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魔理沙12 12スレ目 267 うpろだ802 手を繋いでふたり並んで、本当に氷のように、冷たい波に逆らいながら奥へ奥へと進んでいく。 隣を見たら○○は酷く優しい顔をしていて、私は寒くて震えてた。 ごぶんって水の音がして、肩のところで髪の毛が海水に晒されて浮き上がる。 口元まで迫った水をどうにか避けて、最後に「○○、」と呼んだなら、○○の色を失った冷たい唇が、私の同じく冷たい唇に触れた。 離れないよう必死に握り合っている手は、強く絡めすぎたせいで少し痛い。 目の前に広がる海は、黒だ。空の闇に溶け込んでしまいそうな、黒。 「・・・心中?」 「・・・それっぽいよなー」 「魔理沙一人で死ぬならまだしも、俺まで巻き込まないでくれる?」 「いやてか、ただの夢だからな?」 私がずずーっと音を立てて○○の淹れてくれた暖かい紅茶を啜ったら、○○に「下品」と冷たい声で言われた。 いや、思いっきりテーブルの上に足乗っけて更にそれを組んでるお前に言われたくないぜ○○。 さっきまでどこの令嬢かと見紛うほど繊細で格調高い空気を醸し出しながら紅茶をいれてたくせに、今はただのヤンキーじゃないか。 私はティーカップを持ち直して、今度は全く音を立てずに上品に紅茶を啜る。 ○○はそんな私を見て少しだけ目を細めて、「やれば出来るじゃないか」と微笑んだ。しかし嘲笑いっぽい笑顔で。(・・・) 私も○○と同じ笑顔を浮かべて、「○○もな」と言った。 今この家に来客が来たら、何故か嘲笑いあっている二人という異常な光景に驚愕するかもしれない。 まあ、私がいるときに○○の家に来客が来たことなんて一度も無いから、ありえない話であるけれど。 「夢には深層心理が現れるんだよ 魔理沙」 「・・・それは私が心の奥底では○○と心中したがってるって事か?」 「そういうことに、なるね」 ○○は何故か楽しそうに笑っていたけど、私は思わず黙ってしまった。 …だって、そんなこと、ある訳がない。 私は死にたいなどとはこれっぽっちも思っていないし、第一もし死にたかったとしても○○を巻き込むことは絶対にない。 さっき○○が言ってたみたいに、ひとりで勝手に死ぬだろう。 更に○○が私の言うことをおとなしく聞いて一緒に死んでくれる可能性はほぼ無い、というか全く無いし、私がそんな世迷言を言ったが最後、 「そんなに死にたいなら俺が殺してあげるよ」とか言われて酷く嬉しそうな○○に戦いを挑まれそうだ。 その事をこんなに、それこそ痛いほど理解している私が、「○○と心中したぁい」とか乙女ティックかつファンタスティックかつセンチメンタルなことを思うだろうか? いや、思うわけがない。あれは、夢だ。紛れも無い。 「いや、ナイナイ。ほんとありえない」 「・・・ふぅん?」 「なんだ、その不満げな顔」 「お前が心中したいなんて下らないこと言ってきたら、すぐ俺の手で殺してあげようと思ってたのに」 「・・・言うと思ってたぜ、○○」 私が苦々しく言ったら、○○は「へぇ、よくわかってるね」と笑って言って、いつの間に出したのか、鈍い銀色に輝いているナイフの手入れなんか始めていた。 …なんで私はこんな物騒な奴と茶なんか飲んでいるんだろう。 今まで私たちの関係はその、いわゆる、「恋人同士」だと思っていたが、獲物と狩人に認識を改めないといけないかもしれないな。いや本気で。 「ねぇ、昔から、心中した男女は、来世双子に生まれかわるって言われてるだろ?」 「・・・明らかに迷信だろ」 「俺だって信じてなんかいない。でも面白い話だとは思う」 「おもしろい?」 「そう。今が辛いから、来世で結ばれることを願って二人で死んだのに、恋焦がれた相手とは双子になってしまった。 一緒にはいられるかもしれないけど、一生気付かないで終えるかもしれない。 もし気付いたとしても、決して結ばれることは無い。・・・愛し合うことは出来るかもしれないけど・・・不可能だから、どっちにせよ不幸だ」 ○○が、静かな声で淡々と話す。 足はテーブルの上に気だるく組まれたままで、ふてぶてしい態度はさっきと全く同じだけれど、私のほうをじっと見ている○○の鋭い目線に、心臓がどきりと高鳴る。 それが異常な反応なのか正常な反応なのか私には判らないけれど、普通の人なら絶対に見惚れてしまいそうなほど綺麗な○○にこんな真剣な顔で見られているのだから、たぶん正常な反応なんだと自分では思う。 …奴は私をどきどきさせたくてこんな話をしている訳ではないだろうに、うっかりどきどきしてしまっている私はやっぱり何だかんだ言って○○に惚れているのだと思った。 それが、例え本当にただの獲物と狩人の関係でも。 狩人がもし恋した人ならば、仕留められるのも悪くない・・・って、この思想じゃ本当にいつか私は心中を企てそうだ。 もちろん、奴と二人で死ぬためじゃなくて、奴に殺されるためにの。 「ねぇ魔理沙」 唐突に、○○が私の名前を呼ぶ。 切れ長の目は細くなって、いつも結ばれている綺麗な形の唇は上につり上がって。 ああ、こいつ笑ってるんだ。と思った。それも、とても優しく。 「俺は魔理沙と心中する気はないけど、魔理沙が俺と生きていくなら、絶対に幸せにする自信があるよ」 私は、夢の中で私の手を引いた、あの○○を思い出していた。 紅茶、おかわりいる? ○○が立ち上がって、自分から質問したくせに、私の返事も聞かずテーブルの上に置いたままになっていた空のティーカップを持ってキッチンへ行ってしまった。 私はソファーに座ったままで、私の紅茶をいれている○○の背中を眺めた。 ここはとても明るくて、寒くなんかない。あたたかい。 今なら手だって繋いでも痛くないだろうし、キスしても唇は人の体温を持っているだろう。 私は立ち上がって、最後じゃなく、はじまりみたいに、「○○、」と呼んだ。 私のほうを振り返らないで、「なに」と面倒そうに返事をしてくれる○○と過ごす未来を想像したら、これは○○に殺されたくても、心中したいなんて絶対に言えないと思った。 そもそも、私があいつの近くにいられて、死にたいなんて思うはずがまずないのだけど。 名前は分からないけれど、柔らかい紅茶の匂いが部屋に満ちていく。 あとで、何ていう葉っぱなのか、○○に聞こうと思った。 ─────────────────────────────────────────────────────────── 11スレ目 488 目が覚めるとなにやら暖かくてやわらかいものがあるのに気づいた。 布団をはがすまでもなく自分以外の誰かが入っているのがわかる。 恐る恐るめくると自分が幻想郷に来て以来何かと世話になったりしている霧雨 魔理沙がいた。 「……魔理沙、おまえは何やってる」 「クリスマスの日はプレゼントを渡すのが風習なんだろ?」 「あぁ、そうだが?」 「なら、わかったよな?」 「……わかったが、マジか?」 「大マジだぜ」 魔理沙は顔を赤くしながらも笑みを浮かべ、さらに言葉を続けた。 「私というプレゼントを受け取ってくれ」 ─────────────────────────────────────────────────────────── 12スレ目 517 うpろだ841 「なー、○○」 「ん、なんだ魔理沙」 魔法の森にある魔理沙の家。 相変わらず散らかった部屋の中で、 居候の俺と家主の魔理沙はちょっと離れてそれぞれ本を読んでいる。 「もしさ、私とお前の子どもができてさ」 「~~~~ッッ!!?」 俺は声にならない叫びを上げた。 確かに魔理沙とは恋人同士だが、 子どもができるようなことはまだしていないはずだ。 ……いや待て、この間の神社でやった宴会、 萃香に5杯目を飲まされた辺りから記憶がない。 まさか…… 「できたのか!?」 「……できるようなことはまだしてないぜ」 ああ、ほっとした。 「それでな?もし私と○○の子どもができてな」 「あ、うん。それで?」 「もしその子が年頃になって、 『魔法使いになりたい』とか言い出しても… …ちゃんと祝福して、送ってやってくれよな」 ああ。 以前霖之助さんから聞いたことがある。 魔理沙はもうずいぶん前に、魔法使いになることを父親に反対されて 家を出たきりになっているとか。 「よっ、と」 床のガラクタを押しのけ、魔理沙の隣に腰掛ける。 「大丈夫だよ。こうして普通の魔法使いに惚れてここにいるんだ。 子どもがそうなりたいって言ってもちゃんと受け入れられる」 「○○……」 「でもさ、逆にその子が 『道具屋になってまじめに働きたい』とか言い出したら どうするんだ?」 ちょっといたずら心を出して聞いてみた。 それは嫌だぜとか言うのかと思ったのだが。 「そうだとしても、私は笑って 送り出してやるぜ?」 予想に反してさらりと返された。 「だってな……」 ぐいっと、魔理沙が身体をすり寄せてくる。 「私と、私の愛する○○と、 二人の間にできた子なんだぜ? 時々けんかすることぐらいはあっても、 幸せな家族でいたいじゃないか」 そう寒いわけでもないのに、 温もりを欲しがるように密着してくる。 「別に後悔してるとか、 そんなんじゃないんだ。 ただお前と私が家族を作るとしたら、 似たようなことになるのも 芸がないと思ってさ」 ……確かに魔理沙なら過去を後悔などしないだろう。 でも心なしか、強がるような口調には未来への不安が感じ取れた。 だから俺は肩の辺りに寄りかかってくるふわふわした頭にそっと手を置いた。 「大丈夫だって。魔理沙を見て育ったら ……えーと、とりあえず元気な子にはなるから。 良い家族になれるさ、うん」 「なんだか私にろくな取柄がないような言い方だな。 もっと何かないのか?」 「…可愛くて、元気で、皆に好かれて、実は努力家で、太陽みたいな子になると思うよ」 「……そこまで言われるとかえって恥ずかしいな。 大雑把で、部屋が散らかってて、人の迷惑を省みなくて、 借りた本を返さない子どもになるかもしれないんだぜ?」 「そんなところも含めて、俺は魔理沙のこと愛してるよ」 「……ん」 今日も、ゆっくりと時間が流れる。 ─────────────────────────────────────────────────────────── どっちの方がすき? ~霧雨 魔理沙~(12スレ目 634 うpろだ858) どっちの方がすき? ~霧雨 魔理沙~ ○○の家の物を盗みにきたとき。 1 普通の魔理沙 よ、○○じゃないか。 今日はお前の本を借りにきたぜ。(ずがずがと入り込む) えっ、前借りた本はどうしたって? すまんな、まだ見ているんだ。(本棚からちょいちょいと盗んでいる) ……おい、今日はいつもの○○らしくないぜ。 いつもは早く返せとか勝手に取るなとかいうのによ。 一体何なんだ? 黙ってちゃこわいこわい、何か言いたい事ありゃいいなよ。 ……なんだって!? 俺を盗めってどういう風の吹き回しだ。 えっ…? 私の事が好きだって? ば、馬鹿を言うんじゃない。 私みたいな泥棒をどうして好きになるんだよ? …俺の心はお前に盗まれた? ―っぷ、フハハハッ! うまい事言ってくれるじゃないか! やれやれだぜ、○○、お前の負けだ。 私もお前の事が気になってあいつ(=パチュリー)の本を盗みにいけれねぇ。 だから、お前の家に来るようになったのさ。 ほ、本当のことなんだぜ!? ……○○、私はお前の事が大好きだ。 嘘は言わない。 だからさ、私は…○○の持っているものしか、盗まないぜ。 何を盗むかって? そ、それはだな。 たとえb――ッ!!?(言うている最中に抱きしめてキスをした) …ぷはっ、はぁ、はぁ……酷いぜ/// 私みたいな乙女にいきなりキスするなんて。 それに…○○に先に盗まれたぜ……私の唇を/// 覚えてろ、今度は私が先に○○の唇を奪ってやるからな!! 2 実はシャイな魔理沙 きょろ、きょろ…(○○の部屋の中へ進入) ……い、いないよな。 よし、○○。 今日も本を借りに来たぜっ、っと。(本を数冊頂戴する魔理沙) ♪~♪~……うわっ!(後ろから何者かに首筋を捕まれる) ま、○○じゃないか! い、いつここにきたんだ!?///(首筋を離した後、じりじりと近づく○○) あ…え、えっと、ほら、なんだ。 わ、私は本を盗りに来たんじゃなくて、借りに来ただけだからな!? う、うぐ…○○、そんな顔で見るなって、怖いじゃないか。(近づく○○に対して後退する魔理沙) ……わ、私が悪かった、本を戻すから許してくれよ~!(はわわ、○○の顔が近いよ~///) どさっ(ベットに引っかかってそのまま後ろに倒れこむ) ひゃぁっ!(小さく悲鳴を上げる魔理沙にマウントを取る○○) ……なぁ、○○。 お願いだから許してくれよ…な? な?(真っ赤な表情+涙目で訴える魔理沙) ちゅぅっ。(訴えを無視してディレイなし+前兆なしのキスをかます○○) ……☆◎@*+#%&!!!?(突然の事で訳のわからない叫びを上げる) な、何乙女の私にき、キスをするんだよ!?(パニック状態な魔理沙) ……私の普段見ない表情がすごく可愛かったからって? ば、ばかやろう。 乙女の前で堂々というんだよ/// えっ? 私の事がすきだって……? も、もぅ。 恥かしくて私、死んでしまいそうだ/// ……私はどうなのかって? ○○!! 私をどこまで恥かしい思いをさせりゃいいんだ! いくら本を借りたからってあんまりだ! 勘弁してくれ!!/// ……ま、まぁ。 わ、私だって……恋する乙女なんだぜ? ○○の事、嫌いに思う訳が無いじゃないか!/// …なぁ、お願いだから、さっきの事、許してくれよぉ~。 えっ、無理だって? じゃぁどうすりゃ許してくれるんだよ? これから一生愛し合って、毎朝キスしたら無かった事にする!!!?(むちゃくちゃな条件に驚く魔理沙) ……わ、わかった。 私は○○の事、一生愛する。 毎朝キスをする…。 ぅ~……すごく、恥かしいぜ///(帽子で顔を隠す魔理沙) ─────────────────────────────────────────────────────────── 12スレ目 81 「魔理沙。」 「何だ?」 「好きだよ。」 「はいはい・・・ってえぇ!?」 「いや、だかr「いやでもな私は嬉しいんだがそのなんだあのお互いのことをよく知らないといけないというかなんというか亜qwせdrftgyふじこlp;」 ‐3分後‐ 「……返事は?」 「え、えと、その、私でよかったら……。」 無言で抱きしめてみる。 耳まで朱に染まった魔理沙が可愛かったもんだから愛してる、と耳元で囁いたら紅まで染まった。 ─────────────────────────────────────────────────────────── 12スレ目 408 とんとんと包丁の小気味良い音が響く。 コトコトと味噌汁の煮立つ音がする。 今日も家へ戻ると食事の準備がされていた。 「おお、遅かったな」 「ああ、少しアリスの家に行って糸繰りを教わっていたんだ」 「へえ、最近アリスの奴と仲がいいんだな」 「何だ魔理沙、妬いてるのか?」 「そんなことはないぜ。ほうれ、もうじき出来るぞキノコ尽くしだ」 「うへえ、今日もキノコか」 「昨日はエリンギ、今日は違うキノコだぜ」 言いながら食卓に手際よく皿を置いていく。 程なくして夕食の準備が整った。 「それじゃ『いただきます』」 挨拶し食べ始める。 「味はどうだ。今日採ってきたんだが」 「うん、結構いけるな。初顔だがなんていうキノコなんだ」 「森の奥に生えるキノコでな」 森、魔法の森だろう。あまり良い場所ではない。無論植物にもだ。 「毒があってな。自白になるんだ」 「魔理沙、何を言って……」 「美味いんだろう。食べればいいじゃないか」 「魔理沙、お前何を」 「アリスとは何もないんだろう! なら食べればいいじゃないか!」 非常に強い口調で言われる。 これほどまでに魔理沙を不安がらせていたのかと今更気づく。 だが問題ない。魔理沙がいかなる疑義を掛けようとアリスとの間には何もないのだ。 ならこれを食べて魔理沙の疑いを晴らしてやればいい。 何の問題も無い。 真実密通しているのは霊夢となのだから。 ─────────────────────────────────────────────────────────── 12スレ目 440 「なぁ魔理沙。恋色ってどんな色なんだ?」 「こんな色だぜ」 そう言ってキスをして来た後に照れ隠しに帽子を構いながらこうつぶやく。 「やれやれだぜ……」 ─────────────────────────────────────────────────────────── 12スレ目 771 うpろだ874 「よう執事、邪魔するぜ」 「こらこら、勝手に入るな、それと俺は執事じゃ無い」 いつもどおりに窓から侵入してきた魔理沙、コイツになに言ってもどうせ聞きはしないと解っていても、言わざるを得ないのである 「そうそう、今日は本の貸出禁止だ」 「な、何でだ!?ぜ?」 「とにかく今日は駄目だ、どうしてもと言うなら実力行使で逝かせて貰うぜ?」 実力行使と言っても咲夜さんを呼ぶかレミリア様に報告するかの二択なのだがね 「ふぅ、しょうがないな・・・今日は大人しく帰るぜ」 「うむうむ、素直で宜しい事・・・そうだ、魔理沙」 「ん、なんだ?」 「今夜お前の家に行くから」 わぁっと? 違う わーい? お、落ち着け私!○○が今夜?私の家に?・・・おk把握・・・把握・・・ な、何しに来るんだ?ナニしにくるんだ? も、もしかして、○○も私の事・・・そ、そんなはずないぜ、こんながさつで乱暴者をす、すきに、なるはず、ない・・・ぜ ででででももしかしたらもしかしてと言う事もなくは無い筈な事もないこともry 「魔理沙?どうした、気分が悪いなら医務室に」 ○○の顔が、凄く近かった、のでびっくりした 「ひゃぁっ!?」 「うを!?ど、どうした?」 ま、まだ慌てるような時間じゃ無いぜ! 「かか帰る!