約 2,765 件
https://w.atwiki.jp/midnightanirowa/pages/111.html
思い出は奪われ、憎しみの熾火が燻ぶる ◆x/rO98BbgY 闇の中を、西へと駆け抜ける異形の影があった。 防弾効果があると判明したシルバースキン・アナザータイプで、再び全身を隈なく覆った姿はまさに白銀の怪人。 周囲に明かりなどない闇の中でも、そのいでたちは凄まじく目立つ。 彼こそは、己が正義を貫く漢キャプテン・ブラボー……ではなく。 クロマティ高校の一年生、神山高志であった。 先程、この殺し合いの島において"ゲームに乗った男"と初対決した彼は、自らが囮となる事で友を逃がし、今もまだ逃亡の最中にある。 実はその男――ジョゼッフォ・クローチェは既に追撃を諦めて、追って来てはいないのだが、生まれて初めて銃で撃たれた 神山は動揺しており、その事実には未だ気付いていない。 『ジョゼさんはこの殺し合いに乗りました! 一見すると優男に見えそうな自称イタリアの警官で複数銃を持っています! 近くにいる方は直ちに避難してください! 仲間がいるそうですが彼らも乗った可能性が極めて大きいです! ……背の高い男のジョゼッフォ・クローチェさんです! ……既に3人も殺傷しており僕も撃たれました! 皆さんは避難してください!』 だから、神山はジョゼを引き付けるため。 そして、周囲の無辜の人々に警告をする為に、拡声器を使いながら逃走し続ける。 『繰り返します! フゥ……フゥ……』 何度目のリピートであろうか。 走りながら、長台詞を吐き続けた神山の息は乱れに乱れ、チアノーゼに近い症状になりかけていた。 それに加えて、胸を衝く打撲の痛みに神山は呻く。 実際、逃走直後には、声も出せなくなったほどの痛みだ。 もう警告を終わりにして、逃走に専念したほうがいいんじゃないかと思えてくる。 (いや……そんな軽々しくやめる事は出来ない。 まだ林田君が逃げ切れたかどうか判らないし、こっちにジョゼさんを誘導している以上、この辺に人が残っていたら大変だ……) 弱音を吐きそうな心と体に活を入れ直し、少年は警告を続ける。 とはいえ、体力は有限だ。 いつまでもこんな事を続ける事が出来ない事くらい、神山とて承知している。 (……そもそも、警告が長すぎるんじゃないのか? 名前を入れた所で彼の仲間以外には判らないし、これは外してもいいか) 『一見すると優男に見えそうな……自称イタリアの警官が殺し合いに乗っています! ……複数銃を持っており、大変危険ですので……近くにいる方は直ちに避難してください! ……仲間がいるそうですが……彼らも乗った可能性が……極めて大きいです! ……背の高い男です! ……既に3人も殺傷しており僕も撃たれました! 皆さんは……避難してください! フゥ……フゥ……』 名前を削ってみた。 だが、まだ長い。 もっと短く纏めるにはどうしたらいいか、神山は酸素の足りなくなった脳をフル回転させる。 聞く人の立場になって、考えてみてはどうだろう。 仲間がいるなどと警告されても、誰がその仲間とやらなのか判らないし、ただの可能性の話だ。 不確定情報は、疑心暗鬼を招いてしまう。 だったら、これも削っていいだろう。 『背の高い優男風の……自称イタリアの警官が殺し合いに乗っています! ……複数銃を持っており、大変危険ですので……近くにいる方は直ちに避難してください! ……既に3人も殺傷しており僕も撃たれました! 皆さんは……避難してください! フゥー、フゥー』 ……まだ長くないだろうか。 そもそも、こんな荒い吐息混じりの長台詞に、真剣に聞きいる人がいるだろうか。 クロマティ高校の面子だったら、最初のワンフレーズを聞いてくれるかどうかも判らない。 ならば削るべきは……銃を持ってるとか、三人殺傷したとかの辺りだろうか。 具体的な脅威を明らかにするのは良いが、長くて聞いてもらえなければ意味がない。 『背の高い優男風の……自称イタリアの警官が……殺し合いに乗っています! 近くにいる方は……直ちに……避難してください! フゥー! フゥー!』 …………。 大分短くなったが、脅威を告げる文面を取り払った結果、なにやら台詞に緊迫感と迫力がなくなってしまった。 まるで緩み切った、学校の火災訓練の放送のようだった。 ここで必要なのは真実味を伴った鋭い警告と、ジョゼへの牽制だ。 ならば、もっとこの状況に相応しい一句があるのではないか……。 神山は走りながら眼を瞑り、考えを巡らせる。 額に皺が寄るほど、深く考え込み――そして、答えを得た。 『人殺しだあああああーーーーー!!』 一回の契約で出現する弾丸を全てを使いきった蘇芳は、一旦現出せしめたデグチャレフBTRDを消し去った。 そして対価を支払う為、素早くルールブックを破り取り、折り紙を作る。 チラチラと手元を見ながらも、蘇芳の視線が標的から離れる事はない。 蘇芳が居るのは、小さなビルの最上階だ。 幸いにも標的の少女はそこから見える範囲に留まり続けており、どこかへと逃げ込む様子はなかった。 それどころか狙撃手が攻撃を止めたとでも思っているのか、足を止めて休んでいるほどだ。 その驚くほど無防備な姿は、とてもあの恐るべき怪物たちと同じ種族には見えない。 「なにかの罠……それとも、ボクを甘く見ている?」 だが、それでも少女に弾丸を当てる事が出来ないのは、いつもなら観測手を務めてくれるジュライがいないからだ。 いつしか家族のようにも思っていた、幼いドールの少年。 最後まで蘇芳に寄り添ってくれた彼は、あのゲートの中で銀に殺されてしまった。 「ジュライ……ボクに力を貸して」 少年の面影を思い出しながら、再び蘇芳は対戦車ライフルを具現化させる。 胸の中から放たれた、ランセルノプト放射光が室内に満ちる。 その柔らかな光と共に現れた対戦車ライフルの二脚を窓の枠に載せ、立射の姿勢で長大な砲身を桃色の髪の少女へと向けた。 具現化させたばかりの薬室には、既に14.5ミリ弾が装填されている。 「これは黒の為なんだ……」 呟きに込められた意思に、揺るぎはない。 かつて価値観の定まらない子供のまま契約者となった蘇芳は、何を持って合理的とするかも定まらない、契約者らしからぬ契約者であった。 時に人間的な感情を判断基準とし、時に契約者らしい一面を見せる不安定な存在だった。 だがゲートでの戦いを経て、自らの想いに気付いた蘇芳には確固たる価値観がある。 黒が大好きだという、絶対の価値観がある。 だから黒の為になると思えば、契約者らしく人殺しをも辞さないのが今の蘇芳なのだ。 スコープの先の少女を見据えながら、トリガーに指をかける。 父や黒の教えを思い出し、これまでの射撃によって得られたデータから微調整を加えた。 僅かな手元のブレが、長距離を往く弾道に致命的な誤差を与えてしまう。 だから慎重に狙いを定めたかったのに―― 『人殺しだあああああーーーーー!!』 予期せぬ大音声に、身体が硬直してしまった。 付近一帯に響き渡ったであろう拡声器越しのその声は、まるで自分を名指しで非難しているかのようで。 契約者となった蘇芳の、まだ柔らかな心の一部をぎゅっと握り潰す。 カノンという少女を殺した時の感触が、グリップを握る手に蘇った。 気が付けば、いつの間にかトリガーが引かれていた。 マズル・ブレーキから炎と煙が噴き出し、チャンバーからは自動で空の薬莢が排出されていた。 マッハ3で飛び出した55口径弾は、既に蘇芳にはどうする事も出来ない。 固唾を呑んで、スコープの中の世界を凝視する。 命中した。 今まで蘇芳が当てる事が出来なかった弾丸は、偶然の助けを得て少女の右腕を撃ち砕いていた。 いや、それとも先の邪魔がなければ、胴体に当てる事が出来ていたのだろうか――。 ――どうでもいい。 重要なのは、敵にようやく打撃を与える事が出来た。ただ、その事だけだ。 蘇芳は無意識のままポケットの中から弾丸を取り出すと、チャンバーに押し込んだ。 ボルトを操作してチャンバーを閉鎖、新たな狙撃体勢を整える。 特大の弾丸の威力に、身体ごと吹き飛ばされた少女は、よろめきながらも立ちあがって逃げようとしている。 右腕が丸ごと無くなったというのに、血を流す事もなく。 「やっぱり、怪物じゃないか……」 どこかから、こちらの様子を見ているらしき声の主も気にかかったが、やはりこの怪物を放置しておく事は出来ない。 通常の相手なら致命傷とも言っていい傷を与えたが、恐らく今のダメージだけで死ぬ事はないだろうという確信があった。 『人殺しがいるぞおおーーーーー!!』 再び聞こえてきた叫び声を無視して、蘇芳はトリガーを引く。 背中を濡らす、冷たい汗が気持ち悪かった。 『人殺しがいるぞおおーーーーー!!』 先程から断続的に大気を振動させる、重々しい発砲音。 そして、拡声器を通して伝えられた警告の声。 それらを聞いて、ゲルトルート・バルクホルンの心中は平静ではいられなかった。 脳裏に浮かぶのは、この島で出会った少女の姿だ。 