約 1,513 件
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/10718.html
登録日:2011/07/30 Sat 17 07 07 更新日:2024/05/20 Mon 21 01 02NEW! 所要時間:約 10 分で読めます ▽タグ一覧 PTA ある意味悪の組織 お前らの天敵 みどりのおばさん ポール・トーマス・アンダーソン 不愉快 地域 婦人団体 学校 差別 強制? 教育 無駄 社会問題 絶対に許さない 行き過ぎた正義 親 非営利団体 PTAはParent・Teacher・Association(ペアレント・ティーチャー・アソシエーション)の略で決して「パパさん達の集まり」ではないし、「パパ・とうさん・アニキ」でもない。 当然「パンツたくさんありがとう」でもない。 「健全なる教育」「子ども達の安全」「充実した学校生活」の支援を目的に、全国各地の学校単位、あるいは市町村単位で設けられる組織(*1)である。発祥はアメリカ。 幼稚園や認定子ども園から高校や高等専門学校を指し、それらに通園通学する児童生徒の親や教師によって構成される。 【概要】 【PTAの活動 (ライト編)】PTAのメリット 【PTAの活動(ダーク編)】①勝手に入会させ、退会も認めない ②無茶な役員職と業務の押し付け ③膨大、しかし意味も意義もない仕事 ④一部の人間の暴走 ⑤PTA会員と非会員の差別 ⑥解決が難しい… 悪行 【なぜそんな組織が現存しているの?必要なの?】 【概要】 法人格を持たない民間の任意団体(*2)で、結成・加入を義務付ける法律の規定は存在しない。 なんだったら法律で規定された名称ですらないので、地域によっては「父母会」「保護者会」と呼ばれる(*3)ことも、学校に対応するPTAが存在していなくても法的に問題なく、その運営も団体内部に委ねられている。 【PTAの活動 (ライト編)】 通常は子どもが入園・入学すると、その保護者(特に母親)が勧誘を受け、入会するかどうかの意思決定を求められる。自治体によっては会費が必要な場合が多い。 あくまでも入会も退会するも任意。 入会すると会合等に参加でき、地域によって詳細は異なるものの、大抵は月に何度かの会合を開き、教育の内容の報告、問題点、懸念事項等についての話し合いが行われる。 場合によっては主催として子ども達の為のイベントが開き、学校行事にも役員などが来賓として参加するケースもある。 学校周辺や通学路の清掃、(みどりのおばさん的な)登下校時間における保護監視活動等、地域ボランティアに類する活動も行う。 PTAのメリット 学校教育の実情を常にかつ身近に把握できる。 必要とあれば直接あるいはPTA協議会を介して教育課程の内容に要望を出せる。 新たに引っ越してきた児童生徒やその保護者に対する重要な窓口としての役割も担い得る。 先生方も全ての生徒に目を光らせることは学校内でも難しく、ましてや学外にまで目は行き届かない。 学外の事象にまで学校が介入する必要はないかも知れないが、学外で起きている問題が学内に持ち込まれることだって起こる以上、学外を無視するわけには行かない。 公立校の場合、大多数は数年ごとの転勤が常で、どうしても地域の実情には疎い。 地域社会に根付いた独自の視点を持つ親が、意見を述べることは、教育にとって重要である。 1人では言いだしにくいことも、集団で話すならば問題教師の体罰なども、PTAで情報を共有することで明るみとなり(*4)、解決につながることだってある。 【PTAの活動(ダーク編)】 PTAに明確な法的規定がないため、素人が前例を頼りに手探りでどう運営しようと内部の問題は(表にでない限り)違法となりにくい(でもバレない)。 そのため、下記に代表されるPTAのダークな側面が最近取りざたされるようになってきた。 ①勝手に入会させ、退会も認めない 「入会してないのに会費の請求が来た」「強制的に入会させられていた」などの訴えは昔からあったが、近年特に報道されるようになった。 「PTAへの加入は義務」という誤解はPTAに肯定的な人だけでなく否定的でも持っている場合が多いが、法的にも完全な誤り。 新たに入学・転入した児童生徒の保護者を勧誘することには問題はないが、本人の意思を無視して入会させたり、会費を徴収したり、不利益をちらつかせて会合への出席を求めることは基本的人権のうちの「所属の自由」を侵害する行為である。 入会申込していない人を強制的にメンバーにし、強制的に会費を取り上げる行為は強要、恐喝の刑事罰に問われることもあるのだ。 また、学校が保護者の承諾も得ずに連絡先などをPTAに通知すれば、個人情報保護法違反。 「昔からやってるんだからPTAへの加入強制は当然」という感覚に染まると、いつの間にか犯罪者になっていることがあり得るのでので注意しよう。 教育を受けさせるのは義務だが、学校とPTAは別組織で入会はあくまでも任意。 人を集めれば、当然そこに好ましからざる人が紛れている可能性(*5)を否定できない以上、PTAによる迂闊な連絡先の流出で我が子の被るリスクも忘れてはいけない。 ②無茶な役員職と業務の押し付け 特にトラブルが発生しやすいのが、この役員決め。 専業主婦を前提とするシステムが改善されていない多くのPTAは完全無償である場合がほとんどで、その自称ボランティア(下記③参照)が「シングル家庭や共働きの家庭ではとても出られない時間帯」が当てられることが多いせいでもある。 事情の確認のために仕方ないとは言え、プライバシー、それも親自身どころか家族のプライバシーに属することを多数の保護者の前で申告させ、挙句「全員が納得していないから」と結員を押し付けることすらある。(*6) 中には順番を理由に要介護者がいる家庭や当人が病気の保護者を強制的に役員などに任命し、両立困難を訴えても「私は仕事と両立しているのだから、当然お前もそうすべきだ」という屁理屈で黙らせようとするPTAが社会問題化している。(*7) どう考えても悪意による吊し上げとしか言えない。 PTAではなく自治会の話ではあるが、役員辞退を納得させるために、「おかねのけいさんできません」と書かされ、他の会員に見せると告げられた障害者が自殺したケースもあった。 事態が報じられて自治会には非難が殺到。裁判所は自殺との因果関係は認めなかったが、プライバシー侵害については賠償を命じた。 PTAの多数保護者の前でのプライバシーに関わる事項申告の強制も、十分これに当てはまるだろう。 執行部サイドとしてみれば苦肉の策なのだろうが、所詮任意団体。 入会したからといって仕事の強制もプライバシー侵害も人格権の侵害も許されない。無理やり任命した挙句、仕事を拒否したことに対する嫌がらせは犯罪だ。 そんなPTAからは脱退した方がいい。所詮任意団体だ。 ③膨大、しかし意味も意義もない仕事 ①~②がなぜ問題になるか、の主な理由がこれ。 「ベルマーク集め、切り取り(*8)」等の非効率な事業 子どもも熱心な会員も特に望まないレクリエーション 大半が面倒くさいうえに意味が無いそれらを週単位、準備作業も含めれば日単位で実施するので、役員は仕事も家庭も放り出して当たらなければならない。 また、日本の常として大半の会員は最低限の活動しか関わらないそりゃ誰も役員なんかやりたがる訳がないので、 これら負担と責任を集中的に役員に負わせる構造と風潮 だったら「やらない」というのは暴論としても、時代に合わなくなっているからこそ効率化は 本当に必要と思われる活動に絞る 活動のための負担を全員に割り振る メールやSNSによる迅速で正確な連絡手段の導入 ………など、現に実施しているPTAもある。 ところが大抵の場合はなかなか進まない。その理由が次だ。 ④一部の人間の暴走 元役員「不合理かどうかなんて関係ない、私はあんなに苦労したのに、後の人がそんな楽をするなんて許せない」 教職員「これは我が校の伝統でして、ずっとPTAの協力を当然としてきました。あなた方の都合でその栄えある伝統を絶やすんですか?」 地域の人「少しでも子どもに関わる地域仕事は、保護者で作るPTAがボランティアとしてやるのが当然だろう。だから、これもやれ」 という非常に自己中心的でしょうもない感情や理屈で口出しをする人に限って発言権を持っていたりすることが多いのだ。 そういう人たちの発言権は、自らがそれらの仕事で苦労したからこそ得たコネクションや周囲の評価に立脚するものであることも多く、逆らうのは言うほど簡単ではない。 そして苦労を押し付けられてきたという点では彼らもまた被害者とも言えるが、被害者が転じて周囲に同様の被害を押し付ける加害者となってしまうという問題はPTAでも健在なのだ。 そしてこういった上や外からの圧力だけでなく、 会員「面倒くさいし関係ないからそっちで適当にやって。でも気に入らなかったら文句は思いきり喚くわよ」 という我関せずな身内からハシゴを外されるケースも決して少なくはない。 また、経理が杜撰で使い込みをされているのに気づかなかったり、間違った方向に意欲を燃やした人間が暴走した結果、上記の実質的な加入強制のような法律違反のやり方が横行してしまう傾向が強い。 ⑤PTA会員と非会員の差別 また、卒業式などでPTAから送られるコサージュなどをPTAに入会していない家庭の子には贈らない(親が実費を別途出すと申し出ても)という対応も目立つが、これも実は問題だ。 卒業式は「学校行事」であり、「PTA行事」ではないのだから、「学校行事」として従うべきルールがある。 学校とPTAは別組織で、学校内でPTA会員の子か非会員の子かを差別することは式典における学校のルールに反している。 PTAが独自にPTAの子ども向けの式典を行い、そこで会員のみに配布するなら問題ないが、卒業式と言う場を借りるのにPTAの組織の論理を持ち出す時点で、非常識な振舞である。 ⑥解決が難しい… だが、こういったPTAの問題点を学校や役所に相談してもあまり強く出られないことが多い。 PTAと学校があくまでも別組織である以上、学校側も強く出るのが難しい。 下手に干渉すると学校による保護者への圧力とさえ取られかねない。 そのうえ学校の先生も慢性的に人手不足であり、学校行事の実施にはPTAの協力が不可欠な実情もある。 現状でPTAがなくなると運動会や入学式・卒業式のような各行事がうまく回らなくなるのは確実なので、学校としてはPTAと対立関係になったりましてやPTAがなくなるような事態は避けたいのだ。 他の保護者としても、子どもを人質に取られている面がある。 自身がPTAを脱退した結果、自分はもちろん我が子が学校で露骨ないじめや仲間外れの対象になってしまうという危険性がある。 子どもが卒業するまで我慢すれば、とりあえずはやり過ごせる。 結果としてPTAに強く出る意欲もわかなくなり、問題のあるPTAのやり方がなかなか改革されないまま現在に至っている。 一方で、こうした状況に異を唱え、改革に成功したというPTAの例も報告されるようになってきている。 やる前は様々な懸念があったがやってみたら案外何とかなった、という例もあるようだ。 こういったダークな傾向から脱皮できるかが、PTAの今後を握っていると言えよう。 悪行 通常、この欄で扱うような文脈で取り上げられるPTAとは、上記までの『単位PTA』ではなく、『日本PTA全国協議会』のことを指す場合が多い。 『PTA全国協議会』は全国各地のPTAの活動を支援し、まとめる組織である。 『教育に悪影響を与える』 誰もが一度は聞いたことがあるはずのこの一言で、子ども達の娯楽を規制しようとする活動もPTAの活動である。 名目はやはり「子どもの健全な教育の為」。 妥当な例も相応にあるが、それでも反発を受けるのは避けられない。 況してや子どもたち自身の意見を完全無視した大人のみの視点による主張などは……と思いきや、その主張がなぜか通ってしまう例もあり、『PTAにはそういった権限がある』と誤解する者もPTA内外問わず存在する。 もはや、監視という名の管理・軟禁である。 そういった態度に何かしら物申した際の常套句は「アンタ子供育てたことないでしょ↑!!!!」 以下にそういったPTAによる『悪行』の一例を紹介する。 ◆PTAが主張する教育に悪影響を与える例 ゲーム、アニメ、まんが、特撮番組 代表例。 1950年代の悪書追放運動は鉄腕アトムすらも焚書にし手塚治虫を大いに苦しめた。 CEROや倫理機構が発達する中でも(もっともそれらを活性化させたのもPTAである)、存在を抹消しようと懸命である。 場合によっては、子供にトラウマを植え付け…もとい注意する為に強制的に見せることもある。 子供が近付こうものなら、激怒する。企業や本屋を。 最近は、エロゲ会社にも抗議をしているらしくアニヲタとしては由々しき事態である。子供はエロゲやれねぇよ! アグ〇スとタッグを組んでいる団体もある。 学生服、体操服 なんでも、ブルマは卑猥なんだとか…。 この発言を最初にした人はフェミニスト(フェミニン)を自称していたのだが、それでブルマーが女性解放運動の産物なのを知らないのは如何なものか?と言いたくなる。 既にブルマー等はほぼ絶滅状態である。 女子学生服のスカートを廃止した学校も現れはじめた。由々しき事態である。 イベントごとの不平等 ここで言う平等とは『学芸会における全員主役化』『運動会における整列徒競走』等、少しズレた平等。酷くなると部活にも口を出す。 練習を頑張った子供はどうなるんだ?、という疑問はタブーとされている。 バラエティ番組 『子供に見せたくない番組ランキング』が有名。 全員集合やオレたちひょうきん族、めちゃイケ、ロンドンハーツ、クレヨンしんちゃんなど人気番組が一度は必ず通る道とも。 「クレヨンしんちゃんを見たこどもが往来でケツを出した光景」を実際に見たことがあるのだろうか? 一方、『見せたいランキング』ではふしぎ発見、プロジェクトX、世界一受けたい授業等が常にランクされる。 なお、ヘキサゴンは両方にランクインしたことがある。 このランキングは2012年を最後に廃止された。その理由として「本来はマスメディア全般に対する意識調査であるにもかかわらず、この部分だけがあまりに有名になりすぎてしまったこと」を挙げている。 インターネット(パソコン・携帯電話・スマホ等) 最近よく騒がれている内容。(ちゃんと調べたりもせずに)子供に不適切だったり、過激だと思われるようなサイトの閲覧を制限させるよう自治体に求めたり、夜間にケータイをさせないように呼び掛けたりしている。 アダルトな内容を含むサイトや何かと危険も多いSNSならいざ知らず、親によってはニュースも禁止という者もいる。 ぶっちゃけ、ネットに関しては俺らも悪い。 ◆極めて特殊な主張 先に挙げたような主張でも首をかしげる人は多いだろうが、時にPTAは首をかしげたくなるでは済まない主張をすることがある。 ここではウソかホントかもわからないような驚きの主張(下手をすれば犯罪行為)を紹介する。 繰り返すが、PTAには「命令する権利」はないし法律でこれらの行為が保証されている訳ではない。 ※事実かどうか定かではありません 都市伝説的感覚でお楽しみ下さい 「棚を移すだけではダメだ!18禁コーナーを撤廃せよ!」 筆者の地元で起こった運動。 学校に近い本屋数件に対して、「こどもの目に触れる可能性がある」としてアダルトコーナーを撤廃させた。 「ゲームセンターがオープンした? 店を畳め!!! なに?嫌だと? 宜しい、ならば毎日押しかけて営業できないようにしてくれる。」 オープンしたて のゲーセンに毎日押しかけ、店をたたむように命令した。 拒否されるや否やこどもが近付かないようにボランティアが周辺を見回りするようになりゲーセンの売り上げガタ落ち、移転を余儀なくされた。 店をオープンするには数多の手続きや建物の建設や改築等、相当の手間や費用が掛かっている。しかもこの場合、オープンするまでは何も言わず開店したのを狙って恫喝や張り込みを行うという極めて悪質な手法をとっており、事実上の営業妨害である。 「キャラクターに『嫌いな食べ物』を設定するべきではない!」 「○○だってたまねぎ食べられないんだよ!」と子供が言ったのを受けて一時期大量に生まれた苦情。 「子供を教育する親は嫌いな食べ物はないのか?」と問いたい。というかそもそもそんな屁理屈を論破してちゃんと(無理強いでなく)食べさせるのが親の役目である。それを放棄してフィクションにいちゃもんをつけるなど言語道断である。 「アンパンマンはエロアニメ」 アンパンマンに対し、『性的表現』について抗議を出したと言う。 曰く、ドキンがしょくぱんまんに恋していると言う設定が気に入らないらしい。 確かに対象年齢的に恋愛表現は若干早いような気がしなくはないが作中では極めてデフォルメかつコミカル寄りな表現が殆どであり、エロ呼ばわりなど言いがかりも甚だしい主張である。というかあの描写とエロを結びつけるあなた方の発想の方がよっぽどふしだrゲフンゲフン。 「家を出入りしているのに靴を履き替えないのはおかしい!」 ドラえもんに対し、このような苦情が来たと言う。 この苦情の後、ドラえもんは地上から3ミリ浮いていると云う設定が追加された。 水着の変更 これはとある地域で起こったことだが、学校指定の水着に対して「水に濡れたときのあのピッチリ感は卑猥だ」となんともアレな主張もとい性癖難癖をつけ、 学校指定の水着を止めさせて水着は自由にするよう求め校則を無理矢理変えさせた。 もっと際どい水着が増えた。結果、その学校の教師は猥褻罪や淫行罪で逮捕される件数が増えた。 一方通行 エロゲ等の18禁コーナーに子供が入ろうとしていたので、注意したら親が激怒。 駄文ではあるが、一つ。こんなわけのわからない人ばっかりなわけではなく、ちゃんとした人もいる。 それから、PTAを憎むあまりに自分が同じような存在にならないように気をつけるべきだろう。ネットの人間もPTAみたいな奴らが多いから。 【なぜそんな組織が現存しているの?必要なの?】 ここまで読んだなら誰もが思うだろう。「不要ではないのか」と。 実際、時代や事情に合っていないなど、(少子化もあるだろうが)活動を大幅に縮小したPTAも多数ある。 しかし、もろもろすっ飛ばして乱暴に結論から言うと、「必要があったから」生まれたという事も忘れてはならない。 地域と完全に密接したPTAは、村社会と同じく、閉鎖的、陰湿、監視、村八分といったワードが常にまとわりつく。 これらははっきり言ってイメージが最悪で、それならばPTAなんて百害しかないじゃん!と思うのも当然であろうが、それが生まれた背景というのも確実に存在するのだ。 【ライト編】でPTAそのもののメリットを記述したが、実のところ「地域の監視」というのは分かりにくい部分で衛生と治安に貢献している。 一例をあげると 登校生徒の見守り 小学生らが登下校する時間に合わせて横断歩道などの安全を確保する。 そこかしこで見られるおなじみの光景であるが、これを公的な機関や学校の教師が行うのはよっぽど人手が余っていない限り不可能である。 往来に不審者や誘拐など常に犯罪と隣り合わせだった時代や地域では死活問題であり、自ら子供たちを守らねばならなかったのだ。 明確な「監視」だが、平時のみならず災害などの予期せぬ事態においても活用される。 不審者の通報と情報共有 PTAにおけるママ友や井戸端会議の陰口…それはもう文字だけでウンザリするイジメの温床だが、こんなものでもいざ不審者や危険な動物、徘徊老人、危険な排水路や崖など近付いてはならない危険な情報があると警告を広めるネットワークとして活躍する。 また下記のゴミ捨て場の監視など、攻撃的な面は場合によって抑止力や処方箋の役割を担う事がある。劇薬だが。 ゴミ捨て場の監視 意外に思われるかもしれないが、集合住宅以外のゴミ捨てにはPTAの監視が影響を及ぼす。 地域に密着したPTAの監視能力は凄まじく、ルールを守らない人に対する村八分だけでなく、自主的な清掃、マナーを守らない危険人物の共有といった活動が行われる。 会費徴収 おかしいだろこれ!どこに正当性があるんだよ!…と思う人も多いだろう。その主張はもっともであるし、実際自治会費に統合して廃止したPTAもある。 この場合、PTA会費ではなく「自治会費」を払っていないご家庭に対する制裁として機能するのがこの陰湿なPTAだったりする。 先程のゴミ捨て場の清掃(地域によってはゴミ回収費用そのもの)もそうだが、災害・消防訓練、催事・祭事、道端や川沿いの草刈り、会館等の維持、水源管理などは多くが自治体で維持しており、国や県や市がやってくれよ、と言いたくなるがそれはそれあちらも人手不足。これらは結局のところ住民自らが行うしかない状態が続いている。 地域インフラは利用するくせに会費は払わず清掃にも参加しない…という家庭もあるので、一概に会費が不当と断ずる事はできないケースは存在するのだ。 と、ここまで書いておいてなんだが、今の時代に必要かどうかは別問題である。 そもそも少子化に加え、共働きが当たり前になっている現代においてPTA活動に割けられる時間は基本的に無い。あくまで必要とされてきた理由と背景を記したに過ぎないという事は留意して欲しい。 自治会の活動に統合されている自治体にPTAは存在しないし(次の論争の種が自治会に変わるだけではあるが)、監視カメラが増えつつある現代においてわざわざ監視の目を増やす必要性にも疑問がある。ゴミ捨て場も集合住宅の管理がなされている事が多いし、そうした住人からすれば同じ地域とはいえ違うゴミ捨て場の管理など知るかというのも真っ当な意見であろう。 メリットがあるにせよ、【ダーク編】に挙げたデメリットを鑑みて、必要かどうか。 そうして初めて是非の議論が前進すると言えるだろう。 追記・修正は教育に少しだけ悪影響与えるザマスからほどほどにするザマス! △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- 荒れる恐れがあるためコメント欄は撤去しています。
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/48628.html
登録日:2021/07/12 Mon 00 09 29 更新日:2024/05/26 Sun 15 47 08NEW! 所要時間:約 12 分で読めます ▽タグ一覧 P・グレゴリー卿 ダミアン・ポッター ツッコミどころ満載 トンデモ本 ハリー・ポッター パロディ 意外と的確なツッコミ 本気かどうか判断に迷う本 渋谷幸雄 謎本 邪悪の石 本当は恐ろしいハリー・ポッター 注意!『ハリー・ポッター』ファンには不愉快になる表現が多数含まれている書籍です 『邪悪の石 本当は恐ろしいハリー・ポッター』とは、P・グレゴリー卿著、渋谷幸雄監訳による書籍。 2002年に同朋舎から発行、角川書店から発売されている。 概要 タイトル通り、『ハリー・ポッターシリーズ』を解説している非公式の謎本である。 ただ、装丁も結構立派であり、謎本にありがちな安っぽさはあまり感じられない。 2002年発行であり、日本語版は『アズカバンの囚人』までしか出ていない時期だが、『炎のゴブレット』の内容にも一部触れられている(穿った見方をすれば先行ネタバレと言えなくもない)。 著者のP・グレゴリー卿の正体については「謎のイギリス人」というだけで、今現在に至るまで一切不明である 。 というか監訳者の渋谷幸雄氏も含めて一切プロフィールが載っていない上、現在でもネット上でほとんど情報が出ず、色々な意味で非常に怪しい人物(一応渋谷氏については「ミラノ超自然学協会会員」というのは確認できるが、この団体の情報も不明である)。 根本的な話、このP・グレゴリー卿、本当に実在しているのかも怪しい (*1)。 そもそも、「イギリスのWebで話題になっていたサイトを翻訳した」という割には、肝心のそのWebサイトのアドレスがどこにも記載されていないのである。 つまりこれみたいなもん 日本人にはあまり実感がないだろうが、2000年代初頭ぐらいにはハリー・ポッターシリーズへのキリスト教徒からの攻撃はかなり激しかった。 特に歴史的にキリスト教の教義を重んずる風潮の強いアメリカでは、キリスト教保守派の親や団体によるハリー・ポッターシリーズの図書館貸し出し規制や撤去運動が持ち上がったほどである。 実際、キリスト教の教義からすれば「魔法使いがヒーローとして大活躍する」小説など邪悪の極みであり、あってはならない存在なのである。 本書もその系列に当たる、「ハリー・ポッター世界はこんなに邪悪なのだ」と警鐘を鳴らす書籍である。 + という建前だが…… 中身を読むとわかるが、 著者が本気でハリー・ポッターを邪悪なものと考えてこの本を書いているのかはかなり疑わしい 。 というよりも、そのような批判を パロディして皮肉っている だけなのでは?という疑いもかなり強い。 後述するが、解釈がいちいち邪悪極まりないように曲解されていることを除けば、この著者はこの時点で出版されている関連書籍(本編だけでなく、『クィディッチ今昔』や『幻の動物とその生息地』など)をほぼ全て丹念に読み込んでいるし、内容についても普通に「面白い」と評価している節が強い。 少なくとも、『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン 超常心理分析書』のようなただひたすら雑な謎本とは一線を画する出来なのは間違いない。 なにせ後書きで、 二〇〇一年十一月二十三日、私はグレゴリー卿のサイトを発見した。 すぐに翻訳の意思をメールで伝えると、美しい封筒に蝋で封印された手紙と本書の原稿が届いた。 手紙にはいくつかの条件が記されていた。 原稿のコピーを絶対に取らないこと。翻訳が完了したら原稿を返却すること。緑色の表紙にすること。 ―――こうして本書の出版は成立したが、約束の原稿返却の十二月二十三日、指定場所のミラノ・ドゥオーモ広場前で私は奇妙な出来事に遭遇した。 人ごみでごった返すなかから緑色の犬が突然現れ、私の手から原稿の袋を咥え、持ち去ってしまったのである。 あわてて部屋に戻ると、グレゴリー卿からの原稿受領証と「まえがき」の原稿がドアに挟まれていたのだ……。 (訳者あとがきより引用) という あまりにも荒唐無稽なこと を書いているのだ。 どうも、「こんな本の内容を本気にするんじゃねえよ」という隠れたメッセージであるような……。 内容 本書は二部構成になっており、第一部はハリー・ポッター世界に関する解説(及びツッコミ)で構成されている。 ……実は、「結論」に当たる部分が邪悪ではあるが、ハリポタ自体が割とシニカルな作風なこともあってか、考察部分に関しては かなり正解に近く 、2002年という出版年を考えると、謎本としてのクオリティは地味に侮れない完成度だったりする。 また、ツッコミ部分に関しても論理的かつ妥当なものが意外と多い。 ダーズリー一族がハリーをいじめるのは人間として当然の感情、むしろ悪魔の子なのだから普通の事 →ダーズリー一族も問題があったことは間違いないが、 魔法界側の対応があまりに杜撰かつダーズリー側へのフォローが不足していた ことが後々明らかになっており、ダーズリー一族も一面から見ると被害者であったのも疑いようもなく事実であったので、割と当たっている。 流石に、「ハリーによるダーズリー一族への復讐劇は未来永劫続いていくだろう」という予測は外れているが…(最終巻で和解している)。 クィディッチは血を見るのが大好きな魔法使いたちの殺人ゲームである → 実際ルールがかなりツッコミどころ満載 なのは割と的確な事実なので、「殺人ゲーム」という辺りは過剰な表現だとしても、「スニッチを取るまで何か月でも続くのに、選手交代を認めないルール」とか、「ブラッジャーの存在」とかについては 危険すぎるだろ というのは大体あっており「血を見るのが大好き」については否定しきれない。 クィディッチ今昔でも、「スツーシング(*2)戦法の禁止」ルールに強い拒絶反応が示されたことはハッキリと書かれているので、結構最近まで非常に荒っぽいスポーツだったのは公式設定に沿った事実である(*3)。 また更にクディッチ今昔の公式設定でかつてあった700の反則行為のうちには「キーパーの首を段平(幅の広い刀)で切り落とそうとする」「斧で相手を攻撃する」と言った明確な殺傷行為がいくつかある。 このため認められてこそいない非推奨行為であるものの、殺人レベルの行為がクィディッチのプレイヤーの中で横行していた事実は否定のしようがない。 また、クィデッチ今昔によると「クレオスシアン」なる、落下してくる岩を頭に付けた鍋で受け止めるという競技があり、そちらは危険すぎるという理由で禁止されるまでは結構人気があったという。また、爆弾のボールでやる球技もあったそうな。 ある意味では、公式ハリー・ポッターの方が後述の本著におけるパロディ『吊るしバレー』をも部分的に凌駕している例である。 マグルはアメリカ英語でマリファナたばこのこと → 本当 。ただし、J・K・ローリング氏は「mugg(間抜け)を元にした造語」と語っており、被ったのはあくまで偶然であるらしい。 スネイプは実は差別される家柄の出身だった → 本当 。また、「スネイプはいじめられっ子だった」というのも大体あっていた。 「ハリーのことを歪んだ愛情の目線で見ていた」というのは作中描写からするとありえないだろうが……(*4) ホグワーツ創設者たちは自分たちの記憶をどこかに封印していて、いつか蘇って世界を征服する時を待っている →完全に合っているわけではないが、グリフィンドール以外の3人の創設者ゆかりの品は 世界を征服しようと企む邪悪な魔導士の復活の材料 にされており、なぜか微妙にかすっている。 ホグワーツでは体罰が十~二十年前まで横行していた →作中の描写からなんとなくその辺は推察できる事実である。 少なくともフィルチが拷問の経験がある、というのは本人が匂わせているし 。 当人が嫌われ役だったのでなんとなくスルーされがちだが、2巻におけるホグワーツ教師陣の ロックハートに秘密の部屋探索を押し付けよう という行動にツッコミを入れているのも何気にポイント高め。 (ホグワーツの教師たちはほとんどがロックハートが口先だけの見栄っ張りであると気づいており、そんな彼に危険な秘密の部屋の調査を任せたらほぼ十中八九死ぬ=遠回しなイジメ殺人と言うのは割と正しい指摘である。 もっとも、該当シーンでは「生徒が秘密の部屋に連れ去られた」ことが分かっただけで、この時点では「秘密の部屋の入口はどこか?」「どうすれば秘密の部屋に行けるのか?」については教員たちも知らないので、「秘密の部屋に行って死んで来い」という意図はなかったはずである。雲隠れに追い込んで放校処分にするついでに、積もり積もった鬱憤をぶつけた、というところだろう) いくらルーピンの境遇が哀れだったからと言って、教師にするのはダンブルドアの職権乱用が過ぎるのではないか? →実際3巻でハリーたちがこのせいで命が危うくなったのは事実である。色々と事情があったのも間違いないが、 危険な人狼を教師として雇い入れながら、その危険性を完全に監督できていなかった のは客観的に見てダンブルドアの責任というのは割と的確な指摘だと言える(もっともこれはヴォルデモートがホグワーツに掛けた呪い(*5)の影響もあるようだが)。 流石に、「いざというときのため、人狼を手元に置いておくことで他の教師に脅しをかけていた」というのはダンブルドアを悪く取りすぎているだろうが……。 ダンブルドアは実はお気に入りの少年をストーキングする少年性愛者 → 後々本当にゲイだった ことが明らかにされており、なぜかこれも公式設定にかすっている。ただ、公式では「グリンデルバルド以外にダンブルドアが愛した相手はいない」とはっきり明言されているので、「ハリーや学生時代のトム・リドルのことも性愛の対象として見ていた」というのはありえない。 なお、上記のように合っていたりかすっていたりまっとうにツッコミを入れている部分も多いが、「ホグワーツでは上級生になると闇の魔術を教えられる」とか、「ジェームズたちは夜な夜な動物になって夜の森でメスの動物相手に性欲を発散していた」とか、「時にはダンブルドアは自分でメスの動物に変身してその性欲の宴に混ざっていた」とか、 割と本気で悪意満載に曲解された部分 もまた多いので、読まれる際はその辺りに注意していただきたい。 ダミアン・ポッターと魔法学校 二部仕立ての本書の2/3ほどを占める中編小説。これが「ほんらい語られるべき物語」であるらしい。 タイトルからわかる通り、本家ハリー・ポッターのブラック極まりないパロディ小説である。 ハリーに当たる少年、ダミアンが「ホーメン魔法学校」に通う……というまぁ大体想像できるストーリーである。 ……が、「コンセプトがブラックすぎる」という点はさておいても、原文(あるのなら)が見つかっていない以上評価しづらい部分はあるが、 純粋に小説としてのクオリティがあんまり高くない という割と致命的な難点を抱えている。 展開が割と雑で場当たり的であるし、原作における敵役であるマルフォイやスネイプ、ヴォルデモートに当たるキャラが出てこないせいで、 邪悪な魔法学校なのに妙に居心地がよさそう なのはいかがなものだろうか……。 登場人物 ダミアン・ポッター ハリー・ポッターに相当するキャラクター。みなしごで親戚のドーン一家に預けられて育てられた……というのは大体ハリーと同じ。 ただし、こちらは非常に恨みがましく、大体ドーン一家への復讐のことしか考えていない。 当初はホーメンの残酷な風習に戸惑っていたが、次第に馴染んでいき、最終的に幼馴染の女の子を誘拐して監禁する凶行に走る。 マーク・デーヴィル ロン・ウィーズリーに相当するキャラクター。 しかし、貧しくも暖かい家庭で育てられたロンとは対照的に、こっちは典型的なDQN一家で虐待されて育ち、ホーメンに追いやられたという経歴。 境遇がかぶっているのでダミアンとは親友になるも、あんまり大した活躍はしていない。 「ガールフレンド」と称した悪魔に魅入られるが、 ダミアンに見捨てられた 。 パサリアンという兄がホーメンに通っていたが……。 ベイロック・アスタロート ハーマイオニー・グレンジャーに相当するキャラクター。 ハーマイオニーと同じく優等生キャラ……なのだが、 初対面のダミアンとマークに自分が父親にレイプされた話を嬉々として語りだす 別ベクトルでヤバい人物。 父親に復讐するために自らホーメンに入学し、呪いの呪文を習得しようと呪い学の教師と…… なお、見ての通り主役3人は全員悪魔を想起させるフレーズが名前に入っている。 ハグリッド/イゲール ダミアンにホーメン魔法学校への入学を勧めた人物。