約 13,925 件
https://w.atwiki.jp/nld_kob/pages/38.html
6月13日3時限 1 市民概念についての説明。 西洋にはエートスなるものがそんざいする。 日本は?→我慢の文化 他者をおもいやる文化 終身雇用型の社会 まじめな日本人気質 2 司法参加について 刑事裁判以外にも市民が参加する道はないのか? 民事裁判→難解すぎる 行政裁判→現在の判決【9割が国勝訴】を変えることができる 検察審査会→周知が低い
https://w.atwiki.jp/kusanonemaze/pages/33.html
上腕部の皮膚変色痕(アザ)と司法解剖鑑定書 司法解剖鑑定書 朝木明代の遺族(朝木大統・朝木直子氏ら4名)が起こした救急隊裁判で被告・東京都から提出されたことにより、1999年(平成11年)4月28日に矢野穂積・朝木直子両「市議」が入手したもの。 原告・遺族側は、救急隊裁判では、本件鑑定書について、「花子〔明代〕の死亡から一〇二三日間もの期間を経過してから作成されたものである上、鑑定人の署名押印さえ欠いていることからすれば、信用することができない」などと主張していた(東京地裁は、「鑑定書が花子の死亡から一〇二三日後に作成されたこと、及び鑑定人の署名押印がないことは認められるが、鑑定の前提となる花子の解剖自体は死後約半日経過時に開始されたものであり、検査データは正確なものと認められること、鑑定人は、この解剖所見と立会警察官及び本件救命センターの診療録から聴取ないし看取した臨床経過を併せ考慮したうえで結論を出したものであって、鑑定の手法も合理的であること、鑑定人の署名押印の欠落という形式的欠陥は、鑑定内容自体の信用性を直ちに左右するものではないこと等に照らすと、鑑定書に信用性がないとまでいうことはできない」として、遺族側の主張を排斥)。 矢野・朝木両「市議」はその後、本件鑑定書に上腕部内側の皮膚変色痕(アザ)についての記載があったことから、これを朝木明代市議の「他殺」を根拠づける決定的資料として利用するようになる。しかし、「自殺」と断定できないことの根拠として(後掲『月刊タイムス』事件)、または矢野「市議」らが「他殺」を疑ったことの相当性を認定する根拠として(後掲第1次ひがしむらやまFM事件・『東村山の闇』事件)認められたことはあっても、本件記載を根拠に「他殺」の真実性が認められたことはなく、逆に「創価問題新聞」事件では「他殺」の真実性が強く否定された。 司法解剖鑑定書抄録 (鸞鳳〈救急隊裁判 東京地裁 判決文 メモ〉より。太字は引用者=3羽の雀) 乙(被告側)第19号証 鑑定書(作成日は平成10年7月21日 10月23日署名なし) 第一章 緒言 被疑者氏名不詳に対する殺人被疑事件につき、平成7年9月2日、東京地方検察庁八王子支部検察官検事小泉昭は東京地方裁判所八王子支部裁判官宮原田國男執行の鑑定 処分許可状(平成7年9月2日付)に基づいて、被害者朝木明代の死体を解剖のうえ、下記事項を鑑定するよう私に嘱託した。(略) 第二章 検査記録 住所 〔略〕 氏名 朝木明代 年齢 50歳(昭和19年9月4日生)(略) 第三章 説明 一、 創傷の部位、程度 ア、 胸腹部及び背面に以下の損傷を認める。 1)右胸部、正中の16cm、右乳頭の高さの下方10cmの部を中心に、上下に14cm、幅13cmの範囲に、淡紫青色、紫赤色及び淡赤褐色の栗粒大から4×5c mの皮膚変色部稍多数、左右方向に走る淡赤褐色線状表皮剥脱を認める。 2)右側腹部から背部にかけて、正中の右方21cm、臍部の高さの上方4cmの部を中心に、上下に7cm、幅14.5cmの範囲に、紫青色、淡赤褐色、紫赤色の蚤刺大から9×5cmの皮膚変色多数を認める。 3)胸腹部正中を縦断切 開して開検すると、前記創2)、3)の皮下脂肪織及び筋肉内に出血を認める。右胸部、正中の右方3cm、右乳頭の高さの上方4cmの部を中心に、上下に3.5cm、幅4cmの皮下脂肪織及び筋肉表層内に出血を認め、相当する外表に損傷を認めず。 イ、 頚部に以下の損傷を認める。 4)第7頚椎椎体部前面に略左右方向に向かう損傷を認め、相当する外表に明らかな損傷を認めず。 ウ、 上肢に以下の損傷を認める。 5)右〔引用者注・「左」の誤り〕上腕部後面、肘頭部の上左方4cmの部を中心に、2×2.5cmの紫青色皮膚変色部。左上腕部内側下1/3の部に、上下に7cm、幅3cmの淡赤紫色及び淡赤褐色皮膚変色部。加割すると皮下出血を認める。 6)左手背部、拇指側に小豆大から小指頭大の淡赤褐色皮膚変色部3個、小指側に2×1.5cmの淡赤褐色皮膚変色部を認める。 7)左第1指中央部手背側、1.5×1cmの淡赤褐色皮膚変色部。左第2指末節部手背側、1×0.5cmと0.7×1.2cmの淡赤褐色皮膚変色部夫々1個。左第2指中節関節部手背側、半米粒大淡赤褐色表皮剥脱。左第3指末節関節部手背側、0.7×0.5cmの淡赤褐色皮膚変色部。加割すると皮下出血を認める。 8)右上腕部内部、腋窩の高さの下方11cmの部を中心に、上下に5cm、幅9. 5cmの皮膚変色部を認める。加割すると皮下出血を認める。 9)右前腕部内側、肘頭部の高さの下方9cmの部を中心に、上下に5.5cm、幅6.5cmの範囲に栗粒大以下の紫赤色皮膚変色部及び1×1.6cm以下の 紫青色皮膚変色部多数を認める。加割すると皮下出血を認める。 〔後略〕 司法解剖鑑定書に添付された写真のリスト (小さな正義を信じて〈『創価問題新聞』事件と『東村山の闇』事件(6):司法解剖鑑定書とS医師の意見書・鑑定書(後編)〉より) 顔面 胸腹部 背面 右胸腹部 右腰部、右臀部、及び右大腿部の損傷 頚椎の損傷 右肋骨前面の骨折の状態 左肋骨骨折の状態 右肋骨背面の骨折の状態 肺損傷の状態 下肢の状態 左足部内側の損傷 左脛骨及び腓骨の骨折 左下腿部の縫合創 右足背部の損傷 右腓骨骨折 (上腕部内側の皮膚変色痕の写真はなし) 鈴木庸夫名誉教授の意見書・鑑定書 (小さな正義を信じて〈『創価問題新聞』事件と『東村山の闇』事件(5):司法解剖鑑定書とS医師の意見書・鑑定書(前編)より) 平成18年8月20日付意見書抜粋 倒れていて、救急隊などにより担架に乗せられる際、両腕を掴まれた可能性の他、他人と揉み合って上腕を強く掴まれた可能性が推認できる。 …… 転落現場で救急隊により担架に乗せられる際、両腕を掴まれた可能性の他、他人と揉み合って上腕を強く掴まれた可能性も推認できる。仮に、救急隊が現着して、担架に乗せる際、両腕を掴んだ事実がないと、或いは、救急隊現着、既に心肺停止状態であったとすると、後者の可能性が高くなる。 平成20年5月26日付鑑定書抜粋 以上、鑑定資料、検査記録、並びに考察に述べた理由により、次のように鑑定する。 1.皮下出血を伴う左上腕部内側の皮膚変色部の形状は、長径7cm、短径3cmの楕円形のもので、右上腕部内側の皮膚変色部の形状は、長径9.5cm、幅5cmの楕円形のものと考えるのが妥当である。 2.皮下出血を伴う上腕部内側の皮膚変色部が生じた原因は、自分で強く掴むとか、救急隊員が搬送する際に強く掴むとか、落下の際、手すりにより生じたことも、落下の途中で排水縦パイプに衝突して生じたこととか、落下して地面のフェンスとか、排気口との衝突で生じたこともあり得ず、従って、他人と揉み合った際に生じたことが最も考え易い。 3.皮下出血を伴う左右上腕内側の皮膚変色部は、死亡にごく近い時期か、それより少し前に生じたと見るのが妥当である。 鑑定補充書抜粋(作成日不明、エアフォース〈「創価問題新聞事件」最高裁判決〉第2回より) 上腕内側に皮下出血がある場合は、まず第一に他人との揉み合いなど、争った跡を推定するのが「法医学の常識」である。個々の例では、他人と争った原因以外の原因で、上腕内側に皮下出血が生じ得る可能性を検討し、それらのすべてが否定されれば、この例の上腕内側の皮下出血は他人と争った際に生じたと言えるのである。 ところで、亡朝木明代殿の左右上腕内側の皮下出血の成因として「他人と争った」以外の成因はすべて否定されるのであって、従って、亡朝木明代殿の左右上腕内側の皮下出血は、他人と揉み合った際に生じたこと以外は考えられず、他人と争った際に生じたと考えるのが妥当と認められる。 裁判例 → 上腕部の皮膚変色痕(アザ)に関する裁判例 「東村山市民新聞」関連ページ トップページ 司法解剖鑑定書 第1章 緒 言 「 被疑者氏名不詳に対する殺人被疑事件につき、平成7年9月2日、東京地方検察庁八王子支部検察官は東京地方裁判所八王子支部裁判官発行の鑑定処分許可状(平成7年9月2日付)に基づいて、被害者朝木明代の死体を解剖の上、下記事項を鑑定するように私に嘱託した。」 (2009年4月12日付更新でこの抜粋が掲載されて以来、追加なし〔2009年8月17日現在〕) 〈珍説「長方形の皮膚変色痕」とチバ元副署長が鑑定書を出せないわけ〉 〈最高裁確定判決で全面否定された東京高裁(7民)の破綻判決〉 (2)「殺害」の決定的証拠に対する恣意的素人判断 大谷裁判長(高裁7民判決)は、司法解剖鑑定書に関する法医学者の見解に対して、異論を唱えているが、いずれもこどもじみたケチつけにすぎず、論評するに値しない。 鈴木鑑定意見書に対して、仮に、大谷裁判長(高裁7民判決)が異論を唱えたいのなら、法医学には素人の裁判官であるから、すくなくとも、チバ側に鈴木鑑定意見書とは見解を異にする他の法医学者の鑑定意見書を提出させるべきであったのに、これをしなかったのであるから、大谷裁判長の高裁7民判決が失当で説得力がゼロであることは、議論の余地がない。 〈最高裁への処置申出書全文〉 (2)「殺害」の決定的証拠に対する恣意的素人判断 東京高裁第7民事部(大谷禎男裁判長)は、司法解剖鑑定書に関する法医学者の見解に対して、異論を唱えているが、いずれもこどもじみたケチつけにすぎず、論評するに値しない。 鈴木鑑定意見書に対して、仮に、東京高裁第7民事部(大谷禎男裁判長)が異論を唱えたいのなら、法医学には素人の裁判官であるから、すくなくとも、チバ側に鈴木鑑定意見書とは見解を異にする他の法医学者の鑑定意見書を提出させるべきであったのに、これをしなかったのであるから、東京高裁第7民事部(大谷禎男裁判長)が失当で説得力がゼロであることは、議論の余地がない。 しかも、東京高裁第7民事部(大谷禎男裁判長)は、前記判決の中で、「相当性」に対する極めて恣意的解釈を前提として、他判決を勝手に批評するなどしている。 「創価問題新聞」事件における矢野・朝木両「市議」の上告受理申立理由書(抜粋) (エアフォース〈「創価問題新聞事件」最高裁判決〉第2回より。上告は不受理とされた) (法医学者の鑑定意見が証拠となっている場合における、裁判所の判断の在り方に関する最高裁判例) 最高裁判例は「責任能力判断の前提となる精神障害の有無及び程度等について、専門家たる精神医学者の鑑定意見等が証拠となっている場合には、これを採用し得ない合理的な事情が認められるのでない限り、裁判所は、その意見を十分に尊重して認定すべきである」(最高裁判例) とし、「専門家の鑑定意見等を採用し得ない合理的な事情が認められる」場合というのは、「専門家たる精神医学者の鑑定意見等が証拠となっている場合には、これを採用し得ない合理的な事情が認められる」場合であるとしている。 ……本件司法解剖鑑定書の記載事実及び「上腕内側部に皮下出血を伴う皮膚変色痕の存在」に関する判断についても、臨床経験のある法医学者の意見が鑑定等として証拠となっている場合には、同様に「これを採用し得ない合理的な事情が認められるのでない限り、裁判所は、その意見を十分に尊重して認定すべきである。」 申立人ら(矢野、朝木)が鑑定を委嘱した鈴木庸夫名誉教授は、各鑑定書末尾に記載されている通り、学識、経歴、業績に照らしても申し分がなく、鑑定において採用されている前提資料の検討も十分であって、結論を導く過程にも、重大な破たん、遺脱、欠落は見当たらない基本的に高い信用性を備えているというべきである。 然るに、原判決は、「司法解剖鑑定書には、本件損傷が他人と争ってできた可能性があることをうかがわせる記載はなく」とした点で、すでに「法医学の常識」を踏まえない恣意的解釈により初歩的な誤りをおかしていて、むしろ「朝木明代議員の上腕内側部に存在する皮下出血を伴う皮膚変色痕は他人と揉み合いなど、争った跡であることが推認できる」とした鈴木鑑定が基本的に信用するに足りるものであるにもかかわらず、これを採用できないものとした原判決の証拠評価は失当であって、……原判決を破棄しなければ著しく正義に反する。 関連ブログ記事 小さな正義を信じて〈『創価問題新聞』事件と『東村山の闇』事件〉シリーズ第5回:司法解剖鑑定書とS医師の意見書・鑑定書(前編) 第6回:司法解剖鑑定書とS医師の意見書・鑑定書(後編) ブログマガジン エアフォース〈エフエム東村山・東村山市民新聞併合事件最高裁判決〉 〈「創価問題新聞事件」最高裁判決〉第2回・第9回 〈西村修平事件第6回口頭弁論〉その6・その10・その11 りゅうオピニオン〈【西村「街宣名誉毀損」裁判】「上腕内側部の痕」は写真から確認できないと認めた西村修平氏。鈴木鑑定書、司法解剖鑑定書は「他殺説」の証拠にならず〉(西村修平・街宣名誉毀損裁判第6回口頭弁論尋問調書) 「3羽の雀の日記」主要関連記事 2009年3月30日付〈「他殺」の証拠にならない「法医学の専門家の鑑定意見書」にすがりつく矢野・朝木両「市議」〉 3月31日付〈上から目線で墓穴を掘る矢野・朝木両「市議」〉 4月1日付〈紙版「東村山市民新聞」にも掲載されていた「珍説」〉 4月2日付〈依然として根拠を示さず“チバさん”を罵るばかりの矢野・朝木両「市議」〉 4月4日付〈「長方形」問題でとたんに沈黙した矢野・朝木両「市議」〉 2009年8月17日:ページ作成。 (略) 2011年1月21日:裁判例を新規ページ(上腕部の皮膚変色痕(アザ)に関する裁判例)に移行。「東村山市民新聞」関連ページをトップから下方に移動。
https://w.atwiki.jp/hello21c/pages/107.html
<学習ページリンク集> 【編集】 司法書士学習に役立つリンク集を設置しております。 <司法書士試験全般> ○司法書士試験合格者 ムッシュ耳呈様のページ → 学習ノート(080514リンク) <会社法、商業登記法> ○商業・法人登記申請(法務省民事局、申請書様式、記載要領 ・記載例もあり)(080611リンク) ○商業登記書式サンプル集(080611リンク) ○新会社法対応・商業登記書式集(080611リンク) ○新会社法の基礎知識(080516リンク) ○これだけは知っておきたい会社法(080514リンク) ○新会社法Q&A(InbloomForesight)(080514リンク) ○新・会社法Q&A(大山綾子様)(080514リンク) 更新日時:2008年06月11日 (水) 16時02分34秒
https://w.atwiki.jp/boogiewoody/