泣きべそを浮かべた幼い顔が、バルクホルンの頭の中で、戦火に倒れた妹の顔と重なってしまう。 「待ってろっ! 今、お姉ちゃんが行くからな!」 身体が青白く発光し、使い魔であるジャーマンポインターの耳と尻尾が生えてくる。 彼女の固有魔法は、自らの身体能力を強化するという極めて使い勝手の良いものだ。 追走する男の事など脳内から消え去り、バルクホルンは魔力で強化した脚力を持って爆走する。 「くっ、どこだナナッ! お姉ちゃんはここだぞ! ここにいるっ!」 焦燥が胸を焼き焦がす。 周囲に呼びかけながら、必死に幼い少女の姿を探した。 雑多に入り組んだオフィス街を駆け抜けて、見通しのいいメインストリートに出る。 耳朶に発砲音が大きく鳴り響き、バルクホルンは現場に近付いている事を知覚した。 「うわあああぁぁん、お姉ちゃーん」 「――ッ!」 と、その時であった。 バルクホルンは、探し求めていた少女の泣き声を耳にする。 朝靄の中に、よたよたと走ってくるシルエットがあった。 「ナナ!?」 バルクホルンは、思わず息を呑む。 そのシルエットには、何かが欠けていた。 服はボロボロになり、バルクホルンが与えた帽子を失くし、右腕を丸ごと喪っていた。 「ナナ!!」 駆け寄って抱き締めると、ナナはバルクホルンの腕の中で、ほっとしたように脱力する。 しかし――。 『人殺しだあああああーーーーー!!』 先程からずっと続いている拡声器の声を聞くと、ナナはびくっと小さく震え、身体を硬直させる。 そしてバルクホルンに対して、言い訳をするようにまくしたてる。 「ち、違うよ。ナナ、人を襲ったりしてないよ……。 ちゃんといい子にしてたのに、いきなり撃たれたんだもん。 ナナは何もしてないんだよ……ナナは……ナナは……」 「判ってるっ! 済まなかったな、一人にしてしまって……。 もう大丈夫だぞ。悪い奴は、お姉ちゃんがぶっ飛ばしてやるからな」 バルクホルンは、そんなナナの髪の毛を優しく撫でた。 ナナの四肢は、既に義肢である。 右腕を失っても、肉体的なダメージは特にないだろう。 だが、この純粋無垢な少女にとって、何の理由もなしに襲われたショックは如何ほどのものか。 バルクホルン自身も、そうしてナナと出会っただけに不憫に思う。 ナナの身体は、こんなにも暖かだと言うのに、なぜ化け物扱いされてしまうのか。 「――クソッ! ナナ、お前を苛めた奴はどこにいるんだ! わたしが――」 「ううん、もういいよっ! それより早く逃げよ? ナナ、もうここには居たくないよ……」 怒りに満ちた眼で周囲を見渡すバルクホルンに、ナナは逃亡を訴える。 あのクラスの銃弾は、ナナでは軌道を逸らす事さえ出来はしない。 自分はともかく、バルクホルンを巻き込んでしまうのが怖かった。 バルクホルンが、自分を見捨てたわけじゃないと判っただけで、ナナは満足だった。 「……そうか。ナナがそういうんだったら……」 バルクホルンとしては、こんな無法を働く人間を許せなかった。 どうやら犯人はスナイパーらしいが、このまま放っておいたら、また罪もない人間が傷付けられるかもしれない。 戦場においてスナイパーとは、それほど恐ろしい存在なのだ。 だが傷付いた少女を一人残して戦いに行く事など出来なかったし、冷静になってみれば、ここでこうして突っ立っているのも危険すぎる行為だ。 いつの間にか攻撃が止まっていなかったら、今頃二人とも頭を吹っ飛ばされていたかもしれない。 慌ててナナを建物の影へと引っ張り込みながら、バルクホルンは忘れものに気付く。 「あ、そういえば黒は……」 「黒?」 ここに来る前に出会った、一風変わった青年の事をようやく思い出し、バルクホルンは周囲を見渡す。 いない。 自分の指示通り倉庫に隠れたのか、それとも自己判断で逃げたのか。 それは判らなかったが、とにかく青年はいなくなっていた。 「あ……いや、なんでもない。行くぞ、ナナ」 ここから撤退した後、倉庫に行って彼と合流してもいいが、その場合はナナの説明をしなければならないだろう。 彼は温和な性格だったから、ちゃんと説明すれば面倒な事にはならないはずだが、ナナ自身が自分の素性を明かすのを嫌がるかもしれない。 もし、彼にナナを預ける事が出来れば、自分一人でさっきのスナイパーを倒しに行く事も可能なのだが。 バルクホルンはそんな事を考えながら、傷付いたナナを連れてその場から逃げ出した。 そして時間をかけて細い路地を進み、ある程度の距離を取り、ようやく人心地ついた頃、ナナがぽつりと呟きを漏らす。 「え……嘘。ルーシーさんの気配が――消えた?」 【一日目 G-4 市街地北部 早朝(放送間際)】 【ゲルトルート・バルクホルン@ストライクウィッチーズ】 [状態]:健康 [装備]:トカレフTT-33(14/15)@Phantom ~Requiem for the Phantom~ [道具]:基本支給品×1、予備弾装×4、ランダム支給品0~1(確認済) [思考] 基本:ナナと一緒に島を廻って危険人物を片付ける 1:倉庫に行き黒と合流するか、それとも―― 2:できれば芳佳を保護する 3:フラウやシャーリーは…あいつ等なら大丈夫だろ [備考] ※一期で芳佳が謹慎処分を受けた後から参戦 【ナナ@エルフェンリート】 [状態]:疲労(中)、右腕喪失(義肢なのでダメージはありません) [装備]:なし [道具]:基本支給品×1、ランダム支給品1~3(確認済) [思考] 基本:何とかして生き残って、蔵間(パパ)と再会する 1:ルーシーさん、まさか…… [備考] ※マリコとの対決後からの参戦 折り紙が、もうひとつ出来ていた。 やはり動く標的に当てるのは、中々上手くいかない。 先程の衝撃で軽い脳震盪でも起こしたのか、フラフラ走る標的は狙いにくかった。 『人殺しだあああああーーーーー!!』 「うるさいっ!」 続けられる罵声に悪態を返し、蘇芳はトリガーを引こうとして――止めた。 状況に少し変化があった。 標的の少女が、他の人間と接触したのだ。 (仲間? ……でも、角付きじゃないな) 犬のような耳としっぽ。そして、なぜかはいてない。 その人間は、桃色の髪の少女たちとは少し違う特徴を持っていた。 だが、普通の人間じゃない事だけは間違いない。 犬耳の少女が、桃色の髪の少女を抱き締める。 まるで姉妹のように仲睦まじい様子を見て、蘇芳の心が少し痛んだ。 蘇芳にもかつて居たはずの、そんな存在を思い出して。 (友達……それとも、家族なのかな) 怪物にもそんな存在がいる事を知った蘇芳であったが、契約者ならではの合理的な感性が、とあるアイディアを少女に齎した。 友釣りという戦術がある。 狙撃で傷付けた兵士を餌に、その仲間たちを次々とおびき寄せる非情なるスナイパーの戦術だ。 意図したわけではなかったが、今の状況はまさにそれだった。 心は痛んだが、躊躇いはなかった。 この状況を上手く生かせれば、他の角付きたちをも、おびき寄せる事が出来るかも知れない。 訪れた絶好のチャンス。 しっかりと狙いを定めて――。 「!?」 スコープの中を、黒い影が横切る。 驚いて顔を上げた蘇芳の前に、ロープアクションで窓から飛び込んできた男の姿があった。 「ヘ」 ヘイと、名を呼ぶ間もなかった。 頬に熱い衝撃が走り、蘇芳の軽い身体が、硬い床に叩きつけられる。 赤毛の三つ編みが、しっぽのように飛び跳ねた。 ジンと痺れるような痛みは、蘇芳にとって馴染みのあるものだ。 直ぐに黒に頬を張られたのだと気付き、上半身を起こす。 「何をしている。大人しく待っていろと言っておいたはずだぞ」 感情を見せない瞳。 だが、その口調には抑えきれない苛立ちを感じさせた。 そんな黒と視線を合わせながら、ちゃんと説明しなきゃと蘇芳は思った。 自分が事に及んだのには、ちゃんとした理由があるのだと。しかし。 「ボクは……」 『人殺しがいるぞおおーーーーー!!』 喧しい拡声器の声と、それに伴うハウリング音が、蘇芳の機先を制した。 伝えたかった言葉が胸の中で詰まり、蘇芳の唇を虚しく震わせる。 切れた口の中を、苦い鉄の味が満たした。 黒としても、いきなりこんな騒動を起こされたのは想定外だった。 失望したという、苦い気持ちが心中を占める。 自分の知らない記憶を持つ、蘇芳という少女の存在。 1945年を生きていたというウィッチの存在。 そしてなによりも、ここの空には本物の月と星があった。 夜空に瞬く偽りの星は、今や二つしかその存在を観測出来なかった。 あの軍人は、タイムトラベルかもしれないと言っていたが、アンバーの能力にしても、ここまでの状況を作り出せるとは思えない。 ゲートの中でなら、なんでも有り得るのかもしれないが、それにしてはこの世界は安定しすぎている。 ならば既にこの世界は、黒の知識だけでは判断出来ない代物だと言えるだろう。 そんな状況で、軽々しく主催者の言いなりになど、なれるものではなかった。 様々な事実を調査し、予断のない判断をしていかなければ生き残れはしない。 