約 1,923,860 件
https://w.atwiki.jp/83452/pages/18864.html
梓「わわ、律先輩のあんな優しい目初めてみました///」 唯「うん、りっちゃんのあんな甘い声も初めて聞いたよ///」 紬「はあはあ」 澪「りつー」コテッ 律「んー?」ナデナデ 梓「あ、澪先輩が律先輩にもたれかかって顔があんな近くに///」ドキドキ 唯「澪ちゃんかわいいね///」 紬「はあはあはあ」 澪「りつぅ~」ダキッ 律「澪は甘えただな~」ギュッ 澪「だって、ずっと、ずっとこうしたかったんだ///」 澪「それなのに律が私の事避けるから…」 律「だからそれはゴメンって、りっちゃん反省したから」 澪「もう離れたりしない?」 律「もう絶対離れたりしない、もう離さないから」ギュ 澪「うれしい…///」 澪「りつあったかい…こうしてると凄く落ち着く」 律「ふふ、私もだよ」ナデナデ 澪「ん///」 律「澪の髪さらさらだな」スッ 澪「…律」 律「ん?」 澪「律、覚えてる?」 律「何を?」 澪「小学生の時さ、律がほめてくれたの、きれいな髪だねって」 律「もちろん覚えてるよ」 澪「私ね、パパとママ以外の人から髪をほめられたの律が初めてだったんだ」 律「うん」 澪「凄く嬉しかった」 梓「な、何だか聞いてるこっちが恥ずかしくなりますね///」ヒソヒソ 唯「いつも家じゃこうなのかな///」ヒソヒソ 紬「はあはあはあはあ」 澪「律はさ、私の髪よくほめてくれるだろ」 律「うん」ナデナデ 澪「でもさ、律だってほら」サッ 律「うわっ///」 澪「カチューシャ取ったらこんなにサラサラできれいなのに」 律「に、似合わないからやめろよ///」 梓(うわぁ、ちょ、ちょっとかっこいいかも///)ドキドキ 澪「律はどんな髪型でも…その、かっこいいぞ///」 律「でもさ前髪下ろしたら前がよく見えないだろ」 澪「ふふ、たまには良いじゃないか」 律「ん~、でもやっぱり私は髪あげてたほうが良いかな」 澪「何で?」 律「だってそのほうが澪しゃんの可愛いお顔がよく見えるだろ」 澪「ば、ばかりつ///」 唯「何か昨日別れようとか言ってたのが茶番におもえてきたよ///」 紬「カ、カメラ、カメラを…いやダメよ紬、盗撮は立派な犯罪よ!!」ブツブツ 澪「ねえ、りつ///」 律「みお?」 澪「///」スッ 唯「あれ?澪ちゃん目を閉じちゃったけど、これってもしかして///」ヒソヒソ 梓「これ、私達見てたらまずいんじゃないですかあ!?///」ヒソヒソ 紬「何を言ってるの二人とも、これは聖戦よ!!」 紬「私達はこれから起こる出来事をしっかり受けとめて、後世に伝えるという義務があるの!!」 唯「あわわ、そんな事言ってるうちに///」ゴクリ 梓「///」ジー 律「澪」 律「大好き」 澪「ん///」 ちゅっ 唯(ほ、本当にしちゃったよ~///) 梓(///)ジー 律「ふふ、澪の唇やわらかいね」 澪「ば、ばか///」 律(…) 唯(あ、あれ?りっちゃんの様子が…///) 律「……澪」グイ 澪「…り…つ?」 律「ん…」 ちゅっ 澪「んんっ!?///」ビクッ 律「み、お…はぁ…」ギュッ 澪「あ…り…つぅ…///」ギュウ 律「…ん…はぁ…」 澪「りっ…ふぅ…///」 律「…ん…み…お」 澪「ん…!///」グッ 律「ぷはっ…み…お…?」 律(やば、さすがにやりすぎたか!?) 律「ご、ごめん澪!!」 唯「あ、あずにゃんい、今の!!///」 梓「今、舌が///」アワアワ 紬「」 澪「…ち、違う///」 律「え?」 澪「違うんだ律///」 唯「どうしたのかな、あずにゃん?///」ヒソヒソ 梓「わ、分かりません///」ヒソヒソ 紬「」 澪「あ、あの…あんな深いキスされたら…その…」 律「されたら?」 澪「が、我慢できなくなるんだよ。その…えっ、ち…の///」 律唯梓「!!!」 律「///」カァッ 律(み、みお可愛すぎる///) 律(というか私が我慢出来なくなったかも) 律「…」 唯梓「!?」 唯(り、りっちゃん!?ま、まさか…) 梓(だ、だめです!!律先輩耐えて下さい!!) 紬「」 紬「さ」 紬「三途の川が!!」クワッ 律澪唯梓「ひぃ!!!!」ビクッ 澪(い、今、私みんなの前で何てこと言っちゃったんだろう///) 律(あ、あぶねー!!みんなの前で澪の事押し倒す所だった///) 唯(い、今ので二人とも正気に戻ったかな///) 梓(まさか、ムギ先輩に助けられるなんて…) 紬「あら?私、一瞬記憶が…」 澪「りつぅー///」 律(う、かわいすぎる!!やっぱり我慢とかムリ!!) 律「…」チラッ 澪「?」 律「ああ~!!そ、そういえば私、さわちゃんか和に何か頼まれてた気がするな~」チラッチラッ 澪(!!) 澪「な、何だ律、それなら早く行って来いよ」チラッチラッ 律「うーん、でも大変そうだし…そうだ澪、ついて来てよ」 澪「ま、まったくしょうがないな、私がいないと律は何も出来ないからな」 律澪「アハハハハハ」 唯「いくらなんでも嘘がへたすぎるよりっちゃん…」 梓「本当に隠す気があるんでしょうか?」 紬「わ、私も用事が!!」 澪「ほ、ほら早くいくぞ///」ガシッ 律「まあ、二、三十分位で戻るから」ズルズル ガチャッ 唯「ムギちゃん」ガシッ 紬「唯ちゃん離して~、私も行く~」 梓「ムギ先輩…」 三十分後 ガチャ 梓「あ、戻って来たみたいですね」 律「いやー、ごめんごめん、遅くなったよ」 唯「もー本と、って澪ちゃん何でおんぶされてるの!?」 律「あ~、澪具合悪くなっちゃったみたいで」 澪「りつぅりつぅ///」ハァハァ 唯「あー、顔真っ赤で息遣いもあらいもんね(これってやっぱり)」 梓(澪先輩が立てなくなるまでなんて、何やったんですか律先輩は///) 澪「りつぅりつぅ、早くお家帰ろ?早く帰って続きしよ///」ハァハァ 梓(そして澪先輩、全部聞こえてます///) 紬「ああああ!!琴吹紬一生の不覚よ!!」ガタガタ 律「まあそういう事だから。私達先に帰るよ」 唯「え、じゃありっちゃん達の分のケーキは?」 律「ああ、唯食べていいぞ」 唯「良いの!?りっちゃん大好き~」 澪「何!!」ジロッ 唯「あ、そういう意味じゃないです、ハイ」 律「んじゃ、悪いけどもう帰るな」 唯「うん」 澪「みんな、ゴメンな(律、早く早く///)」ユサユサ 紬(やっぱりカメラを…いやそれだけはだめよ)プルプル 律「また明日な」 唯「バイバーイ、りっちゃん、みおちゃん」フリフリ 梓「お疲れ様です(今からもっと疲れるんでしょうけど)」 バタン 梓「行っちゃいましたね」 唯「うん」 紬「………!!」 紬「そうよ!!今の二人なら直接頼めば見せてくれるかも!!」 唯梓「えっ!!」 紬「二人ともまって~」タッタッタッ バタン 梓「ムギ先輩も行っちゃいましたね」 唯「そうだね」 唯「…」 梓「…」 唯「…二人きりだね」 梓「えっ?」 唯「あずにゃーん!!」ガバッ 梓「ちょ!?唯先ぱ、やめ…」アッー!! 次の日 ザワザワ 澪「りーつ」 律「みーお」 「あの二人何があったのかしら」 「朝は当然のように二人して遅刻して来たし」 「最近、二人とも元気無いと思ったら」 「ずっといちゃいちゃしてるわね」 「授業中お互いチラチラ見てたよ」 「あ私、澪ちゃんからりっちゃんに手紙まわしてって五十回位言われた」 「あー私も」 「あと琴吹さんは遅刻はしなかったけど、ずっと笑ってて怖いかも」 紬「うふ、うふふふ…」 唯「ムギちゃ~ん」ユサユサ 紬「は!?唯ちゃんどうしたの?」 唯「やっとムギちゃんが戻って来た~」ワーン 紬「私ったらまた記憶が…」 唯「それより昨日はりっちゃん達と一緒じゃなかったんだね」 紬「?一緒だったわよ??」 唯「あれ?でもムギちゃん遅刻しなかったよね」 紬「ああそれは、りっちゃんは、寝てたみたいだけど澪ちゃんは、お弁当作るって言ってたから」 唯「お弁当?」 紬「愛妻弁当ね!そろそろ食べる頃じゃないかしら、ほら」 澪「りつ~、私お弁当作ったんだ」 律「え!?手作り?うれしいな」 澪「えへへ、今日は頑張ってコースにしてみたんだ」 律「わっ、凄い!!」 澪「まずは、前菜のおにぎり、スープの代わりにリゾット」 律「うまそー」 澪「メインのチャーハンにテザートのおはぎ」 律「すごい、私の好きなのばっかり」 澪「ふふ、喜んでもらえてうれしいよ」 律「澪、ありがとな。あんまり寝てなかっただろうに」 澪「もう、ばか///」 澪「だいたい寝かせてくれなかったのは誰だよ///」 律「あはは///」 澪「と、とにかくほら、食べよう」 律「おう!いただきまーす。おいしー─── 唯「って感じで教室でもずっといちゃいちゃしてたよ」 梓「結局お二人は、まだ元に戻ってないということですね…」 唯「うん」 紬「ふふふ、私こんなに幸せで良いのかしら」 梓「それはそうと、お二人はまだなんですか?」 