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――同刻―― 同研究施設。その外縁 『新入り! こっちシフト交代だ。頼むわ』 新入り「はい。了解しました」 言われ配置を変える ここに来てほんの数日。毎日特に何もない警備任務 急な配置換えで転勤して来たが、特別なことはない だが、実はこの地点はちょっとお気に入り 新入り(さて、と) 僅かだが演習場が見える。EXMの長距離望遠レンズで隙間を縫った先 今日もあの白い機体が見える 新入り(…あいかわらずスゴイな) 動きがえらく滑らかなのだ。まるで人の手足を動かしているかのように 重機の延長のような一般機とは比べ物にならない。エース? はたまたここの研究の産物か… それは瞬く間に対戦相手を打ち倒してしまう 新入り「…」 それはもはや美しいと言っても過言ではない 目の前に映し出される、純白の天使の舞に魅入られてゆく…… 『新入り。あんま覗くもんじゃねぇぞ』 先輩から通信が入る。機器ごしで余計にしゃがれた様子だ 新入り「申し訳ありません。ですがあの性能…、いずれ一般にも?」 『俺らは一生このオべべよ。それにありゃあ、そんないいもんじゃないさ』 新入り「ですか」 言われて、素直に望遠を切った 『そうそう。それがいい』 しかし、あの動きは興味深い。一人シミュレートする楽しみが無くなるのは少々惜しい気もする 『まあ。もう一巡もせず、いつもの輸送機が全部発ったら上がりだ。今日は来客とやらで早く切り上げていいそうだからな』 新入り「そうですか」 カメラに目を移すと簡易滑走路に輸送機が並んでいる ほぼ全てに火が入っているように見える。だとすれば本当にすぐだ 『あんま嬉しくなさそうだな。こちとら通いの席が空いてるか気が気でねぇってのに』 新入り『いえ、そんな』 正直やることがない 早く終わったとしてどうするか…… ああ、見納めならアレを纏めてしまうか… そう思いながらも、運命の時は、刻一刻と迫ろうとしていた…… ―――― 所長室へ向かう廊下 見ようとしなくても自然といろんなモノが目に入る 部屋の中までは分からないにしても、泣く子や青い顔した子がそこらじゅうにいれば嫌でも察しがつく 中澤(こりゃハナから隠す気全く無し……っと) 中澤はため息をついた リサ「どうぞ」 彼女に案内されるまま、所長室へと通され、そのまま席へと着いた イザナギが自分の席へと座りこちらを向くと イザナギ「さて、面倒なのは嫌いなの……。リサ」 リサの前にパネルが現れ操作すると、中澤達の前に映像が現れた それは小太りの中年男性が、あられもない少女達と共に写っている光景だった イザナギ「これが欲しかったんでしょ?」 ニヤァと笑うイザナギ その表情に、長柄はたじろぐ 中澤「これは…」 イザナギ「ふふふ。どうぞいくらでも…。それとも、コイツじゃなかった?」 中澤「ふう。現、連合政府アジア地区高官様…… そう僕は確かに、ここに流れてる不正な金の出処を特定する為に来たんだけど」 ため息をつき 中澤「こうも簡単に……」 イザナギ「ここは戦争孤児を受け入れているけど、私は能力者にしか興味が無いの 芽のある子は残すけどそれ意外はそうやって政治家に売ったり、戦闘訓練してテロリストに売ったり。どうせ上の方は知ってるんじゃない? ワザワザ貴方みたいなのを寄越すって事は、誰かがソイツを陥れたいだけなんでしょ」 中澤「ま、御明察…」 イザナギ「でも、貴方は違うでしょ?」 中澤「まぁいろいろ気になってまして…」 イザナギ「で、そこの長柄博士にスパイさせてた」 と長柄を見る 長柄「な!? 気付いて…ッ!!」 イザナギ「無いわけ無いでしょ でも貴方の機体は素晴らしいわ あの子の能力がちゃんと引き出せてる」 それを咎める訳でも無く、イザナギは視線を戻す イザナギ「で、何が聞きたいの?」 ――別室―― 「01ちょっと」 同室の子が01に話しかける 01「どうしたの?」 そのコは、口ごもりながら 「何か、02の様子がおかしいの……大丈夫かな?」 01「えっ?!」 見ると、顔色の悪い02うずくまっていた 傍へと駆け寄る01 01「どうしよう とにかく母さんのところ行こ02」 02「……うん」 2人は部屋を出た ――同刻―― 研究所敷地、ギリギリの地点 枯れ果てたダムを利用した施設、その立ち入り禁止区域の山林に自分はいた 「各員作戦開始まで待機、『お偉い様』の動きには気を付けろ」 『了解』 表向きは孤児の保護を行っている財団施設、研究所でもある事は連合も把握していた (その研究内容がマトモなら良かったのだがな) 彼。【逢坂早瀬】准将は、手にした資料を読みながら、コックピットで息を潜めていた 実際は非合法で確保した少女達を用いた実験施設の可能性、その代表は経歴から各種犯罪の関与疑惑と来た。 ……少なくとも、将官の一部は勘付いているのだろか。はたまた陥れたいからか 今現在捜査が行われている調査に、逢坂は協力していた 逢坂「果たして、これで良かったのか……」 将官になって長いわけではないからか、中澤や闇影から、捜査への極秘協力を持ち掛けられ、その疑惑のある高官の監視及び施設から脱走する人員の制圧を担当する事になったのだ 逢坂(いや。やれるだけやってやるさ。それが自分の役目だ) 前もって潜入した高官監視側とのやり取りを行いながら、ひたすら待つ。その時が来るまで 逢坂「…【紅闇夜】の反応を確認。もうすぐだな……!」 EXMの回線に入る通信、上空に待機していた騎士団が輸送機より降り立つのを確認し、自分達も動き出す 逢坂「作戦開始、此方も動くぞ」 その降下と同時に、潜む全機が、音もなく動き始める 逢坂「影の役割を果たすとしよう、行くぞ」 目の前には、のんきによそ見する警備のEXMたちが突っ立ていた……! ―――― 急にサイレンが鳴る 『全機通達!! 戦闘態勢!!』 新入り「え?」 今にも飛び立とうとしていた輸送機群が爆炎に包まれていく 『ナニ』 先輩からの通信がノイズに変わった カメラに映るのは手足も残らぬ機体の残骸 一瞬 ほんの一瞬で辺りが炎に包まれる 新入り「ーーー…ッ!!?」 ナニが起こっているのかわからぬままに、ただ夢中でスロットルを起こした ―――― 『ーー!! ……ッ!!?』 その通信を拾うよりも早く、逢坂は警備機を無力化してゆく…! 逢坂「まずは一機」 此処の警備部隊は、ロイロイと陸戦隊が中心。EXMの数も少ない それも大半を騎士団に任せる形になるが、元よりこちらは戦闘が役割ではない 『高官、移動を開始。追跡します』 『車両を制圧、人員を拘束』 逢坂「最低でも人員は抑えろ、実験体の調整に必要だ」 『了解しました』 『高官の通信を傍受、隠滅の恐れ有り』 逢坂「制圧を許可、保護も速やかに」 次々と入って来る通信を、的確に処理してゆく 作戦自体は順調、騎士団の圧倒的な戦力もあり此方も動きやすくはあるが 些か順調すぎる気もする… 『一機。施設方面に向かいました』 逢坂「そうか」 『追わないのですか?』 逢坂「…必要無いな」 その機体は、恐らく最も不運であろう。今しがた、【あの機体】の降下を確認したのだから 逢坂は、その運命を憐れむでも無く、目の前の任務に意識を向き直した ―――― 新入り「くそっ!! どこか…! どこか通信は…!?」 爆炎が舞い、重いモノが倒れる音の中 新入りは、ひたすらに逃げ惑い、敷地内をさまよっていた 『新入り!? 何故ここまで来た!?』 新入り「隊長!! 何が起こって」 ようやく見つけた隊長機に近寄ろうとそたその瞬間 『--!! 敵うはずがない! 逃げ…』 途切れる 新入り「隊長!? タイチョォオーーーッ!!!?」 絶叫の中で、代わりに目の前に広がるのは漆黒の閃光 『ったく! こっちは全部囮か!!』 不意に、誰かの通信を拾ったその時 地獄のような業火の中へ、目の前に双翼の巨人が降り立った 燃える炎よりも紅く、疾る稲妻よりも蒼い その対になる翼を広げ、断罪の剣を携えた鋼鉄の騎士 新入り(あ……ぁあ!!?) 新入りの機体は、警備に回された中古のアルト そして、かたや一撃の下に輸送機を両断した、双翼のEXM 新入り「ーーーーーッ!!!!」 ただガムシャラに引金を引く それは、漆黒の機体に当たると、虚しくも弾き返され地面へと転がった 双翼の騎士『ほう、雑魚にしてはいい腕だ。だが———』 新入り「うっ…!? う…ぁ、うゥわぁァァァああああああーーーーッッッ!!!?!」 風が、悪い そう思った瞬間。彼の意識はフェードアウトしていった…… ――ほぼ同時刻。