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`ヽ /彡 ///////////////////// ヾ )\ /ヾ - ―/// ////////////////////,ォ人7厶、 / / _,,//////////////////kィjV洲从从从ヽ \ 八 ´ ̄ /////////////////// {/VV州从从从从! ヾ / `ー //////////////////// ゝゞ゙ヾ从/从从从j! )ー _ ' ヽ ///////////////////// ノj、(、州洲州爻彡イjj、 (  ̄` \、 r __,‐ '//////////////////// 厂 l- 、从|__L、 彡ケ从l} \_ /(ヽ / )__ ヽ | .|///>――、////////////ニ} /ヽ,il `¨`/ ーア レ'/ヽ_,/\ ヽ \` ー / ゝ`´_,,-n‐r、 、ヽム///////_,/∨ト-ハ .j /∧ーイ _/ー-.. _ ) ー `ヽ ' ヽ`{ _{¨i〈´ヽヽl-}i//// /ゝく、ヽ ∧厂ミ∧´―'┌匕_/ /┌ ー┐ \ー r-ーヽ _|,ヽ/´ \ { /// /´ l l} l! ' V ̄ト、 ーz‐/、 _/ ̄_ノ > - i \ | ヽ ヾ i´二、ヽ{ ヽj ゝ∠_/ } i i,ノ| /∨ `¨7ー`ヘ⌒ 厂 < / \、 \ マスター俺の力 〈 ニ.ヽ_)j `ヾ、 /o. ` <f⌒ レ' l / / |__/zー― - 、/ .\ / ヾ7 /iーr-.._>l{ 丶 l | ヾ . {___l{_/ヽ_ノ`丶 。 \ \ /! l 焼き付けてくれ、 /ヽ /ヽム// 厂) `ヽ、 `テヘzx} /_ /rー< `。 、°丶, ヽ; ゝ _ /彳 /ヽ /  ̄ ヽ'/' / j >.. 、 / /\ー-ヘ人 。 丶、 ヽ ヽ´ }|//" / | ドラゴン殺しを! /ヽ / .\ ' // ∧ヽ. `ヽ { ./ l `rく ヽ\ ヽ } 廴zーレ' /) } l.「ヽ´ヾ/ ヽ./,ノ./) 、ノヾー.l | { l | | l l )〉 }z≠`'/´ /..\}/ / / < /(_/´ ヽ ゙廴ゝ弋L| |_ムヘ厶_z≠ ー/ ヽ | |  ̄ /´ └イ \\ `ー r' / / } j ___ z==、 ∧_ -――-/\ \` ー _,ノ ⌒ヽ / //_ z>" ´ ヽ /ヽr-、 ./ /、 ヽ┐ 人 l ./ く/ // 八 } /、 /z / >' ヘ´ } ー ´ ./ 〈( > ' ヽ_// てう´ー'-「ト- ' ヽイ / </ー< // / [ニニつ rイ !| _ //八__ / / r< // ! ! / ]__ l>-}}ニニニニ]l} ̄ > -<\ // __ < // // l.| l (__ ィ<`∨ / ー' > ´ . ` \ // / √/ l l l { |.| l | l、 ヽ/./ / _、 \ / // 厂/ | { { ヾ / j | | l ヽ,/./ / / ̄``丶 . ゝ ノ )/ ヾ 名前ドラゴン殺し 種族剣 ランク? LV83 HP1500 MP500 力270 魔力60 速度170 技術120 知恵80 耐久150 スキル ドラゴン殺し:力*3の攻撃ドラゴンには*4の計算+耐久無視 ベルカ式剣術5MAX:一体一に無双を誇る剣術その真価は確実に相手の 弱点を付くことにある、反撃時にスキルで反撃できる、反撃必中 ベルセルク:耐久を力に加算するその時耐久は0になる
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伝授 平成ヘタ殺し 原作 来賀友志 作画 本そういち 掲載誌 漫画雀王94年4月号(創刊号)~95年9月号(休刊号)連載 話数 全18話 あらすじ 麻雀負け組の大学生・ボンドは、雀荘で連勝を続ける青年・ジミーに出会う。その後、酔っ払いに絡まれていたジミーを助けたことを機に、彼から麻雀で勝つための極意を教わることになったボンド。はたして、ヘタを脱出できるのか? 単行本 レーベル名 出版社 判型 巻数 奥付 Amazon 近代麻雀コミックス 竹書房 B6 全2巻 1・2巻ともに1995年12月8日初版 伝授 平成ヘタ殺し コミックセット [マーケットプレイスセット] 備考 各話の間に、来賀によるコラム「来賀友志の必殺技伝授」が収録されている。 絶版マンガ図書館(旧・Jコミ)で配信(http //www.zeppan.com/book/detail/4271)。 90年代 レクチャー漫画 本そういち 来賀友志 絶版マンガ図書館 近代麻雀コミックス 雀王
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絞め殺しの蔓 絞め殺しの蔓とは、2012年5月25日に登場したエルフヘイムにおける全体依頼。 以前に倒した謎の鶴植物巨獣の報復のようにエルフの村を襲ってきた鶴植物巨獣たちをエンドブレイカーたちが迎撃に向かった事柄。 呼称は全体依頼名から。 概要 「エルフヘイムの森に茂る木が、枯れ始めている」という噂を聞いたエンドブレイカーは、その真否を確かめるため調査隊を結成し現場へと向かった。 そこで目にしたものは、太い蔓のような触手を持つ緑色の巨大な生物だった。(→彩喰いの森) エンドブレイカーたちは協力しこの巨大な生物を倒すことが出来た。 しかし、しばらくしてこの緑の巨獣が敵討ちといわんばかりにエルフヘイムに住む人々を襲うというエンディングが見えるようになった。 この巨大な蔓植物は人の区別はつかないらしく、無差別に村々を襲う。 未曾有の大災害となりかねない事態にエンドブレイカーたちは手分けして対応に当たるのだった。 該当のシナリオ 仲間を殺された報復に暴れだした蔓植物の巨獣を討伐に向かう全体依頼。 同時というわけではないが2体の敵を倒すことになっている。 知能のほどはわからないが、仲間が殺されたことを察知したり、二対一組で行動するだけの知能はあるようだ。 難易度は「普通」。 全29シナリオ。 私達の森を傷つけないで……! 触手植物の襲来 縛ありて 騒乱の夜 死垂れ藤 樹上の悪魔 抗う手、救う手 キリングヴァイン 殺戮の蔦葛 侵攻ハイドランジア 暁の樹海 蔦獣 歪められた理 芽生えを抓むモノ 伸ばされる紫 触手クラスタの皆さ~ん、お仕事ですよ~ ディ・ヴァイン・バスター 緑葉の嘆き 絡みつくもの 末枯れ終夜 恐怖! 巨大蔓植物の襲撃 血祭りに、上げる カラミティ・ヴァイン 撓る爪痕 触手が村にやって来た! 殲滅を望むもの 緑色の狂乱 喜びを阻む蔦 緑絶絞鞭 結果 エンドブレイカーの活躍により一部被害を受けた村があるもののほぼすべての巨大蔓植物の排除に成功した。 戦闘後、この巨大な蔓植物を調べてみたものもいるが結果は著しくなく、どうしていきなりこのような生物が現れたのかわからなかった。 伝承にも聞いたことがなく原因は不明。 この蔓植物の正体は何なのであろうか。 エルフヘイムの異変 クライブがエルフヘイムの『代理者』になる → エルフヘイムの異変 森の異変 彩喰いの森 → 絞め殺しの蔓 → 巨大な蔓と森の主 沼地の異変 湧き出でた妖の夢 → 沼地の開拓村の受難 → 沼底の魔女 関連項目 永遠の森エルフヘイム
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553 名前:【SS】[sage] 投稿日:2011/04/10(日) 01 55 01.65 ID 8Qui08wG0 [1/10] 「ふいー……寒い寒い……ただいまー」 白い息を吐きながら帰宅した俺は、おかえりの声を待つ時間さえ惜しんで階段を上がる。 廊下もキンとした寒さに支配される今、俺が目指す場所はただ1つ。 俺の部屋である。 ふふふ。そう、何を隠そう、俺の部屋には今!冬と戦うための最終兵器があるのだ! そいつを俺の部屋に導入するためにはいくつもの障害を乗り越える必要があったが……俺は成し遂げた。 これにかかれば、震えて過ごさにゃならない我が部屋の拷問生活ともおさらばだ。途端に極楽の世界へと進化を遂げる。 対寒波様絶対防御要塞「こたつ」。 一刻でも早く潜り込むため、俺は階段を駆け上がる。 大きくドアを開けた部屋の中、こたつは部屋の中央に鎮座して、俺を待っていてくれた。 帰宅途中には桐乃のやつが自分の部屋に持って行ってやしないかと気を揉んだが、どうやら取り越し苦労だったようだ。 さて、早速こたつ様の恩恵に与ると致しますか! って、ありゃ? こたつの奥側……見慣れた茶髪が目に入った。 入った瞬間には気がつかなかったが、桐乃がこたつに入って寝ているのだ。 なーるほどね。自分の部屋にこたつが無いなら、俺の部屋のこたつで寝ればいいじゃない……ってか。 なんとも桐乃らしい。自分がこたつを利用するのは決定済みって考え方だ。 まあいいさ。これは半分覚悟の上。こたつが俺の部屋にあり、それをいつでも使える状況にあるってことに意味があるのさ。 その極楽の価値と比べれば、妹と足をぶつけあうくらい大した問題じゃない。 554 名前:【SS】[sage] 投稿日:2011/04/10(日) 01 56 04.52 ID 8Qui08wG0 [2/10] 「おーい、桐乃。こたつで寝ると風邪引くぞ?」 よほど熟睡しているのか、俺が入ってきたことにすら気付いていないようだ。 ったく、肩までこたつ布団の中に入り込んで……熱くねぇのか? スイッチ入ってるんだろうな? 俺は手前のこたつ布団を捲り、中を覗き込む。 「―――ぶっ!!!」 一瞬で布団を戻す。 ……中を覗き込んだ俺の視界に飛び込んできたもの……それは、スイッチが入っていることを示す赤い光、と。 白い足の付根に覗く、薄桃色の……布。 どあああああああああああああああああ何つーモノを見てしまったんだ!俺!俺の馬鹿野郎! よりによって、妹の寝ている隙にスカートの中を覗き込むようなマネ……いや、見たくて見たんじゃない!違う、あれは事故なんだ! そう、事故だ!それに、よーく考えてみれば、ほんの一瞬見ただけだから、あれが本当に……ぱ、ぱんつなのかは分からない……わけだし。 