唯「うん、りっちゃん達おトイレに行ってから来るって」 梓「え?」 唯「確か三十分くらい前に」 梓「それって///(深く考えるのはやめとこう…)」 紬「ねえねえ!!そんな事より二人とも聞いてよ!!」 梓「な、何ですか急に!?」ビクッ 唯「ムギちゃん、私それ何回も聞いたよ~」 紬「あのね、昨日の事なんだけど」 紬「あの後、二人に追いついて澪ちゃんの家に行ったの」 梓「はあ…」 紬「そうしたら澪ちゃんのご両親旅行に行ってて、いらっしゃらなかったの」 梓「まあ、ありがちですね」 紬「それでね!二人に部屋に入れてって頼んだの!!」 梓「本当に言ったんですね…」 紬「でも断られちゃった」シュン 梓「でしょうね」 紬「でもね、部屋の前で聞いてるのは良いって許可をもらったの!!」 梓「ええ!?」 紬「最初は、声も聞こえなかったけど、後からはすごかったわ~///」 梓「はぁ!?(先輩たち何て事を///)」 紬「澪ちゃんたら『りつぅ~そんな奥までこわいよぅ』って///」 紬「奥って何かしら!耳かきかしら」ガシッ 梓「落ち着いて下さい」ブンブン 紬「その後なんてりっちゃんが『みお~そんなとこなめちゃダメだよ~』って///」 紬「そんなとこってどこかしら!デコかしら!デコなのかしら!!」ブンブン 梓「唯先輩、助けて下さい~」ガクガク 唯「ムギちゃん、あずにゃん困ってるから」 紬「ああ、私ったら、ごめんなさいね梓ちゃん」 梓「い、いえ…」 梓(あれ?でも昨日澪先輩たちがキスしただけで気を失ったり、今の話を聞く限りムギ先輩って、そういう事好きな割に詳しくないんじゃ) 紬「ああ、あの部屋の中で何があったのかしら///」 紬「きっと耳かきだけじゃなく膝枕やハグも…めくるめく愛の世界そして二人は、キ、キスを!!///」 梓(やっぱり) 紬「は!!!ま、まさか!!!」 紬「甘いムードになった二人、りっちゃんは、おもむろに澪ちゃんのお、おっぱ…さ、さわって!?キャーりっちゃんのえっち///」バシバシ 梓(すみませんムギ先輩…先輩の事誤解してました。ムギ先輩はあの二人みたいに汚れてない天使の様な人です…) 唯「ムギちゃんも一日こんな感じだったよ」 梓「そうだったんですか」 唯「だから澪ちゃんの気持ちが少しわかったよ」 梓「え?」 唯「クラスのみんなは、りっちゃん達ばっかり見てるし。和ちゃんは生徒会室にいっちゃうし」 梓「はあ」 唯「もっと私にかまって~!」ダキッ 梓「ちょ、ちょっと唯先輩!?///」 紬「梓ちゃん逃げちゃダメよ!!」ハアハア 3
https://w.atwiki.jp/mhxtawiki/pages/269.html
剣士 大剣 順位 武器名 タイム スタイル スキル 食事 HN 備考 1位 太刀 順位 武器名 タイム スタイル スキル 食事 HN 備考 1位 片手剣 順位 武器名 タイム スタイル スキル 食事 HN 備考 1位 双剣 順位 武器名 タイム スタイル スキル 食事 HN 備考 1位 ハンマー 順位 武器名 タイム スタイル スキル 食事 HN 備考 1位 狩猟笛 順位 武器名 タイム スタイル スキル 食事 HN 備考 1位 ランス 順位 武器名 タイム スタイル スキル 食事 HN 備考 1位 ガンランス 順位 武器名 タイム スタイル スキル 食事 HN 備考 1位 スラッシュアックス 順位 武器名 タイム スタイル スキル 食事 HN 備考 1位 チャージアックス 順位 武器名 タイム スタイル スキル 食事 HN 備考 1位 操虫棍 順位 武器名 タイム スタイル スキル 食事 HN 備考 1位 ガンナー ライトボウガン 順位 武器名 タイム スタイル スキル 食事 HN 備考 1位 亡国の宝銃バイジン 04`08`96 ストライカー 全弾装填Ⅲ 絶対回避【臨戦】 絶対回避 反動軽減+3 装填数UP 特定射撃強化 砲術師 装填速度-1 ネコのおまけ術 ネコの砲撃術 Kappei 画像 動画 ヘビィボウガン 順位 武器名 タイム スタイル スキル 食事 HN 備考 1位 グラン=ダオラ 05`07`68 ブシドー 完全調合 見切り+2 貫通弾・貫通矢UP 連撃の心得 超会心 ネコの暴れ撃ち ネコのかかってこい †ぞの† 画像 弓 順位 武器名 タイム スタイル スキル 食事 HN 備考 1位 ニャンター 猫 順位 武器名 タイム サポート スキル 食事 HN NN 備考 1位 隻眼Sネコ羽扇 04`07`83 ファイト ブーメラン上手の術 耐震の術 防音の術 地上最強の術 ネコの投擲術 ネコの換算術 むふぉ ひまっちゃん 画像
https://w.atwiki.jp/ao-ohanashi/pages/7.html
日が暮れる頃、テレビではくんくんが放送されており、 蒼星石は俺の膝の上で抱き抱えられていることも忘れくんくんに見いっていた。 そして俺は、怖い場面でビクッと反応したり、 くんくんのピンチに思わず「あっ!」と言ってしまう蒼星石に見いっていた。 どうやらテレビはCMに入ったようだ。 一息ついた蒼星石は俺に抱きかかえられていることを思い出したようで、ふと後方を見上げる。 すると、蒼星石には想定の範囲外だったのだろう、 俺はずっと蒼星石を見ていたのだから当然なのだが、 蒼星石が俺を見上げた瞬間蒼星石と俺の目が合った。 しかし、蒼星石は目が合うパッと一瞬の内に顔を元の位置に戻しテレビの方を向いた。 それから20秒程たっただろうか、たいして面白くもないCMが終わり本編が始まった。 それまでの間、蒼星石はずっとテレビを見ていた。 本編が始まりしばらくしてからだった。蒼星石がそおっとゆっくり振り向いた。 するとやはり常に蒼星石を見続けている俺と蒼星石の目が合う。 今度は蒼星石は顔を戻さず俺としばらく見つめ合っていた。 そして蒼星石は口を開く 「ね、ねぇマスター、もしかしてテレビ見てないの?」 もちろん見ていない、俺は蒼星石だけを見ているのだから 「ああ、見てないぞ」 当然のことを言う 「じゃあ・・・・・・さっきからずっと僕を見てる?」 蒼星石は自分の言った台詞が恥ずかしかったのか、だんだんと顔が赤くなってきている 「いや・・・」 俺は本当のことを言う・・・ が、まだ言いかけている途中で蒼星石が不思議そうに聞く 「えっ、だって・・・僕と目が・・・」 後の方はごにょごにょとよく聞き取れなかったが言いたいことはわかっている。 なので、俺はさっき言いかけたことに続ける 「いや、俺はさっきから蒼星石を見ているんじゃないんだ。 初めて出会ったときから俺は蒼星石を見てるからな・・・だからさっきからじゃない」 俺が言い終えると蒼星石の顔は火を噴きそうなほど真っ赤になっていた 「じ、じゃあ、マスター・・・あの・・・僕も・・・僕もマスターのことずっと見てていい?」 恥ずかしそうに所々詰まっていたが、今度は最後までちゃんと言えたようだ 「ずっとは無理だな」 俺の一言に蒼星石は固まってしまった。 続けて俺は言う 「だって、こうしたら・・・」 そう言いながら俺は蒼星石を抱き上げ抱きしめる。 「ほら、俺が見えなくなった」 これでは俺も蒼星石の顔が見えないがきっと蒼星石のことだ、 驚いて目を白黒させているに違いない、俺にはそんな蒼星石の姿が見えている。 そんな蒼星石の姿を想像してしばらくすると蒼星石が話しかけてきた 「うん・・・見えない・・・でも・・・マスターは今、笑ってるでしょ? 見えなくても僕にはわかるよ・・・」 その通りだった。蒼星石にその俺の姿を想像されているかと思うと今度は俺の方が恥ずかしい気持ちになってしまう 「マスターの心臓・・・ドキドキが早くなってきたね・・・」 蒼星石が俺をぎゅっと抱きしめてくる 俺も蒼星石を強く抱き締める 「蒼星石大好きだ!」 「僕も大好きだよマスター」 そう言って俺たちはずっと抱き合っていた。 いつしか部屋にはくんくんのED曲が流れていた ~END~
https://w.atwiki.jp/yuiazu/pages/1325.html
