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彼女たちはこの島から逃れたい ◆tcG47Obeas 『夜分遅くに悪いわね、トリエラ。私は──『太刀川ミミ』よ』 シャナに似た声の、ヴィクトリアという少女の声が、困惑の名を告げた。 それは正に困惑の名だ。 ヴィクトリアは死んだはずだった。レミリア・スカーレットに殺された。 太刀川ミミは死んだはずだった。ヴィクトリアと同じ場所で死んでいた。 トリエラの名と電話番号を知るのはヴィクトリア以外に考えられなかった。 だからトリエラは当然の疑問を抱く。 「どういう事?」 何から聞けば良いか判らないほど無数の疑問を一言に集約して問いかける。 「私の情報が確かなら、その声も名前も、死んでいるはずなんだけど」 この言葉には逆に向こうの方から若干の動揺が伝わってきた。 その答えを予期していなかったらしい。 トリエラはその事に少しだけ安堵する。 まだ、手玉に取られてはいない。 『何処からそんな情報を手に入れたのかしら?』 「こっちの質問が先よ。得体の知れない相手に情報は売れないわ」 トリエラは幾つかの可能性を考える。 例えば一度は捨てた、シャナという少女がこの街に居る可能性。 だがやはり幾つか不自然な解釈が必要になる。違和感が残る。 『あなたがどんな理由で私を死人だと考えたのか判らなければ、誤解の解きようが無いでしょう?』 「死体を見たモノが居る、と言えばどう?」 『そんな筈は…………っ』 自称太刀川ミミは少し考えて言葉に詰まる。 何か心当たりが有るのか。 少し逡巡する気配の後で、返答があった。 『いえ、そういう事。あなた、デバイスを手に入れたのね』 「………………」 正解だ。 トリエラはレミリアがQ-Beeとの死闘で落としたグラーフアイゼンを入手し、 それによりレミリアのこれまでの行動を主とする膨大な情報を手に入れた。 そこに辿りつけるという事は、アイゼンからもたらされた情報が間違いの無い物であるという事だ。 ヴィクトリアは殺され、太刀川ミミも死んでいた。 アイゼンが視たこの目撃情報は真実なのだ。 にも関わらず、アイゼンがそれを視た事を知っている誰かが居る。 アイゼンがそれを目撃した時その場に居たのはレミリアと二つのデバイスと、死者達だけなのに。 この受話器の向こうには誰が居る? 『二つ、聞かせて。そこにレミリア・スカーレットが居るの?』 「いいえ。今のところ、彼女は暴虐の化身以外の何者でも無いわ」 『そう。それじゃあなたはどちらのデバイスを手に入れたの? 鉄槌か、それとも……』 トリエラは話を断ち切る。 「そこまで話す義理はまだ無い。そうでしょ?」 受話器の向こうに居るのはレミリアではない。 レミリアがヴィクトリアから奪ったというレイジングハートを持つわけでもない。 残るのはそこに転がっていた二人の死者だけ。 ならば答えは必然だ。 「あなたがその声と名前のどちらかである事は認めるわ。信じがたい事だけれど」 死者が電話の向こうに立っている。 有り得ない事実がそこに在る。 『……重要な事なのよ。 デバイス、それも出来ればミッドチルダ式の物がいいわ。 もしもレイジングハートか、バルディッシュを所有していたなら譲って欲しいの』 「無茶な条件ね。それがどれだけ大きな価値を持つか判っているはずよ。 仮に私がそれを持っていたとしても首を縦に振ると思う?」 話しながらも、トリエラは概ねの予測を付けた。 電話の相手は恐らく、声の通りヴィクトリアだ。 何故太刀川ミミを名乗っているのか、どうして生きているのかは判らない。 グラーフアイゼンから伝え聞いた情報によるなら到底生きていたとは思えないのに。 その辺りの謎を抱えながらも、ひとまずは理解する。 ヴィクトリアは生き残り、太刀川ミミを名乗り、トリエラに電話を掛けてきている。 どういうわけか、デバイスを求めて。 『私がデバイスを持ってあなたに協力するという条件ならどう?』 「その選択は、デバイスが私の手に有るより貴方の手に有った方が遥かに有用だ、 というのが前提条件になるわね」 『その通りよ。これはあなたにとってもこれ以上無い程に有益な選択肢よ』 「戦力になるというなら問題外よ。何かを隠してる相手に武器を与えるなんて危険すぎる」 『ええ、だから良い事を教えてあげるわ』 電話の向こうの“太刀川ミミ”は言った。 『この声も名前も、朝の放送でその名を呼ばれるでしょうってね』 トリエラは息を呑む。 それは、どういう事なのか。 それは、電話の相手が死んでいるという事なのか。 本物の死者と話しているという事なのか。 その答えは。 『ジェーン・ドゥなのよ、私は』 淡々と静かで、意味深で、凄烈なものだった。 ジェーン・ドゥ。 それは身元不明人を指す言葉だ。 死んだはずの“太刀川ミミ”たるヴィクトリアは自らを身元不明人だと主張したのだ。 放送でその名を呼ばれたならば、それは現実となる。 死んだはずの、もういないはずの誰か。 ジェダでさえその存在を把握できない身元不明人。 『私を繋ぐ鎖はもう無いわ』 「まさか……!!」 トリエラは喘ぐ。 まさか、つまり、それは、もしかして。 激しく動揺するトリエラに、“太刀川ミミ”は応えた。 『私はデバイスを使う事で、あなたにも嵌っているソレから逃れる事に成功したのよ』 参加者の命を捉える首輪から逃れたのだと。 受話器越しに、希望が宣告された。 だけど期待や希望と共に、 「そんなの……信じられない」 甘い答えへの疑惑がついて出る。 アイゼンやバルディッシュとは十分に情報を交換した。 少なくとも彼らが認識している範囲では、首輪を解除できる魔法など存在しないはずなのだ。 一体どうやって首輪を外したのか。 『応用的な使い方が必要になるのよ。 私は無数の手がかりを揃えて、そこまで辿り着いたわ。 一応は成功したけど、まだ不安な部分も諸所に有るから補填する為の物を探しているのよ。 まず最低限デバイスが必要になるわ。 それから各地にご褒美で支給された追加支給品の情報も欲しい。 そしてなにより、戦力と、研究を手伝える者と、この島を探索する為の人員。 これらを揃えられたなら、希望が見えてくるわ』 トリエラは、思い悩んだ。 “太刀川ミミ”の提案は確かに興味深い。 少なくとも彼女は、広く浅い情報を手にしたトリエラとは対極的な情報を入手しているらしい。 追加支給品の内訳など、トリエラでは何を意味するのか判らない情報も求めている。 何より首輪を解除したというのが本当ならその価値は絶大だ。 “太刀川ミミ”の出した条件も価値に見合ったものだといえる。 タバサを説得し、所持しているバルディッシュを貸し与えるのも選択肢の一つかもしれない。 「問題は信用よ」 だけどトリエラは、彼女を信用できないでいた。 受話器の向こうに居るのは死んだハズの何者かだ。 まず一に得体が知れない。 二つ目に仲間として信用できるかが判らない。 “太刀川ミミ”……いや、ヴィクトリアは情報提供者として有力な相手だ。 これまで彼女から提供された情報も決定的な嘘が有ったわけではない、はずだ。 彼女の正体について以外は。 「正体を隠している……隠せる相手を信じるのは危険な事じゃないかしら?」 『ええ、そうね。でもあなたなら分かっているんでしょう? 私の事情くらい』 「………………」 確かに彼女が素性を隠す必要性も明白では有ったけれど。 彼女は首輪を外したのだ。 ジェダに気取られぬ為には、存在を少しでも偽装するべきだろう。 その上、彼女はレミリア・スカーレットを敵に回していた。 すぐそこを彷徨いているかもしれない、恐らく最大の脅威をだ。 レミリアは無差別に襲いかかるようだから素性を隠しても完璧ではないが、 他の獲物と並んだ時に後回しにされうるだけでも価値は有る。 「そういえばあなた、顔もその名前の物になってるの?」 『ええ、そうよ』 隠し続ける危険を理解しているからだろう、あっさりと答える。 しかし隠さずともそれは脅威に違いない。 もし敵対すれば情報戦において不利に立たされうる。 トリエラの顔で悪事を重ねられればそれだけで大事になる。 そこまで考えて、思わず苦笑いを零した。 (私の分の心配は意味無いか) わざわざ悪評をばらまかれるまでもなく、トリエラは三人も殺している。 むしろトリエラに変装しようものならご愁傷様と言わざるを得ない。 ただ、彼女がやはりシャナであり姿を変えていた可能性も首をもたげてきた。 重ねて言うに違和感は残るのだ、その可能性は低いと考えはしたが、完全に否定も出来ないでいた。 トリエラは彼女を信じきれない。 信用出来る材料が少ない。 そんなトリエラに、 『それにしても信用ね。どうすればあなたに信用してもらえるのかしら? こんな島で信用できる相手ってどんな子かしら? 何をしたとしても、私を信じる事なんて出来るのかしら? 参考までに聞いてみたいわね』 “太刀川ミミ”の方から、挑発的な響きすら含んだ言葉が来た。 トリエラは答えようとして、言葉につまる。 確かにこの島で誰かを信用するというのは並大抵の苦労ではない。 トリエラもは明確な答えを出せる自信がなかった。 トリエラは優れた知性を持っている。 判断力もある。 公社の義体達の中では纏め役になれるぐらい社会性も高い。 濃密ではあれ実質上数年分の人生経験しか無いにも関わらず、それを感じさせない程に。 それでもある種の経験が、少し足りない。 