約 1,693,003 件
https://w.atwiki.jp/falcom_staff/pages/61.html
スタートレーダー STAR TRADER 1989-03-23/PC-8801 STAFF 原案 山根ともお プログラム 富一成 脚本 竹林令子 美術 山根ともお / 松尾隆美 / 高橋哲哉 音楽 J.D.K. 音響 石川三恵子 進行 立川敏男 協力 井上忠信 / 木屋善夫 / 橋本昌哉 / 桶谷正剛 / 大浦孝浩 / 畠山孝一 / 五十嵐哲也 / 金井静夫 / 富樫克美 / 萩谷あき子 / 佐藤善美 / 小野郁 / 横田幸次 / 倉田佳彦 / 宮崎友好 / 川原菜穂子 / 西村記代子 制作 加藤正幸
https://w.atwiki.jp/dmseitokai/pages/175.html
《メガ・ブラスター》 メガ・ブラスター R 火文明 (2) 呪文 自分の手札から好きな枚数を選び、自分の墓地に置く。その後、その枚数と同じ数の自分のクリーチャーをバトルゾーンから選ぶ。このターン、選ばれたクリーチャーは「W・ブレイカー」を得る。 弱いはずのないカード。 火単速攻をはじめ、コスモブラスター等のデッキに積むカード。 火単ではシールドを一枚多く割ることが出来るので相手の計算を狂わせるのに使ってみたり、コスモブラスターでは核呪文になっていたり。 とにかく決定力が欲しければこのカードを採用してみることをお勧めする。 実はこのカードはラッキー・ダーツを使用しずに3ターンキルの出来る珍しいカードでもある。 ちなみに、このカードはロウが魂の効果を発揮できるカード、らしい。
https://w.atwiki.jp/magamorg/pages/223.html
太古の氷河スターナイツ・クラスター アンコモン 水 コスト2 パワー2000 ナイト/ロスト・パスト/サイバー・クラスター ■ブロッカー ■このクリーチャーは攻撃できない。 ■コネクト・リンク(このクリーチャーと同じ種族を持つクリーチャーが場にいる場合このクリーチャーはつぎの☆能力を得る。) ■☆このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のクロスギアを1枚選び、相手の山札の一番下においてもよい。 (F)戦国舞闘会。そんな中でもサイバーロードは秘密裏で計画を進めていた。 作者:MorG パワー少しぐらいあげてもバチはあたらんよね。 あとは種族がアレなんでこれ以上は厳しいかな。 評価
https://w.atwiki.jp/magamorg/pages/1815.html
スロースターターは能力の1つ。 主に鉄文明が備えているデメリット能力。 ■スロースターター(このクリーチャーは2ターンの間、召喚酔いする) 2ターンの召喚酔いという事は、2ターン目に召喚したクリーチャーが攻撃できるようになるのは4ターン目以降になる、という事。 自分の計算が合わない事があり、かなりのデメリットといえる。 だが、鉄文明のパワーを生かすなら、これが「召喚酔い」である事を利用しよう。一度「スピードアタッカー(召喚酔いに影響されない)」を何らかの手段で与えてやれば、即座にスロースターターは無効化する。 火文明のスピードアタッカー付与カード、及び光の《ダイヤモンド・カッター》などと組み合わせると、鉄クリーチャーのもつ単体の大きさを活かせるだろう。 関連 鉄文明 メガ・スロースターター
https://w.atwiki.jp/orisuta/pages/505.html
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・ 遥「明菜ッ!こっちよ! 明菜「遥!まって、早いって! 本館の玄関から正門へと走る、遥一行。 悠「・・・!? 待て!誰かいるッ! 遥「ッ! 明菜「・・誰? ゴゴゴゴゴゴゴ・・ ―ガサガサッ・・ 目の前の茂みから、聞こえる音に三人は身構える。 遥「・・・・! 悠「誰だッ!?出てこいよ! 「・・・俺だ、幸田だ。 遥「幸田!?怪我してるじゃないッ! 手当しないとッ! 幸田「いや、今はそれよりここから逃げるんだ・・・出来るだけ早く! 奴が・・この家に来ている。 悠「奴・・・? 幸田は、その場へと座り込み肩で息をしている。 左手で右肩を押さえ、呼吸も弱々しい。 明菜「幸田さん・・・右腕・・・は? 幸田の右腕が・・・・・無い。 幸田「自分で引きちぎった・・・ 奴に・・乱堂に触られて、そうするしかなかった。 遥「乱堂ッ!! ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・ 母親の話には出てこなかったが、遥には察しがついていた。 恐らくは15年前、【尾出】が何らかの方法でDIOの骨と矢を持ち出し、 造られたクローン・・ 世界征服をもくろむ、大馬鹿野郎!! 遥「吸血鬼化し、永遠に世界を支配するだなんて、馬鹿げた事の為に、明菜を危険な目に会わせた・・・ッ!! 幸田「・・・その、馬鹿げた事の為に、関口先生は奴に消された・・・! 悠「関口? 明菜「先生にいたっけ? 幸田「乱堂の能力で記憶からも消えた・・・だが、俺は彼の遺志を守る。 お前達を・・・ここから逃がす! 遥「聞いたことない・・・ 聞いたことない・・・けど 遥「(何だろう・・この心が揺さぶられる感じは・・・ ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・ 「お前ら、無事だったか! 悠「あ、氷室! お前こそ無事だったか!? 振り向けば、氷室と庵治の姿がそこに。 明菜「・・・・・や、やっくん!! ―ガッシィイ! 氷室「うおっと! 明菜ッ!無事で良かったぜ・・・ 人目もはばからず、氷室に抱きつく明菜。 抱擁、そして口づけ・・・見ている悠の耳が真っ赤になっていやしないか心配になるほどのシーン。 遥「お二人さん。お熱いところ申し訳ないけど、柳井は? 氷室「・・・! 庵治「・・・・ 悠「そういや、姿が見えねえな。 おい氷室、柳井はどうした? 柳井の名前を聞いた二人の顔色が変わる。 ドドドドドドド・・・ 遥「まさか・・・! 氷室「柳井は・・・死んだ。 遺体は木陰に寝かせて来た。 遥「そんな・・・!! がっくりと、その場にへたり込む遥。 明菜「え?嘘・・でしょ? 氷室「一歩間に合わなかった・・・ 俺が着いた時にはもう・・・! ―バッキィッ!! 悠「てめえッ!! 悠の拳が氷室の顔面を捉える。 口から血を流し、悠を見据える氷室。 氷室「・・・好きなだけ殴れ、それでお前らの気が紛れるなら。 庵治「おいおいおいッ!何言ってんだよ!氷室、お前は悪くない・・・ 悪いのは俺なんだッ!俺がアイツを追いかけたから・・・ 悠と氷室の間に割ってはいる庵治。 悠「・・・・! 氷室「・・・・ 三人の間に、重い空気が流れる。 庵治「・・・・ 幸田「仲間割れを・・・している時間はないぞ。 沈黙を破り、幸田が口を開く。 遥「・・柳井も連れて、安全な場所まで明菜を連れて行かなくちゃ。 悠「・・・そうだな。 氷室「・・・・。 重苦しい雰囲気は相変わらずだったが、それでも一行は歩き出した。 ゴゴゴゴゴゴ・・・ 「・・・ガフッ! ―ボタボタ・・ッ! 咳込みと共に、多量の血液が吹き出し、地面へと吸い込まれる。 「ちょ、ちょっと!准一! 大丈夫なの!? 准一「全然余裕・・・! ちょいと口の中を切って出た血が、気管に入ってむせただけだぜ。 麻里「本当に? 准一「本当だよッ! 妙な心配すんな。 もう一人で歩けるから、離れてくれ。 突き放すように麻里から離れ、足を引きずりながら歩く准一・・・ 准一「・・(マズいな、肺が片方・・・完全にイカレてやがる 早・・いとこ、仮面を見つけ・・・病・・・院・・ ―ドサッ。 麻里「准一ッ!? 地面に突っ伏すように倒れる准一に、駆けよる麻里。 麻里「准一!どうしたのよッ!? ッ!!この傷は・・・ 准一のわき腹は、ベッコリと拳の形に陥没しており、折れた肋骨が皮膚を突き破り出ていた。 麻里「・・・こんな傷で・・無理を! 助けを呼ばないと・・・! ドドドドドドド・・・ 氷室「こっちだ。 氷室の先導の元、柳井の遺体へと向かう遥達。 誰も口を開く事なく 依然、黙々と歩みを進めていた。 その時 「待って。 遥「誰・・!? 悠「敵か!? 身構えた、彼らの前に姿を現したのは 麻里。 氷室「なんだ、お前か・・・ 悠「誰だよ? 氷室「柳井の知り合いだ。 仮面を狙っちゃいるが、少なくとも今は敵じゃあない・・・ 遥「・・信用していいの? 氷室「多分な。 ゴゴゴゴゴゴゴ・・・ 麻里「信用してくれなくても構わないわ。 だけど・・・仲間が怪我をして死にそうなの。 助けて欲しい。 庵治「仲間って、コンクリ野郎か? 無言で頷く麻里。 麻里「裏切りがバレて、乱堂の手下に襲われて・・・ アイツ、あんな怪我までして・・・ 徐々に涙声になっていく麻里。 明菜「ジョジョ・・行ってあげましょう。 この人、嘘は言ってない。 ゴゴゴゴゴゴゴ・・・ 遥「・・・分かったわ、案内して。 麻里「・・・ありがとう。 こっちよ! ―ダッ! そう言うや走り出す麻里。 遥たちはそれを追う。 悠「・・・ん? どうした?アンタ。 辺りを見回している幸田に悠は声をかける。 既に傷口を押さえておらず、出血も止まっていた。 悠「アンタ・・血が出てないけど、どうしてだ? 幸田「マーフィーズを使って・・・太い血管を閉じさせている。 扱いに熟練すれば、内臓だけ触れるなんて造作も・・・ない。 ま、血を流しすぎたんでフラフラしちゃいるがな。 悠「そんな事も出来るのか。すげえな・・・アンタ。 幸田「慣れ・・ではないな。 【出来て当たり前】だと思う事だ。 ・・・それより、嫌な予感がする。 俺は少し様子を見るから、先に行っていてくれ。 悠「・・・危険だ。 仮にアンタの予感が的中して、敵がいたらどうするつもりだ? その体で戦えると? 幸田「・・さぁ、な。分からん。 ただ時間稼ぎ位ならこの体でも充分だ。 ゴゴゴゴゴゴ・・・ 悠「馬鹿なこと言ってんじゃねえぜ。 アンタを残して俺たちが逃げ延びたとして、俺たちが・・・ジョジョが喜ぶとでも思ってんのか? アンタまでやられた事を知ったら、きっと頭に血が昇って突撃かますぜ? アイツはそういう女だ。 幸田の背中に、言葉を投げかける悠。 幸田「フフ・・・あり得そうだな。 だがな、記憶からも消されたら怒りようがないだろ? ゴゴゴゴゴ・・・ 幸田「奴にはこの腕の借りもあるしな。 それに・・・見ろ。 襟元を掴み、首筋を悠に見せる幸田。 悠「ッ!?この痣は・・・乱堂と同じ形。 幸田「俺も、奴と同じ・・造られた生命だ。 弟が悪事に手を染めるのを止め、正しい道へ導いてやるのが兄の務めだろ? 悠「・・・驚いたぜ、アンタが乱堂と同じだったとは。 