約 1,916,120 件
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ヴィクトルーパードロップ主力武器 ヴィクトルーパードロップ主力武器クリミナルナイフクリミナルナイフ性能比較 履歴 ヴィクトルーパーを殲滅すると入手できる武器で、全てのスーツタイプで装備可能。各スーツタイプの武器として扱われるため、熟練度を上げると全スーツタイプのVer.2.0以降の生産条件を満たせる。 5個まで所持できるが5個目は予備枠に入り、新たに入手したものは予備枠にあるものと自動で入れ替わる。 予備枠にあるものは装備できず、予備枠に入れるものはスーツカスタマイズで変更可能。 クリミナルナイフ ヴィクトルーパー・ザ・ヴォイド(the VOID)を殲滅すると入手できる主力武器。 ヴァキシマ・エマノンには武器名の後に3桁のナンバーが振られており、ナンバーごとに性能が異なる。 強化レベルがなく、熟練度が上がると自動で性能が上昇していく。 ただし上昇するのは威力と切れ味だけで、その他の性能は最後まで変わらない。 通常攻撃は両手のナイフを正面でクロスさせて切りつける単発攻撃。 チャージ1は、目の前に斬撃の塊を発生させる。塊は少しずつ前進したあと消滅する。 チャージ2はチャージが完了次第自動で発動し、一定の時間ナイフ型の弾を連続で発射する。 ただしXタイプのヴァキシマは、上記と大きく異なる性能を持つものがある。 名称 属性 射程 威力 射撃レート 射撃精度 切れ味 生産条件 ヴァキシマ 斬撃+α (種別により異なる) the VOID殲滅毎に取得 クリミナルナイフ性能比較 +性能比較 ヴァキシマ・エマノンは4タイプに分かれ、タイプに応じた性能が優れている。 001~004がそれぞれのタイプの最高性能。タイプの特徴以外に一部の性能も高い。 ナンバーが進むたび 精度型→威力型→射程型→レート型→精度型 と順に繰り返す。 タイプ 射撃レート 射撃精度 ナンバー 精度型 600 87 4で割った余りが1 威力型 420 84 4で割った余りが2 射程型 540 86 4で割った余りが3 レート型 720 85 4で割った余りが0 (赤字はエマノン最高値) 名称 射程 威力/熟40 威力/熟58 射撃レート 射撃精度 切れ味/熟40 切れ味/熟58 備考 エマノン 001 90m 2300 3711 600 88 53400 64200 精度型の最高モデル 002 75m 3450 5567 420 84 49840 59920 威力型の最高モデル 003 120m 2185 540 86 48060 射程型の最高モデル 004 83m 2013 3247 720 85 58740 70620 レート型の最高モデル 005 74m 2185 3526 600 87 32040 38520 精度型 006 72m 420 84 威力型 007 105m 2076 540 86 32040 射程型 008 83m 1915 3090 720 85 32040 38520 レート型 009 m 600 精度型? 010 72m 420 84 威力型 011 104m 2024 3266 540 85 32040 38520 射程型 012 81m 1863 3006 720 85 32040 38520 レート型 013 77m 3340 600 87 38520 精度型 014 71m 5010 420 84 38520 威力型 015 102m 3173 540 86 38520 射程型 016 80m 2923 720 85 38520 レート型 017 75m 600 87 精度型 018 69m 420 84 威力型 019 101m 540 86 射程型 020 87m 2839 720 85 34240 レート型 021 71m 3154 600 87 34240 精度型 022 72m 420 84 威力型 023 99m 2997 540 86 34240 射程型 024 83m 720 85 レート型 025 74m 3062 600 87 34240 精度型 026 77m 420 84 威力型 027 102m 540 86 射程型 028 87m 1662 720 85 28480 レート型 029 78m 600 87 精度型 030 72m 420 威力型? 031 107m 2820 540 86 34240 射程型 032 81m 1610 720 85 28480 レート型 033 74m 600 87 精度型 034 72m 2674 420 84 28480 威力型 035 105m 2737 540 86 34240 射程型 036 m 037 68m 2783 600 87 34240 精度型 038 71m 420 84 威力型 039 101m 540 86 射程型 040 83m 2440 720 85 34240 レート型 041 78m 600 87 精度型 042 69m 2501 4036 420 84 28480 34240 威力型 043 108m 540 86 射程型 044 86m 720 レート型? 045 77m 600 87 精度型 046 72m 3897 420 84 34240 威力型 047 101m 2468 540 86 34240 射程型 048 83m 720 85 レート型 049 74m 600 87 精度型 050 69m 420 84 威力型 051 104m 1478 540 86 24920 