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125 :1:2005/05/20(金) 23 24 01 ID ??? 「美月―」 ふと視線を合わせた瞬間。 美月ではなく、「彼女」のまっすぐな瞳に思わず吸い込まれ、 そして自分がそう感じるよりも早く、抱き寄せてしまっていた。 美月。リメイクドラマ「DARK MOON」で、俺が演じる「嘉月」の相手役。 「せ、先生?」 「いいから…」 腕の中で微かに震えながらおずおずと見上げてくるその表情に、 自分の中にある何かがはじけるのがわかった。 「っ…」 「先生」と言葉を紡ぐその唇に、そっと口付けた。 少し驚いて、それでも不意の口付けに一生懸命に応えてくる様子が 愛おしくて。どうしようもなく愛おしくて。 同時に、この子は演技でも、請われたらここまでやるのかと思うと たまらなくなった。 この先、役者として成長していけば キスシーンなんていくらでもついてくるだろう。 自分がそれを目の当たりにしたら、どうなるかなんて。 自分でもわかっていた。 風邪をひいたら泊り込んで看病してくれたり。 俺に元気がないと心配して、食事を作りに来てくれたり。 それが、彼女自身が思う仕事としての意識からきたものだとしても、 そして社さんの策略でも、もうどうでもよかった。 こんな世界で思いがけず、再会した「キョーコちゃん」が、 過去の自分である「コーン」との想い出をどんなに大事に思ってくれているか。 彼女は俺を「コーン」だとは知らない。 だけど―…俺は知ってしまった。 ―今は、大切な人を、作るつもりはない。 精一杯彼女から目をそらしていたはずだった。 ただひとり、自分の中に住んでいた女の子が、 こんな風に今現実の俺の腕の中にいる。 その感情を、認めるわけにはいかない。 いくら自分に言い聞かせたところで、 …そんなことが無理なのは…よくわかっている。 こんなごっこ遊びでも、彼女が相手では、 この感情が、嘉月なのか自分自身のものなのか 区別することすら…もうできない。 「先生?」 「敦賀さん、って…呼んでくれないかな」 口付けている間の、ほんの一瞬、頭の中を廻った感情に苦しくなって 不意にそんな言葉がついて出た。 美月が嘉月を先生と呼ぶことの何が気に入らないんだか…。 役になりきれない自分のバカさ加減にげんなりしながらも、 ふと、社長から言われたことが頭をよぎる。 これが、社長の言う「格好悪い恋愛」なんだとしたら。 「休憩、ですか?DARK MONNごっこ」 戸惑いながらも美月として嘉月の口付けを受け入れていたものから 入れ替わった彼女自身の表情が、何事もなかったかのように 俺を見上げた。 「…ああ、休憩しようか」 あっけなく離れていく身体に名残惜しさを感じながら。 そうだ、突然にキスをしたことを謝らないと。 「最上さん、ごめんね。…ちょっとやりすぎちゃったね」 何事もなかったかのようにつとめてそう言うと、 彼女は、少しだけ頬を染めながら首を振った。 不破と暮らしていたんなら、多分初めてじゃないんだろうな。 たまらずに口付けてしまった自分を無理矢理赦すように言い聞かせた。 「いいえっ…ちょっとビックリしましたけど、…大丈夫です」 照れているのか、はにかむような表情を見せる彼女に 顔が緩みそうになる。 様子を伺ってみても、不意の口付けにもそんなに動揺していないようだし、 俺のことを、同じ事務所の尊敬する先輩くらいにしか思ってないんだろう。 嫌われるようなこともずいぶんやったような気がするし、 こうやって親身になってくれることすら、少し不思議に思える。 だけど、「キョーコちゃん」は、そんな女の子だった。 他人のことにも一生懸命で、真っ直ぐで。 今も、そういうところは本当に変わっていない…。 