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「いやあ、懐かしいなあ」 黒い波のように押し寄せる徳川の軍勢をすがめた瞳で見つめて佐助は呟いた。 あの日。 信玄が死んで、『佐助』も死んだあの日。 今日は佐助が別行動だ。 幸村は今ごろ武田本隊と共に家康を狙っている。 佐助はあの日と同じように側面からの奇襲を防ぎ、あわよくば本隊からの救援を引き出すのが仕事だ。 部下の心配するまなざしはすべて無視した。 身体が治らないのは本当で、今も全身に苦痛が走っている。 幸村の命で蘇らされた時からわかっていたことだ。 もう長くなく、身体も利かぬ。 けれど、一度だけならば更に同じ毒を服用することで最高の忍び働きが出来ると言われた。 手に馴染んだ手裏剣を回しながら、幸村を想った。 一つだけ嘘をついた。 『佐助』という忍び名でもなく『ゆき』という新しい名でもないただの女としての名を持っていた。 たった一つ、あの日『女』ではなく『忍』として生きると決められた日に、くのいちの束ねをしていた老婆がくのいちにすらなれなかった佐助を哀れんでくれた名前。 幸村にすら秘密にしていた名だった。 『この戦が終わったら、俺の本当の名前を教えてあげる』 『なれば、必ず生きて帰らねばな』 そう言って笑った幸村だけは死なせたくなかった。 『ゆき』として過ごした日々は恐ろしいほどに平穏だった。 もはや何の役にも立たぬがらくたに成り下がった女を幸村は見捨てなかった。 触れる手は信じられぬほどに優しかった。 そういえば一度だけ花をくれた。 すぐに枯れてしまったあの花の名を佐助は知らない。 幸村が『ゆき』という女に捧げた感情の名も、知らない。 もっともそれは幸村自身すら知らないのだろう。 「真田忍び隊が長、猿飛佐助」 はっきりと敵軍の先鋒の表情すら見えた。 「…いざ、忍び参る」 地を蹴った佐助の姿を捉えられた者は、誰もいなかった。 花の名はもう呼べない11
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「これも顔射っていうのかなあ?ね、旦那。女はね、気持ちいいときとか、して欲しい時にこんな風に濡れるんです。俺がどれだけ旦那が欲しいかわかったかな?あはは」 ぐちゅぐちゅと佐助の指が激しく掻き回せば、濡れた肉が纏わりつき外気に晒される。 そこに、その濡れて赤く狭く柔らかそうな場所に、幸村の勃起した男根が入るのか。 知らず、ごくりと唾を飲む。 幸村が欲望に呑まれかけている様満足げに微笑みながら、佐助は更に腰を落とす。 「舐めてよ、旦那」 「んぷっ…むっ…む…」 ぐちゃりと熱い肉がくちびるに触れ、甘酸っぱいような匂いがした。 これが、話に聞く女の匂いというやつなのだろうか。 茫然と舐めてと言われるままに幸村は舌を這わせてみた。 塩辛いような、複雑な味がし、これが女の味なのかとまた思う。 しばらく揺れる佐助の腰に合わせて膣口を舐めていたが、ふと思いついて幸村はその上の陰核に吸い付いてみた。 「ああっ…!!」 びくりと佐助の腰が震え、蜜が溢れた。 気持ち良いのかと、つるりと逃げるそこを舐めてみたり、軽く歯を立てたりしながら時折犬のように女陰全体を舐めてみる。 佐助が幸村にしたように、溢れた蜜を啜ってみたりもした。 思いもよらぬ幸村の反撃に、男に餓えていた佐助の身体はすぐに陥落した。 男によってもたらされた絶頂に腰が砕け、幸村の口に更に密着し、そこに幸村が尖らせた舌を捩じ込んでくる。 「あっ…はあっ…いい…だんなあ…!!」 もっとせがめば幸村は更に激しく舌を動かす。 「あっ、あっ、旦那ぁ…!!」 どろりと大量の蜜が幸村の口に流れこみ、佐助の腰が砕けて女陰が幸村の口を塞ぐ。 久方振りの刺激に耐えられず絶頂を迎えたのだが、幸村にはよくわからない。 ただ、あれ程余裕ぶって幸村を弄んだ佐助の痴態が心地良かった。 もっと見たいと、佐助の腰を掴んで少し持ち上げる。 余韻に浸る佐助の抵抗はなく、それをいいことに幸村は先ほど見せられた時よりも赤く、ぐしょぐしょに濡れたそこにまた口をつけた。 めくらの恋13