繋がりの薄い相手と絆を結ぶにはどうすれば良い? 背中を預けあえる相手を作るには? 人と人と想いを通わせるには? 銃を手に肩を並べるのではなく、互いの手を握り合うには? ……できるはずだ。 けれど言葉に惑う。 人間的な行為が出来ると、そう断言する事に自信が持てない。 『分かりきった事じゃない』 受話器の向こうから聞こえてくるのはどこかしら愉悦の混じった言葉だ。 なにがという問いに、“太刀川ミミ”は楽しげに答えた。 『あなたも私も、利害の一致でしか動けない人種だろうって事よ』 まるで嘲りのように響く聲が。 違う、と否定する。 トリエラは自分がそこまで冷血になれるとは思えないし、なろうとも思わない。 それを“太刀川ミミ”は追い立てる。 『あなたが“そうしかなれない”のか“それしか知らない”のかは判らないわ。 でも私は、あなたが利害関係で動く人間だと思ってる。 少なくとも無垢な子供なんかじゃない。そうでしょう?』 「それは……」 『隠さなくても良いじゃない。私はそれを見込んで、あなたに頼み込んでいるんだから』 トリエラは確かに自分を無垢だなんて思えない。 だけど利害で動くというにも違和感を覚えた。 そもそもトリエラに利害なんて言葉は程遠い。 公社で義体として戦うのは当然の事だったし、そこには利とか害なんて計算は有り得ない。 ならば情で戦ってきたと言えるのだろうか? この島に来る前まで遡っても? 言えるはずだ。 例えば担当官のヒルシャー……兄妹〈フラテッロ〉という呼び名の通り家族のような彼の為なら 自ら身を危険に晒しすらするだろう。 例えそれが。 (何処までが本当の想いで何処からが条件付け〈ツクリモノ〉なのか判らない感情でも) 『自分達の都合で子供すら人でなしにする人間の醜さを知っているのなら尚更ね』 「────!!」 思考が灼熱した。 ヴィクトリアの言葉に怒りが吹き上がり、そして。 それだけだった。 あからさまな怒りをぶつけながらも、トリエラはそれを抑え込む。 息を整えて、静かに、言った。 「黙って」 『少し踏み込みすぎたわね。謝るわ』 あっさりと謝りながらも、電話の声には悪びれない余裕が有る。 どれだけ嫌悪しようとも自分を無視する事は出来無いという余裕が。 もしも首輪を解除する事が出来るなら、その切り札はあまりにも圧倒的だ。 無視なんて出来るわけがない。 『でも一つだけ、正直に話しておくわ。 私はあなたの冷静さを信じながらも、あなたの判断力を疑っているのよ』 「私が感情に任せてあなたとの交渉を打ち切るって事?」 『あなたは基本的に冷静なようだから、それは無いと信じているわ。 今も貴重な存在からの電話を切ったりはしなかったでしょう? 私が疑うのは、あなたが誤断と誤解で周囲を巻き添えにしないかって事よ』 “太刀川ミミ”の指摘は明け透けなまでに痛烈だった。 『声が似ていたそうだけれど、私を別の誰かと思い込んで迷走する。 金糸雀についても何か錯綜が有ったみたいね? 他にも少なくとも一件、誤殺じみた事が有ったと聞いているわ』 「ぐ…………っ」 言い返しようが無い。 状況のせいも有ったとはいえ、トリエラは錯綜の果てに人を殺してきた。 あろう事かその全てがほぼ過ちであったと判明している。 『信用できるかと聞くけれど、あなたの方こそ信頼に値するのかしら? 私には疑わしく思える程よ』 誰がトリエラを信じられるのだろう。 誤った標的ばかり捉えてきた銃口を。 『それとね。実を言えば、私の方からなら少しは信用させる要素が有るのよ』 「…………それは、何?」 思わず聞き返した。 会話の主導権を掴まれていた。 『ひまわりを保護しているわ』 「っ!!」 息を呑んだ。 リルルに保護されて逃亡した筈の赤ん坊が、どうしてそこに? 「待って。それじゃリルルもそこにいるの?」 小さな、溜息が聞こえた。 嫌な予感が膨れ上がり、 『生憎ね。彼女は、壊されていたわ』 身構える暇も無くはじけた。 また、死んだ。 また、殺された。 ほんの数時間前まで一緒に居た仲間が、何者かに殺されていた。 『人間で例えるなら体内を無数の蛇が食い荒らした様な、無茶苦茶な有様だったわ。 生前の彼女の願いに従ってICチップを取り出したから、ますます見せられる物じゃないわね』 “太刀川ミミ”から。 ヴィクトリアから仲間の死を知らされるのは、二度目だった。 残酷な言葉は更なる有益な情報を残していく。 『詳しい話を知りたいなら、リルルからひまわりを託されたあの子に聞けば良いわ。 ククリやリルルからはあなたの名を良い人と聞き、自らの目ではあなたの姿が人を殺す所を目撃して、 あなたが善人なのか悪人なのか混乱してしまっている可哀想なイエローにね』 「っ!!」 リルルは誰かに殺された。 イエローはそれを見取って、ひまわりを託された。 明らかな致命傷を生き延びたヴィクトリアこと“太刀川ミミ”はその二人を保護した。 そして受話器の向こうに立っている。 全てを疑うのは容易いけれど。 『さあどうするのかしら、トリエラ。 苦労してあなたを信じようとしている私を信じてくれないの?』 悪辣で、辛辣な言葉でも、間違った事は言っていないように思えた。 「……あなたの言葉、ひとまずは信じるわ」 トリエラは肯定を返した。 一つだけ、付け加えて。 * * * まずは互いの同行者について、互いに与えすぎないよう警戒しながら情報を交換した。 “太刀川ミミ”にとって太刀川ミミを知るタバサがトリエラと同行しているのは難事だったが、 起きている太刀川ミミを見たのはほんの数十秒に過ぎない。 直接会っても疑惑が確信に至る事は無いだろうと判断し、逆に取引を持ちかけた。 『私が生きていた者として会えば、改心したその子にとって救いになるでしょうね』 トリエラはこれを黙殺する。 弱気な演技を取り払った“太刀川ミミ”ことヴィクトリアは何処かしら不安を抱かせた。 不安定な状態にあるタバサの心を逆に傷つけないか心配したのだ。 トリエラか、せいぜい小太郎を連れる程度の密会で済ませられないかと思案する。 『だけどタバサはミッドチルダ式のデバイスを所持しているんでしょう? 私に合わせずどう説得するつもりかしら』 「グラーフアイゼンではできないの?」 『その分の差で失敗しても良いならね』 「タバサから武器を取り上げればその分の差で殺される危険が有るわね。似た様な物よ」 『へえ、そう』 “太刀川ミミ”は一旦引き下がる。 そして次の情報を要求してきた。 『ご褒美で支給された追加支給品について、情報は有るかしら』 「その前にどうしてそれを捜すのか教えて欲しいわね」 『ご褒美が急遽追加されたイレギュラーだからよ。追加支給品もその可能性が有るわ』 トリエラは与えて良い情報だと判断する。 少し情報を整理すると、幾つか心当たりの有る情報が有った。 「既に死亡した、イリヤスフィールへの追加支給品なら情報が有るわ」 『っ!! ……聞かせてもらえるかしら?』 大して期待もしていなかったのか、トリエラが想像した以上の驚きが返ってくる。 トリエラは答える。 「浄玻璃の鏡と爆弾岩。もう一つ有ったかもしれないけどそれは不明ね」 『効果は?』 「鏡は、三回まで制限の掛けられた、鏡に映った者のこの島に来てからの経緯が映し出される物よ。 言わは強力な自爆に特化した、擬似生命体のようなものらしいわ。既に消費されたみたい。 言われてみればどちらも強力で、イレギュラーな物に思えてくるかな」 『……ええ、そうね。残った鏡の方の見た目を教えてくれる?』 「手鏡状ね。形は……」 心当たりが有るのか、“太刀川ミミ”はふむふむと頷きながら聞いていた。 「私の方からも聞いていい? あなたどうやって生き残ったの?」 『気になるかしら?』 「まあね。グラーフアイゼンが見たあなたの状態はとても生き残れる物だとは思えない」 『それでも生き残ったのよ。文字通り半死半生を超えてね。 そうとしか言えないわ。 人間ではない耐久力を持っている事は事実よ』 そう言い切られてしまっては踏み込みようが無い。 どうしてそんな肉体を持っているかなど意味の無い問い掛けだ。 トリエラが、己の素性を語っても仕方がないように。 「……まあいいわ。それじゃもう一つ」 『何かしら?』 トリエラは少し息を整えてから、切り込んだ。 「あなたと同じ場所で首を爆破されていた死体は、あなたの解除法による物じゃないの?」 フッと小さく息を吐く音がして。 それからすぐに。 『ええ、そうよ。残念ながら失敗したけれどね』 あっさりと返事があった。 「あんた……っ」 『仕方が無いでしょう? 殆ど手探りの危うい研究なんだから失敗はつきものよ。 それに彼女は自分が何の役にも立てず振り回されている事に苦悩していたわ。 何せ夕方の放送時点で仲間がみんな死んでいたんだから、哀れね。 だから危険度が高い事を知りながらまだ不完全な解除実験に自ら志願して、死んだのよ。 そのデータを積み重ねたおかげで私は成功した。 彼女の名を讃えてあげて、トリエラ。 “太刀川ミミ”という名をね』 「利用、したんじゃないの?」 『否定はしないわ。彼女の貴い犠牲のおかげで私は成功した。 この時点で何を言おうと、利用したとしか取れないでしょうね』 彼女の言葉が真実かは判らない。 やはりそれ以上の追求は出来なかった。 トリエラは胡散臭いと感じて、それだけだ。 ククリとリルル、それに太刀川ミミ、彼女の口から語られる死者はあまりに多い。 