約 1,838,652 件
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/24522.html
登録日:2013/10/22(火) 23 23 33 更新日:2024/06/21 Fri 12 02 45 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 ViVid おかん お嬢様 フロンティアジム リリカルなのは 巨乳 遠藤綾 金髪 雷帝 騎士 魔法少女リリカルなのは 魔法少女リリカルなのはViVid 魔法少女リリカルなのはViVidに登場するキャラクター。 出典:魔法少女リリカルなのはINNOCENT、ユビキタスエンターテインメント、DeNA 、2013年3月31日から稼働、© NANOHA INNOCENT PROJECT CV:遠藤綾 インターミドルチャンピオンシップの出場選手の一人。 最高戦績は都市本戦準決勝(三位入賞)の実力者(「出れば無敗」のジークリンデ(ジーク)がいることを考えれば、優勝候補といえるだろう)。 古代ベルカの「雷帝ダールグリュン」の血を(ほんの少しだけ)引く貴族のお嬢様で、通称はヴィクター。 執事のエドガー(CV:武内駿輔)を従えている。 使用デバイスは斧槍型の「ブロイエ・トロンベ」(「青い竜巻」の意味)。 長い金髪に気品ある緑眼、イメージカラーは青と白、お嬢様然としたロングスカート系を好む。 ミカヤとはまた違った趣のナイスバディの持ち主。 特典絵で大会組おっぱい双璧に挟まれるハリーやエルスは泣いていいと思います。 初登場時のいかにもなタカビーお嬢様っぷりや、対戦相手がネタ担当っぽいシャンテだった事から完全にギャグ枠と目されていた…… が、実際のところは面倒見が良く礼儀正しい、先祖に誇りを持ち勉学し鍛え良識ある非常に「出来た」お嬢様で有る事が判明。 実力も実績に恥じないガチ強キャラで、今のところ作中で不覚を取ったと言えるシーンが見当たらないほど(戦えば無敗のジークですらファビアの術に不覚を取っている)。 一部では、ストーリーを進める中で設定が変更されたのではないかと見る人も・・・ 特にジークリンデに対しては目標として敬意を持ちつつも、不安定な彼女を常に心配し見守っている。 面倒見がやたらとよくて世話好きな性格から、ViVidLIFEにて「オカン」と呼ばれ、段々娘が増殖していくことになった。 ファンの間でもシリーズで「おかん」と言えばヴィクターのことで通じてしまう。 話し合いの場を整えてくれたはやてへの礼節も欠かさず、ジークのセコンドになってくれたエルスにも感謝を込めてか、 彼女の呼び方に合わせきちんと「エルス選手」と返している数少ない人物。 成績の方も優秀を通り越した水準に達しているようで、17歳で既に修士課程まで終えているという。 どんだけ飛び級したのやら。 元々古代ベルカの因縁はあっても単なるライバル意識程度のものであり、ベルカつながりの選手たちを相手にしても関係は超良好。 「聖王」ヴィヴィオに対しても過去に向き合う彼女の不安を心配し言い出しにくい役目をあえて率先して担う良きお姉さん(ついでにぱっと見も姉妹っぽい)。 いつの間にやらヴィヴィオを「ヴィヴィ」(オリジナルのオリヴィエと同じ通称)で呼んでいる。 ViVidLIFEでは聖王教会に貴族の義務として寄付をしていたりする。 「冥王」イクスの見舞いに来たり、後に目を覚ましたイクスもヴィクトーリアの挨拶に目を輝かせている。 ハリーとは以前泥試合をして以来の犬猿の仲で会えばとりあえず喧嘩だが、逆を言えば年相応の顔を出せる数少ない相手でもあり再戦を楽しみにしている。 傍に控えるエドガーは幼少から仕えるドライバーからセコンド、お料理(しかもなぜかおでんやおにぎり)まで色々こなす有能執事。 時にお嬢様を茶化しつつもなんだかんだで良き理解者。 妹のクレアはルーフェン武術の一つ、華凰拳道場宗家の執事をしている。 仕えているアイリンはそこはかとなくヴィクターと似ており兄妹共々似た様な性格のお嬢様に縁がある様だ。 能力 フェイトをはじめスピード型が多い電気魔力変換素質保持者だが彼女は対照的な重装甲打撃型。 髪を結わえ先祖伝来の重厚な鎧を纏う姿は姫騎士そのもの。 豊富な魔力量を活かした雷帝式の力強い打撃と殆どマップ兵器張りの強力な範囲雷撃を主体としている。 特に莫大な魔力に支えられた防御力は作中で受けた攻撃の殆どを3ケタダメージに抑えるほど。 大振りの斧槍「ブロイエ・トロンベ」には隠し光剣も備えており接近戦への対処もきちんとこなす。 外式技として天瞳・水月を放っているが元々「天瞳」はミカヤんの抜刀居合の流儀。 ハリーが対策熱心であることは言及されているが、ヴィクターも対戦相手やライバルからしっかり吸収しているのだろう。 ちなみにアニメ版では雷撃を放つ際に髪が水色に光り輝く演出が追加されている。 作中での活躍 ViVid 作中描写ではシャンテとの試合がお披露目。 1ラウンド目では破廉恥な格好の娘に攻めあぐね、2ラウンド目では分身戦法に手間取るもダメージは通さず。 卑怯な相手にブチ切れ奥の手十九連奏を一蹴、範囲雷撃「神雷」に駄目押しの「兜割」で止めを刺しトップファイターの貫録を見せつけた。 ただし2ラウンド序盤は相手の火力不足からダメージが通らなかった以外はほぼ翻弄されていたと言ってよく、シャンテに高火力技があれば勝負はわからなかったかもしれない。 放送機材がぶっ壊れる程の雷撃は周りに配慮しつつ戦える相手では無かった証であり、 試合後のインタビューや後日再会したときも、シャンテを高く評価している。(シャンテはどうせリップサービスと拗ねていたが) 再会した際負けた悔しさからかそっけない態度のシャンテにはやや困った顔も見せたが、馴れ合わないと啖呵を切ったシャンテの意気込みを受ける表情は嬉しそうであった。 ジークの縁で無限書庫ツアーにも参加。 古代ベルカ語に堪能な処を見せコロナとも仲良くなっている。 ヴィヴィオとアインハルトの対決ではセイクリッドディフェンダーを初見であっさり見破り、 派手なダウンを見せたヴィヴィオに動じることなくきちんと受け身をとっていると解説するなど流石に上位選手らしい面を見せている。 ライバルは自称不良にグレてたシスター、面倒見てる子は根無し草の風来坊……なにか縁があるのであろうか。 ViVidLIFE 初めて「おかん」と呼ばれたのは本作だったりする。 何かと「おかん」な包容力を見せ、ジークどころかシャンテまで「おかん」扱いしてくるように……。これで2児の母ね… 本人は駄目イド長ジークに日々ハァハァする駄目雇用主です。 でも家事は割とできる。料理以外。 ViVid Strike! DSAAU19総合魔法戦技選手会長に。U15の将来のライバルたちに激励の挨拶をした。 自身も総合戦ワールドランク3位まで登り、ジークの面倒を見つつもその王座を虎視眈々とうかがっている。 主要キャラの一人であるリンネ・ベルリネッタと同じフロンティアジム所属であることが明らかに。 リンネのコーチであるジルとは呼び捨てする間柄。 先輩としてリンネを気にかけており、リンネとすんなり話すことが出来る数少ない人物の一人である。 敗北に気力を失ったリンネに声をかけ、アインハルトの黒歴史をばらしつつ話を取り持ち、セコンドにも立った。 もちろんナカジマジム組との縁も続いており、OVAではミカヤ、ノーヴェと共に食事がてら競技の話題をしたことも。 お母さん扱いはもはや公式であり、楽屋裏でもOVAでもお母さん呼称が登場。 楽屋裏でエルスとハリーからお母さんと呼ばれることに・・・。 そして・・・(OVAネタバレ注意) 総合戦でジークへの挑戦権を獲得。リングがズタボロになる壮絶な試合の末、ジークを破り、U19総合王座を勝ち取った。 試合でジークを破ったのは現在作中でヴィクターのみ。ネタキャラ→強キャラ→最強キャラへと昇格してしまった。 伝統ある血統を受け入れ誇りとするにはやはりそれ相応に苦労も伴った様だが、ある意味一番真っ当に祖先の遺産を活かしている人物。 完全に過去を持て余しているアインハルトやファビア、どうにか道を見出して行こうと迷っているジーク、そして生まれではなく今を活きるヴィヴィオ。 彼女たちの良き先輩にしてお姉さんに朝日の寒稽古で震えつつ期待大である。 