約 1,036 件
https://w.atwiki.jp/suka-dqgaesi/pages/445.html
919 :1/2:2007/06/15(金) 08 24 16 (義親に対する)DQ(な)返し ではなく DQ(な私がした)返し なので、不快に思った方はゴメン。 おまけに長文重ね重ねゴメン。 婚姻届を出して、その1ヵ月後に挙式・披露宴をした。 その翌日、昼食を一緒にと言うことで義実家へ。 すると上座に座ったウト・コウト、両側に控えるトメ・コトメ・コウト嫁。 ウトが夫を自分の隣に座らせ、 トメが私を末席に行けとアゴで支持。(後から考えるに、これが一番腹が立った) ウト「嫁子(いきなり呼び捨て)。 あんたは○○家の嫁になったんだから これからは心して○○家に尽くしてもらいたい。 トメ子にいろいろ習って、我が家に早くなじむように。」 トメ「今までとは何事も考えを改めて、息子君に尽くしなさい。 女は1歩下がって主人についていくのが、女の道です。」 コウト・コトメ「・・・・・(ニヤニヤ)」 コウト嫁「・・・・(うつむき)」 夫は「何言ってるんだ」「そんなご大層な家じゃないだろう」と制止するも あっちは全然止まらない。(旦那は末っ子なので、ぶっちぎられてた) 920 :2/2:2007/06/15(金) 08 24 59 結婚前はとてもフレンドリーでユニークな義家族だったので 私は「これはコント形式の歓迎会に違いない!」と脳内変換。 これは何か返さなければ、と思い、 「嫁イビリファイト!カーン!ってことですね。 ♪チャーッチャ チャーッチャ チャッチャ チャッチャ チャ♪ (日テレのスポーツ番組の曲を歌った) いやー色々趣向を凝らしてくれて、ありがとうございます! 実は私こういうのあこがれてたんですよね! ♪チャララチャラララララ~(渡鬼テーマソングを歌う)」 ウト・コウトは激怒。トメ・コトメも大声で私を罵り始め、 ようやく「あ、コントじゃなかったんだ」と気付き、 「ごめんなさい。私、こういうのぜんっぜんダメなんです。 こういうのが好きなお家だったら、 最初っから言ってくれたら良かったのに。」 「(夫に)ゴメン。こういうのが好きとは知らなかったし、 ちょっと私の思ってた結婚とは違うみたい。 別の人見つけて。本当にゴメン。実家の親には私から言っとくから。」 とそそくさと義実家を出て自宅に戻り、ホテルにいた両親に報告。 両親が烈火のごとく怒り始めたのを見て、 「なんかこれってリアル渡鬼?」とひとりでワクテカしていた私。 幸い離婚もせず、義実家とはほぼ没交渉で現在に至ってますが、 世間知らずのドキュだったと、今思えば恥ずかしいorz 921 :名無しさん@HOME:2007/06/15(金) 08 29 06 GJ 922 :名無しさん@HOME:2007/06/15(金) 08 30 34 GJ!天然最強。 >「ごめんなさい。私、こういうのぜんっぜんダメなんです。 >こういうのが好きなお家だったら、 >最初っから言ってくれたら良かったのに。」 このセリフはウトメの前で言ったんですか? 925 :名無しさん@HOME:2007/06/15(金) 08 33 18 GJ!よくやった。その脳内変換と度胸に乾杯。 926 :名無しさん@HOME:2007/06/15(金) 08 36 06 すげー、朝から爽快だ!! 927 :名無しさん@HOME:2007/06/15(金) 08 38 05 コウト嫁は今でも偽実家にいびられてるのだろうか…カワイソス 928 :名無しさん@HOME:2007/06/15(金) 08 38 43 GJ! なんだか清清しい気分だから今から寝るわw 929 :名無しさん@HOME:2007/06/15(金) 08 48 52 超GJ! 最後のセリフ言った後のウトメコウトメの反応と、その後の旦那の対応をkwsk! 930 :名無しさん@HOME:2007/06/15(金) 08 49 59 ぶはっ!!!!天然に勝る敵なしだなwwwwGJ 936 :919:2007/06/15(金) 09 10 20 こんな物知らずにGJをくださって、ありがとう。 某スレで「嫁のつとめ云々」と言うのを見て思い出したので、書いてみました。 上に書いた話は義家族の前でのことです。 結婚前は「敬語なんて使わなくてもいい」「これでうちも3人娘(コトメ・コウト嫁・私)だ」と言い、 ウトがダジャレを言うと「もーお父さんたら(笑)」と和やかに笑い、 コウトは「妹が増えてうれしい」、コトメは「妹が欲しかったの!」と言い 常に笑いの耐えない家庭でした。 夫ものんびりした性格で 「こういう人が育った家庭に仲間入りできて、私幸せ(ハアト」 と心底思っていたのですが・・・・・・甘かった。 私はドキュをかましてさっさと家を出たので (末席だったため、即効で逃げられた) あの後の義実家の様子はわかりません。 夫は「もうあいつらは知らん!」と言い、その後ほぼ没交渉。 風の噂で聞くと、コウト嫁さんも最近は義実家には殆ど行ってないらしい。 (末っ子嫁に対する態度がアレなので、コウト嫁さんの辛さは想像できる) NEXT→スレ21-12
https://w.atwiki.jp/shinmegamitensei2/pages/20.html
トップ|基本|悪魔|マップ|シナリオ |その他 世界三大宗教 『真・女神転生2』では、世界各地の悪魔たちが登場するが、プレイするにあたってそれら悪魔たちの由来や関係する宗教の背景を知っておくと、よりゲームが楽しめる。このページでは各宗教の基礎的な情報をおさらいする。 世界宗教 世界には数多くの宗教が存在するが、宗教人口の七割をわずか4つの宗教が占めている。その4つの宗教のうち、キリスト教、イスラム教、仏教を世界三大宗教と呼ぶ。ただしこれは宗教人口の多さが定義となっているのではなく、その宗教がひとつの民族に限らずさまざまな民族に受け入れられていること、また明確な創唱者(教祖・開祖)がいる宗教であることが、世界宗教の定義となっている。 メガテンでおなじみのヴィシュヌやシヴァが属するヒンドゥー教の場合、宗教人口は多いがインドを中心とした『民族宗教』であるため、世界宗教としては認められていない(後述)。また創価学会や摂理・統一教会などの朝鮮系宗教などは、ただのカルト教団なのでもってのほかである。 さて宗教人口別に見てみると、2003年の時点でキリスト教は約20億7千万人、イスラム教は約12億5千万人、仏教は3億7千万人であるという。特に多いのがキリスト教だが、信仰はヨーロッパ・ロシア・アメリカ・オーストラリア(一部)・ニュージーランド・南アフリカと、非常に広範囲にわたっている。イスラム教は中東を中心として、インドネシア・マレーシアなど、仏教は日本・チベット・タイ・スリランカなど、東アジア、東南アジアに多く受け入れられている。メガテンシリーズの悪魔はこれら世界宗教からの出典も多い。 さてこのように、現在も人類に深く関係している宗教であるが、一体人類はいつから宗教と関わりだしてきたのだろうか? 現在の研究では、人類は宗教を遅くとも旧石器時代(約300万年前~約1万年前)ごろにはすでに宗教は存在していたとされている。旧石器時代、まだ人類文化が始まったばかりのころの宗教は、人の営みや自然的な事象に対する畏れや敬いの念、あるいは動物への崇拝など、感情からくる原始的な信仰でしかなかった。やがてそれが長い時間を経て『神』といった観念へ変化し、アニミズムに見られる大自然のあらゆるものに神が宿るとする多神教が生まれた。そして、その多神教からやがて唯一絶対の神を崇める一神教へと展開していったと考えられている。 キリスト教 イスラム教 仏教 神 ヤハウェ アッラー なし 開祖 イエス ムハンマド ゴータマ・シッダールタ 特徴 神の子イエスの復活と絶対愛を信仰する。 アッラーへの絶対帰依とイスラム法の遵守。 すべての人を慈悲で救うという教え。 展開 カトリック、プロテスタント、正教会など。 スンニ派、シーア派など。 大乗仏教、上座仏教など。 各宗教の開祖 世界宗教の定義のひとつは“明確な創唱者がいること”と書いた。つまりそれは、その宗教の中心的な考えがはっきりとしており、またいつ始まったものであるのかも明確にされているということである。 まずキリスト教の場合、ユダヤ教徒だったイエスが新しく説いた教えが基盤になっており、イエス没後、紀元一世紀半ばに成立したとされている。遅れて七世紀に登場したのがイスラム教で、創唱者ムハンマドは天使ガブリエルの啓示を受け、アッラーの信仰を生む。この啓示を著したのが、聖典『コーラン』である。 仏教はこのふたつの宗教よりさらに古く、創唱者はゴータマ・シッダールタという、一般的には仏陀・釈迦・釈尊と呼ばれている人物で、紀元前六~五世紀(前五~四世紀とする説もある)に悟りを啓いたという。 このように世界三大宗教とは、それぞれひとりの人間が興したもので、それが千年・二千年という、途方もなく長い歴史・時間を経る中で社会の風習や生活習慣として深く根付き、現代に至っているのである。 その他の宗教 世界三大宗教のおおまかな概要を理解できたところで、ほかにも存在する宗教も、簡単にではあるが見てみよう。 まずは『民族宗教』から。『民族宗教』とは、“創唱者や起源は明確ではないが、ある民族が成り立っていく過程の中で成立してきた信仰”を指す。『民族宗教』は民族が伝えてきた神話や伝承、社会的儀礼といったものが重要な要素であり、さらには祖先崇拝などが見られることもある。また、自分たちの民族が神の末裔であるとする信仰も多い。日本の神道はこれに当たる。ヒンドゥー教はインドの人口の8割が信仰するという巨大な民族宗教である(しかしインドの国教ではない。ヒンドゥー教を国教としているのはネパール)。またチベットの場合、ボン教という民族宗教がかつて存在したが、これはのちに仏教と結びつき、チベット仏教となった。 一方、ヨーロッパ圏でもかつては各地に民族宗教が存在したが、キリスト教の興隆とともに吸収、あるいは衰微していった。このように、他民族や他宗教の影響を受けて、時代の流れの中で消えていった民族宗教も多い。 この他には『古代宗教』と分類できる宗教もある。例えば有名なものでは、キリスト教以前に成立したローマのミトラス教や、ペルシアのゾロアスター教があげられるだろう。特にゾロアスター教には終末論や最後の審判という観念があり、キリスト教に大きく影響した。 上へ
https://w.atwiki.jp/talesrowa/pages/372.html
Turn of the stray crow そうして彼らが最後に歩を進めてこそカーテンが上がり、物語は本当の開幕を歌う。 しかして既に舞台は混沌、演目を仕損じれば端役に死す。では、始まりを告げる第一手を示せ。 俺の体はやけに正直だ。走り抜いて息を切らしたグリッドは自分をそう評価した。 まるで雲海の中にいるか――実際には知らないから、雲海という言葉に対する自分の想像図だけど――のように目の前には乳白色の世界が広がっている。 この色のせいで境界は定かではないが、ここは地図上で言うところの唯一の村C3だ。そしてこの島で今一番危険度の高いエリアでもある。 俺は息も絶え絶えに二人のほうをちらりと見た。 一番分かりやすく息を呑んで身構えるキールと何を考えてるのか一向に推し量れないその目を閉じたメルディ。 二人の反応は確かに対照的だったが、その反応をもたらした思いはきっと同じだ。 眼前の光景はミクトランの仕業か、果実作物などといった生命感は欠片もなく、背丈の低い雑草が何本かぽつぽつとあるだけだ。 遠くを見渡すことのできない以上、この死にかけの南地区は視界が開けている分、逆にぼんやりとしか景観を把握できない。 ここは文字通りの意味で、五里霧中の世界だ。 そんな何も見えない靄の中、二人はその向こうに待っている“何か”に対して覚悟のようなものを決めようとしている。 はは、と自分をせせら笑う様な声が内側から聞こえる。 覚悟? “そんなものすら俺には無い”。 俺は確かにこの光景に驚いてはいるさ。でも、驚いているだけ。動物にだってそれくらいはできる。 そこから沸き立つべきものが何処にも無い。 ただ純粋にファンダリアとは違う白い世界というものの珍奇さ、物珍しさに驚いていると自分を解釈したグリッドはそう思った。 真っ白な世界に人影はない。ロイドもヴェイグもカイルもこの奥に行ってしまったようだった。 「この霧……―――め、入って―――らを闇討ち――――めて――って魂胆か」 誰かの音に、俺には何も返さなかった。 まだ息が弾み単語を紡ぐことすらできないし、それに、返すべき言葉が見つからなかった。 明らかに自然と生まれたものではないこの霧には意図がある。何かを成そうという意思がある。 