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登録日:2017/03/27 (Mon) 10 37 00 更新日:2020/06/16 Tue 17 17 20 所要時間:約 2 分で読めます ▽タグ一覧 お召し列車 三種の神器 大正天皇 天照大御神 客車 昭和天皇 東海道本線 皇室 神 車両 鉄道 鉄道車両 賢所乗御車(かしこどころじょうぎょしゃ)とは、皇室用客車、いわゆる「お召し列車」の一つである。 ◆この車両が作られた経緯 賢所とは、天皇の三種の神器の一つ「八咫鏡(やたのかがみ)」(神鏡)を祀った皇居内の神殿で、それから転じて八咫鏡そのものを指す。 この神鏡、普段は天皇ですら見ることは許されず、長時間天皇と同じ室内にある事さえはばかられる。 1915年11月10日、4年前に皇位を継承した大正天皇の即位の礼が、明治憲法下の皇室典範の規定に基づき京都で行われることになった。 しかし、即位の儀では賢所で行う儀式がいくつかあり、それを円滑に進めるためには神鏡を京都に運ぶ必要があった。 もちろん「所詮は物だし、天皇の乗る御料車に同乗させていいのでは?」という声もあったが、先述の通り長時間同室にいることがはばかられることから却下。しかし、関係者が乗る格下の「供奉車(ぐぶしゃ)」に乗せることも出来ず、結果この車両が作られることになった。 世界でも類を見ない、「神」を運ぶ車両の誕生である。 ◆車両の概要 当時の鉄道院の標準型客車を元に設計されており、下回りは展望車に使われていた三軸ボギー台車・真空ブレーキと、当時の標準的な客車の装備である。 最大の特徴はその車体。 20m級の車体の中央に閉じた状態の時菊花紋章の取り付けができる約2.4mの両開き扉があり、そこから神鏡を乗せる。 この扉から入ったところに神鏡を置く「奉安室」があり、室内は白ヒノキ造りの白木神殿様式、格天井、金具には金メッキと豪華な内装を持つ。 この奉安室の設計には、神鏡の寸法を計測する必要があったのだが、この計測については伝統に拘る宮内省とのすったもんだの末に実現した。 また、重量までは計測出来なかったため、東京遷都時の「京都から東京までに輿に乗せ、合わせて16人の若者が輿を担いで運んだが、その若者は全員重さで汗をかいた」という証言を元に重量に関する設計を行ったとのこと。 なお、扉は片側にしかないため左右で姿は異なり、扉がない方には廊下があり、そこから神鏡を扱う「掌典(宮中祭祀に関わる宮内省の職員)」が詰める部屋に繋がっている。 ◆運用・余談 大正天皇の他、13年後の1928年に行われた昭和天皇の即位の礼に際しても内装を更新したこの車両が使われ、東京と京都を往復した。 それ以降は使われる機会がないまま、新憲法下で新たに制定された皇室典範では即位の礼の開催地に関する規定がなくなった事で存在意義を消失したこの車両は1959年に廃車。使われた回数はたったの4回だった… 現在は大井町の東京総合車両センター・御料車庫で、同じく天皇の旅にお供した仲間達とともに静かに眠っている。 しかし、製造から70年近く経った1981年の地点でも、車内はヒノキの香りで満ちていたという。 なお、1990年11月12日に行われた今上天皇の即位の礼では、この車両同様大正天皇の即位の礼のために作られ、京都御所に置かれていた「高御座(たかみくら)」を陸上自衛隊の輸送ヘリコプターで東京の皇居まで輸送して儀式を行った。 なお、三種の神器の移動に関しては、もう二つの神器である八尺瓊勾玉と天叢雲剣(の形代)が天皇の行幸の際に持参されることがあり、これは剣璽ご動座といわれる。 このご動座、戦前はよく行われていたようだが、戦後になると警備上の都合から減少してしまった。 しかし、2014年、式年遷宮の後の伊勢神宮に天皇陛下が参拝した際にご動座が行われ、東京駅では侍従職の宮内庁職員が神器を黒い箱に入れて持ち運んでいた他、名古屋への新幹線の中では神器の箱専用の台に乗せていたという。 追記修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 世界広しと言っても、こういう列車が存在するなんて日本だけだろうなぁ… -- 名無しさん (2017-03-27 11 57 20) 名前 コメント
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武将名 やまおかてっしゅう 幕末の三舟 山岡鉄舟 統一名称:山岡鉄舟 生没年:1836~1888「無刀とは―― 心の外に、刀が無いこと」江戸幕府幕臣で、高橋泥舟の妹婿。一刀正伝無刀流の開祖で、剣術のほか禅学、書道にも通じた。戊辰戦争の際、勝海舟・西郷隆盛の会談を斡旋し江戸無血開城と徳川家存続に尽力した。勝海舟、高橋泥舟と共に「幕末の三舟」と称される。 勢力 碧 時代 江戸・幕末 レアリティ R コスト 2.5 兵種 剣豪 武力 8 知力 6 特技 技巧 先陣 計略 心外無刀(しんがいむとう) 武力が上がり、斬撃を当てた敵を自身の方向に引き寄せる 必要士気 4 効果時間 知力時間 Illust. 采藤 声優 最上嗣生 計略内容 カテゴリ 士気 武力 知力 速度 兵力 効果時間 備考 剣豪強化 4 +4 - - - 18.3c(知力依存0.8c) (最新Ver.2.0.0G) 調整履歴 修正Ver. 変更点 内容 備考 Ver.1.6.0C 効果時間 10c → 11.7c ↑ - Ver.1.6.0E 効果時間 11.7c → 14.2c知力1につき0.4c → 0.8c ↑ - Ver.2.0.0G 効果時間 14.2c → 18.3c ↑ - 所感 武力8知力6と素の数値はやや物足りないものの、技巧・先陣の二つの特技を備え、総合的にはそれなりのスペックの2.5コスト剣豪。 計略は一ノ太刀の小型版といった趣。 効果時間はそれなりに長いが武力上昇は並といったところで、無闇に敵を斬って引き付けると自身がすり潰されかねない。 長めの効果時間と軽めの士気を活かし、各種剣豪強化計略とコンボしたり確実に倒せる敵・逃したくない敵のみを斬るようにするなどして、積極的に盤面を荒らしていきたいところ。 解説 幕末の三舟にして、同じ三舟高橋泥舟の妹婿。 鉄舟は号であり、本名は山岡鉄太郎高歩。 清河八郎の友人、同士でもあり新選組の前身でもある浪士組の結成にも共に関わっている。 190センチ近い身長に体重105キロという恵まれた体格を持ち、優れた剣豪として知られる一方で槍術にも優れた(元々は泥舟の兄山岡静山の門下だった)。 また剣術の求道の中で禅にも通じ、禅を取り込み精神修養に重きを置く鉄舟の剣道観は、近代剣道の理念にも大きな影響を与えたとされる。 剛直な性格で知られ、 西郷との面会時に「朝敵慶喜の家来山岡鉄太郎まかり通る」と大音声で堂々と向かい、毅然とした態度で主君慶喜の身の安全を要求 明治維新後、勲章を持参した井上馨に「勲一等はお前らではなく俺と西郷だろう」と言い放つ 明治天皇の侍従を務めていた頃、皇居で大火事があった際には刀一本を携えて一早く皇居に駆け付け、体当たりで明治天皇の寝所に突入 などなどエピソードには事欠かない。 徳川慶喜・明治天皇の双方から深く信頼され、西郷隆盛を初めとした同時代の多くの人物からも高く評価された。 その最期は、胃癌を患いながら皇居に向かって結跏趺坐のまま絶命したとされ、葬儀の会葬者が五千人にも上り、門人や関係者などが殉死をしたり殉死未遂で止められたりと大変な騒ぎとなったという。 大戦シリーズにおいて 計略は塚原卜伝の「一ノ太刀」と似たような内容となっているが、実際に鉄舟は卜伝の子孫に当たる。 台詞 \ 台詞 開幕 武士の生き様、お前さんに見せてやるとしよう └自軍に碧076_高橋泥舟 刀と槍。それぞれ極めし者の力、見せつけましょうぞ! 計略 この鉄舟、生きる道は変えぬ! └絆武将 - 兵種アクション せいっ! 撤退 潔さも武士の美…… 復活 又と無い機会を得た! 伏兵 それ以上動くと、命の保証は出来んぞ 攻城 足掻けば足掻くほど、苦しむだけだぞ? 落城 俺との勝負、お前さんには荷が重かったんじゃないか? 贈り物① お前さんには見どころがある。いつか道場に招待しよう。 贈り物② お前さんとなら、いい修行ができそうだ。これからもよろしく頼むぞ。 贈り物(お正月) 新たな年……己の内と外を見つめ、鍛えなおすよき機会だな。 贈り物(バレンタインデー) ありがたくいただこう。だが、気は緩めるわけにはいかぬな。 贈り物(ホワイトデー) 年に一日……お前さんと過ごす日があっても悪くないかもしれん。 贈り物(ハロウィン) 奇怪な格好をしようともこの中に悪が潜んでいれば見逃さん。 友好度上昇 又と無い機会を得た! 寵臣 剣に生き、剣に死す。それも悪くはないか └特殊 - 贈り物の特殊演出 会話武将 台詞 情報提供・誤った点に気付いた等、何かありましたら気楽にコメントしてください。 名前 伏兵「それ以上動くと、命の保証は出来んぞ」 - 名無しさん (2023-12-03 14 15 54)
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メイドさんと大きな銃(+花火) 「あれ? 桜ちゃん?」 「――っ!? 藤村先生…………」 森を歩いていた50番・藤村大河は、近くで1発の銃声を耳にした。 もしや自分の知人が襲われているのではないかと思い、支給品のサバイバルナイフを片手に大急ぎで銃声のした方へ駆けつけると、そこには散弾銃を持った間桐桜の姿があった。 (――まさか、いきなり藤村先生と出会ってしまうなんて…………) 桜は内心困惑した。殺し合いに乗ると決めた早々、いきなり知人が目の前に現れたことに。 (これも運命の悪戯というものでしょうか?) そう思った桜であったが、次の瞬間、ふとあることを思いついた。 ――それは『殺し合いに乗っていないと見せかけて自身の身を守る』ということだ。 支給品の散弾銃は自身の手に有り余る代物だ。だが、他の参加者から見れば、これは間違いなく『大当たり』の部類に入る武器である。 ならば、それをダシに使えそうな――すなわち『役にたちそうな』支給品とそれを持った参加者たちを集め、彼らに自身の身を守らせる―――つまり、『自身の盾となってくれる捨て駒を集めていく』というやり方である。 正直、先ほど緋紗子の亡骸に使った自身の魔術はこの島ではあまり役にたちそうとは思えないし、自身の身体能力では殺し合いに積極的に参加しても、男性はおろか姉である凛や同姓の者にすら及ばない。 桜自身、この殺し合いを1人で戦っていくということには限界があるということは判っている。 ――ならば、非力な自身がこれ以外で勝ち残っていく方法があるだろうか? ――――正直言ってない。 それに、凛や義兄である慎二以外の人間は自分が魔術師であることなど知らない。というより知っているわけがない。 おそらく、この島で初めて会う人間も自身のことは『何も出来ない』一般人にしか見えないだろう。そこも上手く利用すれば、この殺し合い――有利に進むことが出来るかもしれない。 ならば桜がやるべきことはひとつだった。 (――あえて日常を、皆が知る『間桐桜』を演じる。それがわたしのこの殺し合いにおける戦法…………) 教会の聖堂を出て少し西に行ったところに小さな山がある。 そして、その山頂付近には山小屋のような小さな木造の建物が生い茂る草木に埋もれるようにして1つ存在する。 既に日は沈みかけている。なので、夜が明けるまで2人はそこで身を潜めることにした。 「これで……よしと」 大河は長く伸ばした糸をくくり付けた空き缶をそっと窓辺に置くと、ふうと息をついた。 「お疲れ様です、藤村先生。 ……でも、これはいったい何なんですか?」 コップに支給された水を注いで大河に渡しながら桜が尋ねた。 「ん? ああコレ? ちょっとした警報装置よ。この小屋の周辺半径数メートルくらいの場所にその缶にくくり付けてある糸を仕掛けたの。 そ・れ・で、誰かがその糸に引っかかると先にあるこの缶が落ちるって仕掛けよ。凄いでしょ?」 「は…はい。凄いです。まさか小屋で見つけた代物でそんなものが作れるなんて……」 「ふふん。そうでしょ~? ……まあ、実を言うと、これわたしがちょっと前に読んでたバトルなんちゃらってマンガから得た知識なんだけどね~……」 そう言って苦笑いを浮かべながら大河は受け取ったコップの水を一気に飲み干した。 ――しかし、大河もまさか自分たちがその読んでいたマンガのような出来事に直面することになろうとは思ってもみなかった。 しかもそのマンガから得た知識がいきなり役に立つとは思わなかった。なんとういう皮肉な話だ、と大河は内心呟く。 (おまけに、貰ったデイパックの中には1リットルの水が入ったペットボトル2本にうちの学園の購買でも売ってそうなパン、それと島の地図とコンパスと参加者の名前と学年が記された名簿にナイフ…… そこまでマンガと忠実に再現しなくてもいいでしょうに……) そう思いながら大河はもう1杯コップに水を注ぐ。 「――でも桜ちゃん、本当にその銃わたしが持ってていいの?」 大河は自身の足元に置かれている散弾銃、レミントン M870をちらりと見つめた。桜の支給品である。 「はい。それは先生が持っていてください。わたしだと多分もしもの時にも使えないと思うので……」 「なるほど……。わかったわ桜ちゃん。じゃあ、これは先生がしばらくの間預かっておくわね?」 「はい。 ――っ!? 先生!」 「!?」 突然、桜が大河の背後を指差し驚きの声をあげた。 何事かと思い、大河も急いで後ろに振り返ると――――つい先ほど仕掛けたばかりの缶がカランと音をたてて床に落ちるところだった。 「まさかこんな所に糸が仕掛けられていたとは……」 45番・月詠真那は自分の膝下に張られている糸を見ながら呟いた。 目の前の小屋からカランという音が聞こえたような気がした。 それとほぼ同時に散弾銃を持った女性が小屋の中から飛び出してきた。 「誰!?」 「!?」 すぐさま真那と女性の目が合う。 同時に女性の持つ散弾銃の銃口がきらりと夕陽の光を反射させながら真那を捉える。 「――驚かせてしまい大変申し訳ありません。私は御剣家に御仕えする侍従、月詠と申します。こちらに戦う意思はございません。どうか武器を収めていただけないでしょうか?」 「……それなら証拠として貴女の持っているものを全てこちらの1・2・3の合図と同時に前の地面に捨てて。わたしも一緒にコレを捨てるから」 「わかりました」 月詠は頷くと同時に肩に提げていたデイパックを手に取り大河に見せた。 「今私が持っている荷物はこのデイパックの中のもので全部です。そちらも準備はよろしいですか?」 「ええ。じゃあいくわよ? 1…2の……3!」 大河の投げた散弾銃と月詠が投げたデイパックが空中で交差し、やがて2人の間に落ちた。 「…………信用していただけたでしょうか?」 「ええ。疑って悪かったわね」 「それは仕方がありません。状況が状況ゆえ……」 大河がふっと笑みを見せると、月詠もふっと笑みを返した。 「――それに、もし私が怪しい素振りを見せたら貴女様はそのナイフを持って私に飛び掛って来ていたでしょうし……」 月詠はそう言いながら大河の腰に備えられていたサバイバルナイフを指差した。 「あ……ばれてたのね…………」 大河は散弾銃と月詠の荷物を持って小屋に戻ると、中で隠れていた桜に月詠が敵ではないことを説明し、彼女を小屋へ招き入れた。 「失礼いたします」 一度頭を下げてから小屋の中に入ってきた月詠を見て、大河は侍従というのは嘘ではなさそうだと思った。 というより、彼女の服装からしてそういう関係の仕事をしている人なのだろうと最初に彼女を見たときから薄々感じてはいたが…… 「これが私に支給された代物です」 月詠は自身のデイパックから取り出した花火セットを大河と桜に見せた。 「花火……ですか?」 「はい。私自身も何度か確認してみましたが、間違いなく普通に市販されている花火のようでした」 「花火か~……あーあ。今がもし殺し合いなんて状況じゃなかったら、夜に士郎やみんなと綺麗な花火を楽しめたんだろうな~~……」 「そうでしょうね……」 「シロウ? それは名簿に乗っていた衛宮士郎様のことでしょうか?」 「はい。そうです……月詠さんは先輩とお会いしませんでしたか?」 「いえ。残念ながら……私は先ほどまで武様、冥夜様のご学友の方々や部下たちを探しておりましたが、途中一度も人にお会いしてはございません」 「そうですか……」 「だ~いじょうぶよ桜ちゃん! 士郎も慎二くんもそう簡単にやられたりするような子たちじゃないわ。それは先生もよ~く知っているから!!」 肩を落とす桜の背中を大河がどんと叩いた。 「……そうですね。先輩や兄さんたちを信じましょう」 そう言うと桜はにこりと笑顔を見せた。 ――が、今の彼女は士郎や慎二に会いたいという気持ちは微塵も思っていない。 「そうそう。桜ちゃんにはしょんぼりした顔なんかよりも笑顔のほうがぜんっぜん似合ってるもの」 「――それで、藤村様たちはこれからどうするおつもりなのですか?」 「ああ。そうだった! ごめんね~月詠さん」 月詠のことをすっかり忘れていた大河は、彼女の方に向き直るとこれからの自分たちの行動方針を月詠に話した。 ひとつは、もうじき外は日が沈んで暗くなるので、今晩はとりあえずこの小屋で身を潜めているということ。 士郎や慎二、そして学園の知人たちの身も確かに心配ではあるが、自分たちの身の安全には変えられないからだ。 もうひとつは、日が差してきたらこの小屋を去って近くの村へ行ってみるということだった。 「確かに、村には多くの参加者が集まる可能性はあります。しかし、逆に言えば殺し合いに乗った者たちもいる可能性が高いということです」 「まあ、それはもとより覚悟の上ってやつよ。そうでもしないと士郎たちと合流できないかもしれないし……ね?」 「はい。それに先輩はきっとこの殺し合いを止めるために仲間となってくれる人たちを探しているに違いありませんから」 「そういうこと。士郎はたま~に1人で突っ走りすぎて暴走しちゃう時があるから、お姉さんたちがしっかり面倒見てあげないと何をしでかすか判ったものじゃないしねえ。 あ。もしよかったら月詠さんも一緒に行動しない? 1人よりも2人、2人よりも3人の方がきっと安全だし、それに探している人たちも見つけられるかもしれないわよ?」 「――そのお気持ちはありがたいのですが、私は侍従――主に御仕えする身。一刻も早く冥夜様や武様たちをお探ししなければなりませんので、誠に申し訳ございませんがお二人とご一緒することはできません」 そう言って月詠は2人に頭を下げた。 「そうですか……あ。じゃあ、もしよろしければ月詠さんが探している人たちの名前と特徴を教えてくれませんか?」 「そうね。もし、その子たちがわたしたちと会うことがあれば月詠さんが探していたことを伝えておくから」 「わかりました。では私のほうも藤村様たちがお探しになっている方々の名と身体的特徴をお伺いしておきましょう」 早速3人は各自のデイパックから名簿を取り出し、それぞれが探している参加者の名と特徴をメモしていった。 (――御剣冥夜さんに白銀武さんですか……上手く利用できるかもしれませんね…………) 月詠の話を聞きながら桜は内心そう呟いていた。 「――では私はこれで……」 「気をつけてくださいね月詠さん」 「はい。間桐様たちも」 そう言ってまた一度頭を下げて礼をすると月詠は自身のデイパックを提げて行こうとしたが、そこを大河が呼び止めた。 「月詠さん」 「はい。何でございましょうか?」 「これ持って行きなさい」 月詠が振り返ると大河は先ほど桜から譲り受けた散弾銃とその予備の弾を彼女に手渡した。 「これは……よろしいのですか? これは藤村様たちが己が身を護るために必要なもののはず……」 「大丈夫よ。まだこっちにはナイフもあるし、それに正直言うとわたし銃よりも剣の方が得意だし……桜ちゃんも別にいいわよね?」 「はい。月詠さんには何も自身の身を護るためのものがありませんし、藤村先生がそうおっしゃるのであれば」 「…………わかりました。では、この銃は今しばらくの間大事に使わせていただきます。ですが必ずこれは藤村様たちにお返しいたします」 「うん。それでいいわ。――あ。じゃあ、その代わりと言っちゃ何だけど、月詠さんの花火を貸してもらえないかしら?」 「花火をですか? 構いませんが……」 「ええ。ありがとう」 月詠は花火セットをデイパックから取り出すと、それを大河に手渡す。 「月詠さん。これから先、探している人に会えても会えなくても、もしわたしたちに会いたくなったら2つ焚き火をして。 その煙を見たらわたしたちがこれを10分……いや。15分ごとに打ち上げるから、それを頼りにわたしたちのもとに来て頂戴」 そう言って大河が花火セットの袋の中から『炸裂! 30連発!!』と書かれた市販の打ち上げ花火をいくつか取り出した。 「わかりました。ありがとうございます。――では今度こ失礼いたします」 月詠はそう答えるてまた頭を下げると今度こそ2人のもとを去っていった。 「藤村様に間桐様……まだ信じられる人がこの島にはいてくれてよかった…………」 森の中を歩きながら月詠はそう呟いた。 ――実は彼女はあの小屋に行く途中、爆発音と銃声らしき音を何度か耳にしていた。 直接見ていなくとも既に殺し合いは始まってしまっていると判ったとき、まさか自分の部下や武たちもと薄々考えてしまっていた。 だが、あの2人に会えたことで月詠の中に再び希望の灯が強く点り始めた。 「待っていてください冥夜様、武様。そして皆さん。月詠が今助けに参ります……!」 左肩にはデイパック。右肩には散弾銃を提げて月詠は薄暗くなりつつある森の中を前へ前へと歩いていった。 【時間:1日目・午後5時45分】 月詠真那 【場所:森林地帯】 【装備:レミントン M870(12番ゲージ6/6)】 【所持品:予備弾(12番ゲージ)×24、支給品一式】 【状態:健康】 【思考】 1)冥夜たちを探す 2)士郎たちに会えたら大河たちのことを伝える 3)ゲームには乗らない。乗っている者と接触した場合は戦う 4)大河たちに会いたくなったら2つ焚き火をする 5)大河たちと再開して散弾銃を返す 藤村大河 【場所:山小屋(教会西側の山の山頂付近)】 【装備:サバイバルナイフ】 【所持品:支給品一式(水を少し消費しました)】 【状態:健康】 【思考】 1)桜と夜が明けるまでは山小屋で身を潜める 2)朝になったら近くの村(西側)に行き士郎たちを探す 3)冥夜たちに会えたら月詠のことを伝える 4)ゲームには乗らない。乗っている者と接触した場合は戦う 5)月詠から合図があったら15分ごとに花火を打ち上げる 間桐桜 【場所:山小屋(教会西側の山の山頂付近)】 【装備:なし】 【所持品:花火セット、支給品一式】 【状態:健康。ステルスマーダー化】 【思考】 1)大河と夜が明けるまでは山小屋で身を潜める 2)ゲームに乗っている者と接触した場合は戦う。乗っていない者と接触した場合、利用できる者は利用し、利用できない者、用済みの者は隙を見て始末する 3)朝になったら近くの村(西側)に行き士郎たちを探す(桜本人は自ら士郎たちに会うつもりはない) 4)冥夜たちに会えたら月詠のことを伝える(そして利用できるならある程度利用する) 5)月詠から合図があったら15分ごとに花火を打ち上げる 【備考】 山小屋から半径数メートルには警報装置の糸が仕掛けてあります(人の膝下くらいの高さ。丁度生い茂る草木で隠れるように仕掛けられています) 【ランダムアイテム備考】 レミントン M870 アメリカ、レミントン社の代表的なポンプアクション式散弾銃。口径は12番ゲージ。 操作性の高さと頑丈さが評価されて、狩猟はもとより警察機構の制式散弾銃としてよく使用されている。 日本でも、狩猟用として販売されていたり、海上保安庁の特別警備隊に錆びにくいクロームステンレス製のマリーンマグナムと呼ばれるものが採用されている。 サバイバルナイフ 米空軍のパイロット用などに用いられているタイプ。反射防止のため刃は黒く塗られている。濡れても滑らないように革製のハンドルを使用している。 その名の通り、戦闘用としてだけでなくサバイバル用品としても極めて優秀。 花火セット 線香花火からドラゴンにロケット、打ち上げ花火まで様々な種類の花火が入っている花火の詰め合わせ。 種類と使い方次第ではいろいろな使い方ができる。 時系列順で読む 前話 黒と白の騎士 次話 厳島貴子の奇妙な冒険 3バカブラッド 投下順で読む 前話 天の杯をもう一度 次話 朱と紅 ~アカとアカ~ 前登場 名前 次登場 GameStart 月詠真那 めいどさん★すぴりっつ!? 天の杯をもう一度 藤村大河 その横顔を見つめてしまう? 天の杯をもう一度 間桐桜 吊り橋の果てに
