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ニッポンのあそこで プレイヤー コメント タイプ1:みず ソニー・コンピュータエンタテインメントより発売の地図をテーマにしたPSP用ソフト。 プレイヤー ミミッキュ:ナビッチュ 名前が似ているので コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
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巨人ワキガ、けい音豚を鼻で笑う 1 :風吹けば名無し:2011/07/03(日) 11 34 55.08 ID G4MUlE6q モニターに張り付いてブヒブヒ興奮するけい豚を発見したワキガ選手は ニヤニヤしながら「モニターが壊れてるんじゃないですか?」と発言 モニターにボールを投げつけ破壊し 阪神ファンから送られてきた大量のアナログテレビを代わりに設置した。 総レス数 15 http //hatsukari.2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1309660495/
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ニッポンのあそこで ニッポンのあそこでID+ゲーム名チューロ最大 UFOのHP最大 チーズ最大 ギョのHP0 ID+ゲーム名 _S UCJS-10080 _G Nippon no Asokode 2008/05/09(金) 01 27 57 ID hiXI9d7G チューロ最大 _C0 Cheuro 9999999 _L 0x207F7BE4 0x0098967F UFOのHP最大 _C0 UFO HP MAX _L 0x007FCF4E 0x00000010 チーズ最大 _C0 Cheese MAX _L 0x007FCF4F 0x0000001E ギョのHP0 _C0 Gyo HP 0 _L 0x21794638 0x00000000 ギョのHPは0にしておけば★だろうがダメージだろうが何を引いても一発で終わるみたい。
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『嘘つきさくや』 18KB 愛で 観察 思いやり 希少種 8作目。 【】はテレビだったり電話だったりの音声です。 さて、つぎがさいごのおはなしです。 ちょっとむずかしいおはなしかもしれませんが、ゆっくりしゃべるので、ゆっくりきいてくださいね。 これは、「こはくのじかんがうごきだすおはなし」ですわ。 あるところに、おにいさんとうそつきさくやがいました。 さくやはそのなまえのとおり、とってもうそつきなさくやでした。 さくやは…… 嘘つきさくや 粗末な晩飯を終え、酒を飲んでいた。 半年くらい前、人員削減のために会社を首になった俺は暇を持て余し、昼夜問わず酒をあおっている。 いつ寝るかもいつ起きるかも関係ない。酔っ払って気を失うように寝て、起きては目覚めの酒を飲む。 これからどうするかだとか、これまでどうしてきたかなんてことは最早どうでも良かった。俺にとって、酒が飲めればそれで十分だった。 テレビを消すと、邪魔をする音は何もない。その中で飲む酒は俺に優しかった。全てを忘れさせてくれるし、少なくとも飲んでいる間だけは気分がいいからだ。 外界と接触する機会はせいぜいこのテレビくらいのものだ。薄暗く、酒と煙草の臭いだけの部屋。ここが俺の聖域だった。 飲む酒には以前のような、勤労の疲れをスパイスとした美味さを感じることもなくなった。 今感じているのはアルコールの臭いだけだ。 手に持つ酒を飲み干し、次の酒を取りに台所へ向かうと、携帯電話が鳴った。ゆっくりショップで働く知り合いからだった。 【相変わらずか。】 『それがどうした。』 【どうせ暇なら、ゆっくりを預かってくれないか。キズモノでな。扱いに困ってる】 職を失った俺にわざわざ電話をしてくるこの友人の頼みを、初めは断ろうとしたが言葉が止まった。 「キズモノでな。扱いに困ってる」……この言葉が、妙に気に障ったからだ。 惨めな現状に甘んじている俺への当て付けのようにも感じたし、何より今はそういう言葉を聴きたくなかった。それも、今の現状ゆえの感情だった。 『何がどうキズモノなんだ。』 翌日、家の呼び鈴が鳴った。 二日酔いで頭がクラクラしたが、ほぼ毎日がこうなので、それにも慣れた。台所で水をしこたま飲み、頭痛が少し落ち着いた頃に二度目の呼び鈴が鳴った。玄関のドアを開くと、先の友人と胴付きさくやが並んで立っていた。 『よう。元気にしてたか。』 『……胴付き?』 『ああ、言ってなかったか。見ての通りだ。ゆっくりに興味のないお前にとっては、どちらでも一緒だろう。』 さくやは何も言わず俯いていた。 ・・・・・・・・・・ 【――人間で言う「虚言癖」ってやつみたいだ。元々が希少種なぶん大規模なショップで持て囃されたが、段々と他のゆっくりたちにも影響が出てきた。】 『……影響。』 【そう。影響だ。さくやの嘘に振り回されて、ゆっくりも店員ももう我慢の限界だったみたいだ。】 『……。』 