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名称:【修羅】双胴の鯱船長・赤鯱 レアリティ:☆7 属性 水 一覧番号 1600 入手先 入手先1:進化 【修羅】赤鯱入手先2:入手先3: レベル 1(99) HP 3064(4543) 攻撃力 652(967) 治癒力 84(124) コスト 7 売却価格 ??? 進化必要素材 進化先 必殺技:硫酸樽 必要ターン数 23(13) 効果(Lv1) 敵単体のHPを15%減らす。 効果(Max) 敵単体のHPを20%減らす。 リーダースキル:双胴の鯱 船長 水属性の攻撃力2.25倍かつ、66%の確率で4thリールの火を水に変化。
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ヴィナ修羅<デュザメ.鬼> 黄金Sレア (火文明) (5) スター進化クリーチャー:デモニオ/鬼レクスターズ 6000 ■スター進化 レクスターズまたは火のクリーチャー1体の上に置く。 ■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、デモニオを一枚、自分の墓地から手札に戻す。 ■W・ブレイカー ■このクリーチャーが攻撃する時、各ターンに一度、自分の山札の下から2枚を表向きにする。その中から、コスト6以下のクリーチャーを最大1体出す。その後、残りを墓地に置く。 作者:餅キング どっかでヴィ・ナ・シューラがジャオウガの弟だったという話を聞いたので、純粋な鬼だったときはこんな感じだったのかなと。 フレーバーテキスト 三眼鬼は少しでも時間を稼ぐべく、かつて在りし日の姿になった。 関連 + ... 《邪王来混沌三眼鬼》 《漆黒戦鬼デュランザメス P SGS》 評価 名前 コメント
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蛙人乱れし修羅となりて ◆k3fZfnoU9U 放送で禁止エリアを聞いた後、ケットシーは校内を適当にうろついていた。 死者の名前は風雲再起と楽俊が呼ばれたこと以外軽く聞き流している。 放送直前にもの凄い稲光と轟音がしたことすら彼にはどうでもいいことだった。 自分が生き残れば誰が死のうと関係ないと考えていたのだから…。 「ラクシュンの言っていた男ってコイツのことかな?結局グッド根性君ってわけじゃなかったのかよー、だらしなさすぎるぜー」 給食室にて男の死体を目の前にしてケットシーはほんの少しだけがっかりした。 楽俊が言っていた死にかけそうな男に関してもあわよくばと狙っていたのだ。 しかし彼には弱肉強食の理がある。 それに放送前、大量のマグネタイトを吸収できたことにより余裕がある。 死体を蹴りでこづいた後ケットシーは給食室を後にする。 大量の食糧や治療用の道具には目もくれずに… 「ヒーホー、みんな人生エンジョイしてるー?って無視かーい。誰の声も聞けないなんてオイラ寂し過ぎるぜー」 適当に散策してたどり着いた放送室にてケットシーは適当に機械盤をいじったりマイクに向かって意味もなく喋ったりと子供っぽくマイペースに行動を起こす。 ただ、彼は放送のスイッチをONにした状態でマイクに向かってしゃべっていることに 気づいてない。 放送室というものは役割の都合上一方通行でしか言葉を送れない。 それゆえ本人にそのつもりがなくても現在位置を教えているのと同じことである。 「反応なくてツマンネーし、そろそろココも飽きてきたぜー。さっさと別のとこいこーっと」 そんなことを叫びながら放送室を出て下り階段に向かおうとする彼の耳に『ドドドドド』という足音が入る。 先程の校内放送を聞き向かってきた人物なのだが、ケットシーはそれを知る由などないだろう。 ケットシーは足を止めて音のする方を見る。 足音の主は建物内なのに砂埃を撒き上がらせながら確実にこちらに近づいてきていた。 「こーんな時に正義の味方、さんじょーいって生意気な奴が現れるのっていわゆるお約束な展開?ってことは、オイラ悪役?」 余裕を見せながら独り言を呟くケットシーだったが、砂埃は彼の方にホーミングしてくる。 そして砂埃の主、ケロロに首を掴まれそのまま絞められる形となる。 「てめえも我輩のジムを狙う不届き者かぁー!」 「ジ、ジム?そ、そんな知り合い…オイラには…存在しないぜ」 「てめぇ、我輩にそんな嘘つくんじゃねえええぇぇ」 「ホントに…オイラ、ジムなんて…初耳……!!」 さすがのケットシーも首を絞められているせいか、いつもの他人をからかうような口調で無くなっていた。 ケットシーは絞り出すような声で知らないと訴える。 しかし、ケロロは聞く耳を持たずに理不尽に怒鳴りつけた挙句さらにケットシーの首を絞める手に力を入れる。 それと同時にケットシーは今自分の首を絞めている目の前の奴のオーラに気づく。 それは彼の世界で言う魔王や魔神、邪神に近いものであった。 「問答無用、ジムの敵は我輩の敵であることを思い知るであります。うおおおおおおお、ろっしょおおおおおい!!」 気合いの雄叫びと共にケロロはケットシーの首を持ち上げ、窓ガラスの方へと全力投球を放つ。 ケットシーは首を持ち上げられ抵抗できないまま窓をぶち破り外に放り出される。 舞い散る硝子と共にケットシーの身体は自由落下をしていく。 先刻、彼が手をかけた女の人生を辿るかのごとく… そして残されたケロロは… 「我輩のジムを狙っておいてこれで済むと思うなよ。その首をへし折ってやるであります」 窓から声高らかに宣言しケットシーの元へと向かって行った。 ……階段で確実に。 修羅化したとはいえ甘さが残っているのは、ケロロ小隊故か。 ◇ 「ゲホゲホッ、まーたまたアンラッキーな出会いをしてしまったぜ。もしかして今日の出会い運サイアクー?」 そう呟きながらケットシーは起きあがろうとするが、全身に痛みが走る。 「オイラただマグネタイトが欲しくて甘い奴をKILLしてきただけなのに、こーんな目に遭うなんて世の中嫌なこと多すぎるぜー」 ケットシーは強い雨に打たれながら大の字に倒れ愚痴をこぼす。 彼が手をかけた兎に比べると骨折していない分だけましではあるが、彼自身は知らぬ存ぜぬという感じであった。 「ん?ヤッベー、まさかアイツがここに来る?しつこすぎてアイツ嫌われ者確定―、だけどオイラはこのグッドアイテムでさっさとエスケープできんだぜー」 雨音によりほとんどはかき消されているもののほんの僅かにドドドドドという音が再び彼の耳に届く。 ケットシーは全身の痛みに耐えながらキメラの翼を取り出す。 と同時に緑の鬼神が姿を見せる。 「今更そんな羽なんて飾りなんだよおおおぉぉ!」 ケロロはケットシーを見るや否や止めを刺さんとするが如く、叫びながら恐ろしい早さで突進を繰り出してきた。 その勢いはどこからか『何とかトリニティアターック』とか聞こえてきそうなものである。 突進の勢いによる渾身の右ストレートがケットシーを襲おうとする刹那… 「できるだけ……ここから遠くにエスケープだぜー!」 その言葉と共にケットシーの身体は空高く舞い上がる。 その一方ケロロの拳は虚しくも空を切る。 「ヒャッハー、アイキャンフラーイ!」 そのままケットシーは『遠く逃げれるところ』へとワープする。 一方再び取り残された蛙修羅ケロロは… 「ちっくしょおおお、しかし我輩のジムを狙うものを生かしたままにしておけるものかあああ!」 ジムを狙う刺客を追い学校を発つ。 刺客であるケットシーが飛んで行った方角へと… 【C-4/校庭/1日目/日中】 【ケロロ軍曹@ケロロ軍曹】 【状態】ガンプラ破壊によるマジギレモード 【装備】なし 【道具】なし 【思考】 0:こんな世界、焦土にしてやらぁ……!! 1:ジムを狙うものは皆殺しじゃあ!! ※キレて暴れている所為で、いろいろなことを失念しています。 ※ピカチュウ、キラーパンサー、オカリナをゲームに乗ったと誤解しています(名前は知らない) ※ピカチュウ、キラーパンサーの言葉は通じないようです。他は不明。 ※キュウビに宇宙人の協力者がいるか、キュウビ自身が宇宙人であると考えています。 ※会場の施設は、全て人間が以前使用していた物と考えています。 ※ぼのぼのと情報交換をしました。 ※給食室に、加藤清澄@バキの死体があります。 ※給食室の加藤清澄を重要人物と考えています。 ※第2放送は耳に入っていません。 【ケットシー@真女神転生if...】 【状態】:疲労(中) 、帽子なし 、全身にガラス片が刺さっている 【装備】:まぼろしのてぶくろ@MOTHER3 、デザートイーグル@真女神転生if...(コロナショット@真女神転生if...(12発)) 【所持品】:支給品一式、和道一文字@ワンピース、雷の石@ポケットモンスター、拡声器、折れたシャムシール@真女神転生if...、 巨大キノコ@スーパーマリオシリーズ、グリードアイランドカード(追跡)@HUNTER×HUNTER 、 ケットシーの帽子@真女神転生if...、フィジカルミラー@ペルソナ3、カマンベールチーズ@現実 ヒョウヘンダケ×3@ぼのぼの、キメラのつばさ*1@DQ5、伝説の剣のルビー@ハーメルンのバイオリン弾き エルルゥの毒薬@うたわれるもの(テクヌプイの香煙×5、ネコンの香煙×5、紅皇バチの蜜蝋×5、ケスパゥの香煙×5) 【思考】 基本:生き残る。ゲームに乗るかキュウビに逆らうかは他の参加者をよく確かめてからにする 1:ワープした先で休憩する。 2:余裕があれば首輪の解除をする。 【備考】 ※雷の石をマハジオストーン@真女神転生if...と勘違いしています ※まぼろしのてぶくろを防具と勘違いしています。拡声器を攻撃アイテムと勘違いしています。 ※魔法の制限の可能性に気づきました ※グリードアイランドカードの使用法を聞きました ※オカリナ、ヒグマの大将、グレッグル、ミュウツーの情報を聞きました ※帽子をかぶった猫のことを自分のこととは思っていません。 ※カマンベールチーズは楽俊に支給された食料です。 ※第2放送は禁止エリアの場所以外適当に聞き流しています。 ※キメラの翼の移動先はケットシーが行った中で一番最後に立ち寄っているホテルのようです。 時系列順で読む Back 雨の降る昼、いったいどうする Next 俺の背丈追い越して、いつかはお前もいっちょ前 投下順で読む Back とても優しい瞳をしてたあなたが歌う―― Next 俺の背丈追い越して、いつかはお前もいっちょ前 091 でもそれは大きなミステイク ケロロ軍曹 ひとつ火の粉の雨の中 091 でもそれは大きなミステイク ケットシー
