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555 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/01/26(月) 08 00 27 ID ??? 東方ってダチにBGMいいよって言われてBGMだけ聞いてみた事があるあれか~ ぶっちゃけガンダムのBGMには到底及ばなかったが、やはりガンダムは最高だ、な、刹那 556 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/01/26(月) 08 26 24 ID ??? 555 刹那「当然だ。しかし、感じ方は人それぞれだ。それを理解してこそ真のガンダムだ」 558 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/01/26(月) 18 01 20 ID ??? 555 つか一同人ゲームの作曲能力と一企業(それも無茶苦茶でかい)の雇ったプロの作曲能力を比べるなw。 月とすっぽんを比べてどうこう言っても元から何もかも違うんだからw。 559 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/01/26(月) 18 15 48 ID ??? 558 なんか自信満々で聞いてみろって言われたからさ~ でもあれで良いBGMって今までどんなBGMや歌、聞いてきたのか 今思うと不思議 560 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/01/26(月) 18 20 52 ID ??? 559 人の感覚はそれこそ人の数。別に馬鹿に出来るものじゃないし。 誰だって∀を最初見た時は退くし、BGM聞いても「何このエセクラッシック」って言うにきまってるが、 本編見て慣れれば神曲になる。それと一緒。お前のダチさんは住む世界が違うってこった。 561 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/01/26(月) 18 24 31 ID ??? 560 成る程、「住む世界が違う」か、凄く納得した そういえばここの兄弟はどんな音楽好きなんだろ? やっぱ主題歌?w 563 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/01/26(月) 18 27 42 ID ??? ハマーン「自分の価値観が正しいと思うな、シャア!」 シャア「私が価値観の押し付けだと!?そんな決定権がおまえにあるのか!」 ハマーン「ある」 シャア「……あるの?」 ナナイ「私は知りませんよ」 564 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/01/26(月) 18 35 18 ID ??? 560 ロラン「誰だって退くってあんまりだ・・・orz」 565 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/01/26(月) 18 39 44 ID ??? 水浴びをする男の子を見れば 引くか目覚めるかだ ちなみに僕は目覚めた 566 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/01/26(月) 18 40 56 ID ??? 565 グエン「一緒に来るかい?」 568 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/01/26(月) 18 53 10 ID ??? 564 ごめん、「MSデザイン」だけね。 今では神だよ。むしろ嫁にしたいぐr 561 「住む世界が違うから」って理由で罵倒とかすんなよ。 文化価値観の自由がこの国にはあるんだから。 そういう時は徹底的に無言で無視だ。無視は罵倒にはならん。 569 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/01/26(月) 18 55 15 ID ??? 563 シャア「自分の価値観が正しいと思うな、ハマーン!たとえばロリコンは人として間違っているとか!」 ナナイ&ハマーン「人として間違っている(います)!!」」 シャア「……orz」 570 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/01/26(月) 19 04 07 ID ??? 569 本人が幼い少女しか性の対象に出来ない自分に悩み、嫌悪し、襲い来る衝動と戦って 必死で一般社会に溶け込もうと性癖をひた隠しにして 唯一の楽しみがこっそり買ったロリコン雑誌で、それさえも犠牲になった子供がいることに涙できる人なら可 大人のいい女と関係があってしかも惚れられてる羨ましい赤いロリコンは不可 571 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/01/26(月) 19 06 01 ID ??? じゃあ青いロリコンは? 572 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/01/26(月) 19 06 34 ID ??? 569 ガラッ ハリソン「聞き捨てならないな!」 ハマーン「!?……誰だ、お前は?」 ハリソン「ロリソ…ハリソン・マディン。ご覧の通り、警察だ」 シャア「私の台詞を取らないでくれないか」 ナナイ「それで…その刑事様がどうかなさったのですか?」 ハリソン「ロリコンは人として間違っている、と貴女達はおっしゃった。 しかし、少女は言わば開きかけの蕾のようなものです」 ハマーン「まぁ…分からないでもないがな…」 ハリソン「故に、それを愛でるのは咲きかけの花を愛でるのと同意義なのです」 ナナイ「ま、まぁ…分からないでもありませんが……」 シャア「……君は警察だろう?御公儀がそんな(ロリコン)で構わないのか?」 ハマーン「世も末だな……」 ハリソン「御心配なく。出世街道を外れております」 573 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/01/26(月) 19 09 32 ID ??? シャア「ロリコンばかり散々言われるが、ショタコンはどうなんだね?え?」 574 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/01/26(月) 19 15 09 ID ??? 569 DOME「ロリコンって言うけど、これも時代でいろいろと代わってくるんだよね」 ARチップ「平安時代だとフツーに16で子供がいるからね」 アマクサの脳「ちなみにその頃には女の愛人よりも男の(しかもショタ)の愛人の方が多かったんだ」 シャア&グエン「「ほれみろー!」」 リボンズ「そういうものいいだから、男として小さいのさ」 CAチップ「時代というものがあってだな、現代社会においてそういった性癖は嫌煙される」 ヂュランダル「確かにそういった性癖の方々は現に存在し、その行為を認められている」 真のシャア「だけどもそういったものは相手との了承が必要だ。お前の場合は相手に押し付けているぞ」 アフラシン「それは他人の自由を侵すことだ。それは現代において暴力とされるんだ。」 シャアさん(仮面以外全裸)「(馬鹿だからわからない)つまりなんだ…お前らは変態だーーー!!!!!!」 シャア&グエン(お前にだけは言われたくない!) 575 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/01/26(月) 19 23 41 ID ??? ロリコンといえば長谷川裕一 576 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/01/26(月) 19 27 01 ID ??? 575 トビア「違う!胸が小さいのが好きなだけだ!!! と申していました。」 577 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/01/26(月) 19 28 04 ID ??? 574 ルーデル閣下なんて昭和の時代に15の女の子と…… ん?何か熱源反応が…… 578 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/01/26(月) 19 28 51 ID ??? ベルナデット「トビア…(とろーん)」 ハリソン「そうか!トビアくんも仲間か!あ、でも巻き込むのは失礼だよな…」 579 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/01/26(月) 19 29 23 ID ??? でもクロボンは以外と姐さんタイプが多いんだ 580 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/01/26(月) 19 37 36 ID ??? 578 ケネス「マディン警部。ロリコンと貧乳好きは違うのだぞ」 レーン「(この人も大概だよな……」
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アイテムの価値をダイヤ商店、時間限定補給を中心にまとめた。 石油の備考部分ズレを確認したので直させて頂きましたbyAileen ←あざっす! ダイヤ 円 備考 ダイヤ 1 2 金貨 5 10 バラ 10 20 マイク 10 20 陸軍合成Lv.UP 3 6 海軍合成Lv.UP 3 6 空軍合成Lv.UP 3 6 住宅合成Lv.UP 3 6 軍営合成Lv.UP 3 6 海軍基地建造Lv.UP 3 6 空軍基地建造Lv.UP 3 6 住宅建造Lv.UP 3 6 軍営建造Lv.UP 3 6 共通研究アイテム 3 6 シールド4時間 60 120 シールド8時間 100 200 時間的には4時間の1.2倍お得 シールド24時間 200 400 時間的には4時間の1.8倍お得 白色経験書 1 2 経験値300 緑色経験書 3 6 経験値1000(白の1.11倍お得) 青色経験書 9 18 経験値3000(白の1.11倍お得) 紫色経験書 30 60 経験値10000(白の1.11倍お得) 橙色経験書 90 180 経験値30000(白の1.11倍お得) 進軍加速 50 100 高級進軍加速 75 150 Lv.1強化宝箱 50 100 Lv.1強化宝箱(新) 50 100 Lv.2強化宝箱 140 280 Lv.2強化宝箱(新) 140 280 Lv.3強化宝箱 420 840 軍団商店より推定 Lv.3強化宝箱(新) 420 840 Lv.5強化宝箱 720 1440 ギフトより推定 Lv.5強化宝箱(新) 720 1440 食料500 5 10 石油500 5 10 食料50k 150 300 500より3.3倍お得 石油50k 150 300 500より3.3倍お得 食料500k 1000 2000 500より5倍お得 石油500k 1000 2000 500より5倍お得 訓練加速5分間 5 10 訓練加速1時間 30 60 5分間より2倍お得 訓練加速8時間 150 300 5分間より3.2倍お得 移転 150 300 初級装飾箱 5 10 中級装飾箱 50 100 高級装飾箱 500 1000 低級招集券 30 60 高級招集券 150 300 時間限定招集券 300 600 精鋭招集券 400 800 スキル券 30 60 レアスキル箱 80 160 スキル特典より算出 天賦書 1000 2000 紫色万能破片 75 150 金色万能破片 425 850 紫色英雄破片 50 100 SR 橙色英雄破片 400 800 SSR 金貨バンバン宝箱 15 30 時間限定補給で算出 金貨バンバン宝箱 10 20 金貨ギフトより算出 科学宝箱 3 6 マシン破片 100 200 ※なお寄付によって得られる報酬のダイヤ換算価値は138 Lv.3強化パーツ 333 666
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!!NEW!! ザッピング お兄やん編 『コテの価値は』 「やめろ!千手観音!!」 俺はまさに鞭を振り下ろそうとするその手をつかんだ。 「お~っとw誰かとおもえばA助じゃね~かぁ」 千手は動じることなくもう一本の手の鞭でGKを激しく叩いた。 2本の鞭を自在に操る様から、こいつが千手観音と呼ばれていた事を思い出した。 千手が俺の耳元に顔を近づける。 「糞箱は楽しいかいA助さんよぉ~?」 「あれは我がPS3のいいライバルになりうるゲームマシンだ。敵といえど見習うべき所も多いぞ」 千手の顔が一瞬で紅潮した。 「うるせえよ優等GK気取りのおぼっちゃんが!!」 「それと千手、私の許可なしに下位GKをコテハンに昇級させるな、二度とだ!」 「G様と中だしクンニ君のことか~?いい名前だろ、それにお前よりも忠誠心ってものがあるぜぇ。」 私は硬直したように固く握っていた千住の手を思い出したように離した。 心臓のエモーションエンジンが少し熱を帯びている。 「それになぁA助。お前だって最近岡山でコソコソ何やってんだぁ?あの『恥Wii』ってやつ正規のGKじゃない、お前の子飼いだろうがぁ!?あ?」 私は急所を疲れたように言葉を失った。 『恥Wii』。 奴はたしかにわが社の人間ではない。2chを監視するわが社の特殊情報局は奴をPS3の性能に熱狂する一般人と結論付けた。 『恥Wii』は愛すべき同胞であると。 しかし、俺はずっと違和感を覚えていた。『恥Wii』には何か別の目的があるのではないか・・・? 繰り返しの任天堂攻撃のスレ立てと共に行われる俺個人への賛美、擁護・・・。 時間が静止したような光景のなか、あたりの何万という無名GKが無表情で俺を見つめていた。 彼らの前に置かれたPCのモニターの1台に、もう一つ顔が映る。ああ・・・こいつだけ笑っている・・・。 (^0^) .
