約 1,245,094 件
https://w.atwiki.jp/yaruoperformer/pages/1993.html
_ // _\∨r‐┐ ̄ ̄`ヽ / ̄ ̄ ┌‐┘ └─┐  ̄\ r´ ̄ エニ ニエ _\ゝ. / / / └‐ァ _ ─┘ヽ. \\ / ( X⌒メ イ .━ ト、\‐+、 λ} } ! ヽ / } `Y | ━ |}ノ゙Yメ } (. ヽ ノ 乂人/ ̄ ̄ ´んミレ ヽ ) ノィ ヽ ソ__ヽ i イ }リソ / / ( _乂ゞ´ ̄ ` 弋zソ'┬ ノ乂 弋 `ー! r`⊂⊃ ⊂⊃∨ソ ∠{ ゝ..二)) ┌─┐ , イ } }メ ∠乂 以 >, 丶__ノ...< 以}  ̄`ー_x=┬ イ ヒ ┬=ヾ¨´ / |\\ } | ヽ / /` ‐ y\ / /| ∨ \ / / / / ̄〉、/ | ∨ \ {_ \ / } | l \ / \_ _/ | l \ / / / | { \ 名前:春ちゃん(はるちゃん) 性別:女 原作:ニュースウオッチ9 一人称:私 二人称:名前呼び 口調:女性口調 AA:企業・ご当地キャラクター/テレビ局関連/ニュースウオッチ9天気予報キャラクター.mlt 「ニュースウオッチ9」の天気予報に登場していたキャラクター。 季節の春の擬人化で後に声も付いた。 キャラ紹介 [[やる夫]]Wiki Wikipedia アニヲタWiki ニコ百 ピクペ 登場作品リスト タイトル 原作 役柄 頻度 リンク 備考 射命丸文は童話を救うようです オリジナル リーダーの新たな姿 準 まとめ rsswiki やる夫Wiki 安価 完結 やる夫・オブ・アイヴァンホー アイヴァンホー 解説役 脇 まとめ 完結 短編 タイトル 原作 役柄 リンク 備考
https://w.atwiki.jp/kinghina/pages/21.html
名前 コメント
https://w.atwiki.jp/chisakiss/pages/41.html
千咲ちゃん、アイドルになる 内容 本文 感想コメント 内容 タプリスがガヴリールとすれ違いながらも、困難を乗り越えてトップアイドル「紗藤すず」となり、一番大切なものを見つけるお話。 本文 ――――――――――――――――――(00/37)―――――――――――――――――― ―夜 街中― タプリス「ふふっ、いい本が買えましたぁ」 タプリス(ずっと本屋にいたせいか、すっかり遅くなってしまいましたね) タプリス(ああ、もう外も暗いです。早く帰らないと……) 『うっ、うぅ……』 タプリス(ん? なんでしょう……誰かの声?) タプリス「って、女の人が座り込んでます!」 タッタッタッ タプリス「だ、大丈夫ですか? 気分が悪いのですか?」 女性「……ぐすっ、ご、ごめんなさい。何でもないですから」 タプリス「そんなっ、何でもない人が、泣くはずありませんよ」 タプリス「何があったんですか? わたしでよければ、聞きますから」 女性「じ、実は……」 ――――――――――――――――――(01/37)―――――――――――――――――― タプリス「そうですか……お仕事にやりがいが持てなくなってしまったと」 女性「はい、今までがむしゃらにただ、突き進んできましたが」 女性「不意に自分のやってきたことは、なんだったんだろうって思って」 女性「不安になってしまって」 タプリス「……それは、確かにお辛いですね」 タプリス「でも、意味のないことなんて、この世の中にはありませんよ」 女性「えっ」 タプリス「あなたにもちゃんと、向かうべき目的地があったんですよね」 タプリス「でしたら、どのようにそこへ向かったとしても」 タプリス「そこまでの繋がりを知ることは、決して無駄にはならないと思います」 タプリス「それどころか、より深く、目的地のことを知ることができるんです」 タプリス「だから、不安になることなんてないんですよ」 女性「……ッ」 タプリス「ごめんなさい、生意気を言ってしまって」 タプリス「これは、わたしの尊敬する人の言葉の、受け売りなんですけどね」 女性「あ、ありがとうございますっ。そうですよね……」 女性「なんだか、自信が湧いてきました」 タプリス「少しでもお力になれたのなら、よかったです」ニコッ 女性「あっ……」トゥンク ――――――――――――――――――(02/37)―――――――――――――――――― 女性「あ、あなた……その、かわいいですね」 タプリス「えっ、そ、そうでしょうか。そんなことは……」 女性「いえ、絶対にかわいいです。今まで、何人も女の子を見てきた」 女性「私が言うんですから!」 タプリス「な、何人もですか?」 女性「私、こういうものです」スッ タプリス「これは名刺ですか? えっと……、アイドル事務所?」 女性「あなた、アイドルになりませんか? いえ、なるべきです!」 タプリス「ア、アイドルって、あの歌って踊ったりするアイドルですか?」 女性「ええ、そうです」 タプリス「む、無理です! 絶対無理です!」 タプリス「わたし、ただでさえ人見知りなのに、人前に出るなんて……」 女性「世の中には、人生に疲れた人がたくさんいるんです」 女性「でもあなたの笑顔は……そんな人たちに生きる希望を与えてくれる」 女性「現に、私はあなたに希望を貰いました」 タプリス「で、ですけど……」 女性「悩み、困っている人たちを、救済してもらえませんか?」 女性「あなたならきっと、大勢の人たちを救えるはずです」 タプリス「……ッ」 ――――――――――――――――――(03/37)―――――――――――――――――― タプリス(たしかに天使としての、理にはかなっている気がします) タプリス(だったらわたしは……) タプリス「あの、わたし……何をやってもダメダメですけど」 タプリス「それでも本当に大丈夫ですか?」 女性「はい、そのあたりは私たちもプロですから」 女性「きっちりサポートさせていただきます」 タプリス「わかりました、期待はずれだったら」 タプリス「いつでもクビにしてくれて、いいですからっ」 タプリス「こちらこそよろしくお願いします!」 女性「はい、よろしくお願いしますね」 ―翌日 事務所― タプリス「お、お邪魔します……」 女性「あ、千咲さん。よく来てくださいました」 女性「ささ、座ってください」 タプリス「あ、ありがとうございます」 タプリス「なんだか綺麗でおしゃれなところですね」 女性「ふふっ、ありがとうございます」 女性「内装には、これでも気を遣っているんです」 タプリス「それに、他の方もみなさん、女性ばかりなんですね」 ――――――――――――――――――(04/37)―――――――――――――――――― 女性「ええ、ここのスタッフは全員、女性ですよ」 タプリス「え、全員ですか。それは少し、安心といいますか……」 女性「ふふっ、よかったです」 女性「それでは早速ですけど、今日は広報用の写真撮影と」 女性「あとは書類作成、芸名の選定、くらいですかね」 タプリス「は、はい! よろしくお願いします!」 女性「そんなに畏まらなくても、大丈夫ですよ」ニコッ 女スタッフ「社長、撮影の準備ができました」 女性(以下女社長)「わかりました、今行きますね」 タプリス「な、ななななっ!?」 女社長「どうしました?」 タプリス「社長さんって、一番えらい、あの社長さんですよね?」 女社長「ええ、不肖ながら務めさせていただいています」 タプリス「す、すごいです……そんなすごい方に」 タプリス「わたしは昨日、あんな偉そうなこと言ってしまって……」 女社長「お気になさらないでください」 女社長「大切なのは、相手に気持ちが届いたかどうか」 女社長「手段や方法など、些細なことです」 タプリス「あ、ありがとうございます」 女社長「では、写真撮影に行きましょうか」 ――――――――――――――――――(05/37)―――――――――――――――――― タプリス「うぅ、疲れました……」 女社長「ふふっ、お疲れ様です、撮影はどうでしたか?」 