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860 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/27(日) 22 42 34.12 ID oQZw67t8O 佐助「ハッハッ」 …結果オーライ、ではないぞ。 今回はたまたまうまく言ったとはいえ、狩猟は単独プレーでやるもんじゃない。 連携が大事なのだ。 調子に乗って己の力を過信すると、やがて痛い目に遭うぞ。 佐助「クゥーン」 これはお前のために言っているんでもあるんだぞ。 敵を深追いするあまり、危険な地形に迷い込み、転落したり戻ってこられなくなったらどうする。 もしくは、アライさんの罠に誘い込まれ(まあ、ないとは思うが…)、袋叩きにされたらどうする。 その時は、お前が死んでしまうのだぞ。 未来の相棒よ、早死にするような真似はよせ。 後でたっぷり躾し直してやる。 こいつらの死体を材料にドッグフードを作った後でな。 862 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/27(日) 22 47 13.27 ID 2Lyz+TXpo だが、その前に。 せっかくお前を連れてきたのだ。 ま だ や っ て お く こ と が あ る だ ろ う ? 俺は、動かなくなった子供アライさんを佐助の眼前に置く。 「佐助、嗅げ」 佐助「クンクン…」クンクン 佐助は子供アライさんの匂いを嗅いでいる。 「佐助、探せ」 佐助「ハッハッ、クンクン…」ザッザッ 佐助は、地面の匂いを嗅ぎながら、森の奥へ進んでいく。 俺は籠を持って佐助のあとを追う。 864 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/27(日) 22 52 37.19 ID 2Lyz+TXpo 俺は籠へ、動かなくなった子供アライさんを入れ、佐助の後を追っている。 佐助の進むペースは、徐々に遅くなってきている。 筋肉に疲労が溜まっているのが見て分かる。 やがて、佐助は岩の下にある穴を見つけ、そこを嗅ぐ。 佐助「ワン!ワンワン!」 俺に向かって吠えた。 さて、どうすべきか… ここまで来たのだ。やらせてやろう。 「佐助、捕らえろ!」 佐助は、岩の下の穴へ顔を突っ込んだ。 865 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/27(日) 22 56 36.38 ID /7e0sCDZO 佐助「…」ゴソゴソ 「けものなのだー!」 「こわいのだー!」 「のだああぁ!?はなすのらああ!」 佐助が穴をゴソゴソしてると、うるさい声が聞こえてくる。 佐助「ワン!」ズルゥ アライちゃん1「のあぁぁ!はなすのだああぁぁ!」ジタバタ オーケー、上出来。 あの母親の巣穴が見つかり、生き残ってたガキを捕らえたというわけだ。 866 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/27(日) 23 05 18.98 ID /7e0sCDZO 佐助が獲物を捕らえてこっちへ来る。 佐助「クゥーン…」ブラン アライちゃん1「ひ、ヒトなのだ!よかったのだ、ヒトしゃん!あらいしゃんをたすけるのだ!このけものをやっちゅけてほしいのだぁ!」ジタバタ あ゛ぁ゛!? てめえどのツラ下げて我が優秀な愛犬より偉くなった気でいるんだ地上を穢すクソ虫共が!! 佐助、そいつを地面に落とせ。 佐助「ハッハッ」パッ アライちゃん1「のあぁっ!?」ボトッ アライちゃん1「よかったのだ、たすかったのだ!これでおうちに帰れるのだ」ヨチヨチ 帰すわけねーだろウジ虫。 ハエの幼虫を逃すと思うか? 