射程型 052 87m 2190 720 85 29960 レート型 053 m 054 72m 420 84 威力型 055 99m 540 86 射程型 056 m 720 レート型? 057 74m 600 87 精度型 058 72m 420 威力型? 059 98m 2208 540 86 29960 射程型 060 89m 720 85 レート型 061 77m 600 87 精度型 062 75m 420 84 威力型 063 m 064 80m 720 85 レート型 065 71m 2190 600 87 29960 精度型 066 72m 3284 420 84 29960 威力型 067 m 540 射程型? 068 81m 1921 720 85 29960 レート型 069 74m 1334 2152 600 87 24920 29960 精度型 070 72m 420 84 威力型 071 90m 1265 2041 540 86 24920 29960 射程型 072 83m 720 85 レート型 073 75m 600 87 精度型 074 72m 420 84 威力型 X 72m 1856 300 88 55640 特殊モデル デトネイト 001 75m 3450 5567 360 84 49840 59920 002 81m 3450 5567 270 83 49840 59920 X 90m 4175 300 50 46280 55640 フロージア 001 72m 2013 3247 600 85 49840 59920 X 83m 1898 3062 540 86 46280 55640 ブレイズ 001 72m 2013 3247 600 85 49840 59920 X 75m 1898 3062 540 84 46280 55640 エレクトロ 001 72m 2013 3247 600 85 49840 59920 X 23m 1898 3062 720 95 46280 55640 ベニー 001 72m 2013 3247 600 85 49840 59920 X 77m 1898 3062 540 85 46280 55640 履歴 2014/08/06 追加 2014/08/27 クリミナルナイフの所持数増加、クリミナルナイフ全般の切れ味の消費量を調整
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ヴァシリーサ、ヴァシリアデス ヴァネッサ ヴァルトラウト、ノヴォトニー ヴァルトルート、クルピンスキー ヴァレーリヤ、グリゾデュボワ ヴァレリア、デュラン ヴィーチャ、プガチョーワ ヴィクトリア、クッシュ ヴィクトリア、ブランコ ヴィッキー、ソリアーノ ウィニー、クレバス ヴィルヘルミナ、カルメル ウィルマ、ビショップ ヴェーラ、メルダース ウェネシア、スミス ヴェローニカ、ペテルソン ウェンディ、ベイリー ウェンディ、ルーサー ウェンディー、スニーカ ウェンディー、テンボス ヴェンデリーン、シュレーア ウォルフィーネ、ミッターマイヤー ヴォルフヒルダ、トネ ウラ、キルシュテン ウルスラ、ハルトマン ウルリカ、シュテルンブルグ
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真実の扉は何のためにあるのか。 扉の奥にあるのが悲劇だと知っていて、なぜ人は扉を開きたがるのだろう。 扉を開けばそれだけで決着がつくと本当に考えているのだろうか。『そんなわけないだろう?』 では、あなたの望む真の決着とはいったいなんなのだろうか、ヴィクトリア。 あなたの望んだ世界は“ここには無い”と知っていて、『それで一体何を望むというのですか』。 第13話 GIRL MEETS BLACK BLACK ナースは静かに横たわっていた。怯えを孕む微かさではあるが、呼吸もある。命を奪われることからはなんとか免れることができていた。今、彼女は一つの机の下にいる。なぜそんなところにいるのか、もちろん必死に隠れていたからだ。 彼女の周りは荒らされつくしていた。報告としては以下のとおりになるだろう。「サンジェルマン病院の地下研究施設が何者かに襲撃され、研究用として保管された核鉄が『幾つか』強奪されました」。 目的を果たした“化物”の姿は、現場となった地下最深であるこの場にはない。 この場所を地上と繋ぐエレベーターの方から、ゴッ、ゴッ、と音が響く。化物が上へ上っている音だろう。 突如として病院の内部に響いた轟音があった。 その音を聞くや、単身先行して現場に駆けつけたのが剛太。“先輩がこの音を聞いていたら、間違いなくこの場に駆けつける”“先輩よりも先に現場に駆けつけることが重要”、そう剛太は考えたからである。現在、斗貴子はヴィクトリアと対峙しているのだが、剛太はそんなこと想像だにできていなかった。いや、想像を働かせる前にまず行動していた。それはある意味で、とても彼らしい行動だと言えるだろうか。 剛太が見た、敵が残した痕跡は暴力の爪痕だった。 「…ありえねぇ…。なんだコレは」 エレベーターの扉がひしゃげている。人間業ではない、つまりはそういうこと。 「ホムンクルスじゃなけりゃ、こんなのはありえねえ…か」 剛太は意識を戦闘へ向けて研ぎ澄まし、足元で回転しているモーターギアを手元に引き寄せた。 気配、来る。だんだんと足元の黒い穴からゴッ、ゴッ、と音が響いてくる。近づいてくる。そうしてまず見えたのが腕。 一本。 …二本。 ――…そして三本目。 現れたのは人型をした、人ではないのだろう化物。 