先輩達の色々な事情が重なり、今日の部活は休みとなりました。 唯先輩は居残り勉強、律先輩と澪先輩は買い物、ムギ先輩は掃除当番…と皆さんからそういう内容のメールがきて。 というわけで、今日は一人で帰り道を歩いています。一人で部活するわけにもいきませんしね。 …うーん、いつも先輩方と一緒に帰っているから、少し寂しい。 こんなに静かに帰るのは久しぶりだ。 …いや、嘘をつくのはやめましょうか。 この寂しさは、唯先輩がいないからだ。 さっきから唯先輩のことが頭から離れない。 「今日一緒に帰ろうね」なんて言いながら居残りって。 無責任な発言はやめてほしいです。 彼女を一人で帰らせるなんて信じられません。 襲われちゃいますよ?私。 大体メールとかでなく直接教えてくださいよ。もしくは電話。 大事にしてくださいよ! なんて。悶々と愚痴を心の中で零す。 …えぇ、私は、唯先輩の彼女です。 そして唯先輩は私の彼女です。 面倒臭いです… 唯がよく使う表現なので、つい私も使ってしまう。 …まあ、構いませんが。 はぁ、と今度は声に出して息を零す。 そういえば最近二人きりになれてないなぁ。 寂しいよ。唯先輩。 と、思っていると、前方に律先輩と澪先輩が歩いているのが見えました。 ビニール袋を持っているところを見ると、買い物帰りでしょうか。 そこで私はお二人に声をかけようと思ったんですが… 何だか二人を取り巻く空気が怪しい。 どちらも無言で歩いている。 なんだろ…まさか喧嘩!? と一人勝手にオロオロしてたら、澪先輩の空いている方の手がおずおずと律先輩の手に触れ… 律先輩はその手をギュッと握って、指を澪先輩のと絡ませて… 恋人繋ぎ。をしていました。 …いえ、お二人が交際しているのは知っているのですが。 お二人共特に人前でいちゃつくようなことはしてなかったんですよね。 それを今目の当たりに。 しかも…まるで初めて手を繋いだみたいな空気… いや、きっとそうです… というわけで、私は別の道を回って帰りました。 あの雰囲気は邪魔しちゃ駄目です。 部屋に入り、ベッドに寝転り、ふと考える。 「恋人繋ぎ…」それは、まだ経験してないなぁ。 というか、意識してしっかり手を繋いだことあったっけ。 …無い気がする。 いつもは、唯先輩からのハグばかりだし。 …実は、ち、ちゅーなんかは経験済みだったり …あれ?…私たち順序を飛ばしてませんか。 それにしても新鮮だった。 律先輩の紅潮した頬と、ぎこちなく指を絡ませる姿。 澪先輩の赤くなりながらも、凄く嬉しそうな表情。 純愛って感じがする。 正直、そういうのは憧れる。 あ、いや別に今のに不満があるわけじゃないです。 ただ唯先輩と一緒だといつもくっついてばかりで…あの人には恥じらいが無い。 嫌じゃないんですけど、ね。 でもそういうのも大切だと思うから。 唯先輩と、恋人繋ぎ… 彼女、っていうより…恋人。 えへへ… そして、翌日の帰り道。 他の先輩方と別れ、先輩と二人きり。 「昨日はごめんね、あずにゃん」 「全く…なんで居残りなんか…」 「いやぁ久しぶりに赤点とっちゃってねー…」 「大丈夫なんですかこの時期に…」 「駄目だろうねぇ」 「私の為に成績を上げてください」 「あずにゃん寂しかったんだねぇー」 なんて呑気に笑う唯先輩を睨みながら、歩くペースはゆっくり。 今日は昨日の分もお話して帰るんだ。なんて考えたり。 そして今日は… 「あっ」 そこで私は今更気付いた。 話に夢中で気付かなかった。 唯先輩手袋つけてる… 一昨日はつけてなかったはず… 「どうしたの?あずにゃん」 「先輩、手…」 「んー?あぁ手袋…今日は特に寒そうだったからつけてきたんだよぉ」 ぶーくろちゃん!とか言って私に見せつける。 …手袋のことをこんなに疎ましく思ったのは初めてかもしれません。 タイミング悪いです…なんで今日… 「マフラーは忘れちゃったんだけどね」 「抜けてますね」 「えへへへへぇ」 「褒めてないんですけど…」 「ほらぁぶーくろちゃん!私の彼女さんだよー」 …んー… こうなったら昨日の澪先輩に学ばせて頂こう。 確か、こうおずおずと唯先輩の手に触れて… 「んー?あずにゃんも寒いのー?」 「あ、いえ、そういうわけでは」 「それじゃあ、片方貸してあげようか?」 「いえ…いいです」 駄目だ…この人には通じないようだ。 ていうか澪先輩は天然であれやってるんだろう。うーん…凄いなぁ。 じゃあ…話題をふって… 「そ、そういえば昨日は帰る途中律先輩と澪先輩に会いました」 「へー、買い物だったっけ?」 「はい、確か」 「ふむ…」 「そ、それで二人が不意にですね…って、どうしたんですか唯先輩」 「なんかお腹空いちゃったなぁ」 「…はぁ」 「私たちも買い物しよっか」 「………はぁ」 「はぁ、肉まん美味しい」 「…」 んー… からし付けすぎました。からい… はぁ。どうやったら唯先輩と恋人繋ぎできるのかな。 肉まんを持つ手で更にバリケードは強くなる。 どうすれば… 「あずにゃん…本当にごめんね」 「えっ?何がです?」 「昨日の事まだ怒ってるよね…」 「へ、いや、そんな」 「あずにゃんずっと難しい顔してるし…」 しまった、顔に出ていたか。 「違います!ちょっと…考え事というか…」 「何の?」 あなたと手を繋ぐことです。 何て言えるはずもなく。 「悩みがあるなら何でも言って?」 「いえ、別に…」 「頼っていいんだよ!あずにゃんは私の彼女なだから」 ……… 「じゃあ、唯先輩」 「ん、なあに?」 「私、彼女は嫌です」 先輩の顔から笑顔が消えた。 「えっと…どういう、こと…」 動揺したかの様に目を泳がす唯先輩。 …あ、しまった、さっきのじゃまるで別れ話を切り出したみたいだ。 違う違う。そういう意味じゃなくて… と、そこで私は急いで唯先輩の食べかけの肉まんを奪って、一気に飲み込み。 先輩の手袋を外し… ギュッ 「恋人、がいいです」 なんて。 いいながら指を絡ませる。 暖かい。それでいて、少し汗がついてるのか、しっとりしてる。 あぁ、これが恋人繋ぎ。 ワクワクしてドキドキしてる。 うん、純愛っぽい。 当の唯先輩は少し目に涙を溜め、驚いているような表情をしている。 「…びっくりさせないでよー」 「す、すいません…」 「別れたい、とか言われるかと思った」 「まさか」 有り得ない。 唯先輩と一緒に帰れなくなるのは、嫌。 こんなふうに。 「肉まん、後でまた買いに行きます」 「うん…えへへ、なんか恥ずかしいね、これ」 「そ、そうですね」 「なんか私たち、恋人同士っぽい」 「そうでしょう…」 「確かに、彼女っていうのも、ややこしいしねー」 「はい、唯先輩だって可愛いんですから…」 「…あ、あずにゃん…」 「あ、いえ、その…」 「ふふふ、あずにゃんも可愛いよ」 「…うるさいです…」 …という感じに、その後は無言で帰りました。 律先輩と澪先輩のお気持ちが今なら解ります… 恥ずかしくて、嬉しい。 あぁ、私たち今、純愛してる。 私たち今、恋人してる。 END 良いなぁこういう純愛話…ほっこりするよね^^* -- (るん) 2012-05-12 04 58 25 ビバ!!純愛 -- (あずにゃんラブ) 2012-12-29 09 53 49 名前 感想/コメント: すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/1569.html
28話:逢いたくてでも逢えなくて 廃墟写真集でしか見た事の無いような、 廃墟化したホテルの敷地内に中嶋直美とドーラ・システィールが足を踏み入れる。 駐車場は雑草が生い茂り、錆に覆われた廃車体が放置されていた。 「誰かいるかねぇ」 「いれば良いんですけど…」 クラスメイトがこのホテルにいるかもしれないと直美は期待するが、 過度な期待は禁物と予防線を張る事も忘れない。 ガラスの破片が散乱するエントランスを潜りホテル内に入る。 「うわ、ボロボロ…」 中に調度品や備品などは殆ど残っていなかった。 天井板が剥がれ風に揺れ、床は埃やガラス片、瓦礫、ゴミで埋まっている。 往時の様子はとてもでは無いが偲ぶ事は出来そうにない。 「本当に誰かいるのかねぇ…人の気配全然しないよ」 「このホテル結構広そうですよ。もしかしたら……」 「骨が折れるけど、まあ見て回って……ん?」 正面にある階段の上から足音が下りてくるのをドーラの鋭敏な耳が察知した。 「ナオミ、こっちに来な」 「え? 一体どうし…」 「上から誰かが来る。一旦隠れろ!」 小声でそう言うと、ドーラは直美を連れてカウンターの裏へ回った。 小さな穴から様子を窺う。 しばらくして、二人組の参加者が現れた。 一人は学生服姿の狼獣人、もう一人は至って普通の人間の若い女性。 「…このホテルには何も無さそうだな…」 「移動する?」 「うーん、そうだな……」 「…そこの二人、ちょいといいかい」 ドーラは思い切って、カウンターから身を乗り出し二人組に話し掛けた。 「「!!」」 当然の如く二人――ノーチラスと佐藤真由美は驚き、警戒態勢を取る。 「いつからそこにいたんだ…?」 「ついさっきここに来たばかりさね。あんたら、殺し合いに乗っているのかい?」 「…いや、乗っていない」 「私も」 「そうかい、安心しな、アタシもだよ。それと、こいつも、ほら出てきな」 「は、はい」 ドーラに促され直美も二人の前に顔を出す。 (また獣人…? あ、でも、女の人は普通の人間みたい…何でだろ、ちょっと安心した) この殺し合いが始まって獣頭の人外であるドーラにしか会っていなかった直美は、 見た限り普通の人間である佐藤真由美を見て思わず安心していた。 