見せてあげますわ、雷帝の追記・修正! △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] DSAAルールを最大限に活用している感じだよね。防御が高いから多少削ってもインターバルで回復される、戦場が限られているからミドルレンジでの手札の多さが光る、切り札は戦場全てを覆うスタンつき電撃・・・スペックで勝つか裏技使うかしないと詰む -- 名無しさん (2013-10-30 20 17 31) 謎の食通「トロンベと聞いて」 -- 名無しさん (2013-11-07 08 38 13) ↑OGの世界に帰れwww -- 名無しさん (2013-11-07 09 44 18) ミカヤと並んで、上位入賞チームのまとめ役 -- 名無しさん (2013-11-09 18 15 02) ↑2 なんでトロンベなのに蒼なんだ……(驚愕) -- 名無しさん (2014-01-22 22 29 05) やはり、なのは世界とスパロボは切り離せないか… -- 名無しさん (2014-02-21 03 46 48) タカビーなお嬢様っぽい見た目からのあの性格にはいい意味で裏切られた。 -- 名無しさん (2014-08-27 17 43 17) まさかこんなにおかんなキャラだとは予想もしてなかったわ・・・。 -- 名無しさん (2014-09-07 20 36 32) 彼女の外見で声が遠藤さんだとすると、真っ先に思い浮かぶのがビスマルク(艦これ)なんだが・・・ -- 名無しさん (2015-05-17 18 31 22) 彼女の声が -- 名無しさん (2015-05-18 00 55 55) ↑ミスった -- 名無しさん (2015-05-18 00 56 45) 彼女の声が遠藤さんで、エドガーの声が武内くん・・・これはエドガープロデュースの元ヴィクターがアイドルデビューするスピンオフのフラグ・・・? -- 名無しさん (2015-05-18 00 59 29) アニメの髪が発光する演出はほんとよかったな 惚れそう -- 名無しさん (2015-06-06 22 50 18) 髪がプラズマのように光る演出や雷属性にハルバートの武装など、どことなくゼロガンダムを彷彿とさせる。 -- 名無しさん (2015-06-08 18 48 53) 変換資質持ちで良いのかな、この人 -- 名無しさん (2015-06-18 00 24 05) ↑普通の電気変換とは違う感じだけどその認識でいいと思う。髪が発光するのは雷帝の血筋関係かな? -- 名無しさん (2015-06-20 16 15 45) というかヴィヴィオたちが「○“王”」なのに対し、この人は「雷“帝”」なのを見ると、ご先祖様的にも格上の存在な気がする -- 名無しさん (2015-06-20 16 17 25) 友よ、今が駆け抜ける時!と思ったけどこの娘がダイゼンガーの様だった -- 名無しさん (2016-04-08 15 10 10) ↑「我がブロイエ・トロンベに断てぬものはありませんわ!」みたいなカオス台詞が誕生する…か? -- 名無しさん (2016-08-02 21 16 40) 防御が固くて電撃効かなそうだと考えると、フェイトさんやエリオにとって相性最悪の相手だよね。まず戦う機会ないだろうけど。 -- 名無しさん (2016-08-13 04 03 38) AAがやたら多くて可愛い -- 名無しさん (2016-11-23 14 19 05) ↑ヴィヴィオと同じで某作者が妄想を量産しまくってるからな -- 名無しさん (2016-12-30 00 30 54) まさかのジーク撃破。初登場時のネタキャラ疑惑はいったい何だったのか -- 名無しさん (2017-03-30 14 03 54) ↑マジで!? -- 名無しさん (2018-02-24 22 38 46) AAめちゃくちゃあるのでヴィクターのエロならやる夫スレが最大手なとこある -- 名無しさん (2022-04-25 22 30 09) ↑やっぱり金髪巨乳は大人気だな -- 名無しさん (2024-06-21 12 02 45) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/tracking_quizshow/pages/254.html
問題 問題画像 問題文 □に入るカタカナは何でしょう?メ、エ、メ、ア、□、エ 回答 ヴ 解説 イギリスの歴代女王の名前 答えは、ヴィクトリア女王のヴ。(ローマ字入力の場合『vu』) ビクトリア女王のビでは不正解のようです。 メアリー1世(1553年 - 1558年) エリザベス1世(1558年 - 1603年) メアリー2世(1689年 - 1694年) アン(1702年 - 1707年) ヴィクトリア(1837年 - 1901年) エリザベス2世(1952年 - ) 補足
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/27823.html
登録日:2011/08/28(日) 22 08 33 更新日:2024/08/29 Thu 02 19 00NEW! 所要時間:約 12 分で読めます ▽タグ一覧 ジョニー・デップ ストップモーションの本気 ストップモーションアニメ ダニー・エルフマン ティム・バートン ファンタジー ヘレナ・ボナム=カーター ホラー ミュージカル ラブストーリー ワーナー・ブラザース ヴィンセント 三角関係 指輪 政略結婚 映画 死が二人を分かつまで 死体の花嫁 死者 死者の世界 毒親 ホネまで愛してくれますか? 概要 『ティム・バートンのコープスブライド』(原題:Tim Burton's Corpse Bride)は2005年9月23日にアメリカで公開された映画。 日本では2005年10月22日公開。 本作は『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』と同じくストップモーションアニメ。 ティム・バートンとマイク・ジョンソン(*1)との共同監督という体制で製作された。 バートンは『ナイトメアー~』では『バットマン リターンズ』撮影のために直接関われなかったが、今回で監督として舵を取る機会を得た。 ただし、アニメーターたちと日々意見を交換し合うにはもう一人、共同監督を立てる必要があった。それがジョンソンである。 通常の共同監督の作業は複数の監督がそれぞれのシークエンスを担当する分担制であるところを、本作ではバートンがストーリーのポイントや全体的な感情のトーンを設定し、 ジョンソンがスタッフと協力してバートンが望むイメージを作り上げるという形になっている。 本作の原案となったものは、バートンがカル・アーツ(カリフォルニア芸術大学)時代の同期ジョー・ランフト(*2)から聞いた、古い民話からだった。 「この話、ティムならうまく映画にできるんじゃないか?」 それは、生者と死者の両者から求婚される青年の物語。 どこの国のものか分からない話だったが、とにかく彼はバートンなら必ず興味を持つはずだと見抜いて、この話を持ちかけたのだ。 その話を持ちかけられたのは『ナイトメアー~』を作っていた頃。 制作開始が2003年11月からなので、話を知ってから完成するまで、実に10年かかったことになる。 最初はディズニーにこの企画を持ち込んだが、ストーリーに難色を示し拒否。2000年代にワーナーに持ち込まれたことで実現した。 『ナイトメアー~』の時といい、似たようなことを繰り返すディズニーェ…… また、本作は『チャーリーとチョコレート工場』と同時進行で作られた。 そのため、キャストなども共通している部分が多い。 デップによると、本作のオファーを受けたのは『チャーリーとチョコレート工場』の撮影現場。 バートンに「今『コープスブライド』って企画もやってるんだけど、見てくれないか」と脚本を渡されすぐに気に入ったが、その声の収録が始まるのは、今の現場が落ち着いてからと思っていた。 しかし後日バートンは「今晩『コープスブライド』の収録やるから」と突然言い出し、デップは大慌て。 収録へ向かう15分の間にバートンに役作りのための質問をし続け、ヴィクターの全体像を急いで作り上げたのだという。 