タプリス「あんなひらひらしたお洋服を着たのは、初めてだったので……」 女社長「とても可愛らしかったですよ。やはり、私の目に狂いはなかったです」 タプリス「あはは、だと良いんですけど……」 女社長「それでは次は、芸名を決めましょうか」 タプリス「芸名、ですか」 女社長「本人が本名を強く望むケース以外は、基本的に芸名を採用しています」 タプリス「芸名といっても、全然思いつきません……」 女社長「そういう時は、本名をモジッて決定することが多いですね」 女社長「例えば……、千咲=タプリス=シュガーベルさん」 女社長「シュガーベル、可愛らしいお名前です」 タプリス「あ、ありがとうございます」 女社長「シュガーベル、シュガー……砂糖。ベルは……」 女社長「そうですね、さとうすず、さん」 タプリス「さとうすず?」 女社長「漢字を使うとこんな感じでしょうか、紗藤すずさん」 タプリス「す、すごい、可愛い名前ですね!」 女社長「気に入っていただけましたか?」 タプリス「はい! これでお願いします!」 女社長「ふふっ、決定ですね。それでは、次はレッスンの予定を――」 ――――――――――――――――――(06/37)―――――――――――――――――― ―数日後 ガヴリールの家― ガヴリール「おいおい、それ本当に大丈夫なのか?」 タプリス「え、何がですか?」 ガヴリール「お前が騙されてないかって、言ってるの」 タプリス「そんなことないですよ! 社長さんをはじめとして」 タプリス「スタッフのみなさんも、とても、わたしに良くしてくれてますし」 ガヴリール「始めは油断させといて、あとから……っていう手口」 ガヴリール「よくあるからな。で、名刺とかはあるの?」 タプリス「ありますよ。はい、どうぞ」 ガヴリール「ふぅん、リリィプロダクション、ね」 ガヴリール「ちょっと調べてみるか」 タプリス「まったく、疑り深いんですから……」 ガヴリール「まぁ別に、お前が本当にやりたいなら、止めはしないけど」 ガヴリール「何か危ないなと思ったら、すぐに言えよ」 タプリス「は、はい。わかりました」 タプリス「その……ありがとうございます、天真先輩」 ガヴリール「それに、お前がアイドルなんて、見世物として面白そうだからな」 タプリス「もうっ、酷いですっ! これでもちゃんとレッスン受けてるんですから!」 ガヴリール「へいへい。まあ、体だけは壊さないようにな」 タプリス「はぁい」 ――――――――――――――――――(07/37)―――――――――――――――――― ―数週間後 スタジオ― 女スタッフ「はい、1、2、3! 1、2、3!」 タプリス「……ッ」 女スタッフ「すずちゃん! ステップ遅れてる! もっと集中しなさい!」 タプリス「は、はい! すみません!」 ―― タプリス「はふ……」 女スタッフ「お疲れ様、すずちゃん」 タプリス「は、はい。ありがとうございましたっ!」 女スタッフ「ふふっ、最近、だいぶ動けるようになったわね」 タプリス「そ、そんな……わたしなんてまだまだ失敗ばかりで」 女スタッフ「いえ、伸び率だけでいったら、私が見ている中でNo1よ」 女スタッフ「まぁ、正直最初は不安だったけどね」 タプリス「あはは……ですよね……」 女スタッフ「でも、すずちゃんはとても真面目だし、礼儀正しいし、かわいいし」 女スタッフ「このまま続けていけば必ず、努力は実るわ」 女スタッフ「一緒に頑張りましょう!」 タプリス「あ、ありがとうございます、がんばります!」 ――――――――――――――――――(08/37)―――――――――――――――――― ―事務所― タプリス「わ、わたしがステージに、ですか?」 女社長「ええ、先輩アイドルのバックダンサーとして、ですけど」 タプリス「そんな……わたしにできるんでしょうか」 女社長「ダンスの技術は、ギリギリで問題ないとスタッフから聞いてますから」 女社長「あとは、すずちゃんの心持ち次第ね」 タプリス「でも、その先輩さんに迷惑をかけそうで……」 女社長「大丈夫よ、そんなの気にする子たちじゃないから」 女社長「リラックスして、ね」 タプリス「は、はい、頑張ります!」 ―数週間後 ステージ― タプリス「今日は、あ、足を引っ張らないように」 タプリス「頑張りたいと思いますので、よろしくお願いします!」 先輩アイドルA「あなたが、すずちゃんね。よろしく!」 先輩アイドルB「初々しくてかわいい……食べちゃいたいくらい」 タプリス「えっ、えっ?」 先輩アイドルB「ねえ、これが終わったら、お姉さんのお家に来ない?」 先輩アイドルB「手取り足取り、いろいろ教えてあげる……」 先輩アイドルA「ちょっと、あんたねぇ。そうやって何人の新人を……」 先輩アイドルB「ふふっ、冗談に決まってるでしょ。よろしく、すずちゃん」 タプリス「は、はい、よろしくお願いします」 ――――――――――――――――――(09/37)―――――――――――――――――― 『ありがとうございましたっ!』 ―ステージ裏 控室― タプリス「お、お疲れ様でした!」 先輩アイドルA「お疲れー! すずちゃん、よかったよぉ!」 タプリス「うぅ、必死すぎて、あまり覚えてません……」 先輩アイドルB「本当にかわいかったわ。どう? この後……」 先輩アイドルA「こらこら、また!」 先輩アイドルB「もう、うるさいわねぇ……」 タプリス「あははは……それにしてもお客さん、女性の方ばかりでしたね」 タプリス「すごい盛り上がりでしたけど」 先輩アイドルA「あれ? 聞いてないの?」 タプリス「えっ?」 先輩アイドルB「ここのライブのお客さんはね、女性会員限定なのよ」 タプリス「そ、そうだったんですか……」 先輩アイドルA「ふふっ、安心した?」 タプリス「えっと、す、少しですけど……」 先輩アイドルB「こんなかわいいすずちゃんを、男の目の前に晒すとか」 先輩アイドルB「猛獣の前に霜降り肉を置くのと同じだわ」 先輩アイドルA「その例えはどうなのよ……って、いけない、もうこんな時間」 先輩アイドルA「それじゃあね、すずちゃん。また、一緒にステージあがろっ!」 先輩アイドルB「バイバイ」 タプリス「はい、今日は本当にありがとうございましたっ!」 ――――――――――――――――――(10/37)―――――――――――――――――― タプリス(こうして、いつかわたしも、ああなりたいと思いながら) タプリス(より一層レッスンにレッスンを重ねる日々が続いて) タプリス(いつの間にか、数ヶ月が過ぎていました) ―事務所― タプリス「わ、わたしが、ソロライブですか!?」 女社長「ええ、厳密には複数人のローテーションでプログラムを組むんだけど」 女社長「20分間、あなただけの時間が取れそうなの」 タプリス「……ッ」 女社長「客観的に見れば……」 女社長「今まで努力を積み重ねてきた結果は、しっかりと出ている」 女社長「あなたの実力自体に、問題はないわ」 女社長「あとは……あなたのやる気次第ね」 女社長「どう? やってみる?」 タプリス「……はいっ」 タプリス「わたしに、やらせてください! お願いします!」 女社長「ふふっ、いい返事ね。頑張りましょう、すずちゃん」 タプリス「はい!」 タプリス(そして、準備と特訓に明け暮れて) タプリス(ライブまでの時間は刻々と過ぎていき……) タプリス(ついに、ライブ当日を迎えたのです) ――――――――――――――――――(11/37)―――――――――――――――――― ―初ライブ当日 ステージ裏― タプリス(き、緊張します……でも、やれるだけのことはやりました!) タプリス(ならわたしは、全力を尽くすのみです!) 司会「では続いては、期待の新星! 妹系アイドル!」 司会「紗藤すずちゃんです! どうぞ!」 タッタッタッ タプリス「さ、紗藤すずですっ! よろしくお願いしましゅ!」 タプリス(うぅ……か、噛んじゃっいました! って……) シーンッ タプリス(お客さんが全然……いない) タプリス(……そっか、そうだよね。