約 1,001,257 件
https://w.atwiki.jp/datui/pages/28.html
反転しろよお前ら……え、してる? 「何だよそれ……」 山中――E-6エリアの茂みの中で、少年は呆然と呟いた。 何も知らなければボーイッシュな服装の美少女とも思えてしまうほどに整った顔立ちと、線の細い体つき。 彼の名は菊地誠。 弱小アイドル事務所765プロに所属する男性アイドルである。 個性的なアイドルが集う765プロにおいて、彼は一際異色を放つアイドルだった。 白く透き通るような肌。 二次性徴を忘れてしまったかのように女性的な美声。 そう、彼は服装さえ変えれば美少女アイドルとして明日にでも売り出せてしまいそうなスペックの持ち主なのだ。 ――名前が紛らわしい? ほっとけ。 ――反転前と外見的には変わってない? それは合ってる。 ――むしろ完全にそのまんまじゃね? ちょっと屋上行こうぜ…… ……ともあれ誠は茂みに隠れて一人頭を抱えていた。 無理もないだろう。 レッスン帰りに突然意識が遠のいたかと思ったら、こんな殺し合いの場に引っ張り込まれてしまったのだから。 一応、彼も思春期真っ盛りの青少年である。 眼前で繰り広げられた女同士のあれやこれやに反応しなかったわけではない。 しかし、そんなものは直後の惨劇で一気に吹き飛んでしまっていた。 「殺し合いなんて、僕……」 どこぞで盛大に勘違いしている同僚とは違い、彼は自分の置かれている状況を正しく把握しているようだった。 ちなみに、彼は同僚が同じ場所にいたことまでは気付いていない。 夢中だったからね。 「……やらないといけないのかな」 しばらく迷い続け、誠はデイパックから一振りの剣を抜き取った。 紫がかった暗黒色で刀身に不思議な文字が刻まれた、ファンタジー成分の結晶のような武器だ。 分類としては両手で扱う西洋剣。 空手で鍛えた誠でも剣としてまともに扱うのは到底不可能なサイズである。 1メートル前後はある鋼鉄の塊を振り回すようなものだ。 それでも、この強度なら鈍器として使っても充分強力だろう。 誠は切っ先を地面に引きずりながら、道行く人影に近付いていった。 無防備にも独りきりで山道を歩く少女―― あれでは襲ってくださいと言っているようなものだ。 誠はごくりと唾を飲み込んだ。 やるしかない。 しかたがないんだ。 プロデューサーのところに帰るためには―― 「わあああああああっ!」 背を向けて歩く少女に向かって走り出し、剣を振り被る。 決死の気迫を込めた一撃は、驚くほどあっさりと回避された。 そして素早く回転する少女の身体。 誠の意識は、世界を狙えるレベルの後ろ回し蹴りによって見事に刈り取られてしまった。 ○ ○ ○ 目を覚ますと、なんとなく見知った天井がそこにあった。 「あれ、僕……」 朦朧とする意識の中、誠は上体を起こす。 額から濡れたタオルが落ちた。 天井から吊り下げられた蛍光灯。 やたらと大きなガラス窓。 窓際に並んだ手洗い場。 ベッド代わりになっている、二~三畳分はありそうな天板の木の机。 部屋の隅に押し込められた雑多な物品。 どうやらここは学校、それも美術室のようだ。 現役高校生の誠にとって見覚えがある場所のはずである。 「……」 段々記憶が蘇ってくる。 確か、森の中で少女に襲い掛かって、そこで返り討ちに……。 「気が付きましたか」 振り向くと、そこには金髪碧眼の美少女が立っていた。 芸能界で女性アイドルなど見慣れている誠でも目を奪われるほどの美しさだ。 芸術的な彫像のようであり、研ぎ澄まされた剣のような怜悧さも兼ね備えている。 背丈はそう高くなく、誠と大差ないくらいだろう。 少女は誠が落とした濡れタオルを拾うと、手洗い場に持っていって洗い始めた。 「私を攻撃したことを咎めるつもりはありません。何せ、あのようなことがあった直後ですから」 少女は後片付けを終えるなり、椅子を引いて誠の傍に腰を下ろした。 誠も釣られて机から降り、少女と向かい合う形で椅子に座る。 「まずは互いの呼称を教えあいませんか。 あくまで会話を円滑に進めるためですので、本当の名でなくても構いません。 協力するにせよ反目するにせよ、呼び名が分からないのでは不便だ」 少女はひたすら生真面目に事を進めていく。 その牽引力に呑まれて、誠は言われるがままに自分の名前を口にした。 「僕は、誠……菊地誠です」 「……僕、ですか。いいでしょう。私のことはセイバーと呼んでください」 ○ ○ ○ 賢明なる――というか、メタ知識を持ってる読者の皆様はもうお気付きだろう。 『彼ら』二人の『美少年』は、互いのことを『美少女』であると誤解しているのである。 セイバーの真名はアーサー・ペンドラゴン。 伝説に名高きアーサー王その人である。 かつて幼き頃の彼は女王となるべき人間を選定する剣カリバーンを引き抜き、老化と成長から解き放たれた。 そうして不老となった彼はとある魔女の助力を得て性別を偽り、戦場に散るまでの十年間、女王として君臨したのである。 ちなみに彼の部下たる円卓の騎士は、 気高き戦姫アルトリア女王燃え派 女装ショタっ子アーサーたん萌え派 に分かれており、これが後に国家を二つに分ける騒乱の火種となったとかならなかったとか。 エリートのくせに性癖的にはダメ人間って昔からいたんだね。 なお、本人は部下がそんな目で自分を見ていたことには 一 切 気付いていない。 正体ばれてるだろとか禁句。 ○ ○ ○ 「では、マコト――」 セイバーは暗がりから一振りの剣を取り出した。 誠はびくりと身体を震わせ、身を守るように手をかざす。 襲い掛かった引け目からかセイバーに仕返しされると思ってしまったのだ。 だが、セイバーはそんなことなど毛頭考えていないようだった。 「貴女が持っていたこの剣と、私のバッグに入っていたこの武装を交換してはもらえないか?」 交渉を持ちかけるセイバーの顔は、どこか懐かしそうで、どこか哀しそうだった。 その表情に負けて、誠はこくこくと頷いた。 元より自分では扱いきれない代物である。 何と交換して貰っても損はないだろう。 誠に掌大の金属塊を渡し、セイバーは微笑んだ。 「ありがとう、無理を言ってしまった」 セイバーは誠が両腕でも四苦八苦した剣を片手で軽々と振るって、傍らの机に立てかけた。 改めて、セイバーから受け取った六角形の金属板に目をやる。 本当に綺麗な銀色の六角形だ。 表面には何やらアルファベットらしき文字が刻印されている。 「エックス、エル、アイ、ブイ……何て読むのかな」 「それを握って"武装錬金"と叫べば武器に変形するようです」 小さな紙片を見ながら解説するセイバー。 親切なことに取扱説明書付きらしい。 誠は呼吸を整えた。 イメージは特撮ヒーローの変身シーン。 大丈夫、その手の仕事は経験がある。 「いくよ、武装錬金!」 六角形の金属板が瞬時に分解され、瞬く間に新たな形状を構成する。 板状の鋭いブレード。 複雑な関節のロボットアーム。 そして、布が破ける音。 「……へ?」 誠の叫びと共に、武装錬金『バルキリースカート』がその姿を現した。 ただし、ズボンの太股辺りを引き裂いて。 「どうやら素肌に直接装着される仕組みのようですね」 「それを先に言ってよー!」 誠の穿いていたジーンズはものの見事に引き裂かれ、股下数センチの半ズボンと化していたという。 男の生脚なんて誰が得をするんだ、誰が。 ここにいるぞ!とか思った奴、後で屋上な。 【一日目深夜/D-6 鎌石小中学校 美術室】 【セイバー@Fate/stay night】 [状態]:健康 [装備]:アロンダイト@Fate/Zero [所持品]:支給品一式、不明支給品0~2 [思考]: 1.誰がこんな酷いことを…… ※外見は通常のセイバーと大差ありません。 ※鎧は魔力で生み出すため任意で脱着可能です(現在は未装備) ※菊地誠のことを女性だと思っています。 【菊地誠@THE IDOLM@STER】 [状態]:健康、半ズボン [装備]:バルキリースカート@武装錬金 [所持品]:支給品一式、不明支給品0~2 [思考]: 1.なんで僕がこんなことに…… ※外見は通常の菊地真と大差ありません。 ※セイバーのことを女性だと思っています。 男女反転12話へ 男女反転14話へ
https://w.atwiki.jp/vip_sw/pages/297.html
声が聞こえた方角へと泣き顔を向ければ一歩、また一歩と砂利を踏みしめる足音が懐かしい気配を伴って近づいてくる。 ――まさか……いや、そんなはずはない 胸中に生じた希望を押し潰さんと膨れ上がる理性。 ――だってアイツは……致命傷を負って、ジグラットの崩壊に巻き込まれて…… 愛していると自分に告げて、息絶えたはず。だとしたら今自分の耳朶を掠めた声はなんだ? 誰のものだ? 矢継ぎ早に脳裏を飛び交う憶測。それら全てを整理する暇を与えないかのように、陽性を孕んだ声と足音の主は着々と距離を詰める。 そして、 「よぉ。何時間ぶりだ?」 暗がりから迫る来訪者が月明かりの下に、その姿を曝け出した。 淡く儚げな月光に照らし出されたのは、もう二度と目にすることが叶わないと思っていた快活な笑顔。自らの頭上に広がる夜天と同色の髪と瞳。 弾痕が刻まれた上に赤黒く変色した血液がこびり付き、衣服として使い物にならない域にまで変貌を遂げた上着とシャツ。 一張羅を台無しにされたことへの憤りからか、顔を顰める満身創痍の男が頭に手を添えた。 その腕、指の動き。余りにも見慣れた仕草にラルは息を呑んだ。 ラル「おれ……なのか?」 俺「あぁ。俺だけど?」 出血によって青白みが掛かる痩せこけた頬が笑みで歪む。 けれども、その微笑みは明らかに生者のみが持つことを許された温もりを帯びていた。 口許に生じる皺と、それに伴って生み落とされる小さな影。肉体を持たぬ亡霊ならば決して作り出すことの出来ない変化だ。 ラル「本当に……本当に俺、なのか?」 俺「当たり前だろう。こうして生きてるし……足だってちゃんとついてるだろう?」 質問の意図が掴めなかったのか、怪訝そうな表情を作った俺がブーツの踵を砂利の上に軽くぶつけてみせる。 それはかつて彼がペテルブルグ基地に配属となった日、自分とロスマンの前で行ったものと同じ挙措。 扶桑皇国陸軍の公式記録では戦死者として処理されていることに疑問を抱き、訝しげな眼差しを注ぐ自分と彼女に生きた人間であると証明するために見せた動作だった。 ラル「あ……あぁ……あぁぁあ……!!」 ブーツの底部が立てる音は自身の口から漏れ出す震えた声によって掻き消されていた。 疑問が確信に変わると同時に、つい今しがたとは比べ物にならないほどに視界が歪む。 しかし、込み上げて来る涙の量とは裏腹に胸の奥を満たしたのは歓喜の熱。 切なさと寂しさによって凍てついた心が温かく、そして優しく溶け崩れる感覚が胸裏に拡散していく。 俺「ラル?」 ラル「あぁ……おれ。おれぇ……おれぇぇぇぇぇぇ!!!!」 自分の名が呼ばれた瞬間、ラルは俺に向かって駆け出していた。 一気に距離を詰めるなり目を白黒させる男の首に両の腕を回して抱きしめる。 ラル「おれぇ! お、おれっ! えぐっ……っく……おれぇぇぇ!!! この温もり、この逞しさ。間違いない。 二度と離さない、離すものか。未来永劫、この男は私だけのものだ。 俺「ら、ラル!?」 頭上から降り注ぐのは狼狽した声色。 突然の抱擁に理解が追いついていないのか、抱きとめることも引き離すことも儘ならないのを良いことに拘束する力を更に強めた。 ラル「本当に、俺なんだな!? 幽霊じゃなくて……本当に、おれ……なんだな!?」 俺「…………あぁ、俺だよ。ちゃんと生きてる。ごめんな……心配かけさせて」 嗚咽に遮られながらも懸命に言葉を紡ぎ終えると頭頂部と背中に温もりを帯びた手が回される。 あたかも子供をあやすような優しげな手つきに胸の奥底に溜め込まれていた諸々の感情が一斉に暴発を引き起こした。 ラル「本当だ! この馬鹿!! みんながっ……私がっ! どれ、だけ! 心配したと思っている!!」 幼子のように涙に濡れた顔を胸元に摺り寄せ、片方の手で煤と血で汚れたシャツを握り、空いたもう片方の手で咎めるかの如く胸板を叩く。 俺「……ごめんよ」 シャツを濡らす涙の生温かさ、胸板を叩く拳の感覚。 胸中に突き刺さる悲痛な泣き声に胸元を通して全身へと伝わる震え。 それら全てを一手に受け止め、俺は嗚咽が交じる少女の非難を一言一句聞き逃すことなく、無言で耳を傾ける。 ラル「それだけじゃない! 自分だけ言いたいことを言って……私の返事も聞かずに……えぐっ…………ひっく……か、勝手にいなくなってぇ!!」 俺「……いや、それは……その、だな」 ラル「死んだかと思ったんだぞ……!!」 俺「……あぁ」 ラル「もう、会えないかと思ったんだぞ……!!」 