ん?でもアンタ、どう見たって30近くに見えるけど・・・ おかしくないか? 幸田「あぁ、成長促進剤を使ったそうだ。一歳で生まれ出た時には、見た目20歳位までに成長していたよ。 8年間、スタンド修得の訓練・・・その後5年スタンドの扱いの訓練だ。 ・・・・喋りすぎたな。まぁ、そういう事だ。 俺が死んでも気にするな。 悠「気にするな・・って、アンタ。 気にするに決まってんだろ? 俺たちは、もう仲間なんだぜ!? 幸田「・・・・仲間、か。 そう呟いた幸田の顔は、心なしかほころんだ様に見えた。 悠「だから・・なぁ?一緒に来いよ。 幸田「・・・感謝する。 だが、もう奴は・・そこまで来ているようだ。 悠「え・・・? ゴゴゴゴゴゴ・・・ ―ガサガサッ 乱堂「二人だけか。フフ・・・何の話をしてたんだい? 悠「ら・・・乱堂ッ! 唐突に二人の前に姿を現した乱堂。 ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・ 幸田「別に・・・出来の悪い弟を持つと、兄貴は苦労するって話さ。 乱堂「出来の悪い? ・・・フフ、なら僕は出来損ないの兄貴を持った弟って訳だ。 幸田「横尾・・・お前は逃げろ。 悠「言ったはずだぜ、俺たちは仲間だってな・・ッ! 幸田「横尾・・! ドドドドドドド・・・ 乱堂「時間の無駄だと思うがね。 残念ながら、君たちに僕を【押し上げる】力は無い・・・ ま、そっちがその気なら、消えてもらうしかないか。 幸田「行くぞッ!! 悠「・・まかせろ! 乱堂「とは言え、先ほどの戦いで、僕に一撃を与えた相手だ。 油断は大敵だな。 アクセンスター・・・ ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・ アクセンスターが発現した瞬間、場の空気が変わる。 とてつもない圧迫感に、まるで磔にされたかの様に・・二人は身動きがとれなくなった。 悠「・・・!(やべえな・・ブルっちまってるじゃねえか。 良く分からねえが、この感覚は・・・蛇に睨まれた蛙ってレベルじゃねーぞッ! もっとヤバい・・例えるなら、床板が抜けるのを待つ死・・・・ッブ!! ―バッギィイイッ!! 幸田「横尾ッ!! 突然、何かに顔面を殴られる悠。 悠「くぁッ! な・・何が起こった!? 踏みとどまり、周囲を確認するが 何も変わりは無かった。 ゴゴゴゴゴゴゴ・・・ 乱堂「あー・・そこのカウボーイ君。 君・・歯、磨いてるよね? ドドドドドドドド・・・ 悠「(い、いきなり何の話をしてやがる!? ゴゴゴゴゴゴゴ・・・ 乱堂「素手で顔を殴る時には、気をつけないといけない・・・ 不衛生な歯で怪我したら、拳がひどく腫れる事もある。 そう言って、血の付いた拳をハンカチで拭う乱堂・・・ 悠「血・・? 俺の血か? ドドドドドドド・・・ 幸田「俺にも・・良く分からなかったが 気が付いたら奴はお前の側に居た。 なのに・・・一瞬で元の場所まで戻っていた! 乱堂「ふぅ~・・・ 今のは挨拶代わりってやつだ。 アクセンスターでは殴っていない。 消しても良かったが、まだカウボーイ君の本気を見せてもらってないからね・・・ 悠「(一体・・何をしやがった!? 幸田「ドロップキック・マーフィーズッ! ―ドバァアッ 乱堂へ飛びかかり、幸田が攻撃を仕掛ける。 乱堂「フンッ!たたき落とせ!アクセンスターッ! 幸田「(かかったな、マヌケがァッ!!! ―ブシャアアアッ!! 乱堂「ッ!!? 幸田の傷口から血液が飛び散るッ! 乱堂「・・・目潰し!?(だがこんなもの、顔を守ればどうという事はない・・・ なのに、敢えて目潰しなのか? ―バッ! 潜在意識が危険と判断したのか。 攻撃をとりやめ、血飛沫を避ける乱堂。 ―ピシャピシャ・・・ 肩口にわずか2、3滴の血液が付着する。 ドドドドドドドド・・・ 乱堂「目潰しが奥の手なのか・・・? 幸田「まさか、そんな訳あるか。 ―ジワッ・・・ 乱堂に付いた血の染みが広がっていく。・・・ 乱堂「む?これは僕の・・血? ・・・肩が切られているッ!? 何故だッ!!? 幸田「生まれつきのスタンド使いや、矢のスタンド使いは知らないだろうな・・・ 悠「(な・・何で血が当たっただけで切れるんだよ? 幸田「【波紋】と呼ばれる力だ・・・ スタンドを修得するために、俺は波紋の修行を重ねて来た。 ゴゴゴゴゴゴゴ・・・ 乱堂「波紋? ・・あぁ、思い出した 波紋ね。 フフフ・・・取るに足らない能力だから、記憶から抜けていたよ。 幸田「取るに足らないかどうかは、受けてから言うんだな。 ・・・いくぞ! 乱堂「無駄だよ、無駄無駄・・・!! 幸田「オォオオオッ!! 血液波紋疾走ッ! ドロップキック・マーフィーズ・カッターッ!!! ―ズバァアアアッ!! 幸田自身から吹き出した血液をD・M達が乱堂へと【弾き飛ばす】。 その血液は、謎の能力【波紋】により 液体でありながら、堅く・・そして、しなやかな刃となって乱堂へと襲いかかるッ! 乱堂「フハハハッ!アクセンスターッ!! ―ガッシィイ! アクセンスターの拳は、波紋カッターを打ち砕き消滅させる。 乱堂「・・波紋なぞ、時代遅れの闘法だッ!! 悠「マズいッ!! ―ダッ! 幸田の元へ走り出す悠。 ドドドドドドド・・・ 幸田「果たして・・そうかな? 乱堂「・・・ッ!? 血液の陰にスタンドがッ!! 消滅したカッターの陰に、マーフィーズが一体・・ 既に、乱堂の懐まで入り込んでいた。 ゴゴゴゴゴゴゴ・・・ 幸田「流し込まさせて貰うぞ・・・波紋を! お前の心臓に直接ッ!! 乱堂「(マズいッ!! こいつのスタンドの手足の短さが、逆に長所ッ! ここまで密着されてはッ!! 幸田「ォアアアアアッ!! 震えるぞハート! 燃え尽きる程ヒート!! 刻むぞ!魂のビート!!! 喰らえッ! 山吹色波紋疾走ッ!!!! ―ガッギャアァアァァァンッ!!! 金属をぶつけたような音が響き、 何かが乱堂の体を駆け巡る! ―ギャンギャンギャンギャン・・・! 乱堂「あ・・・ぐッ! 幸田「やがてお前の心臓は、動くのをやめる・・・! ドドドドドド・・・ 悠「(な、何だか分からねえが・・やったのかッ!? 乱堂「まさか・・・!帝王たるこの僕がッ!! こんなカビの生えた様な、古くさい攻撃にッ! や・・られ・・・ ・・・・・・・・ 乱堂の口から、それ以上言葉は発されない。 ゴゴゴゴゴゴ・・・ 悠「や・・やったのか? 悠の問いに、幸田は向き直り答えた。 幸田「致死量の波紋を流し込んだ・・ 生きていられる筈もない。 ゴゴゴゴゴ・・・ 悠「そうか・・やったんだな。 ・・・・ッ!? 幸田「・・・どうした? 乱堂「やられる筈ないだろ・・馬鹿め。 ゴゴゴゴゴ・・・ 幸田「なッ!? ついさっき、必殺の一撃を受けた乱堂が 一瞬で幸田の後ろに立っていた。 幸田「どうして生きていられるッ! どうやって一瞬で俺の側にッ! 乱堂「この一撃を凌げたら、教えてあげるよ。 悠「ッ!避けろぉーーッ!! ―ゴォッ! 命も、存在も、過去も・・・全てを刈り取る手刀が振り下ろされる。 幸田「ーーッ!! 幸田「・・・? ドドドドドドド・・・ 乱堂「・・・・いつの間に。 悠「早くッ!逃げろッ!! アクセンスターの手首にはスペース・カウボーイの【縄】がくくられていた。 縄がひっかかり、振り下ろす事の出来ない手刀。 ドドドドドドドド・・・・ 乱堂「小癪な。こんな縄など触れれば一瞬で・・ 悠「おぉ~っと!! 動くんじゃねえぜッ!! お前の左手が、俺の縄に触れる前に右手をグチャグチャに出来るんだぜッ!? 乱堂「・・・! 幸田「・・・(好機!) 波紋疾走ッ!! 乱堂「!! ―ズギャアァアッッ!! 今一度、乱堂の体を波紋が巡る! 幸田「今度は心臓ではなく・・脳を破壊するッ!! ―ギャンギュンギュン・・ 乱堂「うぉおお・・・ッ!の、脳はマズい・・・ッ!! 幸田「大方、心臓を一瞬だけ消し去り、波紋をやり過ごしたんだろうが・・・ いくらお前でも自分の頭は消せまいッ! 乱堂「ぉおおッ・・! なんてね。 幸田「!! 悠「!? ゴゴゴゴゴゴゴ・・・ 幸田の渾身の波紋をくらって尚、平然とする乱堂・・・ 幸田「馬鹿なッ! そんな・・・ 乱堂「ま、約束だからね。一つだけ、教えておいてやる。 お前のちっぽけな波紋など僕には効かない・・・。 大河の流れに、逆らうように小便をしても 河の流れが変わる事は決してない・・ 幸田「・・・ッ! まさか、貴様!波紋をッ!!? 乱堂「ご名答。 それも君よりずっと強力な・・ね。 さっきは正直焦ったけど、波紋が体に流れてきた時に全て理解し、体得した。 幸田「・・横尾!離れろッ!! 悠「え? ―バッギャィイィィッ!! 縄から波紋を流し込まれ、卒倒する悠! 幸田「横尾ッ! ドドドドドド・・・ 乱堂「死んじゃいない・・・。彼はまだ使える。 だがお前は・・・もう要らない。 幸田「う・・うおぉおッ!! ドロップキック・マーフィーズ!! ―ドボォッ!! 幸田の胸をアクセンスターが貫く。 幸田「が・・・ッ! ゴゴゴゴゴゴゴ・・・ 乱堂「とは言え、取り敢えず礼を言っておこうか。 お前のお陰で、僕は一歩押し上げられた・・・ 幸田「・・ぉおあああぁあッ!! ―ズバズバズバ・・・ッ!! 幸田の体が、この世から消え去って行く・・・! ―ドドドドドド・・・ 悠「・・・・・・ 乱堂「さて、君にはもう一仕事してもらうとしようか。 この【矢】と、どこかにある仮面を使い・・・僕は【世界】を 手に入れなくてはならない。 古いものは捨て去るのだ。 ゴゴゴゴゴゴゴ・・・ ――――― 麻里「あそこよッ! 遥「・・・生きてるの? 氷室「さぁな。 明菜「きっと生きてるわッ! 准一の側へと寄り、生きている事を確かめるとカバンからペットボトルを取り出す。 遥「最後の一本よ・・・ 明菜「・・何それ? 庵治「あ・・ヨダレか? 氷室「・・思い出させんな。 麻里「何でもいいから早くッ!! 傷口にふりまくと、准一の怪我が魔法の様に消えていく。 ドドドドド・・・ 准一「・・・うぅ ・・・麻里? 麻里「良かった・・あんたにまで、死なれたら私・・・! 明菜「良かったわね! 遥「・・・ねぇ、【横尾】は? 庵治「・・そういや、姿が見あたらないな・・・ ゴゴゴゴゴゴゴ・・・ 幸田 スタンド【ドロップキック・マーフィーズ】 ―消滅。再起不能 < 前へ 一覧へ戻る 次へ > 当wiki内に掲載されているすべての文章、画像等の無断転載、転用、AI学習の使用を禁止します。 [ トップページ ] [ ルールブック ] [ 削除ガイドライン ] [ よくある質問 ] [ 管理人へ連絡 ]
https://w.atwiki.jp/magamorg/pages/11927.html
