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PREV:少しだけ勇気を出して 後編 NEXT:リロの不安 中編 ストーリー 知っているか?タコを食べる民族というのは世界的にはあまり多くないそうだ ダピコ やはり、見た目のせいか最初に口にするときは勇気がいる私も最初はそうだったし ダピコ それで……うん? あそこにいるのは…… ダピコ …………よ、よしっ…………あのカフェにしよう……! リロ 珍しいな、リロがひとりで外出しているとは……それも、どこか気合を感じるぞ ダピコ 【プレイヤー】も気になるか少し様子を見にいこう ダピコ リロはこの店に入ったはずだ……お、いたぞ ダピコ (ソワソワ……) リロ (キョロキョロ……) リロ …………え、えと……あ…… リロ 席に着いたはいいものの落ち着かない様子だな声をかけてみるか…… ダピコ リロ、どうしたんだ?さっきからキョロキョロして…… ダピコ あ、ダピコ……【プレイヤー】も……よかった、知り合いがいた…… リロ ……うん?リロ、テーブルが空だがもう食事を済ませたのか? ダピコ あ、う……それは、その……まだ、で…… リロ だ、大丈夫か?ずいぶん動揺しているが…… ダピコ それはぁ……うぅぅぅぅ…………! リロ お、落ち着け!?大丈夫だからゆっくり話してくれ……! ダピコ あぅあぅあぅあうー……! リロ いけない、パニックになってしまっている……!一旦落ち着かせないと…… ダピコ なのに、なぜ今デッキを構えているんだ……!?【プレイヤー】!? ダピコ 今はそんなことをしている場合じゃ……! ダピコ ……なに? 別のことに意識を向けさせれば……落ち着かせられるはず……? ダピコ 確かに、そうかもしれないがあんな状態のリロが反応するか…… ダピコ あ、デッキっ……デュエマ……! リロ ……反応しているなよし、それなら後は任せたぞ【プレイヤー】! ダピコ 勝利時 ふしゅぅぅぅ…… リロ ……どうだ、落ち着いたか? ダピコ ふぅ、ふぅ……うん、ありがとう……二人とも リロ 気にするな、こっちも質問を重ねすぎたからな大丈夫だったか……? ダピコ うん……ちょっと困ってて焦りすぎた…… リロ そう、それだ何にそんなに困っていたんだ? ダピコ ゆっくりでも大丈夫だから話してみてくれないか? ダピコ うん、わかった………………実は…… リロ 敗北時 あ、あれ……?【プレイヤー】に私が勝っちゃっ、た……? リロ 今の闘いは……見てて分かるくらいに集中できていなかったぞ ダピコ 私が勝てるなんて……うそだ、うそだーっ! リロ お、おいっ!?余計に混乱させてどうする!? ダピコ もう一回闘って落ち着かせろ!今度はしっかり集中するんだぞ! ダピコ PREV:少しだけ勇気を出して 後編 NEXT:リロの不安 中編
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『あずにゃん…どうしよう…』 電話口から唯先輩の絶望に満ちた声が返ってきた。 「どうしたんですか?…唯先輩…まさか…!」 『天ぷら…食べちゃった…。さっきの夏祭りでかき氷食べたのに…。』 「えっ!?もう…人が言ってるそばから~!ちゃんと暑中見舞いに『食べ合わせには注意して下さい』、って書いたじゃないですか!」 『ごめんなさい。机の上にお昼の残りがあったので…つい…』 今、私、中野梓は、唯先輩に電話で暑中見舞いが届いたのか確認していました。 食べ合わせの事を書いたのだけど、手遅れだったみたい…。 折角人が心配してるのに… 「つい…じゃありません!自分の体調くらい自分で管理できなきゃ駄目じゃないですか!」 『はい…。面目無いです…。』 「…はぁ。まぁいいです。今日はこれで切りますね。私ももう寝るんで…。突然電話してすみませんでした。」 『うん。じゃーね~。おやすみあずにゃん。』 「おやすみなさいです。唯先輩。」 おやすみの挨拶をかわし、私は携帯の終話キーを切って、ベッドに潜った。 とりあえず今日を振り替えると色々あった。 憂や純とプールに行って、その帰りに唯先輩達と会って。 そして全員で夏祭りに行って…。まぁ最後ははぐれちゃったけど…。 それにしても花火を見に行く時の唯先輩…何だかかっこよくて綺麗だったなぁ…。普段はだらけてるけど…。 でも時折見せる頼りがいのある姿、表情、行動。そう、まるで夢を見てるようにかっこよくて…。でも普段はダメダメで…。 だからかな…?こうやって唯先輩の事が気になって…放っておけなくて…。 これって…恋…なのかな…? 同じ同性相手に…? この気持ちを唯先輩に伝えたらどうなるだろう…? きっと…嫌われちゃうのかな… 受け入れてくれるなんて…夢のまた夢だよね… ……… …… … 「あずにゃん…。」 「あれ…?唯先輩…?どうして家に…?」 気づけば目の前には唯先輩がいた。 私はベッドから飛び起きる。 「あのね…あずにゃんにお別れの挨拶をしに来たんだ…。」 「え…?唯先輩…?」 分からない。突然何を言っているの…? 「ごめんね、こんな頼りない先輩で…。最後まで何もしてあげられなくて…。今まで楽しかったよ?あずにゃんにいーっぱい抱きついて…甘えて…」 「え…ちょ…どういう事ですか…?全然話が…」 違う…。唯先輩はいつも私をリードしてくれた。そりゃあ部活の時はアレだけど…頼りなくは無いですよ…。 「本当にごめんね…もう…時間だから行くね…。」 あれ…?唯先輩の体がだんだん消えて… 「嫌…!行かないで…!唯先輩!私を置いて行かないでぇっ!」 私は泣きじゃくりながら、消えていく唯先輩に抱きついた。そして… 「…夢…?」 時間はまだ午前4時を過ぎた所だった。今日は日曜日。顔には大粒の涙が流れ通っていた。 そして携帯の着信音がなっていた。 「唯先輩…?」 何が胸騒ぎがする。さすがにこんな時間に電話をしてくる先輩じゃない。 「もしもし…?」 涙ぐんだ声で私が出ると…。 『あず…にゃん…』 「どうしたんですか!?唯先輩!」 