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【パーソナリティ】 名前:ウィリアム・A・キャンベル 年齢:37 性別:男 コロナ:聖戦士 ミーム:フォーリナー/オリジン ブランチ:切り札/ファイター 使用経験点:0 【ライフパス】 宿命:決戦存在 闘争:高潔な魂 因縁:感服 特徴:不屈の闘志/最大HP+5 【パス】 種別 キャラクター 関係 因縁 エニア3世 からの 感服 【基本能力値】 肉体:6 技術:6 魔術:5 社会:5 根源:12 【戦闘能力値】 基本値 特技 装備 合計 白兵値 5 +2 7 射撃値 5 5 回避値 8 +2 10 心魂値 9 9 行動値 7 5 HP 20 +24 44 LP 9 9 【特技】 特技名 種別 能力値 タイミング 対象 射程 代償 効果 勇気ある誓い 自動 自動成功 クライマックス 自身 なし なし ソフィアに合致するフレアを何枚でも使える 不死鳥の炎 - 自動成功 オート 自身 なし なし [死亡][戦闘不能]をLP1の[覚醒]に、1シナリオ1回 捨て身の覚悟 - 白兵値 メジャー 単体 武器 なし [白兵攻撃]を行う、ダメージ+[差分値×2]、同じダメージを自分も 絶対武器 自動 自動成功 常時 自身 なし なし 武器ひとつのダメージ基準【根源】、属性 根源 空間断層 - 自動成功 マイナー 自身 なし 1F 絶対武器による攻撃の達成値+【根源】 水波斬 自動 白兵値 リアクション 自身 なし なし [白兵攻撃]に[突き返し]を行う 強打 - 白兵値 メジャー 単体 武器 2HP [白兵攻撃]を行う、ダメージ+[差分値] ダンス・マカブル - 自動成功 常時 自身 なし なし [白兵攻撃]のクリティカル9 【装備スロット】 部位 名前 必要 行動 ダメージ HP 射程 備考 右手 ロングソード - -2 根源 12+1D6 - 至近 【白兵値】+2 左手 カイトシールド 技術3 - - +6 - 【回避値】+2 胴部 チェインメイル 肉体5 - - +18 - 【社会】による[情報収集]+1 その他 乗り物 【所持品】 パワーストーン(特技の代償の消費HP-2、使い捨て、2個所持) 【設定】 古くは神話の時代、フィン・マックールを祖とするキャンベル氏族の勇士。 バノックバーンの戦いで大きな戦功を挙げて騎士叙勲を受け、ロバート1世によるブルース朝の成立に大きく貢献した。 ロバート1世が病没した知らせを聞いて早馬を走らせ、深い森を抜けたそのとき、彼はオリジンにいた。 それから3年、彼は剣技を磨きながら、元の世界に戻ることを夢見てオリジンを放浪し続けている。
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【パーソナリティ】 名前:小田桐 遥 年齢:15 性別:両性具有(男性ベース) コロナ:聖戦士 ミーム:フォーリナー ブランチ:切り札 【ライフパス】 宿命:両性具有 闘争:運命の邂逅 因縁:友情 特徴:始原の力 与えるダメージに+3 【パス】 種別 キャラクター 関係 因縁 イリア・ルゥ・レグニツァ からの 友情 【基本能力値】 肉体:6 技術:6 魔術:5 社会:5 根源:12 【戦闘能力値】 白兵値:5 射撃値:5 回避値:8 心魂値:9 行動値:5 HP:36 LP:9 【特技】 特技名 種別 能力値 タイミング 対象 射程 代償 効果 勇気ある誓い 自 自動 クライマックス 自身 なし なし ソフィアに合致しているフレアを何枚でも使える 絶対武器 自 自動 常時 自身 なし なし 根源基準、根源ダメージの武器を所有。日本刀。 不死鳥の炎 - 自動 効果参照 自身 なし なし [戦闘不能]もしくは[死亡]から復活する。1シナリオ1回 捨て身の覚悟 - 【白兵値】 メジャー 1体 武器 なし 白兵攻撃のダメージに差分値×2。同じダメージを受ける ※ラファエル DB 自動 クライマックス 自身 なし なし 【白兵値】の代わりに【根源】を使用できる 夜明けの一撃 - 【白兵値】 メジャー 自身 至近 4HP ダメージに+[差分値]。 空間断層 - 【白兵値】 メジャー 自身 なs フレア1 白兵攻撃の達成値に+【根源】 【装備スロット】 部位 名前 必要 行動 ダメージ HP 射程 備考 右手 日本刀 - -2 【根源】×2+1D6 - 至近 絶対武器 左手 - - 胴部 頑丈な制服 +20 - - - インキュベーター相当 その他 - - - - - 乗り物 なし - - - - - - 【所持品】 手作り弁当 【設定】 「……つまり、僕しかいないわけね。了解」 優しげな瞳をした美少年。 花とエプロンが似合ってしまうタイプの顔と体型の持ち主。 気弱で、優柔不断気味。だが何事も一度実行に移してしまうと徹底的に完了してしまう、ある種の危険人物。 取り乱した後、冷静になると注意。 もともと体内に微弱な「始原」の力を宿していたが、界渡りの際にその力が活性化。両性具有体となる。 異世界と、戦いの運命と、自らの肉体。 三つの異なるものと折り合いをつけながら、今日も武器を取る。 疲れ果て、絶望に取り付かれようとしていたが、その誘惑をはねのけ、真のカオスフレアとして新生する。