10年以上の交流があるとはいえ無茶ぶりがすぎませんか…… 本作の特徴は、ほぼモノクロに近いレベルの色使いの陰鬱さにグロテスクなまでの冷淡さや息苦しさに満ちた現世と、けばけばしいまでにカラフルかつ陽気で情に厚い死後の世界の対比。 価値観の逆転というテーマはバートン作品でおなじみだが、本作はさらに「死者の世界より生者の世界がずっと“死んでいる”」「みんないつか死ぬけど、そう悪いものじゃない」という、 バートンの死生観を垣間見ることのできる作風である。 アメリカの郊外都市で育つと、人は死を恐れるようになる。 だけど、メキシコのように 死者の日 を祝う風習のある文化圏もある。 死者の日 は陽気な祭りで、メキシコの人たちはこの日をにぎやかに祝う。骸骨たちが面白おかしいことをしたりとか、とにかく楽しいんだ。 ぼくにはそっちのほうがずっといい。死は人生の一部だし、ライフサイクルの一環だからね。そんなに陰気になることじゃない。 確かに悲しくはあるよ。でも、人は死後の世界が霊的で、希望に満ちていて、どことなく謎めいた美しいものであることを望んでるものだ。 だから、生者の世界が死者の世界よりずっと死んでいるというのは、ぼくが内に抱えている主題みたいなものなんだ。 こうした感覚をぼくはずっと幼いころから持っていてね。生と死を区別して考えないとこがあったな。 引用元:ティム・バートンのコープスブライド メイキングブック P21 また、本作は三角関係が主題となっているが、ヴィクターもエミリーもヴィクトリアも、三人とも共感できる絶妙なバランスの脚本となっている。 優柔不断で二股状態になるヴィクター、押しの強いエミリー、控えめなヴィクトリア。 この三人のバランスを取るのはかなり骨を折る作業だったらしく、大勢の人たちが携わる何通りもの脚本が書かれた。 バートンはさらにこう続ける。 ぼくはこの作品をロマンティックなおとぎ話にしたかった。 悲劇的でロマンティックなおとぎ話にね。 そもそもの基本にあったのは、『ナイトメアー』のジャックとサリーの関係だ。 あれがすごく気に入っていたんで、それをべつな形でもっと発展させられるか試してみたかったんだ。 この『コープスブライド』にはどこかせつなくてやるせないところがある。 だけど、それが原作の民話にぼくが感じたものだった。この作品には悲しみがあるんだ。 引用元:ティム・バートンのコープスブライド メイキングブック P21 あらすじ 19世紀のヨーロッパ。 とある小さな村で金持ちだが品格が無い魚屋の息子・ヴィクターと、品格はあるがお金は持っていない貧乏貴族のヴィクトリアは結婚式を控えていた。 親同士が勝手に決めた結婚で、二人は話したことすら無く不安に思っていたが、いざ顔を合わせると二人は満更でも無さそうだった。 だが結婚式のリハーサルでヴィクターが誓いの言葉を覚えられず、ヴィクターが誓いの言葉を覚えるまで結婚式は延期になってしまう。 一人森の中で誓いの言葉を練習するヴィクター。 やっと誓いの言葉を完璧に覚え、指輪を枯れ枝に通すと中から地中から死体の花嫁が出てきた。 実はヴィクターが枯れ枝だと思って指輪を通したのは死体の花嫁の指だったのだ。 ヴィクターは逃げ出すも捕まり、死者の世界へと連れて去られてしまった。 一方その頃ヴィクトリアは、突然やって来た別の貴族と結婚させられそうになっていた…… 主な登場人物(言語版声優/吹き替え版声優) ヴィクター・ヴァン・ドート(ジョニー・デップ/木内秀信) 主人公。金はあるが品格が無い魚屋の息子。かなりのヘタレでおっちょこちょい。 だが、終盤にて少し勇敢で男らしい一面も見せていた。又、内気の反面繊細で優しい青年でもある。 結婚式のリハーサルで誓いの言葉が覚えられず一人森の中で誓いの言葉を練習し、完璧に覚えたところで死体の花嫁・エミリーの指に指輪を通してしまい、結婚を迫られる。 というか夫婦になったと思われる。 初めはヴィクトリアと結婚をすべく逃げ出すが、エミリーの健気な姿を見て心が揺らいでいく。 モデルは、バートンの監督デビュー作の短編『ヴィンセント』の主人公。 劇中でもわざと「ヴィンセント」と間違った名前で呼ばれる場面がある。 ネタバレ エミリーの健気さに心を打たれたヴィクターは彼女との結婚を決意し、地上で結婚式を開くことを死者たちに告げる。 死者やその知り合いたち、そして物陰から様子をうかがうヴィクトリアの前で誓いの言葉を堂々と唱え死者になることを受け入れようとするが、エミリーは二人のために身を引く。 その直後、乱入してきたビータン卿からヴィクトリアを守るためにフォークで果敢に戦い、エミリーの助けを借りながらも無事守り切る。 エミリーから結婚指輪を返された二人は、たくさんの美しい蝶になって月へと昇っていく彼女を静かに見届けるのだった。 エミリー(ヘレナ・ボナム=カーター/山像かおり) メインヒロイン。地中に埋まっていた死体の花嫁。タイトルのコープスブライドとは彼女のことである。 ヴィクターに指輪を通されてプロポーズされたと勘違いし、彼との関係を深めようとする。 彼女は数年前、婚約者と駆け落ちをしようとしたところで相手の男に殺されてしまい、その後運命の人が現れるまで死者の世界をさまよっていた。 所々体が腐敗しており、骨が露出したり目玉が外れたりする。 婚約のお祝いにヴィクターの死んだペットを見つけてプレゼントしてくれたりと美しい心の持ち主だが、「死者」という絶対的な壁に心を痛めている。 逃げ出したヴィクターがヴィクトリアと一緒にいるところを見て、彼女が怒りを露にするシーンは結構怖い。 ネタバレ ヴィクターと結婚するには彼に「死者の世界の葡萄酒」を飲ませ、死者として地下の世界に閉じ込めるしかないというグートネクト長老の言葉に悩む。 その後、結婚を決意したヴィクターと地上で正式に結婚式を挙げることになるが、そこでヴィクトリアの姿を見て「結婚の夢を奪われた自分が、今度は別の誰かからその夢を奪おうとしている」と気付き身を引く。 そして自分の命を奪った仇・バーキスに怒りを叩きつけ、彼が死者の世界へ引きずり込まれてゆくのを見届けた。積年の恨みが晴れたにも関わらず、その顔にはどこか複雑そうな表情が浮かんでいた。 全てが終わった後は「失恋」という形で結婚への未練に区切りがついたのか、エミリーはヴィクターたちに青いバラをプレゼントし、二人の門出を祝うように静かに微笑んだ。 その直後、彼女の体は無数の蝶へと変化し、青く輝く月めがけて羽ばたいていった。 ヴィクトリア・エヴァーグロット(エミリー・ワトソン/小林さやか) もう1人のヒロイン。品格はあるが金は無い貴族の娘。愛する人と結婚することを夢に見ている。 ヴィクターとは政略結婚ということで不安にしていたが結構気に入っているようである。 森から帰ってこないヴィクターを見切った親から別の男と結婚させられそうになったり、牧師にキ●ガイ扱いされたりと中々可哀想な人物。 普段は大人しいが二階から毛布を使って外に出たり、外側から閉められた扉を剣でこじ開けようとするアグレッシブな面もある。 バーキス・ビータン卿(リチャード・E・グラント/山野井仁) 結婚式のリハーサルに突然やってきた男。 見た目も言動もかなり胡散臭い。 森から帰ってこないヴィクターの代わりにヴィクトリアと結婚しようとするが…… ネタバレ 数年前に婚約者を事故で亡くしてしまったらしいが…… 実は彼の正体は結婚詐欺師であり、エミリーを殺害した張本人であった。 勿論エヴァーグロッド家に近づいたのも金のためでしかなく、結婚した暁にはエミリー同様にヴィクトリアを殺害して財産を持ち逃げする算段だったと思われる。 ……もっともエヴァーグロッド家が没落貴族である事までは知らず、ヴィクトリアから無一文だと聞かされて「この結婚に失望してるって意味では私達お似合いみたいね」と盛大に皮肉られてしまう。 最終的に、誤って毒入りのワインを飲み死者の世界へと引きずりこまれることとなる。 ウィリアム・ヴァン・ドート(ポール・ホワイトハウス/鈴木勝美) ネル・ヴァン・ドート(トレイシー・ウルマン/さとうあい) ヴィクターの両親。 魚の行商で財を成し、上流階級の仲間入りをすべく息子をヴィクトリアと結婚させようとする。 しかし品はなく、父が本音をこぼす皮肉屋なのに対し、母はおべっか使い。 ヴィクターが行方不明になった後探しに行くが…… フィニス・エヴァーグロット(アルバート・フィニー/土師孝也) モーデリン・エヴァーグロット(ジョアンナ・ラムレイ/宮寺智子) ヴィクトリアの両親で、きわめて厳格かつ高圧的な態度の完璧主義者。 