研究所所長室―― 中澤(もう逃げたいわ~~ ごめんね長柄ちゃん、こんな所によこしちゃって) と、中澤は心で呟きながら話を続ける 中澤「戦争孤児……だけじゃないですよね? 例えば拉致とか……」 イザナギ「あら、それも気付いてた… そうね見込みのありそうな子は連れて来たわねぇ あとは生産とか」 中澤「生産?」 中澤が聞き返すとまた目の前に映像が流れる そこには、蹂躙される少女達の姿が映っていた 長柄「な…っ!!?」 どうやら、彼もここまでは聞かされていなかったらしい 中澤「あら~~…。生産って、コイツは…」 イザナギ「あら、何言ってるのォ? 世界中で家畜にしている事と何も変わらないじゃない」 とイザナギは笑う イザナギ「都合良く能力者は女性だけ… 増やすのは簡単よ」 中澤は、その挑発を聞き流し、続ける 中澤「驚いた…。でも出産までの日数を考えると効率悪いんじゃないですかね、これ? あとちょっと話変わるけどこれ」 と一枚の写真を見せる 中澤「これある国で撮られた写真、子供の失踪が続いた時に貴方いましたよね? この国に。しかも40年も前……これ、貴方ですよね?」 古ぼけた写真。だが、目の前に居る彼女と同じ そう判別出来る程だった イザナギ「フフ……そこまで知ってるの いいわぁ、教えてあげる リサ、お連れして」 リサ「いいのですか?」 イザナギ「何度も言わせないで…。ここはもう終わりのようだし」 彼女は、手にしたデバイスをヒラヒラさせながらそう言い捨てる リサ「はい…」 と言うとリサは銃を出した リサ「さぁどうぞ、こちらです」 その顔から、一切の表情が消えていた 中澤「あらら。暴力反対…」 とナカザワは苦笑いをし両手を上げる そして、そのまま部屋を出ると、どこかへと連行されてゆく 中澤(さて、もうそろそろ時間のはずだが……) 「母さん!」 子供の声に全員が足を止めた 先程の、01と呼ばれていた少女だ 顔色の悪い02を連れて慌てている リサ「どうしたの? 01」 01「02が変なの・・・顔色も悪いし」 いつもと変わらぬ声色に 01はオロオロしながら答えた イザナギ「ちょうどいいわ…。貴方達もいらっしゃいな」 それだけ言うと、また皆は歩き出す 中澤「ちょっ…!? いいの? けっこう辛そうよ」 流石に中澤が止めに入るが イザナギ「いいのよ、来なさい」 冷たい目を向けながらそう言うと、また歩き出した 中澤(怖いな~~もう) そのまま、黙った01も連れてエレベーターで地下へと向かう 中澤(B2…そんなに深くないな。これなら……) 扉が開く、長く続く廊下の両サイド ガラス張りの部屋で少女達が先程の映像と同じようになっていた 咄嗟に01、02の目を隠す中澤 01「えっ?! 何? 何っ!?」 中澤「あんた! こんなの子供に見せる気か!!」 イザナギ「いいじゃない どうせ、そのうちその子達もする事よ」 長柄「さっきと違って、男の方も子供じゃないのか!?」 イザナギ「ええそうよ 訓練で使えないと判断した子は、ここでいいことしてるのよ…… まぁまぁ薬のせいでどう感じてるか知らないけど、1週間くらいお楽しみ続けて後はおしまい」 それを聞いて、二人は絶句する 01「ちょっと何!! おじさんはなして!!」 捕まれた腕を離そうと、少女は必死にもがく とてつもない力に驚いたが、中澤はなんとか抑え込んだ 中澤「ちょっと我慢! 早く先に!!」 と、イザナギに対し、怒り混じりに急かした イザナギ「ハイハイ」 と笑いながら先に進む 次の部屋では大量の少女達がカプセルの中に入っていた イザナギ「これは特集な培養液出ね 1ヶ月で生産可能な状態にになるのよ」 長柄「なっ……!? いや、そんな事より。そんなあまりな急成長 母体が持つはずがない…!」 長柄が戸惑う イザナギ「そうね、もたないわ 大抵は皆死んじゃう…… でも、ちゃんと私達が育ててるわよ」 と指をさした先、同じ様にカプセルに入れられた子供達がいた イザナギ「そろそろ1年ぐらいかしらね。もう4、5歳くらいにはなってるわァ…」 中澤「そんな……! いや、人として成長出来ているのか?」 イザナギ「記憶、経験、はデータとしてこちらが作ったモノをあげるの… そんなのでも意外といけるモノよ。面白いでしょ」 そして奥の部屋へと進む イザナギ「ここが私の秘密」 扉が開くとそこにも何体かの女性が入ったカプセルが並んでいた 中澤「これは……!?」 皆が驚く 01「母さんがたくさんいる……?」 そこに見えるのは、目の前の女性と寸分たがわぬ、または、より幼く、より歳を重ねた個体も様々… イザナギ「そうよ、私の予備素体 私は何年もこの身体を入れ換えながら生きてるのよ」 その地に脚付けた彼女が、1つのカプセルに歩み寄り、そっと手をそえる イザナギ「そしてこの子が 01、02あなた達の本当の母親「エリアル」……」 二人は、それを聞かされ、カプセルに向かって目を見開いた 01「私達の本当の母さん…?」 02「私達が…」 イザナギ「そうよ、姉妹 01、あなたがお姉さんだったかしら?」 この場に居る誰もが言葉が出ない イザナギ「この子はただのクローン体だったのに何故か意志があったのよ 面白かったから研究しようとしたら逃げ出して、気付いたらゲリラなんかやってたわ びっくりでしょ?」 そんな中、彼女一人だけが大きく笑う イザナギ「【白きジャンヌ】って、聞いたことない?」 その問いに中澤が答えた 中澤「反政府ゲリラを導いたとかいう、白いEXMに乗る女性がいたとか 都市伝説的なもんだと思ってたけど…」 イザナギ「それ、あの時は別の国にここはあったから、逃げた先のゲリラに使われたのね」 中澤「軍による討伐でゲリラは崩壊したとか」 イザナギ「そうよォ。それでようやく帰ってきたの でもね、その時にはもう身籠ってて 仕方なく産ませてあげたわァ…」 その隣の二つのカプセルの中を見る イザナギ「産後の体調悪化で死んじゃったけど、珍しい例だったから研究に残してあるのよ…」 自分の達ソックリの現身が眠る光景に、ただ怯えて震える01と02 01「そんな、私達…」 中澤が割ってはいる 中澤「そんな研究もここまで……! この施設は閉鎖、あんたも拘束する!! 影さん! ここだァ!!」 襟に仕込んだ通信機に声を掛ける 闇影『待ちくたびれた!』 研究所の外で、黒いEXMが立ち上がる 闇影「外周の制圧完了!! これより施設鎮圧に入る! 各自!! これよりアスカ・イザナギを拘束、この施設も制圧する!! 尚、敵兵力に子供のいる可能性がある十分に注意しろ! 全隊、抜剣!!!」 数体のEXMが地響きを挙げて施設へと乗り込んで来た…!! 中澤「ここは閉鎖させてもらうよ 来ているのはあの黒騎士さんとこの部隊、あんたも知ってるだろ? それに助っ人もいてね 大人しく観念してもらう!!」 イザナギ「ハイハイ全く野蛮な事しかしない連中だこと、リサ!!」 リサ「はい!」 返事をするやいなや次々とクローン体を撃ち出した 中澤「なっ…!」 その光景に、さしもの中澤も絶句する イザナギ「私に繋がるモノは全て消して行くわ。残念ねぇ。外の騎士様も忍者さんも ここまでやったのに、証拠なんてなぁんにも残ってないわよ? 今ここに居るのは、ただの噂を聞きつけてなにも知らずに集まった、ただの一見さんばかり 後はここだけ移送すれば終わりなの」 リサが01達の母とされる個体に銃を向けた時だった 01がリサの手に取り付いた 01「母さんに何するの!!」 リサ「離しなさい!」 それを見て、イザナギは舌打ちする イザナギ「いいわ! 「次」があるからその子ごと撃ちなさい!」 リサ「はい」 リサが01に銃を向ける 中澤と長柄が止めに入るがすごい力で蹴り飛ばされる リサ「じゃあね」 02「姉さん!」 パァン! 01「あっ・・・!!」 頭を撃ち抜かれた少女が床に転がる 01「・・02・・・?」 凶弾と01との間に入り、姉の身を庇って彼女は撃たれた もう、ピクリとも動かない 01「02…? 02ってば!!」 もう01の声は届かない 「そんな、そんな……! いやぁぁぁぁぁ!!!!」 動かぬ妹の身体を抱き上げる01 01「ああぁあぁあぁぁぁ……ッ!!!」 彼女の悲しみの呻き声だけが流れた その場に居る大人は、全て立ち尽くすまま ただ、状況に笑みを浮かべるイザナギ以外は… 闇影「なんてこった……! クッソォ!!」 と言う闇影の後ろで白い機体が動き出した 闇影「何だ!? 格納庫は無人だったはず……!?」 すると白いEXMが突然走り出した イザナギ「早くしなさいリサ」 そう言うイザナギの後ろに光が現れる 中澤「こりゃ驚いた。あれ、ゲートじゃない?」 長柄「…そんな技術、一体どうやって?!」 イザナギ「フフフ……! 【お得意様】のお陰でねぇ。以前のような取りこぼしはこれで無いわァ」 リサが再び01を狙う リサ「今度こそサヨウナラ」 ドガァァァンッ!!! いきなり天井を突き破り巨大な拳が現れ、リサ目掛けて落ちて来た リサ「ギャァッ!?」 短い悲鳴とともに、一瞬でリサはその拳に潰された それは、先程見た。01の試験機の腕… イザナギ「アハハハッ、面白いじゃない01! そんな事出来たのねぇ!! 褒めてあげたいし、もっと調べてあげたいけどここまでね」 イザナギはそう言うと光の中へと進む 中澤「あんたバイロンなのか?」 中澤の問いに イザナギ「宇宙ってね? 広いでしょォ…?」 とだけ答えた 01「逃がさない!!」 01が叫ぶ 試験機の腕がイザナギを捕まえようと伸びるが イザナギ「またね」 イザナギは光の中へと消え、その拳は地面へと叩きつけられる…… 01「ああぁ……」 少女は光の消えた空間を見ながら呻き、涙した その彩をパレットに3へ続く