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メインストーリー イベントライブラリ ※ランク・GPは難易度ノーマルでの値 サブイベはない。 1対多数が多いが、ダオスはステータスが高いのでそこまで難しくない。 装備で防御力を上げれば、かなり楽になる。 メインストーリー イベント 場所 VS バトルランク セットGP 備考 檻の世界 時空の扉(森) クラトス C 100 イベント後に戦闘 真の大いなる実り 時空の扉(世界樹の間) リヒター C 100 90%の代償 時空の扉(精霊闘技場2) ジェイド アッシュ C 200 1対2の戦い 執念 時空の扉(精霊闘技場2) ユージーン C 500 因縁 時空の扉(森) クレス ミント C 500 始点 時空の扉(世界樹の間) バルバトス C 800 戦闘後、称号:檻を壊すもの 新たな世界 時空の扉(時空の狭間) コングマン フィリア C 850・800 1対2の戦い 望みの世界 時空の扉(精霊闘技島1) ルーク ティア C+ 1000・1050 1対2の戦い なみだの世界 時空の扉(世界樹の間) ユーリ ファラ C+ 1200 1対2の戦い 別れの世界 時空の扉(森) リヒター C+ 1650 転生者の世界 時空の扉(世界樹の間) セネル ルカ イリア C+ 1600・1650・1600 1対3の戦い 可能性の世界1 時空の扉(精霊闘技島2) ルーク アッシュ C+ 1950・1900 1対2の戦い 可能性の世界2 時空の扉(精霊闘技島3) スタン カイル C+ 2200 1対2の戦い みんなが幸せになれる世界 時空の扉(世界樹の間) ロイド コレット クラトス C+ 2200 1対3の戦い 何も望まない世界 時空の扉(世界樹の間) マオ カイウス ユージーン C+ 2200 1対3の戦い 希望の世界 時空の扉(時空の狭間) クレス アーチェ チェスター C+ 2700 1対3の戦い イベントライブラリ 以下で100%。サブイベント・選択肢による分岐などはなし。 イベント名 備考 檻の世界 使命 真の大いなる実り 未来を掴み取るための覚悟 90%の代償 守るべきもの 執念 歪み 因縁 闇と光 始点 狂戦士 永遠回廊 新たな世界 滅び行く世界 望みの世界 争いの世界 なみだの世界 守りきれない世界 別れの世界 最後の友の世界 転生者の世界 弱きものの世界 可能性の世界1 執念の世界 可能性の世界2 未来を紡ぐものの世界 みんなが幸せになれる世界 繁栄のない世界 何も望まない世界 止まらぬ欲望の世界 希望の世界 変えられる世界 希望回廊
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無所属(フリーキャラクター)の概要 自らの過去や因縁、運命によって導かれまたその渦中に身を投じている者たち―― 日々冒険に明け暮れることも無く、どこの国に仕えるでもなく、敵にも味方にもなりうる存在。 だが彼らに共通するもの― それは自らの宿命に従いそして抗いもするということ… そして明日のストーリーを創るのはアナタということ。 フリーシナリオ ストーリー&関係キャラ一覧 SPAWNの物語 魔界第八層の王・マレボルギアの魔の手からから逃れるために過酷な宿命と対峙するスポーンと、 異種族と人間のハーフでありながら心無くも人との世界を違えてしまったギアの少女ディズィーとの 運命を魔界と天界の争いを背景に描いた、虹裏戦記の外伝的ストーリーの筆頭。 人語を解する老竜ドレイコや、スポーンとディズィーを両親と慕う謎の子供たち、第八層からの刺客で兇悪下劣なバイオレーターなど 様々なキャラクターの織り成す人間ドラマが見所である。 現在、スポーン一行は新天地を求めダットランドへ旅立つ。 SPAWN ディズィー 光る眼の子供達 ドレイコ 神出鬼没の男 FUTABAの世界を憂う男・スレイヤー。 地上や魔界を転々としながら、その動向を見守りつつも自ら世界に関わろうともしている。 