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今川ユーナ 生年月日 7598年3月3日(7616年時点で18歳) 出生地 礼王朝栄都 民族 スルガ人 最終学歴 スルガ学習院中等科 役職 スルガ藩主 渾名 朱金の姫 今川ユーナはスルガの現藩主。少女君主である。 【世間知らずの甘ちゃん/Indulgent Wastrel】【端麗/Attractive】【社交家/Socializer】【姦婦/Master Seductress】 【親切/Kind】【好色/Lustful】【社交的/Gregarious】【運命の輪/Wheel of Fortune】【愛と堕落の神/Kami of Love Corruption】 https //www.evernote.com/l/AAgYiUhmpvdPAYtN0c2t6GLJkjMM2k_UVL4 略歴 礼王朝滅亡の一年前である7598年3月、礼王朝の首都皇安にてスルガ藩主今川クルーマの娘として生まれる。 すでに民主派・反王朝派による革命が各地で発生しており、有力な工業地帯を有するスルガ藩もまたその行動を惑星視されていた。 王朝派はスルガを引き留めるために幼君の陽哀帝(当時9歳)と、一歳にも満たないユーナとの婚約を成立させた。 ユーナは皇后候補として朱金の姫の称号を授与されたが、婚約は翌年、南衛軍閥の射剣元帥による陽哀帝の廃位と礼王朝滅亡にて雲散霧消した。 中原共和国でもスルガは一定の地位を保った。しかしスルガの政治組織「冷笑派(*1)」はすでに王朝を見限っており、武装蜂起による独立の計画を進めていた。「冷笑派」によってユーナは半ば誘拐されるようにスルガの水面院に迎えられ、朧宮にて厳重に軟禁された。 遠いイクファターナでヤーディシア大戦が勃発した時期、今川クルーマはスルガ藩の分離独立を宣言。これにより原王朝の崩壊は決定的となった。 王朝の各地が長い内乱と戦乱の嵐に曝される中、スルガに手出しをする軍閥はほとんどおらず、スルガは短い平和な時期を獲得した。 冷笑派による近代化改革によってクルーマは政治的実権を喪失し、ユーナの地位もそれに準じたものとなる。 フォンタニエから伯爵家長女ヴィヴィアンヌ・フォンタニエの亡命を受け入れ、朧宮にはラパルナ族も見られるようになった。 7604年にスルガ学習院初等科に入学。また、教育係としてアトリオン人が付けられた。 7611年には数次に渡る大規模な清河赤軍との武力衝突が発生した。 7613年にクルーマが死去。世襲により15歳にしてスルガ藩主に就任した。 7614年初頭、スルガは立憲王政アーカルソン=リペルニアと防衛同盟を締結。清河の伸長、ジャーガルク・シャー国の左派政権の誕生、スルガの幼君化からの対処だった。 7614年にジャーガルク・シャー国のワタ・シャー帝の招待により親善訪問を行う。 清河に対してスルガとジャーガルクとの友好関係を見せつけるためのもので、学校の春休みを利用し計画された。戦艦ホウジョウを御召艦として式部官、侍従官等を伴って出航した。 ジャーカルク国では一応の婚約者である浮敏・元礼帝国皇帝(農場経営者となっていた)を尋ねるも、浮敏は同性愛者となっており、婚約は正式に解消した。 7615年。出所は全く不明だが『ユーナちゃんが鞭を持って「お仕置きして欲しいのかな?」と微笑むビラ』が清河国内に流布された事件が発生した。 7616年8月。ネイ王子の里帰りに同行してハダカンボ王国を訪問。オシコリビーチで余暇を過ごす。その際にホボゼンラ(水着)を着た姿の写真が出回り、イクファターナでの知名度がにわかに上がった。 人物 朱金の姫の渾名に申し分の無い美少女である。 性格も人懐っこくて明るい感じで難の無いお嬢さんである。 表向きは。 一体いつから、そして誰が彼女をこんな風にしてしまったのかは不明だが、現在のユーナは外面はそのままに、内面は淫蕩の道に堕ちている。 お気に入りを朧宮に集め、あるいは親善と称して獲物を呼びつけ、あるいは尋ねて愛と堕落の遊びを愉しんでいる。 皆の前では可愛いお嬢さんであるが、獲物と二人きりになると人が変わり、年齢に見合わない妖艶さを示すようになる。 政府高官たちは気がつかないか、あるいは見て見ぬ振りをしている。 恵まれた環境に生まれ、美しい容姿に生まれたからには、暗君としての生を楽しんだが勝ちと決めている。 国事行為については澄ました顔でそつなくこなす。 国民に向けたスピーチはすべてゴーストライターが書いたものである。 趣味の温泉巡りについては、正確には旅館や風景などの観光全般を好んでいる。 愛読書はイクファターナ法制史。 神河の宣伝では「暗愚の代名詞」と言われるほど無能な君主とされている。 16歳から外見年齢が変わっておらず、妊娠する様子も無い。 アンナマリア・レーセ 恋人 私を壊して目覚めさせてくれた人。目覚めた私に壊された子。おはようのキスで起こしてくれる。いつも一緒。 蒼識アローン 保護者 彼がスルガと私を守ってくれるの。お父さんと違って口うるさいことも言わないし、いい人よ。 ネイ王子 親愛 可愛い弟。大きくなったら初めてを貰うの。それまでは良いお姉ちゃんを演じないと。 朱雀小鞠 愛人 可愛い狐さん。心と身体を穢し堕落させる背徳の悪魔。 エーリヒ・ハインツ・アイヒベルク 愛人 可愛い人。毎週お忍びでデートごっこをするの。今週はお芝居。来週は映画館。 吉良ツクヨミ 知人 藩主になってから避けられてる気がする。ジャーガルクに行ってしまったし。何でだろう…? 玄武スカンヤ 保護者 多分スルガ一番のお金持ち。小さい頃からお世話になっている狐さん。アローンさんと仲良くして欲しいんだけど…。 リチャード・マクダウェル 知人 先生みたいな人。難しい本を贈ってくれるのは良いんだけど、私って飾り物の君主だし…。でもアローンさんが読めって言うの。 イル・セネカ、イル・ヘルガ、アルフレド14世 友人 お隣さんの王族。かわいい! 人物評 名前 国籍 評価 隼風 シンファナ=タンクレート共和国連合 可愛いおじさん。 どうでもいい設定 一人称:私 二人称:キミ 王党派からは「御館様」と呼称される。 ネイ王子から「ゆーなおねいちゃん」と呼称されており、たまに一緒にお風呂に入る。 将来的に『X 運命の輪:Wheel of Fortune』の称号を得る。 スルガロィリタの愛好者。アトリオンスタイルも着る。 従兄弟などの親戚がいるので今川家最後の一人というわけでではない。 残骸
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アナスタシア・ロマノヴナ・ザハーリナロシア????~1560統率:C 武力:D 政治:D 知力:B 文化:B 魅力:A--------------------------------------------------------------------------------モスクワ大公イヴァン4世の最初の妃。侍従官ロマン・ユーリエヴィチ・ザハーリンの娘で、フョードル1世の母。癇癪を起こしがちな夫を宥めるのが上手く、もっとも愛された。後のロマノフ家の礎を作ったとされている。 イヴァン3世ロシア、モスクワ大公国1440~1505統率:A 武力:A 政治:A 知力:A 文化:A 魅力:A--------------------------------------------------------------------------------ヴァシーリー1世の子で、モスクワ大公、ウラジーミル大公。ヤロスラフ公国、ノヴゴロド公国、トヴェーリ公国、リャザン公国を併合して『大帝』と呼ばれた。また、ガザン=ハン国を従属させ、リトアニア領の多くを獲得した。「第3のローマ」を称して、ツァーリを名乗った。 イヴァン4世ロシア1530~1584統率:A 武力:A 政治:B 知力:B 文化:C 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------ヴァシーリー3世の子で、モスクワ大公、16歳でツァーリを名乗る。大貴族を排除し、粛清、恐怖政治を行ない、農奴制を確立した。ガザン=ハン国を征服し、バルト海、シベリアへの遠征も行なった。ロシア史上最大の暴君として『雷帝』、『恐怖帝』と呼ばれた。 ヴァシーリー3世ロシア1479~1533統率:D 武力:C 政治:D 知力:C 文化:D 魅力:D--------------------------------------------------------------------------------イヴァン3世の子。大公位の継承を巡って、反乱を起こすが逮捕される。後に、釈放され、モスクワ大公となる。 ウグリチのドミトリー(ドミトリー・イヴァノヴィチ)ロシア1582~1591統率:C 武力:C 政治:C 知力:C 文化:B 魅力:B--------------------------------------------------------------------------------ウグリチ公。イヴァン4世の子でフョードル1世の弟。兄のフョードル1世が没すると不審死を遂げる。これによりリューリク朝は断絶が決定づけられた。しかしその後、ドミトリーを名乗る偽物が多く名乗り出た。東方正教会の聖人。 エレナ・ヴァシーリエヴナ・グリンスカヤロシア1510~1538統率:C 武力:D 政治:B 知力:C 文化:B 魅力:B--------------------------------------------------------------------------------モスクワ大公ヴァーシリー3世の2番目の妃。リトアニア大公国の貴族の出。夫の死後は摂政となり貨幣の統一化を図った。リトアニアやスウェーデンとも良好な関係を築いた。 クセニヤ・ゴドゥノヴァ(クセニヤ・ボリソヴナ・ゴドゥノヴァ)ロシア1582~1622統率:D 武力:D 政治:C 知力:B 文化:C 魅力:B--------------------------------------------------------------------------------ロシア皇女。ボリス・ゴドゥノフの娘。高い教養と美貌を持っていたが2度の婚約は破談となっていた。偽ドミトリーがモスクワに入城すると母と兄は処刑されたが助命され偽ドミトリーの慰みものとなった。後に修道女となり家族を弔い続けた。 フィリップ2世ロシア1507~1569統率:C 武力:C 政治:C 知力:B 文化:A 魅力:B--------------------------------------------------------------------------------宮廷に仕える貴族だったが修道士となる。イヴァン4世の要請でモスクワ府主教に着任する。しかし秘密警察・オプリーチニキで粛清を行なうイヴァン4世を批判して諫言を行なった事で処刑され致命した。正教会の聖人。 フョードル1世ロシア1557~1598統率:C 武力:C 政治:C 知力:C 文化:D 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------イヴァン4世の息子で、ロシアのツァーリ。リューリクの血族で最後の君主。 マリヤ・スクラートヴァ=ベリスカヤ(マリヤ・グレゴリエヴナ・スクラートヴァ=ベリスカヤ)ロシア????~1605統率:D 武力:D 政治:C 知力:C 文化:C 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------ボリス・ゴドゥノフの皇妃。秘密警察・オプリーチニキの隊長マリュータ・スクラートフの娘。夫が亡くなり息子のフョードル2世が王位に就くと、蜂起した偽ドミトリーによって息子と共に処刑された。 マリュータ・スクラートフロシア????~1573統率:B 武力:A 政治:C 知力:C 文化:C 魅力:D--------------------------------------------------------------------------------イヴァン4世が組織した秘密警察・オプリーチニキの隊長として重用される。多くの貴族や聖職者を処刑し、反乱の意があるとしてノヴゴロドの住民数千人も虐殺している。リヴォニア戦争に従軍して戦死する。
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681 :ひゅうが:2013/12/04(水) 12 25 53 大陸日本世界ネタSS――第1次大戦前の日本 幕間「革命成る~孫文による統一~」 ――混迷の大陸 1913年、辛亥革命後初の国政選挙が実施され、内閣首班であった宋教仁とその一派が圧倒的多数となって与党となった。 とはいっても国民政党としての国民党にすべてが包括される形となっていたために実質的には党内与党が決定されたといった方がいいのだが、それでも影響は大きかった。 なぜならば、大総統袁世凱や孫文が主張していたように、「中華をまとめるには強力な政府と指導者による指導が必要である」という意見に対し宋は「自治権を有した省を集め、外交や国防、全国的な内務の一部を政府がつかさどる連省政府こそが相応である。中央からの支配のみでは効率的な国政運営はできない」という連省政府構想を主張。 これが真新しい考えとして初の選挙に参加した人々の支持を集めたのである。 だが、袁世凱や孫文としては想定外もいいところだった。 彼らは名実ともに首相となった宋を妨害する一方で説得を試み、初の議会は混乱含みとなってしまう。 孫文は政府の職にはつかずに本拠地の南部上海周辺へと「隠遁」するも誰もそんなことを信じる者はいない。 政争の場となった北京(南京から遷都を実施)では、宋が説得を受け付けないと知った袁世凱がとりあえずは国政を彼に任せる一方で国民党の非主流派となった中央集権派と取引をはじめていた。 そしてそれは、1914年、宋が度重なる暗殺未遂を避けるように選んだ初の外遊先として日本帝国へ訪問している途上での突然の解任劇へと繋がるのである。 歴史家は、もしこの時点で宋が彼らの支持者が計画していたように逆にカウンタークーデターを実施できていればあるいは違った未来があったかもしれないと述べている。 北京政府は北洋軍閥による独裁的な色を呈していった。 義勇軍という形で中華民国政府に支援を実施していたアメリカ合衆国も困惑するほどにそれは急速であり、かつ反動的なものとなっていた。 彼らは、退位表明後も紫禁城に引き続き居住を許されていた宣統帝溥儀を強引に退去させてアメリカの機嫌をとる一方、「この大陸をまとめるには強力な政府と指導者が必要」と繰り返して述べた。 山東半島利権や北京・南京連絡鉄道の敷設権についての要求をドイツ帝国が出してくるとそれを理由にしてさらなる支援を要請。政府権限の強化についても理解を求めていったのである。 「袁世凱は皇帝になるつもりだ」 南京の孫文からそんな言葉が届けられるにおよび、米国政界は混乱する。 彼らが支援したのは民主共和政を求める革命であるはずで、一人の男を皇帝にするためではないからだ。 682 :ひゅうが:2013/12/04(水) 12 26 27 対処方針を巡って彼らが混乱する中、1914年6月、欧州でひとつの変事が起こる。 サラエヴォ事件。 オーストリア皇太子暗殺「未遂」事件である。 幸運にも増員されていた警備によって即死こそ免れたものの、欧州の王室外交に極東の日本帝国までもが関与しての戦争回避の努力の結果は流動的となっており介入の余裕はなくなりつつあった。 これを見た袁世凱は1915年初春、中華民国の国号を中華帝国と改め自ら皇帝へと即位する。 当然ながら内外問わず批判の多い即位であった。 即位式に招待された駐在「大使」が苦虫をかみつぶしたような顔をしながら式典を見守っている姿は歴史教科書で有名であろう。 袁世凱が期待していた「近隣の君主制国家による支持」は得られず、日本帝国は完全な無視を決め込んでいた。 得意満面でいた彼の顔が青ざめた時、すでに彼の味方はほとんど残っていなかったのである。 そして――焦った一部の中小財閥により資金を提供されていた一派は動き出す。 即位式わずか10日後、1915年1月13日、北洋軍閥内部も含めた政府内部での即位反対意見を説得しようとしていた袁世凱は、護衛武官の手引きによって接近してきた襲撃者に襲われ暗殺される。 北洋軍閥が即座に民国臨時政府の樹立を宣言する一方で、孫文の一派も民国正当政府を宣言し南京で決起。 これにより各地の軍も独自の行動を開始することとなった。 そして米国が押っ取り刀で南京の「正当政府」を支持し、フィリピン駐留軍から3万名を義勇軍の第一波として派遣するにおよび、人々は気付いた。 誰が袁世凱を殺させたのかを。 実際、からくも襲撃から生き残った袁の侍従武官が信用ならない北京から英国大使館へ駆け込み襲撃者が「義勇軍」に訓練を受けていた上海人であると証言してから疑いは「限りなくクロに近い灰色」となる。 事実はまたしても民間の独走であったのだが、これによりタフト政権はさらなる窮地に陥ることとなる。 大戦勃発に伴って日本軍はドイツ領山東半島へ向けて大軍を発進させており、彼らが引くことは議会はもとより正義の進軍というスローガンにあてられた民衆が許さない。 結果として彼らはそれまで支援していた北京の民国政府ではなく「民主主義の闘士である孫文」を支援せざるを得なくなってしまった。 タフト政権は20万規模の兵を用いた「民主防衛軍」の派遣を議会にはかり、認可を得た。 こうなれば、孫文による統一を少しでも後押しするしかない。 孫文は「北伐」を宣言。 彼が暗殺に関与したのかという疑いの目を振り切るかのように、軍事的な「第二革命」に狂奔するのである。 そしてこの混乱は1918年の北京政府との妥協によって終結。 こうして暫定的に設けられた「中華民国臨時政府」は、大総統である孫文の権力基盤を外国軍に頼るという不安定な権力基盤ながらも一定の命脈を保つことになる。 683 :ひゅうが:2013/12/04(水) 12 28 16 【あとがき】――というわけで一本。 第1次大戦の前に介入してしまったせいで、火事場泥棒に走らざるを得なくなってしまったタフト政権に合掌… しかし軍閥抗争じみた内戦は削減できたし孫文先生が統一したし問題ないよね(棒読み)! まぁ、それも米軍撤退や赤い浸透とかが始まるまでですが(ボソッ) ----------------- 修正回:0(アップロード) 修正者:Call50 備考:誤字・空欄等を修正。 修正回:1 修正者: 修正内容: -----------------