ヤミノブラスター 闇 レア コスト6 2000 ダーク・モンスター ■S・トリガー ■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンの文明一つにつき、ほかのクリーチャーのパワーは-1000される。 幻の闘神ねぇ… しらんなぁ。 ----ヤミノブラスター 作者:yya 評価 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/villainista/pages/55.html
「ヴィラニスタのスタンプを作ろう企画!」 ▼目次[クリックで開閉] 【概要】 【スタンプリスト】~第1弾~ ~第2弾~ 【制作現場・アーカイブ】~アイデア出し・準備編~ ~第1回・作業編~ ~第2回・作業編~ ~第3回・作業編~ ~第4回・作業編~ ~第5回・作業編~ ~第6回・作業編~ ~第7回・作業編~ ~第8回・作業編~ ~第9回・作業編~ ~第10回・作業編~ ~第11回・作業編~ ~手直し・申請編~ 【感想・要望】 【概要】 2022年8月14日に開始された「魔王レヴィエヌ」制作のオリジナルLINEスタンプ。正式名称は「完全超悪ヴィラニスタンプ」。 2023年4月26日、遂にLINEスタンプの配信が開始されました! 制作期間はなんと255日……魔王様、本当にお疲れさまでした!! 配信時間しか殆ど作業をしていないので、実際の制作時間は約16時間くらいなのは内緒である。 尚、「LINEスタンプを送る相手」は付属しておりませんので、あしからず。【スタンプリスト】~第1弾~【~第2弾~【制作現場・アーカイブ】~アイデア出し・準備編~~第1回・作業編~~第2回・作業編~~第3回・作業編~~第4回・作業編~~第5回・作業編~~第6回・作業編~~第7回・作業編~~第8回・作業編~~第9回・作業編~~第10回・作業編~~第11回・作業編~~手直し・申請編~【感想・要望】感想、及び「こんなLINEスタンプが欲しいなぁ」などのスタンプ案・要望はこちらに投稿してください。
https://w.atwiki.jp/orisuta/pages/798.html
夏休みに入ったある日・・・ 遥と悠は駅前を散歩していた。 ―ガヤガヤガヤ・・・ 悠「にしても、暑っちぃなぁ~・・・ 遥「夏なんだから当たり前でしょ。 悠「ま、そりゃそうだ。 だけど暑いのも悪い事ばっかりじゃあないな・・・ヌファファ!! 遥「え・・・? ・・・! バ・・ッ!てめえ! どこ見てんだッ!! ―バッキィイッ!! 悠「おぅふッ!? ・・ちょ、手加減・・・ ―バキャアッ! 悠「手加・・・! ―ドゴォオッ!! 悠「・・・も、もう結構です・・・ごめんなさい・・・ 遥「分かれば良いの。 ・・・で、どう思った? 悠「・・・は? 遥「・・だから! どう思ったのかッ!! 悠「言ってることが意味不明だけど・・・ 遥「だ・・だから!! 今日の格好見てどう思ったか聞いてるのッ!! 悠「・・・・!! ヌファファ・・なんだ、そんな事か。 凄く可愛いぜッ! 遥「~~ッ! そ、そう!だったらいいけど・・・ ほら、早く行くわよ! 悠「あ、待てよジョジョッ・・! 足早に歩き出す遥の手を、悠が咄嗟に掴む。 遥「・・ぎゃあッ!! 掴まれた手をふりほどこうと、力一杯腕を振る遥!! 悠「ッ!?(ヤバいッ!) 悠は反射的に身を屈める! ―バゴンッ! 悠の側にある自動販売機が大きくひしゃげ、大当たりしたスロットマシーンよろしくその口から缶入り飲料を吐き出す。 ―ガシャガシャガシャ・・・ 悠「・・・あちゃー。 「おいぃッ!?自動販売機がぶっ壊れたぞ!! 「車でもぶつかったのかッ!? 「私見たわよッ!!そこの女が裏拳で殴ってた! 「ドアホ!人間の力で出来る訳ねえッ! 悠「・・マズい・・・人が集まってきたな。おいジョジョ・・・って、ヌファッ!既にいねぇし!! 遥「はぁ・・はぁ・・・ あ~、びっくりした。 悠「おーいッ!待てよジョジョ~!! どこをどう走ったのか、いつの間にか人気の無い路地へとやってきていた二人・・・ 悠「ゲホッ・・ゲホ・・! な、何であんな事したんだよ? 息を切らし、遥に追いついた悠が質問をする。 遥「だ・・だって・・・ 悠「・・自販機をぶっ壊すような理由があるのか? 遥「だって・・・私、手汗かいてたから・・ 悠「・・・手汗? 遥「・・・・・ 無言で両手のひらを悠に見せる。 ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・ 悠「・・・いや、全然かいてないけど。 遥「か、かいてるわよッ!よく見て! 悠「・・・ん~? 言われてみれば確かにかいている・・・ だが、とても気にするほどでもないが・・・ 悠「・・・・ 遥「ねぇ・・いつまで見てるの?まだわからな・・・・ 悠「くんくん・・・くん・・・ ―ブチッ 悠「くんくん・・くんくん・・・(うぅ~ん、この微妙な臭いがたまらね~・・・ ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・ 悠「くんく・・(・・殺気? ―ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴガァッ!!! 悠「ピギィヤァーーーッ!! 放物線を描き、ゴミ集積所へと突っ込む悠・・・ と、悪鬼が如き表情の遥。 遥「燃えるゴミは・・月、水、金・・・・ッ! 悠「・・・ピクッ・・ピクッ・・・ ドドドドドドドドド・・・! ―――――― ―――― ――― 遥「・・・で、何でこうなる訳? 悠「だってよぉ~、仕方ねえだろ? 鍵を忘れて来ちまって、お袋が帰ってくるまで家には帰れないんだから・・ヌファファ! ヒゲ「なぁ~(遥、おかえり。随分早い帰宅だな。) 遥「ちょっとね・・・ 悠「こんな格好じゃ出かけられねえんだよ。 ・・臭っせえ臭っせぇ! ヒゲ「(オェップッ!!く・・臭ッ!! 悠「と、言うわけだ。 遥「いいから、さっさとお風呂浴びてきなさいよ。 服は洗濯してランドリーに持って行くから。 悠「はいは~い。悪りいな、迷惑かけて。 そう言って、浴室へと向かう悠。 ゴゴゴゴゴゴゴ・・・ ―カポーン・・・ 遥「とりあえず、大きめの服ここにおいておくわよ! 悠「うぃ!ありがとう。 ・・・・ん?これは・・・ ジョジョの使ってるシャンプー・・・リンス・・・ (これは、リンスオナニーチャンス・・!!ヌファファ・・!) 何という事であろう・・この変態はあろうことか、好きな娘の家の風呂場で「自慰行為」を試みようとしている!! 彼の彼自身は、触れる前から期待に胸を膨らませ(?)そそり立つ。 へそまで届こうかとする勢いである。 悠「ヌッファッファ! それじゃあお楽し・・・ ―ガラッ!! 悠「んなッ!? 突然、風呂場のドアが開く。 そこには、目をギュッとつぶり、顔を真っ赤にして右手を出す遥の姿があった。 遥「シャ、シャンプーとリンスとボディソープ・・洗顔料も渡しなさいッ!! あんた絶対変な妄想するでしょッ! 悠「(ホッ・・ば、ばれたかと思った・・) とは言え、彼の彼自身は未だ膨張率100%である。 万が一見られたら、入院するはめになるのは目に見えていた。 ここは大人しく言うことを聞くのが得策であろう。 素直に品を渡した変態は、気付く。 悠「(あ・・あれ?じゃあ何で体を洗えば・・・) ―バタンッ!! 勢い良く閉められた戸の側に落ちているボトルを見て、その答えはすぐに出た。 悠「こっ・・これは・・・ (【ノミ取りシャンプー】・・・ッ! ヒゲの奴、これで体を洗ってもらっているのか・・・羨ましい~ッ!!) ネコを洗う彼女の裸を想像するのに頭が一杯の変態には、 自分が【人としてどうか】と、いう扱いを受けた事は気にならないようであった・・・ ――――― 遥「さて・・・と、洗いましょうか! 彼女の家にある、二槽式洗濯機(2009年製造)は近所のリサイクルショップで10000円で購入したものだ。 流行のドラム式洗濯機は高くてとても買えなかったので、型遅れの物を買ったのだが、これがなかなか使い勝手が良い。 多少音はうるさいが、操作は簡単で汚れ落ちも良いし、脱水しながら洗濯が出来るので時間も節約出来るのだ。 入れ替えの手間が多少かかるものの、洗濯にこだわる人々には未だ根強い人気を誇る・・それが二槽式洗濯機!! ―ムンズッ・・ 悠の臭う洋服を掴み、まずは手で大まかな汚れを落とそうとした遥の顔色が変わる・・・ ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・ 遥「こ・・・これはッ!? 「ッ・・・ぎゃああぁああぁあッ!!! 悠「ど、どうしたッ!!? 裸のまま風呂から飛び出してくる悠!! 遥「バッ・・てめ! 服・・・って、ギャアァッ!!こっち来たッ!! ヒゲ「(どうした遥ッ!? 遥「ね・・ね・・・・ 鼠ィ~~~~ッ!!! ヒゲ「(鼠だとぉッ!? 悠「おわぁああっ!?マジだッ!! ―シババァッ! 悠の着ていた衣服から勢いよく飛び出す鼠ッ! ヒゲ「(ぉお・・・おぉお・・・おぉおおおおおッ!! 任せろぉーッ!! ―ドバァアーッ!! 興奮気味のヒゲがネズミに飛びかかるッ!! 遥「――ッ!!(蛙に対する蛇!蛇に対するマングース! ・・・鼠に対する猫ッ!! ヒゲ「――ッ!? 飛びかかったはずのヒゲが空中で身を捻り、洗濯機を蹴って鼠と距離をとるッ!! 遥「ッ!? 悠「なんだッ!? ――ヒュッ・・・ 何か紐のようなものが遥たちの前を過ぎる。 ―・・・タッ。 音を立てず、床へ着地するヒゲ。 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・ ―ピッ・・・ 遥「・・・・!? ―バカァッ!! 悠「なッ・・服が、切れたッ!? ヒゲ「(コイツ・・・スタンド使いだッ! ―ヒュンヒュンヒュン・・・ 見れば鼠の体から蔦の様なものが生え、風切り音を発生させている。 鼠「(ホゥ・・・【コレ】ガ見エルノカ・・・ 悠「ね、鼠が喋ったッ!? 遥「馬鹿ッ!スタンドを使って話してるのよ! ヒゲ「(・・・だが、人語を解するということは、それなりに知能が高いようだな。) ドドドドドドドド・・・・ 鼠「(知能ダト? 知能デハナイ、知性ダッ! ヒゲ「(ふむ、知性・・・か。なるほどな) 遥「ヒゲェッ!何してるの!? さっさとやっつけるわよッ!! ヒゲ「(待てッ!コンタクトが取れると分かった以上、まずは対話を・・・) 遥「オラァアッ!!! ヒゲの制止を聞かず、殴りかかる遥!! ―ドガッシャアァアッ!! 派手な音を立てて破壊される二槽式洗濯機・・・ S・Gの拳は鼠を捉える事なく、遥お気に入りの洗濯機を壊してしまう。 遥「んなぁああ~ッ!? ・・っめえ!何してくれてんだ!? ぶっ殺すッ!! 鼠「(・・・やれやれ、これだから人間って奴は・・・ 悠「お・・・・俺のズボンが・・・ 10万もしたヴィンテージが・・! 真っ二つになった臭うズボンを抱えて、涙目の悠。 