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外の世界に居る父さん、母さん あなたの息子、○○はここ、幻想郷でいろいろあったりしますがり立派に暮らしています しかしその決意も折れてしまいそうです なぜなら…… レ「霊夢、私はあなたが好きだけど○○のことに関しては話が別よ」 霊「あら、○○は人間よ、それなら人間と一緒になるべきね」 レ「種族の違いなら私が眷属にしてしまえばいいわ、それならずっと一緒に居られるし」 霊「眷属なんて所詮は主従の関係じゃないそれに私のは跡継ぎの問題もあるし」 レ霊「「…………勝負!!」」 すぐ側で物凄い修羅場が発生しているからです 俺としては二人とも好きなんだがそれを言ったら二人から殺されそうだし…… 周りにいるほかの皆は笑ってるだけで全然助けてくれないし えーりん、えーりん助けてえーりん! 永「嫌よ、まだ死にたくないもの」 いや、あなた蓬莱人ですから死にませんやん、ってか心の中を読まないでください 永「八雲紫の能力であなたの心の中ただ漏れよ」 紫「霊夢とレミリア以外全員聞いてるわよ」 まじかよ!?プライバシーもくそもねぇな! ってかそんなことしないでこの場を収める方法とか考えてよ! 永「えー」 紫「ゆかりんそんなのつまんなーい」 えーって言うな年考えろ年増共、ってすいませんでした! お二人ともまだピチピチでお美しいです!ですからそのスペカをアーーーーー!! ~少女制裁中~ ………返事がないどうやら屍のようだ 紫「意外と丈夫ね」 永「今度解剖してもいいかしら?」 まあここで生きていくためにはいろいろと強くならないと駄目ですし それと永淋さん、解剖しないでくださいね、おれは普通の人間ですから ってか霊夢とレミリアまだやってんのかよ、もう30分ぐらいしてるぞ 紫「そろそろ被害が大きくなるいそうだから何とかしないとね そうね……なにかあの二人にインパクトを与えるようなこと言って気を逸らしたら?」 気を逸らすって言ってもなにを言えば………そうだ! 霊夢!レミリア!聞いてくれ!! 霊「何?○○」 レ「私を選ぶ気になった?」 俺は、俺は胸の大きな女性がすきなんだ!!胸が小さな女の人は女性扱いしないことにしてるんだ!!! ふぅ、これなら気を逸らせ、ってなにレミリアその大きな槍は霊夢もなんか陰陽玉がグォングォンいってるし ああ、魔理沙もどうして八卦炉を構えてるんだよ、ってか一部の皆やけに殺気だってない? ちょ!ま!?助けてーーーー!!! 8スレ目 89 ─────────────────────────────────────────────────────────── 畜生、ぼっこぼこじゃないですか ここまですることないんでない? 霊「自業自得よ」 レ「女性の身体的特徴についていろいろ言うほうが悪いのよ」 いや、まあその話云々はお前らの気を逸らすための嘘なんだけど それより誰か治療してくれない?針やらナイフやらがまだ刺さってて痛いんですけど 霊「しばらくそうしてなさい」 レ「じゃあ本当はどんな女性が好きなの?」 霊「あら、そんなの私に決まってるじゃない」 レ「聞き捨てならないわね」 霊「本当のことじゃない、もしかして○○の好みの女性は自分だと思ってるの?」 レ「当然じゃない」 霊レ「「………………」」 ゴゴゴゴゴゴ ワァオ、また場の空気がおかしくなってきてるぜ ってかそろそろ本格的に死にそう、血がだくだく流れてるし 幽「死んだら冥界に来ればいいじゃない~」 絶対にNO!まだまだ死にたくないですよ俺は 幽「残念ね~」 うっわ、この人(亡霊)マジで残念がってるよ 美人でボインな永琳さーん見てて楽しいんでしょうが助けてー 永「まあ目の前で死なれるのもアレだから治療するけどきちんとあの二人止めなさいよ」 止めに入ったら普通に死ねそうなんですけど…… 俺が止めるより紫さんとかが止めればいいじゃないですか 紫「嫌よ面倒くさい」 永「それに元凶は貴方なんだから貴方が止めなさい はい、治療おしまい それじゃあ頑張ってね」 畜生、死んだら化けて出てやる レミリア!霊夢!聞いてくれ! 霊「何? レ「また胸の話?」 違う!俺はお前ら二人が好きなんだ 胸とか眷属とか跡継ぎとかそんなのは横に置いといて 紫「置いてどうするのよ、置いて」 うるさいな、横から茶々入れるなよ…… 俺、○○はただ博麗霊夢とレミリア=スカーレットのことを愛しているんだ! だから!だから…………俺は二人と一緒に居たい! 霊レ「「………………」」 …………押し黙られるのも怖いな まあ俺の言ってることは無茶苦茶だからな そ、それで返答のほうはいかがでしょうかお二人とも 紫「なんか卑屈ねー」 永「男だったらもっと堂々としなさい」 うるせー!こちとら普通の人間なんだ! 変なオーラビンビンですっごいこわいんだぞー! いっぱいいっぱいだっつーの!! 霊「……正直まだ色々納得できないところはあるけど私はいいわよ レミリアはどうなの?」 レ「そうね、このままやっても平行線だし 私も霊夢ならいいわ」 マジか!?言ってみるもんだーーー!! やったぜ父ちゃん!今夜はステーキだ! レ「ただし、これ以上増やしたら …………分かってるわね?」 イ、イエス、マム、分かりましたです、はい レ「で、○○はどこに住むの?」 霊「ここに決まってるじゃない、紅魔館に住んだら命の危機よ」 レ「あら、私いるのよ命の危機なんて起こるはずがないわ」 霊「どうだか、フランだって居るじゃない」 霊レ「「…………………」」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ うわぁーい、折角問題が解決したと思ったのに一難さってまた一難だよ 俺これからの生活が不安だよ…… 8スレ目 200・201 ─────────────────────────────────────────────────────────── レミィが寝付けないと言うので仕方なく 一緒のベッドで寝てた所を脱獄してきたフランちゃんに見られてしまったorz レーヴァテインを構えてぶつぶつ逝ってるフランちゃん。怖いよ~ フラン「今そいつ(レミィ)殺すから」 ○○「違う!誤解だよフランちゃん?」 レミィ「そうよ!私たちはただ一緒に添い寝してただけなのよ?やましい事はまだしてないわよ」 そして振り下ろしてきたレーヴァテインをとっさにレミィを抱いて避けたんですが 俺がレミィをかばった事にかなり憤激のご様子で フラン「○○お兄ちゃんどいて!そいつ殺せない!」 12スレ目 547 ─────────────────────────────────────────────────────────── 脇巫女VS手癖の悪い魔法使いVS人形オタクVS引き篭もり魔女VSロリっ子吸血鬼VSキチ○イ妹VSPADなメイド長VS境界婆VS変態狐 対 不良VS引き篭もり姫VSきもい先生VS出歯亀天狗VSわんこVSロリっ子蛙VSガンキャノン婆VS影薄い現人神VSドSVSつるぺた幼女 対 食いしん坊万歳VSみょーんVS薬師婆VS穿いてない兎VSドM絶壁VSサタデーナイトフィーバーVSくるくる厄神VSきゅーかんばーVS中国 による 第1回幻想郷(ほぼ)オールスター○○争奪戦!彼の明日はどっちだ! 「あっきゅんです…題名が長すぎるとです…」 「みんなそろったわね」 あたりを見回し、霊夢が口を開いた。 「どうしたんだよ霊夢。大事な魔法の実験中だったんだぜ」 「私だって、人形のお洋服作ってた最中なのに」 「テラ豚丼まだ残ってたのにー」 「微妙なネタはやめてください幽々子様」 「もうすぐでサカタハルミじゃんだったのに。永琳が私を引きずっていくから…」 「ゲームは1日2時間までですよ姫様」 「ハリ○タ、もう少しで読み終わるとこなのに…」 「そんなん読んでたのかパチュリー…」 「あら、そんなに馬鹿にするならあなたが全巻強奪していった指輪○語今すぐ返してもらおうかしら、魔理沙?」 「二人ともそんな子供の読み物なんて読んじゃって…」 「リュックサックに鉄○ファンと軍事○究を忍ばせてるお前には言われたくないぜにとり」 「ええいうるさいわね!これ以上はページの都合で割愛よ!ついでに存在自体も割愛されたくなければ黙りなさい!」 それぞれが勝手に騒ぎ出したところを、霊夢がドン、とテーブルに両の拳を叩き付け、一喝する。そのあまりの殺意の波動に、 辺りは静まり返った。どこかの国の国会議員とは大違いである。ちなみにテーブルは、拳の型を取ったようにくっきりと凹みました。 「わ、わかったけど霊夢、一体なぜ私たちを呼んだのかしら?」 「そ、そうだな。そろそろ説明してもらいたいんだが」 額に冷や汗を浮かべながら、紫と慧音が口を開いた。 「…この面子を集めて話すことといったら、一つしかないじゃない」 わずかに口元を歪めて、霊夢はその名を口にした。 「…○○のことよ」 きゅぴーん。 その瞬間、この神社の一室──正確には襖を取り払って二つ繋げて使っている宴会仕様なので二室か──の空気が、いや、 幻想郷そのものの空気が変わる。衣玖さんにはそれが痛いほど感じ取れます。 はっきりいって、ヘビーな空気です、はい。(衣玖:談) 「○○が、どうかしたのかしら?」 先程まで、輝夜を苦笑しながら宥めていたのはどこへやら、まるで獲物を狙う猛禽のような目で、永琳が霊夢を見遣る。 他の人妖も、一様に同じ雰囲気の視線やオーラが滲み出ていた。 いうんだ? つまり『私の○○に、何しようというの? 』ということです。 いうんですか? ちなみに渦中の人、外界からの迷い人である青年○○は、ここのどなた様の所有物にも、というか、イチャイチャな関係にも なっておりません。すべてここにおわします人、妖、神の勝手な妄想と決めつけです。