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581 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/12/23(金) 21 04 58.99 ID cLbnQsfb0 [2/2] 中澤君「よっ、上条」 上条君「あぁ、中澤」 中澤君「何黄昏てんだよお前。今年のクリスマスはかわいい彼女がいる勝ち組の癖によー!」 上条君「クリスマスか…うん、楽しみだよ」 中澤君「くううっ…このリア…」 上条君「今年は志筑さんの家でやるパーティーで演奏させてもらえるからね、観客がさやかや鹿目さんとはいえちょっと緊張しちゃうよ」 中澤君「…は?」 上条君「二人は小学校からの付き合いだし、なおさら失敗は…」 中澤君「ちょっと待て」 上条君「うん?」 中澤君「お前ら付き合ってんじゃないの…?」 上条君「志筑さんの事?うん、交際させてもらってるよ。僕のヴァイオリンの練習は邪魔できないってあんまりそれらしい事はしてないんだけどね」 中澤君「……」 さやかちゃん「ねぇ…ほんとにいいわけ?そりゃ恭介は超のつくヴァイオリンバカだけど言えば仁美を優先してくれるんじゃ…つーかあたし達ただの邪魔者…」 まどかちゃん「そうだよ。わたし達は大丈夫だから今からでも上条君に…」 仁美ちゃん「いいんです。上条君は大切な時期ですしそれを支えられれば私はそれで満足ですから」 さやかちゃん「仁美…」 仁美ちゃん「それに、私はお二人との友情を無下にしたくはありませんので…ですから今年もまたみんなでパーティーをしましょう?」 さやかちゃん「はぁ…しょうがないなあ。いくら新しい恋を見つけた言っても仮にもあたしフラれた身なんだけど」 まどかちゃん「さやかちゃん…」 さやかちゃん「まどかはどう?みんなでパーティーでいいの?」 まどかちゃん「うん…わたしにとって今年は色々あった年だし」 さやかちゃん「そっか…」 まどかちゃん「でも…………二人の時間も作ってね?(ボソッ)」 さやかちゃん「はいはい…お姫様の仰せのままに」 仁美ちゃん「ふふふ…(まどかさんとさやかさんの関係も変わりましたし…今年のクリスマスパーティーはいつになく楽しくなりそうですわー)」 このスレの上条君は正直泣いてもいいと思いますまる
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JETでGO!2 機種:PS サウンド・ディレクター:石川勝久 (ZUNTATA-J.A.M.) BGM:中澤秀一郎 効果音・ナレーション編集:石川勝久 イメージソング作詞 作曲:高萩英樹 (Dr.Haggy (ZUNTATA-J.A.M.)) 開発・発売元:タイトー 発売日:2002年3月28日 概要 『JETでGO!』の続編。 前作とは異なり、タキシングやスポットインなどの地上走行もプレイヤーが操作することができる。 BGMは、同じくフライトシュミュゲーである『ランディングギア』も手掛けたShu-Nakazawa (*1) こと中澤秀一郎氏が担当。 氏の創り出した爽やかなサウンドは普段聞きにも十分適しており、離陸~着陸までの世界観も凝られているサントラは名盤。 またサントラでは、KAMATYこと鎌田良和に代わり ZUNTATA-J.A.M. の一員となったLil'Bが初めて参加している。 Dr.Haggyこと高萩英樹氏のイメソン作詞作曲センスは相変わらずピカイチだが、J.A.M.はボーカルに参加していない。 「You've Gatta Luv.」はのちに『GROOVE COASTER』にGC Editionとしてアレンジされたものが収録された。 (前作:JETでGO! 次作:JETでGO! ポケット) 収録曲 (サントラ収録順) 曲名 作・編曲者 補足 順位 Blow! ~Downsouth Mix~ 作:中澤秀一郎編:Lil'B (ZUNTATA-J.A.M.) ボーナストラック追加ボーカル:KG SE-EDIT1 TAKE OFF 効果音編集:石川勝久 (ZUNTATA-J.A.M.) You've Gatta Luv. 中澤秀一郎 ボーカル:工藤栄子 Beyond The Sky Prism Blow! Horizon Promotion#1 Island Runway Promotion#2 Objective Reflection Ambition Contrail Game Over#1 Faraway Game Over#2 Sunny Days SE-EDIT2 LANDING 効果音編集:石川勝久 (ZUNTATA-J.A.M.) With a dream once more again (short version) 高萩英樹 歌詞:高萩英樹ボーカル:工藤栄子ギター:高橋誠仁 Theme of L.G. ~Rising Sun Mix~ 中澤秀一郎 ボーナストラック原曲:『ランディングギア』より「Sublime Landscape」 Theme of T.L. ~Daytime Mix~ 作:相澤静夫編:中澤秀一郎 ボーナストラック原曲:『トップランディング』より「Main Theme 1」 Theme of M.L. ~Deeper Mix~ 編:中澤秀一郎 ボーナストラック原曲:『ミッドナイトランディング』より「DEMO」 Jet Stream 中澤秀一郎 ボーナストラック With a dream once more again (long version) 高萩英樹 歌詞:高萩英樹ボーカル:工藤栄子 Distorting JET 編:中村薫 (ZUNTATA) ボーナストラック You've Gatta Luv. ~Sweetsoul Mix~ 作:中澤秀一郎編:Lil'B (ZUNTATA-J.A.M.) ボーナストラックボーカル:工藤栄子ギター:高橋誠仁 サウンドトラック JETでGO!2
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それは、少女にとっての初恋だったのかもしれない 遠い土地、何処とも知れぬ場所で毎日のように繰り返される訓練 痛く、苦しく。ナニをされているのかも判らない実験 訳もわからず兵器に搭乗し、満足な成績が出なければ責められる そんな日々が続く… そこで出会った同じ境遇の、歳近い少年 共に過ごしている内に、自然と彼に惹かれていった 彼と一緒だったから、この日々にも耐えられた 「いつかここを出た時は…」 そんな話もするほどに… ある日、所長秘書から辞令が下る 「今から別の部署へいってもらいます、今日の訓練はここまで」 そう言われ、施設地下へと連れていかれる 自分を含め10人ほど そしてなにも無い真っ白な部屋へと入れられた 「きっと、素敵な出会いがありますように…」 ここまで連れて来た職員が去り 反対に、別の入り口から少年達が入って来た。自分達と同じ数… その中に彼もいた。その顔を見た時、思わず安堵する 彼と同じなんだと嬉しくて彼に近付いたとたん、他の少年達が一斉に走り出した その先に目を向けると次々と無抵抗な少女達を、少年達は追いかけ、鷲掴み、襲い掛かる 「な・・・」 絶句している間に、少女を彼が押し倒した 訳もわからず彼の顔を見上げると、その目は獲物を見るかのような目をしていた 捕まれた腕が、痛みを訴えるよりも。ただ、ただ。恐怖とも、困惑とも取れない そんな感情の中、彼は衣服を引き裂き、いきり立つままの衝動を、少女にぶつけ始めた 「やっ……!? いやァっ!!」 