だけどククリとリルルはただの偶然や、物陰から情報を集めている結果と見る事もできる。 どちらにせよ、彼女はトリエラの知る限りこの世界からの脱出に最も近い人物だった。 『次は私からよ。 戦力と、研究を手伝える者と、この島を探索する為の人員。 これらを集められるアテは無いかしら?』 トリエラはまた少し思案し、結論を出す。 その有力な札が有る事自体は教えて、取引を有利に進めた方が良い。 「……情報なら、有るわ。 私達の元にはまだ生存している参加者の情報が、八割方集まっている」 『八割っ!?』 やはりこれは想像以上だったらしい。 受話器越しに本気で驚いた様子が伝わってくる。 「でもその情報を全て教えるほどお人好しにはなれないし、 仲間に相談もせずあなたにそこまでする気にはなれないわ」 『待って。魔法に詳しい者の数だけでも教えてくれないかしら』 「そうね……十人かそれに足りない位だと思うわ。その内の二~三人かは危険人物だけど」 『実質七人前後……二割程度、ね』 思案の気配が有る。 トリエラは攻め込んだ。 「解除法についてもう少し情報を公開してくれるなら、 こちらからも情報を公開して良いんだけど」 『………………』 トリエラは初めてこちらから有利な条件を提示出来た感触を得る。 “太刀川ミミ”はしかし、事実上の拒否を返してきた。 『保留しておくわ。 詳細を教えてあなた達が尻尾を掴まれたら、こっちまで危ないもの』 消極的なまでに慎重な理由だった。 だが当然の慎重さでもあった。 トリエラも“太刀川ミミ”も、切り札までは切らずに様子をみている。 相手がどの程度の信用と信頼に値するかどうかを見定めようとしている。 “太刀川ミミ”は脱出に近づいているけれど、だからこそ危ういのだ。 彼女自身も、彼女を取り巻く環境も、一つ間違えば全てが失われる。 悪辣な少女はそれでも、希望の中心に立っていた。 『それにこの内容は電話で……口頭で話すにも不安が有るのよ。 デバイスも試したいし、会って話したい所ね。 イエローとひまわりにも会うんでしょう? こっちはあなたから電話が有って会うことにした、と言っておくわ』 「場所は?」 『三丁目のパン屋の前。時刻は?』 タバサに隠した密談の形を取る以上、団体行動を始める朝では不味い。 トリエラは即行動を選んだ。 「雨の内なら吸血鬼も動かないそうよ。今すぐ会いましょう」 了承が返り、それで通話は終わった。 トリエラは通話を終えた携帯電話をポケットに仕舞い込む。 胸元に下がるアイゼンを確認し、銃を確認し、それから服装を鑑みる。 外には冷たい雨が降り続けている。 アイゼンの騎士甲冑で防寒防水をと考えたが、それでは帰りが不味い。 “太刀川ミミ”にアイゼンを渡した場合──流石に軽く渡すつもりは無いが、 相応の見返りが有っても渡した場合に、帰りが困る。 家のどこかで傘か雨合羽でも見繕う必要があるだろう。 それから言った。 「ま、そういうわけね。留守番を頼むわよ、小太郎」 いつの間にか、犬上小太郎が洗面所の入り口に立っていた。 「いつから聞いてた?」 「ひとまずは信じるとか言った辺りからやな」 つまり具体的な情報交換を初めた辺りだ。 ほんの少しだが、勝手にタバサと小太郎の事を話していた事について怒っている様子は無い。 少なくともその程度の信頼は有る。 「電話の相手、何者なんや? “太刀川ミミ”って言ってた気もするけど、それって」 「ええ、死んだはずの人間よ。ただしその正体は、ヴィクトリアね」 小太郎がぴくりと眉をしかめる。 彼が見たヴィクトリアは旅館で共にレミリアと戦い、 ククリの死体が転がる場所で金糸雀を殺し(後で金糸雀がククリを殺したようだと判明する)、 追いかけるが見失い、グラーフアイゼン曰くレミリアに殺害されたと聞いた人物である。 「どういう事や? あいつが生きとったっていうんか?」 「信じ難いけど、そうみたいね。しかもこいつを外したそうよ」 そう言うとトリエラは首をコツコツ叩いてみせた。 音が硬質なのは、そこに首輪が有るからだ。 ルールに違反した参加者を爆殺するための、ジェダに付けられた首輪が。 驚く小太郎に言う。 「タバサにはまだ内緒よ。 太刀川ミミ、だけど中身は別物だなんて彼女には会わせたくないもの」 「だから一人で会いに行くっていうんか?」 「今のところそのつもりよ。 私は向こうの連れに会うべきだと思うし、ひまわりの安否も心配だし、 小太郎が残ってくれるならタバサについても安心だしね。 ほんとは小太郎にも睡眠を取って、気だの魔力だのを回復して欲しいくらい」 小太郎は吉永双葉を治療する為に多量の存在の力、彼の場合は気を消耗した。 時間の経過により徐々に回復しているし、全快とまで行かずとも睡眠は大きな助けになる。 タバサの方の魔力回復は尚更睡眠が重要だ。 十分な睡眠を取れば全快まで回復するというし、精神的疲労を考えても起こすべきではない。 それに気が格闘の補助的な小太郎と違って、タバサは魔法が決定打で白兵戦が補助らしい。 タバサの魔力の重要性は考えるまでもなかった。 とはいえ小太郎がトリエラの単独行動を心配するのも当然の事だ。 トリエラは眠った所で意味が薄いだけで、決して怪我や消耗が無いわけではない。 むしろトリエラは常人なら死んでもおかしくないほど無数の傷を負っているのだ。 義体の頑強さで動き続けてはいたが、三人の中で誰よりも深い傷と消耗を受けていた。 「ほんまに信じられるんか、そいつ?」 「一応、これまでの話に決定的な嘘は見えないわね。それも彼女自身に対する物を除けばだけど」 「明確な嘘は、あんまりなかったかもしれへんけど」 小太郎には不安と不満がある。 彼はヴィクトリアに大して良い印象がまるで無い。 金糸雀殺害は金糸雀がククリを殺したからだというが、イメージとしては最悪のままだ。 あと理屈では言えないがなんとなく、胡散臭いのだ。 「ただの勘違いやろうけど、俺はネギの仇討ちをしようとしてたわけやないで?」 小太郎はネギの仇を捜していた。 ヴィクトリアはそれを、ネギの仇討ちをするつもりだと証言している。 とはいえこの島で仇を捜す聞いたら普通は仇討ちを連想する、むしろ当然の補完だ。 ヴィクトリアは、少なくとも分かる範囲では決定的な嘘を吐いていない。 「明確な嘘は無くても誇張やバレていない嘘が無い証明にはならない、でしょう? 言われなくとも判ってるわよ、そのくらい」 明確に嘘と分かる嘘は今回の偽名が最初だ。だけど、 「私が初めて聞いたあいつの言葉、言ったっけ? 蜂蜜みたいに甘い声で、『あ、あなた……誰、ですか? 何でここに来たんですか?』よ」 ヴィクトリアは自分を偽れる人物だ。 もしも彼女が殺人鬼だったとしても驚きはしない。 「イエローの方とも話さなきゃいけないし、信用出来なければひまわりを引き取らなきゃいけない。 ほんと厄介な仕事よ。 タバサが万全ならあなたも連れて行きたいわね」 「朝まで待ってみんなで会えば良いやないか」 「言ったでしょ。“太刀川ミミ”にはタバサを会わせたくないの」 トリエラは緊張した面持ちで、寝る前に解いていた髪を留め始めた。 気を引き締めるようにツーテールに纏めていく。 「安心して、油断するつもりは無いから。 多分あいつの方も、そんな薄い関係なんて望んでいない。 嘘も真実も本気で来るわ」 そこには、脱出の希望に会いに行くなんて安心感は欠片も無かった。 * * * “太刀川ミミ”ことヴィクトリアは通話を終えて、一息を吐いた。 確かな満足感が付いてくる。 (上出来ね) トリエラとの通話は、彼女に多大な成果を与えてくれた。 ヴィクトリアの目的は大雑把に分けて二つ有った。 一つは言うまでもなくトリエラから情報を得る事だ。 彼女がデバイスを入手したらしい事は幸運だった。 性格は大変一致しなかったものの少しは使い慣れてきたレイジングハートが無いのは残念だが、 レミリアが所持していた筈のグラーフアイゼンに加えて、 レイジングハートと同じミッドチルダ式のバルディッシュまで有るとは嬉しい誤算だ。 (念話はその世界では基本的な魔法らしいし、多分ベルカ式でも何とかなるだろうけど、 どうにかならなかった時にミッドチルダ式を試せうるのは僥倖ね。 それにグラーフアイゼンから得られる情報も有益かもしれないわ) グラーフアイゼンはレミリアが使っていたデバイスだ。 ならばアイゼンの中にはレミリアの情報も詰まっているだろう。 ヴィクトリアにとって目下最大の脅威の一つであるレミリアへの対策を練れるかもしれない。 そう容易く渡してくれるとは思えないが、取引材料は幾つも有った。 例えば、トリエラの集団にデバイスが複数有るのならデバイス用のカートリッジも有用なはずだ。 更に追加支給品に関する情報も衝撃的だった。 爆弾岩も少し気になるが、既に爆発してしまったという事で無視する。 それよりも、浄玻璃の鏡とやらだ。 あれは、イエローの荷物の中の鏡に違いない。 もしもその使用回数がまだ残っているならば。 もしもその効果に対する対策が完璧ではないならば。 浄玻璃の鏡にQ-Beeを映してみればどうなるだろう? (Q-Beeがご褒美を支給しに島を飛び回っているのだって開始時に決められたイレギュラー。 それならば恐らく、映る筈よ) Q-Beeがこの島に来てからの情報を映し出せるなら、 何処から来て何処に戻っているのかまでは判明するだろう。 即ちジェダの居城への道筋が出来る。 Q-Beeとジェダとの会話からそれ以上の情報が露呈する可能性も高い。 