルを置いた。 香森に頼んであしらって貰った物は自分も気に入っていた、似合う似合わないは放っておいて。 そこに色々と紅いトコロから”善意で”頂いてきた立派な紅茶の葉が入ってるティーポットを、そしてコースターとカップを置く。 ―――そこに並べられたカップの数は、二つ。 チラリ、と時計を見る。 時間まであと6分。 ソワソワ、と時計とテーブルに視線を行き来させて。 時間まであと2分。 ドクドク、と早くなった動悸を深呼吸で整えて。 時間まであと――― 「魔理沙ー、約束どおり遊びに来たぞー!」 一気に赤くなった頬を隠しながら、「いいぜ」と私は言った。 さぁ、私の「恋心」を受け止めてくれるか―――? ──────────────────────────────────────────────── 6スレ目 447 「○○、なんかしようぜ!」 彼女は俺の家に来るなりそう言った。 「メンドイからヤダ」 俺は瞬間そう答える。 「なぁ、そう言わずになんかしようぜ。私は暇で暇でしょうがないんだ」 しかし彼女は引き下がらない 「たく、仕方がないな。……なら、アレをするか」 仕方なく俺は、思いついた遊びをする事にした。 「なら、Draw Fourだ。そして色は赤」 彼女がそういったので、俺はカードを8枚引いた。 その時に、彼女は怪しく嗤いながら言った。 「ふ、ふ不不腐腐。 さっきから負け続きだが……今回はさすがに私の勝ちだな」 彼女は勝てると思ったのかそう言ったが、俺は強気に言い返す。 「さて? それはどうかな?」 俺は自分が引いたカードを確認する。 手持ちのカードは12枚。 内容は 記号は Draw Two 赤青緑の 4枚 と Wild Draw Four 2枚 Skipが赤と緑で2枚 そして青と黄の 1 が4枚 。 数は多いが内容はあほみたいに良い。 対して彼女のカードは6枚か…… すでに使ったカードの中で確か Draw Two は1枚 Wild Draw Four は1枚。 「これなら……いけるな」 俺はニヤリと笑いながら、彼女に聞こえない位の声で言った。 「今回はこれだ!」 彼女はそういい赤の6を出した。 そして俺の番だ。 さて、仕掛けますかね。 「まずはSkip3枚だ」 「ふん。1回位のSkipで私の優勢は変わりはしないさ」 彼女は俺がカードを出すとそう言う。 なので、さらに攻める事にする。 「なら、これならどうだ?」 俺はDraw Twoを1枚出した。 「お返しだぜ!」 すると彼女はDraw Two1枚出す。 「ふふ、ならこれで」 次に俺はWild Draw Four を1枚出す。 「○○、そろそろ勝負をつけようぜ」 そう言って彼女はDraw Twoを2枚出した。 「では、これで終わりだ!」 そう言い俺はDraw Twoを2枚出す。 「クックック。それはこっちの台詞だぜ! これで私の勝ちだ!!」 彼女は最後にWild Draw Fourを出した。 彼女は自信満々な顔で自分の勝利を宣言した。 この顔は彼女らしくて好きだ。もう少し見ていたいと思う。 しかし俺は言ってやった。 「実は……もう1枚あったりする」 「……え!?」 瞬間空気が凍りついた。 「は、はは○○。嘘はいけないぞ」 彼女はそう言う。 気持ちが解らなくは無いが…… そう思いながらも俺は最後の一枚を出す。 「ほれ、Draw Four 色は青」 最後のカード――Wild Draw Four――を俺は出した。 「は、はは……まだ終わって無いぞ……」 彼女は弱々しくそう言った。 Draw Four 7枚 Wild Draw Four 3枚で、計26枚のカードを引かなければいけないので、当然と言えば当然である。 そんな彼女の言葉に俺は、無情にもこう告げた。 「いや、もう引かなくても良いぞ」 「え、どう言うことだ?」 俺がそう言うと彼女は案の定そう聞き返してきた。 「ほれ」 俺はそう言い手札――青と黄の1――を4枚出した。 「あ!?」 「今回は勝てると思ったのに……」 彼女は不機嫌そうに言う。 「まぁ、俺も負けたらやばいんで」 そんな彼女に俺はそう言う。 すると彼女は小さく言った。 「だって……せっかく勝てると思ったのに…」 「え?」 正直驚いた。彼女が今にも泣きそうな声で言ったからだ。 だって、彼女はいつも元気で喧しいくらいだから。そんな彼女が今にも泣きそうなら誰だって驚くだろう。 俺は焦りながらも言った。 「なら、もう一回やろう」 すると彼女はこう言った。 「もう良いよ……。それに○○は、嫌々私に付き合ってくれてるんだろう?」 「違う。そんな事無いって」 俺は慌てて否定するが、さらに彼女は言う。 「違わない! 私が来たときだって嫌そうだっただろ!!」 どうやら彼女は勘違いしているようだ。アレは所謂照れ隠しなのに。 「○○はいつもそうだ。私の事を全然見てくれない」 「へ?」 なんだか雲行きが怪しくなってきた。 「私がこんなにも想っているのに、私の事を少しも見てくれない」 「なっ!?」 今日一番驚いた。今のは告白と取れるからだ。 しかしそんなことに気付かずに彼女はさらに続ける。 「お前は、私が居るのに、霊夢や紫ばかり見ていて私の気持ちに気付かない!」 彼女にここまで言わせては、俺もその気持ちに答えなければいけないだろう。 その前に彼女を止めないといけないな。 「それからおまえはっ!!?」 そして俺は、言葉を発し続ける彼女をしっかり抱きしめて言った。 「魔理沙、少し落ち着いて。それとこれが俺の気持ちだ」 「あ……うん……」 ────────────────────────────────────────────────
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编号 SC 卡图 CC0201 雾雨魔理沙LV1 ▼ CC0202 雾雨魔理沙LV2 ▼ CC0203 雾雨魔理沙LV3 ▼ SC0204A 星符「重力波」 ▼ SC0205A 恋符「极限火花」 ▼ SC0206A 魔符「星屑幻想」 ▼ SC0207A 「八卦炉」 ▼ SC0208A 恋符「非指向性激光」 ▼ SC0209A 魔废「重生态炸弹」 ▼ SC0210A 仪符「太阳仪」 ▼ SC0211A 魔炮「究极火花」 ▼ SC0212A 邪恋「易结成的极限火花」 ▼ SC0213A 星符「第二宇宙速度」 ▼ SC0214S-S 「魔理沙与六个蘑菇」 ▼ SC0215EE 恋符「极限火花似的手电筒」 ▼ SC0216G-SP2 光符「神秘光束」 ▼ SC0217A-SP2 恋风「光台风」 ▼ SC0218A-SP2 星符「龙陨石」 ▼ SC0219A-SP2 光符「声光冲击」 ▼ SC0220A-SP2 魔符「幻象之星」 ▼ SC0221E-SP2 「暴走菇」 ▼ SC0222A-SP2 「彗星」 ▼ SC0223A-EX8 「彗星似的捉迷藏」 ▼ SC0224A 恋心「二重火花」 ▼ SC0225G 魔弹「试验用使魔」 ▼ SC0227A-EX12 魔符「魔法R360」 ▼ SC0128AE 「正义的伙伴」 ▼ SC1227E 序幕「魔女们的舞踏会」 SC1228S 「恋色魔法」 SC0228A-EX7.2 魔开「开放宇宙」 ▼ BUG收集 昵称: 评论内容:
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魔理沙21 新ろだ951 「ちえっ」 小さな――悪態と言えるであろう呟きと共に、歩を進める少女がいる。やや積もってき た雪をざりざり鳴らし、まるで踏みつけるように。 寒さのせいか首元にはマフラーが巻かれているのが常との違いだ。それ以外はいつもの 白黒。普通の魔法使い、霧雨魔理沙である。 「ったく」 再度悪態が漏れた。魔理沙の表情は普段よりも険しい。その顔を見るだけで彼女が怒っ ているのだと誰もが認識できるだろう。 唇を尖らせながらぶちぶちと文句を言い、目を少し吊り上げているその表情は、魔理沙 にとっては珍しいのかもしれない。 怒るにしてももう少し快活に怒るのが魔理沙であるから。 「…………どこ行ったんだよぉ」 不意に魔理沙の様子が変わる。吐き出された言葉にはさっきまでの強さはないし、表情 も”しゅん”としたものになってしまっている。それまでの力強い足取りで無く、とぼと ぼとした足取りで魔理沙は歩を進める。 怒っていたのも、そして今しょぼくれているのにも理由がある。 何処にも居ないのである。彼女の相方が。 クリスマスにしろクリスマスイブにしろ外の世界の習慣だが、誰が図ったか幻想郷でも 広く認知されている。そんな騒げる要素をこの楽園の住人達が見逃すはずもなく、現に今 日明日はあちこちでイベントが立ち上がっていた。細かいことは広がっていくうちにあち こちで捻じれているようだが。 当の魔理沙はというと紅魔館でのパーティに参加するつもりだった。 ちなみに招待はされていない。 それを決めた魔理沙はまず人里へと赴いた。相方も誘おうと思ったからである。普段な ら呼ばなくても勝手に家に来るのだが、何故か今日は来ていなかった。 珍しいと思いつつ家を訪ねてみれば不在だった。隣人に聞けば既に何処かに出かけたと いう。それから思い当たる場所を回ってみたものの、結局見つかる事はなかった。 もしかしたら先に紅魔館に行っているのではないかと思いつき、魔理沙はそのまま紅魔 館に突っ込んだ。物理的に。 自分を誘わなかった事に文句の十や二十言ってやろうと意気揚々と参上したはいいが、 結局そこにも居なかった。 いい加減腹が立ってきた魔理沙は、もうあの変態は放っておいて自分だけパーティを楽 しもうと思い直していた。 でも楽しくない。 酒や料理はたくさんあったし、周りの連中も十二分に盛り上がっていた。 普段だったら朝までバカ騒ぎを続けられるだけの要素が揃っていた筈なのだ。 でも足りない。 隣が空いている事が、寂しくてしょうがない。 結局パーティも途中で抜けて、こうして家へと帰ってきてしまった。 「うー……さみー……」 魔法の森だろうが降る雪は関係なく積もり、周囲はもうすっかり雪景色である。そのせ いか気温も相当低い。白い息を吐きながら、魔理沙はすっかり冷たくなった両手を擦り合 せながら呟いた。 いわゆるホワイトクリスマスなのだろうが、今の魔理沙にとって雪は寂しさを加速させ るものでしかない。いっそマスタースパークで溶かしきってやろうか等と考えたりもする。 ふいに見やると既にある程度積もっている個所もあるではないか。 ようしと息巻いて懐から早抜きのように八卦炉を取り出して向ける。魔力の充填を始め ようとして、その塊が白一色で無い事に気がついた。 はてと首を傾げて近付いてみる。雪の中から布のようなものがちょっぴりはみ出ていた。 「………………ま、さ、か」 それを見て一つの事柄を連想する。連想していやいくら何でもそれは無いだろうと思い 直すも、いやあいつならやりかねんとまた戻る。 それが嘘か真か、確かめるのは簡単である。 引っ張ってみればいいのだ。 雪を払いのけると布の面積が増えた。掴める程度まで雪を払いのけ、そこからは一気に 引っ張った。魔理沙は小柄だが魔法使いだ。身体能力をどうこうする術は少々心得ている ので問題ない。 「………………………………オウフ」 ズボァーと、雪の塊の中から出てきたのは、行方知れずの魔理沙の相方であった。ちな みに大分冷たくなりかかっている。 「何をしてるんだお前はあああああああああああ!!!???」 魔理沙の力の限りの絶叫が、雪の降り積もる魔法の森に木霊した。 ■■■ 「し、ししししし死ぬかとおもおおおももおおたたたた」 『死ぬかと思った』。そう発音したつもりだったが、俺の口は未だ冷気に侵されている らしい。口から出てきたのは壊れたテープを再生したような変な音声である。 「さびいいいいいいいいいいい…………!!」 というか口どころか身体全部が支配下である。俺の意思なんてまるで無視して小刻みに 震え続ける身体。適度な熱を発するミニ八卦炉が神の賜物に思えてくる。 「ったく! 何を考えてるんだぜお前は!?」 魔理沙の怒号。次いでドカっという音と共に眼の前に置かれるカップ。中身は真っ黒な 液体だった。 「?」 「珈琲。熱いから気を付けろよ」 「あ、ああああああありがとととととと」 どうしよう魔理沙が女神に見えてくる。 いや元から女神超えてたか。 震えて自由の利かぬ手で何とかカップを掴む。カップの持つ熱で指先にしびれる様な感 覚が走る。これは指が回復するまで持ち上げない方が賢明かもしれない。 「ああああ熱が愛おしいいいいいいい……!!」 少し経ってようやくカップを持ち上げ、中身を啜る。外からではなく中に直接供給され た熱が、じんわりと身体に広がり満たしていく。ちびちびと珈琲を啜る俺を見て、魔理沙 が溜息を吐く。まあ呆れられているのだろう。その割に何故か微笑を受かべていたが。 カップの中身が空になる頃、ようやく俺の言語機能は復活していた。 「ふひー生き返ったー……いやあ本当ありがとうございます魔理沙さん」 「見つからないと思ったら、まさか生き埋めになってるとは思わなかったぜ」 「面目次第も御座いません」 「で。何でまたあんな事になってたんだぜ」 「いやあ。来てみたら何か魔理沙が留守だったからさあ、待ってようと思って適当なとこ ろに座ってたらついウトウトと」 「こんな寒空で寝るなよ……何時来たんだ?」 「最近寝不足だったんでーすよぅ。昼頃かな」 「そうか、私が出たのもその位だから、入れ違った訳だな。まったくもうあちこち探し回 ったのが無駄骨だったぜ」 「あれ? 何か用でした?」 「うん、まあ。今日明日ってクリスマスなんだろ? だから紅魔館に押しかけようと思っ てな。どうせお前も――」 「誘われなかったら俺泣いちゃう」 「ほら見ろ」 「…………そうか。誘いに来てくれたのか。ごめん」 「いいぜいいぜ気にするな、そんな細かいこと気にする魔理沙さんじゃないぜ」 ぺこりと頭を下げるとからから笑いながらそんな言葉が帰ってきた。同時に頭をガシュ ガシュと乱暴に撫でまわされる。魔理沙を撫でた事は無数にあるが、撫でられたのは初め てかもしれない。ちょっと新鮮だった。頬がじんわりとしている。熱が回ってきたのだろ う。少し気恥ずかしいのでされるがままになっておいた。頭を下げていれば顔は見られな いし。 「うわっ本当に冷たいなお前」 「もうなんか体温的に氷精目指せると思うんだ、今の俺」 「目指すなよそんなもん」 何が楽しいのか俺の頭をわしわしと撫でつづける魔理沙。何故か一向に解放される気配 が無い。身を委ねるのもいいが、どうにも会話し辛いので落ち着いたところでこちらから 身を引いた。 「さてと。そういう訳なら仕切り直しますかね」 「ん?」 「今からでも行こうって話。多少遅くはあるけ、手遅れってほどじゃないだろ。どうせま だ騒いでる途中に決まってるし」 夜も更けてはいるが、まだ深夜という程ではない。それに紅魔館の連中なら、どうせ陽 が昇るまで騒いでいるだろう。 「あー……うん、いいや」 「ありゃ、そう?」 