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0085:見えない価値 ◆I8tZ3r7idQ 徐々に空の黒い闇が薄くなり始めた早朝、姉崎まもりは一人黙々と滋賀県の琵琶湖沿いを歩いていた。 (セナ…無事でいてね。必ず私が守ってあげるから…!) 疲れや眠気も気にならない。感じない。 姉としての使命感やこの殺人ゲームに自ら乗って殺人を犯してしまった事による奇妙な高揚感に頭を支配され、自分の体の事など省みる余裕は無いからだ。 だがしかし、頭は至って冷静だ。歩きながらでも脳の中では様々な考えを次々に巡らせている。 (さっきの人から聞いた話の限り、ソンゴクウって人は有力な優勝候補。 あのヤムチャって人の話を信じるなら、今の私では到底敵わない…) つい先ほど拷問まがいの方法でヤムチャから引き出した情報をしっかりと記憶しており、それらの事を歩きながらずっと思案していた。 (気?カメハメハ?さいや人?にわかには信じられないけど… 確かに最初に殺されたあのスキンヘッドの人は、おかしな技を使ってたものね…あれが『気』?) ゲーム開始前にフリーザという者に殺された人物、『ナッパ』の使った非現実的な技をすでに目の当たりにしているため、ヤムチャの語った話を信じざるを得なかった。 (……!)) ふと2・30メートル先に一人の人影を見つける。向こうはまだこちらに気付いていないのか、 道沿いに生える木の幹に背を預けて地面に腰を落としてじっとしている。 視線の先のその人物は、まるで先ほど思い出していたナッパの姿と被るような『スキンヘッド』の大男であり、 すかさずその男に姿を見られまいと道の脇に身を屈めて息を潜めて考える。 (もしかしてあの人も『気』が使えるの?…いいえ、彼らのような変なコスプレ姿じゃないから、多分それは無いはず) まもりはその大男の屈強な風貌や独特の雰囲気を見て無差別殺人者…マーダーの可能性が高いかもしれないと踏み、 セナの情報を聞き出すのは断念してこのまま暗殺してしまう事を決意する。 デイパックから魔弾銃を取り出して弾を一つ込めてから、気配を殺してじっくりと距離を詰めていく。 (…この距離なら大丈夫よね。万が一外れたら…逃げればいい。まだ薄暗いもの、逃げきれる確率は高いはず) 後方に顔を向けて退路の目星をつけるとターゲットの人物に視線を戻す。 そして魔弾銃を構え直して照準を定め、引き金に指をかける。 (ごめんなさい。セナの為に…死んで下さい) 心の内で強く謝罪をした後、魔弾銃を撃つ。 一瞬で十数メートル先の大男に着弾し、弾からイオラが炸裂して光を放って小規模の爆発が起きる。 それを目で確認すると立ち上がって男の死体を確かめようと目を凝らす。 「……あれ?」 爆風が収まったその場所に男の姿は無かった。吹き飛んだのか、それとも回避されたのか… 「キャ…ッ!」 突如腹部に何かが強く当たり激しい痛みを感じて後ろに倒れ込む。 (えッ!?何をされたの!?いけない!逃げなきゃ!!) まもりの前方には男が無傷で立っており、左手にはいくつかの小石が握られているのだが、まもりにその武器の正体を見る余裕はなく、 何よりも奇襲自体が失敗に終わった事により発生した身の危険を優先して、一目散にその場から走り去る。 「……逃げたか。」 その男…伊集院隼人。人によってはファルコンや海坊主などと呼ばれる事もあるその男は、 遠ざかるまもりの後ろ姿を黒いサングラス越しに見送りながらその場で立ち尽くす。 もっとも…彼は目が見えないので正確には『走り去る音を見送った』のであるが。 まもりの去った後に残されたデイパックの元へ歩み寄りその中を手で探るが、 小さくため息を吐いた後にそれを担ぎ、自分の荷物も一緒に担いでまもりとは逆の方向へと体を向ける。 実は彼は人より優れた聴力の持ち主であったために、まもりの存在やその行動を初めから全て事細かに察知していた。 まもりのただならぬ殺気を感じ取り、銃の発射音とほぼ同時に身を翻して弾道を見切った上で、 間合いを詰めながら手に持った石をまもりの腹部めがけて投げたのだ。 (…若い女性…か。そんな奴までこのふざけたゲームに乗ってしまっているのか… とにかく、エモノがなきゃ始まらん。銃火器の類を探すとするか…) 胸ポケットの中に入れてある『自分に支給された武器』を手で触りながら「ふざけるな」と言わんばかりに小さく舌打ちをし、そのまま道の先へと歩き始めた。 【滋賀県、琵琶湖沿いの道/早朝】 【姉崎まもり@アイシールド21】 [状態]腹部に打撲、若干の疲労 [装備]中期型ベンズナイフ@HUNTER×HUNTER 魔弾銃@ダイの大冒険 空の魔弾×2 メラミ×1 ヒャダルコ×2 イオラ×1 キアリー×2 ベホイミ×2 [道具]無し(身につけていた武器以外は全て失った) [思考]セナ以外の全員を殺害し、最後に自害 【伊集院隼人(海坊主)@CITY HUNTER】 [状態]健康 [装備]排撃貝(リジェクトダイアル)@ONE PIECE(海坊主は説明の紙が読めないため、ただの貝殻だと思っています) [道具]超神水@DRAGON BALL 支給品一式×2、食料・水4人分 [思考]1自分に扱える銃火器類を探す。 2行動指針を決めかねてはいるが、ゲームに乗る気はあまりない。 時系列順で読む Back 誤解・展開・収束・休息 Next 勝利への執念 投下順で読む Back 誤解・展開・収束・休息 Next Spearheads 052 狼牙の受難 姉崎まもり 133 黒き盟約 GAME START 伊集院隼人(海坊主) 148 Fact or Fiction
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514 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/02/11(水) 12 13 02 ID ??? ギンガナム「愛する女は一人、ってのはなぁ!現代の価値観なんだよぉぉぉぉぉっ!!!!」 アムロ「うわっ!」 ロラン「ギム・ギンガナム!あなたは何を言っているんです!?」 ギンガナム「古の戦国時代では何人も妻を持つのが普通だった!アムロ・レイが責められる言われはない!」 ロラン「昔は昔、今は今でしょう!」 ギンガナム「はたしてそうと言えるのか、ローラ・ローラ!」 ロラン「何っ!?」 ギンガナム「中東では制約はあるが、一夫多妻制が残っている!そして、EROGEにもハーレム物がある!」 キラ「あ、あれ僕が貸したスクイズだ」 シン「あんたって人はーーー!!!」 ギンガナム「人はなぁ!多妻制をなぁ!未だに求めているんだよぉぉぉぉっ!!!!」 ロラン「それは稀な事例です!木を見て森を見ないような事を言わないで下さい!」 ギンガナム「まぁ、真実の愛を注げるのは一人だけだろうがな」 ロラン「いきなりトーンダウンした!?」 ギンガナム「たまには叫ばないと体が鈍るのだよ!」 ロラン「近所迷惑ですから止めて下さい」 ギンガナム「お断りだ!…アムロ・レイ。早く決めてしまう事だ」 アムロ「あ、は、はい」 ギンガナム「では、さらばだぁ!!!!」 ヒューーン ロラン「い、一体何をしにきたんだ……」 キラ「あーーっ!僕の昼ご飯とエロゲがーーー!!!」 シン「と言いながら、俺の昼ご飯を食うなぁぁぁぁああああああ!!!!」 アムロ「やれやれ……行ってくる」 ロラン「行ってらっしゃい、兄さん」 516 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/02/11(水) 12 34 17 ID ??? ギンガナム「シュミレーションゲームより、現実のほうが面白いな、ははははっ」 ロラン「シミュレーションですよ」 結局こうなりそうだな しかし、これでは何かロランとデートしているみたいに見えてしまうか……