「俺はノーチラス」 「私は佐藤真由美」 「アタシはドーラ・システィール」 「私は中嶋直美です」 自己紹介を終えた後、四人は成り行き的にそのまま行動を共にする事になった。 直美はノーチラスと真由美に自分のクラスメイトの事について尋ねる。 「いや…見てないな」 「ごめん……このホテルには多分、私達以外いないと思う」 「そう、ですか……」 肩を落とす直美。一体クラスメイト――篠原世以子、篠崎あゆみ、岸沼良樹はどこにいるのだろうか。 それに、篠原世以子についてはまだ疑念が拭い去れない。 目の前で死んだのを見たのだから、生きているなどとは簡単には信じられないのだ。 だからこの目で確かめたい。だが、どこにいるのか皆目見当も付かない。 「……とりあえず西の方に行かないかい。宛ても無いし」 「そうだな。だが、放送の時間が迫ってる。放送を聞いてからでも遅く無いだろう」 「そうだね…ナオミ、放送を聞いてから出発するけど、それで良いかい」 「え? ……はい」 四人は廃ホテルにて放送を待つ事にした。 【一日目/朝方/B-6ホテル跡】 【中嶋直美@コープスパーティーBCRF】 [状態]精神疲労(大) [装備]バタフライナイフ [道具]基本支給品一式、大量の十円玉入り給食袋 [思考] 1:殺し合いはしたくない。岸沼、委員長(篠崎あゆみ)、「篠原世以子」を捜す。 2:ドーラさん、ノーチラス、佐藤さんと行動。廃ホテル内にて放送を待つ。 [備考] ※本編Cp1で世以子が死亡した直後からの参戦です。 ※名簿に書かれた「篠原世以子」が本人なのかどうか疑っています。 ※足の怪我は治っています。 ※ドーラ・システィールよりシェリー・ラクソマーコスの情報を得ました。 【ドーラ・システィール@FEDA】 [状態]良好 [装備]FNFAL(20/20) [道具]基本支給品一式、FNFALのマガジン(5) [思考] 1:今の所殺し合う気は無い。 2:ナオミ、ノーチラス、マユミと行動(いざとなったら単独行動を取る)。 3:シェリーについては保留。 [備考] ※少なくともコバルト討伐以降の参戦です。 ※中嶋直美より篠原世以子、篠崎あゆみ、岸沼良樹の情報を得ました。 【ノーチラス@自作キャラでバトルロワイアル】 [状態]良好 [装備]ベレッタM92(15/15) [道具]基本支給品一式、ベレッタM92のマガジン(3)、九九式手榴弾(3) [思考] 1:殺し合いからの脱出。 2:佐藤さんと、ドーラさん、中嶋と行動。廃ホテル内にて放送を待つ。クラスメイトも捜したい。 [備考] ※本編死亡後からの参戦です。 ※中嶋直美より篠原世以子、篠崎あゆみ、岸沼良樹の情報を、 ドーラ・システィールよりシェリー・ラクソマーコスの情報を得ました。 【佐藤真由美@オリキャラ・女】 [状態]良好 [装備]ミセリコルデ [道具]基本支給品一式、九九式手榴弾(2) [思考] 1:殺し合いからの脱出。 2:ノーチラス、ドーラさん、中嶋さんと行動。廃ホテル内にて放送を待つ。 [備考] ※中嶋直美より篠原世以子、篠崎あゆみ、岸沼良樹の情報を、 ドーラ・システィールよりシェリー・ラクソマーコスの情報を得ました。 蒼見えぬ木下闇 時系列順 海が見える、濁った水面が見える 蒼見えぬ木下闇 投下順 海が見える、濁った水面が見える I could not look back you d gone away from me 中嶋直美 揺れる蜃気楼 I could not look back you d gone away from me ドーラ・システィール 揺れる蜃気楼 もう一度与えられた命で彼は ノーチラス 揺れる蜃気楼 もう一度与えられた命で彼は 佐藤真由美 揺れる蜃気楼
https://w.atwiki.jp/strongholdkingdoms/pages/16.html
認証なくなったらまともに編集します。 名声の上げ方 戦闘する。負けても少しもらえる。 工芸品やらを施設で作って売る。 誰かの配下になる。 村の住民感情をよくする(これが基本かな) クエストなんかでも上がる。 具体的に少し雑多に書きまくり キモイ逆三角形の笑顔の数値~総合的な満足度みたいなもの おっさんの立ち絵の右側に時間が表示されたら住民が増える時間。 マイナスになると、減る時間が表示される。 かける2とか4とか出た時は、いっぺんにその人数が増減しますよ。って意味。 Tax(税金) 住民×10ゴールドが基本収入 手持ちから住民にお金を払って、移住速度や名誉増加を狙いたいときに設定する LargeBride 1人あたり45.78ゴールド(単純に割り算したらハンパに。計算式がありそう)を手持ちから住民に払う MediumBride 1人あたり15ゴールドを手持ちから住民に払う SmallBride 1人あたり5ゴールドを手持ちから住民に払う No Tax 税金なし。時間収入が0になる。 Low~VeryHigh Tax 課税する。住民を増やしすぎた時に便利。 お肉のアイコン 住民に食わせるメシの量。単純になし~4倍まで。 食料には何種類かあって、 Food Eaten Per Day 現実時間の1日でこれだけ消費しますよ Food Made Per Day 1日これだけ生産してますよ Types Fully Eaten いまこの種類だけ食ってますよ あわせ食いは、序盤のりんごとチーズでコツをつかんでみてね。 私は面倒だったので、序盤はりんご集中。余ってきたんでりんご交易に発展させた。 種類をうまく増やせると、コンボ効果で満足度アップ。 ビールのアイコン。酒です。Hops 研究FamingのHopsFamingで、飲み屋と麦芽畑を設置する。 倍率上げようと思ったら、相当研究するか、過疎村にするかじゃないかな。 序盤は1倍の赤字になりがち。他に優先すべき項目も多いしね。 ベットのアイコン Population 現在の住民 HousingCapacity ベットの数 Housing Occupancy ベットと住民の比率 比率が低いほど快適だけど、快適=居住者が増えやすい。ので、放置気味だと0安定。 Buildings これは娯楽施設みたいなもの 建てると固定数値で満足度が上がる。 Events 色々な特殊効果。 開始直後は30になってるはず。初期ボーナスみたいなもの。マイナスにも各イベントでなるらしい。 下の王冠~数値が1日に増えるHonour Churches 教会系 Decorative 装飾。花壇とか。 Justice 正義らしい。なんだろう。 Arts Research チュートで一番最初に研究したアレです。固定値で増えるので重要。 Parosh Bonus 領主のボーナスっぽいけど、能動的に増やす方法があるのかな。不明。 Cards カード効果 これの合計に、住民の満足度かける。で決まる。 あれこれ やべぇ。建てる場所まちがえた。削除しよう。 ちょっとまて。建物をクリックして、青い十字を左クリック。それで移動可能。 資材置き場もメシ、資源ともに移動可能。木材集中とか、石財集中とか、置き場でできるので便利。 動かせないのは、最初にたってる本距離だけ。 リサーチポイント足りない。 ランクアップも時間がかかるから、ゴールドで追加する事になるはず。 一例。他にもあると思うけど、とりあえず、資材の販売の金策。 ランク5でマーケットを作る。結構資材が必要なので、資材を使いすぎないように。 建ったら、画面右上の黒地の馬タブから、真ん中の10ゴールドのおっさん。 Merchantsを1人作る。余剰な住民が1人必要なのは、兵士と同じ。 同じ並びの荷車アイコンClick to Tradeから 4つのカラータブは資材の種類。 中央のタブは右を選ぶ。 右側のBuy Sell Sellのバーをスライドして売る。単位がそれぞれ決まってる。 輸送できるのは1商人で1単位。大量に運ぶなら、リサーチで5人まで。 建物1つでリサーチした人数までマーチャントは作成可能。 1つの村に10建設できるから、50人まで置けるらしいね。 Send~は注意。送るだけでお金にならない。 兵士や商人の右上のクリックできる数字で設定するのは 「解雇」 注意 築城モードの注意点 なにか変更したら、Confirmを押さないと反映されない。 右上のチェスのコマみたいなのが赤いときは囲まれてないですよ。ってことらしい。 スペース押すと、出入り口の向きが変わる。 建築すればするほど、次に建てるものの時間が延びる。 大量に建てて、研究費を浮かせるのか、研究をして最小限で済ますか悩みどころ。 と、いうか、日本語wikiがあんまり充実してないのは、英語wikiを機械翻訳すれば 楽に理解できてしまう。という事だからかも。 英語アレルギーでも、一度飛んで、ページを機械翻訳してみるといい。