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背景設定 ブレトランドの実質的な盟主国と言われるヴァレフール伯爵領は、この小大陸を混沌から救った英雄王エルムンドの長男シャルプによって築かれた国である。その末裔である現ヴァレフール伯爵ブラギス・インサルンド(下図)は、かつては名君と謳われていたが、近年は老齢による衰えが激しく、その統治能力に内心疑問を感じている者も少なくない。 そんな彼には二人の息子がいた。聡明ながらも病弱な長男ワトホート(下図左)と、武勇に秀でるが思慮に欠ける次男トイバル(下図右)である。しかし、いずれも君主としては大きな欠点を背負っていることもあり、どちらも後継者としての決め手に欠けていた。 更にその二人の下には、ヴェラ(下図)という妹もいた。彼女は知勇に秀でた優秀な君主と言われていたが、愛人の子であるが故に有力な後ろ盾を持たないため、伯爵位の継承争いからは距離を置き、家臣の一人であるイアン(後述)に嫁ぐことで、伯爵家名である「インサルンド」を名乗ることを放棄した。 そして、この国を守るヴァレフール騎士団を支える7人の騎士隊長(男爵)の中でも、ワトホートとトイバルのどちらを後継者とすべきかで、意見は真っ二つに分かれていた。長男ワトホートの妻が副団長グレンの娘であるのに対し、次男トイバルの妻は団長ケネスの娘である。二人はそれぞれ、騎士団内における「長男派」「次男派」の筆頭であり、他の5人の騎士隊長のうち、ファルクは長男派、ガスコインは次男派と言われているが、残りの三人(ロートス、イアン、PC①)はまだ旗色を明らかにしていない。 長男派の男爵(騎士隊長) グレン・アトワイト(副団長、イカロスの領主)・ロード/メサイア・56歳・男性・ブラギスの長男ワトホートの舅・大穀倉地帯を領有し、聖印教会と密接な関係を持つ ファルク・カーリン(イェッタの領主)・ロード/パラディン・25歳・男性・グレンの縁者・才色兼備な若き俊英 +グレン(左)・ファルク(右)全身図 次男派の男爵(騎士隊長) ケネス・ドロップス(団長、アキレスの領主)・ロード/ルーラー・58歳・男性・ブラギスの次男トイバルの舅・貿易港を領有し、大陸諸国との繋がりが深い ガスコイン・チェンバレン(ケイの領主)・ロード/キャヴァリアー・37歳・男性・ケネスの縁者・息子のセシルはマーチを開拓して新領主に就任 +ケネス(左)・ガスコイン(右)全身図 中立派の男爵(騎士隊長) ロートス・ケリガン(オディールの領主)・ロード/アーチャー・22歳・男性・北東部国境の長城線(ロングウォール)の守護者・長弟の妻はグレンの縁者、次弟の妻はケネスの縁者 イアン・シュペルター(クーンの領主)・ロード/セイバー・28歳・男性・ブラギスの長女ヴェラの夫・PC④の昔の元主君にして元恋人 PC①(テイタニアの領主)・ロード/????・?歳・?性・数ヶ月前に継承したばかりの新米領主・PC②、PC③、PC④の主君 +ロートス(左)・イアン(右)全身図 今回予告 ヴァレフール南西部に広がるボルフヴァルド大森林は、混沌濃度が高く、時折、様々な投影体が出現することで知られている。その森林の中核に位置するパルトーク湖から流れるカーレル川のほとりに、PC①が治める街・テイタニアが存在する。伝説の妖精女王の名を与えられたこの街は、森林を発生源とする様々な混沌災害から首都ドラグロボウを守るための防波堤であると同時に、森林に出没する様々な投影体を倒して名を上げようとする冒険者達の集いの場でもある。 そんなテイタニアの水源となるパルトーク湖の奥底で、巨大な「何か」が目覚めようとしていた。それがこの街を、ヴァレフールを、そしてブレトランド全土をも飲み込む大動乱の引金となることを、この時点で知る者はまだ誰もいない。 グランクレスト・セミキャンペーン「ブレトランドの英霊」第6話 「炎のさだめ」 混沌(カオス)を治め、聖印(クレスト)に至れ! PC① 推奨クラス:ロード キミは、テイタニアの領主であり、ヴァレフールの七人の騎士隊長(男爵)の一人だ。キミは先代領主の第四子(三男or次女)だったが、数ヶ月前に父と二人の兄が戦死し、姉は大陸の貴族家に嫁いでいたため、キミが後継者となった。キミの妹のサーシャも聖印を持ってはいるが、病弱で君主の仕事は務まりそうにない。 因縁 サーシャ・****・ロード/アーチャー・17歳・女性・PC①の妹・推奨感情 メイン:庇護/サブ:任意 +サーシャ全身図 PC② 推奨クラス:メイジ キミは、PC①の契約魔法師だ。キミには敬愛する兄弟子キースがいたが、彼は契約相手であるトイバルの暴挙(家臣や住民達に対する乱暴狼藉など)を諌めようとした結果、反逆者として処刑されてしまった。今後の伯爵位継承争いの結果次第では、トイバルがキミの契約相手の主君になるかもしれない。 因縁 トイバル・インサルンド・ロード/セイバー・34歳・男性・ヴァレフール伯爵の次男・推奨感情 メイン:憎悪/サブ:任意 PC③ 推奨クラス:アーティスト キミは、PC①の部下だ。キミの故郷は昔、伝染病に侵され、その感染の拡大を防ぐためにワトホートの手で焼き討ちにされてしまった(キミはその炎の中で邪紋の力に目覚めることで、なんとか生き延びた)。今後の伯爵位継承争いの結果次第では、ワトホートがキミの雇い主の主君になるかもしれない。 因縁 ワトホート・インサルンド・ロード/ルーラー・36歳・男性・ヴァレフール伯爵の長男・推奨感情 メイン:憤懣/サブ:任意 PC④ 推奨クラス:プロジェクション キミは、PC①の部下だ。キミはかつて、イアン・シュペルター男爵の侍従で、密かに情交を結ぶ関係であったが、彼は数ヶ月前に伯爵令嬢であるヴェラと結婚することになり、それに伴って、キミは解雇されてしまった。今はテイタニアに再就職したキミだが、今でもイアンに対しては複雑な感情を抱いている。 因縁 ヴェラ・I・シュペルター・ロード/キャヴァリアー・29歳・女性・ヴァレフール伯爵の長女・推奨感情 メイン:嫉妬/サブ:任意
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首相官邸に御座す内閣総理大臣の下には、逐一異世界での戦況の情報が流れ込んできていた。着々と進む進撃に首相はいたくご機嫌であった。軽傷者はそこそこいるが死者が未だいないことに関しては、彼は手放しでほめた。国内で情報が漏れればたちどころに計画が破綻するのは間違いない。何より人的被害を最小にして事を進める必要があった。 「この評議会というのはどういう団体なのかな?」 首相は報告書の魔道最高評議会が各国の調停に動き出したという記載に敏感に反応した。ようやくスーツ姿もこなれてきた感のある、出向中の魔道師が説明した。 「全ての魔道師を統括する機関ですね。一応それなりの政治力もあります」 「話をまとめる力はありそうかな?」 「評議会が各国の顔を立てれば、あるいは…」 日本側にとっては渡りに船の話だった。最初から彼らには奪われた領地以外を占領する気はないし、してはいけないのである。すでに禁は破られた。窮鼠が何をしでかすか自明であるからだ。 首相はしばらく思案して、ニヤリと笑みを浮かべた。 「作戦に支障がなければ、交渉が有意義に進むよう一発脅しでも差し上げましょうか」 フォリシア国内の要所に張られた対ゲート結界網は徐々に空自の爆撃によって狭まっていたが、それでもまだ爆撃機が首都へ往復する距離には届かなかった。しかし敵が有効な対空防御策を持っている訳ではない。 「虎の子の空中給油機──演習だけで使ってるんじゃ可哀想だ」 フォリシア首都ジェルークスの周辺では季節外れの強風が吹き荒れていた。風が渦を巻き、木の葉を巻き上げ、耐え切れず倒れてしまった立ち木もところどころに見受けられた。住民は家の補強作業を強風の中、必死に進めていた。 嵐が来たわけではない。巨大な魔方陣を駆使し魔力で吹かせている人工の風なのである。彼らのささやかな防空対策だった。それはすでに十数日吹き続けていた。市民への周知もろくに徹底されないまま実施されたため、建てつけの悪い家にはすぐに被害が出た。そうではない家も吹き荒れる風に徐々に強度を蝕まれ、限界が近付いてきていた。 街の奥へ進むと、市民の悲鳴もよそに強風を難なく跳ね返す、強固に組まれた石造りの王宮があった。浮かない顔をした上級将軍カルダー・オベアは、白い大理石で覆われた廊下を進んでいた。 自らの率いる国境防衛隊をろくに戦わせもせず撤退させたのを問われ、査問会議に召喚されたのだ。彼は狼狽する部下をなだめ、一時の指揮を任せて急ぎ都へと戻ってきた。 議場は王宮の中庭を過ぎたところにあった。屋根で覆われた廊下の両側にはきれいに刈りそろえられた観葉植物があり、通る人の目を和ませた。その彼が通りかかったとき、後ろから聞き覚えのある声で彼は呼び止められた。 「久しいな、オベア将軍」 「!これは陛下──」 彼は慌てて片膝をつき、礼の姿勢を取った。声をかけたのは痩せぎすで背の高い初老の男だった。オベアの主であるアンクヴァール4世は五十過ぎにしてようやく即位した王である。皇太子の期間が長く、名誉的な軍団長として各地の拠点を転々と回された経験を持ち、軍幹部との親交は昨今の王に珍しく深かった。 上着を側の侍従に持たせた軽装の王は仰々しく呟いた。 「『武神』オベア将軍が異界の軍を前にしてすたこら逃げ帰り、全軍の士気に重大な影響をもたらした、と専らの噂」 オベアはうつむいたまま答えた。 「私の知る陛下はそのような流言に惑わされる方ではないと存じておりますが」 「フフフ、もちろん」 王は歯を出してニヤつくと、膝をついているオベアの坊主頭をしゃりしゃりと撫でた。手で立ち上がるように促し、言葉を続けた。 「東の大森林まで引いただけだろう?ここからが森の国フォリシアの本当の縄張り、地の利は我らのものよ。しかし頭に血の上った重臣達がうるさくてな…まあ奴らの愚痴だけ聞いておいてくれないかね。悪い処分は一切させん」 「はっ…細かな配慮、痛み入ります」 「うむ。ではまた後でな」 王は鷹揚に頷くと侍従に目で合図を送りその場を立ち去った。 背の数倍はあろうかという王家の紋章をあしらった大きな扉を抜けると、政治の中枢に住まう御方々が勢揃いであった。 陽の差し込む天窓がぎしぎしと音をあげていた。四方を王家のタペストリーで覆われた大部屋は、普段は王臣が揃って内政外交等の政策を語り合う朝議の間と呼ばれるところだった。 正面最奥にある王の席は今のところ空席である。出席することはないだろう。両脇に居並ぶ老人達は冷ややかな眼差しを向ける者、冷笑を浮かべる者、周りを窺いながら心配そうに見守る者と様々だった。 「お久しぶり、オベア君」 まず声をかけたのは白いローブを身にまとった国家出納局長官パオロ・マルカエデスだった。重臣の中の筆頭格である。そして主戦派の代表でもあった。はげ上がった頭の脇に残るちりちりに巻いた短い髪が特徴の脂っぽい中年男は、挨拶も早々に渋い顔で語り始めた。 「貴公には少々失望したぞ?ろくに剣も交えず先人達が苦労して奪い取った地を早々に捨て、大森林まで尻尾を巻いて逃げるとは…」 北の大国ボレアリアは北を寒風吹きすさぶ北大洋に、東を東大洋に面している。西部南部が陸続きなのだが、当のフォリシアは北東部においてかの国の南西部と国境を接していた。フォリシアの北には小国が割拠し、大国同士の対決のおこぼれにあずかっていた。東はやはり東大洋に面し、大きな港もある。戦争が始まる前まではこの二大国もそれなりに交流はあったものの、十年も経ちすっかり途絶えた。 件の大森林とは元々の国境だったところである。国の大半を森に覆われていたフォリシアは国内から産出する鉱物、燃料などで潤っていたが、山と森の国であるため農地が少なく、食糧供給に常に不安を抱えていた。農地を求め森の向こうのボレアリアへ侵攻したのである。大森林の向こうは肥沃な一大農業地帯だった。 「これは異な事を。無駄に兵を減らせば満足なさると仰る」 「この成り上がり者が!口のきき方に気をつけんか!」 オベアの皮肉を怒声で払い、彼は他の重臣達にぶちまけた。 「こんな軟弱者はさっさと東部国境防衛統括の任から引きずりおろさねばならん!大体異界の軍がどれほど強いというか?戦う前から逃げては戦力差もわからんではないか!」 頷く者もいれば苦笑する者、ため息をつく者もいた。重臣の間でも意見は割れていることを意味していた。反応からは主戦派も慎重派もお互いに主導権は取っていないようだった。 「失礼しました。しかし担当外の国境部では軒並み全滅、敗走させられたことを鑑みるに、態勢が整うまでは兵力を温存したままで退いた方が良いかと」 今まで腕組みをしていた慎重派の老人が席を立たずに呟いた。 「して、その態勢を整える当てはあるのかな?このままずるずる退いてジリ貧となっても仕方ないでな」 「…私見ですが」 絨毯の上で直立したままオベアは一つ断りをいれた。 「異界軍との戦いにおいて、平地の接近戦はないと確信しております」 「奴らは、迫り来る大軍を飛び道具で全滅させることができる、と」 別の初老の重臣がすかさず突っ込みを入れる。 「ええ、現にいくつもの戦場でそうされたのですよ、"我々が"。まず敵兵の顔をその目で見た者もほとんどいないのです。地平線の向こうからとめどなく鉄の塊が飛んできて、我々を八つ裂きにする。そういう戦いでした」 主戦派の意気が少し削がれたかに見えた。彼は畳み掛けるように続けた。 「彼らと真っ向から戦っては駄目です。やるなら二つ、接近戦をせざるを得ない状況にするか、こちらも接近戦はしないか…。敵の得意な空から爆発物を投げ落としてくる攻撃も、森林なら威力は半減。あの火を噴く鉄の象(戦車のこと)も森は簡単には進めません。ここで隠れながら罠を張り持久戦をします。これが前者」 「接近戦はしないと言うとどうするのかな?」 「相手には敵を近付かせぬ強力無比な飛び道具がありますが、こちらにも近付かなくてもできる攻撃がないではありません…『呪殺』にて」 「呪殺には体の一部が必要なのだぞ?戦力を減らせるほど倒せるとは思えんが…まあ貴公がそこまで断言するなら策はあるのだろう。武神の術策、拝見させて頂こうか」 その老人は納得したように二、三度頷くと口を閉じた。 その時、議場から少し離れた場所で大きな爆発音が轟いた。風の音もかき消すほどの音量は地面を大きく揺らした。その場はたちまち慌しくなった。 「着弾確認、帰投する」 青地に日の丸をあしらった爆撃機に乗ったパイロットは機を急旋回させた。それは強風の渦巻く蒼い空に溶けてすぐに消えた。 王宮の離れが木っ端微塵に砕かれたという知らせがすぐに室内に届いた。鉄の鳥がここまで爆撃をしに来たという事を知って、重臣達は揃って青ざめた。防空対策は無駄だった。首都が灰燼に帰す可能性もあるとなれば考えも変えねばならない。 「み、都から早く脱出せねば!火の海にされるぞ!」 「逃げてどうする!ここで逃げてもどこまでも追われる事に変わりはない」 「降伏するしかないのか」 「我々も潔く戦って散るべし!」 言い合いはもはや議論の体を成さなくなり、そそくさと退出する者も現れた。 どうしたものかとオベアが思索にふけっていると、後ろの扉がゆっくりと開かれた。そこに姿を現したのは正装した国王と、評議会から交渉の全権を任されたパーブルジュージだった。 「皆の者、静まれ!」 王の一喝で混乱を極めていた室内もたちどころに落ち着きを取り戻した。王と使者はオベアの脇を通って玉座の前に立った。立礼をする重臣達を一通り眺めると、彼は皆を落ち着けるように言った。 「どうやら異界の軍はここまで侵攻してくる気はないようだ。今のは講和の催促だろう」 怪訝な顔をする臣下らに対し、彼は続けた。 「考えてもみたまえ。本当に都を壊滅させるつもりなら離れなど狙わないし、今の攻撃ですでに市街は火の海になっているはずだ」 臣下の一人が口を震わせながら発言した。 「しかし、このままでは我々の生殺与奪の権は奴らが握っていることに変わりはなく…いつ気変わりして侵攻してくるか…」 「そこで彼が交渉しに来た訳だ」 王は隣にいたパーブルジュージに視線を向けた。その使者は深々と礼をして口を開いた。 「前日、異界の軍の窓口とも話をする機会があったのですが、彼らは奪われたボレアリアの領地を奪還するためにきた、即座に領地を返還すればそれ以外のものは求めない、と。賠償金も要らない、と申しておりました」 「なら、さっさと返してしまって終わらせよう!…という訳にはいかんのじゃろうなぁ」 老臣の一人が諦観の面持ちで呟いた。使者も同意するように頭を垂れた。 「ボレアリア本国は領土の割譲こそ要求しませんでしたが…。提示した賠償額が…五億リート(1リートは銀73g相当)」 一堂は皆苦虫を噛み潰したような顔で金額を聞いた。ぽつぽつと舌打ちも聞こえた。 「ふっかけてきたな!足元を見おって!」 豊かなフォリシアの国家予算から見ても三倍はあろうかという額だった。全額払うこととなれば恐ろしい増税とインフレが待っている。 「奴らの本隊には一回も!ただの一度も負けていないのに、そんな大金を払えと!?それならば異界の軍に全額払って寝返ってもらった方がよっぽどましだわい!」 「カスどもが!金は要らぬと言う虎の後ろで、威を借る狐が身包み剥ぐ気とは…見下げ果てた性根と言うべき他はない」 重臣達は先程の怯えた顔が嘘のようにいきり立っていた。 無理もない、と議場の脇で立っていたオベアは思った。彼らは本当に弱かった。力押ししか能のない軍だった。まあ連戦連勝し、今の地位を得ることができたのも彼らのおかげか、などと考えて彼は自嘲気味に苦笑した。 「周辺国にも負担を求めるにしてもやはり、この額は難しいな。最初に聞いた私もそう思ったからな」 王もため息をついてオベアの方を向いた。憔悴した王の顔を見て、オベアは精一杯の自信に満ちた笑顔を返した。 「将軍よ、まだ講和はできん。向こうがどうしても早期講和したいとなれば、賠償金を減額させる機会もあるはず。両者で思惑が違うのであれば、異界の軍からボレアリアに働きかけてもらうこともできるはずだ。あまり気乗りはしないと思うが…将軍の双肩にかかっているのだ。よろしく頼む」 深々と頭を下げた王に、オベアは慌てて行為を制止した。 「陛下、私のような者に頭を下げてはなりません。陛下は堂々と勅を発して下さればいいのです。国のため、未来のため、最後の血の一滴まで奮闘して参ります」 笑顔を取り戻して頷く王を横に、賠償額を聞いて青ざめていたマルカエデスが脇から低い声で脅しつけた。 「もう退けぬぞ!大森林を抜かれたら都まで後はない。わかっているな?」 「ええ、重々承知しております。その時は私の命もないでしょうからご心配なく」 オベアは一礼して踵を返し、うやむやになった査問会議の場を後にした。主役のいなくなって拍子抜けした重臣達もぞろぞろと退席し始めた。 王は対外工作を監督する臣の一人を呼び止め、他の者に気取られぬよう耳打ちした。 「──ゲートと異界諸国の調査を進めるように。おそらくこれが向こうの恐れている選択肢だ。我々もただ負けるわけにはいかん。最後の選択肢を用意しておかなくてはならぬ」 議場の隅ではパーブルジュージがローブの中で腰に手を当て、深いため息をついていた。かしげた顔を中央から分けるように、眉間に深い皺が寄っていた。