だというのに。 打放しのコンクリートの床には、契約の対価である折り紙が二つ。そして十を超える巨大な薬莢が転がっている。 窓の外には、寄り添いあいながら逃げていく二人の少女たちが見えた。 その内の一人は、隻腕となっている。 蘇芳の暴走は、明白だった。 これではただ、島に無用な混乱を齎しただけだ。 あの涙に、判断を曇らされたのではないかと、黒は思う。 人間らしさを残した契約者。 そんなアンバランスな存在に、黒はつい興味を抱いてしまった。 それが、間違いだった。 契約者は、所詮契約者でしかなかったのだ。 「黒……? どこに行くの?」 踵を返して部屋から出て行こうとする黒に、蘇芳が問う。 振りかえった黒は、知らない人間でも見るかのように蘇芳を見つめる。 「お前と一緒には、やっていけない。ここからは別行動だ」 「え……」 窓の外からは、相変わらず騒々しい拡声器の声が響いている。 そんな中で、蘇芳は絞り出すように黒に訴える。 「いやだ……いやだよ黒……。いつでも傍に居てくれるって、言ってくれたじゃないか……」 「そんな事、俺は知らない」 黒が部屋の扉を開ける。 蘇芳は、縋り付くように甘えた声を出す。 「いやだよ黒……。ボク、黒の作ったペリメニがまた食べたいよ……」 「そんな物、俺は知らない」 黒が部屋から出て行ってしまう。 蘇芳は、泣く寸前のような声で黒に尋ねる。 「別行動って……ボクは何をすればいいんだよ」 「何もするな。じっとしていろ」 扉が、強く閉まる。 黒は、行ってしまった。 残された蘇芳は、ぺたんこ座りで扉を見ながら、力なく呟く。 「……銀の所に行くの? 決着をつけたら、戻ってきてくれるんだよね?」 応えはない。 だが、蘇芳には判っている。 今の黒は、苦しみながらも銀と決着を付けようとしていた頃の黒ではない。 彼は、銀を探し求めて、そして――。 「やだよ黒……あんな奴のところになんて、いかないでよ……あいつは……」 紫苑を、そしてジュライを。 自分から奪っておいて、そして今度は黒をも奪おうというのか。 もう、自分には黒しか残っていないのに。 銀に対する憎しみが、蘇芳の中で膨れ上がる。 座った眼で扉を睨みつけていた蘇芳の視線が、何かに気付いたかのように部屋に備え付けの洗面台に転ずる。 そこでは、水滴を伝って来た観測霊が、蘇芳を見ていた。 それは半透明の、艶めかしい少女のラインを形作っていき、あの女のシルエットとなる。 「――ッ!!」 傍に転がっていたデグチャレフを、腕の力だけで振り回し、発砲。 至近距離から放たれた対戦車ライフルの威力は、洗面台を粉々に粉砕した。 「渡すもんか……あんたなんかに……」 黒に叩かれた頬が熱い。 今の蘇芳には、この痛みだけが残された黒との絆だった。 蘇芳は頬を擦りながら、黒の事を想う。 頬を流れる雫が、少しだけ熱を冷ましてくれた。 【一日目 G-4 ビル 早朝】 【黒@DARKER THAN BLACK】 [状態]健康 [装備]椎名の短刀×2@Angel Beats! [道具]基本支給品×2、ロープ@現実、フリーガーハマー(残弾70%)@ストライクウィッチーズ [思考] 基本:銀とともに殺し合いから脱出する 1:銀と合流したい 2:観測霊や時間を操る契約者(アンバー)との接触を図る [備考] ※一期最終回後から参加。契約能力使用可能。 ※蘇芳の事は別の時間から来たと考えています 【蘇芳・パヴリチェンコ @DARKER THAN BLACK】 [状態]疲労(中)、頬に腫れ [装備]なし [道具]基本支給品×1、特別支給品0~1個(確認済)、ルールブック2冊(黒と蘇芳)、核鉄@武装錬金 [思考] 基本:黒と旅を続ける 1:黒と一緒にいたい 2:銀を殺したい [備考] ※二期最終回、銀に魂を吸われた直後からの参加。 ※ルールブックのページを数枚消費 『人殺し……ガハッ、ゲホッゲホッ!!』 神山は、通過してきた周囲で起こった騒動にも気付かず、ひたすらに声を張り上げながら走っていた。 だが、もはや喉はからからで、今にも張り避けそうであった。 (そろそろ……警告を止めて、身を隠しても大丈夫かな?) 流石にこれ以上は無理だと思った神山は、拡声器を鞄に仕舞う。 本音を言えば、この暑苦しいコートも脱いでしまいたかったのだが、解除方法が判らなかった。 シルバースキンに覆われた素肌は汗だくで、蒸し風呂のように蒸れてしまって堪らない。 安全を確保したら、風呂にでも入りたいと少年は思った。 (林田君も、無事でいてくれるといいんだけど) 昇りつつある朝日が、この島を照らしていくのを感じながら、神山は一人、身を隠せそうな場所を探して走って行った。 【一日目 G-3 道路 早朝】 【神山高志@魁!!クロマティ高校】 [状態]:胸部に痣、疲労(大)、喉が痛い [装備]:核鉄「シルバースキン・アナザータイプ」@武装錬金、拡声器@現実 [道具]:基本支給品×1 未確認支給品0~1 [思考] 基本:この島から逃げる為に仲間と協力者を集める 1:僕の考えは正しかった! 2:一刻も早くメカ沢くんを手に入れる 3:このコートは防弾ジャケットだったのか! 備考:商店街方面へ逃走、拡声器を使用した為近くにいる人間に聞かれた可能性があります。 042 オープンウォーター 投下順に読む 044 嘲笑 時系列順に読む 037 我が良き友よ 神山高志 000 [[]] 041 倍額保険 蘇芳 066 留守番 黒 000 [[]] ゲルトルート・バルクホルン 000 [[]] ナナ
https://w.atwiki.jp/naianakikaku/pages/2506.html
「戻ったぜ」 「……ああ、おかえり」 『Closed』の札がかかった情報屋の扉を開け、紅の見舞いに行っていた長久が入ってくる。 応接室のソファで資料の確認をしていたハヅルは、ベルの音に資料から顔を上げて長久を迎えた。 「アーサーは?」 「二階で読書中だ。……紅は、どうだった?」 「まだ具合は悪いらしいけど、とりあえず危なくはないっぽい。ただ、今回はいつもより長くいることになるだろうってさ」 「……そうか…」 「………んで、こいつはまだ何の音沙汰もなし?」 ハヅルの隣に腰掛けつつ、先日ハヅルと紅が連れ帰ってきたカチナ―紅は蒼介と呼んでいるため、情報屋の面子もそれに倣ってそう呼んでいるが―に目を向ける。 風呂に入れられたため全体的にこざっぱりとしており、髪も櫛を通されいくらか落ち着いている。 襤褸切れのようだった服も着替えさせられており、今は黒いTシャツに黒の長ズボンという服装だ。 ローテーブルを挟んで向かい合うソファに力なく座り込んでいるカチナは、置物のように動かない。 ただ、時折する瞬きが、彼が置物ではなく、死んでもいないことを示していた。 「……ない、な。話しかければ反応はするが…それだけだ」 「あ、そう…」 はああぁぁ…と深い深いため息をついて、長久はソファに体を沈みこませた。 「…こういうのはどうも苦手だ。元々子供の相手なんかしたことねーもん…」 「……アーサーとは、仲良くやっているじゃないか」 「アーサーは自分から話しかけてくれるからいいんだよ…蒼介は何も喋んないし、何話せばいいもんやら…」 もう一度深いため息をつくと、ハヅルは薄く苦笑する。 「…ところで、ハヅル。何の資料見てたんだ?」 「ああ……UHラボとか、蒼介が関わった事件に関係ありそうなものとかを…」 「UHラボ?」 「俺も詳しくは知らないが…簡単に説明すると………ん?」 ハヅルがUHラボについて説明しようとしたちょうどその時、軽いノックの音が聞こえた。 次いで、男の声が聞こえてくる。 「ごめんください。誰かいないかな?」 「…客か?」 「かもな。…休業中って張り紙してたと思うんだけどなぁ…」 「…何らかの拍子に、張り紙がはがれたり、札がひっくり返ったり、したのかもしれないだろ…」 「あっそ。じゃあ事情話してお引取り願いますか…」 「……待て。開けるな」 「…は?」 気だるそうに立ち上がった長久を、ハヅルが制止した。 怪訝そうに振り返った長久に、ハヅルは視線でカチナを指す。 先程まで人形のように座っていたカチナが、震えていた。 「…蒼介?」 「……っ……っ……」 長久の呼びかけにも反応を示さず、浅い呼吸を繰り返している。 目はかっと見開かれ、しかしその奥には明確な恐怖が刻まれていた。 そのただならぬ様子に何かを察した二人は、目で合図を交わす。 「………ハヅル」 「ああ…念のため、扉は開けるな。……蒼介、行こう」 ハヅルがカチナを連れ、応接間から扉の向こうへと姿を消す。 階段を登る音がかすかに聞こえ、二人が二階へ避難したのを確認してから、長久は扉の向こうへと声をかけた。 「…扉に張り紙がなかったか?オーナーがいないから、仕事の依頼は出来ない。日を改めてくれないか」 「ん?…ああ、これかな?すまなかったね、落ちていたから分からなかったよ」 「…やっぱり。