明らかに何かがあったような声で唯先輩が出た。私は一気に目が覚める。本当に今にも消えそうな声だったから…。 『お腹痛いの…助けて…』 「えっ…!?大丈夫ですか!?今すぐ行きますから待っててください!」 私はすぐに私服に着替えた。ちなみに今日は両親はもっと朝早くに仕事に出ている。 きっとあの夢を見なければ私は冷静だっただろう…。でも、今の私は唯先輩が本当に遠くに行ってしまいそうで…怖くて…。 髪をとめてる時間なんてない。寝癖を直す時間も。本当は寝間着のまま飛び出したいくらいだったが、そうは行かない。 無我夢中で家を飛び出し、自転車に乗って唯先輩の家に向かった。まだ空は薄暗かった。 唯先輩の家に着くと、私は自転車を庭に停めて、インターホンも押さずにドアを開けようとした。が、開かない。鍵が閉まっていたからだ。 (どうしよう…。唯先輩…!) するとガチャっと音がして… 「あず…にゃん…?」 まだ寝間着姿の唯先輩がドアを開けた。 私は思わず大声で泣いて、唯先輩に泣きついた。 私はとりあえず唯先輩の部屋に通され、泣き止むまで唯先輩に抱っこしてもらっていた。 「落ち着いた?あずにゃん…。」 「…唯先輩こそ…お腹は落ち着いたんですか…?」 「私…?うん、トイレ行ったら治ったよ!」 「…唯先輩のバカ…!大げさで紛らわしいですよ…!本気で心配したんですからね…!」 と言って、また私は軽く泣いてしまった。私が泣く度に唯先輩は私の背中を軽く叩いたりさすったりしてくれた。 安心感が私を徐々に満たしていく。 「ごめんねあずにゃん…。でも私…こんな気持ち始めてだなぁ…。だってこんなにもあずにゃんが可愛くて…いとおしいんだもん。」 「…ふぇ?」 「特別な感情っていうのかな?…その…ただの好きとか大好きとかじゃなくて…一人の女の子として…好きなんだよ…。あずにゃん。…こんな事言ってごめんね?女の子同士なのに…。」 まただ…またあの表情だ…。優しい笑顔なんだけど…どこか真面目な…かっこいい唯先輩の表情。 「…嫌じゃないです…。…だって私も唯先輩が好きですから…。一人の女性として…。てか先に言うなんてやっぱり先輩はズルいです…。」 「ふふ…ごめんね、あずにゃん。そうだ、あずにゃん朝早くてまだ眠いでしょ?一緒に寝ようよ。」 「じゃあ…お言葉に甘えて…。」 そして、私達は唯先輩のベッドに二人で潜った。 「あの…唯先輩。」 「なぁに?あずにゃん。」 「今度は…私を一人にさせないでくださいね?」 「…?…うん!ずっと一緒だよ!あずにゃん!」 そういって唯先輩は私をがっしりと腕で抱き締めた。そうして眠りに落ちる私達。 唯先輩。今度は夏祭りや夢の中みたく、私を置いていかないでくださいね? そしてたまには私の先じゃなくて…同じ道を一緒に歩んで下さい…。 終わり。 おまけ 「お姉ちゃーん!朝だよ起きt…え…?梓ちゃん…?どうして…?」 その後困惑する憂の姿があったそうな。私もしつこく憂に質問攻めされちゃいました(笑) 本当の終わり。 残暑見舞いは結構好きな話だったなぁ…懐かしい -- (名無しさん) 2014-02-02 01 25 56 名前 感想/コメント: すべてのコメントを見る
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「二手に別れる、というのはどうでしょう?」 真っ直ぐに、悲鳴嶼の目を見て提案するしのぶ。 ベッドの上でくつろいでいたデビハムも、その言葉に顔を上げる。 二人分の視線を受けたしのぶは至って冷静なまま続けた。 「ここで延々と顔を突き合わせていても、時間の無駄。 かといってどちらか一方に三人揃って行き、何の収穫も得られなければ、それはそれで無意味に時間を消費した事になります」 「だから別々に行動する、か」 「はい。街と竈門家にそれぞれ向かい、デビハム君はどちらかに付いて来てもらう事となりますね」 しのぶの提案に悲鳴嶼は険しい表情を浮かべる。 二手に別れるという案、それ自体は悲鳴嶼の方でも一つの手として考えていた。 三人揃って竈門家に向かっても鬼殺隊の者がいなかったら無駄であるし、反対に街へ行って何もなければやはり竈門家に行くべきだったとなる。 それならいっそ別々に行動した方が良いと言うのは分かる。 街も竈門家も、病院からそう遠くはない。 各々で調べ終えたら、病院に戻って合流も良いだろう。 デビハムをどちらかに同行させるのにも反対は無い。 まだ明確に敵か味方かはっきりしない彼を、一人で行動させるなどすべきではないのだから。 が、分かれて行動するという事は、当然戦力の分散に繋がる。 会場には体が別人になっているとはいえ、あの無惨もいるのだ。 鬼殺隊の戦力を総動員し、それでも多大な犠牲を出して倒したあの鬼が。 今の無惨が具体的にどれくらいの力を持っているのかは不明だが、危険な存在である事は確か。 そんな相手といつ遭遇してもおかしくないのに、わざわざ戦力を分散させるのはどうなのかと悩む。 しかし、自分達があれこれ話し合っている最中にも時間は過ぎていく。 その間に無惨や殺し合いに乗った参加者による被害が拡がり、鬼殺隊の仲間や善良な者が危機に陥っているかもしれない。 慎重に動く事の重要性は理解しているが、迅速に動く事もまた必要。 だからこそ、しのぶも危険は承知で別行動を提案したのだろう。 殺し合いが始まって既に数時間が経過している。 準備を疎かにするつもりはないが、いい加減自分達も何らかの行動をせねばならない。 故に、ここは多少危険を伴えど行動範囲を広めた方が良いやもしれぬ。 考えを纏めた悲鳴嶼は、ゆっくりと口を開いた。 ◆◆◆ 「ごめんなさい、デビハム君の考えを聞かずに決めてしまって」 「オイラは優しいから気にしてないデビ~。それにオイラも街はちゃんと調べられてなかったし、丁度いいデビ」 数十分後、各々出発の準備を終えた三人は入り口前にいた。 準備と言っても、しのぶが集めた医療品を幾つか悲鳴嶼にも渡したくらいだが。 しのぶのような知識は無いが、簡単な処置くらいなら悲鳴嶼も可能。 