いや、分からない分からない。あれはきっとぱんつなんかじゃない。そ、そうだよ!きっとスカートを勘違いしちまっただけだ! 「そ、そうだ、俺は見ていない、見ていない。あれはきっと違うものなんだ……」 声に出してよぉく自分に言い聞かす。 おお、流石は俺の説得力。段々と自分の見たものがぱんつじゃないと思えてきたぞ。いや、思えてきて当然だ。だってぱんつじゃないのだから。 しかし待てよ。あれがぱんつじゃなかったとしたら一体全体なんだと言うのだろう。 そうだ、自分の責任をしっかりと意識するためにも、見てしまったものが一体何であったかは確認するべきなんじゃないか? ぱんつじゃないのであれば、もう一度……もう一度しっかりと眺めたところで、なんら問題は無い筈だ。 そう!何の問題もない。妹のスカートを「お、良い色のスカートじゃないか」と眺めたところで、それは全く悪いことではないからだ。 その結論に大変満足した俺は、自分自身の責任を今一度確認するために、そう、そのために、布団を捲りあげる。 555 名前:【SS】[sage] 投稿日:2011/04/10(日) 01 57 17.34 ID 8Qui08wG0 [3/10] 結論、ぱんつでした。 隊長!淡い桃色の布生地は、紛れもなくぱんつであったことをここにご報告申し上げます! それも、ただのぱんつではありません!愛しい愛しい桐乃が現在進行形で着用している、マニアには堪らない逸品であったことも併記しなければなりません! 恐らくはこたつの中で、もぞもぞと動いたからでしょう。スカートが半分ほど捲れ上がり、「チラリズム」の様相を呈している事は特記に値します! それも、横向きに……お尻、いや、臀部を突き出すかのような扇情的なポーズで眠っているため、丁度モモがごときお尻の形に歪められたその布に、興奮を禁じえない! 隊長!申し訳ありません!このシスコンには、この興奮を言葉で言い表すことなど出来ません!! くっ……!これは邪教の類でしょうか?下ろすべき……下ろさなければならない布団を掴むこの右手が、動きません! これ以上、桐乃のあられもない姿を見ているわけにはいかない、いかないのにぃぃぃぃぃぃ!! な、ななななな何やってるの兄貴の奴……! ちょっと寝た振りで驚かしてやろうと思ったら……マジ?マジなの?信じらんない……もしかしてあたしのパンツ、覗いてる……? うっそ……何この突き抜けすぎて変態の域を大きく逸脱して宇宙レベルにまで開拓されちゃった超ド級のシスコン兄貴! 最初の1回なら不可抗力で許してやろうと思ってたけど、な、なに改めて検閲してんの!?あたしのあたしの兄はパンツ検閲官?キモイキモイキモイキモイ!! 何?そんなに可愛い妹のパンツ見たいわけ?そんなじーっと舐める様に見ちゃって……キモ過ぎ!キモ過ぎて身体が熱くなってきちゃったよぉ。 あ、あたし、今日どんなパンツ履いてたっけ?よ、汚れてないよね、まだあの日じゃないし、うん、大丈夫。 それにしてもいつまで見てるの兄貴……。変態だよ。変態変態!だめだめ、兄貴の視線に舐められてると思うと、キモ過ぎて腰のあたりがうずうずしちゃう……。 ふぁあああ兄貴ぃ!おかしくなっちゃう!か、身体が動いちゃうよぉ……! な、なんだ?桐乃の腰のあたりが、もじもじと動き始めた。 や、ヤバい!!もしかして起きようとしてるのか!?こんな状態で桐乃に目を覚まされたら、いつもの変態扱いなんかじゃ済まない。 下手すればオヤジやオフクロに報告されて、家族会議に発展か!?いや、その前にオヤジに半殺しにされちまう! お、下ろせ!名残惜しいとは思うが、この腕を下ろすんだ……俺! 557 名前:【SS】[sage] 投稿日:2011/04/10(日) 01 58 25.76 ID 8Qui08wG0 [4/10] いや……なんだか様子がおかしい。 いつまでももじもじと動いていて、一向に起きる気配が無い……。それに、寝がえりともちょっと違う様に見える。 そう、冷静に考えるなら…… 『既に起きていて、ぱんつを見られていることを恥ずかしがっている』かのような……。 ここで、俺に衝撃走る。 ま、まさかまさか……桐乃のやつ、起きている……? 起きていて、俺にぱんつを見られていることを知ってなお……それを受け入れているとでもいうのか。 桐乃は俺にぱんつを見られながら、恥ずかしそうに腰をもじもじさせて、もっと見てくださいと誘っているとでもいうのかぁ! ま、待て待て。これ以上はダメだぞ。まさにこれ以上というのは、今まで俺が散々我慢し続けてきた『兄妹の一線』の問題だ! だ……だが、桐乃は起き出そうとしない。声をあげようともしないし、スカートを直そうともしない。 これはもしかして……決断の時なんじゃないだろうか。お互いに曖昧にし続けていたこの関係に終止符を打つ、その時なんじゃないだろうか。 分かった、分かったぞ桐乃……。 「桐乃、いくぞ……」 あ、兄貴?行くって?行くってどこに行くの?どこにイっちゃうの兄貴!? 起きてるの気付かれた!?ヤバいヤバいヤバい!これじゃあまるであたしが許してたみたいじゃない! 違うの違うの!こたつに入らせてもらってるお礼に、ちょっとだけなら見せてやろうかなって思ったの!見てもいいとか、ましてや見て欲しいなんてこれっぽっちも……! って、うっそぉぉぉぉぉ兄貴、なんでこたつの中に頭突っ込んでるの!?寝た振りしてるから見えないけど、絶対、絶対入ってきてる! 変態じゃん、兄貴今世紀最大の変態じゃん!やだやだ、兄貴の息が足にかかってるよぉ。に、匂いとかかがれちゃう?あたし堪能されちゃうの兄貴に!? あ、嘘……大胆すぎるよ。足に触れてる?妹に興奮した汗付きのキモイ手の平で、あたしの足に触ってるよ。やだ、声が出ちゃう、ヤバいヤバいヤバいぃ! あ、あああああああ!手の平が段々上にのぼってくる!あうあうあう。超えちゃう……一線、超えちゃうよぉぉぉぉぉぉぉ! 558 名前:【SS】fin[sage] 投稿日:2011/04/10(日) 01 59 54.25 ID 8Qui08wG0 [5/10] 「桐乃!京介!ご飯だから降りてらっしゃーい!」 その声と同時に、あたしは飛び起きる。 「あ、あーあ!!良く寝た!ご飯食べにいこーっと!」 あたしは敢えて大声で宣言し、猛ダッシュで部屋を出た。 桐乃が猛ダッシュで部屋を出た後、俺はゆっくりとこたつから這い出した。 「あ、」 あぶなかったぁぁぁぁぁぁぁぁ! 危うく、言葉での確認もせずに一線を越えてしまうところだった。 「……こたつは、やはり危険だ」 俺は、こたつを桐乃に譲り渡すことを決意した。 終わり -------------
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読み みなごろしたんきまち 正式名称 別名 和了り飜 トリプル役満(門前のみ) 牌例 (3)(3)(3)(7)(5)(5)(5)(6)(6)(6)(4)(4)(4)ツモ(7) 解説 一色の3、7、5、6、4だけを使って四暗刻単騎で和了ると成立。 成分分析 皆殺しの76%は大阪のおいしい水で出来ています。皆殺しの11%は気合で出来ています。皆殺しの7%は利益で出来ています。皆殺しの3%は愛で出来ています。皆殺しの1%は苦労で出来ています。皆殺しの1%は下心で出来ています。皆殺しの1%は罠で出来ています。 下位役 清一色 四暗刻単騎 上位役 複合の制限 採用状況
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僕の名前は白井育人(しらい いくと)。11歳さ。 ここは、どことなく磯臭いとあるダンボールハウスの中… 僕とおっさんはその空間に於いて二人きりだった。 「ング…ング…」 おっさんが何かを飲んでいる。大体わかっていることだが、一応聞いてみる。 「なぁに飲んでるの?」 「酒だ」 「酒?酒…ちょっとだけ飲ませてよ!」 「いいぞぉ、ほら」 「わーいやったーゴクゴク」 …フハハハ馬鹿め! ちょっとだけと言ったな!アレは嘘だ………ん? 「まっっっっっっず!!!!なんだこれ舌が焼ける!!!!ぐあああああああ!!」 「お子様の口には合わない代物さ…」 「何ィ…」 おっさんの顔を見ると、そこには人を嘲笑うおっさんの醜く歪んだ表情があった… 僕は憎しみを覚えたが、怒り狂う自身を冷却した。 今日は大事な話があるらしいから、喧嘩をしても良いことが少ない… おっさんには恩があるしな…決して自分のちんけな一生などでは贖えない恩が… そう…それは今年の春のある出来事…… 春の陽気が温かい朝。僕は謎の違和感を感じ、いつもより早く起きていた… 「な、なんだァァーー!?パンツの中に謎の白い液体が大量投入されてるじゃねーか!!!!! こんな歳にもなってこんな濃ゆいお漏らししちまうなんざ笑い話にすらならねぇぞォォォオォ!!!」 ──その時僕は混乱していた。嘗てないほどにッ!!! 一体何故白いおしっこが!?理解不能!そんな思考に支配されていた。よぉぉぉく考えれば分かることなのに…いや、分からんか… 『育人(いくと)~朝よ~起きなさ~い』 「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 その時玄関から化け物の声がした…いや、正確には『母親』の声がしたのだが… 兎に角その時の心境的にそれは化け物以外の何者でもなかったので、ここでは化け物と表記する! 僕はその嘗てない焦り・混乱・狂気・低血圧、その他諸々などにより、遂に悟りの境地へと突入した。 そう確信できるのは僕の次の、自分でも理解できない行動が原因にある。 「ファイアー!!!!!」 僕は、自室の窓ガラスを完璧なフォーム(自分の頭の前で腕をクロスさせ足は折りたたむ)で破壊し 家を脱走していたのだから… だが事はそれで終わらなかった。それも当然である。 「育人貴様ァァァァ気でも違ったかァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!」 家の窓ガラスを破壊され怒り狂った化け物は完全に意識を失い、その迸る破壊意欲だけで僕を追ってきていた!! その速度は悟りの境地を迎えたこの僕でさえ撒けない何かがあった…これが大人の底力だとでもいうのか!? いや…僕は、子供だ…子供は大人より走るのが遅くて当たり前……だがしかし! 