やっぱり、わたしなんか) タプリス「……ッ」 タプリス(ち、違う。よく見たら、三人くらいお客さんが) タプリス(わたしのステージを、見てくれる人が、いるんだっ) タプリス(だったら、わたしは……!) タプリス「今日は、わたしのライブに来てくれて! ありがとうございます!」 タプリス「本当に本当に、涙が出るくらい嬉しいです!」 タプリス「それでは……聞いてくださいっ!」キラッ ――――――――――――――――――(12/37)―――――――――――――――――― 司会「以上、紗藤すずちゃんでしたー!」 タプリス「あ、ありがとうございました!」 パチ パチ パチ ―ステージ裏 控室― タプリス「はぁ……はぁ……」 女社長「お疲れ様、すずちゃん」 タプリス「あ、社長さん。お疲れ様です! ありがとうございました!」 女社長「えっと……ごめんなさいね」 タプリス「えっ、どうして社長さんが謝るんです?」 女社長「もう少しお客さんを呼べる見込みだったんだけど」 女社長「予想以上に人数が集まらなくて……」 タプリス「いえっ! 何人であっても、わたしのことを……」 タプリス「見に来てくれたお客さんがいたことが」 タプリス「本当に嬉しかったですからっ」 女社長「すずちゃん……、そうね、これからも頑張っていきましょう」 タプリス「はい! よろしくお願いします!」 ――――――――――――――――――(13/37)―――――――――――――――――― タプリス(しかし、その後も……) タプリス(何度かライブに出させてもらえる機会には恵まれましたが) タプリス(一向に人気の出ないまま、時間だけが過ぎていきました) ―ガヴリールの家― ガヴリール「どうした、そんなぼーっとして」 タプリス「えっ、そ、そんなことないですよ。元気元気です!」 ガヴリール「……順調なのか? アイドル活動は」 タプリス「はい、順調です! もう何度もライブを開いてもらって」 タプリス「着実に実力を上げてるんですからっ」 ガヴリール「……お前がつらいのなら、やめてもいいんだぞ」 タプリス「……ッ」 ガヴリール「お前がアイドルをやめても、困るやつは誰もいない」 タプリス「……どうして」 ガヴリール「えっ」 タプリス「どうして、そんなこと言うんですかッ!」 ――――――――――――――――――(14/37)―――――――――――――――――― タプリス「わたしにだって……、わたしのことを見てくれる人が、いるんですッ!」 タプリス「だったらわたしは、その人たちに少しでも元気になってもらいたい!」 タプリス「笑顔になってもらいたいから、頑張るって決めたんです!」 ガヴリール「おい、落ち着けって……」 タプリス「それなのに……ぐすっ、ひどい、です……」 ガヴリール「……」 タプリス「……天真先輩なんて、大っ嫌い!!」 バタンッ ガヴリール「……はぁ、余計に焚き付けたか」 ― 一週間後 事務所 ― タプリス「はぁ……」 タプリス(あれから天真先輩とは、一度も連絡を取ってませんけど) タプリス(やっぱり、わたしの言い過ぎ、でしたよね……) タプリス(でもあんな風に、やめろだなんて言わなくても) タプリス「……はぁ」 女社長「どうしたの、ため息なんてついて」 タプリス「あ、社長さん。す、すみません」 女社長「別に良いのよ。それより、すずちゃん、最近悩んでるみたいだから」 タプリス「やっぱり、わかりますかね……?」 女社長「ええ。でも、そんなすずちゃんに朗報よ」 タプリス「えっ?」 ――――――――――――――――――(15/37)―――――――――――――――――― タプリス「ファンレター、ですか?」 女社長「ええ、あなた宛てに。たぶん、初めてよね?」 タプリス「はい、初めてです」 女社長「はいこれ。もし、余裕があるのなら」 女社長「返事を書いてあげると、相手も喜ぶかもね」 タプリス「わ、わかりました!」 ―タプリスの家― 『あなたの眩しい笑顔を見ていると』 『私も頑張ろうっていう気力が湧いてきます』 『これからもお体にだけは気をつけて、頑張ってください』 『陰ながら応援しています』 タプリス「……ッ」 タプリス「うっ……うぅ……」ポロポロ タプリス「……よかった」 タプリス「今まで、続けてきて、本当によかった……」 タプリス「……がんばらないと」 タプリス「もっともっと、頑張らないと!」 タプリス「……お返事、書かないといけませんね」 ――――――――――――――――――(16/37)―――――――――――――――――― タプリス(それからも、精力的にライブ、握手会、イベントの数をこなしていった結果) タプリス(わたしの人気は、徐々にではありますが、上がっていきます) タプリス(ファンレターもそれに比例して増えていきましたが) タプリス(最初にいただいた方とは、その後も、やり取りを続けて) タプリス(何度も何度も、つらい時に励ましてもらいました) ―数ヶ月後 事務所― 女社長「あ、すずちゃん。SNSのコメントへの返信、お願いね」 タプリス「は、はい!」 女社長「あとこれ、ファンレター」ドサッ 女社長「全部に目を通すのは難しいから、目についたものだけでね」 タプリス「わ、わかりました」 タプリス(……あ、この封筒、あの人だ)スッ 女社長「あと、来週の単独ライブの準備は順調?」 タプリス「はい、バッチリだと思います!」 女社長「うん、いい返事! 期待してるわね!」 タプリス「はい!」 ――――――――――――――――――(17/37)―――――――――――――――――― ―単独ライブ当日 ステージ― タプリス「今日はみなさん、来てくれてありがとうございます!」 キャー キャー タプリス「思いっきり、楽しんでいってくださいねー!!」 ワァー ワァー スズチャーン タプリス「それでは一曲目ぇ……スタートですッ!!」 ―数時間後 ステージ裏― タプリス「はぁ……疲れましたぁ……」 先輩アイドルA「お疲れ! すずちゃん!」 タプリス「あっ! お久しぶりです! お疲れ様です!」 先輩アイドルB「すごい盛り上がり方だね」 タプリス「ええ、本当にありがたいです」 先輩アイドルA「さすがすずちゃん。いつの間にか私たちに追いつき、追い越して」 先輩アイドルA「もう今では、うちの稼ぎ頭だし」 タプリス「そ、そんなことは……」 先輩アイドルB「やっぱり、あの初々しい時に、手を出しておけばよかった」 先輩アイドルA「こらこら……また、そんなこと言って」 タプリス「またみなさんと一緒に、ワイワイしながらライブをしたいですね」 先輩アイドルA「ええ、私も!」 先輩アイドルB「私とワイワイ、夜のお泊りでもいいのよ?」 タプリス「あははは……」 ――――――――――――――――――(18/37)―――――――――――――――――― ―数週間後 タプリスの家の前の夜道― タプリス(うぅ、だいぶ遅くなってしまいました) タプリス(帰ったらシャワーを浴びて、すぐ寝ないと) ガサッ タプリス(ん?) ガサガサガサッ タプリス(ひっ、な、何の音!?) タプリス(と、とりあえず、逃げないと……) タッタッタッ ―タプリスの家― バタンッ タプリス「はぁ……はぁ……、なんだったんでしょう、今の」 タプリス「野良犬か何かですよね、きっと」 タプリス「気にしすぎ、気にしすぎ……」 ――――――――――――――――――(19/37)―――――――――――――――――― ―数週間後 事務所― 女社長「すずちゃん、何かあった?」 タプリス「えっ、どうしてです?」 女社長「何か浮かない顔をしているような気がして」 タプリス「そ、そんなことないですよ」 女社長「そう、それなら良いのだけど。何か相談ごとがあったら」 女社長「いつでも言ってね、どんな些細なことでもいいから」 タプリス「……えっと」 女社長「やっぱり、何かあるのね……話して、お願い」 タプリス「わ、わたしの気のせいかもしれないんですけど……」 ―― 女社長「最近、誰かにつけられている気がする、と」 タプリス「はい……」 女社長「わかったわ。