もし到着した先で負傷者がいたなら、きっとこれらの道具が必要になるはず。 悲鳴嶼は竈門家に、しのぶとデビハムは街へ行く事になった。 デビハムがどちらに行きたいかは本人に聞いたが、少し考えてから街へ行くと返答。 甜花に騙され戦兎に襲われたせいでロクに調べられなかったので、改めて使える物や仲間になる人間がいないか調べたい。 もしまだ戦兎達が街にいるのなら、今度は逆にとっちめてやりたい。 このような理由を説明し、しのぶに同行すると決めた。 とはいえ、これらはあくまで表向きの理由に過ぎない。 (うぐぐ、この女を一人であいつらに会わせてオイラの嘘がバレたらマズいデビよ~!) しのぶと悲鳴嶼には、戦兎と甜花の悪評を伝えてある。 それを信じて戦兎達と遭遇し、問答無用で戦闘になってくれれば万々歳だ。 だがもしも、しのぶが戦兎達にいきなり襲い掛からず、まずは言葉で事の真相を確かめようとしたら? その結果、デビハムよりも戦兎達の方が信用できるとあちらの側に付かれたら、余計に敵を増やしてしまう。 更に親しい仲のしのぶから事情を説明され、悲鳴嶼までデビハムの敵に回れば非常に面倒。 ならばここはしのぶに付いて行き、もし戦兎達と遭遇しても話し合いで解決、とはならないよう誘導する必要がある。 「では行くか。お前ならば大丈夫だとは思うが、十分気を付けるのだぞ」 「はい、悲鳴嶼さんもどうかご無事で。お館様がと合流できたら、よろしくお願いしますね」 互いの無事を祈り、それぞれの目的地へと出発する。 二人の柱は仲間達や善良な参加者の無事を、デビハムは自分の思い通りにラブが壊れる様を願う。 尤も、彼らの知らない所で事態は悪い方へと転がり続けている。 悲鳴嶼としのぶの仲間、その一人である煉獄は既に命を落とし、お館様こと耀哉に至ってはあろうことか無惨の肉体になった挙句に精神を乗っ取られている。 デビハムが悪評を流した二人組、その内一人は傷ついた身で街を離れ、もう一人は邪悪なスタンド使いの手駒と化した。 もうじき夜が明ける。 だというのに彼らの進む道は、先見えぬ暗雲が立ち込めているかのようだった。 【D-2と3の境界 聖都大学附属病院前/早朝】 【悲鳴嶼行冥@鬼滅の刃】 [身体]:坂田銀時@銀魂 [状態]:健康 [装備]:海楼石の鎖@ONE PIECE、バリーの肉切り包丁@鋼の錬金術師 [道具]:基本支給品、ランダム支給品0~1、病院で集めた薬や包帯や消毒液 [思考・状況] 基本方針:主催者の打倒 1:竈門家へ向かい、鬼殺隊の仲間や共に戦ってくれる者を探す。(最優先はお館様) 2:探索を終えたら病院へ戻り、しのぶ達と合流 3:無惨を要警戒。倒したいが、まず誰の体に入っているかを確かめる 4:デビハムの話には半信半疑。桐生戦兎と大崎甜花に会い、真相を確かめたい [備考] 参戦時期は死亡後。 海楼石の鎖に肉切り包丁を巻き付けています。 【胡蝶しのぶ@鬼滅の刃】 [身体]:アリーナ@ドラゴンクエストIV [状態]:健康 [装備]:時雨@ONE PIECE [道具]:基本支給品、鉄の爪@ドラゴンクエストIV、病院で集めた薬や包帯や消毒液 [思考・状況] 基本方針:殺し合いを止め、元の世界に帰る 1:街へ向かい、鬼殺隊の仲間や共に戦ってくれる者を探す。(最優先はお館様) 2:探索を終えたら病院へ戻り、悲鳴嶼さんと合流。 3:無惨を要警戒。倒したいが、まず誰の体に入っているかを確かめる 4:もしも上弦の弐がいたら…… 5:デビハム君の話には半信半疑。桐生戦兎と大崎甜花に会い、真相を確かめたい [備考] 参戦時期は、無限城に落とされた直後。 【デビハムくん@とっとこハム太郎3 ラブラブ大冒険でちゅ】 [身体]:天使の悪魔@チェンソーマン [状態]:ダメージ(中) [装備]:秋水@ONE PIECE、アトラスアンクル@ペルソナ5 [道具]:基本支給品、ドロン玉×1@ペルソナ5 [思考・状況]基本方針:優勝してかっこいい悪魔の姿にしてもらうデビ 1:街に行くアイツら(戦兎と甜花)がいたら、悪者に仕立て上げてやるデビ 2:オイラらしいやり方で参加者のラブをぶっ壊すデビ 3:アイツら(戦兎と甜花)の悪評をばら撒いてやるデビ [備考] ※参戦時期はハム太郎たちに倒されて天使にされた後。 58 サムライハート 投下順に読む 60 いずれ燃えゆく運命の中で 時系列順に読む 49 たとえば絶対嘘だろって話に限って実は本当だったと思いきややっぱり嘘だったていう探り合い 悲鳴嶼行冥 76 一寸先は疑心暗鬼 胡蝶しのぶ 70 心を腐らせる毒 デビハムくん
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1ヶ月ほど前からだろうか、最近唯先輩が構ってくれなくなってきた気がする。 今までは毎晩のようにメールや電話をしていたし、休日にはよくデートしてくれていたのに、ここ最近は用事があるといって連絡をくれることもあまりなくなり、休日もいつも忙しくしているみたいで私と一緒に過ごすことは無かった。 もしかしたら、私の受験が近くなってきたということで気を使ってくれているつもりなのかもしれないけど、唯先輩分が足りなくって勉強なんて手につかないよ…。 梓「それとも私、飽きられちゃったのかな…」 学校から帰宅すると、誰もいない家でそう独りごちる。唯先輩に限ってそんなことはないと、今まであえて考えないようにしていたけれども、ふとそんな言葉が口をついて出てきしまった。 一度言葉にしてしまうと、いままで漠然と頭に浮かんでいた嫌なイメージが確固としたものに変わり、次から次へと嫌な考えが湧いてきて止まらない。 梓「唯先輩…会いたいよぉ…」 明日は私の誕生日。平沢家で先輩方や憂、純が盛大にお祝いをしてくれることになっていた。 確かにそれはとても嬉しいし、ありがたいことだと思うんだけれども、だけど…今の私は唯先輩と二人っきりの時間が欲しい…。 折角みんながお祝いしてくれるのにこんなこと考えちゃう私って嫌な子かな。こんな私唯先輩に愛される資格ないのかな…。 そんな風にうじうじと過ごしていると突然携帯のメール着信音がなった。