おんなのひとってこわいね! 「いい加減、雌雄を決するべきだと思うのよ」 「決着をつける、と、いうんですか」 霊夢の言葉を反芻する鈴仙の目は、うわその目キモっ!なう○みちゃん状態になってます。 「今まで幾度となく、闘いは行われてきた、が…」 「それはすべて、勝利者のいない不毛なものだったわ」 遠い目で、過去を振り返る藍とアリス。 「全く、あの時もう少しで○○に口付けできたのに。しかも唇狙いで!いい線いってたのに!」 怒りとカリスマに満ち溢れた視線を、神奈子にぶつけるレミリア。こういうところでカリスマが溢れ出るのって、 どうなんでしょうね。 「それをあんたが!変な柱背中にぶつけて!よくも邪魔してくれたわね…!」 「ふん。そんな出るとこも出てない貧相な体で迫られても、○○が可哀想なだけだね。大人の魅力溢れる私こそ、○○に相応しいのさ」 「ただの年増なくせに…」 八重歯を剥き出しにして、並みの人間なら視線だけで殺せそうな形相で神奈子を睨むレミリア。対する神奈子は、その様子を一瞥し、 鼻で笑う。その隣でぼそりと呟く諏訪子。 ちなみにレミリアの悔恨の記憶となっているのが、数日前に繰り広げられた夜這い戦争と銘打たれた騒動である。○○への夜這いを画策 した永遠に幼きこの吸血鬼幼女が、咲夜やパチュリーや美鈴を出し抜き、彼の家を急襲した…まではよかったものの、同じことを考えていた守矢 神社組、スキマ妖怪、魔理沙、霊夢と鉢合わせ、いつもの如く壮絶な弾幕戦に発展し、うまくこっそりと抜け出し、彼の寝室へ忍び込み。 すやすやと眠る彼の寝顔に500年生きて初めてのときめきを感じながら、ゆっくりと顔を近づけ──事態を察知した神奈子が、河童達の協力を 経て開発した01式軽対人妖誘導御柱弾を発射、彼と寝室ごとレミリアを吹き飛ばし、事なきを得たという顛末。○○は思いっきりとばっちり。 ちなみに吹き飛ばされた寝室は翌日他の面々の監視のもと、当事者達で直しました。 このように、事あるごとに○○を(性的に)狙う者達同士で何度も闘いが繰り広げられ、その都度勝者なしというベタなラブコメ 合戦を、彼女達は続けていた。おんなのひとってこわいね! 「そう。だからこの際はっきりしましょう」 部屋の視線全てが、霊夢に注がれる。 「誰が○○の伴侶として、相応しいかを。ま、私に決まっているけど」 一言余計な巫女。 「おいおい、冗談は腋だけにしとけよ。恋色の魔法使い、舐めてもらっちゃこまるぜ」 霊夢に向けて親指を下に伸ばす恋色の魔法使い。 「○○の伴侶…○○の恋人…○○のお嫁さん…○○の子供…」 うつむいて顔を真っ赤に染め、お供に連れて来た上海人形をぎゅっと抱きしめうわ言のように呟くアリス。ちょっと抱きしめ過ぎて いるのか、上海人形が「シャ…ン…ハ…」と苦しそうを通り越して虫の息になっています。 「そこの紅白にやるくらいなら、私が…ぶふぉっ」 何を想像したのか、鼻血をアグニシャインの如く噴き出して、テーブルにもたれかかるパチュリー。鼻血を垂れ流しながらウフフ笑いの 彼女は、とっても気持ち悪いです。 「ふんだ。霊夢にもお姉さまにも、誰にも渡さないんだから。○○は私と一緒になるの」 無邪気な笑みのフランドールですが、伴侶としては犯罪の香りが漂います。見た目的に。 「○○と飲む酒って、うまいんだよね」 言いながら、瓢箪をあおって酒を流し込む萃香。伴侶としてはやっぱり犯罪の香りが漂います。見た目的に。 「○○…さん」 両手をぎゅっと握り締め、何かを決意した顔の妖夢。一番反応がまともです。 「○○、橙、待っていてくれ。3人で幸せな家庭を築こう!橙に弟か妹が出来る日も近いな!」 気が早い上に、主を意識的か無意識的にカウントしていない藍。本音が滲み出ています。 「これは私と○○様が夫婦となる空気…」 どうみてもそういう空気ではありません、衣玖さん。 そのほか、それぞれの決意や妄想や幻覚を胸に、立ち上がらんとする彼女達。 ──知らぬは本人ばかりなり。 ──────── 腋巫女VS(ry 争奪戦2~全てを、終わらせるとき~ 「みすちーです。私も争奪戦に参加しようとしたら『からあげクンREDにしてロー○ンに卸すぞ』って脅されたとです…」 「ところで、どうやって相応しいかを決めるのかしら」 ドS…もとい幽香さんが、ごもっともな疑問を口にしました。 「そうだな。出来るだけ有耶無耶にならない方法で、決められるなら一番いい」 慧音先生も同意します。 「決まってるじゃない」 少し温くなったお茶を湯飲みで啜りながら、霊夢がこともなげに言い放ちました。ちなみに湯飲みは霊夢の元にあるだけで、 呼び集められた他のメンバーにはなにもありません。全員分の湯のみが無いからという理由で、彼女は用意もしませんでした。 もちろん茶菓子もありません。お茶が無いのに茶菓子を出しても仕方ないじゃない、とは霊夢の弁。ドケチです。 「弾幕ごっこよ」 「だな」 霊夢にすかさず同調する魔理沙。勝ち誇ったような朗らかな笑みを浮かべています。 「却下」 「却下ね」 「却下です!」 「問題外だわ」 「却下よ」 以下略。要するに反対多数で否決されました。ここの面子は霊夢と魔理沙に弾幕ごっこでギッタギタにされている経験がある ので、当然です。誰も不利な土俵に上がりたくはありません。 「なんでよ」 「これが私たちの在り方だろ?女は弾幕だぜ」 膨れっ面の二人に、紫が妖艶な笑みを浮かべながら口を開きます。 「弾幕に強いだけで、殿方の心を射止めることは出来やしないわ。虜になるような体躯、いわゆるぼでぃの持ち主こそ、相応しいのでは ないかしら?」 そういって、わざとその鎖骨の下の大峡谷を魔理沙と霊夢に見せ付けるゆかりん。 「ふむ、一理あるな」 納得する慧音先生。自分の胸元と、隣の妹紅のそれを見比べて一安心のご様子。 「さすが紫様。聡明なご意見です」 いつも以上に畏まる藍。現金ですね。 「ふふふ。その通りよ。たまにはいい事言うじゃない」 パチュリーが不敵な笑みを浮かべますが、鼻血を止めるためとはいえ、両方の鼻穴にティッシュを詰めているその顔では絵になりません。 「あらあら。これなら私も立候補できちゃうわね」 扇子を口元に当て、本当にうれしそうに微笑む幽々子。こんな笑顔は、前に妖夢と二人で訪れた名古屋の喫茶マ○ンテンで、試しに 頼んだコーヒーフロートを見た時以来です。 「不肖、美鈴!咲夜さんやお嬢様の分まで、幸せになりますっ」 結婚式の新婦のスピーチみたいに、目元に涙を浮かべて感極まる中国こと美鈴。気が早すぎです。すると突然。 女の価値はぼんきゅっぼんという空気の流れに傾きかけたこの場を切り裂く、抗議の声が響きました。 「却下だー!」 「却下よ!」 見た目は幼女、頭脳は泥酔の伊吹 萃香。 見た目は幼女、頭脳はときどき幼女のレミリア・スカーレット。 「女の価値は体じゃないっ!断じて、胸の大きさなんかじゃない!」 「そうよ!価値観の多様化した現在、むしろ小さい方がいいという人もいる事実を知らないのかしら!?」 瓢箪を振り上げる萃香と、涙目で半狂乱になって叫ぶレミリアが、ちょっと可哀想に思えてきます。さらに同調者が出てきて、場は ヒートアップ。 「そ、そうよねお姉様!○○はロリコ、いやぺドよ!そうに違いないわ!熟女なんてアウトオブ眼中にないのよ!」 何気にひどいフランドール。動揺が言葉をおかしくさせています。しかし、さすがありとあらゆるものを破壊する程度の能力。 この場に本人がいたら完膚無きまでに破壊されていたでしょう。いろんな意味で。 「そうだそうだー!神奈子みたいにムダにおっきくても、歳取ったら垂れるだけで汚いんだぞー!」 「あん!?やんのかこの俎板蛙」 「おう!?丁度ええ!この場でケリつけたろうか注連縄ババアァ!」 「お二人とも落ち着いてください!」 普段は仲睦まじい守矢家ですが、食べ物と色恋が絡むと家庭崩壊寸前です。荒ぶる神々を宥めるのは最後の良心、早苗さん。 「女は胸じゃない、ハートだっ。私はこの格差社会に反旗を翻すぜ!」 「格差社会はんたーい」 先程の「女は弾幕」という主張はどこへやら、変わり身の早い魔理沙と、いつものやる気のない声でシュプレヒコールを上げる 霊夢ですが、内心は相当必死です。 「あらあら。持たざるものの嫉妬は醜いわねえ」 「そうねえ。挟んでご奉仕もできないような貧しい体では、○○がかわいそうだわ」 紫と幽々子は、これ以上ないくらいに嫌味に顔を歪めた笑顔。幽々子さんのグレイズワードに、何人かが顔を赤らめました。 「はぁ、はぁ、もっと、もっと罵って…」 「総領娘様、お気を確かに」 別の意味で顔を赤らめてる方もいらっしゃいます。何しに来てるんでしょうかこの人。 そしてさらに、事態は迷走を始めました。 「お、女は料理です!家庭的なところに、男の人は惹かれるんです!」 立ち上がり、声を張り上げたのは妖夢です。その熱い主張を印象付けるかのように、半霊もせわしく飛び回ります。 「そうね。家事も出来ない女なんて女じゃないわ。女の皮を被ったバケモノよ。ましてやそんな化け物が○○を娶るなんて笑止千万」 スタイルの話で随分旗色が悪かった咲夜さんが、ここぞとばかりに反撃を開始。自分の主をも平気でこき下ろす恐ろしい子になりました。 「家事出来ないが許されるのは、小学生までですよね」 最後にプッと噴き出す鈴仙。万人をイラつかせる顔ですね。 「あら、優曇華。それは誰の事を言っているのかしら?」 「別に輝夜様の名前なんて出してませんけど。自覚あるんですかぁ?」 こうなると収拾がつきません。燻り続けた火種が、あちこちで燃え上がり始めました。 「家事も碌に出来ないお二人では、○○さんがかわいそうです。よって私が、○○さんの良妻となります!大丈夫ですよ、神奈子様に 諏訪子さま。ちょっとだけなら○○さんを味見させてあげますから」 「何言ってるのかしらこの乳臭い娘は。御柱でお仕置きが必要かしら」 「あーうー、ミシャグジさまを舐めると後悔するよ、早苗…」 「咲夜、メイドの分際で言うようになったじゃない。その偽乳を外して500年後に出直してきなさい」 「色恋沙汰には主従関係ありませんから。永久に育たぬその体では、○○さんも飽きてしまうでしょうね、お嬢様?」 