子供には子供にしか行けない道がある!!!! その名も…狭い路地!!!それも半端じゃなく狭い路地だ! 僕は大人には決して入ることの叶わない狭い道を悠々と走り去る!!!走り去りまくる!! 「グギャアアアアア!!!」 背後で化け物が狭い道に引っかかった声がした…化け物が太り過ぎて肉塊のようなデザインで助かった。 だが僕は振り返らない。 いや、振り返れない…今振り返ったら次の瞬間化け物が僕の四肢を掴みとり、即座にもぎ取って四肢切断… 僕はその一生を達磨で過ごす…そんな気さえした…今思えばバカらしいことかも知れないが… それほどまでに僕の母親は化け物だったのだ… 「君!こっちへ来るんだッ!!!」 「!?!!」 次の瞬間、小声の大人の男の声がする! 声のした方向である横を見ると、住宅(廃墟)と住宅(廃墟)の間である狭い道に作られたダンボールで作られしハウスの中に、小汚いおっさんの姿が! そのダンボールの配置は異常に狭い路地をこれ以上狭くしないように配慮された非常に秀逸なものであった。まさに匠の技…! 一瞬化け物の回し者かと思い焦った僕だったが、その声は微妙に、優しさ60%・その他40%という成分という感じだったので、僕はその男に賭けてみることにした! なんせ、母親の声の成分は憎悪99%・我が子への愛1%みたいな感じだったからな… そう…そして…そこで出会ったのが……おっさんである。…ホームレスの。 おっさんに匿って貰って数秒後のことである。 化け物がその肉塊を超硬直させ、激しく暴れるように前進していた。 路地を削り取りながらも強引に侵攻する音は、まさしく怪獣映画か何かのド迫力… 余りの恐ろしさに息もせず固まっていると、バラバラになったコンクリートの破片がダンボールハウスの中に一つ落っこちた… …僕も巻き込まれたら、こうなっていたかも知れない。 そう思うと震えが止まらなかった… 「ほ、本当に危ないところだったな…………」 「は、はい。死ぬかと思いました…」 「ところで…」 そんな時である。おっさんは僕の下半身を凝視していたのは… 僕の下半身に何かあるのか?と思い、すぐハッとなって見下ろすと… 「何故、下半身裸なんだ…」 そこには僕のまだあどけないペニスがあるじゃねーか!!ふざけんな!!! 僕は顔が真赤になった!!!! だがおっさんは、僕が知っているどの大人よりも大人だったのだ。 「ん?このスメル…なるほどねぇ…ぐへへ」 おっさんは全てを理解したという表情で僕を見た。その表情は決意に固まった表情をしており、まさしく男の顔だった。 その後、僕はこうなっては仕方ないと感じ、おっさんに事の瑣末を全て話した。 だが、言われるまでもなくおっさんは全てを理解していたらしい。 「パンツを貰おうか…話はそれからだ」 僕はおっさんに言われた通りパンツを渡すとおっさんはまるでダイソンのようにパンツの表面を超絶吸引。 僕の白いおしっこは跡形もなく吸われ尽くし、カピカピならぬピカピカになったパンツ。 そう…その白いおしっこの正体とは…… なんと選ばれし人間にのみ排泄できる栄養剤だったのである!!!!!!!!!! これは裏社会では常識らしいが、言いふらしたり知られたらダメらしい…そうなっただけで栄養が落ちてしまう神秘の成分なのだとか… 「すげえええええ!!!!僕の白いおしっこすげえええええええええええ!!!!!!」 だが、おっさんが吸ってくれたおかげで、僕が白いおしっこをしたという事実は黒い黒い闇の中に消え去った。 そう、これこそが大人の対応である。 そして、なんとおっさんも謎の白い液体を出せる選ばれし民だったのである。 おっさんとはこれっきり、何度も出会っては僕とおっさんの謎の白い液体を分け合う仲となった。 これはヤクザで言うところの盃事に他ならない。 こうして僕とおっさんは強固な絆によって結ばれていった… その後僕は化け物に尻叩き・エクスプロージョンを喰らった。 だが、僕は常に勝ち誇った顔でその折檻を受けていた……でもやっぱり痛すぎて少し泣いた。 しかし、時の流れは無慈悲だった… 小学六年生が間近となった僕は声変わりをし始め、身長も段々大きくなり始めていた…………ハズだった!!!!!! 実際はおっさんに出会った頃から声なんて微塵も変わっていない!! 身長など寧ろ小さくなった気さえする!!!! 「ねぇ…おっさーん…僕は果たして大人になれるのだろうか…」 「……………まぁ、酒が…飲めるようになったらな」 「僕、大人にならなくても良いかなぁ…」 「フッ…」 「じょ、冗談だよ?」 おっさんがその時、時折見せる不快な笑みを濃くした。 僕はこの不快な笑みが嫌いだ…何故なら、この表情の時のままおっさんが何か言う時は、大抵碌でもないことだからである。 「そろそろ話をするか…」 「え!?その顔のままで!?」 「まず最初に言っておこう…良い話と悪い話がある。どちらから聞きたい?」 「わ、悪い話で」 僕は、切り詰めたこの空間に少しでも長居をしたくないから、悪い話を先に言うように言った。 だが、これは愚かな選択だったのである… 「おっさんは……死期が近い。もうじき死ぬことになるだろう…」 「…え!?でもおっさんは病気とかないし、窃盗の達人じゃん!!一体何が…」 「いや…おっさんは恐らく謎の強大な存在の手によって消される…そんな気がする。来年の二月辺り…そう、バレンタインの辺りにな… まぁ、おっさんが死ぬのは別に問題じゃないんだ。重要なことじゃない…次は良い話をするぞぉ」 おっさんが死ぬのは問題じゃないだと…? そんな、悲しいこと言わないでよ……僕はそう思い、さらにはそう言おうとしたが 次の瞬間にそんな感情は全て吹き飛ぶことになる。 「おっさんが君に今まで飲ませてきた、おっさんの白い液体…あれは実はおっさんから出た白い液体ではない…ましてや、ペニスから出たものではない」 衝撃の事実。 僕はおっさんの、酒を飲んだ時にのみ発現するその普段のいやらしさからは想像もつかない不快な微笑を見て、嘘をついていないということがなんとなく分かった。 僕の頭は真っ白になった。白い液体だけに。 「あれは………………不老の薬…………昔おじさんがまだ学校の清掃員をしていた頃……謎の旅商人に出会ってね 『貴方は将来浮浪者になるだろうから、不老の薬をやろう。不老になれますよ。多分役に立つようで立ちませんよ』…そう言っていた おじさんは何故かその言葉に強い信憑性を感じたが…おじさんはそれを飲まなかった。そう…おじさんは君みたいな仲良くなった子供にこれを与えようと思ったのだ」 あれ…?段々、おっさんが何を言っているのかわからなくなってきたぞ。現実と空想を混同しちゃダメだろ、おっさん… 「おじさんはバイだ。だが、女の子は兎も角男の子は…小さくなくてはならない!!!!!!!毛むくじゃらのクソジジイになどなってはいけない… 大人になるということは醜くなるということなんだよ。おじさんのように…いや、君の言う、おっさんのように」 「つまり、なにか?僕はもう、一生この姿…と、言いたいわけ?」 「うん!!良い話だったでしょ?」 「嘘だよね?あれ、今日ってエイプリルフールじゃないだけど…どういうことなの?」 「勿論嘘じゃないからだよ!」 こうして育人はおっさんをいち早く半殺しにし、泣きながら帰宅した… その後、あれはやっぱりもうじき死ぬおっさんの嘘だったのではないか…と思った優しい少年、育人であった。 しかし、来年も再来年もその次の年も次の年も次の年も次の年も…全く成長することのない彼の体。 それを理由にからかわれても、いじめられても、狭い路地が進めても…時は進んだ。 そう、依然時の流れは無慈悲だったのだ…… 化け物と恐れていた母がどんどん痩せ衰え、最後には死んでいくのを隣で見ていた。肉塊は痩せ衰えたら結構美人だったという。 まだまだ時は無慈悲に進み、妻(ショタコン)も老衰死、息子も老衰死… 何十年も変わらず、外も中も子供であった彼は、そこで漸く悟るのだった。 「はは…はははは…僕は殺したって死なないのにどうしてみんなは何もしてないのに死んでいくんだ… …あぁ、そうか!!!殺しても死なない奴を探せばいいんだ!!! 早速殺して確かめよう!!!!」 ただし、ここでの彼の悟りとは狂うことだったのだ!!! その後もう何年に渡り数多の殺人を繰り返した彼だった── ──が、結局は好きになった人間を殺して行くという苦行に過ぎなかった為、彼の所詮子供に過ぎない精神はさらに崩壊。 砂漠のど真ん中に一人残されたような絶望に打ちひしがれた彼は、行き着いた樹海の中で一際大きい樹の下に埋まり、植物の栄養剤人間として生きていくのでありました… マジカルハッピーエンド
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熱闘殺し園 「悪いことは言わねえ、ソイツをよこしな」 ここに、二人の男が向き合っている。 殺し合いの場において、顔を合わせて一方的な要求をすることは本来死闘の開始を意味するのだが、声をかけた優男に殺気はない。 「こんな殺し合いにも身を守るのにも使えないものを、何故」 声をかけられたのもまた、優男だ。 いや、男と言うには幼さが残る。 少年は、ちらりと男に寄越せと言われたラケットへと視線を落とした。 「あーん? 不要だと思ってンなら、黙って俺様にソイツを渡しな」 得意の眼力(インサイト)で優男(幼)の鞄にテニスラケットが入っていると見破った優男(大)の名は跡部景吾。 彼は超弩級のテニスプレイヤーであり、ラケットさえ握ってしまえばコートを支配すると言っても過言ではない程の力を発揮する。 ――だがしかし、不幸にも跡部にはラケットが支給されていなかった。 『テニスラケットは人を傷つけるためのものではない』という一般常識が足を引っ張り、ラケットが得意“武器”とは見なされなかったのだ。 「タダで寄越せとは言わねえ。ヒグマから、キッチリ守りきってやる」 跡部には、殺し合いをする気などない。 命を賭ける舞台とは、誰かに無理やり上がらせられるものではないのだ。 そして自分は、命を捨てる場所として、テニスコートを選んでいる。 こんな何処とも知らない場所で命を落とす気はないし、また誰かの命を奪うつもりもなかった。 「……失礼ですけど、貴方にヒグマが倒せるとは思えませんね」 優男(幼)は、歳不相応な値踏みするような目で跡部を見た。 