https://w.atwiki.jp/karanohana/pages/39.html
「――ひぁぁ?! 痛い! 痛いってば~っ!!」 「無茶して突っ込むからだよ。ほら、女の子なんだから我慢我慢」 「それを言うなら『男の子は』だよ師匠・・・」 逃げる途中でとうとうバレッタを落としたのか、 マルーの髪は風にさらされて好き勝手になびいていた。 当の本人は、師匠と呼んでいる聖職者の青年に治療をうけている。 ダンジョンの中で見た傷は浅いものかと思っていたが、 無理をしていたのか治すのに時間がかかっていた。 ローブをきた青年が少女の傷に手をかざすと、 淡い光があふれ、傷跡も徐々に消えていく。 それでもまだ痛みは残っているのか、顔をしかめて唸っていた。 それを横目で見ながら、外で無事に合流できたリンファと話していた。 何故か傷一つないリンファに、愚痴の一つでもこぼしている最中だ。 「それで? 何考えて自分達の力量以上の狩場にくるかな?」 少し不機嫌さを伝える声音で、軽くリンファを睨んでやる。 しかし彼女はいつものように。軽く笑って流してしまう。 「ジル兄、一人でばっかり狩ってたら寂しいだろうと思って~」 「誰が寂しいか!!!」 こっちは軽傷とはいえ怪我までしたのに、こんな理由とは・・・ ぴんぴんしてるリンファを見ると、残った自分が少し馬鹿らしくなって泣きたくなった。 「大体、俺を見つけられなかったらどうするつもりだったんだ?」 リンファはともかく、マルーは途中で倒れたに違いない。 すると彼女はやっぱり笑いながら、 「絶対見つけるって自信あったから♪」 根拠のない自信たっぷりに言い切ってくれた。 呆れて物も言えなかったが、リンファがすぐに真面目な表情で言葉を足す。 「さっき残ってくれてありがとね」 見捨てられなくて嬉しかったと言うから、仲間だしと返した。 そう言ったら、リンファが軽やかに微笑んだ。 いつものようにでなく、優しい笑い方だった。 後でマルーに聞いたら 『仲間』だとちゃんと思ってくれてた事が嬉しいらしかった。 「さて、これからどうしますか~??」 いつもの調子で明るい声で。 リンファが悪戯っぽく笑いながら問い掛ける。 「俺は矢の補充したらまた行くけど」 まだ陽も高いし、もう一度行って戻るぐらいはできるだろう。 しかし一人で行こうという自分の考えは即座に却下された。 「一人なんてダメダメ~♪」 「え?」 リンファがウインクしながら、顔の前で指を振る。 「久しぶりに皆集まったんだし」 「自分も一緒に行きたいかな?」 「え? ちょっと・・・?」 マルーと師匠がいそいそと用意しだす。 『さ、何処に行こうか??』 「・・・・・・・・おぃ」 3人の揃った声と視線に、反対できない雰囲気に・・・ そう思う間もなく、怪力娘にしっかりと腕を捕まれていた。 諦めてふぅ~っと大きな溜め息をつきながら、 「しょうがないなぁ」 目を瞑りながら天を仰ぐと、3人の喜びの声が耳に飛び込んできた。 たまには。 そう、たまには。 「仲間と一緒に狩りに行くのも、悪くないかもな」 そう自分を納得させながら、狩場について会話に参加する。 久しぶりに会う仲間に、胸中ではやっぱり、ほんの少し、 ――嬉しかったかもしれないけれど。 ← Novel Top
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/2189.html
【1月7日】 真っ赤な閃光を放ちつつ飛翔するホテルを真下から見上げながら、彼女が思い出していたのは、自分が閉じ籠って 4日目の光景だった。 閉じられた空間で、ありとあらゆる気晴らしと現実逃避を繰り返しては、机に向かって仕事に取り組んだが 一行に進まなかった。 食事は美味しいし、少ない窓から見える外は美しく、一歩室内から出れば、楽しい施設がたくさんある。 さすがにそれは逆効果と、自身に部屋からの外出を翌日禁止した。 さて。 密かに持ってきたPSPを遊び倒し、ルームサービスのメニューは良心が痛まない範囲で頼み尽くし、 カーテンを開けて外を1時間近く眺め(これだけ眺め倒したのは人生初だろう)、部屋の中を調べ回り、そうした 逃避をあらかた行った後で、机に向かった。 2分ともたなかった。 こんな状況だが、まともな睡眠を驚く程とっていない。 運動もしていないのに、少し呼吸が荒れる。 机には向かうのだが、そこでたったの数分で、リフレッシュした時の気持ちが、現実逃避をする直前にもう 戻る事に怒りを覚える。 そして、それまでの逃避の時間の長さに眩暈を感じて泣く。 締め切りは2日後である。 そうこうしている内に、彼女は幻覚を見始めた。 大体ゆっくりだった。 引き出しを開ければ、ぷちゆっくりが媚びた表情で居て、つぶらな瞳でこちらを見ていた。 _,,_ -'' `'' | ;ノ´∨\_,. -‐ァ _ __ _,.!イ,.ヘーァ'ニハ'ヽ、ヘ,_7 r , -`―'- 、イ、. rー''7コ|_,‐"リ´V、!__ハ イi イ人ルレ ン、 !イ´,'イ ノヒソ ヮ ヒンY.i ! /ヒン ヮ ヒン)| i、| ( ,ハ" ")人 (" " []ノ i ,)、 .ヘ,、)―― '´'レヽ ー―――'レル' クローゼットをあければ、ギチギチに誰かが収まっていた。 , -―‐- 、 ,イ 'i, /─- -─', l ゝ、イ人レ/_ル | | rr=-, r=;ァ || |.  ̄  ̄ .「| | 'ー=-' L| |ヽ、 ,イ |..┼─ー──‐一─┼ シャワーを浴びようと、部屋の浴室を開けると、 __ , --'. ', ---- 、 / --- ヽ ノノ ノ ヽ ヽ / / ノ ノ ノi 人 | }. { ( ( / /__,ノ ノノ 、__)/) ノ )'ウ 人 . .ノ ( rr=-, r=;ァ / . .ノ/ ( . . )( 人/// ///ノ ) . ( ( ). . . )ノ . . .) 'ー=-' ( ノ . ノ ノ. . . . ( ) (>.., ______ ._イノ ( ヽ (. . . . . . . ,'´ 厂|′ ハ l `;. . . ) ノ. . . . . .. / | 「` ´} l / 〈 (. . . . . . . , ′ ノ 丶 __,ノ ∨. . . . ) ノ. . .. . . / /^ r‐- 、____ }. . . 〈 (. . . . , ´ , '八 / 聖 } フ. . . . . ) ノ. . . ,. ,. ' >--‐ ‐-r . ´. . . . . . ヽ / , ' /. /. ′ .' r'/. /. { { { 〉. { } 〉 丶. {r_}_ . -┴<  ̄ア^i  ̄ { ヽ '´ ¦ すぐに閉めて、その日は風呂にも入らなかった(耐えかねて恐る恐る開けて翌日は入った)。 幻覚を見始めたのは初めてだった。 いずれはそうなるだろうと思っていた。 受験中に、一回追い詰められすぎて性癖自体までもが変わってしまった事があったが、それに近い。だが、 あの時とは状況も危険度も違う。 大人になってからもこんな目に遭うとは―――― いや、後がなく、生活問題なだけに、今の状況の方が恐ろしい そうした訳で――――― 「そういえばおばさん、純和風ピザは頼んだ?」 「頼んでないけど、何それ」 「生地がすべてお餅なんだよ!!!」 幻覚が話しかけてきても、あまり堪えなかった。 色々なゆっくりを部屋で目撃したが、話しかけてきたのはこいしだけだった。 「何でそんなマニアックな………」 「お餅を使ったからって、『純和風』なんておこがましいよね!!!」 「じゃあ、頼んでみようか―――――って高いわあ」 ルームサービスには、何やら青ざめた顔の青年がやって来た。 何度も部屋の札を見つめ直している。 もむもむと、朦朧とした頭で、こいしと一緒に頬張った。 ややあって、こいしが幻覚ではない事にもうっすら気が付いたが、そうした事は少しずつ良くなっていった。 「お姉さん、小説家?」 「いいや、脚本家」 「映画?ドラマ? フェイクドキュメンタリー? 報道番組?」 「嫌な言い方だなあ……… 今は特撮やってる」 「とくさつ………」 こいしは笑いをやめた。 そこで、彼女は、今までのゆっくり特有の笑みは作り笑いだったことに気が付いた。 しかし、すぐにこいしは微笑んだ。それは本当の笑顔だった。 「『ディケイネ』は知ってる?」 「知ってるも何も…………」 彼女が、何話か担当したのだ。 あれは、複数の脚本家がリレーの様に描いて行ったのだ。 「4話目だったかしらね?」 元々彼女は、「ゆっくらいだーフライド」というシリーズ5作目のメインライターだった。