よ、夜にまたっ」 侵入した窓から、逃げるように紅魔館を後にした こんな真っ赤な顔を○○に見られたら、さらに赤くなって収拾がつかなくなりそうだからだ ~そして日が暮れて~ 「魔理沙ー、まーりさっ」 玄関から声がする、間違いなく○○の声だ ベットシーツも新しいのに代えて、お風呂に入って、ええと、その・・・大丈夫! 深呼吸をして、気持ちを落ち着けて ○○を出迎えた 「こ、こんばんわだぜ!夜遅くにご苦労だぜ!」 「お、おう・・・随分機嫌がいいな」 ○○が持っている風呂敷に目が行った なんだかでこぼことゴツゴツとしたものが・・・はっ さ、流石っ!出来損ないとはいえ吸血鬼、人間を超えた存在・・・色欲においてそんな域まで到達しているとは・・・ は、初めてなのにそんな、その・・・ 「だ、だめっ!む、無理だぜっ!?」 「ど、どうしたいきなり・・・?」 「え?あ・・・・・・・なななななななんでもないぜーHAHAHA」 まだ二月だと言うのに、わたしの頭はすっかり春だった 魔理沙の様子が凄くおかしい 赤くなって俯いたかと思うと身体をくねくねさせたり、いきなりニヤニヤしたり、独り言も多い 一言で言うと不気味だ なんか変なきのこでも食べたんではなかろうか? まぁとりあえず放っておいて、俺は俺の仕事をしようではないか 風呂敷を広げて、パチュリー様に頂いた金属探知機のような棒を取り出す この棒をかざすとパチュリー様の本かそれ以外かが判るらしい、らしい とりあえずくねくねしている魔理沙を放置して本棚をあさり始める ええと、これと、これと、これも・・・・・・・・・・・ 「あっ、でも・・・そんなの・・・・・・・ん?○○、何やってるんだ?」 「お前が借りたままで返さない本を強制回収してるんだ」 「なっ!何の権利があって!?」 「いやいや、貸主の要望でな、と言うか借りたらちゃんと返しなさい」 「も、もしかして今夜来たのは・・・」 「ん?だから本を返してもらいに来たんだ、俺は日光駄目だし、だから夜」 なんだかパキンと言う何かが割れる効果音がした 魔理沙は一時固まっていたが、凄い勢いで寝室に飛び込んでいった 「な、なんだ?」 「ぎゃぁぁぁぁあああ!?恥ずかしい!恥ずかしい! さっきまでの春な頭を黒歴史にしてしまいたいぜ!ぜっ! 何を一人で勝手に盛り上がって、盛ってる訳でもあるまいし!うあぁぁぁぁああ」 ベットにダイヴしてごろごろと転がって、身悶えた 勝手に花咲かせてた自分の頭、思考回路を燃やしてしまいたいぐらいだぜ 思春期でもあるまいし・・・ああ、チクショウ 馬鹿だな、私は 「おい魔理沙、本の選別が終わった」 嗚呼そうかい、ならさっさと帰ればいいだろ?こんな妄想過多な春娘はほっといてさ 「おい、入るぞ」 「ちょ、ちょっとまっ」 問答無用、待ったなしでドアが開けられた、鍵した意味が無いじゃ無いか 「・・・なんか変だと思ったら、顔が真っ赤じゃ無いか・・・熱があるなら寝てろ」 「ち、違」 おでこに触れた○○の手は、ひんやりと冷たかった 「熱はないか・・・ほんとに大丈夫か?」 「大丈夫だから、離れてくれ」 「あ、ああ悪かった」 これ以上そんな近づかれたら熱暴走して液体窒素で冷却しなきゃならないぜ 「あー・・・その、今まで悪かったな、今度からは、その・・・」 違う、私が言いたいのはそんなことじゃ無い 私がお前を嫌悪する分けないじゃ無いか 「○○っ!お前に言っとかなきゃならない事があるんだっ」 「な、んだ?」 さぁ問題だ ここで私の想いをぶちまけるのか 拒絶を恐れて何も言わず、誤解させたままにするのか 告白とは、とても怖い まず言葉にするだけでも大変だ そして相手の反応が怖い 最悪の状況まで考えてしまう、拒絶されるのではないか、彼には他に意中の人が居るのではないか しないなら想いは想いのまま、壊れず、怖い思いもしなくて済む さぁ問題だ 私らしいのは、どれだ? 「○○、私は・・・私はお前が好きだ、好きでたまらないんだ」 「・・・は?ちょ、ちょっとまて、ええと・・・あ、うん、俺も好きだ・・・」 嫌われてるんだと思った、それが凄く寂しいと思った 魔理沙の事は好きだ 紅魔館によく侵入してきて、それで話すようになって お茶したり、探している本を一緒になって探したり いろんな事は出来ないが、それでもコイツが、凄くいいやつで、可愛い奴だというのは知っていた 「待ってくれ・・・魔理沙、お前の事が好きだ・・・こんな俺でよかったら、恋人になって欲しい」 かなわないならそれでもいいと思っていた 恋なんていつかは消えてしまうと でも、それでも、コイツなら、恋色の魔法使いなら 「私のほうこそ、その・・・よろしく、だぜっ」 そういえば、今日始めてこいつの笑顔を見れた気がした 「なんか綺麗にまとまったと思ったのに・・・」 「どうした○○?」 「日が昇って外に出れない、屋敷に帰れない」 「そんなに落ち込むなよ、一日私と過ごせると思えば」 「嗚呼、それもそうだな」 「で、でもまだそういうのは早いぜっ!もうちょっと順序を追ってその、いや別にしたいとかそういうのじゃなくて、したくないと言えば嘘になるかもしれないけどry」 「魔理沙ー?おーい」 だめだ、何処か遠くの世界へ旅立ってるみたいだ、目の前で手を振っても気付かない 遠くから窓を見ると、上った朝日が辺りを照らしている 「まぁ・・・今日は久しい休暇と言う事でいいかな」 いまだクネクネ身をよじりながら独り言を言っている魔理沙 キスでもして驚かせようかとも考えたが、面倒なのでとりあえず放置して紅茶を入れることにした end ─────────────────────────────────────────────────────────── 12スレ目 776 うpろだ878 「あれ、魔理沙もう寝るのか?」 「おう、○○おやすみ」 軽く挨拶して魔理沙が俺の前を通り過ぎた。 手には一升瓶をぶら下げて―― 「って待てや。なんだその酒瓶は」 魔理沙は手にした一升瓶を持ち上げて 「なにって飲む以外になにがある? 消毒にも使うけど今ケガしてるようにはみえないだろ?」 「いや、飲むのは構わないんだがそれ丸々一本飲むつもりか?」 「おう。これだけ寝酒として飲めばぐっすりと眠れるぜ」 「いやいや、それ位飲まないと眠れないって方が問題あると思うが」 「冗談だ。せいぜい3杯くらいしか飲まないよ。○○にだってあるだろ? こう眠れないときに一杯やりたいって時が」 「ない。眠れないときは読みかけの本とか読んだりするし、そもそも眠れないって事のほうが少ない」 「むぅ。お前そういうところドライだよな。もっと飲めるようになれよー」 「お前らがザルなだけだ。俺だってそれなりには飲めるんだから」 といっても精々ウイスキーのシングル水割りを2杯くらいで程よく酔っ払うので決して強いわけではない。 なので宴会をやっているときには端の方でなるべく静かにしているのだ。下手に飲まされてぶっ倒れてゲロ吐くなんて醜態は晒したくない。 「でもその分きっちり片付けしていってくれるのがすごく助かるって霊夢が喜んでたぜ」 「騒げないぶんそういう後始末くらいはしておかないとな。で、話は戻るがやっぱり瓶ごとはやめておけよ」 「ふっ、私はちゃんと自分の限度はわきまえているからな。心配はいらないぜ」 「あれ~? この間度数見間違えて飲んでひっくりかえって一日俺に二日酔いの看病させたのはどこの誰ですか?」 「そっそんな前の話もちだすなよっ!」 「というわけでこの酒瓶はぼっしゅう~」 そういって俺は魔理沙の手から一升瓶を取り上げる。 「あっ、なにすんだよー。かえせよー」 身長差があるためいくら魔理沙がはねても高く上げた俺の手には届かない。 「だ~め。眠れないんだったら眠れるまで俺が話し相手になってやるからそれでいいだろ?」 「えっ?」 急に飛び跳ねるのをやめ、顔を赤らめて上目遣いで俺を見つめてきた。 「あ、あのさ、それはいいんだけれどできれば一緒のベットに入って話してくれるといいんだけど……」 こいつめ。その表情に俺が弱いこと知っててやってるな。 「まぁいいけどさ。そうすると俺そのまま寝ちまうかもしれないぜ?」 「かまわないぜ。むしろ願ったり叶ったりだ」 「よし。じゃ決まりだな。酒瓶置いたら部屋にいくよ」 「ああ、じゃ先に部屋いって待ってるからな」 さていったい何を話すとしますかな―― ─────────────────────────────────────────────────────────── 12スレ目 600 魔「あー、飲みすぎたー」 調子の悪そうな顔をして魔理沙が部屋から出てきた ○「まったく昨日あんなに飲むからだ。少しは自重しろ」 魔「へいへい。なぁ腹へったから何か食べるものないか?」 ○「バナナでいいか?」 ――ゴンッ 魔「あのなー、病人相手にそれはないだろー?」 ○「冗談だ。しかし二日酔いは病気じゃない。ほれおじや作っておいてやったから」 魔「おっ、○○の作ったおじや出汁がきいててうまいんだよなー」 しばらく魔理沙のおじやをすする音しかしなくなる―― 魔「なぁ、○○」 ○「なんだよ」 魔「好きだぜ」 ○「そいつはどうも」 二日酔いにやさしいようにすっきりじたてにしてみました ─────────────────────────────────────────────────────────── 12スレ目 968 うpろだ922 「○○は……まだ来てないな。 おーい、香霖」 魔理沙は香霖堂のカウンター前にいた。 手には何か薄い紙の束らしきものを持っている。 奥から出てきた店主の霖之助が何か言う前に、 魔理沙は口を開いた。 「香霖、チョコをくれ」 「いきなりだね魔理沙。 バレンタインは明日だし、僕は男なんだが」 「そんなことはわかってるぜ。 ほら、これだこれ」 持っていた紙を広げる。 どうやらそれは外の世界の雑誌だったらしい。 開いたページには市販の菓子の写真が載っている。 柄がビスケット、傘がチョコレートでできた、 きのこの形をした菓子だ。 「幻想郷で、きのこと言えば私、霧雨魔理沙だぜ。 香霖、入荷してないのか?」 「さて、どうだったかな…… 倉庫で見たような気がするんだが」 「―おはようございます」 ドアを開け、○○が入ってきた。 外の世界から来て、今は香霖堂を手伝っている彼は、 魔理沙の恋人だった。 「ああ、ちょうどいい。彼に聞いてみよう」 「あっバカ、せっかく内緒に……」 「○○、ちょっとこれを見てくれ。 在庫の中にあったかな?」 「おっ、懐かしいですね。 でも俺は『きのこ』より『たけのこ』の方が……」 「……たけのこ?」 「ん、どうしたんだい、魔理沙?」 「……蓬莱月人か!?私を捨てて蓬莱月人に走るのかあー!!!」 「うわ!?落ち着くんだ魔理沙!店を壊さないでくれ!」 「おい魔理沙、スペルカードは、スペルカードはやめt」 ~恋符「マスタースパーク」~ 結局、在庫調査は霖之助が行い、○○は壁に開いた穴の応急処置をすることになった。 「す、すまない○○……ちょっと取り乱したぜ」 「あのな魔理沙……あんまり⑨なこと言わないでくれよ? 俺が魔理沙を捨てて他の誰かを好きになることなんかありえないだろ?」 魔理沙の頭を撫でながら、○○は臆面もなく言ってのけた。 「……うん」 良い雰囲気だったが、ちょうどそこへ霖之助が戻ってくる。 「似たような感じだが、これは違うかな? しばらく前に幻想郷に入ってきたんだが」 そう言って霖之助が差し出したのは 「……『すぎのこ』?○○知ってるか?」 「いや……あまり聞かないな」 その時、轟音が響いて地面が大きく揺れた。 「何だ!?」 「外だぜ!」 店の外に出ると、そこには空から降ってきたと思われる 巨大な柱が突き刺さっていた。 「これはいったい……」 「待つんだ○○、何か書いてある。 何々……」 『杉と聞いて、古き縁を結びにオンバシラ』 「……神か!?私を捨てて神に走るのかあー!!!」 「おい魔理沙、俺は何も言ってな…… ちょ、ラストスペルは、ラストスペルはやめt」 ~魔砲「ファイナルスパーク」~ ―バレンタイン当日。 魔理沙は倉庫に一箱だけあった目的の品を手に入れていた。 代金は払っていない。 ちなみに、香霖堂は吹き飛んだ店の一角の修理に入ったため、 ○○の仕事は休みになっており、魔理沙の家に来ていた。 「そういうわけで○○、私からのチョコをやるよ」 「これ一箱にずいぶん大きな犠牲を払った気がする……」 箱を受け取ろうとする○○の手を、 魔理沙は押しとどめた。 「なんだよ。くれるんじゃないのか?」 「チョコをやるとは言ったが、これを全部やるとは言ってないぜ」 そう言って魔理沙は箱の中身を一個取り出すと、 柄の部分を口にくわえた。 「ほふぁ、ふぁへふぉよ(ほら、食べろよ)」 チョコでできた傘の部分だけを、この状態から食べろということらしい。 「……じゃ、お言葉に甘えて」 ○○は、チョコの部分だけをかじり取ろうとするが、なかなかうまくいかない。 時々、唇や舌が魔理沙の唇に触れる。 結局、ビスケット部分を少し一緒に食べてしまった。 「あー、失pむぐっ!?」 一瞬の隙を突いて、魔理沙の舌が唇を割って入ってくる。 それはしばらく○○の口の中で暴れ回り、 やがてカメレオンのような器用さでビスケットだけを絡め取って離れていった。 「チョコだけと言ったはずだぜ?」 頬を赤く染めながら、魔理沙はニヤリと笑った。 だが○○も、負けてはいない。 「待て魔理沙。……今のは少しチョコが残っていた気がする」 結局、二人は一箱分これを繰り返すのだった。 ─────────────────────────────────────────────────────────── 12スレ目 974 うpろだ929 「○○、いるか?」 「あぁ、いるぞ。それと呼び鈴くらい押してから入れ」 「そんなことはどうでもいい、今日は何の日だか知ってるよな?」 「あー・・・・・・、バレンタインだっけ?」 「そう!だから私がチョコを作ってきたやったぜ、喜べ」 「そうか。で、チョコは?」 「これだぜ。」 「開けていいか?」 「おう」 箱を開けると、4×4の大きさの升目に一つづつチョコが入っていた。 「○○! その中に一つだけ凄く甘いチョコがある。それを当てられたなら私がご褒美として・・・その、キ、キスをしてやろう!」 「は?」 「う、うるさい! 早く選べ!」 OK、頭を一度整理するんだ。魔理沙がくれたチョコの中から凄く甘いチョコを当てられたらキスをしてもらえるだと? こういう恋愛事には恥ずかしがって中々してくれない魔理沙からのキスだ。必ず当てねば! かといって、どれが凄く甘いチョコなのだろう。確立は16分の1だし、適当に選んで当たるとは思えない。 あれこれ思考を続けていると、魔理沙が言った。 「は、早くしろ! え、えーと、後10秒だ!」 「ちょ、それは理不尽だろ!」 「9・・・・・・8・・・・・・7・・・・・・」 カウントは進む。もう考えている暇などないので一番右上のチョコをとって言った。 「じゃあこれにするよ、これが甘いチョコだったらキスしてもらうからな?」 「お・・・・・・おう」 「それじゃ、食べるぞ」 チョコを口に含む。 これは・・・。 とてつもなく甘い。砂糖を直接食べている気分だ。 「魔理沙・・・・・・これ、甘いぞ?」 「そ、そうか。あ、当てられたんなら仕方ないな」 魔理沙が俺に近づいてくる。そしてそのまま、唇に軽く触れる程度のキスをした。 「そ、それじゃあ私は帰るからな!」 「待てよ、残りのチョコくらい一緒に食べてこうぜ」 「い、いや、私は遠慮しとくぜ!」 走って逃げ出したので、手首を掴んで聞く。 「・・・・・・さては何かあるだろ?」 「な、何も無いぞ!」 チョコに何かあると思い1つ食べてみる。 ・・・・・・あれ?甘いぞ? もしや、と思いもう1つ食べてみる。 ・・・・・・甘い。 なるほど・・・そういうことか。大方バレンタインを口実にしてキスがしたかったのだろう。 「魔理沙、チョコ全部甘くしただろ?」 「う・・・・・・、その・・・・・・」 もじもじしながら場を切り抜ける為の言葉を考えている魔理沙が可愛かったので、悪戯心からこんな事をいってみた。 「魔理沙、今2個食べて2個とも当たったよな。2回キスしてくれるんだろう?」 「え!?ちょ、それは・・・」 「最初の1回だけとは言ってないよな。あぁ、そういえばチョコが後13個も余ってるな。」 「う・・・○○の意地悪! 腹黒! 鬼!」 「はっはっは。なんともでも言え。だがルールは守ってもらおう!」 終わり。 ───────────────────────────────────────────────────────────
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魔理さ! 霧雨魔理沙(きりさめ まりさ) 東方シリーズに於ける主人公(自機)キャラの一人 月曜の夜、あるいは土曜の夜に気が向いたらやってくる魔法使い 悟空さの嫁で、かつては悟空師父と呼んでいたが、受け入れられてからは悟空さと呼び始めた 元気玉とマスタースパークによる愛と愛のぶつかりあいは必見 その愛の語らいは極太レーザーと、生きる物全ての元気で作られた元気玉を交わす事により行われ、近隣住人全てに避難勧告が出されるほど厄介な物である 避難してどうなる訳でもないが… 本人は食らうと嬉しそうに光るエフェクトを入れるが、これも一種の愛情表現 人の発言に過敏なところがある。気にせずに楽しんで欲しい が、楽しそうな発言の裏で他の人の機嫌を損ねないようにおどおどしているのを想像すると、それはそれで可愛い 体調を崩しやすいらしく、休みがちである レスラーの中ではかなり病弱な体質 体調管理には気を付けましょう 相方を変身させる事がある それはさながらいばら姫の眠りを覚ます王子の様である 可愛いと言われる事に耐性がなく、言われると身悶える 興味がある方は是非 魔女レスラーの中では魔女(小)にカテゴライズされる 何が小さいのかは聞いてはいけない。ほら、見れば解るのぜ?