遥「げぇッ!その服10万もしたのッ!? 10万もあれば家賃を入れても二ヶ月・・いや、家賃二ヶ月+食費一ヶ月分。 余裕で食べていける。買いだめして冷凍を駆使すればそれ以上かもしれない。 遥の脳は一瞬で計算をしてのけるが、何だかもの悲しくなってすぐに止めた。 ヒゲ「(遥ッ!やめろ!ソイツは・・・! 遥「オラァアアッ!! ―ドゴシャアァァッ!! 二槽式洗濯機 ―・・リタイア(再起不能) 遥「~~ッ・・・・! がっくりと、その場にへたり込む遥。 鼠「(呆れるほど愚かだな・・・ 我がスタンド【サムライ】をもってすれば、直線的なパンチの軌道を逸らすなど造作もない。) 悠「てめえ~ッ!! スペー・・・・ ―ボトボトッ・・! 悠「・・・! ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・ 殴りかかろうとした悠の持っていたズボンから・・・何かが二つ落ちる。 悠「こ、これは・・・!? 鼠「ソレガ我ガスタンド【サムライ】ノチカラダ・・・! 悠「マ、マジか!? 財布が二つに・・・増えただとぉ~ッ!? ゴゴゴゴゴゴゴ・・・ 鼠「(両断シタモノヲ二ツニ増ヤ・・・ 悠「だから何だッてんだ!?ネズ公ーーッ!! ―バッシイィーッ! 鼠「(ウゲッ!? S・Cの縄が鼠の体を捕らえる。 スタンドの縄でぐるぐる巻きにされ、そのまま吊される! 悠「ジョジョッ! 捕まえたぞ!! 遥「え・・?ホントだ・・・!横尾、やるじゃないッ!! 意気消沈していた遥の瞳に、再び気力がみなぎる。 ヒゲ「(いや、だから・・・ ドドドドドドド・・・ 悠「さぁ~て・・・どうしてくれようか? ―ツン ツン 菜箸で鼠を突っつきながら悠が呟く。 遥「どこかに捨ててきなさいよ。 ヒゲ「(待て待て待て! 悠「俺が小さい頃の話だが・・・ 婆ちゃんが鼠を篭に入れて川に沈めてたぜ。 残酷だと思ったが、血を見なくて済むもんなぁ~。 ヒゲ「(だから待てと・・・! 鼠「(・・ヒイッ! 悠「おし、篭探そ・・・ ヒゲ「(だから待てと言っているだろうがァーーッ!! ―バサアァッ! 悠「うおぉおおーッ!? 悠の腰に巻いてあるタオルをヒゲが引きはがすッ! ―・・パサッ。 ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・ 悠「・・・・・ ゴゴゴゴゴゴゴ・・・ 遥「・・・・・! ヒゲ「・・・ ゴゴゴゴゴ・・・ 悠「ヌ 流星の如き拳が悠の顔面を捉えた。 ――――― ――― クッション付きの椅子に鎮座する猫と鼠。 台所の固い床で正座する遥と悠。 鼠「(ソモソモ、オ前達人間ハ他ノ生物ヲ軽ク見テイル。 ヒゲ「(まったくだ!野良犬、野良猫、野良鼠に野良カラス。 彼らが人間に何をした? 怪我をさせられる事もあるだろうが、命まで奪われる様な事をされたか? 遥「されてません・・・ ヒゲ「(だろうな。せいぜい糞が汚い、ゴミ捨て場を荒らすだとかだ。 鼠「(ダガソンナ事は人間ノ都合ダ! 我々ハ、生キル為二人間ノダシタごみヲ食ベテイルノダ! ヒゲ「(野山に豊富な食料があり、天敵も少なければ人間の領域を荒らす事もないであろうが・・・・ 鼠「(山ハ削ラレ、川ハ埋メ立テラレ・・人間ノ連レテキタ外来種ガ生態系ヲ荒ラスっ!! 遥「はい・・すいません。 ヒゲ「(遥達に責任が無いのは分かっている。 だがそう言った事情も考慮せずに、汚い鼠というだけで彼を殺そうとしたことに怒っているのだ。 悠「(自分が真っ先に飛びかかったくせに・・・)ボソ・・ ヒゲ「(何か言ったかッ!? 悠「いえ!何もッ!! ドドドドドドドド・・・ ヒゲ「(人間は何かを壊しながら生きている生物なのだ・・・ それは性と言える。 だからこそ、人間の都合だけでなく他の生物の事も考え、命を取り入れる時は感謝をしなければならない。 ・・・分かったな。 遥「はい・・・鼠さんすいませんでした。 悠「すいませんでした! 鼠「ワカレバイイ・・・。 オ前達ガコノ話を心ニ刻ミ、イツカ人間達全員ガ理解スル為ノ礎ニナッテクレル事ヲ切ニ願ウ。 ――シピシピィッ! 悠「ッ!? 鼠の体から蔦が生え何かを切り裂くと、 ボタボタと落ちる音。 鼠「洗濯機ガ壊レテシマッタカラナ・・・ コレデ新シイ洗濯機ヲ買エバイイ。 悠「お・・・俺の財布が四つに増えてるッ! し・・・しかも中身までッ!!15000円が60000円にぃ~ッ!? (コイツがいれば億万長者じゃねえかッ!) 遥「・・(なんて素晴らしいスタンドなの・・・ッ! ヒゲ「(おっと札番号もそっくり同じじゃあないか。 使うのは今回だけにしておけ。 あんまり使うと紙幣偽造で捕まるからな。ニャハハハ・・・! ヒゲ達から顔を背け、小さく舌打ちする二人・・・。 ―――――― ―――― 遥「じゃあ、電気屋さん見てくるわ。 悠「・・・(ヌフファ!二人で家電選ぶとか、まるで新婚じゃあねえか・・・ッ!! ヒゲ「(うむ、気を付けてな。 ―・・・バタン。 意気揚々と買い物に出かけた二人を見送ったヒゲは、ゆっくりと鼠に向き直る。 ヒゲ「(さて・・・お前の言う知性について語り合いたいな。 名前は? 鼠「(名カ・・・ 名ハ無イ。好キニ呼ベ。 ヒゲ「(フム・・・ ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・ ――家電量販店。 悠「よぉよぉ、これなんかどうだ?値段も手頃なのに乾燥機能付きだぜ? 遥「嫌よ、二槽式が良いって言ったでしょ。 中古でもいいから・・・ん? 中古? 悠「中古って・・・ あ・・・・成る程。 二人の視線の先には・・・ この夏、発売されたばかりのHDDレコーダー(32TB)があった。 遥「私・・お金おろしてくる。 悠「俺も・・・。 ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・ 照りつける陽射しの中、二人は歩いていた。 遥「貯金が・・・ 悠「ヌファファッ!気にすんなよ、10倍以上になるんだぜ!? 悠が抱えている荷物は洗濯機よりもずっと小さい。 そう、最新型のHDDレコーダーだ・・・168000円の。 悠の60000円+お年玉貯金+遥の生活費という大枚を叩いて買った。 悠「あのネズミちゃんに~~ 倍倍に増やしてもらって~~ リサイクルショップで売る~~♪ 遥「・・・カードは増やしても使えないけど、手には入らない事もないしね。 悠「カード無しでも5個も売れば+になるだろ? 遥「・・ま、そうね。 悠「おし!着いたぜッ!! ――ガチャ・・・ 遥「ただいま~・・・ ―ゴキッ・・ ――ペチャ・・ペチャ・・・! ―ガリッ・・ 遥「―――ッ!? 悠「ん?どうし・・・・ッ!!? ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・! 玄関を開けてすぐの台所で、ヒゲが何やら食べている・・・ ―クルッ。 遥「あ・・・ 振り向いたヒゲの口の周りは赤く染まり、口の中からはネズミの足が飛び出していた・・・ ヒゲ「(・・その・・・何だ・・・猫の性って奴だ・・・・ 遥「せ・・・生活・・費・・・ ―バタ・・ッ ショッキング映像と、生活費の浪費のダブルパンチで遥はその場で気が遠くなり、倒れる。 悠「お・・おいッ!ジョジョ! ジョジョーーーッ!!! 真夏のアパートで、 悠の叫び声だけが空しく響いていた・・・・ ――完。 ――遥のアパート【屋根裏】 ゴゴゴゴゴゴゴ・・・ ネズミ「(ハハ・・・コイツハ驚イタ。 アノ人間、猫ノ言ウ通リ本当ニ【高イ家電】ヲ買ッテ来ヤガッタ・・・ ソレニシテモ・・・自分自身を増ヤス。 我ガ【能力】ニ、コンナ使イ方ガアッタトハ。 奴ニハ教エラレタナ。 サラバダ・・知性ヲ共ニ出来ル、異種族ノ友ヨ。 そう言って、彼は再び街へと走り去っていった・・・ 今度こそ完 使用させていただいたスタンド No.1400 【スタンド名】 サムライ 【本体】 鼠 【能力】 刃で二つに斬り分けることで「分裂」させる < 前へ 一覧へ戻る 当wiki内に掲載されているすべての文章、画像等の無断転載、転用、AI学習の使用を禁止します。 [ トップページ ] [ ルールブック ] [ 削除ガイドライン ] [ よくある質問 ] [ 管理人へ連絡 ]
https://w.atwiki.jp/orisuta/pages/429.html
ゴゴゴゴゴゴ・・・ ―ガラ・・ ―ズンッ 瓦礫が崩れ落ち、更なる崩壊を招く。 至る所から黒煙が上がり、壊滅状態の工場を眺める男が一人。 乱童「・・・・フン。 ―ドガァア! 男「・・・貴様ッ! 瓦礫の山から現れた男の身体からはスタンドヴィジョンが立ち上る。 乱童「やぁ・・君も目覚めたのか?王の能力に。 男「王だ・・能力だ・・? くだらないな。貴様は俺の世界を壊した・・ッ! 報いを受けてもらうぞ!! 乱童「ハハッ!世界? 培養液の中が・・・かい? 男「黙れぇッ!! ―ドガァッ! 男のスタンドが瓦礫を殴ると、乱童との間に橋が掛かる。 男「ォオオッ!! 今ので分かった! 能力を理解したぞッ!! 乱童「フハハハハハッ! 来るかッ!! 男「【クレイジー・クラフト】ッ! 俺は、世界を・・・俺が望むように再構築させるッ!! 乱童「【アクセンスター】ッ! 二人「――ォオオオオラァァッ!! ――プシュー・・ 柳井「着いた! 悠「ぉおお・・・腰痛ぇ。 遥「アンタ・・氷室を見習ったら? 悠「ぁん? 老婆「本当に有り難うございました。 少ないですけど、お茶代ですから貰って下さい。 氷室「いらねぇよババァ!そんなつもりじゃねぇって言ってんだろ! 遥「(優し~いッ! 悠「・・・うぬぅッ!(席を譲っただけであの感謝のされよう!納得いかねぇ!) 柳井「で、駅を降りたは良いけど 次は? 遥「・・・さぁ? ??「ここからは俺が案内する。 上城 遥・・・ 遥「!? 悠「お、お前はッ! 氷室「ッ!! 柳井「・・御園ッ! 唐突に遥たちの前に姿を現したのは、 明菜に地図を託し、遥を呼んだ男。 金属を操るスタンド使い、御園であった。 ゴゴゴゴゴゴ・・・ C・C「ウシャアァーッ!! 乱童「やるじゃあないかッ! さすがだなッ! ―バシュバシュバシュッ! C・Cの攻撃を紙一重で避け、アクセンスターの左腕で必殺の一撃を放つ乱童。 ―ベゴォッ ―ブォンッ! しかし、攻撃は当たらない。 C・Cの能力により、男は攻撃が当たる直前に自らの身体の形を変えているのだ。 ドドドドドド・・・ 乱童「面白い能力だな。 男「・・貴様の能力、敢えて言おう! 【当たらなければどうという事はない】と! 乱童「フハハッ! 確かにそうだ。当たらなければな・・・ 男「ハッ!・・認めたか。 今から、お前の左腕も 右腕と同じく別の物にしてやる。 それから足、身体、最後に頭・・順番だ。 乱童の右腕は、最初の一撃で拳を肉の塊に変えられていた。 