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505名前: 丶`∀´ (´・ω・`)(`ハ´ )さん[sage]投稿日:2005/12/22(木)17 26 58 ID 9i2DsKbJ 三千世界の卵子を殺し 黄と添寝がしてみたい ……研究室助手 ※都都逸(作、高杉晋作)元歌は艶っぽいのだけど。 573名前: 丶`∀´ (´・ω・`)(`ハ´ )さん投稿日:2005/12/22(木)18 19 40ID AopXzUNe ファンさんが屁をこいた 匂いだら臭かった おすわりやっしゃ ESでっせ あんまり(サイエンス)載ったらこけまっせ ※子供の遊び 「ぼんさんがへをこいた」(「だるまさんがころんだ」の関西における名称) 587 名前:よう( ゚∀゚)ノ厨◆YOU.2MZwPE[sage]投稿日:2005/12/22(木)18 28 50 ID wJL6eT13 ? この道を行けばどうなるものか。 危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし。 踏み出せばその一足がみちとなり、 その一足が道となる。 迷わず行けよ、行けばわかるさ。 一休 行ってみました 黄 ※一休禅師の言葉 (アントニオ猪木のオリジナルではない) 608名前: 丶`∀´ (´・ω・`)(`ハ´ )さん[sage]投稿日:2005/12/22(木)18 48 10 ID 9i2DsKbJ 米ピッツバーグ大から大切なお知らせとお願いです。 黄教授とシャッテン教授のES細胞は、場合によっては捏造事故に至るおそれがあります。 彼らの作り出したクローン犬をお持ちのお客様で、まだ点検がお済みでない方は、直ちに 使用を中止していただき誠ににお手数ですが至急ご覧のサイエンス・ネイチャー誌まで ご連絡をお願い申し上げます。 ※ナショナルのCM 652名前: 丶`∀´ (´・ω・`)(`ハ´ )さん投稿日:2005/12/22(木)19 33 48ID jFvg/xQy 捏造は、あなたにとって火病の原因の一つとなります。 疫学的な統計によると、朝鮮人は火病により死亡する危険性が、 非朝鮮人に比べて約80兆倍から∞倍高いといわれています。 ※タバコの注意書き 「喫煙は、あなたにとって肺がんの原因の一つになります。疫学的な統計によると、喫煙者は肺がんにより死亡する危険性が非喫煙者に比べて約2倍から4倍高くなります」 704名前: 丶`∀´ (´・ω・`)(`ハ´ )さん[sage]投稿日:2005/12/22(木)22 00 30 ID mSFIBZU4 私には夢がある。 いつの日にか、ロッテリアで、 かつて奴隷であった者たちの子孫と、 かつて奴隷主であった者たちの子孫が、 兄弟として同じテーブルに向かい エビバーガーを食べるという夢が。 私には夢がある。 いつの日にか、私の4人の幼い子供たちが 捏造によってではなく、実験と論文そのものによって 評価される国に住む時が来るという夢が。 706名前: 丶`∀´ (´・ω・`)(`ハ´ )さん投稿日:2005/12/22(木)22 13 42ID bJ60diL4 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。704 Eight weeks ago, a great Korean, in whose symbolic shadow westandfounded the World Stem Cell Hub, This momentous decree came as a great beacon light of hope to millions of Korean patients who had been seared in the flames of terminal illness. It came as a joyous daybreak to end the long night of captivity. But two months later, we must face the ragic fact that the Embryonic Stem Cell is still not there. なんかマトモ過ぎるかも・・・ ※キング牧師(Martin Luther King, Jr)の演説 (ワシントン大行進(1963/8/28)) 724名前: 丶`∀´ (´・ω・`)(`ハ´ )さん投稿日:2005/12/22(木)23 35 47ID JWml89eb 彼等は最初、私の研究ではノーベル賞に値しないと言い出した。 しかし、私の業績を妬んでの事と思ったため、私は動かなかった。 次に彼等は、倫理面の制約がない韓国で研究を行うのはずるいと言い出した。 しかし、私の業績を妬んでの事と思ったため、私は動かなかった。 さらに彼等は、私のES細胞の入手方法が怪しいと言い出した。 それでも私は動かなかった。 遂に彼等は、私の業績が捏造によるものであると言い出した。 そして業績は捏造だった。 その時、全ては手遅れだった。 と思うでしょ?甘い甘い!韓国人をなめちゃいけないよ。 さあ、これ持ってこのスレに行くんだ。y=- http //news18.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1135255452/l50 ※なぜナチスを阻止できなかったのか-マルチン・ニーメラー牧師の告白- 747 名前: 丶`∀´ (´・ω・`)(`ハ´ )さん [sage] 投稿日: 2005/12/23(金) 02 32 32 ID 9T9TMVSG 遠いノーベル賞の夢が消えて、おろおろとした世の声に心ざわめく時、 遥か雲海の上を音をたて流れ逝く火病は、 たゆみないウリナラの営みを告げています。 満天の嘘をいただく果てしない捏造の海を しらばっくれて会見を開けば、 きらめくウリナラのマンセーも聞こえてくる、 教授の嘘の何と饒舌なことでしょうか。 光と影の境に消えていったサイエンス論文も瞼に浮かんで参ります… これからのひととき、あなたにお送りする捏造の定期便、ジェットストリーム。 皆様のお供をいたしますパイロットは、わたくし金上記です。 ※今は亡き城達也のラジオ番組「ジェットストリーム」 751 名前: 丶`∀´ (´・ω・`)(`ハ´ )さん 投稿日: 2005/12/23(金) 03 37 35 ID ZnfA9Zib チョウセンジンな人たちがいる。 嘘つき、詐欺師と呼ばれる人たち。 四角い物を、丸だと言い張るように 物事をまるで違うものに変えてしまう人たち。 彼らは真実を嫌う。彼らは嘘に嘘を重ねる。 彼らの嘘に激怒する人がいる。 反駁する人も、笑う人も、首をかしげる人もいる。 しかし、彼らを無視することは誰にもできない。 なぜなら、彼らは物事を捏造するからだ。 彼らは発明を捏造した。創造を捏造した。 人の心を欺き、絶望させた。 彼らは人間を後退させた。 彼らは人とは思えない発想をする。 そうでなければ、どこにもない細胞に カビは生えてくるだろうか? フォトショップの中に、今までにない細胞が現れるだろうか? 私たちは、そんな人たちのためのスレッドを作る。 チョウセンジンと言われる人たちを、私たちは嘘の天才だと思う。 自分の嘘で世界が変えられると 本気で信じる人たちこそが、 本当に世界の笑いものなのだから。 Talk different ※米アップル社の広告コピー 「クレージーな人たちがいる。反逆者、厄介者と呼ばれる人たち。(中略)自分が世界を変えられると、本気で信じる人たちこそが、本当に世界を変えているのだから」 49 :|・ω・){…プ) ◆HlP7XyZero :2005/12/23(金) 08 22 46 ID 9n6CpFiJ ごくろーさまでつ、早速きますたw 朝鮮半頭をたたいてみれば、因循姑息な音がする。シャッテン頭をたたいてみれば、ガクガクブルブル音がする。黄禹錫をたたいてみれば、文明退化の音がする (元ネタ) 半髪頭をたたいてみれば、因循姑息な音がする。総髪頭をたたいてみれば、王政復古の音がする。ざんぎり頭をたたいてみれば、文明開化の音がする ※明治初期の俗謡 79 :マンセー名無しさん :2005/12/23(金) 16 26 19 ID /VcKVe5e ネコ大好き ES細胞 元ネタ フリスキーのCM 174 :マンセー名無しさん :2005/12/25(日) 03 07 57 ID i04MPtRP あのころ、人々はまだ疑うことを知らなかった。 ロマンに溢れたノーベル賞、荒々しい男らしい研究・・・。 疑惑の払拭には三週間――マンセーすれば息もつかぬうちに、すぐ終わる。 大した犠牲を出すこともない・・・。 私たちはこんなふうに、2005年の論文を単純に思い描いていた。 クリスマスまでには家に帰ってくる。 捏造した研究員たちは、笑いながら母親に叫んだ。 「クリスマスにまた!」 (NHK映像の20世紀・第一次大戦に参戦した一兵士の手記より) 183 :刺青 ◆1mDQNBpTa2 :2005/12/25(日) 10 39 44 ID 2bYWlcBd 頭にに知識が無ければ どんなに玉虫色の捏造でも ノーベル賞は貰えない 聖パウロの言葉より (´-`).。oO(お粗末) htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 ※「心に愛がなければ、どんなに美しい言葉でも、相手の胸に響かない」 197 :マンセー名無しさん :2005/12/25(日) 15 35 20 ID j3PcLeCh ウソクは泥棒のはじまり。 ※ことわざ「嘘つきは泥棒のはじまり」 202 :マンセー名無しさん :2005/12/25(日) 18 41 28 ID JYVqVQgA そんな事より1よ、ちょいと聞いてくれよ。スレとあんま関係ないけどさ。 このあいだ、ソウル大の獣医科学部行ったんです。獣医科学部。 そしたらなんか人がめちゃくちゃいっぱいで入れないんです。 で、よく見たらなんか正門で頭を垂れてて、「国民の皆さんに心から謝罪する。言葉にできないほどの衝撃と失望を与えたことに対し謝罪する意味で、今この瞬間、ソウル大学の教授職を辞htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。」とか黄禹錫が言ってるんです。 もうね、アホかと。馬鹿かと。 お前らな、黄禹錫の辞意を認めてんじゃねーよ、ボケが。 罷免だよ、罷免。 なんかまたろうそく集会しようってのもいるし。一家4人でアイラブ黄禹錫か。おめでてーな。 よーしパパ患者対応型幹細胞ミズメディ病院から取り返しちゃうぞー、とか言ってるの。もう見てらんない。 お前らな、スナッピーやるからその席空けろと。 ソウル大学教授協議会ってのはな、もっと殺伐としてるんだよ。 Uの字テーブルの向かいに座った教授連中にいつ追放されてもおかしくない、「難病で苦しむ弱者を対象にした学問的ねつ造と詐欺という点から、到底許すことはできない罪悪」とそんな声明を発表してんだぞー。ノサモは、すっこんでろ。 で、やっと座れたかと思ったら、黄の奴が、「だが、ヒト胚性幹細胞(ES細胞)は韓国の技術であることをもう一度申し上げたい。国民の皆さまが必ずそれを確認できるだろう」とか言ってるんです。 そこでまたぶち切れですよ。 あのな、お前の源泉技術なんてきょうび信用ねーんだよ。ボケが。 得意げな顔して何が、必ずそれを確認できるだろう、だ。 お前は本当に実験に成功したのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。 お前、愛国心があるって言いたいだけちゃうんかと。 幹細胞研究者の俺から言わせてもらえば今、幹細胞研究者の間での最新流行はやっぱり、成体幹細胞、これだね。 成体幹細胞・臍帯血・胎盤。これが倫理的に問題のない研究。 成体幹細胞ってのは免疫拒否反応をおこさない。そん代わり数が少なめ。これ。 で、それに臍帯血と胎盤(新生児の)。これ最強。 しかしこれを始めると次から胚性幹細胞研究支持者にマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。 素人にはお薦め出来ない。 