俺「ごめん……」 謝罪と共に自身の頭を撫でる大きな手の平。 その心地よさに、このまま、いつまでも身を預けていたい安寧を断腸の思いで振り払い、一歩後ろへ。 今しかない、この機を逃すな。胸裏で囁くもう一人の己に従い、ラルは意を決する。 そうとも、つい先ほどまで自分はこの機会を欲していたではないか。身を任せるのは何も想いを伝えたあとでも遅くはない。 呼吸を整え、細指で目尻に浮かんだ涙を拭い、 ラル「本当にすまないと思っているなら……私からの返事も聞いて、くれるな?」 無言で頷く俺の表情を捉え、生唾を飲み込んだ。 あえて胸の高鳴りに逆らわず、奥底の情熱を更に燃え上がらせるかの如く深呼吸を繰り返す。 唇まで奪っておいて何をいまさら緊張しているのか。頬に込み上げて来る熱の存在を感じながらも脳裏を掠めていく言葉を受け流し、 「好きだ。おまえのことが……好きなんだ。仲間としてじゃなく、異性として。」 思いの丈を口にした瞬間、頬を覆う熱が一瞬で灼熱へと変化した。 彼を意識し始めたのは随分と前のこと。それも彼がブリタニアの第501統合戦闘航空団へ派遣されるよりも。 サウナで偶然鉢合わせとなり、ガランドから送られた書類に記載されていない彼個人としての来歴を聞かされた時から。 けれども異性として気になり始めたのは風邪をこじらせ、病床に伏したあの日からだろう。 傷痕が残るこの身体を綺麗だと言ってくれた。傷を気にするのは人として当然だとも言ってくれた。 赤の他人から見れば淡白な切欠と言われるかもしれない。それでも彼の言葉で自分は救われたのだ。唯一のわだかまりを包み込み、受け止めて、前を向いて歩くことが出来たのだ。 ラル「正直に言うとな。初めはこの気持ちが何なのか……分からなかったんだ」 それ以来何故、俺のことばかりを目で追いかけてしまっているのか。何故、彼が他の娘たちと仲良く談笑する場面に出くわす度に胸が痛んだのか。 自分の感情に気付くことが出来ず、ただ胸に悩みを抱えた日々が続くなか、クルピンスキーに発破を掛けられる形で俺への想いが恋心なのだと自覚した。 ラル「あぁ……好き、なんだ。私もお前が好きなんだ!! だからっ! もうどこにも行くな! 私を……一人にしないでくれ!!」 誰にも渡したくない。私だけの俺でいて欲しい。 そして……いつまでも、自分の傍にいて欲しい。 口にするたび、強まっていく恋慕はいつしか煮詰まった独占欲へと変化していき少女の身体を再び抱擁へと突き動かす。 一世一代の告白劇が幕を閉じ暫しの間、続く沈黙。そして、返事の代わりに伸ばされた両腕が彼女の身体を包み込んだ。 俺「本当に……両想い、だったのか」 夜陰に溶ける、あっけに取られたかのような声音が頭上から零れ落ちてきた。 気の抜けた声色に混ざるのは純粋な驚愕の念。 ラル「……いまさら、気付いたのか? 唇まで奪ったんだぞ?」 信じられないとでも言いたげな口調にラルの柳眉が吊り上る。 唇まで奪った。作戦が終われば話したいことがあるとも伝えた。にも拘わらず俺は自分の好意に対して半信半疑だったのである。 これまで明確に好きだと伝えなかった自分にも非はあるが、いくらなんでも鈍感すぎはしないか。やや冷めた眼差しを注ぐと咳払いをした俺が目つきを変える。 俺「だけど……良いのか? 俺が何してきたか知らないお前でもないだろう」 過去、そして裏で行う汚れ仕事を俺は包み隠さず彼女に告白した。 人から見れば自分が歩んできた道はさぞ許されざるものだろう。他者を殺めることで他者を守る矛盾に満ちた道を走る己が誰かの傍にいても良いのかと考えた時期もあった。 だがそれは積み重ねてきた行為に耐え切れないだとか、罪の意識といった感情からくる考えではない。 ただ自分が傍にいることで愛した者の経歴に泥を塗ってしまうのではないかという思いから生じたものであり、駆け抜けてきた道への後悔は微塵も無い。 ラル「……たしかにお前のやって来たことは、後ろ指を指されることかもしれないな」 無論、ラルとて殺人そのものを肯定するつもりはない。 けれども彼が裏で動いていたことで救われた命があったことも揺らぎようのない事実。 手段はどうあれ、自分たちウィッチの為に影で尽力してきた彼を突き放す考えをどうしても抱けなかった。 ラル「それでも。好きなんだよ……好きになったんだよ……」 それともこれが惚れた弱みというものだろうか。 鍛え上げられた体躯に頬を摺り寄せ、胸の奥底を焦がす感情に見当をつける。 俺「良いんだな?」 ラル「あぁ。お前が誰であれ、何であれ。私は一生お前と添い遂げるよ」 俺に、そして自分自身に対しても誓いの言葉を口にする。 迷わない、迷うものか。 彼を愛することで背負うものが増えたとしても、この愛を命尽き果てる瞬間まで貫き通す。 俺「後悔しないな?」 ラル「くどいぞ」 青の双眸に宿る硬質な決意の光。 鮮烈な輝きを放つ眼光を前に俺はこれ以上の言及を避けた。その光から彼女が如何に自分を愛しているのかを察することができたから。 次第に胸中を満たす幸福感に目頭が熱くなるのを感じながら口許を緩めた。 俺「…………ありがとう。俺も……おまえのこと、愛してるよ」 腰を屈め、愛しい女の両頬に手を添える。 彼女との口付けはこれで二度目になるが面と向かって、それも想いを通じ合わせ、恋人同士となってからは初めてだ。 それまで時計の如く正確なリズムを刻んでいた心臓の鼓動が一転して、激しいものへと変わっていく。 意図を察したのか小さく頷き、身を委ねるように瞼を閉じた少女の唇に自分のそれを近づける。 吐き出す息が互いの顔を撫でるほどに縮まる距離とは裏腹に俺は自身の唇がラルのそれに触れ合うまでの時間がやけに長く感じた。 まるで時間の流れが鈍くなったかのような感覚に気が狂いそうになる。 俺「っ!?」 そんな俺の考えを見透かしたかのように顔を近づけ始めるラル。彼女もまた同じ感情を抱いていたのだろう。白い頬に差し込む桃色は自分から唇を近づけることに対する羞恥心の表れのようにも見て取れる。 少しずつ、着実に近づく二人の唇。 時の流れが鈍くなった世界のなかで、ついに引き裂かれていた心は重なり合った。 俺「どう……だ?」 ラル「好きな男に唇を捧げることが出来るのはこんなにも、幸せな気持ちに……なれるんだな……」 ゆっくりと唇を離せば、目の前には大粒の涙を零す愛しい女性の笑顔があった。 白く端整な頬を濡らす透明の雫に手を伸ばし、指先で丁寧に拭う俺もまた言葉では言い表せないほどの充足感に全身を満たされる感覚を覚えていた。 大切な人と結ばれるというのは、こんなにも幸せなことだったとは。 ラル「おれ……」 俺「うん?」 ラル「その。も、もっと……良いか?」 気恥ずかしそうに身を捩る愛しい女性。 自ら口付けをねだることに恥じらいを感じているのか瞼は切なげに伏せられており、日頃見せない、しおらしい表情が一層胸を高鳴らせる。 軍人としてでも、魔女としてでもない。一人の少女へと姿を変えた思い人の赤らんだ容貌に、俺は再び唇を近づけた。 晴れて想いを通じ合わせ、恋人同士となったラルと俺の二人は何か喋るわけでもなく、ただ黙々と臨時宿舎である教会へと歩を進めていた。未練がないといえば嘘になる。 引き裂かれていた分、味わった悲しみの分だけ二人だけの逢瀬を楽しみたかったが、現在の状況からそんな悠長なことを言っていられる暇はない。 後ろ髪を引かれる思いを味わいつつ、ひたすらに宿舎への帰路を辿る最中、ラルの脳裏にとある疑問が浮かび上がった。 ラル「なぁ。お前はどうやってあの後生き延びたんだ?」 直接姿を目にしていなくとも、俺が瀕死の重傷を負ったということは先の通信や彼が羽織る血まみれのシャツに刻まれた弾痕から見ても容易に察しがつく。 崩壊するジグラットのなか、彼はどうやって生き延びたのだろうか。 彼の話によれば崩れ落ちたジグラットの破片が、その下水道へと通じる穴を作り出し、俺は最後の力を振り絞って穴へと身を投げたらしい。たしかにこの廃棄都市の真下には都市全域を走るほどの大規模な下水道が存在している。 崩壊するジグラットの内部にいるよりかは、下水道に逃げ込んだ方がまだ生存率は高い。 ラル「だとしたら……どうやって傷を癒した?」 隣を歩く俺へと視線を向ければ弾痕は右肺と脇腹、それに左膝にまで刻まれている。 決して自分の前まで身体を引きずっていけるような軽い負傷ではない。 俺「それなんだけど……どこかで俺の仲間を見かけなかったか?」 ラル「仲間?」 俺「あぁ。扶桑人で……何ていうか、こう。小さい子なんだけど」 問いかけにラルは俺と再会する前に出会った少女の存在を思い出した。 扶桑人、女の子、小さい背。間違いなくあの少女である。 俺「そうか……あいつ行っちまったか」 声をかけた途端に姿を消したことを告げると俺は少し名残惜しそうな表情を浮かべた。 ラル「一瞬で姿が消えたんだが……あれはどういう仕掛けなんだ?」 俺「あいつの固有魔法は確か……護符で囲った空間を自在に改変する能力だったかな。手に持っていたり、地面に貼ってたりしただろう? 大方どこかに通じる“道”でも作ったんだろうよ」 言ってしまえば、限定的ではあるものの世界に干渉し作り変える能力。 護符で囲い込んだ空間をこの世の理から弾き飛ばす異能。それは既に魔女として、いや人としての領域を遥に逸脱した術理であった。他にも囲んだ空間に巨大な稲妻の柱を創り上げることで標的を撃滅するなどと、俺の話を聞く限りだと少女の固有魔法は応用性に富んでいるらしい。 俺「ラルの前から一瞬で姿を消したのも、俺の傷を治したのも固有魔法の副産物に過ぎないよ」 ラル「そうだったのか。感謝しないとな」 俺「あぁ。間違いなくあいつのおかげで俺は生きて……その」 ラル「?」 俺「好きな人と……こうして歩いていられるんだからな」 ラル「っ! そ、そうか……」 頬を赤らめ、俯くラル。 このまま歩けば宿舎に着き、二人だけの蜜時が終わってしまう。立場上それは仕方のないことだが、せめてもう少し彼女の温もりを、優しさを感じていたい。 そんなことを考えていると、自然と手が彼女のそれを握っていた。 ラル「お、おれ!?」 俺「いや、ほら。もう俺たちは……恋人、なんだろう? だったら手くらい繋いでも良いんじゃないか? ラル「それは……そうだな」 歯切れの悪い俺の言葉にラルはぎこちない動作で頷いた。 繋いだ手を通して伝わってくるのは体温や感触だけではない。彼の自分を想う愛情が伝播してきているような感覚を覚え、握る力が強まっていく。 ただ手を繋いでいるだけなのに、どうしてこんなにも気が安らぐのだろうか。 俺「あとさ。いい忘れてたことがあった」 ラル「どうした?」 俺「これからもよろしくな。グンドュラ」 ――とくん 愛しい男に名を呼ばれた瞬間、ラルは自身の胸が温かなものに包まれた感覚を覚えた。 どうして、この男はこんなにも自分を優しく包み込んでくれるのか。 ラル「あぁ。私の方こそ……よろしく頼むよ」 不意に、耳に届く足音にサーシャはそれまで床に落としていた視線を宿舎の出入り口に向けた。 見渡せば他の隊員たちも気が付いたのか一様に固唾を飲んで来訪者を待ち受ける。 砂利を踏みしめる足音は二つ。池に小石を投じたかのように教会内に緊張が走った。 期待と不安を瞳に同居させる彼女たちの眼差しの先に、独りで教会を出たラルが姿を見せる。 赤らんだ双眸と灯りによって見え隠れする涙の痕の二つから彼女が人知れず涙を流していたことを垣間見たサーシャは次の瞬間、言葉を失った。 ラル「ほら。いい加減出て来たらどうだ」 言いながらラルが入り口の影に腕を伸ばし、その細い腕に何かを掴んだかのような震えが走った。 そして力を込めて影に隠れる人物をブレイブウィッチーズの前に引きずり出した。 定子「あ……」 と、呟いたのは定子だった。黒い瞳に浮かび上がる透明な雫。 片手で口許を覆い、隣でぼろぼろと大粒の涙を零すジョゼを抱き寄せる。 管野「この。ばかやろう……!!」 泣き声だけは決してあげない。 この男の前で情けない姿も弱さも見せないと胸に決め込んでいた管野が頬を引き攣らせ、唇を吊り上げた。 ニパ「遅いよ! どこ、行ってたんだよぉ! ばかぁぁぁ!!!」 泣き笑いのような表情を作る管野の隣でニパがしゃくり声をあげる。 白く決め細やかな頬は緊迫感から解放されたことでだらし無く緩んでいるが、今この場でそれを咎める者はいなかった。 クルピンスキー「やっぱり生きてたね。ほら先生、僕の言った通り……って泣いているのかい?」 子供をあやすかのように頭に置かれたクルピンスキーの手を振り払うロスマン。 露骨に涙を零す定子たちほどではないにしても彼女の双眸は明らかに潤んだ光沢を帯びていた。 かといってクルピンスキーほど落ち着いてはいない。 サーシャ「おかえりなさい!!」 目尻を拭うサーシャがやんわりと微笑んだ。 雨粒を受けてなおも咲き誇る花のような微笑に現れた男の頬も自然と綻んでいった。 ラル「ほら。こんなに心配かけたんだ。何か言うことがあるんじゃないか?」 肘で小突かれた男は何と切り出せば良いか分からず、暫くの間口ごもり、 俺「……なんだ。その……心配かけて悪かった」 「そんで、ただいま」 いつも通りの笑みを浮かべた。 続く Wikiの容量オーバーを受けてしまったため、前後編に分割 次回でラル√最終話。 最終話のはずなんだけど本編でイチャイチャしてない気がするのは不味いと感じる今日この頃
