約 322,591 件
https://w.atwiki.jp/83452/pages/12862.html
純「今のあたしの話……梓には内緒ね?」 憂「別にいいけど……なんで?」 純「だって梓に教えたら『え~? 純らしくないね』って言われそうだもんっ」 憂「あ、似てる」 純「だから内緒ね?」 憂「う……ん」 純「二人だけの秘密ってことで……お願いしますっ」 憂「二人だけの秘密……」 純「うんうん」 憂「……うん、分かったよ。内緒にする」 純「ありがとっ」 憂「うぅん、いいよ」 純「梓に弱み見せるとさー、すっごいからかわれそうな予感がするんだよねぇ」 憂「二人の秘密……かぁ~…………ふふっ♪」 純「まぁ、梓は隙が多いからいくらでもやり返せるんだけど……? 憂?」 憂「えへへ♪」 純「おーい、憂? どしたー?」 憂「……はっ!?」 純「ん?」 憂「な、なんでもないよ。大丈夫大丈夫っ」 純「そ? ならいいけど」 憂「うんうん」 純「今日の憂はやっぱりちょっと変だ」 憂「あ……そ、それより純ちゃん。時間時間」 純「え? ……ぉわぁっ!? もうこんな時間っ!?」 憂「明日起きられなくなっちゃうし、そろそろ寝よ?」 純「だねぇ……う~ん……お喋りの魔翌力は恐ろしい……」 憂「ホントにね♪」 純「じゃ、寝ますかー」 憂「はぁい」 純「あ、何か急に眠くなってきた……ぁふぅ……ぁ」 憂「うん、わたしも……ふぁ~」 純「それじゃぁ、おやすみぃ~」 憂「おやすみなさぁ~い」 純「…………」 憂「…………」 純「……くー……すー……」 憂「……純ちゃん?」 純「むにゃ……くかー……」 憂「もう寝ちゃった……」 純「んゅ……くー……かー……」 憂「…………」 純「……くー……かー……」 憂「……よいしょっと」 ≪もぞもぞ ぴとっ≫ 憂「えへへ……暖かぁい♪」 純「憂?」 憂「きゃぁぁぁっ!?」 純「ぅわぁっ!?」 憂「じゅ、純ちゃんっ!? 寝たんじゃ……」 純「いや、起きてる」 憂「ぅ……うぅ……」 純「なぁにぃ? そんなに引っ付いてぇ~?」 憂「えと……その……」 純「まったく憂はしょうがない……なっ!」 ≪ガバッ ぎゅぅ~≫ 憂「わっ わぁっ!? 純ちゃんっ!?」 純「ぎゅぅーっ♪」 憂「わっ わ、わ、わぁ!?っ あ、あのっ そのっ!」 純「はぁ~♪ 憂って抱き心地いいねぇ……暖かいし♪」 憂「ぁぅ……あ……う……」 純「あ、ノーブラだとやっぱ感触がダイレクトに伝わるね……っていうか、でかっ」 憂「っ!? もうっ! こうなったら~……えいっ!」 ≪ガバッ ぎゅぅ~≫ 純「きゃぁっ!? え、ちょっ 憂!?」 憂「純ちゃんも暖か~い♪」 純「や、やだっ ねぇ、憂? 憂ってばぁっ!」 憂「……そして細い」 ≪なでなで さすり≫ 純「ひゃぁっ!?」 憂「わ、わっ ホントに細~い」 ≪さすりさすり さわさわ≫ 純「ぁんっ もうーっ! どこ触ってんのよぉっ!」 憂「腰が細い……すべすべ……」 ≪なでなで さわさわ つつ~ぅ≫ 純「ひゃぅっ!? 憂っ ちょ……んんっ ぁ……んっ こ、こらぁっ!」 憂「ふんすっ」 ≪さすりさすり なでなで むにゅっ≫ 憂「あ、柔らかい」 純「……憂」 憂「え?」 純「そこお尻」 憂「…………」 純「…………」 ≪ふにふに ふにゅっ≫ 憂「ご、ごめん……ね?」 純「触りながら言うなーっ!」 憂「てて手が勝手に」 純「嘘吐くなーっ」 ≪ガバッ ばたばたっ≫ 純「こーなったらあたしも触るっ 憂のお尻揉んでやるっ」 憂「駄目駄目駄目っ! お尻とかお腹とか足とかは絶対に駄目っ!」 ≪ばたばたっ ドタドタッ≫ 純「じゃぁ、胸っ!」 憂「そっちも駄目ーっ!」 純「我侭すぎるっ!」 憂「そんなこと無いもんっ!」 ≪ドシンッ ばたばたばたっ≫ 純「このぉーっ!」 憂「きゃぁぁぁっ!?」 ≪ギシギシッ どたどたっ バタンッ!≫ 純「わっ!?」 憂「えっ!?」 唯「…………」 ≪キィ~≫ 憂「お、お姉ちゃん……」 純「唯先輩……」 唯「二人とも? 今、何時だと思ってるのぉ?」 憂「夜の0時過ぎ……」 純「です……」 唯「…………」 憂「…………」 純「…………」 唯「何か言うことはぁ?」 純憂「……ごめんなさい」 唯「憂も純ちゃんも子供なんだからぁ……もう寝なさいっ」 純憂「は、はいっ」 唯「まったくもぅ……折角ケーキ食べてたのに……ぶつぶつ……」 ≪キィ~ ぱたんっ≫ 純「……ケーキ?」 憂「夢……じゃないかな」 純「あ、あはは……」 憂「えへへ……」 純「…………」 憂「…………」 純「改めてみると、二人ともスゴイ格好だね」 憂「そ、そだね……」 ≪もぞもぞ いそいそ なおしなおし≫ 純「あ、あはは」 憂「えへへ」 純「…………」 憂「…………」 純「寝よっか」 憂「う、うん」 純「あ、憂。