慌てて携帯を開くとそれは唯先輩からだった。 From 唯先輩 「あずにゃん、久しぶり!!最近会ってあげられなくてごめんね? それで明日のことなんだけど、パーティーの前にあずにゃんの家に行っていいかな?少しだけ二人きりの時間が欲しいんだぁ…」 梓「唯先輩…」 もちろんですよ…ダメなはずが無いじゃないですか…。私はすぐにOKの返事を送った。 嬉しい…やっぱり唯先輩も私と同じ気持ちだったんだ。それとも何か用事があるのかな。 まさか別れ話とか…。まさかね…。そんなの有り得ないよ、うん絶対にない。 そんな事ないはずなのに…何でこんなに胸が苦しいんだろう…。 ――――――――― 気がつくと私の目の前には唯先輩が立っていた。そして唯先輩は悲しそうな顔で私に告げた。 「あずにゃん、ごめんね。私もうあずにゃんとは一緒にいられないよ」 いや…。なんで…どうしてそんなこと言うの…。 「バイバイ、あずにゃん」 待って!行かないでよぉ!お願い!お願い…だから…。 「あずにゃん、しつこいよ。私あずにゃんのそういう所が嫌いなんだよね。いっつも偉そうなこと言ってる癖に結局誰かに甘えてばっかりじゃん。少しは成長しなよ。」 ごめんなさい…。謝るから…なんでもするから…置いてかないで…。待って!お願い!唯先輩!!やだ!!やだよぉ!! ――――――――― 梓「…………夢……か…」 嫌な夢だ。折角の誕生日だって言うのに最悪の目覚め。 梓「唯先輩……」 早速今の夢の内容が頭の中で鮮明に再生された。どうしてこんな嫌な夢に限ってはっきりと覚えているのだろう。 正直学校に行く気分にはとてもなれずこのまま欠席してしまおうかとも考えたが、憂や純に心配をかけるわけにも行かないと思いなんとか気持ちを奮い立たせ支度を整えると家をあとにした。 私はその日、一日中上の空でその日の学校での出来事は全く覚えていなかった。 憂や純には体調でも悪いのかと聞かれたけど適当に誤魔化した。とにかく今は一刻も早く唯先輩に会いたい、それだけだった。 その日の授業が終わり放課後になると、私は真っ直ぐ自宅へ向かった。別にそれで唯先輩が早く来てくれるというわけでもないけれども、いつでも唯先輩に会える準備をしておきたかったから。 梓「……唯先輩、まだかな…」 梓「……早く来てください…でないと私…泣いちゃいますよ…」 ピンポーン 梓「来た!!」 ガチャ 梓「唯先ぱ……」 唯「あっっずにゃ~~~~~~~ん!!!!!!!!!!」ダキッ 梓「キャアッ!!」 私が玄関のドアを開けると唯先輩は私が唯先輩を視認する前に抱きついてきた。 唯「あずにゃん!!あずにゃん!!あずにゃん!!すっごく久しぶりだね!! あぁ、あずにゃんの肌!!あずにゃんの髪!!あずにゃんの匂い!!もうこれが無いと生きていけないよぉー!!」スリスリペタペタモフモフペロペロクンカクンカスーハースーハー 梓「ちょ…////唯先輩、やめてください!!いきなりそういうことするのは…////」 唯「えぇ、いいじゃ~ん、あずにゃんのいけずぅ~」 梓「まったくもう!!大体もし親とかが出てきたらどうするつもりだったんですか!!」 唯「えぇ~?それは大丈夫だよ~。だってあずにゃんが玄関まで大急ぎで走って来るのが扉から透けて見えたもん!!」 梓「なっ…!!そ、そんなことしてないもん!!適当なこと言わないでよ!!」 あぁ~、もうなんでこの期に及んで私はこんなに素直じゃないんだろう…。さっきまで、あんなに唯先輩に嫌われてたらどうしようなんて悩んでたくせに…。 唯「とりあえず、ここじゃなんだし奥に入れてもらってもいいかな?」 梓「あっ、すいません。どうぞ」 梓「それにしても良かったです」 唯「ん~?なにが~?」 唯先輩が買ってきてくれたお茶を飲みながら私たちはリビングで久しぶりの2人だけの時間を満喫していた。 梓「唯先輩が私を嫌いになっていなくてですよ」 唯「え…?どうして?私があずにゃんを嫌いになるなんてありえないよ」 唯先輩は心底不思議そうな顔をして、首をかしげた。 それを見て私はこんな無邪気な唯先輩の気持ちを疑っていたのかと、申し訳なさと自己嫌悪で胸が詰まった。 唯「そうそう、今日はね。あずにゃんにプレゼントを渡したくて来たんだ。あずにゃんは私の特別な人だからやっぱり二人っきりのときに渡したくて…」 特別な人…か。あらたまってそういわれるとなんだか照れてしまう…。 唯「happy birthday お誕生日おめでとう あずにゃん」 唯先輩は優しくそういうときれいにラッピングされた箱を差し出した。 梓「あ、あの…////ありがとうございます…」 唯「今開けてもいいんだよ?あずにゃん」ワクワク …………開けて欲しいんですね。 唯先輩の期待するようなまなざしを受けて私はラッピングを丁寧にはがして箱を開けた。 梓「あっ…」 箱の中には指輪。そしてその指輪には綺麗な石がついていた。 梓「これは…宝石…?本物の…」 唯「うん、本物だよ!!正真正銘!!」 更におそるおそる手にとってよく見てみるとリングにはAZUSAと彫ってあった。 梓「これ…相当高かったんじゃ…」 唯「うん、ちょっとね…。だから頑張って稼いだんだよ」 梓「じゃあ、最近会ってくれなかったのは…」 唯「ちょっとバイト入れすぎちゃってね…」 梓「……唯先輩、馬鹿ですね……」 唯「ば、ばか?」 梓「ええ、馬鹿です…大馬鹿です……」 唯「あ、あずにゃん…。ごめんね、それ気に入らなかったかな……?」 梓「そういう……そういうことじゃ…ないんですよぉ…」ポロポロ 唯「あずにゃん!?どうしたの!?どこか痛いの!?」 梓「私はこんなのなくたって…唯先輩さえ居れば…ヒック…よかったのにぃ…」 唯「!!」 梓「ヒック…寂しかったんだからぁ……バカァ……ヒック……」ギュウ 唯「あずにゃん…そうだね、私馬鹿だった。あずにゃんの気持ち分かってなかったよ。寂しい思いさせてごめんね」ギュッ その後、しばらく私は唯先輩の胸の中で泣き続けた。 唯「もう大丈夫?」 