悪いな、張り紙を見てくれたなら分かると思うけど、今は休業中だ。連絡先さえ教えてくれれば後日―」 「けど、まあ、僕には関係ないんだけどね」 「…え?」 「だって、僕は仕事の依頼じゃないんだもの」 じゃあ何の用だ、と言おうとしたが、声にならなかった。 何か、纏わりつくような嫌な気配が、扉の向こうからしたからだ。 長久は思わず、扉の前から後退した。 結果として、その行動は正しかった。 その直後、銃声が聞こえたからだ。 「!?」 咄嗟にローテーブルを蹴り飛ばしてバリケードを作り、デスクの裏側へ飛び込むように隠れる。 銃声は立て続けに数発、数秒の間をおいてもう一発聞こえた。 「…………」 長久は予期せぬ事態に冷や汗を流しながら、デスクの陰から顔を覗かせる。 弾痕まみれの扉は、やがて力尽きたようにぎぃ、と音を立てて開いた。 「やぁ、ごめんごめん。あのまま話していても埒が明かないと思ってね。ちょっとばかり強硬手段をとらせてもらったよ」 こつ、と革靴の音を立てて、男が入ってくる。 見た目は三十代位だろうか。白衣を着て、人の良さそうな笑みを浮かべている。 一見、人畜無害そうな男だ。 先程の行為と、手に持った拳銃がなければ。 「………あんた、何者だ…」 「ああ、すみません。自己紹介が遅れてしまった」 そう言って、優男はにっこりと笑った。 招かれざる来訪者-呪縛- 「僕は瀬良。君たちが奪いとったカチナを、取り返しに来ました」
https://w.atwiki.jp/p5vote/pages/74.html
すき 未記入 色々バレバレですやん 最期は哀しかったです。 むしろかわいい 救済はよ 色々救いがほしいキャラ 生きて罪を償ってもらいかった…。パンケーキさん パンケーキ パンケーキ パンケーキ みんな見てくれ!僕の新しい力だ! 屋根裏のゴミがああああああ マジであれで最期なの? かっこいい パンケーキ食って涙拭けよ明智 もっと早く主人公に会ってくれば…。 …がんばれ! パンケーキ パンケーキ 最後まで仲間でいてほしかった… 初期の性格ままでいてほしかった。 初期の頃は好きだった パンケーキさん パンケーキ パンケーキ すべてひっくるめて愛したい 全てにおいて愛おしい 優男かわいい 途中嫌いになったけど最後は好きになった 魔神皇ドンピシャやんけw 生きて! かわいそうでした 幸せにしたい 爽やかな見た目に対しての腹黒ぽさがいい . パンケーキ ジョーカーもピエロであるが、明智も哀れなピエロだった 真エンドはよ 総攻撃ダンスすこ 好きなもんは好き ゴローさん 胃の中が大炎上 テーマ配信おめ 普段はキラ・ヤマト、本性はシェルブリット。戦う時に超進化した杏を連れていけば感動の?親子対面(笑) 回らない方の寿司食べさせてあげたい ミステリアスな美少年なので守ってあげたくなる もうどちらとも反応がない以降完全にスルーされて可哀想だから ふびんかわいい 可愛いのに扱いがあまりにも酷すぎる パンケーキ リアクション芸人 扱いが......雑すぎる テーマ買ったぞ明智ぃ! 登場時から好きなキャラ。ロキverも使ってみたいですね。別作品か完全版で出てくれないかな。 テーマかっこ可愛いぞ明智っ!! イケメン無罪 ぱっぴー 好きです カットインかわいすぎた……… 素直に好きなキャラ すき 銀座の寿司を食わせてやりたかった お母さんになってあげたい 大量殺人犯、お前らの闇、管理人消してんじゃねえよ ダンスにやられたwwwww いいキャラすぎる 安らかに眠ってほしいな 完全版はよ パンケーキ 完全版はよ 大量殺人犯、お前らの闇、管理人消してんじゃねえよ 総攻撃ダンスすこ シドウパレスのルート確保後、期限切れ迎えたら、死んだはずの明智が登場してワロタ。 救いが欲しい 戦闘中に屈伸してるのかわいい 助けたい、ただそれだけ どうか救済のルートがありますように! 救いが来ますように! かわいい。大好きなのに見せ場が足りない…! ほんと、彼に救いが来て欲しいくらいだよ( _ ) 一番大好き 残念な子かわいい good good beautiful love クロウのことか好きですw かわいいから Pancake!!! 大好き(*´∀`) なぜかわからないんだが、彼を諦めたくない かわいいよ 救済ルート来い(ノ^^)ノ pancake( pancake( pancake ロキを帰せ。 かわいい(*´∀`) pancake( 救赎希望 pancake( キャラの複雑さと矛盾が好き pancake hope デ一トしだい。 he is soooooooooo cute. i 彼なりのパッピーエンドを!! pancake!!! pancake とくべつな魅力 愛している(≧∇≦)b 好き、救いたい ☆3ア一チャ一、 可愛い(о´∀`о)ノ ❤ カッコイイ天使神 Pancake! 真エンド来い(ノ^^)ノ ツンデレJK(? Pancake! ダンスが可愛い❤ ❤ 真EDはとこ? goods 救いはよ来い(ノ^^)ノ 明智君目当てで買ったんですけど、扱いが酷い… pancake! 愛してあげたい❤ 明智と攻略したパレスが一番楽しかった 大好き(≧∇≦)b おすし 吾郎,かわいいですね(^.^) 救済はよ(ノ^^)ノ 殘念な子かわいい 愛してあげたい どこでもいいから、一緒に出掛けたい❗ 明智目当てで買ったからもっと戦闘で使いたい Pancake!! 公式さん、どうか追加シナリオをください( _ ) 可愛い! 可愛い、面白い! 完全版では彼の出番もっと増やしてください! Pancake! ホットケーキです。 生きてるください Pancake! 愛している! Pancake! 生きて欲しい❗ 救済ルート来い Pancake! pancake 生きてお願い( _ ) 可愛い あの結末はあまりにも可哀想過ぎる… 救いたい 最後まで一緒に戦いたかった(;_;) 可愛い 仲間になってください Pancake! 明智くん、あけましておめでとう 魅力的で素晴らしい 抱きしめたい❤ lovewww 執事服姿、似合っててカッコいい! 抱きしめたい❤ Pancake! 頑張れ!パンケーキ! Pancake( pancake Pancake!! 助けたいよ( _ ) 抱きしめたい❤ 大好き WW 勝っても負けても終わりのオワタ式でかわいそう <ブチッ>ペルソナァ!! ダーク明智くんにハマりました 大好き(´∀`)♡ 昨日は川上とラヴェンツァ、今日は明智に数十票の連投…ズルして何が楽しいんだろ もう一度会いたい いいライバルだな パンケーキ~~ いいライバルだ 正体と探偵仮面のギャップがたまらなく可愛い 可愛いやんデレが大好き ロキ服好き yes もっとグッズ欲しいなぁ 超可爱*^o^*prprprprpr 声がいい かわいいいいいいいい ギャップ萌え探偵 お誕生日おめでとうー ( 好き 明智大好き!救済エンド求む ただただ可哀想。 いいキャラだから 好き! 不正の温床ランキング 確かにモルガナは怪しいな… みんなしばらくはモルガナを注視してみようぜ(笑) 痛いコメント多いな… モルガナファンてアホなん? ごろうさん♥️ 杏殿も微妙です ロキカッコイイ 不正明らかでしょ 不正 気持ち悪いコメントが多い 最後が切ないけどクズさが俺と似ている PERSONA3主人公のほうがまだマシに思える人生経験だったかもしれない
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/19950.html
登録日:2011/09/10 Sat 21 31 31 更新日:2024/04/11 Thu 20 20 24NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 DJ.taiki ※主人公です あくまで、執事ですから。 お前のような主人公がいるか イエス・マイロード セバスちゃん セバスチャン・ミカエリス ドS ハニートラップ ブラック 主人公 優しいが毒舌 厭らしい顔 古川雄大 執事 小野大輔 悪魔 敬語 松下優也 森川智之 水嶋ヒロ 燕尾服 猫好き 立石俊樹 細身 長身美男 鬼畜 黒 黒執事 齋藤智裕 あくまで、執事ですから。 セバスチャン・ミカエリス(Sebastian Michaelis) CV:小野大輔(アニメ版) / 森川智之(ドラマCD) ドラマCD:森川智之 演:水嶋ヒロ(実写映画版) / 松下優也 / 古川雄大 / 立石俊樹(舞台版) 身長 186cm ●目次 ◆概要 ◆決め台詞 ◆余談 ◆概要 『黒執事』の主人公。 容姿・武術に教養・料理に至るまで何でもそつなくこなし全てに置いて完璧なファントムハイヴ家の執事。 赤色の何処と無く冷めた双眸に艶のある黒髪をセンター分けにした細身の男。普段は屋敷から与えられた燕尾服を着用。 