……え?なんで名前が2つあるかって? なぜか70ページではハグリッド、148ページではイゲールと全く別の名前が書かれているからである 。 翻訳がいい加減なのか、原著からしてこうなのかは不明だが、わざわざここだけ原作と同じ名前を使う必要性もないので、多分イゲールが正解なのだろうが……。 なぜか本編に全く出てこないが、それには理由があり…… なお、一応ハグリッドに相当するキャラとして「隻眼で片足が義足の巨漢のオカマ」というキャラが登場しているが、 常に生徒から自分にピッタリ合う体のパーツを奪おうと企んでいる 危険人物である。 ブーゲンハーゲン ホーメンの校長。もちろんダンブルドアに相当するキャラクターである。 どれだけ残酷なことをするのかと思ったら、入学の時以外全然出てこないので空気。 図書館長 小人族。原作に相当するキャラクターは見当たらないが、強いて言うなら予言者としての力を持っているのでトレローニー先生に当たるキャラだろうか? 教師なのに生徒嫌いだったが、ダミアンとは妙に馬が合い、色々と教えてくれる恩師的キャラ。 用語 ホーメン魔法魔術学校 原作のホグワーツに相当する魔法学校。なお、寮の数はアルファベットに相当する数だけあり、かなりのマンモス校……だが、 数十人単位で死者が出ている とんでもないブラック学校である。卒業の条件がメチャクチャ厳しく、卒業までに一度も最優秀寮に選ばれないと永遠に卒業できない……が、それ以前に 7年生き残ること自体が難しい らしい廃校にならないのが本当に不思議である マンモス校で七年生き残れない設定なのに死者が数十人しかいない謎 ちなみに、組み分け試験は「自分の一番嫌いなアルファベットを書くこと」。そして、書いたアルファベットの寮にそのままぶちこまれる。ダミアンは「ドーン」、マークは「DISTITUTION(極貧)」、ベイロックは「DAD(父親)」のDをそれぞれ書いてD寮に所属することになった。X寮とか振り分けられる人がいるんだろうか? 毎週金曜日は朝の4時44分から 人間の死体の解体の授業 があり、朝食には解体した死体のパーツが出される。 実は、ブーゲンハーゲンの双子の弟であるパウロ・ブーゲンハーゲンが校長を務める「ホーメン魔法魔術学校」(なぜか「グリフィンドール」という寮の名前が確認できる)と、ブーゲンハーゲン(なぜかファーストネームがどこにも出てこない)が校長を務める「ホーメン黒魔法魔術学校」があり、両者ともに豊かな魔法の才を持つダミアンを引き込もうとしていたが、「無印」の方に所属するイゲールが勝手に「黒」の方へと行く切符を捨てていた。 が、イゲールが肝心の汽車のホームの場所を伝え忘れていたせいで、ダミアンは「黒」の方へと行く羽目になってしまったのである 。なんというアホくさい理由……。 ちなみにホーメン行き特急はデーモンズ・クロス駅6と5/6番線から出発で、「黒」の方に行く特急はデーモンズ・クロス駅6と6/6番線出発。それ7番線じゃね? なお、基本的に「黒」の方に行く生徒は家出同然に流れ着いたか、あるいは親に売られたかした生徒だけで自発的に来る生徒は珍しいらしい。 吊るしバレー 多分クィディッチに相当するスポーツ。 1.両チーム25人のプレイヤーを用意します。 2.フィールドはそれぞれのチームごとに25マスに区切られており、ここに各チーム1人ずつ立ちます。 3.全プレイヤーの首に縄をかけ、天井から吊るします。 4.フィールドに狂犬を放ちます。つまり首絞めが苦しくなって緩めたりすると、フィールドに落ちて狂犬に食われます。 5.ボール(骸骨)を蹴りあって、落としたら相手チームに1点入ります。 6.どちらかのチームが150点獲得するまで終わりません。なお、脱落者が出たら新しいプレイヤーを補充します。 ……という残酷どうこう以前に、 ゲームとして成立するの? と突っ込みたくなるようなトンデモスポーツ。 ダミアンはこれのエースプレイヤーとして期待されていたが、 こんなもんやりたくねぇ という小説の主人公としてあるまじき感情人として至極まっとうな感情から、この運命を捻じ曲げるべく奔走することになる。 ちなみに「無印」の方のホーメンには「吊るしサッカー」という競技があるらしいが、詳細は語られてない。まぁ大体想像はつくが 追記・修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 「ホグワーツ創設者たちは自分たちの記憶をどこかに封印していて~」これも組み分け帽子という形で当たってるな。写真や絵画の人物にも意志がある、というのが事前に明かされていたとはいえここまで予想できるのは凄い -- 名無しさん (2021-07-12 00 32 57) 著者・監訳者の件とか後書きの件とか知らなかったなぁ… トンデモ本の中では意外と真面目な本だったのか…(相対的に) -- 名無しさん (2021-07-12 00 51 18) 著者が正体不明の外国人ってところに忍殺みを感じる。 -- 名無しさん (2021-07-12 09 15 59) ベイロックは呪い学の教師と何をやったのだ? まぁ察しは付くけど -- 名無しさん (2021-07-12 09 21 31) 読んだことないけどもしもハリー・ポッターがホグワーツじゃなくダームストロングに入学していたらみたいな感じかな? -- 名無しさん (2021-07-12 12 14 41) こういうトンチキ本はなぜか定期的に読みたくなる魅力がある -- 名無しさん (2021-07-12 15 49 35) 3巻時点で「ダーズリー一家がハリーを嫌うのも仕方ないのでは」っていう視点を持てるのは凄いな -- 名無しさん (2021-07-12 16 51 55) そもそも養育費もらってなかったしね… というかロックハートがトンズラすることくらい先生方はわかってたんじゃ?「厄介払いができました」ってそういう意味だと普通に思ってた -- 名無しさん (2021-07-12 17 09 46) ↑もしそうならまさか生徒2人が恫喝して凸らせるとは夢にも思わなかったろうな -- 名無しさん (2021-07-12 18 02 37) 一部の方はまさに”当たらずと雖も遠からず”ってやつか。 -- 名無しさん (2021-07-12 18 48 11) 「ハリー・ポッター世界はこんなに邪悪なのだ」という言葉も、魔法使いによる一般人差別とか魔法省の腐敗とかの要素を考えると、「おとぎ話のような夢いっぱいの世界というわけではない」というのは当たってるかも… -- 名無しさん (2021-07-12 20 06 11) ジャック・チックの『Dark Dungeons』みたいなマジモンに影響を受けた半端にマジな人かもしれんのが恐ろしいところなんだよね…… -- 名無しさん (2021-07-12 20 36 13) ↑2 案外英国社会の風刺小説でもあるからね。ハリポタ。 -- 名無しさん (2021-07-13 01 59 15) 「ホグワーツでは上級生になると闇の魔術を教えられる」ってのもあながち間違いないじゃなかったはず。まあこれは現実でも入学ほやほやの新入生にいきなり危ないことをやらせず徐々に難易度上げていくのは当然だから比較的予想しやすいネタかもしれませんが。 -- 名無しさん (2021-07-13 02 44 01) 後書きのくだり「流石に作り話だろ……?」って言いたくなる……なるんだけど、本当だったらというロマンが揺さぶられるのもまた事実 -- 名無しさん (2021-07-13 07 20 30) 当時近所の図書館にあって読んだけど、解剖学だかの授業描写は図書館に置いたらアカンと思った記憶 -- 名無しさん (2021-07-13 09 17 46) ホーメン・ホーメン・ホッホッホー -- 名無しさん (2021-07-13 19 29 17) なんだこれw昔ハリポタのファンだったけどこの本の話初めて聞いたんだがw -- 名無しさん (2021-07-16 01 27 51) ↑11 まあ多分(絶対とは言い切れないのはアレだが)そういう意味なんだろうけど、それはそれで色んな意味で英国っぽいイビり方ではある。ロックハートが無能通り越して迷惑なのは明白ではあったけど、それなら普通に解雇すりゃよかろうに…(本当の実力も知らずに雇ったホグワーツ側の人を見る目も疑わしいし) -- 名無しさん (2021-07-16 04 16 10) ロックハートの件は自分も突っ込みたくなった。逃げ出すに決まっていると読んだ上でバジリスク討伐を押し付けただけじゃジニーは誰が助けるのってなるし。並行して誰かが事態解決の為に動いていた感じも無いし。 -- 名無しさん (2021-07-19 11 30 02) クィディッチって歴史上死者は一人も出てないんじゃなかったっけ -- 名無しさん (2021-07-19 12 16 05) 「ミラノ超自然学協会会員」所属の情報すらも今は見つからないし、監訳者の渋谷幸雄氏は本当に何者なのか・・・ 意外と有名な英文学の教授の変名だったり・・・? -- 名無しさん (2021-07-19 12 58 54) 謎本という体で謎本を皮肉った本、ってあたりも実にハリポタらしい背景の本だな…ww -- 名無しさん (2021-08-21 13 07 36) トンチキ本のわりに設定かすってるのなんなんだろうw -- 名無しさん (2023-07-01 13 58 29) と学会の本で山本弘氏が紹介してたけどハリー・ポッターの名前でつられて子供が読んだら大変って評価だったな -- 名無しさん (2023-07-29 11 19 39) ハリポタはこんなにも邪悪なんだ!!って言われても、純正ハリポタが割と邪悪なんだよなぁ・・・ -- 名無しさん (2023-07-29 11 54 14) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/18962.html
登録日:2012/04/06(金) 17 58 02 更新日:2024/05/28 Tue 12 54 46NEW! 所要時間:約 36 分で読めます ▽タグ一覧 #189 エナジーバンパイア オレンジリボン ゲロ以下 ゲロ以下の臭い ゲロ臭い ネグレクト マインドコントロール 不愉快 世界の歪み 事件 人間のクズ 人間の屑 児童相談所 児童虐待 子供 性的虐待 恨みます 所要時間30分以上の項目 暴力 最低の行為 毒親 現在進行形 社会問題 社会悪 絶対に許さない 虐待 被害拡大 被害者が加害者になる 親 親の顔が見てみたい 親権不可侵 許さない 許してはいけない 負の連鎖 近所付き合い 過保護 過干渉 邪悪 児童虐待とは、その名の通り児童(*1)に対して行われる虐待行為である。 この項目では「児童」を対象にした虐待を取り扱うが、対象が異なる動物虐待、高齢者虐待や障害者虐待なども児童虐待と大部分で共通する。「パワハラ」や「セクハラ」などのハラスメント行為を児童に向けた場合は児童虐待になる。 虐待と同様に問題視される「いじめ」も、気付いた大人が適切に対処するべきであるが、気付いたのにもかかわらず見て見ぬふりをしたり、まして加担した場合も加害者に変わりない。 ◎虐待内容●暴力行為 ●放置・監禁 ●言葉の暴力 ●性的虐待 ●経済的虐待 ●過干渉 ●過保護 ●無戸籍児童 ●搾取子&愛玩子 ●ヤングケアラー ●宗教二世 虐待を受けると児童はどうなるのか 虐待をする親の問題 周囲の対応 虐待の兆候児童の様子 親の様子 行政による保護の問題点 虐待は誰がするのか? 児童虐待と冤罪 虐待を受けた場合は ◎虐待内容 ●暴力行為 大怪我や死亡などの痛ましい結果に繋がるため、ニュースで最も話題に上りやすい。体罰とも。 刑法では暴行罪や傷害罪に該当する立派な犯罪行為である。 「取っ組み合ってでも児童から遠ざけなければならない危険があった」(*2)等の緊急事態を除き、 特に意味がない、または理由に対して明らかに過剰な暴力行為を親が働いた場合に虐待とみなされる。 この場合、親側は躾(しつけ)と称して暴行を加えていることが多く、児童相談所に通報しても「躾と言い張られる」などで対処しづらいという問題もある。 ビンタやげんこつなどは1発程度であれば躾の範疇とされていたが、今はこれも立派な体罰であるとされる。 過剰な暴行によって児童が死亡したり、命は失わずに済んでも重篤な障害を負わされたりするケースもあるが、 この手の虐待を行う親の多くは「躾のつもりだった」と供述することがほとんどで、暴行を受けていた児童さえも「親は悪くない、悪いのは親に従えないダメな自分」と信じ込んでしまうこともある。 たとえ本当にそのつもりで児童が自分に非があると認めていたとしても、行き過ぎた暴力を「躾」で言い訳にすることはできないのである。 下手をすると虐待を行う親の側にその認識が無くても暴力行為や叱責行為に快楽状態と依存性を得てしまう(*3)「嗜虐依存」状態に陥る危険性もある。 2018年の東京都目黒区で両親から虐待を受けた5歳の女児が「ゆるしてください」と手紙を残して死亡した事件、 2019年の千葉県野田市で父親から虐待を受けた小学4年の女子児童が死亡した事件は世間から注目を浴びた悲惨な虐待事件であるが、いずれも暴力行為が日常的であった。 これらの事件をきっかけに躾であっても暴力をふるう行為を禁じる動きが一気に加速する。 また、しつけとは別に、「病気やけがをした児童の献身的な親」を演じることに快感を覚えてしまい、故意に児童を傷つけて積極的に医者に行くという親もいる。 代理によるミュンヒハウゼン症候群(MSBP)の項目を参照。 ●放置・監禁 親からの全面的な補助が必要な乳幼児期・幼年期の児童に十分な衣食住や補助を与えなかったり、教育を行わないことが該当する。 「育児放棄」「ネグレクト」とも称され、放置されている期間が長くなれば児童が死亡することもままある。 また、親が子を車に放置してパチンコに行って、熱中症で死亡するニュースを聞くことがあるが、こちらも車の中に児童を監禁状態にしていると言ってよい。 特に夏場の炎天下では車内温度が50℃近くまで上がり、ものの10分もしないうちに重篤な熱中症や脱水症状を起こしてしまう。児童は体温調節機能が大人と比べて低く、車から逃げ出すなどの対処も全くできないので非常に危険である。(*4) 育児は多大なストレスを感じるものであり、財布としっかり相談し、子育てに悪影響がないよう適度に嗜むのであれば、パチンコ自体はストレス発散として責められない。 パチンコ屋の側が託児スペースを設けるケースもある。 だが、子どもの命に関わる程・経済的に困窮する程熱中するとなれば話は別。本来は賭博でもある以上、依存をどうにかするのが本筋だろう。 大阪で数ヶ月放置された幼い姉弟が餓死して発見された事件を覚えている人もいるだろう。 …否、決して忘れてはならない。 ●言葉の暴力 成人ですら優位性が上の者から下の者への言葉の暴力はパワハラ(場合によってはセクハラなど他の呼び方にも)となる。 児童に対する言葉の暴力は当然ながら虐待である。 たとえ叱責や指導を行ったとしても、適切なものは児童のためになるが、度が過ぎたものは虐待である。 2017年、福井県池田町では、他の生徒が身震いするほど過剰な叱責を日頃から受けた中学生が投身自殺した。 叱責が「薬」となるならば、過剰に投与すれば「毒」でしかない。 親や教師から心無い言葉を浴びれば児童はどう感じるであろうか? 本来、心の拠り所となるべき人から精神的に追い詰められる。 神経がすり減るなどという生易しいものではなく、ズタズタに擦り切れて長い間重い精神障害に苦しむ事態にさえなりうるのだ。 特に児童が乳幼児の場合、叱られても自分が何が悪いのかすら分からず、「ただ怒られている 怖い」としか認識できない場合も多い。 その場は萎縮してその行為をしなくなるかもしれないが、何が悪いのかを理解していないのでほとぼりが冷めた頃別のきっかけで繰り返す。 また児童はただでさえ知識が少ないので語彙に乏しく、児童側も保護者にうまく伝わらない事に憤りを感じていたり、大人の側が乏しい語彙による発した言葉を誤解し激怒する事もある。 叱る事自体は必要なこともあるが、元々乳幼児の育児は親にとって大きな負担である事も課題である。 叱責をきっかけに親の感情が爆発しやすく、必要な叱責のつもりが言葉の暴力になってしまう可能性がある。 ●性的虐待 性的知識に乏しく、また、抵抗する膂力が発達していない児童は、性別問わず性的虐待の被害者になり得る。 加害者と被害者の性別がどちらであれ、性行為に至る過程がどうであれ、発覚すれば犯罪として取り締まられる。 また、性器や性行為、アダルトメディアを見せる・見せてもらう・触らせる・卑猥な言葉を言わせる・裸の写真を撮る(*5)などといった、 性行為まではいかなくとも、児童に性的ないたずらや搾取をしようとすれば性的虐待とみなされる。 ちなみに刑法では、男女の別を問わず13歳未満と性行為を行うことは同意の上でも強制性交として罰則の対象となる。つまりレイプと同じ扱いだ。 また、性的な目的で児童の写真を流布・所持することも児童虐待の一種である。 インターネットの危険性などを理解できていない児童が、悪意を持った相手に猥褻な写真を要求されてそれに応じてしまったり、 仲良くなった(と思い込んだ)相手に直接会おうと誘われ、それに応じたら性行為などを強要される等という、SNSを利用した事件が発生している。 平成29年度よりの法改正で、18歳未満の子に手を出した場合、合意の有無に関わらず監護者性交等罪(本番、フェラ)もしくは監護者わいせつ罪に問われ成人への強姦と同様の扱いを受けることとなり、 それによる罰則も懲役5年と重くなっている。これは実親だけでなく、養親や養護施設の職員にも適用される。 他方、児童が性的被害を受けたのかが気になり、過剰に児童を問い詰め、結果として児童に嘘の被害申告をさせてしまった例も報告されている。 ●経済的虐待 財産の使い込みをするという形で高齢者虐待で問題になりやすいが、児童虐待としての事例も。 高齢者と違い児童は金を持っていない場合が多いため、児童虐待防止法では経済的虐待は児童虐待に含まれていないが、実際には深刻な問題である(*6)。 親は財産を管理する能力が無い子の財産をきちんと管理し、扶養する権利と義務があるが、 お金を全て自分の贅沢に使ってしまい、子には必要最低限の面倒しか見ない親というのも中には存在する。 元の収入自体が少ないのにギャンブルや酒に使い込むケースがまず定番で、これは親の依存症を直さないとたとえ周囲の人間が注意しても治らない可能性が高い。 収入が無いならともかく、十分な収入があるのに学費すらケチって学校にも行かせず、自分はのうのうと贅沢三昧(特に賭博や嗜好品の過剰な購入等)する者や、 酷くなると、子に奨学金を申請させた上で振り込まれた奨学金をむしり取って学費を払えず学校に通えない状態にしてしまったり、子のアルバイト収入を全部むしり上げ全て自分で使ってしまうようなケースもある。 もちろんその奨学金を返す義務があるのは子であり、実質子に借金させてまでお金を巻き上げているのと同じである(*7)。 生活が苦しく親の財産が足りなくなったので、子のために子自身の財産を使わせるなら親権としてアリだが、親が自分の努力を怠って子にタカっていいわけではない。 他にも、子どもが貰ったお年玉など個人の財産になった物を管理権があるのをいい事に勝手に使いこんだり、子どもの個人的に集めたものを勝手に捨てる行為もこれに当たる。 昔の子役などでは、芸能活動で得た収入は児童本人には一切手を付けさせず親が完全に私財として使い込む様な事もあった。 近年でも℃-uteの岡井千聖が母親にギャラをソシャゲ(ツムツム)で使い込まれてしまったり、元モーニング娘。の加護亜依が継父に娘。時代のギャラを殆ど使い込まれてしまったりという被害体験談がある。 岡井の場合はそれをネタにして復讐しているのでまだ笑い話で済んでいるが、加護の方はその後度々失敗を重ねる羽目(*8)になっており、後々まで深い禍根を残している。 この為現在は児童芸能人の収入は本人専用の口座を作ってそこに振り込み、親の手が付けられない様にしているケースもある。(*9) 本来給料は労働者に直接払われるべきもので、親であろうと代理人に支払ってはいけない。 受け取りに来た親に払ってしまった場合、使用者は労働者である子にもう一度支払い直す義務がある。 アメリカでは、現在の日本円で10億円以上にもなる子役の収入を全て親に使い込まれたスター子役がいたため、 法律で「子役の収入のうち一定額は子役の口座に積み立て」を義務付ける法律がある。(*10) ただし、児童芸能人の場合親も子にそれなりに投資している場合が多く、レッスン料などのある程度の投資分を子の収入から回収するという程度ならば虐待とは言えず、どこまでを禁じるべきかは難しい。 また、片親が亡くなった際に残されたもう片親がローンなどの返済を放置したため、子に山の様な借金の返済義務が相続されてしまうケースもある。 速やかに相続放棄などのきちんとした法的手続きを取れば、子への一方的な請求から守ることは可能なのだが、親も社会生活能力に乏しく、端から相続があることを考えもしていないケースが多い。 親からの相談がなければ弁護士などの専門家も介入することができず、子への請求書が届いた後では手遅れになっているという訳である。 ●過干渉 児童(子供)も1人の人間。自分の意思を持って行動したいはずである。 そこで、親が子に他の人に迷惑が掛かる事等を制限して、子に正常な判断能力や社会適合能力を養わせなければならない。 だが、行き過ぎた制限は虐待に他ならない。「厳し過ぎる教育・家庭内規則を強要する」などして、子を親の思い通りに行動させる事が過干渉である。 マスメディアなどでよく言われる「教育虐待」はこれの一種に該当する典型と言える。 例えば児童に社会的な能力を身に付けろと言いつつそのツールとなる遊び道具や同年代内で流行物・情報に対し触れる事すら許さない矛盾行動を強いたり 教師など家庭外の「他の大人」の言う事に対し「あんなものは戯言だ」「あんな連中の言う事などこの家では何の意味もない」といった過剰な罵倒や否定を行ったり、 児童の意思を全く尊重しないで塾やスポーツなどの習い事を強いる、交友関係に一々口を挟む、親が所謂名門校のみを進学先として強制し、四六時中勉強させると言った行動なども該当する。 これ等は直接虐待行為を行うのが家庭教師など別な人間であっても彼等に伝える要望内容の時点でその状態であれば親の側の虐待行為と言える。 こうした教育虐待は、親が自身の行動を「正しいことだ」と信じ込んでしまっている場合が多く、例え公的機関が介入したとしても親が考えを改めることは困難という厄介な問題がある。 過干渉の問題点は虐待内容が所謂「エリート養成ノウハウ」そのものだったり伝統職業の伝承等の為の特殊な家庭内規則の適用だったりするので 当然止めさせた場合対象は(少なくとも本来誰かが思い描いていた)「エリート」としての人生コースから外れたり伝統職業などの場合その伝統技能が失伝してしまう事等のリスクがある。 伝統継承の訓練の場合、時代が変化したが為に現在では違法なのであって、過去では立派に認められた内容だったので、その辺の折り合いも難しい。 また同じような干渉を行った結果、児童自身がその干渉をよかったと考え、成功している親の例もしばしば紹介される。 その為周囲が見て見ぬ振りをしたり伝統文化的な損失を恐れて虐待行為を肯定してしまうケースが少なくない。 キチンと専門知識や他者との交流によって相互監視されている場合はまだマシと言えなくもないがそういった物を齧った程度の専門性の無い親(*11)が児童に無理強いした場合、 児童の側は徒に疲弊消耗する上に親は結果の出ない原因を児童の側に求め暴力やネグレクトなどを行う為増々児童はダメージを負う悪循環に苛まれる。 ●過保護 これは上記の例とは逆に一切叱咤などをせず、児童の欲しがるままに好きなものばかり与え、とにかく甘やかしてしまうケース。 児童自身は思い通りになるため苦しむことはない。 親としても児童にそれほど愚図られたりしないので願ったりかなったりに思える。 だが、きちんとした躾を受けなかった児童がまともに育つだろうか。 思い通りにいかないストレスに対する忍耐力・自分で考える力そのものが欠如し就学や勤労に対する意欲を失う、仮に就いたとしても全くついていけずニート化する可能性がある。 また、好きなものばかりの偏った食事で肥満体となりやすいため若くして生活習慣病の重症者となってしまう。 他にも、子供を過保護に思うあまり、先述した過干渉をしてしまうこともある。そのためこのパターンの場合「厳しいのは親からの愛」と思い込んで、また過干渉を繰り返す、悪循環に陥ることもある。 児童の将来の可能性を塞ぐという意味ではこちらも虐待と言える。 学校で上手く現実と向き合い矯正できればよいが、学校だけでは限界もあり、あまり期待はできないばかりか、 中には学校側に対して理不尽な要求(*12)を行う、所謂モンスターペアレントと化する親もいるため、 上手く指導するどころか担当教諭が精神を病んでノイローゼになってしまうなどのケースも起こっており、中々根深い問題になっている。 フィクションではこういう育ち方をしたキャラは単なる「本人の怠慢」扱いされ、高確率で悪役にされやすい傾向にあるが、 見方を変えればこれも虐待の一種であり、彼等は親の虐待の被害者と言える。 またこれに類似した物として「児童に一切人間の暗部恥部に触れさせずお花畑な子供時代を送らせる」という物もある。 此方は一見、理想的な子育て状況の様に見えるが、こういった状態で育った子供は世の中に悪意を持った存在がいる事を知らず疑わない状態になってしまう為、 過激で聞こえだけは良い文言を聞かせる宗教団体や過激思想集団・マルチ商法などにとっては絶好のカモ。 なまじ悪意に触れた事が無い為本人は善意善行と思い込んで他者に迷惑をかける独善を押し付ける者になってしまったり本人自身が 宗教団体のイカサマ教義や思想集団の無意味なノルマ達成などで心身をすり減らし虐待状態になってしまう事もある。 ●無戸籍児童 親が、子が生まれた事を役所に届けず、子を公的保護の目から届かなくさせてしまう。 親の側にもDVをする相手から逃げたいなどの事情がある場合も多いのだが、 ただでさえ片親で子育てが難しい中、公的支援まで閉ざされる児童の立場は非常に厳しくなる。 特に未婚の母の場合、「婚前交渉をするふしだらな母親が悪い」という母親への非難もあるため、ますます母親は閉じこもりがちになってしまう。 詳細はリンク先を参照。 ●搾取子&愛玩子 簡単に言うなら兄弟姉妹の間で、子供を差別して育てる。 年齢や性別に応じた対応の結果として兄弟姉妹間で対応を変えることは悪いわけではないが、明らかに愛情の有無からして違うのが明白な場合である。 搾取子はサンドバッグと呼称されることもあり、親のストレスのはけ口にされる役割の子供のことを指す。あらゆる欲求を様々な理由で我慢させられる、家事を無理矢理させられるのは序の口で、酷い時には暴力・暴言など上記の虐待を常に受ける。どれだけ努力しようと善行を重ねようと、それを評価されることは一切無い。 一方で愛玩子とは可愛がられ、自慢したり見せびらかしたりするための存在であり、欲しいものは何でも与えられ、どんなに悪いことをしても努力を怠っても怒られることもない。 誰にでもアニメ・漫画・ゲーム問わず「お気に入りのキャラにはとことん入れ込むが、それ以外には無関心」といった経験はあると思われるが、それを子育てにほぼそっくりそのまま当て込めているのである。 基本的に誰が搾取子・愛玩子になるかは親にもよるが、兄弟姉妹誰であろうと何人も当てはまる場合もある。 いずれにせよそんな差別を是とする家庭環境で子供がまともに育つはずもなく、搾取子・愛玩子共に洗脳状態になり、中にはその状態が当然と感じてしまう者も。 愛を与えられずに育つ搾取子の中には洗脳に気付くなどして絶縁し独り立ちする者もいるだろうが、大抵は自己肯定感の低い卑屈な性格に育ってしまいがち。 そして愛玩子も甘やかされすぎた結果、自立のできない我が儘なろくでなしになってしまうだろう。 ●ヤングケアラー 児童が、本来大人の担うべき弟妹や祖父母、障害のある家族などの監護・介護(*13)を担当する「ヤングケアラー」となっているケース。 介護を児童の年齢に見合った水準で手伝わせるだけならば問題はない。 だが、ヤングケアラーの場合、介護が忙しすぎて宿題や予習に手が回らず、要介護者の体調悪化などで休まざるをえないケースまで出てくる。部活や修学旅行も介護のために参加できなくなり、学業の遅れが生じて進路に制約が生じたり、友人関係の形成に大きな支障を来すことになる。 中には、ヤングケアラーが監護していた弟や妹に手を上げて児童虐待の加害者になってしまうと言う事態も報告されている。 家族の側も、家族構成員が少なかったり、仕事で稼がないと食い扶持もないので介護には手が回せなかったりで児童相手でも介護を手伝わせないと物理的に介護が成り立たないケースもあり、公的機関の支援なしに対応するのが非常に難しい。 ところが、 「行政に十分なサービスの仕組みがない」 「サービスの仕組みがあっても児童や家族の側が行政に助けを求めない」 「行政が学校経由などで事態に気づいて支援を受けることを勧めるが、「恥ずかしい」「児童を児相に取られてしまう」等と考えた家族が拒否してしまう など、支援には何重もの壁が立ちはだかっている。 「家族なんだから介護くらい当たり前」と言う認識は、社会一般の人々も持っている場合も少なくないし、児童が助けを求めないのもそれが原因であるケースも少なくない。 だが、介護されている側が知的な障害を起こし、精一杯監護しても感謝どころか罵倒され、それが何年続くか分からないような状況を想像できるだろうか? 本来介護とは(相手の状態や程度にもよるが)人体の適切な扱い方や繊細な接し方などの多くの専門的な知識、そして介助のため相手の身体を支え誘導する高い肉体能力が相対的に求められる高度な行為であり、介護職では入社時に各種資格を必須としているくらいである。 大の大人ですら、監護・介護の負担に耐えかねてノイローゼやうつ病を起こし、介護殺人や無理心中を図ってしまうことが問題になっている。それを満足な知識も筋力も無い児童にさせていると言えば、どれだけ危険な状態か察することもできるだろう。 未熟な介護による事故で双方の命に拘る事態になりうることも十分ありえるし、何より児童の健全な育成の阻害の言い訳になってはいけない。 共倒れになってしまう前に、躊躇なく行政や周囲の人間などに助けや知識を求め、専門の人にお願いするなりするべきである。 ●宗教二世 児童の親が、カルト宗教に依存してしまっているケース。 親にも信仰の自由があり、社会生活や家庭生活を脅かさないレベルで宗教を信じているだけならば特に問題はない。 ところが、カルト宗教は、親を通じて児童にも実質的に入信やイベントへの参加を強制することがしょっちゅう。 児童自身がカルト信者になってしまう場合はもちろん、カルトへの参加を拒否する児童に対して圧力をかけ続けてしまう行為が問題になっている。 明らかに非合理的な『教義』を信仰し、「信仰に基づいて」学校教育や医療を受けさせないなどの行為も問題となっている。 宗教に限らず、疑似科学や陰謀論、スピリチュアル、インチキ健康法等に過剰に傾倒する親もこれに近い問題だと言えるだろう。 医師の治療や予防接種を陰謀論を理由に拒否する。 ヴィーガンやマクロビオティックを過剰に信奉して子にもその食生活を押しつける。(*14)アメリカでは、ヴィーガンで子を餓死させた親に終身刑が言い渡されたケースもある。 とにかく「自然がいい」という主張から医者を敵視し、子が体調を崩しても医者に連れて行かない(通称:自然派ママ)。頼るのは同じ仲間のSNSの民間療法だが、もちろん全く効果が無い。 特定の思想に過度に依存する人物を目覚めさせる効果的な方法はなく、家族はおろか、学校や児童相談所の干渉も役に立ちにくい。 場合によってはかえって公的機関を敵視し、思想仲間にのみ依存してそこに児童が囲い込まれることもある。 両親ともはまっているケースはもちろん、はまっているのが片親のみの場合でも、信仰にはまりすぎたり両親の対立の溝により家庭が崩壊するケースも少なくない。 カルトによる洗脳や過激思想への依存から目覚めさせることは、公的機関の力をもってしても容易ではないのである。 化物語の戦場ヶ原ひたぎは母親が悪徳宗教にはまってしまった宗教二世である(父親はまとも)。 虐待を受けると児童はどうなるのか 何かしらの形で虐待を受けると、当然ながら子供(児童)は悪影響を被ることになる。 暴力を受けた児童には叩いた痕や傷、痣が体に残っている。中には暴力を振るったと分からないように腹部など目立ち難い部分を集中して攻撃する親もいた。 放置された児童の場合は栄養が十分に摂取できず同年齢の平均的な子供と比べ心身の発達が遅れることがある。 頭部の攻撃によって脳や神経系へのダメージがあった場合は知的の発達に遅れが生じることがある。 過干渉によって酷使された児童の場合早期に病気に罹って虚弱化したり、心身の成長に歪な物が見られたりもする。 また完全に解明されたわけではないが母体にいる状態で母体がDV等で虐待を受けた場合でも児童の側がストレスを蓄積した状態で生まれ、悪影響を被る場合もある。 これらの特徴があるからと言って虐待されていると判断するのは早計であるが(*15)、児童に何らかの悪影響を与えることは間違いない。 また、虐待を受けた経験はトラウマとなることがほとんどで、年月を経ても精神に甚大な影響を及ぼす。 精神病の症状として現れるほか、深い劣等感や無力感などを持ち続けることも。 「厳しくしつけられるという事は、自分はダメな人間なんだ」という児童の側の劣等感が「助けを求める」という選択肢を奪ってしまう場合もある。 所謂「アダルトチルドレン」(*16)も幼少期の虐待などによるトラウマを持った人であり、多くは当時の劣等感や無力感から自分の行動・判断に自信が持てない、 常に他人の承諾や称賛を必要としてしまう、必要以上に自己犠牲的になるなど、生きづらさを持った人間に成長してしまう。 また、児童は大人とのかかわりの中で人間関係の構築を学ぶため、周囲の人間と良好な関係の作り方を知らずに成長する恐れがある。 「周囲の人間」とは自分の子も含まれ、後述のように自分の子を虐待するという悪循環を生みかねない。 