目の前で、彼女がほうっとため息をつく。 「あれが敦賀さんの嘉月なんですね、静かなのに、すごく情熱的。 ドキドキしちゃいました。ううん、今も、まだドキドキしてます…なんか、 嘉月に見つめられたら、もう苦しくて…」 ぼんやりと彼女を見つめながら、彼女の言葉を聞いていると 寂しさと安堵が入り混じったような奇妙な感情に、自分の心が支配されるのを感じた。 彼女がドキドキしているのは、嘉月に、であって、決して俺自身に、じゃない。 だけど、それでいい。 これは、俺の問題なんだから、彼女を巻き込むべきじゃあ、ないんだ。 あまつさえ…気持ちをわかってもらいたいなんて。 「そうだね…、俺も、なんとなくわかったような気がするよ…嘉月の気持ちが」 君のおかげだな…。何もかも。 嘉月の感情を手に入れられた微かな達成感。 同時に、加速度をつけて育ち始めている気持ちを押さえ込むことの苦しさも、 嫌というほど思い知らされた…。 それでも、また、気持ちに鍵をかけなくてはいけない。…無駄だとわかっていても。 「本当に、ありがとう…」 美月として、嘉月に真摯に向き合ってくれて。 「敦賀蓮」として、口付けたことに、気づかないでいてくれて。 どんなに苦しくても、こうなることが避けられない運命、なのだとしたら、 打ち明けられない気持ちを…押し殺すことができるうちは、 俺は、君のそばにいても、許されるだろうか―… 終
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628 :いい・・ですか? 1:2005/06/16(木) 16 22 57 ID ??? 「敦賀さん!お願いがあるんですけど・・・。」 ヤ、ヤメテクレ・・潤んだ瞳で俺を見上げながら言わないで・・ 「な、なにかな?」 「敦賀さんちに行っても・・いいですか?」 キタ━━━━━(゚ ∀゚ )━━━━━!!!!! ・・ではなくて・・・ 「え?ど、どうして・・かな?」 『あの病気』を自覚して以来、自分の理性に自信のない俺は、 彼女の言葉に動揺してしまう。 情けない・・。 目の前の彼女はというと、なぜか真っ赤になっている。 あれ?いつもと様子が違う・・? 「あの・・言いにくい事なんですけど・・・ 私、自分の体に自信がなくて・・・ だから、その~~~~~ 敦賀さんに・・・・見て・・・もらいたいんです・・」 キョーコは蚊の鳴くような小さな声で答えた。 それでも、蓮にダメージを与えるには充分すぎる内容。 「か・・じ・・・ええ?!」 「あの・・だから、体に自信がないので、敦賀さんに見てもらいたいんです!」 何を言ってるんだ、この子は! 固まる蓮。 切り返す言葉を探していると 「敦賀さんち、ちょっとしたジムみたいなお部屋、あるでしょう? だから・・そこで・・・・」 「・・・そ、そこで・・?」 そこで一体何をしようというのだ、この子は・・・ 俺は期待すべきなのか? てか、いいのか? いや、ダメだろう・・・ 更に、キョーコは続ける 「器具を使って・・・」 「き、器具~?」 もう、ダメだ・・ 完全に蓮の思考回路は停止した。 思考回路が停止し、何を言っても反応しない蓮に気づかず キョーコは続ける 「体を鍛えたいんですよ! 今度の役、ちょっとアクション系で・・。 で、鍛えたくてもホラ!ジムとか行ったらお金かかるじゃないですか? 私、そんなお金持ってないし。 そこで、敦賀さんちのあのジムのお部屋を思い出したんです。 撮影まででいいので使ってもーーーーーーって、あれ? 敦賀さん? 聞いてます? ねぇ、敦賀さーーーーん」