まあお前、1は、BSE耐性牛でも食ってなさいってこった。 ※吉野家コピペ 221 :マンセー名無しさん :2005/12/26(月) 08 51 31 ID N5GDuKII 人の一生は火病を負うて近き道を行くが如し 急ぐべし キムチが常にあれば不自由なし 心に望みおこらば カモれる人を思い出すべし ケンチャナヨは無事長久の基 イルボンは敵と思え ポシンタンばかり知り 嘗糞を知らざれば 害その身に至る 人を責めて己を責むるな ウリはチョッパリより勝れり ※徳川家康の遺訓 「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し」 222 :マンセー名無しさん :2005/12/26(月) 09 31 55 ID cH6cxh8x スパゲッティー韓バーグ演説 捏造の。捏造による。捏造のための韓国(ねつぞうのねつぞうによるねつぞうのためのかんこく )は、 エラハル・リンカーンが2005年12月23日、真偽論争の激戦地となった韓国での、272語、3分足らずの短い挨拶 (スパゲティハンバーグ演説)の中のことば。捏造主義韓国の本質を語ったものとして世界的に知られる。 ※ゲティスバーグ演説 229 :マンセー名無しさん :2005/12/26(月) 14 32 32 ID GV4LUspl 腐ってもES細胞 【読み】 くさってもESさいぼう 【意味】 本当はちゃんとあったのに、どういう訳か、カビがはえ腐っていたとする言い訳。 【類語】 停電があって、うまくいかなかった。 【反対語】 麒麟(きりん)も老いては駕馬(どば)に劣る ケンチョナヨ。嘘も言い続ければ、なんとかなる。 ※ことわざ「腐っても鯛」 261 :マンセー名無しさん :2005/12/27(火) 09 33 15 ID JpJNvOof 韓用句 苦しい時の日帝だのみ 【読み】 くるしいときのにっていだのみ 【意味】 ふだんは日帝を拝(おが)まないくせに、大きな苦しみや困難(こんなん)にでくわすと、日帝に謝罪・賠償請求し、力(ちから)をかりようとすること。 【同意語】 叶わぬ時の日本頼み 【類語】 事ある時はキム・ジョンナムの足を戴(いただ)く ※慣用句「苦しいときの神頼み」 293 :7F/USQm6:2005/12/27(火) 20 17 30 ID GUp6m3T3 【小黄教授冒頭発言】 本日、教授職を辞任いたしました。 それは、私がES細胞の本丸と位置づけてきました、実験結果が再調査で否決されました。 言わば、大学はES細胞は存在しないという判断を下したわけであります。 (中略) 今、サイエンスでこのES細胞を成立させたと言ってまいりました。 しかし、残念ながらこの結果は汚染され廃棄となりました。 追試の結論が、ES細胞は存在しないという判断を下された。 私は本当に韓国国民の皆さんが、このES細胞は必要ないのか、 韓国国民の皆さんに聞いてみたいと思います。 言わば、今回の辞職はES細胞辞職であります。 ES細胞に賛成してくれるのか、反対するのか、これをはっきりと 韓国国民の皆様に問いたいと思います。 私は、4年前の論文発表において、ES細胞を作る、作れなければ捏造すると言ったんです。 その捏造という趣旨は、今まで歴史はともかく、理系学問の偽造に反対してまいりました。 なぜ捏造できることは捏造にと言いながら、この理系学問だけは捏造してはならないと、 私はこれが不思議でなりませんでした。 (続く) 294 :7F/USQm6:2005/12/27(火) 20 20 57 ID GUp6m3T3 (続き) だれでも捏造にできることは捏造と主張していながら、なぜこの生命科学だけは捏造ではだめだと、 大事な仕事だから捏造ではだめだというんでしょうか。 (中略) 私は、この捏造よりももっと大事な捏造があると言う人がたくさんいるのも知っています。 しかし、このES細胞を捏造できないでどんな大捏造ができるんですか。 歴史でなければできない、対日歴史の捏造でなければ公共的な大事なサービスは維持できない、 それこそまさに倭尊韓卑の思想です。私は韓国人に失礼だと思います。 (中略) 国民に聞いてみたいと思います。 韓国国民は捏造結果に賛成する結果しか公認しません。 (中略) 以上であります。 ※小泉総理の記者会見での発言。[衆議院解散を受けて](平成17年8月8日) 320 :マンセー名無しさん :2005/12/29(木) 04 37 03 ID VXk6kW5Y 一発ネタで失礼。 「イエローアカデミズム」 ※「黄」禹錫+イエロージャーナリズム 321 :マンセー名無しさん :2005/12/29(木) 05 53 10 ID wMjzeiiG じゃ、お返しで 「イエローサブリミナル」 ※ダウンロード視聴型ギャグ番組「イエローサブリミナル」が元ネタ? 378 :7F/USQm6:2006/01/05(木) 20 28 38 ID Vs4PgoE8 侍従「陛下、京大の湯川博士が、中間子理論を発表しました」 先帝「あぁそう」 侍従「陛下、東大の江崎博士が、量子トンネル効果を発見しました」 先帝「あぁそう」 侍従「陛下、ソウル大の黄博士が、ES細胞を造りました」 先帝「ウッソォ~」 ・・・・ネタにして申し訳ありません、先帝陛下・・・orz ※「あぁそう」は先帝(昭和天皇)の口癖だったらしい
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<元気印> <料理上手> <ツンデレ> <ヤンデル> <鉄面皮> <野生育ち> <天真爛漫> <小悪魔> <清楚でおしとやか> <お嬢様> <清貧> <メイドさん> <優等生> <おバカ> <不良キャラ> <運動部> <格闘技> <本の虫> <実験をはじめよう> <警察官> <怪盗> <マスコミ> <名推理> <神職> <医療者> <巫女さん> <美形> <ママ・・・!> <アイドル> <音痴> <社会的知名度> <恋愛経験> <ヒミツのアルバイト> ■ヒロインの共通スキルとは? ここで挙げるスキルはヒロイン固有の個性を表現するものとなります。 言ってみれば「特徴」が洗脳によって付与されるものなのに対して、共通スキルは始めから持っていた能力や個性です。 したがって、アフターセッションでの成長では本来持っていた共通スキル以外のスキルを取得できません(キャラクター作成時に持っていたもののレベルを上げる事はできます)。 <元気印> 種別:- タイミング:クイックアクション 判定技能:- 射程:自身 代償:- 上限レベル:3 効果:判定ひとつを振り直す。ただし、このスキルは1シーンにつき1回、1シナリオLV回まで使用できる。 解説:あなたは元気が取り得の弾丸娘だ。常に太陽の様に明るく、行動力には自信がある。元気と笑顔があなたの武器だ。 <料理上手> 種別:- タイミング:探索シーンかつメジャーアクション 判定技能:【知識】 射程:- 代償:― 上限レベル:3 効果:このスキルの使用は十分な食材と調理環境がある状況に限定される。 あなたは料理を一皿作る。この料理を食べたNPCに対して行うあらゆる判定に+(LV×3)できる。 解説:あなたは料理上手だ。レベル2以上で店が開ける。 <ツンデレ> 種別:- タイミング:探索シーンかつクイックアクション 判定技能:- 射程:単体 代償:- 上限レベル:3 効果:このスキルを使用するに対し、ツンデレらしいロールプレイ(台詞)を行う。その台詞を聞いた対象がこのシーンに行う判定に+5する。 このスキルは1シナリオにLV回まで使用できる。 解説:プライドからか、好きの裏返しからか、そっけない態度を取ってしまうが相手のためにならどんな事でも尽くしてしまう。 <ヤンデル> 種別:- タイミング:探索シーンかつオートアクション 判定技能:- 射程:自身 代償:- 上限レベル:3 効果:同一シーンに登場している他のキャラクターが何かしらの判定に失敗する毎に次に行うあなたの判定に+(LV×2)する。 解説:あなたは病んでいる。他人の失敗や不幸は甘い蜜の味がするのだ。 <鉄面皮> 種別:- タイミング:オートアクション 判定技能:- 射程:単体 代償:- 上限レベル:3 効果:あなたが自ら能動的に行うアクションに対して、対象がリアクションを行う際、その達成値は常に−(LV−1)される。この効果は戦闘中であっても有効。 解説:あなたは表情を崩さないポーカーフェイスだ。あなたと対峙した者はそうやすやすとあなたの真意を見抜く事ができない。 <野生育ち> 種別:- タイミング:オートアクション 判定技能:- 射程:自身 代償:- 上限レベル:3 効果:あなたの【ライフ】に+(LV×5)する。 解説:あなたは幼少を山奥やジャングルなどで育った。あなたの肉体はタフであり、多少の疲労やダメージなど諸ともしない。 <天真爛漫> 種別:- タイミング:クイックアクション 判定技能:- 射程:自身 代償:- 上限レベル:3 効果:あなたがファンブルを出した時に使用できる。その判定をただちにクリティカルに変更する。この効果は1シナリオに(LV-1)回使用できる。 解説:あなたは無邪気そのものだ。様々な事に興味があり、その好奇心故に失敗を恐れず、さまざまな事に突き進む力を持っている。 <小悪魔> 種別:- タイミング:クイックアクション 判定技能:- 射程:単体(男性) 代償:- 上限レベル:3 効果:このスキルは男性NPCに対してのみ使用できる。対象に対して行うありとあらゆる判定、または対象から聞き取る形で行う情報判定の値に常に+(LV×2)する。 解説:あなたの立ち振る舞いはどことなく蠱惑的だ。あなたにあてられた男性はあなたのためならつい頑張ってしまうだろう。 <清楚でおしとやか> 種別:- タイミング:オートアクション 判定技能:- 射程:自身 代償:- 上限レベル:3 効果:【知識】または【社会】を用いた判定の結果に+2する。このスキルは1シーンにつきLV回まで使用可能である。 解説:あなたは人から清潔感のある清純派だと思われている。レベル3もあれば誰もが思わずため息をつく優美さだ。 <お嬢様> 種別:- タイミング:オートアクション 判定技能:- 射程:自身 代償:- 上限レベル:3 効果:【社会】に+(LV)する。このスキルは<清貧><侍従>と同時に取得する事が出来ない。 解説:あなたは社会、特に財界や政界に名をはせた銘家のお嬢様だ。相応の権力をもち、立ち振る舞いや気品からもそれを伺わせる。 <清貧> 種別:- タイミング:オートアクション 判定技能:- 射程:自身 代償:- 上限レベル:3 効果:あなたの【社会】は初期値に関わらず-(LV)される(最低値1を下回る様な取得は出来ない)、あなたは【耐性】に減少させたぶんだけ割り振る事ができる。 このスキルは初期作成時でしか取得できない。また<お嬢様><侍従>と同時に取得する事が出来ない。 このスキルを取得する時、【ライフ】など他の技能値も計算しなおすこと。 解説:あなたの家は貧乏だ。貧しい暮らしはあなたの体を強靭なものとし、様々な苦難を乗り越える力を与えた。 <メイドさん> 種別:- タイミング:クイックアクション 判定技能:- 射程:自身 代償:- 上限レベル:3 効果:探索シーンに限定し、1シナリオに1回まで、【運動】【知識】【社会】のいずれかの結果に+(LV×2)する事が出来る。 解説:あなたはいわゆる銘家に仕えるメイドや家令、侍女など、高貴な存在に仕えるべくして育てられた。その身のこなしは華麗にして完璧だ。 <優等生> 種別:- タイミング:オートアクション 判定技能:- 射程:自身 代償:- 上限レベル:3 効果:【知識】に+(LV×2)する。<おバカ><不良キャラ>と一緒に取得できない。 解説:あなたは賢い。学校では優等生(職場ではキレる女)、または知能明晰で通っている。あなたにわからない問題はない。 <おバカ> 種別:- タイミング:効果参照 判定技能:- 射程:自身 代償:- 上限レベル:3 効果:あなたの【知識】を-(LV)する(こちらのタイミングはオートで適応される)。 クイックアクションで使用する事で、あなたが行った判定ひとつをただちに+3する。この効果は1シナリオに(LV)回まで使用できる。 このスキルで【知識】を減少させる場合、1を下回る様な取得はできず、<優等生>と同時に取得はできない。 