俺は弾丸装填済みのエアライフルをアライちゃん1の背中に押し付け、 引き金を引いた。 アライちゃん1「びっ!」グチャアァ アライちゃん1は、派手に内臓を撒き散らして宙を舞った。 869 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/27(日) 23 15 32.38 ID 2Lyz+TXpo さて、今のやつが最後なのか? 佐助「ハッハッ」ザッザッ 佐助は巣穴に顔を突っ込む。 どうやら、まだ獲物がいるようだ。 佐助「クゥーン」ザッ 顔を穴から出す。 そう、佐助は若いとはいえ大型犬。 アライさんの巣穴に潜り込むことはできない。 じゃあどうするか? …ここからは、俺の出番だ。 まずは巣穴のそばに、姉の死体を置く。 「くんくん…おねーしゃんのにおいなおだ!」 「おねーしゃんがかえってきたのだ!」 「のあー」 「ちのにおいなのだ!とりをつかまえてきてくれたのだ!」 870 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/27(日) 23 18 00.15 ID 2Lyz+TXpo 俺は釣り竿の先へ、錘とスルメをくくりつける。 そしてそれを巣穴へ投げ込む。 「のだっ!?」 「たべものなのだぁ!おねーしゃんがくれたのだ!」 「これがとりなのか?」 「たべるのだー」ガシッ 手応えあり。 俺はリールを巻く。 「にげるなー!」 アライちゃん2「のだー!」スポッ 出てきた。 バカみたいなやり方だが、これが通じるのがアライさんなのである。 873 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/27(日) 23 28 25.41 ID 2Lyz+TXpo アライちゃん2「かたいのだー」アギアギ アライちゃん2は、スルメをかじっている。 俺はエアライフルへ弾を込めると、アライちゃんの脳天をスコープの照準に捉え、静かに引き金を引く。 アライちゃん2「」バチャアッ 頭が吹っ飛んだ。 アライちゃん2「」ビグンビグンッビグビグガグッガグッビククッバッタタッタバタタッ 次の弾をエアライフルへ込める。 そして、巣穴を注視する。 アライちゃん3「たべものー?」ヨチヨチヨチヨチ 続いて、巣穴からもう一匹アライちゃんが現れた。 877 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/27(日) 23 33 38.35 ID 2Lyz+TXpo アライちゃん3「?おねーしゃん?なんでうごかないのら?」ユサユサ アライしゃん「」ガクガク 巣穴の前に置いといた子供アライさんに近寄っている。 アライちゃん3「おねーしゃん?どちたのら?なんでへんじしないのらぁ?おかーしゃんは、とりは?」クイクイ まあいい。 アライちゃん3の頭を照準に捉え、引き金を引いた。 アライちゃん3「」グチャアァ 頭がガクンと動いた。 アライちゃん3「」ビグビグガクガクバタッバタッタタタッビグビグ ゴキガイジムーブした。脳を破壊することに成功したようだ。 879 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/27(日) 23 37 51.27 ID 2Lyz+TXpo もういないのだろうか? 俺は巣穴に再びスルメを投げ込む。 「のぁー?」 「ぁー」 …かからない。 だが、声が聞こえる。 恐らく、残りは乳児だろう。放っておいてもそのうち死ぬだろう。 佐助「ウゥウゥ……」シッポブンブン 佐助が尻尾をブンブンと振っている。 これは、尿意、便意が近いというサインだ。 まいったな。 猟犬の匂いがこの辺につくと、他のアライさん達に警戒される恐れがある。 どこか、便を出しても匂いが漏れないところはないだろうか…? 881 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/27(日) 23 39 25.94 ID 7+yui2zzO …そうだ。 