とりあえず、仕事時には送り迎えのスタッフを常時つけるわね」 タプリス「あ、ありがとうございます」 女社長「あとは警察に……」 タプリス「そ、それは、ちょっと。わたしの勘違いかもしれないので」 女社長「でも……」 タプリス(天使である以上、警察と関わりをもつのは) タプリス(あまりよろしくないですよね……) ――――――――――――――――――(20/37)―――――――――――――――――― タプリス「もう少しだけ、様子を見させてもらえませんか?」 女社長「……わかったわ。でも危ないと思ったら、すぐに言うこと」 女社長「良いわね?」 タプリス「は、はい。あ、それでは、歌のレッスンに行ってきます」 女社長「ええ、行ってらっしゃい」 ―― 女スタッフ「社長、すずちゃんのSNSの件で相談が……」 女社長「どうしたの?」 女スタッフ「特定のアカウントからの誹謗中傷が、最近ひどくなってきまして」 女社長「……すずちゃんに見せる前には、削除しているのよね?」 女スタッフ「ええ、もちろんです」 女社長「わかったわ。引き続き、監視をお願い」 女社長「あと、あまりにも過激な内容が送られてきた場合は」 女社長「すずちゃんの保護を優先して、即連絡を」 女スタッフ「わかりました」 女社長「……」 女社長「私の大事な子たちには、指一本触れさせないわ」 ――――――――――――――――――(21/37)―――――――――――――――――― ―数日後 住宅街― タプリス「す、すみません、毎晩ついて来てもらって」 女スタッフ「いえ、良いんですよ。これが私の仕事です」 女スタッフ「それにすずちゃんは、スタッフのみんなから」 女スタッフ「妹のように可愛がられてますし。もちろん、私もそう思ってます」 女スタッフ「だから守ってあげたいという気持ちは、みんな同じです」 タプリス「あ、ありがとうございます。わたしもみなさんのこと」 タプリス「お姉さんのように思ってますから!」 女スタッフ「あははっ、そう言われたら、俄然、張り切っちゃいますよ」 ブロロロロロッ キキーッ 女スタッフ「ん?」 タプリス「えっ?」 ガチャ ドスッ 女スタッフ「かはっ……」 バタンッ タプリス「な、なななっ……」 女スタッフ「……す、すずちゃ、……逃げ、て」 女性ファン「みぃつけた」ニタァ ――――――――――――――――――(22/37)―――――――――――――――――― 女スタッフ「……はやく、逃げ――」 ドスッ 女スタッフ「あがっ……」 女性ファン「うるさい」 タプリス「ひっ! ご、ごめんなさい!」 タッタッタッ 女性ファン「追いかけっこ? いいわよ?」 ―― タッタッタッ タプリス(ど、どうして、どうしてこんなことに……) タプリス(やっぱり社長さんの言うとおり、警察に連絡していれば……) タプリス(わ、わたしのせい、だ……) グキッ バタンッ タプリス「いたっ! あ、足が……」 女性ファン「ふふっ、もう追いかけっこは終わり?」 タプリス「ひっ……」 女性ファン「そんなに怯えなくてもいいのよ、すずちゃん」 女性ファン「だって、私はあなたのことを、愛しているのだから」ニタァ ――――――――――――――――――(23/37)―――――――――――――――――― タプリス「わ、わたしは……あなたのことなんて、知りませんっ!」 女性ファン「そんなはずないじゃない。あれだけ会って、お話もしてるのに」 タプリス「えっ?」 女性ファン「あんなに二人で視線を交わしたじゃない。面白い冗談を言うんだから」 タプリス「し、視線? まさか、わたしのライブに……」 女性ファン「ええ、もちろん。あなたの熱い眼差し、ずっと感じていたわ」 タプリス「……ッ」 女性ファン「だから今日は、一緒になりにきたの、あなたと」 女性ファン「ね、すずちゃん。愛しているわ」ガシッ タプリス「やめてください! わたしはあなたのことっ!」 タプリス「愛してなんかいませんっ!」 女性ファン「え?」 タプリス「わたしの大事な人たちを傷つけるような人なんて……」 タプリス「大嫌いですっ!!」 女性ファン「……ッ」 タプリス「……」 女性ファン「……フフ」 タプリス「……ッ」 女性ファン「あはははははははははははははっ!!!」 ――――――――――――――――――(24/37)―――――――――――――――――― 女性ファン「どうしても、私のものにならないって言うのね?」 タプリス「そ、そうですっ! 誰があなたなんかに……」 女性ファン「そう、じゃあ……」 ガシッ ギュゥ タプリス「かはっ……く、くるしい……」 女性ファン「あなたを殺して、私も死ぬわ」 女性ファン「だって、私のものにならないんだったら」 女性ファン「誰にも渡したくないもの」 女性ファン「あっちの世界で、一緒になりましょう?」ニタァ ギュゥゥゥゥッ タプリス「……ッッ」ジタバタ タプリス(だめっ、い、息ができっ……) タプリス(……わ、わたしが、アイドルになったからっ) タプリス(あの時、諦めていたらっ) タプリス(ごめっ……ごめんな……さい……) 女性ファン「ふふっ、最後が醜い顔になるのは、さすがに可哀想ね……」 女性ファン「このナイフで、ひと思いに殺してあげるわ」 キラッ 女性ファン「死ねぇぇぇ!!」ブンッ タプリス(て、天真先輩っ!) ――――――――――――――――――(25/37)―――――――――――――――――― グサッ ポタッ ポタッ ポタッ ガヴリール「……ッ」 タプリス「……えっ?」 女性ファン「なっ!? あんた……」 ガヴリール「……おらぁっ!」 ドゴォッ 女性ファン「がはっ!!」 ズサァァ ガヴリール「大丈夫か、タプリス」 タプリス「て……天真、先輩?」 ガヴリール「遅くなって、悪かったな」 タプリス「せ、先輩! 腕がっ、先輩の腕が!」 ガヴリール「ああ、これか? こんなの大したことない」 タプリス「でも血が、たくさん血が出てっ!」 ガヴリール「……私が来たからには、もう大丈夫だ」 タプリス「先輩、ぐすっ……天真先輩ぃ……」 ガヴリール「タプリス。ちょっとだけ、ここで待てるか?」 タプリス「は、はい……」 ガヴリール「いい子だ」ナデナデ ――――――――――――――――――(26/37)―――――――――――――――――― 女性ファン「いたたっ、あ、あんた何者よ」 ガヴリール「……」スタスタスタ 女性ファン「答えなさいよ! 何者だって聞いて――」 ガヴリール「お前」 女性ファン「……ッ」 ガヴリール「死にたいんだってな」ギロッ 女性ファン「ひっ!」 ガヴリール「……なぁ、お前たちも聞いたよな?」 女性ファン「えっ?」 ドドドドドドッ 女ファンクラブ会員たち「……」ギロッ 『裏切り者は滅せよ』 『万死に値する』 『裁きの時間だ』 女性ファン「ひぇっ、た、助け……」 ガヴリール「今更、命乞いしても遅い。やるぞ、みんな」 ドカッ バキッ ボコッ ――――――――――――――――――(27/37)―――――――――――――――――― 女性ファン「」チーン ガヴリール「ふぅ、ここまでが限界か」 タプリス「て、天真先輩、この方たちは……」 女クラブ会員「私たちは、すずちゃんファンクラブの会員ですよ」 タプリス「わ、わたしのファンクラブ?」 女クラブ会員「ええ。それにしても間に合って、本当に良かった」 女クラブ会員「というか、会長! 腕の怪我、早く治療しないと」 タプリス「えっ?」 ガヴリール「なっ、しーっ、しーっ」 女クラブ会員「あ、オフレコでしたっけ、すみません」 ガヴリール「い、今のは、この人の冗談だぞ。な、何でもないからな、タプリス」 タプリス「は、はい……」 ガヴリール「とりあえず、警察に病院と、少しだけ忙しくなるぞ」 ガヴリール「話はその後、ゆっくりな」 タプリス「は、はい。でも、これだけは言わせてください」 タプリス「本当に……ぐすっ……本当にありがとうございました、天真先輩」 ガヴリール「ああ、別にいいよ。