更に、虐待された子は攻撃的な性格になることも少なくなく、他人に対していじめや傷害などを起こす子供になってしまうこともある。 親がしている暴力行為を悪いことと思わず、「躾」同様に理由があるなら他人に行っても良いと認識してしまうからだ。 子供たちが非行に走るのも児童虐待が遠因となっていることが多い。 家庭に居場所が無い少年達がいつしか暴走族、半グレのような悪い仲間たちとの付き合いを「居場所」にし、そこから暴力団などに取り込まれるという形で、泥沼にはまってしまうこともある。 しかし気を付けて欲しいのは、上記の特徴が当てはまらない子もいるという事だ。 一見普通のいい子だが、実は虐待を受けている子もいたり、虐待を受けた児童がそのまま大人になって初めて気づくというケースも沢山ある。 これは児童にとって両親が当たり前の存在だからである。 こういった子の場合友達や先生などに指摘されてようやくその子とその家族が気付く事も多く、両親もそういった意識もなく愛故に一時的にそういう態度を取っていたこともある。 そこの貴方、画面の前のキミ、虐待を受けていませんか? 貴方は「当たり前」とは何か?と問われた時、どう答えるだろうか? この問いは非常に難しいが、不正解はわかるだろう。「出会い頭にキスをする」「魔法が使える」等だ。 しかし挨拶としてキスをする文化の国もあるし、二次元の人々にとって(作品によるが)魔法も当たり前なものという設定だろう。「当たり前」は周囲の環境次第で簡単に変わるのだ。 SCP Foundationをよく知っているアニオタならミーム汚染を思い出すかもしれない。つまりそういう事である。 虐待をする親の問題 色々読んで、多分多くのアニヲタが胸糞悪くなったであろう。 「そう言うヤツは生きてる価値なんざ無いんじゃい!」 という意見があるのも分かる。 だが、虐待した親を叩くだけなら誰でも出来るし、それで解決するなら児童虐待はこんなに根深い問題にはならない。 虐待した親は多くの場合、自分の親から虐待を受けていたことがままある。過干渉の項目にもあるが「昔は虐待ではなく合法な躾け行為だった」内容も多々あるのだ。 つまり 虐待されているのを自分のせいにして、親に対しての感情を抑え込む ↓ 成長して自分が親になる ↓ 自分は愛情のある育て方をしようと思っても子供が言うこと聞かず(これ自体は子育てをすれば誰もが経験すること) ↓ しかし自分が原因だと自身を責める ↓ 押し殺していた感情が児童に向けて爆発してしまう ↓ その子供も、親を責めずに自分を責める というような負の連鎖が出来上がるのである。もちろん他の連鎖反応式もある。 これを止める為には、周りが気づいて止めてあげる事が必要になってくる。 CMなんかでも言っているが、間違っているかもしれなくても児童相談所に電話してほしい。 児童相談所も人手不足や制度不備で十分動けないことはあるが、それでも救われる児童は少なくない。 虐待のあった家庭の近所に住む人の多くは、気づいてあげられなかったことを後悔している。 当の親も、自分の行動が悪いことである事が分かっているのに虐待を止められず、警察に相談すれば逮捕されてしまいかねず、誰にも相談できないまま泥沼にはまっている事もある。 そんなときに児童相談所から差し伸べられる手が希望の光になることは少なくないのだ。 こうなった原因の多くは、近所付き合いの無さである。 電話一本で救える可能性があります。子供も親も。 また幾つかの虐待の原因の中には「実は親の方が脳などに疾病を患っており始終過負荷が掛かった状態の為堪える事自体が不可能だった」ケースもある。 この場合は明確に加害者側の身体状況の方が原因のため、家庭の側だけの努力ではどうにもならない。 そういった親の疾病を取り除く医療の目や医療を受け易くする経済・社会面の支援も重要(*17)と言う事である。 周囲の対応 児童虐待は、児童自身から助けを求めることが難しく、周囲の気づく視点が大切である。 後悔してからでは遅いんです。もう一度言うが、間違っているかもしれなくても児童相談所に電話してほしい。 虐待の相談対応は、決して簡単ではない。 それどころか、周囲の対応のまずさが、虐待された児童にとどめを刺してしまう場合もある。 児童が助けを求めてきても、その場で虐待の物証などなかなか出せるものではない。 児童の証言しか根拠がないと、「児童虐待なんてあり得ない」「ただの親子ゲンカだろう」という先入観から 「ぶたれるようなことをしたきみが悪い」 「親はきみを愛しているのだからそんなことをするはずがない」 と、児童を突き放してしまうケースがあるが、これは絶対にやってはいけない最悪の対応である。 「助けを求めても意味がない」「むしろ自分が悪いことにされてしまう」ことを理解させられた児童は、誰にも助けを求められないまま、取り返しのつかない事態になってしまうのである。 確かに、児童の言い分にも何か間違っている点がある可能性は否定できない。 専門の相談員や警察官ならともかく、近所の一般人や親戚が児童から話を持ちかけられて、適確に対応しろ、と言うのも厳しい話だ。 けれども、虐待の相談を受けたなら、まずは児童の言うことを否定せずに聞くこと。 児童が間違ったことを言っていたとしても、それを非難したり説教したりするのは、相談を持ちかけられた周囲の仕事ではない。 安易な決めつけは、虐待の共犯になることを肝に銘じて欲しい。 虐待の兆候 以下のような特徴があれば、児童が虐待を受けている可能性がある。 児童の様子 叩いた痕や痣があったり、目立つ傷に治療を受けている様子がない。特に痕や痣をやたら隠そうとする子供は危険。 年齢と比べて明らかに体が小さい。またはやせ細っている。 逆にあまりにも太っている(食事こそさせてもらえているが、ろくな栄養管理がされていない可能性が高い)。 冬にTシャツ1枚だったりするなど、季節に合わない服を着ている。 服や身体が見るからに不潔。体臭が酷かったり、一見して分かるほど口の中が虫歯だらけになっていることも。 鼻風邪や虫歯治療などが施されていない(青っ洟の垂れ流しなどは戦後初頭の摂取栄養が低い頃に頻発していたものなので平成や令和以降の今にも拘らず「戦後初期の様な生活水準である」という事)。 夜中に親や信頼できる大人が付き添わない状態で外にいる。 怒鳴り声や泣き声が毎晩のように聞こえる。 家に帰ること自体を嫌がる。 普通の児童が明らかに学校に行っている時間帯に公園などにいることがしょっちゅう。 親などの大人に対してやたらと萎縮した態度を見せる。 嘘をつくことを繰り返す(自分の身を守ったり、気を引くために嘘をつかなければならない状態になっている可能性がある)。 単におとなしいというレベルではないほどに表情などの反応が乏しく、無反応・無表情が多い。逆に、何に対しても落ち着きがない。 やたらと友達の家に遊びに来て、食事などをねだる(食事すらさせてもらえていない可能性がある)が、自分の家には行かせたがらなかったり自分の家より他人の家の方が寛げている。 非行や犯罪行為に手を染める(飲酒、喫煙、万引き、いじめ(*18)、暴力、動物虐待、その他問題行動)。 明らかに年齢と合わない性的な言動の多発。 前項に近いが明らかに時代錯誤な価値観内容の言動が多い(女性蔑視、優生選民思想、カースト的な下位身分への侮辱罵倒語など)。 親の様子 それとない忠告や子育ての話題にヒステリックな反応をする。 子供の話題の話をしている際、よく聞いてみると子供の良い部分を自分の手柄の様に宣い、悪い部分を配偶者か子供本人の個性に押し付けている。 他人を叱り付ける、暴力に物を言わす話題を好み、始終他者の落ち度や悪さのあら捜しに没頭している(嗜虐依存の現れ) スポーツ観戦などをしている際、選手の健闘を称えたり褒める事をほとんどせず、ミスや落ち度ばかりを探し選手や監督などを侮辱罵倒して憂さ晴らしする事ばかりに没頭している。 人の見ている前で乱暴な叱り方をしたり、時には暴力をふるう(見ていない所でもダメだが、見ている前でやっている場合悪いとすら思っていない可能性が高く危険性が高い)。 子供の見ている前で末端店員や窓口応対職員などに対し横柄不遜な態度を取り、決してへりくだらない(子供を含めた「目下の人間に対する基本思想」がそのまま出る)。 先天性疾患や内臓系の持病を持った他者に対し「先祖が何か罰当たりな事をした」、「ああいう医者の手に係るのはそもそも早死にすべき出来の悪い穀潰し」などと言って本人や入院通院治療行為などを侮辱罵倒する(優生淘汰思想的な差別思考の現れ、大抵子供にも向けられる)。 自身の学歴や境遇に対して強烈なコンプレックスや過剰な誇りを抱いており、自身や他者(配偶者含む)に対して学歴・職業差別発言を頻繁に行う。 児童を家に一人にして夜中の帰宅や朝帰りがしょっちゅう。あるいは、ギャンブルなどにふけっている。 兄弟姉妹間で露骨な差別、取り分け大人に都合の良い価値観を満たす者を贔屓し、本来の年齢相応だったり個性的な行動をする者を蔑み虐げる対応を採る。 児童芸能人などに対し大人に都合の良い、特に親の栄光心や経済的な都合を満たす部分ばかり評価し、年齢相応の部分を嫌悪する。 SNSなどで児童の話題を出す時に児童を貶してばかりいる。(*19) 親自身がもう片親から暴力やハラスメント、DVを受けている(得てして子にも矛先が向けられる。行為を見せるだけでも虐待に成り得る)。 他所の家庭的だったり子供に親身な親や教育者の対応を見て「子供が付け上がる」、「ガキに舐められてるだけ」といった罵倒や愚弄する態度を取る(「子供は屈服させる目下の者」という思想の現れ)。 スポーツなどを自分で教える際に自己流かつプロの大人用インストラクトなどを無理に押し付け年齢に合った教育法を行わない、あるいはそれ等のプロの児童向け指導者の指摘などに対し攻撃的になり侮辱や罵倒を行う。 過度の飲酒や喫煙(子供が真似する恐れがある、親の体調悪化による育児放棄、受動喫煙が子供にも悪影響を与える恐れがある、泥酔して暴れるなど)。 家がゴミ屋敷になっていたり、電気ガス水道が止まっている。 時代錯誤な価値観に憧憬を見出す発言をしている(父系家族を至上とする、女性を蔑視する、西部開拓初期等の様な人付き合いに乏しく武装自衛が必要な世界・家族状態を愛好する等)。 行政による保護の問題点 上記のような事態を見て、「行政が児童を預かればいいんじゃないの?」という疑問を抱く人は多かろう。 確かに、虐待する親から児童を取り上げて国の養護施設で面倒を見る制度はある。 だが、現状虐待された児童を軒並みそれによって救うというのは、あまり現実的ではない意見だと言わざるを得ない。 というのも、様々な虐待を受けて心に傷が付き、個別の配慮が必要な児童を集団で管理するのは非常に難しい。 そして、引き取る養護施設の児童は、虐待を受けていた児童だけではない。 非行少年もいたり、親の死亡や重病など、誰かに落ち度がある訳でもないのに入所せざるを得なくなった児童もおり、多かれ少なかれ生じている児童の心の傷に対し、必要なケアの種類はバラバラだ。 これに対して、養護施設および職員の人的・経済リソースはかなりカツカツ。 時には十人以上にもなる児童ひとりひとりにしっかり向き合い、惜しみ無い愛情を注ぎ、彼らなりに考える最善の保護環境を提供することは物理的に不可能なのが実情。 養護施設の手前である一時預かり所は子供が集中し易く、更にリソースが切迫している。 自治体によって差異があり、全ての施設がこんな状態ではないことは留意頂きたいが、ただでさえオーバーワークな職員の負担を減らすためひたすら事故などが起こらないよう機械的・或いは懲罰的に管理統制するだけの施設も残念ながら存在する。 「児童同士私語も目を合わせるのも禁止」 「携帯電話を持っていても使用禁止、外部の友達とも話せない」 「ルール違反にグランドを何周もさせる(*20)」 「『同室の児童と談笑していたから』と言う理由で、窓すら無い二畳間の懲罰部屋に軟禁」 「真冬に二時間正座させたまま反省文を書かせる」 「それまで問題なく通えていた学校にも通えない」 「施設によっては私物はパンツ一枚持ち込めない」 「進学校で優秀な成績を収めていた中学生に小学校低学年向けの計算問題を解かせる」 なんて事例が報告されている。 もちろん 「一緒の施設には非行少年も入っている。彼らとつるんで非行を学んでは困る」 「ルール違反を許して増長されると管理が難しくなる。要保護児童には中学生以上もいて、職員より体力があることも珍しくなく、管理に従わない児童は職員を危険にさらしかねない」 「学校に通わせようにも、虐待親が登校中を狙って子を奪還しかねなかったり(*21)、距離がありすぎて危険。と言って送迎の人手はない。」(*22) 「児童の年齢や成績に応じた教材なんてとても準備できないし、教えられる先生役も準備できない」 「不公平と思われたら児童が言うことを聞かなくなるので、「携帯など私物のない児童」「学校に通えない児童」など、環境の悪い児童に合わせて全員に我慢させざるを得ない」 という養護施設側のやむにやまれぬ事情はある。 だが、養護施設側の事情がいくらあっても児童の側からは関係のない話で、これでは養護施設で余計にグれてしまったとしても無理はない。 面積的な制約もあるので、「私物はランドセル一個分しか許可されず、親の形見も強制的に捨てさせられた」という事情がトラウマだったと語る施設出身の凶悪犯も居た。 養護施設とは少々違うが、 「頼れる親戚のいない親が1か月入院する必要が生じてしまい、止む無く施設に我が子を預けたら、入院前は元気だった我が子はPTSDを患って不登校になってしまった」 といった事例も複数報告されており、2021年現在訴訟が施行中である。 こうした養護施設の保護環境の劣悪さに耐えかねて「虐待をする親でもいいから家に帰りたい」と訴えたり、「親とうまくやっていけない自分が悪いの」と自分を責める児童すらいるほどだ。 引きはがされた親がショックで更生すればよいが、これ幸いと施設に児童を押し付けてしまうことさえある。 また、児童を親と復縁させないでずっと施設で暮らしてもらう、と言うのも現実には問題が大きい。 施設で暮らしていれば、進学にも制約が大きくなる。 高校や大学への進学には親の経済力が重要という現状は厳然として存在している。奨学金も決して簡単に得られるものではないし、得られたところで返さなければならなかったり、そもそも保証人(大概は親)がいないと借りられない奨学金も多い。 給付型奨学金もなくはないが、虐待トラブルで心に傷がついて学業も遅れがちな児童が、優秀さが求められる給付型奨学金を得るのは困難を極める。 就職するにしても、進学せず施設育ちの児童が暮らしを営めるような仕事に就職するのは厳しいと言わざるを得ない。親がいないため、身元保証人すら簡単に立てられないのだから。 親と絶縁させてずっと施設で暮らさせる、ということは、児童をこうした将来の大きな負担に晒す危険性が大きい。 親が更生するならば、上記のような問題は発生しにくく、施設で暮らすよりは児童にとってずっと良い。 そう考えると、「保護することは児童にとって良いことだ」と簡単に決めつけられない場合が多く、児童相談所も安易に「親と永続的に切り離す」という決断に踏み切れないのだ。 このような前提条件を考えると、施設に入れる方が児童の利益と簡単に言えないため、施設に入れるのは最終手段になりがちである。 また、児童相談所ができることについて「保護されるような児童が脱走したら不安だ」「子どもを連れ帰る親が押しかけて住民に危害を加えるのでは」「治安が悪化して地価が下がるのではないか」という住民からの反対運動も起きている。 反対運動を起こした住民側が炎上し、児童相談所も最終的には無事に設置されたケースもあるが、反対運動の激しさに設置が断念されたケースもある。 もちろん、設置に際して別に反対運動も何もなく、スムーズに設置できているケースもある。しかし、こうした反対運動が広がれば、設備の拡充だって難しくなるのだ。 一般市民としても虐待親に怒りを表明するだけではなく、児童の保護に理解を示し、予算を割き、保護に協力していく姿勢を出していかなければ救える児童も救えないのである。 虐待は誰がするのか? 日本で虐待が一番多いのは母親。児童といる時間が最も長いのが最大の原因だろう。 その9割近くが旦那がいない(シングルマザー)、旦那が育児に無関心or育児に割けるリソースを失っている状態であり、 日本の育児は女の仕事と全て母親に放り投げてしまっているのが原因とされる。 育児によって心の余裕や社会性がなくなる為、母子だけの閉ざされた環境が続きストレスが溜まる。 そのストレスから狂暴性を持ってしまうのは動物的な本能なので母親を責めるのは本当は間違い。 一番いいのは育児が大変だから、他人に迷惑になるから等と家に閉じ込まらず様々な場所へ行って孤立しないようにすること。 夫や両方の家族、周り近所が少しずつ手を貸すことにより母親に余裕が出て虐待数は減る。 虐待で最悪な場合死を迎えるケースも少なくないが、こちらは食事すら与えない育児放棄(ネグレクト)や体罰が原因で、 自分なら大丈夫だからと大人に対する力加減で暴力を振るったり、自分ならそんなに食事しなくても平気だった等成人基準で考えて行動してしまうケースが多い。 昔はよかったと同じ心理で記憶の誇張や改ざんが原因となっている。 そもそも根本的な話、人間は群れで生活する様に進化してきた生き物なので、「夫婦二人のみで子供を育てる」事自体が無茶なのである。 生まれて数時間で歩けるようになる獣、例えば馬なんかとは、生物としての在り方が全く異なるのだ。 公私問わず受けられるだけのサポートはありったけ受けよう。それは決して恥ではない。 サポートを受けることや、いわゆる「未婚の母」を攻撃する言説…そうした攻撃を見た母親は問題を抱え込みやすくなり、結果として最悪の事態を生じさせてしまうのだ。 家庭の実情を理解せず、安い正義感で母親を攻撃する言葉は、まぎれもなく虐待の原因である。 上にあるが虐待数が1番多いのは母親だが虐待死させるのが1番多いのは父親。 男性は比較的、力が強く為子供への力加減ができないケースや自分が産んでいるという意識が低い事から自分の子供としての意識の欠落が多く、 それ故家族ではなく邪魔物・厄介者等として扱ってしまう。そしてこちらも動物本能が原因で自分の群れに新入りが入った事への不満等から当たってしまう。 これを防ぐには父親に親子であると認識させる為子供と遊んだり、食事をさせる等行うのがいいがそれでも認識できない者は多い。 性的虐待も父親の方が多く、日本でも1番多い性的虐待者は父親が断トツで次が兄、その次が弟・姉・母、そして他者である。 日本では性的虐待を受ける女児は多く、小学校卒業までに7割の女児が何かしらの性的虐待を受けている(痴漢も性的虐待に入る)。 その2割が虐待や事件によって亡くなっているので女児の場合は性的虐待が原因で亡くなるケースが1番多い(成長してからの自殺含める)。 家族は子供に性的虐待を行う事すら考えつかない為発見が遅く、子供も幼いと性的虐待を虐待と知らない為誰にも言わず手遅れになる。 子供だから忘れるだろう、ちょっと悪戯しただけ、少し興味があった等と軽く考えているケースが多い。 子供の記憶力は大人より優れている事もあるので一生残る心の傷になる。 幼い子供には男女関係なく大人の成熟した性器を見せるのもトラウマになる為、これも立派な性的虐待だったりする。 男児の性的虐待は小学校卒業までに3割ほどだが、虐待を行うので一番多いのは兄。 様々なアダルト知識を弟に見せたりしているケース。 これの一部には「兄弟姉妹を同じ部屋で住まわせる」のが原因である場合があり、年上の側が思春期などに入りどうしても性的関心が発生し、 下の血縁者に性的行為・いたずらを行ってしまうという部分がある。 部屋を個室にすれば危険は減るが、貧乏な賃貸や社宅アパート、古い家屋で暮らしている場合は子供と大人の部屋すら分けられないケースも多く、危険を避けることは難しい。 児童虐待と冤罪 児童虐待の中でも、特に乳幼児に対するものは、児童がケガをするなどして運び込まれた病院などの通報により発覚することが多い。 しかし、児童自身に虐待された意識がなく、親が虐待を否認すれば、虐待の証拠は児童自身のケガの様子しかない場合も多い。 児童は親にはしばしば予想もつかない行動をし、僅かな衝突やうっかりミスが重大なケガに繋がる事故も起きやすいため、事故で負ったケガなのか虐待で発生したケガなのか区別するのが非常に難しい。 こうなると虐待の有無の判断は医師の専門的な鑑定に頼らざるを得ない。 だが検察や児童相談所が依頼すべき医師が何科か正確に理解できておらず、脳の障害について脳神経外科でなく小児科医に、腕の骨折について整形外科でなく内科医に判断させるということも起きてしまっている。 更に、こうした鑑定を任される医師は児童虐待防止運動に関与している医者が多く、逆に言えば児童虐待の防止に過度の正義感を持っており、中立性が疑われたり、刑事裁判の一大鉄則である「疑わしきは罰せず」を理解しないまま虐待と決めつけるようなケースも出ている。 実際彼らの鑑定を根拠に虐待と断定したところ、裁判で本物の専門家が出てきて虐待という鑑定が言い負かされ、結果として裁判所が「虐待と断定する医師の鑑定は信用できない」と判断して無罪となるという事例が近時度々報道されるようになってきた。 児童虐待の疑いがかかれば、親はたとえ全く虐待などしていなくとも、何年もの間、傷害や時には殺人などの疑いをかけられて裁判に臨まなければならなくなる。一度実刑を言い渡されながら高裁で逆転無罪となった事例さえある。 そこまでいかなくとも、長期間にわたって子と引き離される親の例はしばしばある。 かといって、児童虐待が弱者を標的にする許しがたい犯罪であることや、放置していれば児童の命にかかわることも事実であり、児童相談所や裁判所は本当に虐待があったのかどうかにしばしば頭を抱えている。 虐待を受けた場合は 虐待を受けると、「虐待を受けたことは恥ずかしい」「怖くて言えない」「自分が悪いのでは」といった思考に陥りがちです。 しかし、虐待はどこまでいっても卑劣な犯罪であり、あなたは全く悪くないのです。もし虐待を受けている場合、速やかに189への通報を強くお勧めします(通告は法律で定められた国民の義務です)。 また、「仕返しが怖い」という方は、児童相談所に直接駆け込んで状況を説明し、帰りたくないという意志をしっかり示すことが重要です。たとえ追い返されても何度でもやってください。 あなたが健やかに生活できることを祈っています。 以上、被虐待児の高校生からのアドバイスでした。 「父親である事は権利ではない。 …神の恵みだ」 「子供達を殴る方がクズだ!」 「親の躾はできないが、この子はなんとしても守ってやりたい」 「子供の為なら、死んでもいいっ!そういうのが親なんだよっ!!」 (´●ω●`) 神に詫びろ…!!腐れ外道が!!! 追記・修正は虐待を許さない方がお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 子供に八つ当たりするならなぜその子を産んだんだよって問い詰めたい -- 名無しさん (2018-07-17 19 39 47) コメント欄が長くなってきたのでリセットしました -- 名無しさん (2018-09-05 20 49 53) 問い詰めた所で意味ないけどね -- 名無しさん (2018-12-20 18 01 29) こういうようなことをする輩にポケモンのタケシのあの言葉「お前ら人間じゃねぇ!」って言いたい(冗談抜きで) -- 名無しさん (2018-12-20 21 04 35) クロームちゃんもこれかもな!実の母と義理の父は娘が事故でケガしても見向きもしなかったし、なんとなく犬が心配するのも無理はないな! -- 名無しさん (2019-01-08 15 27 26) ↑5こういう親は「いまだに結婚してないの?」と親に急かされるか、いきずりの恋愛で「できちゃった婚」と、覚悟が無い状態で親になるから「子供が子供を育てる」という悪循環に近くなる。特にDQNだと更に酷い -- 名無しさん (2019-01-27 12 27 44) 子供をモノとして見てるケースもある。「面白半分で育てたけどなんか飽きたから捨てよう」ってタイプも過去にあった -- 名無しさん (2019-02-21 08 31 02) Wikipediaによると、父母どちらかによる連れ去り(合意のない別居、子供に会わせないなど)も虐待にあたるらしい。子供だけでなく配偶者への虐待でもあるな -- 名無しさん (2019-02-21 09 53 04) 花騎士に嫁入り修行と称して両親の性行為を縛ってでも見せられ続けた子がいたらしいっすねえ -- 名無しさん (2019-02-21 10 00 40) 一番世界的に有名な被害者はたぶんスターリンだと思う 虐待されたら性格が歪むってのがよくわかる典型例 -- 名無しさん (2019-03-01 01 39 39) ヒトラーも過干渉で暴力的な父と過保護な母のおかげで歪んだしなあ -- 名無しさん (2019-03-01 02 05 35) サンジってレイジュにも何かされたっけ? とりあえずリアルの虐待親は殺処分でいいと思う -- 名無しさん (2019-03-06 18 52 16) ↑サンジが虐待されてるの見て保身のために笑ってはいたが陰で助けてたのにな -- 名無しさん (2019-03-06 20 35 14) ルイ17世の生涯もかなりヤバいよな。 -- 名無しさん (2019-04-17 00 04 10) ストライク・ザ・ブラッドの煌坂紗矢華もこのケースだよ -- 名無しさん (2019-04-17 02 02 04) 項目ではウルトラマンジードこと朝倉リクの名前も挙がってるけど地球で巡り合った「親」が優しい人ばかりだったので真っ直ぐ育った稀有な例。それとは別にとんでもないネタバレになるから言わんけどエゲツないネグレクトくらったニチアサ主人公がいるみたいですね......... -- 名無しさん (2019-06-23 01 41 25) キャルちゃんかわいそう。リアル親のせいでゲーム世界でも酷い目にあってる -- 名無しさん (2019-07-18 11 13 57) 子供の目の前でアニメ作品や出演声優に対するアンチ発言をするのも虐待や毒親の内に入るだろうか -- 名無しさん (2019-10-12 05 21 13) ズッコケ三人組のモーちゃんのお姉さんもこれかな?父親が大酒飲みだったから、お母さんにやったことはDVだよな。 -- 名無しさん (2019-11-02 11 12 22) 故意ではないが、キン肉マンは赤ん坊の頃に両親によって宇宙船から地球に捨てられ、十数年間援助を全く受けずに生きざるを得なかったという、ある意味最大級の虐待の被害者とも言えるかもしれない。しかしそのせいで正義超人のエリート意識とは無縁に育ち優しい性格になったため、後に超人世界に変革をもたらしたという稀有な例 -- 名無しさん (2020-03-19 10 50 41) 改めて考えると暗殺教室では児童虐待を受けた人多いな。千葉くんや速水さんもそうだし。広海は改心したけど、許しがたい女。 -- 名無しさん (2020-04-04 07 16 11) どうしても子供を上手く育てられない時は手放してあげるのも愛情だと思う -- 名無しさん (2020-05-12 01 35 42) 「年齢と比べて明らかに体が小さい。またはやせ細っている。」→先天性の障害が原因でこうなってんのに虐待扱いされたときは本当に不快だったわ。障害者に生きる権利はないのかよ。 -- 名無しさん (2020-05-12 22 31 10) ↑ 不愉快になる気持ちはわかるが、「先天性かもしれないから」で放り出してたら手遅れになる子供が出ることも事実だし調べてみないと分からないよ。 -- 名無しさん (2020-05-12 22 42 13) 遊戯王、特に原作の父親は児童虐待、もしくはそれに近いことをやりまくってるのがやばい。現代の親だけじゃなくて古代エジプトの父親共も故意かどうかは別として子供に害を残しまくってる。登場しなかった遊戯父が一番マシってどういうことやねん -- 名無しさん (2020-06-30 13 45 19) ジーザスタウンというのはある意味究極の虐待防止かもしれない -- a (2020-09-24 00 27 53) フルーツバスケットとかいう虐待の嵐、少女漫画の沼は深い -- 名無しさん (2020-09-26 02 34 10) [t -- 名無しさん (2020-09-27 15 52 36) 「天気の子」の帆高くんも小説版によると父親にボコられていたらしい。なら島を脱出したがったのも無理は無い。 -- 名無しさん (2020-09-27 15 53 58) 虐待する親を子供が殺害した場合って情状酌量はされるのかな? -- 名無しさん (2020-09-29 08 52 39) ↑70年代当たり、父親からの虐待に耐えかねた女性が父親を殺害した時、当時尊属殺は軽くても無期懲役だったため、これで無期はおかしいのではないかという声があり、最終的にに執行猶予付きの判決になって、その後尊属殺に関する法律はなくなった。 -- 名無しさん (2020-09-29 13 40 17) 暗殺教室の潮田広海は改心したとはいえ許しがたい女だが彼女も親(渚くんの祖父母に当たる人物)に虐待みたいな教育をされていたとか?あと広海を他のキャラに例えると絶チルの須磨だな(皆本の前担任の)。薫達をまともに変えようとするのだが虐待みたいな暴力な教育でやってたしそれは須磨自身も母に虐待されてたせいなんだよな。 ただしアニメ版では須磨はなんやかんやで薫達を理解しようとしてたとか?アニメ版では須磨の虐待のシーンカットされたし他のアニメにも虐待のシーンのカットあるかな? -- 名無しさん (2020-10-26 18 40 55) 自身を虐待していた母と祖母を殺害した女子高生がいたがその後どうなったんだろ。 -- 名無しさん (2021-01-01 21 29 44) ↑2劇中で改心してちゃんと父親ともより戻したんだから渚の母ちゃんはもう許してやれよ… -- 名無しさん (2021-03-24 20 07 42) ↑1 確かにそうだが、だからと言って渚くんを脅して放火するのは良くないと思う!下手したら、あの鞭使いにもっと痛い目あってたと思うよ、広海。 -- 名無しさん (2021-04-04 05 55 30) 三次では是非とも滅ぶべき概念だけど割と二次元でも滅んでほしい。創作物で登場人物の悲しいバックボーンでの採用率が高すぎて脊髄反射的に「作者ボキャ貧だな…」ってなっちゃう -- 名無しさん (2021-06-26 21 57 00) 虐待は許せない -- 名無しさん (2021-08-28 14 26 17) でも、日本では対処の甘さから事実上... -- 名無しさん (2021-08-28 15 49 20) 助けて、入れて! ねぇ寒い入れてよ! 入れて……あ^~ -- 名無しさん (2021-10-22 16 02 07) ガキの頃、親の基準(ていうか気分)に触れると、触れた数×年齢×10回、登山用のロープ切ったやつで叩かれてたな。背中がミミズバレだらけになって寝るのもきつかった。そのくせ終わると「あんたの背中なんかより私の手の方が何倍も痛いわ!!」っつって逆ギレされた。なお、外面は良かったので児相は役に立たなかった。高校終わった翌日家を出て25年帰ってない。ちなみに結婚もしてない。子供に同じことしそうで怖い。 -- 名無しさん (2021-10-25 12 39 23) ヒロアカの轟くんとホークス、死柄木も入るな。 -- 名無しさん (2021-11-02 22 55 35) 2↑一昔前の凶悪犯罪者の統計みたいに罪を犯した側だけの統計から(似たような境遇でも犯罪に走らなかった人々をぬきにして論じていた)犯罪者の傾向を論じていたみたいに、児童虐待も本当に連鎖するのか疑問をもたれているからあとは貴方次第だと思うよ -- 名無しさん (2022-01-03 14 04 41) 子供の目の前で暴力行為が行われることも最近では虐待の定義にはいるから追記お願いします -- 名無しさん (2022-01-03 14 05 40) 子供のころの環境から相手に面となにかを主張すると最悪殴られる(そして殴り返すと自分のせいにされて警察のお世話になる)と思って表立ってなにかを主張できなくなる -- 名無しさん (2022-01-03 14 07 38) ↑ 学校では先生からも同級生からも殴られる蹴られる、家でも殴られる蹴られる怒鳴られる家に入れてもらえなかったから警察に助けを求めた小学生時代、まずは交番に言ったら「生まれた星の下が悪かったねー」だって。 警察署では「ちゃんと話し合えば分かり合えるよ」だとさ。 なくなるわけないんだよ、虐待なんか。 -- 名無しさん (2022-01-03 18 57 48) ↑児童虐待という概念がわりかし最近のものとはいえ、警察がその状況で保護を怠るってヤバすぎる -- 名無しさん (2022-01-03 19 01 16) ↑ 小4の頃だ、あの時の怨みを忘れたことはない -- 名無しさん (2022-01-03 20 14 40) ↑3 それ故か滋賀県で起きた母親殺害した事件とか北海道で起きた祖母と母親を殺した事件は親を殺した方が可哀想っていうケースだったな…どっちも虐待されていて警察に駆け込んでも何も対応してくれないからやむを得ずって… -- 名無しさん (2022-01-03 21 41 10) 母親庇って父親と殴りあいになったとき、警察来たけれど父親の話だけ聞いて私の話は聞かずに帰って行った。あの人たち片方が怪我しても保護にはなっても家庭内の問題だからと何もしないからね -- 名無しさん (2022-01-03 21 45 56) 人間って、少し手を伸ばせば救える存在をどれだけ取りこぼすんだろうなぁ -- 名無しさん (2022-01-10 04 53 32) 親「親のせいにするな!でも手柄は全部親のおかげ!」←これがほとんどの親が思ってることです。 そもそも「親に感謝しろ」っていう風潮がある時点で「親のせい」であることは明らかなんですよね。悪い責任はとりたくないけど良い責任はとりたいみたいな親が多過ぎます。 「親に感謝しろ」って言うってことは、それほど親の影響力が大きいって認めてるってことです。都合が悪い時だけ「親のせいにするな」はないですよね。 ま、自己中で自分大好きじゃなきゃ子供なんて作りませんよね(笑) -- 名無しさん (2022-03-11 18 49 21) ↑ 一歩社会になれば、人の上に立っているのはそんな人ばっかり。 子供のうちに気づくべきだったって後悔している自分が要る -- 名無しさん (2022-03-11 19 17 59) 虐待的人間関係の再現も追加すべき。 -- 名無しさん (2022-04-15 22 20 09) 気づいても大抵は見なかったことにする、それが現実 -- 名無しさん (2022-05-21 13 23 39) コメント欄にもちょくちょく痛いのが… -- 名無しさん (2022-05-21 15 04 03) その姿が痛いことに気がつかない、気がついても他にどうしたらいいかわからない。それが問題の解決していない毒親育ちさ -- 名無しさん (2022-11-06 17 42 25) 親にお金取られて生活できない、はある自分のなのに「私のお金」で持ってかれて終わり支払いも一切しないで酒と煙草して入院、溜まった支払いは全部自分がおっ被り+生活費も奪ってくから月数千円での生活。相談しても効果も意味無し、逆の立場だったら…とか考えて欲しい -- 名無しさん (2022-11-21 15 10 11) 「親になる資格」なんてもの誰ひとりとして持ってるわけねーだろ… そうやって都合のいい「理想で完璧の親」を脳内で作ってるから生きづらい人生なんじゃないの?「俺の毒親のせい」じゃなくてさ -- 名無しさん (2022-11-21 15 30 25) 子供の飯を抜くのは虐待ですか? -- 名無しさん (2022-12-13 19 35 17) ↑2資格はどうでもいいけど覚悟はいるだろ理想だとかもそういうんじゃなくて厳然たる事実として親が重い原因に明らかになってるものは世の中腐るほどある。それに作ってるから生きづらいんじゃなくて生きづらいから「普通の親だったら、」とか思うんじゃないの?ちょっと短絡だと思う -- 名無しさん (2022-12-19 10 34 44) ステップファミリーも原因として結構あるよ -- 名無しさん (2023-01-18 17 01 08) やってるほうは虐待だと本気で気づかないからね、過去に自分がされていたことを無意識に(下手すると意識的に)しているから本人的には整合性がとれてたりする -- 名無しさん (2023-08-17 19 33 49) この手の事件が起こると加害者について必ず「死刑にしろ、殺処分にしろ」なんて意見が続出するけど、まずは罪刑法定主義について考えるべき。納得できないなら自分たちで被虐待児を保護するなり、その親を始末すればいいじゃない。尤も、そこまでの正義感を持った人間なんて滅多にいないだろうけどね -- 名無しさん (2023-08-20 01 22 51) 記事を読んだ後にコメントの体験談を見るとなかなかキツイ・・・ -- 名無しさん (2024-03-25 16 09 36) 虐待する親って、大体が自身も虐待を受けて育ってきたパターンが多い。児童虐待を見聞きして「親許せない!親非道い!」って思える人は親からちゃんと愛を教わり愛を知っているから、と思うわ。 -- 名無しさん (2024-03-25 21 10 31) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/1890.html