正に切り札と言っても差し支えない代物だ。 (しかもイリヤスフィールの追加支給品とはね。 数奇にも程があるわ、一体どういう因果なのやら) ホムンクルスという情報から、参加者名簿の中で個人的に興味を抱いていた少女。 夕方の放送で死が告げられてから、もう関係する事は無いだろうと思っていた。 そのイリヤスフィールの遺物が、今になって重要な価値を持ち始めている。 運命というものを感じずにはいられなかった。 問題は、首輪の無い“太刀川ミミ”ことヴィクトリアがQ-Beeと逢う危険だが、 これはイエローに使わせるなり手が有る。 出来れば見た内容をしっかり記憶出来る者に使わせたい所だった。 加えて二つ目の目的。 それはトリエラを仲間に引き込む事だ。 問題こそ多いが、ヴィクトリアはトリエラの存在を買っていた。 危険人物と見れば即座に撃ち殺す冷酷さと、足手まといを抱え込む善人さは有益だ。 突きつけた通り判断力には不安が有るのだが。 (そこまで贅沢は言えないわ) 子供が多いこの島で冷たい判断が出来るだけでも御の字だ。 加えて、極々断片的ながら参加者名簿の表記を思い出した事も一因となった。 そこには公社の義体だとか、条件付けと呼ばれる洗脳がどうこう書かれていた気がする。 彼女も誰かに体を弄られ利用された身なのかもしれないと思うと、少しだけ親近感が湧いた。 ……その親近感が傷の舐め合いに過ぎない事は判っていたけれど、それでも。 (ま、こっちは振られたみたいね) カマを掛けてみた反応は思った以上だった。 しかしその後に彼女がヴィクトリアを信じると言った時、トリエラは付け加えたのだ。 『一つだけ訂正しておくわ。私は自分の境遇を不幸だなんて感じなかった』 銃を握り人を撃ち続ける行く末の短い生き方を定められても、小さな幸せがあった。 私はあなたとは違うのだ。 それがトリエラの返答だった。 (別に良いわ。それとこれとは別だもの) 一抹の寂しさを覚えた事こそ逆に驚きだった。 どちらにせよヴィクトリアがトリエラを有益な人物だと見た事に変わりはない。 彼女は「汚い事を許容出来る仲間」になりうる。 だから反応を見るために若干露悪的に接しさえしたのだ。 イエローに汚れ仕事は求められないし、ただの善人にも無理だろう。 だけど綺麗事だけでジェダの手から逃れる事など出来はしない。 誰か汚れ仕事を担う者が必要だった。 汚れ仕事をヴィクトリアだけが担うには無理が有るし、何より危険は避けたかった。 身も蓋もなく言えば、危険な事は誰か他の者に押し付けたいのだ。 ヴィクトリアが仲間を集める最終目的はあくまで自分のためだ。 その線を引いた上でなら仲間と恩恵を共にするし、助けもするだろう。 でもその線から出る事は決して無い。 恥も迷いもなくその線を守り続ける。 その違いはきっと、トリエラが得られてヴィクトリアが得られなかった物が生み出した。 故にヴィクトリアは仲間を利用する。 それが本当の仲間等ではないと判っていても、自分のため以外の目的なんて有りえない。 ヴィクトリアは所詮、人を食い物にして生きるモノなのだから。 (さて、まずはイエローよ) トリエラを仲間にしようと思うなら、イエローの疑念を解いてやらねばならない。 トリエラには貸しを作る事にもなる。 逆にトリエラからヴィクトリアの事を暴露される心配はさほど無い。 イエローがヴィクトリアにとって用無しになる事は彼女にとっても望ましくない筈だからだ。 ヴィクトリアとしても本音建前共に、そんな事を望んではいなかった。 ヴィクトリアは窓から遠目に覗く事が出来る三丁目のパン屋に目をやってから、 イエローとひまわりが眠る部屋に戻って、告げた。 「起きて、イエロー。トリエラを名乗る人物から電話が有ったわ」 【G-1/民家・洗面所/2日目/黎明】 【トリエラ@GUNSLINGER GIRL】 [状態]:頭部殴打に伴う頭痛。胴体に重度の打撲傷複数、全身に軽度の火傷、かなりの疲労。 右肩に激しい抉り傷(骨格の一部が覗き、腕が高く上がらない)。 [装備]:拳銃(SIG P230)@GUNSLINGER GIRL(残弾数8/8) ベンズナイフ(中期型)@HUNTER×HUNTER、トマ手作りのナイフホルダー、防弾チョッキ [道具]:基本支給品(パン1個、水少量消費)、ネギの首輪、血塗れの拡声器、北東市街の詳細な地図 US M1918 “BAR”@BLACK LAGOON(残弾数0/20)、9mmブローニング弾×23 インデックスの0円ケータイ@とある魔術の禁書目録、コチョコチョ手袋(片方)@ドラえもん グラーフアイゼン(ハンマーフォルム)@魔法少女リリカルなのはA s(ダメージ有り、カートリッジ0) 回復アイテムセット@FF4(乙女のキッス×1、金の針×1、うちでの小槌×1、十字架×1、ダイエットフード×1、山彦草×1) [服装]:普段通りの男装+防弾チョッキ [思考]:最大限に警戒しつつ、確かめに行く。 第一行動方針:“太刀川ミミ(ヴィクトリア)”と接触、交渉する。 第二行動方針:朝になったら作戦(※)に従い、シャナを捜索する。タバサに携帯電話の説明も。 第三行動方針:トマとその仲間たちに微かな期待。トマと再会できた場合、首輪と人形の腕を検分してもらう 基本行動方針:好戦的な参加者は積極的に倒しつつ、最後まで生き延びる(具体的な脱出の策があれば乗る?) [備考]:携帯電話には、『温泉宿』の他に島内の主要施設の番号がある程度登録されているようです。 トリエラが警察署地下で見た武器の詳細は不明。 ※トリエラの作戦 まずシェルターまで全員で行動し、洞窟にも寄りつつシェルターに向かう。 シェルター到着後に解散し、小太郎とタバサは城へ、トリエラは廃墟へ行く。 それ以降は小太郎達は定期的にトリエラの携帯電話に連絡をする。 【犬上小太郎@魔法先生ネギま!】 [状態]:やや疲労、気が少々、背中と左足に怪我(瞬動術は使えないがそれなりに動ける) [装備]:手裏剣セット×7枚@忍たま乱太郎 [道具]:基本支給品×4(一人分の水、パン1個消費)、工具セット、包帯、指輪型魔法発動体@新SWリプレイNEXT さくらの杖@カードキャプターさくら、目覚まし時計@せんせいのお時間、生乾きの服 レミリアの日傘@東方Project、真紅の腕、金糸雀の腕、戦輪×5@忍たま乱太郎 [思考]:トリエラが心配。 第一行動方針:休息しながら、眠るタバサと家で待機? 第二行動方針:朝になったらトリエラの案に従い行動する。 第三行動方針:レックスと再会した後、シャナ一行あるいは梨花一行との合流を図る 第四行動方針:双葉に頼まれた梨々、小狼に頼まれた桜を探す。見つけたら保護する。 基本行動方針:信頼できる仲間を増やし、ゲーム脱出(必ずしも行動を共にする必要はない)。 [備考]:紫穂に疑いを抱いていますが確信はしていません。 【H-1/住宅内一階/2日目/黎明】 【ヴィクトリア=パワード@武装錬金】 [状態]:精神疲労(中)、肉体消耗(中)、首輪解除、太刀川ミミに瓜二つの顔 [装備]:i-Pod@東方Project、スケルトンめがね@HUNTER×HUNTER [道具]:天空の剣@ドラゴンクエスト?、基本支給品×2(食料のみは1人分)、 塩酸の瓶、コチョコチョ手袋(左手のみ)@ドラえもん、 魔剣ダイレク@ヴァンパイアセイヴァー、ポケモン図鑑@ポケットモンスター、ペンシルロケット×5@mother2 アイテムリスト、詳細名簿(ア行の参加者のみ詳細情報あり。他は顔写真と名前のみ。リリスの情報なし) マッド博士の整形マシーン、カートリッジ×10@魔法少女リリカルなのはA s、 思いきりハサミ@ドラえもん、その他不明支給品×0~2 [服装]:制服の妙なの羽織った姿 [思考]:トリエラと接触する。 第一行動方針:トリエラと接触する。イエローを連れていく? 第ニ行動方針:首輪や主催者の目的について考察する。そのために、禁止エリアが発動したら調査に赴きたい(候補はH-8かA-1) 第三行動方針:“信用できてなおかつ有能な”仲間を捜す。インデックス、エヴァにできれば接触してみたい。 基本行動方針:様子見をメインに、しかしチャンスの時には危険も冒す 参戦時期:母を看取った後。能力制限により再生能力及び運動能力は低下、左胸の章印を破壊されたら武器を問わずに死亡。 [備考]:首輪が外れた事により能力制限が外れている可能性も有ります。 首輪に『首輪を外そうとしている』や『着用者が死んだ』誤情報を流す魔法を編み出しました。 ただし、デバイスなど媒体が無ければ使えません。攻撃に使うのも不意打ちで無ければ難しいと思われる? 更にヴィクトリアの場合、実際に致命傷を受けて殆ど死に体になっていた事が助けとなった可能性も有ります。 ≪265 高町なのはの過ごした一日(前編) 時系列順に読む 268 死者を求めて≫ ≪266 裸で私はこの世に来た 投下順に読む 268 死者を求めて≫ ≪258 クリンナップ・ステップ(前編) トリエラの登場SSを読む 271 部下に任せた結果がこれだよ!!≫ ヴィクトリアの登場SSを読む ≪255 月の下で 小太郎の登場SSを読む 281 それぞれの再会 -ongoing-(前編)≫