彼に少女を思う気持ちなど微塵もなく、ただただ貪るだけ 果てようが。ぶちまけようが。その動きは止まることなく、淡々と続いた…… どれだけの日にちが過ぎだろうか何十回目、ひょっとして何百回目だったのだろうか 少年は突然ネジが切れたかのように、パタリと動かなくなった 他の少年達も同様に、少女達と折り重なってピクリとも動かない すると部屋に白い作業服の大人が入って来て、次々と少年達を外へ運び出していった そして力の入らなくなった少女達を別の部屋へ運ぶと、無造作にカプセルへと放り込んでゆく 少女の記憶は、一旦ここで途絶えた ―――― どれほどの時間が経ったのか判らない 突然の激しい痛みと共に、少女は目覚めた 自分が何処にいるか、どうなったわからない… 明けきらない瞳で辺りを見渡すと、ベッドに横たわる自分と同じように並ぶ少女達が映った 「ここは・・・・イっ!?……つぅ…!」 まただ。下腹部に痛みが走る そして少女の目に、逆しまにこちらを見つめる『彼』の顔があった あの時の記憶が少女に甦る 恋慕。安寧。期待。絶望。恐怖… 恐怖恐怖恐怖恐怖恐怖恐怖恐怖 もうあんな目に合うのは嫌だッ! 少女は痛む身体を構うこと無く『彼』の頭を掴むと馬乗りになり力の限り締め上げ、そして拳を握る 鈍い音が殺風景な病室に響き、何かが砕ける音が軽快に鳴る 振り払わねば。排除せねば。信じたのに…、焦がれたのに…。貴方が初めての……!!! いつの間にか、手の甲があたたかく、水が弾けるような音が混じる その時だ 「何をしているの!」 突如、羽交い絞めにされ、少女は拳を止めた 誰だ? 判らない。なぜ止める 困惑している少女を置いて、その女性は走って行った 目の焦点が、少しずつ合ってゆく 少女は『彼』の居た場所を見下ろすと、そこには血にまみれた肉塊が転がっていた 「ッ!?………?」 訳が分からなかった。少女は『彼』を確かに見たはずなのに そしてその歪な塊から、自分へと繋がっている脈打つ管が目に入ると、徐々にこの状況を理解した 理解して、しまった コレは、私と『彼』との……… 「あ…。ぁあ……、ああぁッ!!!」 声に成らない声が、廊下の遠く先まで反響する 「中澤さん、こっちです!!」 先程の女性が、中澤と呼ばれる男性を連れて戻って来た時 少女は、虚ろな瞳で、窓から身を投げた 会いたい 今はただ、それだけ、と…… ―――― 一連の事件をなんとか終えたが、その後がどうにもいけなかった まず、自分の上司の顔を、思わずぶん殴ってしまった どうにもおかしいと目星は付けてはいたが、さすがにそのにやけ面を見た時、気付けば中澤は取り押さえられ、そのまま旧研究所の収容施設を独房代わりに入れられる事となってしまった 後に、その殴った上司による、部隊の情報漏洩を察知した【逢坂准将】が、【闇影卿】に証拠を渡して、正式にその上司が今回の件に一枚噛んでやがった事が判明したのは、その後数日もしない頃だった 正直、少し焦ってたのかも知れない ずいぶん暴れ回ったようだが、既にイザナギ含め、何人かは逃げ果せたとの報告が入っている 被験者の少年少女はもちろん、あの場に居た出資者や、施設の警備員も幾人か行方知れずのまま まったく、気にくわない上司だったが、最後の最後に面倒な事をしでかしてくれたモノだ とりあえず、これで解決、即釈放 …とも体面上行かず、軟禁に変わったのは、まあヨシとして その時の職員に淹れて貰っていたコーヒーを恋しく思いつつ、まだ肌寒い夜の一室でインスタントを沸かす中澤は、分厚く綴られた大量の資料に目を通している 正直、あの料亭で闇影卿から調査資料を受け取った時から、下手に保護してもこんな事が起こり得ることは想定していたはずだったが… 中澤ヒデヒサ「ふぅ…。まったく、厄介なもんだよね」 イザナギが残していった資料の山 乱雑にファイリングされた物と、電子化されている物を照合していくだけでも一苦労だ ただでさえ、まともな資材が無い その中から、映像メモリーを見つけたので、それを見ることにした 支給されたどこにも繋がらぬただの再生機にかけると、モニターにあの時の捜査で何度も見返した顔。イザナギが現れた 彼女はあの部屋で面倒くさそうに話始める… イザナギ『まったく……ここの事を引き継ぐ物好きがいるかしら? 心配性よねシドは、もう年寄りっては…ッ』 頭を振る。何か声が聞こえた気がするが、上手く聞き取れない お互い様だよ。と、心の中で愚痴りつつ、ここを出たらシュウジ・ナガラに頼んで解析に回すかと思いながらも、その続きを聞く 『ハイハイ、うるさいわよ! 誰が見てるか知らないけどCOLORSについて話しておいてあげるわ』 カメラを調節するでもなく、机に肘をつき、無造作に話し始めた なんだかヤツと同じ姿勢なのも気にくわないと思い、中澤はシミだらけの固い壁に体重を預けた 『まず、COLORSってのは、別に特殊な人間ではない事……… 人間が、色に対して、食欲が増進したり、逆に減退したりするわよね? あんな感じで『色』に対する好き嫌い。要は感情の発露を源泉としているの 喜び、怒り、悲しみ、怯え。人によって違うし、最初は防衛本能かとも疑ったけど、共通しているのは、能力が発現するのは女性だけという点 男性に無く、女性にのみ在るモノ 感情以外の別の観点からのアプローチは思いつく限り試して、そしてこれからも実験するわ… 自然発生型を確保。各種実験をするのは、絶対的な個体数が足りなかったけど、素質のありそうな個体から人工的に引き出す理論がある程度完成してからは、ここも副業が出来るくらいには増えていったしねェ 中には、強力な反動が起こって、自身で耐えられない可能性もある。そのための個体そのものの強化補強措置。さらに進んで、使い捨て用のクローニングで能力をコピーするのを確立するのも、時間こそかかったけど一応成功…… これからその受精卵を、いくつかの『お得意様』に回すけど。ま、そこで実際に生まれたら御の字ということで……』 予想はしていたが、既に能力者たちはずいぶん以前からかなり流出しているのは、これで確定のようだ どうにか、それらを確保、最低居場所の特定を進めるか、協力的な場所からアプローチでもあればいいが またナガラに頼む事項が増えたな。と、思いつつ、映像の続きに意識を移す… 『COLORSには男がいないと言ったけど、最近例外を見つけたの まだこれから調べるのだけど、COLORSと交わった男はどうやら能力を受けとるみたい 「譲渡」なのか「強奪」なのか確定していないけれど 男女の発動色が合う者同士であるなら……って事かしら? もしそうなら発動色を確かめられない男の中から適合者を探すなんてそんな無駄な事したくないわね 偶然だけど1人見つけたから少しずつ調べるとしましょうか…… これが今後の課題と実験の予定。…プロモーションにでもするんでしょう? 『お得意様』に喧伝、宜しくねェ』 中澤は停止したモニターを見つめながら 中澤「あっちゃあぁ~~… こういう仕事は後回しにするじゃなかったなぁ」 と天井を仰ぐ 中澤「男性の能力発現、か……。もう少し早く知っていれば……」 と中澤は鉄格子から見える空を見つめた。とはいえ、ここを襲撃し、資料整理が進んだからこそ知れた事実 そして、イザナギにとって、これは既に『知られてもいい』事なのかもしれないが…… 中澤「あぁ~~ホント。たった一人で、しかも独房で仕事させるかね普通…。闇影さんも逢坂さんも必死なのはありがたいんだけどね」 独房入りに猛反対したという親友の顔が目に浮かぶ。公の場では騎士としての体面を崩さぬ男だが、恐らくその時ばかりは戦場か、それ以上の形相だったろう 結果釈放前にも、こうして資料が差し入れ代わりだった 指がタバコを持つ動きをするが 中澤「仕事させるならタバコぐらい頂戴よ。あぁ~~まったく。どこに行かされるのかねェ。こりゃぁ……」 今日も悲鳴が聞こえて来ない事を祈りつつ、無いタバコからインスタントコーヒーへと持ち替え、そのまま一気に胃へと流し込んだ 中澤「あの後、『あの事件』が起こったお陰で、明日にもココを出られる… 後は、身の振り方も考えないとな……」 ダム跡の沈んだ地形からでも、遥か月に向かう傍らに、『先日の』煙の臭いがまだ届いた あれは、旧研究所への襲撃が終わり、『例の彼女』の身投げがあった後… 突然と色々言い渡された時の出来事だった…… ―――― N国T都 地球連合アジア地区N国支部 その一室 石田「なんだ!この聴取は、こんなモノが通ると思っているのか!」 机を叩きながら男性が叫んだ 彼は石田中佐。