剛太は冷静に観察を続けた。 大きな西洋剣を抱えた三本目の腕が背中から生えた、恐らくホムンクルス。見た感じでは、それが武装錬金の特性なのか判断できない異形。三本腕なホムンクルスが、その腕をなんらかの武装錬金で覆っているだけなのかもしれない。 しかし、全ては参考程度である。選択肢を絞るような判断をしてはいけない。柔軟な対応が不可欠である戦場において、目視による情報に固執してはいけないのだ。戦士として、最低限の心構えである。 剛太は一歩後ずさると、気合を入れるように叫んだ。 「っバケモノが!!!」 ―――この下で何をしていたか知らねぇが、ここから先は一歩も通さねえ! 「戦闘が始まったみたいね、病院の中でも」 ベッドの上で泣くのをやめない斗貴子を軽蔑したように見下しながら、ヴィクトリアが呟いた。 「お月様も足止めの時間を思っている以上には稼いではくれないみたい。あなたが落ち着くまでは待ってあげようかとも思ったけど、仕方ないわね。…そのままでいいから聞いて。忌むべき錬金術がつくりだした、ふざけた笑い話を」 今となっては笑うか、もしくは怒りしかないだろう物語。怒りを絶望に変換する直列併記の悲喜活劇。 「―――ママからはどこまで私たちのことを聞かされているのかしら。まあいいわ、どうせ同じ事よね。私しか知らなそうなことを話すんだから」 そう言ってヴィクトリアは、ふうっ、とため息をついた。 そのため息はどんな気持ちを吐き出しているのだろうか。幸せだった日々か、それともそれこそが思い出すのも苦痛の地獄なのか。幸せも不幸も知っている、だからこそ辛い。 今となっては、そんな彼女しか語ることができない真実がそこにはあった。 さて。この場は彼女の口を借りず、考えられる真実の紐を解くことにしたい。 ホムンクルス、ヴィクトリア・パワード。彼女の父である黒い彼は言った。“年端もいかぬ娘に責を負わせて化物にし”“化物にされた父親を討たせようとした”と。 だが、それはあくまで一方的な言い分なのである。冷静に考えてみるといい。そこにあるのが単に責任論の問題だけなのだろうか、と。 いや、それは違う。そこにあったのはきっと、もっと哀しい真実が隠されている。錬金戦団の業は、もっと遥か深く、まさに地獄の奥底にこそ存在し蠢いてきた。ならば目をそらすな耳をふさぐな、ここには善も悪もない。 想像力を働かせてみるといいだろう。ホムンクルスとの決戦で戦士が死んで、ヴィクターによってまた多くの戦士が死んだ過去の大決戦直後。そうした状況で、生きているだけで死を撒き散らすモンスターを殺すための追撃部隊を組織するために、まずは“あなたならどうすればよかったのだろうか”と。 ヴィクトリアから津村斗貴子にではなく、あの光景を知っているあなたに私から問おう。 『あの追撃部隊、ヴィクトリア以外のホムンクルスは一体どこから湧いてきたのですか』。 あの時代は、主力ホムンクルスがほぼ全滅してしまった時代である事はヴイクターの言葉から推測することができる。だからこその不可解、化物達の“出所”。錬金戦団に隷属し、主と仰ぐにこそ相応しいヴィクターに迫るホムンクルス達。『命知らずにして身の程知らずの狂者達は、一体どこから来たのですか』。『考える間でもないじゃないか、そんな答えなんてひとつぐらいしかないだろう?』 そう、たった最悪だけを想定してみればいいのだ。 ―――あの時代に行われた悪夢はつまり、死に征く戦士に一番手っ取り早い“新しい命”を。あの時あの場にいたホムンクルスが、同時に錬金の戦士でもあったとしたらどうだろうか、と。 この仮説、過去に描かれていたのはきっと錬金の戦士のホムンクルス化という仮定を立ててこそ見える答えには続きがあるだろう。ホムンクルス化した錬金の戦士による、ヴィクター討伐部隊という絶望の布石にしか成りえない悲劇。ならばこそ、撒き散らされた多くの絶望がここに集約されるのだ。錬金術の世界が真実が、一時の簡単な絶望で済むはずでは無いのだから。 それは可能性のみの結果論かもしれない。それでも、ホムンクルスに傷をつけられるのは武装錬金だけである。ならば、ホムンクルス以上の存在にもダメージを与えられる可能性があるものも武装錬金しかありえなかったはず。―――それが絶望の仮説を補強する。 思い出してみるといい、あの時の追撃部隊には“武装”をしていた者がちらほら存在していたということを。『人間型ホムンクルスの“真の力”とはなんだ?』。…そうだ、核鉄を武装錬金として使えることだ。 あの場に居たのは人間型のホムンクルス。武装錬金を使う人間型ホムンクルス。彼らが、いったいどこから都合よく沸いて出てきたのか。そうした疑問の答えとなる都合を持つ組織には限りがある。当然、錬金戦団以外にはありえないということ。 これら仮説を強化する材料たちを総合すれば、悲劇も必然だと言えるだろう。 ヴィクター追撃の為に結成されたホムンクルス部隊の主力メンバーには核鉄が持たされていた。もしかすると、ホムンクルスを含めた世界中に核鉄が散らばってしまったのも、実はこの総力戦がきっかけなのかもしれない。 かつて錬金の戦士だった者から生まれた人間型ホムンクルス。哀れに等しい存在によって組織された追撃部隊。それでも、それだけがあの時に於いてヴィクターを斃しうる唯一の手段だったのだろう。 どうだろうか、『ちょっとは悲しくなったか、絶望したか?』いいや、まだ足りないに違いない。一番肝心で残酷な部分が、まだ明かされていないから、―――さらに絶望を尽くそう。 ホムンクルス化という本末転倒の手段に手を染める錬金戦団ならば、それでも手を尽くし足りなかったのが当時の錬金戦団である。