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憩「おそいで、京太郎くん」 京太郎「えっ?憩さん?どうして……ここに?」 憩「へっへー、ウチだけやないでー」 照「……寒い」ガクガク 郁乃「レディーを待たせるなんて悪いオトコノコやな~」ムギュッ エイスリン「京太郎、ハヤク!」 咏「掃除なら言えば手伝ってやったのによ~」 霞「まあまあ、京太郎くんも来たことですし、仲良く帰りましょうね」 清々荘のみんなが、待ってくれていた 京太郎「みんなでお迎えなんて豪華っすね」 照「今日は帰ったらクリスマスパーティーだから」ムフー 郁乃「京太郎くんがおらへんやったら始まらんやろ~?」ムギュー 京太郎「い、郁乃さんは背中に抱き着くのやめてください」 郁乃「お姉さんの温もりが味わえるんやから満足やんか~」フニュッ 温もりとか意識したら、背中の柔らかい感触が…… とか思ってる間に、前からも何かが抱き着いてきた 咏「早く歩けよなー」ギュッ 京太郎「赤ん坊かよ……誰か助けてー」 憩「ほなウチは右手もらうなーぁ」ギュッ エイスリン「ヒダリテ!」 照「……霞、私は?」 霞「照ちゃんは私と手を繋いでいきましょうか」 照「ありがとう」ジワッ 京太郎「ちょ、なんで涙目になってんの」 照「決して京が構ってくれなくて悲しいから泣いたんじゃない、目が乾いただけ」 京太郎「はいはい」 ふと空を見上げると、そこは星で満ちていて、目を凝らしてみれば一条の光が流れたのが見えた 京太郎「……あ」 咏「どうしたんだぃ?」 京太郎「なんでもねー、早く降りろ」 咏「んだよー減るもんじゃねーんだしー」 咏「それによ、こんぐらい顔が近けりゃ……私の唇、奪い放題だぜぃ?」 京太郎「い・ら・ねー」 照「京、私のは?」 憩「う、ウチは……?」 エイスリン「…………」ジーッ えぇ、何この質問責め エイスリンさんまで物欲しげに見てるし…… 郁乃「私は~さっきの流れ星にお願いしたからええかな~」 郁乃「京太郎くんも見てたやろ~?何お願いしたん~?」 京太郎「な、何も願ってませんよ!」 郁乃「え~嘘や~ん」 エイスリン「ナガレボシ?」 憩「流れ星が落ちる間に三回お願いすると叶うんやって」 エイスリン「ホント?!」 照「そんなの迷信、お子様が信じること」 エイスリン「ゥ……」シュン 京太郎「たべっこどうぶつ食べてる高校三年生が何言ってやがる」 照「たべっこどうぶつは至高のビスケット菓子」 霞「ビスケットと言えば、今日はビスケット生地のチーズケーキとショートケーキを用意しておいたわよ」 京太郎「……誰が買いに行ったんですか?」 霞「みんな試合会場に行ってたから、華菜ちゃんに頼んでおいたのよ」 京太郎「華菜……?」 照「……誰?」 エイスリン「ンー……?」 憩「そんな子、ウチのクラスにおったっけ……?」 霞「それ、知ってるって言ってるのと同じじゃないの」 ……本当にわかんねぇ 咏「んで、何お願いしたんだよ」 京太郎「結局その話になるのかよ、ってか早く降りて」 郁乃「あ、また流れ星や~」 エイスリン「ワァ!」 照「…………」ブツブツ 憩「…………」 思いっきりお願いしてるじゃねえか あ、もう一個流れた 霞「今日は多いわねー」 照「こぐま座流星群だとか、久が言ってた」 京太郎「ああ、道理で」 京太郎「え゙っ、だったら今って」 咏「もうすぐ22時ぐらいじゃねーの、知らんけど」 京太郎「ぁ……なんかすんません」 霞「そんなこと気にしなくていいのよ」 照「みんなで帰りたかったから、そうしただけ」 エイスリン「サムカッタケド!」 咏「ま、流れ星も見れたし良かっただろ」 郁乃「せやね~こうして京太郎くんにもおぶってもろてるしな~」 京太郎「あんたもいい加減降りてください」 憩「ふふっ……みんなでずっと、こうしてたいなぁ」 言って、憩さんが眺めた星空には、幾つもの光が流れていた 高い建物の無い三箇牧では、空は果てしなく見えて、 みんなと繋がっていると、夜の闇も星の輝きも鮮やかに見えた ずっとこんな風にみんなで過ごしたい そう、聖夜の空を走る星に願った 霞「はーい、それじゃあみんな、準備はいいかな?」 「「「「「「「いいともー!」」」」」」」 霞「年末恒例、清々荘のクリスマスパーティーを始めまーす!」 エイスリン「カンパーイ!」 「「「「「「かんぱーい!」」」」」」 京太郎「ってかなんでチューハイとかあるんですか!未成年しかいないんですよ!」 郁乃「私の中身は大人やも~ん」フラフラ 京太郎「もう酔っぱらってる!?」 郁乃「せやから~京太郎くんに座らせてもらうで~」ストッ 京太郎「違うわ、この人いつもこんな感じだったわ」 郁乃「京太郎くんも一杯どうや?」 京太郎「遠慮しておきます!」 郁乃「も~京太郎くんのいけず~」 京太郎「行かず後家予備軍の郁乃さんよりはマシですぅー」 郁乃「京太郎くんが貰ってくれるから大丈夫やろ~」 照「」ピキッ 憩「」ピキッ エイスリン「」ピキッ 咏「」ピキッ 華菜「ハンバーグ食べないならカナちゃんが食べちゃうぞ!」 霞「じゃんじゃん食べて頂戴ね」 華菜「カナちゃんにお任せあれ!だし!」 照「京は私を養ってくれる、郁乃のものじゃない」 憩「京太郎くんはウチの病院で一緒に働くんですーぅ」 咏「京太郎は私とプロ入りして男女のトップになるんだよ!」 エイスリン「京太郎ハ、ワタシトクラス!」 京太郎「さっきも思ったんですけど、エイスリンさんの発音上手くなってませんか?」 エイスリン「ベンキョーシマシタ!」エッヘン 郁乃「エイちゃん偉いな~ご褒美にジュースあげるわ~」 エイスリン「アリガトウ!」ゴクゴク 京太郎「いや、ちょ、郁乃さん、それって……」 郁乃「照ちゃんも憩ちゃんも咏ちゃんも~」 京太郎「ストォーップ!」 霞「今日はこれでお開きね」 華菜「御馳走様でした!」 京太郎「ご馳走様でした」 郁乃「ごちそうさま~」 霞「私と華菜ちゃんはお片付けしてくるから、京太郎くんはその子たちの片づけをお願いね」 京太郎「えぇぇ……」 憩「きょぉたろぉくぅん……きもちぇぇで……」 照「すぅ……」Zzz 咏「だからそこで私が言ってやったんだよねぃ、にょれろーんってよ!」 憩「もっとぉ、もっと突いてぇ……」 京太郎(照は寝ちゃてるし、咏は狸の置物に話しかけてるし、憩さんの夢も気になるし……) エイスリン「京太郎、ンー」ズイッ 京太郎(エイスリンさんはずっと俺にキスしようとしてきてるし!正直魅力的過ぎてたまんないんだよ!天使か、天使なのかこの人は!) 咏「お前も話聞いてばっかじゃねーで何か話せよー!」ドカバキ 照「ぐごー」ポリポリ 憩「おなかのなか、いっぱいやぁ……」 京太郎(咏、なんであいつ置物と喧嘩してんだよ……照は服がめくれてアレだし、憩さんはもう既にアレだ) エイスリン「京太郎ぉー」ズイーッ 京太郎(そういや、俺今夜この人と寝るんだよな……) 京太郎(え?このキス魔と化したエイスリンさんと同じ布団ってぇことだよ……な) 京太郎(そんなん間違いが起きてもおかしくないよーな……) 京太郎(イヤイヤダメだ、ありえないだろ!) 京太郎(明日の朝からどうすればいいのかわっかんねーよ!) 京太郎(エイスリンさんのことは好きだけど、同じくらいに照も憩も咏も郁乃さんも好きだし、良子さんとかも……) 京太郎(誰か一人だけなんて選べない……よな」 郁乃「せやったらみんなを選べばええや~ん」 京太郎「ああ、そうかみんなでいいんだ!」 京太郎「みんなで暮らしてみんなでずっと幸せにいれば誰も不幸にならないよな!ハーレム万歳!よし、俺の将来決定!」 郁乃「おめでとさ~ん」 京太郎「ってちっがーう!」 京太郎「何それハーレムとかどうなのよ人間として!非常識にもほどがあるだろ!大体なんで俺の思考に語りかけてきてんですか郁乃さん!」 郁乃「まあまあ、この際みんな寝とるんやからお持ち帰りすればええやんか~」 京太郎「それは本当のゲスの考えです」 霞「あら、もうみんな運んできてくれたのね」 京太郎「照は涎垂らして、咏は暴れて、憩さんはエロかったです」 京太郎(エイスリンさんに首元にされたときはヤバかった……) 霞「京太郎くんには、将来の夢はあるのかしら」 京太郎「夢は……特にまだ」 霞「それなら、選択肢の一つとして考えていてほしいのだけど……」 霞「将来、ここに住んでみないかしら?」 京太郎「そっ、それはつまり霞さんと同居ということでよろしいのでしょうか!」 霞「そうじゃなくて、私の代わりに、ということよ」 京太郎「霞さんの代わりにここの大家さんになれ、ってことですか?」 霞「そういうこと、姫様が正式にお世継ぎになられたら、六女仙の私は呼び戻されることになっているの」 霞「ここ、案外住み心地もいいから、どうかしら?」 京太郎「では……一応考えておきますよ」 霞「よろしくね」 霞「あ、あと……」 京太郎「何ですか?」 霞「あの子たちの気持ちも、答えてあげるようにね」 霞「もう、気づいているんでしょう?」 京太郎「……あそこまで露骨にされれば気づきますよ」 京太郎「俺って、結構気遣い得意なんで」 京太郎「あっち側の気持ちはわかってるんですけど、俺がそれに応えられるかどうかわからなくて」 京太郎「女の子が泣く顔なんて、見たくないんですよ」 霞「気障な台詞ね」 京太郎「昔、ちょっとあったんで……」 霞「まあいいわ、話はそれだけよ」 霞「明日からは当分部活無しだから、ゆっくり休んで頂戴」 霞「それじゃ、おやすみなさい」 俺は惚れやすい男だ 照に笑いかけられれば胸がざわつく 初めて出会ったときの憩さんの笑顔がいつまでも忘れられない 咏がいない授業がとてつもなく退屈だった エイスリンさんの悲しそうな顔なんて、考えるだけでも嫌だ 郁乃さんの悪ノリに付き合うのがたまらなく心地よかった 良子さんや、怜さんや、咲、淡も たった八か月で惚れたのが九人もいるんだ、これを惚れっぽいと言わずして、何と言えばいいんだろう そして、俺の勘違いでなければ、みんなは俺に好意を持っている ……こう言うと、ナルシストみたいだけれど いつかはこの気持ちを整理しなければならない いつかはみんなの気持ちに応えなければならない ずっとこの関係のままでいたいけれど、いつか誰かいなくなる 来年の春には照とエイスリンさんがいなくなって、再来年には憩さんが…… みんなを繋ぎ止めるのに、どうすればいいのかはわからない 我ながら都合がいい考えだとは思う、ただの夢だ それでも時は進むし、人の心は変わっていく わからない未来や変えられない過去より、確実で、変えられる現在 俺はまだ、その夢を頭の片隅に置いて生きるしかない 俺には過去から未来を予想をする力も、暇もない、それほどまでに今を生きるのに精一杯なんだ だから、俺は―――― 京太郎「エイスリンさーん、入りますよー」 漢になる! エイスリンさんは制服のまま布団の上で既に寝ていた パーティーの途中で「アツイ……」と言って外していた第一ボタンと第二ボタンのおかげで白い上着の間からは肌色が覗いていて 横向きに寝転がっているものだから、こちらからはエイスリンさんのハイソックスに包まれたふくらはぎと太もも、そしてめくれかかったスカートが見えていた Q.彼女は天使ですか? A.いいえ、女神です 女神なら襲っちゃあいけないな、うん どれだけ今のエイスリンさんが性的であろうとも、漢として絶対に我慢しなければいけないのだ 霞さんにバレれば一巻の終わりであることは間違いない 何はともあれ、このままエイスリンさんを寝かせておけば風邪を引いてしまうかもしれないので、起こしてみる 鎖骨の上辺りを叩いて、優しくエイスリンさんに呼びかける これは中学の頃に救命講習で教わったものの応用技で、これを使えばほぼ確実に相手は起きてくれる必殺技なのだ 二回目に呼びかけたところでエイスリンさんが徐に瞼を開けた エイスリン「京太郎……?」 京太郎「制服で寝てたら風邪引きますよ」 京太郎「俺もシャワー浴びてくるんで、その後で一緒に寝ましょう」 エイスリン「ネ、ル……?」 エイスリンさんは可愛らしく小首を傾げて思案すると、急に頬を赤らめて小さく口を開いた エイスリン「京太郎……イッショニ、ハイル?」 Q.彼女は天使ですか? A.いいえ、女神です 京太郎(いかんいかんいかんいかん!)シャアー 京太郎(エイスリンさんに魅せられたら駄目だ!)シャァー 京太郎(間違いなど起こしてたまるものか!)キュッ 京太郎(お互いにシャワーを浴びる、ということで逃げてきたけど……) 京太郎(風呂上りのエイスリンさんの隣で寝れるのか、俺?) 京太郎「」ブルッ 京太郎「……寒いな」 京太郎「パジャマ、パジャマー……」 近藤さん「…………」 京太郎「……………」 京太郎(……あー、買ったなー、こんなの) 京太郎(間違えて買っちゃったんだよなー) 京太郎(まあ、二度あることは三度あるって言うし、俺とエイスリンさんが間違いを起こすことだって十分有り得るわけで) 京太郎(だったらこいつを持って行っても悪いことは無いよね!) 京太郎(って、あるから!悪いこと思いっきりあるから!俺悪いことする気マンマンじゃん!下心しかないじゃん!) 京太郎(近藤、お前の出番はまだ後だ……) 近藤さん「…………」 京太郎「…………」 近藤さん「…………」 京太郎「…………」 京太郎(迷う!) 近藤さんと共に、俺はまたエイスリンさんの部屋の扉を叩く 年末ともなると、寒さは日に日に増していくばかりで、夜であれば殊更のものだった 俺は自分自身の深層心理を悟り、近藤さんをポケットに潜めていた 使わない、使わないけどね 三回目のノックをしようかとしたところで、シャワーを浴びていたら返事ができない、ということに気付き、ドアを開ける 部屋にはシャンプーの香りが漂っていて、奥の浴室からはまだシャワーの音が聞こえる 自室から持ってきた布団をエイスリンさんの布団の隣に敷いて、エイスリンさんが上がるのを待っている間、勉強机に目をやる 机の上にあったのは国語用のジャポニカ学習帳と漢字ドリルだ。名前欄には不慣れな平仮名で持ち主の名前が書かれている 内容は気になったが、見るのは紳士的でないのでやめておくことにする 特にすることもないので、布団の上で寝転がり、今日の出来事を整理する 朝は郁乃さんを連れ戻すために謎の組織のアジトに乗り込んだ 昼はエイスリンさんと遊んで、この約束をさせられた それからプロ・アマ交流戦が始まり、俺たちは見事優勝することができた そして、華菜さんを除く清々荘のみんなで帰って来た クリスマスパーティーはどんちゃん騒ぎで、霞さんの手料理はいつも通りおいしく、郁乃さんの酒で照たちは酔っ払いと化した などと思い出していると、耳元にゆっくりと足音が近づいて来たので目を開けて声をかける 京太郎「エイスリンさん……っ!?」 エイスリン「……?」 とろん、と微睡んだ眼で俺の顔を見下ろすエイスリンさんは、桃色の下着以外に何も纏っていなかった 京太郎「どうしてあなたは下着しか着けてないんですか!」 エイスリン「ふぁ……」 京太郎「聞く気ないだろこの人」 エイスリン「京太郎、エランデ……」 いや、選んでって言われましても…… とりあえずタンスの中身を見てみよう 京太郎「普通のパジャマに、猫耳つきの可愛いパジャマ」 京太郎「んで、これは確か、ネグリジェ?にベビードール?」 京太郎「……すっけすけじゃねえか」 京太郎「エイスリンさん?これらは一体どこで買ったんですか?」 エイスリン「……イク……ノ……」ウツラウツラ 京太郎「やっぱりか……」 エイスリン「きょうたろ、きょうたろ……」クイクイッ 京太郎「どうしました?」 エイスリン「きょうたろうノY-shirtキタイ……ダメ?」 京太郎「えっ」 京太郎「えっ」 京太郎「……えっ?」 京太郎「Yシャツって俺の、ですか?」 エイスリン「……」コクン 京太郎「了解……です」 部屋からYシャツを持ってきて、下着姿のエイスリンさんに着せてあげた。もちろん、心臓に悪いのでボタンはしっかり締めた エイスリンさんの酔いは大分醒めてきたらしいが、眠そうで蕩けた顔をしている その蕩けた顔で微笑みながらドライヤーや歯磨きを頼まれて断る男はいないだろう、少なくとも俺はそうだった 組んだ脚の上にエイスリンさんを乗せてドライヤーをかけている間、ゆっくりと左右に傾く頭が可愛かった 膝の上に頭を乗せて歯磨きをしてあげているときも、「アー」「イー」と声を出しながら歯を開く様子が可愛かった 子どもができたらこんな風なものなのかな、と将来の家庭を想像しながらエイスリンさんを寝かしつける 将来の嫁さんと、寝かせたわが子を挟んで、他愛もないことを話して、一緒に笑って寝る ああ、いいな、これ最高、最高に平和 京太郎「まあ、こんなこと考えても寝れるわけないんだけどな……」 隣のエイスリンさんが立てる静かな寝息が耳にほのかに触れてくすぐったい それ以上にエイスリンさんは寝ながらも俺の右脚に両脚を絡めて来ているのがまずい、非常にまずい エイスリンさんの太ももは竜華さんほど肉付きが良いわけではないのだが、丁度よく柔らかく、丁度よくすべすべしていた 女の子の肌を触るだけで興奮してくるのってなんだろうねあれ とりあえず、もう一度適当なことを考えながら寝ることに挑戦する テーマは巨乳と貧乳の感度について、よし、頑張ろう 京太郎「寝れない……」 かれこれ一時間ほど思考を続けた結果 京太郎(それならエイスリンさんの胸を触れば済むんじゃないか?) 京太郎(触っただけで起きたら感度良好、B地区まで触っても起きなかったら感度悪し) という疑念を持ったまま眠れずにいた 体力的にも精神的にもすっかり疲れているはずなのに何故眠れないのか ……そういうことを考えてる時に限って眠くなってくるんだよね 腰のあたりに重みを感じたので、目を見開く 窓からは優しい月明かりが注ぎ込まれているおかげで眼が部屋の暗さに慣れるのにそう時間はかからず 重みの正体も、すぐに目視することができた 京太郎「……エイスリン……さん?」 俺の腰に乗っていたのは、裸Yシャツのエイスリンさんだった 京太郎「えっ、ちょっ、何すか」 エイスリン「京太郎ハ……ワタシ、スキ?」 胸が、チクリと痛んだ その問いにしっかりと答えられない自分に嫌気が差す 京太郎「……まだ、酔ってるんですか?」 エイスリン「ソウ、カナ……」 エイスリンさんの秘所が、俺の息子の上で少し動く 布越しで 京太郎「俺だって男なんですから、襲われたって知りませんよ」 京太郎「いいですか、エイスリンさん」 京太郎「そうして誘っていいのは、あなたの彼氏に対してだけ、です」 淡のときのような二の鉄を踏まないように、エイスリンさんを説得する このままでいれば、彼女を襲ってしまいかねないからだ 俺の気持ちを隠しながら、突き放すように言う エイスリン「…………」 京太郎「布団に入らないと、風邪引いちゃいますよ」 肩を抱いて、そう促す 月光に照らされたエイスリンさんの顔は、憂いを浮かべているように見え、気づかぬ間に、その顔が近づいてきていた 閉じられたエイスリンさんの目が迫ってくる そして、エイスリンさんの柔い唇が、俺の唇と繋がった 背中の力を抜いて、布団に倒れこむと、繋がっていた唇が離れる 気付くと、胸の上ではエイスリンさんがまた寝息を立てていた 京太郎「……寝ぼけてたのか」 状況を確認、納得、目を閉じて、俺もまた眠りに落ちていった こうして、俺の長い一日が終わった 【冬休み 11日目】終 番外編の【12日目】 野菜を刻んだ包丁がまな板を叩く音 鍋の中で沸騰するお湯の音 測定が終わったことを知らせる体温計の音 それに表示された数字を見て嘆息する音 エイスリンさんよりも先に目覚めた朝、俺は風邪を引いていた 頭に痛みが走り、喉が焼けるように痛くて、寒気がして、頭が熱くて、なんかもういろいろと酷かった とりあえず最後の力を振り絞ってエイスリンさんが起きないように自分の部屋まで撤退したわけなのだが…… 朝 憩「何度やった?」 京太郎「38度2分です」 憩「酷い声やねぇ、昨日は夜更かしでもしてたん?」 京太郎「いや、寝付けなかっただけですよ、けほっ」 憩「無茶はせんようにねぇ」 京太郎「わかってます、けほっ、けほげほっ、げほっ、ぐへおぁっ!」 憩「風邪のときは生姜を煎じたお茶を飲めば、身体があったまるんやで、はい」 京太郎「すいません」 憩「あとお粥と、お味噌汁やで、ゆっくり食べてな」 憩「……あ!」 京太郎「どうかしたんで、けほっ?」 憩「えっとな……」 憩「あ、熱いから、冷まそか?」 京太郎「そんな、わざわざいいっすよ」 憩「喉潰れてるから何言ってるんかわからないで」 憩「ほな一口目……ふー」 京太郎(憩さんの顔、こんなに近くに) 京太郎(顔も、唇も小っちゃいし……可愛い) 憩「はい、どうぞ」 京太郎(……そう簡単には食べさせてくれない、か) 京太郎「んっ……」モグモグ 京太郎(こっ、これは……っ!?) 京太郎「おいしい!」テーレッテレー 憩「お、おいしい?ほんま?」 京太郎「おいしいですよ、野菜も小さくて食べやすいです」 憩「それならよかったわぁ、ほな二口目やねぇ」 京太郎(一口ずつこんなことしてたらかなり時間を食うんじゃないか……?) 憩「~♪」 京太郎(朝食を食べ終わった後、俺はこうして寝かされていて、憩さんは食器を洗っている) 京太郎(そんでその尻はこっちを向いて踊っている……) 京太郎(やばっ、鼻血出そう) 京太郎(……そういや、なんか忘れてるような) 京太郎「……」モゾモゾ 京太郎「!」 京太郎(いない……!) 京太郎(近藤さんが、いないんだ……っ!)ガバッ 憩「きょ、京太郎くん?」 京太郎「すいません、憩さん」 京太郎「俺には、行かなきゃいけないところがあるんです!」 憩「風邪はひき始めが肝要なんやから、寝てた方がええって!」ガシッ 京太郎「大丈夫です、風邪は学校を休むように都合よくできているのだから!」ウゴゴ 憩「鼻声で言われても信じられんわ!」ギューッ 京太郎(……うっ、頭が) 京太郎(クラクラする……) 京太郎(倒れる……前に憩さんがいるのに) 京太郎(このままじゃ……) ドスン 京太郎(……うわーい) 憩「京太郎くん……大丈夫?」 京太郎「あはは……」 京太郎「…………すみません」 憩「何に急いでるのか知らんけど、無茶はせんようにな」 京太郎「……はい」 京太郎「痛かった、ですよね」 憩「いきなり押し倒されたら、そら痛いやろ」 憩「……まあ、京太郎くんの顔を近くで見れてよかったわ」 憩「……風邪の人、って脈が少し速くなって、呼吸も少し荒くなるらしいんやで」 憩「今のウチは、京太郎くんに負けへんくらいドキドキしてるんや」 憩「なんでか、わかるか?」 京太郎「それ……は……」 憩「…………」 エイスリン「京太郎、ドウシタノ?」 エイスリン「……ケイ?」 エイスリン「京太郎、ケイ、ドウシタノ?」 エイスリン「ダキアッテル、ミタイ」ゴッ 京太郎(エイスリンさんの背後からどす黒い何かが!?) 憩「京太郎くんが倒れてきたんやで、あはは……」 京太郎(憩さん思いっきり苦笑ってるし……ここ、退かないと) 京太郎「二人とも、そんな心配しなくても大丈夫ですから……」 エイスリン「京太郎、キノウイッショニネタ」 憩「……は?」 京太郎(あ、これアカンやつや) 憩「京太郎くん、どういうこと?」ゴッ エイスリン「ドウイウコト?」ゴッ 憩「たーっぷり、お話聞かせてなーぁ」 京太郎「お、俺、病人なんだから、もうちょっといたわりましょうよ」 エイスリン「 」ニッコリ 京太郎「え、いや、ほんと、怖いですって」 憩「正座」 エイスリン「ハヤクシロ」 京太郎「嘘だろ……」 京太郎「もうすぐ昼か……」 京太郎「いいとも、もうすぐ終わるんだよな……」 京太郎「風邪と言えばストレッチマンと笑っていいとも、ドラマの再放送だったのに……」 京太郎「……もういっちょ寝よ」 コンコン 京太郎「……はー、けほっ、げほっ」 京太郎(誰だろ?) 昼 霞「お昼を作りに来たわよ」 京太郎「そんなこと、しなくていいのに……」 霞「いいのよ、することもなかったからちょうどよかったわ」 霞「ほら、病人さんは寝てなさい」 京太郎「……はい」 京太郎(やっぱり霞さんの割烹着姿は安定だな) 京太郎(憩さんのエプロン姿ももちろん可愛かったけど、この年齢不相応な安定感が他とは違うんだよ) 京太郎(おっぱいは全国でも最大級……ヤれたらヤりたいよなぁ) 霞「鼻の下伸ばして、どうしたのかしら?」 京太郎「な、なんでもありませんよー」 京太郎「って、もうできたんですか?」 霞「簡単なおうどんよ、どうぞ」 京太郎「じゃあ、いただきます」ズズッ 霞「どうかしら……?」 京太郎「おいしい!いやーやっぱり……」 京太郎「霞さんの作る料理はおいしいですよ!」 京太郎「この間の鍋焼きうどんももちろん、このうどんもおいしいです!」 京太郎「黒七味も丁度よくあってますし、野菜も特にこの白菜は堅すぎず軟らかすぎずシャキシャキで、そんでもって甘い!」 霞「もうすっかり元気になってきたみたいね」 京太郎「朝から憩さんのお粥食べて、寝て、霞さんのうどんを食べたんで、元気いっぱごほっ、げほっ」 霞「食べ終わったらしっかり風邪薬飲んで寝なさいね」 京太郎「はい……」 霞「あと、りんごを剥いておいたのと、みかんを置いておくから食べて頂戴」 霞「冷蔵庫にはポカリスエットも入ってるから、喉が乾いたら飲んでね」 京太郎「本当にありがとうございます、霞さんが大家さんでよかった……」 霞「もう、現金な子ね」 京太郎「霞さんみたいに家庭的な人と結婚したいと思いました!」 霞「そう言ってしまう辺りが軽いのよねぇ」 京太郎「いやーそれほどでもー」 霞「まったく褒めてないわよ」 霞「それじゃあ私は戻るから、何かあったら連絡して頂戴」 京太郎「はーい」 京太郎「りんごおいしかったなー」 京太郎「うさぎりんごがある辺り霞さんらしいや」 京太郎「つーわけでもう三時くらいだけど……やることないなー」 昼2 京太郎「あっ!」 京太郎「近藤さんを奪還するのを忘れていた!」 京太郎「なんという不覚……!」 京太郎「なんとしてでも奪還しにいかないと!」ガチャ エイスリン「京太郎?」 京太郎「エイスリン……さん」 京太郎(つい勢いを失ってエイスリンさんを上がらせてしまった!) エイスリン「…………」モジモジ 京太郎(エイスリンさんは何やら落ち着いていない様子……正直気まずい) 京太郎(人差し指同士をくるくる回したり、目を泳がせたり、ときどき脚を組み替えるのは可愛い) 京太郎(でも気まずい) エイスリン「京t「エイスリンさん」」 エイスリン「ア……」 京太郎「う……」 エイスリン「…………」 京太郎「…………」 京太郎(ちょー気まずい) 京太郎(かなり気まずい) 京太郎(めちゃ気まずい) 京太郎(字余り) 京太郎「エイスリンさん、先、どうぞ」 エイスリン「ウン……」 エイスリン「京太郎……コレ」 京太郎(近藤さぁぁぁぁぁああああん!) エイスリン「Internetデシラベタ」 エイスリン「京太郎…………」カァァ エイスリン「……」ウルウル 京太郎(い、今にも泣きだしそうじゃねえか……) 京太郎(多分、調べている最中に変な動画を見てしまって……) エイスリン「……ワタシト」カァァ エイスリン「……ワタシト、シタイ?」 京太郎「えっ」 エイスリン「京太郎……コレツカッテ、ワタシトシタカッタ?」 京太郎「えっ」 エイスリン「……ワタシ、イイヨ」 エイスリン「京太郎、ナラ……」カァァ 京太郎(何これおかしくない?普通だったら赤面ビンタになるレベルだよね!?) 京太郎(それがどうしてこんなピンク色の方向へ進んでいるの?) 京太郎(きっとどこかで郁乃さんが見張っているはず!) 京太郎(そしてドッキリ大成功とか言って飛び込んでくるはず!) 京太郎(こんな天使でも、心の裏では小悪魔なはずだ!) エイスリン「ふぇふぁふふぁふぃふぁへへほ、ひひほ?」(滅茶苦茶にされても、いいよ?) 京太郎(小首を傾げつつ咥えゴムで誘ってくる天使なんて聞いたことねえよ……) 京太郎「え、エイスリンさん?」 京太郎「初めては痛い、って言いますし、ゴムをしてても妊娠する可能性があって、もしそうなったらお互いに損なことにしかならないですよ」 エイスリン「京太郎ノコドモ、ホシイ」 エイスリン「京太郎ノコトスキナノデ、京太郎トシタイ」 エイスリン「コレデモ……ダメ?」スッ フニッ 京太郎(俺の右腕が、控えめな谷間にーっ!?) 京太郎(服越しだけど、Tシャツ越しだけど!) エイスリン「ドキドキシテル、ワカル?」 エイスリン「……シテ、ホシイノ」 エイスリン「…………」カァァ 京太郎(こんな、こんなことされたら……) 京太郎(こんなの…………っ!) 顔を朱に染めながら、自分を誘うエイスリンさんを前に、俺に理性の歯止めがかかることはなかった なされるがままに押し倒され、昨夜ぶりの唇に触れる エイスリンさんが目を閉じているのを見て、こちらも目を閉じて、軽く互いの唇に触れあう そんな優しい口づけを何度も繰り返す エイスリン「っ……ヘヘ……」 照れくさいのか、ときたま口を離した際に笑いかけてくる それに応えて、頭を優しく撫でてあげるとくすぐったそうにまた微笑む 今度は俺の方から迫り、唇を触れ合わせる エイスリン「んっ、っ……!?」 エイスリンさんの唇に舌を這わせて、小さな蕾の中へ滑り込ませる 柔らかくて、少しざらついている舌に、俺の舌を絡ませて、幾度となくエイスリンさんの唇の中を蹂躙する 京太郎「れろっ、んっ、ちゅっ……ぷはっ」 エイスリン「んっ…………」 息が苦しくなってきたので、唇を離す 下に突き出た小さな舌から、上を向く口の中へと唾液が一筋の糸となって零れ落ちる 冬の夕日に照らされて金色に輝く糸を見て、 京太郎「これ、本当に俺たちが繋がってるみたいですよね」 エイスリン「……ウン」 ……呟くと、またエイスリンさんははにかんで答える いつものエイスリンさんは元気な少女だ だが、最近の彼女は……俺が見る姿は、どこか物憂げで、彼女らしくないと思ったこともあった しおらしい彼女は正直アリだと思ったが、それと同時に、あんな彼女は見たくないとも思った 涙を流す彼女も、下を向く彼女も、絶対に見たくないと思った その気持ちがきっと、俺からエイスリンさんへの好意の証だったんだろう、とようやく自覚できた 俺は、エイスリンさんが好きだ ……だから、ここから先の行為には責任を持たなければならない 自分に言い聞かせて、承諾した そして、ディープキスを数回繰り返したあと、エイスリンさんの肩を持ってタンマをかけた 私と京太郎は、フトンの上で向かい合ってセイザをしていた 二人ともハダカになって、私は恥ずかしくて京太郎の顔が見られなかった 顔を下げていると、必然的に京太郎のコックが目に入ってしまう 昼に見た動画を思い出して、また顔が熱くなって、逃げ出したくなっちゃう だけど、これに京太郎を誘ったのは私、京太郎としたいと思ったのは私だということを思い出す ここでは私の方が年上で、オネエチャンだから、リードしなくちゃいけないんだ 張り切って、京太郎にヨツンバイで近づいてコックを触ると、「あっ!」と変な声が聞こえた エイスリン「京太郎、キモチイイ?」 京太郎「エイスリンさんの手が冷たくて……はい」 エイスリン「エヘ」 彼を悦ばせられたわずかな達成感に、思わず笑みがこぼれる 動画で見た通り、コックを上下に扱いていると、見る見るうちに赤く、大きくなっていった エイスリン「京太郎、イタクナイ?」 京太郎「むしろ気持ちいいですよ」 彼に頭を撫でられるのはいつもくすぐったくて、京太郎の優しさを感じられる それが嬉しくて、私はいつも目を細めて笑いを返してあげる。そうすると彼も私に微笑み返しをしてくれて、それがまた嬉しいと思うんだ 京太郎「そろそろ……挿れましょうか」 エイスリン「……ウン」 ゴムに包まれた京太郎のコックはジョーギみたいに長くて、太くて、大きかった これが私の中に入るのかと考えると、とても恐くて、不安になった 京太郎「ここまで濡れていれば大丈夫ですよ」 エイスリン「ひゃっ……京太郎!」 京太郎のコック……日本語でちんちんを扱いている間に、私の……股、から液が溢れ出ていた そこをいきなり触られて、怒ってしまう 私がエッチだと言うかのように、京太郎が触って来たのが恥ずかしかった……から エイスリン「京太郎、ウゴケル?」 京太郎「できればエイスリンさんが動いてくれると助かります」 エイスリン「ワカッタ……」 アグラをかく京太郎を抱きしめられるように、脚の上に座って対面する 京太郎「これ、対面座位って言うんですよ」 エイスリン「タイメン、ザイ?」 京太郎「はい、この体位ならお互いの顔が見れるんですよ」 エイスリン「……コレデ、ウエカラ」 京太郎「恐いですか?」 エイスリン「……ウン」 京太郎「……俺が付いているから、安心してください」 京太郎「エイスリンさんが決めるまで、こうしていますね」 私の恐怖心と不安を察してくれた京太郎が優しく抱きしめてくれる オトコノコらしい硬い筋肉が私を包んでくれる 京太郎はいつも気遣いが上手で、私に優しくしてくれる 私は彼のそんなところが大好きなんだ 京太郎の胸元で深く息を吐いて、上に顔を向ける エイスリン「ガンバル!」 