快諾されると思っていたのだが、俺の予想に反して魔理沙はふるふると首を横に振った。 今から行くのが単に面倒なのか、それとも言葉とは違い実は怒っているのか。 「まあお前が行きたいって言うなら別だが?」 「いや魔理沙が行かないなら行かねえよ」 問うてきた魔理沙の顔はいつもと何ら変わりが無い。口調も態度もそうだから、怒って いる事は無さそうだ。一安心。 「……なあ。寒いの、もう平気か」 「うん? ああ、もう大丈夫大丈夫」 「じゃあちょっと表出よう。どの道、ある程度顔出したら帰るつもりだったんだぜ」 魔理沙がにっ、と笑って戸を指す。 少々疑問を感じつつもその言葉に頷いた。 「ささささささささささささむむむむいいいい」 「大丈夫じゃないじゃないか!?」 「いいいやだだだだいじょうぶぶぶぶ」 「めっちゃ震えてるだろ!!」 「冗談でしたー」 「…………」 「すいませんでした!!」 表情を消した魔理沙がこちらにミニ八卦炉を向けたので、その場で土下座した。 顔全部雪に埋まるくらい深々と。 「ったくもう、そういう冗談止めろよ…………し、心配するだろ」 「ちなみに今土下座したせいで顔面の体温低下がクライマックス。雪冷たすぎじゃありま せん?」 「このバカが!」 そんなやりとりを続けながら、雪の降る中をざくざく音を鳴らしつつ二人で歩く。家の 直ぐ前まで来た辺りで先頭の魔理沙が足を止めた。こちらも足を止める。 「よーし」 魔理沙がその場でくるりと一回転し、愛用のトンガリ帽子の淵に手をかける。 そうして、その手を高々と振り上げた。 「よく見てろよ!!」 気付くのに数瞬かかった。いや何か魔理沙の周囲がぼうっと光ったのは直ぐ解ったのだ が、それは何らかの魔法が発動した証に過ぎない。その魔法がどういう効力を持っている のに気付くのに時間を要した。 ――雪が総て星形になっていた。 ちらちらと、決して勢いがある訳ではないが、しかし降り続ける白い雪。それが総て淡 い光を放つ星形になっている。 雪は特殊な形の結晶だが、それは拡大してみなければわからない。しかし今俺の周囲に 降る雪は眼で見てわかる程度の星形を保っていた。 試しに一つ手の上に救い取ってみる。それは普通の雪と同じように、俺の手の体温で少 しずつ溶けて形を崩していく。そして普通の雪とは違い、微かな光を散らしながら空気中 に消えていった。 「……すげえ」 「ふふん、大成功だぜ」 実際結構感動している訳だが、人間感情が一定を超えると逆に表現がシンプルになった りする。というか今の俺がそうな訳だが。 星の雪が降る中、魔理沙が満面の笑みで立っている。星だけでも綺麗なのに、その中に 魔理沙が加わるともうどうしていいか解らない。胸が詰まって言葉が出てこない。 「これ……どうしたのさ」 「ん。クリスマスってのは騒ぐのもあるけど、親しい奴には贈り物をするんだろ?」 驚いた。てっきりバカ騒ぎできる日程度の認識しかしてないだろうと思っていたのに。 まあバカ騒ぎはともかくお祭りのような物であるのは合っているが。 ちなみに俺は教えていない。意地悪とかで無く、後々のサプライズに利用しようと思っ ていたからだ。 「じゃあ、これって……」 「お前にやるよ。私の贈り物は」 輝きが降り続ける世界の中で、魔理沙が両手を広げて言った。 「――”これ”だ」 「いや、その、ありがとう……すげえ嬉しいよ……」 「ふっふっふっ」 魔理沙がとても満足そうに――若干小悪党じみているともいえる笑いをこぼす。 俺の方はというと感動が強すぎて上手く言葉に出来ないでいる。本当はもっと感謝を伝 えたいのだが、思考が上手く回らない。 魔法は決して万能ではない。何かを起こす為には相応の対価が必要になる。目に見える 周り総ての景色が輝いているから、これは相応に大きな魔法だろう。 きっと準備に手間も時間がかかっただろうに。それを思うと、もっともっと感謝の意を 示したいと思う。目の間で笑っている女の子にそれを伝えたくてたまらない。 「ええと、そのさ。正直後だしにはレベルが不足してると思うんだけど……」 「ん?」 一歩前に出て、魔理沙の方に近付いた。ポケットから箱を取り出して、それを差し出す。 「これ俺の方から、プレゼント」 掌に乗る程度の小さな包みだ。一応リボンでラッピングしてあるが、この景色に比べた らどうも見劣りする気がする。いやそもそも”中身”が釣り合っていない。果たしてこの 景色に対するお返しとして十分なのかどうか。 「開けていいか?」 やっぱ止めようか等と考えている間に、小箱は魔理沙の手に移っていた。既にリボンに 手がかかっている。今にも開けそうだ。 「どうぞ。うん、そんなにさ、大したもんじゃないんだ、本当」 「……あ」 中身はペンダント。銀細工で、星が幾つか連なった形。中央辺りに小さな加工した鉱物 が嵌め込んであるものだ。 「これ、くれるのか。私に?」 「ごめん……こんなに綺麗なもの用意してくれたのに、俺そんなのしか用意してなかった や。こんな事なら、もうちょっとちゃんとした、良い物――」 「いいや! もらったからな! これは私がもらったからな!!」 言い淀む俺に対して、魔理沙の方は怒号に近いくらいに声を張り上げながらペンダント を掲げて眺めている。 「付けてみる!」 「一応、ちゃんと作ったつもりだけど、やっぱ形とかアレだから、もし気に入らないなら 返し――」 「待て。お前今何て言った?」 「気に入らなかったら――」 「その前」 「ちゃんと作ったつもりだけど」 「作った? お前が?」 「うん。石以外の素材は調達したけど、デザインも加工も殆ど俺がやった。だからちょっ とあちこち粗が……」 「ぜっっっっっったい返さない!!」 ペンダントを胸で抱くようにして抱え込み、魔理沙が身を捩った。その動作があまりに も力一杯だったのでちょっと笑ってしまう。 ふいに魔理沙があ、と声を上げると身体を戻し、こちらに近づいてくる。そして持って いたペンダントをこちらに差し出す。 もしかしてクーリングオフだろうかと俺が心中で冷や汗を流していると、魔理沙は俯き ながらぽつりと呟いた。 「つけて」 か細い声。普段と違い、快活さで無く恥じらいに満ちた声。表情は帽子に隠れてよく見 えない。だから帽子を取った。 「あっ……」 耳まで真っ赤なのは、多分寒さのせいじゃないだろう。帽子を取り戻そうと手を伸ばし てきたので、帽子を自分で被った。身長差があるから、これで手は届かないはずだ。 「か、かえせよぉ……!」 「付けるんだろ。帽子があったらよく見えないって。だからボッシュート」 「うぅ……」 ペンダントを手から取って、留め金を外す。鎖を魔理沙の首に回して、ちょうど後ろの 辺りで金具を留めた。そんな事をすれば体勢は当然抱き合う一歩手前まで近づくことにな る。事実目の前には魔理沙の顔があった。 「……えーと、メリークリスマス」 「何だ、それ?」 「こういう挨拶するんだよ。外はな」 「そうか、じゃあ――めりーくりすます」 「ああ、メリークリスマス」 魔理沙の胸元で銀色のペンダントが、星の雪に照らされて光っている。ご要望通りに付 け終えた。もう離れるだけだ。そう解っているのに、首に回していた手を魔理沙の肩に置 き直す。そのまま顔を前に出そうとしたところで、唇に感触。考えている事は同じだった のか、こちらがする前に向こうからキスされる。 ちょっと面喰ってしまったのが情けない。なので、離れた隙を狙って不意打ち気味にも う一回。今度はこっちからキスをした。 肩に置いていた手を下ろし、手探りで魔理沙の手の先を探す。直ぐに見つかったそれ、 魔理沙の指とこちらの指を絡めるように握る。