「こればっかりは譲れません、幽々子様」 「残念ね、私もよ、妖夢」 「明日の一面、『清く正しい射命丸 文、○○氏との婚約を発表!』で決まりですね!」 「○○さん、獣耳フェチだったらいいなぁ。犬とか好きだったらいいなぁ」 「今こそ盟友○○と、E231系について語り合いたいな。あ、ADT-Xでもいいね!」 もうめちゃくちゃです。 「テンコぉぉぉぉぉぉっ!」 「手加減はなしだぜ、女狐ぇぇぇ!」 「貧乏巫女では満足に○○を養えない。諦めなさい、霊夢」 「冬眠中に浮気されるのがオチね。熊とでも結婚したら?」 「○○が主人…○○が旦那様…○○が夫…」 「○○と初夜…○○と同衾…ぶふぉっ!」 そしてついに、臨界に達し。 「おらぁぁぁぁぁぁぁ!てめえぇぇぇ!表に、出ろやぁぁぁぁぁぁぁ!!」 厄神、雛の雄叫びを合図に。 夜の闇の中の博霊神社は、太陽より眩しい七色の閃光に包まれました。 一方、渦中の○○は。 「綺麗な花火だなぁ…」 自分を巡る一連の騒動にも気付かず、縁側で美しい『花火』を見ていましたとさ。 そして翌日。 『幻想日報 号外』 『博霊神社、またしても壊滅!』 『周囲数キロ、更地と化す』 『テロ?事故?深まる謎』 『被害者は口をそろえて叫ぶ!「最後に勝つのは、私だぁぁぁ!」の意味とは!?』 こんな号外が、幻想郷を賑わしていました。 投げっぱなしで終わり うpろだ1263、1264 ─────────────────────────────────────────────────────────── 何の変哲もないはずのその日、僕は唐突にこう思った。 『僕が記憶喪失になったら、皆はどんな反応をするんだろう?』と いきなり突拍子もない思いつきで申し訳ないが、人間なんて所詮そんなモンである。 ともかく僕は一度でも頭に浮かんだ疑問は晴らさなければ気が済まない性分。 アホな事に時間を費やすなと怒られそうだが、僕は迷わず行動する事にした。 驚愕の事実が多数待ち構えているという事も知らずに…… ちょうどよい具合に今日は霊夢さんから昼食に招待されていた。 僕以外に来客がいるという話は聞いていないが、おそらく魔理沙や萃香辺りは必ず居るだろう。 一対一の状況でやってしまうと何らかの旗っぽいものが立ちそうな気がするので好都合と言える。 「でも、上手く皆を騙せるかな?」 博霊神社へと続く石段を登りながら最大の問題について再度考える。 この疑問を晴らす上で重要になってくるのが『僕が記憶喪失になった』という点だ。 本当に記憶喪失になるわけにはいかないので、この点に関しては上手く演技しなければならない。 一時は永遠亭に行って永琳さんに頼んで薬を作って貰おうとも思ったが、 これをやってしまうと取り返しのつかない致命的な事態に陥る気がしたので却下した。 「まぁ、みんなそれがどういうものか直接知ってるわけじゃないし、それっぽくしてれば大丈夫か」 それに万が一バレたとしても、すぐに謝れば許してくれるはずだしね。 そう結論付けた僕だが、まだ問題は残っている。 「あとはどのタイミングで記憶喪失のフリをするかだけど……」 さすがに何の前触れもなく記憶喪失のフリをするのには無理がある。 ありがちな状況としては何処かに頭をぶつけるとか衝撃を受けるとかだろう。 そうすれば自然な?流れで記憶喪失の演技に入る事が出来る。 でも、本当にぶつけたりしたら痛いし……ん? 「……どうやら悩む必要はなさそうだ」 石段を登っていくにつれて上の方から爆発音のようなものが聞こえ始めた。 どうやら弾幕ごっこの真っ最中らしい。 僕は石段を急いで駆け上がり、鳥居の柱に素早く身を隠して状況を窺う。 もはやごっこの域を超えた凄まじい弾幕の応酬が目の前で繰り広げられていた。 「霊夢さんに魔理沙に萃香、あとアリスさんと……えっ、映姫様?」 想定していたメンバーに加えてさらに2人。 しかしアリスさんはともかく、普段滅多にここへは足を運ばない映姫様までいるとは驚いた。 そもそもなんでこのメンバーで弾幕ごっこをしてるんだろう? 『隣に座るのは私だ!』や『膝の上は譲れない!』や『家主に逆らう気ッ?!』など、 聞こえてくる台詞が断片的で何の事だかさっぱり意味がわからない。 ともあれこのチャンスを逃すわけにはいかないな。 適当な流れ弾に当たった事にして気絶したフリをしよう。 お、ちょうどいいのが近くの地面に! 「うわぁ~~~~~~」 流れ弾が地面に当たった瞬間、僕は大げさに悲鳴をあげてその場に倒れこんだ。 ……これをやった直後に気付いたんだけど、 もし僕の悲鳴に皆が気付かず弾幕ごっこを続けてたら確実に死んでたよね。 そんな恐ろしい想像に不覚にも怯えてしまったけど、どうやら皆気付いてくれたらしい。 「「「「「○○(さん)ッ?!」」」」」 まさか僕が居るとは思わなかったのだろう、大慌てでみんながこちらに駆け寄ってくる。 おっと、いつまでも薄目を開けていてはダメだな。 しばらくは目を瞑っておこう。 「○○さん、大丈夫?!」 最初にやって来たのは霊夢さんか。 今まで聞いた事のないような余裕のない声で必死に呼びかけてくる。 「○○ッ!」 「そんな、○○が……」 「○○さん、しっかりして下さい!!!」 「○○、目を開けてよッ!!!」 魔理沙、アリスさん、映姫様、萃香も酷く動揺してるみたいだ。 しかし皆のこんな声を聞いてると非常に快感を覚え……ゴホン、もとい心苦しくなってしまう。 残念だが当初の目的を果たすためにさっさと目を覚ますとしよう。 「………うっ…………イタタッ……」 「「「「「○○(さん)!」」」」」 仰向けになった状態で改めて目を開くと、目の前には5人の顔。 僕は上半身だけを起こあい、演技を開始した。 「……あれ? あの……皆さん誰、ですか?」 って、いきなり何を言ってるんだ僕ッ!!! 自分で言っといて何だけど、いくならんでもこの反応はいきなり過ぎるだろ!? もうちょっと混乱してるのを装うとか、それっぽい独り言言ってみるとかあるのに。 これじゃあ、変に怪しまれてすぐに嘘だとバレるに決まって…… 「えっ……○○さん、なに言ってるの?」 ……あの、どうして皆そんな深刻そうな表情なんですか? もしかしてバレてない? ひょっとしてこのままいけそうだったりする? よ、よし! それならこのまま続行だ。 「○、○? それは……僕の事、なんですか?」 「「「「「ッ!!!」」」」」 少し冷静に考えてみれば絶対ありえないだろう強引な展開だが、 たぶん僕を弾幕に巻き込んでしまったというショックで皆気が動転してるんだろう。 僕の言葉を疑う素振りなど微塵も感じられず、全員が息を呑んで絶句する。 「○○さん、本当に私の事忘れちゃったの?」 呆然としたまま僕に問いかけてくる霊夢さん。 記憶喪失設定として、会話の前にまず名前を聞いておくべきだな。 「…ごめんなさい。あの、貴女は?」 「私は霊夢。貴方の恋人だった霊夢よ」 「霊夢さん、ですか………ん?」 何か今の霊夢さんの台詞の中に妙な単語が盛り込まれていた気がするけど、聞き違いかな? 「おい霊夢! どさくさに紛れてデタラメ言うんじゃない!!!」 どうやら聞き違いではなかったらしい。 茫然自失状態から立ち直った魔理沙が顔を真っ赤にして怒鳴りつける。 「○○は私の恋人だぜ!」 そうそう、僕は魔理沙の…ってオイ!? 魔理沙も十分にデタラメな事言ってるじゃないか!!! 「霊夢も魔理沙も嘘ついちゃダメだよ。○○は私のなんだから」 萃香まで!? てか萃香って嘘つけないんじゃなかったのか!? ああ、そんなこと言ってる場合じゃない。 3人を取り巻いている空気が段々とドス黒く変色してきてる。 「○○。あの3人の言ってる事は嘘だからね」 不意に僕の耳元で囁くアリスさん。 その甘さを含んだ声と息遣いを直に感じ思わず身体を硬直させる。 「あ、あの、ア………ナタ、は?」 いかんいかん、霊夢さん達の雰囲気に呑まれてつい冷静さを失い名前で呼んでしまう所だった。 アリスさんの名前の最初の文字がアで助かっ………… 「私はアリス・マーガトロイド。貴方の所有者よ」 …ってない!? 恋人の流れから一気に所有者?! 僕物扱いですか?! 「だって貴方は私のお人形なんだもの。 私の許可がなければ何も出来ない操り人形。 貴方だってあんなに喜んで受け入れてたのに、本当に忘れちゃったの? でも大丈夫よ、また一から教えてあげるから……ウフフフフ」 怖ッ! アリスさんがまさかの覚醒?! 綺麗な筈の瞳が言い知れぬ何かで濁ってる、濁ってますよ! 「いい加減になさいッ!!!」 そんな混沌としてきた場に一筋の光が差し込んだ。 睨み合いを続けていた3人も、不気味な笑みを湛えているアリスさんも、そして僕もその人を見た。 決して無視する事の出来ない強い意志を宿した映姫様を。 「貴女達は一体何をしているのですか! 今、私達が優先しなければならないのは記憶をなくしている○○さんです。 ○○さんの事を心配し労わるのならばともかく、 自らの欲求や願望を満たすためだけに行動している時ではないでしょう!」 ああ、さすがは映姫様。 実は誰からも心配されていないという状況にちょっと凹んでたんですけど、貴女だけは別だったんですね。 しかも一喝しただけで他の4人の動きを封じるなんて凄すぎです。 さすがは幻想郷の法を司る閻魔様! 四季映姫・ヤマザナドゥ!! 「そもそも○○さんは私の夫です。ありもしない事実を捏造するのは止めてもらいましょうか」 ……そうやって期待した僕が馬鹿でした。 結局は映姫様も同じ穴のムジナでしかないんですね。 「こうなったら仕方ないわね」 「どの道、話し合いで解決できる問題じゃないしな」 「さすがにこれは譲れないよ」 「待っててね○○、すぐに邪魔者を排除するから」 「夫を支えるのは妻の役目。常識を弁えない泥棒猫にはお仕置きが必要です」 そして全員の意思が明確になったこの瞬間、もう言葉は意味を成さない。 代わりに大きな意味を持ったのは純粋な力。 自然界の大原則とも呼べる『焼肉定食』…じゃなくて『弱肉強食』が唯一無二の正義となったのだ。 それから数時間後、僕は激戦を勝ち抜いた勝者に美味しく頂かれてしまったのでした。 もはや記憶喪失関係ないな。 うpろだ1420 ───────────────────────────────────────────────────────────