俺は巣穴を指差し、こう言う。 「佐助、シーシー」 佐助はそれを聞くと、巣穴の前へ歩いていき、尻尾を上げた。 882 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/27(日) 23 41 47.66 ID 2Lyz+TXpo 佐助「ハッハッ」ジョボボボボボ 佐助は、アライさんの巣穴の中へ排尿していく。 今までよほど我慢していたのだろう。すごい量だ。 「ぴいいぃいぃ!!?」 「やぁなああ!」 巣穴の中から乳児の声が聞こえるが、構うもんか。 続いて、佐助は尻を巣穴の上へ近付ける。 884 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/27(日) 23 46 22.18 ID 2Lyz+TXpo 佐助「フゥー」ブリブリブリブリブリブリ ボトッ 佐助は、巣穴の中へ排便した。 こちらも相当我慢していたのであろう。 「びぎゃぁああああ!」 「ぴぃいいぃいぃい!!」 悲痛な叫びだ。 …俺はスコップを出すと、 土を掘って巣穴へ落としていく。 「ぎぴいぃ…」 「おがーしゃ…」 土を落としていくと、そのうち声が聞こえなくなった。 …やがて、巣穴は完全に埋まった。 これで他のアライさん共が、佐助の小便と大便のにおいに気付くことはないだろう。 俺達は、獲物の死骸を持って森を後にした。 886 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/27(日) 23 51 04.85 ID 2Lyz+TXpo … 翌日。 今日はみっちり躾直すぞ。 訓練が済んだら戦利品として、アライさんで作ったドッグフードを佐助へくれてやろう。 俺は犬小屋へ向かう。 佐助!訓練だ、起きろ! …しかし、呼んでも佐助は出てこない。 どうした?佐助… 889 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/27(日) 23 52 57.48 ID 2Lyz+TXpo 俺は犬小屋の中を覗く。 佐助「…ゥウゥ~…ォフゥ…」グッタリ 明らかに疲労困憊し、筋肉痛に苦しんでいる。 …あんだけの怪力で暴れたのだ。今度は回復するのはいつになるやら… 891 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/27(日) 23 58 26.33 ID 2Lyz+TXpo … ハンター達が去った後、森の中では…。 アライさん1「うぅ、また知り合いのアライさん一家がいなくなったのだ…」ザッザッ アライさん2「きっとヒトにやられたのだ……」ザッザッ アライさん3「うぅ…なんでヒトはアライさん達を殺すのだ。仲良くしようとは思わないのか…」ザッザッ ??「やあやあアライさんたち。ヒトと仲良くしたいなら、いい方法があるよ」 アライさん1「!?」 突然、帽子を被った少女がアライさん達に声をかけてきた。 894 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/28(月) 00 04 14.04 ID UavrjrOjo アライさん2「だ…誰なのだ!?」 アライさん3「この声、アライさんの仲間じゃないのだ。ヒトなのか?」 ??「いーや、違うよ~。私はアライさんの友達。フレンズさ」スッ そう言った少女は帽子を脱いだ。 黄色く大きな2つのけもみみが現れる。 ??「ヒトと仲良くするなんて簡単だよ~。戸籍をとればいいんだからねー」 アライさん1「こ…こせき?」 アライさん2「なんなのだそれ?お宝なのか?」 ??「うーん、ある意味お宝かな。ヒトと共存できる権利。うん、間違いなくアライさんにとってお宝だね」 アライさん3「欲しいのだ!」 アライさん1「探すのだ!どこにあるのだ?」 