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大月線・河口湖線 ICリーダー:大月、上大月、田野倉、禾生、赤坂、都留市、谷村町、都留文科大学前、十日市場、東桂、三つ峠、寿、葭池温泉前、下吉田、月江寺、富士山、富士急ハイランド、河口湖(全駅) 大月連絡口もICリーダー設備あり
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笹子隧道 ささごずいどう 山梨県大月市の笹子峠を通るトンネル。 山梨県道212号日影笹子線が通っている。 国登録有形文化財。 所在地 山梨県大月市 地図 開通:1938年(昭和13年) 全長:240m 関連項目 2004年11月7日 2004年秋合宿 山梨県道212号 建造物一覧 歴史的建造物一覧 タグ 2004年11月7日 土木建造物 大月市 山梨県 昭和初期 歴史的建造物 隧道
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中央本線~富士急行大月線~富士急行河口湖線 9561M 快速「サウンドコニファー」 運転日 編成 時刻 2010/07/18(日) E233系豊田車青665編成 八王子1124→高尾1131-40→大月1217-27→富士急ハイランド1318-19→河口湖1321~9560M 中央本線~富士急行大月線~富士急行河口湖線 9561M ありがとう八トタ115系河口湖号 運転日 編成 時刻 2015/01/17(土) 115系豊田車 豊田831(下1)→八王子836→高尾841→相模湖849→上野原856→四方津900→鳥沢906→猿橋909→大月911-22→河口湖1018~9562M
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12月31日 何処かの山奥にて 「ああくそ!何でこんな所でエンコ何か起こすんだこの車は!」 白い煙を噴出している車のエンジンを見てガタイのでかい男が頭を抱えていた。 一応修理キットなんか持ち出しては見たものの、元々機械に詳しいわけではない彼は 蓋を開けた時点で完全にお手上げ状態だったりする。 「…大月先生、だから言ったんですよ、安いレンタカーを借りるのはやめた方が良いって。」 ,- 、 ) キヽ-、... ...... ノ '-' ) ). --、 ノ ノ .ノ =-、 / // } = , ウ -'' ) = =/) =人 = ) ( = = ノ_ノ/ ノノレ '. / ,ノ /(ヒ_] ヒ_ン) ノ7 ( フ !"" ,___, "" i / ヽ フ 人 ヽ _ン 人 ) ノフ >.., ____,, ._イ ノ そういいながら車の助手席から出てきたのは白い水兵帽がトレードマークのゆっくりむらさであった。 「切り詰めるところは切り詰めておかないと、会社から出た予算なんてすぐ無くなってしまうぞ。」 大月と呼ばれたガタイの良い男はむらさに向かってそう反論する。 「切り詰めた結果がこの立ち往生だよ!どうするんですか! まさか夜明けまでこのままじゃあないんでしょうねぇ?」 そんな大月に対してむらさは呆れ顔でそう返答する。 「ちょっと待ってろ!多分この線とこの線をつなげばまたエンジンが…。」 大月はそう言ってエンジンから飛び出たコードとコードをつないでみた。 ガバチョ! …何か、スパークというにはあまりにも異質すぎる音が響き渡った。 むらさと大月はお互いの顔を見合わせ、すぐさま車から離れる。 ドガアアアアアアアアアン! レンタカーはまるでハリウッド映画のような大爆発を起こした。 「あんな大爆発を起こすなんて一体何をやったんですか、先生!」 「しるか、私だって車のことは詳しくないんだ! と、言うかこれ、レンタカーショップにいくら弁償すれば良いんだ!?」 大月はそう言って頭を抱え込む。 そしてそれはむらさも同じだった。 「…本当にどうするんですか、これから向かうホテルはこの山奥にあるんでしょ? ここから歩きなんてしんどいですよ。」 「むらさ、山奥というのはちょっと違うぞ。」 「…は?」 大月の言葉にむらさは首をかしげる。 「これから取材に向かうホテルは実に不思議なホテルでな、 ホテルがある場所はひとつなのだがそのホテルに向かう道は何通りもあるのだ。 こんな山奥に通じる道の先にホテルがあったと言う話もあれば 静かな湖畔の森の影に立っていたと言う話もある。 何故、世界中のあちこちにホテルに通じる道があるのか…その理由は不明だ、 確かなことは一つだけ、そのホテルはゆっくりと人間のホテルだと言うこと。 そしてそのホテルはとてもゆっくりしていると言うことだけだ。」 「…世界中のあちこちにホテルに向かうルートが現れる…それなら別のルートもあったんじゃあ…。」 「どうやらホテル側が指定したルートか全くの偶然じゃないとホテルに行くことは出来ないらしい。 私も、招待状が届いて、それに同封された地図をたどってここまで来たんだからな。」 それが今ここで一人の人間と一人のゆっくりが立ち往生している理由。 この二人はゆっくりの愛を伝える雑誌『月刊ゆっくりラブ』専属のカメラマン。 この二人の下に、ある日突然届いてきた一通の手紙。 手紙の内容は『君の雑誌でウチのレストランを紹介して欲しいからホテルに来て欲しい』と言うものだった。 世にも珍しいホテルから直々の依頼と来れば断る理由もなし、 編集長の許可も下りて意気揚々と取材に向かったのだが…。 その結果がこの現状、世の中って厳しいね。 「…ハァ、本当にどうしたもんでしょうか…。」 むらさは深いため息をつく。 それとは逆に大月は妙に冷静な雰囲気だ。 「そうため息ばかりついては益々ネガティブになってしまうぞ、むらさ。 ここはホジティブに行くべきなのだ!とりあえずヒッチハイクだ!ヒッチハイク!」 大月はそう言うと、車道に出て親指を立てる。 念のために言っておきますが、大月達は車道の側で車の修理をしてました。 「…こんな山奥に車なんてそもそもやって…。」 むらさが大月にツッコミを入れようとしたその時だった。 ジャジャジャ~ン!ジャジャジャジャ~ン! …何処からか、やたらと壮大な音楽が聞こえてくる。 「…先生、何か、何処かで聴いたようなテーマソングが聞こえてきました。」 「…気のせいじゃないか?こんな所で聞こえるはずがない。」 「そうですよね、きっと遭難寸前の不安による幻聴ですよ、ハハハ。」 むらさが乾いた笑いをあげたその時だった。 車道の向こうから、蹄の様な音を上げて何かが走ってくる 最初は遠く過ぎて、一体何がやって来るのか良く解らなかったが、 蹄の音が大きくなるにつれて、その姿がはっきり浮かび上がってくる。 暴れん坊将軍のテーマに乗って、颯爽と駆け抜けてきたそいつは。 _,,.. -- 、__,,..,,__ ,. -<. `ヽァo、`ヽ. , '7´ ) ';`ー゚) '、 ノ ! ; ! i'´ .i ;.' '; _!_ ,! ! /_!_ ,i ,i ,' '; ゝ、 |__」/_」_ ソ ,.イ | i ,' ! (ヒ_] ヒ_ン ).! / ,' !_ハ_! ,ハ"" ,___, "" !コ i ソーr' ! ヽ _ン r'´二.ヽ ', ;' ノノ>.、.,_ ,.イ/´ _iノヽ i _,,.. -‐ァ'"´ ̄`7ー 、.,_ン´ ,,.ィ`i7こ__ノ こ二、ヽ,ハノ ,ト、_/|___>-‐ァ7"´  ̄`ヽ、 `メ、' レ' i iヽ._/ レ' く \/|>-‐──- 、., /| \_ノ\ | ! (二`ヽノヽ_ />''"´ ´ ̄ ̄`"' 、 \| \_,ノ 、 | ) `i Y´_,.] / \ ' , ∧ ,ハ !| / !゚zD゚) / ∨ハ ./ |ハ ',!|レ'"´`'┬'´ ,' / __/ /| i ヽ; | ! \.| .|_/|ヽ、 rヘ. | ;ハ/トゝ / '、 /_ i '; '、/| | |-―v、 | / | (ヒ_] ヒ_ン )_;ハ | ヽ/ |_/| ヾ、, `ヽ../∨ 7,, ,___, "" |/! / ハ| |ヽ、_ ,,.ソ..! | ト、 ヽ _ン '/レ' | | | |_/| ~ヽ..∨´|\| へ、 / / / ノ / / ヽ. |/| レへ `>r-‐,∠ __; イ/| ; イ/_,/ ヽ. \_ \ /´ カナこン´ ` /レ'´ /_,/ i \_ \__________/_/ i \/_/_/_/_/_/_/___/ ,; ノ ヽ | ー 、 ,r',. '" '/~~`ヽ、 | | ; |`ヽ、__ヾ , /;;;;;;; "/! ヽ | i ; | ヽ ,| ヾ、 `) \ !、 ! ;| | | ヽ / ヾ i! | ; | ! , ,i / . | | | | | | ,/,i ,.-'",;、 ,/ ! ;| _ノ | / ,! `ーー'" ノ i; /rrrn ノ / / LLL,,,ノ (,rrn_,,,ノ 何か犬のような何かに乗った、ゆっくりの中でもっとも囚われない事で有名なゆっくりさなえであった。 「…………。」 むらさも大月も、声が出なかった。 驚きもしなかったのではない、 驚きすぎてどうリアクションしたら良いかわからないのだ。 犬?に乗ったゆっくりサナエは呆然としている大月とむらさの目の前を通り過ぎ…。 「ハイヨー!ドゥドゥ!」 キキィイイイイイイイイイ! …ると見せかけてわざわざUターンして二人の前でストップするのであった。 「…むしろ通り過ぎて欲しかったです。」 むらさ、率直な感想ありがとう。 とにかく、二人の前で止まったゆっくりさなえは犬?から降りて二人の元へとやってくる。 「すみません、何か派手な爆音が聞こえたので慌てて駆けつけたのですが…。 何があったのですか?」 そして、むらさと大月にそんな質問を投げつけてきたのだ。 