ヴィクターという強大なモンスターを前にした当時の錬金の戦士が手に取った、ホムンクルス化という矛。それに併せて求めたであろう、今で言うシルバースキンの役割を果たす盾と言うべき存在もまた、強大すぎる相手に尽くす手としては当然なのである。『何が言いたいのかって?』『ここからの話はもう察しがつくだろう?』―――そうやって創られた彼らの切り札が彼らの過ち、矛盾の象徴たるヴィクトリア・パワードだった、と。 真実の扉から顔を出したのは、闇だ。過ちを隠すための、誤魔化す為の闇。その闇が少しずつ、払われていく。 「エネルギードレインはホムンクルスにも効果があるわ。だから本当は、ホムンクルスの大群をぶつけてもパパにとっては海中のプランクトンと同じ、とるに足らない存在だったハズなの。でもパパは大怪我を負ったわ。なぜ?―――…答えは簡単、私という存在がいたからよ」 絶対にして至高の存在であるヴィクターを縛る唯一にして絶対の鎖。それが愛の対象である娘、ヴィクトリア・パワードであった。 もしも目の前に気を抜けない敵の大群がいて、その中には愛する娘も居て、そしてエネルギードレインは止められない。ヴィクターがひとたび気を抜いては、か弱く幼く戦士ですら無いヴィクトリアはすぐにでもエネルギードレインによる犠牲となってしまうだろう。愛の盾が立ち塞がる。戦場で出会ってしまった娘を殺すことなく、それでも大勢の穢れた群れほ突破するには、さあどうすればいいというのだろうか? 正解はひとつしかなかった。エネルギードレインを最小限に抑えつつの短期決戦。向こう見ずの正面突破。なりふり構わずの、特攻。 だがそれは、息を止めて深海を目指し潜り続けるかのような無謀だ。どれだけ至高にして孤高の存在だとしても、奈落に堕ちてしまえば関係がないように。エネルギードレインも核鉄による回復も頼れない状況下で、闘争本能をささえるものは、つまり。怒りだ。怒りしかなかった。 「私も従うしかなかったわ。あの時は瞑っているママの存在がそれだけで人質のようなものだったから、ね」 年端もいかぬ娘に責を負わせた、そんなのはあくまでもヴィクターの想像に過ぎない。真実はもっと残酷で、そして生々しく。戦団が血に染めるべき存在として見出したのは、重傷を負ったアレキサンドリアよりも遥かに効率的な盾の素材であった。 愛の不幸は連鎖する。父の心を踏みにじる、愛すべき娘の地に落ちた尊厳。幼き娘の心を脅す、母の命と灯火の陽炎。戦士という言葉に抱かれる幻想さえも、悲劇の前では源泉に過ぎないという事。惨たらしい差し引き計算の繋がりは錬金術そのものと言えるだろう。 娘は全ての真実を実の母に語れるだろうか、語れるわけがない! ヴィクターは他の誰に負けて日本へ落ち延びたのでも無かった。ヴィクトリアという娘の存在を守るために敗走したのである。 娘を抱き締め共に去る道も選べぬ彼の胸にどんな気持ちが抱かれることになったか、考えるまでもないだろう。考えたところで及ばぬならば、尚更だ。 戦場でヴィクターが冷え切った眼とともに言っていた言葉が唯一の絆、繋がりだった。 ―――東へ向かうということ。 ―――錬金術が生み出したモノは全て必ず始末をつけるということ。 ―――錬金術の全てが、敵だということ。 だけど。そうだとしたら。 ―――ねえ、パパ。私もパパと同じで錬金術の全てが嫌い。 ―――だけど私も錬金術によって生み出された人喰いの化物だよ。 ―――ねえ、パパ。パパはいつか私も始末するつもりだったの? あの時のヴィクターの姿、ヴィクトリアはそれを脳裏から消すことができない。姿形が変わって、そして心まで変わろうとしていたヴィクター。そして、そんな父を止めることができなかった自分。エネルギードレインの苦しみすらたかが知れるほどに痛む胸、心を抉り抜く愛。 闇や静寂に似た重い言葉をヴィクトリアが静かに語る間、斗貴子は一言も口を挟むことができなかった。できるわけが、なかった。 だが、この話こそが、全てに幕を下ろすために欠かせない儀式だった。少なくともヴィクトリアはそう考えていた。 真実の扉は何のためにあるのか。 扉の奥にあるのが悲劇だと知っていて、なぜ人は扉を開きたがるのだろう。 扉を開けばそれだけで決着がつくと本当に考えているのだろうか。『そんなわけないだろう?』 では、あなたの望む真の決着とはいったいなんなのだろうか、ヴィクトリア。あなたの望んだ世界は“ここには無い”と知っていて、『それで一体何を望むというのですか』。 この世界はまだ、戦いが満ちている。 これから語られる戦いもそう。 望みなんて存在するかどうかすら疑わしい、そんな少年戦士達の戦い。 それでも、望む世界があると信じて、今はきっと戦うしかない。 たとえ心をどんな化物に身を堕としたとしても。本当に? 錬金戦団も再殺部隊も。そしてホムンクルスも。 「敵は殺す」 それを当たり前と考えて戦っている―――。 錬金戦団。ホムンクルス。ヴィクター。そしてムトウカズキ。 本当の化物は、どれだ。誰だ。 あの日少年が抱いてしまった疑念。 そして誰もが納得出来ていない今この状況だからこそ、答えが求められる。 夢物語で終わらせてはいけない。 もしもその答えを皆が見出せなければ、楽園はきっと夢で終わってしまうんだ。 その答えを求める心は待ってくれる事をせず、刻一刻と迫り近づいていた。 (第14話「FADE TO EATER」へ続く) web拍手 名前 コメント
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新しく王座に就く女王について 名前 ヴィクトリア 年齢 未定 経緯 前女王が夢守の紋章を継承した頃、王位継承権2番目であったヴィクトリアは不満を抱いていた。数年後、刺客を王国におくり、女王を下ろすことに成功。王座と夢守の紋章を継承する。 性格 暴君でありつつ、政治、戦争に関しては、他では見られないカリスマ性を発揮する。欲望に忠実 備考 メイン投稿者@桜、デザイン@りあち キャラシ 9月前には投稿予定