でも、きっとその意思の中に俺はいない。この霧の主の眼中にきっと俺は入っていない。 魚を獲ろうと網を張って、引き上げたときについてくる海月か昆布のようなものだ。 この霧の向こうには俺を待っているものが無いのだから、俺にとって意味を成さない。故にかける言葉が無い。 歯牙に掛けてくれる誰かなんて、俺にはもう有り得ない。 呼吸は水分と交じり合い、窒息しない程度の息苦しさを常に与え続けている。 思考にも、精神にも何かが息苦しい。しかしこの圧迫感は海の膨大さのそれとは違う。 まるで閉じ込められたよう――そう、箱の中に閉じ込められたように。 その時だった。少し、何処からかむず痒いような煮え切らない視線を感じて、そちらをちらりと振り向く。 全てを覆い隠す白の結界の中でに浮かぶ彼女の褐色は妙に、俺の視線を集中させる。 自然と目線が体から、その幼子らしい大きな頭に移っていく。 直ぐにでも手折られてしまいそうな頸、片手で塞げる口、親指だけで潰せそうな鼻と移り、そうして挿れれば呑み込まれてしまいそうな暗い淵へ。 視線の先にいた少女はキールに寄り添いながらこちらを見ていたような気がした。 あ、と声を出そうとして、未だ息荒げる身体が吸い込もうとした酸素と口で鉢合って噎せる。 ガハンゴホンと悶え、呼吸が整うまで数秒。その後に面を上げた俺の前には、もう俺の方を向いた彼女は、何処にもいなかった。 錯覚だ、そう思う自分がいる。 彼女が俺を見る理由がない。詳しい話は聞いても理解しきれなかったが、彼女はもう心を病んでしまったらしい。 そんな彼女がどうして俺を見る。 いや、そもそもがただの勘違いじゃいのか? 或いは壮大に滑稽な思い上がり。 偶さか向いた先に俺が居ただけで、実際は“俺の背中にあるモノを見たかったのに、俺が邪魔だっただけなのかもしれない”じゃないか。 酸欠なのか、考え方自体が自意識過剰だとは思う。 だが、それを素直に享受出来ない何かが、俺の中で潮騒の様に唸っている。 それじゃ余りにも俺が惨めじゃないか。俺なんか比べものにならない位惨めな彼女の眼中にすらなかったら、俺は虫螻以下じゃないか。 一瞬に刻まれた、無感動な彼女の少しだけ悲しそうな瞳が脳裏で際立つ。 何が俺をざわめかせる。何も残っていないこの俺に、ざわめかせる何かが残ってるとでもいうのか。 だとしたらメルディ、お前には“この矛盾”が見えてるっていうのかよ。 教えろ。なんだそれは。 教えて。いや、教えて下さい。それがお前にとって一瞥に過ぎない塵芥でも構わないから。 頼むから、俺に、何もない俺に、何かを呉れ。 “それがなければ俺はここに居られない” 「――――――――ッド。聞いているのか?」 聞き慣れた筈の声が、まるで冷や水のように鼓膜を打った。痙攣に近い反応でグリッドはキールの方を向く。 未だ過ぎた呼吸音だけが反響し、心臓を酸素で満たすように心音は頭蓋を圧迫している。 それだけで、今も吸い込んだ霧の様にその身は真っ白に塗り潰されそうになる。 「あ、ああ。聞、いてる……」 キールが何を言ったかも判らないまま、グリッドは曖昧に濁った返事をした。 こういっておけば、当りこそすれ、会話を途切れさせてバツの悪い気分にする程外すこともない。 そう思ってから、ようやく自分の変化に気づいた。 なんだ、俺って空気読めたんだ。この俺が“空気を読んだのか”。 嘗ての俺なら、例え身体が疲労困憊でもきっとこんな時に周りに合わせたような発言はしなかっただろう。 俺は漆黒の翼の団長だったからだ。ミリーやジョンの手前見得を切り続けなければならなかった。 でも、今は、もうそんなどうでもいいものの為なんかに縛られる理由も 「ガハァッッ!!」 気道が裂く気分で息を一気に吸い込み、脳に浮かんだ何かを押し潰す。 (い、今、今何を考えた!? 違う。違う。ちがう。それだけは違う!!) それだけは認めてはいけない。それを認めたら全部終わる。 俺がいままでやってきたことが全部強迫観念だと、奴の言葉を肯定してしまえば俺の意味が本当に無くなる。 「2人ともロイドやミントを発見できていればいいんだが……」 それを俺に知らしめた男は、酷くどうでもいい言葉を紡いでいく。 なんて白々しいのだろう。あの呪いの言葉を全身に浴びた俺には、そうとしか思えなかった。 俺の全部を残さず奪い取っておいて、今更気休めを吐くなんて論外にも程がある。 自然と、奥歯を噛む力が強くなっていた事に気づいた。乳臭い反抗心が、発作的に浮かんでくる。 絶対に手放さない。例え奴の言う通りにスカスカな伽藍の夢だとしても、これだけは手放しては“いけない”。 その為なら何だってできる。それを得られるのならば、何かを失っても仕方ない。 それが、それこそがバトルロワイア 「どっちにせよ1歩遅かった、か」 キールのほんの少しだけがささくれた声が俺を現実に引き戻す。耳を澄ませば、確かな戦場音楽が流れていた。 「そんなこと、言う暇、あったら、早く、応援に」 言葉は発せても未だ絶え絶えな呼吸の中、グリッドは言うが、キールは何かを考えたように爪を噛んだまま反応しない。 そしてやっと呼吸が落ち着いてきた矢先の俺に、キールはようやく口を開く。 「その前に……グリッド、もう一度だけ問う」 はあ? と自分の中に疑問符が浮かんでくるのを俺は実感した。もう少し呼吸が整っていたら実際そう言っていたかも知れない。 「……何をだ?」 「同じ問いだ。“使う勇気は出たか?”」 意図の掴み切れない言葉に、俺は心の中で首を傾げた。 「何で、もう一度聞く? 村に入る前に、言っただろ?」 「……別に大した意味はない。強いて言うなら覚悟の“硬さ”の確認だ。 なまじ軟弱な覚悟は余計に性質が悪い。怯んだ拍子にその刃が僕に向かないとも、限らないだろ?」 キールが特大にいやらしい笑みを浮かべた。だが、俺の心は怒りを覚えなかった。 もしそのいやらしさ、陰険さが直に俺を刺していたのなら確実に怒り、しかし卑屈に返したと思う。 だが、それは皮肉というよりはむしろ自虐的な印象を俺に与えていた。 「大した意味はない。もう一度、聞いてみたいだけだ。その覚悟が嘘じゃないなら、簡単だろ?」 言っている本人が揺らいでしまいそうな、そんなちぐはぐな雰囲気。 その違和感に小さな棘のようなもの感じながら、俺はその問いに意識を向けた。 「同じことを言わせるなよ。俺はこの手で――――」 その瞬間、メルディの瞳が俺を捉えた“気がした”。と同時に、喉が詰まる。 強烈な違和感だった。すんなり行く筈の言葉が体内で粘って通らない。 「た、いせ」 何でそんな責めた目をする。そんな眼を俺に向ける。俺はお前となんの関係もないだろう? 先ほどまでの酸欠に近い苦しみを受けながら俺は気づく。 違う、メルディの眼は相変わらず俺の背中だ。 「つ…………な……」 俺がメルディの視線を感じているんじゃなくて、メルディの眼に映った俺の視線が気になるんだ。 不自然なまでの自分の視覚と、今更問い直したキールを強く怨みたくなった。 何でもう一度聞いたんだ。聞き直さなきゃ、その機会が無ければ答えはもう覆らなかったのに。 揺らいでいる自分が、その答えにまだ納得してない俺がそこに写ってしまったじゃないか。 ああ、だからなんだ。俺のバカな頭は漸く理解した。 人は神ではない。俺にメルディの何かが解らない様に、メルディにも俺の苦悶が解るわけがない。 だから、この矛盾の病根は俺の中にしか有り得ない。“納得してないのは俺なんだ”。だから矛盾が残り続けるんだ。 左手に埋め込んだものがじくりと痛んだような気がする。ポケットの中の、要の紋を摩っても慰めにもならなかった。 なんでだよ、何に納得してないんだよ。 解ってるだろ。俺にはもう何もない。全部嘘っぱちだったんだ。 でも何も無いままじゃ俺は俺でいられない。だから本物になるんだよ。本物を手に入れて俺は、俺を取り戻すんだ。 何の為に俺はその手にそれを嵌め込んだんだ? 何の為にその紋を預かってるんだ? こんなにもやるべきことはハッキリしている。馬鹿でも分かる答えに何で納得しない? 1+1が2になることに疑問を持ってたらなァんにも始まらないだろう!? 頼む。誰か俺の背中を押せ! ほんの少しでいい、この揺らいだ天秤を傾けろ。 刃で刺してくれても魔法で焼いてもいい。その一押しで俺の覚悟は其方に傾く。“結末は決定する”。 なんで今更惑うんだよ惑いっぱなしなんだよ。今更感バリバリじゃんか。 正しいのはどっちだよ現実はこっちだろ真実はそっちだろ正解はあっちだろ!? 阿亜、蜘蛛のイトがグルグルグルグルグルルルルルルグルルンルン。 “いい加減に認めろよ。『それしか道は残ってない』んだろ? グリッドよお!!!!!!!!!!!” 俺のココろヲガラみとっていく。此処は、蜘蛛の巣だ。 その時だったか。 圧殺されそうな心の中の悲痛な軋みが、何かを喚んだのだろうか。 安易な金属音の甲高い合唱でもなく、野趣溢るるとも打撃音とも違う戦場音楽が響き渡る。 今までただの剣戟音だと思っていたものが、どんどんと大きく、大胆に、そして複雑になっていく。 一対一では絶対に出せない複雑なオーケストラ、“混戦”の剣戟音が、霧の中を満たしていた。 その凄烈な剣の音が、ホンの少しだけ繭のように絡む糸を千切った感覚。 深海の中で、微かな酸素を得たような安堵感。 そんな錯覚と共に俺の中に出来た微かな隙間で何かがザワついたのは殆ど同じ時だった。 この直感は――――――――――――――――ヤヴァイ。 「どういうことだ? “何故来ない”?」 キール=ツァイベルは口元に手を当て、その言葉がその掌より先に漏れないようにして言った。 今自分はいったいどんな顔をしているのだろうか、考えたくもなかった。 片思いの相手が自分のことも好いているのではないかという妄想が裏切られたかのような情け無さの極致の表情。 そんな第一候補でも少し緩めの第三候補でも、ともかく表情に出すわけには行かなかった。 グリッドに悟られないようにそれとなく質問を与えて時間稼ぎをしてみた意味が無くなる。 だが、堪らず口を押さえてしまっていた。それ程キールが受けた衝撃は“持続的”だった。 一秒経つごとに累乗で焦燥が募っていく。 西でロイド達が誰かと戦っていることを確認して半ば確定させた推論が音を立てて崩れていく。 キールの読みでは、ミトスは自分達が来たと同時に威力接触を試みてくるはずだった。 気づくのに遅れて多少時間を過ごしたとしても、これだけの時間気付かないと言うのは考え難い。 此処まで時間が経ってもミトスが来ないとなると、一体どういう可能性があるのか。 自分達の存在が最初から無用の長物と断じたか、否、それは考え難い。 拡声器でキール達を呼んだのは確実に“首輪の知識”を欲してのことだ。それ以外の解釈は楽観論に過ぎる。 あるいは自分の読みにミトスの読みが追いついていない、この裏切りの脚本にミトスがついて来れていない可能性があるか。 これも無しだ。そこまで自分を過大評価する気にはならないし、過小評価していたならそもそもこんな計画は立てない。 この水面下の策謀に呼応できるという確信あってこその一手なのだ。 だが、ならばなんで来ない。西で誰かが戦っている今この瞬間しか、勝利を確定させられるタイミングは存在しないというのに。 何か、来る事の出来ない事情が発生したとでも言うのか。 「グリッド、西に移動するぞ」 落ち着き払った所作を目指そうとして、微かに声が上擦る。 動揺が、焦りが全身を支配していく気がした。 ミトスが意味も無く僕たちを見逃している、という可能性を捨てるなら、残った可能性は一つしかない。 今ロイドと戦っているのはクレスだとばかり思っていた。 もしクレスもティトレイもここにいないなら、ミトスが態々ロイド達を相手にする理由が無い。 陣地を先んじて手に入れた者の特権、地の利とこの罠を利用して待ちに徹すればいいからだ。 いや、むしろ率先して僕達の合流を水際で止める為にこちらに仕掛けてくるはずだ。 論理に照らせば首輪解除の法を今からミトスが得るならこのタイミングしかない。 故に戦闘が起きていようが起きていまいが、ミトスはこちらにくるはず。キールはそう思っていた。戦いが起きているなら尚更だ。 ならば戦いが起きているにも関わらず、ミトスがこちらに来ることが出来ない可能性は一つしかない。 西の渦中にミトス本人が飲み込まれている可能性だ。 少なくとも現在奴はこちらに手を回す余裕を喪ってしまっているという推測は、疑いこそ出来ても否定は不可能だ。 ならばどうするべきか。その明確な方策を打ち立てるよりも先に、キールの心は焦りに駆られていた。 身体が北西に向いて、メルディの手を引き、情報を得て筋を改め、それからそれから―――― キール=ツァイベルはそこで初めて、何か酷く歯車が噛み合わぬことを理解したのかもしれない。 「どうした? 何をしている?」 眉間に寄った皺と苛立った眼を向けながら、東を向いた。 雲海に真っ向から対峙するかのように背を向けて直立に立つ男が其処に居た。 