「え?えと、実はホテルに向かう途中にチョット事故っちゃいまして…。」 むらさはチョット脅えながらもさなえに事情を説明する。 「そうですか…それで立ち往生して困っている、と。」 さなえは納得した顔でうんうんと、頷いた。 そして、スグにむらさと大月に向かってこう言った。 「所で、これから向かうホテルって「ゆっくりホテル」って名前じゃないですか?」 「え?何で解ったんだ?」 さなえに目的地を言い当てられて驚く大月。 「ヤッパリそうでしたか、実は私、あそこで清掃員として働いてるんですよ。」 「え?」 「チョット寝坊してしまってこうして急いでいたのですが、目的地が同じなら丁度良い! 私の横綱犬八坂号に乗っていきませんか?」 「えぇ!?」 さなえの申し出に戸惑うむらさと大月。 確かにその申し出はありがたい、自分達だけではこの山奥で立ち往生していたのは確実だからだ。 しかし、むらさも大月もそのさなえの申し出には困惑の色を示していた。 「…どうなされたんですか?別に私にとっては貴方達の送り迎え位苦ではありませんけど…。」 「いや、私たちとしても貴方の申し出はありがたい、ありがたいんだが…。」 大月はそう言って、さなえの後ろを指差した。 _,,.. -‐ァ'"´ ̄`7ー 、.,_ ,ト、_/|___>-‐ァ7"´  ̄`ヽ、 `メ、 く \/|>-‐──- 、., /| \_ノ\ />''"´ ´ ̄ ̄`"' 、 \| \_,ノ 、 / \ ' , ∧ ,ハ / ∨ハ ./ |ハ ', ,' / __/ /| i ヽ; | ! \.| .|_/| | ;ハ/トゝ / '、 /_ i '; '、/| | |-―v、 | / | (◯), 、(◯)._;ハ | ヽ/ |_/| ヾ、, `ヽ .. /∨ 7,,"" ,rェェェ、 "" |/! / ハ| |ヽ、_ ,,.ソ .. ! | ト、 |,r-r-| '/レ' | | | |_/| ~ヽ .. ∨´|\| >.、.,`ニニ´ ,.イ / / ノ / / ヽ. |/| レへ `>r-‐,∠ __; イ/| ; イ/_,/ ヽ. \_ \ /´ カナこン´ ` /レ'´ /_,/ i \_ \__________/_/ i \/_/_/_/_/_/_/___/ ,; ノ ヽ | ー 、 ,r',. '" '/~~`ヽ、 | | ; |`ヽ、__ヾ , /;;;;;;; "/! ヽ | i ; | ヽ ,| ヾ、 `) \ !、 ! ;| | | ヽ / ヾ i! | ; | ! , ,i / . | | | | | | ,/,i ,.-'",;、 ,/ ! ;| _ノ | / ,! `ーー'" ノ i; /rrrn ノ / / LLL,,,ノ 【横綱犬 八坂号】 (,rrn_,,,ノ さなえが後ろを振り向くと、さなえが乗っていた犬?が顔を真っ青にして、全身を震わせていた。 「さ、三人…一人でもつらいのに…。」 震える口調でそんな事を呟いている。 そんな様子の自分の相棒を見て、さなえはずかずかと犬の方に駆け寄る。 「…かなこ様?何でそんなに震えるんですか、彼らが不安がっていますよ?」 「い、いやだってさなえ一人でもヘトヘトなのに、この上三人乗りをする事になったら…。」 「何ですか、仮にも貴方ほどのものが重量が二人増えたくらいで根を上げるというんですか?」 「いや、いくら何でも三人乗りは道交法ゴニョゴニョ…。」 「…良いから貴方は黙っていなさい、良いですね?」 「…ハイ。」 犬?がシュンとした表情でそう頷くと、さなえは二人の元に戻ってきた。 「話はつきました、遠慮なくかなこ様の後ろに乗ってください。」 実に涼しい表情でそう言い放つさなえ。 大月とむらさは困惑の表情でお互いの顔を見合わせた。 「ど、どうします先生?何かあっちは殆ど一方的に話がついたみたいですけど…。」 「…しょうがない、とりあえずあのゆっくりの提案には乗ろう。」 「…そうですね、これで断ったら何かあの犬もっと酷い目に合いそうですもんね。」 「そういう事だ。」 意見をまとめた二人は、お互いにコクリと頷いて、さなえの方へと振り向いた。 「…私たちをホテルにまで連れて行ってくれないか?」 _,,.. -- 、__,,..,,__ ,. -<. `ヽァo、`ヽ. , '7´ ) ';`ー゚) '、 ノ ! ; ! i'´ .i ;.' '; _!_ ,! ! /_!_ ,i ,i ,' '; ゝ、 |__」/_」_ ソ ,.イ | i ,' ! ,ー、 ,ー、 .! / ,' !_ハ_! ,ハ"" ,___, "" !コ i ソーr' ! ヽ _ン r'´二.ヽ ', ;' ノノ>.、.,_ ,.イ/´ _iノヽ i i ン´ ,,.ィ`i7こ__ノ こ二、ヽ,ハノ ', ! ァ'レ' レ' i iヽ._/ レ' 、_)、ノヽ/ / | ! (二`ヽノヽ_ /二_'i | | ) `i Y´_,.]、 __/ / | !| / !゚zD゚) ', /i´'; ` ,.く ヽ、__! !|レ'"´`'┬'´ ヽ、 i._、'; ! / `ー‐‐‐'、ヽ、 rヘ. //ヽ 「ええ、喜んで!」 大月の申し出にさなえは笑顔でそう答えるのであった。 ~☆~ 「さあ、皆さん!つきましたよ~!」 犬?をとめてさなえは後ろに座る大月とむらさにそう呼びかけた。 辺りはいつの間にか赤い霧に包まれ、周りの様子を見渡すことが出来ない。 しかし、そんな状況でも、はっきりと目の前に巨大な赤い建物が建っていることが一目でわかる。 これこそが、大月とむらさが向かう目的地『ゆっくりホテル』である。 「…?どうしたんですか?ホテルに着きましたよ!二人とも!」 一度呼びかけたさなえは返事が返ってこないのが気になってもう一度呼びかける。 しかし、返事は返ってこない。 それはそうだろう。 大月は両手を使って、むらさは帽子を深く被って、 何故か両耳を塞いでいたんだから。 「…何してるんですか、二人とも。」 さなえはそう言ってむらさの帽子を取り上げた。 お陰で早苗の声がむらさの耳に入ってくるようになる。 「…!?あ、目的地に着いたんですか…大月さん!着いたみたいですよ!」 目的地に着いたことを理解したむらさは慌てて大月に体当たりを繰り返す。 「ハッ!もう終わったのか?」 大月も正気に戻ったのか辺りをキョロキョロ見回している。 「一体どうしたんです?まさか八坂号に乗っている間ずっと耳を塞いでいたんですか?」 取り上げた帽子をむらさにかぶせ直しながらさなえは二人にそう言ってくる。 「え?だって?」 「なぁ…。」 二人は複雑な表情でお互いの顔を見合わせた。 …二人が耳を塞いでいた理由、それは走行中のさなえと八坂号のやり取りに会った。 「な、なあさなえ!ちょっと休ませてもらえないかい!?あたしゃもう限界…。」 「何を言ってるんです、遅刻は厳禁ですよ?全力で走ってください。」 「で、でも3人も乗せて走るなんて無茶が出来るわけ…。」 ピシイッ! 「ヒッ!」 「…やさか様、私は黙って目的地に迎え、と言ってるんです。 これ以上口答えするなら、私も考えがありますよ?」 「わ、解った、解ったからムチはやめて!ムチは!」 こんなやり取りが延々繰り返されたのだ。 正直耳を塞いでいなければやってられない。 「…とにかく降りましょうか、大月さん。」 「そうだな、むらさ。」 二人は犬の上から地面に降りたった。 「それじゃあ私はやさか様を駐車場へ止めてきます、 後はご自由になさってください。」 そう言うと、さなえは犬に乗って駐車場に向かおうとする。 「…チョット待ってください。」 と、そこへむらさが呼び止める。 「どうなさったんですか?」 「いえ、一つ質問があるんですが…。」 「何でしょうか?」 「駐車場で犬をとめた後、犬はどうなるんですか?」 「…?そんなの決まってますよ、帰る時までそのままです。」 「そ、そう、そのまま なんだ…。」 なんだか犬?がかわいそうに見えてきたむらさと大月であった。 その気持ちを察してか、犬はむらさたちに向かってこう言った。 「…大丈夫だよ、慣れてるからこういうの。」 …そう言われると余計やるせなくなるんですが。 こうして、ちょっとダウナー気分のまま、さなえと犬を見送る羽目になった二人なのでした。 「…さて、落ち込んでる場合じゃないぞ、むらさ。」 「…そ、そうですね、先生。」 さて、何時までも落ち込んでいる場合ではない。 二人がここに来たのは、ホテルでゆっくりするためではない。 仕事のために、二人はここに来たんだから。 ~☆~ ゆっくりホテルには宿泊客がゆっくりするための施設が沢山ある。 温泉は勿論、エステサロンやトレーニングジムまでホテルの中に設置されている。 そして、食の分野でもまた然り、 和食、洋風、スイーツ、何でもござれな店構えなのだ。 「…取材して欲しいという依頼があったのはこの店でしたよね、先生。」 「ああ、間違いない。」 そして大月とむらさはある店の前に立っていた。 『中華料理店、ホンジャマカ』 看板にはそう刻まれていた。 「それにしても、よく考えたら店の方から取材の依頼なんて珍しい話ですね。」 むらさの言うとおりだった。 普通店の取材というのは、その店の評判を聞きつけて、取材する側から店に依頼するものだ。 取材と言うものがどういうものか作者は知らんがきっとそうだと思ってる。 「それほど、店の味に自身があると言うことだろ?その自身が本物かどうか、見極めるのが我々の仕事だ。 気を引き締めていけよ、むらさ。」 「…ハイ。」 大月の呼びかけに、力強く答えるむらさ。 それを確認すると、大月は店の扉に手をかけた。 「いらっしゃいませ~。」 __ ,___ / ヽ,--- 、.-- ヽ ( i ) . . . . . . . . . . . .\ ) ヽ _ _ ノノ . . . 人. . . i. . . . . .ヽノ ノ>,.