※某ゲームのパロディです。 ゆっくり。人間の生首にも似た、言葉をしゃべり動き回る不思議な饅頭。 世界中にゆっくりが現れだして数年、人々が彼女らに見せた反応は様々なものだった。 無邪気に虐待をしたり、可愛がったりという人間ばかりとはいかない。 生理的に受け付けない、宗教上の理由から生物として認められないなど、 この奇妙な食べ物の存在を受け入れられない人々は、当然のことながら世界中に少なからずいた。 そして中には、ゆっくりの存在自体を蔑視、或いは『人類の敵だ』などと危険視し、 ゆっくりは絶滅させるべきだと主張するような過激な集団もあった。 北欧の或る地方、人里離れたゆっくりの集落。そんなカルトの一団の影が、ゆっくりと忍び寄っていた。 「それじゃあね、まりさ!」 「れいむ、ごちそうさま!またこんどゆっくりたべさせてね!!」 ここは木の根元に掘られたゆっくり一家の巣。 住んでいるのはれいむ・まりさ夫婦と、その子供達だ。 母親であるれいむとまりさ、そして長女子れいむが一匹に、赤ちゃんれいむとまりさが二匹ずつの計七匹家族である。 今夜は長女れいむが友達のまりさを招き、家族を伴って夕食会を開いていた。 お客さんと一緒に食べるごはんは、いつもとはまた一味違った美味しさがあった。 まりさの言う冗談はとても面白く、食べ方も誰とも違って豪快で、 明るく笑顔の絶えない、ゆっくりした食卓を囲むことが出来た。 赤ちゃん達はまりさのどこか粗野な雰囲気にかっこよさを感じ、すっかり懐いていた。 「あしたもゆっくりあそぼうね!」 「ゆゆっ!あしたはきれいなかいがらをさがしにいこうね!」 「「「「まりしゃおねーちゃん、またあしょびにきちぇね!!」」」」 暗くなった森の中を駆けていくまりさの背中を見送るれいむ。 このあたりには補食種もおらず、多少暗くなっても巣の外を出歩くことが出来た。 さて、晩御飯を食べ終わったらそろそろお休みの時間。 一日のゆっくりを締め括る、最高にゆっくりしたひとときである。 「もうよるもおそいから、みんなですーやすーやしようね!」 「おふとんをしこうね!」 「ちびちゃんたちのぶんはおねえちゃんがしいてあげてね!」 親達の号令で、子供達は一斉に寝る準備に入る。 と言っても赤ちゃん達は、お姉ちゃんれいむが寝藁を床に敷いてくれるのをゆっくり待っているだけである。 この日もいつものように、子れいむが赤ちゃん達の寝藁を部屋の隅から引っ張り出そうとしていた。 すると普段とは違い、ゆっくりしているはずの赤ちゃん達から声が上がった。 「ゆっ、まっちぇねおねーちゃん!」 「まりしゃたち、もうじぶんでおふちょんしけゆよ!」 「おひるにれんしゅうちたんだよ!!」 「ゆゆゆ!ほんとう!?」 これには子れいむもびっくりである。 少し前まで、柔らかい葉っぱさんすらも一人では食べられなかったようなおちびちゃん達が、 自分達で寝床の面倒を見れるようになっていたなんて! 赤ちゃんの成長は、何と速いのだろう。 「ゆゆっ、おちびちゃんたちすごいよ!!」 「ゆっくりおふとんをしいてみてね!!」 両親も我が子の成長ぶりを見ようと大興奮で駆け寄ってくる。 赤ちゃん達は乱雑に集積されている藁束から、端っこの数本を口にくわえて引っ張り出した。 「ゆっ・・・ゆっくちぃ!」 「ゆんしょ!ゆんしょ!」 がんばって引っ張り続けるが、絡み合った藁は赤ちゃんの小さな力ではなかなか引き出せない。 ようやく一匹の赤まりさが数本の藁をずるずると引きずり出し、寝室の真ん中へと運んでいく。 「ゆっふひ!ゆっふひ!」 寝藁を口にくわえながら掛け声をかける赤まりさ。 たった数本の藁であるが、小さな身体にとってはかなりの重さなのだろう。 一生懸命なその姿は、赤ちゃんの小ささ、儚さを感じさせ、可愛らしさをより際立たせていた。 眺めていた両親からも、自然と笑みがこぼれだす。 「ゆふふふ!あかちゃん、がんばってね!」 「ふふふ、もうちょっとでおふとんがしけるよ!」 「ゆ?おかーしゃん、どうちてわらってゆの?」 「ゆっ!それはまりさがとってもかわいいからだよ♪」 「ゆゆっ!まりしゃきゃわいい?ゆふーん!」 赤まりさは身体を伸ばして恥ずかしそうに笑い、両親に媚を売ってみせる。 そんなことをしている間に他の姉妹達はどんどんおふとんを敷いていき、それに気付いたまりさは慌てて作業に戻る。 その様子を見て、またも両親からは愛玩の笑みがこぼれるのだった。 一家の姿を眺め、子れいむも思わず笑いを浮かべる。 れいむは、長ぱちゅりーが言っていた「笑う門にはゆっくり来たる」という言葉が大好きだった。 ゆっくりすると笑顔になる。笑顔になるとますますゆっくり出来る。 きっと自分達の毎日は、それを繰り返してゆっくりと過ぎていくのだろうと思う。 未来に広がり続けるゆっくりという希望を、れいむは全く疑おうともしなかった。 おふとんを敷き終わり、「ゆっくりおやすみなさい!」と家族全員で宣言すると、一斉に睡眠に入る。 家族みんなの幸せそうな寝顔を見回して「ゆふふ」と微笑んだれいむは、自らもゆっくり目を閉じた。 れいむは夢を見る。大好きなまりさや家族達、そして群れのゆっくりみんなが笑って暮らす夢だ。 「おきてね!ゆっくりしないでおきてね!!」 れいむの幸せな夢は、親れいむの悲鳴にも似た呼び声によって無理矢理中断された。 「れいむはたのしいゆめをみてたんだよ!」とぷんぷん怒ろうともしたが、 母親のゆっくりしていないただならぬ様子に、事態の把握に努めることが先だと悟った。 「おかーさん、どうしたの?」 「「「「まだねみゅいよー・・・」」」」 外からは赤い光が差し込んでいる。朝焼けの光だろうか、とれいむは思った。 「わるいにんげんたちがせめてきたんだよ!ゆっくりしないではやくにげてね!!」 「ゆ・・・?ゆゆゆゆ・・・・!?」 れいむは何を言われているのか解らなかった。 自分達はずっと平和に暮らして来た。人里離れたこの地で生まれ育ったれいむは、人間を見たことがない。 その人間が外敵として、暴力を振るってくる……その全く未知の恐怖を、すぐには想像出来なかったのだ。 しかし親達は人間の脅威を知っているのだろう、その慌て様はれいむが生まれて初めて見るものだった。 「ゆ?にんげんしゃんたちがきちゃの?」 「まりしゃたちどうなっちゃうの?」 「みつかったらころされちゃうよ!!ゆっくりにげてね!!」 「「「「ゆゆゆゆゆ!?」」」」 赤ちゃん達はれいむ以上に困惑している。まだ生まれて間もなく、家族の愛しか知らない赤ちゃん達は、 暴力というものに対する知識や想像力を全く持ち合わせていなかった。 怖いことが起こっているということは何となく理解出来ても、それ以上の認識は持てなかったのだ。 「むぎゅうううううーーーーーー!!!」 その時、絹を引き裂くような悲鳴が巣の中に飛び込んでくる。 親れいむと子供達は、みな一様に身体をビクリと震わせた。 「い、いまのはぱちゅりーのこえだよ!!」 「おかーしゃん、ぱちゅりーおねえちゃんどうしちゃの!?」 「ゆっくちできない・・・こわいよぉぉ・・・・・」 「ぱちゅりーはにんげんにつかまっちゃったんだよ!みんなもにげないとつかまっちゃうよ!!」 知人の死というリアルな恐怖に晒され、現実を認識し始めた赤ちゃん達の目から涙が溢れ出す。 れいむも例外ではない。ぱちゅりーとは仲良しで、まだ教えてもらいたいことが沢山あったのに。 気付いてみれば、外からはゆっくりの悲鳴や何かを叩くような音が絶え間なく聞こえ続けていた。 「ゆっ・・・ゆぇ・・・・・」 「ゆわあぁぁぁん、やぢゃやぢゃやぢゃ!!れいみゅいたいのやぢゃよぉぉぉぉ!!」 「おかーしゃん、にゃんとかしちぇね!!まりしゃたちをゆっくちたしゅけてね!!」 恐慌状態に陥った赤ちゃん達は、巣の中を暴れるように跳ね回り、悲鳴を上げて助けを求めた。 れいむはお姉さんとしてそれを抑えなければならないと思ったが、一緒になって泣き叫びたい気持ちでいっぱいだった。 すると、親れいむが子供達をキッと睨み付ける。 「しずかにしてねっっ!!」 「「「「ゆっ!!」」」」 いつも優しいお母さんが、初めて見せる鬼の形相。 赤ちゃん達はあまりの恐怖にすくみ上がり、お母さんの方を向いて静かになった。 「うるさくしてるとにんげんにみつかっちゃうよ!!みんなころされちゃってもいいの!?」 「や、やぢゃよ・・・」 「だったらおかあさんのいうことをきいてね!!」 親れいむはこれからすべきことについて、子供達に説明する。 木の根元に掘られたこの巣には、木の真下をくぐって反対側に非常口が作られている。 一度も使われたことはなく、落ち葉に覆われているので見つかることは絶対に無い。 そこから出た先の森にはゆっくりは住んでいないので、人間の襲撃の手が回ることもないだろう。 真っ直ぐ行って三本目の木の近くに、親れいむが昔親まりさと一緒にかくれんぼをした洞穴がある。 そこに潜んで、人間達が去るまでやり過ごして欲しい、と。 特に子れいむには、妹達を守ってあげてほしいとよく言って聞かせた。 「ゆ、ゆっくりわかったよ!それじゃあおかあさんもいこうね!!」 「ゆっ・・・だめだよ!おかあさんはおうちにのこるよ!!」 「ど、どうして!?にんげんさんにつかまっちゃうよおおおぉぉぉ!!」 「ゆっくりのおうちにゆっくりがいなかったらあやしまれるよ!! おかあさんたちがにんげんたちをくいとめておくから、ちびちゃんたちはゆっくりにげてね!! まりさもいりぐちでがんばってくれてるよ!!」 「いやだよ!!いやだよ!!おかあさんがいないとゆっくりできないよぉぉぉぉぉ!!」 「おかあさんのいうことをゆっくりしないできいてねっ!!」 どん、と親れいむから体当たりを受けてしまう子れいむ。生まれて初めて味わう親からの体罰だった。 そしてそれは、自分達のためにお母さんがどれだけ必死になってくれているのかということを、そのまま子れいむに伝えた。 痛みと悲しみから目に涙を滲ませながら、子れいむは親を置いて逃げ出す決心を固める。 「お、おかあさん・・・ゆっくりしていってね!!」 「ゆっくりしていってね、れいむ・・・おかあさんたちになにがあっても、 れいむだけはぜったいにいきのびてね!!ちびちゃんたちをまもってあげてね!!」 互いに泣き顔を伏せ、背を向け合う。 れいむはおろおろしている赤ちゃん達を半分は頭に載せ、半分は口に含み、巣の奥へと駆け出す。 後ろの方から、親まりさの「いだいよ!!やべでね!!!」という声が聞こえてきて、ぎゅっと目を瞑った。 (おかあさんたちごめんね!!れいむはおかあさんのぶんもゆっくりいきるよ!! いきてまりさといっしょにゆっくりするからね!!) 閉じられた非常口を体当たりで押し開け、言われた通りの場所へと、音を立てないように急ぐれいむ。 赤ちゃん達の半分はれいむの口の中だし、もう半分はれいむの髪の毛に口を使って必死にしがみついているので、 悲鳴を上げる余裕などなかった。赤ちゃん達を口に含んでいるれいむも静かにならざるを得ない。 途中何度か振り返って様子を見てみると、ゆっくり集落のあちこちが炎に包まれ、 まだ深夜の暗闇に包まれる森の中を赤々と照らしていた。 どれほどか昔、なぜか人間がこの森に作り捨てていった、小さな木の小屋。 群れをまとめてくれた長ぱちゅりーが住んでいたそれは、既に黒い炭を残すのみとなっていた。 れいむはそれを見て、(もうむれはおしまいなんだ)と嫌でも悟らざるを得なかった。 ゆっくりの返り餡を浴びた何人もの人間達が、炎に照らされて狂乱の宴を繰り広げている。 その手には各々、ゆっくりを屠殺するための何種もの武器が握られ、風を切って唸りを上げていた。 これが本物の恐怖。 れいむは、動かなくなりそうな足を引きずり……お母さんの言っていた洞穴へと辿り着いた。 「ゆっ!ここまでくればもうだいじょうぶだよ!!」 何せ、あのお母さんが用意してくれた隠れ場所。見つかるはずがない……そう信じたかった。 口の中の赤ちゃんを吐き出し、頭に載せていた赤ちゃんもゆっくり降ろしてやる。一同はようやく一息つくことが出来た。 おうちに比べれば遥かに狭い洞穴の暗闇で身を寄せ合いながら、赤ちゃん達はプルプルと震えている。 「ゆぅ・・・にんげんしゃんきょわいよぉ・・・」 「ぜんぜんゆっくちちてない・・・どうちてあんなことしゅるの・・・」 「ほんとだね・・・にんげんさんがあんなにこわいなんて・・・」 頭の上から人間の蛮行を目の当たりにした赤ちゃん達は意気阻喪し、へたりと潰れて弱弱しく泣いている。 ゆっくり達を潰して回る人間達の表情は、みな一様に笑顔だった。 れいむですら、食べ物である虫を殺す時に罪悪感を覚えることがある。 食べるのは生きてゆっくりする為に、生き物誰にでも必要なことだ。そう自分に言い聞かせ、尊い犠牲を摂取している。 しかしあの人間達は、食べるでもなく、ただゆっくりを殺戮する事に快感を覚えていた。 れいむには理解できぬ死生観……聞いていた人間というイメージとは違う、異形の怪物がそこにいるような気がした。 「ゆゆっ!ゆっくちできにゃいにんげんしゃんなんて、まりしゃおねーちゃんがやっちゅけてくれゆよ!」 「まりしゃおねーちゃんはちゅよいんだよ!!いぬしゃんにもかったことがありゅんだよ!!」 口の中にいた赤ちゃん達が、他のみんなをそう言って励ます。 まりさお姉ちゃんとは、れいむの親友のまりさのことだ。 お食事会の時、じゃれてきた赤ちゃん達にまりさは自らの武勇伝を語って聞かせていた。 野犬に襲われた時に、まりさが知恵と体力の限りを尽くして撃退した現場には、れいむも居合わせた。 その時のまりさの姿は、この世の何よりも強く頼もしく、かっこよく映ったものだ。 れいむはイメージを反芻し、自分を勇気付ける。あの強いまりさなら、人間達にも負けはしない……。 「ゆぎゃあああぁぁぁ!!やべでっ!やべでねえぇぇぇぇ!!ばりざにひどいごどじないでねぇぇぇ!!」 「ゆっ・・・このこえ!!」 その時森の方から聞こえて来たのは、紛れも無い大好きな親友、まりさの声だった。 「ゆぎっ、ぞれはやべで!!ほんとうにいだいがらやべでね!!ぞれはほんどうにだべなのぉぉあびびびびびび!!」 聞いたことも無いような声。 野犬に噛まれて餡子がはみ出した時も、「こんなのなんともないよ!」と言っていたまりさ。 そのイメージは、霞のようにれいむの中から消え去ろうとしていた。 「やだ、やだよぉ・・・もうごろじでね・・・ゆびっ!?な、なんでおがあじゃんがあぁぁぁぁぁ!!」 一度は絶望の底に追いやられたらしいまりさの声に、再び恐怖という生気が宿る。 何が起きているのかは全く解らない。窺い知ろうとも思えない。 ただただ、その場の「おそろしさ」だけが、まりさの悲鳴を通じてれいむ姉妹に届けられていた。 「まりざじにだぐないよ!!だずげで!!だずげでれいむぅぅぅぅぅ・・・ゆぎゃっ!」 それきり、何も聞こえなかった。 「ま、まりざっ・・・」 思わず声が漏れ、はっと口を噤むれいむ。 「あしたはきれいなかいがらをさがそうね!」と言うまりさのゆっくりした笑顔が脳裏に浮かぶ。 そのイメージすらもガラガラと消え去る。れいむの精神的支柱は崩壊したのだ。 もしも両親がいなくなっても、大好きなまりさと一緒なら生きていけると思っていた。 人間に殺されているかも知れない。だとしても人間達が去るまで、その可能性には触れまいと思っていた。 しかし、思わぬ形で最悪の現実を目の当たりにしてしまう。既にれいむの感情を縛るものは何もなかった。 もう生きていてもしょうがない。悲しい。怖い。沢山泣いて楽になってしまおう。 そう思い始めたれいむだったが、赤ちゃん達のすすり泣きに出鼻を挫かれてしまう。 「ゆぁ・・・まりしゃおねーちゃん・・・どぼちて・・・」 「うしょだよ・・・まりしゃおねーちゃんはちゅよいんだよ・・・にんげんしゃんにゃんかにまけにゃいよ・・・」 まりさを絶対のヒーロー視していた赤ちゃん達にとって、 憧れのお姉さんが惨めに助けを求めながら死んでいったのは大きなショックだった。 小さな身体が枯れ果ててしまいそうなほどの大粒の涙を流し、泣き声は次第に大きくなっていく。 「ゆっ・・・ゆええぇぇん・・・・」 「おかーしゃぁん・・・おねーちゃん・・・・まりしゃおねーちゃぁん・・・」 「どうちてれいみゅたちをいじめゆの・・・かわいいれいみゅをいじめちゃだめなにょにぃ・・・」 「ゆぇぇ・・・ゆっくちちたい・・・ゆっくちちたいよおぉぉぉむぐ!」 大声を出しそうになった赤ちゃんまりさの口を、咄嗟に舌を伸ばして塞ぐれいむ。外に漏れるような悲鳴は防ぐことが出来た。 口から抑えられた悲鳴がそのまま涙となったかのように、小さな瞳からはぼろぼろと砂糖水が溢れて来る。 そうだ。生まれて間もないこの子達は、きっと自分よりも大きな恐怖を味わっているはず。 この子達には、生きることの喜び、ゆっくりすることの素晴らしさを沢山知ってもらいたい。 まだ成体ですらないれいむにそこまで思わせたのは、 「ぜったいにいきのびてね!!」という親れいむの力強い言葉だった。 自分だけは恐怖に呑まれるわけにはいかない。赤ちゃん達の為にもしっかりしなければ。 そのまま舌を使ってよしよしと身体を揺すってやり、赤まりさの気を落ち着けてやろうとする。 「お、おねーちゃ・・・」 ようやく落ち着いて来た頃、後ろから赤れいむの声がかかる。 れいむは洞穴の奥を向いて赤まりさを抑えていたため、外の様子を見ることが出来なかった。 振り返ったれいむが目にしたものは、自分達を覗き込む、大きくつぶらな瞳。 人間だった。 何故? 「俺は人よりちょっと鼻が利くんだよねぇ。お前らの涙って甘ったるくて、そう……クセぇからさあ。 クセぇニオイが森の外れまで続いてるなぁ、泣いてるゆっくりがいるんだなぁ???って、すぐ解っちゃったんだよねぇ」 その手に巨大なナイフを弄びながら、男がれいむの疑問に答えた。 焼きゆっくりや潰れゆっくりの甘い匂いに満ちた森の中で、一筋の涙の匂いを人間が嗅ぎ分けるのは、 もはや嗅覚よりも遥かに強い、ゆっくりへの執念のようなものを感じざるを得なかった。 今れいむ達は男に洞穴から引きずり出され、森の中央にある広場に連れて来られていた。 周囲では幾人もの人間達が、ニヤニヤとれいむ達が震えるのを眺めていた。 他に動くものの姿は無い。そこかしこに散乱した原型を留めないゆっくりの死体が、群れの全滅を雄弁に語った。 「大きな声を上げなきゃ見つけないでいてくれるとでも思ったのかな? でもそんなクセーもん撒き散らしてたら片手落ちも良い所だよなぁ???」 「ゆっ!ま、まりしゃのなみだはくしゃくにゃいもん!!ぷくぅ!!」 一番多量の涙を流して脅えていた赤まりさが、勇敢にも人間に食って掛かる。 れいむはそれを見てギョッとしたが、赤まりさもれいむと同様、 憧れていたまりさの死を受け入れ、強くあらねばならないと思ったのかも知れない。 「“ほうしぇき”みたいななみだだっておかーしゃんがいっちぇくれたもん!! くしゃいのはおにーしゃんだよ!!ゆっくちあやまっちぇね!ぷんぷん!!」 「俺が臭い? だろうなぁ。お前らのお仲間の餡子をたっぷり浴びてるから、全く鼻が曲がりそうだぜぇ??」 「ゆぅぅぅぅぅ!!ちね!!ゆっくちできにゃいにんげんしゃんはゆっくちしにゃいでちねぇ!!」 「あん……?」 男が眉をひそめ、ナイフを握って赤まりさに近づく。赤まりさの頬から息が抜け、「ゆわぁぁぁ」と泣き出してしまう。 まずいと思ったれいむは間に飛び出し、ぷくぅぅぅと膨らんで男を威嚇する。 「ん? 何だコイツ」 「や、やめてね!!れいむのかわいいいもうとにひどいことしないでね!! どうしてもやるなられいむにやってね!!れいむはぜんぜんこわくないからね!!」 チョンチョンと男の爪先に突かれ、その度に底知れぬ恐怖を受けながらも、れいむは必死に赤ちゃん達を守った。 赤ちゃん達はれいむの膨らんだ身体の陰に隠れてゆぅゆぅ泣いている。 「そっかぁ……それならお望み通りにしてやるよッ!」 「ゆっ!!」 男がナイフを振り上げたのを見て、れいむは目を瞑る。 何があっても最期まで赤ちゃん達は守り抜く。そう思い痛みを覚悟した時。 「おやめなさい」 ゆっくりいじめ系1770 らふぃんぐゆっくり・後編に続く
https://w.atwiki.jp/r2d2/pages/87.html
南海の帝、北海の帝、七孔穿つは人の有為とか―― 雷のベル・ウィル・リング 第一幕 桑原雷 自分の名前が嫌いだ。 あずまという響きが厭だし、何より「雷」という字面が嫌いだ。 何故「雷」なのだ。意味が判らない。 名前とは親から子への願いであり、祈りではないのか。意味があって付けるものではないのか。それが雷とはどういうことだ。 雷鳴のように激しい人になれということなのか。 雷光のように刹那的に生きろということなのか。 そう、考えたこともあった。 自分なりに考えて、その後父に訊ねて返ってきた答えはこうだった。 ――うちは姓が桑原だろ。くわばらと云えば雷が鳴っている時に唱える言葉だ。だからそれに因んで――。 つまるところ。 意味など無かったのだ。 願いも祈りも無かった。 自分の持っていた名前の概念というのがそもそも妙に古めかしく、現代人の名前など所詮そんなものだと云われれば確かにそうだろうとも思うのだが、それでも何らかの意味はあってほしかった。 意味。 自分の意味。 両親は自分をどう思っているのだろうか。 ――どうも、思ってないんだろうな。 血の繋がった娘だとか扶養するべき対象だとか、そう云う風には思っているだろう。 だがそれらは雷の属性でしかない。雷そのものではないのだ。 例えば雷が突如別人格になり代わったとしても、彼らのDNAを受け継いだ娘に違いなければどうとも思われまい。自分たちと関わりのある属性さえ異なっていなければ、彼らにはなんの問題もないのだろうと思う。 つまり彼らの娘は雷でなくともよいのだ。 子を疎ましいと思わない親はいないだろう。共に暮らしていれば腹が立つこともあるだろうし、云うことを聞かなければ手も上げたくなるのかもしれない。しかしそうしたことがあっても尚家族が成り立つのは、決して扶養の義務や血縁だけに因ることではないのだと雷は思う。 義務という無機質な制約では、人々を家族という関係に縛りつけることは出来ない。人々を家族という枠の中に入れることは出来ても、人々の間に「家族としての関係」を拵えることは出来ない。 血縁とは先天的要素であり、そもそもは血縁集団こそを家族と呼ぶのだろう。ならば血縁などは義務を以て嵌め込むべき枠組みだ。血縁だから扶養の義務が生じる。しかし、だからこそこれもまた――家族としての関係を拵えるものではない。血が繋がらない家族と云うのもあるのだ。血縁とは、寧ろ家族という関係を説明するために後から付け足すような――そう、ただの意義付けに過ぎないものなのだろう。 では――家族としての関係を拵えるものとは何だろうか。 家族を名前や枠組みでなく、その関係性からして決定づけるもの。 義務ではない。血縁でもない。 もしや愛とか云うものなのだろうか。 ――そもそも愛って何よ――。 そう心の中で呟いて、直後に雷は笑い飛ばした。 我ながら馬鹿馬鹿しいと思った。 また随分と陳腐なところに行き着いたものだと思った。 今雷が考えたいのは、そんな低俗なのか高尚なのかすらも曖昧なことではないのだ。 しかし――雷が答えを見つけようとしている問題について考える場合、この陳腐で曖昧な概念は、決して無視出来るものではないのかもしれない。そうも思った。 愛。 愛がある家族。互いに愛し合っている家族。――想像出来る。 愛が無い家族。互いに愛し合っていない家族。――こちらも想像出来る。 愛が無い家族は、家族としての関係性も無いのだろうか。血縁や義務によってのみ結び付けられた家族。愛が無ければ「家族としての関係性」は成り立たないのだろうか。 ――いや。 そんなことは無いように思う。 夫を心底煙たがっている妻も、いざ夫が亡くなったとなれば、何処か寂しく思うものなのだろう。親を心底煩わしく思う子も、いざ親がいなくなってみると心細くなるものなのだろう。それは家族としての関係があるからこそ思うものである。 否。それまでは憎んですらいた人でも、失くした途端に哀しくなったりもするらしい。哀しくなるのは、つまり結局は愛していたから――ということなのだろうか。 ――憎しみは愛の裏返しだとか。 ――いやいや憎しみも愛に含まれるとか。 これらは何となく成程と思ってしまう論である。だがよくよく考えてみると、物凄く表面的なことなのではないかと思う。おまけにどちらも結局のところ意味は変わらない気もする。 愛しているからこそ憎く思う場合もある。共にそう云う事を云っているに過ぎない。 それは勿論そうだと思う。例えば恋愛における嫉妬とは、そうした感情の動きのことを云うのだろう。 だから取り敢えず間違ってはいない。間違ってはいないのだが。 しかし――これはあくまで「そういった場合もある」というだけのことに過ぎないのではないだろうか。憎しみと愛を結びつけることは、愛と云うもののイチ側面を説明しているに過ぎないのではないか。 終ぞ憎しみに転じない愛もあるのだろうに。 憎しみが必ずしも愛由来で発生するわけでもない。 つまり、愛と憎しみは確かに共存し得るものなのだが、しかし必ずしも共存しているとも限らない――と云うことだ。 あまりすっきりしない結論ではあるが、世の中と云うのは得てしてそうなのだろう。相反する二つの有力な説が立った場合、その中間こそが最も正しい――と云うケースは存外多いとも聞く。 憎んでいたからつまり愛もあったのだという――それは必ずしも正しいわけではない。 それに、愛が無いイコール憎み合っているというわけでもないのだ。 愛おしいとも憎いとも思わない家族。それでも失くすと哀しいのだろうか。寂しいのだろうか。 何故、そう思うのだろうか。 ――人間同士に限った話じゃあないや。 雷は、これを人間と物に置き換えてみることにした。 例えば履き慣れた靴。 もう随分長いこと履いているから足に良く馴染むし、特にお洒落をするでもない時には毎回履いている。でも特にお気に入りと云うわけでもない、そんな靴。 そんな靴に穴が開いて、もうどうにも履けなくなってしまったら――。 ――哀しいし、寂しいし――か。 たかが靴を愛しているわけがない。憎んでいるわけもない。 それでも失くせば哀しく思うし、寂しく思うものなのだ。 では何故そう思うのか。 多分それこそが答えなのだろう。 愛の無い家族。そこに家族としての関係を与えるもの。 履き慣れた靴を失った時の喪失感の理由。 それは――。 ――時間――だ。 履いた時間。一緒に過ごした時間。 共有した時間こそが喪失感の理由なのだ。 愛が無くとも家族としての関係がきちんと構築されている家族。愛の代わりに「家族としての関係性」を拵えているのは「時間の共有」に違いない。 家族ならば、この「時間」というのは「日常」という言葉にも置き換えられるだろう。 日常の共有こそが、愛の無い家族に「家族としての関係性」を与えているのだ。 そしてこれは、もしや愛のある家族においても云えることなのではないだろうか。 そもそも愛のある家族は、何故互いに愛し合っているのか。子供を愛おしく思うのは本能だとしても、家族の関係性は親から子だけではない。子から親。親同士。兄弟姉妹などの子同士。彼らは何故互いを愛おしく思うのか。 血縁はあっても無くても変わらない。血が繋がらなくとも愛し合っている家族はいる。そもそも夫婦に血の繋がりは無いではないか。 だから愛のある家族を包括的に家族たらしめる最も大きな要素もまた――日常の共有なのではないか。 親が子を愛おしく思うのは本能だが、それは子供がある程度成長した段階で失効する。野生動物などを見れば判る。親は子が独り立ちする頃になると、自ら突き放すものである。次の繁殖期が来た時に、新たな子を作るためである。だからこれは有性生殖の、子育てと云うシステムにおける必然のプロセスなのだ。特定の子に対する母性・父性本能は、時間の経過によって失われる。そしてきっと本来は人もそうなのだろう。 親にとって子供はいつまで経っても子供だと云うし、子供が更に子を成しても親子と云う関係が崩れるわけではない。これは即ち、親子という関係が本能のみによって成り立っているものではないと云う事を証明しているのではないか。独り立ちした子を尚子として扱う理由は、本能では説明できまい。 親子関係のスタート地点こそ本能なのだろうが、独り立ちした子を子として扱うところは既に日常の共有に因って生まれた関係性になっている。 だから、遍く家族に家族としての関係性を齎すのは日常の共有なのだ。 愛があろうが無かろうが、これは有効なのである。 漸く答えを得ることが出来た。 ――てことは、だ。 雷は、今度は自分について思いを巡らせる。自分の家族について。 父と母は普段、家にいない。 共働きである雷の両親は共に多忙であり、家にいないのが当たり前なのである。帰りが遅いとかではない。帰らない日が殆どなのだ。 だから雷は、家ではいつも独りだ。 昔は祖母がいてくれた。 雷は元々父方の祖父母と一緒に棲んでいて、祖父は雷が物心付く前に亡くなってしまった。だから祖母は不在が基本の父母に代わって、一人で雷を育ててくれた。両親は祖母に雷を任せられるからこそ、家を空けがちにしていたのかもしれない。 祖母は優しく――それでいて決して易しくはない人だった。 いつも穏やかに笑っている印象がある。よく面倒を見てくれるし、甘えれば必ず答えてくれる。しかし叱るときは、それは厳しく叱る人なのである。 かなり泣いた記憶がある。そして泣いても反省するまでは絶対に許してくれなかったのだ。――本当は反省していないのに反省したフリをしたら、殴られたものである。 ただの一度だけだったが。 愛ゆえの鉄拳とはいえ随分痛かった。 信頼していた人に殴られたのだからショックも大きかったのだが、だからこそ自分がどれだけ悪いことをしたのか、文字どおり痛感することも出来た。――思うに体罰とは、あらかじめ信頼関係が構築されていて初めて、それで漸く本当の意味で機能するものなのだろう。 優しくて、それでいて自分をしっかり導いてくれる。 雷はそんな祖母が大好きだった。 祖母が亡くなったのは一昨年のことだった。 祖母がいなくなったので両親は家にいるようになったのかと云えば――そうでは無かった。雷は十四歳で、身の回りのことはもう一人前に出来るようになっていたからである。 だから雷はあと三カ月で十七歳になるのだが、その短い人生の中で、両親と共に過ごした時間というのはとてつもなく短いのである。 ――だからさ。 扶養されていても。 血が繋がっていても。 仮令愛されていても。 日常の共有こそが家族の関係を作るのなら。 「アタシにとってあの人たちは、やっぱり家族じゃないんだよ」 棄て鉢にそう呟いて、小石を蹴り上げた。 さして飛びもしない小石は夜の闇に消え、数拍の後、微かな音と共に土手の斜面に着地した。 ゆらぐ水面に白光が煌めいた。 あれは月の光か。 それともこの銀しろがねの髪か。 此処は佐倉川の土手である。 雷はひと月以上前に、この場所を中心として起きた奇妙な事件に巻き込まれた――らしい。 らしいというのは、あくまで人に聞いた話だからである。 巻き込まれておいて自覚が無いというのは実に奇妙なことなのだが、事実そうなのだから仕方が無い。あれはそうした事件だった――のだそうだ。 七人もの人間が殺された、世に云う「高校生連続両断殺害事件」。何でも犯人は人外の生物で、自分はその生物に催眠術のようなもので操られていたのだとか。 