さすがに外は冷えるからか、魔理沙の手も ちょっと冷たくなっていた。 星の雪が輝く世界の中で、絡めた手が温かくなるまでキスをし続けた。 「えへへへへ」 ソファにだらしなく、身を沈める様に寝っ転がった魔理沙がそんな甘ったるい声を出し ている。胸元で揺れる銀細工を掲げて、灯りに当てたりして、飽きる事無く眺め続けてい る。そうして時折にへにへ笑うのだ。 何か渡した後はもうちょっと造形頑張れたんじゃないのかとか、デザイン駄目なんじゃ ないかとか後悔が結構押し寄せていたりする。でもあんな顔が見れたのだから、頑張った 意味は十二分にあった。なに、今回の不満後悔は次に生かせばいい。 ちなみに指輪にしようか二週間悩んだのは秘密な。 「うえへへへへへ」 いかん何か蕩けているぞあのお嬢さん。 「まあ。気に入ってもらえたら、何よりだよ」 「正直な。すっごく嬉しいんだぜ。とんでもなく手がかかってるだろ、これ」 「……んな大袈裟な。素人細工だって」 「だとしても……いや、だからこそ嬉しいんだよ。えへへへへへ」 駄目だ。何かめちゃくちゃくすぐったいぞ。 「……あ。もしかして寝不足だったのって」 「うん。まあ結構ギリギリだった」 「そうか……うーむ」 魔理沙はソファからがばっと起き上がり、腕を組んで何やら思案している。そうしてふ いにこちらを見たかと思うと、両腕を広げて見せた。 「よし! 来い!!」 「なになになに!?」 「お前寒そうだから私が直にあっためてやるぜ!!」 「落ち着け! とんでもない事口走ってるから!!」 「本気だぜー?」 にやにや笑いながらこいこいと手招きする魔理沙。 「いやでも、ほらもう寒くないし! 大丈夫だって!!」 ちなみに今の俺は毛布のお化けみたいにぐるぐる巻きになってます。何だかんだでずっ と外に居たせいか身体は結構深刻な熱不足だったらしい。 「…………嫌か?」 断れるかこんなもん。 ふらふらーと引き寄せられるかの如く近付いて、そのままぼふりと抱き付いた。 ちょっと目測を誤ったので、俺の頭はちょうど魔理沙の胸辺りに位置してしまっている。 さすがにこれは怒られるかと思ったが、そんな事は無く。むしろ胸の位置に来た俺の頭を 魔理沙が抱え込むように軽く抱き、そのままソファに揃って倒れこんだ。 酷く暖かった。後柔らかい。いい香りもする。抱き枕ではこうはいくまい。 そう間を置かずに、魔理沙の体温がじんわりとこちらに伝わってくる。それに加えて香 りが酔う程に濃い。至近距離なのだから当り前だが。 俺の頭を抱えたまま、魔理沙がぐりぐりと俺の頭に頬を擦りつける。こちらはより顔を 埋める様にもう少し強く抱き着く。身体へ回した腕の先の指で、黄金色の髪を絡めて弄ぶ。 特に会話も無く、体勢を変えることも無く、ただそうやって抱き合っていた。 というか意識がやばい。 さっきも言ったが結構時間ギリギリだったのだ。驚かせようと思って、そういう素振り は悟られないようにしていたし。瞼が勝手に閉じていく。何か声を出そうと思って口を動 かすが、声にならない音が漏れるだけだった。 耳元に温かく、少しぬるりとした感触があるのを感じ取る。これはもしかして耳を甘噛 みされているのだろうか。ただ俺の顔は強くは無いがしっかりとホールドされているので 視線は動かせない。魔理沙がどういう表情で何をしているかは解らないのだ。 それに限界が近い。動かした筈の首も腕も、意思に反して動くどころか力が抜けてだら んとしている。 それでも何とか抗おうと、ギリギリの淵にあった意識は、 「――――ありがとう。おやすみ」 そんな甘さを含んだ囁きを合図にして、眠りの中に落ちて行った。 それがイブの出来事。 翌日――つまるところ当日はというと。 「待って! タイム! 本当にタイム! 本当に素人仕事だからそれ!! だから物理的 に隠してくださいお願いします――ッ!!!!」 「やーなこった!!」 贈ったペンダントを誇示するように、胸を張った魔理沙があっちこっちを回るのを後ろ から追いかけまわす一日になった。 行く先々でからかわれるわ、騒ぎに巻き込まれるわで、結局クリスマス当日は忙しく騒 がしい一日だった。 二人っきりの時間はあまり無かった気もするが、何だかんだで楽しかったから構わない だろう。 それに、二人の時間はこれから無数にあるのだし。 新ろだ1019 2月14日。霧雨邸。 「なーんか最近外の世界のあれやこれやが輸入されてる気がすーるなあ」 幻想郷新参の俺がこんな事を言うのもおかしな話だろうけど。 2月14日と聞けばバレンタインデーを思い出すのは割と当たり前の事だが、それはあくま で”外”での定義だろう。幻想郷内では行事はおろか、そもそも単語自体が存在していな い筈である。 だというのに当日になっていればさも当然とバレンタインが行われているのだから不思 議に思いたくもなるものだ。 「チョコがもらえるんだからいいじゃないか?」 首を傾げた俺を見て、呆れたように魔理沙さんが仰った。 バレンタインがさも当然のように幻想郷に存在していた事をひとまず置いておこう。 問題はそれだけじゃない。定義が何かおかしいのである。 ――俺の知る限りバレンタインはチョコを投げまくる日では無かった筈だ。 洋菓子版の節分じゃあるまいし。 そもそも何を祓うんだ。 いやむしろ寄ってくるじゃないか。 ともかく現実幻想郷にバレンタイン広まっていると言う事は、当然誰かが広めたんだろ う。ま、それが誰かはこの際あまり関係ない。 問題なのは過程だろう。 推測だが、人から人へと伝わる際に、バレンタインという日に行なう行事内容が変質し てしまったに違いない。 「こいうの伝言ゲームの恐怖なのかねえ」 しみじみと呟いた俺を見て今度は魔理沙が首を傾げていた。 「まーそれにしても大漁でしたねえ」 説明するのもやや面倒なので、話題を変える事にした。視線をテーブルの上にどっさと 乗ったチョコの山へと向ける。 そんな風に幻想郷のバレンタインは俺の知るものとはかけ離れており、とりあえずチョ コをばら撒くとか、投げつけるとかそんなものになってしまっていた。一部の正しい知識 を持っていた部類は流石にそうなっていなかったが、大多数が間違った認識のまま洋菓子 を獲物としての大雪合戦の有様である。 で、俺と魔理沙は投げまくられるチョコをひたすらパク……じゃなかったギッ……でも ない、そうそう蒐集。蒐集しまくった訳だ。 戦果は何か思いのほか凄まじく、おかげで当分おやつには困らない有様である。気を付 けんと何の変哲も無く糖尿になりそうだ。 「私はともかく」 蝙蝠の形――これだけで何処のか言うまでもない――を片手で弄びながら、魔理沙がふ いに呟いた。 「お前、随分乗り気だったな?」 「……………………」 「……ん?」 「俺は魔理沙の後を付いて行くって行ったじゃないかっ!!」 「そんな台詞は聞いた事ないが、とりあえず私の目を見てもう一回言ってみろ」 窓の外を見ながら高らかに叫んだ俺に冷たく言い放った後、魔理沙がやや小さな両掌で 俺の顔をわっしとホールド。そのまま力任せにぐいんと顔を向ける。 背丈は俺よりずっと小柄ながら流石魔法使い。敵いやしない。ええ、実は大人げないく らい全力で抵抗していたりするのに。 「か……顔が近いよう……」 「気持ち悪い」 「……あの地味にヘコむんですけど」 「で、本音はなんーなんーだーぜー」 むう。これは譲ってくれないパターンと見た。 しょうがない、答えるとしましょうか。 「――投げてるのが女の子な以上全力でもってキャッチせざるを得ないでしょう?」 