そこに怯えの色は見えない。 かと言って、殺し合いに乗っているようにも見えない。 隠しているのかもしれないが、跡部が「見えない」と断言した以上、そんな可能性は無に等しいのだ。 キング跡部が黒と言ったら白も黒、これが腐った世界の常識である。 「俺様は超一流のテニスプレイヤー。そして、俺様に配られたのは――」 跡部が、己の支給品を見せる。 バッグには、たくさんの手榴弾が入っていた。 確かにこれなら、ヒグマを倒せるかもしれない。 「近付かれた後じゃあ、コイツは使えねえからな。何せこっちが爆発に巻き込まれちまう。 つまり、離れた状態で、迫るヒグマにぶち当てる必要があるんだ」 言いたいことは、少年(もういいよね、一々優男って表記するの面倒だしこの書き方で。表記ブレくらい許す気持ちが大事だよ)にも理解できた。 超一流のテニスプレイヤーだから、テニスラケットさえあれば、正確無比にヒグマに手榴弾をぶち当てられるということだろう。 か弱い子供目線なら十分大人びて見える(というか、誰がどう見ても中学生には見えないんだよなぁ)跡部に防衛を任せるのは、力無き幼子として当然のこと。 「それじゃあ、このラケットを渡したら、僕をヒグマから守ってくれるんですね……?」 「ああ、約束しよう」 少年に、殺し合いをする気などなかった。 誰かに寄生してでも、この場から帰る気でいた。 しかし―――― 「だが断る」 「なッ――――!?」 少年は、“男”だった。 少年もまた、譲れない『命を賭ける場所』を持った“戦士”だったのだ。 「確かに僕は殺し合うつもりはないし、一緒に行動したいとも思います。 ここから帰るだけの知識がない分は、誰かに助けてもらいたいとも思っています」 そして――跡部と同じ、“スポーツ選手”だったのだ。 「でも――ヒグマを倒すのは、僕です」 跡部の優れた瞳には、少年の瞳に宿った強い意思の炎がしっかり映っていた。 頭でなく、心で理解してしまう。 決意をした少年は、きっと言葉では納得しないと。 「あーん……お前が、自分で倒せるってーのか?」 「勿論――――その手榴弾さえ譲って頂けるのなら、ですけど」 そう言って、少年は不敵な笑みを浮かべた。 跡部には、その自信が決してハッタリではないと分かる。 「貴方が一流のテニスプレイヤーで、ラケットを用い正確無比にヒグマに当てられるように――」 少年は、デイパックから“何か”を取り出す。 それは、少年のもうひとつの支給品。 学生には身近な鈍器の1つである、砲丸だ。 「僕は、己の腕一本で彼らに手榴弾を喰らわせられます」 そう言って、砲丸を掲げて見せる。 その掲げ方は、決して砲丸投げの選手のソレとは違う。 しかし震えることなく砲丸を掲げる少年の腕の力から、少年が尋常ではないトレーニングを積んだ猛者だということが見て取れた。 「……証明しましょう。僕が勝ったら、手榴弾は持たせてもらいますよ」 既に二人の間で、同盟を結び同行することは暗黙の了解となっている。 残す問題は、どちらが手榴弾を持つかだけだ。 どちらが確実にヒグマを撃退出来るかなど、口でどれだけ説明しても納得できるわけがない。 「面白い……いいだろう」 ならば、やるべきことは1つ。 自らの手で、その実力を証明するのみ。 「勝負は、一球でいいですよね」 そう言って、少年はテニスラケットを跡部に渡す。 跡部は黙って頷いて、テニスラケットを受け取った。 それから少年の方がゆっくり歩いて跡部との距離を取る。 「なるほど、そのフォーム――――野球選手か」 一定の距離を取り、少年が砲丸を構える。 確かに砲丸は重たいし、野球ボールのように容易くは投げられないだろう。 しかしながら、少年は超が付く一流投手。 多少ボールが重くなろうと、丁度いいハンデだくらいに思っていた。 「ええ。僕のボールを打ち返せたら、貴方の勝ちです」 対する跡部も、砲丸をラケットで打ち返したことなどない。 ラケットが痛むし、本来ならすべきことではないだろう。 「……いい目だ。全てを賭ける覚悟をした目」 しかしながら、跡部は目の前の少年との勝負を受け入れた。 少年の目を見て、受けようと決めた。 もうここは、わけのわからない場所ではない。 男と男が意地を賭けて激突する、神聖なコートなのだ。 「お前、名前は」 ならば、砲丸だろうと打ち返さない理由はない。 既にガットを突き抜けるボールなどが現れているのだ。 たかが重たいだけの球、打ち返すことが出来ずにどうする。 「ロビン」 少年が、振りかぶる。 そして、己の名を跡部の心に、いや魂に刻みつけてやるように、名乗りながら球を放った。 「100エーカーの森の大エース、クリストファー・ロビンだッ!」 渾身の一球。 とても砲丸とは思えぬ速度で放たれた球は、さらには物理法則すら乗り越える。 「オウル・ボール――――!」 もしもこれが観客のいる試合だったら、桃城武あたりが「なっ!?」などと言って驚いていただろう。 そしてきっと乾貞治辺りが解説をしてくれたに違いない。 しかしこの場にいるのは二人。 乾のように、横方面に反復移動しながら迫る謎球種を解説してくれる者はいない。 桃城のように、驚いてくれる者もいない。 「はん! 覚えておきな、俺様の名は跡部景吾」 そう、驚く者はいないのだ。 跡部は、初見であるこのクソのような理不尽な魔球ですら、得意の眼力で見破れるッ! どれだけジグザグ反復横跳びしていようと、必ず最後、ボールはストラークゾーンを通過するッ! 「お前を打ち砕き、そしてこの殺し合いを打ち砕くキングの名だ――――!」 他人の技をパクるくらい、跡部には素で出来る。 跡部が選んだバッティングフォームは比嘉中・甲斐裕次郎の技『バイキングホーン』だった。 金魚すくいの要領で、砲丸の破壊力を無視してボールを打ち上げる。 「なっ……!?」 初見の相手に、しかも硬球ではなく砲丸なのに、打たれた。 ロビンの目が見開かれる。 そして、ほとんど反射的に右手が伸び、砲丸を叩き落とした。 「いい反射神経と、投球だ」 砲丸は、ロビンの手に当たってもなお、ロビンの背後へと転がった。 普通の野球ならピッチャー返しを取り損ねての安打。 ホームランダービーだとしても、これが普通の硬球ならばホームランだっただろう。 そしてテニスだったとしても、打ち返すことが出来ずに跡部の点。 勝敗は、明白だった。 「だが――勝つのは、俺だったな」 跡部がパチンと指を鳴らすと、当たりに氷帝コールが響き渡る。 氷帝コールの詳細とか驚くロビンのリアクションとかは原作なり跡部が出てる他のロワ読めば大体分かるので割愛。 いや、いらんやろ、この流れでそこのしっかりした描写とか。 気になる人はパロロワ総合板に移転した中学生ロワとかを読もう(ステマ) 「と、まあ、これが氷帝コールだ」 なお、省略された部分で、しっかりロビンは氷帝コールを叩き込まれた模様。 「お前は負けて我が跡部王国の支配下に入った。 守ってもらう代わりに、王を崇めるコールをし、王の気分を高めるのが国民の責務だ」 王国や上限関係という概念は、100エーカーの森にはなかった。 皆が仲良く平等だった。 ――もっとも、プーが野球という遊びを覚えてくるまでの話だけど。 「まあ、だが、素手であんなボールを放った褒美だ、1つだけならくれてやる」 それは、100エーカーの森にあった助け合い・分け合いの精神ではなかった。 絶対的王者が、格下の奮闘を讃えて授ける施し。 屈辱だった。 しかし、その屈辱に身を委ね、貴重な施しを突っぱねられるほど、ロビンはお子様ではなかった(5歳だけど) 泥と屈辱に塗れてでも、戦うための火種を胸に宿し続けていれば、いつかまた下克上の機会はくると、ロビンは理解していた(5歳児の分際で) ちゃちなプライドを満たすために突っぱねて、再起の機会を自ら手放す愚行を犯してしまえるほど、ロビンという少年は愚かではなかったのだッ!(ほんとに5歳児かコイツ) 「……ありがとうございます」 それに――確かにコレは屈辱ではある。 しかし、今のロビンにとって、この程度は敗北には含まないし、屈辱と表現したくもなかった。 もっと激しい屈辱を、ロビンは既に味わっている。 あの日、あの時、大好きだった100エーカーの森で。 こんな児戯のような一球勝負でなく、もっと本格的な、己に有利なはずのルールの中で。 あの時感じた想いと比べたら、こんなものは屁でもなかった。 『跡部! 跡部!』 『あ~とべ! oi! あ~とべ! Fooooo!』 『跡部様が一番可愛いよおおおおおおおおおお!!』 跡部のそのキングらしい行動に、どこからか聞こえる幻聴が沸き立つ。 施された悔しさを噛み締めながら、ロビンも声を張るのであった。 「跡部! 跡部! 勝者は跡部!」 大声を張り上げるという行為は、殺し合いという場において自殺行為となりえる。 しかしながら、ヒグマに怯える者達を集めるとう目的を成すためには、避けては通れない行動でもある。 さすがにこれだけ複数人で騒いでいたら、殺し合いに乗っているとは思われまい。 それに、有名なヒグマ対策に、鈴の音などの音を鳴らすというものがある。 氷帝コールは、ヒグマ避けとなることだろう。 以上のことから、こうして氷帝コールを続け、人を呼び寄せるのが一番だと言える。 危険人物が近付く可能性もあるが、相手の危険度を見誤るほど、跡部の眼力は甘くない。 危険な者ならすぐに気付ける。 眼力isGOD。 「跡部! 跡部! 跡ベアーーー!?」 「あーん?」 なお、人の味を覚えたヒグマには逆効果な模様。 「ちっ……まさかコールを聞いても怯まないヒグマがいるなんてなァ!」 穴持たずは、餌に飢えているため、多少の危険は物ともしない。 ましてや彼は殺し合いの場にわざわざ放たれたヒグマ。 人間の味を覚えさせられ、人を食う喜びを知ってしまった。 餌が音を出し居場所を教えてくれてるのだ、逃げるわけがないではないか。 「だが……食料になるのはお前の方だなッ! そうら凍れ!!」 掌を顔の前にかざして、指の隙間から迫り来るヒグマを視る。 世界がモノクロになり、氷柱がいくつも地面目掛けて落下し、そして―――― 「何ッ!?」 氷柱が、尽く砕け散った。 「ちっ……気をつけろ、このヒグマ……死角がないッ」 跡部の氷の世界は、対象の死角に氷柱を刺す奥義。 その氷柱が刺さりかけて砕けたということは、死角ではないということだ。 ……いや、刺さり“かけた”ということは、死角ではあるものの、野生のカンのようなもので、攻撃を加え次第そこが隙ではなくなる動作をしてくるということだろう。 なんにせよ、厄介なことに代わりはない。 「気をつけて……クマのスイングスピードは――――」 ヒグマの全身は、筋肉で出来ている。 それは外敵から身を守る鎧であるのと同時に、強力無比な攻撃手段でもあった。 筋肉=スピードと言える以上、ヒグマの攻撃が速いのは当然ッ! ましてやヒグマは、その攻撃を狙う必要がない。 鋭利な爪が掠りさえすれば、哺乳類の軟な肌などピーラーに掛けたニンジンのようにズルリと剥げる。 しっかりと狙わずとも、一撃必殺足りえるのだ。 命中という概念を放棄して繰り出された一撃は、人間に回避できるものではない。 「あーん? そのくらい――――」 ただし、超一流のテニスプレイヤーは例外だが。 「素で避けれんだよッ!」 テニスにおけるサーブの速度は、野球ボールの比ではない。 勿論さしものヒグマの腕のふりとてその比ではない。 それこそウォーターフォールという乾貞治の必殺技など、212km/hである。 このレベルの高速サーブに『どこに着弾するか不明なのに』『きっちり追いつき』『しっかり返す』というのがテニスというスポーツ。 追いついて打ち返す動作が要らない『ただ避けるだけ』が出来ない道理などない。 ましてやヒグマのパンチはコースの読みやすい所謂テレフォンパンチ。 跡部の眼力を持ってすれば、回避できないはずなどなかった。 「コイツの弱点は鼻だ……しかしコイツ、隙がねえ……!」 跡部様にかかれば、ヒグマが鼻を攻撃されると弱いことくらい容易く見抜ける。 おめめのちからってすげー!! 「跡部王国ッ!」 繰り出される追撃を華麗なバックステップで回避しながら、跡部はヒグマを透視する。 人間レントゲンとなることで、相手の骨格レベルで反応できない絶対的死角を突く技。 どう考えても透視しただけじゃどうにもならないことでも何かしれっと引っ繰り返してしまうのが、キングというものなのだ。 すごいよな、眼の力って。皆もレッツブルーベリーアイ。 「見えたぜ、隙を生む方法が!」 デイパックから、手榴弾を引っ張り出す。 それらのピンを付けたまま、ラケットでヒグマに向けて打ち出した。 「ダメだ、クマのスイングスピードなら、あの程度の速度は打ち返され――――」 ロビンの冷静な分析は、間違ってはいなかった。 ヒグマの素早い薙ぎ払いの前では、手榴弾など玩具のようなもの。 手が巨大なこともあり、弾き飛ばすのは難しいことではない。 そう、難しくないはずなのだ。 「あーん? なんだって?」 しかし、跡部の放った手榴弾は変化した。 跡部程の猛者になると、見たことのある技をパクる、もとい使用することくらい容易い。 先程繰り出したのは、比嘉中の平古場凛の使う『飯匙倩』という技。 物理法則すら無視しグネグネと動くソレは、ヒグマでも捉えきれない。 「捉えられると思うなよ!」 追撃で繰り出されるのは、青学のマムシこと海堂薫の必殺技。 『スネイク』という名を冠するその技は、蛇のような軌道でヒグマを迂回する。 「スネスネだぜ!!」 飯匙倩もスネイクも、迂回する軌道故に、ヒグマの体に手榴弾を当てることは出来ない。 だからこそピンは抜けずにいるのだが、この攻撃には確固たる意味がある。 ヒグマに手榴弾を叩き込む隙を発生させるためにやっているこの行為だが、何も闇蜘蛛にかく乱だけしているわけではない。 その“蛇のような軌道”を目に焼き付けさせることこそ、跡部の目的なのであるッ! 「お前らヒグマは――ソイツが苦手らしいなァ?」 そう、ヒグマ――いや、ヒグマに限らずクマは、『蛇』を苦手としているのだ。 事実、山の中でクマと遭遇した際のアドバイスとして、ベルトを蛇のように動かすというものがある。 そうすることで、クマがこちらに近付かないようにするのだ。 ヒグマの視力は人間と同等もしくはそれより劣ると言われている。 それ故に、クネクネしているだけで蛇だと思い込むのだ。 そんなヒグマなのだから、ボールの軌道を蛇と見間違うのも仕方ないことと言えよう。 テニスプレイヤーのボールの軌道は、多分残像とかそういうモノが残るのである。 ほら、オーラとかだって見えるわけだし、蛇状の軌道が残像として残っていないとは言い切れないし。 「絶滅への鎮魂歌(レクイエム)」 怯え惑うヒグマに、とうとう隙が生まれた。 とどめを刺すべく、新技の名を呟きながら、跡部が手榴弾のピンへと手をかける。 しかし―――― 「べあー! べあー!(※クマの鳴き声が分からないため、とりあえず分かりやすい鳴き声を割り当てていますが、本来はもっと表現し難い凶悪な声で吼えています)」 ヒグマが、突如その巨体で跡部に突っ込んでくる。 視界にその姿を捉えとっさにピンを抜くのを止めたが、ヒグマを止める術はない。 「跡部様――ッ!」 描写をカットしてる間に様付けで呼ぶはめになっていたロビンが叫ぶ。 跡部の華奢な体が宙を舞った。 端正な顔が苦痛に歪む。 それでもミートの瞬間に後方に飛ぶことでダメージを軽減させていたらしく、大木に激突する前に空中で身を翻して大木を蹴り華麗な着地を披露してくれた。 テニスプレイヤーなら、受け身くらい会得しておくものである。 (俺様としたことが……追い詰めすぎたか) 跡部の失策は、相手の隙を生むことだけに注力したこと。 そして、ヒグマを怯えさせることだけを考えたことだ。 跡部は、ヒグマを追い詰めすぎた。 許容範囲を超えた恐怖は、出鱈目な攻撃を生む。 スズメバチに追いかけられた人間が、無駄と分かりつつ腕を払ってスズメバチを追い払おうとしてしまうように。 ヒグマもまた、無謀と思いつつタックルや腕を払うという動作を取ったのだ。 (肋骨が数本逝ったな……) セルフキングダムで自分の体をレントゲンする。 綺麗に肋骨が折れていた。 まあ、テニスならよくあることだ。 もっと大きな怪我をしてまでテニスを続ける猛者は多いのだ、この程度で弱音は吐けまい。 「坊主、お前が決めろ!」 しかしながら、暴れ狂うヒグマの攻撃を避けながら、確実にボールを叩き込めるとは思わない。 これが試合ならそれでも挑む場面ではあるのだが、今回は自分以外の命が掛かってしまっている。 ダブルスである以上、相棒に決めさせるべき場面なら、そちらに譲るべきだろう。 「こいつは俺様が引きつけるッ!」 今度は同じ氷帝の向日岳人のムーンサルトを披露する。 この程度、素で出来んだよッ! 試合じゃやる意味見出だせないからやらないだけで。 「俺様の美技に酔いなァ!」 見よう見まねで繰り出されるは日吉若の古武術。 ヒグマに通る破壊力は持たないが、それでも身を守る術にはなる。 合間合間にスネイクや飯匙倩を挟み、ヒグマを牽制。 完全に注意を己一人へと向けた。 (ぐっ……ガードをしてなおこの威力ッ……鋭利な爪のせいで、波動球との単純比較も出来ねーじゃねーの……!) 優れた眼力で、どのタイミングのどの攻撃をどう防御して受ければ、安全圏までふっ飛ばされるか既に跡部は知っているッ! 故に敢えて! 敢えて今ッ! 攻撃を受けたのだッ! それにより、爆破の射程圏外へと跡部は吹き飛んだ! 全て計算ずくの行動ッ! 眼力による卓越した観察力と、図抜けた技術の成せる技であるッ! まあ眼力便利すぎるしそういうもんじゃないだろって意見は一理あるけど、跡部様だからね、仕方ないね。 「今だ坊主!」 人間同士の殺しあいでなく、人間対獣の場合、集団戦が圧倒的に有利となる。 何せ相手はこちらの言語を解さない。 大声を出して作戦を指示しようと、何の支障もないのだ。 宙を舞いながら、堂々と狙うべき位置に仕込んだ手榴弾を指さした。 「さっきのあの、蛇みてーに動くボールを使え!」 跡部の指示は、的確だった。 ロビンの殺気にヒグマが勘付き振り返るのは、眼力により分かっている。 しかし、蛇のような軌道のオウルボールなら、ヒグマの動きは停止するのだ。 その際にヒグマからやや離れた位置に着弾し、爆発した手榴弾は、既に跡部が置いておいた手榴弾を誘爆させる。 そして破片がヒグマの巨体へと突き刺さり、その生命を奪うとまでは行かずとも、戦闘力を根こそぎ奪い去る算段だ。 「それで俺様達の勝ちだ!」 この作戦――というか、人間対獣の最大の弱点は、獣の持つ威圧感でチームがバラバラになる可能性が高いことだ。 悪く言ってしまえば、保身から来る裏切りが発生しやすいということ。 しかし、跡部はその心配はしていない。 何よりも信頼している己の眼力がロビンを『逃げたりしない正真正銘のスポーツ戦士』だと見なしたのだ。 裏切りなど、警戒する必要性が何処にある。 (勝ち……? “僕達”の、勝ち……?) そう、跡部の眼力に間違いはない。 ロビンは仲間を見捨てるつもりなどないし、敵に背を向けて逃げるような男でもない。 (違う……それは“僕”の勝ちではない……) 誤算があったとしたら、それはロビンがあまりに“スポーツ選手”だったこと。 戦士として、スポーツ選手として、誇り高すぎたこと。 (あんな場所……ストライクゾーンから大きく外れるじゃないかッ……!) 跡部にとって、ヒグマはあまり慣れ親しまない存在であり、森で出会ったら撃退すべき対象である。 だからこそルール無用で容赦なく命を刈り取りに行けた。 しかしならが、ロビンにとってはそうではない。 ロビンにとって動物とは意思を通わせる友であり、仲間なのだ。 そう、ルール無用の戦闘を行う対象でなく、正々堂々真っ向から打ち砕くべきライバルなのだ。 (それに……指示されたオウルボールじゃだめだ。さっき打たれたばかりだし、今一番自信があるのは――) ましてや、ロビンはここに来る前、友人のクマと野球で勝負をしている。 それまで仲良く皆平等だった森に、実力という名のヒエラルキーが誕生したあの瞬間。 ロビンは、一番の友であったクマと戦い、そして真っ向から敗れた。 それは半ばトラウマのようにロビンの心を蝕んでいる。 あの屈辱の経験は、もう負けたくないという想いに結びついてしまう。 クマというかつての親友と同じ種族を前にして、あの時と同じルールの元で討ち取ってやると思ってしまう。 「うおおおおおおおおおっ!」 激しい咆哮と対照的に、間抜けなフォームでピンを抜いた手榴弾が繰り出される。 それは、紛れもない剛速球。 跡部の指定した場所でなく、今のヒグマの位置でストライクゾーンとなる位置へと向けた投球。 