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プロローグ 1年 1月/2月/3月/4月/5月/6月/7月 シャムロック 1年1月 アイテムグループ一覧 A:ハニービーン B:マッシュルーム・腐り物A C:スープストック D:ハニシロ E:メロン F:腐り物B シャムロック 1年1月1週(1期) 2週(2期) 3週(3期) 4週(4期) 1週(1期) ミステリアスな少年、フェンネルに会える! タイトル 登場人物 選択肢 条件 名前 備考 グループ アイテム 歓迎パーティー 女王サンダーソニア挨拶 サンダーソニア、侍従、ライラック、エリックフラム、オズモンド、ラナンキュラス、デラウェア、マザーワート、レイブニス、セリ、ジャスミン、ケルシーバンブー、ブローディア候 「お酒を貰う」「お酒を貰わない」部屋からでますか?「はい」→イベ終了「いいえ」 腐)ポテト2腐)小麦粉2 入学式 マザーワート 腐)マッシュルーム1腐)ポテト1 入学式後、カサブランカ、ジニアに様子を聞く ジニア、カサブランカ、レンギョウエルダー、ディッフェンバキア、サンショウ A ハニービーン サラダ2 カモミール入寮 カモミール、ホーソン、オーキッド 「のぞく」「のぞかない」→イベ終了? C スープストック スープストック1ポテト1 ダムセルとプラタナスの出会い ジニア、プラタナス、ダムセル、バジル C スープストック ポテト1トマト1指貫1 番長の定義 プラタナス、ジニア、 先代番長=ピコタイト 腐)ポテト1腐)小麦粉1 ジニア、プラタナス入寮 ジニア、プラタナス 「はい」「いいえ」→イベ終了? 腐)マッシュルーム1腐)小麦粉1 ダムセル見回り ダムセル、バジル 「はい」→「チューリップ悲鳴」「いいえ」→イベ終了? 腐)ポテト1 チューリップ悲鳴 チューリップ、ダムセル、バジル 「のぞく」「のぞかない」→イベ終了 「ダムセル見回り」から続く 腐)ポテト2 2週(2期) 歓迎会の配役は? タイトル 登場人物 選択肢 条件 名前 備考 グループ アイテム 歓迎会の提案 プラタナス、ジニア、ダムセル、カモミール、オーキッド、チューリップ、エルダー、テトラ、バジル、寮長、男子寮生1・2 「のぞく」「のぞかない」→イベ終了? C スープストック 綿花子1トマト1 主役争い エルダー、チューリップ、ダムセル、バジル、ジニア、テトラ A ハニービーン サラダ1 オーディション結果 テトラ、ダムセル、ジニア、エルダー、チューリップ、バジル、オーキッド、カモミール A ハニービーン サラダ1レースリボン1 お菓子製作 寮長、お菓子製作班一同、オズモンド、フロックス 「のぞく」「のぞかない」→イベ終了 ポテト1トマト1 ケルシー、歓迎会の噂 ケルシー、聖乙女 「はい」「いいえ」 ポテト1 リップ、乙女が来たと報告 寮長、生徒たち、チューリップ、ダムセル、オーキッド、カモミールジニア、プラタナス 「のぞく」「のぞかない」→イベ終了? メロン3 審査員依頼・アルストロメリア アルストロメリア、バジル 腐)ポテト1腐小麦粉 審査員依頼・マザーワート マザーワート、バジル 腐)ポテト1腐)小麦粉1 審査員依頼・レイブニス レイブニス、バジル 腐)ポテト1腐)小麦粉1 審査員依頼・ライラック ライラック、バジル 腐)マッシュルーム1 モナルダの店で入学祝 モナルダ、カサブランカ、ディッフェンバキア 「のぞく」「のぞかない」→イベ終了? トマト1 エルダーの主張 エルダー、テトラキャベツ・レタス・ハクサイ トマト1 女子寮長ヘイゼル挨拶 ヘイゼル、聖乙女 「はい」「いいえ」 腐)マッシュルーム1腐)ポテト1腐)小麦粉2 3週(3期) 番長主催、聖乙女歓迎会開催! タイトル 登場人物 選択肢 条件 名前 備考 グループ アイテム お風呂だよ全員集合・プラタナス プラタナス、ジニア 「のぞく」「のぞかない」→イベ終了? A マッシュルーム&腐り物A ぶどう1小麦1 エルダー、オズモンドの仕掛けたお菓子に当たる エルダー、テトラ、オズモンド、キャベツ・レタス・ハクサイ D ハニシロ ハニービーンズシロップ1レースリボン1 フェンネル迷子・マザーワートの部屋 フェンネル、聖乙女 「部屋の場所を教える」「部屋の場所を教えない」 A ハニービーン サラダ1 リップ、アルストロメリアに救われる チューリップ、アルストロメリア、男子生徒A・B、聖乙女 「はい」「いいえ」 A ハニービーン サラダ1 ブローディア家遺言公開 ダンデリオン、ソービヨン、デラウェア 「はい」「いいえ」→イベ終了? シバ・ブローディア著【我が人生】→ダムセル A ハニビン ハニービーン1 カモミール、オーキッドの演技を誉める オーキッド、カモミール 「いいと思った」「駄目だと思った」 A ハニビン ハニービーン2サラダ1 女王陛下と握手会 サンダーソニア、マングローブ、町民1・2 B マッシュ マッシュルーム1小麦粉1小麦1腐)サラダ2 劇・雪薔薇の騎士 レイブニス、ライラック、オズモンド、マザーワート、バジル、テトラ、オーキッド、ジニア、エルダー、ダムセル、チューリップ、 メロン1レースリボン1 プラタナス兄弟、歓迎会場で遭遇 ジニア、プラタナス、フロックス サラダ1 お茶はいかが フロックス、聖乙女 「もらう」「もらわない」 腐)サラダ1腐小麦粉 アルストロメリアあいさつ アルストロメリア 小麦1腐)サラダ2腐)ポテト1腐)小麦粉1 4週(4期) 魔法をかけられたエルダーの運命は? タイトル 登場人物 選択肢 条件 名前 備考 グループ アイテム バンブー、ブローディアに弔問 バンブー、執事 「のぞく」「のぞかない」→イベ終了 ブローディア公トリテレイア B マッシュルーム&腐り物A 野いちご1腐)サラダ2 ジニア、ヒースの手紙を受け取る ジニア、オーキッド、 B マッシュ マッシュルーム1小麦粉3腐)チェックの大きなリボン1 ターメリック、詩集を発見する バンブー、ターメリック 「のぞく」「のぞかない」→イベ終了 シバ・ブローディア著『我が人生』 A ハニービーン サラダ1レースリボン1 プラタナス、実家からの荷物を受け取る プラタナス、フロックス A ハニービーン サラダ1 カサブランカとライラック出会う カサブランカ、ライラック 「カサブランカとライラック図書館で茶」に続く B マッシュ マッシュルーム2 カサブランカとライラック図書館で茶 カサブランカ、ライラック 「カサブランカとライラック出会う」から連続発生 A ハニービーン サラダ1 リップ、メリアに告白 チューリップ、アルストロメリア、 A ハニービーン サラダ1 手紙が来た・掲示板に告知 オーキッド、カモミール、ジニア、プラタナス、エルダー、テトラキャベツ・レタス・ハクサイダムセル、バジル A ハニビン ハニービーン1 お風呂だぜ全員集合・オーキッド オーキッド、ジニア、カモミール B マッシュ マッシュルーム1小麦1 オズモンドの夜ご飯 オズモンド、エルダー、テトラ サラダ1 チューリップ、アポフィに惚れる アポフィライト、チューリップ レースリボン1 エルダー、オズモンドにこき使われる・朝食 ハニビン エルダー、オズモンドにこき使われる・溝堀 ハニビン シャムロック過去見TOPへ戻る
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前ページ次ページゼロのアトリエ 夕日の差す学院長室に、二人の姿があった。 「そうですか…マザリーニ卿がの。」 「ええ。彼の有能さは買っているのですが…」 アンリエッタ王女とオスマン氏が相談を続けている。 「いいい、一大事です!オールド・オスマン!」 そんな中に、慌てた様子のコルベールが飛び込んできた。 「君はいつでも一大事だな。どうした、ミスタ・コルベール?」 「城からの知らせです!土くれのフーケが脱獄したと!手引きした者がいると!」 「わかったわかった。その件についてはあとで聞こう。」 オスマン氏がコルベールを退室させた後、ようやくアンリエッタが口を開く。 「アルビオン貴族の手の者でしょうか…城下に、裏切り者が…」 「そうかもしれませんな。」 オスマン氏は、まるで人事のように言い放った。 「トリステインの未来が掛かっているのですよ?もう少し、真剣に…」 「なあに、フーケならば、もう一度捕まえてもらえば良い。」 「彼女たち、ですか。」 「それよりも…何か、姫殿下には心配事がおありのようですな。」 見抜くような視線で、オスマン氏は言った。 「丁度良い、ヴァリエール嬢とヴィオラート嬢、双方にご相談なされたらいい。」 「しかし…いくらフーケを捕らえたとはいえ、この任は少々…」 言葉に詰まるアンリエッタ。これは、軽率に広めてもいい類の話ではない。 その様子を一瞥したオスマン氏は、一つ、話を始める。 「姫殿下は始祖ブリミルの伝説はご存知かな?」 「通り一遍の事なら知っていますが…」 「では、『ミョズニトニルン』のくだりはご存知か?」 「始祖ブリミルを導いた使い魔のことですか?まさか彼女が…」 オスマンはそれには答えず、言葉を接ぐ。 「彼女は、異世界から来た錬金術師だと。そう名乗っておりました。」 「異世界の、錬金術師…ですか?」 見たことも聞いたこともない職業、錬金術師。 「そうですじゃ。彼女ならやってくれると、私は信じております。」 その錬金術師に、多大な信頼を寄せているオスマン氏。 「なれば祈りましょう。異世界から吹く風に。」 やってみる価値はあるかもしれない。 アンリエッタは一つの決断をした。 ゼロのアトリエ ~ハルケギニアの錬金術師15~ その日の夜。ルイズは心ここにあらずで、部屋の中を徘徊していた。 「おーい、ルイズちゃーん。」 そう言って目前で掌をふるヴィオラートの呼びかけにも全く反応を示さない。 仕方なく、ヴィオラートは錬金術書を書くための作業に戻る。 そのまま、ノートの1ページがびっしりと文字で埋まるほどの時間が経過したその時。 規則正しいノックの音が、静かな部屋の中に浸み渡った。 「誰かな?」 ヴィオラートはルイズを促すが全くの無反応。 仕方なくヴィオラートは作業を中断し、深夜の客人を迎えに出た。 そこに立っていたのは、真っ黒な頭巾を被った少女。 少女はそそくさと部屋に入り、小さく杖を振った。光の粉が部屋の中を舞う。 「どこに目が、耳が光っているかわかりませんからね。」 光の粉がルイズの全身に付着した時、ようやくルイズが反応を示した。 「…ディティクトマジック?」 ルイズが向き直り、それを確かめた少女が頭巾を取る。 現れたのは、なんとアンリエッタ王女であった。 「姫殿下!」 ルイズが慌てて跪く。 ヴィオラートはとりあえずルイズのまねをした。 「お久しぶりね。ルイズ・フランソワーズ。」 涼しげな、心地よい声が耳に届く。 次の瞬間、アンリエッタ王女は感極まった表情を浮かべ、ルイズを抱きしめた。 「ああ、ルイズ、ルイズ!懐かしいルイズ!」 「姫殿下、いけません。こんな下賎な場所にお越しになられるなんて」 ルイズは、かしこまった声で言った。 「ああ、ルイズ!そんな繁文縟礼を体現するような振る舞いはやめてちょうだい!」 「姫殿下…」 「ここには枢機卿も、母上も、友達面した宮廷貴族もいないのです!私達はお友達!お友達じゃないの!」 ルイズは顔を持ち上げた。 「幼い頃、宮廷の中庭で蝶を追いかけたじゃないの!泥だらけになって!」 はにかんだ顔で、ルイズが答える。 「ええ、お召し物を汚してしまって。侍従のラ・ボルト様に叱られました。」 「そうよ、そうよルイズ!ケンカになると、いつもわたくしが負かされたわね!」 「いえ、姫様が勝利をお収めになったことも一度ならずございました。」 ルイズが懐かしそうに言った。 「思い出したわ!わたくし達がほら、アミアンの包囲戦と呼んでいるあの一戦よ!」 「姫様の寝室で、ドレスを奪い合ったときですね?」 「そうよ、お姫様役の奪い合いで取っ組み合いになって、あなたのおなかに一発…」 「姫様の御前で私、気絶いたしました。」 それだけ言うと二人はあははは、と笑いあう。 「その調子よルイズ。ああいやだ、懐かしくてわたくし涙がでてしまうわ。」 アンリエッタはそう言って目を潤ませ、一つ息をついた。 怒涛の再会劇が終わり、ようやくヴィオラートが口をはさむ。 「どんな知り合いなの?」 ルイズは懐かしむように目をつむって答えた。 「姫様がご幼少のみぎり、恐れ多くもお遊び相手を務めさせていただいたのよ。」 王女は深いため息をついて、ベッドに腰掛けた。 「あの頃は楽しかったわ。何にも悩みなんかなくって。」 アンリエッタは窓の外の月を振り仰ぐと、本題を切り出す。 「ルイズ・フランソワーズ。結婚するのよ、わたくし。」 「…おめでとうございます。」 その声に悲しみを感じ取ったルイズは、沈んだ声で答えた。 「そして…これはヴィオラートさんにも。シュヴァリエの授与が、できなくなりました。」 ルイズとヴィオラートが、顔を見合わせる。 「従軍必須、貴族の忠誠心…理屈はありますが、結局の所管轄したいのでしょう、あの男は。」 あの男。玄関先で見た、あの痩せこけた男のことだろうか。 「あれの思い通りになるのは癪ですが…残念ながらわたくしには対案がないのです。」 「わたくしは、ゲルマニアの皇帝に嫁ぐ事になるでしょうね。」 「ゲルマニアですって!あんな野蛮な成り上がりどもの国に!」 「野蛮?そうかなあ…」 ゲルマニアと聞くとキュルケが頭に思い浮かぶ。野蛮と言うか、 自由すぎるという点ではその通りかもしれないなと、ヴィオラートは思った。 「そうよ。でも仕方ないの。同盟を結ぶためなのですから」 アンリエッタは、ハルケギニアの政治情勢を説明した。 「そうだったんですか…」 「いいのよ、ルイズ。物心ついたときから覚悟はしていました。今日、ここに来たのは…」 それだけ言うと、ほんの少し…戸惑った後、透き通った声で呟いた。 「手紙です。」 そして、堰を切ったように目的の全てを告げる。 「アルビオン王家のウェールズ皇太子から、手紙を取り返して欲しいのです。」 前ページ次ページゼロのアトリエ
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第5-90章.第5-91章.第5-92章. 第5-91章. ヴァイサンパヤーナは言った、「プリター(クンティー)の許しを得て、彼女の周りを歩いた後、敵を懲らしめるゴーヴィンダ(サウリとも呼ばれる)はドゥルヨーダナの宮殿に向かった。侍従たちに邪魔されることなく、その名高い英雄は広々とした庭を3つ続けて横切り、雲の塊のように見え、丘の頂上のように高く、華麗に燃え盛るその屋敷に入った。そして彼はそこで、ドリタラーシュトラの息子で腕力の強い者が、千人の王の中で玉座に座り、すべてのクルス族に囲まれているのを見た。彼はまた、ドゥルヨーダナの側で、ドゥッササナ、カルナ、スヴァラの子シャクニがそれぞれの席に座っているのを見た。ドリタラーシュトラの名高い息子が宮廷に入ると、マドゥを殺した者を称えるために、助言者たちと共に席を立った。そして、ケーサヴァはドリタラーシュトラの息子たちとそのすべての顧問、またそこにいたすべての王たちに、それぞれの年齢に応じて挨拶をした。そして、ヴリシュニ族のアキユタは、金で作られ、金の刺繍が施された絨毯が敷かれた美しい座に座った。そしてクル王はジャナルダナに牛一頭、蜂蜜、凝乳、水を捧げ、宮殿や邸宅、全王国に奉仕させた。そして、カウラヴァ王たちは、そこにいたすべての王たちを従えて、ゴーヴィンダをその座に座らせて、太陽そのものの輝きに似せて礼拝した。礼拝が終わると、ドゥルヨーダナ王はヴリシュニの種族であり、勝利者の最たる者であるケーサーヴァを自分の家で食事をするよう招いたが、ケーサーヴァはその招きに応じなかった。クル族の中に座っていたドゥルヨーダナ王は、穏やかな声で、しかしその言葉の背後には欺瞞が潜んでおり、カルナを見て、そしてケーサヴァに向かって言った、「ジャナルダナよ、なぜあなたは、あなたのために用意され、準備されている様々な種類の食べ物や飲み物、衣やベッドを受け入れないのですか?汝は双方に援助を与えた。汝はまたドリタラーシュトラの最愛の者である。ゴーヴィンダよ、あなたはまた、宗教も利益も、あらゆることを詳細に知り尽くしている。それゆえ、円盤と棍棒の持ち主よ、汝のこの拒絶の真の理由は何なのか、私は聞きたい」。 ヴァイサンパヤナは続けた、「蓮の葉のような目をした高貴な心の持ち主ゴーヴィンダは、その強大な(右)腕を振り上げ、雲のように深い声で、理由のある素晴らしい言葉で王に答えた。それゆえ、バラタよ、私の使命が成功したら、私と私の従者をもてなすがよい」。ドリタラーシュトラの息子は再びジャナルダナに言った。「ケーサヴァよ、あなたが成功しても失敗しても、私たちはあなたと私たちとの関係から、マドゥの殺害者であるあなたを喜ばせようとしているのです。しかし、私たちの努力はすべて失敗に終わったようだ。ダサルハの種族の汝よ、努力は実を結ばない。マドゥの殺害者よ、人間の第一人者であるあなたが、愛と友情から私たちが捧げる礼拝を受け入れない理由が、私たちにはわからない。ゴーヴィンダよ、汝とは敵意も戦争もない。それゆえ、よく考えてみれば、このような言葉は汝には似つかわしくないと思われるであろう」。 ヴァイサンパヤナは続けて言った、「このように王に言われたダサルハの一族のジャナルダナは、ドリタラーシュトラの息子とその助言者たちに目を向け、こう答えた、『欲望からでもなく、怒りからでもなく、悪意からでもなく、利益のためでもなく、議論のためでもなく、誘惑からでもなく、私は徳を捨てません。人は苦境に陥ったとき、他人の食物を取る。しかし、王よ、今現在、汝は汝のいかなる行為によっても、我に愛を抱かせることもなく、また我自身が苦悩に陥ったこともない。王よ、汝は理由もなく、誕生の瞬間から、汝の親愛なる優しい兄弟たち、すなわちあらゆる美徳を備えたパーンダヴァたちを憎んでいる。プリター(クンティー)の息子たちに対するあなたのこの理不尽な憎しみは、あなたにふさわしくない。パーンドゥの息子たちは皆、徳に専念している。誰が、彼らを少しも傷つけることができようか。彼らを憎む者は私を憎み、彼らを愛する者は私を愛する。徳の高いパーンダヴァと私自身とは、共通の魂を持つにすぎないことを知れ。欲望と怒りの衝動に従い、魂の闇から、あらゆる善良な資質を持つ者を憎み、傷つけようとする者は、人間の中で最も下劣な者と見なされる。あらゆる善良な資質を持ちながら、怒り狂う哀れな者は、人間の中で最も下劣な者と見なされる。無知と貪欲から、あらゆる吉祥な資質を備えた近親者を憎む、魂の制御が効かない怒りっぽい哀れな者は、決して長く繁栄を享受することはできない。その一方で、たとえ心の中で嫌悪していたとしても、善い働きによって、善い資質に恵まれた者を勝ち取る者は、永遠に繁栄と名声を享受する。邪悪なものによって汚されたこの食べ物は、すべて私が食べるに値しない。ヴィドゥラによって供給された食物だけを、私は食べるべきだと思う」。 ドゥルヨーダナは自分の意にそぐわないことは何一つ耐えられなかった。そして、高貴な心を持つヴァスデーヴァは、その屋敷から出て、輝かしいヴィドゥラの住まいへと足を向けた。その強靭な腕の持ち主がヴィドゥラの住まいに滞在している間、ドローナ、クリパ、ビーシュマ、ヴィドゥラ、そして多くのカウラヴァたちが彼のもとにやって来た。そこに来たカウラヴァたちは、マドゥを退治した勇者マダヴァにこう言った。 力強いマドゥの殺害者は彼らに答えた。私はこのような申し出を大変光栄に思います」。そして、ヴィドゥラは、すべてのクルスが立ち去った後、細心の注意を払って、ダサルハの一族のその打ち負かされていない英雄を、あらゆる欲望の対象でもてなした。そしてクンティーは、その偉大なケーサヴァの前に、清潔で香ばしい食べ物をふんだんに置いた。それでマドゥの殺害者は最初にブラフマナを満足させた。実際、その食物から彼はまず、多くの富とともに、ヴェーダに通じた多くのバラモンたちに分け前を与え、それから、マルータたちの中にいるヴァーサヴァのように、彼の従者たちとともに、ヴィドゥラが供給した清潔で香ばしい食物の残りで食事をした」。 第5-90章.第5-91章.第5-92章.