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487 :ラプソディー 1:2005/06/11(土) 23 18 38 ID ??? 気がつくと、その姿を目で追っていた “居るはずなのに”居ないと、その姿を探し 見つけると、無意識に笑っていた 俺は 今は大切な人を作らない そう決めていた それが一番だと思っていた 自分にとって、恋愛は必要なものではないと、そう思っていたのに 君に出会って俺は変わった 出会ってというより、そう 君に再会して・・・ 『最上さん、君 好きな人とか居るの?』 突然の問いに、彼女は目を見開きながら俺のほうを凝視した そして、少し考えこむと 『そういう敦賀さんこそ、好きな人いるんですか?』 答えではなく、逆に聞き返してきた まいったな、今の質問だけでも俺には無意識に出た言葉だったから そんな風に聞き返されると返答に困ってしまう いや、例え用意していた言葉だったとしても困っていたろう 『俺はいいから・・・君、いないの?』 彼女はなんだか不服そうに口を開いた 『いません。・・・・というか、作りません。』 そうなんだ・・と答えようとすると彼女は一言、付け加えた 『・・・・・・・今は・・・・・・・』 意外だった。 最初の言葉は俺が予想していた通りの答え。 不破のことをひきずっている彼女からは、きっとこの答えが出てくるだろうとわかっていた。 意外だったのは、付け加えた言葉 『・・・・・今は・・・・・・?』 『それは、今後作るかもしれないってこと?』 『そうですね、かもしれないって事です。今は、そんなふうに思えないけど、私、ラブミー部になってから、少しずつですけど何かかわってきたんです。』 彼女はまっすぐに俺の目を見て、そう答えた 彼女らしい。 俺は、その答えに満足して自然とかおが綻んでいた そして、彼女のウエストバックから、スタンプとスタンプ帳を取り出し、100点のスタンプを押す 『つ、敦賀さん?どうしたんですか?突然!私、まだお仕事してませんよ?』 俺の行動に驚き、あわてる彼女 『仕事なら、今のがそうだよ。俺の質問に答えてくれたでしょ?』 『そんなの仕事っていいませんよ!』 『黙って受け取る。そんなにいやなら、今からでもマイナス押そうか?』 その一言で、彼女はあわててスタンプ帳を俺からひったくった それじゃ、といって俺は彼女に別れを告げ、タイミングよく現れてくれた社さんの下へ歩き出した 俺の背後で、彼女が呟いたことも知らずに 『ラブミー部になってからというより、あなたに出会ってから・・・なんですけどね・・』
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686 :どうなる!敦賀蓮!:2005/06/19(日) 12 52 12 ID ??? 628さんの作品を読んで思い付きました。 バージョン違いという感じです。 勝手に使ってすみません。 微エロ?会話のみです。いやな方はスルーしてください。 「最上君」 「あっ社長、おはようございます」 「社くんから聞いたけど、君、蓮の家に通ってるんだって?」 「はい」 「君達がそんな仲になるとは思わなかったよ」 「そうですか?あっそうだ、聞いてください! 敦賀さんって私の前だとほんと鬼なんです! あれやれこれやれって、いろいろ言うし それも毎日。だから体力続くか心配で」 「あーーーそう。まぁ蓮も男だからねぇ。 いやだったりつらかったら、はっきり蓮に言うんだよ」 「はい。でも自分のためですし、何より楽しいですから!」 「ーーーーーーーーー」 「社長?社長?社長!」 「あぁ、すまん。君がそう言うならいいが。 そうだ、蓮に男ばかりにまかせちゃいけないよ。 女の方も気をつけないと。自分の体は自分で守る。いいね!」 「はぁ」 「蓮には俺から注意しとくから。じゃあ」 「社長、行っちゃった。それにしても敦賀さんの 演技指導、厳しすぎ!鬼だわ。腹筋、背筋、ストレッチ にジョギング。毎日やるの大変。体力続くかなぁ 俳優って体力勝負なの、知らなかった」 「蓮!ちょっと来い。話がある」