司法試験短答得点アップのwiki 今のところ、原則として各科目(憲法、行政法、民法、会社法、民訴法、刑法、刑訴法)ごとにページを作り、 条文順でまとめていこうと思っています。 このウィキの使い方 ~4つのステップ~ ■ログインしてみよう! デザインを変えたり、サイト名を変えたりするためには、ログインしないといけないよ。 ログインの方法は、下の手順でログインしてみよう! わからない場合はこちらのページも参考にしてね。 画面の右上にある「ログイン」をクリック! ユーザ名に「boogiewoody」、パスワードには、登録の時に設定したものを入力しよう。 画面の右上に「boogiewoody」と表示されればログイン完了! ■サイト名を変更しよう! サイト名はどこから変えれるの?下の手順にそえばサイト名を変えれるよ! わからない場合はこちらのページも参考にしてね。 ログインしたら、右上にある「設定」をクリック! 表示されたページの左メニューにある、「基本設定」をクリックしよう! そうすると、一番上の「サイト名」と書かれた右側に、今のサイト名が書かれています。 ここを好きな名前に書き換えよう! 書き換え終わったら、一番下にある「設定変更」ボタンをクリック! 右上の 「(設定したサイト名)」へ戻る をクリックすると、サイト名が変わったことが確認できるよ! ■新しいページを作成しよう! 新しくページを作成するにはどうすればいいのか、下の手順にそってやってみよう! わからない場合はこちらのページも参考にしてね。 画面の左上にある「@メニュー」にマウスを持って行くと、さらにメニューが表示されます。 表示されたメニューから「新規ページ作成」をクリック! 表示されたページで、作りたいページの名前を入力して、 編集モードは 【初心者向け】ワープロモード を選択しよう。 真ん中の枠の中に、自由に書き込めるよ! 作り終わったら、「ページを保存」をクリックすれば、新しいページの作成は完了! ■このページを編集しよう! 最後に、このトップページを編集しよう! ページ編集の方法がわからない場合はこちらのページも参考にしてね。 左上にある「編集」にマウスを持って行くと、さらにメニューが表示されます。 表示されたメニューから「ページ編集」をクリック! 編集画面が表示されるので、自由に書き換えてみよう。 書き換え終わったら、「ページを保存」をクリックすれば、トップページの編集は完了! もし、wikiで議論する場や掲示板が欲しい場合は? @wikiの姉妹サービスである@chsをご利用ください。 登録はこちらから ← ここをクリックしてください。 分からないことは? @wiki ご利用ガイド よくある質問 無料で会員登録できるSNS内の@wiki助け合いコミュニティ @wiki更新情報 @wikiへのお問合せフォーム 等をご活用ください その他お勧めサービスについて 大容量1G、PHP/CGI、MySQL、FTPが使える無料ホームページは@PAGES 無料ブログ作成は@WORDをご利用ください 2ch型の無料掲示板は@chsをご利用ください フォーラム型の無料掲示板は@bbをご利用ください お絵かき掲示板は@paintをご利用ください その他の無料掲示板は@bbsをご利用ください 無料ソーシャルプロフィールサービス @flabo(アットフラボ) バグ・不具合を見つけたら? 要望がある場合は? お手数ですが、お問い合わせフォームからご連絡ください。
https://w.atwiki.jp/kihonsho2/pages/39.html
【入門書・概説書】 【その他参考書】〔経済刑法〕 【演習書】 【判例集・ケースブック】 〔経済刑法〕 【少年法】〔基本書〕 〔入門書・概説書〕 〔その他参考書〕 【判例集・ケースブック】 【注釈書・コンメンタール】 【入門書・概説書】 井田良『基礎から学ぶ刑事法(有斐閣アルマBasic)』有斐閣(☆2022年2月・第6版補訂版)…… 刑事法分野全体を通覧する入門書。刑事法を中心とした法学入門という側面ももつ。全7Part、全24章。四六判、374頁。 三井誠・瀬川晃・北川佳世子編『入門刑事法』有斐閣(☆2022年3月・第8版)…… 刑事法全体を解説した入門テキスト。第7版より編者が曽根から弟子の北川へと交替した。序章(刑事法とは あらまし)+全3章、全20THEME。A5判、362頁。 大谷實『刑事法入門』有斐閣(2017年12月・第8版)……全18章。A5判、262頁。 渡辺修『刑事法入門──刑事裁判の風景』新世社(2000年6月)……A5判、264頁。 大越義久編著『教材 刑事法入門』東京大学出版会(1999年10月、オンデマンド版:2015年10月)……A5判、264頁。 木村光江『刑事法入門』東京大学出版会(2001年3月・第2版、オンデマンド版:2013年5月・第2版)……全20章。A5判、256頁。 佐久間修・高橋則夫・宇藤崇『いちばんやさしい刑事法入門(有斐閣アルマInterest)』有斐閣(2007年4月・第2版)……四六判、286頁。 内田博文・佐々木光明編『〈市民〉と刑事法──わたしとあなたのための生きた刑事法入門』日本評論社(2016年3月・第4版)……全2章、全17SECTION。A5判、272頁。 平川宗信『刑事法の基礎』有斐閣(2013年3月・第2版)……全3部、全13章。A5判、358頁。 赤池一将・中川孝博著、玄守道・斎藤司補訂『刑事法入門』法律文化社(2011年3月・第2版)……刑事法(刑法、刑事訴訟法、刑事学・刑事政策・犯罪学、少年法)を本格的に学びたい人のための導入の書である(はしがきより)。講義パートと自習パートという構成は旧版を踏襲されている。また、第Ⅰ部に法学入門がおかれている。全4部、全12講。B5判、200頁。 白取祐司『刑事法』放送大学教育振興会(2016年)……全15章。A5判、268頁。 上野幸彦・太田茂『刑事法入門』成文堂(2018年10月)……全2編、全19章。B5判、252頁。 【その他参考書】 三井誠・町野朔・曽根威彦・中森喜彦・吉岡 一男・西田典之編『刑事法辞典』信山社(2003年3月)……中項目辞典。総項目1686。四六判、928頁。 中山研一編『刑事法小辞典』成文堂(2003年8月・第2版)……「刑法」及び「刑事訴訟法」に関する用語1338を集め、解説したもの。B6判、364頁。 渡辺咲子『横断的刑事法レッスン』立花書房(2012年6月)……全23章。A5判、288頁。 前田雅英『刑事法の要点』東京法令出版(2017年10月)……A5判、136頁。 木庭顕『[笑うケースメソッドⅢ]現代日本刑事法の基礎を問う』勁草書房(2019年7月)……A5判、256頁。 新庄健二『司法試験 予備試験 刑法・刑事訴訟法・刑事実務論文 虎の巻』辰已法律研究所(2012年10月)……著者は元東京高検検事・元司法研修所検察教官・元司法試験考査委員。A5判、366頁。 〔経済刑法〕 山口厚編著、橋爪隆・島田聡一郎・古川伸彦・樋口亮介『経済刑法』商事法務(2012年11月)……全9章。A5判、422頁。 芝原邦爾・古田佑紀・佐伯仁志 編著『経済刑法──実務と理論』商事法務(2017年5月)……全2部、全17章。A5判、696頁。 佐久間修『刑法からみた企業法務──会社法・金融商品取引法の諸論点』中央経済社(2017年3月)……A5判、236頁。 斉藤豊治・浅田和茂・松宮孝明・高山佳奈子編著『新経済刑法入門』成文堂(2020年12月)……全2部、全28章。A5版、458頁。 穴沢大輔・長井長信『入門経済刑法』信山社(2021年10月)……A5変型判、352頁。 佐久間修『体系経済刑法―経済活動における罪と罰』中央経済社(2022年3月)……A5判、436頁。(評価待ち。) ☆松澤伸編著『基本学習 企業犯罪と経済刑法』商事法務(2023年11月)……四六判、200頁。 芝原邦爾『経済刑法(岩波新書)』岩波書店(2000年5月)……新書判、236頁。 【演習書】 島伸一編著『ロースクール生のための刑事法総合演習』現代人文社(2004年3月)……14テーマについて事例問題を設けて解説。一部の設問に弁護士による解答例が付されている。全15講。A5判、288頁。 平川宗信・後藤昭編『刑事法演習』有斐閣(2008年2月・第2版)……短めの事例の中に刑法と刑訴法の論点を織り交ぜた、いわゆる融合問題集。設問にはどちらかといえば基本的なものが多く、解説も丁寧である(著者の独自色が薄い)ので、初中級者にも使いやすい演習書であると思われる。全29事件。A5判、348頁。 【判例集・ケースブック】 法曹会編『最高裁判所判例解説 刑事篇』法曹会(1955年9月・昭和29年度版~2022年3月・令和元年度版)……A5判。最高裁判所判例解説の一覧 法務省大臣官房司法法制部編『高等裁判所刑事裁判速報集』法曹会(?年?月・昭和56年度版~2018年11月・平成29年)……本書(平成29年度版)は、全国の高等検察庁において作成した「高等裁判所刑事裁判速報」に掲載された裁判例のうち、平成29年分を各高等裁判所ごとに、その速報番号にしたがって収録したものであり、昭和56年度版から継続的に刊行されているものである。A5判、424頁。 加藤康榮『刑事法重要判例を学ぶ』法学書院(2012年7月)……刑法と刑事訴訟法の重要判例各10件をセレクト。全2編、全20講。A5判、340頁。 前田雅英『刑事法最新判例分析』弘文堂(2014年4月)……全3編、全50講。B5判、386頁。 前田雅英『刑事法判例の最前線』東京法令出版(2019年7月)……刑法総論:全9講、刑法各論:全7講、刑事訴訟法:全12講の全28講。A5判、336頁。 〔経済刑法〕 芝原邦爾・西田典之・佐伯仁志・橋爪隆『ケースブック経済刑法』有斐閣(2010年9月・第3版)……A5判、478頁。 【少年法】 〔基本書〕 平場安治『少年法(有斐閣法律学全集)』有斐閣(1987年4月・新版、OD版:2001年12月)……古典。定評ある体系書。A5判、592頁。 川出敏裕『少年法』有斐閣(☆2022年6月・第2版)……法教連載「入門講義 少年法」をもとに、連載中及び連載終了後に行われた法改正や、この間の少年法研究の進展も踏まえて、大幅な加筆、修正を行って(はしがき)書籍化。東大刑訴法に特徴的な緻密な解釈論を少年法に持ち込んだイメージ。したがって、理論面は随一。全11章。A5判、452頁(本文431頁)。 植村立郎『骨太少年法講義』法曹会(☆2022年6月・改訂版)……元裁判官による著書。東大、学習院ローにおける「少年非行と法」講義案を書籍化したもの。実務家の著書ということもあり実務運用や手続規定についてはとりわけ詳しい(上記基本書中随一)。章の冒頭に学修のポイントを掲げたり、巻末に参考裁判例集を掲載しており至便。改訂版はR3少年法改正に対応。全2編、全20章。A5判、404頁(本文357頁)。 裁判所職員総合研修所監修『少年法実務講義案』司法協会(2018年6月・3訂補訂版)……裁判所職員の研修教材として少年法の理論及び実務について全般的に論じた書。全20章。B5判、432頁(本文386頁)。 丸山雅夫『少年法講義』成文堂(☆2022年3月・第4版)……序章(少年司法システムの特殊性)+全10章+終章(少年法の動向)。A5判、394頁(本文370頁)。 武内謙治『少年法講義(法セミLAW CLASSシリーズ)』日本評論社(2015年3月)……九大教授。全5編、全28講。A5判、555頁。 ☆廣瀬健二『少年法』成文堂(2021年9月)……田宮弟子の元裁判官による体系書。R3少年法改正に対応。比較法・歴史的経緯の記述(旧少年法含む)が充実。A5判、670頁。 〔入門書・概説書〕 裁判所職員総合研修所監修『少年法入門』司法協会(2018年6月・7訂第2補訂版)……序章(少年法の沿革)+全11章。A5判、124頁(本文114頁)。 澤登俊雄『少年法入門(有斐閣ブックス)』有斐閣(2015年4月・第6版)……全3部、全11章。A5判、372頁。 廣瀬健二『子どもの法律入門 臨床実務家のための少年法手引き』金剛出版(2017年9月・第3版)……全7章。四六判、200頁。 守山正・後藤弘子編著『ビギナーズ少年法』成文堂(☆2023年5月・第3版補訂第2版)……全16講。A5判、430頁。 丸山雅夫『ブリッジブック少年法入門(ブリッジブックシリーズ)』信山社(2013年3月)……序章(少年司法システムの特殊性)+全9章+終章(少年法の動向)。四六判、304頁。 関哲夫『入門 少年法』学事出版(2013年5月)……教師全般・児童相談所職員・家庭裁判所調査官・児童自立支援施設職員を対象とした入門書。全4章。B5判、148頁。 ☆廣瀬健二『少年法入門(岩波新書)』岩波書店(2021年6月)……新書判、240頁。 〔その他参考書〕 菊地幸夫・岸郁子・梁瀬洋『少年法Q&A 守られる権利・守るべき法律』三協法規出版(2004年3月)……A5判、448頁。 【判例集・ケースブック】 廣瀬健二編『裁判例コンメンタール少年法』立花書房(2011年12月)……A5判、552頁。 廣瀬健二編集代表、川出敏裕・角田正紀・丸山雅夫編集委員『少年事件重要判決50選』立花書房(2010年9月)……犯罪全体の相当部分を占める少年事件とそれを律する少年法について理解を深める実務的な参考書。A5判、336頁。 田宮裕編『少年法判例百選』有斐閣(1998年6月)……B5判、262頁。 【注釈書・コンメンタール】 守屋克彦・斉藤豊治『コンメンタール少年法』現代人文社(2012年12月)……少年法、少年審判規則のみならず、少年保護事件補償法の解説も加えている。A5判、688頁。 田宮裕・廣瀬健二編『注釈少年法』有斐閣(2017年9月・第4版)……少年の保護と犯罪対策という二面性をもつ少年法を少年審判実務に現に携わる裁判官・弁護士が中心となって解説した手引書。第4版において、平成26年改正、少年院法全面改正等に対応。A5判、752頁。 → このページのトップ:刑事系に戻る。 → リンク:刑法、刑事訴訟法、刑事実務
https://w.atwiki.jp/kihonshobackup/pages/33.html
【刑事事実認定】 石井一正『刑事事実認定入門』判例タイムズ社(2015年7月・第3版)……(元)刑事裁判官による刑事事実認定テキスト。この分野において最初に読むべき本であろう。A5判、181頁(本文170頁)。 小林充・植村立郎編『刑事事実認定重要判決50選 上巻・下巻』立花書房(2013年10月・第2版)……判例タイムズ社の方が改訂されないまま古くなったので、現在は、こちらが代表格である。重要論点に関する重要判例を多数収録しており、そこにおける判例の準則やあてはめの指針を見極める上で、非常に有益。司法試験対策にも直結するので、ロースクール生も読むべき本である。第2版では8項目追加、対象判例の変更・執筆者変更15項目(全63項目)。A5判、480頁・480頁。 小林充・香城敏麿編『刑事事実認定-裁判例の総合的研究-上下』判例タイムズ社(1992年9月,1992年11月)……判例タイムズ「事実認定に関する裁判例の総合的研究」(全26回)連載を書籍化したもの。執筆者はいずれも裁判官。刑事事実認定の基本的文献。A5判、477頁、488頁。 木谷明編著『刑事事実認定の基本問題』成文堂(☆2015年11月・第3版)……木谷古稀記念。刑事事実認定の基本テーマ15題を解説。A5判、574頁。 大阪刑事実務研究会「事実認定の実証的研究(1)-(13)」(判例タイムズ227-322号)……刑事事実認定に関する古典的文献。 司法研修所編『自白の信用性』『情況証拠の観点から見た事実認定』『共犯者の供述の信用性』『犯人識別供述の信用性』法曹会(1991年7月,1994年5月,1996年7月,1999年6月)……刑事事実認定に関する司法研究報告書4部作。なお『自白の信用性』については、再審無罪が確定した布川事件(自白の信用性を否定)を自白の信用性を判断する一事例として掲げているという難点(http //www.hosokai.or.jp/item/annai/etc/book_use.html)がある。A5判、280頁・612頁・404頁・408頁。 最高裁判所事務総局刑事局監修『自白の任意性・信用性に関する刑事裁判例集』司法協会(1997年9月)……絶版。 守屋克彦『自白の分析と評価─自白調書の信用性の研究』勁草書房(1988年12月、OD版2005年4月)……(元)刑事裁判官による著作。A5判、394頁。 渡部保夫『無罪の発見─証拠の分析と判断基準─』勁草書房(1992年3月)……(元)刑事裁判官による著作。A5判、448頁。なお、同著者による一般人向けの著書として『刑事裁判を見る眼』岩波現代文庫(2002年8月)、『刑事裁判ものがたり』日本評論社(2014年6月)。 木谷明『刑事裁判の心』『事実認定の適正化』『刑事事実認定の理想と現実』『刑事裁判のいのち』法律文化社(2004年8月・新版,2005年7月,2009年8月,2013年8月)……元刑事裁判官による著作。調査官時代の論文、講演録、小論等からなる。いずれも冤罪防止という観点から論じられており、刑事裁判に関わる者ならば必読。A5判、296頁・310頁・252頁、四六判、180頁。 植村立郎『実践的刑事事実認定と情況証拠』立花書房(2016年6月・第3版)……元刑事裁判官による著作。刑事事実認定にも要件事実的思考が有用であるとする論文及び情況証拠に関する論文からなる。第3版は刑事事実認定概観、刑事裁判における事実認定の2章を書き下ろし。