没落した一族を再興させるため娘をヴィクターと結婚させるが、当のヴァン・ドート家のことを「魚売りの成金」と露骨に見下している。 しかも結婚に愛は必要ないと断言するばかりか、当人同士ですら愛し合ってないとまで言い切っている。その割に息自体は合っているようにも見えるが。 挙句にヴィクターが行方不明になった途端ビータン卿にあっさり鞍替えし、婚約を一方的に破棄するという見境の無さを見せつけてくる。 メイヒュー(ポール・ホワイトハウス/宮澤正) ヴァン・ドート家の魚屋の従業員兼御者で、しょっちゅう咳き込んでいる。 物語後半、呼吸器不全を起こして死者の世界入り。 そこにいたヴィクターに、ヴィクトリアが他の男と結婚させられることを知らせる。 ゴールズウェルズ牧師(クリストファー・リー/家弓家正) ヴィクターとヴィクトリアの結婚式を執り行う牧師。 リハーサルでヘマばかりやらかすヴィクターを見かねて、式の延期を言い渡す。 その後ヴィクターがエミリーと結ばれたことを知ったヴィクトリアが助けを求めても、容赦なく突き放した。 キャストのクリストファー・リー氏は『スター・ウォーズ』シリーズでドゥークー伯爵を演じている。 マゴット(エン・ライテル/チョー) エミリーの右目の奥に住み着いている蛆虫で、皮肉屋だがよき理解者。彼女の心の声を象徴するキャラクターとも言える。 モデルは、ハンガリー出身の個性派俳優ピーター・ローレ。 クロゴケグモ(ジェーン・ホロックス/まるたまり) 「新婚さん?あたしゃ後家さん」 エミリーとマゴットの友人の蜘蛛。 「クロゴケグモ」の「後家」とは未亡人の意味で、英語の「Black Widow」の「widow」にも同じ意味がある。 針子の役目を担っており、仲間たちと共にほつれていたヴィクターの服を縫った。 スクラップス ヴィクターが子供の頃に飼っていた愛犬。(*3) エミリーから結婚の贈り物としてプレゼントされ、旧交を温める。 色々な芸ができるが、すでに死んでいるので死んだふりはできない。 骸骨の姿ながらもその仕草はリアルな犬そのもので、バートンの犬への愛情が感じられるキャラクターである。 グートネクト長老(マイケル・ガフ/西川幾雄) 死者の世界の長老で相談役の骸骨。住んでいる部屋の中は埃を被った書物であふれかえっている。 ヴィクターの両親に対面するため、地上に行きたいと言うエミリーとヴィクターを送り出す。 しかしその後、死者と生者の結婚は不可能であるため、ヴィクターは死ななければならないことをエミリーに告げるが…… これを聞いたヴィクターは腹を括り、彼女のために地上で結婚式を行うことを宣言する。 死者の世界の住人達 ガイコツや首だけ・体が縦に半分に分かれたり腹に穴が開いていたりする死者など、バートン作品でおなじみの不気味さと親しみやすさの混在した見た目の住人達。 だが自分たちの姿や境遇を全く気にせず、パブで陽気に過ごしており、新入りの人間であるヴィクターにも明るく接する気のいい連中。 ただし、仲間を侮辱するものには容赦せず、地下の掟に従って恐ろしい目に合わせる。 地上には身内や友人がいる模様。 余談 〇序盤ヴィクターがピアノを弾く場面があるが、それに刻まれたメーカー名は「ハリーハウゼン」。 由来は伝説のストップモーションアニメーターで、「特撮の神様」と呼ばれるレイ・ハリーハウゼンから。 実際本作の製作中、バートンとデップ、ヘレナは彼の自宅を訪問するという機会に恵まれている。 さらにその後、レイ自身が本作のセットを訪ねるという、嬉しい出来事も。 誰もが憧れる巨匠に認められたわけで、本作に携わった人々にとってはまさにクリエイター冥利に尽きると言っていいレベルの喜びだっただろう。 〇死者の世界のパブの歌手、ボーンジャングルズの声を担当したのは、バートン作品の音楽でおなじみダニー・エルフマン。 元々はボーンジャングルズの歌を作曲し、他の歌手に歌ってもらおうと考えていたが、イメージに合う歌手が見つからずに結局エルフマンが歌うことに。 しかし独特のしゃがれた声のため、声の収録時彼の声はいつも枯れてしまっていたという。 〇本作に登場する毒入りワインのエピソードは、ハムレットが由来。 さらにクライマックスで死んだ夫と再会した妻ガートルードも、ハムレットの母親が元ネタとなっている。 死者となっても人の心を失わなかった花嫁の、儚くも美しい物語を作ったバートンの次回作は、愛するすべてを失い、復讐心だけが残ってしまった哀しき理髪師の話であった。 追記・修正は、愛する人の幸せを願ってからお願いします。 参考文献 ティム・バートン[映画作家が自身を語る](フィルムアート社) ティム・バートンのコープスブライド メイキングブック(河出書房新社) △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] わたなべまさこのマンガで「死霊ポーレットの恋」というマンガがあったがなんか似ているな(あれは鬱展開でむかついたが) -- 名無しさん (2014-03-13 09 26 31) 公開前、ヴィクターは生きている間はヴィクトリアを、死んだ後はエミリーを妻とするという落としどころにするんでないかと思ってました -- 名無しさん (2016-05-12 22 27 01) バーキス・ビータン卿がくりぃむしちゅーの有田にしか見えないww -- 名無しさん (2021-01-29 10 33 38) 凄まじいまでにヌルヌル動くストップモーションアニメ。言われなきゃCGアニメと勘違いするレベル。逆に言えばじゃあもうCGで良いような…と本末転倒な思考になりそうになる悪夢を越えたやべーやつ -- 名無しさん (2022-09-24 13 49 43) タイトルを「コープスブライト」だと思っていたのは自分だけでは無いはず。ティムバートンは監督の名前でタイトルに含まれていないと思ってた -- 名無しさん (2022-10-04 17 03 11) ずっと結婚に執着していたエミリーが最後成仏するのは、「好きな人の門出を見届けた=失恋」という形で本人の中で区切りがついたからなのかな。来世では幸せな花嫁になれると良いね… -- 名無しさん (2022-10-25 22 45 28) 「こんな有様、亡くなった祖父が見たら化けて出るぞ」→「フィニス!ご先祖様に酒は注いでくれんのかね」 -- 名無しさん (2023-01-20 01 24 03) 終盤、死んだ家族と再会した事で陰鬱だった街が明るくなるの好き -- 名無しさん (2023-02-18 22 32 44) 元ネタは東欧の民話らしいな -- 名無しさん (2024-05-31 14 41 24) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/gods/pages/85078.html
マリアアレクサンドロヴナ(3)(マリア・アレクサンドロヴナ) ロシア皇帝の系譜に登場する人物。 関連: アレクサンドルニセイ (アレクサンドル2世、父) マリアアレクサンドロヴナ(2) (マリア・アレクサンドロヴナ、母) アルフレートエルンストアルベルト (アルフレート・エルンスト・アルベルト、夫) アルフレートフォンザクセンコーブルクウントゴータ (アルフレート・フォン・ザクセン=コーブルク・ウント・ゴータ、息子) マリアアロムニエイ (マリア・ア・ロムニエイ、娘) ヴィクトリアメリタオブサクスコバーグゴータ (ヴィクトリア・メリタ・オブ・サクス=コバーグ=ゴータ、娘) アレクサンドラフォンザクセンコーブルクウントゴータ (アレクサンドラ・フォン・ザクセン=コーブルク・ウント・ゴータ、娘) ベアトリスオブサクスコバーグゴータ (ベアトリス・オブ・サクス=コバーグ=ゴータ、娘)
https://w.atwiki.jp/bakiss/pages/1243.html