梓「はい、ご迷惑おかけしました」 唯「いやいや、元はといえば私が悪いんだし」 梓「でも、唯先輩は私を喜ばそうとして……」 唯「空回りしちゃった……」 確かにそうかもしれないけど、それは勝手に勘違いしてた私も悪いわけで… 唯「あ!そろそろパーティー始まっちゃう!!」 梓「本当だ…」 っていうか、すっかり忘れてた…… 唯「じゃ、行こっか?」 梓「……うん」 そして数時間後平沢家で盛大に行われたパーティーも終わり、私は唯先輩に家まで送っていってもらっているところだった。 唯「今夜はたのしかったねー」 梓「そうですね。私もこんなにたくさんの人に誕生日を祝ってもらえるなんてすごく嬉しいですけど、なんか皆私をおもちゃにしすぎじゃありませんか?」 唯「あずにゃんは愛されてるんだよ~」 梓「……微妙に嬉しくない」 梓「ところで、唯先輩…」 唯「ん?」 梓「今夜、泊まっていきませんか…」 唯「フフ、そうだねあずにゃんが怖い夢見ないように添い寝してあげるよ」ギュッ 梓「そっ、そんなの見ないもん!!」 唯「アハハ、冗談だよ」ナデナデ 梓「うう……////」 唯「あずにゃん、happy birthday 愛してるよ」チュッ 梓「わ、私も、愛してますよ……////」 おわり もしかしたらみんながこっそり見ているかも。 -- あずにゃんラブ (2013-01-12 00 35 59) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/tetrismonster/pages/164.html
第16話 不安の影 火属性モンスターが多数登場。他の属性もいるが、地属性は出現しないので、水属性一辺倒でも進むことができるだろう。 クエスト一覧 両手に花 消費スタミナ 7 バトル数 5 獲得経験値 1600 Gold 6000 バトル 出現モンスター 備考 1 ファイアーキングアルッカ ファイアーキングペンペン ファイアーキングアルッカ ファイアーキングペンペン ファイアーエーギル 2 ファイアーウォーハウンド ファイアーウォーハウンド ファイアーウォーハウンド 3 ファイアーウー ファイアーウー ファイアーウー 4 ファイアーウォーミィ ファイアードラゴン ファイアーウォーミィ 5 ボムマスター ボス 全速前進です 消費スタミナ 7 バトル数 5 獲得経験値 1600 Gold 5060 バトル 出現モンスター 備考 1 ファイアーホブゴブリン ファイアーホブゴブリン ファイアーホブゴブリン 2 ウィザード ウィザード ウィザード 3 ファイアーウー ファイアーウー ファイアードラゴン 4 ファイアーヘルミィ ファイアーヘルミィ ファイアーウォーミィ 5 ファイアードラゴン ボス 口より足を動かしなさい 消費スタミナ 7 バトル数 5 獲得経験値 1600 Gold 5070 バトル 出現モンスター 備考 1 ファイアーキングアルッカ ファイアーキングペンペン ファイアーエーギル 2 ライトヘルハウンド ウォーターウォーミィ ダークユニコーン 3 ファイアーウォーハウンド ファイアーウォーミィ ファイアーユニコーン どちらかのパターンが出現 ウォーターエレメンタル ウォーターエレメンタル ウォーターエレメンタル 4 ウインドウォーハウンド ファイアーウォーミィ ファイアーユニコーン 5 ボムマスター ボス にわかスパイ?! 消費スタミナ 7 バトル数 7 獲得経験値 2700 Gold 8830 バトル 出現モンスター 備考 1 ファイアーウー ファイアーユニコーン ウインドウー 2 ファイアーホブゴブリン ファイアーホブゴブリン 3 ファイアーヘルハウンド ファイアーウォーハウンド どちらかのパターンが出現 大地の女神 4 ウォータードラゴン ウォータードラゴン ウォータードラゴン ウォータードラゴン ファイアードラゴン 5 ウィザード ウィザード 6 マリン バルカン 7 ファイアードラゴン ボス このページの意見、情報提供、反論、感想などあればコメントどうぞ 名前 コメント
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急に、意識が元に戻る。スッ、と半身を起こして、辺りの様子を伺う……。 どうやら、どこかの屋上らしい。地面は汚れていて、所々に草が生えて、柵は錆だらけだ。 おそらく、廃墟かそれに近い物なのだろう。あまり体が汚れるのも好きではないので、すぐに立ち上がる。 体を軽くはたいて、自分の今の状況を整理する。 (殺し合いと言う事は……合法的に人を殺れると言う事だな。ありがたい) 人を殺すと言う事は、すなわち警察に追われることにも繋がる。捕まってしまっては元も子も無い。 しかし、ここにはそれがない。つまり、何の気兼ねも無く人を殺めることができると言う訳だ。 そうなるとまず必要なのが、武器になる物だ。素手でも人を殺せない訳ではないが、反撃される等のリスクがある。 できるだけリスクは押さえなければ、話にならない。その為に欲しい武器は、銃だ。これなら遠方から攻撃出来る。 上手く使えばこちらの存在を知られる前に殺害できるし、反撃のリスクも高くない。 (そう都合よく、銃が手に入ればいいが………………・どうやら、俺は結構ツイてるらしいな) 自分に配られたであろうバッグから取り出したのは……自動小銃と靴べら。小銃はともかく、靴べらとは。 受け狙いなのか、大真面目に「武器」として入れたのか。受け狙いなら、正直スベっていると言わざるを得ない。 ……それはともかく、この銃にはスコープがついているようだ。普通に撃つことも、狙撃銃代わりにも使える。 「いい物を手に入れたな。しかし……この暗さでは、狙撃はかなり難しいな」 時間までは分からないが、辺りの暗さから真夜中だと言う事は分かる。 幸いにも、月明かりのお陰で周りや手元くらいならぼんやりと見えるくらいの明るさはある。 それでも、遠くはよく見えないので、狙撃はかなり難しい事には変わりがない。 (靴べらは捨てていくか。どの道、役に立ちそうもないしな) 靴べらを柵から放り投げ、一息付く。