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メテオクラッシュ(めておくらっしゅ) 概要 メテオクラッシュとは、槍で敵を斬り裂きとどめに岩を落とす技のこと。北米版の表記は「Meteor Crash」。 登場作品 グレイセス 使用者 ヴィクトリア ヴィクトリアの秘奥義。 巨大な岩石を打ち上げた後に連続で斬り刻み、岩石で押しつぶす。 台詞 日本版 いっけえぇ! たあ! 自然には逆らえぬ!! 北米版 Go! Ha. You can t defy nature! 関連リンク 派生技 関連技 ネタ
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『降星学園』にも、教師の勧めで「トーナメント」に参加した生徒が何人かいる。 合計四人出て、優勝者は未だ出ていない。 それどころか、そのうちの一人は命を落とした(所属部の部員に回収され、学園で治療を受けているとも)ほどだ。 最も、この件は生徒会がスタンド使いでない生徒たちへの動揺を避けるため、 事前に手を打ち、緘口令を敷いているために情報がほとんど入って来ていないのだが。 さて、ハル・シャプレー(身長166cm B100 W64 H95)もまた参加者の一人だった。 その結果たるや散々であることは本人も認めざるを得ないほど。 そんな彼女が、放課後一人の女子とともに「星野古島」の中にある市街を回っているのにはわけがある。 「遅い」 「……」 必要以上に喋ることのない、だが「トーナメント」に出場してから劇的に変わった「女子」といっしょに、 嘗て自分があの男、バド・ワイザーと戦った、島民が活用する、学園都市の市街地だ。 (ハルはその戦いの後、2ヶ月以上を掛けて体型を元に戻した。単位がいくつか落ちたのも構わずだ)。 彼女の名はヴィクトリア・ラズロ。「トーナメント」に出るまでは、「男」であった「女子」だ。 二人が立ち寄ったのは何の変哲もない下着店。 「一つ聞くよ。ラズロちゃん」 「アンタ、自分で下着を選んだことがないってマジかい?」 ソレ ヴィクトリアは無言で頷いた。すると、ハルのそれよりも僅かに巨きい乳は、それだけで微かに揺れた。 事の発端は、先の落とした単位にある。 嘗て付き合っていた男子たちはダイエット期間中に総て自分の手を離れていた。 男子に頼れないのだから、もともと女子にも人気がなかった自分に助け舟など出るわけがない。 だが、出た。 それも同じクラスから。 助け舟 一艘のヴィック・ラズロは、彼女に手を差し伸べた。 ヴィクトリアとして。 「アンタさ 今までみんなを騙してたの?」 「それは色んな人にもう言われ尽くした。男子を騙し続けていたシャプレーに言われる筋合いはない。」 店に入り、ショーケースに飾ってある下着には一切目もくれずに、ハルはヴィクトリアに話しかける。 だが、質問をしても素っ気ない返答が返ってくるのみ。これは、「トーナメント」に出る前から相変わらずだが、 今までとは表情の時点で違うのは、男女の「貌」を見分ける目力があると自負しているハルは気付いていた。 「男でもできたか?」と言いたかったが、今はやめておこう。 そんなに仲が良くないし怒らせると、そこそこ良家の出身らしいし後々面倒だ。 「ねえ聞いたことあるかいラズロちゃん」 「この学園における『スタンド使い』の比率」 「……全体の四割って言われてるけど確証はないでしょ?」 「それじゃあもう一つ。この学園における「Eカップ以上」、つまり巨乳な「女子」の比率は知ってる?」 「……それも全体の四割」 ヴィクトリアは多少逡巡しながらも答えた。 「でもソースは」 「ソースは四年の男子。これに関してはマジに調べたみたいだよ バッカだよねえ~」 「……バカ以前に、ゲスな暇人でしょ」 やはり女は女なのだろう。男の振りをしていたからと言って、心までは縛れていないはずだ。 自分の(旧)男子情報網を再構築して聞きこんだところ、「男装」の理由は教師にすら教えられていないらしい。 まるで「圧力」に屈したかのように、教師たちは不自然なほどあっさり詮索をやめたのだ。 ハル自身も、「私は基本保身主義者だよ」と言わんばかりに、詮索をハナからしない。 「ブラもそうだが最初にパンティを選びたい」 「そこで一つ質問だけどシャプレー 男子に需要のあるパンティの柄は何?」 「? 需要?」 「仮に見せるとして。相手を鼻血ブーに陥れるのには」 「そうさせたいなら履くな」と真顔で言いかけた。 男だ。男がもとで変わったのだ。流石にバカでも分かる。 それにしても鼻血ブーって…… 「うーん、そうだなあ 無難に「縞ぱん」とか?」 「……「しまぱん」とな」 「まあ言ってみればボーダー模様だよ」 「おう、こっちだって学年トップ級に「単位」を保証してもらってるから妥協はしないよ」 「男を釣るなら「縞ぱん」だッ」 「女からすれば正直ダサいことこの上ない縞模様ッ」 「だが男曰く、その縞模様が尻の質感と肉感をより魅力的に引き立てるんだよッ!」 正直言って、一度遊びのつもりで付き合ったヲタク系の男子の受け売りだ。 三次元の女に言わせれば縞模様のパンティは正直言って余り履きたいものではない。 だがヴィクトリアは言わば「白い糸」だ。何色にも染まり得る「白い糸」 「単位」の一件で恩義を感じていないと言えばうそになる。 だが、ハル・シャプレーは保身主義者でありながらサディズムに悦を見出しもする。 (ちょっとズレてる美少女くらいが、アホな男には需要あるって。フヒヒ…) 心の中でそうほくそ笑む。 「すいません」 ハルの表情に当然気付いていないヴィクトリアは、彼女に構うことなく近くにいた店員を呼び寄せ、 一切の逡巡なくこういった 「この店のボーダー模様のパンティを全てください」 ハルは、まるでコント芸人のようなリアクションを取って扱けた。 そのあとヴィクトリアは、ブラについては店長にバストサイズを測ってもらい、 一つ三万以上するオーダーメイドブラを購入した。五つもだ。 パンティについては縞模様は五種類しかなかったので、一種類二枚で妥協させ、 あとは大人っぽいレース物を適当に見つくろわせておいた。 (それでも動物プリントを二枚だけ混ぜ込んでおいたのは、ブルジョアに対するせめてもの嫉妬からだ)。 「じゃあ帰りますか。私はこれから寮直行だけど……」 「それはおかしいわよシャプレー」 「これからあなたは補習対策を私と図書館でやるのよ」 最早逃れられる空気ではなかった。ハルの頬を冷や汗が伝い、その場で立ち尽くさせる。 「あの、すいません」 そんな二人を我に帰らせたのは、下着店に入ってこようとしている一人の相如の声だった。 古めかしい年季の入ったカバンを背負った、可憐な顔立ちの相如だ。 ハルとヴィクトリアが入口で大量の荷物を手に立ち止まっていたために、邪魔になったのだ。 「……」 私服であったために、何年生かまでは分からないが、自分たちほどではないがその少女の持つ双丘は、童顔に似合わぬ巨きさであった。 「分かったよ。でもこれから街も部活動終わりの生徒で混み出すし、一旦寮に戻って一時間後に図書館集合ってことで」 「それでいいね? ラズロちゃん」 ヴィクトリアは、露骨に嫌そうな顔をしながらも早く退かねばと言う意志から一応頷いた。 こうして、彼女たちは下着店を後にした。 「お疲れ様です。お嬢様」 ハルらがあとにするのを確認すると、下着店の店員少女に対して、右手を左拳の上に置いた状態で頭を下げた。 古代中国における『揖礼』という目上の者への挨拶だ。 「物資は?」 「滞りなく揃っています。 そして『犬養由基』の居場所についてもすでに割り出しています」 ・・ 「……鳥海藺お嬢様」 出演トーナメントキャラ No.3003 【スタンド名】 ドクター・ラブ 【本体】 ハル・シャプレー 【能力】 この後やろう、と思ったことを今すぐやらせる ▼ 第05回トーナメント:予選① No.3039 【スタンド名】 ポワゾン・デリシュー 【本体】 ヴィック・ラズロ 【能力】 泡クリームを手の平から放出する ▼ 第05回トーナメント:予選③ 一覧へ戻る 当wiki内に掲載されているすべての文章、画像等の無断転載、転用を禁止します。 [ トップページ ] [ ルールブック ] [ 削除ガイドライン ] [ よくある質問 ] [ 管理人へ連絡 ]