「ああ、相変わらず私には理解できん理由か」 サムズアップした俺を見て、魔理沙は酷く冷たい目をしていた。 「それにしても」 さて、集めに集めたチョコであるが、無論このまま置いておく訳にもいかない。 で。食べる事になった訳だ。 まあ当然の流れではある。ただ俺の眼前には小さな鍋が一つ。中にはええ感じにとろっ たチョコがどろっている。何か我ながら頭の悪い表現だが、要は溶けたチョコが溜まって いるってことだ。 「チョコフォンデュってのにどうして行き着いたのか若干疑問に思わざるをえない」 「んー……」 俺の疑問の声に魔理沙からのちゃんとした返答はなく、生返事のみ。視線をこっちに向 ける事なく、魔理沙は火加減を見つつどろんどろんになったチョコをかき混ぜる。 「アリスから聞いたんだが」 「もうその名前だけでエマージェンシーなんですがねえ……?」 某マーガトロイドさんのせいで俺はすっかりヘタレ呼ばわりである。違うやい。俺は奥 ゆかしいだけなんだ。 「バレンタインって、本当は親しい相手にチョコを贈るものなんだろう?」 「んー……まあ厳密にはそれも二次的なものではあるんだけど、まあ世間一般的な認知で はそれで合ってるんかね」 「家族とか――恋人とかに」 どうしよう、顔を伏せた魔理沙から何かただならぬ気配を感じる。理性と本能が頭の中 でヒアウィゴー……あれ、退く選択肢最初から無し? 「――ほら」 よく考えるまでも無く、チョコフォンデュは果物やら何やらに溶けたチョコを付けて食 べる食べ方だ。それはつまりチョコだけでは出来ない食べ方である。 どうしてここには――溶けたチョコ意外何も用意されていないのだろう。 「”これ”、私からのバレンタインチョコだぜ」 「――ッ」 溶けたチョコを絡めた、魔理沙の指が鼻先に突き出される。チョコレートが灯を受けて てらてらと光っていた。それにしても近い。顔を少し動かせば――動かさなくても、舌を ほんの少し伸ばせば、そのチョコレートに塗れた細い指に到達するだろう。 「まり、」 「はやくしないと垂れちゃうな」 こっちの言葉を封殺するかのようにぴしゃりと言い放たれる。俺の顔がどんな惨状にな っているかは鏡が無いから判別する事は出来ない。反して見える魔理沙の顔は赤い。耳の 先まで真っ赤だ。露出している肌の部分は完全に熱が入ってると見て間違いないだろう。 ただ、その目は思いのほか――いやまるでブレていない。どころか何やら光を灯しなが ら、じいっとこっちを見つめ続けている。 俺は別に壁を背にしている訳ではないので、退こうと思えばいくらでも退ける。でも身 体が後ろに動くことはなく、むしろ少しでも気を抜けば前に傾きそうな有様なのが正直な ところである。だがここで前に傾いたら、何か切れてはいけないモノが切れてしまう気が する。 ”受け取り”を拒否するつもりは皆無だが、このまま進行してしまうのはよろしくない。 思考の端に麻痺するかのような感覚を自覚しつつも、意を決して今は首を後ろへ―― 「えい」 動かす前に、口の中に指をねじ込まれた。 「言っておくが、受け取り拒否は許さないぜ」 何があったのこの子。 何で今日はこんなに攻め攻めなの。 「お前の趣向は相変わらずよくわからんがな、それでもお前が”他の女の子からチョコ レートを受け取って喜んでいた”と言う事は私にも解読出来るぞ」 今更解った。さっきの冷たい目はてっきり何時もの蔑みだと思っていたのだけど、どう やらもっと単純に――怒っていただけらしい。 「……ッ」 真っ赤になってぷうと頬を膨らませたその表情は愛らしいと言えるのに、こっちの口腔 に突っ込んだ指はゆっくりと口蓋を撫でる。チョコレートに塗れたままの指先で。 感覚が麻痺して行くような気がした。それは視覚と触覚の受け取る情報のギャップのせ いか、それとも単に刺激が強すぎるだけなのか、はたまた俺の精神がコンニャクなのか。 「……んっ」 少しだけ動かした舌が指の表面を這った。くすぐったのか、魔理沙が小さく声を漏らす。 いい加減我慢の限界というフレーズは割と見かけるが、この場合、限界なんてタガはとう の昔に決壊しているのが正しい。 「えっ、な――」 さっきからずっと宙ぶらりんだった両腕で、魔理沙の伸ばされている右腕をがっしと掴 んだ。逃げられる心配が無くなったので、さっきからずっと口の中にある細い指の――そ の表面に舌を這わせる。というか、もっとストレートに言うと、”しゃぶる”。 「ふっ……ん……」 外に出てきた指先と、口とで唾液の糸が繋がっている。もうその画だけで頭がくらくら する。すっかり流されてしまっているのは俺だけでないのか、魔理沙の方も先程までとは 趣の違う光を瞳に宿している。熱に浮かされたような焦点が合っていない様に見える―― でも瞳はいまだこちらを見続けている。 チョコレート塗れで真っ黒になっていた筈の指先は、すっかり何時も通りの肌色に戻っ ている。でも口の中に入っていなかった部分にまだ少し残っていたので、改めてそこから もチョコレートを舐め取った。魔理沙が手にうっすら汗をかいていたのかもしれない、さ っきと少し味が違った。 確認を取る事も無く、掴んだままの魔理沙の腕を傍らの小鍋へと持っていく。抵抗はな い。むしろ逆だ。魔理沙の方もこちらの動きに合わせるように腕を動かしている。 自分の手ならともかく、手首を掴んだ他人の手であるので少々力加減を誤った。指先ど ころか手のほぼ全体が溶けたチョコに浸かり、手首の先がほとんど真っ黒になってしまっ た。それを構わず持ち上げて――さっきの位置へ、口先へ。ぽたぽたと黒い雫がテーブル や副の上に落ちているが、それを気にしている余裕はないし。そもそもする必要が無い。 舐める舐めとる舐め尽くす。少しずつ少しずつ、そして満遍なく。今もなお滴り続ける チョコレートに構いもせず、指を舐め続ける。 「……っ、……ぅっ」 溜息のもう少し手前のような、嗚咽のような小さな声の成り損ないが聞こえてくる。掴 まれて舐められているのとは逆の指先は、魔理沙自身の口元に運ばれて銜えられている。 きっとくすぐったくて声が出てしまうのが恥ずかしいのだろう。そんな事よりもっとず っと恥ずかしいことをもうしてしまっているのに、今更だとも思うけど。 というかこれは、恥ずかしいというか、変なことかもしれないが。 「…………ふ、ふぅ」 「…………っぁ、」 指先の感覚に集中しているのか、それとも声を我慢するのに必死なのか。どちらにリ ソースが割かれているかは知らないが、魔理沙は俺が腕を片方離した事に気がつかなかっ た。指先からチョコレートを丹念に舐め取る作業を続けながら、そろりそろりと指先を鍋 の中へ、数回振って、指先にチョコレートを付ける。 「声我慢しなくてもいいのになあ」 自覚が無かったのか、俺の言葉に対して魔理沙は肩をビクリと震わせた。 「が、我慢なんか……してない……」 ああやっぱり。 「時に」 そう言えば、口から指を離すと思った。 「外にはね、逆チョコってのがあるんだよ」 このために気付かれないように位置を調整していた腕を素早く動かして、魔理沙が反応 する前に、その唇にチョコレートを付ける。 「ああ、失敗失敗」 片方の腕はもう掴んでいる。だから、空いている方の腕で、さっきまで銜えられていた 指先の根元を――手首をやんわりと掴んだ。 「口の中に、入れないと」 抵抗は無いし、もし――万が一されたとしても、たぶん力尽くでどうにかしようとした かもしれない。みっともない話、その位壊れていた。 くちづける。 唇の周りに付いたチョコレートを舐め取って、唾液と混じってしまったそれを流し込む。 