上着の内ポケットを探り、煙草を取り出し火を点ける。 スーッと一気に煙草を吸って、盛大に煙を吐き出す。やはり、煙草はいいものだ。気分を落ち着かせてくれる。 ……別に、感情が高ぶっていたわけではないが。そんなことより、これからの事を決めておかなければ。 まず、どこに行けば参加者が集まるか。しかし、ただ単に集まる場所を選んでも意味が無い。 この殺し合いに反対し、結託してあの男を討とうと言う人間も出てくるかもしれない。 そんな奴からすれば、俺は邪魔者以外の何者でも無い。そんな所に、わざわざ行くこともないだろう。 自身が殺し合いに乗っていると分かれば、十中八九集中攻撃されるだろう。そうなったら一巻の終わりだ。 ここに来ている全員が、全て手練れとは限らない。だが、数の暴力と言う言葉があるように、数が集まると厄介だ。 (銃が何丁あっても、一度に扱えるのはせいぜい2丁まで。その程度の数でできることなど、たかが知れている。 しかも、銃には当然だが反動がある。片手では、反動を十分に軽減できずに弾道がブレる……。 それから考えられることは……命中率の低下。どんなに強くても、当たらなければ意味が無い) しかしそれはあくまで人の集まる所に自分が向かった場合だ。 こんな事態に絶対巻き込まれたくないなら、人の集まらない場所に行けばいい。しかし、それでは駄目だ。 なぜなら、人が来ない場所にいたら、参加者を襲うことが出来ないからだ(これは当然のことだが)。 ……この問題を、どう解決すべきか。 (……イマイチ、名案が浮かばねえ……。ちっと思考を切り替えるために、持ち物を検めてみるか) 武器は今更チェックする必要もない。となると、バッグに入っている小物を調べることになる。 あの男の言葉に嘘がなければ、バッグの中には携帯電話と、メモ&筆記用具、懐中電灯があることになる。 実際、確認してみると、確かに入っていた。 (考えてみれば、持ち物について嘘をつくメリットが思い付かねえな……) 基本的なルールについてなら、嘘をつくメリットが少しは思いつく。 例えば、魅力的な条件を口先だけで提示し、それで戦闘意欲を高める事を狙うことも考えられる。 ルールをより厳しくして、嫌でも殺し合わなければならないように仕向ける事だって可能だ。 なにせ、こちらにはそのルールの真偽を確かめる術はないのだ。最高でも、疑惑を持ち、独自に分析するしかできない。 (……おおっと、思考がそれたな。持ち物を検めるつもりだったのに) 気を取り直して、携帯電話を手に取る。 形状は、最近流行っているスマホとか言うタイプのようだ。しかし、アイコンは4つしかない。 それぞれ、「ルールブック」・「マップビュアー」・「名簿リスト」、そして「通話」。 ……通話? (おいおい、電話なんかかけられるようにしてていいのか?こんなのがあったら、警察に通報されるぞ) 「殺し合いに巻き込まれた」と言って、警察が素直に信用するかどうかは、とりあえず置いておいて。 通話機能があれば、誰かが通報すると言うのは普通に思いつくはずなのに……。 もしかして、あの男はかなり愚かなのではないか?しかし、これほどの事をするには頭が必要だ。 参加者を、怪しまれないように集める。会場を用意する。武器を、お縄にかからないように集める。 ……これらの事を、上手くやるにはかなり頭の回転が良くないと、世間に露見してしまうだろう。 (頭が良いのか悪いのか……よく分かんねえな) しかし、これも結局は自分の想像に過ぎない。 この考えの確証を得られるような物が無い今、これらの「想像」を「真実」に押し上げる事はできない。 結局、今現在出来る事は自分の持ち物を検める事しかない。 (携帯見てみるか。ルールは今更確認する必要もないな。なら次は、地図の確認とでも行くか) 「マップビュアー」のアイコンをタッチすると、瞬時に地図が表示される。 とりあえず、地図と周りを見比べてここがどこだか考えてみようとするものの……イマイチよく分からない。 何しろ、辺りは暗くて遠くが良く見えないのだ、辺りを見回そうにも見えないのでは意味が無い。 (とりあえず、下に降りてここらを調べてみるか……そうすりゃ何か分かるかもしんねえし) ◇ 「ここは一体どこなんだろうか……?」 未だはっきりしない意識。まるで、熟睡していた時に無理矢理叩き起こされた時のような。 そんな状態から抜け出すために、軽く頬をはたく……。少しは、すっきりした。 すっきりすると共に、再度ここがどこか、と言う疑問が首を擡げてきた。実際、ここはどこなんだろうか? 見た所、アパートのような間取りの部屋の中みたいだが……かなり古びていて、「廃屋」と言うのがふさわしいくらいだ。 (ゴミ屋敷程じゃないけれど、かなり汚いなあ……) 仕事柄、汚いのには結構慣れてはいるものの、それでも気分のいい物ではない。 ……しかし、一体なぜこんな所に自分はいるのだろうか?さっきまで、家でスレにレスしようとしていたのに。 文を打ってる途中で、何だか意識が遠のいて行って、キーボードに突っ伏してしまったところまでは、覚えている。 その後は、変な場所で椅子に座らされていて、変な男の言っていることを、途中までは冗談半分で聞いていた。 ……あの爆発が、起こるまでは。血生臭さと、焦げ臭さが、一気に自分に対して現実を突き付けた。 (殺し合い……こんな恐ろしい事を平然と行うなんて、間違ってる) 命の重みと言うのは、どんな物とも比べることはできない。 自分の職業が職業なだけに、人の死と言う物がどれだけ重くて辛いことかが、身に染みて分かっている。 だから、殺し合いなんて物を許すことなんか、絶対にできないし、する気もない。 (でも……一体どうすればいいんだろう……) 何か、この殺し合いを中止するために役に立つ物が入っていないだろうか? そう思い、バッグの中を探ってみるも、出てくるのはメモや筆記用具、懐中電灯などの小物くらい。 他にも、よく分からない機械にブラシ、それに灰色のキノコが3本入っていた。 ……この機械は一体何だろうか?ボタンがついておらず、大きな画面が表面を覆っている。 