現実感が無いこと甚だしい。 あの少年――たしかカモンと名乗ったか。 自分に負けず劣らずヘンテコな名前だという印象を受けた。どう云う字を書くのだろう。 カモンと名乗った少年は、何故か夜の佐倉川に集まった日向学園の生徒たち――勿論雷も含め――に対し、何故今自分がこんなところにいるのか、知りたい者だけに事情を話すと云った。 多分皆疑問に思っていたことだから、全員が彼に説明を求めた。 そこで彼が語ったことと云うのが、先ほどの奇妙な事件のことであった。――実際はかなり長々と話されたのだが、雷が覚えていたのはあんなところだ。 皆納得出来ていないようだった。 当たり前である。 説明した本人も端から納得を得られるとは思っていなかったようで、嘘だと思ったのなら忘れることです――と云ってその後すぐに夜の闇へ消えて行った。 納得出来なくとも仕方無いと思うのなら、何故わざわざ説明したのだろうか。意味が無いではないか。 意味が判らないことを意味無く語ったカモンとか云う少年は、そもそも何者だったのだろうか。 雷がカモンと出会うまでに何度か夜中に家を抜け出していたのは事実だし、それが原因で補導歴が豊かになったこともまた事実である。だから夜中に佐倉川界隈をうろついていたことまでは紛れもない事実なのだろう。 うろついていた理由を雷は自覚していないわけで、それでも何がしかの理由は必ずあるのだろうから、そこを明かしてもらえるのなら有難いことではある。しかし――あの説明は如何なものか。 まるで信憑性が無かった。 話に筋は通っていたのだが、登場する単語やら現象がいちいち現実離れしていたのである。 適当な嘘っぱちだろうかと思ったのだが、嘘ならもっと本当らしいことを騙るだろうとも思った。 ならば本当のことなのだろうか。 本当だとも思えない。 ――思えない、か。 思えないということは、思うことが不可能だと云うことである。 カモンの話が本当だと信じることが出来ないと云うことである。 単純に気持ちの問題の様な気もしてきた。 客観的に見て相手を疑う余地が無いにもかかわらず、それでも疑ってしまうのは、最早完全に個人の内面の問題なのだろう。 もっともカモンはその素性も目的も判らない、疑う余地のあり過ぎる人物なのだが。 だがカモンが嘘を云っていたと仮定しても、そちらの方だって疑う余地はある。さしたる証拠も無しに、ただ怪しいから嘘吐きであると断ずることだって無茶があるのだ。 何故カモンが嘘を吐いていると思うのか。 正体や目的が掴めないからだけではない。云っている内容が現実離れしているからだ。 では、何故現実離れしていると思うのか。 自分の常識の範疇に収まらない話だから現実離れしていると思うのだ。 常識の範疇。雷の常識。――それは果たして、世界の在り様を把握するに相応しいだけの広さと深さを持っているだろうか。 他の大多数の人間と同じように、雷は現実にあることの全てを知っている訳ではない。 宇宙の果てがどうなっているのか知らないし、そんなスケールの大きいことでなくとも、幽霊は本当にいるのかどうかという、極めて次元の低いことでさえはっきりとは判らない。 そんな卑小な常識から外れているということは、それだけで疑う余地にはなり得ないだろう。単に雷が知らないだけ、ということで済まされてしまう。 疑うなら寧ろ、科学的・論理学的な方面から「人を操って殺人に使う生物の存在」を検証すべきなのである。 しかし雷は科学の知識が豊富ではないし、論理学など産毛の先ほども知らない。 だから結局のところ、特に根拠もなく「何となく」怪しんでいるに過ぎないのだ。 そうと判ると何だか馬鹿らしく思えてきたので、考えるのは止めることにした。 雷は、誰もいない家へ帰るべく踵を返した。○ ただでさえさびれた千倉ちくらの駅は、夜になるとより一層さびれて見え、果たしてこの世の人は滅んでしまったのだろうかと云う荒唐無稽な疑念さえもごく自然に湧き上がってくる。 冬場の防寒のために設けられた待合所は大抵無人である。そのくせ半端に広いから、余計に人気の無い寂しさというか、空しさが強調される。 そもそも切符を切るはずの駅員からして窓口にいないことがある。 学園に最寄りの白水しらみず駅には何年か前に自動改札が取り入れられたが、ここは未だに人の手による改札なのである。 通勤通学の時間帯でも利用人口が少ないから、手動で充分間に合っているのだ。 いい加減に田舎であるこの土地に、あるべくしてある駅と云った感じだろうか。 そう納得はしてみるものの、一つ前の駅やもう二つほど先の駅には自動改札があるから、もういっそのことここにも付けてしまえばいいとも思わないこともない。 しかし自動改札のある駅は必要だからある訳で、つまりその駅は内倉よりも遥かに利用者が多く、人手では捌くのが大変だからと云うれっきとした理由がある。 そう――自動改札の有無などと云う、至極詰まらない事にもいちいち意味があるものなのだ。 自分の名前には無いけれども。 ――アタシは自動改札以下かよ。 意味の有無で存在や事象の貴賤が決まるとも思わないが、それでも何か負けたような気がするのであった。 人間の価値が名前の意味の有無などで決まってしまっては敵うまい。 勿論それは見かけがいいとか悪いとか。 勉学が出来るとか出来ないとか。 そういったことで決まってしまってもいけないと思う。――ただし現実にはそういったことで人間の価値が判断されてしまう場合も多々ある訳で、雷の友人にもそれらの偏見を受けて捻くれてしまった輩はいるのだが。 そもそも雷は「格差学園」とも呼ばれる日向ひゅうが学園の高等部に通っており、またその最下位クラスに在籍しているのだから、寧ろ身の回りはそういう輩ばかりだとも云える。 しかしそんな輩ばかりが集うクラスに居ながら、雷自身は勉強が不得手と云う訳ではない。どちらかというと出来る方である。 分野に拘わらず新たな知識を得ることは楽しいと思えるし、物事を筋道立てて考えることは苦手ではない。自分は勉強が好きな質なのだとさえ思うことがある。 だからそんな雷が下位クラスにいるのは、「仕方なく」ではなく「敢えて」なのである。 雷にとってはごくごく普通の人間よりも、多少なりともスレたり捻くれている、所謂不良やチンピラの方が付き合いやすい。中学の時も、自分の友人は皆、周りから白い目で見られるような者ばかりだった。 自分と同じように心に何らかの傷があったり、周囲に対し負い目を感じたりしている者達が集う空間。 そこは豪く居心地がよかった。 だから日向学園でもそういった輩ばかりが集うクラスに編入されるよう、編成試験の時に手を抜いた。 結果、雷は従来通りに居心地の良い空間を手に入れている――はずであった。 それが如何にも居心地が悪いことに気づいたのは、例の夜の後のことである。 如何にも居心地が悪い。 授業態度は不真面目を極め、時には授業を途中で抜け出して、近隣でも屈指の賑わいを見せる平野ひらのの駅前に繰り出す。 そのまま夜まで平野駅前で過ごしたり、友人の家に上がり込んで騒いだり。敢えて人の少ない千倉の駅舎でひたすらだべるようなこともあった。 煙草をふかし、酒を呑む。そして内容も無い話をして、笑う。 雷にとってそれは中学の時から変わらない日々であったはずなのに、最近はどうもしっくり来ないと云うか、かつてあったはずの楽しさや正体不明の安堵感のようなものは得られなかった。 寧ろ掴みどころのない不安に駆られるばかりであった。 その不安が焦燥感であることに気づいたのが、例の夜以降である。 一体何に焦っているのか判らないのだが、しかしそれは確実に、まるで常温を少し上回った程度の温い炎が体じゅうを隈なく舐め、徐々に焦がしていくように ――雷を追い詰めていった。 ――アタシは何に焦ってるんだ。 焦る謂れなど何も無い筈である。 雷は自分の将来に対して明確なビジョンを持っているわけではないのだが、それでも何故か将来の不安と云うのは湧いたことが無い。 ――否。 だから。――だろうか。 所詮根拠のない平穏など、根拠無く揺るがされて当然なのかもしれない。 立てつけの悪い家は、地震などなくても常に崩壊の危機に晒されているものである。 つまりこの焦燥感の正体は、無為な日々を送るばかりで将来を考えないことに対するもの――と云うことか。 それもどこか違うと思った。 いかにもこの時期の少年少女にありがちな悩みではあるし、だから雷もいずれそういった焦燥を覚える日が来るのだろう。否、今現在も抱いているのだろうが、それはそれである。 雷を体となく心となく焦がすこの温い炎の正体は、きっとそう云うものではない。限りなく似ているとは思うが、しかし絶対に異なるものである。 雷がその炎の正体に気づくのは――もう少し先のことである。 BACK LIST NEXT
https://w.atwiki.jp/lord_of_vermilion/pages/2514.html
~進撃の白き翼~(R) 基本情報 名前 ~進撃の白き翼(しんげきのしろきつばさ)~ 真名 ウルスラグナ 種族 降魔 ジョブ ディフェンダー 初期カルマ 1 カルマ取得速度 NORMAL <タイプ> 聖戦機 タイプ 機甲 HP 600 ATK 180 DEF 230 ハイアーツ 有 カルマアビリティ カルマ1個 ヘビーボディA 攻撃力が上がる。また、全ての移動速度変化の効果を受けなくなる。 カルマ2個 ヘビースマッシュA 自身の攻撃力が上がる。さらにスマッシュアタックを当てた敵ユニットの移動速度を一定時間一定にする。 カルマ3個 白翼衝撃波 自身が攻撃した敵ユニットのバトルスタイルを一定時間ファイタースタイルに固定し、攻撃ウェイトを一定時間止める。 ハイアーツ 白き勝利の翼 範囲内にいるターゲット中の敵ユニット1体と、その周囲の敵ユニット全てにダメージを与える。さらに、一定時間移動をできなくする。 効果時間 ?秒 ステータス 魔神状態中 カルマ所持数 融合体数 HP ATK/DEF カルマ1個 0体 600 ???/??? 7体 900 ???/??? 魔神状態解除後 カルマ所持数 HP ATK/DEF カルマ1個 600 190/230 カルマ2個 600 210/230 カルマ3個 600 210/230 DATA・フレーバーテキスト +Ver3.5 Ver3.5 全長 数百メートル以上 重量 計測不能 出身地 異界の火星 司るもの 勝利 バトルモード 10タイプ 真名 ウルスラグナ イラストレーター danciao フレーバーテキスト 少女と仲間たちは、目を疑った。背から赤い雫を散らしながらドウッと倒れ込む女戦士、その後ろで冷たい微笑を湛え剣を握る――暗黒の騎士。「フォル…!」「貴様ぁ…何をやっておるかあああああ!!」北方軍神が魔獣の体を足場にして、一足飛びに暗黒騎士に迫る。暗黒騎士はその槍を、涼やかな微笑みを湛えたまま、わずか半歩下がるだけでかわして見せる。「でええええい!!」軍神は空かされた槍を振り向きざまに横に薙いで追撃を放つが、暗黒騎士はそれをこともなげに流麗な剣さばきでいなすと、瞬時に飛び退り、片手をひらひらとさせて笑った。「おぉ~ 怖いなぁ」「フォル! どういうつもりだ!!」征服王の問いに、眉根を寄せて首をかしげる暗黒騎士。「…フォル? あぁ~そうか…うん、なるほどなるほど… とにかく、助かったよ。危ないところだったけどね、概ね作戦通りだ」「作戦…?」「そう、作戦さ――しかし、これまたずいぶんと群れたもんだねぇ」額に手をかざし、周囲にいる少女の仲間たちを見回す暗黒騎士。その体に、不意に暗い影が堕ちる。「チ・ガ・ウ」暗黒騎士が振り返るや否や、いつの間にか背後に立っていた巨人が、思い切り巨大な両の手甲を合わせた鉄槌を落とす。しかし騎士は、またもやそれをひらりとかわす。「あぶないな~、アマゾネスってのはどうしてこう乱暴な奴らばかり集めたがるのかね」その時地の王が、何かを探らんとしているのだろうか、暗黒騎士の方に両の掌を向けながら言った。「…皆の者、カークスの言う通りだ。そやつ、フォルではないぞ…!」「何? 違うのか!?」「外見はフォルだが、“中身”が違う…いつのまにやら、魔力の相が全く違うものに入れ替わっておるわ」「ぬぅぅ…! 貴様は何者だあああ!!」「さぁ~ 誰だろうねぇ~」いきり立つ北方軍神を挑発するように剣をくるくると回しながら、暗黒騎士はさも可笑しそうに笑った。「……あなた…イドですね…」暗黒騎士の肩がピクリと揺れる。見ると、臥せっていた女戦士が、剣を頼りに、息荒く片膝をつきつつ起き上がり、暗黒騎士をねめつけていた。「…魔獣も、全部あなたが仕掛けたのですね――あなたはミミララが追っていたはず…あの子はどうしたのです?」「あらら~ バレちゃったか~」わざとらしく芝居がかった様子で頭を掻きながら“イド”は答えた。「彼女さ~ ほら、優しいだろ? やはり僕には手を下せなかったんだよ。いや~やっぱりぬるいよねぇ…だからさ、わかるだろう?」「…嘘をおっしゃい、あの子なら全身の骨を折って、あなたが気を失い身動きできなくなるぐらいまではやりますよ」女騎士のすかさずの返答に、暗黒騎士は空を仰ぎハハッと笑って舌を出した。「あ、またバレちゃう? そ~なんだ、正直だいぶやばかったよ。だからさ、逃げてきたんだ――とっておきの“通路”を使ってね」「……やはり…」暗黒騎士は立てた親指を自身に向け、ぐいっと胸を張った。「僕たちはもともとひとつ――“こいつ”がさ、自分の存在に疑問もったり、何かしら後ろ暗~い気持ちになってくれりゃあ良かったんだ。ほんの小さなことでいい…それさえあれば、僕は『鏡』を通ってこいつの“裏”に戻ってこれる。こうして、少しの間なら乗っ取ることだって出来るんだよ。いや~、上手くいってよかった…ていうかオルトロスさ、君何でもっと早く呼ばないんだ。予定通りミミララは引き離せたとはいえ、本当にぎりぎりだったんだぜ? “こいつ”がヘコんで、舞台が整ったら、君が紋章で僕を呼ぶ、そういう話だっただろう?」≪…うるさい……その子供は…オレが喰うんだ…お前には…やらない…≫「…イド、何を…企んでいるのです…?」苦しげに顔を歪める女戦士。「ハッ! ばぁさんには言ってもわからないよ。さ~て、“こいつ”が目覚める前に、うるさいみんなにはおとなしくなってもらうかな」暗黒騎士が胸に手を当てると、その奥側から紫色の光が漏れ出す。そして、その光に呼応するように、倒れているオルトロスの紋章が強い光を放つ。同時に、光を目にした少女を除く全員の体にズン、と重圧がかかる。「うぉっ!」「ジュゥ…シュルルルル…」「グガアアアア…!」「なんと…カンヘルまでも動けぬか…これは…我が地の力以上…」」その時、暗黒騎士のそばに、よろよろと近づく小さな影が――。「ママリリ、近づいてはならぬ!」征服王が叫ぶ。亜人の少女は、悲しそうな、困ったような、複雑な表情をうかべ、暗黒騎士に語り掛けた。「ママリリ…よくわからない… お前、フォルじゃないのか?」「ん~? あ~はいはい、そうだね、僕はフォルくんだよ~」「うぅ……」「悲しまないで…僕だって悲しいんだ…」暗黒騎士が、少女の頭に手を乗せ、耳元にそっと囁く。「…だってさ、ここでお友だちみ~んな死んじゃうんだから」少女は、キッと暗黒騎士を睨みつけると、ブーメランを大きく振るった。「ほっ、危な~い!」「うそつけ! お前フォルじゃない! お前とは友だちなれない、フォル返せ!!」少女はそのままジャガーのような俊敏さで跳ねまわり、さらに攻撃を仕掛ける。しかし、暗黒騎士はケラケラと笑いながらすべての攻撃をかわし、頬をはたいて少女を叩き落とす。「きゃんっ!」「「「ママリリ!!」」」仲間たちが色めき立つ。女戦士が動けぬ体を震わせ、気炎を上げる。「“あなたが”、その子を手にかけるのですか?」「“僕だから”だろう? そもそもさ――なんでこいつなんだ?」暗黒騎士――イドは、大仰に両手を広げ、まるで舞台の主役にでもなったかのように語り出す。「僕はさ、“本物”になりたいんだ。“使徒”なんてさ“契約”に失敗すりゃ終わり、いつか体が崩れちゃうんだぜ? 僕を使徒にしてくれたあの人は、『鍵』をご所望なんだ。けどさ…『鍵』は“こいつ”なんだってさ……なんで“こいつ”なんだ? 僕だっていいだろう? 僕が『鍵』だっていいはずじゃないか! だから僕は、“こいつ”の記憶を根こそぎ奪って“外に”出た――使徒なんて偽物じゃなくて、僕が本物の『鍵』になるんだ!」「あなたは…何を言って…」「…だからさ、ばぁさんにはわからないっていったよね?」さも楽しそうに演説をぶつ暗黒騎士は、ふと足元に重みを感じた。見ると、亜人の少女が這いずり、その足元にしがみついている。「フォル…返せ…」「きかんぼうなガキだね。こりゃあ体罰とかが必要なんじゃあないかな? …オルトロス、僕の『紋章』は僕の魂と共にここに持ってきた――わかるね?」≪…嫌だ…まだだ…あいつを喰うんだ…≫「わがまま言うなよ~ どの道、君もそのままじゃ動けないだろう? 時間がないんだ…“こいつ”が目覚める前に、“こいつの手”でその子を殺す――その絶望は“こいつ”を『鍵』に変え、“こいつ”の心を殺す――その時こそ、僕が…この、僕が――!」ケタケタと笑う暗黒騎士に、征服王と北方軍神が動けぬ体にあらん限りの力をこめつつ警戒をする。「ぐぅぅ…今度は何をする…つもりだ?」「ぬぅ…きっと…ろくなことではないのであろうな」暗黒騎士はおもむろに自分の服の胸倉をつかむと、思い切り引きちぎった。なんと、あらわになった胸元には、オルトロスと同じ文様が浮かび上がっており、それはいっそう眩い紫光を放つ。「みんな僕を影だと笑う、けれど、その影が“本物”になるんだ… イッツ・ショー・タイム! ほら、見てくれよ――これが僕の…影なのさあああ!!」イドの紋章の光がはじけるように広がり、暗黒騎士の体がその光に溶け込んでいく。やがて光は巨大なオルトロスをも包み込む。≪…あが…あがががが…がああああああ…!!≫苦鳴を漏らすオルトロス。その体表が紫色に光りながら肥大し、魔獣の巨体が、さらに倍以上に膨れあがっていく。「…これはなかなか…手強そうですね…」つぶやく女戦士。魔獣の膨張は落ち着き、巨大な二つの頭はゆっくりと周囲を睥睨すると、青黒い歯茎を向き出して高らかに笑った。≪あはははははは!≫――イドの声。魔獣はイドに乗っ取られたのだろうか。巨大な魔獣の双顎がぶぅっと膨らみ、轟轟と紫煙を湛える。≪ほ~ら逃げろ! 死んじゃうぞ~!!≫「ガアアアアアア!!!」突如、竜神が爪を掲げ、巨大魔獣に向かって駆けだす。「むぅ、カンヘル殿!? 縛が解けたのか! 動けるぞ! 走れ!」「いや、もう間に合わぬ! 皆こちらに集まるのだ!」北方軍神と地の王が叫ぶ。そして、竜神の爪が巨獣に届かんとした瞬間、その双口から辺り一帯を覆うほどの炎が吐き出される。「ぬうううううう! 地の王ぅぅぅ…アマイモンが命ずううう!!!!」 地の王がありったけの魔力で巨大な岩盤を持ち上げ盾にするも、岩盤はみるみるうちに溶け落ちていく。崩れる岩盤――蒸発により立ち昇る大噴流――そして静寂――。「ぬぅ…?」気づくと、地の王は崖の上にいた。「よぉ、アマイモン。大立ち回りだったな」「おぉ、アモンか! では…」「あぁ、悪魔のあんただけはオレ様の転送魔法陣で運べたがよ…」「では、皆は…」崖より見下ろす眼下は、一面火の海だった。しかし、そこに一か所だけ、輝く霧に包まれた一帯が見える。「ポロスってのが、不思議な酒もって飛び降りてったが、なんとか間に合ったみてぇだな」三つ首の悪魔の口が、それぞれにやりと口角をあげる。炎の海の一点、輝く霧の中では、気を失った女戦士を抱えた人馬が『神の酒』を掲げ、その神香で巨獣の炎をせき止めていた。「礼を言うぞ、ケンタウロスの青年よ」背中に大きくやけどを負った征服王が、荒い息で亜人の少女を抱えている。「ご無事で何よりです。しかし…」周囲を見回すと、息はあるものの、二人以外の仲間たちは皆一様に傷つき、倒れていた。「これは…万事休すですね…」「うぅ…」「おぉ! 娘! どこか痛むところはないか!?」気付いた少女が周りの惨状を見て、目に涙をためる。「あれきさんだ… どうしよう… みんなも… ばーちゃんも… フォルも……」「泣くな娘、顔をあげよ!」征服王は少女を降ろすと、しっかりと立たせ、その両肩を掴んだ。「ママリリよ、お前は我ら“友だち”の希望となるのであろう? 希望とは闇夜の灯台、光をみうしなえば、我らは何もない海を彷徨うことになる」「あれきさんだ…」「それにな、戦いとはあきらめが心によぎった者から負けていくものだ。勝利を捨てるな。勝利をあきらめるな。勝利に希望を持ち、勝利を信じる自分を信じるのだ!!」そう言うと、征服王は剣を手に立ち上がり、ゆっくりと地響きを立てて向かって来る巨獣を見据えた。「どれ娘よ、この征服王が勝利の仕方というもの見せてやろう」そして、背中越しに少女にニヤリと笑いかける。すぐそばまで迫ってきた巨獣の二つの頭が、ガチガチと牙を鳴らしながら一同を見下ろす。≪あぁ… まだ生きてた…しぶといなぁ… まだ何かするのかい?≫「フン… なめるなよ? 俺は征服王と呼ばれた常勝の覇王――そして俺は今、誰よりも、何よりも勝利を渇望している――ならば今しかあるまい」そう言うと征服王は、剣を高々と天空へ掲げ叫んだ。『今こそ、盟約を果たしてもらうぞ――来たれ! 勝利を約束する異次元よりの使者よ!!』釣られて巨獣も、大量の噴煙で真っ黒に染まった空を見上げる。しかし――≪…なんだよ …何もおきないじゃないか…≫その時、空が――ガラス細工のように割れた。『『『――認証完了』』』「…おいおいおい なんだありゃぁ…」崖の上で、空を見上げる三つ首の悪魔があんぐりと三つの口を開ける。「…我も初めて見る…間違いない、あれは――」二柱の悪魔の視線の先、裂けた天から現れたのは――巨体。雄々しく広げた白い翼――同じく白い神光を発する四本の巨脚――ただただ、果てしなく巨大な聖白の巨体。「――『降魔』である」「すごい…! あれ、あれきさんだの友だち??」「ふははは! そうだ! かつて彼の地で死にかけた時に出会ったのだ」「確かにすごいですね……次元の壁を破壊して進撃する巨大神魔……ん?」人馬は目を細めた。降臨する神魔の背に、小さな人影を見たのだ。腕を組み、目深にかぶった毛皮のマントを風に翻し、高らかに豪快な笑い声をあげる、その姿を。人馬は、肩を震わせ思わず数歩前に進み出た。「あぁ… そんな、あの人は……征服王よ、あなたの“勝利”は本物のようですね」「あぁ、そうであろうとも……どうかしたのか?」「…えぇ…」人馬は、その目に涙を浮かべて言った。「――英雄の帰還です」~『新・アマゾネスの冒険』 第13章 その4~ 考察 Ver3.5SSで復活した降魔の一人。 ディフェンダー降魔たちの中ではDEFが高めで、また攻撃的なアビリティも持ってるのでグッドスタッフ的な取り回しがしやすい。 何かと便利な効果を持つ使い魔たちの強いアビリティやアーツをかき集めたような性能をしている。 カルマ1ではヘビーボディAが発動。 敵ディフェンダーにスロウアタックを貰ってもものともせず攻め続け、また逃走時にもディフェンシブスタイルでDEFを上げた状態で逃げられるため生存力にもかなり貢献するアビリティ。 素の移動速度を上げることこそできないものの、ディフェンダーでこのアビリティが強いことは神族のCハリハラが証明している。 カルマ2でヘビースマッシュAが発動。ATKの数字としてはこの時点で完成する。 降魔のスロウ力はびっくり降魔対策で下げられてしまったが、聖帝のレンジアップとは別ベクトルで自力で補完できるアビリティ。 このユニットのアビリティで60コストのスロウ拘束力はある。 カルマ3ではディレイ効果とファイタースタイル固定化効果が発動。 カルマNormal降魔なので必ずしも戦闘時にここまでカルマが貯まるとは限らないのは難点だが、上にも書いたようにATKの数字はカルマ2で仕上がるので許容範囲か。 ファイタースタイル固定化効果は集団戦で刺さる敵はさほどいないが、相手が重要なストーンを大型ディフェンダーで防衛しているときにマジシャンに頼らず強引に剥がせるアビリティである。 廃滅の機神ほどではないが、味方マジシャンが全滅していてもギリギリの逆転を狙いにいけるのは大きい。 不死のSTマグノリアと魔種C茨木童子の合わせたようなアビリティ。 ハイアーツは短時間の移動禁止とダメージ付与。 神族のSTアグリアスや人獣のSRヨルムンガンドが持つ効果であるが、逃走する敵の完全な足止めになり集団戦でも相手の行動を1~2手機能停止させるわけで非常に強力。 おおよそ3秒ストップさせるが一応射程が長いので発動した後にスロウで捕まえる為に近づこうとすると結局ストップ効果時間が切れて逃げられてしまっては本末転倒。 その為自分の集団で使うより味方を含めた総力戦で力を発揮するが、一度きりである点には注意。 魅力的なアビリティ、高めのステータスと嬉しいづくしの降魔であるが、ディフェンダー降魔らはウィークと疑似クイックドライブの聖帝、タフさと疑似キュアオールのぬわ龍こと守護龍、ATKバフと無敵ハイアーツの月姫などとそれぞれが明確に役割を持っている。 またこれらのディフェンダー降魔らは○△構成になる魔種や海種、あるいは大型マジシャンワントップデッキへの適正が高いのもあり、あくまでグッドスタッフの進撃の翼は入れるデッキが中々悩ましい。 ○△種族の単色デッキよりも混色デッキの方が扱いやすいかもしれない。 なお余談だがこのユニットだけでは機甲軍の称号は取れない。 キャラクター説明 Re 2より復帰。ゾロアスター教にて崇拝される英雄神で、輝く四枚の翼を持つ男神。 崇拝した者に加護と絶対的な勝利を与え、悪しき者や嘘をつく者には天罰を与える正義の神。 沢山の化身を持つインド神話のとある主神と同じように、彼も「十の化身」と呼ばれる様々な能力を持った変身体を持ち、状況に合わせて変身するという。 LoVにおいては確かに四枚の翼を持っているが、その姿はなんと四本足の巨大メカ。 勝利を求める者の元へ緊急発進降臨し、敵対者を機械仕掛けの巨体と10種類の豊富なバトルモードによって文字通り殲滅するとの事。 実は過去に死の淵にあったアレキサンダーをその圧倒的な力で助けており( 過去作フレーバー参照 )、その際に契約。彼の呼びかけに応えていつでもそれはもうド派手に出撃降臨してくれるという。 降魔転醒時等に何やら形容し難い音を発しているが、実はSEではなく物凄く加工されたボイスだったりする。よーく聞くと「緊急出撃」や「任務終了」など喋っていることがわかる。 ~進撃の白き翼~のフレーバーテキストは【希望】ママリリの次の話であり、さらにヘラクレスのものへと続く。 +編集用コメント *編集が苦手な方はこちらへ情報提供お願いします ハイアーツはATK240相当で属性はなし、スパクリは未検証 -- 名無しさん (2017-02-27 15 47 54) 名前 コメント 余りにも当Wikiやゲームから逸脱した無関係な雑談や、誹謗中傷めいた暴言、ページに関係ないコメントはおやめ下さい。 wikiは不特定多数の人が利用する場です。プレイヤーの個人名や所属ギルドなどを書き込む行為は慎んで頂きますようお願いします。 個人的な日記として使用するのも控えて下さい。 +コメント *雑談や使用方法などの相談にご利用下さい 考察のぬわ龍って表記はどうなの? 普通に守護龍って書けば良いのに。 文面で察せるとはいえ初心者とかは誰?ってなるでしょ -- 名無しさん (2016-10-11 07 32 59) タワー制圧中の根元がハイアーツで吹っ飛んだので固定ダメージではないっぽい? -- 名無しさん (2016-10-11 14 49 01) こいつで機甲の称号とれるんかな。。。 -- 名無しさん (2016-10-19 11 54 12) 喋ってるのかwww 全然気づかんわこれは… -- 名無しさん (2016-11-03 17 39 23) ヘビィボディを生かせない構成だと罪人の劣化 -- 名無しさん (2016-11-07 03 39 36) 罪人の劣化ってそもそも仕事が違うんですが 使ってから口出そうね。 -- 名無しさん (2016-12-14 13 25 05) ↑ハイアーツは似てるけど、求められるものは違うよね。 でも、そんなことよりお前の口の悪さが気に入らない もう少し良く考えて書き込みましょうね -- 名無しさん (2016-12-14 17 51 03) これファイタースタイル固定させられるってことはフリッカーさせない 又はガーディアンで防ぎやすいってことですよね。スロウアタックが 移動速度固定なのと合わせて高コスアタッカーへのアンチ力高いって認識で大丈夫? 特に小太郎とかのスピードアップ持ち高コスに対して。 -- 名無しさん (2016-12-15 00 21 24) 固定ダメージ前書いてあったのに消されてるけど、固定ダメージじゃないなら検証した上で数値書いてから消しなよ -- 名無しさん (2017-01-19 14 40 48) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/anerowa/pages/53.html
命、その価値は ホクトが死んだ。 余りに呆気なく。 ボンという音と一緒に命が消えた。 ホクトだけじゃなかった。 他にも6つの音が。 つまりは七人逝ったという事。 「畜生……くそおおおおおおおおお」 ガンと地面に拳を殴りつける。 唯、咆哮が暗い暗い土をくりぬいたような洞窟に響く。 涼しい風が俺に当たる。 ジメッとした湿気が何となくイラつく。 俺――倉成武――は悔しかった。 何もできずに失った息子。 倉成ホクト。 俺には何時の間にか出来た子供。 本当にいつの間にかだった。 愛したつぐみを助けて一眠りをしたら。 17年たっていた。 ……悪い冗談のようだ。 でもそれは紛れも無い事実。 あの地獄のような7日間。 その間に俺は不老不死になった。 キュレイウィルスによって。 キュレイウィルス―――詳しくは俺も分からないが未知のウィルス。 感染したものはキュレイウィルスによって細胞を書き換えられ不老になる。 そして自然治癒力が上がり不死に近い状況になるらしい。 治癒力は怪我に関しては全治2ヶ月、元通りにに歩けるようになるまで更に数ヶ月を要するほどの重傷が1日で回復し、歩きまわれるようになってしまうほどだ。 そして副次的効果として運動能力の上昇もみられるらしい。 最も俺もよくは分からないが。 そのキュレイをもともとの感染者であった小町つぐみから感染してもらった。 生き残る為に。 そしてその7日間の間に俺はつぐみを好きになり屈折あったが結ばれた。 その時に出来た子供が二人。 ホクトと沙羅という双子。 まぁその後色々あって俺が目が醒ましてのは7日間を過ごしてから17年後。 気がつけば37歳でパパだ。 昨日まで20歳だったのに。 いや、心は20歳だ。 うん 本当ビックリだ。 それでもよかった。 あの地獄のようなサバイバルを終えやっと幸せな日々になると想ったんだから。 愛してるつぐみと子供たちと。 だけど。 奪われた。 殺し合いという名のふざけたゲームに。 ホクトとの命と共に。 悔しかった。 息子の死に何も出来なかった自分が。 悔しくて。 哀しくて。 だからこそ。 「壊してやる、こんなゲーム……命の重みを知らない奴らなんかに……絶対に負けてたまるか」 俺は。誓う。 この殺し合いを壊す事を。 主催者のいう通りになってたまるかと 命の大切さを知らない奴らに。 この参加者の命……絶対に上げるわけにはいかない。 それがホクトの死に何も出来なかった自分の償いになると信じて。 頑張ろうと。 俺はここで挫けるわけにはいかなかった。 ホクトは言った。 『パパ……ママ。頑張って。殺し合いなんかに負けないで。絶対に負けないで』 と。 俺は……死なない。 絶対に死なない。 絶対に負けない。 頑張ってみせる。 死んでたまるか。 「見てろ……ホクト。絶対勝ってみせる。生きてみせる」 なぁホクト。 俺は頑張るから。 絶対。 絶対死なない。 「……さて、行こう。まずはつぐみ、少年と合流しよう」 小町つぐみ、少年――桑古木涼権――。 愛する者と七日間を過ごし生き抜いた大切な仲間。 殺し合いに乗ってるわけがない。 だからとりあえずそいつらとの合流を。 「んーどっちを行こうか」 ランタンを掲げて道を照らす。 今俺がいるのは洞窟見たいな所。 一本道になっており長さは分からないが幅はかなりある。 前か後ろ、どっちに行こうか思案している時だった。 「きゃぁあああああ!?」 「!?」 前方の方から少女の叫びが聞こえたのは ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「……ぐす」 暗い暗い洞窟から少女の啜り泣きが響く。 少女は黒い制服を纏い灰色の髪をしていた。 髪に飾り付けられている碧のリボンがゆれる。 少女は少し怖くて泣いていた。 この状況が余りにも異質で。 彼女を照らす灯は手に持ったランタンと壁に取り付けられてる灯のみ。 光はそれしかなくて後は闇が支配するのみ。 その闇に少女は唯怯えた。 少女―――リセルシア・チェザリーニ―――はよくわからなかった。 突然広い場所に連れてこられて殺し合いをしろと綺麗な女の人が言った。 そして情報をまとめようとする内に沢山の人の首が飛んだ。 怖かった。 哀しかった。 沢山の人の死に。 そして気がつけばこんなくらい場所に。 名簿を見た。 そこには見知った名前が4つほど。 よく知ってる人と名前しか知らない人。 クリス・ヴェルテイン。 最近リセと仲良くしてくれる人。 不思議な人だった。 自分の唄に興味を示して近づいてくる。 人付き合いが苦手で離れるのについて来る彼がとても不思議でそしてリセにとって嬉しかった。 そのクリスまでいる。 彼がこの島に居ることがリセにとって嬉しいような哀しいような複雑な気分だった。 ファルシータ・フォーセット。 自分に良くしてくれる同じ学校の生徒会長。 同じ孤児院出身でとても利発的な人だった。 後はクリス伝いから聞いた名前のみ。 トルティニタ・フィーネ。 アーシノ・アルティエーレ。 よく知らないけど無事であるといいなと唯そう想った。 「……どうしよう」 溢れる涙を拭いながらもリセは考える。 いつまでも泣いてるわけにはいかないから。 恐怖はいつでも傍にある。 こんな命の危険を晒されることなどなかったけど。 それでも恐怖は日常からあったのだから。 哀しい事にリセルシア・チェザリーニは恐怖に慣れていた。 痛みに慣れていた。 リセは孤児であった。 それをフォルテールを扱える、その一点で拾われた。 有名な音楽家がであり今の父に。 父の教えは厳しくて。 失敗すると飛んでくる体罰。 怖かった。 痛かった。 それでも頑張った。 頑張って父に認められること。 それでも自分は父を愛してくれたから。 