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214 :1/9:2005/05/26(木) 02 47 01 ID ??? スイマセン、荒い文章で書き逃げです。 一応松実家ネタ。 ↓ 最近スケジュールがきつめで疲れていたのだ。 だから、ロケバスに乗って3秒で熟睡してしまって。 宿の事なんて何も確認してなくて。 まさか。ここに来てしまうなんて。 ・・・ショータローのご両親の・・・私が預けられていた、旅館。 どうしよう・・・どの面下げて、ここにいたらいいの・・・ それでもそしらぬフリも出来なかったし、 女将さんは化粧をしていても一目で私が分かったようだ。 見知った仲居さんたちは、全く気付いてなかったみたいなのに・・・ 「女将さん・・・ご無沙汰して本当に申し訳ありませんでした・・・ 私のことが不愉快でしたら、私宿を変えますが・・・」 ・・・俯いてしまった私に女将さんの手が伸びてきた。 ・・・殴られても仕方ないかも・・・ ショータローと勝手に出て行ってから連絡一つもせずに もう何年になるのだろう・・・ 「・・・キョーコちゃん・・・よく元気で・・・無事で・・・」 抱きしめられた暖かさに呆然となっていると、 頬の辺りが濡れてきた。女将さんが小刻みに震えている。 女将さん・・・私にとっては母代わりだった人・・・ 「女将さん・・・ごめんなさい・・・」 「・・・最上さん?」 振り返ると新開監督や敦賀さん、スタッフの人たちが 不思議そうにこちらを見ている。 ・・・長話はしないほうがいい・・・今は。 「女将さん、お言葉に甘えて皆さんと一緒にお世話になります・・・ 後でお邪魔しますから、そのときにでも・・・ね?」 女将さんは黙って頷いてくれた。 夕食後、割り当てられた部屋で今後のことを考えていたら、 敦賀さんが尋ねてきた。・・・来るような気はしていた。 目ざとい人なのだ、この人は・・・ 「・・・どういうことなんだい、って聞いてもいいのかな?」 「・・・ここ、ショータローのご両親の旅館なんです」 「・・・道理で・・・」 「最初は、殴られても仕方ないかも、と思ってたんですけどね。 それ以上にひどい事をしてしまっていたようです・・・」 「・・・それが分る君なら、大丈夫だよ。」 この人には、事情を話してしまう方が早いだろう。 自分も不破尚も過去を公開していないから、 下手に人に話すとまずい事になる。 でも、この人は私と不破の事は最初から知っている。 口の堅い信用できる人だし、誤魔化しも効かない。 最初から巻き込んでしまう方が得策だろう・・・ 私にだけ口の悪い、でも最後には結局親切な尊敬する大先輩。 私はどこかでこの人をひどく信頼していた。 こんこん。 「キョーコちゃん?入るよ?」 「・・・女将さん・・・どうぞ。大将まで・・・お仕事大丈夫なんですか」 「キョーコが帰って来たってのに無視出来るか・・・こちらさんは?」 敦賀さんは二人に軽く目礼した。 「LMEの同僚で敦賀と申します。キョーコさんにはいつもお世話になっています」 「そーかい・・・ちょっとこいつとゆっくり話がしたいんだが、席を外してもらえないか」 大将の申し出に、敦賀さんは意外な言葉を返してきた。 「申し訳ありませんが、それは致しかねます」 「・・・敦賀さん?」 「彼女は今LMEの看板女優の一人です。お二方とは親しい間柄と伺いましたが、 会社の全く把握していない第三者とは、 彼女を一人きりにして接触させる訳にはいきません。ご協力願います」 二人は、こいつは大丈夫なのか?と私に視線で問いかけてくる。 「・・・敦賀さんはショータローの事もご存知ですし、信用できる方です。 外部に話が漏れることはありませんから・・・」 「ああ、アイツの事も知ってるのか。