896 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/28(月) 00 10 03.56 ID UavrjrOjo 大きな耳のフレンズ「そうだな~。明日の朝、日が出るとき、できるだけたくさんアライさんの仲間をここへ連れてきてくれるかな?」 アライさん1「わかったのだ!」 アライさん2「アライさんにお任せなのだ!」 大きな耳のフレンズ「…」 アライさん3「みんなで宝探しなのだ、わくわくするのだ!」 大きな耳のフレンズ「…そういうところ、やっぱ君達もアライさんなんだね」 アライさん1「?何を言ってるのだ?アライさんは元々アライさんなのだ!」 大きな耳のフレンズ「うん…うん。そうだ、言っておくけど、戸籍を取得するには、とっても簡単なテストを1個だけやる必要があるよ」 アライさん1「テスト?難しいのか?」 898 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/28(月) 00 15 15.59 ID UavrjrOjo 大きな耳のフレンズ「簡単だよー。私なんて、10秒もせずテスト終わったからねー。アライさん達もすぐ終わるはずだよ」 アライさん2「戸籍を手に入れると、どうなるのだ?」 大きな耳のフレンズ「ヒトとおんなじ暮らしができるんだ。普段、ヒトがどんな美味しいもの食べてるか分かる?…野菜の丸かじりなんかより、ずっと美味しいよ」 アライさん3「楽しみなのだぁ!」 アライさん1「戸籍を取って、天下を取るのだ!」 大きな耳のフレンズ「それじゃあ、また明日ねー」スタスタ アライさん2「待つのだ!お前の名前は何なのだ?」 大きな耳のフレンズ「…」 899 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/28(月) 00 16 43.74 ID UavrjrOjo 大きな耳のフレンズ「…キツネ。キツネって呼んでくれる?アライさん」 アライさん1「わかったのだ、キツネ!」ザッザッ アライさん2「恩に着るのだ!」ザッザッ アライさん3「仲間をたくさん集めてくるのだ!」ザッザッ 大きな耳のフレンズ「…」 900 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/28(月) 00 17 10.91 ID UavrjrOjo つづく 戸籍取得の案内人、キツネその1 パート1へ戻る
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このページはもう使いません 各国のページを見てください 無の国モンスター 黒の国モンスター 赤の国モンスター 青の国モンスター 黄の国モンスター 大槻 ブータ×ドラゴンを呼ぶ笛→モグラを呼ぶ笛 祭神雷×七瀬八重→サイコロ 汽口慚愧×ヘルマン騎士→汽口慚愧+1 皐月×きゃんきゃん→皐月改二 安藤 黄長瀬×王陵璃華子→一条聖也 春日井春日×七瀬八重→C級バックラー アステリオス×ダイガン→川島瑞樹 番場衛×アステカの石像→レオニダス一世 伊藤誠 孟獲×スパルタクス→桂言葉 スパルタクス×DNA改造手術→ザ・魔雲天 見崎鳴 アステカの石像×ヘルマンもしくはきゃんきゃん→アステカの巨大像 南波六太×アステカの石像→拳藤一佳 G-99(D)-JPS サイバドール・メイ×榛葉邑那→HMX-13 セリオ 芝九蔵虎ノ助×ヘルマンもしくはきゃんきゃん→災厄