10作目のディケイネに、 その「フライド」の世界を訪れるエピソードがあり、その時に脚本を描かせてもらった。 「良い思い出だったわ」 「そうでしょうね」 こいしは、やたらとドヤ顔でディケイネの魅力を語り始めた。 「本当に素晴らしい物語だった」 「楽しい半年だったわ」 まるで、自分がこの世界で誰よりもディケイネを知っている様に、まるで会ったことでもあるかのように。 こうした話で、盛り上がらないはずがない。 気が付けば、夕方だった。 「一番好きなエピソードは? 最終回以外で」 「もちろん『ゆイタニック号』編だよ!!!」 「ああ、こいしちゃん出てるもんねえ。―――――『ゆっくりバカ一代!』の時は? 『流行病』編も……」 「何言ってるの? 『流行病の世界』なんてどこにもなかったよ?」 「ああ、何か嫌な思い出があるのね」 「あのローラは一緒にいて面白かったのに」 「伝子ちゃんもね」 「何言ってるの?伝子なんてどこにも見えなかったよ?」 「顔紅くなってるわよ」 流石に、もう頭は朦朧とはしていなかった。 一部が確実に機能しなくなっていることは解っていたが、ひたすら楽しかった。 こいしが何者なのかはどうでもよくなった状態が続いていたが、そのまま違和感を感じる脳の機能がどこか麻痺 したままなのだろうと、自分でもうっすら思った。 一通り話尽くし、劇場版の事も語ってから、少し間が空いたので、お茶を淹れる、と言って立ち上がった。 用意をしながらも、まだマヒしたままだ だが、何かしら脳のどこかがよみがえっている事を彼女は感じていた。 「缶詰」とやらが、結局あまり作家にとって――――少なくとも自分にとって――――良い結果はもたらなさない と考えつつ、こんな、自分の関わった作品の、本来の対象者と、こうした話し続ける事など何年振りだろうと考えた。 (――――今なら―――) 原稿の一行を描きだすことができるかもしれない。 ここで、もう少しあのこいしと話し続ければ、何かが生まれるかもしれない。 ―――否 (今やれ すぐやれ) あのこいしは、創作の神か? 精霊か? 何にせよ、アーティストにとって有益なこの世の者ではない、このホテルの地縛霊的な「何か」であることは間違い あるまい。 彼女は、感謝の念を込めてありあわせのお菓子を丁寧に盛り、こいしが待つテーブルに静かにお茶と共に置くと、一礼 して、作業に使う机に向かった。 真っ白な原稿を前にペンを持つと、トコトコとこいしがやってくる音が聞こえて、後ろから覗き込み始めた。 空中に浮遊でもしないと無理な姿勢で、後ろから……… 彼女は振り向けなかった 「何か書くの?」 「原稿」 「他に、ゆっくらいだーの話しない?おばさんが好きな奴」 となると、自分が書いたフライドと…… 「”ゆっくらいだーW(ありすまる)”ね」 「何それ」 「ありすと、きめぇ丸の二人で一人のゆっくらいだーよ」 彼女は特に関わっていないが、好きな話だ。 事実上ディケイネの完結編である劇場版でも顔を出して、中々美味しい役所だ。 設定はかなり特殊――――というか、シリーズ史上初の、2人同時変身という形をとっているが、その内容や世界観 はかなり昭和的というか、ある意味原点回帰と言えるほどストレートで明快なヒーロー像を打ち立てている。 リアル路線を重視するあまり、『ゆっくらいだー』という単語さえ劇中に登場しなくなって久しかった平成のシリーズ の中にあって、あえて、ゆっくりを守るための戦士としての『ゆっくらいだー』という位置づけを強調してくれた。 「何それ? エースみたいなの?」 「ちょっと違うけど………」 説明していると、気づけば深夜になっていた。 自己嫌悪はあった。 深い悲しみには襲われたが、いつもの怒りはなかった。 その時間は有意義だったからだ。 「あー…… ずっとこうしていたい……」 運動も全くしないし、ピザなんか食べたもんだから、お腹は特に空かなかった。 テーブルの上に乗ったこいしは、何やらいかにも腹に一物ある笑顔で尋ねてきた。 「何か辛い事でもあるの?」 「締切よ、締切。全然描けない」 「そんなにお仕事辛い?」 「辛いとか辛くないとかじゃなく…………」 逃げたいとは思っている。切実に。 「今、不幸?」 少し考えて言った。 「ああ、不幸だねえ」 本来一番楽しかったことが、嫌で仕方ない。 生きがいだったはずの、物語の執筆が、苦痛で仕方だなんて。 挙げればきりがないし、もっと不幸な人がいる事も解っている。だが、改めてこのこいしと話している時間は幸せ だったし、それを自覚したら、もう今が不幸としか思えない。 明後日―――というか、明日には、原稿を渡さなければならない。 この重圧に比べれば、この世のあらかたの事はましに思える。 こいしは、満面の笑みで、わが意を得たりといった様子でよちよちと、丸っこいその身を乗り出した。 その言葉を待っていたとでも言わんばかりに。 「できれば、この部屋で、ずっとこんな話をしていたい。あのあんまり美味しくない餅のピザでも頼んで、 紅茶とかチビチビ飲んで」 ――――もう、何も書ける気がしない。 昔は物語を、脚本を書くこと自体が楽しかったのに。 いつからこうなってしまったのだろう。 こんな気持ちで、何かを動かせるものなどできるもんか。 「へえ、それじゃあ」 未だに、いつの間にか当たり前の様に部屋にいたこいしの正体を聞き出せてもいないが、彼女には何となく何者 なのかが更に解ってきた。 地縛霊的な「何か」と思っていたが、もっと性質の悪い奴だろう。 悪意のある座敷童というか、メフィストフェレスと言っては大げさだが、妖怪や幽霊というより、精神的な「悪魔」 という言葉が良く似合いそうだ。 このまま、本当にこの部屋に本当に永久に居つくことになるかもしれない。 例えば、延々と同じ時間を繰り返すことになるとか。 ――朝起きると、日付が同じだとか ――お腹も減らないし、トイレにも行かなくて済むが、部屋からどうしても出られないとか ――気が付いたら家具の一部か、「部屋自体」になっていたとか 所謂、伝説の『エンドレスエイト』 (ある種の業界用語・専門用語と化した感も少しある) どこかが麻痺した頭で、いくつかのパターンを考えたが、それでもいい、と彼女は思った。 「ああ、好きになさいな………」 「ところで」 真っ白な原稿を覗き込んで聞いてきた。 「何のお話なの? それ」 「ああ、ディケイネも終わって、W(ありすまる)も終わるから、次の『ゆっくらいだー』の原案よ…」 「え」 「それがさあ、全然浮かばなくってさあ。このホテル『ネタ増し岩』って触ると色々アイデアが浮かぶ 岩があるって聞いたから、缶詰にするならここだ、って、制作部に言ったら本当に部屋あてがってくれたのね?」 「…………W(ありすまる)って」 「知らなかった?ディケイネの次にやってる番組」 「………………………」 「そしたら、岩自体もう無いでやんの。元々信じてなかったけど」 彼女は、自暴自棄に笑った。 こいしの笑みが消えた。 先ほどの笑いは本物だったのだが。 乗り出していた体を戻し、テーブルから降りた。 少し辺りをそわそわと動き回り、クローゼットを開けたり、鏡台の引き出しを開けたりして、天井を見つめ、 ややあって言った。 「私帰る」 「えっ」 意外だったのは、この部屋からこいしが出ていくという事だった。 てっきり、部屋に取りついた魔物だと思ったのに――――と言いたかったが、そんなことは誰も一言も言っては いなかった。 「――――…………?」 「まあ、『辛い』『逃げたい』って言ってる人間に、『頑張れ』なんて死んでも言いたくないけど」 「???」 「『ゆっくりらいだーの続き』『シリーズの続き』『ジャンルの続き』………ね。あったんだ、そんなの。 それなら」 見てみたい とか細く、確かにこいしは言った。 「今から私は、あなたを無限の時間の繰り返しの中に閉じ込めて、その様子を外からたまに眺めてニヤニヤしよう と思ってたけど、それをやめにする」 「えっと………毎日、寝ても覚めても、24時間たつと、同じ日に戻って、『次の日が来ない』とかそういう……」 「微妙に記憶を残して、あとは殆どリセットされるから、その自覚も無い様にしてね」 「????????」 「……………あなたは、外に出た方がいいと思った。だから、やめてあげるの」 随分と上から目線だ。 「結局、あんた何者だったの?」 「私は、元々ゆイタニック号っていう船に乗ってたの」 ああ、あの有名な。 「航海の度に、適当な部屋を見つけて、色々な人間の人生を瓶に詰めるみたいな事をして、上から見下ろして おもちゃにするのが楽しみだったんだよ」 「よく解らないけど、 あんた悪魔か何か? 私もそうするつもりだったの?」 「そうするつもりだったの。――――でも。やめた」 理由は………… 「立ち直るなら、一人でね?」 「――――いや……ちょっとそんないきなり…………」 思わずひきとめた。 