また、画面にはよく分からない絵が4つ表示されている。一体、どうやって操作するのだろうか……? (うーん……今の所何も分からないな……これも、中止させるのには役に立ちそうもないし……) 試しにいじってみようにも、下手に操作して大変なことになったら、目も当てられない。 他の物も少し調べてみたものの、どれも現時点では殺し合いを中止させるのに役に立ちそうな物は無かった。 (……ここから、出てみようかな?) この部屋に籠っていれば、つかの間の安全は保障されるかもしれない。だが、それでいいのだろうか? こうしている内に、誰かが殺されてしまっては……。しかし、外を出歩くと言うのはリスクも伴う。 全員が全員、自分の様に殺し合いに反発するとは限らないかもしれないし……。 それに、今自分は身を守れるような物、つまり武器を持っていない。所謂、丸腰だ。 一応、バッグに入っているブラシなら、武器の代わりになるかもしれない。そこそこ長さもあるし。 だが、これはあくまで掃除道具。もともと武器ではないので、あまり期待出来そうにない。 (それでも、無いよりはまだいいけれど……) 【一日目・深夜/C-3:夜見島金鉱社宅:イ棟304号室】 【おそうじマン@オカルト】 [状態]:健康 [装備]:デッキブラシ@SIREN2 [所持品]:支給品一式、スパーッツァ@MGS3 [思考・行動] 基本:この殺し合いを、なんとしてでも中止する 1:どうしよう…… 「……一応、外側を軽く見て回ってみた、が……なんだこりゃ?」 さっきまでいた屋上、これまで通ってきた1人が通るだけで狭くなる通路、途中覗いた部屋。 錆だらけのフェンス、草だらけの道。地面の整備もされていない、まさに筋金入りのボロさ。 見てみた限り、数十年は何の手入れもせずに放置されていたとしか思えない古さだ。 一体どうやってこんな物を……。まさか、本当に数十年も放置していた訳でもないだろうし。 考えれば考える程、謎が増えて行く。答えも無いのに、ただただ謎は増えて行くばかり。 (ま、おいおい考えりゃいいか。今のとこ、ここにはもう用がねえしどっか行くか) ……どこに行くか、結局決めていない。 地図によると、このアパートには4つ他の場所に繋がる道があるようだ。 1つ目は、南西に続く道。2つ目は、南東に続く道。3つ目は北に続く道。最後に、北西に続く道だ。 最後の道は、少し高い位置に存在している。大体、自分と同じくらいの高さだと思われるが……。 生憎、そこに登るために取り付けられていたであろう鉄製の階段が、壊れているのだ。 最初は誰かに壊されたのかと思ったが、よく見てみると老朽化して壊れた物らしく、結局大したことはなかった。 (南西に行けば、橋と街が。南東に行けば、川にぶつかる。北に行けば、森と工場が……) それに、わざわざ行く気も無いが北西に行けば海に出るはずだ。 しかし、海に行った所で特に意味は無いだろう。 (……決めた。南西行ってみるか) 街なら、それなりに人が通るかもしれない。それに、もし腹が減った時にもすぐに食料を確保できるだろう。 なにせ、ルールに「食料も現地調達」とあるのだから、食べ物が置いてあるような施設があってもおかしくない。 コンビニなり、スーパーなり、レストランなり……考えてみると、案外多いものだ。 「……行くか」 【一日目・深夜/C-3】 【篠原惇平@オリジナル】 [状態]:健康 [装備]:64式小銃(狙撃仕様)(20/20)@SIREN2 [所持品]:支給品一式、自前の煙草、マガジン×3 [思考・行動] 基本:殺し合いに乗る 1:とりあえず、街に行ってみるか 2:いろいろ気になることが多すぎる……がおいおい考えて行くことにするか ※靴べら@SIREN2が、C-3のロ棟付近に落ちています ≪参加者紹介≫ 【名前】 篠原惇平 【性別/年齢/職業】 男/25歳/会社員 【特徴】 身長・体重ともに平均的で、特に悪い部分もない普通の男。 【備考】 普通の会社勤めの好青年……かと思いきや、心の奥に、殺人願望を抱えている。 ≪支給品紹介≫ 【デッキブラシ@SIREN2】 おそうじマンに支給。 攻撃モーションは早いものの、攻撃力が全然無いので使えない。 敵にわざと拾わせると、攻略が楽になるかも……。 【スパーッツァ@MGS3】 同じくおそうじマンに支給。 食べると、眠くなってしまってその場で眠ってしまう。場所によってはゲームオーバーになることも。 【64式小銃(狙撃仕様)@SIREN2】 篠原惇平に支給。 64式小銃に、狙撃用のスコープを取り付けた特別仕様。三沢三佐御用達。 普通の64式小銃より狙撃がしやすくなり、またほんの少し攻撃力が高い。 【靴べら@SIREN2】 篠原惇平に支給……されたが、投げ捨てられてしまった。 武器として手に入るが、これを使うくらいなら素手で突き飛ばした方がいいかもしれない……。 ブラック★コックシューター 投下順 THE FALLEN GAME START 篠原惇平 忍び寄る気づかぬ恐怖 GAME START おそうじマン おつかれさま
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全タイトル解説 vol.26 不安と動揺 かつて晶を一方的にクビにした上司・小平の不審な死。晶の後にファッション雑誌の編集長になった原島の謎の失踪。晶は自分の周りで何かよからぬことが起こっていることに動揺し、さらに一連の事件と司が関係しているように思われ、不安になる。原島と親しかった塩谷は独自に事件を調べるが、なぜか晶には何もせず大人しくしていろ、ときつい口調で告げるのだった。さらに“インディゴ” のメンバーにも晶を店の外に出さないよう命じる。 <コメント> ただのダメおやじかと思われていた塩谷さんに皆えらい忠義心。 憂夜「私達は塩谷さんに絶対の信頼を寄せているんです。モイチ、モサク、樹に吉田吉雄、彼らが店長に拾われた様にこの店にやって来た事と同じ様に私達は塩屋さんに拾われてこの店に来たんです」・・・ホストってどこにいけば落ちてますか?