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目次 本棚/『人間と価値』/簡単なまとめ 第一部 揺らぎのなかの生の試し‐デカルトの合理主義と二つの道徳論 第1章 価値観のゆらぎ 転換期としてのデカルトの時代 一.中世から近代への転換 二.ローマ教会批判とヒューマニズムの芽ばえ 三.不安と懐疑と模索――“等身大”の自己の発見 第2章 模索と曙光―デカルトの前景 一.魂のゆらぎと“試し”‐モンテーニュの『エッセイ』 二.実証的緒神と“自然の光”の合理化‐力学的自然像の形成 三.信仰と理性‐市民・プロテスタントの生活論理 第3章 デカルトの「試し」と理性への確信‐仮りの道徳 一.デカルトの生 二.理性の原理性への確信と「四つの規則」 三.デカルトの体験的道徳論 第4章「試し」の方法的普遍化‐理性の原理性の根拠とその探究 一.方法的懐疑と物心二元論 二.心身分離の意義と心身合一 第5章 体験の学的「試し」‐「決定的道徳」 一.道徳の本質 二.情念の生理学的分析とその統御可能性 三.情念の心理学的分析 四.情念の道徳的意義と「高邁の心」 第6章 「試し」のなかの合理主義‐“戦略的高地”としての倫理学 一.デカルトの合理主義と感性 二.験的道徳論と学的道徳論の関係 おわりに 第一部第4章~第6章 第二部 価値への視座―価値論のタイプと“よくある”価値観 はじめに 第1章「よさ」と価値 一.「よさ」のいろいろ 二.「価値」と「好さ」・「善さ」 第2章 事実と価値 一.リンゴの〃赤さ〃と〃よさ“はどうちがう? 二.事実は価値にたいして中立か 三.価値は事実から独立か 第3章 価値論のタイプ 一.価値を考える舞台 二.「主観的‐客観的」の二軍の意味 三.価値は結局“みる人”の心で決まるか―主観主義の価値論 1“価値=勝手バラバラ”論と主観主義 2強い「価値=主観」説と弱い「価値=主観」説 3ホッブズの価値論 四.価値は結局はじめから決定されているか-客観主義の価値論 1“価値=決まり”論と客観主義 2プラトンのイデア論 3デカルトの価値論 五価値は結局“状況”によって決まるか‐現象学的価値論 1“価値=状況”論と現象学 2現象学的価値論の積極面と消極面 3シェーラーの価値論 六.価値は結局社会制度で決まるか―“悪しき”社会(科)学主義的価値論 第4章価値の主観性・客観性とその連関 一.価値とはなにか 二.価航の主観性はどんな意味で認められるか 三.価値の客観性はどんな意味で認められるか 四.自然・物質はどう価値を規定するか 五.社会は価値をどう規定するか 第5章 価値観の対立と価値の普遍性 一.価値の普遍性の歴史的起源はなにか 二.社会的価値の分裂のなかで、価値の普遍性はありうるか 三.価値観の対立から出発する価値の杵迦性はどうあるか 四.歴史のなかで価値は普通性をもちうるか → 亀山の「歴史的普遍性」の議論 第三部 欲求と疎外-生に“埋めこまれた”批判的価値意識への視角 はじめに 第1章 価値意識の土台 一.価値意識は三つの契機からなる 二.三つの契機を区別するメリットは何か、またどうかかわるか 三.価値意識の土台は欲求である 第2章 欲求的行為の二重性 一.欲求は三つの側面を、もつ 二.欲求は能動的原理か、それとも受動的原理なのか 三.欲求の人間的性絡、または人間的欲求 四.共同性欲求ははたして派生的といえるか 第3章 疎外の概念 一.疎外論の前景 二.ヘーゲルの疎外論と主体形成の論理 三.フォイエルバッハの疎外論 四.フォイエルバッハ疎外論の今日的射程 第4章 現実世界における疎外 一.労働の疎外 二.現代の疎外と物象化 三.生活の疎外 四.商品社会の論理と欲求の疎外 第5章 疎外克服と欲求 一.人間解放の論理としての疎外論 二.疎外克服の必然性と生活の論理 三.疎外克服の主体的原理としての、疎外された生活欲求、または根源的欲求
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第14話 『奇跡の価値は』 勝利条件 全ての爆発物の破壊→敵増援1後:敵の全滅→敵増援2後:巨大爆発物の破壊 敗北条件 爆発物の防衛ポイント到達or華徒/嶋/綾鷹の撃墜→敵増援1後:華徒/嶋/綾鷹の撃墜→敵増援2後:巨大爆発物出現から3ターンを迎えるor華徒/嶋/綾鷹/シャアの撃破 熟練度獲得条件 10ターン以内にMAPをクリアする ステージデータ 初期味方 華徒/綾鷹/嶋/味方13チーム 初期敵 IRC初級プレイヤー/IRC中級プレイヤー/爆発物/紅雲/モルガ 味方増援1 敵増援1後:バル 味方増援2 敵増援2後:シャア 敵増援1 爆発物を全て破壊 IRC初級プレイヤー/IRC中級プレイヤー/IRC上級プレイヤー 敵増援2 敵増援出現から3ターン後or敵全滅:巨大爆発物 敵データ 初期 プレイヤー名 Lv HP 獲得PP 獲得資金 数 E N H 撃破アイテム 備考 IRC初級プレイヤー 24 6400 3 2500 8 10 12 ---- ---- IRC中級プレイヤー 24 7900 5 4500 6 8 10 ---- ---- IRC上級プレイヤー 24 10300 6 5000 4 4 6 ---- ---- 爆発物 20 6500 2 2000 10 10 10 ---- 自爆 紅雲 26 23200 8 8000 1 1 1 光学迷彩スーツ 海外 モルガ 26 19800 8 6500 1 1 1 天狗の団扇 見切り/神 増援1 プレイヤー名 Lv HP 獲得PP 獲得資金 数 E N H 撃破アイテム 備考 IRC中級プレイヤー 24 8000 5 4500 8 8 8 ---- ---- IRC初級プレイヤー 24 6400 3 2500 8 10 12 ---- ---- IRC上級プレイヤー 24 10300 6 5000 4 4 6 パターン避け/レーザー避け ---- 増援2 プレイヤー名 Lv HP 獲得PP 獲得資金 数 E N H 撃破アイテム 備考 巨大爆発物 25 100000 10 50000 1 1 1 ---- ---- 敵撤退情報 残存敵(爆発物全撃破後) 戦闘前会話 敵 味方 爆発物 味方全員 巨大爆発物 華徒、綾鷹、嶋 インペリシャブルシューティング(2枚目)フラグ2 このマップの熟練度を獲得する。 攻略アドバイス クリア後入手物資 無し クリア後加入 バル 第13話『気高き炎』 第15話『雛札四天王現る』
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【種別】 都市伝説 【初出】 とある科学の超電磁砲SS② 第一話 【解説】 学園都市と協力関係にある、ロシアのショッピングセンターの都市伝説。 内容としては以下。 「海外旅行に行った旅行者が、某国のお土産屋で『とても価値のあるオレンジ』という売り物を見つける。 『持っているだけで自然と価値が上がる不思議なオレンジ』という触れ込みを見た旅行者は、 幸運のお守りか何かだと思ってオレンジを購入し、帰国した。 帰国後、旅行者がふと家の中に置いておいたオレンジを見ると、オレンジがモゾモゾと蠢いている。 気になった旅行者がお土産屋にメールで確認すると、こんな返信を受けた。 『そのオレンジには、とても価値のあるベニオオアシグンタイアリという蟻の卵が 100個以上びっしりと生み付けられていて、育てば自然と価値が上がるんですよ』 そのメールを読み終わった旅行者の背後で、オレンジが破裂して―――― 話題のベニオオアシグンタイアリはジメジメした環境が大好きらしく、 早くしないと自国を巨大軍隊蟻が埋め尽くすのではないか、という所まででワンセット。 御坂美琴にこの話を伝えた『保安員』のセタリー=S=スキーニキヤは、 外来種が土地土地の生態系を壊しているという話題が肥大化し、 加えて『何でも売っているショッピングセンター』という土地柄のせいで、この話が広まったのだろうと語っている。 しかし、同じく『保安員』であるエニーリャ=G=アルゴヌスカヤによれば、 『とても価値のあるオレンジ』という噂は学園都市ローカルの物だという。 『サボテンをお土産に買った旅行者の都市伝説』という類話は存在するが、 それをオレンジに置き換えた噂話などこれまで聞いたことが無いとのこと。 7月1日、能力実演のためにショッピングモールに赴いた美琴はこの噂を耳にし、 この都市伝説になぞらえたオレンジの事件に巻き込まれることになる。 余談だが、大の噂好きである佐天涙子が独自にこの話を追いかけ、 初春飾利に内容を聞かせている。