解説:あなたはおバカだ。決して賢い訳ではないが、それを補うだけのバイタリティを持っている。 <不良キャラ> 種別:- タイミング:情報判定 判定技能:- 射程:自身 代償:- 上限レベル:3 効果:探索パートで行うあらゆる[情報判定]を【運動】で行う事ができる。ただし、1シナリオ(LV)回まで。 解説:あなたは不良キャラで通っている。舎弟やそのスジの連中とつるんではいるが、根っこまで腐ってる訳ではない。ちなみにレベルのぶんだけハクがつく。 <運動部> 種別:- タイミング:オートアクション 判定技能:- 射程:自身 代償:- 上限レベル:3 効果:あなたの【行動値】に+(LV)する。 解説:あなたは格闘技以外の運動部員だ。普段の競技や走り込みで鍛えた身の熟しを持っている。 <格闘技> 種別:- タイミング:オートアクション 判定技能:- 射程:自身 代償:- 上限レベル:3 効果:あなたの近接攻撃の攻撃力に+(LV×2)する。 解説:あなたには多少なりとも格闘技の心得がある。剣道、柔道、合気道、ボクシング…など自由に選択して設定に反映すること。 <本の虫> 種別:- タイミング:情報判定 判定技能:【知識】 射程:自身 代償:- 上限レベル:3 効果:あなたが行う[情報判定]は代わりに【知識】で行える。1シナリオに(LV)回まで。 解説:あなたはいわゆる本の虫と呼ばれる読書家だ。 <実験をはじめよう> 種別:- タイミング:情報判定 判定技能:【知識】 射程:自身 代償:- 上限レベル:3 効果:物品や痕跡などの物的足がかりが存在する場合の[情報判定]に限定する。あなたはいつでもその判定を【知識】で振れる上に、その達成値は常に+(LV×2)される 解説:あなたは学者肌、博士キャラ、または科学オタクっぽい側面がある。 <警察官> 種別:- タイミング:情報判定 判定技能:【社会】 射程:自身 代償:- 上限レベル:3 効果:このスキルの使用に成功した場合、秘匿されてる情報ひとつを開示できる。ただし、その情報は警察官やマスコミが知り得る情報に限定される。この技能は1シナリオに(LV)回まで使用できる。 解説:あなたの職業は女性警官となる。警察の情報網があなたの仕事をバックアップする。他の職業っぽいスキルと併せてシスター刑事だの、メイド刑事だの名乗っても良い。 <怪盗> 種別: タイミング: 判定技能:【運動】 射程:アイテム 代償: 上限レベル:3 効果: 解説: <マスコミ> 種別: タイミング: 判定技能:- 射程: 代償: 上限レベル: 効果: 解説: <名推理> 種別: タイミング: 判定技能:- 射程: 代償: 上限レベル:3 効果: 解説:あなたは探偵キャラとなる。あなたはわずかな手がかり・ヒントから真実を突き止める頭脳の持ち主…かもしれない。 <神職> 種別: タイミング: 判定技能:- 射程: 代償: 上限レベル:3 効果: 解説: <医療者> 種別: タイミング: 判定技能:- 射程: 代償: 上限レベル:3 効果: 解説: <巫女さん> 種別: タイミング: 判定技能:- 射程: 代償: 上限レベル:3 効果: 解説: <美形> 種別: タイミング: 判定技能:- 射程: 代償: 上限レベル:3 効果: 解説: <ママ・・・!> 種別: タイミング: 判定技能:- 射程: 代償: 上限レベル:3 効果: 解説: <アイドル> 種別: タイミング: 判定技能:- 射程: 代償: 上限レベル:3 効果: 解説: <音痴> 種別: タイミング: 判定技能:- 射程: 代償: 上限レベル:3 効果: 解説: <社会的知名度> 種別: タイミング: 判定技能:- 射程: 代償: 上限レベル:3 効果: 解説: <恋愛経験> 種別: タイミング: 判定技能:- 射程: 代償: 上限レベル:3 効果: 解説: <ヒミツのアルバイト> 種別: タイミング: 判定技能:- 射程: 代償: 上限レベル:3 効果: 解説:
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辞書 品詞 解説 例文 漢字 日本国語大辞典 接頭辞 名詞や用言の上に付いて、小さい、わずかな、などの意味を加える。① 名詞の上に付いて、その物が、小さい、細かい、などの意を表わす。親愛の情の意を含むこともある。「小島」「小山」「小屋」「小石」など。 ※古事記(712)下・歌謡「宮人の 脚結(あゆひ)の古(コ)鈴 落ちにきと 宮人とよむ 里人もゆめ」 小 ② 名詞の上に付いて、その量がわずかであることを示す。いささかの。「小降り」「小銭」「小人数」など。 ※万葉(8C後)一一・二四五六「ぬばたまの黒髪山の山菅に小雨降りしきしくしく思ほゆ」 ③ 人、あるいは生き物を表わす名詞の上に付いて、年若なものであることを表わす。若い。後輩の。幼い。「小冠者」「小犬」「小童」など。 ※源氏(1001‐14頃)乙女「小侍従やさぶらふ」 ④ 数量を表わす名詞、数詞の上に付いて、その数量にはわずかに及ばないが、ほぼそれに近い意を表わす。およそ。ほぼ。「小半時」「小一時間」「小一里」など。 ※北野天満宮目代日記‐目代昭世引付・天正一三年(1585)正月「十四日の小四つ時まで待候へ共」 ⑤ 名詞の上に付いて、下の述語の表わす動作・状態の量や程度の小さいことを表現する。人体の一部を示す名詞に付くことが多い。すこし。ちょっと。「小首をかしげる」「小当たりに当たる」など。 ※宇治拾遺(1221頃)一五「袖うちおろして、こつばきはきてゐたりけり」※四河入海(17C前)二〇「くいくいと小腹が立て」 ⑥ 動詞・形容詞・形容動詞・副詞などの上に付いて、その動作・状態の量や程度が小さいことを表わす。すこし。なんとなく。「小ざっぱり」「小高い」など。 ※古事記(712)下・歌謡「大和の この高市(たけち)に 古(コ)高る 市の高処(つかさ)」 ⑦ 名詞や用言などの上に付いて、軽んじたり、やや馬鹿にしたような意味を表わす。なまはんかな。「小せがれ」「小憎らしい」など。 ※漢書列伝竺桃抄(1458‐60)酈陸朱劉叔孫第一三「堅儒は小餓鬼めがと云やうな心ぞ」 ⑧ 名詞や用言の上に付いて、ほとんど意味を加えることなく、語調を整えたり、強めたりするために添える。「こ甘い」「小しゃく」など。 広辞苑 接頭辞 体言・形容詞などの上に付く。①物の形・数量の小さい意を表す。 万葉集4「佐保河の―石 践 (ふ)み渡り」。万葉集11「―菅の笠をきずて来にけり」。源氏物語松風「―鷹」。源氏物語若紫「―柴」。「―島」「―船」「―人数」 小 ②事物の程度の少ない意を表す。 万葉集11「―雨 雰 (ふ)りしきしくしく思ほゆ」。「―太り」 ③年が若い。幼い。 枕草子300「陰陽師のもとなる―わらはべこそ」。「―犬」 ④数量が足りないが、ややそれに近い意を表す。 浮世床初「半年か―半年ゐる内には」。「―一里」「―一時間」 ⑤半分の意を表す。 「―半斤」「 小半 (こなから)」 ⑥いうにいわれない、何となく、の意を表す。また、その状態を憎む意を表す。 浄瑠璃、心中刃は氷の朔日「定めしゆふべ平様と手を引き合うてでござんせう。―にくいことや」。「―ぎれい」「―ざっぱり」「―ぎたない」「―うるさい」 ⑦軽んじあなどる意を表す。 日葡辞書「コセガレ」。歌舞伎、 三十石艠始 (さんじっこくよふねのはじまり)「―ざかしい青蠅めら」。浮世草子、御前義経記「― 童 (わっぱ)なみの草履をつかみ」。「―利口」「―役人」 ⑧(体の部分を表す語に付いて)その動作を軽く行う意を表す。 「―耳にはさむ」「―腰を屈める」 ⑨語調を整える。 「夕焼け―焼け」「おお寒―寒」 大言海 接頭辞 (一){チヒサキ。コマカキ。 安康卽位前紀「宮人ノ、 足結 (アユヒ)ノ 古輸孺 (コスズ)、(小鈴)落チニキト」皇極紀、二年十月「古佐屢」(小猿)神樂歌、酒殿「天ノ古須氣(小菅)ヲ、割キハラヒ」「小山」小人」小橋」小形」 小 (二){イササカ。ワヅカ。微 古事記、下(雄略) 三十八 長歌「 古陀加流 (コダカル)(小高有)、市ノツカサ」散木集、九、述懷百首「アハレテフ、身ノコトグサハ、霜枯レテ、こモロキモノハ、淚ナリケリ」「小風」 小雨 (コサメ)」 小暗 (コグラ)シ」 (三)スコシ。少 「小金ヲ 貯 (タ)メテ」巾着ニ小錢ヲ入レテ」小 溫 (ヌル)イ湯」 (四)足ラヌ。及バヌ。弱 「小一里」小 一時閒 (イチジカン)」 小一年 (コイチネン)」小百圓」 (五)智ノ足ラヌヲ、云ヒ 貶 (オト)シムル意ヲ含ム。 「 小賢 (コザカ)シ」小利口」小二歲」 検索用附箋:接頭辞 附箋:接頭辞
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現行スレッド IDに出た数字の分だけ知行を貯めて百万石18 http //hobby9.2ch.net/test/read.cgi/sengoku/1186446174/ 『IDに出た数字の分だけ知行を貯めて百万石』テンプレ 1名前:人間七七四年[sage] 投稿日 【基本ルール】 (1) IDで連続した数字が出たらその分の知行を加封します。 (例) ase20Kzc → 20石加封 (2) 数字と数字の間にxまたはXがあったら、かけ算します。 ただし数字とxまたはXの間に一文字以上のアルファベットが存在する場合はかけられません。 「/」は割り算ですが、本人の判断にお任せします。 (例1) D4x15JkM → 4×15=60石加封 (例2) 4Dx15JkM → 掛け算とはならず(4)を適用 (3) アルファベットのOとoは「0」、Iとlは「1」とみなします。 (例) uYre5IkL → 5Iで 51石加封 (4) 数字が2箇所以上に別れていたら、素直に足し算してください。 (例) R34as1km → 34+1で 35石加封 (5) 加封は1日Max1回厳守。 (6) 自分の集計は自分で汁。ステハン、トリップ推奨。 (7) 適当に雑談でもしながら数字を競い合おう。 0 浪人 ~10 雑用 ~50 下男 ~100 わらじ取り ~300 足軽 ~500 足軽頭 ~1000 足軽大将 ~2000 大名小姓 ~3000 大名側近 ~5000 侍大将 ~1万 部将 ~1.5万 家老 ~3万 筆頭家老 ~5万 城主 ~10万 国主 ~30万 譜代大名 ~50万 国持大名 ~100万 群雄 ~以上 覇者 +α 天下人 2名前:人間七七四年[sage] 投稿日 暫定官位表 其の一 【一位】 1000000~ 征夷大将軍 【二位】 (正)~800000 右大臣 (従)~700000 内大臣 【三位】 (正)~600000 大納言 検非違使別当 (従)~500000 近衛大将 中納言 鎮守府大将軍 【四位】 (正)~250000 八省の卿 参議 蔵人頭 (従)~125000 近衛中将 衛門・兵衛の督 大宰大弐 弾正大弼 左・右大弁 勘解由長官 【五位】 (正・上)~90000 中務大輔 左・右中弁 太宰少弐 大膳・修理・左右京の大夫 (正・下)~60000 七省大輔 近衛少将 弾正少弼 五位蔵人 左・右少弁 (従・上)~45000 大国の守 中務少輔 大膳・修理・左右京の亮 衛門・兵衛・検非違使の佐 寮(A)の頭 (従・下)~30000 上国の守 少納言 侍従 七省少輔 寮(B)の頭 勘解由次官 大監物 鎮守府将軍 【六位】 (正・上)~22500 左右弁大史 弾正大忠 中務大丞 近衛将監 司(A)の正 大内記 (正・下)~15000 中国の守 大国の介 弾正少忠 七省の大丞 寮(A)の助 司(B)の正 大宰大監 (従・上)~11000 上国の介 衛門・兵衛・検非違使の大尉 秋田城介 寮(B)の助 舎人・主膳・主蔵・主水の正 大宰少監 (従・下)~7000 下国の守 八省の小丞 主殿・主書・主工・主馬の正 勘解由判官 【七位】 (正)~3000 大国の大掾 衛門・兵衛・検非違使の少尉 近衛将曹 寮(A)の允 少監物 大外記 (従)~1500 上国の掾 大国の少掾 司(A)の佑 勘解由主典 少外記 【八位】 (正)~1000 大国の大目・中国の掾 衛門・兵衛・検非違使の大志 司(B)の佑 少内記 (従)~500 上・大国の小目 少国の掾 衛門・兵衛・検非違使の少志 舎人・主膳・主蔵の佑 【初位】 (大)~200 中国の目 司の令史 (小)~100 少国の目 舎人・主膳・主蔵・主殿・主書・主工・主馬の令史 3名前:人間七七四年[sage] 投稿日 暫定官位表 其の二 小国 和泉、伊賀、志摩、伊豆、飛騨、隠岐、淡路、壱岐、対馬 中国 阿波、若狭、能登、佐渡、丹後、石見、長門、土佐、日向、大隅、薩摩 上国 山城、摂津、尾張、三河、遠江、駿河、甲斐、相模、美濃、信濃、下野、出羽、加賀、越中、越後、丹波、 但馬、因幡、伯耆、出雲、美作、備前、備中、備後、安芸、周防、紀伊、阿波、讃岐、伊予、筑前、筑後、 肥前、豊前、豊後 大国 大和、河内、伊勢、武蔵、上総、下総、常陸、近江、上野、陸奥、越前、播磨、肥後 ※ 蝦夷は大国(親王国)・琉球は中国扱いとする (大国のうち、上総、常陸、下野は親王国で守に任命されるのは親王のみ) 明治における令制国改定を基に蝦夷及び陸奥・出羽分割 (土地が広い為に任官希望者が被らないようにするための措置) (任意ですので陸奥・出羽両国もありで) 親王国 石狩国・陸前国 大国 渡島国・天塩国・陸中国・岩代国・羽前国・羽後国 上国 後志国・胆振国・陸奥国・磐城国 中国 北見国・十勝国・釧路国 小国 日高国・根室国 八省 式部省、治部省、民部省、兵部省、刑部省、大蔵省、宮内省の七省+中務省 寮(A) 大舎人・図書・内匠・大学・雅楽・玄蕃・主計・主税・木工・左右馬・兵庫・縫殿 寮(B) 内蔵・大炊・主殿・掃部 司(A) 内膳・造酒・東西市 司(B) 隼人・織部・采女・主水 現在の石高ランキング 群雄レベル 国持大名レベル 譜代大名レベル 国主レベル 城主レベル 宿老(筆頭家老)レベル 家老レベル 部将レベル 侍大将レベル 大名側近レベル 大名小姓レベル 足軽大将レベル 足軽組頭レベル 足軽レベル わらじ取りレベル 下男レベル 雑用レベル (浪人レベル)