お前が無事だったのなら」 ――――――――――――――――――(28/37)―――――――――――――――――― タプリス(その後、わたしたちは各所をたらい回しにされ) タプリス(事務所の方たちからは、怒涛の詫び言葉を浴びてしまい) タプリス(ようやく一息つけたのは、三日後のことでした) ―病室― ガヴリール「こんなので入院しないといけないとはな」 ガヴリール「暇で仕方ない……」 タプリス「そう言わないでください、先輩」 タプリス「もし後遺症が出てしまったら、大変です」 ガヴリール「心配しすぎだって、もう片手でもネトゲはできるし」 タプリス「天真先輩……」 ぎゅぅ タプリス「……」 ガヴリール「……どうした? まだ怖いか」 タプリス「先輩、わたし……」 ガヴリール「……ん?」 タプリス「アイドルをやめます」 ガヴリール「……」 タプリス「今回の件でわかりました」 タプリス「たしかにアイドルは、たくさんの人たちに」 タプリス「元気を与えることができる存在です」 ――――――――――――――――――(29/37)―――――――――――――――――― タプリス「でも、それと引き換えに……」 タプリス「大事な人たちが傷つくのはもっと嫌なんです」 ガヴリール「……そうか」 タプリス「先輩、言ってましたよね」 タプリス「わたしがアイドルをやめても、困るやつは誰もいないって」 ガヴリール「ああ」 タプリス「その意味が、ようやくわかりました」 タプリス「……アイドルは、わたしの他にもたくさんいますから」 ガヴリール「そうだな」 タプリス「でも……」 ガヴリール「……」 タプリス「天真先輩を想うわたしは、一人しかいません」 タプリス「だから、わたしは……」 タプリス「アイドルを、やめます」 ガヴリール「……わかった」 ガヴリール「お前が決めたのなら、私は止めない」 タプリス「ありがとうございます、先輩っ」ニコッ ――――――――――――――――――(30/37)―――――――――――――――――― ―事務所― タプリス「今まで本当に、お世話になりました」 女社長「こちらこそ、何度も言うようだけど、本当にごめんなさい」 タプリス「いえ、あれが起きなかったとしても、いずれわたしは」 タプリス「こうしていたと思いますから」 女社長「そう、あなたにとって一番大切なものを……見つけたのね」 タプリス「……はい」 女社長「それなら、私からは何も言うことはないわ」 女スタッフ「すずちゃんが自分で決めたのなら、仕方ありませんね」 タプリス「あっ、怪我の方はもう……?」 女スタッフ「ええ、軽傷でしたし、もともと体は頑丈ですから」 タプリス「よかったぁ……わたしのせいで、本当にごめんなさい」 女スタッフ「すずちゃんのせいじゃありませんよ。むしろ私たちが……って」 女スタッフ「このやり取り、何回しましたかね。も、もうやめましょうか」 タプリス「あはは……ですね」 女スタッフ「戻ってきたいなぁって思ったら、すぐ言ってください」 女スタッフ「私たちはいつでも、あなたの帰りを待ってますから!」 女社長「みんな! 今日は早めに切り上げて、すずちゃんの送別会をやるわよ!」 みんな「おー!」 タプリス「あ、ありがとうございます、みなさん!」 タプリス「本当に本当に……お世話になりましたっ!!」 ――――――――――――――――――(31/37)―――――――――――――――――― タプリス(送別会では、事務所のスタッフさん、そして……) タプリス(先輩アイドルのみなさんから、とても温かいお言葉をいただき) タプリス(いかに自分が恵まれていたのかが、よくわかりました) タプリス(本当に、かけがえのない経験をさせてもらいました) タプリス(そして、数日が経ち、天真先輩は無事に退院して) タプリス(わたしたちの日常が帰ってきました) ―ガヴリールの家― タプリス「はい、あーん」 ガヴリール「別に、反対の手でも食べられるっての」 タプリス「ダメですよ。治るのが遅くなっちゃいます」 タプリス「ほら、お口をあけて、あーん」 ガヴリール「……」パクッ タプリス「まだまだ、たくさんありますからね」 ガヴリール「はぁ……勘弁してくれ」 ―― タプリス「あ、ついでに掃除もしてしまいます」 ガヴリール「別にいいよ、昨日もしてくれただろ……」 タプリス「こういうのは、毎日やらないとダメなんです」 ガヴリール「へいへい」 ――――――――――――――――――(32/37)―――――――――――――――――― パタパタパタ タプリス「お掃除お掃除、ふんふんふーん♪」 タプリス「棚のホコリも、とっちゃいます♪」 ガタンッ ドサッ タプリス「あっ」 ガヴリール「おいおい、物を壊すんじゃないぞ」 タプリス「だ、大丈夫です、壊れてないですから」 ヒラヒラッ タプリス「ん? これは……写真?」 ペラッ タプリス(えっ? 写ってるのは、わたし?) タプリス(というか、これ、ライブの時の……) タプリス(ッ!? この衣装……見覚えがあります) タプリス(……これは、初ライブの時の衣装です) タプリス(天真先輩がどうしてこんなものを……) タプリス(だって、あの時、お客さんは数人しか……) タプリス(ま、まさか……) ガサガサッ タプリス(……この封筒、わたしがあの人に出した手紙だ) ――――――――――――――――――(33/37)―――――――――――――――――― ガヴリール「おい、何見てる……って!!」 タプリス「せ、先輩……これ」 ガヴリール「いや、その写真はだな! ちょっと知り合いにもらったもので!」 タプリス「……この手紙もですか?」 ガヴリール「そ、それは……」 タプリス「先輩が……あのファンレターをくれた方だったんですね」 タプリス「そして、わたしの初ライブにも、来てくれた」 ガヴリール「……」 タプリス「先輩」 ガヴリール「……ああ、悪いかよ」 ガヴリール「心配だったんだよ、お前が!」 ガヴリール「いきなりアイドルやるなんて、わけのわからないこと言い出してさ!」 ガヴリール「内気で人見知りなお前が、だ!」 ガヴリール「それでもお前は、アイドルになるために一生懸命、頑張ってて」 ガヴリール「悩んでも苦しんでも、ずっと前に進み続けて」 ガヴリール「そしたらいつの間にか、トントン拍子で話が進んでさ」 ガヴリール「お前がなんだか、遠くに行っちゃうような気がして」 ガヴリール「正直言って、寂しかったんだよ……」 タプリス「天真先輩……」 ――――――――――――――――――(34/37)―――――――――――――――――― ガヴリール「でも、お前が決めたことだからさ」 ガヴリール「せめて私は、お前のこと応援してやろうと思ったんだ」 ガヴリール「変装してライブに行って、ファンレターも本気で書いて」 ガヴリール「ファンクラブの会長にまでなってさ」 ガヴリール「笑えるだろ? お前にアイドルやめろって言った奴が――」 タプリス「笑ったりなんかしませんッ!!」 ガヴリール「……ッ」 ぎゅぅぅ ガヴリール「……タ、タプリス?」 タプリス「笑うはず……ないです」 タプリス「わたしがどれだけ、ライブのお客さんに元気をもらったと……」 タプリス「わたしが何度、あのファンレターに救われたと、思ってるんですか」 ガヴリール「……」 タプリス「なんなんですか、先輩は……どうして、どうしてそんなッ」 タプリス「わたしがしてほしいことを、してくれるんですかッ」 タプリス「これ以上わたしを、ぐすっ……どうしたいんですか……」 タプリス「わたしは先輩に、何をしたらいいんです……」 ガヴリール「……私のそばにいてくれ」 ぎゅぅ タプリス「……ッ」 ガヴリール「だめか?」 タプリス「……そんなの」 タプリス「決まってるじゃないですか」ニコッ ――――――――――――――――――(35/37)―――――――――――――――――― ―数日後 ガヴリールの家― タプリス「社長さんに無理を言って……」 タプリス「初ライブの時の衣装、借りてきちゃいました、てへ」 タプリス「天真先輩、どうですか?」