エイスリン「んっ……ひっ、うぅ……」 お腹の中に、何かが入り込んでくる感じがする 股が張り裂けそうに痛んで、とても苦しい エイスリン「んっ、ん~~!」 京太郎「大丈夫っ、ですかっ?」 エイスリン「ダイジョウブ……んっ!」 痛みに耐えながら、京太郎を私の奥まで迎え入れる エイスリン「はぁ……はぁ……っ!」 京太郎「落ち着くまで、深呼吸してください」 エイスリン「っ……ふぅ……」 京太郎「……よく頑張りましたね」 京太郎が、ずっと年下の子を褒めるようにほっぺを撫でてくれる その新しい心地よさに痛みもいつの間にか少しだけひいていってくれて、少しだけ楽になった これでやっと、京太郎を悦ばせることができるんだ エイスリン「……ウゴクネ」 私はそう言って、ゆっくりと腰を上下させた 京太郎に抱かれて身体を動かすのは気持ちが良かった おなかの中では京太郎のちんちんが擦れ、身体がムズムズするような感覚が湧いてくる それに加えて、京太郎と抱き合って体を密着させているから、私の胸が京太郎の厚い胸板になすりつけられて、先端に快感が生まれる 風邪を引いている京太郎は苦しそうだけれど、私を優しく抱きしめてくれている そのおかげか、京太郎の、胸の下から響く早めの鼓動と、真っ赤な唇から吐き出される荒い吐息を感じられる エイスリン「きょぅ、たろぉ……」 わからないようなおねだりを、京太郎に唇を向けてしてみる 下の口では足りないから、上の口も満たしてほしい 京太郎「わかってますよ」 私の意思が通じたのか、京太郎が私の顔を抱いて、唇を密着させる そのまま京太郎の舌が私の中にまた入り込んできて、私もそれに舌を絡め返してあげる これで完全に京太郎と繋がっているんだ 他の誰にもしたことのない初めてを、京太郎にしてもらった それが嬉しくて、満足感を抱いた そうしてトースイしていると、唇が離された エイスリン「っは……」 エイスリン「京太郎……ナンデ……」 京太郎「いえ……少し、俺も動けるかと思ったので」 京太郎「ここからは、俺に任せてください」 私が答えるよりも先に、京太郎はまた、私の顔を抱き寄せた 私たちの呼吸が共有されるのと同時に、下からおなかが押し上げられた 京太郎の動きは激しく中を刺激して、唇の中も同じくかき乱される 唇の間から漏れた唾液が身体の合間に落ちて、その感覚が私の快感を加速させる 中でも、おなかの奥まで突かれのがとても気持ち良くて、次第に私も動くのを再開した ―― 傾く陽の光が満ちる部屋には、二人が奏でる水音が響いていた エイスリンさんの愛液が、俺の肌で弾かれる音 舌に絡みつく互いの唾液が、唇の間から発する音 零れ落ちた唾液と滴り落ちる汗が源となり、身体が動く度に打ち出される音 目が滲む代わりに、聴覚だけが優れていく エイスリンさんの髪の匂いがしなくなっていく代わりに、皮膚に伝わる感覚が強調されていく 京太郎「エイスリンさん、大丈夫ですかっ?」 エイスリン「きょぉたろぉ……フシギ」 エイスリン「スゴク、キモチイイ……アト、チョット」 京太郎「……そう、ですか」 腰の動きを早く、力強く、エイスリンさんの奥へと押し付ける ピストン運動の速さに比例するかのごとく、エイスリンさんから預けられる重みが増していく エイスリンさんが感じているフシギな感覚……それは…… 京太郎「エイスリンさん、それ、何て言うか教えてあげますよ」 エイスリン「はぁっ、はぁ、ナ、ニ……?」 京太郎「イクっ、って、言うんです、よっ!」 自分の絶頂とともに最後の一突きをエイスリンさんに打ち込む エイスリン「ああっ、あぁぁぁあぁっ!」 自分の息子が膨張し、ゴムの中へ吐き出すのを感じながらエイスリンさんも絶頂する様子を観察する エイスリンさんの身体は痙攣して、膣口から大量の愛液が吹き出していく 胸にもたれかかった顔は今までにないほど紅潮して、呼吸もままならないようだ 京太郎「ッ――――!」 頭が、くらくらする ああ、そうか ……俺 風邪、引いてたんだっけ ドサッ エイスリン「はぁ、はぁ」 エイスリン「んっ……はぁ」 エイスリン「京太郎……?」 京太郎「」 エイスリン「ネチャッタ?」 エイスリン「…………」ジーッ 京太郎「」 エイスリン「umm...」 エイスリン「京太郎、ネテルンダヨネ?」 エイスリン「ソレ、ナラ、モウスコシ……」 エイスリン「ヤレルダケヤッテミヨウカ!!」 _,、= ニ;‐、、--――‐y、,_ ,,r;;;;''''=―--、、,_ /´ ヽ,ヽ,.゙'l,.゙Y;--',r'゙'ヾ;'V.j /∠,,.r_;'゙-‐-,<゙゙ヽ,'i、'‐、, ./_ .,,_j ゙l l,. Y/゙'ヾ、;、ノ,r;'| /jフ,r-、ヽ、 _,, .゙'ー;゙' ーi,. |'i, j.ヾ! ト‐! | .| .|,_ ./,.〈. 〉| ./ .(゙ _>゙'゙ r''゙´'i,゙l, ,j レ! .| | .|il, __ j .j゙ .l ト,゙',/ j.゙ r;| .レ'゙''‐ニ'''゙r''゙´ .゙l,ヽ,. ,ノ ゙ r''1.jノ .|.l,゙l, ゙ー゙.ノノ / / ゙l ゙l,ヽr',r'l ゙;| .ト、,. /./´゙ヽ;.、 ノ ,゙rッ .,Y';V | l,.゙ヽ--'゙ ,ノ / l, ゙'゙,,.l, ,j ゙| l,ヾ,、--、,,,、'_, r''゙ l / li,;) l,. ゙'i, / ,rシ-、,ィ) l,゙i,V/゙j゙ /゙,,、、、,_ ゙\!.レ゙ .| Y゙ ゙l゙i,・ヾi, ,/ィl、・_ノ ,; ゙シ'i.l,ノ ./゙ \ ゙Y .l / | `ラ´゙'''´ ''"'´ .| | .r'`V'''" ̄`゙ヽ、 ゙'i, |. ' / ゙'i, .j |./ ∧、, ゙̄ヽ、. \ ゙l. |\ ./ ゙i,. r、,,,.、,_ / ノメ、 .j |ヾヽ,゙'ー---‐'''''ヾ-、,‐' .゙i,ヾ'-'ニワ. / ./ノ .V j゙ |'i,. ヽ;-‐-、,_ __ .. / l,〈` //‐'´ ./.ヽ/ .j.ノ . ヾ、; ) ゙'i `ヽ、 / |ヾ‐;<;/__,、r'´ ./ .)='゙ .. ,ソ .( _,,r‐''゙⌒`゙ヽ、, / l; Y゙人゙l; . .,/,r'ニ゙ _,、r''´ .. ゙ヾ、 ヽ, l /,r | j‐゙''l; ゙ニー‐'゙ (`l.(_,r‐'''゙´__,, .... .`ヽ、,.... .. ゙l, .!. .l゙l゙レ' ‐゙ | ト;゙i,l、ノ,r;;'ニ゙/´゙Y .,r'゙ ̄ ..... .゙ヽ、 l, | 'ー;l.'i,.l゙ ,j 'シ'‐-ヘ;'V゙./ ゙l, ヽ, ...... ..ヽ, ゙l .|._,rラl,.| / ,i l, .ノ , ゙i, .゙ィ,.レ' .゙l, .| / / ゙l l,゙l,/./ .l, l, ././ .゙l,゙l、 /.,ィ´ ,.r''ニ'' ヾ, . l, j゙ .,rl´.'-‐ニ, .,、 L,,,,,゙l, V / ヽ,゙'´/.| .l゙/;=iミ;゙'i,. [ . Y゙ .,r',、 「゙´ | .| jヾ、--、ヾl, /,、 ゙l,.゙l、-';j;ノ ゙レ゙lj゙ ........ | / ./.| .レ-‐' 'ソ l,゙l, ./.∧、ヽ、,,/,/,,゙'i,,゙L、‐'゙ / // j゙ レ '二i .i''゙゙´| .| )、V.l゙ ゙l,.゙'V / ゙'i, ゙V゙ /ノ゙ /゙L,___,,,_ l..゙T´ .| | ,.| .| / ゙'i,゙l, `i , l, 〉,,.〈/ .ヽ、,,,,,、、-―‐-、ヽ、 .. . / 京太郎「ふぁぁ……」 京太郎「……外、暗いな」 京太郎「時間は……もう19時!?」 京太郎「風邪のときに童貞卒業してそのまま気絶……か」 京太郎「全裸だけど布団までかけてくれてありがたい」 京太郎「……俺、エイスリンさんとヤった、のか」 コンコン 京太郎「はーゲホッゲホッ!」 咏「よっ、元気かぃ?」 京太郎「あぁ、段々よくなってきたよ」 咏「そっかそっか……ん?」 京太郎「どうした?」 咏「イカでも焼いてんのか?イカ臭えけど」 京太郎「バッ!ま、まあな、霞さんがスルメイカ持ってきてくれてたんだよ、あーおいしかったー」 咏「ほへぇー……ならいいけどよ」 京太郎「で、何しに来たんだ?」 咏「あー、そうだった」 咏「晩飯食わね?」 京太郎「おう、いいぜ、何作って来てくれたんだ?」 京太郎「へぇー、これがサムゲタンか」 咏「そーそー、一日中暇だったから挑戦してみたってわけよ」 京太郎「薬膳料理で体にいいんだっけか、わざわざ俺のために調べてくれたのか?」 咏「ちっ、ちげーよ!たまたま、たっまたま暇だったから作ってみたんだっつーの!」 咏「たまたま買い物に行こうと思ったら霞に会ってお前のこと聞いて、そんでたまたま材料が売ってたんだよ!」 咏「わかったらとっとと食えよ京太郎」 京太郎「そんなとっとこハム太郎みたいに言われてもなぁ」 京太郎「まあいいや、いただきます」 咏「なあ、美味いか?」 京太郎「まだ食ってねえよ」 咏「そうだったよねぃ~」 京太郎(何言ってんだこいつは) 京太郎「なあ、お前どうしてそんなに元気そうなの?」 咏「どうして、ってそりゃあ、まあ……」 咏「京太郎とこうしてると、夫婦みたいかな……って」カァァ 咏「あっ、ししし知らんけど!」 京太郎「あー……確かに」 京太郎「けど俺と咏の子どもってどうなんだよ、絶対小っちゃくなるじゃんか」 咏「うっせー!私はまだまだ発展途上なんだよ!」 京太郎「…………」モグモグ 咏「せめて一言返してくれよ!?」 京太郎「…………」ゴックン 咏「ど、どうだった……?」 京太郎「これは……」 京太郎「うまいな」 咏「反応薄くねーか?私の気のせいか?」 京太郎「いや、疲れたっつーか、まだ元気出ない」 咏「んーそうかぃ……」 京太郎「けど、こんな晩飯だったら毎日食べたいな」 咏「ひゃぇっ?」 京太郎「もちろんサムゲタンじゃなくて、だぞ」 咏「わっ、わーってるよ!このスカポンタン!」カァァ 咏「そんなに作ってほしかったらいつでも作ってやるよバカ!」 咏「そんときは!……そんときは……また、二人で食おうな」 京太郎「おう、楽しみにしてるぜ」ニカッ 京太郎(つーわけで食後なんだけど……) 咏「~♪」シャー 京太郎(なんかデジャブだ) 京太郎(憩さんはあの小ぶりなお尻を振ってるのが良かった) 京太郎(咏はちょくちょく背伸びしようとしてつま先立ちするのが可愛いな) 京太郎(咲とかモモと一緒だとあいつらも料理上手くて三人で作って三人で片づけてたから、こんな風に後ろから見ることはあんまなかったんだよな) 京太郎(そう考えると、新鮮だ……) 咏「あ、うわわっ!」 京太郎「……え」 咏「京太郎、危ねぇ!」 京太郎「ナ、ナベ……?」 京太郎(えっ、なんで鍋?咏は自分の部屋で作って来たんだよね、じゃあなんで鍋なんか落ちてくるの?) 京太郎(それっておかしくねぇ?) 京太郎「ずがーん」 咏「京太郎ぉー!!」 京太郎「」ピクピク 咏「京太郎、おい、京太郎!」ペチペチ 京太郎「」チーン 咏「京太郎ぉぉぉぉぉおおおおお!!!!」 京太郎(起きたら咏に泣いて謝られた) 京太郎(痛かったのは確かだけど、こっちも申し訳なかったから) 京太郎『泣き止まねえと舌入れてキスするぞ』 京太郎(って言ったらしばらくフリーズして泣き止んだ……はぅっ!)ズキッ 京太郎「たんこぶできてるよ、まったく」 京太郎(なんで今日はこんなに疲れるんだ?) コンコン 夜 憩「お邪魔するなーぁ」 京太郎「とはいっても、何しに来たんですか?」 京太郎「夕食ももう食べましたし、憩さんの手を煩わすようなことは何もないはずですが……」 憩「京太郎くんは冷たいなぁ、用事がないと来たらあかんの?」 京太郎「いやいや!そんなことはないっすよ!」 京太郎「憩さんがまた来てくれて嬉しいです!」 憩「ふふっ、最初っからそう言ってくれればええんやで」 憩「……ほんまは用事があって来たんやけど」 京太郎「結局あるんかい」 憩「京太郎くん、もうお風呂入った?」 京太郎「いえ、まだですけど」 憩「まだ、やったら……その、な……」 憩「身体拭くの手伝うで」 京太郎「……えっ?」 憩「ほら、京太郎くん風邪引いとるからお風呂入るのも大変やろ?」 憩「せやから、背中だけでも拭いたろか?」 京太郎「確かに……よく母さんにもしてもらったような」 憩「せやろー?そんなわけで、憩お姉ちゃんにお任せや!」 憩「ほな当てるで、熱かったら言ってな」 京太郎「ぅあ……」 憩「拭くでー」 京太郎「……おお、これは、なかなか」 憩「せやろー流石やろー♪」ゴシゴシ 京太郎「ちょっとくすぐったいですけどね」 憩「そういえば、みんなで銭湯に行ったんやって?」 京太郎「あのときは咏と憩さんがいませんでしたね」 憩「次行くときは、みんなで行けたらええな」 京太郎「そうっすね、俺は一人でゆっくりしたいです」 憩「だーめ、今度も混浴やで」 京太郎「いや、ほんと、耐えられないんでやめてください、まじで」 憩「にしても京太郎くんの背中おっきいなぁ」 京太郎「そうですかね?」 憩「ふふ……京太郎くんの背中、ウチの手でおっきくなってるで」 京太郎「微妙に言いなおした!?そしてなんで色っぽくなってるんですか!?」 憩「ふーっ」 京太郎「ふきゅっ!」 憩「あはは、変な声やなーぁ」 京太郎「そっちがいきなり息吹きかけるからでしょうが!」 憩「背中で気持ち良かったんやったら、耳にもしたろか?」 京太郎「遠慮します、次は俺の番ですからね!」クルッ 憩「あっ……」 憩「ん……」 京太郎「ん……ぅ!?」 京太郎(エイスリンさんも淡のも小さくて柔らかかったけど……憩さんのは、何か違うような) 京太郎(匂いが……歯磨き粉かな?) 京太郎(これは新鮮だな……って違うわ!) 京太郎「ぷはっ……すっ、すみません!」 憩「俺の番……って、そういうことやったんやな」 京太郎(この雰囲気は怒ってる!断言できる、ニコニコしながら怒ってくるに決まってる!) 憩「京太郎くんがその気なら、ウチやって……」 京太郎(やべっ、憩さんの手が俺の頬に!) 京太郎(これはビンタか?) 憩「すぅー……」 京太郎(ビンタなのかぁー!?) 憩「はぁぁぁぁ……」 京太郎(気合入れてるからビンタだね!) 憩「うぅ……えいっ!」チュッ 京太郎「んむっ」 憩「んっ」 京太郎(あれ、両手ほっぺに添えられてるじゃん) 京太郎(ってか、またキスしてるじゃん) 京太郎(……俺、この二日で何回キスしたんだ……?) 憩「っはぁ……」 憩「今度いきなりしたら怒るで、ええな?」 京太郎「キスしてキス仕返されるなら大歓迎です!」 憩「そういう問題とちゃうんやけど……」 憩「……まあ、これで偶然やないファーストキスになったわ」 京太郎(偶然じゃ、ない) 京太郎(ああ、そういや、校門の前で誰かにぶつかられて……) 憩「今のは今までの感謝の気持ちと、さっきのお返しやさかい、特別なんや」 憩「次は……もっと、すごい仕返しにしてまうからな」カァァ 京太郎「はい、あーん」 憩「あー……ん」モグモグ 京太郎(なんで霞さんからもらったみかんを食べさせ合いっこしてるんだ、俺たち) 京太郎(身体を拭く、という憩さんの用事が済んで、なんとなく……) 京太郎「こたつもあれば風情があって良かったですね」 憩「んふふ~ちょっとごめんなー」バサッ 憩「こうして二人でお布団にくるまる方があったかいで?」 京太郎「そんなに近づいたら風邪がうつりますよ」 憩「風邪は誰かにうつした方が早く治るらしいで」 憩「京太郎くんの風邪やったらうつってもええし、かまへんよ」 京太郎「それで憩さんが風邪になったら、俺が憩さんの風邪をもらいますからね」 憩「もう堂々巡りやないか……」 京太郎「そーっすねー」 憩「……こう、京太郎くんの隣におるとあったかくなるなぁ」 京太郎「そりゃあ熱出してる人と同じ布団に入ってたらそうなるでしょう」 憩「ムードもへったくれもないなぁ」 京太郎「じゃあ、こうしますか?」ギュッ 京太郎「キスに加えて手まで握れば、すぐ風邪がうつりますよ」 京太郎「……あ、みかんどうしましょこれ」 憩「右手で食べさせてー」 京太郎「いや、筋とかも剥かないと……」 憩「バナナとかみかんの筋は栄養が入ってるから食べた方がええんやで」 憩「ほらもういっこー」 京太郎「わかりましたよ、あーん」 憩「あーん」モグモグ 憩「ん~おいしいなぁ」 京太郎「俺にも食べさせてくださいよ」 憩「京太郎くんは部長さんに尽くすべきやと思うなー」 京太郎「これからもこんな調子なのか……」 憩「……ええやん、こんな調子で」 憩「京太郎くんはウチを手伝ってくれて、ウチも京太郎くんと一緒に頑張る!」 憩「このまま、二人で頑張ればええやろ?」 京太郎「今の憩さんは思いっきり怠けてますけどね」 憩「それは……臨機応変って言うヤツや」 京太郎「調子いいなぁ」 憩「……ま、何にしてもや」 憩「不束者やけど、これからもよろしうな」 京太郎「こちらこそ、まだお世話になります」 憩「……なんか、照れくさいなぁ」 京太郎「そう……っすね」 憩「そろそろ遅いし、帰るなぁ」 京太郎「今日は一日、ありがとうございました」 憩「ええよ、ご近所さんやし、後輩さんやからな」 憩「明日も長引いとるみたいやったら、また看に来るで」 京太郎「憩さんが毎日来てくれるんなら風邪なんて引きっぱなしでもいいかもしれませんね」 憩「さっきも同じようなこと言ったような気がするわ……」 京太郎「ですね……」 ヒュウウ 憩「くしゅん!」 京太郎「身体冷えちゃいますから、早く部屋に戻ってください」 憩「もうちょっと一緒に話していたいんやけど、女の子にそんな言い方してまうんやなぁ」 京太郎「俺だって、憩さんが俺のことを大切に思ってくれる以上に――――」 京太郎「ずっと、ずっと、憩さんのことが大切なんですもの」 京太郎「……っと、すみません、臭いこと言っちゃって」 憩「ううん、嬉しい」 憩「……京太郎くんは、なんでこんなに嬉しいこと言ってくれるんやろ」 憩「言葉も、麻雀も、料理も勝てないなんて、ずるすぎるわ」 京太郎「そんなこと言ったら、俺も憩さんの笑顔や学力に敵わないですよ」 憩「せやったら、ウチらが一緒におれば最強やない?」 京太郎「一緒にいれば……って、結構大胆なことを言いますね」 憩「京太郎くんに負けないくらいにしてみたつもりなんやけどね」 京太郎「……これからも一緒にいれるかどうか、なんてわかんないっすけど」 京太郎「今なら、こうすれば……」ギュッ 京太郎「一緒になってる、って感じがしませんか?」 憩「冬の夜やから、余計にな」 憩「……せや、クリスマスプレゼントまだあげてんかったやろ?」 京太郎「そんなのいいですよ、今日一日のお世話で十分です」 憩「年上としてそういうわけにもいけへんのや」 憩「せやから、これが、ウチからの誕生日プレゼントやで」 憩さんの両手が顔に添えられた 柔らかい指が顔を撫で、そこまで続く腕は、身体と身体を密着させるために曲げられる 憩さんはほんの少し背伸びをして、ゆっくりと顔をこちらに近づけてきた 目はもちろん閉じられていて、それが何を意味しているのか、なんて容易に想像することができた 唇が触れ合い、甘い歯磨き粉の香りが口の中に広がる 本日三度目の香りが、憩さんの舌によってさらに押し込められたのだ 甘い粘液をまとった舌が絡みついて来たので、こちらも絡め返して、互いの唾液を共有する 風に吹き付けられる寒さよりも、風邪がもたらした熱よりも、このキスの気持ち良さが遥かに勝る 快楽に浸っている間に、この一年の記憶が、脳裏に浮かんできた 初めて霞さんに挨拶をしに行った時のこと 登校初日に照と再会したこと 憩さんの涙を見て、手助けをしたいと思ったこと 憩さんと雀荘へ行って、たこ焼きを食べたこと エイスリンさんと初めて会話をしたときのこと 清々荘のみんなで歓迎会を開いて、お祝いをしてもらったこと 雀荘で怜さんと出会って、怜さんが倒れたこと ゲーセンで郁乃さんを助けたこと 他にも、まだまだある そんな日常の思い出や、非日常の思い出がこの一瞬のうちに思い起こされる 時間というものはあっという間に過ぎ去って、思い出は風化しながらも脳の片隅で生き続ける 俺が清々荘で過ごした八か月間は、どうやっても忘れることのできない思い出だ そして、それはこれからも積み重ねられるんだ 憩「……もう、激しくしすぎや」 京太郎「そっちから仕掛けてきたんでしょうが」 京太郎「クリスマスプレゼントの交換もし終えたんですから早く帰って寝てくださいよ」 憩「うん、ほな帰るな」 京太郎「おやすみなさい」 憩「おやすみー」フリフリ 憩「……あ」 京太郎「まだ何か、忘れ物でも?」 憩「んー……ちょっと一言、な」 京太郎「?」 憩「えー……コホン」 {{{ . .-――-. . . . ´ .` . / ヽ . . / / l ヽ ヽ . / / / / l l l . ′ . . . ′/ | ハ ト、 ヘ i l |. | 1 | .|{ ‘. ヽ\_ ; | | | | | | |-―.lハ{\ fヾ\` i l |l | | | | | |{ ヽ \ { \ \ | 八 | | | レ _ 、 `r==ミx } ∧ . 八 ヽ | r㌃⌒` ムイ } ヽ / \ヾ ,,,,,,,, , ' | ノ \ / 八 ハ .... 、 「 ヽ > / / >-、 ( ノ イ l l ヾ \ -=≦ / ゝ ー < l ∧ |` ー---` 「京太郎くん、大っ好きやで」 ∠ イ ∧ ト、 ≧=r-- 1 /レ .V / \ { ヾr‐ァ トヘ/ ___/ \ __ / \_____ / \ /ー一ヘ / ハ ハ \/ }/ ̄} / i ヽ } } | У } ∨ .| ′ / } } .. { . / { } } . | | } ,. i i ハ } . | }} 憩「いつも、おおきに」 【冬休み12日目】終了
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15 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 18 41 48 ID fbT6YdZt0 新規勇者志願の方はスペックのご記入をお願い致します。 まず名前欄に[名前#任意の文字列]、メール欄に[sage]を入れて下さい。 名前・メール欄のご記入が終わりましたら 『自分の特徴』 性別:[♂ ] 年齢:[20 ] 顔の特徴:[99の矢部と小泉こうたろうをたして2で割った感じ ]←どんなだ 性交渉経験:[そこそこ ] 相手との関係:[中学のときのクラスメート ] 相手に送るメールの方向性など:[犯罪じゃなきゃ・・・ ] 『相手の特徴』 ニックネーム:[花子 ] 性別:[♀ ] 年齢:[20 ] 顔の特徴:[そこそこ ] 性交渉経験:[あると思う ] 『その他』 長文OKか:[NG ](携帯のみの環境の場合はNG) 写メネタOKか:[NG ](携帯が対応していない・写メしたくないという場合はNG) 以上をご記入ください。もちろん無記入でも構いません。ですが詳しい方がネタは書きやすいです。 勇者にはなりたいがターゲットに出来る異性のお友達がいないという方は同性のお友達でもよろしいと思いますよ。 琴氏の被爆しそうでガンガリマフ。お手柔らかにヨロ とりあえず 20で 20 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 18 42 49 ID YwfE/erE0 お前といると耐えられない 27 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 18 43 57 ID fbT6YdZt0 20 送った 40 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 18 46 27 ID fbT6YdZt0 20返信 は?今日も酔ってる? 今日も・・・orz 55 55 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 18 50 14 ID YwfE/erE0 なんかお前らしくないな。お前といると耐えられないって言ってるだろ。 俺はお前が好きだったけど、お前は俺のことなんか見てなかったじゃないか。 62 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 18 51 34 ID fbT6YdZt0 55 送った 85 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 18 56 01 ID fbT6YdZt0 55送信 完璧酔ってるでしょ? 酔っ払いとしか認識されて無い 85 93 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 18 57 18 ID fbT6YdZt0 85 自爆。 じゃあ 115 101 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 18 58 32 ID bQQrQDcJ0 85 よく酔っ払ってるのか? 104 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 18 59 15 ID fbT6YdZt0 101 昨日、酔ってメールした。 115 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 19 00 25 ID NCuzJ7Tk0 来たるべきオッパイ期の予感。 1万人の白いオッパイに包まれて愛しき貴方と朝を迎えることが出来るなら… 私のオッパイ期はどれだけ素晴らしいものになるのか… オッパイよ!我に写メを! 127 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 19 01 46 ID fbT6YdZt0 115送信 145 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 19 04 54 ID fbT6YdZt0 115返信 は?完璧酔っ払いじゃん。 そんなに見たいの? 見せないけど。 残念。 155 155 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 19 06 49 ID GU8Gv/L80 この痛みをどうすりゃいいの 誰がマラをしゃぶってくれるの 僕が淋病 君は梅毒 こいつはまさに大迷惑 膿みをこの手で絞り出したいの 膿みの完治を見つめてたいの マラの先っぽ膿んで痛む 涙涙の物語 163 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 19 07 36 ID fbT6YdZt0 155 送信 テラコワス 178 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 19 10 45 ID fbT6YdZt0 155 馬鹿? 冷めてる・・・・ 190 190 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 19 14 05 ID mHMz/KAA0 ごめん、お前の気が引きたくて、つい変なメールばかり送っちゃった 本当に、ごめんね、ごめんね とりあえず怒ってるみたいなんで、これだけは言わせてくれ お前のこと、好きだ 世界中の誰よりも愛してる ホント、変なメールばかりでごめんね 182 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 19 12 49 ID fbT6YdZt0 ごめん。飯の時間だ 返信はちょっと待て 222 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 19 24 00 ID fbT6YdZt0 190 え?え? ごめん、ちょっと待って考えさせて とりあえず、怒ってはいないからさ 旗上? 260 236 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 19 26 36 ID Xz0aYXic0 222 普通にフラれて終わりとかはヤメテー 245 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 19 28 12 ID fbT6YdZt0 236 振られるのは嫌だが。 それもVIPPERにかかっているるるる 260 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 19 31 21 ID re0YVGew0 嘘だぴょーん 264 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 19 32 20 ID fbT6YdZt0 260 送信 てか、まずいってコレ。 271 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 19 35 51 ID fbT6YdZt0 260 またそうやっておちょくるの? またってどう思われてんだ俺・・・・・・orz 280 280 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2005/08/10(水) 19 38 00 ID rqO7mGN+0 本日はJR西日本をご利用いただき誠にありがとうございます。 新快速列車の網干行きです。 287 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 19 38 39 ID fbT6YdZt0 280送信 そして、酔っ払い確定 302 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 19 43 09 ID fbT6YdZt0 280 どこさ? 返信がくるだけマシか? 315 315 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2005/08/10(水) 19 44 20 ID m2hduOUZ0 下半身が熱くなりすぎてもうダメだ お前にこの熱を吸い取ってもらいたい 321 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 19 45 24 ID fbT6YdZt0 315送信 大丈夫かなぁ?これ 326 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 19 46 44 ID C4cHkT9B0 321 おまいは今酔っ払っているんだ 347 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 19 50 58 ID fbT6YdZt0 315 はいはい、そのうちね。 流されました。 355 355 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 19 52 18 ID Xz0aYXic0 男の子に恥かかせる気? 361 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 19 53 32 ID fbT6YdZt0 355 送信。 363 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 19 54 29 ID fbT6YdZt0 360 もう、どっちでもいいっすよ 368 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 19 58 18 ID fbT6YdZt0 355 恥ずかしいのはこっちだよ。 太郎は酔っ払いなんだし どうコメントしていいものか 375 375 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2005/08/10(水) 20 00 12 ID rqO7mGN+0 ぬるぽいんとえくせぷしょん 381 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 20 01 08 ID fbT6YdZt0 375 送信 415 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 20 09 13 ID fbT6YdZt0 375 何語? それよりもさ、土曜日か日曜日暇? 