- ' . . / ヽ . ヽ . . . . . く / ノ. . ./ . . /.( __,. \ ゞ、__ゝ ゝ ノ . . (. . . .( (ヒ_] ヒ_ン レスヽ /. . 人 . .ヽ ゝ" ,___, " b. ヽ. \ ( /ヽ ( ヽ. . . ヽ _ン 人ヽ .)ヽ ) 片腕有角の仙人 )レ人>,、 _____, .イ )ノ 茨華仙(茨木華扇) 扉を開けて出迎えたのは最近何気に認知度が高い片腕有角のゆっくりかせんだった。 「…まぁ、中華っぽいし妥当なチョイスだな。」 「そうですね、先生。」 大月とむらさは彼女を見てそんな感想を漏らすのだった。 「…あ、そのカメラ…もしかして貴方が大月さんですか?」 その時、かせんが大月を見てそんな質問を投げかけてくる。 「ああ、そうだが。」 大月はそう返事する。 「…思いのほかイケメンじゃね~や。ってか、ただのおっさん?」 かせんはがっかりした顔になってそんな事を呟いた。 「ぐはっ!」 言われた大月は酷いショックを受ける。 「ちょ!先生はちょっとした事で傷つくナイーブな心を持っているんです! うかつなことは言わないでくれませんか!?」 むらさはかせんに向かってそう言ってくる。 「あらそうなんですか、それは気づかなかったわ。 あんな外見でも中身がそうだとは限らないものね。」 かせんは何気に酷い言葉を返す。 「…と、とりあえず我々はこの店の取材に来たんだが… 早速、席に案内してくれないかな?」 ちょっと凹みながらも大月はかせんにそうお願いする。 流石ベテランカメラマン、ちょっと位の精神ショックくらいじゃあへこたれない。 「ああ、そうでしたわね、それじゃあこっちに。」 かせんはそう言って二人の案内を始めた。 大月とむらさは案内されている間に店の様子を一瞥する。 店内は赤を貴重とした典型的な中華料理店だ。 目に付くところと言えば席についているのが必ずゆっくりと人間と言う組み合わせであるくらいか。 しかし、席の数に対してまだ人数は少なく、時間帯的にもちょっとガラガラしすぎている所はある。 「この店は『ゆっくりと人間の絆を深める中華料理店』というコンセプトで一月前にオープンしたの。 もう、固定客が来るくらいには評判になってるけど、まだまだ老舗の「椛飯店」には及ばなくてね。 それで、貴方達にこの店を紹介してもらって店の知名度を一気に上げようってのが店長の魂胆なのよ。」 かせんはそんな説明をしながら大月とむらさを席にご案内した。 大月とむらさが着いた席は何処にでもある中華テーブル。 あの丸くなっている部分をクルクル回すことが出来る奴だ。 「ハイ、これがメニュー、どれも腕によりをかけた一級品ですよ。」 かせんがそう言っていつの間にか頭に載せていたメニューを大月とむらさに差し出した。 メニューに書かれていたのは餃子、炒飯、シュウマイと言ったおなじみの中華メニュー。 「………?」 しかし、大月はそのメニューを見て首を傾げていた。 「そんな顔をして、どうかしたの?」 大月の顔を見て、かせんがそんな質問を投げかける。 「…なぁ、このメニュ~、何だか普通過ぎないか?」 「普通すぎる?」 「この店は『ゆっくりと人間の絆を深める中華料理店』がコンセプトなのだろう? その割にはメニューになんのひねりも無いなと思ってな。」 大月がそう言ったとたん、かせんは口元をニヤリとさせる。 「…流石は一流記者もうその事に気づかれましたか。」 不敵な笑みと共にそう言ってくるかせんに対して、大月とむらさは背筋にゾクリとしたものを覚えた。 「あの、その態度は普通じゃないメニューもあるってことですか?」 何か聞くのも怖いが聞かなきゃ話は進まない。 恐る恐るむらさはかせんに質問を投げかける。 「えぇ、メニューの裏を見て下さい。」 かせんに言われたとおり、大月とむらさはメニューを裏側にしてみる。 『餡かけ』 裏側にはこう書かれていた。 しかもメニューの裏面全部使うくらいの勢いで。 「…え?あの、何ですか、この餡かけって?」 当然の質問がむらさの口から出た。 「これこそがわが店最大の見せ場であります。 ささ、遠慮なくご注文くを!」 かせんは大月達に思いっきり注文を進める。 「えぇ~…。」 むらさは本気で注文するべきかどうか迷ってしまった。 何せメニューの裏には餡かけとしか書かれていないのだ。 値段さえ書かれていない、注文したらいくら取られるか解らない。 それが何より一番怖い。 「…よし、私が注文しよう!」 しかし、迷うむらさを尻目に大月が大声でそう宣言した。 「せ、先生!?こんな得体の知れないものを注文しちゃうんですか!?」 むらさが驚いた顔で大月にそう問いかける。 それに対し、大月はふふんと笑ってこう言った。 「むらさ…記者と言うものは、時には大胆な決断をしなくてはいけないものだ、 そういう時は迷ってはいけない!チャンスは二度とめぐっては来ないのだからな!」 大月のその言葉にむらさはからだの奥がジンと来るのを感じる。 「…え?あんたが注文しちゃうの?」 一方、かせんは注文を聞いてちょっと呆然としていた。 「どうした?お勧めしたのはお前だろ?」 「いや、確かにそうだけど…まさかあんたがが注文しちゃうとは…。」 かせんはどうしたものかしばし考えている様子だったが…。 「…まぁ注文しちゃったのは仕方がないわね、ちょっと待っててね。」 かせんはそう言うと、机の上に置いてあるベルを咥えてチリンチリンと鳴らす。 「店長!8番テーブル人間男から『餡かけ』入りましたー!」 そして大声でカウンターの方へ向けてそう叫ぶ。 それと同時に、カウンターの奥から誰かが出てくる。 _rrf≦三ミ=z、__ ,ィ彡{ft彡ソリ}ルノシハミ≧、 `丶 ,イ{{{(くミ彡彡ミ彡彡三彡'へ、 \ fトミミミミゞ≧三彡彡≦彡三ミt ヽ、 { ;ィ''"`"´ ̄''"´ ̄`~¨ヾ彡彡} 丶 ',ヽ } fi ; ; Yシイf ' ,| \ | リ ; ;,f リ '、 ヽ、 { { ,ィzzェェュ; rェェzz 、、V | ヽ .` ー--f^リ ´ィt テミ _rt テミ`' 〈 /^! ヽ .; |{f! . `゙""´. . `""゙´ リぅi!、 `ヽ丶 . ヾ} ,. .. 、 ノレソ 丶、、 _,. V `i r‐ '´゙ー、_,.‐ ' \ 、 トく___ ` ン´ i| j| 、 ! 、ー--―ァ' ` ,' ;/ } `` 丶、 / j{ j| ヽ'、 、`ー一 ´, / /' イ _,. -‐`ー- 、 | , ' ,/}! l| ヾ、 `"^^"´ // / _,. -'´ `ヽ、 _,」.. ' ,./ ,リ ハ . 丶.__,. イ j{ r '´ ヽ / 《 fi ! ヽ / /'´ ', ヽ-‐ ' , ' ;ソ ヽ / | 〈_ _,.-'´ ,. ' ハ 丶 / | 、´ / / ヽ ` | `亡´__, ' ヽ 出てきたのはパンツ一丁の大男。 どう見てもアメリカ生まれにしか見えないその外見からは中華料理店の店長と言う風貌には見えない。 そしてその手には熱々の餡が入った片手鍋が握られている。 男は足音も立てずに大月の後ろに歩み寄り―― ドバアッ! 片手鍋の中の餡を大月の頭から思いっきりぶっ掛けた! 「ギャアアアアアアアアアアアアア!」 「せ、先生~!?」 大月とむらさの叫びが同時に店内に響き渡った。 「おぉ、流石店長、ゆっくりどころか人間相手でも容赦ない餡かけっぷり。」 かせんは実に冷静な目で頭から餡をかけられてのた打ち回る大月を観察している。 「ウェイトレスさん!?これは一体なんなんですか!?」 むらさはかせんに向かって凄い剣幕で問いかける。 「これこそ中華料理店ホンジャマカ最大の名物、餡かけサービスでございま~す。」 「これの何処がサービス!?熱々の餡なんか掛けられたら唯じゃあ済みませんって!」 「いや、本当はこれゆっくり専門のサービスなんですよ、本当ならあんなふうに。」 かせんはそう言って他のテーブルに視線を向ける。 むらさもかせんの視線を追ってみると、その席に座っていたのはれみりゃと人間の女性であった。 みると、先ほどの男がれみりゃの方に向かって歩いてきている。 勿論、その手には餡が入った片手鍋を持って。 ┏━━━━━┓ ┃ ┃ γ⌒ヽ ┃ ┣━━━━━━┓ ゝ,,__ノ ┗━━━━━┻━━━━━━┛ |||||||||||| (;´⌒. 川|||||||| ( ) ) ,. -───-- 、_ ♪ rー-ノ " `ヽ、. \ _」 i _ゝへ__rへ__ ノ__ `l く `i / ゝ-'‐' ̄ ̄`ヽ、_ト-、__rイ、 }^ヽ、 .r'´ノ\ ゝイ,.イノヽ! レ ヽ,_`ヽ7ヽ___ 、_ ノ ハ } \ _人人人人人人人人_ /ヽ/ r'´ ィ"レ´ ⌒ ,___, ⌒ `! i ハ / }! i ヽ > うー! うー! < / / ハ ハ/ ! /// ヽ_ ノ /// i ハ 〈〈{_ ノ } _」  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ ⌒Y⌒Y´ノ /l ハノ i ヽ⌒Y⌒Y´ 〈,.ヘ ヽ、 〈 i ハ i 〉 ノ レ^ゝi>.、.,_____,,...ィ´//レ'ヽハヘノ そして、その熱々の餡はれみりゃの頭上からどばあっとぶっ掛けられた。 「うわ!?」 むらさは一見したらいじめにしか見えない光景に思わず目を瞑ってしまう。 しかし、れみりゃは寧ろ嬉々とした表情で餡まみれになっている。 「う~お姉さん、立派な餡がかかったど~。」 餡まみれになったれみりゃは向かいに据わったいる女性の前へと飛び跳ねていく。 「うわ~おいしそう、いっただきま~す。」 女性は目の前に居るれみりゃを抱き上げるように持ち上げる。 そしてそのまま徐に、れみりゃを餡毎舐め始めた。 「ぺろぺろ、ぺろぺろ…アア肉まんの風味に餡が混ざってたまらないわ…。」 「うっう~れみりゃもおね~さんもあまあまで幸せだど~。」 こうやって二人だけの世界を生み出す女性を餡かけれみりゃ。 ・・・ムラサの内には言いたい事がムクムクと沸いてくる。 まずれみりゃの方はあんな熱々の餡を掛けられて平気なのか、ウチの先生がのた打ち回るほどの熱さなのに。 そして女性の方もあんな熱々の餡を掛けられたれみりゃに触ったり舐めたりして平気なのか? 何よりあの餡を持っている筋肉男は何者なのか?店長か?かせんが店長を呼んで来た以上店長なのか? 「…あれ?お二人さん取材に来たんでしょう?何か質問はないの?」 しかし、今むらさはかせんの言葉にも答えられないくらい頭が混乱していた。 もう一方の大月の方は…。 「あああああああああああああ!」 それ所じゃなかった。 まぁ、頭から熱々の餡を掛けられたのだ、回復まで時間は掛かるだろう。 とりあえず、この店の取材でむらさが学んだことは一つ。 『重大な決断はノリで決めずに良く考えてから決断を下せ。』 ~☆~ 次のページへ