A5判、368頁。なお、刑事裁判官志望者は、同著者による「実務現代刑事法(その3)・刑事の裁判に関するワンポイントアドヴァイス集」(判タ1345号74頁)を読むべきであろう。A5判、216頁。 原田國男『逆転無罪の事実認定』勁草書房(2012年7月)……量刑法の第一人者である元刑事裁判官による著書。I 刑事裁判へのメッセージ(えん罪を防ぐ審理のあり方、控訴審における審理のあり方、刑事裁判の魅力)、II 逆転裁判の事実認定(自身が担当した控訴審で逆転無罪となった20件16事例の判決文とその解説)。A5判、264頁。 【刑訴法実務書】 司法研修所検察教官室編『検察講義案』法曹会(2016年6月・平成27年版)……司研テキスト(白表紙)。隠れた名著。予備試験の刑事実務や口述対策に役立つという声もある。A4判、230頁。 司法研修所編『刑事判決書起案の手引』法曹会(2007年6月・平成19年版)……司法修習生の判決起案の参考として作られたもの。A4判、152頁。 石丸俊彦・仙波厚ほか『刑事訴訟の実務上下』新日本法規出版(2011年3月・3訂版)……普通に基本書として使われることもある。A5判、1510頁。 新関雅夫・佐々木史朗ほか『増補令状基本問題上下』判例時報社(2002年9月、原著1996年6月,1997年2月)……捜査法の実務的な論点について一行問題・簡単な事例問題の形式で実務家が解説。一粒社倒産のため判例時報社が引き継いだ。ほぼここにしか書かれていない論点が出題されたこともある(平成23年度刑訴の準現行犯逮捕)。 高麗邦彦・芦澤政治編『令状に関する理論と実務I,II(別冊判例タイムズ34,35号)』判例タイムズ社(2012年8月,2013年1月)……令状関連実務について実務家が解説。全2冊。I・・総論、逮捕・勾留。II・・保釈・鑑定留置等・勾引・捜索・差押え・検証等・準抗告・抗告。上記令状基本問題の実質的な後継本。 石井一正『刑事実務証拠法』判例タイムズ社(2011年11月・5版)……元裁判官による実務書。証拠法の分野では他の追随を許さない。実務家必携本。A5判、600頁。 大阪刑事実務研究会『刑事公判の諸問題』判例タイムズ社(1989年8月)、『刑事実務上の諸問題』(1993年12月)、『刑事証拠法の諸問題上下』(2001年4月)……関西の刑事裁判官による論文集。 法曹会編『刑事裁判書集上下』法曹会(1984年3月,1985年5月)……刑事裁判書事例集 小林充『刑事控訴審の手続及び判決書の実際』法曹会(2000年6月)……元裁判官による控訴審判決書作成マニュアル書。控訴審弁護人にとっても有用。A5判、204頁。 石井一正『刑事控訴審の理論と実務』判例タイムズ社(2010年5月)……元裁判官による刑事控訴審実務書。A5判、496頁。 門野博『裁判員裁判への架け橋-刑事裁判ノート』判例タイムズ社(2012年10月)……元裁判官が自身が担当した高裁刑事事件について解説したケースブック(裁判例も収録)。判例タイムズ連載に、布川事件、少年事件編を追補して単行本化したもの。裁判官志望者は必読。A5判、398頁。 虎井寧夫『令状審査・事実認定・量刑-刑事裁判官の思索と実践』日本評論社(2013年9月)……元刑事裁判官が簡裁裁判官の研修用にまとめた令状審査、事実認定、量刑に関するQ A集。とくに令状審査に関する文献はあまりないだけに貴重。任官希望者はもちろん刑事弁護人志望者にも役立つだろう。A5判、340頁。 佐藤嘉彦『刑事裁判覚書-裁かば裁かれん 念ずれば花ひらく』成文堂(2014年3月)……同志社ロー教授(元裁判官)による刑事論文集。第1章・事実認定論、第2章・量刑論が読みどころ。古今東西の文献を参照しつつ自らの裁判経験に基づく事実認定論、刑の量定論を展開しており参考になるし、読み物としておもしろい。A5判、328頁。 裁判所職員総合研修所監修『刑事実務(公判準備等) 講義』司法協会(2012年5月・4訂補訂版)……B5判、450頁(本文431頁)。 裁判所職員総合研修所監修『公判手続と調書講義案』司法協会(2016年6月・3訂版)……B5判、432頁(本文410頁)。 三好一幸『略式手続の理論と手続』『簡易裁判所における刑事公判の理論と実務』☆『令状審査の理論と実務』司法協会(2012年9月、2013年9月、2014年4月)……簡裁判事による刑事手続マニュアル本。 前田雅英編、青木英憲・藤井俊郎・丸山哲巳・峰ひろみ著『刑事訴訟実務の基礎』弘文堂(2013年3月・第2版)……A5判、520頁。 司法研修所刑事裁判教官室『プラクティス刑事裁判』法曹会(2015年6月)……本書は、司法研修所の教材として用いられている「プラクティス刑事裁判」とその別冊を合冊したもの。これらの教材は、「当事者及び裁判所は、公判前整理手続においてどのように争点及び証拠を整理し、公判手続において何をなすべきなのだろうか。本書は、これからの司法を担う修習生に、これらの点を考えてもらうために作成したものである。」(「はしがき」より)というコンセプトのもと、司法修習生に提供されているもの。A4判、168頁。 【刑事弁護】 大木孝『和光だより-刑事弁護教官奮闘記』現代人文社(2010年10月)……刑事弁護教官(弁護士)が横浜弁護士会のメーリングリストに寄稿した「和光だより」を書籍化したもの。司法研修所の刑事弁護科目に関する解説内容が充実しており、図表を用いてわかりやすく説明されておりとても参考になる。修習前に読んでおくことを強くお薦めする。A5判、215頁。 佐藤博史『刑事弁護の技術と倫理─刑事弁護の心・技・体』有斐閣(2007年5月)……刑法学者藤木英雄の元助手である弁護士による著書。刑事弁護のスピリットを伝える。A5判、410頁。 『刑事弁護ビギナーズ』現代人文社(2014年9月・Ver.2)……季刊刑事弁護増刊。刑事弁護のいろはを学ぶ本。実務家になったら、最初に参照する本。B5判、256頁。 大出良知・高田昭正・神山啓史・坂根真也編『新版 刑事弁護』現代人文社(2009年10月)……刑事弁護にまつわる51テーマにつき、問題の所在、弁護活動のポイント、理論上のポイントを解説。神山啓史弁護士の裁判員裁判Columnも参考になる。B5判、211頁。 三木祥史『Q A類型別刑事弁護の実務』新日本法規出版(2010年3月・改訂)……元刑事弁護教官による著書。A5判、638頁。 ☆東京弁護士会刑事弁護委員会編『新・実践刑事弁護 昇平弁護士奮闘記』現代人文社(2016年1月)……『実践刑事弁護』(国選弁護編)と(当番弁護編)を合本した著書。東京地裁における運用に詳しい。 第一東京弁護士会刑事弁護委員会編『国選弁護活動の手引き 上訴審編』第一東京弁護士会(2013年7月・改訂版)……上訴審国選弁護のマニュアル本。A5判、73頁。なお、本書に関連して、植村立郎「講演:上訴審弁護について-第一東京弁護士会刑事弁護委員会編「国選弁護活動の手引き上訴審編」(以下「手引き」という。)の紹介を兼ねて 」『学習院法務研究』第8号79-113頁(2014年3月)(学習院大学リポジトリからDL可能。)も参照されたい。 東京弁護士会法友全期会刑事弁護研究会編『刑事弁護マニュアル』ぎょうせい(2012年3月・全訂)……犯罪被害者への対応、外国人・少年事件の弁護など、効果的な弁護を実現するための留意点を随所に解説。A5判、306頁。 山内久光『Q A刑事弁護の理論と実践-実務における基本的思想』日本加除出版(2012年10月)……元刑事弁護教官である弁護士が公判前整理手続・裁判員裁判時代における刑事弁護の標準を明らかにした著書。刑事弁護人であれば必読。A5判、404頁。 宮村啓太『事例に学ぶ刑事弁護入門-弁護方針完結の思考と実務』民事法研究会(2012年10月)……「最善努力義務」を果たすための思考とノウハウを書式等豊富な資料を織り込み平易に解説。A5判、216頁。 荒木和男ほか編著『はじめての刑事弁護Q A実務書式58』青林書院(2013年5月)……東弁刑事弁護委員会の有志によるQ A+書式集。A5判、392頁。 日本弁護士連合会編『法廷弁護技術』日本評論社(2009年3月・第2版)……裁判員制度をふまえた日弁連公式の弁護技術テキスト。修習生以上なら必携。しかし、著者は、おおむね修習所教官と世界観を異にしている。A5判、308頁。 日本弁護士連合会編『裁判員裁判における弁護活動─思想と戦略』日本評論社(2009年1月)……上記「法廷弁護技術」の続編。自由と正義連載の単行本化。公判前整理手続についての解説は特に詳しく、「証拠開示の最前線」と題する章は司法試験受験生にも役立つだろう。修習生以上必携。A5判、244頁。 丹治初彦編、丸田隆・春日勉・斎藤司著『保釈-理論と実務』法律文化社(2013年7月)……保釈実務に関する記載が詳しい。罪名ごとの保釈金額調査表が載っている。A5判、210頁。 櫻井光政『刑事弁護プラクティス-新人弁護士養成日記』現代人文社(2013年9月)……雑誌季刊刑事弁護連載の単行本化。桜丘法律事務所における若手弁護士の刑事弁護事件の執務内容を日記形式で記録したもの。実際の刑事弁護事件の事例が豊富であり、その丁寧な事件処理方針についてはとても参考になる。修習生・刑事弁護士必読。四六判、254頁。 後藤昭・高野隆・岡慎一編著『実務体系 現代の刑事弁護 第1巻 弁護人の役割、第2巻 刑事弁護の現代的課題、第3巻 刑事弁護の歴史と展望〔全3巻〕』第一法規(2013年9月-2014年9月)……A5判、434頁・472頁・448頁。 兵庫県弁護士会「実践犯罪被害者支援と刑事弁護」出版委員会編著『実践 犯罪被害者支援と刑事弁護-弁護士による被害者支援と刑事弁護人の対応』民事法研究会(2015年7月)……兵庫県弁護士会において刑事弁護人と被害者参加弁護士により共同で開催された「刑事弁護実務と犯罪被害者支援」研修会の成果を書籍化した珍しい著作。刑事弁護の観点からみても被害者保護法制の内容を知る上で有用である。 『刑事弁護フロンティア 季刊刑事弁護新人賞全作品(2004-2015)』現代人文社(2015年9月)……季刊刑事弁護新人賞の歴代の最優秀賞、優秀賞、特別賞の受賞作品(刑事弁護レポート)をまとめたもの。修習生・刑事弁護士必読。B5判、233頁。 ☆岡慎一・神山啓史『刑事弁護の基礎知識』有斐閣(2015年12月)……同名の法教連載の書籍化。著名な刑事弁護士がケース・セオリー理論(本当は何が起こったかについての論理的で説得的なストーリーを積極的に主張・立証していく弁護方針)を柱に、刑事弁護「技術」の基礎になる「考え方」を分かりやすく解説した著書。(刑事)弁護活動の限界に1章を設けているのも特徴の一つ。修習生、刑事弁護人は必読。A5判、258頁。 ☆東京弁護士会春秋会編『実践 訴訟戦術[刑事弁護編]-やっぱり弁護士は悩んでいる』民事法研究会(2016年2月)……新人・若手・中堅・ベテラン弁護士の座談会形式で刑事弁護にまつわる戦術的視点を詳解。 ☆三木祥史ほか著『ベーシック刑事弁護実務』三協法規出版(2016年2月)……元司法研修所刑事弁護教官(及び所付)弁護士による実務入門書。そのため上訴審の弁護活動については割愛している。各論点はサマリー形式で冒頭にて重要事項を要約。刑訴法改正案にも対応しており、取調べ可視化制度、司法取引制度、刑事免責制度についても言及しているのが特徴。 ☆植村立郎監修、岡慎一、神山啓史編『刑事上訴審における弁護活動』成文堂(2016年3月)……全83問のQ A方式で刑事上訴審弁護につき経験豊富な刑事弁護士が解説し、監修者が裁判官視点からのコラムを付すというスタイル。刑事弁護人必読。 【裁判員裁判・公判前整理手続】 司法研修所編『裁判員裁判における第一審の判決書及び控訴審の在り方』法曹会(2009年4月)……平成19年度司法研究報告書。A5判、142頁。なお、控訴審の運用については、東京高等裁判所刑事部陪席裁判官研究会(つばさ会)「裁判員制度の下における控訴審の在り方について」(判タ1288号5頁)、東京高等裁判所刑事部部総括裁判官研究会「控訴審における裁判員制度の審査の在り方」(判タ1296号5頁)もチェックすべし。 司法研修所編『裁判員制度の下における大型否認事件の審理の在り方』法曹会(2008年4月)……平成18年度司法研究報告書。A5判、352頁。 司法研修所編『難解な法律概念と裁判員裁判』法曹会(2009年4月)……司法研究報告書。「裁判員に分かりやすい審理の実現のために、専門用語の平易化という道を選ぶのではなく、各用語・法律概念の本当に意味するところを、刑事法に関するこれまでの研究成果と裁判例を分析することによって検討し、これを裁判員に伝えるための説明方法を考えようとする」司法研究。A5判、304頁。 司法研修所編『科学的証拠とこれを用いた裁判の在り方』法曹会(2013年3月)……平成22年度司法研究報告書。A4判、156頁。 大阪刑事実務研究会「裁判員裁判における法律概念に関する諸問題」(判例タイムズ1350号-連載中)……上記『難解な法律概念と裁判員裁判』の難解概念研究のアプローチをも参考にしながら、裁判員裁判において争点となることが想定される法律概念や論点について、実際の裁判員裁判における実例を踏まえつつ、公判前整理手続や審理、評議の在り方等について研究する連載。全14回を予定。 酒巻匡編著『刑事証拠開示の理論と実務』判例タイムズ社(2009年11月)……公判前整理手続における証拠開示を題材とした論文集。多数の未公刊裁判例を収録しており参考になる。 大阪刑事実務研究会「公判前整理手続に関する諸問題」(判例タイムズ1294-1331号・全16回)……関西の刑事裁判官による共同研究。 大阪弁護士会裁判員制度実施大阪本部編『コンメンタール公判前整理手続』現代人文社(2010年6月・補訂版)……弁護士による公判前整理手続逐条解説。したがって、実務的に受け入れられていない見解が多数あることに注意されたい。 落合義和・辻裕教ほか『新法解説叢書21 刑事訴訟法等の一部を改正する法律(平成16年法律第62号)及び刑事訴訟規則等の一部を改正する規則の解説』法曹会(2010年7月)……立案担当者による公判前整理手続等の法律・規則の逐条解説。 日本弁護士連合会裁判員本部編『公判前整理手続を活かす』現代人文社(2011年7月・第2版)……公判前整理手続の運用状況をふまえて改訂された日弁連の公判前整理手続(半)公式テキスト。 杉田宗久『裁判員裁判の理論と実践』成文堂(2013年12月・補訂版)……元刑事裁判官による著作。A5判、494頁。 庭山英雄・宮﨑大輔・寺崎裕史編著『公判前整理手続の実務』青林書院(2015年1月)……弁護人の側から公判前整理手続を論じた著作。A5判、302頁。 安廣文夫編著『裁判員裁判時代の刑事裁判』成文堂(2015年5月)……安廣元裁判官の古稀記念論文集。執筆者は裁判官と研究者。A5判、534頁。 ☆山崎学『公判前整理手続の実務』弘文堂(2016年7月)……元刑事裁判官・慶應ロー客員教授による公判前整理手続の体系書。実務の運用に詳しく、関連判例を詳しく解説しているのが特徴。著者の立場は必ずしも現状追認というわけではなく、立案担当者解説や大コンメンタール刑訴法の見解に異議を申し立てている箇所が少なくない。H28刑訴法改正には対応していないが、改正要綱の内容を該当箇所で解説している。A5判、388頁。 【量刑理論】 原田國男『量刑判断の実際』立花書房(2008年11月・第3版)、『裁判員裁判と量刑法』成文堂(2011年11月)……量刑研究の第一人者である刑事裁判官による二部作。『実際』に収録されている論文はいずれも重要文献だが、とくに「量刑基準と量刑事情」、「量刑判断の実際」は、刑事裁判における標準的な量刑実務を解説したものであり、修習生ならば必読である。A5判、448頁。 大阪刑事実務研究会編『量刑実務大系(全5巻)』判例タイムズ社(I・2011年9月、II・2011年10月、III・2011年11月、IV・2011年12月、V・2013年7月)……判例タイムズに連載された実務家・研究者による共同研究「量刑に関する諸問題」(判例タイムズ1183号-1325号・全26回)を単行本化したもの。第5巻は裁判員裁判該当罪種のうち代表的なものについて、当該罪種において特に重視すべき量刑因子についての類型的研究で書き下ろしで判例を収録したCD-ROM付き (第1巻『量刑総論』、第2巻『犯情等に関する諸問題』、第3巻『一般情状等に関する諸問題』、第4巻『刑の選択・量刑手続』、第5巻『主要犯罪類型の量刑』)。A5判、416頁・376頁・448頁・320頁・352頁。 第一東京弁護士会刑事弁護委員会編『量刑調査報告集』第一東京弁護士会(I・2000年8月、II・2008年8月、III・2010年4月、量刑不当破棄編・2011年3月、IV・2015年3月)……一弁の「国選弁護結果報告書」を基礎資料として、罪名ごとに量刑その他の関連情報を集めた資料集(現時点で4冊+量刑不当破棄編1冊)。量刑不当破棄編は上訴審における量刑不当による破棄自判事例を集めたもの。刑事弁護人ならば必携。一般書店では市販されていないが、弁護士会館ブックセンターや至誠堂書店などで購入可能。 日本弁護士連合会裁判員本部編『裁判員裁判の量刑』現代人文社(2012年5月)……裁判員裁判における量刑データ集。 司法研修所編『裁判員裁判における量刑評議の在り方について』法曹会(2012年10月)……司法研究報告書。裁判員裁判に相応しい量刑評議の在り方、判決書の在り方、審理・公判前整理手続の在り方についての考察。本書の提唱する見解が次第に浸透し、基本的には検察庁やいわゆる刑事弁護士からも支持を得たことにより、自白事件における量刑判断に変化が現われ、最近の第1審の判決書をみると、本書の見解に根ざした判決書の記載が数多く出されるようになったとの評がなされている(山崎学『公判前整理手続の実務』(弘文堂)133頁)。A5判、300頁。