キールにとって捨て札に過ぎない男は、不動のままじいっと東を向いている。 「おい、僕の話を聞いているのか?」 「なんか、感じないか?」 その左手は懐に入れたまま姿は見えないが、空いた右手の拳が未だ真白い刀を力強く握っていた。 「はあ?」 「だから、なんか、東がヤバくないか? こう『ざわぁ』としたような」 狂ったとしか思えない発言に、キールの精神がささくれる。 人の気も知らないで電波ユンユンか、この愚図が。 「東に何があるっていうんだ。時間が無いから詳しくは言わないが、東サイドからティトレイ達が村に寄ってくる可能性は乏しく、 西で戦端が開いている以上少なくとも二つの陣営がそこで拘束されてるんだ。手間の空いているだろう―――」 ミトスが僕達の所へ来ないんだから、誰も居ない東南になんて用がある訳が無い。 そういいかけるところをキールは渾身の力で抑え切った。それの情報を晒す事は確実に失着以外の何物でもない。 「と、兎に角お前の思い過ごしだろ。下らない当てずっぽうで目の前の現実まで引っ繰り返されて堪るか」 何よりも理屈理論から推するキールにとって、グリッドの言葉は気の弱さ以外の解釈は有り得なかった。 「だけどよ何か、よく解んないけど、何か厭なんだよ」 この莫迦は、あれだけ懇切丁寧に言ってもまだ解らないのか。 「厭なのはこっちなんだがな。厭だ嫌だと言えば現実が変えられるとでも思っているのか、この盆暗が」 青筋が立っても不思議ではない凶相で、キールは吐き捨てた。あの時と同質の感情が胆の中で急速に生成されていく。 ここに来る前とまったく同じことをまだ言う。この期に及んでも、お前はどうして自分と相反するのか。 「グダグダ言って、お前唯西に行きたくないだけじゃないのか? 音で聞くだけでも危険地帯だって分かるものな。 ああ嫌だ嫌だ、戦いなんてしたくない血なんて見たくない。アレか、面倒に巻き込まれたら負けかなと思ってるという奴か? 屑か、お前は屑か何かか。成程その観点に立てばそのぶっ飛んだ話も言い訳にしては面白いな」 駄目だ。そう客観的に思うキールの中で自制のブレーキが火花を散らして現実と擦れ合うも、どうにも制御が利かない。 ロイドを呪い殺すプロセスは冷徹に組めるのに、こいつにはどうしても生の感情が言葉に乗ってしまう。 「言っただろう? お前の本質は凡人だ。無能だ。虫螻だ。それを上手く嘘で自分を誤魔化して来たに過ぎない。 それはもう剥ぎ取った、この僕がな。卑劣には戦いたくはない毒は使いたくない手は汚したくない―――“そんな物語の主人公みたいなことをいうなよ”。 唯の端役の僕らが、そんな高貴な立ち位置に居られる訳が無いだろう?」 自分という存在はなんと卑劣なのだろうか。 自分の感情が何であるかを客観的に把握できているのに、それを止められない愚劣さは実に許容しがたい。 これは唯の“嫉妬”なのだ。そんな低級の感情に振り回されている。 僕は今から手を汚す。ミトスに尻尾を振って、ロイドを殺し、クレスを殺し、“条件が整えばミトスも殺すかもしれない”。 「光があれば闇があるように、なんて洒落た事は言わない。だが“零和の損得で成る”このバトルロワイアルで、対価無しに願いは叶わない。 望みを捨てない限りは僕達は、光ってる奴等よりもより多く手を汚し続けるしかない。これが現実だ」 そう、現実なのだ。その身に何一つ秘めない自分は、このたった一つの願いを叶えるだけでもそれだけ外道に落ちなければ成らない。 もしかしたら、それでも願いに届かないかもしれないという弱者振り。 それはとても痛くてとても痒くてとても辛くてとても死にたくてとても苦しいことだと分かっていても、“それしか手は無いのだ”。 ロイドやカイルには絶対に理解できないこの業を、誰が理解してくれるというのか。 それを理解できるとしたら、きっと、凡人以外に有り得ない。 「戦場で手を汚せよグリッド。悩むことなんて何一つ無い。“お前はこっちの住人だ”」 同病相哀れめる存在が一人でも欲しい、という哀願。 僕はこれだけ手を汚してるのに、お前はまだ綺麗なままでいようというのか、という妬み。 穢しこそできても“僕はきっとこいつを殺せないだろう”。 この軟弱こそが、凡人が凡人たる虚弱。 その弱さを、僕はグリッドを鏡として自分に写し取っているのかもしれない。 だからこそ、アイツがが綺麗なままでは困るのだ。穢してしまえと感情が戦慄く。 凡人にもそんな生き方が出来るのかと、有り得ない夢を見てしまうから。 グリッドは微かに肩を震わせ、無言でその罵倒を背中に受けていた。 耐える、という言葉が正に相応しい有様だった。 「わからねえよ……やっぱり俺には何にも分からねえよ!!」 堰が切れたように放たれた叫び声が微かに靄を吹き飛ばしたような気がした。 「俺は確かに何も無い。何も残ってないし残るものも無い。俺に出来ることなんて、一つ有るか無いかだ」 霧に滲んで曖昧な境界が、さらに曖昧に暈けていく。 背に隠れてキールに見えない位置で、グリッドは自らに埋め込まれたエクスフィアを翳す。 ここまで、ここまで来ているのに、最後の踏ん切りが付かない。もう逃げ道など無いというのに。 「でも、だからって……悩んじゃいけないのかよ……何にもない奴は、悩む資格もないってのかよ…… 凡人の屑にだって、悩むことぐらいあるんだ!! 俺は、せめて自分で納得したい。それすらも許されないのか? お前だって凡人じゃないか!」 「それぐらい自分がよおく知ってるさ!! だから断言できる。悩むなんて贅沢、僕達には許されないに決まってる。 ここで命を落とした44人、一体どれほどの奴が悩み抜くだけの時間を与えられたと思ってる!? 何人が事態を掴めずに死んでいったと思ってる? ここはそういうモノなんだ! 納得出来なきゃ、息もままならない世界なんだ!」 キールは激しく感情を振りまいた。ここに至るまでの自分の苦しみが無価値にされてしまうような気がしたから。 だから、まるで自分に言い聞かせるように自らの言葉が痛かった。 痛みを傷みで塗りつぶすようにして、最後の言葉を絞り出した。 迷わぬように、惑わぬように。どれほど不器用でも、自分にはこの生き方しか残っていない。 「だからそうやって綺麗事に逃げ込むなよ弱者。そんなだからお前は全部を失った。 僕は絶対に失わない。たった一つ、たった一つ最後に守りたいモノだけは、例え全てを敵に回してでも守ってみせる! 僕は間違っているか? さっきみたいに根拠ゼロでやってみせろ。いくらでも論破してやるから。さあ、お前は僕を否定できるのか!?」 まるで逃げ出すような有様で東に突撃するグリッドに出来たことは顔をキールに向けず、無能の言葉絞り出して逃げ出すことだけだった。 それに応じたグリッドの声は悲痛を越えて、もはや末期の拷問のようだった。 「違う、そんなんじゃ、何かが違うんだよォ!! ちっくしょうがああああ!!!!!!!」 そうして烏は逃げ出した。 進退は極まり、降参とも言えず、自らが感じた違和感の指す方向へ逃げ込むしかなかった。 何が違うとも、かといって何が正しいのかも反論できない赤子の言葉は掻き消える。 その速度が、最早異常としか思えないほどだった事実は、直ぐに霧に呑まれて見えなくなった。 呼吸を荒げながらキールは自らの顔に手を当てる。顔全体から噴き出る玉のような汗が掌に吸われ、また皮膚を濡らす。 自分の息を吸うようにして、キールは可及的速やかに自らを立て直していた。 「…………行くぞ、メルディ」 そういって、キールは踵を返した。メルディはただ一言『いいの?』と云っただけで何も言わない。 「別に、あってもなくても困らない屑札が消えただけだ。本命は、ここにあるからな」 キールは懐の中のハロルドのメモを服の上から確認した。 エクスフィア技術とレンズ技術、未知の技術の複合で成り立つ首輪のシステムとそこから推察できる首輪の統合制御装置の存在。 燃えカスの存在しない首輪の爆破の正体とは、内蔵された要の紋を破壊することによる局所的なエクスフィギュア化=体細胞の過剰増殖という絡繰り。 その3つは彼女のメモと自らの調査から把握されていた。 恐らくは誰も持ち得ないこの情報こそが、あらゆる計略の要になる。この手札を慎重かつ大胆に運用する以外に凡人たる自分に活路はない。 それに比べれば捨て駒程度のグリッドを切ったところで問題は欠片もない。 村から逃げ出すなら問題ない。万が一誰かと接触しようが、アレは重要な事項を殆ど何も知らない。幾らでもフォローが可能だ。 万が一、優勝しなければならない状況に陥ったときだけが不安といえば不安か。 ようやく落ち着いた手でキールは懐中の時計を開く。まだ時刻は3時を切っていない。 今から全力疾走すれば、橋を越えて東側への亡命が成らないこともない。禁止エリアの柵が完成しその局面に陥ると面倒だ。 が、現時点で案ずる必要はあまりない。少なくとも凡そ正午のシャーリィの死から24時間は首輪による爆殺は無い。 エターナルソードさえ押さえることが出来れば、それまでの手間を考えても釣りが来るだろう。 “いざとなれば、もう一つの時の鍵を使って向こう側に渡ればいいのだ”。 「とにかく、情報が足りない。西で誰が戦っているのかが分からないと埒も開かないか」 もし、西で戦っているのがミトスならば、急がなければならない。 ミトスが死亡する可能性。確実に、確実に最悪の可能性だ。クレスとロイドではクレスの勝ちは火を見るより明らか。 そしてクレスは僕の制御下には絶対に収まらない。これでは詰んでしまう。 キール、額を揉みながら唸った。 西への歩みを始め、キールの脳は回転し続ける。 ミトスの死。それが最悪だ。だが、本当に最悪な可能性が未だ残っている。 もう一つの最悪。ロイドが生き残ってしまう、もしくはロイドが勝つ可能性が残ってしまった場合。 その時、僕はどうするのか。まだ僕は旗色を変えてはいないが、ロイドを見殺しにする覚悟で此処に来た。 そんな僕が何食わぬ顔で何もなかった様に、ロイド側に付くなんてことが出来るだろうか。 ミトスの立場が弱くなって、ロイドと拮抗した場合、僕はどちらに付くのか。 『ロイドには先がないからミトスに付く』という大義名分を失った後で、僕はこの外道を歩み続ける事が出来るのか。 キールは口を大きく歪めて笑いを作ったが、到底和めるようなものではなかった。 ロイドが勝つ。有り得ないとはいえ心を痛めない最高の結末な筈なのに、それを放棄してしまった自分にはそれは最悪の結末でしかないというのはなんという皮肉か。 どっちにしても何れ遠くない未来で確実に僕は手を穢す。そんな未来の裏切り者に、相応しい地獄と云うことか。 「いいさ。この局面甘んじて受けてやるさ。それでも僕が勝つ。その結果だけは譲らない」 狂ったような笑いを浮かべることだけが、推論不可能な未来への恐怖を堪える術だった。 キールの横を歩く少女は、一度だけ東の方に振り向いた。 ぼそりと呟き、再び彼の背中を追い続ける。 「バイバ、無理だよ。ロイドの翼でも越えられない。そんな羽根じゃ、何処にも飛べないよう」 その声は彼女の望んだとおり誰にも聞こえない。意味のない言葉なのだから。 こうして、役者は全員が壇上に立つのです。 咎の娘も、狂い始めた歯車も、迷う烏も霧の中に呑み込んで、演目は静かに――――――――――――――――――ようやくその幕を上げました。 【メルディ 生存確認】 状態:TP50% 色褪せた生への失望(TP最大値が半減。上級術で廃人化?) 神の罪の意識 キールにサインを教わった 何かが見えている? 所持品:スカウトオーブ・少ない トレカ カードキー ウグイスブエ BCロッド C・ケイジ@C(風・光・元・土・時) ダーツセット クナイ×3 双眼鏡 クィッキー(バッジ装備中) E漆黒の翼のバッジ 基本行動方針:もう少しだけ歩く 第一行動方針:もうどうでもいいので言われるままに 第二行動方針:キールと共に西へ 第三行動方針:ロイドの結果を見届ける 現在位置:C3村南地区→C3村西地区 【キール・ツァイベル 生存確認】 状態:TP55% 「鬼」になる覚悟 裏インディグネイション発動可能 ミトスが来なかった事への動揺 ロイドの損害に対する憤慨 メルディにサインを教授済み 先行きに対する不安 所持品:ベレット セイファートキー キールのレポート ジェイのメモ ダオスの遺書 首輪×3 ハロルドメモ1・2(1は炙り出し済) C・ケイジ@I(水・雷・闇・氷・火) 魔杖ケイオスハート マジカルポーチ ハロルドのサック(分解中のレーダーあり) 実験サンプル(燃える草微量以外詳細不明) ミラクルグミ ハロルドの首輪 スティレット 金のフライパン ウィングパック(メガグランチャーとUZI SMGをサイジング中) 基本行動方針:脱出法を探し出す。