旗立?しかも2通きた。 420 420 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 20 09 56 ID lRMZDFYq0 その日彼女とデートの約束がある 426 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 20 11 21 ID Xz0aYXic0 420 ちょwwwwwwおまっwww 旗即折りwwwwwwwwwwwwww 427 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 20 11 23 ID fbT6YdZt0 420 送信 450 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 20 15 31 ID fbT6YdZt0 420 そっか。 この前好きな人いないって言ってなかったっけ? まぁ、太郎はもてるしね 俺は決してもてませんよ? 460 460 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 20 16 43 ID mHMz/KAA0 いや、彼女ってお前のことだよ? 今度の土日でデートしてくれるんじゃないの? 471 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 20 18 13 ID fbT6YdZt0 460 うは。 送信。 502 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 20 22 19 ID fbT6YdZt0 460 まだ酔ってるの? どうせまた冗談なんでしょ? 疑われました。 509 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 20 23 22 ID fbT6YdZt0 502 アンカー付け忘れた 515で 515 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 20 23 43 ID mHMz/KAA0 今日はしらふだよ なんなら、今から確認しにくる? で、さっきの土日って何の話? 実は、かなりドキドキしながら、返事まってるんだけど 519 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2005/08/10(水) 20 24 44 ID YXGElePa0 515 おまえ苺の最終兵器か? 521 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 20 25 03 ID fbT6YdZt0 515 送信 548 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 20 32 07 ID fbT6YdZt0 515 確認には行かないけど 本当に私でいいの? 前に太郎が野球好きだって言ってたから 日曜日に一緒に野球見に行こうかなって思ってたんだけど なんだか旗どころじゃないぞ? 555 555 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 20 33 31 ID YwfE/erE0 好きだよ。お前と一緒にいると安心するしお前以外を好きにはなれない。 でも駄目。俺はお前と一緒にいたいと思うよ。いつでも今でも思ってる。 でもやっぱり駄目なんだよ。 562 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 20 34 16 ID 6hL3d1nK0 555 もやしワロタ 563 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 20 34 35 ID fbT6YdZt0 555 送信。 なんか微妙な文だな 606 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 20 40 56 ID fbT6YdZt0 555 つまり、どっち? 期待した私が馬鹿だったの? うわぁ返信次第で 615 615 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 20 42 20 ID 9M8tMTK80 当然 おまえカバだろ? 622 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 20 42 55 ID fbT6YdZt0 615 うは。 俺カナシス でも送信 633 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 20 46 26 ID fbT6YdZt0 615 即返信 ふーん ふふふふふ テラオソロシス 助けて 640 640 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2005/08/10(水) 20 47 53 ID YXGElePa0 ぶふふふふ 652 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 20 48 46 ID fbT6YdZt0 640 ・・・・ソウシン 675 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 20 54 01 ID fbT6YdZt0 640 ふふふふふふふふふふふふ なんだ?このノリ 685 685 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 20 54 41 ID mHMz/KAA0 お前勘違いしてるだろ 前にお前、俺と結婚したくないって言ってただろ 俺は、もう好きなだけじゃダメなんだ お前と一生一緒にいたいくらい好きってこと 692 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 20 56 00 ID fbT6YdZt0 685 送信 732 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 21 01 41 ID fbT6YdZt0 685 私をからかうのがそんなに楽しい? 結婚したくないなんていってないし 誤爆覚悟で 740 740 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 21 03 21 ID mHMz/KAA0 絶対言った!!! 俺すごい傷ついたんだから って、俺と結婚はいやじゃない? まだ、脈あるかな? 750 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 21 04 14 ID fbT6YdZt0 740 送信 808 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 21 14 42 ID fbT6YdZt0 740 結婚はともかく 中学卒業後に○○(すんでるところ)から居なくなったのは太郎じゃん それ聞いた時ホントに悲しかったんだからね わかってるの? あれ? 820 820 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 21 16 28 ID mHMz/KAA0 ごめん 俺にも色々あったんだ でも、今でも、お前のこと忘れられなくて・・・ 結婚とか考えられないっていうなら、まず恋人からでもいい お前のことが好きだ 俺と付き合ってくれないか 833 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 21 17 48 ID fbT6YdZt0 820 送信 苺軍の団結すごいな 882 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 21 25 48 ID fbT6YdZt0 820 今度こそ、信じるよ。 信じるからね。 ほんと、俺馬鹿だったわ 895 895 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 21 29 07 ID 9M8tMTK80 さっきから何勘違いしてんの? 色気づいてんじゃネーヨ ブスが 俺彼女いないけどおまえのことなんとも思ってないから もう2度とめーるとかしてくんじゃねーぞ じゃあな! …もし本気で付き合いたいなら おっぱいとマンコの写メ今すぐ送って来い 以上 923 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 21 31 47 ID fbT6YdZt0 895 うはー 送信するの? しました。 もうだめだ。俺 一遍芯で来る 927 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 21 33 19 ID fbT6YdZt0 895 電話キター 937 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 21 35 10 ID fbT6YdZt0 アンカー 945 939 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 21 35 38 ID aqiI8H+x0 アンカー てゆうか淡々と送ってるけど太郎はこの子どうしたいんだろ? 945 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2005/08/10(水) 21 36 25 ID HsApRvEO0 本当に好きです 946 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 21 36 45 ID fbT6YdZt0 939 送らなきゃ胎児されるものかと。 951 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 21 37 52 ID mHMz/KAA0 946 いや、お前は、最後の 895送らなくて降りても、あんま責められなかったと思うぞ 954 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 21 38 54 ID fbT6YdZt0 951 マジデスカ? orz 957 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 21 39 31 ID mHMz/KAA0 954 とりあえず、お前さんは、電話に集中すればいいんじゃね? 960 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 21 40 07 ID aqiI8H+x0 太郎もメールで上げたり下げたりしてるうちにけっこうマジになってきたとか 37 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 21 52 53 ID fbT6YdZt0 えと、泣きながらですね 「今度会ったら殴ってやるから」 とか 「裏切り者」 とか 言われました。 んで、鬼畜野郎にはなりたくないんで 家行って直接弁解する事になりました。 夜遅いから明日。 とは言えないし。言うつもりも無いが ここでアンカーだせば真の勇者になれるかな? 50 45 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 21 53 51 ID mHMz/KAA0 37 それ行動アンカー? 50 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 21 54 13 ID YwfE/erE0 誠意を見せる あとちんこも見せる 53 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 21 54 18 ID fbT6YdZt0 45 そう 67 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 21 56 24 ID fbT6YdZt0 50 ごめ、後半が流石にそれは・・・ 70 70 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 21 56 57 ID PnkobVuP0 ジョジョ全巻買ってくれよ 80 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 21 57 57 ID fbT6YdZt0 70 ショボーン。 もう時間無いんで行って撲殺されて来ます。 85 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 21 58 29 ID mHMz/KAA0 80 お前は、最後の最後でクオリティが(ry 86 15時間実況代理 sage 2005/08/10(水) 21 58 35 ID C4cHkT9B0 ( ⌒ ) ポッポー l | / ⊂(#・∀・) があああああああああああああああああああ / ノ∪ し―-J |l| | 人ペシッ!! (_) )(__)(_ ⌒) (⌒ ⌒Y⌒ 87 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 21 58 40 ID PnkobVuP0 80 ちゃんとジョジョ全巻買って「これ、プレゼントな」って言ってくれなw 88 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 21 58 40 ID 3zr36ZCU0 太郎 や っ て く れ た な 89 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 21 58 48 ID NxaevMTm0 80 自分の力でどうにかしろ。 あと、指定アンカー踏んだぞw 92 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 21 59 26 ID fbT6YdZt0 85の挑発にのって 100 実行します。 何でも気やガレー 111 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 22 00 57 ID fbT6YdZt0 115 115 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 22 01 28 ID O2sPljLE0 行かない 123 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 22 01 48 ID fbT6YdZt0 115 !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 128 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 22 02 27 ID O2sPljLE0 初スナイプ・・・ 今は反省している・・・ 129 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2005/08/10(水) 22 02 36 ID HsApRvEO0 123 行ってこいwwww 130 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 22 02 42 ID 3zr36ZCU0 あ、受験生4人か お ま え ら 勉 強 は ど う し た 結婚してくれ 131 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 22 02 43 ID dI2q4k130 123 もういいからさっさと行って来い。 132 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 22 02 51 ID mHMz/KAA0 太郎様へ もう気にせず、がんばって自力でなんとかした方がいいんじゃないでしょうか せっかくビンビンに立ったフラグが、消えますよ 136 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 22 03 20 ID fbT6YdZt0 129 131 そうします。 368 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 22 55 11 ID fbT6YdZt0 忘れられた頃に ただいも 381 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 22 56 57 ID HsApRvEO0 368 早かったな 早漏? 384 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 22 57 36 ID fbT6YdZt0 381 瀬クロスはしてないよ? 405 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 23 01 37 ID fbT6YdZt0 俺は帰ってこなくても良かったようですか? 407 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 23 02 09 ID mHMz/KAA0 405 少なくとも、報告はしとこうよ、と言いたい 462 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 23 15 45 ID fbT6YdZt0 アンカー踏みは見逃してな 行く途中で、タゲの家の近くの公園で発見 ↓ 泣いてた ↓ 声かける ↓ 泣きながらいきなりパンチ。グーで ↓ もてあそんでなにが楽しいの?って怒鳴りつけられる ↓ 連続殴打 ↓ 俺「もてあそんだ訳じゃない」 ↓ タゲ「じゃあ、なにさ。どうせ今も馬鹿にしてるんでしょ」 ↓ 俺「違う」 ↓ タゲ「いいよ、もう帰る。もう絶交だから」 ↓ 500 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 23 23 07 ID fbT6YdZt0 ↓ 俺腕つかむ。タゲ暴れる ↓ ここで俺逆ギレ「馬鹿言ってんじゃねぇ」 ↓ 互いに会話と動き止まる。 ↓ どちらからともなくキスした。 ↓ 公園のベンチで会話無しでずーっと座ってた ↓ タゲ「帰るね」 ↓ 俺「うん」 ↓ 再キス ↓ タゲ「ありがと」 ↓ 帰宅 505 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 23 23 31 ID 29neejBn0 500 送 っ て 良 い の か な ? 506 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 23 23 37 ID mHMz/KAA0 500 えーと 509 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 23 23 47 ID aqiI8H+x0 462 以上? 511 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 23 24 25 ID O/OyAnZ60 太郎、アンタ狙いすぎ だがそれがいい! 513 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 23 24 38 ID fbT6YdZt0 うは 踏んだ 521 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 23 25 47 ID HsApRvEO0 500 これなんてエ(ry 522 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 23 25 59 ID fbT6YdZt0 509 以上だよ? 511 俺も書いてて思った。 524 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 23 26 48 ID HsApRvEO0 522 で、フラグは立ったのか? 526 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 23 28 17 ID DDk+OS0B0 太郎よ、今のおまいなら許される! 心からオメデトウ? 下手にVIPイタメスレに留まらずに、がんばってヽ(´∀`)ノ 528 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 23 28 51 ID fbT6YdZt0 524 とりあえずいまは普通にメールしてる アンカー出さない。もう懲りた 533 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 23 29 01 ID YwfE/erE0 下手にVIPイタメスレに留まらずに 鴨の悪口はやめろwwwwwwwwww 538 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 23 31 31 ID DDk+OS0B0 533 ちょwwww、鴨だけは別格wwwwww 彼、また勇者してくれないかn・・・うわなにをするやめr 540 太郎←鴨 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 23 31 56 ID fbT6YdZt0 付けたすと 泣いてたのは本当だけど 怒ってたのは嘘だそうです 女の子って強いね 543 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 23 32 44 ID mHMz/KAA0 540 ちょwwwwおまwwwwwww え? 544 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 23 32 45 ID 37EQEZV7O 浪人・・・あいつ生きてるかなあ 545 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 23 32 57 ID 29neejBn0 540 名前: 太郎←鴨 ◆FzAyW.Rdbg Mail: sage 投稿日: 05/08/10(水) 23 31 56 ID: fbT6YdZt0 540 名前: 太郎←鴨 ◆FzAyW.Rdbg Mail: sage 投稿日: 05/08/10(水) 23 31 56 ID: fbT6YdZt0 540 名前: 太郎←鴨 ◆FzAyW.Rdbg Mail: sage 投稿日: 05/08/10(水) 23 31 56 ID: fbT6YdZt0 540 名前: 太郎←鴨 ◆FzAyW.Rdbg Mail: sage 投稿日: 05/08/10(水) 23 31 56 ID: fbT6YdZt0 太郎←鴨 太郎←鴨 太郎←鴨 太郎←鴨 ・・・どゆこと? 549 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 23 33 12 ID fbT6YdZt0 538 過去に鴨って人がいたの? 激しく勘違い 555 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 23 34 10 ID DDk+OS0B0 ttp //wiki.livedoor.jp/itamail/d/%B3%FB%B5%D2 鴨の真相。超大作 556 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 23 34 24 ID O/OyAnZ60 別名でやっといて鴨さん最後にカミングアウトかと思ったよ(汗) 557 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 23 34 53 ID C4cHkT9B0 549 ちょwwwwwwwwwびっくりさせんなwwwwwwwwww 558 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 23 35 16 ID Cc3rsmCc0 549 釣られたよorz 559 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 23 35 23 ID mJHkrr1x0 鴨客はもうやらないんだろ。 そのうち働けない身体にされそうだ品。 561 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 23 35 57 ID fbT6YdZt0 本と御免 勘違い 勘違い 勘違い 一遍芯できま 587 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 23 43 21 ID fbT6YdZt0 えーっと 土日に温泉に行く事になりました。 二人で あんなメール受け取っておきながら・・・ 本当に女の子って強い 590 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 23 44 35 ID mJHkrr1x0 587 !!!!!!!!!!1 592 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/10(水) 23 45 30 ID +knvtqIB0 587 真夏に温泉wwwwっうぇwww 593 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/10(水) 23 45 33 ID AyWrwG4d0 587 よかったな太郎。おめでとう。 で、アンカーは? 603 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/10(水) 23 46 40 ID lRMZDFYq0 587 37でアンカー出せば真の勇者になれるかなっていってるよな アンカー 617 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 23 50 02 ID fbT6YdZt0 37 528 603 懲りたんじゃ 無かったのか 俺よ 635 618 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/10(水) 23 50 41 ID YwI9gEw00 617 うはwwwwやめとけよ 635 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/10(水) 23 51 59 ID V2MfdeDu0 やっぱ温泉キャンセル 636 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/10(水) 23 52 22 ID mJHkrr1x0 635 うっはーwwwww 644 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 23 53 04 ID fbT6YdZt0 635 温泉時の行動アンカーのつもりだったんだが・・・ 再び鬼畜になれと? 647 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/10(水) 23 54 11 ID YwI9gEw00 644 おまいギャンブル向かんなwwwwwww もう送らず寝ろ 648 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/10(水) 23 54 23 ID HsApRvEO0 644 悪いことはいわん 降りろ! 649 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/10(水) 23 54 28 ID V2MfdeDu0 644 当日ドタキャンでいいよ 652 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 23 55 13 ID fbT6YdZt0 635 送信 ごめんなさい・・・・orz 653 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/10(水) 23 55 20 ID mJHkrr1x0 644 ま、ここで降りるがいいよ。 ここで本当の勇者だといわれても何かが残るわけじゃない。 654 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/10(水) 23 55 30 ID O/OyAnZ60 644 温泉キャンセルしといて、違うとこ連れていって楽しませてやれw 655 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/10(水) 23 55 42 ID AyWrwG4d0 644 降りてお前が叩かれれば、彼女は泣かなくて済むぞ。 お 前 の ク ヲ リ テ ィ が そ れ を 許 せ ば な 656 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/10(水) 23 55 50 ID Zb5myyxu0 vipper は意外といい人が多い。(けれど鬼畜・魔王スナイパ) 657 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/10(水) 23 56 06 ID 5nY/8im30 太郎・・おまえ・・w 658 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage New! 2005/08/10(水) 23 56 32 ID HsApRvEO0 652 ちょwwwwwwおまwwwwwwww まあ海に変更とかってフォローできるしな 659 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/10(水) 23 57 25 ID V2MfdeDu0 魔王軍の俺は全力で妨害 660 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/10(水) 23 57 27 ID 37EQEZV7O 644 いいこと教えてやる。 二人で泊まってやることは一つ。 うpだ。 オナニー合戦頑張れ。 662 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 23 57 49 ID fbT6YdZt0 635 返信早 ダメです行きますよ もう騙されません。 良い意味で信じてくれませんでした。 664 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/10(水) 23 58 21 ID mJHkrr1x0 662 女は強いなw 665 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/10(水) 23 58 54 ID YwI9gEw00 662 彼女のクオリティに感謝しつつ次の指定w 670 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 23 59 30 ID fbT6YdZt0 665 じゃあ 680で 672 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/10(水) 23 59 54 ID YwI9gEw00 670 魔に受けるな~ 680 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 01 48 ID XqOe9pFs0 温泉でさー個室あるのしってる? 