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編集する。 カウンター - 2021-12-08 18 44 15 (Wed) ハルヒたちを性転換させてみた 涼宮ハルヒ性転換劇場 涼宮ハルヒ性転換劇場 ぱーと2 ハルヒ(性転換)でウマウマ 【性転換】涼宮ハルヒの憂鬱 キョン子とみつるであのシーンを喋ってみた(輸入) ハルヒ性転換「射手座の日」完全版/"The Day of Sagittarius"[VoiceComplete ver] 【性転換】古-泉一姫の暴走【色々注意】 【性転換】ハ ル ヒ コ 日 和 【性転換】×【きょん転換】 【性転換】ハ/ル/ヒ男女(女女)歌ってみた【女の子】 【性転換SO/S団】 キョ/ン子と長/門をアニメ化してみた 【また】「性転換させてみた」でハ/レハ/レ踊らせてみた【未完成か】 【性転換】ハル/ヒコであのシーンを漫画にしてみた【ハイパー雑】 【性転換】ハルヒコ日和 【性転換】も し も ハ ル ヒ が ・・・ 【性転換】『涼宮ハルヒコの憂鬱』キャラソンメドレー歌ってみた 【性転換S/O/S団】「サムデイ/イン/ザレイン」をアニメ化【手書きMAD】 ハレ晴レユカイ~Ver.キョン子~を歌ってみた コンピ研いいじゃないかっ ~それでも僕はやってない~ こいつらも性転換させてみた。 佐々木・一姫・キョン子に浴衣着せてみた Genderbending of Haruhi Suzumiya - Yuuki vs Ryou (w/sound) Haruhi Gender Bender - Anime Edits...agian. Haruhi Gender Bender - Mitsuru stuff Genderbending of Haruhi Suzumiya Anime related Pictures Saikyou Pare Parade Haruhi Genderbending pic collection 1ハルヒ 2有希 3みくる 4鶴屋さん 5朝倉 6キョン妹 7喜緑 8古泉 9キョン * * *リンク ハルヒたちを性転換させてみた 涼宮ハルヒ性転換劇場 涼宮ハルヒ性転換劇場 ぱーと2 ハルヒ(性転換)でウマウマ 【性転換】涼宮ハルヒの憂鬱 キョン子とみつるであのシーンを喋ってみた(輸入) ハルヒ性転換「射手座の日」完全版/"The Day of Sagittarius"[VoiceComplete ver] 【性転換】古-泉一姫の暴走【色々注意】 【性転換】ハ ル ヒ コ 日 和 【性転換】×【きょん転換】 【性転換】ハ/ル/ヒ男女(女女)歌ってみた【女の子】 【性転換SO/S団】 キョ/ン子と長/門をアニメ化してみた 【また】「性転換させてみた」でハ/レハ/レ踊らせてみた【未完成か】 【性転換】ハル/ヒコであのシーンを漫画にしてみた【ハイパー雑】 【性転換】ハルヒコ日和 【性転換】も し も ハ ル ヒ が ・・・ 【性転換】『涼宮ハルヒコの憂鬱』キャラソンメドレー歌ってみた 【性転換S/O/S団】「サムデイ/イン/ザレイン」をアニメ化【手書きMAD】 ハレ晴レユカイ~Ver.キョン子~を歌ってみた コンピ研いいじゃないかっ ~それでも僕はやってない~ こいつらも性転換させてみた。 佐々木・一姫・キョン子に浴衣着せてみた Genderbending of Haruhi Suzumiya - Yuuki vs Ryou (w/sound) Haruhi Gender Bender - Anime Edits...agian. Haruhi Gender Bender - Mitsuru stuff Genderbending of Haruhi Suzumiya Anime related Pictures Saikyou Pare Parade Haruhi Genderbending pic collection 1ハルヒ 2有希 3みくる 4鶴屋さん 5朝倉 6キョン妹 7喜緑 8古泉 9キョン * videoプラグインエラー 正しいURLを入力してください。 * videoプラグインエラー 正しいURLを入力してください。 * videoプラグインエラー 正しいURLを入力してください。 リンク コメントログ 名前 コメント 編集する。 出典、参考
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魔理沙14 うpろだ1151 ある日魔理沙に 「外の世界には私みたいな魔法使いはいないのか?」 と聞かれた。 物語の中くらいにしかいない、と答えると、それでもいいから見てみたいと言う。 それならと、紫さんに頼みこんでDVDとプレイヤーを調達してもらうことにした。 快く引き受けてくれた紫さん曰く、 「何かリクエストはある?マヨヒガにも何枚かあるけれど、ないやつでも外から手に入れてあげるわよ?」 とのこと。外国産魔法学校ものにしようかと思ったが、日本のアニメを頼むことにした。 幸い、マヨヒガにもあるらしく、 「橙がこれ好きなのよね。黒猫が出てくるから、って」 ……だ、そうだ。 香霖堂からテレビを借りてきた頃にはもうすっかり暗くなっていた。 電力については、ミニ八卦炉をどうにかこうにかして確保できた。 それはいいのだが、魔法の森の夜は冷える。 普段暖房に使うミニ八卦炉がふさがっているので、二人でくっついて毛布に包まることにした。 ……さて、上映会だ。 外の世界のものだということを差し引いても何となく懐かしいエンディングテーマを聞きながら、 映画の余韻に浸っていると、魔理沙が尋ねてきた。 「なあ、○○」 「ん?」 「最後の方さ、何で空が飛べなくなったんだ?」 「あー……あれは、恋をして、心が揺れてうまく飛べないってことなんじゃないかな」 正しい解釈かどうかは知らないが、そんな感じだったと思う。 「へえ……」 「魔理沙はそんなことないのか?」 「まさか。私は恋色の魔法使いだぜ?」 そう言うと、魔理沙はぎゅっと抱きついてきた。 「だから、○○がいてくれるなら」 まぶしいような笑顔で、こちらをじっと見つめている。 「もっと速く、高く、遠くまで飛べるんだ」 抱きしめ返すと、温かな鼓動が伝わってくる。 心なしか少し速い。 「んっ……」 吸い寄せられるように、柔らかな唇にキスをした。 二人ともそのまま動かず、時間が流れていく。 「…………はぁ」 息が続かなくなって、顔を離した。 ずいぶん長い時間が経ったような気がする。 魔理沙は高揚した様子で、なんだかひどく楽しそうだ。 ソファーから飛び降り、伸びをする。 毛布が跳ね除けられたが、不思議と寒くはない。 「よーし、恋色魔法充電完了だぜ。○○、夜間飛行としゃれこまないか?」 「おっ、いいな。……待て、ちゃんと箒だろうな?」 「私の家にはデッキブラシはないぜ。あったらそれでも良かったんだが」 床に散らばったあれこれの中から、魔理沙はいつもの箒を引っ張り出してきた。 外に出て箒に乗った魔理沙は、ふとこちらを振り向いた。 「せっかくだから、マヨヒガまで行って橙も一緒に乗せていこうかな?」 「いや、三人乗りは無理だろ」 一応は止めたがそれでもやりかねないな、などと考えながら、 いつものように後ろに乗り、魔理沙の小さな背中につかまる。 半分は振り落とされないように、半分は支えるつもりで。 「よーし、出発!」 ふわりと宙に浮かんだ箒は、ロケットのように夜空に飛び上がった。 ─────────────────────────────────────────────────────────── うpろだ1241 「○○、明日○○の家に行ってもいいか?」 「僕の家に?」 「ちなみに駄目って言っても行くからな」 「それじゃあ聞いてる意味がないじゃないか。それにそんな急に言われても…」 「何だよ、何か用事でもあるのか?」 「いや、別にないよ。むしろいつでもいらっしゃいって感じかな」 「……それなら最初っからそう言えよな」 「あはは、ゴメンゴメン。それじゃ明日、待ってるからね」 ○○と約束した翌日、私は夜明けと共に○○の家にやって来ていた。 外の空気はひんやりとして寒いくらいだが、今の私にはちょうどいい。 何しろ少しでも早く○○に会いたくて、ここまで最高速でぶっ飛ばしてきたからな。 「○○ー、遊びに来たぜー!」 深呼吸して呼吸を整えた後、私は玄関に向かって○○を呼ぶ。 ○○の家は人里から少し離れたところにあるため、こうやって大声を出しても近所迷惑にはならない。 まぁ、元々私はそんな事気にしないんだけどな。 「………反応がないな」 何度か呼びかけてみるが、○○からは何の反応もなかった。 さすがに時間が時間だからまだ寝ているのかもしれない。 しかし、玄関の戸に鍵がかかっているようでこちら側からは開けられなかった。 「仕方がない。こうなった強行突破だぜ」 私は○○の家に向かってミニ八卦炉を構えた。 全力で撃つと家ごと○○を吹き飛ばしてしまうので、玄関の戸を破壊する程度の魔力を込める。 「(最低出力)マスタースパーク!!!」 私の放った魔法は狙い通りに○○の家へと命中し、轟音と共に玄関の扉を跡形もなく消し去った。 これで○○の家に入れるぜ。 これくらいの被害ならいつもの事だし、○○は優しいからそれほど怒らないだろう。 最後の障害を排除した私は意気揚々と家の中に入っていった。 「○○、遊びに来てやったぜ!………ありゃ? もしかしてまだ寝てるのか?」 マスタースパークの余波で家の中に散乱してしまった少量の瓦礫を避けつつ、 私は○○が眠っている布団の傍まで移動する さっきの爆発音で目を覚ましたと思ったんだが、意外なことに○○はまだ眠っていた。 「ほら○○、早く起きろ」 さすがに玄関のときみたく魔法を使うわけにはいかないので、 私は○○の身体を揺すって起こそうと試みる。 だけど、私はすぐに○○の様子がおかしい事に気がついた。 「……○○?」 「……はぁ、はぁ……うぅ……」 私の言葉に返事はなく、ただただ苦しそうに呻いている○○。 それによく見ると、○○の顔がありえないくらい真っ赤になっている。 もしかしたらと思い額に手を当ててみると案の定、○○は物凄い熱を出していた。 トントントン……トントントン…… 一定のリズムで刻まれている、何処となく懐かしい感じのする音。 それを目覚まし代わりにして僕は目を覚ました。 「……ん……っ!?」 ぼんやりと天上を眺めている僕は、不意に鋭い頭痛に襲われた。 お酒の飲みすぎで二日酔いになった時とは違うけど、頭が割れるように痛い。 それに何だか知らないけど身体が物凄くダルイ。 「……あれ、これは?」 自由の利かない身体に鞭打って何とか上半身だけど起こすと、布団の上に何かが落ちた。 布団の中から右手を出して触ってみると、まだ微かに冷たい。 それは白い布に包まった氷のうだった。 「どうして、氷のうが……」 「○○、目を覚ましたんだな!」 訳が解らず首をかしげている僕の元に届いた声。 視線を向けてみると、そこには湯気の立ち昇る小さめの土鍋を持った魔理沙が立っていた。 何だか僕を見て凄くビックリしているみたいだ。 「え? まり、さ? どうして魔理沙が…うっ!」 「ほらほら、病人はちゃんと寝てないと駄目だぜ」 いきなり強い頭痛に襲われた僕の元へ駆け寄ってくる魔理沙。 両手に持っていた土鍋を床に置いて、僕の身体をそっと支えてくれる。 それから僕は魔理沙に言われるまま横になって布団を被ると、事の顛末を尋ねた。 「………そっか、それじゃあ魔理沙が看病してくれてたんだ」 魔法を使って玄関を破壊した事はちょっとアレだけど、 それがなかったら僕はもっと酷い状態になっていたかもしれない。 話を聞いた僕は魔理沙に対する感謝と、そして申し訳なさでいっぱいになっていた。 「ゴメンね、わざわざ来てくれたのに看病なんてさせちゃって」 「私が勝手にしたんだから、○○は気にしなくていいぜ」 謝罪する僕に対して満面の笑みをみせてくれる魔理沙。 その笑顔は普段の彼女のものと少し違っていたけど、とても綺麗な笑顔だった。 「ところで○○、雑炊作ったんだけど食べれそうか?」 そう言って魔理沙は先程持ってきた土鍋を見せてきた。 鶏肉や人参、椎茸に葱といった色とりどりの具材の入った卵雑炊。 先程から鼻腔を擽る香りといいこの見た目といい、何とも食欲をそそられてしまう。 「これ、魔理沙が作ったのかい?」 「私しかいないのに、他に誰が作るんだよ」 魔理沙の言う事はもっともだった。 でも、魔理沙って意外に家庭的な部分があるんだな。 口に出したらマズイ事になりそうだから言わないけど。 「それで、食べれそうか?」 「うん。せっかく魔理沙が僕のために作ってくれたんだ。ありがたく頂かせてもらうよ」 僕は魔理沙の言葉に甘えて雑炊を食べる事にした。 すると魔理沙は僕の背中に手を回して起き上がる手助けをしてくれた。 そして雑炊をレンゲで掬い、僕の口元へ運んで……え? 「……あの、魔理沙?」 「ん? あっ、このままだと熱いよな。スマンスマン」 僕の困惑を違うの意味に受け取ったらしく、謝りながらレンゲを自分の口元へ運ぶ魔理沙。 そして『ふぅー、ふぅー』と息を吹きかけて雑炊を冷ますと、再び僕の方へ持ってくる。 「これなら食べられるよな、○○」 「いや、そういう事じゃなくってね、その、自分で………」 「ほら、ゴチャゴチャ言ってないで食べろって」 魔理沙は僕の言わんとしている事をまるで無視してレンゲを差し出してくる。 でも、僕は気がついていた。 平静を装っている風の魔理沙の顔が、多分今の僕に負けないくらい真っ赤になっている事に。 もしかして魔理沙は気付いてる上でやってるのかな? だとしたら僕の取る行動は決まっている。 「……そうだね。せっかくの魔理沙の好意だし、素直にいただくよ」 僕は雑炊がなくなるまで、真っ赤になった魔理沙に食べさせてもらったのだった。 もちろん、僕の顔も高熱とは別の理由で真っ赤になっていたんだけど。 数日後、私の献身的な看病のおかげですっかり元気になった○○。 しかし○○の病気がうつったらしく、今度は私が体調を崩してしまった。 「魔理沙、ご飯が出来たよ」 「ああ……ありがとな、○○」 そんな私の看病をしてくれているのが元気になった○○だ。 ○○はわざわざ自分の仕事を休みにして一日中私の傍にいてくれていた。 こんな幸せが続くんなら、もうずっと病気のままでも良いとさえ私は思ってしまう。 だけど、そんな恵まれた状況の中でひとつだけ勘弁して欲しい事柄があった。 「それじゃあ魔理沙、僕が食べさせてあげるからね」 それが食事の度に行われる『はい、あ~ん♪』という奴だ。 私も○○が病気の時にチャンスだと思ってついやってしまったが、 これはやる方よりもやられる方が断然恥ずかしい。 「あの、○○? もう自分で食べれるから、大丈夫だぜ?」 「だ~め♪ 魔理沙は病気なんだから、僕に任せてればいいの」 しかも○○の奴、それに気付いてる上でやってくるから性質が悪い。 おかげで私は食事の度に恥ずかしさで悶え死にそうになってしまう。 それでも本気で拒絶しないのは、やっぱり○○にして欲しいって思ってるからで… 「はい、あ~んして?」 「……あ~ん」 気付けば私はいつも○○の事を受け入れていた。 「どう、美味しい?」 「………美味しい」 私の言葉を聞いた○○は本当に嬉しそうな笑顔になる。 ちくしょう……その笑顔は反則だぜ、○○。 そんな顔されたんじゃ何も言えなくなるじゃないか。 「よし、ご飯を食べたら身体を拭こうか」 「ああ………ん、えぇっ?!」 ちょ、ちょっとマテ○○! 勢いで返事したけど、今物凄い事言わなかったか?! 「何を驚いてるんだ? 病気なんだからお風呂は入れないだろ。 それに随分汗もかいてるみたいだし、昨日みたいに着替えるだけじゃ気持ち悪いだろ」 「そ、それはそうかもしれないけど、でも………」 身体を拭くということは服を脱ぐという事であって、 それは身体を拭いてくれる人に裸を見せる事になる訳であって、 つまりこの場合は私が○○に裸を……… 「それに魔理沙だって、病気したときに僕の身体を拭いてくれただろ?」 「ッ!?」 その言葉で私の脳裏に○○の裸が浮かび上がってくる。 見た目は華奢な感じだけど、意外にしっかりした身体つきの○○。 そして誘惑に勝てず、私は○○の身体を拭きながらつい手を……もうそれ以上は考えられなかった。 「………きゅぅ~」 「わっ?! ま、魔理沙? 頭から湯気が出てるよ?」 ○○の慌てる声を聞きながら、私の意識は闇の中に消えていった。 そして意識が戻った後、私は○○に身体を拭いてもらったのだった。 えっ、詳しい描写? ば、馬鹿! あんな恥ずかしい事詳しく言えるわけないだろ!!! ─────────────────────────────────────────────────────────── うpろだ1291 「貴方の夢想、具現化してあげるわ。好きなカードを選びなさい」 突然目の前に現れた、金髪の妖しい、美女。 目の前には様々な絵柄のカードを拡げている。 不審な目で見つめると、くすりと笑った。 「私は確かに怪しいものだけど、別に貴方に危害を加えるつもりはないわ。ただちょっとしたお遊びに付き合って欲しくて」 ……この女アレか? 美人なのにもったいない。 まあいい、適当に付き合って終わりにしよう。 そう思い目の前のカードを眺める。 陰陽玉が描かれたカード、懐中時計とナイフが描かれたカード、無数の蝶が描かれたカード、金髪の人形が描かれたカード、紅い月と蝙蝠が描かれたカードetc…… ざっと目を通した限り統一性は全くない。 一体なんのつもりなのか、首を捻りながらカードに目を通していると、一枚のカードが目に入った。 星空をに浮かぶホウキが描かれたカード。 様々に色が着いた星が目を惹く。 「あら、それでいいのかしら?」 その色彩に見とれていると不意に女に声をかけられた。 思わず頷く。 と、女は笑みを深くした。 「分かったわ。それじゃあ、これを持って。手放しちゃダメよ」 有無を言わせぬ調子でカードを押し付けられた。 「いってらっしゃい」 女が言い終わると同時に襲い来る浮遊感。 気が付くと俺は満天の星空を落下していた。 落ちる俺を受け止めたのは絨毯だった。 魔法のランプとセットで有名な空飛ぶ絨毯、俺はそれに横たわるように乗せられていた。 さっきまで歩いていた見慣れた道は影も形もない。 周りはただ闇。頭の上には綺羅星がまたたいている。 ……さて、これはあの女の仕業なんだろうか。 …何者だあの女。 というよりここはどこだ? 体を起こして辺りを見回しても、真っ暗で何も見えない。 おまけにこの絨毯、微妙に前に進んでいる。 ……これはまずい。 何がまずいのか分からないが、このままどこかに連れていかれるとしたら。 言い知れぬ恐怖が沸き上がる。 なんとかこの状況から抜け出すための方法を考えていると。 「なんだ? 見ない顔だな」 後ろから声をかけられる。 振り返ればホウキに乗った人間がこちらを見ていた。 黒と白のエプロンドレスに、黒いとんがり帽子という魔女のような格好。星をバックにしたその姿はまるで…… 「珍しい物に乗ってるな。ちょっと貸してもらってもいいかね?」 貸すのはいいが俺の身の安全は保証できるのか? 「ああ、答えなくていいぜ」 尋ねようとした俺を遮って魔女が言うと、おもむろに腕を振りかざす。 「私は欲しいものは力ずくで手に入れる性質なんだ」 魔女が腕を降り下ろすと無数の星が降り注いだ。 思わず目をつぶると同時に体が下に向かって引っ張られた。 驚いて目を開くと星が上に向かって流れて……いやちがう、絨毯が急降下を始めた。 魔女から打ち出される星をかわすように絨毯が動く。極彩色の星が俺をかすめて行く。猛スピードで星空を駈けているような感覚。 「流石にこれじゃ当たらないか。……」 魔女がどこからか紙切れを取りだし高く掲げた。 「魔符『ミルキーウェイ』!」 左右から飛び交う無数の星。 その間を縫うように舞う星屑。 動く度に揺れる絨毯と相まって、本当に天の川に漕ぎ出しているようだ。 「やるな。これはどうだ。魔符『スターダストレヴァリエ』!」 天の川が消え去り、星が俺を取り囲む。 そして魔女を中心に収束し、拡散し、様々にその表情を変えていく。 万華鏡のような光の舞い。 一秒毎に姿を変える星の幻想。 この星にぶつかれば、ただではすまないことはなんとなく理解している。 絨毯がかわすことを放棄すれば、吹き飛ばされてパラシュート無しのスカイダイビング決行だろう。 それでも自分自身で身動きすることは出来なかった。 見とれていた。流れて行く星たちの煌めきに、瞬きすら出来なかった。 「これもかわすか。お前、すごいな。私の魔砲を避け切れるやつなんてそうそういないんだぜ。 オーケー、私も本気だ。ここまでやってくれるんだったら手なんか抜けないからな」 不意に星の段幕が止む。 魔女が八角形の箱のようなものを取りだし、俺に向けた。 初めてまともに対峙したその顔はやんちゃそうで、でも可愛らしいものだった。 その瞳はきらきらと輝いている。 「いくぜ。恋符『マスタースパーク』!」 箱が光ったのと視界がぶれたのはほぼ同時だった。 輝く光が残像となって一本の線になる。 次の瞬間、視界の隅で光が奔流となって駆け抜けて行くのが見えた。 低く唸り、火花を散らしながら煌めく光の塊が、長く尾を引きながら遥か彼方まで翔んでいく。 何故かあの魔女のようだと思った。 「油断大敵だぜ」 声に気付き振り返れば、絨毯に乗り込んできた魔女。 「まあ、あれをかわされちゃあ、これ以上やりあう気はないが。 しかし、どうなってるんだこりゃ?」 自分でもよく分からないと正直に話すと、魔女はしげしげと俺を見る。 「…お前、外の世界の人間か?」 よく分からないが金髪の派手な女に連れてこられたと言えば、ひどく納得した様子で頷く。 「あいつならやりかねないな。だったらまた会えるんだろ?」 今度こそその絨毯手に入れてやるとニヤリと笑う。 「また来いよ、いいな、必ずだぞ。ああ、答えなくていいぜ」 言うなり少女は顔を近付けて唇を奪ってきた。 「私は欲しいものは力ずくで手に入れる性質なんだ」 言った後でホウキにまたがり、ものすごい勢いで闇の向こうへと消えていった。 去り際に頬を染めていたのは、気のせいではないだろう。 唇に残った感触と暖かみにこちらも赤くなりながら見送った。 「おかえりなさい」 突然の引き上げられる感覚に我に帰ると、金髪の女が目の前にいた。 いつの間にか見慣れた道に戻ってきている。 「お楽しみいただけたでしょうか?」 おどけた感じで頭を下げる女。 「それ、貴方にあげるわ」 とにかく疑問は山ほどあったが、こちらが口を開く前に女は言った。 「それがあればいつでも幻想郷に行ける。よければまた遊びに来て」 言いながら地面へと沈んでいく。 「さようなら。縁があったらまた会いましょう」 完全に頭で沈みきり、そのまま姿を消す。 ……何者だったんだろう ふと持ったままだったカードを見る。 描かれたホウキに少女の姿を重ね合わせる。 同時にあの煌々とした星の光を。 何一つ分かったことはない。 ただ一つだけ確かなのは…… 俺はまたあの少女に会いに行くだろう、ということだった。 ─────────────────────────────────────────────────────────── 新うpろだ41 「なあ、これなんかどうだ?」 「ちょっと薄着に過ぎるな。向こうの秋は思ったより寒いぞ」 そうか、と呟いて魔理沙は、服を櫃に戻した。 ここは森の中にある小道具屋、香霖堂。さほどやる気のない半妖の店主が一人で切り盛りしている。 普段は訪れる客も少ないこの店に、来客があった。 白黒で有名な「普通の魔法使い」霧雨魔理沙と、外の世界から来たという青年、△△である。 「お、なんか妙なの発見。これなんだ?」 「…なんでセーラー服が…」 「なあ、これは駄目か?」 「出来れば別のにしてくれ…」 「まったく、注文の多い奴だぜ」 二人は今、外の世界の服を求めてやってきた。店主の森近 霖之助に事情を話し、代金代わりに 腕時計を渡すと、店主は大きな木の櫃を引っ張り出した。聞くと、衣服の類は比較的集まりやすく、 また好んで引き取るものもいないため、溜まる一方であり、引き取ってくれるのであれば代金は むしろいらないと言われた。しかしそれ以前に魔理沙がよく店のものを強奪していくので、 せめてものお詫びと押し通すと、悪いね、ゆっくり選んでいくといいと言い残し、店の奥に 篭ってしまったため、店内は今、二人きりだ。 「なあ、やっぱこのままじゃダメなのか」 「どこへ行ってもジロジロ見られたり、指を指されたりしたいなら構わないぞ」 「……」 △△を振り返った魔理沙は、また無言で服漁りを再開した。 紫が発案した、神無月の間だけの外界旅行。昨日申し込み用紙を回収しに来た紫の式、藍との 会話を、彼は思い出していた。 『ん、記載の漏れは無い様だな。紫様に届けるよ』 『よろしく頼みます』 『ご苦労様だぜ』 『それはいいんだが、魔理沙、お前はそのまま行くのか?』 『なんだよ藍。ダメなのか?』 『その服じゃ、目立つと思うんだが』 『やっぱり、そう思います?』 『どこだろうと私は「普通の魔法使い」霧雨魔理沙だぜ?』 『…△△、明日あたり香霖堂にいって、こいつの服を選んでやれ』 『実は一応、そのつもりです』 『お前ら無視するなー!』 「だぁーっ!」 奇声を上げて、服を放り投げる魔理沙のおかげで、△△の思考が現在に戻った。 「何やってるんだ…」 「何を選べばいいか分からないんだよ!」 「そんなに薄着じゃなくて、妙なのじゃなければなんでもいいんだよ。難しく考えるな」 「う、うるさい!私は、そ、その…」 急にうつむいて、尻すぼみになる声。 「ま、魔法一筋だったから、だからな、え、えと」 表情は見えないが、何かを恥じているような印象だと、△△は思った。 一応、思い当たる節はあるのだが。 「え、選び方とか、こーでぃねーと、ってい、いうのか?そういうの、よく分からないんだよ…」 彼の予感は的中した。魔理沙はいつも、「魔法使いはこうあるべき」と、白黒のエプロンドレスを好んで着ている。 いや、それしか着ないと言い換えてもいい。そこに突然、振って湧いた服選び。どうすればいいのか分からないのも 仕方が無い。 「…幻滅、したか?」 「え?」 「いい歳して、服ひとつまともに選べないこんな女、嫌いになっただろ?」 魔理沙は、とてつもなく情けなかった。恥ずかしかった。 大好きな男の前で、こんな失態を演じる自分が。 「なら、ちゃんとそう言ってくれ。強がらなくていいから」 泣きそうな顔で見上げた魔理沙のすぐそばに、△△の顔があった。 「△、△…」 「ずっと強がってたら、疲れるだろ。せめて俺には、駄目な魔理沙とか、弱い魔理沙とかも見せてくれよ」 魔理沙を△△は優しく抱きしめる。少しの間をおいて、魔理沙も弱弱しく抱き返す。 「…落ち着いたか?」 「…うん。あ、あり、がと」 「じゃ、一緒に選ぶとしますか」 「ああ。…私を可愛く、飾ってくれよ?」 「もとから可愛いけどな、魔理沙は」 「…ば、馬鹿、そ、そんなことさらっと言うなよぅ。は、恥ずかしいぜ…」 「嫌だったか?」 胸に顔をうずめたまま、軽く横に振る魔理沙。 「さあ、さっさと選んでしまおう。旅行の準備は、まだまだ残ってるんだからな」 頭をあげた魔理沙の顔は、笑っていた。いつまでも見ていたいような、太陽のような笑顔で。 「…うんっ!」 ───────────────────────────────────────────────────────────
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魔理沙13 13スレ目 297 うpろだ969 「では、僕は里の手伝いしに行くから、気をつけて」 「おう。いってらっしゃい」 もう何かの研究に取り掛かった魔理沙が後ろを向いたまました返事を聞いてから、○○は霧雨邸を出た。 森の中から空はよく見えなかったが、どうやら夜には一雨来そうな感じである。 森の生活が長くなったため、そういうこともわかるようになっていた。 「行く前に、竜神様の像に参っておくかな……」 慣れた足取りで、彼は森の出口に向かっていった。 ○○が霧雨邸に住み始めて結構時間が経つ。とはいえ、半年は経過していないが。 それでも、森自体にも、また魔法自体にも造詣が深くなっていっているのは自他共に認めるところ。 そして何より、霧雨邸が以前よりも住み良い場所になったのは彼の功績だ。 まあ、片付ける側から物が増えていくのだが…… 魔理沙の盗癖も半分になった。正確には、半分彼が返しに行っている、なのだが。 返しに行く際、必要な部分はメモしたりノートにまとめたり、としていたので、彼自身も魔法の基礎が身に付きつつある。 それが良いことかどうかは置いておいて、ともかく、二人の生活は割合順調のようだった。 「……駄目だ……」 本日何度目かの失敗をして、魔理沙は宙を仰いだ。 そもそも、失敗など怖くはない。失敗するなら成功までやれば良いだけの話だ。 駄目なのは他の事に理由がある。 「……ああ、くそ! どうしてこんな…………」 昨晩、何となく訊いてしまったのが悪かったのか。 そのときの会話を思い出しながら、魔理沙はため息をついた。 『お前はさ、何で私だったんだ?』 『何がです?』 『いや、そのー……一緒に住んだりしてるのが、さ』 しばらく魔理沙が研究に入るということで、森の外に行く準備をしていた○○は、ふむ、と考え込んだ。 『何故か、ということですよね? 難しいなあ……』 普段は敬語を使う青年なのだが、できるだけ敬語をやめてくれ、という魔理沙の要望に応えて、少しずつ言葉を変えていっている。 『僕は魔理沙さんを好きになったから。ただそれだけだからなあ』 『…………真っ向から言わないでくれ、何か照れる』 『訊いたのは魔理沙さんじゃないですか……でも、そうだね。魔理沙さんの傍にいたいなって思ってるのは、本当だよ』 そう微笑まれて、魔理沙は表情と返事に困った。 『……そっか』 『ええ、そうです』 結局、魔理沙はその晩、○○の顔を直視できなかったのだった。 「あー……」 机に突っ伏して、意味の無い唸りを上げる。誰もいない、中途半端に片付いた部屋が、何となく無駄に広く寂しく感じた。 「……広いな」 呟く。呟いて、この空間に何かが足りない気になって、自分で不思議な気持ちになった。 魔理沙は研究のときに傍に人がいるのを好まない。だから、その間○○は里に仕事に行く。常の行動だった。 魔理沙もそれをわかっていた。だから何も言わないし、それを当然と取っていたところがある。 (でも、あいつは何処にいるんだろう?) 大抵、神社か香霖堂にいる、という話は聞いていた。 神社は、彼がこちらに来てしばらく世話になっていた場所であるし、今でもちょこちょこ顔を出している。 香霖堂では、霖之助とよく話をしているのも見かけるし、外の物品について彼は結構知っているのでその話もしている。さすがに作り方はわからないようだが。 (それ以外にも、行ったりするのかな……) 少しだけ、不安になる。あいつは佳い奴だ、と彼女は思っている。だから、あいつに想いを寄せるのは、自分だけじゃないんじゃないかと。 一度考え出すと、気になって仕方がなかった。 「……何をうじうじ悩んでるんだ、私は」 そうだ、気になるなら行けば良い。それだけだ。研究は中途になるが、このまま悶々としたまま続けても良い結果は出ないだろう。 すっきりさっぱりしたら、また研究に戻れば良いのだ。 そう決めた彼女は、家を飛び出ると箒に乗って夜を駆けはじめた。 「あれ、ここにはいないのか」 「来て第一声目がそれかい、まったく」 霖之助は、突然の訪問者に大きくため息をついていた。 「いや、○○の奴なんだけど」 「ああ、今日は来ていないな……何だ、また研究で追い出したのか?」 「失礼な、あいつが気を遣ってくれてるだけだよ」 「同じことだと思うよ。まあ、彼も嫌々ってわけじゃないみたいだけどね」 「どういうことだ?」 魔理沙が不思議そうに訪ねると、霖之助は何ともなしに答えた。 「彼は魔理沙がそうやって一所懸命なところを見るのが好きなんだとさ。毎回惚気られる身にもなってくれ」 そう軽口を叩いて、霖之助は、ともかくここには来ていないと告げた。 「里か神社か、じゃないかな」 「そうだな。あたってみる。じゃな、香霖、邪魔した」 そして、曇天の中、一条の彗星のように駆けていった少女を見送って、彼は、やれやれ、と微苦笑を浮かべた。 神社にも、彼の姿はなかった。 「ここにもいないか」 「珍しいわね、魔理沙。一人なんて」 縁側に座っていた霊夢が、茶を啜りながら応対する。 「そうでもないぜ。単独行動はよくするぞ」 「○○さんは?」 「里、かなあ。私はてっきりここに来てるかと思ったんだが」 魔理沙の言葉に、霊夢はきょとんとする。 「○○さん、最近は夕方からはここに一人では来ないわよ」 「え?」 「この意味、わかる?」 微笑った霊夢に、魔理沙は少し考えて――ああ、と呟いた。 「……そこまで気を回さなくても」 「○○さんにとっては大事なのね、きっと」 「……かも、な」 魔理沙はそれだけ呟くと、また箒に跨る。 「邪魔したな、霊夢」 「いいわよ、いきなりなのはいつものことでしょ。ついでにお賽銭とか入れてってもらえるともっといいんだけど」 「今度な」 「はいはい……ああ、魔理沙、雨に気を付けてね。降るわよ」 「珍しいな、お前が忠告なんて。まあ、それでも、私は行かなきゃなんないんだ」 互いに了解した微笑みを浮かべて、魔理沙は再び夜空に上がり、霊夢は静かにお茶のおかわりを淹れた。 「……大丈夫か」 戸口にに立つびしょ濡れの魔理沙を前に、慧音はただ一言そう口にした。 「ああ。すまないが、○○の場所を知らないか?」 「○○? どうした、喧嘩でもしたのか?」 「いや、そういうわけじゃないんだが」 魔理沙は苦笑して、無駄とわかりつつ帽子の水を払った。 「あいつなら、確か集会所にいる。そこで寝ると言っていた」 「そうか。てっきり誰かの家に行ってるかとも思ってたんだが」 「まあ、里にも知り合いは多いしな……だが、あいつらしい言い分でな」 慧音はからかうように微笑した。 「今は、誰かの場所に厄介になるのが、お前以外は気が引けるのだそうだ。だから極力、誰のところにも行かないようにしている、とな」 「私ならいいというわけか、あいつ」 「お前だからこそ、だろう」 「……そか」 魔理沙は帽子を深く被る。表情が見えないように。 「悪い、邪魔した」 「いいや。風邪引くなよ」 「ああ」 わかっているのかいないのか、魔理沙は再び雨の中を飛び出していった。 集会所には、小さな明かりが灯っていた。 「……○○?」 「え? ……魔理沙さん!?」 集会所の隅に荷物を動かしていた○○は、全てを放り出して魔理沙の元に駆けてきた。それが、少し嬉しく感じた。 「何かあったんですか!? こんなびしょ濡れで……!」 「あー、いや、何があったっていうわけじゃないんだが」 帽子を取って、魔理沙は何と言ったものかと考える。 「その、心配になってな」 「心配? 僕が?」 「ああ」 ああ、こんなことを言うつもりではなかったのに。 「お前、人気あるからな、誰かに言い寄られてないか、とか思ってな」 「……それだけのために?」 「ん、いや、まあ、な」 言いたい事が出てこない。何を言いたいのかも言えば良いのかも。 「魔理沙さん」 「え……あ、おい! お前が濡れるぞ!」 抱きしめられて、魔理沙は焦る。○○は濡れるのにも構わず、さらに強く抱きしめた。 「……こんなに、冷えて」 「……雨だからな」 「僕に会うために?」 「…………そうなるか」 「研究まで中断して?」 「失敗続きだったんだ」 「こんなに――こんなに、不安そうな顔で?」 そこまで言って、○○は魔理沙の顔を覗きこんだ。 「そんな顔してるか、私」 「はい」 魔理沙は苦笑して、逆に訊き返した。 「……お前は、どうして、私に付き合ってくれるんだ? 研究のときは追い出して、里でこうして一人でほっといてるのに」 「それでも、帰らせてくれる。傍に居させてくれる」 「私は、お前に何もしてやれないぞ? せいぜい、掃除と洗濯と飯当番を振ってやることぐらいだ」 「それは、楽しいよ。魔理沙さんと一緒に生活できてて。昨日も言ったように、僕は魔理沙さんが好きだから」 「……お前、馬鹿だろ」 「そうかも。でも、何だかんだで、魔理沙さんは僕が傍に居ることを赦してくれるでしょう?」 「…………まあ、な」 魔理沙はそう応えて、逆に○○に抱きついた。 「広いんだ、家が」 「だいぶ片付けたからね」 「おまけに、片付けてくれるでかい図体も見当たらない」 「む、そう太ってはないはずですが」 「背が私よりも頭一つ分以上高ければ十分でかい」 そして、表情を見られないように彼の胸に顔をつける。 「手伝いが必要みたいだ。研究中に、いろいろ周りのことしてくれるのが」 「……それは」 「私はアリスみたいに人形とか操れないしな。誰か要るんだ」 「…………僕は、居ていい?」 「居ないと困る。困るんだ。私の気も散る」 「居たら気が散るのでは?」 「そのはずだったんだが。どうやら、私も変わったみたいだ」 そう、魔理沙は口にした。そうだ。いつの間にか変わってしまっていたのだ。 誰かに邪魔されることが嫌いだったのに。