父が自分を愛してると想っているから。 リセは傷つきながらも生きていた。 だから、恐怖は慣れっこだった。 きっと……きっとその先に幸せがあると思って。 「……うん。大丈夫。大丈夫」 怖いと想う。 充満した死の臭い。 血の臭い。 今でも頭に残っている。 でもリセは生きなきゃと想う。 理不尽な死にたくなかった。 誰もが想うしにたくないという感情。 でもそれでも誰かを傷つけることなど考えたくなかった。 結局リセは優しい人間だから。 殺し合いという理不尽で哀しいものに参加するなんて考えたくなかった。 だからこそ小さな勇気を振り絞る。 この地獄の場所で生きようとするために。 「……まずはこの暗い所から出たいな」 よたよたと歩き始める。 彼女の体には不格好のディバックを持ちながら。 この絶望に満ちた場所で希望を見つけるために。 「……暗いなぁ」 それでも闇がリセの心を不安にさせる。 少しでも明るくさせようとランタンを掲げた瞬間。 「……ひゃぁ!?」 幽鬼の如く目の前に立っていた少女。 青い髪で端整な顔立ち。 白い服と黒のロングスカートを纏っていた。 彼女は目の前のリセを見つめ口を開く。 「貴方……」 「……ひゃい?」 リセはおどおどしながら口を開く。 まさか人がいると想ってから。 それにリセは人付き合いというのになれて居なかった。 リセはいつも孤独だったから。 級友から嫌悪されていつも一人。 リセが部屋に入ると皆が出て行ったり食事も独りだった。 いつも独りで。 だからつい戸惑う。 どう接せばいいかと。 そんなリセにかまうことなく少女は続ける 「……依人。森宮依人知ってる?」 「……貴方は?」 「森宮蒼乃。依人の姉」 そっけなく少女―――蒼乃は呟く。 リセを一瞥しつつただ返答待っていた。 リセは驚いてる自分の心を抑えながら返答をする。 「知りません……えと、私は蒼乃さんが始めてです」 「そう……」 それで会話は途切れる。 リセはえっとと口ごもりをしどう切り出そうかと。 貴方は何をしてるんですかと聞こうか。 それとも自己紹介をすべきかと。 いくつもの言葉が頭に浮かんでは消えていく。 思案し迷うリセを尻目に蒼乃はふぅといきをつきそして告げる。 「……じゃあ、死んで」 永遠の死を。 もう、必要なかったから。 森宮依人という彼女の全てを知らない少女は蒼乃にとって要らなかったから。 「え?」 リセが呟いた瞬間蒼乃は右手を挙げる。 その時何もない所から現れるは白くて薄いもの。 そして蒼乃が手を振った瞬間、それはリセに向かう。 そうそれは紙。 白く鋭い紙。 紙が舞いそしてリセの視界を覆った。 「きゃぁあああああ!?」 目の前の異常。 そして命の危険。 そのことに怯えたか、はたまた偶然か。 リセは咄嗟の判断で横に避ける。 だか一枚の紙が鋭くリセの頬を切り裂いた。 「あぅ……いたぃ」 頬から流れる紅い紅い血。 その頬を抑えながら恐怖に怯えながらも蒼乃を見つめる。 何故? どうして? そんな困惑がリセの頭を支配する。 「……何故ですか」 「依人の為……」 ストイックにそれだけを蒼乃は告げまた手を掲げる。 今度は仕留めるつもりで。 その行動に躊躇いもなかった。 目は唯冷静に。 「……そんなの」 それでもリセは想う。 依人がどんな存在かはリセには分からない。 でも大切なのだろうとだけは解る。 それはリセの勘も入っているけど。 何れ自分は死ぬだろう。 その事に恐怖を感じる。 だけど……それよりも。 この目の前の感情の起伏が薄い森宮蒼乃が。 どうしようもなく。 たまらなく。 「……哀しいですね……うん……哀しい」 「……何が」 「貴方が、森宮蒼乃さんが……哀しい」 哀しかった。 これからリセを殺すだろう。 そしてそれはこの人の業になるだろう。 それを蒼乃が重荷に感じるとは想わない。 だけどそれでも哀しかった。 蒼乃がその大切な人の為に業を背負うことが。 人殺しという業を。 大切な人を想うが余り。 決して赦されない業を背負うのが。 またその選択肢しか選べなかった蒼乃が。 リセにとって森宮蒼乃そのものが余りにも哀しいものだった。 自分の命が永遠に失われる事よりも。 自分が耐えがたい痛みに襲われる事よりも。 何よりも蒼乃の事が哀しくて可哀想だった。 結局の所、リセルシア・チェザリーニはどうしようもなく優しくて。 優しすぎて。 自分よりも他人のことを考えてしまう。 他人が悲しむのを考えてしまう。 とても、優しくて……そして誰よりも哀しい子だった。 「それがどうしたというの?……死になさい」 だけどその思いは蒼乃には届かない。 リセの悲しみや優しさは森宮蒼乃には絶対に届かない。 フワッと現れる3枚の紙。 それはリセに向かい鋭く向いていた。 「可哀想……」 願うくは森宮蒼乃の明日に希望を。 リセはそれを想い目をつぶる。 ―――紙は舞った。 「させるかぁあああああ!!!」 されどそれはリセの命を奪うなかった。 リセの眼前には一人の男。 手に持った華麗な装飾がされている剣。 それで紙を切り捨てていた。 濃い紺色の髪を持ち白に真ん中にラインが入ったTシャツとジーパンを纏う一見普通の男。 されど目には怒りと闘志を湛え蒼乃を睨む。 その男の名は倉成武。 息子を理不尽にうばれ尚も殺し合いに反逆するものだった。 そして誰よりも命の尊さを知る男。 その男が今、何の躊躇いもなく命を奪おうとしている少女を睨んでいた。 「てめぇ……何のつもりだ」 「……見たとおり」 「命がどんなに大切か解ってるのかよ! それを奪おうとするのかよ!」 「……それが?」 武の憤怒に蒼乃は涼しい顔で返す。 躊躇いなど要らない。 再び無数の紙を現し空に浮かべる。 邪魔が入ったがやることは変わらない。 「邪魔をするなら……倒すだけ」 紙は鋭い矢のような形に変質し武の方を向く。 蒼乃の手が振り下ろされればそのままむかえるように。 武は舌打ちしつつ後ろのリセに向かって言う。 リセは悲しい目を唯、蒼乃に向けて。 「俺は倉成武……危ないから下がってろ」 「え……はい。私はリセです……助けてもらって有難うございます……」 「気にすんな」 「……はい」 リセは一度礼をし後ろに下がっていく。 それを見届けるまもなく武を剣を構え唯蒼乃に向かっていく。 「俺は命を蔑ろにするやつを絶対に赦さない!」 目の前の蒼乃に唯吼え向かっていく。 殺し合いを止める為に。 しかしそれはただの蛮勇の様で。 「……」 何も語らず蒼乃は手を振り下ろす。 そして向かうは矢の如く鋭い紙。 それは一直線に武の下に。 「なっ!?……ぐぅ!?」 武は向かう紙を切り刻んでいくも全部を切ることができず、左肩、右足にに刺さっていく。 紙とは思えない鋭さで深く刺さっていた。 紙に紅い血が滲む。 それでも走りをとめない。 止まれば即ち死。 武だけではなくリセまでも。 「うぉおおおおおおおおおお!」 向かっていく。 唯蒼乃の元に。 命の重要さ知る武だからこそ。 絶対に赦すわけには行かない。 だが 「……終わり」 それでも蒼乃は武の想いなど知らない。 蒼乃は唯想うのは一つ。 依人と。 そして目の前の敵を殺すこと。 手を掲げた先にできるもの。 それは壁。 白い白い壁。 暗い暗い洞窟に唯、唯埋め尽くす白。 幾千の紙。 それが織り成す白い紙の壁だった。 「……依人」 蒼乃は唯、手を振り下ろす。 その合図と共に紙が唸りを上げた。 襲うは紙の嵐。 襲い狂う竜の如く。 圧倒的な質量を持って武に唸り向かい襲い掛かる。 無数の紙が。 「ぐがぁああああ!!!!!」 武はその圧倒的な紙の質量に押されその勢いで壁に叩きつけられる。 その威力は一撃で武の動きを封じた。 「……ゴホッ……ガハ……」 武は壁に叩きつけられたまま、ただうごめく。 体は無数の打撲を受けていた。 肋骨が折れたかもしれない。 それぐらいの叩き付けだった。 動こうにも体が動かない。 「……」 蒼乃はそれを一瞥すると紙で形成された剣を作り上げる。 剣は細く鋭いもの。 それをもち唯武に向かっていく。 止めを刺すために。 「……お前はそれでいいのかよ」 武が唯、言う。 何のためらいもなく殺そうとする蒼乃に向かって。 蒼乃がそれでいいのかと。 大切な人の為に殺すのがいいかと。 「……ええ」 剣を向け唯短く応える。 覚悟はした。 というよりもとより蒼乃はそうだ。 蒼乃の全ては依人だから。 剣が掲げる。 命を刈り取る為に。 武の胸に残るのは後悔。 救えなかった。 唯、それだけ。 願うくはリセが逃げ延びる事。 それを思いを死を受け入れようとする。 が 「「!?」」 武、蒼乃の二人が驚愕する。 予測してない出来事に。 「……させ……ない」 腕を目一杯広げて武と蒼乃の間に入ってきたリセ。 体は震え目には涙を湛え。 それでもここは通さないと言わんばかりに立ちはだかっていた。 「……何を?」 蒼乃はたまらず尋ねる。 まさか間に入ってくるとは思わなかった。 唯、リセの行動が不思議だった。 「……殺さないでください……この人を」 リセがいうのは懇願。 蒼乃はある意味呆れそしてまずこの少女からと剣を掲げる。 だけどそれは懇願ではなくて。 「変わりに……私の命だけ……で……」 「なっ!?」 「おい……リセ?」 取引だった。 武を助ける代わりにリセを殺すという。 簡単な取引。 けれどそれはあまりに哀しくて。 武も蒼乃も唯、驚愕するだけだった。 「嬉しかったんです……助けてくれて」 本当に嬉しそうに語る。 リセは嬉しくて。 誰も助けに来ないと思ったのに。 武が助けに来てくれて。 そのとこが堪らなくて嬉しくて。 だから、恩返しをしたかった。 だから助けようとした。 それが恩返しになると思って。 「蒼乃さん……だから私だけ殺してください」 リセは優しすぎて。 他者の事しか考えなくて。 最も大切な自分の命さえ簡単に投げ出してしまう。 ――哀しい子だった。 「……」 蒼乃は語らず。 唯、改めて剣を強く握って。 リセに剣を向けた。 リセは目をぎゅっとぎゅっと瞑って受け入れようとする。 怖い。 でもそれ以上に救えると思うと嬉しくて。 ただ、その時を待っていた。 (させるか!……させるか!……絶対にさせるかああああああああ!) 武は足掻く。 そんな哀しい運命、嫌だった。 自分のせいで誰かが命を散らすなんて絶対嫌だった。 体も動かせるようになってきた。 足掻く。 唯足掻く。 そして、少女を救う為に。 唯、唯足掻く。 デイバックに手にかけ弄る。 何か救えるものを。 絶対に救う為に。 そして取り出したもの。 「……っ!?……これなら!」 取り出したもの。 そして希望があると信じた瞬間。 「……カフッ」 リセは斬られていた。 袈裟懸け気味に。 蒼乃は何の躊躇いも無く。 唯、意志を持って切り裂いていた。 「う……あぁああああああああああああああああ!!!!!!!!」 武は絶望しかけるも止まらない。 そして取り出したものを投げつける。 その瞬間 「!?」 閃光が洞窟を支配した。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「……日の光ではなかった」 目が次第に慣れてきた蒼乃はただそう呟く。 弱点である日の光。 それではなかった。 一瞬それであると怯んでしまった。 (……あの子) リセとあの子の姿はもう無い。 あの男がリセを抱えて逃げていった。 何故だか追う気にはなれなかった。 あの少女の懇願。 自分は叶えようしたのだろうかと。 自問するも答えは返ってこない。 ただ、リセが一瞬誰かににている気がして。 何故だかわからなかったけど。 でも死んでしまうだろう。 自分が殺したのだから。 後悔もなかった。 「……依人」 思うは大切な弟。 同じく殺し合いの舞台に立っている依人。 彼がいる。 だから殺し合いに乗る。 今はとりあえず少しでも依人が生き残れる可能性を増やす為に。 もし……もし依人が死んでしまった時、優勝して元通りになる為に。 そのために殺し合いに乗った。 それだけだった。 思うは依人の事。 大切な弟の為に。 蒼乃は歩み始めた。 それが血塗れた道であろうと。 蒼乃には関係が無かった。 全ては愛すべき弟の為に。 それが蒼乃の全てだから 【E-2地下洞窟/1日目 深夜】 【森宮蒼乃@sola】 【装備:】 【所持品:支給品一式×1、不明支給品(0~3)】 【状態:健康】 【思考・行動】 基本方針:依人の為に殺し合いに乗る 1:依人の為に参加者を殺す。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「死なせるか! 絶対に死なせるか!」 武はリセを抱え地下の道を唯走っている。 武が投げたのは閃光弾。 それでめくまらましをし、リセを救った。 リセの傷は何故かそれほど深くは無かった。 一瞬の手加減があったのだろうか。 武には分からないけど。 それでも幸運だと思い走る。 容態は良くない。 近いうちにリセは死ぬだろう。 そんな事させたくなかった。 何としても。 荒い息。 少しづつ消えていく命の灯火。 それでも武は走る。 救う為に。 絶対に死なせたくないと。 唯走っていた。 ―――リセを救うとするなら……武のデイバックに入ってるキュレイウィルスが入っている注射器。 だがしかし、武は死ぬ事が無い永遠の命をリセに与える事はできるのだろうか? それは未だ誰も分からない――― 【E-1地下洞窟(神社で入り口寸前)/1日目 深夜】 【倉成武@Ever17 -the out of infinity-】 【装備:夜禍殺しの剣@sola】 【所持品:支給品一式×1、閃光弾×5、キュレイウィルス@Ever17 -the out of infinity-】 【状態:全身打撲、右肩、左足刺し傷】 【思考・行動】 基本方針:殺し合いを壊す 0:リセを助ける 1:殺し合いに乗らない 2:つぐみたちと合流 【リセルシア・チェザリーニ@シンフォニックレイン】 【装備:無し】 【所持品:支給品一式×1、不明支給品(1~3)】 【状態:大きな切り傷、出血多量、意識不明】 【思考・行動】 基本方針:殺し合いに乗らない 0:???? 【備考】 ※何もなければ数時間後死にます。 真っ暗な部屋とゴキっぽい妖精と何も知らない私。 <前 次> 闇と光。そして影の少年と向日葵の少女 ▲上へ戻る
https://w.atwiki.jp/3edk07nt/pages/234.html
―葉月の頃 その7― 【8月24日 湯屋】① 闇と虫の声に包まれていた山の夜が、ひっそりと明けゆく頃―― 翠星石もまた、夢を見た憶えのないまま、浅い眠りから覚めた。 開け放した障子の向こう、窓越しに仰ぎ見る東の空は、仄白い。 まだ未練がましく居残っている夜の部分さえも、もう淡い紫に色づいていた。 夏の夜明けは早いものながら、こんなに早起きしたのは、久しぶりだった。 空気のニオイとか、マクラや布団が違ったせいかも知れない。 ここ最近、翠星石がベッドを起き出すのは、午前8時を過ぎたくらい。 気温が上がって、暑苦しさに耐えかねた挙げ句に、仕方なく起きるのである。 (ん……いま、何時ですかぁ?) 時間を気にしながらも、翠星石は既に、二度寝モードに突入しかけていた。 抜けきらない眠気に一寸すら抗おうともせず、腫れぼったくて重たい瞼を瞑る。 いつもの調子で、ふぁ――と、大欠伸だって、したい放題。 それでも一応、時刻を確かめる意志は、失っていない。 横たわったまま、寝る前に外して枕元に置いた腕時計を、もそもそ手探りした。 二度、三度……右へ左へ腕を彷徨わせては、指を窄めることを繰り返す。 けれど、彼女の腕は空を切り、指先は悉く、畳を掻くだけだった。 そして、四度目の正直とばかりに、えいやっと大きく振り回した手は―― 時計ではなく、ナニか固いモノを、ぺち! と叩いていた。 (あっちゃぁ~…………やっべぇですぅ) 指先に絡んでくる、細やかな糸状のモノ。触感から、すぐに髪の毛だと理解する。 そして今更ながらに、同じ部屋に泊まっている娘たちの存在を思い出した。 蒼星石、雪華綺晶、薔薇水晶の三人のことを。 いま撲ってしまったのは、誰? 起こしてしまったかな? 少しの間、翠星石は身動きを止め、息を潜めたまま、様子を窺った。 ――すると、次の瞬間っ! ぱくんっ♪ 擬音語にするなら、こんな感じ。 突如として、親指を除く4指が、生温かく湿ったナニかに捕らえられていた。 ただでさえデリケートな翠星石の心臓はキュッと萎んで、身体が硬直した。 (いひぃいぃ――っ!? なな、なんなんですぅ!) 不意打ちに狼狽えた心臓が、カゴの中のリスみたいに、胸の奥でドキドキと暴れだす。 のたのた巡っていた血液は一気に加速され、暴走列車の如く、全身を循環していく。 それによって、まとわりついていた眠気と気怠さも、どこかに運び去られてしまった。 頚を軋ませ、焦りと驚きに見開かれた双眸を、腕の先に向けた翠星石は…… 鮮やかな白のイメージを纏った娘の、幸せそうな寝顔を見つけた。 雪華綺晶は可愛らしい口で、翠星石の指をパクッと銜えこんでいた。 しかも、彼女のナマ渇きの舌が、ねとねとと指先を舐めだしたから堪らない。 くすぐったいやら、気持ちいいやら、筆舌に尽くしがたい感覚だった。 暫くすると唾液が溢れ始めたのか、ちゃぷちゃぷとアヤシイ音まで漏れだした。 その音に誘われるように込みあげてくる、不思議な胸の高鳴り。この感じは、なに? 翠星石の背筋を、悪寒とも悦楽ともつかない震えが、ゾクゾクッと駆け抜けていく。 横になっているにも拘わらず、腰が抜けるような脱力感に襲われていた。 「ふわぁぁ……きらきーのお口の中、あったかいですぅ~」 ……なんて、思わず譫言を口にしたところで、翠星石は我に返った。 ほのぼのと快感に酔いしれている場合ではない。隣には、蒼星石も寝ているのだ。 こんな場面を見られては、あらぬ誤解を受けて、またぞろ面倒なコトになろう。 それは困るとばかりに、翠星石が手を引き抜こうとした折りも折―― いきなりガブッと、たべごろマンマ! 「ひぎっ?!」 咄嗟に空いている方の手で口を押さえて、迸りかけた絶叫を喉元に留めた。 それでも、半端ない激痛に、ブワッと涌きあがってくる涙は止めようもない。 前歯でガッチリかぶりつかれているから、無理に引っ張ったらケガをする。 かと言って、このまま放置していても、大ケガは必至。 そこで、翠星石が採った緊急手段は―― (こうなったら…………くらいやがれですぅ!) 困ったときのハムラビ法典。歯には歯を、ガブッとやられたら、ガブッと。 カタツムリのように布団から半身を乗り出し、雪華綺晶の首筋に顔を近付けると、 翠星石は、芳香を放つ髪の間に表れている彼女の耳に、かぷりと噛みついた。 窮余の一策のハズが、意外にも効果覿面。雪華綺晶は鼻にかかった甘い声を上げた。 僅かでも口が開いたこの隙を逃さず、翠星石は、サッと手を引っこ抜く。 そして、雪華綺晶が完全に目を覚ましてしまう前に、彼女の耳を解放した。 幸いにも、彼女は「やめちゃらめぇ~」と、呂律の回らぬアヤシイ寝言を呟いただけで、 スヤスヤと眠りの世界に戻っていった。 (ひぃぃ、いったぁぁい。もうっ! 私の指は、ソーセージじゃねぇですよっ) 唾液まみれの指には、くっきりと歯形が残っていた。微かに、血も滲んでいる。 涙で曇った瞳で、暢気に寝息をたてている雪華綺晶をジトっと睨めつけながら、 翠星石は噛まれて出血した箇所を、ちろ……っと舌先でなぞった。 そして、ふと雪華綺晶のヨダレも舐めたことに気付いて、トマトみたいに赤面した。 あたふた慌てながら、誤魔化すように枕元の腕時計を摘みあげ、針の位置を読む。 時刻は、5時を少し過ぎたところだった。 いくらなんでも、起きるには早すぎる。もう一度、寝直そうか。 そう思ったが、雪華綺晶のせいで、眠気はカンペキに吹っ飛んでいた。 優雅に朝風呂を満喫するのも良さそうだけれど、ここで人見知りスキル発動。 たった独りで行くのは不安で、考えたそばから、気が引けてしまった。 (しゃーねぇです。早起きは三文の得って言いますしぃ…… 折角だから、誰か叩き起こして、散歩に付き合わせるですよ) こういった場合、蒼星石に白羽の矢が立つのが、いつものパターンだ。 通例に倣い、翠星石は、隣に敷かれた布団に顔を向けた。 ――が、そこに、蒼星石は眠っていなかった。 試みに手を差し入れてみると、布団の中は、まだ温かい。 出ていって間もないようだ。トイレにでも行ったのだろうか? (起こす手間が省けたですね。廊下で待ってりゃ、逢えるハズですぅ) なるべく物音を立てないように、翠星石は布団を抜け出した。 幽かな衣擦れに、雪華綺晶が小さく呻いたが、目を覚ますには至らない。 薔薇水晶に至っては、眼帯が額までズリ上がっているばかりか、 浴衣の胸元がはだけているのに、起きる気配がなかった。 「寝相の悪いヤツですぅ。ほれ……そんな格好してると、風邪ひくですよ」 翠星石は試みに、露わになった薔薇水晶の胸の桃色ボタンを、ぷに……と押してみた。 しかし、覚醒しない。ならばと、ボタンを軽く摘んで引っ張ってみたが、効果なし。 そこでモヤモヤと脳裏に浮かんでくる、第三の選択肢は―― ┏━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ 1:【スイッチぽん!】 ┃ ┃ 2:【押してダメなら引いてみな】┃ ┃⇒3:【吸ってみる】 ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━┛ 自分で考えておきながら、かぁっと赤面した翠星石は、ぶんぶんと頭を振った。 いくら起こすためのイタズラでも、そこまでは出来ようハズもない。 もう知らんです。翠星石は、薔薇水晶をそのままにして、窓際へと移った。 眠りこける二人を余所に、洗面所の鏡を見ながら、長い髪にブラシを入れる。 翠星石は、身だしなみを整えながら、意外に空気がヒンヤリしてるなと思った。 顔を洗うために触れた水も、室内の蛇口だというのに、まるで氷水だ。 ただ立っているだけで、浴衣からはみ出した二の腕や足先から、体温が奪われてゆく。 ここですら肌寒く感じるのだから、夜中、宿の外は、かなり冷え込んだろう。 「そう言えば……あいつ、平気ですかねぇ」 ブルッと身震いして、両腕を掻き抱いた翠星石は、ある人物を思い浮かべた。 あいつ――とは、他でもない。メンバー唯一の男性、桜田ジュンその人だ。 彼は昨夜、みっちゃんの車に宿の布団を運び込み、車泊したのである。 夏休みシーズンということもあり、予約を取れたのは、和室が3部屋だけだった。 倫理的な観点からすれば、ジュンが一部屋を専有することになる。 となると、女性陣は残る二部屋に、5人と6人で分かれなければいけない計算だ。 部屋の広さ的に見て、5人の雑魚寝が、いっぱいいっぱい。 6人だと、誰かが押入で寝なくてはいけなかった。 最善策としては、3部屋に4人ずつ泊まること。 これならば、きちんと布団を敷いて、のびのびと眠れる。 問題があるとすれば、誰か3人が、ジュンと相部屋になることだ。 だからと言って、女の子たちが多数決により、車泊を強要したのではない。 それどころか、彼と同室になることを、密かに期待している娘も居たほどだ。 ジュンも薄々、その雰囲気を察していたのだろう。 後に禍根を残さないため、敢えて、災いの芽を摘む選択をしたまでだった。 「今頃、布団にくるまって、ガタガタ震えてるかも知れねぇですね。 温かい飲み物でも手みやげに、いっちょ様子を見に行ってやるかですぅ~」 翠星石は足音を忍ばせて、そそくさと部屋を出た。 彼が夜気に凍えているようなら、温泉に誘ってみるも良し。 まだ眠っていたら、そっと布団に潜り込んで、二度寝してみるのも一興かも。 ああ、でも……添い寝なんかして、襲われちゃったら……どうしよう? やおら湧いたヘンな妄想が、翠星石の胸をざわつかせた。 ジュンは、そんなコトしない。と言うか、襲ったりする度胸はないだろう。 ――とは思うのだけれど……彼を信じてはいるけれど、やはり……少し怖い。 だが、ココロのどこかでは、そうなることを望んでいるのかも知れない。 でなかったら、こんなご都合バリバリ急展開を、はしたなく期待しやしないだろう。 「わ、私…………やっぱり……今でも、あんな、へっぽこぽこのすけを――」 一度は、想いを伝えた。青い感情を燃えたたせて、胸を焦がしもした。 それは叶わなかったけれど、だからと言って、想いの全てを捨て去るなんて無理。 だって、本気だったから。 誰もが一度は経験する、通過儀礼的な恋愛ゴッコなんかじゃなかったから。 だからこそ、小さな恋の芽は今も、翠星石の胸の中で枯れずに残っていた。 とにかく、行動してみよう。結果を欲するなら、そうするより他にない。 恋愛にカンニングペーパーなど無いのだから、答えを導くには計算式が必要だ。 そう思って、いつになく積極的な心持ちに、翠星石自身ですら戸惑いを覚えた。 何も変わらないかも知れない。あるいは、また傷つくだけかも知れない。 だけど……それでも、逸るココロを抑えきれなかった。 「もし、ジュンが……も、求めてきたら―― ――わ、私……断れないかも……ですぅ」 いゃぁん。翠星石は、桜色に染めた頬に手を当てて、廊下でモジモジ身悶えだした。 彼の腕に抱かれながら、淫らな笑みを浮かべる自分を想像してしまったら、 期待と不安で小刻みに震えだす膝を、止められなかった。 妖しい熱が、翠星石の身体を火照らせ、意識をクラクラさせる。 腰の辺りが奇妙にウズウズして、落ち着かない。 さっさと行こう。胸のドキドキを持て余しながら、彼女は歩き始めた。 しかーし。そうは問屋が卸さない。 3歩と進まない内に、耳を衝く甲高い涙声が、翠星石を呼び止めていた。 また、よりにもよって絶妙のタイミングで、妨害してくれる。 翠星石の火照りは、冷や水を浴びせられたように、しおしおと萎んでいった。 ナニ考えてたんだろう。翠星石は額に手を当てて、はふぅ――と吐息した。 「ぶゃぉわあぁあぁんっ……翠ちゃあぁぁんっ!」 「うっせーですよっ! 朝っぱらから、キンキン声で泣き喚くなです。 おめーは他人の迷惑ってもんを考えらんねぇですか、おバカ苺っ!」 翠星石が、駆け寄ってきた雛苺の脳天に、まさかりチョップを見舞う。 ゴッ! という鈍い音が、冷え冷えとした空気を震わせた。 一応、翠星石の名誉のために断っておくと、これは体罰ではない。 スパルタ乙女の『苦悶式・教育的指導』である。 雛苺は両手で頭を押さえながら、怨みがましく翠星石を睨んだものの、 言いかけた文句を引っ込めて、本題を切り出した。 「トモエが居ないのっ! 昨日の夜、寝るときは一緒だったのにっ」 「だからって、泣くほどのコトですぅ? ちゃんと探したですか」 翠星石の問いに、雛苺は濡れた目頭をこすりこすり、小さく頷いた。 聞けば、宿の中は、ひと通り探してみたと言う。 「オディールは、なんて言ってたです?」 雛苺と巴、オディールの3人は、同じ部屋に寝泊まりしている。 ならば、誰かが部屋を出る気配を、夢うつつに察していたかも知れない。 そんな翠星石の推測に、雛苺は間髪入れず、首を横に振った。 「グッスリ眠ってるの。だから、きっとオディールは知らないのよ」 「なるほど。あぁ、そう言えば、蒼星石も部屋に居なかったです。 どっかで見かけなかったですか?」 「ううん、ヒナは見てないのよ。ひょっとして、トモエは蒼ちゃんと?」 「……どうですかねぇ。蒼星石と巴って、あまり接点ないようですけどぉ」 友達ではあるけれど、いつも一緒に遊ぶほど親しい間柄ではない。 巴は控えめで奥手な感じだし、蒼星石も、過度の馴れ合いを好まない方だ。 そんな二人が、繋ぎ役を介さずに意気投合するだろうか。 仮に、そうだったとして……二人は連れ立って、どこに行ったのだろう? 翠星石と雛苺は、腕組みをして、起き抜けで働きの鈍い頭をフル回転させていた。 と、そこへ―― 「おはよ、二人とも。こんな朝早くに顔を揃えちゃって、どうかしたの?」 宿の正面ホールを横切り、近付いてくる人影が、翠星石たちに話しかけてきた。 それは他でもない、浴衣姿の蒼星石だった。 「蒼星石こそ、独りでドコほっつき歩いてるですか。心配したですぅ」 「ごめん、姉さん。いやさ、なんだか早くに目が覚めちゃってね。 そしたら、ほら……肌寒いでしょ。ジュン君、平気だったのかなって」 「ふぅ~ん。気懸かりだから、あいつの様子を見に行ってたですか」 考えることが同じだなんて、やはり双子ですねぇと、翠星石は破顔した。 だが、ふと……彼女の胸の片隅で、変なざわめきが生まれていた。 もしかして、蒼星石もジュンのことが好きなのだろうか、と。 考えることが似通うなら、寄せる想いもまた、共通してくるものではないか? 双子は同じタイプの人を好きになると、聞いた憶えもある。 ――まさか。しかし、有り得ないコトではない。 そんな予感めいた不安を、翠星石はココロの中で、強引に押し潰した。 「それで……ジュンは、冷たくなってやしなかったですか?」 「杞憂だったよ。ボクたちが気を揉むまでもなく、ジュン君には彼女がいるもの」 鼻の頭を指で掻き掻き、はにかむ蒼星石の態度から、翠星石と雛苺は全てを察した。 雛苺とオディールを部屋に残して、居なくなった巴。 蒼星石が言った『彼女』とは、つまり―― 「……たはぁ~。剣道で培われた勝負勘は、伊達じゃねぇですね。 受けどころと攻めどころを、ちゃーんと弁えてやがるですぅ。 大胆に攻め込んだってコトは、きっと昨夜はお楽しみに……きししっ」 「うゆ? 翠ちゃん。お楽しみって、なぁに?」 「決まってるじゃねぇですか。ジュンと、にゃんにゃ――」 「わ、わぁーっ?! なに言いだすのさ、姉さんっ! 違うよ、雛苺っ! ジュン君と柏葉さんは、そんなコトしてないからね!」 「わかんねぇですよぉ~? 大体、なんで蒼星石は、違うって断言できるですか。 ははぁん……さては、コッソリ覗いてやがったですねぇ~?」 焦りまくりの蒼星石は、姉のニヤケた流し目に晒され、更に狼狽えてしまった。 ロクに反論もできずに「知らないっ」と言い捨て、その場から逃げだそうとする。 そんなナイーブな妹の腕を、翠星石が掴んで、引き留めた。 「あぁん。待つですよ、蒼星石ぃ。冗談を真に受けるなですぅ」 「…………もぅ。ヒドイよ」 恥ずかしさか、からかわれた悔しさか、蒼星石は、ぷーっとむくれた。 翠星石は朗らかに笑って謝りながら、妹の柔らかい髪を、ぽふぽふと撫でる。 そして徐に、右腕で蒼星石の肩を、左腕で雛苺の肩を、グイと引き寄せた。 「さぁて。巴の所在は判ったし、蒼星石とも会えたですから、問題解決ですぅ。 珍しく早起きしたし、気晴らしも兼ねて、ちょっくら散歩に行くですー」 いつもの強引さで、翠星石は実の妹と、妹みたいな親友を引きずり、宿を出た。 二人の肩を抱き寄せたまま、足早に駐車場を横切って、林道の方に向かう。 その際、みっちゃんの車が視界に入ったが、翠星石は努めて顔を背けていた。 内側が結露した車のガラスを見てしまったら、きっとドス黒い感情が噴出してくる。 車内の様子が気になって、覗かずには居られなくなるだろう。 そして、寄り添って眠る二人に嫉妬して、ココロを醜く穢れさせていくのだ。 明け方の林道に、彼女たちの足音と、早起きな鳥の声が谺する。 もう少し気温が上がれば、また煩くセミが啼きだすだろうが、今は静かだ。 木々の間から、朝霧が音もなく浸みだしてくる光景は、とても幻想的だった。 路肩のなだらかな斜面には、斑入りの白い花が、霧に紛れて点々と咲いている。 「わぁっ! ねえねえ見てっ。あれ、ユリの花なのよね?」 「そうだよ、雛苺。あれは、ヤマユリ。花言葉は『純潔』と『荘厳』だったかな」 蒼星石の返答に、雛苺は「うよー」と感嘆して、白い可憐な花に目を注いだ。 鮮やかな緑の葉や茎に、しっとりと降りた夜露が、朝日を受けて煌めいている。 確かに、いま翠星石が見つめている花たちには、花言葉どおりの趣があった。 それに引き替え、ジュンと巴の仲を妬む自分は、なんて醜いんだろう。 翠星石は、胸の痛みを覚えながらも、目を逸らすことなくヤマユリを眺めていた。 (私のココロには……まだ、純真な部分が残ってるでしょうか? あるとしたら、これから先も、ずっと純真なままでいられる……です?) 少しの間、答えを探してみる。そして、一分と経たずに諦めた。 解りっこない。人生は、この林道のようにハッキリと形作られてなどいないから。 未舗装の部分があったり、突然の崖崩れで寸断されることも有ろう。 でも――どんな困難に直面しても、いつだって気高く生きていたいと思った。 願わくば、かけがえのない親友たちと、いつまでも一緒に。 翠星石は、蒼星石と雛苺の肩に掛けていた腕を、そっと背中に降ろした。 そして、溢れんばかりの慈しみに、ちょびっとの恥じらいを滲ませながら、 なにも言わずに、二人を抱き寄せた。 キリリと冷えた山の空気の中で触れ合った、蒼星石と雛苺の温もり。 それは、翠星石のココロに蟠っていた黒い感情を、すぅっと融かしてくれた。 まるで、泥まみれの名残り雪を消し去る、春の日射しのように――
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/2772.html