個室温泉 誰にも見られないから・・・ふふふ 693 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 02 44 ID BwbgpsDF0 670 クオリティテラタカスwwwwwwww な お ば か さ ん 694 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 03 01 ID oh9TPrUG0 太郎はもう温泉での行動アンカーでいいんじゃ? 695 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/11(木) 00 03 24 ID /pMsLRO80 680 送信 クオリティ高い返信を 俺も期待 701 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 04 50 ID IrsNPZlO0 太郎には重大な任務があるだろうが 温泉でハメ撮り 帰ってきたらうpね 739 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/11(木) 00 10 08 ID /pMsLRO80 680 それ、本性? 温泉はまだだよ? もう眠いから寝るね テラツヨス。 ホントにさっき泣いてた人間か? タゲが寝るんで終わりっす 742 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 10 50 ID 3qvnQkZG0 739 おつー 最後に温泉行動アンカー 748 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 11 36 ID AR+ImA4L0 739 乙π お休み前のラブラブ挨拶しとけよ 750 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 11 50 ID TjmEw1QQ0 739 乙 温泉行動アンカー3つくらい指定して 754 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/11(木) 00 12 55 ID /pMsLRO80 742 750 温泉行動アンカー 770 775 780 770 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 15 13 ID pL/m/T8i0 混浴入って風呂でセックス 775 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 15 33 ID ibhQJ7Ay0 他に何が書いてあろうとセックスはなし 780 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 15 59 ID Ew416PAo0 脱衣所から服を盗んで困らす 787 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 18 18 ID 9obEZ3+v0 770,775,780 混浴入ってもセックスは無しで脱衣所から服を盗んで困らす 普通だな 788 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/11(木) 00 18 31 ID /pMsLRO80 770 775 780 まとめると 混浴でセックスをせずにセックスして脱衣所から服盗む 難しいなオイ 817 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/11(木) 00 25 00 ID /pMsLRO80 俺、基地外化 行動アンカー 835-845 835 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 28 01 ID 9obEZ3+v0 水しか飲まない 836 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 28 02 ID ibhQJ7Ay0 このレスがある場合、他のレスは完全に無効となり、太郎はタゲに尽くす 尚、さらにアンカーを書く場合は鴨よりもひどい目にあう 837 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 28 02 ID TjmEw1QQ0 固めのウンコをきばって出すとき、そのまま素直に出せばいいのに 途中で止めて、タゲをトイレに呼び 「アナルセックスってこんなカンジなのかな・・・」 などと尋ね、頬を赤らめ、はにかむ。 838 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 28 03 ID HmzPuBES0 まず、会った時に 空襲警報やーと叫びながら、スカートをめくって中に入る そして、此処が朕の玉座かと一言 ズボンの場合は 着床着床といいながら あいての股間に頭を擦り付ける 839 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 28 04 ID IrsNPZlO0 木につかまって 「みーんみんみんみんじーーーーーー」 って叫ぶ その後木から離れつつ放尿して 「俺のいのちってあと一週間しかない・・・」 ってのたまう 840 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 28 05 ID sT8escwm0 実況をねぎらう 841 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 28 06 ID 3qvnQkZG0 セミ捕まえにいってくる 842 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 28 07 ID EysjkNK/0 少年チャンピオンでオナニーしてるのを半笑いで見せる 843 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 28 09 ID TzoQreTh0 前付き合ってたセミとに間に子供がいるんだけど っていう 844 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 28 14 ID vJBd//cz0 とりあえず 上半身裸で温泉行く 845 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 28 15 ID 0u60sSgh0 相手を失神させるまでセクロス 852 15時間実況代理 sage New! 2005/08/11(木) 00 31 08 ID sT8escwm0 836 840もだめですか? 853 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/11(木) 00 31 20 ID /pMsLRO80 835-845 つまりは 836ひとつだな おk 任せろ 絶対に幸せにしてやるからな 待ってろ 866 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 32 53 ID ibhQJ7Ay0 852 だめですねきっと(・∀・) 867 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 33 41 ID vHxLLQ5S0 836 こういうのあるとツマラナス... 868 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 33 54 ID YF3mZ+OZ0 852 太郎とタゲの幸せのために諦めてくださいw 869 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 34 02 ID 9obEZ3+v0 836は太郎の男気を無駄にした 870 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/11(木) 00 34 29 ID /pMsLRO80 852 840がなくても 感謝してます。 自分で何番を指定したか忘れたことあるし
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部室 竜華「お疲れーって寒っ!! 京太郎「あ、お疲れ様です」 竜華「なんなんこれ!?いつもやったら暖房付いとるやろ!?」 京太郎「なんか今日整備だかなんかで付かないらしいですよ」 竜華「こんな中で部活とか無理やろ!怜とか動かなくなるで!」 京太郎「ああ……手遅れでした」 怜「保健室の布団あったかいわー」 竜華「で、他はどこ行ったん?」 京太郎「さすがに寒すぎるんで休みでもいいって監督が言って、ほとんど帰りましたね」 京太郎「でもレギュラーの3人はいますよ。今はカイロとかあったかい飲み物買いに行きましたけど」 竜華「で、京太郎は?」 京太郎「いや、こういう時こそ隅々まで綺麗に掃除できるんで」 竜華「あのな……働きすぎやで?今帰っても誰も文句言わんよ?」 京太郎「いいんですって。こういうの好きですし、これでみなさんが喜んでくれるんなら十分ですよ」 竜華「ホンマにもう……」 京太郎「それと竜華さん、どうぞ」学ラン 竜華「へ?」 京太郎「俺は体動かして温まってきましたし、無いよりいいですよ」 竜華「ええの?じゃ、ありがたく」 竜華「……あったかい」 京太郎「さっきまで着てましたしね」 竜華(ホンマあったかいわ……それに京太郎の学ランやし) 竜華(京太郎に抱きしめられてるみたい……京太郎を感じるなぁ……) 竜華「……ありがとな」 カンッ!! おまけ セーラ「帰ったでー!」 泉「もう、いきなり走りださんでくださいよ」 浩子「全く、……ホンマ……やわ」 竜華「おー、おかえりー」学ラン着用中 京太郎「早かったですね」学ラン無し セーラ「……なんで京太郎脱いどるん?」 泉「いや、清水谷部長に着せてあげたんでしょう」 浩子「ほほう……あ、うちも寒なってきたなー」 竜華「え?」 泉「ああ、そういやうちも……」 セーラ「そーいや俺も」 竜華「あんたは嘘やろ!」 浩子「という訳で貸して下さい」 泉「そーです。平等にいきましょ」 セーラ「いっそ竜華剥く?」 浩子「なるほど」ワキワキ 泉「了解しました!」ワキワキ 竜華「ちょ、ま、やめ……浩子何スカートに手ぇかけて……やめ、寒い……そっちまで脱がすなー!!」 京太郎「……役得役得」 カンッ!! おまけ2 別バージョン 竜華「ツモ!」 泉「あっちゃあ……駄目やった」 セーラ「竜華今日は調子いいなー」 浩子「ホンマですね。最高状態と同じかそれ以上ですよ」 竜華「今日のうちは一人やないからな!」 セーラ「また怜かー?」 竜華「今日は……ここに京太郎がおるからな」自分の胸叩く 浩子「ちっ、のろけか」 泉「あはは……抱きしめられたとかそんなんですかね」 竜華(昨日京太郎元気やったからな……まだ中に残っとるわ) 竜華(あ、アカンたれてきた……もう、またトイレいかんと) カンッ!!
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京太郎「こんなにたくさん女の子がいるんだ、俺にも彼女くらい出来るはず…」 京太郎「よし!じゃあハギヨシさんに告白しよう!」 京太郎「って男じゃねえか!ダメだろ!」 京太郎「まあ安価は絶対だしな…どうせ告白しても成功しないだろ…」 京太郎「それじゃあ行ってくるか…」 ハギヨシ「それで話というのは?」 京太郎「いや実はですね…」 京太郎「前からあなたの事が好きでした。付き合ってください。」 ハギヨシ「!?」 京太郎(やべー…言っちまったよ…) ハギヨシ「それは…本気で言ってるのですか…?」 京太郎「はい?」 ハギヨシ「本気で言っているのかと聞いているんです。」 京太郎「え、ええ…もちろんです。」 ハギヨシ「そうですか…分かりました…」 京太郎(怒らせちゃったかな…) ハギヨシ「実は私も貴方の事が好きでした。喜んでお付き合いさせて頂きます。」 京太郎「えっ」 ハギヨシ「それでは服をお脱ぎ下さいませ…」 京太郎「えっ?いやっ、ちょっ…やめ…」 大沼「何をしとるんじゃ!お前ら!」 京太郎「あなたは確か…大沼プロ!」 ハギヨシ「ちっ…邪魔が入ったか…」 大沼「まったく…近頃の若い奴は…ワシも一緒にやらせんか!」ポロンッ 京太郎「」 大沼「ほれ、さっさと尻を出さんか。」 京太郎「ちょっ…やめっ…」 ハギヨシ「お待ち下さい。私の方が先です。」 大沼「なんじゃと!老人に先に譲らんか!」 ハギヨシ「いいえ。こればかりは譲る訳にはいきません。」 京太郎(何なんだこいつら…) 大沼「さっさと譲らんか!この若造が!」 ハギヨシ「いいえ。こればかりは絶対に譲れません。」 京太郎「二人とも落ち着いて…」 大沼 ハギヨシ「うるせえ!黙ってろ!」 京太郎「(´・ω・ `) 」 ハギヨシ「分かりました。ならばどちらが京太郎様を満足させられるか勝負しましょう。」 大沼「ふん…小癪な…まあ良いだろう…」 大沼「それでルールは?」 ハギヨシ「お互いに挿れ合って先にイった方が負けという事でどうでしょうか。」 大沼「良いだろう…ワシに勝負を挑んだ事を後悔させてくれるわ!」 京太郎(今のうちに逃げよう…) 京太郎「やっと逃げてきた…まさか裸のまま追ってくるとは…」 京太郎「偶然警察の人にすれ違わなかったらヤバかったな…」 照「君は確か咲の高校の…」 京太郎「そういうあなたはチャンピオンの宮永照じゃないですか。こんなところで何を?」 照「それはこちらのセリフ。きみこそ何をしているの。」 京太郎「えーとですね…ちょっと危ない奴らから逃げて来たというか…そういうあなたは何を?」 照「「すがきょうたろう」とかいう咲にくっつく虫がいるそうなので始末しにきた。」 京太郎「えっ」 照「ところでまだ君の名前を聞いていなかったけど…」 照「君…名前は?」 京太郎「え…えーと赤木しげるです!」 照「アカギ…?どこかで聞いた事がある名前…」 京太郎「いやちょっと色々とやってるんですよ…はは…」 照「まあすがきょうたろうじゃないならいいよ。」 ハギヨシ「京太郎様…私達から逃げてこんなところで何を…?」 京太郎「お前…どうしてここに…」 照「おい…京太郎とはどういう事…?」 ハギヨシ「フフフ…今度は逃がしませんよ…」 京太郎(色々やべえ!こうなったら狂言を吐いて場を混乱させるしかない!) 京太郎「こいつが須賀京太郎です!錯乱して俺と中身が入れ替わったと思い込んでいるんです!」 ハギヨシ「なっ…」 照「そうなの?」 ハギヨシ「いやそんな訳無いでしょ!」 京太郎「やっぱコイツ錯乱してますよ!咲さんに手を出す前にやっちゃって下さい!」 照「よし…君たちホモセックスしよう…」 京太郎「うんうん!…って何だってええええええ!?」 京太郎「何でそんな事しなきゃいけないんですか!普通に始末すれば良いでしょ!」 照「いやだってコイツをホモにすれば咲に手を出さなくなるし….それに咲も京太郎にホモになって欲しいって言ってたからな。」 京太郎(咲…お前…) 照「さあ始めよう…逃げようとしたら…わかるよね…?」ギュルルルルル 京太郎「うう…」 ハギヨシ「( ´ ▽ ` )」 照「さあ早く」 ハギヨシ「wktk」 京太郎(もう終わりか…さようなら俺の童貞と処女…) 大沼「やめんかお前ら!」 京ハギ照「!?」. 京太郎(げええええ!よりによって今一番来て欲しくない奴が!) 京太郎(ん?待てよ…これを利用して…!) 京太郎「あのチャンピオン…ちょっといいですか?」 照「何…?」 京太郎「実は大沼プロはホモなんです。なので大沼プロとヤらせた方が色々と良いかと。」 照「そうなの…?ならそうしようかな…」 京太郎(よっしゃああああああ!) 照「さあ…早く始めて…」 ハギ 大沼「いやいやいや!」 照「…」ギュルルルルルル ハギ 大沼「はいいいい!」 京太郎(今のうちに逃げる!) 京太郎「やっと家に着いた…もう疲れた…」 京太郎(よく考えたら彼女を作ろうとしたらこうなったんだよな…もう彼女なんかこりごりだ…) 咲「あ!京ちゃんどこいってたの!」 京太郎「おう咲…ちょっと色々とな…」 咲「もう!心配させないでよ!すごく心配してたんだからね!」 京太郎「ごめん…」 咲「本当に悪いと思ってる…?」 京太郎「ああ…当然だろ。」 咲「ならキスして。」 京太郎「えええ?ドユコト?」 咲「本気で悪いと思ってるんでしょ?なら謝るかわりにキスして。ね…?」 京太郎(えーとつまりこれは告白ですか!?咲が!?俺に!?) 咲「早くしてよ…誰か来ちゃう…」 京太郎(こいつこんなに可愛かったっけ…?くそっ咲の癖に!もうやっちまえ!) チュッ 咲「んっ……はあっ」 京太郎(やっちまった…) 京太郎「…咲…何でこんな事を…」 咲「何でって?決まってるでしょ…京ちゃんが好きだからだよ。」 京太郎「そうか…………咲」 咲「何?京ちゃん?」 京太郎「好きだ。付き合ってくれ。」 カン
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特別編 ふたりの日記、由暉子ver ※本編とは完全に別のものです。別の世界線とかそういうのです side京太郎 4月×日 麻雀部に入部した 男子が少ないこの学校でどうしようかと悩んでいたが、 『そこゆく1年男子。そう、そのスケベそうな君。どーよ?ちょっと麻雀打ってみない?今ならアイドル目指すいい子いるよ?』 という謎の勧誘を受けた。何この人、と思ったが、隣に同じクラスのロリ巨乳がいたので試しに、ということでやってみた 麻雀自体も中々面白かったし、他によさげな部もない 何よりロリ巨乳とお近づきのチャンス、ということで入部した あのおもちのために、やってやるぜ!! side由暉子 4月×日 正式に麻雀部に入部しました まぁ、今まで通っていたので何が変わるという訳ではないでしょうけど 早速新しい衣装を着て『よし!部員勧誘だ!形だけでもやっとかなきゃな!!』という爽さんに連れられ廊下へ たまたま男子が通りがかり、声を掛けてみると本当に入部したのはビックリでしたね よく胸を見てますが、話やすい人ですし、先輩達も男子がいると色々助かるということで結構みんな抵抗なく受け入れてました いきなり雑用とかなの確定ですかとも思いましたが、男子本人も特に気にしてないみたいです なんにせよ、これから楽しみです side京太郎 5月○日 麻雀のルールや役は大体覚えたが……勝てねぇ 成香さん、誓子部長、揺杏さんはともかく、由暉子とか勝てる気がしないし、爽さんなんか意味わからん。 なんだアレ別の生き物か やるなら勝ちたいんだけどなー しかし最近、大会に向けて、とか言って由暉子の新しい衣装が増えてる あのちっこさであの立派すぎるおもち……そりゃ大胆で可愛い衣装なら人気出るわ 畜生、打ってる最中にどーよ?とか聞いてきやがってありがとうございます side由暉子 5月○日 最近は京太郎くんもルールや役を覚えたようでよく打ってます でも私や爽さんには全く勝ててません。特に私と打つ時、胸ばっかり見てるから負けるんです 見るのはいいんですが、ちゃんと麻雀に集中しないと それでも大半の雑用や力仕事を引き受けてくれるのはありがたいです これから忙しくなってきますし、何かお礼をするべきですよね そう先輩達に言ったら、新しい衣装を着て見せればいいと言われました その通りにやったら確かに喜んでましたけど、こんなのでいいんでしょうか? side京太郎 6月△日 麻雀部がまさかの団体戦優勝、そして全国へ 軽い感じかと思ってたけど、全国でってのはマジだったのか…… 俺なんて全然だったのにな これからはもっと頑張ろう それと、最近由暉子が呼び出されることが多くなった 大会で活躍して目立つようになってからか、つまらん男が寄ってくる、と爽さんと揺杏さんが言っていた 由暉子もさすがに変な男についてったりしないだろうけど、大丈夫か? side由暉子 6月△日 かなりきつかったけど、団体戦は勝てました これから全国、先輩達は全国デビューだ!って言ってました 全国……私達がどこまで行けるかはわかりません でも、やれるだけのことはやりたいです それと、最近男子に呼び出されることが多くなりました 告白されたり、連絡先聞かれたりとちょっと困るので先輩達に相談すると、京太郎くんが彼氏ということにすればいいと言ってくれました 実際そう言うとすぐに終わりますし、これはいい解決法です side京太郎 7月□日 最近クラスでよく男子に無意味に叩かれたり、女子に由暉子と二人きりにされたりする なんだ?何かやったのか? 男子はリア充爆発しろ!とか言ってくるし 麻雀部にいるからか?確かに女子ばっかりだが、2人くらい小学生男子みたいなのがいるけど 成香さんは小動物みたいだし、由暉子は抵抗しない、誓子部長は保護者? よく分からん、何もやってないはずなのに ま、由暉子や部に迷惑かかってないならいいか side由暉子 7月□日 学校ではすっかり私と京太郎くんが付き合ってる、ということになってました 2,3回くらいしか言ってませんけど、噂ってすごいですね おかげで呼び出されたりもなくなりました ただ、他の女子から色々聞かれるのがちょっと大変です 付き合ってないのにどこまでいった、どうやって落とした?とか聞かれても困ります 適当に返せばいい、と爽さん達が言うので、『ご想像にお任せします』と返すようにしました 何か余計に騒がれてる気もしますが、大丈夫でしょう。悪い気もしませんし side京太郎 8月●日 ま、まさかの全国制覇だああああああ!! マジで?マジなのか!? 本当に全国制覇するなんてすげーよ!! みんな泣いてたわ、感動で 俺も、もっと頑張ってみるかな…… side由暉子 8月●日 ほ、本当に全国制覇しちゃいました!! 流石の爽さんも最後は茫然としてましたし、揺杏さんも、成香さんも誓子さんも泣いてました 去年は麻雀なんてほとんどやってなかったのに、いいんでしょうか まさかのことにあんまり現実味がありません でも、それでもすっごく嬉しいです!! side京太郎 9月◇日 最近やたらと由暉子に取材やらなんやらが増えた アイドル路線、とか言ってたけどマジでアイドルになりそうな勢いだ 1回、マジで瑞原プロが来てて、次期牌のお姉さんにとかって話があったとか 由暉子には他校からまで野郎から告白とかが増えたとかだし 大変そうだなー しかし、クラスの女子がいいのか?とか聞いてくるのはなんだ? 俺がなんだというんだろうか? side由暉子 9月◇日 最近は色んな人がくるようになりました 雑誌等の取材からグラビアまで本当にやるとは思いませんでした 特に瑞原プロが本当に来たのは驚きました 次期牌のお姉さん……面白そうではありますが、まだ高校1年生ですから決められません それと、そういうのを抜きに卒業後プロに興味ないかとも聞かれました 他校の男子からも色々増えましたし、アイドルって実際は大変なんですね 少し部に顔を出す時間が減ったのが、少し寂しいです side京太郎 10月▽日 今日は由暉子の誕生日だったので、みんなでお祝いをした 俺は手編みのマフラーと手袋をプレゼントした 衣装とかじゃなく、普段使えるようなデザインにしたものだったが、由暉子は喜んでくれた 秋の大会も近く、最近忙しいのに俺の指導だってしてくれてるし、これくらい当然だ 最近は由暉子や爽さんと打っても前みたいにすぐ飛ばされたり焼き鳥だったりも減ってきたし 次の大会は俺だってやってやるぜ! side由暉子 10月▽日 今日は私の誕生日で、みんながお祝いしてくれました すっかり忘れていて、サプライズのような形で驚きましたが、とても嬉しかったです みんなからプレゼントを貰いました。でも爽さんがくれたプレゼント、派手な下着はなんでしょうね? 京太郎くんからは手編みのマフラーと手袋を貰いました 普段使えるものを、ということでしたのでさっそく明日から使います 最近は練習も頑張ってるのに。ありがとうございます、京太郎くん side京太郎 11月■日 今日はとんでもない話を聞いた 俺が由暉子と付き合っている、という話だった 6月に由暉子自身がそう言った、と告白して玉砕した男子から聞いた すぐに部室で聞くと、『……やっべ、忘れてた』と爽さんが言った アンタが元凶か! 一応由暉子の負担を減らすため、という理由があったからいいが、せめて一言言えよ 由暉子にも確認を取り、今後はそういうことは無い、ということで話が付いた side由暉子 11月■日 今日、部室で京太郎くんがいきなりとんでもないことを言ってきました 『俺と由暉子が付き合ってるって、どういうことですか!?』 成香さんは驚くし、揺杏さんはお茶を吹くし、それが誓子さんが勉強しているノートにかかるしで大変でした 『……やっべ、忘れてた』と爽さんが言い、京太郎くんに噂の件を伝えることを忘れていた、ということでした 京太郎くんもちゃんと分かってくれたみたいで良かったです でも、なんでしょうね 『そういうことは無い、ってことでな』と京太郎くんに言われた時、少し胸が痛かったです side京太郎 12月◎日 今日はクリスマス、なので麻雀部でクリスマスパーティーをした 正直、有珠山でこういうことやっていいのか疑問でもあるが 『楽しければいいじゃん?』という爽さんの一言で解決した プレゼント交換では、由暉子のブロマイドが当たった 部屋に飾るか、と冗談半分で言うと、じゃあ撮り直そう!ということで由暉子とのツーショット写真を撮ることになった 由暉子も言われるがままに、俺の腕に抱き着くような形になり、俺は腕の柔らかい感触のせいで何も言えなかった 後日、ツーショット写真は焼き増しするとか。俺としてはみんなで撮るのもいいんだが、ま、いいか side由暉子 12月◎日 今日はクリスマス、なのでみんなでクリスマスパーティーをしました 多少やっていいものかの疑問はありますが、爽さんが言うように、楽しいからいい、です プレゼント交換では、京太郎くんの用意した可愛らしいマグカップとテディベアでした 結構良いものですし、大事にします それと、京太郎くんに私の写真が当たってしまい、それから流れで京太郎くんと2人で写真を撮ることになりました もっと寄って、等と言われたので、思い切って腕に抱き着いちゃいました 京太郎くんの腕、思ったより逞しかったです。写真を早めに送ってもらえるよう頼みましょう side京太郎 1月☆日 新年あけましておめっとさん 今日はみんなで初詣に出掛けた 由暉子は着物を着ていて、なんと今回は揺杏さんが用意したものじゃないらしい 自分で着てみたかったからレンタルしてみたとか。似合ってていいと思う。綺麗だ それからお参りを済ませ、おみくじを引いた。結果は吉。ま、いっか 爽さんや揺杏さんが大凶引くまでやるとか小学生みたいなこと言ったりしてた。気持ちは分かるけど女子高生のやることじゃなねーよ 何故か由暉子は見せてくれなかった。あんまりいいこと書いてなかったか? side由暉子 1月☆日 新年あけましておめでとうございます 今日はみんなで初詣に出掛けました せっかくだからと着物をレンタルしてみました。みんな、京太郎くんからも綺麗だ、似合うと言われて嬉しかったです お参りを済ませた後、おみくじを引きました 爽さん達は何か騒いでいましたが……正直、仏教とか神道?のことなのにいいんでしょうかね 結果は小吉……恋愛、自分でも気付かない想い、はやく自覚するべし……なんでしょうか 恋愛なんて、相手はおろか男子だって京太郎くんしかいないのに…… side京太郎 2月▲日 今日はバレンタイン、という訳でチョコを貰って、そしてあげた。逆チョコって奴だ 普段のお礼も兼ねて、いいだろう でも爽さんと揺杏さんのジョークグッズみたいなチョコは許さん。無駄に高い技術でチョコとわさびを組み合わせるな 他のみんなもくれたが、由暉子がやけに凝ったチョコをくれた アイドルがそういうことしていいのか?と聞くと少し機嫌を損ねたようにそっぽ向かれた 後で何か埋め合わせでもするべきか? ホワイトデーに何かやるかな side由暉子 2月▲日 今日はバレンタイン、なので普段のお礼も兼ねてチョコを作りましたが、京太郎くんからももらってしまいました しかも誰よりも美味しかった……料理、勉強し直すべきでしょうか 京太郎くんに渡す時、頑張って手作りしたのに、『アイドルがそういうことしていいのか?』って言われました 別にいいじゃないですか。ちょっとムッっときたのでしばらく話してあげません でも、アイドルだからって。私だって1人の女の子で……アレ? 女の子として……なんでしょう。私、何を考えて? 分かりません、京太郎くんのことを考えると、変な考えばかり浮かぶのも、分からないことだらけです side京太郎 3月◆日 今日はホワイトデー、バレンタインの時のお返しも兼ねて、由暉子と2人で出かけることに 正直、爽さんや誓子さんが卒業して少し落ち込んでいるかとも思ったが、そんなことはなかった むしろ、今まで以上に頑張ろうという感じだった お互いにお返しのものを選ぼうと色々な店を回ったが、中々これというものがなかった 昼を適当なところで済ませた後、無理に今選ばずいいものがあれば、ということになり、そのまま午後は遊ぼうという話になった 映画やゲーセンなど、色々なところを回っていると、すぐに日も暮れてしまった 最後にいい景色が見れる場所があると由暉子に案内され、向かった場所は人気のない公園だった しかしそこは、夕日が綺麗に見えるいい場所でもあった しばらく2人で静かに夕日を見ていると、不意に由暉子から袖を引っ張られた なんだと思いながら由暉子の方を向くと、不意打ちでキスされた 唇はすぐに離れ、正直状況が全く理解できなかった が、それは何故か由暉子も同じようで、キスしてきた由暉子の方もかなり困惑した様子だった そのまま由暉子は走ってどこかへ行ってしまった そうしてしばらく経ち、今に至る まさかとは思うけど、由暉子の奴…… side由暉子 3月◆日 今日はホワイトデー、なのにとんでもないことをしてしまいました…… お互いにバレンタインのお返しをするため、京太郎くんと出かけました 初めは色々な店を回っていたのですが、あまり良いものがなく、午後は遊ぶことに そのまま色々遊んだ後、前に先輩から聞いた綺麗な夕日が見える公園に行きました 話に聞いてはいましたが、そこで見る夕日はそれ以上に綺麗でした しばらく見ていてふと隣を見ると、京太郎くんの横顔が見え、そこからは正直無意識でした 京太郎くんの服の袖を掴み、こっちを向かせて……私からキス、しました 京太郎くんも驚いていたと思いますが、私の方がもっと驚きました どうして、なんで……そんなことばかり考え、気付けばそこから走っていました そのまま家に帰っても、顔が熱いのもやけに鼓動が早いのも、いくら経っても収まりません だって、私から……でも……嫌じゃ、なかった? じゃあ……私は……京太郎くんのことが…… 京太郎「あー、この日のことは忘れられねーわ」 由暉子「私もです。ずっと前からだったとはいえ、自覚する前から無意識にキスなんて……」 京太郎「お前部室で翌日会うなり即行キスしてきただろ」 由暉子「確認したかったんです。本当に好きなのか、勢いじゃなかったのか」 京太郎「で、確認できたから?」 由暉子「押し倒しちゃいました」テヘ 京太郎「テヘ、じゃねーよ。真顔でやんな」 京太郎「ったく、後から来た成香さんは真っ赤になるし、揺杏さんはノリノリで根掘り葉掘り聞いてくるし」 由暉子「ガッツリ見せつけるかのごとく語ったからいいじゃないですか」 京太郎「揺杏さんが『私が悪かった、だからもういい。マジで砂糖吐く。げっろ』って言っても止めなかっただろ」 由暉子「愛が抑えられなくて……そういう京太郎も今、抑えてないですよ?」 京太郎「……ま、同意できるしな」 由暉子「結局こうなりますね。私からでも、最後はされるがままになりますし」 京太郎「嫌か?」 由暉子「むしろ、もっとお願いします」 カンッ!!
