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812 :ひゅうが@夏風邪中:2014/07/02(水) 12 56 13 戦後夢幻会ネタSS―― その0.5「吉田機関 1950年」 「あいつらはバカか?わずか5年前に軍事で国を滅ぼしかけておいて、また同じことをしようとしているんじゃあないか!!」 「まぁまぁ。吉田さん。激昂して暴支膺懲なんて叫びださないだけ大きな進歩ですよ。 それに軍人が本気で懲りている点も。」 そうは言うがね、阿部君。と、日本国内閣総理大臣 吉田茂は顔をしかめながら言った。 「この一次防の計画案を見ると八つ当たりもしたくはなるさ。いくらあの半島が敵の手に落ちたとはいってもこれはやりすぎだよ。」 「戦艦をはじめ旧海軍艦艇はすべて現役復帰、陸軍15個師団ですか? 今はこの3分の1が限界でしょう。復興に加えてパットン閣下への義理で2個管区隊もあそこへ送っているのですから――」 ここは日本橋のとある料亭。 挙国一致内閣を樹立して憲法改正を発議したばかりの吉田は、戦時中から彼の顧問であり終戦の仕掛け人であった男たちをここに呼んでいた。 海上警備隊警備局長 阿部俊雄(註:憂鬱世界では嶋田繁太郎)、大蔵省復興局長 下村治(憂鬱世界では辻政信)、宮内庁侍従 徳川義寛(同 近衛文麿)、国家地方警察本部監察官 後藤田正晴(同 安倍源基)、そしてここにはいないが彼らの同志的な存在として、海上警備隊警備艦隊司令 吉田英三(同 南雲忠一)、保安庁第一保安局保安事務官 林敬三(同 東条英機)らが存在している。 その人脈は幅広く、政界・財界・言論界に大きな勢力を誇り、戦時中からかの(この世界の)東条一派と暗闘を繰り広げていたとも、終戦の際には近衛や米内といった人々を動かしてついに勝利をおさめた「反東条派の首魁」であるともいわれる。 そんな彼らは頭脳集団と利権集団といった向きが大きく、吉田茂も彼らには便宜を図り、図られる仲となっていたのだ。 それに、戦時中の特高連中から彼らの手で救い出され終戦工作に助力されている個人的な恩義もある。 現実主義者であり文民統制に(旧日本軍人としては非常に珍しく)積極的な連中であるだけある程度は信用もできる。 813 :ひゅうが@夏風邪中:2014/07/02(水) 12 56 44 「正直なところ、私たちとしてはせいぜい空母をそうですね、最大でも4くらい走り回らせるだけで精いっぱいです。大型艦艇をといってもいい。何せあれは油食らいですから。」 「『しなの』かね?」 吉田は少しだけ眉間のしわを緩めた。 樺太から邦人20万を脱出させた殊勲艦。千島列島北端においては米陸軍支隊2500名と重巡インディアナポリス乗員2000名を救い、復員事業では主として大陸や南方から30万名を満載して内地へと帰還させたフネ。 直接的に撃沈したような敵艦こそ「国籍不明の潜水艦」をあわせて6隻ほどだが、その活躍は終戦時に報道され今も国民の人気が高い。 レイテはもとより、あの沖縄沖の結末を知られているだけに「しなの」を解体するとでも言えば国会前に何十万人か集まるほどには、あのフネは愛されていた。 「『しなの』以外に、『かつらぎ』と『かさぎ』、あとは『ながと』程度でしょうね。正直なところ我が国の本土防空体制を整える前に半島へ兵を出すのは反対なのですが…」 「まぁ掃海作業部隊を大増強できるのはいいことだよ。」 吉田は、阿部が本気で困っている様子なのを見て少し矛をおさめた。 軍人があまり好きでない吉田としたら、この男はかなり微妙な立ち位置の男なのだった。 「復興計画についてもケチをつけられにくくなった。本土に攻撃を受ける事態を防げれば、日本にとってはいいことずくめだよ。」 だが、と吉田は続けた。 「対馬、あれは問題だよ。それに道北も。」 仁川上陸作戦に警察予備隊部隊が参加した見返りとして、対馬へは米軍の支援のもと第3管区隊が投入され「治安維持」の名目で全土を奪還している。 その過程であの自称義勇軍の旧式戦艦は「ながと」に沈められており、「北」の二カ国に口を極めて罵られていた。 「正当な領土である対馬への日帝の侵略」「日本による帝国主義的野望の犠牲となった北海道を解放せねばならない」 要するに、自分たちがぶんどろうとしたものを守る番人が帰ってきたのが彼らは気に入らないのだった。 「ウラジオには海上戦力としてはたいしたものは存在しません。潜水艦による港湾襲撃やら奇襲爆撃を警戒する必要はありますが、現状では日本本土へと手を出す可能性はあまり考えられないでしょう。ただし――」 「スターリンの気まぐれを除いてか。」 「はい。」 旧関東軍将兵のうち10万ほどがシベリアに抑留されているのは、スターリンによる「思いつき」が理由であるというのは有名な話だった。 「大蔵省としては、国防に必要な資金は惜しまないつもりですが、それも大きくなりすぎると困ります。」 それまで黙っていた下村(辻)が鼻を鳴らした。 「復興には金が必要だからな。よくわかっているとも。」 「そして教育の再生のためにも。」 言葉をつづけた下村に吉田は自然な好意を持った。 なぜか阿部が引きつった表情をしているが―― 「とりあえずは、我々は後方支援に徹する。何せ国連軍とはいってもあの地には彼らがいるからな。 深入りや過剰攻撃は慎むべきだろう。」 このときは吉田も、そして阿部たちも、独裁者の気まぐれがもたらす惨禍をまだ知らない。
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登録日:2011/06/25 (土) 14 57 30 更新日:2023/01/15 Sun 07 03 42NEW! 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 1959年 プロ野球 プロ野球が市民権を得た日 伝統の一戦 天覧試合 忘れ得ぬ日 神試合 読売ジャイアンツ 野球 阪神タイガース 天覧試合とは、天皇陛下が観戦する試合競技のことである。 この項目では、2021年現在プロ野球史上唯一挙行された1959年の天覧試合について記述する。 経緯 かつてプロ野球は"職業野球"と呼ばれ、下賎な職業とされていた。 学生スポーツとして発展し、六大学野球が日本野球の頂点とされた時代は、現在では考えられないことだが「金を取って野球を見せるとは何事か」という蔑んだ目で見られていたのだ……。 この辛さから何としても解放されたい、プロ野球を認めてもらいたい。これが当時のプロ野球関係者の悲願だった。 読売巨人軍の創設者・正力松太郎氏は、こうした球界の表には出せない"見えざる総意"を叶えるべく天覧試合の実現に向け奔走、無事に天皇・皇后両陛下をお迎えすることに成功した。 プロ野球界にとって、天覧試合はプロ野球が市民権を得るための千載一遇の好機だったのである。 かくして、プロ野球の命運は1959年6月25日、巨人対阪神の伝統の一戦に託された。 試合 巨人・藤田元司、阪神・小山正明両エースの先発でプレイボール。 両軍とも緊張からか打線が機能せず、阪神は2回まで三者凡退、巨人も初回、2回と無死一塁を併殺で潰す。 3回表、一死二塁から投手の小山が中前タイムリー。阪神が1点を先制する。 対する巨人は5回裏、四番・長嶋茂雄のホームランで同点とすると、続く五番打者にも一発が飛び出し2対1と勝ち越しに成功する。 昭和天皇は試合前、侍従に「ホームランは出るかね」とお訊ねになったそうで、この2本でプロ野球はまず責任を果たした形だった。 この2発で両軍の硬さがとれ、試合が動き出した。6回表に阪神はタイムリーで同点。ここで四番の藤本勝巳が左へ2ランをたたき込み一気に4対2と逆転した。 しかし、巨人も粘る。7回裏、一死一塁から六番のルーキー・王貞治がライトスタンドに2ラン。一本足になる前、わずか19歳1ヶ月の一発で同点に追いついた。 ここで阪神は小山を諦め、5月の同カードで巨人打線を無安打に封じ完投勝利した新人・村山実をリリーフに指名。村山は後続をぴしゃりと抑えた。 しかし、前日も登板していた村山にとっては突如指示を受けた形であり、投球練習すらしないままの登板だった。 村山が冷えた肩のままマウンドに登ったことが結局、この試合の行方を運命づけることになる。 その後は巨人の好守などもあり両軍譲らず、試合は9回表まで終えた。 延長か? それより両陛下のお帰りの時間が迫っている。それは21時15分だった。もう時計は21時を回っている。 