【右かと訊けば左、左と問えば右と言う。あれかと訊けばこれと言い、これを渡せばあれだと言う。】 【タチの悪いことにさくや本人はそれを自覚していて、それでも治せないみたいだ。意識せずとも、咄嗟に嘘が出てしまう。人間のそれとそっくりだよ。さくやもそれに悩んでいるみたいだ。】 『……それで。』 【他は問題ないといっても、この癖は致命的すぎる。売り物には出来ん。小さいショップを転々と移り、今回俺の店に回されることになった。さくやの態度にみんな苛立っちまってな。仕事にならないんだ。】 【みんな扱いに困ってる。希少種な分だけ、な。加工所に寄越すにも、「勿体無い」って声もあるにはあるんだよ。】 『勿体無いならそいつらの中の誰かが飼えばいい。』 【それをだれもしないから困ってるんだ。無責任にそう言っているだけなんだ。しかもこれは、上の意向でもあるんだ。】 【正直言ってこいつは俺の手に余る。次のショップに回されるまででいいから、預かってくれんか。】 『何故俺なんだ?』 【…………話し相手が要るだろうと思ってな。】 『……。』 電話越しの友人の言い分は、嘘とか言い訳とかそういうもののようには聴こえなかった。俺には話し相手が要る。それを俺自身よりも望んでいるようだった。 急に真剣になった友人の声がうっとおしく思えた。 ・・・・・・・・・・ 目の前の胴付きさくやは、俺の顔を全く見ることはなかった。 『必要な機材やら餌やらは俺が持ってくる。頼まれてくれるか。』 『……。』 友人が基本的な用具を置いて去ったあとでも、さくやの態度は変わらなかった。 とりあえず居間まで案内したが、さくやが俺になにか話しかけたりすることはなかったし、問いかけに答えることもなかった。 さくやは居間に入ると、部屋の片隅で埃をつまみ上げたり、そこら中に散らかった本を片づけたりしていた。 さくやの暗い表情から何かを察することはできなかったし、俺自身それに深い興味を持つことはなかった。 せわしなく動きまわるさくやを傍目に、俺はまた酒瓶に手を掛けた。朝起きたばかりだろうが、胴付きのゆっくりが来ようが、俺に何もやることがないのは変わらない。時間だったり環境だったりは、俺が酒を飲むにあたって何の意味も持たない。 気分が悪ければ飲むし、良くても飲む。これしかもう、することはないからだ。 ちょうど酔いが回ってきた頃、さくやの「掃除」も終わったみたいだった。少し居間を見回した後、部屋の片隅にちょこんと座った。 別に俺の方から何も言うことは無かったのでそのままにしておくと、さくやはぽつりと俺に尋ねた。 「さくやは、かこうじょいきなんでしょうか……?」 唐突だったので何も言えなかったが、少し考えた。 「さくやは、うそつきなんです。ゆっくりしてませんもの……。」 『お前はゆっくりしてないのか?』 「いいえさくやはゆっくりしてますわ…………はっ」 『……。』 「ご、ごめんなさい……。」 咄嗟に嘘をついて小さくなるさくやから視線を外して、酒を飲みなおした。 さすがに、「こんな碌でもない場所」に連れてこられたのはショックだったみたいだ。 一連の会話の中でなんとなくわかった。こいつは、自発的な嘘はつかないみたいだ。何かへの反応として咄嗟に嘘が出てしまうらしい。 確かにこれでは、友人や店のゆっくり共も手を焼くだろうな、と思い、笑った。 いつの間にか眠ってしまっていたようだ。カーテンの隙間から夕焼けが差し込み、時計は黄昏前の時間を示していた。 痛む頭を抱えながら起き上がると、さくやは眠る前と同じ所に座っていた。 さくやは自分が片付けた本を読んでいて、そこだけが眠る前と違うところだった。 俺が起きたのに気づくとさくやは本を読むのをやめ、初めて俺の顔を見た。 夕焼けに照らされたさくやの肌は白く、陽の光の色をそのままに映し出しているように見えていた。 少しの沈黙の後、さくやが読んでいた本をちらりと見た。酒の本だった。 『お前は字が読めるのか。』 「いいえ、よめません…………いえ、よめますわ。」 『読めるんだな。』 「いいえ………………は、はい、すこしだけですが…。」 『さすがにその本の意味はわからんだろう。』 「いえ、わかります。」 『……………………。』 「……わ、わかりませんわ……。」 その時俺にある考えが浮かんだ。ふん、と鼻を鳴らしたあと、書斎へ向かった。 状況がわからず呆然としているさくやの目の前に、何冊か本を置いた。古びた絵本だった。 『嘘つきな自分が嫌いか。』 「いい…………は、はい。き、きらいです……。」 『じゃあもっと嘘をつけばいい』 「……え……?」 『それを読んで、覚えろ。』 さくやはどういうことかわからなかったみたいだが、俺の言いつけを素直に守った。 家の掃除が済んでから絵本を読み、飯を食べてから絵本を読み、電気を消して寝る直前まで絵本を読んでいた。 預かったゆっくりの表情なんて知ったことではないのだが、絵本を読むさくやの顔は心なしか楽しそうに見えた。 絵本の中の「嘘の世界」に、さくやはすっかり没頭しているようだった。 俺の方から話しかけるようなことはあまりしないが、さくやの方から俺に話しかけることは増えた。 字の読み方だったり、俺が飲んでる酒のことだったり、俺のことだったり。俺は酔っ払いながら様々な質問に答えたし、さくやもそれを楽しんでいるようだった。 