約 28,787 件
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/4537.html
113: 霧の咆哮 :2017/04/09(日) 21 56 02 ○原作オーブ側のオリキャラや大洋寄りの傭兵等 ◇ツトム・コンゴウジ 乗機はシグレ。階級は中尉。 人種は第一世代コーディネイター。年齢は18歳(種運命時) 家は代々サハク家に使えていた従者の一族出身。 ヒトミの弟。 生身では姉より弱いが、その分パイロットとしてはこちらの方が遥かに強い。 その実力はアメノミハシラ防衛隊の中でもエースクラスで、ソキウス達が配属された後も日夜彼らと腕を磨いていた。 ソキウス達と共にソードカラミティとかもセットで配備された際、ツトムがそちらに乗り換えるべきかという意見も出たが。 オーブ製の機体の方が操縦感覚が合うし、ソキウス組の方が連携の息が合うと辞退した。 コーディネイターだが外見はそう目立たない様に、黒髪黒目と普通なカラー。 髪型は少し癖気が強い感じで所々跳ねてる。 セイラン派の新型MS開発にサハク派も協力していたが、その際に試作機のシグレの乗り手に困っていた。 そこでテストパイロットとして彼が呼ばれ、一時期オーブ本土に出向していた。 ソキウス達はあまり外部には出せず、アメノミハシラ防衛をツトムの代わりに任せる必要も有った。 この出向中に同じテストパイロットということで、イチジョウ達と交流していた。 シグレのテスト終了後にミハシラに帰還したが、オーブの情勢不安定化から、もしもの際は、現地のセイラン派やサハク派の人員や機材等を受け入れられるように先に手筈を整えてていた。 第二次オーブ防衛戦後、ある意味予想通り冷遇されていた人々でミハシラへの移住を選択した者達を手引きし、その際にデータや資料に実機のシグレやハルサメ複数と言った多数の物資等も持ち帰っている。 どうせオーブ本土じゃ死蔵されるならこちらで有効活用するとばかりに。 なお、アスハ派へのせめてもの嫌がらせだと、サハク派やセイラン派もノリノリで手助けした模様。 ラクス戦争時にはミハシラ防衛隊の指揮官兼エースとしてセイリュウ(核動力)に搭乗している。 114: 霧の咆哮 :2017/04/09(日) 21 56 58 ◇キョウコ・ハマ・ナルミ 乗機はハルサメ。階級は中尉。 人種はナチュラル。年齢は25歳(種運命時) 外見イメージや性格は涼宮ハルヒの憂鬱の二次創作キャラ、キョン子に近い。 オーブ軍のMSVエース、タキト・ハヤ・オシダリの従姉妹。 第一次オーブ防衛戦にも戦闘機パイロットとして参戦し、生き延びた古参。 アスハ派のタキトと違いキョウコはセイラン派。 これはオーブに理不尽に侵攻して来た連合への憤りを強めたタキトと異なり、素直に連合かザフトを受け入れずに結果的に国を焼いたアスハに不信感を抱き。 その後の戦災復興で成果を出すセイランの手腕を評価していたから。 ある種の理想主義とも言えるタキトと、現実主義と言えるキョウコでこの時点で対立し、第一次オーブ防衛戦以前は良好な仲だった2人だが。 親戚同士で険悪になる前に双方ともに距離を置いたことで、種運命時は疎遠となっていた。 セイラン派主導の新型機、ハルサメに対しては自身のMS適性がそう高くない中でムラサメに乗っていた現状から、適正的によりマッチするこちらの方を気に入っていた。 なお、タキトはエースとして先行配備されたハルサメの性能面を評価していたが、一方で戦闘機ゆえの脆さへの懸念と。 MA形態専門の機体を開発する人員や予算で、ムラサメのちゃんとした後継機を開発・量産すべきと思っていたので、総合的にはやや微妙な評価であった。 第二次オーブ防衛戦時はイチジョウやカキザキ達と共に奮闘するも、多勢に無勢、部隊は徐々にすり減らされていった。 戦後は今や数少ない古参精鋭パイロットにして、アスハ派の貴重なエースクラスであるタキトの親戚ということでイチジョウ達ほどは冷遇されておらず、ムラサメの部隊に移されていた。 しかし、今更ムラサメに乗り換えても適正的にも性能的にも満足できる筈もなく。 アスハ派への鞍替えを幾度となく打診されていたが、全て断り、ツトム達の手引きに合わせてミハシラに移住している。 ラクス戦争時はシランに搭乗し、同機の部隊の指揮官を務めている。 115: 霧の咆哮 :2017/04/09(日) 21 59 02 ◇ヒトミ・コンゴウジ 人種は第一世代コーディネイター。年齢は21歳(種運命時) 家は代々サハク家に使えていた従者の一族出身。 ツトムの姉。 姉弟共々ミナ達に幼少期から仕えて来た。 パイロットとしては弟より弱いが、その分生身としてはこちらの方が遥かに強い。 ロンド・ミナ・サハクの身の回りのお世話兼直属の護衛。 ミナを狙って来た幾人もの刺客達を返り討ちにして来たゴミ処理係。 ニコニコと普段から明るい笑顔を絶やさないが、その裏で、敵と完全に認定した相手はそのまま笑顔を崩さずに平然と処理出来る。 味方には普通に優しいのだが。 コーディネイターだが外見はそう目立たない様に、黒髪黒目と普通なカラー。 髪型は長い髪を首元で纏めている。 スタイルの良さはそこそこだが、本人はそれを気に入っている。 貧乳だと女性として悔しいが、巨乳じゃ業務に邪魔だとか。 技能的にはメイド長も務めようと思えば可能だが、その場合他のメイド達への指示とかでミナのお世話や護衛に専念出来なくなるから辞退している。 どこぞのターミネイターメイドのような戦闘キャラだが、こちらは家事技能はちゃんと高水準。 116: 霧の咆哮 :2017/04/09(日) 22 00 31 ◇カンナ・メルクーリ 乗機はフルバレットザク。 人種は第二世代コーディネイター。年齢は16歳(ヤキン戦役時) 外見イメージや性格はアカメが斬る!のアカメに近い。 カグラの姉。 日系の血が混じっているので顔立ちもそれらしい。 孤児院上がりで軍入隊も生活の為という側面が強く、思想的には穏健派の部類だった。 しかし、妹共々任官後に配属された部隊の上官が、コーディネイター至上主義な上に名家出身でそれを鼻にかける嫌味な性格。 それだけでもカンナ姉妹とそりが合わないのに、更に自分に粉掛けられたのを断ってからも妙に絡んでくるわ、妹まで巻き込むわとヘイトが溜まっていた。 時系列的に新星攻防戦後の小競り合いの最中、遂に自分達を戦場の混乱に見せかけて殺そうとして来たことで、ブチギレたカンナ姉妹に件の腐れ上官やその取り巻きは排除されるも。 非は完全に向こうに有るとはいえ、味方殺しや上官殺しと言った汚名を背負ってしまった上に、腐れ上官の親族が逆恨みしてでの報復とかの可能性も考えると、もうザフトにはいられず。 乗機をそのまま奪って脱走し、以降は傭兵として各地を転々とする。 当初はジン系を使っていたが、ザフトに完全に愛想を尽かしてたのと、孤児となる理由がブルコスのテロで両親を失ったせいだから、大西洋や東アジアからの依頼を受ける気にもならず。 他所より比較的優れてる金払いやアフターケアの充実ップリから、一番大洋連合からの依頼を積極的に受けていた。 所謂大洋連合寄り(というか、殆ど大洋やユーラシアメイン、後はスカンジナビアみたいな中立勢力が主)の傭兵になってからはその実力の評価と共に信頼されたのか。 有る依頼で機体が大破するまで奮戦した褒美に、妹の分含めてザク2やザク1・スナイパーを貰い受け、ヤキン戦役終了までそれらをカスタムして戦い抜いた。 戦闘スタイルは高機動近接射撃型というべきか。 高い機動性で敵を翻弄しながら、弾幕系の武器で敵を牽制し、近接武装と言ったより近い位置にまでは近寄せない前衛型の射撃使い。 これはカグラが後衛型で、自分が得意な射撃戦をしながら自分にも妹にも敵を寄せ付けない為にはどうするかと考えた末の戦術である。 愛機のザク2を報酬に合わせて徐々にカスタムしていき、ボアズ前での決戦仕様では、転生者が見ればフルバレットザクを思われるような外見となっていた。 ヤキン決戦ではアルフレッドか、ムサシのフルアーマーフリーダムガンダムと遭遇。 機体相性と実力の差で時間稼ぎがやっとで、隙を付いて何とか撤退している。 戦後は傭兵業界全体の下火化に霧華同様悩み、身の振り方に悩んでいたが、縁の深い大洋からのスカウトを受けたので渡りに船と受諾し、正規雇用もとい正規軍に入隊。 マラサイやドライセンを乗り継いだ後、ラクス戦争時はシルヴァ・バレトに搭乗し、参戦している。 新たな愛機のシルヴァは、カンナにインコム適正が無いのでそっちは外して機体を軽量化。 デフォのビームライフルと武装シールドの代わりに、ザメルの2連装ビームガトリングシールドを流用して両腕に装備したりとカスタムしてる。 117: 霧の咆哮 :2017/04/09(日) 22 02 02 ◇カグラ・メルクーリ 乗機は高機動型ザク・スナイパー。 人種は第二世代コーディネイター。年齢は15歳(ヤキン戦役時) 外見イメージや性格はアカメが斬る!のクロメに近い。 カンナの妹。 日系の血が混じっているので顔立ちもそれらしい。 姉と共にザフトに入隊したが、上記のように部隊のトラブルで最終的には脱走し、傭兵に転向。 今までの人生や経歴的にも姉にかなり依存しているドシスコン。 この世で一番頼れる人が基本的に最愛の姉しかいなかったのだから無理もない。 一応傭兵生活に転向後は少しだが信用出来る傭兵仲間やジャンク屋とかと出会えてはいるが。 サーペントテールやロウ・ギュール一行とも面識がある。 戦闘スタイルは高機動狙撃型。 普通の狙撃みたいな隠れながら足を止めてでの撃ちあいや、ゲリラ戦というよりは、自身も僚機である姉に合わせて積極的に動き、連携して仕留める戦い方を好む。 高機動戦を行うのはもしも姉と分断されても、姉からの救援まで必死に距離を保ち、避け捲り、時間を稼いだり、自分で敵機を翻弄して仕留める為といった意味合いもある。 ヤキン決戦ではアルフレッドかムサシの部下達を相手取るも、無理押しはまずいと相手の実力から察知し、姉の撤退に合わせてこちらも引いていった。 上記の通りのシスコンの割に、お相手を見つけるのはちゃっかり姉より早かった模様。 その点でカンナは悔しがりもしたが、妹の自分への依存が緩和されたことでホッと安心もしていた。 環境的にザフトや傭兵時代ほど2人が周囲への警戒心を強くする理由も薄れたのも理由の一つだろう。 ラクス戦争時はドーベンウルフに搭乗。こちらもインコムを外して軽量化したり、狙撃により特化させたりとカスタムしている。 ヤキン戦役を戦い抜いた姉妹の熟練のコンビネーションをより昇華させ、披露し、戦果を挙げた。 原作では2人とも接近戦特化(というか刀使い)だが、この世界では射撃型になっている。 118: 霧の咆哮 :2017/04/09(日) 22 03 38 フルバレットザク 『武装』 胸部2連バルカン 120mmマシンガン 三連マシンガン(左腕) ミサイルポッド(右腕) アーマーシュナイダー×2(左肩) 実体シールド及びチャフ・スモークディスチャージャー(右肩) ビックガン×2(腰部) 『解説』 カンナがヤキン戦役を戦い抜く中でカスタムしていったザク2の最終形態。 脚部や各部にスラスターの追加や背部スラスターの強化と、高機動型ザク2の初期型、その後期型のような外見に徐々に変わっていった。 ゲイツ系の配備と言ったザフトの機体強化に合わせてビーム兵器の搭載(CE式だが)もカンナは考えたが、信頼性の高い実弾兵器の方が安定してるのと。 ビーム兵器登載の分だけ機動性の強化にエネルギー配分を振り分けた方が、自分が得意とする機動戦に向き、いざという時でも逃げ易いと生存性や撤退のし易さを優先した。 チャフやスモーク弾の搭載もそこら編が理由である。 ビーム兵器登載は諦めたが、その分の火力不足を補う為にドンドン武装を追加していった。 バズーカのような威力はでかいが弾速が遅くて当て辛い武装はなるべく避け、カンナが得意とする弾幕系武装を優先した結果がこの有様である。 原作のフルバレットザクとの違いは頭部ヒートホークのカット。 左肩を棘付きショルダーアーマーではなくザク1のような丸いアーマーにして、非常用の近接武装としてアーマーシュナイダーを2つ括りつけている。 手持ち武装としてもマシンガンを装備し、右肩の連装砲をチャフやスモークと言った補助武装へ変更といった辺り。 流石に頭部ヒートホーンはそのまま再現するにはややイロモノの傾向なのだろう。 機体名称は転生者の大洋軍人、或はフルアーマーガンダムを知る者がこのザクを見て、 『この機体は差し詰めフルアーマーザクならぬフルバレットザクかな』 と漏らした言葉をカンナがたまたま聞いており、良い名前だと気に入ってそのまま名付けた。 2人が大洋軍に仕官した後は売却され、非武装化された後に作業用MSとして役目を全うした。 戦争を戦い抜いた愛機との別れは2人も物寂しかったが、仕官するなら傭兵時代のMSを保有してても維持費が嵩むばかりで使い道がないから仕方ない。 お守りとしてパーツの一部をアクセサリーに加工している。 119: 霧の咆哮 :2017/04/09(日) 22 04 43 高機動型ザクスナイパー 『武装』 スナイパーライフル 120mmマシンガン(腰部) アーマーシュナイダー×2(左肩) 実体シールド及びチャフ・スモークディスチャージャー(右肩) 『解説』 カグラがヤキン戦役を戦い抜く中でカスタムしていったザク1・スナイパーの最終形態。 姉の機体と比べるとカスタムの度合いは控えめ。 これは予算の都合と、ポジション的に前衛を務める姉の方が危険性が高いので、そちらのカスタムを優先した結果である。 カンナとしては妹の方を優先したかったが、普段姉に甘えるカグラもそこは譲らなかった。 原型機との違いは両足等にスラスターの追加や背部スラスターの強化。 スナイパーライフルは姉同様に信頼性重視と、機動性強化を優先して実弾タイプを装備。 マシンガンを予備武装として腰部にマウント。 右肩や左肩の装備はフルバレットザクとお揃いである。 それ故にPS装甲持ちが相手の際は、2人して基本的に逃げの一手か足止め程度になってしまうのが欠点。 スナイパーライフル位はビーム兵器(CE式)にすべきかなと、姉妹揃ってギリギリまで悩んだが、最終的には使い慣れた今までのタイプの方が良いと判断した。 2人が大洋軍に仕官した後は売却され、非武装化された後に作業用MSとして役目を全うした。 以上です。 原作側のオリキャラや、大洋寄りの傭兵及び傭兵独自の改修機も作って見た。 カンナとカグラは原作アニメで姉妹なのに殺し合いしていた悲劇の救済から登用。 誤字脱字修正
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/30063.html
登録日:2014/10/06 (月) 02 07 00 更新日:2024/07/24 Wed 10 57 09 所要時間:約 ? 分で読めます ▽タグ一覧 Vガンダム クロスボーン・ガンダム ゴースト ザンスカール帝国 ゾリディア ゾロアット ビームストリングス 初期型 初期型←なのに出るのは中盤から 機動戦士Vガンダム 猫の目だか狐目だか 量産機 ゾロアットとは、ザンスカール帝国軍が開発・運用した初の量産型MS。型番を見れば言うまでもないが、元ネタはザクⅡである。 本項では直系の発展機であるゾリディアについても紹介する。 ゾロアット 型式番号 ZM-S06S ※型式番号末尾のアルファベットで陸戦用か空間戦闘用かを識別する。Sは空間戦闘用、地上戦闘用はG 頭頂高14.5m 本体重量 8.2t 全備重量 19.8t 出力 5,280kw スラスター総推力 79,200kg センサー有効半径 30,000m 装甲材質 チタン合金ネオセラミック複合材 武装 ビームサーベル×2 ビームライフル 胸部バルカン×2 ビームキャノン(選択装備)×2 ビームシールド(左肩部バインダー) 5連ビーム・ストリングス(右肩部バインダー) パイロット ザンスカール帝国宇宙軍パイロットの皆様 概要 ザンスカールの軍事部門「ベスパ(Ballistic Equipment Space Patrol Armory 、弾道研究と宇宙偵察部隊本部)」が開発した量産機。 本機に代表されるザンスカール系MSのツインアイは特徴的なデザインをしており、普段は遮光器土偶の目元のようなカバーで覆われているのだが、 ズームや精密射撃モードなどの際にカバーを開いてセンサーを露出させ、環境データ等の高速収集を開始する。 このセンサーはウッソ曰く「猫の目だか狐目だか」な模様をしており、センサーの走査光が滲んで見開いたように、あるいは至近での爆発などからの保護で 一時的にオートでセンサー感度を下げるのが目を細めてニタリと嘲笑を浮かべるように見えるなど、図らずも人間臭い表情の表現に一役買っている。 ぶっちゃけ、センサー全開で実機に見られたら滅茶苦茶怖いのではなかろうか。 閑話休題。 基本的な推進系はバックパック中心の大型バーニア2基と側面のサブスラスター、膝裏のバーニア2対と非常にシンプル(アポジモーターは除く)だが、 バックパックのメインバーニアのみでガンダムMk-2の総推力に匹敵するレベル(推力重量比を考慮するともっと凄い)であり、機動性に関しては全く問題ない。 固定武装は胸部にバルカン、右肩部バインダー内に五連装ビームストリングス投射ユニット、左肩部バインダー内にビームシールド発振器が搭載されている。 その他オプションも豊富で、簡易ハードポイントに装備をマウントし運用特性を変化させるという意味では、MSの起源たるザクシリーズと、ザンスカール軍発足時に吸収されたサナリィの同サイド支部から流出したであろうF90のミッションパックを想起させる。 開戦初期から配備されている機体ではあるが、学徒兵でも一定の機動が取れるほどに素直かつ良好な操作性と整備性から、 最終決戦たるエンジェル・ハイロゥ攻防戦まで常に宇宙軍主戦力の一翼を担い続けた。 また、元よりコロニー内の擬似重力環境下でも運用可能な設計であるため大気圏内運用への適応はそれなりにあり、 本機をベースとした陸戦タイプのゾロシリーズや後述のゾリディアなどが開発されている。 劇中のポジション的には完全なやられメカ担当である(後述)のだが、内実としては宇宙世紀でも屈指の超高性能量産型MSである。 機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴーストでは、ベースが20年前の機体ではあるがあのクロスボーン・ガンダムX0と互角のポテンシャルを持つと描写されている。 地球連邦軍はそのクロスボーンガンダムよりも開発年代が古いMSが未だに主力という体たらくであり、ゾロアットの存在がザンスカール帝国の大躍進を支える原動力になっていたことは間違いない。 武装 ○胸部バルカン 胸部と腹部の境目あたりの脇腹に設置されている四砲身タイプのバルカン砲。 口径は不明だが、ガンダムタイプの頭部60mmバルカンよりは大口径と思われる。 設置箇所や外観からして装弾数は少ない可能性が高い。射角も本体正面に限られる。 作品によっては腹部バルカン砲とも呼ばれる。位置的には脇部バルカン砲だが ○ビームサーベル MSの基本的白兵兵装。2本装備。非使用時は肩部ラックに収納される。 ○ビームライフル ザンスカール系ビームライフルの基本となった武装。シャッコーなどの試作機にも転用された。 精密射撃時にはグリップ上部からセンサーユニットが持ち上がり、本体センサーと連動する。 そこはかとなく見た目がXM-8っぽい、(当時の)未来的な銃器チックなデザイン。 ○ビームストリングス 右肩部バインダーに内蔵されたレスリーサルウェポン。 ビームではないが、紫電を走らせながら発光する5本のワイヤーを飛ばすさまがビームっぽく見えたのでこう呼ばれているらしい。 バインダーの赤い装甲に覆われた射出ユニットを展開して射出するが、射出ユニットそのものをアームで浮かせて射角をとることもできる。 そのため、ビームシールドでの防御態勢を取りながらの牽制攻撃が可能。 ワイヤーによる敵機の捕縛や電磁攻撃、網を張って敵機の行動を阻害するといった使い方をしている。 ○ビームシールド 左肩部バインダーに内蔵された防御兵装。量産機の出力もだいぶ向上しているためシールド自体の出力も高まっており、20年前であればビームシールドごと両断していたであろう高出力ビームサーベルでも容易く切断できない。 発振器の組み込まれたバインダー外側は、基部から肩側の端を軸にして回転したり持ち上げることが可能。 そのためビーム膜の角度を状況に応じて最適なレベルに変更できるほか、緊急時には斬撃兵装としても使用しやすくなっている。 こんなデカいバインダー使って近接攻撃も糞もあるか、は禁句。 ○ビームキャノン バックパック側面のハードポイントに1門ずつ装着可能なビーム砲。 メガ粒子の加速率の低さなどから思うような破壊力を得られず、機動性重視のパイロットからは敬遠されていたとかなんとか。 でもゲームに登場する時はバンバン撃ってくるのが鬱陶しい。射程も地味に長いし。 その他、ある程度のオプションはゾロシリーズなどの後発機と共用なものが用意されていると思われる。 バリエーション ○初期生産型 肩部ウェポンバインダーの生産・配備が軌道に乗る前の最初期生産タイプ。 両肩はR-ジャジャのようなスパイクアーマーになっており、兵装の大半は携行式。 正規量産タイプの生産と配備が軌道に乗ると、コロニー内運用に限定されていった。 ○ゾロローター ビームローターの運用テスト機で、ゾロの母体となった機体。 肩部装甲がオミットされてセンサーが増設されており、バックパック上部にビームローターが固定されている。 両腕が空いてる分、ちゃんと艤装してやれば、ゾロよりはまともに戦えそうな気がする。 まぁ、それを突き詰めるとメッメドーザになるわけだが。 ○ホワイトアット リガ・ミリティアが鹵獲したゾロアットを識別のために白く塗装したもの。マーベットさんが搭乗する。 ちなみに劇中ではホワイトアットと呼ばれる場面はない。 IFFはそのままで、味方と誤認したザンスカール機を次々と騙し討ちするドヒキョー戦法を披露した。