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趣味の畑仕事の最中だったのか、晒を巻いた白い上半身が露わになり、僅かに身を捻ると背に巻き付いた黒竜が姿を覗かせる。 引き締まった腰、長い脚、男前な中にふと匂わせる女らしさなど、彼女の主と違い大人の女の魅力を醸し出している。 そう、奥州双竜とは、主従共に女なのだ。 「ひっどーい。まんざら知らない仲でもないじゃない」 「黙れ。忍び風情とどんな仲も持った覚えはねぇ」 取り付く島もない態度に苦笑するが、これは若干佐助にも原因がある。 第一に初対面は敵同士で、しかも彼女の主に傷をつけた。さらに城を訪れる時は当然偵察で、しかも佐助の主が彼女の主に何やら特別な感情を抱いたらしく、果し状とも恋文ともつかぬ手紙を届けているのだ。 何よりも主を大事にしている小十郎にとってはどれも許しがたい事だろう。 「でもさ、今日はちゃんとした用事があるんだよねー?」 信玄の花押が押された手紙をヒラヒラと振ってみせる。 その手紙と佐助の服装を眺め、嘘ではないと悟ると小十郎の眉間に深く皺が刻まれた。 「…なんで正門から入ってこねぇんだてめえは」 もっともな疑問に佐助の答えは簡潔だ。 「そりゃあ、片倉さんに会いたかったから」 ぱちりと片目を閉じて、だいすき、片倉さん。 「………」 「あ、ちょ、葱はやめようよ葱はさ」 血がついたらおいしくないよと慌てて制止すれば、小十郎は片眉をあげて葱を投げ捨てた。 ほっと胸を撫で下ろす佐助だが、小十郎が今度は牛蒡を拾い上げたのに背筋を震わせた。 「片倉さん!牛蒡だって勿体ないってば!」 「安心しろ。皮を剥けば大丈夫だ」 「そっか。それなら俺様安心…って冗談!?」 片手は添えるように、肩の高さに牛蒡を構えたその姿勢は。 今度は反応出来なかった。 稲光を纏った牛蒡が凄まじい速度で佐助に突き立てられる、瞬間。 「…あ、あれ?」 「くっ、なんだ、本気でびびったのか」 低く艶やかな声に佐助が反射的に閉じた目を開くと、黒々とした瞳が間近にあった。 「片倉さ……」 少しかさついた、温かいものが佐助のくちびるに重なり、すぐに離れた。 茫然と見返す佐助ににやりと、まるで侠客のような凄みを帯びた微笑を向け、小十郎は背を向けた。 「来いよ。政宗様の所に案内してやる」 白い背中から漆黒の竜が佐助を嘲笑っている気がした。 「忍び、お前なかなか可愛い反応するな」 「すみませんお願いします忘れてください内緒にしてやってください」 了
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桜が舞い散り、運動部の掛け声があちこちから聞こえてくる。 やたらあちこちから聞こえるのは、新入生勧誘のために体育系のクラブが 縦横無尽に駆け回っているせいだ。 「やってるねぇ」 椅子に後ろ向きで座った姿勢で階下の景色を見て、猿飛佐助はにんまりと笑った。 「いやー、若いっていいなぁ。ね、どう思う?」 窓を閉め、壁に目をやる。くるくるとよく動く表情が、壁際の男を捕らえる。 「それは俺に対する嫌味か?」 防音のための穴だらけの壁に背中を預けた片倉小十郎が渋い顔をして、 プリントを佐助に渡した。 学園には様々なクラブが存在するが、佐助は放送部に所属していた。 高校野球地方大会のウグイス嬢から明るく元気なお昼のDJまでなんでもこなす芸の広さと 面倒見のよさを買われ、部長を勤めている。 「コレ何?」 「今度のNコンの規定だ。読んでおけ」 Nコンとは、放送部が参加する大会である。朗読からテレビドキュメントまで幅が広い。 「はーい。今年は優勝したいねぇ」 「そうだな。本番でトチったりしなければいいな」 佐助はへらっと笑った。 去年の大会、佐助は最後の一音を思い切り噛んだせいで優勝どころか入賞すら逃した。 「いや~参ったよねぇ。三島由紀夫だったもんねぇ」 小十郎はため息をついた。理由になるかそんなこと、と顔に書かれている。 「ご褒美も逃したし」 佐助は椅子から立ち上がると、小十郎を見上げた。襟のリボンを抜き、 防音のためにしかれた絨毯に落とす。ロクに掃除していないくすんだ白い絨毯の上に落ちる 赤いリボンが妙に目につく。 「今年こそ、俺優勝するよ。そうしたら」 「優勝したらな」 小十郎の太い指が、佐助の唇を押さえた。にやりと笑い、首に絡もうとした手をそれとなく止める。 「あと一年くらい待てねぇのか?」 「待てない」 「俺は教師で、お前は生徒だ。そういうことになったら、どうなるか……分かってんだろうな」 小十郎の指が当てられたまま、佐助は笑う。 「俺が無職になっちまうんだぜ?」 「大丈夫だって。バレなきゃいいんだよ」 「――悪い生徒だ」 「あんたもね」 小十郎の首に腕を絡める。熱い指が唇から離れ、耳をくすぐる。 佐助は目を閉じ、小十郎の唇を待った。