お帰りまでに決着がつかなければ、球界苦心の天覧試合も「日本人に認知させたい、市民権を得たい」という願いを叶えてくれるものにはならない――。 しかし9回裏、先頭打者の長嶋が村山の内角高めの直球をものの見事にレフトポール際へ運んだ。 サヨナラホームラン! 5対4で巨人の勝利。時計は9時12分を指していた。 こうしてプロ野球史上唯一の天覧試合は、野球のあらゆるものを表したかのような理想的な試合展開で幕を閉じたのだった。 余談 この一戦は全国に生放送された。その効果は絶大で、プロ野球は真に市民権を得ることに成功し、後の隆盛へと進んでいくこととなった。 大学時代、ルーキーイヤーとスター街道を突き進んでいた長嶋は、この試合の大活躍によってスーパースターの座を不動のものとした。「皇室御用達」とも言われた。 新人の王はこの年打率.161とさっぱり打てなかった。その王が天覧試合にスタメン起用され、しかも同点2ランと活躍したことに誰もが驚いた。 村山は亡くなるまで「あれはファウルだった」と言い続けた。しかし当日出場していた阪神の左翼手や観客の証言、残された映像などからホームランだったのはほぼ確実である。 当時の阪神監督・"カイザー"田中義雄は日系二世で日本語が不得手だったため、リリーフに村山を指名した時も「あんた、ピッチいける?」としか言えなかったという。これが村山が肩を作れなかった原因となった。 選手はじめ関係者には皇室の御紋入りの煙草が下賜された。だが実際に吸った人曰く「とても不味かった」とのこと。 試合開始は19時で、前述したように21時12分に終了したため試合時間は2時間12分だった。3時間超えが当たり前となった今から見ると短く思えるが、当時としては長時間の部類(*1)。スポーツライターの二宮清純氏は「プロ野球の面白い要素が凝縮された最高の試合」と絶賛しており、この試合を引き合いに出してプロ野球の試合時間短縮を主張することが多い。 追記・修正は、野球愛溢れる方にお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 村山さんの言い分も、それはそれで好き -- 名無しさん (2014-03-28 10 31 57) この試合でホームランが出なかったらどんなことになってたんやろ? -- 名無しさん (2017-01-21 06 37 26) 映像見てると打たれた瞬間ガックリしてるし村山さんもホームランだとわかってたような気がする。 -- 名無しさん (2017-01-21 08 59 58) 今回に限らず皇室の恩賜タバコは勿体ぶって長期間取っとく人が多いので酸化しないように砂糖を入れないので風味がきついそうな -- 名無しさん (2020-05-28 00 31 59) 名前 コメント
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327 :YVH:2012/04/02(月) 20 00 36 皇紀4250年 宇宙暦790年 帝国暦480年 標準暦某月某日 =銀河帝国= この日、元皇帝侍従武官であったリヒャルト・フォン・グリンメルスハウゼン老子爵が一人の帝国軍士官を伴って 新無憂宮・東苑内に在るルドルフィン公の屋敷を訪れた。 -ルドルフィン公爵邸・客室- 老人二人が応接テーブルを挟んで向かい合っていた。因みにテーブルの上には今、公爵が嵌っている 温泉饅頭(こしあん)とほうじ茶が出されている。 公爵が徐に口を開いた。 「よう来たのリヒャルト。何か、退屈しのぎになる事でも 話してくれるのかの?くくく・・・」 意地の悪い笑みを浮かべた老公はそう言うと、出されていた饅頭を一つ摘んで 訪ねて来た老子爵の方へつき出した。 「美味いぞ、リヒャルト。食してみよ」 これに老子爵は笑み交じりの礼を言って受け取り、それを食した後に来訪の用件を 目の前の老公に告げた。 「ホッホッホ・・お手ずからのご下賜とは恐悦至極、有難く頂きましょうぞ・・・ ウム、これは美味ですなぁ・・・ おお、忘れる所であったわ。公にぜひ見て頂きたい物があったのだったわい・・・ ケスラー大尉、例の物を公へお渡しせよ」 老子爵からケスラー大尉と呼ばれた青年士官は、その言葉に従って持参してきたケースから 数枚綴りになった書類を取り出し、ルドルフィン公に差し出した。 書類を受け取った老公は早速それに視線を落とし、黙読し始めた。 その間、グリンメルスハウゼン老は温泉饅頭が気に入ったのか、饗されていたそれに舌鼓を打ちつつ ほうじ茶を喫していた。 饅頭が五つ程、老子爵の胃に収まった頃になって、漸くルドルフィン公は書類から顔を上げた。 その顔は心なしか赤らんでいた。 「くくくっ・・・面白いっ!面白いぞ、リヒャルトよっ!! 我が帝国に新種のネズミが沸きおったかっ!実に面白いっ!!!」 ルドルフィン公は何が面白かったのか、しきりに面白いを連発しながら爆笑し続けていた。 その間でもこの知らせを持参した老人は、饅頭を賞味しつつ、ほうじ茶を喫していた。 一しきり笑い続けていた老公爵は、笑いを収めるとグリンメルスハウゼン老に問いかけた。 「で、このネズミども、如何様にする心算なのだ‘剪定者どの‘?」 公爵の問いに老子爵は、こう答えた。 「・・そうさのう・・・暫しの間、帝国観光を満喫させた後は・・・ ‘保養‘させた後に、お帰り願うと致しましょうか・・・如何ですかな‘ガルム(猟犬)‘どの?」 老人の答えに屋敷の主は、暗く哂いながら賛意を表した。 「くっくっく・・・良き考えじゃ。冥土の語り草に帝国の事、 よぅく見て逝んて貰わねばのう・・・くっくっく・・・」 アッシュビーの小倅を踊らせて以来の愉快事じゃ、とルドルフィン公は愉快そうに哂っていた。 328 :YVH:2012/04/02(月) 20 01 22 老公爵の闇い喜悦を見つつ、‘剪定者の長‘は徐に口を開いた。 「・・そう言えば、この新種のネズミども、 ローエングラム女伯の弟御に、随分執着しているようですなぁ・・・」 老人の台詞に公は、これは堪らぬとばかりに笑いながら自分の考えを述べた。 「くくく・・・あれは見目が良いからのう・・大方‘その道‘の好き者が狙っておるのであろうよ。 彼の国の高位の者たちの間では‘その道‘が優雅な嗜みと言うからのう・・・くっくっく」 あれに目をつけるとは、天晴れな審美眼よ、と言ってまた公は笑い出した。 そんな中、室内に控えていた執事が静かな声で主人に話しかけた。 「御前様、笑ってばかりもいられますまい。どのような対応をなさいますか?」 執事の質問に公は笑いを納めると、次のように命じた。 「あれの事はパウルに一任せよ、良きに計らってくれるだろうよ。 それよりもこの事、かの地の都におる酔いどれに知らせるのじゃ」 主人の命に、執事は慇懃に頭を下げると、それを実行するべく応接室から退室していった。 329 :YVH:2012/04/02(月) 20 02 14 =大日本帝国・宙京、銀河帝国暫定大使館= -大使執務室- 今、この部屋には三人の人物たちがいた。 重厚な大使用執務机付属の椅子に座るのは大使であるG=ゴールデンバウム大公フリードリヒ、 その大公に、本国からの四公名義の報せを報告しているのは、宮宰(補佐官の事)ハーン伯爵である。 「・・・以上の様な事が、本国から報告されてきておりますが、如何致しましょうか殿下?」 ハーン伯爵の問いに大公は、部屋にいる最後の一人ヒムラー大佐の方に目を向けた後、次のように命じた。 「うむ・・・中々に楽しませてくれるのう・・・遥々来た甲斐があったというものよ・・ 姉宮殿下と、いまだ逗留中のロンドン公どの、ロシアの摂政殿下どの宛てに わしの名で「尾華」のウナギ料理をお贈り致せ。 おお、そうじゃ。ロンドン公どのはどら焼きがお好きと聴く、それもお贈り致せ ロシアの殿下には、日○のラーメンとやらをの」 大公の命に、伯爵は一礼して手配をしに退室しようとしたが、当の大公に呼び止められて再び上司の方に向き直った。 「おお、暫し待て。こうも伝えるのじゃ〔機会があれば大使も臨席を所望している〕との あと、〔ネズミ退治の方法をぜひ、ご教示賜りたい〕とな」 この大公の言葉に、伯爵は口元を綻ばせると再び一礼してから、大公の‘お茶目‘を実行すべく 執務室を退出していった。 この、大公からの突然の‘贈り物‘に贈られた方は表面上は兎も角、内面では顔を引きつらせていたと言う・・・ 【あとがき】 余り一方的だと、またクレームがつきそうなので 少しばかり、帝国にも肩入れをば(笑い) タイトルをつけるとすれば「帝国の老人たち」でしょうか?