もっとこっちに」 憂「……うん」 ≪もぞもぞ≫ 純「うん、暖かい♪」 憂「……うん♪」 純「明日はいっぱい遊ぼうね」 憂「うん、そうだね」 純「それじゃ……」 憂「おやすみなさい♪」 純「おやすみ♪」 憂「…………」 純「…………」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ○ リビング(翌朝) ○ 純「ごちそーさまでしたぁ」 憂「お粗末さまでした♪」 純「唯先輩まだ起きてこないね」 憂「お昼まで起きてこないかも」 純「そっかぁ……家に戻る前に、ちょっとくらいお喋りしたかったんだけどなぁ」 憂「でもホントに一回家に帰るの? もう10時だよ?」 純「制服で休みを過ごすなんて嫌だよ」 憂「そっか」 純「ダッシュで家に戻ってちょっと休んだら電話するよ」 憂「うん、分かった」 純「んじゃ、ささーっと帰ろっかな」 憂「玄関まで送るよ」 純「うん」 ○ 玄関 ○ 純「それじゃぁ、また後で」 憂「うん、気をつけて帰ってね」 純「はーい」 ≪てってってってっ≫ 憂「……さて、片付けしちゃおっと」 唯「う~い~……ねぇ、純ちゃんは~?」 憂「お姉ちゃん、おはよー。純ちゃんなら今帰ったよ?」 唯「ちぇ~……もっとお喋りしたかったのになぁ~」 憂「あはは♪ 純ちゃんも同じこと言ってた♪」 唯「そかー……あ、ご飯ある?」 憂「うん。リビングで待ってて」 唯「ほぉ~い」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ○ 帰り道 ○ 純「夢見るのはぁ~乙~女の~大~事な~仕事でしょ~♪」 純「…………」 純「駄目だ、歩きながら歌うのは疲れる……そだ」 ≪ごそごそ ピピピッピッピッピッ≫ 純「…………」 梓『もしも~し。どうしたの? まだ早くない?』 純「やほー♪ いや、帰り道が暇でさ」 梓『帰り道? 何それ。一回家に帰るの?』 純「制服のままだしね」 梓『どーいう状況よ』 純「後で説明してあげる」 梓『……じゃぁ、切るね』 純「え~? 電話付き合ってよー……それとも忙しかった?」 梓『……暇だけどさ』 純「じゃぁ、いいじゃん」 梓『何となくイヤ』 純「それより今日、どうする?」 梓『聞いてないし』 純「聞いてるってば……で、何か希望ある?」 梓『特にないかなぁ』 純「あ、だったら一回憂の家に集まらない? 憂がOKしてくれたらだけど」 梓『じゃぁ、純が家に帰る必要ないんじゃない?』 純「制服で休みの日を過ごすなんて嫌ですぅー」 梓『そーいうもん?』 純「そーいうもん」 梓『分かった。じゃぁ、憂の方には私が連絡するよ』 純「OK~。その後こっちに電話頂戴」 梓『ん、分かった』 純「うん、お願い……っと、バス停だ」 梓『あ、だったら連絡はメールにしとく?』 純「そだね。メールでお願い」 梓『はぁい。それじゃ、また後でね』 純「ほいほい」 ≪ピッ≫ 純「さて、バスは何時に来る……って、来たーっ グッドタイミングっ!」 ≪ダッダッダッダッ≫ 純「ふぅ……セーフ」 純「……うんうん、やっぱ休みの日は空いてるね」 ≪ぽふっ≫ 純「ん~……今日は何着ていこうかなぁ」 ≪メ、メールダニャーン メールダニャーン≫ 純「っと……この着信、外で鳴ると結構恥ずかしいな……後で変えとこ」 ≪ごそごそ ピッ≫ 純「ふむふむ……『憂の家に集合』ね。OKOK」 純「ふぅ……なんかまったりだぁ~♪」 純「…………」 純「あ、そだ」 ≪ガコッ サーッ≫ 純「う~ん、良い風ー♪」 純「さぁ~て……今日は何して遊ぼうかなぁ」 純「昨日より面白い日になれば最高だね」 純「ま、兎にも角にも……」 純「頑張って遊ぶぞ~♪」 おしまい 戻る
https://w.atwiki.jp/silenthillwiki/pages/35.html
メアリーからの手紙 HIDELINK(#ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。) 手紙の朗読 (letter.mp3 3,571KB)#br 日本語訳 あいまいな 眠りの中で夢見るのはあの町サイレントヒルいつかまた 二人で行こうと約束しておきながら私のせいでかなわなかった私は一人でそこにいるあの思い出の場所であなたを待っているいつかあなたが来てくれるのを待っているだけど あなたは来てくれない寂しさと哀しみの中でいつまでも待ち続ける私の許されない罪あなたを傷つけてしまった私の罰現実も夢と変わらない私はいつもあなたを待っている会いに来てくれることを祈っているベッドへ横たわり変わらない天井を眺めながらいつもそんなことを思っている今朝 先生がやってきて家に帰ることを許してくれた今は少し落ち着いているけれど良くなったわけではないつまりそういうことそれでも家に帰れることは素直に嬉しいそれは変わらないでも 私が家に帰ることをあなたは喜んでくれるのだろうか?