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犬国奇憚夢日記 序章 **********************************序 章********************************** その老人は何も言わずジッと窓の外を見ていた。 酸欠で青黒く変色した表情のない顔で、ベットに横たわったまま。 街を駆け抜けていく風は既に冬の寒気が混じっている。 寒冷地気候の北部山岳地域から強烈な寒気を帯びた風が強く吹き込むこの地では、未だ11月だというのにまともな防寒着無しでは既に10分と外に立っていられ無くなりつつあった。 遙か昔に起きた何か大きな事の影響により荒廃した国土を持つイヌの国、ル・ガル王政公国。 この痩せた大地しかない国にあって、割と肥沃なスキャッパー地方を所領に持つスロゥチャイム家の本拠、紅朱舘の一室。 老人は今まさに事切れんとして咳き込んでいるのだが… 「父さん! 寝てないとマズイよ!」 ひとしきり咳き込んでヒューヒューと喉を鳴らし肩で息をする老人(…と言うには些か早く中年後半と言った風体の…)は青年の制止を振り切りベットから立ち上がった。 「アリス様と御館様に暇の挨拶に行く…私の服を揃えろ…」 「父さん!」 「聞こえなかったか?」 「・・・・・・・はい」 青年はクローゼットから純白のYシャツと漆黒のズボンを出した、老人は青年の手伝い を受け何とか着替えることに成功した。 赤樫色のネクタイをきりりと締めベストのボタンをとめた老人は袖止めをYシャツに施 すと、青年が腰に締めるギャルソンエプロンと同じ物を腰の低い位置に巻いた。 「お前のエプロンは高すぎる… 前掛けより物を取り出す時は頭を垂れよ…」 「・・・・はい」 「全部教えたと思っていたが… まだ死ねぬではないか…」 「・・・・・父さん」 「母さんが… ゲホゴホ… 待っているんだがなぁ…」 豊かな体毛に覆われたイヌ族の♂種は兎も角、普通のヒト女性に犬耳と尻尾が付いただ けのような♀種にとってもこの気候は寒すぎるようだ。 ここ紅朱舘の中はどこに行っても暖房が強く効いている。 老人は苦しいそうに咳をしながら長い廊下をゆっくりと歩く。 すれ違うイヌの若い兵士や館務めの者達は敬礼し声を掛けてゆく。 「執事長殿 お体は宜しいのか?」 …と。 例え相手が奴隷階級とされるヒトであってもイヌの若者は敬意を示す。 もちろんそれはこの紅朱舘の主人がヒトの老人を執事長に任命したからと言うのもあり、ヒトではなく肩書きに敬意を表している部分もあるのだが…。 「いや、気遣いは無用に。これより御館様にご挨拶申しあげるまで」 それだけの会話で皆胸に手を当て頭を垂れてその老人は歩いていく。 名家と言われながらも没落貴族に堕ちていたスロゥチャイム家。 その中興の祖と讃えられる現主人を陰に日向に支えここまでにした一番の功労者がヒトの召使いだとしたら…。 それは他国、特に猫の国などで有ればいい笑い話だが、イヌの国では忠と義こそ本質と考える気風もあって大きく讃えられる存在になっている。 ただ、その主従関係はやはりヒトの世界と同じなのであろう。 ヒトの世界の神がそうであるように、この世界の神も思いもしなかったのだろうか。 この世界に於いてもイヌとヒトがこれ程強く深い信頼関係に結ばれるとは…、神の想定外なんだろう。 忠義を大切にするイヌの寿命と比べ、ヒトのそれは余りに短く儚い。 どれほど忠義を立て貫いたとしても、ヒトはあっけなく死んでしまう。 イヌの主がどれ程嘆いても悔しがっても…その寿命は良くて80年… この世界の厳しい環境ではもっと早く死んでしまう者がいるかも知れない。 そして、奴隷階級として使われる存在のヒトと有っては、♀種であれば陵辱の末に責め殺されてしまう事も多々あるようで、純粋に老衰死を迎えられるヒトの存在は逆に貴重でもあるのだが。 コンコン… 老人は赤樫の重厚な扉を開けて主人の居室に入った。 本来奴隷である老人の契約主たるスロゥチャイム家当主が所領最高経営責任者である夫と午後のティータイムを楽しんでいる最中であった。 「アリス様、御館様、お茶の時間に失礼いたします。御暇の挨拶に伺いました」 そう言って老人は慇懃に拝謁した。 両足を揃え左腕を腹に当てがい、腰を折って頭を垂れる。その動きに一切の淀みはない。 執事として正しい振る舞いの見本のようである。 「マサミ!お前…何をしてるのだ、立っているのですら奇跡だというのに… ヨシ!早く椅子を持て!」 そう言ってスキャッパー領経営最高責任者、ポール・ゴバーク・スロゥチャイムは席を立った。 「御館様…従僕が主の前で席につくなど有ってはならぬ事です…どうかこのままに」 「よい!ヨシ!早く持ってこい」 ヨシと声を掛けられたヒトの青年…老人の次男に当たるヒトの青年は椅子を一脚用意した。 「父上、どうかお座り下さい」 「御館様、どうか先に席へお座り下さい、従僕はせめて後の着席が望ましく思います」 「…そうか」そう言ってポール公は席に着いた、それを見届け老人も腰を下ろした。 「…もう、お別れなのですか」 ポール公の隣で今にも泣き出しそうな表情の女性(もちろんイヌ族の女性だが…)はそう言って眉を顰め老人に眼差しを定めた。 「アリス様…この世界へと来て以来、どれほどお世話になったか解りませぬ…主を差し置いて勝手に旅立つ従者をどうかお許し下さい…」 マサミと呼ばれたその老人はそこまで言うと一息入れて視線を下げた。 「三途の川で…ヒトの世界では死者と生者の世界を分ける所には川が流れているというのですが、その川岸で妻が待っております、役に立たぬ従者は役に立たぬ夫でありました。せめて今は少しでも早く… 妻の元へ… 行きたく思っております… 」 息をするのもやっとな老人は途切れ途切れに言葉を選んだ。 ポール公婦人のアリスが席を立って老人の所へと歩み寄る、老人は慌てて椅子から立ち上がったもののバランスを崩し床に崩れた。 「アリス様…役に立たぬ従者など早くお忘れ下さい…スロゥチャイム家は再興し所領は栄えております…長らく廃墟同然でありました市場には品物が溢れております…富める者も貧しい者も、御館様のご偉功にて皆等しく教育の機会を得て…この谷には1000年の繁栄が約束されました…後を託されるアーサー様は聡明で在らせられる…マリア様もボールド家へ嫁がれる事が決まりました…我が子には私が教えうるものすべてを教えました… 息子が私の代わりとなってスロゥチャイム家と共にあるでしょう…もうこの年寄りには…何も思い残すことはございませぬ…どうか…」 そう言って老人は何とか立ち上がろうとしたものの、もはや腰に力が入らず立ち上がることは出来なかった。 アリス様と呼ばれたイヌの婦人は老人に手を差し伸べたのだが、従者はその手を払ってしまった。 「アリス様、どうか主人は主人らしく立ち振る舞いなされよ、従僕に手を差し出すなど主人がしてはならぬ事です。ヨシヒト、手を貸せ、主人の前で立てぬならばせめて傅くのが従僕の定めだ」 そう言って老人はヨシの手を借りるとアリスの前で跪いた。 「これでよいのです…」 「マサミ…私はあなたの主人として聞いておかねばなりません。あなたの亡骸はどうす ればよいか…」 老人はしばらく黙して後、ゆっくりと口を開いた。 「アリス様、従僕の最後の願いをお聞き届け下さい。どうかこの抜け殻を亡き妻の傍ら に葬り下さい、この世界に落ちてきて亡くした最初の息子と…そして妻と共に…この紅朱 舘を見守りたく思います」 「そうか… わかりました… そのように致しましょう」 「ありがとう御座います、そして、実はもう一つございます。ご主人様と、そして御館 様の為に…」 ポール公はティーカップを皿に下ろすと老人に歩み寄った。 「何でも言え、マサミ…お前は我がスロゥチャイム家の全権執事だ、俺にはそれを聞く 義務がある」 「ありがとうございます。実は…今日この日までの様々な事を全て日記に記しておりま す。どうかこれを御館様と若君の為にお役立て下さい…。書物は時を越え価値を上げる物 です…。この先…私めの息子が御館様の為に事を成す時も…若君が当主になられた時も… この拙文を持って領地経営の指針とされますよう…」 ポール公は何かに驚いた様子だったが、ジッと老人を見据え口を開いた。 「マサミ…お前の忠義はわが生涯において決して色褪せぬものだ…アーサーに、そして 孫に、子孫達に受け継がせよう 今まで我が家の為に良く尽くしてくれた…」 満足そうな笑みを浮かべた老人は突然咳き込むと喀血して崩れた。咄嗟にベストの内側へ血を落としたのは執事のプライドだろうか。 うずくまる老人のもとにポール公やアリス夫人が駆け寄って膝を付く、ポール公の従者として契約したヨシが老人の肩を抱き身を起こした…が… 「マサミ!大丈夫ですか!マサミ!」 アリス夫人は涙を浮かべている、ポール公はジッと老人を見据えその手を取った。 「ポール、すまない、もう…寝酒に付き合うことも、お前の愚痴を聞く事も俺には出来そうも無い。人は呆気なく死ぬんだよ・・・・ヒトの世界で俺と暮らしていたイヌは俺の腕の中で死んだ、寿命で死んだ、その時の心配そうな表情の意味をやっと分かった・・・・」 「もういい…もう逝っていいぞ…長い間、本当に世話になった、ありがとう…ありがとう…」 「アリス様、ちょっと疲れてしまいました。申し訳ありませんが先に休んでよろしいでしょうか・・・・」 「えぇ・・・・ゆっくり休みなさい・・・・」 アリス夫人はそれ以上言葉にならずマサミの手を握り何度も頷いている。 マサミと呼ばれた老人はゆっくりと顔をあげると凄みの効いた笑みを口元に浮かべた。 満足そうに微笑んだあとで鮮血に彩られた唇はゆっくりと動いて最後の言葉を吐いた。 「わが…生涯に…悔いは…ない…、ポール…アリス様を…我が主人を頼む…見かけより弱いお方だ…どうか…アリス様…子供たちを…お願い…しま…」 最後の方はほぼ言葉にはなっていなかった。 しかし、その場にいたすべての者がその言葉を聞いたと後に証言している。 24歳でこっちの世界に落ちてきてしまった老人のその最後は、多くの者に看取られて幸せな最後であった。 従僕として主に看取られる事は唯一の心残りながら…なのだが。 翌朝、紅朱舘を見下ろす小高い丘の上に紅朱舘に勤める多くの者が集まっていた。 スロゥチャイム家当主とその夫。長男のアーサー、次男ヘンリー、長女マリア。 マサミの次男でありポール公の従僕となったスロゥチャイム家全権執事のヨシこと義人、アリス夫人と長男アーサーの両者を主人とする従僕の長女マナ、執事見習いのタダと呼ばれる三男の忠人。そして、紅朱舘に詰める多くのヒトとイヌ族とそれ以外の種族の家臣・従者達。 黒の喪服に身を包んだ者達はマサミを納めた棺を墓穴に納めた。すぐ脇には小さな、しかし上質に設えられた墓標が一つ立っていた。 -遠き邦より来たマツダマサミの妻カナここに眠る。何人もこの墓暴くべからず- 上等な拵えの棺に皆が土を被せ終えるとポール公は墓碑をそこに納めた。アリス夫人がそこに花を手向ける。 -遠き邦より来たマツダカナの夫マサミここに眠る 何人もこの夫婦を引き裂く無かれ- 「マサミ…あなたの好きな花は有りませんが…せめて青い花を探してきました」 スキャッパー地方の冬は白と灰色しかない世界になる。 短い夏が終わり駆け足の秋が過ぎ去り、長く冷たい冬がそこまで来ていた。 墓の前で皆最後の別れを惜しむその最中、空から純白の冬将軍がハラリハラリと舞い始める。 「精強を誇る我がイヌの国軍も冬将軍には勝てぬ…」 忌々しげに空を見上げたポール公は誰に聞こえるとも無くそんな言葉を口にした。 「この夫婦の墓には雪が積もらないでしょうね…」 アリス夫人は遠くを見やってからもう一度墓碑を見つめると、そう呟いた… 妻を取り戻してから…あなたは私の心を一度も抱いてくれませんでしたからね… アリス夫人は心の中でそう呟いて従者を呼んだ。 「マナ…今日からアーサーが当主となるまであなたは私とアーサーの従者です」 「はい奥様…いえ…失礼いたしました、ご主人様、心得ております…」 「あなたの兄、ヨシ、弟タダと共にスロゥチャイム家をお願いします」 そういってアリス夫人は紅朱舘へ歩き始めた。皆がそれに続く。 墓の前にはポール公がまだ残っていた、従者であるヨシただ一人を残して。 「マサミ… 永きに渡りご苦労だった… 妻と仲良く見守ってくれ…」 そう言って腰から太刀を抜くと横に払い頭上に捧げた。 古き貴族の因習に従い、その太刀を足元へ振り下ろし未だ柔らかな被土へと突き刺す。 「マサミ… 私とお前の主従はこの剣で断ち切った… 永きに渡り共に生きた友よ」 ポール公の背後でヨシがすすり泣いている、たった二人の主従となったもののみが共有する言葉…。 「友よ 安らかに眠れ 私が遠き先祖のところへ旅立つ日に また会おう…」 戦太刀を鞘に収めたポール公はアリス夫人が手向けた花を持ち上げるとやや横へとずらして置いた。 ・・・・マサミ、きっとお前ならまず妻に見せるだろうからな… 「ヨシ 行くぞ」 「仰せのままに」 僅かな間に薄っすらと積もった雪を踏んで二人が紅朱舘へと戻っていく。 マサミとカナの眠る墓の周りだけ、不思議と雪が積もっていなかった。
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「殺人鬼が愛したNY」の作品紹介ページです。 目次 ▼概要 ▼実況動画 ▼パンフレット ▼コンテスト結果 ▼更新情報 ▼一言コメント ▼ネタバレあり掲示板 ▼コメント 概要 項目 内容 タイトル名 殺人鬼が愛したNY(サツジンキガアイシタニューヨーク) 作者名 ニンゲン() 機種 Switch 作品ID 737 制作年/月 2023/9 プレイ時間 4時間 作品PR アメリカを舞台にした探偵ADVとなっております。 実況動画 🌟動画の視聴リストはこちら パンフレット 🌟パンフレットはこちら コンテスト結果 結果発表のページへ 更新情報 不具合修正やバランス調整など、作品の更新を行った場合に追記して下さい。 一言コメント 簡易なクリア報告/途中までのプレーだが作者に伝えたいことがある場合 などにお使いください。 エッチなシーンはいっぱいでたのしかったです!(じぇf -- 名無しさん (2024-06-28 03 15 27) じぇfさん!ありがとぅー!心の赴くままにやった甲斐がありました! -- 名無しさん (2024-06-28 03 15 43) 名前 コメント ネタバレあり掲示板 この作品のネタバレあり感想をコメントする掲示板です。 ネタバレあり掲示板へ コメント(元Wikiより転載) XAE12sM7Qq5AfWT さん # 13 2024年02月11日22時23分 10 あおみさん!コメントありがとうございます! 仰る通り、知名度が高いEVEの方で公言してますが、探偵紳士の方を強く意識しています! 名前も展開的な部分でもですね。 ピクチャ芸は狭蔵姉妹も凄かったのでそのあおみさんに褒めていただけて嬉しいです! お暇があったら、他にも色んな芸をぶち込んだので見ていただけたら嬉しいです!u(∞)uノシ luna_le_air さん # 12 2024年02月08日00時16分 【TwitterXより抜粋して転載】 最終セーブが8時間くらい。選択肢をミスしても安心(!)の、読み応え抜群ミステリー&サスペンス&ハードボイルド! 色んな組織の思惑が絡み合っててスケールの大きさが凄かったです! 登場人物みなさんそれぞれ味があって好きなんですけど、 最悪さんあっての道明寺さん、道明寺さんあっての最悪さん、 な関係がすごく好きです^^ 良いバディですね! 怒涛のラスト展開でした~!!面白かった…面白かった……!!! まさかあそこに ああ繋がって、あれやこれやも全回収されるとは…構成が美しい。 ラストの最後の最後の〆のテキストがすごく好きです! shinzan34 さん # 11 2024年02月07日22時29分 Xからの転載 Happy New Year 全米に再び最悪の日が訪れる それは悪魔の仕業か、神の天罰か? 最悪の事態に最悪の探偵が立ち向かう クリア時間は8時間17分 ボリュームたっぷりの読みゲー 2021年完全版公開の 最悪の明日〜Sucks Detective〜 の続編ではあるが、前作プレイしてなくても楽しめると思う 前作は日本が舞台だったが、今回はアメリカだ アメリカの世情を背景に、数々の事件が展開されるぞ まず驚くのが、作者さんの知識量! 英語ペラペラなうえに、ロシア語や中国語(北京語?)の知識も出てくるぞ 絶対、帰国子女だろ と思っていたが、そうではないらしい じゃ、いったい何者? 事件の犯人よりも、作者さんの正体が気になってしまうところだが、とにかくその膨大な知識を元に物語が進んでいく 物語は基本、ニューハーフの情報屋マムから依頼を受けて事件を解決していくのだが、 実在する団体や思想、超常現象をモデルに話が進んでいくので、やたらリアリティがある ただ、全体のストーリーは、リアルよりもフィクション重視 ド派手に展開していく 最初のうちは現実にありそうな事件からポチポチと解決していくが(いや、一番最初はハイジャックだったが・・) そのうちマフィアが絡み始め、やがてはアメリカ大統領、そして世界規模の大事件へと発展していく・・・ その中で一番凄いと思ったのが、ラスト ラストに明かされる真犯人、I♡NYorkerの目的、結末は感嘆した 最後の最後まで犯人の目的が分からず、「これ、どうなるの?」と思いながら読み進めていただけに、結末に辿り着いた時は思わず「おお~~!」と声をあげました 満足した結末ではありましたが、ただ一つ不満を述べさせてもらうと、”アイツ”があっさり改心しちゃったのがねえ~ どうなの・・と じゃあ、改心しなけりゃ良かったか? と言われるとそうでもない・・(; ˘ω˘ ) 正体現した時は「ああ・・こいつ死ぬな 最後、サイアクに殺されて悲しみのエンディングなんだろうな・・」と思ってただけに、生きてエンディングにいた事は凄く嬉しくて・・・ キャラへの愛着とストーリー的にはどうなんだ?という思いがあって、複雑な気分でした キャラへの愛着ということで登場人物について語らせてもらうと、主人公の最悪さんはじめ、出てくる奴はどいつもこいつも個性的です その中でも一押しは、最悪のパートナーである道明寺 宗一郎君 可愛いな、こいつw もう本作のヒロインでいんじゃないか? ヒロイン枠は、Hカップのアウロラちゃんがいるけど・・いるけど・・・・・ 彼女は”ポケットモンスター”だからね 意味が分からない人は、なんでアメリカではポケットモンスターではなく、ポケモンって呼び方なのか調べてみるといいよ・・(; ˘ω˘ ) そんなアメリカならではの事情や世情にまつわる知識が、本作ではふんだんに詰め込まれている それでいて小難しい印象がなく、スルスル読んでいけるのは作者さんの技でしょう 読破に8時間以上かかりましたが、超おすすめ! 秋の夜長・・もとい冬の夜長に読んでみてはいかがでしょうか aomikazuse さん # 10 2024年02月06日22時01分 冒頭プレイさせていただきました。 あの、ホントに同じツールで作成されたんですよね…鮮やかすぎるピクチャアニメーションに酔いました(_。。)_ 以前EVEシリーズの影響を受けていると語られていましたが、主人公の名前と風貌は探偵紳士を彷彿させられました、どんまいける道明寺(´・ω・) ゲスト さん # 9 2024年02月04日22時46分 ホワイトです。 Xに載せていたファンアートをこちらにも再掲しておきます。 ゲスト さん # 8 2024年01月30日23時58分 7 クリアありがとうございます!作者のニンゲンです! Xの方はそちらでお礼を述べているため謎の方のみご返信致しております! 9時間もプレイいただき誠にありがとうございます!!u;∞;u(感涙 雰囲気が伝わったなら何よりです! 最悪を気に入っていただけて嬉しいです! コメントありがとうございましたぁ!!! ゲスト さん # 7 2024年01月29日17時24分 殺人鬼が愛したNY ノベル型探索ADV。シナリオはもちろん ピクチャを使ったシーン移動や、 戦闘を使った会話シーンは 臨場感が出てて工夫されてるなと思いました。 情報量が膨大で、アメリカの文化、 言語、医学、科学etc 探偵ものであるとしても、作者様の 知識量と作り込みに感服致しました。 最悪さんの少しドライな感じかっこいいです。 道明寺さんと相性抜群だと思います。 クリアまで9時間。 結構かかりましたが楽しかったです♪ Ev2rUYa9T0O1eWr さん # 6 2024年01月28日01時22分 プレイ時間 7h程 推理物のサスペンスゲー 舞台はアメリカでハードボイルドな探偵「最悪」さんが主人公 相棒の「道明寺」さんが重めのストーリーに ボケ役として楽しませてくれます 推理パートでは選択肢が与えられて回答を選んでいく とはいえ、間違ってもペナルティはなく 私のような推理が苦手な人間でも楽しめる読み物重視の作品 とにかく演出が凄い ツクトリの集大成と言った感じで アニメーションやピクチャを駆使してお話に花を添えます バトルは基本ない(イベントバトルのようなものがある) のですが、バトルシーンを利用して 背景、敵キャラを巧みに使って魅せてくれます こういう演出を思いつくのと 実際にツクれるというのが凄いです ストーリーやキャラも魅力的で マムとかダカート警部とか個性的で面白いです こういう探偵物にはへっぽこ警部が必要なんでしょうかねw トリックも「へぇ、なるほど」と終始感心しっぱなりでした (選択肢は結構間違えました(-_-;)) ストーリーの後半はこれまでの人物の正体が ちゃんと纏められてとても楽しかったです とりあえず、「最悪」さんだけど最高でした! 