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【11月第2週 平日】 京太郎「そういや、こっから先ってあんまし目標とかないんだよな」 京太郎「久々にダラダラしてこー」 京太郎「はぁー……」ダラダラ 京太郎「ふぁぁ……」 京太郎「眠いなぁ、学校終わったら寝よ」 霞「もうそんなこと考えてるのね……呆れた」 京太郎「授業中に寝ようと考えないあたり素晴らしい学生だと思いますけどね!」 霞「素晴らしくは無いでしょう……」 京太郎「そうですかね?」 霞「当たり前よ、もう」 京太郎「そうだ、どうせですし一緒に行きませんか?」 霞「別にいいわよ、行きましょうか」 京太郎「そういえば霞さんの服って……」 霞「何かしら?」 京太郎「なんかおば「それ以上言ったら……」」 霞「ね?」ニッコリ 京太郎「」ゾクッ 京太郎「でも、18の女性がそんな服だったら……毛糸のシャツに微妙な丈のスカートって……」 霞「……しょうがないじゃない」 霞「スーツだってパッツンパッツンになっちゃうし、緩い服じゃないと……」 京太郎「まあそりゃあその胸ですしね……」 霞「そうなのよね……」 京太郎「……あ!」 霞「何か思いついたの?」 京太郎「これから冬なんで縦セーターとかどうっすかね!」 霞「縦セーター?」 京太郎「俺としては袖が少し余ってるくらいが好みなんですけど授業とかもありますしそこはいいとして!なるべく色は白とかがいいと思います!」 霞「そうね、たまに着ている子いるものね、セーター……久しぶりに手作りしてみようかしら」 京太郎(よし、いい調子だ!) 京太郎(巨乳がはっきり出てくる服ランキングでは間違いなく上位に食い込むレベルの縦セーター!これを霞さんが着れば……) キーンコーンカーンコーン 霞「あっ、相談ありがとうね、それじゃあ部活で」フリフリ 京太郎「え?アッハイ」 京太郎(夏には夏なりの良さもあるが冬にも冬の良さがあるんだ……) 咏(朝から何考えてんだろあいつ……) 和(何か良からぬことを考えてるみたいですね……) 京太郎「今日は購買まで出向くか……」 京太郎「そういえば購買には伝説のメロンパンがあるんだっけ?」 京太郎「あんま人いねえし買えるかな?」 おばちゃん「お、お兄ちゃん一番乗りだね、買ってくかい?」 京太郎「本当にあったよ……じゃあ一個だけ」 おばちゃん「はいよ」 京太郎「早速食べてみるか」パクッ 京太郎「ん……これは……」モグモグ 京太郎「おいしい!」テーレッテレー! 京太郎「すげえ美味いな、外はサックリ中はふんわり、なぜか普通のより甘いし……」 京太郎「一人だけど、なんかやる気出たな!」 京太郎「文化祭の敗北命令『千里山に貸し出し』されること」 京太郎「まさか男子一人で女子高に侵入できるとはな……ぐふふ」 京太郎「とりあえず泉にでも迎えに来てもらお」ピッピッ 雅枝「というわけで今月から偶に須賀京太郎がこっちにも来るようになった、みんな仲良くするようにな」 京太郎「三箇牧高校一年の須賀です!今日はよろしくお願いします!」 「あれが全国一の人かー」 「テレビで見たけど、実物もええなー」 「ウチ教えてもらお!」 「あー!ずるいずるいウチもー!」 ワイワイ ザワ…ザワ… ガヤガヤ キャーキャー 京太郎(ああ、これがチャンピオンの優越感かぁ……可愛い人たちばっかりだし、ずっとここにいようかなぁ) 「須賀くんこっち来てー」 京太郎「はい!ただいま!」 怜「ストーップ、タンマやで京くん」 竜華「今日はウチらとおらへん?」 京太郎「は、はぁ、大丈夫ですけど……どうして?」 怜「せっかく大会も終わったんやから、あんまり打つのもあれやしな」 竜華「せやからこっちこっちー」 京太郎「でも部活しないでいいんですか?」 怜「もうすぐウチらも引退やからなー、竜華ー膝枕ー」 竜華「怜は甘えんぼさんやなぁ、はい」ポンポン 怜「おおきにー」スリスリ 竜華「気持ちええ?」ナデナデ 怜「竜華の太もも最高やぁ」 竜華「ふふっ、良かった」ナデナデ 京太郎「……あのー」 竜華「あ!ごめん京くん、忘れとった!」 京太郎「まあ、いいんですけどね……」 京太郎(目の保養にもなるし……それにしても) 京太郎「竜華さんの膝枕かぁ……」 怜「羨ましいやろ?」 京太郎「正直とっても!」 竜華「怜!それに京くんも!」 京太郎「竜華さんがそんな太ももだからいけないんですよ!」 竜華「どんな言いがかり!?それに京くんも前したやろ?」 怜「……いや、私がしてもろただけやな」 京太郎「そうですよ!怜さんはしてもらってるのに俺がしてもらってないのは不公平ですよ!」 竜華「せやからどんな言いがかりなんやそれ!」 怜「まあまあ竜華、京くんもしてもらいたがっとるやん」スクッ 竜華「……もう、わかったわ」ポンポン 京太郎(まさか本当にやってもらえるとはな……) 京太郎「それじゃあ失礼して……」トン 竜華「……どうや?」ナデナデ 京太郎「えーっと……すごく、いいです」 竜華「そ、そっか、それは良かったわ」ナデナデ 竜華(人前やないけど、なんか恥ずかしいわこれ)カァァ 京太郎(いいなぁ、これぇ……)ホッコリ 怜「…………」 怜(京くんが竜華に甘えとるのも、竜華が京くんに甘いのも……) 怜(ちょっぴり不満やな)プクー 雅枝「ほな今日はここまでや、暗くなるのも早ぅなってきとるから寄り道はせんようになー」 「お疲れ様でしたー!」 京太郎「充実した部活だったなー!」 京太郎「まあ、充実してても、どうせこっちの方に帰る人もいないだろうからな……はぁ」 京太郎「三箇牧だったら誰かと帰れるんだけど」 京太郎「ダメ元で誰か誘ってみるか」 京太郎「怜さーん、帰りませんか?」 怜「ん?ああ、ちょっと待っとってな」フキフキ 京太郎「何してるんですか?」 怜「習慣なんやけどな、昔の」 怜「まだ一巡先が見えるようになる前の頃、こうやって部活の後掃除しとったから」 京太郎「へー、そんなことが……ん?」 京太郎「怜さん、今何て?」 怜「一巡先が見えるようにな「……は!?」」 京太郎「一巡先が見える!?」 怜「?話しとらんかったっけ?」 京太郎「知らないですよ、何ですかそのトンデモパワー」 怜「……せやったっけ?」 怜「ほな帰りながら話すわ」 怜「――そんなわけで、去年倒れて生死の境をさまよってから見れるようになったんや、一巡先が」 京太郎「へ、へぇー」 京太郎(なんか一気にシリアスになったな……) 怜「……どう思う?」 京太郎「思うって、その力についてですか?」 怜「……」コクッ 京太郎「そうですね……」 京太郎「上手く使えばかなり良いと思いますけど、無茶はダメですよ?」 京太郎「初めて俺が打ったときに倒れたのも、無茶をしすぎたからなんでしょう?」 怜「あの日は体調も悪いのもあったけどなぁ」 怜「……でも、信じてくれるん?」 京太郎「何局もプラマイゼロにするやつとか、連続で打点が上がっていくやつとか、影が薄すぎて卓から消えるやつらと打ってきましたからね」 怜「あー、そら納得や」 京太郎「でしょう?」 京太郎「まあ何にせよ麻雀打って倒れてポックリとかシャレにならないですし、無理とかはしないでくださいね」 怜「あ、それもかっこええな」 京太郎「かっこいいって……何よりこっちが悲しいですし、心配なんですよ」 怜「……そっか」 怜「やっぱりみんな、心配してくれるんやな。竜華もセーラも船Qも、泉も」 怜「それに、京くんも…………」ポロッ 怜「ぁ…………ぅ」ポロポロ 京太郎「怜さん?どうかしたんですか?」 怜「ごめん、ちょっと嬉し泣きや」 怜「…………」 怜「京くん?」 京太郎「何ですか?」 怜「おおきに」ニコッ 京太郎「え……はい」 怜「それと、ちょーっと拭かせてな」フキフキ 京太郎「ちょっ!なんで俺の制服で拭くんですか!」 怜「感謝料やで!」グッ 京太郎「要りませんよそんなもの!」 京太郎「怜さんのせいでグショグショだよもー」 京太郎「鼻かんでたからネバ付いてるし……」 京太郎「とりあえず洗うか」 ガコンガコン 京太郎「風呂入って飯食って、後は洗濯終わるの待つだけか」 京太郎「暇だな……メールでもするか」 京太郎「今はシーズンオフだろうから良子さんにしてみようかな」 京太郎「でも何て送ろう……」 テレビ『ビッグマミィ、次回も――』 京太郎「家族か……」 京太郎『良子さんの理想の家族ってどんな感じですか?』 京太郎「いきなりだけど、まあいいだろ」ピッ ヴーッ ヴーッ 京太郎「お、来た来た」 良子『ななにをいきなり!家族、ファミリーは麻雀ができるくらいがいいな!』 京太郎「なるほど、家族で麻雀か……」 京太郎『四人家族で麻雀ですか、楽しそうですね』ピッ ヴーッ ヴーッ 良子『だろう!それでみんなで休みの日はドライブに行ったり、遊びに行きたいな』 良子『京太郎が働いて、私とチルドレンで迎えるんだ』 良子『良いだろう?』 京太郎「…………」 京太郎「なんで俺とあの人の理想がごっちゃになってるんだ?」 京太郎『あえて子ども四人の麻雀を隣で眺めるっていうのも良さそうですね』ピッ ピーッ ピーッ 京太郎「お、終わったか」 京太郎「さてアイロンアイロン、っとまだ来てないのか?」 ヴーッ ヴーッ 京太郎「そう言ってたら来た」 良子『頑張る』 京太郎「…………」ゴクリ 京太郎「頑張る、というのはあっちの方面で頑張るってことだよな」 京太郎「それっていうのはつまり……」 京太郎「いや、良子さんの好きな人と頑張るんだから俺は関係ないか」 京太郎「んーっと、じゃあ」 京太郎『頑張ってください、そろそろ寝ますね』 京太郎「送信っと」ピッ 良子「…………」ジーッ 携帯「…………」 良子「…………」ジーッ 携帯「」ヴヴーッ 良子「」パァァ 良子「…………」カァァ 【11月第2週 平日1】終 【11月第2週 平日2】 チュンチュン 京太郎「うぉー眠いー」 京太郎「夜遅くまで起きすぎたぁ……」 京太郎「今日も張り切っていくか……」 …ササッ 京太郎「?今なんか聞こえたような……?」 ガチャ バタム 京太郎「さてと、トボトボ行くか」 ガチャ エイスリン「♪」 京太郎「あ、エイスリンさんおはようございます」 エイスリン「キョウタロー!オハヨ!」 京太郎「そうだ、一緒に学校行きませんか?」 エイスリン「ウン、イク!」 エイスリン「~♪」 京太郎「前も話したかもしれないですけど、ニュージーランドってどんなところなんですか?」 エイスリン「ウーン……シゼンガイッパイ!」 京太郎「山とかの写真もよく見ますよね」 エイスリン「ムシサン、タクサン!」 京太郎「虫ですか……」 エイスリン「ムシ、キライ?」 京太郎「苦手なのはいますね、虫。そういえばペンギンとかもいるんでしたっけ?」 エイスリン「ウン!カワイイヨ!」ニコッ 京太郎(そう言うエイスリンさんも可愛い……)ホッコリ エイスリン「キョウタロー?」 京太郎「いえ、いつか行きたいなーと」 エイスリン「ヤクソク、シタ!」 京太郎「約束……?」 京太郎(そういえばそんな約束したような……) 京太郎「ああ、でしたね」 エイスリン「キョウタロー、オボエテタ?」ジトッ 京太郎「な、何ですかその眼は、疑ってるんですか?」メソラシ エイスリン「…………」ジトッ 京太郎「…………はい、覚えてませんでした」 エイスリン「ワスレチャダメ!」 京太郎「ごめんなさい」 エイスリン「ハイ!」スッ 京太郎「えっと、手がどうかしたんですか?」 エイスリン「オワビ」 京太郎「……ああ、はい」ニギッ エイスリン「ヨロシイ!……エヘヘ」ニコッ 京太郎(手を握るだけで許されるのか……) 京太郎(エイスリンさんの手柔らかかったなぁー) 京太郎(とか考えてるうちにもう昼か、今日の昼は……) 昼 京太郎「公欠である程度休んでたからここに来るのも久しぶりだな、屋上」 京太郎「今日も誰かいるかな?」 郁乃「京太郎く~ん!」フリフリ 京太郎「郁乃さん……まあいっか、はぁ」 郁乃「出会い頭に嫌な息出さんでくれるか~?」 京太郎「郁乃さんが嫌だなんてそんな、ちょっと苦手なだけですよ」 郁乃「それほとんど同じ意味やからな!」 京太郎「郁乃さんってたまに柄に合わないこと言いますよね」 郁乃「せ、せやろか~?」 京太郎「今のだってなんか最近の女の子って感じでしたし」 京太郎「まあだからどうだって話なんですけどね」 郁乃「せや、せっかくやし一緒にお昼どうや?」 京太郎「オカズ取らないでくださいよ、今日のはから揚げなんですから」 郁乃「取るな言われると取りたくなるんやな~これが、それにから揚げ大好物やし」 京太郎「あげませんよ!」 郁乃「も~京太郎くんのけちんぼさん~」 京太郎「むぅ…… 73」 京太郎「むぅ……じゃあ、郁乃さん(のおかず)食べさせてくれたらいいですよ」 郁乃「ほぇ?」 京太郎「だ・か・ら!郁乃さん(のおかず)も食べさせてくれたらいいですよ!」 郁乃「わ、わた、私も……///」 京太郎「で、どうするんですか?」 郁乃(私も食べるって、つまり、つまりそういうことやろ?) 郁乃(どないすればええんや……) 郁乃「あぅぅ…………」プシュー 京太郎「郁乃さん?郁乃さーん?」 郁乃「も、もう、教室帰るわ!」カァァ 郁乃「ほ、ほなまた~!」タッタッ 京太郎「えっ、ちょっ!」 郁乃「あれっ」コケッ ドテーン 郁乃「……うぅ」サスサス チラッ 京太郎「大丈夫ですか?」 郁乃「……」カァァ 郁乃「う、うわぁ~~!」タッタッ 京太郎「……どうしたんだ?いきなり」 【清々荘】 京太郎「今日も平凡な一日だったなー」 京太郎「……平凡な方がいいけどな」 京太郎「風呂入って寝よっと」 「キャー!」 京太郎「!今の声……何があったんだ?」 京太郎「確か声は咏の方から聞こえたよな……」 【咏の部屋】 京太郎「咏っ!どうした!」 咏「京太郎!あれ!あれ!ってうわぁー!こっち来んな!」ゼンラ ササッ 京太郎「あれは……G?」 咏「も、もうこの際何でもいいから!早く!」 京太郎「はいはい」 |偶数週イベント―Gの駆逐| 京太郎(にしてもGか……どう対処すればいいんだ?) 京太郎「咏、新聞あるか?」 咏「あ、あるよ」 京太郎「ん、ありがと」 咏「こっち見んなっての!」ウガー 京太郎「よし、仕留めてやるぜ!」 G「カカッテキヤガレ!」ササッ 京太郎「うおおおおおお!」 京太郎「えいっ!」スカッ 京太郎「えいっ!」スカッ 咏「さっさとしろよなー」 京太郎「うっせ!ゴキブリホイホイでも置いとけよ!」 G「オソイ!オソイワ!」ササササッ 京太郎「な、飛んだ……だと!?」 咏「うわ、うわぁ……」ガクガク 京太郎「くぅ、どうすりゃいいんだ……」 京太郎「こうなったらもう一回だ!」 咏「京太郎ー頑張れー!」フレーフレー←トイレのドアから 京太郎「なんで一人だけそんなとこに逃げてんだよ!」 京太郎(可愛いからいいけどさぁ……) G「ナンドヤロウトモカワランワ!」ササッ 京太郎「一撃必殺だ、仕留めてやる!」 京太郎「一匹残らず、駆逐してやる!」 G「ソゲブッ」 京太郎「よっしゃ、一発!」 咏「その調子だ京太郎ー!」 京太郎「あと一発くらいかな?」 京太郎「次で潰してやる!」 G「マケハセン!マケハセンゾ!」 京太郎「さーてと、止めと行くか!」 「キャー!」 京太郎「また悲鳴!?」 咏「は、はやくそいつ倒して行こうぜ!」 京太郎「ああ、わかってる!」 G「オレノウゴキニツイテコレルカ?」 京太郎「……そこだ!」 京太郎「終わりだ!」 G「グヘッ」 グシャッ 京太郎「……ふぅ、長い闘いだったぜ」 咏「ありがとな!京太郎!」ギュッ 京太郎「うへっ」 咏「いやー風呂上がったらよく知らんけどGがいてさー」 咏「助かったわー京太郎が居てくれてよかった!」 京太郎「どうってことねえよ、あのさ、それより……」チラッ 京太郎「当たってんだけど」 咏「へ……?」 咏「バ!バカ!さっさと出てけ!」カァァ 京太郎「んだよもー」 咏「あ……でも、その……」モジモジ 京太郎「何だよ」 咏「あ、ありがとな!知らんけど!」 ドタドタ バタム! 京太郎「荒々しいなーったく」 京太郎「……そういやほかの部屋からも聞こえたような?」 京太郎「あれは確か……」 京太郎「エイスリンさんの部屋だったような……?」 ドタドタ ガタガタ 京太郎「……行ってみるか」 【エイスリンの部屋】 京太郎「エイスリンさん?」 エイスリン「キョ、キョウタロー!」 京太郎「どうしたんですか?」 エイスリン「アッチ!」 京太郎(またGか……?) 蛾「クックックックック」 京太郎(なんだG違いか……でも蛾もめんどくさいんだよな……) エイスリン「キョウタロー!」 京太郎「はいはい」 京太郎(蜂の方が慣れてるし楽なんだよなぁ) 京太郎(オーソドックスなやり方があるけど……夜だから通用するかどうかわかんないんだよな) 京太郎(まあやってみるか) 京太郎「エイスリンさん!電気を消してください!」 エイスリン「ワカッタ!」 京太郎「よーし……」 エイスリン「ハイ!」プチッ 京太郎「今だ!」 蛾「ソンナテニヒッカカルカヨ!」 エイスリン「イ、イヤ……」 京太郎(蛾は無害なんだけど……やっぱり嫌だよな) 京太郎(いざとなったら手で捕まえるか) 京太郎「エイスリンさん!」タタッ コケッ 京太郎「あ」 エイスリン「ア」 ドタッドタドタッ! 京太郎「あ、あー……え、えっと……」 エイスリン「ンッ……」 京太郎「あ、あれー?」←押し倒してる エイスリン「……キョウタロー?」←押し倒されてる 咏「京太郎ー?終わった……か…………」 京太郎「う、咏!違うこれは違うんだ!」 咏「うっせーこの痴漢魔!」 バタム! 咏「助けてくれてかっけーなーとか思ってたのに、なんであんなことしてんだよ」 咏「……ばか」 京太郎「……終わった、絶対終わったよこれ……」 エイスリン「キョウタロー、アレ」ユビサシ 京太郎「?」 蛾「」チーン 京太郎「都合よくドアに挟まれてるな……」 エイスリン「キョウタロー、アリガトウ!」ニコッ 京太郎「ハイ、ソウデスネー」 京太郎(なんか罪悪感があるなー……) 京太郎「あ、あの、じゃあ、退きますね」 エイスリン「ウ、ウン……」カァァ 【11月第2週 平日2】終 【咏の部屋】 ヴーッ ヴーッ 咏「何だよこんな夜にー……っ」 咏「はい、もしもし」 咏「…………」 咏「……わかってるよ」 咏「ああ……うん」 咏「はぁ!?来週から!?」 咏「…………」 咏「……わかった」 咏「…………」ピッ 咏「…………はぁ」 【11月第2週 休日】 京太郎「うぅ、昨日やりすぎたせいか眠い……」 京太郎「今日は何しよ」 京太郎「休日の朝から出かけるのもな……」 京太郎「部屋の中で今週の復習するか」 京太郎「誰か部屋に呼んでみよ」 コンコン 京太郎「咏ー、一緒に勉強しよーぜー」 京太郎「…………」 ゴンゴン 京太郎「咏ー、一緒に勉強しよーぜー」 京太郎「…………」 ドンドン 京太郎「咏ー、一緒に勉強しよーぜー」 京太郎「…………」 ガンガン!ガンガン! 咏「うっせーよ聞こえてんだよ!」 京太郎「よっ!」 咏「なんでそんな朝からテンションたけえんだよ……わっかんねー」 京太郎「さあな、どうする?来るか?」 咏「勉強つったっけ?今行くから待ってろ」 京太郎「おう、ありがとな!」 咏「だからこのときのこいつの心情は――――」 京太郎「ふんふんなるほどなるほど」 京太郎「違うって!ここの文法は――――!」 咏「うあー、わっかんねー」 京太郎「そろそろお開きだな」 咏「ん……10時か、そうだねぃ」 京太郎「飯だったら簡単なの作るけど、どうする?」 咏「あー……よろしく頼むわ」 京太郎「頼まれました!っと、目玉焼きと卵焼き、どっちがいい?」 咏「目玉焼き、半熟なー」 京太郎「ん、りょーかい。ちょっと待っててな」 咏「…………」 咏(京太郎の部屋……京太郎の臭い) 咏(そんで京太郎は私に朝飯を作ってる……か) 咏(こんなことしてると……なんか……) 咏「……一緒に住んでるみたいだな」ボソッ 咏「……」カァァ 咏(な、何言ってんだよ私!わっかんねー!) 京太郎「咏ーできたぞー……咏?」 咏「わっかんねー……わっかんねー……///」ポヘー 京太郎「?」 京太郎「いただきます」 咏「いただきます」 咏「ん……」モグモグ 京太郎「どうだ?美味いか?」 咏「あー、卵が美味いからじゃねえの?知らんけど」 京太郎「……さいですか」モグモグ 咏「…………」モグモグ 咏「……まあ、いい焼き加減なんじゃね?知らんけど」 京太郎「……」パァァ 京太郎「ああもう!最初っからそういえばいいのに!咏は素直じゃねーなー!」ナデナデ 咏「め、飯食ってるときに撫でんなよな!」カァァ 京太郎「はいはい」ナデナデ 咏「……はぁ」 咏「…………」モグモグ 京太郎「…………」モグモグ 『次の月曜からこっちの学校で生活なさい』 『もう我儘はいいだろう?』 咏「…………」 京太郎「……咏?」 『麻雀なんてこっちでもできるんだからさ』 咏「…………」 京太郎「咏ー、おーい」ブンブン 咏「……んなっ!なんだよ!」 京太郎「どうかしたのか?」 咏「あ……いや、なんでもねえよ」 京太郎「ん、そっか」 咏「…………」モグモグ 京太郎「…………」モグモグ 咏「……京太郎は、さ」 京太郎「え?」 咏「京太郎は、もし、もし私がいなくなったらどうする?」 京太郎「いなくなる?」 咏「遠くに行っちゃうってことだよ!」 京太郎「ん?よくわかんねえけど……」 京太郎「それは……寂しいな」 咏「……っ」 京太郎「照が東京に行って、憩さんは実家に戻って」 京太郎「照だけでも寂しくて、憩さんがいなくなったらさらに寂しくなった」 京太郎「それなのに、お前までいなくなったら……すげー寂しいと思うし、俺は嫌だ」 咏「…………」 京太郎「……って、もしもの話になに熱くなってんだろうな」 京太郎「ほら、早く食わねえと冷めるぞ?」 咏「お、おう」モグモグ 咏(京太郎は、そう思うのか) 咏「……ありがと」ボソッ 京太郎「…………」モグモグ 咏(――それと) 咏(……ごめん) 京太郎「確か次の試験は12月の中旬くらいだったっけか?」 京太郎「対策は用心しておかないとな」 昼 京太郎「…………」 京太郎「くそぅ、咏があんな話するから照のことを思い出しちゃったじゃないか」 京太郎「学割使えば楽に行ける……よな?」 東京へ行きました! 京太郎「さて、ここまで来てしまったわけなのだが……どうしよう」 京太郎「日帰りだとして……何しよ」 京太郎「そういや前、麻雀教室なんかバイトでやったっけ?あれ大阪のローカル局だったらしいけど」 京太郎「テレビか……せっかく都心に来たんだし自分を売り込むのもいいな」ウンウン 京太郎「物は試しだ!挑戦あるのみ!」 京太郎「でも売り込みってどうすればいいんだ……?」 京太郎「ん?この広告は……」 【プロ雀士に挑戦してみませんか!】 【この広告をご覧の貴方!プロ雀士に挑戦して、豪華賞金を手に入れませんか?】 【挑戦者は―――まで!】 京太郎「……へぇ」 京太郎「賞金までもらえて自分を売り込める、なんという一石二鳥!」 京太郎「早速この場所に行ってみるか」 良子「ドキッ!プロ雀士だらけの大勝負大会ー!」 大沼「」ドンドンパフパフ はやり「わー!わー!」 健夜「ゎ、ゎぁー……」 理沙「頑張る!」 靖子「私の番はまだですか?」 良子「というわけで始まりました、プロ雀士だらけの勝負大会」 良子「司会は私、戒能良子でお送りいたします」 良子「このプログラムでは、私たちプロ雀士が一般の方々とさまざまなバトルを行います」 良子「一般の方が私たちに勝利した場合、金一封が贈られます」 良子「それでは一番!トライアスロン対決から参りましょう」 良子「VTR、どうぞ」 -- ―- ,, ,, ''" "' 、 ´ ヽ / ヽ , ヽ ハ ', / / / ! ', , ハ / / ./ / /| |! ', ' ! l' /{ ,' ,イ/__!__ !__ | | | { .! !./ ̄ !| j ヾ ̄ | | | 、 /ヾ {___|/ lヽ /!/__ __| | |、 \ ' /\ _二ニ x,,\ _/ z ニ二__ | ,' \ ヽ .// |\\! {////} {////イ ! |/ \ヽ 〃 | l ヽヘソ ヽヘソ ! ! ヽヽ / ! |', ' | | ヽ} | 八 _ /! / | / . !_ヽ イ| / | |レ / ,> ィ'"|_ `.!// |/ ./-''" / | ¨ |ハ !\\ , イ ヽl_ _,,/ ヽ ` ゙ イ ,ハ_ヘ }< > '" { /////〉 l ゙ < > ''" l / {//// \ j ゙ < プロ雀士代表 戒能良子(20) 良子「トライアスロン……ですか」 良子「体力には自信があるので、誰が来ても大丈夫だと思います」 そして対するは――――! 