病室に来るあなたはいつもどこか苛ついている私が嫌いなのだろうか私が疎ましいのだろうか私が憎いのだろうかそれも仕方ない自分の未来がないと知ったとき死にたくない生きたいとあがいたどうして死ななくちゃいけないのかと泣き叫び自分の焦りのままにあなたを傷つけただから 私を嫌い疎み憎んでも当たり前だと思うそれでも私は最期だからここに書き留めておきたい私はあなたを愛している私がこんなになりながらも何年も側にいてくれたこと本当に嬉しかったただ思いつくままに言葉にするせいでとりとめのない手紙になってしまってご免なさい私が死んだらこの手紙をあなたに渡してくれるように頼んでおいただから あなたがこの手紙を読むときにはもう私はいない忘れてとは言わない忘れないでとも言えない私が倒れそして死ぬまでの この数年間あなたに枷をはめてしまったことが私はとても哀しかったあなたには たくさんのものをもらっておきながら何一つ返すことができなかっただからもう あなたはあなたの生きたいように生きて欲しいジェイムス私は幸せでした 原文 In my restless dreams, I see that town. Silent Hill. You promised you d take me there again someday. But you never did. Well, I m alone there now... In our "special place"... Waiting for you... Waiting for you to come to see me. But you never do. And so I wait, wrapped in my cocoon of pain and loneliness. I know I ve done a terrible thing to you. Something you ll never forgive me for. I wish I could change that, but I can t. I fell so pathetic and ugly laying here, waiting for you... Every day I stare up at the cracks in the ceiling and all I can think about is how unfair it all is... The doctor came today. He told me I could go home for a short stay. It s not that I m getting better. It s just that this may be my last chance... I think you know what I mean... Even so, I m glad to be coming. home. I ve missed you terribly But I m afraid James, I m afraid you don t really want me to come home. Whenever you come see me, I can tell how hard it is on you... I don t know if you hate me or pity me... Or maybe I just disgust you... I m sorry about that. When I first learned that I was going to die, I just didn t want to accept it. I was so angry all the time and I struck out at evertone I loved most. Especially you, James. That s why I understand if you do hate me. But I want you to know this, James. I ll always love you. Even though our life together had to end like this, I still wouldn t trade it for the world. We had some wonderful years together. Well this letter has gene on too long so I ll say goodbye. I told the nurse to give this to you after I m gone. That means that as you read this, I m already dead. I can t tell you to remember me, but I can t bear for you to forget me. These last few years since I became ill...I m so sorry for what I did to you, did to us... You ve given me so much and I haven t been able to return a single thing. That s why I want you to live for yourself now. Do what s best for you, James. James... You made me happy.