なら、まぁいいか・・・恋人なのか?」 「違いますよ、大将!私誰ともお付き合いなんてしてませんよ」 ふふっと笑うと、女将さんが心配そうに尋ねてきた。 「あれから、ショータローとはどうしてたんだい?」 「アイツ、こちらに連絡よこしてますか?」 「いや、出て行ってからは全然だよ。 でもあの子はすぐにTVとかに出るようになってたから まぁ元気なんだろう、って思ってたけど・・・」 「私、こちらを出て行ってしばらくしてから、ショータローの所を飛び出しちゃったんです。 彼に『お前は家政婦代わり』って言われて、すごくショックで・・・ 今ならあれはそう言われても仕方なかったかも、って思うんですけど、 あの時には私ほんとに子供でしたし、彼しか見えてなかったので・・・ それで見返してやりたい、と思ってLMEに入って、それでまぁ今に至ってまして」 「あの子・・・キョーコちゃんの有難味が分ってなかったのかね・・・ 今は何の付き合いも無いのかい?」 「うーん、仕事でたまに一緒になる位ですね。 携帯位なら知ってますけど・・・今掛けてみましょうか?」 「いいのかい?」 「はい!」 あんまりショータローになんか掛けたくないけど、まぁ今ならいいか。 「・・・ショータロー?今いい?」 『なんだ、お前から掛けてくるなんて初めてだな。なんかあったか?』 「あったって言うか・・・ちょっと待ってね?・・・どうぞ、女将さん」 「・・・このバカ!!!元気なら元気ってだけでも連絡よこしなさいよ!!!」 『?!?お袋?なんでキョーコと一緒に??』 「仕事でこっちに来たついでに寄ってってくれたのよ!」 ・・・あれから全然連絡してない、っていう割には、 女将さんとショータローはなんだか楽しげで賑やかに話している。 親子って、こうなのかな・・・いいな・・・ うらやましいな、と素直に思っていると、 静かに座っていた敦賀さんが訝しそうに口を開いた。 「・・・なんでアイツの携帯なんて知ってるの?」 「えーっと、そのー・・・(麻生さんとか)まぁ色々ありまして・・・ 私からは一度も掛けた事無かったんですけどね。」 「でも、アイツからは掛かってくるんだ?」 ぎ、ぎくぅっ(汗 「んで、君もつい出ちゃう、と」 ううっ・・・(滝汗 じろりと目を細めた敦賀さんに睨まれた。なんか寒いよ~(泣 「意志薄弱だねぇ。昔はあれだけ復讐復讐って騒いでたのに・・・ね?」 「最近割かしどーでもよくなってきたんですよ! おかげさまで仕事が充実しててアイツなんて思い出す暇ないんです! 敦賀さんこそ、昔っから復讐するだなんて莫迦か君は?とか 散々人のこと馬鹿にしてたくせに!」 「・・・復讐?どういうこった?」 しまった!!大将のこと忘れてた・・・ 「いえ、別に大したことじゃ・・・」 「キョーコ、お前に聞いてるんじゃねぇ。 敦賀さんとやら、アンタは事情を知ってるって言ってたな?」 「ええ、そうですね。って言っても俺が知ってるのは多少です。 彼女が高校も行かないで朝から晩まで働いてて それ全部不破君に貢いでたらしいとか、 『地味で色気がない女』って散々馬鹿にしていたらしいとか、 自分が売れてきたら彼女が家を出て行くように仕向けておいて、 そのくせ彼女が芸能界で売れ始めてくると 何かとちょっかい掛けてくるようになったらしい、とか。 折に触れ『キョーコは俺のモノ』って放言していつも彼女と喧嘩してるとか。 俺が知ってるのはこの程度ですよ?」 ・・・敦賀さん。似非紳士スマイル全開で貴方は一体ナニを・・・(滝汗 「・・・そうか」 大将はぽつりとつぶやいた。 「まぁ、お前がショータローと付合いがあろうが無かろうが、 お前も俺らの・・・娘だ。たまには顔を見せろ」 「・・・大将・・・」 「女将、お前のCMを始めて見たときにすごく嬉しそうにしててな。 