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トリヴィクラマ ラーマの別名。
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カード名 レアリティ カテゴリ レベル 詳細説明 初代隊長ビクトリアス WR ソウル 4 【アシスト】使用可能レベルに達すると、以下の効果を発動する。〔小/中/大/特大〕 ▲最大HPが上がる 〔小/中/大/特大〕 ▲スピードが上がる〔 特殊 〕 ▲撃破ダメージが上がる 【ソウル】巨人召喚 強化陣【モチーフ作品】"シンデレラ"【イラスト】Ichr / 【CV】佐倉綾音 「さぁ!その剣でみんなを守ってこい!」 2017/05/12~06/09におけるWonderland Libraryスタンプラリー(第14弾、前・後半)で合計6枚まで入手可能。 その後、期間限定で開催されるリリィフェスタにて、スペルリリィ30枚と交換可能であった。 現在はVer.2のカード扱いになっており、「オールドパック②」で入手可能。 また、"ワンダー部"のショップで「 アタッカー用入門ソウルパック 」を購入することで6枚獲得、 「 美猴 / リトル・アリス / ミクサ / スカーレット / 闇吉備津 / デス・フック / ナイトメア・キッド / ロビン・シャーウッド / 怪童丸 」入門パックで3枚獲得できる。 (各ページのリンク先はワンダー部の販売ページ) Lv4でHP大&スピード中アップ。さらに撃破ダメージアップ。 撃破ダメージ増加率は+MAXで固定値で+0.6%(ゲージダメージ2.0%→2.6%)程度。 強化点自体はどのキャストにも合うが、特殊効果を考慮すれば積極的にキルを狙っていくアタッカーと相性がいい。 発動レベルと各能力増加値のバランスが良く、また控えめではあるがスピードが上昇する事、 巨人も実装当時は有用な巨人だった強化陣である事を買われ、登場当時は(遊撃メイン)アタッカーの主流ソウルの座を勝ち取った。 使用率の高さのためか、その後撃破ダメージが幾度か修正されている。 それでも一定の採用を維持している辺りに完成度の高さを感じられる。 強化陣の効果はレーン戦向けで、遊撃役はその恩恵を受け辛い。 その点を気に掛けるプレイヤーなら回復唱の「鬼夜叉」や「ポルコ三姉妹」も視野に入るだろう。 いずれにしろアタッカーをメインに据えて遊ぶのならば優先して集めておきたいカードの1枚であることに間違いなかった。 その後「覚醒めの勇者ヴァラー」や「火喰いのプレシデン」といったよりキルダメージアップの大きいソウルカードが追加されていき、彼女は物語通り引退することとなった。 上記のふたつはどちらもクラフト産ソウルかつ、特殊効果を活かすためにさらにクラフト産アシストを要するが、ワンダー部でこのプレシデン(の素材)ほかVer4~Ver5の優良アシストが買えるパックが他に色々販売されている。 ビクトリアスが収録されているパックはいずれも古いバージョンのカードが多いため、初心者用の即戦力として購入する役割としても引退してもらおう。 wlwにおいては、シンデレラ組が所属していた傭兵部隊"灰かぶり"の創設時代の隊長である。 現在は魔力をサンドリヨンに託し引退しているが、ママンの愛称で隊員から親しまれている。 アシェンプテルの世界では、戦いによって重傷となったビクトリアスがまだ村娘だったアシェに「冷徹な裁きの双剣」を託している。 どちらの世界でもシンデレラにとって敬愛する師匠的存在。 実装前に発売された公式小説で名前だけ出ていた(らしい) アシストカード「栄えある隊長のマント」は彼女のもの。本人と同様にHP SPに撃破ダメージアップの効果がついている。 このカードはデメリットが非常にきついピーキーなカードだが、ビクトリアス自身は扱いやすい性能に収まっているのは「扱いの難しい装備品も使いこなす先代の戦士」というフレーバーにもなるか。 互換ソウル(HP&スピード) レアリティ Lv1 Lv2 Lv3 Lv4 Lv5 Lv6 Lv7 SUPER RARE ロストボーイズ【HP大SP中投擲岩】毒ある美 カタリーナ【HP大SP中貫通光】稀代の銀職人 ロール【HP中SP大】 魔術師メイヴ 青の仙女 カーライス ヘイヤ 耐える旅人ドロテ【HP特大SP特大投擲岩】玉石琵琶精 王貴人【HP特大SP特大猛突進】 WONDER RARE 皿屋敷 お菊【一定時間毎にHP回復】銀靴の精霊 ネッサ【特殊MS装備時、帰城時間短縮】 指輪の魔神ムーニャ【一定時間毎にリフレッシュ&レジスト】 神酒【停止時MP回復速度UP】エラッタにて変更 初代隊長ビクトリアス【撃破ダメージUP】ナーサリー・ライム【一定時間毎にHPMP回復】若紫【HP一定量以上でスキルMP軽減】モルガナ【HP一定量以上でスキルMP軽減】詐欺王キング・ウルフ【マスタースキルの残り使用可能回数が一定以下でストレートとリンクの攻撃力UP】魏王 曹操【マスタースキルの残り使用可能回数が一定以下でストレートとリンクの攻撃力UP】 紅孩児【武器統一時消費MP軽減】 侯爵を導くポットゥ【ブースター使用で一定時間アシストの特殊効果時間延長、HP一定量以上でスタン耐性付与】五体宝貝 太子元帥【WRアシスト4枚以上発動でスピードUP+凍結耐性付与】 表を編集する 特殊互換【撃破ダメージアップ】 WR Lv1(童話の渡り人 ハンス)【Lv1統一時撃破ダメージUP】→Lv2(ハンター)→Lv3(鬼夜叉)→Lv4(初代隊長ビクトリアス)、(ポルコ三姉妹)【レベルアップ時一定時間UP】→Lv5(犬飼健) ソウルカード一覧に戻る