中澤の、一応上司だ 服こそキチッとしているが、常にこちらを値踏みするかのような視線 これ見よがしの階級章を揺らしながら、纏めた報告書を乱雑に投げる それを逢坂と闇影、そして特に中澤はウンザリした顔で聞いていた 石田「憶測での勝手な襲撃! それに状況証拠とか言いながら、ほとんどの主要職員は捕縛されていない!! このアスカ・イザナギとか言う人物は何処だ!? キサラギ博士以下主要研究員は影も形も無く、捕らえた出資者とか言うのもただの風俗狂いの小物共!! 挙句に被検体とかいう者も数がまるで合っていないではないか!!!」 闇影(んな事言っても、そうと以外言えねぇのになぁ 絶対この襲撃、事前に漏れてやがったぞ……) 中澤(まあまあ) 石田「話を聞かんか! これだから叩き上げは順序と礼節を知らんと…!」 中澤「まぁまぁ石田中佐殿 闇影卿もわざわざ来てもらっているんで、そう目くじらたてずに」 闇影「申し訳ないが中佐殿 何回聞かれても変わらないものは変わらない。これが事実です おそらく何者かが裏で手を…」 石田「何を! 叩き上げが連れて来た部外者が、連合本部直属の諜報室局員に口を挟むなどと…ッ!!」 逢坂「『中佐殿』。その資料は、准将である私が、永桜神国からわざわざ出向いて下さった、そこの闇影卿と共に精査したものです。そんなに信用がない…か?」 石田「ぐっ!? い、いえッ。准将殿に申しているのではなく…… わ、私はこの襲撃自体が時期早々だった事実を咎めているだけであり…ッ! 叩き上げといえど、大尉である彼に独断行動の責任があると……」 勝手に部外者と見なした人間と、自分よりも階級が上という人間とで、ここまで露骨に態度が変わる 中澤は、親友を侮辱された事と、以前から気にくわないこの人物に対する怒りを内に秘め、眉一つ動かさない 困ったねぇと、ふと中澤が視線を反らすと、一体いつから居たのだろうか その先にこの場に似つかわしくない少年が、先程中佐が投げた資料の一部を食い入るように見つめていた 中澤(何だ? この少年) 石田「それは私の私兵だ、構うな」 それに気付いた石田は、吐き捨てるようにそう言った 中澤「私兵? こんな子を?」 少年「おじさんいいかな?」 不意に話し掛けられる 中澤「なんだい?」 写真付きの資料をこちらに見せながら 少年「この子、この子は何処にいますか?この子は僕の大切な子なんです」 それはあの身を投げた少女だった 少し考えたが中澤は答えた 中澤「その子はうちの施設にいるよ けどちょっと問題があってね、会わせられないんだ」 少年「そう、ですか」 そういうと目を反らした 中澤(なんだ?・・・・とそれより) と顔を戻すと今にも取っ組み合いになりそうな闇影と石田がいた 逢坂「やめないか、石田中佐」 中澤「あぁ。中佐殿、闇影卿は他国の方ですから」 石田「ではなぜ我が部署の担当事に口出しをする!」 闇影「そりゃあんたらが……!」 少年「………」 コンコン と扉をノックする音がした すると、落ち着いた雰囲気の初老の男性が入って来た 石田「お、小川少将!」 場の空気が変わり、石田中佐と共に、逢坂准将や闇影卿も、姿勢を正す 小川「やあ、石田くん。精が出るね。関心関心 ウチのがいつも悪いねぇ そんじゃ行こうかな。中澤くんに闇影さん。よかったら逢坂くんも」 石田「いや、しかしまだ聴取が…」 小川「いいよね?」 石田「ぐっ…」 逢坂「せっかくの申し出ですが、私はここで失礼致します。まだ用事がありますので…」 小川「ああ。こちらこそ、呼び止めてすまなかったね。期待してるよ 石田くんも、悪いけど少しここ任せていいかな? また手伝い寄越すから」 石田「………はい」 何も言えなかったのか何なのか。さっきまでの喧騒は鳴りを潜め、渋々と返事が返ってくる 中澤は、なるべく目を合わせないように、さっき投げ捨てられた資料を拾い鞄にしまった まったくと思いながら、石田を残して皆は扉の先へと向かう 閉まった金属扉の向こうで、椅子を蹴飛ばす音がした それを見ているであろう。先程の子供の事に後ろ髪を引かれながら、中澤たちはソコを後にした N国某所 小料理屋「華ノ木」 闇影「だあぁ! 何から何まで腹立つわあのヤロウッ! そのうち紅で突っ込んでやろうか!?」 中澤「駄目よ、それこそ外交に響いちゃうよ」 小川「ハッハッハッ。いっそ、その方がスッキリするかもね? ちゃんと揉み消しとくよ」 闇影「本当ッスか!? オヤッさん! いつ出立する?」 中澤「駄目だって! 小川さんも勘弁してくださいよ」 男3人の愚痴大会だった 中澤だけはそうでもなさそうだが…… 女将「あらあら、また物騒お話して。ほどほどにして下さいましね はい、とりあえずみんな一杯」 闇影「おっ! 来た来た♪ これが恋しかったのよ女将さん!!」 そう言って騎士帝は、まるで酒場に入り浸る傭兵かのように、受け取ったキンキンの生を一気に仰ぐ 中澤「そこそこにしなさいよ。って、相変わらずウワバミねぇオタク」 小川「改めて、悪いね あれでも重要なポストにいるからなんとも処罰がね。まあ、逢坂くんも動いてくれてるし、時間の問題かな」 闇影「ぷはッ!! まあ、お陰で開放された後の一杯が、より沁みる思いってもんだ!」 中澤「たははっ! そだね、そこは同意だ しかし、わかってたけどまさかあんなのが出てくるなんてねぇ……」 ふとイザナギや研究所の事を思う 表向きは、戦災孤児の保護施設に、広大な土地が要るからと言い、子供の騒音が響かない土地という事ですぐに承認が出たらしい 人目に触れないというのも考え物だ。しかも、そこから副産物として兵員を排出しだしたものだから、軍の一部とズブズブ EXMの搭乗訓練を、幼少期から行うというのも、貴重な『資材』として扱われ、『捕虜時の訓練』がアレだそうだ しかも、ほぼ合法に近い処理で動いていたのだから、世も末だ 闇影「これ見てよ女将さん、あんにゃろあんな顔して子供しか抱けねぇんだよ! ちっせえんだよ器もなんもかんも!」 とデバイスの画面に写真を写し出した そこには年端も行かない少女と共に、ニヤけた顔の石田が写っていた 女将「あらあら」 中澤「何してんの仕舞いなさい。ここ公共の場」 闇影「これ出しちまえば一発だろ! オヤッさんもリョウもなんで止めるんだ!! 我慢ならん!!!」 小川「彼のポストがね~~。おいそれと居なくなられると困っちゃうだよ、ごめんね」 しかも、この写真の少女は、現時点で確認した保護リストの中に居なかった どうにかここが糸口にならないかとでも思うが、そもそもの望みが薄いかも知れない 闇影「ヒデヒサ! おまえも思うだろ? ガキなんかより女将さんみたいなのがぜってぇいいじゃねぇ~か!」 女将「それセクハラですよ」 と、一升瓶を握ったまま、少し怒った仕草をする 中澤「あのね、元小隊長に手を出すような趣味は無いよ。なんせこの人…あがっ!」 女将は笑顔でアイアンクローを決める 女将「それもセ・ク・ハ・ラ」 中澤「アダダダ! すいません! ごめんなさい! 私などがおいそれと恐れ多く!!」 闇影「アッハッハッハ! やっぱり女将さんいい女だわ! ウチも若いと思ってたのが育っちゃきてるが、こりゃ当分会わせるのも勿体ない!!」 女将「あらお上手、騎士帝様♪」 パッと、アイアンクローから解放され、椅子に戻った中澤に小川が優しく話し掛けた 小川「聞いてるよ。さすがにあんな事があるとさ。優しい君には辛いでしょ?」 こういう時のこの人の前では、中澤はいつも本音を隠しきれずにいた 中澤「あぁ………すいません。そうですね、子供のあんな姿は見たくなかったです」 直属の上司、石田が今回の件に絡んでいるのは明白だった だが、まだ証拠は掴めど、逃げられてしまいかねない。その事実が、ただただ歯がゆかった 闇影「まぁ。ヒデヒサもいい歳だ! 自分の子供っつても違和感ねぇ年頃の子達があんな目にあってるって知りゃあ、俺だって腹が立つってもんだ。俺の国も土足で荒らしやがったアスカ・イザナギは、絶対にお縄につかせてやる!!」 中澤「ま、そうだけど。そらオタクもでしょう? 最近どうなの。例のお姫様と」 闇影「さく…、いやッ! ヒデヒサお前なに言わせるんだ!?」 中澤「……うんにゃ。別に。ちょっと気になっただけ」 闇影「てんめぇ~~♪」 酒の入った二人がじゃれ合っているのを、小川は優し気な眼で見つめる 小川「そこでね。少し気分転換に先生でもしてみないかい?」 中澤「はぁ?」 小川「ほら。一応さ、戦争孤児収容施設長なんだからちょっと地元の高校とかで講師でもね」 とりあえず、あそこの管理をする事になった時、与えられた肩書だ 中澤「いや、僕にはそんな」 女将「あら、貴方にピッタリだと思うけど。実績あるじゃない」 以前に、とある現地民との友好が結べた。とか、小川が中澤の経歴を出してきて、ささっと通してしまったのだ これは情報の出所は女将さんかもしれない 中澤「ぇ~~」 闇影「俺もいいと思うぜ? せっかく後方になったんだ。やれることぁやっとけよ」 中澤「またそうやってみんな乗せようとするんだから…」 半分程になったつまみを齧り、ビールを煽る 小川「まぁ2週間程度だから、よろしく 住むのは施設の方だから、後は引越し屋さんに聞いてね。あんまり用務員室とかで飲んだりしちゃダメだよ?」 中澤「あぁ! それまた勝手にやりましたね!?」 小川「ハッハッハッ」 闇影、女将「「頑張ってね~~♪」」 まだ残暑が厳しい星空の中、その夜は更けていく キャンパスを並べる日2へ続く