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「佐助ぇ…」 地面に伏したまま幼馴染の名を呼ぶ。 涙で橙が霞む。その時だった。 「かすが!?」 漸く少女がいないことに気がついたのか、幼馴染―佐助が振り返った。 慌てて駆け寄ってくる佐助の顔は血の気が引いて真っ青になっている。 「おいおい、大丈夫か!?」 そう言いながらかすがの身体を起こしてやり、着物についた砂埃を手で払い落としてやる。 涙で濡れた頬は、砂がついて汚くなっている。 「ひぐっ…ふぇ…」 「あー、もう泣くなってかすが…」 その場にぺたんと座り込み鼻をすんすんと鳴らして泣くかすがを、 佐助が困ったように頭を掻きながら慰める。 この一つ年下の幼馴染は泣き虫だ。 転んでは泣き、怖がっては泣き、何かあるたびに泣いている気がする。 だがそんな泣き虫の幼馴染を、佐助は決して嫌っていなかった。 確かに泣かれればどうやって扱えばいいか分からず、 困ることも多いが、一度もそれを煩わしいと思ったことはない。 寧ろ「こいつは自分が守らなければ」と泣かれるたびに強く思う。 なにより、泣いた後に見せてくれる笑顔がどんな花よりも綺麗で。 佐助は、その笑顔が大好きだった。 「何処かすりむいちゃったのか?なぁ、かすが」 だから笑ってほしかった。 泣いてるところなんて、見たくなかった。 ―ねぇ、笑って?笑ってみせて? 一向に泣き止む様子を見せないかすがに、佐助が困り果てたように頭を掻いていると、 「あ…」 「ん?」 かすがが何かに気付いたらしく小さく声を漏らす。 真っ赤に腫れ上がった目の見つめる先。 かすがの着ている薄桃色の、まだ新しい着物。 「着物…」 「着物が、どうした?」 小首を傾げる佐助に対し、かすがの瞳は再び涙で潤み始める。 「汚れちゃった…新しく買ってもらったものなのに…」 濡れた頬を新しい涙が伝い落ちる。 見れば、膝の辺りが血が滲んだらしく赤く汚れている。 佐助はそれを見て苦虫を数匹噛み潰したような顔になった。 そういえば「両親に新しい着物を買ってもらったのだ」と嬉しそうに話していた気がする。 余程大切な着物だったのだろう。 儚く消える背中3
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幸村創世モード<ドラマ> 【ドラマルート】 ルート突入 佐助 「大将…甲斐から報せが届いた…が、 ちっとばかり強烈な話だ、覚悟して聞いてくれ…」 幸村 「何と…お館様の身に何か…!? ま、まさか…病床に伏せられたのでは…!?」 佐助 「あーないない、それはない… そうじゃなくて――」 信玄 「おぬしは破門じゃアーーーッ! 幸村ァアーーーーーーッ!!!」 幸村 「……………………」 「は、はは、破門ンン…ッ!?お館様が…俺を…!? そんな…俺は、何処かで道を誤ってしまったのか…?」 佐助 「いや、よくやってるさ、大将は お館様も、そいつぁわかってるはずだ」 幸村 「…そう、か…ならば、お館様は…… 佐助、いくぞ…急ぎ、確かめねばならぬ事がある」 最終戦直前 幸村 「やはり、お館様は… 俺の成長を認めて下さっていた…!」 佐助 「…で? どうするよ、大将」 幸村 「愚問だ、佐助…今や、我が道はひとつ…!」 「俺は山を越える…ッ!お館様を超えてみせるッ! その先に、俺の…」 「否! そこへ至る道そのものが 俺自身の風林火山ッ!!」 「いくぞ、佐助ッ! お館様…いや、 武田信玄に、挑戦状を叩きつけるッ!!」 佐助 「へいへい!