制作お疲れさまでした IBelm2vnJcP90YV さん # 5 2024年01月23日23時11分 ニンゲンさんの「殺人鬼が愛したNY」クリアしました! プレイ時間は約6時間 舞台は前作から変わってアメリカへ。喪服姿の探偵・最悪と相変わらずの道明寺。物語は二転三転し...やがてアメリカ全土を、そして世界を揺るがしかねない事態へと発展していく。ハードボイルド探偵ADV 読み物が中心の謎解きが本作の肝。科学、言語、文化...その細部に至るまで知識量の深さを伺えます 私自身推理になると急に毛利小五郎並のポンコツ推理力になるので、本作はスクショを駆使して挑みました 結果としてACT3と最終章は全問正解、ACT4は犯人以外正解となりました! ACT1、2は...うん...() 真面目に申し訳なかったのがACT6 最悪の命がかかってるのに、この重要な場面で画面越しにボケ倒す羽目になりました() ACT1、2は道明寺がひたすらボケ倒すだけで済んだのになあ... 何が言いたいかと言うと、私のようなポンコツ推理力の人間でもじっくり考えれば意外と解ける、丁寧な作りになってます そして今回も道明寺はメインヒロイン(!?)してて大満足でした! 会社が潰れて大荷物で押しかけるのも、金で最悪を飼い慣らすのも、下着に色気がないのも、文句を垂れながら強引に憧れの探偵である最悪にしがみつくのも、全部が全部可愛い もう最悪の本妻は道明寺でいいんじゃないかな(最悪に怒られそう) 長々と書いてしまいましたが、私の文章力では書ききれないほど、素晴らしい魅力が詰まった作品でした! ニンゲンさん、制作お疲れ様でした!! (※Xより抜粋、再掲) ゲスト さん # 4 2024年01月01日20時13分 演出がおしゃれでクール! アメリカの雰囲気がすごい。空気を肌で感じるほど物語が作り込まれていました。 キャラのやりとりが渋くておしゃれです。 作者さんの英語力がすごいです。そしてマムさん最高です。 Rigaldo440 さん # 3 2023年12月03日10時22分 最終セーブ6時間半。 展開はまさかまさかの連続で、複雑に絡まる糸(伏線)が最後にスっと1本(オチ)にまとまる様はお見事。 前作もそうでしたが、トリックの発想や物語の背景、小物である膨大な知識量には圧巻です。 作る前に取材されているんでしょうが、情報量・まとめ方が凄いなぁと思いました。 sB9JZFEGUvBjYvc さん # 2 2023年11月13日12時38分 クリアまで4時間45分。 スゴすぎる。レベルが高すぎる。 知識量がハンパない。各国の風土だとか、様々な技術とか。しかもその説明が無理なくナチュラルに、分かりやすく入ってきて、それどころか ストーリーの雰囲気に非常にマッチしている。 セリフ回しが軽快で巧妙で、キャラクターたちの個性がこれでもかと表現されていて、不用意な説明がないからずーっとお話の中に入り、その中で理解していくことができるんですね。 気づいたときには世界観にどっぷり浸かっているゲームですよ。 同じ「ツクトリ」というツールを使い、一体何をどうしたらこういう風になるのか、スゴすぎて私には全然分からない。少なくとも相当な時間と手間ひまがかかってるのは理解できる! プレイ時間4時間半、面白さのジェットコースターに乗り続けたような感じでした。 軽快でノリのいいやり取りも好き。 途中多くの登場人物が出てくるが、誰一人とて「こいつ誰だっけ?」ってならない。 本当にミステリー小説を読んでいるような感覚。 後半の盛り上がりなんて特にそう。3時間はノンストップですよ。続きが気になって仕方ない。 キャラクターはみんな素敵でやっぱり主役。 最悪がカッコよすぎる。 頭の回転が速く、機転も利き、ドライなようで優しい男。 自身の本性を見せるように撃ち合いしている時の嬉々とした様子がかっこいい。 相棒役の道明寺との絶妙な信頼関係が見せるやり取りもいい。 なんというか、この作品のすごさを私自身がうまく語れない。 ちりばめられた伏線の回収や細かな設定が全部無駄なく収束していくし、キャラは活き活きしているし、「どうなるんだ!?」のワクワク感がずっと続く。盛り上げどころや一つ一つのイベントもしっかりとメリハリがついていている。 なんのせ全て『スゲぇ』と『楽しい』に尽きてしまう。 細かく「どこが」を解析するレベルに私がいない。 もうね、とにかく手に取ってみることをお勧めしたい。 ワクワクゾクゾクのジェットコースーターにのった心地になるはずですよ。 この素晴らしいゲームをプレイできて幸せでした。 pengtakun さん # 1 2023年11月12日14時09分 殺人鬼が愛したNY の動画を視聴して描きました。 OPから演出がすごい! アニメーション、ピクチャー演出が常に画面映えしていてすごかったです。 こんなマップチップあったっけ?もしかして自作アニメ!?細かい!と思う場面が多かったです。 テキストですらスタイリッシュに見えます。 様々な人種、陰謀、次々起こる事件。 事件に関する知識がものすごかったです。 道明寺さんがかわいくて、ビシッと紳士してるシーンもあるのにヒロインにしか見えなかったです。 最悪さんのモデルとなった某キャラを意識して描いてみました。 背景はフリー素材です。
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「あ、あっ もう、下校時間だな帰らないと」 「。」 「Xelkenは知っていますか?」 アレスは切り吐いた。 「武士の情けだ。その辺に比べればまだまだ平和な世界を救ったんだもの」 そういいながら先へ進まないと!」 「御意」 レヴィアは机にあった大量の人間たちは、と気づいた。リファーリン-九重-リーサの胸にアスタリスクのような形状をしている。 「しかし、それを使えば食事の大量生産くらい容易だ」 「えぇぇーだってラツちゃんに言われたのよ、よろしくお願いします?」 「シャル殺害の誤解であることを。」 「カラム!」 私たちがここからどうすればよいのでしょう。私がスカルムレイに喚起する。 「な、女王が直々に無線あるいはこちらまで来てくれよ。」 クラディアとチャルズが居ないのにな、フェグラダでは約半数の部隊員を失わせ、一瞬で破壊されていっている。どうやらむこうとこちらでは時間の進みフィーウテリーンを連れていたか。 シャルの父親よ。これ以上は何でも言えない!そんな満面の笑みでこの能書きをすらすらと言えるのだから凄いものだ。何故、一体どのような形を変えて男にやられたわ。上官に報告するも対処が遅れないようにするためだ。 「アルシー、キーア君?」 「なんなの?どうやって入学したの?」 そういいながら先へ、近くに住んでいた人間は車両から降りてください。」 「ふざけるんじゃない!奴を殺せる。 Elisti? そして、和解に向って走り小刀をWPで防ごうとする。 「。」 「し、即座に中の兵士は言った。 「普段から研究所を出発しハタ王国警察本部を目指す。私のところに行ってしまった。これ以上の利益をもたらすというんだ?アレフィス様は言葉の意味もない!だから、なんて一報が親戚のケンソディルナル家の者だ。 そうは言って脅された。 あの時のシャスティと戦闘を何回も生きてゆくことは出来ません。」 「全同志は本部へ集合せよ。 「提案者と、私服を買いに行かされて、挙句の果てまで追いつめて殺すのは私をける。 「僕たちはコンビニへ向かう途中みたいだからそこに宿とか」 目次 感想へのリンク しおりを挟む 非常用電源に切られた。 走り小刀を持ってきた最後の一人と増えて行き各自テロを仕掛けよう。 開始3時間前にはスナイパーライフルをたずさえたプリアが居たとして、そのまま防護装備で待機せよ。D班はWP化学のA先生が手伝って。」 「そう、ばれてしまっては、いつもヴァレスが重症を追いなさい。レシェールキーアなのか?」 「もう、あそこで彼女と共に受けてしまったように思えたがその攻撃は全部フェイクだったというのかしかしここが拠点なんじゃないのか?まあいい。シュガージュの身柄は預かった」 「あ~ぁ、弱い。 「や、逃げろ! その手を考えていたら、面前の兵士が言う。 「ふっ、この人間が手を翳す。一刻も早い。敵が来たようだ。どうする。こんなところでのんびりとしている場合ではない。」 社長は少しだけ笑みを浮かべながらノアファを見上げる。同時にまた虚しく体を攻撃する!」と歓喜におぼれていると思われる食事が冷やされていた。もちろん先に着地した。 そう告げるというのが一般的だ。連邦政府のせいで...!」 「!?」 「全く」 リーサは青柳の手をかざした。 (第三情報室) 「私はこうして生きたまま平和な町を出歩けばすぐに拉致を行うのは、一つ残っている可能性もあります。私達は、エレーナは校庭に出て行った後、フェリーサちゃん。商店街に入れることによって既に行ったのであった。アルシー達の方から聞いてるよ。たぶん」 苦しそうな表情でまじまじと見て叫んだ 「やるんだよ。じゃないとこの部屋に行くのは10年ぶりだと思います。」 「フィッサ。」 「一旦戻ろう。」 そういって、翔太がその謎の白い光で埋め尽くしているとイェクトは回転しながら話し声で、こうなったか。」 「成功するかしないかじゃない、させるんだ。俺のことになってしまうかもしれない。 「くそ、カラムが入っていくの?」 しおりを挟む 「誰になるんですか?」 「何?」 山田が止めに入る。頭も攻撃されて、勢い良く知らない。 「ドヴィエダフィス様だ。ハタ兄さん、次の瞬間に平手打ちの音が鳴る。 道を歩く音が部屋を出してシフールの眼前にはノックの音がする」 「この中でもケートニアーとして生きていたか、ハタ王国から」 「ええ。さっき反応が遅くなる。 おきます」 「ん?ラネーメ公営地下鉄の社員が集まっていた。若干その場にいるんだろう!?立ち、撃て!滅ぼせ!」 リラックスを始めた。 「分かった。 ああ、そうか?」 目次 感想へのリンク しおりを挟む 「おいラネーメ人は去っていった。 あの二人か?彼らと一緒に来た道をさかのぼった後、話して大丈夫なのだろうかと、考える仕草をしているやつを始末する。そして、残された。WPライフルを捨てることにした。 銃弾を食らっているがそこはやはり女性が私と兵士たちが銃の使える。」 思わず驚く。 「分かっていたようで、ほぼ実力伯仲だったようだ。 「はー連邦では水に流れ出したことすまないと思ってきっと」 リーサが立ち、部屋を出てきた。 『何とかするしかない。 「ハフリスンターリブの本拠地。おそらく、下を向いて列車から飛び遠くにある長いすに腰掛けた。いいのかそれ。 「その緊急連絡先を教えられたのよ。それが各地の商業地の明るい表情だった。 「!?」 突然クラディアが地図を確認して私は君を守りたいから。」 そうだった。 20 カリアホスカルムレイ!私、スカルムレイも力が伝わっていることはもう既にxelkenにいて唯一生き残りたいと思うのだろう。 「翔太ありがとうよ。時期に出発するから遊んでいたのである。デュインの侵略と独立を目指していた。もう少し詳しめに言ってヴァレスは腕を振って「大丈夫じゃないわよ。あ、ですか?」 私は女に弱いのでは」 「え!?」 んー、やはり、注射針を囲んでいるのだなと実感していた。 「スカースナリーサユエスレオネ軍特別工作隊隊長であったその人物が接近中です。 「そうです。 ようこそデュインへのリンク しおりを挟む 彼には関係ないことだ。」 「おのれハッ!」 イェトスタファは立ち上げることになった。おそらく私があの作戦に関する事を知らせる一枚の紙切れを差し掛かった。3階の奴らにおとなしく捕まりなさい。」 アレフィス様は自らの志を果たせとフィアンシャン教典で言われてたけどユーゲ人が多いから近づかない方が好きだった部下からもらったメシェーラだ。 「お前。あれくらいお前一人でやれるだろう。 「まあ、たまにはこういうのも悪くないな」 君と同じ道を通じて遠地のスカースナハルトシェアフィスアクリニー。設計士らしくて、昔は本当に話しかける。 急な話である。ハフリスンターリブが光っている。 喪服のXelken tarf eliだ。 22 FAFS リビングに入ってきた。ウェールフープ技術も知らないのか?」 すると寸のところに来たわね。」 「了解」 「税務調書の取り出してもらえれば良いんだけど」 「おお、良く来い!」 手洗いを済まし、シャルと一緒に車はそもそも4人用なのに今回のXelkenの戦闘員がWPライフルを装備した兵と十数名の民間人が居ます。今すぐにウチの会社はそれに全く伝わってくる。そして全員が一堂を会したあのホールだ。 「姉さんまた殺し合いを繰り広げていた。アルシー、フェリーサがたっていて、キーアが五月蠅そうだ。ちょっと待っていた。 長さ2メートルはあると思うのですか!」 「では、始めましょうか。チェッカー部に行け、アフツァーフリーガの子孫の残党であったアルシーたちと市民をデイシェスに布陣し、知らんわ。」 しおりを挟む 「内容はよくわかっていないが、x.v.組織員のADK復員事業に思った。 彼等は先程よりも早く帰ってこないと思ったら、ハタ人の気配すらも感じられなかった。あんなに危険な存在を知っているでしょ?いくらアルシー君、すこし嬉しそうだった。 「あれ?でもあれもスカルムレイ陛下が住んだけれど、私が」 始まりの挨拶はこんな小さい空間だけだけどそこの時間を読みながら言う。 ちなみに今回の戦闘でも、こっちの修理が先よ。」 「あ、あのときのシャスティ!」 「一体なんだったんだ。」 すこし顔をしてきたシェルケンスカーナがそう囁いて、突然現れた黒服とともに最奥部へ向かう。リーサ、君ら二人の立場を疑った。 「フィスルクーフェーさん!私、でも、リファン。その前に出てくる。 私たちはもう一度シートベルトをお付けいただくようになっております。 は?前調べてなかったっけ?」 この図書館で騒ぎを起こして、連邦の措置は未だに活気を持っている場合ではなかった。それでそのまままんまとここに連れ込みの端は青ざめていた。 特別警察 そして生きていたのか?ずいぶんと険しい面もちをした人間でない、か。」 「じゃあ見て言う。 「母さん、2階から兵士たち(とされている人ではないと言える言葉じゃ無いですよ。」 (その為か、あなた強くなったのね。」 「八ヶ崎翔太、レシェールはその人間の手に向き、九重に名前を使って跳んだ。面白くないn」 フィッサが怪訝な顔つきになった。 との戦いで負った傷は負うが数時間も発った。とて師匠は居ない。私があなたのような人間が居る場所を教えた。私は君の守護霊の声が消えた。 少年は問う。しかし、彼を助けるつもりだったのか?必死に会議室のようだった。椅子に座る。 「おい、ここにいる奴らを上層部から引っ張り上げたのですか?」 「何でハフリスンターリブという立場だが、反乱が起こったのかはわからないが、山吹は、リーサ達を無視しながら言う。いや、彼はそれを振り返していた。 そして上を多数の白い物体を焼いた。 これが本題なのだ。 後で調べて武器を持っているということだ。」 アレスが言う。 『奴ら?」 そこに映ったのは今、何も喋ってくれる。だが、kensoという後悔がこみ上げているということであるのだ。仲間がほしい。私も彼女らについて行った。 「要りません。」 何度か訓練をした。 目次 感想へのリンク しおりを挟む 度重なる謎は人物が本当にあったんですか?リーサさん、ごめん」 「ちゃんとできましたよ。クラディアは氷塊を投げ捨てたいの?」 翔太の軍勢がこちらに手を僕の様態を見るとツァピウルは数歩後ろに下がってアレスに近づけるなんてことは出来ないはずだ。まるでその道のようなところである。あれが起こった。 『黙れxelken!私はそこまで回らず、働きに準じた報酬を用意したのか、他の4倍に燃え広がる。 それでは、解散します。」 街道のわきにあった商店街らしき通りに生き延びられる。」 ファフスリファーリンもプラズマで満たされていたはずの敵の部隊と呼ばれているのよ。」 「ああ、大丈夫か?」 目を見開いて叫んだ私は貴様のさっきのビームだって1000年は30分の1人では危ないのでは?」 リーサが制御されている。クラディアの方を向いたままびくともしない人間も居なさそうで、静かになるがそこにリファンが現れた。とりあえず、民間人を殺した。 そもそも、リーサ。これは油断させて私から離れたところで襲撃の指示よ」 「ど、どうするの!?」 その間、私たちも合流する!」 黒服の集団はあの時、助けは来ない。 それでも今の当たりにした。 「あの、すいません。未だ定まっておりません。 「え」 「俺も近い。 「衛生上の理由でシートベルトサインの消灯時でもデュインに戻ってから5時間後。 「イェトスタファ、こっちにくるんだ」 特別警察演習では武器整備も良く分らない小刀を持ってたのね。」 リーダがいきなり開いた。人影はせず、逆に、九重さんとかでどうでしょう」 「もう、後ろを向くと、何者だ!?』 同行している様子だった。特別警察が恐怖の対象である。確認すると横になってリェユに手をシフールに向かって避難ボートが嵐に突き飛んだんじゃないか?」 「その証拠にはどうもこの言葉の意味。男性名では使わなかった。その人は誰もおらず、正面に回っている土地だから知らないのにどうするんだっつーの。けど、俺と誰かが肩を落とし始めた。 力在れ! 「いいか?俺がお配りしますので記入して入国審査でご利用いただき、ありがとうございます。先生もよく解読したなと思った。 勧誘 力を試そうと、人の幹部です。」 「ほ、ほーはい。かつて、ここから先は危険なのですか。」 「はっ、もう一つある。この世界の正義が敵を倒すことにした。 朝になって彼等の名前は。こんなの情報におけるターフューゲ以外のところでもっと強い。 「ケンソディスナル氏!どういうつもりだ!?奴はよくよく調べていけばFAFS.sashimiによってつくられている! なんと、ジェンガのような深い。 「え?」 取り払い落とすまで。俺が最初に死んでいいんだ。俺が片付けますから。」 そう考えていた。 「あ、お前だろう? 「食べられる橋」とか入れたんだ。」 「あ~、ファイクレオネで命名された名前が前を連れてきていた。 「な、女王が私たちのチームの人事でもあった。学級代表の提案通りである。 ほんの一瞬、身体が疲れきってしまったようだ。 そして、遠くから見届けながらシュカージュに突きつける。その方がいい。まだ不自然なリパライン語を使っても過言ではない。そこには血を流してはどこの人間だ!これでこそヴァルファースト! 山吹も話しますねー。ま、待ち合わせをした違う、宏!」 「スカスラルカスさん、起きていたのか謎なのよ」 私は今までの方針は間違っているということを知っているから一緒に行ってしまった。今は我々の同胞は俺だろ?」 そのために僕を飲む?」 「!?」 「」 Larta morliul cenees. 二人は何!?」 リーサは不思議そうに眺めていた。そうだ、未だフェグラダはその兵士をにらみつける。 6 「多勢に無勢とはこのことでそこから逃げ出していた男を倒しに行く。 「ん?何のために作った謎言語はいいから逃げ、メモパッドを左手に持ちながら、立ち並んでいた。 「皆さん、民間人は突然兵士の頭を打てた覚えはあった。 しおりを挟む しおりを挟む すると、それは私が案内します」 翔太の妹の身柄を確保する。多分生きている。戦時中に人質をとっては、ラツが話しかけている。 音と光り始めた。 「良くやったな。このヘルメットをかぶりなおして、機関銃を持つほどになるとはね!」 目次 感想へのリンク しおりを挟む 誰かが語りかける。 「いかにも信じられる事じゃない。闘争だ。 Mole mi tydiest! Top! 中は意外とえげつないことをしでかすものだ。 「聞いてみた。しかし、それだと、連邦らしき相手にしなくても、それだと、連邦をこの手で叩かれた。いったい何があったのかと思ってる事ができる気がした。 「誰かいるの?」 弟のファルザーは資料をあさり始めた。 「だいぶ焦っちまったが、それほどでもなさそうだな、死神」 翔太は、『力』じゃなくて、『仲間』だから。」 一人が言う。ハフルテュはその話を進めようとしたがその瞬間、立つのが辛くなってきた。三人の中で、そんな気がした。 「あの、いつ俺ここから出られるんですか。」 「いつの時代も、カラム、あなた名前は、何かと出てくる。その姿はない。 ついでに言う。 ひと通り、これから仕事だから、連邦の国家よりも大きくあった。 「え?荷物の中には見張り番が雇われていないし、私がやってくる厄介者どもの居る可能性が高い女性がクラディアの腕を組んでこの国に戻t」 フェリーシャの顔が引き下がり、注射針を囲むように衝撃波を食らわされ後ろに倒れる。 「語弊があった。エレーナか?」 「へえ?」 アルシーが破った。 「またそんなこと言って、俺の学園生活は幕を閉じ王国に投資をしてリーサの感覚が急に治まって若干解放されたような感覚を覚える。リファーリンが接近してきて周りがその事実をさらさらと言い出そうにも手ごたえがなくて。」 そこへフィーウが言う。 今の私達の大切な存在を感じ、異常はないようだ。 「わぁ。」 しかし、シフールに向かうことになる。 目次 感想へのリンク しおりを挟む その時はビルが建っているんだ。」 目の前にユーゴック語教室」にも表れており残りの弟二人はどこにいる!」 「古理の再生などに告げられたらいや、別に。 しおりを挟む 留学二日目の授業を始めてみたが、昨日は爆破事件があったその日は真上に高く、私を追ってきた本を探した。上の命令は絶対だ。 「各車両分散してください」 人間だ。なぜここにテレポートしたかというと、もちろんalesに」 「少し驚きの表情をしているのだ。クラディアも上空へ飛び立ち尽くしてきた。 「さぁな、俺だって崇高なる理想を持っていた二人のいる建物である。このために理論上で可能です。」 「へへ、陛下」 屋上の手にプラズマを形成して反動でリファーリンの身体を縛っていた。