【翌日。銀成学園地上1F。廊下】 「感謝する」 「何がよ?」 ヴィクトリアは怪訝な顔をした。目の前には秋水がいて深々と頭を下げている。地上に戻るなりそれだ。まったく訳がわか らない、愛らしい顔つきを不快に歪め詰問する。 「相談に乗ってくれたのだろう。ありがとう」 「確かにそうだけど、なんでアナタが礼をいうの?」 武藤姓でもないクセに。からかうように笑うと瞳の光が揺らめいた。 辺りには人気がない。いくつかある校舎のうち一番南側の更に隅っこというところだ。敷地的にも辺境らしく窓の外には フェンスがある。錆やほつれの編み目を縫うように広がる裏道を一台、豆腐販売の車が通った。うら寂しい笛の音は訳も なくヴィクトリアの感傷を誘った。フェンスから校舎までは3mほどあり、薄い黄土色の校庭にはコーンやバレーボールが無 造作に転がっている。いずれも乾いた泥や埃の洗礼をたっぷり受けており新品とは言い難い。ゴミ置場かも知れない。 内外ともよほど人が近づかない場所なのは確かだった。 廊下の行きどまりにあるのは第三視聴覚室。それを背に見る教室の群れと来たらパっとしないものばかりだ。プレートを 見るだにゲンナリする。美術準備室、多目的教室A、同B……少子化で不要になった教室どもの墓場だった。 (こんなにあるなら部室ぐらいくれてもいいでしょ) なぜか練習場所の定まらぬ演劇部だ。いまは専らまひろたちのクラス(1-A)を拠点に活動中。なのにどうして……学校 生活につきまといがちな不合理に軽く瞳を尖らせていると背後から黒い声が掛った。 「確かに遊ばせておくのは惜しいな。理事長とやらに掛け合ってみるか」 「だ、だよね~! 部室ある方がみんなヨロコブだろうし!」 どこかわざとらしい声はまひろのものだ。秋水と並び立ちながらも露骨に横を向いている。そして真赤な顔に引き攣った 笑みを浮かべている。ボリュームだけはでかい上ずった声で話しかけているのは美術準備室に取り残された作りかけの顔 面石膏像だった。 尋常ならざる様子だ。秋水が心配そうに話しかけた。すると赤道直下のまひろフェイスに熱帯低気圧顔負けの渦が生ま れた。澄みわたる瞳の黒が線となりぐるぐるぐるぐる廻り始めた。それが最高速に達するまでに乱れ放たれた言葉は少な くても英語圏で生まれ育ち日本語圏で長く過ごしたヴィクトリアにはまったく翻訳不可能なもの言語だった。もはや少女特 有の柔らかさと甘ったるさとまっすぐな明るさだけが取り柄のオノマトペだった。頭から星型した色とりどりのガラクタをばら 撒きながらとにかくまひろは言葉を放ち、放ち──…まったく要領を得ない。 (そんなに恥ずかしいなら離れればいいのに) やれやれね。笑いを一齣(ひとくさり)かみ殺し助け船を──好意を示すというより自らの優位性を保つため──出す。 「私の後ろにでも立つ? そこじゃいろいろやり辛いでしょ?」 「……いいよ。ココで」 柄にもなく静かな声だ。ココとはつまり相変わらずの秋水の横。俯き加減で瞳を熱く潤ませている。 「そう。で、ソコで満足してるのはどうして? 早坂秋水のコトが好きだから?」 返事は来なかった。代わりにぼっという音がまひろの顔から弾けとび炬燵よりも赤熱した。同時に狭い肩が窄まりか細い 首が埋没した。蒸着した前髪が双眸を覆い隠したせいで表情は見えない。唯一見える桜色の唇が切なげに開きわなないた。 「──」「──」「──」。声というより甘い吐息だった。耳を欹(そばだ)て聴覚経由で言語化したヴィクトリアは色素の薄い唇 を一瞬開けかけ……そして閉じた。代わりにエメラルドのようだと友人一同から大好評の瞳を悪戯っぽく左に振るとすぐさま ある人物へ視線を移した。 「なんていったのそのコ?」 驚いたのは秋水である。この欧州少女の声は時おり外耳道や鼓膜にねっとりこびりつく蜂蜜のような魔性を見せるが彼は 一切の悩乱を見せなかった。代わりに息を呑み瞳孔を収縮させゆっくりと「キミ(ホムンクルス)なら聞こえたはずだろう」とだけ 呟いた。 「どうかしらね。ホムンクルスだからって感覚まで強化されるとは限らない。……で、そのコは何て?」 小悪魔のような冷たい微笑を浴びせかけると秋水は観念した。うっすらと汗ばみながらゆっくりと、文節を区切りながら、 代弁した。 「俺の事については好きかも知れないというだけで確定はしていない。そう言ったのだが」 「ででででも私なんかのために何も考えず地下に飛び込んでくれたのは嬉しいよ。その、ね。……ありがとう」 うっすら頬を染めて上目遣いを送るまひろを秋水は困ったように眺めた。 「へえ。良かったじゃない」 「…………」 秋水はやや恨めし気にヴィクトリアを見た。パピヨンは、不思議そうに呟いた。 「なんだ。貴様ひょっとして女運がないのか。哀れだな」 「本当ね。でもアナタに言われたくないわよ。むかし財産目当ての家庭教師に誑かされた癖に」 「!!?」 なぜ知っている。珍しく驚愕を浮かべるパピヨンをよそにヴィクトリアは薄ら笑いを浮かべた。 「ところでアナタ、戦士たちに合流しなくていいの? ガスマスクの戦士がしきりに気にしてたようだけど」 端正な顔がにわかに引き締まった。そんな秋水にまひろは向きなおった。向きなおったといっても俯きがちなのはそのま まで、かろうじて正中線をさらけ出したという感じだ。 「ゴメン秋水先輩。忙しいのに邪魔しちゃって……」 「大丈夫だ。戦士長からは不参加でもいいと言われている。それに──…」 大きな手が肩に乗った瞬間、まひろは小さな肢体をぴくりと震わせた。そうして恐る恐る息を吐きながら顔を上げた。 「俺自身、必要だと思ったから優先した。それだけだ。君が気に病む事はない」 蒼い光の宿る切れ長の瞳に射すくめられたように少女の時が一瞬止まった。彼女はその容貌からあらゆる強張りを 解き放ちただただ無防備にあどけなく秋水を見た。やがて大きな瞳を少し嬉しげに蕩かせるとそれを細め、射線を外した。 「ありがとう」。切なげな小声を聞きながらヴィクトリアは腰に手を当てた。なだらかな鼻梁を通り抜けた吐息は呆れと安堵 が半々だった。そっと手を離した秋水はその挙動が良かったものかやや逡巡しているようだった。そんな2人はまるで遠い 昔たしかに自宅に居た2つの大きな存在で、悲しみの向こうにある大切な懐かしさの具現だった。自分が何を目指し何を 大事にすべきか示してくれるのはこの無言の蚊帳の外だった。 もっとも世界というのは常に誰かの心地よさを奪いにくるものらしい。 美しくも毒を秘めた声が静寂を破いた。 「ところでそろそろ足元を気にしたらどうだ」 「何が言いたい?」 鼻で余裕たっぷりに笑いながら蝶々覆面、一歩踏み出した。漆黒の棒の先で飾り布が翻る。紫の爪の照準が美剣士に合わ さった。 「誤魔化すなよ。右足首を捻挫しているんだろ」 急に話題が変わった。まひろは円らな瞳を白黒させた。 「え? なに? なに? どういうコトなのびっきー」 「あの時。アナタに会うため何も考えず地下へ飛び込んだのよ。人がせっかく作ってあげたハシゴも無視してね。穴は相当 深かった。ホムンクルスならいざ知らずただの人間が着地して無事でいられるかどうか」 秋水の頬に汗が浮かんだ。その瞳は後悔をもたらす過去を眺めているようだった。 「大方、奴に仕出かした所業のせいでそいつに負い目を抱いているんだろうが生憎俺は貴様ほどお優しくないんでね。下ら ん逃げを打った結果なにを招いてしまったか。ちゃあんと教えてやるのさ」 秋水はまひろを見た。彼の映る瞳のガラスは申し訳なさという液体でぶわりと滲んでいた。 「……君は彼女をどうしたいんだ」 「さあね。というか貴様こそどうするつもりだ? 女を追い回した挙句ケガとはまあ随分情けない話じゃないか」 「集合場所はたぶん屋上ってところね。いけるかしら? 歩いて」 「屋上……!! いったいどれほどの苦難が秋水先輩を襲うの……!」 「拳固めてヘンな顔しないの。誰のせいだと思ってるの」 それは私だよね。まひろはしゅんと頭を垂れた。歌舞伎役者も真っ青の勢いだった。栗色の髪がぶぅんと振り乱れかぐわ しい匂いを振りまいた。 「重ねがさねゴメンね秋水先輩。私なんかのせいで足を……。劇の練習、斗貴子さんとあんなにすごいアクションしてたのに …………きっといっぱいいっぱい練習したのに私のせいで……」 「その辺りに支障はない。それに何度もいうが俺が必要だと思ったから優先しただけで……」 (歩かなかったのはこういう気遣いをさせたくなかったからでしょうね) 一緒にいるだけで顔面筋肉がみるみると解されていくようだ。秋水は、まひろと。平素は謹厳極まる表情の美丈夫が年 相応の揺らぎを大いに浮かべている。聞いたコトもないやや高の声さえ喉から漏らしている。 「本当アナタ必死ね。もう確定じゃないの? 早坂秋水への感情」 「ちちち違うよ! 