https://w.atwiki.jp/nanj334/pages/18.html
棋譜ハラデイ(怒) てすや 開始日時:2012/06/23 23 11 36 棋戦:観戦自由対局室 先手:**okara 後手:* 最強 ▲7六歩 △8四歩 ▲7八飛 △8五歩 ▲7七角 △3四歩 ▲6六歩 △6二銀 ▲6八銀 △6四歩 ▲6七銀 △6三銀 ▲5六銀 △7四歩 ▲4八玉 △7三桂 ▲6八飛 △7二金 ▲3八玉 △9四歩 ▲2八玉 △6二玉 ▲3八銀 △4二銀 ▲7八金 △5四歩 ▲1六歩 △1四歩 ▲9六歩 △1三角 ▲4八金 △2二角 ▲6九飛 △5五歩 ▲6七銀 △5三銀 ▲5九飛 △5四銀直 ▲5六歩 △同 歩 ▲同 銀 △5五歩 ▲6七銀 △8一飛 ▲9八香 △5二金 ▲6八角 △4四歩 ▲7七桂 △4五歩 ▲9九飛 △8三金 ▲5九飛 △8四金 ▲8九飛 △5三玉 ▲5七角 △4三金 ▲6八金 △4四角 ▲5八金左 △3五歩 ▲8六歩 △同 歩 ▲同 飛 △8五歩 ▲8九飛 △3四金 ▲4九金 △3三桂 ▲7五歩 △同 金 ▲7六歩 △8六金 ▲6八角 △7五歩 ▲8七歩 △7六金 ▲3九玉 △6七金 ▲同 金 △7八銀 ▲8八飛 △6七銀成 ▲5九角 △7六歩 ▲8五桂 △同 桂 ▲7四歩 △同 銀 ▲7三金 △7五銀 ▲7四金 △7七歩成 ▲7五金 △8八と ▲8六角 △6三銀 ▲6五歩 △同 歩 ▲8五金 △7五歩 ▲同 金 △5六桂 ▲6四銀 △4三玉 ▲6三銀成 △4八金 ▲2八玉 △4九金 ▲同 銀 △4八金 ▲同 銀 △同桂成 ▲2二金 △3八飛 ▲1七玉 △3六歩 ▲2六桂 △2五桂 ▲3二銀 △1七桂成 まで122手で後手の勝ち 開始日時:2012/05/11 1 59 11 棋戦:その他の棋戦 棋戦:観戦自由対局室 先手:**okara 後手:いつとは言わんが以前ガチでおからに負けただけになんとも言えないですわ…… ▲7六歩△3四歩▲9六歩△8四歩▲6六歩△6二銀▲7八銀△4二玉 ▲6七銀△3二玉▲7八飛△1四歩▲1六歩△5二金右▲5八金左△6四歩 ▲4八玉△6三銀▲3八銀△7四歩▲3九玉△7三桂▲2八玉△6二飛 ▲5六銀△5四銀▲6八飛△2四歩▲4六歩△2三玉▲4七金△3二銀 ▲2六歩△1二玉▲3六歩△2三銀▲3七桂△3二金▲9五歩△4二金右 ▲9八香△6五歩▲同 歩△8八角成▲同 飛△9九角▲6八飛△4四角成 ▲2七銀△6五桂▲5一角△6三飛▲8四角成△7七桂成▲6三飛不成△同 銀 ▲4八金引△6八飛▲6一飛△5二銀▲9一飛成△9八飛成▲7七桂△同 馬 ▲6四桂△4一銀▲5一馬△7六馬▲6七歩△4四桂▲4一馬△同 金 ▲同 龍△3一香▲5二桂成△5六桂▲同 歩△6七馬▲5八香△7五角 ▲3八金打△4八角成▲同 金寄△6九銀▲5九銀△7七馬▲6八歩△7八銀成 ▲4二成桂△同 金▲同 龍△3二金▲6二龍△6八成銀▲同 銀△同 馬 ▲6六角△2二桂▲4一銀△6七銀▲5九金打△4六馬▲3二銀成△同 香 ▲4二金△3五歩▲3二金△3六歩▲2二金△1三玉▲2三金△同 玉 ▲2二龍△3四玉▲2五銀△3五玉▲2四龍 まで117手で先手の勝ち 先手:*つらかた八段 後手:**turarman ▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩 ▲7八金 △3二金 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △8六歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲3四飛 △3三角 ▲3六飛 △2二銀 ▲2六飛 △5二玉 ▲8七歩 △8四飛 ▲5八玉 △6二銀 ▲3八金 △5一金 ▲4八銀 △9四歩 ▲3六歩 △9五歩 ▲3七桂 △7四歩 ▲1六歩 △7三桂 ▲1五歩 △7五歩 ▲1四歩 △同 歩 ▲1二歩 △2五歩 ▲3三角成 △同 桂 ▲2五桂 △2四歩 ▲3三桂成 △同 銀 ▲1一歩成 △4四角 ▲2九飛 △9九角成 ▲8八銀 △9八馬 ▲9九香 △8八馬 ▲同 金 △7六歩 ▲7九飛 △7四飛 ▲5六角 △7五飛 ▲7四歩 △6五桂 ▲8四角 △7四飛 ▲6二角成 △同 金 ▲6五角 △8四飛 ▲7六飛 △7五歩 ▲同 飛 △7四歩 ▲同 飛 △同 飛 ▲同 角 △7九飛 ▲6四桂 △4二玉 ▲7一飛 △6一香 ▲5九銀 △9三角 ▲9一飛成 △5七角成 ▲同 玉 △7四飛成 ▲4五桂 △7九角 ▲4八玉 △5七銀 ▲4九玉 △8八角成 ▲5四歩 △4一桂 ▲5八香 △同銀成 ▲同 銀 △6四歩 ▲5三歩成 △同 桂 ▲同桂成 △同 玉 ▲5四歩 △同 玉 ▲6六桂 △同 馬 ▲同 歩 △7九龍 ▲5九銀 △5七歩 ▲5五歩 △5三玉 ▲3五角 △4四銀 ▲5七角 △8九龍 ▲4一角 △4二玉 ▲5一銀 △同 玉 ▲3二角成 △4二金 ▲2四角 △3三歩 ▲1四馬 △5七歩 ▲同 角 △5六香 ▲1三角成 △6七桂 ▲7九歩 △2六桂 ▲6七銀 △5九香成 ▲同 玉 △3八桂成 ▲7八金 △8八銀 ▲5四香 △5三桂 ▲1五馬 △4五桂打 ▲7四桂 △4八銀 ▲同 馬 △同成桂 ▲同 玉 △2六角 ▲5八玉 △5七歩 ▲同 馬 △同桂成 ▲同 玉 △3九角 まで154手で後手の勝ち 開始日時:2013/12/19(木) 戦型:横歩取り 場所:なんJ 先手:ID tj0Sh1vj 後手:ID ZCmxcIvN ▲7六歩 △8四歩 ▲2六歩 △3四歩 ▲7八金 △8五歩 ▲2五歩 △3二金 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △8六歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲3四飛 △3三角 ▲3六飛 △2二銀 ▲8七歩 △8四飛 ▲2六飛 △6二銀 ▲3三角成 △同 桂 ▲2一角 △4二玉 ▲3二角成 △同 玉 ▲4二金 △2一玉 ▲2三歩 △2五歩 ▲2二歩成 △同 玉 ▲4六飛 △4四歩 ▲2四歩 △1二角 ▲2三銀 △同 角 ▲同歩成 △同 玉 ▲4三角 △7一金 ▲3二角成 △2四玉 ▲4三金 △5一角 ▲4四飛 まで49手で先手の勝ち 備考: ID bE/NlYyXがなんJにたてたスレ「将棋やってるんやが次の手教えてや http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1387408446/」において、ID tj0Sh1vj(通称ガラケーニキ)とID ZCmxcIvNが喧嘩、将棋で勝負をつけることになる。ところが、ガラケーニキがガラケーしか持っていないと主張したため、スレにて対局が行われた。香ばしい発言とは裏腹に22手目△6二銀を咎める機敏な仕掛けでガラケーニキが勝利した。 勝者の弁: 864 名前: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:12) [] 投稿日:2013/12/19(木) 11 33 57.70 ID tj0Sh1vj [49/50] 854 平凡な手でええんやなぁ… まぁ62銀にはカチンと来たわ 舐めてるかクソ雑魚のどっちかやからな 敗者の弁: 841 名前:風吹けば名無し[] 投稿日:2013/12/19(木) 11 25 22.57 ID ZCmxcIvN [70/75] 829 ごめんなさいするなら、争点となった 81あたりの局面からお互いもって指すべきなんだよなぁ
https://w.atwiki.jp/niconico_singer/pages/607.html
名前:こめる 通称:こめる、こめ よく使われるタグ:ボカロオリジナルを歌ってみた、癒し、そっと評価されるべき 声の特徴:透明感のある可愛い萌え声。 作品の特徴・傾向 ボーカロイド用オリジナル曲を歌う。過去にはアニメのキャラソンも歌っていた。 視聴者からのリクエストに応える事も。 歌声に萌えや癒しを感じる視聴者多数。「BRIGHT RAiN 歌ってみた」の「てーらはー☆」等、萌え殺し要素を含む曲が多いです。 「曲名+歌ってみた」のみのシンプルなタイトルの作品が多く、新着やランキングから探すのは非常に困難。 人物・その他の特徴 マイリス等でMP3を公開する。 「【初】Funny★Face【Rap】」でRAPを披露。 歌い手630(ろみお)との交流があり、「ねーさん」と呼んで慕っている。 動画 公開マイリスト Eve 歌ってみた VOiCE 歌ってみた BRIGHT RAiN 歌ってみた タウリン1000mg High Go!! 歌ってみた※ コラボこめる + れすた - 空のさかな(a little memory) 【こめる】コントロールパラメータRomix【630】 【歌ってみた】セルの恋【れすた + こめる】 ☆MIX修正版【こめる】ジュブナイル 歌ってみた【えみりお】 【Sweetiex2】歌ってみた【こめる×祭屋】 【こめる】THE WORLD END UMBRELLA 歌ってみた【そらる】 【そらる】No Logic 歌ってみた【こめる】 関連動画(合わせてみた等) 歌ってみたシリーズ 本家はどっち? 本物はどっち? 番外編 本家と歌い手をデュエットさせてみた 合唱 らき☆すた 『寝・逃・げでリセット!』(修正版) (MikuMikuDance)ウッーウッーウマウマ(課題曲?) ※歌い手の情報は「歌い手まとめwiki掲載基準」で「掲載可能」としているもののみ掲載して下さい。 編集業務連絡 そらるさんと込めるさんって兄弟なんですか⁉ -- ココ (2015-02-21 03 24 47) 木村徹みたい -- 木村徹 (2016-08-06 22 41 51) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kingofbraves/pages/232.html
緒川空は、すでに教室にいた。 特に理由はない。ただ、窓から空を眺めていたかっただけだ。 昨日、水をばら撒いた鉛色の塊は払われ、代わりに透き通るような水色の海が広がっている。 彼の友人、成川涼治も隣にいる。 暇をもてあましている。時折飽きもせず空を眺める友人を見ては、物好きだねぇ、などとからかってもみる。 友人に付き合って早めに来ているものの、彼としては暇だった。 幸せそうな友人の姿を見るのはいいが、こんな時には話相手にならない。 代わりにため息ばかりついていた。 それでも、教室に入ってから30分もすると人が集まり始めた。 涼治はその一団のほうに流れていく。まだ決まったグループも出来ていない。 陽気で行動的な涼治は、あっという間に打ち解ける。 その友人であるはずの空は、相変わらず窓際の自分の席から遠くを眺めているだけだ。 涼治が談笑し始めてから20分もすると、教室が埋まった。 授業開始の4,5分前である。空の隣には同じ名前の少女もいた。 昨日の約束どおり、自分の席を涼治に譲り、自分は立ったまま青い空を眺めている。 とはいえ、「上谷」の空はやはり自分と同名の男子も気になるのか、たまに声をかける。 しかし返事は決まっていた。 「どうかしたか」 話がしたい、というと視線を窓に戻している。 クラス中の男子から嫉妬の視線を浴びているのにもかかわらず、だ。 そんな時、彼らの耳にありえない音が入ってきた。 バイクのエンジン音。続いて、バイクが停止する音。 気がつくと、彼らの教室の前に、1台のバイクが停めてあり、そのライダーが教室の中を見ている。 乗ってきたバイクは、トライアル用を一回り大きくしたようなバイクだった。 全体的にシャープなラインで、やはり競技用といった方がしっくりくる部分がある。 日本製ではない。スペイン製である。GASGAS社のパンペーラ250と呼ばれるバイクだ。 とはいえ、バイクに関してはおいておこう。 教室中は騒然となっていた。好奇の視線は集中している。 そのライダーがヘルメットをとった。一部の女子は歓声をあげる。 その歓声に負けない声をライダーははりあげた。 