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662 :ひゅうが:2016/07/13(水) 00 03 59 艦こ○ 神崎島ネタSS――「2月26日」その4 たとえばの話をしよう。 たとえば、天皇機関説が政治問題になったときは、自宅への投石に百人単位が動員できた。 たとえば、争議とあれば1000人以上の人間が暴徒となってぶつかりあった。 鉄砲玉はいくらでもいた。 そんな奴らを帝国陸軍も、そして政党も利用した。 その成れの果てがこの光景だった。 まず第一に、サイドカーをつぶすために日本では珍しいトラックが突っ込んできた。 続いて爆発。 これは労働争議の合間に盗み出されたダイナマイトのうちのいくらかが使用された。 発砲されたのはシカゴ・タイプライターと呼ばれるM1921トンプソン・マシンガン。 トラックに隠れていた鉄砲玉どもが発砲し、警護官が一瞬ひるむ。 「天誅ーっ!!」 絶叫が響く。 あわてふためく街道の警備の警察官たちが何かを叫ぶ中、道の左右からわいて出たような集団が抜刀突撃を開始する。 突撃を開始した男は、詰襟軍服だった。 階級章は、大佐。 その後ろに少尉と中尉、烈士の字を染め抜いた鉢巻姿の若者が続く。 停止した車の中で、長嶺喜一中佐が私費で仕立てたモーゼルの撃鉄を起こす。 警視庁警護課の警護員たちが身を盾にすべく待ちの態勢に入る。 だが、神崎提督はそれを目で制し、吹雪と大淀の方に視線を送った。 頷く二人。 「提督、いったい何を…」 言うが早いが、吹雪と大淀は足で車の扉を蹴破った。 扉が吹き飛ぶ。 「えっ?」 警護官の一人からそんな音が漏れた。 音は金属質。 彼女の足元には、いつの間にか分厚い鉄でできたような靴がはまっていた。 「お願い!あたってください!」 発砲するのにそれはないだろう…と誰もが思った。 その衝撃波は、誰もを圧倒していた。 突撃をかけた凶賊も。警護官たちも、そしてようやく態勢を整えていた街頭警備の巡査たちも。 そして、数瞬も経たずに土煙が上がり地響きが足元を揺らした。 見ると、「吹雪」の手にはハイカラな遊びであるボウリングのボール大の四角い物体が握られていた。 その中央からは長さ1尺ほどの筒が二本突出しており、その先端から白煙がたなびいていた。 「撃て撃て!!」 我に返ったのは、凶賊の方だった。 どこから持ち出したのか、小銃がトンプソンと共に向けられる。 「逃げろ!」 「いや。」 神崎提督の冷静そのものな声に、長嶺中佐が殺意すら感じさせる目を向けると、彼は静かにいった。 「吹雪の方が強い。」 663 :ひゅうが:2016/07/13(水) 00 04 30 50メートルもない距離から放たれた一斉射撃は、空中に出現した半透明の何かにあたり、火花を散らして弾き返された。 「提督。」 大淀だった。 「いや、大丈夫だろう。」 神崎はそう返した。頷いた大淀は手にしていた四角い物体を空中に放った。 と、何もなかったかのように「それ」は消える。 音もなく。 ようやく長嶺中佐は気付いた。彼女が持っていたものは、装甲車か戦車の主砲塔によく似ていた。 いや、軍艦の… 「皆さん!」 吹雪が叫んだ。 「撃ちますよ?」 その一言には、おそろしいほどの殺気が込められていた。 まるで数百人分の殺意を濃縮したかのような―― 返答は、絶叫と一斉射撃。 薬きょうが落ちる音さえ聞こえるこの距離で、突撃をかけない凶賊は明らかに恐怖していた。 やがて、重い連射音とマズルフラッシュがあたりを圧する。 発生源は「吹雪」。 今度こそ凶賊は凍りついた。 「双方それまでぇ!」 唐突に絶叫があたりに響いた。 長嶺中佐は今頃気付いた。 ここは、もう日比谷公園の近くである。 「武器をおさめよ!御前である!」 馬上から告げたのは、特徴的な丸眼鏡の軍服姿の男――東条英機。 その背後には、数名の飾緒をさげた士官や随伴歩兵に守られた白馬。その馬上には軍服姿の人物。 東条がいちだんと声を張り上げる。 「国事犯ならず、大逆犯となる気か!控えよ!」 のちに昭和天皇と諡号される男性が、冷徹にその場を睥睨していた。 664 :ひゅうが:2016/07/13(水) 00 05 32 というわけで、さくっと一発。 残念!装甲車とかの出番は終わってしまった! 680 :ひゅうが:2016/07/13(水) 00 40 36 おっと。追加しときます。本日はこれにて。 【補遺】 ――意外かもしれないが、昭和天皇は自ら電話をかけたことがある。 それも昨年。ちょうど一年前である。 2.26事件の渦中、状況確認のために麹町警察署にひかれたホットラインを通じて自ら状況を諮問したのだ。 ちょうど署長を警護するためのサイドカー担当の巡査が代理で電話に出て状況を言上したのだが、このときの一人称が「朕」であったことから巡査は震えたという。 このときも、宮内省を通じて昭和天皇は自ら状況を確認。 あらかじめ事態を予想して待機していた近衛師団および皇宮警察部隊を自ら率いて出陣されたのである。 泣いて止める侍従たちを振り切って馬上にのぼった昭和天皇の姿は、古の大王のようであったとも、また江戸城に在した将軍家のようであったともいわれる。 そしてこの動きは、蠢動しようとした者どもの動きを完全に封殺してのけた。 退役大佐橋本欣五郎を筆頭とした凶賊どもを制圧すべく「たまたま近くにいた」陸軍部隊や海軍陸戦隊部隊が現場に介入することもできず、一行は駆けつけた見物人どもの万歳の声に送られて宮城へと堂々と行進していったのである。 なお、この直後、数名の若手陸軍士官が「不始末を一命をもってお詫びする」として自決しているが、関連は不明である。
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人物・元ネタ(襲名済み等) 名前元ネタ特記 本多・正純本多正純家康の家臣 ネイト・ミトツダイラ水戸松平水戸家 酒井・忠次酒井忠次徳川四天王の一人 松平・元信徳川家康徳川家康の元服時の名(1556~1558) フェリペ・セグントフェリペ二世 大内義長大内氏の最後の当主 フアナフアナ二世フェリペ二世の妹 弘中・隆包弘中隆包大内氏の家臣 アロンソ・ペレス・デ・グスマン“無敵艦隊”司令官 立花・宗茂立花宗茂 江良・房栄江良房栄大内氏の家臣 アルバロ・デ・バサーンスペイン海軍の父 立花・誾立花誾千代立花宗茂の妻 インノケンティウスインノケンティウス10世 エリザベスエリザベス一世英国女王 メアリメアリ・スチュアート メアリ・チューダー“血塗れ(ブラッディ)メアリ” ウィリアム・セシルウィリアム・セシルエリザベス一世の宰相 ロバート・ダッドリーロバート・ダドリーエリザベス一世の寵臣 ベン・ジョンソンベン・ジョンソン詩人 ニコラス・ベーコンNicholas Baconエリザベス一世の臣下 チャールズ・ハワード Charles Howard海軍最高司令官 フランシス・ドレイクフランシス・ドレーク海軍提督 ジョン・ホーキンスジョン・ホーキンス海軍提督 トマス・キャベンディッシュThomas Cavendish海軍提督 グレイス・オマリGrace O Malley海賊女王 クリストファー・ハットンChristopher Hattonエリザベス一世の寵臣、ダンスの名手 F・ウオルシンガムフランシス・ウォルシンガムスパイマスター ウオルター・ローリーウォルター・ローリーエリザベス一世の寵臣 山中幸盛 前田・利家前田利家 アルブレヒト・フォン・ヴァレンシュタイン傭兵隊隊長 里見・義康里見義康関東最大の外様大名、羽柴安房侍従 北条・氏直北条氏直徳川家康の娘婿、豊臣大名 ルイ・エクシヴルイ14世 (フランス王)太陽王 毛利・輝元毛利輝元豊臣政権五大老の一人 源・九郎・義経武田信玄戦国武将 ヌルハチ中国皇帝、後金の始祖 クビライモンゴル帝国皇帝 人物・元ネタ(推測) 名前元ネタ特記/根拠 葵・トーリ徳川家康 葵。