秋水先輩が好きかも知れないからとかそーいうのじゃなくて!!」 . 眉毛を額の肉ごと切なげに漏り上げながらまひろはぽつりと呟いた。 「私のせいで捻挫しちゃったんだよ。放ってなんかおけないよ……」 彼女を除く全員がほぼ同時に息を呑んだ。秋水はやや感嘆したらしい。パピヨンは黒い笑みを大いに浮かべた。 (馬鹿ね。放っておく方がいい場合もあるのよ。今がそれ) なのに愚直にも助力を考えている。だがそのひた向きさはこの場の男どもの琴線に触れて仕方ないものらしい。 (……羨ましいわね) パピヨンが異性の挙動に心くすぐられ笑っている。でもそれを成したのは自分ではない。まひろを見る。いかにも困惑の 極みで自分は無力だという雰囲気にしょげかえっている。いまどれほどスゴいコトをしたかなどちっとも知らないのだろう。 それがやれないコトに無念を覚える者がすぐ傍に居るとは、知らないのだろう。 「…………」 自らの周囲だけ暗くなっていく錯覚。それがヴィクトリアを襲った。過去何度か味わった苦さ、結局何をやっても報われない のだという絶望的な感覚。やや形を変えたそれが肌を寒くしていく。 (いつまで経っても進歩がないわね私。本当、嫌になる) それを繰り返してもどうにもならない。俯きかけた首をしかし意志の力で立て直し、力強くまひろを見る。ポケットから「ある物」 を引き抜き披歴したのはつまり矜持だった。相談相手を全うする。そうするコトでしか心痛に耐えられそうになかった。 「大丈夫よ捻挫ぐらい。コレ当てておけば治るから」 まひろの目が点になった。「何それ?」。視線が吸いついたのは六角形の金属片だった。 「核鉄。私の地下壕とか早坂秋水の日本刀とか」 「この俺、パピ・ヨン! のニアデスハピネス!」 「を発動する道具よ。これ当てておけば治癒力が高まるの。捻挫自体軽そうだし、何とかなるでしょうね」 思わぬ助け船に秋水は「そうだ」と自分のものを取り出した。だから心配には及ばない。訥々とした説明に(よく分からな いながらも)まひろは納得し語気をやや弱めた。 「そうだ。俺も核鉄を持っている。自分でどうにかできる。君が気に病む方が辛い。処置は俺に任せてくれ」 「そ、そういうコトなら」 しぶしぶという調子だがまひろは自説を引っ込めるコトにしたようだ。 総ては丸く収まる。ヴィクトリアが確信しかけた時、それは起こった。 「まあ核鉄の治癒力などという物は生命力を強制変換しているだけに過ぎんがな」 (ちょっと) 小声で抗議するヴィクトリアもなんのその、パピヨンは実に楽しげにまひろを指差した。 「命を削って無理やり治しているだけだ。平たく言えばその男の寿命は縮む!」 ええー!! びっくり仰天のまひろをよそに秋水は颯爽とパピヨンに駆け寄った。軽いとはいえ捻挫は捻挫らしく右足 を振り下ろすたび顔をゆがめるのが印象的だった。そして近づくやいなやぬっと顔を近づけ困惑しきりで詰問した。 「また君は。なぜそれを今言うんだ」 「人に命を削らせておきながら自分だけはぬくぬくと過ごす。そういう奴が俺は大嫌いでね」 「構わない。俺は納得しているんだ。なのにどうして……!」 「がなるなよ。ただでさえ短い寿命の浪費.を防いでやったんだ。感謝されこそすれ抗議される謂れはない」 「だが」。胸倉を掴まんばかりの勢いで距離を詰めた秋水だがこの口達者な享楽主義者には何を言っても無駄と気付いた のだろう。頬を波打たせながら息を吐きこう述べた。 「ならば保健室で手当てを受ける」 「いい提案だけどきっとさっきのガス騒ぎで満員よ? 私なんか華道部で寝てたぐらいだし」 (毒島……!!) まひろがどういう申し出をするか気付いたのだろう。 秋水はその美しさが台無しになるほど暗澹とした表情で俯いた。 そしてその袖が引かれた。振り返ればまひろが居た。子犬のように瞳を濡れそぼらせ、とてもはにかんだ様子で、おずお ずと呟いた。 「私なんかでよかったら……肩、貸すよ?」 「普通に歩いた方が早そうね」 のろのろと角を曲って見えなくなった2人めがけ皮肉をこぼしながらヴィクトリアは嘆息した。 「で、貴様は何をしている?」 携帯電話を忙しく叩くヴィクトリアを不思議そうにパピヨンは見た。 「メール。早坂桜花に事の顛末を教えてあげるのよ。だって面白くなりそうだし」 「貴様も物好きだな」 「アイツが悪いのよ。私はすっかり早坂桜花を忘れてたのに去り際」 (姉さんにだけは言わないでくれ) 「なんて小声で釘を刺すから。墓穴ね。アナタの言う通り女運がないみたい。……さて、送信しようかしら?」 などと冷笑を浮かべつつも内心良心とやらが葛藤しているのにも気付いているヴィクトリアだ。 客観的にいえば秋水には恩がある。戦士だが、人格そのものはさほど嫌いではない。 (やめてあげようかしら? そっちの方が恩を売れそうだし) 黙っておくのが義理だろう。人として行くべき道だろう。 なので。 「えい」 ヴィクトリアは送信ボタンを押した。 (だって私ホムンクルスだし) 桜花という悪魔がこの事実をどう悪用し秋水を困らせるか。 想像したヴィクトリアはとてもとても晴れやかな笑顔を浮かべた。 「非道いコトを嬉々としてよくもまあ。もっともああいう奴らは不様にからかわれる方がお似合いだがな」 瞳を濁らせ呵呵大笑のパピヨンはさしものヴィクトリアさえ軽く背筋に寒気を覚えるほど狂的だった。半ば呆れながらも笑 みを浮かべたのは彼が心から嬉しさや喜びを感じているのが分かったからだ。そんな顔を見るだけで微かな幸福感が 全身をよくしていくようだった。 「本当、珍しいわね。アナタが他人を気に掛けるなんて」 「気に掛けてなどいないさ。動ける癖に動こうともしない……そんな奴が俺は大嫌いでね。周りが必死に保護しているなら 尚更だ」 「要するに逃げているあのコが気にいらなかった訳ね」 「そ。奴ならば希望しか信じない。結局それを理解しているのはこの俺パピヨンだけという訳だ」 (奴? ……ああ、武藤カズキの。つまり妹なのに分かってないから) 厳しく当たった。恩人の妹として礼を尽くし厚遇している秋水とはまったく正反対だ。 (でも根っこは同じ) まひろを正しい道にやろうとする作用がある。秋水の場合それはあくまで優しく卵でも扱うようにおっかなびっくりだが、 パピヨンはもうまったくの無遠慮。傷つけてでも首根っこを掴み向かうべきものに直面させようとする気迫がある。 決して優しさだけではない。けれども抱いた敬意を何一つ妥協せず貫こうとする誇り高さがある。それは時に単なる優しさ よりも励ましとなり人を立たせていくだろう。 (武藤カズキの妹だもの) 多少の手心があるに違いない。そう思うとき桜色した薄い胸の奥がきりきりと痛んでしまう。払拭した筈のまひろへの劣等感が 違う形で全身に広がるのだ。自分がパピヨンに抱いている仄かな想いなど遥かに飛び越えた深い絆があるような気がした。 (私もあのコと同じなのに) 軽く目を伏せる。 大事な存在が月に居る、という点ではまひろと変わらぬヴィクトリアだ。 なのに彼はまひろにだけ特等の対処をしているのだ。 (馬鹿ね。パパとアイツは喋ったコトさえあるかどうか分からないのに) 月に大事な存在がいる。その程度の大雑把な共通項でパピヨンの歓心を求めている。そんな感傷など侮辱にしかならないのに。 自分の弱みがたまらなく嫌だった。 (…………) 自分はしょせん最近出会っただけの存在で、母の研究成果がなければ共にいる価値さえないという自虐さえ湧いてくる。 長年暗いところにいた精神の悪い癖。分かりながらも落ち込んでいくコトを止められない。砂を噛むような無力感とはまた 別の、むしろそれを乗り越えたからこそ蘇った生々しい1世紀遅れの感傷が心を大きくいじめている。 ──「あまり不安がっても仕方ないさ。悪い考えなんてのは願望に似ている。心配が見せるのは一番叶って欲しいコトの対極さ」 声が蘇る。いつか聞いた総角の。頭では理解できている筈なのに、感情が納得を妨げる。 (どうして縋ろうとしてるのよ。大嫌いなホムンクルスの言葉なのよ。なのに……どうして) 「オイ」 少女特有の世界が振動によって打ち砕かれた。まずヴィクトリアが知悉したのはむにゅりと歪む背中だった。訳も分からぬ という顔で横目を這わす。窓ガラスがあった。土色した雑巾汚れがタイヤ痕のように乱舞する透明にヴィクトリアは自分が窓 際に追いやられたのだと気付いた。輪のついた細い両腕──輪はアクセサリーだった。