「緒川空は誰だ!」 誰もが硬直する。 そして、誰よりも早く、名前を呼ばれた本人が我に返った。 ある意味流石である。 「なぜ、俺の名前を知っている」 彼はとりあえずの疑問を呈した。 「知っているからに決まっているだろう!」 ふんぞり返って言い放つライダー。答えになってない。 「だからなぜだと・・・」 「それはだな・・・妹から聞いたからだ!」 再び別の意味で騒然となった。 女子からは誰のお兄さんかしらだの、友達になって紹介してもらおうだの。 男子のほうは、妹が美少女だったら仲介してもらおうと。まぁ、同じである。 当の空は、ある種嫌な予感がしつつ、自らの考えを口にした。 「まさか、上谷空の兄なのか?」 口に出した後も外れてくれ、と居もしない神に祈っていた。祈ったのは初めてかもしれない。 だが、やはり打ち砕かれた。 やたらと必死な表情で、その通りだ、と返されたのだ。 頭が痛くなる。なぜ最近こんなことばっかりなのだろう、と。実際問題わずか2日で起きた出来事だが。 こっちに来い、話がある、と呼ばれた。 だが、こんな中で緒川空はある疑問を頭の片隅に浮かべるのを忘れなかった。 なぜ、教職員などに追い出さないのか。それ以前に4階にあるこの教室にどうやってバイクできたのか。 理不尽な気がする。しかし、とりあえずは呼び出した男の方へ向かった。 「して、用は」 「ぶすっとしていると思ったら、中々、直球じゃないか。面白い、率直に言うぞ」 「率直に言うならさっさと言って欲しい」 野次馬は興味津々である。一言も聞き漏らすまい、と全身を耳にしている。 さきほどまで、ガヤガヤしていたのにも関わらず、である。 「よぉし、俺の妹に手を出すな」 「?意味が分からないんだが」 一方、男子集団は益々聞き逃せぬと殺気だっている。 妹の方は目を真ん丸くして口をパクパクさせている。 「つまりはだ・・・その、なんだ。俺の妹がな、お前に一目ぼれしてしまったらしくてな。だが、よく分からん男にくれてやる気は毛頭ない!」 最早、男子連中がいっせいに空に飛び掛りそうな雰囲気である。 だが、それは緒川空の一言でストップした。 「一目ぼれとはどういう意味だ」 一瞬、世界が硬直したように見えたのは気のせいではあるまい。 今までどういう生活をしてきたのか。 成川涼治を除く、全ての人間の時間が静止した。 やがて時間を取り戻した上谷空の兄は、こう呟いた。 「これならしばらく安心だ」と。 だが、その呟きが終わるか終わらないかのうちに、妹に頭を叩かれた。 「何を言ってるの!それに、一目ぼれしたわけじゃないよ!名前が同じだから気になっただけ!」 それを聞くや否や、彼の兄の顔は輝き、「そうか!それなら安心だ」などとのたまっていた。 そして、教室中の人間に「驚かせて悪かったな」というとバイクにまたがり颯爽とその場を去っていった。 その日の授業は最早、誰の記憶にも残っていない。 それよりも、最大の疑問の回答が示されたことが重要だった。 ただし、放課後である。 なぜ、彼はあんなことをして教職員に追い出されなかったのか、と。 曰く、2年前に卒業した生徒で、それまでにも色々ヤンチャをやっていたため、最早突っ込む気もないのだ、と。 今更バイクで教室に姿を現しても、咎める気にもならないらしい。 凄まじい人間の存在に、彼らは自分が実はコメディ映画に出演しているんじゃないかと疑う羽目になった。 また、上谷空はその放課後に、人に取り囲まれていた。 やれ、緒川君がどうして気になっているだの、お兄さんを今度紹介してだの、緒川はきっとやめておいたほうがいいだの。 彼女も一々、「名前が同じで席が隣だとさすがに気になっちゃうよ」「彼女がいるけどそれでもいい?」「そこまで怖い人じゃないと思うよ」 と返していった。 彼女は内心、この騒ぎの原因の一つである隣の席の男子が出てくることを期待していたが、きっと屋上で空を眺めていてそんなことは絶対ありえない、 と諦めていた。 しかし、そのありえないことが起こった。まさしく、緒川空その人が教室に入ってきたのである。 「涼治、何があったんだ!」といいながら。理解した。彼の友人、成川が彼になにかしらでここに来るようにいったんだろう、と。 上谷空は思わず、涼治の手を取ってありがとう、といっていた。 涼治はこれに上機嫌で、笑顔で「お互い様、お互い様」といっていた。 そこに飛び込んできた緒川空が詰め寄る。はめられたことに気がついて、不機嫌を隠そうともせずに「何が『大変なことがあったからすぐ来てくれ』だ!」と詰った。 激しい口調で問われても、この手のことにはなれているのか、「まぁまぁ、クラスメートが困ってるんだから一大事だろ?」と返した。 そういわれると、怒りは収まったようだが、今度は怪訝な顔で「誰が困っているんだ」と聞いた。 「空ちゃんだよ、空ちゃん」と、涼治は明確に答えた。 そこで初めて自分と同じ名前の少女の存在に気がついたらしく、「何で困っているんだ?」と問いかけた。 今は取り囲んでいたクラスメイトも遠巻きにして3人を見ている。はっきり言って、このまま帰れると嬉しい。 「んっと、ありがとう、その、助かったから」 「何?」 「それじゃ、私帰るから!」 後は教室から飛び出る。さすがの緒川空もあっけに取られるばかりだった。 と、彼の携帯の呼び出し音が鳴る。姉からだった。 「分かった。すぐ学校を出る」 涼治とともに校舎を出た。
https://w.atwiki.jp/mobamasshare/pages/451.html
166 名前: ◆IRWVB8Juyg[saga] 投稿日:2013/07/31(水) 02 58 06.37 ID TCLX5nBXo [3/10] 美しい、薄い桃のかかった髪をたなびかせて少女が空を駆ける。 まとわりつこうとする真っ黒な呪いの泥へ銀の閃光を走らせ散らすと、中心の赤い核を蹴りぬいた。 琴歌「きりがありませんね……卑怯ですよ! もうっ!」 正義に目覚め、義憤に燃えている――というわけでもないが。彼女には戦う理由がある。 少なくとも、目の前で起きている理不尽が。起きようとしている不条理が許せない。 彼女は世間知らずのお嬢様だった。蝶よ花よと育てられ、動かない両足を周りの人の助けによって乗り越えられてきただけの、お嬢様だった。 そんな彼女は、ある日さらわれて自由に動く銀の脚と、戦うための技術を教えられる。 未知の知識、未知の世界。怖いと思う気持ちと同時に持っていたのは、それに対する探究心。 浚われてしまった悲しみも、どうすればいいのかわからない不安も。 初めて知った感覚へ高まる鼓動にはかなわなかった。大丈夫だと、思えていたから。 その中で、友人もできた。同じ悩みを持って、相談して、悪さをするだなんて! まるでお話の中の『悪い子』みたいだなんてことを思い、それすら楽しく思えていた。 無事に脱走してから、はぐれてしまったのは困ったけれど。きっとみんなは大丈夫だと彼女は信じている。 それは、彼女が能天気だから勝手に思っていることなのかもしれない。――それでも。 彼女、西園寺琴歌は世間知らずのお嬢様だ。 それでも、人のために戦うことを。人のことを思う心を。知らないわけではないのだ。 167 名前: ◆IRWVB8Juyg[saga] 投稿日:2013/07/31(水) 02 58 33.91 ID TCLX5nBXo [4/10] 琴歌「えぇいっ!」 琴歌の銀の脚が宙を蹴り、追いすがる黒い獣を引きはがした。 そのまま半回転し、今度は天を蹴ると一気に突き刺すように急降下をして地面へと叩きつける。 どうやら核も砕けたようで、そのまま獣は動かなくなって溶けていった。 この場で、動けないでいる少女たちへ呪いが降りかからないようにと。 怪物たちを銀の脚でもって琴歌が調伏していく。 琴歌「でもっ……少し…………」 際限なく押し寄せる黒波に、琴歌は額に流れる汗をぬぐった。 OZ≪ドロシー≫は自己修復機能があり、彼女自身の超高速移動を可能にはしている。 圧倒的な速さでもってカースとカースの間を潜り抜け、蹴り、叩く。 その速度は不定形の泥のカースならば追いすがることすら不可能だ 強力な脚力でもって蹴り飛ばせば、一撃の元で葬ることだってできる。 彼女にとって、10や20の並のカースならば相手にならないだろう。 ならば50なら。100なら。1000なら――無限に湧き出るかのように押し寄せる呪いが、琴歌を襲おうとする。 このままでは、キリがない。そう判断した琴歌は自らの脚を一撫でして逡巡する。 琴歌「ドロシー……使うべき、なんでしょうか……私は……」 168 名前: ◆IRWVB8Juyg[saga] 投稿日:2013/07/31(水) 02 59 09.30 ID TCLX5nBXo [5/10] 彼女の銀の脚、OZ。金属生命体である『それ』には、隠された力がある。 ――隠された、というのは正確ではないかもしれない。ただ、とても。 琴歌「使いたく……ないのですけれど……」 とてもとても怖い力。彼女の探求心も、友人のお気楽さも、豪胆さも。 全員がなんとなく、嫌だ。そう思ってしまった、その力。 琴歌「……まだ、大丈夫。いけます、ね?」 誰に聞かせるわけでもなくそう呟いて、琴歌はまた銀の閃光へと姿を変える。 黒い津波に穴が開き、ふたつみっつと切り裂かれた。 降りかかる呪いの泥が落ちるよりも速く。次の獣を蹴り、打ち倒す。 カースたちには決して追いつかれないようにと滑るように地面を移動して―― ――その足が、固まってしまう。 169 名前: ◆IRWVB8Juyg[saga] 投稿日:2013/07/31(水) 02 59 43.28 ID TCLX5nBXo [6/10] 琴歌「―――ッ!?」 核を砕き損ねたカースの泥が、別のカースと反応して強烈に足を締め上げていた。 すぐさま逆の脚で蹴り脱出を図るが、ほんの一瞬止まった隙を逃さずに、津波は彼女を飲み込まんと迫る。 その光景に彼女は思わず目を瞑ってしまい、身体に走るであろう衝撃に身構えた。 ――だが。その衝撃は想像よりもずっとあたたかく。 まるで、誰かに抱かれているかのような錯覚をおこしてしまうほど優しかった。 琴歌「……?」 恐る恐る目を開けてみれば、目の前にあるのは怪物の泥ではなく人の顔。 とてもセンスがいいとは言えないような仮面を付けた、スーツ姿の男だった。 店長「間一髪か……大丈夫か、君?」 琴歌「え、あ、はい……ありがとうございます……っ、後ろ!」 男の背後から泥が迫る。とっさに蹴りあげようと思うも、この体勢ではできない。 しかし、焦る琴歌が男を逃がそうとするよりも早く。光の矢が泥を貫いた。 170 名前: ◆IRWVB8Juyg[saga] 投稿日:2013/07/31(水) 03 00 36.95 ID TCLX5nBXo [7/10] 琴歌「まぁ……!」 光が飛んできた方向へと目をやれば、そこに立っているのは美しく可愛らしい衣装に身を包んだ2人の女性。 琴歌が感心する中、1人は剣を宙から生み出してあたりのカースを次々に切り捨てていく。 美優「シビルマスクさん、危ないですよ! もうっ」 もう1人は琴歌の方へと駆け足で寄り、男へと注意を促す。 シビルマスクと呼ばれた男のほうは余裕ありげに笑うとこう返した。 店長「2人の合体技ならあれぐらいは倒せるし、普通の人には影響はないのはわかってたさ。だけどもしもがあったら危ないだろ?」 美優「そうですけど……無理はしないでくださいね」 店長「わかってる。でも、頑張ってる子供たちもいるんだ……大人が意地をみせなくてどうする」 シビルマスクが懐から何かを取り出す。 雷の走る、聖獣の角。友の証でもあるそれは、主張するかのように小さな火花を光らせた。 美優「……そうですね。あなたは?」 琴歌「え? 私は……」 急に話を振られて、琴歌が慌てたように立ち上がる。 171 名前: ◆IRWVB8Juyg[saga] 投稿日:2013/07/31(水) 03 01 31.52 ID TCLX5nBXo [8/10] 琴歌「あ……」 琴歌は、自分の脚にまた力が戻ってくるのを感じた。 ドロシーを解放しないでも、このまま自分自身の力で守れるのだと。 不思議と、先ほどまで襲ってきていた疲労感もない。 店長「大丈夫か? 無理はしないほうがいい」 琴歌「……いえ! 私、いま! とても……とっても、元気になりました!」 銀の脚の輝きが増す。彼女の顔には再び笑顔が戻る。 店長「う、うん?」 琴歌「ありがとうございます、みなさん! 私、西園寺琴歌と申します!」 底抜けに明るい声で琴歌が自己紹介をし始める。 思わず近くにいた2人はめんくらってしまったようだ。 店長「これはこれはご丁寧に……」 美優「店長っ!」 172 名前: ◆IRWVB8Juyg[saga] 投稿日:2013/07/31(水) 03 02 00.14 ID TCLX5nBXo [9/10] カインドの咎めるセリフに、シビルマスクがはっとした様子で恰好をつけなおす。 店長「っと……あぁ。琴歌ちゃんか……俺はシビルマスク。2人は……カインドと、グレイスだ。よろしく」 琴歌「はいっ! よろしくお願いします! 私の特技は――」 タン、と足音だけを残して琴歌が消え、グレイスが相手をしていた巨大なカースを砕く。 あまりの威力にグレイスも驚き、その顔をみて琴歌はまた笑った。 琴歌「ダンス、です♪」 レナ「……ヒュー♪ いいわね、いけてる。オールナイトは平気かしら?」 琴歌「さぁ、わかりません。私、夜更かしはいけないことだと聞いていたので!」 心底嬉しそうに琴歌が目を輝かせる。 興味津々といった様子で、共に戦う人がいる嬉しさで。