このこいしが、本当に何者なのか、そうとう極悪な存在なのは間違いないが、それでも 「私、あんたともう少し話してたい……」 「だめよ。 一度は、一人になって動かないと幸せになれないよ。 それに―――――」 悲しそうに笑って、こいしはドアを開けた。 「このホテルは、また時間の牢獄に戻ろうとしてるわ」 売れないフリーライターの人間 落ち目の舞台女優のぱっちぇさん そのマネージャーのゆっくりアリス 余命4か月らしいゆっくりにとり 貧乏記者のゆっくりあや 経営難の、ゆっくりゆかり社長 こいしが、このホテルで仲良くなったらしい。 「みんな、消えちゃった」 ============================================== こいしとは、当然の様に会わなかった。 あれから、かれこれ40日間程いるが、本当にこいしの言った通りになった。 自暴自棄になって机に突っ伏していていた。 途中で、、24時間が経ち、原稿を渡す日になった。 なるはずだった。 「いやーこれで、本当に日付が一日前に戻ってたら怖いわ。てか笑えるわ」 と、携帯電話を見た。 一日前に戻っていた。 テレビを点けたが、そもそも前日に点けていないし、と言うか、ここの所ずっとTV自体を 見なくなりつつあったので、本当に今日が何日か確認するのにかなり時間がかかってしまった。 釈然としないままでいる内に、24時間が経った。 また一日前に戻っている。 テレビの内容も覚えたので、間違いがなかった。 頭は、かつてないほど朦朧としていた。 そのまま、机ではなくベットに突っ伏した。 寝て起きると、23時。 程なくして、24時。 携帯電話を見ると、前日の日付が表示され、テレビも前日の番組を流している。 「お腹は減らないなあ」 トイレにも行く気が無い。 体も何故か汚れていない。 どうやら、精神だけが戻っているのだろうか? それとも………? 「疲れたなあ」 こいしが言った事を最初から鵜呑みにしていた訳ではない。 が、とにかく現実逃避に明け暮れていたホテル生活だったので、何となく受け入れてしまった。 それだけ常に、頭がぼんやりしていたのだ。 何にせよ、締切から逃れられたことは大きい。 「疲れたなあ」 ずっと締切の重圧も無く、ただ寝ているだけなのに。 体調は前日に戻る仕組みになっているのなら仕方がないか? 「疲れた」 10日程経って、ベットにうつ伏せになりながら、初めて泣きながら言った。 別に今の状況が嫌だった訳ではない。 ただ、何となく泣けた。 それから、何日たったのかも解らなくなった。 何故こんなことになったのか、どうしてこんなに駄目な人間になったのか。 朦朧として解らない。 実際に色々な事から解放されたはずなのに、何故にこんなに疲れたまま、喜べないのか。 そんな状況が、おそらく10日程続いた時だった。 枕元に、彼女はこのホテルのパンフレットを発見する。 パラパラとめくっていくと、このホテルにまつわる「伝説」が列挙されたページがあった。 ・泊まりに来る吸血鬼の貴族 ・「儀式」がやりやすい部屋がある ・信じられないほど天井と床がもろい部屋がある ・クリスマスには、必ず気が狂う人間の客がいる ・泊まっただけで運勢が極端に変わる事がある ・地下室か、屋上か、このホテルは目に見えない「何か巨大なもの」を飼育してるとか ・神隠し ・「何か」に出会ったとか / 「何か」が部屋で起こったとか ・実は、ホテル全体が巨大ロボに変形して戦うことができる いくつかは、知っている話があった。 このホテルの宣伝材料になっているものもあれば、悪名高い黒い噂となっているらしいもの、 部屋に入る前、ベルボーイが語ってくれたものなど。 その中でも 「”神隠し”ねえ」 これは聞いたことが無い。 他のはそれとなく想像がつき、リアルに怖い物もあるが、これは神懸かった怖さがある。 起こった変化と言えば、そんなもの。 一度、思い切り眠り―――――目が覚めたら、しばらくかなりの記憶を失っていた。 そこで、色々思い出そうとした。 ============================================== この状況が、こいしの仕業ではないということは解っていた。 寧ろ 「あの子、一人で動かないと―――」 『幸せになれない』 と言っていた。 「戦え」でも「がんばれ」でも「あきらめるな」でもなく、「幸せになれない」 と。 そして、「動かないと」 力強さとは正反対だ。 ただ動くだけなら―――――― 「ああ、疲れた」 ブツブツと言いながら、彼女はベッドから降りた。 体調は基本的に変わらないのだから、動くだけならできるのだ。 ついでに、そのまま外に出た。 そう――――全ての基本だが、動くだけならできる。 寝ていたのに、どうしようもなく疲れているのならば、汗でも流そうと、彼女は地下の浴場へ 向かった。 ホテルに来て、おそらく数度目となる外出だった。 ============================================== 湯船に浸かると、ちょうどこいしと話していた時と同じくらいに頭が冴えてきた。 それでも、どこかが麻痺しているのは同じだった。 このホテルは少し可笑しい。 例えばこの湯船 今までに犠牲者はいないらしいが、底が見えないほど、中央が深い。 そして何か巨大な生物が下では蠢いているらしい。 ホテルでの「伝説」の一つだが、はっきりしているので、あまり「伝説」でもない気がする。 他に客はいたが、いたって自然に浸かっている。 下の生物に襲われたとかのエピソードくらいあってもいいと思うのだが、無いと言う。 と、生首が肩に当たった。 洒落にならないほど驚いた 「おっと失礼」 ゆっくりまりさだった。 そのまま、帽子を被ったままぷかぷか浮かんでいる。元々髪が長いので本当に千切れた水死体 に見えてしまって、怖い。 「『帽子をひっくり返して、その上に乗って移動すればいいのに』とか思っただろう」 「べ、別に思ってないですよそんな事」 「ふむ………しかし、このホテルは少し可笑しい」 誰かと話したいのか、一方的にまりさは話してきた。 「実は、毎日同じ時間を、まりさは過ごしているのぜ………」 「えっ?」 「あ…ありのまま 今 起こった事を話すのぜ 『まりさは8日になったと思ったらいつのまにか7日になっていた』 なー 何を言ってるのか わからねーと思うが まりさも何をされたのかわからなかったー 催眠術だとか超スピードだとか そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ もっと恐ろしいものの片鱗を味わったのぜ] 自分だけではなかったのか と言うか、外に出てすらいなかったから解らなかったが、宿泊客は全員同じ様な状況になっているのか? だとすると、もっと騒ぎが起きそうなものだが……… ここまで無気力に、現実から逃げたがっている自分は別として 「あ………まあ、私もです……」 「ようやく同じ境遇の奴に会えたのぜ」 「?」 「いや、全く同じ行動を皆がとってるのが可笑しいし。日付も変わらないのがなー と泊まってて思ったのに 誰もそのことに気づいていないのぜ」 「…………」 「意識が残っているのは、まりさとおばさんだけみたいだぜ」 彼女が同じ一日が繰り返されている事を自覚できているのは、多分こいしに言われたからだろう。 このまりさは何故、自覚して行動できているのか。 どれ程の時間を過ごしてきたのか 「多分、外の世界では、まりさ達は行方不明になってるはずなのぜ」 「ああ………それは」 「ここは『牢獄』。現実にいないとなれば」 神隠しか 「広いホテルだぜ。色々な所を探したけど、残っているのは、この風呂場だけ」 「―――……何が起こってるんですか……………?」 「それを探しに行ってくるのぜ。おばさんは風呂に浸かりながら待ってるといいぜ」 「あ……どこへ……?」 「多分、この風呂場の地下に何かがあるのぜ」 ちゃぷん、とまりさはお湯に潜っていった。 何でも、外人なぞはどういう理屈かは知らないが、ゆっくりは水に触れただけで溶けて死ぬ、という 俗信があるそうで………… しかし、普通にこんな深い水にどんなゆっくりも長々と潜っていられるものではないはずだ。 「結局何もできないなあ………」 あのまりさは何かの解決に向かったらしいが、実際に部屋から久しぶりに出てはみたものの、自分には 何もできない。 その方が楽かもしれないが、部屋で、締切を免れた事だけを喜んで何もしないでいられる心境にはそろそろ なれなかった。 何かしらの行動は起こしたかった。 何が起こっているのかは知りたかったし、このまま引きこもっていても 悪い事しか起きないと解っていた。 あのゆっくりまりさは、ちゃんと自分よりも先に このホテルの異変に気づいて行動を起こしていた。 