約 814,627 件
https://w.atwiki.jp/talesofdic/pages/9214.html
リストバンド(りすとばんど) 概要 エターニアに登場した腕輪系の腕防具。 登場作品 + 目次 エターニア 関連リンク ネタ エターニア ブレスレットの一種。防御力+1。 レグルス道場の防具屋で240ガルドで買える他、レグルス道場で拾える。 ブレスレット全般に言えるが、装備可能者が多く、使い回ししやすいからか性能の割に値段が高めの傾向がある。 分類 ブレスレット 備考 - 防御力 1 回避 0 買値 240 売値 120 耐性 - 特殊効果 - 装備者 ファラ・メルディ・キールチャット・フォッグ・レイス 入手方法 店 レグルス道場・防具屋 拾 レグルス道場 ▲ 関連リンク ▲ ネタ リストバンド(英:wristband)とは、スポーツの際や、ファッションとして手首に着ける装飾品の事。 ▲
https://w.atwiki.jp/regulus8492/pages/39.html
レグルス中隊 X2クラン こちらはエースコンバットX2におけるレグルス中隊のクランです アサルトホライゾンのクラン 共々、対戦やミッション協力などオンラインを中心に、 レグルス憲章 に準拠して活動しております 掲示板 や チャット は上記クランと兼用で利用していますが、こちらの 旧掲示板 及び 旧チャット もご参照下さい
https://w.atwiki.jp/maikuragunzibu/pages/815.html
現在編集中 インドシナ戦争(Indochina war)とは、レグルス第二帝国による白黒国への宣戦布告を発端とする、レグルス第二帝国と白黒国及びその同盟国の戦争である。 基本情報 戦争名  インドシナ戦争 場所  大陸東南アジア 結果  白黒国の戦略的勝利、バンコク体制の構築 交戦勢力 レグルス第二帝国 モノクロ国  中南北雛島連邦  レグルス領ルクレフ 指揮官・指導者 OurFriend モノ・ハルダー イレーナ・ルクレフ  習 損害  軍人民間人 軍人民間人 戦争目的と動機 本戦争の根本的な原因はレグルス帝国の拡大政策にあった。アフリカ、欧州、新大陸と手を伸ばしていた同国の目はアジアにも向いていた。かつて失ったインドシナの植民地の奪還を求める声は大きくその声はアジア進出論を唱えるヴァシレフスキーの陸軍相就任という形で結実した。 同陸軍相はアジア進出派の追風を受けながら即座に行動を始めインド方面軍を再編しインドシナへ侵攻を開始、本国はそれを追認した。インドシナ戦争は切って落とされたのである。 背景 各戦線の攻防 開戦 ラオスカンボジア抵抗 シャム逆侵攻 光作戦 毛沢西攻勢 終戦 バンコク会談
https://w.atwiki.jp/maikuragunzibu/pages/781.html
ページ ノート ニューイングランド事変 ページ製作中 この項目では、2020年3月20日 - 2020年x月x日にスィヴェールヌイ諸島共和国とレグルス第二帝国で起きた戦争について説明しています。 System=話し合い ニューイングランド事変(ニューイングランド事変、獅 New England Freak、水 Новой Англии Инцидента)は、レグルス第二帝国のアメリカ進出をきっかけとした一連の戦闘のことである あああああああああああ目次[非表示]1 背景ああ1.1 REPトランスポート北米支社の成立ああ1.2 ニューイングランドの制圧ああ1.3 新英蘭独立帝国独立宣言ああ1.4 ボストン奇襲上陸作戦2 経過ああ2.1 北連本土逆侵攻ああ2.2 前線の停滞ああ2.3 冬季大攻勢 ああ2.4 ラブラドール海戦ああ2.5 北連本土撤退作戦ああ2.6 新英蘭本土最終攻防戦3 結末4 影響 ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ 新英蘭本土最終攻防戦 冬季大攻勢 戦争 ニューイングランド事変 年月日 2020年3月20日 - 2020年x月x日 場所 北極諸島、アメリカ東部、大西洋等 結果 引き分け 交戦勢力 スィヴェールヌイ諸島共和国 レグルス第二帝国 指導者・指揮官 アンドレエヴィチ = ポトリツィン our friend イルダー = スヴィーニン ロジャース・ヴォルガ・ラインハルト 参戦兵力 たくさん 大西洋艦隊・約30師団 背景 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― REPトランスポート北米支社の成立レグルス第二帝国はかつてよりceltoの拠点とするの新大陸への侵攻の橋頭堡、そして莫大な新大陸権益の確保を望んでいた。そしてその第一段階として半民半官のREPトランスポート社による新大陸への鉄道敷設を開始した。 ニューイングランドの制圧同社設立から暫く、同鉄道が何者かに爆発される(現在も犯人は不明だが自演とも同地の過激派の仕業とも言われている)。レグルス軍はこれを名目に邦人保護を名目としニューイングランドの制圧を開始、予め各地に展開していた帝国軍は迅速に展開し、僅か1週間で同地を完全に占領した。 新英蘭独立帝国独立宣言 ボストン奇襲上陸作戦この事態を重く見た北連はクラフタリアと共同で新英蘭独立帝国の撃滅を試みた まず強襲上陸により港を確保、その後一直線に西進して英蘭を分断、その後じわじわとレグルス軍を撃滅していく予定だったのだがそもそも港の確保に失敗、犠牲を出しつつ撤退した 経過 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 北連本土逆侵攻北連の英蘭侵攻失敗により攻撃事由を得たレグルスはこの機を逃すまいと北連に攻撃をかけた、作戦はまず南方の都市レニングラードに空挺降下、その後海上に待機していた輸送船団を全速力で突撃させ主力を揚陸するというものだった。作戦は見事に成功、完全な奇襲を受けた北連軍は撤退を開始した 前線の停滞しかし北連軍もただではやられず、撤退した後のインフラを破壊していくことによりレグルス軍の進撃速度を大幅に落とすことに成功した、そしてバフィン島中央部にて巨大な塹壕とトーチカの簡易要塞網を築き、徹底的な防衛戦を行った。これによりレグルスの進撃は止まり、冬までの時間稼ぎをすることに成功した 冬季大攻勢そして統一歴で11月になり、前線が極夜に包まれたところで北連軍は全力攻勢を開始した。元々北極諸島の過酷な環境下に生まれ育ち、そこで訓練を行ってきた北連軍にとっては極夜など大したことはなかったが、南の砂漠で生まれ育ったレグルス兵にとっては―10度以下の常に夜という環境はまさに地獄であった。そして北連軍は全力で進撃、レグルス軍を撃破していった 北連軍は極夜の闇に紛れてレグルス軍を撃破していった ラブラドール海戦カオス 大規模な海戦だった 北連本土撤退作戦制海権をほぼ失い補給は切れ、レニングラードまで追い込まれたレグルス軍は撤退を開始した。しかし撤退中の船団が北連軍に攻撃を受け壊滅するなどし、最終的に北連に派遣されたレグルス軍約13万のうち撤退できたのは半数にも満たなかった 新英蘭本土最終攻防戦北連本土の攻防におけるレグルス側の敗北は陸軍戦力における決定的な数的差を生み出した。北連軍を中心とするcelto軍はこれを好機と見做し第二次新英蘭侵攻作戦を計画する。本作戦は総勢15万以上の戦力が投入される両陣営合わせた中で最大規模の攻勢作戦であった。一方で北連本土からの撤退を余儀なくされたレグルス軍の兵力は予想通り大幅に減少しており抵抗は困難を極めると思われていた。しかしながらレグルス軍は現地民の大量動員と残存兵力のフル活用によって通常戦力11万と民兵30万もの大戦力をかき集めることに成功する。そして来る5月26日、反抗作戦「春の目覚め」作戦が発動された。