https://w.atwiki.jp/kairakunoza/pages/229.html
夜の公園にて投下終了後... 394 :名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 22 05 02 ID DNs8B8R/ 終了です。 らっきー☆ちゃんねる最初の方聞いてないので違う所はあると思いますが、どうかご容赦下さい。 401 :名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 23 27 55 ID IRKAWj58 つまらん 次 402 :名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 23 31 15 ID ld8rYY/G 折角"まらん"を差し入れてもらっても使い道がありませぬ 403 :名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 23 33 23 ID J4E8d74/ ≫402 これはww新発想w マラン 404 :名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 23 37 45 ID l/satZp2 ≫402 吹いたwww 405 :名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 23 38 43 ID wyBJJzBw ≫402はもっと評価されていい 406 :名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 23 40 17 ID AS0dYubg なんというかわし… ≫402は間違いなくクレーマー担当 407 :名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 23 45 46 ID TAtvwQSy ≫402ってみゆきさんじゃね? 408 :名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 00 00 07 ID KASnJhC1 かがみ「そういえば、『マラン』って映画があったわよね」 こなた「かがみん、それを言うなら『ラマン』だよ……」 かがみ「ちょ、ちょっと間違っただけじゃない!ってか、なんであんたがそんなもん知ってんのよ」 つかさ「あ、それ知ってる!この間テレビで見たんだけど、ラマンのレーサーさんって大変だよね、24時間も走るなんて……」 かがみ「つかさ……それはルマンでしょ」 みゆき「(こほん。)……『ラマン』と言うのは、英仏合作のロマンス映画ですね。マルグリット・デュラスの自伝的小説をジャン=ジャック・アノー監督が見事に映像化されて……(以下延々と)」 409 :名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 00 12 19 ID xlSxCU+I ≫402 さすがというか・・・ かわし方を心得ていらっしゃる・・・! 410 :名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 00 20 32 ID dWH9uZpr ≫402 後の「まらん記念日」である。 ……ごめん(自爆 412 :名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 00 41 44 ID YnYJRAeO ≫402 が`・щ・´ノ つ<<<<(;Θ щ Θ) 社会人時代のスキルをこんなところで活かさないで下さいよ、師匠 413 :名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 00 55 02 ID hpX/RvuC ≫412 黒井先生乙 414 :名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 04 39 45 ID aT1p7OxL 何まらんからなら使えるんだ? 415 :名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 04 43 39 ID dN6kgWe9 止まらんこの流れ 417 :名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 04 53 33 ID czJ+1J1u つまらんこの流れ 418 :名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 04 55 02 ID 88j1lopX たまらんのう 423 :みwiki:2007/06/04(月) 09 33 53 ID a+TmdsuV え?「まらん記念日」についてですか? (こっぺ♪こっぺ♪こっぺ♪こっぺ♪ らららこっぺぱん♪らららこっぺぱん♪) そもそも「まらん」とは、フランスの作曲家、指揮者、バス・ヴィオール奏者の マラン・マレー(Marin Marais, 1656年5月 - 1728年8月15日)の事だと思われます。 あ、ググると先頭に来ますので万一興味を持たれた場合、続きはそちらでどうぞ( ´∀`) 昨日≫401さんが、あきらさんx白石さん作品に感動し、思わずこのマラン氏を作者に プレゼントしたのですが、”差し出した手”を表すAAの「つ」が、まるでひらがなの「つ」に 見えてしまい、一見≫401氏を貶しているかのように見えてしまったそうです。 それを、咎めることなくさりげなくフォローした≫402さんの行為にスレの皆さんが感動し、 ≫410氏の提唱によって日本記念日協会が「まらん記念日」と非公式に定めたのが 始まりと言われています。 ちなみにこんなフラッシュもあるみたいですよ( ´∀`) ttp //www.geocities.co.jp/Playtown/5583/swf/maran.html また、「まらん」ではなく「まろん」のミスタイプだ、という説もあります。 ただ時期的に栗の可能性は少ないのでは?という意見が多く、現在では マラン・マレーをプレゼントした、という説が定着しています。 424 :名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 11 22 10 ID VQNvELX/ こなた「『この返し いいねと君が言ったから 6月3日はまらん記念日』……なんてね」 かがみ「吉本ばなな?……てか、あんたらしくないわね、その台詞」 こなた「小説家を父に持つ文芸一家をナメてもらっちゃ困るなぁ、かがみん」 かがみ「文芸一家ねぇ……大体あんた、どうせその歌しか知らないんでしょ?」 こなた「くぉはぁっ!さすが私の嫁、察しがいいねぇ!」 かがみ「!!よ、嫁っ(///)……って、なんで私があんたの嫁なのよっ!!」 こなた「照れるな照れるな」 かがみ「あーもう……っ! !!」 みさお「あーあー、もうgdgdじゃん。こーゆー時ツッこむ役がいなくなるのがあのメンツの欠点だよなー」 425 :名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 11 26 35 ID frTi7uMM ≫423 なんという民明書房 いや、今日から高良書房と呼ぶか 426 :名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 11 41 31 ID TJOosPTN ≫424 俵万智だったとおもうがな、サラダ記念日 427 :名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 12 12 47 ID a+TmdsuV こなた「かがみんー、吉本ばななじゃなくて俵万智だよ。 426さんが言ってた。調べたらそうだった」 かがみ「えっ!?そ、そうだっけ(///;;)……って、あんたも否定しなかったじゃない!」 こなた「私『サラダ記念日』なんて一言も言ってないし・・・ ̄ω ̄・」 かがみ「わ、悪かったわよ。私だってたまには勘違いくらいするわよ(///;;)」 みゆき「ちなみに現在は”吉本ばなな”ではなく”よしもとばなな”と改名されていますよ」 かがみ「そ、そうよね。改名したのよこなた」 こなた「ほぅ」 みゆき「また”俵万智”さんは高校時代、通学に田原町駅を利用していた故のペンネームと 思われがちですが、こちらは本名だそうですよ」 かがみ「へー・・」 こなた「ほー」 428 :427:2007/06/04(月) 12 13 40 ID a+TmdsuV かがみもサラダ記念日に関しては何も言ってなかった・・・orz 429 :名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 12 42 00 ID VQNvELX/ ≫427 フォロー㌧クス、素で勘違いしてたorz この雰囲気好きだなぁ 430 :427:2007/06/04(月) 12 54 13 ID a+TmdsuV ≫429 実はおいらも「サラダ記念日=吉本ばなな」だと思ってました。 なんでだろ・・・ 437 :名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 18 54 06 ID 4EziKq3x まらん! なんて斬新なんだ… まらん 目から鱗が落ち続けて止まらない。 438 :名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 19 51 59 ID jtIsHugT まらんktkrwww流石兄弟を思い出したぜ
https://w.atwiki.jp/storytellermirror/pages/508.html