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クイーンビクトリア【Queen Victoria】 必要レベル 120 / DP 30,000 / Cost 50,000,000cr 20,000,000p 前部Rマウント576*2 後部Rマウント576*1 Tマウント 88*12(片舷6基) 航空機搭載容積160(同時発進機数2機) 乗員5+9名 英国SD級戦艦。略称はQV。 レベル120と非常に高い船体価格、ポイント消費、高額な修理費を要するNFの頂点の一つ。 そのコストに恥じない圧倒的な強さを誇る艦となっており、中でも本級はNF最強の艦として認知されている。 主砲は専用砲「50口径 45.7cm Mk.II」(Lv120)。変更は不可能。 重量は115砲と同じだが連射が僅かではあるが向上している。重要な違いは最大仰角が30°であること。 よって着弾までの時間が非常に短く、極めて扱いやすい砲である。 砲の優秀さは他国SD級と比べ群を抜いており、あらゆる相手と相対する際に桁違いの撃破力を発揮してくれる。 本級が文句なしにNF最強の艦である要因のひとつとなっている。 威力は1発あたり6000程度である。 [おまけ] QV砲 榴弾威力1730 100砲 榴弾威力1525 110砲 榴弾威力1680 副砲は容積こそ少なくなったが数が増したために、対空力が向上している。 英国定番の「50口径 13.4cm Mk.Ⅱ」か「50口径 13.4cm Mk.Ⅰ」を搭載し、片舷12門の対空戦闘力は脅威。 軽量化のためにも、ポムポム砲や、対SS用にHHを載せる選択肢もある。 加えて船体がライオンⅡの時よりも細いために回避も期待でき、爆撃・攻撃機に対する防御力はかなり強化された。 機関は戦艦五型。速度は機関兵有り、TにHH、AA装備で24/40。 速力も良好で攻・防・走のどれをとっても文句なしの性能と言える。 装甲仕様で21/35。 また装甲化した場合は限界で11インチ程度貼れる。 NF最大射程のカイザー砲を余裕を持って弾けるほか、対BB5以下戦では圧倒的な強さを発揮してくれるだろう。 [おまけ] 装甲11インチ 13,232,776cr 21/35knt バルジ満載 660,960cr 23/39knt バルジ容積22185/82620 現在大艦隊において、SD級は2隻以上でないと戦闘開始できない制限がある。 韓鯖のクイーンビクトリアは兵能力や士官等にもよるがわずか3秒で装填する超兵器。
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どこまでも続く闇の回廊をただ一人で歩いた。 歩いて、歩いて、歩き続けた。 熱で頭が眩み、無音の通路に風吹く幻聴すら運んでくる。 ツと足を留め、ヴィクトリアは振り返った。 煉瓦が闇を囲いどこまでも伸びていく虚ろな通路に、変哲はまるで見 当たらない。 そう、自分以外の者が生息する気配はない。 人が追ってくる気配は、ない。 (そんなものよ) 再び前を向き、歩みを進め始める。 百年以上生きているから、かすかに芽生えた期待を分析し、文章体裁 のある感情論へ昇華するなど容易い。 『秋水がこの地下をひた走り、もう一度止めに来るのを望んでいた』 と。 けれど彼は来ない。 再び前を向いて歩きだしたとき、その事実に深い失意が生じた。 ……いうまでもないがこの時、秋水はL・X・Eの残党を殲滅する必要 があり、苦渋の思いでヴィクトリア追跡を断念していた。 もっとも神ならざるヴィクトリアにその辺りの事実はわからない。 ただ、秋水が来ないという事実だけが頭を占める。 振り払うように熱い体を歩ませる。食人衝動に支配された体からみる みると活力が抜け、ひどい空腹感が襲ってくる。いや、疲労と嫌気の 方が大きいか。 それら総てを肯定しつつ、だが解決はせずに歩く。 疲労や空腹が昂じて死ねるのなら、それでいいとすら思った。 やがて二時間が過ぎた。ヴィクトリアの体感時間ではもっと長い時間が。 しかし失意は拭えよう訳もない。 (そんなものよ) 砕けた期待が瞳の光を曇らせる。 彼の存在も寄宿舎の生活も、鬱屈した長い歳月に振りまけられたわず かな金粉にすぎなかった。そう思わざるを得ない。 粉が少しずつ集まって輝く欠片になり、失った物の穴埋めを仄かに期 待していた。だが性質ゆえに欠片をいつか砕いてしまう。その音を聞く のがたまらなく嫌だから、砕くより先にみずから払いのけて闇に散らした。 それを秋水の手にもした。 けれど時間が経つにつれ、自分ですら肯定できぬ割り切れなさが芽 生えてくる。 考えようとすれば解決策など幾つも発見できたのだ。 秋水は戦士の中でただ一人それを提示してくれた。 にもかかわらずつまらない意地と恐怖が思考を奪い、逃げるしかなかった。 (それだけの事よ。そう。たったのそれだけ──…) 百年生きた者としての理性をヴィクトリアは恨んだ。 ただ相手をこきおろして満足する少女として生涯を終えていれば、付与 された忌まわしい性質と無暗に肥大した理性のせめぎ合いで苦しむコト はなかった。 人は不老不死を求める。だがその生涯は解放される瞬間がなければ 生き過ぎた者の苦しみだけを与えてくる。 (まるで今見たいね。地下の殺風景な闇の道を一人で歩くような……) 自分の武装錬金を冷たい目で一瞥して、また歩みを進める。 