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修羅場?6 ─────────────────────────────────────────────────────────── うpろだ250・261・349 幻想郷…そこは、人と人外が共存……共存? …住む場所は分かれてるし退治したりされたりする関係だから、 厳密には共存とは言えないが…。 ともかく!その割には平和な……。 ……たまに事件起きるよな。しかも結構大規模で大変な。 「今更ながら、大変なトコに来たな俺」 「いきなりどうしたのよ?」 まぁ、そんな場所でも何とか暮らしていってるわけだ、俺は。 「んにゃ、なんか色々思うところがあってな」 「ふーん」 で、今俺と話してるのは博麗 霊夢。 幻想郷に住む巫女さん。某人曰く、頭の中が春らしい。 「…何か失礼な事考えてない?」 「滅相もない」 頭の中が春と言われてる割には勘が鋭いんだよな…腋巫女め。 ゴンッ! 「~~~~っ!!」 「今失礼な事考えたでしょ」 「断定かよっ!? ってか殴るなよ!!」 「失礼な事考えた罰よ」 くっ…図星なだけに強く言い返せない…! ただでさえ霊夢には頭が上がらないのに。何故かは分からないけど。 「まったく…ほら、さっさと掃除終わらせるわよ」 「くっ…いつかギャフンと言わせてやるっ」 へーへー、分かりましたよ。 「……本音と建前が逆になってるわよ」 「しまった、根が正直だから!」 「もう一回殴られたい?」 「ごめんなさい」 だからその強く握りしめた拳を解いてください。 ======== 「ふぅ…労働の後のお茶は格別ね」 「出涸らしだけどな」 「文句があるなら飲まなくていいわよ」 「冗談だよ、冗談」 今日も朝からこき使われたからな…流石に疲れた。 ちくしょう、こんな事なら家でゴロゴロするなり香霖堂に冷やかしに行くなり 図書館で本読むなり永遠亭にゲームしに行くなりすればよかった。 ……後ろ二つはダメだな。一人じゃ辿り着けるか分からない上に、 下手すりゃ迎撃されるかもしれないし。 「くっ…無力な俺を許してくれ、本とゲーム達よ…!」 「訳分かんない事ばっかり言わない」 「こいつが訳分からないのは今に始まったことじゃないぜ」 「ん? 霊夢と俺以外にもう一つ声が聞こえる」 「よう、○○」 「…誰だっけ」 「マスタースp」 「オーケー落ち着こう魔理沙。流石に冗談だ」 「私も冗談だぜ」 その割にはもの凄い威圧感を感じたんだが。 こいつは霧雨 魔理沙。普通の魔法使いらしい。 たまにここでお茶を飲んだり図書館まで連れていってもらったりする仲だ。 「今日も図書館の帰りか?」 「いや、これから行くところだぜ」 「あら、珍しいわね。いつもなら図書館を荒らしてから来るのに」 確かに。何か用事でもあるのかね? 「荒らしてるとは人聞きが悪いな。正当防衛だぜ」 「図書館の本を盗んでいくやつのどこに正当防衛を主張できる要素があるのよ」 「盗んでるとは心外だぜ。借りてるだけだ」 「無許可・無期限でな」 何にせよ碌なものじゃない。 「話がずれたな。今日は何で先にこっちに?」 「うん? あぁ、折角だからお前も連れていってやろうと思って家まで行ったんだが」 「……荒らしてないよな?」 「探検しただけだぜ」 「おいっ!?」 「安心しろ、何も無くなってないから」 「盗むような物も無いしね」 悪意の無い言葉が痛いぜ…。 「…まぁいい。んで?」 「お前がいなかったから多分こっちにいるだろうと思って来た」 大当たり。今日は何故か神社に来てしまったんだよな。 そのせいで朝から重労働を強いられて…あぁ、不運な俺。 「で、どうする?」 「? どうするって、何が?」 「私と一緒に図書館に行くか、ここで年寄りみたいに茶を飲むか」 さて、どうするかな…朝から慣れない掃除で微妙に疲れたからなぁ。 「……その年寄りに私も含まれてるのかしら?」 「想像に任せるぜ」 「売られた喧嘩は買うわよ?」 「喧嘩を売った覚えは無いな。自意識過剰なんじゃないか?」 ……あれ? 何やら不穏な空気が漂ってきたぞ? 何でこの二人が一触即発な雰囲気になってるんだ? 「相変わらず減らず口ね……」 「口が減ったら怖いぜ。喋れなくなるな」 空気が重い。流石幻想郷の異変をいくつも解決してきた猛者達、 素人の俺でも分かるくらい殺気ってやつが溢れてるぜ…! しかし尻込みしてるわけにはにはいかない。 この二人が戦うとこの辺一帯が壊滅するし、 何より俺の命が危ない。冗談抜きで。 そうなるとこの二人を止めなければいけないわけだが…。 「………」 「………」 さてどうやって止めようか。二人を抑える力なんて俺には無いし。 下手に割り込んでややこしくなるのは勘弁したい。 となると、簡潔に俺がどうするかを伝えた方が良いか。 …後で後悔するかもしれないけどな。 そうと決まればさっさと伝えよう。この空気は非常によろしくない。 「魔理沙ー」 できるだけ平静を装う。内心はガクブルだけどな! 「お、行く気になったか?」 「○○……あんたも私が年寄りだって言うのね?」 矛先がこっちに向いた?! いやいや、まだ間に合う。二人がこれ以上何か言う前にさっさと言え俺! 「あー、悪いけど今日は疲れてるからやめとくわ」 「そうよね、ここでお茶を飲んでる方が良いわよね」 「ほう…○○は折角の私の厚意を無碍にするわけだな?」 あぁもう、あっちを立てればこっちが立たない状況ってのはこういうことを指すのか! くそっ、それなら……。 「いや、今日はもう帰るわ。魔理沙に荒らされた家も気になるし。じゃ、また今度な!」 言い終わると同時に走り出す。 ……そこ、逃げたとか言うな。 ――――青年逃亡中―――― 「ふぅ…あーあー、後が怖いなぁ…」 きっと後日埋め合わせだとか罪滅ぼしだとかで掃除やら蒐集やら付き合わされるんだろうな。 「まぁ、どっちかを選ぶよりはマシ……だと思うし…」 いつまでも考えてても仕方ない……後の事は後で考えよう。 問題を先送りにしただけと言うなかれ、これがここでの生きる術なのさ。俺限定だけどな! 「さて、帰る前に昼飯と晩飯を調達しないと」 くぅ、魔理沙が来なけりゃ昼飯まで霊夢のとこで粘って なし崩し的に昼飯食わせてもらおうと思ってたのに…。 「香霖堂…ダメだ、金がない……村行って食料貰えるかなぁ…」 ダメ元で行ってみるか。 ――――青年交渉中―――― 「いや、頼んでみるもんだな~」 風呂敷の中には村で作られた作物や近場の山で採れた山菜。 対価として後日畑仕事を手伝うことになったが、まぁ仕方ないだろう。 「おまけに昼飯まで食わせて貰ったし」 うん、久しぶりに人の温かさに触れた気がする。 普段の交流範囲内で人間って霊夢と魔理沙だけだもんな…あとは人外。 霊夢と魔理沙も普通じゃないし……。 ……これ以上考えるのはやめよう。 「さて、さっさと家に帰るか。ぐずぐずしてると逢魔ヶ時になっちまう」 まだこっちに慣れてなかった頃はそのせいで酷い目にあったからな……。 喰われそうになるは凍らされそうになるわ……。 まぁ幸い喰おうとした方は偶然通りかかった魔理沙が追っ払ってくれたし、 凍らせようとしてきた方はすぐに飽きたのか勝手にどっか行ったし。 ――……ぁ……―― 「ん?」 ……気のせいか? 何か聞こえたような……。 ――ぉ……ぁ……ゃぁ―― 「…赤ん坊の泣き声…?」 いやいや、そんな馬鹿な。いくら人里が近いからってこんなトコに赤ん坊がいるわけ……。 「…っていたよ!?」 「おぎゃあ、おぎゃあ!」 えええええっ!? な、何でこんな所に赤ん坊が?! 「おぎゃあ、おぎゃあ!」 「わ、ちょ、し、静かに! あんまり騒ぐと妖怪が…っ!?」 「おぎゃあ、おぎゃあ!!」 って、赤ん坊に言っても分かるわけねーーーっ!! 「くそっ、ここからじゃ村まで遠いし……もう日も暮れるし……」 「おぎゃあ、おぎゃあ!!!」 「えぇぃ、流石に見て見ぬ振りはできないよなぁ!」 翌朝この辺が血塗れだったら寝覚めが悪い上に罪悪感に苛まれそうだ。 「よっ、と……はぁ、やれやれ……」 厄介なもの拾っちまったなぁ……。 ――――青年帰宅中―――― 「ただいまー、っと……おぉ、魔理沙が来た割には荒れてない」 何気に酷いことを言ってるような気もするが、気にしない。 「おぎゃあ、おぎゃあ!」 「っと、忘れてた…」 さて、こいつは何で泣いてるのかね? 1、お腹が空いた 2、おむつが汚れてる 3、親が恋しい 3番だったらどうしようもないな。明日まで我慢してもらおう。 いや、この場合我慢するのは俺か? 「とりあえず、2番から確かめるか……」 …見た感じ、汚れてるようには見えない。 やはり脱がせて確認しなければいけないのだろうか? しかし、抵抗がある。何故に赤の他人の子にそんなことをせにゃ……。 「おぎゃあ、おぎゃあ!!!」 「あぁもう分かった! 確認すりゃいいんだろ確認すりゃ!!」 えーっと、ここがこうなってて……? ……あ、全部脱がせなくてもいいのか。つーかおむつじゃないのね。 …そりゃそうか。見たところ化学製品なんて無いし。 香霖堂ならあるかもしれないが……。まぁそれはともかく。 うん、おむつ代わりの布も濡れてないし、大もないみたいだ。 「となると腹か? しかし、当然ながら母乳なんてないし粉ミルクもない……」 普通に牛乳温めて飲ませればいいのかね? いや、それしか方法が無いわけだけどさ。 「えーっと、人肌程度に温めるんだっけか……」 「おぎゃあ、おぎゃあ!」 はいはい、今作りますよ、と……。 ――――青年料理中―――― あの後。どうやら腹が減っていたのが正解らしく、 適当に温めた牛乳を凄い勢いで飲んで、しばらくしたら寝てしまった。 あ、心配せずともゲップはさせたぞ? させないとダメらしいからさせただけだが。 で、俺の方も貰った食材を適当に調理して、今食い終わった。 「さてさて、こいつは何か持ってないかね…」 …別に物取りじゃないぞ? こいつの身分が分かる物が無いか探すだけだ。 んー……お? お守り……でも何も書いてないな。 中には……お、手紙。えーっと、何々…? 『どなたでも構いません。不甲斐ない私の代わりに、この子をお願いします』 ……これは……もしかして、もしかしなくても…。 