身体が勝手に前のめりになって、段々魔理沙に覆いかぶさる形に変わっていく。 それでもやはり抵抗はなくて――むしろ、向こうは向こうで倒れて行っているような気 すらする。 「…………っ、」 「ん、……ぅ――ん、――ッ!?」 魔理沙の舌を探り当てて、それを吸った。舌を絡めながら、魔理沙の小さい口の中全部 に舌を這わせて、そこにあった唾液を――チュコレート混じりで酷く甘ったるくなってし まったそれを、一滴も残すまいと吸って、無くなったら舌を強く吸って。息が切れた事で、 それら全部を嚥下した。 「飲んじゃったよ……飲ませなきゃいけなかったのにな……」 「あ……ふぁ……」 もう指先に付いたチョコは乾いていたし、そもそも量も残っていなかったので、未だに 多量のチョコが付着した魔理沙の手に再度舌を這わせた。傍らの鍋に残っているのだから、 そっちから補給するのが正解だろうけど、もうそれすら考えられなくなっていたんだろう。 俺は両腕使って魔理沙の両腕を掴み上げている状態だけれど、そもそも魔理沙はその程 度振りほどける筈だ。口の中にチョコを補充した俺を見て、魔理沙が小さく息を飲んだ。 「ああもう、どうしてくれる……理性の弱さを自覚してるから、普段こういう空気になら ないようにしてるのに……」 濡れた瞳は拒むどころか待っているように見えた。 両手を離して、魔理沙の後頭部と腰に回した。ゆっくりと体重を傾けていって、そう時 間もかからずにボスンと言う感触と共にソファの上に着地した。 「ぜ……全部は……駄目だからな…………前みたいに丸一日、動けなく、なっちゃう……」 「い……今更、そういう事言うか…………」 言葉はそんなのなのに、両掌をしっかりとこっちの掌に絡めてくる。片方はチョコが付 いてベタついていて、動かす度に耳元でにちゃにちゃと音がした。 身体から一切の力を抜いて、重力に身を任せたい衝動を足蹴にしつつ、覆いかぶさった 状態で魔理沙に口付ける。今度こそ、口の中にあったチョコレートを流し込んだ。 耳元で、にちゃにちゃと音がした。俺が動かしていないのに音がすると言う事は、もう ”片方”が動いている事だ。わざわざチョコレートの付いた腕を動かしている。 もっとして、と。 おねだりされている。 リザルト。 半日行動不能。 ~eternalnocturne それが君と奏でる曲~(新ろだ2-023) ああ、俺はどうすればいいんだ、人生でこれほど悩むことがあるなんて思わなかった ~eternalnocturne それが君と奏でる曲~ 「朝か…」 いつもはさっぱりと目をさましてくれる、太陽の光も、心地よい鳥の鳴き声も、今はただの汚い光で耳障りなうめき声だ 「…顔洗えばすっきりするだろ…」 ひどくけだるい体を無理やり動かして、外の井戸に向かった 昨日、俺は大分夜更かしして酒を飲んだ、それくらい自棄になっていた 何か嫌なことがあったわけじゃない、ただ突然浮かんだ不安を忘れるために酒を無理やり流し込んだ でも…忘れられなかった パチャパチャ…と、異常なほど冷たい水で顔を洗う、目は覚めても、気持ちは覚めない こんな俺の心も知らず、空は雲ひとつない快晴だった 「おはようございます、慧音先生」 「ああおはよう…○○、どうした?ひどいクマだぞ…」 仕事場の寺子屋で慧音さんに挨拶をしたら第一声がそれだ、そんなにひどいクマなのか… 「ちょっと調べごとで、遅くまで起きてたんです…」 「ふむ…無理をするなよ、自分の健康を第一に考えるんだぞ」 「はい…ありがとうございます…」 無理矢理、不格好な笑い顔で心配かけまいとする俺を、心のどこかの俺が嫌に冷静に無様だと嘲笑った 「きつくなったら言えよ…ああ、そう言えばさっきお前のことを妹紅さんが探していたぞ」 「え…?妹紅さんが?」 内心俺は心臓が砕け散るほどに動揺したが、そこは抑え込み動揺をなるべく表に出さなかった 「ああ、なんでもお前を探しているそうだ、仕事が終わった後で人里南のはずれに来てほしいそうだ」 「はぁ…じゃあ、仕事の後に妹紅さんと合流しますよ」 「うむ、そうしてくれると助かるな…じゃあ、今日は五時限目の歴史に必要な資料をまとめておいてくれ」 「はい、わかりました」 思考の暴走をぎりぎりのラインで押さえ続け、寺子屋の資料室に向かった 「…駄目だ、仕事に全然集中できない~」 お昼ちょっとすぎまで今日つかう資料を整理していてもまだ仕事が終わらない 「○○…重症だな、そこまでできたのなら十分だ、あとは私がやっておく」 と、そんな資料室で悶絶する俺に慧音さんが声をかけてきた 「え、俺の仕事だし、そんな…」 「かまわん、どうせそんな状態では仕事までほとんど手がまわらんだろう…悩みでもあるのか?」 「え…?別に…」 「隠すな、そんな状態では仕事もろくにできんだろう、悩みを解決して来い、そして明日からすっきりさっぱり心機一転…」 そこで慧音さんは一呼吸おいて 「決着付けて、仕事に集中できるように、心身ともに整えておくように」 「…すいません、ありがとうございます」 慧音さんに感謝を抱いて寺子屋を後にした…昼休みに遊んでいる子供たちがまぶしく見えた 「…やれやれ、○○の奴、あれで隠せているつもりなのか…?恋慕の情で悩んでいるのがあれほど明確にわかる奴もそういるまい…」 苦笑いしながら慧音は資料の整理に移った 新ろだ2-121 “魔が差した”という言葉がある。 ふと湧き起こる出来心。邪念。こんな言葉が似合う状況といえば、往々にして良からぬ物と相場は決まっている。 これから語る小さな事件は、唾棄すべきと言っても過言ではない、出来る事なら記憶から引きずり出して丸めて ポイしてしまいたい人生の汚点であり、誰も目を通さずに闇に葬られる事を願わずにはいられない。 そう、敢えて言い直そう。魔が差したのだ。 光陰矢の如しとは良く言った物。あれだけ冷え込んだ卯月ともあっという間に別れを告げ、もう皐月である。 暑さより寒さを好む身としてはこれから来るであろうじりじりと肌を焦がす季節に若干憂鬱にならざるを得ない。 深々と降り積もる雪が恋しくてたまらない。いや、そんな誰に聞かせる訳でもない個人的嗜好などどうでも良い。 今専心を向けるべきは目の前に鎮座している一つの造形物。黒と白のエプレンドレスに同じ配色の先の尖った帽子。 眩い金髪のナイスガール、霧雨魔理沙嬢。彼女の人形だ。人形と言ってもマーガトロイド嬢の使役するような布製の物とは違い、 よりしっかりした材質で出来ている。そのテの知識は疎いが、ガレージキットに近いと思われる。観賞用にとマーガトロイド嬢に 依頼したのだが、予想を遙に上回る出来に感嘆の意を禁じえない。 何故こんな物を作らせたのか。その理由を言うならば、惚れたからに他ならない。彼女とのファーストコンタクトからこの想いを 抱く迄にはとても一言では言い尽くせない物語があるのだが、長くなるので割愛する。そんな事に時間を費やしている場合ではない。 「………」 一通り視姦…もとい鑑賞を終え、ふとドブ色の好奇心が疼いた。 ――スカートの中はどうなっているのだろう―― こういった造形物を所持する物の多く、いや殆どはここに行き着くのではなかろうか。高嶺の花、手の届かぬものと日々募らせる 想いの矛先。その厳重な防護の先にある理想郷。 手が伸びる。本能のままに突き進む好奇心とそれを止めんとする理性が混ざり合い、今回は本能に軍配が上がった。 小さな彼女を傾け、その理想郷をこの目に焼き付 ……… …… … 唐突に自我が帰ってきた。時計を見ると、三十分ほど過ぎていた。 左手には小さな想い人。右手には、役目は終えたと言わんばかりに休眠に入ろうとする男の誇りとも呼ぶべき人生の相方。 加えて全身を襲う虚脱感から導き出せる答えは只一つ。 「おっ邪魔―!何やって…ん…」 自責の念に打ちひしがれる暇も無く、突然の来訪者が姿を現した。見まごう事などある筈が無い。霧雨魔理沙その人だ。 元気の塊とも呼べる彼女が、今は信じられない物を見るような顔で硬直している。無理も無い。自分を模した人形を握り締め 自身を慰める友人の姿を見たら、誰だって同じ反応をするだろう。 「や、お、落ち着け魔理沙。これはだな……」 「……ば」 「ば?」 最後に見たのは、必殺の閃光を放たんとする手のひらサイズの八卦炉だった。 「ばかぁぁぁぁぁっ!!!(訳:言ってくれればいつでも見せてやるのに)」 終わっとけ