主人公的に鉄板。しかし松平・元信が後の家康なので不確定。 シロジロ・ベルトーニ茶屋四郎次郎徳川家康の御用商人 シロジロ=しろうじろう ハイディ・オーゲザヴァラー小笠原貞頼の姉四郎次郎の妻という説あり オーゲザヴァラー=おがさわら トゥーサン・ネシンバラ榊原康政徳川四天王の一人 榊原→(木を省き)ネ申原=ネシンバラ 点蔵・クロスユナイト服部半蔵忍者 点蔵≒半蔵 服+部=クロス+ユニット 父親が尼子十勇士の生き残り(?)からクロスユナイト=クロス ユウ ナイト=十勇士? キヨナリ・ウルキアガ内藤清成家康の家臣、関東奉行 キヨナリ マルゴット・ナイト内藤信成家康の家臣、家康の異母弟という説あり 内藤新宿内藤家ゆかりの土地 内藤=Naite=ナイト マルガ・ナルゼ成瀬正成家康の家臣 成瀬=なるせ=ナルゼ 直政井伊直政徳川四天王の一人 なおまさ 浅間・智浅間神社 浅間神社 ノリキ柳生宗矩家康の家臣 ノリキ=のり+き=矩+生≒柳生宗矩 向井・鈴向井正綱戦国武将 向井 ミリアム・ポークウ大久保長安家康の家臣 大久保=オークボ→ボークオ≒ポークウ アデーレ・バルフェット渡辺守綱家康の家臣 渡辺→w+atana+be→アテナ→アデーレ/槍使い+従士 御広敷・銀二御広敷役人 御広敷 オリオトライ・真喜子毛利元就家紋「一文字三つ星紋」 オリオトライ→orion+tri≒オリオン座・三つ星 真喜姫家康の継母 真喜子 三要・光紀三要元佶家康と縁のある禅師 三要 ヨシナオ徳川義直家康の九男 よしなお 小西小西隆佐秀吉の商人 小西/キリシタン/商人(ただし家康サイドではない) ???William Adams家康の外交顧問 ミリアム+東→ウィリアム・アダムス 本田・二代本多忠勝徳川四天王の一人 襲名が予測されている 登場人物の姿形/スペック 名前髪瞳字名役種/戦種特 P-01sアリアダスト・ホライゾン白 「青雷亭」店員副王???無口自動人形 アリアダスト教導院 葵・トーリ茶 不可能男総長兼生徒会長賑やかし超無能 本多・正純黒 副会長交渉師生真面目 シロジロ・ベルトーニ 冷面会計 商人 ハイディ・オーゲザヴァラー 会計補佐 ネシンバラ・トゥーサン 書記 眼鏡 本多・二代黒 副長近接武術師 点蔵・クロスユナイト 第一特務近接忍術師忍者 キヨナリ・ウルキアガ 第二特務 航空系半竜 マルゴット・ナイト金 第三特務遠隔魔術士金翼 マルガ・ナルゼ 第四特務黒翼 ネイト・ミトツダイラ銀黄 第五特務 女騎士 葵・貴美茶 浅間・智黒/緑 神奏術巫女 ペルソナ君 兜 伊藤・健児 禿夢魔 ミリアム・ポークウ亜麻青 車椅子 アデーレ・バルフェット 眼鏡 ハッサン・フルブシ ターバン 御広敷・銀二 丸い体型 ネンジ スライム 三河 松平・元信黒 君主 アルカラ・デ・エナレス フェリペ・セグント 総長兼生徒会長全方位軍師くたびれ中年 フアナ 黒 副会長兼会計全方位経営師女教師系 ディエゴ・ベラスケス 書記 ヒゲ 弘中・隆包 副長 立花・宗茂金 第一特務近接武術師神速 江良・房栄 第二特務 立花・誾黒 第三特務 ペデロ・バルデス 金 第四特務 フローレンス・バルデス 第五特務 K.P.A.Scoula インノケンティウス黒 総長 ガリレオ 第二特務 羊角魔神 オクスフォード エリザベス金青 総長兼生徒会長・12全方位精霊術師結構天然 メアリ金 全方位精霊術師おっとり気質 ウィリアム・セシル 副会長・10 卵形 ロバート・ダッドリー 副長・10 痩せ女 ベン・ジョンソン 書記・9 アスリート詩人 ニコラス・ベーコン 書記補佐・8方位道化師道化 チャールズ・ハワード 会計・7 トマス・シェイクスピア 女王の盾符6 フランシス・ドレイク 女王の盾符5-1 半狼 ジョン・ホーキンス 女王の盾符5-2 水着 トマス・キャベンディッシュ 女王の盾符5-3 人魚女 グレイス・オマリ 女王の盾符4 クリストファー・ハットン 女王の盾符3 動白骨 F・ウオルシンガム 女王の盾符2 自動人形 ウオルター・ローリー 女王の盾符1 極東人 P.A.O.M. 里見教導院 里見・義頼 総長重武神騎乗師落ち着き青年 里見・義康 生徒会長重武神騎乗師真面目被害者 北条印度諸国連合 北条・氏直 総長兼生徒会長全方位武術師年上褐色粋 Ecole de paris ルイ・エクシヴ金黄色太陽王総長 毛利・輝元 生徒会長 テュレンヌ 副長 リュイヌ 副会長 毛利・元清 書記 アンリ 特務 アルマン 特務 イザック 特務 覚羅教導院 源・九郎・義経 総長兼生徒会長 近接武術師貧乳大王八艘飛び 弁慶 副長 佐藤兄弟 副会長
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俺は濡れたモーニングを鶴屋さんに返却し、着替えることにした。鶴屋さんから渡されたディレクータズスーツに。しかし、やっぱり礼服なんですね。 「開会式は正装がいいけど、争奪戦中は準礼装でもかまわないっさ!」 いや、そうゆう意味では無いんですが…どうせなら紋付袴の方が楽そうでいいです。 「おや?キョン君は和装派だったのかい?何なら今から準備するかい?そうするとハルにゃんも和装にしなきゃね。 文金高島田も十二単もあるし、ハルにゃんなら何着ても似合うっさ!」 …いや、このままでいいです。しかし、何故ハルヒと俺の衣装を合わせる必要があるのだろうか? …もしかして本当に結婚式でも挙げさせたいのだろうか?この名誉顧問様は? 俺の着替えが終わると、ステージ近くでは何やらいい香りがしてきた。これはカレーの匂いである。 昼飯の準備をしているようだ。参加者全員に振る舞うのだろうか。流石鶴屋家、羽振りがいい。 「みんなー、鬼ごっこお疲れサマサマー!もうすぐお昼ご飯だね!ここまで残ったみんなにはななななんと、お昼ご飯をご馳走するっさ!」 参加者から歓声がわき上がる。鶴屋家の昼飯を1000円で相伴できるとは、二度と無いことだろうしな。 「でも、ただ食べるだけじゃないよ!『試練その3 料理当てクイズ』をやるっさ! 今からハルにゃん、有希っこ、みくるがそれぞれ作ったカレーとサラダが配られるよ! その中から、ハルにゃんが作ったのを当てるんだ!愛情があればハルにゃんが作ったのがどれかなんて、すぐ分かるっさ!」 …これはかなり厳しい。