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Top 創作してもらうスレまとめ 1 1-125 -CROSS 2- -CROSS 2- 作者:本スレ 1-510様 125 :名無しさん:2011/08/11(木) 20 39 38 本スレ1-510の者です。 本スレ1-710様の作品のその後エピソードうちの子ver(ディオスとダフネ)を 妄想して書かせて頂きましたので、投下させてもらいますー 本スレ1-710様、萌えインスピレーションを授けてくださり本当に感謝です! えっと、属性表記しておきます ・本スレ1-710様の作品(創作してもらうスレ 1-090)を お借りした派生二次(三次?)SSです ・西洋風ファンタジーっぽいです ・創作してもらうスレ 1-090の作品後、エル様シオン様に感化された、物騒なうちの子ペアがダベってるだけ リア充羨ましくなんてないんだから!本当なんだから!がテーマです(キリッ ・エロ無しシリアス、受け攻めすら確定できてません ・本スレ1-710様素敵設定(創作してもらうスレ 1-110)の素敵設定から外れてる可能性ありあり 宜しければ読んでやってくださると嬉しい!です 126 :名無しさん:2011/08/11(木) 20 40 45 夜が更ける。 賓客を迎えた晩餐の後、一通りの儀礼的な遣り取りを終えたディオスは、自室で1人になると、 正装の上着を椅子にかけて伸びをし、無意識の内に凝り固まっていた身体をほぐす。 そして、一つ息を吐く。 このような社交には慣れ親しんでいたが、どうも、今回の客人はいつもとは勝手が違っていた。 それは昼間に行われていた彼らの片割れとダフネによる試合の際にも感じた事であるが、一つには、恐らく文化が違うのだろう。 住まう世界が違うなら、それも当然であろう事ではあるのだが。 (…外交、という概念も違うのだろうか) 2人の客人の様子を思い浮かべながら、ディオスは考える。 一国の王と、他国の王位継承者という関係にありながら、2人はまるで兄弟のように親しげだった。 そして片や弟を見守る兄のように控えめな反面隙が無く、片や兄を誇りに思う弟のようにどこか幼い甘えが滲んでいる。 2者それぞれを立てる事なら如際無くこなせると自負するディオスも、彼らのように利害を超えて寄り添い合うような関係に見える 2者に対し、どのように接遇するのが良いのか、いまいち要領を得ることが出来なかったと顧みて思う。 それに、彼らの国々と自国では、相互不干渉が常態化している。 というのも、およそ考え得る利害関係が存在しないのだ。 これも、この世界の摂理であれば考えにくい事であった。 その為、今回の訪問にどういった思惑があるのか、和気藹々とした晩餐の最中で一人、ディオスはさりげなく目を見張らせていた のだが、ようやく彼らが純粋に、知ったる他国の慶事を祝いに来ているのだと確信する至り、己のまるで見当外れであった懸念に 疲労感を覚えずにはいられなかった。 己もまだまだ未熟だと、自嘲の笑みを口元に刻みながら、ディオスは自室に備え付けられた戸棚に向かうと、 そこに並べてある酒瓶の中から目に付いた1本と、グラスを2つ取り、ベッドサイドの丸テーブルに置いた。 椅子に腰掛け、襟元を緩めながら片手で酒を2つ共のグラスに注ぎ、一方を自分に対する椅子の前に置く。 そして手にしたもう片方、ランプの薄明かりに煌く琥珀色を一息に呷る。 ディオスにとって、自室で口にする酒は酔えさえすれば良かった。 元々は耐性を付ける為に始めた飲酒習慣であったし、瑣末な味の違いに拘りは無い。 よって酒の調達は侍従に任せてあり、時折感想等は尋ねられるままに洩らすものの、銘柄までは把握していなかった。 が、恐らく上等な物なのだろう、濃厚な酒精と、果実の芳醇な香りが、疲れた心身に染み入る心地がした。 多少の好みを言うならば、もう少し甘くない方が良かったが、しかし“彼”にはこのくらいが丁度良いはずである。 対面に置いたグラスを眺める。 そろそろだろうか、と思ってみたところで、ドアを叩く音が響く。 そのタイミングの良さに、ディオスは思わず笑ってしまった。 「入れ」 何者か問う必要も感じず、ディオスはドアの前に佇む者に声を投げかけ招き入れる。 「夜分に、失礼致します」 「構わん。待っていた」 特に示し合わせた訳ではなかったが、相手も、自分が待っている事を見越していたのだろう。 恐縮した言葉に反して、ドアが開いた先にあるその顔には、いつも通りの朗らかで人好きのする笑顔が浮かんでいる。 どれだけ年齢を経ても、姿形が違おうとも、その笑い方は変わらない。 何故か、どこか眩しく映るその笑顔。 ダフネ。 思わず目を細めるディオスに、彼は仰々しく騎士の礼を取って見せる。 「殿下におかれましては、今宵もご機嫌麗しく…」 「ダフネ。略せ」 「は。では、無礼をお許しを」 2人だけの間では最早お決まりとなっている遣り取りを終えると、ダフネは慣れた様子で向かいの椅子に腰掛ける。 そして差し出されたグラスにグラスを合わせようとするも、相手のグラスが空である事に気付き、すぐさま傍にある ボトルを取り上げて注いだ。 「おや、」 そのボトルのラベルに目を留めたのか、ダフネの目が意外そうに見開かれる。 「果実酒ですね。殿下は、甘い酒はお好みではないと思っておりました」 「ああ…これは、お前向けだな。侍従が気を利かせたのだろう」 「それはそれは。近頃は少々、殿下の私室に入り浸り過ぎましたかな。以後、改めます」 「ふん。大して気にもしていないくせに、心にも無い事を」 「いえいえ、そのような事は。殿下、ご勘弁を」 気心知れた軽口を叩きながら、満たされた杯で改めて互いのグラスを当てる。 キン、と硬質な音色が耳に心地よく響く。 ディオスは先ほど勢い良く呷ったばかりなので、少し舐めるだけに留めたが、今度はダフネが一息にグラスを干した。 そしてグラスを置く。 また注いでやりながら、ディオスはダフネの表情を窺う。 気の重そうな顔をしている。 ダフネは、耐性を付けるまでもなく、生まれながらの酒豪である。 よって、酒精に当てられたせいではないだろう。 ディオスは、仕方が無い、と一つ溜息を吐いて見せ、水を向けてやる。 「昼間の件だな?」 途端、ダフネは眉尻を下げて弱りきった顔を見せた。 「はい。醜態を晒してしまい殿下に申し訳なく」 中庭で繰り広げられていた打ち合いを脳裏に思い浮かべながら、ディオスは腕を組む。 「中々面白い見世物だったが…強かったのか?」 「ええ。あの通り、勝ちを譲られる有様で」 ダフネとあの客人は、同じような年頃のはずである。 にも関わらず互角以上の戦いをしてみせる事など、少なくともこの国の内では有り得ない話だった。 ダフネには、12歳まで武芸に関わらなかったハンデはある。 武才それ自体も、極めて優れているということもない。 が、ダフネはそれを血を流し骨肉を削るような尋常でない鍛錬でもって補っている。 そして僅か3年で、達人とまで謳われた者の首を、打ち合いの中で刎ね飛ばすほどの腕前を身につけたのだ。 幼少の頃より徹底的に体技心を磨いてきた己でさえも、経験の有利が無かったなら、今のダフネと互角以上に戦うことは 難しかっただろう。 それは決して卑下でも贔屓でも無い、確かな事実だとディオスは認識している。 そしてディオスのその認識を理解しているからこそ、ダフネは殊更勝利に拘り、敗北を恥じる。 ダフネの勝利はディオスの勝利であり、その敗北もまた共有されるものであるからだ。 しかし今回については、ディオスはダフネの腕を問う気にはならなかった。 華を持たせてくれた客人への礼もあるが、それ以上に、二人の打ち合いは賞賛に値する、見事なものだった。 「この世は広いものだな」 「全く。この世界だけでも十分に広いというのに、また別の世界など。私などにはサッパリ、訳が分かりませぬ」 聖霊の存在は西方の国では、信仰の対象として尊ばれているようだが、この帝国では伝統的に馴染みの薄い代物である。 それであるから、ディオスは書物から一通りの知識を得て、更に実際に目視した今でも、そこに人が住まうなど 何やら不可思議な印象は拭い去れない。 机上の学問を苦手とするダフネならば、尚更の事だろう。 「まぁいずれにせよ、あの者らと敵対する必要が無いのは幸いな事だ」 「左様でございますか」 ダフネはいつもと同じくにこにこと笑っている。 しかし、ふと感じるところあって、ディオスは問いかける。 「不満か」 「いいえ、誓ってそのようなことは。ただ…」 「ただ?」 「賓客と、それを受け入れる側では、真の勝負にはなりません」 相手にとっても、自分にとっても。 それが惜しいとダフネは笑う。 一点の曇りもない無邪気な笑顔であるので、知らぬ者からすれば、血気盛んな若者の好奇心、 あるいは競争心であると見るだろう。 それを微笑ましくも思うだろう。 が、ディオスは知っている。 以前ダフネはこの顔で笑った後、一人の男と果し合い、殺害した。 つまり、ダフネの言う真の勝負とは、そういうことだ。 しかし笑うダフネに、ディオスも呆れるでもなく笑って見せる。 「だが、勝てぬだろう?」 「はい。今は、相打ちが良いところでしょうな。騎士の作法に則るならば、ですが」 「随分不穏な事を言う。あれほど打ち解けていたのは、今日の日の事ではなかったか?」 「エル殿の事は、好ましく思います。しかし万が一があらば、私は何としても勝たねばなりません故」 「困った奴だ」 言いながら、ディオスはグラスを傾ける。 少なくなった中身に、ダフネが酒を注ぎ足すのを受けながら、 返答は想像に容易いのに、分かっていながら質問を投げかける。 「お前は誰彼構わず、敵対する事を想定するのか?」 目を伏せて、グラスを傾げながら、ディオスは問う。 ランプの炎が揺らめきながら、その顔に翳りを落とす。 「ええ。殿下以外の者に対しては、おっしゃる通りでございます。 私は殿下の剣であり盾でありますからには、不届き者に遅れを取る訳には行きませんでしょう」 ダフネは淀みなく、さも当然の、分かりきった事であるかのように明朗な様子で答える。 それは確かに、ディオスが想像し、そして期待したものであった。 限りなく純度の高い忠誠心と、勇猛さ。 大望を抱く己の片腕に相応しい答え。 満足感が心を満たす。 しかしそれは、思いがけず、どこか薄暗さを帯びた。 「…殿下?」 ディオスは思う。 ダフネは、迷うことをしない。 打てば響くように反応する。 それも、己の為に誂えられたような、これ以上無い的確さで。 それが幼い頃からディオスには不思議で、そして堪らなく心地良かった。 自分たちは一緒になる為に生まれたのだろうと、そう考えた事すらあった。 そんな頃も、あった。 様々な事が変わってしまった今になっては、不毛な考えである。 これ以上は求められない。 かつて一度己が諦めた時に、ダフネは諦めなかった。 伴侶とはなれない二人が共に歩む事の出来る唯一の道、帝位を継ぐ者の片腕としての道を見出し、 その成就を約束した。 そして約束は果たされようとしている。 最上の結果だ。 これ以上は、無い。 それは分かっている。 しかしそれでも、若気は未だ消え去ってくれてはいないのだろう。 不毛と悟りながら、ただ、忘れられない。 ふと、ディオスは昼間の情景を思い出す。 「…彼らには…」 「?」 「…我々は、どう見えていたのだろうな」 他国の王家でありながら、兄弟のように、あるいはそれ以上に仲睦まじく見える二人。 ごく自然な様子で手を差し出し、抱き寄せ、ごく自然な様子で手を取り、身を任せる。 その有様。 まるで見せつけられたような気がした。 揺らがされる己の心を感じた。 それで、良いのだろうか。 不毛ではないのだろうか。 本心を殺す必要は無いのだろうか。 思うままに相手を気遣い、好意を寄せる事。 思うままに相手に執着し、独占する事。 それはどんな心地がするものだろうか。 (…否。私は、知っているな) 目を閉じれば、眼前に美しい自然が広がる。 その中で、暖かな陽光を受けて揺れる、薄桃色の柔らかな髪。 向けられる暁色の瞳。 軽やかな笑い声、その声に呼ばれ、伸ばされた手を取り、二人―― 「……!」 そっと頬に触れる感触に、ディオスははっと我に返る。 掌が、頬に。 目の前には、あの頃と変わらない色彩がある。 未だあどけなさの残る顔も、あの頃の面影を色濃く残している。 それが悲しいのか腹正しいのか、胸をぎゅっと締め付けられるような心地がした。 しかし国を継ぐ者として鍛え上げた自制心は、その不明瞭な感情を表に出す事を許さない。 意図するまでもなく、不機嫌に相手を咎める表情がその顔に浮かぶ。 「…この手は、何のつもりだ?」 「申し訳ありません。…ダフネは酔ってしまったようございます。 何となく殿下が、望んでおられる気が致しました」 酔いなど感じさせない真摯な顔つきで、ダフネは言う。 謝罪しながら、手を退こうともしない。 ディオスは半ば呆気に取られながら、少し卑怯だと思った。 そう思ったが、何も言えない。 頬に寄せられたダフネの掌を、ただ感じる。 これは、武器を握る者の手だ。 伴侶となる女の手では在り得ない、無骨で乾いた感触。 しかし、とても暖かい。 変わらない、その温もり。 「…ああ。酔っているな」 己も、とは言わず、不機嫌な表情のまま、ディオスも手を重ねる。 そして再び目を閉じて、考える。 あの頃から変わってしまったものとは、何だっただろうか。 変えたのは、誰だ。 不毛とは、何に対しての? あの二人のような道も、あったのだろうか。 常ならばすぐに思いつくはずの答えも、今は浮かんで来ない。 (…どうしようもなく、酔っているからだ) 「甘い酒は、その飲み口に反して酒精が過ぎるな…」 「…ダフネは、甘い酒は好きでございます」 「…悪くは、ない」 遣り取りは次第に立ち消え、沈黙へ成り果てる。 しかしそれすら酔いの中にあって心地良い。 どうせ、望もうと望むまいと、翌朝には酔いは醒める。 だから今、この一時だけだ。 それなら、構うまい。 陶酔に身を任せながら、ディオスは自らに言い聞かせるように思う。 閉じた瞼の奥で、あの頃のままの愛しい気配が幸せそうに微笑んだ気がした。 【END】 以上、長々と失礼致しましたー 未成年が酒飲んでますが、ファンタジーということで。 酒のせいでーとか若気の至りでーとか、そういう言い訳がましいのが大好きなんです… ちなみにSSには盛り込めませんでしたが、二人が割りと真面目?なのは、 お互い相手に嫌われたくないからで、 そのせいでお互いに素直になり難いというか…両片思いみたいな有様に。 この二人は自分で創って萌えてるくせに、 青年期をどうやってラブらせれば良いのか分からなかったのですが、 本スレ1-710様のお陰でラブらせる糸口が掴めた気がしますw とまぁ、お陰様で大変楽しく書けました、ありがとうございました! ※続きは、創作してもらうスレ 1-148へ ページ最上部へ
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咲夜(レス)1 ─────────────────────────────────────────────────────────── 咲夜「時間を止めます」 ○○「・・・えらく唐突ですね」 咲夜「いえ、新しい止め方を考えたので手伝って下さいな」 ○○「そりゃまあ構いませんけど」 チュ ○○「!?」 咲夜「・・・」 ○○「ん~!」 咲夜「・・・」 ○○「むぅ~!」 咲夜「・・・」 ○○「ぐ・・・ん・・・」 咲夜「・・・」 咲夜「ふぅ、失礼しました、吸いながら止めてしまいましたわ・・・ってあれ?」 ○○「・・・」 咲夜「死んでる・・・」 14スレ目 237 ─────────────────────────────────────────────────────────── 咲夜さんがいくら瀟洒で綺麗なお姉さんメイドだったとしても、 人間だもの、たまには風邪で寝込むはず。 そこでパジャマに身を包む咲夜さんを手厚く看護する訳だ。 額に汗で張り付いた前髪とか、上気した頬とか、細めた目とか、 はだけたシャツとか、端にかけてあるメイド長セットとか……。 部屋に漂う咲夜臭……! 甘いんだけど、さっぱりとした匂いに違いない。 14スレ目 399 ─────────────────────────────────────────────────────────── 逆立ちをしている○○ 咲夜さん「○○、何をしているの?」 ○○「地球を持ち上げてるんだよ」 ○○(我ながらなんと夢のある発想! 咲夜さんもこれで俺にゾッコンに!) 咲夜さん「支配欲が強いのね……怖いわ」 ○○「……(´;ω;`)」 咲夜さんの瞳は10000ボルト!!! 14スレ目 634 ─────────────────────────────────────────────────────────── 包丁洗ってたら指を深めに切ってしまった。 隣にいた咲夜さんがとっさに切った指を口に含んでくれた。 我に返って、ちょっと慌てふためいた咲夜さん、 「……ほ、ほら、紅魔館にいると、血がもったいないっていう感覚が染み付いてて」 と、言い訳。 瀟洒じゃないけど可愛い咲夜さんが微笑ましくて、血が止まるまでそのままでいた。 15スレ目 22 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「咲夜さん、プレゼントがあるんだ」 「え・・・ぷ、プレゼント?イヤに唐突じゃない」 「いつも多忙な咲夜さんを少し労わってあげたくてね」 「そ、そう、それはうれしいわね。何をくれるのかしら」 業務用乾湿両用型掃除機 「なぁにとり、いったい何が悪かったんだろう、俺をナイフで串刺しにしてプンプンしてたんだが」 「アレを女性にプレゼントする気で私に作らせたのか・・・」 15スレ目 24 ─────────────────────────────────────────────────────────── 咲夜さんに告白 「別に咲夜さんの胸が貧乳でもいいじゃない! 咲夜さんより胸が小さいのはいくらでもいるじゃないですか? 例えばレミリアさんとか。 