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どこまでも続く闇の回廊をただ一人で歩いた。 歩いて、歩いて、歩き続けた。 熱で頭が眩み、無音の通路に風吹く幻聴すら運んでくる。 ツと足を留め、ヴィクトリアは振り返った。 煉瓦が闇を囲いどこまでも伸びていく虚ろな通路に、変哲はまるで見 当たらない。 そう、自分以外の者が生息する気配はない。 人が追ってくる気配は、ない。 (そんなものよ) 再び前を向き、歩みを進め始める。 百年以上生きているから、かすかに芽生えた期待を分析し、文章体裁 のある感情論へ昇華するなど容易い。 『秋水がこの地下をひた走り、もう一度止めに来るのを望んでいた』 と。 けれど彼は来ない。 再び前を向いて歩きだしたとき、その事実に深い失意が生じた。 ……いうまでもないがこの時、秋水はL・X・Eの残党を殲滅する必要 があり、苦渋の思いでヴィクトリア追跡を断念していた。 もっとも神ならざるヴィクトリアにその辺りの事実はわからない。 ただ、秋水が来ないという事実だけが頭を占める。 振り払うように熱い体を歩ませる。食人衝動に支配された体からみる みると活力が抜け、ひどい空腹感が襲ってくる。いや、疲労と嫌気の 方が大きいか。 それら総てを肯定しつつ、だが解決はせずに歩く。 疲労や空腹が昂じて死ねるのなら、それでいいとすら思った。 やがて二時間が過ぎた。ヴィクトリアの体感時間ではもっと長い時間が。 しかし失意は拭えよう訳もない。 (そんなものよ) 砕けた期待が瞳の光を曇らせる。 彼の存在も寄宿舎の生活も、鬱屈した長い歳月に振りまけられたわず かな金粉にすぎなかった。そう思わざるを得ない。 粉が少しずつ集まって輝く欠片になり、失った物の穴埋めを仄かに期 待していた。だが性質ゆえに欠片をいつか砕いてしまう。その音を聞く のがたまらなく嫌だから、砕くより先にみずから払いのけて闇に散らした。 それを秋水の手にもした。 けれど時間が経つにつれ、自分ですら肯定できぬ割り切れなさが芽 生えてくる。 考えようとすれば解決策など幾つも発見できたのだ。 秋水は戦士の中でただ一人それを提示してくれた。 にもかかわらずつまらない意地と恐怖が思考を奪い、逃げるしかなかった。 (それだけの事よ。そう。たったのそれだけ──…) 百年生きた者としての理性をヴィクトリアは恨んだ。 ただ相手をこきおろして満足する少女として生涯を終えていれば、付与 された忌まわしい性質と無暗に肥大した理性のせめぎ合いで苦しむコト はなかった。 人は不老不死を求める。だがその生涯は解放される瞬間がなければ 生き過ぎた者の苦しみだけを与えてくる。 (まるで今見たいね。地下の殺風景な闇の道を一人で歩くような……) 自分の武装錬金を冷たい目で一瞥して、また歩みを進める。 そのまま誰にも知られず歩き続けていればいつかは死ねる。 淡い期待を抱いて歩みを進めるしか、自分に残されていないように思 われた。 ……人の出会いと別れはまるで予測できないものである。 世界に渦巻く必然と偶然。 その配合率を知り、操れる者は誰一人としていない。 ただ流れるまま人は人と巡り合い、消えゆく絆を刹那の中で愛でている。 この時。 長く伸びる避難壕の向こうで、一つの必然がヴィクトリアを待ち受けていた。 そして”それ”と出逢った時、彼女は新たな行動指針を手にする。 傷心に動く足がたどり着くまであと僅か──… ヴィクトリアが暗い地下をさまよっている頃。 聖サンジェルマン病院の病室の一角で、桜花は目を丸くしていた。 そこは秋水が入院している部屋……の筈だった。 だが彼の姿はない。 一時間ほど前はそこにいた。だが今はいない。 無人の部屋を無言で見詰める桜花の眼は鎮痛に彩られ、彼女は首を 横に振った。 繊手がスカートのポケットにすべり込み、パールピンクの携帯電話を 引きずり出した。 防人がその報せを知った時、ひどく鋭い疑問符が彼に突き刺さった。 小さな手がちゃぶ台に乗って、湯飲みでで振舞われたお茶の鮮やかな 水面をゆらゆらと揺らす。 そして桜花から受けた連絡をそのまま説明した時、一陣の風が寄宿舎 管理人室に吹き、小さな影が廊下へと排出された。 「…………捕捉はできているけど」 「合流するまで秋水じゃない方を見ていてくれ。夜道は危ない」 「すぐ合流できるの? ヘルメスドライブでもない限りすぐには」 「彼女なら分かる筈だ。分からなくても、桜花がきっと連絡する」 防人の呟きに千歳は首を傾げた。 銀成学園の屋上で、秋水は疲労色濃い吐息をついた。 L・X・Eの残党殲滅後に病院へ収監されたのも束の間。 わずかな気絶の時間を経て彼は病院を抜け出し、町中を彷徨っていた。 そしてヴィクトリアの姿を求めていた。 千歳に頼みヘルメスドライブを使えばいいと頭の中で正しい声が何度も 何度も告げていたが、どうしても自分で探し当てねば先ほど追えなかっ た贖罪ができないような気がして、そのまま歩いていた。 だが、当然見つけるコトはできない。 まず彼女が消えた下水道処理施設近くを歩いた。 当然ながらすでにいない。 そこから道なりに歩くと繁華街に出た。 歩いた。 ボロボロの学生服で傷だらけのまま歩く秋水を、すれ違う者たちは一 体何事かと秋水を振り返った。 歩いた。 道中何度も血を吐いた。逆向の放ったブライシュティフトが肺腑を抉っ た時の後遺症らしい。そう秋水は、排水溝へ流れていく赤い液体を見 ながら分析した。 思えば病院を抜け出して彷徨っている状況は、かつて桜花と共にL・X・E へ拾われた時と似ている。 違うのはそのL・X・Eが地上からすでに消滅しているコト。 彼はそれの残滓と向いあい、全滅の引き金を引いたのだ。 雲が晴れたらしい。金の光がさぁっと秋水を照らし、溝に垂れた血液に ドス黒い影を伸ばした。 (月、か) 忌まわしい印象がまずよぎった。 「戦士になったとしても君は私と初めて出会った夜のようにずっとずっ と無力のまま。無駄な努力はやめて、さっさと諦めたらどうだい?」 ムーンフェイスの言葉がよぎり、拭えない。 (それでも俺は) 月に抱くもう一つの印象を支えに。 歩いた。 やがて明かりのついた店が一つまた一つと秋水の両脇から消えてい き、閑静な住宅街を通り抜け──… 気づいたその時、銀成学園の前にいた。 彼は自分の取った行動に疲労困憊ながらに驚いた。 L・X・E時代に桜花と二人して何度も特殊な手段を使って学園内に忍 び込んだコトはあるが、それをこの時再び実行したのである。 幽鬼のように青ざめた顔で彼は階段を求めそれを上りつめ──… 屋上に出た。 首を上向け視線を送る夜空には、月がまばゆいばかりに輝いていた。 一連の行動の是非を問われればまったく感情任せの無駄な行動と秋 水は答弁せざるを得ない。 第一、再び逢えたとしてヴィクトリアを救える保証もない。 秋水は自分という物を知っている。 剣技とそれに熟達せんとする意思のみでこれまでを生きてきた。 持っているのはそれだけだ。 カズキのようなひたむきさもなければ、桜花のような弁舌も持ちえて いない。 月を眺める。 そこにいる彼の存在を前提に、秋水は戦士になった。 (だが……やはり君のようにはいかない) 自らに勝ちたい。 それが贖罪になると信じて開いた世界に身を晒したが、今は様々な コトに揺らいでいる。 掌がひどく寒い。 大事だった確かな感触すら忘れてしまいそうに寒い。 屋上の入口からゆっくりと秋水は歩みを進めた。 足下に延びる長い影は、給水塔の者らしい。 その暗さから逃れるように歩いた。 (直面して初めて分かる) 人一人を救うというコトが、どれだけ難しいか。 カズキはそれをごく自然に成していた。 才覚や技術があるからではない。姿勢の問題だ。 ずっと他者のために戦い続けてきたからこそ、その信念を貫くための 行動が身に沁みついていた。 剣道でいうならば、体さばきや打ち込みといった技術をおろそかにせ ず、何千何万と繰り返していたようなものだ。 だから土壇場で人を助ける行動を反射的に出せた。 桜花や秋水に手を差し伸べ、救うコトができた。 (俺はどうだろうか) 他者を思う期間があまりに短すぎる。 カズキに救われ、世界の中で戦うコトを決意してまだ半年も経ってい ない。 まひろを寄宿舎に送ったり、ヴィクトリアを銀成学園に勧誘したり、剣 道部の面々に稽古をつけたり。 (数えられるほどしか、俺は他者のために動いていない) 剣道ならばようやく踏み込みの仕方が分かりはじめた状態。初心者も いいところだ。 救おうとするヴィクトリアは心を強く鎖している。 しかも行き掛かり上仕方なかったとはいえ見捨ててしまった。 (俺は……追いかけられなかった) カズキなら残党の殲滅とヴィクトリアの救済を同時に成せたと秋水は 思う。 その手段はいくら考えても分からない。 ただヴィクトリアの秋水に対する心象は恐らく最悪の状態だとは思った。 そんな彼女を救おうとするのは、剣の初心者が有段者を下そうとする ほど難しい。 鍛錬なくして強さを求められなかった秋水だからこそ分かる。 技術もなく経験もなく、ただ一念のみで結果を出そうとするコトの困難 さを。 ただ敵を倒せばいいという問題ではない。 相手の心情を斟酌し、納得できる答えを導いてやらなければ、ヴィクト リアは未来永劫救われない。 もし秋水の説得を聞き入れず、他のホムンクルスと共に戦士への復讐 を選択してしまえば取り返しはつかなくなる。 大げさで勝手な言い方をすれば、秋水はヴィクトリアの命運を握ってい るのだ。 その責任が心に重い。 月を見る。 最後まで戦い抜き、傷だらけでも笑えたお人よしの恩人がいる場所を。 彼がもし地上にいて、激励をかけてくれればどれほど心強いか。 けれど空虚な掌は、彼が地上にいないのを告げている。 いるのは見上げる月なのだ。 そこできっと、皆を守る為の闘いを繰り広げているからだ。 その苛酷さは秋水の苦しみよりはるかに大きい。 だから頼れるはずがない。 (……) いつの間にか屋上の端に秋水は居た。 屋上の手すりに手を伸ばすとひんやりとした感触が走った。 消耗した体にはその刺激すら悪いらしく、おぞましい寒気が何もかも 奪っていきそうな気がした。 (やるんだ。一人でも) 踏みとどまる様に手すりを握りしめ、いい聞かす。 (彼に出逢うまで俺はずっと一人で姉さんを守ってきた。それに今は) 最終的に世界を一人で歩けるようになるため、いまは鍛錬を積んでいる。 (そうだ。だから一人でも──…) 踵を返した瞬間。 まるで狙い済ましたようにざわざわと風が吹いた。 天蓋なき屋上に、木々のざわめきが嫌というほど聞こえてくる。 秋水はそれに溶け込みそうなぐらい、静かに息を呑んだ。 心臓が一瞬はねあがり、後はひりついた緊張の熱が全身を緩やかに 侵食してくる。 何故かかぐわしい花の匂いが風に混じっているような気がした。 月光にうっすらと照らされた床板の向こう。 キラキラと金に瞬く真新しい給水塔の下。 昇降口のドアの前。 一体いつからそこにいたのだろうか。 まったく分からない。 もしかしたら、出逢ってしまったあの夜。 彼女もいまの自分と同じ心情だったのかも知れない。 そんなどうでもいいコトを考えてしまうほど、狼狽していた。 風はまだやまない。 どこからか飛んできた蒼い木の葉が空間の中で何枚も躍っている。 だから彼女は、ウェーブのかかった緩やかな栗毛を耳の前で抑えなが ら、呟いた。 「……こんばんは」 武藤まひろは、いつものような明るい笑顔に戸惑いと緊張を織り交ぜ てそこに居た。