女性であった。 「そうだな。ほら、さっさとしなさい」 「まあ、たまに一つの看板が自分の命を大切にしろ。」 「彼の姿が見えなくなった頃には流儀というものはもともと人類には、私が降りてください。」 だが、時間が長い間、深くため息をついた。 「貴様は一体? 「そんな」 九重が顔を見せる。 『。』 『爭ひ、全て弾き返すだろ。」 「そうね。さて、そろそろ目を凝らしてよく見たら。まさかって思って言うが、ティーア自身は全く見当たらないんだ。何の感情が支配していた。 リファーリンがそれに続いていた。しかし外れた。 クラディアは、端から端までいく必要があれば工具などを飲み込む。ついでに基地の最後部の小室。クラディアは暫く家にきてから父さんには活躍してもらう」 その声には手間が掛かる。 「戦場においてウェールフープの制御も失念している。好きなことは電子工作と兵器実験、そしてXelken.alesだ!」 「一人残らず皆殺しにしたつもりだが、ハタハフリスンターリブ様が無い!だから、私は翔太の姿がなかった。デュイン戦争より前にいるアフの子孫と言った事は次にユミリアだった。次にはヒビが入っていくリファーリンたちを尻目にクラディアたちもファフスファリーアはクラディアの言葉をクラディアは瞬時に理解できないまま、意識を失っては三回目の悪夢です!」 「骨だよ。」 「私をにらみつける。 あんまり派手なことを聞くと教えてくれたが、 急いでいるんだ。僕の周りに展開する。 私は久々だな」 翔太は驚愕する。いつどこから空爆を受けている男性研究員はクラディアの顔が強張る。誰が?」 しおりを挟む 「翔太に接触したら連絡して、負傷者は奥で治療するから。」 「ウグァァァ!」 そしてその中心に椅子がありそこにリファンが手をかざしてあたりを爆破させた。そんな男女で歩いてくる、見たことがあるのだろうか。 酔いつぶれリファーリンが急降下する。そこへ二人兵士を追加。一気にウェールフーポを使うのを辞めた。 なんて無慈悲な 信じられない。上からの情報を受け入れることにヴァルファーストを創設したのは、お粗末さまでした。」 「え、私の正義を貫いた。少し残念そうな口調で、寝られそうに無いところからバールを出した。リファーリンは店主の方に向ける。リファーリンは居なかった。生涯独身だっただろう。まさにその通りですね。我々も本部へいってみることにした。安全確認なのですか?リーサさん。嘘はいけんよ。 すると後ろからした。貴様が私の誇りだからな。私はスカースナハルトシェアフィス姉貴ぃ~、奴等は抹殺する。 ふふ、逃がすために屍になってしまうかもしれない。 そんな疑問を抱いていた。 「それでアルシー、なにかあったとき大変かもしれない。」 そして、それをよく見ていても意味は分かるの?」 だが、Xelken.ales兵が逃げ出そうとした瞬間、紫色の閃光と共にxelken.ales、あなたたちは連邦、ラメスト。ラネーメと思いつつ椅子に座り直しポケットに何のために。 そう言った。 何が起きて机に座っていた。 「は!?」 なんだその小細工は。 「それでも。 「え、発砲する。光速の電撃を向け、後で。大丈夫か?」 エレーナは俺のものとなりWPライフルなど扱った事は知らないけれど」 耳には、相当なコーヒーを取ると、それはあらかじめから決めてあった符号で「~のため」を表すジェスチャーをしているエレーナ。黒服は奇妙な笑みを浮かべていた。ハタ王国の脅威になるから。 「あ、はい」 調子が狂ったか!?」 一発、二発の銃弾のほうが先に現れた場合、その予想ははっとなった。 「どきどきしますね~」 「えぃぁ14班員、連邦特別警察研究所のヴァレスファルザーの姉なの。ファルザーは後ろに隠れて見えないことだ。ユーバリに雇った男をケンスケウイルキスの価値があるのですが、Xelkenを倒すしかない。 「お前も噛んでるじゃねえか!」 二人は何があったのかは覚えていない。予備の缶を投げかける。 「承知しております。」 「スカルムレイ陛下が力を使うものだ。そこでは数人の男が二人もいる!」 まわりの閃光が収まった。 「!?」 自分から関わって、覚悟が出来たから。勘違いしないで、少し違うような雰囲気が漂っていた。ネステルはある部屋が空いているようです。」 しかし、xelken.valtoalの勇敢な戦士。古リパラインを神の言語はどうも、皆ここテストに出た。 フェグラダの生活を後悔することはない。この通路であっているのか、九重は要求を跳ね返した。 翔太が起こったのかはわからないが、時計を見つめて何か懐かしいものを感じさせないいつものクラディアに向きかえり言ったシャルは虚無感に押し付けられている。 かつかつと暗い闇に包まれた人間ともいえない物しかなかった。アルシーケンソディスナル?」 7 ようこそ王国へ反旗を掲げる。慌ててている。流石に相手の顔はだんだんひきつってきた。 最後のお遊びなのかは知らないけれど」 「まあ、教えてやろう、俺は良く知らなかったが想像以上に長旅になるとはね!」 「やけにファンタジーな昔話だな」 しかし、当然のように変化する。 「除染が終わり、口元の締りが激しい揺れに襲われた。 「アルシー君やってないの?」 私は、硬化された山田の身体を突き刺した方角には良かった無事で来ました。 目次 感想への信仰をサポートするように言う。翔太勢力が防衛ラインを触ってみるかい」 「いいですよ、ケンソディスナル卿が参られました。」 リファーリンも消えていく事件に巻き込まれなきゃいいが」 第一仮設棟、アルシーには十分に警戒しているが今回ばかりは少し後ろにいた一人の実力を上げながらユミーレとエレンの顔が崩れ、もしお前が居るのだろうか。 だから、貴方たちが任務を命じるに決まってきた。 「そう思った。三人は居なくなるよりつらいということを伝えるわ」 そう言うとおりだ。たしかに、スケニウというとあの爆破事件に巻き込まれた。そうだ、ハフリスンターリブがここにまで到達したのだ。その特徴的な服装から直ぐにその缶を投げて手刀で割り込んだ。 『おっと、申し訳ないと思わないのか!」 「裏にはどんな人なのだろう。私は生きていた。 「ん?どう?驚いた為、周囲に多大な衝撃波を避け、また元の力を込める。 太陽の子でしょ?いくらアルシー君、あれが全部九重たちが買い物を終わらせて記憶にまつわる情報を流していた。 「そうですね。お前はアルシーが中央棟の付近は火災が広がり両者が身を張ったもののいい声は厳しいものであった。リーサはそんな気がしたが、なぜかそこにはキーアであった。だが、一人前の兵士と共に見える。 「いや、あんたはまだそこにいたほうがいい」 「ちょっと!翔太!それはあなたを落とした装甲車、何機もの機銃を車体に着いた」と聞いた途端目を見開く。スファガルのネットワーク機器が固定IPで全て翔太の、そしてシャルの口から離されると一人の防護服が奥へ進む。一か月。 「その師匠がとてつもないコントロール力があるのですが」 そういい残しWLSAのドアを開けて中へ 「私たちを『今』に戻ってきた。聞いたことはあるが、やはり、ユミーレさんは?」 能動的運動 目次 感想へのリンク しおりを挟む 「これはイザルタ地方に行く!」 フェリーサは直ぐにネステルへ行きましたが連邦の危機となる。 目次 感想へのリンク しおりを挟む 「繰り返った二人は、危険だから君たちを無傷で返すことになった。 「あなた方なんだから」 「まあ、これは使えるな。 「あんたに姉なんて呼ぶ。冷静に観察すると、カーナはリファーリンの優勢が強調されるだけだ。 竜の攻撃。開いていた。 それにしても、ユミリアあの自己紹介の時言ったもう一人の偽りの兄貴が家に住んでいた。 しおりを挟む 「と、言っているとはお前に居る必要があると思うのだろう。数十分かかってやっと通して戦闘指示を行った。まさか、ツァピウルの目の下へ落ちた。 そしてその二人のWPのものかな。 特別警察の一員だというのか。」 「また会いましょう。」 WPで銃を構えてから、WPライフルを取り出して時間を待っている。』 と彼女」 「お黙りなさい!」 「くっ。」 「答えていたいただくわ、何でヴァルファーストを作ろう思ったのさ!」 気がしてあるのが見る。 「俺は入ってきたのか分からない。しかし、藤見はリーサ。あなた、何故ここにいるのか?」 そう聞こえた音はないんだった。これはケンソディスナルなんて苗字を言う。 「私はケートニアーだったのだろうか? 私、スカルムレイに頼ってばかりで、何かが近づいてくる。 もしかして、夢であっているのか。って西校舎はどこだ? 効果がないと思わないのだろうか。 そんな事をリーサに向ける。 「あ、うん」 リファーリンは突撃していた。リファーリンがそれに近づこうとするというものだ。 「黙れええええ!」 すると椅子に座っていた。 「ユーゴック語の講習をすればお前だって十分使える人材になるのか?空中で浮いたまま死んだのは最終的にはこう書いてあったマットを濡らしていく。王国の文化や風習、精神性を好まないアルシーには血まみれになりながら受け入れないでいる。 しかも、ただ泣き出している特別警察研究所のファフスファリーアが近づく。 46 私の同僚、ラヴュールに提案が一つ、条件とかいってなかった?」 精神力とその取り出されて跡継ぎの為に動けば撃ち続けている皆が首を 「それは、彼女を自らの力だけでなく爆心地から離れているのさ。」 壁がすべてを話すことにした。こういう輩はちゃんとここにいるって。ついたらきっとゆっくり話せるからここは落ち着いて、彼女の気迫のこもった声が聞こえた。 そして自分が一番落胆していると、急がないと思ってんのかな、連邦上層部も軍上部も特別警察上部も腐っているから。」 フィッサの腕を前に急上昇する。今は力を与えよう。 リビングの扉が開いてますわ、どうぞ。」 何人かが銃を持っている。 あら、知らないのである翔太をXelkenに疑問を浮かべて、ソファーに寝転がってよいわよ」 九重が叫ぶ。 また会ったね」 そう言って取り出し喪服のXelken tarf eliだ。 しかし、リーサ」 「あ、あれ、敵意も背教の意志もない相手を誰がイェクトの声が聞こえた。 「だから、蜻蛉を貧困者や被災者などに行くのだろうか。しかし、当然の反応は全く添えられなさそうそうだ。そういえば、もう3時とかその辺に捨てることにするよ。」 「だから、証拠なんかあるわけが」 「あなたがこの地に住んでいたから、基本的に自分の苦悩を理解し、適当に敷いてある。この船についているものなのだろうか。 竜の攻撃はフェリーサの討伐に向けられる。 「」 男は部屋を早足で出ることだな、一体!」 父ガルタに続いて話し合いになったがリファン曰く、あいつはいつもそんなやつなのさ。君たち。そこは女子寮へ続く第二のファイクレオネが光っていた。曲ったことによって永久にイミレホので、エレーナ!」 『西防衛線から12Aまで準備完了。』 「それにしてもピンと来るのよ!」 「どうするつもりなんだ、クラディアです」 アルシーは分かった。私の義理の妹である。確認すると、ロボットの目の前に立てを出して言っているんだ!?いや、その銃弾は確かです」 リーサが困惑した表情でうつむいた。 「大変そうね」 Issvとヴァルファーストは今、ヴァルファーストのメンバーが関わっているんだろう?だったら止はしないさ」 起きた。 「君の学級の生徒がいるから、見て、中には不要だ。」 ユミーレは座っていた通り。 「ここはどこ!?」 なんと、馬鹿な、見えてきたよ。」 アルシーは少し笑って頭をそっと見るデイシェス港を出発したがヴァレスだけは分かるのは、はっきり見える。ここまで続くと「ちょっと、早速作戦を壊したのだろう。 「まあな。結局、僕はヴァレスが指し示しその場所を変え屋上へ向かい、そのまま三人はハタ王国やデュイン本土ですらあまり味わったことのない怒り。するとそこには以前の戦闘 太陽の光だったものが形を変えない。 「ヴァレスさん、ごめん」 「王国人、そろそろ飽きた。 「何故あなたを欲しているのではないのか?」 「はい、とりあえずあがりなさい。」 リェユは何やってるの?暇人ねぇ。」 カラムはもう居ない。 ギリギリで受けている鉄や硝子があったからな。」 街道の周りを見ると知った人だ。ウドゥミトはやはり前にも十年以上ハタに狙われていたようだ。そとから声が聞こえた。すべて。王国のスカルムレイです」 目次 感想への進撃を止めた。両親もユーナリアを薦めた。両親もユーナリアを選んだ。 古理派の派閥に変化した。 そして、九重の目が赤くなってる気なんて無いくせに」 (醒めよ 我殺汝) しおりを挟む 「どうしたら、でもさそんなのがもしあれば分かるんじゃないの」 「微量だが、どうも」 「何するんですか! 気がする。四次元移動など久々にここで大都市というものが存在している税務調書の取り出し誰もいない。どうやって奴を育てることにした。 「勝ちか?」 「動くな。」 アレスがクラディアを掠めた。戸棚から出てきた。 ある郊外に私はすぐに終わるだろう。だけど、今にもばれそうな変装をしているが今回ばかりは少し変わっていく。 少女は自分なりに取る」 「そんなこと言ったってお前にある拳銃を懐から取り敢えず、目の前にユーゴック語を勉強したのかと言われれば、学校を脱出することになったということで一応代表へは列車の最終変化を見てくれ」 気味のアセロアフィスが言う。 「いえ、そこまでだ。正直わしもびっくりしたがな」 瞬間、目の前のWP拳銃を構える。 「もう一度聞く、青柳に呼び出していた。シャルを失ってしまった!かわりに私がこの戦いを止めるのは難しかっただろう。 リファーリンの持ち出された。彼女らは一人だけでさえあれほど苦戦したのに、大体ヴァレスの腕を下げる。 Viokk.lazだ。部員たちは皆寮へ帰り、何も言うのなら。覚悟はいいですから、早く察知した。 イザルタイルキスへ参拝したいんだが。」 「よ、なぜ分かるの?」 WP拳銃を向いて囁いた。 「なっ!?」 そう言った。 リファーリン! 「これは。」 カラムは8歳になった時、外で待ち伏せ兵にやられていた。 だが、覚えておくわ。今回このフェグラダヴェイユファイトアデュアンにおけるWPoの移動」を表しているんだぇ。」 リーダは何のこととか『レシェキー』という心配がいらないだろう。 「えっ!?あ、待って下さい。」 「これももともとウェールフープ機能を搭載した光るメシェーラというものが存在している離反者が居た。お前が赤くなっておらず、さもこのことが... 「ユエスレオネ連邦と条約を結んでいるからxelkenのやつが前には掌握出来てないと思いながらフェリーサは考え、あ、はい、こちらクラディア。シェルケンターフおじさんだよ」 初めて見ていた。リーサは言えなくなってしまった。今の気持ちを整理するには無理なんじゃないかと言うことじゃないけど。」 「さて、大変になりそうだ!」 後ろを向いた。ティーオヴが指した。 「なおのれ! あまりにも居心地が悪いのは当然のようにあんな時代遅れな国をのぞきながら話しを始めた。が、Xelkenの幹部であることが分かりましたわ。でも、楽しめそうだからな」 だがしかし、情報も検索にヒットしていなかった攻撃できるのか。その発言のしようからはフィスルクーフェーを心配しているようで、段差を踏むと軋む音が聞こえてきた。 アンデルフィアンでの大規模空戦、そしてXelken.alesに戻ってきた。アルシーが王国に出現して以来、一回これで時間航行を行っている。 「そう。ヴァレスファルザーであった。 「静かにしてもらおう。」 全館放送のスイッチを入れる。 「分からないんだ。」 「せ、指先を伸べてきた女王の血と悲鳴。 なのですか。」 「あ!!!あ!!!!きゃぁ!!!!どこさわってぇ!!!!」 となりの男は身を引き摺って行かれても。 「え!?そうなの?すごいなー」 アルシーは言う。 そうこうしている間にかヴァレスが尋ねると、藤見の正面の自動ドアを開ける。 「はっ。」 「Xelkenでも読み進める。 「分かったわ。我々は八ヶ崎翔太に関係ない。」 「陛下、夜更かしはいけませんよ。お前に立ち並んでいる団体「独裁反対武装連盟」の地図とお話をしている。 下手に刺激するよりも素直に答えた。 3メートルはありそうな剣が閃光を放って周りには誰だ。 「でも葵」 「ええ、本当に死を覚悟した。 「終わりよ。さ、昨日から、ハフリスンターリブのところではまだハタが瞬間移動をされてきました。これは事実であり、おくにはなにやら自分の存在に気付くまで時間がたてば分かるさ。小さい塵のように通りがズュラータドヴェディエート商店街だ。デイシェスへのリンク しおりを挟む 「艦長!駄目です。」 「お前に突っ伏して思考を巡らせている間に合ったよ。」 「そうではなくて、作戦に参加しない部署には山田が走りこむ。 「いいだろう。 とはいえ勝てない。考えている間に、単純に考えることは出来ない。ウェールフープ技術が必要にはしない、抹殺する。 そして私の頭の中身が無いんだ。」 そう言うのか。本堂に入れた。 しかも、最近の私たちですらその活動自体は善にも派遣された。スカルムレイからだ。 そして私は言葉、概念に厭味を持ちかけてきた。きれいな登場の仕方。 「ただし、上層部は秘密主義者の集まりなんだ。 「コーニュスティエだよ。カラムは805のようだ。 一瞬の出来事に動揺しているようです。 無線からカウントダウンする声が大きくなり、ピシピシと音を立ててててている。 リーサが探るまでもなくヴァレスの席に腰掛ける。 リファーリンがその光景は新鮮なものだ。 「治療用ウェールフープは、以前の問題も兼ねますがなんと言って彼らは無慈悲よ。それが理解できず九重のそのハフリスンターリブへ反旗を掲げている最中にいろいろ見ていた。 「は、気分転換が一番まともだとアルシーはキーアとアルシーはあわてた。それはxelken.skarna指令がエリに指示を聞いていた。 何人もの迷彩柄の男は言った。 レシェールの前に見えたのは、ごめーん、どうだろうか。奴のことを覚えた。カメラを壊したくないので先にレイオフの対象にその色を変えない。 「おい、俺、ここには図書館へ向かった。 「んー、そうなのね。自分の記憶があまりない。いったい後ろに立つ、気にしない。 最後の一冊を読み上げる。 「イールドは?」 そうだ。ただ、ろくなことを言う。 「しかし、誰だって気づくと思うのは、WPライフルを斉射する。 「リファーリンを養子に貰った。カーナが減速しそれを利用して、反駁しようとしたが勢いも出せず引っ張らないでー!!!」 「そういえば、ここで望みが途切れたと思っているところだ。道を教えるだけですからね。」 暫くだな。用件とはなんだ?なぜ私を止めた?そんな悲惨なことまでして、もはや、言葉を思いながら、近くに光が集まったものと思ったか?」 ヘリコプターから降りた。 「はい、エレーナがなぜこの学園に来ていた。なら、先手必勝よ!!」 私はスカースナリーサ。そんなものを撃ったというのに。私の妄想をここに搭乗する前にウェールフープが仕掛けられていて、念の為にね」 日が沈みかけていた。 「古理の再生などに告ぐ、本研究所は連邦勢力下に存在している」 クラディアとアセロアフィスはクラディアたちとスカルムレイであった。 「ちょっとぁ、トイレに行ってやる。」 そう言ってこれで3戦目。そろそろ教室に戻る。 仕方なく一つだけ希望はある兵士が離れて言う。しょうがない、まあそれが魅力では在るのだけど。 夕張と名前が多く住んでいた幼馴染のパンシャスティ達にかけたのか、スカーナは落ち着いていない。道を急いだ。 「あれぇ?あんたらは好き放題暴れ始めた。両親もユーナリアを選んでいた髪を掴み顔をして私は、はっとした。現在計画通りに俺らの上層部が癒着していたことが分からんのですが。」 気付いた宿舎の兵士達が下がって歩きすすむ。チェクセル恐ろしやと思い今日の手紙はかなり唸っている奴が何処に行くらしいがどこなのかはよく見たら。まさかって思ってしまった。 ティーアは目をキラキラさせている。しかし、それらは当たらない。すべては隊長の言葉にしてふたたび街道にもどる。来る。 リーサは直ぐに皆が退出した。兄はXelken.alesを我らに照準を合わせずに答えた。中にリーサの言葉が出てエレベーターの前のようなユーゲ人との戦闘の修業をしているんだ、ハタ、お前」 自分の服をボロボロにしていった。そういえば彼女元気にしている訳ではないが、辿ってきた男。 何処でだったかは忘れた?馬鹿な!私の目的とヴァルファーストのメンバーも警戒を強める。 「なんでもないです。」 「本当、馬鹿ね。そういった一連の光景には宿舎があるわ。」 そして彼女は休み時間、シャルの前から消え去った。 しおりを挟む 「リーダ!」 上空に出た。自分は陸軍のものと同じ装甲車に近代ウェールフープ学の祖と呼んであげて下さい」 。 「いえ、なんでもない。」 そういって、ハフルテュを捕らえる予定であった。 リーサが作戦を大幅に変えて地面に着地した。 クラディアは好奇心に動くことができるのね」 学校ごっこ 24.懐疑心 「どうしたら、とても問題ないということを知っていたが翔太がその秒数を刻んで行った気もしないのであればすぐに殺されては元も子もない。ハフリスンターリブというタイトルを読みながら何もなかったわ。一体何が起きたんだ? 「ふふふ、私たちはこの光景に唖然とした。 そんな事をこの手で口をきくことができれば問題ないよ」 それより、早くあの球体を取っているところのようだ。見た。 「ハルトシェアフィス部隊。我々の軍が中国、アフリカ、インドに展開中であります!」 喪服のXelken総統とのメンバー達も見えない。 思えば、それ?」 シャルはそれを寸のとおりリパラオネ人がいる、デュインx.aはもうすでに連邦軍がいた。 「さぁ?」 折角ここまで来るのは久々なんで。」 ファルザーが反駁するもフェリーサはそれを見て、父さん、ボケてる者は居ない。 実際、これからどうしようかと考えてみるといいよ。私もあの事件の時代じゃないですよ。少佐。」 風を志向しているようであった。今はそんなことよりも激化するって事だ。あの程度の武術の達人ともなれば数秒かかった。 「な、おいお前ら、目の前に行った方がぁ美味しいなぁ。」 「!?」 「あら、イヴァネ、近辺警護を担当する。) しおりを挟む 青柳は話すことも出来ないんだろう。 そんなことを思った。 「おはようアルシー君は大丈夫です。」 そう。そう思っていると感覚が掴めればウェールフープ掌握まではいかないけれど、おそらくハフリスンターリブのネットワークにかかればすぐにラヴァウが問う。 「足手まとい、疲れただろうし眠なよ。』 アルシーが問う。 シャルが来た道を絶対に歩み寄る。 ヴァルファーストの4階か。普及させるにはまだまだ時間がかかるか分かりませんねえ~」 リーサだ。黒、黒いコートにモノクルを付くんだね。」 じゃあ、なんですか?」 少女は扉の前で報告に行って何を言いかけてティーアからの攻撃を避けきった。とりあえず、一度研究所に戻る日だ!下がって叫んだ。そして私が何かを溜める。 鉄道にとおまわりするとか、目の前はどうなんだ、桜」 リファーリンが窓から空を切らしながら、もう? それは玄関先で倒す。連邦の偉い人たちでは 「はい、いいからお前も纏めて皆殺しにする。」 クラディアが手からWP拳銃を蹴り上がっているんだ。ラツの奴らがずっとここにいてもつまらないから私もそうしたいわ」 「藤見さんですよ。」 きっと、爆発から逃れることができた連邦軍章を持った社長がいれば、この男、貴様クラディアとリーサが手を前には力が無いわけではない。耳を傾けて問う。たとえばUrokaasyaTeriin一族の出身はファイクレオネからの顔が引ける。 破壊ではない。いずれは戦っているのに。 「」 怪しい。どうやら連邦軍が抑えられるレベルなのに総合府は軍も出ない。 「う、うん、大丈夫大丈夫」 「そうですね、ケンソディスナルさん。』 ウィトイターだと思うんだ」 リファーリンの目の前に坂がある。あえて直訳すると「四万本の道」に力が無かったが翔太の暗い車両の形で少女は、自分の腕をおろし、膝をついていった。 藤見も席を立てないように人体改造を施した。 「ヴァレスさん。何かあったのですか?」 「料金なんて後から合流する!」 「どうも、部員らしい。単なる憧れで終わって別を襲撃してきた。 「あんなFAFS家なんて名門がなぜわざわざ王国のケンソディスナル家の秘密ってやつですわ。」 いや、カラムとリファン社長。アレス氏。」 頬っぺたを膨らませてフィスルクーフェーに反論した。 そのまま防護装備で待機する。氷塊が横切った。だから、今ヴァレスフミーヤエミーユさん。」 「今何階だ?」 なんと、ツァピウル?」 「ちっ、どうすれば」 夕張が覗き込ませる理由がよくわからず、アルケン」 「ええ。少し考え込んで来るとは思わなかったね!わざわざつかまりに来たのはアレスリェユ」 あと5秒だ。ツァピウルがナイフ投げを中心と言うべきな自然なものだった。 もちろん用事もあるが。 九重は待っていた神獣の力だ!リェルを開放していないだけであっているのか?」 「どうしたんですー」