京太郎「麻雀では敵わない、でも体力に自信はある」 京太郎「じゃあいつやるか?」 _,...---、_,.、 / / / ヽー-、 /. , ! iハ!/メ、.i | \ イ { ヽN 'i !/!人iヽi _1 i( _ 丶 \ / `Yリヽ '、_)'´!`ー` 「今でしょ!」 / .. | ,. _/. /. 、 ト、ィ' / | !;-! / | ! ヽ、 , -‐クヽ / ! .. ⊥__!_ / .. ノ) / | ..  ̄`''''''' ′.. ノ. / | ..... .............. _, -‐'′ / `ー‐┬---r―'''''''"" ̄__./__ /! i / iu-゙、/----、\ / | ⊥ __,...-‐'.i... ヒノ ̄ ̄`ー`ー`ー-、/ | . _,.-‐'" 国民麻雀大会優勝者 須賀京太郎(16) ――――今、戦いの火ぶたが切って落とされた……! 良子「まさか相手が京太郎だったとはね」 京太郎「俺もまさか良子さんとトライアスロン対決ができるだなんて思っても見ませんでしたよ」 良子「いい勝負にしよう」スッ 京太郎「もちろんです!」ギュッ 二人は熱い握手を交わし、スタート地点へ! 京太郎(競技は水泳→自転車→マラソンの順番) 京太郎(そして良子さんは競泳水着着用……!) 京太郎(永久保存版だな!)グッ 良子「?」ポヨン 「よーい!」 「スタート!」 京太郎(水泳……とりあえず俺に分があるみたいだ) 京太郎(良子さんまで溺れないでほしいけど……?) 京太郎(あの光ってるのは何だ?) チクッ 京太郎「い゙っ゙!」 京太郎(何だこれ……釣り針?) 誠子「お、大物の予感!」 誠子「釣りあげてやる!」ギュルギュル 京太郎(痛い痛い痛い痛い痛い!) 京太郎(針を抜かなきゃ……!) 誠子「……手ごたえが無くなった?」 誠子「逃げられたか」チッ 京太郎「どっかの釣り馬鹿のせいで随分遅れちゃったな……」 京太郎「この自転車で取り返すしかない!」 京太郎「くっ、はぁ、はぁ!」 京太郎(追いつけ、追いつけ!) プシュ 京太郎「……は?」 プシュー… 京太郎「パンクした……だと……」 京太郎「運営に連絡しないとな……」 京太郎にAPが10加算された! 京太郎「良子さんの姿が何とか見えるくらい……か」 京太郎「運悪いな俺……」 良子「はぁ、はぁっ」 良子(さっきからベリーサースティーで……) 良子(目の前が、何だか)グラッ 良子(あ、あ、れ?) 良子(め、がまわって……) ドタッ 京太郎(……?) 京太郎(良子さんのペースが落ちてきたような……) 京太郎(よし、今が勝負どころだ!)タッタッ 京太郎(…………あれ?) 京太郎(良子さんが、倒れた……!) 京太郎(確かに、これはチャンスかもしれない) 京太郎(けど……こんなこと、見過ごせない) 京太郎(助けを呼んで俺はゴールへ行けばいいかもしれない) 京太郎(……やっぱり、そんなのダメだ!) 京太郎「しっかり掴まっててくださいよ」 京太郎「……聞こえてない、よな」 京太郎(ここまで来たんだ、二人でゴールする!) 京太郎「前進あるのみ……っ!」 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 良子「ん……ここは?」 京太郎「気付きました!?」 良子「京太郎……私は、一体?」 京太郎「良子さん、走ってる最中に倒れたんですよ!脱水症状で!」 良子「脱水症状……」 良子「……じゃあ、レースは京太郎が勝ったんだね」 京太郎「いや、同着です」 良子「同着?」 京太郎「えっと……あ、もうこんな時間か、俺帰りますから、お大事に!」 良子「えっ、京太郎?」 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 『勝負はなんと引き分け!』 『名勝負を繰り広げた二人に拍手を!』 ワァーッ! ワァーッ! 良子「…………」 良子(京太郎は、あのとき私を助けて、一緒にゴールした) 良子(そういうこと、だったのか) 「戒能さん!感想!」ヒソヒソ 良子「彼のおかげで、助かりました」ウルッ 良子「ありがとう、ござい、ました……っ」ポロッ 良子「……それでは次の勝負です」 『次の勝負は!小鍛治プロと、若作り対決だー!』 良子(今度、もっとちゃんとお礼を言わないと) 良子(目の前で、ありがとうって) 京太郎「結局、感謝料で金一封貰っちゃったな……」 京太郎「次、何しよ」 京太郎「金も入ったし照のために菓子を買てってやるか」 京太郎「美味そうなのを片っ端から選んで行こう」 京太郎「ビアード・○パから各地のアンテナショップまで行ってきた結果……」 京太郎「なんつー無駄遣い……」 京太郎「今度から金は大事に使おう」 京太郎「そろそろ時間も限界だし、照に会いに行こう」 京太郎「直接白糸台まで来てみたぞ」 京太郎「ここで照を待ち伏せすれば……っと」 京太郎「あ、あの人は……」 京太郎「弘世さん……かな?」 菫「」ササッ キョロキョロ 京太郎「何してるんだ?」 菫(パ○の実いちご味、ようやく手に入れた!) 菫(後はこれを淡や照たちにばれないように……) 京太郎「ひーろせさん」ボソッ 菫「ひゃぁっ!」ビクッ 京太郎「何やってるんですか?こんなとこで」 菫「す、須賀……って!貴様こそここで何をしている!?」 京太郎「照に話をしに来たんですけど、知りませんか?」 菫「うっ、あいつか……」 京太郎「いないんですか?」 菫「いや、そういうことでは……」ポロッ 菫「あっ」 京太郎「……パ○の実いちご味、ですか」 菫「わ、悪いかっ!」 京太郎「前もきのこたけのこ戦争に巻き込まれましたし、今は驚きませんよ」 菫「そういえばそんなこともあったな……」 京太郎「要するに照と淡にこれを食べているところを見られたくなくてここでコソコソしていた、と」 菫「そう言うと私が悪いことをしているみたいじゃないか……」 京太郎「で、結局照はどこにいるんですか?」 菫「ああ、照ならまだ部室にいるはずだ」 京太郎「わかりました、じゃあまた!」タッタッ 菫「おい!このことは秘密だぞ!」 京太郎「わかってますよー!」 京太郎「確か部室はこっちの方だったはず……」 照「……京?」 京太郎「照!」 照「何しに来たの?」 京太郎「おう!お前を誘いに来たんだ!」 照「誘い?」 京太郎「……うーん、廊下で話すのもアレだし場所を変えよう」 【教室】 照「それで、誘いって?」 京太郎「うん、あのさ」 京太郎「また、三箇牧に戻ってこないか?」 照「……え?」 照「……っ」 京太郎「中核が、もう一人必要なんだ」 京太郎「もうすぐ照も郁乃さんもエイスリンさんも引退だけど、やっぱりみんなで笑って引退してほしいしさ」 照「でも、私なんかがいたって……」 京太郎「三箇牧のみんなのため、俺のためお前の存在はものすごく大きいんだ」 京太郎「照が嫌なら戻ってこなくていい」 京太郎「けど俺は、お前がいないと1日1日がなんかつまんねぇし」 京太郎「お前がいなくなってから胸にポッカリ穴が空いた感じがして……なんつうか、寂しいんだ」 照「…………」ウツムキ 京太郎「ゆっくり考えてくれよ、俺は待つから」 照「……うん」 照「…………」 照(京は、私に戻ってきてほしい) 照(前話した時も、言ってた) 照(私は……私は……) 京太郎「…………」 京太郎「……なあ、照」 京太郎「また俺と一緒に、麻雀打とうぜ」 照「……~っ!」ポロッ 京太郎「えっ、てっ、照!?」 照「うぇっ、ぐすっ」ポロポロ 京太郎「な、何泣いてんだよ」アセアセ 照「京、っ、ごめ、ん」ポロポロ 照「あっ、ありっ、ありがと、う!」ポロポロ 京太郎「っ、ああ、どういたしまして」 照「いつも、ずっと、今まで!」ポロポロ 京太郎「……俺も、照がいてくれて幸せなんだ」ギュッ 照「ぁ……」 京太郎「ありがとう」 照「……うん……うん!」ポロポロ 帰り道、京はよれよれの服を着て、私はぐしゃぐしゃな顔で喋っていた ただ他愛もないこと、三箇牧のこと、白糸台のこと、今日のこと 言いたかったこと、さっきも言ったけど、また言いたい 「京」 「ん、どうした?」 少しだけ京の前に出て、振り向いて 私に声をかけてくれて 私と遊んでくれて 私と麻雀をしてくれて 私を助けてくれて / \ / . .. . .. ... ヽ. / / . . . . . i / /;. ;ィi i i i .| | . .. |. / i | . ハ!_|.|. | i | . | / ..|. | ! '|´|_И ! i | | |./ . /! { ハ i f"| ヽ| i |-、 | .|i/ | };ハ{. Lン| ;ル'^ } | | | ノ "" j/ / | | | .、 '^リ ! | | 照「ありがとう」 | ハ` ! / i i |ノ |/ ヽ.__,.. 、 / / / / /! / V | / ノi! /! ノソ }ノ ,..-‐y/‐j/フ‐'" ̄\ ,...-‐'" `ー- 、 r=、´ `ir、 /\ヽ、 ||.ト、 ハ | | | ||.| |. i ゙、 | | | ||.|/!| ゙、 !.i i ||.|| 照「多分、あっちに行くのは来週になると思う」 京太郎「ああ、待ってる」 照母「あら?照?それにそこの男の子は……」 京太郎「御無沙汰してます」 照母「久しぶりね、京太郎くん」 照母「それで、二人はひょっとしてあれかしら?遠距離恋愛?」 照「違う!」 照母「あらそうなの?じゃあどうしてここにいるの?」 京太郎「照を三箇牧に誘いに来たんです」 照母「へぇー、それで照は行くのね?」 照「なんでわかるの?」 照母「何となくよ、何となく」 京太郎「は、はぁ……」 照母「そうだ!明日から大阪まで行くから一緒に行かない?」 照母「そっちの方がお財布も楽でしょうし」 京太郎「あー、そうですね、それではよろしくお願いします」 照母「決まりね!今日は家に泊まって……あ、照と一緒に寝るのはダメよ?」 京太郎「しませんから!」 【11月第2週 休日】終
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京太郎「中堅戦はあっさり終わったな」 京太郎「今回はエイスリンさんまでいくといいけど、そしたら淡に当たるのか……」 恒子「ヘイ少年、君もしかして三箇牧の生徒だったり?」 京太郎「誰ですかあなた……って!福与アナじゃないですか!」 恒子「お?やっぱ知ってる?いやースーパーアナウンサーは辛いねー」 京太郎「朝のふくよか占い毎日見てます!」 京太郎「……それで、どうして俺が三箇牧だと?」 恒子「ああ、君、個人戦出るでしょ?」 京太郎「ええ、一応」 京太郎「まさか出場選手全員のことを知っているとかですか?」 恒子「そのまさかだけどちょっと違うんだな」 恒子「なんとなく覚えてるだけ、だから名前まではわからないんだよ」 京太郎「それでも凄いですよ!流石ですね!」 恒子「いやぁ、そう言われると照れるねー」 恒子「そうだ!連絡先交換しない?」 京太郎「アナウンサーがいいんですか?そんなこと」 恒子「すこやんにちょっと自慢するだけだよ」 京太郎「わかりました、じゃあ」 恒子「ありがと、君、名前は?」 京太郎「須賀京太郎です」 恒子「そうか、須賀くんか!応援しておくよ、それじゃねー」 京太郎「さようならー!」 恒子(年頃の男子高校生の連絡先ゲットー!) 恒子(すこやん羨ましがるだろうなー) ――――――――――――― 憩「亦野ちゃん元気にしとった~?」 誠子「おかげさまで」 憩「そら良かったー」 灼(この人が全国2位、荒川憩) 灼(……努力する) 哩(余裕あるけん、縛り少なめで行く) 憩(楽しみやな、頑張るで!) 誠子(三箇牧を釣り上げる!) 誠子(勝ってやる!) 副将戦開始 誠子 42000 哩 67500 憩 204100 灼 86400 哩「ツモ、1000・2000」 哩(リザベーション成功!) 誠子「くっ……」 誠子(出鼻をくじかれた!) 東2局 誠子 43900 親 哩 68900 憩 199200 灼 88000 憩「ツモ!1300・2600!」 誠子(また和了られた……) 哩(相変わらずみたいだな) 灼(……) 東3局 誠子 42600 哩 66300 親 憩 204400 灼 86700 誠子「ポン!」 誠子(部長3人相手……上等!) 誠子(私だって負けるわけにはいかないんだ!)トン 哩「ロン、16000」 誠子「うっ……」 哩(縛ればよかった……) 灼(3000点……逃げる!) 東4局 誠子 26000 哩 83500 憩 204100 親 灼 86400 憩「ロン、1000」 誠子「……はい」 誠子(これじゃあいつもの対局みたいだな……) 誠子(淡に、後輩に負担をかけるのか……) 誠子(そんなの、嫌だ) 南1局 親 誠子 25000 哩 83500 憩 205100 灼 86400 同コンマのため、流局 誠子(流れたか……) 誠子(次こそは!) 哩(2発目……) 南1局一本場 親 誠子 25000 哩 83500 憩 205100 灼 86400 哩(リザベーション―――4!) 憩(気持ちよさそうな顔しとるなぁ……) 憩(でも、ウチも負けるわけにはいかないんや)ピキーン 【孔穿つ閃光】発動! 憩「リーチ!」 哩「くっ!」 哩(ここで使うんか?荒川!) 灼(……これ) 憩「ロン!リーチ一発裏1、6700!」 灼の【ボウリング打法】がレベルダウンしました 哩(失敗……もう1回!) 南2局 誠子 25000 親 哩 83500 憩 211800 灼 79700 哩「ツモ、2600オール」 哩(リザベーション、成功!) 誠子(まだだ、まだやれる……) 灼(新道寺を捲る!) 南2局一本場 誠子 22400 親 哩 91300 憩 209200 灼 77100 同コンマのため、流局 南2局二本場 誠子 22400 親 哩 91300 憩 209200 灼 77100 憩「ツモ!500・700!」 照「――――というわけ」 エイスリン「ナルホド」 照「ここまでに2回成功して1回失敗してる」 照「東1局と南2局には注意して」 エイスリン「ワカッタ!」 南3局 誠子 21900 哩 90600 親 憩 210900 灼 76600 哩(リザベーション……まだよか) 憩(これで、機能停止や!)ピキーン 【孔穿つ閃光】発動! 憩「リーチ!」 灼(リーチ……!) 憩「カン!」 誠子(なんだよ、この気迫……) 憩「ツモ!2000オール!」 憩「まだまだ続くで!」 南3局一本場 誠子 19900 哩 88600 親 憩 216900 灼 74600 誠子(何だこれ、有効牌が来ない) 誠子(役牌もバラバラ、運が無くなったみたいだ) 誠子(でも、私なら和了れる!) 誠子「ポン!」 誠子「チー!」 誠子「ツモ!400・600!」 誠子(オーラスだ!) 哩(こんば状態で挑むより、姫子に託すば確率がある) 灼(何が、起きてる?) 南4局 誠子 21300 哩 88200 憩 216300 親 灼 74200 誠子(オーラスも和了る!) 誠子「ポン!」 誠子「ポン!」 誠子「ポン!」 誠子「ツモ、1000・2000」 誠子(淡、後は頼んだぞ) 哩(跳満キーと倍満キー、この点差なら勝てる) 灼(一回も和了れなかった……) 灼(ハルちゃんもこんな感じだったのかな) 副将戦終了 三箇牧 215300 (+15100) 新道寺 87200 (+22300) 阿知賀 72200 (-16800) 白糸台 25300 (-20600) 恒子「副将戦終了ー!」 恒子「1位の三箇牧は失点を取り返し順位をキープ!」 恒子「新道寺は倍満を白糸台に当て、2位!」 恒子「阿知賀は何もできず3位に」 恒子「白糸台はまたもや凹み、4位となっています」 健夜「荒川選手のリーチは相変わらず特異ですね」 健夜「まるでその役で和了れることがわかっているかのようで「いよいよ大将戦!」」 恒子「これから休憩だけど、チャンネルはそのまま!」 健夜「って聞いてよー!」 ――――――――――― エイスリン「イッテキマス!」ムフー 照「頑張って」 郁乃「エイちゃんなら大丈夫やで~」 咏「私みたいに失点してくんなよな」 エイスリン「ウン!」 エイスリン「オマカセアレ!」 エイスリン「ジャアネ!」 京太郎「あ、送っていきますよ!」 灼(焼き鳥……3位に落ちちゃったし) 灼(最悪) 灼(最悪だなぁ……)ズーン 京太郎(ん、あの人たしか阿知賀の……そうだ鷺森さんだ) 京太郎(落ち込んでるみたいだな、失点したんだしそりゃそうか) 京太郎(ちょっと話しかけてみよう) 京太郎「あのー」 灼「なに?誰?」 京太郎「須賀京太郎と云います、今の試合を見てました」 灼「あっそ、だから?」 京太郎「あまり落ち込まないでくださいね!俺応援してますから!」 灼「三箇牧の人が私を応援しててもいいの?」 京太郎「ど、どうしてそのことを!」 灼「浜名湖で玄たちと一緒にいたじゃん」 京太郎「あ、たしかに」 灼「はぁ……帰ろ」 京太郎「でも、応援してるのは本当ですから!」 灼「わかったよ、ありがとね」 ――――――――――――― エイスリン「アワイ!」 淡「エイスリン久しぶり~!」ダキッ 淡「大将戦頑張ってね!」 エイスリン「エ?」 淡「どうせ私が勝っちゃうからさ!」 姫子「そな自信どこから……」 穏乃「よろしくお願いします!」 大将戦開始 親 姫子 87200 ※跳満キー持ち エイスリン 215300 穏乃 72200 淡 25300 姫子「ロン!18000!」 淡「えっ!?」 淡(あと7000点しかないの?) 淡(いきなり極限だけど……) 淡(いーじゃん!いーじゃん!新道寺!) 穏乃(やばいやばい、早く追いつかないと決勝に行けない!) エイスリン(ウゴケナイ……) 東1局一本場 姫子 105200 エイスリン 215300 穏乃 72200 淡 7300 エイスリン「ロン!6700!」 姫子「はい」 淡(みんな破ってくな……まあまだいいけど) 東2局 姫子 98500 親 エイスリン 222000 穏乃 72200 淡 7300 淡「ツモ!500・1000!」 淡(いつも通りやらなきゃね!) エイスリン「ウゥ……」 淡「まだまだ行くよ!」 東3局 姫子 98000 エイスリン 221000 親 穏乃 71700 淡 9300 エイスリン「ツモ!1000・2000!」 淡(まだ動けるんだ……) 淡(これ以上はもう失点しないよ!) 恒子「三箇牧のエイスリン・ウィッシュアート止まらない!」 健夜「ウィッシュアート選手は過去の牌譜が非常に少ないです」 健夜「彼女は13巡目以内にテンパイすることが多いですね」 健夜「打点が高い、とか目立った和了りは少ないけれど」 恒子「なんかあの子の理想通りみたいな感じだよね」 健夜「そう、なんかそんな感じ」 東4局 姫子 97000 エイスリン 225000 穏乃 69700 親 淡 8300 エイスリン「……」トン 淡(ノーテン……) 淡(こんなとこで終わってられない!)トン 【圏外射撃】発動! エイスリン「??」 淡(エイスリンに負荷をかけて) 淡(もう一回!) 和了判定まで戻ります 淡(テンパイ来たこれ!) 淡「ツモ!2000オール!」 エイスリン(?) 穏乃(まだだ、まだ、まだ) 東4局一本場 姫子 95000 エイスリン 223000 穏乃 67700 親 淡 14300 エイスリン「ロン!2300!」 穏乃「は、はい!」 穏乃(この人強いなぁ……) 穏乃(ああ、燃えてきた!) 【インフレーションギア】がレベルアップしました エイスリンに飛び火しました 南1局 親 姫子 95000 エイスリン 225300 穏乃 65400 淡 14300 淡(またノーテンかー) 淡(またエイスリンが和了りそうだし) 淡(はぁ……)ゴッ 【圏外射撃】発動! 和了判定まで戻ります 淡(もともと字牌ばっかで困ってたんだけど) 淡(これならいけるかな) エイスリン(マタ、ウゴケナイ) 穏乃(負けない!負けたくない!) 姫子(次まで持てば……!) 淡「ツモ!字一色!8000・16000!」 東東南西西北北白白發發中中 ツモ:南 菫「大七星、か」 やえ「あいつにピッタリの役だと思っていたが、まさかこの局面で和了るとはな」 南2局 姫子 79000 親 エイスリン 217300 穏乃 57400 淡 46300 姫子「ツモ!4000・8000!」 穏乃(ちょっと、え、嘘でしょ?) エイスリン「オヤッカブリ……」 淡(新道寺凄いなぁ、でもまだまだ!) 淡(大逆転劇はこっからだよ!) 南3局 姫子 95000 エイスリン 209300 親 穏乃 53400 淡 42300 淡(新道寺がまた和了りそう……) 淡(もったいないけど、負けたくないもんね!)ゴッ 【圏外射撃】発動! 和了判定まで戻ります 淡「ロン!24000!」 姫子「へ?」 淡「あと5000点!」 恒子「凄いぞ大星淡!怒涛の追い上げを見せています!」 健夜「彼女はツモを完全に操っている、そのように思えます」 健夜「現に今までウィッシュアート選手や鶴田選手が一向聴になったときから彼女の手は速くなり」 健夜「逆にウィッシュアート選手たちはテンパイからどんどん遠ざかっているように思えました」 健夜「龍門渕の天江衣選手と少し似た雰囲気がありますね」 穏乃(親は流れた、でも新道寺との点差は18000点) 穏乃(倍満以上を当てれば勝ち) 穏乃(勝てる、勝てるんだ!) 【インフレーションギア】がさらにレベルアップしました 【願望描写】のレベルが元に戻りました 南4局 姫子 71000 エイスリン 209300 穏乃 53400 親 淡 66300 穏乃(できた!高目でジュンチャンピンフ二盃口ドラ2) 穏乃(これを和了れば……)スチャ 穏乃(捨てる牌が無い……あれこれツモってんじゃない?) 穏乃(やっばいどうしよ、もう一回!) 穏乃(状況を整理しよう、えーっと) 一二二三三778899⑨⑨ ツモ:四 穏乃(とりあえず四萬を切っておこう) 穏乃(これで一萬をツモれるといいんだけど……) 淡「チー」 淡(阿知賀、どうして負荷が効いてないの?) 淡(嘘でしょ、これじゃあ、このままじゃ)トン一萬 穏乃(あと2枚……) エイスリン(テンパイ、デキナイ)グスッ エイスリン(コレデ、イーシャンテン……)トン一萬 穏乃(やばい、あと一枚しかない!どうしよ!) 穏乃(お願い!来て!)スチャ 穏乃(来ないよね……)トン 淡(今は新道寺から点を取ることに集中しよう)トン 姫子(逃げ切る!)トン エイスリン(umm……) エイスリン「カン!」 淡(ここでカンって、どういうことよ!) 穏乃(ドラ乗った!このまま、お願い、来て!)スチャ 穏乃「よし!」 穏乃「ツモ!平和ジュンチャン二盃口ドラ4!」 穏乃「6000・12000!」 大将戦終了 三箇牧 203300 (-12000) 阿知賀 77400 (+5200) 新道寺 65000 (-22200) 白糸台 54300 (+29000) 恒子「準決勝決着!!」 恒子「決勝への進出を決めたのは!」 恒子「オーラスで大逆転を果たした阿知賀女子学院と!」 恒子「先鋒戦から1位をキープし続けた三箇牧高校!」 恒子「白糸台高校の大星淡が驚異的な追い上げをするものの一歩及ばず、三連覇の夢は潰えました!」 健夜「個性的な選手ばかりで良い試合でしたね」 健夜「大将戦オーラスでの高鴨選手の和了には目を見張るものがありました」 健夜「決勝戦も実に楽しみです」 恒子「決勝戦は明後日!」 恒子「決勝戦前半はご覧のチャンネルで!」 ――――――――――――――― 京太郎「お疲れ様でした」 エイスリン「ゴメンネ……」 京太郎「どうして謝るんですか?」 エイスリン「テン、トラレタカラ……」 京太郎「誰も怒りませんよ、淡から逃げ切ったんですしもっと胸張りましょうよ!」 エイスリン「……ウン!」 京太郎「じゃあ戻りましょうか」 ――――――――――――――― 淡「…うぐっ…ぐすっ……」ポロポロ 淡(勝てなかった……やえ先輩たちにあんなに大見得きって来たのに) 淡(これで、終わりなの……) やえ「こんなところにいたのか」 菫「まったく、さがすこっちの気にもなってくれ」 淡「やえ先輩、菫先輩」グスッ 誠子「見つかったんですか?」 尭深「心配したよ」 淡「たかみ先輩たちも……っ」ポロポロ 淡「みんな……ごめんなさい」 菫「何を言っているんだ、淡はよくやったよ」 やえ「私たちが不甲斐なかったんだ」 やえ「一年生の淡に負担をかけてしまっていた」 やえ「私の方こそすまなかった」 菫「すまなかった」 淡「うっ、うえっ……っ……」ポロポロ 尭深「淡ちゃん、みんなと帰ろ、ね?」 