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2T目先手(生徒会)2T後手 配置 _ 1 _ _ 2 _ _ 3 _ _ 4 _ _ 5 _ _ 6 _ _ 7 _ _ A _ __ 壁 __ _ B _ ★マスク・ド・隼ヴィクトリア・F・山田武器女の子 毒雪姫 キュア・テンカウント★はいりオブ片桐吊井 美晴 _ C _ 霊媒魔法少女ツッキー南海 螢 __ 壁 __ 猫岸 舞 _ D _ ステファニー・シャリフ _ E _ __ 壁 __ ↓ _ 1 _ _ 2 _ _ 3 _ _ 4 _ _ 5 _ _ 6 _ _ 7 _ _ A _ __ 壁 __ _ B _ ★マスク・ド・隼ヴィクトリア・F・山田 武器女の子 毒雪姫 キュア・テンカウント★はいりオブ片桐吊井 美晴 _ C _ 霊媒魔法少女ツッキー南海 螢 __ 壁 __ 猫岸 舞 _ D _ ステファニー・シャリフ _ E _ __ 壁 __ 生徒会(DP:0)P 781 スタメン 備考 名前 性 HP MP 攻 防 体 精 反 FS 発 成 状態 ★マスク・ド・隼 女 120 6 10(=5+5) 0 7 3 15 0 79 100 能力休み(2,3T攻撃+5)3ターン目まで ヴィクトリア・F・山田 女 110 8 0 0 6 4 0 20 75 100 能力休み3ターン目まで 毒雪姫 女 250 6 0 0 20 3 0 7 75 100 霊媒魔法少女ツッキー 女 100 6 20 0 5 3 0 2 103 100 南海 螢 女 230 6 9 0 18 3 0 0 26 100 備考 名前 性 HP MP 攻 防 体 精 反 FS 発 成 状態 武器女の子 女 150 0 20 0 10 0 0 0 85 100 備考 名前 性 HP MP 攻 防 体 精 反 FS 発 成 状態 番長G(DP:3)P 153 スタメン 備考 名前 性 HP MP 攻 防 体 精 反 FS 発 成 状態 秘 ★はいりオブ片桐 女 90 4 1 1 4 2 10 10(=7+3) 秘 秘 キュア・テンカウント 女 90 6 0 0 4 3 20 3 73 100 ステファニー・シャリフ 女 160 0 19 0 11 0 0 0 100 精神 吊井 美晴 女 120 6 20 0 7 3 0 0 26 100 猫岸 舞 女 250 16 1 1 20 8 0 0 15 100 備考 名前 性 HP MP 攻 防 体 精 反 FS 発 成 状態
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フリードリヒハッセイフォンシュレースヴィヒホルシュタイン(フリードリヒ8世・フォン・シュレースヴィヒ=ホルシュタイン) デンマークのシュレースヴィヒ=ホルシュタイン=ゾンダーブルク=アウグステンブルク公の系譜に登場する人物。 関連: クリスチャンアウグストニセイ (クリスチャン・アウグスト2世、父) ルイーセダンネスキョルサムセー (ルイーセ・ダンネスキョル=サムセー、母) アーデルハイトツーホーエンローエランゲンブルク (アーデルハイト・ツー・ホーエンローエ=ランゲンブルク、妻) フリードリヒヴィルヘルムヴィクトルカールエルンストクリスティアンアウグスト (フリードリヒ・ヴィルヘルム・ヴィクトル・カール・エルンスト・クリスティアン・アウグスト、子) アウグステヴィクトリアフォンシュレースヴィヒホルシュタインゾンダーブルクアウグステンブルク (アウグステ・ヴィクトリア・フォン・シュレースヴィヒ=ホルシュタイン=ゾンダーブルク=アウグステンブルク、娘) フリードリヒヴィクトルレオポルトクリスティアンゲルハルト (フリードリヒ・ヴィクトル・レオポルト・クリスティアン・ゲルハルト、子) エルンストギュンターフォンシュレースヴィヒホルシュタインゾンダーブルクアウグステンブルク (エルンスト・ギュンター・フォン・シュレースヴィヒ=ホルシュタイン=ゾンダーブルク=アウグステンブルク、息子) ルイーゼゾフィーフォンシュレースヴィヒホルシュタインゾンダーブルクアウグステンブルク (ルイーゼ・ゾフィー・フォン・シュレースヴィヒ=ホルシュタイン=ゾンダーブルク=アウグステンブルク、娘) フェオドラアーデルハイトヘレーネルイーゼカロリーネパウリーネアリーツェイェニー (フェオドラ・アーデルハイト・ヘレーネ・ルイーゼ・カロリーネ・パウリーネ・アリーツェ・イェニー、娘 別名: フリードリヒクリスティアンアウグスト (フリードリヒ・クリスティアン・アウグスト) フレゼリククリスチャンアウグストアスレースヴィーホルステンスナボーアウグステンボー (フレゼリク・クリスチャン・アウグスト・ア・スレースヴィー=ホルステン=スナボー=アウグステンボー) フレゼリクハッセイ (フレゼリク8世)
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ひっそりと、計画は進むはずだった。 あいつのことさえ、耳に入らなければ。 夏を目の前に5.5話 「何を苛立っている」 隠しようも無い感情の乱れが、黒の騎士団の隠れ家の一室に雑音として響いていた。 戦略を立てる際に、癖として置くチェス盤。その上に戦略上の人物や集団を並べて、作戦を考えるのが常なのだが、今日はそれがちっとも進まなかった。 答えはわかっている。 あの女のせいだ。 「日本開放の前に、ひとつ仕事が増えた」 「…計画の練り直しが間に合わないか?」 「いや…」 「なら、片付ければいいだろう。いつものように」 「あぁ…そうだな」 魔女C.C.のいうことは、その通りだった。 何を躊躇う必要があるだろうか。 あの女は、ささやかな幸せをつかみかけていた自分やナナリーから、初めての安息の地を奪い、血で穢したのだ。 その上、8年もたってのこのこと現れて、自分の幸福な日々をまた壊そうとしている。 『その証拠に、最近スザクの様子がおかしい』 前は色々忙しいとしても、自分を差し置いて何かを追いかけるようなことはしなかった。 月に何度かは自分やナナリーとの時間を設けていたし、それ以外にもメールや電話を欠かしたことは無かった。 それが、めっきりここ一ヶ月、少ないのだ。 てっきりヴィクトリアのところに行っているせいかとも思い、形だけの恋人を続けられる程度に距離を置かせる意味で、携帯を持たせることを勧めたのは自分だ。 あいつの元へ出かけていくのに休日を丸一日使い果たすことに耐え切れず、率先して携帯の準備や買い物にも付き添ったのに、何一つ成果は上がっていない。 「ルルーシュ?」 魔女の声に、苛立ちが増す。 ガツンとチェス盤に黒のキングを置いて、 「敵にこちらの動きを気づかれたくない。相手がこちらを認識する前に、叩いておきたい」 「…ひねりも無いただの奇襲か」 「まさか。相手は俺以上に目の肥えた悪魔だ。一度で叩けなければ、こちらが危ない。確実に仕留められる作戦を実行しなければ…」 白のナイトに近づくクイーン。ユフィ程度なら敵ではないが、あれでは思うようにことが進まない。 邪魔だ。 「日本側で、枢木政権をよく思わないグループを味方に付ける。ナリタで失敗した日本解放戦線は、早晩黒の騎士団に合流させるとして……藤堂をどう味方にするか……」 「藤堂?あの日本軍のか?」 「あぁ」 「枢木派の軍人だぞ、あれは」 「しかし、ヴィクトリアを利用しようとしている枢木首相と反目しているという話だ。奴の危険性を十分理解している男。是非味方に欲しい」 忠義には厚いと聞く藤堂将軍。彼を落とすのが、今後のキーポイントだと思っていた。 ヴィクトリアの日本侵攻で、唯一彼女に勝った男。 それ故、戦後の日本軍建て直しの中心的役割にあり、枢木首相にも信頼のある人物。 「藤堂を引き入れ、ヴィクトリアを殺す」 本腰を入れて、枢木首相がヴィクトリアを用いる前に、息の根を…… 「何か言いたげだな。ユフィ」 久々に姉妹でゆっくりと出来る時間。ディナーのあとの食後の余韻を、姉と過ごすのは半月振りだった。 私とたわいもない話をするのが落ち着くのか、出来うる限りこんな夕飯をとりたいらしい。 ただ、ここ最近頻発するテロのせいで、帰宅しない日も珍しくない状況だった。 そんな中で、公務に関わる話をするのは心苦しいものでもあったが、それでも二人きりで他人の耳を気にしないで話が出来る機会を逃すわけには行かなかった。 