三人がどんな料理を作るか知らない奴がほとんどだし、それに俺ですら分かる気がしない。 バレンタインの時のチョコケーキみたいに、アイデンティティが分かる文字やらキッチンペーパーの切れ端なんて入れてないだろうしな。 俺は自分の席に座り、一息ついていた。 遠くを眺めてみると、3つの寸胴が用意され、それぞれ鶴屋家侍従が参加者達にカレーを振る舞っているよだ。 予想通り、みんな苦悩と苦悶の顔をして考えていた。遠目なので分からないが、見た目に違いは無さそうである。 「あんたも当ててみなさい」 ハルヒはそう言いながら、俺の分のカレーを持って来てくれた。 皿には番号が振ってあり、左から順番に、『1.ポークカレー』、『2.ビーフカレー』、『3.チキンカレー』となっていた。 「当てたらさっきの不祥事はチャラにしてあげるわ。精々頑張りなさい」 そう言ってハルヒは鶴屋家の厨房に戻っていった。 やれやれ。これは何とかして当てないとな。 3つのカレーを眺める。入っている具が違う物の、それ以外に差異は見られなかった。 俺はそれぞれ一口ずつ口に運んでみた。どれも美味である。しかし、これだけでは全く分からん。 辛さは辛い順にビーフ、チキン、ポークとなっており、具の大きさは大きい順にチキン、ビーフ、ポークとなっていた。 それぞれ使用しているスパイスが微妙に違うみたいだが、三人の特徴が表れているとは言い難く、判別に困難を極めた。…こりゃ、ギブアップかな? ―ふと、俺は夏の暑さには心地よい、しかし冷たい目線が、俺の体を冷却していくのを感じていた。 「……………」 …長門!?いつの間に?? 「……食べて」 これは…サラダか?そう言えばサラダ付きだったんだよな。 「……この試練は私が考えた。涼宮ハルヒは自分の料理だと理解できる人、自分の料理を美味しいと言ってくれる人が彼になって欲しいと願っている。 だから私がこの試練を提案した」 なるほどな。 「同時に私は、あなたにこの問題を正答してくれることを希望している。必ず当てて欲しい」 とはいっても、難しいぜ。古泉みたいに性格や深層心理から当てることなんてできないぜ? 「…大丈夫。あなたならできる。ヒントは、このサラダ」 サラダがヒント? 「…そう。よく味わって欲しい」 そう言って、長門も厨房に戻って行った。サラダがヒントだと?どれも同じサラダじゃないか? 三つのサラダはどれもトマト、キャベツ、キュウリ等の野菜にローストビーフが乗っかり、パルミジャーノがかかって…… あれ?…これはどこかで……? 俺は順番に食べてみた。1のサラダには和風ドレッシング、2のサラダには中華風ドレッシング、 そして3のサラダにはハーブが薫る、バルサミコ酢とオリーブオイルのドレッシングがかかっていた。 …なるほど、そうゆうことか。ありがとうよ。長門。 食事終了後、いよいよ正解発表となった。 「さあさあ、みんなわかったっかなー!今から正解を超!発表するよー!答えは、ジャカジャカジャカジャカジャカジャカ… 3番!チキンカレーっさ!!」 参加者から歓喜や怒号、様々な声が飛んでいた。 正解発表後、ハルヒは俺の元まで来て、ニヤケ顔で問いかけてきた。 「あんた、正解だったわよね?まさか間違えたなんて言わせないわよ!?」 ああ、バッチリ正解だ。あの勉強会の時、長門が作ってくれたサラダと一緒だ。 「なによそれ。それなら有希のサラダ当てたってことでしょ。あんた有希とあたしを間違えて、まぐれで当てたのね?それじゃ正解とは言わせないわよ!」 …長門もお前も言ったじゃないか。このドレッシングを考えたのはお前だって。 だから長門は敢えてここでは使わなかったのさ。お前のオリジナル料理がわかってもらえるか、っていう試練だったんだろ? 「…なによ、あんたそうやっていっつも有希のことばっかり考えているの?いやらしい。変態。 …でも正解は正解ね。約束通りチャラにしてあげるわ。午後からもしっかりやんなさい!」 そう宣言してハルヒは去ろうとした。 「…ハルヒ」 「何よ」 「美味かったぞ。ありがとな」 「………………」 …ハルヒはこちらを振り返りもせず、自分の席へと戻って行った。さっきと同じように… ※試練その4に続く
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エクトル・ド・ラ・ファロワーズ…フォシュリーの従弟。痩せた男 フォシュリー…新聞記者。エクトルの従兄。大柄。チョビ髭。レオン。リュシーと親しい。華奢 ボルドナヴ…支配人。ヴァリエテ座 ナナ…ヴィナス役。18歳。金髪。造花女工だった。テレーズ ミニョン…オーギュスト・ミニョン。大男。ローズの旦那。指揮者だった シュタイネル…銀行家。ローズのパトロン。肥っている。ユダヤ人。レオニードと親しい。後にナナのパトロン。プロシャ人 ローズ・ミニョン…ミニョンの妻。女優 リュシー・ストゥワール…39歳。小柄な婦人。フォシュリーの友人。ブランシュの友人。塗油工の娘。肺病 ダグネ…ポール・ダグネ。ナナの情夫。坊や(ミミ) ブランシュ・ド・シブリー…金髪の肥った女。ジャクリーヌ。ボーデュ。32歳 グザヴィエ・ド・ヴァンドゥーヴル伯爵…ブランシュと親しい。名門の末裔。女性的。旧家 カロリーヌ・エケ…リュシーの友人。25歳 ガガ…ルイ・フィリップ王の初期の寵姫。肥った婦人 ミュファ・ド・ブゥヴィル伯爵…エクトルの知人。皇后官侍従。慈善救済会の会員。陸軍大尉の子。サビーヌの夫。ミュフ ド・シュアール侯爵…サビーヌの父。嘗て枢密顧問官。慈善救済会の会員 ラボルデッド…リュシーの友人。ガガの友人。ブランシュの友人。女と寝ない クラリス・ベスニュス…女優。エクトルの恋人。元女中 プリュリエール…人気役者。色男 サビーヌ伯爵夫人…ミュファ・ド・ブゥヴィル伯爵夫人。34歳。ド・シュアール侯爵の娘。背の高い女 フォンタン…喜劇役者 サタン…18歳。売女。背が高い。ナナの学校友達 ロベール夫人…サタンの友人 ジョルジュ・ユゴン…ジジ。ユゴン夫人の末息子。17歳。法科一年生。金髪。学校さぼりの少年 オーギュスト…給仕 ゾエ…小間使い。以前はブランシュ夫人の元にいた ルイ…ルイゼ。ナナが16歳で産んだ子 ルラ…七の伯母 ラ・トリコン夫人…老夫人。パトロンの元締め。娼婦の元締め フランシス…髪結い マロワール夫人…ナナの古い友人。老婦人。帽子が好き 老ボスク…役者 オクターブさん…ブランシュ夫人の友人 デュ・ジョンコワ夫人…老婦人 シャントロー夫人…鉄工場主の妻。老婦女 エステル・ド・ブゥヴィル嬢…サビーヌの娘。16歳 ド・シェゼル夫人…サビーヌの修道院学校時代の友人。サビーヌより5つ年下。レオニード。小柄。細くておきゃん ド・シェゼル…裁判官 ド・フーカルモン…小柄な男。海軍士官。ヴァンドゥーヴルの友人 ヴノー氏…六十恰好。小柄な男。テオフィル・ヴノー。弁護士だった。宗門訴訟専門。マドレーヌ寺院の教会理事。第九区の助役 ビスマルク伯爵… ユゴン夫人…ジョルジュの母。未亡人。ド・シュアール公爵夫人の友人。60歳 ド・シュアール公爵夫人…サビーヌの母。故人。伯爵母堂 フィリップ・ユゴン…ユゴン夫人の長男。中尉。