しかし、最強の拳を片方潰されたにも関わらず 余裕たっぷりな表情を浮かべている。 乱童「瓦礫ってのは、一口に瓦礫と言っても全く同じ物は一つもない。 フフ・・人間と同じだな。 男「意味の分からないことを・・!C・Cッ!! ―ドゴドゴドゴドゴォッ!! 瓦礫は複数の槍に形を変え、乱童へと襲いかかるッ! 乱童「・・・フンッ! ―バギィ 一本を蹴り折り、残りを左手の一振りで消滅させる。 乱童「・・見ろ。 男「・・・? ゴゴゴゴゴ・・・ 乱童「この残った瓦礫の槍を。 これだけ消えずにいる。 元は同じであったにも関わらず。 コレは、僕にとって瓦礫の槍から、瓦礫の棒になったからだ。 男「・・・何をベラベラと喋っているッ!!クレイジ・・ ―ズグッ・・・ 男「ぐは・・ッ! ドドドドドド・・・ 乱童「何と・・・瓦礫の槍が、両足を貫通しちまっているじゃあないか。 話は最後まで聞けって事だな。 男「・・・ぐッ! ゴゴゴゴゴ・・・ 乱童「例えばだ。 ―ズグズグッ! 男「ぐぁあッ!? 男の腕を貫通してハサミが現れる。 男「な・・!?何がッ! 乱童「あらかじめそこに仕込んであっただけさ。 何も驚く事じゃない。 ―ブシッ 男の腕からハサミを引き抜き、血を拭う。 男「ッ!!(いつの間に・・ッ!) 乱童「ん?不思議で仕方ないって顔してるけど、今は僕の話を聞いて貰う時だ。 そう言うと、ハサミを力任せに分解し 2本のペーパーナイフを作る乱童。 そして、その2本のナイフをつまみ、男に立てて見せる。 乱童「これは、ハサミだった物であり 今はハサミじゃあない。 つまり、僕が世界中のハサミを消したとしても・・・この、2本は消えない。 男「・・・? 乱童「この2本のナイフを見て、誰かが新しくハサミを考えつくのだろう。 過去をなぞってると言えばそうとも言える。 だが、ハサミを知らない人々にとってはまったく未知の体験なのだ。 男「それが何だと言うんだッ!? ゴゴゴゴゴゴ・・・ 乱童「・・・未知の領域を開拓する精神。 これこそが、僕を押し上げるに足る力を持つのさ。 男「・・くだらないなッ!C・Cッ!! 男の足はゼリー状に変わり、ズルリと槍をすり抜ける。 男の足の傷は無くなって・・いや、傷の無い足に作り替えられていた。 男「ォオアアッ!! ―ドグシャアァッ! ―ピッ ―カシュン 御園「着いたぞ。 ここが我々の拠点だ。 遥「ここが・・・ そこは駅ビルの地下深くにあった。 どこか乱童のいた研究施設を彷彿とさせる雰囲気の中、白衣の男達が忙しなく動き回っていた。 悠「一体何の研究をしてるってんだ? 御園「簡単に言えば脳科学だな。 こっちだ、付いてこい。 促されるままに御園の後に続く一同。 やがて数ある研究室の一室へとたどり着いた。 ―カシャン。 研究員達の視線が遥たちに集まる。 うさんくさいものを見るかのような、目つきである。 柳井「・・何だか歓迎されてなさそうだね。 氷室「ま、部外者だしな。 ??「これはこれは! 執行部隊長さんが、一体何の用かなぁ~!? 遥達の前に、人懐こい笑いを浮かべた恰幅の良い男が姿を現す。しかし、眼鏡の下の眼は全く笑っていない。 御園「加藤か。 ・・・「上城 遥」を連れてきた。 加藤「ッ!! 加藤と呼ばれた男の笑みは一瞬にして消え失せ、焦りの色が見て取れるようになる。 加藤「貴様ッ!何を考えているッ!? 御園「ハハッ。決まってるだろ? 加藤「そんな事は俺が許さんッ!! ―ガシィッ! 勢いよく御園の胸ぐらを掴む! 遥「・・?? ゴゴゴゴゴゴゴ・・・ 御園「離せ。死にたいのか? 加藤「・・・クッ! ―バッ。 ―・・カシャン 手を離すと加藤の眼鏡が床に落ちる。 フレームがぐにゃりと曲がって、先端に鋭い棘が生えていた。 悠「(ははぁ~ん、なるほどな。 柳井「・・? 御園「時間がない、行くぞ。 遥「ちょ、ちょっと!この加藤って人と両親には何の関係があるってのよッ!? ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・ 御園「・・・本人から直接聞け。 加藤「俺は何も知らんッ!あいつ等が勝手にやった事だ!! 遥「・・・ッ!? ――ドッゴオッ!! 加藤「ゲピッ!? 御園「・・お前には聞いてない。 事実をねじ曲げた記憶を話した所で、何にもならん・・・黙ってろ。 遥「・・(コイツじゃなきゃ誰に聞くのよ? ―ドロッ・・・ 壁が溶け、御園の周りに浮遊し始める。 柳井「壁まで金属で出来てる・・? 御園「この部屋だけ特別にな。 ここから先は怪物どもがウヨウヨいる・・・自分の身は自分で守れ。 氷室「怪物? 御園「来れば分かるさ・・ 加藤「み・・御園ッ!貴様、あの怪物に会いにいくつもりかッ!? 御園「・・・当然だ。上城なら聞き出せる可能性があるだろ? そう言って、壁の向こう側の闇に消えていく御園。 遥たちもそれに続く・・・ ドドドドドドドド・・・ ―コツコツコツ・・ 暗闇の中に足音だけが響く。 悠「真っ暗だな・・やっと眼が慣れてきたぜ。 柳井「本当に?僕はまだ全然見えないよ? 氷室「鳥目だからな。 遥「・・・・ 御園「明かりは点けるなよ。目立ち過ぎると奴らが集まってくるからな・・・ ・・・ッ!? 御園の後ろが不意に明るくなる。 氷室「・・・え。 氷室がR・Hを発現させ、炎の明かりで周囲を照らしていた。 御園「すぐに炎を消せぇーーッ!! 慌ててR・Hを納める氷室だったが、 少し遅かったらしい。 ―ゴガンッ! ―ドガンッ! 暗闇の中から何かがこちらへと近づいてくるッ! 柳井「何?何ッ?見えないッ! 遥「人間・・・? 遥が暗闇の中でうっすら捉えた相手は人の形をしていた。 御園「くそッ!・・・マズイぞ。明かりをつけろッ!! 氷室「チッ!消せと言ったり、つけろと言ったり!! どっちなんだよォーッ!? レッド・ホット!! ―ボフォオォッ! R・Hの発現と同時に周囲が照らされ、状況が確認できるようになる! ゴゴゴゴゴゴ・・・ 悠「な・・何だ?こいつ等ッ!? 遥「・・・ッ!? 遥たちの周囲をグルリと囲んでいたのは人間の様な生物であった。 元・人間と言った表現がピッタリくるだろうか。 御園「【屍生人】・・・ゾンビ。 吸血鬼に血を吸われた人間の・・・成れの果てだ。 頭を潰さない限り、死なないぞ。 悠「ゾ・・ゾンビィ~ッ!? ゴゴゴゴゴ・・・ 「乱童様・・・選別作業が、難航しております。 思いの外、才能を持った人間が少なく・・・現在の成功率は1%程度です。 乱童「上出来だよ、続けろ。 死体は後で消しに行くから、一箇所に集めておけ。 「かしこまりました。 ドドドドドド・・・ 乱童「(この調子なら来週中には必要な人数が集まる・・・ 上城たちも、もう少し泳がせるか・・・フフッ。 ――――― 遥「ォオオラオラオラオラオラオラオラァッ!! 悠「YEAHHHHHAAAAーッ!! 氷室「ドラドラドラドラドラドラァッ!! 御園「・・・フンッ!! 柳井「おわッと!ウワワワッ!? ゾンビ達を相手に大立ち回りを繰り広げる遥一行。(鳥目の柳井は除く) 遥「ハァッ・・ハァ・・・何てタフなの!? 吹き飛ばされても起きあがってくるゾンビを眺めながら、肩で息をする遥。 悠「こいつらッ!! ―ズグシャアァッ! 御園「頭を潰せと言っただろうッ!! 近づいてきたゾンビの頭を鉄球で叩き潰した御園が叫ぶ! 氷室「・・っなこと言ったってッ! こいつら意外とすばしっこいんだぜ!? 悠「氷室!後ろだッ!! 氷室「クソッ!? ゾンビ1「俺は山田。 ゾンビ2「俺は田中。 ゾ3「俺は佐藤。 ゾ4「俺は鈴木。 氷室「ッ!?ゾンビが喋っただと!! 四人「喰らえ!【血管針攻撃】ッ!! ―グバァアーーッ!! ―ズグシャアアァッ! 佐藤「あ・・アレ? 田中「確かに刺したと思ったのに・・・ 山田「刺されていたのは・・・ 鈴木「俺たちだったぁ~ッ!? 四人「うげぁあ~ッ!! ―ボシュァアッ!! 氷室「・・・??? 突然の事に呆気にとられる氷室。 悠「・・やれやれってやつだぜッ! ボサーッとしてんじゃねえぞ!! 氷室「横尾・・てめえがコイツラを、やったって訳か? 悠「ヌファファ・・貸し一つだかんな。 ドドドドドドド・・・ 柳井「わわわっ!! (やっと慣れて来たけど・・・こう狭くっちゃ動き回れないぞッ! ゾンビ「死ねぁ~ッ!! 柳井「くそッ!A・T・M!! 勢い良く羽ばたく鳥型スタンドが姿を現すも、天井と柱に邪魔をされて動きが鈍い。 柳井「やっぱり!・・・ッ!? ―グバァアアッ!! 目の前まで迫るゾンビの姿に思わず眼を閉じる。 ・・・・ 柳井「・・・? 遥「柳井ッ!早く立って!ここから逃げるわよッ!! S・Gの拳は一撃でゾンビの頭を打ち抜き、遥は柳井へと手を差し伸べていた。 柳井「わ、分かった! 御園「あそこの部屋に逃げ込めッ!! 一同「うおぉおおッ!! ゾンビ「待ちやがれーッ!!! ―バタンッ!! ―ドガッ! 「開けろぉーッ!! 遥「はぁ・・はぁ・・・ とりあえず、何とか・・・ 御園「お前達、怪我はないか? 遥「・・へぇ。意外と優しいのね? 御園「・・・・ 悠「うぉ!ジョジョ!まさかこんな奴に・・痛ててッ!! 柳井「横尾!やられたのか!? 悠「いや、さっき縄を使った時にちょっとな・・・ 氷室「・・・!! 悠「ま、文字通り唾でもつけときゃ治るさ!ヌファファ・・! 傷口にヨダレを塗りたくりながら笑う悠。 「・・・誰が来たの? 一同「!? 「何度来ようと、結果は同じ・・・全員屍生人にしてあげるわ。 氷室のR・Hが部屋を照らす。 しかし、姿は見えない。 「血の臭いがするわね・・・。 悠「・・・!!(上かッ! 一番最初に気付いた悠が声の主を視界に捉える。 ゴゴゴゴゴゴ・・・ 声の主は女性であった。 ボロボロの白衣を身に纏い、天井に張り付いてこちらを見ている。 悠「・・・・!! 悠「・・・・ジョジョ? 遥「何よ? ドドドドドドド・・・ 悠「いや、そうじゃなくて・・・上ッ! 一同が天井に目をやり、声の主を目撃する。 遥「・・・え? 氷室「!!? 柳井「そっくりだ・・・ 声の主はボロの白衣を着ていて、髪の毛も伸びてボサボサになってはいたが、 その顔は・・・遥に瓜二つであった。 ―カッ!! 彼女が一瞬、口を大きく開き長く伸びた犬歯をちらつかせたかと思うと、姿が消えるッ!! 遥「消えたッ!? 氷室「何だってんだよ・・? 悠「・・あの女に会わせるつもりだったのか? ゴゴゴゴゴゴ・・・ 御園「あぁ・・・ 彼女の名前は・・ 遥「待って!柳井がいないッ!! 悠「え!? 氷室「何だとッ! 御園「・・・捕まったか。 ドドドドドドドドド・・・!! 遥「どうしよう!?探さなきゃッ!! 氷室「どうやってッ! ―ズリズリズリズリ・・・ 何かを引きずる音が聞こえる。恐らくは柳井が引きずられていく音だろう。 悠「俺が探すッ!壁やなんかを透過出来るのは、俺だけだからな・・・!S・Cッ!! ―バシュウゥゥッ!! S・Cの腕から部屋中・・・いや、部屋の外まで無数の縄が伸び辺りを探る。 