「今日、学校でルルーシュとスザクに、ランスロットの件についてお話しました」 「スザク……あぁ、枢木首相のご令息だな」 一瞬首をひねる姉に、頷く。 姉はスザクのことはあまり知らないらしい。ランスロットのテストパイロットであるとや、ルルーシュと仲がいいことは知っているらしいが、個人的な付き合いはないと聞いている。 スザクはまだ、政治的な活動をしていないそうだし、当たり前といえば当たり前かもしれない。 「ランスロットのことは、もうお前やルルーシュの心を煩わせるようなことはない。兄上には、しっかり予算確保をお願いしておいたから」 「…それは何故ですか?」 静かに理由を聞く。 少しだけならと渋々話していた姉が、これ以上は話したくないとばかりにため息をついた。 「ユフィ、その話は今度…」 「お姉様は前に仰いました。ランスロットのプロジェクトは、あくまでシュナイゼルお兄様と日本政府のものだから、私たちが口を挟むことじゃないと。それなのに、何故お兄様に予算のお話をしたんですか?」 穏やかな時間に、重い話を嫌うお姉様。 私と過ごす時間くらいは、外の憂いを忘れていただきたいのが本音だった。 でも、これは聞いておかないといけない。だから、まっすぐ姉の目を見た。 「それは、プロジェクトの本質的な部分で、という意味だ、ユフィ。できれば私も、政治的な思惑には口を挟みたくなかった」 根負けしたように、渋々話を続けてくれる。 「では…」 「だか、どうもきな臭い話を聞いてね」 あまり愉快とはいえない表情に、首を傾げる。 「きな臭い話?」 「枢木首相の側近に、プロジェクト打ち切りを進めたがっている人物が居るらしい。試作品の完成間近なこの時期に、な」 枢木首相の側近。つまりは日本政府の中でも確信に近い人物。 そんな人物が、ナイトメア開発競争激しい時代に、プロジェクトを中止したがっている? 「そんな、ランスロットは日本政府が…」 「勿論、日本政府の総意でも決定でもないだろうが、資金援助停止をしたということは、プロジェクト中止も秒読みになってくる。ブリタニアの資金と技術があって進められてきたプロジェクトが、だ。不自然だとは思わないか?」 「え…」 「もうすぐ完成するとわかっているランスロット。このタイミングでプロジェクトを中止して、何になる。首相の息子自ら参画しておきながら、今更だとはおもわないか?」 姉の探らせるような言葉に、うまい返事が見当たらない。 政治向きの話を、姉がいくら噛み砕いてくれても、理解できない自分がもどかしかった。 「えぇっと、それって…何が日本の利益になるんでしょうか?」 「…ユフィ。学校に通って普通の知識を得ることも大事だが、皇女として必要最低限の政治のカラクリを理解できるようにならないといけないな」 「ご、ごめんなさい。お姉様…」 抱えていたクッションで、顔を隠す。 ため息をつく姉に、為す術もない自分。 何の力にもなれない自分。 変わりたいと願うのに、理想にはちっとも近づけない。 「私やヴィクトリアのように軍事に詳しい必要はないが、せめてもう少し賢い考え方を理解できるようにならねばな」 「ヴィクトリアのような…?」 「あぁ。あの子は賢い子だった。権謀術数の意味を7つで理解していた。まだ小さかったからナイトメアには乗せられなかったが、盤上での模擬戦で、私は結局ヴィクトリアの足元にも及ばなかったしな」 苦笑する姉。 姉から、もうひとりの姉でもあるヴィクトリアの話を聞くのは、初めてだった。 「まぁヴィクトリアほどユフィが賢くなるのは無理か」 「ひどいお姉様!」 「冗談だよ。ユフィ」 笑う姉に、小さく拗ねてみせると、普段のように穏やかな時間になっていた。 二人分の紅茶を注ぎなおして、ソファの上で姉の側に侍る。 「ねぇ、お姉様」 「ん?」 「ヴィクトリアは、今どちらにいるんでしょうか?」 何年も会っていない。 何年も公式の席では見ないし、噂も聞いたりしない。 ルルーシュたちのように、公式発表があってどこかにいったわけではない。 だから、姉ならどこにいるか知っている。そう思って、ただ聞いたのだ。 それなのに。 「さぁな。私も、よくは…」 「本当に?」 「本当だよ。イレール皇妃が亡くなられてから、あの子をどうこうできるのは父上だけだ。確かに一時期、士官学校で面倒は見ていたが…あの頃はよく私たちの離宮にも遊びに来ていただろう?」 「そんな…私てっきり、お姉様ならご存知のものだと…」 どこにいるのか。元気で居るのか。なにもわからないとは! 優しい姉が、心を痛めているだろうことは、すぐにわかった。 「元気にやってくれているなら、いいんだがな…」 姉は兄弟想いだ。それは、妹としてよくわかっている。 ルルーシュたちのことも、日本に軍事顧問として赴任して3年。真っ先に探しに動いていた。 復興事業推進の責任者として動いていたクロヴィスお兄様が、シンジュクでの戦いに巻き込まれ亡くなられたときも、真っ先に駆けつけられた。 兄弟想いで、忙しい姉。 妹として、何か出来ることがしたい。 疲れた姉の表情をみていると、聞きたかった結論なんて、どこかにとんでしまっていた。 夏前シリーズ。。。 こ、今年のスザクの誕生日までにR1軸くらいは書き上げたいなぁ(;´Д`A ``` そんな決意から、普段は書かないルル&ユフィ視点での物語。だから5.5話。 ユフィ馬鹿っぽい。。。もっと年齢相応の可愛らしさを出したかったんですが、文章でそれって実は結構難しい。。。。 せっかくネリ様が書けるシーンだったのに(つд・) 残念です。。。 まぁ、殺意溢れるルルがかけたので、ヨカッタノカナァ。 婚約者カップルに体当たりな兄、、、 むしろ俺と結婚しろと男に向かって言いそうな兄デスガ。 次回、いよいよルルが動きます。
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1T目先手(生徒会)1T後手 配置 _ 1 _ _ 2 _ _ 3 _ _ 4 _ _ 5 _ _ 6 _ _ 7 _ _ A _ 毒雪姫 __ 壁 __ _ B _ ヴィクトリア・F・山田 ★マスク・ド・隼 キュア・テンカウント 吊井 美晴 _ C _ 南海 螢 __ 壁 __ 猫岸 舞 _ D _ 霊媒魔法少女ツッキー ★はいりオブ片桐 ステファニー・シャリフ _ E _ __ 壁 __ ↓ _ 1 _ _ 2 _ _ 3 _ _ 4 _ _ 5 _ _ 6 _ _ 7 _ _ A _ __ 壁 __ _ B _ ★マスク・ド・隼ヴィクトリア・F・山田武器女の子 毒雪姫 キュア・テンカウント 吊井 美晴 _ C _ 霊媒魔法少女ツッキー南海 螢 __ 壁 __ 猫岸 舞 _ D _ ★はいりオブ片桐 ステファニー・シャリフ _ E _ __ 壁 __ 生徒会(DP:0)P 781 スタメン 備考 名前 性 HP MP 攻 防 体 精 反 FS 発 成 状態 ★マスク・ド・隼 女 120 6 5 0 7 3 15 0 79 100 能力休み(2,3T攻撃+5)3ターン目まで ヴィクトリア・F・山田 女 110 8 0 0 6 4 0 20 75 100 能力休み3ターン目まで 毒雪姫 女 250 6 0 0 20 3 0 7 75 100 霊媒魔法少女ツッキー 女 100 6 20 0 5 3 0 2 103 100 南海 螢 女 230 6 9 0 18 3 0 0 26 100 備考 名前 性 HP MP 攻 防 体 精 反 FS 発 成 状態 武器女の子 女 150 0 20 0 10 0 0 0 85 100 登場 備考 名前 性 HP MP 攻 防 体 精 反 FS 発 成 状態 番長G(DP:3)P 153 スタメン 備考 名前 性 HP MP 攻 防 体 精 反 FS 発 成 状態 秘 ★はいりオブ片桐 女 90 4 1 1 4 2 10 10(=7+3) 秘 秘 キュア・テンカウント 女 90 6 0 0 4 3 20 3 73 100 ステファニー・シャリフ 女 160 0 19 0 11 0 0 0 100 精神 吊井 美晴 女 120 6 20 0 7 3 0 0 26 100 猫岸 舞 女 250 16 1 1 20 8 0 0 15 100 備考 名前 性 HP MP 攻 防 体 精 反 FS 発 成 状態
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オットーヴィクトルフォンシェーンブルク(オットー・ヴィクトル・フォン・シェーンブルク) ドイツのシュヴァルツブルク=ルードルシュタット侯の系譜に登場する人物。 関連: マティルデフォンシェーンブルクヴァルデンブルク (マティルデ・フォン・シェーンブルク=ヴァルデンブルク、娘)
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そぼ・そぼろ 屈斜路の母親。別名恋多き女。現在の婚約者のヴィクトリアの父親、ヴォルデモートとは昔の恋人。広末涼子似であった彼女は総勢240人(うち7割が日本人男性)とも言われる恋人の中からヴィクトリアと大恋愛の末結婚し(ヴォルデモートはそぼ・そぼろに対する負い目があったとも言われる)、屈斜路を125歳の高齢で生む。現在はヨドバシに夢中。しかし彼女も御年156歳、いまは後継者を探しているという。