後に主計大尉 ド・フージュレー男爵夫人…長女が尼僧に。シャントロー夫人の遠縁 シモーヌ・カビローシュ…金髪の女。ボルドナヴの女。女優。家具商の娘 ロール・ピエドフェール…肥っている ルイズ・ヴィオレーヌ…パレ・ロワイヤル座の女。娼婦 タタン・ネネ…歌姫。肥った金髪娘 マリア・ブロン…フォリー・ドラマティック座の女優。15歳。細い。娼婦。小柄 デケル男爵夫人…ド・シュアール侯爵の友人 レオ・ド・オルン…娼婦 オリヴィエ…リュシーの息子。海軍兵学校の生徒 リュリュ…ナナの犬。グリフォンテリヤ シャルル…ローズとミニョンの子 アンリ…ローズとミニョンの子。9歳。長男 リリ…ガガの娘。18歳。アメリー フージュレー令嬢…尼 ジョンキエ…小男。嘗てローズといい仲。次にロール ロール…のっぽ ブロンの内儀さん…簡易食堂経営 殿下…現女王の息子。チャールズ・スコットランドのプリンス バリヨ爺さん…呼び出し。助監督 フェルナンド…わんさガール。端役女優 マリア…わんさガール。端役女優 ジュール小母さん…衣装方 老ドルアール婦人…役者 マチルド…女優。生娘役 ラ・ミニョット…シュタイネルに買って貰った別荘のある場所 ヴィオレーヌ…代役専門 レ・フォンデッド…ユゴン夫人の別荘のある所 ダヴェルニエ老先生…医者 ジョセフ イルマ・ダングラール夫人…シャモン館の女主人。90歳 オースマン街…ナナのアパートのある街 ミロメニル街…ミュファ伯爵の家のある街 ロール・ピエドフェール…50女。大衆食堂の女将 コサール爺さん…プロンプター。傴瘻の小男 役名:ジェラルディーヌ…オペレッタのスター。金髪 役名:ボーリヴァージュ公爵…ジェラルディーヌといい仲 役名:エレーヌ…ボーリヴァージュ公爵夫人 役名:オスカール・ド・サン・フィルマン…ジェラルディーヌのいとこ。美男子 役名:タルディヴォー男爵…粧し屋。年寄り シャルル…御者。大男。コルブルーズ公爵家から来た ジュリアン…給仕頭。小男。縮れ毛 ヴィクトリーヌ…料理女。フランソワの女房 フランソワ…玄関番。ヴィクトリーヌの亭主 ビジュー…ナナの小犬。スコッチ・グリフォンテリヤ ベッケル…宝石屋 ジョス小母さん…塾経営。ナナとサタンが通った ヴィクトル… ボッシュ小母さん コルブルーズ公爵…馬主。ヴァレリオ2世の主 リュジニャン…馬。ヴァンドゥーヴル厩舎 ナナ…3歳の牝馬。ヴァンドゥーヴル厩舎 ポマレ女王…バタ屋の婆さん ヴェルディエ男爵…馬主。フランジパーヌの主 グレシャム…騎手 リーディング卿…ブラマー号の持ち主 皇后陛下… プライス…騎手 マレシャル…馬券屋。御者あがり モーリヤック男爵…発券係。スターター スーヴィニーさん…審判 ビュルヌ…スピリットの騎手 アザール…馬 コジヌス…馬 ヴァレリオ二世…馬 フランジパーヌ…馬 スピリット…馬。イギリス馬 ブータレル…医師 .
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608: 635 :2019/06/30(日) 23 11 26 HOST 119-171-231-231.rev.home.ne.jp 銀河連合日本×神崎島 ネタ ティ連発仮想戦記 神崎島神崎市軍港 「♪~♪~。」 鼻歌を歌いながら予備役訓練を終えて空母鳳翔を降りたフェルさん、 本日の夕飯はご苦労様ということで都内有名店のカレーを旦那がテイクアウトしている筈なので実にご機嫌である。 そんなフェルに声を掛ける影が。 「フェル、仕事終ワリカ?」 「こんにちは、フェルさん」 「アレ?シエにタガワサンではないデスカ。」 エロ別嬪ことシエさんとその旦那の多川でありました。 両人も訓練終わりか旧帝国海軍の服似た服を着ている。 なおこの様に鎮守府に出向している者も自衛隊には多く海自はともかく出向している空自や陸自の部隊は海軍航空隊だの海軍陸戦隊だの呼ばれている。 「実ハカシワギニ渡シテ貰イタイ本ガアッテナ。」 「シエ、本気でアレ渡すのか?」 「カシワギハソノ手ノ専門家ダロ?意見ガ欲シイラシイ。」 「ドンな本なのデスカ?」 「ウム、ダストールノ並行人類学者デ趣味デ歴史小説書イテル人ガ知人ニイテナ、ニホンノ仮想戦記トカイウノ書イタノデ、カシワギニ読ンデ欲シイソウダ。」 「仮想戦記というと紺碧の艦隊や征途とかみたいなのデスカ…。確かマサトサンは専門家ですカラネ。」 「フェルさんもなんで知ってるんだ…。」 シエは突撃バカに仮想戦記を読んで欲しいらしい。 フェルは旦那が専門家と呼ばれエッヘンとしている。 多川は誰だフェルさんに仮想戦記なんぞ教えたのと頭を抱えている。多分メロンちゃんや旦那の影響がでかい。 フェル自身も軍人であるため興味があって読んでいるが結構な設定の火葬戦記なんぞ読むと軍人としてツッコミを入れ腹を抱え笑っている。 最近は神崎島にいることが発見された押川春浪や海野十三の新刊らの神崎島製軍事海洋冒険小説なんかが面白いそうな。 中にはトーラル技術がないティ連人がいる戦前の日本やら同様にトーラルなしのイゼイラやパーミラヘイムが舞台なのもありティ連からも注目を浴びている。 「というか柏木さんの仕事は軍事の専門家じゃなくてティ連や神崎島外交と彼の方の侍従だろ?」 多川よ、それも違うぞ。 「マアトニカクコレヲカシワギニ渡シテオイテクレ。」 シエは持っていた鞄から数冊のハードカバーを取り出すとフェルに渡した。 「ワタシも読んでみていいのデショウカ…?」 「構ワナイト思ウゾ。ティエルクマスカ人ノ現役発達過程文明軍人ノ意見ハ欲シイダロウ。」 神崎島の家へ帰る途中のバスの中、フェルは少し気になり本を見てみることにした。 第一巻のカバーを見ると表紙は日本の仮想戦記の影響か、模型のボックスアート調に書かれている。 しかし何故旭光Ⅱと大和がデカデカと書かれているのか? 大和には何やらイージスシステムぽい艤装の施された艦橋に明らかにトーラル技術由来の装備が山盛りである。 裏面を見れば著者名と発刊した会社が書かれ、概要が書かれ、バーコードが印字されそうな場所まである。 凝り過ぎであろう。日本で発売する気なのだろうか? 著者:イアドノ・エクシアド・オタス 出版:ティエルクマスカ・ヤルマルティア出版 フェルは頭が痛くなった、いつの間にティエルクマスカは出版社なんぞ拵えたのか? ネタかネタなのか? そしてなぜか日本語で書かれた概要を読んで見る。 609: 635 :2019/06/30(日) 23 11 57 HOST 119-171-231-231.rev.home.ne.jp 第一巻 新冷戦の終焉 紀元点後期201X周期、アメリカ合衆国連邦は決断を迫らた。 ゲルマン連邦共和国に持ち込まれたチャイナ人民共和国のヂレール核烈弾搭載型中長距離弾道誘導弾。 かつてのキューバ国で終わるのか?ハルマ世界で三度目の戦いとなるのか? 南コリア国に設置された同様のもの。地獄の釜の蓋は開きかけていた。 そして紀元点後期201X周期A割期X分期、ヂレールの輝きが地球上に姿を現した。 旦那の本棚にある御大のぽい気がする。 やはり日本の影響は大きいなあと感じる。 