何故俺がこういう絵本を持っているのかということも訊かれたが、それに答えることだけはしなかった。 黙りこむ俺を見て、さくやは不思議そうな顔をしていた。 そうした生活が一週間くらい経った頃、友人がさくや(と、俺の)の様子を見に来た。 さくやは、居間に顔を出した友人に丁寧な挨拶をし、本を読むことに戻った。 『なにしてるんだ?こいつ。』 『なに、本を読ませてるだけだ。』 『本、ねぇ……さくや、それはどういうお話なんだい?』 「…………むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんがすんでいました。おばあさんは……」 『……。』 「…こうしてももたろうは、おじいさんとおばあさんとしあわせにくらしました。」 『おいおい。そらで言えるのか。』 「?……いいえ、あっ…………はい……おぼえました。」 『お前、さくやに何をした?』 『だから、本を読ませて覚えさせたんだよ。「嘘の話」なら、嘘つきも好くだろうと思ってさ。』 『どうして?』 『どうしてと言われてもな。気まぐれだよ、本当に。うちでずっとメソメソされても困るからな。』 フィクションと嘘は別物だ。俺自身そう思っていたし、さくやに絵本を渡したのも酔いに任せた気まぐれだ。 ただひとつ予想外だったのは、さくやが本当に絵本の内容をすべて覚えてしまったことだった。 一字一句、余すこと無く俺達にお伽話を聞かせている。俺の思いつきが実現してしまった。本当にさくやは、「嘘の世界」に長じていた。 「あ、あの……おにいさん……?」 『ちょっと俺に考えがあるんだ、さくやを借りたい』 『預けたいだの借りたいだの、忙しいやつだな』 さくやは週に一回、友人のゆっくりショップに行く事になった。 さくやはそこでゆっくりたちにお伽話を聞かせ、帰ってくる。送り迎えをする友人はいつも機嫌が良かった。 『俺の思った通りだ。』 友人はそう言って、俺に酒瓶を持ってきた。 友人のショップは売上が落ち込んでいて、それがゆっくりたちの雰囲気も悪くする。雰囲気の悪いゆっくりたちを飼いたがる人間なんて居ないので、当然売上が下がる。売上が下がれば、雰囲気も更に悪くなる……といった、負のスパイラル真っ只中だったという。 さくやが語る「嘘」を、ケージの中のゆっくりたちは目を輝かせて聞いていたらしい。 『今週に入ってから売上げがちょっと伸びた。このままならもっと伸ばせるかもしれん。』 『店の雰囲気がとても良くなったんだ。さくやのお伽話を聴いてみんなゆっくりし始めた。この様子ならすぐに売れてくれるだろう。』 俺は酒瓶の蓋を開けながら話を聞いていた。 「お、おにいさん。おねがいがありますの……。」 友人が帰った後、さくやが酒を飲む俺に話しかけた。 さくやのお願いというのは、もっと本が読みたいというものだった。 漢字やカタカナは読めないさくやが読める本など限られている。絵本がいいところだ。俺がそういうことを言うと、今度は字を覚えたいと言ってきた。俺がため息を付いて後ろを向くと、背中越しに「ごめんなさい……わがままいいませんわ……。」という申し訳なさそうな声が聞こえた。 書斎から、小学校低学年の教科書と漢字の書き取り帳を引っ張りだして、さくやに手渡した。 『まずこの教科書を読んでみろ。わからんところは、これを見て、書いて覚えるんだな。』 さくやは表情を明るくして、教科書と書き取り帳をぱらぱらと流し見ていた。 書き取り帳をめくる動きが止まり、さくやが言った。 「こっちのほうは、もうだれかがかいてあります。」 『………………消しゴムか何かで消して使え。……不満ならそれは使わなくて良い。とにかく、本は渡したぞ。』 「…………はい。」 それから、さくやの読める本はどんどん増えていった。俺が暇つぶしに読んでいた小説だったり漫画だったりのほとんどを読めるようになっていた。幼い子どものような外見ではあったが、さくやは様々な知識を吸収し、「おはなし」を覚えた。 日曜日になるとさくやは友人に連れて行かれ、覚えた話を聞かせて帰ってくる。 最近は、「語り部さくや」の噂を聞きつけた老人ホームや幼稚園などからも依頼があるらしい。ある日さくやが帰ってくると、幾らかの謝礼を持ってそういうことを言っていた。 さくやが「嘘つき」だったからこうなったのか、それとも元々とても頭の良い個体だったのか。 それは友人もわからないみたいだったし、勿論俺にもわからなかった。 唯一確かなのは、さくやは今いろんな所で引っ張りだこであることだけだった。 友人はその事をただただ喜んでいたし、俺の方もさくやが酒の邪魔をしなければなんでも良かったので、深く考えるということはしなかった。 悪癖ゆえだろうが天賦だろうが、そんなことはさくやにとっても俺にとってもどうでもいいことだと思っていた。 さくやもそういうふうに自分の「仕事」に励んでいるように見えた。 さくやはいつも通り家事を終えた後、居間の片隅で本を音読している。 それを傍目に酒を飲んでいると、さくやは急に読むのをやめ、俺に問いかけた。 「おにいさん。そのおさけさんは、どういうおさけさんなんですか?」 唐突な質問に少し反応に困ったが、俺自身かなり酔っ払っていたので素直に答えた。 『……ウイスキーだよ。