https://w.atwiki.jp/kihonsho2/pages/12.html
司法試験板 基本書スレ 新刊・増刊・増刷スレ
https://w.atwiki.jp/atsushiho/
神奈川県司法書士会 厚木支部 このホームページについて 神奈川県司法書士会・厚木支部の役員を中心に作成しているホームページです。 地域の住民の方々と支部の会員に向けて、支部地域内における厚木支部の活動についてご紹介しています。 相談会のご案内 厚木支部では、各地において不定期に開催される相談会と、各市町村においてほぼ毎月開催される常設相談会を実施しています。現在予定されている相談会は、下記をご参照ください。 厚木支部主催の相談会の予定 ー> 支部主催の相談会 常設相談会 司法書士の業務に関する情報 巷には、ホームページにより様々な情報が発信されています。 神奈川県司法書士会本会のホームページでは、司法書士の業務、県内の司法書士活動に関する情報があります。 司法書士個人も様々な情報を発信していますので、司法書士業務の内容等については、それらを参考にされるとよいかと思います。 このホームページのメニュー 厚木支部紹介 支部主催の相談会 常設相談会 支部役員の紹介 支部会員の紹介 支部会員の広場 お問合せ 緊急のお知らせ ☆悪天候による相談会の中止など、緊急のお知らせがある場合は、こちらに掲載させて頂きます。
https://w.atwiki.jp/fandpartners/
司法書士エフアンドパートナーズ(代表 藤井孝昌) 概要 事務所名:司法書士エフアンドパートナーズ 住所:〒150-0002 東京都渋谷区渋谷一丁目8番7号 第27SYビル9階 代表者:藤井孝昌 開業年月日:平成15年4月 事業内容:裁判業務/相続/遺言書について/家族信託/後見業務/不動産登記/商業登記/マンション管理、収益不動産の管理業務 司法書士エフアンドパートナーズ 関連リンク 司法書士エフアンドパートナーズ 公式ホームページ
https://w.atwiki.jp/kihonsho2/pages/34.html
【要件事実】〔受験生向け:要〕 〔修習生・実務家向け:要〕 【民事事実認定】〔受験生向け:事〕 〔修習生・実務家向け:事〕 【要件事実・民事事実認定】 【民訴法実務書】〔民事弁護〕 〔理論と実務〕<民事控訴審実務> 〔争点整理〕 〔書式〕<和解・調停条項例・和解一般> <判決書書式例・主文例・その他> 〔証拠収集〕 〔ノウハウ・OJT〕 【民事執行法・民事保全法】〔基本書・入門書〕<民事執行法:基> <民事保全法:基> 〔体系書・実務書〕<民事執行法:体・実> <民事保全法:体・実> 〔入門書・概説書〕<民事保全法:入> 〔その他参考書〕<民事執行法:参> 〔注釈書・コンメンタール〕<民事執行法:注> 〔民事執行規則:注〕<民事保全法:注> 〔民事保全規則:注〕 〔判例集・ケースブック〕<民事執行法:判> 〔民事執行法(令和元(2019)年)改正関連〕 【要件事実】 〔受験生向け:要〕 司法研修所編『新問題研究 要件事実』法曹会(☆2023年3月・改訂)……通称『新問研』。下掲『類型別』の導入に作成された、司法研修所公式入門書。ですます調で書かれているのも相俟って非常に読みやすい。各設問ごとに、請求の趣旨、訴訟物とその個数、事実記載例、ブロック・ダイアグラムが具体的に掲載されているのがありがたい。要件事実は、この本から学習を始めるべきである。全6章、全13問。A5判、176頁。 司法研修所編『紛争類型別の要件事実——民事訴訟における攻撃防御の構造』法曹会(☆2023年3月・4訂)……通称『類型別』。もともとは後掲の『民事訴訟における要件事実 第1巻・第2巻』の導入のために作成された、司法研修所の民事裁判教官室が修習生に要求する水準を示す要件事実のスタンダードテキストであった。しかし、現在では『1巻・2巻』が読まれなくなり、教科書としても大島眞一『民事裁判実務の基礎』のような優れた書籍が現れたため、本書の利用価値は大きく減っている。初心者にとっては、具体的な書き方を示しているわけでもないので、使い勝手が悪く、中級者にとっても、前述の大島本など、より優れた書籍があるので、使いどころを見出し難い。15年ぶりの改訂となった3訂版で債権法改正に対応。全7章。A5判、256頁。 大島眞一『完全講義 民事裁判実務の基礎 上巻』民事法研究会(2019年4月・第3版)……元ロースクール派遣教員の裁判官による要件事実および事実認定の教科書。単なるマニュアル本とは一線を画した思考過程を丁寧に追う記述が分かりやすく、情報量も充分である。読み手が行間を読まないで済むという教科書としての配慮も行き届いている。そのため、『類型別』よりも格段に頭に入りやすく、記憶に残りやすい。試験本番までに是非読んでおきたい。なお、本文の内容は司法研修所の見解に忠実であるが、コラムでは反対説を唱えている点もある。上巻は「(民事訴訟の)基本構造・訴訟物、要件事実」を扱う。第3版において、債権法改正に対応。全2部、全14講。A5判、523頁。なお、大島の完全講義シリーズにおける各書の位置づけなどについては、出版社の解説を参照のこと。 大島眞一『完全講義 民事裁判実務の基礎[基礎編]―要件事実・事実認定・法曹倫理・保全執行―』民事法研究会(☆2023年3月)……『新版 完全講義民事裁判実務の基礎[入門編]』の改題・改訂版。法科大学院生・司法試験予備試験生に向けてわかりやすさを追究した解説。訴訟構造・訴訟物を理解し、要件事実・事実認定の基礎知識を学び、法曹倫理の重要ポイントまで解説した実践講義。第2版で、新たに保全執行手続が加筆されたほか、2020年施行の改正民法にも完全対応。全4部、全13講。A5判、464頁。 大島眞一『続 完全講義 民事裁判実務の基礎―要件事実・事実認定・演習問題―』民事法研究会(2021年1月)……上掲『完全講義 民事裁判実務の基礎 上巻』または『完全講義 民事裁判実務の基礎[基礎編]』の次に手に取るべき続編として位置づけられている。一部の内容に重複箇所があるがそうした部分については明示されている。なお、本書の刊行に伴い、『完全講義 民事裁判実務の基礎 下巻』(2013年5月・第2版)及び『新版 完全講義 民事裁判実務の基礎[発展編]』(2016年10月)については絶版となった。A5判、485頁。 大島眞一『完全講義 法律実務基礎科目[民事]―司法試験予備試験過去問題 解説・参考答案』民事法研究会(☆2023年4月・第2版)……A5判、233頁。 ☆岡口基一『ゼロからマスターする要件事実――基礎から学び実践を理解する』ぎょうせい(2022年9月)……A5判、296頁(評価待ち。)。 岡口基一『要件事実入門 初級者編』『同 紛争類型別編』『同 司法試験予備試験出題形式編』創耕舎(2022年1月・第3版、2021年10月・第2版、☆2022年11月)……現役裁判官による要件事実の教科書。『要件事実入門』(2014年8月)の実質的な改訂版。試験との関係では必要最小限の内容となっている。『要件事実入門(初級者編)』は、予備試験受験生向けに執筆されている。『紛争類型別編』は、「類型別」の中から試験で出題可能性のあるものを抽出し、解説したもの。『新問研』及び『類型別』には理論的な説明が乏しいという問題意識に基づき、「要件事実」と「主要事実」の違いや、法規不適用の原則など、要件事実論の基本について、「なぜそうなるのか」という理論的背景を明らかにしつつ、丁寧に筋道立てて説明している。『要件事実入門(初級者編)』の巻末には令和3年度までの予備試験の民実の過去問解説を、『紛争類型別編』の巻末には「要件事実論を用いた司法試験論文問題の分析(平成20年~令和2年)」と「司法試験・予備試験に出題された論点一覧」をそれぞれ収録。A5判、142頁・239頁・282頁。 村田渉・山野目章夫編著『要件事実論30講』弘文堂(2018年3月・第4版)……裁判官と民法学者による共著。学者が携わっていることもあり、類書に比べ、理論面の解説に厚い。本書は3部構成となっており、第1部では要件事実論総論、第2部では設例形式の類型別解説、第3部では演習問題(解答及び簡易解説あり)が収録されていて、一冊で自己学習しやすい。特に第2部は詳細な解説と解答が載るため、要件事実の書き方を学ぶには最適(岡口裁判官いわく「インプット用の演習書」)。ただし、解説・解答の内容が問題ごとに矛盾するなど共著の弊害も一部見られる。かつては要件事実論の定番書だったが、近年は他にも良書が現れたため、本書を使用する学生は減少傾向にある。しかし、情報量は豊富であり、前述のように一冊で自己学習しやすい本書は、いまだ有用であろう。基礎理論の解説9講と民法の主要論点21講+補講、演習問題17問による3部構成。第4版は、債権法改正に完全対応の全面改訂版。A5判、660頁。 和田吉弘『民事訴訟法から考える要件事実』商事法務(2013年8月・第2版)……要件事実論の考え方について民事訴訟法の観点を重視しながら概説。全5章。A5判、216頁。 大江忠『ゼミナール要件事実』『同2』第一法規(2003年6月、2004年10月)……「言い分形式」による要件事実問題集。1は典型的紛争類型、2は旧司法試験の民法、民訴法問題からの出題。平成19年5月の増刷では、かなり手を加えられているので、刷数には注意すべきである。A5判、444頁・522頁。 大江忠著(法教育支援センター編)『要件事実ノート』『同・2 重要判例と要件事実論』商事法務(2007年7月、2010年1月)……『類型別』に完全準拠したQ A本。いわば教科書ガイド。独習用に。A5判、186頁・173頁。 〔修習生・実務家向け:要〕 岡口基一『要件事実マニュアル(1)-(5)』ぎょうせい(2020年11-12月・第6版)……現役裁判官による要件事実の辞書。受験生にとっては、民法に関する(1)、(2)巻及び会社法に関する(3)が有益であろう。その他の巻については、行政訴訟や選択科目についてどのような紛争類型が問題となるのかを知るため、目次をコピーすれば十分と思われる。第6版で、改正民法(債権法・相続法)に対応。A5判、第1巻:総論・民法1(民法総則、物権、債権総論)、第2巻:民法2(契約総論・各論、不法行為、親族・相続、不動産特別訴訟)、第3巻:商事・手形・執行・破産・保険・金融・知的財産、第4巻:過払金・消費者保護・行政・労働、第5巻:家事事件・人事訴訟。 岡口基一『要件事実問題集』商事法務(2020年8月・第5版)……司法研修所の「民事裁判」科目で行われていた要件事実教育を、ややレベルを落としして再現した解説書(要件事実起案の演習書)。著者いわく「アウトプット用の演習書」であり、込み入っているという意味での難しめの問題が20問収録されている。2回試験対策用に釈明や失当の設問も用意されている一方、最後の方の問題には、2回試験の出題可能性は低いとの注がある。全20問は、【問題→参考答案→解説→ブロックダイヤグラム】で構成されている。事項・条文索引あり。第5版は、民法(債権関係)改正に伴う大幅な内容の改訂。改正分野を中心に作成した新問題を1問追加した20の事例問題からなる演習教材。A5判、494頁。 加藤新太郎編著『要件事実の考え方と実務』民事法研究会(2019年12月・第4版)……司法書士向けの連載をロー生用に加筆したもの。『新問研』の次に使う本であろう。第4版において、民法(債権関係)改正に対応。全2部、全24章。A5判、458頁。 伊藤滋夫『要件事実の基礎——裁判官による法的判断の構造』有斐閣(2015年6月・新版)、『要件事実・事実認定入門―裁判官の判断の仕方を考える』有斐閣(2005年4月・補訂版)……著者は元裁判官で要件事実の第一人者。ミスター司研説。『要件事実の基礎』は、後記『事実認定の基礎』と対をなし、民事判決における事実判断の構造(事実認定の基礎)と法的判断の構造(要件事実の基礎)を論じた古典的名著であるが、要件事実論総論的な記述にとどまるので、本書のみで要件事実論を習得することは難しい。なお、『要件事実の基礎〔新版〕』は、要件事実の実務での適正な活用を目指し、基礎理論を探求する実務に裏づけられた理論的体系書。初版(2000年12月、A5判、310頁)刊行後、約15年の学説・実務の動きを踏まえ、全面改訂(約114頁増量)された。A5判、424頁・252頁。 伊藤滋夫編著『要件事実講義』商事法務(2008年2月)……創価ローの要件事実教育の内容の研究発表といった趣き(要件事実講義の実況中継そのものではない)。問研(ただし旧版)と類型別のQ A集が載っている。A5判、314頁。 伊藤滋夫編著『要件事実小辞典』青林書院(2011年12月)……要件事実(ただし民事法の要件事実のみ)の用語について平易に解説した小辞典。いわゆる司研説の立場に立つ。要件事実特有のテクニカルタームを理解するために。四六判、312頁。 伊藤滋夫・山崎敏彦編著『ケースブック要件事実・事実認定』有斐閣(2005年12月・第2版)……主張整理に加えて事実の摘示および評価を問う演習書。新司法試験の民法の論文問題との整合性が高いという意見もある。独習もできるが、解説なし・ヒントのみ掲載の練習問題が豊富にあるので、勉強会を組んで取り組むのがよいであろう。A5判、536頁。 伊藤滋夫企画委員代表『要件事実の現在を考える』商事法務(2006年5月)……民法学の新たな動向や時代と法制度の激しい変化に的確に対応した要件事実論からの考察の試み。民法、倒産法、労働法、保険法、著作権法、租税法、ADR法など幅広い分野に関する諸論点を検討。A5判、211頁。 伊藤滋夫編『商事法の要件事実(法科大学院要件事実教育研究所報第13号)』日本評論社(2015年3月)……取締役の会社に対する責任など、一般民事法と異なる商事法の特色に着目して、研究者・実務家が要件事実論の視点から徹底して検討。A5判、272頁。 伊藤滋夫総括編集『民事要件事実講座(1)~(6)〔全6巻〕』青林書院(第1巻:2005年3月、第2巻:2005年6月、第3巻:2005年12月、第4巻:2007年3月、第5巻:2008年6月、第6巻:2010年1月)……全6巻のシリーズ中、(3)、(4)巻は民法(財産法)の要件事実を解説している。辞書。A5判、第1巻〔総論I 要件事実の基礎理論〕:408頁、第2巻〔総論II 多様な事件と要件事実〕:412頁、第3巻〔民法I 債権総論・契約〕:592頁、第4巻〔民法II 物権・不当利得・不法行為〕:484頁、第5巻〔企業活動と要件事実〕:382頁、第6巻〔民法学と要件事実論との協働〕:400頁。 