クルクルー ガヴリール「あ、ああ、その……」 タプリス「その、なんですか? せーんぱいっ?」 ガヴリール「……か、かわいいよ、良く似合ってる」 タプリス「そうですかそうですかぁ」 ぎゅぅぅ タプリス「先輩……」 ガヴリール「お、おい」カァァ タプリス「……初ライブの時、あの場所に先輩がいてくれたから」 タプリス「わたしはアイドルとして、あそこまで成長できたんです」 タプリス「今のわたしがいるのは……先輩のおかげなんです」 ガヴリール「タプリス……」 ――――――――――――――――――(36/37)―――――――――――――――――― タプリス「だから先輩、わたしは……あなただけのアイドルになります」 タプリス「先輩がかわいいって言ってくれた、わたしを……」 タプリス「先輩は……独り占め、しちゃってください」 ガヴリール「ああ、わかったよ。お前は、私だけのアイドルだ」ナデナデ タプリス「えへへ、先輩……」 スッ ガヴリール「タプリス?」 タプリス「……というわけで、ミュージックスタートです!」 ガヴリール「え?」 ~♪ ~♪ ~♪ ガヴリール「ちょっ、タプリス! 近所迷惑だって!」 タプリス「あとで、一緒に謝りに行きましょう!」 タプリス「わたしの、この想い、あなたに届け!」 タプリス「紗藤すず、天真先輩のために歌いますっ!」キラッ おしまい ――――――――――――――――――(37/37)―――――――――――――――――― SS一覧へ このページのトップへ 感想コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/sowaka-fan/pages/178.html
大好きなパパは住職 F Am ある日誰かに殺され F C ひとり残された私は D G 真相究明の旅に出る D G お供は小坊主クーヤン F Am 口から発した言葉を F C 実体化できる能力を持つ D G いないよりは いた方が便利 D G 私たち冥府魔道を行くの F G Am C 使徒使徒ぴっちゃん襲来 F G C お大師さまにあやかって F G Am C 通販で買った五鈷杵(バジュラ)で魔を祓う F G 恋の真言(マントラ)唱えてみせるの C G Am C この想いあなたにとどけ F G C 衆生済度の教えを心に C G Am C 五十六億七千万年後に愛してる F G 護法少女ソワカちゃん(※) F G C 愛してくれなきゃ仏罰くだるわよ F G CGC 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/stairs-okai/pages/123.html
「ら・・・ランチ!」 「ち?血祭り」 ひぎぃ! 「キュフフ、ほら、えりこちゃんの番だよ。」 バスは走り出してしまった。もう引き返すことはできない。 私と千聖となっきぃは後部座席に3人で座って、しりとりをはじめた。 千聖は可愛らしく 「YES!幸せ!」とか「き・・・℃-ute」とかにこにこ笑顔で答えているのに、なっきぃときたらさっきから選ぶのは 「制裁」 「投獄」 「処罰」 と言った明らかに私に向けた言葉。 「早貴さんたら、怖い言葉を選ぶのね。」 「キュフフ。劇ハロの役作りだケロ♪」 なっきぃめ。お嬢様にはいつもの調子で対応しているくせに、私のことはギラギラ目を光らせて監視しているみたいだ。 よーし・・・ 他のメンバーも同じ車内にいるから、私はさっきほど恐怖心に支配されていない。 ここは年上の意地見せたる! 「えっと?り、だっけ。じゃあ、りんかん。ちさとを」 「ギュフ!り、輪っ」 なっきぃの手の中で、ミカンがぶちゅっと潰れた。 「う・う・うめ・・・おま、うめっ・・・・・・」 キョトンとしてる千聖お嬢様の手前、激怒できないなっきぃは山姥みたいな形相で私をにらみつける。 「あっごめんごめん千聖を林間学校に連れて行きたいな、の林間学校!あれあれなっきぃ、どうしちゃったのかな?鼻息が荒いですぞ?」 へっへーん、どうだまいったか! なっきぃは顔を真っ赤にして、不敵にニヤリと笑いながらみかんまみれの手をペロリと一舐めした。 ごめんなさいやっぱり怖い。 「林間学校?楽しそうね。じゃあ、う・・・後ろ前で。」 「後ろ前?」 千聖はいたずらっこの表情になって、私となっきぃにだけ聞こえる声で耳打ちしてきた。 「うふふ。えりかさん、そのキャミソール、後ろ前ではなくて?」 「うわっ!本当だーえりかちゃん恥ずかしいーキュフフフ」 うぐっ・・・・! どうりで首が詰まってると思った。せっかく優位に立てような気がしたのに、千聖め。後でHなお仕置きだ! 「させねえよ。」 なっきぃが笑顔のまま、私にだけ聞こえる声で呟いた。 何だ、何なんだ。なっきぃはサトリなのか。 「じゃあ、次なっきぃね。え、だよね。え・・・援交!援交援交援交えりかちゃんが援交」 「ちょっ!何言ってんの!」 とっさになっきぃの口に、さっきのみかんをガッと押し込む。 「モギュ!・・・・あ、すっぱいみかんもおいしいね。モコ゛モコ゛。・・・・ところでえりかちゃん、どうしたの? なっきぃは、落語家のさんゆうていえんこう師匠のことを言ったんだけど?キュフフフ」 嘘つけnksk!落語の話なんてしたことないだろうがあああ 「ふ、ふふ、そう。落語ね。圓好師匠、ね。」 「キュフ、キュフフフ」 血で血を洗うしりとり合戦。なっきぃも私もヒートアップして、いつのまにかお嬢様をおいてきぼりにしていた。 「・・・えりかちゃん、なっきぃ。」 急に名前を呼ばれて我に帰る。 前に座っていた愛理が、千聖の耳を手で押さえながら、こんな顔州;´・ v ・)で私たちを見ていた。 「・・・・すみませんでした。」 「うん。」 何も言われないで、困った顔をされるのが一番堪える。 さすがに反省した私たちは、その後は健全なしりとりに興じることとなった。 なっきぃの眼光は、相変わらず私を捉えたままだったけれど。 戻る TOP 次へ コメントルーム 今日 - 昨日 - 合計 -
https://w.atwiki.jp/chisato_ojosama/pages/41.html
前へ もやもやを吹き飛ばすように、鏡を睨みつけてひたすら踊る。 小学生でキッズオーディションを受けて、キュートを結成してからというもの、私は一日もダンスレッスンを欠かしたことがない。 キュートでセンターに立ちたくて、それはひたすら頑張ればかなうものだと思っていた。 でも、私の前にはいつも愛理や舞美ちゃん、そしてめぐがいた。 めぐはダンスのセンスが圧倒的だったし、とても同い年とは思えないような色香を身に纏っていた。 舞美ちゃんは明るく嫌味のない美人で、さわやかな容姿と抜群の運動神経でファンの人達をとりこにしている。 愛理は歌が上手で声がいい。作ったキャラじゃなく、もともとガツガツしていない楚々としたたたずまいは誰にも真似できない。 私はこの三人に、何をしても超えられない「天性の才能」というものを突きつけられた。 センターになるという夢をあきらめたわけではなかったのだけれど、そこで完全に行き詰ってしまったのは確かだった。 そんなある日、マネージャーからめぐが脱退するという話を突然聞いた。 一緒に頑張ってきた仲間だから、いなくなってしまうことは本当に辛くて悲しかった。 でも、これが私にとってのチャンスだという気持ちもなかったわけじゃない。 暫定とはいえキュートの三番手になることが確定したのだから。 のほほんとした穏やかな雰囲気のキュートの中で、ギラギラとオーラを放っていためぐ。 これだ!という才能を持ち合わせていない私がめぐの位置に食い込んでいくためには、どんなに望みが薄くても、やっぱりひたすら努力し続けるしかなかった。 負けん気と粘り強さでのし上がっていくつもりだった。 「なっきー、ダンス上手いよね。」 そんなある日、久しぶりに千聖が話しかけてきた。 いつも舞ちゃんと一緒にふざけているからなかなか2人で話すこともなかったけれど、私は屈託のない千聖と話していると心が落ち着いていた。 