淡「うっ、ん……」 夜 京太郎「ただいまですー」 竜華「お帰りー」 京太郎「なんだかすごく久しぶりに帰ってきた気がする……」 竜華「なあなあ京くん、何かして遊ばへん?」 京太郎「まあ、いいですけど」 京太郎「何か、って何するんですか?」 竜華「あー……京くんの好きなことでええでー」 京太郎「うーん、それじゃあ…………」 竜華「ツイスターゲーム?」 京太郎「はい!」 竜華「でもマットとかどうすんの?」 京太郎「たしかフロントに行けば借りられたはずです」 竜華「ならルーレットは?」 京太郎「2人用のルーレットのアプリがあるらしいですよ」 京太郎「この前郁乃さんがくれたんです」 竜華「なんやそれ……」 京太郎「次は左足を青です」 竜華「はいは~い」 竜華「次は右手を緑んとこやって」 京太郎「はいよっと」 京太郎「あ」 竜華「えっ?」 京太郎(竜華さんの顔が近い……なんだかいい匂いもするし) 京太郎(流石はツイスターゲーム!) 京太郎「次は左手を赤に、だそうです」 竜華「ん……っと」 竜華(こ、これ、ウチが京くんの下におる?) 竜華(この体勢、なんか嫌やな……) 竜華「次、左手を青に、やって」 京太郎「はい」 京太郎(俺が竜華さんに覆いかぶさってる体勢……) 京太郎(いやいやダメだ!そんなことは考えちゃダメだ!) 竜華「京くん……次」 京太郎「あ、はい、えーっと右手を黄色、だそうです」 竜華「ん、もうちょい……」ズコッ 竜華「あ!」 京太郎「え?」 ドシーン 京太郎「すみません、倒れちゃいました……」 竜華(あれ?ウチ、ひょっとして……) 京太郎(これじゃあまるで俺が……) 京太郎(背中から押し倒してるみたいだ) 竜華(後ろから押し倒されてる……!?) 京太郎「す、すみません!」 竜華「ううん!こっちこそ!」/// 【7日目】終了 【インターハイ 8日目】 京太郎「おはようございます」 竜華「お、おはよっ!」プイッ 京太郎(あの後からなんだか気まずいな……) 京太郎(さて、何をしよう) 京太郎「竜華さん」 竜華「な、なんや」プイッ 京太郎「また遊びましょう!」 竜華「は……?」 京太郎「昨日、あんなことしてしまったのは謝ります」 京太郎「だから今日は仲直りのために遊びましょう!」 竜華「べ、別に、ええけど……」 竜華「ツイスターはもう嫌やで」 竜華「マリオパーティー?」 京太郎「DSliteなら郁乃さんが8台くらい持ってたんで」 竜華「なんでそんなに持っとるんやあの人……」 京太郎(竜華さんとだけだと気まずいからな……誰を誘おう) 照「ルールはどうするの?」 京太郎「じゃあバトルロイヤルにするか」 憩「えー!ウチタッグマッチがええ!」 憩「京太郎くんと組みたい!」 照「京は誰にも渡さない」 京太郎「バトルロイヤルで」 憩「え~!」 竜華(2人とも京くんと仲ええな……) 竜華(羨ましいな……) 1位 憩 2位 照 3位 京太郎 4位 竜華 京太郎「全然だめだ……慣れてないからなのかな……」 竜華(集中できへんかった……はぁ……) 憩「ウチが1位ですーぅ!」 照「あと1枚……」 憩「ほな1位ボーナスや!京太郎くんに命令するで!」 京太郎「えっ、そんなの聞いてませんよ」 憩「言わなかったからな~」 憩「命令はデートや!」 照「は?」 竜華「は?」 憩「インターハイ終わったあと2日くらい残るらしいやろ?」 憩「せやから、どうや?」 京太郎「どうって、命令ですし……金ないですけどいいんですか?」 憩「ええでええで」 京太郎「じゃあ、行きましょうか」 憩「京太郎くん大好きや!」 竜華「」ムッ 照「」ムムッ 照「ねえねえ清水谷さん」ボソボソ 竜華「なんや?」ボソボソ 照「個人戦」ボソボソ 竜華「……りょーかい」ボソボソ 照「憩、特訓しに行こ」 憩「わかったで、京太郎くんバイバイ~」 竜華(仕返しや!) 京太郎「デート……初デート……」ブツブツ 竜華(むっ) 京太郎「さてと、昼飯食べに行くか」 京太郎「というわけでサイゼリヤとうちゃーく!」 竜華「いつもサイゼリヤなんやな」 京太郎「少しあったかくないので……」 竜華「まあさっさと入ろか」 京太郎「そうですね」 メニュー 東北風グラタン 関東風ドリア 中部風カルボナーラ 関西風タコのカルパッチョ 九州風ハンバーグ 京太郎「たった500円でこの味、この量」 京太郎「生きててよかった……」 竜華「大袈裟やなぁ、あ、ソースついとるで」フキフキ 竜華「うん、取れたな」 京太郎「竜華さんはカルボナーラですか」 竜華「おしゃれやろ?」 京太郎「竜華さんもソースついてますよ」フキフキ 竜華「お、おおきに」 京太郎「いえいえこのくらい」 ナンダヨアレ イチャイチャシテルワネー セッソウナイワネー チクワダイミョウジン ネー 竜華「…………///」 京太郎「き、気にせず食べましょうよ」 竜華「うん……」カァァ 京太郎「周りの視線が痛かった……」 京太郎「何をしよう」 京太郎「そういえば、淡と遊びに行く約束をしてたな」 京太郎「誘ってみるか」ピッ prrr prrr prrr prrr ガチャ 淡『はい?』 京太郎「須賀だけど、淡今暇か?」 淡『おかげさまで』 京太郎「じゃあ俺と遊びに行かないか?確か約束してたろ?」 淡『あああれね!憶えててくれたんだ!そだねー、何して遊ぼっか』 淡『わかった、じゃあ○○駅に集合ね』 京太郎「了解、じゃ」ピッ 京太郎「ここが淡のおすすめの場所なのか?」 淡「うん」 京太郎「ただの公園みたいだけど」 淡「私らしくないって?」 京太郎「……まあ」 淡「ここって色んな人がいるんだよね」 淡「近所のがきんちょたち、おじいちゃんとかおばちゃん」 淡「みんな顔も背丈も口調も違う」 淡「性格も声色も」 淡「こんな、あんまし大きくない公園でも世界はあるんだなっていつも思うんだ」 淡「それだけ多くの人がこの世界にいるわけで、自分もそのうちの一人なんだ、ってわかった」 淡「それが昨日のことなんだけどね」 淡「ごめん……楽しくないよね、こんなの」 淡「まだ引っ張っちゃってんのかな…………」 京太郎「そうか?」 京太郎「俺は別にいいと思うぞ」 京太郎「淡のことがもっとわかった気がするし、淡の言うこともなんだかわかる気がする」 淡「京太郎……」 京太郎「それとさっきから言おうと思ってたんだけど」 京太郎「目、腫れたまんまだぞ」 淡「あはは、わかってるよ」 淡「もう大丈夫!スミレとは違って京太郎に励まされるほどヤワじゃないからね!」 京太郎「ど、どうしてそのことを」 淡「細かいことはおいといて、今度は京太郎のことを知りたいな!」 京太郎「俺のことか?」 淡「うん!」 ―――――――――――― 京太郎「あの後俺は何を話していたんだろう」 京太郎「そういう自分の考えみたいなのを話すのはあんまり得意じゃないんだよな……」 夜 京太郎「餃○の王将に来たぞ!」 淡「大阪○将とたまに被るよね」 照「あれ、京?」 京太郎「照も来てたのか?」 照「うん、大食いに成功で代金なしなんだって」 京太郎「なにっ!?」 照「あと10分以内に食べきれれば代金なしで、現金1000円がもらえるらしい」 京太郎「なんだと!?」 照「それと、どうして大星さんと一緒にいるの?」ジトッ 京太郎「ちょっと遊んでたんだ」 淡「初めまして!大星淡といいます」 照「よろしく、個人戦楽しみにしてる」 淡「私もです!」 メニュー 大食い餃子セット 1000円 餃子・チャーハンセット 600円 餃子一人前 300円 チャーハン 400円 ラーメン 500円 京太郎「大食いにチャレンジするぞ!」 照「喧嘩上等」 淡「私も頑張るよ!」 「こちら、大食い餃子セットになります」 「ご健闘を祈ります」 照「このために朝と昼を抜いてきたんだ、食べきる!」 淡「女子高生の胃袋なめないでよね!」 京太郎(量多いな、大丈夫かな……) 照「やっと食べ終わった……」ゲフッ 淡「うそっ!まだ8分しか経ってないのにこの量を!?」 京太郎「やっばい、すごくきつい」 【さらに10分後】 淡「ごちそうさまでした」 京太郎「げほっ、ごほっ」 照「大丈夫?」サスサス 京太郎「こ、このくらい!」 京太郎「やってやる!」 ――――――――――――― 「ありがとうございましたー」 照「京、本当に大丈夫?」 京太郎「もう無理、2人とも、先に帰っててくれ!」 淡「そんな!じゃあ京太郎はどうするっていうの?」 京太郎「漢ってやつにはよぉ、戦わなくちゃいけないときっていうのがあるんだよ」 京太郎「あばよ!」ダダダダダ 照「京!」 淡「京太郎!」 京太郎(みんな、今までありがとう) 京太郎(俺、須賀京太郎の生涯に、一片の悔いなし!) 京太郎「おええええええええ」 【8日目】終 【インターハイ 9日目】 京太郎「いよいよ決勝、相手は姫松と……清澄」 京太郎「まさか決勝で咲たちと当たるとはな」 竜華「京くん、顔色悪いけど大丈夫?」 京太郎「決勝戦前、対策を怠らずに」 京太郎「決勝戦開始は正午」 京太郎「時間が無いんだよな」 京太郎「やっぱり一番対策をするべきは咲、だよな」 京太郎「だとすればやはり呼ぶべきは……」 照「それで私に」 京太郎「そうだ、一緒に頑張ろう」 照「……わかった」 照「咲を攻略する方法……」 京太郎「わかんない……」 照「槍槓ならなんとかなるかも知れないけど」 京太郎「長野の県予選でやられてるから通じにくい」 照「でも、やってみる価値はある」 京太郎「だな」 京太郎「ついに決勝戦か」 郁乃「緊張してきたな~」 咏「全然そうは見えないんだけどねぃ」 エイスリン「キョウコソハ!」 照(咲……) 照(今日は使ってみようかな……) 郁乃(善野ちゃん、負けへんで)ギッ ―――――――――――――――― 善野「ここまで来たんや、優勝するで!」 洋榎「準決ではへこんだけど、次は負けないで!」 漫「私は今の調子で」 絹恵「私も頑張るで!」 由子(よりにもよって代行の妹さん……) 恭子「ゆーこ、大丈夫なんか?」 由子「妹さん対策はバッチリなのよー」アハハ ―――――――――――――――― 穏乃「みんなでここまで来た!やっと和と遊べる!」 穏乃「みんなで勝とう!」 玄「うん!」 憧「もう一回あの小さいのをとっちめなきゃだからね」 宥「頑張ろうね」 灼「今さらだけど原村さんと当たるのって私なんだよね……」 ――――――――――――――――― 優希「うぅ~タコスがないと力がでないんだじぇ……」 美穂子「またタコさんのお弁当作ってきましたから、はい」 優希「おお!ありがたいじょ!」 久「いつもありがとね、美穂子」 美穂子「いえ、皆さんのお力になれて嬉しいです」 和(穏乃、憧、玄さん……) 桃子「いよいよ照姉とっすね!」 咲「うん、一緒に頑張ろうね」 桃子「はいっす!」 咲(お姉ちゃん……私、勝つから)ゴォッ 優希(この人が咲ちゃんのお姉ちゃんか……) 玄(この子、小さいころの憧ちゃんにそっくり) 照(決勝戦……) 漫(何か空気重いな……) 開局 親 優希 100000 照 100000 玄 100000 漫 100000 優希(東一なのにテンパイできないじぇ……) 漫(相手はチャンピオン宮永照) 漫(善野監督も戻ってきてみんなでここまで来たんや!) 漫(絶対に負けられへん!) 玄(テンパイ……宮永さんは最初は和了らない) 玄(今は攻める!) 玄「ツモ!4000・8000です」 照「…………」 【照魔鏡】発動! 【タコスパワー】がレベルダウンした! 優希「!?」 優希(今の、なんか咲ちゃんみたいな……) 漫(神代さんみたいやったな……) 東2局 優希 992000 親 照 996000 玄 116000 漫 996000 漫(テンパイきたで!) 漫(このままガン!) 漫(ドン!) 漫(ズドーン!)トン 照「ロン、1500」 漫「はい……」 東2局一本場 優希 92000 親 照 97500 玄 116000 漫 94500 照「ツモ、1100オール」 優希(和了れる気がしないじょ……) 玄(今回は守りに徹するのです!) 漫(調子悪いなぁ) 東2局二本場 優希 90900 親 照 100800 玄 114900 漫 93400 照「ツモ、2200オール」 照(咲の出番が来る前になるべく点数を削る) 照(容赦はしない) 優希(東場なのに和了れないじょ……流石は咲ちゃんのお姉ちゃんだじぇ) 玄(まだまだだよ!)フヌー 漫(東二でもうこんなに重い……) 漫(-で帰ったらまた落書きやな) 漫(よし、一発いっとくか!) 【爆撃】発動! 東2局三本場 優希 88700 親 照 107400 玄 112700 漫 91200 漫(三巡目テンパイ、でもドラなし、役もタンヤオのみ) 漫(まあええ、チャンピオンを止めたる!) 漫「リーチ」 照「…………」 照(思ったより攻めてくるの早かったな) 照(どうなるやら) 玄(先制リーチ……!) 玄(姫松の上重さん、すごい)トン 漫「ロン、3900の三本場は4800」 玄「えっ」 漫(アンタのせいで打点低いからな、このくらいはさせてもらわんと) 漫(そんで、もう一発!) 【連鎖爆撃】発動! 東3局 優希 88700 照 107400 親 玄 107900 漫 96000 絹恵「上重さん、和了りましたね」 恭子「このまま和了り続けてくれたらええんやけど」 照『ロン、1000』 由子「今日も不発なのよー」 東4局 優希 88700 照 108400 玄 107900 親 漫 95000 玄(あれ、テンパイしてる?) 玄(でもリーチはしないで……) 優希(和了れないまま、もう南入だじょ……)トン 玄「ロン!3900です」 優希「じょっ!?」 漫(人和は無しやったっけ) 照(また止められた……ぐぬぬ) 南1局 親 優希 84800 照 108400 玄 111800 漫 95000 照「ロン、1000」 照(おかしい、何かがおかしい) 照(とりあえず和了り続けよう) 南2局 優希 84800 親 照 109400 玄 111800 漫 94000 照「ロン、2900」 漫(やっぱりダメか……) 優希(タコぢからが切れたじょ……) 優希(やっぱりタコスじゃないと) 漫(まだまだ頑張るで!)フンス 玄(あれはなかなかのおもち!) 玄(今まであんまり見かけなかったけど、何か漲るよね!) 南2局一本場 優希 84800 親 照 112300 玄 111800 漫 91100 照「ロン、6100」 霞「最近照ちゃんの不調が多いわね」 京太郎「緊張してる、なんてことはないでしょうけど」 憩「でも、清澄は妹ちゃんがいるとこなんやろ?」 京太郎「そのくらいで照が緊張は無いと思うのですが……」 南2局二本場 優希 78700 親 照 118400 玄 111800 漫 91100 照「ロン、8400」 漫(ほんまに調子悪い……) 漫(打点低い、ツモ悪い) 漫(またあんときみたいなのが来れば……) 南2局三本場 優希 78700 親 照 126800 玄 111800 漫 82700 照「ツモ、3500オール」 照(今日はどれだけ抉れるか) 漫(3500オールって、ほとんど親満やないか……) 玄(まだ、-じゃない) 南2局四本場 優希 75200 親 照 137300 玄 108300 漫 79200 照「ツモ、4400オール」 玄(宮永さんの満貫) 漫(次は、跳満以上か……) 優希(絶対に止めたいじぇ!) 玄(……でも) (*1)) 南2局五本場 優希 70800 親 照 150500 玄 103900 漫 74800 照(慣れてきたとはいえ、やっぱりまだきつい) 照(リーチかけるか……) 照(狙いは、阿知賀) 照「リーチ」 玄(ドラを切れば宮永さんの裏をかける……) 玄(でも、そんなことしたら……ダメ) 玄(ここはこれを)トン 照「ロン、19500」 玄「はい……」ギュッ 南2局六本場 優希 70800 親 照 170000 玄 84400 漫 74800 照「リーチ」 漫(ダブリー……今までの片岡さん見とるみたいやな) 玄(うぅ……テンパイできないよぉ……) 漫(宮永さんの高いのを流す……そういえば二回戦のときに)トン 照「ロン、25800」 漫(そうか、そうすればええんやな) 南2局七本場 優希 70800 親 照 195800 玄 84400 漫 49000 漫(次は三倍満、38100) 漫(絶対に阻止せな!) 漫「ポン」 漫「チー!」 優希(姫松の人、急に鳴くようになったじぇ……どういうことだ?) 玄(テンパイした……ドラはまだあまり来てないけど) 玄(ここで止めないと……) 照(三倍満をドラなしでって相当難しいんだけど……) 玄「ツモ!2300・3900です!」 照(とか言ってる間に止められた) 南3局 優希 68500 照 191900 親 玄 92900 漫 46700 同コンマのため、流局 漫(連携で流そ思ったら阿知賀が和了るとはな、意外や) 漫(あとは最小失点でいく!) 優希(まだ一回も和了れてないのに、もうオーラスだじょ……) 照(ここまでかな……) 漫(あーあ、またあのときみたいになれたらなー) 漫(はぁ………っ!)ゾクッ 【爆撃】発動! オーラス 優希 67000 照 193400 玄 91400 親 漫 48200 優希(このままじゃみんなに会わす顔が……あれ) 優希(これは……) 優希「リ、リーチだじぇ」 漫(またダブリー!?) 漫(ちょ、この場面って、え?) 漫(とりあえず、これや!)トン 優希「ロン!24000だじぇ!」 漫「はいはい2400な……って、は!?」 先鋒戦終了 三箇牧 193400 (+93400) 阿知賀 91400 (-8600) 清澄 91000 (-9000) 姫松 24200 (-75800) 漫「あはははははははは、はは」 優希「おつかれだじぇ!」 照「お疲れ様」 玄「う、上重さん大丈夫ですか?」オロオロ 漫「大丈夫なわけないやろ、あーひゃっひゃひゃっひゃ、いーひっひっひ」 玄(こ、壊れてる……!) 咏「これまた次鋒で飛んじゃうんじゃねえの?しらんけど」 郁乃「いや、真瀬ちゃんはそんなに弱い子やない」 郁乃「……ほな行ってくるで~」 憩「なんいま雰囲気が違ったような……」 京太郎「あ、俺ちょっと出かけてきます」 恒子「先鋒戦終了ー!」 恒子「1位は9万得点、チャンピオン宮永照擁する三箇牧高校!」 恒子「なんとか難を逃れた阿知賀、清澄は拮抗状態」 恒子「4位の姫松は3位の清澄と7万点差!次鋒戦で巻き返しなるか!?」 ―――――――――― 京太郎「先鋒戦がやたら長く感じるのはなぜなんだろうな」 照「あ、京」トテトテ 照「いまの試合、どうだった?」 京太郎「やりすぎだな」 照「頑張ったんだよ?」 京太郎「本気でやるのは悪いことじゃないんだけど、これじゃあな」 照「むぅ……」 京太郎「まあこの後どうなるかわからないし、お菓子でも買いに行くか」 照「お菓子!早く行こう!」ダッ 京太郎「ちょっと待てってー」 ―――――――――― 由子(先鋒戦、まさか漫ちゃんが削られるとは思わなかったのよー) 由子(三箇牧対策と阿知賀対策はバッチリ) 由子(清澄対策もバッチリ、取り返すのよー) 由子「さあ始めるのよー」 宥「あの、まだ清澄の人が来てないみたいなのですが……」 桃子「私なら……「清澄はそこにいるのよー」」 宥「へ?」 桃子「はい?」 桃子「どうして私のことがわかったっすか?」 由子「自分の胸に手を当てて考えてみるといいのよー」 桃子「?」 郁乃(真瀬ちゃん、見ないうちにちょっと変わったな~)
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缶 太郎 名前 缶 太郎(かん たろう) 年齢 21 身長 174cm 体重 42kg スリーサイズ B 92 W 63 H 89 性格 おちゃめ 髪型 肩で切りそろえた短髪。頭のてっぺんで短く結っている。 髪色 うすいピンク 目の形 少し垂れ目 目の色 白目が無い黒 服装上 炎を纏ってる 服装下 水を纏ってる 肌の色 紫 口調 語尾に「ござる」 靴 一本歯下駄 口癖 狂気の匂いがするでござる……! 趣味 辻斬り 特技 踵落としで岩を割れる 握力 右 2t 左 2.01t 性感帯 指 尊敬する人物 カラス天狗 アクセ1 東京タワー アクセ2 スカイツリー アクセ3 レインボーブリッジ 職業 高校教師 将来の夢 内閣総理大臣 缶 太郎 イラスト一覧 缶 太郎@天ぷらの人 缶 太郎@スレ有志
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京太郎「なんかコンビニって久しぶりな気がします」 理沙「えらい!」 京太郎「いや、そんなこと無いですよ」 理沙「……」オイデオイデ 京太郎「いやいや、外じゃ恥ずかしいですって」 理沙「帰ったら」 京太郎「まぁ、その……は、はやく買って帰りましょう!」 理沙「可愛い」 京太郎「そんなことないです!!」キッ 京太郎「あ、もう肉まんとか無い時期なんですね」 理沙「冬だけ!」 京太郎「結構好きなんですけどね。コンビニの肉まん」 理沙「バターつける」 京太郎「へぇ~バターつけたことはないですね。憶えてたら試してみたいです」 京太郎「そういえばうちの近くに鹿まんとかソースかつ丼まんとか売ってるとこありました」 理沙「なにそれ!」 京太郎「名前そのままですけど鹿肉が入ってるやつとソースカツが入ってるやつです。俺は結構好きでしたよ」 理沙「気になる!」 京太郎「……あー、その、将来俺の両親に挨拶することもあるかもですから、その時にでも……」ボソボソ 理沙「……っ!」カオマッカ 理沙「…………」コクリ 京太郎「何しましょうか……結構色々ありますね」 理沙「パスタ」 京太郎「あー理沙さんはパスタですか。ちょっと量が足りないんですよね」 京太郎「まぁお弁当でも足りるかと言われれば足りないんですけどね」 理沙「……お弁当」 京太郎「あ、いやいや理沙さんの作ったお弁当は大丈夫ですよ!なんかこう心が満たされてお腹一杯と言いますか、こういう工場で作られたやつは愛情がつまってないと言いますか」 理沙「…………」クイクイ 京太郎「やっぱり味もあると思うんですよね。理沙さんのはなんかいい感じに俺の好みですし、木曜に入ってたねぎ入りの出汁巻きもお出汁の味がしっかり利いててよかったんですよ。コンビニとかのお弁当に入ってる出汁巻きは砂糖が入ってるか出汁が薄すぎてどうにも自分の口に合いませんし、そういうのがあると、ああ、なんか食べ足りないなって感じます。そして、むぐっ!?」 理沙「―――ぷは。落ち着いて」 京太郎「ちょ、理沙さん!? こんな外でキスとかまずいですって」ボソボソ 理沙「喋り続けられるよりマシ」 京太郎「……すみません」 京太郎「結局親子丼とおにぎり二個にアイスまで買っちゃいました。理沙さんは何買ったんですか?」 理沙「ん」ガサ 京太郎「明太クリームパスタとゼリー。いいですね」 理沙「明太子好き!」 京太郎「そうだったんですか。明太子料理って全然知らないですね。何があるんですか?」 理沙「ポテトサラダ」 京太郎「あー、いいですね」 理沙「炙る」 京太郎「やばい。涎がやばいです」 理沙「春巻きの具」 京太郎「油で揚げますからね。すっきり食べられて良さそうです」 京太郎「んー、結構あるんですね。……今度食べてみたいなー」チラチラ 理沙「!! 頑張る!!」グッ ───────── ────── ─── 京太郎「ご馳走様。たまにはこういうのもいいですねー。お金かかりますけど」 理沙「主婦!」 京太郎「まぁ一ヶ月こういう生活ですからね。流石に気になるってもんですよ」 京太郎「あっちのスーパーはキャベツが安くてこっちのスーパーはもやしが安いとか特売日が何曜日とかようやく覚えてきたところです」 理沙「……!業務用スーパー!」 京太郎「なんですかそれ?」 理沙「安い!」 京太郎「ちょっと気になります。どこにあるんですか?」 理沙「待って……」カチカチ 理沙「ここ!」ズイ 京太郎「えっと……お、俺のマンションからも結構近いですね。今度行ってみます」 京太郎「そろそろ布団敷いときますか」 理沙「…………」 京太郎「理沙さん?」 理沙「……無い」 京太郎「え?さっきシーツの替えがあったとこに「無い!」……えっと……」 理沙「」ポフポフ 京太郎(あ、予想できたわ) 理沙「ここ!」 京太郎「一応聞いときますけど、理沙さんもそこで寝るんですよね?」 理沙「」コクリ 京太郎「で、俺もそこに寝るんですよね」 理沙「もちろん!」 京太郎「……わかりました。まぁ今更、ですよね」 理沙「」プンスコ! 