https://w.atwiki.jp/sasaki_ss/pages/44.html
特に理由は無い。 強いて言うなら、なんとなくだ。 2年に上がった夏、授業が終わるとハルヒは早々に今日の団活の中止を言い渡しかえっていった。 頭の中がすでに古泉との将棋モードになっていた俺には少々拍子抜けなお達しだ。 団活が無い以上これ以上学校にいる意味は無い。 しかし、ついさっきまで部室でだらける気満々だった俺はすぐに家に帰る気にもならなかった。 こういう日に限って掃除当番でもないのだ。 めんどくさそうな顔をしながら箒を出す谷口と変わってやろうかという考えが頭をもたげたが、 あいつの喜んだ面なんぞ見たくもないので却下する。 荷物をまとめ、下駄箱で靴を履き替え、歩く。 今日は涼しい。 今は夏で晴れてはいるが雲もそこそこ多く、気温は高くない。 何時も登校中の俺を悩ませる坂の頂上に立つ。 気持ちのいい風が吹いた。 その風は、わずかにあったまっすぐ家に帰るという考えをあっという間に吹き飛ばしてしまった。 目をつぶり、頭の中に友人リストを作り上げる。 一番最初に浮かんだのは・・・・・・佐々木だ。 ん?なぜ佐々木なんだ? 俺が思い浮かべるのは谷口・・・は掃除当番だから、国木田や古泉かと思ったんだが。 佐々木は確かに俺の16年の人生通して一番の親友といっていいだろう。 異性ではあるが、それを感じさせないあいつとの会話は俺の好むところだったし事実中学時代は毎日のように話していたものだ。 だが、あいつは学校が違う。 ここからそれなりの距離のある進学校に通っている。 そのせいか高校入学から春に起こった例の事件までの一年間は疎遠になっていたのだ。 あの事件以降俺と佐々木はちょくちょく会うようになっている。 1年のブランクを感じさせない関係は親友の親友たる由縁だろう。 しかしそれは俺にSOS団の不思議探索も、佐々木に予備校の授業も無い休日に2日ほど前から示し合わせてあっている程度だ。 今急に連絡を取ったとして、放課後の暇つぶしに付き合ってくれる・・・付き合える友人という度合いでは最低レベルであろう。 だがまぁ思いついたものは仕方が無い。俺は割りと直感を大事にするほうなのだ。 携帯を出して電話帳を起動し、佐々木のページを開く。 そこでふと思った。 あいつは学校に携帯を持っていっているのか? まじめなあいつのことだ、学校が携帯の持ち込み禁止ならばもって行くことはすまい。 そうでなくとも授業中だったりHRだったりすればマナーモードどころか電源を切ってあるだろう。 思いつくのは誘いに乗ってこない理由ばかりだ、今回ばかりは感が外れたか? そんなことを考えながら通話ボタンを押す。 そして1コール。 しないうちに俺の携帯は通話状態になった。 恐らく佐々木の携帯は着メロの音符を3つも鳴らせたならいいほうだろう。 「やあキョン、こんな時間に電話とは珍しいね」 すぐに佐々木の声が俺の携帯から発せられる。 こんなに早く出るとは思わなかったので少々驚いたがとっとと本題を言うことにしよう。 「ああ、たいした用事じゃないんだが・・・・・・これから、暇か?」 必要最低限の言葉しか発しない。 しかし十分意図は通じるだろう。 佐々木のことだ、それどころか俺が佐々木に電話するに至った思考まで読んでくるかもしれない。 「くっくっ、急なお誘いだね。半端に時間が空いてしまったがこの素晴らしい気候のなかさっさと帰るのはもったいないってところかな?」 ほらな。 「そんなとこだ、お前が最初に浮かんだから電話させてもらった」 「そうか、だが生憎今日は・・・・・・最初か・・・・・・・いや、それは明日だったな、よし、付き合おう・・・あと30分もあれば駅に着く」 意外なことにOKが出た。 俺の感も捨てたものじゃないということか。 長い沈黙の間に佐々木が何か言った気がしたがそれは聞き取れなかった。 「わかった、んじゃ30分後に駅前で」 「わかった・・・・・・キョン、今は学校かい?」 「ああ、そうだが?」 「ということは自転車のはずだね、どうだろう、また昔みたいに後ろに乗せてくれないか」 「・・・・・・それもいいな、つらかった日々を思い出すのも悪くない」 「くっくっ・・・・・・じゃあ、30分後に」 「ああ、またな」 軽い挨拶のあと電話は切れた。 「さて、行くか」 坂を下りようと歩き始める。 その時、再び心地よい風が吹いた。 「・・・・・・ああ、そうか」 心地よい風を受けて走る自転車。 それは俺にとってつらい勉強の合間の清涼剤でもあったのだ。 俺が最初に思いついたのが佐々木だったのは・・・・・・。 「心地よい風が吹いてるとき、後ろのいるのはあいつだから・・・・か」 この発想は俺の思考を理由付けるのに十分な説得力があった。 しかし自分の頭に浮かんだ考えになんとなく気恥ずかしさを覚え、んなわけねーか。と付け足した。 さ、急がなくては。 親友との待ち合わせに遅れてしまう・・・・・・。
https://w.atwiki.jp/sucool/pages/78.html