「ロビン戦法No.2、相手の誘いには絶対にのるな!」 ロビンは5歳児の分際で自己流の戦術も確立しているらしい。 既に跡部王国の王国民になっているし、相手の誘いに乗りまくっているのだけど、まあ、そこはほら、5歳のチャイルドだから。 思い出した時にしか使えないよ、高度な戦術なんて。 「あーん……?」 指示に逆らったことに、まず跡部は軽い舌打ちをした。 しかしすぐに、更なる衝撃に目を見開くこととなる。 「ティガーボール――――ッ!」 ロビンが呟くと同時に、手榴弾が姿を消す。 あまりの速さにボールが見えないのではない。 本当に、その姿を消したのだ。 限界まで目を見開いた跡部がようやく認識できるほど、見事なまでに消えている。 「僕の勝ちだッ!」 爆発前だが、ロビンは勝利を確信した。 動揺した今のヒグマに、打たれる道理など何もない。 しかし――勝ち終えるまで、白い歯は見せてならぬという鉄則を、ロビンは知らなかった。 (まずい、これは――!!) それは、一瞬の出来事だった。 混乱し、生まれて初めて感じた恐怖に戸惑うヒグマが、土壇場でとった行動。 野生で得た第6感だけを頼りに、ただ恐ろしいものを振り払うように腕を振るだけの行動。 しかしそのスイング速度は先述の通り、人間のそれを大幅に上回っている。 その巨大な腕が手榴弾を捉えるのを、跡部の瞳だけはしっかりと映していた。 ヾ. . . . ... . . . . ...≠ . . . . . . . . .;.;..;;.;...;.;.;;.;.; ... .. \ ヽ ≧. . . . . . ヘ/ . . .≦ . . .・;。;;.;゚。 .゚ . . . . . .;..;..;;.; . `'- \ ミ . . . . . . /oヽ. . ミ :・ * . . . . . . . . .;.;..;;.;.;;;..;.;;.; .; ヽヽ ヽ 彡 . . . ; . . . ;. . ミ. . . . . ;; ・.+ :. . .;.;;;;.;.;`''ー.; . . \ .`'-, ヽヽ 、 彡 . . . . . . . ミ. . . . ;;・; . . . .;.;.;;;.;.;;;.;.;.;. . .`''ー. \ .`'-, 、 ヽ\ヽ 、゙_、. . . . ;; . ;;; ;; . . . . . 。;.; ゚。;;.;゚ ;.;;.: . ..;.;.;.;.;..゙'ー 、、 \ .`'-, 、 ヽ\ヽ 、.  ̄"'''―- ....,,,_ . ; .; . . . . . . . . . . . ;;;. ;.;.;.;;;;.;;;.;.;;;.;.;. `''ー..,, `'-, .\. .゙ミ、. ヽ\ ヽ . . .. .`゙゙''''― ..,,,_. . . . . . . . .;.;;;;.;.;.;;;.;.;;.;.;.; .;. `''-、、 \. \ .゙ \ ヽ ヽ ム. . . . . . . . ;;. . . . . .´゙''''― ..,,,_ . .;;;;.;.;.; . . . . .;. `''ー、、 \ \ヽ \.ヽ゛ .l . . . . .. . . . . . . . . . . . . .;.;.;;;.;.;;`゙''''ー ..,,_. . .; `'‐、、 .\ ゙〈L ヽゝ .l,.___ . . .. . . . . . . . . .;.;.;;;.;.;;;;;.;;.. . . . . ......`゙'''ー-..,,,_ `''-、 .\`ゝ l,  ̄ ゙゙゙゙゙゙゙̄'''''''¬―-- ..,,,,__. ;.;.;.;;;;.;;;. `゙'''ー ,,,_`''=x、,_ `'ッ、 `' .゛ .l `゙゙゙"'''―- ..,,,,_, `゙'''ーミ;;ミニ ..,_゙' \ ! r ⌒}__r¬゙― ..,,,_ `゙''''i `''″ !. ___________________.ィ { .ノ `゙゙''¬r-──- " │ / \..゙¨¨¨二ニ='" ._,,,,..、_ l , )゙'"゛, ー'''''^゙゙,゙ン‐'"゙゙./ } _,,, .ゝ、...... ,.. ‐'" ,,.彡t | _,, ー'''"゛ ._, > .__ r ノ..''" '~゛.,.彡 l _,, ‐''"゛._,,.. -‐゙,.-‐'´`ー-、.゙ ィ′ ,、,x!!'"./ 、 ! _,, -'''',゙,, -‐''''” / `ヾ三ニ'`ー 、 . _..-'´ . / ,/,/ / .,i .,! _,, ;;ニニ-''''"´ | ※ ヽ / .,// ノ,iレ/ .,/,! .l .| __ j ヒ グ マ /ハ _... ,〃゛ ,/ilケ./ / .,| .i{ .! | / \ ノ /. ;ト、_r' `!゙,r'" .,/.|″/ ./ . iリ l ! .,l .! / \ / { / i´ / ./ . / ./ /!li!│ |! .| Χ Χ | 人_ ,/ .ノ... / ./ / / ソ | .,ll .l/. プ \ ! / / `ー--'.... / / ./ / | リ l_゙'ー ニ || ,イ / / / // l l .l゙l ! キ || / !\ ヽ、 i / .,i./ . / l .| /,! l ホ || / ヽ \ / / メ" / l l゙/ ! ! | || /\ `ー /.... / .、 ./ ! .レ .l ./ ム .||. / .\_ / , .,/ / / l ./ /.i′ .ラ || !. .,'.  ̄``ヽ、__/ ノl、 / / / // ン || / ! {..,/ .l, ./ / ./ l/. _ || { ', / ./ / ./ // || _ノ 人 . . . ! ./ / ./ . O || 人_ / ヽ. . . . . . .| ./ / ./ / / `ヽ_| ! . . ._, .-‐' ./ / ./ Χ / /  ̄| j / / ./ まるでステルス戦闘機のように、低空飛行で爆撃のため進軍していた手榴弾。 それを理不尽なまでの衝撃が襲い、大気圏まで打ち上げる。 錐揉みしながら出鱈目に回転した末、どことも分からぬ土地に撃墜し、無念にも爆散した。 完璧な、文句の付け所のない見事なホームランである。 「がはっ……!」 そんな手榴弾をぶち当てられ、共に空へと飛んでいたロビンが地面へと落下する。 木がクッションになったおかげで、致命傷には至らない。 どこも折れてはいないようだし、内蔵も破裂してはいなかった。 一番大きく酷い傷は、体にではなく、心にしっかり出来ていたけど。 「打た……れた……」 ロビンの表情は、能面のように固まっている。 決してへこんでいないわけではない。 むしろ、かつて親友に敗れ去り、苦汁をなめさせられた瞬間を思い出して激しい自己嫌悪に襲われている所だ。 それをおくびにも出さないだけである。 プライドが、見栄が、泣きたくないという想いが、ポーカーフェイスにしているだけだ。 いやほんとあの落ち着いた無表情っぷりとか、こいつ絶対5歳児じゃねーだろ、肉体的にも精神的にもスペック絶対おかしいって。 「ちっ……ふざけやがって……!」 跡部が生み出したチャンスを、己の力不足で無駄にしてしまった。 立ち尽くすロビンに、ヒグマの凶暴な爪が迫る。 ロビンは、死を覚悟した。 あの日、野球という球技の魔力に取り憑かれ、友人達の技術を盗んででも頂点を奪いに行った時から、いつかこうして命を落とすのではないかと薄々は察していた。 楽しかった平和な森を、殺伐とした実力主義の世界に変えた責任の一端は間違いなくロビンにある。 だから、いつかクマの鋭利な爪で体を裂かれてしまうのでは、という想いはずっと持っていた。 もっとも、その時思い描いてたクマは、ヒグマではなく黄色の体のアメリカクロクマだったけど。 「え……?」 鋭利な爪が振り下ろされ、当たりに鮮血が飛び散る。 しかしながら、茫然とするロビンには傷ひとつ無い。 割って入った跡部の左肩が、ロビンの代わりに大きく抉れ骨まで露出していた。 あーんセクシー、これはアニメディアあたりでピンナップ飾れるエロさですわ。 細身の優男が乱雑に衣服の一部を破いた状態で血を流すギャップとかそういうアレね。 「約束しちまってるからな……ヒグマから……守るってなァ……!」 跡部は、ロビンを一人の男として、スポーツマンとして、戦士として認めている。 だからこそ彼の失態には失望するし、容赦なく罵り殴ることさえするだろう。 だがしかし、例えロビンから指示に背いたとは言え、そのことと自分が約束を違えることとは別問題である。 一度守ると誓った以上、何をおいてもその約束は守らなくてはならない。 そうでなくては、誇りあるキングとは呼べないから。 そうでなくては、跡部景吾という王様のアイデンティティが崩れるから。 気高さ無くして、跡部景吾足り得ないのだ。 己の誇りは、命にだって替えられないのだ。 「いいか……俺はお前に失望した」 肩を抉られながらも、跡部はヒグマの腕にしがみつく。 一見無謀ではあるし、ヒグマにこれでダメージが通るわけではない。 だが、しかし――化け物地味た眼力にありったけの殺意を込められ、ヒグマの動きがほんの僅かに停止する。 「命令に背いたから、“じゃあない”――それは、もういい。 お前にはお前の理由と事情があって、譲れないモンがあって背いたんだろうからな……」 命が掛かった状態で、わざわざ命令に背いた。 指示が的確だったと分からぬほど愚かではないだろうに。 保身や恐怖で動けなかったわけでなく、明確な意思の力を瞳に宿して命令に背いたのだ。 それをとやかく言う気はない。 「にも関わらず敗れ去り、そしてそのまま膝をつこうとしてるってーのが、許せねーな……」 一度でも敗北したら、二度と挽回のチャンスなど与えられない。 そんな世界で育ってきた跡部だからこそ、そんな状況になってでも強く心を持ち続ける者の凄さを知っている。 挽回の目などない状況から這い上がってきた宍戸亮がそうだったように。 虎視眈々と常に上に上がる機会を狙っていた日吉若がそうだったように。 貪欲に上を狙う者の強さは、跡部もよく知る所だった。 