戦時国際法には抵触しないのだろうか? マーベットさんが捕獲された際に機体も奪還されており、その後の行方は不明。 劇中での活躍 第15話以降、舞台が宇宙になった時の殺られ役筆頭。でも連邦軍の機体に対しては、無双とまではいかないが圧倒できる。 ジャベリンが相手だとパイロットの力量差によっては逆転されることも。 ビームストリングスを駆使した攪乱戦術で宇宙童貞のウッソを翻弄した、骨のあるパイロットもいたり。 舞台が宇宙に移ったのが2クール目からなので、ザンスカール帝国のMSの祖となった大量生産機でありながら重役出勤となっている。 OPでは最初から毎回出てはくるのだけど。 ウッソがMS操縦(と戦争そのもの)にある程度順応してから出てきたのも、ゾロアットにとっては不運なことだったかもしれない。 一応戦争終盤ではリグ・シャッコーに主力の座を明け渡してはいるが、そちらは大量配備が間にあわなかったこともあり最終決戦でも多数のゾロアットが戦線を支えていた。 ゾリディア 型式番号 ZM-S06G 頭頂高14.7m 本体重量 9.8t 全備重量 20.9t 出力 5,480kw スラスター総推力 80,970kg 装甲材質 チタン合金ネオセラミック複合材 武装 ビームサーベル×2 ビームライフル 胸部バルカン×2 ビームシールド パイロット カテジナ・ルース、ゴズ・バール他 概要 ゾロアットを陸戦タイプに再設計した機体で、地球クリーン作戦以降のザンスカール地球軍の主戦力。 頭部はパッと見ゾロアットと同じだが、より構造が単純で高負荷環境耐性の高いバイザー型のモノセンサーになっている。 でもセンサーカバーのせいで、傍から見るとどう違うのかイマイチわかりづらい。 肩部バインダーはそれぞれ左がスパイクアーマー、右がシールドに換装され、見た目はまんまザンスカール版ザクⅡ。 アインラッドとの共同運用を前提としているためビームローターは搭載されておらず、左腕にビームシールドを懸架する。 また、軽量化のために余剰のスラスターやプロペラントタンクは撤去された。 ビームストリングスやビームキャノンなどのゾロアット標準装備はオプション化されており、それ以外の共用オプションも引き続き運用可能。 武装 サーベル、バルカン、ライフルはゾロアットと共用。 ○ビームシールド 左腕側面のマウントラッチに懸架するタイプのビームシールド。 基部自体が連邦やリガ・ミリティアのそれに比べて大きめなのが特徴。 基本的に右腕には懸架されないため、アインラッド搭乗時は右側ががら空き。 ○ビームストリングス ゾロアットの右肩ユニットをアームごとバックパック左側に装備可能。1/144プラモデルに付属。 ぶっちゃけるとゾロアットのキットから流用したパーツの再利用 重力下では使えないので劇中では使用していない。 ○ガトリングガン 1/144プラモデルのバックパック右側に装備。 放映当時に発売された「Vガンダム武器セット」にもほぼ同形状のものが付属しているが、そちらと異なりトリガーが付いていない。 なお1/100プラモデルにはストリングスとガトリングガンは付いていない。 バリエーション ○ゾリディアデザート 砂漠戦用に仕様強化されており、主な変更点は関節部の防塵処理と通信機能の強化。 右肩のシールドと両膝にスパイクが追加されており、左肩のスパイクもより先鋭化したものになっている。 膝のスパイクがほぼ役立たずなのは70年前に通った道だったりする……。メタ的にはこちらが先だけど。 劇中での活躍 地球クリーン作戦の主力機としてモトラッド艦隊とともに登場。 中に何が入っていようと、やはり飛んで跳ねて撃ちまくるタイヤはインパクト抜群だった。 カテジナ機と見下げ果てた先輩の部下以外は特に見せ場はない。 陸戦タイプの筈だが、空中での戦いとなったエンジェル・ハイロゥ攻防戦でも多数投入されている。物資不足や余剰だろうか? 分離変形もローターもタイヤもない、ザンスカールMSとしてはシンプルな機体のためか、両機とも恒例の1/144スケールでプラモ化されているが、ゾリディアは1/100スケールのプラモも発売された。 その後1/100でプラモ化されたザンスカール製MSは、2020年にシャッコーが出るまで皆無であった。長らく不遇だったが今後はバンダイのマリア主義者に期待しよう。 ゲームにおけるゾロアット 「Gジェネレーション」シリーズにおいては極めて厄介な敵キャラとして知られている。 ビームストリングスが防御力無視の固定ダメージを与える上に、命中率が非常に高く設定されているためである。 単騎ならそこまで脅威ではないのだがコイツが「Vガン」シナリオにおける雑魚キャラ担当の1機なので大量に出てくる。 こいつらの群れが大挙してビームストリングスを放ってくるとどんな高性能機でも油断できないので、プレイヤーから面倒がられているのだ。 そもそも「Vガン」自体が宇宙世紀最後発の作品なので、ゾロアットの基礎性能自体もかなり高めにされておりその点でも厄介。 ホワイトアットは生産などでは入手できないが、ゾロアットにマーベットさんを乗せるとホワイトアットになる仕様。 前述したビームシールドを近接攻撃にするモーションが用意されている場合も。 ゾリディアはタイヤ付きのため驚異的な地形適応を持ち、宇宙世紀最終年代の機体ということもあって「Gジェネスピリッツ」では最強格の量産機として君臨していた。 「オーバーワールド」では弱体化を受けているがそれでも地形適応が極めて優秀なため扱いやすくはある。 追記・修正はビームストリングスをうまく使って年上好きでスペシャルなショタを引っ掛けてからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] バグレ隊の生き残りの乗るガンイージがストリングスに引っかかるシーンが印象深い -- 名無しさん (2014-10-06 02 41 10) 目つきが非人間的でキモイのには同意。いいよね、アレ -- 名無しさん (2014-10-06 03 00 55) スパロボでは2Gで初登場。1機だけ入手できるが、ゲームボーイなんで白くはならない。新ではやはり1機入手でき、こちらは白くなる…が役には立たない。 -- 名無しさん (2014-10-06 08 07 49) なんかゲームだとジャベリンより弱いことが多い。ヘリコ連中は地形適正やら武装の射程やらでジェムズガンを圧倒できるのだが -- 名無しさん (2016-02-12 22 29 38) ザンスカール系では一番好きなデザイン -- 名無しさん (2016-02-12 22 48 10) G -- 名無しさん (2016-02-12 23 45 05) Gジェネではビームストリングスが非常に厄介。当たると防御力に関係無く固定ダメージを受けるため、HPが低いユニットは要注意である。命中率もそこそこ高いし -- 名無しさん (2016-02-12 23 46 49) ↑だかこちらが使うと、事故を起こさない削りとして便利 -- 名無しさん (2016-02-13 06 43 39) スパロボDだとストリングスが有射程P武器で命中補正高めでバランスの関係もあって、リグ・シャッコー共々ゼクス辺りなら結構当ててきてウザイんだよね しかし何でアリスがいるのか……w -- 名無しさん (2016-02-13 09 55 03) ザンスガットはゾロアットのラインをイメージしてるらしい -- 名無しさん (2016-03-05 16 30 39) リーオー、デスアーミー、ウィンダムと不遇だった量産機が最近HG化しつつあるから、そろそろコイツも日の目を見るときが来ればいいが…。 -- 名無しさん (2020-05-23 16 49 01) ザンスカール系のデザインコンセプトは「宇宙人」。なので目付きからデザイナーである大河原氏の宇宙人観を 読み取ることができる。 -- 名無しさん (2020-05-25 05 17 24) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/48090.html
登録日:2021/05/14 Fri 18 43 20 更新日:2024/04/18 Thu 21 09 42 所要時間:約 17 分で読めます ▽タグ一覧 DQN ※日曜朝7時30分です。 ひどい動機 やべーやつ やべーやつら アザルド スーパー戦隊シリーズ チンピラ チーム・アザルド デスガリアン ブラッドゲーム プレイヤー 人外のクズ 今週の怪人 動物戦隊ジュウオウジャー 外道 宇宙人 愛すべき外道達 愛せないバカ達 戦隊怪人 戦隊悪役 生きている者の敵 脳筋 チームアザルドは『動物戦隊ジュウオウジャー』に登場するデスガリアンのチーム。 概要 宇宙の無法者デスガリアンに所属するアザルドが率いるプレイヤーのチーム。劇中では13名登場。 力任せに他者を苦しめたり、強力な武装などで直接的な破壊活動を実行するのが特徴で、大規模な都市破壊や環境破壊を引き起こす事が多い。 普通の力押しだけでなく妙に頭を使う方式まであるなど、意外とプレイスタイルの幅は広いものの、脳筋のアザルドがリーダーを務めているからか、所属する宇宙人達も荒くれ者や細かいことを気にしない大雑把な性格の者、面子や自分ルールに拘る者、果ては行き当たりばったりで動くバカ等、良くも悪くも我が強い連中で構成される。 なおゲーム中に問題が起きた場合はリーダーのアザルドがサポートしてくれる場合が多いので、ゲーム環境は比較的快適なチームと言える。 一覧 ハルバゴイ いるっスよね~どこの星にも。関係ないのに首突っ込んで来て、無駄死にするバーカ! 声:白鳥哲 身長/200cm(コンティニュー身長/40.0m) 体重/180kg(コンティニュー体重/360.0t) 対応機種/ヤリスギッスピア ジャンル/シューティング 第2話に登場。チーム・アザルドの1番手にして地球におけるブラッドゲームのトップバッター。 どんなに遠くからでも狙った獲物を確実にハントする槍投げの名人。 邪悪な黒煙を生み出し、そこから大量の槍「ヤリスギッスピア」を雨の様に降らせるコンボ技「ヤリ降れー!」を得意とし、 この技で街中に槍の豪雨を降らせて人間の棲む巣(建造物)を無差別に破壊しまくり、地球人を絶望させるブラッドゲームを実行した。 語尾に「-っス」と付けるなど一見陽気で軽い口調だが、「ヤーリヤーリ降れ降れドンと降れ~!」とノリノリで歌いながら槍の雨を降らして大惨事を起こし、 更に槍の雨から逃げ惑い絶望する人々を「そうっス、その顔っス!大事な巣をぶっ壊されて絶望の顔!」と小馬鹿にして嘲笑う様は、前話のジャグドに引き続きデスガリアンという敵組織のえげつなさを視聴者に知らしめると共に『弱いものいじめが大好きな宇宙のチンピラどもが地球でも調子こいてヒャッハーしてたらカラフルな奴らに返り討ちにされる』というテンプレ定石パターンを築き上げた。 本能覚醒したジュウオウジャーに蹴散らされるメーバ兵を見るや否や愕然とし、巨大化させた槍を振り回して応戦するも先程の調子こいてた姿はどこへやら防戦一方になってジュウオウスラッシュの露となり、ジュウオウキング1・4・5の足癖の悪い攻撃に「お前は一体なんなんスかぁぁぁぁぁ!?」と動揺しながら「ゲームオーバーッス~!!」の断末魔を挙げる様がそれを物語っている。 ボウガンス そんなスピードじゃあ逃げ切れないでガンスよっと!ヒューッ!最高~っ!イエーッ! 声:大林洋平 身長/214cm(コンティニュー身長/42.8m) 体重/193kg(コンティニュー体重/386.0t) 対応機種/ガンスボウ ジャンル/ハイスピードシューティング 第3話に登場。チーム・アザルド2番手。 優れた跳躍力を持ち、動く獲物にも正確に矢をヒットさせられる弓術の達人。 ジャンプして移動しつつ、照準器のような両目「サイト眼(がん)」で獲物をロックオンし、武器の「ガンスボウ」から超スピードの矢を連射するコンボ技「食らうでがんす!」を得意とする。 走る車を高所から狙撃して、ドライバー諸共車を片っ端から爆破させるブラッドゲームを実行した。 ハルバゴイ同様陽気で軽いノリの性格だが、必死に逃げる車を獲物として執拗に追いかけ回して付け狙い、 「オロオロ逃げ惑う姿サイコー!!」と笑いながらドライバー諸共車を破壊する陰湿な一面を持つ。 その他、矢を使って地形を崩し敵を生き埋めにするなど狡猾な知恵も回る。 最終的にはキリンバズーカを得たジュウオウキングの的にされてしまうという因果応報な末路を迎えた。「俺は的じゃないでガンス~っ!!」 ガブリオ 待たせたな地球!このガブリオ様が来たからには、チームアザルドの勝利は約束されたも同然! 声:高木渉 身長/192cm(コンティニュー身長/38.4m) 体重/190kg(コンティニュー体重/380.0t) 対応機種/クライシストマック ジャンル/ドットイート 第5、6話に登場。チーム・アザルド3番手。 異様に巨大な顔と口を持ち、あらゆるものを瞬時に喰らい尽くしてしまう宇宙人。 自慢の大顎と牙でコンクリートやジュウオウジャーの武器さえも噛み砕き完食するコンボ技「いただきまーす!」を得意とする。 この技で高層ビルなどを食い荒らして破壊しまくるブラッドゲームを実行した。 「お前に食わせるビルはねぇ!」 戦隊におけるCV高木渉キャラでよくいるギャグキャラで、頭の出来は贔屓目に見てもよろしくない楽天家の脳筋。 ただしコミカルな一面とは裏腹に、見境なしに「俺に飯を食わせろぉぉぉぉぉ!!」と高層ビルを食い荒らして街を大惨事に陥れたり、ジュウオウジャー達を食い殺そうとするなど、デスガリアンの例に漏れず残忍で冷酷な一面が垣間見える。 ヤバイカー チーム・亜座留怒所属ヤバイカー!ゲームスタートだ夜路死苦ゥ!パラリラパラリラァ! 声:檜山修之 身長/204cm(コンティニュー身長/40.8m) 体重/184kg(コンティニュー体重/368.0t) 対応機種/夜路死苦路道(ヨロシクロッド) ジャンル/音ゲー 第8話に登場。チーム・アザルド4番手。宇宙海賊のチンピラ魔人団ではない。 人型のバイクみたいな宇宙人で、右肩に装備した「マフラッパー」から騒音を撒き散らし、騒音を聞いた人間の理性をブッ飛ばして凶暴化させるコンボ技「パラリラノイズ」の使い手。 更にナリアに調達してもらった専用の工具セットで更なる違法改造によるチューンナップを実行し、右肩のマフラッパーを強化した「ヤバイカーカスタム」へと変化。ヘッドホンなどの騒音対策もブッ飛ばすフルコンボ技「パラリラノイズバージョン2」を習得した。 上記のコンボ技で地球上の生物を凶暴化させて自滅に追い込むブラッドゲームを実行した。 その他両脚の「ヒールウィール」をフル回転させれば猛スピードで移動も可能。 戦隊におけるCV檜山修之では恒例の、テンションの高いヤンキー系キャラ。 釘バット状の棍棒「夜露死苦路道」を振り回し、暑苦しい上に騒がしく、チームの面子に拘るなど絵に描いたような暴走族のテンプレを地で往く性格。 工具で能力を改造・強化出来た辺り、生体ロボットやサイボーグだったのかもしれない。 ノボリゾン 飛んで来ただと!?山は一歩一歩、足で登るものだろ!空から飛ぶとはなんという邪道! 声:中務貴幸 身長/197cm(コンティニュー時39.4m) 体重/177kg(コンティニュー時354.0t) 対応機種/アタックピッケル、スイドリル ジャンル/クライミングゲーム 第13話に登場。チーム・アザルド5番手。 あらゆる登山テクニックを極めた登山家風宇宙人。 山の最適なポイントを見抜き、特殊な手回し式ドリル「スイドリル」を使いコツコツ土地の生命エネルギーを奪い続けるコンボ技「吸い取れ吸い取れエネルギー」の使い手。 上記の技で地球の植物を絶滅させ、地球全土を枯野に変えるブラッドゲームを実行した。 登山家らしく「辛抱強くコツコツ攻略する」という考え方の持ち主で、性格も融通が利かず非常にマイペースだが、それ故結果的にジュ―マンの気配察知能力を掻い潜るなど地味な強敵。 ちなみに土地のエネルギー強奪は完全な人力で行われており、実行したゲームも「スイドリルを黙々と手で回し続けて土地からエネルギーを奪う」というビジュアル的に果てしなく地味な上に盛り上がりに欠け、おまけに時間もかかるもの。 そのためゲームを完遂させるべくアザルドも地球に出向き、斧岩山の道中をSASUKEトラップだらけの山に改造するなど彼のフォローに終始する羽目になった。 最期は寝覚めの悪いクマキューブクマにフルボッコにされた後、それが変形したクマアックスを得たワイルドジュウオウキングに叩っ斬られて爆死。 やっていることは地味ながら凶悪ではあるものの性格的にはマイペースながらも山登りに対して彼なりの真面目な誇りを持っておりトラップを全部、ひっかかりながら頂上にたどり着いたレオを讃え自ら挑み、逆に空を飛んで頂上にたどり着いたイーグルには怒っている。 断末魔の叫びも「山に登る時は、クマに気をつけろ~っ!!」と山登りの際の注意を叫んでいる。 行ったブラッドゲームの内容と加えてこの性格…なぜデスガリアンにいたのかちょっと疑問なプレイヤーだった。 直接戦闘能力こそ高いものの、チームアザルドにしてあまりにもパッとしないゲームだったがそれもそのはず。 第13話は本来「ドリルで地底のマグマを活性化させ、斧岩山を噴火させることで麓の街を全滅させる」という内容になる予定だったが、時期悪く放送直前に桜島が噴火。 急遽台詞を差し替えて上記の内容に変更されたのだ。 ボウリンゲン 地球の全生物でパーフェクトゲームを達成してやる! 声:木村昴 身長/201cm(コンティニュー時40.2m) 体重/181kg(コンティニュー時362.0t) 対応機種/カコーンボウ ジャンル/ボウリングゲーム 第19、20話に登場。チーム・アザルド6番手。 どんなピンでも弾き飛ばせるプロボウラー級の腕前を誇る宇宙人。 腹部からの怪光線「ピン・セットフラッシュ」を浴びせた人間をピンのように強制的に整列させ、自分自身がマイボールに変じて体当たりして人間を吹き飛ばすコンボ技「ゴロロローン、ストライク!」の使い手。 この技で人間をボウリングのピンに見立てブッ飛ばす『人間ボウリング』をブラッドゲームとして実行した。 レーンを盛り上げる為のマラカスにも使えるボウリングピン型棍棒「カコーンボウ」を使って騒ぐなど、一見陽気なお調子者といった性格だが、人間をボウリングピン扱いするなどデスガリアンの例に漏れず性格は非道。 ただし戦闘力は低く、ザワールドの援護なしではあっさり敗北するレベルである。そのザワールドの洗脳解除後初の巨大戦で、彼に直々に引導を渡されるとは何という皮肉だろうか… 何気にコンティニューによって巨大化した状態で話数を跨いだ唯一のプレイヤー。戦隊怪人でも異例の事態である。 プリズナブル そのうち出してやるよ。テメェ等が骨に変わった頃にな! 声:江川央生 身長/202cm(コンティニュー時/40.4m) 体重/182kg(コンティニュー時/364.0t) 対応機種/テツゴウシールド ジャンル/脱出ゲーム 第21話に登場。チーム・アザルド7番手。 拘束された囚人を思わせる見た目の宇宙人。 重い鉄球が付いた足枷を人間の足首に嵌めて身動きを封じ、地中の空間を歪ませ地面に沈める格好で地下に作った牢獄へ収監するコンボ技「ぶち込んでやるぜ!」を得意とする。 また鉄壁剣「テツゴウシールド」で相手の周囲に鉄格子の檻を出現させて囲んで拘束し、手錠から放つ電撃ビームで苦しめる技も持つ。 非常に荒っぽい性格だが、ブラッドゲーム実行前に倒されたデスガリアン唯一のプレイヤーである。 よって結局どんなゲームを実行するつもりだったのかは不明。「脱出ゲーム」というジャンルからすると、牢獄から脱出しようと足掻く人間の苦しむ姿を楽しむ…などであろうか。 なお見た目とは裏腹に、実際にやってる行動は監獄の看守に近い。 クルーザ 下手では無くワザとでありまっす!無差別攻撃でありまっす! 声:陶山章央 身長/197cm(コンティニュー時39.4m) 体重/168kg(コンティニュー時336.0t) 対応機種/ウチマクラスター ジャンル/海戦アクション 第23話に登場。チーム・アザルド8番手。 海兵や擬人化した戦艦を彷彿とさせる見た目の宇宙人。 精密なレディクルと射撃管制装置による照準とロックオンで、右肩の三連装砲「ウチマクラスター」による集中砲火を確実に命中させるコンボ技「照準よーし・ドーン!」の使い手。 この技で街中を無差別に砲撃しまくり、街を瓦礫の山と火の海に変えるブラッドゲームを実行した。 軍人の様にハキハキした喋り方が特徴で、喋るたびに敬礼する癖を持つ。 ただしバングレイに乱入されて「食事の邪魔をした奴は誰だ」と追及された際には即座にジュウオウジャーに罪を擦り付け逃げようとした調子のいい性格。 彼の登場回である第23話はバングレイの初登場回でもあり、あちらの圧倒的な強さに話題を持ってかれた感が否めないが、 ビルを何棟も崩壊させる大惨事を引き起こした上、巨大化戦ではトウサイジュウオーをあと一歩の所まで追いつめるなど、戦闘力自体は決して低くはない。 スモートロン 自分、横綱に昇進したデス。乱筆乱文の精神で精進するデス どう見たってインチキじゃねぇか!! 声:天田益男 身長/203cm(コンティニュー時/40.6m) 体重/183kg(コンティニュー時/366.0t) リーダー/アザルド 対応機種/デスガリアン横綱まわし、八百長槍(はっぴゃくながやり) ジャンル/相撲 第33話に登場。チーム・アザルド9番手。 全宇宙の相撲に精通し、全ての決まり手をマスターした宇宙人。 相撲の土俵の様な空間を形成し、強制的にまわしを付けさせた相手と取り組みを行うコンボ技「どすこぉい!」の使い手。 この技で人間に通り魔的に相撲の取り組みを仕掛け、敗者を相撲の特訓を強制的に延々とさせ続ける事で人々を苦しめるブラッドゲームを実行した。 この技で相手に勝てば番付が上がりパワーアップしていく特性を持ち、おまけに土俵空間内では一切の武器が使用不能になる等、最早ギャグにしか見えない見た目とは裏腹に特性は無駄に厄介。 因みにパワーアップは味方に八百長で負けて貰ってもパワーアップ可能。 