最後のページをちら見すると出版社の所在地が、 イゼイラ星間共和国惑星地球内地域国家日本租借地内ヤルバーン自治州… 本気で出版する気かもしれない。 ついでに二巻目も見てみる。 表紙は宇宙空母カグヤとヘヴィリフターおおとりが描かれている。 ついでにそれらの背後には例のちーとな機動戦士な宇宙コロニーぽいのも描かれている。 第二巻 希望の創造主なき世界 チャイナ人民共和国の人為的ミスにより発生した第三次ハルマ世界大戦。 チャイナ国、ゲルマン、南コリアはヂレール兵器による報復攻撃により崩壊、周辺国も三国からの攻撃により甚大な被害を受けた。 アメリカ国やロシア国は政府システムの崩壊こそ免れたが大都市圏へのヂレール兵器の着弾により国家システムに重大な打撃を受けていた。 列強という重しがとれ各地で紛争が勃発し地獄の門より悪意が溢れ出るハルマ世界。 しかしヤルマルティアとカンザキ島はヤルバーンと共になんとかその災厄を無傷で生き延びた。 好む好まざるに関係なくハルマ唯一の超大国となったヤルマルティアとカンザキ島、ハルマの行く末はどうなるのか? 「……コレ、やっぱり遥かな○星じゃないデスカ…。」 『次はXX前~、次はXX前~。』 「ア!降りマース!」 帰宅して旦那に見せたら同じ反応だった模様。 後日、シエに御大のこと話したら作者は御大の作品を読んだことがないことが判明し シエさんとフェルさんは『コレモ因果カ…』、『因果デスネ…』という会話をしていた。 なお作中では最終的にハルマはヤルマルティアに統一されてエルバイラを象徴とする惑星国家ヤルマルティアになったとかならなかったとか。 610: 635 :2019/06/30(日) 23 15 35 HOST 119-171-231-231.rev.home.ne.jp 以上になります。 転載はご自由にどうぞ。
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681 :ひゅうが:2013/12/04(水) 12 25 53 大陸日本世界ネタSS――第1次大戦前の日本 幕間「革命成る~孫文による統一~」 ――混迷の大陸 1913年、辛亥革命後初の国政選挙が実施され、内閣首班であった宋教仁とその一派が圧倒的多数となって与党となった。 とはいっても国民政党としての国民党にすべてが包括される形となっていたために実質的には党内与党が決定されたといった方がいいのだが、それでも影響は大きかった。 なぜならば、大総統袁世凱や孫文が主張していたように、「中華をまとめるには強力な政府と指導者による指導が必要である」という意見に対し宋は「自治権を有した省を集め、外交や国防、全国的な内務の一部を政府がつかさどる連省政府こそが相応である。中央からの支配のみでは効率的な国政運営はできない」という連省政府構想を主張。 これが真新しい考えとして初の選挙に参加した人々の支持を集めたのである。 だが、袁世凱や孫文としては想定外もいいところだった。 彼らは名実ともに首相となった宋を妨害する一方で説得を試み、初の議会は混乱含みとなってしまう。 孫文は政府の職にはつかずに本拠地の南部上海周辺へと「隠遁」するも誰もそんなことを信じる者はいない。 政争の場となった北京(南京から遷都を実施)では、宋が説得を受け付けないと知った袁世凱がとりあえずは国政を彼に任せる一方で国民党の非主流派となった中央集権派と取引をはじめていた。 そしてそれは、1914年、宋が度重なる暗殺未遂を避けるように選んだ初の外遊先として日本帝国へ訪問している途上での突然の解任劇へと繋がるのである。 歴史家は、もしこの時点で宋が彼らの支持者が計画していたように逆にカウンタークーデターを実施できていればあるいは違った未来があったかもしれないと述べている。 北京政府は北洋軍閥による独裁的な色を呈していった。 義勇軍という形で中華民国政府に支援を実施していたアメリカ合衆国も困惑するほどにそれは急速であり、かつ反動的なものとなっていた。 彼らは、退位表明後も紫禁城に引き続き居住を許されていた宣統帝溥儀を強引に退去させてアメリカの機嫌をとる一方、「この大陸をまとめるには強力な政府と指導者が必要」と繰り返して述べた。 山東半島利権や北京・南京連絡鉄道の敷設権についての要求をドイツ帝国が出してくるとそれを理由にしてさらなる支援を要請。政府権限の強化についても理解を求めていったのである。 「袁世凱は皇帝になるつもりだ」 南京の孫文からそんな言葉が届けられるにおよび、米国政界は混乱する。 彼らが支援したのは民主共和政を求める革命であるはずで、一人の男を皇帝にするためではないからだ。 682 :ひゅうが:2013/12/04(水) 12 26 27 対処方針を巡って彼らが混乱する中、1914年6月、欧州でひとつの変事が起こる。 サラエヴォ事件。 オーストリア皇太子暗殺「未遂」事件である。 幸運にも増員されていた警備によって即死こそ免れたものの、欧州の王室外交に極東の日本帝国までもが関与しての戦争回避の努力の結果は流動的となっており介入の余裕はなくなりつつあった。 これを見た袁世凱は1915年初春、中華民国の国号を中華帝国と改め自ら皇帝へと即位する。 当然ながら内外問わず批判の多い即位であった。 即位式に招待された駐在「大使」が苦虫をかみつぶしたような顔をしながら式典を見守っている姿は歴史教科書で有名であろう。 袁世凱が期待していた「近隣の君主制国家による支持」は得られず、日本帝国は完全な無視を決め込んでいた。 得意満面でいた彼の顔が青ざめた時、すでに彼の味方はほとんど残っていなかったのである。 そして――焦った一部の中小財閥により資金を提供されていた一派は動き出す。 即位式わずか10日後、1915年1月13日、北洋軍閥内部も含めた政府内部での即位反対意見を説得しようとしていた袁世凱は、護衛武官の手引きによって接近してきた襲撃者に襲われ暗殺される。 北洋軍閥が即座に民国臨時政府の樹立を宣言する一方で、孫文の一派も民国正当政府を宣言し南京で決起。 これにより各地の軍も独自の行動を開始することとなった。 そして米国が押っ取り刀で南京の「正当政府」を支持し、フィリピン駐留軍から3万名を義勇軍の第一波として派遣するにおよび、人々は気付いた。 誰が袁世凱を殺させたのかを。 実際、からくも襲撃から生き残った袁の侍従武官が信用ならない北京から英国大使館へ駆け込み襲撃者が「義勇軍」に訓練を受けていた上海人であると証言してから疑いは「限りなくクロに近い灰色」となる。 事実はまたしても民間の独走であったのだが、これによりタフト政権はさらなる窮地に陥ることとなる。 大戦勃発に伴って日本軍はドイツ領山東半島へ向けて大軍を発進させており、彼らが引くことは議会はもとより正義の進軍というスローガンにあてられた民衆が許さない。 結果として彼らはそれまで支援していた北京の民国政府ではなく「民主主義の闘士である孫文」を支援せざるを得なくなってしまった。 タフト政権は20万規模の兵を用いた「民主防衛軍」の派遣を議会にはかり、認可を得た。 こうなれば、孫文による統一を少しでも後押しするしかない。 孫文は「北伐」を宣言。 彼が暗殺に関与したのかという疑いの目を振り切るかのように、軍事的な「第二革命」に狂奔するのである。 そしてこの混乱は1918年の北京政府との妥協によって終結。 こうして暫定的に設けられた「中華民国臨時政府」は、大総統である孫文の権力基盤を外国軍に頼るという不安定な権力基盤ながらも一定の命脈を保つことになる。 683 :ひゅうが:2013/12/04(水) 12 28 16 【あとがき】――というわけで一本。 第1次大戦の前に介入してしまったせいで、火事場泥棒に走らざるを得なくなってしまったタフト政権に合掌… しかし軍閥抗争じみた内戦は削減できたし孫文先生が統一したし問題ないよね(棒読み)! まぁ、それも米軍撤退や赤い浸透とかが始まるまでですが(ボソッ) ----------------- 修正回:0(アップロード) 修正者:Call50 備考:誤字・空欄等を修正。 修正回:1 修正者: 修正内容: -----------------