そのまま誰にも知られず歩き続けていればいつかは死ねる。 淡い期待を抱いて歩みを進めるしか、自分に残されていないように思 われた。 ……人の出会いと別れはまるで予測できないものである。 世界に渦巻く必然と偶然。 その配合率を知り、操れる者は誰一人としていない。 ただ流れるまま人は人と巡り合い、消えゆく絆を刹那の中で愛でている。 この時。 長く伸びる避難壕の向こうで、一つの必然がヴィクトリアを待ち受けていた。 そして”それ”と出逢った時、彼女は新たな行動指針を手にする。 傷心に動く足がたどり着くまであと僅か──… ヴィクトリアが暗い地下をさまよっている頃。 聖サンジェルマン病院の病室の一角で、桜花は目を丸くしていた。 そこは秋水が入院している部屋……の筈だった。 だが彼の姿はない。 一時間ほど前はそこにいた。だが今はいない。 無人の部屋を無言で見詰める桜花の眼は鎮痛に彩られ、彼女は首を 横に振った。 繊手がスカートのポケットにすべり込み、パールピンクの携帯電話を 引きずり出した。 防人がその報せを知った時、ひどく鋭い疑問符が彼に突き刺さった。 小さな手がちゃぶ台に乗って、湯飲みでで振舞われたお茶の鮮やかな 水面をゆらゆらと揺らす。 そして桜花から受けた連絡をそのまま説明した時、一陣の風が寄宿舎 管理人室に吹き、小さな影が廊下へと排出された。 「…………捕捉はできているけど」 「合流するまで秋水じゃない方を見ていてくれ。夜道は危ない」 「すぐ合流できるの? ヘルメスドライブでもない限りすぐには」 「彼女なら分かる筈だ。分からなくても、桜花がきっと連絡する」 防人の呟きに千歳は首を傾げた。 銀成学園の屋上で、秋水は疲労色濃い吐息をついた。 L・X・Eの残党殲滅後に病院へ収監されたのも束の間。 わずかな気絶の時間を経て彼は病院を抜け出し、町中を彷徨っていた。 そしてヴィクトリアの姿を求めていた。 千歳に頼みヘルメスドライブを使えばいいと頭の中で正しい声が何度も 何度も告げていたが、どうしても自分で探し当てねば先ほど追えなかっ た贖罪ができないような気がして、そのまま歩いていた。 だが、当然見つけるコトはできない。 まず彼女が消えた下水道処理施設近くを歩いた。 当然ながらすでにいない。 そこから道なりに歩くと繁華街に出た。 歩いた。 ボロボロの学生服で傷だらけのまま歩く秋水を、すれ違う者たちは一 体何事かと秋水を振り返った。 歩いた。 道中何度も血を吐いた。逆向の放ったブライシュティフトが肺腑を抉っ た時の後遺症らしい。そう秋水は、排水溝へ流れていく赤い液体を見 ながら分析した。 思えば病院を抜け出して彷徨っている状況は、かつて桜花と共にL・X・E へ拾われた時と似ている。 違うのはそのL・X・Eが地上からすでに消滅しているコト。 彼はそれの残滓と向いあい、全滅の引き金を引いたのだ。 雲が晴れたらしい。金の光がさぁっと秋水を照らし、溝に垂れた血液に ドス黒い影を伸ばした。 (月、か) 忌まわしい印象がまずよぎった。 「戦士になったとしても君は私と初めて出会った夜のようにずっとずっ と無力のまま。無駄な努力はやめて、さっさと諦めたらどうだい?」 ムーンフェイスの言葉がよぎり、拭えない。 (それでも俺は) 月に抱くもう一つの印象を支えに。 歩いた。 やがて明かりのついた店が一つまた一つと秋水の両脇から消えてい き、閑静な住宅街を通り抜け──… 気づいたその時、銀成学園の前にいた。 彼は自分の取った行動に疲労困憊ながらに驚いた。 L・X・E時代に桜花と二人して何度も特殊な手段を使って学園内に忍 び込んだコトはあるが、それをこの時再び実行したのである。 幽鬼のように青ざめた顔で彼は階段を求めそれを上りつめ──… 屋上に出た。 首を上向け視線を送る夜空には、月がまばゆいばかりに輝いていた。 一連の行動の是非を問われればまったく感情任せの無駄な行動と秋 水は答弁せざるを得ない。 第一、再び逢えたとしてヴィクトリアを救える保証もない。 秋水は自分という物を知っている。 剣技とそれに熟達せんとする意思のみでこれまでを生きてきた。 持っているのはそれだけだ。 カズキのようなひたむきさもなければ、桜花のような弁舌も持ちえて いない。 月を眺める。 そこにいる彼の存在を前提に、秋水は戦士になった。 (だが……やはり君のようにはいかない) 自らに勝ちたい。 それが贖罪になると信じて開いた世界に身を晒したが、今は様々な コトに揺らいでいる。 掌がひどく寒い。 大事だった確かな感触すら忘れてしまいそうに寒い。 屋上の入口からゆっくりと秋水は歩みを進めた。 足下に延びる長い影は、給水塔の者らしい。 その暗さから逃れるように歩いた。 (直面して初めて分かる) 人一人を救うというコトが、どれだけ難しいか。 カズキはそれをごく自然に成していた。 才覚や技術があるからではない。姿勢の問題だ。 ずっと他者のために戦い続けてきたからこそ、その信念を貫くための 行動が身に沁みついていた。 剣道でいうならば、体さばきや打ち込みといった技術をおろそかにせ ず、何千何万と繰り返していたようなものだ。 だから土壇場で人を助ける行動を反射的に出せた。 桜花や秋水に手を差し伸べ、救うコトができた。 (俺はどうだろうか) 他者を思う期間があまりに短すぎる。 カズキに救われ、世界の中で戦うコトを決意してまだ半年も経ってい ない。 まひろを寄宿舎に送ったり、ヴィクトリアを銀成学園に勧誘したり、剣 道部の面々に稽古をつけたり。 (数えられるほどしか、俺は他者のために動いていない) 剣道ならばようやく踏み込みの仕方が分かりはじめた状態。