八百長によるパワーアップの他、土俵の外では武器である「八百長槍」を使った槍術も扱ったり、巨大戦では爆発する清め塩を撒いたり、お手水に見せかけた毒霧攻撃を実行する等力士の誇りやスポーツマンシップは皆無。 おまけに大関の癖に(階級は)格下だったレオに開幕猫騙しまで炸裂させた。(*1) 力士らしい豪快な言動に反し、その立ち振る舞いは相撲取りというよりヒールレスラー。 サンババ オーレって、オーレって言ってアザルド様!今アザルド様と喋ってんでしょうよ!!離しなさいよ〜!! 声 浅沼晋太郎 身長/206cm(コンティニュー時/41.2m) 体重/176kg(コンティニュー時/352.0t) 対応機種/メーバダンサー ジャンル/リズムアクション 第36話に登場。チーム・アザルド10番手。 情熱的なダンスで猛火を自在に発生させる能力を持つド派手な海洋生物風の見た目の宇宙人。 火花を伴うステップを踏む事で自分の肉体や周辺の地面等から猛火を発生させ、サンバのリズムで獲物を追い立てるコンボ技「レッツ、サンバ!」の使い手。 この技で街を火の海に変えて焼き尽くすブラッドゲームを実行した。 またテンションが上がってダンスがヒートアップすると自らが猛火に包まれパワーアップする性質を持ち、「ファイヤー体当たり」を繰り出す。 ダンサーらしく陽気でハイテンションな性格だが、「テンションが乗らない」という理由で勝手に撤退したりアザルドと一緒に踊りたいと駄々をこねるなど、気分屋で我儘な中々の問題児。 ハナヤイダーのようにオネエ口調で喋るが、サンババの場合キャラが最後まで崩れることがなく、更にリーダーのアザルドに惚れており熱烈なラブコールを送っているなどの点で違いがある。 ただし当のアザルドにソッチの気は全くないため、自身の性格も相まってアザルドからは邪険に扱われている。 なおダンス中のBGMやステップのリズム等が3年前の某強き竜の者そっくりだったりと色々ネタに困らなかったプレイヤー。 サグイルブラザーズ 「「Yeah!オレ達チーム・アザルド!サグイルブラザーズ!」」 「俺たちのゲーム、邪魔する奴YO!」「俺たちのビート、お見舞いするYO!」 「「YO!YO!YO!Let's GO!!」」 声 木内秀信、優希比呂 身長/206cm(コンティニュー時/41.2m) 体重/174kg(コンティニュー時/344.0t) 対応機種/シンクロープ、グルーブレード ジャンル/縄跳びゲーム 第37、38話に登場。チーム・アザルド11番手。 ピッタリ息の合ったシンクロ攻撃を得意とする、ストリートパフォーマー風の双子の宇宙人。 見た目は片方のサグイルの顔に「A」、もう片方のサグイルの顔に「B」に似たマークが刻まれている以外は全く同一。 二人とも常に韻を踏みながら喋るラッパーで、相手を常に挑発する軽めだが強気な性格。 なお兄弟であるが、片方が倒されるともう片方は怒りに燃えることすらせずあっさり逃げ出すなど根は薄情…と思いきや。 触れた物体を街灯や樹、ビルだろうと切断したり、強力な電撃で感電させられる2本のロープ「シンクロープ」を2人で縄跳びのように巧みに操り、 避けきれなかった獲物を強力な電撃で痛めつけるコンボ技「YO!YO!YO!YO!」を得意技とする。 この技で街を破壊しながら、人々に命懸けのタッチダウンを強要するブラッドゲームを実行した。 双子ならではの一糸乱れないコンビネーション戦法をウリとし、複数の投擲用短剣「グルーブレード」をジャグリングの要領で飛ばして切り刻んだり、身軽な身のこなしを生かしたアクロバティックな戦法も行える。 更にメーバのものと同式のジェットパックで飛行し、空中から帽子型のエネルギー弾を放って爆撃したりとかなり多芸。 しかし最大の特徴は、兄弟を同時に倒さない限り、生き残った方のサグイルによる「ワンモアブラザーダンス」で自己分裂を行い、死んだ片方のサグイルを復活させられる実質不死身に近い能力の持ち主でもある事。 片方が死んでも怒らず逃げたのもすぐ復活させられるからであろう。 この不死身に近い特性も相まり純粋な実力で2話に渡りジュウオウジャーを苦しめた強敵。 キルメンチ テメェジュウオウジャーか! 俺はチーム・亜座留怒の火の玉ヤンキー!“ボンタン狩り”のキルメンチだ!! 声 津田健次郎 身長/198cm(コンティニュー時/39.6m) 体重/187kg(コンティニュー時/374.0t) 対応機種/チョーランボウ、バッチリーゼント ジャンル/ケンカアクション 第40話に登場。チーム・アザルド12番手。 型破りなケンカ戦法をマスターした宇宙人。 背中に「亜座留怒」の文字が刺繍された改造学ランを纏い、頭に手入れに3時間もかけて構築した立派なリーゼントを決めた、絵に描いたような一昔前の不良のような見た目。 相手のボンタン(ズボン)を奪い、相手のプライドも剥ぎ取ってしまうコンボ技「いただくぜ!」が得意技。 出会った人間に喧嘩をふっかけて痛めつけ、上記の技で負けた相手のボンタン(ズボン)を剥ぎ取りパンツ一丁にしてしまうことで屈辱を与えるゲーム『ボンタン狩り』を実行した。 しかし、これは実質単なる追い剥ぎでブラッドゲームといえる物ではない。 戦いでは木刀「チョーランボウ」での滅多打ちやドロップキック、パチキなどの喧嘩殺法を得意とする。 「火の玉ヤンキー」を自称し、リーダーのアザルドを「総長」と呼び、ヤンキーらしく面子や見た目に拘る見た目通りの荒っぽくガラの悪い性格。 レオとメンチ切りながら「上等だゴラァ!!」と互いに叫び合う場面はモロにヤンキー漫画のお約束。 しかし見るからに傷ついているレオを痛めつけたり、躊躇なく凶器攻撃を仕掛けたり、タイマン勝負を挑みながら不利になると躊躇なくメーバを呼んだりと、悪い意味での不良な男。 なおリーゼントのセットが崩れると戦闘中であろうとなりふり構わずリーゼントを直そうとするなど想定外の事態には弱い所もある。 ここまで来ると一見強そうだが、ワイルドトウサイドデカキングとの戦いでは木刀攻撃さえも全く通用せず逆に自分が息切れし、おまけにドデカキングには傷一つ付けられずそのまま呆れられながらジュウオウキングに分離されて倒されるなど実力は散々。 なお声を担当した津田氏はこのキャラが戦隊初出演となった。 ガッカリゼ ラ・ク・ガ・キィ!?……俺のスーパーアートを、楽しむんだぜぇ!! 声 立花慎之介 身長/199cm(コンティニュー時/39.8m) 体重/170kg(コンティニュー時/340.0t) 対応機種/エフディッパー ジャンル/おえかきゲーム 第43話に登場。チーム・アザルド13番手。 「ガハククク!」という高笑いが特徴的な、筆一本でどんなものでも描くことができる宇宙人。 写実的かつ芸術的に完全再現した絵を実体として生み出すコンボ技「俺のスーパーアート」を得意とする。 この技で実体化させた絵を暴れさせたり、人の顔や街の風景を滅茶苦茶に描き変えて街を混乱に陥れるブラッドゲームを実行した。 絵を描く軟筆モードと戦闘用の硬筆モードを自在に切り換えられる絵筆剣「エフディッパー」を振るい、近接戦のみならず鎧武者や巨大メーバを描いて配下にしたり、ミサイルを描いて遠距離爆撃を行ったりと、アザルド配下では珍しいトリッキーな搦め手を駆使する強敵。 クバルの戦死後に登場したことから、一部では「チームクバルから引き抜いたのでは?」と推測されている。 自己顕示欲の強い芸術家気取りで、絵を描く度に自画自賛しながら自分の絵を見せびらかすことを好むが、自分の絵が貶されると動揺とショックで膝から崩れ落ちた後キレるプライドの高い性格。 なお彼が描いた絵は無駄に精巧な辺り画力は本物。 テレビ本編では最後の一般プレイヤーとなった。 ウィキコモリ 「この項目を追記・修正するのは俺だ!」 身長/165cm(コンティニュー身長/33.0m) 体重/60kg(コンティニュー体重/120.0t) 対応機種/スマホorパソコン ジャンル/追記・修正 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/k2727324602/pages/248.html
アビジョ ガンダムヘビーアームズカスタム トトゥガ ガンダムサンドロックカスタム エレゴレラ アルトロンガンダムカスタム ノーティラス トールギスⅢ ディビニダド トーラス サウザンスジュピター トーラス(MA) ジュピトリス9 ダイターン3 ウイングガンダムゼロカスタム ダイファイター ウイングガンダム ダイタンク ウイングガンダム(バードモード) マサアロケット ガンダムデスサイズヘルカスタム アイアイ アビジョ 機動戦士クロスボーン・ガンダム 全長―― 重量―― 対クロスボーン・ガンダム用に調整された死の旋風隊MSの一機。 全長10m程度の小型機で、次期主力生産型MSをベースに運動性を極限まで高めた機体。 ステルス性が高く索敵と牽制を主な任務とする。 右肩のニードル・ガンは攻撃力は低いが敵の機動力を奪うのに適している。 トトゥガ 機動戦士クロスボーン・ガンダム 全長―― 重量―― 死の旋風隊のMSの一機で重武装の遠距離支援機を改造し、積載重量のほぼ全てを装甲にまわした防御重視の機体。 背面のビーム・シールド発生装置は戦艦のビーム砲の直撃に耐える。 また多重構造の特殊装甲は内部の高速硬化ガスの噴出によって敵を捕らえることができる。 捕らえた敵を回転式のハンマー・ハンドで粉砕するほか、背中のトゲからビームを発射できる。 エレゴレラ 機動戦士クロスボーン・ガンダム 全長―― 重量―― MS形態にもなる可変MAで、変形することにより接近戦にも充分な威力を発揮できるバランスの良い機体。 本来はNTパイロット用の試作機だったが、完全自動操縦実験機として採用された。 クラックス・ドゥガチのコピーの一体により操縦されていた。 ノーティラス 機動戦士クロスボーン・ガンダム 全長―― 重量―― 木星帝国初期のMA。 旧式の機体だが、カラスの個人的趣味によって改造を加え、使い続けられていた。 ワイヤー攻撃を得意とする。 ディビニダド 機動戦士クロスボーン・ガンダム 全長―― 重量―― エレゴレラの実験を元に製作された巨大MAでドゥガチの人格を持つバイオユニットによって操られている。 本人搭乗機を含め8機が存在する。 多数の核ミサイルと核融合炉を積載した動く核弾頭と言える機体であり、一機でも地上に落ちれば人類を死滅させるだけの放射能をまき散らす。 フェザー・ファンネルを装備していることからニュータイプ専用機であると思われる。 サウザンスジュピター 機動戦士クロスボーン・ガンダム 全長―― 重量―― 木星からヘリウム3を運ぶための超大型惑星間輸送艦。 地球と木星の間を約3ヶ月で横断する。 ジュピトリス9 機動戦士クロスボーン・ガンダム 全長―― 重量―― 木星帝国の母艦で惑星間航行船。 本来はヘリウム3の運搬船で、その性質上かなり巨大な船である。 居住区は広く艦内コロシアムがあるほどである。 ウイングガンダムゼロカスタム 新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 全長16.7m 重量8.0t ウイングガンダムゼロのもう一つの姿。変形機構はないが背面の翼が大型化し、MS形態での飛行が可能。また、この翼は耐熱シールドでもあり、大気圏への突入や敵の攻撃に対する防御手段としての使用も可能である。ちなみに劇中で翼は羽ばたくどころか羽まで散っていた(劇場版では翼の間にバーニアがあると判明)。武装はツインバスターライフルであるが、劇中では海中から現われた時に突然装備していた。そのため、ライフルは初めから海に落ちていたと思いがちだが実際には翼の中に隠されていたか、背中に装備されていたと考えられる。 原作終盤、マリーメイア軍が立てこもるブリュッセル大統領総督府のシェルターを破壊するため、最大出力でツインバスターライフルを発射するが同時に機体も大破してしまうことになる…。 ウイングガンダム 新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 全長16.3m 重量7.1t オペレーションメテオで地球に降下した5機のコロニー製ガンダムの1機。L1コロニーでドクターJの手により開発される。その名の通り、背面の翼が特徴で、装甲はガンダニュウム合金製。また、5機のガンダムの中で唯一、バードモードと呼ばれる変形形態を持つ。そして、この変形により大気圏内の飛行が可能となり高い汎用性と広い作戦行動範囲を誇る。主な武装は一撃必殺の威力を持つバスタービーム・ライフル。しかし、最大出力では3発しかライフルは撃てないため、ビームサーベルによる白兵戦の機会も多い。 このバージョンはメカデザイナーのカトキハジメ氏が、TV版の各ガンダムを新たに書き起こした際のものであり、通称「アーリータイプ」と呼ばれる。 ウイングガンダム(バードモード) 新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 全長―― 重量7.1t ウイングガンダムの飛行形態。 このバージョンはメカデザイナーのカトキハジメ氏が、TV版の各ガンダムを新たに書き起こした際のものであり、通称「アーリータイプ」と呼ばれる。 ガンダムデスサイズヘルカスタム 新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 全長16.3m 重量7.4t ガンダムデスサイズヘルのもう1つの姿。両肩のアクティブクロークが大型化し、さらに凄みを増して死神を連想させる外観となっている。白い翼を持つウィングガンダムゼロカスタムと黒い翼を持つ本機は対照的で、両機並び立つとまさに天使と悪魔(死神)である。 マリーメイア軍との決戦の後、役目を終えた他のガンダムと同様に平和への願いの中、デュオの手により完全に爆破される。 ガンダムヘビーアームズカスタム 新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 全長16.7m 重量7.7t ガンダムヘビーアームズのもう1つの姿。全体のシルエットとカラーリングが変更され、マリーメイア軍との決戦時にはダブルガトリングガンを両手に装備していた。オプションとしてのクラウンのマスクが顔面に装着されるが、その用途は不明(ただ付けているだけ・・・かも)。さらに、トロワの曲芸の動きを再現したり、全身爆装状態で大気圏に突入して無事だったりと、離れ技が目立っていた。 マリーメイア軍との決戦の後、役目を終えた他のガンダムと同様に平和への願いの中、トロワの手によって完全に爆破される。 ガンダムサンドロックカスタム 新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 全長16.5m 重量7.9t ガンダムサンドロックのもう1つの姿。全体のシルエットとカラーリングが変更され、ヒートショーテルが大型化している。また、飛び道具の類は頭部のバルカン砲以外に持っていないため、完全に格闘戦用の機体になっている。登場時にはオプションアーマーとマントを装着していた。また、マグアナック隊の指揮官機としての役目も持ち、通信機能や索敵機能が高い。 マリーメイア軍との決戦の後、役目を終えた他のガンダムと同様に平和への願いの中、カトルの手によって完全に爆破される。 アルトロンガンダムカスタム 新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 全長16.4m 重量7.5t アルトロンガンダムのもう1つの姿。またの名をガンダムナタク(劇中では呼称されないが)。背面のビームキャノンこそ装備していないが、両腕のドラゴンハングは大型化して中・近距離での戦闘に特化した機体となっている。その独特の信念で五飛はこの機体と共に一時は他のガンダムパイロットの敵に回った。劇中ではどう考えても設定以上にドラゴンハングが延びているのだが、演出なのでツッコんではいけない。 マリーメイア軍との決戦の後、他の4人とは別の地で、五飛も役目を終えたナタクを完全に爆破する。 トールギスⅢ 新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 全長17.4m 重8.2t トレーズが搭乗したトールギスⅡと同時に製作され、ガンダムエピオンの試作機となった機体。外観の変更以外に武装も追加され、ガンダムエピオンにも使用されているヒートロッドとウィングガンダムゼロのツインバスターライフルに匹敵する破壊力を持つメガキャノンを装備している。 OZとホワイトファングの最終決戦の後に行方不明となっていた火消しのウインドことミリアルドが搭乗した。初登場時、単独で大気圏を離脱してマリーメイア軍が占拠した資源惑星MO-Ⅲに肉迫したことから、驚異的な推進力がさらに強化されたと考えられる。 トーラス 新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 全長17.4m 重量8.2t OZが開発した量産型のモビルスーツ。 本来は宇宙用であるが大気圏内でも使用可能。飛行形態に変形することが出来、従来の量産期を凌駕する機動性を誇る。なお、一般機のカラーリングは黒を基調としたものであり、サンクキングダムを防衛するノイン以下の機体は白を基調としている。名前の由来は星座の「おうし座」から。 トーラス(MA) 新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 全長―― 重量7.9t トーラスが変形した飛行形態。 大気圏内の飛行も可能となり、機動性が大幅に向上する。 ダイターン3 無敵鋼人ダイターン3 全長120.0m 重量800.0t 火星で破嵐創造が開発した試作型メガボーグを創造の息子・万丈が奪取して改造を加えた戦闘用スーパーロボット。太陽光エネルギーを使用したパルス・イオン・エンジンを搭載し、装甲は特殊鋼Da製。可変機構を持ち、重戦闘機ダイファイターと重戦車ダイタンクに変形可能。さらに小型可変戦闘機マッハアタッカーを収容し、そのコクピットブロックが機体内を移動してそのままダイターン3の操縦席となる。また、その操縦は非常に簡単らしく、原作中でも、ギャリソン、ビューティ、レイカ、さらにトッポまでもが乗り込んでいる。巨体に関わらず抜群の運動性を誇り、原作中では人間並の軽快なアクションを披露する。さらに表情まで変わるが、自分の意志を持っているかどうかは定かではない。なお、ダイターンファンは防御用だけではなく武器としても使われ、時には敵が放射した毒の粉を必死にあおいで跳ね返したりしていたこともある。 ダイファイター 無敵鋼人ダイターン3 全長100.0m 重量800.0t ダイターン3が変形した重戦闘機形態。 主に長距離移動に使用され、万丈がペンダントをかざして、「ダイターン、カム、ヒアッ!」と叫べば、どこにいても水平線の彼方からやってくる。マッハアタッカーが収納される際の基本型でもある。 ダイタンク 無敵鋼人ダイターン3 全長80.0m 重量800.0t ダイターン3が変形した重戦車形態。 ダイターン3が活躍しにくいような地形や地中で使用される。シンプルな変形で完成し、キャタピラ部はスライド式で伸縮し、ダイターン3時は背中に収容される。 マサアロケット 無敵鋼人ダイターン3 全長2600.0m 重量―― 万丈が火星から脱出するのに使った宇宙船。 現在は万丈の屋敷の側の海底深くに眠っており、ダイターン3の発進基地として使用されている。推力は一億tで、ブースターを切り離した先端部はマサア・トップと呼ばれる戦闘機になる。 最終回には4機のマサアロケットが建造された。 アイアイ 無敵鋼人ダイターン3 全長―― 重量―― メガノイドの宇宙戦用迎撃戦闘機。 重爆撃機ドアンや火星本部に多数配備されている。 第38話ではコマンダー候補生達が使用したほか、最終話ではコロス自らが操った。 メガノイドの宇宙戦闘機としては他にフラッシュファイターがある。 オプション情報大事典に戻る
https://w.atwiki.jp/oreqsw/pages/1633.html