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初狩駅(はつかりえき)は、山梨県大月市初狩町下初狩にある塩田鉄道本線の駅である。 概要 駅構造 歴史 隣の駅 概要 塩田鉄道の前身、甲州塩田交通時代からある駅である。 駅構造 島式ホーム1面2線のホームを持つ地上駅である。 無人駅である。 ■塩田鉄道本線 大月・川越方面 ■塩田鉄道本線 甲府・野辺山方面 歴史 1901年9月17日 甲州塩田交通の駅として開業。 1910年 塩田鉄道の駅となる。 隣の駅 ■塩田鉄道本線 特急・俊快速・特別快速 通過 快速 勝沼駅-初狩駅-大月駅 普通 笹子駅-初狩駅-大月駅 塩田鉄道本線 銚子-西波崎-利根川河口堰-神栖鹿島港口-鹿嶋市-鹿島神宮-大橋-北浦-玉造-小川-石岡-高浜-神立-土浦-花室-つくば-研究学園-南筑波-新谷和原-東水海道-水海道-菅生台-境-山田原-新野木-古河- 栗橋-鷲宮-久喜-本白岡-蓮田元荒川-伊奈中央-上尾-上尾本郷-伊佐沼-川越-中川越-伊勢原-塩鉄武蔵高萩-高麗川-飯能-岩蔵温泉-塩鉄小曾木-青梅-梅郷-塩鉄御岳-新古里-奥多摩-小河内-小菅- 上和田-大月-初狩-笹子-勝沼-塩山-日下部-春日居町-石和-甲府-双葉-韮崎-穴山-長坂-小淵沢-八ヶ岳泉郷-清里-野辺山
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前ページから ~☆~ さなえが思いついたこの作戦は、思いのほかうまく行った。 受付に並ぶゆっくりや人間には台車にのって運ばれる大月は ただの荷物にしか見えなかったし、 ゆっくりさなえもここで働く従業員にしか見えなかったからだ。 ゆえに、大月とさなえはあっさりと受付の中に通じる出入り口にたどり着いた。 「…いよいよだな…ここまで長かった。」 「ええ、本当にそうですね…。」 実際の所は二時間位しか立ってないのだが、二人には何時間にも及ぶ大冒険に思えるのであった。 とにかく、大月達はその出入り口から受付の中に入り込んだ。 流石大型ホテルというべきか、受付の中はホテルの鍵やタオル等を閉まっておくロッカーが所狭しと並べられている。 カウンターにいる受付の人間やゆっくりパルスィたちは、さなえと大月の存在に気づきもせず、必死に来客の対応をしている。 「とりあえず、受付の人に話しかけて部屋の鍵を開けてもらいませんと!」 そう言って、早苗は受付の方に向かおうとする。 「いや、ちょっと待て。」 そんなさなえを大月が呼び止めた。 「何ですか?いきなり呼び止めて。」 「カウンターなんかに直接行ったら騒ぎになるだろうが!こういう時はあっちから来てもらうんだ!」 「はぁ、そうですか?しかし受付の方から来てもらうといわれたって…。」 さなえはそう言って辺りをキョロキョロ見回す。 …すると、出入り口付近にスイッチが一つ。 スイッチの上には張り紙があり、張り紙にはこうかかれている。 ”用があるならスイッチを押しなさいよ妬ましい!” 「…凄いですね、張り紙にまで妬ましいと書くなんて。」 パルスィたちの妬ましぶりにもはや感動すら覚える早苗さんであった。 「どうでも良いから早くしてくれ。」 その感動をばっさりと行く大月。 とにかく彼にせかされてさなえはスイッチをポチッ、と押すのであった。 ブブブブブブブブ! ((( __,,.. -─- 、.,_ ))) ((( , '´ `ヽ ))) ((( , '´ `ヽ ))) ((( ,' ヽ ))) ((( / /、 ィハ 、_; ! i ゝ ))) ((( i / ハ `;、,レ レ 、_;、人丿 ))) ((( 丿 レヘ i' ( ◎)ilililili( ◎)ハ ヽ ))) ((( / くl | lヽ | ))) ((( i ハ ヽ、 ノ i ノ ))) ((( ヽ `V>=-rパルスィノ ))) ((( `ヽ人人,.ヘ ヽ ))) ((( ., -イ \ ))) ((( / ヽ ))) と、受付にいたパルスィが突然派手に震えた。 「キャッ!?」 隣に居るパルスィがいきなり派手に震えたので、受付嬢が驚いていると。 「全く、こんな忙しいときに呼び出しなんて妬ましい…。」 そう言ってパルスィは頭の上をペコンって叩く。 すると震えが止まった、どういう仕組みなのだ。 「誰?こんな時に空気を読まない奴は。」 そう言って受付のパルスィがさなえと大月の所に向かう。 「どうも、忙しい時に呼び出してすみません、パルスィさん。」 さなえはやってきたパルスィに向かってそう挨拶する。 (ん?知った顔なのか?) (ええ、一応私もここで働いてますから。) ヒソヒソとそんなやり取りを繰り広げる大月とさなえ。 そんなやり取りを繰り広げた大月は(じゃあ別にあの従業員から服まで奪う必要なかったんじゃあ…)と思ってしまった。 「…貴方、何ブツブツ呟いているのよ妬ましい。」 そんなさなえに向かってパルスィがそう話しかけてくる。 さなえはパルスィが話しかけてきたことに気づいてハッ、と顔を上げる。 「あ、家、貴方に頼みたい事があるんですけど…ちょっとこの箱を見てください。」 「箱?」 さなえに言われてパルスィは視線を下に下げる。 大月も箱から顔だけ出してパルスィとコミュニケーションを図ろうとするが…。 「…ん?」 しかし、顔を出したとたん大月はその瞳をきょとんとさせてしまった。 「………!」 なぜなら、箱から除いてみたパルスィの顔は明らかに青ざめていたからだ。 「…?どうしたんですか?パルスィさん、そんな顔をして…?」 さなえもパルスィの様子がおかしいことを疑問に思い、そんな質問を投げかける。 …パルスィは、青ざめた顔でこう言い放つ。 「どうかしてるのはあんたの方よ…! 、 /⌒ヽ, ,/⌒丶、 , `,ヾ / ,;;iiiiiiiiiii;、 \ _ノソ´ iカ / ,;;´ ;lllllllllllllii、 \ iカ iサ' ,;´ ,;;llllllllllllllllllllii、 fサ !カ、._ ,=ゞiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii!! __fカヘ. / `ヾサ;三ミミミミミミ彡彡彡ミヾサ`´ 'i、 i' ,._Ξミミミミミミミ彡/////ii_ | | ;カ≡|ヾヾヾミミミミミミ、//巛iリ≡カi | | iサ |l lヾヾシヾミミミミミ|ii//三iリ `サi | | ,カ ,カll|l l lヾリリリリリ川川|爪ミミiリllカ、カi | | ;iサ,サ |l l l リリ川川川川|爪ミミiiリ サi サi | | iカ ;カ, |l l リリリリ川川川川l爪ミミilリ ,カi カi | | iサ ;サ, |リ リリ川川川川川l爪ミミiリ ,サi サi | | iサ ;iカ, | リ彡彡川川川川|爪ミミiリ ,カi サ、 | ,i厂 iサ, |彡彡彡彡ノ|川川|爪ミミリ ,サi `ヘ、 ,√ , カ, |彡彡彡彡ノ川川|ゞミミミリ ,カi `ヾ ´ ;サ, |彡彡彡彡川川リゞミミリ ,サi ;カ, |彡彡彡彡リリリミミミシ ,カi ,;サ, |彡彡ノリリリリミミミシ ,サi ;メ'´ i彡ノリリリリリゞミミシ `ヘ、 ;メ ヾリリリリノ巛ゞシ `ヘ、 ;メ ``十≡=十´ `ヘ、 ノ ゞ そんなでっかいG、受付の中に入れるんじゃないわよ!」 「…は?」 「何を言ってるんだこいつは?」 さなえと大月は目の前のパルスィの言葉に、一瞬きょとんとしてしまった。 「とにかく、そのゴキブリをとっとと受付の外に出しなさい!」 パルスィは脅えながらさなえに向かってそう言ってくる。 その脅えっぷりは普通じゃない。 パルスィはまるで、何かおぞましいものを見るような目でダンボールを睨みつけている。 「何言ってるんですか?これ、タダの段ボール箱ですよ?」 そう言ってさなえはパルスィに向かってダンボールの乗った台車を近づけさせる。 「ちょ!私に近づけないで汚らわしい!」 パルスィは一歩一歩後ずさりしながらそう言った。 「一体どういうことですか?」 さなえはパルスィの行動に首を傾げるばかり。 「…よく解らんが私の入っている段ボール箱がこいつにはでかいゴキブリに見えてるようだ。」 「ハァ!?何でですか!?」 「そんな事言われても私にはさっぱり解らん!」 大月もさなえも混乱している。 まさか、ダンボールに残されていたある妖怪の力の所為でパルスィにはダンボールがゴキブリに見えているなんて思ってすら居ない。 「とにかく、あんたがそいつを排除しないというのなら、私が力づくで排除するわ!」 パルスィがそう言うと同時に、背後から何かが二匹飛び出した! 「妬ましい!」 「妬ましい!」 「妬ましい!」 __,,.. ,_--、.,_ , '´  ̄ `ヽ ,/´ `ヽ ,' / ノ / 人 、_; !i'''7 ;ヽ、ノハ ハ __,./,) ヽ)__;人丿 ( 丿 ヽ'i' (ヒ_] ヒ_ン |7 ヽ ( ) |⊃ ,___, ⊂|) ) ) ハヽ、 ヽ _ン ノ'( / (人))人人`V>=--- イノノ)( __,,.. __,,.. ,_--、.,_ , '´  ̄ `ヽ ,/´ `ヽ ,' / ノ / 人 、_; !i'''7 ;ヽ、ノハ ハ __,./,) ヽ)__;人丿 ( 丿 ヽ'i' (ヒ_] ヒ_ン |7 ヽ ( ) |⊃ ,___, ⊂|) ) ) ハヽ、 ヽ _ン ノ'( / (人))人人`V>=--- イノノ)( __,,.. __,,.. ,_--、.,_ , '´  ̄ `ヽ ,/´ `ヽ ,' / ノ / 人 、_; !i'''7 ;ヽ、ノハ ハ __,./,) ヽ)__;人丿 ( 丿 ヽ'i' (ヒ_] ヒ_ン |7 ヽ ( ) |⊃ ,___, ⊂|) ) ) ハヽ、 ヽ _ン ノ'( / (人))人人`V>=--- イノノ)( 現れた二匹も同じくゆっくりパルスィ。 最初からいたパルスィも含めて、三匹のパルスィが現れた。 「な、何だ!?」 「色々省略して合体!」 そして、三匹のパルスィが光に包まれる! _,.ィ _ , ヾヽ、__,.-'´  ̄`丶., > \ / ヽ ヽ / | | ヽ i l ,' ! 」_!, | l 、__ _メ | | _レヽ| l7(ヒ_]\!´ ヒ_ン) l | ,!-ーk "-.、レ |'" ,___, "/ ! | |,,-''´|` └ノイ∧. ヽ _ン ∠ノ ヾ ヽ______ __l /ヾ! i`>ーr---イ/ ノノ|ノ´` `―― ´  ̄ ̄ ` _ー_ 、 ∠  ̄-' ̄ {<-_--- ―‐'7, ニニ/ , -----―_‐'二二 -‐ ′ ` ーァ ┬- _`77ヽ>ー―-_‐!, -‐V\ ----7´|==‐ ´ / ,、 ! /|_ヘ l  ̄! ∠ -ヽ_/{ l! / /i ! ! l l l /、/ /.〉〉 -〉 \_ _l_! ヽ l ̄/ / j l_ | | l l_/_,〈.フ// //lヽ-',. - ヘヽ !〈-./ / //‐`- 、 ノ_レ/ハ /! 〈/_ イ/` '´ /ヽi V /_〈/, 二二ニ` ー 、 / / く_ j l! |/ハ_/!! / | l / ,-/ ! ̄! ̄\ \`ヽ\ !∧ ! /、ハ{、_ -!! /z -‐ 7! l!〈,/ / !>、\ \ \>' !トiヘ、 X/ \三〉、 / _ = 'イヘヽ!./ ∧ \ ー 、 \ \ {スlヘ\レ〈 /´ /_ = ´´/{イ/ `|/ /` l \ \_\-\ ヽ´丶l 〉‐ ´ _´! ,.イ| l └ーイl_ /\ \ \ \ \ _ |/\!_ ,_-'三/ l/ l ト l _, | \ ヽ \ \ \ l > 、! 〈 |.ハT  ̄ | ヽ_ 〉― ヤ \ \、 \ l /ー ´/`! l ヽl /ヽ-vァー ´ |, イ´ 丶、ヽ\ヽ、 l /, ---く / |`l /, L! / \ \l \! Vヘ / `ヽ、 ヽl //ヽ! / / / lイ |. イ ,′ / | l l ! _, / l l / | ̄ V _ l l ,′ !__. ヽ.イ l l l l / l / / トl‐ ´| / l / / l ! ! L - 7L!イ |_l_ 、ヽ / _/ ー' | | | |  ̄ } ! V | | ハ lヽ!/ 〉 l ! / ヽ!/ そして、光が収まると、そこには人間大サイズのロボットが立っていた。 「ジェラシックゆっパルスィミニ!ここに光臨!」 ロボはポーズと共に、こう言い放った。 「ジェラシックゆっパルスィだと…!?まさかこの目で見れるとは!」 大月は現れたロボットを見て興奮気味にそう叫ぶ。 「知っているんですか?大月さん。」 「ああ、かつてホテルを壊滅させた張本人とか何とか… まさかこの目で見れるとは…!」 「興奮する気持ちはわかりますが、今はそれ所じゃないみたいですよ?」 さなえはそう言って目の前にいる人間代のロボットを見据えた。 「人数不足が原因でサイズは小型になったけど、それでも目の前の害虫を破壊するには十分よ! いけっ!リトルバスターコレダー!」 そう言うと同時にミニロボの両手が展開する! ズバババババババババババババ! そこから発射されたレーザーは全て寸分の狂いも無く、大月の入っているダンボールに向けられた! 「げっ、まずい!おい!今すぐ後退するんだ!」 大月はさなえに向かってそう叫ぶ。 「緊急避難!」 しかしさなえは大月が叫ぶ前に既に逃げ出していた。 勿論、大月は放って置いて。 「って、判断はやっ!」 これには大月も驚きを隠せない。 「これで終わりよ!」 パルスィロボが叫ぶと同時に、発射されたレーザーは全て大月の入ったダンボールに着弾した! ドッガアアアアン! 「ギャアアアアアアアア!」 大月は爆風と共に思いっきり吹き飛ばされた! ~☆~ 一方、こちらは受付カウンター。 「ひぃ、ひぃ…パルスィさんの奴、何時になったら戻ってきてくださるのかしら…。」 さっきまで二人で対応していたのが一人に減ったため、受付の対応速度は格段に遅れていた。 対応していた受付嬢も限界に達し、目を回し始めていた次の瞬間。 ドガアアアアン! 受付の中の方から大きな爆発音が聞こえた。 「え?何ですの今の音は?」 受付嬢は突然の爆発音に動揺する。 そして、それはお客達も同様だった。 「な、何だ?今の音は?」 「まさかいわゆる一つの自爆テロって奴じゃないよね?」 「おいおい、大丈夫なのかよ…安全だって聞いて予約したのに。」 「お、お客様、安心なさいませ!今のはいわゆるアレ…あ、アレでございます!」 受付嬢が慌ててお客様をなだめ様としていたその時だった。 「ぁあああああああああああああ!」 ドガアアアアン! この間、約1秒。 上から落ちてきた大月はカウンターをぶち壊して地面に頭から突き刺さるような形で倒れこんだ。 「え?」 「うわああああ!?上から全裸のおっさんが降ってきたぁ!?」 「こいつか!?こいつがテロの主犯なのか?」 いきなり上空から降ってきた大月をみてゆっくりも人間もパニック状態に陥っている。 みんな警察だ、消防だ、と騒ぐ中、受付嬢は目撃してしまった。 気絶している大月のタオルがめくれ、 その隙間から見えてしまっている。 …その、男の…アレを。 「…いきゃぁああああああああああああああ!」 受付嬢は始めて見るあれを見て反射的に絶叫、 そしてそのまま大月を全力で殴り飛ばした! ガッシャーン! 大月は殴られた勢いで出入り口の窓を突き破り、そのまま外へと飛び出してしまった。 ~☆~ 「…むにゃ?」 何だか騒がしい気がしてむらさはゆっくりと目を覚ます。 寝ぼけなまこで彼女はゆっくりと部屋を見渡した。 …部屋に異常は無い。 何故か先生の姿が何処にも見当たらない、…たぶんトイレだろう、とむらさは納得した。 ふと、枕元においてある置時計に目をやる。 時計は十二時を回っていた。 そう。 十二時を回っている。 それすなわち、日にちが変わったと言う事だ。 「…あ、年が明けたんだ…あけましておめでとう、ムニャムニャ…。」 むらさはそう呟くと、満足げな顔をして深い眠りにつくのであった。 終わり てゐ魂からそのまま飛び出てきたみたいないつものテンションが楽しかったw 同じホテルの中で、こうした光景が一角で繰り広げられていたと思うと色々面白い 特にあの早苗さんが従業員としているのだと思うと…… -- 名無しさん (2011-01-15 13 26 55) さなえさん黒ぇw 会話が軽快で面白いねw 取りあえずおっさん乙です -- 名無しさん (2011-01-24 17 45 18) 名前 コメント
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野辺山駅(のべやまえき)は、長野県南佐久郡南牧村野辺山にある塩田鉄道本線の駅である。 概要 駅構造 歴史 隣の駅 概要 塩田鉄道の前身、甲州塩田交通時代からある駅である。 本線の終着点であり、塩鉄一標高が高い駅である。 駅構造 対向式ホーム2面2線に、島式ホーム1面2線が挟まれた形の頭端式3面4線のホームを持つ地上駅である。 優等列車は、主に駅舎のある1番線から発車し、普通列車は主に2番線から発車する。 観光地という立地のため、駅施設の騒音を最小限に抑えている。 ■塩田鉄道本線 甲府・大月方面 ■塩田鉄道本線 甲府・大月方面 ■塩田鉄道本線 甲府・大月方面 ■塩田鉄道本線 甲府・大月方面 歴史 1901年 甲州塩田交通の駅として開業。 1910年 塩田鉄道の駅となる。 隣の駅 ■塩田鉄道本線 全列車 野辺山駅-清里駅 塩田鉄道本線 銚子-西波崎-利根川河口堰-神栖鹿島港口-鹿嶋市-鹿島神宮-大橋-北浦-玉造-小川-石岡-高浜-神立-土浦-花室-つくば-研究学園-南筑波-新谷和原-東水海道-水海道-菅生台-境-山田原-新野木-古河- 栗橋-鷲宮-久喜-本白岡-蓮田元荒川-伊奈中央-上尾-上尾本郷-伊佐沼-川越-中川越-伊勢原-塩鉄武蔵高萩-高麗川-飯能-岩蔵温泉-塩鉄小曾木-青梅-梅郷-塩鉄御岳-新古里-奥多摩-小河内-小菅- 上和田-大月-初狩-笹子-勝沼-塩山-日下部-春日居町-石和-甲府-双葉-韮崎-穴山-長坂-小淵沢-八ヶ岳泉郷-清里-野辺山