伊藤滋夫編著『新民法(債権関係)の要件事実Ⅰ・Ⅱ』青林書院(いずれも、2017年12月)……新民法(債権関係)の改正条文と関係条文に関する要件事実を、法制審議会や国会の審議状況、関係判例・学説等の詳細な検討を踏まえ、「裁判規範としての民法」(伊藤滋夫説)という考え方で一貫して解説した著作。A5判、378頁・320頁。 伊藤滋夫編『医療訴訟と要件事実(法科大学院要件事実教育研究所報第17号)』日本評論社(2019年3月)……講演を中心とする研究会企画。執筆者(米村滋人・山口斉昭・岩崎慎・伊藤眞・高橋譲)。A5判、152頁。 新堂幸司監修・高橋宏志・加藤新太郎編『実務民事訴訟法講座(第3期)第5巻・証明責任・要件事実論』日本評論社(2012年12月)……不動産関係訴訟、動産関係訴訟、不動産登記訴訟、売買、貸借契約関係訴訟、債務不履行関係訴訟、不法行為訴訟、安全配慮義務違反関係訴訟、医療過誤訴訟、国家賠償関係訴訟、執行関係訴訟の証明責任・要件事実について解説。ただし、冒頭の「民事訴訟の現在と展望」と題する鼎談においては、過度の要件事実思考に苦言を呈する内容となっていて、興味深い。A5判、360頁。 大江忠『図解要件事実 民法総則・物権』『同債権』『同親族・相続』第一法規(2007年9月,2007年11月,2007年12月)……民法の条文ごとに要件事実をブロック・ダイアグラムで図解。同著者の要件事実民法の簡略版。辞書。B5判、民法総則・物権:308頁、債権:344頁、親族・相続:230頁。 大江忠・辻健吾『要件事実判例演習 民法債権総論』『同 民法債権各論』商事法務(2013年5月、2014年3月)……重要判例を素材に攻撃防御の構造、要件事実を解説。A5判、108頁・160頁。 大江忠『要件事実民法(1) 総則』、『同(2) 物権』、『同(3) 担保物権』、『同(4) 債権総論』、『同(5)-1 契約』、『同(5)-2 契約』、『同(6) 法定債権』、『同(7) 親族』、『同(8) 相続』第一法規(総則:2019年12月・第4版補訂版、物権:2015年4月・第4版、担保物権:2018年2月・第4版補訂版、債権総論:2018年9月・第4版補訂版、契約1:☆2021年10月・第4版補訂版、契約2:☆2021年10月・第4版補訂版、法定債権:2015年10月・第4版、親族:2020年2月・第4版補訂版、相続:2019年10月・第4版補訂版)……要件事実について民法の各条ごとに、判例や学説を整理・紹介したうえで、具体的事例を掲げ、原告-被告相互の証明責任を裁判の流れ(訴訟物-請求原因-抗弁-再抗弁)に沿って解説。岡口マニュアルにすらない部分についても記載があるなど、その範囲の広さは追随を許さない。「(3)担保物権(第4版 補訂版)」については、改正民法に対応し、判例及び設例の追加等解説が拡充された。A5判、総則:776頁、物権:528頁、担保物権:614頁、債権総論:672頁、契約1:840頁、契約2:842頁、法定債権:512頁、親族:620頁、相続:720頁。 大江忠『新債権法の要件事実』司法協会(☆2022年12月・第2版)……民法改正法案をもとに、その内容を簡潔に解説するとともに、主要な改正条文について、その要件事実及び主張立証責任の所在について、設例を設けて検討を加えた著書(はしがき)。A5判、498頁。 大江忠『要件事実商法(1)-(3)』第一法規(2018年12月・第4版)……商法の要件事実について、商法の条文に沿って簡潔に整理。第4版において、平成30年法律第29号の商法改正に対応。A5判、608頁→(1)総則・商行為Ⅰ:552頁、(2)商行為Ⅱ・海商Ⅰ:604頁、(3)海商Ⅱ:564頁。 大江忠『要件事実会社法(1)~(3)』商事法務((1):2011年1月、(2):2011年12月、(3):2013年7月)……判例・学説を紹介しながら逐条的に概説した上で、実例に基づく設例を掲げ、訴訟物→請求原因→抗弁→再抗弁等を具体的に解説。A5判、(1)〔第1条~第294条〕:1060頁、(2)〔第295条~第574条〕:1336頁、(3)〔第575条~第979条〕:1550頁。 司法研修所編『増補 民事訴訟における要件事実 第1巻』『民事訴訟における要件事実 第2巻』法曹会(1986年10月、1992年6月)……通称『1巻・2巻』。1巻は要件事実の総論の他、代理・条件・相殺・売買関係の要件事実を、2巻は賃貸借関係の要件事実をそれぞれ逐条解説している。昔は修習生必読と言われた。しかし、現在となっては内容も古くなり、司法研修所が改説している箇所もあるため、修習生の中でも本書にまで目を通している人は稀である。したがって、司法試験受験生が本書を読む必要性は皆無である。A5判、330頁・242頁。 吉川愼一『請求権基礎』関西学院大学出版会(2023年3月)……元裁判官による著作。これまで「要件事実論」として議論されてきた内容が、請求権規範の分析であることを明確にし、その原則・例外構造と事実審理の基本公式とが主張立証責任の分配の基礎となることを論じる著作(わが国で「要件事実論」と呼ばれている分野が、ドイツや台湾では「請求権基礎」として議論されているとのこと。)。主な請求権規範についての個別的な検討結果も含む。上級者向け。A5判、500頁。 坂本慶一『新要件事実論——要件事実論の生成と発展』悠々社(2011年2月)……元高裁判事が、「民法は裁判規範である」「要件事実論が前提とするもの」は何かという観点から戦前・戦後の法曹養成制度の変遷を跡づけた。要件事実論の新たな手引き。なお、本書は遺稿となった(著者は2007年に逝去)。要件事実総論といった趣き。A5判、196頁。 倉田卓次監修『要件事実の証明責任・債権総論』『同・契約法上下』西神田編集室(1986年7月。1993年12月、1998年7月)……要件事実本のさきがけといえる古典的名著。司研説の立場にとらわれることなく、著名裁判官や民事法学者が自らの要件事実論を開陳し議論をたたかわせている。上級者向け。A5判、385頁、上・下計724頁。 並木茂『要件事実原論』悠々社(2003年3月)、『要件事実論概説1 総論』『同2 時効・物権法・債権法総論他』『同 契約法』『要件事実原理』信山社(2014年12月、2010年3月、2009年4月、2020年1月)……元裁判官が司研説とは全く異なる立場(行為規範説、否認説)から要件事実を再構成したもの。『原論』でその体系を平易に解説。『概説1』はより本格的に要件事実総論を、『同 契約法』は契約法(民法総則含む)の要件事実を解説。『同2』は時効・物権法・債権法総論・法定債権の要件事実を解説。上級者向けの辞書。A5判、331頁、376頁、413頁、464頁、456頁。 定塚孝司『主張立証責任論の構造に関する一試論 故定塚孝司判事遺稿論集』判例タイムズ社(1992年3月)……司研説とは異なる立場(I・当事者は、権利を主張するについては、最小必要限度の事実を主張立証すれば足りる。II・ある事実を一方の当事者に主張立証責任ありとした場合、これと反対の事実を他方の当事者に主張立証責任を負わせることは絶対にない。III・事実の不存在について主張立証責任を負わせることはないの3つの命題)から要件事実を再構成した意欲的な著書。民法の要件事実(総則の一部、保証債務、契約の効力、贈与契約、消費貸借契約、使用貸借契約、請負契約、委任契約、不当利得)の検討も含まれている。上級者向け。A5判、490頁。 新保義隆・工藤洋治・栗原由紀子『わかりやすい要件事実論』三協法規出版(2011年3月)……A5判、384頁。 高須順一・木納敏和・大中有信編著『事案分析 要件事実―主張整理の基礎』弘文堂(2015年2月)……演習テキスト。全23項目。A5判、512頁。(評価待ち。) 永島賢也『争点整理と要件事実——法的三段論法の技術』青林書院(2017年3月)……序章+全12章。A5判、312頁。(評価待ち。) 岩井俊『人事訴訟の要件事実と手続——訴訟類型別にみる当事者適格から請求原因・抗弁まで』日本加除出版(2017年6月)……A5判、736頁。 ☆東京弁護士会法友会至誠会編著『債権法改正にみる要件事実~攻撃防御構造上の位置づけと論証例~』第一法規(2021年10月)……A5判、312頁。 【民事事実認定】 〔受験生向け:事〕 司法研修所編『事例で考える民事事実認定』法曹会(☆2023年3月・改訂)……通称『ジレカン』。司法研修所の白表紙テキストを市販化したもの。貸金返還請求事件を題材に、民事事実認定に関する一般的かつ基本的手法を平易に解説したテキスト。裁判官Jと優秀な修習生A、Bの対話形式なのでわかりやすい。まずはここから。ひそかに処分証書につき「よってされた説」を取っていることに注意。分かり易い上に薄く、非常に読みやすいので、予備試験前に読むのもよい。A5判、130頁。 土屋文昭・林道晴編『ステップアップ民事事実認定』有斐閣(2019年11月・第2版)……ロー生・修習生・駆け出し実務家向けの事実認定入門書。第1部の解説編もコンパクトで分かりやすい。特筆すべきは、第2部の演習問題編で、解説付きの事実認定演習問題は、おそらく類書で初である。ただし、完結した記録の体裁ではなく、手続が進むごとに現れるであろう主張や証拠をどう捉えていくかという、読み物のような形式になっている。問題のレベルは、研修所の導入起案未満で簡単めであり、動かし難い事実・経験則・ストーリーの合理性といった基本軸を明らかにする解説であり、事実認定手法の具体的イメージが掴みやすい。いわば事実認定版の「問研」だろう。また、下記司法研究「民事訴訟における事実認定」の「副読本的な存在となることも意図している」(はしがき)というように、同書がしばしば引用されており,合わせて読むとなお有用。なお、予備試験対策としてはサンプル問題・第1回とも要件事実問以外に関しては民訴以外に本書程度の知識で十分解答可能である。A5判、334頁。(第2版については評価待ち。) 〔修習生・実務家向け:事〕 田中豊『事実認定の考え方と実務』民事法研究会(2021年3月・第2版)……司法研修所教官を歴任した著者が,司法書士向けの雑誌で事実認定のイロハを説いた連載を,法科大学院生や司法修習生のために加筆して単行本化したもの。上掲『ステップアップ』と比べると,本書はより民裁起案や判決起案に特化した内容となっている。実際の判決文をもとに,証拠から間接事実を証明し,経験則によって主要事実を推認していく過程をきわめて分かりやすく解説している。司法修習生にお薦め。全5章。A5判、319頁。 田中豊『紛争類型別 事実認定の考え方と実務』民事法研究会(2020年3月・第2版)……第2版において、民法(債権関係)改正および民法等(相続法)改正に対応。全5章。A5判、322頁。(評価待ち。) 伊藤滋夫『事実認定の基礎——裁判官による事実判断の構造』有斐閣(2020年9月・改訂版)……民事事実認定に関する古典的文献。「事実認定における判断の構造」の問題を主題とする。全5章。A5判、286頁。 司法研修所編『民事訴訟における事実認定』法曹会(2007年11月)……司法研究報告書が書籍化されたもの。「事実認定に関する判例法理を整理・検討するとともに、裁判実務において培われ、受け継がれてきた様々な事実認定の技法や考え方をできるだけ明確に言語化し、法曹全体の共有財産とすることを目指」した(はしがき)。司法修習生は、大体読む。巻末の高裁裁判官へのインタビュー(14名)が参考になる。A5判、422頁。 司法研修所編『現代型民事紛争に関する実証的研究——現代型契約紛争(1)消費者紛争』法曹会(2011年4月)……司法研究報告書を書籍化。消費者契約紛争の特徴を踏まえた事実認定、訴訟運営の方法など。A5判、130頁。 司法研修所編『民事訴訟における事実認定——契約分野別研究(製作及び開発に関する契約)』法曹会(2014年1月)……司法研究報告書を書籍化。上記『民事訴訟における事実認定』の各論編。建築工事契約、ソフトウェア開発契約、プラント建設契約といういわゆる開発型契約についての事実認定の問題点を詳解。各業界関係者へのヒアリング資料が付されており、参考になる。A5判、350頁。 伊藤眞・加藤新太郎編『〈判例から学ぶ〉民事事実認定(ジュリスト増刊)』有斐閣(2006年12月)……百選の事実認定ヴァージョン。民事事実認定の基礎理論(総論パート)と民事事実認定の諸相(各論パート・民法総則、物権・担保物権、債権総論、契約、不法行為)という分類で民事事実認定にまつわる判例を解説(全50項目)。B5判、264頁。 田尾桃二・加藤新太郎編『民事事実認定』判例タイムズ社(1999年4月)……民事裁判官による事実認定にまつわる講演録(6本・田尾桃二、吉岡進、今中道信、後藤勇)と事実認定にまつわる対談・座談会(4本)を収録。歴々の修習生がコピーして収集していた著名な講演録をまとめて単行本化したもの。A5判、489頁。絶版。 後藤勇『民事裁判における経験則』『続・民事裁判における経験則』判例タイムズ社(1990年11月,2003年4月)……元裁判官。経験則違反として破棄された最高裁判例を素材として経験則を抽出・体系化した著書。経験則の体系化の方法としては一部に批判があるものの有用である。A5判、372頁、456頁。絶版。 加藤新太郎編『民事事実認定と立証活動(全2巻)』判例タイムズ社(2009年10月)……ベテラン裁判官・弁護士が実際の事件(エピソード)を題材に心証形成や訴訟(立証)活動のノウハウについて座談会形式で語った著作。いずれもこれまで実務家が実務経験を通じて習得してきた実践的なノウハウであり、これが書籍化されたことの意義は大きい(はしがきには「暗黙知を形式知に」とある。)。修習生必読。全2巻で分量は多いが、座談会形式なので気軽に読める。ただし、基本的な知識の理解が不十分であると、紹介されているエピソードの意味を十分には理解できないため、基本的な書籍を読んだ後に読むことが望ましい。A5判、492頁・472頁。 加藤新太郎・馬橋隆紀編著『簡裁民事実務NAVI〔全3巻〕』第一法規(2011年3月)……簡易裁判所での訴訟を進めるうえで必要な実践的な解説と紛争類型ごとの訴状・答弁書の記載例、記載例を反映した要件事実の整理を訴訟の展開に沿って解説した解説書。第1巻:簡裁訴訟代理と手続の基本、第2巻:紛争類型別要件事実の基本1、第3巻:同2。A5判、416頁・352頁・368頁。 加藤新太郎『民事事実認定論』弘文堂(2014年6月)……著名な元民事裁判官による事実認定にまつわる論文集。民事事実認定にかかわる議論群を事実認定本質論、事実認定対象論、事実認定方法論、事実認定過程論、事実認定基盤論に整理して考察。A5判、368頁。 加藤新太郎『民事事実認定の技法』弘文堂(2022年2月)……元裁判官の著者が実践的スキルの体系としての民事事実認定の技法を語る実務書。本書の特色は事実認定の技法について、汎用性・事件類型性に即して整理し、具体的なケースを素材として用いたことがあげられる(以上、はしがき)。どのような経験則や推認過程を経て事実を認定するに至ったかを言葉を尽くして説明しており、非常に参考になる。上記『民事事実認定論』が理論編とすれば、本書はいわば実践編。修習生・実務家必読といえる。A5判、340頁。 奥田隆文・難波孝一編『民事事実認定重要判決50選』立花書房(2015年2月)……A5判、664頁。(評価待ち。) 大阪地裁民事事実認定研究会編『判例からみた書証の証拠力』新日本法規出版(2015年3月)……A5判、484頁。(評価待ち。) 村田渉編著『事実認定体系<民法総則編>1』『同<民法総則編>2』『同<物権編>』『同<契約総論編>』『同 契約各論編1』『同 契約各論編2』『同 契約各論編3』第一法規(民法総則編1・2:2017年11月、物権編:2017年9月、契約総論編:2019年12月、契約各論編1-3:2018年12月・新訂)……事実認定体系書。民法総則編1〔通則、人、法人、物、法律行為(総則、意思表示)〕、民法総則編2〔法律行為(代理、無効及び取消し、条件及び期限)、期間の計算、時効〕、物権編〔物権総則、占有権、所有権、地上権、永小作権、地役権〕、契約総論編〔契約総則〕、契約各論編:第1巻【贈与、売買、交換、消費貸借、使用貸借】、第2巻【賃貸借】、第3巻【雇用、請負、委託、寄託、組合、終身定期金、和解】。