「捨て子、か…」 ふぅ…厄介なことに巻き込まれた。こっちは平和に暮らしたいのに。 しかし、親は一体どうしたのか。こんな手紙を残すくらいなんだから、 あの場所がどういう場所か知っていたとも思えないし。 「となると、この辺の住人じゃないよなぁ」 しかし、この辺以外に人間が住んでる場所ってあるのか? 「うーむ……ま、考えても仕方ないかぁ」 あーあー……どっと疲れた。今日はもう寝るかぁ。 「ふふふ……これは…これは、特ダネですよ……!」 眠気のせいで、窓の外から覗いてる存在には気がつかなかった。 そのせいで、翌日俺は大変な目に遭うのだった…。 前略、向こうの世界にいる父さんと母さん。 お元気ですか?俺は今―― 「どういうことかきっちり説明してもらおうかしら」 「今なら穏便に済ませてやるぜ。私なりにな」 ――ライヴで大ピンチです。助けてー。 ――ほんの数時間前―― 「おぎゃあ、おぎゃあ!」 「はいはい分かってる今作ってますよー…」 昨日俺が寝てから。 …親の偉大さが身に染みて理解できた。 もう、夜泣きするわおむつ換えさせるわ――ちなみに女の子だった。ごめんなさい親御さん――、 好き放題やってくれるんだよ赤ん坊ってのは。 見つけたのも拾ったのも俺の責任とは言え、 少しばかり殺意を覚えたのは仕方ないと思う。 「ふぁ…あー…」 そのせいで寝不足だ。 だと言うのに、この赤ん坊様はミルクをご所望だと申される。 つくづく親の偉大さを実感する。 「うー……あとは人肌まで冷まして…」 良い感じの温度になった。 さっさと飲ませて寝て貰おう。 「ミルクですよー、と…」 「ぁー……」 …うん、黙ってミルクを一心不乱に飲んでる姿は可愛いと思う。 ふと、こいつの親の事を考える。 赤の他人である俺ですら可愛いと思うんだ、 実の親ならそれこそ目に入れても痛くないくらいだろう。 にも関わらず、だ。こいつは捨てられた。 あの手紙の一文を読んだ限り、望んで捨てた訳じゃなさそうだ。 きっと、やむにやまれぬ事情があったんだろう。 「問題は、その親がどうなったか、だよなぁ」 生きてるのならいいが、もし死んでるのならこいつは正真正銘孤児だ。 「だぁー……ぅー……」 「…っと、もう腹一杯か」 「ぁー」 やれやれ、当の本人は気楽なもんだ。 や、赤ん坊だから仕方ないけどな。 「ほれ、さっさとゲップして寝ちまえ」 「ぅー……けぷっ」 やべ、何今の音可愛くない? 思わず顔が綻んで―― 「「○○! 今日の文々。新聞のこ、と……なん、だ、け、ど…」」 ――俺の平穏な時間は終わりを告げるのであった。まる。 ――冒頭に戻る―― 「や、あのですね、白状も何も状況が把握できてないわけですが」 「あら、白を切るつもりかしら? その腕の中の子が何よりの証拠じゃない」 意味が分からないです霊夢さん。 ちなみに、赤ん坊はこんな状況にも関わらず、 すやすやと穏やかに眠ってらっしゃる。 ちくしょう、当事者(仮)のくせに…! 「えーっと…何? 文々。新聞? がどうしたって?」 「なるほど、あくまでもしらばっくれるつもりだな?」 「いや、マジで分からないんだけど……」 「これよ」 えーっと、何々……? 『外界からお越しの○○さんに隠し子発覚!?』 昨夜未明、○○さんの自宅から赤ん坊の泣く声が聞こえたとの情報が寄せられた。 早速確認のため、○○さんの自宅へ。するとそこには、赤ん坊をあやす○○さんの姿が!! 真実を突き止めるため、張り込みを開始。中からは○○さんの声が聞こえてきた。 生憎壁越しだったので一部聞き取れなかったが、 「……腹か? ………母乳も…ぃし、粉ミルク……」 「……人肌程度に温め……」 と、立派な父親振りをうかがわせてくれた。 その後―― ~以下略~ 「…………は?」 何だこれは。いや、新聞か。いやいや、そうじゃなく。 「隠し子? 誰が? 誰の?」 「その子が」 「お前の」 ……………。 「はあああぁぁぁぁぁっ?!」 「きゃっ! もう、いきなり大声出さないでよ!!」 「いやいやいや待て待て待て! なんでこいつが俺の子ども?!」 「認知してやらないのか。そいつは流石に酷いぜ」 「認知とかそれ以前の話だ!」 「まぁ、それはどうでもいいのよ」 いや、どうでもよくないだろ、俺にとっては! 「問題は…」 「そいつが…」 「「あんた(お前)と誰の子どもか、ってことよ(だ)」」 「だから俺の子どもじゃないって……」 「さぁ、早く相手の名前を言いなさい」 「さっさと言えば楽になれるぜ?」 「田舎のお袋さんも泣いてるわよ?」 「安心しな、どこぞの閻魔みたいに一方的な判決はしないぜ」 人の話を聞けよ。つーかどこの犯罪者ですか俺は。 いやそれ以前に。 「何で俺はお前らに責められてるんだよ? 仮にこいつが俺の子だったとして、何か問題あんのか?」 「別にその子があんたの子でも『私は』構わないわよ」 「あぁ、『私は』問題ないぜ」 何か、私は、って部分をやけに強調してた気がするけど…いや、そうじゃなくて。 「百歩……いや、万歩譲ってこいつが俺の子だとする。相手もいたとする。 そのことがお前らに何の関係があるんだ?」 「それは……」 「その……」 「ほら、ねぇ?」 「そうそう、アレだぜ」 意味が分からないし。 「てかさ、何でお前らこいつが俺の子だと思い込んでるんだ? あの文々。新聞だぞ?」 「そりゃ私も見たときはそう思ったけど」 「写真もバッチリ、来てみればこの状況」 「疑う余地は」 「無いぜ」 何でこんな時ばっかり息ぴったりかなこの二人は…。 いや、そんな事考えてる場合じゃない。 現状ははっきり言ってよろしくない。 何故この二人に責められてるかは甚だ疑問だが、 ここで下手を打てば多分恐ろしいことになる。 それだけは避けたい。 「さぁ、分かったら」 「きりきり白状してもらうぜ」 「だからそれは誤解で――――」 誤解を解こうとしたそのとき。 「はぁ~い、○○。ちょっといいかしら?」 「………八雲さん?」 「紫?」 目の前にニュッと八雲さんが生えてきた。 訂正、現れた。スキマから出てきたっぽい。 「あら霊夢に魔理沙。朝から男のところに入り浸るなんて、はしたないですわ」 「誰がよ」 「その理論でいくならお前も同じだぜ」 幻想郷に住んでる人は皆血の気が多いなぁ…。 「えーっと……それで、八雲さん。何か御用で?」 「あら、紫と呼んでくださいな。知らぬ仲でもないのだし」 「へぇ…」 「その辺のことも聞きたいなぁ…○○?」 今日は死亡フラグ乱立デーですか!? 「いや、前に偶然森を歩いてたときに橙がさ、 マタタビに酔ってたらしくて倒れてて。 意識はあったんだけどな。 で、放っとくわけにもいかないから、とりあえず介抱してたら………」 「ちょ、ちょっと、どうしたのよ震えだして!?」 「…………藍さんが……」 「あー……」 あの時は死を覚悟した。冗談抜きで。 「橙を攫うとは良い度胸だ」とか「楽に死ねると思うなよ人間」とか。 橙の説明が無ければ、今頃俺は……。 「ま、まぁ、うん、過去は過去。俺は今生きてるんだ。しっかりしろ、俺…」 「うふふ……まぁ、その時に知り合ったのよ。 それで、その後も橙が懐いちゃって時々、ね」 「ふ~ん、なるほどな」 後から聞いた話だが、八雲さんは一部始終を見て笑ってたらしい。 で、事態が収拾したところで出現、二人を連れて帰っていった、と。 「…っと、忘れるところでした。八雲さん、何か御用で?」 「あら、そうだった。すっかり忘れてたわ」 「紫、後にしてくれない? 今はこいつにこの赤ん坊のことを……」 「そうだぜ。さぁ、○○、さっきの続きといこうか」 「私もその赤ん坊のことで来たのよ」 へ? 「紫が? どうして?」 「まさか食料にでもするつもりか?」 「まさか、いくら私でも赤ん坊を食べるなんてことしませんわ」 「じゃあ何よ?」 「それは……」 そう一旦区切り、八雲さんは霊夢と魔理沙を見て。 そのあと、俺の方を見て。 ――にやり、と笑った。それはもう、面白い玩具を見つけた、と言わんばかりの―― ダメだ、それ以上口を開かせてはいけない。 俺の勘がそう告げている。てか、この人が絡むと厄介なことにしかならない。 「それは?」 「その子は……」 嫌な予感しかしない。止めなければ……! が、そんな俺の思いなんてどこ吹く風、八雲さんは爆弾を落としてくれた。 「私と、○○の子なのよ」 「…………え?」 「…………は?」 「「ええええええええ(はああああああああ)!?」」 向こうの世界にいる父さん、母さん。 「ねぇ? あ・な・た♪」 俺に、平穏な日は無いのでしょうか? 「あの……八雲さん?」 「いやん、紫って呼んでくださいな♪」 「いや、あの、八雲さん?」 「ゆ・か・り♪」 ダメだこりゃ、まったく話を聞いてくれそうにない。 こうなったら霊夢達―――― 「いつ紫に手を出したのよっていうかなんで紫なのあんな年増のどこがいいの そりゃ私はまだお子様体型かもしれないけどでもだからって妖怪で年増で 子ども(式神)が2匹もいるのに――――」 「ははははははははははははははははははははははははははははははははははははは」 ……ダメだ、今話しかけたらこっちが危ない。 って言うか二人とも、八雲さんにからかわれてるだけって何故気づかない…。 「うふふふふふふ……」 現に八雲さん凄い笑顔じゃないか。もう、楽しくて楽しくて仕方がない、って感じで。 相も変わらず張本人は寝てるし……くそぅ、出来ることなら俺も夢の世界に逃げたいぜ……。 「愛されてるのね、○○」 「いや、訳分かんないです……」 「うふふ。まぁ、おふざけはこれくらいにして……そろそろ本題に入りましょうか」 「最初からふざけないでくださいよ……」 「あらいやですわ、私はいつでも真面目よ?」 さっきと言ってることが違いますよ八雲さん。 「真面目にふざけてるのよ♪」 「心を読まれた!?」 「…………随分と仲が良いわねぇ、二人とも……」 ゾクリ、と背筋に悪寒。声のした方を向くとそこには―――― 「ふ、ふふふ……この際紫と○○なんか関係ないぜ……一切合財全部消し飛ばして……」 ――――紅白ト黒白ノ夜叉ガ立ッテマシタ。 「いや、ちょっと待って二人ともってか特に魔理沙!」 「安心して○○、骨は拾ってあげるわ」 「残ればの話だがな」 塵も残さないおつもり!? 