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8カ月頃に起こる、養育者への後追いや、人見知りのことを指す。 養育者との肯定的な情動共有や、ネガティブな情動の調整の経験を通じて、 子どもは養育者に対して安心感や信頼感を育む。 そのため、子どもが養育者を後追いしたり、養育者以外に対しては人見知りをしたりするようになる。 この時期の子どもと養育者の信頼関係を知るうえで重要な指標となる。
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067話 不安と安らぎと ガラス張りの壁面より光が漏れ、部屋を明るく照らし出す。 このような閉鎖された狂気の街となる前までは、人々が交流を求め、情報を提供していた場所であり、 様々な情報が飛び交い、それを追う者達がこの近代的な建設物の中で纏め上げ、人々に見せていた。 だが、今はただ閑散とした寒々しい空気が満ち溢れ、寂しさをも感じさせる場所となっていた。 スマルTV、エントランス。 この地に突如、光の球体が現れ、それは次第に膨れ上がり、二つの影を残した。 血にまみれ、生死を彷徨う深い傷を負った少年と、 強力な魔力を持ち、少年を救護しようとしている少女。 この広く、何もない空間にその影は現れ、人工的な光は淡く消え失せた。 魔性の姿をした少女より逃げるために使った魔法。 それにより、金髪の少女がこの大地へと送り込まれた最初の地点へと転送していた。 だが、この場所は彼を救った場所からさほど離れているわけではない。 今なお、辺りに気を配らなければならない状態にかわりはなかった。 明るくなった外からは、転送した光、介抱するこの光を気づかれる事はない。 だが、ここで大きな魔力を使えば、万が一敵となりうる人物に察知されないとも限らない。 また、彼を残し、己の死を迎えたとき、彼が回復するためには道具が必要となることは明白だ。 今彼のためにできることは、道具を一切使用せず、魔力による回復。 少女は彼の今後も考え、ただ介抱することだけを考えていた。 大理石の床へ倒れこむ少年の傷の上へ手を翳し、小さく口元を動かしていた。 ―――お願い…死なないで。 気持ちとは裏腹に、白い大理石は赤へと染まり行く。 止め処なく流れる血に、恐ろしさを感じながら、魔女の手から暖かな光が零れ始めた。 その光は少年を包み込み、ぱっくりと開いた傷口を少しずつ閉じていく。 ―――回復力が落ちている。 当然だ。此処は死を望まれて集まった者の監獄なのだから。 回復などされては死者が減ってしまうからだろう。 それでも彼女は少年へ己の魔力を注ぎ込む。 何度も。 何度も。 何度も…。 彼の顔色も随分と戻って来てはいるが、ささくれた傷口を完全に閉じきるにはまだ時間がかかる。 生命を維持するために、体内の活動を弱めた事も影響していた。 彼自身の自然治癒力さえも下がっている。 魔力による回復の限界…。 自然治癒力を高め、傷を癒すこれらの魔法は、今の彼には効き辛い。 さらには、流れ出した血は元へ戻る事はない。 生命の危機を脱しているとはいえ、 目を醒ましたとき、極度の疲労と貧血状態で立ち上がる事すらできないかもしれない。 その時、敵となる者が襲ってきた場合…。 ―――今全ての魔力を使い尽くすわけにはいかない。 彼を救える者は、己一人なのだから。 今はもう、周囲に何者かの気配は感じない。 ―――しばらくの休息を、彼と共に取ろう。 完全なる睡眠ではなく、意識を保ったままの休息。 周囲を警戒しながらどこまで休めるのか。 不安に感じながらも、魔女は彼の傍らでしゃがみ込み、そして美しい瞳を閉じた。 「ここは――どこだろう…?」 窓から差し込む光は既に天頂に近い。 魔女は傍らで船を漕いでいたが、彼の目覚めと同時に体を起こした。 「起きたか、少年。死んではいないぞ。安心しろ。」 まだ虚ろな目をした少年に、魔女は素っ気無い言葉をかけた。 これは、彼のことを信頼し、理解しているからこそかけられる暖かさを含んでいることを、 少年は誰よりも理解していた。 彼女がいるなら、今すぐ旅立つ体制に持っていかなくてもいい。 その安心感さえ与えてくれる少女の声に、まだ完全に戻りきっていない顔色をしながらも、 軽く微笑み、いつも通りの彼の言葉を少女に投げかける。 「魔女――今日も…綺麗だね――」 「―――ばか。」 魔女は少年から視線を逸らすが、深い感情があったわけではない。 いつも通りの会話。 いつも通りの口調。 自然な彼のしぐさも、この狂気の大地では、強がって見える。 それだけに、少女は呆れていただけだった。 「全く…あれだけの重症を負っておきながら、暢気なものね。」 呆れ顔のまま、少年を真っ直ぐ見詰め、少女は彼の傷を見た。 回復はこのまま休めばあと数時間で元に戻るだろう。 少女もまた、彼同様安心感を得ていた。 だが、少年の表情は突然厳しくなり、口を開いた。 「僕さ、夢を見たんだ。」 魔女は逸らしていた視線を彼へと戻し、次に出る言葉を待った。 普段柔和な表情で語る彼は、どこか暢気な言葉を発する所がある。 しかし、このような顔で話す事は、決意や何かの不安要素を見つけた時の場合が多い。 彼女はそれを知っていた。 「二人でこの世界から帰る夢。力を貸してくれていた…ルシファーが…その…」 「なに?」 少年は眉根を寄せ、口ごもりながらも話し辛そうに言った。 「―――殺されるんだ。そしたら道が開けて…帰れるようになったんだけどさ…」 「そう。」 「気味が悪いよね。夢だから…気にしなくて良いと思うんだけど。」 なぜか胸騒ぎを覚え、沈黙を続けた。 部屋を照らす暖かな光が、明るくなり、暗くなり、二人に投げかけ、天井の色を変化させ、 沈黙を途絶えさせないよう続けているかのようだった。 (このまま、ずっと此処へ閉じ込められていたら。) (どうやっても脱出する方法がなかったとしたら。) 少女の恐ろしい考えはとめどなくあふれる。 ただ、少年の迷いなき眼差しだけが、彼女の救いだった。 「そうね。たとえ何が先に待ち構えていたとしても―――。」 自分を見つめた少女の言葉の先を、少年は理解し、頷いた。 ―――どんな手段を使ってでも、もう一度家へ帰ろう。 二人で乗り越えて、あの世界へ帰ろう。 微笑を交わし、少年は再び深い眠りの底へと誘われていった。 魔女は立ち上がり、己のザックに手を伸ばす。 これからの決意を固めた彼女にもう迷いは無くなっていた。 探りあてたその中から、一本の大剣を取り出す。 (彼が目覚め、再び戦える力を持ったとき、役に立てるよう、この剣は外へ出しておこう。) そうつぶやくと、窓辺へと長剣を立てかけた。 丁度この場所には悪魔が闊歩している。 此処を拠点に情報を集め、仲魔を増やし、それから旅立とう…。 だが、この時、激しい憎悪に狂った悪魔の咆哮が、この街に響いていた。 一抹の不安を感じながらも、今はその体力を、彼が取り戻す事だけを考えよう。 そう心に言い聞かせ、少女は自分の羽織るローブを、彼にそっと掛けた。 時刻:午前10時 【主人公(旧2)】 状態:瀕死より回復中 武器:円月刀 道具:スコップ他 現在地:青葉区 スマルTV 行動指針:まだ特に考えていない 【東京タワーの魔女(旧2)】 状態:疲労(魔法多発不能) 現在地:青葉区 スマルTV 行動指針:主人公の救済 Back 066 Next 068
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【大喜利歴】 2013年5月25日の第43642回から 【名前の由来】 理由を書けば長くなります ひとつの理由は字面の良さです 【好きなオオギリスト】 悠祐ゆっけさん 言い回しとか、発想とかが参考にならないほどすごい 副編集長さん お手本です スカイハイさん 誰でも分かるボケをするのはすごい 【その他】 2000年生まれの13歳、夏に齢を重ねます 無神経な発言をすると思います、不快でしたら言ってください 置きボケ多いです