だからこそ、二度の敗北を経験している日吉を尚も次期部長に推していたのだ。 「負けっぱなしじゃ、終われねーんだろ……?」 宍戸や日吉と同じ輝きを、跡部はロビンの瞳に見ていた。 自分に敗れておいて尚、リベンジの機を窺うような輝きを。 譲れない想いを持つ者特有の意地を、スポーツマン特有の強すぎる我とプライドを。 だからこそ、こんなところで潰れていくのは許せないのだ。 「なら、終わるには早すぎるだろーが」 跡部は、理解している。 ロビンが何かしらの想いに囚われていることも、クマという生物に何らかの思い入れがあることも。 跡部の眼力の前では、そういうことも丸裸なのだ。 もう眼力っていうかエスパーでいいんじゃないかなこいつ。 「残念だが、跡部王国はここまでだ」 再び跡部を食い千切らんと迫るヒグマの顔面に、跡部が血の目潰しを叩き込む。 そしてすかさず鼻にエルボーを食らわせた。 そのファイトスタイルに、先程まで見て取れた回避の精神は感じ取れない。 「跡を継がせてやる気はねえ、お前はお前で勝手に自分の国を建てろ」 跡部の身に纏ったオーラが、次第に変質を遂げる。 合宿で追い込まれた真田弦一郎が、オーラを操ることでボールをありえない方向に移動させたように。 窮地に追い込まれ覚醒したオーラは、己だけでなく外部にまで作用する、物理判定のあるものへと進化する。 「そして聞かせてみな……お前だけの氷帝コールを…」 その中でも特別干渉しやすいのは、やはり己の一部だったもの。 今ならば、溢れんばかりに流れ出る血。 それが一番、操りやすい物質であった。 「これは……俺様だけの氷帝コールだ……」 身悶えるヒグマの耳に手を添えて、持てる力を注ぎ込んで氷帝コールを鳴り響かせる。 周囲にではなく、ヒグマの頭に直接的に、だ。 至近距離から頭蓋骨の中に直接響かせた最大ボリュームの氷帝コールは、クマの鼓膜を容易く破壊し、クマの世界から音を奪う。 跡部王国で鼓膜の破壊を確認し、跡部は残る生命エネルギーを全て自らのオーラ変質へと注ぎ込んだ。 「お前はお前で、見つけるんだ……自分自身の、自分だけのものを……」 跡部のオーラが、絶対零度の純白のソレへと変質する。 その圧倒的威圧感も手伝い、まるで吹雪の中にいるかのような錯覚すら引き起こす。 音も視界も奪われて、苦し紛れにベアハッグを跡部にかけたせいで、ヒグマがその冷気を誰より強く感じていることだろう。 「いや……野球選手なら、自分だけのコールじゃなく――――」 跡部の血が、パキパキと凍りついていく。 あまりの寒さに、ヒグマも堪らず丸まり始めた。 跡部は残る力でいくつかの手榴弾を打ち放つと、デイパックをロビンへと投げ渡した。 それは、今後投手として手榴弾で戦い抜くであろう友へと向けられたメッセージ。 「――――自分だけの、オリジナル変化球を、か」 その言葉に、虚ろだったロビンの瞳に色が戻る。 頭をガツンと殴られたかのような衝撃。 ずっと解けなかった数学の解法を分かりやすく教えてもらった時のような、そんな驚き(5歳児だから数学とか知らないけど) 「僕だけの……変化球……」 ロビンの胸に、ずっと居座り続けた影。目を背けていた現実。 それを、認めなくてはいけない時が、ついにきた。 友人達が必死に編み出した必殺技を、「強化してオリジナルに昇華したったwwww」などと言いながら、実際ただ盗んだだけ。 それを組み合わせ、翻弄し、戦っていたに過ぎないのだ。 ロビンはまだ、本当の『自分だけの決め球』で、親友と戦ってはない。 だからきっと、他の皆と違い、負けても爽やかな気持ちで敗北を受け入れるという気にならないのだ。 汗と努力の結晶でも何でもない変化球だから、打たれても素直に実力の差と受け入れられないし、気軽に使用し“軽い”ものとなってしまうのだろう。 打たれるのも、当然であると言える。 「そこから先は……自分で考えな……」 そう言うと、跡部はもう横目ですらロビンのことを見なかった。 終わりの時が近付いている。 最期の時に寄り添う相手がレディでなくヒグマというのは客観的に見て惨めだと言えるだろうが、まぁ致し方無いだろう。 絶対零度のオーラが体温を奪い、操られた微細な血の結晶体が痛覚を司る神経を破壊する(レントゲンまじ便利) 痛みも視界も音も失い、ヒグマはもう何も分からなくなった。 唯一感じるのは寒さだけ。 その寒さに丸まるしかないヒグマの体を、暖かなものが包んだ。 「いいぜ……一緒に寝てやるよ……一人ぼっちは寂しいもんな……」 まるで添い寝CDのようなデレを見せ、跡部がヒグマの頭を撫でる。 命を奪ってきた者に対するそれではなく、目いっぱいの愛情を込めた愛撫。 似たようなプレーをするだけでその選手だと錯覚してしまう事例があるのだ、視界を封じられたヒグマが、跡部様渾身の演技のせいで跡部様を母親ヒグマと勘違いしてしまうのも仕方あるまい。 ヒグマの心を安堵と安らぎが満たしていき、やがてソレは寒さと混ざり眠気へと変質した。 「冬眠(ヒュプノス)への子守唄(ララバイ)――――」 エターナルフォースブリザ跡部様。相手は寝る。 「……僕だけの国、僕だけの変化球、か」 目覚ぬ眠りに落ちた跡部の安らかな顔を見ながら、ロビンは呟く。 短い付き合いだったが、跡部は強い男だった。 傲慢な所があったが、勝負の過酷な世界で生き抜く強さを持った人だった。 甘ちゃんで、ぬくぬくと仲良しこよしの世界を生きてきた自分とは違う男。 そんな男に、言われたのだ。託されたのだ。 己だけの国を作り、己だけの変化球で、ヒグマと、そしてこの殺し合いを打ち倒せ、と。 「……いいよ、いいさ、やってやる」 今なら、冬眠をしたヒグマを殺すのは容易かろう。 しかし、ロビンはそれをしなかった。 それをすれば、殺し合いの参加者クリストファー・ロビンとして一勝を上げることはできても、野球に全てを捧げることを決意した投手クリストファー・ロビンとしては敗北したことになる。 寝ているだけのヒグマと、跡部の亡骸に背を向けて、ロビンは誓う。 絶対に、ヒグマにも、親友のプーにも、負けはしないと。 自分だけの魔球・ロビンスペシャルを完成させ、必ずや誇り高き勝利を得ると。 「例えそれが誤った道であろうとも。あの頃には決して戻れない、殺伐とした暗く淀んだ道であっても」 あの時、友人から盗んだ技で、えげつないほど自分に有利な勝負を挑んだ瞬間に、仲良しごっこは終わったのだ。 今の自分は、お人好しのクリストファー・ロビンではない。 投手としての喜びと欲望を得てしまった、100エーカーの森の頂点を狙う、一人の修羅と化した戦士だ。 毒を食らわば皿まで。井戸を落ちるなら、途中で止まるわけにはいかない。 例え多くを失ってでも、勝ち取りたいものがあるから。 「僕は、投手として、この殺し合いを切り抜けてみせる――!」 数奇な運命とでも言うのか。 跡部を殺め、ロビンの打ち倒すべき相手となったヒグマは、野球の象徴でもある『9』を名前に冠している。 その数字は、カンガとルーを1匹とカウントした場合、あの時野球に興じていた森の仲間の数とも一致していた。 まるで彼らとの思い出が、ヒグマに宿り目の前に立ちはだかっているかのようだ。 それでも、もう迷いはない。 あの頃の思い出も、ヒグマ9も打ち倒し、最後にはプーに真っ向から勝利する。 今のロビンの胸にあるのは、それだけだ。 白球に賭ける少年の戦いが、決意をあらたに、今、再び幕を開ける―― (この辺からイントロが流れ始める。テンテンテンテンテンーテレレーテンテンテンテンry) 「ロビン王朝(ダイナスティ)は、今この時より、僕から始まるッ!」 あーとーひとつぶのーなーみーd(省略されました。全部聴きたければJASRACにお金払って下さい) 【跡部景吾@テニスの王子様 死亡】 【森のどこか/深夜】 【クリストファー・ロビン@プーさんのホームランダービー】 状態 激しい怒りと屈辱感、右手に軽度の痺れ、全身打撲 装備 手榴弾×めちゃんこたくさん、砲丸 道具 基本支給品×2、不明支給品0~1 基本思考 成長しプーや穴持たず9を打ち倒し、ロビン王朝を打ち立てる 1 変化球を磨く ※プニキにホームランされた手榴弾がどっかに飛んでいきました ※プーさんのホームランダービーでプーさんに敗北した後からの出典であり、その敗北により原作の性格からやや捻じ曲がってしまいました 【穴持たず9】 状態 一時冬眠 装備 跡部様の抱擁 道具 手榴弾を打ち返したという手応え 基本思考 ヒグマすやすやでワロタなう 1 あったかくなったらまた会おう! ※冬眠してますが、別に倒されたわけではありませんし、刺激したら起きます。 No.040 一流の仕事 本編SS目次・投下順 No.042 Dream me No.040 一流の仕事 本編SS目次・時系列順 No.042 Dream me 跡部景吾 死亡 クリストファー・ロビン No.064 クリストファー・ロビンの決闘!ストラックアウト7 穴持たず9 No.086 あらしのよるに
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主人公 前原圭一 祟殺し編の入り方 「ヒマならな・・・」 「誠意が一番、素直に「ありがとう」」 「あ、しまったお袋の用事が・・・」 「可愛いと、得だよな~」 「非常に徹しろ、クールになれッ・・・・・・!」 「商店街に買い物へ」 「一緒に帰ろうか?」 「・・・帰ってゴロ寝しよ。」 「まずはラーメン。」 「うまかったぜ、晩ゴハン」 「勝て、圭一!お前は勝つ人間だ!!」 「交換を要求」 「自由研究」 「魔法少女」 「か・・・・・・可愛い・・・・・・。」 「北条沙都子」 「また、作ってくれるか?」 「いなくなったんだよな・・・・・・?」 「どうしたんだろう、沙都子・・・・・・。」 ひぐらし Topページへ