35名前:張出横綱(コネチカット州):2007/04/28(土) 10 01 13.63 ID SIv3Xz4BO ほしゅ 【土曜日のお昼過ぎころ、男とクーは、川原を散歩している。】 男「いー天気だなー」 クー「うむ」 男「わりいなクー、せっかくの休みに金欠で…」 クー「私はなにも気にしていないが」 男「いや…なんか遊園地とかショッピングとか、デートらしい場所じゃなくてごめん」 クー「私は自宅から歩いて20分とかからない慣れたこの川原でも十分に満足している」 男「ぐっ…」 クー「?そうだ。私はここが好きだ。繰り返すが満足している」 男「…そうか、ちょっと安心した」 クー「閑な風景で、とても気に入っているんだ」 男「そうなんだ」 クー「小さい頃からここで遊んだ」 男「思い出のいっぱいある場所なんだな」 クー「うむ。ほら、男。ここはタンポポが群れている。昔から変わらない風景だ」 男「凄い数の花だな」 クー「うむ。こんな黄色い絨毯は、もはや壮観とさえ思う」 男「うん。前いたとこではみたことないな」 クー「私のお気に入りだ。君にお気に入りを知ってもらえて嬉しい。君が気に入ったようでさらに嬉しい。 ますます君が好きになった」 男「ストレートだなあ…。そうだ、クーは白いタンポポを見たことある?」 クー「見たことないな」 男「前住んでたとこにはあったんだ。理科の先生がいうには関西より西にしかないらしんだ」 クー「男は福岡から来たのだったな」 男「いつか連れてくよ。ばあちゃんの家に帰るときとかに一緒に」 クー「ありがとう、男。私の知らない君の思い出に触れることが出来るのだな。楽しみにしている」
https://w.atwiki.jp/daydawn/pages/465.html
風結樹 紫音(ふゆき しのん) 年齢:17 性別:女 メイン:聖職者 サブ:竜装術士 エクストラ:契約者 追加サブ マグス 種族:混血 コミュニティ:十四夜会 身長 159cm PL名:あーせ 「知らないんですか? 隣人を護るのも、聖職者の努めですよ?」 外見 金髪紫眼 無表情が多い中、悪戯っぽい笑顔を浮かべる事も多い 人格 ゆるふわ系 語尾を伸ばすような砕けた敬語を良く話す 聖職者っぽい事を言うのが趣味 あくまで趣味であって実際の信心は不明 来歴 いつの間にか夜会に居た聖職者 太陽信仰の聖職者で、契約先は太陽神・ラー + 参加セッション + リメイク前 04/11 レン 家に帰るまでが遠足 御門 甲兵/一七夜月 火澄/林屋こぶ平/神城翔/市倉 斗真 動物園 ◯ 04/16 リース 邪な儀式 クリス・スクアーロ・御門 甲兵・市倉 斗真・マルクス・K・ゲシュペンスト・御剣海梨 裏社会卓第四回 ◯ 04/21 そま 鮫の夢、鮫の記憶 イヴ/葛葉鵺/46番/御剣海梨/市倉 斗真 鮫の夢 ◯ 04/23 比那名居 御剣海梨のセカイ 御酒創真/クリス・スクアーロ/46番/神城翔 御剣海梨 ◯ 04/25 比那名居 稲荷神社大掃除 宮凪葉月/神城翔/玲卯月嶺/マルクス・K・ゲシュペンスト 稲荷月雲関連 ◯ 04/30 レン 帰ってきた初めましてのあいつ 花之木倫太郎/玲卯月遥/伊東ミコト/松暁美 偶発性ゴリラ ◯ PickUp 「はーい、生きてますかー?なら大丈夫ですねー。」 ちょっとHPとMPの多いシンフォニー聖職。カバーもできる。 隊列 火力 命中 耐久 回避 支援 妨害 行動 便益 燃費 罠探 罠解 探索 情報 識別 鑑定 中 B- C+ A D C- C- C- D B+ × × × × × ×
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/450.html
ゆっくりを可愛がるスレ7(実質8) 426より 父が、死んだ。肺ガンだった。 母は、思い出のしみこんだアパートから実家に帰る事にしたが、そこは人より牛の方が多そうな町、というか村だった。どうにも、馴染めそうにない。 母の一週間もすれば馴れる、という言葉を信じては見たが、やっぱり馴染めず、友達も作れなかった。 あまつさえは態度が気に入らぬ、という理由で殴られて、取っ組み合いになる始末であった。無論負けた。惨めである。 そんなときだ。あの不思議な生き物に会ったのは。 良くわからない理由で殴られて、半べそをかきながら家に帰るときに、何故かリボンが落ちていた。土ぼこりで汚れているものの、細工は綺麗なものである。 「ゆっくり返してね!!!」 大きな声で言われ、びくり、とする。そこには、同じく半べそをかいた、不思議な生き物がいた。 「これをかえしてほしいの?」 「そうだよ!」 ヒトウバンという妖怪のように、人間の頭そっくりで、すこし下膨れのように見える。拾ったリボンと同じ色の髪飾りを黒い髪につけ、態度や声はどことなくふてぶてしい。 たしょうむっとはしたが、リボンをかえしてやる。だが、それを結べないようで、今度は泣き出してしまった。 「むすんで! むすんで!」 「しょうがないな」 慣れないものだから、幾分不細工な結び方だった。だが、何とかその黒い髪の生き物にリボンをつけてやると、きゃあきゃあと喜んでくれた。