Innocent Noise part44-167~180 167 :InnocentNoise:2009/02/22(日) 02 13 08 ID G2h6yef1P 酷く間が空きましたがサイコシリーズの続きを 以降の話は今の携帯が対応してませんので誰かお願いします…… ※Sinまでのあらすじ把握推奨。 ◆登場人物 三島遥 警部補。未来を視る力を持つ 相田衛 史学士。遥の幼なじみ 羽生光治 警部。遥の同期で上司 鳥越潤一 警視正。遥の上司。衛の父 高科満 東進大研究員。日枝図書館の被害者 井出昇平 警備員。高科の発見者 三田村 警備員。同上 深町信也 東進大院生。閲覧室利用者 笹本聖子 陽明大院生。同上 水沼新一 GSバイト。日比谷公園の自殺者 立木君江 食堂給仕。水沼の自殺の目撃者。 遠藤恵子 水沼の恋人。 御神楽要 氷室神社神主。遺体発見者。 牧原圭吾 朝霞医大学生。 峰村 朝霞医大生。牧原の友人。 羽崎静 ルポライター。関西弁。 内藤凛 朝霞医大OB。 宇都木桂 弁護士。 三笠 MMORPG管理者。 南雲麗香 朝霞高校2年。 168 :InnocentNoise:2009/02/22(日) 02 15 33 ID G2h6yef1P ◆Day1 5/18 16 00―東京拘置所 羽生に釘を刺されながら遥が扉を潜るとその向こうには衛が居た。 機嫌の悪い遥を前に衛は自分が日枝図書館で起きた殺人事件の容疑者だと淡々と答えた。 日中には検察行き―そうなれば有罪は確定も同然という状況に遥は声を荒げるが、衛はあと27時間もあると余裕だ。 衛は遥が現場に足を運んだ上で衛を頼って着たと察し、捜査状況を話すよう促した。 ―4時間前 12 00―日枝図書館 遥は捜査から外されているにも関わらず現場にいた。死因は本で殴られた事による脳挫傷。 警備員2名が前日19 30の巡回時に発見。凶器は拭き取られ被害者以外の指紋はない。 閲覧室への出入はIDカードにより記録されており、カード無しでは入室出来ない。 容疑者は隣の閲覧室を利用していた衛。動機は今の所無し。 現場は建物の6Fでカーテンのある窓は開かない。卓上には凶器の哲学書が広げられていた。 検死による死亡推定時刻は18 00~19 00。被害者は女癖が悪く評判も良くない。 カードの履歴によると18 15に途中退館し18 45に再入館した形跡があった。 第一発見者の井出はもう暑い初夏の時分に几帳面に手袋をしていた。 18 30の一度目の巡回で消えていた灯りが点いていた為、不審に思い、机に臥せている被害者を発見した。 もう一人の発見者である三田村は、眠れず煽ったという前日の酒が残っていた。 巡回は二人組で扉の窓から確認するという。時刻は井出に呼ばれ、被害者を発見した時に確認した為間違いない。 衛の居た部屋は現場の隣室、その隣が深町、廊下を挟んで現場の反対が笹本。 部屋の作りはどれも同じ正方形。覗き窓からは机周辺がはっきり見えた。 衛の部屋の卓上には魔女狩りや拷問に関する本が広げられていた。 深町は14 00~18 02にレポート作成の為利用。被害者が同窓とは知らなかった。 笹本は15 30~17 30に学位論文作成の為利用。被害者と面識があった。 現場に戻った遥はそこだけ机がずれている事に気づく。捜査に行き詰まった遥は未来視を使用―トイレで館長と話す遥。 トイレのゴミ箱から糸屑の付いたガムテープを発見する。鏡は四隅をガムテープで止められていた。 三田村によると一昨日からこの状態だという。 169 :InnocentNoise:2009/02/22(日) 02 18 55 ID G2h6yef1P 16 25―東京拘置所 話を聞いた衛は安易に未来視を使った事を咎めるが、遥から得た情報から真相を導く。 犯行は衝動的、発見が早かった事から死亡推定時刻に間違いはない。 それを18 30~19 00だと答える遥に衛は警備の証言による犯行時間だと正す。 部屋が正方形であることから、鏡を用い机をずらしカーテンを壁に貼れば被害者を隠す事が出来る。 被害者の出入りの記録はカードを拝借する事で可能。導ける真犯人は―井出。 三田村はアリバイを危うくする「井手に呼ばれた」という発言をした事から犯人ではない。 そして被害者の物以外出なかった指紋。拭き取られたのではなく指紋を残さない―手袋をしていた証拠。 物証が無いと詰め寄る遥に衛はトイレで見つけたガムテープに指紋のある可能を提示、もし無くてもカマをかけられる。 結局独りで解決してしまった事に悪態をつく遥に、衛は未来視の謎を口にする―何故そんな光景が見えたのか。 衛を遮るように現れた羽生。面会時間の超過を咎められるかと身構えた遥に羽生は井手がトイレで首を吊ったと告げる。 遺書に残された自白。2人の関係を茶化す羽生に衛は自殺の理由を問うがノイローゼだろうと返された。 「心が蝕まれる」と言う文面を気にする衛。その言葉に感じた遥の嫌な予感は翌朝現実となって現れた。 日比谷公園で見つかった自殺体―これが連続自殺事件の始まりに過ぎない事を、遥はまだ知らない。 ***** 黒いワゴン車と入れ替わりに入ってきた白い車。紫のスーツの女性は誘導通り車を停め―何かをひっかけたような音。 人を待つ彼女は電話口で宇津木と名乗る―電話の相手はその待ち人。所在を問うたその瞬間、車は爆発炎上した。 悲鳴と悪臭に包まれて炎上したその車の事は、翌朝千代田区の女弁護士の死亡事故として小さく紙面に載っただけだった。 ◆Day2 5/19 10 00-日比谷公園 検察への昨日の捜査説明に手間取った遥に羽生が悪態をつく。面倒を押し付けたのが見え見えで遥は噛みついた。 被害者の水沼は大きな銀杏にロープをかけて首を吊っていた。所持品はロープ・ハサミ・財布で中身は免許と2064円。 ハサミに指紋は無く、ロープの切断面と一致した。死亡推定時刻は今朝8時で目撃証言と一致している。 死因は頸部骨折ではなく窒息死で、死ぬまでに数分を要する。立木はその瞬間を2階への階段の踊場から目撃した。 170 :InnocentNoise:2009/02/22(日) 02 22 00 ID G2h6yef1P 遺書は恵子という女性に宛てた物で彼女を殺してしまいそうで怖いという内容――昨日の井出の遺書との妙な符合。 水沼に井出との接点は無く、恵子という人物も捜査線上には浮かんでいない。 羽生は首を吊るには一苦労なこの巨木には、首かけ銀杏という曰く付きの字があると言った。 人ごみの中に視線を感じた遥。視線の主らしき白銀のバイクスーツの女性は逃げるように立ち去った。 茂みから携帯を発見する。被害者のものだろうか? 自殺が濃厚だが遺書の文面が気にかかる。羽生にそう報告すると、先日青森まで勝手に飛んだ事(Sin参照)を咎められながらも、 井出の動機の裏付けと絡めてなら、と許可が出た。下心を疑う遥に羽生はどうせ遥は再捜査で減給だと毒づいた。 13 23―日枝図書館 入口で駐車場側から飛び出して着た男とぶつかった遥。男は考え事をしていたと詫び、遥の擦り傷にハンカチを巻く。 久々に女性扱いされ、遥は自分の男運の無さを改めて嘆く―研究室で嚔をする衛。 落ちていた銀貨のペンダント―先程の男が落とした物だろうか? 井出が死んでいた個室には、くっきりと足形が残っていた。気付けなかったことを悔やむ遥。 館長によると遺体発見は全ての捜査員が引き上げた15 45の直後―16 00前。潰してしまうべきだったと言う館長。 問い詰める遥に館長はこの棟が以前戦犯の収容所だったと言う。故に尽きない怪談の類と建物の妙な造り。 偶然と笑う遥は井出の交友を問うが、館長は三田村に聞けと言った。 三田村を訪ね駐車場にやってきた遥。最近の井出に変わった様子は無いが、ボーっとしている事が増えたという。 交友関係は知らないがよく携帯をいじっていたらしい。井出は臆病で動機は心当たりも無いという。 壁際に供えられた花束に気付く遥。三田村によると一年程前にここで車の事故があったと井手に聞いたという。 嫌な予感に躊躇いつつも未来視を使う遥―逃げるバイクスーツの女が呟く「南と見せて北に逃げる」と言う言葉。 捜査を切り上げた遥は、問題に頻繁に巻き込まれる衛のクビを心配し大学へと足を向けた。 171 :InnocentNoise:2009/02/22(日) 02 24 34 ID G2h6yef1P 17 14―立帝大学 乱暴に開かれた扉に苦情を述べる衛。文句しか言わない衛に遥は心配してやったのにとキレる。 心配される覚えのない衛。遥が関わった時点で教授は諦めたらしい。寧ろ遥のクビを心配する。 返す言葉の無い遥は怒りに任せて帰ろうとするが、呼び止めた衛は謝罪ではなく捜査の進捗を問うた。 普段乗り気ではない衛のその態度に遥は疑問を持つが、気になる事があるという衛に協力を条件に情報を開示する事に。 ついでに足の傷を見せつけるが心配するどころか女性扱いされて舞い上がった事まで言い当てられて遥はむっとした。 改めて2通の遺書を提示する遥。衛もその奇妙な符合を気にする。 今の所互いに接点がない事、自殺に疑う余地は無い事―筆跡の一致、カードの履歴、館長のアリバイ、目撃者。 妙に事件を気にする衛。気にかけていたのは青森で夜斗―否、ディッシュが口にした「他人の体」「同調」と言う言葉。 考え込む衛を遥は心配する。隠し事を疑う遥を軽くいなし、衛は話始める。 遺書は死者の残した最後のシグナル。綴られている筈の想い。 衛はドッペルゲンガーについて語る。もう一人の自分に殺されるという伝承―水沼の遺書との符合。時にそれは二重人格を示す。 フィクションじゃあるまいし、と言う遥に衛は海外での症例や当人が強く思い込んでしまうケースを提示。 遥の力自体がよっぽどフィクションだという衛に返す言葉は無かった。 情報も少なく自殺に流行りがある事から衛は現状の推察は早計と判断。 遥に二人に共通して消息の掴めない日が無いか調べて欲しいと依頼しようとした瞬間、遥の携帯に着信が入る。 氷室神社で見つかった首吊り遺体。事件の関連を思い浮かべた遥を衛は咎めた。 ここ1ヶ月の彼らの行動の調査を依頼する衛に別れを告げ遥は現場へと向かった。 19 47―氷室神社 夜の境内は不気味な雰囲気が漂っていた。発見したのは神主で時刻は18 30。身元は今の所不明。 所持していた携帯は壊れていたが所有者を照会中。死亡推定時刻は18 00~18 30。死因は又も頸部骨折ではなく窒息。 鑑識によると勢いを着けず踏み切った場合に見られる傾向で、躊躇いがある場合に多いという。 井手の検死も行ったという鑑識官によると、彼の死因もまた窒息だったという。重なる死因。 172 :InnocentNoise:2009/02/22(日) 02 30 16 ID G2h6yef1P 争った痕跡や外傷が無く、薬物の類も検出されていないことから自殺と見られるが、遺書等は見つかっていない。 神主の御神楽によると、飼い犬の太郎丸が吠えた為木刀を手に飛び出した所、鳥居に下がった被害者を発見したという。 遺体は中肉中背二十代前半の男性。紅白の縄が傍らに置かれていた。本殿の物らしく、衝動的な自殺を思わせた。 所持品の煙草は軽めの量販品で残り数本、ライターは安物でオイルがきれかけている。 副道の奥の社には供物が地面に直接供えられていた。鳥居の横柱には擦ったような跡があるが踏み台が見当たらない。 警官は被害者が蹴飛ばしたのではないかと言い、事実離れた副道の脇から供物を供える高杯が見つかった。 鑑識結果と踏み台のズレは気になるが、今の所死因以外の関連は無い。考え込む遥の目に今朝の女性が目に入る。 目が合った瞬間野次馬の中から飛び出した女性をとっさに遥は追う。車に遮られた瞬間、遥は未来視の光景を思い出す。 似たような通りで見失うよりは先回り!遥は北西の開けた十字路で女性を待った。 (ヒントを見ていない場合見失う) 現れた女性は遥に気付かず捲かれた事をバカにする。姿を見せ詰め寄ると観念して羽崎静、ルポライターだと名乗った。 愛車の赤いバイクを人質に取られたような形になり渋々話し始める静。頼まれてある事故について調べているらしい。 逃げた理由を問うと、どうやら羽生から次邪魔したら逮捕だと脅されたらしい。遥は名乗りそのするつもりは無いと告げた。 静が調べている事故について訪ね、水沼と先程の被害者の関係を話し始めた時、遥の携帯が鳴る。 被害者の身元が判明し急いで戻る遥。連絡先として静から名刺を受け取った。静は連絡は午後にしてくれと言った。 21 32―氷室神社 被害者は近くに住む牧原という学生と判明。警官に頼まれ遥は遺族への説明に向かう。 扉を開けた遥は目を疑う―スプラッタ映画のように緋に染まった玄関で―頭を割られた二つの遺体が血溜りに浮かんでいた… ◆Day3 5/20 10 02―捜査本部 鳥越に促され、遥は昨夜の経緯を説明する。被害者は牧原の両親で死因は撲殺。 鳥越は犯人が牧原の可能性を示唆し、それまでの遺書の内容に触れる。遥の行動力を皮肉混じりに評価しつつ報告の遅れに釘を刺した。 山積みの調書に溜め息をつきつつ、遥は捜査資料に手を伸ばす。 173 :InnocentNoise:2009/02/22(日) 02 33 46 ID G2h6yef1P 井手は借金の為2年前に離婚しており、図書館勤務は1年前から。所持品は財布と1059円、遺書と携帯のみ。 通話記録は会社のみでメールの履歴は無い。 水沼の死亡時刻は07 55~08 05。同棲相手は判明。勤務1年半で他に人付き合いは無い。 拾った携帯を提出し忘れていた遥は、水沼の物と判明してから混ぜておく事に決めた。 牧原は両親と同居で一浪。携帯の大量の通信履歴が添えられており、手配した鳥越からの皮肉が飛んだ。 鳥越に羽生が担当の筈の井手の事件調書が請求されていることを突っ込まれ、遥は逃げるように現場に向かう。 11 18―牧原宅 惨状と化した現場に警官は感情を露わにする。両親の死因は後頭部殴打による脳挫傷。 凶器は階段から見つかった金属バットで、牧原の指紋だけが残っていた―やはり犯人は……? 白線が象るは廊下に俯せに倒れた父親、助けを求めるように階段に倒れた母親。潰れた時計の示す犯行時刻は17 55。 動機を求め遥は2Fへ。遺書の類は無かったようだ。最新ゲームと漫画が溢れた部屋は医大生らしさの欠片も無い。 PCの電源は入っていたがロックされていて確認出来ない。手がかりを求め昼休みになった大学へ向かう。 12 30―朝霞医大 牧原の知人を探す遥は昨朝の男を見付ける。ハンカチの礼を述べ、拾ったペンダントを差し出す。 