A5判、民法総則編1:430頁・民法総則編2:390頁・物権編:626頁・契約総論編:394頁・契約各論編:第1巻:396頁・第2巻:400頁・第3巻:496頁。(評価待ち。) 高倉武『簡裁事件における事実認定の在り方——民事裁判、刑事裁判、民事調停における異同を中心として』司法協会(2018年7月)……B5判、224頁(本文200頁)。 【要件事実・民事事実認定】 河村浩・中島克巳『要件事実・事実認定ハンドブック——ダイヤグラムで紐解く法的思考のヒント』日本評論社(2017年9月・第2版)……民事裁判の基礎理論に根ざして、要件事実・事実認定・判決・判例研究・和解に関する総合的な解説を行うハンディな事典。第2版において、債権法改正を踏まえた記述にアップデート。A5判、620頁。(評価待ち。) 【民訴法実務書】 〔民事弁護〕 民事弁護実務研究会編著『民事弁護の起案技術——7の鉄則と77のオキテによる紛争類型別主張書面』創耕舎(2021年4月)……司法研修所元教官の弁護士らによる司法研修所の民事弁護カリキュラムに特化した内容の書籍。修習生必読。A5判、391頁。 金子稔・川村英二・大坪和敏・姫野博昭『実践演習 民事弁護起案』日本加除出版(2021年7月)……B5判、328頁。 〔理論と実務〕 渡辺弘ほか『民事裁判実務の基礎/刑事裁判実務の基礎』有斐閣(2014年6月)……法学教室の連載「民事裁判実務講座」、「刑事裁判実務講座」に、渡辺弘による「民事裁判の流れ」(同誌381号掲載)を加えて単行本化したもの。裁判官が執筆している。まずはここから。電子書籍版あり。全6・6講。A5判、250頁。 加藤新太郎編『民事訴訟実務の基礎』弘文堂(2019年3月・第4版)……実際の民事事件に登場する様々な書類を収めた「記録篇」と、記録に対応し、かつ実務の流れに沿った「解説篇」の2冊組み。具体的な家屋明渡事件を題材に、民事紛争事件の発端、訴訟準備から、民事保全、判決、執行までを時系列に沿って解説。執筆者(前田惠三・村田渉・松家元)。第4版において、債権法改正に対応。A5判、472頁。(評価待ち。) 藤田耕三・小川英明編『不動産訴訟の実務』新日本法規出版(2010年10月・7訂版)、小川英明編『貸金訴訟の実務』新日本法規(2008年1月・5訂版)……新日本法規の『実務』シリーズ。実務家向けの書籍であり、改訂頻繁。ロー生や司法修習生が買う必要は全くないが、司法修習生は民裁修習中に図書館で参照すると便利。A5判、1,132頁。 瀬木比呂志『民事訴訟実務と制度の焦点』判例タイムズ社(2006年6月)、『民事訴訟実務入門』判例タイムズ社(2010年12月)……ベテラン裁判官による民事訴訟実務の指南書。著者曰く「実務の技術やノウハウ」の体系書。どのように訴訟運営すべきか、どのような文書が説得力があるかなど民事訴訟理論ではなく民事訴訟実務の指南書。このような類書はほとんどないため、任官希望者のみならず弁護士志望者にとっても参考になる。『焦点』は、民事訴訟実務パートと民事訴訟制度についての提言パートの2部からなり、前半パートの概説書が上記『入門』であり、後半パートの概説書が後記『法曹制度・法曹倫理入門』である。後記『ケースブック』は上記2冊の実践編といえる。 瀬木比呂志『ケース演習 民事訴訟実務と法的思考』日本評論社(2017年3月)……判タから出版されていた『ケースブック民事訴訟活動・事実認定と判断─心証形成・法的判断の過程とその解説』の改訂版。同名の判タ連載を書籍化したもの。著者である元裁判官が担当した事例の判決書を中心に設例、解説を付すスタイル。直ちに司法試験・二回試験に役立つものではないが、筆者の拘りが滾々と語られる等、名物部長に捕まったときの民裁修習を疑似体験できる本である。A5判、556頁。 現代民事法研究会『民事訴訟のスキルとマインド』判例タイムズ社(2010年9月)……実務家と研究者が新民事訴訟法下でのあるべきプラクティスについて研究した論文集。判例タイムズ誌に長期連載(1996-2005年)されたものなので、現在の実務慣行からすると、いささか内容が陳腐化した論文もあるが(最新の民訴法実務については、瀬木『民事訴訟実務入門』などを参照)、新民訴法の理念を理解するためには、今でもなお有用である。修習生が民訴法実務をより深く理解するためにも使えるだろう。 土屋文昭『民事裁判過程論』有斐閣(2015年2月)……元民事裁判官による著書。京大ローにおける「民事裁判過程論講義」の草稿を大幅に増補改訂したもの。「民事裁判の裁判過程について、裁判官の内的な視点から、その動態を分析解明しようとするもの」(はしがき)であり、このことは、本書の洋題(Nature of the Judicial Process in Japan inside view of a civil judge)に明らかである。内容は、裁判官の役割論から民事裁判過程解説、民事判断の構造論、事実認定論、判例の位置づけ、裁判官の法的判断形成過程論と多岐にわたる。「すぐれた先達のことば」(はしがき)を多数引用していることも、本書の特徴である。(民事)裁判官志望者必読である。四六判、274頁。 小山弘『設例と設問で学ぶ 民事訴訟実務』日本加除出版(2015年1月)……A5判、244頁。 京野哲也『クロスレファレンス 民事実務講義』ぎょうせい(☆2021年10月・第3版)……ロースクール生、司法修習生及び若手弁護士のための民事弁護実務入門。B5判、472頁。 岡口基一『民事訴訟マニュアル―書式のポイントと実務― 上・下』ぎょうせい(☆2021年12月・いずれも第3版)……訴状の作成・提出から訴訟終了(判決言渡し等)までの一連の民事訴訟手続について、基礎知識や注意点等を紹介しながら解説。また、各場面で必要な主要書式についても本文中に掲載し解説。第2版において、新たに「事実認定」の編が設けられ、その他、民事訴訟法等の改正、家事事件手続法の施行、新たな判例等を踏まえ、全面的に内容が改められるとともに、「当事者の会社更生」「国際裁判管轄」「提訴前証拠収集処分等」といった新たな項目と約20の書式が加えられた。A5判、600頁・616頁。 裁判所職員総合研修所監修『民事実務講義案Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ』司法協会(Ⅰ:2016年6月・5訂版、Ⅱ:2017年6月・5訂版、Ⅲ:2015年6月・5訂版)……裁判所職員総合研修所の教材として、また、民事実務に携わる裁判所書記官等必携の参考資料。B5判、Ⅰ〔民事訴訟〕:408頁(本文365頁)、Ⅱ〔送達事務、訴訟費用、人事訴訟、手形訴訟手続等〕:286頁(本文256頁)、Ⅲ〔簡易裁判所における民事手続等〕:286頁(本文252頁)。 司法研修所編『民事判決起案の手引』法曹会(2020年2月・10訂補訂版)……司法修習生の判決起案の参考として作られたもの。10訂補訂版にて債権法改正に対応。巻末の事実摘示記載例集には具体的な書き方が豊富に掲載されており至便。全4章。A5判、240頁。 升田純『実務 民事訴訟法——訴訟展開の予測と技術』民事法研究会(2008年8月・第4版)……A5判、529頁。 瀬木比呂志『民事訴訟実務・制度要論』日本評論社(2015年7月)……民事訴訟の実務とそれを支える制度のエッセンスを理論的見地もふまえて解説。A5判、604頁。(評価待ち。) 三好一幸『民事訴訟の理論と実務』司法協会(☆2023年5月・第2版)……簡易裁判所判事による著作。第2版では民事訴訟制度のIT化につき一章を設けて解説。B5判、226頁。なお、民事調停については、『民事調停の理論と実務』司法協会(2022年2月、B5判、230頁)がある。 園部厚『簡裁民事訴訟マニュアル』日本評論社(2016年6月)……簡易裁判所判事による著作。A5判、316頁。なお、要件事実を簡便に調査・確認ができる実践的手引書『簡裁民事訴訟事件要件事実マニュアル』民事法研究会(2015年3月、A5判、596頁)もある。 門口正人『民事裁判の要領——裁判官の視点から』青林書院(2016年8月)……元裁判官が法務担当者ら非法曹に向けて、裁判官の立場から民事裁判の実情を質疑応答形式で解説した著書。金融法務事情連載「裁判最前線」の単行本化。裁判官らしく建前論が多く、もう少し本音が聞きたかったところではあるが、参考になる。A5判、291頁(本文288頁)。 加藤新太郎・松本明敏編集『裁判官が説く民事裁判実務の重要論点 [家事・人事編]』第一法規(2016年12月)……A5判、452頁。 加藤新太郎・松田典浩編集『裁判官が説く民事裁判実務の重要論点[契約編]』第一法規(2017年2月)……A5判、356頁。 加藤新太郎・小林康彦編集『裁判官が説く民事裁判実務の重要論点[基本原則(権利の濫用)編]』第一法規(2018年2月)……A5判、306頁。 加藤新太郎・和久田道雄編集『裁判官が説く民事裁判実務の重要論点[名誉毀損・プライバシー侵害編]』第一法規(2019年2月)……A5判、396頁。 加藤新太郎・松田典浩編集『裁判官が説く民事裁判実務の重要論点[非典型担保編]』第一法規(2020年2月)……A5判、360頁。 加藤新太郎・吉川昌寛編集『裁判官が説く民事裁判実務の重要論点[継続的契約編]』第一法規(2020年7月)……A5判、392頁。 髙世三郎『弁護士の紛争解決力―元裁判官による実践的ケースで学ぶ』有斐閣(2017年1月)……A5判、204頁。 木納敏和・鈴木道夫・高須順一・藤原浩編著『民事紛争解決の基本実務』日本評論社(2018年7月)……A5判、480頁。 ☆橋本英史『講話民事裁判実務の要諦—裁判官と代理人弁護士の方々へ』判例時報社(2024年1月)……A5判、492頁。 ☆中本敏嗣『元裁判官が語る判決書からみた民事裁判-裁判官の思考と弁護士の訴訟活動-』新日本法規(2024年2月予定)……A5判、400頁。 <民事控訴審実務> 井上繁規『民事控訴審の判決と審理』第一法規(2017年9月・第3版)……元裁判官による民事控訴審の判決書作成マニュアル。弁護士も、上告(受理)理由を発見するための手がかりになるだろう。第3版において、必要的共同訴訟の項目が新設された。A5判、540頁。 ☆佐藤陽一『実践講座民事控訴審 元高裁判事による実務のマイルストーン』日本加除出版(2023年4月)……元裁判官が民事控訴審実務について講義形式を用いて解説。巻末の民事控訴審実務参考判例集が至便。A5判、328頁。 〔争点整理〕 ☆司法研修所編『対話で進める争点整理』法曹会(2023年9月)……A4判、338頁。 林道晴・太田秀哉編『ライブ争点整理』有斐閣(2014年5月)……裁判官・弁護士が争点整理手続の実際を紹介した著書。4事例を題材に準備書面などの書面を掲載し、会話形式(各当事者の心証付き)であるため、実務をイメージしやすい。A5判、338頁。 森宏司・中本敏嗣・小野憲一・森純子編『争点整理の手法と実践』民事法研究会(2021年7月)……A5判、431頁。 武藤貴明『争点整理の考え方と実務』民事法研究会(2021年10月)……A5判、378頁。 足立正佳『ダイアローグ争点整理Ⅰ——裁判、特に争点整理における事実認定の約束事を用いて』『同Ⅱ——契約の解釈、特に契約の成否に関する民法上の約束事を用いて』商事法務(2022年9月、☆2024年5月予定)……A5判、360頁・368頁。(評価待ち) 〔書式〕 <和解・調停条項例・和解一般> 裁判所書記官研修所監修『書記官事務を中心とした和解条項に関する実証的研究』法曹会(2010年2月・補訂版)……実務家必携の和解条項例集。法曹会のHPには在庫表示がないが、同会から直販できるので、電話して購入するとよい。 田中豊『和解交渉と条項作成の実務——問題の考え方と実務対応の心構え・技術・留意点』学陽書房(2014年12月)……和解条項作成の注意点のみならず和解交渉の手法(裁判官、当事者代理人双方)についても論じられている。A5判、272頁。 星野雅紀編『和解・調停モデル文例集』新日本法規出版(2011年2月・改訂増補3版)……和解・調停条項例集。 新保義隆・栗原由紀子『訴訟上の和解モデル文例100』三協法規出版(2012年2月・改訂版)……和解条項例集。 園部厚『示談・調停・和解の手続と条項作成の実務』青林書院(2022年4月・改訂版)……A5判、298頁。 滝沢孝臣、大坪和敏・編著『紛争解決のための合意・和解条項作成の弁護実務-裁判官の視点を加えて』青林書院(2017年7月)……A5判、370頁。(評価待ち) ☆増田勝久・古谷恭一『和解の基礎と実務』有斐閣(2022年11月)……事件類型別に和解条項を解説、R4民事訴訟法改正に対応。A5判、400頁。 ☆星野雅紀著、河野清孝・野上康雄・鈴木龍介・佐々木摩弥子監修『調停等の条項例集—家事編—』司法協会(2022年12月)……元家裁所長による調停条項例集。A5判、196頁。 ☆三山峻司編著、西野卓嗣・室谷和彦・池田聡・矢倉雄太・西川侑之介著『知財紛争“和解”の実務』中央経済社(2024年6月)……知財事件に特化した内容。A5判、352頁。 ☆園部厚『和解手続・条項 論点整理ノート』新日本法規(2024年7月・三訂版)……A5判、400頁。 <判決書書式例・主文例・その他> 大島明『書式 民事訴訟の実務―訴え提起から訴訟終了までの書式と理論』民事法研究会(2017年6月・全訂10版)……全訂10版において、改正民法(債権法)について付記された。A5判、571頁。 ☆司法研修所編『民事第一審訴訟における判決書に関する研究~現在に至るまでの整理と更なる創意工夫に向けて~』法曹会(2022年10月)……司法研究報告書。新様式判決の在るべき姿を検討するとともに、質の高い判決書を作成するために必要な審理の在り方について検討を加えたもの(はしがき)。A5判、200頁。 法曹会編『民事判決書集』法曹会(1981年11月)……民事判決書の記載例集。 塚原朋一編著『事例と解説 民事裁判の主文』新日本法規出版(2015年10月・第2版)……裁判主文例集。 神崎満治郎『判決による登記の実務と理論』テイハン(2001年4月・改訂)……不動産登記関連の主文例掲載。 青山正明編著『民事訴訟と不動産登記一問一答』テイハン(2008年12月・新訂)……不動産登記関連の主文例掲載。新不動産登記法に対応。 弁護士法人佐野総合編『主文例からみた請求の趣旨記載例集』日本加除出版(2017年11月)……請求の趣旨記載例集。A5判、592頁。 〔証拠収集〕 第一東京弁護士会新進会編『証拠・資料収集マニュアル——立証計画と法律事務の手引』新日本法規(2022年5月・改訂版)……A5判、546頁。 東京弁護士会法友全期会民事訴訟実務研究会編『証拠収集実務マニュアル』ぎょうせい(2017年2月・第3版)……A5判、305頁。 群馬弁護士会編『立証の実務 証拠収集とその活用の手引』ぎょうせい(2016年9月・改訂版)……B5判、360頁。 第一東京弁護士会第一倶楽部編著『実践弁護士業務 実例と経験談から学ぶ 資料・証拠の調査と収集』第一法規(☆2024年2月・第2版)……A5判、272頁。類書に『同 相続編』第一法規(2022年2月、A5判、352頁)、『同 不動産編』第一法規(2023年2月、A5判、480頁)、『同 交通事故編』第一法規(2024年2月、A5判、432頁)あり。 民事証拠収集実務研究会編著『民事証拠収集 相談から執行まで(勁草法律実務シリーズ)』勁草書房(2019年3月)……A5判、320頁。 高橋郁夫・梶谷篤・吉峯耕平・荒木哲郎・岡徹哉・永井徳人編『デジタル証拠の法律実務Q A』日本加除出版(2015年9月〔☆2023年9月・第2版予定〕)……A5判、424頁。 町村泰貴・白井幸夫・櫻庭信之編『電子証拠の理論と実務─収集・保全・立証─』民事法研究会(2021年12月・第2版)……A5判、405頁。 ☆中島俊輔『事件類型別不動産訴訟における証拠収集・資料調査の実務』日本加除出版(2023年6月)……不動産訴訟に特化した内容。A5判、452頁。 第二東京弁護士会調査室編『照会必携 弁護士会照会ガイドブック2007年』第二東京弁護士会(2007年3月・改訂版)……B5判、290頁。 