お前の方が消息が分らなかったから・・・ 元気ならそれでいい。また来い。」 「・・・はい!」 そうしているうちに女将さんとショータローの電話も終わったらしく、 「ここに居るうちはゆっくりしておいきよ?」 と言って、二人は部屋から出て行った。なんか嬉しいな・・・ あんなに暖かく迎えてもらえるなんて思わなかった・・・ 「敦賀さん、お気遣い頂きましてありがとうございました!」 「・・・気にしなくていい。俺が君の様子が気になっただけだから」 大先輩に心配してもらったのがなんだかくすぐったくて 照れ笑いをしていたら。・・・携帯が鳴った。 「?・・・げ」 ショータローだ・・・無視しようっと。 今出たら、また敦賀さんの逆鱗に触れちゃう。 なんで敦賀さんがあんなに怒るのかよく分んないけど・・・ って思ってたら、ついっと携帯を取り上げられた。 ?!敦賀さん?? 『キョーコ、お前そこで何してんだよ!』 「お前は誰だ?キョーコに何か用か?」 『・・・お前こそ誰だよ』 「名乗らないヤツに名乗る必要は無いな」 『いいからキョーコ出せよ』 「今居ないよ。シャワー浴びに行ってる。 ・・・野暮なマネはするなよ・・・?」 ぶちっ。・・・ツーツーツー・・・ 「つっつうううっつ敦賀さん・・・一体今ナニを・・・?」 「ん?何か問題でもあった?」 ・・・敦賀さん、そんな120%似非紳士スマイルって・・・不本意ながら 後からショータローに問い詰められるのはワタシなのですが・・・ 「いや、婚約者とか言ってもよかったんだけど? それはまだ早いでしょう?」 ・・・?!?早いも何もそんな事実は 全く持って綺麗さっぱりナニもございませんデスよね? 「さっき大将と女将さんからも君の事よろしく、って言われたし」 「それは意味が違うでしょーー、よくある社交辞令でしょーが!!」 「・・・多分違うと思うけどね?んじゃ、お休み」 ・・・ショータローの番号は強引に着信拒否に設定させられてしまった・・・ あの人はなぜショータローのことだとやたらと怒りっぽいんだろうか? 変なの。でも、心配されてるのって・・・やっぱり嬉しいな・・・ 「ありがとうございました。お休みなさい、敦賀さん」 あの人が最後に振り返った笑顔は、ひどく甘やかで優しいものだった――…
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685 :レン・蓮・恋!:2005/06/19(日) 08 51 35 ID ??? 「敦賀さん。今話題のレッサーパンダの名前・・・ご存知ですか?」 「・・・え?レッサーパンダ?」 「そう、立ち上がった姿が被り物した人の姿に見えるという・・・」 「ああ、そういえばTVで見たよ。名前は・・・何だったかな?」 「風太君です。レッサー ” パンダ ” なんだから『リンリン』とか『ランラン』とか 『カンカン』とかの名前でも良かったと思うんですよね」 「うーん。俺は名前さえついていればどんなのでも良いと思うけど?」 「じゃあ、レンレンでも構わない訳ですね?(ニヤリW )」 「・・・え・・・?レンレン?・・・レンレンはちょっと・・・」 「でも名前さえついていれば何でもいいって言いましたよ。ね?蓮」 「・・・え・・・?///////」 「くすくす。蓮の照れた顔カワイイ~W」 「・・・キョーコ―――・・・」 「・・・え・・・」 「好きだよ」 「くすっ。私も大好き、蓮!」