見た目に違わず物腰は柔らかで誰に対しても敬語で話す優男、しかし冷静なままに毒を吐く事もある皮肉屋。 屋敷では使用人トリオの失敗を常々フォローさせられており、セバスチャンなくしてはファントムハイヴ家の生活は儘ならない。 猫科の生物含めて猫が大好きで、常日頃の疲れを肉球を押して癒されたりしている場面も見られる。 完璧執事である彼の正体は悪魔。 買って来た球根から短時間の内に花を咲かせる、拳銃を何発も撃ち込まれても死なない等、 人間とは掛け離れた身体能力に現実では不可能な事さえ難無くやってみせる。 シエルの元に仕えているのも彼が復讐を果たすまで彼の手足となり、何があろうと彼を守り抜くと言う契約を結んでいる為。 左手の甲に黒魔術の烙印が刻まれている。本来の姿は本人曰く無様で醜悪でえげつない。 セバスチャンと言う名前も過去ファントムハイヴ家で飼っていた犬の名を与えられたモノであり、それ以前の名は不明。 目的の為なら手段を選ばず、その為に女性を悪魔的に誘惑し、性交を行った事もある。 アニメではある宗教団体のシスターが、原作では人拐いサーカスの一員がその毒牙にかけられた。その際の手袋についてのセリフが生々しい。 戦闘の際は自らの肉体や屋敷のシルバー(ナイフ・フォーク)を用いる。悪魔だが波ァァ!みたいな技は見られない。 そして戦闘時には彼の本性、嗜虐的な面も多々見られる。 シエルの叔母、マダムレッドに仕える出来損ない執事に扮した死神グレル・サトクリフとの一戦では彼(彼女?)の命である顔をフルボッコ。 戦闘不能になったグレルの顔面を踏み付けながらに「足蹴にされるのは御免ですが、するのは気分が良いですね」。 命乞いをする彼に対して満面の笑顔を湛えながら「嫌です」と一言。 そう、彼は正真正銘のドSなのである。 敬語で腹黒ドS、何処か某クフフのパイナポーに似ており彼と同じく一部の女子からは絶大な人気を誇っている。 ◆決め台詞 「あくまで、執事ですから」 「ファントムハイヴ家の執事たる者、これ位出来なくてどうします?」 「御意、ご主人様(イエス、マイロード)」 ◆余談 原案での髪型は七三分けだったが、「それは地味じゃないか」と言う意見が出た為に髪型を始めキャラデザインを変更の後、現在のセバスチャンとなったらしい。名前の由来は、「悪魔の階級」を提唱した実在の宗教家、セバスチャン・ミカエリスそのまんまである。 総合格闘技DREAMに「DJ.taiki」という選手がいるが、彼の入場する時や選手紹介PVはまさかのセバスチャンのコスである。また、ありし日の試合ではK-1選手の長島☆自演乙☆雄一郎と同じ日の試合で、翌日の勝利会見では魔理沙(長島)、セバスチャン(DJ)というカオスな空間と化した(もう1人、コスプレした2人に挟まれた普通の選手がいたが……)。デュラララ×2のイベントでは、小野D繋がりで目の部分に黒線を引かれた状態のイラストが登場したりした。 ファントムハイヴ家の執事たる者、 追記修正位出来なくてどうします? △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] セバスチャン・ミカリエス良く分かりました!! -- 名無しさん (2014-01-08 16 28 44) 最近クロックアップが使えるように -- 名無しさん (2014-01-13 13 57 22) こんなセバスチャンでも、ミッドフォード侯爵夫人には(いろんな意味で)敵わない…。 -- 名無しさん (2014-01-22 10 32 12) どうなってんの英国貴族… 例えるなら将軍や関白が大剣豪な感じのがゴロゴロ -- 名無しさん (2014-01-22 10 34 34) ツイステのマレウスを初めて見た際「セバスチャンに似てるな」と思ったけど、同じ作者だったのか!納得。 -- 名無しさん (2023-03-08 20 22 11) ↑ツイステ関連だとジェイドの表情がセバスチャンを彷彿とさせる。(黒執事ミリしら) -- 名無しさん (2024-04-11 20 07 19) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/16676.html
登録日:2010/11/16(火) 23 04 40 更新日:2023/06/24 Sat 13 40 57 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 DS キャメロット ゲーム ジンの取り逃しに注意 ニンテンドーDS 任天堂 失われしのメンバーの扱いが不憫 漆黒なる夜明け 続編 黄金の太陽 精霊と共に闘い、 古の力で道を切り開く。 黄金の太陽 漆黒なる夜明けは2010年10月28日に発売されたニンテンドーDS用ソフト。 2001年に発売された「黄金の太陽 開かれし封印」、2002年に発売された「黄金の太陽 失われし時代」の続編。 8年ぶりの新作としてファンの間では大分騒がれた。 前作から好評だったシステムはそのままに用語事典やジン図鑑が搭載された。 更にジン一体一体に個別のグラフィックが用意された。 ただ、前作のクオリティが異常だったので演出面が物足りないと感じる人もいるかもしれない。 【あらすじ】 30年前、世界は破滅の危機が訪れていた。 しかし8人の少年少女が引き起こした黄金の太陽現象により世界は破滅を免れた。 しかしその代償に大規模な天変地異が起き世界は大きく姿を変えた。 30年前世界を守る為に戦った戦士、ロビンとジェラルドはソル神殿のふもとにあるゴマ山に小屋をたて息子たちを鍛えていた。 【パーティーメンバー】 ムート 地 主人公。 ロビンとジャスミンの息子で父親譲りの強力なエナジーを持つ。 例によって無口。喋ったとしても「!?」や「!!!」しか話せない。 テリー 火 ジェラルドの息子で親父以上に落ち着きがなくいたずら大好きな奴。 これにはロビンやジェラルドも手を焼いている。 今回の冒険のきっかけを作り出した。 カリス 風 イワンの娘で父親譲りの頭の良さを持つ。 しかし性格は父親とは正反対でかなり強気。 特にテリーには彼の行いも合わさって大分きつくあたる。 クラウン 水 メアリィの息子で水のエナジスト。 姉とともにスクレータに弟子入りしている。見た目は優男に見えるが芯は強く、エナジーには彼なりの考えを持っている。 ハルマーニ 水 水のエナジスト。 アユタユという国の王子で美形なため、非常に異性にモテる。 彼の母親はアユタユ人だが父親は不明で行方が分からなくなっている。 ステラ 風 黄金の太陽現象の後に突然派生した「マンビースト」という種族の少女。 力を解放し獣に変身する。 仲間になるのは中盤だが事実上のヒロイン。…っつーか後半からは主人公のようなもの レオレオ 火 前作に登場した海賊パヤヤームの息子。豪快な性格をしていてムートたちの兄貴分。 年齢はパーティー内でぶっちぎりで高い(30後半)がそれを気にせずにムートをリーダーとして認めている。 ヒミ 地 ヤマタイの国の姫。 幼い少女だが強力なエナジーの力を持っていて未来を予見できる。 仲間になるのは一番遅い。空気とは言ってやるな スクレータ ご存知解説役のおじいちゃん。おそらく歳は100近くになるだろうがまだまだ元気。 今回は中盤から合流する。 【ハイディア戦士】 前作のパーティーメンバーだが実際に登場するのはロビンとジェラルドだけ。 彼等とスクレータは黄金の太陽現象を間近で浴びたためか歳をとるのがおそくなっている。 ロビン 前作の主人公。 ムートの父親で世界を救う為とはいえ、天変地異を引き起こしたのに責任を感じてゴマ山からアルファ山のソル神殿を監視している。 序盤のみNPCでムートたちと戦ってくれる。 多少自分勝手な性格になった。 ジェラルド テリーの父でロビンの子供の頃からの親友。 昔はロビンを振り回していたが今は逆に振り回される立場に。 「名前のみ登場」 ジャスミン ムートの母親。カレイの町で暮らしている。 メアリィ クラウンの母親。 イワン カリスの父親。 ロビンの願いを叶えるためにグライダーウィングを発明をした。 シバ 行方不明その1 ガルシア 行方不明その2 ハイディア地方を離れているらしい。 ピカード 実際には登場しないが物語の裏でムートたちの為に奮闘している。 元々レムリア人なのに更に歳をとるのがおそくなった。 【謎の敵】 エース 仮面で顔の半分を隠した奇妙な男。 全てを知っているような口調でムートたちを惑わす。スクレータは誰なのか心当たりがあるようだが…? といっても前作をやっている人には一瞬で正体が分かるが。 また、中盤で船を手に入れた後戻れない場所がある。 ジンも二度と取れなくなるので気をつけよう。 前作からの独特な言葉回しと用語の多さからなるべく前作をプレイしておくのをオススメする。 追記修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] テリーが結構問題児のように思えるのは何故? -- 名無しさん (2014-05-24 11 17 21) テリーだけで記事1つ分ぐらい作れそう -- 名無しさん (2017-07-13 13 04 40) 町中の台所を覗くと元ネタになった地域の料理を調べられたりするから面白かった。ただエンディングの後のアレが未だに何なのかわからない -- 名無しさん (2020-11-16 20 59 09) 戻れる、やり直せる詐欺がなあ -- 名無しさん (2023-06-24 13 33 45) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/2662.html