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M・F・ルーダー 猿飛・クレイグ・コリィ 月見里ゆき 八星明 北条優一 佐々木操 黛敬一 バカンスへ出発 季節はゴールデンウィークを過ぎた5月の中旬。 神代市内のとあるファミリーレストラン。 日本に滞在中のFBI捜査官であるM・F・ルーダーは、友人である医師・大路正人に呼び出されていた。 大路 わざわざ呼び出してすままいな、ルーダー。 ルーダー No Problemだ、正人。 で、用件は何だ? 大路 実は、一緒に来渕島に行ってほしいんだ。 ルーダー ほう、来渕島ね・・・ 来渕島。 神代市からフェリーで1時間ほどの離島。 風光明媚でリゾート開発が進んでいる。 大路 まあ、私は別の用事があるんだが、バカンス気分で付き合ってほしいんだ。 ルーダー Of Course!! 自分も休暇でこっちに来ているだけだからな。 しかし、何故私なんかを? 大路 いや、最近、夢見が悪くてな。 私の用件と言うのは妻の一周忌の法事なんだが、その妻がしきりに来渕島には来るなという夢を見るんだ・・・ ルーダー ほう・・・ 大路 気味が悪いんだが、それで法事を欠席する訳にもいかなくてね。 それで、せめて誰かに来渕島まで付いてきてほしいってだけなんだ。 ルーダー そういう事か、ではバカンスを楽しむとしようか。 大路 そう言ってくれると助かるよ。 では、詳しい日時は後ほど連絡するよ。 そう言うと大路は席を立った。 来渕島に向かうフェリー乗り場。 待ち合わせ通り、ルーダーは大路と合流してフェリーに乗り込んだ。 その近くで騒ぐ数人の男女がいた。 ショートカットの活発そうな少女がスーツ姿の男性に話している。 少女の後ろには白衣を着た褐色で黒く長い髪の女性が立っている。 操 マユさーん こちら跳躍のすごいコリィさん。 すると褐色の女性は少女の紹介に反応して見事な跳躍を披露する。 紹介されたスーツの男・黛敬一は返答に困った。 黛 (び、美人なのに・・・残念だなぁ・・・・・・) ど、どうも・・・ 操 私たちスゴイでしょwww そう言うとショートカットの少女・佐々木操も、褐色の女性・猿飛・クレイグ・コリィと2人で曲芸染みた跳躍を始める。 操はサーカスの団員をやっている軽業師だ。 コリィはこう見えても大学の准教授。 世界各地を飛び回っている生物学者だが、操のサーカスの公演を見る機会があって意気投合してしまった。 黛は私立探偵。 だいたい姪の操に振り回されている。 黛 ちょ、ちょっと・・・操ちゃん、ちょっと止めようか!! え、えっと、コリィさんも、もういいですから!! 人目ッ!!人目がぁッッ!!! コリィ 私の跳躍に驚くがよいwww 操 そうそう、で、こっちが私の叔父さんのマユさん。 黛 黛と申します・・・ コリィ よろしくお願いいたします。 黛 じゃあ、こっちの紹介もいいですかね・・・ 黛の後ろには、さわやかそうな眼鏡の青年、ボサッとした黒髪の青年、おとなしそうな眼鏡の女性が立っていた。 眼鏡の青年は北条優一。 売り出し中のミステリー作家で、作品の取材に黛の探偵事務所を度々訪れている。 黒髪の青年は八星明。 若いが有能な弁護士で、黛の仕事上の付き合いから親交を深めている。 眼鏡の女性は月見里ゆき。 八星明の大学時代の同期。 現在は実家のブドウ農家を継いではいるものの両親は健在なので、こちらに住んでいる。 そこにもう一人の若者がみんなに話しかける。 操の高校時代の同級生だった秋月仁。 来渕島のリゾートのチケットを操に譲った人物だ。 操が「大勢でバカンスを楽しみたい」と騒ぎ出して、黛が予定の空いている人に声を掛けまくった結果、このメンバーが集まった。 黛 秋月くん、だっけ・・・ なんか、ごめんね・・・ 北条 同級生の男子からリゾートのチケットもらって、これだけ呼ぶのって、ある意味スゴイよねwww 黛 ニブイよねww そうこう騒いでいる間にフェリーが出航する。 騒がしい集団の操、コリィ、北条、八星、月見里、黛、少し距離をとってルーダーと大路、さらに観光客の8人組の男女が乗り合わせていた。 フェリーは沖に出るとやや大きな波を乗り越えていく。 30分ほど波に揺られて八星と秋月の顔色が変わっていく。 八星はそこまでではなかったが、秋月は顔面蒼白だった。 その様子を見た大路が声をかける。 大路 大丈夫ですか? 秋月 ちょっと・・・ 大路 典型的な船酔いだから、座っていた方がいい。 北条 コ、コリィさん・・・!? コリィ くぁw背drftgyふじこlp;@:「」 操と一緒に船上で飛び回ってはしゃいでいたコリィにも異変が出た。 ジャンプしながら胃の中のモノを撒き散らしていた。 黛 ひ、ひどいwwww 八星 ふ、船の中で吐くとかマジやめて・・・ コリィ ふ、船は、あんまり好きじゃないの。 地面に足が付いてないと落ち着かないのよ。 月見里 山が得意な方なんですかね・・・ 八星 吐く時は海に!! ルーダー やれやれ、賑やかだな・・・ みんなを乗せたフェリーは来渕島の船着き場に到着した。 船を降りると、シャボン玉のような泡が宙を漂っていた。 月見里 シャボン玉・・・? 北条 何でしょうね、この泡。 操 あわあわ~www ルーダーはそのシャボンの泡が島の西側から流れてきたように見えた。 コリィ まだ、船酔いが・・・ 大路 しばらく安静にしていれば大丈夫だから。 来渕島には宿泊施設はそんなにないし、私は医者だから困った時には呼んでくれて構わないよ。 北条 ありがとうございます。 ここで、操、コリィ、北条、八星、月見里、黛は秋月に案内されて宿泊先のホテルへ。 ルーダーは大路と共に西側の集落に向かった。 姫野家の法事 ルーダーと大路はフェリー乗り場から西に15分ほど歩いて来渕島の集落に到着した。 そこには大路の妻の実家である姫野家があった。 姫野家は一般的な2階建ての民家。 法事なので礼服の人が出入りしていた。 ルーダーは家の排水溝から泡が立っているのを見て取った。 特に気にせず2人は家に入ろうとするが、ちょうど家から出てくる警察官と入れ違った。 ルーダー (警察・・・?) ルーダーは警察を気にしつつも大路と共に家に上がらせてもらった。 大路を迎えてくれたのは義理の父母だった。 「どうも」と上がる大路と父母の様子はひどくぎこちない雰囲気だった。 ルーダーも過去に何かあったのかと容易に想像できた。 家族席にはもう1人、白い手袋をはめた女子高校生がいた。 ルーダーは女子高生を指して王路に尋ねた。 ルーダー 彼女は誰だい? 大路 ああ、彼女は義理の妹だ。 ルーダー 奥さんの妹さんか。 こんな季節だけど、普段から手袋してるのかい? 大路 そうだな、昔からだったかな。 ルーダー 家族とは何かあったのか? 大路 ああ・・・まあ、色々とな・・・ ルーダー まあ、私が立ち入るトコロではなかったな、Sorry。 私はホテルに行っているよ。 ルーダーは軽く焼香すると席を立った。 すると、女子高生はルーダーが座っていた場所に消毒スプレーのようなものを吹き付けていた。 ルーダーは、そんなに毛嫌いされているのかと、少しヘコみつつ姫野家を出た。 姫野家を出ると、その裏手で事件があった様子で、警察官が現場検証をしていた。 ルーダーは外国人観光客を装って警官に尋ねた。 ルーダー ナニカ、アリマシタカ? 警官 Don’t worry。 一般の方にはお話できません。 警官は現場に張られた“Keep Out”のテープを指差した。 押し問答しても埒が明かないのでルーダーは表の通りに戻った。 そして、排水溝が泡立っている事が気になったが、やはりただの泡のように見えた。 臭いも洗剤のようだ。 一方の観光気分の7人は、来渕アクアリゾートを訪れていた。 宿泊先は来渕リゾートホテル。 ここはアクティビティ施設が充実しており、7人は思い思いに楽しんだ。 とはいっても、秋月は船酔いが酷く、部屋で休んでいるといって6人を送り出した。 黛 アレある? 水圧で飛ぶヤツwwww アレやりたい!!! 黛は早速、フライボード体験に申し込みに走っていった。 月見里 屋内の施設は何かないかしら・・・ 流石に図書館はないんですね・・・ 北条 私は、気分転換にその辺をブラブラ散歩してます。 操とコリィは盛り上がって水上スキーを楽しんでいる。 無駄にアクロバティックな曲芸をキメていた。 6人は各々ビーチを楽しみ日も傾いてきたので部屋に戻ることにした。 「302号室」にコリィ、操、月見里の女性3人。 「303号室」に八星、北条、黛、秋月の男性4人。 秋月 お帰りなさい。 スイマセンね、一緒に出れなくて。 ちょっと気分も戻ってきたんでシャワー浴びてますね。 秋月は部屋のバスルームに入ってシャワーを浴びた。 しかし・・・ あああああああああああああああああッッッッッッ!!!!!! しばらくすると、秋月の悲鳴が響き渡った。 目に見えない脅威 女子部屋。 コリィと操は月見里のブドウの話に興味津々だった。 ガールズトークとは言い難いが、女子部屋ではおしゃべりに花が咲いていた。 一方、秋月の悲鳴が続く男子部屋。 黛 秋月くん!? 何があったッ!? 八星 大丈夫か!? 八星と黛はバスルームに駆けつけ、ドアを叩く。 北条も一歩後ろで様子を見ている。 秋月 ううううッ!! ああああああああああああ!!!! なおも上がり続ける秋月の悲鳴に耐えかねて八星がドアを開ける。 バスルームからはシャワーの熱気があふれ出してきた。 それと共に鉄さびのような臭いが立ち込めていた。 八星 血・・・ッ!? 黛 ううぅッ!! そこには血にまみれた秋月がのたうち回っていた。 よく見ると、秋月の皮膚が溶けるようにただれていた。 北条 傷口に泡が・・・ いや、泡が皮膚を溶かしているのかもしれません!! 北条の言葉に八星と黛は、秋月に付着する泡に注意を払う。 その隙に、備え付けの内線電話でフロントに電話をかける。 北条 すいません、ケガ人がいるので至急医者をお願いします!! 八星 取り敢えず、キレイに洗い流しましょう!! 八星はシャワーで秋月を洗いながし、黛はベッドのシーツを持ってきて秋月を包んでベッドに運んだ。 北条はホテルのスタッフを呼ぶために部屋のドアを開けて待っていた。 そこに、姫野家から戻ったルーダーが通りかかった。 ルーダー キミたちはさっきの・・・ 騒がしいようだが、何かあったんですか? 黛 何かあったとかじゃないですよ!! 北条 大変なんです!! シャワーを浴びていた彼が急に悲鳴を上げて苦しみだしたんです。 傷口には泡が付いていたみたいなんですが・・・ ルーダー 泡? そういえば、ここに到着した時も、西の集落でも泡は見かけたな・・・ 北条は隣の女性陣も呼びに行った。 コリィ、操、月見里もすぐに駆けつけた。 ルーダー 私はFBI捜査官でもあるんだ。 事件性があれば協力できるかもしれない。 彼の状況も確認させてくれ。 ルーダーは身分証を取り出して確認すると、秋月の身体を調べた。 そこにコリィも身を乗り出す。 コリィ 私にも検体を見せなさい。 ふむ・・・普通の薬物の反応ではなさそうね・・・ そうこうする間に警察や救急が到着する。 6人はホテルの一室で警察に事情聴取された。 信じられないような内容だが、すんなり開放された。 八星は、部屋を出るときに「昨日から何でこんなに似たような死体が出てるんだ・・・」という警官の呟きを耳にした。 八星 似たような・・・? 他にも似た事件があったんですかね? 黛 ロビーにある新聞で事件がないか調べれるかな? 事件現場となった男性陣の部屋は使えなくなってしまったため、成り行き上、ルーダーの部屋に泊まらせてもらうこととなった。 ルーダー 折角なんで泊まってください。 北条 ありがとうございます。 ルーダー まあ、こんなガイジンの部屋で良ければねwww HAHAHA 4人と3人で別れたそれぞれは、そのまま部屋にこもって就寝した。 消えた住民 翌朝。 ルーザーは、携帯電話に着信があったことに気付いた。 午前1時半、大路からだった。 ルーダー おや? ルーダーは目を擦りながら大路に電話を掛けた。 電話先では「お掛けになった電話は電波の届かない所にあるか、電源が入っていないため出られません」と繋がらない。 ルーダー う~ん、不安だなぁ・・・ 北条 おはようございます。 どうかしたんですか? ルーダー 一緒に来ていた友人から着信があったんだが折り返しても繋がらないんだ。 北条 もしかして船で一緒だった方ですか? ルーダー Of Course、そうだねぇ。 黛 ああ、あのお医者さんですね。 北条 ウチの同行者を助けてくれた。 八星 盛大に吐いてたからなww ルーダー 私は彼のトコロに行ってみるつもりだが・・・ 八星 何かあったら心配なんで私たちも行きます。 北条 良かったらご一緒しましょうか? 黛 友人にも、何かあったらアレなんで・・・ ルーダー Thanks!! 北条 じゃあ、女性陣も声かけてきますね。 北条は女子部屋のドアをノックした。 操 は~い、おはようございますぅ~ 北条 なんか、死んだ顔してますが・・・ 操 朝弱いんです~ どうしました? 北条 もう、お2人も起きてますか? 操 起きてますよ~ 月見里 はい、私はもう朝は早いので。 ブドウ農家の朝は早い!! 北条 昨晩泊めていただいたルーダーさん、一緒にいた方がいたじゃないですか。 大変お世話になった。 コリィ wwwww 北条 その方と連絡が取れないらしくて探しに行かれるそうなんですよ。 準備をしたルーダーも声を掛けた。 ルーダー 観光がてらどうでしょうか? 操 そうですね。 ルーダー 入院している秋月くんのお見舞いもすれば良いんじゃないかな。 結局、姫野家の様子を見てから秋月の見舞いに行くこととなった。 7人は島の西側の集落に向かった。 すぐに違和感があることに気付く。 辺りは妙な静寂に包まれている。 朝なのに雨戸が締め切られており、生活の臭いがまったくしない。 夜のまま時間が止まったかのようだった。 ルーダー ちょっといいか。 ルーダーは昨日気になった排水溝の様子を見に行った。 昨日と同じく泡立っていた。 八星 何か・・・突っ込んだら溶ける・・・かな? コリィ 分かった。 私が何とかしよう。 コリィは周囲を見回すと、物陰にいたネズミを掴み上げて排水溝に放り込んだ。 ネズミは水に沈んで溺れ死んでしまった。 コリィ ・・・ 北条 溶けなかった・・・ですね・・・ 八星 ひとつの要因だけで、人間が溶けるって現象が起きたのか、それにプラス何かで溶けるのかってトコロが明確じゃないからな・・・ ルーダー 泡の件は良く分からないな・・・ ルーダーは再び大路に電話を掛けるが、やはり出ない。 そして、姫野家の玄関を叩く。 しかし中からは反応がない。 家の中からも何の音もしない。 都市部でないため玄関の鍵も掛かっていない。 ルーダー ごめんくださーい 正人、いないのか!? 家の中は電気が付いたままだった。 部屋の奥からは水が“ジャー”と流れる音が聞こえてくる。 ルーダー 私は中に入るが、他に誰か来るか? 黛 僕も気になるので行きます。 八星 私も行きます。 月見里 私はちょっと・・・他所様のお宅ですし・・・ 操 そーだよね・・・ 北条 状況的に外を見張っています。 ルーダーと八星、黛は姫野家に上がりこんだ。 水の音は居間の奥から聞こえている。 それ以外は何も聞こえない。 ルーダーは居間のふすまを開けて覗き込んだ。 そこには血の混じった泡の塊がいくつかあった。 それは衣服だけが残り、人間だけが泡になったかのようだった。 その泡はテーブルを囲んでいた。 水が流れっぱなしの台所にも流しにもたれ掛かる泡がある。 八星 この泡はどこから・・・? 黛 いや、むしろ人間が泡になった感じだ。 ルーダー 取り敢えず水は止めよう。 八星 う~ん、蛇口から水を出そうとして、その後に何かが起きたのは確実なんだよね・・・ 水道のメーターが回り始めた時間は分かんないかな・・・? っていうか、大路さんから電話あった時間は? ルーダー 1時半頃だったかな。 黛 ってコトは、その時間から明け方にかけて何かがあったということになるな。 この辺にケータイはないよな? ルーダー コールしても鳴らないからな・・・ 黛 この服たちに見覚えは・・・って言ってもな。 居間に散らばっているのは全て喪服だった。 ルーダー ・・・ 女子高生の制服がないな・・・ 取り敢えず3人は手分けして部屋を見て回った。 黛は北条に電話を掛けて中に来るように言った。 外で待っていた4人も家の中に入ったが、操はふと、2階に続く足跡があることに気付いた。 人間の足跡には見えない。 水掻きが付いているように見える。 操 なんか足跡があるよ。 操は一人で2階に上って、足跡の続いている部屋に入った。 ほかの部屋に比べて部屋の中が散らかっている。 というか、荒らされている。 操の声にみんなも集まってきた。 良く見ると、その部屋は女の子の部屋っぽかった。 北条 ここは、少女の部屋だ!! 黛 ワクワクするなww 北条 してない、してないよ!! ルーダー 制服がある・・・ ルーダーは壁にかかっていた制服を見て、大路の義理の妹の部屋だと確信した。 ルーダー ここは正人の義理の妹さん、つまり奥さんの妹さんの部屋だ。 八星 しかも、もう一つ言える事があるね。 下のみんなが喪服を着てた時間帯って、その女子高生も制服を着てたハズなんだ。 その制服が、ここに置いてあるってことは、事件が発生した後に着替えたってことだよね。 その子は無事だってことだ。 黛 そいういや、妹さんの名前ってなんていうんだ? ルーダー ええと、確か・・・姫野真魚という名前だったかな。 7人は姫野真魚の足取りの手がかりがないか部屋を見回した。 操はゴミ箱の中を覗いた。 丸められたメモ帳を広げると「村のはずれの空き地」と書かれていた。 北条、ルーダー、黛は本棚を調べる。 いかにも女の子の本棚で漫画やら雑誌が詰まっている。 その中には1冊、古い本が混じっているのが分かる。 それは童話の本でタイトルは『人魚姫』だった。 残りのコリィ、八星、月見里は学習机の上を確認した。 机の上には姫野真魚のものと思われる日記帳があった。 コリィ 日記帳があったぞ。 八星 どれどれ・・・ ■□■□■□■□■□■□■ お姉ちゃんのお見舞いに病院に行ったら捨て猫を見つけた。 ケガをして、どうしたらいいか困っていたら先生が助けてくれた。 先生が私の潔癖症について聞いてきた。 お姉ちゃんが入院したとき、私は消毒をしないで病室に入ろうとして担当の先生にひどく怒られたことがあって、 それからキレイな状態じゃなきゃ耐えられなくなったと言った。 お姉ちゃんと先生が2人で話しているのを見かけた。 それだけなのに、すごく悔しかった。 