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キーワード クローズドサークル キャラ崩壊 「ミソくれよ」 マゾヒスト部隊 カマドウマ 絵描き見習いもどき 四十九日 大月だけにビッグムーン 初恋泥棒 アンドロイド 歯形 本当にあった怖い話 純愛ラブストーリー 音楽バトル ロードスイーパーがフル回転 燃え属性たっぷり 開かずの扉 全寮制 ウクレレ 作品紹介 ノイジーマイノリティーな乙女待望のゲームが今ここに! ドSのドSによるドSのための乙女ゲー 純愛ラブストーリー「大月ロード株式会社~大月だけにビッグムーン~」 来夏発売決定! 主人公はドSな大学2年生 夏休みを利用して(株)大月ロードにインターンシップへ行くことに ロードスイーパー、散水車、排水ポンプ車etc道路のメンテナンスを通じて社会貢献を体験し ついでに夏の四十九日間であの人の初恋泥棒になっちゃおう! 仕事に恋にドSに大忙し!今日も私のロードスイーパーがフル回転! 先輩…優しく仕事を教えてくれる 心優しい青年で、絵描き見習いもどきというふわふわした自己紹介を主人公にバッサリ切られドMに目覚める 特技は歯型のデッサン 敵…公道にウクレレを持って現れては大月ロードに音楽バトルを仕掛けてくる悪のマゾヒスト部隊の統領 常に頭から油をかぶっており常にライターを所持する燃え属性たっぷりな邪魔者 通常ルートではロードスイーパーで退治するだけだけど、真エンドでは燃える展開があるかも…!? 社長…大月ロードの社長。根暗クール系ドS 好感度を上げると主人公に本当にあった怖い話を聞かせ、開かずの扉に閉じ込めてくるヤンデレ ルートに入って社長をクローズドサークルに閉じ込めてドMにする倍返しをしちゃおう! 縋り付きエンドはドSな乙女必見! サポートキャラ…主人公とだけ話せるカマドウマ 実はカマドウマ型アンドロイドなのだが主人公はそんなの知らないし気にしない 主食はミソで「ミソくれよ」と言うがカラシばかり与えられ、自我より先にドMに目覚めつつある 攻略可 限定版では全員がキャラ崩壊!ドSがドMに、ドMがドSに!? ドMな乙女にもばっちり対応!絶賛予約受付中!! 通常版…6080円 限定版…12160円 派生など 501-519(2作目)派生など この作品への感想等はこちらへ 名前 コメント
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深城ダム ふかしろダム #ref error :画像URLまたは、画像ファイル名を指定してください。 山梨県大月市の葛野川にあるダム。 所在地 山梨県大月市七保町大字瀬戸字深城 地図 形式:重力式コンクリートダム 堤高:87.0 m 堤頂長:164.0 m 堤体積:221000 m³ 利用目的:洪水調節・不特定利水・上水道 着工~竣工:1978~2004年 2010-09-26 関連・参考サイト Wikipedia 深城ダム 関連項目 タグ ダム 大月市 山梨県 施設
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銀魂パロディ 下品なネタ多し(今回は特に)。 ゆっくりが割と酷い目に合う。 それでも構わない方だけ下へどうぞ。 てゐ魂 第三十一話「外国人にとって松茸ってあまり価値の無いものなんだってさ。」 「うわぁ、見てくださいよ、先生!私、こんなにきれいな川、初めて見ました!」 川に飛び込んだむらさは濡れるのも構わずにはしゃいでいる。 彼女の言うとおり、川は透き通っていて、そこを泳ぐ魚が見えるほどにきれいだった。 「ほう、国が管理しているだけの事はあるな。」 大月はそう言って川に足を突っ込んだ。 ドロォ。 瞬間、大月の足からなんか濁りのようなものが出てくる。 綺麗な川があっという間に黒く染まり、タニシですら住めないんじゃないか?と思えるくらい酷い川に変貌する。 「…先生、足を洗ったのは何時ですか?」 「…すまん。」 思わず謝ってしまった大月であった。 「…………。」 一方、てゐ達万屋は木の根元に集まっていた。 密集するほど寄り集まった仲、3人のゆっくりはジッと木の根元に生えている物を見つめている。 「…ねぇ、てゐさん。」 「何?」 「さっきかられみりゃ達はこんな密集して何をやっているんだど?」 「何って、考えてるんでしょ?」 「何をだど?」 _,,...,_ /_~,,.. ~"'ヽ (,,"ヾ ii /^',) i i" |(,,゚Д゚) |(ノ |) | | ヽ _ノ U"U 「このきのこが食べられるかを。」 「絶対食べたくないど!」 れみりゃは思わずてゐにツッコミを入れた。 確かに、顔と手足が生えたキノコなんてたとえ極上の味であったとしても食べたくは無い。 「私を食べる度胸の無い奴は、このさきいきのこれないぞ!」 しかも喋る、これだけで食欲が減退するのは明らかだった。 「おいぃ、このキノコ、何か私たちを挑発してきたんですが?やっぱりこれ、食べられるんじゃないですか?」 キノコが喋ったことに驚いて、てんこがそう言ってくる。 その言葉を受けててゐはうーむ、と考える。 「う~ん、こいつが食べられるのはゴブゴブって所かね、とりあえず、大月さんに食べさせてみて 安全かどうか確かめて…。」 「ちょ、依頼人に何危ない物を食わせようとしているんだど!」 「知ってる?キノコ類の食事事情はね、沢山の毒キノコで犠牲になった人達の上に成り立っているんだよ。 大月さんはね、今このキノコが食えるかどうかという謎の生き証人になれるかもしれないよ?」 「だから勝手にそんな大役を背負わせるな!お前は大月さんのなんなんだど!」 「え~と、一応はボディガード?」 「立場がわかっているなら、なおさらこんな得体の知れないキノコを食わせようとするんじゃないど!」 「…ハイハイ、解りました。 じゃあとり合えずこの新種のキノコは諦めて、素直に松茸探しに戻りますか。」 れみりゃの言葉を受けて、とり合えずてゐはこのキノコを諦めたようだ。 「常識に縛られ未知の可能性に飛びつかないようじゃ、このさきいきのこれない!」 「うるさいど!」 なおも喋る謎のキノコに、思わず怒鳴りつけていたれみりゃであった。 「…何やってるんでしょうか、あのゆっくり達は。」 むらさはキノコを囲んでガヤガヤやっているゆっくりたちを見て、呆れた表情でそう呟く。 「…あいつら、相変わらず遊んでいるようにしか見えないな。」 大月もその光景を見て、深いため息をつく。 「う~♪」 ,. -───-- 、_ ♪ rー-、,.'" `ヽ、. \ _」 i _ゝへ__rへ__ ノ__ `l く `i / ゝ-'‐' ̄ ̄`ヽ、_ト-、__rイ、 }^ヽ、 .r'´ノ\ ゝイ,.イノヽ! レ ヽ,_`ヽ7ヽ___ 、_ ノ ハ } \ /ヽ/ r'´ ィ"レ´ ⌒ ,___, ⌒ `! i ハ / }! i ヽ / / ハ ハ/ ! /// ヽ_ ノ /// i ハ 〈〈{_ ノ } _」 ⌒Y⌒Y´ノ /l ハノ i ヽ⌒Y⌒Y´ 〈,.ヘ ヽ、 〈 i ハ i 〉 ノ レ^ゝi>.、.,_____,,...ィ´//レ'ヽハヘノ と、その時大月の側にれみりゃが飛んでやってきた。 れみりゃは羽をバタつかせて大月の周りをぐるぐると飛び回っている。 「おぉ、れみりゃ君はまじめに警護してくれるのか。」 大月はれみりゃを見てそんな事を呟く。 「……あの、先生。」 その光景を見てむらさは大月に話しかけてきた。 「れみりゃさんならあそこでキノコを見ていますけど。」 むらさの言うとおり、キノコを囲んでいるゆっくりたちの中にれみりゃの姿があった。 「え?」 「それに、そのれみりゃは空を飛んでますけど、たしかれみりゃの羽は手足の代わりであって 空を飛べるようには出来ていないはずです。」 「あ。」 言われて大月は思い出す。 胴無しゆっくりの羽や飾りは人間で胴付きゆっくりで言う手足の代わりであることを。 詳しくは第一話参照。 …ならば、今、大月の周りで飛び回っているこのれみりゃは一体何なのか? 疑問に思った大月がれみりゃをジッと観察していると…。 ,. -───-- 、_ rー-、,.'" `ヽ、. _」 i _ゝへ__rへ__ ノ__ `l く `i / ゝ-'‐' ̄ ̄`ヽ、_ト-、__rイ、 \ ゝイ,.イノヽ! レ ヽ,_`ヽ7ヽ___ r'´ .ィ"Y◎`, 、 '◎Y. `! i ハ ヽ/ ! " ⌒,トェェェイ⌒. i ハ ', .ノ /l |,r-r-| . ハノ i ヽ. 〈,ヘ ヽ、 `ニニ´ . ,〈 i ハ i 〉 ノ レ^ゝi>.、.,_____,,...ィ´//レ'ヽハヘノ 「キシャアアアアアアアアアッ!」 ガブッ! いきなりそのれみりゃは牙を向いて大月に頭から噛み付いてきた。 「ぎゃああああああああああ!」 その激痛で思わず大月は絶叫してしまった。 「お、大月さん!?」 いきなりれみりゃ?に頭をかまれてその辺を声尾がり回る大月を見て思わず叫ぶむらさ。 「ん?何?後ろが騒がしいけど。」 てゐ達も、自分達の後ろで突然大声が聞こえたもんだから 驚いて大月達のほうへと振り向く。 「って、大月さん、何やってんの?」 これが大月の姿を見て、てゐがもらしたコメントです。 「てゐさん!何暢気な事言ってんですか!早く大月さんを助けてください! あんたらその為にここに居るんでしょうが!」 むらさがてゐに向かって大声でそう叫ぶ。 「ちょ、そんな間近で叫ばれたら鼓膜破れるって…。 れみりゃ、あんたあいつの頭に噛み付いている同類を説得してきてよ。」 てゐはれみりゃにそうお願いする。 ところがれみりゃは首を横に振った。 「てゐさん、多分あいつはれみりゃが説得したところでどうにもできないど。 って言うかあいつはゆっくりじゃないんだど。」 「え?」 れみりゃの言葉に、てゐはキョトンとした顔になる。 「こいつを見てみるんだど。」 そう言ってれみりゃが帽子の中から取り出したのは、ポケットサイズの小冊子。 タイトルには「アウトドアに役立つ動物図鑑・ゆっくりの国編」と書かれてある。 「…何さ、これ。」 「山に行くって事で、途中のコンビニで買った本だど。」 そう言えば、ここに行く途中でコンビニに立ち寄った気がする。 「って、あんた、そんなもん買う金どこにあったのさ。」 「お金は大月さんが払ってくれたんだど、このくらいなら必要経費で下ろさせるって事で。」 