麦っていう植物を蒸留して、何年も何年も寝かせて作るんだ。』 「ういすきーさん……ですか。いつもそれをのんでるんですか?」 『ああ。これが好きだ。』 「たくさんじかんをかけるんですか。」 『まあな。この液体には時間が詰まってる。この琥珀色の意味がわかるか。』 酔いも手伝って気分が良くなっていた俺は、うんちくを垂れた。さくやは嫌な顔ひとつせず、俺の話を聞いた。 『この琥珀は「止まった時間」が溶け込んでいる色なんだ。時間の色は、琥珀色なんだよ。』 「……それは、みらいのいろなんですか?それとも、かこのいろなんでしょうか?」 俺は答えるのをためらった。 『……さあな。』それだけ答えた。 その答えに、さくやは少し悲しそうな顔をしたように見えた。 知識に比例して、さくやの仕事も増えていった。 家にある小説は殆ど読んでしまい、俺は図書館に本を借りに行かなければいけなくなった。 酒臭さが抜けず入場禁止になったこともあったが、ダメ元でさくやを連れてきてみるとさくやだけは通してくれた。 さくやはそれくらい有名になったのだ。 休憩室でコーヒーを飲む俺を見て、さくやはくすくすと笑っていた。 いつしか図書館に行くのはさくやと俺の日課となり、飲んだくれで滅茶苦茶だった生活リズムも少しずつ治っていた。 図書館で吸う昼の外の空気が、妙に新鮮に思えた。 さくやは図書館で何かを書いているようだった。俺がそれを問うとどうやらさくやは自分で話を作っているみたいだった。 校正やらを手伝ってやろうかと申し出もしたが、丁重に断られてしまった。 何やら一生懸命に書いていたが、俺に見せることはずっとしなかった。 さくやの存在は様々な手段を通じて広まり、遂には地元テレビ局の取材依頼が来るまでになった。 友人はさくやを撫でながら、誇らしげな顔で俺にそれを伝えに来た。 【今日はおはなし好きのさくやちゃんのおうちに来てしまいましたぁ~。さっそくですが、さくやちゃんの好きな事はなんですか?】 【さくやは、ほんをよむのがすきです。】 【そうですかぁ~さすがですねぇ~】 【はい、その通りですわ。】 【……え?】 【あ、いや、えーっと、い、いいえ!そんなことありません!まだまだです!】 【はは、は、は。そ、それじゃあ飼い主の方にお話を伺ってみましょう!】 『なんで俺も出なきゃいけないんだよ。』 久々にヒゲを剃り、マトモな服を着ながら友人を睨みつけた。 『さくやが、そうじゃないと出ないって言うんだもんよ。頼むよ。さくやは今やこの辺じゃ人気者だぜ。』 『俺は飼い主じゃないんだが。』 『飼い主が居たほうが話を進めやすいんだと。それにさくやがお前をご指名なんだよ。なっ、頼むから。』 『さくやが……?』 【ど、ど…どうも。さ、さくやの飼い主です。】 【飼い主さんはどうやってこんなゆっくりしたさくやちゃんに育て上げたんですか~?】 俺は固まってしまった。緊張に依るものではない。インタビュアーの発言にだ。 「育てる」という単語に過剰に反応してしまい、何も言えなくなってしまっていた。その場には少しの沈黙が流れ、不穏な空気が漂った。 【え、えーっと……じゃ、じゃあ次の質問に……】 【さくやは、おにいさんにいっぱいほんをよませてくれました。】 【え、え?さくやちゃん?】 【さくやは、さいしょはもじさんもいっぱいよむことはできませんでした。でもおにいさんがぜんぶおしえてくれましたわ。】 【さくやがいまこうしてみなさんにおあいできているのも、おにいさんのおかげなんです!!!】 『…………何言ってんだか。』 俺が居間でテレビを見ながらそう呟くと、さくやは俯き、ポツリと言った。 「こはくいろは、みらいのいろです……きっと。」 俺はその言葉の真意を窺い知ることが出来なかったので、さくやを無視して酒を飲んだ。 それがきっかけとなって、さくやは色々なテレビ番組から出演依頼が来た。 さくやはどういう番組でも積極的に出ようとしていたし、どの番組でも必ず俺を引き合いに出した。 明らかに思っていることと逆の答えをしてしまうことも多々あったが、それもキャラクターの一つとして受け入れられているみたいだった。 ツンデレというやつなのだろうか、とにかく、そういう扱いだった。 変わらず無職の俺がテレビに出られるということはなく、さくやのマネージャーのような立ち位置になってしまっていた。 友人もそれを喜んでいるようで、『どうせ無職だったんだろう?』と冷やかしたりしてくる。 遂には「さくやのむかしばなし」というタイトルで、さくやが司会・ナレーションをする番組まで出てきた。 それを境に――さくやも勿論だが――俺の生活は急激に変わり始めた。 スケジュールの調整やさくやの管理など、やるべき仕事が次々に現れ、増えていった。それと反比例して酒の量は減り、ますます仕事に没頭するようになった。 テレビ絡みの仕事は予想以上に大変でとても戸惑ったが、むしろやりがいがあった。 かつて働いていた時のような疲労感と、それ以上の充実感を確かに感じていた。 そういう生活が一ヶ月ほど続くと、友人から「さくやを正式に引き取ってみないか」と連絡があった。 さくやにそれを話すと、さくやはとても喜んだ。 友人は、知り合いのよしみで格安でさくやを譲ってくれたが、それでも「胴付きさくや」は高かった。 『お前の復活代でもあるんだ。きりきり払えよ。』 