またマーダー排除のためならばどんな卑劣な手段も辞さない 第一行動方針:西地区に向かい、今後の戦略を立て直す 第二行動方針:首輪の情報を更に解析し、解除を試みる 第三行動方針:暇を見てキールのレポートを増補改訂する 現在位置:C3村南地区→C3村西地区 【グリッド 生存確認】 状態:価値観崩壊? プリムラ・ユアンのサック所持 エクスフィアを肉体に直接装備(要の紋セット) 東に違和感 苦悶 所持品:マジックミスト 占いの本 ロープ数本 ソーサラーリング ハロルドレシピ リーダー用漆黒の翼のバッジ 要の紋 ダブルセイバー タール入りの瓶(中にリバヴィウス鉱あり。毒素を濃縮中) ネルフェス・エクスフィア 基本行動方針:ちっくしょおおおお!!!!!! 第一行動方針:南東エリアへ向かう 第二行動方針:失った物を取り戻す為に力を得る? 現在位置:C3村南地区→C3南東地区 ――――――――――――――――カードとは、不思議な物だと思いませんか? 私を除けば唯の13のランクと4のスート、掛けて52枚の紙切れを一つのデックとして、ただ其処にあるだけです。 しかし、その遊び方は千変万化。 ポーカー、スペード、神経衰弱にダウト、ナポレオンetc……一人ならばソリティアなど、既に構築されたゲームだけでも無数にあります。 たった52枚のカードの並べ方配り方送り方だけで、正に無限の物語を作ることが出来るでしょう。 しかも、“この遊び方で遊べと主張をしない”、というのもカードの内包する一つの特異性かもしれません。 双六ならば上がれ、チェスならキングを討て、モノポリーなら破産させろ…… まあ……将棋崩しと将棋、五目並べと囲碁の様に、カードに限定することは難しいのですが。 ゲームは進化と同時に複雑化・限定化していくもの故……歴史が古ければ古いほど遊び方は構築されるものです…… おっと、これは申し訳ない。脱線してしまいましたね…………いえ、今までブラックジャックの勝負を観ていた物で。 少し其方に傾いていたのかもしれません。いけません、私は公平であらねばなりませんから。 詰まるところ、其処にカードがある、カードゲームにおいて確定した事実とはそれだけなのです。 ババ抜きでそろった2を二枚捨てるのと、大富豪で2のツーペアを切るのでは 2を二枚放るという現象は同じでも、意味合いがまるで変わってきます。どちらもやってることは同じなのに、不思議だとは思いませんか? カードは何も言わない。七並べをしろともページワンをしろとも言いません。 遊びに戯れるのが人である以上そのルールは人が決めるのです。ゲームの道具は決してゲーム内容を強制することは致しません。 ……おやおや、これは重ねて申し訳ない。 未だ名乗ってもいなかった……ホストとしてはかなりの痛手…… 申し遅れました。私、サイグローグと申します。以後お見知りおきを…… 尤も、ここではない何処かで、既に会っているかもしれませんが…… それに、やはりこんな意味のない話は退屈のようで。気が回らず申し訳ありません 私も腐っても道化ですから、客を愉しませることが出来ないというのは名折れというもの。 今、丁度ボードゲームが行われているところで……少し観ていきませんか? ……貴方は今、観てみようか迷った……怪しげな言葉に裏がないか、迷った……ふふふ…… そうですか……ではご案内致します。どうぞお手を…… ああ、其方の盤はお気になさらず。“もう決着がついてしまいましたから”。 此方の盤は今し方始まった所……先番を取った下座の挑戦者が長らく長考をしておりまして……漸く第一手を指した所です。 始まった、といっても、既に駒の並びは終局にさしかかっていおりますが…… 先手を取った下座はどうやらまず見に回ることにした様子…… 『凶剣』と『氷剣』そして『二刀』がぶつかるという怖い西の局面ではありますが、『射手』と『炎剣』は動かさず温存して後手の攻め手に対応できるようにしている…… 下座は、彼方の勝負を観ていたのでしょうか……ククク……アレは先番を得ていたとはいえ上座の圧勝でしたからね…… 後手が指しました……『人形』を西へ動かす……確かに、座して見守るには勿体ない漁夫の利の好形…… そして……当然、先手は『炎剣』で『人形』を迎え撃つ……『射手』は……まだ動かさない……ああ、おかげで警戒線を破られました。 そして。後手は……んん? 『天使』を、『南東』に? 失着ですか…… いや、これは……成程……『人形』の楔で西の局面を崩し『天使』の大技で屠る……文字通りの離れ技ですか。 以前も在った陣形ですね……コレは分かっていても辛い…… 先番は気付くのが一手遅れました……これでは『炎剣』でも『射手』でも『天使』を追撃できない…… となると、これを止めるとなると……南に残っている三つの駒しかありません…… 下座が、長考に入りましたか……確かに、西の趨勢がまだ決まっていないこの状況で『天使』の行動の自由を許せば、 下座は受けに回らなければならなくなる……となれば後は、上座の必勝形にズルズル引き込まれていくだけ………… クク……どういう絡繰りか、何にせよ、あの敗北を少なからず識っているようです…… ああ、指しました……これは……2つに分割、『烏』を南東へ単騎駆けにし……残りの二人を、西へ送る…… “そう、それが正解です” 三人纏めて南東に送れば……『学士』の駒が引っ繰り返ってしまう……挟まれて『烏』は討たれる……それを識っているならば、確かにこれは悪手…… かといって、他の組み合わせでもそう大した組み合わせは無い……それほどまでに『学士』の駒を用いた先手の罠は強力…… 作動させず、尚かつ『天使』を押さえるならば、これほど最適な戦略はありません…… 烏と天使が単騎でぶつかり合えば……勝つのは決まっていますから……そう……『烏』が裏返って『怪物』となり、『怪物』が『天使』を殺す。この事実は確定してます。 貴方は知っているか分かりませんが……『鼠』と『人形』の駒を合わせて漸く『天使』は『怪物』を倒せる……そういう戦力差なのです…… 今の徒手空拳の『天使』では、勝ち目は無い……逃げられもしない……結果は見えています…… ええ、見ての通りもう詰んでいます…………そう…………“下座がチェックメイトをかけられました”。 ……納得が行きませんか……確かに一見すれば、『天使』を討つ絶好の機会ですが……『怪物』は『天使』がいなくなっても盤を荒らすことが出来る…… それほど強力な駒なのです……『怪物』が一度出てしまえば……どうなるか……先程見た、終わった盤と、そう変わらない投了図になるでしょう…… 上座は『天使』を失っても『怪物』を動かせばいいのですから……“『天使』の有無など、上座には関係ない…… それを避けるには……『烏』を逃がすなり、受けに回らなければならない……詰めろの状態……そして、受けに回れば……『天使』の攻めが一気に生きる…… 受けに回っても、攻めに回っても……詰む……“これが、真成る上座の必勝形”です…… 下座が、再び長考に入りました…… 下座は……紡ぎ手は、導き手の盤に囚われすぎた……上座にとって、『天使』は一つの駒に過ぎない……そこを見逃した…… どうやら、暫くは長考が続きそうです……どうですか? 貴方ならどう指しますか? いや、指してみてはどうですか? 貴方のターンです。 『天使』を取っても詰む、『怪物』を出さなくても詰む。 他にも対処しなければならない駒は幾らでもある…… さて、あなたはどちらの手を取る? どちらを選んでもよかった。どちらでも結末は同じなのだから…… あなたは今考えた……あなたは今迷った……苦しみながら、絶対に詰むと分かっていながら、打った…… それこそが『絶望』。 最悪の盤で踊り続ける。 それこそが私の喜び。 そして、彼女の悲しみ 前 次
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/1574.html
68 :名無しさん:2013/03/03(日) 04 54 07 では投下。 ネタSS「前夜祭」 「諸君、この忙しい中よく集まってくれた。では、今から会合を始めるとしよう」 窓のない質素な部屋。その中央に置かれた円卓を囲む人々のうち、もっとも上座側に座る人物が、 本日この部屋に彼らが集ってから初めて、沈黙を破って発言した。どちらかと言えば貧相な体躯。 神経質なまでに七三に分けた髪。何より目を引く特徴的なちょび髭。――「第三帝国世界(注1 )」においてはドイツ第三帝国初代総統を勤め上げ、大往生した男…皆さんご存知、アドルフ・ ヒトラーである。 円卓には彼の盟友ベニート・ムッソリーニを始め、シュペーア、ゲッベルス、バルボなどあの 「第三帝国世界」で枢軸同盟を率いた面々が揃っている。 「まず、状況の再確認からだ。現在大清連邦とやらは、シベリアとの国境線上に着々と大軍を集結 させつつある。シュペーア、頼む」 呼ばれたシュペーアがすぐに国境付近の衛星写真を数枚、卓上に並べる。先月から数日前までのものだ。 「先月まではほとんど目に見える兆候は無かった…ここまで焦るところを見るとやはり、例の高麗の KMFの技術元は奴らかな?」 いつに無く鋭い目つきになるドゥーチェ。禿頭がぎらりと照明を反射する。 「でしょうな。大方、密かに開発・生産して奇襲効果を狙ったんでしょうが…秘密がバレたからには これ以上行動を遅らせても無駄だと判断したんでしょう。…だが、今攻めたからといって成功すると 思うのが大間違いだ。そう簡単に連中の思い通りにはさせませんよ」 それを受けて、バルボが傲然と言い放つ。そう、彼ら――「E.U.(ユーロ・ユニバース)枢軸会議」は、 先日中華連邦から清が独立してすぐのころからこの状況を予期し、E.U.首脳陣にその旨を伝えたうえで、 防戦計画も用意してあったのだ。 基本戦略は、かつての世界で彼ら(特にドイツ勢)の不倶戴天の敵だったスラヴ人のそれの焼き直し。 すなわち、広大な縦深を利用して焦土戦術を取りながら後退しつつ、反撃用の兵力を用意する。 そして冬将軍の来援を待ち、敵が弱ったところで大規模な反抗に打って出るのだ。現在彼らは、 その反撃用の兵力を準備する、さらにその前段階の準備を行っていた。すなわち兵器開発と組織の 健全化、そして民意の糾合…つまり、E.U.に「反攻前に崩壊しないための」基礎体力をつけ直させて いるところなのだ。 だが、ここにきて大きく予定が狂っていた。劣等たる黄色人種の中でも「進化した突然変異種」が 日本人なら「劣化した突然変異種」、劣等中の劣等と言うべき朝鮮人(高麗人)の愚行が玉突き式に コトに関わる全ての勢力の行動を強引に早めてしまったのだ。 69 :名無しさん:2013/03/03(日) 04 55 13 本来ならば清が軍事的冒険に出てくるのはもっと後、短くても数年後の想定だった。だからこそ それまでにこの国の内憂をできる限り取り除き、万一相手が動いても後顧の憂い無く、万全の体制で 迎え撃てる体制を構築し、あわよくば相手に行動自体を断念させるのが彼らの目的だった。だが、 清の動きが早まったことでこの構想は半ば破棄せざるを得なかった。 「…あと1年遅ければ、シュペーアの組織改革やゲッベルスの宣伝が効果を現してくるのだが…」 ヒトラーの言葉に「申し訳ありません、お役に立てず…」と二人がそれぞれ謝るのを彼は手で制する。 「いや、いい。起きてしまったことは君たちの責任ではない。さし当たって今の議題は、現状の戦力で 奴らにどう対応するかだ…モーデルはもう向こうに送ってあるか?」 この問いにシュペーアが答える。 「裏から手を回してシベリアの有力部隊に配属しました。ああ、それからルーデル、ヴィットマン のようなエース連中はまとめて向こうに送ってあります」 「なるほど、それは心強い。…ポルシェ博士のKMFはどうだ?」 なおも答えようとするシュペーアをバルボが遮る。 「出来るかどうかもわからんものをアテにしてどうするんですか。あれを待つぐらいなら、日本か ブリタニア辺りから技術者を引き抜いた方がマシなぐらいだ。それよりはむしろ例のフンメルの 改造型(注2)や、既存の航空戦力の増強を優先してほしいですな」 二、三の問答を挟んで、増派する戦力の内訳が決まる。と言っても、彼らがいまだE.U.の実権を 直接には掌握していない以上、これらがすぐに実現できるわけではなかったが。 まだまだ議論すべきことはいくらでもあった。 「最大の障害は、例の地上戦艦だな」 「ですが、あれには対空砲がありません。爆撃でなんとかなるかと」 「補給に世論制御に…ええいやることが多すぎる!糞、表立って動けないことがこんなに重荷だとは」 「そのあたり前の世界の『ムゲンカイ』とやらは凄かったんだよな…つくづく連中は突然変異だ」 円卓を囲む男たちの会話は夜通し続いた。 まるで、戦争という一大祭典の前夜祭ででもあるかのように… 注1:読者のわれわれから見ての「憂鬱本編世界」を指す。 注2:以前ネタに上がっていた、「火力増強・四脚化」型を想定。 …つづかない?