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命の価値 ◆y6S7Lth9N6 フォークリフトの運転席で、黒いタキシードにテンガロンハットという珍妙な格好の男はボーッとしながら道なりに進んだ。 夜明けが近づいてきたとはいえ、周囲はまだ暗い。ライトも点けず、スピードも出せずトロトロと進んでいた。 そう運転しているヴァンに、後部座席から女性の声が響く。 「遅すぎる。もっとスピードを出せ」 へいへい、とヴァンは適当に応えてアクセルを踏んだ。 僅かにフォークリフトが加速するが、お姫様の期待には答えられなかったらしい。 白い奇妙な形のドレスを纏い、偉そうにふんぞり返った女性だ。 名前はC.C.と言うのだが、残念なことにヴァンは彼女の名前を覚えていない。 この男、ある理由から女性の名前を覚えにくくなっているのだ。 「地図によれば別れ道だ。そうだな……東に曲がるか」 「なにか用があるのか?」 「いや。特にないが……このまま進んでも森しかないからな。ルルーシュがいつまでも森にいるとは思えない」 C.C.が結論をつける。ヴァンにはどこかへ向かいたい、という欲求は今のところないために素直に従った。 カギ爪の男がいると言うなら別だが、あの男の姿はない。 ミハエルから搾り出せばつかめるかどうかすらも怪しい。 ヴァンがとりあえず運転を続けることを決めたとき、それは聞こえた。 「う……あ……あぁ……」 女の泣き声だ。ヴァンが気づかないはずがない、とC.C.はあたりをつけて見回す。 フォークリフトが道なりに進み、前方数百メートル先にセーラー服に身を包んだ少女がうずくまっているのをC.C.は発見した。 暗闇で街灯もないのに、よく気づいたと思う。このまま進めば遭遇するのだろう。 C.C.はヴァンが車を進めて少女のところで止めるのだろう、と考えた。 泣いている、というのは厄介だが情報は得れる。周囲に危険人物がいるか探った。 邪魔なら捨てておけばいい。そう考えているC.C.の前で、 「おい、ヴァン!」 「あ?」 ヴァンの運転するフォークリフトは少女をスルーして右へ曲がった。 「お前はなにを考えている」 「右に曲がれ、っていっただろう」 「バカ、状況を考えろ」 C.C.が冷たい視線をヴァンに向ける。ヴァンはムスッ、としながらも止めたフォークリフトから離れ、先をいくC.C.の後を追った。 C.C.が近づくと、ミディアムボブの髪型の少女が顔をあげる。 丸い大きな瞳に涙を溜めた、幼い印象の少女だ。 十代半ばの少女に相応の発育の身体はセーラー服に包まれている。 C.C.を綺麗だと評するなら、彼女は可愛いと評されるのだろう。 C.C.は彼女に近づく。泣いているのは厄介だが、情報は欲しいのだ。相手をしないわけにはいかない。 「ぅ……ぅ……あ、あなたは……?」 「警戒するな。ここでなにがあったか、教えて欲しい。私はC.C.だ。そこにいる男はヴァン」 C.C.が説明すると、ヴァンは「どうも」とだけ言って頭を下げた。 少女の瞳には僅かな警戒が浮かんでいるが、それも仕方がない。 彼女は「私は竜宮レナです」とだけ小さくつぶやいた。 「それでは、レナ。私たちはライトを点けなくてもお前を見つけれた。こんな目立つところに長居してもいいことはない。 あの車で話を進めようか」 「え……? けど……」 レナは名残惜しそうに人形の下半身を抱きしめる。 その行為には理解できないが、彼女にとっては大事な物なのだろうとC.C.は判断した。 するとヴァンがなにかに気づいたように、C.C.を後ろから追い越す。 C.C.とレナが顔を向けると、ヴァンが海の方向へ指を指した。 「なあ、あれはなんだ?」 ヴァンの導き通り視線を向けると、海上に赤く輝いて浮かぶ宝石が存在してた。 □ レナは後部座席で揺られながら、同行することになったヴァンとC.C.に今までの出来事を説明していた。 真紅が残したと思われる赤い宝石は、ヴァンが鞭のような武器を使って回収してくれた。 レナをすぐに殺さなかったことから、殺し合いには乗り気でないとレナは判断をする。 真紅の形見と言うべき下半身と宝石を抱きながら、レナは現状を説明し終えた。 「これが、レナが今まで出会った出来事です」 いつもの活発さはなりを潜め、C.C.たちに説明を終えた。 C.C.の様子を伺うと、特に感情が浮かんではいない。話を聞いていたはずのヴァンも無反応だ。 「それで、後藤という奴で覚えていることはそれだけか?」 C.C.の冷たささえ感じる声がレナに向けられる。 綺麗な外見に伴い、鈴を転がすような声が余計冷たい印象をレナへもたらせた。 (真紅ちゃんが……人が死んだのに……) 二人とも反応が薄すぎるのである。後藤というバケモノも理解できなかったが、目の前の二人の反応も理解ができない。 レナは真紅と過ごしてきたため思い入れが強い、という部分を除いても人死に対する反応が二人はあまりにも平然としすぎている。 死体を見ていないとはいえ、二人はあまりにもドライすぎた。まるで誰か殺したかのように。 レナの警戒心が膨れ上がる。これは彼女の世界に起こっている奇病のせいではない。 単純に平和な日常を過ごしてきた(と、いっても彼女たちの場合は特殊だが)レナの常識と、人死が珍しくない世界にいた二人では死に対する認識が違うのだ。 さらにいうなら、レナの知るところではないがC.C.は悠久とも言える時を過ごし死による別離は珍しくなかったし、死が訪れない自身に死を望んでいることもある。 ヴァンの方はもともと甘いところがあるとはいえ、復讐鬼だ。 どうしても人死にに対する反応が違ってくる。 だからだろう、どうしてもレナは問わずにいられなかった。 「……どうして……そんなに平然としていられるの……?」 C.C.の顔に疑問符が浮かんでいる。ヴァンは相変わらず運転に集中していた。 レナの瞳から涙がこぼれ落ち、スカートの裾を強く握る。 そこで始めてヴァンがうろたえる様子を見せたが、レナの涙は止まらない。 「お、おい。なに泣かせてんだよ、お前」 「うるさい。静かにしろ、ヴァン」 ヴァンの言葉をC.C.があっさり切り捨て、押し黙る。C.C.はそれ以上しゃべらない。 レナの口が開き、想いを吐露した。 「おかしいよ! C.C.さんも、ヴァンさんも! 真紅ちゃんが死んじゃったのに、聞くのは後藤って奴のことばかり! 人が一人死んでいるんだよ……真紅ちゃんはさっきまでおしゃべりしてたのに……写真までとって……」 レナの言葉がしゃっくりで中断され、嗚咽が漏れた。 吐き出すものを吐き出さなければ頭がどうにかなりそうだった。 C.C.はただその様子を黙って見届けている。ヴァンは気まずそうにしているがレナは気づかない。 気まずい空気のまま、車内にはレナの泣き声だけが響いていた。 最悪の雰囲気で進む車内の中、ヴァンは思わずため息をついた。 腹が減っていたからC.C.のくれたピザに飛びついた。それは運の尽きだったかなあ、と現状を分析する。 ヴァンにとってはC.C.は偉そうな女で、レナはいきなり泣き出して理解が追いつかない相手であった。 正直逃げたくてたまらない。 基本適当なくせに、妙に律儀なヴァンはそれでもピザをもらったぶんは働こうと運転を続ける。 C.C.の目的からすれば、ルルーシュに再会するまではこき使われる運命であろう。 正直そんなのゴメンである。ヴァンの目的はあくまでカギ爪の男への復讐だ。 確か衛星から降り立ち、地球へ落下したところまでは覚えている。その後カギ爪の男やレイはどうなったか。 まあ、レイに関しては本人に再会したときにでも聞けばいい。素直に告げるとは思ってはいないが。 肝心のカギ爪の男はミハエルか、自分を連れてきたV.V.