神聖帝国のデスサイズや魔王ジャネスの娘・ヒロ、デビルハンターのダンテとは浅からぬ因縁を持つ。 非常に穏やかであり誰に対しても紳士的に振る舞い、ダンディズムに富んでいる。 趣味はHAIKU(俳句)らしい。 スレイヤー 失われし墓守の一族 テンル 異質なる者たち 青崎青子&白レン 魔人スパーダの血を受け継ぐダンテの双子の兄 バージル クエスト屋の案内役 アルティノ&ルナ アリア商会社長 アリア・ポコテン ワイン好きの錬金術師 マルローネ 酒場の居候 嶋 昇 モンスターハンター 教官 シナネム 七つの宝石を持つ少女 七つの宝石を持つ少女 スケルトン うみにん 冥界の鴉 CROW 「魔の島」の邪悪な魔道士 ウェイ=クビン 竜の子 コーラル ミルリーフ リューム スカーレット姉妹 レミリア・スカーレット フランドール・スカーレット 快楽の探求者 セノバイト 炎禍 ロードブレイザー 悪夢 IT 異世界からの来訪者(アメリカン)!? アッシュ 無所属キャラ一覧(◇) SPAWN CROW 青崎青子&白レン アッシュ アルティノ&ルナ ウェイ=クビン 金居 コーラル シナネム 嶋 昇 シャドウ スケルトン スレイヤー セノバイト ディズィー テンル ドレイコ ナイトメア 七つの宝石を持つ少女 バージル 光る眼の子供たち フランドール・スカーレット マルローネ ミルリーフ ユーノ リューム リリア リリス レゴラス レミリア・スカーレット ロードブレイザー ロザリンド
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ダークネスz家門 一覧 名前 レベル 紹介文 グラシエルロ 99 赤毛の格闘家 グレイス 71 因縁のシャルリン スカウト 72 自由気まま大好き カトリーヌ 28 人形 グラシエルロ 40 赤毛2代目 ウィザード 1 永眠 ファイター 39 軽い長剣しか持てない クラウドボネ 60 バラックに篭ってる アンドレ 59 スランプ エンジ 33 バラックで工作中 ジャック 20 エンジの見張り アイラワン 35 フェルッチオの遺産探し中 ティビロン 20 ギガンテへ出張 ソホ 20 上半身裸男 コインブラトゥルパー 16 出番待ち ウォーロック 39 雷大好き男 PC故障中又買う金が・・・・。 名前 コメント
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グラディボロトル タイプ 凶獣 タイプ サンドドラゴン 種族 人獣 ジョブ ディフェンダー HP 600 ATK 100 DEF 80 コスト 70 アビリティ 召喚 なし 覚醒 なし 超覚醒 サクリスロウW トランス 舞い散る砂塵、そして凄まじい地鳴りと共に、“それ”は突如として姿を現しました。 見渡す限りの瓦礫と水晶―― 数刻前まで広がっていた無機物の支配する空間に、巨大な竜が悠然とそびえ立っていたのです。 竜が生み出し、その身に纏う水晶は、いわば「撒き餌」でした。 竜が砂と瓦礫にその巨体を紛れさせ、その間から美しい水晶をのぞかせるだけで、 人間たちは不用意に竜に近づいてしまうのです。 そうして人間が水晶へと無邪気に獲物を振り下ろしたとき、竜は歓喜と共にその牙をあらわにします。 その犠牲となった人間は数知れず。 まるで欲深き人間を罰する凶悪な処刑台のごとき、その竜の名は――。 「…ってなわけで、やべぇっすご主人様。水晶見物なんて言ってる場合じゃないっす。 あそこで暴れてるのはサンド――」 「……あれは、グラディボロトルだ!」 「? ぐら…なんすかそれ?」 「ああ、祖父が寝物語に聞かせてくれた武勇伝のひとつに出てくる竜だ。 祖父と何度も死闘を繰り広げた因縁の相手…あの巨躯、あの凶暴さ…私の勘が告げている。 あれこそまさしく伝説の邪竜、グラディボロトルに違いない!」 「でもあれはサンドドラゴ――いえ、ご主人様が言うのであれば、 あれは『ぐらでぼーとる』…でしったけ?なんすね。サンチョはまたひとつ賢くなったっす」 「ああ…しかしこんなところでまみえるとは、やはり『ドン・キホーテ』の宿命ということか…」 「で、ご主人様。そんな因縁深き『ぶらびぼろぼろ』っすけど、どうしましょ? 見るからにヤバそうなんすけど…」 「なに、問題ない。ヤツの弱点は祖父から聞き及んでいる。まず翼の付け根あたりを――」 「ご主人様、あいつ、翼がねーっす」 「………」 「ご主人様、もしやあれは『ぼらひぶるぶる』じゃな…」 「みなまで言うな――よし、ドン・キホーテ流逃走術を見せてやろう。 共に叫べサンチョ! せーの――イル・アサールト!!」 ~『夢なりし紅の騎士物語』 その3~ 全長 15[meter] 重量 22[t] 最高速度 80[km/h] 寿命 相当長命 個体数 希少・世界で最後の一体 名称 サンドドラゴン イラストレーター 高村 英彰