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話 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督補 作画監督補 作画監督補 原画 原画 14 諦めない!そして天使は生まれた 葉月九ロウ 平田智浩 磨積良亜澄 須賀重行 田中雄一 宮田奈保美 鍵山仁志 小野沢雅子 15 白姫VS鈴鹿!アイスマシーン秘密 吉永 亜矢 平田智浩 磨積良亜澄 橋本英樹 宮田奈保美 秋山栄一 阿部美佐諸 原健二 16 決勝戦!ヒカルのラストアタック 吉永 亜矢 平田智浩 磨積良亜澄 中本尚子 中澤勇一 アニメアール 市川達也 津熊健徳 17 あなたに決めた!みさきの選んだヒト 大河内一楼 平田智浩 磨積良亜澄 日下部智律子 小森高博 水野知己 倉島亜由美 川上哲也 18 つわものばかりの全国大会 大河内一楼 平田智浩 磨積良亜澄 日下部智律子 小森高博 中澤勇一 AIC 高橋聴 19 システムダウン!?嵐の船上決戦! 稲荷照彦 平田智浩 磨積良亜澄 工藤裕加 堀川耕一 小森高博 水村雄之 坂本修司 20 敵は、いっちゃん?戸惑いの2回戦! 吉田玲子 平田智浩 磨積良亜澄 宮田奈保美 田中雄一 堀川耕一 小森高博 福世孝明 21 夏の海!誰かが誰かに恋してる 吉田玲子 日向正樹 磨積良亜澄 宮田奈保美 田中雄一 堀川耕一 小森高博 小木曽伸吾 22 突然の2人きり秘密のダブルデート 大河内一楼 日向正樹 磨積良亜澄 中本尚子 中澤勇一 アニメアール 児玉健二 新田知子 23 魔法の壁を破れ!みさきVS王二朗 大河内一楼 日向正樹 磨積良亜澄 逢坂浩司 中澤勇一 鈴木典光 富岡降司 斉藤垣徳 24 みさきに届け!この想い虹を越えて 吉永亜矢 日向正樹 磨積良亜澄 逢坂浩司 中澤勇一 本山浩司 遠藤麻美 小野沢雅子 25 運命の再会 涙に濡れたエンジェル 大河内一楼 日向正樹 磨積良亜澄 小森高博 工藤裕加 日下部知律子 中澤勇一 赤田信人 26 天使の翼よ私とヒカルをいざなって 大河内一楼 日向正樹 磨積良亜澄 堀川一耕 中澤勇一 秋山英一 阿保考雄 窯敬 ANGELIC LAYER その1へ戻る ANGELIC LAYERに戻る
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第1節 横浜F・マリノス 2 - 4 サンフレッチェ広島 2009/03/07 日産スタジアム 【得点】 03 渡邉 千真 69 栗原 勇蔵 【スタメン】 GK 1 榎本 哲也 FW 渡邉 DF 7 栗原 勇蔵 FW 兵藤 DF 3 松田 直樹 FW 狩野 DF 22 中澤 佑二 MF 田中 MF 清水 MF 18 清水 範久 MF 29 長谷川 アーリアジャスール MF 小椋 MF 長谷川 MF 30 小椋 祥平 MF 5 田中 裕介 DF 中澤 DF 松田 DF 栗原 FW 14 狩野 健太 FW 9 渡邉 千真 GK 榎本 FW 17 兵藤 慎剛 【サブ】 ---------- └------------ ------------┘ GK 31 秋元 陽太 DF 23 田代 真一 DF 15 金 根煥 (68 兵藤 慎剛) MF 10 山瀬 功治 (45 小椋 祥平) FW 39 ハーフナー マイク FW 19 齋藤 学 FW 11 坂田 大輔 (45 長谷川 アーリアジャスール) 第2節 清水エスパルス 0 - 0 横浜F・マリノス 2009/03/14 アウトソーシングスタジアム日本平 【スタメン】 GK 1 榎本 哲也 FW 渡邉 DF 7 栗原 勇蔵 FW 山瀬 DF 3 松田 直樹 FW 狩野 DF 22 中澤 佑二 MF 小宮山 MF 清水 MF 18 清水 範久 MF 30 小椋 祥平 MF 兵藤 MF 小椋 MF 17 兵藤 慎剛 MF 13 小宮山 尊信 DF 中澤 DF 松田 DF 栗原 FW 14 狩野 健太 FW 10 山瀬 功治 GK 榎本 FW 9 渡邉 千真 【サブ】 ---------- └------------ ------------┘ GK 31 秋元 陽太 DF 15 金 根煥 DF 5 田中 裕介 MF 20 水沼 宏太 FW 39 ハーフナー マイク (79 狩野 健太) FW 19 齋藤 学 (68 渡邉 千真) FW 11 坂田 大輔 (73 山瀬 功治) 第3節 横浜F・マリノス 3 - 3 柏レイソル 2009/03/21 日産スタジアム 【得点】 02 狩野 健太 18 中澤 佑二 44 渡邉 千真 【スタメン】 GK 1 榎本 哲也 FW 渡邉 DF 7 栗原 勇蔵 FW 山瀬 DF 3 松田 直樹 FW 狩野 DF 22 中澤 佑二 MF 小宮山 MF 清水 MF 18 清水 範久 MF 30 小椋 祥平 MF 兵藤 MF 小椋 MF 17 兵藤 慎剛 MF 13 小宮山 尊信 DF 中澤 DF 松田 DF 栗原 FW 14 狩野 健太 FW 10 山瀬 功治 GK 榎本 FW 9 渡邉 千真 【サブ】 ---------- └------------ ------------┘ GK 31 秋元 陽太 DF 24 金井 貢史 DF 15 金 根煥 DF 5 田中 裕介 (76 清水 範久) MF 29 長谷川 アーリアジャスール (63 山瀬 功治) MF 20 水沼 宏太 (86 渡邉 千真) FW 11 坂田 大輔 第4節 アルビレックス新潟 2 - 1 横浜F・マリノス 2009/04/04 東北電力ビッグスワンスタジアム 【得点】 56 栗原 勇蔵 【スタメン】 GK 1 榎本 哲也 FW 坂田 FW 渡邉 DF 7 栗原 勇蔵 DF 3 松田 直樹 FW 狩野 DF 22 中澤 佑二 MF 田中 MF 丁 東浩 MF 34 丁 東浩 MF 30 小椋 祥平 MF 兵藤 MF 小椋 MF 17 兵藤 慎剛 MF 5 田中 裕介 DF 中澤 DF 松田 DF 栗原 FW 14 狩野 健太 FW 9 渡邉 千真 GK 榎本 FW 11 坂田 大輔 【サブ】 ---------- └------------ ------------┘ GK 31 秋元 陽太 DF 35 天野 貴史 DF 15 金 根煥 (45 坂田 大輔) DF 13 小宮山 尊信 MF 20 水沼 宏太 (70 丁 東浩) MF 10 山瀬 功治 FW 19 齋藤 学 (82 渡邉 千真) 第5節 横浜F・マリノス 5 - 0 ヴィッセル神戸 2009/04/11 ニッパツ三ツ沢球技場 【得点】 02 渡邉 千真 18 山瀬 功治 21 渡邉 千真 48 山瀬 功治 68 狩野 健太 【スタメン】 GK 1 榎本 哲也 FW 渡邉 DF 15 金 根煥 FW 山瀬 DF 3 松田 直樹 FW 狩野 DF 22 中澤 佑二 MF 田中 MF 丁 東浩 MF 34 丁 東浩 MF 30 小椋 祥平 MF 兵藤 MF 小椋 MF 17 兵藤 慎剛 MF 5 田中 裕介 DF 中澤 DF 松田 DF 金 根煥 FW 14 狩野 健太 FW 9 渡邉 千真 GK 榎本 FW 10 山瀬 功治 【サブ】 ---------- └------------ ------------┘ GK 21 飯倉 大樹 DF 35 天野 貴史 (60 丁 東浩) DF 24 金井 貢史 (71 田中 裕介) DF 23 田代 真一 MF 20 水沼 宏太 FW 19 齋藤 学 (73 狩野 健太) FW 11 坂田 大輔
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名前: おおはしたかまさ 検索: 大橋隆昌, 中澤アユム, 中澤歩 ⇒まとめて検索? KoiGIG〜DEVIL×ANGEL〜 中澤歩 ?