自らの身体を引き寄せる重力により、更なる加速を得る。 文字通りの稲妻と化した俺は、現段階で可能な最高速度を叩き出し、一気に降下していく。 敵がビームを放ってこない以上、あの触手が届く範囲に踏み入らなければ何の危険もありはしない。 問題は敵の射程に踏み込んでから。この速度での機体制御は始めての経験だ。 訓練でもこのような速度を出せたことはなかったし、まだ危険だという理由でロスマンもサーシャも許可を出したことはなかった。 訓練なしの本番など、危険以外の何物でもない。 だが人生が……殊更戦いの中を歩むものであるのなら、常に準備不足の連続であることは重々承知していた。 その中で、実現可能な攻略法を見出すことこそが、戦う者の最重要要素と考えている。 そして遂に、敵の間合いへと侵入した。 ネウロイの反応は速かった。俺が上空で待ち構えてきた時点で既に迎撃の準備を整えていたのだろう。 迎え撃つために伸ばされた触手は振るわれることはなく、槍の穂先の如く硬質化するや最短距離を突き進む。 鞭のように振るったのでは捕えきれぬと判断しての攻撃だろう。 アドラー《シールドはどうする?》 俺「必要ない。寧ろ、ここで攻撃を防御して体勢を崩す方が問題だ」 ここで機体制御を失えば、もはや後はニパ共々嬲り殺しにされるだけ。 最悪、自分まで捕えられ、味方の足を引っ張りかねない。それだけはお断りだ。 既にそういう攻撃が来るだろうことは何となしに予測していた。ならば、回避は容易い。 ほんの僅かに両脚を開き、空気抵抗によって軌道を僅かに曲げた。 槍の先端と俺が交差する……! 文字通り、紙一重の回避。 常人ならばまず不可能。新人ならば大きく回避をしてしまうのは必定。天才であっても命の危機に無意識にシールドを張っていたであろう現実。 その全てを覆す、死を恐れぬ暗兵である彼ならではの回避であった。 右肩の一部を削ぎ落とされたが、出血も軽く、致命傷には程遠い。 恐れることなく、落下を続ける。目標地点まであと僅か。そこに辿り着けさえすれば、この死闘は俺の勝利で幕は閉じるだろう。 しかし、それを簡単に許す敵は存在しない。 射程限界まで伸ばした槍の形状が再び変化する。 触手から槍へと変化したそれは、今度は茨のように無数の棘を発生させた。 根元から自分に向かって生える茨を確認するや、躊躇なく引き金を引く。 自らの行く手を遮る茨にMG42の7.92mm弾が容赦なく突き刺さり、粉微塵に破砕する。 生まれた煙幕を抜け、ようやくニパの表情が確認できる距離にまで近づいたその時、一本の茨が右脚のストライカーを半ばまで破壊された。 アドラーと俺の意志により、壊れたストライカーは間髪入れずに脱ぎ捨てられ、制御を失った魔法力と共に爆発する。 敵の猛攻を防ぎ切り、俺は最後の仕上げに入る。 俺「アドラー、カタヤイネン! シールドを張れッ……!!」 アドラー《――承知!》 ニパ「う、うわあああぁぁぁぁッ!!!」 アドラーは主の命令で、ニパの使い魔は主の悲鳴と命を守るためにシールドを展開した。 凄まじい激突音を発し、二つのシールドが相互に干渉しあう。 激突によって生じた衝撃と今まで俺が生み出した推進力を魔法力によって相殺していく。 最終的にお互いへのダメージがないままに、シールドは限界を迎えて砕け散り、この世から消え去った。 俺は残った左脚のストライカーも脱ぎ去り、ネウロイの上へと着地する。 両脚がネウロイへと飲み込まれていくが、彼に焦りは存在しない。 この状況において、望んでいたのは四肢のどれかが使用可能な状態でニパの元へと辿り着くことが重要なのだ。 ネウロイは津波のように液体を波打たせ、二人を飲み込もうとしたが…… 俺「――――手遅れだ。負けて死ね」 腰から上半身へと伝えられた力は、滞りなく掌へと向かい、必殺の掌底がニパの腹部へと振り下ろされる。 人質や人を盾として使用した際、もっとも安全なのは人質のすぐ後ろだ。 己がネウロイである以上、真っ先に敵対するのはまだうら若いウィッチである。そんな少女達が仲間を見捨てる決断など、即座に下せる筈もない。 ならば、相手が攻撃系の魔法を有していた場合、身体の奥深くに配置しておくよりも、人質のすぐ後ろの方がむしろ安全と言えよう。 その人間に近すぎる思考、人の内心や判断を知っているかのような行動は、今回に限って裏目に出た。 見事、敵の思考と性質を読み切った俺の掌底は、ニパに一切のダメージを与えることなく衝撃をコアへ伝え、完砕する。 確かな手応えに勝利を確信すると同時に、ネウロイの装甲が沸騰するかのようにボコボコと泡立つ。 次の瞬間には弾け、粒子レベルにまで細かく砕けたのか、光の霧となって拡散した。 ニパ「……嘘? やったの!?」 俺「みたいだな。…………あー、やっぱりストライカー履いてないよな。吸収されたのかな?」 ニパ「え? どうしてそんな……」 俺「いや、俺達、今堕ちてるから」 ニパ「…………?」 そういえば、先程から何か奇妙な浮遊感を感じるような……? 耳から聞こえる風切り音を出来るだけ無視して、自身の足元を見ると何故か下方向に空があった。 再び俺の顔に視線を向ければ、両腕を組んで、うむと頷いた。多分、自分の表情を見て、内心を察したのだろう。 状況把握終了、説明を開始。 ついさっき空戦ネウロイを倒し、幸いにも破片によるダメージを受けなかったが、今度はストライカーがない状態で上空300mに投げ出される羽目になった。説明を終了する。 ニパ「な、なに冷静に頷いてるんだよ!?」 俺「下は湖だ、死ぬこたぁねえよ。全力でシールド張れ、ガンバ!」 ニパ「ふ、ふふ、ふ、……ふざけんなぁぁぁ!!!!」 俺「あ、アドラーは身体から出ていけ、お前と同調するのは気持ち悪い。…………ふん!」 アドラー「ちょ、おま!? シールド展開しようと思ったのに、なにしとんじゃぁぁぁぁ!!」 怒鳴るニパを無視し、俺はアドラーを身体から追い出すが、自らの使い魔にも怒鳴られてしまう。 結局、ストライカーユニットも何の媒体も持たぬ二人が空を飛べるわけもなく、真っ逆さまに湖へと落下していく。 うわぁぁぁぁ、とニパは今日何度目になるか分からない絶叫を上げる。 それを気にも留めず、俺は両腕をピンと伸ばし、振れる面積を減らすことで着水の衝撃を軽減する気のようだ。 そして、着水の瞬間が訪れた。 すんでのところでシールドを張ったニパは衝撃こそ軽減したが、落下の勢いまでは殺し切れず、湖深くまで潜っていった。 突然、全身を包み込んだ身を切るような冷たい水にパニックになりかけるが、それでも彼女は水面へと向かう。 息を大きく吸い込いこんでいたかったせいで、血中の酸素が急激に減っていくのが自覚できた。 ニパ「――――ぶはぁッ!? げっほ、げほっ……」 息が続かなくなる寸前、彼女は水上に顔を出すことに成功した。 呼吸を再開すると同時に、文句の一つも言ってやろうと周囲を俺を見回すが、まだ上がってきていない。 もしかしたら、と最悪の予感が頭を過ぎるが、あの男のことだ、もう水辺にまで泳いでいるだろうと不安を掻き消すように決め、一先ず水辺にまで泳ぎだす。 水温は10℃以上はあるだろうが、このまま水の中に居続ければ、いずれにしても体力を奪われ、溺れかねない。 水の中、身体を縛り付けるような衣服の重さを引きずりながら、何とか水辺にまで辿り着く。 ニパ「…………おい! どこだよ、俺! どっかにいるんだろ!? 隠れてないで出てこいよッ!!」 湖畔は静寂に満ちていた。 余りに静かな、人の気配など一切しない静寂に耐え切れず、悲鳴じみた声を上げる。 返答は当然のように返ってこない。自分の声が、綺麗な水面に跳ね返るだけだった。 ニパ「嘘……? そんな、…………まさか、」 最悪の予感とは、自分の不幸に引きずられ、俺が何らかの理由で溺れているかもしれないというものだ。 例えば、着水にミスがあり、身体を怪我して湖の底に沈んでいるとか。 例えば、湖底で何かに引っかかり、水上へと浮上できずに窒息しているとか。 考え始めればキリがない不安に、動かさなければならない身体から力が抜け、そのままバシャリとへたり込む。 本来、彼女が追うべき責任ではない。幸運も不幸も、人がもたらすものではないのだから。 しかし、彼女の不幸は度が過ぎていた。生きているのに疲れてしまうほどに、追い込まれている。 それが絶望となって膝を折り、動こうという気力すら奪い去る。 知らず、涙を流がれていた。 自らの使い魔が心配するかのようにその顔を摺り寄せてくるが、それを気に留める余裕すらない。ただただ、悲しみと絶望に押し潰されて啜り泣く。 俺「ぼごぼごぼごぼご――――――ぶへぁッ!? ぶほぁ、げふ、げふん!? …………あー、死ぬかと思った」 突然、数m先に気泡が生じたかと思えば、水面が盛り上がり、俺が現れた。どういう訳か、肩に自分のストライカーユニットの片方を担いでいる。 その光景を茫然と眺めるニパ。どうやら、急展開に次ぐ急展開と安堵が思考を奪い去っているようだ。 俺「何そんなとこに座ってんだ。風邪引くだろ、さっさと上がるぞ」 ニパ「…………うぐぅ!? ちょ、ちょっと待って!!?」 泣いているのに気がつかなかった俺は、そのまま擦れ違い様に掴んで引きずっていく。 何とか俺の手から逃れ、自分の脚で立ち上がる。もう、悲しみも絶望も空の彼方へ消えていた。 俺「何だ、自分で歩けるのか。じゃあ初めから自分で歩けよ」 ニパ「いやいやいやッ! それよりなんで生きてるんだよ!?」 俺「え? ……俺、死んでた方がよかったの?」 ニパ「そうじゃなくて! ……ああ、もう!?」 少なからずショックを受けているのか、少しだけ沈んだ声で返す俺に、ニパは混乱の余りに髪を掻き毟る。 俺の弁によれば、始めはそのまま水上に向かうつもりだったのだが、 湖底にて、捨てた筈のストライカーをたまたま発見して、それを担いで底を歩いてきたなので随分時間がかかってしまったそうだ。 エンジンを積んだストライカーなど使い物にならないが、それでも使える部品はあるかもしれない。 そうすればストライカーを壊したことを熊さんに怒られないかもしれない、という打算があったのは秘密である。もっとも、それは徒労に終わるのだが。 ニパ「……………………………」 俺「それで終わりか? だったら速く行こう。落ちてる時にロッジらしきものが見えた。人はいないだろうが、身体を乾かすくらいできるだろ」 ニパ「――、った、…………」 俺「……はぁ?」 ニパ「……、ぅう、よか、った。……生き、てて、……良かった」 俺「ちょ、ちょっと、泣かないでくれる?」 安堵からしゃくりを上げて泣くニパに、俺はどうしていいのか分からなくなって青ざめる。 この少年、生まれてこの方、同年代の女の子との触れ合いなど皆無に等しいので、こうなった時の扱いがまるで分からないのだ。 何度も拭っても流れてくる涙にもう嫌気が差して、ただ泣くことにした。 その様子に、肩にストライカーの片割れを担いだまま、暫くの間あたふたしていた俺は何とか落ち着きを取り戻した。 自分も修行の余りの厳しさに泣き出してしまったことがある。その時、一体自分はどうして慰められただろう。 思い出したくもない幼かった自分の記憶を掘りおこすことに腐心し、何とか一つだけ頭の片隅に残っていた記憶を思い出す。 はあ、と溜息を吐き、俺は何も言わず、ニパの頭を掴んで自分の胸板に押し付ける。 何時だったか。一人泣いていた自分に老婆が何も言わずに抱き締め、頭を撫でられたことがある。あれは随分、落ち着いたものだ。 抗う気はないのか、ニパは静かに額を押し付けられたまま嗚咽を漏らすだけだった。 冬の冷気に寒さを覚えた頃、ようやく自分を取り戻す。 酷く、恥ずかしいところを見られてしまった。年頃であろうがなかろうが、自分の泣く姿を見られていい気分はしないだろう。 だが、嫌な気分はしない。気恥ずかしさだけが残るだけだ。 お互いがかなり恥ずかしいことをして、されていることに気付いた頃、ニパの後頭部にポタポタと何か生暖かい液体が垂れていることに気が付いた。 なんだろう、と何かが当たる感触に手を当ててみれば、手についたのは粘度を帯びた真っ赤な血液だった。 ニパ「俺、け――――ひゃあああ!?」 俺「落ち着きねーな、お前。後、人の顔見て叫ぶのはやめろ。地味に傷つく」 流れた血が下心からくる鼻血まだよかったかもしれないが、生憎と現実は違っていた。 彼女が悲鳴を上げるのも無理はない。顔を上げた瞬間、半分が血塗れの顔を見れば。 ニパ「え!? なんでぇ!? さっきまで怪我なんて……」 俺「してたよ。お前、落ち着きないから気付いてなかったんじゃないか?」 ニパ「で、でも、どこで……?」 俺「………………浅かったんだ。思ったよりも浅かったんだ」 綺麗に着水した俺は、そのまま勢いが止まると同時に水上に出る予定だったが、俺の落ちた場所は水深が浅かった。 不幸にも湖底に激突。額が裂けてしまったのである。 今までニパが気付かなかったのも無理はない。 水中ならそうそう血で汚れることなどないし、何より彼女は取り乱していたのだから。 俺「さっさと処置したいんだ。速く行こう」 ニパ「……大丈夫なの?」 俺「足取りもしっかりしてるだろ? 頭蓋骨にも脳にもダメージはない。吐き気もしないし、単なる裂傷さ」 痛みなど慣れ切ってしまっているのか表情に変化はない。何か言いたげだったニパを気にせず、俺は再び歩き出す。 暫く歩くと、彼の言うとおりロッジが建っていた。 周囲の景色に溶け込むような造りは持ち主のこだわりが感じられる。恐らく、避暑のために建てられたのだろう。 湖畔にストライカーを立て、ロッジへと向かう。 中の気配を探るが、当然人の気配はない。あるのは虫か鼠の気配だけ。 何らかの罠が仕掛けられた形跡もなかった。正真正銘、一般人の所有物件であるようだ。 安全を確認すると、躊躇なくドアを蹴破り、中へと入る。 やはり何年も使われていないらしく、あらゆる場所に埃が積もっていた。しかし、迎えが来るまで問題なく休めるだろう。 俺「悪いが、タオルか何か探してきてくれないか。オレは火でも起こしておく」 ニパ「でも、いいのかな……?」 俺「緊急事態だ。お前も風邪なんて引きたくないだろ。……ああ、お前のサインでも残しておいたらどうだ。そうすりゃ家主も喜ぶだろ」 入ってすぐがリビングとキッチンが一体となっていた。 テーブルが一つに椅子が四つ。かなり大きめの暖炉。ご丁寧に水道まである。この規模の湖だ、近くの水源からパイプでも引いてあるのだろう。 ニパがロッジの奥へと消えていくのを確認し、俺も行動を開始する。 保存状態のいい薪を探し、暖炉に火をつけ、更に水道の蛇口を捻って水を出しっぱなしの状態にしておく。そして服の上下を脱いで暖炉の傍に紐を貼って吊るす。 アドラー「……おおう、褌姿とな」 俺「来たか。ドア、閉めておけよ。寒い」 アドラー「むう、無茶を言うのう」 開けっ放しの扉から入ってきた黒鷲に難題を押し付け、自らは椅子に座る。 褌一丁の姿を気にせず、ジャケットの内側から取り出していた折り畳まれた皮製の袋をテーブルの上で広げる。 中には様々な大きさの針や糸、鏡、ピンセットらしき医療器具が入っていた。 俺「やっぱり薬は軒並みダメになってるな。麻酔無しだが、仕方がないか」 愚痴を漏らし、曲がった針に糸を通して額と右肩の傷口を縫いだした。 ジョゼと別れ、陸戦ネウロイを倒した後も、こうして自分で傷を縫った。最低限、傷の手当くらいはできねば戦場で生きていけない。 特に裂傷は筋肉の圧力で捲れてくる可能性がある。傷口を消毒しておきたかったが、ないものねだりはできない以上、さっさと塞いでしまうのが吉だろう。 俺「……ぐ、ぁッ!」 アドラー「おう……見ているだけで眩暈がしてきそうだわい」 俺「……黙っ、てろ、気が散る」 洩れる呻きを噛み殺し、激痛に耐えながら傷に針を刺して糸を通す。 昔、この痛みが嫌で傷をそのままにしておいたことがあるが、その後に酷い後悔に襲われた。 一週間ほど経った頃、傷口に蛆が湧き、蠢く度に麻酔無しの縫合以上の痛みで動けなくなったことがあった。それに比べればこの程度マシな方だ。 傷跡は残るだろう手早いが雑な縫い方で、ものの10分程度で処置は終わる。流石に手慣れたものだった。 最後に糸を切ると、どっと押し寄せてきた疲労に椅子の背もたれに上半身を預ける。叶うのならこのまま寝てしまいたいが、まだまだやることはある。 ニパ「俺、使えそうなのシーツしかなかっ……って、何だよ! その恰好!!」 俺「ん? あのままの恰好だったら風邪引くだろうが。それよりお前も、さっさと脱げよ」 ニパ「……ッ?!?!」 痛みで自分がとんでもない科白を口にしているのに気付かず、俺は薪と藁を抱えて外へと出た。 肌を刺す冷気に吐き出す息が白く染まっていく。こんな恰好で外に出るような真似などしたくなかったが、そうもいかない。 定時連絡を入れなければ、502JFWかどこかの部隊が異常を察知するだろう。その時、狼煙の一つでも上げてれば、発見も容易な筈だ。 ストライカーの横に狼煙を上げ、ロッジの中へと戻った。 現在は11月の半ば。この地域で雪が降らない当たり、今年は暖冬らしい。 今日は流石に雪が降るかもしれない、と思いながら壊れたドアを閉め、椅子をつっかえ棒替わりに置いておく。これで風も入ってはこないだろう。 冷えた身体を温めようと暖炉の方に身体を向けると自分の予想していたものとは別のものが視界に飛び込んできた。 俺「……………………」 ニパ「あ、あんまりジロジロ見るなよ」 俺「……………………」 ニパ「だ、だから見るなって! わたしだって恥ずかしいんだよ…………」 俺が見てしまったのは、ニパの下着姿だった。 濡れた服を先の紐に引っ掛けていただろうか。両腕を上げ、横からその年齢以上の豊満な胸を強調する恰好だ。 北欧人特有の処女雪のように白い肌と薄い水色のブラとズボン。服の上からは分からなかった嫌に括れたウエストと艶めかしい脚。 どんなに性に疎い少年であっても興奮せずにはいられない姿だろう。 余りの衝撃に思考停止した俺が、自分の下着姿を視姦していると勘違いししたニパは、顔を真っ赤に染め上げてその場に蹲った。 だが、それは逆効果だった。隠した筈の胸が両腕からはみだし、卑猥の一言である。 残念ながら衝撃から立ち直っていない彼はその姿を認識できていない。 しかし、次第に思考能力を取り戻し、彼女と同じく頬が赤く染まると両手で顔を隠すことで視界にいれないようにする。 完全に視界を塞いでいる当たり、誠実ではあったものの初心で奥手な少年だ。 俺「お、おま、おあえ、お前、なんて格好してるんだよ!?」 ニパ「だって、脱げって言ったのは……」 俺「だ、だだだだだからって、それはないだろ! シーツ持ってきたんだから使えよ!?」 思考停止から立ち直った俺が一番最初にしたのは、ニパから目を背けたままシーツを全力で投げつけることだった。
https://w.atwiki.jp/mikudiva/pages/249.html
ネタバレ注意 初期状態について初期プレイ可能曲 初期解禁アイテムモジュール ルーム ルームアイテム 初期モジュール 初期エディット使用可能曲 初期エディット使用可能背景 解禁関連共通解禁 曲解禁順 モジュール ヘルプアイテム ルームアイテム その他DIVAポイントについて コンボと得点について クリア評価について 評価時のボイス一覧 ミク以外の曲 スタッフクレジット タイトルメニューのモーション メモリースティック内のmp3 機嫌 単一背景PV鑑賞 誤表記 その他 アップデート内容 コメント 初期状態について 初期プレイ可能曲 ロミオとシンデレラ BPM170 EASY ★★☆☆☆☆☆☆☆ NORMAL ★★★☆☆☆☆☆☆ magnet BPM108 EASY ★★☆☆☆☆☆☆☆ NORMAL ★★★★☆☆☆☆☆ 愛言葉 BPM136 EASY ★☆☆☆☆☆☆☆☆ NORMAL ★★★☆☆☆☆☆☆ サウンド BPM160 EASY ★★☆☆☆☆☆☆☆ NORMAL ★★★★☆☆☆☆☆ 未解禁数:42 初期解禁アイテム モジュール ミク初音ミク オリジナル 未解禁数:60 リン鏡音リン オリジナル 未解禁数:7 レン鏡音レン オリジナル 未解禁数:5 ルカ巡音ルカ オリジナル 未解禁数:7 カイト 未解禁数:6 メイコ 未解禁数:6 ネル 未解禁数:2 ハク 未解禁数:2 咲音 未解禁数:2 ルーム DIVAルームミクルーム 未解禁数:8 ルームテーマサイバースポット 未解禁数:7 ルームアイテム ルームアイテム(床)ハート型クッション 未解禁数:13 ルームアイテム(棚)お茶セット 未解禁数:50 ルームアイテム(壁)タペストリー 未解禁数:48 初期モジュール 初音ミク初音ミク オリジナル 未解禁数:60 鏡音リン鏡音リン オリジナル 未解禁数:7 鏡音レン鏡音レン オリジナル 未解禁数:5 巡音ルカ巡音ルカ オリジナル 未解禁数:7 カイト 未解禁数:7 メイコ 未解禁数:7 亞北ネル 未解禁数:3 弱音ハク 未解禁数:3 咲音メイコ 未解禁数:3 初期エディット使用可能曲 Ievan Polkka ロミオとシンデレラ magnet 愛言葉 サウンド Endless Nightmare Cardioid EXtend Hometown なんで? Hallo World I'm Crazy For You 猫なキミ 時にはsoftに、時にはdarkに 未解禁数:42 初期エディット使用可能背景 自然ステージ (ハト) 教室 (The Secret garden) 教会 (ワールドイズマイン) ハイウェイ (ストロボナイツ) ハイウェイ2 (ストロボナイツ) 夕陽の土手 (Dreaming Leaf -ユメミルコトノハ-) プールサイド (Dear cocoa girls) 学園屋上 (天鵞絨アラベスク) 昼間の土手 (Dreaming Leaf -ユメミルコトノハ-) 近未来町中 (Packaged) 浜辺 () ライブステージ (恋スルVOC@LOID) ライブ会場 (みくみくにしてあげる♪【してやんよ】) ストリート舞台 (ミラクルペイント) 鍵盤ステージ (マージナル) 草原 (ハト) 花畑 (いのちの歌) 砂漠 (荒野と森と魔法の歌) 平地 (荒野と森と魔法の歌) ☆ステージ (Far Away) ライブハウス青ライト (恋は戦争) ライブハウス白ライト (恋は戦争) ライブハウス赤ライト (恋は戦争) 巨大フィールド (みくみく菌にご注意♪) 1本木の丘 (いのちの歌) ソファーのある部屋 (ひねくれ者) ホール (メルト) ホール2 (メルト) ピンクの部屋 (ラブリスト更新中?) コロニー階段 (Star Story) 月の廃墟 (moon) 宇宙 (ハト) 野外音楽堂 () 丘の上の曲がり角 (その一秒スローモーション) 街の通り (雨のちSweet*Drops) ススキの原 (天鵞絨アラベスク) 森の遺跡 () 駅のホーム (初めての恋が終わる時) お菓子屋さん (こっちを向いて Baby) 公園(階段) (ファインダー) 公園(丘の上) (ファインダー) レモングラス (Yellow) 学園祭ステージ (カラフル×メロディ) サイバースペース (初音ミクの激唱) 時計台 (ロミオとシンデレラ) 和風舞台 (magnet) 座敷部屋 (magnet) 廃線 (Dear) 宇宙船操縦席 (from Y to Y) 空が広がる展望台 (from Y to Y) 小さい家のある丘(夜) (ジェミニ) 小さい家のある丘(昼) (ジェミニ) 家の中 (ジェミニ) 路上ライブステージ (愛言葉) 野菜ステージ (ぽっぴっぽー) 空に浮かぶ神殿 (サイハテ) 廃墟 (VOiCE) 教会(廃墟) (VOiCE) 救急箱ステージ (恋色病棟) 街の交差点 (巨大少女) 地下ステージ (炉心融解) 制御室 (ココロ) バタフライテーマステージ (右肩の蝶) 衛星ステージ (ダブルラリアット) 玉座 (カンタレラ) ハートステージ (Change me) スクリーンステージ (Just Be Friends) 音楽室 (サウンド) からくりステージ (クローバー・クラブ) 氷上ステージ (Promise) 学園前通り(春) (ほんとは分かってる) 学園前通り(冬) (ほんとは分かってる) 祭り会場 (ほんとは分かってる) 運動会 (ほんとは分かってる) 白い部屋 (Innocence) 空の上のグランドピアノ (ハジメテノオト) 楽器の眠る草原 (ハジメテノオト) ビーチ () 庭園 (初音ミクの激唱) 背景(白) 背景(黒) 未解禁数:イラスト11番以降(193) 解禁関連 共通解禁 PV鑑賞:「EASY」or「NORMAL」を「STANDARD」以上でクリア HARD:「NORMAL」を「STANDARD」以上でクリア EXTREME:「HARD」を「STANDARD」以上でクリア 曲解禁順 →収録曲一覧 モジュール →モジュール ヘルプアイテム 最初からショップで購入可能、各9個まで所持できるが、1曲につき1個までしか使えない。 