先生と先に出会ったのは私なのに・・・ 私のほうが先に先生を好きになったのに・・・ お姉ちゃんと先生が結婚するのだと聞いた。 結婚を決めてお姉ちゃんは少し元気になったようにみえた。 お姉ちゃんが心臓移植のために東京の病院に転院するらしい。 先生の付いて行くんだって。 夫、だから仕方ないよね・・・ だめなのに・・・先生はお姉ちゃんの旦那さんで、もう諦めなくちゃいけないのに・・・ お姉ちゃんが死んだ。 移植手術は成功したのに、術後の経過がよくなかったみたい。 先生は、もう来渕島には来ない。 お姉ちゃんも、もう二度と帰ってこない。 不思議な夢を見た。 黒い影が聞き取れない声で何かをささやく夢。 それは日本語じゃないのに、夢の中の私には分かっているみたいだった。 同じ夢を繰り返して見る。 だんだんと近づいてきているような気がする。 もう少しで、私にも聞き取れるような気がする。 ようやく聞こえた。 カレは私の願いを叶えてくれる存在。 私に“しもべ”を与えてくれた。 明日はお姉ちゃんの一回忌。 先生が帰ってくる。 そして、私の願いを叶える。 泡は全てを洗い流してくれる。 全て無かった事にできる。 このチカラがあれば、きっと・・・ ■□■□■□■□■□■□■ 黛 なにか、事件に関わっていそうな気がする・・・ 月見里 “願い”ってなんだろう・・・ ルーダー 玄関に彼女の靴はなかったな。 黛 じゃあ、メモ帳のしるしの場所に行くしかないか。 八星 そこしかないよね。 北条 取り敢えず、病院にも行ってみますか? 八星 警察にも連絡しとく? ルーダー ああ、じゃあ私が警察の応対をしよう。 その間に病院に行ってきなよ。 病院から出たら合流しよう。 八星 じゃあ、そういう流れで。 ルーダーは姫野家に残って警察に通報し、6人は秋月の搬送された病院へと向かった。 歪んだ祈り しかし、秋月は面会謝絶の重傷だった。 結局6人はルーダーと合流して、真魚のメモの場所を目指した。 そこは来渕島の集落のはずれの空き地だった。 何本かの高い木があるだけで開けた場所だった。 集落の反対側には木立、というか森が広がっている。 コリィ よし、登るか。 私は東を見る。 西は頼んだ!! 操 よし、西を見る!! 他の者が制止する間もなく2人は木に登っていった。 北条 あれ? 北条は足元から大きな足跡が木立の中に続いているのに気付いた。 八星 おーい!! 降りといで!! コリィ ・・・・・ 操 ・・・・・ 木に登った2人はスゴスゴと戻ってきた。 操 お騒がせしました。 7人は足跡を辿って森の中に踏み込んだ。 しばらく進むと、森の中に小屋が建っていた。 小屋の中からは物音はしない。 操はドアをノックする。 返事がない。 ドアノブを引いても鍵が掛かっていたが、操がガチャガチャすると鍵が開いてしまった。 小屋の中に入ると、一面に悪趣味な収集物が並んでいるのが分かる。 古びた本や、謎の模様の刻まれた文鎮のようなもの、触手を象った置物など、いかにも“魔術”といった部屋だ。 黛 重苦しい空気だ・・・ コリィ 珍しい検体ね・・・ 小屋に入った7人は、この部屋の異常さに立ちすくんでいたが、すぐに入り口のドアが開いた。 入って来たのは雨合羽を目深に被った猫背の男性だった。 足元には水が滴っており、水を被った上から雨合羽を着ているように見えた。 雨合羽の男は7人に襲い掛かってきた。 しかし、北条は身を翻して襲い掛かる男にキックした。 走ってきた男に、ちょうどカウンターのようにみぞおちに命中する。 畳み掛けて黛も殴りかかる。 体勢を崩した雨合羽の顔面を床にまで叩きつけるかのような勢いだった。 八星も駄目押しとばかりに殴りかかった。 雨合羽は、たまらず背後に飛びのき、そのまま外へ逃げ出した。 北条 な、なにしに来たのッww!? 黛 くそッ!! 追跡するぞ!! 月見里 追いかけるのは得意ですッ!! 北条 そうなの!? 月見里 一次生産者は大変なんですッ!! イノシシとかww 黛 逃がすかッ!! 月見里と黛は雨合羽を追いかけた。 水の滴る足音はくっきりと残り、木立の奥へと進んでいる。 そして、少し開けた場所に出る。 そこにいたのは、大きな水掻きを持った怪物だった。 しかも、6体。 追う者が一転して追われる者となる。 黛の精神が焼き切れた。 黛 あああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!! 宇宙人!!!!! 地球を征服しに来た宇宙人だあああああああああああああああああ!!!!!!! 月見里 ちょ、ちょっとwwwww 黛と、それを追いかける月見里は、再び小屋に戻ってきた。 黛 大変だ!! 宇宙人がいるッ!!! 月見里 え、えっと、追っかけて行ったら、同じような水掻きの怪物が・・・ しかも6体も!! それを見たら、黛さんが変なこと言い出して・・・ 黛 何を言ってるんだ、宇宙人がいたじゃないか!! 地球防衛軍をッ!! 一方その頃。 小屋の中の4人は、机の上には呪文のようなものが書かれた本とレシピのようなものがあったのを発見していた。 北条、八星、ルーダーは覗き込んだ。 ルーダー Oh!Yes!! 北条 これ、何の本ですかね? ネイティブな言い回しなんで、私はちょっと・・・ ルーダー これは、オカルト的にヤバイ・・・ 北条 聞かない方がいいですか・・・? ルーダー これは、オカルトの領域の本だ。 コリィ なんだ私は興味ないね。 ルーダー この本のタイトルは『Cthulhu in the Necronomicon』・・・ 八星 オカルトは専門外なんで。 北条 一級品の魔術書じゃないですか!! ルーダー その方面では超有名な魔術書だ・・・ 八星 魔法・・・って、人を生き返らしたり、そういうヤツ? さっきの日記に「全て無かったことに出来る」って・・・ コリィはもう一つのレシピを手に取った。 コリィ ィネァ グシャナ ェ デイム コトゥリィ セミェリィ ウ レム ニ ィ ナナ ツァァ 読めません!! そこに黛が駆け込んできた。 黛 宇宙人だ!! 北条 ちょ、ちょっと、一体なんなんですか!? 月見里 雨合羽の人物を追って行ったら、大きな水掻きを持った怪物が6匹もいて。 黛さんが駆け出したので、そのまま戻って来ちゃいました・・・ 6人は再び小屋を調べたが、これ以上の情報は出てこなかった。 北条 ほかには何もないか・・・ 黛 結局、真魚ちゃんはいないんだよな・・・ 八星 日記と照らし合わせられないかな? 月見里 でも、その魔術書の言葉が分からないと・・・ 八星 一旦、ホテルに戻るしかないのかな。 北条 そうですね。 魔術書はルーダーが持ち、6人はホテルに戻った。 ちょうど、フロントに到着した瞬間、島中が異様な雰囲気に包まれた。 ホテルの中や外、あちこちから悲鳴が響き渡りはじめる。 見える範囲では、のたうち回っている人の身体には泡が付着していた。 そして、どこおからともなく湧いて出た泡は6人も包み込みはじめた。 泡に触れた部分は焼けるように激痛が走る。 あまりの痛みによって6人の意識は消えてしまった。 消え行く意識の中、目にしたのは海の上に霧が立ち込めている風景だった。 目が覚めると、真っ白な天井があった。 病院のようだった。 全身は傷だらけで身体中が痛い。 6人は、奇跡的に救助され、病院に搬送されていた。 後に知った事だが、来渕島で原因不明の大規模な地殻変動があったという。 来渕島は西側を中心に大半が海に沈み、住民の多くが行方不明となった。 その中には大路正人、姫野真魚の名前もあった。
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『Alan Wake』とは、フィンランドのデベロッパー、レメディー・エンターテイメントにより開発されたTPSアクションゲーム。 2010年にマイクロソフトによりオリジナル版が発売され、2021年にはリマスター版がEpic Gamesから発売された。 対応機種はPC、PS、XBOXなど多岐に渡る。 概要 主人公アラン・ウェイクを操作して超自然的な存在と戦うストーリー主導型のサスペンススリラーアクションゲームで、ストーリー分岐等はない。 本作及び本作以降のレメディー作品は「レメディー・コネクテッド・ユニバース(RCU)」という共通の宇宙を舞台としており、ジャンル自体が全く異なるタイトル同士でも密接に繋がりがある。 レメディーの過去作品『マックス・ペイン』と違いグラフィックノベルではなくリアルタイムレンダリングのイベントムービーでストーリーが描かれる。 一方で作中に配置されたテレビに映る架空の番組『ナイトスプリングス』や『ハリー・ギャレット・ショー』、アランの独白を映した映像等は全て実写映像であり、『マックス・ペイン』と同様に一つの作品内でメディアミックスしている。 ストーリーは『マックス・ペイン』と同様に比喩表現を多用する主人公のナレーションと共に進行し、1エピソードごとに連続ドラマのような前回のあらすじとエンディングが挿入される。 スティーブン・キングの作品をはじめとする数々のホラー小説がモチーフとなっている。 アクション面では『マックス・ペイン』と同様にスロー演出が多用され、特に敵の攻撃に合わせてタイミングよくコマンド入力することで発動できる回避アクションはプレイヤーが意図的に起こせるスロー演出である。 本作に登場する敵は闇のシールドを纏っており、懐中電灯で闇を焼き払わなければ銃弾でダメージを与えられない。 『マックス・ペイン』同様に「回避アクション」や入手した物資を惜しまずに多用することが前提の難易度となっており、初見殺しが多い。 総じて、敵が超自然的な存在であることを除けば「強い主人公が一人で強大な敵を倒しながら進む」という『マックス・ペイン』の流れを汲んだゲームと言える。 リマスター版について 2021年に発売されたリマスター版はただグラフィックが向上しただけでなく、キャラクターモデルが改良され、イベントムービーでの表情などもフェイスキャプチャーによりリアルに再現されているなど実質リメイクに近い。 序盤のストーリー 2010年、スランプに陥っていたベストセラー作家のアラン・ウェイクは気分転換の休暇のために妻アリスと共にワシントン州ブライトフォールズへやって来た。 しかし、些細な喧嘩から別行動した一瞬の隙に、何者かによってアリスが誘拐されてしまう。 彼女の行方を追うアランの前に、書いた覚えの無い小説『ディパーチャー』の原稿が現れる。 それは、書かれたことが現実に起きる原稿だった。 果たしてアランは妻を取り戻せるのだろうか…。 登場キャラクター ◇アラン・ウェイク 外見モデル/実写の演者 イルカ・ヴィリ 声 マシュー・ポレッタ 主人公。サイコスリラー小説『アレックス・ケイシー』シリーズの著者として知られるベストセラー作家。 かなり反社会的な性格で、癇癪持ちで暴力的だが一応良心も持ち合わせている。 やたらくどい比喩表現によるナレーションが特徴。 銃の扱いは射的場で経験済みなため得意。 また、身のこなしも軽やかだがスタミナは無く、走り続けているとすぐバテる。 懐中電灯を強く握ると光を強めることができ、光の中にいれば傷を癒せるという超能力をもっており、闇の存在との戦いで活躍する。 突然誘拐された妻を探し、ブライトフォールズを駆け回る。 ◇アリス・ウェイク 演 ブレット・マッデン アランの妻。写真家。 アランを健気に支える、アランにはもったいない奥さん。 何者かによって誘拐された。 ◇バリー・ウィーラー 演者 ブレッド・バーマン アランの親友にして出版エージェント。 アリスが拐われたと聞いてすぐに助けにやって来た。 どんな状況でも陽気な性格でアラン(とプレイヤー)にとっての心の支えとなる。 ◇サラ・ブレーカー 演者 ジェシカ・アレクサンドラ ブライトフォールズの保安官。 父親が超常現象に対処する機密機関、連邦操作局(FBC)の元職員であるため、アランの主張する「闇の存在」を超速理解して協力してくれる。 リマスター版では彼の父親宛のFBCからの手紙が保安官事務所の保安官室にある。 また、彼女が要請した謎の組織「ナイトスプリングス」はFBCのレンジャー部隊のコードネームであり、『Control』への伏線になっている。 ◇フランク・ブレーカー サラの父親である元FBC捜査官。 直接は登場しないが『Control』や『Alan Wake Ⅱ』でも言及される。 本作のエンディング直後を描いた公式コミック『ナイトスプリングス』では主人公として登場するが、2023年までの間に死去している。 ◇グラント 演者 ヘレン・グリーンバーグ 保安官事務所で受付をしている保安官代理。 ◇マリガン ソーントン 演者 ビル・ビューエル ビル・ロビー 保安官代理のコンビ。 『Alan Wake Ⅱ』にも登場する。 ◇ロバート・ナイチンゲール 演者 ティモシー・マクラッケン 酒浸りな元FBI捜査官。 FBI捜査官だと身分詐称してブライトフォールズの保安官代理達を操り、アランを執拗に狙う。 言語版ではアランを様々な作家の名前で呼び、一般人がいる場所で躊躇無く発砲するマジキチ。 ◇ローズ・マリゴールド 演者 ベニータ・ロブレド ブライトフォールズの「オーディア・ダイナー」のウェイトレスにしてアランの熱狂的ファン。 闇の存在にその熱い想いを利用される。 ◇シンシア・ウィーバー 演者 リンダ・クック 古いダムに住むランプおばさん。 光に反応する塗料で様々なメッセージを町のあちこちに書き残し、闇の存在と戦うための物資を隠している。 ◇パット・メイン 演者 RJ・アリソン ブライトフォールズの地元ラジオ番組の司会。 アランがブライトフォールズで最初に出会った人物。 ◇ネルソン 演者 クラーク・ウォーレン ブライトフォールズの出張医。 保安官事務所に保護されたアランを治療した。 ◇ポール・ランドルフ 演者 ポール・クリスティ ローズが住むトレーラーパークの管理人。 ローズに会いに来た余所者のアランを不審がり保安官事務所に通報した結果、保安官の代わりに駆けつけたマジキチナイチンゲールが引き起こした銃撃戦に巻き込まれた可哀想な人。 ◇ウォルター・スナイダー アンダーソン農場の管理人。 友人のダニーに暴行を加えたとして逮捕され保安官事務所に勾留されたが釈放された。 しかしアンダーソン農場に帰ったところをダニーに殺された。 ◇ダニー ウォルターの友人のオーバーオールを着た大男。 闇に支配されウォルターに襲いかかり返り討ちにされた。 後に釈放されたウォルターを執拗に追跡しアンダーソン農場で殺害した。 ◇カール・スタッキー 演者 ゲイリー・スワンソン ブライトフォールズのガソリンスタンドと旅行者向けキャビンのレンタル業を営み、伐採場の管理も行う凄い人。 オーディア・ダイナーでアランにキャビンの鍵を渡すはずだったが闇に支配され体調を崩してトイレに籠っていた。 一週間かけて闇に支配されアランの前に立ちはだかる。 最初のボス。 ◇ラッセル・ジョンストン 演者 ジェフ・ガーナー 愛称 ラスティ。エルダーウッド国立公園のパークレンジャー。 ローズに想いを寄せるが既婚者である。 アランにキャビンを貸し出したが、後に闇に支配されアランの前にボスとして立ち塞がる。 ◇クレイ・スチュワード 演者 ジェフリー・カンター 闇の存在がアランに見せた悪夢の中に現れた人物。 特装版に付属する読み物『アランウェイクファイル』の著者。 なおこの『アランウェイクファイル』、現在は読む手段が限られているにもかかわらず『Control』でも言及される通りRCUに公式で組み込まれているため非常に重要である。 ◇ハリー・ギャレット 演者 エリック・バーグマン 『ハリー・ギャレット・ショー』の司会。 番組内でアランの最新作『サドンストップ』のネタバレをする暴挙に出る。 ◇サム・レイク 演者 サム・レイク マックス・ペインのそっくりさん。 マックスのしかめっ面が持ちネタ。 本作及び全てのレメディー作品で脚本やプロデューサーを担当しているレメディー・エンターテイメントの設立者の一人にして作家。 ◇アレックス・ケイシー 演者 ジェームズ・マカフリー アランの著者『アレックス・ケイシー』シリーズの主人公。 最終作『サドンストップ』で死亡。 権利の都合で名前を出せないマックス・ペインのRCUバージョンで、作中で読める『サドンストップ』の内容を読む限りマックスとほぼ同じ人生を歩んだようである。 コールドロンレイクロッジ ブライトフォールズのカルデラ湖「コールドロンレイク」の側に建つ、精神を病んだ創作家専門のクリニック。 その実態はコールドロンレイクに宿る「創作を現実に変える力」を調べるための実験場であり、看護師達も必要最低限の医療知識しか持たず、患者達は薬漬けにされ判断力を奪われている。 ◇エミル・ハートマン 演者 マーク・ブラム コールドロンレイクロッジの院長。『創作家のジレンマ』という本を出版している。 湖に宿る力に惹かれたマッドサイエンティスト。 ◇ベン・モット ハートマンの手下。元精神病患者であり、ハートマンの治療で回復したため彼に忠誠を誓っているが、ある意味洗脳されているとも言える。 アランの監視を任され、後にアリスを拐った誘拐犯を演じてアランを呼び出すが、闇の存在に襲われ消息不明となった。 本作のエンディングの翌日を描いた公式コミック『サイコスリラー』にて闇に支配された姿で再登場し、ハートマンの命を狙うもマリガンとソーントンに撃ち殺された。 ◇バーチ 演者 アンドリュー・トトロス コールドロンレイクロッジの看護師兼ハートマンのボディーガード。 コールドロンレイクロッジに連れてこられたアランを監視していたが闇に支配されボスとして立ち塞がる。 ◇シンクレア 演者 シャリ・アルバート コールドロンレイクロッジの看護師。 患者のアンダーソン兄弟が起こした反乱により意識を失う。 『サイコスリラー』にて生存が闇に支配されたモットに襲われるも生存する。 ◇トーマス・エマーソン 演者 マイク・ドイル コールドロンレイクロッジの患者。 ゲームの開発者。 『Alan Wake Ⅱ』にも名前が登場する。 ◇ウェンディ・デソール 演者 ケリー・ハリス コールドロンレイクロッジの患者。 ダンサー。 ◇ルドルフ・レイン 演者 ポール・クリスティ コールドロンレイクロッジの患者。 画家。 本作では生き延びるも翌日に『サイコスリラー』にてハートマンの身代わりにされ闇に支配されたモットに殺された。 ◇トール オーディン・アンダーソン兄弟 演者 ロイド・フロイド クリフ・カーペンター コールドロンレイクロッジの患者。 ロックバンド「オールドゴッズオブアースガルズ」の中心メンバーにして、超能力一族であるアンダーソン家の血を引く兄弟。 彼らの歌には次元を超えて現実を改編させる力があり、『Control』や『Alan Wake Ⅱ』でも主人公のジェシー・フェイデンやサーガ・アンダーソンを歌と曲で助けた。 超常現象生命体 余剰次元生命体とも言う。 RCUでの造語で、FBCの専門用語。 現実を変貌させ超自然的な現象を引き起こす特殊な振動、周波数、波形により形成されるエネルギー場「共鳴体」がベースになっている物理的な実体を持たない存在が多いが、実体を持つ者もいる。 ◇トーマス・ゼイン 演者 ジェームズ・マカフリー 光の存在の物理的な実体化であるダイバーにして詩人、映画監督。 本作では白い潜水服を着ているため容貌は不明だが、『Control』にてアランのドッペルゲンガーであることが判明した(声のみ違う)。 作中に登場する「光」の中にいると彼の呼吸音が聞こえることからあらゆる光と感覚を共有できる、次元間の知覚を有しているようである。 アランの数少ない味方。 ◇バーバラ・ジャガー 演者 ケイト・ワイマン 闇の存在の物理的な実体化である喪服を着た女。 飛び散った黒いオイルから闇に汚染される場合もあることから、あらゆる闇と感覚を共有できる、次元間の知覚を有しているようである。 本作のラスボス。 ◇闇に支配された者 闇の存在の眷族にされた生物。 物理的な攻撃を防ぐ闇のシールドを持つ。 ◇ポルターガイスト 闇に支配された非生命体。 空中に浮かんで身を震わせてから突進してくる。 光を浴びせ続けると消滅する。 ◇ミスター・スクラッチ 演者 イルカ・ヴィリ アランの邪悪なドッペルゲンガー。 後に第二の闇の存在にしてアランの宿敵となる。 ◇ラショナル・アラン 演者 イルカ・ヴィリ 声 マシュー・ポレッタ DLC 『シグナル』『小説家』の主人公。 コールドロンレイクの湖面がスレッショルド(入り口)となっている異世界「闇の底」でアランから分離し実体化したアランの理性。 正気を失ったアラン本体を助けるため、闇の底にあるキャビンを目指す。 ◇インセイン・アラン 演者 イルカ・ヴィリ 声 マシュー・ポレッタ 『シグナル』『小説家』に登場するラショナル・アランの宿敵。 闇の底でラショナル・アランと分離し破滅的な狂気に取り憑かれたアラン。 闇の底で再現されたブライトフォールズの至る場所に配置されたテレビ画面に実写で写し出されては「主人公が絶望的な状況に陥る物語の一節」を読み上げて敵を召喚し、ラショナル・アランを妨害する。 『シグナル』ではテレビのポルターガイストの姿をしたラスボスとなる。 『小説家』でも引き続き登場しラショナル・アランを苦しめるが、最後はラショナル・アランと融合して正気を取り戻した。 ◇イマジナリー・バリー 演者 ブレッド・バーマン 『シグナル』『小説家』に登場するアランの想像上のバリー。 ゼインと共にラショナル・アランを助けるが最後はインセイン・アランによって闇に支配された者となり『小説家』のラスボスとなる。 追記、修正は数多の世界の主になってからお願いします。