友人はそういうことを言って笑っていた。 さくやはテレビで俺を褒めるのをやめなかった。 お兄さんは優しい、お兄さんはすごい、お兄さんはゆっくりしてる……。 時には俺の写真なんかも出たりして、他の出演者に持て囃されてしまったりもした。 俺はさくやにその理由を尋ねたが、いくら訊いても答えることはなかった。 『それとも、あれも嘘か』と訊くとぱっと顔を上げて俺を見つめたが、それ以上何かするということはなかった。 「こはくいろはみらいのいろです」そう呟くだけだった。 さくやが作る話は完成したようで、それだけを俺に伝えに来た。 俺は内容を全く知らされていなかったので反応に困ったが、さくやはそれでも十分みたいだった。 そうしてさくやが飼いゆっくりになってから、半年が経った。 【……こうしてももたろうは、おじいさんとおばあさんとしあわせにくらしましたとさ。】 【…めでたし、めでたし。……ももたろうさんのおはなしでした。みなさん、いかがでしたか?】 『……随分慣れたじゃないか。』 「いえ、まだまだですわ。…………えっと……。」 『わかってるよ。本当に慣れたな。』 「いいえ…………は、はい!はじめはとってもきんちょうしましたけど、さくやがんばりました!」 テレビの向こうのさくやもここにいるさくやも、とてもゆっくりした声をしているように思える。 「嘘つきさくや」は、すっかり「語り部さくや」になっていた。 俺がソファに深く座りなおすと、さくやは台所に走った。ウイスキーとグラスを持ってくるのだろう。 正式に俺の飼いゆっくりになってから、さくやは俺の酒を管理し始めた。飲み過ぎを防ぐためらしい。 ぱたぱたと走り去るさくやの姿を見て苦笑した。 【さて、つぎがきょうのさいごのおはなしです。ちょっとむずかしいおはなしかもしれませんが、ゆっくりしゃべるので、ゆっくりきいてくださいね】 【これは、「こはくのじかんがうごきだす」おはなしです。】 テレビの向こうのさくやが語りはじめた。 ……俺が持っている本に、そんな話はあったかな?そんな話、教えてないぞ。図書館で読んだものだろうか? その時、呼び鈴が鳴った。 友人は今の時期忙しいはずだ。何かを注文もしていない。……誰だ? 【むかしむかしあるところに、おにいさんとうそつきさくやがいました。さくやはそのなまえのとおり…】 居間のテレビから漏れるさくやの声は、玄関からでもわかるくらいに透き通っている。 【…おにいさんはさくやにいろんなほんをよませてくれました。】 それは俺とさくやだけが知っている、「嘘じゃない、本当のおはなし」だった。 【…そしたらさくやは、おにいさんにおんがえしをしたくなりました。】 玄関のドアを開くと、かつて一緒に暮らしていた妻と子供が、涙で顔をぐしゃぐしゃにして立っていた。 『……どうして。』 『テレビ……見たの。さくやが必死に、「あなたが頑張ってる」って……。』 その時初めて、さくやのテレビでの振る舞いと、あの時呟いた言葉の意味を知った。 ウイスキーの琥珀が、「未来の色」に変わった瞬間だった。 【……そうしておにいさんとそのかぞくとさくやは、ずっとずっとしあわせにくらしました。】 「やっぱり、みらいのいろでしたね。」 テレビに映る自分を見ながら、さくやがそう呟いた。 「【めでたし、めでたし。】」 さくやがテーブルに置いた、氷の入ったグラスが、からん、と鳴った。 おしまい 今まで書いたもの anko4491 鬼(き)ゆん anko4495 おいしゃさんありすとすっきりしたおみず anko4509 さくやの世界 anko4515 ゆつぼかずら anko4523 14日分の友情 anko4546 廃墟にて anko4550 じんぐるべーゆ
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うそつきぞうか【登録タグ NexTone管理曲 kous う 初音ミク 曲 殿堂入り】 作詞:kous 作曲:kous 編曲:kous 唄:初音ミク 曲紹介 雨が降る部屋にて。。。(作者コメ転載) 今作では、初音ミクAppendの soft を使用。 ボーマス12でリリースされるCD『似非本物』、『VOCAROCK collection 2 feat. 初音ミク』に収録。 スタイリッシュなPVは hie氏 が手掛けている。 この曲が自身初の殿堂入り作品となる。 歌詞 僕は自信ないと 一言呟いた 君はそんな僕に 花を一輪くれた 誰のために今日を 生きているのか 知りたくて今日も 君を捜す 造られた情景に 似合う花は『造花』 僕にお似合いさ 偽物 造り物 嘲(あざけ)笑った君の声 笑顔の下の真っ黒け 廻り巡ってここに来たの 造り物の花が枯れた朝に 君が居た情景に偽物無くて 僕が居る情景は偽物だけ 愛してくれるの? そんなはずないよね? 全部嘘でさ 固められてるの 嘲(あざけ)笑った君の嘘 笑顔の下の真っ黒け 廻り巡って僕を愛して くれるときを枯れないで 待ってるのさ 嘲(あざけ)笑った君の声 笑顔の下の真っ黒け 廻り巡ってここに来たの 造り物の花が枯れた朝に 聞こえない… 声が 聞こえない… コメント 癖になるとても良い曲です -- 揚げ物 (2010-04-25 00 49 54) 初見でこれは凄いと純粋に思いました(^ω^) -- 名無しさん (2010-04-25 01 42 53) すごいですね、ついつい何度もリピしてしまう。 -- りゃい (2010-04-25 07 28 51) 大好きです^^ -- 夢見 (2010-04-25 15 46 52) 歌詞を読むと切ない曲>< -- ゆー (2010-04-25 19 54 32) PVも歌もすごくかっこいいです!! -- 名無しさん (2010-04-25 20 55 26) すごく綺麗な曲だと思う。PVも綺麗の一言!圧巻!!誰かに花を渡したくなる曲です。 -- 名無しさん (2010-05-01 07 07 41) PVとのシンクロ率ヤバス(*^□^*) -- 子音メイ (2010-05-01 17 58 15) 殿堂入りおめでとうございますー!! -- 名無しさん (2010-05-05 21 39 11) カッコイい…三秒で虜になりました!! -- 柚埜 (2010-05-08 16 41 44) かっこいいですよねー -- 名無し様 (2010-05-19 01 31 24) イントロから惚れた -- 名無しさん (2010-05-22 09 38 39) 神だわ\(^O^)/ -- もちゃ。 (2010-06-24 19 09 28) 歌詞もメロディーも大好きです^^ 何回もリピートしてます!! -- 夢幻輪廻 (2010-07-12 23 40 12) サビがすごく好きです^^何度もリピートしてしまう -- 名無しさん (2010-07-19 00 57 49) 綺麗な曲。PVもすごく良くて、何度もリピしちゃう。 -- 名無しさん (2010-07-21 07 19 16) 遅くなったけど殿堂入りおめでとぉぉぉ 大好きなP&絵師さんの動画が殿堂入りになって嬉しい! kousさんとhieさんこれからもいい曲聴かせてくれー! -- 名無しさん (2010-08-11 23 43 12) 曲がすごい好き。ヘビーな感じなんだけど、繊細だ。 -- 名無しさん (2010-08-27 01 50 47) 聴き惚れましたь・д・´) 曲調と詩が好過ぎます* -- ビク(( (2010-09-20 11 36 25) やばい -- ぷん子 (2010-10-18 22 01 16) トッテモイイ×10 -- ナスカ (2010-10-26 16 38 43) サビが頭から離れない -- まろん。 (2010-10-27 23 41 22) 曲調がいい!!!やたー -- 漆 (2010-11-02 19 44 20) 最高、大好きです!!! -- 美玖 (2010-11-05 20 38 49) かっこよい! -- www (2010-11-11 08 59 10) かっこいい!!絵がうまい!! -- まーたん (2010-11-29 20 25 21) これは… 中毒かもしれない -- 瞑 (2010-12-07 18 22 27) リピートが止まらないw -- ヽ(^o^)丿 (2010-12-27 16 58 17) *僕は自信ないと→僕を信じないと*じゃないのか? -- 凪 (2011-01-22 01 02 53) 良い曲☆歌詞すげぇ★僕は自信ないと〜☆ -- えぴ★ (2011-01-24 17 35 17) 初めて聞いたけど。いいですね^^/// ハマりますよ>w< -- 羅羽* (2011-02-12 19 45 49) pvぱない。すっげぇいい曲はまった☆ -- 煉香 (2011-02-26 23 22 29) kousさんのピアノ好き・・・ -- nill (2011-03-23 21 16 57) 中毒やわ -- 名無しさん (2011-04-08 19 52 27) 良い曲です/// -- みを (2011-04-11 20 34 10) 嘲笑ったってどんな? -- 海音カイ (2011-05-28 10 25 37) 最初のほういいネ☆ -- せのて (2011-06-04 10 09 37) かっけーぇ。枯れた声良いね~♪ -- もこう (2011-06-04 10 17 12) ミクの声いいしいい曲ですね -- 中居総理 (2011-07-14 22 53 22) イントロから神 -- 名無しさん (2011-07-19 17 52 36) 神すぎますょこの曲!! -- ピクミン (2011-07-21 13 32 17) もっと評価されていい! -- 名無しさん (2011-07-24 20 43 13) いい歌! -- イチゴ (2011-08-07 13 57 30) PVがすっごい、いい!!!ネ申曲だっ!!!!!!! -- 三姉妹 (2011-08-21 17 55 54) もっと評価されるべきッ☆造花すごい綺麗… -- みゅー (2011-08-24 18 06 30) sukidesu -- 名無しさん (2011-09-05 20 37 17) この曲好きです//// -- 無音ナシ (2011-09-19 00 57 29) サビが神ですね!! -- 飲茶 (2011-09-30 20 26 09) PVやばい -- 名無しさん (2011-10-24 17 33 58) めっちゃ好き← -- 名無しさん (2011-10-31 20 35 48) いい曲ですよね!