セットすると曲一覧画面でサムネの上に表示され、リザルトでもアイテム使用と出るが スコアやレコードには使用履歴は残らない。 コンボ○○システムまとめ 使用回数が残っても次回には持ち越されない。 使用せずにクリア出来てもなくなる。 FINEになるのはSAFE、SADのみ。ボタンを押し間違えたりしてWORSTになった場合は発動しない。 RETURNで戻るとなくなる。 RETRYしてもなくならない。 チュートリアルでは使用不可 アイテム名 値段 効果 アシストシステム 1000 使用するとSAD、WORSTがSAFEになりますが、リザルトがCHEAPになります。 コンボサポートシステム 1000 3回までSAFE、SADがFINEになります。 コンボフォローシステム 1500 5回までSAFE、SADがFINEになります。 コンボガードシステム 3000 10回までSAFE、SADがFINEになります。 レスキューシステム 1000 ソングエナジーが0になった時、エナジーを半分まで回復することができます。 リカバリーシステム 1500 ソングエナジーが0になった時、エナジーを全回復することができます。 コメント アシストシステムのSAFEがAFEになってますー -- るかるか (2010-07-29 15 53 06) 修正しました -- 名無しさん (2010-07-29 16 00 05) 試しにアシストシステムを使うと全員のご機嫌が下がりました -- みく~* (2010-07-30 19 05 26) ヘルプアイテム(リカバリーシステム)使ったら全員の機嫌下がりました(´・ω・`) -- 名無しさん (2010-07-31 19 33 55) もっとバッチリ残るようにしてもらいたかったな -- 不使用派 (2010-08-03 11 58 21) 使用回数で称号出るみたいだから回数でるようにしてほしかったような・・・ -- 同じく不使用派 (2010-08-06 22 26 20) コンボガードシステムを使用して、それの効力が発揮されなかった状態でパフェを出した場合もヘルプ使用アイコンが出る事を確認 -- 名無しさん (2010-08-07 23 29 02) チュートリアルでは使用不可の模様 -- 名無しさん (2010-08-10 08 20 52) EXTREMEプレイして、失敗続きの時、ヘルプアイテム使ってないんだが、全員の機嫌が下がりました。 -- みっくみくにされてやんよ! (2010-08-15 05 43 00) MISS×TAKEは全員、CHEAPは使用キャラ以外全員の 機嫌値下がるから、失敗続きってのならそれじゃない? -- 名無しさん (2010-08-19 10 26 44) 2のモジュールのみんなの水着が出ないんですけどどうすれば出てきますか? -- 木村 彩乃 (2011-06-04 11 38 54) 頑張って全部曲クリアしなさいな♪ -- 茶々丸 (2011-06-17 23 37 04) PVってどうやって見るの?追加されましたってでてるのに -- かげすけ (2011-08-25 19 06 19) ↑DIVAルームで△ボタンを押してPVギャラリーを選択 -- すいません (2011-08-28 04 41 46) magnetのリザルト画面でミクの腕が潰れてる様な気がするんですが… -- 朔夜 (2012-01-23 07 24 58) エディット背景のところでお菓子屋さんの()内がこっちを向いてBabyになってます。こっち向いて ですよね? -- 名無しさん (2013-03-29 16 59 56) 上の通りにスコア計算するとぽっぴっぽーEXのスコア理論値が681*500+5000+(681-49)*250+176000+(1000*2+240*2)=681980になるんだけど -- 名無しさん (2017-01-05 11 09 31) 名前 コメント ルームアイテム →ルームアイテム その他 DIVAポイントについて クリア時に獲得できるDIVAポイントの量は、難易度・☆の数・評価の三つに左右される。 アシストシステムを使うと、評価は強制的にCHEAPになるが、この評価は関係ない。アシストシステムを使用してプレイした時は、完走時の左下のゲージの評価を見て判断してください。 EASY MISS×TAKE CHEAP STANDARD GREAT EXCELLENT PERFECT ☆1 50 200 1000 1500 2500 3000 ☆2 55 220 1100 1650 2750 3300 NORMAL MISS×TAKE CHEAP STANDARD GREAT EXCELLENT PERFECT ☆3 60 360 1800 3000 4200 6000 ☆4 65 390 1950 3250 4550 6500 ☆5 70 420 2100 3500 4900 7000 HARD MISS×TAKE CHEAP STANDARD GREAT EXCELLENT PERFECT ☆4 65 520 3250 4550 7800 15600 ☆5 70 560 3500 4900 8400 16800 ☆6 75 600 3750 5250 9000 18000 ☆7 80 640 4000 5600 9600 19200 EXTREME MISS×TAKE CHEAP STANDARD GREAT EXCELLENT PERFECT ☆6 75 750 5250 8250 11250 30000 ☆7 80 800 5600 8800 12000 32000 ☆8 85 850 5950 9350 12750 34000 ☆9 90 900 6300 9900 13500 36000 コンボと得点について 「COOL」と「FINE」の時のみコンボ継続。 「SAFE」「SAD」の場合、点数は入るがコンボは切れる。 「WORST」は得点が入らず、コンボも切れる。 ちなみに押したタイミングがズレていた場合は「SAFE」、さらにズレていると「SAD」、 押せなかった場合押し間違えた場合は「WORST」 コンボ数と得点の関係は全楽曲共通(エディット含む)で以下の通り。 コンボ数 COOL FINE SAFE SAD WORST 1~9 500 300 100 50 0 10~19 550 350 100 50 0 20~29 600 400 100 50 0 30~39 650 450 100 50 0 40~49 700 500 100 50 0 50~ 750 550 100 50 0 「SAFE」「SAD」「WORST」を出すとコンボが切れるので常に一定 CHANCE TIME中のボーナス得点は COOL 1000 FINE 600 SAFE 200 SAD 100 に加え チャンスタイム中フルコンで+50000 1~3ミスで+40000 4~6ミスで+30000 7~9ミスで+15000 10~12ミスで+10000 13ミスで+0 クリア評価について MISS×TAKE:完走できず CHEAP:未クリア扱い STANDARD:COOL FINE率85%以上 GREAT:COOL FINE率95%以上 EXCELLENT:COOL FINE率97%以上 PERFECT:COOL FINE率100%=フルコン 評価時のボイス一覧 - ミステイク チープ スタンダード グレート エクセレント パーフェクト ミク ううう もうちょっとがんばろ-ネ よくできましたぁ ぐぅ~れぃとぉ えくせれんとぉ すごぉーいぱーふぇくとだよー リン コラー ちょっとやる気ある? まぁこんなもんでしょ なかなかやるわね わぁお~えくせれんとぉ やるじゃんパーフェクトだよ~ レン 終わりかよぉ アチャ~ お疲れちゃん 頑張ったね やったなおめでとう すっげぇパーフェクトかよぉ ルカ そんなぁ うーんもうすこしね お疲れさま Great perfomance You are amazing! You are so perfect! カイト あー… うーん… よ~しよし イエーイ ポゥ!or口笛? パーフェクト! メイコ あーあ… はぁーあ… おつおつ~ ワァーオ やるぅ~ パ~フェクトぉ ネル 寝るわ 飽きた まあまあ へ~ オォゥ パァーフェクツッ ハク ツマンネ あー… ふぅ… ぱちぱちぃ~ ほぉ~ぅ ぱぁーふぇくとぉ~ 咲音 ちょっと…悲しい… あらら…次はがんばって うん、いい感じいい感じ やったぁ!グレイト キャハ☆信じられな~い すごーい!パーフェクトだね! ミク以外の曲 2 magnet ミクルカ 5 ココロ リン 7 右肩の蝶 レン 10 Just Be Friends ルカ 17 Change me メイコ 19 カンタレラ カイミク 25 ジェミニ リンレン 32 炉心融解 リン 37 Promise リンミク 43 カラフル×メロディ ミクリン 44 ダブルラリアット ルカ ※曲前に△ボタンを押してモジュール変更画面に行き、誰でも良いので選んだ後 もう一度△を押すと選曲デフォルトのモジュールに変更される。 スタッフクレジット 全ての曲をクリアしたときに見られる 一度見た後はビジュアルライブラリに登録されるので、いつでも見ることができる。 スタッフロールの終了まで、はちゅねを操作することができる。 流れてくる文字を壊すことができる(クリプトンロゴとピアプロロゴも3回攻撃で破壊) はちゅね操作法十字キー左右:移動 L:ダッシュ □:ネギ振り攻撃 ×ボタン:ジャンプ(4段ジャンプできる) はちゅねモーションデフォルト(左向き・手前向き・右向き)右手ネギフリ 両手ネギフリ ラジオ体操(深呼吸) 足に手をつけ疲れる ウマウマ 手を振る 歩き右手ネギフリ =-= 顔 ダッシュ両手ネギフリ ブーン ジャンプ両手にネギ持ち大回転(ツインテも回転) 両手にネギ持ち大回転(ツインテは回転しない) タイトルメニューのモーション ネギトロダンス(後ろに四角、手前に♪) カイメイキャッチボール(周りに黄緑の木) リンレンダンス(下に流れる線) はちゅねとたこルカ(わっか)たこルカはオレンジのわっかをくぐる それぞれ、メニューを出すとデモプレイに移動せず飽きるまで見られる 放置するとOPとデモ動画交互デモはmagnet、愛言葉、Dear、恋色病棟、ロミオとシンデレラのランダム SEGAボイスは全員分 メモリースティック内のmp3 フォルダは "root/MUSIC" "root/PSP/MUSIC" のどちらにmp3ファイルを入れていてもゲーム内で使用することが可能(同時にリストアップされる)だが "root/PSP/MUSIC"フォルダは古いバージョンのPSPでメモリースティックを初期化した場合にのみ作成されるフォルダなので、 "root/MUSIC"のみを使用することをお勧めする。 (DIVAシリーズに限った話ではなく、今後同様にmp3を参照するタイトルで"root/PSP/MUSIC"が開けない可能性が高い) ゲームインストールデータ有効の状態で、DIVAルームのミュージックボックスでMP3を再生していると、シーンが切り替わるときにほんの一瞬再生が途切れる。この現象はゲーム内蔵曲では発生しない。 機嫌 初期値50 最大値100 最低値0 79以上でHAPPY 29~78はGOOD 28以下でBAD ミステイク、全キャラ-2 チープ、使用キャラ+1その他のキャラ-1 スタンダード+2 グレート+3 エクセレント+4 パーフェクト+5 プレゼント(普通)+10or15 プレゼント(喜び)+20 ミステイクとチープはモジュール未解放のキャラクターには影響しない デュエットをしても機嫌が上がるのはメインのキャラのみ 単一背景PV鑑賞 PV鑑賞モードで曲選択後のロード中にL+同時押し(↑△:青、←□:緑、↓×:赤、→○:黄)続けると背景単一色。 L+R+同時押しで背景単一色+歌詞表示。 巨大少女の怪獣、from Y to Yの宇宙飛行士、ダブルラリアットのたこルカ等も消える。 エディットプレイ・エディット鑑賞モード時はロードが終わった後のタイトル画面で L+R+十字キー(↑:青、←:緑、↓:赤、→:黄)を押しながら○ボタンでスタートさせる (エディット鑑賞時の歌詞消しコマンドがあるのかは不明) 誤表記 Yellow、ファインダー、こっち向いて baby、激唱はBPMの表記がミスっている。 Yellow:165→127 ファインダー:165→130 こっち向いて:165→185 激唱:165→200 ※曲開始時のBPMが165のため表記が誤っているわけではありません。 (曲選択時のBPM表示箇所が可変BPMに対応していない仕様) その他 メディアインストールしていてもオプションで有効にしないと意味なし。 最初、愛言葉から曲解放すると新規曲が若干多い ノーマル一周で獲得20万ポイント位、一着1万から3万。御利用は計画的に ED暴れすぎると誰が作ったか全く分からない。 デュエット曲のモジュールは種類が違えば同キャラ可 同時押しの判定は一方を押しっぱなしの状態にもう一方を押すだけでも有効なので、例えば↑○↑○の場合は↑を押しっぱなしで△○△○と押しても大丈夫 長押しのボーナスにて、最初の押すタイミングでSAFE以上で押し続けている間+10ずつ加算(このときはスコアには加算されない)。放すときにFINE以上(SAFE以下は不可)でボーナス獲得となります。※CT中にSAFE以下で離した場合に、HOLD点が加算されているように見えますが(判定上の+XXXの表示)、実際は加算されていないので注意。 モジュBのエクストラの身長が、最後にモジュAで選んだエクストラの身長と同じになるバグがある エディット中にフリーズ、暗転のままブラックアウトのバグの可能性有り。具体的には以下(本スレで報告有) 1.エディット中に度々、突如フリーズ 2.セーブ画面移行の際に暗転したままブラックアウト 3.雪のエフェクト発生中にカメラ編集でUMD読み込み時にフリーズ※2体使用 ⇒いずれもUMD版及び、PSP-1000を使用。 PSP-1000特有なのか、UMD初期不良が怪しまれるが、3000でDL版だと発生していない。 2000の状況および3000のUMD版の状況は今のところ不明。 アップデート内容 2011年12月15日にバージョン1.01のアップデートが配信開始となった。 アップデート内容は以下の通りで、基本的にEXTENDの仕様と同様となっている。 お買い得版では既に当たっている状態でバージョンが1.00となっている。 エクストラデータのインポート方法の変更インポート時にインポート情報ファイルを作製することにより、エクストラデータの読み込みが高速化される。ちなみにアップデート済旧版とお買い得版でインポート情報ファイルの場所が異なる(余談だが、インストールデータの場所も異なる)。 押し間違い時の判定と同時押しの無関係なボタンに対する判定の変更EXTENDのFAQ参照。 コメント PSP-1000でロード中にブラックアウトした・・・ - 名無しさん 2011-03-20 18 13 58 ロミシンEZのCTラストのHOLDにて、SAFE抜けでもHOLDが加算されることを確認しました。(FINE-SAFEで+990表記を見た=600+200+190) FINE以上(SAFE以下は不可) → SAFE以上(SAD以下は不可) としておきます。 - 名無しさん 2011-05-13 03 43 12 CT中のHOLDにて、SAFEで離した場合、見た目上はHOLDが加算されているように見えるが(上記の例では+990というように)、実際はHOLD分は加算されていないことを確認。該当箇所を元に戻しておきます。 - 名無しさん 2011-05-19 02 46 53 PVモードには前回みたいなカラオケモードに出来る動作はないのでしょうか? - ゆるか 2011-06-06 02 25 02 前作みたいにミスで歌が途切れる仕様が残っていたらカラオケモードもあったかもね。今回は音源自体が歌入りだと思うよ。 - 名無しさん 2011-07-31 22 35 00 全員の機嫌がBADになってからさらに激唱EXT閉店を20回以上繰り返して最低値になった状態から3グレ4エクセでGOODに戻ったので最低値は1であることを確認。 - 名無しさん 2011-08-19 21 02 22 ↑はカウントミスのようで最低は0で確定のようです - 名無しさん 2011-08-27 14 05 34 2.セーブ画面移行の際に暗転したままブラックアウト ← これはPSPgoでDL版でも起こりました。 - 名無しさん 2011-11-15 17 06 26 一部楽曲でCT突入時にコンボ数表記が消えるのを確認。ハッキリ覚えてるのはロミシンだった気がする。 - 名無しさん 2011-12-18 18 38 07 タイトル画面の「せーがー♪」はミク、リン、ルカ以外入りますか? - 名無しさん 2012-06-01 21 32 23 名前
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/638.html
「ド・ロレーヌ! そっちに平民はいたかい?」 「いや、こっちにはいないよマリコルヌ。今度はあっちを探してみよう」 「そうだね。……それにしても、どこ行っちゃったのかなあ、ギーシュのやつ」 少年達がそう言いながら、まだ見ていない場所を捜索するために駆け出す。 彼らが去った場所には、誰もいなかった、はずだが。 耳を澄ませば、彼らにも。僅かに風を巻きこみ、回転する――、鉄球の音を、聞き取れたかもしれない。 ジャイロは、まさにこの場所にいた。 人が隠れることなどできそうに無い細い木があっただけの場所――そんなところで、どうやって隠れていたのだろう。 “回転”は無限の可能性を秘めている――そう、信じるに足るだけの、事実が、そこで起きていた。 細い木に回転の力を与え、自分のまわりに巻きつかせた。さながら、宿り木が幹に、蔦をからませるように。 やがて誰もいなくなったことを確認し……ジャイロは、鉄球を木から離す。 力を失った木は、ゆっくりとほどけるように、元の真っ直ぐな形へと……戻っていった。 とりあえずはこの場は凌いだ。……しかし。 「やっべえ~……。すっかり囲まれてんじゃねえのかぁオイ」 最悪の事態である。逃げようとしているのに、逃すまいと追われている。 しかも、全方向から。 このままうろちょろしていては、即座に見つかるだろう。 だが、まごまごとしていても、やはり同じことだ。 突破口を切り開かねばならない。……だが、どうやって。 そしてここから脱出できたとしても。 何処に――、行けばいいというのか。 考えなければならないことは山ほどあるが。その全てに正面から取り掛かるには、時間が圧倒的に足りない。 まあとにかく――、まずは、逃げるか。 あれこれ小難しく考えるのは性に合わない、彼らしい結論ではあったが。 少々、遅かった。 「――みぃつけたぁ♪」 嬉しそうに、降りかかる声。それは自分の――真上から。 彼は見上げる。 赤く、長い髪の女が、彼を見て微笑む。 その後ろには、青く短い髪の少女が、無表情で、彼を見下ろしていた。 そして、その二人ともが。……宙に浮いていた。 「こんにちは、平民。こうやって直に話すのは初めてね。あたしはキュルケ。キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー。よろしくね」 ジャイロの前方にそう、名乗った女が降りてくる。 そして彼の後ろに、もう一人が、降り立った。 「そっちの無口の子はタバサっていうの。無愛想だけど、読書の邪魔さえしなければ何もしないいい子よ」 タバサ、と紹介された少女は、それでもやはり――無言でジャイロを見つめている。 「ほー。なーるほど、オメーさん方の名前はよっくわかった。……ついでに、さっきの能力も解説してくれると助かるんだがよォ」 すでに、ホルダーから両手に、鉄球は握っていた。 そして自分に近い距離にいたキュルケに対し――、いつでも、動ける用意をする。 「能力? なんのハナシ?」 キュルケがきょとんとする。言われている意味が、わからない。 「とぼけんなよオメー。さっき空中に浮いてただろーが。それがオメーさんか、それとも後ろのヤツの能力かって聞いてんだよ」 「ああアレ? あんなの、初歩の“浮遊”の魔法に決まってるじゃない。そっか、見たこと無いのねー。さっすがルイズの呼び出した平民」 もの知らずねーとキュルケは笑う。 「魔法ォだあ? チチンプイプイでもアブラカタブラでも構わねえが、そりゃ説明する気はねえってことで判断していいんだな」 「もう。本当にわからず屋ねえ。だから浮遊の魔法って言ってるじゃない」 「……キュルケ」 タバサが声をかける。 それと同時だった。 キュルケの腹部めがけて――ジャイロが、鉄球を放ったのは。 鉄球は、相手が女――しかも、若年ということで手加減はしてあったが、鳩尾に入れば昏倒させることは可能な威力だった。――届けば、だが。 「フレイム!」 キュルケが叫ぶ。その声に応えるように、背後から、大きなトカゲが顔を覗かせた。 そして――、業火とも呼べる大炎の息を吐く。 鉄球が燃やされる。高熱にさらされ、焦げて焼け付き、溶けていく。 それは、キュルケに触れることなく、遥か手前で、尽きて消えた。 「んなぁっ!?」 