それに俺はどちらかというと巨乳より貧乳派なんでご安心を! どうしても胸が気になるなら俺が人肌脱ぎますよ。 ほら恋人に揉んでもらうと大きくなるって言うじゃないですか? だから 咲夜さん人目会った時からあなたの事が好きでした。どうか僕とつき合って ください! 恋人になってくれたら俺が毎日胸を揉んで差し上げますよw」 15スレ目 329 ─────────────────────────────────────────────────────────── 庭の手入れをしていると咲夜さんが小走りでやってきた 「○○さん!こんなに苺が取れましたよっ」 「おお、いっぱいとれましt・・・!?」 両手に持ちきれない苺を、彼女はどうやって持って来たかというと スカートの裾を持ち上げてそこに苺を入れて まぁスカートをたくし上げた状態になってるわけで 咲夜さんのあまり長くないスカートでそういうことをすればまぁ自然と「見える」わけで 「咲夜さん、見えてます」 「え?・・・きゃっ、う、ぁ」 しかしここでスカートを下ろしたら苺がばらばらーっと落ちてしまうのです 別に落としてもいいじゃ無いか、洗えば食えるじゃんとか思った俺は 彼女がスカートを下ろさないでうーとかあーとか言いながら固まってるのが、面白くてしかたなかった 「咲夜さん、そういうのは普通エプロンでやるものですよ」 苺を一つ摘まんで、食べた 「おお、甘いですね・・・ほら、あーん」 いまだ硬直している咲夜に、苺を食べさせてみた 「あーん・・・あ、甘くて美味しいです・・・じゃなくてっ!!」 しょうがないので苺は俺が持つことになった 咲夜さんはというとやはり恥かしかったのか赤くなっている、言い方をかえれば羞恥に頬を染めている 「咲夜さん・・・やっぱり白なんですね」 タンッ 頬を掠めて、後ろの木に、刺さった 「○○さん?このことは」 「ええ、俺の心の中にしっかり留めて夜な夜な思い出すだけに留めておきます」 「メイド秘技!殺じn「咲夜ッ!」 ズギューン や、やった!(苺の口移しを 「!?んっ、んんっ・・・ぷぁっ」 「ふぅ・・・どう?甘かった?」 「・・・ばか」 15スレ目 441 ─────────────────────────────────────────────────────────── 最近紅魔舘で働くようになって変わったことがあった それは…… 咲夜「はぁ……」 ○○「また咲夜さんため息ですか?」 咲夜「えっ!○、○○何時からいたの!?」 ○○「今は休憩の時間なので、屋敷の中を歩いていたら咲夜さんを見つけて……」 咲夜「そう……○○、相談に乗ってくれないかしら?」 ○○「はい、俺でよかったらいつでもどうぞ」 1時間後 ○○「え~と咲夜さん休憩時間はもうとっくに終わっているんですが……」 咲夜「まだまだあるわよ、終わるまで付き合いなさい」 さらに1時間後 ○○ 「……咲夜さん喉渇きません?今紅茶を持ってくるので少し待ってt」 咲夜「紅茶ならもうあるわよ?それでね……」 ○○(そこまでして聞いて欲しいのか……メイド長って意外とストレスがたまるんだなぁ) さらに2時間後 ○○(何か話が俺のことになってきてるなぁ……ってこれ紅茶じゃなくてワインだし!) 咲夜「ちょっと聞いてるのぉ~○○~」 ○○「あっはい、それでどうしたんですか?」 咲夜「まったく○○ったら、鈍感だし、鈍感だし、鈍感だし」 ○○「そ、そうですか……すみません」 咲夜「私が好きだってことくらいわかってもらいたいわよね~」 ○○「え、ええええええええええええ!?」 咲夜「まったく今頃わかったの?ずっ~~~~と前から好きだったのよ?」 ○○ 「あーえーっとその……」 咲夜「それで返事は今もらえるのよね?」 ○○「うー、お、俺も咲夜さんの事s」 咲夜「眠くなってきちゃったわ、○○……すー……くー……」 ○○「きですよ、って寝ちゃったんですか咲夜さん……」 咲夜「う~ん……○○……」 ○○ 「ふぅ……俺も好きだよ咲夜」 次の日 レミリア「咲夜」 咲夜「はい、何でしょうお嬢様」 レミリア「あなた昨日酔っていなかったでしょ」 咲夜「……さすがレミリアお嬢様」 レミリア「○○のグラスにワインを入れて酔ってる風に見せようとしたのね」 咲夜「はい、ああでもしないと上手く喋れないもので……」 レミリア「そう、幸せになりなさい咲夜」 咲夜「はいっ!」 15スレ目 907 ─────────────────────────────────────────────────────────── 咲夜「今あの女の子見てたでしょ?そうなんでしょ?」 〇〇「誤解だ、誤解だからそのナイフを仕舞ってほしい」 咲夜「・・・本当でしょうねぇ?」 〇〇「当然じゃないか、咲夜という極上の美女がいるのに他の子に目を奪われるわけないじゃないか」 咲夜「・・・馬鹿」 〇〇(あぶねぇ・・・) 16スレ目 15 ─────────────────────────────────────────────────────────── 買い物に行ったら店の中で店主と巫女が抱き合ってて、白黒が泣いてて 「つまり買い物が出来る状況じゃなかったのよ」 「それで家に来たと」 「そういうこと」 煎餅をバリバリとかじるメイド 違和感を覚える光景に紅茶とクッキーにしておけばよかったと思ったりした 「それで、うちには調味料とか料理関係の商品はおいてないんだが」 「ええ知ってるわ」 咲夜は俺のことを、じっと見つめていた 「・・・なんだよ」 「理由がないと、来ちゃだめ?」 咲夜は小首をかし、ねだるような視線を送っている 抱きしめますか? まて、これは孔明の罠だ 据え膳ry →抱きしめる?テーブル越しでもキスは出来るんだぜッ! 「○○さん・・・ぁっ、んぅっ ぷぁっ」 身を乗り出して、彼女と唇を重ねた 「・・・お前、巫女の所で中てられてきたか」 「だって・・・その・・・いいなぁ、って思って」 嗚呼、普段はしっかりしてるのに、こういうところは反則だぜ 「咲夜、こっちおいで」 「え?」 「ぎゅっとしてやろう、カムヒア」 すこし、恥ずかしがるようなそぶりを見せた、咲夜は少し躊躇ったように 「遠慮するな、おいでおいで」 「そ、それじゃあ・・・お言葉に甘えて」 俺は咲夜をぎゅぅぅぅううっとだきしめた 彼女のいい香りが、した こっそりと、腰とかお知りとかの方に手を 「ひゃぁっ!?○、○○さんっ駄目です、こんな昼間から」 「んー、もうちょっと」 「・・・も、もうちょっとだけ、ですからね」 16スレ目 407 ─────────────────────────────────────────────────────────── 紅魔館の木陰で寝っ転がってたら、咲夜がやってきた話 「退屈そうね。私の忙しさを分けてあげたいくらい」 「心外だな、俺はこの退屈を楽しむ事に忙しいと言うのに」 咲夜は呆れ顔を作り、少し躊躇ったが俺の横に腰掛けた 「…貴方のせいだからね」 「ん?」 「貴方がこんな所で気持ちよさそうにしてるから、私までつられちゃったじゃない」 「つられた方が悪い。…あー…風が気持ちいいな」 そう言って俺は、できるだけさりげなく咲夜の膝に自分の頭を乗っけた。 刺されるくらいの覚悟はしてたが、意外なことに数秒経っても何もしてこなかった。 「………咲夜?」 「寝心地はいかが?」 「あ…ああ、悪いはずがない。幻想郷で一番良質の枕を敷いてんだからな」 「ふふ…」 「ねえ、私があと五分貴方を膝枕したら、交代してくれない?」 咄嗟に、咲夜を膝枕する光景が脳に浮かぶ。 「…それはそれで、悪くないか」 「それじゃ…はい、五分」 「…おい、時止めたか?」 「失礼ね。私は貴方を五分間膝枕した。これは事実でしょ?」 「俺は二分しかされてないがな…ああ、それであの言い方か」 「それじゃ、はい。交代」 「ったく…甘えん坊さんめ」 「たまにはそんな時もあるわ。…本当に、「たまには」だけど。」 「そうか…いや、そういう咲夜も嫌いじゃないんだがな」 「……あふ」 「あ、時止めんなよ」 「もう遅いわ。止めたまま寝ちゃった」 「おいおい…随分サボるメイドだな」 「目の前のサボり屋さんの影響よ、きっと」 17スレ目 112 ─────────────────────────────────────────────────────────── ○○「あれ・・・これは・・・」 さくや(げっ・・・私のPADがあんなところに) ○○「さくやさ~ん(にやにや)」 さくや「み、見ないで(///)」 ○○「さくやさんはかわいいなー」 さくや「うー・・・(///)」 ○○「抱きしめていい?」 さくや「もうどっか行って!」 ヒュンヒュンッ ○○「ちょ、危ないわあああぁああああぁ!!!」 17スレ目 195 ─────────────────────────────────────────────────────────── ○○「(あー、咲夜にコクったのはいいが、 恥ずかしくなって逃げちまった。我ながら情けねぇ)」 コンコン 咲夜「○○、いるかしら?」 「あ、い、お、は、はい。居ますいます」 カチャ 「全く、逃げる事ないじゃないの。」 「いや、まあ、普通に恥ずいんだ。分かるだろ?」 「えっと、ごめんなさい。」 「う、まあ分かってたよ、すまんな急に変な事いっちまって」 「そういう意味じゃないの、その、勝手にキス奪ってしまって、それを謝ろうと」 「ん?キス?された覚えないが、いつしたんだ?」 「ふふ、あなたが逃げようとした時よ」 17スレ目 346 ─────────────────────────────────────────────────────────── 大の字になって布団の上でひなたぼっこ。 暖かな日差しでほどよい眠気が襲ってくる… 「あ、昼間から何だらけてるんですか…あーもう熟睡してるし…」 「……掃除する気がなくなったわ。なんかムカつくし腕痺れさせてやる」 …夕暮れに起きたらなぜか咲夜さんが人の腕を枕にして熟睡。 強気な人の寝てる姿って反則だよね。 たまらず抱きしめて殴られる。こんな予定調和。 17スレ目 572 ─────────────────────────────────────────────────────────── とある一日のこと 咲夜「このナマズ、料理していい?」 ○○「それじゃあ、俺は唐揚げと、鱧みたいに落としにしたのとで春雨サラダでも作るか」 咲夜「じゃあ私はソテーとトマト煮込みにしようかしら」 料理中… ○○「あ、咲夜あれ取って」 咲夜「はい醤油。あ、○○あれ持ってきてる?」 ○○「バジルとオレガノなら用意してあるよ」 咲夜「ありがと、○○」 ○○「お、いい味だね、このトマト煮込み」 咲夜「あなたの唐揚げも上出来じゃない」 霊夢「そこの夫婦、味見はいいから料理持ってきなさいよ」 ○○・咲夜「誰が「『新郎』『新婦』だ!」よ!」」 霊夢「息ぴったりなくせに今更何言ってるのよっていうか、新郎新婦とか結婚願望モロバレじゃない」 ○○「うっ… 咲夜「あっ…」 ○○「…神前式でいいかな?」 咲夜「…うん…」 17スレ目 702 ─────────────────────────────────────────────────────────── さくや「さくや、おっきくなったら○○お兄ちゃんのめいどさんになる!」 ○○「ははは、そしたら僕は咲夜のご主人様だなぁwww」 ~10年後~ 咲夜「○○兄さん、掃除の邪魔なので部屋から出てってください」 ○○「うぅ、たまの休暇なのに邪魔者扱い……」 咲夜「残念だけど私は休暇じゃないから暇じゃないのよ」 ○○「俺のメイドになりたいと言ってた頃が懐かしいぜ……」 咲夜(……お嬢様がお休みになったら私は貴方だけのメイドですよ、ご主人様) 18スレ目 311 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「やっほ~、咲ちゃん」 「貴方また来たの?ずいぶんと暇なのね。」 「いや~、反論できない自分が悲しいなー」 「転職でもしたらどう。それといい加減にその呼び方をやめてくれないかしら?」 「ん~、転職のほうは考えてもいいけど呼び方のほうは断るよー」 「何回もやめなさいと言っているでしょ。」 「何回も断ると答えているね~」 「はぁ~、そんな呼び方をするのは貴方ぐらいよ ○○。」 「そうだろうね~ 咲ちゃん。」 (だからこそ意味があるんだよ。咲夜) 19スレ目 83 ─────────────────────────────────────────────────────────── (編者注:「膝枕専用椅子」の話) 「咲夜さん、ただいま」 「おかえり、○○。あら、ソレは…」 「折角の休暇だったんで人里に行って来たら、売ってたんで買ってきました。その…」 「…フフ、分かってるわ○○。こっちいらっしゃい、やってあげるわ」 「いえ、咲夜さんにやって貰おう思って買って来た訳じゃなくて、俺が咲夜さんにしてあげようかと」 「え?…いや、あの、その…」 「さ、どうぞ」 あぁ、咲夜さんヤル気満々だったのに、いきなり想定外な展開になってアタフタして…(微笑) 19スレ目 700 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「困ったわね…」 「どうしたんですか?」 「ナイフの数がいい加減たりなくなってきて」 「…銀以外に代えたんでしたっけ」 「そうなんだけどなかなかいいものがないの、切れ味とか…これもなんか微妙なのよね」 「試し切りならお手伝いしますよ?」 「どうやって?」 「俺を切るとか」 「面白いわね」 チャキン 「……」 「………」 「はぁ…」 「…すみません」 「怖くないの?」 「怖いです」 「…変な人」 「そろそろお茶の時間ね…貴方も来る?」 「よければ…お邪魔します」 「…困った人ね」 20スレ目 893 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「十一月二十二日は「いい夫婦の日」らしいわね」 「なんですか咲夜さん藪から棒に」 「そういえばちょっと前に藪からスティックって言葉があったわねぇ」 「ハイセンスなセンスの無さですよね」 「まぁそんなことはどうでもいいのよ」 「どうでもいいんですか」 「…十一月二十二日は「いい夫婦の日」らしいわね」 「いやだからなんなんですか」 「ちょっと…「いい夫婦」になってみない?私と」 紅魔館のメイド長と雑用が結ばれると聞いた紅い悪魔が一騒動起こすのは、また別のお話… 21スレ目 164 ─────────────────────────────────────────────────────────── ――青年遊戯中―― ドクン……ドクン……ドクン…… 「はぁ……やっぱ何回やっても鬱になるなぁ」 「○○何をしているの?」 「ああ、外の世界のゲームをしていたんですよ。輝夜からゲーム機を借りたんで」 「はぁ……。でどんなゲームをしていたの?」 「えーと弾幕ごっこありますよね? あれを擬似体験できるものです」 正確には違うんだけどね。 弾幕じゃなくて地形攻めで不回避があるし初見殺しばっかだし まぁこっちも弾幕消しちゃうオプションあるからスペルカードルールじゃ反則だろうな 「外には変わったものが出来たものね……。で、何が鬱になるの?」 「あー、物語がですね。例えば咲夜さんが異変解決に向かいますよね? それで無事異変は解決するんですが、最後その異変に飲み込まれてそのまんま異変の一部にされたり 帰ってきても異変に体を犯されていて逆にパチュリーやお嬢様にあれが異変の元凶だと言われて攻撃されてしまうんです」 「……それは確かに鬱になるわね」 ……そういえばあれも番犬だったな。 ――彼女はかつて悪魔の飼い犬だった。 しかし、今は異変の傀儡。 悪夢という名の鎖が彼女を繋ぎ止めているだろうか…… ……何か怖い考えが浮かんだ。 きょとんとしている咲夜さんに問いかけた。 「……どうしたの?」 「咲夜さんはちゃんと異変解決したら戻ってきますよね?」 俺の不安を悟ったのかやれやれという表情をした。 「ばかね。私はこの紅魔館のほとんどを取り仕切っているのよ。戻ってこないわけないじゃない。 美鈴がサボらないか見はったり、お嬢様やパチュリー様のお世話もあるし何より……」 ふわりと咲夜さんが背中から抱きしめてくれた。 「貴方を放っておくことなんてできないわ」 「……うん」 「むしろ私が異変になってしまっても私であることを気付いてね……」 「……うん」 「約束よ」 「約束する」 21スレ目 529 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「○○、ちょっといいかしら」 いつも通り門を守っていると咲夜さんに声をかけられた。 「なんでしょうか」 「今日の仕事が終わったら話があるの、中庭で待っててくれないかしら」 「はぁ、わかりました」 咲夜さんが俺に用なんて珍しい、いつもここに用といったら大概 門番隊を見張る→隊長が寝てるのを見つける→時を止めて滅多刺し☆ というのが常なのに・・・そう思いつつも俺は門番の仕事を続けた。 例にたがわず隊長はやっぱり額を刺されていた 今日の仕事が終わり、中庭に行くと咲夜さんが待っていた。 「すいません、遅くなって」 「いいわ、そんなに待ってないから」 咲夜さんは髪を書き上げながらそう言った。本当にクールだよな、この人。 「で、用というのは?」 そう言うと、咲夜さんは、急に顔を真っ赤にして 「ち、ちょっと待って!・・・まだ、心の準備が」 最初に呼び出したのはあんたでしょうが・・・と思いつつ、咲夜さんの珍しい一面に思わず吹き出していた。 「っ!ちょっと何笑ってるのよ!」 「プッ、クク、だっ、だって、あの咲夜さんが・・・ハハハハハハハッハッハってすいませんでしたぁ!!!」 満面の笑みを浮かべながらナイフをちらつかす咲夜さんに俺はただ謝るしかなかった。 「いったい何の用なんですか?できれば手短にお願いしたいんですが」 相変わらず咲夜さんは顔を真っ赤にしながらもじもじしていた。 「う、うん・・・あのね?私の言うことを聞いてほしいんだけどいいかしら?」 そう言って上目遣いで俺を見つめながらそう話していた。