神だ! -- いか (2011-11-03 13 26 26) 聞けば聞くほど惚れる -- 名無しさん (2011-11-23 12 13 14) ↑激しく同意。 -- 名無しさん (2011-12-01 16 18 30) もっとのびるべき!! -- 名無しさん (2011-12-26 11 24 39) この歌を聴いて思わず泣いてしまった………。 -- 氷髏 (2012-02-18 09 15 41) イントロの部分でもうすでに虜になりました!! -- 名無しさん (2012-02-20 19 19 05) ↑激しく同意 -- 羚 (2012-03-01 08 52 03) PVマジ最高♪♪ -- まりあ (2012-05-05 23 48 47) やっぱりいい歌詞だわ〜? -- はるぴょん (2012-08-03 16 33 11) PV最高だぁ!! -- 氷弧 (2012-08-19 23 59 04) 大好きです。 -- 名無しさん (2012-08-28 15 35 14) ええのぅ -- みじん子 (2012-09-26 22 15 24) 曲のテンポとかなんか色々イイですよねぇ(*^o^*) -- catシャツ (2012-11-05 06 50 30) すごい!すごすぎる!!神だ!!w 聴いていくほど好きになった!!!! -- 黒板 (2013-01-03 16 51 42) 大好きいいいいい!聴き終わったら涙が出てた -- 夜 (2013-01-20 22 01 24) ハマった!! キコエナイ… キコエナイ… キコエナイ… キコエナイ… キコエナイ… キコエナイ… キコエナイ… キコエナイ… キコエナイ… -- どでかみん (2013-02-03 23 21 14) 曲もサイコーだけどPVもサイコーだぁ -- くるりるり (2013-07-20 14 19 47) 中毒ですね -- 名無しさん (2013-10-09 17 42 14) あえて聞こえにくいゴモった声が雰囲気出してて好きだ。 -- 名無しさん (2013-10-11 20 59 55) 中毒なる -- 名無しさん (2013-11-10 09 47 01) 切ないな~…!造花って言うのも悲しい、、、でも大好きツネ~ -- アーリン! (2013-12-03 18 22 46) いい歌ですツネ~!! -- なっちん (2013-12-04 20 33 38) 最近この曲流行りないんだ…。わたしめっちゃ好きなんだけどなぁ、、、僕は自信ないって、、、信じなよ自分を見たいな感じになってすごいすき。 -- 名無しさん (2013-12-13 22 07 40) この歌好きなんだけど周りに話せる人いなくって困る -- 名無しさん (2013-12-13 23 16 51) 誰かこの歌ひろめてくれぇぇ~! -- 由美タン! (2013-12-23 15 47 39) この歌大好きだよ -- るる (2013-12-24 19 40 56) ボカロって凄く良いと思うけどファンが低脳過ぎてちょっとね -- 名無しさん (2014-05-08 21 23 41) サビのテンポが素敵 -- もち子 (2014-07-13 17 43 52) 造花の嘘、かな? -- 名無しさん (2016-08-29 07 38 00) ふとフレーズを思い出して検索してしまった -- もち (2017-02-11 10 55 50) 「声が 聞こえない」のとこが離れない -- 暇人# (2018-01-06 16 38 24) めっちゃかっこいい!!!!中毒性高いな!すごい -- なりあさ (2022-06-26 13 02 49) 名前 コメント
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≠嘘つきエモーション(学習院大学) twitter:≠嘘つきエモーション instagram: 動画
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注)本SSは『HELLSINGのキャラがルイズに召喚されました』スレに掲載された作品です。 「HELLSING」のアーカード アーカードはそこにいる-1 アーカードはそこにいる-2 アーカードはそこにいる-3 アーカードはそこにいる-4 アーカードはそこにいる-5 アーカードはそこにいる-6 アーカードはそこにいる-7 アーカードはそこにいる-8
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うそつきはみつびしじどうしゃのはじまり【嘘つきは三菱自動車の始まり】[諺] 「嘘つきは泥棒の始まり」の自動車版。 関連会社の三菱ふそうトラック・バスも含めてリコール隠しが次々と明るみに出て、「リコールのデパート」「不祥事のデパート」状態となってしまった。 かつて大株主のひとつだったダイムラー・クライスラーも、事実上経営から手を引いてしまい、経営状態はもう火の車。