ジャイロがげっ、と息を吐く。 スタンド攻撃にしちゃ、ずいぶん直接的な攻撃をする女じゃねえか、と思った。 「ありがとうフレイム。うーん、もう大好きぃ」 よーちよちよちよちよちよちよちよちよちよちよちよちよち と、キュルケは自らの使い魔を抱きしめて撫で回す。 「おい! なんだあそのトカゲはよォー。どこの怪獣だよオイ」 「失礼ねー。怪獣じゃなくて使い魔。あたしの使い魔よ。とっても優秀なの」 フレイムを抱きしめたまま、キュルケが答える。 「使い魔、だぁ?」 「そーよ。あなたと同じね」 「オレはそんな趣味悪い芸なんて持っちゃいねえ」 「あらそう……。でも、あたしは貴方に興味を持ったわ」 そう言って、フレイムから離れると、キュルケはジャイロに近づいていく。 「あたしの二つ名は“微熱”……もうさっきから疼いて仕方ないわ。だって貴方……。とっても素敵なんですもの。……ワイルドで」 なぜか身をよじらせて接近するキュルケ。 「野性味がある男って……、とっても、そそられるわ。ルイズが呼び出したってところが、減点だけど」 ……助力するつもりじゃなかったのね。 と、真昼の奥様貴族御用達のメロドラマ小説の一コマのような風景に、そんな感想を、タバサは持った。 「ねえ……貴方。これからあたしと……燃えるような一時を、楽しんで……みない?」 つい、と人差し指で彼の唇をなぞるキュルケ。もうその瞳は潤んでいる。 「あのおチビちゃんと違って腫れてるとこはしっかり腫れてるがな……。男と女ってーのは、そんな安っぽいもんでもねえだろ、お譲ちゃん」 キュルケは過信していた。 自分は魔法使い。相手は平民。たとえこんな至近距離でも。力づくなら、どうとでも対処できる、と。 確かに左手の鉄球は燃え尽きたが。 キュルケから死角にある右の手には――、まだ勢い衰えぬ鉄球が、静かに、渦巻いていることを。彼女は――知らない。 それを彼女の腹部に押し当てさえすれば――彼女を気絶させることも、容易にできる。 そう、彼は確信している。 自らが持つ技術を、絶対に――信頼できる。 右手が動く。刹那の瞬間で、彼女を昏倒させるために。 その一撃は――、空を切った。 後方で顛末を見ていたタバサが、キュルケを助けるために、魔法を放ったからだ。 風の魔法でジャイロをふっ飛ばし――、壁に叩きつける。 風とは、大気の圧力に他ならない。 ならばいま、彼は、台風の牢獄の中にいるのと――同じことではないか。 「う、うおおっ!? こ、こいつは?!」 腕も足も、五体全てが自由に動かせず、タバサに対して振り上げた右手が恐るべき圧力でそのままの形で固定される。 「ひゅう、やるじゃんタバサ」 キュルケが口笛を吹く。ジャイロもまた、見誤った。 ここで一番注意すべきだったのは、この少女だったことに。 ――じゃり、と土と草を、乱暴に踏みしめる音がした。 息も絶え絶えに、相当走ってきただろうと思わせるような肌色。 そして、疲れに反比例して、蓄積された怒りに、一同が気付く。 「……はぁ、はぁ。……はぁ。……や、やっと、追いついたわよこの大バカ使い魔ああぁぁっ!!」 怒りに身を染めた、ルイズがそこにいた。 「……よ、よぉ、元気そうだなおチビちゃん」 絶体絶命とは、このことだろうな、とジャイロは思った。 色仕掛けの女、無口なメガネ少女、それと――、ヒステリー女。 男が勝てない種類の女が3人そろい踏みである。 オレはもう駄目かもな。……すまない、ジョニィ、マルコ。 と、一時は覚悟を決めた彼ではあったが。 「タバサ……魔法解いて」 ルイズが荒い呼吸のまま、そう言うと、タバサは小さく頷いて、構えた杖を下ろし、なにやら呟く。 それと同時に、彼の束縛が解け、さらに同時に、ルイズに乗りかかられた。 「はぁ、はぁ……や、やっと捕まえたわよ! もう、逃がさないんだから! あと誰がチビよ!」 「よぉ。まあ落ち着けって。息ぐらい整えろ」 「あんたと契約してからそうさせてもらうわ」 そう言って、有無を言わさずルイズが顔を近づける。 「なあ、ちょいとばっかし確認すんだがよ」 「あとにして」 「その――、まあ、ちゅーすると、契約ってのができるんだって?」 「だからいまやるってば!」 「いや、だからよ。もうその必要は――、ねえと思ってな」 「どういう意味?」 「こういうことだぜ、ニョホ」 そう言うと、ジャイロは自分の右手に嵌めていた布地の手甲を剥ぐ。 そこにあったのは――、奇妙な形の、紋章だった。 「え? え? ええっ!?」 「だからよぉー。さっきオメー、もう一人と契約しただろ。そんときにな……出てきた、みたいなんだがよ」 これは、彼のハッタリである。 彼がいま見せた“紋章らしきもの”は、彼自身が浮かび上がらせていた。 彼の右肩の付け根。その後ろで、しゅるしゅると回転している、鉄球によって。 そこまでして、使い魔を拒絶しようとしたのは。 彼が何としてでも、元の世界に戻るという、決意をしていたからに他ならない。 その甲斐あって……ルイズは彼と、本来の契約を破棄する。 そしてそのせいで。 「……ぷっ。くく……。じゃ、じゃあなに? ルイズ、もう契約している使い魔に、に、逃げられ……」 あーはっはっは。とキュルケがお腹を抱えて大爆笑する。 それを背後から聞いて。涙目で唇を噛み締め、顔を真っ赤にしたルイズが。 「な、な、な……なんなのよそれぇーーーーーーっ!!」 倒れたジャイロの鳩尾を思いっ切りストンピングし、ジャイロもまた、意識を失うのであった。
https://w.atwiki.jp/niconico3nd/pages/384.html
渚先生「あらにちょり君。まだ早いですよ」 ◆FbzPVNOXDo 「学校って調理室がある筈だよね」 殺し合い1日目も午前を迎え、そろそろ小腹が空いた頃。もこみちは唐突にそう言いだした。 「……狂ったんですか?」 研は、何時でも戦闘が出来るように身構えながら尋ねる 「腹が減っては戦は出来ぬ。かといって、僕らに支給された食料は食べ物と言うには、あまりにも酷い。 そこで調理室でちゃんとした料理でも作ろうかと思って」 確かに支給された食料はクッソ不味い硬いパン。 口にするのも苦痛になる程酷かった。 「それに、あそこならオリーブオイルがあってもおかしくない。……つまり、ムラクモも」 そこまで、もこみちが口にしたところで研は、はっとした。 「ムラクモが来ていれば、そこで倒すも良し。来てなくてもオリーブオイルを全て回収すれば良し。 おまけに食事も作れる。どうだい? 研君。学校に向かわないか」 もう研に断る理由は無い。 一回首をコクンと縦に振ると、二人は見滝原中学校に向かった。 その後を一つの不穏な影が追って来ているとは知らずに。 ―――――――――――― (これは……。どれ程の戦闘が、この場で起こったというの?) アルセーヌがヨコハマ埠頭を出発し、次に辿り着いたのはMOCO'Sキッチン収録スタジオ。 しかし、既に収録スタジオはその姿を留めておらず、見るも無残な瓦礫の山と化している。 (シャーロックは無事かしら) 脳裏に浮かぶのは、あのシャーロック・シェリンフォード。 あの小さく華奢な体が、もしあの瓦礫の下に埋もれていたとしたら……。 トイズを失った彼女は為す術も無く。 「シャーロック!」 声を荒げ瓦礫の山に向かって叫ぶ。 幸いな事に返事は無い。いや、もしや既に力尽きた後なのだろうか。 「シャーロック!!!」 冷静になれなければいけない事は分かっている。だがそれでも、この焦りは抑えきれない。 「なんや? 誰か居るんですか!」 関西の訛りが入った男性の声。 シャーロックが発したものとは、とても考えられない。 つまり、他参加者が今の声を聞き、近づいてきている。 しまった。と、後悔しても既に遅い。今アルセーヌに出来るのは、その参加者が殺し合いには乗っていない者であるように祈る事だけだ。 「えーと、俺らは殺し合いには乗ってないんやけど……」 「ああオッチャンの言うとおりだゾ」 「バトルドーム!」 (ショッピングカート? に怪我人を乗せている?) 現れたのは、温和そうな中年の男性に片言の少女、そしてやかましい謎の玩具。 更に男性の押している、ショッピングカーらしきものに乗せられ、寝息を立てている、もう一人の少女。 「それより。オネエサンは殺し合いに乗っているのカ?」 あのショッピングカートと呼ぶには、あまりにも禍々しく歪な物に少々驚かされたものの、相手に戦意は無いらしい。 「いえ、私は殺し合いには反対です」 怪我人を連れている事からも嘘を付いてはいないだろう。 そう判断したアルセーヌは、一先ず警戒を解いた。 「俺は、有野晋哉。よゐこって、テレビで見たことあると思うんやけど」 「いえ」 「あっ、そう……」 「私はエイラ・イルマタル・ユーティライネン」 「アルセーヌです」 アルセーヌの名には反応しない。つまり自分の住んでいる世界とは、別の世界から呼ばれた可能性が高い。 「ところで、そこの彼女」 思考を切り替え、アルセーヌはカートの上で寝ている少女に注目。 その右肩には刺し傷があった。 「ああ。この娘は聖白蓮って言って、ついさっき……」 有野の口から語られるありがとウサギの襲撃。そして既に倒壊していた、MOCO'Sキッチン収録スタジオ。 「それで、学校へ?」 「そうダ」 適切な判断だろう。間違っているとは思えない。 だが少々、手当てが雑だ。いくら医療道具があろうと、彼らにこれ以上の治療が出来るとは考えずらい。 「少し怪我を見せていただいても?」 そこで、幻惑のトイズを用い、医療道具を具現化させてここで治療しようと思い、傷を見る。 こう見えてもアルセーヌはホームズ探偵学院では、生徒会長アンリエットとして生活している。 探偵たる物、あるゆる分野の知識を要求される。それは生徒会長であるアンリエットも例外ではない。 故に本職ではないものの、それなりの治療を施せる自信はあった。 (なっ? 具現化出来ない!!?) しかし、アルセーヌの思惑に通りには行かない。 幻惑のトイズの具現化すらも制限されてしまったようだ。 「どうしたんダ?」 「い、いえ。こう見えても少し医療の知識があったもので」 適当に誤魔化すが、内心動揺は隠せない。 (効果範囲だけではなく。具現化まで制限されたとなると、安易にトイズには頼れない。 何処かで、トイズの制限を確認する必要がありますわね) ここまで他参加者との戦闘が無かったのは、本当の運が良かったといえる。 もし、この事を知らずに戦闘を行っていた場合。アルセーヌはもうこの世には居なかったかもしれない。 「そうなんか。実は俺らも学校に医療道具があったとしても、ちゃんと治療出来る自信が無いんや。 良かったら、一緒に来てくれへんか? 貴女の方が適切な治療ができそうやし」 「…そうですね。私も仲間が欲しかったところです。分かりました、学校まで同行しましょう」 シャーロックの事も気にはなったが、少なくともこの様子ではこの辺には居ないはずだ。 何より、殺し合いを打破する為には仲間も必要。ここで彼らに着いていくのも良いだろう。 最後に、もう一度瓦礫の山を見渡し踵を返した。 ―――――――――――― 「そうですか。それで皆さんは学校へ」 見滝原中学校の保健室に響く、もこみちの声。 流石、朝のニュース番組のワンコーナーを任せられているだけあって声は大きい。 保健室は右肩の治療を終え、ベッドに寝かせ付けられている聖。 更に、有野、エイラ、アルセーヌ。そして新たに出会った泉研、速水もこみちの姿もあった。 「それにしても、もこみちさん…でしたわね? 本当にオリーブオイルで首輪を外したんですか?」 「そうですよ。貴女も外して差し上げましょうか?」 聖の治療を終えた有野達は、偶然にも遭遇した、もこみち達と情報交換をかわした。 有野達がありがとウサギに襲われた事。アルセーヌが最初に聞いた少年に叫び声に、その声の主を襲ったであろう危険人物。 そしてホテルで出会った、シェルブリットのカズマ、フランク。そのフランクから聞いた危険人物。 もこみちが首輪でオリーブオイルを外したこと。誤解ではあるが、リュウセイ、シャーロックと交戦したこと。 本命の爆弾は頭の中(勝手に断定)。 黒幕はジュラル星人(これも勝手に断定)、ジュラルの魔王は生きている(やっぱり勝手に断定) ムラクモやありがとウサギ等の危険人物など。 アルセーヌはこれらの情報を頭の中で整理する。 取り合えず、ジュラル星人は訳が分からないので放っておく。 今考えるべきは、もこみちが交戦したというシャーロックの行方と、オリーブオイルで外れる首輪に頭の中にあると言っている爆弾の事だ。 (オリーブオイルで首輪が外れたとは到底考えづらい。でも、目の前に外している参加者が居る以上、少なくとも首輪を外す方法は存在する? だとしたら、頭の中に爆弾を仕掛けたとしてもおかしくない。 いや、そもそも首輪を外せるような方法があるぐらいなら、最初から頭の中に爆弾があると脅した方が手っ取り早いんじゃ…。一体主催は何を考えているの?) アルセーヌの中で新たに疑問が生まれるが、今はそれを明らかにする事は出来ない。 やはり、情報がまだ足りない。結論を出すにはもっと情報を集めるべきだ。 ならば優先すべきはシャーロックの行方。 「もこみちさん。貴方を今更、責めるつもりはありません。ただ、貴方が襲ったという、二人の行方を教えて下さい」 「いやー。川に落ちたから、分からないんですよ」 「……」 殴りたくなったがこらえる。 一応、首輪を外した参加者で殺し合いからの脱出の鍵になるかも分からないからだ。 「なあ、そこのニイチャンは首輪を外せるんだダロ? なら私達のも外してくレ」 「そうやなあ。頭の中に爆弾があるにしろ、無いにしろ。まずは首輪を外さな始まらへんしなあ」 エイラと有野の台詞を聞き、アルセーヌは思考を切り替える。 この首輪を外すのは優先事項であるのには変わりなく、目の前にそれが出来る人間が居るのなら尚更だ。 一先ず首輪を外して貰ってから、後の事を考える事にする。 「そうだね。よし調理室に行こう! 一応、料理をするのには変わり無いからね」 意味が分からなかった。 料理? と、その場に居た全員は首を傾げた。 「ド、ドラ、えも・・・ん、出たぁ!!!!!」 「「「「!!?」」」 「 !? バトルドーム!!!!」 その瞬間。何処からとも無く奇声が鳴り響き。同時に、今まで沈黙を続けていたバトルドームが騒ぎ出した。 最初に発せられた奇声はアルセーヌの背後、咄嗟に木刀を引き抜き横薙ぎへ振るう。 何も無い虚空へと振るわれた筈の木刀が、突如空中で停止したかと思うと木と木がぶつかり合う、鈍く乾いた音が響いた。 そして、木刀の刀身を伝わりやってくる確かな手応え。 アルセーヌは今この瞬間、この場にもう一人の招かざる客が居ると理解した。 「皆さん、気をつけて!! 姿は見えませんが、何者かが居ます!!」 ―――――――――――― 『皆さん、気をつけて!! 姿は見えませんが、何者かが居ます!!』 誤算だった。 と、言い訳は出来ない。自業自得だ。 にとりはアルセーヌを睨みながら、心の中で舌打ちをした。 最初に、もこみちと研を発見したにとりは即座に襲い彼らを食そうと考えた。 しかし、ふともこみちの首輪が無い事に気付く。 いくら人間大好きのにとりはと言えども、首輪の無い参加者を見つけた以上、無意味に襲いはしない。 幸い、腹はそこまで減ってない。しばらく様子を見てから、二人を殺して食べても問題ない。 そう考えもこみち達の後を追い、見滝原中学校へ逆戻り。あの勘違いから、自分が襲った妖怪の事を気にしつつも首輪解除の方法。 頭の中に爆弾。黒幕はジュラル星人。これらの重要な情報を得る。 そして、情報を得た後はもう用済みだ。 気付けば更に人数が増えていて人数的にはこちらが不利だ。撤退も一つの手かもしれないが、ベッドで寝ている聖も知らない仲じゃない。 下手に人間の下に置いておくよりはここで助け出しておきたい。 何より、もう我慢の限界だった。腹もペコちゃんで、涎がだらだらと口の周りを汚している。 スタイリッシュ爪楊枝を構え、まずは一番厄介そうだと判断したアルセーヌへと突進。 その瞬間だった、自分のティバッグから奇声が響き、アルセーヌがこちらの反撃に気付いたのは。 そう、ジャギとの戦闘の後にとりはドラえもんを解体し修理を行っている。 もこみち達を発見し、すぐに修理を止めバックに適当に放り込んでそのままにしていたが 結果、完全にとは言えずともドラえもんは声を発する事くらいは可能なくらいに修復されたのだ。 冷静な状態だったのなら、ドラえもんの存在を忘れる事など有り得ない。 何せ、ついさっきまでドラえもんの修復を行っていたのは他の誰でも無いにとりである。 更に言えば、ジャギとの戦闘でこれは奇声を発すると理解していたし、修復してそのままにしておけば、また奇声を上げる可能性もあった。 だが、にとりはそれを綺麗さっぱり忘れていた。やはり人間が好き過ぎて、興奮していたのだろう。 これはにとりの完全なミスというより自業自得だ。 更に、ここでもう一回にとりはミスを犯してしまう。 それは振るわれた木刀を回避しようとするが、間に合わず咄嗟に楊枝で防いでしまったこと。 あれをかわせればまだ気のせい程度で済んだかもしれない。 これで完全に自分の存在がばれてしまった。 見れば、アルセーヌは完全に姿の見えない自分へと意識を集中させている。 あれでは攻めても、ジャギの様に防がれるのがオチだ。しかもここは室内、適当に放った攻撃が当たらないとも言い切れない。 もっと言えば、あのドラえもんがまた何時叫び出すか分からない状況。 声の乱れ具合から、恐らく修復したと言っても何度も叫べる程ではないのだろうが。 戦局は最悪。 「――仕方ない」 楊枝を持った手とは逆の手をバックに入れる。 そこから取り出した物をにとりは投げた。 にとりの手から放たれたのは黒きカブトボーグ。名をダークサイド・プレジデントという。 にとりの手から離れ、姿を現したダークサイド・プレジデントが突如黒い閃光を纏い爆発を起した。 適当な駄目なチャージインだ。まずは素振りをしよう。 「なんやいきなり!」 ベッドで寝てる聖を気遣って出来れば使いたくなかったが、この際止むを得まい。 幸い“ボーガー”とやらでなくては、ダークサイド・プレジデントの本来の力を引き出す事が出来ないらしく 爆発というよりは土煙を撒き起した程度で人間達を殺し損ねたが、逆に聖も被害を受けてない。 被害を強いて言うなら、周りの薬棚が倒れ薬品が撒き散らかった程度か 「ジュラル星人!?」 ジュラル星人と勘繰る研の横をにとりがすり抜け、再びアルセーヌへと接近する。 この爆発で反応が遅れたアルセーヌへと楊枝を向け、今度こそその胸を貫かんと迫る。 「が、ああああ!」 そこへショッピングカートが向かってきた。 しかも、それは先端に干し草用フォークや包丁、ガスバーナーが付けられた武器といっても過言ではないもの。 いくら妖怪といえども、それをモロに喰らえば吹き飛ばされ激痛に苦しめられる。 「行って、下さい……。ここは私が何とかします」 にとりがショッピングカートが向かってきた方法へ視線を向ける。 そこには意識を戻しベッドから降りた聖が立っていた。 「うん分かった。僕、悪いけど先に行ってるよ」 誰よりも早く即決した研はその場から離脱した。 【C-03 見滝原中学校/一日目・午前】 【泉研@チャージマン研!】 [状態] 疲労(小) [装備] スペクトルアロー(ランダム品3つ扱い)@チャージマン研! [道具] 基本支給品、ランダム品無し [思考・状況]基本思考:主催者及びジュラル星人、殺し合いに乗ったキチガイ参加者を全て滅ぼす! 0:聖さんありがとう。僕、悪いけど先に行ってるよ。 1:もこみちと組む。 2:ありがとウサギ(名前を知らない)、ムラクモを倒す(特にムラクモの計画は必ず阻止する!)。 3:変装できない間、身を守れる武器を探す。 4:間違いない。黒幕はジュラル星人だ! 5:頭の中に爆弾が! 6:ジュラル星人め許さないぞ! ※全てジュラル星人の仕業だと断定しました。(真相は不明) ※頭の中に爆弾があると断定しました。(真相は不明) ※ジュラルの魔王が生きていると断定しました。(真相は不明) ※有野達、アルセーヌと情報交換しました。 「いやちょっと待ちや! 駄目や、聖はんはまだ怪我が……」 聖の怪我はまだ癒えていない。 そんな彼女をこの場に残したらどんな事になるか。 「有野さん。今襲ってきている彼女は、妖怪である私でないと姿が見えません。 お願いです。行ってください、皆さんが無事で居られる保証はありません」 にとりの光化学迷彩は妖怪には通用しない。故に妖怪である聖には効果は無い。 だからこそ、この場でにとりを足止めする気だ。 「私はここに残ル!!」 「そや! 聖はん一人を残す訳にはいかへん!!」 だが有野とエイラは譲らない。意地でもここに残る気だ。 確かに、ありがとウサギとの戦闘では彼らが居なかったら危なかった。 しかし、相手は透明。エイラの先読みもそれでは意味が無い。 「駄目です。姿が見えないだけならともかく相手はまだ何をしてくるか……!」 更に相手は姿を消すだけじゃない。さっきの爆発のように複数の攻撃手段を持っている。 いくら姿が見えている聖であろうとそれだけは分からない。 「―――それでは、本日のお便りを読んでいきましょう」 自分は、この場に居る皆に折角会えたドラえもんを死なせたくない。 でも、このままじゃ誰かが死んでしまう。 何とかしたいけど、所詮自分は玩具。 もこみちさん。こんな時に役立つ簡単料理を教えてください。 PNバトルドームさん 「そうですね……。よくあり過ぎて困っちゃいますよね。そこで今日は――」 そんな時、もこみちがいきなりバトルドームが書いた手紙を読んだかと思うとオリーブオイルの瓶を掴み 「僕が聖さんとここに残る事にします」 先っちょで有野とエイラを殴った。 二人は死んだように意識を失ってしまった。 「え?」 「アルセーヌさん二人をお願いします」 「え?」 二回、間抜けな声を上げてしまったアルセーヌにもこみちはそう言うと、オリーブオイルを有野とエイラの頭からぶっかける。 そのまま床で寝てる二人の胸倉を掴むと、アイスホッケーのように保健室の扉に向かって投げ飛ばした。 オリーブオイルでヌルヌルした二人は、そのままツルツル~とギャグマンガの様な音をあげ滑りながら扉から出て行った。 