・・・か、かわいい。 「は、はい・・・わかりました」 「わ、私は・・・あ、あなたのことが・・・す、好きなの・・・」 そう言うと咲夜さんは俯いてしまった。耳まで真っ赤だ。 ナンダコレ?俺は目の前の状況を理解できなかった。 あの咲夜さんが俺に告白?ってことは俺のことを好きだったのか? 「咲夜さん、いったいそれはどういう」 「そのまんまの意味よ!!私はあなたのことが好き!だから告白しただけよ!」 真っ赤な顔のまんま思いっきりそう言われた。 いつものクールビューティーな咲夜さんとは対照的な姿だった。 俺は咲夜さんのことが好きだ。隊長にも告白の練習を手伝ってもらったことがある。 でもまさか向こうから告白されるとは思わなかった。自分から告白するような人には見えなかったから。 こんな女の子らしい彼女を見たのは初めてだった。 「あ、やっぱり、迷惑だった・・・?」 咲夜さんは泣きそうな顔で俺を見上げていた。 この人にここまで言われて断れて断れる男はいまい。俺は咲夜さんを抱きしめて、告白の返事を伝えた。 咲夜さんは放心しながら俺の返事を聞くと 「ありがと・・・」 そう言いながら俺を抱き返していた。 21スレ目 586 ─────────────────────────────────────────────────────────── クリスマスの夜、咲夜ちゃんは一人部屋で物思いに耽る 振り切ったと決めた家族のことなどを考え、つい目頭が熱くなる 悪魔に付き従うのだから、誰かとキリストの誕生日を祝ったパーティもしない お嬢様の行った盛大な反キリストパーティはしたが、それだけでは物足りないと感じている咲夜ちゃん そこに登場し、彼女へ声をかける 「どうしたんですか?」 「出て行って。もう時間も遅いし、私はあなたに用なんてない」 「寂しそうですね」 「気のせいよ。出て行かないのなら時間を止めてでも……」 「僕で妥協しませんか?」 「……は?」 「僕と今夜を一緒に過ごしませんか? 僕は君を見ていて居た堪れない気持ちで一杯なんだ」 「……何を言っているのかしら。大声出すわよ?」 「どうぞ。もし君にその気があるなら、僕はすでにこの部屋どころか紅魔館から追い出されているはずだ」 「……ぷ」 「どうして笑うんですか」 「ううん、あなたの言う通りだわ。今の私は……あなたを追い出せない」 そっと彼女の傍へ歩み寄る すると彼女は僕の胸に飛び込んできた 「……胸、貸して。ぎゅって、抱きしめて。私を、一人にしないで」 「咲夜ちゃんが望むなら、いくらでも」 22スレ目 89 ─────────────────────────────────────────────────────────── ある日の朝 今日は紅魔館の手伝い(執事役)に行った。そしたら咲夜とお嬢様が何かしゃべっていた。もめてるようだった。 そしてお嬢様がこちらの存在に気づいた。 「あら、ちょうどいいタイミングね。彼ならどう思うかしら。」 「ちょ、お嬢様!さすがに○○さんに言うのは・・・」 「?」 「ねぇ○○。咲夜太ったと思う?」 「え?」 「ちょっと待ってください!私太ってませんから!」 「さあ、どう思うの?」 「いやぁ・・・俺は別に太ってても見た目が変わってなきゃいいと思うんだけど・・・」 「本当に太ってません!私のほっぺ触って確かめてみてください!」 咲夜の顔が近づいてくる。頬が赤くなっていた。 「・・・わかった。」 咲夜のほっぺを触ってみた。 柔らかかった。ずっと触っていたかったくらい 「って何考えてんだ俺!」 「・・・え?」 「あ、いや、嫌なこと思い出しただけ。」 「とにかく、太ってませんよね!」 「ま、まぁ。そうなんじゃない?」 「本当、優しすぎる人ね。」 小声でつぶやいてお嬢様は去って行った。 「は!こんな無駄話してないで、掃除しましょう!」 「あ、ああ。」 掃除が終わり、休憩に入った。 「本当は太ったの?」 咲夜が紅茶を吹いた 「またその話ですか・・・」 「いやぁ、人の体重とか身長とか気にならない?」 「・・・誰にも言わないでくださいよ・・・」 耳元で増えた体重の量を言われた 「ははははは!」 俺は笑った 「な、笑わないでください!別に増やしたくて増やしてる訳じゃ・・・」 「いや、それぐらいたいしたことないって。それがふつうだよ。」 「そ、そうですか・・・?」 少し嬉しがっていた 「そんなに体重を気にすることはない。少なくとも俺は体重なんて気にしない!」 途端、咲夜が抱きついてきた。 「・・・本当・・・ですか?」 「ああ。本当だ。」 「本当に○○さんって、優しいんですね。」 「優しくなろうとしてるだけだよ。じゃあ、そろそろ帰るわ。」 「じゃあ、また。」 自分の頬が暖かいのを感じた 22スレ目 709 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「で、咲夜さん。そのドレスはなんですか?」 「えぇっと・・・その・・・」 あの咲夜さんがいつものメイド服とは全く違う白いドレスに身を包んでいる。 ぶっちゃけ似合い過ぎる。 「実はね。~でwwだからーーって事でお嬢様が」 「はぁ・・・なるほど」 早い話、竹林で踊る 845と純白のドレスを着た妹紅さんを見かけたお嬢様が 同じように似合いそうな咲夜さんに一晩ドレス着用を命じたらしい。 ちなみにこのドレスはパチュリーさん謹製だとか。 「もう・・・これじゃあ仕事ができないわ」 口では文句を言ってもどことなく嬉しそうな顔をする咲夜さん。 「でも・・・ホントに似合っていて綺麗ですよ」 「えっ・・・?」 「いや・・・だから綺麗だなぁって」 「あぅ・・・そ、その・・・ありがとう」 顔を紅くしてうつむいたまま、小さな声でいわれた。 「じゃあせっかくのドレスですし、残りの仕事は俺がやっておきます」 実際、もうそれほど仕事はない。 でもこんな綺麗な姿、汚れたらもったいないどころではない。 「・・・っ!!ちょっと待って!!」 ふいに呼び止められた。 「あ、はい。何かありました?俺が知ってる他にも仕事が残ってるとかですか?」 「違うの・・・せっかくだから・・・その・・・1曲・・・私と」 「咲夜さんと?」 「私と1曲踊ってくれない・・・?」 心臓が撥ねる音が聞こえたような気がした。 「やっぱりダメかしら・・・」 「いえ、そんなことは。でもいいんですか?俺で」 ダンスなんかまともに踊った事ないし。 「私は、あなたと、踊りたいの」 その眼が真っすぐに俺を見る。 迷う事はない、俺の答えは1つだけ。 「こんな素人でよければ、喜んで、マドモアゼル。1曲とは言わず何曲でも」 「じゃあ今夜はずっと付き合ってくれる?」 「はい。ずっと」 そういって俺たちは踊り始める。 作法もない。楽団もいない。観客もいない。 ただ2人だけの舞踏会を。 22スレ目 848 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「○○、ちょっといいかしら?」 「はい、なんでしょうっ!? ……か」 ちょうど階段の掃除をしていたところ上から降りてきた咲夜さんを覗き込むようになってしまい 白のガーターベルトとレースのショーツが見えてしまった。ああ、今日も綺麗だ……じゃない! なんとか平静を装い話しをする 「そこの掃除が終わったらここを掃除してもらいたいんだけど」 「はい、分かりました」 俺の答えを聞いてスタスタと階段を上っていく咲夜さん。またチラチラとスカートの中が見えてしまう ……わざとじゃないよ? うーん、一度話してみるか。 「咲夜さん、もう少しスカート長くしませんか?」 「だめよ。あんまり長いと纏わりついて動きにくくなるもの。それじゃ侵入者を撃退できないわ」 「じゃあせめてドロワ穿くとかしてください。目のやり場に困ります」 「丈の短いドロワだと格好悪いのしかなくなっちゃうの。そんなの穿くなんて嫌よ」 「うーん難しいですね」 「まぁ考えてみるわ」 数日後咲夜さんに呼ばれて部屋にお邪魔した。 「香霖堂でいいものが手に入ったから見せてあげるわ」 いきなりスカートを捲りあげたのでびっくりしたがいつもの下着ではなく 黒のピッタリとしたスパッツを穿いていた。腰のあたりからボディラインをあらわにして何だかいつもよりエッチっぽい 「外の世界だとこれをスカートの下に穿いて下着を見えなくさせるものみたいね」 「まぁそうですがわざわざ見せなくても……。あれ、それを穿いてるなら下着の線が見えるはずなんだけど……?」 「あぁ、線が浮き出て恥ずかしいからはいてないわ」 な、なんですとー!?じゃあさっきの真ん中の線はまさか!?ってそんなこと考えている場合ではない! 「さ、咲夜さん!そんな恥ずかしいことしちゃダメです!うどんげのアイデンティティ取っちゃらめぇ!」 「ふふふ、そんなにムキにならなくてもいいじゃない。元々スカートの下の下着が見えてしまって困っているのは○○だけだし 普段とそう変わりはしないわ」 必死になる俺を見てクスクス笑う咲夜さん。あー、この人分かって俺をからかっているな。 「分かりました!それじゃ本当に穿いてないか脱がして確かめてしまいますがかまいませんねっ!」 「きゃー!変態がいるわー!」 しばらく俺らはパチュリーとレミリアにドタバタうるさいと怒られるまで追いかけっこをしていた。 22スレ目 878 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「ひぃひぃ……」 「○○君ー」 「ああ、咲夜さん。お疲れ様です」 「○○君ほどじゃないわよ。私と違って時を止めれないんだから、 あんまり無理しちゃだめよ」 「分かってはいるんですけどね…… あんまりお嬢様に好かれてないから、その分働かないと」 「お嬢様が? まさか、起きたら一番に○○君の様子を聞いてくるのよ?」 (そりゃあ、僕が咲夜さんに手を出さないか、不安で仕方ないんでしょうよ…… 咲夜さんを幸せにするって大見得切ったはいいけど、 あの様子じゃあ、いつお嬢様に殺されてもおかしくない……) 「さて、と。ホットチョコレートができたわ。 希少品だから一人分の量は少ないけど、妖精全員分は確保できたわ」 「チョコ……そういえば、今日はバレンタインでしたっけ」 「あら、忙しくってそんなことも忘れてた? で、お嬢様方にはこれ」 「ボンボン、ですっけ。本当、なんでもできるんですね、咲夜さんて」 「そ、ウイスキーボンボン。○○君の分もあるわ。……目、閉じて」 「え?」 「時を止めるだけじゃムードが出ないでしょ」 「え――」 次の瞬間には。咲夜さんの柔らかな唇と、舌を伝って、チョコレートの甘みが…… 「な、な、な」 「……本命、よ? 義理にいちいち口移しするほど、軽くないもの、私」 「――咲夜さん!」 ――――ちゅっ…… 「……口に、合わなかった?」 「まさか。……お酒、弱いんですよ。 今ウイスキーの部分まで食べちゃうと、酒の勢いで押し倒しちゃいそうで……」 「……そうね。じゃあ、仕事が終わったら私の部屋に来て。 ウイスキー抜きで、特製のチョコ、用意しておくわ」 22スレ目 944 ─────────────────────────────────────────────────────────── 俺の時間はあなたのもの、だからあなたの時間は俺がもらいます。 いつまでも愛していますよ、咲夜さん。 23スレ目 4 ─────────────────────────────────────────────────────────── 咲夜 「看病に時を止めたほうが効率的でしょう? (心配で恥ずかしい台詞を呟きながら、泣きそうになってる私なんて見せられないわ)」 23スレ目 117 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「咲夜さん」 「何も言わないで・・・これでもショックなの」 「大丈夫ですよ。きっと前作でのパートナー的出番か早苗さんみたいな出番があるはずです」 「そうだといいんだけど・・・今夜は自棄酒しようかしら。付き合ってくれる?」 「喜んでお付き合いします」 23スレ目 140 ─────────────────────────────────────────────────────────── 弾幕ごっこは、春夏秋冬季節を問わず。 とはいえ…… 「咲夜さーん、後何本でしたっけ?」 「そうね、後3本よ」 冬の幻想郷では、いつものナイフ回収もぐっと手間がかかる。 落ちた後、雪に埋もれてしまうからだ。 普段は咲夜さんが一人でやるところだが、俺も手伝っている。 「磁石でも持ってくれば良かったでしょうか」 「だめよ、銀製だからくっつかないわ」 「……『金属を引き寄せる程度の能力』とかあったら、もっと咲夜さんの役に立てるんですけどね」 かがんでナイフを探す俺の背中に、不意に重みがかかった。 「さ、咲夜さん!?」 「だめよ……そんなすぐに見つかっちゃったら、二人で過ごせる時間が減ってしまうわ」 咲夜さんが、背中に覆いかぶさっている。 咲夜さんの胸は決して大きい方ではない。 だからこそ、小さくて柔らかい、けれど確かな鼓動が伝わってくる。 「寒い思いさせて、申し訳ないとも思うけれど……こうしていられるの、すごく幸せよ」 「……僕もです」 紅魔館に帰ったら、紅茶を淹れて温まろう。 こうしている時も、帰ってからも、二人の時間は幸せで満ちている。 23スレ目 493 ─────────────────────────────────────────────────────────── 咲夜「で、あなたは叫ばないの?」 ○○「あー、あれですよ、今叫んだらお嬢様にうるさいって言われちゃいますって」 咲夜「………」 ○○「な、なんですか……」 咲夜「そう、じゃあ……えい」 ○○「……?何したんですか咲夜さん?」 咲夜「空間を弄ってこの部屋から音をが漏れないようにしたわ。さぁ、叫ぶの?叫ばないの?」 ○○「……マジでやるんですか?」 咲夜「………そんなに私が嫌いならいいけれど」 ○○「はぁ……分かりましたよ。スゥ………咲夜さん!僕はっ!あなたをっ!愛しています!!」 咲夜「ふふ、嬉しいわ○○。私もあなたを愛しているわよ」 ○○「やれやれ、恥ずかしい事やらせるんですから…」 24スレ目 109 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「○○、仕掛けるわよ!!」 「え、ああ。ラブラブアタックな!」 「タイミングは私に合わせて!」 「ちょっ、咲夜!・・・もう!」 「これが私たちの」 「切り札だ!・・・ってか?」 「さくやー、戦闘アニメにアテレコすんのやめないー?いろいろ違うしー」 「いいじゃない。ラブラブアタックなんて、今の私たちにお似合いじゃない?」 「・・・ばーか」 24スレ目 348 ─────────────────────────────────────────────────────────── フラン「ねー、肩車」 ○○「はいはい」 フラン「あはは、やっぱり背が高いと楽しいわ」 レミリア「あ、フラン」 フラン「あらお姉様、相変わらず○○から見ると小さいのね」 レミリア「うぐ、何を・・・あなただって同じくらいでしょう」 咲夜さん「お嬢様、肩車いたしましょうか」 レミリア「い、いらないわよ!子供じゃないんだから」 フラン「ね、おんぶ」 ○○「はいはい」 レミリア「まったく、子供じゃないんだから・・・」 咲夜さん「お嬢様、うずうずしてますよ」 レミリア「してないっ!」 咲夜さん「妹様は?」 ○○「すっかりお休みだよ」 咲夜さん「そう・・・」 咲夜さん「ね、抱っこ・・・」 ○○「はいはい」 24スレ目 590 ─────────────────────────────────────────────────────────── やっぱり、メイドってのは大変な仕事なんだな... シャワーを浴びながらそんな事を考える俺。 深夜だからなのか、紅魔館の大浴場の中には誰も居ず、水が床を打つ音だけが響く。 髪も洗い流して、風呂に入る。 お湯はなかなか丁度良い温度に保たれていた。 気持ちの良さに、目をつぶる。 目蓋を閉じていると、昼の記憶が目蓋の裏に浮かんできた ――メイド服に着替える途中に彼女の個室に入ってしまい、頬を赤らめて身体を細い腕で隠す咲夜。 ――淹れた紅茶の味を、誉めてくれた咲夜。 ――運ぶ荷物が重そうなので手伝うと、小さく「ありがと」と呟いた咲夜。 そんな記憶を思い出していると、耳には咲夜の声が入る。 ――あの、一緒に入って…良い? ぶべべべべっ!? 余りの驚きに、滑って勢い良くお湯を吸い込む俺。 鼻の痛み涙目になりながらも、目蓋を開くと、大浴場の入り口には、頬を赤らめて立っている咲夜の姿があった。 25スレ目 418 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「……ひどい流れね」 「まったくだ。嘆かわしいにも程がある。ところ構わずべたべたと。 ……ところで咲夜」 「……何よ」 「さっきから門の方をちらちら見てるのは何だ?」 「別に。美鈴がさぼってないか見てるだけよ」 「……見るからにいちゃついてるんだが」 「あ、貴方こそお嬢様の部屋がそんなに気になるの?」 「ば、俺はあれだよ。……その、ええと」 「……もしかして、流れに乗りたいとか思ってるわけ?」 「じょ、冗談はやめろよ。そんなわけないじゃないか。ははは……」 「○○がどうしてもって言うなら、仕方ないから付き合ってもいいわよ ほんとは仕事が忙しいから、それどころじゃないんだけど」 「こんな状況で仕事もクソもないだろ。お前がいちゃつきたいんじゃないのか?」 「な、何いってるのよ。誰があんな低俗なこと……」 「正直にいえば付き合ってやるぞ」 「冗談。頼むのは○○のほうだわ。素直になりなさいよ」 「どっちが」 「……」 「……」 <ギャーギャー 26スレ目 176 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「やれやれ。明日からまた仕事だし、そろそろこの異変もおさまるかな」 「そうね。だけど○○」 「ん?」 「少しは甘えてくれてもよかったのに。