コンパニオンに1000$、宿代で700$だけ支払って酒池肉林と言えなくも無い思いをしたのは気のせいだろうか。コンパニオンの 姐さん達は多分報酬とは関係無くギーシュを可愛がり、深夜まで遊んでいた。彼女達にとってギーシュが可愛かったのと、それ程渡された 報酬が多かったのだろう。俺は酒を飲んで適当に楽しんで遊んでいた。 「お兄さん今日はありがとう。楽しかったし、こんなに頂いちゃってなんだか悪いわね」 「いや、礼を言うのは此方も同じさ。楽しかったよ」 遊び疲れて(遊ばれ疲れか?)安らかな寝息を立てているギーシュを横目に、コンパニオンの姐さん達に礼を言う。この姐さん達が居な ければ、恐らく逃げ切れなかっただろうしな。さて、俺も今日は寝るか……。 ――翌日。 「さて、ほとぼりも冷めた様だし、階下で朝食食べて学院に戻るか」 「ああ……なぁトニー、昨日の事はモンモランシーには内緒にしてくれ……」 「気にすんな、俺はそんな事言わんよ。お前は、昨日の経験をモンモランシーに如何に生かすかだけを考えてれば良いんだ」 荷物らしい荷物と言えば俺の武器と昨日の戦利品の金、この優男のいかがわしい秘薬だけなので、出立の準備にそう時間がかかるものでは ない。入浴して匂いを消してから宿を出る事にする。 ――ギーシュを連れて町の外へ出ろ 少々薄暗く日はまだ昇ってはいないが、朝食を済ませて宿を出た。正直街中を長居は出来ないだろう。このまま街を出てしまえば終る。 俺は関係無いが、朝帰りは何かと問題もあるだろうが、まぁ今回はコイツの自業自得だ。 やはり中世の時代の所為だろうか、中心から離れると人の数と建物の数は段々と寂しいものになっていく。サツの数もリバティーシティ程 では無いのも気楽な一因だろう。 「……マジかよ」 「……どうしたトニー……うあっ」 町の外に出ると、タイミングを合わせるように目の前にシルフィードが降りて来やがった。 「ちょっと何で朝帰りなのよ!!」 降りて来た瞬間、ルイズの喚き声が聞こえる。後ろと前にキュルケ、タバサとそうそうたる姉ちゃん達が一堂に会しているのは驚いた。 「凄いわね、男二人で朝帰り。何やってたの?」 「色々遭ったんだよ、このバカの所為で」 面白半分にキュルケは俺に聞いてくるが、答えられる事はこれ位なものだ。実際、ほとぼり冷ましに宿にいたと言っても、面白くも無かろう。 ましてや女を買って遊んでましたなどと言える筈も無い。 「で、お前らはどうして此処に?」 『あんた達を探しに来たんでしょうが!!』 ルイズとキュルケは声を合わせてこう叫ぶ。やはりこの二人は本当は仲がいいんじゃないのか? 「……御飯。私たち何も食べていない」 すっかり存在感が無いが、タバサが小さな声でこんな事を言う。なるほど、こいつら何も食わずに探しに来たんだな。 「私も夜も朝も何も食べてないわ……トニー、モーニング用意してよ」 「はいはい、分かりましたよお嬢様」 男二人女三人で結構飲み食いした筈だが、掛った金額は200$にも満たなかった。おかしい、かなり飲み食いしたのだがな……。まぁ、 これら金は全て泡銭だからな。出所は言えんが。 「それにしてもトニー、お金はどうしたの?」 「そりゃ、お前やギーシュの『仕事等』で得た金だよ」 それにしても奇妙な光景だな、俺以外全員ガキときたもんだ。だがこれで馴染んでしまうんだから、末恐ろしい。こうやって信用を得ながら 元の世界に帰る算段は付けないといけないのだが、結構危ない橋は渡るものの元の世界よりはある意味安全なので、骨休みになれば良いな。 「足りないなら、遠慮しないでまだ食べていいぞ。俺の奢りだ」 「……本当?」 「構わないさ、シルフィードに乗っけてもらって礼もあるからな」 ……どうして、朝食を食べに来た筈なのに日が傾きかけてるんだ?結局、俺があんな事を言ったのが原因だったのかは俺は知らないが、 朝食を食べた後、茶会を始めたのだこのお嬢様方は。朝食を喰いに来たんだぞ?……仕様がないので、俺もそれに付き合って調子に 乗ってチーズを口にしながらワイン飲んでいたのだが、気が付いてみると夕日が差し込んできてやがる。 「タバサ!……ちょっとタバサ!!食べてないで外を見なさい!」 ルイズとキュルケ、そしてギーシュは外を見て少し顔面が蒼白している。もう夕暮れ時なのだ。 「……学院に帰らなきゃ……」 その後、シルフィードを全力疾走させ(5人乗ってるので多少スピードは落ちているが)学院にとって戻ったのだが、この二日間を併せた これらの情景に4人はこってりと油を搾られる羽目となった。そして俺は、何も無かったかの如く、食堂で豪勢な食事にありつき、何時も の様にマルトーとワインを口にしていた。 mission completed! $1500
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/39138.html
登録日:2018/03/26 Mon 15 53 00 更新日:2021/02/03 Wed 14 22 17 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 ゲームブック ハーレム バリアントナイト:魔眼の騎士 松友健 異形 『バリアントナイト:魔眼の騎士は』 2016年 に発売されたゲームブック。 電子書籍でゲームブック等の復刻・発刊を行っている「幻想迷宮書店」からの出版であるため、紙媒体の本はなく電子書籍のみである。 作者は「21世紀にもなってゲームブック作家になった」松友健。イラストはヨーグルト爆弾。 概要 総パラグラフ数685という結構規模の大きいゲームブック。(ドルアーガの塔? ソーサリー? その辺と比べるな) 主人公シンがある事件をきっかけに己の数奇な生まれにまつわる戦いに巻き込まれていく。 往年のファイティングファンタジーシリーズを簡略化したような戦闘システムと双方向パラグラフ(*1)とフラグ管理によるシナリオ進行で 非常に奥深い物語を味わえるようになっている。 また、いわゆる「マルチエンディング」になっているのも特徴。 ストーリー 公爵家が魔物の襲撃を受けて壊滅した――そんな大事件から二か月。 辺境の武辺の家であるカルレオン子爵家の嫡子、シンクルス・カルレオンもその事件から活発化した魔物の討伐などに精を出す日々であった。 そんなある日、現当主である祖父がかの公爵家の一人娘を連れて戻ってくるとの知らせが入った。 その知らせを聞いたシンは自分も出迎えようと屋敷を飛び出す。それがロノクス国に起きる大事件の端緒とも知らないまま……。 登場人物 シンクルス・カルレオン 主人公。 子爵家の嫡子という立場だが、その生い立ちに加えカルレオン家自体の家風も武辺のものであることから、あんまり貴族の子弟らしさはない。 また自認しているように頭もあまりよくないが、その分腕は立ち、また義と人情に篤い、典型的な少年漫画の主人公気質。 左の頬に火傷の痕のようにも見える大きな痣があるのが特徴。 また、アーブと名付けたカエルを幼少時から飼っており、いつも一緒に連れている。 どうでもいいがイラストだと本文中のイメージに反して割と優男っぽい。 アイラ・ティロサーム メインヒロイン。 ティロサーム公爵家の娘だが、先ごろの襲撃事件で身内を一度に失ってしまった。 彼女がカルレオン子爵に招かれるところから物語は始まる。 いわゆる深窓の令嬢とは程遠い、割とアクティブな女性。 ゼトクルス・ギューオ シンの兄にして、カルレオン兵士団の団長。 シンとは母親が違う(シンの母がカルレオン家の令嬢)ため、継承権は持たないがカルレオン子爵やシンからの信頼は厚い。 その戦闘技術は非常に高く、シンにとっては剣の師匠でもある。 アーセル・シュタール アムカル侯爵家に仕える騎士。 母親の療養のためにカルレオン子爵領に身を寄せた時期にシンと知り合い、それ以来友人である。 騎士となるべく育てられたため、生真面目で少々融通の利かないところはあるが、剣に加え魔法も少々使え、その技量は高い。 マヤナ シンが出会うことになる謎の少女。 何かを探しており、またシンについて何かを知っているようなのだが……。 