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戦闘力 ☆☆☆☆☆ 主催キラー度 ☆☆☆☆☆ カオス度 ☆ ――――任務、了解。 カプコンから発売されたアクションゲーム『ストライダー飛竜』の主人公。 格闘ゲームのマヴカプシリーズやMUGEN等で割と有名。 カオスロワでは危険対主催の筆頭格としてあげられることもしばしば。 七期 初登場。この期だけは『ストライダー飛竜』名義。主に汚い忍者として扱われる。 登場話ですでに主催本部にいた。そこでこの期における相棒『不破師範』と出会い、主催本部で文字通り大暴れ。 主催サイドに多大なる被害を与えた。一度死亡するものの、復活祭で復活。殺し合いが行われている地上でも大暴れ。 マーダーは殺す。敵対するものも殺す。襲い掛かる者も殺す。女神だろうと殺す。主催者だろうと殺す。 まるでマーダーよりもマーダーらしい行動をしているが、彼は対主催である。 なお、この期で阿部さんに掘られている。 八期 上記と同一人物。登場話で初音ミクと出会い行動するものの特に恋愛フラグも何も立たなかった。 殺し合いの経験者として、非常に冷静かつ冷徹な態度を取ることが多く、同行者を困惑させることがあった。 フォルカとの因縁、アクセル達との邂逅、原作での因縁のキャラ飛燕との決闘等、そこそこのイベントはあったが地味目。 殺害数は死者ランキングを見る限り0であるが、実のところの相当数のモブのアンチ同盟+最終話で主催陣をぶっ殺したりしているので、最終的なキルスコアは不明。 なお、この期でも阿部さんに掘られている。 九期 出ていない。 十期 今までとは別人。フル装備であり、この期でも目的は『主催の抹殺』の危険対主催である。 登場話ですでに主催者の基地九州ロボにいたのが災いし、次の話で総理に見つかったが、乱入者『ハクメン』により事無きを得る。 その後、色々ありハクメンと共に全ての『悪』を『滅』するために行動を開始した。 なお、この期では阿部さんに掘られていない。 総合的に、そして今後について 一貫とした危険対主催参加者である。外伝の方では一度マーダー化した。 だが、キャラ崩壊が多いカオスロワにおいて全くブレない彼はボカロとは別の意味で愛されたキャラクターの一人である。 余談だが、 八期登場後⇒マブカプ3に参戦が決定 十期登場後⇒まさかの新作が発売が決定 と、偶然だがこんなことで起こっている。
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外二名及大杉君の思出 山崎今朝彌 一 この表題で一度原稿を書き終つたは十月七日の夜であつた。其原稿では先づ大杉家の系図を掲げ、栄と栄の妻伊藤野枝と、栄の末妹あやめの一子宗一(七歳)とが、大正十二年九月十六日夜、麹町区大手町一丁目一番地で死んだこと、栄等兄弟と陸軍中将山田保永とは三親等の姻族、陸軍中将京都師団長前憲兵司令官山田良之輔とは四親等の血族であること、幼児宗一は米国人でもあること、其他色々のことを明かにし、以て其筋があくまでも秘くさんとした処を意地悪くバラさんと試みた。 然るに九月一日の激震は事咄嗟に起り其の震動極めて峻烈にして家屋の潰倒男女の惨死幾萬なるを知らず、剰へ火災四方に起りて災焔天に冲り京浜其の他の市邑一夜にして焦土に化したが、十月八日の解禁は止むなきに出で、其の範囲極めて案外にして、折角の苦心屁の足しにもならず、剰へ公判の結果は疑実四方に起りて新聞天下に普く、系図其他の逸話一朝にして陳腐に属した。で復た茲に表題を鶏助する外稿を更めるの止むなきに至つた。 が、大杉君には詳しく詳しい自叙伝もある、長い長い間、其日々々の生活は新聞雑誌の種になつたり又は生活の種にしたりして居た。特に最近の最後では、問屋と雖も其の倉庫を空にさせられた傾きがある。で、ウマ味カラ味は到底及びもないが、でも永い間の間柄であつたを楯に、なるべく珍味の処を盛れるだけ沢山盛つてみる。言ひ後れたが僕の受けた注文は、大杉君の逸話又は思出を十枚許りと云ふにあつた。 二 大杉君は確かに殺されたに相違ない、がイクラ考へて見てもホントに死んだとは思へない。大杉君の柔道の先生で、坂本何とか云ふ宮内省の御役人が、大杉の腕前ならイクラ欺し討でも手を縛られたでない限り、三人や四人では到底ノドを締めきれるものでない、と杉浦翁に話したときいてからは、一層益々、あの男のことだから人騒せに、今に又々ヒヨツクリ生きて出るかもしれない、などと考へて見たが、今に出て来ない。 