誰かがいると気が散るから嫌だったのに。 いつしか、居ることが当たり前の存在が自分に出来てしまうなんて。 「だから、居てくれ」 「はい」 「……帰ろう?」 「はい。では、少し待ってて。すぐに荷物まとめるから」 ○○は柔らかく微笑んで、自分が放っていた荷物を取りに戻った。 慧音に集会所の鍵を返して、雨の中を二人は急ぎ帰った。 風邪を引かないよう早めに交代で湯を取って、今日はもう研究にならないからと一度中断し、それぞれの部屋で休む、はずだったのだが。 「……どうしてこういうことになってるのかな」 「何がだ?」 「僕が魔理沙さんの抱き枕になっていることについて、です」 ○○の背中に、魔理沙が抱きついている。ベッドの上で横になって。 「少し大きすぎる枕だが、暖かくて丁度良いぜ」 「それは光栄。でもこの際言いたいのはそういうことでなくて」 密着体勢がヤバいのですが、と心の中だけで思ってみる。 「……戻ります」 「駄目だ」 「…………このままだと理性がヤバいです」 「それでも」 いやに強情な魔理沙に、彼は気を引かれる。彼女が強引なのは今に始まった話ではないが、今日は何か違う気がする。 「……理由を訊いても?」 「…………お前を連れて帰って来た意味がないだろ、離れてちゃ」 「………………」 「……お前が傍に居たいって思うくらいには、私もお前に傍に居てほしいって思ってる。それだけだ」 魔理沙は、自分が○○の傍にいないときに、誰かが傍にいるかもしれない、ということが不安だった。 それを素直に言うことはないから、○○にそれが正確にわかるわけではない。わけではない、が。 「……僕が好きなのは、貴女だけですよ」 「ん」 魔理沙の返事は頷きと、摺り寄せてきた頬だけだった。それだけでわかりきっていた。 「こっち、向かないのか」 「……いいんですか?」 「顔、見てたいんだ」 魔理沙の要望を受け入れて、○○は身体を反転させた。向かい合う形になる。 「ん、こっちの方が落ち着くな」 「それなら、いいけど」 「うん、落ち着く」 ○○の片腕を枕にするような形で、魔理沙は彼の胸に擦り寄ってきた。 腕の中にすっぽりと収まってしまった魔理沙を見て、○○は、こんなに小柄だったかと感じた。 彼は思う。力もなく、能力もないけれど、僭越かもしれないけれど。 「魔理沙さんの落ち着ける場所かな、僕は」 「んー? そだな。落ち着く。お前は落ち着かないのか?」 「……そうだね、落ち着く」 そう言って、○○は腕の中の魔理沙を抱きしめた。 翌朝。 「んー、よく寝た。何だ○○、寝不足か?」 「若干……」 「寝付けなかったのか? お前寝付き悪かったっけ?」 「……そういうわけではないけど。朝ご飯用意してくる……もう研究に掛かるでしょう?」 「ああ。しかし、よく眠れたなー。またよろしくな」 「…………うん、いいよ。僕の理性が持つ間なら……」 最後の一言は、あまりに小さかったので魔理沙には届かなかったかもしれない。 ともかく、霧雨邸の朝は、今日も平和だった。 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「おーっす」 「あ、こんにちはー」 「やっと着たわね」 少し遅れて境内に到着した魔理沙と俺。 出迎えたのは早苗と霊夢だった。 「やっとって言ったって。直前まで来るなって言ったのは霊夢だろ?」 「まあまあ、とりあえずこちらへどうぞ」 早苗の先導でたどり着いた裏庭には、大きな階段状の枠組みが組み立てられているところだった。 「おー。リアルでひな壇か。豪快な事考えるなぁ」 「ま、一年に一度の事だしね」 見上げる魔理沙に、霊夢は楽しそうに返している。 「で、私は三人官女でもするのか?」 「いいえ」 「じゃあ…大臣か? 私には似合わないと思うんだが」 「そこも他の人が居ますよ」 「じゃあ、どこに?」 「空いてるじゃない。打って付けの場所が」 ……待て。まさか。 「……?」 本当にわからないらしい魔理沙が軽く首を傾げると、霊夢はため息を吐きながら指差した。 「ほら、あそこ」 「あそこって……」 そこは最上段の咳。と言う事は。 「魔理沙さんがお雛様で、○○さんがお内裏様ですよ」 「な……っ!」 早苗の付け加えで、魔理沙の顔が一瞬で真っ赤になる。 「どうせ公然の仲なんだし。何を今更恥ずかしがってるのよあんたは」 本人からすれば唐突なんだろうなぁ。 真っ赤になったまま応対出来ずにいる魔理沙の横で、俺は思いの他落ち着いて自体を把握していた。 「○○さんは驚かないんですね」 「いやぁ。横でここまで驚かれるとなぁ……。反対に驚くチャンスを見失った」 「それも貴方らしい、かも知れないわね。 さ、魔理沙。覚悟しなさいよー」 苦笑で返した霊夢は、まだ真っ赤なままの魔理沙の手を取って神社を目指す。 「ちょ、何を……?!」 「もちろん、着替えるのよー。紫と霖之助さんが全員分調達してきてくれたわ」 「えええええええええええ!?」 助けを求めるようにこちらを振り向く魔理沙。 ……すまん。俺には霊夢を止められん。 合掌。 「てことは、俺のも?」 「はい。こちらに準備していますのでご案内しますね」 「応」 早苗に連れられ、少し離れたところに向かう俺。 「さー!皆さん準備は出来ましたか?」 撮影担当の文が、壇の前に集まった皆を注目させる。 「それでは、本日のお雛様の入場でーす!」 文の言葉と共に、神社の襖が開き霊夢が現れる。 それに一歩遅れて、魔理沙の姿が。 「おお……」 思わず、見とれて感嘆のため息を漏らしていた。 美しい、とでも言うべきなのだろうか? どうも、言葉にしてしまうと無粋な気までしてくる程に似合っていた。 「どう? ○○さん。 私が選んだ着物よ」 「……ああ」 霊夢に連れられてここまで来た魔理沙は、俺の目を見て顔をそらした。 「……綺麗だぞ。魔理沙」 「……あ、ありがと」 視線を逸らしたまま、小さく呟く。 やべぇ。かわいい。 「ではでは!お内裏様にはお雛様を壇上までご案内お願いしまーす」 「りょうかいー」 段取りを聞いていた俺は、魔理沙の横に行って軽くかがむ。 「へ? ひょあぁっ!?」 唐突で変な声をあげる魔理沙を無視して、抱き上げる。 「おー。お嬢様抱っこ」 「ちょ、○○っ! 恥ずかしいだろ下ろせよー!」 「暴れるなよ、な」 何とか落とさないように頑張って、魔理沙に耳打ちする。 「……。」 「!!!!!!」 はい、真っ赤になって大人しくなりました。 「……何言ったの?」 「ひ・み・つ」 半眼で睨む霊夢に笑いかけてから、足を踏み出す。 「じゃ、行くぞ魔理沙」 コクコクと、頷く魔理沙を抱き上げて段を上がる。 …………結構、一段一段高いな。 それに衣装が動き難い。 「よ、っと」 お雛様の席に魔理沙を下ろし、自分はお内裏様の所へ…… 「○○」 「ん?」 小さな声に振り向くと、魔理沙が小さく呟いた。 「わた──」 「はいでは、皆さん各自の場所にお願いしますー!」 文の声に邪魔されて聞き取れなかったが、意味は伝わった。 「ああ」 俺は出来るだけ優しく微笑んで、所定の位置に座る。 「それでは、記念撮影しますねー。 はい、チーズ!」 こうして撮影された写真は、今でも霧雨邸の写真立てに収められている。 貴重な体験をさせてくれた幻想郷の皆に感謝、だな。 ☆個人的ひな壇のメンツ☆ ・お内裏様…○○ お雛様…魔理沙 ・三人官女…八雲紫、西行寺幽々子、レミリア・スカーレット ・五人囃子…八意永琳、みすちー、ルナサ、メルラン、リリカ ・右大臣…風見幽香 左大臣…藤原妹紅 ・仕丁…博麗霊夢、東風谷早苗、鍵山雛 番外編 「……なあ、妹紅」 「なんだ?慧音」 「これは、何かのイヤガラセか?」 「……私に言われても、な」 ・牛車…上白沢慧音 ─────────────────────────────────────────────────────────── 13スレ目 583 うpろだ1008 「ごちそうさま」 「あれ、もういらないのか?」 「ああ、あんまり腹減ってないんだ」 机に茶碗を置いて魔理沙はそう答えた。 変だ、何か変だ。いつもは3杯くらいは綺麗に平らげる魔理沙がたった1杯、それも半分くらいしか入れてないのにだ。 心配になって俺は魔理沙に問いかけた。 「大丈夫か? どこか調子よくないんじゃないか?」 「そんなことないぜ? ほら、こんなに元気だ」 その場でいきなり体操を始めた。何かあやしい。 「なぁ、何か隠してないか? 俺でよければ相談にのるけど?」 「べ、別になにもないぜ? ○○は心配性だな。あんまり心配ばかりしてるとハゲるぜ?」 「ぐっ……まあ魔理沙が平気だっていうなら」 「おう、それじゃ今日はパチュリーのところに行ってくるぜ」 「いってらっしゃい」 颯爽と飛び出していった魔理沙を見送り、やっぱりちょっと心配になって少し考えることにした。 魔理沙がおかしくなったのはこの間の宴会の後からだ。 前までは普通に飯を食べていたのに、今は腹八分目、いや、もっと少ないかもしれない量しか食べないし 霊夢のところに遊びに行ったときも出された茶菓子に一切手をつけなかった。いつもなら食いすぎだって怒られているのに。 しかし、宴会で何かがあったことは確かだが情報が少なすぎるため何故食べる量を減らす理由がわからない。 これ以上は無駄だと考えるのをやめて家事をすることにした。 掃除、洗濯を終えて一服していると猛烈な勢いでドアを叩く音が聞こえた。 何事かと慌てて玄関のドアを開けるとそこには息を切らした小悪魔がいた。 「おう、こぁじゃないか? どうしたそんなに息を切らして」 「た、大変です○○さん! 魔理沙さんが倒れました!!」 一瞬小悪魔が何を言っているのか解らなかった。そしてその言葉を理解したとき俺は駆け出していた。 「あっ、○○さん!?」 くそっ、やっぱりどこか悪かったんじゃないのか!? なんで相談してくれなかったんだ!? 魔理沙!! 張り裂けそうな思いを胸にわき目も振らず俺は紅魔館に向かって走り続けた。 「貧血ね」 部屋に駆け込んできた俺に対してパチュリーはアッサリとそう告げた。 「はう~○○さん速すぎますよぅ~」 振り返るとヘロヘロになった小悪魔がいた。 「こぁ、元はといえばあなたが悪いのよ」 「うう、すみませんパチュリー様……」 要約すると、紅魔館にやってきた魔理沙はもっていくぜー、もってかないでーのいつものやり取りを済ませて本を吟味していたのだが 急に立ちくらみを起こして倒れたところを小悪魔が目撃してパニックを起こしてしまい パチュリーに魔理沙が倒れたことを伝えるとそのまま俺のところに飛んできたという訳だ。 「だから別に何かの病気ってわけじゃないわ。そんなに心配しなくてもいいわよ」 「そうか」 ベットで寝ている魔理沙に顔を向ける。パチュリーよりも顔色が白くみえる。 「へへ……ドジっちまったぜ」 「まったく、ちゃんと飯を食わないからだ。何で食べないのか今ここではっきり聞かせてもらうからな」 「えー、あの、その、あれだ、なんというか……」 ごにょごにょと言葉を濁し、はっきりと言わない。そこにパチュリーの横槍が入った。 「この間の宴会でアリスに言われたことをまだ気にしているのよ」 「パ、パチュリー!?」 慌てて止めようとするがまた眩暈を起こしたのかポスンとベットに倒れこんだ。 「詳しく聞かせてくれないか?」 「いいわ。私と魔理沙、アリスと3人で飲んでいたときに言われたのよ。最近魔理沙太ったんじゃないって」 「なるほど。だからダイエットを始めたと」 魔理沙を見ると布団で顔を隠しているのだがちらりと見える耳が真っ赤に染まっているのでどんな顔をしているのかは想像がつく。 「でも、別に見たところ太ったようには見えないけど? それに何で俺に黙っていたんだ?」 「……○○、あなたもう少し女心を理解しなさい。太ったからダイエットを始めたなんて恋人に知られたい訳ないでしょ。 それじゃ咲夜に何かスープでも作ってきてもらうから、それまで魔理沙をお願いね」 パチュリーは席を立ち、小悪魔を連れて出て行った。 「で、どこがぷよぷよになったんだ?」 「ひ、ひどいこというな!? ……お腹周りがちょっと」 「ふーん」 俺は布団の中に手を入れて魔理沙のお腹をさわった。 「ひゃっ!? ま、○○!?」 「んー、別に変わんないと俺は思うけど」 「い、いきなり何すんだよ! ……○○がそう思うだけだ。やっぱり太ってるんだよ」 「あのな、魔理沙? あんまり無理なダイエットは体に毒だ。それに他の大事なところが大きくならなくなったりするんだぞ?」 「う……それは困るが……でも……」 「……これだけ言ってもわかりませんか。じゃあ仕方が無い。その体に教えてあげましょう」 「え、○○なにを」 いうなり、俺は布団を剥ぎ取ると魔理沙に馬乗りになった。 「え? ちょ、○○? な、何をするんだ?」 魔理沙の問いかけを無視してわき腹に手を当てるとおもいっきりくすぐってやった。 「あははははっ!? な、なにを、や、やめっ、あはははっ、くすぐった、も、もうや、やめっ、いひひひっ、 だ、だめっ、しっ、死んじゃ、死んじゃうーーーーっ! あはははっ!!」 「はいはい、そこまでよ。また倒れられたら迷惑だからそれ位にしときなさい」 パチュリーからレフェリーストップが入ったのでマウントを解く。 お腹を押さえてピクピクと痙攣している魔理沙に言った。 「今おもいっきりくすぐってみたけど贅肉なんて摘めなかったぞ。 結局魔理沙の思い込みだったんだから無茶なダイエットは止めるんだ。解ったか?」 「はぁ、はぁ、わかった……」 「じゃこれ食べて少し休んだら帰って」 そう言ってパチュリーはスープを渡した。 「おかわりだぜー!!」 「……スマン、これで打ち止めだ」 ダイエットを止めるということで夕飯は豪勢にバランスと量を考えず作ってみたのでが甘かった……。 あっという間におかずとお櫃をカラッポにしてまるで幽々子が乗り移ったかのような恐ろしい食いっぷりを見せ付けてくれた。 「あー、やっぱり○○の作ったメシはうまいなー。いくらでも食べられるぜ」 ポリポリ、ズズーとたくわんと味噌汁を食べながらそんなことをのたまう魔理沙。 「あのなぁ、いくらなんでもこれは食いすぎだぞ。さすがに太るかもしれん」 「う……たしかにちょっと食いすぎたかな? でも今日だけだし○○はいつもはちゃんとバランス考えてくれるしな」 と、茶碗を置いて魔理沙がこちらを見つめてきた。 「それに、太ったかどうか○○が私のお腹を確かめてくれればいい……さ、さっそく触ってくれないか?」 「あ、ああ……」 魔理沙はスカートを捲りあげてお腹を見せているのでそっと手を当てる。 「あっ、やっ、く、くすぐったいぜ」 「まぁ、ちょっとぽっこりしてるけどこれは食べたばかりだからだろうな」 「ああ、今度からちょくちょく確かめてくれ……」 しかし、この状況を誰かに見られたらまさにごちそうさまってところだろうな…… ─────────────────────────────────────────────────────────── うpろだ1032 「…霧雨さん? 部屋の片付けを手伝えって言ってたけど、 これ、片付けってレベルじゃ済まないような……」 「う、うるさいぞ、○○! 良いか? こういうのはしっかり計画を立てれば簡単なんだ」 「計画って…。じゃあ、その計画とやらを聞かせてくれよ……」 「どかす、掃く、拭く、戻す!」 「…………」 俺は魔法の森の霧雨亭に、掃除の手伝いで呼ばれた。 霧雨亭内部は物が散らばって残念な事になっており、年頃の女の子が住んでいるとは到底思えない。 魔理沙本人は気にしていないようだったが、おおかた巫女や人形遣いにでも咎められたのだろう。 今日はこれらをどうにかすると言っていた。 「ちょっと霧雨さん。この本はどうする? 捨てちゃうよ?」 部屋の隅に積まれた本を指差して俺は魔理沙に尋ねる。 「馬鹿かお前! 本とかは絶対に捨てちゃあ駄目だぜ。 本は知識の塊そのもの。乱暴に扱う事なかれ、だ。大体それはパチュリーから借りてる大切なものなんだ」 確かに本を捨てるのは良くないな。言葉のあやだとしてもまずかった。 しかし、その手には乗らないよ。 「……あとで紅魔館に持って行って、門番さんに返してくれるように頼んでくる」 こんな風に溜め込むから部屋が散らかるんだ。 「わ、わ、止めてくれ! 分かった、自分で行くから!」 驚くべき速さで俺の手から回収していった。 これじゃあ紅魔館の魔女さんも大変だ。 見回してみると、魔法の実験道具やキノコだけでなく本も転がっている。まだ他にも紅魔館のものがありそうだ。 …ん? あれは……? あぁ、あれが霊夢さんの言ってたやつか! そうだな、あれを使って……。 よーし! お仕置き代わりに、ちょっと意地悪をしてみるか。 「じゃあ、このぬいぐるみは? かわいいクマのぬいぐるみ」 魔理沙はいつも、このクマのぬいぐるみと一緒に寝ている。 ぎゅっと抱き締めて、それはそれは幸せそうに夢の中へと言うわけだ。 本人は恥ずかしいと思っているらしく、友人にしか教えていないのだが……。 そこを、すこーしだけわざとらしく攻めてみた。 「あ、それは……」 焦っているらしく、目が泳いでいる。顔も若干赤い。 「霧雨さんの、なの?」 「いや、ははは、何と言うか……」 耳まで赤みが到達、組んだ指がせわしなく動き始めた。 ……頃合いかな。 「かわいいなぁ」 魔理沙の目を見てそう言った。 「……は?」 「かわいいなぁ。本当にかわいいなぁ。 優しそうな瞳がたまらないよ。それになんだか良い匂いがするし。 ほっぺたとか柔らかそうでキスしたいなぁ。耳とかはむはむしてあげたいなぁ」 魔理沙から目は反らしてない。 むしろ、嘗め回すようにねっとりとした視線を送る。 「ばっ、ばばばか野郎! いきなり何を言い出すんだお前は! いきなり本当に何をいきなり……!」 とうとう魔理沙は首のあたりまで赤くなってしまった。 スカートの端を握り締めていたが、目を合わさないように近づいてきて無言で俺をポカポカ叩く。 まったく可愛い人だ。もう少し見ていたい。 だけど、そろそろ本当の事を教えてあげよう。 「いたた、何だ、止めてくれ。違う、ぬいぐるみの事だ」 「……は?」 「だから、霧雨さんの事じゃなくて、ぬいぐるみがかわいいと言ったんだ」 口をポカンと開けて、俺の言葉を噛み砕いている様子。 そして吟味し終わると、 「………くっ、この野郎! ばかにしやがって!」 ちょっと怒った風にまたポカポカ叩いてきた。 そんな姿も愛らしいと思う。 うん、愛らしいよー……って痛い痛い! なんか本気で殴ってません!? あっ、そこは! そこは蹴り上げちゃダメぇぇ!!!!!!! 「ぐふっ!」 ……――――。 ■ ■ ■ ずさんな計画はやはり意味が無く、大掃除が終わったのは七時をまわってからだった。 