悠「くそ・・10m以内に居てくれよ・・・? ―ズリズリズリ・・・ 引きずる音が鳴り続ける部屋の中で、悠は柳井を縄で見つけたッ!! 悠「ビンゴッ!通風孔の中だッ!! 意外と近いぞッ!! YEAHHHHッ! ―ズバァアッ!! 悠の姿が消え、代わりに柳井が姿を現すッ!! 遥「横尾ッ!! 悠は柳井の代わりとなって、入れ替わったのだ。 ―ドガドカッ!! ―ドゴォッ! ガタガタと通風孔が揺れ、そして動きが止まった。 遥「・・横尾ォーッ!! 氷室「バッカ野郎! 御園「・・・コイツの怪我は大したことないな。 柳井「う・・・横・・・尾?僕の身代わりになったのか? ゴゴゴゴゴゴゴ・・・ 遥「・・・追いかけるわッ! 御園「・・・行き先が分かるか? 遥「不思議とね・・・! 御園「そうか、道は俺が作る。M・J! 御園のスタンドが通風孔付近の天井を溶かす。 御園「行くぞ。 氷室「柳井。動けるか? 柳井「あぁ、何とか・・! ゴゴゴゴゴゴ・・・ 御園が鉄を溶かしながら道を作り、進む。 遥「こっちよ。早く! 御園「分かった。 鉄を溶かしトンネルを作る御園。 氷室「・・にしても、普通はコンクリとかで出来てるんじゃねえか?建物ってのはよぉ。 柳井「多分・・と言うか間違いなく、奴らを閉じこめておくフロアだね。 御園「その通りだ。 正確には彼女を閉じこめる為のフロアだがな。 遥「・・・近い。 ―ボゴォッ 壁が崩れ、部屋にたどり着く。 遥「横尾ッ!! ドドドドドド・・・ 女「・・早かったわね。 椅子に座る女の脇で、打ち捨てられている悠を見つけた遥、 遥「・・・ッ!! てめぇーッ!!横尾に何をしたぁーッ!! スター・ゲイザァーッ!! 女「―――ッ!? ―ッドゴォオオオオンッ!!! 一瞬で強烈な拳打を女の身体に叩き込む遥。 氷室「・・・・早ッ! 御園「・・・! ―ガラガラ・・・ 遥「はぁ・・はぁッ! S・Gの攻撃を捌ききれず、女の腕は千切れかけていた。 ドドドドドドド・・・ 女「随分なご挨拶ね・・・大丈夫よ。彼まだ、死んでないから安心しなさい。 遥「・・本当? 女「本当よ。 それよりあなたのスタンドを見て思い出したわ。・・・・遥。 遥「ッ!!? ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・ ドドドドドド・・・ 遥「ど、どうして私の名前をッ!? 女「どうしてって・・・そりゃあ母親ですもの。 遥「ッ!? 氷室「な! 柳井「何だって!? ゴゴゴゴゴ・・・ 御園「その通りだ。 彼女の名は【上城 晶(アキラ)】 ・・・お前の母親だ。 遥「そんな・・ッ!まさかッ!? 父さんと母さんは殺人鬼に殺されて・・・ 晶「うーん・・・確かに殺されたけど、色々あったのよ。色々。 悠「・・・うぅ。 話の最中、悠が目を覚ます。 遥「横尾ッ!! ―ダッ! 悠に駆けより抱き抱える。 悠「ジョジョ・・・ こうやって君に抱き抱えられるのは・・何回目だったかな? 遥「そんなの・・・覚えてないわよッ! 晶「ごめんね。おばちゃん、若い子久しぶりだったから・・つい力入れ過ぎちゃったのよ。 氷室「力入れすぎって・・・バッキバキじゃねえか! 晶「ウハハハッ!まぁまぁ、良いじゃないッ!! 柳井「キャラが変わってる・・・ 御園「・・・ま、どっちかと言えば今のが本来の彼女だな。 氷室「色々と知ってそうだな、アンタ。 御園「・・・まぁ、な。 晶「遥。そいつ、アンタの彼氏? 遥「・・・そうだけど。 悠「初めまして・・・義母さん。 いやぁ~、若くて美しいですね、ホント。ヌファ! 遥「義・・義母さんッ!?てめぇー! 晶「アハハハハッ! 面白い子ねぇ~・・・ 御園「おい・・・そろそろ良いか? 晶「御園・・・アンタ老けたわねぇ・・ 15年ぶり位? ぁあ~、まぁそれは良いんだけど。 何から話そうかしらね・・・ みんな掛けたら? 少なくとも彼氏の怪我が治るくらいはかかると思うわ。 ゴゴゴゴゴゴ・・ 晶「私とお父さんは昔この施設で【仮面】と【矢】の研究をしていたの。 遥「仮面? 晶「人間を吸血鬼に変える石仮面よ・・・・ ドドドドドド・・・ 晶「冬樹博士。 例のデータですが、それぞれから未知のウィルスが確認出来ました。 冬樹「本当かッ!? 見せてくれ!! そう言って顕微鏡をのぞき込む男・・・ 彼の名は【上城 冬樹】 遥の父であり、日本における【仮面と矢】研究の第一人者である。 冬樹「凄いぞ!このウィルス達・・・類似点がいくつか見受けられるッ!! 元は同じなのかも知れない!! それが分かれば、抗ウイルス薬が作れるかもッ!! 加藤「またそんな事言ってるのか? 俺たちの仕事は こいつ(ウィルス)らがどこから来て こいつらが何をするのか・・・ それを調べる事だ! 大体、そんな薬を作ったら、SW財団の誇る無敵のスタンド軍隊の弱点にもなる。 世界中の軍事の抑止力を失う事になるんだぞ? 冬樹「それはそうだけど・・・望まない能力を得て、苦しんでいる人だっているんだぞ! お前はその人達の為に・・・ 晶「はいスト~ップ!喧嘩しないッ! 冬樹「晶・・ 加藤「はぁ・・・分かったよ。可愛い晶ちゃんがそういうなら 晶「・・・人妻ですが? 加藤「勿論知ってるさ~!冗談だよ、冗談!! ―コンコン。 「失礼します。 冬樹「お、御園。何か用かい? 御園「いえ、うちのボスから差し入れです。 加藤「毒入りケーキとかな!ハハハハッ!! 御園「・・・!! 加藤「おっと、そんなに睨むなよ!冗談だって。 ドドドドドドド・・・ ―ドロ・・・ 加藤「うぉッ!?お、俺の時計がッ!! 60回ローンで買った俺のオメガがぁあぁッ!? 御園「・・・フンッ! 晶「・・フフッ。 御園「ッ!? ゴゴゴゴゴゴ・・・ 御園「あの・・見えてます? 晶「さぁね、何の事かしら? 御園「・・・・・ 冬樹「それで、差し入れってのは? 御園「・・・エジプトで回収されたDIOの遺体の検分報告書・・・それから、灰のサンプルです。 冬樹「ッ!! 晶「・・スゴいッ!DIOと言ったら、現在ただ一人確認されている仮面と矢の適合者ッ! 加藤「そんな物、どうやってッ!? ゴゴゴゴゴゴ・・・ 御園「うちのボスはアンタと違って上層部にも顔が効くんでね。 加藤「・・・! 冬樹「スゴいぞ。これがあれば作れるかもしれない・・・ 晶「やったね!冬樹ッ!! 冬樹「こら、職場では博士をつける約束だろ? 晶「あ、ごめんなさい・・・ ―1年後・・・ 加藤「はぁ~、ツマらん! 晶ちゃんはもうすぐ産休に入っちゃうし、冬樹は冬樹でもう2週間も籠もりっぱなし。 俺は、コーヒーを啜りながらウィルスと会話する毎日か・・・ 晶「あら、加藤博士。何がそんなにつまらないんですか? ウィルス研究楽しいじゃないですか。 加藤「毎日毎日同じ事の繰り返しじゃあねぇ~・・ 君は良く飽きないねぇ? 晶「だって顕微鏡の中って、星空みたいじゃないですか。 加藤「星空? ウィルスが星って事? 晶「そうです。 加藤「はぁ・・星空ね。俺にはとてもそうは見えないが。 君は変わってるな!ハハハッ!! ―ピロロロロ・・ 加藤「おっと失礼、電話だ。 そう言い残し、加藤は部屋を出て行く。 晶「さて、と・・コーヒーでもいれてあげようかな。 ―ガチャ。 晶「冬樹博士~。 コーヒーいりますか? 足の踏み場にも困るほど散らかった研究室の奥で、冬樹は背を向けて座っていた。 晶「冬樹? 冬樹「・・・・ ゴゴゴゴゴゴゴ・・・ 晶「冬樹ッ!! ―ダッ! 冬樹に駆け寄り、肩を抱き抱える。 冬樹「・・・グゥー・・ 晶「寝てるの? 冬樹「ん?・・晶。 どうかしたか? 晶「どうかしたか? じゃないわよッ! 本気で心配したのよ!? 冬樹「すまない。だけど、俺なら大丈夫だよ。 大丈夫だと言ってはいるが、冬樹の頬は痩せこけ、顔色は非常に悪い。 晶「・・抗ウィルス薬が上手くいかなくて焦る気持ちは分かるけどね。 でもあの資料とサンプルだけじゃ仕方ないわよ。 それに、未だに地球上のどんなウィルスとも適合しないのよ? ・・・身体を壊してたんじゃ、元も子もないわ。あなた、もうすぐ父親になるのよ。 冬樹「分かってる・・・だからこそさ。 生まれてくる子供に胸を張っていえるように・・! 晶「でも・・・ いや、言っても無駄ね。 あなたの性格は私が一番良く知ってるもの。 でも今日はここまでにして、一回家に帰りましょう? なんて言うか・・・その・・・臭いし。 冬樹「え?・・ぁあ、そう言えば風呂もずっと入ってない。確かに臭いな! ハハハッ・・ 晶「アハハッ・・! じゃ、少し整理していくから先にロビーに行っててね。 冬樹「分かったよ。 ―ガチャ・・ ―バタン。 おぼつかない足取りながらも部屋を出る冬樹。 晶「ホントに大丈夫かしら? ・・・って、差し入れにも全然手をつけつないしッ! 10分程片づけをした後、晶も部屋を出ると・・ そこには、冬樹と加藤の姿があった。 ドドドドドド・・・ 冬樹「何が朗報だッ!! 汚い事に手を染めてまで研究を成功させたくなんかないッ! 加藤「お前は現実を知らなさすぎだッ! 手を汚さずに偉業を成し遂げたい? お前と俺さえ黙っていれば、済む話だろうがッ!? 晶「・・(何の話?) ―カタッ 加藤「―ッ!? 冬樹「・・・・ 加藤「・・・ちっ! 怒りを顕わに舌打ちをして、早足に加藤は去っていった・・・ 晶「・・・何の話をしてたの? 冬樹「いや・・・何でもないよ、家に帰ろう。 ―――――― 晶「それからしばらくして・・・あなたが生まれた。 その後も何度か二人の言い争いを見かけたわ。 それで、遂に私たちはDIOの足の骨を手に入れたの。 出所はエジプト支部。 誰より望んでいたのに、父さんはあまり嬉しそうじゃなかった。 だけど、研究は飛躍的に進んだ・・・ 遥「・・・・ 御園「・・・ 悠「・・・(怪我が既に治ったなんて言えない感じだな。 御園「続けてくれ。要点だけな・・・ 晶「せっかちねぇ・・・別に良いじゃないのよ。 ま、良いけど。 あれは、あなたが2歳になった頃・・ ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・ 冬樹「出来た・・・ 抗ウィルス薬ッ! これがあればスタンド能力を引き起こすウィルスを殺せるぞッ!! 晶「・・・遂にやったわね。 でも吸血鬼化は? 冬樹「いや・・そっちはまだ。 もしかしたら僕らは思い違いをしていたかもしれない。 あの二種は全く別物の可能性も出てきた。 だけど、その思い違いがなかったら・・・この薬は完成しなかった。 晶「つまりは、私のおかげねッ! 冬樹「うん、まぁ。 そうだね、アハハ・・ 遥、おいで。 遥「お父たんッ!抱っこ~!! 冬樹「はいはい・・ おっ、重くなったなぁ~! 晶「アハハ・・・! 家に帰ったらお祝いしなくちゃね! 発表の準備もあるし、別の意味で忙しくなりそう。 ―ビーッ!! ―ビーッ!! 晶「――何!? 冬樹「警報・・・・まさかッ・・・! 遥!机の下に隠れてなさいッ!! ―バンッ! 晶「誰ッ!? 勢いよく部屋に飛び込んで来たのは、 御園であった。 御園「はぁ・・はぁ・・・ 上城博士、逃げて下さい。 スタンド使いのグループがこちらへ向かっています。 晶「え?・・えッ?何で!? ゴゴゴゴゴゴ・・・ 冬樹「くそッ!! ―ダッ! 晶「どこ行くのッ!? 冬樹「加藤を探してくるッ! 御園!晶と遥を頼むッ! 御園「分かりました。晶さん、こちらへ。 冬樹は机の中から石仮面を取り出すと、ケースの中の石仮面と取り替える。 冬樹「・・これは、万が一の時に備えて作ったダミーの仮面。 本物は、晶・・君がどこかに隠してくれ。 晶「万が一?何よそれ・・!? 冬樹「話している暇は無いんだッ! とにかく頼む! そう言って部屋から冬樹は部屋から飛び出して行った! 御園「エレベーターへ向かいます。早くッ! 晶「でもッ! 御園「いいからッ! 御園に引っ張られるままに、晶と遥はエレベーターへと移動する! 晶「(冬樹・・・どうか無事でッ! ―ゴウンゴウン・・・ 御園「くそッ・・こんなに待ち時間が長く感じるのは初めてだッ! 晶「御園・・・何がどうなってるのか教えて。 御園「相手は・・・DIO配下の残党で組織されたグループです。 こちら側に内通者がいたようです・・・ 晶「内通者・・?まさか、加藤博士ッ!? 御園「上からの通達で内通者は、あなた方だと・・・ 晶「そんな・・!じゃあ、あなたは財団の指示を・・・ 御園「フフッ・・・ これで俺も裏切り者ですね。 晶「・・・! ―ウィイン・・・ 御園「きました。 とりあえず地上に出て・・・ッ!? 御園が目にしたのは エレベーター内で自動小銃を構える、3人の兵士の姿だった。 御園と晶の二人が声を上げる間もなく、 3つの銃口が火を吹いた・・・ ―ドカカカカカカカカカカカカカカカカカカッ!! ドドドドドド・・ 「こちら先発隊、上城晶とそれに組した他二名を射殺しました。 本部、どうぞ。 ―ガガッ・・・ 「了解。上城冬樹も見つけ次第射殺せよ。 「了解しました。 ゴゴゴゴゴ・・・ 「チョロい任務だったな。 「ああ、この調子でサクッと殺っちまおうぜ。 「娘がいたとは聞いてなかったが・・・可哀想だが仕方ないな。 ところで、コイツは誰だ? ―グッ 倒れている御園の肩に足を乗せ、顔を改めようとする男。 ―ゴロッ・・ 「ッ!こいつは・・・ 男の言葉はそれ以上続く事は無かった。 無言で倒れる男をよそに立ち上がる御園達。 空中に浮遊する液体金属が周囲を取り囲む。 ドドドドドド・・・ 「ス、スタンド使いだ!撃てぇッ!! ―ドロッ・・ 「な・・銃が溶ける だとッ!? 御園「メタル・ジャスティス・・! 「メタル・・・ジャスティス? こいつ!執行部の・・・ぐあッ! 金属で出来た長い刃が男の頭部を貫くと、そのまま隣にいたもう一人の男の首をはねるッ!! ―ドサッ・・ 晶「・・・!! 何も殺すことは・・ 御園「生かしておくと、ろくな事になりませんから。 晶「・・・・ 遥が気絶していて良かったわ。 御園「行きましょう。 三人はエレベーターに乗り込み地上へと向かう。 ―ゴウンゴウン・・・ 晶「さっきの話だけど、内通者って誰なの? 御園「俺の考えでは・・・加藤と です。 二人で共通の目的の為と言うわけではなさそうですが・・・ 晶「冬樹と加藤が言い争いをしていた事と関係が? 御園「敵の狙いは、仮面と矢・・・ おそらく何か取引を持ちかけられて、冬樹博士が断ったんでしょう。 晶「断ったならなんで・・・ ―ウィイーン・・・ 御園「着きました。 その話は後にしましょう。 ゴゴゴゴゴゴゴ・・・ 地上階は静まり返っていた。 普段なら誰かしらが歩き回っていたり、受付嬢を口説こうとしているキザ男が鏡の前で髪型をチェックしていたりするエントランスに、今日は誰もいない。 晶「みんな逃げたのかしら? 御園「でしょうね。 ―ガタッ 二人「ッ!? 物音のする方向へ振り向き、身構える二人! 御園「・・・・・ 晶「・・・・! ゴゴゴゴゴゴゴ・・ 「晶!無事だったのかッ!! 柱の陰から姿を現したのは冬樹であった。 晶「冬樹ッ!無事だったのね! 御園「上城博士ッ!怪我は? 冬樹「大丈夫だ! それより早く逃げないとッ! 晶「そうね・・ッ! 出口へ向けて四人は進む・・が 冬樹「表は駄目だ。 さっき見たが、包囲されてる・・・ 裏から回ろう。 晶「た、確かにそうよね! 表からはマズイわよねぇ。 御園「・・・・ 一行は裏口へと歩き出す。 御園「博士。そっちの裏口は事前に決めたルートと違いますが? 冬樹「あぁ・・そっちは使えなくなったんだよ。 ところで晶。 仮面は? 晶「勿論、言われた通り持ってるわ! 冬樹「ありがとう。 これからは私が持つよ。 晶「そお?でも私が持ってるから良いわよ。大して重くないし。 晶「もうすぐそこが出口ねッ! 冬樹「あぁ、そうだ! ―ドグァアッ!! ―ポタ・・ポタ・・・ 晶「・・・え? ドドドドドドド・・・ッ! 晶「ゴホッ・・、こ・・れはッ!? 自分の腹部から突き出た拳を掴もうとする晶だが、その前に ズルリと引き抜かれる腕。 晶「・・・・ッ!! ゴゴゴゴゴゴゴ・・・! ゴゴゴゴゴ・・・ 晶「な・・・ 冬樹「馬鹿な女・・・渡していれば死なずに済んだものを。 晶「冬・・樹ッ! 冬樹は口元をにやりと歪ませる。 御園「偽物か・・! 冬樹「おぉ~っと!動くんじゃねえぞォ!? このガキがどうなってもいいのかよ!? 遥をスタンドでつまみ上げ、首に手をかけるッ!! 御園「クッ・・・(能力は変身・・・まともにやれば何の問題もないが、娘さんを助けつつでは厳しいか・・) 冬樹「分かったらさっさと下がりなッ! 晶「遥を・・離しなさい・・ッ! 冬樹「んぁ?まだ生きてたのか、アンタ。 取り返してみなよ? アンタもスタンド使いなんだろ? 晶「早く・・あまり私を怒らせない・・で。 冬樹「何だ?この姿じゃ殴りにくいか? ・・・ホラ。 そう言うや、冬樹の姿が崩れ女の姿に変わっていく。 ゴゴゴゴゴゴゴ・・・ 女「ジャァ~ンッ! これが私の素顔さッ! 美しすぎて嫉妬しちゃうかなッ!?ギャハハッ!! あ、それから私の名前だけど・・・知りたい? 晶「・・興味なんか無いわッ! 早く遥を・・・グハッ! 女「あら~?つれないわねぇ・・・ お腹に穴が空いてるからかしら?なーんてね!! 私は中川 響子って名前よ~。 ま、今はどうでも良いけどッ! 晶「・・ホントに・・どうでも良いわねッ!! ドドドドドドド・・・ 中川「ギャハハハッ!! ま、あんまりおしゃべりしてる時間もないからねぇ~・・ 【シー・ウォンツ・トゥ・ビー・ユー】ッ!! トドメを刺せッ! 中川の身体からサングラスをかけた女性型スタンドが姿を現し、晶へ襲いかかるッ!! ―グワァアッ! ―ッガシィ! 中川「何ッ!? ゴゴゴゴゴゴ・・・ 晶の身体からスタンドの腕が現れ、S・W・T・B・Yの攻撃を受け止めるッ! 晶「最後の警告よ・・遥を・・・離しなさい・・ッ!! 中川「・・・!(この気迫ッ!瀕死の筈なのに・・ これが母性って奴? ゴゴゴゴゴ・・・ 中川「・・(とは言え!) バッカじゃないのアンタ!! そんなボロボロの身体で勝てるとでも!? 晶「・・・勝てるわ。 中川「ギャハハハッ!やってごらんな・・・ ―ビシュッ!! 中川の視界から一瞬にして晶の姿が消える。 中川「・・・え? (何!?こんなスピード・・・ありえないッ!! ―ガシィッ! 中川「!? 遥を掴む腕を取られる中川・・・ ―バキバキィッ!! 中川「・・・?? い、痛いッ!? ギニャアァアアッ!? ―ドゴドゴォッ!! そのまま顔面に二発、立て続けに拳打を受けるッ!! 中川「・・・・!! ブベェアッ!? (な・・何か、おかしい・・・!! 痛みがッ ワンテンポ遅れて伝わってくるッ!! 御園「晶さん・・! 晶「御園くん、遥をお願い・・・ ドドドドドドド・・・ 晶「アンタじゃ・・・私の相手にもならないわ・・ そう言いながら鮮血を滴らせる晶。 おそらく失血死目前であろうか。 晶「・・・トドメを刺させて貰うわね。 ふらつきながらゆっくりと中川へと歩みよる。 中川「・・・!!(コイツのスタンドッ!!私じゃ太刀打ち出来ない・・・ どうする?どうするッ!? 晶「殺しはしないわ・・しばらくは入院するでしょうけど。 中川「ヒィイイイッ!! ―ゴァアアッ!! スタンドの拳が顔面まで迫った瞬間、中川は冬樹へと姿を返るッ! 晶「ッ!? ―ビタァ! 冬樹(中川)「ギャハハハ!やはり躊躇したなッ! 死ねぇえ~ッ! 晶「しまっ・・・ ―グァアアッ! ―グシャアァッ! ゴゴゴゴゴゴ・・・ 骨を砕く音が通路に響く・・・ ただし、砕かれたのは中川の拳であった。 冬樹(中川)「・・ギィヤアァアッ!! 御園「メタル・ジャスティス・・・ 血液から盾を作り出した。 中川「ヒィイイッ!待って!両腕が使えないの!もう戦えないッ!! だから・・勘弁してよッ!! 御園「馬鹿な女だ。 大人しく殴られていれば死なずに済んだものを・・・ ―ズギュウウウウンッ!! 冬樹(中川)の傷から血液が吸い出されるッ!! 冬樹(中川)「あ・・・あぁあッ!! 遥「・・・お父たん? 晶「遥ッ!見ちゃ駄目・・ッ!! 冬樹(中川)「は・・遥ァアア~ッ!! ――フッ 父親が殺されゆく現場を目撃してのショックからか、遥はまたすぐに気絶してしまった。 ゴゴゴゴゴゴ・・・ 御園「すいません。不用意でした。 晶「いいのよ、あなたが悪いんじゃないわ・・・グッ! 晶は既に立っていられない状態・・意識があるのが不思議な位だ。 ミイラと化した中川の死体の脇で、二人は座り込む。 晶「・・・もう、駄目みたい。御園くん 遥を・・頼むわね・・・。 御園「・・・あなたを連れて行きます。 俺の能力で傷にフタをすれば出血は抑えられます! 晶「・・・いいのよ、自分で分かるの。 血を失い過ぎたし、内蔵もかなりやられてる・・ 御園「そんな・・・ 晶「・・・これ、持って行って。 そう言って懐から石仮面を御園に渡そうとする晶。 その時。 「遅いと思って迎えに来たら・・・中川め。しくじったか! ドドドドドドド・・・! 裏口から一人の男が入って来る。 晶「・・・!(仲間が・・! 御園「・・・(近くに居たのか! 男「・・・お前等がやったんだろうな。 上城晶・・・うん、間違いねえな。 て事は・・本物の仮面は、まだお前等が持ってる・・うん、これも間違いないなッ! 俺の名は黒田・・・ 石仮面をいただこうか!! ゴゴゴゴゴゴゴ・・! 御園「・・くっ! 御園「メタル・ジャスティスッ!! 黒田「・・・そのスタンド。 財団執行部の御園で間違いないな。 よし、もんでやるか。 【1000】ッ!! ゴゴゴゴゴ・・・ 御園「(人型・・・ 体型から想像するに遠距離型か・・姿を現したところを見ると、能力にかなりの自身があるようだ。 ・・・牽制しつつ懐に飛び込む。 危険だが、やってみるか。 鉄分を弾丸に変え、打ちだそうとした瞬間。 御園の動きが一瞬止まる。 御園「・・!(あのスタンド・・・何か蠢いているのか? ―ウゾウゾウゾウゾ・・・ 身体の表面を何かが常に這っている、目を凝らして見るとそれは数字の0と1であった。 御園「・・・何だ? 黒田「来ないのか? だったら俺から行かせてもらうぜッ! ―ダッ! 御園「(出遅れたッ!)・・・メタル・バレットッ!! ―ドシュドシュドシュドシュ!! 複数の弾丸が黒田へと放たれ、それと同時に御園は跳躍し距離を詰めるッ!! 御園「(ガードした隙に決めるッ!! 黒田「ッ!! 御園「(・・・弾丸をかわすしかないぞッ!? 黒田「フフ・・お前は俺がこの弾丸をかわすと思っているのだろうが・・・ 大間違いだッ!! ―バスバスバスバスッ!! 黒田は弾丸を避ける事をせず、身体で受け止めるッ!! 御園「何ッ!?(マズイ・・! そのまま、御園に向き直る黒田。 黒田「フフ・・・無防備だぞッ!御園!! 御園「(・・・しまった! ―ドガァッ!! 御園「ぐあァッ!! ―ドガァアッ!! かろうじてスタンドでガードをしたが、そのまま壁に叩きつけられる御園。 黒田「今の弾丸だが・・・ダメージが無いわけでは無い。 弾丸を喰らっても、お前にそれ以上の傷を、間違いなく与えられるという確信からの行動だ。 御園「何・・だと! ・・・ッ!? ドドドドド・・・ ―ボロッ・・・ 御園「ッ!・・これは!? 【1000】の攻撃を受けた腕が欠けている。 御園「う、腕が・・・ッ!?崩れているのか? ゴゴゴゴゴゴ・・・ 黒田「それが俺の【1000】の能力・・・ 全ての事象を終わらせるッ!! 御園「うぉおおぉッ! ―ボロボロボロッ! 黒田「遠距離型と侮って、むざむざ近づいてきたのが敗因だな。間違いなく。 腕の欠損は指先から胴体に向けて上ってくるッ! 御園「(肉体を終わらせる・・能力ッ! 黒田「生き物の身体なら老化→崩壊→風化のサイクルだな。 ・・・さて、そろそろ身体にまわって終わりだろう。仮面仮面・・・と。 ―ブヂィイッ! 黒田「お? ドドドドドドド・・ 御園「・・まだだッ! 黒田「お?お? 自分の腕を・・・切り捨てた・・? 傷口を固め、出血を最小限に抑え、御園は黒田の前に立ちはだかる! 黒田「スゴい根性だなッ!普通分かってても出来ないもんだぞ! すげえ!お前すげえよッ!!ブハハハハハッ! 御園「今ので・・・貴様の動きは見切ったぞ。 次は触れさせない。 黒田「・・・・ ドドドドドドド・・ 黒田「・・調子にのるんじゃねえぞ? クソガキィ・・・! 見切っただと? なぶり殺してやろうか!? 御園「フン・・やってみろッ! 晶「・・駄・・目・・逃・・・げ・・・・ 1000「ウォリィヤァァアァーッ!! ―パシィ 1000の片腕がもう片方の腕に添えられた。 ―ズバズバズバァッ! 御園「ォオオオッ! メタル・ジャスティスッ!! ―バギィイイィイッ!! ゴゴゴゴゴ・・・ 黒田「グォッ!? こいつは・・・ 御園「貴様の両腕・・・封じさせてもらった。 ―ズシィッ! 御園「そうだな・・・メタル・カフスとでも名付けようか。 黒田の両腕には金属の手枷がハメられ、その重みに耐えきれず膝をつく。 その様は、さながら処刑を待つ罪人の様でもあった。 御園「俺の勝ちだ・・・。 黒田「・・勝ち? お前の? それは・・間違っているな。 御園「・・何? ―ボロ・・・ 御園「・・・ッ!? ―ボロボロッ・・ 御園「これは・・・馬鹿なッ! 俺は触れられてなどいない・・・ッ!! 御園の残った腕、両足がボロボロと崩れ落ちていくッ!! 御園「・・・メタル・ジャスティスッ! 剣で俺の腕と足を切り落とせッ!! 黒田の手枷は形を変え、剣となる。 そして・・・ ―ズバァアッ!! ―ボドボドボド・・ッ 御園の腕と両足が地面に落ち、やがて風化して消える・・・ 黒田「ん~・・・ダルマになったな。 文字通り手も足も出ない、ってか! 御園「ぐ・・・。 ゴゴゴゴゴゴゴ・・・ 黒田「俺の能力は全ての事象を終わらせるって教えたろ? 俺が自分の腕に触れた時、すでに俺の攻撃は終わっていた・・・ 理解したか? 御園「くそ・・・ッ 晶「・・・(このままでは・・彼まで死んでしまう。 動かなきゃ・・ッ! 黒田「さて・・・と。それじゃ、死んでもらおうか。 1000がその腕をゆっくりと伸ばし、御園へと迫るッ! 御園「・・・・ッ!(駄目か・・・) ―ジャキィイイッ!! 黒田「――ッ!? 「UUURRRRYYァーーッ!! 黒田「んな・・・ッ! ―バッガァアッ!! 反射的に頭を抱え、黒田は身を守る姿勢になる。 黒田「!(・・な、何か飛んできたッ!? パラパラとコンクリートの破片が落ちてくる。 黒田「こ・・これは、消火・・・器? コンクリートの壁に根本まで埋まったそれは、火を消すことに使われる赤い消火器具であった。 ドドドドドド・・ 黒田「(何だそりゃ?消火器がコンクリにめり込むだとッ!? ゴリラが投げたって間違いなく無理だろ!! 晶「・・・何かしら?すごく気分が良いわ。 黒田「ウォッ!? い、行つの間に側に!? 晶の身体に空いていた穴はすっかり塞がっている。 元に戻った・・いや、晶は吸血鬼になる事を選んだのだ。 黒田「その牙・・・その力ッ! お前、まさかッ!! 晶「フフッ・・・そのまさかよッ! ―パァンッ! 黒田「うぶッ!? 晶の平手打ちが黒田を捉える。 190cm近いであろう大男は、車に跳ねられたかの様に宙を舞った。 御園「・・・!? ―ビダァア! 黒田「がぁあッ!(・・・この俺が弄ばれているだとッ!? 晶「手応えは首の骨が折れた感じだったけど・・・? 動けるみたいね。 黒田「・・・当然だ。1000の能力で怪我を終わらせたからな・・・! お前もすぐに終わらせてやるッ! ゴゴゴゴゴゴ・・・ 晶「やってごらんなさいよ・・・ 黒田「・・! てめぇ~ッ!!後悔させてやるぜッ! 【1000】ッ!! 1000の拳が晶を捉えるッ! ―ッバギィ!! ドドドドドドド・・・ 黒田「勝った!1000!この女を終わらせろぉ~ッ!! ・・ ・・・ ・・・・・ 晶「・・・終わり? 黒田「え? 黒田「なぜだッ! なぜ終わらないッ!? ―ドカッ! ―バキッ! 続けて晶を殴るが晶は一向に【終わらない】・・・ 黒田「はぁ・・はぁ・・ッ! 晶「なぜ終わらないのか・・・それは 私が【永遠】になったから。 永遠って・・【終われない】のよ。 ―ドゴォッ! 黒田「ぐはッ!! 晶のスタンドが姿を現し、倒れた黒田を持ち上げる・・・ どこか柱時計を思わせるスタンド。 両腕には歯車の様な飾りが見れる。 晶「【クロック・ワークス】・・・ これが私のスタンド。 時間経過を遅く出来るわ・・・ 1秒たつのに大体、10秒くらいかな。 遅くなった時間の中で10秒ってのも、おかしな話だけどね。 黒田「や・・・やめッ! 晶「やめないわ・・・アンタ達はそれだけの事をしたんだからッ! 【クロック・ワークス】!! ―バァアアアーーン! ドドドドドド・・・ 晶「・・・・ オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァァアアアアアァ!!! UUUUURRRRYYYAAAAーーーッ!!! ―ドッゴァアアアアッ!!! 遅くなった時の中で殴られ続けた黒田の身体は、既に原型を留めていない。 飛び散る血飛沫ですら、殴られて霧散していた・・・ ―ザァアアア・・・ 晶「74211発・・・殴り足りないけど仕方ないか。 御園君、大丈夫? 御園「・・・晶さん。 ―ピリリリリ・・・ 晶「電話ね・・・出られる? 御園「えぇ、何とか・・・ ―ピッ 御園「もしもし・・・はい・・はい。 そうですか。了解しました・・・ 晶「どうしたの? 御園「冬樹博士が・・・遺体で発見されました。 晶「――ッ! 御園「・・・ 晶「御園くん・・・しばらく遥をお願い。 御園「はい・・仮面を隠しに行くんですね? 晶「当たり・・・あの人の遺志。守らなきゃ。 大丈夫、1時間位で戻るわ。その間に遥を町に連れて行っておいてくれるかしら? 御園「あなたは・・・その後、どうされますか? 晶「あなたに捕まるわ。 その傷も私がやった事にして、死闘の末捕獲しました・・・じゃ、駄目? そうすれば大手を降って財団に戻れるわよ~。 アハハッ・・! 御園「・・・分かりました。 晶「助かるわ・・・ありがとね。 ドドドドドドド・・・・! 晶「で、私は表にいた敵の残党をぶっ潰して、 仮面を隠して・・・ ここに幽閉! 遥「そうだったの・・・ 御園「加えて言えば、尾出も研究員として居た。 それから数年後に・・・骨と矢を盗んで逃げた。 晶「尾出?誰それ? 御園「そのうち教える。 それより・・・仮面はどこにある? 晶「ソイツは教えられないわね・・・。 遥「御園・・・そのために私をここに? 御園「・・あぁ、乱童が手に入れる前に破壊しなくては・・・ 遥&晶「破壊!? そんな事して平気なの? 悠「・・・(やっぱ親子だなぁ・・ ゴゴゴゴゴゴ・・・ 御園「奴の手に渡すよりはマシだ。上の許可は出ている・・・ どこかの国で、見つかったおかげかもな。 晶「・・やっぱり、まだあったのね。 御園「みたいだな。 とは言え、もう一つは遥か遠くの国。 今、問題なのはこの国の石仮面だ。 晶「壊すなら・・・ 教えてあげるわ。 遥「・・・ 中川 響子 スタンド【シー・ウォンツ・トゥ・ビー・ユー】 御園のM・Jに全身の血液を抜かれて死亡。 黒田 (仙一)←下の名前 スタンド【1000】 吸血鬼化した晶にボコられ、跡形もなく消滅・・・ ゴゴゴゴゴゴ・・・ 使用させていただいたスタンド No.473 【スタンド名】 クレイジー・クラフト 【本体】 男 【能力】 殴った対象の形を変える No.361 【スタンド名】 シー・ウォンツ・トゥ・ビー・ユー 【本体】 中川 響子 【能力】 自分や相手を本体が見たことがある人間の姿を変える No.93 【スタンド名】 1000 【本体】 黒田 仙一 【能力】 触れた物を終わらせる No.28 【スタンド名】 クロック・ワークス 【本体】 上城 晶 【能力】 時間の流れを遅くする < 前へ 一覧へ戻る 次へ > 当wiki内に掲載されているすべての文章、画像等の無断転載、転用、AI学習の使用を禁止します。 [ トップページ ] [ ルールブック ] [ 削除ガイドライン ] [ よくある質問 ] [ 管理人へ連絡 ]
https://w.atwiki.jp/dsdb/pages/32.html
ダビスタBC大会しようぜ! スレ http //www2.atchs.jp/test/read.cgi/owata/6/ 決められることだけ決めよう!! 名前 コメント すべてのコメントを見る