…しかし、このノリ… 何つうか、話のオチが目に浮かぶわ」 エンディング 信玄 「強うなった…」 「おぬしはまさしく、日ノ本一の、兵じゃ」 幸村 「…!おお、おや…おおぉぉおおや…おやぁ…おぉおや…おや……」 信玄 「おぬしはワシを超えたのじゃ 武田が総大将、真田源二郎幸村ァ! 今よりおぬしが、甲斐の虎じゃあ!」 幸村 「おおぉ…おおおぉぉぉお……おぉやぁかぁたぁさぶぁぁぁぁァァ!」 信玄 「…などと、言うと思うてかァァァ!!」 幸村 「そうくると、思うておりましたぁぁァ!!」 信玄 「だと、思うておうたわぁ!!!」 幸村 「と、思うておりましたぁ!!!」 信玄 「と、思うておったわぁ!」 幸村 「と、思うておりましたぁ!」 信玄 「と、思うて―」 幸村 「と、思って―」 佐助 「(欠伸一つ)」
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「…いいのか」 「…いい、よっ…あっ」 わざと答えをはぐらかし、佐助は自分の乳房をゆっくりと揉みしだいた。 男に抱えられたままの脚を開いて、擦られすぎて紅く腫れた肉を蠢かせる。 「ねえ、もっと、たくさん出してよ…。溢れて、ぐちょぐちょになっちゃうまで、ね…?」 部屋の前から誰かが駆けていった。 今度は男は何も言わず、佐助はただ笑った。 幸村が目覚めたのは予定よりも遅い時刻だった。 しかも、まるで精気を吸い取られたかのように身体が怠い。 いや、吸い取られた、のだろう。 昨夜の出来事は衝撃が大きすぎた。 予想より早く敵の先行隊が現れ、佐助が先に兵を出したと言われた。 「幸村様はお疲れでしょうからと」 兵には幸村からの命だと偽り、佐助が兵を出したのだと忍び隊の男は言った。 まともに幸村はその男の顔を見ることが出来ず、ただそうかと言うだけだった。 すでに戦闘が始まっているらしく、兵の悲鳴が聞こえる。 いや。 「…悲鳴しか、聞こえぬ」 馬蹄の轟きも、鬨の声も、剣戟の音も聞こえない。 忍びを見れば、ただ訳知り顔で幸村を見るだけだった。 手の内で震える刃に佐助はくちづけた。 光を吸い込むような独特の光沢を持つその手裏剣は銘を闇烏といい、常人には扱えぬ闇の力を持つ武器だ。 こちらを小勢と見てか、勇ましい声をあげながら敵兵が武器を振りかざし、佐助たちに襲いかかってくる。 「さあて、お仕事だよ」 とん。 昨夜あれ程荒淫に耽ったにも関わらず、その身ごなしは軽い。 一息で、いっそ無防備に敵兵のひとりの前に下り立った佐助は、驚きに目を見開く敵兵に闇烏を振り下ろした。 恐ろしく斬れる刃に首を斬られ、勢いよく血が噴き出す。 それを浴びることなく佐助はその近くの敵兵を斬り捨てる。 舞うような足取りで、次々と佐助は敵を斬る。 めくらの恋18
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ここまでの行程を見る限り、娘―かすがと言った―の力量は並と言った所か。 問題は如何に感情的にならず冷静でいられるかだ。若いだけに難しいが、いざとなれば当て身でもして連れ戻せば良い。 今回は戦忍の戦を見せるだけだ。 「なぁ、覚えてるか分からないけどさ」 道程の八割を来た所で、緊張をほぐすべく佐助は軽い調子でかすがに話し掛けた。 「俺、前に一度かすがと会ったよな?」 「……え?」 だがかすがは覚えていなかったようで、眉根を寄せて考え込んでしまっている。五年も経てば当然だ。 愚問だったと気付いた佐助は慌てて取り繕った。 「あの、気にしないで」 「申し訳ありません猿飛様」 真面目な返答と慣れない「猿飛様」という呼び方に背筋がむずかゆくなる。 最も自分の方が四、五歳年上だから敬称で呼ばれるのは当然だが。 「佐助でいいよ」 「はい佐助様」 (生真面目だな) 僅かな言葉の端と仕草を読みながら佐助は考える。 「頭領から聞いているだろうが、今回お前は見るだけだ。俺の後ろを離れるなよ。危なくなったらさっさと退散しろ」 「はい佐助様」 かすがの表情が些かムッとなったのを佐助は見逃さなかった。 夜明け前6