それでも霧雨亭は朝に比べ、大分整頓されたと思う。本は本棚へ、カップは食器棚へ。 ベッドの下にあったドロワーズは……。べっ、べべ別に、右のポケットは膨らんでいないぞ。 「悪いな、遅くまで縛り付けて。助かったぜ」 「いや、良いんだ」 「そうか、ありがとうな」 片付いたテーブルでお茶を飲む俺たち。 他愛ないおしゃべりを楽しんでいると、魔理沙が急に真面目な顔になった。 「……あのさ、あのぬいぐるみだけどさ……。恥ずかしいけど、あれは私の大切なものなんだ」 どうやら、ぬいぐるみの事を自分から説明したかったようだ。 「そのー……、毎晩一緒に寝ててな。あれを抱き締めてなきゃぐっすり眠れないんだ」 恥ずかしさを我慢しながらも自身の秘密を打ち明ける魔理沙に、○○は言葉にし難い感情を覚える。 さっきの意地悪、謝んなきゃな。 「……俺も言わなくちゃいけないな。霧雨さん、俺はそれを知っててわざと訊いたんだ」 「は? って言うと、なに、お前知ってたのか……」 首を縦に振って○○は続ける。 「ちょっと霧雨さんを困らせたくて……。 神社の巫女さんに教えてもらったマル秘ネタを使って意地悪しちゃったんだ。ゴメンな」 「じゃ、お前は最初から……。つうか霊夢は何ばらしてんだよー……」 うなだれる魔理沙。 やっぱり言わないほうが良かったのかな。 魔理沙は何とも複雑そうな顔をして頭を抱えていたが、やがて俺に目を合わせてこういった。 「まぁ、良いや……。そうなんだ、まだ私はちょっとガキっぽいところがあるんだ。 家に一人で寂しい時は、ぬいぐるみに話しかけたりしちゃってるんだ…。アリスみたいだろ?」 そして、ちょっぴり自嘲的に微笑んで、 「……嫌いか、そんな奴は?」 そんな。 嫌いだなんてあり得ない。 だって、俺は―――。 「バカだなぁ、嫌いなはずないだろ?」 目の前の金髪の女の子がちょっとだけ帯びていた緊張は、その言葉で霧散した。 ニカーッと口を三日月形にして、そのくせ目はちょっと潤んでる。 やっぱりだ。やっぱり可愛いな。 澄んだ瞳。きめの細かい頬。薄桃色の唇。 あの時言った事は、ぬいぐるみなんかの事じゃないんだよ……。 「○○。もう遅いし、今日は泊まっていけ」 そのまま夕食もごちそうになり、気づけば十時を回っていた。 お腹も膨れ、適度に眠いこの身体で帰るのは確かに面倒だ。 「なぁ、泊まっていけよ。良いだろう?」 「そうだな、せっかく掃除したんだし。 邪魔じゃないなら泊めてくれよ。散らかる前の霧雨さん家で寝るのは、めったに出来ない経験だしな」 なんつってとか言いながら、俺はぐるりと室内を見渡す。 うん。布団を借りて、それにくるまって寝れば床でも悪くないはずだ。 「なっ、失礼だな。これでもベッド周りはいつも綺麗にしてあるぞ」 まぁそうだろうなぁ。流石に寝る場所は気を使ってるはずだ。 今日だって、あそこはホコリを掃いただけでOKだったし。 「だから大丈夫だ。一緒に寝ようぜ?」 うんうん、一緒に寝よう。 ……ん? 一緒に? 「……は?」 「……お前と一緒に寝たいんだ」 「……え、ちょっと?」 ○○は戸惑いを隠せない。 一方魔理沙はと言うと、熱っぽい眼で○○に視線を注いでいる。 もう完全に女のそれだ。 「……あのな、一緒の布団にくるまって、こう、抱き合いながら、さ」 机に置いた俺の手に、自分の指を絡めてくる。 引っ込めようとするとガシッと掴んで逃がしてくれない。 魔理沙は体を乗り出しているから、彼女の吐息が手にかかる。 「枕だって一つしかないんだ。もうこれはくっ付いて寝るしかないぜ。ふふ、恥ずかしいな……」 「ばっ、ばばばばか野郎! 何をいきなり本当にいきなり何を!」 そんなの、そんなのまだ早すぎる。 いくら魔理沙が箒で飛ぶのが速いからって、そっちははやまっちゃいけねえ! 大丈夫! そんな『私、もう子どもじゃないんだよ?』みたいな表情になんか負けない! 魔理沙は貞操はこの俺が守る! だから、ここはしっかりと、せーのっ、 「はやまっちゃ……」 「と、あのぬいぐるみが言ってるんだ」 途中から俺の声がかき消された。 魔理沙はニヤリとし、してやったりとでも言いたげだ。 「……え? ……つまり、どういう事?」 「ははは、私もちょっぴり○○に意地悪がしたくなったのさ。 お前、顔真っ赤にしながらあたふたしてたぜ」 俺は指摘されて顔を押さえる。 気づかなかったけど、かなり上気しているようだ。 「なっ! ……くそ、仕返しとは趣味が悪いな」 魔理沙は楽しそうに笑ってやがる。 あんな顔を見たら、怒るにも怒れないじゃないか。 「まったく、やっぱり勝てないよ。……でも、本当に泊めてくれるのか?」 「ん? あぁ、それは構わないぜ。 引っかかったんだから、ちゃんとぬいぐるみと寝てもらうけどな」 そこは譲らないのね。 「はいはい、分かりましたよ。 ……あれ、でも霧雨さん? あんた、ぬいぐるみがなきゃぐっすり眠れないって……」 重大な事に気づいた。ぬいぐるみと一緒に寝るという事は、結局……。 「ま、そういう事だな……。 お前はぬいぐるみと寝る。そして私もぬいぐるみと寝る。……悪いか? それにだな、もういい加減魔理沙って呼んでくれよ。むず痒くて堪らん」 何ともないような口振りで話すけど、魔理沙の頬はまた赤くなっている。 「き、いや、魔理沙……」 「お、お前もあれを抱きしめて寝てみろ。ふかふかしてすごくいいぞ。 ……べ、べつに、わわ、私ごと抱いても良いぜ?」 だ、ダメだ。……もう我慢できない。 「やっぱりぬいぐるみだけかな……? わ、私も、かわいくないか……?」 「魔理沙ァァァァァァァ!」 ─────────────────────────────────────────────────────────── うpろだ1114 とある暇な日に。 寝転がりながら厚めの本を眺める魔理沙に声をかける○○。 ○○「……何をそんなに、目を輝かせてるんだ?」 魔理沙「えっ? あ、あー……いやぁ、ちょっとな」 ○○「ふむ。外の世界のカタログか。アクセサリー関係なのな」 魔理沙「私だって、こういうの見てわくわくしたりするんだぜ」 ○○「えーと、コンセプトは『アフォーダブルで、ファッショナブルなラグジュアリー』 さりげないトレンド感が個性的、とな。日本語か、これ?」 魔理沙「さあ? でも、これとか結構可愛いと思わないか?」 ○○「……可愛いっちゃ可愛いけど」 魔理沙「けど?」 ○○「こーいう派手なのは、魔理沙にはまだ早いんじゃないか?」 魔理沙「うううううう。どうしてそういうこと言うかなぁ」 ○○「すまんすまん、別にアクセサリーをすることにとやかく言うつもりはなかったんだ」 魔理沙「どうせ私はちんまいですよ」 ○○「しっかし、なるほどねぇ……」 魔理沙「何か企んでるだろ」 ○○「いんやー、何でもゴザイマセンよ」 魔理沙「……ならいいけど」 数週間後。 ○○「魔理沙、誕生日おめでとう」 魔理沙「……へ? あ、あぁ。そういえばそうだっけ」 ○○「自分で忘れてたのかよ」 魔理沙「まあなぁ、祝ってくれる人なんか殆どいないし。 そもそも○○は誰から誕生日のこと聞いたんだ?」 ○○「霖之助さんからな」 魔理沙「そーなのかー」 ○○「まあ、それは置いといてだな。……これ」 魔理沙「お、プレゼントか。開けてみても?」 ○○「そりゃいいだろうさ。魔理沙にあげるんだからな」 魔理沙「ずいぶんちっちゃい箱だけど」 ○○「お前の言い方かたからすると、プレゼントにも火力が必要なわけか……」 魔理沙「どれどれ。あ……これって……指輪?」 ○○「まーな」 魔理沙「随分シンプルなんだな」 ○○「気に入らなかったか?」 魔理沙「そんなわけないだろ。でも、指輪にもサイズがあるって……知ってるよな? 私のサイズなんて教えた覚えがないんだが」 ○○「それは、勘で」 魔理沙「入らなかったらどうす……いや、何でもない」 ○○「あんまり気にするなって。金属アレルギーじゃないよな?」 魔理沙「ないない。うーん、ちょっと中指はキツイか」 ○○「他の指は?」 魔理沙「……え?」 ○○「ほら、ぴったりだ。うーん我ながら良いセンス」 魔理沙「…………」 ○○「どうした? ものっそい複雑そうな顔してるけど」 魔理沙「○○、これ、どういう意味かわかってやってる?」 ○○「意味? って、別に左手の薬指に指輪を…………あ」 魔理沙「わざとだろ?」 ○○「ち、違うぞ。それ以前にどうやって魔理沙の指のサイズを測るんだよ!」 魔理沙「何度かチャンスはあっただろ!」 ○○「いやいやいや! そもそも、どうやって測ればいいか解らないし!」 魔理沙「とっ、とりあえずありがとうな!」 ○○「ああ、どういたしまして」 魔理沙「でも……意図的じゃないなら、そういう意味じゃないのか……」 ○○「本当にそんなつもりじゃなかった。こないだアクセサリーに興味持ってたみたいだったし、 誕生日も近かったから、プレゼントしたら喜ぶだろうなぁ――ってくらいにしか考えてなかった」 魔理沙「うん。嬉しいぜ?」 ○○「だけど訂正」 魔理沙「ん?」 ○○「そうだなぁ……俺が一人前になるまで随分かかるだろうけど、それまで待っててくれるか? その時には、ちゃんとした給料三ヶ月分のものを、左手の薬指に嵌めてくれると嬉しい」 魔理沙「…………」 ○○「ダメ、か?」 魔理沙「……もちろん、良いに決まってるんだぜ」 それから暫くして。 よーむ「幽々子さま、さっき魔理沙が嵌めていた指輪なんですが、何か呪術的な意味でもあるのでしょうか?」 ゆゆこ「ええ、そうねー」 よーむ「それはどういったモノなのでしょう」 ゆゆこ「うーん、その存在を確認するだけで、気分が高揚したり、実力以上の力を発揮できる――ってとこかしら」 よーむ「私にも使えるでしょうか?」 ゆゆこ「妖夢にはまだ早いかしら、ねー」 よーむ「?」 ゆゆこ「あれはね、『予約済み』って意味なのよ」 よーむ「???」 ───────────────────────────────────────────────────────────
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霧雨 魔理沙 移動方法 陸のみ ボーナス 対ヒロイン二倍 レベル HP 攻撃力 防御力 移動速度 射程 攻撃間隔 1 590 25 2 1.0 0-6 1.0 2 630 27 2 1.0 0-6 1.0 3 670 30 3 1.0 0-6 1.0 4 710 33 3 1.0 0-6 1.0 5 750 36 4 1.0 0-6 1.0 6 790 39 4 1.0 0-6 1.0 7 830 43 5 1.0 0-6 1.0 8 870 47 5 1.0 0-6 1.0 9 910 51 6 1.0 0-6 1.0 10 950 55 6 1.0 0-6 1.0 スペル1 儀符「オーレリーズサン」 アイコン タイプ Passive ビットが周囲を廻り、通常攻撃に連動してレーザーを発射する。 レベル クールダウン 射程 範囲 効果時間 対象 効果 1 - - 永続 自身 4つのビットがそれぞれ3の追加ダメージを与える 2 - - 永続 自身 5つのビットがそれぞれ5の追加ダメージを与える 3 - - 永続 自身 6つのビットがそれぞれ7の追加ダメージを与える スペル2 魔符「スターダストレヴァリエ」 アイコン タイプ Active 周囲に居るユニットにダメージを与える。 レベル クールダウン 射程 範囲 効果時間 対象 効果 1 - - 6秒 敵 0.5秒毎に3ダメージ 2 - - 8秒 敵 0.5秒毎に4ダメージ 3 - - 10秒 敵 0.5秒毎に5ダメージ スペル3 彗星「ブレイジングスター」 アイコン タイプ Active 指定地点に向けて突進し敵にダメージを与える。 レベル クールダウン 射程 範囲 効果時間 対象 効果 1 - - 2秒 敵 0.2秒毎に3ダメージ 2 - - 2秒 敵 0.2秒毎に5ダメージ 3 - - 2秒 敵 0.2秒毎に7ダメージ ラストスペル 魔砲「マスタースパーク」 アイコン タイプ Active 広範囲にダメージを与えるレーザーを発射する。 レベル クールダウン 射程 範囲 効果時間 対象 効果 1 ? ? ? ? 敵 1秒毎に200ダメージ×8 スキル紹介 儀符「オーレリーズサン」 魔符「スターダストレヴァリエ」 彗星「ブレイジングスター」 魔砲「マスタースパーク」 名前 コメント
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特徴 1.10からの変更点 追加技解説 特筆点 新コンボ 立ち回り・固め考察 特徴 +... 普通の魔法使い。霊夢と対を成す、東方シリーズのもう1人の主人公。 天候は『霧雨』。スペルカードの威力が上昇する。 霊夢と同じくスタンダードなキャラ。 通常技は打撃、射撃ともに挙動がわかりやすく扱いやすい。 デフォルトスキルには飛び道具、無敵対空技、突進技のいわゆる「格ゲー主人公3種の神 器」をそろえている。 スペルカードもコンボに組み込みやすい強力なものが多く、ダメージを伸ばしやすい。 1.10からの変更点 +... 6A 硬直減少 6C 性質変化 AAA 前進追加 H6A 硬直減少 J1A 追加 J2A 硬直減少 J6A 硬直減少, 与慣性変更 f.A 発生加速 アップスウィープ 後半部分ヒット時 HJC 付加 (ガード時不可), 受身不能時間増加, 打ち上げ高度減少 グラウンドスターダスト C 版シューティングエコー化 シューティングエコー レベルにより HJC 付加加速 ナロースパーク 発生加速, HJC 付加高速化 バスキースウィーパー グレイズ付加 マジカル産廃再利用ボム 打撃化, 与慣性変更, Lift 補正追加, 受身不能時間増加 ミアズマスウィープ 派生追加 (ガード時不可), B 版打ち上げ高度減少, B 版ヒット時キャンセル可能化 メテオニックデブリ 全色 Rate 98% 化 儀符「オーレリーズサン」 二枚目使用時射出せずその場で回転, 二枚目使用時結界不能化 光符「アースライトレイ」 2 コスト化, 硬直減少, グレイズ時持続延長, ダメージ減少, Limit 10% 化, 与慣性変更, 受身不能時間増加 星符「メテオニックシャワー」 霊力削り増加 魔砲「ファイナルスパーク」 発生加速 魔符「スターダストレヴァリエ」 Limit 0% 化 追加技解説 +J1A(ミアズマ派生) 箒を振り下ろしてバウンドを誘発させる空中技。 受身不能時間が非常に長く、バウンド中の受身はほぼ不可能。 長い着地硬直があるがスキルキャンセル可能。 ヴォルカニックヴァイパー! +シューティングエコー 壁に接触すると跳ね返る星型の弾を発射。強度はB。隙は大きいが制圧力が非常に高い。 霊力削りは3つすべて当てて1.2ほど。 特筆点 +... 緋想天版6Cの復活、シューティングエコーの空間制圧力により「弾幕戦をする魔理沙」となった(ドーピングとは違う) さらにナローのHJCの高速化、バスキーのグレイズ復活にアップスがキャンセル可能。ミアズマに派生が付くなど、全体的にやることが増えたのが見える。 EXカラーをぜひソルにしてくださいさらに可愛くなった魔理沙 新コンボ +... 初期スキル DA Cミアズマ 派生 Cミアズマ 派生 2350 中央 ○ 概要 AAA Cミアズマ 派生 Cミアズマ 2664 中央 ○ AAAA DA Cミアズマ 派生 Cミアズマ 2924 中央 ○ AAA B C J1A DA Cミアズマ 3153 端 ○ BorCの当たりによってはCミアズマ 派生までいける AAA Cミアズマ 派生 エコー 2419 端 ○ 適当 J1A 96J1A*n 2764~ 端 ○ JA始動 JA J2A J2C エコー 2003 端 ○ 地上のみ JA J6A J6C J1A DA レイライン 3027 端 ○ 空中のみ J1A始動 J1A 6B(3) JA J6A J6C 2477 中央 ○ J1A J1A DA Cミアズマ 派生 Cミアズマ 2527 中央 ○ 書換えスキル ナロー 6C ナロー Fスパーク 3859 中央 ○ 概要 Fスパークの発生加速を利用したコンボ、夢の3連レーザーが強化されて復活 (6C ナロー DD)*2( レヴァリエ) 3883~(4188~) 中央~端 ○ ネタその1。コンボ終わり直前に2ゲージたまるので〆にレヴァリエで稼げる。実質6ゲージコン アップス AAA Bアップス HJC J1A DA BorCアップス レヴァリエ 3408 中央 黒・金カラー 黒カラー ???? 中央 ○ 概要 金カラー DA (レイライン 派生)*4 4237 中央~端 ○ お手軽高火力。中央でやると戦国陸上になる ネタ (マジックポーション使用)エコー*n ---- 端 概要 エコーがグレイズで消えないのを利用した空間制圧。画面を縦横無尽に駆け巡り画面も揺らす、下手に射撃撃つより強いが硬直が長いため実用的ではない 立ち回り・固め考察 +... 随時募集中