大杉君は倨傲狷介縦論横議といふが通り相場だつた。又其点は其通りに相違なかつたが、現に目をツブつて静かに往事を思出すと、出て来るものは何時も、野枝さんとマコと揃うて、軽い悪口を叩きながら、紅茶を啜つて上手に世間話をする、洋服姿のニコニコ顔で、どうしても、目を瞋らし腕を振り声を張り、不意に飛び付く大小幾十の猛獣を相手に縦横無尽に荒れ狂ひ、血を吐く如く泣き叫ぶ女子供を庇ふ、妖怪でもなければ、衣類は剥がれ宝物は取られ血身泥になつて奥底深く井戸の中より顕はれ出でたる、足のない化物でもない。又吃々として、優も美も血も涙もない、全く鬼畜に均しい残虐無道の行為、歴然として栄達利慾を念とし、判然として思慮信念を欠く無智陋劣の行為とうとうバレル迄逃げ通しかくし通した其上で、尚責任を上下左右に転嫁し、道連れまで拵へる卑怯未練の行為、入智恵にせよ一旦引受けながら、惜しくなり怖くなり、只もう軽くなりたいばかりに、一層大きな泥を塗り恥をかき男を下げる行為を怨めしや怖めしやと責め詰りかき口説く幽霊でもない。 更に再び目をツブれば、今度は保子さんと二人りで金借に来て、苦労性の世話女房にのみ物言はせ、自分はニードの広告よろしくのドス黒いズルさうな顔で黙つて目を光らしてゐる和服姿が出て来た。 三 大杉君と最後に別れたのは八月末機械連合の大会が協調会にあつた際であつた。其時は珍らしく一人で来て二人で飯を食うて大勢で柔和しく帰つた、別に覚えてる程の話はなかつた。でホントの最後の会合は、仏国を追放されて帰ると間もなく、例の三人でやつて来た時である。妻の居る間は、仏蘭西の話、浮世の話、子供の話で、菓子を平げながら時間を殺したが、妻が下へ降りると、洋行の用向、秘くして行つたわけ、旅費調達の苦心、今後の運動方法などを語り出した。其の間マコと堅公(僕の独り子で、もし僕と共に之れを殺しでもする者があれば、少しでも之れに関係ある其の者の九族は、其老幼たると男女たるとを問はず、立所に必らず之れを亡ぼし尽して見せるといふ程僕が可愛がつてる九歳の子)とは歌つたり踊つたり泣いたり笑つたり喧嘩したりバカにハシヤギ廻つてゐた。 三角問題では服部浜次君が野枝党、宮島資夫君が神近党の旗頭で、僕は保子派と目されて居た、でも僕は何時頃からか、とうの昔に神近さんとも野枝さんとも気持よい仲になつてゐた。僕の妻は保子さんへの義理立許りでなく、どうも野枝さんと相許す間柄と云ふ程にはならなかつた。大杉君も野枝さんも素振りで之れを知つてる、で野枝さんは僕からみると気の毒な程、僕の妻に下た手に出てゐた。此日も野枝さんはくるなり堅公にマコを謝罪らせうとした。去年僕と妻とで堅公を連れて鎌倉へ行つたとき、帰りを送つて来たマコと堅公とが停車場で大喧嘩をし、双方の両親と尾行とが総出で漸く引分けた。其後二人は久しく正義を主張して相譲らなかつたが、今年の初め頃からマコが悪かつたから堅チヤンにあやまりに行くと、言つてると云ふ野枝さんの話であつた。マコは今日初めて其機会を得た訳なんだが、野枝さんが色々の心尽しも其効なくマコはどうしてもあやまらなかつた。 四 大杉君にも多少因縁話がある、先日朝日で志賀重昻翁が、恰度百年前の九月十六日に、モルモン宗の始祖モルモンが、同じく「×××××××××××××××××、×××××××××××××××」と暗に、或は明かに甘粕某を悪罵したと記憶する。大杉君はコンナ事は知らなかつたらうが、何の因縁かモルモン宗や其宗祖の話をよくした。軍隊に殺されることと憲兵に殺されることとも既に多少の縁があるのに、三人で殺されるとは一層縁が深い。マコと宗一君、男と女との相違はあつても七歳の幼児たることは同じだつた。 曽て大杉君が警視庁に狙はれ、検挙に継ぐの検挙で、続いて七回も検事局に送られたが、イツカなヒツかからず、何れも不起訴で一つも物にならなかつた。ソコで警視庁では二三年前に余所で捨ててあつた屁のやうな事件を新に千葉から拾つてきて、とうとう物にした。この悪辣執拗の行為に忽ち義憤を発し、敢然起て大杉君のために、其人格の高潔と其識見の非凡とを極力高調弁護した塚崎直義君が、今や遙かに幽明境を異にし、却て天職と営業とのため、其人格と識見とを云為せざるを得ざることも又塚崎君努力と信仰との結果が調書及公判に表はれざる、共犯範囲と命令範囲とを、薄々世間に明確ならしめ、別に犯人の不誠不純不男不士不道不入と、寄つて集かつての打合せが不充分であつたこととを暴露し、以て塚崎君の所謂人格高潔識見非凡なる大杉君をして聊か瞑するに足処あらしめたのも何かの因縁であらう。 大杉君の裁判官が、大杉君の妹の亭主の兄の妻の妹の夫の祖父の従兄弟の養家先の兄の孫であることも多少の因縁がないとは云へまい、其の又裁判官が仲間割れの結果止めることにでもなれば尚更因縁といふものだ。 