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霧雨魔理沙 霧雨魔理沙 コスト:(B)(W) タイプ:クリーチャー - 人間・ウィザード P/T:2/2 キャラクター(霧雨魔理沙)、飛行 霧雨魔理沙が対戦相手にダメージを与えるたび、 そのプレイヤーはカードを1枚捨てる。 コメント 関連 第一弾
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魔理沙16 新ろだ95 「やっぱ旅は夜行列車だな」 「お、ようやく魔理沙も風情が分かるようになったか。1ヶ月前に比べりゃ大きな進歩だ」 「何を言うか。私は最初から風情の分かる魔法使いだぜ」 八雲紫主催の今回の旅行企画。俺達は魔理沙の『次がいつあるか分からないなら、このチャンスに全力をつぎ込むぜ!』 という宣言のもと、1ヶ月丸々掛けての日本縦断を決行した。 そして神無月も残す所1日となった今夜、俺達は地方都市発の夜行列車の中にいる。 駅はとうに見えなくなり、窓の外を流れる電灯も次第に速さを増していく。 「初めて新幹線に乗った時は子供みたいにはしゃいでいたのにか?」 「その話はやめてくれ。今思うとかなり恥ずかしい」 照れたように言う魔理沙。はにかんだ笑顔が可愛かったので、意地悪く言い返してみた。 「あの時の魔理沙は可愛かったなー。顔を窓に押し当てて外を見てさー……」 「だからやめろって言ってるだろー!」 そう言ってポカポカ叩いてくる魔理沙。しかし、本気で嫌がっている訳ではない証拠に、 手にほとんど力が籠っていないし顔も笑みのままだ。 こちらが手を上げて降参すると、満足したのか叩いていた手を止め―― 「おっと」 「ふふっ」 倒れ込むようにして膝の上に体を預けてきた。 しばらくもぞもぞと動いていたが、収まりの良い位置を見つけたのかすっと力を抜いて、 そのままこちらをじっと見つめてくる。 こっちも魔理沙の澄んだ瞳を見つめ返し、無言のにらめっこが始まる。 ずっとそうしていても良かったのだが、魔理沙の頬がじわじわと朱く染まっていき、それでも尚見つめ続けたら ふいっと目を逸らされてしまった。 苦笑しながら頬を染めた魔理沙の髪を指で梳くように撫で、逸らされた目線を追って窓に目をやる。 見える景色は大都市の煌々とした光に比べれば幾分か暗く、幻想郷の灯に比べれば大分に明るい町だ。 二人して無言で外を眺めていると、不意に魔理沙が沈黙を破り 「もうこの旅行も終わりか……。なんだか名残惜しいぜ」 しみじみとした口調で言った。普段と違う様子に面食らいながらも、少しからかいを込めて答える。 「まだ終わった気になるのは早いぞ。おうちに帰るまでが旅行だからな」 「おうちに帰るまで、か……」 そう言って再び沈黙する魔理沙。心なしか元気が無いように見える。 しばらく遠くを見つめて考え込んでいたが、何かを決心したように小さくうなずくと 起き上がって俺の隣に座り直し、こちらの目をまっすぐ見つめて、言った。 「○○。このままこっちの世界に残りたいと思ってないのか? 幻想郷より元の世界の方が良いって思わないのか?」 不安げな目で見上げてくる。そんな魔理沙を安心させたくて、俺はわざと断言口調で答えた。 「もう何年も前に離れた場所だ、こっちの世界に未練なんてないさ。 それに、魔理沙だけを幻想郷に帰したら、そっちの方がよっぽど後悔する」 「でも――」 「前にも言っただろ?俺が一番大切なのは魔理沙、お前だって」 「……」 言い返そうとした言葉を押し切って最後まで言いきると、魔理沙はもう何も言おうとはしなかった。 しかし、まだ納得していないのは見てとれる。俺が本心を隠しているのではないかと疑っているのだろう。 そりゃそうだ。俺自身でさえ心の中にわだかまったもやもやした気持ちをうまく表現できる言葉が見つからないのだから。 自分の気持ちを表せる言葉を探して、だんだん民家の明かりもまばらになってきた景色に視線を逸らす。 自分がいま何を思っているのか、何をしたいのか、どこへ行きたいのか。 明確な答えが得られないまま、とにかく言葉を紡ごうとしたその時 「――」 こつん、と何かが肩に触れる感触がした。 「――魔理沙?」 思考を中断して見てみれば、魔理沙が肩にもたれかかってきていた。 よく耳を澄ますと、列車のガタンゴトンという音に混じって小さく規則的な寝息も聞こえてくる。 「……さすがに疲れが溜まってたのか」 何しろこの1ヶ月間、誇張なしに日本全国1周したのだから。 いくら元気印がトレードマークの魔理沙とはいえ、流石に体力が持たなかったのだろう。 あるいは明日で終わりだと思って気が緩み、今まで溜まっていた疲れが一気に出たのか。 「まったくしょうがないな」 口では悪態をつきつつも、起こさないようにそっと頭の位置を調整してやる。 そして、寝る前に故郷の景色を目に焼き付けようかと窓の外に目をやり―― 「ははっ。傑作だな」 思わず笑ってしまった。 ちょうどトンネルに入った列車の窓からは外の景色は見えず、 かわりに窓ガラスに映っていたのは、俺にもたれて幸せそうに眠る他ならぬ魔理沙の姿だった。 先程まで悩んでいたことが急に馬鹿らしく思えてくる。俺が悩むまでもなく、答えはとっくに決まっていたようだ。 「絶対にお前を離さないからな」 そっとベッドに寝かせた魔理沙をぎゅっと抱き締めて耳元でそう囁いてから、列車がトンネルを抜ける前にカーテンを閉めた。 愛しい人の横にそっと潜り込んで、起こさないように軽くキスをする。 小さな手を離さないようにしっかり握って目を閉じ、襲ってきた睡魔に意識を手放す。 繋いだ手が握り返してきたように感じたのは、ただの錯覚だろうか。 ――そして翌朝 「よお、お久しぶりー」 「お久しぶり」 「一ヶ月ぶりに会うと、結構長く経ったように感じるもんだな」 「ああ。しかも今回は特にな」 東京の駅前広場の一画、俺達が着いた時にはそこに人と人以外が大集合していた。 固まって喋っている男連中を見つけ、今回の旅行について報告しあう。 魔理沙はと言うと、少し離れた所でこれまた固まって話に華を咲かせていた霊夢やアリス達を見つけ、 風のように走り寄って行った。 「みんな揃ったようね。では、これより幻想郷に帰還しますわ」 全員揃った事を確認して、恋人の●●の腕を掴んだ八雲紫が声をかける。 いつの間にか横にいた魔理沙が腕を絡めてくる。周りを見渡すと、どのカップルも手を繋いぐか腕を組むかしている。 紫が腕を軽く振ると、前にスキマが開き、その向こうには懐かしい幻想郷の風景が見える。 「1ヶ月がかりの旅行もお終いか。なんだか終わらせるのが惜しいな」 順番が回ってくるのを待つ間に、横にいる魔理沙に尋ねてみる。きっと同意してくれると思ったのだが、 「違うだろ○○。今言うべきセリフはそれじゃないぜ」 魔理沙はいたずらっぽく笑い 「お家に帰るまでが旅行、だろ?」 「そうだったな、これは1本とられた」 笑い合っているうちに順番が回ってきた。 このスキマを潜れば、もうこっちにもどることはできない。 自分の故郷だった世界を最後にぐるっと見渡し、大きく息を吐くと、軽くスキップでもするように自分の世界に飛び込んだ。 ───────────────────────────────────────────────────────────