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登場人物&能力一覧(第59話) 第60話 第58話 ※登場人物は名前が作品中に明記されておらず 類推に拠るものも含みます ※能力名は作品中のものではなくテンプレのものに統一してあります ■ クリミナルエネミー -鞘師里保- ■ ☆鞘師里保 ☆生田衣梨奈 ☆譜久村聖:接触感応 ☆鈴木香音 (59) 29 名無しスイートデビル ☆高橋愛 ※篠山泉 ★井坂勇二 ■ ミーティングオブリベンジ -保田圭・矢口真里・市井紗耶香- ■ ★保田圭 ★矢口真里:能力阻害 ★市井紗耶香 『つかのまの平和・・・そして別れ リゾナンターファーストシーズン最終回』 ☆高橋愛 ☆新垣里沙 ☆ジュンジュン ☆リンリン ☆亀井絵里 ☆道重さゆみ ☆田中れいな ☆久住小春 ☆光井愛佳:予知 ☆ボス(猫) ■ フリボラスマーチャント -岡守時秀- ■ ※さわやか五郎/岡守時秀(岡林時秀) ※福田花音 (59) 96 名無し募集中(タイムスリップした愛の分岐話) ☆高橋愛:精神感応 ※篠山泉 ★井坂勇二 『Vanish!Ⅱ~independent Girl~』 エピローグ (1) ☆田中れいな ☆道重さゆみ ☆高橋愛 ☆リンリン ☆ジュンジュン ☆久住小春 ☆光井愛佳 ☆新垣里沙 ☆亀井絵里:傷の共有 『―MEL―』 ★新垣里沙:精神干渉 ★安倍なつみ ★吉澤ひとみ:精神干渉 『Vanish!Ⅱ~independent Girl~』 エピローグ (2) ★保田圭:時間停止 ★吉澤ひとみ ★紺野あさ美 ★矢口真里 『Loving you forever・・・』 ☆高橋愛 ☆新垣里沙 『Vanish!Ⅱ~independent Girl~』 エピローグ (3) 完 ★保田圭:時間停止 『リゾナントリゾートin利曽南島 2日目昼―とにもかくにも海バトル―』 ☆道重さゆみ ☆高橋愛:瞬間移動 ☆新垣里沙:精神干渉 ☆亀井絵里:風使い ☆譜久村聖 ☆光井愛佳 ☆生田衣梨奈 ☆鈴木香音:超聴力 ☆鞘師里保 ☆リンリン ☆田中れいな ☆ジュンジュン ※海のチャラ男C ※海のチャラ男D ※海のチャラ男A(チャラクラゲ):獣化 「声を奪われたカナリア」 ※福田明日香 ★安倍なつみ 『咀嚼強化月間 -Corners of earth-』 ☆亀井絵里 ☆新垣里沙 『咀嚼強化月間 -Corners of earth- part.2』 ☆亀井絵里 ☆新垣里沙 『過去に託された想い』 ☆光井愛佳 ☆譜久村聖 『咀嚼強化月間 -Corners of earth- part.3 完。』 ☆亀井絵里 ☆新垣里沙 『ダークブルー・ナイトメア~8.愛しさと苦しさの狭間に』 ☆亀井絵里 ☆高橋愛 『R-Infinity(4) 想い、かさねて』 ☆田中れいな ☆道重さゆみ ☆亀井絵里 ☆ジュンジュン ☆光井愛佳:予知 ☆リンリン ☆新垣里沙 ☆久住小春 ★吉澤ひとみ ★安倍なつみ ★後藤真希 ※小川麻琴 ※中澤裕子 「声を奪われたカナリア」2 ※福田明日香:念動力 ★サングラスの男 『R-Infinity(5) 最後の夜を、君と』 ☆リンリン ☆ジュンジュン ☆田中れいな ☆光井愛佳:予知 ☆道重さゆみ:治癒 ☆亀井絵里:傷の共有 ☆久住小春 ☆新垣里沙 (59) 602 雄々しい里沙の後姿 ☆新垣里沙 ★藤本美貴 「声を奪われたカナリア」3 ※福田明日香 ※安倍なつみ ※飯田圭織 ※柳原尋美:動物の声を聞く ※中澤裕子 『モーニング戦隊リゾナンターR 第16話 「千の刃」』(リライト) ☆高橋愛 ※リンリン:発火 ※松浦亜弥 ★小川麻琴 ★保田圭:時間停止 ★飯田圭織:結界 予知 「声を奪われたカナリア」4 ※福田明日香 ★安倍なつみ ★飯田圭織 ★中澤裕子 『モーニング戦隊リゾナンターR 第17話 「世界を変えるチカラ」(リライト)』 ☆高橋愛 ※リンリン:発火 ※松浦亜弥 ★小川麻琴:反射 ★保田圭:時間停止 ★飯田圭織:超越俯瞰(予知) 『狂犬は亀を背負う』(後) - 5 ★藤本美貴:氷使い ★闇の総統ダークネス ☆新垣里沙:精神干渉 ☆亀井絵里 ※平家みちよ 「声を奪われたカナリア」5 ※福田明日香:念動力 ★矢口真里:能力阻害 エネルギー弾 「声を奪われたカナリア」6 ※福田明日香:念動力 ★矢口真里:能力阻害 ★安倍なつみ:光使い 『R-Infinity(6) ステージへ』 ☆高橋愛:瞬間移動 ☆新垣里沙 ☆ジュンジュン ☆リンリン ☆亀井絵里 ☆道重さゆみ ☆田中れいな ☆光井愛佳 ☆久住小春 ★後藤真希 ※古湊隊員 ※荒腕隊員 ※中澤裕子 ※田島明夫 「声を奪われたカナリア」7 ※福田明日香:念動力 ★矢口真里:能力阻害 ☆高橋愛 「声を奪われたカナリア」8 ※福田明日香 ☆高橋愛:精神感応 ☆道重さゆみ:治癒 ☆亀井絵里 『モーニング戦隊リゾナンターR 第18話 「中澤ネットワーク」』 ☆高橋愛:瞬間移動 ★複数の中澤裕子 ★ポロリ星人の中澤裕子 ★辻希美:擬態 『モーニング戦隊リゾナンターR 第19話 「覚悟」』 ☆高橋愛:瞬間移動 精神感応 ★複数の中澤裕子 ★スーツ姿の中澤裕子:空間裂開 ★支柱の上に陣取る中澤裕子:毒放出 ★ジャージ姿の中澤裕子:気功 ★若女将風中澤裕子 ★ポロリ星人の中澤裕子:超人体質 ★辻希美:擬態 (59) 999 名無しホゼナント(夏の終わり)
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■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 「キャハハ」 また・・・あの女来やがった・・・相変わらず耳に響く甲高い声だ こっちは徹夜明けで眠いというのにちょっとくらい位が高いからって休んでいるんじゃねえよ。あ、近づいてきた 「かおり~どこ~おい、そこのお前、香織知らない?」 お前に、お前って言われる筋合いはないが上司には逆らえない・・・ 「いえ、私は見ておりませんが、第3セクションの方ではないかと思われます」 「なぜ、そう思うんだ?」 {お前の声が聴こえないならどこでもいいんだよ} そんな本音が喉まで来ていたが必死にこらえ、丁寧に対応した 「いえ、この時間でしたら中庭からお帰りになる時間と思いましたので」 「・・・あんた、なっちに続いて香織にまでストーカーしてるのか」 おい、いつ俺が『天使』のストーカーをした。確かに、天使は素敵なお方だ でも、俺みたいな愚民が触れてはならない存在なんだよ。あのお方は純粋な白でなくてはならないんだよ。 う、同僚にまで白い目で見られている。知っているだろ。俺にはそんな時間がないってことくらい。 お前こそ、この前マルシェ様と仲良くなりたいって言ってただろう。 「あら、矢口、こんなところでまたさぼっているの?」 「あ、香織。ちょうどいいところに来たね!こいつ香織のストーカーなんだよ」 だから、俺はストーカーじゃないって言ってるだろ!相変わらずこのインチキ女の感情は読めないからわからないが… 「あ、そう。今度からしないでね。気持ち悪いから」 お前もかよ!だからしてねえって、俺は無実だって。おい、チビ女笑ってるんじゃねえよ。同僚、肩に手を置くな! 「矢口、なんで私を呼んでいたの?」 「それはね。ジャ-ン!『トモダチコレクション』」 チビ女はゲームが好きなのか。それだけで予言者を呼んだのか?いったいどういう仲なんだ? 「知ってるわよ。あたしを作ったんでしょ。この前見せてもらったじゃない」 「そうそう、矢口となっちが親友なんだよ~」 「ふうん・・・」 インチキ女も大変だな…しっかし、興味なさそうだな。あんな相手をしないといけないなんて。。。 現実ではあのチビと天使は親友にはなれないんだろうな。ククク・・・ 「それだけなの?こっちは忙しいんだからね。」 「何?香織?何かあったの?教えてよ」 「あの裏切った新垣の所在地が明らかになったんだよ」 「あ、裏切り者のおマメちゃんが?どこよ、早速倒しに行くからさ」 だからお前みたいなのがいるからボスが情報を流さないんだよ。勝手な行動するんだから この前は亀井と道重とかいう女が小部隊を殲滅させたらしいし、この組織も危ないんじゃないのか? 「それは他の幹部が行っているから。あなたは待機」 「チェーまたかよ。つまらないな・・・じゃあリゾナンターのところ行こうかな」 「だから、それは不吉だから禁止と何度も行っているでしょう」 親子みたいな会話だな。。。身長差もあるし、影だけ見れば親子に間違われるだろうな。。。 「!そんなことより見てみて、面白いことが起きたんだよ。ほらほら」 「何よ、どれどれ・・・」 「Rとミティが喧嘩したの」 チビ女め、ほかの幹部も入れたのか…そして仲間同士を喧嘩させて楽しむなんて、どんな楽しみ方だよ。 ん?まてよ。ってことは天使とかR様もいるのか?A様もマルシェ様もいるのか?豪華なマンションだな 「ほら、すぐに仲直りさせてあげなさいよ」 「え~面白いから、ほっとくよ。キャハハ。ちなみに香織の親友はマルシェだから。大好物は卵焼きだった。 あ。それからこいつも入れてみた」 え?俺?そういえばこの前誕生日と血液型を聞かれたけど、そのためだったのか? チビ女が作った俺のMiiは似ているのか?気になるぞ。 「どうだったの?」 幹部だらけの生活・・・楽しそうだ。苦しそうだけど… 「こいつ・・・友達0、キャハハ・・・うける~」 やっぱりいつかチビ女を見返してやる ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● ダークネスの本部の中でも特に厳重な地区に彼女の部屋は作られている。 張り巡らされた赤外線システム、埃をも感知するような精密な重力感知システム。 無論至るところには監視カメラがあり侵入者を見逃すことは決してない。 「中澤さま、本日もお疲れ様でした。それではお部屋の鍵を閉めせていただきます」 「ああ、お疲れ様。しっかりかけてな。