鏡は見せないほうが賢明だろう。 「ありがとう! ゆっくりしていってね!!!」 「はいはい」 生返事をして、そっぽを向いて歩き出すと、となりをその生き物がぴょんぴょん跳ねながらついてくる。追いつくと、ズボンの裾をぐいぐいと引っ張っている。 「なにがしたいんだ」 「ゆっくりおれいをするね!!!」 何がお礼だ。そう思って、無視しようかと思った。ただ、一瞬視線をそらして、もう一度見てみると、そこにふてぶてしい生き物はおらず、紅白の饅頭が白い皿に乗っていた。 今考えれば、なぜかはわからないが、気づいた時にはつい饅頭に手を伸ばしていた。それを口の中に入れる。もっちりした皮と、甘く、優しい餡の味が口の中に広がった。おいしい。なんだか、幸せな気分になれる。 それ以降も、何度となくその生き物には出会った。大人になるまでは、泣き虫なものだから良く泣いていたのだ。その涙を、あの子が残していく饅頭は忘れさせてくれた。 大人になってからは、泣かなくなった。だから、あの子には会っていない。泣けば、あの声が聞けるのではないか、と思うのだが。 男の子は涙の数だけ強くなるんだねー、分かるよー。 じーんときました、サンクス。 -- 名無しさん (2008-11-29 09 12 58) 人に元気を与えるために現れる不思議な何か「ゆっくり」 いいね〜 -- 名無しさん (2012-06-29 17 39 37) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/vip_oreimo/pages/431.html
185 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)[sage] 投稿日:2011/06/26(日) 18 44 53.46 ID 27/dsp0d0 お兄ちゃん・・・どこいったの? 「お兄ちゃんどこ~?」 桐乃はいまお兄ちゃんを探しています。お兄ちゃんは最近学校のお友達と遊ぶといって桐乃と遊んでくれないからこっちから 遊びに行こうとおもったからです。 「京介お兄ちゃ~ん」 いつもは家の近くしか探してないけど今日はちょっと離れた公園まできました。 「いないな~」 何人か男の子たちがいましたけどお兄ちゃんはいませんでした。どこで遊んでるんだろ・・・ 「どこで遊んでるのかな?」 桐乃はお兄ちゃんいがいと遊んだことないから他の人との遊びがわかりません。疲れてきたからちょっと休みます。 「お兄ちゃん・・・」 ベンチに座ると急に眠く・・・ 187 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)[sage] 投稿日:2011/06/26(日) 18 47 22.39 ID 27/dsp0d0 「ただいまー」 今日も学校で友達とサッカーをしてきた。最近は夢中で家に帰るのは門限ギリギリだ。 「おかえりー、桐乃は?」 いつものように麦茶を飲もうと台所にいくとお母さんが聞いてきた。 「え?知らないよ」 俺が答えるとお母さんは心配そうな顔になり 「どうしたのかしら・・・家にいないのよ」 帰ってきてないのか、もうすぐ暗くなるし 「迎えにいってくる・・・」 俺はそういうと玄関まで走った。 「ちょっと京介!?」 「すぐ戻る!!」 俺はそういうと家を飛び出した。 188 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)[sage] 投稿日:2011/06/26(日) 18 47 51.54 ID 27/dsp0d0 「うう~ん・・・」 あれ?眠っちゃってた・・・もう夕方だし帰らないと そう思って公園をでたけど薄暗くて帰り道が分かりません。 「えっと、こっちだったかな?」 来た道はよく覚えてないのでてきとーに歩いたけどぜんぜんお家に帰れません。 「うう~、お兄ちゃん」 もう2度とお兄ちゃんに会えないんじゃ・・・嫌だよ~ 「お兄ちゃ~ん、どこ~~~、怖いよ~グスッ」 「ウワァ~ン!!お兄ちゃ~ん!!」 泣いてしまって道の途中でもっと座り込むと動けなくなった。 「ここにいたのか・・・」 「え?・・・」 「帰るぞー」 「お兄ちゃ~ん」 お兄ちゃんに抱きつくと抱きしめてくれました。 「ほら帰るぞ」 「はわわっ」 お兄ちゃんは抱っこして帰ってくれるみたいです。 「お兄ちゃん・・・大好き・・・」 「俺も桐乃が大好きだぞ」 これは2人の遠い記憶である
https://w.atwiki.jp/weakestfuji_sachiko/pages/37.html