それはとても大切な物だったらしく、礼にと遥を構内の喫茶店へと誘った。 (拾っていなければ再会しない) 男は内藤凛と名乗り、女性のような名前だと自嘲した。遥も自己紹介するが可愛い名と誉められ赤面する。 内藤はここのOBで必要な資料を取りに来たと言う。医者ではなくペースメーカーの製造をしているそうだ。 後輩かと問う内藤に遥は調べ物にきただけだと否定した。見つめられ戸惑う遥。遥はペンダントの持ち主に似ているらしい。 内藤にとって姉のような―そしてもう鬼籍に入ってしまった女性。湿っぽい話をした事を詫びる内藤。 礼を口実に話がしたかっただけなのかもと言われ戸惑う遥。アラームに助けられて逃げるようにその場を去る。 内藤の言葉に動揺する自分を一喝し、捜査を再開する。 牧原の知人である峰村にたどり着くが、特に変わった様子は無く、昨日も夕方までゲームをしていたと言う。 時刻は18時前―犯行の直前。携帯のMMORPGを一緒にやっていた牧原がキャラを放置して急に落ちたらしい。 174 :InnocentNoise:2009/02/22(日) 02 36 17 ID G2h6yef1P キャラは端末に戻さなければ消えてしまう、牧原はLeomaと名付けたキャラを大切に育てていたらしい。 14 25―牧原宅 牧原のPCにダメ元でパスを入力―LEOMA―ロックが解除された。いかがわしいゲームに紛れ日記らしきものを見付ける。 「5/18―ニュースであの人の殺人の末の自殺を知る。人を殺めた人間はまた…だとすれば…いや、アレは事故だ。 昨日手に入れたこれを見せる時に、レイカとシンにも話をしてみよう。何だか頭がボーっとする。明日はさぼろう」 日付からすると記事は井出の事件について。2人には面識があったのか? 静が水沼と牧原が関わった事故について口にしていた事を思い出し、彼女に連絡を取ることにした。 電話口の緊張感の無いやり取りに脱力しつつ、静がいるという赤坂駅で落ち合うことに。 (名刺と爆発事故の知識がなければ接触不能) 静は構内の喫茶店で待っていた。遅れた事を詫びる遥に空になった大量のパフェを示した。 関西人はちゃっかりしていると呆れる遥に、静は厳密に関西生まれではなく言葉も仕草も混じっていると言った。 急かすように話を促す。静が調べているのは昨年5/21に日枝図書館で起きた爆発事故。 事故を起こしたのは宇都木という弁護士で人に会う為に外出していたらしい。当時、原因は車の不良とされていた。 オイル漏れにエンジンを吹かした為爆発、メーカーも酷く叩かれた。遥は事件と2人の関係を問う。 水沼は参考人として喚ばれていた。直前まで車を止めていた彼に何か不審物がないか確認したらしい。 牧原は目撃者としてインタビューを受け、また事故の写真を新聞社に売りつけていた。 そして現場に勤務していた井出。出来過ぎた符合。静が掴んでいるのはここまでらしい。 女の苦労を愚痴りつつ、真相を掴んだら連絡する事を条件に、静から情報提供の約束を取り付ける。 静がここで何をしていたか聞くと、宇都木が担当していた事件を調べていたと言う。痴漢の弁護だったらしい。 静に別れを告げ、衛に頼まれた彼らの行動履歴を確認に向かう。 図書館長によると井出に欠勤等はなく、寧ろシフトを詰めていたようだ。三田村曰く井出はPCは殆ど使えなかったらしい。 峰村によると牧村は単位の為にここ最近は殆ど休まず出席していたようだ。 捜査本部に戻ると水沼の恋人が着ていた。恵子はノイローゼの原因に心当たりは無いと言う。 175 :InnocentNoise:2009/02/22(日) 02 38 34 ID G2h6yef1P 当日は頭がボーっとすると言っていたようだが、遅くまで携帯でゲームをしていたせいではないかと言った。 水沼も行動が掴めない日は無かったようだ。嫌な予感がすると言う鳥越に単独行動について釘を刺される。 羽生と嫌みの応酬を交わし、遥は衛の所に報告に向かう。 18 12―立帝大学 珍しく主のいない研究室。遥はこっそりPCを覗き見る。故人の母kirika―NG。好んで飲むmocha―NG。…もしかして? haruk…戻った衛の一喝で入力は遮られる。笑って誤魔化す遥に衛は呆れた表情を浮かべた。 牧原も含め所在が掴めない事は無かったと言う遥。考え込む衛に先日の館の件かと問う。 驚く衛に付き合いの長さを口にし、奇妙な事件だが他人に意識を転送するだなんて現実離れしてるという遥。 衛は言う―現実を非現実が浸食している。考え過ぎる衛を咎めると、その脳天気さが羨ましいと皮肉が返った。 改めて事件を整理する。問題点は共通する死因と動機の無さ。 (静と接触している場合のみ)そして一年前の事件―その概要を覚えていた衛に呆れる遥。 牧原の日記に井出との面識を疑える事に触れると衛は彼らの相互連絡の形跡を確認する。 そんな物は無いと口にした遥にさらに念を押す。そういえば―遥はゲーム内のチャットに思い当たった。 水沼の携帯を取り出す遥に証拠品の持ち出しを咎めるが、始末書ものでもこれ以上減給しようが無いとお首にもかけない。 データフォルダにXXXXXXというファイルを見つけるが画面には何も出ない。遥は徐に耳を近づけた。 虚ろな目で立ち尽くす遥に声をかける衛―刹那、本の山に投げ飛ばされる。 音に思い当たった衛に正気を失った遥が咆哮と共に襲いかかる。間一髪かわすも攻撃は止まない。 本の山を振り払い衛を掴み上げ何度も本棚へとぶち当てる。反動を利用して衛は遥を抱き締め、呼びかけた。 衛の名を呼ぶと崩れ落ちるように倒れ込んだ。 ◆Day4―5/21 蝉の声。夏の残照。震える身は汗でぐっしょりと濡れている。気だるい四肢に吹く風が夏だというのに酷く肌寒い。 記憶を辿る。確か夏休みの宿題で衛と蝉を取りにきていた。そして折れた枝ごと池に落ちて―― ―懐かしい夢をみた。目覚めた遥は衛のベッドに寝ていることに気付く。見回すと衛は椅子の上で力尽きていた。 また無理をして―頬に伸ばした手が掴まれ押し倒される。見当違いの抗議をする遥を見て、衛は遥を解放した。 176 :InnocentNoise:2009/02/22(日) 02 42 00 ID G2h6yef1P 10 21―立帝大学 純粋な雑音―脳にあり感情を司る松果体に超短波をあてる事で獣と化す。衛を傷付けた記憶のない遥。 三人の自殺の理由―もう一人の自分。死因が一致したのは極度の興奮の為筋肉が緊張していて頸椎が折れなかったから。 一連の自殺は巧妙に仕組まれた遠隔殺人だった。体調を問う衛に大したこと無いと返す遙。 被害者と同じ状態なのだと声を荒げる衛に、だとしたら治せるのは犯人だけだと反論する。 諦めた衛は監督役に同行を申し出る。素直に心配出来ない衛に呆れる遥。 衛が調べておいたゲームの開発元へと向かった 12 08―某ゲーム会社 管理者の三笠に話を聞く。VF2は4人でパーティーを組む対戦型MMORPG。トラップ等を仕掛け相手チームを全滅させる。 三笠はチートアプリに頭を悩ませていた。データを自由に書き換えられる物で最近出回りだしたらしい。 衛がその名前を訪ねると、一番出回っているのはクロス6というX6つの物だという―遥が起動させたものと同じ。 牧原のキャラクターについて調べる。ショウ・シン・レイカというキャラと組んでいた事が解る。 登録された電話番号からショウ=井出、シン=水沼と判明。レイカを保護するため電話をかけた。 繋がらない電話。焦る遥に衛はレイカの名前と住所を割り出すよう指示。そんな暇はないと叫ぶ遥に衛は諫める。 手がかり無しにどうやって探す?彼らに他の接点は無いのか? ○静と接触出来ていない だが、そんなものには思い当たらない。やむなく電話会社に確認を取る遥。 13 39―某ゲーム会社 漸く届いた4人目の情報―南雲麗香。遥は急ぎ彼女の住所へ車を走らせる。しかし、その道中に齎された報。 麗香は図書館で犯人と思われる男と車内で爆死。被害者の繋がりを訴えたが、犯人無き今謎の殆どが闇の中。 迷宮入りする事件。全ては遅すぎた。 5/29―16 24―立帝大学 悔やむ遥と慰める衛。謎の多い事件、惜しむらくは手がかりが少なすぎたこと。 だが、それは次に生かせばいい。 その事より、と衛は遥の体調を心配した。 ―Unfinished 177 :InnocentNoise:2009/02/22(日) 02 47 02 ID GSxaOY9iO ○静とコンタクトを取っている 被害者のもう一つの接点―一年前の事件の関係者。電話に出た静にレイカの番号を告げ関係者と照合してもらう。 流石に番号だけでは難しいという静にレイカという名を告げる。南雲麗香―痴漢事件の被害者との名前の一致。 静に住所と顔写真をメールしてもらう。可能性は強いが彼女がレイカである確証はない。 嫌な予感。電話会社に照会していてはきっと間に合わない、衛の制止を振り切って遥は未来視を使った。 ○未来視を3回以上使用 未来視が見せたのは意外な人物だった。遥はそのまま意識を失い… 三日後。漸く意識を取り戻した時には、既に事件は終わりを迎えていた。 麗香は図書館で焼死体で見つかり、一連の事件は証拠不十分で自殺で処理された。 衛の忠告を無視した事を悔やみながら、遥は今日も捜査に奔走する。もう一人の自分に怯えながら… ―BAD END(Unfinished2) ○未来視の使用が2回以下 最後の場所―日枝図書館の駐車場。衛に念の為彼女の家をあたるよう指示し、遥はその場所へと駆け出す。 あの様子なら暫くは大丈夫、そう判断した衛は三笠に一年前のログを確認するよう求めた。 16 20―日枝図書館 閉ざされた門、掲示板を確認すると今日は改修の為閉館のようだ。フライングかと疑う遥の耳に女性の悲鳴が届いた。 急いで声のした駐車場へ向かう。人違いだと騒ぐ麗香。 ○内藤と再会していない 構えた銃口の先には先日図書館でぶつかった男がいた。遥の素性に驚く男。麗香は助けを求めて喚く。 首筋にあてがわれたナイフ。男は彼らが桂を殺したと言った。桂―静の話していた事故で死んだ弁護士。 男はそれが事故ではなく仕組まれた殺人だと言う。喚く麗香を車に押し込むと給油口の蓋を開けた。 それで彼女は救われない。遥の説得は男に届かない。火を付けたライターが給油口に投げ込まれ―遥の悲痛な叫び。 上がる爆炎。炎の袂で男は天を仰ぐように燃えていた。駆けつけた衛は動機を突き止めていたが、既に遅い。 彼をつなぎ止める何かがあればあるいは―だがそれも詮無き事。no pain no gain―この痛みを無駄にするなと衛は言った。 ―BAD END 178 :InnocentNoise:2009/02/22(日) 02 49 30 ID GSxaOY9iO ○内藤と再会している 遥の銃口の先にいたのは―内藤。遥の素性に絶句する内藤。構えたナイフは麗香の首筋に添えられれていた。 説得する遥。内藤は彼女達が桂を殺したという。宇都木桂―一年前の事故の被害者。 あれは事故じゃないと内藤はいう。騒ぐ麗香に手をかけようとした時、かけつけた衛がそれが殺人教唆であったと告げた。 何故ここにいるのかと問う遥に、未来視など使わなくても現場には辿り着けると答える。特に怨恨による事件は。 制止する内藤に衛は自分は刑事ではないし止める気も無いと告げる。あの事故は彼女達には只のゲームに過ぎなかった。 衛はログに残っていた犯行計画を語り出す。 一年前―日枝図書館 水沼は車止めに細い杭を打ち込むと、乗ってきた黒いワゴンを走らせた。入れ替わりに入ってきたのは桂の車。 井出がそれを奥の駐車場に誘導する。彼女が人を待つ間に水沼の仕掛けで漏れ出したオイルが広がった。 嘘であってほしい。そう願う彼女の元に着信が入る。彼女が電話に出た瞬間、崖上から吸いかけの煙草が投げられた。 炎上する車。叫ぶ人々。牧原は呟く―話が違う―中には誰も居ない筈だ― 個々の作業が殺人に直結しない、罪の意識を持たない計画。だが内藤はそれを知ってしまった。 酔った勢いで牧原が話した武勇伝―罪にならない人の殺し方。彼らに罪の意識を教える為にあのアプリを作った。 自分は関係ないと叫ぶ麗香に衛は痴漢が作られた冤罪であったこと、桂がそれに気付いたのではと問う。 証拠が無いと言う麗香に彼女がかけた電話のログがあると言う。麗香はあれは公衆からかけたのだと宣言し― 口を滑らせた麗香は桂が既に館内に居ると勘違いしただけだと主張した。ナイフを振り上げる内藤。 尚も制止する遥に問いかける。彼らの非道を聞いてなぜ?これ以上罪を重ねてほしくない、そう遥は答えた。 遥には理不尽に大切な者を奪われた者の痛みは分からない、そう主張する内藤に無関係な高科や牧原の両親の命を奪った事実を突きつける。 復讐は内藤のエゴ、彼女はそんなもの望んでいない。そんな内藤の姿なんて― そして遥には解る、同じように理不尽に父親を失ったその痛みが。