「…あいつ、会社の金を使うんならウチに払う依頼料ももっと出してくれてもいいのに…。」 「そんな事よりてゐさん、このページを見てほしいんだど!」 そう言ってれみりゃはてゐにあるページを開いて見せ付けた。 そのページには、れみりゃの写真と共に、こんなことが書かれていた。 ,. -───-- 、_ rー-、,.'" `ヽ、. _」 i _ゝへ__rへ__ ノ__ `l く `i / ゝ-'‐' ̄ ̄`ヽ、_ト-、__rイ、 \ ゝイ,.イノヽ! レ ヽ,_`ヽ7ヽ___ r'´ .ィ"Y◎`, 、 '◎Y. `! i ハ ヽ/ ! " ⌒,トェェェイ⌒. i ハ ', .ノ /l |,r-r-| . ハノ i ヽ. 〈,ヘ ヽ、 `ニニ´ . ,〈 i ハ i 〉 ノ レ^ゝi>.、.,_____,,...ィ´//レ'ヽハヘノ 【れみりゃモドキ】危険レベル:B れみりゃに良く似ているがゆっくりではなく、あの有名なチュバカブラの亜種である。 れみりゃに似た姿を利用してゆっくりに近づき、噛み付いてその中身を吸い取ってしまう生き物。 この生き物のせいで人間の国では「ゆっくりれみりゃゆっくり捕食説」が蔓延し、 れみりゃが迫害されていた時期がある。 なお、捕食対象は主にゆっくりなのだが、 似たような形状をしている人間の頭にも噛み付く事がある。 人間の場合、噛み付かれても中身を吸い取られることは無いが、 代わりにすっぽん並みにしつこくかまれ続けるので注意が必要。 「…へぇ。」 てゐはページを読んだあと、大月の方へと振り向く。 「あぁあああああああああああああ!」 大月は相変わらず、れみりゃモドキに頭を噛み付かれたまま、辺りをごろごろ転がっていた。 「これだけゆっくりがいっぱい居る状況で真っ先に大月に噛み付いてくるなんて、 れみりゃモドキが馬鹿なのか、あいつの運が悪いのか…。」 「暢気な事言ってないで早く大月さんを助けてください!」 呆れるてゐに向かってむらさがそう怒鳴ってくる。 「ハイハイ、解ってますって。」 てゐはそう言ってスペルカードを取り出した。 「す、スペルカード!?ちょっとてゐさん!弾幕なんて使ったら大月さんにも当たっちゃうど!」 そう言ってれみりゃが慌てててゐを止めようとする。 するて、てゐはれみりゃの方へと振り向いてこう言った。 「れみりゃ、あたしは何時弾幕を使うって言った?」 「え?でもそれ、スペルカード…。」 「スペルカードは弾幕を生成するものとは限らないの。」 てゐがそう言うと、スペルカードとてゐの身体が光り始めた! \ | \ | \ / \ ._,,,,,、---―――--、_ .\ .,,,―''"^ .`゙'''ー-,, .\ _,-'''^ `''-、、 .\ ,/゛ `'-、 ,/ ` ハ_ハ ./ (^( ゚∀゚)^) ,,i´ ) / ,/ (_ノ_ノ ./ / ○ | / |_ . ,l | 'ー-、._ ..l゙ |  ゙̄'ー、__/ .l゙. | / .l, | / _______ .l゙ | / ○ .| / ゙l, / l/照符「さいたまサンシャイン」 次の瞬間、太陽に変化したてゐが一気に辺りを照らし出す! 「う、うわっ!」 「まぶしい!」 周りに居たゆっくり達は思わず怯んでしまう。 『ぎゃああああああああ!』 そして、絶叫を上げる奴が二人。 一人は大月、そしてもう一人はれみりゃモドキだ。 「きしゃああああああ!?」 れみりゃモドキは大月の頭から牙を離すと、 さいたまの発する光から逃げるように森の奥へと消えていった。 「おぉ~確かにチュバカブラの亜種ってのは本当みたいだねぇ、 強い光は大の苦手みたい。」 てゐは逃げていくれみりゃモドキを見て、そんな事を呟いた。 「ぎゃああああ!めが~めが~!」 そして大月はさいたまの光をモロに見てしまったため、某大佐のような状態になってしまっていた。 「大月さん、目薬です!」 むらさはそんな大月に目薬を差し出す。 大月は慌てて目薬をさして目をハンカチで押さえ込んだ。 「さて、大丈夫かい大月さん。」 「出来ればあんな生物に襲われる前に助けてほしかったよ…。」 何とか視力が回復した大月さんはてゐにそんな感想をもたらした。 「…それにしても、今のれみりゃもどき、おかしいど。」 と、突然れみりゃがそんな事を呟いた。 「おかしい?一体何がですか?」 「この山は国が管理している山で、国が四六時中監視しているから ああいう危険生物が出てくる筈は無いんだど。」 「…まぁ、自然というのは我々の想像を超えるときがあると言いますし、 ああいう危険生物の一匹や二匹ぐらい監視漏れする事もあるかも知れませんよ?」 れみりゃの疑問にむらさがそんな答えを出す。 「ううん…そんなもんなのかど?」 何とも納得いかないれみりゃだが、そこである事実に気が付いた。 「…って、てんこちゃんの姿がさっきから何処にも見えないんだけど、あいつどこに言ったんだど?」 「え?」 言われてむらさもてんこの姿が何処にも見えないことに気づく。 てんこは何処に消えたのか? 「…てんこならそこに居るよ。」 その疑問に答えたのはてゐであった。 「フム、あっちから松茸の匂いが漂ってきている予感。」 てんこはそう言って、フラフラとした足取りでどこか遠くに行こうとしていた。 「ちょ、てんこさん!そんな勝手に遠くに行こうとしないでください!」 むらさが慌てててんこを呼び止める。 「おいぃ!こっちは今松茸が見つかるかどうかの瀬戸際なんです できればあまり邪魔してほしくないんですけどねぇ…。」 「遭難したら元も子もないでしょうが!」 不満を告げるてんこに向かって思わずそう叫んでしまったむらさであった。 プニッ。 「ん?」 その時だった、てんこの頬に妙な感触があったのは。 「?どうしたのてんこ?」 てゐはてんこに向かってそう叫ぶ。 「いや、何だか私の頬に妙な感触があった。」 「はぁ?」 てゐはてんこの方を見てみる。 …しかし、てんこの周りには障害物のようなものは見当たらない。 「何も無いじゃない、あんた、何にぶつかったって言うのさ。」 「いや、確かに…。」 そう言っててんこは手を伸ばす。 プニ。 その指先には、プニプニした感触が確かにあった。 「やっぱり私の目の前に何かがある!」 てんこは何も無い虚空に手を伸ばしながらそう叫ぶ。 「…てんこ、そんなばればれの嘘を使わないでよ。」 しかし、てゐの反応は非常に冷たいものだったりする。 「おいぃ!私は冗談何て言っているつもりは無いんだが!」 見えない何かに触れながらてんこがそう叫んだ次の瞬間だった。 …ゴオッ! 「うわあっ!」 突如、てんこの周りに激しい空気の流れが発生し、てんこは弾き飛ばされた! 何が起こったのか?それは単純明快、 目に見えない巨大な何かが、てゐ達の方に向かって突っ込んできたのだ。 「………まずい!みんなふせて!」 迫ってくる威圧感に気づいたてゐはれみりゃ達に向かってそう叫ぶ。 てゐの言葉に、れみりゃたちを初めとしたどう無しゆっくりはその全身を出来る限り平べったくし、 それが出来ない大月は腹ばいの姿勢になる! ゴォッ! 見えない何かはそのままれみりゃたちの頭上ギリギリを通り過ぎて行き…。 バキバキバキイッ! そのまま、れみりゃたちの背後にあった木々をなぎ倒した。 「…な、何だどこれは…。」 れみりゃはなぎ倒された木々を見て震えている。 「…こりゃあ、私はさっきてんこに言った事を誤らなくちゃいけないねぇ。」 「その通り、早くあやまっテ!」 てんこは謝罪を要求してきているが、今はそんな場合じゃない。 ボワァアアアアア…。 「…!?な、何ですか、あれは。」 それを見て、むらさは思わずそんな事を言ってしまう。 なぎ倒された木々の上に、何か輪郭のようなものが浮かび上がったのだ。 輪郭はだんだんはっきりして行き、やがて、てゐたちに襲い掛かった怪物の正体がはっきりと現れる。 // ヽ, ,.└''"´ ̄ ̄ `ヽ、 ,. '´ 、、 ヽ ヽ ノ , lヽ j /、lヽ ト、_,,.', r'´ r'"イ .ノ\| .レ r=;ァ'レ' { } { !、 l rr=- / `'''l. ‐ .、 レヽ.,ト' ー=‐' / l 、,,_,,ノ { ,}' ', /ヘ, /レ' ,/ ‐、 .7'´レ1 ヽ 人ル'レ' 'i、_ ノ __,-‐'、 レ~i` ヽ 、_ ( " ______ / ヽ _/ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ_ゝ / / _, -‐ ' ̄ \ _ ノ| ヽ i r‐' ヽ ヽ/ !/| \ ノヽ / ── --- __ __ --- ── \ i / ── ‐‐‐  ̄  ̄ ‐‐‐ ── ヽ i i / i \ / /、 | , / ! | 、 / i | | ノi | _\ ノi ノ ヽ レ' / __ノ .レ' ヽ ノ| | | | | | / i / ト-- i ├- ヽ ! i | | i | | |/ノ '| | ヽ L_ _| L_ __ノ ノ | | ヽ | | | iヽ/i //// //// | ̄ ̄| i i | | | | ,____, | | ノ | | | i \ ヽ / | | | |. | |__,ゝ ヽ __ノ |__| ノ | | | | |', / | | | / / | | | ヽ ノ| | | | ノ| / | , i |ヽ /i | | /i / |/ ノ レ ー─--------───一' ノ レ' レ' レ' シルエットだけ見れば、非常にバランスの悪い雪だるまに見えた。 でかいゆっくりれいむが雪だるまの胴体で、きめぇ丸が頭部分になっている。 しかし、異様なのはきめぇ丸の方だった。 まるで、でっかいれいむのたんこぶの様に、頭に張り付いているのだ。 「お、おい。これはゆっくりなのか?」 