https://w.atwiki.jp/nofx/pages/95.html
六道(りくどう、ろくどう)は、仏教用語で6種類の世界のこと。仏教成立以前の古代インド思想を起源とし、原始仏教においてはさほど重大な意味を為さない。体系化が進行したのは後代と考えられる。 概説 この世に生を受けた迷いのある生命は死後、生前の罪により、地獄道(じごくどう)、餓鬼道(がきどう)、畜生道(ちくしょうどう)、修羅道(しゅらどう)、人間道(にんげんどう)、天道(てんどう、天上道、天界道とも)の6つのいずれかに転生し、これら六道で生死を繰り返す(六道輪廻)と言われている。たとえ天道であっても、苦しみの輪廻する世界を脱することは出来ない。諸行無常の原則により、どの世界に生まれ変わろうとも、何時かは死に絶え、別の世界(或いは同一世界)へ転生する宿命。上記6種の世界は、須弥山世界観等においては、しばしば空間的領域として捉えられる。 この輪廻の道から外れたものを俗に外道(魔縁)という。 右上資料画像の図のような輪廻を表した絵では、怪物と骸骨が十二支縁起|縁起の根である無知(無明)と無常を、外周の円環が人の行い(縁起)を、次の内側ドーナツが六道(この絵では天と人と阿修羅が同じ場にある)を、最も内側の円環は人を、真ん中の円は苦しみの因なる怒り(蛇が象徴)と無知たる愚かさ(豚)と貪欲さ(鳥)を表している。 六道にはそれぞれ観音がおるとし、観音の導きによりその世界から救われるという来世的な観音信仰が生まれ、それらの観音を六観音と呼ぶ。なお天台宗と真言宗では人間道における解釈が異なり、不空羂索観音と准胝観音がそれぞれ置かれている。七観音と呼ばれる場合はこの2観音を含めた観音のこととなる。 尚、初期仏教の時代は五趣として、修羅(阿修羅)はなく、大乗仏教になってから六道となった。これらを一括して五趣六道という。 インド・中国起源ではないが、日本では11世紀ころ、六道の各々に配当された地蔵菩薩#六地蔵|六地蔵が各所に祀られ、大いに庶民から信仰された。 六道 真言宗の六観音 天台宗の六観音 地獄道 聖観音 聖観音 餓鬼道 千手観音 千手観音 畜生道 馬頭観音 馬頭観音 修羅道 十一面観音 十一面観音 人間道 准胝観音 不空羂索観音 天道 如意輪観音 如意輪観音 死生観の相違 悟りを開き仏として目覚める事(涅槃)は、主に生存活動の最中において為される。単純な死を契機とはしない。死後に別世界にて生まれ変わる現象とは根本的に意味合いが異なり、仏専用の別世界が用意されている訳ではない。釈尊に代表されるように、仏として目覚めた後も死亡(入滅)までは従来の世界で暮らし続ける。涅槃は六道と比較すると、精神的領域だと解釈出来る。 更に加えると、浄土なる世界は浄土教等に見受けられ、六道輪廻確立より更に後代の思想。死後に行き着くと言う点では六道と共通するものの、六道輪廻の思想で説かれる世界観とは基本的に別物。仏が存在する世界が即ち浄土だと位置付ける事が可能で、六道の内のいずれか一つに限定されている訳ではない。 六道近代成立説 六道の説は近代に成立したという説もある。それによると、すべて、アンフェタミン系(覚醒剤、エクスタシーを含む)麻薬による副作用のことを言っている。 天界は多幸感、修羅道は攻撃性、畜生道は食人、餓鬼道は空腹感、地獄道は末期に見る幻覚。アンフェタミンが戦争に使われて有名になった説。{{要出典}} 六道の概要 天道 天道には天人が住まう。天人は人間よりも優れた存在とされ、寿命は非常に長く、また苦しみも人間に比べてほとんどないとされる。また、空を飛ぶことができ享楽のうちに生涯を過ごすといわれる。しかしながら煩悩から解き放たれては居ない。天人が死を迎えるときは五つの変化が現れる。これを五衰と称し、体が垢に塗れて悪臭を放ち、脇から汗が出て自分の居場所を好まなくなり、頭の上の花が萎む。 人間道 人間道は文字通り人間が住む世界である。四苦八苦に悩まされる苦しみの大きい世界であるが、苦しみが続くばかりではなく楽しみもあるとされる。また、仏になりうるという救いもある。 修羅道 修羅道は修羅の住まう世界で、修羅は終始戦い、争うとされる。苦しみや怒りが絶えないが地獄のような場所ではなく、苦しみは自らに帰結するところが大きい世界である。 畜生道 畜生道は牛馬などの世界である。殆ど本能ばかりで生きており、人間に使役され殆どなされるがままという点は自らの力で仏の教えを得ることの出来ない状態であり、救いの少ない世界とされる。 餓鬼道 餓鬼道は餓鬼の世界である。餓鬼は腹が膨れた姿の鬼で、食べ物を口に入れようとすると灰となってしまい餓えと渇きに悩まされる。前世において他人を慮らなかったために落とされた例がある。旧暦7月15日の施餓鬼会はこの餓鬼を救うために行われる。 地獄道 地獄道は生前の罪を償わせるための世界である。詳細は地獄 (仏教)|地獄を参照のこと。 関連項目 上座部仏教(小乗仏教) 大乗仏教 十界 輪廻
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/7102.html
前ページ次ページ毒の爪の使い魔 翌朝… ルイズ、タバサ、ジャンガの三人はシルフィードに乗って一路学院へと戻る事にした。 門の前にはルイズの家族と城中の使用人達が総出で見送りに出てきていた。 ルイズはカトレアに抱きついている。 戦争に行けば次に会えるのはいつか解らない。だから、恋しくならないように、 今の内に精一杯この心地良い抱擁を楽しんでおこうと思ったのだ。 カトレアは優しくルイズの頭を撫でた。 「ルイズ…、頑張ってね…小さなルイズ。でも無理は駄目よ? 無事に帰ってきてね」 「はい。解っていますわ、ちいねえさま」 「戻ってきたら一度何処かへ旅行に行きましょう。家族全員で…ね」 その言葉を聞き、ルイズは力強く…しかし、微笑みながら頷いた。 「勿論。絶対に行きましょう! ちいねえさまとお出かけする事、わたしずっと楽しみにしてたんだもの」 姉妹は仲良く笑い合った。 そんな二人を見守る公爵とカリーヌ、そしてエレオノール。 と、カリーヌは隣に佇むジャンガを見る。 「…解っていますわね?」 カリーヌの言葉にジャンガは横目で見据える。 「何がだよ?」 「娘にあのような狼藉を働いたのです。もし、傷の一つでも付ければ承知はいたしませんよ?」 「…許してくれたんじゃなかったのかよ?」 「あれはあの場で追求を続ければ話が終わらないからそう言ったまで。 カトレアの事には感謝はしていますが、それとこれとは別」 「融通が利かないのは見事なまでに親子だな…」 「ですから、わたくしの娘を守りなさい。その為に一晩稽古をつけたのですから」 ジャンガの言葉はスルーしてカリーヌは話を続ける。 カリーヌの話にジャンガは顔を顰めた。 夕べのあれは稽古と呼んでいいのだろうか? お互いに邪魔は入らない、油断も無しのマジ勝負。 稽古などと生易しいレベルではない……死闘と呼んで差し支えない激しさだった。 あのヒゲ面のような魔法衛士隊の制服に身を包み、色褪せた年代物のマントと羽帽子を身に付け、 鉄のマスクで口元を覆ったその時の姿は尚更迫力を感じさせた。 恐らく、ルイズが見たら失神するかもしれない迫力が確かにあった。 ジャンガはため息を吐いた。 「…了解、了解。テメェなんざに言われなくてもテメェの物はテメェで面倒を見るさ」 「多少の物言いの悪さには目を瞑りましょう。…それよりも、今の言葉は信じさせてもらいましょう」 「そいつはど~も、キキキ」 「お父さまは一個軍団の編成を承諾なさいました。跡継ぎが居ないからと指揮権は他の軍に渡してありますが。 あなた達はその軍が乗るのと同じ艦へ乗りなさい。詳細は負って伝えるという事ですわ」 「準備万端だな…、こりゃ失敗したら高くつきそうだゼ…キキキ」 そうこうしている内にルイズはカトレアと暫しの別れの挨拶、そして大切な約束を交わすのが終わったようだ。 家族と大勢の使用人に見送られながら、ルイズ達三人を乗せたシルフィードは飛び立った。 「行って来ます! 約束は絶対に守りますから!」 元気な声で見送りに出てきた家族や使用人に手を振るルイズ。 それに答えるように父や母、二人の姉も大きく手を振った。 ――同時刻:アルビオン・ハヴィランド宮殿―― ハヴィランド宮殿の中、白一緒に塗りつぶされた荘厳なホール。 そこの円卓の上座にはシェフィールドが座っている。 シェフィールドは手摺の上に肘を立て、手の甲の上に頬を乗せたまま、円卓の上に広げられた地図を眺めている。 「もう間も無くだな…、トリステインとゲルマニアの連合軍が此処<アルビオン>へと、やって来るのは」 声の主はシェフィールドではない。 離れた所の窓から空を眺めているガーレンだ。 シェフィールドは振り向かずに答える。 「そうだな。…そちらの準備はどうなっている?」 「無論抜かりは無い。迎撃用の駆逐艦隊は既に編成が終わって”例の装置”の整備も終了している。 いつでも戦闘は可能だ。…もっとも、そこで全滅させるのは面白くないがな」 「どういう意味だ?」 「言ったはずだ…、連中には”此処へ来てもらう必要がある”からな。それにジャンガの事だ…、 我輩の筋書き通りに動いてくれるはずだ。奴は単純だからな…ククク」 言いながら不適に笑う。 そんな彼の背を見据えながらシェフィールドは怪訝な表情をする。 …理解が及ばない相手である。ある時ふらりと現れたかと思えば、 ジョーカーの知り合いだからと勝手に協力を申し出てきた。実質有能なのではあるが…如何せん考えが読めない。 正直不気味だ…、この男は腹の底で何を考えているのかまったく解らない。 「別にどうもせんよ」 突然掛けられた声にシェフィールドは、ハッ、となった。 ガーレンは窓を向いたままだ。そして、再び肩を震わせて笑う。 「何もせんよ、我輩は。ただ、我輩の目的とお前の主人の目的は同じ場所を目指しているのだ。 そして、その主人と知り合いであるジョーカーが協力をしている。…手伝わん方が不思議ではないかね?」 そう言いながらガーレンは振り返る。 ――その顔は何処までも穏やかな笑みを浮かべていた。 前ページ次ページ毒の爪の使い魔
https://w.atwiki.jp/yoshinoya24/pages/70.html
千葉県-B 店舗一覧 47店(2019/8/24現在) 千葉県その他地域(千葉市以外全部) 編集 ★●クリア・△予告有・-未達成・■参考記録(★はメイン) 千葉県その他地域 - カインズホーム千葉ニュータウン店千葉県印西市泉野1-144-6 8 00~23 00 Pあり ※Dスルー有 - 浦安駅前店千葉県浦安市北栄1-17-16 4 00~2 00 Pなし ★ 6号線我孫子店千葉県我孫子市並木5丁目10番6号 8 00~23 00 Pあり - 鎌ヶ谷店千葉県鎌ヶ谷市道野辺本町1-2-3 5 00~2 00 Pあり ※Dスルー有 - !New!佐倉寺崎店千葉県佐倉市寺崎北4丁目1-5 24時間 Pあり ※Dスルー有 - 佐倉ユーカリが丘店千葉県佐倉市上座1205-1 24時間 Pあり - カインズホーム市原店千葉県市原市更級3-1-1 7 00~23 00 Pあり ※そば処 - 16号線五井店千葉県市原市白金町4-8 24時間 Pあり ※Dスルー有 - 市川鬼高店千葉県市川市鬼高3-14-11 24時間 Pあり ★ 市川駅前店千葉県市川市市川1-8-2 24時間 Pなし - 中山競馬場前店千葉県市川市若宮3-48-3 4 00~2 00 Pあり ※店名酷似の「JRA中山競馬場店」あり注意 - 行徳新浜店千葉県市川市新浜1-2-5 7 00~24 00 Pあり - 行徳相之川店千葉県市川市相之川2丁目6番 24時間 Pあり - 都営線本八幡店千葉県市川市八幡2-16-14 5 00~2 00 Pなし ★ 習志野藤崎店千葉県習志野市藤崎4-3-15 5 00~3 00 Pあり ※Dスルー有 - 松戸古ヶ崎店千葉県松戸市古ヶ崎4-3522-1 7 00~24 00 Pあり ★ 北小金店千葉県松戸市根木内26 土4 00~2 00日4 00~24 00 Pあり ★ 松戸東口店千葉県松戸市松戸1230-1ニュートウキョウセブンプラザ 24時間 Pなし - 新京成八柱駅店千葉県松戸市日暮1-1-2 5 00~1 00 Pなし ★ 松戸西口店千葉県松戸市本町20-2 24時間 Pなし - 松戸みのり台店千葉県松戸市稔台8-1-6 24時間 Pあり ※Dスルー有 ★ パビリオン成田店千葉県成田市ウイング土屋80 5 00~2 00 Pあり - 成田国際空港第2サテライト店千葉県成田市古込1-1 第2旅客ターミナルビルサテライト 8 00~21 00 Pなし ※出国手続き後エリア※異価格 ※高難易度店 - 成田国際空港第2本館店千葉県成田市古込1-1第2旅客ターミナルビル本館2FM2216 