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背景設定 ブレトランドの実質的な盟主国と言われるヴァレフール伯爵領は、この小大陸を混沌から救った英雄王エルムンドの長男シャルプによって築かれた国である。その末裔である現ヴァレフール伯爵ブラギス・インサルンド(下図)は、かつては名君と謳われていたが、近年は老齢による衰えが激しく、その統治能力に内心疑問を感じている者も少なくない。 そんな彼には二人の息子がいた。聡明ながらも病弱な長男ワトホート(下図左)と、武勇に秀でるが思慮に欠ける次男トイバル(下図右)である。しかし、いずれも君主としては大きな欠点を背負っていることもあり、どちらも後継者としての決め手に欠けていた。 更にその二人の下には、ヴェラ(下図)という妹もいた。彼女は知勇に秀でた優秀な君主と言われていたが、愛人の子であるが故に有力な後ろ盾を持たないため、伯爵位の継承争いからは距離を置き、家臣の一人であるイアン(後述)に嫁ぐことで、伯爵家名である「インサルンド」を名乗ることを放棄した。 そして、この国を守るヴァレフール騎士団を支える7人の騎士隊長(男爵)の中でも、ワトホートとトイバルのどちらを後継者とすべきかで、意見は真っ二つに分かれていた。長男ワトホートの妻が副団長グレンの娘であるのに対し、次男トイバルの妻は団長ケネスの娘である。二人はそれぞれ、騎士団内における「長男派」「次男派」の筆頭であり、他の5人の騎士隊長のうち、ファルクは長男派、ガスコインは次男派と言われているが、残りの三人(ロートス、イアン、PC①)はまだ旗色を明らかにしていない。 長男派の男爵(騎士隊長) グレン・アトワイト(副団長、イカロスの領主)・ロード/メサイア・56歳・男性・ブラギスの長男ワトホートの舅・大穀倉地帯を領有し、聖印教会と密接な関係を持つ ファルク・カーリン(イェッタの領主)・ロード/パラディン・25歳・男性・グレンの縁者・才色兼備な若き俊英 +グレン(左)・ファルク(右)全身図 次男派の男爵(騎士隊長) ケネス・ドロップス(団長、アキレスの領主)・ロード/ルーラー・58歳・男性・ブラギスの次男トイバルの舅・貿易港を領有し、大陸諸国との繋がりが深い ガスコイン・チェンバレン(ケイの領主)・ロード/キャヴァリアー・37歳・男性・ケネスの縁者・息子のセシルはマーチを開拓して新領主に就任 +ケネス(左)・ガスコイン(右)全身図 中立派の男爵(騎士隊長) ロートス・ケリガン(オディールの領主)・ロード/アーチャー・22歳・男性・北東部国境の長城線(ロングウォール)の守護者・長弟の妻はグレンの縁者、次弟の妻はケネスの縁者 イアン・シュペルター(クーンの領主)・ロード/セイバー・28歳・男性・ブラギスの長女ヴェラの夫・PC④の昔の元主君にして元恋人 PC①(テイタニアの領主)・ロード/????・?歳・?性・数ヶ月前に継承したばかりの新米領主・PC②、PC③、PC④の主君 +ロートス(左)・イアン(右)全身図 今回予告 ヴァレフール南西部に広がるボルフヴァルド大森林は、混沌濃度が高く、時折、様々な投影体が出現することで知られている。その森林の中核に位置するパルトーク湖から流れるカーレル川のほとりに、PC①が治める街・テイタニアが存在する。伝説の妖精女王の名を与えられたこの街は、森林を発生源とする様々な混沌災害から首都ドラグロボウを守るための防波堤であると同時に、森林に出没する様々な投影体を倒して名を上げようとする冒険者達の集いの場でもある。 そんなテイタニアの水源となるパルトーク湖の奥底で、巨大な「何か」が目覚めようとしていた。それがこの街を、ヴァレフールを、そしてブレトランド全土をも飲み込む大動乱の引金となることを、この時点で知る者はまだ誰もいない。 グランクレスト・セミキャンペーン「ブレトランドの英霊」第6話 「炎のさだめ」 混沌(カオス)を治め、聖印(クレスト)に至れ! PC① 推奨クラス:ロード キミは、テイタニアの領主であり、ヴァレフールの七人の騎士隊長(男爵)の一人だ。キミは先代領主の第四子(三男or次女)だったが、数ヶ月前に父と二人の兄が戦死し、姉は大陸の貴族家に嫁いでいたため、キミが後継者となった。キミの妹のサーシャも聖印を持ってはいるが、病弱で君主の仕事は務まりそうにない。 因縁 サーシャ・****・ロード/アーチャー・17歳・女性・PC①の妹・推奨感情 メイン:庇護/サブ:任意 +サーシャ全身図 PC② 推奨クラス:メイジ キミは、PC①の契約魔法師だ。キミには敬愛する兄弟子キースがいたが、彼は契約相手であるトイバルの暴挙(家臣や住民達に対する乱暴狼藉など)を諌めようとした結果、反逆者として処刑されてしまった。今後の伯爵位継承争いの結果次第では、トイバルがキミの契約相手の主君になるかもしれない。 因縁 トイバル・インサルンド・ロード/セイバー・34歳・男性・ヴァレフール伯爵の次男・推奨感情 メイン:憎悪/サブ:任意 PC③ 推奨クラス:アーティスト キミは、PC①の部下だ。キミの故郷は昔、伝染病に侵され、その感染の拡大を防ぐためにワトホートの手で焼き討ちにされてしまった(キミはその炎の中で邪紋の力に目覚めることで、なんとか生き延びた)。今後の伯爵位継承争いの結果次第では、ワトホートがキミの雇い主の主君になるかもしれない。 因縁 ワトホート・インサルンド・ロード/ルーラー・36歳・男性・ヴァレフール伯爵の長男・推奨感情 メイン:憤懣/サブ:任意 PC④ 推奨クラス:プロジェクション キミは、PC①の部下だ。キミはかつて、イアン・シュペルター男爵の侍従で、密かに情交を結ぶ関係であったが、彼は数ヶ月前に伯爵令嬢であるヴェラと結婚することになり、それに伴って、キミは解雇されてしまった。今はテイタニアに再就職したキミだが、今でもイアンに対しては複雑な感情を抱いている。 因縁 ヴェラ・I・シュペルター・ロード/キャヴァリアー・29歳・女性・ヴァレフール伯爵の長女・推奨感情 メイン:嫉妬/サブ:任意