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前ページ次ページゼロのエルクゥ その身の丈は3メイルほどか。オーク鬼より一回り大きく、トロール鬼やオグル鬼よりは二周りほど小さい。 でっぷりと腹の出た鬼どもと違い、鍛え上げられた逆三角形を連想させるスラリとしたフォルム。その姿は狼が二足歩行に立ち上がったようであり、亜人というよりも獣人といった方がふさわしい。 確かに見たことがない種族だったが、大きさからいって、5メイルのトロール鬼兵士が振るう棍棒の一撃に耐えられるはずがない。 耐えられるはずがないのだ。なのに。 ―――ばしゅっ、と血風が舞い、上半身の右半分が丸々吹き飛んだトロール鬼兵士が、地響きを上げて崩れ落ちる。 なのに、なぜ。 ―――別のトロール鬼兵士が振り下ろした棍棒が、軽々とその掌に受け止められる。左手に握られている剣が一閃、トロール鬼の首を綺麗に斬り飛ばした。 なぜ、この『鬼』は事も無げに、それらを屠りながら前進してくるのだ。 そう、オークやトロールなど、『鬼』という言葉を使うにはあまりにも惰弱に過ぎる。そう、思わせられる。 目の前のこれこそ、まさに『鬼』。その表す意味に、最もふさわしい存在だ。 ―――ゴォゥッ、と風を巻き、背後にいた指揮官のメイジから『フレイム・ボール』の魔法が『鬼』に向かって放たれる。 普通の人間がまともに受ければ、炭の塊になる火の玉。 その光景も、何度も見た。 ―――『鬼』が左手の剣を振るう。火の玉と剣とがぶつかり合い……『フレイム・ボール』は、跡形もなく消え失せてしまうのだ。まるで、その刀身が炎を吸い込んでいるかのように。 「ひぎゃあああああああああああああっ!!!」 どんっ。軽い地響きがして、黒き『鬼』の姿が掻き消える。直後、響き渡る断末魔。 ものすごい速度でジャンプし、手前の槍ぶすまを飛び越え、先ほど『フレイム・ボール』を放った指揮官のメイジが叩き潰されたのだ。……文字通りの意味で。 「ば、化け物おおおっ!」 「なんだっ、なんなんだあああーっ!!?」 腕を振るい、脚を振るい、剣を振るい、その度に血飛沫が舞う。平民も、貴族も、亜人も……その前では、全て獲物に過ぎなかった。 自分は、手に持っていた愛銃を構える気も起こらなかった。これまで数多の戦場でメイジを十は撃ち抜いた自慢の相棒だったが……そんなもの、あれに効くはずもない。 「■■■■■■■■■■■■■■■ーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」 」 意識を黒く塗り潰すような咆哮。 自分はその甘美な誘いに抗う気も起きず……幸運な事に、そのまま気を失う事ができたのだった。 § 勝ち気に逸っていた『レコン・キスタ』軍は、急転直下、死地へと投げ出された。 突如現れた、謎の『鬼』が想像を絶する力で暴れまわり、前線の将兵をことごとく薙ぎ倒している、と。 命からがら後退に成功した兵、高地ややぐらからの物見、また風のメイジによる遠見の魔法、それら全てが伝えてくる出来事は、その荒唐無稽な報告が事実である事を示していた。 最前線を担っていた二個大隊のうち、果敢にも(あるいは所詮一匹だと侮って)それに立ち向かっていった者は、平民貴族亜人正規傭兵を問わず、ことごとく死んだ。 勝ち戦にある者は、死にたくないものだ。 死んではせっかくの勝利の美酒を味わう事が出来ない。略奪する宝、戦功への恩賞、武勇に与えられる名誉……それらが惜しくて、命を惜しむ。 利益を惜しみ、命を惜しむ者が、誰構わず死と恐怖を振りまく正体不明の化け物に立ち向かっていくわけがあろうか。 二個中隊、およそ数百の歩兵や指揮官のメイジがその爪にかかり、腕に押し潰され、脚に踏み潰され、剣に首を飛ばされたところで―――勝利を確信し、その先の略奪に思いを馳せてすらいた正面隊の士気は完全に崩壊した。 兵達は犬死にを恐れて散り散りに逃げ出すか、恐怖に気を失うか、やぶれかぶれにニューカッスル城に突撃し、城壁の守りに散らされていった。 そしてその化け物は、今も目に付く者全てに襲い掛かり、殺戮を繰り広げている―――。 § 殺す。 ―――爪を振るう。槍を構えていた兵士が六枚に下ろされて絶命した。 殺す。 ―――腕を振るう。折れた槍を捨てて脇差を振りかぶった兵士の上半身が、空き缶のようにひしゃげた。 殺す。 ―――跳び上がる。着地点にいた銃兵が、足の裏の下敷きになって落としたトマトのように潰れた。 殺す。 ―――剣を振るう。飛んできた魔法がその刀身に吸収され、ついでに近くにいた兵士数人が、山刀に刈られる背の高い草よろしく、それぞれ適当なところを斬り飛ばされてもんどりうった。 殺す。 殺す。殺す。殺す。 儚く消える間際に、命の炎が一際燃え上がる。だが、そんなものはどうでもよかった。エルクゥの悦びなど欠片も感じない。 あるのは、ただ炎。それは蝋燭の消えゆく炎ではなく、そのまま本人を包み込んでその身を荼毘に伏す業火。 「かははっ、なんてぇ心の震えだ! いいねぇいいねぇ、主人の仇討ちに震えるハート! 燃え尽きてヒート! ガンダールヴ最後の大仕事だぜえ!!」 漆黒の肌の中に、眩しいほど煌々と光を放つ左手のルーン。そこに握られた剣が景気よく声を出し、目前に差し迫った『ジャベリン』の魔法による巨大な氷の矢を、瞬時に蒸発させた。 「■■■■■■■■■■■■■■■■■■ーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」 呼応するようにエルクゥが咆哮を上げる。 だんっ、と血染めのその場から、『ジャベリン』が放たれた方向へとまっすぐに跳躍し―――その風のトライアングル・メイジは、刹那の後に絶命した。 § 軍隊、というのは、人間社会での集落同士が戦う為の組織である。 それが戦う事を想定しているのは、同じ数、同じ種類の人間だ。どれほどの腕があろうと、それが『人間』という枠に収まる以上、一人の達人では十人の雑兵に勝てない。 数の力。そういう理屈だ。 しかし。人ではない、たった一体の超越者と戦うには、軍隊は向かない。千を集め、万を集めても、その『数』という力を発揮出来ないまま無駄に命を散らすだけだ。 ドラゴンの暴君を討つのは、軍隊ではなく、英雄なのだ。 まだドラゴンなら、巨大なドラゴンならば、千の兵士によって一斉に銃を撃つことにも意味があるかもしれない。その巨体には、千の銃弾を集める事が出来るのだから。(逆に言えば、ドラゴンの炎の息も、百や千の兵を一斉に焼く事だろう) しかし、3メートルしかない少し大きな人型程度には、百人の兵士を殺到させたところで百人が同時に斬りかかれるはずもない。千人でも万人でも、せいぜいそれを相手に発揮される『数』の力は十人分。 その十人分を蹴散らすぐらい、超越者にとっては呼吸をするにも等しい。呼吸の回数が百回だろうと千回だろうと、それは等しく『時間の問題』でしかないのだ。 さらに『数』を増やそうとその外から弓や銃、魔法を撃てば、その近くにいる味方に当たるかもしれない。百人が一斉に囲めるような距離があっても、その人型は跳躍一つで銃の射程など飛び越えてくる。 業を煮やし、使い捨ての傭兵など知った事かと広範囲に及ぶ魔法をぶっ放した貴族などは、化け物の持つ剣に魔法を無効化された挙句、周囲の傭兵達によって逆襲を受け、それを守る兵との同士討ちが始まっている。その隊は、もはや軍としての用を成さないだろう。 前線のそんな混乱ぶりを間近で見ていた後方の隊では、機を見るに敏な傭兵や、戦の経験のない徴募兵が、次々と逃亡を始めていた。 堅城を落とす為に集められた五万の軍。それは、たった一匹のエルクゥに、全くの無力であった。 「……なんという」 ニューカッスル城の天守からは、『レコン・キスタ』軍五万の呆れ返りたくなるように巨大な陣容が一望できた。横っ腹への奇襲など微塵も警戒していない、岬の突端に位置する城の城壁にただひたすら殺到する為だけの、縦に長く伸びた突錐陣。 そして、今まさにその只中で殺戮の神楽を踊り続ける、使い魔の姿。 それを眺めるウェールズには、それを戦いと呼ぶのは憚られた。殺戮か、虐殺か……それとも、狩猟か。見るものを圧倒させる五万の陣は、瞬く間に見るも無残な血の海へと変貌していく。 「今なら、我らごと逃げ延びる事も可能かもしれませんな」 「……かもしれないな」 傍らの侍従の呟きに、ウェールズは重く頷いた。 城壁に張り付いてくるはずだった無数の兵がことごとく血に沈んでいく。もはや前線に展開していた部隊は壊滅状態だった。恐慌状態のままその横を走り抜けて城壁に取り付く兵士も散見されるが、見張りの兵だけで追い散らせる程度だ。 「まあ、逃げ延びる先がない我らには、ここを守るしかないのだがね。我らの名誉ある敗北は、彼に譲ってしまったのだから」 「いや、そうとは限りませんぞ」 「……パリー?」 かつて『鉄壁』の二つ名を欲しいままにした初老の侍従。その衰えぬ鋭い視線が、眼下に広がる五万の軍容の、そのさらに向こうを睨みつけている。そんな気がした。 「殿下、およそ全ての戦いと呼べるものには、一つの鉄則がございましてな」 「ほう。その心は?」 「『攻撃は最大の防御』と言うものです」 § 「もう一度報告を繰り返せッ!」 「は、はっ! 本日一〇一七、ニューカッスル攻略部隊が敵の襲撃を受け、先陣を担っていたハイランダーズ連隊は全滅。連隊長サザーランド侯以下、第一大隊長ランカスター伯、第二大隊長アーガイル伯、全てご殉死なされました」 全滅した隊のは言うに及ばず、後方の隊の傭兵や徴募兵までも逃亡を始めており、被害は今なお増大中、というその報告は、怒鳴り返した幕僚長には全く理解の出来ないものだった。 「敵の戦力は!? あやつら、玉砕覚悟で打って出たか!?」 「は。そ、それが……」 「何だ! わからんのか!?」 「て、敵は、一騎の亜人であるとの事です!」 搾り出すように叫んだ若き伝令の仕官の言葉に、簡素な野陣テントにしつらえられた軍議の場がざわついた。 「貴様、冗談を聞いているのでは―――!」 「詳しく説明しなさい。騎士ノーマン」 「ク、クロムウェル閣下……」 激昂しかかった幕僚長を遮ったのは、中心に座っていた司教服の男であった。いかつい勲章ときらびやかなマントばかりのその中心には、この場にそれ以上ないほど不似合いな、緑色の法衣姿がある。 『レコン・キスタ』総司令官、オリヴァー・クロムウェルが、顔の前で手を組み合わせ、テーブルに肘を付いていた。 その傍らには、真っ黒いローブに身を包み、フードで顔を隠したその秘書が侍っている。わずかに垣間見える口元や体つきから見るに、中肉中背の、青年と少年の境目にある男性、という風情だが、クロムウェル以外の誰も、その顔を見た者はなかった。 