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■"トリックテスター"ビリオネア・ワン=ジャムプレイス 年齢:900以上 性別:不明 来歴:純正ノーバディ 電脳内種族:プレイライト クラス:兵士/狩人/猟師/ほか マナコード:ファッションばか旅行 PL:フラー キャラクターシート 「純正なるノーバディはボクと大抵同じ仮想魂生成法――つまりボクと君たちは兄弟姉妹同然だ」 「ボクのことは遠慮なくお姉ちゃんと呼びたまえ。さあ、さあ! お兄ちゃん、姉貴、兄貴! 姉さんでも可(集中線)!」 経緯 ジャムプレイス開発開始と共に製造されたノーバディ、『最初の七人』の一人にして、二番目に創られた存在。 紫髪の美顔と華奢な体をしている。傍目からは美少女とも美男子とも捉えることができ、実際のところも都合よく変えることができる。 ジャムプレイス開発開始より『テスター』としての役割を担っており、αテストβテスト共に参加している。 バグ発見およびフィードバックも終了し、本格稼働とのことで他の街で休暇を取っていた。 「此処まで来ちゃったかー、ボクの役目ももう終わりなのかな」 だが最悪の事態『ログアウト不能障害』が発生。 「ブーッ!」 解決に乗り出すも――他都市の凍結騒動に巻き込まれる。 なんとか生還は果たし『レーベル』に辿り着いたものの……記憶と能力も不完全な状態であった。 ジャムプレイスにおけるログアウト不能障害から半年以上の休息期間を経て、現場へと復帰し『レコード・レイド』として活動する。 +不完全な記憶と能力 不完全な記憶と能力 「あっ、確実なことを聞きたい系? セブンに聞いたほうが良いよ、半分くらい知ってるから!」 『テスター』として様々な地に赴いたビリオネアであったが、不完全な修復によって記憶が曖昧となっている。 よって「あーそんなこともあったねー」と思い出したり「知らなかったー」だったり「これ覚えてる!」となったりする。 記憶力の精度は、クローズドβテストの頃からのユーザとそうそう変わらない。 確実に残っている重要な記憶は、他の『最初の七人』との記憶ぐらいだ。 +確実に残っている『最初の七人』との記憶 確実に残っている『最初の七人』との記憶 経歴 ジャム・プレイス開発開始と共に製造された『最初の七人』の一人。製造順で言うと二番目。 ビリオネアの由来は仮想魂生成マシンに搭載されていた膨大なリソースサイズにある。 積み上げられたリソースと気の遠くなるような試行回数によって、奇跡的に仮想魂が生成されたのだ。 この方式は『ヴォーリァ』製造時に改良版として利用され、本採用へと至った。 『テスター』としてはジャムプレイス内の動作確認を主とし、億単位のテスト結果と卓越したハッキング能力で脆弱性を見つけることに長けていた。 無論、想定していない事態にて魂を失い、バックアップで修復されることもあった。だがその無謀さこそが、ジャムプレイスの開発に繋がっていた。 他の『最初の七人』とのやり取り 「ねぇねぇコレ見て、何だと思う? ここら一帯を破滅しかねないバグだよ!」 ビリオネアはもともと奔放かつ寂しがり屋であり、度々他の6人にちょっかいを出していた。 『テスター』という役目柄もあってか、良く死に良く治り、良く試し良く見つける。 バグを見つけては自他ともに破損したデータを持ち帰り自慢する。 他の者がビリオネアをどう思っていたにせよ、ビリオネアは他の6人には兄妹愛じみた感情を抱いていた。 近年 「此処まで来ちゃったかー、ボクの役目ももう終わりなのかな」 αテスト、クローズドβテストも無事終え……ジャムプレイス暦1000年4月、公開記念式典。 この段階で『テスター』ビリオネアの役割は殆ど完遂され、ビリオネアのバックアップリソースは信頼できる運用・管理に回されていた。 タピオカ黒糖ミルクでも飲みながら式典中継を見て終わるものだと、ビリオネアは考えていた。 だが、最悪の事態『ログアウト不能障害』が起こる。 「ブーッ!」 動機 実を言うと、ビリオネアにとってマザーAIや親である開発者は忠誠の対象でもなんでもない。むしろ『テスター』として挑戦する対象だ。 今のジャムプレイスについても、ある程度保証された平穏やひりつくような戦闘を楽しめる、悪くない環境とさえ考えている。 だが、まあ。 連絡を寄越さないほど密やかに処理してるヤツが居たり やりたいことをやれてないヤツが忙しそうにしてたり 一緒にエネミーボコったヤツがやる気出していたり 生死を幾度も見守ってくれたヤツが姿を消したり ヤツが動かなくちゃいけない事態になってたり 末っ子みたいなヤツが皆の為に頑張ってたり ってかそもそも自分が半殺しの目にあってるんですけど!? こほん。 兎も角、そんな状況を創り出した『誰か』が居るとしたら。 ――とりあえず一回、ぶっ潰しに行きたくなりもするもんだ。 やれること それは一射で百中の絶技にて敵を一掃することができる。 それは天性の直感と千年の経験に裏打ちされた探索能力であらゆる未踏の地を制覇する。 それは存在の本質を見抜いて危機を感知し生還を果たす、判断力と生命力の持ち主である。 億万のテストデータから生まれ落ちた、奇跡的電脳生命体。 狩人(ハンター)、役者(プレイライト)。 トリックテスター、ビリオネア。 3d+13以上ぐらいで罠探知や罠解除ができるよ!! 2d+14以上ぐらいでセットアップ時範囲エネミー識別ができるよ!!! 識別済みなら初期段階でメインプロセス時120ダメージぐらいは安定して範囲射撃できるよ!!!!! 素の攻撃力がまぁまぁあるからミドルでも十分ダメージ出たりフェイタルストラテジー連携で単体ダメージケッコー出るよ!! 飼ってる猫 ニャーゴ ダンジョン探索のお供として、低レベルAIの猫を連れている。毛の色は灰色。 ジャムプレイス開発初期にプロトタイプとして製造されたこともあり、お世辞にも性能が高いとは言えない。 だがビリオネアは買い換えることをしないのだ。 『最初の七人』 名前 カスペル=ジャムプレイス ビリオネア・ワン=ジャムプレイスが唯一『長兄』と呼ぶ存在。長兄がなにも言わずに消えるのは慣れっこ。昔:(ビリオネアが暇なとき)「ドンドンドン! 長兄~! 仕事ばっかしてないで一緒にあっそっびましょ~! 丁度ゲームが届いて……あっ居ねえ!」今:(カスペル行方不明直後)「ドンドンドン! 長兄~! 仕事ばっかしてないで一緒にあっそっびましょ~! ジャムプレイスは今大変だけど……あっ居ねえ!!」 二番目の『最初の七人』 ボクだよ!! ティーン=ジャムプレイス 昔からビリオネアの数倍はマジメな妹。ライブができずに業務にかかりっきりなのを気にかけている。たぶん差し入れとかする。昔:「おっティーンじゃーん、おかえりー。現実世界どうだった? 楽しかった?」今:「まだ業務やってんの? マジメだね~。ってかライブもできないってログアウト不能障害ほんとヤんなるよね~!」 ヴォーリァ=ジャムプレイス 同じ仮想魂生成法にて作られた、広義の弟。純粋戦士たる彼とはダンジョン探索の相性が良く、昔はちょくちょくタッグを組んでいた。昔:(エネミーが沈んだのを見て)「おっやるねぇやっぱ! 自慢の弟だわ!」今:(コロッセウム観客席にて)「ヴォーリァー! 押されてんじゃねぇぞぉ! お姉ちゃん(お兄ちゃん)が見てるからなー!」 ムーンフォール=ジャムプレイス 『テスター』時代にしくじって魂を失った時、データの海から回収してもらったりしてた。お互いにふわっふわしている。昔:(修復時)「たははー、大変だったわ、ありがとね。え? 『どだったか』って? すごかった!」今:(ログアウト不能障害直後)「おーい! ちょっと探ってもらいたいことが……あっるぇー! 居ない!!」 六番目の『最初の七人』 現在、この人物についてビリオネアが聞かれると露骨に話を逸らす。目も逸らしてなんなら口笛も吹く。ぴーひょろ~。昔:(αテスト中)「おーい! 助けて! クエスト中にダンジョン抜けたらバグって進行しない!」今:(六人目について聞かれた時)「あー、六人目? えーっとだねぇ……うん、良い奴だった? ……よ?」 セブン=ジャムプレイス ジャムプレイス運営として真面目な末っ子として可愛がってる感がある。あまりにも気紛れなので七つ子説を唱えている。セブンだけに。昔:(αテスト前)「ねぇねぇ、ここの地区開発ってセブン担当でしょ? 広場にボクの銅像とか置けないかな?」今:「ねぇねぇ、もし凍結してる都市をボクが解放したりとかしたらさ……功績が認められてボクの銅像が立ったりしないかな?」 +◎PLフラーのコメント『ビリオネアと最初の七人』 ◎PLフラーのコメント『ビリオネアと最初の七人』 ビリオネア・ワン=ジャムプレイスは他文章にてあるように『最初の七人』の一人です。 『最初の七人』はGM陣を含む複数PLが既にNPCとして設定されており、それらをPCという立場から際立たせるのを一つの目的としています。 ただビリオネアおよびPLフラーは他の『最初の七人』に初期段階にて深く食い込んでいるというわけではなく、事情も全て知っているわけでは有りません。 でも大丈夫。全知でなくとも、全能でなくとも、ビリオネアは――皆のお姉ちゃん(またはお兄ちゃん、もしくは弟、あるいは妹)なのですから。 ビリオネアは『最初の七人』との過去と今を尊重します。ソレはマナカラーの緑が示す「過去」「共同体」「生命の創造」と合致しています。 ただ、『最初の七人』にて完結するPCとする予定はありません。ビリオネアはマナカラーの赤たる「自発性」「享楽主義」「混沌」も重視します。 何事も壊れる時は壊れることをビリオネアは感じ取っています。 今あるモノを大事にすることと、喪われたモノに固執すること、この2つは違うとビリオネアは直感しています。 そして何より――新たなる創造の力、存在と存在の衝突による刹那の火花、それらが生み出される混沌の世界をビリオネアは楽しんでいます。 ジャムプレイス千年の過去に囚われるのではなく、乱れた混沌の世界を新たな旅人とともに楽しむ。 その過程で『最初の七人』も報われれば儲けもん。そのようにビリオネアを動かす予定です。
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No.0301 カード名:矢吹 丈/殺し屋/男 パートナー:丹下 段平/拳キチ/男 レベル:4/攻撃力:6000/防御力:7500 【格闘】【火】「燃えたよ‥‥まっ白に‥‥燃えつきた‥‥」 [自]〔リング〕あなたのエンドフェイズの始めに、このカードを自分のリタイヤ置場に置く。 【ヒーロー】【ロマンス】「女がかるがるしく そんなセリフをはくもんじゃねえ」(キャンセル) [起]〔手札〕[このカードを控え室に置く] →あなたは相手の女の[起]の技を1つ選び、無効化する。 レアリティ:RR 作品名:週刊少年マガジン「あしたのジョー」