初心者も いいところだ。 救おうとするヴィクトリアは心を強く鎖している。 しかも行き掛かり上仕方なかったとはいえ見捨ててしまった。 (俺は……追いかけられなかった) カズキなら残党の殲滅とヴィクトリアの救済を同時に成せたと秋水は 思う。 その手段はいくら考えても分からない。 ただヴィクトリアの秋水に対する心象は恐らく最悪の状態だとは思った。 そんな彼女を救おうとするのは、剣の初心者が有段者を下そうとする ほど難しい。 鍛錬なくして強さを求められなかった秋水だからこそ分かる。 技術もなく経験もなく、ただ一念のみで結果を出そうとするコトの困難 さを。 ただ敵を倒せばいいという問題ではない。 相手の心情を斟酌し、納得できる答えを導いてやらなければ、ヴィクト リアは未来永劫救われない。 もし秋水の説得を聞き入れず、他のホムンクルスと共に戦士への復讐 を選択してしまえば取り返しはつかなくなる。 大げさで勝手な言い方をすれば、秋水はヴィクトリアの命運を握ってい るのだ。 その責任が心に重い。 月を見る。 最後まで戦い抜き、傷だらけでも笑えたお人よしの恩人がいる場所を。 彼がもし地上にいて、激励をかけてくれればどれほど心強いか。 けれど空虚な掌は、彼が地上にいないのを告げている。 いるのは見上げる月なのだ。 そこできっと、皆を守る為の闘いを繰り広げているからだ。 その苛酷さは秋水の苦しみよりはるかに大きい。 だから頼れるはずがない。 (……) いつの間にか屋上の端に秋水は居た。 屋上の手すりに手を伸ばすとひんやりとした感触が走った。 消耗した体にはその刺激すら悪いらしく、おぞましい寒気が何もかも 奪っていきそうな気がした。 (やるんだ。一人でも) 踏みとどまる様に手すりを握りしめ、いい聞かす。 (彼に出逢うまで俺はずっと一人で姉さんを守ってきた。それに今は) 最終的に世界を一人で歩けるようになるため、いまは鍛錬を積んでいる。 (そうだ。だから一人でも──…) 踵を返した瞬間。 まるで狙い済ましたようにざわざわと風が吹いた。 天蓋なき屋上に、木々のざわめきが嫌というほど聞こえてくる。 秋水はそれに溶け込みそうなぐらい、静かに息を呑んだ。 心臓が一瞬はねあがり、後はひりついた緊張の熱が全身を緩やかに 侵食してくる。 何故かかぐわしい花の匂いが風に混じっているような気がした。 月光にうっすらと照らされた床板の向こう。 キラキラと金に瞬く真新しい給水塔の下。 昇降口のドアの前。 一体いつからそこにいたのだろうか。 まったく分からない。 もしかしたら、出逢ってしまったあの夜。 彼女もいまの自分と同じ心情だったのかも知れない。 そんなどうでもいいコトを考えてしまうほど、狼狽していた。 風はまだやまない。 どこからか飛んできた蒼い木の葉が空間の中で何枚も躍っている。 だから彼女は、ウェーブのかかった緩やかな栗毛を耳の前で抑えなが ら、呟いた。 「……こんばんは」 武藤まひろは、いつものような明るい笑顔に戸惑いと緊張を織り交ぜ てそこに居た。
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【第1回放送までの死者】 時間 名前 殺害者 死亡作品 死因 凶器 黎明 食堂の男 ピサロ 002 [[]] 斬殺 凸守早苗 零崎人識 008 [[]] セラス・ヴィクトリア 仙水忍 0 [[]] 水神狩流 アナキン・スカイウォーカー 0 [[]] 深夜 渋谷凛 フランドール・スカーレット XXX [[]] 恙神涯 バルバトス・ゲーティア XXX [[]] 神代剣 バルバトス・ゲーティア XXX [[]] 早朝 戸愚呂弟 哀川潤 XXX [[]] 西条玉藻 十六夜咲夜 XXX [[]] 鈴仙・優曇華院・イナバ アレクサンド・アンデルセン XXX [[]] 嘘界=ヴァルツ・誠 影羅 XXX [[]] 松野カラ松 グリムジョー・ジャガージャック 朽木白哉 ピサロ 最期の言葉 名前 最期の言葉 食堂の男 凸守早苗 セラス・ヴィクトリア (マスター、マスター、マスタァーーーーッ) 水神狩流 「9999921!!(朽ち果てな!!)」 渋谷凛 「…………ありがとう」 恙神涯 「なーーーー!?」 神代剣 「どういう…事、だ……」 戸愚呂弟 「お前の負けだーーーー哀川潤!!」 西条玉藻 鈴仙・優曇華院・イナバ 嘘界=ヴァルツ・誠 松野カラ松 「」 朽木白哉 殺害数 順位 該当者 殺害人数 このキャラに殺された人 生存状況 スタンス 1位 バルバトス・ゲーティア 2人 恙神涯、神代剣 生存 無差別 1位 ピサロ 2人 食堂の男、朽木白哉 生存 無差別 3位 零崎人識 1人 凸守早苗 生存 無差別 3位 仙水忍 1人 セラス・ヴィクトリア 生存 無差別 3位 アナキン・スカイウォーカー 1人 水神狩流 生存 無差別 3位 フランドール・スカーレット 1人 渋谷凛 生存 無差別 3位 哀川潤 1人 戸愚呂弟 生存 対主催 3位 十六夜咲夜 1人 西条玉藻 生存 奉仕
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メテオクラッシュ(めておくらっしゅ) 概要 メテオクラッシュとは、槍で敵を斬り裂きとどめに岩を落とす技のこと。北米版の表記は「Meteor Crash」。 登場作品 グレイセス 使用者 ヴィクトリア ヴィクトリアの秘奥義。 巨大な岩石を打ち上げた後に連続で斬り刻み、岩石で押しつぶす。 台詞 日本版 いっけえぇ! たあ! 自然には逆らえぬ!! 北米版 Go! Ha. You can t defy nature! 関連リンク 派生技 関連技 ネタ