という奴にでも尋ねるくらいしかないか。 なんとも、復讐とはままならないものだ。 ヴァンが天を仰いでテンガロンハットを深く被る。チリン、と鈴のような音をリングが鳴らし、横目でレナを見た。 目を真っ赤に腫らしてそっぽを向いている。C.C.は特に気をかけるわけでもない。 ヴァンははあ、ともう一度ため息を付いて口を開いた。 「えーと、お前さん……確か名前は……」 「レナだ、ヴァン」 「そうそう。あんた……なんで怒っているかわからないけど……その、すみません」 妙なタイミングで謝るヴァンの行為は、レナの不信を加速させる行為以外なにものでもなかった。 C.C.の絶対零度の視線がヴァンを貫いているが、なにを怒っているのかヴァンには心当たりがない。 ただまあ、やることはやった。後は知るか、という気分である。 ヴァンという男、一言で言えば「バカ」であった。 最悪な雰囲気のまま、フォークリフトがいく。 次々移り変わる風景も、肌を撫でる風の感触もこの空気を吹き飛ばすには足りない。 ひとえに、三人はタイミングが悪かった。 レナと出会うのが真紅が生きているときであれば、真紅の死に整理がついたときなら、また別の付き合いもあっただろう。 C.C.はメンタルケアなど興味がないタイプだし、ヴァンはそういう他人の心理の機微に疎い。 このチームが雰囲気最悪になるのは当然の流れだ。関係を修復もできない、する暇もなく招かねざる客は現れる。 フォークリフトが動きを止めて、C.C.が怪訝な表情を浮かべた。レナも風景に向けていた視線をやめて、運転席を見る。 「見つけた……」 ヴァンが静かにつぶやき、運転席から跳躍する。 人間とは思えない脚力に感心しながらも、二人の女性はヴァンが降り立った先を見た。 白と青の法衣に似た衣装を着る金髪の少年が、整った顔立ちを歪ませてヴァンを睨んでいる。 隣にいる黒髪黒目の大人しそうな青年は黙って佇んでいた。 ヴァンが刀を抜刀し、切っ先を金髪の青年へ向ける。 「バカ兄貴、カギ爪の男の居場所を知っているならとっとと吐きやがれ!」 「お前に兄といわれるいわれはないし、知っていても同志の居場所を教える気はない、ヴァン!」 互いに苛立った視線を交わし罵り合う。 C.C.はレナの不信感が増しているのを察しながら、ブリッツスタッフを取り出した。 □ 「あのシャドームーン……もう追ってこないかも……」 「油断は禁物です。あと三十分ほどフライングボートで先に進んでから休みましょう、東條さん」 ミハエルの言葉に東條は素直に頷いた。この殺し合いの現場に来ての始めての理解者だ。 互いに互いを信頼し、同じ夢に向かう連帯感に包まれていた。 もともと、ミハエルも東條も誰かに依存して生きてきた。 育ちや生まれの不遇さも手伝ってか、強いカリスマ性をもつ誰かを指針に生きる二人はよく似ている。 ゆえに二人が意気投合するのも無理からぬことであった。 「二時間変身はできない……か。変な制限が加えられているね」 「正確には変身で一時間、ファイナルベントでもう一時間制限が加えられる。私に支給されたナイトのデッキには説明書が付随されていたが、東條さんにはその説明がないとは危うかった。 早く合流出きてよかったよ」 「それはこっちの台詞……」 フフ、と二人が微笑みあう。その姿はまるで旧来の友のようだった。 出会って数時間というのが信じられないくらいである。 「なら、変身できるまであと三十分くらいかな」 「放送を挟んでしまうか。東條さん、放送に流れる名前を決して忘れないようにしよう」 「うん。彼らはみんな、僕たちの心の中に生き続けるんだね」 東條の言葉にミハエルは神妙に頷いた。死んでいった彼らは同じ夢をみる同志。 心の中で生きる彼らを連れて、同志のもとへ帰ることこそ彼らに報いることだとミハエルは信じている。 ゆえに、フライングボートを進ませていたミハエルの表情がより一層歪んだ。 トロトロと走るフォークリフト。その運転席に座る黒いタキシードに、テンガロンハットを被る独特のファッションの男。 「あいつは……ッ!」 「どうしたの? ミハエルくん」 「ヴァン……東條さん、我々の夢を邪魔する敵ですッ!」 東條が顔を引き締め、ミハエルはフライングボードを止めた。 カードデッキはまだ使えない。仕込み杖の刃を剥き出しにして、ミハエルは跳躍する。 刀に擬態した銃を東條が構えて援護する姿勢をみせてくれた。 東條の行為に喜ばしいものを覚えながら、ミハエルは同じく跳躍してきたヴァンへ刃を向ける。 シャドームーン戦の疲労と怪我があるため無理はしない。 まずはカードデッキが使える時間をかせぐか、とミハエルは思考しながら言葉を荒くする。 「バカ兄貴、カギ爪の男の居場所を知っているならとっとと吐きやがれ!」 「お前に兄といわれるいわれはないし、知っていても同志の居場所を教える気はない、ヴァン!」 放送も近いのに、とミハエルが奥歯を噛んだ。 ヴァンの向ける怒りの視線を受け止めながら、ミハエルは嫌な奴に再会したと吐き捨てたくなった。 (自分から殺し合おうとしている……?) レナは眼前の光景にヴァンたちに対する不信を募らせていった。 レナを殺さなかったことからヴァンたちは殺し合いに乗っていないと判断したのだが、それは間違いなのではないだろうか。 現に今、ヴァンは刀を金髪の青年に向けて殺意を向けている。 C.C.もそれを止めるわけでもなく、フォローするように動いていた。 普通ならC.C.の動きは援護だと判断出来なかっただろう。レナたちの間には『部活』といった遊びがある。 部活の内容はたいがい戦いとは無縁の遊びだが、サバイバルゲームのような種目だって存在する。 そのときのレナが誰かを援護する動きに、今のC.C.の立ち回りは似ていたのだ。 「だいたい、アナタ方もなんでこんなバカで乱暴で無鉄砲な考えなしと行動をともにしているのですか!?」 「まあ、少なくともお前みたいな甘ちゃん坊やよりは使えそうだからな。死にたくなければ持っている情報を吐くといい」 「くっ……これだから……ッ!」 C.C.がミハエルを煽るように杖を構えている。レナはますます嫌悪感をあらわにしてC.C.たちと距離をとった。 C.C.はヴァンを止めることもなく、むしろ乗り気のように見える。 真紅の命を奪った、この理不尽な殺し合いにだ。 (駄目だ、冷静にならなくちゃ……。圭一くんならこんなときどうするのかな……) レナはこみ上げる嫌悪感を飲み下し、真紅のローザミスティカを握って現状を冷静に見極めようと周囲を見渡す。 再度繰り返すがレナがヴァンたちを信用しないのは、疑心暗鬼を加速する奇病が発生したためではない。 ヴァンが元来の世界の敵で出会ったこと。C.C.が人死に対しドライであること。 真紅という心を許した相手が死んだ直後と、最悪の条件が重なっただけだ。 放送の時は迫る。あがる名前に彼女の知り合いは多くいた。 今の余裕のない彼女は、その放送でどう動くのか。 一触即発の状況が余計彼女を追い詰めていた。 「まあ、少なくともお前みたいな甘ちゃん坊やよりは使えそうだからな。死にたくなければ持っている情報を吐くといい」 「くっ……これだから……ッ!」 C.C.は挑発的な物言いをしながらも、視線はミハエルに向けていなかった。 この言葉を発したのは理由がある。後ろにいるレナであった。 彼女はC.C.たちを信頼していない。そのことについてレナを責める気はC.C.にはなかった。 だが、レナを保護する気もC.C.にはない。 倫理観が強く殺人を忌避している状態では足手まといになる可能性が多い。 C.C.たちを嫌っているなら早く離れて欲しい。彼女が心中を吐露したときなにもフォローしていなかったのは、レナの離脱を確定事項と決めたからだ。 どの道、C.C.もルルーシュも血に染まった道をいかねばならない。ヴァンも似たようなものだろう。 中途半端な倫理観を振りかざすなら、離れた方が互いのためだ。 一人になったレナが殺人者に殺されるかも知れないが、そんなのは運だ。C.C.の責任ではない。 C.C.はレナへの意識を離し、ミハエルの後方で銃を構えている黒髪青年を見つめる。 刀に偽装しているが銃口があることをC.C.