舞美ちゃんも愛理も好きだけれど、どこかでライバル視することをやめられず、楽しく話していても緊張感が取れなかったから。 「本当?ありがとう。」 「私全然立ち位置とか覚えらんなくて。なっきーはどうやって覚えるの?千聖ね、なっきーのダンスが一番好き。」 「え・・・」 嬉しかった。 どんなに頑張っていても結局年下組や栞菜が頼るのはえりかちゃんや舞美ちゃんだったから。千聖が見ていてくれて、私は少し努力が報われたような気がした。 「わっわっ、ごめんなっきー!泣いちゃったの?千聖悪いこと言った?」 知らないうちに泣いていたらしい。心配そうに顔を覗き込んだ千聖も泣きそうな顔になっている。 「ううん、なんでもない。ダンス褒めてくれて嬉しかったの。私でよければいつでも教えるから。」 千聖はそれ以上何も聞かないで、デヘヘと笑ってくれた。 それから私と千聖は、たまにプライベートで会って遊ぶぐらい親しくなった。 「千聖のライバルは、舞ちゃんじゃなくて愛理なの。」 そんな千聖の思いを聞かせてもらえるようになったのも、この頃だった。 もう千聖はこのまま元に戻らないのかな。今は愛理とすっかり打ち解けて、愛理に負けたくないって言っていた千聖はもういないのかな。 鏡にもたれてそんなことを考えていたその時、急にどこからか歌声が聞こえてきた。 もうみんな帰ったはずだったのに。 レッスン場を出て廊下を歩くと、段々声が近づいてくる。ロッカーの方だ。 何となく早足になって、思いっきりドアを開く。 「ごきげんよう、早貴さん。」 そこにいたのは、千聖だった。 次へ TOP
https://w.atwiki.jp/chisato_ojosama/pages/78.html
前へ 「あっ・・・ぶなかったねー!ももと梨沙子にバレるとこだった!」 「本当ね。皆さんのおかげで、2人とも気づかないでくれたみたいだわ。」 あっはっは 何言ってんだうちのリーダーとお嬢様は。どう考えても千聖がおかしいのはバレバレだったじゃないですか。 メンバー全員、なんとも言えない微妙な表情で、あいまいに笑っている。 まあ、ももちゃんはおそらく黙っていてくれるだろう。頭のいい彼女のことだ。妹のように大切な千聖をわざわざ苦しめるようなことはしないと思う。 あの態度だと梨沙子にも口止めしてくれそうだし、ベリーズ全員に千聖の今の状態を知られることはなさそうだ。 「えりかちゃん。」 ニコニコ笑いあう舞美と千聖をぼんやり眺めていたら、隣になっきぃが腰を下ろしてきた。 「まあ、よくわからないけど上手くいってよかったね。」 「・・・ねえ、何かえりかちゃん冷たい。千聖の件に関して。」 なっきぃはちょっと拗ねたような顔で、私を見上げてきた。 「私は千聖と舞ちゃんの揉め事を悪化させちゃったからさ、逆に気にしすぎてるのかもしれないけど。 でもえりかちゃんだって、千聖とはずっと仲良かったじゃない。その割りに、千聖がお嬢様になってからあんまり関わろうとしてない。最低限の協力だけしてるって感じ。」 あー。 なっきぃはこういうところがなかなか鋭い。 お嬢様化を目の当たりにした当初は、千聖の仕草や言動態度全てがおかしくて、毎日笑いをこらえるのが辛いほどだった。 まあ面白いし、こんな千聖もありっちゃありだよね、ぐらいにしか考えなかった。 だけど。 ある日、デジカメのデータを整理していた時、私の隣で千聖が笑っている写真に目が止まった。 いつ撮ったのかも忘れてしまったぐらい何気ない1枚だったけれど、2人ともぶっさいくなほど顔をクシャクシャにして笑っている。 「うーわ。ひどい顔。」 つられて笑った後、これはいらないかなと削除ボタンに手をかけた時、ふと「もう千聖とこういう顔で笑いあうことはないのかもしれない」と思った。 鳥肌が立った。 仮に元に戻らなくても、お嬢様千聖とならうまくやっていける気がしていたけれど、もしかしてそれはかなり甘い考えなんじゃないのか。 あの千聖は、その千聖とは違うんだよ、えりか。 作業を中断して、ベッドにダイビングする。ゴロゴロ寝返りを打ちながら、これまで千聖とすごしたたわいもない時間を、頭に思い浮かべた。 例えば楽屋で2人っきりで昨日見たドラマの話をしたり、 待ち時間に2人並んでボーッと空を眺めたり、 同じ歌を同時に歌い出して大笑いしたり、 そんなとりたてて大事でもないような、なんてことないエピソードが次々とよみがえってくる。 お嬢様の千聖も、きっとこういう何気ない時間を私とすごしてくれるとは思う。 でも、もうあの私たち2人だけの独特のノリではないんだろうな。 そう思うと、じわじわと寂しさがこみ上げてきた。 「め~ぐる~季節~・・・愛はときに~・・・」 無意識にこの歌が唇をついて出た。 「・・・なくしそうに~・・・なったときに・・・・はじめて気づ・・・ウゥッちさとぉ~」 いや、別に千聖に恋してるわけじゃないんだけれど。 歌詞のほんの一部分に心が揺れて、情けないことに涙が出てきた。 ちょうど女の子の日まっ最中で情緒不安定だったこともあり、心配したお姉ちゃんがお茶を持ってきてくれるまでわんわん泣いてしまった。 そう。これが原因で、私は可愛くて大好きだったこの曲を聴くと、今でもちょっと切ない気持ちになる。 「ちょっと、話聞いてるー?」 「ん!ああ、ごめんね。何か考え込んでた。・・・別に冷たくなんてしてないよ。心配しないで。」 なっきぃの肩に手を置いて、いきおいよく立ち上がる。 「もーえりかちゃん・・・もうちょっとなっきぃのこと頼ってよぅ。」 なっきぃのぼやきは聞こえなかったふりをして、メイクの準備を始めることにした。 ごめんね。 まだこの気持ちは、誰にも触れられたくない。 次へ TOP
https://w.atwiki.jp/mushi/pages/168.html
2006年12月 知人の奈留さんの紹介で、 ふとしたキッカケから、このⅠちゃんと付き合う事になる。 しかし、結局その恋愛も3ヶ月も持たず破局。 いつものように、何事もなく終わるものだと思われていたが、 今回は住人から嵐のようなバッシングを受ける。 それは何故? 原因は「蟲のポイ捨て疑惑」だった。 住民から鬼のようなバッシングを受け、蟲弁論。 ↓ 蟲:2007/02/05(月) 01 52 27 . ~蟲の女ポイ捨て疑惑について~ ROMの人には何が何やら分からんだろうから、 親切な蟲さんが、一応説明しておく。 まぁ馴れ水のバカも言ってるとおり、去年の俺は酷かった。 紹介、コンパ、お見合い・・・1度会ったきりの子が殆どだけど、 その数はゆうに30人を超える。 結果は連戦連敗、ことごとくフラれまくった orz しかしその中で一人だけ・・・付き合った女性が居た。 べつに奈留さんに紹介してもらったという訳ではなく、 ある集まりをキッカケに出会って、 デートを重ね、交際に至った。 ただその子は奈留さんの友達でもあったから、 彼女の相談に よく乗ってくれてたそうだ。 順調に交際はスタートしたけど、結局3ヶ月で破局を迎えた。 原因は色々あったけど、とにかく俺から別れを告げた。 ただその別れを告げたタイミングがマズかった。 その・・・まぁ、そういう行為を初めてしてから、1ヶ月も経ってなかったんだな。 だから結果だけ見ると、蟲は女をポイ捨てしたと取られても仕方がない。 ただ俺は言いたい。 果たして今後ずっと付き合っていく気もない女性と、 ダラダラと関係を続け、 1~2年後に、「やっぱ君とは合わないから別れよう」と告げる事が、 優しい事なのだろうか? 俺はいつも女性と付き合うという事を、真面目に考えている。 周りの人からはいつも、「軽い気持ちで付き合えば?」 「もっと遊ぶ事を覚えたら?」と言われている。 でも俺は幼い頃から、ずっと結婚というものに憧れを持っていた。 俺にとって女性と付き合う事は、 いずれその女生と結婚し、生涯を共にするという事に等しい。 逆に言えば、結婚する気のない子と、ダラダラ関係を続けていくという事ができない。 