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▽タグ一覧 SNS風 うつくしくもハシタナイ嘘つき パノラマ キャラクター [[]](うつくしくもハシタナイ嘘つき) [[]](うつくしくもハシタナイ嘘つき) うつくしくもハシタナイ嘘つき 世界観メモ プライド高めのヤンデレメンヘラ旦那くんが大好きな嫁に不倫されてキレながらSNS更新する
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第234話:王者は嘘つき姫の剣となる 作:◆I0wh6UNvl6 「じゃああんたたちも日本の、しかも東京から来たっていうわけ?」 男と女が小洒落た喫茶店の奥で話し込んでいる。 端から見ると兄と妹のようにも見えないし年の近い親子のようにも見えない。 それっぽいのはお嬢様とその護衛、または誘拐犯とその対象といったところか。 だが護衛にしては相手に対し敬意が足りないし誘拐されたものとしては緊張感が足りない。 「まあな」 店の構造的に入口から誰かが入ってきたら音が鳴るようにできていてかつ気付かれずに非常口から外に出ることが可能なので選んだのだった。 彼らは4時頃にここにきて以来ずっと話し込んでいる。 …というよりほとんど朱巳が一方的に話しかけているだけだが。 「けどあたしたちの世界の新宿はそんなもんじゃないわよ。 あたしたちの世界の東京は…なんつーか飲み込まれそうな場所よ、流れの中心なんだけどだからこそなのか、穴ぼこの底って感じなのよね」 「こっちも似たようなもんだ…まさに掃き溜めみたいな場所だ」 「はあ…どこの世界も変わらないものね~、なんか面倒くさ」 「死にたくなったら好きにしろ、止めはしない」 「あんたっていっつもそうなの? そんなんじゃあ…」 彼の手が言葉を遮る。 彼女も察してトーンを落とす。 『誰かきたの?』 答える前にドアが開く、カランカランと言う音が来客を告げた。 『しゃーない、退散しますか』 非常口から出ようとする。 「そこに誰かいるのは分かっている、出てきてくれないか?」 店内に低い声が響き渡った。 「嫌だっていったら?」 朱巳は聞いてみる、特に深い意味はない。 「この状態で話を続けるだけだ」 答えを聞いて朱巳は姿を表した、刑四郎は見えない位置の座席に座る。どうやら見学を決め込んだようだ。 「話って何?」 相手を見る、えらくファンタジーな格好をしている。どことなく騎士や侍を連想させる雰囲気を持つ男だった。 「人を探している、銀髪の髪で目元を隠す仮面をつけているんだが…」 「この島どころかあたしのこれまでの人生でも出会ったことないわね」 物怖じせずに答える、こういうところが彼女の強さのあらわれか。 「そうか…あと十字架の形をしたものを探している。見たことないか?」 「何それ、えらくアバウトね。なんで探してんの?」 「ある男に言われてな、なんでも俺に必要な物らしい。 殻を破るとかどうとか…」 彼女にはその話を聞いて思い当たるふしがあった。 「あんたあの単細胞に目ぇつけられたの? とんだ災難ね~」 相手はどうやら驚いたようだ。 「あいつを知っているのか?」 「ええ、なんつったって同僚だから」 なんだかだるそうに答える。 「そうなのか? だがあんたが戦いに向いているようには…」 「組織のやつがみんなあんな単細胞みたいだったら世界はとっくに滅亡よ」 本気とも冗談ともつかない調子で言う。 「だがじゃああんたは…」 「そう、十字架がどういうものかも知ってるわよ、組んで損はさせないわ」 相手と同時に刑四郎も『は?』と目を丸くする。 「いいでしょ? あんた強そうだし、今のパートナーとだと話もイマイチ盛り上がりに欠けるのよね~」 刑四郎は深く溜め息をついた。 こんなところで話を盛り上げても意味ないだろうが。 「あたしはあんたの目当てのものを見たらすぐに教える、代わりにあんたはあたしを守る、取引よ」 「…いいだろう、今から目標が見つかるまでの間だが」 相手は了承した。 「あたしは九連内朱巳。で、そこにいんのが屍刑四郎」 「なんで勝手に話を進める」 多少怒りながら姿を表す。 「ヒースロゥ・クリストフだ、よろしく頼む」 風の騎士は名乗った。 「さてと、とりあえず移動しましょうか。 フフン、なんだかお姫様になった気分ね」 自分の両脇に立つ男達を見ていう。 その言葉に対し、彼らは、 『まあ確かに月柴姫に通じるものはあるな』 『お姫様より女王様のほうがあってんだろ』 とそれぞれ心の中でつぶやいた。 【嘘つき姫とその護衛たち】 【A-2/喫茶店/一日目8 00】 残り90人 【九連内朱巳】 【状態】上機嫌 【装備】なし 【道具】パーティゲームいり荷物一式 【思考】エンブリオ探しに付き合う、とりあえず移動。 【屍刑四郎】 【状態】呆れ気味 【装備】なし 【道具】支給品一式 【思考】とりあえずついていってみるか。 【ヒースロゥ・クリストフ】 【状態】背中に軽い打撲 【装備】鉄パイプ 【道具】荷物一式 【思考】EDを探す。九連内朱巳を守る。ffとの再戦を希望する。 ←BACK 目次へ(詳細版) NEXT→ 第233話 第234話 第235話 第178話 時系列順 第236話 第138話 九連内朱巳 第348話 第160話 ヒース 第348話 第138話 屍刑四郎 第348話