自分でさえ時々つけているコトを忘れて しまうそれが白いブラウスの半袖に2つして軽く潜り込んでいた──は艶やかな金髪よりはるか上に高々と掲げられていた。 目の前にはパピヨン。痩せながらも男性らしくコツコツとした大きな手がヴィクトリアの両手を軽くねじあげていた。 「~~~~~~~~~~~!!!」 翠色の双眸を大きく見開きながらヴィクトリアはパピヨンを見た。相変わらずの仏頂面で感情は読めない。少なくても怒って いないコトは乱暴のなさから分かったが、それでも鼓動を早めざるを得ない姿勢だった。ひんやりした手は真白な手を造作 もなく拘禁している。辺りときたらまったく人気がない。惑乱に混沌とする脳髄を不安と期待が半々で走り抜けた。反射的に 白い大腿を擦り体を捩らせる。だが逃れられない。男性らしい逞しい力の前では無駄な話だった。もっと拒絶を爆発させれば スカートから核鉄を引き抜くぐらいはできるだろう。さればすぐにでも地下壕を発現し逃げられるというのに、それをも忘れじ つと赤い顔で見上げていた。 「な、なによ。いきなり暴力? 乱暴ね」 かろうじて毒舌を飛ばしてみるがいまいち勢いがない。むしろ声の上ずりを感づかれたような気がした。慌てて口をつぐみ 視線を外す。その挙措がいささか艶めかしい気がしてますます気まずいヴィクトリアだ。視線は揺れ動きながら遂に左爪先の 大外へ落ちた。すると細長くまとめた金髪が2房、さらりと擦れ悲鳴を上げた。ヘアバンチの硬質な打ち合いはそれだけで ドキリとする余韻だった。パピヨンは直立不動のままだった。遠くから聞こえてくる野球部やサッカー部の掛け声が時間の止 まった世界を唯一現実のものと見せていた。流れ込んでくる昼の青い光は場違いなほど爽やかだった。 (顔、顔……!) うひゃあと叫びたい気分──学校生活で猫を被っている時はよく上げるが流石にいまは憚られた──を必死に抑えながら 接近対象を横目で見た。パピヨンは上体を屈め毒々しい覆面ごとその眼差しを近づけてくる。距離が縮むたびもともと大きな 瞳がますます見開かれる一方だ。いよいよ鼓動は章印ごと胸部を張り裂きそうだった。口の細いボトルで注ぐほど大きく激し かった。軽く後じさる頭。ひくつく口周りの筋肉。自分の白い頬はいま緊張性の汗をまぶしている。鼻先が髪にかかった。き のう洗髪しておけば良かった。てんでバラバラの役にも立たない知覚をショートした思考回路にブチ込むうちとうとうヴィク トリアは両目をぎゅうと閉じた。パピヨンの顔は本当にすぐ間近だった。 「こんな時期に戦士どもが打ち合わせをする以上、大戦士長とやらの救出作戦は近い」 「え?」 覚悟を決めたように両目を見開くと、面白くもなさそうな顔が洞察結果を淡々と出力していた。 「? どうした? 何をそんなに落胆している?」 「べ、別に……。アナタがいう割にはつまらないコトだなって思って」 少女らしい声に憮然と失望とちょっぴりの安心感をブレンドしながらヴィクトリアは反問した。 「分かってるわよアナタのいいたいコトぐらい。転入してきた音楽隊と特訓するんでしょうね。戦士は。でも津村斗貴子と早 坂秋水はアナタに演劇部を渡したくない。だから残留する。そうすると」 「戦士は連中ともども入部する。練習に託(かこつ)けて戦闘訓練をやるつもりだろう」 「で、私に何をやらせたいの?」 「フム。結論からいってやろう。演劇部のタガは貴様が締めろ」 とここでようやくパピヨンはヴィクトリアの両腕を解放した。重心の崩れを幸いと身を泳がしさりげなく距離を取るヴィクトリア。 彼女に対し蝶人はとうとう理由を述べ始めた。歌劇でも送り出すような調子だった。 「新し物好きの部員どもだ。音楽隊連中の自己紹介やら自己主張が来れば雰囲気が緩む、劇までもう72時間もないのにな」 「それを引き締めればいいのね。いいわよ。やってあげる。でも顧問でもない新入部員の私がそんなコトしていいのかしら?」 「特別に委任状を認(したた)めてやる」 そういうなりパピヨンは黒いスーツのとある一か所に手を突っ込んだ。 腰のあたりだった。両足が骨盤によって合流するデルタ地帯だった。そこに手を突っ込み当たり前のようにガサゴソとまさ ぐり始めた。「ちょ。何を」。1世紀以上生きているとはいえいまだ精神は乙女のヴィクトリアだ。思わず顔を赤らめるのと同時 にA4用紙がぬらりと現出した。どう入っていたのか考えたくもない。それをパシリと振って広げるとまたも手を突っ込み今度 はボールペンを取り出した。 その先端を青紫の下でペロリと舐めたコトについてかなり様々な指摘をしたかったがどうせしても無駄だと諦め黙認する。 やがて何事か書き終えたパピヨンは筒と丸めた委任状を投げてよこした。ヴィクトリアのその後続く遠大な人生にメガトン 級の後悔が発生したのは直後だった。思わず手を伸ばしキャッチしてしまった。えもいわれぬ生暖かさが紅葉のような白い 手を這い上がってきた瞬間彼女は自分がしてしまった大失策を怖気とともに痛感した。爬虫類のように酷薄な瞳をこのとき ばかりは情けなく半円に貶め……力なくその場にくずおれた。 「取ってしまった。取ってしまった……」 ドス黒い靄が全身から立ち上った。押しつけるように両手をつけ横ずわりするその顔は果てしなく地下を見ていた。 一方パピヨンはといえばその背後で腰に手をあて高らかに佇んでいた。心なしか腰をくねらせデルタ地帯を押し付けてきて いるような気がしてヴィクトリアは涙した。いかに好意があれど許容できない行為もあるのだ。 「感動のあまり涙さえでないようだな」 (泣いてるわよ。いますごく泣いてるわよ。私) 後ろのパピヨンはヴィクトリアの表情が分からないらしい。気楽な調子でこう続けた。 「もしそれで効果がなければ人を使え」 使う、といわれても総角とは違い組織を持っていないヴィクトリアだ。その辺りを問うとパピヨンは「居るじゃないか」とだけ 呟き笑みを浮かべた。 「オトモダチにでも頼め。武藤の妹がそうだろう」 「あのコはただの知り合いよ。トモダチなんかじゃないわ。下の名前なんか”素”で呼んだコトなんてないし」 そこまで呟いてからヴィクトリアはふと考え込む仕草をした。はたして自分と彼女の間柄はなんなのだろう。 好きかどうかと問われればむしろ千里の顔こそ浮かぶ。取っつきやすさでは(『本物』と出会って間はないが)沙織の方が まだマシだ。むしろまひろに対しては苦手意識や鬱陶しさ、種々様々の劣等感さえ覚えている。 にも関わらず関係性を壊そうと思ったコトは──秋水と2人しての説得を受けて以来──ない。ああいう人間だという割り 切りの下つかず離れずなのだ。 (……なのに何なのよこの不安感) 近々彼女との関係が大きく変わっていきそうな予感があった。先ほどから身の中を通り過ぎる『変化の数々』。それがやが て未知なる激しい感情へ帰結してしまいそうな。漠然とした胸騒ぎが起こり始めた。 一度は1世紀近くいた地下を捨て寄宿舎という日常を選んだヴィクトリア。 彼女がようやく手に入れた筈の幸福な日常と決別するのは──千里に自らの正体を曝け出し、秋水たちとの対立を選ぶ のは──もう少し先の話である。 パピヨンは、鼻を鳴らした。 「どうだろうと知ったコトじゃないね。文句があるなら自分にいえ。まったく貴様と武藤の妹の道楽に何分付き合わされたと 思っている? 時間切れだ。息抜きに振り分けるつもりだった時間はもうない。今から研究に戻らなくちゃいけない」 「……意外。時間配分とか気にするタイプだったのアナタ」 「? 何をそんな不思議そうにしているんだ? 遊びは遊び、仕事は仕事。ケジメをつける。至極当然のコトじゃないか」 ヴィクトリアはぽかんと口を開けたままパピヨンを見た。 「大丈夫なの? 熱でもあるの? アナタがまともなコトをいうなんて」 「至って真剣! そもそも演劇など研究の間の息抜きにすぎん。白い核鉄の研究こそ本命!」 そういいながら彼は窓をガラリと開け飛び立った。 「という訳だ。残りの雑事は貴様が片づけておけ!」 「ハイハイ」 重力から解放され蒼穹へ向かうパピヨンに溜息をつきながら窓を閉める。 (やってあげるわよ) 勝手な言い分に呆れながらも何故か頬は緩んでいる。雑事とはいえまひろにではなく自分に振ってくれるのは嬉しかった。 そこには”見切り”というものがないように思えた。少なくても『貴様には無理だろう』という判断はない。あればそもそもあの 頭だけはいい合理主義者は言い出すコトさえしない。 「さて。どう言い出すべきかしら。適当にネコ被って『なんでか押し付けられちゃった』ともいえばみんな納得するでしょうけど」 一人ごちながら演劇部に向かいはじめた。 脳裏に浮かぶのは千里だった。どこか母の面影のある少女だった。 (髪。また梳いて欲しいな) ヴィクトリアは歩いていく。待ち受ける運命を知らぬまま。