確かにヤッてから別れたら、ポイ捨てと言われても仕方がない。 でも俺に言わせれば、本当にポイ捨てする気があるのであれば、 決して3ヶ月では別れない。 ヤろうと思えばいつでもヤれる訳だし、少々合わなくても、 次の女性が見つかるまでは、関係を続ければ良いではないか。 本当のポイ捨てとは、その子と関係を持ちつつ、 もっと良い子が現れた時に、その子を切り捨てるという事ではないだろうか。 でも俺はそういう事はしたくなかった。 色々我慢もしたし、耐えた部分もあった。 でも色々悩んだ末に、(この子と付き合ってくのは無理だ)と判断したから別れたのだ。 そりゃあ別れる時は辛かったよ。 3ヶ月とはいえ、思い出もいっぱい有るしね。 ボロ泣きしたよ。 勿体ないとも思ったし、やっぱ もうちょっと付き合ってみようかなとも思った。 でもそんなの彼女に対して失礼じゃん! もうこの子と付き合ってくのは無理だと結論を出してるのに、 自分に、そして彼女に嘘をついてまで関係を続ける事が、果たして誠実だろうか? 彼女が悲しむからと 偽って付き合い続ける事が、本当に優しいのだろうか? 俺は自分の為にも、そして彼女の為にも、今すぐ終わらせた方が良いと思ったのだ。 それをポイ捨てと言われるのならどうしようもないが。 でも俺の決断は、他人に恥じる点など全く無かったと思っている。 それから すっかり俺は女をポイ捨てするヤツみたいに思われてるから、 一応弁解しておく。 俺は今までの人生で、二股を掛けた事も、浮気をした事も、 ただの一度も無い。 彼女が居る間は、コンパすら絶対行かない。 俺は女性と付き合う事を、めちゃくちゃ真剣に考えているから。 よく友達が「今3股掛けててさぁ~」とか自慢してきたが、 羨ましくも何ともなかった。 むしろ哀れにさえ感じられた。 俺は付き合う気が無ければ すぐに別れるけど、 本当に好きな女性は、とことん大事にする。 その点だけは、ROMの人にもご理解いただきたい。 それから これは女の子に多いんだけど、 男と別れると、自分の価値がすり減ったと思い込む子。 中古車でもないのに、ワンオーナーのほうが高く売れるとでも思ってるのだろうか。 人と人とは一期一会。 素敵な出会いもあれば、悲しい別れもある。 でも全ての出会いは、その人にとってプラスになると信じてる。 確かに俺はその子と出会い、寛容とか慈愛とか忍耐とか、色んな事を学んだ。 その子も俺と出会い、色んな事を学んでくれと思う。 事実その子から、新年明けおめメールが来た時、 「むっしーと出会えて、すごく楽しかったし、成長できた」 と言ってくれた。(ええ子や) 奈留さんは その子の相談にも乗ってくれてたし、 別れた後も慰めてくれてたみたいだから、 今でも俺が、全て悪役になってるんだと思う。 でも二人にしか分からない色々な事があったし、 俺も色々と思うことがあった。 でも今それらを乗り越え、二人は成長できたのだから、 そろそろ許して欲しい・・・そう思うのです。 . . .
https://w.atwiki.jp/pokecharaneta/pages/8641.html
コンちゃんテンちゃん ツアー客 コメント 2012年10月18日から毎週木曜日25 45 - 26 45(JST)に放送されている情報バラエティ番組。 ツアー客 フシギバナ♂orブーピッグ♂:カンニング竹山 コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/stairs-okai/pages/334.html
“「なっきぃ?寝てるの?なっきぃ」 ソファで転寝していると、頭の上から声が降ってきた。 んー・・・眠いから、ちょっと後で・・・ 「なっきぃ?」 うー・・・うるさーい・・・ ・・・? 「!!!うわあ!起きてます!」 何度も呼びかけられるうちに意識が覚醒して、寝ぼけ半分だった私の頭はその声の主を正確に認識した。慌てて飛び起きて、反射的に正座なんかしてしまう。 「起きちゃった?ごめんごめん。って私が起こしたのか」 独特なだはは、という笑い声を上げながら、彼女――みやびちゃん、は顔を近づけてきた。 「な、何?」 「んーん。・・なっきぃって、可愛いなって思って。」 何を言ってるんだろう。自分のほうが、よっぽど美人で可愛いくせに。 「そんなことない・・・よ」 なぜか掠れる声。そんな私の反応を見たみやびちゃんの目が、なぜだか怪しく光った。猫とか、虎とか、そういうシュッとした感じの動物みたい。綺麗なのに、何か怖い。 「何怯えてるの?」 そんな私の反応が面白かったのか、みやびちゃんはまただははと笑って、そっとうなじに手を回してきた。 「なっきぃって、昔から、何か私に弱いよね。」 「えっ・・・違・・・」 「違わないでしょ?」 「ひゃあ!」 みやびちゃんの目が、妖しく半月型に眇められるのに見とれていたら、指先で背骨をツーッと撫でられた。その指が、Tシャツの裾から中へ侵入してくる。 「だめ・・・」 「嬉しいくせに。」 胸に、アソコに、みやびちゃんの指が押し付けられる。わけのわからない涙がこぼれて、みやびちゃんの唇がそれを掬い取る。 「あ・・・あぁ・・・・」 「可愛いね、なっきぃ」 ぼんやり霞む頭の中で、私は1枚の写真のことを思い出した。腕組みをするみやびちゃんの傍らで、私も同じポーズをしているショット。まるで舎弟みたいだ、といろんな人から散々からかわれたけれど、私はこの写真が気に入っていた。 「なっきぃは、みやのだからね」 吐息混じりの声は、私の体を凍りつかせて支配する。 思えば、あの写真の頃から、私はもうみやびちゃんの虜だったのかもしれない。獲物を捕らえた獣みたいに支配されて、弄ばれて、ゆっくり捕食されていく。それは私にとって、恐怖ではなく快感だった。 「みやのもの。そうでしょ?なっきぃ」 「う・・・」 歯を食いしばったままがくがくうなずくと、みやびちゃんは満足そうにゆっくりうなずいた。私の体を這う指が、いっそう激しさを増す。 「あ・・・だめ、だ・・め」 「可愛いよ、なっきぃ」 長く伸ばした爪が、体の敏感なところをひっかくのが痛くて気持ちいい。 「あぅ・・」 みやびちゃんにとって、これはほんの暇つぶしなのかもしれない。ただ、そこにいたから構っただけなのかもしれない。 それでもいい。否、むしろ、そのほうが嬉しい。こうして遊ばれた後、冷たく捨てられることを考えたら、もっと興奮が高まる。 「なっきぃはエッチだね・・・」 「みや・・・ちゃん・・・」 数十分後、私が果てるまで、みやびちゃんの悪戯は続けられた。” 「・・・・ふぅ。」 所変わって、自室のベッドの上。 やることやり終わって、賢者タイムに突入した私は、妙に冴えた頭で枕元のペットボトルに手を伸ばした。 「みやニー・・・悪くないケロ。」 あの後ちさまいニーで第一回戦を終えて、何となくベリーズのDVDを見ていたら、どういうわけか再びムラムラしてきてしまったのだった。 そこで、厳正なる抽選の末、みやびちゃんを使わせていただくことになったわけで・・・だけどこんなに(自分の中で)盛り上がるとは思わなかった。 だがしかしBUT、多分、現実のみやびちゃんはMだと思う。残念だ。あんな素敵な眼力をお持ちだっていうのに。でもその辺を、自分好みにカスタマイズできるのが○○ニーの良いところだと思う。何を言ってるんだ私は。 今日はさすがに、3回戦に及ぶ元気はもうない。ベッドにもぐりこむと、私は枕に顔を押し付けて目を閉じた。 本当は、ずっと前から自覚はあった。私は多分、性欲が強い。でも、今のところ異性ではうまく妄想できない。それならそれでいいと思うけど。 とにかく、これは私のトップシークレットだ。みぃたん以外の人でもお世話になることができるとわかった今、私のひそやかな楽しみの幅は広がった。 「キュフフフ・・・」 乾いた笑い声が、喉の奥を震わせる。 明日は、誰にしようかな・・・・ まぶたが完全に下りる瞬間まで、私はそんなことを考えていた。 前へ TOP 次へ コメントルーム 今日 - 昨日 - 合計 -