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魔理沙23 Megalith 2012/05/25 俺のどこがいいんだろうか。 全ての恋愛につきまとう永遠の問いに○○は悩まされていた。 特に恋人とのギャップが生まれやすい幻想郷ではこの問いはさらに深刻だった。 人外妖怪当たり前、妖術秘術日常茶飯事の毎日では、この○○のように考えるのも無理はない。 ○○は普通の人間である。 弾幕どころか光線の一つも出せない。人外の能力は何一つない。 家事の腕も心を溶かす優しさも甘いルックスも均整のとれた体躯も 気のきいた話術も何もない。 当たり前の職につき、何も名をなしとげないまま、年老いてゆくはずの人間であった。 俺のどこがいいんだろうか。 彼はこの三か月ずっと同じ問いを重ねてきた。 時とともに、恋人との思い出が積み重なるにつれ、悩みは大きくなった。 彼の恋人はほぼ毎日彼の所を訪れていた。おそらく今日もそのはずである。 恋人の霧雨魔理沙は特別そのものの人間であるので、我が身に比べると○○は憂鬱になる。 ふと、ドアが荒々しくノックされた。 「来たぜ○○!ドアを開けろ!」 「待ってろ!」 新発売のお菓子を買いに行く約束をしていたのだ。 この男、新し物好きで何より変化と刺激を求める性格であった。 『新メニュー勢ぞろい! シュークリームペパーミント味ラムネチップ在中フローズンヨーグルト配合、などなど他多数! 夜雀の「ちんちん甘味処」は夕方5時まで。 7時からの「赤ちょうちんちんちん亭」もよろしく!』 「着いたぜ!」 魔理沙が箒を急停止させた。二人を乗せた箒はきしみをあげながら、風を巻き上げて止まった。 魔理沙は箒から降りるが早いか、箒の上で見ていたチラシを手に取った。 そのまま、付属の割引券を強引に引きやぶった。 ふかふかのシュークリームと威勢のいい宣伝文句が真っ二つになる。 「速すぎだろ!またいじったな!」 「わかるとは嬉しいぜ!箒の中空化に成功してな、50グラム軽くしたんだ。 それだけじゃない、」 「続きはまたあとだ。売り切れる。」 夜雀ミスティア・ローレライが商売を始めてからそれなりの時間が経っていた。 今は人間妖怪問わず評判が広まり、店には行列がつきものだった。 特に今回のようなキャンペーン期間はより多く客が集まった。 ちょうどお昼時だというのに列は店の前につづら折りになって固まっていた。 200人はいるだろう。博物館の人気展覧会よろしくポールと帯で仕切りが作られていた。 「大変だ○○、もうかなり人がいる。」 「だから言ったんだ、化粧直す時間なんて無いって」 「お前と外行くのにみっともないかっこはできないぜ」 「そりゃどーも」 「ありがとう、って言うんだぜ」 「ああ?」 「そしたら乙女心もノックアウトなのにな」 「めんどくせえな」 「つれないぜ」 「ほら」 まとわりつく魔理沙を振り払うように○○は前方を指差した。 ちょうど店先で、女店主が売り切れの札を何かのメニューにつけているのが見えた。 店主の申し訳なさそうな様子が見えるため、すでに売り切れたものがあるらしい。 「ありゃ、これはまずいな。」 魔理沙が髪をかきあげて眉を寄せた。 「最悪の場合かもしれない」 ○○がぼそりとつぶやいた。 その声に魔理沙が歩きながら振り返る。もう二人は列の中にいる。 人ごみ特有の熱気が二人の焦りをさらに速めた。 「じゃあ、あれが売り切れたってのかよ」 魔理沙が耐えられない調子で声を大きくする。 「あれって何だ。あれじゃわからん」 「あれだよ、あれ。私の一番ほしいやつ。わかるだろ。お前と同じもん」 「ペパーミントラムネチップフローズンヨーグルトか?」 さらりとそらんじた○○に魔理沙はその通りとばかり、びしっと指を向けた。 金髪の下の瞳がきらきら子どものように輝いている。 口元にはにいっと八重歯がのぞいていた。 「おおかたまずいんじゃないかな。」 ○○も表情をやわらげつつ、愚痴のように言った。 「何がだよ。」 「世の中の新メニューで成功したためしってあるか?9割9分方微妙な出来で終わるだろ。今回のペパーミントもさ」 「残り1分の場合だってあるだろ。今回がきっとそうなんだぜ。」 「どうだかねえ。」 「私は信じてるぜ。」 「期待すんなよ。」 「だったら、」 魔理沙がまっすぐ○○を見据えたので○○も思わず息をのんだ。 「なんでそこまで言う新商品をチェックしてるんだぜ?○○も楽しみにしてるんだろ?」 待ちきれない様子の魔理沙の言葉を、○○は曖昧な言葉で紛らわせた。 その様子を見て、魔理沙はひとまず口をつぐんだ。 瞳はにやにやと笑ったままだ。それは、彼女が○○の心を見透かしていたからだった。 ○○の腕組みした左手がせわしなく動いていた。 いかにも待ち切れず落ち着きがない様子だ。 ○○という人間の本心に触れたようで、魔理沙は思わずにんまりとしていた。 この男はいつからこの店の新メニューを待っていたのだろうか。 ひょっとしたら、足しげくこの店に通っていたのだろうか。 もしかして、情報誌にまめに目を通しているのだろうか。 あるいは、知り合いで情報交換をしていたのだろうか。 魔理沙はこの男のことを三カ月分しか知らない。 二人がデートに出かけるようになったのは三カ月前からである。 会うたびにこの男は魔理沙と共鳴する部分を見せた。 共鳴する部分を見出すたびに、魔理沙は○○と過ごす時間を心待ちにするようになった。 昨日の自分への退屈。 飽くなき探求心。 今日への期待、明日へのあこがれ。 全て、魔理沙の胸の内に燃えたぎっている感情である。 そして、彼女は○○の中にもその炎を見ていた。 同志として、魔理沙は○○を尊敬し、慕い、かけがえのないものととらえていた。 魔理沙はいつも好奇心に任せて周囲の人間や妖怪を巻き込んできた。 その試みの全てに乗り気でいつもついてくるのはこの男だけなのだった。 口の上では不平ばかりだが、行動がその心を示していた。 表にこそ出さないものの、魔理沙のわがままを心底楽しんでいるのはこの男だけなのだった。 「何考えてるんだよ、にやにやして。」 「サンキューな、○○。」 「何だそれ。」 「なんでもない。」 「だったら言うなよ。」 「乙女心のわかんないやつ。」 「はあ?」 「それより何だ。前の騒ぎ。」 客らしき声が大きくあがり、女店主の謝る声が聞こえた。 列の中にも動揺が走った。どよめきがどこともなく起こる。 魔理沙が背伸びしながら前を見ようとした。 しかし比較的小柄な彼女では騒ぎの正体を見極めることができない。 「○○!」 「わかってる。…売り切れだな。」 上背のある○○が人の頭の間をのぞきこんで前方を見た。 ○○の声には確かな落胆の色が浮かんでいた。 ○○の言葉に反応して周囲がざわめく。いちはやく列を抜けるものもある。 「売り切れ!!?全部か!?」 「ああ。」 「そんな!まだバナナパッションフルーツも小倉抹茶くりきんとんも買ってないぜ!ヘルシー梅豆腐いちごも!」 魔理沙は楽しみにしていた新発売シュークリームの名前を次々に挙げた。 「無いもんは仕方ないだろ。」 不機嫌そうに言う○○の言葉には明らかな苛立ちがある。 ○○が大きくため息をついた。 「うそだろ!私は信じないぜ!あと何人かで私たちの番なのに」 「だったら見てみろよ。」 言うが早いか、○○は魔理沙の胴を抱え込むと、持ち上げた。 よいしょっという声が魔理沙の耳に届いた。 ○○の息の端が金髪をかすかにゆらした。 魔理沙は自分の身長を離れた景色にかすかな楽しさを覚えた。 しかし、それはすぐに落胆に塗りつぶされた。 まず、めいめいの方向に散らばってゆく客が見えた。 どの客もみな残念そうな表情を浮かべている。 客のかたまりの中央に困ったような表情の女店主が見えた。 客に謝りながら手早く後片付けを始めている。 店主の下のガラスケースにはすでに商品がなくなっていた。 人の頭が邪魔してよく見えないが、売り切れの札が並んでいるのはわかる。 ひとつひとつ事実を確認するたび、魔理沙の心は沈んでいった。 胴を抱えている○○の手の甲を叩いて、おろしてくれと促す。 地面に降りると、魔理沙は○○の顔を見た。 ○○も魔理沙を見た。 二人同時に大きく息を吐き出す。 「ああ、ペパーミントラムネチップ…」 「フローズンヨーグルト…」 最初に○○がうわごとのように言葉を出した。魔理沙も言葉をくんでやる。 二人とも目当ての品を手に入れられなかったことを嘆いていた。 それ以上に退屈な日常を紛らわす非日常を手に入れられなかったことを悔いた。 この後はどうなるだろう。魔理沙はぼんやりと考えた。 おそらく○○の家でありふれたお茶菓子とありふれたお茶が出されるのだろう。 ○○とはそういう男だ。人にかける情けはわきまえている男だ。 今日のように目的が果たせなかった時は話題はまったくはずまない。 二人とも押し黙って茶を飲むのが常であった。 魔理沙は誘ったことに罪悪感を感じながら、○○はそんな魔理沙を気遣いながら。 普段苦いお茶も失意の中ではますます苦くなる。 退屈に対する無力感が二人を支配するのだった。 「魔理沙、うちで茶でも飲んでくか?」 「ああ…。まさか、ペパーミント…」 「言うなよ。」 こんな時、○○の家で飲む茶は実にまずかった。 しかし、魔理沙は断ったことはなかった。絶望も二人で分ければまだ紛らわせる。 一人になれば完全に気分が落ち込むことを魔理沙はよく知っていた。 それならば、心の許せる相手に少しでも癒してもらったほうがいい。 「お客さん、うちのペパーミントを楽しみにしてたの!?」 すでに列は散り、店の前には○○と魔理沙だけが残っていた。 店主の夜雀が○○達の方を見ていた。○○達も店主の方を振り返る。 二人とも気付かなかったが、ガラスケースの一番下に二人が待ち望んでいたシュークリームが山積みにされていた。 これまでは他の客に隠れて見えなかったのだ。 それ以外のシュークリームは全て影もかたちもない。売れ残ったのは明らかだ。 『大絶賛発売中!』という赤ペンの熱の入った文字が虚しい。 「恥ずかしいんだけどさ、」 店主の夜雀が額をかきながら言葉を続ける。 「ちょっとやりすぎだったみたい。 ペパーミントとラムネでどんだけスースーする組み合わせなのかってね。 しかもフローズンヨーグルトのために冷蔵してるから、もっとひどくなるみたいで。 いっぺんお客さんから『食えたもんじゃない!』ってはっきり言われちゃった…」 たはは、と夜雀は頭を押さえている。 「こんなのでもよければ全部いる?キャンペーン始めてからぜんぜん売れないし、 捨てるのももったいないし…」 店主は、どうかな、という具合で目線を二人に向けた。 「も…」 「もらった!」 魔理沙の言葉をさえぎったのは○○だった。 魔理沙ははっと○○の顔を見た。 いつもと変わらない冴えない顔。 しかし、その表情には確かな好奇心の輝きがあった。 魔理沙と同じ輝きを宿した瞳が並んでいた。 こころなしか頬が赤くなっていたように見えた。 「紅茶がいいかな、それともいつもどおり緑茶かな」 箒の上、声の限り魔理沙は叫んだ。 後ろにつかまっている○○は左手で大きな紙袋を大事そうにおさえている。 中身は件のシュークリームでいっぱいだった。 「緑茶かな、いやミルクティーも捨てがたい。ああ、紅茶は切らしてたんだったか、いや、買い置きが一缶あったか、うーん」 悩む魔理沙の後ろ、箒にまたがりながら○○は一人憂鬱に沈んでいた。 魔理沙と組んで今回のようなささやかな冒険を楽しんでいる間は胸も躍るが、 冒険の終わりには一抹のさみしさがやってくる。 どこそこの店がどうした、ちょっと目新しい何かがある。 それらはただそれだけのことではないか。 つまらない、と○○は思う。 魔理沙がうらやましかった。 秘術を知り、空を駆り、光を操る彼女に羨望をおぼえた。 彼女が人智のおよばぬ異界で妖怪と戦い、命がけの戦いをくぐりぬけた話を聞くたびに○○はうらやみと焦りを覚えた。 自分がいっそ人間をやめられたら。 もっと彼女に近い力を持つことができれば。 今のままでは単なる遊び相手ではないか。こんな状況には耐えられない。 ○○は何の能力ももたないそのへんの人間である。 自分は彼女と一緒にいて楽しいが、彼女はどうだろうか。 ひょっとして飽きられてはいないだろうか。 もっと彼女にはふさわしい相手がいるのではないか。 ○○の焦りは日々強くなっていた。 いつか彼女の前にぶちまけるのは時間の問題だった。その予感がさらに○○を焦らせた。 ○○は人間をやめ、人間としての全てをあきらめることさえ考えていた。 「なあ○○、やっぱり緑茶にしようか。どうもこいつは激甘の予感がする。」 後ろを肩越しに見た魔理沙には○○の沈んだ顔が見えた。 この一ヶ月ほど頻繁に見た表情だった。 視線に気づくと○○は急いで顔をあげて言葉を返した。 「緑茶だな。」 何か悩みがあるのだろう、と魔理沙は思う。 しかし、魔理沙は○○の悩みを急いで知ろうとは思わなかった。 悩みが何かは知らないが、時がくれば話してくれると気楽にかまえていた。 魂のある一点で共通している自信があったから、あえて探る必要もないと思った。 魔理沙は○○のことを信頼していた。魔理沙は○○が好きだった。 魔理沙の見る○○は日々変化を望んでいた。 この冬だけでも、○○の冒険心に魔理沙は驚くばかりだった。 ある時は、障子紙を二重張りにして寒さを防ごうとしていた。 結果は部屋が薄暗くなったばかりだった。 ある時は、屋根の上に小ぶりな木を植え、その放射熱で雪を溶かそうとした。 結果は木に積もった雪のせいで、屋根がつぶれそうになった。 ある時は、家から一歩も出ずに水をとれるよう山から水を引こうとした。 これは成功したが、山の向こう側の集落で水が足りなくなった。 もし元に戻せなかったならば、○○がどうなっていたかわからない。 これら以外にも雪だるまやかまくらを効率よく作る方法で悩んでいるときもあった。 魔理沙から見れば、そんなこまごまとした事に一生懸命になれる理由がわからなかった。 だが、真剣な○○を見て悪い気はしなかった。むしろ、楽しかった。 世で求められる恋人の条件に○○が何一つ当てはまらないのはわかっていた。 しかし、魔理沙が恋人に求めることはただ一つだった。 挑戦を忘れないこと。 その点では○○は最上級の相手だった。 その心を忘れない限り、○○は最高の恋人だった。 その心さえあれば、他はどうでもよかった。 いつも突拍子もないことを次から次へと考えては、その全てに血道をあげて取り組むのだった。 今回の買い物も、もともとは○○の考えなのだ。 言い出したのは魔理沙だが、計画を練り上げたのは○○である。 魔理沙の希望も取り入れて、二人の欲求を満たすお菓子を選びぬくまでに実に三日がかかっていた。 プランを20ほど考えたとは本人の言葉である。 「楽しいな、○○。」 「何がだよ。」 「ふふっ、当ててみな。」 魔理沙は箒を加速させた。○○が舌を噛んだようだが、気にもとめない。 青い空を切り裂いて、二人を乗せた箒が進んだ。 午後の金色の日差しが冷たい空気をぬるませていた。 「○○」 「何だよ。」 「何か面白いことないかな。」 「今日やってきたばっかだろ。」 「足りないぜ。」 ふあっと魔理沙はあくびをしてみせた。 「『プリズムリバー大合葬詫び寂びコンサートfeat.命蓮寺』」 ○○がぼそりと言った。長いプロジェクト名をさらりとそらんじた。 「面白そうだ、初めて聞くな!」 魔理沙の瞳がひときわ輝いた。 「11月27日のライブで木魚を初めて導入しただろ、 今年のテーマはなんと仏教との融合らしくてな…」 おいでなすった、と魔理沙は感じていた。 きっと今後ろを振り返ればどこか得意げな○○がいるだろう。 魔理沙は○○が好きだ。○○がいとおしくてたまらなかった。 魔理沙はもっと落ち着いたところで○○と感情を共有したかった。 箒の上に並んだままではなく、向かい合って○○と話したかった。 「後で聞きたい。急ぐぞ!」 「何だよそれ!」 「しゃべるなよ!また舌噛むぜ!」 一秒でも早く○○と喜びを分かち合いたかった。 次のささやかな冒険を予感しながら、魔理沙の胸は熱を帯びてくるのだった。 背伸びするから恋愛が遠のくのだ。 スキルで得られる愛情なんてうわっつらなのだ。 だからお前は彼女いな(ry 自分の書いた話に諭されるとはのぅ…。 Megalith 2012/07/26 ミィーン、ミンミンミンミン……と、何処からか文字にすると何となく馬鹿みたいな夏の風物詩が聞こえる。 こんな時に限って夕立は降ってくれず、憎たらしいほど空は青い。 申し訳程度の小ささの清涼な風鈴の音が、生ぬるい風とともに吹いてゆく。 俺はともかく隣で胡坐を掻いている白黒の魔法使いには相当辛いのだろう、団扇を扇ぐことすら止めている。 「あづい……なんか便利な外の世界の道具とかないのかよ、○○」 「えーと……どんなところにいる紫さんとも連絡をとれる箱ならあるが」 「いつ使うんだそれ……」 「たぶん使わないな」 本日の幻想郷の気温はおよそ37℃。 つまりは夏、真っ盛りである。 ここ、魔法の森の我が家も例には漏れず大変な暑さとなっている。 魔法の森を多い尽くす木々は日陰を作っているため気温は他の場所より低いのかもしれないが、 同時に風通しを悪くしているので、どちらかというとマイナス要素なのかもしれない。 いつもはそこらへんをふらふらしている妖精も今日は一匹も見えない。 どこかで大人しくしているのだろう。 横で暑い暑いと言っている魔法使い……霧雨魔理沙もブラウス一枚に短パンというラフな格好だ。 こだわりの三つ編みお下げも解いてポニーテールにしている。うなじが素晴らしい。 俺が中々見られないその格好を眼に焼き付けていると、眼が合った魔理沙に手に持っていた団扇で叩かれた。 「……そんなに見つめても今日は駄目だからな。熱中症になるぜ」 「つまりは汗だくの魔理沙……魔理沙の匂いがもの凄い魔理沙が楽しめるというわけか、その発想は無かった」 考えすぎだったことに気づいたのだろう、見る見る彼女の顔が赤くなっていく。 「っ……!!」 「いやーほんとうに魔理沙はえっちだなー」 「ああもううるさい黙れ!」 ベシベシと団扇で更に叩いてくる……あ、こら縁は痛い、痛いから勘弁してくださいお願いします。 だがそれもすぐに止めて、無造作に団扇を放り投げてしまった。 「あー……もういいや、何か怒る気にもならないぜ」 「じゃあ遠慮なく鑑賞を」 「そろそろ花火の季節だな」 「今度探してくる。だから今は止めよう」 無言でミニ八卦路を突きつけられた。怖すぎる。 「紫さんならカキ氷機くらいもってそうだけどなー」 「あのスキマ妖怪に軽々しく頼みごとなんてしてみろ、絶対何か仕掛けられるぞ」 「確かに」 というか、そんなに暑いならチルノでも連れてくればいいじゃないか。お得意のパワーで。 と言おうとしたところで少し引っ掛かった。 ここ、幻想郷は基本的には何でもアリだ。 避暑地くらいゴロゴロある。 ならばなぜ家から一歩も出ないのか、と。 「……ん?」 「……何だよ。また変なこと言ったら怒るぜ」 薮蛇をつつかないように慎重に言葉を選ぶ。 「いや、霧の湖に涼みに行けばいいんじゃないかと」 「……却下だ」 魔理沙にしては珍しい歯切れの悪い返事だ。 こういうときは大体隠し事をしている。 「冥界」 「お前は行けないだろ」 「灼熱地獄」 「私のこと馬鹿にしてないか?」 「滅相も無い」 やっぱり変だ。俺なんかよりよっぽど幻想郷に詳しい魔理沙が避暑地を1つも知らないなんてことは無い筈だ。 それにこの暑さで家に閉じこもるのも魔理沙らしくない。 ……もしかして何かあったのだろうか? ついに怪盗として指名手配されたとか? 「……偶には、」 「ん?」 「二人でいたい……ぜ」 嘘つきで照れ屋な彼女の、顔を真っ赤にしながらの年相応の少女としての願い。 残念ながら俺の貧相なボキャブラリーには気の効いた返し方なんて無いので、 「あっ……」 ぎゅっ、っと行動で示すことにした。 「……余計に暑くなるだろ」 「なんか魔理沙の肌がちょっとひんやりしてる気がした。俺は悪くない」 はぁ……、とまるで呆れたかのようなため息を吐かれた。 体制の所為で顔は見えないのだがきっとまだ赤いのだろう。 今日の風呂はお前が沸かせよ、と言う魔理沙に相槌を打ちつつ、柔らかな感触を楽しんだ夏の午後だった。 おまけ、たぶん二時間後ぐらいの会話。 「じゃあ一緒に風呂入ろうな魔理沙!」 