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326 :ハンター 1:2005/07/06(水) 19 05 34 ID ??? 「キス…―――した事…ある?」 低く甘さを含んだ声で放たれた言葉が私の意識を支配する。 えええっと……この状況はいったい…何??? あなたは嘉月で、私は美月、っていう設定でいいんですよ…ね???! でも…――これは誰?これまで見てきた嘉月とも敦賀さんとも違う気が……。 っていうか、こんな至近距離で妖しく艶かしく見つめないでー!! パニックする思考回路をなんとか押さえ込み、美月のキャラクターを 必死で思い出す。今でこそ本郷家で使用人のごとく使われている美月だけど 元はれっきとしたお嬢様。ということは……おやすみなさい、や いってきます、なんかのキスは家族と経験済みのはず! そう自分なりに考えて答えただけなのに……どうしてこうなるの? 「ありますよ、キスくらい」 負けるもんか、と気合いを入れ、勇気を振りしぼってつぶやいた言葉が 終わるか終わらないかのタイミングで、唇をふさがれる。 「んっ、~~~???!!!」 唇から伝わる熱さ、感触に頭の中は完全に混乱状態。 それでも、息苦しさからなんとか逃れようと自然に手で たくましい胸板を押しのけようと試みる。が、両の腕で左右を押さえ込まれ、 手のひらで頭を優しく固定され、組み敷かれたこの状態で なにをどうにも出来ない状態。 様々な感触を与えられ、ようやく息苦しさから逃れた頃には、 頭の中は真っ白になっていた。 い、いったい、今、なにが起こったのかしら……。 キッチンに寝転がったまま、呆然としている私を見て 「大丈夫?」 クスリと笑って、ようやくその大きな体をのけてくれた瞬間に、 なんとか後ずさりして、1メートルほどの距離を保つ。 だから誰?!!この獲物を前にしたハンターのような目をした男は―――…?! 「ごめんね。風邪、うつしちゃったかもしれないね?」 ゆっくりと近づいてくるその目があまりに怖くて、でもそらすことは出来なくて。 じりじり後ろにさがる。が、無常にもその方向には流し台があって、 自ら壁際に追い込まれていることに気が付いたときにはもう遅い。 私の体の両側の壁に手を付いて、追い詰めた状態にした男が耳元でささやく。 「でも…―――生意気なこと言う、高校生にはおしおきしないと……ね?」
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メニュー トップページ コメントログ 蓮×キョ 蓮→キョ 尚×キョ 尚→キョ 社 光 マリア 飛鷹 未分類 小ネタ 更新履歴 取得中です。 合計: - 今日: - 昨日: - ここを編集
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676 :50点=KISS 100点=??? 1:2005/06/19(日) 02 39 10 ID ??? 「ハァーーーーーーーーー」 最近、ドラマなどで、ラブミー部の仕事が出来ていなかった キョーコはスタンプ帳を見ながらため息をついた。 スタンプ、増えないなぁ~ すでにCMでデビューし、PV出演、ドラマ出演と 確実に芸能界のステップを踏んでいるので ある意味、スタンプ帳の意味はなくなったようなものだが やはり、この道の第一歩であるラブミー部の活動と その証であるスタンプ帳はキョーコにとって 大事なもの・・・。 最初は何それ!って思ったけど、集めだすとなんか止まらないっていうか コレクター魂をくすぐるわよね・・・これ。 それに、なんか褒められた感じがして、気分いいし・・。 などと考えていると 「最上さん、いま空いてる?ちょっと暇つぶしに付き合ってくれるかな?(キュラララ)」 悪魔の囁き・・・いや、尊敬する大先輩のお声がかかった。 「(ひいっ)ひ、暇というほど暇では…」 蓮は今にも逃げ出しそうなキョーコの首根っこを掴み、 「スタンプ押してあげるから、ね?」 有無を言わさぬ微笑でキョーコの耳元に囁いた。 「----で?敦賀さんのご用件というのは・・・・」 「用件というほどの用件じゃないんだけどね これから月刊WILLの取材があるんだけど 担当の方が、1時間ほど遅れるらしくって・・・ でね?