は目ざとく見つけていた。 当面の相手はあいつか、と杖を構えてC.C.はため息をついた。 C.C.とて殺し合うのは趣味じゃない。ヴァンにとって相手をしないとならないとは、厄介ごとを持ち込む男だ。 放送を前にしながら、C.C.はただ目の前の敵から視線を外さずにいた。 五人の思惑は交差する。 それぞれ自分のために、あるいは他人のために殺し合いという場に立ち会っていた。 そこにあるのは様々な欲望だ。 欲望を欲望と気づかぬもの、欲望だと本能でさとるもの、欲望を冷たく突き放すもの、他者の欲望に理解が追いつかぬもの。 渦巻く感情を前に、放送が訪れるのはあと――――。 【一日目 早朝/F-2 西部】 【竜宮レナ@ひぐらしのなく頃に(ゲーム)】 [装備]:無し [所持品]:支給品一式、インスタントカメラ(数枚消費)@現実、サタンサーベル@仮面ライダーBLACK 空飛ぶホウキ@ヴィオラートのアトリエ、真紅の下半身@ローゼンメイデン、真紅のローザミスティカ@ローゼンメイデン フォークリフト@ガン×ソード(後部座席) [状態]:健康、悲しみ [思考・行動] 1:この場からどう動けばいいか考える。 2:圭一、魅音、詩音、沙都子、悟史と合流する。 3:翠星石と蒼星石も探す。 4:ヴァン、C.C.、ミハエル、東條、水銀燈、後藤を警戒。 [備考] ※この会場の西端と東端、北端と南端は繋がっています。 どこかの端からエリア外に出ると、逆の端の対応する位置へとワープします。 【ヴァン@ガン×ソード】 [装備]:薄刃乃太刀@るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-、菊一文字則宗@るろうに剣心-明治剣客浪漫譚- [所持品]:支給品一式、調味料一式@ガン×ソード [状態]:健康 [思考・行動] 1:ミハエルをとっちめてカギ爪の男の居場所を吐かせる。 2:カギ爪の男に復讐を果たすためさっさと脱出する。 3:レイが気にならない事もない。 [備考] ※23話「みんなのうた」のミハエル戦終了後より参戦。 ※ヴァンはまだC.C.、竜宮レナの名前を覚えていません。 【C.C.@コードギアス 反逆のルルーシュ R2】 [装備]:ブリッツスタッフ(アイテム効果:炎・中ダメージ、MP消費小 品質:最高魔力)@ヴィオラートのアトリエ [所持品]:支給品一式、エアドロップ(アイテム効果:水中呼吸が出来る)×3@ヴィオラートのアトリエ、ピザ@コードギアス 反逆のルルーシュ R2 [状態]:健康 [思考・行動] 1:生還し、不老不死のコードをルルーシュに譲渡することで自身の存在を永遠に終わらせる。 2:ルルーシュと合流する。 3:利用出来る者は利用するが、積極的に殺し合いに乗るつもりはない。 4:後でピザを食べる。 5:後藤は警戒する。 [備考] ※TURN11「想いの力」終了後、日本に戻る前から参戦。 ※不死でなくなっていることに気付いていません。 【ミハエル・ギャレット@ガンソード】 [装備]:フライングボード@ヴィオラートのアトリエ [所持品]:支給品一式、カギ爪@ガンソード、ナイトのデッキ@仮面ライダー龍騎、仕込み杖@るろうに剣心 [状態]:疲労(大)、全身打撲、三十分変身不可 [思考・行動] 1:カードデッキが使えるようになるまで時間を稼ぐ。 2:夢の障害となるヴァンを倒す。無理なら退く。 3:同志の下に帰る。 4:東條と共に1人でも多くの人を『救う』、だが無茶はしない。 【東條悟@仮面ライダー龍騎(実写)】 [装備]:レイ・ラングレンの銃@ガン×ソード [支給品]:支給品一式×2(一つは沙都子の物)、タイガのデッキ@仮面ライダー龍騎、予備弾倉、ランダム支給品(確認済み)(1~3) [状態]:疲労(大)、全身打撲、三十分変身不可 [思考・行動] 1:全ての人を『救う』ことにベストを尽くして英雄になる。 2:ミハエルの援護をする。 ※TV本編死亡後よりの参戦です 時系列順で読む Back 寝・逃・げでリセット! Next 果てしない炎の中へ(前編) 投下順で読む Back 寝・逃・げでリセット! Next 果てしない炎の中へ(前編) 060 相乗りヘブン ヴァン 084 価値ある命 C.C. 055 少女と獣 竜宮レナ 070 Blood bath(後編) ミハエル・ギャレット 東條悟
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命の価値 ◆y6S7Lth9N6 フォークリフトの運転席で、黒いタキシードにテンガロンハットという珍妙な格好の男はボーッとしながら道なりに進んだ。 夜明けが近づいてきたとはいえ、周囲はまだ暗い。ライトも点けず、スピードも出せずトロトロと進んでいた。 そう運転しているヴァンに、後部座席から女性の声が響く。 「遅すぎる。もっとスピードを出せ」 へいへい、とヴァンは適当に応えてアクセルを踏んだ。 僅かにフォークリフトが加速するが、お姫様の期待には答えられなかったらしい。 白い奇妙な形のドレスを纏い、偉そうにふんぞり返った女性だ。 名前はC.C.と言うのだが、残念なことにヴァンは彼女の名前を覚えていない。 この男、ある理由から女性の名前を覚えにくくなっているのだ。 「地図によれば別れ道だ。そうだな……東に曲がるか」 「なにか用があるのか?」 「いや。特にないが……このまま進んでも森しかないからな。ルルーシュがいつまでも森にいるとは思えない」 C.C.が結論をつける。ヴァンにはどこかへ向かいたい、という欲求は今のところないために素直に従った。 カギ爪の男がいると言うなら別だが、あの男の姿はない。 ミハエルから搾り出せばつかめるかどうかすらも怪しい。 ヴァンがとりあえず運転を続けることを決めたとき、それは聞こえた。 「う……あ……あぁ……」 女の泣き声だ。ヴァンが気づかないはずがない、とC.C.はあたりをつけて見回す。 フォークリフトが道なりに進み、前方数百メートル先にセーラー服に身を包んだ少女がうずくまっているのをC.C.は発見した。 暗闇で街灯もないのに、よく気づいたと思う。このまま進めば遭遇するのだろう。 C.C.はヴァンが車を進めて少女のところで止めるのだろう、と考えた。 泣いている、というのは厄介だが情報は得れる。周囲に危険人物がいるか探った。 邪魔なら捨てておけばいい。そう考えているC.C.の前で、 「おい、ヴァン!」 「あ?」 ヴァンの運転するフォークリフトは少女をスルーして右へ曲がった。 「お前はなにを考えている」 「右に曲がれ、っていっただろう」 「バカ、状況を考えろ」 C.C.が冷たい視線をヴァンに向ける。ヴァンはムスッ、としながらも止めたフォークリフトから離れ、先をいくC.C.の後を追った。 C.C.が近づくと、ミディアムボブの髪型の少女が顔をあげる。 丸い大きな瞳に涙を溜めた、幼い印象の少女だ。 十代半ばの少女に相応の発育の身体はセーラー服に包まれている。 C.C.を綺麗だと評するなら、彼女は可愛いと評されるのだろう。 C.C.は彼女に近づく。泣いているのは厄介だが、情報は欲しいのだ。相手をしないわけにはいかない。 「ぅ……ぅ……あ、あなたは……?」 「警戒するな。ここでなにがあったか、教えて欲しい。私はC.C.だ。そこにいる男はヴァン」 C.C.が説明すると、ヴァンは「どうも」とだけ言って頭を下げた。 少女の瞳には僅かな警戒が浮かんでいるが、それも仕方がない。 彼女は「私は竜宮レナです」とだけ小さくつぶやいた。 「それでは、レナ。私たちはライトを点けなくてもお前を見つけれた。こんな目立つところに長居してもいいことはない。 あの車で話を進めようか」 「え……? けど……」 レナは名残惜しそうに人形の下半身を抱きしめる。 その行為には理解できないが、彼女にとっては大事な物なのだろうとC.C.は判断した。 するとヴァンがなにかに気づいたように、C.C.を後ろから追い越す。 C.C.とレナが顔を向けると、ヴァンが海の方向へ指を指した。 「なあ、あれはなんだ?」 ヴァンの導き通り視線を向けると、海上に赤く輝いて浮かぶ宝石が存在してた。 □ レナは後部座席で揺られながら、同行することになったヴァンとC.C.に今までの出来事を説明していた。 真紅が残したと思われる赤い宝石は、ヴァンが鞭のような武器を使って回収してくれた。 レナをすぐに殺さなかったことから、殺し合いには乗り気でないとレナは判断をする。 真紅の形見と言うべき下半身と宝石を抱きながら、レナは現状を説明し終えた。 「これが、レナが今まで出会った出来事です」 いつもの活発さはなりを潜め、C.C.たちに説明を終えた。 C.C.の様子を伺うと、特に感情が浮かんではいない。話を聞いていたはずのヴァンも無反応だ。 「それで、後藤という奴で覚えていることはそれだけか?」 C.C.の冷たささえ感じる声がレナに向けられる。 綺麗な外見に伴い、鈴を転がすような声が余計冷たい印象をレナへもたらせた。 (真紅ちゃんが……人が死んだのに……) 二人とも反応が薄すぎるのである。後藤というバケモノも理解できなかったが、目の前の二人の反応も理解ができない。 レナは真紅と過ごしてきたため思い入れが強い、という部分を除いても人死に対する反応が二人はあまりにも平然としすぎている。 死体を見ていないとはいえ、二人はあまりにもドライすぎた。まるで誰か殺したかのように。 レナの警戒心が膨れ上がる。これは彼女の世界に起こっている奇病のせいではない。 単純に平和な日常を過ごしてきた(と、いっても彼女たちの場合は特殊だが)レナの常識と、人死が珍しくない世界にいた二人では死に対する認識が違うのだ。 さらにいうなら、レナの知るところではないがC.C.は悠久とも言える時を過ごし死による別離は珍しくなかったし、死が訪れない自身に死を望んでいることもある。 ヴァンの方はもともと甘いところがあるとはいえ、復讐鬼だ。 どうしても人死にに対する反応が違ってくる。 だからだろう、どうしてもレナは問わずにいられなかった。 「……どうして……そんなに平然としていられるの……?」 C.C.の顔に疑問符が浮かんでいる。ヴァンは相変わらず運転に集中していた。 レナの瞳から涙がこぼれ落ち、スカートの裾を強く握る。 そこで始めてヴァンがうろたえる様子を見せたが、レナの涙は止まらない。 「お、おい。なに泣かせてんだよ、お前」 「うるさい。静かにしろ、ヴァン」 ヴァンの言葉をC.C.があっさり切り捨て、押し黙る。C.C.はそれ以上しゃべらない。 レナの口が開き、想いを吐露した。 「おかしいよ! C.C.さんも、ヴァンさんも! 真紅ちゃんが死んじゃったのに、聞くのは後藤って奴のことばかり! 人が一人死んでいるんだよ……真紅ちゃんはさっきまでおしゃべりしてたのに……写真までとって……」 レナの言葉がしゃっくりで中断され、嗚咽が漏れた。 吐き出すものを吐き出さなければ頭がどうにかなりそうだった。 C.C.はただその様子を黙って見届けている。ヴァンは気まずそうにしているがレナは気づかない。 気まずい空気のまま、車内にはレナの泣き声だけが響いていた。 最悪の雰囲気で進む車内の中、ヴァンは思わずため息をついた。 腹が減っていたからC.C.のくれたピザに飛びついた。それは運の尽きだったかなあ、と現状を分析する。 ヴァンにとってはC.C.は偉そうな女で、レナはいきなり泣き出して理解が追いつかない相手であった。 正直逃げたくてたまらない。 基本適当なくせに、妙に律儀なヴァンはそれでもピザをもらったぶんは働こうと運転を続ける。 C.C.の目的からすれば、ルルーシュに再会するまではこき使われる運命であろう。 正直そんなのゴメンである。ヴァンの目的はあくまでカギ爪の男への復讐だ。 確か衛星から降り立ち、地球へ落下したところまでは覚えている。その後カギ爪の男やレイはどうなったか。 まあ、レイに関しては本人に再会したときにでも聞けばいい。素直に告げるとは思ってはいないが。 肝心のカギ爪の男はミハエルか、自分を連れてきたV.V.という奴にでも尋ねるくらいしかないか。 なんとも、復讐とはままならないものだ。 ヴァンが天を仰いでテンガロンハットを深く被る。チリン、と鈴のような音をリングが鳴らし、横目でレナを見た。 目を真っ赤に腫らしてそっぽを向いている。C.C.は特に気をかけるわけでもない。 ヴァンははあ、ともう一度ため息を付いて口を開いた。 「えーと、お前さん……確か名前は……」 「レナだ、ヴァン」 「そうそう。あんた……なんで怒っているかわからないけど……その、すみません」 妙なタイミングで謝るヴァンの行為は、レナの不信を加速させる行為以外なにものでもなかった。 C.C.の絶対零度の視線がヴァンを貫いているが、なにを怒っているのかヴァンには心当たりがない。 ただまあ、やることはやった。後は知るか、という気分である。 ヴァンという男、一言で言えば「バカ」であった。 最悪な雰囲気のまま、フォークリフトがいく。 次々移り変わる風景も、肌を撫でる風の感触もこの空気を吹き飛ばすには足りない。 ひとえに、三人はタイミングが悪かった。 レナと出会うのが真紅が生きているときであれば、真紅の死に整理がついたときなら、また別の付き合いもあっただろう。 C.C.はメンタルケアなど興味がないタイプだし、ヴァンはそういう他人の心理の機微に疎い。 このチームが雰囲気最悪になるのは当然の流れだ。関係を修復もできない、する暇もなく招かねざる客は現れる。 フォークリフトが動きを止めて、C.C.が怪訝な表情を浮かべた。レナも風景に向けていた視線をやめて、運転席を見る。 「見つけた……」 ヴァンが静かにつぶやき、運転席から跳躍する。 人間とは思えない脚力に感心しながらも、二人の女性はヴァンが降り立った先を見た。 白と青の法衣に似た衣装を着る金髪の少年が、整った顔立ちを歪ませてヴァンを睨んでいる。 隣にいる黒髪黒目の大人しそうな青年は黙って佇んでいた。 ヴァンが刀を抜刀し、切っ先を金髪の青年へ向ける。 「バカ兄貴、カギ爪の男の居場所を知っているならとっとと吐きやがれ!」 「お前に兄といわれるいわれはないし、知っていても同志の居場所を教える気はない、ヴァン!」 互いに苛立った視線を交わし罵り合う。 C.C.はレナの不信感が増しているのを察しながら、ブリッツスタッフを取り出した。 □ 「あのシャドームーン……もう追ってこないかも……」 「油断は禁物です。あと三十分ほどフライングボートで先に進んでから休みましょう、東條さん」 ミハエルの言葉に東條は素直に頷いた。この殺し合いの現場に来ての始めての理解者だ。 互いに互いを信頼し、同じ夢に向かう連帯感に包まれていた。 もともと、ミハエルも東條も誰かに依存して生きてきた。 育ちや生まれの不遇さも手伝ってか、強いカリスマ性をもつ誰かを指針に生きる二人はよく似ている。 ゆえに二人が意気投合するのも無理からぬことであった。 「二時間変身はできない……か。変な制限が加えられているね」 「正確には変身で一時間、ファイナルベントでもう一時間制限が加えられる。私に支給されたナイトのデッキには説明書が付随されていたが、東條さんにはその説明がないとは危うかった。 早く合流出きてよかったよ」 「それはこっちの台詞……」 フフ、と二人が微笑みあう。その姿はまるで旧来の友のようだった。 出会って数時間というのが信じられないくらいである。 「なら、変身できるまであと三十分くらいかな」 「放送を挟んでしまうか。東條さん、放送に流れる名前を決して忘れないようにしよう」 「うん。彼らはみんな、僕たちの心の中に生き続けるんだね」 東條の言葉にミハエルは神妙に頷いた。死んでいった彼らは同じ夢をみる同志。 心の中で生きる彼らを連れて、同志のもとへ帰ることこそ彼らに報いることだとミハエルは信じている。 ゆえに、フライングボートを進ませていたミハエルの表情がより一層歪んだ。 トロトロと走るフォークリフト。その運転席に座る黒いタキシードに、テンガロンハットを被る独特のファッションの男。 「あいつは……ッ!」 「どうしたの? ミハエルくん」 「ヴァン……東條さん、我々の夢を邪魔する敵ですッ!」 