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霧雨魔理沙 霧雨魔理沙特徴 要注意技 スペルカード別対策恋符「マスタースパーク」 彗星「ブレイジングスター」 星符「サテライトイリュージョン」 基本的な立ち回り遠距離 中距離 近距離 コメント 特徴 直線的だが強度のある射撃技と扱いやすい打撃技の連係で攻めるスタンダードキャラ 射撃技は標準的な性能のものに加え、端まで一瞬で届くレーザーや設置技など立ち回りで強い技が揃っている 打撃技にもクセのあるものは少なく、裏当てやグレイズ狩りからでも安定したダメージが取れるのが強力である 射撃と共に飛び込んで打撃で押し込むという、シンプルながら強力な立ち回りを使う相手なので、いつも以上に立ち回りは丁寧に行いたい 要注意技 JA ターンをしつつ箒で斜め下を払う打撃技 発生が早く当てやすい攻撃判定をしているため、飛び込み固めなどあらゆる場面で使われている 魔理沙の下側にも攻撃判定があるため、バックダッシュから裏当て気味にかぶせてくることもあるので注意 なお魔理沙の急上昇(39移動) JAの連係は、華扇の場合遠Aや2Aを置いておく事で迎撃できる J8A 宙返りをしつつ箒で上方を払う打撃技 JAをガードされた後のダッシュ潰しや急上昇で逃げた相手への攻撃によく使われる また攻撃エフェクトより小さいが、魔理沙の後方上部にも攻撃判定が存在し、少し難しいが起き攻め時に裏当てを狙われることもある 6B 横一直線に画面端まで高速で届くレーザーを出す射撃技 遠距離からのけん制として使われ、華扇にとってはけん制のB射撃が潰されるのが厄介 6B ジャンプキャンセル 6Bで連発する事も多いため、避けた後も油断できない 対策としては冷静にダッシュでグレイズしつつ距離を詰めること なお、6B中は魔理沙の手元部分にも攻撃判定があるため、打撃技で飛び込む場合は迎撃されないように注意 ウィッチレイライン(6C) 箒に掴まって正面に突進する打撃技 突進の速度が速く、B射撃や6Bをダッシュで抜けようとする相手へのグレイズ狩りとして使われる こちらのB射撃と同時に出されると相打ちになるが、魔理沙側は復帰後にそのままコンボが繋がるため、相打ち上等で振ってくる相手もいるので注意 早口宣言を使うとヒットすればそのままスペカコンボ、ガードされても攻め継続とかなり強力な選択肢となる ただし、この技単体だと追撃不可かつガード時は反撃確定のため、スペルゲージを確認することでこの技が来るかを予測する事もできる また時間切れ間近やこちらの体力が残り少ないときなども狙われがちなので注意すること +参考 レイライン始動のスペカ別ダメージとそのコンボで決着する残り体力の目安 スペルカード ダメージ 残り体力 恋符「マスタースパーク」 5021 4割 彗星「ブレイジングスター」 4021 3割 星符「サテライトイリュージョン」 2391 2割(*1) *ステキ!厠の花子さん!* 3940 3割(*2) スペルゲージは2本、ボールは4個、コンボは6C 早口 JA J2A スペカもしくはHBで計測(LWは6C 早口 LW) ストラトフラクション(8C) 真上に弾幕を打ち上げ、時間差で降らせる射撃技 主に下ジャンプと急降下をした後の最低空から使われる事が多い 対策としてはこちらも下ジャンプと急降下を行って打撃を当てること 特に華扇のJ2Aは下方向に強く、下ジャンプ J2Aで潰せるので有効である スウィープアサイド(4C) 箒を振り回しながら突撃する打撃技 上軸や中軸では斜め下へ、下軸では斜め上へ一定距離進む 主に固め中の結界漏れでしか目にする機会はないが、見た目に反して反撃を入れるのは難しい 華扇であれば4Aや遠Aで発生前に潰す事もできるが、この技の発生もそれなりに早いので被弾してしまうリスクもある 魔理沙側が早口宣言をできる場合、ここから通常コンボと同じくらいのダメージ+起き攻めができるため、最低でもガードしたい 相手より上軸でガードした場合は下移動からのJA、中軸でガードした場合は前半部分を結界ガードした後にJAが間に合う。少し難しいので練習の必要あり スペルカード別対策 魔理沙のスペルカードで主流なのは恋符「マスタースパーク」である ただしマスタースパーク一択というわけでなく他二つのスペカを選ぶプレイヤーも多いため、個別の性能はしっかり把握しておきたい 恋符「マスタースパーク」 コンボダメージを底上げする高火力のスペカ コンボに組み込むと宣言済みであれば6500以上、早口宣言でも5000前後のダメージを受けるため非常に危険 根本的な対策ではないが1ラウンド目を多少強引にでも取得する(*3)、ナスカの地上絵ではボールを触らせないなどを意識すると少し楽になる 彗星「ブレイジングスター」 相手の行動への差込やコンボダメージの底上げに使われるスペカ 入力自体に無敵はないものの、発動後は無敵状態かつ高速で突進する性能から擬似切り返し技として使われることもある また削りダメージが高い上に打撃判定という特性も持つため、時間切れ間近の削りにも注意する必要がある なお攻撃後の魔理沙は中央軸に戻るまで行動不能のため、落ち着いて確定反撃をいれること 星符「サテライトイリュージョン」 早口宣言による立ち回り強化や起き攻めでの割り連係に使われるスペカ 起き攻めで使用する事でほぼ確定でガードクラッシュさせられる連係が存在するため、使い手によってはマスタースパークより強力である 早口宣言がやりやすくなるため、レイラインによる奇襲やLWコンボなどにも注意したほうが良い なお魔理沙がダメージを受けると消滅する性質を持つため、ダウン中以外で使われた場合は猿の手やDBなどで妨害する手もある 基本的な立ち回り 遠距離 6Bに注意しつつ、B射撃を撒いて攻める準備をする距離 B 9 B 6Dと動くとB射撃と共に攻めやすく、相手の6B 9 6Bや6B 9 B 6Dといった動きにも対応できるので有効 中距離 魔理沙のJAや6Bに気をつける距離 39移動からのJAは置き遠Aや2Aで潰す事ができる 魔理沙のバックダッシュJAは上からかぶせないと当たらないため、前進して魔理沙が自キャラの後ろに落ちるようにするとスカして反撃する事ができる 攻めあぐねた場合や体力リードのときは8Cで誤魔化してくる場合もあるが、反撃する猶予は十分あるので焦らずに対処する事 早口宣言のできる状態の6Cや頻度は少ないものの彗星「ブレイジングスター」で射撃の隙を狩ってくる場合もあるので、余裕があればスペルゲージにも気を配っておくといい 近距離 華扇が有利な間合いだが、油断はできない距離 中央なら6Bや39移動JAなどでの仕切り直し、画面端なら7 7D B HBなどの逃げ撃ちが厄介 4A暴れや結界漏れスウィープアサイド(4C)などでも割り込まれやすいので、固めの増長には注意すること コメント 名前