https://w.atwiki.jp/gods/pages/125448.html
マリアアンナフォンザクセンアルテンブルク(マリア・アンナ・フォン・ザクセン=アルテンブルク) ドイツのシャウムブルク=リッペ侯の系譜に登場する人物。 関連: モーリッツフォンザクセンアルテンブルク (モーリッツ・フォン・ザクセン=アルテンブルク、父) アウグステフォンザクセンマイニンゲン (アウグステ・フォン・ザクセン=マイニンゲン、母) シュテファンアルブレヒトゲオルク (シュテファン・アルブレヒト・ゲオルク、夫) アドルフニセイ(5) (アドルフ2世、息子) モーリッツゲオルク (モーリッツ・ゲオルク、子) ペーター(3) (子) ヴォルラートツーシャウムブルクリッペ (ヴォルラート・ツー・シャウムブルク=リッペ、息子) シュテファンアレクサンダーヴィクトル (シュテファン・アレクサンダー・ヴィクトル、子) ハインリヒコンスタンティンフリードリヒエルンスト (ハインリヒ・コンスタンティン・フリードリヒ・エルンスト、子) マルガレーテ(32) (子) フリードリヒクリスティアンツーシャウムブルクリッペ(2) (フリードリヒ・クリスティアン・ツー・シャウムブルク=リッペ、息子) エリーザベトヘルミーネアウグステヴィクトリア (エリーザベト・ヘルミーネ・アウグステ・ヴィクトリア、娘)
https://w.atwiki.jp/miiplaza/pages/229.html
オーストラリア ニューサウスウェールズ州シドニー・オペラハウス ヴィクトリア州 クィーンズランド州ゴールドコースト 西オーストラリア州AQWA AQWA Function Centre (西オーストラリア州水族館) 南オーストラリア州 タスマニア州サラマンカ・マーケット タスマニア原生地域 オーストラリア首都特別地域 ノーザンテリトリーエアーズロック オーストラリア すれちがいメッセージ:英語 You ve got a company! ※概要 人口が多い順に並んでいます。 ※人口 オーストラリア総人口(2010年)21,293,000人 計8地域 世界遺産エアーズロックやタスマニア島が有名なオーストラリア 国際空港や主要駅など使わなくても日本の有名観光地でもすれ違うことができる。 全8地域なのでかなり難しいと思うが、全制覇してみてはいかが? ニューサウスウェールズ州 主な大都市:シドニー シドニー・オペラハウス シドニーを代表とする観光地 ヴィクトリア州 主な大都市:メルボルン クィーンズランド州 主な大都市:ブリスベン、ケアンズ ゴールドコースト 夏、海水浴場として人気のビーチ 西オーストラリア州 主な大都市:パース AQWA AQWA Function Centre (西オーストラリア州水族館) オーストラリア最大の水族館 南オーストラリア州 主な大都市:アデレード タスマニア州 主な大都市:ホバート サラマンカ・マーケット ホバート名物とも呼ばれるマーケット 毎週土曜日に開催される。 タスマニア原生地域 複合遺産に登録されている世界遺産。 オーストラリア首都特別地域 ノーザンテリトリー 主な大都市:ダーウィン エアーズロック 世界で2番目に大きい一枚岩。
https://w.atwiki.jp/vs-wiki/pages/2920.html
概要 通算5度目の全国大会 前回大会からメタゲームは大きく変わらず。赤毛のアドルデッキを中心に、『まぶらほ』や『ブレイク ブレイド』、パスカルや『シャイニング・ハーツ』などのデッキが追随している構図。 全国決勝、決勝トーナメントはまさにメタゲームの縮図のようで、赤毛のアドルデッキは全国優勝連覇、タイトルとしてはイースvs.空の軌跡が全国大会3連覇を果たす。 地区決勝期間中に発売になった『ロウきゅーぶ!』はポテンシャルの高さをまざまざと見せつけ、使用できる期間が全体の半分ほどの期間であったにもかかわらず、4人もの入賞者を輩出した。 今大会より、全国大会優勝者は次回全国大会の参加権利が与えられることになった。 同じブシロードのTCG、ヴァイス・シュヴァルツではアメリカ、中国、フランスなどの地区決勝通過者を募って、世界規模で全国大会が行われた。ヴィクトリースパークやChaosTCGでは日本国内でのみ地区決勝が行われている。 基本情報 開催期間2011/10/1~2011/12/18 開催トーナメントジャパンカップ2011冬・ネオスタンダード(~トライアルデッキ『僕は友達が少ない』、『メルルのアトリエ ~アーランドの錬金術士3~』まで使用可) タイトルカップ「神のみぞ知るセカイ」 タイトルカップ「もっと To LOVEる-とらぶる-」 上位入賞タイトル ネオスタンダード 全国決勝大会 成績 デッキタイプ タイトル 優勝 イースvs.空の軌跡『赤毛のアドル』デッキ イースvs.空の軌跡 準優勝 ブレイクブレイド『クリシュナ王国』デッキ 『ブレイク ブレイド』 3位 まぶらほ夕菜・凜デッキ ドラゴンマガジン&ドラゴンエイジ 4位 コミックブレイドARIA軸 コミックブレイド 地区決勝大会 会場 成績 デッキタイプ タイトル 広島 優勝 イースvs.空の軌跡『導力』デッキ イースvs.空の軌跡 名古屋 優勝 パスカル 『テイルズ オブ グレイセス エフ』 名古屋 優勝 ひなた単 『ロウきゅーぶ!』 札幌 優勝 智花単 『ロウきゅーぶ!』 仙台 優勝 ブレイクブレイド『クリシュナ王国』デッキ 『ブレイク ブレイド』 大分 優勝 シャイニング・ハーツ 『シャイニング・ハーツ』 横浜 優勝 イースvs.空の軌跡『赤毛のアドル』デッキ イースvs.空の軌跡 横浜 優勝 智花単 『ロウきゅーぶ!』 横浜 入賞※ ひなた単 『ロウきゅーぶ!』 東京 入賞 イースvs.空の軌跡『赤毛のアドル』デッキ イースvs.空の軌跡 東京 入賞 まぶらほ夕菜・凜デッキ ドラゴンマガジン&ドラゴンエイジ 東京 入賞 ブレイクブレイド『クリシュナ王国』デッキ 『ブレイク ブレイド』 東京 入賞 イースvs.空の軌跡『赤毛のアドル』デッキ イースvs.空の軌跡 博多 優勝 コミックブレイドARIA軸 コミックブレイド 博多 優勝 まぶらほ夕菜・凜デッキ ドラゴンマガジン&ドラゴンエイジ 岡山 優勝 シャイニング・ハーツ 『シャイニング・ハーツ』 秋田 優勝 パスカル 『テイルズ オブ グレイセス エフ』 大阪 優勝 楠単 『神のみぞ知るセカイ』 大阪 優勝 まぶらほ夕菜・凜デッキ ドラゴンマガジン&ドラゴンエイジ ※入賞者の一人が全国大会参加権利を有していたため、権利繰り下げの入賞。 参考 ブシロードワールドグランプリ2011 トーナメント記録
https://w.atwiki.jp/gods/pages/45987.html
ヴィクター ウィクトルの別名。
https://w.atwiki.jp/gods/pages/85080.html
アルフレートエルンストアルベルト(アルフレート・エルンスト・アルベルト) ドイツのザクセン=コーブルク=ゴータ公の一。 関連: アルバートオブサクスコバーグゴータ (アルバート・オブ・サクス=コバーグ=ゴータ、父) ヴィクトリア(4) (母) マリアアレクサンドロヴナ(3) (マリア・アレクサンドロヴナ、妻) アルフレートフォンザクセンコーブルクウントゴータ (アルフレート・フォン・ザクセン=コーブルク・ウント・ゴータ、息子) マリアアロムニエイ (マリア・ア・ロムニエイ、娘) ヴィクトリアメリタオブサクスコバーグゴータ (ヴィクトリア・メリタ・オブ・サクス=コバーグ=ゴータ、娘) アレクサンドラフォンザクセンコーブルクウントゴータ (アレクサンドラ・フォン・ザクセン=コーブルク・ウント・ゴータ、娘) ベアトリスオブサクスコバーグゴータ (ベアトリス・オブ・サクス=コバーグ=ゴータ、娘) 別名: アルフレッドアーネストアルバート (アルフレッド・アーネスト・アルバート) アッフィ