序に僕にも因縁がある、宗一君の母のあやめさんが未成年の時、父少佐の遺族扶助料を取るためだつたか、又は遺産相続放棄のためだつたか、大杉君はあやめさんの後見人、堺君と保子さんと誰かは親族会員、僕は其後見監督人であつた。 僕が茅ケ崎で地震軍人火事海嘯の厄災を免れ、焼跡見物に帰京して事務所の丸残りを知り、腰も抜けん計りに驚いたが、何もかも一切天佑と諦め、早速人無事家安全、知人の消息早く知りたし、の新聞広告を出したら、イの一番に和田久太郎君から労運社の消息と共に大杉一家無事安全の報告があつたが、其手紙の日付が九月十六日午後八時で、着いたのが大杉君と野枝さんと子供一人が確かに一昨夜憲兵隊内で将校多数立会の上惨殺されたと報告してくれに新聞記者が来た時と同時であつた事も何かの因縁か。 五 あと僅かで制限に達するから今から駆足だ。大杉君があの最中殺されるすぐ前荒畑君と吉川守邦君との留守宅を見舞ふたを虫が知らせたのだと云ふ者もあるが、大杉君でも堺君でも公私は決して混淆しなかつた。犬猿啻ならぬ両君の間でも、運動上の事や天変地異の挨拶にはよく往来をした。チブスの見舞には僕と堺君とでセントルカへ行た。盲腸炎の時には僕と大杉君とで森ケ崎へ行た。共産党事件がなかつたら今度も堺君が真ツ先に奔走してくれたらう、が双方何れも申分は御尤ながら、兎に角あの間柄で永遠に仲直りの出来なかつたのは双方の為に何より惜しい事であつた。 大杉君にもアレで中々人間らしい--と云へば人聞が悪いが--シホらしい処がある。あの当時はアレで保子さんを避けて歩行いてゐた。一度売文社で保子さんに遭遇して退ツ引ならなかつた時、隠してくれ隠してくれとばかりに人の後に隠れた事がある。貧乏で花の咲いた当時、飯は今食つてきたなどウソをいうて遠慮した事もある、僕にかくして--野枝さんにかくしたか否かは知らぬ--其後一、二回保子さんに金を送つたらしい形跡がある(保子さんと大杉君との間は、馬場孤蝶さんや堺君が脱退後僕が解決係となり、済んだ其後も総て僕を通して交渉談判する事になつてゐた)返す積りの気でもあつたのか、月賦にしてくれの待つてくれのと初めの中は借金の言訳をした事もある、余り只の客が多く行くので布施弁護士と奥山医師に気の毒でたまらないなどいふた事もある(其くせ夫子自分はどの組だつたらう)。 大杉君が尾行の遺族から死亡の通知を受けた話、余り賞揚られて塚崎君を忌避した話、スパイを放つてスパイを押へた話などは何れ自叙伝に出るか出たかだらう。遊里へ足を入れても決して身を入れなかつた話は、其発見者たる和田久さんでも書くだらう。 手紙判断演説判断、サテは又被告ツブリ交際ツブリ喧嘩ツブリ、十八番話に御免話、強情我慢意地ツ張り、自慢高慢稚気自惚、失意時代の逸話や得意時代の失敗談、ズルイ話図々しい話負け嫌ひで食はず嫌の話等は到底今日の埒には明かない。(十月十三日) <以上は、山崎今朝弥氏が著作者である。> <旧仮名遣いはそのままとし、踊り字は修正した。旧漢字は適宜新漢字に直した。> <底本は、『改造』(改造社)第5巻11号101頁(大正12年(1923年)11月号)。判読不明の文字の読解について、山崎今朝弥著、森長英三郎編『地震・憲兵・火事・巡査』収録の同文を参考にさせて頂いた。>
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外二名及大杉君の思出 (一) この表題で一度原稿を書き終つたは十月七日の夜であつた。其原稿では先づ大杉家の系図を掲げ、栄と栄の妻伊藤野枝と、栄の末妹あやめの一子宗一(七歳)とが、大正十二年九月十六日夜、麹町区大手町一丁目一番地で死んだこと、栄等兄弟と陸軍中将山田保永とは三親等の姻族、陸軍中将現京都師団長前憲兵司令官山田良之輔とは四親等の血族であること、幼児宗一は米国人でもあること、其他色々のことを明かにし、以て其筋があくまでも秘くさんとした処を意地悪くバラさんと試みた。 然るに九月一日の激震は事咄嗟に起り其の震動極めて峻烈にして家屋の潰倒、男女の惨死幾萬なるを知らず、剰へ火災四方に起りて災焔天に冲り京浜其の他の市邑一夜にして焦土と化したが、十月八日の解禁は事止むなきに出で、其の範囲極めて案外にして、折角の苦心屁の足しにもならず、剰へ公判の結果は疑実四方に起りて新聞天下に普く、系図其他の逸話一朝にして陳腐に属した。で、復た茲に表題を鶏助する外稿を更めるの止むなきに至つた。 が、大杉君には詳しく詳しい自叙伝もある。長い長い間、其日々々の生活は新聞雑誌の種になつたり、又は生活の種にしたりして居た。