復讐になんて逃げないで、そう遥は訴えた。 その姿が桂と重なる。泣き崩れた内藤の絶叫が、泣き出しそうな初夏の空に響いた。 179 :InnocentNoise:2009/02/22(日) 02 53 50 ID GSxaOY9iO *epilogue* 遥は単独行動を羽生に咎められていた―それは全部もってかれたやっかみも多分に含まれていたが― 矛先は御し切れなかった衛にも向かうが、20年来の付き合いで既に匙を投げたと言い、それは上司の役目だと投げ返す。 好き放題の男性陣に遥は拳を震わせた。 連行される内藤に遥は声をかける。桂が一番望んでいたのは内藤の幸せだ、と。 内藤は礼を述べると、預かって欲しいと彼女の形見を差し出した。遥がそれを拾ったのはきっと偶然じゃない。 きっと彼女が内藤を止める為にそうしたのだと、だから戻ってくるまで持っていてほしい。 告白ともとれる台詞に戸惑う遥と咳払いを挟む衛。内藤は慌てて償う事への誓いだと訂正する。 遥は衛のせいにしようとするが、赤い頬を指摘され、暑さを口実に顔を洗ってくると逃げ出した。 遥が居なくなった所で改めて衛は内藤に確認する―あのアプリについて。 遥が開いてしまった件については、初回にしか作用が無い事、強いショックはあるが後遺症は無いことを確認。 元データは友人に貰ったFDでその死を期に処分した為残っていない。友人の名は―鴻神夜斗。 戻った遥は険しい表情に気付くが只のヤキモチと勘違いする。 羽生に連行される内藤。口汚く罵る麗香に呆れる遥。衛は自主を勧めるがあの場で話を合わせただけだと歯牙にもかけない。 遥は憤るが衛に鳥越が動いていない以上今はまだ手出しできる段階ではないと制止される。 内藤はもういいと言った。麗香が悔いる事が無い限りきっと裁かれる。 笑い飛ばす麗香に苦い想いを噛み締める遥。しかし事件は終わらなかった。 遥は悔やむ。彼がこれを預けた事、残した言葉の真意に気付けなかった事。 3日後―5/24 10 15―赤坂駅 遥は自殺による人身事故の捜査を行っていた。被害者はまだ女子高生。 所持品はMDに化粧ポーチに避妊具…教材の無い中身に呆れつつ鞄の底からパスケースを発見する。被害者は― 14 30―立帝大学 してやられた、それが衛の感想だった。 彼が獄中で自殺した報は直ぐに入った。看守が見つけた時点で首を吊っており自殺に間違いはない。 救えなかった、変えらなかった運命。彼が預けた物も償いたいといった言葉も嘘だったのか。 それは分からないが、遥に会えた事で既に救われていたのではと衛は話す。 既に汚れていた自分は無理でも、せめてペンダントだけは彼女の元に。 180 :InnocentNoise:2009/02/22(日) 03 01 19 ID GSxaOY9iO 死海文書の一節 ガブリエルの角笛が吹き鳴らされる時、罪深き盲目の羊達は行く当ても知らず、ただその音に従って絶望に堕ち… 捕らわれるべき者は捕らわれて行き、剣で殺される者は剣で殺される。 殺し殺される事はかくも業の深い行為なのだと、人は皆罪深き盲目の羊なのだと、衛は言った。 ならば、遥の手もまた血にまみれている―金島と鴻神の血で。どう償えばいい? 訪ねる遥にそれは自分の罪でもあると衛は答える。独りで背負わないで。 遥は少しの間衛の胸を借りた。 泣き出しそうな空の下、誰も居ない駐車場を見下ろす女。 頼まれたヤマが終わった―夜斗に向け静は独り呟いた。 ―To be contineud…… ***** 以上です 連投引っかかったので途中からID変わりましたがご容赦 でも続き書けないんで(ry 死海文書はキャリアによってはもう少し長いようなので以下に引用 ガブリエルの角笛が吹き鳴らされる時、罪深き盲目の羊達は行く当ても知らず、ただその音に従って絶望に墜ちるだろう。 耳ある者は聞け。 捕らわれるべき者は捕らわれて行き、剣で殺される者は剣で殺される。 彼女がした通りに彼女に仕返しせよ。 彼女の仕業に応じその倍を返せ。 彼女が注いだ杯にその倍の血を注げ。
https://w.atwiki.jp/anigera/pages/45.html
第129回:2014年3月6日放送 ゲスト:野島裕史 野島裕史 日本の声優、舞台俳優、ナレーター。シグマ・セブン所属。東京都出身。身長164cm、血液型はA型。父の野島昭生、弟の野島健児は共に声優。三人兄弟の末弟は作家の野島智司。声優になる前には、父の昭生が声優を休業し九州在住だったことから、大分県で一般企業の会社員だった時期がある。仕事はミキサーで、その傍らでしていたナレーターの仕事が仕事仲間の間で好評だったこと、その頃既に弟の健児が声優としてデビューしていたことから、自分にも声優ができるのではないかと考え上京。オーディションを受けるも良い結果は出ず、しかもその際「二世は嫌いだ!」と審査員に言われた。その後声優養成所に通い、2000年『ブギーポップは笑わない』菅沼洋次役でデビュー。2002年、『OVERMANキングゲイナー』ゲイナー・サンガ役で初主役を務めた。インドアに見られがちだが、実はアウトドア派で大の自転車好き。現在はチネリのロードバイク「スーパーコルサ」をメインの愛車とし、仕事の移動以外に趣味やスポーツとしても愛用。旅先まで自走したり、ヒルクライムレースに挑戦する等している。また、業界内でも多くの人に勧め自転車ユーザーを増やしている。なお、酒好きで出先での急な飲みに備え輪行袋を常に持ち歩いている。ジェットコースターが苦手である。兄弟3人でコンピュータ雑誌『MSX・FAN』にペンネームF.I.Sで常連として投稿していたことがある。主役を演じた『スケアクロウマン』では、第4話で父の昭生がゲストキャラクターの「シュタイン」、弟の健児が「シュタイン」の青年時の声を担当したことから、父子3人の共演が実現した。その他、健児とは『エンジェル・ハート』で双児の兄弟役、『灼眼のシャナ』ではクラスメイト役などで共演した。野島裕史は芸名で本名は野島祐史である。 弱虫ペダル 秋田書店の週刊少年チャンピオンにて2008年12号から連載中のロードレーサーを題材とした漫画である。作者は渡辺航。タイトルの名前の由来は作者インタビューで自転車に乗る際、軽いギアで回転数をあげてクルクル回す乗り方を作者が勝手に弱虫ペダルと名付けていてそれをタイトルにした。今回は「うろ覚えディドゥーーン劇場~クソ虫ペダル~」ヒドい。ヒドすぎる。 石垣光太郎 CV 野島裕史 『弱虫ペダル』の登場人物。3年生であるが、部のイニシアチブは1年の御堂筋が握っていて、「御堂筋くん」と呼ばされており、チームでは御堂筋のアシストを務める。京都伏見自転車競技部で唯一御堂筋の行動を咎めるなど、良識的な考え方を持っており、他の部員が御堂筋の教えについていくことに戸惑いのある描写も見られる。しかし、同時にチームが強化された結果は認めており、次第に様々な経験を経て『御堂筋を含めた上で今の京都伏見が最高のチーム』と本心から思うようになり、現在では御堂筋を純粋に見守っている。「がまん」が信条であり、ファンブックでは彼に関する部分で"がまん"という記述が無い所が無い位にはがまんがまんしている。少しはがまんするのをがまんした方がいい。愛車はANCHOR。 ちょびっツ(Chobits) CLAMPが原作の漫画、またはそれを元に作られたアニメ。人造人間が『パソコン』という名で世間に浸透している世界で機械に詳しくない一人の青年が、ゴミ捨て場で捨てられていたパソコンの女の子を拾いそこから発展していく恋愛模様を描いた作品で、人と機械が恋をすることができるのかということを描いたラブストーリーである。ディドゥーーン劇場で名前が出てCLAMP先生もびっくり。 チェインバー 声:杉田智和 アニメ『翠星のガルガンティア』に登場するロボット。自転車ではない。「私は、パイロット支援啓発インターフェイスシステム。貴官がより多くの成果を獲得することで、存在意義を達成する。」 ナイトライダー(Knight Rider) アメリカの特撮テレビドラマ。民間の犯罪捜査員マイケル・ナイト(デビッド・ハッセルホフ)が、人間の言葉を話し特殊装備を搭載したドリーム・カー『ナイト2000』(ウィリアム・ダニエルズ)とともにさまざまな事件を解決するカーアクションドラマ。K.I.T.T.(キット)の吹替は野島裕史の父で声優の野島昭生である。 コール オブ デューティ ゴースト(Call of Duty Ghosts, 略称CoD G) FPSゲーム『コール オブ デューティシリーズ』の第10作目。開発は『CoD MW』三部作の開発を担当したInfinity Ward。日本でもスクウェア・エニックスから字幕版が2013年11月14日、吹き替え版が同年12月12日に発売され、PlayStation 4吹き替え版が2014年2月22日に発売。本作の主人公の一人にして物語の語り手ヘッシュ・ウォーカー(David "Hesh" Walker)の吹き替えは杉田智和が担当。 パシフィック・リム(Pacific Rim) ギレルモ・デル・トロ監督による2013年公開のSF怪獣映画。太平洋の海底から次々と現れる巨大怪獣に、2人組みの兵士が操縦する巨大ロボットで立ち向かう様を描く。本作主人公のローリー・ベケットは日本語吹替:杉田智和(幼少期:優希) ホモマス ソーシャルゲーム『アイドルマスターSideM』の略称である。男メンバーしかいないアイマスということで早速付けられた略称。当然、登場アイドルにホモな人は(今のところ)全く存在しない。前職業が自動車修理工だったりアマチュア外国人レスラー、24歳学生や893な人もいない。 ベガ カプコンの対戦格闘ゲーム『ストリートファイター』シリーズなどに登場する架空の人物。CVは西村知道、若本規夫。 スパロボOGラジオ うますぎWAVE 「スーパーロボット大戦OG」をより楽しみたい人にお届けする番組。聴けば、君の「念動力Lv」は上がりっぱなし。「てかげん」は許さない、そこは「必中」でよろしく。パーソナリティは遠藤正明、杉田智和、相沢舞。野島裕史の名前が良く出る。 バディ・コンプレックス サンライズ制作のテレビアニメである。2014年1月5日から3月30日にかけて第1期が放送された。『舞-HiME』プロジェクトや『境界線上のホライゾン』『ラブライブ!』を制作したサンライズ第8スタジオによるオリジナルロボットアニメ。リー・コンラッド CV:杉田智和 結城美柑 声:花澤香菜 『To LOVEる -とらぶる-』の登場人物。主人公リトの妹。結城家では料理をはじめ家事の多くを担っているため、立場は1番強い。彩南第一小学校に通う女子小学生。11月3日生まれ。血液型O型。 橘美也 声:阿澄佳奈 ゲーム『アマガミ』のサブキャラクターの一人。主人公の妹。キャッチコピーは「きまぐれ我侭甘えん坊」 仕方ないね どんな上の句にも繋げることのできる万能の言葉。空耳が発祥。本格的ガチムチパンツレスリングの1 04付近において、出演者が唐突に言い放った。発言のタイミングが絶妙であり、なおかつ相応の雰囲気の中で言ってるため非常にシュールな光景である。AGRS&杉田「仕方ないね」 宇宙海賊ミトの大冒険 天野原町を舞台として宇宙規模の騒動が発生し、母子の絆が描かれるSFアニメである。 天地無用! OVA、テレビアニメシリーズ、ライトノベル小説、アニメーション映画の各メディアによってそれぞれに発表されたシリーズの名称。略称は「天地」。岡山県の高校生、柾木天地を主人公とした物語。ひょんなきっかけから主人公・天地が様々な事情で地球にやってきた宇宙人たちの騒動に巻き込まれていくコメディタッチのSFアニメである。2002年に発表された外伝『天地無用! GXP』では天地の後輩・山田西南が主人公。
https://w.atwiki.jp/kwbthrms/pages/312.html
株式市場のおいて、穴を埋める、つまり下げた分を戻すという意味。「埋める」は上記の意味のほかにも、さまざまなところで表現されます。まず、信用取引などで、「買い」または「売り」から入った建玉を、転売(売り手じまう)・買い戻しによって決済することでもあります。この場合は、「カラ売りを買い埋める」というように使われます。また、増資の権利落ちや配当落ちの際に、理論的な落ち分と実際の下落幅を比べて、後者が前者よりも小さい時、「落ち分を埋めた」とも言い表されます。さらに、チャートを用いたテクニカル面でも一気の上げ、または下げに対してできた「窓」をその後、埋めていくような値動きのさまを「窓を埋める」とも言います。 http //www.daiwa.jp/ja/glossary/jpn/00060.html