今日も一日研修で一人シコシコパソコンいじってるだけで終わっちゃったしコミュ力が一向に磨かれてないから社会人としてやってけるか不安だけど、飲み会から帰ったぼくを自宅で幸子ちゃんが迎えてくれたときの話をするね。 幸子ちゃんには先に家に帰るよう伝えた後家の鍵を渡して、ぼくは得意先やら上司との付き合いで飲みに行ったのね。知っての通りぼくはお酒に弱いから付き合いの一杯だけであとはなんとかちょびちょびとちまちま乗り切ったのね。それでもやっぱり割りと酔ってしまって、頭痛に顔をしかませながら家に帰ったのね。 家で幸子ちゃんが出迎えてくれたんだけど、顔赤くしてるぼくを見ていつものようにめんどくさそうな顔するのよ。だけど優しいからコップに水汲んでテーブルに置いて、 「ほら、水飲んで早く横になって寝てください。どうせまた頭痛いんでしょ?」 って明らかにぼくに手慣れた対応をするのよ。この辺りでぼくが普段酔った時にいかにめんどくさい絡みを幸子ちゃんにしてるかが窺えるんだけど、今日もご多分に漏れず「ありがとう♥♥♥ヒヒッ、幸子ちゃんはいつもかわいいしやさしいなあ♡♡♡肩もんであげよっか❤️❤️❤️ウヒヒヒ♥❤︎♡」とか「さちこちゃぁん♥♥♥つかれたぁ❤️❤️❤️うごけなぁい♥♡❤︎❤️おぶってぇ♡♡♥♥♡♡ヒヒヒッ」とか言いながら幸子ちゃんに抱きついたり肩ベタベタ触ったり胸揉んだりとセクハラまみれの鬱陶しい絡み方を始めるわけよ。 それに必死に抵抗しながら 「あーもう!いいからとっとと寝てください!」 とか 「そのしゃべり方も鬱陶しいからやめてください!」 とか 「お酒臭いから近づかないで早く寝てくださいよ!もおー!」 ってすっごいめんどくさそうな声でぼくに抗議して、それでもぼくが鬱陶しい絡みを止めないからプロレスごっこみたいな茶番劇が始まるわけよ。 でも幸子ちゃん実はそうしたぼくとのスキンシップが内心嫌いじゃないことを知ってるからぼくも実は半分シラフでいつも絡んでるわけ。多分幸子ちゃんもぼくが半分シラフなの気づいてる。 そんなこんなですったもんだしてるうちにぼくの体力が尽きて、シャワー浴びて寝るかってなって冷静に寝る準備して毛布かぶってソファにぐっすりと寝付きました。(飲んだ日は酒臭い吐息が幸子ちゃんにかかるだろうから布団は全面幸子ちゃんに譲ってる) 要するに、酒にかこつけていちゃつくいつものぼくたちの話でした。
https://w.atwiki.jp/bizarre/pages/15.html
……どうなってんだよぉー!! 俺はあの場所に行った覚えはねーし、行かされた覚えもねー!気付いたらあの場所に知らねー奴らと一緒にいた(億泰とか康一の声も聞こえた気がしたが暗くてよくわからなかった)。 そして重ちーが生きていると思ったら殺された!殺したのは知らねぇ(いや、昔どこかで会ったかな?)貧相なおっさんだしよぉー!!それに殺し合いだとぉーー!!冗談じゃねェーーっスよぉー!! 俺はあの後家に帰って「アラレちゃん」の再放送を見て寝るはずだったのによぉーー!!俺の予定を邪魔しやがって、こいつはメチャ許せんよなー!! あの荒木とかいうおっさんを一発、いや五発は殴らねーと気が済まねーぜっ!! そして……重ちー…あの重ちーは本当にあの重ちーだったのか? 「ハーヴェスト」を出せたって事は本人だとは思うが、重ちーは死んだはずだ(怜美さんも見たって言ってた)し、幻覚だったのかもしれねー。 あのおっさんを倒せば問題は解決しそうだが、あのスタンド能力……わからねぇ…重ちーの言葉を借りて言うならば「理解不能」!! 今倒すのは無理そうだな…おっさんと戦う時まではおとなしくしているか… …そういや、ここはどこだ?いつの間にか重ちーが殺られた場所から更に移動させられたみてーだが。 …ここは杜王町だ。あまり来ねぇ道だが、確かに杜王町だ。 マンホールにも杜王町のマークがついてるしな そして重ちーがやられた場所! あの燭台と椅子は見覚えがある。あれは確か杜王町の教会にあったはず 教会からここまで飛ばしたのは…やつのスタンドだ…重ちーをやったのもやつのスタンドだ… …卑怯なマネしやがってよぉーー!!絶対に許さねぇー!! だが、今はまだ危険だ。教会に戻ってもまたどこかに飛ばされそーだしな 今俺に必要なのは「仲間」だ!やつを倒す為に心を共有してくれる「仲間」が必要だ! !!! ここが杜王町ってんならおふくろがどこかにいるはずだ! おふくろはスタンドを使えねー!!もしいるなら助けなけりゃならねー!とりあえず「仲間」は後回しだ!! この辺りから俺の家まで走って十五分!先に家に帰る!!急げっ! ハァ…ハァ…ちょっと疲れたな…このままだとあと五分位で着きそーだな。 それにしてもおかしい……空は真っ暗…ってー事は今は夜だ… どれぐらい更けているのわからねーが、何故どこの家にも電気が着いてねー!!(外灯とかも消えている!) 既に殺されたのか!!だとしたらやべーが、俺がおかしいっつってんのはそれじゃあねー。俺がおかしいっつってんのはよぉーー!! 俺の足音と呼吸の音以外何も聞こえねぇーーって事だ!おかしい、おかしすぎるっ!!急げっ! 「おい、てめーちょっと待て」 「? 俺っスか?なんスか?俺急いでるんで……」 !! こいつ!地面に体が半分埋まってやがる!アスファルトの地面に!! わかったーー!!誰かと闘ってそいつに埋められて出れねーから俺を呼んだんだな?しゃーねー助けてやるか… 「助けて欲しーなら助けて欲しーって言えばいいじゃないスかぁーー!」 「てめぇ、何近付いてやがる?!わかったぞ!てめぇ!俺とヤる気だな?」 (ヤる?)「いくらあんたが無防備だからって、そんな危ねー事しねーっスよー!