他に調べる所など無いだろう となると 「地下ねえ」 このホテルは地下1F。 浴場以外には、やや狭い通路に、観葉植物と煙草の自販機しか置いていなかった。 本格的に探すとなると、スタッフを相手に、フロントの奥などにも行って探さねば なるまい。 当然スタッフも、同じ日が繰り返されている事など知らないだろう。 どう説明したものか? あのまりさはどう調べたというのだろう。 とりあえず、ずっとルームサービスばかりだったので、普通に食堂で食事でもしよう。 気分は重かったが、何かを成そうという気力はあったため、ややてきぱきと着替えられた。 そして周りを見渡す余裕もあり――――従業員の一人に気が付いた。 「ベットメイキングってエッチな仕事じゃかったんだねえ」 「あたいも若いころはそう思ってたよ」 ゆっくりうつほとおりんだった。 何度か見かけたことがある。清掃業務とベルボーイのはずだ。 2人はゴミ箱を片付け、戸棚へ車に積んでいた「太陽の黙示録」全巻をセットした。 何の気なしにそのまま出ていくのかと思って見ていると、ごく自然に床に手を伸ばす。 そこには、取っ手がしつらえてあったが、2人がそれを手にする前に――――、 バカリ、と蓋が開いた。 2人はそこに、何の警戒もせずに入っていった。 「……………」 着替え終わって、そこを覗くと、蓋はもう閉まっていたが、「従業員用」と、床に彫刻刀か 何かで丁寧に彫ってあった。札紙などではなく、消える事の無い様にだ。 無言でこちらも手に取ってみると、すんなりと蓋は開いた。 下には、彼女も十分に通れる範囲の階段が更に地下へと続いていた。 もう浴場を覗くと、軽くあぶくが湯船に浮かんでいた ============================================== 次ページへ
https://w.atwiki.jp/akisuteno/pages/40.html
心配しなくていいから 「ここは…………どこ?」 言われたとおりに行動して……変な場所で目を覚ました。 さっきまでは何も考える暇がなかった。 でも今なら、頭の中もすっきりしている。 だけど…………考えたくも思い出したくもなかった。 「なんで生きてるんだろう………あの時、皆に謝りながら…死んだはずなのに… お姉も沙都子も梨花ちゃまも……圭ちゃんだって……この手で殺したのに……」 ひょっとしたら、これって……オヤシロ様の私への罰? 夢の中の私への罰…? 悟史君との約束すら守れなかった私には……死ぬ価値すらないってゆうの?} 「そんな!…そんなの嫌だ!悟志君が居ないのに、私が生きてるなんて!!」 でも…これは…私の罪を洗い流す為のものなの? あの時圭ちゃんの叫び声がした。怪我なんかしてたら、あんな大声は出せない。 もしかしたら、他の皆も? お姉達も…生きてるの!? 都合のいい自分勝手な解釈をはじめようとした。 そう考えたとき。 目の前に私の罪を表す…… 悟史君との約束を……果たさなきゃ……いけなかった。} 「……………詩音さん?」 「沙……都……子……?」 ああ……………なんで!なんで! 本当に私への罰だって!私の罪を、そんなにも私に見せつけたいの!! よりにもよって!なんで……こんな… もうやめてよ!あんなに………後悔したのに!! でも、そんな事を考えるてると、沙都子が自分から私に近づいてきた。 どうして………私を殺してくれるっていうの?そのか細い手で 私は嘆いた。心の底から、今というこの瞬間を。 「詩音さ~ん!!」 「………えっ………」 予想もしなければ………期待なんて全くしなかった。 突然抱き着かれてしまった。 なんで?なんで私に抱き着くの!?私はあなたを殺したのに!やめてよ! 「詩音さん!詩音さん!うわぁ~ん!!」 「沙都子……なんで…泣いてるんですの?」 「だって!だって!こんな訳のわからない所に!突然集められて! 人が殺されて!怖くて、怖くて!!」 沙都子は私を頼ってるの?こんな私を? 泣きたいのは私だった。 でも、ここにいるのはあの時と同じ……………… 私に見せつけた、あの強い意志を持った目の沙都子ではなく、 意地悪な叔母に虐められてる時と、変わらない沙都子だった。 ……………もしここにいるのが悟史君ならどうするだろうか…… きっと………笑顔で微笑んで、こう言う筈に違いない。 「何も心配しなくていいよ。沙都子は僕が守ってあげるから」 悟史君………… …………そうだ…………あの時の約束…………… 頼まれていた……あの約束………… これが、本当に私への罰なら、ここで罪を償えばいいの? もしもこれで…皆との絆を取り戻せるなら……… なら私は…………絶対に!沙都子を守り抜いて見せる……! こんなにも暖かい沙都子の温もりは、私の心を溶かしてくれた。 深く閉ざされ、凍り尽くされた………………私の心を……………… 「……沙都子…もう……泣かないでいいですよ」 「えっ……?」 「沙都子は私が、絶対に守ってあげますから。だから……もう……泣かないでいいんです」 「詩音…さん……詩音…さん」 ……………沙都子……………} 沙都子は泣き疲れたのか、私の胸で眠ってしまった 悟史君、安心して。 沙都子を死なせたりなんかしませんから、絶対に守りますから あなたとの約束は、今度こそ守りますから………… だから、どうか私たちを…見守っていてください 【E・F-6中間 都市部近郊 1日目 深夜】 【園崎詩音@ひぐらしのなく頃に解】 【状態】健康・精神的な疲労 【装備】今のところ不明 【道具】支給品一式 【思考】1、沙都子を落ち着かせる 2、他の皆と合流し謝る 3、もし悟志がいたら全てを謝りた 基本 沙都子を守り抜く むやみに人を殺す気は無い 【E・F-6中間 都市部近郊 1日目 深夜】 【北条沙都子@ひぐらしのなく頃に解】 【状態】健康・精神的な疲労大・詩音に会い少し落ち着いた 【装備】今のところ不明 【道具】支給品一式 【思考】1、に~に~に会いたい 2、他の皆に会いたい 3、ここから逃げたい
https://w.atwiki.jp/saltation/pages/98.html
みなさんご存知の通り狂犬病の予防接種は 犬を飼うヒトの法的義務です。 狂犬病の予防接種はするべきなのか というまああまりにも繰り返しなされる議論について 今日は獣医師としての私見を述べたいと思います。 まず、結論から言えば狂犬病の予防接種すら出来ないヒトに 犬を飼う資格はない。 なぜならば、犬というのは社会の中で自立した存在に なることは絶対になく 常に人間の、表現に語弊はあるが所有物という位置づけにある ので、犬を飼うための最低限のルールは 守れる人にしか飼う資格がないからだ。 以前から言っているように社会には なにも動物が好きなヒトばかりが住んでいるわけではない。 動物を飼っている人もそうでないヒトも この社会で快適に暮らす権利は平等にあり そのために個々飼い主の責任で 社会に適応できるようペットの習性を矯正する必要が あるわけだ。 だから咬む子は咬まないようにしつけが必要だし シーズン中に気が立つのなら去勢だってするのが 責任だろう。 狂犬病は、人畜共通感染症だ。 狂犬病のワクチンを嫌がる人たちは 副反応の方がこわいだ 原価が安いだ 日本にはもうないだ 一見正論に見えるとんちんかんな意見を ネット上で堂々と書いていたりするが そもそも狂犬病が日本からなくなったのは ワクチンの普及のおかげだ。 し、 なぜ狂犬病のワクチンは法的義務なのかと言えば 感染したら治療法がなくきわめて致死率の高い疾病ではあるが ワクチンという予防手段があるのだから 当然しておいてくれよ、 という簡単な話なのだ。 副反応もないわけではないが 死亡にいたるような例なんてまず聞かないし 万が一のショック時の適切な処置が必要だからこそ ワクチンみたいな単純作業に見えるもんでも ブリーダではなく獣医師が行っているわけだ。 ちなみに全世界ではまだまだ何万人と 狂犬病で「人間が」亡くなっている。 国際化の現在、またペットの密輸も一向に減る気配もない。 狂牛病の例を見てもわかるように 水際防疫はいつ破られてもおかしくない。 毎年3550円の負担で 狂犬病ワクチンをうつ、 たったそれだけのルールを ああだこうだと言い訳をつけて 守れない人間が この社会で適正にペットを擁する存在として あれようわけがない。 ちなみにワクチンの原価がうんたら言うヒトには 動物病院の施設を構えるのにいったいいくらかかっていて 日々の維持費がいくらかかっているのか教えてさしあげます. アナタはレストランでサラダが野菜代だけで食べられるとおもっているのですか?? と、いうわけで登録および接種のおすみでないかたは お近くの動物病院へお早めにどうぞ。 感想、コメントはこちらから 名前 コメント