せっかく口実もあったことだし」 「そうは言うがな咲夜、やっぱり恥ずかしいもんなんだよ」 「あら。女の子に恥をかかせるつもりだったの?」 「それに関してはごめん。いつもきついことをいってるけど、俺は咲夜が大好きだよ」 「……飲みすぎじゃない?」 「確かに酔ってる。咲夜、お前にね」 「……馬鹿」 「いまなら酒のせいにできるしな」 「私も貴方のことが大好きよ○○」 「ああ、咲夜。今夜はずっと一緒だからな」 「もちろん。離れるつもりなんてないから」 26スレ目 222 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「とりっく おあ とりーと!」 「……は?」 「だから、とりっく おあ とりーと!」 「施しか悪戯かの話は分かるんだけど」 「それなら、とりっく おあ とりーと!」 「うん、まずお前さんは誰なんだ?」 「わたし、いざよい!」 「いざよい……へぇ、あの咲夜さんに妹でもいたのか」 「だから、わたし、さくや!」 「そうかー、さくやちゃんって言うのk――!」 「あれ、○○? とりっく おあ とりーとだよー?」 「OK、分かったさくやちゃん。――今は何もないから、後で美味しいケーキを焼いてあげよう」 「やったー!」 「ただし、レミリア様ともう一人……一匹?に用事があるから、 そこで待っててもらえるかな?」 「うん、わかった。いってらっしゃい○○」 「すぐ戻ってくるからn――のぁ!?」 「頑張ってねのちゅー!」 「あ、ああ……ありがとう」 26スレ目 738 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「咲夜さん」 「なんでしょう」 「愛してる」 「…っ!」 「…今、刻を止めてカップが落っこちそうになるの防いだでしょ」 「うぅ…(どうして分かったのかしら)」 「ほんの一瞬だけど違和感を感じたからね」 27スレ目 394 ─────────────────────────────────────────────────────────── 新年あけましておめでとうございます~ 今年も義兄弟の皆様にはよろしくお願い―――― 「○○?そろそろ博麗の神社に出かけるわよ」 ――――っと。ちょっと待っててください。今新年の挨拶をしているところですから。 「お嬢様やパチュリー様達もお待ちだから早くしてね」 えぇ、すぐに行きます。それにしても今日はメイド服じゃなくて振袖なんですね。 「お嬢様がお正月だからこっちの方がいいと用意してくださったの・・・変かしら?」 いえ、とても綺麗ですよ。 「それはよかったわ。この格好を見せたのはあなたが一番最初だもの」 それは男冥利に尽きます。 「○○、今年もよろしくね」 はい。でももう少し付け足してみましょうか。 「何を?」 ―――今年も、来年も、これから先もずっとよろしくお願いしますね。 貴女の隣でいつまでも、咲夜さん。 「・・・えぇ、こちらからもずっとよろしくね。私の隣の大切な貴方」 はい。、よろこんで。 『咲夜ー、○○ー、いつまでもイチャイチャしていると置いてくわよー!』 おっと、急ぎましょうか。走れますか? 「格好が格好だけに、ちょっと走り難いわね。こけないように手を握ってもらえるかしら」 えぇ、もちろんです。 「ありがとう。私を置いていかないようにしっかり握っていてね?」 むしろ俺が貴女に置いていかれないように頑張ります。 「ふふっ、そうね。じゃあいきましょうか」 はいっ! 27スレ目 616 ─────────────────────────────────────────────────────────── ○「どうも博麗の巫女が最後の最後に分身を習得したようですね」 咲「いつもいつも人外な強さだとは思ってたけど、そんな事までできるようになるなんてね」 ○「そういえば、咲夜さんも分身できるんじゃないんですか?過去と未来の自分を具現化とかさせて」 咲「ナイフならともかく…自分の具現化なんて、できてもしたくないわね」 ○「仕事とか楽になりそうじゃないですか?」 咲「だとしても、あなたの隣にいるのは『私』だけで十分よ。他はいらないわ」 ○「そ、そうですか」 咲「えぇ、過去も現在も未来もあなたは私だけものなんだからね」 28スレ目 998 ─────────────────────────────────────────────────────────── 家の前で見慣れないめいどさんが雨宿りしてたから傘あげた。 … 「…こりゃ夜まで降りそうですよ」 「そうですわね…仕方ない」 「あ、待って!傘…どうぞ」 「!悪いですよそんな、お構いなく!」 「はは、こんな美人とお話しできたんです、さ、どうぞ使ってやってくだせぇ」 「…///コホン、ではご厚意に甘えさせていただきますわ」 「気をつけて」 「ありがとうございました」 そのめいどさんは傘をひろげると、あっというまに遠くへとびさって行った。 よほどご主人が大切なのだろう。ちょっぴりうらやましいな。 「十六夜咲夜さんか…また会えるといいな」 こうまかん…とか言ってたけど聞いたこと無いなぁ…。そんな屋敷あったっけな…? 29スレ目 523 ─────────────────────────────────────────────────────────── 紅魔館。ハシゴにのぼって壁の修理をしてる○○。 ○○「みーんなから~♪馬鹿馬鹿~言われてるけど~♪」 咲夜「バカじゃな~いも」がっ「あっ…」 ○○「おぎゃ!?」ぐらぐら 咲夜「しまっ…!?」 ―どしーんっ! ○○「いたた…咲夜さん!?」 咲夜「うっ…私としたことが…痛痛っ!」 ○○「大丈夫ですかっ!?大変だ…足…折れてるかもしれない…っ」 咲夜「だ、大丈夫よ…これくらい…」 ○○「すぐに手当てしないと…っ」 ―― めーりん「ありゃりゃ…こりゃ打撲ですね。しばらく安静にしててください」 ○○「すみません咲夜さん…俺のせいで…」 咲夜「なに言ってるのよ…明らかに私の不注意よ…ごめんなさい」 ○○「いやいや俺の不注意です!ちゃんとまわりの安全を見てなかった俺が悪いんです…」 咲夜「いいえ…私がちゃんと前を見て歩いていればこんなk」 めーりん「はいそこまでー!お二人ともたいした怪我でなくて良かったわ」 咲夜「そうだ!○○…怪我は無かった…?」 ○○「え?あ、ああ…うん…大丈夫…だけど…///」 咲夜「そう…良かった…」 ○○「あ、あの…近いっていうか…///」咲夜「へ…?あっ!…///」 めーりん「私お邪魔ですかぁ?」にやにや 29スレ目 627 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「ふぅ・・・弾幕勝負も弾幕格闘勝負も疲れるものね」 「お疲れ様ですメイド長、お水です」 「ありがとう○○……と、いいたいところだけど……覗いてたでしょ?」 「!?な、何の事でしょうか……」 「私が咲夜の世界とかで相手を止めてる時、覗いてたでしょ、相手の…」 「……おっと、そろそろ庭の手入れのじか(タイムストップ!)う、動けん!?ばかな!?」 「……見るなら私のだけにしときなさい」 「……え?」 29スレ目 782 ─────────────────────────────────────────────────────────── ○○「咲夜さん」 咲夜「ん、何?○○」 ○○「もう直ぐ七夕だってさ。咲夜さんは何願う?」 それを聞いた彼女はくすり、と柔和に笑んだ。 咲夜「願いなんて、ないわ」 ○○「え?」 咲夜「だって、こうして紅魔館で働けて、生活に困ることもない。お嬢様にお仕え出来ている。何より・・・・・・」 咲夜「貴方と一緒に居ることが出来ているのだもの。もう、私が望むものはないわ」 ○○「・・・・・・そっか。じゃあ俺は、咲夜さんが永く、そうして幸せに居られるように、って願うよ」 咲夜「似合わないこと言うわね」 ○○「悪かったな!」 咲夜「さ、休憩は終わり。仕事よ。たっくさん山積みなのだからね、執事さん?」 ○○「へいへい」 29スレ目 820 ─────────────────────────────────────────────────────────── 咲夜さんの時間を操る能力代わりにお仕事禁止令を出すと「し、仕事っ!仕事を させて頂戴っ!駄目なのっ、落ち着かないのぉぉ~!」とか禁断症状が出たので、 お嬢の力を借りて「週に一回休むことを仕事にする」ことで対応しました。 それでも「お食事が出来ましたわ」とか「横になってくださいな、マッサージを しますから」とか、結局どこかで仕事しちゃうワーカホリックな咲夜さん。 「甘えることも仕事に加えたほうが良いんじゃない?」 「うー…それをやると取り返しがつかなくなりそうな気もするわ」 30スレ目 209 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「○○、今晩の仕事は休みよ」 突然仕事場にやってきたレミリアお嬢様によって放り出され 「昨日が十五夜だったから。レミィの粋な計らいってやつね」 「さあさあ、○○さんも着替えて着替えて」 待ち構えていたパチュリーさんに捕獲され、小悪魔さんにあっという間に着替えさせられ 「さあどうぞ○○さん、こちらですよ」 美鈴に連れて行かれた先には 「――あ、○○……」 清楚なドレスに身を包み、頬を染めている僕の恋人――咲夜さんが待っていた 「お嬢様が、その、今晩は貴方と二人でゆっくり過ごしなさい、って」 混乱さめやらぬまま、とりあえずおずおずと差し出された手をそっと握る そんな十六夜の晩 30スレ目 585 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「待ちなさい」 その声に驚き、声を上げそうになりながら立ち止まった。 振り返ると‘瀟洒な従者’こと、メイド長が立っている。 「廊下は走るなって何度も言ったと思うのだけど?」 メイド長は腕を組んでいかにも不機嫌、と言った表情でこちらを見ている。 説教の前に腕を組む癖にはかなり前から気がついていたが、 「え、いや、その、」 言い訳の言葉はすぐに浮かんだが、搾り出せたのはそれだけ。 「大体、あなたは…………で、…………だからいけないのよ! そもそも………………」 少し前に自分が彼女に淡い想いを抱いていることに気がついてからは、彼女の前では変に緊張してしまって以前の様に説教から逃げれなくなっていた。 「ちょっと! 聞いてるの!?」 「え……っ!?」 相槌を打たずに聞いていた所為か、頭を鷲掴まれて下を向いていた顔を無理やり上げさせられた。 片目をジト目にしつつ、息が掛からんばかりに顔を近づけてきた。 顔が熱を帯びていくのがはっきりとわかり、焦って振り払おうとしたが顎を掴まれて出来なかった。 「何、顔赤くしてるのよ? もしかして、そーゆー事なのかしら?」 咲夜さんは悪戯っぽく笑いながら訊いてきた。 「……だったら、だったらどうします?」 自嘲しながら僕は言った、笑うなら笑って欲しい。 そう思いながら。 咲夜さんは一瞬切なげな表情を浮かべた気がした。 そして不意に、手が放された。 壁に手をついて、よろけた体を支えた。 体勢を立て直した時には廊下に彼女の姿は無かった。 「逃げられ、たか」 安堵感とも、虚脱感ともとれる疲労を感じて壁に寄りかかった。 そして右手にノートを持ったままだった事に苦笑しながら一ページ目を開いた。 A罫の7mm三十行の中央に、 「ありがとう」 僕は壁に背を預けたまま、ずるずるとへたり込んだ。 30スレ目 761 ─────────────────────────────────────────────────────────── ○○と咲夜をくっつけようとして、運命操作とか何やかんやで 色々な初対面シチュエーションを(初対面ではないのに) 演出しようとするレミ&パチュを幻視した 「パチェ、トーストくわえた咲夜に○○を投げつけてみたけど、効果がなかったわよ」 「変ねえ、うまくいくはずなのだけど……じゃあ次はこれで行きましょう、 空からゆっくり落ちてきた咲夜を、○○が受け止める」 「よし、それだ。――咲夜、ちょっとこの賢者の石首から下げなさい。○○は下で待機!」 「ごめんなさいね○○、お嬢様達楽しそうだし、もうちょっと付き合ってもらえるかしら」 「いいですよ、俺も楽しいですし。それに、咲夜さんと密着できたりするのは嬉しいです」 「もう、○○ったら……」 そして、実は既にいい関係な○○と咲夜さん 30スレ目 932 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「――おや、咲夜さん」 「あら、○○じゃない」 「もう夜も遅いですよ。まだ上がらないんですか?」 「そういう貴方こそ、まだ仕事着のままじゃない」 「ああ、これは――おっと、失礼します」 「これは?――きゃっ、ちょっと○○!?」 「静かにしていて下さい。見つかってしまいます」 「だって近ぃ……ゎ……」 「○○はここかなー?」 「(少しだけ我慢してくださいね)」 「(……こくこく)」 「こっちかなー?」 「(まずい、失礼しますね)」 「(~~!)」 「あれ、居ない……むー、アテが外れたなー」 「(あの、咲夜さん、あまり動かれると)」 「(?)」 「(……当たって、ます)」 「(――っ!)」 「(シッ、静かに)」 「仕方ない……次は庭園かなー」 「……」 「……」 「行きました、ね」 「そう、ね」 「すみません、突然こんなこと」 「本当よ。びっくりしたわ……フラン様と何をしているの?」 「かくれんぼですよ。見つかったら弾幕ごっこという制約付きで」 「あら、それは――大変だったわね」 「ええ、本当に。貴方には迷惑をかけてしまいましたね」 「……♪」 「咲夜さん?」 「そうね。まさか○○に傷物にされる日が来るなんて、思ってもいなかったわ」 「傷物――まさか、そんなつもりは!」 「責任、取ってくれる?」 「……」 「じ、冗談よじょうだ「――わかりました」……へっ?」 「咲夜さん」 「あ、あの、○○?」 「不肖△△○○、貴方を辱めたその償いの一環として、 貴方を――十六夜咲夜を、娶らせて頂きたく思います」 「あの、ええと」 「生涯支える所存ではありますが……私如きでは、釣り合いませんか?」 「とんでもない!○○に貰われるなら、私――」 「……という誠心誠意を込めた冗談はいかがでしょうか」 「私――ふぇ?」 「ふふ、驚かされたお返しです。少し、度が過ぎたかも知れませんが」 「嘘、なの?」 「さて。貴方程の女性を本当に伴侶に迎えられるならば、 これ以上の幸せはそうそう無いと思いますし、 私自身も――」 「あ――」 「あの、咲夜さん?咲夜さん!?」 「大丈夫。腰が、その、抜けちゃって」 「……やれやれ、驚かさないで下さい――失礼しますよ」 「……流石に何度もやられると耐性もある程度付くわね」 「それは残念」 「それで、私を抱き抱えてどうするのかしら」 「部屋までお送りします」 「あら、有難う」 「――お送りするだけかどうかは、一重に貴女次第ですけれど」 「……へっ?」 「さ、行きましょうか」 避難所 作品・投稿練習スレ 133 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「ぶっちゃけた話さぁ」 雪の降り積もる森の奥の骨董屋で、物臭な店主と茶を啜る。 「幻想郷に清純な女って」 クリスマス、という習慣は家によってあったりなかったり。 ぶっちゃけた話、宴会で酒を飲む口実が出来れば彼女達は正月だろうとイースターだろうとクリスマスだろうと何でもいいんだろう。 「いないよな」 「どうだろうね。僕はそこまで交友関係は広くないし」 聖夜だというのに、餅と蜜柑と緑茶で夜食を済ませる男二人。 この雪の中、チキンやらケーキやらをわざわざ調達しに行く気はないようだ。 「だけどまぁ、わざわざこんな森の奥まで来る女人の中に、そんな人はいなかったね」 「会話は皮肉の応酬だしさー……心がガリガリ削られ」 そう、と台詞を全て言い切る前に。 飲みかけの緑茶と食べかけの蜜柑を残して、彼の姿は店主の前から消えていた。 代わりに、刃こぼれした銀のナイフが幾つか、カウンターに置かれていた。 「……やれやれ、彼女も素直でないな」 31スレ目 164 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「侍従長、何やらまた異変のようですが…霊がワラワラと」 「また死神がサボってるんでしょ。もう花が咲き乱れても驚かないわ」 「…よろしいので?」 「えぇ、今は異変解決はお休み、こうして紅魔館でお嬢様と妹様のお世話をして、 パチュリー様にお小言をして、小悪魔や美鈴ととりとめのない話をして、そしてあなたと…」 「……私となんでしょうか?」 「秘密」(こうしてあなたと二人きりでいられるほうが大事で貴重なんだから) 31スレ目 497 ─────────────────────────────────────────────────────────── 綺麗な肌だった。 薄いカーテン越しに差し込む月明かりに照らされたそれは、思わず息を呑むほどに美しかった。 白い、肌理の細かい肌。月の光をはじく銀の髪。その存在自体が、一つの芸術作品のようだった。 「どうしたの? 何か変なところでもあるかしら」 とんでもない。変なところなどあるものか。 咲夜はその答えに、それでも不思議そうな声色で応じた。 「じっと見ているから、どこかおかしいところでもあるのかと思ったわ」 自覚がないのだろうか。うなじから背筋、腰にかけての優美なライン。 あれだけ弾幕勝負をしながら、痣も傷も一つとしてない、美しい白磁。 胸を隠すように腕を組んでいる咲夜に、ただ見惚れていただけなのだ。 「見惚れるほどのものではないと思うのだけど」 どこか呆れた口調の後、そうね、と、悪戯っぽく頷いて。 「ところで、見ているだけでいいの?」 少しからかうような口調で、咲夜はくすりと微笑う。 微笑うと、その結ったままの銀の髪が揺れて、白い肌に影を作った。 それはどういうことか。尋ねかける前に、肩越しに咲夜は振り返る。 