特に最近の最後では、問屋と雖もその倉庫を空にさせられた傾きがある。で、ウマ味カラ味は到底及びもないが、でも永い間の間柄であつたを楯に、なるべく珍味の処を盛れるだけ沢山盛つてみる。言ひ後れたが僕の受けた注文は、大杉君の逸話又は思出を十枚許りと云ふにあつた。 (二) 大杉君等は確かに殺されたに相違ない。が、イクラ考へて見てもホントに死んだとは思へない。大杉君の柔道の先生で、坂本何とか云ふ宮内省の御役人が、大杉の腕前ならイクラ欺し討でも手を縛られたでない限り、三人や四人では到底ノドを締めきれるものでない、と杉浦翁に話したときいてからは、一層益々、あの男のことだから人騒せに、今に又々ヒヨツクリ生きて出るかもしれない。などと考へて見たが、今に出て来ない。 大杉君は倨傲狷介縦論横議といふが通り相場だつた。又その点はその通りに相違なかつたが、現に目をツブつて静かに往事を思出すと、出て来るものは何時も、野枝さんとマコと揃うて、軽い悪口を叩きながら、紅茶を啜つて上手に世間話をする、洋服姿のニコニコ顔で、どうしても、目を瞋らし、腕を振り、声を張り、不意に飛び付く大小幾十の猛獣を相手に縦横無尽に荒れ狂ひ、血を吐く如く泣き叫ぶ女子供を庇ふ、妖怪でもなければ、衣類は剥がれ、宝物は取られ、血身泥になつて奥底深く井戸の中より現はれ出でたる、足のない化物でもない。又吃々として、優も美も血も涙もない、全く鬼畜に均しい残虐無道の行為、歴然として栄達利慾を念とし、判然として思慮信念を欠く無智陋劣の行為、とうとうバレル迄逃げ通し、かくし通したその上で、尚責任を上下左右に転嫁し、道連まで拵へる卑怯未練の行為、入智恵にせよ一旦引受けながら、惜しくなり、怖くなり、只もう軽くなりたいばかりに、一層大きな泥を塗り、恥をかき、男を下げる行為を、怨めしや、怖めしやと、責め、詰り、かき口説く幽霊でもない。 更に再び目をツブれば、今度は保子さんと二人りで金借に来て、苦労性の世話女房にのみ物言はせ、自分はニードの広告よろしくのドス黒い、ズルさうな顔で黙つて目を光らしてゐる和服姿が出て来た。 (三) 大杉君と最後に別れたのは八月末、機械連合の大会が協調会にあつた際であつた。その時は珍らしく一人で来て、二人で飯を食うて、大勢で柔和しく帰つた。別に覚えてる程の話はなかつた。で、ホントの最後の会合は、仏国を追放されて帰ると間もなく、例の三人でやつて来た時である。妻の居る間は、仏蘭西の話、浮世の話、子供の話で、菓子を平げながら時間を殺したが、妻が下へ降りると、洋行の用向、秘くして行つたわけ、旅費調達の苦心、今後の運動方法などを語り出した。その間マコと堅公(僕の独り子で、もし僕と共に之れを殺しでもする者があれば、少しでも之れに関係あるその者の九族は、その老幼たると男女たるとを問はず、立ち所に必ず之れを亡ぼし尽して見せるといふ程僕が可愛がつてる九歳の子)とは歌つたり、踊つたり、泣いたり、笑つたり、喧嘩したり、バカにハシヤギ廻つてゐた。 三角問題では服部浜次君が野枝党、宮島資夫君が神近党の旗頭で、僕は保子派と目されて居た。でも僕は何時頃からか、とうの昔に神近さんとも野枝さんとも気持よい仲になつてゐた。僕の妻は保子さんへの義理立許りでなく、どうも野枝さんと相許す間柄と云ふ程にはならなかつた。大杉君も野枝さんも素振りで之れを知つてる。で、野枝さんは僕からみると気の毒な程、僕の妻に下た手に出てゐた。此日も野枝さんは来るなり堅公にマコを謝罪らせうとした。去年僕と妻とで堅公を連れて鎌倉へ行つたとき、帰りを送つて来たマコと堅公とが停車場で大喧嘩をし、双方の両親と尾行とが総出で漸く引分けた。その後二人は久しく正義を主張して相譲らなかつたが、今年の初め頃からマコが悪かつたから堅チヤンにあやまりに行くと、言つてると云ふ野枝さんの話であつた。マコは今日初めてその機会を得た訳なんだが、野枝さんが色々の心尽しもその効なくマコはどうしてもあやまらなかつた。 (四) 大杉君にも多少因縁話がある。先日『朝日』で志賀重昻翁が、恰度百年前の九月十六日に、モルモン宗の始祖モルモンが、同じく『軍人に親子三人で殺された。その為めモルモン教は大成した。後世日本に無政府主義がハビコつたら、それは無智なる軍人の功績である。』と暗に、或は明かに甘粕某を悪罵したと記憶する。大杉君はコンナ事は知らなかつたらうが、何の因縁かモルモン宗やその宗祖の話をよくした。軍隊に殺されることと憲兵に殺されることも既に多少の縁があるのに、三人で殺されるとは一層縁が深い。マコと宗一君、男と女の相違はあつても七歳の幼児たることは同じだつた。 曽つて大杉君が警視庁に狙はれ、検挙に継ぐの検挙で、続いて七回も検事局に送られたが、イツカなヒツかからず、何れも不起訴で一つも物にならなかつた。