愛知県弁護士会編『事件類型別弁護士会照会』日本評論社(2020年4月・第2版)……A5判、304頁。 ☆大阪弁護士会司法委員会編『23条照会の手引 2022』大阪弁護士協同組合(2022年10月)……A4判、246頁。 第一東京弁護士会業務改革委員会第8部会編『弁護士法第23条の2照会の手引』第一東京弁護士会(☆2023年4月・7訂版)……B5判、304頁。 東京弁護士会調査室編『弁護士会照会制度 活用マニュアルと事例集』商事法務(☆2021年7月・第6版)……照会書式を収録したCD-ROM付き。A5判、352頁。 森冨義明・東海林保編著『新版 証拠保全の実務』きんざい(2015年8月)……東京地裁の現役裁判官による本格的体系書。損害賠償請求訴訟で用いられる証拠保全手続について書式例に基づき解説した9年ぶりの全面改訂版。A5判、336頁。 山本和彦・須藤典明・片山英二・伊藤尚編『文書提出命令の理論と実務』民事法研究会(2016年7月・第2版)……A5判、672頁。 大阪弁護士会民事司法改革検討・実現プロジェクトチーム編『文書提出命令申立の手引』大阪弁護士協同組合(2017年11月)……A4判、104頁。 〔ノウハウ・OJT〕 圓道至剛『若手弁護士のための民事裁判実務の留意点』新日本法規出版(2013年5月)、『企業法務のための民事訴訟の実務解説』第一法規(☆2022年11月・第3版)、『金融取引訴訟実務入門―被告金融機関の訴訟対応の基礎と留意点』きんざい(2019年9月)……『留意点』は、民事訴訟の第一審・控訴審の手続の流れにそって、訴訟代理人弁護士が「ありがちな失敗」をすることなく訴訟活動をするための「実務上の留意点」を解説(はしがき)。『企業法務』は特に法務担当や企業法務弁護士向けの内容となっている。『金融』は金融機関の法務部担当従業員向けの内容。3冊とも、なかなか人には聞けない実務慣行が詳しく載っており書式例も充実している。修習生、新人弁護士にお勧め。A5判、408頁。732頁。280頁。 藤井篤『弁護士の仕事術I-VII(全7巻予定)』日本加除出版(I〔法律相談マニュアル〕・2013年7月、II〔事件の受任と処理の基本〕2013年7月、III〔依頼者との契約と弁護士報酬〕・2013年9月、IV〔交渉事件の進め方・和解〕・2013年10月、V〔不動産事件処理の基本〕・2013年11月、VII〔法律事務所運営のポイント〕・2014年1月)……公設法律事務所の所長弁護士が、スタッフ弁護士指導のため作成した教材を書籍化したもの。OJT経験の少ない即独や若手弁護士向け。A5判、171頁、235頁、177頁、179頁、181頁、-頁、169頁。 東京弁護士会春秋会編『実践訴訟戦術―弁護士はみんな悩んでいる』民事法研究会(2014年2月)……若手・中堅・ベテラン弁護士の座談会形式で、法廷マナーから訴訟戦術まで、類書の少ない暗黙知を解説する著書。A5判、275頁。 東京弁護士会春秋会編『実践訴訟戦術[離婚事件編]-弁護士はここで悩んでいる-』民事法研究会(2018年2月)……A5判、349頁。(評価待ち。) 佐伯照道ほか『有利な心証を勝ち取る民事訴訟遂行』清文社(2015年2月)……ベテラン・中堅弁護士による、「訴訟経験の浅い若手弁護士や、その卵である司法修習生、法科大学院生に対し、日本の民事裁判においてどうすれば裁判官の心証を依頼者にとって最大限有利に形成してもらうことができるのかを、できる限り普遍的・客観的視点にて解説し、もって、若手弁護士の訴訟技術の向上を図ることを目的」(はしがき)とした著書。供述の信用性をどう判断するかという民事事実認定の参考書としても使える。A5判、240頁。 東京弁護士会編『事務所経営・事件受任のポイント―若手弁護士のための法律事務所運営術』創耕舎(2015年2月)……若手弁護士のための独立マニュアル。A5判、133頁。 中村直人『訴訟の心得―円滑な訴訟進行のために』中央経済社(2015年2月)……著名なビジネス弁護士が、企業の代理人を担当する弁護士を想定に訴訟の心得を説いた本。A5判、180頁。 升田純『実戦 民事訴訟の実務―必修知識から勝つための訴訟戦略まで』民事法研究会(☆2023年3月・第6版)……A5判、665頁。 高中正彦・市川充・堀川裕美・西田弥代・関理秀『弁護士の周辺学―実務のための税務・会計・登記・戸籍の基礎知識(東弁協叢書)』ぎょうせい(☆2021年7月・第2版)……税務会計の基礎知識や登記・戸籍の見方、取り方を伝授する即独向け参考書。第2版は債権法・相続法改正などに対応。A5判、264頁。 門口正人・末吉亘・中村直人・佐藤久文『訴訟の技能―会社訴訟・知財訴訟の現場から』商事法務(2015年9月)……会社訴訟、知財訴訟の専門弁護士及び元裁判官が、訴訟の技能について座談会形式で語る。A5判、244頁。 原秋彦『法律実務家が知っておきたい作法』商事法務(2015年10月)……ベテラン弁護士が「比較的経験年数の少ない若手の企業関連の法律実務家を中心的な読者対象(はしがき)」として書いた論考。雑誌NBL連載の単行本化。面談、資料収集整理から法務文書の起案、用語法、引用作法、法務リサーチ、契約書案の起案、周辺専門家、海外弁護士との共働まで多彩な内容を含む。文章内にたびたび英単語が挿入されているのはご愛敬。A5判、200頁。 東京弁護士会親和全期会編著『こんなところでつまずかない!弁護士21のルール』第一法規(2015年12月)……新人弁護士がキャリアをスタートさせるにあたり、一般にどんなところに気を付けたらよいのか、先輩弁護士はどんなことに気を付けているのか(はしがき)を、21のルールで説く。伝統的街弁の理想像を説いているにすぎないが、参考にはなる。A5判、238頁。 東京弁護士会親和全期会編著『こんなところでつまずかない!交通事故事件21のメソッド』『同 離婚事件21のメソッド』、『同 不動産事件21のメソッド』『同 相続事件21のメソッド』『同 交通事故事件の実務用語辞典』『同 破産事件21のメソッド』『同 労働事件21のメソッド』第一法規(2016年11月、2017年1月、2017年11月、2018年2月、2018年2月、2018年12月、2019年2月)……若手弁護士が自らが担当した各事件の業務ノウハウをメソッドとしてまとめたシリーズ。新人・若手弁護士向け。A5判、235頁、195頁、211頁、252頁、228頁、212頁、218頁。 第一東京弁護士会法律相談運営委員会編著『実例弁護士が悩む家族に関する法律相談』『同 不動産に関する法律相談』『同 高齢者に関する法律相談』日本加除出版(2013年3月、2015年7月、2017年11月)……弁護士が実際に関わった各事件(成功例、失敗例)を素材にしたノウハウ集。上記『21のメソッド』シリーズと比べると、本シリーズはより専門的な内容で、コラムや匿名座談会など内容が充実している。新人・若手弁護士向け。A5判、416頁、471頁、368頁。 長瀬佑志・長瀨威志・母壁明日香『若手弁護士のための初動対応の実務』日本能率協会マネジメントセンター(2017年12月・新版)……初動対応で何をすべきかを導く手引書。全7分野(民事弁護総論・交通事故・離婚・相続・債務整理・労働・企業法務)にターゲットを絞り、各分野で押さえておくべき事項について、7つのポイントを中心に整理されている。リニューアル内容は、企業法務分野、各法律分野における「法律相談の型」、分野別推薦書籍100選の追加。A5判、504頁。(評価待ち。) 長瀬佑志・長瀨威志・母壁明日香『若手弁護士のための民事弁護 初動対応の実務』日本能率協会マネジメントセンター(2018年6月)……A5判、208頁。(評価待ち。) 中村真『若手法律家のための法律相談入門』学陽書房(2022年9月・新版)……法律相談の流れと留意点を、やさしく楽しくイラストを交え解説。先輩からの口伝や経験なくしては得られない知識が満載の入門書。A5判、276頁。(評価待ち。) 柴崎哲夫、牧田謙太郎『裁判官はこう考える 弁護士はこう実践する 民事裁判手続』学陽書房(2017年9月)……A5判、256頁。(評価待ち。) 石田武臣・寺町東子編著『弁護士って おもしろい!』日本評論社(2017年10月)……様々な「マチ弁」(=町の弁護士)たちの実践の記録。四六判、320頁。 岡口基一・中村真『裁判官! 当職そこが知りたかったのです。』学陽書房(2017年12月)……中村弁護士が岡口裁判官にインタビューするという体裁で民事訴訟実務のヒントを盛り込む。A5判、192頁。(評価待ち。) 髙中正彦・堀川裕美・西田弥代・関理秀『弁護士の現場力 民事訴訟編―事件の受任から終了までのスキルと作法』ぎょうせい(2018年12月)……新人・若手弁護士に向けた民事訴訟の実務書。いわゆる暗黙知が満載。A5判、213頁。 京野哲也・林信行編著『Q A 若手弁護士からの相談374問』日本加除出版(2019年4月)……執筆者(中川佳男・山田圭太・花房裕志・佐々木久実)。民事全般について書かれた「①若手弁護士が簡単に調べにくい問題、②本を読んだだけでは不安に思う問題、③あまり本に書かれていない問題についてのQ A集」(はしがき)。A5判、412頁。 中村直人・山田和彦『弁護士になった「その先」のこと。』商事法務(2020年7月)……全6講、全44項目。A5判、176頁。 ☆京野哲也編著、中川佳男・岡直幸・沖田翼著『こんなときどうする 法律家の依頼者対応』学陽書房(2023年9月)……依頼者対応のスキルを論じた著作。A5判、200頁。 ☆狩倉博之編著『どんな場面も切り抜ける!若手弁護士が法律相談で困ったら開く本』学陽書房(2023年12月)……法律相談のハウツー本。A5判、184頁。 ☆長瀬佑志『若手弁護士のための相談・受任・解決トラブル回避術』学陽書房(2024年4月)……クライアントとのトラブルをいかにして回避するかを論じた著作。委任契約書の作成方法などは類書が少なく参考になる。A5判、160頁。 ☆中村雅人・城石惣『民事訴訟 裁判官からの質問に答える技術』学陽書房(2024年5月予定)……民事訴訟で裁判官が弁護士に質問するときどういう意図なのかというユニークな切り口で論じた弁護士の法廷対応ハウツー本。A5判、152頁。 【民事執行法・民事保全法】 〔基本書・入門書〕 和田吉弘『基礎からわかる民事執行法・民事保全法』弘文堂(☆2021年9月・第3版)……図表を駆使し、簡潔明瞭な文章で徹底的に分かりやすさを追求した学生向け入門書の決定版。学習のはじめに間違いのない一冊である。その分中身は薄いが、学部やロースクールの定期試験なら本書を数回通読するだけでも乗り切れるだろう。全6章。A5判、288頁。 中野貞一郎(青木哲補訂)『民事執行・保全入門』有斐閣(☆2022年9月・補訂第2版)……民事手続法の第一人者による入門書。著者は2017年に逝去。好著『民事裁判入門』の姉妹版であり、同様のコンセプトに立つ。適度に砕けた文章により分かりやすく解説する。和田・基礎よりも内容は充実しているが、標準的な概説書と比べると、やはり多少の物足りなさもある。全13章。四六判、386頁。 上原敏夫・長谷部由起子・山本和彦『民事執行・保全法(有斐閣アルマSpecialized)』有斐閣(2020年3月・第6版〔☆2024年8月・第7版予定〕)……入門書と概説書を兼ねたスタンダードテキスト。コンパクトだが事項索引・判例索引・条文索引が付されている。コラムも面白い。第6版において、民事執行法・民事執行規則、ハーグ条約実施法等の令和元年改正などに対応。全7章。四六判、386頁。 平野哲郎『実践 民事執行法 民事保全法』日本評論社(☆2022年7月・第3版補訂版)……著者は元裁判官の研究者。判例・通説の解説はもちろん、東京地裁や大阪地裁での実務レベルの処理についても学習に必要な程度で触れている。レベルはやや高く、理解するためには民法・民事訴訟法の基本的な理解が必須。しかし、これらの関連法とのクロスリファレンスは徹底している。全19章。A5判、608頁(本文584頁)。 中西正・中島弘雅・八田卓也『民事執行法・民事保全法(LEGAL QUEST)』有斐閣(2021年4月・第2版)……スタンダードな民事執行法・民事保全法のテキスト。記述に安定感はあるが、リーガルクエストシリーズらしく発展的な知識も随所に散りばめられている。民法・民事訴訟法の知識があるのは当然の前提としているため、初学者には向かない。和田・基礎や中野・入門などを経てから取り組むべき本である。全6章。A5判、418頁。 生熊長幸『わかりやすい民事執行法・民事保全法』成文堂(2012年5月・第2版)……本文そのものは条文の引き写しに終始した、いささか無味乾燥なものとなっているが、理解を助ける図表や実際の書面のサンプル、読者の興味を惹くコラムなどが随所に散りばめられており、学生向けの教科書を強く意識した作りとなっている。レジュメ調の構成は、やや好みが分かれるところであろう。著者が専門とする担保物権とのつながりも強く意識されている。A5判、390頁。 福永有利『民事執行法・民事保全法』有斐閣(2011年3月・第2版)……名著である山木戸克己『民事執行・保全法』(1999年5月)の叙述を利用しつつ(はしがきで明記されている)、現行法に即して書き下ろされた民事執行法の大家の手による教科書(概説書)。自説は抑え気味。文章は平明で、注も少なく読みやすい。発展的な内容はコラムに回されている。第2版の改訂箇所は旧版(2007年3月・初版)刊行以降の判例の追加、ゴシック体への変更などごくわずか。なお、著者は、2015年に逝去。全2編、全11章。A5判、326頁。 中野貞一郎編『民事執行・保全法概説(有斐閣双書)』有斐閣(2006年6月・第3版)……恐ろしく豪華な執筆陣による概説書。平均年齢の高さもあってか文章は硬くて平板。図表の類も少なく、意外とボリュームもあるため、初学者が手を出すと失敗するタイプの本。なお、編者は、2017年に逝去。全12章。四六判、440頁。 藤田広美『民事執行・保全』羽鳥書店(2010年4月)……A5判、352頁。(評価待ち。) 松本博之『民事執行保全法』弘文堂(2011年12月)……A5判、624頁。(評価待ち。) 京野哲也・今井隆一『基礎から実務へ 民事執行・保全』日本加除出版(2013年4月)……A5判、440頁。(評価待ち。) 野村秀敏・川嶋四郎・河崎祐子・園田賢治・柳沢雄二・川嶋隆憲・大内義三著『民事執行・保全法』法律文化社(2021年4月)……A5判、342頁。(評価待ち。) ☆内田義厚『民事執行・保全講義』金融財政事情研究会(2023年12月)……同著者の『民事執行・保全15講』(成文堂、2016年)のリニューアル版という位置付け。R5民事執行法・保全法改正については巻末付録で要点をまとめている。A5判、352頁。 <民事執行法:基> 三谷忠之『民事執行法講義』成文堂(2011年12月・第2版)……A5判、460頁。(評価待ち。) 斎藤和夫『クルツブーフ民事執行法 非金銭執行編』信山社(2017年1月)……非金銭執行に特化した学者本。レジュメ調の文体。「子の引渡し」につき、不作為請求権執行説を採る。A5判、222頁。 <民事保全法:基> 斎藤和夫『民事保全法 民事紛争最前線』慶應義塾大学出版会(2014年12月)……学者本だが、学生のみならず実務家も対象とされており、実務運用についても詳しい。設例・図解を多用しており、わかりやすい(くどく感じるかも)が、レジュメ調の文体は好みがわかれるかも。A5判、320頁。 戸根住夫『民事保全法要論』法律文化社(2015年3月)……元裁判官。ドイツ法に依拠し、実務慣行を批判する、いわゆる体系書(辛口で骨太な概説教科書)。初学者には向かない。A5判、134頁。 関述之『民事保全手続』きんざい(2018年9月)……著者は現役の裁判官であり、『民事保全の実務 上・下』(きんざい、2015年7月・第3版増補版)、『インターネット関係仮処分の実務』(きんざい、2018年9月)といった編著書ももつ、現在の裁判所における民事保全手続の第一人者。A5判、476頁。 〔体系書・実務書〕 佐藤歳二『実務 保全・執行法講義 債権法編(実務法律講義15)』民事法研究会(2006年10月)……全5章。A5判、590頁。 野村創『失敗事例でわかる! 