京太郎(理沙さんってスキンシップ好きだよなー) 理沙「きょ、京太郎」 京太郎「ん?なんですか?あ、理沙さんもアイス食べます?」アーン 理沙「……あむ」 京太郎「美味しいですか?」 理沙「美味しい……」 京太郎「そうですよね!これ好きなんですよ、白くまアイス」 理沙「鹿児島のアイス」 京太郎「へぇ~。そういえば理沙さんは大分出身でしたね。本場のも知ってるんですか?」 理沙「割と大きい!」 京太郎「これよりも?」 理沙「それより!大分にもある!」 京太郎「食べてみたいですけど……お腹壊しそうですね」 理沙「……二人で」 京太郎「そうですね……お互いの地元に行ったときにやることが出来ましたね。どっちも食べ物ですけど」 理沙「」クス 理沙「……!! 違う!」 京太郎「な、何がですか?」 理沙「あっち向いてて!」 京太郎「? 何でですか?」 理沙「き、着替える」カァァ 京太郎「わ、わかりました」クル 京太郎(こ、こういう時は恥ずかしがるんだな。まぁいきなり見える位置で着替えを始められても困るけど) シュル…パサ… 京太郎(やっば。エッチの時を思い出しちまう。ほんの数時間前のことだしな……そこのベッドで……ああああああああ!!)ブンブンブンブン 京太郎(よし、落ち着くために違うものを想像しよう。落ち着くもの落ち着くもの……あれ?やっぱり理沙さんの顔が浮かぶわ) 京太郎(でも理沙さんに抱きしめられたらなんか落ち着くんだよなー、母性というか……胸あんまり無いけど) 京太郎(そもそも母性に胸は必要なのか? 否!胸関係無い!母性に胸関係無いっ!!」 理沙「!?!?」バシン!! 京太郎「痛い!!なんですか突然に!!」 理沙「聞こえてる!」 京太郎「しまったっ!!!」 理沙「」プンスコ! 京太郎「えっと……怒ってます?」 理沙「…………」 京太郎「あれですよ!理沙さんの母性が素晴らしいと思ってですね!それで、えっと……」 理沙「…………」ギュ 京太郎「……なんかごめんなさい」 理沙「……可愛い」 京太郎「怒ってたんじゃないんですか?」 理沙「怒ってない」 理沙「ちょっと面白かった」 京太郎「言い訳しだしたことですか!?」 理沙「そう」 京太郎「慌てて損しました」ハァ 理沙「」ナデナデ 京太郎「あの、そろそろ離してもらえませんか?」 理沙「?」 京太郎「いや、なんでわかんないみたいな顔してるんですか」 理沙「寝るまで」 京太郎「寝るまでするつもりだったんですか!?しかもここで!?体痛くなっちゃいますよ!」 理沙「……ベッドで」ポッ 京太郎「なんで意味深に頬染めるんですか!」 理沙「ツッコミ上手い」パチパチ 京太郎「それほどでも……ってなにやらせるんですか!」 京太郎「ほらベッド行きますよ」 理沙「わかった」 京太郎「だから離してください」 理沙「……わかった」シブシブ 京太郎「とりあえずベッドに来ましたけどまだ21時だったんですね」 理沙「ゆっくり出来る!」 京太郎「そうですね」 理沙「」オイデオイデ 京太郎「うーん……えい」ガバ 理沙「!?」 京太郎「どうですか?俺に抱きしめられるのは?」 理沙「……悪くない」 京太郎「そのわりには口元ゆるんでますよー」 理沙「緩んでない!」ジタバタ 京太郎「ふっふっふっ。この状態では振りほどくことも出来まい」 理沙「む……」 ペロ 京太郎「ひゃぁお!?ちょ!舐めるのは反則じゃないですか!?わぷ!」 理沙「」ギューー 京太郎「……こっちのほうがいいんですか?」 理沙「」コクリ 京太郎「ていうか腕痛くならないんですか?俺みたいに鍛えてたらわかるんですけど……」 理沙「痛くない」 京太郎「そうですか……」ギュ 理沙「京太郎」 京太郎「なんですか?」 理沙「好きになってきた?」 京太郎「……そうかもしれません」ギュー 理沙「可愛い」 京太郎「あの、可愛いは止めて貰えません?」 理沙「? 褒め言葉!」 京太郎(わっかんねー) 理沙「敬語!」 京太郎「あ、気になりますか?」 理沙「」コクリ 京太郎「でも、年上にタメ口はちょっと……」 理沙「」プンスコ! 京太郎「流石に躊躇ってしまいます」 理沙「…………!敬語禁止!」 京太郎「えーー!!」 理沙「出来る」ナデナデ 京太郎「理沙さんが年下扱いしてくんじゃん……」ボソボソ 理沙「がんばれ、がんばれ」 京太郎「……わかりま、わかった」ハァ 理沙「いい子いい子」ナデナデ 京太郎「……」ムー 京太郎「理沙さん」 理沙「」ジトー 京太郎「いや、流石にさん付けは許して」 理沙「わかった」 京太郎「その、こういうの聞くのあれだけど……やっぱりまだ痛いもん?」 理沙「……少し」 京太郎「…………」 理沙「でも」 京太郎「?」 理沙「京太郎との証拠」 理沙「平気」 京太郎「理沙さん!」パァァ 理沙「予約」 京太郎「予約?」 理沙「京太郎と付き合うこと」 京太郎(そういや付き合ってなかったな!いや、まぁあんなもん建前だけどさ) 理沙「……プロ辞めれば「それは駄目」……」 京太郎「だって理沙さんはそれを望んでない。違う?」 理沙「……」 京太郎「麻雀が好きなの知ってるから。ずっと見てたから」 京太郎「俺の存在が理沙さんから麻雀を奪うなら、俺が理沙さんの前から消える」 理沙「嫌!」 京太郎「わかってる。それもちゃんと伝わってるから。麻雀も俺も大事」 理沙「……」コクリ 京太郎「俺理沙さんのこと大分わかっちゃってるからな」ヘヘヘ 京太郎「大丈夫。俺こうやってるの好きだから。実は甘えん坊だったみたいだ」ハハハ 理沙「……知ってる」ギュウ 京太郎「じゃあこれは?俺鍛えてるから女の人ぐらいの拘束なら簡単に振りほどけるの」 理沙「知ってる」 京太郎「それじゃあコーヒーの入れ方習い始めたのって誰かに飲んで欲しいからだってことは?」 理沙「しっ、てる」 京太郎「知ってたかー。あとは……そうだ。結構我慢強い!正確には3年弱ぐらい!」 理沙「……! ……今、知った」ポロポロ 京太郎「俺の新たな一面知られちゃったか」 京太郎「やっぱ恋人になる前に色々知らなきゃ後々やばいからな」 京太郎「頑張って理沙さん!俺はもう理沙さんマスターですから大丈夫だけどな」フンス 理沙「……汗の匂い好き」グスッ 京太郎「え、まじで」 理沙「まだまだ」クスクス 京太郎「まだまだだった」アハハ 京太郎「そろそろ寝よう」ンー 理沙「まだ!」 京太郎「明日でもいいんじゃ?」 理沙「……わかった」 京太郎(これじゃどっちが年上かわかんねーな) 理沙「おやすみ」 京太郎「おやすみ」 パチ 理沙「…………」 京太郎「…………」 理沙「寝た?」 京太郎「寝た」 理沙「起きてる!」 京太郎「まぁそんなすぐには寝れない」 理沙「ねんねんころり?」ナデナデ 京太郎「子供扱いかよ!」 理沙「悪くない!」 京太郎「そんなんじゃ寝ないって」ハハ 京太郎「zzz」 理沙「……可愛い」 理沙「おやすみ」ギュ 京太郎「zzz……zzz……」 ユサユサ ユサユサ 京太郎「んん……」パチ 理沙「おはよ」 京太郎「理沙さん、おはようございます」フアァ~ 理沙「朝ご飯」 京太郎「ん……ぁりがとうございます」ギュ 理沙「食べる」ナデナデ 京太郎「ん~……ふぁい」 理沙「行こう」 京太郎「ん…………あ、す、すみませんっ!」パッ 理沙「敬語」 京太郎「……ご、ごめん?」 理沙「」ニコ 京太郎「おぉ、出汁巻きと味噌汁」 理沙「……昨日」 京太郎「あ、もしかして昨日出汁巻き美味しいって言ったから作ってくれたのか」 理沙「……」コクリ 京太郎「理沙さんありがとう!」 理沙「」テレテレ 京太郎「いっただきまーす」 京太郎「あ、明太子入ってる!これはご飯が進む」ガツガツ 理沙「明太子料理」 京太郎「昨日あげてなかったですね」 理沙「試してみた」 京太郎「ばっちり!」グッ 京太郎「理沙さん料理上手いよな」 理沙「勉強中!」 京太郎「成果出てる。こんなに美味しいし」 理沙「~~~」ボソボソ 京太郎「え?ごめん、聞こえなかったんだけど」 理沙「……お嫁さん。 なれる?」 京太郎「……理沙さん」 理沙「?」 京太郎「反則でしょ、その可愛さは」 理沙「??」 京太郎「はい、コーヒー」 理沙「ありがと」 京太郎「うん、美味しく入れられてるけど、やっぱりマスターには叶わないんだよなぁ」 理沙「経験!」 京太郎「だよなー」 京太郎「ま、こうやって理沙さんとのんびり美味しく飲めたらいいや」 理沙「……ファン一号!」 京太郎「俺のコーヒーの?」 理沙「そう」 京太郎「……定員は一人だな」 理沙「唯一!」 京太郎「そうそう。唯一のファンにはしっかりサービスしないとだな」ギュ 理沙「……ん」チュ 京太郎「んっ……キスをお望みだったか」 京太郎「ずっとこうしてるのもあれだな。何かない?」 理沙「…………!映画!」 京太郎「お、いいね。でも理沙さん全部見てるんじゃないの?」 理沙「見てないのある」 京太郎「んじゃそん中から選ぼう」 理沙「ん」 理沙「こんだけ」 京太郎「どれどれ……ホラーに恋愛物にアニメ。結構幅広いな」 京太郎(ていうかホラー駄目なのに持ってんだな。映画とかの映像で見る分には大丈夫なのかな?) 京太郎「この恋愛物って面白いのかな?」 理沙「それ?」 京太郎「うん。まだまだ時間はあるし他のも見たければ見れるからな」 京太郎「やっぱり俺の股の間に座るんだな」 理沙「逆になる?」 京太郎「いや、逆になったら見えないだろ」 理沙「……膝枕!」 京太郎「…………」 理沙「悪くない」 京太郎「俺の心の中読まないで。ほら、早くつけてください」 理沙「ん」ポチ 京太郎「……お、雰囲気は良さそうですね」 理沙「…………」 女優『あぁぁん!そこぉ プチ 京太郎(び、びびった!いきなりベッドシーンかよ!思わず停止ボタン押しちまったよ) 理沙「」モジモジ 京太郎「……別の見よう」 理沙「別に「良くない!俺が耐えられない!」そっちも、いい」 京太郎「いやいやいや、そんな昨日もして今日もしてとかそんなの……だ、駄目だろ」プイ 理沙「……」チュ 理沙「これで我慢」 京太郎「……もっかいいい?」 理沙「ん」チュ 京太郎「こっちのアニメ見よう。有名所だし外れないはず」 理沙「そうする」 京太郎「」 ───────── ────── ─── 理沙「良かった!」プンスコ 京太郎「安心して見れるよな」 京太郎「ふぁぁ~~~」 理沙「眠い?」 京太郎「映画見ると少し眠くなる」ゴシゴシ 理沙「」ポンポン 京太郎「……ご飯食べてからにしよう。少し眠いけどお腹も減ったしな」 理沙「わかった」 理沙「これ切って」 京太郎「ん」トントントン 理沙「違う、こう」トントントン 京太郎「おぉ。 こうか?」トントントン 理沙「そう」 京太郎「なるほど」 京太郎(なんかこれ、新婚みたいだな) 理沙「……新婚」ボソ 京太郎「え?」 理沙「なんでもない」プイ 京太郎「ドリアとサラダ、おしゃれですね」 理沙「フランスパンもある」 京太郎「足りなかったら貰うよ」 理沙「焼いとく」 京太郎「足りないこと前提?」 理沙「足りる?」 京太郎「……お願い」 理沙「ん」 理沙「……嬉しそう」 京太郎「まぁ……わかってもらえてる感じがすごくして……そ、そんなことより早く食べないとさめちゃうな!」アセアセ 理沙「食べよう」ニコ 京太郎「ご馳走様。結局フランスパンもいっぱい食べちゃったよ」 理沙「良い食べっぷり」 京太郎「神様と理沙様に感謝です」スリスリ 理沙「手伝ってくれた」 京太郎「それでもほとんど理沙さんだからな」 理沙「」テレテレ 京太郎「一生ここにいたい気分だ」 理沙「いい」 京太郎「……いや、やっぱ駄目です!我慢我慢!」 理沙「」ムー 理沙「」オイデオイデ 京太郎(そういや食べてから膝枕してくれるって流れだったな。もう眠くないけど) 京太郎(でも……気持ち良さそうだもんな……) 京太郎「お、お邪魔します」ポフ 理沙「」ナデナデ 京太郎「理沙さんってこういうスキンシップ好きだよな」 理沙「……口下手」 京太郎「でも前より喋ってると思うけど」 理沙「京太郎の前」 京太郎「あー……そういうことか」 理沙「あと……」 京太郎「何?」 理沙「可愛いから」 京太郎「……理沙さんの中で可愛いってどれくらいの褒め言葉なんだ?」 理沙「一番!」 京太郎(そうなのか……あんまり良くないけど、一番ってのは悪くないかも)ニヤニヤ 理沙「ふぁぁ……」 京太郎「理沙さんも眠そう」 理沙「大丈夫!」 京太郎「ベッドに行きますか?」 理沙「…………」コクリ 京太郎「んじゃ」ガバ 京太郎「んー……短い距離ですけど」ヨイショ 理沙「!?」 京太郎(お姫様抱っこって簡単に出来るんだな) 理沙「」カァァァ 京太郎「ほい到着。どうでしたか?」 理沙「……っ!」ギューーー 京太郎「むぐぐぐ!!」 京太郎「ぷは!!照れ隠しで抱きしめるの禁止っ!」ゼーゼー 理沙「」プイ 理沙「」コロン 京太郎(なんかベッドに転がった姿ってそそる) 理沙「早く」 京太郎「はいはい」コロン 京太郎「布団は被らなくてもいいだろ」 理沙「お腹だけ」ファサ 京太郎「ありがと。……向き合ってるのは駄目だな。キスしたくなる」 理沙「……ん」チュ チュル…チュ…ペチャ… 京太郎「はっ……寝る目的で来たのに」 理沙「寝てもいい」ナデナデ 京太郎「……抱きしめて貰うのは……」ボソボソ 理沙「」ギュー 京太郎「……安心する…………」 ───────── ────── ─── 京太郎「zzz……んん……」パチ 京太郎(いつの間にか寝てた……) 理沙「すー……すー……」 京太郎(まだ寝てる。年上とは思えない、あどけない寝顔だな……) 京太郎(俺は……理沙さんを支えたい……) 京太郎(まだまだ先のことだけど、高校を卒業して理沙さんと一緒になった時、どうするか) 京太郎(やっぱり安定してて、なるべく早く帰れるような職業……) 京太郎(うん、とりあえずこの路線で頑張ろう) 京太郎(待っててな、理沙さん) 理沙「すー……すー……」 京太郎「それじゃ帰るよ」 理沙「また」 京太郎「もちろん!理沙さんがOKならいつでも来るぜ!」 理沙「」ニコ 京太郎「理沙さん、俺頑張るから!」 理沙「?」 京太郎「それじゃ!」 バタン 理沙「……変な京太郎」 プルルルルル 京太郎「ん?みさきさんから?」 京太郎「もしもし」 みさき『あ、今から行くから』 プツッ プー プー 京太郎「え? え?」 京太郎「なんだ今の? 掛けなおして聞いてみるか」 プルルルルル ガチャ みさき『もしもし』 京太郎「もしもし。今の何?」 みさき『何って……そのままの意味だけど?』 みさき『とりあえず自分の部屋で大人しく待ってて』 プツッ プー プー 京太郎「……なんなんだいったい」 ピンポーン ガチャ みさき「入るねー」 京太郎「もう入ってるじゃん」 みさき「細かいこと気にしないの」 京太郎「それで、突然なんで来たんだ?」 みさき「その前に……私に言ってないことあるよね?」 京太郎「んー?………………あ」 みさき「わかったでしょ」 京太郎「えっと……はい」 京太郎「理沙さんと付き合ってます」 みさき「それで……これを見て」 京太郎「ん?」 理沙 >言っとく みさき >どうしたの? 理沙 >京太郎と付き合ってる みさき >そっか みさき >いいと思うよ 理沙 >それから みさき >まだ何かあるの? ・ ・ ・ 【ここから先、過激な女子トークの為カット】 京太郎「…………」 みさき「何か言うことは?」 京太郎「……ありません」 京太郎(ある程度言うかもとは思ってたけどえっちしたことまで言ってるとは……) みさき「これから先のことはちゃんと考えてる?」 京太郎「正直考え始めたところで、まだまだ甘い……と思う」 みさき「それは当たり前。しっかり正しい意見持ってるなんて言ったら怒ってたよ」 京太郎「それでも」 京太郎「それでも理沙さんと一緒にいたい」 みさき「……そう」 みさき「京太郎君……ごめんね」 京太郎「……?」 みさき「実は最初から理沙のいい相手になるかもって思って引き合わせたの」 京太郎「……まじ?」 みさき「うん。まさかここまでやらかすとは思ってなかったけど」 京太郎「すみませんでした」フカブカ みさき「怒ってないから。まぁ京太郎君に覚悟が無さそうだったら怒ってたけど」 京太郎「ははは……」 みさき「理沙の口下手って身内だと大分ましなのはわかってるよね?」 京太郎「もちろん」 みさき「それでそういう人って女の人ばっかりだったの」 京太郎(健夜さんとかはやりさんとかか) みさき「だから男の人で身内……というか心を許せる人が出来たら少しはましになるんじゃないかなって」 京太郎「なるほど……でもなんで俺?」 みさき「理沙って男の人って感じの人とか年上が苦手みたいだったから。年下で見るからに怖く無さそうなのって京太郎君しかいなくって」 京太郎「俺かなりがたいもいいし怖いと思うんだけど……」 みさき「京太郎君はなんというか……オーラが犬っぽいから」 京太郎「それ理沙さんにも言われた」ズーン みさき「じゃあ私の目に狂いはなかったってことだよ」 京太郎「少し複雑だ」 みさき「おじさんとおばさんには言うの?」 京太郎「言わないつもりだけど、追求されたら普通に言う。こういうのって変に隠したらこじれそうだから」 みさき「うん、それでいいと思う。周りには言っちゃだめ」 京太郎「わかってる。それは理沙さんとの共通認識だから。みさきさんに言ったのは隠し事したくなかったからだと思う」 みさき「……なんでもわかってるんだね」ボソ 京太郎「ん?何か言った?」 みさき「なんでもない」 京太郎「そういや一つ相談したいなって思ったことがあるんだけど」 みさき「何?」 京太郎「安定した職業って何がある?ちゃんと時間になったら帰れるとか」 みさき「うーん……地方公務員とか?市役所とかだったら部署によるらしいけどだいたい17時に帰っていいらしいし有給もとれるみたい」 京太郎「おお、いいな」 みさき「試験はあるみたいだけど、今から準備しっかりするなら問題無いと思うよ」 京太郎「まぁそれぐらいならって感じかな」 みさき「……京太郎君」 京太郎「何?」 みさき「理沙をちゃんと幸せにしてあげてね」 京太郎「もちろん!」 みさき「あと調子に乗らないこと。気抜くとすぐ調子乗るから」 京太郎「なんも言えねぇ……」 みさき「それさえ気を付けてればいいよ。京太郎君自体はいい物件なんだから」ナデナデ 京太郎「年下扱い止めて」 みさき「へぇー、理沙はナデナデ喜んでたって書いてたのになー」 京太郎「理沙さーーーーーん!!!!」 京太郎「それじゃ頑張ってくる。まぁ予選突破は無理だと思うけど」ハハハ 理沙「強くなった」 京太郎「理沙さんに教えて貰ったからな」 京太郎「でも流石に麻雀初めて2ヶ月だからなー。爪あとぐらいは残すつもり」 理沙「がんば!」 京太郎「もち!」 理沙「……」 チュ 理沙「いってら」 京太郎「いってきます!」 ───────── ────── ─── 17時30分 市役所から15分ほど歩いたところにある一軒家。 妻の実家からも近く、自分の勤め先である市役所からも近いということで選んだ家。 この家に住めるのも妻のおかげだ。 京太郎「ただいまー」 理沙「おかえり」 玄関の扉を開けてただいまと言うと妻である理沙が奥からトタトタと駆け寄ってくる。 鞄を置く暇も与えてくれず、彼女は抱きつきながら口付けをしてきた。 普段は年上だとお姉さん風を吹かせるのに、こういう時は甘えん坊だ。 まぁ、そういうところも好きなのだが――― 京太郎「ん……玄関まで迎えに来なくていいのに」 理沙「妻の務め!」 京太郎「いやでも「務め!」……」 こういう時は何を言っても突っ張るからこちらから引くしかない。 ――― 一つだけ手があったか 京太郎「……相変わらず強情だな。そんな悪い奥さんにはキスの刑だ!」 冗談めかした言い方で抱き寄せ、何回も軽いキスを行う。 罰だと言っているのに心地よかったのかトロンとした顔になり、むしろ自分から舌を絡めてきた。 負けじと舌を入れ、絡める。 五分か十分か、はっとここが玄関だということを思い出した。 いけないいけない。 理沙さんは身重の身なのだ。早く部屋に戻さなければ。 理沙「ん……ぷは」 京太郎「さ、部屋に戻ろう」 こくりと頷くのを確認すると二人でリビングへと向かう。 いや、三人でだ。 京太郎「ごはんの準備するか」 理沙「手伝う!」 最初のうちは全部自分でやって理沙さんには負担をかけたくなかったのだが、妊婦自身がやりたいというのならやらせてあげたほうがいいと医 者に言われた。 それからは理沙さんが無理だけはしないように見ながら色んな家事を一緒にやっている。 京太郎「じゃぁドレッシング作るつもりだったしそれをお願い」 理沙「レモン?」 京太郎「そうそう。トマト缶は……」 理沙「ん」 京太郎「ありがとう。はい、ボウル」 理沙「ありがと」 特にメニューを言ったりしたわけではないが、相手の望むものをお互いに渡していく。 料理に限らずなんとなくわかるのだ。今何をして欲しいのか、どうしたいのかが。 以心伝心、そう言うのが相応しいのかもしれない。 口下手な理沙さん相手だからこそ、よりそういう感覚が養われたのだ。 理沙さんも口下手だからこそ、より相手のことを見て感じ取ろうとしたから相手の気持ちがよくわかる。 でもそれ以上に、お互いに相手のことが大好きだから、心を読んでいるかのように汲み取れているのだと思う。 京太郎「具は何にしようかな……」 妊娠中に良いとされている食べ物を思い出しながらソースの具を決める。 野菜室を開けると目に入るのはキャベツ、レタス、人参、ピーマン、ほうれん草、菊菜。 ほうれん草か……たしかベーコンが余ってたはず。 ほうれん草とベーコンのトマトパスタ+サラダ。いいんじゃなかろうか。 京太郎「そういやみさきさん達こっち来るの今週だっけ?」 晩御飯を食べ終わり、ふと来客の予定を思い出し、それを口にする。 近々健夜さん達プロ雀士仲間とみさきさん達女子アナがまとめてうちに来るのだ。 いつもはこんなに固まってこないのだが今回は偶々みんなの休みが被ったみたいだ。 理沙「土日!」 京太郎「今回は人数多いよな。布団足りてるっけ?」 理沙「大丈夫」 理沙さんは結婚をきっかけに前線を退き大分へと越してきた。 だけども健夜さんやみさきさんといった交友関係はまだまだ強く、遠路はるばる訪ねてきてくれるのだ。もちろん理沙さんが妊娠する前は行っ たりもした。 いつもは朝まで麻雀をうったりもするのだが、今理沙さんは妊娠中なので絶対に無理はさせない。グズるだろうが。 京太郎「……賑やかになりそうだな」 はぁ、とため息をつきつつも楽しみな自分がいる。 歳は離れているし性別も違うけど、自分にとってもあの人達は気が置けない間柄なのだ。 理沙さんもそれをわかっているのかにっこりと微笑む。 理沙「京太郎!」 頬を膨らませて俺に訴えかける。 理沙さんも楽しみを隠せないようだ。 京太郎「わかってる。土曜の夜はパーティーだな」 家で豪勢に作るのもいいし、最寄の山にあるキャンプ場に赴きバーベキューするのもいいだろう。 やはり人数が集まるとより楽しくなる。 ―――あぁ、なんて充実した日々なんだ ───────── ────── ─── 「―――きょ――ろう―――京太郎!」 ふと呼ばれた声に気付くと理沙さんがじっとこちらを見ていた。 そうだ、ここはインハイの会場の裏手にあるベンチだ。 理沙さんの休憩中で、二人でアイスを食べていたのだ。 ふと手元に目をやると中身の無くなったチューブ型アイスを握り締めていた。 ―――なぜだろう? 今、目を開けて理沙さんと話していたはずなのに、ふと夢を見ていた。 大きくなった自分と妊娠中の理沙さんとの生活。 甘い、ひと時を。 遠くに目をやると景色を歪んでいるのがわかる。 もしかして俺に夢を見せたのはこの陽炎なのか? なんて。 理沙「大丈夫?」 少し心配そうに俺を見つめる。 もしかして予選で負けたことを気にしていると思っているのだろうか? そんなことはない。むしろ大健闘だ。 予選の結果は9位。二ヶ月でこれなんだ、上出来どころか天才なんじゃなかろうか。 ……少しはここに雀士として来たかったという思いもある。 初めて二ヶ月ちょっとだったからと言い訳をして悔しい気持ちを押さえ込んだ。 来年、来年にはここに来よう。 そうだ、来年もあるんだ。 京太郎「大丈夫。それよりそろそろ……」 理沙「……ん。また後で」 理沙さんはそう言うとスッと立ち上がる。 そしてちらりちらりと振り返りながら会場の中へと戻っていった。 ほんとに可愛い人だ。 年上で可愛い一面もあって、支えてくれて、支えたい人。 この数ヶ月だけで、だけども今までで一番濃い時間をくれた。 これから先も濃密に、時間をかけてより深く繋がっていきたいと思う。 卒業までにはまだまだ時間があるのだから。 空は快晴。 何も邪魔をするものはない、綺麗な空だ。 カン!