「ちょっ」 滑っていく二人を追いアルセーヌもこの場から離脱する。 こうして残ったのは聖、もこみち、にとり。 「超エキサイティンッ!!」 そして、バトルドーム。 「すみません。私に付き合わせちゃって……」 聖がもこみちへ一回頭を下げる。 「構いませんよ。それよりいいのかい。君は有野さん達と行かなくて」 「バトルドーム!(当たり前です。聖さんをこのまま置いていく訳には行かないし、バトルドーム仲間のドラえもんを見捨てる訳にもいかないッ!)」 「うん。何言ってるか分からないや」 まったく意思疎通が取れてない、もこみちとバトルドーム。その横で聖はにとりを睨んでいた。 「どうして、貴女がこんな事を……!」 何を言っているのか、逆ににとりには分からなかった。妖怪が人間を食べるのは当たり前だというのに。 (もしかして、人間に洗脳されているんじゃ……!?) 真実は定かでは無いが、このまま人間と置いておくのは彼女の為にならない。 少し痛い目を見てもらうしかない。 にとりは一旦姿を表す。 「話し合う気になりましたか?」 無論、そんなつもりなど無い。ただ聖には姿が見えている以上、姿を消しての不意打ちは効き目が無い。 ならば姿を見せた方が油断を誘える。瞬時にバックからドラえもんを取り出して聖へ投げつける。 「――ッ!」 「ド、ドラ……」 怪我をしていない左の手でそれを受け止める。 「少し眠ってて貰うよ!」 視界、そして自由に動かせる唯一の手を塞がれた事でにとりの接近を許してしまう。 そのままにとりの拳が聖の鳩尾に向かって行く。 「なっ」 鳩尾へと叩き込まれた拳に横から、突如謎のオリーブオイルがぶっかけられる。 ぬるんっという音を上げ滑りながら、にとりの拳は完全に威力を殺された。 (右肩にオリーブオイルが掛かって、染みる……) 「ふぅ。間一髪だったね」 「え、ええ」 「バトルドーム!」 もこみちのドヤ顔に笑みを返すが内心かなり右肩が痛かった。 でも文句は言えない。拳を滑らしてバランスを崩したにとりを蹴り飛ばす。 傷付けたくは無い。元々、河童は人間に友好的な妖怪、何か理由がある筈だ。 「何故、貴女は……」 再び立ち上がるにとりへ聖はそう問いかける。 だがその顔は既に元の可愛らしいものではなく。 人食い妖怪「にちょり」のものだった。 【C-03 見滝原中学校/一日目・午前】 【有野晋哉@現実】 [状態] 気絶、疲労(小)、オリーブオイル塗れでヌルヌル [装備] 店長のショッピングカート@デッドライジング [道具] 基本支給品、M202ロケットランチャー(説明書付き)(0/4)@コマンドー、ネシカ筐体@現実、恥ずかしい映像が再生されるリモコン@DDTプロレスリング [思考・状況] 基本 嫁の下にかえらんとなぁ 0 ……。 1 聖が心配。 2 殺し合いはしない。 3 もこみちが少し心配。 4 濱口君はおらんのか…。 ※名簿と地図を確認しました。また、地図に見覚えのある施設がある事に気付きました。 【エイラ・イルマタル・ユーティライネン@ストライクウィッチーズ】 [状態] 気絶、疲労(中)、オリーブオイル塗れでヌルヌル [装備] ボム@東方Project×3 [道具] 基本支給品、ケフィア入り水鉄砲@現実、SPACE SAVER ブレンダー@ミキシング博士 [思考・状況] 基本 殺し合いはしない 0 ……。 1 聖が心配。 2 サーニャを探し出す。 3 殺し合いはしない。 ※アルセーヌ、もこみち達と情報交換しました。 【アルセーヌ(アンリエット・ミステール)@探偵オペラミルキィホームズ】 [状態] 健康、アルセーヌの怪盗服 [装備] 洞爺湖@銀魂 [道具] 基本支給品、ランダム品×1、 シャロの探偵服@探偵オペラミルキィホームズ [思考・状況]基本思考:殺し合いを壊し主催から願いを叶える方法を盗み出す。 0:有野とエイラを連れこの場から離れる。 1:施設を巡り調査する。 2:シャーロック・シェリンフォードを探し出す。 4:アルセーヌとして行動するが、協力者を集める。 4:男声の女(譲治)とロックオンを警戒。 5:自分の推測が正しいか確かめる為、情報を集める。 6:黒幕は神……そんなわけないですわね。 7:オリーブオイルを一応探しておく? 8:頭の中に爆弾がある事も考慮。 ※幻惑のトイズは制限により弱まっています(具現化も不可能)。 ※トイズの制限に気付いています。 ※デッドライジング、スクライド世界の話を聞きましたが半信半疑です。 ※有野、もこみち達と情報交換しました。 【C-03 見滝原中学校保健室/一日目・午前】 【速水もこみち@現実】 [状態] ダメージ(中)、疲労(小)、首輪解除。 [装備] なし。 [道具] 基本支給品、速水もこみち御用達調味料一式@現実、大量のオリーブオイル@MOCO'sキッチン [思考・状況]基本思考:殺し合いには乗らない。でもムラクモは殺す。 0:聖と共ににとりを止める。 1:研君の決断力は凄いなあ。 2:ムラクモを探し出す。 3:そうか頭の中に爆弾が……。 4:頭の爆弾を何とかする。 5:シャーロックと再会したら襲った事を謝っておこう。 ※アルセーヌ、有野達と情報交換しました。 【聖白蓮@東方Project】 [状態] 右肩に刺し傷(治癒不可。保健室で手当て済み) [装備] なし [道具] 基本支給品、うまかっちゃん一年分@アンパンマンのパン工場救済計画、バトルドーム@バトルドーム ドラえもん@ドラえもんBDが見たシリーズ(修復済み。ただし少し叫べる程度で下手をすればまた壊れる) [思考・状況] 基本 弱きものを助ける。殺しはしない 0 にとりを止める。 1 弱き人を助ける。 2 もう早とちりはしない。 3 右肩の傷が治らない事に疑問。 4 傷にオリーブオイルが染みる……。 【河城にとり@きゅうり味のゆっくりしていってね!!!】 [状態]:疲労(大) [装備]:光学迷彩スーツ@東方Project、スタイリッシュ爪楊枝装備@東方無問題シリーズ、 近過去狙撃銃@古明地こいしのドキドキ大冒険 [道具]:基本支給品×2、ランダム支給品×3(確認済み)、きゅうりチャーハン(タッパーに入ってる)@現地調達×人間半分程度の量、 お米@現地調達品、きゅうり@現地調達品、刀剣@現地調達、工具一式@現地調達、改造半田鏝@現地調達 ダークサイド・プレジデント@人造昆虫カブトボーグ [思考・状況] 基本:殺し合いには乗らない。 1 さっき走っていった妖怪(美樹さやか)を探す。 2 聖を説得して人間を食べる。 3 他の参加者を探す。 4 首輪の解除法を模索する。主催者に知られずに調べる必要がある。 5 殺し合いに乗っている強い参加者を警戒。 6 他の参加者と会ったら、一緒にお弁当を食べよう。 7 入道(雲山)と鳥の妖怪(松風)はあの人間(ティンカーベル先輩)を食べようとしてたのかな? 8 オリーブオイルを探しておく? 9 人間……大好き!! ※人間を見るとにちょりになって襲い掛かります。 人間以外にはいつものにとりで接します。 ※首輪が何らかの方法で主催者に情報を送っていることに気付きました。 ※右代宮譲治が犯人だと知りました。 ※疲労が激しく、弾幕が自由に扱えない状態です。休息すれば回復します。 ※もこみち達の情報交換を盗み聞きしています。 《支給品紹介》 【ダークサイド・プレジデント@人造昆虫カブトボーグ V×V】 天野河リュウセイの父ビッグバンの持つカブトボーグ。 必殺技はビッグバンファイナルエクスプローション。 sm111 ひとりぼっちは、寂しいもんな 時系列順 sm116 只のお酒です、まったく問題ありません! sm111 ひとりぼっちは、寂しいもんな 投下順 sm113 ニコロワγ~破壊者と野獣と時々、使徒~ sm89 Want to be controlled……DoRaeMooooooooooooN!!!! 河城にとり sm126 食戟のにとり sm72 シャーロックを探せ アルセーヌ sm126 食戟のにとり sm79 よくもこんなキチガイSSを! 泉研 sm119 激戦の!ソウル・バーニングバトル! sm79 よくもこんなキチガイSSを! 速水もこみち sm126 食戟のにとり sm97 保健室へどうぞ!! 有野晋哉 sm126 食戟のにとり sm97 保健室へどうぞ!! エイラ・イルマタル・ユーティライネン sm126 食戟のにとり sm97 保健室へどうぞ!! 聖白蓮 sm126 食戟のにとり
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/3535.html
――アークルが、警告を伝えている 世界は夜の闇に覆われ、嵐が荒れ狂っていた。 夜空の光は空を包む暗雲によって、奪われてしまっている。 雨粒はたった一粒浴びただけで、一瞬で身体が凍り付いてしまうほど冷たかった。 凍てついた寒さに満ちた町の中で、純白の衣服を纏った一人の青年が、腕を翳す。 その瞬間、辺りは一瞬で炎に包まれた。 あちこちの建物は音を立てて崩壊し、平穏を打ち砕く。 人々は逃げまどうが、間に合わない。 青年は自らの身体を異形へと変えながら、ぼんやりと待った。 遥か昔、自分のことを封印した宿敵を。 あの時の決着を付けるために。 すると、異形の思いに答えるかのように、一人の戦士が姿を現した。 ある者は瓦礫に押し潰された。 ある者は炎に包まれた。 ある者は暴虐によって散った。 煉獄の焔によって火の海となった町は、この世の地獄と呼ぶに相応しい。 何もかもが紅蓮に飲み込まれ、何もかもが壊される。 その中で、二つの影が対峙していた。 片や、黒の金の力を手にした、瞳を赤く輝かせるリントの戦士クウガ。 片や、白い外骨格に包まれ、額で黄金の四本角を輝かせているグロンギの王。 人々の笑顔のために戦うクウガは、自らの笑顔のために殺戮を行うグロンギを相手に、拳を振るう。 しかし、いくら打ち込もうともグロンギは微動だにしない。 対するグロンギは、ほんの少し力を込めただけで、クウガに致命傷の傷を与える。 負けじとクウガは掴みかかるが、呆気なく吹き飛ばされてしまう。 グロンギは倒れたクウガを踏みつけ、異形の仮面の下で微笑みながら呟いた。 ――どうしたの もっと強くなって、もっと僕を笑顔にしてよ―― グロンギは圧倒的な殺意を放ちながら、腕を前に向ける。 放たれる火炎は人々を容赦なく飲み込み、逃げることを許さない。 苦痛の悲鳴をあげる暇もなく、命が消える。 純粋無垢な笑顔を浮かべながら、同族すらもその手にかけた。 クウガは、守ろうと動く。 苦しみながらも戦う。 しかしグロンギはそんな彼を嘲笑うかのように、破壊を続けた。 やがてベルトで輝く希望の霊石に、亀裂が刻まれてしまう。 暴力の前に、クウガすらも炎の犠牲となってしまい、地面に倒れた―― ――白き闇 イメージの流れは、唐突に終わる。 ハッと目を覚ましたクウガの前では、異形が群れを成して進軍していた。 その光景を前に、彼はほんの少しだけ呆然とするが、すぐに戦闘の構えを取る。 いけない、こんなところで立ち止まっている場合じゃない。 奮い立たせるように心中で呟くが、彼の中では疑問が満ちていた。 (何だったんだ……今のは) ほんの一瞬だけ、脳内に流れ込んだ光景。 黒い鎧を身に纏うクウガが、破壊活動を続ける白いグロンギを相手に戦い、敗れる姿。 今までに見たことのないグロンギ。 そして、今まで一度も起こった事のない謎の現象。 だが、今はそんなことを気にかけている場合ではない。 目の前からは、二メートルを超す巨体を誇る、グロンギが迫っているからだ。 鋭く尖るクチバシ、白装束に包まれた漆黒の筋肉、コンドルを髣髴とさせる黒い翼。 警察から「未確認生命体第47号」と呼ばれ、ゲゲルを行う「ゴ」のグロンギが殺した人間をカウントする判定人、ラ・ドルド・グ。 ドルドは胸部に飾られた装飾品を、両手に一つずつ取る。 それらは一瞬で巨大化し、鋼鉄製のトンファーへと形を変えた。 「もう一人の、クウガ……」 「え?」 地の底から響くようなドルドの声に、クウガは呆気に取られてしまう。 その直後、闇の中から一筋の熱線が放たれた。 ドルドの横を通り過ぎながら、光はクウガに襲いかかる。 反射的に身体を捩ることによって、真っ直ぐに突き進んでくる閃光を避けた。 標的を失ったそれは地面に着弾し、爆音を鳴らす。 続くように、暗闇で複数の光が煌めいた。 吹き荒れる台風のように、光線はクウガを向かって突き進む。 彼は卓越した身体能力で左右に跳躍することで、それら全ての回避に成功。 粉塵が周囲に広がる中、金属を鳴らしたような複数の音が聞こえる。 それらが足音だと気付いたのは、かつてウルトラセブンと戦った人型の二足歩行ロボットが、姿を現してからだった。 銀色に輝く三メートルに達しそうな巨体、顔の位置に付けられたガラスカバー、その下で稼動している大量の機械、胸に書かれた奇妙な模様、金に彩られた四肢、右手に備えられた銃、左手に付いた丸い鉄球。 それは地底ロボットユートムと呼ばれ、ウルトラ警備隊が地下深くより発見した、謎の都市を守護する戦闘兵士。 横一列に整列するユートム達は、一斉に銃口をクウガに向けた。その数は五体。 先端が煌めき、閃光が放たれた。着弾しようとした直後、クウガは高く跳躍する。 熱線により爆発音が響く一方、彼はその身体を地面に転がす。 彼の手には、ナナシ連中の遺品とも言える刀が握られていた。 右手に力を込めながら、クウガは唱える。 「超変身!」 闘志に満ちた声に答えるように、アマダムは光を放つ。 直後、両眼と霊石は赤から紫へと染まり、クウガを守る鎧の形を変えていく。 紫色のラインが刻まれ、銀色に染まった装甲はより厚さを増し、両肩が大きく突き出した。 今の彼は、タイタンブロッカーの名を持つ鎧に守られた、大地を司る戦士。 『邪悪なる者あらば、鋼の鎧を身に付け、地割れの如く邪悪を斬り払う戦士あり』の伝説が示す、紫のクウガ。 タイタンフォームの形態へと、クウガは姿を変えた。 それに伴うように、右手に握っていたナナシ連中の使っていた刀が光に包まれる。 瞬く間に形を変えていき、大きさも増していった。 輝きが収まった瞬間、クウガの手にあるのは金色の装飾が備えられた大剣、タイタンソード。 闇の中で、鎧と同じ紫色の刀身と宝玉が煌めく剣を構えながら、彼は前進する。 ユートムの軍団も拳銃をクウガに向けると、その口が光った。 放たれた光線は容赦なく着弾するが、怯みすらもしない。 爆音が鳴り響くも、痛みは全くなかった。 タイタンフォームの堅牢な鎧の前では、それは火の粉にも満たない攻撃だった。 未だに攻撃を続けるユートム達との距離を、クウガは確実に縮めていく。 やがて一歩前までに迫ると、彼はタイタンソードを力強く横に振るった。 「うおりゃあっ!」 叫びと同時に、刀身をユートムの頭部に叩き込む。 刃は鋼鉄を豆腐のように切り裂くと、その中で蠢いている機械までも両断。 それによって、大量の火花が血液のように飛び散った。 頭部の上半分が切断されたユートムは両膝を地面に落とし、前へ倒れる。 それを最後に、二度と動くことはなかった。 別個体のユートムが、光線銃を構える。 閃光が放たれようとする前に、クウガはタイタンソードを高く掲げた。 そのまま刃をユートムの頭部に叩き込んで、身体を真っ二つに斬る。 切断面からは電流が迸るが、それを気にかける者はいない。 両断されたユートムが土の上に倒れた後、クウガは得物を振り続けた。 右の方向から鉄球を掲げながら、また別のユートムが襲いかかってくる。 クウガは下から上に掬い上げるようにタイタンソードを振って、それと激突させた。 鈍い激突音が鳴るのと同時に、鋼鉄が粉砕される。 その勢いを保ったまま、紫の刃はユートムの頭部から胴体の部分を砕いた。 脇腹からタイタンソードを引き抜いたクウガは、体の向きを変える。 振り向くのと同時に、両手で力強く取っ手を握り締めながら、刃を四体目のユートムへ向けた。 「でやあっ!」 渾身の力を込めて、タイタンソードの先端をユートムの腹部に突き刺す。 背中まで貫いた刃から、封印エネルギーが流れ込み、紋章が刻まれた。 力はユートムの内部を縦横無尽に暴れまわり、蠢くように稼動する機械が次々と破壊されていく。 そこから数秒の時間が経過した後、衝撃に耐えることが出来ずに、その巨体が爆発した。 タイタンフォームの決め技、カラミティタイタンによる爆風に巻き込まれるも、クウガには傷一つのダメージも負わない。 粉々となったユートムの破片が地面に散らばる中、炎が風によって消えていく。 膨大な熱の塊から姿を現したクウガは、タイタンソードを横に払った。 その餌食となったユートムの胸部はあっさりと裂かれ、膨大な火花を散らす。 衝撃に耐えることが出来ずに、機械で構成された身体は一瞬で爆ぜていった。 最後のユートムが吹き飛んだ瞬間、クウガの聴覚は空気を裂くような音を察知する。 振り向いた先からは、巨大な翼を羽ばたかせているドルドがハングライダーのように滑空していた。 高速の勢いで迫るドルドを見たクウガは、タイタンソードを構える。 「くっ!」 甲高い金属音が鳴り響き、微かな火花が迸る。 それはクウガのタイタンソードと、ドルドが握る二本のトンファーが激突することで起こった現象だった。 直後、互いに押し合い、力の拮抗が始まる。 だがすぐにタイタンフォームの姿であるクウガに軍配が上がっていき、ドルドが押されていった。 いくら強靱な戦闘力を持つグロンギといえども、力に優れた形態には敵わない。 それを察したドルドは背後に高く跳躍。翼を動かしながらクウガから距離を取った。 そのまま地面に着地しながら、トンファーを構え直す。 クウガは得物を横に振るが、ドルドは再び飛び上がった。 そのまま頭上を通り抜け、反対側に回り込む。 同時に右肩部分の鎧に、トンファーを叩き込んだ。 ドルドの攻撃によって金属音が響き、クウガの神経に微かな痛みが伝わる。 衝撃により身体が僅かに揺れるが、すぐに振り向く。 見ると、既にドルドは自分から数メートルも遠くに離れていた。 重厚な鎧に守られたタイタンフォームは、攻守の性能に優れている。 しかしその重さの分、俊敏性が犠牲となっていた。 おまけに相手は翼で空を飛ぶことが出来るため、このフォームで戦っては不利になるだろう。 判断を下したクウガは、タイタンソードを地面に突き刺す。 先程破壊したユートムの残骸である光線銃を拾って、右手に力を込めた。 「超変身ッ!」 クウガは合言葉を再び唱える。 彼の意思に答えるために、アマダムは緑色の輝きを放つ。 それに伴うように鎧の形が変化していき、瞳が霊石と同じ色へ変わっていった。 アマダムの光はクウガだけでなく、破損された銃すらも包み込み、その形状を変える。 すると、ベルトから放たれる緑色の光彩は収まり、超変身が終わった。 右肩の装甲が薄くなったのに対し、左肩の装甲が鋭く突き出している。 今のクウガは、視覚と聴覚といった感覚神経が極限まで研ぎ澄まされた、風を司る戦士。 『邪悪なる者あらば、その姿を彼方より知りて、疾風の如く邪悪を射抜く戦士あり』の伝説が示す、緑のクウガ。 ペガサスフォームの姿に変わるのと同時に、その手に握る光線銃も形を変えていた。 ボウガンを思わせる黒い銃身、古代文字が彫られた金の装飾、埋め込まれたエメラルド。 クウガはペガサスボウガンを構えると、銃口をドルドに向ける。 右手の人差し指を引き金にかけて、反対の手で後ろのパーツを引いた。 弓矢のように引っ張ることによって、前方の装飾が畳まれていく。 クウガは全身の神経を、ペガサスボウガンに集中させる。 それにより、銃口に大気が流れ込んだ。 目の前からは、黒い翼を羽ばたかせているドルドが接近する。 高速の勢いで迫る敵を前に、クウガはチャンスを待った。 全身の神経を集中させる古代戦士は、グロンギと睨み合う。 やがて、空中より迫るドルドはトンファーを掲げ、勢いよく振り下ろした。 その瞬間、クウガは両足をバネにして高く跳び上がる。 ドルドの一撃が空振りに終わる一方で、ペガサスボウガンの銃口を下に向けた。 「はっ!」 瞬時にボウガンの引き金を引いて、左手を離す。 クウガの右手に僅かな衝撃が伝わった途端、空気を破裂させる音が響いた。 それは、ペガサスボウガンの中で圧縮された大気が塊となって、弾丸のように発射されたことで鳴った音。 封印エネルギーと共に撃ち出された、ブラストペガサスの一撃は音速を超える勢いで進む。 一発の弾丸は、標的となったドルドの背中を貫き、紋章を刻んだ。 そのまま脊髄を砕きながら体内を進み、一瞬で腹部を突き破る。 「ガアッ……!?」 ペガサスフォームの必殺技を受けたドルドは、苦悶の声を漏らした。 グロンギにとって猛毒とも呼べる封印エネルギーが体内を暴れ回ることで、飛行が困難となる。 ドルドは勢いよく地面に激突し、それを合図に爆音を鳴らしながら巨体が粉砕された。 まるで弔いのような炎が燃え上がるが、一瞬で消えてしまう。 クウガが地上に着地するのと同時に、アマダムから赤い光が放たれる。 マイティフォームの形態になった途端、ペガサスボウガンは元の壊れた光線銃へ戻った。 必要の無くなった残骸を捨てると、彼は別の敵に向かって走り出す。 前へ 目次へ 次へ
https://w.atwiki.jp/bc5656/pages/1200.html