民事保全・執行のゴールデンルール30』学陽書房(2020年3月)……全4章、全30項目+余禄(改正民事執行法の概要)。A5判、208頁。 <民事執行法:体・実> 中野貞一郎・下村正明『民事執行法』青林書院(☆2021年8月・改訂版)……民事手続法の第一人者による決定版。まさに孤高の体系書。全面横組化実現。中野は2017年に逝去。共著者の下村が「中野説不変更主義」(はしがき)のもと改訂。改訂版はR1民事執行法・ハーグ条約実施法改正に対応。序章(民事執行の世界)+全5編、全24章。A5判、996頁(本文903頁)。下村が共著に加わる直前の版、中野貞一郎『民事執行法(現代法律学全集)』青林書院(2010年9月・増補新訂六版、A5判、924頁)も参照されたい。 齊藤隆・飯塚宏編著『民事執行(リーガル・プログレッシブ・シリーズ4)』青林書院(2014年2月・補訂版)……東京地裁民事第21部(執行部)経験裁判官による民事執行の概説書。全6章。A5判、398頁。 相澤眞木・塚原聡編著『民事執行の実務 債権執行編 上・下』きんざい(2018年11月・第4版)……債権執行編では債権執行の申立てから配当まで、東京地裁民事執行センターにおける実際の運用や取扱いをQ Aで詳解。A5判、416頁・404頁。 相澤眞木・塚原聡編著『民事執行の実務 不動産執行編 上・下』きんざい(2018年11月・第4版)……不動産執行編では不動産競売の申立てから配当まで、東京地裁民事執行センターにおける実際の運用や取扱いをQ Aで詳解。A5判、544頁・504頁。 園部厚『書式 債権・その他財産権・動産等執行の実務―申立てから配当までの書式と理論(裁判事務手続講座)』民事法研究会(2020年8月・全訂15版)……全訂15版において、令和2(2020)年4月施行の民法(債権法)改正や執行の実効性の向上のために債務者以外の第三者からの財産状況の情報取得手続の新設をはじめとする民事執行法の改正、関係法令の改正、最新の判例を収録して大幅改訂増補された。全7編。A5判、1100頁。 園部厚『書式 不動産執行の実務―申立てから配当までの書式と理論(裁判事務手続講座)』民事法研究会(2019年5月・全訂11版)……全訂11版において、民法(債権法)・民事執行法・商法等の改正を収録するとともに、船舶執行関連の法改正にも対応させ改訂された。全2編、全16章。A5判、689頁。 内田義厚『執行関係訴訟の理論と実務』民事法研究会(2016年4月)……A5判、265頁。 竹田光広 編著『民事執行実務の論点(裁判実務シリーズ10)』商事法務(2017年1月)……平成26年当時、東京地方裁判所民事執行センター(以下「民事執行センター」)において民事執行実務に携わっていた裁判官および民事執行センターOBが、民事執行において実務上重要と考えられる項目について解説したもの。A5判、474頁。 園部厚『民事執行の実務(上・下)』新日本法規出版(いずれも、2017年2月)……「上巻」:不動産執行、非金銭執行、「下巻」:船舶執行、自動車執行、動産執行、債権等執行、財産開示手続。2書セット。A5判、850頁・888頁。 園部厚『執行関係訴訟の実務 -基礎知識と手続の全体像の把握-』青林書院(2017年2月)……A5判、248頁。 滝澤孝臣編著『実務に学ぶ執行訴訟の論点』青林書院(2017年5月)……青林書院から刊行中の「実務に学ぶ」シリーズの第1陣の「民事訴訟の論点」、第2陣の「倒産訴訟の論点」に続く、その第3陣。全10章。A5判、392頁。 佐藤歳二・山野目章夫・山本和彦編『新担保・執行法講座〈第3巻〉・〈第4巻〉』民事法研究会(第3巻:2010年5月、第4巻:2009年4月)……「第3巻」は、「抵当権の目的物、抵当権の処分等、根抵当権」を、「第4巻」は、「動産担保・債権担保等、法定担保権」を扱う。A5判、405頁・371頁。 (古典) 山崎恒・山田俊雄編『民事執行法(新・裁判実務大系12)』青林書院(2001年6月)……強制執行、競売などの、民事執行に関する訴訟上の諸問題に関し、理論的・実務的見地からの解明を図る。A5判、450頁。 <民事保全法:体・実> 瀬木比呂志『民事保全法』日本評論社(2020年9月・新訂第2版〕)……民事保全の第一人者である元裁判官による体系書。実務家必携。判例タイムズ社から出版されていた同名著書の改訂版。「新訂第2版」において、債権法改正に対応させたほか、インターネット関係仮処分、振替社債等および電子記録債権に対する仮差押えが追加された。全6章→全7章。A5判、730頁。 須藤典明・深見敏正編集『民事保全(最新裁判実務大系3)青林書院(2016年3月)……A5判、740頁。 須藤典明・深見敏正・金子直史『民事保全(リーガル・プログレッシブ・シリーズ1)』青林書院(2019年8月・4訂版)……東京地裁保全部経験裁判官が同部の運用を解説した著書。4訂版において、民事保全の実務にも関係する民法改正などの内容を取り込んで必要な説明が加えられたほか、IT 関連技術の著しい発展とともに日々新たな問題が生じているインターネット関連の仮処分について、独立の項目に改めて記載内容が全面的に改訂され、実務処理に必要とされる最新の情報が盛り込まれた。全10章。A5判、320頁。 梶村太市・西村博一・井手良彦編『プラクティス 民事保全法(訴訟代理人のための法律シリーズ)』青林書院(2014年9月)……A5判、876頁。(評価待ち。) 八木一洋・関述之編著『民事保全の実務 上・下』きんざい(2015年7月・第3版増補版)……東京地方裁判所民事第9部(保全部)の裁判官と書記官が、各種保全命令の申立てから保全執行までを詳説したもの。A5判、616頁・544頁。 松本利幸・古谷健二郎編『書式 民事保全の実務―申立てから執行終了までの書式と理論(裁判事務手続講座)』民事法研究会(2020年5月・全訂6版)……全訂6版において、インターネット関係の仮処分命令申立書などの記載例を追録して改訂増補された。なお、旧版(2010年3月・全訂5版)の編者は、「東京地裁保全研究会編」であった。A5判、664頁。 原井龍一郎・河合伸一編著『実務民事保全法』商事法務(2011年2月・3訂版)……民事保全手続の体系的解説書。実務に影響すると思われる課題をできるだけ広く取り上げ、解釈の方向性を示すなど、初版以来のスタンスを踏襲。「三訂版」では、気鋭の執筆陣を加え、民事執行法・不動産登記法の改正、人事訴訟法・会社法の制定などのほか、最新の裁判例、実務の動向を踏まえアップデート。A5判、637頁。 菅野博之・田代雅彦編『民事保全の実務(裁判実務シリーズ3)』商事法務(2012年10月)……現役裁判官が実務上の重要な論点を解説する「裁判実務シリーズ」の第3巻。本巻は、民事保全手続の専門部である東京地方裁判所民事第9部で豊富な経験とノウハウを蓄積した裁判官および書記官が、実務上重要な30の項目につき、事例を設けて分かりやすく最新の解説を行う。保全命令の申立てから、審理、調書、保全執行、不服申立てにいたる基本的事項につき、具体例や書式を交え、それぞれの基本と留意点を解説。A5判、322頁。(評価待ち。) 三好一幸『民事保全の理論と実務』司法協会(2018年9月)……B5判、196頁。 岡口基一『民事保全・非訟マニュアル 書式のポイントと実務』ぎょうせい(2019年9月)……岡口判事著『民事訴訟マニュアル』(上・ 下)の姉妹本。民事事件における「保全」、「非訟」をカバーし、『民事訴訟マニュアル』を補完するもの。全5編。A5判、720頁。 (古典) 竹下守夫・藤田耕三編『民事保全法』有斐閣(1997年6月)……民事保全法の体系書。全5章。A5判、528頁。 門口正人・須藤典明編『民事保全法(新・裁判実務大系13)』青林書院(2002年3月)……民事保全手続における諸問題を理論と実務の両面から解説する。A5判、448頁。 〔入門書・概説書〕 小林秀之・山本浩美『やさしい民事執行法・民事保全法』法学書院(2013年4月)……全2編、全8章。A5判、324頁。 松村和徳『民事執行・保全法概論』成文堂(2013年4月・第2版)……全15章。A5判、288頁。 野村創『事例に学ぶ保全・執行入門―権利実現の思考と実務』民事法研究会(2013年9月)……全5章。A5判、252頁。 小田司編『民事執行法・民事保全法(Next教科書シリーズ)』弘文堂(2014年2月)……全12章。A5判、328頁。 内田義厚『民事執行・保全15講』成文堂(2016年10月)……実務的観点から制度と理論を捉え直す実践的概説書。民事執行法及び民事保全法の制度体系を実務的重要性の観点から再編成し、理論と実務の相互関連を意識しつつ明確に説明する。A5判、280頁。 園部厚『〔実務解説〕民事執行・保全入門』民事法研究会(2018年8月)……理論と実務を並行して学べる実践的入門書。序(民事執行・民事保全の意義)+第1部(民事執行):全14章、第2部(民事保全):全5章。A5判、379頁。 川嶋四郎・笠井正俊編、上田竹志・濵﨑録・堀清史・浅野雄太『はじめての民事手続法』有斐閣(2020年4月)……6件の具体的な架空のケースをもとに解説。民事訴訟法を中心に、民事執行・保全法、家事事件手続法、破産法、民事再生法等の主要な民事手続法の全体をコンパクトにカバー。序(民事手続法の世界へ)+全3編、全20章。四六判、318頁。 <民事保全法:入> 裁判所職員総合研修所監修『民事保全実務講義案』司法協会(2007年4月・改定版)……B5判、114頁(本文104頁)。 〔その他参考書〕 高須順一『民法から考える民事執行法・民事保全法』商事法務(2017年9月・第2版)……「民事執行法」及び「民事保全法」について、民法の規律との関係性を理解することにより、効率的に学習を進めることを目的として企画されたテキスト。第2版では、法務省法制審議会民法(債権関係)部会の幹事として改正審議に関与した著者が、新しい民法の規律と執行手続及び保全手続との関係に関する記述を大幅に加筆された(約60頁増)。A5判、408頁。 飯倉一郎・加藤哲夫編『演習ノート 民事執行法・民事保全法』法学書院(2012年9月・第4版)……全67題を収録。A5判、192頁。 <民事執行法:参> (法改正関係) 小野瀬厚・原司編著『一問一答 民事訴訟法・非訟事件手続法・民事執行法』商事法務(2005年3月)……法務省立案担当官による新法解説。民事訴訟手続申立て等のオンライン化、簡裁における少額訴訟債権執行制度、最低売却価額制度の見直し、養育費等の間接強制制度、公示催告期間の短縮等について解説。A5判、350頁。 小野瀬厚・原司編著『一問一答 平成16年改正民事訴訟法・非訟事件手続法・民事執行法』商事法務(2005年3月)……民事訴訟手続のオンライン化、最低売却価格制度の見直し、少額訴訟債権執行制度、養育費についての間接強制制度の創設など、平成16年改正について、経緯、内容を一問一答形式により解説。A5判、388頁。 〔注釈書・コンメンタール〕 <民事執行法:注> 伊藤眞・園尾隆司編集代表、林道晴・山本和彦・古賀政治編集委員『条解民事執行法(条解シリーズ)』弘文堂(2022年7月・第2版)……民事執行法および民事執行規則の全条文についての逐条解説書。令和元年改正に対応。A5判、2008頁。 山本和彦・吉村真幸・塚原聡編『新基本法コンメンタール 民事執行法』日本評論社(☆2023年6月・第2版)……研究者・裁判官・弁護士の共同による新しい注釈書。東京地裁民事執行センター(民事第21部)が全面協力している。第2版は令和元年改正に対応。判例索引・事項索引はない。図書館での参照用。B5判、544頁。 〔民事執行規則:注〕 最高裁判所事務総局編『条解民事執行規則 上・下(民事裁判資料第257号)』法曹会(2020年5月・第4版)……「上」は、第1条~第98条の2を、「下」は、第99条~第193条・附則を扱う。A5判、484頁・404頁。 <民事保全法:注> 山本和彦・小林昭彦・大門匡・福島政幸編『新基本法コンメンタール 民事保全法』日本評論社(2014年4月)……研究者及び裁判官による注釈書。東京地裁保全部が全面協力している。平成23年改正まで対応。判例索引等はない。学生は図書館で参照すれば十分である。B5判、272頁。 加藤新太郎・山本和彦編『裁判例コンメンタール民事保全法』立花書房(2012年7月)……A5判、664頁。 瀬木比呂志監修『エッセンシャルコンメンタール民事保全法』判例タイムズ社(2008年11月)……A5判、568頁。 山崎潮監修、瀬木比呂志編集代表『注釈 民事保全法 上巻・下巻』民事法情報センター(1999年5月)……A5判、597頁、404頁。 竹下守夫・藤田耕三編『注解 民事保全法 上巻・下巻』青林書院(1996年6月、1998年3月)……下巻のみ新民事訴訟法対応。A5判、540頁・364頁。 〔民事保全規則:注〕 最高裁判所事務総局民事局監修『条解民事保全規則』司法協会(2014年4月・改訂版) ……絶版(2019年10月現在)。 〔判例集・ケースブック〕 上原敏夫・長谷部由起子・山本和彦編『民事執行・保全判例百選』有斐閣(2020年1月・第3版)……民事執行・民事保全手続の基本原理や基礎概念を理解するために特別の重要性を持つと思われる判例102件(最判平成30・4・17まで収録)ほかコラム2件を収録。第3版において、令和元年民事執行法改正にも対応。B5判、220頁。 古賀政治編、霞総合法律事務所著『民事執行・保全判例インデックス』商事法務(2009年11月)……見開き2頁で判例のエッセンスを関係図とともにコンパクトに整理。162件の民事執行・保全判例を概観する。A5判、332頁。 <民事執行法:判> 浦野雄幸編著『判例民事執行法』三省堂(2005年2月)……現行民事執行法に関し、その施行から今日まで数次に亘る法改正の経緯と当該法改正前後の判例の流れ、それを巡る条文の解釈、運用について、実務の処理を正確に理解をするため、2千件を超える判例の要旨(執行実務協議会等の協議結果、国際関係の判例も含む)を細項目に分類しタイトルを付して収録。付録(判例・先例索引)。A5判、688頁。 〔民事執行法(令和元(2019)年)改正関連〕 株式会社きんざい編『民事執行法の改正に関する中間試案』きんざい(2017年11月)……法制審議会民事執行法部会が示す、法改正に向けた「中間試案」と「補足説明」の全文及びその概要を収録する。A5判、112頁。 山本和彦[監修]『論点解説 令和元年改正民事執行法』きんざい(2020年3月)……改正民事執行法(令和元年法律第2号)について、13の論点を抽出し、改正の趣旨・内容、民事執行実務への影響を詳説。序章(民事執行法改正の意義と概要)+全13章。A5判、276頁。 内野宗揮編著、吉賀朝哉・松波卓也『Q A 令和元年改正民事執行法制』きんざい(2020年4月)……立案担当者の執筆による176のQ A。「債務者の財産状況の調査に関する制度の実効性の向上」を69問で、「不動産競売における暴力団の買受け防止」を30問で、「国内の子の引渡しの強制執行に関する規律の明確化」を38問で、「国際的な子の返還の強制執行に関する規定の改正」を11問で、「差押禁止債権に関する規定の改正」を9問で、「債権執行事件の終了に関する規定の改正」を8問で、「附則関係」を8問で解説。全8章。A5判、544頁。 今井和男・太田秀哉編著、有賀隆之・池田綾子・大野徹也・成田晋司『令和元年改正民事執行法 実務解説Q A』商事法務(2020年5月)……立案時から改正内容に深く関わってきた執筆陣が実務上の主要論点について、Q&A形式で解説を行う。A5判、280頁。 (雑誌) 日本執行官連盟編集『新民事執行実務 No.18』民事法研究会(No.18:2020年3月)……民事執行実務を適正・迅速に運用するために、執行現場における最新の動向や実務上の諸問題・留意点などを適時・的確に発信し、執行官制度の周知・理解と関係者の利便に資するためのもの。本誌は概ね毎年3月頃に発行されている。なお、「No.18」の特集については、「改正民事執行法で変わる執行実務」となっている。B5判、172頁。 → このページのトップ:民事実務に戻る。 → リンク:刑事実務、法曹倫理、民法(全般)、商法(全般)、商法(会社)、商法(企業取引)、民事訴訟法