ほな、おやすみ」 「はい、お疲れ様でした、ボス」 中澤の部屋に鍵をかけた部下の足音が遠くなったことを確認して中澤は戸棚から焼酎を取り出し、グラスを4つ並べた。 グラスに氷を入れ適度な割合の水割りを作り、部屋の中心に置かれたテーブルに持っていった。 「ほな、始めようとしようか。もう、みんな出て行ったで。今日は四人や」 「よっしゃ、久々の酒や。飲もうとしよか」 カーテンの後ろから一人 「この酒は麦かそれとも芋か?芋は匂いキツイからウチ、あかんで」 奥の扉からまた一人 「最近、年のせいかな?肩が痛むんよ・・・そろそろアカンくなってきたか?」 ベッドの中から一人出てきた 中澤はグラスを各自に渡した。 「それでは、久々の報告会を始めたいと思う。まずは、乾杯」「「「乾杯」」」 グラスがチーンと音を鳴らした。 「くぅ・・・こいつは上物やな。姉さん、ゴチになるわ。」中澤の向かいの女が感想を述べた。 「ちょっとやめてよ、おいしいのは当たり前でしょ。この私が選んだんだから」 「ハハハ、ごもっともや」 四人全員が笑い声を上げた。シワを消すためにはどの化粧品がいいか、最近知ったおいしいお店などの話題で会話に花が咲いた 「・・・そういや、そっちの状況はどうなんや?」中澤が自分の右隣の女に尋ねた 「うちか・・・まあ、スパイの新垣が適度に情報を送ってくれるから安泰ってとこやな。 あいつはできるヤツや。多少精神は鍛えなくてはならないが、スパイとしての責務は完璧や」 中澤の向かいに座っている女が少し身を乗り出した。 「ほう、羨ましいのぉ。うちのところのスパイは寝返ったで。 そちらさんも気ぃつけんと寝首をかかれるで。こっちの姉さんみたいに」 そういって女は中澤の左に座っている女を指さした。 「知っとるやろ、こいつはマルシェに利用されていることになっているんだから」 「やめな。私だってあの科学者がいろいろ利用していることくらい知っているのよ。それを知っていて、あえて操られているフリをしてるんだから。 マルシェを自由に離させて私は美味しいところをいただくの。ステキじゃない」 中澤の右隣の女が、自分の向かいの女に問いかけた 「スパイが逃げたって、どんな感じなん?情報が足りないのか?」 「いや、あいつの居場所はわかっている。潜入させた先に寝返っただけだ。 ただ殺らないのはうちの預言者が不吉なことをいうからな。時が来たらすぐに始末する。」 「そういえば、姉さんのところの状況はどうなんですの?」中澤に質問が飛ぶ 「ウチかい?まあ、変わりようないね。相変わらずのリゾナンターとの膠着状態。基本的にはそっちと変わらないんじゃないの?」 「まったくだ。圧倒的不利にもかかわらず、戦い続けるあいつらには本当に感動すら覚えるわ」 「『共鳴』だっけ?数人の心が1つになることで通常の数倍の力を示す能力」 「そうそう、最初聞いたときはみんな驚いたっけ」 「部下達は予想もつかない力って話題になっていたわねえ」 「普通は一人一能力が『原則』。それを破る力である『共鳴』。まあ、中には例外もおるようやけどな」 「特にリゾナンターはその例外が多いな。二つの能力保有者の亀井、道重」 「それから光井もや。水守とかいう能力があるらしい。かつては飯田も持っていたらしいな」 「そして3種類の能力を持つ高橋と久住。もっとも久住の『魅力』なんて忘れられているがな…」 「実際、複数の能力を戦闘に活かしているのは亀井くらいだがな…『風使い』と『傷の共有』」 「道重も『崩壊』は危険が迫ったときのみ、久住は今は専ら電撃を放ち、光井は予知で指示を出す、高橋に至っては能力を使うことすら減っている」 「久住をこちら側に連れてくれればなあ…アイツはもっともっと強くなる。少なくともRは超えられるハズや」 「しかし、『共鳴』という事実に一番驚いたのは、ウチラやろな」 「部下よりも簡単に納得ができたからな。とは言え、ウチラと似た能力を複数人で使うとは・・・」 「一人一人では弱くても、お互いの能力が互いに作用しあう・・・まさに」 「「「うちら」」」 もしこの場を眺めることができた人間がいたならば、遠目から見たらさぞかし不思議な光景であったであろう。 中澤の部屋のバラを模った間接照明に照らされた影は四つ。同じくらいの身長、体形、声 そして、多少の日焼けによる肌の色の違いはあるにせよ全く『同じ顔』であった。 「時を操りし、K」「未来を視る不戦の守護者」「天使」「悪魔」「魔女」「天才科学者」「鉄の女、R」「サイボーグ、A」 一人一人の『中澤』が自分の部下達の名前をあげながら、そのことを噛みしめる。 「うちらの部下にはこれだけの実力者がおる。正直、まとまって反乱を起こされたらウチは終わりや」 「自分で言うのもなんやけど、正直『人望』だけではあいつらは押さえつけられへんしな」 「実際にアンタのところはマルシェに乗っ取られそうになったやろ」 「それは言わん約束。まあ、反乱を抑えるためにウチラが互いに協力しているというわけやろ」 中澤の一人がグラスに焼酎を注ぎながら会話を続けた 「なんやったっけ?『parallel resonant』って付けたんやっけ?ウチらの能力」 「正式名称は忘れた。ただ、いくつも存在する並行世界を移動し、同時に存在することのできる能力ってとこやろ」 向かい側の中澤に酒を注がれたこの世界の中澤が解説を続けた。 「うちらはお互いの危機を知ることができる。心の声とでもいうのか・・・」 「まあ、なんとなくわかるってことや。リゾナンターの『心の声』と同じ感じや」 「そしてうちらは、それぞれ『異なる』もう一つの能力を持っている」 ニヤリと少し色が黒い中澤が焼酎を一気にあおった。 「うちは、『気』を自由自在に操ることができる」 「うち、あんたの能力羨ましいわ。それで肩コリとかも取れるんやろ。シワも対処できるし」 たった今発言した中澤は色が少し黒い中澤に睨まれた。 「そんなチンケな理由で求めんなや。こいつで何回あんたの危機救ったと思ってるんや」 「ホンマ、感謝してるで、あのときはヤバかったわ~」 「一人一人の能力は正直、部下ほど強力ではあらへん。『気』を操るとか空間の隙間を作る程度のことや。 ただ『1人1能力』の原則が適応されないことが最大の利点やな。」 「1つの世界に二人以上のウチらがいるときは、『中澤』全員が他の世界の『中澤』の能力も使えるようになるってことやな。 使い方は直感で理解できるし、『共鳴』されて威力は増幅される。 ところで、最大で幾つの能力を同時に使ったか覚えとるか?」 「ウチの記憶では12能力やな。Gがキレたあの時はヤバかったな…およそ2年くらい前のことか」 「ピンチの時は互いに協力して戦える。そして『本当』の能力を知っているのはウチらだけや。 共有できる能力は並行世界の数だけあるし、云わば無限の種類の能力を使えることになっとる」 「しかし、同時にウチらが王であり続けるために、他の世界にいることがバレルのを禁止しているって意外とメンドクサイって思わんか?」 「何をいうとんのや!それを守ることがウチらの間での約束やろ。その約束を破ったせいで安定した地位を失ったら元も子もないやろうが」 「その通りや。考え直しや。ただ、今のところ、部下の誰にも知られておらへんから上出来やけどな。」 「仮に見つかっても、知られる前に叩くのみ。あれはいつやっけ? 誰かに一度見つかったことがあったよな。しかも全ての世界で同時に」 「めっちゃ昔やろ。覚えてへんわ。珍しい事件やったな。 全ての並行世界で同時に見つかるなんて。あんなことはなかった」 過ぎ去りし過去を振り返るなんてことはしたくないとでもいうように眼を伏せた。 「まあ、結局何事もなく過ぎたけどな。ウチの世界では、新垣に始末させたことは覚えているが… それからはリゾナンターなるものが出てきて忘れてしまったからな。」 「『i914』・・・あいつはなぜかわからんがウチラ全ての世界で共通した存在や。 早いとこ潰さなあかんな。そうでなくてはウチらの野望が崩れる」 中澤の一人が口を開いた 「そういえば、最近『トモダチコレクション』というゲームが流行っているそうだ」 「ああ、うちの矢口もやっていた」 「あれやろ、DSでMiiを作って、友人・知人などのMiiを登録する。 そして架空の島のマンションで生活するMii達の生活を観察したり、干渉して楽しむゲーム」 「見方を変えれば『仮想空間』を作ってその世界の支配人として人間関係を見て楽しむもの」 「食事を与えたり、服装、インテリアを与えて自分の好きなキャラを作ることもできる」 「その一方で気にいらなけらば消すことができ、思い通りの世界を作ることができる」 この世界の中澤が口を開いた。 「そんな自分だけの世界を作るゲームが流行っている。気持ちはわからんでもないな」 右隣の中澤が続けた。 「やはりだれしも、『自分の世界を作りたい』という欲望は共通のようだ。思い通りに行きたい。束縛を嫌っているのかもしれない」 さらに隣の中澤がめんどくさそうに後を続けた 「ゲームの中では、キャラは作られた世界で親友、恋人を作り、感情がプログラムされた世界をぼんやりと生きている。 結局はプレイヤーがゲームの世界を好き放題にできることを楽しんでいるんだろう。仮想にしかすぎないのに・・・」 最後の一人の中澤が締めに入った。 「普通の人々が『仮想社会』に甘んじている一方で我々は」 4人はグラスを高々と上げた。 「「「「この全ての世界を支配する」」」」 会合が終わった後にこの世界の中澤は他の世界の中澤を見送ることにした。 並行世界の中澤はそれぞれの世界に繋がる入り口とても簡単に作れる。 指をならせば入口が開く。その際には景色が一瞬にして裂ける。その色は闇に満たされている 並行世界の中澤と一人ずつ別れの言葉を交わして別の世界の二人の中澤が帰っていった。 「じゃあ、あんたで最後や。次はあんたの世界にウチがおじゃまするで」 「では、姉さん、お好きな日本酒用意しておきますよ。また来週にでも」 「せやな。それまで、危険を感じたらすぐに飛んでいったるわ」 「さすが、ウチや、頼もしいわ。あ!そやそや、さっきのこと、思い出したで」 「何をや?」帰ろうとした中澤が振り返った 「アンタの世界で、うちらの能力を見たヤツや」「誰や?」 「小川麻琴」