アリカさんが入室しました アリカ- (日も暮れた頃、休憩室待機の和装メイド アリカ- (休憩室には、襲撃者リストなどが貼られている アリカ- (もっとも、襲撃者も客でウェルカム故に大した意味はない アリカ- 地獄人にDTR、個人では…朝々?と。"ごーどん”は静かですか(なんとなしに名前を確認して アルムさんが入室しました アルム- (喫茶に入店してくる外套羽織った銀髪青年 アリカ- (桜のかんざしが低く、鈴の音のようなものを放つ)、とと アリカ- いらっしゃいませー、アルニラムさん(店内に出て) アルム- …ん。何か作業中か? アリカ- お席は先日と同様でよろしいでしょうか? アルム- 構わないよ。(言いながら勝手に座る 入り口すぐ近くの席 アリカ- いえー、暇をもて余していただけですよ。(お冷やを置き) アルム- 掲示物? 新メニューじゃ無いみたいだけど。 アリカ- ああ、これですか(新しく貼ろうと思っていた更新リストを見せる) アルム- それだ。見ちゃ不味いモノか? アリカ- いわゆるレイダーリストです。襲撃者一覧…まあ、いいですよ。(手渡し) アリカ- 非戦闘の店員もたまにいるので、そうした方面向けの警戒リスト、といったところです。 アルム- 喫茶の客を襲ったり街を襲ったりする奴らか。(興味津々で貰ったリストを見る アリカ- 当店では店内で暴れない限り、いえ暴れたとしても、襲撃者もウェルカムです。 アルム- そこは伝説の喫茶か。寛容というかなんというか… アリカ- 故にセントラル最高レベルの危険度、戦いは終わることがない… アルム- レイダー自体も多いし…二十二憐星燈…地獄人…DTR…レイダー団体もあるんだな。む。 アルム- 『アルジール一家』…コレは最近?(リストにある名前を見て アリカ- 先日の襲撃からリストに。オニールから、アなんとかさんを襲いに来たとか、情報が。 アルム- 完全に僕のせいだね。(肩すくめてリストを返す アリカ- お気になさらず(受け取り)何故か保険金がちゃんとおりてますから。 アルム- え?! そうなの?!(結構驚き アリカ- 何ででしょうね、私もさっぱりですが、修繕費は困らないんですよ。 アリカ- とはいえ、店員の中には清掃や内装のやりなおし業務を嫌っている方もいますがー。 アルム- ぅ。(この前掃除全任せして逃げたのを思い出し アルム- そ、それも戦闘喫茶店員の仕事だから、仕方ないよなっ! アリカ- ええ、危険手当ては高いですし、そもそもそういう場所ではありますからねぇ。 アルム- 保証は…それなりに充実してるみたいだな。 アリカ- あと「店員とバトル手当て」とか、色々出るんですよ。アルニラムさんもバイト、どうです? アルム- 「店員とバトル手当て」? なんだそりゃ? アリカ- 「店員とバトル」、というメニューがあります。スマイル同様で0G。 アルム- そんな面白いメニューがあったのか?(小さく笑み浮かべて アリカ- 店員にも色々なので、お断りさせて頂く場合も、と言いたいところですがー アリカ- 拒否権は薄いんですよね。まあ、非戦闘の店員にバトルが申し込まれた事例はほぼ無いんですけど アルム- でも、戦えるんだろ?(アリカ見て アリカ- はい、戦えますよ。店員にも色々、ということですが アリカ- 私の場合は修業ですから(にっこりと) アルム- なら、遠慮無く。(立ち上がり アルム- 注文お願いするよ。『店員とバトル』だ。 アリカ- ああ、お待ちください。さすがに着替えないと。 アルム- ん、あぁ、…行っといで。(アリカ見て アリカ- 着付けにちょっと時間がかかるので、ドリンクバーでお待ちください。 アルム- わかった。(素直に アリカ- これは私からのサービスなので遠慮なく。ではー アリカ- (奥に一度入っていく) アリカさんが退室しました アルム- サービスか…伝説の喫茶の店員とのバトルならバトル料を取っても良いんじゃないか…? アルム- 『店員とのバトル!』は無料で、別途指名料が加算される場合も有るか… アルム- 怪我を負わせた場合の医療費や、シフトの穴埋めも未知数だな…事前に契約書を書くような形じゃあないみたいだが… アルム- 仮にマネートラップだとしても、あえて引っかかるつもりで良いか。それもまた『経験』だ。 アルム- (など、独り言商人かまして、ドリンクバーでジンジャーエールを飲む いのりさんが入室しました いのり- やあ(テラスから突然現れる アルム- なんだ。他の客か?(突然現れたいのり見て いのり- へぇ、バトルを注文する人なんているんだね。初めて見たよ。(いきなりにこやかに近付いてくる見た目一般人 アルム- 逆に訊くが、おまえはコーヒーだけ飲みに来てるのか?(いのり見て警戒しながら いのり- まさかそれだけでこんな物騒な所には来ないよ。(にこやかに いのり- だいたい趣味の一環って奴かな。こうして観戦にしゃれ込むのもその一つさ。(手にはカプチーノのカップ。片手にソーサー アルム- 観戦が趣味? 戦闘はしないのか? いのり- あはは、ボクのこの出で立ちで戦えるように見えるかい?(笑って アルム- 見えるね。 見かけで判断出来る街柄じゃあないだろ。 ミアさんが入室しました いのり- まあ、街柄というか、もはや世界柄みたいなものか。(眉下げ笑って ミア- ええ、爪を隠すと云われますからね(気付けばアルムの後ろにメイド アルム- (振り返りながら即座に2td距離を離し ミア- 失礼、アリカさんが準備とバトルとの事でしたので(そんなアルムに会釈し いのり- おや。 アルム- この前の…店員だな。(ミア見つめ いのり- こんばんはミアさん。(笑顔で挨拶 ミア- はい、いのり様。アルム様(瞑目し挨拶 いのり- さっきのメイドさんの代わりに店員業務をしに来たって感じかな?(笑って ミア- はい。(僅かに傾げて愛想を返し ミア- あいにく私は”バトルが出来ない方の店員”ですので。 アルム- 店員2人と2on2タッグマッチ…というわけには行かないんだな。 アルム- 最もそっちの奴も観戦趣味らしいしな。 いのり- そうだね。野良試合なんかやったらボコボコにされるのが落ちだよ。(笑顔のまま ミア- 私といのり様でしたら戦力的には釣り合いますが、それはバトルの意味を成さないでしょう。 ミア- 申し訳ありませんアルム様。必要でしたら出来るモノを寄越しますが… アルム- 揃いも揃って…(いのりとミアを睨み ミア- まぁ、どうしても、一般人と変わらぬメイドめを痛めつけたい、という立派な趣味があるのなら お断りはしませんが アルム- いや、必要ない。(ミア睨んで、視線逸らして アルム- アリカさえ居れば良いだろ。(ドリンクバーのジンジャーエール持って席へ戻る いのり- うんうん。観戦させてもらうよ。 ミア- ええ。バトル後の治療でしたらお任せ下さい。 アリカさんが入室しました アリカ- (店の奥から、桜色の女袴姿で現れる アルム- ・・・(アリカ見て アルム- …それが戦闘向きの着替えか? アリカ- お待たせしました。いえ、…待たせちゃったかな?(アルムの言葉に頷いて アルム- 別に。客一人と店員一人に会っただけだ。(立ち上がり アルム- 口調が変わった…ように見えるのは、一種のマインドコントロールか? アリカ- あら、観客つきとは豪華な試合に。みっともない戦いはできない感じに… アリカ- いや、こう… …そういえば店員とバトルだから、店員っぽい方がいいですね(直して ミア- アリカさん。後始末は任されましたので、どうぞお気兼ねなく。 アリカ- そう、ですか?ではミアさん、お願いします(お辞儀して アリカ- お墨付き出たし、がんばろっか!改めて私は鉋姫(かんなき)アリカ。 アルム- ん、調子狂うな…(小声で呟き アルム- 僕はアルニラム=コンフェット。全力で行く。 アリカ- ごめん、思ってたんだけど“アルニラム”って呼びにくい(申し訳なさそうな顔 アリカ- アルム、でいいかな? アルム- …構わない。 アルム- "おまえ"の好きに呼べ。 アリカ- (広場に、軽快な足取りで移動して)いや、なんか人を二重人格者みたいに… アリカ- 前はこう、プライベートもあんな感じだったんだけど…少しゆるっとしてみようかなって アルム- 違うのか…?(ジロジロとアリカ見ながら広場へ移動 アルム- 僕も戦闘中は多少"ハイ"になるが…そこまでじゃないぞ? いのり- (広場が見えるテラスへと移動しながら、ミアをちらっと一瞥 いのり- バトルができない店員、か。(ぽそっと笑って呟いてテラスへ アリカ- 違う。すごい違う。…故郷ではお転婆で通してたクチなんだけどさ。 ミア- (いのりの視線に むぅ、と少しだけ苦戦顔 アリカ- どっちがいいのかなぁ…ミアさん、どっちがいいと思います? アルム- 店員としての…キャラ作りか…メイド系の…確かに喫茶店としては…(ブツブツと一人で考察 ミア- …、アリカさん。メイドや店員もそれぞれですが ミア- 先程までの口調だと、私とキャラがかぶっています。 ミア- ので、アリカさんなりの自然体が一番でしょう(瞑目したまま アリカ- あ、気にしてましたか。もとい、気にしてたんだ。…でも昔も、なんかミアさんみたいな アリカ- 雰囲気の同僚がいて、C4さんっていうんだけど… いのり- あはは、客商売も大変だね(いつものテラスカプチーノで観戦決め込む姿勢 ミア- …キャラかぶりがあるのは、考えどころですね(片手を腰にふぅ、と アリカ- そのときは特別、なんとなく…なんでだろ、かぶらなかったんで。 アリカ- おっと、待たせてた。いいよ、いつでも。戦闘中は元気っ娘ってことで通す。 アリカ- (徒手空拳で軽く構えて ミア- 、ともあれ天真爛漫な店員というのも、それはそれで鉄板でしょう。 アルム- 武器は、無いのか?(構えるアリカ見て アリカ- …店員してる時は、仕事だからちゃんとします。あれはあれで(右手を横に伸ばして ミア- アリカさんも活き活きとしていますし(クッキーやらをテラスのいのりの席に置いて アリカ- [鉋姫の扉/球](黒球出現 手を突っ込む いのり- あはは、いつもありがとう。(すっかりサービスに慣れた感 アリカ- [鉋姫の律/刀](そこから抜き身の刀を引き抜く ミア- ”非戦闘人”同士、仲良く観戦していましょう。ねぇ、いのり様(含み笑みで アリカ- (両手で正眼に構え)武器はこれってことで。…なんか気にされてるので アルム- へぇ…面白い抜刀の仕方だ。(愉しそうに笑み いのり- そうだね。「戦闘喫茶に通う殊勝な一般人」同士、さ。(笑って アリカ- です、ます、ぐらいはつけますかね。アリカ、参ります!みたいに(刀周囲の空気が不自然に動く アルム- "おまえ"の好きで良いさ(両腕で外套を広げて、 アルム- ハッ!(アルムの両肩が、金平糖のようなちかちかした色鮮やかな光を放ち―変形 アルム- (右肩にはぶっとい銃身のバルカン砲、左肩と左手先に大きな機械穴 アリカ- …ほう(飛び道具…! アリカ- [鉋姫の扉/喚]…いでよ岩牛、その身を盾として! アリカ- (アリカの目の前に巨大黒球 一時的にアルム-アリカ間の視界が途絶える アルム- む、 アリカ- (再び有視界となった時には、鋭い角の雄牛。ただし岩で出来ている。 アリカ- 行って!(岩牛が超自然の鳴き声をあげると共にアルムに突撃 アルム- 恨むなよッ…!(右肩の高火力バルカン砲を雄牛に乱射 アリカ- (岩牛の装甲じみた皮膚が弾け飛ぶ だが、勢いを殺さず轢き倒さんとする岩塊! アルム- ハッ!(笑み浮かべ左手を前に突き出して構える アルム- シューティング・スターッ!!(掌に空いた穴にエネルギーが集まり放出されるビーム砲 アリカ- はッ!(貫かれる岩牛の後ろで、縦に刀を構える アリカ- (ビームが刀の手前で、不自然過ぎるほどに真っ二つになり左右に飛んで行く アルム- スター砲を両断ッ…?! アリカ- (そのまま切り払うようにして残りの熱気を払うと、一気に接近 アルム- ABC(アンチ・ビーム・コーティング)かッ…?! なら!(右肩の実弾 バルカン砲をアリカに乱射 アリカ- (ビームは僅か数秒もない切断の後、アリカの背後で合流し元の威力でどこかに飛ぶ アリカ- (岩片が反応するかのように飛来 細かく砕かれつつアリカを守る)…、もつかな アリカ- 今こそ一閃、空を断つ(岩片とバルカンが飛び交う鉄火場で大上段に構え アルム- どんな、技術だッ…?!(肩バルカンを連射しながら左腕を引いて、構える アリカ- はぁッ!!(アルムに接近しきれてはいない 少し間合いの外から、斜め一閃 アルム- この距離ならッ…!(一歩引いて剣先の間合いの外へ アリカ- (そのまま空気が二つに割れ、その先にある左腕を半端に切断する アリカ- (さらに背後の木が斜めに両断)…“鉋姫の技”、断空。 アルム- なにッ?!!(左手首から先が切断され― アルム- (―腕先からカラフルなエネルギー粒子が霧散していく アリカ- (ダン、と踏み込む 深く、刀を引きつつ アルム- (ぐるりと左半身を捻り、手首と左肩からエネルギーを放出 アルム- ビーム・フィールドッ!!(ビームの防壁を二人の間に作り出す アリカ- 断空“八つ裂き”!!(突き出す ビーム防壁が、不自然なほど八分割される アルム- やはりかッ…!!(防壁が割れた瞬間に大量に打ち出すバルカン砲 アリカ- 、(続けての連撃はバルカン掃射を受け、ならず アリカ- っくぅ(切り払いつつ後退するも、全てを切り払うことなど到底できず吹き飛ぶ アリカ- (その頃には“刀”の効力も切れ、左腕がアルムに戻ってくる アルム- ぁん?(戻ってくる左腕を不思議に見て アリカ- これだから飛び道具は!(裂けた着物から、鎖帷子を乱暴に捨て去って アルム- へぇ、着込んでたってワケね。(裂けた着物凝視し アリカ- (それでも多数裂けた腕や脚 ぺろっと血をなめて)[鉋姫の律/槍] アルム- 刀、牛、岩、次々と呼び寄せて来ると思ったが…(くいっくいっ、と左腕の調子確かめ アリカ- (球の展開を待たず、目の前に落ちてくる2mほどの長槍を掴み、刀を代わりにしまう アルム- 物理的破壊じゃないな…空間転移あるいは空間断絶の使い手か?(得意気にアリカに笑み アリカ- 空間転移は、ここのところの時空異常のせいで使えないんで…(とほほ、と アルム- げ、違うの?(得意気な笑みが崩れ アリカ- (長槍を構え)さっきのはだいたい何でも斬れるけど、元に戻る刀。 アルム- 呼び出した武器の方の力だったか…(戻った左手で頭抱えて アリカ- 私自身は、呼び出し専門だからね。それじゃ次は槍兵の真似事をば(突撃 アルム- 似た者同士かもな…(左手に隠した両眼が土色に光る アリカ- (かなり手前から槍を突き出す …ぐにゃっと空間が歪む アルム- 我が呼びかけに答えよ。深淵の守護星…(突撃するアリカを前に呟き アリカ- (アルムのいる一直線が文字通りに吹き飛ぶ 謎のベクトル! アルム- ―っ?!(不可解な衝撃にふっ飛ばされる アリカ- 吹き飛ぶ、だけど威力は0!(斥力槍を引き戻し、走る アリカ- とはいえッ!(棒高跳びめいて飛び上がり、空中で縦一回転しつつ槍を構える アルム- 魔王の名を冠し、生殺与奪永劫輪廻を見守る遺跡よ…(空中で呟き続ける…は詠唱 アリカ- あなたが諦めるまでどつき転がす!(斜め上から、離れたアルムを“突く” アリカ- (無論、このベクトルにダメージは無いが、障害物に叩きつけられればそれは痛い! いのりさんは退室されたようです アルム- 我の人生に歴史を刻め…ッ!守護星――(詠唱しながら再びふっ飛ばされる アルム- (吹き飛びながら両眼でアリカを睨み アリカ- (着地し、地面に槍を垂直に叩きつける)[鉋姫の扉/喚]… いのりさんが入室しました アルム- 【土曜】…魔王の輪廻 サターン・チャクラム ッ…!!(広場の地表全てから闇が上空へ向けて吹き出す アリカ- (アリカ自身が斥力ではるか高く打ち上げられる アリカ- っひゃぁ(真下から迫る闇に少しびびり)…いでよ空鷲、その身を風として! アルム- (吹き出された闇に紛れてアリカへと飛ぶチャクラムが六輪 アリカ- (アリカを拾い上げるように、大きな影が横切りチャクラムを回避 アリカ- (高度をあげ、疾風を纏い翼を広げる大鷲の上に、槍を構える女) アリカ- …武器換えてて助かったか(見下ろすも、油断はしない 先の直前、何か飛来物があった アルム- 呼び出せるのは…武器だけじゃ、無かったな。(闇に紛れて噴水の前に着地していたアルム アリカ- (とはいえ、相手は射撃特化…っぽいし) アルム- 輪廻の輪が生命を誘う…(左手上空へと翳し詠唱開始 アリカ- …(目を閉じ、集中 声を拾うと アリカ- 今一度、空騎の一閃(大鷲が、急降下 アルム- その様、天理の天輪となって闇に舞い…(六輪のチャクラムがアリカの周囲を高速回転しながら接近 アリカ- (振り切るかのように一気に接近 …というより大鷲がドラゴンダイブ アリカ- (超自然の鳴き声と共に、大胆にもプレスアタック アルム- っッ…!!(大鷲のドラゴンダイブを右肩に直撃する アリカ- (飛び降り、加速したアリカが)…諦めるまで! アルム- ―(ドラゴンダイブを受けても倒れずに上を見続ける アルム- ―全てを無に帰す存在であれッ…!(アリカを睨んで詠唱を続ける アリカ- どつき転がす!!(大鷲が飛びぬけた後、その影から斥力槍を叩き込む アルム- (アリカの振るう斥力槍を…上空から無理やり引き上げる巨大な重力 アルム- (アリカの先ほどまで居た地点を高速回転する六輪のチャクラムが輪を成し巨大な魔力場を作り上げる アリカ- 、ごめん、倒れて!(引き上げられる前に、叫んで アルム- ―古代魔法『ブラック・ホール』ッ…!!!(全てを闇に吸い込む大魔法 アリカ- (風を纏った大鷲が真っ先に大魔法に激突しにいく 捨て身の特攻 アルム- (なんだとッ…?! そんな大鷲の犠牲如きでッ…?! アリカ- (続けて槍を反転、斥力場を背後に放ち槍を投げ捨てる)[鉋姫の律/刀]! アリカ- (僅かに重力場への引き寄せが止まった後、再び吸い上げられていく アルム- 無駄だッ…! その闇は全てを吸い込む重力の塊ッ…!(上空を見上げ アリカ- ……(パシッと刀を引き抜く バルカンを撃たれたらやられる だが アリカ- それがこの世の理であるならば…鉋垳に断てぬ武器無し、そして アリカ- 鉋姫に断てぬもの無し!いざ、断空の妙技(空中で反転し、重力場をまっすぐ見つめ アリカ- 断空“微塵”(刀が一度だけ振るわれる 目の前の闇に吸い込まれ アルム- 重力の渦に飛び込む気かッ…?!(追撃の肩バルカンは起動しない―大鷲によって中枢を踏み潰されていた アリカ- (弾けとぶように闇が散る 文字通りの微塵切り アルム- な…ッ?!(闇が散り、ブラックホールが消失 アリカ- 、(だが数秒後、長くてもこの刀は15秒しかものを斬れない アリカ- (その数秒間で確実にブラックホールは戻ってくる それが刀の宿命 アリカ- んっだら(落下をはじめた身を捻る …地面まで落下するまで数秒かかる) アルム- 『ブラック・ホール』を斬り伏せるとは…お見事…(アリカを見上げ アルム- だが、勝敗は別だ。(左肩をひねって放出するビーム・フィールドの防壁 アリカ- 、ギブミー転移…(哀しそうな顔して) アルム- (左手を振るってビーム・フィールドを二重に重ねる アルム- 徹底防戦。(切り札復活までの時間稼ぎ…アリカの刀の特性を信じてブラックホールの復活を待つ アリカ- (着地と同時にブラックホールが復活)…なれば白旗! アルム- 姑息な勝ち方…いや、勝ち方を選んでる程余裕はないんでね。 アリカ- 降参、です(刀を地面に指し アルム- (右手で指を鳴らすとブラック・ホールとチャクラムが空へと飛んで行く アリカ- さすがに、あれに飲まれると洒落にならない気がするので(刀に寄りかかるようにして アルム- 十余秒とは言え…アレを消せる奴が居るとは思わなかったな…(空高く消えていくブラックホールを見つめて アリカ- 天晴れです、アルム。いやアルニラムさん。 アルム- アルムで良い。(全身がちかちかと光り武装が体に戻っていく アリカ- (ドスン、とアリカの横に斥力槍が落ちてくる アルム- 特殊武器の転送とは効率的だな…特殊な種族値が無くとも多数の武器を扱える…(ブツブツとジロジロアリカ見ながら呟く アリカ- (右手を刀に、左手を槍の柄に)[球] アリカ- (にゅんっと吸い込まれるようにして武器が消える アリカ- 奉納されている“鉋垳”製の武器や、霊獣を呼べるのが私の能力です。 アルム- 詳細まで喋らなくて良い―(話を遮り アルム- いつまた戦うともわからないんだ。対策考察の余地が増えるぞ? アリカ- …(なんと返したらいいかわからず)…まあ、そういうことなら。 アリカ- (くるっと回って、着物を確認して)あーあ、負けちゃったですよー。しかもボロボロ。 アルム- …衣服は保険で降りないのか?(外套に身を締まって アリカ- 自己責任です。これも直せればよいのですが、織物は“鉋垳”は専門外なので(口調は店員モード アルム- 口調が戻っちゃったな、保険の話をしたからか? アリカ- なんというか、もう癖みたいなもので(苦笑し)まあ、ミアさんがいるときは アリカ- ちょっとくだけた感じで話そうかな、とは思ったり、とか。 アリカ- あ、そういえばすみません。肩、大丈夫ですか? アルム- 問題ない。全て修理で直る範疇だ。 アリカ- ならよかった。霊獣は“律”の範疇では無いので、結構やらかしが多くて… アルム- あぁ、機械仕掛は色々都合が良いんだ。(ボロボロの着物から目を逸らして アリカ- …あら、アルニラムさん。どうなされました?(声色露骨にかえ、スッと隣に アルム- な、なんだ?(サッと離れて アリカ- (スィーッと)先ほどから何か、気にされてるような気がして… アルム- べ、別に気にしてなど居ないッ…!(サーっと離れて ミア- …ウブですね(見守っていた人その1 アルム- 僕の装備は街に戻れば修理出来るッ…おまえの着物の事など知らんッ! アリカ- ふふ、ところで口調はどちらがいいです?それとも、どちらがいいのかな?“アルムくん” アルム- お、"おまえ"の好きにすれば良いだろう?!(サササーッと離れて アリカ- じゃ、お店ではアルムくんって呼びますね。面白そうだし。ところで、助平ですね。 アルム- な。なん…だとッ…?!(アリカ見て いのり- あはは、良い事じゃないか初いくて(見守っていた人その2 頬杖突いて悠々クッキーカプチーノ アリカ- (乱れた着物から零れる白い肌)…ほら。 アルム- っっ、(飛び退く アリカ- …とはいえボロボロの装束のままでは。着替えますかね(店の方へ アルム- 破れた着物は僕の責任じゃないからなッ…! その、、保険とか保証に訴えろッ…! アリカ- いや、めっちゃバルカン撃ってたくせに… アルム- し、知るかッ…! 注文の企画者に言えッ…!(遠目にアリカ見ながら アリカ- (後姿に揺れる髪の、桜のかんざしだけは傷一つ無く アリカ- (店の奥に一度消える シャワーを浴びて着替えるのだろう アルム- 、、、(桜のかんざし見つめて、店の奥へと消えるアリカ見守る →《あなたはわたし》VS《蕩い惑う万象華鏡》に続く