24時間 Pなし ※異価格 ※高難易度店 ★ JRA中山競馬場店千葉県船橋市古作1-1-1 9 00~16 00(営業日限定) Pなし ※レース開催日及びパークウィンズ時のみ ※店名酷似の「中山競馬場前店」あり注意 ※高難易度店 ★ 船橋市場町店千葉県船橋市市場2-2-28 4 00~2 00 Pあり - 習志野台店千葉県 船橋市 習志野1丁目9-23 24時間 Pあり - 西船橋店千葉県船橋市西船4-21-17千成ビル1F 5 00~2 00 Pなし - 船橋二和東店千葉県船橋市二和東6-2-3 4 00~2 00 Pあり ★ 京成船橋店千葉県船橋市本町1-5-1 7 00~23 00日7 00~21 00 Pなし - 16号線袖ケ浦店千葉県袖ケ浦市神納1-20 4 00~2 00 Pあり ※Dスルー有 - 126号線東金店千葉県東金市南上宿5丁目38-30 24時間 Pあり ★ 柏西口店千葉県柏市旭町1-4-18 24時間 Pなし ★ 16号線若柴店千葉県柏市若柴5-10 24時間 Pあり ※Dスルー有 ★ 柏東口店千葉県柏市柏1-5-19 24時間 Pなし ★ 16号線柏店千葉県柏市柏931-15 4 00~2 00 Pあり - 八千代緑が丘店千葉県八千代市大和田新田1175-4 24時間 Pあり ※Dスルー有 - 八千代台西口店千葉県八千代市八千代台西1-10 5 00~2 00 Pなし - 16号線米本店千葉県八千代市米本2160-2 6 00~23 00 Pあり - 296号線富里店千葉県富里市七栄127-7 24時間 Pあり ※Dスルー有 - 128号線茂原高師店千葉県茂原市高師1678 24時間 Pあり ※Dスルー有 - カインズホーム木更津店千葉県木更津市金田東3-1-3 7 00~23 00 Pあり ※Dスルー有 - 木更津駅前店千葉県木更津市富士見1-1-1 7 00~21 30 Pなし ★ 16号線下三ヶ尾店千葉県野田市下三ケ尾404-8 4 00~2 00 Pあり ★ 16号線野田店千葉県野田市船形猪穴2850-1 24時間 Pあり ※Dスルー有 - 流山店千葉県流山市加4-1643 24時間 Pあり - TX流山おおたかの森店千葉県流山市西初石6-182-3 流山おおたかの森駅施設内 7 00~22 00 Pなし
https://w.atwiki.jp/goldenlowe/pages/102.html
「GL定例会議(仮称)2009」その2 あっさりと梅田駅へ戻り、ホテルへと向かう。 勧めた甲斐があったというべきか、遠征組の定宿になっているのは気のせいだろうか。 ただ、いつもホテルに合わせて段取りしてくれている幹事さまに感謝である。 ホテルの看板が見える頃、その軒先に見慣れた人影が佇んでいる。 ぷかりぷかりと一条の煙を立ち上らせているのはウォル卿その人だ。 今回、幹事をしてくださった局長の粋な計らいで、宿泊先のホテルが集合場所となった為、以前のように集合予定時間+30分の間ならOKというGLルールも今日ばかりはクォリティを発揮できないようだ。 早速チェックインを済ませ、宛がわれた部屋に荷物を降ろすとすぐにロビーへと戻る。 その一角がGLメンバーで占拠されている。 そこから視線を外し、自動ドア越しに見える屋外の景色には立ち役を変わったかのように局長が煙を立てている。 全員集合まではまだ揃っていない状況を見て、だーす卿と共に道路向かいのコンビニへタバコを求めに歩いたりと時間を調整してみたが、最後の1人が揃わない。 局長が連絡を取ると、梅田地下街を歩いているとの事に対応して宴会場での集合に変更する。 誰かが言った、主役は遅れてやってくるのだと。 A=BなればB=Aという等価方程式を当てはめると、この場合は遅れた人が主役という事か。 なんとも考え抜かれた演出である。 宿から70mほど歩いたビルの地下。 黒色を基調とした中を店員に案内され宴会場へ通される。 先持って用意されていた局長熟案の割り当て通りに各々腰を下ろす。 それから暫くして各々思い通りの飲み物が運ばれてきた。 さすがは局長というべき、今回お世話になる店には熱燗からカシスオレンジに至るまでメンバーの全欲求を満たしている。 「今日のNGワードは『ドラクエ』やからな。おつかれ!」 いつもの3倍以上もある閣下のスピーチを皮切りに宴が始まった。 次々に並べられる料理の数々。 この為に某コーヒーショップでミラノサンドを抜いたといっても過言ではない。 とは言うものの、さすがに1人前は厳しいかも知れないが。 ほどなくして遅れた故の主役こうひえ部長が登場する。 実質2回目の登場だが以前より爽やかさが増した感もある。 「よー来た!」 やはり発せられた剛田卿のお家芸。 互いにがっちり堅い握手をかわしている。 その剛田卿は容姿とは裏腹に食欲はかなり旺盛。 特に野菜に関しては誰よりも箸を伸ばしている感がある。 対面には局長、これこそ準備は万端整ったかにも見えたが 残念な事に噂のアレは復活とはならなかった。 美味い肴に1杯2杯とグラスが空になる回数を重ねつつ 宴は静まることを知らぬ台風のように笑いの渦に包まれている。 開始20分ほど経過した頃にも箸を割っていなかったのは自身のみだったが これもお決まりの恒例行事でもあるし、今回は勅命を受けたと宣言する方も居らぬと安心していた。 しかし、丁度良いタイミングで運ばれてくる料理の為に剛田卿が甲斐甲斐しく取り分けてくれたのは優しさゆえの事だと言い聞かせた。 恐らく30分か40分ほど経った頃だろうか けん卿が賑々しさの陰に隠れるようにひょっこり現れた。 何かと忙しい中、調整に調整を重ねての参加は心から感服する。 空いている席に腰を下ろした先が丁度隣であったので これも良い機会と大イベントに関して何個か尋ねてみたりし 忙中の労いを傾ける。 今回、都合上どうしても遅れて参加になったのが2名 真の主役はまだ登場してないが どのような状況になろうとも先手を打っていたのは局長の細やかな心配り コース料理に加え追加注文も大丈夫との事で けん卿の注文に便乗する。 昼の判断は間違っていなかったと 今日ばかりは飲むだけではなく 箸を動かすこともさほど苦痛ではない。 それでも周囲の半分も口に運んではないが。 けん卿が隣に居るという事で色々と話を聞けたが 更にもう1人声を聞きたい人が居る どうしても参加には至らなかったが 電話ならOKとの事前了承を貰っていたにも関わらず 未だに連絡がない。 業を煮やしたけん卿に促されるまま メールを送る。 1度2度やりとりをした後 未登録の番号を表示しつつ携帯電話が震えた。 一瞬の間を置いて金糸雀を思わせる声が聞こえてくる。 erupepe嬢からだ。 緊張感が電話越しにも伝わってくる。 簡単な挨拶と少々のお話をしたのち これも名物となったケータイ廻しの刑に処す。 誰もが「SEIJIです。」と挨拶するのは混乱させる高等戦術か。 皆、和やかな顔してなかなかのヤリ手である。 ぐるりと1周して手元に戻ってきた頃 エル子の声は緊張と混乱で息を切らしていたようにも感じられた。 約1名「ゴラーーー」と怒鳴ってたのも居たようだし仕方ないとも言える。 冬のOFF参加に積極的な言葉を貰い、僅かな時間ではあったが また1つ願望がかなった。 さて、当然といえば当然かもしれないが あるなら乗らねばという気概で何本目かのお銚子を手に持つ。 初秋もしくは残り夏という時候にも 美味しくいただけるのは燗の優秀な一面だろうか。 手が伸ばせる範囲でしかお酌できない事に若干の歯がゆさを感じるが これも愛嬌と本土の酒を楽しむことができた。 残り時間30分という所で真打が登場する。 SEIJI卿が軽快な挨拶と共に入ってきた。 なんとか1次会に間に合ったとは言え 忙しさが爽やかな顔を濁している。 それだけ急行してくれたという事か。 駆けつけ三杯とは昔から言ったものだが SEIJI卿に関しては酒よりも食事のよう。 さらりと喉を潤した後は飲むよりも何よりも箸を動かしている。 何度見ても換わらぬその姿勢と勢いに圧倒される。 追加注文した「おこげ」を1人でぺろり。 コースでは2~3人分として出てきた「おこげ」料理だったのだが いやはや声にならない感嘆の声を上げるよりない。 人気ある店なのだろうか。 GLの後にも予約が押すという状況のため 定刻ぴったりに終了する。 時計は20時ちょい過ぎ 移動する足取りはまだまだしっかりしている。 このまま解散するとは誰も思わず 商店街というか各種居酒屋が立ち並ぶ通りを歩き 入れそうな店を探す。 これからは完全な手探り勝負。 っとはいかず、前回も使用した某居酒屋チェーン店へ。 食事ノルマ1人2品で飲み放題というプランに乗っかり 今回だけは全くのプラン無し状態で各々思う席へと座る。 またしても下座に位置取り、お通しとして軽い酒を注文する。 この店では兄ルカ・トニが乾杯の音頭を取り2次会が始まった。 さすがはチェーン店の強みというか メニューに載せられている品はどれも肴には最適なものばかり。 中でも気になったのは「どて焼き」 以前のOFF会で通天閣付近をぶらついた時だったか とある店の看板に掲げられているのを見て以来 何か引っかかるものを抱き続けてきた。 串カツ、お好み焼きなど焼き物、揚げ物の類かと想像だけ膨らませてきた。 いずれ口にできる日もあろうと今日に至っていたが まさに僥倖というべき遭遇である。 間もなくして小鉢に注がれた品が目の前に届けられる。 そして、じっとその物体を眺める。 「焼き」と詠っている割には煮込み料理のようにも見える。 どこかの郷土料理に土手鍋というものがあったのを思い出すが 似て非なるものといえる。 見ただけでは味の想像ができない容姿である。 けん卿、ひろっち卿、剛田卿が早速箸をつけるのに習い恐る恐る手を伸ばす。 これがどの等級に位置する味なのか 2択で感想を述べると、美味いに傾倒する味だ。 今回は欲望を叶える機会に恵まれている旅のようだ。 1次会で渦を巻くほど会話をしたにも関わらず この場でも話題が途切れることなくグラスと声帯を枯らしながら時間が過ぎてゆく。 と、そこへ、最後のプリマが合流した。 仕事を終えてはせ参じてくれたレナータ嬢だ。 席に座りざまチラチと皿の盛り具合を確認するとは、流石はOFF会歴戦の猛者と呼ぶべきか。 背筋に嫌な汗を覚えつつも、上座に負けぬよう周りに座る方と話を交わす。 爆発力だけは上座に敵わないが じんわり話し込むのも悪くない。 先ほどの店から数えて何品目だろうか 過去にないほどの食事を取っている。 さすがに山盛りのポテトフライは完食とまでいかなかったが 1食抜けばこんなにも違うのかと我ながら感心する。 2軒目ともなれば食いに関して1名を除けば停滞気味 これも毎回感服させられる 勝手に命名すれば「GL七不思議の1つ」といった所か。 しかし、総員掛かりでどれだけ飲んで話したかシンデレラタイムを迎え 皆、気分良く店を出ることとなった。 1次会、2次会で主だった話題は以下の通り。(時系列無視) 「地元はやはり恋しいか。」 「フットサル批評会開催?」 「ウォッカ!ウィスキー!」 「土蜂の生命力」 「やっぱり大海戦」 「あれれ、日程危ないぞ。」 「全鯖初の偉業へ向けて」 「隠れた宣伝活動DS版」 「合計Lv208とは」 「おめでとう。」 「All100ってできるかな?」 「やる事なーい?」 「気になるお年頃、突撃&撃沈編」 「買って良し、買わなくても良し。」 「皆で幸せになりませんか?」 これらの他にも抱腹絶倒の話題ばかりだったが 笑い声と共に店へ置き忘れてきたようだ。 委細を知りたい方は覚えてる方に尋ねてください。 ホテルへ戻り酒を抜くために熱いめの風呂へと浸かり1日を終えようとした時 机に放り投げていた携帯電話が静かに震えた。 元気な声が響いてくる。 仕事を終え帰宅したばかりのクラ卿だ。 週末が忙しい仕事柄が故に毎回電話での参加をしてくれる。 久方ぶりの声に2人だけで思わず話が盛り上がり 知らぬ間に1時間40分も話し込んでいた。 再び風呂を入れなおし無機質な壁を睨みつつ物思いに耽る。 思えば2桁開催が目の前に迫っている。 対面に座る人がどんなリアルを持っているかも知らず ましてやHNで呼び合う空間であっても 1つの共通項があればこれだけ楽しい時間を共有することができるのかと 毎回感心させられる。 こういう世界に怪訝な目を向ける人も居るが やはりDOLに居て、GLに居て良かったと心底思う。 次回は冬開催予定。 また集まって楽しく過ごせるのを期待しつつOFF会の夜を終えた。 このOFF会で閣下ならびにだーす卿が新たなる称号を授与されたのでお知らせします。 閣下へは「村の長老」 だーす卿へは「壷売り」 が、それぞれ授与されました。(拍手 パチパチ) (おしまい) 『こぼれ話と後日談』 OFF会に参加するとは他に 大阪へ向かう楽しみが他に1つある。 それが地元で入手困難な物品を求めることだ。 今回はガストン・ルルー著「黄色い部屋の秘密」と 小栗虫太郎著「黒死館殺人事件」の2冊 この2人の名を聞いて反応する方は結構な通か否か…。 求めた先は梅田にある大型書店ジュ●ク堂。 OFF会の翌日、早速に足を伸ばした。 店内検索システムを駆使して「黄色…」は在庫があるとの事。 指示に従って2Fの一角へ向かい探す。 数分の後、ガストン・ルルーが並べられている場所を探し当てる。 しかし、目の前には丁度1冊分の空きスペースが… 手元に握られている検索システムのレシートには 「前日まで在庫1冊」の文字が寂しく印刷されていた。 どのような国家的陰謀が働いたのか この事態にさすがの兄ルカ・トニも苦笑いを浮かべるだけだった。 小栗虫太郎に関しては在庫なしとの事で諦めた。 その2日後、無事地元へ帰った後 何も期待していなかった小さな書店で「黄色い部屋の秘密」を発見。 嬉しいやら寂しいやら分からぬ複雑な感情を抱きつつ 定価880円+税を支払った。 あの無駄に費やした労力はなんだったのか…。 (終)