ソコで警視庁では二三年前に余所で捨ててあつた屁のやうな事件を新に千葉から拾つてきて、とうとう物にした。この悪辣執拗の行為に忽ち義憤を発し、敢然起つて大杉君のために、その人格の高潔とその識見の非凡とを極力高調弁護した塚崎直義君が、今や遙かに幽明境を異にし、却つて天職と営業とのため、その人格と識見とを云為せざるを得ざることも、又塚崎君努力と信仰との結果が、調書及公判に表はれざる、共犯範囲と命令範囲とを薄々世間に明確ならしめ、明かに犯人甘粕の不誠、不純、不男、不士、不道、不人と、寄つて集かつての打合せが不充分であつたこととを暴露し、以て塚崎君の所謂人格高潔識見非凡なる大杉君をして聊か瞑するに足る処あらしめたのも何かの因縁であらう。 大杉君の裁判官が、大杉君の妹の亭主の兄の妻の妹の夫の祖父の従兄弟の養家先の兄の孫であることも、(コレは決して串談ではない、甘粕の弁護人が身命を賭しての大発見だ。)多少の因縁がないとは云へまい。その又裁判官が仲間割れの結果変はれば尚更因縁といふものだ。 序に僕にも因縁がある。宗一君の母のあやめさんが未成年の時、父少佐の遺族扶助料を取るためだつたか、又は遺産相続放棄のためだつたか、大杉君はあやめさんの後見人、堺君と保子さんと誰かは親族会員、僕はその後見監督人であつた。 僕が茅ケ崎で地震憲兵火事巡査の厄災を免れ、焼跡見物に帰京して事務所の丸残りを知り、腰も抜けんばかりに驚いたが、何もかも一切天佑と諦め、早速、『人無事家安全、知人の消息早く知りたし』の新聞広告を出したら、イの一番に和田久太郎君から労運社の消息と共に大杉一家無事安全の報告があつたが、その手紙の日付が九月十六日午後八時で、着いたのが大杉君と野枝さんと子供一人が、確かに一昨夜憲兵隊内で将校多数立会の上惨殺されたと報告してくれに新聞記者が来た時と同時であつた事も何かの因縁か。 (五) あと僅かで制限に達するから今から駆足だ。大杉君があの最中殺されるすぐ前、荒畑君と吉川守邦君との留守宅を見舞ふたを、虫が知らせたのだと云ふ者もあるが、大杉君でも堺君でも公私は決して混淆しなかつた。犬猿啻ならぬ両君の間でも、運動上の事や天変地異の挨拶にはよく往来をした。大杉君のチブスの見舞には僕と堺君とがセントルカへ行つた。堺君の盲腸炎の時には僕と大杉君とで森ケ崎へ行つた。共産党事件がなく、外に居つたら今度も堺君が真ツ先に奔走してくれたらう。が、双方何れも申分は御尤ながら、兎に角あの間柄で永遠に仲直りの出来なかつたのは双方の為に何より惜しい事であつた。 大杉君にもアレで中々人間らしい-と云へば人聞が悪いが-シホらしい処がある。あの当時はアレで保子さんを避けて歩行いてゐた。一度売文社で保子さんに遭遇して退ツ引ならなかつた時、隠してくれ隠してくれとばかりに人の後に隠れた事がある。貧乏で花の咲いた当時、飯は今食つてきたなどウソをいうて遠慮した事もある。僕にかくして-野枝さんにかくしたか否かは知らぬ-その後保子さんに金を送つて居たたらしい形跡がある。(保子さんと大杉君との間は馬場孤蝶さんや堺君が手を引いた後、僕が解決係となり、済んだその後も総て僕を通して交渉談判する事になつてゐた。)返す積りの気でもあつたのか、月賦にしてくれの、待つてくれの、と初めの中は屢々借金の言訳をした事もある。余り只の客が多く行くので布施弁護士と奥山医師には気の毒でたまらないなどいふた事もある。(そのくせ夫子自分はどの組だつたらう。) 大杉君が尾行の遺族から死亡の通知を受けた話、余り賞揚られて塚崎君の弁護を忌避した話、スパイを放つてスパイを押へた話などは、何れ自叙伝に出るか出たかだらう。遊里へ足を入れても決して身を入れなかつた話は、その発見者たる和田久さんでも書くだらう。 手紙判断演説判断、サテは又被告つ振り、交際つ振り、喧嘩つ振り、十八番話に御免話、強情我慢意地つ張り、自慢高慢稚気自惚、失意時代の逸話や得意時代の失敗談、ズルイ話、図々しい話、負け嫌ひで食はず嫌の話等は到底今日の埒には明かない。(大正十二年十月十三日) <山崎今朝弥著、山崎伯爵創作集に収録>
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■フェイト・ラストモーター■ 27歳の男。 グラム正騎士団を率いる騎士団長。 ヴァルハラ攻響騎士団とは過去に因縁があったらしく並々ならぬ敵意を抱いている。 自分の正義を信じて疑わないある意味での狂人。 長剣型アストラル・ギニョール「サークレッド」を装備。 第一形態 刀身がビーム化した長剣 第二形態 全身を包む甲冑。長剣の刀身が伸縮自在になる 第三形態 ケンタウルス形態。下半身が馬のような四本足になり凄まじい機動力を得る