第一、男には興味ねーっスからねー!」 (死ね?男には興味ねー?) 「やっぱりヤる気だな、てめぇ。だが、死ぬのは俺じゃあねー。死ぬのはてめぇだっ!!」 !!!動いた?!なんなんだよぉーー!!誰かにやられたんじゃねーのかよぉ!予想が外れた(ちょっぴしショック↓) 「ちょっと待って!!俺は闘う気はねーって言ったんスよぉーー!?」 「そうやって油断させよーったってそうはいかねー!!くらえっ!!」 ドギャン!! 「いってぇーー!!チキショーー!!なんで俺がやられなきゃいけねーんスか!?(うわっ!また来た!)」 キャスッ!! ギリギリで避けられたが…あいつにはもう説得しても通じなさそうだな…しょうがねー…あっちもやる気だし…よーし…行くぞっ!! 逃げる!! 「てめぇ!!何逃げてんだ!!カキ…じゃなくて…ホタテ…でもなくて…ワカメ…は違う…アワビ…でもなくて…」 「サザエっスかぁー!?」 「そうだ!てめぇ、サザエみてーな髪型しやがって!!」 プッツーーーン! 「誰の頭が財布忘れたサザエさんみてーだって?」 「てめぇだよてめぇ!おっ!戻って来た!よし勝負だ!」 ドララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララァーーー!!!! 「ヘブシっ!なんだこいつっ!つえーー!俺勝てねーかも……(よし、いったん隠れよう)」 「隠れやがったなーー!!地面に!!出て来い!!ブッ潰してやる!」 ……… 「あの野郎!!まだ出てこねーのかっ!!ハッ!!」 こんな事してる場合じゃなかったー!!早く家に帰んねーとなー!!危ねー忘れるとこだったぜー! 【杜王町・一日目 深夜】 【東方仗助】 [スタンド] 『クレイジー・ダイヤモンド』 [時間軸] 四部終了時 [状態] 健康/少し動揺 [装備] 無し [道具] まだバッグの中身を見ていません [思考・状況] 1、家に帰る 2、仲間を見つける 3、荒木をどうにかする 【杜王町・一日目 深夜】 【セッコ】 [スタンド] 『オアシス』 [時間軸] ブチャラティ達と闘う前 [状態] 仗助のラッシュが体にきてるが動けない程ではない/憤怒 [装備] オアシスのスーツ [道具] まだ見ていない [思考・状況] 1、仗助から逃げる 2、会ったやつは倒す 3、角砂糖が食べたい 投下順で読む 前へ 戻る 次へ 時系列順で読む 前へ 戻る 次へ キャラを追って読む 東方仗助 17 ビッグファーザー・リトルボーイ セッコ 39 『オアシス』を求めて
https://w.atwiki.jp/tsundereidayon/pages/140.html
僕の家では物がよくなくなる。 死んだおばあちゃん曰く、「妖怪いたずら小僧」のしわざだそうだ。 しかし、家でなくなったものは本当に必要なときは、ぽっと出てくる。 だから、最近では気にしなくなった。 ある日、僕に彼女ができた。嬉しかった。 僕は有頂天で、友達に自慢しまくったものだ。 そんな僕に彼女がマフラーを作ってくれた。 彼女は「ふん、友達に私が手編みのマフラー作れることを証明したかっただけだから。…ほんとよっ」 とかいってた。それでも嬉しかった。ちょっと、歪だが僕の一生の宝物だ。 今度彼女とデートで遊園地に行くことになった。僕はこのマフラーをつけていくつもりだ。 当日、大変なことになった。確かに机においていたマフラーがなくなっている。 僕は探した。一生懸命探した。 …見つからなかった…。 彼女とけんかした。僕はマフラーをつけていなかったし、遅刻もしてしまった。 彼女は大粒の涙を浮かべて、僕を突き飛ばして帰ってしまった。 僕はといえば、尻餅をついたまま声をだして泣いてしまった。 ちっちゃな女の子がハンカチを貸してくれたのが余計にみじめだった。 家に帰ると僕は大声で叫んだ。 「妖怪いたずら小僧なんて消えてしまえーーーーー!!!」母が何事かと、僕の部屋の戸をたたいた。 僕は鍵をかけて布団のなかで泣いた。 次の日、彼女が声をかけてきた。 「…これ」彼女が僕にみせたのは、手編みのマフラー。確かに、彼女からもらったマフラーだった。 「…家にあったわ。」といって、僕のほっぺたにキスをした。 状況が把握できない僕に彼女は、 「う、疑ったお詫びなんかじゃないんだから、まだ怒ってるんだから。でも、あまり情けない顔しないでよ」 といって走って教室に帰っていった。 腑に落ちないまま、家に帰った。 マフラーを置こうと机に目を向けると、書置きがあった。 『べ、べつにあなたが可愛そうだから、マフラーを返したんじゃないから。もう、暖かくなったからいらなくなっただけなんだからね』 僕はようやく、理解した。なるほど。彼女のお家にマフラーをおいたんだな。 「ありがとう、妖怪いたずら小僧」お礼を言った。 「あ、あんたのためじゃないんだから!! それと私は娘よ!!」背後から声がした。 ドアの向こうからちっちゃな女の子が顔を半分のぞかせて、すぐひっこんだ。 今も、僕のものはよくなくなる。そんな時、僕は机にケーキか和菓子を置いておく。 すると次の日 空っぽになったお皿となくなったものが机においてあるのだ。 ―了―