https://w.atwiki.jp/booklove/pages/146.html
名前の初出:第284話 初出:第285話(時系列としては書籍第三部III書下ろしSS) 声(ドラマCD第3弾):内田雄馬 家族構成 父:ボニファティウスの第二夫人の息子 母:グードルーン 父方の親戚 曾祖父:先々代アウブ・エーレンフェスト(祖父方の曾祖父) 祖父:ボニファティウス 伯父:カルステッド(祖父の第一夫人の息子) 従兄:エックハルト 従兄:ランプレヒト 従兄:コルネリウス 従妹:ローゼマイン 従弟:ニコラウス 祖母:祖父の第二夫人(非ライゼガング系(*1)) 母方の親戚 曾祖父:三代目アウブ・エーレンフェストの第二夫人の息子(祖母方の曾祖父) 祖父:領主一族の傍系(*2) 祖母:リヒャルダ(領主一族の傍系) 叔父:ユストクス 容姿 髪の色:濃い色合いの金髪 000000000 瞳の色:群青色 000000000 見た目はボニファティウスにもリヒャルダにも似ていない。 あまり表情が動かず、寡黙な雰囲気に見える。 地位 階級:上級貴族 職種:騎士見習い・ローゼマインの側近→解任に近い辞任 年齢関連 ローゼマインとの学年差:+2(*3)(*4) 誕生季:夏(*5) トラウゴット視点の回 書籍版 貴族院外伝 一年生「トラウゴット視点 予想以上にひどい罰」 作中での活躍 上級騎士見習い。 グードルーンとボニファティウスの第二夫人の息子との間に生まれた子。 父親が病弱でなかなか子供に恵まれなかったため、いとこ世代の中ではやや若い。(*6) 祖父であり、誰にも仕えることなく騎士団長を務めたボニファティウスを尊敬し、目標にしている 「騎士団長になるために領地の誰よりも強くなりたい」と語っており、領内で一番強ければ騎士団長の職に就くことが出来ると勘違いしていた。(*7) トラウゴットの父は、元領主候補生の特権意識が消えておらず、騎士団長になったカルステッドに僻みの感情を抱き続けており(*8)、自分の息子がボニファティウスから「素質がある」と言われていた時期は笑顔で褒め、コルネリウスが実力を伸ばしてトラウゴットを突き放して以降は、一転息子に厳しいことばかりを言うようになった。 ユストクスに言わせれば「領主の傍系を誇るしか能がない」父親(*9)に大きな影響を受けているようで、年齢の近いコルネリウスに対してライバル意識が特に強く、自分より身分の低い貴族の事は「努力をしても高が知れている」等見下すところがある。 叔父ユストクスとは殆ど顔を合わせた事がなく、くだらない情報集めが趣味でまともに側仕えの仕事が出来ないためゲオルギーネの側近候補を外され、先代アウブの命令でヴェローニカに疎まれていたフェルディナンドの側近に付けられた無能者だと思っていた。 祖母リヒャルダについては、その時その時で主を変えている事は知っていても、アウブの命令で主が決まるため自分の意志で仕える先を選べるわけではない特殊な家系だという意味を理解しておらず、ローゼマインからローゼマイン式魔力圧縮法を教わる事が出来れば、ひ弱で、血統的にも劣り、図書館通いで側近や司書に迷惑を掛ける主から離れて、より自分に相応しい主を選び直せば良いのだという深刻な勘違いの原因になっていた。(*10) 09年冬の襲撃事件以降、ボニファティウスは領主一族の護衛騎士の鍛え直しに注力するようになり、それまで行われていたトラウゴットとの訓練は行われなくなる。 また、子供時代はコルネリウスより自分の方が強く、魔力圧縮を知っているか否かで強さが逆転したと考えている(但し、2歳の年齢差を考えるとコルネリウスが手加減していた為なのでは、とローゼマインは考察している)。 目標としているボニファティウスに再び認められる為に強さを欲していて、ローゼマイン式魔力圧縮法を知るためにローゼマインの側近となるも、側近としての心構えや忠誠心が全く感じられず、ローゼマインからの事情聴取時にダームエルの努力を鼻で笑った事が致命傷となって、解任に近い辞任となる。 リヒャルダは、貴族の位をはく奪し神殿入りさせることを提案したもののローゼマインによって拒まれた為、貴族院の期間中に一族会議で呼び戻され激しく叱責された挙句叔父であるユストクスを側仕え兼監視として付けられ再教育されることになった。(*11) ターニスベファレンとの戦いでも巨大化させてしまったりと問題を起こしたが、後に周囲の言葉を聞いたり戦況を判断できるように成長した。 卒業式では、エーレンフェストと関係を持ちたい他領の上級貴族の女性をエスコートした。(*12) 「血筋を聞くだけで強そう」 経歴 前01年夏 誕生 06年夏 洗礼式 09年冬 貴族院に入学 11年冬 ローゼマインの側近になる。 シュバルツとヴァイスの主の座をかけた宝盗りディッターに参加。退却の合図をしても即座に撤退せず連携を乱してしまう(*13) ローゼマインの側近を辞任する。 ディッターの再戦に参加。一番に敵に向かって飛び出していくが、完敗する(*14) ローゼマイン式魔力圧縮法を教わる(*15) 12年冬 ターニスベファレン襲撃事件発生。ターニスベファレンの特性を知らず、仲間を助けようと全力で攻撃し巨大化させてしまう(*16) 領地対抗戦のディッターに参加。中級騎士であるマティアスからの指示に従えるようになる(*17) 13年冬 ダンケルフェルガーの儀式を見るためのディッターに参加。事前に行った儀式により、ローゼマインの祝福のかかりすぎて体がついていけず敗北する(*18) 嫁盗りディッターに参加(*19) 領地対抗戦のディッターに参加(*20) 14年冬 貴族院卒業 作者コメント 【2018年 10月06日活動報告 10月11日返答】 >(トラウゴットの浅はかさは)あまり出てこなかった父親の影響でしょうか? そうですね。ボニファティウスが領主一族でカルステッドが途中まで領主候補生だったように、トラウゴットの父親も洗礼式直後は領主候補生でした。 貴族院に上がるより前に上級貴族になったけれど。その時の特権意識を消せていないまま今に至る。+騎士団長になったカルステッドに対する僻みなどが、ね。 コメント このコメント欄はwikiの情報充実のために設けた物です。 編集が苦手な方は以下のコメントフォームへ書き込んで頂ければ有志でページに取り込みます。 表示される親コメントには限りがあるので、返信の際は返信したいコメント横のチェックを付けて返信するようご協力お願いします。 リヒャルダ達が罰せられたリ世間的に批判されたりするのを避けることが、ロゼマの望んだ【影響のない状態】なのだから、リヒャルダ達が再教育に人手と時間を取られることは、否定的接続でつながらないと思うよ?<「つもりであったが」 どちらかというと、前句は「罰として神殿入りさせることをローゼマインによって拒まれた結果」とかいう類の内容の方が適していると思う。 (2020-06-23 18 37 09) トラウゴットのライゼガングの血って誰からの物? (2020-11-03 12 48 09) 過去に何度も嫁いだ歴代領主夫人のもの。父親の母系がライゼガング系ではないのでライゼガングの血は薄い。 (2020-11-03 21 08 34) ユストクスの女装癖は329話で実際に見るまで知らなかったのかな? (2021-02-14 00 29 58) 元々叔父の事はあまり知らなかったけど、自分の母親によく似た女装姿を見て一目で察した(貴族院外伝SS) まあお前の叔父さんは女装が趣味なのよ…とか口にしたくないよね… (2021-02-14 01 22 22) 女装するのは情報収集に有効な手段ってだけだから、してたのは貴族院だけだったんじゃないか? (2021-02-14 01 23 30) ゲオが知ってて警戒するぐらいだから、あっちこっちで女装して女性の社交にもぐりこんではいたんじゃない? それでも年が離れていて女性の社交の情報も入ってこないトラウゴットが知らないのは不思議ではない (2021-02-14 10 21 50) ゲオは貴族院でいっしょだったし、内輪のエーレンでやると正体バレの危険性高すぎる。というか変態として領内で名を轟かせているだろ。領地の恥になるから貴族院とかだとエーレン全体では隠ぺいする側になるけど。 (2021-02-14 11 09 13) トラウゴットはロゼマ式魔力圧縮の第4段階まで教えて貰えたのかな? (2022-03-02 12 43 50) ロゼマ式圧縮のページに、ロゼマ1年生である11年冬に「ローゼマインの側近と首脳陣に方法が開示され、それ以外へは切り札として保留された」とあるから、1年生途中にクビになったトラウゴットは第三段階までだと思う (2022-03-02 14 31 47) 第四部Ⅳの書き下ろしにロゼマが一年生の時トラウゴットが2年生って書かれてるんだが、本当は3年生だよな? (2022-05-15 03 38 15) 補足 勝木先生のコミカライズの第四部のⅣの書き下ろし (2022-05-15 03 43 02) 同じところを読んでここに来たら4分前に書き込みがあって笑ってしまった。コルネリウスと2歳差だから3年生で間違いないはずだけど (2022-05-15 03 45 42) 安心するのだ、web285話(成績向上委員会)・書籍該当部にも「12歳で三年生」とガッツリ書いてあるのだ (2022-05-15 16 47 18) やっぱり香月先生のミスか。まあ、たくさんキャラいるしさして重要キャラってわけでもないから仕方ないよな (2022-05-15 23 21 55) 当該SS内で「ローゼマインの護衛確保のため、奇数学年と偶数学年で座学と実技の時間割が午前午後入れ替わるので、奇数学年なコルネリウスと逆側に合格容易な座学がある偶数学年の騎士に頑張らす」って劇中キャラが議論してる根本が崩れちゃうのはどうかと思った (2022-05-16 00 43 39) 今後のトラウゴットはロゼマの一つ上として扱われるのかな。もしくはss修正してトラウゴットに実技さっさと終わらせろ的な無茶振りをする話になるのか。 (2022-05-16 05 50 02) 奇数学年がコルとトラしかいないし、コルはアンゲリカの面倒もみないといけないから、学年が下で必須が少ないトラが座学頑張れ(コル主張)→偶数学年とは言え成績優秀なレオノーレが実技ももう少し頑張れば良いじゃないか(トラウゴット反論)的な流れになるのかもね。 (2022-05-16 06 22 50) ロゼマの一学年上、ってことだとシュミルズディッターの時には2年生でまだ騎士コースさえ選択していないことになる。それなのに仕える主に 「守られているだけのローゼマイン様に何がわかるのですか!?」って言っちゃうトラウゴットは、ねえ…。 (2022-05-16 07 46 10) 実は三年生に進級したと思ってたけど二年生をやり直しだった……?ああ、アンゲリカにお似合いってそういう……(察し) (2022-05-16 10 03 42) 2巻では大きく「トラウゴット 上級貴族 護衛騎士見習い 3年生」と書かれてはいる (2022-05-16 10 20 40) 確認した、どちらかに修正が必要になるんだろうけどSSを修正の為に書き直しとかになったら配布作業が大変な事になりそうね (2022-05-19 20 15 55) 「ローゼマインが不在の冬」のとき、アンゲリカがトラウゴットを見に来た意味もなくなるし、ハンネローレが言った、『それに、女性の適齢期は一般的に二十歳までです。四歳年下の貴方が成人した時には、わたくしは行き遅れ寸前です。そこまで結婚を待つ魅力がラオフェレーグにありますか?』。トラウゴットを2年生で変えてしまうと、同じ年齢差になるから、この言葉の意味が薄れてしまう。 (2022-05-19 20 58 53) 結局優秀者にはならなかった? (2022-10-30 16 17 49) 卒業式ではエーレンフェストと関係を持ちたい他領の上級貴族をエスコート(ふぁんぶっく7) 領内にはお相手いないだろうからこれを逃すと後がなさげ (2022-11-16 15 21 25) ロゼマ式圧縮教えてもらったのに優秀者になった描写が無いけど、騎士団長になる道が閉ざされてモチベ下がっちゃったからか? (2023-01-08 06 59 05) 魔力量は増えてるはずだし、参考書のおかげでまあまあの座学成績は取れてると思う。ディッターでマティアスから指令されてるのを見ると、全体を俯瞰して判断する上級貴族に欠かせない指揮能力の実技がイマイチか、座学が完璧ではなかったのか。 (2023-01-08 10 39 01) 領主候補性や上級貴族にはお金が足りない下級貴族なんかに仕事を与えるのも役割だからその辺も影響があるんじゃないかな指示に従えるようにはなってるから多少は改善してるだろうけど元が悪いから矯正にも時間がかかるだろうし (2023-01-09 17 21 34) 上級貴族なんだし指揮役じゃなくてアタッカー担当なだけなんじゃね。ボニの血筋だし (2023-01-09 22 42 23) 上級だからこそ、指揮もアタッカーもできるべきだろう。ボニだってイルクナー戦で作戦立案し指揮できてる。まあ本能的ではあるけど。 (2023-01-09 22 57 20) ニコ漫画の描写より。他の見習い達の結束の輪から、浮いてる立場になった可能性 (2023-12-02 12 51 33) 立場が浮くと勉強や実技を教えてもらえなくなって成績が伸びなくなるのか? (2023-12-02 15 43 00) 勉強はエーレンに教材あるからそこそこできるだろうけど、騎士団長の道が途絶えたからモチベ下がってそう。立場が浮くと同僚の信頼を得られてないってことだから、歳を重ねて指揮能力が育ったとしても聞き流されるってことだろう。常勝ロゼマの側近の中級貴族マティアスの方が信頼されるわな (2023-12-04 21 15 31) 護衛騎士を外れた時点でその他大勢入りして表記されていないだけの可能性はあるけど魔力が高い猪武者なんて騎士として優秀でもなんでも無いと思う (2023-01-08 13 29 54) 連携を乱さないよう指揮に従えてはいるので、猪ではなくなってる が、それだけじゃあまだ優秀者には、というところか (2023-01-08 14 11 06) トラウゴットのお父さんって、騎士団長になったカルを僻んでたってあるけど、騎士コースだったのかな?病弱らしいから文官だと思ってたのだけど… (2023-10-10 11 31 59) 幼少期から病弱だったかは不明だからね。 (2023-10-11 01 27 05) 父親基準で訓練についていけないから身体が弱いと判断されただけの可能性も有るかもね (2023-10-18 08 45 34) この人が病弱のため遅い子供が一人しかいない、って作者コメントがあったから本当に病弱なんだろう (2023-10-18 09 21 04) まあ、騎士コースを選ばなかった可能性もあるよね。病弱で父母が関われなかった分、おじいさまっ子で騎士コース選んだのかもだし。 (2023-10-18 10 41 03) 貴族院の食事の席って、解任後はどこになるんだろ。ロゼマ側近席にはもう座れないよね (2023-12-25 23 13 41) 中立派の上座じゃない? さすがにボニ爺の孫は上級上位だろう。ただ、食卓での会話は無きに等しいと思われる。 (2023-12-26 07 39 04) ディッター戦後に訓練見直し時に『連携不要』発言して一蹴されてるので一応上座?《領主候補生・側近》じゃないけど〈ボニ爺の孫〉だから中立よりギリ〈フロ派〉? (2023-12-26 20 50 53) フロ派に入ることがロゼマ式魔力圧縮法を教える条件の一つのはずですし、教わっているはずなので、フロ派になったのでしょうか?領主一族に近い上級、血筋だけ考えたらロゼマより上なくらいなので、公的な懲罰がないなら上座は変わらないと思います。 (2023-12-26 23 31 01) ロゼマの独断専行によるものなので派閥所属の条件をどうしたかも不明だと思われます。また、家格は功績や時流で変動するでしょうから上位貴族内での細かい席次は不明ですが、血筋に関してはトラウゴットの主観でありカルステッドとトラウゴットの父が同等であるという前提がまず間違っています。領主一族の分家リンクベルクとリンクベルク(もしくはリヒャルダ家)の分家を比較するならリンクベルクが上ですし、母親の血筋の分などと言うならおそらく祖母の部分でカルステッドが上です (2023-12-27 03 49 36) 「今のところはフロレンツィア派と確定している貴族を選抜して教えている」(368話 アーレンスバッハの現状)。「血筋」は血のつながりのことであり、トラウゴットの認識であっています。エルヴィーラの父は前ギーベ・ハルデンツェル、母はヴェローニカの異母姉(四代目アウブ・エーレンフェストの孫)で、グードルーンの父は領主一族の傍系、母はリヒャルダ(三代目アウブ・エーレンフェストの孫)ですから。 (2023-12-27 05 04 22) 「血筋だけ考えたらロゼマより上」というのは、「中級貴族ローゼマリーを母に持つローゼマインより、領主傍系リヒャルダの娘を母に持つトラウゴットが上」って意味じゃないかな? しかし洗礼上の母親エルヴィーラが公式であるし、既にロゼマは領主候補生。トラウゴットは領主候補生側近のテーブルから外され、旧ヴェロ派のテーブルでもない、中立派かライゼ系・フロ派のテーブルに着くしかない。その中ではおそらく最上位かそれに近い家格だろう。一番端にしといた方がお隣(犠牲者)は一人で済むし。 (2023-12-27 07 05 51) トラウゴットはローゼマリーの娘設定を知らないか、洗礼式の母で血筋を考えているかみたいです。「母方の血筋を見れば、ローゼマイン様はライゼガングで、私は領主一族の傍系だ」(予想以上にひどい罰)とのこと。しかし「領主一族に近い上級」の補足で血筋について書いたのは失敗でしたね、血筋について述べたかったのではなく、領主一族に近い上級なので格上と扱われるはずであると言うことですから。 (2023-12-27 07 57 43) 自分は両親ともに傍系領主一族だけど、ローゼマインは母親(エルヴィーラ)が土着の貴族だから、自分の方が偉い血筋っていう理屈だったかと。 (2023-12-27 08 29 07) 血筋よりも第一夫人の子と第二夫人の子でも順位つくんじゃない? (2023-12-27 11 12 38) トラウゴがどう考えているかの話をしているでしょ。 (2023-12-27 11 28 59) トラウゴの認識の話になってるけど、そもそもの食堂の席の序列はそこまで明確じゃないと思う。配置は多分ライゼ系。食堂席次の並びは血筋だけでは決まらないと思う。アウブ・ダンケルには他にも兄弟たちがいるけど序列高位と思われるケントリプスは前から3列目。旧ヴェロ派の一番手前はバルトルトとカサンドラなので学年だけでも決まらない。バルトルトと同母兄弟のマティアスは3列目(ラウレンツの向かいだけどコース別に固まっているわけでもない)。 なので、そこまではっきり決まってないと思う。ただ真ん中に放り込むより上位の端な気がする。そうなると現在後列中央の上位(前側)にいる人から席次がずれる。ただ前側に行ってもロゼマ側近とは隣り合わない。3×2列で後列の端にヴェロ派。中立派は間に挟まれていなく反対の端側(カティンカとエリアースがいるため)。前列中央はヴィル側近でライゼ系は後列中央。 (2023-12-27 13 50 16) 訂正、バルトルト→ヤンリック (2023-12-27 14 14 23)
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/533.html
433 :ひゅうが:2012/01/08(日) 22 19 45 おお!乙です閣下!時間がかぶってしまいましたが私もネタを投稿いたします。 ネタSS――「夢幻会vs世界帝国」 「なんだあれは・・・。」 征東行省を任されている男は、そう言うことしかできなかった。 彼の視線の先、かつて倭と呼ばれた国の海岸線には、いくつもの旗が翻っていた。 彼は舌打ちする。 あの超大国に服属した彼らは、自ら戦って属領を手に入れることで生き延びるという戦略を構想していた。 ゆえに、海東の野蛮なところを自ら服属させ、皇帝に献上するという目的のために手段は選んではいない。 自ら日の本と名乗る連中が何とか大元や蒙古と対等に付き合おうとするなど認めない。 高麗こそが元の第一の臣として野蛮な倭人を従え、もって海東に君臨するのだ・・・ そのためにまず侵攻した対馬はもぬけの空。 恐れをなして逃げ出した倭人どもは簡単に服属するだろう――と彼は思っていたのだ。 だが・・・ 800隻を数える大船団の前に立ちはだかったのは、白い帆を上げた見たこともない大船だった。 大きさはたいした物ではない。 しかし、その帆柱は巨大で3本もあり、帆は縦に何段にも分かれ機能的である。 気に入らなかった。 数はおよそ20ほどだが、彼は倭人がこのような船を作ること自体が気に入らなかったのだ。 「皆のもの!あれなる倭人どもの船を――」 そこまで述べた時、倭人の船から白い雲が沸いた。 そして・・・ ひゅるひゅるひゅる・・・という音とともに、水柱が立ち上る。 「な・・・何だ!?」 「火の薬がもえておるのか!?」 少数だが乗り込んでいるお目付役が目を見開く。 男はそれに質問を浴びせようとした。 だが。 「ああ!副相船が!」 恐るべき精確さで、水柱が船を貫く。 「ええい!なんとかしないか!」 するすると倭船はこちらに近寄ってくる。 この玄界灘の荒波にもこたえた風はない。 「おのれ・・・!」 俺は、高麗は、こんなところで終わって――! 彼の思考は、そこで止められた。 434 :ひゅうが:2012/01/08(日) 22 20 15 ――西暦1274(文永11)年11月25日(グレゴリオ暦11月4日) 京都 「兵部省」大本営 「報告します。元軍――いえ、高麗軍迎撃作戦は、所定の成功をおさめました。古賀さん・・・いえ松浦閣下の『海軍』は所定の作戦により玄界灘での邀撃に成功。東条さんあらため少弐総司令指揮する『陸軍鎮西総軍』の守備する水城要塞へ追い込み、野戦軍の菊池閣下と協同しこれを撃滅した由。」 ほっとした空気が流れた。 蓮華王院を改装して設けられた兵部省の「大本営」で報告していたのは、なぜか存在する眼鏡を光らせた男、北条時輔だった。 現在は大蔵省梨壺(主計局)頭をつとめる切れ者である彼は、朝廷と幕府の実質的な一体化を進めた功労者である。 「どうにか、しのぎきりましたね。辻さん。」 「・・・こういう場ならいいのですが、外でそれは困りますよ。嶋田さん。いえ、『兄上』。」 「まぁ、この場ならいいではないか?」 上座で笑うのは、伏見宮改め、第7代征夷大将軍 惟康親王(これやすしんのう)。 ここまで書けばもう分かっただろう。 嶋田あらため、兵部大臣にして関白太政大臣を兼ねる男、嶋田繁太郎あらため北条時宗は苦笑しながら官庁体の漢字かな混じり文を読みながら頭を下げた。 「ありがとうございます。近衛さん。・・・次は、元と高麗の分断です。まだあそこに侵攻する力はありませんからね。」 「はっは。そう言うな。備州での鉄砲生産は順調なのだろう?」 「まだ端緒についたばかりですよ。何もかも。」 板の間の面々が頷く。 夢幻会――そう呼ばれた男たちは、何の因果か13世紀の日本に転生していた。 そしてすったもんだの末、夢幻会を再結成するに至っていたのだ。 男たちは、チートを尽くす。 何しろ、この時代のビッグイベントたる元寇の相手は、世界を支配する冗談のような超大国なのだ。 ゆえに、スクーナー型の巡洋艦を建造しても、鉄砲や大砲を作っても、そして近代的な軍事組織と中央集権体制を作っても足りないことはない・・・?そして彼らにはある野望があった。 「この際です。欧米列強が進出する前に太平洋を押さえてしまいましょう。」 「そうだな。できれば北米大陸も。」 「「「あのチート国家を誕生させるわけにはいかない!」」」 そう。 はるか未来の日本帝国の最大の敵、アメリカ合衆国。その建国を阻止すること。 できれば、1000年先にも存続する強力な日本帝国の基礎を作る。それがこの世界の夢幻会の目的だった。そして・・・ 「ま。『モンゴルの残光』みたいな世界になられては困りますからね。」 「そうだな・・・。まぁそうなるとは・・・。」 衝号を思い出し、一同は身震いした。