システム 戦力値・防御値・体力値 戦闘に関わる能力値。 戦力値が命中、防御値が回避、体力値がHPと考えて概ね問題ない。 基本値は全て4で、最初に2D6を振り、大きい方の目をこれらの能力に割り振る。 なお、ゲーム開始時に6を超えることはできない……そのため、最高は6を振った時のオール6ということになる。 耐久回数・撃破値 戦闘に関わる値その2。 耐久回数は体力値と同じ値が初期値となる。撃破値は武器によって異なり、ゲーム開始時に持っている剣の撃破値は3である。 戦闘方法 攻撃時は戦力値+2D6、防御時は防御値+2D6とし、それぞれ的に防御値/戦力値と比較して同値以上であれば命中/回避(同値はプレイヤー有利)となるシンプルなシステム(*2)。 攻撃が命中した場合、撃破値と耐久回数を比較し、撃破値が耐久回数以上ならその相手は倒れたことになる。 そうでなければ、 耐久回数が1下がる 。 例えば耐久回数5の敵がいた場合、撃破値3の剣で攻撃を仕掛けたならば、1回目の命中で敵の耐久回数は4に下がり、2回目で3、3回目で撃破値>=耐久回数となるため敵を撃破、ということになる。 また、 耐久回数は戦闘が終われば全快になる ことに注意。 これを忘れると(本文中に耐久回数を回復させるような指示はないため)ムリゲーと化す。 能力 6つの「眼」にまつわる能力。 どうやらシンの出生に関わるなにかのようだが……。 ゲーム開始時には一つも持ち合わせていない。 進行表 A~Kの11個のアルファベットで、主にゲームの進行状況のチェックに使われる。 所持品 ゲーム中で手に入れた物品。 フラグコード ゲーム中の特定の出来事の発生を記録する、いわゆるフラグ。 数字が増えていく進行表と違い、こちらはチェックがあるかないかの二択。 当然、エンディングにも関係してくる。 追記・修正はハーレムエンドを迎えてからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- コメント欄 [部分編集] ブックス! -- 名無しさん (2018-03-28 23 03 22) バリアンの白き盾! -- 名無しさん (2018-03-29 13 50 06) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/meidaibungei/pages/623.html
2012年07月31日 (火) 22時20分-鈴生れい そわそわと落ち着きなく、貧乏揺すりが止まらない。その子は大きなドアに背を向けて眉間にしわを寄せて立っていた。 「どうかしたのかい?」 珍しいこともあるもので、何の面識もないその子に話しかけていた。 「・・・・・・彼氏待ち」 ついと視線を持ち上げてくれたはいいものの、不機嫌そうな口調で投げ捨てる様に答えられた。またその視線は落ち込み、当然と言うべきか、会話を続ける気はないらしい。 ふぅんと頷いて、少し気になって辺りを見回してみる。時々走ってくる車以外は特にうるさいものもない長閑な住宅街。どうやって来るのかは知らないけれど、彼氏らしき人は見当たらない。待ち合わせに遅刻しているのなら、不機嫌は当然だろう。時間にルーズなのかな。 「そういう意味じゃないの」 訊ねたら、嘲笑うかのような返事。初対面の人への気遣いなんてあったもんじゃない。けど、胡乱な男に話しかけられたらこんなものかな。くすりと笑いを漏らす。 「何が可笑しいの?」 益々不機嫌を増した顔に慌てて僕はかぶりを振った。無意識に笑ってしまっていたようで、誤解されては敵わない。 「それで、どういう意味?」 改めて僕が訊くと、一瞬呆けた顔になったけれど、すぐにさっきの会話を思い出したようで、少し得意げに顔を歪めて、ふんと鼻を鳴らした。 「今ね、彼氏と喧嘩してんの」 喧嘩・・・かぁ。破局するかもしれないというのに、何故そんな不敵な笑みを浮かべられるのだろう。そこにどうやら事情があるみたいだ。 「彼氏のこと嫌いなの?」 「は? だったら待ってないし」 本題からはずれてしまうけれど、どうしてそう人を侮蔑する態度をとるんだろう。あまりお得な性格じゃないなぁ。 ひくっと動いたこめかみは気付かれなかったようで、胸を撫で下ろしながら続きを拝聴する。 「だぁからね、喧嘩してるから、彼氏が謝りに来るのを待ってるってこと」 また、その不自然さにも理由があるのかな。 「どうして彼氏が謝りに来るって分かるの?」 「鈍過ぎ。あんたモテないでしょ」 ・・・・・・コホン。 「要は、甲斐性の見せどころってやつよ。どうやってこの場を丸く収めるかって」 それはまた、男からしてみると随分と理不尽な期待だ。この子が特別なのか、はたまた一般的にこんな具合なのか。僕には判別がつきそうもない。 「もし、来なかったら?」 「そんときは別れるだけよ」 随分と軽々しくそんな言葉を言うようだ。世間にはこんなカップルがいっぱいいるのだろうか。個人的には、あまりあって欲しくないけれど。 いつの間にか不機嫌も持ち直したようで、貧乏揺すりも眉のしわ寄せもなくなっていた。饒舌と共に笑顔が浮かんでいる。 「そうね、もし来なかったら次、あんたでもいいかも」 典型的な優男っぽいしね、とも付け加えられた。結構強い支配欲を持ち合わせているようだった。勝手に評価されたことは、まぁ、よく言われること。見た目とか、物腰がまさにそうらしい。 「簡単に、別れちゃうんだね?」 「そう? 普通じゃない」 普通・・・なのかな。やはり分からない。妄想を現実に持ち込むのはお門違いだと分かっていても、その普通はどこか違う気がする。 「君は、そんな簡単に別れてしまえる相手と付き合っているの?」 「いいのよ、最中は楽しいんだから」 刹那の快楽に生きる人。例えば今この子に交際を申し込めば、簡単にOKを出してくれそう。しないけれども。 「将来のことは考えないのかい?」 「んなこともっと年食ってから考えりゃいいのよ。ジジクサいわね」 「でも」 そのとき僕は、初めて質問以外を口にした。 「過去は、変えられないんだよ」 「は?」 突然、当たり前のことを言われたせいで面喰ったようだった。その顔が皮肉気に歪む。 「それがどうしたってのよ」 「君が今しか見ないせいで、二度と出会えない人がいる。そして、一緒だったはずの人がいる」 「クッサい説教でも垂れる気? アニメの主人公気分?」 言われると、正直ちくちくと胸が痛む。思えば確かにクサい台詞を吐いたものだ。自分が自分と思えないぐらい。 けれど、そうだな。ここで言っておかないと、自分が後悔するかもしれない。 「一期一会、だよ」 一度人と築いてしまった関係は、どうしてもゼロにはできない。その人と本当の意味で出会えるのは、たった一度きり。 「・・・・・・胸糞悪いわ」 ご機嫌斜めになった様子で言い捨て、ドアを乱暴に開けて家の中へと入っていった。 ガチャンと派手な音をたてて閉められたドアは毅然と僕をねめつけていた。立派な家の門番に睨まれては、退散するしかないようだ。お邪魔しました、と小さな声で呟いた。 さて、言ったからには行かなくては。 空を見上げて、お天道様にひた祈る。 ―――きっと成功するといいな。たった一度の僕の告白。 7月に一編も投稿しないのでは何なので、高校時代に書いたのを。 もう直視できないような作品群の中ではまだマシな物をチョイス。 というかまともなSSがこれしかないです。 誰かギャグで書けるようなネタをください。割と切実に。
https://w.atwiki.jp/yukiniku/pages/12.html
プレイヤーキャラクター アマノ 本作の主人公。記憶喪失となって倒れていたところを救われ、バストフの町の教会へと保護される。 剣の扱いは上手で、身体もしっかりしているため、記憶喪失になる前は戦士だったのではないかと示唆されている。 本名はジュード・ハイセン。本作の敵であるジョン・ハイセンおよびジェニー・ハイセンとは実の親子。 サトリア教のテンプルナイトとして亜人狩りを行っていた。 エリカ・セクストン 本作のヒロインの一人で、イメージカラーは赤。バストフ地方を治めるセクストン家の次女。 姉のハルカが貴族らしく大人びている性格であるがためか、妹である彼女はお転婆で破天荒な性格である。 街から飛び出し、モンスターに襲われているところをアマノに助けられ、性格上、素直になれないながらも、 その実力は認めたようで、父であるアランにアマノを紹介した。 アマノに反応して現れた神銃:シリウスを手にしてしまったことで、右手がシリウスと一体化してしまう。 ナナ・コミネ 本作のヒロインの一人で、イメージカラーは青。バストフの町にあるサトリア教会の助祭(シスター)。 記憶喪失になったアマノに最初に出会う人物で、アマノの面倒をよく見ていた。 バストフの町の司祭デューク・コミネの義娘。孤児であるため、デュークが親ではない。 