『試験運用加工所 前編』 16KB 虐待 観察 差別・格差 加工場 なんどもすみません!! 試験運用加工所 前編 ぎゃくたいっばっかりかいてるとあたまがおかしくなりそうだよ!! とってもゆっくりしたまりさがだいっかつやくっするよっ!! 36番DCあきさんの漫画にインスパイアをうけているよっ!! 珠玉の名作「どーなっつかうよっ!」へのリスペクト描写が一部分にあるよっ!! 叫び声を上げながら必死に命乞いをするれいむが、また1匹保管用の部屋から 加工所の職員に掴み上げられて運び出される。この加工所は最近新設された所 であり、加工所の新たな運用形態を模索するためのテストケースとして、内外 から注目を集めている。 「やめでえ”!!いや”だあ”れいぶはじにだくな”いいぃ”!!おでがいでず!にんげんざん だずげで!!ぼういや”です!!む”れ”に!!ごうえんざんに”がえじでえ”!!」 なんのことはない、繁殖用ラインのゆっくりが1匹処分されたから、その埋め合わせ に見事当選を果たしただけのことだ。これからこのれいむは、一生とってもゆっく りしたおちびちゃんを死ぬまでつくることが許されるのである。 いくつか扉を越えた先の部屋に入った瞬間にれいむの絶叫は最高潮を向かえた。 「いや”あ”あ”あ”ぁ”ぁ”!!な”に”い”!?な”ん”な”の”ごれ”え”ぇ”!!!!」 加工所はゆっくりできない。ゆっくり達の共通認識であるが、実際に目の当たりにした それは、ゆっくりできるできないの問題ではなかった。 かなり広い部屋の真ん中の通路の左右には、れいむ、まりさ種のゆっくりが何百体と 壁のように並べられた棚に所狭しと並べられている。そして、その全てのゆっくりの 頭にはチューブが突き刺されており、そこを流れるものは、ゆっくりにとって栄養バ ランスにおいては最高級のものが流れている。この先、一生ここのゆっくり達は、自 分の口でむーしゃむーしゃもごーくごーくもする必要が無いのである。 そして、その全てのゆっくり達の後ろには発情しきったありすが全力でぺにぺにをう ちつけている。 「んほほおおおお!!!きょうもぜつりんよおおぉ!!までぃざあ!!うけとめてええ!!!」 「てんっごくにいかせてあげるわあああ!!ぬかずのさんっぱつよおぉぉぉ!!」 「さいしょからくらいまっくすよおぉぉぉ!!!」 全てのゆっくりが胎生、植物性を問わず妊娠している。栄養価最高のものを与えられ 続けているためか、産道からは赤ゆっくりがとめどなく産まれ続け、頭に実った茎か らも赤ゆっくりは生れ落ち続けている。 「ぼう”い”や”だあ”!!!うみ”だぐない”い”ぃ”!!!」 「うばれないでえ”!!いや”あ”!!あがぢゃん”ん”ん”!!!」 「あが!あが!あがあがあが!!!あがぢゃあ”あ”あ”ん”!!」 生れ落ちた赤ゆっくり達は、「ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!」の第一声を発したと ころで、おかあさんからのすーりすりやぺーろぺろなど永遠に与えられることはない。 なぜなら、この生産ラインはこの加工所の研究用のゆルモット生産用である。ここだ けでも、一日に2000体が科学の進歩のために尊い命を捧げているのである。 人間とゆっくりのより良い関係のために尽くす、選ばれたゆっくり達である。 「ゆっくちうんでにぇ!!おきゃあしゃんっ!!」 茎に実った早熟な赤れいむ 「ゆっきゅちうみゃれりゅよっ!!!」 今にも生れ落ちる赤まりさ 「ゆっくち!!ゆん♪ゆ~ん♪ゆっきゅちいぃ~♪」 おうたすら歌えるものまでいる。 「ゆっくち!!ゆっくち!!ゆっきゅちぃぃぃ!!!」 産道から覗かせる顔には希望と喜びが満ちている。 「い”やだあ”あ”ぁ”!!ゆっぐぢい”!!ゆっぐい”い”ぃ”!!」 しかし、赤ゆっくり達の親には希望など微塵もない。 泣き叫ぶまりさはここに来て日が浅い。それまでは公園でようやくひとり立ちを果たし、 幼馴染のちぇんとしあわせーな毎日が来るものと信じていた。だが、ある朝いきなりお 揃いの白い服を着たにんげん達に捕まえられた。抵抗するゆっくりは殺され、子ゆっく り、赤ゆっくりの区別無く強引に袋詰めにされて今に至るのである。愛しいちぇんの行 方など知る由もない。望まぬ何百回目かのすっきりーの果てに実った赤まりさの向こう に見えるのは部屋の唯一の出入り口である。そして、今日も哀れな妄想を始める。そこ から外へと逃げ出し、愛しい相手との間に産まれたおちびちゃん達とぺーろぺーろ、す ーりすーり、む-しゃむーしゃ、すーやすーやする事を。 突然、妄想は中断させられた。扉が開き職員に掴まれたれいむと目が合ったのである。 「れいぶう”う”!!だずげでえ”!ばでぃざはあ”!ばでぃざをを!!ばでぃ!!ばでぃ! お”ぢびぢゃ”!!!あ”あ”あ”あ”あ”ーーーーっ”!!!!!」 もう言葉になっていない。手前のゆっくり達は一匹の例外なくひたすらに喚き泣き叫ん でいるが、奥に行くにつれて少しずつ叫び声を上げているゆっくりが少なくなっている。。 特に、部屋のドン突きあたりのゆっくりたちに至っては、赤ゆっくりが実っては落ちて いく様子を、光の無い目で見つめていた。それだけに、狂ったようにすっきりーを仕掛 けているありすと、希望の産声を上げる赤ゆっくりとの対比は鮮やか過ぎるものである。 自分の未来の姿に絶望し逃避しかけていたれいむを、職員は棚にぽっかりと一箇所空い ている置き、柱についているスイッチを押す。するとれいむのあんよに激痛が走った。 棚についている、以前そこにいたゆっくりの餡子がまだ付いたままの鉄のフックがれい むのあんよを突き刺し、固定したのである。 「ゆひいいいいぃぃぃ!!!いだい”い”!!やめでね”!!ゆっぐりはずじでねえ”!!!」 目の前にいるのにれいむのことなど眼中にも無い職員は、れいむの頭に強引にチューブを 差し込む。 「いだあ”あ”い”い”!!どっで!どっでよ”お”!!ねえ”!?どうじで?どうじで ごんな”ごどずる”の”お”??れいぶだぢだっで「んほおおおおおおおおお!!!!!」」 ありすの荒すぎるほどの息づかいと不快な体温が背後に取り付いていたときには、職員はれい むのことなどもう視界からも脳裏からも排除し、別の職務につこうとしていた。 「いや”あ”あ”あ”!!やべでえ”!おがあ”ざあ”ん”!!ばりざあ”!!!だずげでえ”!! だず・・・・・・・ゆ”ひいいい”い”ぃ”ぃ”!!」 繁殖棚から見えた視界にれいむは戦慄した。産まれた赤ゆっくり達が下へと転がっていくスロープ の先には、無数の穴が開いた透明の板が動いている、その穴よりも大きな赤ゆっくりは、その穴に はまったままどこかに運ばれていったが、その穴よりも小さな赤ゆっくりは、すぐ真下の轟音を上 げる巨大なミキサーでグチャグチャにペーストになるまですり潰されたあと、中身をくりぬかれた 目玉がついているだけのまりさの皮の中につめられているのである。『うまれたてまりさ』成体の 皮の歯ごたえと赤ゆっくりの新鮮な餡子をもった、大ヒット商品だ。 体が小さく研究に適さない、生命力において貧弱であろうと思われる赤ゆっくりの再利用である。 「あ”あ”あ”!!!ひどい”ぃ”!!ひどすぎるよ”お”!!だれがだずげでよ”お”お”!! がみざまあ”!!どずう!!どうぢで!?どうぢでゆっぐりはごんなごどばがりざれるの”お”お”!!!」 早くもれいむの額には幸せそうな顔をした赤ゆっくり達が実った。 ******************************************** 「ゆふふふふふふ!!!おもしろいよ!おにいさん!!」 加工所には不似合いなゆっくりの笑い声が聞こえる。本当に楽しんでいる。まさにゆっくりしている といえる声だ。 「だろ?見ろよアレ、不っ細工な顔しやがって。『れいぶのあがぢゃあーーん』だってよ、ゴミの くせに家族ごっこしてんじゃねーよ。」 ゆっくり愛好家や、その飼いゆっくりを対象にした見学ツアーというのがある。ゲス化の兆しが 見えた物や、バッジ試験前のハッパをかけるためなどの理由からである。 飼い主に対して増長しだしたゆっくりに、加工所で処分されるゆっくりの断末魔を聞かせること は、10時間の説教や瀕死になるほどの体罰よりも効果的だといわれる。 真のゆっくり好きはバッジの種類などにこだわらないが、飼い主と一緒にいなければ、バッジが 無いと命の保証など無いのである。バッジがあっても殺されるものは殺されるのであるが。 自分の今の幸福が薄氷の上にあること、飼い主はいつでもその薄氷を砕くことができるというこ と、それを理解することは銀バッジ以上ならば当然のことなのである。 ただ、ここは何かおかしい。 近すぎるのである、屠殺されるゆっくり達と見学者達との距離がである。 足を焼かれベルトコンベアを流されるゆっくり達の目の前で、金バッジをつけたまりさがチョコレ -トを食べながら青年に抱かれているのである。絶望に満ちたゆっくり達が流れているまん前で、 この両者は大口開けて爆笑しているのである。 「ゆふっ!ゆふふふ!!あー、しあわせーーーー!!」 わざとらしいまりさの声、流されていくゆっくり達の動かないあんよに力が加わる。焼かれた口から は無音の叫びがいくつも放たれている。見開かれた両眼からは羨望、嫉妬、憎悪、哀願、の視線がま りさを突き刺している。 「ゆふふっ!あまあまほしいのぜ?でも、おまえたちはすりつぶされてしぬのぜ。ばかなくずゆっくり はしなないとにんげんさんのやくにはたてないのぜ。」 このまりさは大手ゆっくりショップのブリーダー補助のゆっくりである。ペット用高級赤ゆっくりの 調教役であり、累積試験合格率20%という驚異的なまでの名調教ゆっくりであり、企業から保険まで かけられているほどである。青年の方はその企業の社員であり、まりさとは飼い主と飼いゆっくりで はなく、いわばビジネスパートナーであった。 「おーい!ゆっくりちゃんたちー。ゆっくりしていってねー。君たちみたいな売りモンにならないカス は優秀なゆっくり達のごはんさんになってうんうんになる予定なんだ。よかったねー。」 優秀なゆっくりを掛け合わせ続けたゆっくり達のなかでも、特にこのまりさは優秀であった。 要するに奴隷として完璧な能力を持っていたのだ。人間的な知性と理性、狡猾さすら備えていたためか、 ついには人間同様に好んで虚栄や退廃の味を求めるようになったのである。 青年は初め、同族をいたぶって楽しむまりさに嫌悪感を覚えたのだが、仕事でまりさに付き合ううちに 自分も同じものを楽しんでいることに気がついたのだった。以来彼は愛情を持って商品としてのゆっく りを育てて販売し、買われていったものたちには、その幸福を願い、私生活では野良ゆっくりを虐待し 尽していた。 「ゆゆゆ!!!みるのぜ!!あーん!。」 ベルトコンベアの終点には回転する巨大なローラーがある。その前にたどり着いたゆっくりはより一層 の絶望と恐怖の表情を浮かべる。その顔のまん前でまりさはチョコレートまみれの口内を見せ付けてい るのだ。 「ゆゆっ!!おにいさん!ここのくずどもをみるのはいったんやめて、おひるごはんさんにしようよっ!!!」 「おう、そうだな。腹減ったしメシにしよーぜ。」 この両者のいつものスケジュールでは、最初に食品加工されるゆっくりを見てから一旦休憩をとるのだ。 まりさと青年は昼食をとるために、この加工所内の食堂へと向かった。食堂には職員用と来客用の二箇所 がある。前者は何の特徴も無いただの社員食堂であるが、後者は普通ではない。 中庭に面した、ガラス張りのオープンテラスのレストランのような食堂なのだが、問題は床と中庭に面し ていないほうの壁である。毎日、何百匹ものゆっくりがここに連れて来られるため、ここの収ゆん数はお よそ4000である。そしてその中でも、確実に今日明日のうちに処分されるゆっくり達の収容コーナーがこ の食堂の真下である。真っ白な壁の何もないただの空間に、泣きはらした顔をしたれいむ、黒ずんだ赤ゆ っくりがついた茎を大量に生やしているまりさ、突っ伏したまま動かない子れいむ、持ち主のいないまり さのおぼうしになきながらすーりすーりを繰り返すありす、いまにも産道から赤ゆっくりを産み落とそう としているれいむ、それを大勢のゆっくり達が冷め切った目で見つめている。 そんな、処刑台の順番待ちをさせられているだけの100匹程のゆっくり達がいるこの部屋の天井は食堂に とっては床である。ガラス張りで、声が聞こえるように小さな穴が無数に開いており、食堂に今日の最初 の客である青年とまりさが入って来た時、ゆっくりたちは必死も必死の哀願を始めた。 「ゆゆゆっ!!!おにいざあ”ん”!!れいぶをごごがらだずげでえ”!!!」 「まりざをごごがらだじでぐだざい”い”!!!おでがいでずうぅぅぅ!!!」 「れいみゅをかいゆっくりにしてくだしゃいいぃ!!!なんでもちまちゅ!おといれもできます!おうたさ んもがまんしましゅからああぁ!!!」 「まりざあ!!だずげでえ”!!いっじょにゆっぐりじようよう”お”!!!」 「ばりざを!!ばりざをがっでえ”え”!!!おでがいでずう”ぅ”ぅ”!!!」 「まりちゃといっちょにゆっくちちようよ”お”お”お”ぉ”ぉ”!!!」 「おでがいでず!!がっで!がっで!!れいぶをがっでえ”え”え”!!!」 「おにいざんっ!ずでぎなおにいざんっ!!ごっぢをみでぐだざい!れいぶのはなじをぎいでぐだざい”い”!!」 「ばりざあ!!ばりざあ!!ありずよおぉ”!!いっじょにづれでいっでえ”ぇ”ぇ”!!」 下の光景とは段違いの空気が食堂には流れている。真下から聞こえる哀れな叫びをバックミュージックに して両者は注文を頼んだ。 「えーっと、俺はナスとトマトのペンネ。食後はミルクティーで。まりさは?」 「まりさは、きのことさーもんのかるぼなーら、しょくごはかふぇおれさんがいいのぜ。」 「おっ、そっちも美味そうだな。ちょっと食わせてくれよ、まりさ。」 「いいよっ!!おにいさんのぺんねさんもすこしちょうだいねっ!!」 微笑ましい光景を前に、下で叫び続けるゆっくり達の声が更に勢いを増す。わずかガラス一枚隔てた 先に、自分たちが欲しくてたまらないものがあるのである。自分たちと同じゆっくりなのに何故あの まりさはこんなにも幸せそうなのか?目を血走らせて飛び跳ね続けているまりさはそう考える。 大声で叫び続けているれいむは、かつて飼いゆっくりだった。ゆっくりを始めて飼う飼い主に対し、 飼い主の責任もあるが甘やかされたれいむは増長し、その結果失望を買って捨てられた。今ならわか る、今なら飼い主も自分も両方ゆっくりさせられる。 妹れいむの亡骸に、すーりすーりし続ける子まりさの両親や群れの仲間は虐待鬼威惨によって皆殺し にされた。運良く2匹だけ生き延びることが出来たのだが、結局まっていたのは地獄だった。 「お待たせいたしました。ナスとトマトのペンネ、キノコとサーモンのカルボナーラでございます。」 かぐわしい匂いとともに料理が運ばれてきた。 「ゆふふっ、どっちもおいしそうだね!!」 「あーもう、腹へってしょーがねーよ。んじゃ。」 「「いただきまーす。」」 パスタにたっぷりとソースを絡め、視線を下に移したままの状態で、まりさは一口目を味わった。 甘いソースにキノコの風味、サーモンの柔らかな舌触りをまりさは堪能する。 「お”でがい”い”ぃ”ぃ”!!!ありずに”も”!!ありずに”も”お”ぉ”!!」 髪の毛の半分が無残にも禿げているありすの食いしばられた口元からは、涎が止めどなく流れて いる。食べ物など雑草や虫しか知らない。ご馳走だったイモ虫など、まりさが口にしているもの に比べればビチグソである。 「ほら、まりさ。ペンネも食ってみろよ。」 まりさはナスの上にたっぷりとトマトソースを乗せると、ペンネと一緒にフォークに突き刺して 口へと運ぶ。煮詰められたトマトは甘く、ナスの歯ごたえとペンネの食感を愉しむ。 つい先ほど赤ゆっくりを産み落としたれいむは、何やら足元で「ゆっくち」だの「おきゃあしゃ ん」だのと、鬱陶しい声でわめく赤ゆっくりの事など完全に忘失して、だらしなく口を空けたま ま真上の光景を凝視していた。赤ちゃんはゆっくりできるなど大嘘であると、今更になって気が ついたようである。やり場をなくした嫉妬が憎しみに変わる。惚けた視線が憎悪の視線へと姿を 変え、言葉となって飛び出した。 「ゆぎぎぎぎぎぎいぃぃぃ!!!!よごぜえ!!よごぜえ!!れいぶによごぜえ!!ぐぞまりざあ!! ぐぞにんげんんん!!!どうじでおまえらなんかがゆっぐりじでるんだあ”あ”!!!」 その声に、他のゆっくり達も続く。 「じねえ”!!!じねえ”!!!じねじねじねじねじねえ”!!!!」 「ごろじでやる”う”!!!!だがらぞれをよごぜえ”!!!!ゆっぐりざぜろお”お”ぉ”ぉ”!!!」 「どうちでまりぢゃがごんなめにあうのお”お”ぉ”!!!ぜんびゅ!!ぜんびゅにんげんがわるいんぢゃ よお”お”ぉ”ぉ”!!!!」 「ごろず!!ごろず!!おばえらなんがごろじで、れいぶがあま”あま”だべでおぢびぢゃんをづぐっで ゆっぐりずるんだあ”あ”あ”ぁ”!!!!」 感情を爆発させるゆっくり達を尻目に、青年とまりさは食後のお茶を飲む。食べ終わったのだが、まだ昼食 には早い時間である。そして、食堂にはゆっくりを連れた他の人間もワラワラと入ってきた。まりさのよう に、同属がすり潰される光景に興奮を覚えているさなえを連れた紳士。見目麗しい見事ならんとちぇんの番 に、その子ゆっくり数匹を連れた女性。ガチガチと歯を震わせている子らんと子ちぇんに、親らんが言い聞 かせている。 「いいか、にんげんさんのいうことをきかないやつはああなるんだ。かいゆっくりだろうが、のらだろうが おなじなんだ。わかったか?」 子ゆっくり達は悲鳴のような返事で返す。 「「「わかりまちたああぁぁぁぁ!!!!」」」 ありふれたれいむ種とまりさ種の番にも関わらず、輝くような存在感を放つ銀バッジゆっくり2匹を連れた 婦人がいる。ここには金バッジ試験の予備校がある。おそらくその帰りだろう。2匹は妙に憤慨した様子で、 テーブルに着くや否や、れいむが店員に毒づいた。 「おそいよっ、てんいんさんっ。そんなことでよくさーびすぎょうがつとまるねっ!!」 その言葉にまりさも続く。 「しかたないのぜ、れいむ。どうせあるばいとてんいんなんだから、ぷろいしきなんかあるわけないのぜ。」 それを見た青年とまりさは小声で囁きあう。ゆっくりごときにこき下ろされたにもかかわらず、店員は 笑顔を崩さず物腰柔らかに注文をとっていく。はて?どこかのドーナッツ屋で見覚えがあるような気が するのだが・・・? 「あいつら何日持つかな?あのオバサンは薄々奴らがゲスになりつつある事に気がついてそうだが?」 まりさが返す。 「きんばっじしけんはにしゅうかんごなのぜ。しけんのあとせいぜいいっしゅうかんもてばいいほうなのぜ。 かいぬしさんいがいのにんげんさんになまいきいいだしたやつは、いずれかいぬしさんにもおなじことを いいだすのぜ。」 まりさは青年に説明する。甘やかされてゲスの片鱗を見せる→直後の試験にすべる→自分の無能さを何かに 責任転嫁→ストレス解消と現実逃避のすっきりー→手遅れ。 「そうとおくないうちに、あいつらはおちびちゃんつきでここのやっかいになるとおもうのぜ。」 青年とまりさは顔を見合わせてほくそ笑んだ。そうしていると、時計の針が丁度12を指したときである。 スピーカーからまぬけな「ピロピロピロー♪」という音がなると同時に、真下の地獄の壁が一箇所動き 出したのである。要はそこは壁ではなくシャッターだったのである。これから起こるであろうことを知 っている青年とまりさは、再び顔を見合わせてほくそ笑んだ。 前編終わり かこっさくっ!! 帰省(前日談) 帰省(発覚) 帰省(連戦)前編 帰省(連戦)後編1
https://w.atwiki.jp/ddffneta-collect/pages/215.html
101 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 11 26 47 ID I0clshJNO 腐女子に食い荒らされこのスレは最早死に体 102 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 11 32 22 ID 1YZBhzvbO とりあえず総合スレなので 百合とかは自重 103 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 11 46 56 ID n4TiG9cMO まあ、愚痴る前にネタを投下しよう。な? 104 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 11 49 19 ID 2phbEajO0 やっぱり先生がいないと、このクラス(レ)は駄目なんだ・・・ 105 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 11 55 03 ID DYd5H6U90 ティナブログ 最近ケフカの様子がおかしいの。いや、元々おかしかったのだけど、もっとおかしくなっちゃったみたい。 なんでも皆になかなか弄ってもらえないからキャラチェンジをしているらしいの。 でも、なんだかもっと弄りにくくなっちゃって・・・あのままで良かったのに・・・。 そうそう、今は某温泉宿から更新しているの。コスモス陣とカオス陣の皆で慰安旅行中ね。 それでね、バッツやティーダが枕投げをやろうって誘ってきたの。私も参加したわ。 でもね、途中からジェクトさんがやってきてティーダに 「枕の投げ方がなってねぇ!こうやって投げんだよ!!真・ジェクトシュート!!!」って 言いながらティーダに枕を投げつけたの。そこからただの親子喧嘩になっちゃって・・・ 結局誰が止めたかと言うと、ミシアさんとシャントットさん。 ミシアさんはスコールに枕が当たったからってティーダに説教をしてたわ。「愛」ってすごいね。 シャントットさんはジェクトさんに枕と間違えられて投げられたからブチ切れてたわ。とても怖かった・・・。 ジェクトさんが正座してるところ、初めて見たわ。 そうそう、温泉は女性陣の皆で一緒に入ろうって事になったの。 雲さんは皆がいつも見ているのとそんなに変わらなかったわね。触手の2人(?)も気持ち良さそうに 温泉に浸かっていたわ。 それでね、ミシアさんは何と!化粧を落とすと正統派美人って感じね。大人の魅力が漂っていたわ。 2人ともスタイル良いし、胸大きいし、羨ましいなぁ・・・。 シャントットさんは、ん;あいbじゅあ;kdしhjfhあf;jsvdjfqjflj・・・ おほほほほ、何でもありませんことよー。 シャントット様は見た目通り若くて、美しくて、才色兼備!合格点をあげますわー! では、これにてティナブログはお終いにしますわー。 106 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 12 04 24 ID yeWp7Hcl0 皇帝「バッツよ。貴様、人のすっぴんを見ておいてただで済むとは思っていないだろうな?」 バッツ「え!?」 ケフカ「その報いうけるがいい」 バッツ「や、やめろー!」 クジャ「さあ、おまえのすっぴんをさらせ」 ☆☆☆ (゚д゚ ) ノ | バッツ「…ジョブを極めると、すっぴんに特性が引き継がれる。 全てのジョブを極めた俺がすっぴんになると【かばう】【かくとう】【カウンター】 【ダッシュ】【かくしつうろ】【けいかい】【ラーニング】【まほうバリア】【にとうりゅう】 【せんせいこうげき】【おとしあなかいひ】【ダメージゆか】【しらはどり】【くすりのちしき】 のアビリティを持ち、モンクの力と体力、シーフの素早さ、召喚士の魔力を兼ね備えた 超戦士となるのだ」 ケフカ「な、なんだと」 バッツ「しかもあと二つコマンドアビリティをつけることができる。それがどういうことかわかるかな?」 クジャ「ま、まさか!?」 バッツ「魔法剣フレア二刀流みだれうちだぁぁーーーー!」 皇帝「ウボァー!」 ケフカ「ちくちくちく、ちくしょー」 クジャ「くそぉぉぉ!」 107 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 12 18 30 ID V0roBdlOO 102 百合もダメなのか? というかホモ系なギャグと腐ネタの区別が付かないのだが 108 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 12 20 34 ID dLzHrZeA0 これはギャグだから!腐じゃないし!俺男だし! って言えばホモネタも百合も許される寛大なスレだから 109 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 12 21 00 ID I0clshJNO 107 どうして百合はよくてホモはダメなのよ!と吠えられない為じゃね? 110 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 12 20 59 ID sbbFpQehO 107 というより雲とミッシーが話してるだけじゃね。百合要素あったか 111 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 12 25 35 ID J5YHDNaOO 97 表面をラインストーンやお菓子のイミテーションで美しくデコラティブされているんですね。 わかります。 112 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 12 25 45 ID dqXgs2+O0 106 バッツwwwつかAAに吹いたwww 113 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 12 28 46 ID RiVE6j390 111 いやいや、自らの写メを大量保存だろjk 114 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 12 31 47 ID HmsxF/ziO だめだ…本音君と建前君かわゆす過ぎる しゃべり方がもうたまらん CPU雲さんの触手乱打が嫌いで仕方なかったが 今ではそれすら愛しく思える 115 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 12 32 20 ID n4TiG9cMO 105 コメント(1件) 光の名無しさん:ちなみに、コスモスさんはどうでしたか? 116 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 12 32 43 ID vGti4Z0i0 先生「我が片腕となるがいい!」 バッツ「・・・いいんだな?それじゃ行くぜ!G6フォーメーション!!」 先生「・・・ファ?」 バッツ「4つの心がひとつになった時、偉大なる森林の王が降臨するぜバルバルーカ♪ シンリンオーG6、チューンナップ! Go on!」 先生「ええい片腕の意味が違う! G6のGとは一体・・・うごごごご!!」 スコール「(エクスデスの左肩にぶら下がって、何をしているんだ・・・)」 117 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 12 38 49 ID vGti4Z0i0 とりあえず先生のエンカウントボイスと、 バッツの中の人が戦隊ロボの左腕担当だったので思いつきで書いてみたw 面白くなくても私は謝らない。 118 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 12 57 27 ID lfPjcHDQO WOL「突然だが、wikiに一つ、『どうしても一言文句を言いたい時に吐き出せるページ』を作ってはどうだろうか」 セシル「本当に突然だね」 ティーダ「どうしてっスか?」 WOL「たまに明らかに板違いなネタ(もはやR18など)やそこまでいかなくても万人受けしないネタ(カプネタなど)が投下される事がある。そういう時」 バッツ「アウトオォォォ!!」 ジタン「レディやお子様も居るんだからその辺りの配慮は必須だぜ?」 ティーダ「おねーさん方は自重するっス!あとキャラ改変も酷すぎると嫌われるっスよ!」 ???「それは…冗談のつもりなのか?つまらないんだよ!」 スコール(チッ…ピンク板と数字板の住分けくらいしろksg) WOL「となる者が出てくる。しかし人によっては」 フリオ「普通にセええぇぇぇぇフ!!!」 ティナ「これ、何かまずい単語なの?」 セシル「確かにこれはちょっとね。でも他のネタ師が投稿しずらくなるからあんまり悪態つくのもよくないよ」 玉葱(???このネタのどこら辺が腐ってるんだろう…) クラウド(そんなつもり全くなかったのに腐ネタ認定…どうせ…どうせ俺なんか…orz) ???「ヌタシニワガミャミャイウナ!ムセテンナヨ!」 スコール(このスレはお前だけのものじゃないんだ。苦手なネタくらいスルーしろksg) WOL「となる者ももちろんいるわけだ。 つまり結論から言えば、 投下されてしまったネタを消す事は出来ない。わざわざスレを荒らさずスルーした方が利口だ。だが注意しなければまた似たような不快なネタを投下されるかもしれないというのもまた一理ある… という事で一行目の提案に戻る」 セシル「なるほど。あえて文句を言える場所を作る事で、スレの平和を保つって事だね」 WOL「あぁそういう事だ。この提案に賛成の者は」 ゴルベーザ「いいですとも!!」 WOL「と叫んでくれ。どうでもいい者はスルーしてくれ」 119 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 13 02 00 ID siRpCcpjO 114 俺がもう一人いる…だと…!? シアターのD.O42 のムービーの触手はカワユス 120 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 13 04 36 ID XhRaiir90 セフィロスメモ(手書き) 今回、私の企画した両陣営合同慰安旅行(三泊四日)をより良くするため 各メンバーの状況をまとめてみることにする。 F001号室(WOL・ガーランド部屋) さすがにリーダー各といったところか、何事もなかったようだ。 今日はガーランド主催「人生ゲーム大会」が行われている。 ジタン・バッツも参加しすでに4輪廻目に突入したようだ。 F002号室(フリオニール・皇帝部屋) 夜中にバッツが忍び込んだようだ、トラップがあるのは予想できただろうに。 暗い部屋の中で何度かテレビの明かりがついていたようだがそっとしておこう。 F003号室(オニオンナイト・スコール部屋) 入れ替えが行われたので別ナンバー同士の部屋だ。 玉葱がスコールの恋愛話を聞きこうと奮闘したようだが長くはもたなかったようだ。 ここも何事も無し、と。 F004号室(セシル・ゴルベーザ部屋) この兄弟は何も問題は無いだろう、昔話や家族の話などをしていたようだ。 電気が消えるのも001号室と同じくらい早かったか。 F005号室(バッツ部屋) エクスデスが留守番ということで一人部屋 兼 荷物置き場となっている。 荷物といっても私の持ってきたものやシャントットの実験道具くらいだが さすがのバッツも好奇心だけで触ることは出来なかったようだ。 121 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 13 04 53 ID dqXgs2+O0 118 いいですとも 122 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 13 05 36 ID XhRaiir90 F006号室(ガブラス・ケフカ部屋) ここも入れ替えが行われたので特殊な部屋だ。 ケフカの暴走が少々心配だったが一緒にいたガブラス曰く 「なにやら一人で考え事をしていていつもの道化らしくなかった」らしい。 ともあれ何事もなかったのは良いことだ。 F007号室(クラウド・セフィロス部屋) 私とクラウドの部屋だ。料理がまだたくさん残っているな… 今回は絶望を送るのはやめてあいつをもてなすつもりだったのだが 部屋に戻ってくることはなかった。 風邪をひいていなければいいのだが… F008号室(暗闇の雲・アルティミシア部屋) さすが女性同士といったところか話がはずんでいたようだ。 これからクジャから聞いたマッサージルームへ行くらしい。 F009号室(ジタン・クジャ部屋) バッツも混ざりだいぶ遅くまで騒いでいたようだ。 バッツとジタンは寝ていないのかそのまま001号室で輪廻を楽しんでいる。 クジャは一人でマッサージルームへ行ったようだ。 F010号室(ティーダ・ジェクト部屋) 騒がしいかと思えば静かになったり、差の激しい部屋だ。 朝早くに二人でランニングに出たので今頃はサウナで我慢比べでもしているだろう。 F011号室(ティナ・シャントット部屋) もっとも注意すべき部屋であったがティナが来たおかげで被害はなかったようだ。 1度だけ気になる音はしたがシャントットが実験でもしたのだろうか。 コスモスとカオスはそれぞれ個室を取っているらしい、部屋番号は秘密だそうだ。 今はティナや玉葱、セシル・ゴルベーザと一緒にボウリングをしているようだ。 卓球に続きコスモスが圧倒的強さを見せているらしい。 心配するほど大きな問題もなく今回の慰安旅行は成功のようだ。 ただ1つ挙げるとするなら バッツの部屋の荷物に見たことのあるような色のトゲ…というのか 植物の一部らしきものがくっついていたことくらいか。 123 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 13 21 55 ID n4TiG9cMO 最近はGJとかより批判や揚げ足取りが増えてきたからね。 悲しいけど 118は必要かもしれない。いいですとも! 120 122 まとめると見事に修学旅行だなw そして植物のトゲとは、まさか… 124 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 13 22 23 ID p8MsXx2kO 118 いいですとも! 125 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 13 26 07 ID tTF2cONbO 118 いいですとも! てゆうかすいません(´・ω・`) うっかり腐っぽいネタ投下しちゃったせいでこんな流れに… 126 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 13 27 30 ID V0roBdlOO 120 122 アナコスにはっぴを着てみんなをもてなすセフィロスが想像されたw さすがの手腕だな英雄 先生は今度は荷物に刺さってたのか。 本編でクルル(14歳)刺さってたのをバッツになんか言われたから人は自重したのか? 118 作ったらそこがかなり荒れそうだけど。 wikiのページのことは無知だが、ここに書き込めないネタとか話を 書き込むやつとかは出てこないかな? でもなにもしないよりはいいから いいですとも! 127 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 13 32 38 ID siRpCcpjO 118いいですとも! 122 先生寂しがり屋ww 128 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 13 35 19 ID Rylq1XTBO 118 いいですとも! 不快なネタもたまにあるが、ここじゃいいづらいんだよな ところでオイヨはなんて言ってんだ? 129 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 13 38 13 ID n4TiG9cMO 128 ヴァン「ネタ師にワガママ言うな!ふざけんなよ!」 130 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 13 40 57 ID EYG+P1m6O 118 いいですとも! 