東條が顔を引き締め、ミハエルはフライングボードを止めた。 カードデッキはまだ使えない。仕込み杖の刃を剥き出しにして、ミハエルは跳躍する。 刀に擬態した銃を東條が構えて援護する姿勢をみせてくれた。 東條の行為に喜ばしいものを覚えながら、ミハエルは同じく跳躍してきたヴァンへ刃を向ける。 シャドームーン戦の疲労と怪我があるため無理はしない。 まずはカードデッキが使える時間をかせぐか、とミハエルは思考しながら言葉を荒くする。 「バカ兄貴、カギ爪の男の居場所を知っているならとっとと吐きやがれ!」 「お前に兄といわれるいわれはないし、知っていても同志の居場所を教える気はない、ヴァン!」 放送も近いのに、とミハエルが奥歯を噛んだ。 ヴァンの向ける怒りの視線を受け止めながら、ミハエルは嫌な奴に再会したと吐き捨てたくなった。 (自分から殺し合おうとしている……?) レナは眼前の光景にヴァンたちに対する不信を募らせていった。 レナを殺さなかったことからヴァンたちは殺し合いに乗っていないと判断したのだが、それは間違いなのではないだろうか。 現に今、ヴァンは刀を金髪の青年に向けて殺意を向けている。 C.C.もそれを止めるわけでもなく、フォローするように動いていた。 普通ならC.C.の動きは援護だと判断出来なかっただろう。レナたちの間には『部活』といった遊びがある。 部活の内容はたいがい戦いとは無縁の遊びだが、サバイバルゲームのような種目だって存在する。 そのときのレナが誰かを援護する動きに、今のC.C.の立ち回りは似ていたのだ。 「だいたい、アナタ方もなんでこんなバカで乱暴で無鉄砲な考えなしと行動をともにしているのですか!?」 「まあ、少なくともお前みたいな甘ちゃん坊やよりは使えそうだからな。死にたくなければ持っている情報を吐くといい」 「くっ……これだから……ッ!」 C.C.がミハエルを煽るように杖を構えている。レナはますます嫌悪感をあらわにしてC.C.たちと距離をとった。 C.C.はヴァンを止めることもなく、むしろ乗り気のように見える。 真紅の命を奪った、この理不尽な殺し合いにだ。 (駄目だ、冷静にならなくちゃ……。圭一くんならこんなときどうするのかな……) レナはこみ上げる嫌悪感を飲み下し、真紅のローザミスティカを握って現状を冷静に見極めようと周囲を見渡す。 再度繰り返すがレナがヴァンたちを信用しないのは、疑心暗鬼を加速する奇病が発生したためではない。 ヴァンが元来の世界の敵で出会ったこと。C.C.が人死に対しドライであること。 真紅という心を許した相手が死んだ直後と、最悪の条件が重なっただけだ。 放送の時は迫る。あがる名前に彼女の知り合いは多くいた。 今の余裕のない彼女は、その放送でどう動くのか。 一触即発の状況が余計彼女を追い詰めていた。 「まあ、少なくともお前みたいな甘ちゃん坊やよりは使えそうだからな。死にたくなければ持っている情報を吐くといい」 「くっ……これだから……ッ!」 C.C.は挑発的な物言いをしながらも、視線はミハエルに向けていなかった。 この言葉を発したのは理由がある。後ろにいるレナであった。 彼女はC.C.たちを信頼していない。そのことについてレナを責める気はC.C.にはなかった。 だが、レナを保護する気もC.C.にはない。 倫理観が強く殺人を忌避している状態では足手まといになる可能性が多い。 C.C.たちを嫌っているなら早く離れて欲しい。彼女が心中を吐露したときなにもフォローしていなかったのは、レナの離脱を確定事項と決めたからだ。 どの道、C.C.もルルーシュも血に染まった道をいかねばならない。ヴァンも似たようなものだろう。 中途半端な倫理観を振りかざすなら、離れた方が互いのためだ。 一人になったレナが殺人者に殺されるかも知れないが、そんなのは運だ。C.C.の責任ではない。 C.C.はレナへの意識を離し、ミハエルの後方で銃を構えている黒髪青年を見つめる。 刀に偽装しているが銃口があることをC.C.は目ざとく見つけていた。 当面の相手はあいつか、と杖を構えてC.C.はため息をついた。 C.C.とて殺し合うのは趣味じゃない。ヴァンにとって相手をしないとならないとは、厄介ごとを持ち込む男だ。 放送を前にしながら、C.C.はただ目の前の敵から視線を外さずにいた。 五人の思惑は交差する。 それぞれ自分のために、あるいは他人のために殺し合いという場に立ち会っていた。 そこにあるのは様々な欲望だ。 欲望を欲望と気づかぬもの、欲望だと本能でさとるもの、欲望を冷たく突き放すもの、他者の欲望に理解が追いつかぬもの。 渦巻く感情を前に、放送が訪れるのはあと――――。 【一日目 早朝/F-2 西部】 【竜宮レナ@ひぐらしのなく頃に(ゲーム)】 [装備]:無し [所持品]:支給品一式、インスタントカメラ(数枚消費)@現実、サタンサーベル@仮面ライダーBLACK 空飛ぶホウキ@ヴィオラートのアトリエ、真紅の下半身@ローゼンメイデン、真紅のローザミスティカ@ローゼンメイデン フォークリフト@ガン×ソード(後部座席) [状態]:健康、悲しみ [思考・行動] 1:この場からどう動けばいいか考える。 2:圭一、魅音、詩音、沙都子、悟史と合流する。 3:翠星石と蒼星石も探す。 4:ヴァン、C.C.、ミハエル、東條、水銀燈、後藤を警戒。 [備考] ※この会場の西端と東端、北端と南端は繋がっています。 どこかの端からエリア外に出ると、逆の端の対応する位置へとワープします。 【ヴァン@ガン×ソード】 [装備]:薄刃乃太刀@るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-、菊一文字則宗@るろうに剣心-明治剣客浪漫譚- [所持品]:支給品一式、調味料一式@ガン×ソード [状態]:健康 [思考・行動] 1:ミハエルをとっちめてカギ爪の男の居場所を吐かせる。 2:カギ爪の男に復讐を果たすためさっさと脱出する。 3:レイが気にならない事もない。 [備考] ※23話「みんなのうた」のミハエル戦終了後より参戦。 ※ヴァンはまだC.C.、竜宮レナの名前を覚えていません。 【C.C.@コードギアス 反逆のルルーシュ R2】 [装備]:ブリッツスタッフ(アイテム効果:炎・中ダメージ、MP消費小 品質:最高魔力)@ヴィオラートのアトリエ [所持品]:支給品一式、エアドロップ(アイテム効果:水中呼吸が出来る)×3@ヴィオラートのアトリエ、ピザ@コードギアス 反逆のルルーシュ R2 [状態]:健康 [思考・行動] 1:生還し、不老不死のコードをルルーシュに譲渡することで自身の存在を永遠に終わらせる。 2:ルルーシュと合流する。 3:利用出来る者は利用するが、積極的に殺し合いに乗るつもりはない。 4:後でピザを食べる。 5:後藤は警戒する。 [備考] ※TURN11「想いの力」終了後、日本に戻る前から参戦。 ※不死でなくなっていることに気付いていません。 【ミハエル・ギャレット@ガンソード】 [装備]:フライングボード@ヴィオラートのアトリエ [所持品]:支給品一式、カギ爪@ガンソード、ナイトのデッキ@仮面ライダー龍騎、仕込み杖@るろうに剣心 [状態]:疲労(大)、全身打撲、三十分変身不可 [思考・行動] 1:カードデッキが使えるようになるまで時間を稼ぐ。 2:夢の障害となるヴァンを倒す。無理なら退く。 3:同志の下に帰る。 4:東條と共に1人でも多くの人を『救う』、だが無茶はしない。 【東條悟@仮面ライダー龍騎(実写)】 [装備]:レイ・ラングレンの銃@ガン×ソード [支給品]:支給品一式×2(一つは沙都子の物)、タイガのデッキ@仮面ライダー龍騎、予備弾倉、ランダム支給品(確認済み)(1~3) [状態]:疲労(大)、全身打撲、三十分変身不可 [思考・行動] 1:全ての人を『救う』ことにベストを尽くして英雄になる。 2:ミハエルの援護をする。 ※TV本編死亡後よりの参戦です 時系列順で読む Back 寝・逃・げでリセット! 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