「あらあら、大変ねぇ○○」 「あんたのせいでしょうがっ!?」 「人のせいにするのはよくありませんわ」 「人のせいも何も100%八雲さんが原因なんですけどっ?!」 「いやだわ、あんなにも愛し合ったのにこの言われよう……悲しくなっちゃう」 「そんな事実ありませんってばぁぁぁあああああっ!! てかさっき『おふざけはここまで』って言いませんでしたっけ!?」 「あら、言ったかしら? そんなこと」 「この期に及んでまだイチャつくつもりなのね……」 「ひぃっ!?」 やばいやばいやばい八雲さんに抗議してる場合じゃない!! でも俺が何言っても聞きそうにないしかと言って八雲さんが助けてくれるわけないし……。 せめてこの場に常識人がいてくれればと思うけど、そんなご都合主義みたいな展開が―――― 「紫様、一体いつまでお話を――――何をしているんだ?」 救世主キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!? 「藍さん、丁度いいところに!! 後生ですからこの二人をどうにかしてください!!」 「話の流れがよく分からないんだが……」 そう言って、霊夢達を見て、俺を見て……最後に、満面の笑みを浮かべた八雲さんを見て、 「はぁ」と溜息をつき、事態を理解してくれたようだ。 「紫様、冗談も過ぎればとんでもないことになるといつも……」 「はいはい、分かってるわよ。まったく、藍はお堅くて面白くないわ」 「紫様……」 また溜息をつく藍さん。あ、額に青筋。苦労してるんだなぁ……。 「霊夢に魔理沙、少し落ち着け」 「藍……邪魔するんなら、あなたも容赦しないわよ?」 「橙が懐いてる人間を冗談で死なせるわけにはいかないのでな。橙が悲しむ」 「それはつまり橙が悲しまなかったら……」 「どうでもいいってことね」 分かってはいたけど……こう、改めて認識させられると、辛いなぁ……○| ̄|_ 「分かった、なら紫だけにしとくぜ」 「私は紫様の式だぞ? 主に仇為す者を放っておくわけがないだろう」 「そう、どうあっても邪魔する気なのね?」 「そちらが引かないのであれば」 あれ? 何か話がおかしい方向に……。 「いいわ、それなら二人まとめて相手してあげる」 「笑止。貴様らごとき、私一人で十分だ」 「ってちょっと待って藍さん!? 何故に戦う気満々ですか?!」 「無駄よ、○○」 八雲さん? 誰のせいでこんなことになったと思ってんですか? 「無駄、って……なんでですか?」 「藍ってば最近、ストレス溜まってたみたいだから」 「ストレス、ですか?」 「えぇ」 意外……でもないか。あれだけ真面目な人だし、きっと八雲さん以外にも苦労することがあるんだろうな。 「この前だって、白玉楼と紅魔館までお使いに行かせた帰りに香霖堂に寄って 珍しいお酒買ってこいって言ったんだけど『ウチにそんな余裕はありません』なんて言うものだから 問答無用でスキマ送りにしてついでに人里から美味しいもの貰ってこさせたんだけど……」 「やっぱりあんたが原因ですか!!!」 「ちなみにその日は橙は私が独占したわ」 「そりゃストレスも溜まりますよ……」 唯一の癒しである橙が……おいたわしや、藍さん……。 「だから、一度ストレス発散も兼ねて戦ってもらおうかしら、って」 「せめて俺の家じゃないところでやってくれませんかねぇ……」 言っても無駄なんだろうな……あの3人、もう臨戦態勢に入ってるし……。 「この状況でも寝てられるこいつがすげぇよ……」 そう呟き、腕の中で寝ている赤ん坊を見る。 しっかりと服を握られてるせいで、下ろすに下ろせない状況だったんだが……。 よくもまぁ、この状況で寝てられるもんだ。 「仕方ないわよ。その子にとって、こんな状況が当たり前だったのだから」 「え……?」 ……今、何て言った? 『この状況が当たり前』? この、今にも戦いが始まりそうな険悪な雰囲気が? 「……どういう、意味ですか?」 「……そうね、いい加減その説明もしないといけないし……」 そう言うと八雲さんは、今にもスペルカードとやらを発動させようとしている3人に向かって―――― ――――スキマから、大量の水を浴びせた。 「って八雲さん何してくれやがりますか?! 俺の家が水浸しに……!」 「心配しなくてもいいわよ、ほら」 「……って、あれ? そんなに濡れてない……?」 「床に到達する前にスキマを開けて別の場所に飛ばしたわ」 「は、はぁ……」 ……何て言うか、反則な能力だよな……。 「ふぅ……それで3人とも、頭は冷えたかしら?」 「……まぁ、頭は冷えたけど」 「元はと言えば……」 「紫様が原因なのですが……」 「…………まぁ、それはともかくとして」 うわーい見事にスルーしたよこの人。 「霊夢も魔理沙も。さっきのは冗談よ?」 「あー…………まぁ、そうだよな」 「…………よく考えてみれば、時間が合わないものね」 そう。実際、俺がこっちに来てからまだ半年も経っていない。 まぁ、妖怪と人間じゃそういう部分で違うかもしれないから、当てにはならないかもしれないけど。 だけど、霊夢がそう言う以上は、きっとそれほど変わらないんだろう。 「……すまない、私もついカッとなってしまった」 「別に、いいわよ……私達も随分と熱くなってたし」 「藍さんすみません、俺のせいで……」 「いや……私が自制できていればよかっただけの話だ」 「そうよねぇ、藍ってば堪え性が無くて困りますわ」 「「あんた(お前)のせいでしょ(だろ)」」 はぁ……朝から、疲れた……。 「さて、改めて……この子について聞かせてもらおうかしら」 「と言うか、○○はどこでこいつを拾ってきたんだ? ……まさか、誘拐か?」 「んなわけないだろ!! 村からの帰り道で、森の入り口部分……のちょっと脇にそれたトコ? そこに……まぁ、捨てられてたんだ」 「ふ~ん。よく無事だったわね?」 「あの森、昼でも妖怪出るからな」 まったくだ。いつ捨てられたのかは分からないが、よく無事だったもんだ。 「こいつの周辺しか見てないが、見た限りじゃ親の影も形も無かった。 もちろん、食われた跡も」 「ってことは、こいつの親が囮になって逃げたってことか?」 「多分、そうだと「残念、外れよ」……八雲さん?」 「何よ、この子のこと知ってるの、紫?」 そう……そういえばさっき、この子のことを知ってるような事を言ってた……。 「この子はね……○○と、同じ世界の子よ」 「え?」 「しかも、人間と妖怪の混血児」 「えぇ!?」 俺のいた世界に……妖怪が? 「何を考えてるのかは予想がつくが…………幻想郷にも人間がいるんだ。 お前の世界に妖怪がいても不思議ではないだろう?」 「それは……まぁ、そうですけど」 だけど、文明と科学が発達したあの世界に妖怪が、なんて……信じられない。 だって、彼らは自然と共にあるとばかり……。 「確かにあなたの世界に自然は少ないけれど、無いというわけではないのよ?」 「……なんで考えてることが分かるんですか?」 「うふふふふ……」 いや、うふふふふ、じゃなくて……。まぁ、いいや……。 「……そろそろ話を元に戻してほしいんだけど?」 「あぁ、悪い。八雲さん、続きをお願いします」 「私が会ったのはその子の母親だったのだけど……父親が人間だったらしいわ。 子どもが生まれるまでは普通だったのだけれど、その子が生まれて…… 日毎に増していく妖力……周囲はそれを恐れたんでしょうね」 「相手は赤子。いつその力が暴走するか分からない」 「なら今のうちに……ってところか?」 「そんな……」 酷ぇ……こいつは何も悪くないのに……。 「……仕方ないわよ、○○。人は異端を恐れるものなの。 それは、本能からくるもの。簡単には割り切れないわ」 「霊夢……」 「…………それで、その子の両親は逃げ出した。その子を連れて。 だけど追いつかれて……父親が囮になって……多分、殺されたらしいわ」 「…………」 「母親の方も、何日も逃げ続けて……とうとう、追いつかれたそうよ。 それで、子どもを隠して……今度は自分が囮になって逃げた」 「……で、そのときにこっちの世界に迷い込んだ、ってわけか?」 「えぇ。奇跡的に、二人とも。もっとも、迷い込んだ位置が別々だったから、出てくる場所も別々だったけど」 「あの、八雲さん」 「何かしら?」 「……こいつの、母親は……」 「私に全て話して、そのまま」 …………ってことは、やっぱこいつ……孤児になっちまったのか……。 「本来なら別にその子を助ける義理も義務も無いのだが……」 「あら、藍ってば冷たいわね」 「このとおり、紫様が興味を示してしまわれてな」 「で、俺のところに来た、ってわけですか?」 「あぁ」 はぁ……何と言うか……重たい、な。 「本当なら昨日来てもよかったのだけど……」 「だけど?」 「今日にした方が面白そうだったから♪」 「……紫、あんたね……」 一気に脱力した。まったく、この人は……真面目な空気を保ってられないのか? 「それで、どうする気なの?」 「どうするって?」 「その子のことよ。引き取りに来たんじゃないの?」 「うーん、そうねぇ……」 「言っておきますが、ウチに赤子を養う余裕はありませんよ」 「って藍は言ってるのよ」 まぁ、3人暮らしだしなぁ……たまに大食いの人が遊びに行ってるみたいだし。 ……今度遊びに行くときは食料持参で行こうかな……。 「ならどうするの? 里に預けるわけにはいかないでしょ?」 「そうだな、こいつが追われてた理由を考えるとそういうわけにはいかないぜ」 「そうねぇ……なら、○○に預かってもらうわ」 「……は?」 いきなり何を言い出すかなこの人は。俺が預かる? いや、既に一晩預かってるけど……。 「……一応、理由を聞いても?」 「拾ったからには責任を持ちなさい」 「って簡単すぎますよ!! 犬か猫じゃないんですから!!」 「というのは半分冗談」 半分ですか。いやまぁ、確かに拾った手前他人任せにするのはアレだと思うけど。 「理由は分からないんだけど、あなたと一緒にいると、その子の妖力が安定するみたいなのよ」 「は? どういうことですか?」 「推測でしかないのだけれど……その子の両親は、あなたの世界の存在。 その子自身もあなたの世界で生まれた。