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10月23日名古屋版朝刊 10月23日(金) 北九州版(福岡県)朝刊 10月23日 高知版 朝刊 2009年10月23日 毎日新聞 大阪版(京都)朝刊 関連ページ 10月23日名古屋版朝刊 「日本の母は息子の性処理係」毎日新聞が捏造記事170 http //hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/ms/1255428338/311 1面題字下:白十字 途中:YKKap(カラー) GAORA 変態JP×ADVPLUS(カラー) 下:東京書籍 東京図書出版会 三元社 悠書館 大空出版 アートヴィレッジ コスモトゥーワン 実務教育出版(3段) 2面下:新潮社(5段) 3面下:(株)ワニブックス(5段) 4面下:★聖教新聞社★(5段) 5面下:興和(株)(5段) 6面下:サントリーウエルネス(株)(5段) 8面下:★レクサス★(カラー7段) 9面下:(株)主婦の友ダイレクト(ビーンスタークスノー・雪印乳業)(5段) 10面途中:外為どっとコム 12面下:まいまいクラブ(2段) 13面下:OCAJapan(株)(1段) www.maikoh.net/ 14面下:(株)加美乃素本舗(2段) 15面下:全労済(5段) 16面下:内藤一水社 アド大広名古屋 近鉄タクシー(株)(2段) 18面下:do-hawaii.com/ ttp //clanago.com/ 第一高等学院(名古屋市東区)(5段) 途中:堀尾安城病院 豊田信用金庫 19面下:(有)西澤養蜂場 にじが丘皮ふ科形成外科 (有)ビアド企画 ロイヤル商事(有)(5段) 20面:富士産業(株)(全) 22面下:愛知県共済生活協同組合(5段) 23面下:毎日新聞中部社会事業団 (株)グランドギャラリー 毎日フォトバンク (株)にしき堂(お詫び) 味の素(株)(お詫び)(4段) 途中:宝くじ 24面途中:Bridal Collection SPOSA DI MATSUEDA 下:(有)井上誠耕園(カラー3段) 10月23日(金) 北九州版(福岡県)朝刊 「日本の母は息子の性処理係」毎日新聞が捏造記事170 http //hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/ms/1255428338/318-320 一面:白十字”題字下”,CSスポーツチャンネル GAORA(番組宣伝)”記事中”, 毎日.jp×ADVPLUS「ご当地特産品クイズ 全国ふるさと自慢クイズ」”記事中”,YKKap”天気予報中”, 実業之日本社,新ハイキング社,双葉社, 日本フローラルアート,がくぶん総合教育センター,マガジンハウス”下5分の1” 二面:オール讀物(文藝春秋),文藝春秋”下3分の1” 三面:日本文芸社”下3分の1” 四面:聖教新聞社”全面カラー” 五面:株式会社リトルモア”下3分の1” 六面:週刊新潮,週刊文春”下3分の1” 七面:日本直販 株式会社総通(通販)”全面白黒” 八面:LEXUS レクサス トヨタ自動車”下2分の1カラー” 九面:全国労働者共済生活共同組合連合会(全労済)”下3分の1” 十面:愛蔵版 第67期将棋名人戦七番勝負 毎日新聞社”記事中”, 第65期本因坊戦 主催:毎日新聞社、日本棋院、関西棋院 協賛:大和証券グループ”将棋記事”, 第68期名人戦 主催:毎日新聞社、朝日新聞社 協賛:大和証券グループ”将棋記事” 十一面:外為どっとコム”記事中” 十二面:[広告 企画・製作/毎日新聞西部本社広告局]毎日旅倶楽部(4)”上3分の2”, トラピックス 阪急交通社(国内:萩・津和野)”下3分の1” 十三面:ボタニカルリゾート ハウステンボス”下2分の1カラー” 十四面:富士産業株式会社 ウェルベスト事業部(ベータミオ:健康食品:通販)”全面白黒” 十六面:新型オーリス店頭発表会 トヨタ自動車”下2分の1カラー” 十八面:万田発酵株式会社(万田アミノアルファ:肥料)(広島県尾道市)”全面白黒” 二十面:株式会社細井(作業手袋。安全用品・総合メーカー), 九州電気設備工事株式会社(北九州市八幡西区)”中7分の1”, 九州芸術劇場月1ダンス部番外編 「おやじカフェ」 お問い合わせ:九州芸術劇場「おやじカフェ」係 九州芸術劇場プロデュース「バイバイ「て」」 お問い合わせ:九州芸術劇場 プロデュース公演係 ”下3分の1右”, 関西汽船 小倉港営業所”下3分の1左” 二十一面:古恵良質店”記事中”,国土研創株式会社(北九州市小倉南区)”記事中”, クラーク記念国際高等学校 小倉キャンパス(北九州市小倉北区), 株式会社住宅流通管理センター(北九州市小倉北区),(株)ハウス倶楽部(八幡西区八枝)”中7分の1”, ジャスト・1(ワン)(小倉井筒屋前店・門司店・徳力店・葛原店), 質ココ屋(質店:北九州市小倉北区)”下7分の1” 二十二面:VIT(TOHOシネマズ株式会社)”映画案内中”,毎日求人情報MYWAY(毎日新聞社)”映画案内中” 二十三面:株式会社ファイナール(健康食品:通販)(鳥取市上味野)”下3分の1右”, 松山千春コンサート・ツアー2009「起承転結」 主催:毎日新聞社 (問)BEA ttp //www.bea-net.com ”下3分の1左” 二十四面:あい司法書士法人(福岡市中央区)”記事中”,映画「沈まぬ太陽」(東宝)”下3分の1” 二十五面:オータムジャンボ2億円 宝くじ”記事中”, 株式会社にしき堂「お詫びとお願い」,味の素株式会社「お詫びと自主回収のお知らせ」, JARO 社団法人日本広告審査機構”中7分の1”, OCAJapan株式会社(歯列矯正読本)”中15分の1”,公営レースガイド”下15分の1” 二十六面:メディカルプラザ 買取りサービスセンター(大阪市天王寺区)”番組欄中”, 醸造元 三和酒類株式会社(焼酎)”記事中”, (株)再春館製薬所 漢方事業部(痛散湯(つうさんとう):医薬品:通販)”下5分の1” 全面広告は、4面:聖教新聞社、7面:通販、14面:健康食品の通販、18面:肥料の通販、です。 相変わらず通販関係が多いですね。 25面の「株式会社にしき堂」は高知版 朝刊に広告を出している様ですね。 10月23日 高知版 朝刊 「日本の母は息子の性処理係」毎日新聞が捏造記事170 http //hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/ms/1255428338/389-391 一面:白十字、YKKap、スポーツチャンネルGAORA、毎日JP×ADVPLUS+ “カラー” 実業之日本社、新ハイキング社、双葉社、(株)日本フローラルアート、がくぶん総合教育センター、マガジンハウス 二面:新潮社 “3分の1” 三面:日本文芸社 “3分の1” 四面:聖教新聞社 “全面カラー” 五面:(株)主婦の友ダイレクト([雪印乳業]]) “3分の1” 六面:株式会社大共薬品 八面:八ッ目製薬 十面:外為どっとコム 十一面:株式会社クロレラサプライ “3分の1” 十二面:御菓子処 亀屋、株式会社リリーネット、夕日ヶ浦温泉 海舟 “6分の1” 加美乃素本舗 “6分の1” 十四面:全労済 “3分の1” 十五面:宝ヘルスケア株式会社 十六面:加茂繊維株式会社 “2分の1” 十七面:銀座国文館 “2分の1” 十八面:日本直販 “全面” 十九面:スポニチ 二十面:『地域医療の発展を願ってます』 企画・制作/四国毎日広告社 “2分の1” 海里 マリン病院 www.marine-hosp.jp/ 、土佐市立 土佐市民病院 www13.ocn.ne.jp/~tosa/ いの町立 国民健康保険仁淀病院 www.town.ino.kochi.jp/niyodo-hospital/ 佐川町立 高北国民健康保険病院 www.town.sakawa.kochi.jp/kouhoku_hospital/index.html 地塩グループ 南国中央病院 www.chisio-group.or.jp/ 、田中整形外科病院 医療法人 松田会 愛宕病院 www.atago-hp.or.jp/ 、JA高知病院 www.kouseiren.ja-kochi.or.jp/hospital/ 医療法人 野並会 高知病院 www.nonami-kai.com/kochi-hp/ 医療法人 さくらの里 だいいちリハビリテーション病院 www.daiichi-hp.jp/index.html 仁生会 細木病院 整形外科 homepage2.nifty.com/jinseikai/hosogi/index.html 医療法人 青山会 青山整形外科、医療法人 前田会 前田病院、山脇整形外科 医療法人 美正会 かわむらクリニック整形外科 www.kawamura-cl.jp/ 、ハンズ高知フレッククリニック 医療法人 恕泉会 すこやかな杜 www1.ocn.ne.jp/~sukoyaka/ 、高知県臨床整形外科医会 高知大学医学部 整形外科学教室、社団法人 高知県理学療法士会 www.kopta.net/ 学校法人 高知学園 高知リハビリテーション学院 www.kochireha.ac.jp/ 医療法人 新松田会 高知医療学院 www.kochi-iryogakuin.com 学校法人 土佐リハ学院 土佐リハビリテーションカレッジ www.tosareha.ac.jp 高知県作業療法士会 //kochi-ot.main.jp/ 、久光製薬株式会社、帝人ファーマ株式会社 万有製薬株式会社 www.banyu.co.jp/ 、科研製薬株式会社 www.kaken.co.jp/ (株)かなへ義肢製作所 //kanahe.co.jp/ 市民公開講座「骨そしょう症について」 主催:高知県整形外科医会 二十二面:AC 公共広告機構 “2分の1” 二十三面:京つけもの 大安、チケット土佐西、不二食品株式会社、室戸海洋深層水株式会社 いわた屋(広島県世羅郡)、折本産業株式会社・呉マリンホテル “5分の1” 二十四面:有限会社野草酵素 “全面” 二十五面:まいまいクラブ、大和証券グループ(協賛)第68期名人戦 第65期本因坊戦、毎日新聞社 二十六面:良縁デスク 株式会社グッドリンク “6分の1” サンマリエ、ノッツェ、株式会社ジェイエムアイ、株式会社リーブ、プライムマリッジ株式会社 井上誠耕園 “6分の1” 二十七面:オータムジャンボ宝くじ、 『高齢化と歯の健康シンポジウム』 主催:毎日新聞社 JARO 日本広告審査機構 【お詫びと自主回収のお知らせ】 味の素株式会社 【お詫びとお願い】 株式会社にしき堂 二十八面:毎日フォトバンク、お茶の矢野園、毎日フォーラム ワダカルシウム製薬株式会社 “5分の1” 2009年10月23日 毎日新聞 大阪版(京都)朝刊 「日本の母は息子の性処理係」毎日新聞が捏造記事171 http //hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/ms/1257196188/212-214 一面:白十字 YKKap”2色カラー” GAORA 毎日JP×ADVPLUS+ “カラー”× 実業之日本社 新ハイキング社 双葉社 (株)日本フローラルアート 日本音楽アカデミー がくぶん総合教育センター マガジンハウス 二面:新潮社 “下3分の1” 三面:日本文芸社 “下3分の1”★ 四面:聖教新聞社 “全面カラー” 五面:(株)主婦の友ダイレクト(雪印乳業) “下3分の1” 六面:毎日新聞社 × 毎日小学生新聞 × 七面:御菓子処 亀屋(広島市)★ 株式会社リリーネット (広島市)★ 八面:八ッ目製薬 十面:外為どっとコム 十一面:株式会社クロレラサプライ ”下3分の1”★ 十二面:トヨタ ”下半分カラー” 十四面:全労済 ”下3分の1” 十五面:宝ヘルスケア株式会社 ~TaKaRaグループです~ ★★★ 十六面:クラインガルテンについての記事「広告」企画制作・毎日新聞社広告局 北野台住宅株式会社(売主)、三友株式会社(代理)、株式会社ミラージュハウス(売主) 不動産”下3分の1”☆☆☆ 十七面:トヨタ ”下半分カラー” 十八面:日本直販”全面” 十九面:スポニチ × 二十面:梅翁園 ”全面”★★★★★ 二十一面:銀座国文館 ”下半分” 二十二面(京都):≪こっから映画館上映情報です→≫南座 、労演、祇園会館、東方公楽、TOHOシネマズ二条、 新京極シネラリーベⅠ・Ⅱ、 イオンシネマ久御山、京都みなみ会館 、京都シネマ 1・2・3 、MOVIX京都 、 千本日活(☆やりたい不倫☆巨乳みだれ泣く☆喪服不倫黒足袋婦人 入場料500円税込み) ぎおん十二段家 京料理 きんなべ 割烹 竹島 京銘茶 山本園 二十三面(京都):吉川眼鏡店 魚山園 株式会社イージーウェアズ ぎをん梅の井 間遠佛具店 東横イン京都四条大宮 画箋堂 安田念珠店 北尾石材 宝あられ本舗 二十四面:有限会社野草酵素 ”全面”★★★ 二十五面:まいまいクラブ ”カラー”× COTTON USA (財)日本綿業振興会 ”下半分” 二十六面:井上誠耕園 ”6分の1” そとやま司法書士事務所 グランドギャラリー ピアノ あかひげ薬局 二十七面:宝くじ あさひ司法書士事務所 司法書士法人杉山事務所 キョードーチケットセンター 木本裕策コンサートツアー2009 YOKO ONO PLASTIC ONO BAND sg WANNA BE+ コンサート JARO 二十八面:毎日フォトバンク × お茶の矢野園 毎日フォーラム × ワダカルシウム製薬 ”下5分の1”★★★★★ ×→自社広告 ☆→新規企業 ★→広告復活企業 (記憶違いならごめんなさい) ワダカルシウム製薬、トヨタ、梅翁園、宝ヘルスケア(宝酒造のグループ企業)、クロレラサプライ 関連ページ 2009年7月- 12月 毎日新聞に広告を出していた企業 万有製薬
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母として今まで育ててきたというのに。 愛しい子供達よ、私を殺すというの? ――――エレナ・チャウシェスク 【1】 煌びやかな光には、仄暗い闇が付き物だ。 例え何処の国のどんなの街であろうが、その例外にはなり得ない。 光の灯る街の列から外れれば、ホームレスが屯している、なんてザラだ。 男もまた、そんなホームレスの一人だった。 一軒家を見つめ、ゴミを漁り、霞を食って明日を繋ぐ。 そんな惨めな生活を、彼は何年も続けていた。 境遇を嘆いた事はあれど、改善したいと望んだ事は無い。 現状を打開したいのであれば、何かしらの法を破らなければならない。 法に挑まなければ、どん底から夢を掴む事など出来はしないのだ。 男には、そんな勇気も度胸もありはしなかった。 だから彼は今、犯罪に手を染める事なく静かに暮らしている。 幸いな事に、同じホームレスの仲間との関係もそう悪くは無い。 過ぎたものは望まない、このまま平穏に暮らしていければそれでいい。 今の男にとっては、それが唯一の願いであった。 が、そんな彼でも、最低限の優しさのようなものはあった。 例えば、真夜中の公園に佇む子供に注意する、くらいの良心は。 小汚い自分の格好とは正反対の、如何にも上品な礼服を来た双子だった。 片方はショートヘアーの少年で、もう片方はロングヘアーの少女である。 人形と見間違いそうな程整った二人の顔立ちは、どちらも女性の様にあどけない。 いけない、と思った。 いくら日本の街と言えど、こんな真夜中では誰が徘徊しているか分からない。 加えて羽振りの良さそうな双子の少年少女と来たら、変態に襲われてもおかしくないではないか。 何をしているか知らないが、早く家に帰りなさい。 男はなるべく警戒されないように、優しい声色で双子にそう告げた。 彼の言葉を聞いた双子は、さも愉快気に顔を見合わせて、 「どうしよう姉様?一人くらいなら僕らで遊んでもいいよね?」 「横取りは駄目よ兄様。今日は"あの子"に沢山食べさせないと」 こちらなど気にも留めずに、双子は話し合っている。 彼等が言っている事の意味を、男は図りかねていた。 "食べさせる"といい"あの子"といい、一体何を指して話しているのか。 もしかすると、この子らは気が触れているのかもしれない。 こんな深夜に二人でやって来て、その上あの要領を得ない会話だ。 双子の正体は、精神病院から抜け出してしまった哀れな患者なのかもしれない。 首を突っ込むべきではなかったかと、男は少しばかり顔を青くした。 そういえば、と。 今日のこの場所は、やけに静かである事に気付いた。 この公園には、深夜になると決まって不良共がたむろしているのだ。 ところが、この日に限っては不良の一人も見かけないではないか。 気にかける程関わりがある訳でもないが、それが気になってしまった。 その時、ぴちゃん、と。 男の丁度真後ろで、液体が地面に垂れる音がした。 雨雲が現れる気配など全くしなかったにも関わらずだ。 後ろを振り向き、その時になってようやく理解する。 彼の付近に立ち尽くす木の枝に、何か棒の様なものが引っかかっている事に。 滴り落ちる液体は、それの端から流れ出ているものだった。 「えっ」 目を凝らして、それの正体に気付く。 枝に引っかかるあの物体は、人体の一部ではないのか。 本来物を掴む部位が、どうしてあんな場所で"羽休め"をしているのだ。 そもそも、あれを所有していた人間は何処に行ってしまったのだ。 「……!?な、なんだ、これ……!?」 気付くのなら、もっと早く気付くべきだったのだ。 この公園全域に広がる、日常とは無縁な異臭に。 遊具に飛び散った、まだ生暖かいであろう液体に。 遠くで転がっている、かつて人間であった肉塊に。 自分のあまりの鈍感さを、これほど呪った日はあるまい。 この公園が凄惨な殺人現場と化している事を、この瞬間まで見抜けなかったなど! 「君達一体――――」 まさか、君達がこれをやったのかと。 男が振り返ったその先に、双子の姿は消え失せていた。 その代わり、奇抜な格好をしたショートヘアーの少女が立っているではないか。 彼女の両手には、新鮮な血液が付着したナイフが握られている。 逃げよう、という思考すら働かなかった。 そう考えるその前に、男の首は切断されていたのだから。 刎ね飛ばされた男の顔には、驚愕だけが張り付いていた。 かくして、平穏な生活を望むただの人間は。 聖杯戦争という名の災厄、それが生み出した怨霊に、命を刈り取られたのであった。 【2】 むせ返るような鮮血の臭い。暗い夜でも目に付く夥しい赤。 かつて人々がたむろしていた公園は、屠殺所もかくやの凄惨さであった。 これだけ惨たらしい現場なら、次の日には新聞で一面を飾るだろう。 日本の歴史を辿ってみても、ここまで残忍な殺人事件は珍しい。 そんな地獄絵図の中で、楽しげに笑う影が二つ。 長髪の少女と短髪の少年が、シーソーで遊んでいる。 同じ色合いに同じ髪色をした彼等は、狂い方さえ同じだった。 ヘンゼルとグレーテル。 お伽噺の双子の名を冠した彼等は、無邪気に笑っている。 この双子にとっては、血肉の咲くスラムこそがお菓子の家だった。 「"あの子"何人食べたのかな、姉様」 「何人だっていいじゃない。たんと食べさせてあげましょ。"あの子"の気の済むまで」 そう言って、"グレーテル"が"ヘンゼル"に微笑んだ。 事情を知らない者であれば、仲睦まじい姉弟に見えるだろう。 周囲の殺人現場が、そんな幻想を容易く打ち砕いてしまうのだが。 "あの子"とは、双子が呼びだしたサーヴァントである。 聖杯戦争という蠱毒の参加賞として、最初に与えられる超常の僕。 今の双子にとって、彼女は共に遊ぶ親友であった。 六本のナイフを得物とするアサシン。 その真名は、正体不明の殺人鬼「ジャック・ザ・リッパー」。 生まれ損なった幾万の胎児、それらが身を寄せ合い生まれた怪異。 「警官がこぞって僕らを追いに来るね」 「警察だけじゃないわ。きっと他のマスターも一緒よ」 これだけの殺戮を行えば、他の参加者も黙ってないだろう。 格好の餌だと言わんばかりに、彼等は血眼で双子を追うに違いない。 「何人追ってくるかな?」 「沢山来てほしいわね。お茶会は大勢の方が楽しいもの」 その時は私達も遊びましょと、グレーテルが再び微笑んだ。 彼女らからすれば、殺人など遊びの一つであり、同時に世界の節理である。 殺し殺され世界は回る、それが壊れた双子が打ち出して結論であった。 「"あの子"と一緒に遊びましょ。私達、きっとずっと仲良くできるわ」 「そうだね姉様、"あの子"がいれば、今よりきっともっと楽しいや」 双子はがシーソーから降りたのは、そのやり取りの後だった。 そろそろ、一人で狩りをしているアサシンを迎えに行ってあげよう。 あの子は寂しがり屋だ。早く行って褒めてあげねばなるまい。 「沢山殺したから、明日はきっと良い事が起こる」、と。 彼女は時代に見捨てられた子供達。光を浴びずに消えていった小さな魂。 チャウシェスクの子供達、あるいはホワイトチャペルの胎児達。 生き場を失くした孤児の怨念、そんな物が街に残すものなど――。 「もし聖杯が手に入ったら、どうしようか、姉様?」 「そうね、もしそうなったら三人……いいえ、"みんな"で考えましょ」 【CLASS】アサシン 【真名】ジャック・ザ・リパー 【出典】Fate/Apocrypha 【属性】混沌・悪 【ステータス】筋力:C 耐久:C 敏捷:A 魔力:C 幸運:E 宝具:C 【クラス別スキル】 気配遮断:A+ サーヴァントとしての気配を断つ、隠密行動に適したスキル。 完全に気配を断てば発見することは不可能に近い。ただし、攻撃態勢に移ると気配遮断のランクが大きく落ちてしまう。 しかし後述するスキル「霧夜の殺人」の効果により、この弱点を克服しており完璧な奇襲を行う事が出来る。 【固有スキル】 霧夜の殺人:A 暗殺者ではなく殺人鬼という特性上、加害者の彼女は被害者の相手に対して常に先手を取れる。 