聞いてる?最上さん」 キョーコは身の危険を察知し、逃げの体制に入っている。 「やっぱり、わたしご遠慮します!」 「30分で50点。1時間で100点」 「ぐ・・なんですか、その駐車料金みたいなコピーは・・」 「暇つぶしに付き合ってくれたら、その時間によって点数あげるよ」 「その暇つぶしってなんですか、暇つぶしって!」 「ただ、話相手になってくれるだけでいいんだよ?お安い御用だろ? 台詞あわせでもいいし・・・それだと君の勉強にもなる。うん、お得じゃないか!」 と何故か言いくるめられて、ラブミー部室に移動した。 「じゃあ、台詞あわせでもします? 敦賀さん台本もってますか?」 と聞いてみたが、蓮の姿を見るからに台本なんて持っていない。 自分も今はドラマの仕事が入ってるわけではないから台本など持ち合わせてはいない。 「・・・・最初に気づくべきでした・・あなたが手ぶらだって事に・・」 明らかに確信犯である。 「君は、本当に洞察力ってものが足りないね」 くぅ~~~くやしい~~~この人、私をからかうために一時間つぶすつもりなんだわ! 「わかった。じゃあこうしよう。DARK MOONの時みたいに『ごっこ』をしよう」 「・・・ごっこ。ですか・・?」 ごっこ、まぁそれだったら、演技の勉強にはなるわね 「お題は何です?敦賀さんの今やってるドラマって・・・・」 と、敦賀 蓮主演のドラマを思い出した。 「新婚夫婦の話だねぇ。・・・それで行こうか?」 「新・・・・婚・・・・?」 「そう、それじゃーやってみよう。この部屋は、その夫婦の部屋。OK? 名前は・・・そのままでいいか」 有無を言わさぬ笑顔で話を進められ、断ることもできない。 練習・・練習よ。キョーコ!演技よ演技・・・・ 『キョーコ、おいで・・・』 ガッターーーーーン 「な、な、なんのシーンですか!それは!!!」 「え?何って、隣に座ってくつろぐシーン・・?」 それだけで、何でそんな色気だすんですかあなたは! しぶしぶ蓮の隣に腰掛けるキョーコ 蓮が何をしでかすか気が気でない。 と、キョーコの心配をよそに、雑誌を読み出す蓮。 蓮が雑誌を読み始めて、10分が経過した。 一言も発せず、雑誌を読みふける蓮を相手に、どうすればいいのかと 思案するキョーコ。 敦賀さん、ずっと雑誌読んだままだわ。わたしが何か切り出さなきゃダメなのかしら? 『・・・あの・・つ・・・じゃなくて、蓮・・?』 『っ・・・・・・何・・・?』 『あ・・・雑誌ばかり読んでないで・・・』 どうしよう・・これから先どうリアクションすればいいの? 『読んでないで?・・・ああ、ゴメン。キョーコの事、ほったらかしにして』 と、次の台詞とリアクションを考えていたキョーコに蓮はふいうちでキスをした。 「な、な、なななんあななあなんあああああああ~~~~?! 何するんですか!敦賀さん!!!!!!!!!!!!!!!」 「何って、夫婦なんだからこれぐらいするでしょ?新婚なんだから。」 「そういう問題じゃありません!キ、キキキキキスなんて」 「最上さん、一応女優なんだから噛んじゃダメだよ」 「もう!敦賀さん破廉恥です!意地悪です!もう終了です!!!!!」 そういって、勢い良く部屋を出て行くキョーコ。 残された蓮は、しばし呆然とキョーコの出て行ったドアを見ていた。 君が悪いんだよ?君が『蓮』なんて呼ぶから・・・ すると、再びドアが開きキョーコが戻ってきた。 「敦賀さん!スタンプ!約束どおり、30分ぶん、スタンプください!」 「それで戻ってきたの?」 「ハイ!あ、でももう続きはしませんよ!スタンプいただいたら帰りますからね!」 「…(不満げ)まぁ、約束だからね……」 しぶしぶ50点スタンプを押し、キョーコを解放する職権乱用俳優、敦賀蓮であった。