だから、こっちに来たときに一瞬妖力が乱れたのだけど、 あなたが拾ってからはその妖力が安定してるのよ。 おそらく、無意識にあなたが向こうの世界の存在だと分かってるんでしょうね」 「あー……自分の知ってる雰囲気に安心してるってこと?」 「簡単に言えばそうね」 ……だからか? いつまでも服を握り締めた離さないのは。 「ってわけで、○○、よろしくね♪」 「はぁ……まぁ、それはいいんですけど…………俺にしても、こいつを養う余裕無いですよ?」 それに、俺にだって里の手伝いとか仕事あるし。 「あ、あのさ、○○」 「ん? どした、魔理沙」 「あー、その、だな……」 何だ? 魔理沙が言いよどむなんて、珍しいな。 「その……お前がよければ、だが……私の家に来てもいいぜ?」 「は?」 「なっ!?」 「あら♪」 思わず声を上げてしまう。上から俺、霊夢、八雲さんの順だ。 「いきなりどうしたんだ?」 「あー、ほら、私の家ならいろいろあるし……食べるのも困らないぜ?」 「ダメ! 絶対ダメ!!」 「れ、霊夢?」 何だ? 何で霊夢が反対するんだ? 「別に霊夢には関係ないぜ。これは私と○○の問題だ」 「あんたに任せたらその子がどうなるか分かったもんじゃないわ」 ……確かに、魔理沙の家っていい具合にカオスになってるからなぁ……。 衛生上悪いかもしれないな……。 「その……だから、もしあれなら……私のところ、来る?」 「へ?」 「はぁっ!?」 「あらあら♪」 先ほどと同じ現象が……今度は霊夢に代わって魔理沙だったけど。 「霊夢に子守ができるとは思わないぜ!」 「その台詞そっくりそのまま返すわよ!」 「残念だな! 私は意外と子どもに懐かれやすいんだぜ!!」 「思考が同レベルだしね!!」 「…………オーケー、表に出ろ霊夢。私の方が器量良しってことを思い知らせてやる」 「上等よ……あんたなんか私の足元にも及ばないってことを教えてあげるわ……」 ってちょっと待て!? 「ちょ、二人とも落ち着け! なんでいきなり決闘みたいなことになってるんだ?!」 「うふふふふふ……♪」 「はぁ……」 「○○……」 「あんたは……」 「「黙ってなさい(黙ってろ)!!」」 本日の騒動は、まだ終わらない。 ───────────────────────────────────────────────────────────
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名称:(必殺)【修羅】タオの妖精 レアリティ:☆3 属性 木 一覧番号 1635 入手先 入手先1:入手先2:入手先3: レベル HP 攻撃力 治癒力 コスト 売却価格 ??? 進化必要素材 進化先 必殺技:愛を育む心 必要ターン数 25(15) 効果(Lv1) 敵からのダメージを2回まで66%軽減する。 効果(Max) 敵からのダメージを2回まで90%軽減する。 リーダースキル:
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名称:(必殺)【修羅】レイアの妖精 レアリティ:☆3 属性 火 一覧番号 1632 入手先 入手先1:入手先2:入手先3: レベル HP 攻撃力 治癒力 コスト 売却価格 ??? 進化必要素材 進化先 必殺技:愛の教え 必要ターン数 28(18) 効果(Lv1) 敵全体の行動までの時間を2カウント延ばす。 効果(Max) 敵全体の行動までの時間を3カウント延ばす。 リーダースキル:
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「作品じゃねェって言ってるだろ。全部アタシの子供だ」 登場話 第一部 「窮知の箱のメステルエクシル その1」 「窮知の箱のメステルエクシル その2」 第二部 「黄都 その11」 「第六試合 その2」 「第六試合 その3」 「第六試合 その4」 「黄都 その15」 略歴 読み:じくのキヤズナ 種族:人間(ミニア) クラス:技師(エンジニア) + 魔王自称者。 元魔王自称者(六合上覧参加決定後)。 メステルエクシルが勇者候補となったことに伴い、魔王自称者認定が取り消されている。 人域の外まで届く工術の才を持ち、“本物の魔王”への抵抗の果て、ナガン迷宮をただ一人で作り上げた。 彼女の最高傑作であり子供メステルエクシルが六合上覧に参加している。 外見 乱雑な身なりの小柄な老婆。 凶悪な気配をたたえ、大抵は不機嫌そうな態度をしている。 能力 右に出る者のいない卓越した機魔(ゴーレム)製作者。彼女の「子供」であるメステルエクシルやナガン迷宮を見ればその力の程が分かるだろう。 また、GNSSの概念や各種の兵器など、恐らくメステルエクシル経由で“彼方”の知識を多数得ている。 + その制作物(第二部まで、及び書籍版のネタバレのため格納) 彼女が最高傑作と自負する息子、窮知の箱のメステルエクシル。 恐らくはメステルエクシルに次ぐ傑作である、未解ナガン(ナガンのダンジョンゴーレム)。 他にも異修羅世界の常識を遥かに超える速度と踏破力を有する、戦車機魔(チャリオットゴーレム)。 人間の手のひらほどの大きさにも拘らず黄都兵と比較しても遜色ない戦闘力を有する蟷螂めいた姿の、木造機魔(ウッドゴーレム)。 第九試合中の軍事作戦にて使用された、砲撃機魔(カノンゴーレム)。 書籍版Ⅴにて、コンポジションC4による城下劇庭園爆破の際に運用された、小型飛行機魔(ゴーレム)。 同作戦中に索敵に使用した、衣服に仕込めるほどに小型の器械めいた、感知特化機魔(ゴーレム)。 書籍版Ⅶで登場した、描写からヘリコプターに酷似していると思われる、飛行機魔(クラフトゴーレム)。 本編以外でも、番外編シナリオ中に登場した、自爆機魔(ボムゴーレム)。 上記以外にも逃走中に使用した探索用の機魔(ゴーレム)など、非常に多岐にわたる機魔(ゴーレム)を目的に合わせてその都度その場で製作して運用している。 + …あァ!? ネタバレだァ~? おい、メステルエクシル……そんなモンはなァ ――こうして、もっと大事に扱うもんだ 絶対なるロスクレイ、弾火源のハーディに告ぐ第三派閥の円卓のケイテを擁立者としているが、実はキヤズナとケイテは以前から繋がっていた。 それも上下関係としてはキヤズナが上であり、実態としてはお婆ちゃんと孫キヤズナ陣営とでも呼ぶ方が正しい状況。 そして第六試合に臨んだ彼女達だったが、そこに待ち受けていたのはメステルエクシルの屍鬼(ドローン)化と離反であった。 (その際、「独り立ちなら裏切られてもいい」と言い放っており、実際の子供同然の感情を抱いていることがうかがえる) “黒曜の瞳”に包囲され、追い詰められるキヤズナとケイテだったが、旧王国主義者の干渉もありこれを打開。 負傷しながらも軽機関銃をぶっ放す勇姿にヒャッハー!イケババアだ!と数多くの読者自称者が狂喜した。 その後はケイテともどもフェードアウト中。諦めの悪い悪党の再登場を待とう! 名前 コメント
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【土星杯】固定2on大会【修羅未満】 日程 2013/8/16(金) 21 30~ 主催:どせいラビ 実況・解説:ヘイハチマンコ 内容は固定2onの修羅未満大会! 受付期間 8/16 21 00まで 大会形式 人数が少なければ全チーム総当たり戦の早稲田式で勝敗を決めます 多ければダブルイリミネーション方式 たぶんこっちになるかも ルール 修羅未満大会というわけで、マンコさんと話し合った結果 『PSR750以下かつ8段以下』のプレイヤーのみ PSRと段位はエントリーした時点の“メインキャラ”のものを採用 チームは自由に組んで、どうぞ エントリーはテンプレ埋めてこれにレスだ! 参加チームテンプレ 【チーム名】 【メンバー】先鋒:称号(キャラ PSR/段位) 大将:称号(キャラ PSR/段位) 【コメント】 ~個人参加について~ 俺ザコだから誘われねぇし誘いづらい…… なんて思っているあなたに個人参加 運営がランダムでチームを決めるぜ! テンプレ埋めてこれにレスだ! 個人参加テンプレ 【称号】 【使用キャラ】 【PSRと段位】 ~おしゃべり勢について~ 当初の予定ではおしゃべり勢は募らない予定でした が、これまたマンコさんと話し合った結果、大会に出られない“修羅勢”の方のみを募集したいと思います 実況してくれても構いませんよ(小声) (これならもしレスつかなかったとしても悲しくならないね!) テンプレ等は特にありませんので、参加してみたいという方はどせいラビに直接お願いします チーム名 先鋒 大将 Vやねん! 阿久根千葉(エリザベス) 桃ギス(アイギス) 被害者友の会 毒楯(ラビリス) ハチマンの被害者(花村) かんこれ! ラブラボ(番長) 変態紳士パンツァー(雪子) 輝針城ってゲームが面白いらしいですよ やる気なくはないけども(ラビリス) でっど論ふ~ん(花村) ぼっちーズ1 いきり立つ漆黒のお母さん(番長) 翠の子(ラビリス) ぼっちーズ2 レシオ1お姉ちゃん(ラビリス) 押忍!チキンハートおじさん(真田) ぼっちーズ3 そんなオカルトあります(花村) 気まぐれなの(美鶴) ぼっちーズ4 便所飯でござる(真田) 量産型オルギアイエロー(シャドウラビリス) ぼっちーズ5 カレード☆ミ(アイギス) きたない彼氏ガン攻め(ラビリス) ぼっちーズ6 魂の立ちギガス(完二) 朝からロケテスト(クマ) 運営 ネコショウグン(花村) どっせい!職人馬鹿軍団(ラビリス)
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妄執剣「修羅の血」/Blood of Asur 妄執剣「修羅の血」/Blood of Asur(B/R)(B/R) インスタント クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで+2/+0の修整を受けるとともに、このターンそれにダメージが与えられるたび、それはそのコントローラーに、そのダメージと同じ点数のダメージを与える。 参考 記憶される幻想郷-アンコモン