「ね、どうしてみたい?」 瀟洒な趣は崩さないまま、こちらを翻弄するような微笑を浮かべた。 それに誘われるがまま、手を伸ばして―― 31スレ目 878 ─────────────────────────────────────────────────────────── ○○にとって、幻想に住む少女達は決して恐ろしいものではない。 確かに、常人を鼻で笑うような力を持った奴らばかりだが、 たいていは力に見合った自制心というやつを持っていることを知っているので、 ○○にとっては普通の女の子とそう大した違いは無い。 普通の女の子と同じように虫は嫌がるし(油虫が出た時など特に)、甘いものを見ると目じりが下がる。 重い物は持てないし(一部を除いて)、能力による恩恵を除けば、体力そのものは○○よりも低い。 なんら、普通の少女と変わりないと○○はいつも思う。 人は、そんな○○を変わり者の大馬鹿野郎と言う。 それでも怖いと自分達と線引きする里人と、御冗談をと呆れる○○。 はたしてどちらが変わりものなのか、それは誰にも分からない。 そんな彼は幻想郷の外からやってきた、いわゆる外来人というやつだが、幻想郷に居を構えて一年になる。 一年も過ぎれば知り合いも増えるのだが、悲しい事に、○○には同性の友達が居ない。 なぜか、異性の友達ばかり増えてしまう。しかも、年若い少女である。 最近密かに悩む、彼の贅沢な頭痛の種であったりする少女達だが、ふと、○○は天啓にも似た閃きが脳裏を掛けずり回ったのを実感する。 そのとき、○○の心は決まった。 晴れた昼下がり、○○は自身の心が使命感に燃えあがるのを実感した。○○は我慢が出来ぬ。 とくに、取るに足らない疑問を覚えた時、それをどうしても解消しなくては夜も眠れぬ程だ。 痒いところに手が届かない。そんなやきもきする感覚は何時しか使命感に代わり、○○の身体を急げとはやし立てていた。 危険とされる里の外に一人で飛び出したぐらいなのだから、その心は業火のごとく燃えあがっているのだろうことは、傍目にも分かる程であった。 咲夜の胸は果たして絶壁であるか、否か。 その難問を解く為に、○○は急げと鼓舞する心臓を宥めながら、吸血鬼が住む紅き不夜城を目指した。 その日から一週間。 原型が分からぬ程に顔を腫らした男が、メイドの胸をマッサージする光景が、不夜城のある一室にて目撃されるようになった。 (編者注:適度に改行を入れさせていただきました) 32スレ目 121 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「今夜は十六夜ですね、咲夜さん」 「あら、そういえば」 「月がきれいですね」 「ふふ、そうね」 「レミィ、聞いた?」 「ええしかと聞いたわパチェ。あの朴念仁の○○がついに……!」 「二人とも好き合ってるのにもどかしいったらなかったけど、ようやく進展ね」 「これは私直々に祝福してやらないといけないわ。さあ、行くわよパチェ!」 32スレ目 365 ─────────────────────────────────────────────────────────── 咲夜「はい、どうぞ」 ○○「じゃあ、失礼して」 咲夜「ふぅっ。はい、終わったわよ」 ○○「にゅあっ!?ちょ、最後のは良かったけど時止めてやるとかズルイ!やり直しを要求する!」 咲夜「要求されても、もう綺麗にしたじゃない」 ○○「うぐぅ…ならば俺がやる!さあ!(膝ポンポン)」 咲夜「じゃあよろしく」 ○○「戸惑いが欠片もねぇ…」 咲夜「あら、懐いた猫はお嫌い?」 ○○「嫌いなワケあるか」 咲夜「ふふ、奥まで綺麗にしてね」 ○○「ニュアンスがエロいデス」 32スレ目 863 ─────────────────────────────────────────────────────────── ○○「なあ咲夜」 咲夜「ん、どうしたの?」 ○○「妖々夢と非想天則、それにある二次創作ゲーで世話になっている。いつもありがとな」 咲夜「いいのよ、別に。あなたがクリアする為なら私は何時でもあなたの手足になるわ」 ○○「でも…それなのに俺、咲夜のことをすっかり忘れて、むしろ咲夜はただの自機でどうでも良く思っていた。そして他の好きな奴とばかり遊んでいたんだ…。だけど今日ふと咲夜に世話になっていることを思い出したんだ」 咲夜「思い出してくれただけでもそれで嬉しいわ。だけど忘れていたのはちょっと考えものね…今夜私と一緒に飲みなさい。あなたとは色々話がしたいの」 ○○「ああ、別に構わないけど」 ~~ ○○「で、話って?」 咲夜「貴方が妖々夢をクリアするための攻略方法とか…あと私の使いこなし方を教えるわ。まずどこの場面が苦手なの?」 ○○「えーっとだな…」 ……… …… … こんなかんじでいつも使う自機に感謝するのも大切だと思うんだ 33スレ目 128 ─────────────────────────────────────────────────────────── 540 :名前が無い程度の能力:2012/08/25(土) 00 13 11 ID gwb2eqrM0 咲夜さんに婚姻届を渡したい 目をぱちくりする咲夜さんをニヤニヤして眺めたい 突然笑顔になった咲夜さんに、渡した婚姻届を破かれたい 二分、四分、八分と破かれて、十六分の一まで破かれた所で項垂れたい(十六夜だけに) 追撃と言わんばかり、頭に破かれた婚姻届をかけられたい それでも咲夜さんを諦められなくて必死にかき集めたい 集めている途中、書いたはずの夫の欄が空欄で、妻の欄に十六夜咲夜と書かれている事に気付きたい 何事かと思って見上げると、無傷の婚姻届を持っている咲夜さんにニヤニヤされたい 二枚もいらないと言う咲夜さんにオウム返しで聞き返して意図を探りたい どうやら破いた婚姻届は、咲夜さんが常備していた物で、それを手品で摩り替えただけであり、 今咲夜さんの持っている方が、自分の婚姻届だと言う所までたどり着きたい 夫の欄に自分の名前が書いてあるのを確認して安心したのも束の間、 妻の欄にも十六夜咲夜と書いてある事に気付いてしまいたい 咲夜さんに目を向けると、頬を朱に染める咲夜さんがいて思わず抱きしめてしまいたい 咲夜さんと結婚したい 541 :名前が無い程度の能力:2012/08/25(土) 20 11 20 ID 3QXNzRwc0 540 レミ「あら、これ現実になったら面白そう。運命をヨヨイのヨイで…」 咲「できませんよ」 レミ「どうして?」 咲「もう実現しましたから」 33スレ目 540-541 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「咲夜さん!」 「仕事中はメイド長と呼ぶように。何?」 「……」 「…何よ、睨まないでよ」 「いえ、好きですと念じて伝わらないかなーと」 「バッ、今は仕事中だって言ってるでしょう!」 「だって咲夜さんいつもこのタイミングは少し暇でしょう?息抜きになればと思いまして」 「…私はそうでもあなたは違います。さっさと持ち場に戻りなさい。ほらほら」 「ちょ、わかりましたから押さないでください!それじゃあ失礼します。また後で」 (…不覚にも少しときめいたことは絶対言わないわ) 33スレ目 622 ─────────────────────────────────────────────────────────── 瀟洒だけどおくてで、照れ照れしながら控えめに愛情表現してくる咲夜さん 遠慮がちなわんこのように寄り添ってくるのがかわいらしい 「吠えたり飛びついたりしないけど、尻尾が大きく振れるので気持ちが伝わる」 みたいな感じで、嬉しそうなのはちゃんと伝わってくる 「今日はあんまり忙しくないから」 って微笑むけど、実際は普段の倍速で仕事片付けてきたのがそれとなくわかるから、 抱きしめて頭をなでてあげたり、もたれかかるのを優しく受け止めてあげたり 34スレ目 211 ─────────────────────────────────────────────────────────── 339 :名前が無い程度の能力:2013/05/31(金) 23 27 52 ID XmqaWk2s0 グレープフルーツジュースとトニックウォーターを合わせた物 それを仕事の合間に水分補給と言って出してくれる咲夜さん 仕事中だし、ノンアルコールなのは構わない○○だが 美鈴さんが「ド直球すぎる!」と叫んだ事に関しては、知らない事だった 340 :名前が無い程度の能力:2013/05/31(金) 23 47 12 ID Eq3osPUQ0 なるほど「十六夜」という名のノンアルコールカクテルか 341 :名前が無い程度の能力:2013/06/01(土) 12 24 11 ID O2lDoKAw0 美鈴「咲夜様」 咲夜「何?」 美鈴「ノンアルコールカクテルででこういうレシピを・・・」 咲夜「はい、○○さん、いつもお疲れ様です。」 ○○「あ、今日の飲み物は違うんだ。」 咲夜「ええ、いつも同じレシピでは飽きてしまうと思いまして。」 ○○「きれいな紅だね。何て言うの?」 咲夜「クランベリー・クーラーですって。ちょっと教えていただきまして。」 ○○「咲夜さんの瞳みたいに綺麗だねえ」 咲夜「な、ななななそんな・・・私はお仕事に戻りますっ!」 離れた茂みの影 美鈴「どうですか?」 文「ええ、ばっちり連写で撮れました。」 美鈴「後で焼き増しして下さいね。あの顔がとてもかわいいんですよね・・・咲夜様。」 34スレ目 339-341 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「今晩は十六夜だから貴女の命令をなんでも聞くわ、○○が」と、お嬢様 戸惑う○○をよそにそれではと咲夜さんが言いだしたことには 『咲夜さんを膝に載せて抱っこ、咲夜さんが満足するまで』 優しく頭を撫でてあげるオプションも付けていたら、 咲夜さんがいつの間にか眠ってしまい、そのまま朝まで そんな十六夜の晩 34スレ目 581 ─────────────────────────────────────────────────────────── いい夫婦の日に他愛ない会話でイチャイチャしたい 午後の紅茶を持っていって咲夜さんに手玉に取られてしまいたい ○○「これが午後の紅茶です」 咲夜「午後にしか飲めないの?」 ○○「午前も飲めますよ」 咲夜「いつ飲んでも午後の紅茶なの?」 ○○「はい」 咲夜「ふーん」 ○○「なので、咲夜の紅茶をください」 咲夜「あら残念。咲夜の紅茶はお嬢様専用です」 ○○「レミリアしか飲めないの?」 咲夜「うん」 ○○「……あっ。咲夜さんの紅茶をください」 咲夜「それは美鈴専用」 ○○「十六夜の紅茶」 咲夜「パチュリー様専用」 ○○「……なら、午後の紅茶で我慢します」 咲夜「はい。どうぞ」 ○○「これは何の紅茶?」 咲夜「午後の○○の咲夜の紅茶」 ○○「午後にしか飲めないの?」 咲夜「聞くのはそこじゃないでしょ」 ○○「○○の咲夜なの?」 咲夜「はい」 ○○「たはは」 咲夜「ウフフ」 34スレ目 681 ─────────────────────────────────────────────────────────── 咲夜さんを照れさせたい 身内から囃し立てられてアタフタする咲夜さんが見たい その為にレミリアを抱き込んで、咲夜さんを肴に紅茶を飲みたい いくら褒めちぎっても、咲夜さんは動揺しないでやんわり微笑んでいてほしい その間、レミリアにはずっとニヤニヤしていてほしい しばらくして、レミリアが自分と咲夜さんを肴にして、この場を楽しんでいる事に気づきたい 咲夜さんが居るのに作戦をばらしちゃってレミリアと口論になりたい ○○「あー。今日の咲夜さんも美しいね」 レミ「あ~。今日の紅茶さんも美味いね」ニヤニヤ 咲夜「ありがとうございます」ウフフ ○○「あー。今日も咲夜さんは透き通る様に綺麗だ」 レミ「あ~。今日も紅茶さんは滴る血の様に紅いだ」ニヤニヤ 咲夜「ありがとうございます」ウフフ ○○「あー。今日も咲夜さんはマジ可愛い」 レミ「あ~。今日も紅茶さんはマジ可愛い」ニヤニヤ 咲夜「ありがとうございます」ウフフ ○○「……」 レミ「三点リーダ×2」ニヤニヤ 咲夜「??」 ○○「……ちょっと。作戦通りにやってくださいよ」 レミ「……ちょっと。作戦通りにやってくださいよ」ニヤニヤ 咲夜「作戦?」 ○○「紅茶さんってなんですか? 紅いだってなんなんですか?」 レミ「咲夜さんってなんですか? 綺麗だってなんなんですか?」ニヤニヤ 咲夜「……ものまね?」 ○○「いい加減にしろよ。あんただって咲夜さんの照れ顔見たかったんだろ」 レミ「いい加減にしろよ。あんた達の空回りイチャイチャが見たかったんだよ」ニヤニヤ 咲夜「あぁ、そういう…」 ○○「こんにゃろ!」 レミ「私の咲夜を奪おうなんて五百年早いわ」ニヤニヤ 咲夜「……」 ○○「俺の咲夜!」 レミ「私の咲夜」ニヤニヤ 咲夜「……ぷっ」 ○○「えっ?」 レミ「ん?」 咲夜「ウフフ」 咲夜「今日も紅茶さんは美味いですね」ウフフ レミ「今日も咲夜さんは美しいですね」ニヤニヤ ○○「……今日も咲夜さんは美しいですね!」 咲夜さん達と最高の日常を送りたい 34スレ目 869 ─────────────────────────────────────────────────────────── Message body 空飛べる癖に頑なに自転車の後ろに乗る咲夜さん 買い出しの時いつも運転手させられる ペダルを漕ぐ僕の背中 寄りかかる君から伝わるもの 「ホンマ胸ないですね…」って言ったらナイフでめっちゃ刺された 腰に手を回して掴まってくるので 「運転しにくいですやん」って言うと拗ねる 坂道でも降りてくれず 「はいはいもうちょっと♪あっとすっこし♪」 ぜーはー息切れしてる俺に楽しそうなドSの所業 帰り道遠回りさせられる 紅魔館にいる時と違ってなんか明るないですか? そう?いつも私は私よ?それとも大人しい方が好み? おっぱいは大人しくない方がいいのは確かですね 誰のおっぱいが大人しいじゃコラ ようその程度で自分の胸おっぱい言えますね 乳房がないとおっぱいじゃないんですよ 殺人ドール!! やめてー!! 「初めてなのよ、こんなの」 「『楽しい』『嬉しい』…そういうの感じたいって思うこと」 「私の人生には、なかったもの…」 レミリアお嬢様が聞いたらお冠になりますよ 「ううん、違うの。なんというか…そう…お嬢様には『尽くしたい』って気持ち…忠義とでも言うのかしら」 「でもあなたには違う、うまく言い表せないけれど…」 「忠義とは似ているようで、でも全然違うような…」 「尽くしたいって気持ちは同じだけど、中身が違うというか…」 「…尽くすと同時に、私もそれを感じたいっていうか…」 「…ごめんなさいよくわからないわ。でもあなたといて楽しいのは確かよ」 咲夜さん、それでいいんですよ 青春時代に得られるものに二度目のチャンスはないんです 僕がどれだけ善行や悪行をつんで埒外の生き物になったんだとしても 十代に得たかった体験はもう手に入らない 今欲しいんじゃなくて あの頃欲しかったんだから… 人生振り返って『あーしときゃよかったこーしときゃよかった』ってしか思えない人生は 咲夜さんには歩んでほしくないもの 生きてきたことが後悔になるって辛いですから だから咲夜さん今のうちにワガママしといたほうがいいですよ それは時間を巻き戻したって手には入らないものだから 「まるで自分はそうじゃないって、言い方ね」 「あなたは、『今』…楽しい?幸せ?」 「少なくとも私は、今この『一瞬』は幸せよ」 「私はあなたとこの『一瞬』をたくさん積み重ねて生きたいって…思うわ」 「そうしていくことが私たちの『未来』になると思うから」 錆び付いた車輪 悲鳴をあげ 私たちの体を運んでいく 確かな温もり 35スレ目 225 ─────────────────────────────────────────────────────────── レミリア「咲夜、紅茶」 パチュリー「咲夜、パジャマ」 フラン「咲夜!プリン!」 小悪魔「咲夜さんのパンツ高く売れました」 美鈴「zzz…フガッ!?ね、寝てませんよ!?い、今のはそのあの」 咲夜「ゲッソリ」 咲夜(時を止めてまでお洗濯やお掃除してるのに誰もその苦労をわかってくれない…) 咲夜(いくら普通の人間よりも強いといってもジャック・ハンマみたいな矛盾した生活送るのはそろそろ限界…) 咲夜(私だって、普通の女の子なのに) 僕は知ってるよ ちゃんと見てるよ 頑張ってる君のこと ずっと守ってあげるから 君のために歌おう 咲夜「!」 ○○「ω・)」 当たり前と言うけど 当たり前じゃない 頑張ってる君のこと ちゃんとわかってあげたいから 君のためのラブソング 咲夜「!!」 ○○「( ・ω・)b」 君という草原に 僕という風がふくよ 道をつくろう 道をつくろう 二人で素敵な道をつくろう ラーラーラー ラーラーラー たまには会えない日もあるけど 寂しがりやな君だけど たまにはけんかもしちゃうけど すぐに泣いちゃう君だけど ○○「咲ちゃん、ホントは泣き虫やんな」 ○○「咲ちゃん、ホントはもっとお出かけしたりしたいもんな」 ○○「だってまだ咲ちゃん女の子やもん」 僕は知ってるよ 咲夜「(´;ω;`)」ブワッ 咲夜「わだっわだじ、がんばっでるのに、みんな、みんなぁ」ポロポロ ちゃんと見てるよ 咲夜「むねっ胸だって、まだ、こっこれから、絶対、うっううっ」ポロポロ ○○「よしよし」ナデナデ 頑張ってる君のこと 咲夜「わだじ、わだじのこど、わがっでぐれるのっ、○っ○○だげぇ。゜(゜´Д`゜)゜。ふぁっふぁぁぁぁん!!」 ○○「大丈夫、みんなわかってくれるよ」 ずっと守ってあげるから 君のために歌おう 僕も君もいつか 老いていくだろう おじいちゃんおばあちゃんになっても ずっと守ってあげたいから 君のためのラブソング 君のために歌おう 咲夜さんのスポブラ売ってください小悪魔先輩 35スレ目 315 ───────────────────────────────────────────────────────────