自分の記憶にある一般的なゆっくりとは明らかに違うそいつを見て、大月は思わずそう呟いてしまった。 大月のその疑問に、てゐがこんな事を言った。 「…そんなのは解らないねぇ、でも一つだけ、解る事もあるよ。」 てゐはそう言いながら髪の毛の中からスペルカードを取り出す。 巨大れいむは、そんなてゐに向かって今にも突撃しそうな体制をとっている。 その瞳は明らかにてゐに敵意を向けている。 「…こいつは、敵だ!」 てゐは先手必勝と言わんばかりにスペルカードを巨大霊夢に向かって投げつけた。 「エンシェントデューパー」 同時に無数の高速弾幕が巨大れいむに襲い掛かる! 弾幕を見て巨大れいむは回避行動をとろうとするが、やっぱりその巨大な見た目どおり、俊敏な動きは出来ないようだ。 ズガガガガガガガガガガ! 巨大れいむはその顔面にモロに弾幕を受けてしまった! 「おぉ!これはやったど!」 れみりゃがその様子を見てそう叫ぶ。 「いや、ちょっと待て!何か様子がおかしいぞ!」 しかし、その直後、大月が巨大れいむの様子を見ながらそう叫んだ。 弾幕は確かに巨大れいむの顔面に直撃した。 しかし、問題はその後、 何故か弾は消えずに巨大れいむの顔面にめり込んだままなのだ。 グッ、ポヨォオオオオオオオオン! 次の瞬間、巨大れいむはその巨大を一段と大きく膨らませた。 それだけで顔面にめり込んでいた弾幕がそのままてゐ達に元へと飛んで行ったのだ! 「な!?」 てゐ達の回避行動は一瞬遅れてしまった。 ドガガガガガガガ! 「うわぁああああああ!?」 弾幕が当たっててゐ達は思いっきり吹き飛ばされる! 何とか立ち上がると、てゐは巨大れいむをジッと見つめた。 「び、びっくりした…弾幕を跳ね返すなんて何て滅茶苦茶な奴何だい。」 「いや、滅茶苦茶なのはそれだけじゃないみたいだぞ。」 「え?」てゐが大月の言葉に思わずそう反応した次の瞬間だった。 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…。 巨大れいむの身体からまるでロケットが発射するような音が聞こえてくる。 ___ ____ ______ / ヽ _/ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ_ゝ / / _, -‐ ' ̄ \ _ ノ| ヽ i r‐' ヽ ヽ/ !/| \ ノヽ / ── --- __ __ --- ── \ i / ── ‐‐‐  ̄  ̄ ‐‐‐ ── ヽ i i / i \ / /、 | , / ! | 、 / i | | ノi | _\ ノi ノ ヽ レ' / __ノ .レ' ヽ ノ| | | | | | / i / ト-- i ├- ヽ ! i | | i | | |/ノ '| | ヽ L_ _| L_ __ノ ノ | | ヽ | | | iヽ/i //// //// | ̄ ̄| i i | | | | ,____, | | ノ | | | i \ ヽ / | | | |. | |__,ゝ ヽ __ノ |__| ノ | | | | |', / | | | / / | | | ヽ ノ| | | | ノ| / | , i |ヽ /i | | /i / |/ ノ レ ー─--------───一' ノ レ' レ' レ' ''/| ! |ヽ'~ (~'`'`~) (⌒.| l l |⌒) ((( | ll || )) ( ) 从| ll || ))⌒))) ) ))⌒)))) )) /ヽ) ) )( ))) ))⌒)))) その直後、本当に巨大れいむはまるでロケットのように空中へ急上昇する! 「と、飛んだーーー!?」 もうこれには、そのまんまな感想しか言いようが無い。 空中に飛び上がった巨大れいむはそのままてゐ達のいる森を見下ろすように空中停止する。 一体どのようなテクノロジーを使っているのか、巨大れいむはそのまま一ミリも動かない。 ぐぉおおおおおん…。 次の瞬間巨大れいむの全身を白いオーラが包み込む。 「お、おいぃてゐ!あれ何かやばく無いですか!」 てんこの言うとおりだった。 あの状態になったゆっくりれいむが何を発射するのかを、てゐは知っている。 「む、夢想封印…!」 ゆっくりれいむの代名詞的スペルカード「夢想封印」。 回避不能なホーミング弾幕でその威力は計り知れない。 しかも、あの巨大なれいむが放つ弾幕だ、そのサイズも威力も通常の物とは桁が違うことは容易に想像できる。 ゴオッ! そして、その予想は的中した。 巨大れいむの放った夢想封印は普通の夢想封印より遥かに大きかった。 こちらに向かって落下しているそれが着弾すれば、間違いなくこのあたりの地形が変わってしまうだろう。 「て、てゐさん!あれ絶対やばいですって!」 むらさが顔色を真っ青にしててゐにそう訴える。 「そんな事言われなくても解ってるよ!」 そう答えてみるが、正直、こんな化け物弾幕をどうにかする方法はてゐには思いつかない。 ホーミング弾幕なのでそもそもかわす事は出来ないし、 かわせたとしても着弾の衝撃で大ダメージは確実。 今回ばかりは無理かもしれない、とてゐは覚悟を決めていた。 その次の瞬間だった。 ドガアアアアアアアアアアアッ! その巨大な夢想封印を、何処からとも無く飛んできた更に巨大なレーザー砲が吹き飛ばしたのは。 「え…?」 消滅していく超巨大弾幕を見ながら、てゐは思わず呆然としてしまった。 「い、今のビームは誰が放ったんですか?」 むらさが混乱しているその時、てんこがこう叫んだ。 「おいぃ、あっちを見てみるべきそうすべき!」 てんこが指差す方向に、てゐ達の視線が集中した。 「あ、あれって…。」 てんこが指差しているものを見て、てゐ達は思わず呆然としてしまった。 __,,・・・・,,__ ,,・・・・・・・・・・・・・・`,--’’ ・・・・・・・・・・・・・・ \ ヽ、 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・\ ヽ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・\ |・・・・・・ ,!'´ ̄ ̄\ ・・・・・・・・・・・・・\ __ |・・・・・・_,ノ \・・・・・・・・・・・・・ \__,. ̄ ノ' |・・・・ ,' ヽ、 ヽ、 ,‘‘´ i'´ |・・・・,' ヽ、 ヽ|'"─|'" !、._ .| ノ ヘ、 、 _,─ i i ─ ヽ、 ,ヘ、 7__,.・/| __ __,. ヽ  ̄ノ' ─‐ノ ヽ─‐ ヽ、'´ ヽ、,__/・・・・・・ , ,-ッ┐ _ ,・・’ ・ ’ ` ヽ、 ./ `ッ・・・・・・|" ̄ ./ .._| ̄ , , ヽ / / ,__,’’´ / / | , 、 , 、 | ・ヽ`` i'|'" ̄ ノ' / / ・ / ヽ / ヽ、 ・ | ヽ__ノ| ノ ’ ・ | / | / ヽ / | , 、 ・ \・/| , | / __,・ / ヽ/ 、 ・__/ .ヽ , ,'` | | / | ・, i'´レ' "| レ' ヽノ | ,.・ .i' ・ ・ / レ'| .!、|__ ._| |__ ノ .レ' .| ノ..・ i' | ,,  ̄  ̄ ,,・ | ,', ノ .・’ ,____, ’| .レ' i'´ , 、 ヽ、 ヽ/ | | !、 _/ ヽ ヽ _/ ノヽ、・. ,ヘ、`i `i \ ノ , 、/ ヽ,! ヽ ,.! /,ヽ _____, , /| / ヽ、 そこに居たのは今現在空を飛んでいる巨大なれいむと同じくらいの大きさの 巨大なまりさだった。 ちなみにこっちには頭にきめぇ丸の顔が付いていない。 「ま、まさか、あれは…伝説のどす・まりさ?」 大月はその巨大なまりさを見て思わずそんな声を漏らした。 その次の瞬間、その巨大なまりさは口を大きく広げた。 ゴォオオオオオオオオッ! 巨大まりさはそのまま凄い勢いで吸い込みをはじめた! 「え?う、うわわわわわわわ!?」 「す、吸い込まれるどー!」 その吸引力に耐え切れずてゐ達は勿論、一番図体が大きい大月でさえ巨大まりさに吸い込まれていく! だが、そのままてゐ達が巨大まりさの腹の中に吸い込まれることは無かった。 そうなる前に巨大まりさが口を閉じたからだ。 ボヨン!ボヨン!ボヨン! てゐ達はその弾力があるボディで上空に打ち上げられる。 そのまま巨大まりさは頭の上に載っている黒いとんがり帽子を器用にさかさまにする。 スポッスポッ。 まるでバスケットボールがゴールに入るように三角帽子の中にてゐ達が次々と放り込まれる。 帽子の中に全員が入ったことを確認するとまりさはまた帽子をひっくり返して被りなおし、そのまま巨大れいむに背を向けて逃げ出した。 ズガガガガガガガガガガガ! 上空にいた巨大れいむは逃がさんとばかりにその巨大まりさに向かって弾幕を放つ。 しかし、巨大まりさは見た目に似合わないそのすばやい身のこなしでヒョイヒョイと弾を交わしていった。 そのまま巨大まりさはまるでドリブルに失敗したバスケットボールのようにボヨンボヨン弾んで巨大れいむの弾幕から逃げていった。 「な、何が起こっているっ訳!?って言うかおっさん臭い!少し離れて!」 「む、無理だ!こうも狭い空間にぴっちり詰め込まれていちゃ…!」 「うわぁ~上下に弾む~なんか気持ち悪い~…。」 一方、巨大まりさの帽子の中でてゐ達は 巨大まりさが移動するために弾む時の振動と、無理やり詰め込まれたためによる無茶な姿勢によって 阿鼻叫喚の地獄絵図になっていた。 巨大まりさが弾むたびにてゐ達はまるで宇宙空間に放り出されたようになり、 三半規管がぶっ壊れていく。 「や、ヤバ…激しい振動で…戻しそう…。」 「てゐさん…れみりゃ、何だかお花畑が見えてきたどぉ~…。」 「オウッフ…ちょっとこれシャレにならんでしょ…。」 てゐ達全員がノックアウトするのに、そう時間は掛からなかった。 ~☆~ 次ページへ