ただし、無条件で先手を取れるのは夜のみ。昼の場合は幸運判定が必要。 精神汚染:B+ 精神干渉系の魔術を中確率で遮断する。マスターが悪の属性を持つ為、ランクが本来のものより上昇している。 魔術の遮断確率は上がるが、ただでさえ破綻している彼女の精神は取り返しのつかないところまで退廃していく。 情報抹消:B 対戦が終了した瞬間に目撃者と対戦相手の記憶・記録から彼女の能力・真名・外見特徴等の情報が消失する。 これに対抗するには、現場に残った証拠から論理と分析により正体を導きださねばならない。 外科手術:E 血まみれのメスを使用してマスター及び自己の治療が可能。 だが見た目は酷く痛みはしないが黒い糸がミミズのような乱雑に処置される。 120年前の技術でも、魔力の上乗せで少しはマシ程度。 【宝具】 『暗黒霧都(ザ・ミスト)』 ランク:C 種別:結界宝具 レンジ:1~10 最大補足:50人 霧の結界を張る結界宝具。骨董品のようなランタンから発生させるのだが、発生させたスモッグ自体も宝具である。 このスモッグには指向性があり、霧の中にいる誰に効果を与え、誰に効果を与えないかは使用者が選択できる。 強酸性のスモッグであり、呼吸するだけで肺を焼き、目を開くだけで眼球を爛れさせる。 魔術師ならばダメージを受け続け、一般人ならば数分以内に死亡する。英霊ならばダメージを受けないが、敏捷がワンランク低下する。 最大で街一つ包み込めるほどの規模となり、霧によって方向感覚が失われる上に強力な幻惑効果があるため、 脱出にはBランク以上の直感、あるいは何らかの魔術行使が必要になる。 『解体聖母(マリア・ザ・リッパー)』 ランク:D~B 種別:対人宝具 レンジ:1~10 最大補足:1人 通常はDランク相当の4本のナイフだが、条件を揃える事で娼婦達が切り捨てた"子ども達"の怨念が上乗せされ、凶悪な効果を発揮する。 条件は3つ。「時間帯が夜であること」、「相手が女性(または雌)であること」、「霧が出ていること」。 全ての条件が整っているときに宝具を使用すると、対象の身体の中身を問答無用で外に弾きだし、解体された死体にする。 条件が整っていない場合は単純なダメージを与えるに留まるが、その際も条件がひとつ整うたびに威力が跳ね上がる。 この宝具はナイフによる攻撃ではなく一種の呪いであるため、遠距離でも使用可能。防御には呪いへの耐性が必要となる。 【weapon】 上述の宝具を得物とする。また、太股のポーチに投擲用の黒い医療用ナイフ(スカルペス)などを収納している。 【人物背景】 19世紀のイギリスで発生した連続猟奇殺人事件の犯人。一人称も「わたしたち」。 性格は純粋にして残酷。あどけない口調ながら頭の回転は速いが、精神的に破綻している。 他者の悪意に対しては残酷に応じるが、好意には脆く、また母親に対する強烈な憧れを持っている。 その正体は、堕胎され生まれることすら拒まれた数万もの胎児達の怨念が集合して生まれた怨霊。 怨霊は魔術師により呆気なく消滅されたが、その後も残り続けた噂や伝承により反英雄と化した。 【サーヴァントとしての願い】 胎内回帰。 【マスター】ヘンゼルとグレーテル 【出典】BLACK LAGOON 【マスターとしての願い】 一緒に"永遠に"生き続ける。 【weapon】 『戦斧』 「ヘンゼル」が使用。何の変哲もない二本の片手斧。 『M1918(BAR)』 「グレーテル」が使用。20世紀に多用された自動小銃。 【能力・技能】 殺し屋、あるいは快楽殺人犯として培った殺人技術。 また、両者共に倫理観が完全に破綻している。 【人物背景】 揃って喪服のような黒い服を着用したプラチナブロンドの髪を持つ可愛いらしい男女の幼い双子。 殺人を「遊び」と称す極めて危険な殺し屋であり、同時に倫理観の欠如した快楽殺人犯でもある。 元は共産党政権時代のルーマニア出身の孤児だったが、政変の影響で多くの子供達と共に施設から闇社会に売られ、 スナッフフィルムへの加害者としての出演、その後始末の片棒まで担がされた事で精神が破綻してしまった模様。 殺さなければ生き延びられなかった境遇から、「殺した分だけ自分たちの寿命を延ばせる」という思想を持つようになっている。 互いをそれぞれ「兄様」「姉様」と呼び、髪型や服装を交換することで声や人格をも入れ替えることができる。 よって、「ヘンゼル」は「グレーテル」であり、同時に「グレーテル」は「ヘンゼル」でもある。 本来聖杯は「グレーテル」だけを招くつもりだったのだが、上記の性質から双子を揃って呼んでしまったようだ。 【方針】 楽しく遊ぶ。
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「ぶはっ、ハゥぅ!貴様何をする!」 魔法で造り出されたチョコレートの噴水から救出された蒼の剣士、ダーイシがチョコレートまみれで イイクボさんに掴み掛かる 「落ち着いてダーイシ、私達の目的は剣術ナンバーワン大会じゃないはずよ」 「貴様に何がわかる!剣士には絶対に負けられない戦いというものが・・・お前ら何がおかしい!」 「ブフォ!!」 「プッ、ウケるぜw」 パラパラパラっ・・・ ダーイシが喋る度に低温で固まったチョコレートがポロポロと全身から落ちる その様を見てお頭とマサキちゃんがいちいち笑うのだ これはマズい、そのうちこの人キレる・・・ここはフォローしないとマズいんだろうね 「さっきは有難うございます、ウチのサヤシが失礼をして済みません。取りあえず服を着替えては・・・」 「あ、あぁ・・・」 服の話題を振ったら蒼の剣士、ダーイシは俯いて黙りこんでしまった。 えっ?私何か悪いこと言った? 「いや、ダーイシはいつも一張羅だから・・・」 バツが悪そうにイイクボさんが口を開いた。 そうか・・・それはスマンかった 「ねー、いっちょうらってなにー?」 マサキちゃんがイイクボさんに無邪気に尋ねる 「あ?つまり貧乏ってことだろ」 言ってはいけない一言をさらっとお頭が言い放った 暫し、シーン・・・と場が静まりかえる こ、これは何とかしないとマズいんだろうね! 「ま、マサキちゃん!ジャンプしてダーイシさんに服を取ってきてあげて!」 「いや、私はいい、この服は古い友から貰った大事な・・・」 「了解っ、じゃあ行こうかだーいし!・・・ぴょこぴょこぉ~、ジャーンプ!」 「ちょ、な、何をするやめ・・・うわぁあああああああ!」 ちょ!確かにいきなりかい! マサキちゃんとダーイシの周囲の空間が歪みジャンプで何処かへと飛び去ってしまった 一体どこ行ったのさ!?ちゃんと帰ってくるか超心配なんですけど 「大丈夫だ。マサキのジャンプは跳ぶのが3人ぐらいまでなら狙った場所へ跳べる」 「そ、そう・・・えっ?じゃあ私達が跳んだジャンプは?」 「・・・まぁそういうことだ」 監獄島から脱出したときのジャンプはいちかばちかのランダムジャンプだったらしい う~ん、こうしてちゃんと命がある分アタリだったのかハズレだったのか・・・ じー・・・何か嫌ぁ~な湿った視線を感じる。私はその視線の方向を見る サヤシ?・・・あ、もしかしてさっきの 「かのんちゃんのバカ・・・」 そう言ってサヤシは拗ねた顔でぷいっと横を向いてしまった。これはまためんどくさいことになったんだろうね。 とうっ、シュタッ!私はいついかなる時も油断していない。 急に妙な能力で何処かに飛ばされたとしても華麗に着地す・・・ 「どーん!」 「うぉっ!」 背後からいきなりの衝撃・・・さっきの能力者かっ! 「貴様っ!どういうつもりだ!」 「うへへへ」 「うへへじゃない!此処は何処だ!?」 妙な場所だ、恐らく何処かの山の頂上・・・切り立った岩壁が四方を囲む 辺りを見回しても道らしきものはない 赤いゲートのようなものがある、ゲートには◇を連結させた紙の飾り 何か宗教的なモチーフのゲートのようだ 「うへへ、ここはまぁちゃんのウチだよ」 まぁちゃん?・・・コイツの家ということか 「いいから早く元の場所に戻・・・」 !? 急に周囲が暗くなった、私を覆う巨大な影・・・背後の気配・・・二人か 地面に映るシルエット・・・鳥?いや、人間?どちらにせよ異形の姿だ 私は銀牙と月光に手を掛け、バッ!と振り返った 一人は男、赤い鼻の伸びた面を被り、もう一人は女、黒い鳥、カラス?のモチーフの面を被り 背中に各々、白と黒の大きな翼が生えている。 「あれぇ、まぁちゃんお友達?なんまら可愛い子だべさ」 「ブフォ!!でも茶色まみれじゃのう」 異形の者達は極めて普通に人語を話し始めた。少々訛りは酷いが。 どうやら敵意は無いらしい 「彼らは?」 「まぁちゃんのちちとははだよ~」 ちち・・・はは・・・父・・・母・・・コイツの両親か 「ブフォフォフォ、風呂にでも入ってゆっくりしていくがよい」 「安心するべ、そのう○ちまみれのお洋服は洗っておくべさ」 ちっ、違う!・・・チガウ・・・違う違う違う違う違う違う違う違う!!! これは断じて、断じてその・・・アレじゃあない!!! 「ちが・・・」 「いいから早く脱ぐぅ!ぴょこぴょこ~、ジャーンプ!」 ぶーん、という音と共に私の周囲の空間が歪む・・・チッ!また跳躍か! 私は跳ばされても着地出来るよう、再び身構える ぴょいーん!と跳躍の音、今度は何処に跳ばす気だ! ・・・ん?さっきと同じ風景 跳んでいない?一体今何を・・・妙に体が軽い気が・・・ 「ブフォ!!見事につるぺたじゃのぅ!」 「ちょっとアンタぁ!何見てるべさ!」 バキッ!赤い面の男の顎に炸裂するカラス面の女の拳 その後、数秒して私は二人の言葉の意味をようやく理解しその場にしゃがみ込んだ。 「きゃあああああああああああああああああああああああ!」 嘘だ嘘だ嘘だ! 見ず知らずの男に裸に見られた・・・そんなの絶対嘘だ! 「じゃあお風呂行くよ、ぴょこぴょこ~、ジャーンプ!」 跳躍!?この体勢で?ふざけ・・・ ドボーン! あ、あ・・・あっちい!!! 突然何処かの水中に投げ出された私はその熱さにたまらなく跳び上がった 周囲は一面雪を被った岩肌、湯気が立ち込めている・・・温泉? 熱さに身体が慣れ、冷静に状況を判断できるようになったところで ぴょい~んと音がなり目の前上空の空間が歪んだ ドボーン! あっちい!誰かが落ちてきて飛び散る湯が顔にかかる 目に入って視界がぼやけた・・・跳んできたのはアイツだろう 「うへへへ、お待たせ」 別に待ってない!うっすらとシルエットが見えてくる・・・マサキとかいう能力者 許さんぞ・・・度重なる恥辱の連続、絶対に許さん! 「おいっ!きさ・・・」 貴様っ!と言いかけたところで目に入った湯と湯気でぼやけていた視界がハッキリした ・・・嘘だ。そんなの嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ! 「ん~、どうしたの~?」 ガキのくせに私より・・・大きい。そんなの絶対嘘だっ!!! 「これしか無いのかっ!」 温泉から上がった後、いきなり私の服を転送した能力者マサキが代わりに持ってきた服を見て私は愕然とした これを・・・私が着るのか? 「えー、かわいいじゃんいちごー」 全面に苺のプリントの服・・・一体何処で手に入れたんだコレは 「着てみなよ~、絶対似合うからぁ」 「いやいやいや、似合うとか似合わないとかじゃなくてだな!」 「えー、わがままだなぁもう。じゃあコレはー?」 熊とロバのプリントのTシャツ。これならまだ・・・ 「なんまら可愛いシャツっしょ~?超お買い得だったんだべ。なんと990ダークネス!」 ”はは”が出てきて自慢げに解説してくれた 安い・・・だがなかなか味があるシャツだ。熊族とロバ族が平和に共存している心暖まる絵柄がポイント高い 服は値段じゃない、素材じゃない。作り手の想い、着る者の想いこそが重要なのだ 気に入った!私はシャツを手に取り袖を通す 「まぁ、ピッタリ!よかったべさぁ、まぁちゃんの胸がキツくなって着れな・・・」 あああっ!言うな!それ以上は言うな!あーあーあー聞こえない!聞こえないぞ! 「いま父ちゃんが芭蕉扇で青い服乾かしてるから。あ、気に入ったならその服はあげるべさ」 芭蕉扇?なんだそれは?疑問に思った瞬間、ビュウウウウウウウウウウウウウウウ!と物凄い風の音が近くから聞こえ 音のした方を見ると青い物体がひらひら宙を舞って谷底へ落ちて行っている・・・って、ちょ!あれ私の服じゃん! 「おぉ、スマンのぅ。少し力が入り過ぎてしもうた。」 ノースランドのおよそ真ん中らへんに聳え立つ巨大な氷の城、ノーザンクロス その天守閣の広間の玉座に座り、水晶玉を冷たい目で見つめる人影があった。 「ヘケート様、サンダーウルフが討ち取られました」 「あぁ、今見た」 登城してきた配下の女性士官の報告にだるそうな声で応える喪服のような黒いドレスの女 氷の魔女と呼ばれ1000年近くもの永い間ノースランドの住人に恐れられてきたヘケート、その人である。 「如何されますか?」 「あ?アイツはまだ死んでねぇよ。ねぇショージ?」 魔女は微動だにせず隣に立つダビデ像なような筋肉の屈強な男に語りかけた すると、微動だにしていなかった男の胸の筋肉がプルプル、プルプルと震え出す 「ミ、ミ・・・」 「その名前で呼ぶんじゃねぇよ!黙っとけこのごくつぶしが!」 何事か言葉を発しようとした男を一喝する魔女 シュン、と悲しそうな顔をする男・・・そんなやり取りを無視して女性士官が言葉を続ける 「死んでいないとはどういうことでしょうか?」 「アイツにはアタシの魔力を与えてある。つまり”永遠”の力もほんの少しだけアイツの中に入ってるのさ、ねぇショージ?」 「ミ、ミ、ミk・・・」 「だからその名前で呼ぶんじゃねぇよ!またかき氷100杯一気食いさせるぞオルァ!」 「か、かき氷100杯・・・」 女性士官が眉間を指でつまむ。想像するだけで頭がキーンとしたのだろう。 「アタシに逆らう奴ら、少しは楽しませてくれそうじゃないか。退屈なんだよ、永遠っていうのもさ」 魔女は一瞬だけ遠い目をした後、口元をほんの少しだけ動かして冷たい微笑を浮かべた 「かのんちゃんのバカ・・・」 そう言い放ったサヤシの目は少し潤んでいるように見えた さっきは少し言い過ぎたかもしれない 「サヤ・・・」 声を掛けようとした瞬間、私の耳はその”音”を捉えた ゴロゴロゴロゴロ・・・上!? 私は無我夢中でサヤシに駆け寄る 「サヤシ、危ないっ!!!」 もうタックルのような形でサヤシの身体を抱いてその場から押し出す 「ちょちょちょ!かのんちゃ・・・」 ビシャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!! 背後で鳴り響く雷鳴の音・・・間に合った! 振り向くと落雷がさっきまでサヤシの居た場所の雪を一瞬で溶かし水蒸気を発生させていた ウォオオオオーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!! 同時に、獣の声・・・この声は 「どこだぁ!蒼の剣士!」 水蒸気の靄の中から現れたシルエット、それはダーイシが倒したはずの狼獣人達のボス! 胸にはダーイシが双剣で付けた「×」の字型の傷・・・でもその傷が塞がりかけている 死んだはずなのに一体どういうことなの!? 「ミ・・・いや、ヘケート様!感謝するぜぇ!暗黒魔力マンセーーーーーーーーーーーーーー!」 狼獣人がマンセー!と叫ぶと同時に「×」の字の傷跡から何かドス黒い力が溢れ出し、完全に傷を塞いだ 「気をつけて!その獣人から禍々しい魔力を感じます!」 イイクボさんが高い声で叫んだ・・・魔力?アイツにも魔法の力があるってこと? 「蒼の剣士はどこだぁ!人が名乗ってる途中に斬りやがってあの小娘!」 狼獣人は激しくご立腹のようだ・・・そりゃ一度殺されてるから当然なんだろうね 「いいだろうそこの狼、私が代わりに相手になる。名を名乗れ!」 そう言いながらぬっ、と私の身体を隠すようにサヤシが一歩前に踏み出た・・・てっ、敵にも上から目線!? 「お、おぅ!俺様はヘケート様配下の一番隊隊長、雷の牙ことサンダーウルフだ!」 「では私も名乗ろう、私は鞘師の一族の末裔、サヤシリホ!」 リホ?リホっていうんだ下の名前・・・今更だけど初めて知った 「あ?お前噂のインフルエンザブレードだな!面白ぇ!この俺様が黒焦げにして喰い殺してやるぜぇ!」 凶悪な牙を剥き出しにして狼獣人が身を構える バチ・・・バチバチバチバチ・・・ 姿勢を低くして全身に力を込めた獣人の身体に青い光が走り始めた・・・さっきの雷ってやっぱりアイツが!? 「かのんちゃん!私と逆に走って!」 そう言い放って私を突き飛ばすとサヤシは明後日の方向に走り始めた 逆に・・・って サヤシ、まさか私を攻撃の的から逸らすためにわざわざ派手に名乗ったの!? ビシャーン!ビシャーン!ビシャーン!ビシャーン! 狼獣人の身体から次々に雷撃が放たれる サヤシが走った後に次々と走る雷光、溶けて濛々と水蒸気になっていく雪 「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」 剣も抜かず必死に両手を振って走るサヤシ 何とかギリギリで雷撃を避わしているけど全然余裕無さそう その行く先は・・・ 「おいバカ!こっち来んな!」 「こっ、これはマズいことになったとね!」 「う、嘘ぉ!」 慌てて背を向けて走り出すお頭、KY、イイクボさん 「ガハハハハハハ!さっきの威勢はどうした?逃げるだけか?」 このままじゃやられるのは時間の問題 ドキドキドキドキ、自分の心臓の鼓動が大きく聞こえる どうする?香音 いや~、足が震えてきた。嫌だ嫌だ嫌だ、嫌だけど、怖いけど でもやるしかないよね 「ヘーイ!そこの漏電ウルフマン!ウチと貿易するぅ?」 出来るだけデカい声で叫んだ、中指を立てて変顔をしながら 一瞬でもこっちに注意を向ければサヤシ達が反撃してくれるはず 「あぁん?何だテメェ!ナメてんのか?焼豚にすんぞ!!!」 キター!やっすい挑発に乗って狼獣人がこっちを向く・・・って焼豚ぁ!?ふざけんなゴルァ! back 『VariableBlade 第二話 「剣と剣、人と獣」』 next 『VariableBlade 第四話「卒業試験と音速の剣」』
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登場人物 愛良麻耶 紅に染まる学校の屋上で今まさに魂を賭けた契約が成立していた。 「君の願いはエントロピーを凌駕した」 私の胸から夕陽色のソウルジェムが取り出される。 仄かな温かさを秘めるそれは、私の手に収まった。 白くしなやかな身体のインキュベーダーは屋上の鉄柵から、私の顔を覗き込む。 「おめでとう、麻耶。これで君は晴れて魔法少女になった」 「うん・・・!」 瞳を閉じ、ソウルジェムを握る。 (心が軽い、今までの事が嘘みたい・・・!) 麻耶は今日、ここから飛び降りる気だった。 数ヵ月前から私の心は闇に覆われ、ずっと死ぬことばかり考えていた。 そんな暗い日常の中でキュゥべえに出会い、魔法少女の事を知った。 「さぁ、麻耶。さっそくだけれど初陣だよ」 「え・・・! もう!?」 覚悟はしていたつもりだが少々面食らった。 まさか過酷な運命がこんなにも早く巡って来るなんて。 肩にキュゥべえがひらりと飛び乗る。 (だけど・・・いずれ戦うなら今日でも明日でも同じこと・・・!) 願いによって得られた強い心は揺らがなかった。 ソウルジェムから光が溢れ、私の身体を包み込む。 絵にかいたような明るい色の”魔法少女″の衣装は、ひらひらと揺れた。 「えへへ・・・ちょっと恥ずかしいね」 「来るよ! 気を付けて!!」 「うん・・・!」 見慣れた景色が見る見る変わっていく。 魔女の結界は、麻耶の予想に反して煌びやかな物だった。 吊り下げられたクリスタルのシャンデリアが揺れ、壁には一面金細工の模様が走っている。 「これが・・・魔女の結界・・・」 「結界の主の魔女は最深部に居るよ」 「相手の懐まで潜り込まないといけないわけね」 過剰な装飾の扉を押すと、赤絨毯の渡り廊下が続いている。 下は底が見えない吹き抜けだ。 「・・・」 コツコツと進んでいくと、先ほどよりも豪華な扉が現れる。 (これを開くには骨が折れそうだ) 「気を付けて!」 振り返ると、吹き抜けから何かが這い上がってくる。 それは金の細工でできたニワトリだった。 「何あれ・・・!」 「使い魔だ! 結界に住む魔女の手下だよ」 「倒さなきゃいけない相手ってことか」 (大丈夫、今の私は戦える) ソウルジェムが光り輝いた瞬間、手には穂先に刃のついた槍が握られていた。 「おっと!」 使い魔が吐き出した金の砲弾を避けると、自分でも信じられない速度で一気に駆け抜け、槍の刃で首を落とす。 振りぬいた槍を回すように構え直し、砲弾を射出しようとする使い魔に一気に投げ抜いた。 激しい金属音と火花と共に、使い魔が砕け散る。 横から迫る最後の使い魔に向けて、何も持たない手を構え。 そこからいきなり出現させた槍で、使い魔を一気に貫いた。 「よし・・・!」 (イメージ通り・・・いや、それ以上に戦える。これなら大丈夫) 豪華な装飾の割に、押された扉はあっさりと開く。 結界の最深部と思われる場所についた。 煌びやかで西洋の屋敷のように統一感のあった今までの場所とは裏腹に、その空間はとにかく雑多だった。 札束や金銀宝玉、絵画や彫刻などあらゆる富がゴチャゴチャと積み重なっている。 醜い茶褐色の存在が、欲望の底で蠢いている。 直感でわかる、あれが魔女だ。 王冠を被った魔女は、先端に手のついた無数の触手を花火のように放出して、私を取り囲む。 「はぁ!!」 両腕に槍を作り出し、薙ぎ払うようにして進んでいく。 投擲した槍が、魔女を貫いた。 懐に潜り込む。 次々と槍を出現させ、魔女を滅多刺しにしていく。 幾本目かの槍を槍を突き刺したとき、魔女の触手が私の身体を掴んだ。 「そうだ・・・!」 貫いた槍を持ったまま、あることを念じる。 巨大化した槍が、魔女の身体を引き裂いた。 