「ヘイバーン統幕僚長。怒りは我らの鉄の結束を崩す。冷静に報告に耳を傾けたまえ。疑問があれば、理でもって問いたまえ。彼は年若くして竜に認められた、誠実で誇りある騎士だ。余が保障する。偽報であるかどうかは、彼の責にはない」 「は、はっ」 「さあ、詳細を、我らが同志ノーマン」 にっこり、と笑いかけた司教に、伝令仕官は平伏して答えた。 「手に持った剣で魔法を弾き、風のメイジ以上の俊敏さを持ち、トロール鬼以上の力を振るう見た事もない『鬼』と報告が上がっております。突如としてニューカッスル城門前に現れ、襲い掛かってきたと」 「それが数千の我が軍を殺し尽くしたと? 信じられぬ話だが、間違いはないのだね?」 「はっ。全ての物見が、同じ事実を報告致しました。自分も伝令に飛び立つ際に報告どおりの姿を見ましたが……その勢いは全く衰えず、我が軍を、蹂躙しておりました」 場が静まり返る。その場にいるのは全て軍部の高官だったが、皆、『信じられない』といった表情を浮かべている。 目を閉じて黙り込むクロムウェルの耳元に、傍らの黒いローブの人物が口を寄せた。 丈の長い漆黒のローブが重力に引かれ、二人の顔を隠す。 その裏で、威厳と不気味さを保っていた二人の相好が―――盛大に崩れた。 「どどどどどどーしようサイトくん! そんな化け物の事、知ってたかい!?」 「お、俺だって知りませんよ! ジョゼフの野郎もそんな奴がいるなんて一言も……!」 「さ、サイトくんのマジックアイテムで何とかできないのかい!?」 「一匹でメイジ込みの数千人ブチ殺すような化け物倒せるアイテムなんて貰ってませんて!」 「どーしよ!?」 「どーしろと!?」 「バス降りて歩いてたら」 「後ろからイキナリ!?」 「ところでサイトくん、『ばす』ってなんなのかね?」 「えっと、俺の世界での乗り合い馬車っていうか……って現実逃避してる場合じゃないですってクロさん!」 「だ、だって、どうしろっていうんだい?」 「と、とりあえずあの騎士さんを下がらせて、ここの人達にアイディアを出してもらいましょう。もう間が持ちません」 「う、うん。わかった。―――落ち着きたまえ、同志諸君。指揮官が取り乱しては、兵が不安がりますぞ」 二人が体勢を戻し、ごほん、とクロムウェルが咳払いすると、騒然となっていた軍議の場はさあっと静かになった。 「忠実なる我等が騎士ノーマン、貴重な報告ご苦労であった。貴君のもたらした情報は、必ずや我が同志達を勝利へと導くであろう。下がってゆっくりと休み、次の任務に備えたまえ」 「はっ!」 クロムウェルが何度も頷き、笑顔を浮かべると、伝令の竜騎士は深く頭を下げて退室していった。 「さて、諸君、親愛なる我が『レコン・キスタ』の同志諸君。今の報告を真実だとして、どのような対処をするべきだと思うかね?」 その言葉に、軍議は再び紛糾を始めた。 どのような化け物でも五万の軍勢には勝てまい。いや被害を無闇に広げるだけだ一度全軍を下がらせて正体を見極め選りすぐりの竜騎士で討伐すべきだ。いやいやそれでは王党派に時間を与える事になる宣戦布告破りが他国にばれようものなら我等の正当性が問われ―――。 「……なんとかなりそうっすかね」 「……その化け物って、何者なんだろうね」 「さあ……敵の秘密兵器かなんかでしょうか?」 「報告します!」 「「っ!」」 息を切らせた伝令兵が陣幕に飛び込んできたのは、議論の熱が高まり、ひそひそ話をする総司令官と秘書の顔に落ち着きが戻ってきた時だった。 「何事だ!」 「お、王立空軍の旗を掲げた艦が、この陣に向かい最大戦速にて突撃してまいります!」 その報告に、高官達は先ほどまでの舌の熱も忘れ、文字通り跳び上がって驚いた。 § 「弾薬は全て下に向けて撃ち尽くせよ! 敵の艦など相手にするな! イーグル号、及びその乗員はこれよりその全てを以って『レコン・キスタ』本陣への弾丸となる!」 『鉄壁』の号令に、おぉぉー! と艦中から鬨の声が上がる。 「『鉄壁』の名にふさわしくない荒っぽさだね、パリー!」 「言ったでありましょう、『攻撃は最大の防御』ですとな! それとも殿下には、座して死を待つ趣味がおありでしたかな!」 「まさか!」 機動力を重視した設計の、その最大戦速にて五万の兵を飛び越えていくイーグル号の甲板で、主人と侍従は抑えきれぬ笑みを漏らしていた。 「狙うは総司令官、オリヴァー・クロムウェルの首級のみ! おのおのがた、気張りなされよ!」 どんっ! と腹に響くような重音とともに、敵艦の砲撃が船体を掠めていき、イーグル号が大きく揺れた。 甲板にて杖を構え、楽しくて仕方ないという風に顔を歪めるメイジ達に、取り乱す気配は全くない。 「総員、突撃ぃっ!!!」 怒号と共に、二百余名のメイジ達はマントを翻し、こぞって甲板から飛び降り始める。 その眼下には、開けた地に張られた野陣がある。『レコン・キスタ』軍、ニューカッスル攻略拠点の陣であった。 前ページ次ページゼロのエルクゥ
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スレッド_レス番号 01_689-694 作者 備考 長編,01_666の続き 書斎に戻った部屋の主は、設えられた豪華な革張りの椅子に、高価なビジネススーツを 投げ出すと王女殿下は厳しい表情で、デスクの電話から受話器を取りあげ何事かを静かな 口調で告げていた。 広い窓にかけられたレースのカーテンを透かし、夕日がその美貌を照らしていた。 ひとしきり言葉が交わされた後、タイトスカートに包まれた長いすらりとした脚を優美 に運び、デスクの向かいに設えられたテーブルとソファ、ソファに深く腰を下ろした。 王女殿下は今日のイスタンブールで開催された原油採掘権、その、採掘施設に関する各 国政府機関、企業との協議での一場面を思い起こし不安な表情を浮かべていた。 強くならねば。 今まで自国の基幹である原油関連の国有企業に副社長として名を連ねていたが、それは 単に飾りとしてのものでしかなかった。 慇懃無礼な不在に対する質問と、その後のよく戻ってこれたものだ、という聞こえよが しの囁き。 あの方が言われたとおりだった。そしてそれは自身でも推測していたことだった。 今回の事件は単純な、一部の過激派による突発的な行動ではなく、いずこかの政府、企 業の関与――それは複数であるやもしれない――が濃くうかがいとれた。 世界の各国、原油の安定確保を基に経済軍事の拡張を目指す国、また資源輸出により世 界に影響力を広げようとする国、これらの国の思惑、宗教的対立、それらが遠因となり中 東に地に長く続く紛争、内戦、戦争。 今回の騒動の始まりとなった事件についても、今日の囁きにせよ、何らかの意図が透け て見えた。 そう、一刻も早く強くならなければ。たとえ一人でも、今出来ることをしなければ。 今日の装いはその意志の表れ。いつもは王族に供される名誉職を現すように控えめなも のであったがドレスが通例だった。またイスタンブールに宿泊もせず王宮、この書斎に文 字どおり飛び戻ったのも、今日の結果から今後の備えを整えるためだった。 だが―― 事件にあってから、自分の目で、耳で、感じ取った、生の暴力。 そして今日のあの囁き――その生の暴力を行使する者の囁き。 寒気が襲った。 もちろん、優秀なスタッフもいる。信頼に足る臣下もいる。 だが、彼女を対等なひとりの人間として、そして女性として支えてくれる人はいなかった。 側に――側にいてほしい。 ひとり胸の中の想い人に弱音を漏らす。そう、これは弱音。 控えめなノックの音が響いた。 ドアの先に何かを捧げもつ侍女があらわれた。 侍女は丁重な手付きで目の前の分厚いテーブルにそれを置いた。 侍女が引き下がると、埃は払い落とされクリーニングされてなお、黒ずんだ血の染みが こびりつき、あちこち焼け焦げ擦り切れ薄汚れたスーツの上着をそっと手に取った。 傷痕、血の染み、焼け焦げ。それらを細い指先が愛おしげになぞった。 そして、優しく胸に抱きしめ甘く溜息をついた。 イスタンブールの日本領事館では、大使を初め居並ぶ各省庁、外務省、経済産業省など から会議に派遣された面々が――――頭を抱えていた。 怒号が飛び交う中で、誰かがつぶやいた。 「日本企業施設への襲撃、イスラム過激派組織、視察に訪れた王族、拉致、そして」 産油国、その王族のひとりであり、その原油を扱う国有企業の副社長というポストにあ る人物が行方不明となった事実は各国の同意により厳重に秘せられてきた。 そこには拉致の疑いが濃く、国際的な問題が持ち上がることは必死だった。 ―実際には拉致ではなく襲撃からの逃亡だったが、そのことをまだ彼らは知らない― 「3週間。3週間だぞ?事前に何の情報もなく――どっから現れたんだ!」 「情報を取りまとめて本省に連絡しろ。局長?次官だ、次官を呼び出せ!」 参加した国の一部からの恫喝じみた不穏当な発言も混乱に拍車をかけていた。 そして所在不明のはずの当人から、日本の関係者に通知された一つの名前。 拉致にあったとされるこの男、襲撃された施設に所属する、いわゆるサラリーマンこの 男にに関する条件というか要求、これは一体? 『かの者を、当国に於ける原油採掘権、及び、それらに関する全交渉に参加させよ。 末席でよい。』 そもそもこの男は一体、今どこに? 王女殿下の美貌に微かな憂いの色が浮かんでいた。 もし、万が一にも足取りを掴まれてしまった時のために、また目晦ましのため、あの街 に残ると言った。必死に反対したのだが押し切られてしまった。 あのときの判断は正しかったのだろうか。 上着を抱きしめる腕にわずかに力がこもった。 今、どこにいらっしゃるのですか? 日本の大使館に無事、お着きになりましたか? 「――――――――――」 その声は奇妙にかすれていた。 考えたそのままが口を付いて漏れ出ている出ていることに気が付くには、疲弊しきって いた。 視界に映るものは、緩やかに波打つ低木、埃を被って白くなったもつれた草がまばらに 茂りる荒野。 そしてそれを貫き左右に伸びる真っ直ぐな道。ただ、それだけだった。 その男は、葉もまばらな木の幹と夕日をその背に脚を投げ出して座り込んでいた。 塩を噴いた顔、片袖がひきちぎれたYシャツ。スーツと包みを手じかに置き、わずか ばかりに水の入っているボトルを抱え、ぼんやり道を見つめてつぶやいた。 「パスポート、金、メモ」 王宮の片隅にある王族の服飾に関する管理を行う部署、その片隅の分別ゴミ箱の中には、 危うく廃棄物として処理してしまうところだったスーツの内ポケットから取り出されたも のが無造作に捨てられていた。 宿を出ようとして気が付いた。 手渡したそれまで来ていたスーツの上着、正しくはその左側内ポケット。 そこには騒動の間も後生大事にもっていたパスポートと社員証などが収まった財布が入っ てた。 日本の領事館に連絡しようにも、財布に入れていたメモがなければ番号すら判らなかっ た。そして無論、財布には金も入っていた。 宿代は脱ぐわけにも行かなかったスーツ下の右ポケットに入っていたわずかばかりの紙 幣とコインで払った。 問題は払っちまうと、ほぼ一文無し、ということだった。 逃げちまおうかとも思ったが身分を証明するものもないし。これで捕まったらどうなる かわからんし。 幸い、誰かが姫さんを探してるような様子はなかったし思ったような事は起きなかった。 とにかく、自力でアンカラくらいは行ってみせよう、そう思って道行く車を乗せてもら い前の町まできた。 乗せてもらった車内ではできるだけ運転手と話をしてみた。とりあえず出来ることから 始めないと、文字通り話にもならん。 前の町じゃ車が捕まらず、道沿いに歩いてみたが 「もう、歩けねぇ」 * 小さくかぶりを振って、不安を追い出した。 ううん、きっと大丈夫。あの炎の中でもあの橋でだって――― 急に頬を赤らめると、つぶやいた。 「野獣―――だって―――」 あの、あんな状況なのに―――『俺、勃起してる。』――― そして、誰もいないのに思わず手にしたスーツに顔を隠してしまった。 その時、控えめなノックの音が響いた。 びくりと震えると、しばし深呼吸を繰り返して落ち着きを取り戻し、上着をそっとテー ブルに置いた。 なんとか元の王女殿下の表情に戻り、入室を許した。 侍従が一礼と共に現れ、一枚のメモを差し出した。 頷いてメモを受け取ると、侍従は再びの一礼と実に微妙な無表情と共に退出した。 再び一人になった王女殿下はメモに再度目を通すと、赤みの残る頬に満足げな微笑を浮 かべた。 