普段通りな雲とミッシーを書いただけなのに、腐だの百合だの言われるとは・・・ 131 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 13 45 38 ID V1rax2k90 cosmosとか歌ってるボーカル誰か教えろ 132 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 13 46 47 ID Rylq1XTBO 129 サンクス 言われるまでわかんねえwww 腐だの百合だのの線引きは微妙だからな 初心に戻って雑談の書を見てもいいかもしれん 133 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 13 50 08 ID F6aEQYSt0 メリジェーヌに遭遇したときの反応 表 裏 WOL「カオスのものか?」 「私は…私は…」 フリオ「ゴクッ…」 「ゴクッ…」 オニオン「寒くないかい?」 「僕にはおばさんすぎるかな。」 セシル「…」 「ローザ逢いたいよ…」 バッツ「おっ!久しぶり!」 「おれのこと知ってるみたいだけど誰だっけ?」 ティナ「あなたは何者なの?」 「あんな格好私にはできない…」 クラウド「興味ないね・・・」 「( ゚∀゚)o彡゚ おっぱい!おっぱい!」 スコール「…なぜそんな格好をする?」 「(壁に向かって)( ゚∀゚)o彡゚ おっぱい!おっぱい!」 ジタン「風邪ひくぜ?」 「なんて大胆なレディーなんだ…」 ティーダ「面白い格好っすね!」 「あんなチアいたら面白そうっす。」 ガーランド「輪廻だな。」 「輪廻だな。」 皇帝「我が僕となるがいい。」 「ウボァー!」 雲「なんたる破廉恥な!」 「あんな格好してみたいのう。」 ゴル「男を惑わせるその姿…」 「いいですとも!」 先生「ファファファ。」 「無だな。」 ケフカ「僕ちんより目立とうとするなよ!」 「饗宴の始まりだ!」 セフィロス「なにがおまえをそうさせた?」 「おまえは…人形だ」 ミシア「はいてない?」 「色目使うな!」 クジャ「ひどい格好だねえ。」 「僕には勝てないよ!」 ジェクト「うひょー!」 「腹壊すぜ姉ちゃん…」 134 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 13 59 36 ID vy0LUPzs0 キモすぎだろ キャラネタはキャラ板に移動しろよ 135 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 14 02 21 ID I0clshJNO 133 まさかのジェクト紳士… 118いいですとも! なんだが、具体的にはどういった感じを想定してるんだ? 普通のフォームでいいのだろうか 136 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 14 03 55 ID Vm20KoQv0 130 まぁ今本編やってきたんだが、130が書いた130の主張する【普段通りな雲とミッシー】には出会えなかったw キャラ改変しすぎも程ほどにな 【普段通り】とかわざわざ下手な言い訳するより、私の好きな雲とミッシーはこんなんです! 私はこれが好きなんですと開き直った方が漢らしいぞw 137 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 14 06 11 ID EYG+P1m6O 133 建前「ひきょうものー!」 本音「3たい2はずるいぞー!」 竜1「うるせー、ざこのくせに」 竜2「ボッコボコにしてやんよ!」 蛇「4匹とも、わたしのために争うのはやめて!」 138 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 14 10 07 ID EYG+P1m6O 136 なんか墓穴の輪廻にはまりそうなんで、反論はしないでおくw とにかく俺は建前と本音が好きだー!w 139 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 14 10 36 ID AiOVsATd0 一旦書いたネタ用のキャラ付けが他の人も使って そのキャラクターが固まっちゃったって感じがする 何スレか前のネタの方が面白いって思うこともあるし 個人的には、腐ネタは論外としてどう見てもありえないカップリングのネタは受け付けない それこそスルーしろよって話なんだろうけど… 140 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 14 11 28 ID x0llXrcAO 131 「YOUR FAVORITE ENEMIES」というカナダ人のグループ (アルティマニア689ページから抜粋) 141 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 14 12 42 ID n4TiG9cMO 136や 139みたいのがいるし、 118は必要だろうな。 こういうレスの後だと、ネタがすごく書きづらい。 何言われるかわかったもんじゃない、ってね。 142 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 14 13 46 ID 6aLoQd+N0 最近いろいろ凝り固まってきてるとは思うがな 流れもキャラも住人も 143 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 14 15 36 ID V1rax2k90 140 ありがとうございました あと間違えてネタスレで質問してしまってもうしわけない 144 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 14 40 29 ID mfgFqFmR0 ゴルベーザ「いでよ、マリリス!」 ガーランド「まいれ、ルビカンテ!」 マリリス「キャ、ガーランド様!よりによって相手が我が主とは…」 ガーランド「マリリス、わしに刃向かうとはいい度胸だ。このまま破滅の輪廻に送ってやるわ!」 マリリス「…とか思っているに違いない」 ルビカンテ「ゴルベーザ様、なんという事だ…私はあの方をお慕いしているというのに…」 ゴルベーザ「失望したぞルビカンテ。貴様は私を裏切るとはな。死を持って詫びるがよい」 ルビカンテ「…などと考えているに違いない」 ガーランド「あの…勝手なアテレコしないでくださらんか?」 ゴルベーザ「戦い辛いのですが…」 コスモス「だって神様暇なんだもん」 カオス「真の遊戯は、神の我が侭よ」 145 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 14 54 40 ID RiVE6j390 118 いいですとも! 139 判ってんなら壁にでも話しとけw 144 ふとモーグリによって絶望を送られたティナのことを思い出した。 「終わりにしt」→【デ ス ゲ イ ズ(モーグリ)】→「orz」 146 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 14 59 33 ID V0roBdlOO まぁここにそういうことを書き込むってこと自体が 『自分がキモいやつらを論破して更正してやる』っていう粘着なんだろうな って俺もどうしても書き込みたくなってしまう。 だから 118 マジ頼む。 147 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 15 15 20 ID +0PrCO8N0 ムセテンナヨってふざけんなよ!なのかw オイヨイヨは知ってたけど酷いなw 118 いいですとも! というかこういうネタスレって 腐女子が他人のネタの設定使って腐ったネタやりだすと とたんにつまらなくなるんだよなあ 148 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 15 20 35 ID 1YZBhzvbO 百合ネタ専用スレは作ったhttp //babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1234492462/l50 149 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 15 31 46 ID JoOTeniU0 まさか野球界に先生とティーダがいたとは ttp //dailynews.yahoo.co.jp/fc/sports/nakata_sho/?1234482870 150 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 15 35 11 ID GBLnQ6soO 149 自分の脳内再生に吹いたw 151 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 15 36 53 ID fTo0PnpD0 先生 無情だな! ティーダ 無情って何っスか? 152 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 15 39 31 ID /ABfiV2u0 149 クソワロタ 153 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 15 40 14 ID yeWp7Hcl0 ネタにされ続けたフリオニールがついに我々に牙を剥いた フリオ「あの世で俺にわび続けろネタスレッドーーーーッ!!!!」 これなら百合も腐もないな 154 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 15 43 25 ID RiVE6j390 149 テキストごと保存したw 155 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 15 46 42 ID hslheJ0zO 149 吹いた 156 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 15 50 22 ID EYG+P1m6O 149 現役時代に地蔵だの置物だの言われていたあたりも、先生に通じるなw 157 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 15 50 33 ID L2san58EO バッツ「風の様に、気ままに投下すれば、」 ゴルベーザ「いいですとも!」 セフィロス「だが私をイカ扱いするのはやm」 スコール「壁に話してろイカ」 セフィロス(ピチュン) 158 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 15 57 03 ID Np40EYryO 【異説名作劇場 不思議の国のティナッス】 昔々ある所に暇を持て余している少女がいたッス。名前はティナッス。 ティナが木陰でボーッとしていると、目の前の道を、 頭の飾りがウサミミに見えなくもないウサギがスキップしながら通って行ったッス。 ウサギ「あー大変ですねぇ、ぼくちん急がないといけませんねぇ!」 ティナ(なにかしらアレ。おかしな人…できれば関わりたくないわ) ティナは見なかった事にしてそそくさと帰宅したッス。 めでたしめでたしッス。 159 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 15 57 42 ID rCFE2LfbO ふと思ったんだ ディシディアってゾロアスター教と似てないか? 光明神VS黒神 とかさ 160 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 16 14 00 ID kPVqZgmCO 159 なに、ゾロアスター教とかw めっさ懐かしい言葉…ww 161 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 16 24 33 ID Excjp49zO 159 コスモス対カオスという図は 昔セーラームーンで見たような覚えがある… シリーズ最後の方の、もう話がようわからんようになってきた辺り 160 社会の授業で触れる程度だと、懐かしく感じるかもな 神話・ファンタジーかぶれならいろんな所で聞く名前だが アーリマンならFFにもいるし 162 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 16 28 04 ID I0clshJNO 159 ネタスレで言う事か?それ 163 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 16 34 32 ID geHIJxhuO バッツクラウザーのどこが気に入らん? 仲間の技をパクるからか?武器も真似ているからか?ゴブリンパンチがあるからか? ガラフ…! エクスデス、ブレイブブレイドを携帯するか? 逃げたら攻撃力が下がるのに使いにくすぎるぞ なら剣型拳銃はどうだ?「たたかう」を選んで敵に切り掛かる瞬間にズドン、だ ギミックが懲りすぎだ! そうか…フラグクラッシャーなのが気に入らないのか… 確かに三人の女子と関係を持てるはずなのに誰とも結び付かないのはどうかと思う だが、そこがバッツクラウザーの魅力だ お前もそのギルガメッシュとかいう部下のその後はどうなんだ? あいつをまだ信用してるわけじゃない 違う。本気になってはいけない。ディシディア合戦だ 彼も伝説の剣を利用しているはずだ 我々が優位にたてるようエクスカリバーをとるんだ 優位にたてるようにね… 俺には向いてない任務だ 164 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 17 11 38 ID P71RkldiO この流れつまんね 165 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 17 15 48 ID CDgywIm2O 106 やべえバッツがむっちゃかっこいい 166 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 17 16 25 ID 830w+anF0 118 超いいですとも!! 他人にだけ空気(=自分の感性)読ませて自分はスレの空気汚しまくりの カス烏賊のカスの隔離所作ってくれるとはありがたい 167 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 17 22 58 ID MnJnsuJ+0 106 バッツがすっぴんで参戦していたらエラいことになってたんですね、分かります 168 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 17 26 02 ID Q0naJznG0 皇帝陛下の楽しい木造建築 皇帝「慰安旅行に行っていて忘れていたけど建築中のパラメキア城が完成してるころなんだよな 楽しみだ」 皇帝「ひどくこざっぱりしてる~ ちょっと大工さん パラメキア城全然できてないような てゆうか全然できてへんでおまんがな」 ゴルベーザ「あたりまえであろう おまえはお金をケチって私一人しか雇ってないではないか」 皇帝「いいじゃん 別に」 ゴルベーザ「別にかまわぬが あと30年くらいかかるぞ」 皇帝「エー困るよそれ もう出来てると思ってフリオニールに招待状出しちゃったよ」 フリオニールの家 エクスデス「ファファファ 郵便を受け取るがいい」 フリオニール「ほげ~ アホの皇帝からだ なんだろ一体」 皇帝「アホのフリオニールヘ パラメキア城ができました ざまーみろ おみやげを持って来い いいおみやげを持って来い 皇帝 PS おふろあがりに耳そうじをするとしめっている」 フリオニール「ムカツク パラメキア城か 行かないと皇帝怒るだろうな 行ってちょっと見てすぐ帰ってこよう 2秒くらい見て」 皇帝「とにかくもう小さい小屋でもいいから作るんだ」 ゴルベーザ「小屋でもいいのか?」 皇帝「急げ 明日までに作るでおま」 ゴルベーザ「いいですとも」 169 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 17 26 49 ID Q0naJznG0 翌日 フリオニール「イケネ おみやげ忘れた まあいいかその辺の草で あと小石も少々 地図だとこの辺だよな パラメキア城 まさかあれじゃないよな なんか書いてあるけど違うよな これがパラメキア城なんておれは信じないぞ ここに皇帝がいたら信じるしかないけど」 皇帝「ハーブの香り 皇帝陛下 イケメン過ぎて困っちゃうぜ いや イケメン過ぎて困ることなんてない それが皇帝セレナーデ マンボ」 フリオニール「いた~ なんか歌ってる ギターの位置低」 皇帝「よく来たなフリオニール 待ってたぞ 弾き語りしながら」 フリオニール「弾いてなかったよ」 皇帝「実は弾けないんだよ 今日始めたばっかで」 フリオニール「それなのにそんなに誇らしげにぶら下げてるの」 皇帝「ちぇ うるさいな まったく ギターなんてやめてやる」 フリオニール「もうやめたー」 皇帝「さあ とにかく入って入って 出来たてほやほやのパラメキア城だよ ちょっと変な匂いするけど 入って入って 待った おみやげは持って来たろうな」 フリオニール「やっぱいります?」 皇帝「いりまくるよ タダでパラメキア城に入ろうなんて図々しいにも程がある 片腹痛いわ」 フリオニール「じゃあ どうぞ」 皇帝「こちらとこれだけが楽しみで お前」 フリオニール「謝りますから 皇帝 そんなへこまないでください」 皇帝「草ってお前 石ってお前」 フリオニール「それよりいい部屋ですね 落ち着きがあって」 皇帝「そんなにいい?」 フリオニール「機嫌直った」 皇帝「なかなか城を見る目あるな フリオニール」 フリオニール「いや 城じゃないよ」 皇帝「お菓子あるぞ 食べる? ちょっと変な匂いするけど」 フリオニール「いりませんそんなの あーもう 臭っ 魚臭っ」 皇帝「なんだよ おいしいのに ムシャムシャ 不味っ」 フリオニール「不味いの?」 皇帝「カニの食べられないところみたいな味がする 飲み込めないほど不味い フリオニール お茶いれて 台所にあるから」 フリオニール「えー おれ客でしょ? 皇帝が入れてきてよ」 皇帝「ほざきやがれ 私は皇帝陛下だぞ」 フリオニール「なんだよ偉そうに」 皇帝「偉いもん」 170 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 17 27 32 ID Q0naJznG0 フリオニール「あー臭かった 台所からモルボルみたいな匂いした 床もギシギシいってるし 大丈夫なのか パラメキア城 風呂まである 誰か入ってる まさかラミアクイーンが …ゴクッ…」 ??「童貞」 フリオニール「皇帝 皇帝 風呂に変な人が」 皇帝「彼はキングダムハーツの世界から来た 曾良君だよ」 フリオニール「漢字が違う それ 別の人」 皇帝「彼には君のこと教えてあるぞ」 フリオニール「おれ名前間違えられましたよ 童貞って言われましたよ 童貞って」 皇帝「ゴメーン 間違って教えちゃった」 フリオニール「何で間違えるの? あり得ないでしょ」 皇帝「お前がフレア跳ね返すからだよ」 フリオニール「嫌がらせかよ 仕方ないだろ 跳ね返せるんだから」 皇帝「あーもう うるさいな いいから お茶くれよお茶 このお茶男が」 フリオニール「誰がお茶男だ くっそー ムカツク はい お茶」 皇帝「モーレツに指入ってる さすが私のライバルに見込んだ男 地味に露骨な嫌がらせしやがる」 フリオニール「じゃ おれ帰りますんで」 皇帝「えっ もう帰るの? 泊まっていきんしゃーい ちゃんと布団もあるぞ 変な匂いするけど」 フリオニール「何で何もかも変な匂いするの 泊まりませんよ」 皇帝「なんだよ まくら投げ楽しみにしてたんだぞ ねー頼むよ 一生のお願い」 フリオニール「わかりましたよ じゃあその枕貸してください」 皇帝「はい」 フリオニール「はい じゃそうゆうことで お邪魔しました」 皇帝「まーてー どこの世界にこんな悲しいまくら投げがあるんだ ワンスローのみってこちらと一生のお願いつかってんだぞ もっと本気でガンガンこんかい」 フリオニール「でも皇帝 まくらでも本気で投げると結構痛いですよ」 皇帝「みくびるな 枕だろうと石だろうとフレアだろうと華麗に避けたるわい」 フリオニール「そうですか じゃあ遠慮なく」 皇帝「ポピー じゃなくて ウボァー」 今日のポピー 花言葉 慰め 171 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 17 31 09 ID 6aLoQd+N0 ??? 172 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 17 31 32 ID Q0naJznG0 フリオニール「直撃じゃないですか 避けてくださいよ」 皇帝「石はやめろ 石は」 フリオニール「だって避けるって言うから」 皇帝「わかったよ なんでもありのルールでいいんだな 知らんぞお前」 フリオニール「もう帰っていいですか」 皇帝「それならこっちにも考えがあるんだぞ コラァ 思い知れそして逃げ惑え フレア」 フリオニール「マスターオブアームズ」 皇帝「ウボァー おのれ 許さん マジで 許さん」 フリオニール「えー 今のは皇帝の自業自得じゃないですか」 皇帝「黙れ 私の辞書に自業自得なんて言葉はないんだ」 フリオニール「なんて自分勝手な辞書なのー」 皇帝「自分勝手という言葉もない くらえ 超必殺パラメキア文化アタック」 フリオニール「暴れないでください こんな狭い部屋で」 皇帝「パラメキア文化の思いを知れぇー」 皇帝「避けられた 背中痛」 フリオニール「ん? 地震」 皇帝「やばい 今の衝撃でパラメキア城が崩れそうだ」 フリオニール「崩れそうなの」 皇帝「実はこのパラメキア城急いで作ったから柱とか結構ゆるゆるなんだよ」 フリオニール「ゆるゆるなの」 皇帝「くっそー こんなことならフリオニールに伝説の技使わなければよかった」 フリオニール「それより皇帝早く逃げないと…」 フリオニール・皇帝「ウボァー」 皇帝「わたしは諦めないぞ フリオニール がんばってギター続けてみるよ」 元ネタ ttp //www.youtube.com/watch?v=46FaU0vBFKs feature=related ttp //www.youtube.com/watch?v=HJcNDg1w-w0 feature=related 173 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 17 32 01 ID siRpCcpjO なにこの茶番ww 174 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 17 33 04 ID +0PrCO8N0 わーけわからん 175 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 17 36 36 ID geHIJxhuO うすた京介臭がするwww 176 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 17 38 31 ID PcQEbVdo0 元ネタあるのか なんかえらく笑ってしまった 俺だけか 177 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 17 38 41 ID 8ZV36lrjO 198ー172 脳内で完璧に音声付きで再生されたぜ 178 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 17 46 47 ID vX+vb+x4O 元ネタってギャグ漫画日和だろ? 179 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 17 46 56 ID I0clshJNO 日和だな 180 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 17 58 11 ID WeiVmJhy0 エクスデス(科学)「それでは授業を始める。昨日は無の持つ物理的(中略」 ジタン「また無の話を延々と聞くのか・・・バッツ~暇だぜ・・・」 バッツ「ぶっちゃけ意味ねぇよなこれ、そうだ、昨日やっとブレイブブレイド作れたんだよw」 ジタン「甘いな~俺はもうアダマン一式揃えたぜwでな・・・」 エクスデス「授業中の私語はカメ(駄目)ェェェェェェェッ!!」【グランドクロス】 ジタン&バッツ「ギャーッ!!」 ガーランド校長「体罰にHP攻撃を使ってはいかんと何度言ったら・・・」 エクスデス「・・・すんません・・・」 181 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 18 18 32 ID xVRnHcaT0 体罰はブレイブ攻撃で行うべし 姑息だな! 182 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 18 21 56 ID dLzHrZeA0 172 元ネタありの改変の割にしっくり来ててクソワロタwwwこの二人 こういうノリ似合うなw 183 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 18 32 47 ID V0roBdlOO 自分が元ネタ知らないからって早とちって批判したり 『何言ってんの』みたいな発言するやつもいるな これは個人で我慢してもらうしかないけどさ。 184 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 18 36 18 ID mfgFqFmR0 ティナ「急に私達呼ばれたけど。私はアナザーで」 ミシア「何故この組み合わせなのだ?」 フリオ「ンフフ…いでよ!テュポーン!」 テュポーン「フンガー!」 ティナ「大先生!まさか鼻息で…」 フリオ「そう!真下からの時代はもう終わりだ!俺なら男らしく真正面か見るんだ!」 ミシア「なんと卑劣な!」 フリオ「何とでも言うがいい!大先生、やっちゃってください!」 テュポーン「フ・ン・ガー!」 つ鼻息 エクスデス「いやん、フンドシが捲れるぅ!」 フリオ&テュポーン「ウボァー(吐」 ティナ「こんなこともあろうかと、壁役用意しといてよかった…」 185 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 18 38 54 ID ybYoNxddO 183 いや、投下は常にマンセーしろってのかよ 186 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 18 45 08 ID lfPjcHDQO WOL「いいですともを貰えたようだな」 スコール(おいおい、今は空気読んでその話は出さない方が…) WOL「いや、帰宅までまだ時間があるし、wikiのページを勝手に増やせるのかわからない以上、せめてページ名だけは考えておかないとだな…はい皆の者、素早く短く提案を!」 ガーランド「『苦情の輪廻じゃあぁぁぁぁ!』」 フリオ「『いいじゃないか! チラ裏 だし!』」 皇帝「ウボアァァァァァァ…」 玉葱「『生ゴミ置き場』」 暗黒の雲「『あとに残るのは絶望だけ』」 たてまえ「くじょうはすれにはとうかしてほしくないけど、あればネタ師さんのこうじょうにもつながるんだよねー」 ほんね「もんくいってばっかのひとはいたいよー」 セシル「『地に這え!刹那のKY!』」 ゴルベーザ「『空気を読む為の場所ですとも!』」 バッツ「『落ち込むな 次のネタがあるって!』」 エクスデス「『苦情だなぁ!』」 ティナ「『悲しみの水泡を…』」 ケフカ「『み~んなブッ壊してあげるよ!』」 クラウド「『ここでじっとしていてくれ…』」 セフィロス「『絶望を望むなら…贈ろうか?ネタ師よ…』」 スコール「壁にでも話してろ『つ 壁』」 アルティミシア「ここはあなたの場所じゃない…あなたの場所は『つ 壁』」 スコール(………真似するなよ…) ジタン「『空気を読むのに、理由がいるのかい?』」 クジャ「『くそーっ!我慢出来るか!愚痴ってやるーっ!!』」 ティーダ「『KYってなんスか?』」 ジェクト「『泣き虫のすくつ(何故か変換(ry』」 カブラス「『負け犬の遠吠え』」 シャントット「『破壊の衝動ですわ~!』」 ???「『オイヨ!オイヨ!オイオイヨ!』」 WOL「よし!!一通り出たな…さて、どうするか」 スコール(知るかよ!!つーか普通に長過ぎるからな!叩かれても知らないからな!!) 187 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 18 45 13 ID iwRRAjoL0 185 つ スルースキル 188 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 18 45 13 ID loyOzzV9O 185 なんにでもレスつける義務はない。 いいから壁と仲良くしてろ。 189 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 18 45 13 ID dLzHrZeA0 キャラにハマってれば元ネタ知らなくても面白いものは面白いんだなって思った つまらんと言われたから逆ギレカコワルイ 190 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 18 58 23 ID MnJnsuJ+0 186 『つ 壁』で一つ 191 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 19 02 54 ID loyOzzV9O 186 壁が一番しっくりきそうだな。 負け犬も捨てがたいけどw 192 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 19 10 37 ID 0X0SeFtF0 ディシモン たとえ無の中 闇の中 次元城の中 秩序の中 混沌の中 あいつの道場の中(無情だな!) なかなかなかなかなかなかなかなか大変だけど 必ずゲットだぜ クリスタル ゲットだぜぃぇいぇいぇいぇいぇいぇ 我らがコスモス さよならバイバイ 俺はこいつと 旅にでる(おろかですわー!) 鍛えた技で 勝ちまくり 経験値稼いでカオスの元へ(輪廻だ!) いつも先生見守ってるなんて 証拠はどこにも無いけど(ファファファ!) いつもいつでも本気で戦う 仲間達がいる あぁ あの野郎 いつか殺してやる 殺りたいんだ 殺らなくちゃ 絶対 殺ってやる 193 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 19 11 38 ID 0CHBHC+k0 189 お前がツマらんて言われてるの 逆ギレみっともない 186 「苦情だなあ」に一票 194 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 19 13 25 ID dqXgs2+O0 186 やっぱり「つ 壁」が一番しっくりくるかな 195 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 19 15 19 ID n4TiG9cMO 186 FFⅧ本編での使い方も考えると、やっぱ『つ 壁』が合ってるかな 196 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 19 17 14 ID mcaadpCe0 186 『つ 壁』に一票 バッツ「やったなw」 ジタン「まだ決まってないけどな」 魔壁「最近落ち着いたと思ったに……聞かされる身にもなってくださいよ」 197 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 19 18 48 ID /4dR8bPfO 元ネタはメール欄で書いてくればいいな。そしたら元ネタにも 興味湧くし 198 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 19 19 19 ID vX+vb+x4O Ⅷ本編だと「話す相手がいない/話す相手間違ってる」時に使うんだっけ 苦情なんて誰かに話すもんじゃないからピッタシだな 199 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 19 28 57 ID liebnPcH0 Disc1 キスティス「何か言ってもらおうなんて思ってないわ。話を聞いてくれるだけでもいいのよ」 スコール「だったら壁にでも話してろよ」 Disc2 キスティス「ねえ、覚えてる? あなたがSeeDになった夜に2人で『秘密の場所』行ったこと。 あのとき、あなた冷たかった。でも、今なら分かるんじゃない? 誰かに話したい。話を聞いてほしいって気持ち」 スコール「(…分かるような気がする。でも…)」 キスティス「私に話してみない?少しは楽になるかもよ?それとも、壁に話す?どうする?」 Disc3 スコール「俺あんたの声が聞きたい……(これじゃあ、壁に話してるのと同じだ)リノア……俺の名前を呼んでくれ」 200 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2009/02/13(金) 19 29 10 ID D30o6HZ80 ttp //www.nicovideo.jp/watch/sm5811961 セ「約束の地へ……」