エリカの幼なじみで、彼女がときどき屋敷を抜け出すときにはよく遊び相手になっていた。 エリカに巻き込まれる形で冒険に出るが、サトリア教の実態に触れ、徐々に何かが芽生えていく。 レイレス・ランバート 本作のヒロインの一人で、イメージカラーは緑。バストフから南にある、アトアース島のギナ山に住んでいたドラゴンの亜人。 「会えば望みを叶えてくれる」ドラゴンの噂を頼りに、山頂までやってきた主人公たちと対話するが、 当初の彼女の反応は冷たいものだった。が、情報を集め再び現れた主人公たちに説得され、行動をともにすることに。 十年前、亜人狩りが行われた際に父と母を殺され、兄を連れ去られている。そのために、相当なヒト嫌い。 兄を助け出すことが目標である。 主要人物の家族 ハイセン家 ジョン・ハイセン ジェニー・ハイセン ジィリィ・ハイセン 故人。ハイセン家の第二子であり、アマノの弟。 亜人に殺された。 ジャニス・ハイセン ハイセン家の第三子であり、アマノの妹。 セクストン家 アラン・セクストン バストフ地方を治めるセクストン家の領主で、エリカの父。 カスミ・セクストン アランの妻で、エリカの母。 ハルカ・セクストン セクストン家の第一子であり、エリカの姉。 コミネ家 デューク・コミネ 独身だが、孤児として引き取ったナナを娘のように大切にしている。 ランバート家 レイレスの父 レイレスの母 亜人狩りの際に殺される。 レイザード・ランバート レイレスの兄。亜人狩りの際に捕らえられ、研究所で幽閉されている。 ペロス王立研究所 ジョン・ハイセン 研究所の責任者で、天才的な科学者・生物学者。 法具の研究を進め、それを模した魔具を作り出したことで人々の生活を大きく変えた。 サトリア教の協力を得て以来は亜人の研究を進めている様子。 主人公アマノの父。 ジェニー・ハイセン 研究所の元研究者かつ、ジョンの妻。アマノの母。 ジョンと結婚したことで研究所を辞めたが、 セクストン家のメイドとなり、バストフ地方の法具を調査し、監視していた。 ロイ・バークレー ジェニーの部下で、ジェニーに心酔している。 血の気が多く、少々頭が悪い。 ジェニーと肉体関係があるらしい。 サトリア教 エドワード・ハウエル ペロス国内で活動する中央司教団の長、中央大司教であり、サトリア教の実質的な№1。 サトリア教の原理主義者で、ヒトが一番であるという強い意思を持つため、亜人狩りを積極的に行っている。 ダンカン・アリスン ペロス国内で活動するテンプルナイツの長。エドワードとほぼ互角な権力を持つ。 実質的な亜人狩りを指揮しているのはこの男である。 ダスティン・クレイ サトリア教のトップ5の一人で、東方大司教。 穏健な東の国を束ねる 飄々とした優男で、亜人との共生を主張している。 ワイアット・バークワース サトリア教のトップ5の一人で、西方大司教。 荒々しい西の国を束ねる 武闘派な男で、亜人とは敵対すべきだと主張している。 フィグネリア・ガタンニコフ サトリア教のトップ5の一人で、北方大司教。紅一点。 謎多き北の国を束ねる ミステリアスな女性。亜人との共生を主張。 フレデリック・スチュワード 中央司教団の一人で、かつてレイレス達 ドラゴン亜人の研究を行っていた人物。 レイレス達が亜人狩りの被害を受けたことに、間接的に関わってしまったことを後悔し、 亜人狩りを止めさせるためサトリア教に潜入していた。 アイヴィー・アシュリー テンプルナイツ戦闘員の一人で、亜人に家族を殺された過去を持つ孤児。 マナ・ハウエル シェリル・ハウエル エドワードの娘。異母姉妹。 その他 キャプテン・ハーディ 「ハーディ海賊団」の船長。 ショウ・ハーディ キャプテン・ハーディの一人娘。ボーイッシュだが、性格は女の子っぽいところがある。 アスカ・ヤードリー さすらいの商人。関西弁で話すセクシーな巨乳美少女で、いいにおいがするらしい。 ミホ・スズカワ レイザードと共に囚われていた犬の亜人で、見た目は10歳程度だが実年齢は20歳。
https://w.atwiki.jp/souhei_world/pages/2563.html
【フギン】 暗黒騎士 出自 不明 性格 無言、正道 髪色 不明 目色 紫 肌色 不明 身長 201㎝ 年齢 不明 戦場に白いカラスが飛ぶ。 戦いが終わり、焼け落ちた集落の跡地を見下ろして羽ばたき、何事か鳴きながらゆっくりと弧を描いて降りていく。 群れの先導、というには後に続く群れが無い。 烏はゆったりと弧を描きながら高度を落とし、1機の機兵に狙いを定めたように降りていく。 巨大な人型の機械から降りた人影が、ゆっくりと右腕を肩と水平になるまであげると、降りてきた烏がばさりと羽ばたき一つで速度を殺して“着艦”した。 自らの頭を撫で、嘴を擽る指の感触に、烏は目を細め、ゴロゴロと喉を鳴らすような音を立てる。 半身ともいえる白烏がそういう声を出している時は、満足している時だと知っている彼は、気が済むまで烏を撫でまわすと操縦槽の中へと身を戻す。 その肩に止まった白烏が慌てたり逃げようとしたりする様子はない。 ハッチが閉まり、鋼鉄の騎士がゆっくりと立ち上がる。 彼はフギン、帝国の精鋭、暗黒騎士の一人だ。 誰も彼の本名を知らず、フギンと言う愛称だけが彼の共通の呼び名となっている。 多くの帝国兵、そして同じ暗黒騎士達のほとんどが、彼に付いて尋ねると「あぁ、あの鎧の」と答えるほどに、常に漆黒の鎧を着こみ、兜の面当を下ろしたままの彼は、暗黒騎士随一の変わり者としても有名である。 宛がわれた自室で、彼は兜をようやく外す。 鏡の中に映るのは魔眼となり、まざりあった紫に変わった右目と、生まれ持った青の左目。 流れるような銀髪がはらりと揺れ、いつものように白烏……ムニンがそれを突いて遊ぶ。 「ムニン、また風が吹く」 止まり木で羽繕いするムニンを見ながら、暗黒騎士、フギンは誰に向かってでもなくそう言った。 [解説] 彼を印象付けるのは、暗黒騎士の名の通り、真っ黒に塗られた、全身を覆う鎧。 その上から羽織るマントもまた、黒。 フェイスガードを上げられる事がないヘルメットの下にある素顔を知る者は少ない。 多くの者は、フェイスガードの破損部分から覗く紫眼に気付く程度である。 暗黒騎士たちの中でも、特に話す事が極端に少なく、話しかけられてもわずかなボディランゲージで意思を示す程度の暗黒騎士。 故にその本名すら知る者は少なく、フギン、という通り名が名前代わりになっている。 戦いにおいては常に正々堂々と正面から戦う男であり、戦う力を持たぬもの、女子供に武器を向けることは無い。 戦場においても、負けを認めた者、戦う力を失ったものを積極的に攻撃することは無く、そう言った「騎士道」を求め続ける。 戦場以外では、彼の肩に常に一羽のワタリガラスが止まっており、彼はそのカラスに「ムニン」と名付けている。 その魔眼は灼熱の魔眼と言われているが、いかなる理由からか炎を好きな位置に生み出すことは出来ない。 彼の魔眼は彼の手にするものを炎に包むだけの事しかできず……しかしその炎は、まさに「炎の武器」となる。 武器として槍を使いこなし、己が手にする槍に反物質を充填し、そのまま打ち出す暗黒槍技「黒之槍」を持って帝国を脅かすものと彼は戦い続ける。 [素顔] フギンの素顔を見た者はほぼ居ない。 しかし見た者の証言を纏めると 銀に近い白髪 三白眼 大体への字口 騎士物語から出てきたような優男 などの特徴が挙げられている。 しかしいずれも確証のある情報ではなく、真相は闇の中…… [戦歴] フギンの戦歴について多くを語るものはいない。 というのも、主としてフギンが己の意志で向かう戦場は、おおよそが負け戦、それも撤退戦真っ只中に援軍として向かう事が主だからだ。 そして多くの場合、敗戦の記憶程残しておきたくないものはない。 ただ一つ、それがフギンだと明確に判る逸話が遺されている。 826年から828年のどこか、国境紛争にてフギンが戦場に出た時の事。 聖王国軍の正面からの力押しに抜かれた帝国軍の部隊を支援するため、ウル・ハガルが単騎で聖王国の追撃部隊に襲い掛かる。 その構成は、強襲揚陸艦を中心とした打撃部隊。 ただ一機殿に立った漆黒の機兵は、構えた槍の穂先から漆黒の世界を染み出させ、文字通り一撃で聖王国追撃隊を撃ち滅ぼした。 その時使われた暗黒魔法が。彼の秘儀「ギンヌンガガプ」だったのではないかとひそやかに囁かれている。 その時、フギンを追った暗黒騎士達の中で、その光景を見た者も皆口を閉ざした。 そして、彼らは決して、彼に暗黒魔法を遣わせようとはしなかったという。 暗黒騎士任命式典での三つの問いの答え 汝、何を護る 帝国とその民を 汝、何を討つ 帝国の民に害成す者を 汝、何を誓約する 力なき民の槍となる 搭乗機体 重機兵ウル・ハガル 台詞サンプル 「……」 「祈りの為に組んだ手では……誰も護れん」 「どのような理由があろうと、いかなる略奪、暴行も許される事があってはならない」