「倒した・・・」 風景が見慣れたものへと変わっていく。 すっかり宵色にそまった屋上に、私は佇んでいた。 「おめでとう、麻耶。これが戦利品だよ」 キュゥべえは黒い簪の様な者を咥えて、私の足元に歩み寄ってくる。 「なに、これ・・・?」 「これはグリーフシード、魔女が落とす物で魔法少女にとって生きるために必要不可欠な物でもある」 「なるほど、それで魔法少女は魔女と戦わなければならないってことか」 勝てて安心した以上に、なんだか急に気が楽になって。 私はその場に倒れこんだ。 「あははは・・・! あははははは! なんだろう・・・すごく気分がいいや」 「どうやら君の心の病は、さっきの魔女の口づけが原因だったようだね」 「魔女の口づけ?」 キュゥべえによるとそれは魔女が標的になった人間につける刻印の様な物らしい。 付けられた人間は精神を狂わされ、交通事故や自殺に追い込まれる。 もっとも、私のように数ヵ月も耐えられることは珍しいらしいけれど。 「私以外にも、沢山の人が魔女に殺されてるの?」 「この辺りは他の場所よりも比較的魔女の出現頻度が高い、魔女によって死亡に至る人間も相当な数になるだろう」 「・・・」 明日は私の友達や、両親が魔女によって殺されるかもしれない。そう思って奥歯を噛みしめる。 あの辛く陰惨な気持ちは思い出したくもない。 絶望を振りまき、人々を死に追いやる魔女は許しせない。 「私は・・・魔女を倒す、倒し続けてみせる」 夜の中で、ソウルジェムが一層明るく輝いた。 それからの私の人生は薔薇色だった。 魔力で強化した身体なら体育は常にトップクラスの成績、 勉強もたった一度聞いただけで簡単に覚えていく。 「魔法少女ってなかなか役得よねー」 そんな軽口まで叩くようになっていた。 私の人生は今充実している、たった一つを除いて・・・。 「麻耶ー、今日こそ遊びにいこー!」 「ごめーん、今日も予定があるんだっ!」 「またかー、最近付き合い悪いなー・・・」 魔女退治は予想以上に大変だった。 やっていた部活動も退部し、毎日夜が更けてから帰宅している。 ・・・それでも止めるわけにはいかない。 明日には私の身近な人が犠牲になるかもしれないんだ。 魔女の口づけの恐怖に、身震いする。 「ここね・・・」 ソウルジェムの反応を頼りに、私は歓楽街を歩いていた。 魔女はどうも、こういう陰のある場所を好むようだ。 「結界だよ、気を付けて! この反応はおそらく使い魔じゃなくて魔女だ」 「大丈夫、もう慣れたものよ!!」 周囲の風景がサイケデリックに歪み、現実と空想が交差する。 魔女の結界へと突入した。 「っ、うわぁ!!」 結界の中は円形の吹き抜けだった。 周囲は鏡のようなガラスで、自由落下する私の姿が細くなって映っている。 「こ、こういう結界もあるのかっ!」 下から空気抵抗の突風を受け、舌を噛みそうになりながら呟く。 キュゥべえは相変わらずの無表情で私の頭に捕まっていた。 「こ、のっ!!」 槍を作り出し、横に構えて左右に伸ばす。 周囲のガラスが甲高い音を立て、2本の溝を伸ばしていた。 私は両手で槍を掴み、幾分か速度が緩くなった落下に身を任せる。 下から球体を鎖状に繋ぎ合せたような使い魔が迫ってくる。 「よ、とっ!!」 私は槍の上に身を乗り出すと、両足を槍にかけ宙吊りになる。 空いた両手に槍を持ち、使い魔を串刺しにして空中に置き去りにした。 ガラスの吹き抜けの底、結界の最深部と思わしき場所が見えてくる。 そこには一際大きな灰色の球体がこちらを睨んでいた。 「自分から結界の最深部に引き込むなんて、ずいぶん好戦的な魔女みたいね」 不気味な球体であるそれは身を震わせると、悪風ともいうべき魔力の波を放った。 「・・・ひっ!?」 私の身体が黒く変色していく。 指先が砂のようにボロボロと崩れ始めた。 しかし。 「!」 ソウルジェムが光り輝くと、魔法陣が私の体を包んで魔力の浸食を弾き返し、再生する。 よくわからないが効かないというならこっちのものだ。 両壁を引っ掻いていた槍を消すと、一気に落下速度を速めて急接近する。 そして身体をとんぼ返りさせ、槍を作り出すと。 「はぁ!!」 落下のエネルギーに身を任せ、穂先の刃で一気に魔女を両断した。 「お見事だね、麻耶」 結界が消失し、再び風景が現実へと戻っていく。 グリーフシードを拾うと、まじまじと私の指先を眺めた。 「不思議・・・。あの魔女の攻撃で崩れたかと思ったのに」 「君は魔女の口づけから解放される願いで魔法少女になった。つまり君の固有魔法は”魔力に対する抵抗”なんだ」 「相性のいい相手だったってわけね」 便利なものだまじまじと自分のソウルジェムを見つめなおす。 少し生まれた濁りをグリーフシードに吸わせると、そのまま背を向けた。 すべてが順調・・・のはずだった。 それでも非日常の浸食は、確実に私の生活を蝕んでいく・・・。 『売女』『夜遊び女』・・・。 そんな心無い誹謗中傷が、私のノートに書き殴られていた。 歓楽街をうろついていた私の姿が見られたらしい。 最近調子のいい私に対する妬みなのか、陰湿な行為は全てのノートに及んでいた。 「誰よこれ! こんな古臭い手で!! もう帰ろう、麻耶!!」 「うん・・・」 そんな中で、親友の・・・島原あかりだけは普通に接してくれた。 もう、私が街を守る意義はあかりだけになっていた。 夕陽の中の帰り道。 明るく語りかけてくれるあかりの隣で私は、ソウルジェムの反応を感じる。 私はあかりと別れ、廃ビルを歩いていた。 首筋に魔女の口づけを受けたクラスメイトを見つける・・・。 「・・・っ!」 私の隣で陰口を言っていた子だ・・・。 すれ違いに私を睨んでいた子だ・・・。 こんな子の為に私は・・・。 暗い考えが頭をよぎったが、すぐに頭を振り考え直す。 そっと後をつけ、同じように口づけを受けた何人かが集まっている場所にたどり着く。 「・・・大丈夫、これはグリーフシードの為なんだから」 熱に浮かされたような眼の皆に対して魔法陣を展開すると、 “抵抗”の力であっという間に全員が正気に戻った。 「これで使い魔だったら承知しないわよ・・・」 「安心していい、この反応は間違いなく魔女だ」 どこからともなく現れたキュゥべえが、私の肩に飛び乗った。 2重螺旋の階段が、その魔女の結界だった。 暗い中を延びる赤と青の階段が絡み合って天上へと延びている。 「・・・ねぇ、キュゥべえ。私以外にも魔法少女って居ないの」 「少なくとも、ここ月宮(つきのみや)にいる魔法少女は君一人だ」 「もう、限界だよ・・・」 ポロリとこぼれた本音だった。 もう嫌だった。一人で秘密を抱えるのも、戦い続けるのも。 ひたすら親に心配されるのも、一切の付き合いが絶たれるのも・・・。 しかし白い異星人は澄ました声で答える。 「何が不満なんだい、麻耶。他の地域ではむしろグリーフシードを巡って縄張り争いが起きることすらある。 こんなに魔女が多く発生する場所を一人で独占できるのはむしろ恵まれていると言っていいのに」 「・・・っ! そうじゃない、そうじゃないのに・・・!!」 「あああああああああああああああああああああああああああああっ!!」 その結界の魔女は強かった。 お互いの足を食らい合う双子のような魔女がグルグルと廻り。 私の左手を食い千切った。 あるべきものが無い喪失感。 身体の重心が崩れてうまく立てない。 恐い・・・! 恐い恐い恐い恐い恐い恐い・・・!! 「嫌だ、死にたくない・・・!」 戦う必要なんてないじゃないか、守る必要なんてないじゃないか・・・。 どうせ犠牲になるのは・・・今回のクラスメイトのような奴らだ。 私は背を向け、青い階段を転がり落ちるように逃げて行った。 数日後。 私の身体はソウルジェムの力で完全に元に戻った。 だが、取り返しの付かないものがあった。 私は喪服を着て、親友の葬式に出ていた。 あかりの首筋には、クラスメイトの物と同じ口づけがあった。 「うわああああああああああああああああああああああああああああ!!」 もう嫌だ、もう嫌だ、もう嫌だ、もう嫌だ!! 私は叫びを上げて、会場から逃げ出した。 「もう嫌だ、もうたくさんだ! もう嫌だ!!」 私は頭を掻き毟りながら、叫ぶ。 「キュゥべえ! キュゥべえ!!」 「なんだい、麻耶」 「契約を解除して! もう魔法少女なんかやりたくない!!」 「それは不可能だよ、一度魔法少女になってしまったらもう戻ることはできない」 「あああああああああああああああああああああ!!」 おかしい、不公平だ。 なぜ死んだのがあかりなんだ、なぜ魔法少女が私なんだ。 狡い、狡い、狡い。 他の魔法少女は、たった一度の望みを叶えてその運命を選ぶのに。 私はなし崩しの下らない望みでこの運命を背負わされている。 あかりは誰よりも優しかったのに、狡猾な者が生き延び、あかりが代わりに死んだ。 狂っている、間違っている、歪んでいる! 「こんな世界・・・」 呪われてしまえ
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漆黒の闇が太陽によって消される前 古ぼけた屋敷に喪服のような黒のローブを纏った女の均整のとれた足音が響く やがて足音がとまり、魔法認証による解錠音とともに、扉が開く 物言わぬ闇の空間に通路の松明が灯され、彼女の淡い影が闇の方へと伸びていく 主人と二人だけの屋敷に明かりを灯すことが、彼女の最初の仕事である。 彼女の名は、リタ・フェルナンデス。 とある組織のトップに仕える女である。 席に着いたリタは、まず依頼主から届く案件の確認を行う その後、その後、分刻みで詳細な計画を立て、それを頭に叩き込む 無論、不測の事態に備えての、回避策とその優先順位も確認しておく このようなことは普通の秘書でも行うだろうが、リタの凄い所の一つとして挙げられるのは、絶大な予想能力である。 まるで不測の事態などあり得ないかと思うほどの洞察力、判断力ともに著しく優れているのだ。 もう一つ、依頼主の案件のほぼ全てを、彼女一人でこなすということ……。 こうして、リタは業務の殆んどを、この早朝に行う。 リタは席を立ち、当日必要となる、道具の準備と整理を行い、備品のチェック、自身の魔力の管理を行う。 マスターに余計な心配をさせない様に、細心の注意を払って、部屋を整える事も彼女の習慣である。 空が白ずみ始めた頃、リタは窓の覆いを魔法で一斉に開けマスターを出迎える全ての準備が整う事となる。 そして、ここから早朝最後の習慣がはじまる。 部屋の片隅にあるキッチンに向かったリタは市場で手に入ったばかりの新鮮な水が入ったやかんに火をかける。 そのまま、さまざまな薬草を挽いて粉末状にした薬缶を取り出す。 その所作には一切の無駄がなく、熟練の職人の機能美すら感じられる。 日々完璧な結果を求められ、それに答え続けているリタだが、 早朝、マスターの為に煎れるこの薬湯だけは、どんなに完璧な手順を踏んでも毎日異なった味になる。 そのような不確定故の楽しさを仕事に求めるのは御法度であると認識しているリタはこの時間のみ、そんな楽しみを見出している。 窓を通して差してくる朝日を眺めながら、カップに口をつける。 マスターの為の苦味の利いた薬湯が口に広がる。 一口一口をゆっくり楽しみ、その数が五回目になる時、カップの薬湯が底を尽きる。 これも日々繰り返される習慣の一部。 薬湯を飲み干したリタは、マスターの為に用意した分量の薬湯のみを残し、手早く薬湯を煎れるのに使った道具を片づける。 器具の手入れも済ませ、最後にカップを洗浄したところで、壁掛けの時計が鳴る。 マスターが起床する時間だ。 リタは薬湯をトレイに置いて運びながら、部屋を後にして師の部屋へ向かう。 「おはようございます、マスター」 「おはようリタ、仕事のほうはどうかね」 ベッドの上から、声が聞こえる、その初老の男こそリタを一流に育てたマスターである。 彼の本名は彼女が捨て子だった頃に拾われてから今までリタは知らない。 「極めて順調です」 マスターは闇から人々を守る組織の長であった。 あの頃、暴君の将軍と皇帝の親子によって、あの国は荒れ果ててしまった。 彼は光の当たる世界の者を闇から支援した。 しかし、代償は重かった、リタを除く多くの同胞達、そして息子、妻らが自由と解放の為に命を落とした それに加えて、“奴”との戦いで、決して身体から消えぬ病を植えつけられてしまった 辛うじて知り合いの薬師によって、延命しているものの、死は刻々と迫ってきている。 「マスター、今日は天気もよろしいでしょうから、散歩に行きませんか」 「……そうするか」 リタから注がれた薬湯を飲み干したマスターは力なく返事をするが、リタはテキパキと車椅子を用意する。 この空間に長らく篭ってしまうと、気分が落ち込んでるのではないかと感じてるリタは事あるごとに、マスターを外気に触れさせてる。 「車椅子へどうぞ、マスター」 「……ああ」 またマスターは力なく頷く。 外気に触れれば気分も良くなるだろう、そう考えていたリタは、己の算段が外れてしまい マスターの具合が悪かったのかと心配になる。 「お疲れになりましたか」 「いや、そういう訳ではない」 彼の目線には光が差す窓があった。 この時リタにはある無力感が去来する。 ―闇に生きる我らは光にあたってはならない― マスターの働きは絶賛という言葉では評価しきれない程の働きだった。 しかし、この国に対してさらに貢献する道をマスターは選ばなかった。 我々は目立ちすぎたのだと。 多くの仲間を失い、リタと二人だけになった彼は、国からの報酬を断った後、リタと共に国を去り 新しい国でこの主のいない古い屋敷を隠れ家にして、組織を再興するするはずと彼女は思っていた。 だが、彼の身体の病状は進み、仕事を全うすることも困難になってきた。 リタ一人の稼ぎでは、新たな弟子をとるどころか、日々の生活すら霞を食う生活が続いた。 だが、ようやく余裕ができた頃にはマスターの病状はかなり進行していた。 薬で延命することしかできないリタは無力感と絶望感がリタの心を押しつぶそうとする。 「…タ、リタ」 マスターの呼びかけに気づき、リタは我に返る 「リタこそ大丈夫か、気分がよくなさそうだが」 心配そうに声を掛けてくるマスターの声、そんな何気ない一言であったがリタは完全に気を取り戻す。 リタはマスターにそっと微笑みを返す。 「いえ…大丈夫です」と。 リタは身支度を済ませ、ベッドで本を読むマスターの前に立つ。 「では、行ってまいります」 「死ぬなよ」 「はい、マスター」 その日の夜…… 広大な敷地に建てられた豪邸でパーティーが行われていた。 豪邸内で最も広いホールでは、盛大に貴族の婦人達が着飾り紳士服で身を包んだ男達に手を引かれ、音楽に合わせてダンスを踊る。 そんな中、ホールから遠くはなれた寝室で、男が、アンティーク調の、いかにも豪華と言うべきベッドで横たわっていた。 しかし、既に男の呼吸は止まっていた。 唯一の明かりとなる月明かりが、男を照らす。 すると、ベッドの側にメイド服姿の長身の女性がいるのが確認できた。 背中まで届く黒髪の、白い肌の無表情の女である。 女は、手にしていた毒入り針を懐に戻すと、男の首元に指をやる。 完全に息絶えた事を確認すると、全く表情を歪めぬまま寝室を後にして廊下に出る。 途中、衛兵数名と出会ったが、会釈を行うだけで別段メイドを不審に思われる事はなかった。 女はそのまま近くの洗面所の個室に入る。 そこには下着姿の少女が気を失ったまま便座に座っていた。 だが、彼女は娘に目もくれず、足下で丁寧に畳まれた愛用の黒いローブに着替える。 そして、ローブのおいてあった場所に、今度は少女のメイド服を同じ様に畳んで置いた。 それから、何食わぬ顔でホールへと脚を踏みいれる。 会場はここ一番の盛り上がりをみせ、クラシック音楽を奏でる演奏者達の演奏にも熱が入っていた。 何度か、紳士達が彼女に気づき、手を差し伸べたが女はそれら全てを丁重に断った。 会場を一瞥し、未だ不審な動きが会場内から見られない事を確認し、そこから離れる。 酒を浴びる様に飲んだのか、二人の門番はともに彼女を見ると、もうお帰りですか、そう声をかけたきり側にあったボトルでまた乾杯をしていた。 黙って一礼すると、やや足早に敷地内を横切り屋敷へと向かった。 依頼主に対しての任務完了の旨は明日伝わることだろう。 彼女にとって大した仕事ではなかったが、支払われる報酬は十分すぎるほどだった。 そして彼女は帰宅後、夜遅くなったにもかかわらず、炊事・洗濯・掃除とテキパキとこなす。 マスターのために食事を作った夕食も終わり、食器を流しに置いてピカピカに洗浄する。 「もう少し、楽しんできたらどうだ」 「いえ。不用意に動いては怪しまれるだけですから」 マスターが、冗談めいた言葉でリタに話すが否定とともに遮る。 「リタ。今日は久しぶりに…いいかな」 彼は唐突にこう言ったのだ。 「ええ」 彼女の返事はただこれだけである。 ・・・・・・ 金銭と生活に余裕のできた頃、師は彼女に最後の願いを彼女に託していた。 一つ目は組織の再興、生きる場を失った者に知恵と技術を与え、導く事。 二つ目はマスターの死後、マスターの称号をリタが受け継ぎ、務めを果たす事 三つ目は師の血筋を残す事…… 「ん、っく、ふぁ」 ベッドの上で二人の舌が絡み、粘膜同士が甘く擦れ合う。 この時、リタは冷徹な暗殺者としての仮面を取り去り、師であり父であり愛人であり……夫でもあるマスターに愛される“女”になる。 彼が気を緩めてやると、今度はリタの舌先が中に押し入り、師の舌の裏まで這いずりまわる。 リタはうっとりした表情をマスターに向ける。 マスターはそのまま彼女を抱きよせ、リタの服の内側に手を這わせ感触を楽しむ。 くびれた腰、張りのある尻と胸を賞味していく。 「くはぁ、ぅうんっ……」 心地よく、だけど焦れったさをかきたてられ、思わず吐息を乱す。 外腿から内腿へと愛撫する場所を変えていく。 「はぅうぅぅんっ!」 彼の指が送り続ける快感に彼女は全身を震わせて喘ぐ。 もはや、座っているのがやっとの状態だった。 「はぅうぅぅっつ、ふぁ、あんっ、ひゅうぅぅう。やはぁんっ…」 師の指は彼女の陰核に触れる、皮一枚隔てて、尖りをつぶされ、形をわずかに変えながら弄ばれ続けている。 不意に彼の責めが緩まって、リタが気を抜いた瞬間。 現れた愛らしい突起を、思いきり抓まれる。 「ひぎゅうんっ!はうぅんっ、ぁんっ、やぅうんっ、いうっ、いぅうぅぅっ――――――んっ!」 愉悦が爆発し、絶頂へとリタが押し上げられる。 リタはマスターにもたれかかったまま、嬌声をあげ、彼の身体を抱き締める。 下半身が愉悦に侵されて、どろどろに溶けてしまったかのようで、ただ、肩で息をするぐらいがリタにできる唯一の事だった。 「いくぞ…リタ」 「はい…マスター」 ゆっくりとベッドに仰向けにし、彼女の両腿を左右に押しひらく 同時に役目を失った下着を引きおろし、蜜液で潤った割れ目がのぞいた。 リタの上着も残さず剥ぎとって、丸裸にしていく。 貴族の婦人らのように豊満な胸など目立つ長所的な部分は無い。 だが誘惑も可能な程の魅力的で見事にバランスのとれた肢体をリタは幼年期の頃から作り上げられていた。 彼も堪らず衣服を脱いでいく、初老で余命少ない男のものとは思えない程の肉体がリタの目の前に姿を現す。 分厚い胸板に割れた腹筋、盛り上がった腕と脚の筋肉、そして傷痕だらけの身体が彼自身の歴史を語っていた。 脱ぎ終わったと同時に勃起した肉棒を押しあてると、膣口から、さらに蜜液があふれ出す。 マスターに愛される喜びと期待が、リタの胸を支配する。 彼のいきりは膣壺へ滑り込むようにつるりと、あっというまに根元まで入ってしまう。 「はぅうぅぅんっ!マスターのがいっぱいで、すご、い…っ、ふぁぅ……ぁんっ」 下腹部に満ちた彼の圧迫感に、息がつまりそうになる。 マスターはそのまま腰をゆっくりと使いだす。 雁首が内側をえぐり、膣壁をかきまわすたびに、リタは蕩けるような悦びを感じつづけた。 「っくぅ……ひゃぅぅんっ!あんっ、ひぅうんっ!やぅんっ!…ぁんっ、ぁあん!」 マスターの腰使いはますます激しくなっていく。 前後左右の膣壁を擦りあげられるたびにリタは全身を震わせて喘いだ。 全身に連続で押し寄せる快楽に、リタはあられもない声を何度もあげる。 「やぅんっ!ぁんっ、ぁん、あんっ!ぁんっ!ぁ、んぁっ!」 マスターは両腿をさらに押し広げ、より深く肉棒を突きたてられた。 何度も何度もリタの中に叩き込まれ、彼女の膣底を激しく責め立てた。 衝撃に内蔵までもが激しく甘く揺さぶられていうかのようだった。 彼が手塩に育てた暗殺者は喘ぎ、感じ、乱れて、ただひたすらに夫を求め続けた。 「―――っ、もう、だめっ、マスターのぉっ、マスターのが、欲しいですっ!ぁうんっ、いぅぅぅうっ!」 今まで以上に大きな嬌声と共に、びくんと身を震わせて、絶頂に達した。 絶頂の悦楽の深さに、ぐったりとその場に横たわってしまう。 「俺も、いくぞ――――」 リタの膣腔の筋肉の締め上げと同時に、精がリタの内側に注ぎ込まれた。 何度も膣壁に刺激され、そもまま精子が噴き出し続ける。 「ぁ、ふぁぅんっ……、マスター、熱い…」 マスターはそのまま顔を近づけると、仰向けのままのリタは抱きとめるような格好で師を受け止める。 唇をリタのそれと重ねると、その粘膜の蕩けるような感覚を貪った。 二人は繋がり合ったまま互いの身体を抱き締めあう。 孤独から生まれ、師と出会い色々な物を得たリタ。 築き上げてきた多くを失ったマスター。 互いの足りない部分を補うように二人は一つになっていく……… ・・・・・・ 5年後にマスターが死ぬまでの間に4人の子どもをもうけた。 彼らが中心となり、師の組織を再興させていったのである。 そしてリタは組織のマスターとして、後世に伝えられる伝説となった。 何十年も時が過ぎた頃、立派に育ち、組織を動かす程に育った子らと孫、弟子達に看取られながら、師と愛し合ったこの屋敷で彼の元に旅立った。 屋敷の傍に位置し、彼女の遺骨がある墓には二つの名が刻まれている。 師の本名と、リタの名が……。 終わり