「お前それしか頭に無いのかよ!?」 初投稿。兄のパソコンの履歴からこのスレを知り、駄文ではありますが一つ書かせていただきました。 Megalith 2012/09/11 長月の半ば、秋が深まる頃。 例えば読書の秋、運動の秋、食欲の秋……などなど、秋は挑戦と実りの季節だ。 また、ようやく夏の暑さから解放され、冬と夏の境界でもある秋は行楽にも最適の季節である。 視覚を楽しませるなら紅葉狩り。 味覚を楽しませるなら焼き芋や秋刀魚。 では、聴覚を楽しませる秋の風物詩といえば?と聞かれた時、答えが出るまでの時間に多少の違いはあっても、多くの人は「鈴虫の鳴き声」と答えるのではないかと思う。 そこで更に質問を重ねてみよう。次の質問は『何匹くらいの鈴虫がいれば丁度良いか?』という質問だ。 大抵の回答は三十匹以下に収まると思う。 ならば、 「じゃあこれが○○の分の虫取り網だぜ!」 七十匹と予備に十匹くれ!とガッツポーズで答えるであろう目の前の魔法使いは、一体何パーセントの珍回答者なのだろう。 ここでほんの三十分ほど前に戻る。 ―――魔法の森と呼ばれるその森の奥深く、鬱蒼と茂った木々の中を進んだ先に、霧雨魔理沙の家はある。 日が当たらなく、じめじめした湿気がまとわり付くような空気に、生え放題な謎の植物。 普通の人間が住むには不適で、普通の魔法使いが住むには適しているその場所。 『霧雨魔法店』と書かれた、筆跡からまるで商魂を感じない倒れたその看板を立て直してから、無造作に取り付けられた呼び鈴を押す。 何でも魔理沙曰く、「わざわざ呼び鈴を押すやつなんてお前ぐらいだからな。一発でお前だと分かる」だそうだ。それでいいのか、霧雨魔法店。 木製のドアを軋ませながら出迎えてくれたのは店主である魔理沙。 「よう○○。まぁ上がってくれよ」 「おじゃましまーす」 靴を脱ぎながら玄関を見回す。……この様子だと掃除の頼みというわけでは無さそうだが。 「そこらへんで待っててくれ。今緑茶を持ってくる」 「……りょーかい」 ……ああ、やっぱりか。 紅茶を出すときは特に用事はなし。緑茶を出すときは頼みごと。水を出すときは……まぁ察して欲しい。 これはいつだったかにノリノリで決めた、俺と魔理沙の間でのサインである。思い出したときに使う程度のものだが。 「ほらよ」 程なくして湯呑に入った緑茶とクッキーが俺の前のテーブルに置かれた。 やけにカラフルなクッキーだが、魔法の森のキノコ料理ではよくあることだ。多分。 「さんくす。で、今日はどうしたんだ?」 赤いクッキーをひとつつまみ、口の中に放り込む。……うまい。 「あー……前にさ、夜が終わらない異変があってさ」 「永夜異変、だっけか」 神社の宴会で聞いたことがある。犯人はかぐや姫だったっけか。 「で、その時に蟲を操る能力を持った妖怪と知り合ったんだ」 「ふむふむ、それで?」 次は青いクッキーを齧る。これもうまい。 「秋も深まってきたということで、そいつに鈴虫を私の家の庭に置いてもらったんだよ」 「ほうほう、それはそれは」 「ところが私としたことがうっかりしてしまってな、ちょっと、ほんのちょっとだけ計算を間違えたんだ」 ああ、なるほど。そういうことか。 「それで、何匹連れてきたんだ?」 俺がそう聞くと、魔理沙は照れたように頬を掻きながらためらいがちに口を開いた。 「は、八十匹……」 「なにそれこわい」 そしてなぜ照れる。可愛いじゃないかちくしょう。 「このとーり!一生のお願いだ、このままじゃうるさくて寝れないぜ!」 そんなに頭を下げられても。 「……明日は普通に仕事があるんだが」 俺だって紐だけは嫌なんだ。 「なら、」 「十匹につき一回キスしてやるって言ったら?」 「一番いい網を頼む」 という訳で開始された虫取りだったが、結論から言うと楽勝だった。 おそらく『魔理沙の家の周囲にいろ』とでも命令を受けているのだろう、ちょっと探せば鈴虫はすぐに見つかった。 「あらよっと」 だが、流石に四十匹目を捕まえたあたりから少しづつ見つけるのが難しくなってきている。 おかげでつい先ほど七時を過ぎてしまった。 「魔理沙ー、これで何匹目ー?」 虫かごを持ってこちらに駆け寄ってくる魔理沙に尋ねる。 「大体五十くらいだったから……あと十匹頼むぜー」 「りょーかい……あ、そうだ。一つだけいいかな?」 「?」 虫かごの蓋を締めながらきょとん、としている魔理沙の頭に手を乗せて一言。 「次からはもうすこし素直になろうなー」 「……へ?」 ゆっくりと数えて五秒間ほど。 ようやく俺の言いたいことを理解した魔理沙の首筋から紅色が登っていき、あっという間に真っ赤になった。 「あ、い、いや私は……」 「『○○に適度に疲れてもらってほろ酔いにしたあと甘えれば完璧じゃないか!ついでに鈴虫がいればロマンチックだし最高だな、流石は私!』ってとこかな」 うつむく魔理沙。その表情は見えない。 自分が魔理沙の嘘を暴いて、傷つけている。 それでも。愛しているからこそ。騙されている振りなんて俺はしたくない。 「……嘘つきで、ごめん」 「そういうところも愛してるから大丈夫」 「……でも」 「どんな形でも一緒に居られて同じことをできるなら、俺はきっと幸せだから」 そして鈴虫の鳴き声だけが二人を包む。これは気まずい。 ついでに今更ながらさっきのセリフが恥ずかしくなってきた。センスないな、俺。 「○○は、」 ポツリ、と。どことなく嬉しそうに。 「ん?」 「まるで魔法使いだな」 魔法使いの本音が溢れた。 「……弾幕一つも打てないし、かなりの馬鹿だけどな」 「『そういうところも愛してるから大丈夫』だぜ」 咲き誇る満面の笑み。やはり魔理沙はこうでなくては。 「それじゃあ」 「ささっと終わって」 『一杯飲むか!』 今日の水割りは格別に旨くなるな、と確信した秋の日であった。まる。 魔理沙の嘘は分かりやすい。気がする。 うpろだ0019 一応魔理沙もの、甘甘だと思いたい。 「疾く祈れ~オディノヒニェ・エホ・モリートヴィ」 最近寒いからか酒が美味い。そのまま出来上がっては、人里から戻る途中で外界で良く聴いていた歌を口ずさむ。 「♪スラーズ・マリーツァ その言葉口ずさんだら スラーズ・マリーツァ ほら空に月がはじけた」 そして今年のバレンタイン、街を歩いていたら、突然降りてきた魔理沙にものすごい勢いで詰め寄られた 「おい○○!最近私の名前を歌っていると聞いたけど本当か?!」 「え・・・?魔理沙の名前?」 「そうだ!何とかマリサとか歌ってたって訊いたぞ!!」 魔理沙の顔は真剣だが真っ赤で、心なしか鼻の穴が大きくなってる気がする。 そこで納得が行く。 「いや、それ君の名前じゃなくて自分が居た世界の異国語だ。」 「でもマリサって聴いたって夜雀が・・・!」 「それはマリサ、では無く「マリーツァ」と言うんだよ。」 「でもでも、それは私の名前に似てるじゃないか!私の名前を歌にしてくれるなんてありえないだろう!!」 彼女の顔が何か一言を期待している、そんな顔だった。 落ち着いて俺は言う。 「外国の言葉でも人の名前に似た言葉は沢山あるぞ?」 「じゃあ、私が好きで歌ってたとかそう言うわけじゃ・・・無い・・・のか?」 話が怪しい方向に向きだした。 「なあ、じゃあ教えてくれよ!アレは何の意味で歌ってたんだ?!私の事をからかいたかったのか!」 詰め寄られて背中に固い感触が当たる。壁際か。 肩に食い込む魔理沙の手の力はとんでもなく強く、痛い。 霧雨 魔理沙と知り合ったのは香霖堂で無縁塚経由の拾い物を漁っていた時だ。 元々トンデモ本が好きなせいもあって、香霖堂には週1のペースで通っては学研の「ム○」を立ち読みしていたのだが それをなんかの魔術書と間違えた彼女が俺に色々質問してきたのが出会い。 最近魔術文字に嵌っていると言う事でもう一冊のメンヘル・・・ではなく(脳が)メルヘン雑誌のルーン文字コーナーを紹介したりして 軽口を叩きあいながらも互いの家に遊びに行ったりする仲だ。 なんかその頃から靴下が片方だけ無くなったり、彼女の家に遊びに行った時に出されたり、差し入れられるお茶やお菓子の中から微かに 彼女の使っているコロンの香りがしたりと風向きがおかしくはなっていたんだが。 「もしかして、最近君、あの雑誌の特集とか実践してる?」 明らかな動揺が手から伝わってくる。 「だったらどうするんだ?私に答えを聴かせてくれるのか?」 「・・・君のやり方はここでは危険すぎるよ。下手するとアレは呪術に相当するようなものだから応用を間違えれば 人を殺してしまいかねない。そこまでして俺を独占したいのかい?」 再び魔理沙の顔が赤くなる 「ななな何を言わせたいんだよ!それよりさっきの意味について教えてくれ!気になって夜も眠れないんだぞ!」 「・・・焦らすのもなんだし、答えるけど、マリーツァは「祈り」と言う意味だよ。」 「祈り・・・?」 「うん、スラーズ・マリーツァで「疾く祈れ」と言う意味なんだよ。」 そこで魔理沙の力が緩む。目は真剣にまっすぐ俺の目だけを見ている。 「じゃあ・・・何を祈ってたんだ?私の名前に似た言葉で誰に何を祈ってたんだ?早く祈れって何を祈るんだよ・・・。」 目の焦点が合わなくなりつつある。臨界が近いか。 「魔理沙、目を閉じて、ゆっくりと10数えて見て。絶対に心は落ち着かせてね。」 「わ、判った、でも目を閉じてる間に逃げるのは無しだぞ。」 「心配しないで、10数え終わる頃に答えはわかる。それでも信用が出来ないなら俺の手を握っておいで。」 ぎこちない、本当に壊れ物を触るように魔理沙はそっと俺の手を握る。 一つずつ始まるカウントダウン。 それが3に来る頃には彼女の足も手も震え、瞼はヒクヒクと痙攣をしていた。 そして0を言う前に、俺は彼女を抱き寄せ、その唇に、そっと自分の唇を重ねた。 見開かれる目、へたり込む魔理沙。 「え・・・あ・・・?」 自分に何が起きたのか把握できていない、多分頭の中は真っ白だろうな。 「それを祈って居たんだよ。俺はね。本来ホワイトデーにお返しと一緒に渡すつもりだったんだが・・・酔っ払って歌ったのは誤算かなあ?」 ガラにでもない事をやったお陰でこちらも顔が熱い。キザ過ぎて体が痒くなる。 へたり込んだままの魔理沙に手を差し伸べる 「立てるかい?」 なるべく優しく聴いたつもりだが、当の本人には聞こえていない。仕方ないので負ぶって帰ることにしよう。 しかし魔理沙は軽い。幾ら実力者でも中身は歳相応の少女だ。 思い込んだら一直線な所も、一度ぐらつけばその動揺が収まる所を知らない所も。 自信たっぷりな顔をいつもしている癖に、それが寂しさや強がりから出ている所も 背中に彼女の鼓動がすごい勢いで伝わってくる。 当の本人は俺の背中に顔を埋めて何かブツブツ呟いている。 暫くして、魔理沙の腕に少し力が入った。 「なあ・・・。」 「なんだい?」 震えた声が耳を伝わる。 「家に着いたら、そ、その・・・。」 「歌のことを教えてほしい、かな?」 それ以上は言葉にしない。すると彼女の腕の力が強まった。 「・・・他に、その歌の意味も全部教えて欲しいんだ・・・。」 「思い人を待つ娘の恋の歌だよ。その先は後で話そうか。」 「・・・・・・・っ!!」 魔理沙が腕に全力を込めてきた。 「ま、紛らわしいんだよ・・・大体そんな歌なんか歌って・・・私が気になって眠れなかった時間をお前はぐっすり寝てて・・・。」 「誤解を与えかねない歌を歌ったのは悪かったけど、好きなら好きとはっきり言ってくれると助かる。」 「それにどれくらい勇気が要ると思ってるんだよ!断られたらどうなるかなんて言う私の気持ちは考えなかったのか!?」 彼女が背中に頭をぶつけてくる。ちょっと痛いがまあ仕方ない。 「差し入れとお茶に呼ばれた時に香るコロン、あれが君の気持ちだろう?」 意地悪く俺は返す。 「知ってるならなんで・・・ッ!!」 魔理沙の腕がチョークスリーパーの形になって俺の首を絞める。 「ま、待て待て、君を落としてしまう。」 「その落ち着きっぷりが余計に気に障るんだよ!反省しろよ反省!そして・・・」 沈黙が落ちる。俺は黙々と歩き続ける。 彼女の住む森が見えてくるところで、俺はいったん歩みを止めた。 「魔理沙、俺は反省した後、君にどうすればいいのかな?」 「意地が悪いな!私はお前のそう言う所もまた気に障るんだ!!」 そこで俺は魔理沙を背中から下ろした。 「え?」 「君の家はここからもうすぐだ。」 彼女の顔が呆ける。が、俺は構わず続ける。 「もう歩けるかい?」 「・・・いや!立っているのがやっとだ!お前は私を家まで送る責任がある!送ってけ!いや送ってくれ・・・。」 まくし立てる魔理沙の顔は帽子のつばで見えないが、真っ赤だろう。 「よし、判った。」 俺はそう言って彼女を両腕で抱えて、お姫様抱っこの形にする。 「なっ!?」 「祈りを叶えましょう、いとしい姫君。このまま家まで送りましょうぞ。」 直に顔が合う。が、魔理沙は帽子を深く被って顔を隠してしまう。素直じゃないんだか素直なんだか。 と、急に魔理沙が意を決したように帽子を上げ、俺の首に手を回して、半ば体当たりのように唇を重ねてきた。 長いようで短い時間。時が止まる。 唇が離れ、魔理沙は俺の目を見た後すぐに帽子に顔を隠してしまう。 「・・・い、今のはさっき街で脅かされた分だ!まだお前へのお返しは終わってないぞ!今まで散々やきもきさせた時間や眠れなかった時間も 全部返して貰うんだからな!」 ほほえましい気持ちで彼女を見て、俺は言った。 「まるで俺が泥棒みたいじゃないか?」 「時間を借りるなんて器用な真似は魔法使いでも出来ないんだよ!お前は時間泥棒だ!私の時間も心も盗んだ大悪党だ!!」 ジタバタと手足をばたつかせる。 「まず帰ったら私にご飯を作って、お茶も入れてもらって、体もマッサージして貰って!私の抱き枕になって貰うんだからな! そして歌のことも全部話してもらう!それでも足りない!」 色々とわがままな要求が口から飛び出すが、俺はそれを自分の出来る限り叶えるつもりだ。 俺の祈りは叶ったから、彼女のわがままと言う「祈り」を叶えないとね。 「・・・おい。」 「何だい?」 「何笑ってるんだよ!大体こちらは・・・!!」 俺は何も言わずに微笑み続けた。こういうところが可愛いから俺も君が好きなんだよ。 ジタバタとわがままと照れ隠しをぶちまける愛しの君を抱えた影が、森の中へ消えていく。 それは彼女の家のドアが閉ざされるまでずっと続いていた。 35スレ目 324 (35スレ目の 322に対して) 322 そりゃどっちかというと私向きだぜ、 ってデッキブラシを持った魔理沙が でも魔理沙のは恋色魔法だし 逆に出力が上がり過ぎて制御できなくなったりしそう
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魔理沙に大変な役でハコにされました 東方永雀峰の19トラック目に収録されている。 魔理沙に大変な役でハコにされました 編曲:ARM 作詞:ARM with "cheating" YOUNO 歌:miko 東方永雀峰は東方ProjectのBGMをアレンジした音楽CDである。 原曲 上海アリス幻樂団発行の夢違科学世紀 ~ Changeability of Strange Dream8トラック目に収録されている。 人形裁判 ~ 人の形弄びし少女 作曲:ZUN 購入方法 IOSYS SHOPや同人ショップ店頭(通販)で買える。 歌詞 幺九牌に 幺九牌に 幺九牌に ごっすんごっすん五寸釘 イーアルサンイーアルサン ワンツースリーワンツースリー いちにーさーん イーアルサンイーアルサン ワンツースリーワンツースリー いちにーさーん イーアルサンイーアルサン ワンツースリーワンツースリー いちにーさーん アイン ツバイン グーテンモルゲン イーアルイーアル いちいちいちいち ひふみ ひふみ ひふみ ひふみ ひっひっふー ひふみ ひふみ ひふみ ひふみ ひっひっふー ひふみ ひふみ ひふみ ひふみ ひっひっふー ひひひひひひひひひひひひひ ひふみよ ひふみよ 対子対子対子対子 対子対子対子対子 刻子刻子刻子刻子 刻子刻子 槓しないわ 暗刻暗刻暗刻暗刻 暗刻暗刻暗刻暗刻 明刻明刻明刻明刻 明刻明刻 役がないわ 搭子搭子搭子搭子 搭子搭子搭子搭子 順子順子順子順子 槓子槓子槓子槓子 安牌安牌安牌安牌 七対子七対子七対子七対子 混一色 清一色 地和 天和 九蓮宝灯 大三元 嫌いキライ loving (あん ああん あん ああん あん) 誰がダレガ can t be alive without you どうしてなぜかしら (あん ああん あん) why why why why don t I miss you a lot, forever? 知らないわ(あんああん) そんなルール(あんああん) 割れ目で和了(ホーラ)れたら ハコっちゃう(あんああん) あなたとは(あんああん) 違うから (あんああん) ひとの親場まで 簡単に流さないで (断幺ー) 一索 一索 一索 一索 一索・・・・ 立直 立直 立直 立直 立直・・・・ 河底 河底 河底 河底 河底・・・・ 聴牌聴牌聴牌聴牌聴牌 洗牌 砌牌 壁牌 王牌 風牌 白板 緑發 紅中 嶺上開花 国士無双 近いミライ turning(ゆん ゆゆん ゆん ゆゆん ゆん) 遠いオモイ can t be alive without you どうしてなぜかしら (ゆん ゆゆん ゆん) why why why why don t I miss you more, forever? 知ってるわ (ゆん ゆゆん) 燕返し (ゆん ゆゆん) いつでも山の中隠してる(ゆん ゆゆん) あなたとは (ゆん ゆゆん) 違うから (ゆん ゆゆん) ひとの上がり牌 簡単に盗まないで (聴牌即リー) 補足 用語、読み方については、「魔理沙に大変な役でハコにされました」の麻雀用語解説 を参照願います。 魔理沙に大変な役でハコにされました Movie Revision ver(修正版) 本動画はカギさんの動画をVILさんがアレンジし「魔理沙に大変な役でハコにされました」をのせたMADです。 http //www.nicovideo.jp/watch/sm1851745 本日: - 昨日: - 合計: -
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14.霧雨魔理沙 「弾幕はパワーだZE☆」 ③スターダストレヴァリエ 威力2000 全体攻撃 ④マスタースパーク 威力3000 全体攻撃 ⑤泥棒 相手の手札を1枚泥棒していく 魔理沙は相手のカードを盗んでいきました ⑤ファイナルスパーク 威力4200 全体攻撃 魔理沙の攻撃はダイレクトしないかぎり、相手へのダメージは加算されない