あの方の故郷で作られたあの健気な車。 あの路地を駆け巡った―――あの路地裏はまるで聖堂のようだった。 そして、あの路地裏――聖堂――で、初めての口付けを交わした。 思い出したように胸元に指を伸ばすと、そのまま流れるように両腕がうなじにまわり細 い銀の鎖を取り出した。 鎖の先でまわり窓からの光を反射させる、その安物のリングを見つめながら想った。 あの方からのリングとわたくしの指輪 そのリングを見つめていると、ふとひとつの言葉が思い浮かんだ。 ―――運命――― 天使は微笑むと、小さくかぶりを振ってその言葉を追い出した。 早く迎えにいらして下さい。強くなって迎えにいらして下さい。 そしてあの街でのように甘えさせて下さいね。 いいえ、あんな楽しいけれど切ないのは嫌。今度はずっと一緒に。 たとえ、運命でなくとも―――――― 道の彼方、地平の彼方に微かな翳りが生じ、見つめているとそれは確かに近づいてきた。 アラー様! イエス様!! 南無八幡大菩薩!!! 姫さん!!! よろよろと道に這い出し、力の限りに手を振った。 頼む、停まってくれ――― 荷を積んだ大型トラックは、特有の空気が抜けるような音を発しながら埃を舞い上げて 停まった。 どうにかして分けてもらったボトルに残った最後のぬるい水を咽喉を鳴らして飲み干す と、その遥か彼方とも思える30メートルほどをよろめき走りながら道中習い覚えた 「お願い」「乗せてくれ」を連呼した。 たとえ、運命でなくとも―――――― 天使は想った。 あの、月の夜。 あの、わたくしたちの夜。 ライオンさんの心臓に記した、円月刀(シミター)と馬と薔薇。 王家の、わたくしの、徴。 徴が、獅子をわたくしへと導く。 『ありがとう、わたくしのライオンさん。そして――――――――――――――――』 「ありがとう、わたくしのライオンさん、そして早く迎えにいらしてね愛しいあなた」 天使は愛しいライオンの迎えを想って、翠の瞳を夢見るように閉ざし珊瑚の唇から甘い 溜息を漏らした。 天使のライオンを乗せたトラックはひた走る。 道は大きく西に傾きトラックは没した太陽を追う。 その荷台を覆うシートを繋いでいた索が解け、ひるがえった。 舞い上がる埃を透かして月光は、傷付き汚れ弾痕が穿たれた”T○Y○TA”の文字を 照らし出した。 獅子は長じて育った群れを離れ、荒野を目指す。 荒野の果てに獅子の愛する天使は待つか? 天使は、荒野の果てなんかにゃいない。 荒野のど真ん中、で待ってるはずだ。 たぶん。 戻る スレッド別 / 作者別 / シリーズ別 バグ・不具合を見つけたら? 要望がある場合は? お手数ですが、メールでお問い合わせください。
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「貴殿の徳と業を認め、白王の冠を授ける。 永世の誉、拝して受け給え」 「謹んで、お断り申し上げます。 此度の御用向がその件のみであれば、私は御暇させて頂きますれば」 彼の者は、雪豹の身なれど武より文に優れ、詩吟を殊の外愛していた。 暇さえあればその口は高らかに世界を声に顕し、聞く者全ての心を掴んだ。 彼の傍らには、常に寄り添う風精が居た。 その名はリィ。 大嵐神の風より生まれたとも言われる、「風」が持つ暴威の限りを尽くし得る風精は、彼の者の詩吟に出会うべくして出会った。 リィの風は彼の者の唄を遥か先にまで届けた。 彼の者の行脚の妨げとなるものを全て排した。 彼の者の詩吟は、時の大延国全土に広まり、彼の者の名は知らずとも詩吟は聞いたことがあるという程であった。 ある時は、長閑な村落の光景を、穏やかな風に乗せて都に出稼ぎに出た者にまで届ける。 ある時は、山野の厳しい自然を、吹き付ける突風の如き激しさで歌い上げ、自然に挑む者を時に鼓舞し、時に思いとどまらせる。 ある時は、人知れず野に咲く一輪の花となった者の悔恨と望郷を、縦横無尽の風流に乗せ何処かで待つ者の耳に送る。 彼の者の声は、リィの生む風に乗り、時には大延国の果てを越えた先にまで届いたという。 しかしてその歌は皇都にも届き、彼の者は皇城に召されるに至る。 時の帝は彼の者を世に6人という最大級の誉の座と共に迎えたが、彼の者はただ辞退の旨だけ告げ、風のように去って行ったという。 後にも先にも、霊王の誉を自らの意志のみで、かつ即答で辞退したという事例は、この一件限りだと言われている。 大延国内の行脚にいよいよ窮屈さを覚えた彼の者は、リィを連れて海を渡った、と伝えられている。 彼の者の足取りは、そこで途絶えている。 歌が聞こえる。 この地に私が「在る」ことを始めた時には、その歌はもう聞こえていた。 私をここに在らしめる根源にして、我が現身に似たカタチを得た神は、次は歌のする方へ行こうと言った。 歌が聞こえる。 声の主のところに辿り着いた。 声の主より先に、傍らの精霊が動いた。 私と神に、有らん限りの霊力を尽くした暴風が吹き荒ぶ。 そんなものは微風にも等しいのだが。 歌が聞こえる。 何を歌うの、と私は尋ねた。 新たなヒトの在り方への永くも儚き讃歌、と彼は言った。 歌が聞こえる。 私は手を伸ばす。 彼の魂、ヒトたらしめるモノを、見えざる手に掴む。 歌は聞こえない。 風精は咽び泣く。 永久など無くとも共に在り続けたいと、暴嵐と共に咽び泣く。 歌は聞こえない。 そうしたきゃそうしてあげるよ♪ 神はそう言うと、風精の頭を鷲掴みにして潰し、首から下を丸めだした。 歌は聞こえない。 魂が砕け殻になった器に、私は「力」を満たす。 私の「力」で満ちた器に、神は丸めた風精を押し込む。 歌が聞こえる。 毛並は黒く染まり、血肉は引き絞られ、眼光は千里先すら見通さんばかりに鋭く輝く。 失われていた牙を再び備えた口から、遥かな調が紡ぎ出される。 歌が聞こえる。 彼の者の旋律は、私に世界を見せた。 意図したものかそうでないかは知らないが、それで私は世界を理解した。 歌が聞こえる。 彼の者の功に報いよう。 新たなカタチのヒトとなった彼に、此処に居ながら世界を見通す者、裁定者の名を授けよう。 「ねーキエムー、頼んでたレベリング、しといてくれたー?」 「そんなことはしなくていいです、と私が止めました。 まったく、モルテ様はキエムを何だと思ってるんですか」 死都に程近い、審議候キエム・デュエトの屋敷に、死神モルテと屍姫サミュラが来訪していた。 〈こちら側〉の全土から見てもハイソサエティな御持て成しスキルでは屈指と目される、キエムの侍従マリアージも、緊張の色を隠し切れていない様子である。 「固いなぁサミュラはー。 これでまたラーのヤツとレベル開いちゃうよー。 あの廃神《はいじん》いったい何時間レベリングしてんだか知んないけど、上げ過ぎだろアイツ!」 「あちこち出歩かないで、お城で、えと、れべり・・・でしたっけ?なさっていてはどうですか?」 「レベリング。 異界における遊戯の専門用語でして、単純作業を只管繰り返すことで、遊戯の駒となる存在を鍛え上げると同時に、金銭や物資の現地調達を行う手法に御座います」 やや遅れて応接室に立ち入った、館の主キエムがサミュラに助け舟を出す。 「ありがとうキエム。 聞く限りでは、れべりんぐという行為においては、キエムはもちろん、モルテ様でも流石にラー様には叶わないでしょうね。 いかにも試練っぽいですから」 「ちぇー、何さ二人してー。 んじゃキエム、預けてたVetaちゃん返してよ」 「私が没収しました」 「サミュラ様にモルテ様からの御用向についてお尋ね致しました折に、お預かりになられると仰られたので」 サミュラからモルテに投げかけられる目線は、多分に「異界の遊具で遊んでばかりいないで、少しは仕事をしてください」という批難が込められている。 「ちょっとキエムー、そこは空気読んでよー。 サミュラが没収したら返ってこないじゃんかよー!」 「浅慮の程、御容赦頂ければ幸いに御座います」 「絶対分かっててサミュラに預けたよね、キエム・・・もるる」 モルテが露骨に拗ねだすが、どうせ数刻持たないだろうということは、スラヴィアの数ある死徒の中でも付き合いが最も古く長い部類に入る二人には良く分かっていることであった。 さらに、マリアージがミズ・ローチャイルドの許へ訪問した際に土産として買ってきた、異界に曰く「シュークリーム」なる甘味を用意するや否や、 「これ全部ボクの! ふっふっふ・・・サミュラ! このいかにも甘くておいしそうなシュークリームの命が惜しかったら、ボクのVetaちゃんを一刻も早く解放しろぉ!」 などと言い出す始末であるからして、結局は平常運転である。 「サミュラ様、ここは異界の流儀に倣い、『郷里の兄上殿が啼いておられますぞ』と声を掛けてモルテ様を制止するべきでしょうか」 「キエムも、あまり悪乗りしてモルテ様を調子づかせないでくださいね。 まったくもう・・・しょうがないですね。 モルテ様、コレはお返ししますから、ちゃんとお仕事してくださいね?」 サミュラが懐から『Vetaちゃん』を取り出すと、光の速さで歩み寄ったモルテはそれを掻っ攫い、シュークリームを頬張りながら電源を入れ・・・ 「あれ、電池・・・切れ、て、る・・・?」 モルテは絶句と共に膝から崩れ落ちる。 詮方なし。〈こちら側〉には異界の遊具を動かすための「電気」というものが基本的に存在しないので、再度使えるようにするには多大な手間を要するのだ。 「おろろ~ん、おろろ~ん・・・くっそぉ・・・今度ドクロに頼んで、延々手回し充電器回すためだけの被造物《クリエイション》作らせるかなぁ・・・」 「でしたら、美死姫《フロイライン》が近々御帰省されますので、その際にご依頼されるのが肝要かと」 「そっかわかった!・・・でも今は自分でやんなきゃなんだよねぇ・・・ねぇマリアージ、これやっといて」 「畏まりました」 自分でやんなきゃと言った1秒後に振られたにも関わらず、マリアージは黙して恭しく、モルテから『Vetaちゃん』とコードで繋がった手回し式充電器を受け取る。 一切の余念を挟まず、凄まじい超速度でハンドルを回し始めれば、室内にジャコジャコと電磁石が回転する音が鳴り響く。 「はやいねーマリアージ。 ねぇキエム、彼女ボクに頂戴よ」 「大変申し訳ございませんが、マリアージは私の大切な侍従故、手回し充電器の為には差し出せませぬ」 「あまりキエムを困らせるようなら、モルテ様にも書類作りとかしてもらいますからね?」 「やだもー、サミュラってば、そんなガン見しないでよー、ちょっとしたジョークじゃんかー」 下手糞にも程がある口笛を吹きながら、どこ吹く風の様子のモルテはやがて『Vetaちゃん』の虜になる。 「なら良いのですけれど。 さてキエム、ミズ・ヴェルルギュリウスが帰省されるということは、やはり?」 「御慧眼の通り、壱発逆転王より御会談の御要請を頂いております。 準備についても進めておりますが、あとは日取りを取り決めて頂くのみとなります」 「手配が早くて助かります。 では、此度も良しなに」 「御意のままに」 遥かに数百年前、スラフ島戦役の開戦直前より「美しき死」と共にある、黒き風を纏い裁定を司る黒豹は、今日も職分を全うするのみである。 「キエム、つまらないことを聞きますが・・・貴方の記憶に『もう一度会いたい人』はいますか?」 「記憶の中には確かなカタチは御座いませんが、ソレと今一度出会う時は、きっと私が私で無くなる瞬間。 そう認識しております」 あぁ・・・ここでマリアージさんのモルテの手駒化フラグが立ったのか・・・ -- (名無しさん) 2013-08-06 11 08 16 やべ・・・別の人と勘違いしてた!でもマリアージさんがモルテに狙われるフラグは立ったと思う! -- (名無しさん) 2013-08-06 11 52 16 色々とつながりが想像できるキエムの過去と今だった。自由な詩人の強い魂だったからこそ審議候の力があるんだろうか -- (名無しさん) 2014-08-10 14 58 13 芸能にのめり込んでいくと人としての器や一線を越えてしまうこともあるのは地球も異世界も似たようなもの? -- (名無しさん) 2014-12-06 16 42 56 傑物も愚者も英雄も凡人もスラヴィアンとして等しく生まれ変わる国スラヴィア。その力や人柄から在りし日を思い起こさせてもスラヴィアンとしての今が彼らの全てであるというのは何か救いのように思いました -- (名無しさん) 2016-12-11 18 49 13 名前 コメント すべてのコメントを見る