第一段階としてボストンに上陸、しかしこれを第一次侵攻から予測していた司令部は民兵部隊を多数配置していた。迎撃されるかと思われたcelto軍であったが上陸に充てられた部隊は予測を大きく上回っており、質に劣る民兵部隊はボストン市街地戦の激戦後撃破された。司令部はボストンの即時奪還を図ったが同時に行われたcelto軍の南西部からの大規模侵攻はそれを許さなかった。10万の機甲師団含む大部隊が一斉に新英蘭南西部国境を越境を開始したのである。最もこれは予測されており、ポトマック川の防衛線と衝突、激戦が繰り広げられた。南部の圧力から戦略の抽出は困難を極め、やっとのことで派遣された部隊がボストンに到着した頃にはメーン州が分断され完全に戦線を構築された後であった。 両軍ともに多大な死者を出した 結末 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― まだ終わってません 影響 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― まだ終わってません 新英蘭独立帝国 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (6C1C9CF4-6FB2-40DE-A380-0BF58EC43EFA.jpeg) 概要 新英蘭独立帝国とは旧アメリカ合衆国北東部に位置した帝政国家である。 国名 新英蘭独立帝国 建国 2020年3月18日 政治体制 帝政州制 総統 ロジャース・ヴォルガ・ラインハルト 州 メイン州ニューハンプシャー州バーモント州マサチューセッツ州コネチカット州ロードアイランド州ニュージャージー州ニューヨーク州ペンシルバニア州デラウェア州メリーランド州ワシントンD.C. ウェストバージニア州バージニア州 同盟国 レグルス第二帝国 首都 ニューヨーク 通貨 ネオドル 閣僚 ロジャース・ヴォルガ・ラインハルト首相兼大統領 +... 新英蘭独立帝国首相、および大統領であり、北米社会主義党の指導者。 新英蘭独立帝国初代国家元首でありレグルス第二帝国との協力関係を築きつつ独自の権力の掌握を試みた。 ニューイングランドに生まれ現地の国家社会主義政党に入党、類稀な人心掌握術によって党首に就任した。 同地における鉄道爆破事件によって発生した一連の事件の後レグルス第二帝国側からの接触から同国の後押しを受け同地における新国家の元首に就任した。同国において成立した内閣はラインハルト内閣と呼ばれる。 第二次新英蘭攻防戦バッファローの戦いにおいて自殺、遺体は彼の命令によって爆破された帝国官邸とともに破壊された。 ブライムス・ヨーデルリンゲン内務大臣兼法務大臣 +... ニューイングランドの北米社会主義党元党首。現地の右派の法律家集団の指導者の経歴からラインハルト内閣の法務大臣に任命される。 総統命令により大統領に就任、降伏交渉を行うも決裂。 フランベレー・シュタイナー親衛隊司令 +... ニューイングランドの北米社会主義党党員。ラインハルトに心酔しておりその忠誠心から親衛隊司令に任命される。独自に武装親衛隊への指揮権を有する。 第二次新英蘭攻防戦においてcelto軍に包囲、終戦まで抵抗するも終戦と共に部隊の武装解除を命じた後自殺 バルオベリ・シグナス経済大臣 +... ニューイングランドの元経済学者。非常に頭が切れ合理的。党員ではなかったが総統への忠誠は存在する。 レグルス第二帝国に亡命 サラヴァ・アンドロメダ外務大臣 +... ラインハルト内閣唯一の女性閣僚。しかしラインハルトきっての反共主義者であり総統に忠誠を捧げる一人。 現地レジスタンスにより殺害 ヨーゼフ・ゲッペルス国民啓蒙・宣伝大臣兼国民義勇軍司令 +... 北米にて長期にわたる政治活動を展開し、北米社会主義党における左派の中心人物の一人となったが、その後はロジャース・ラインハルトに接近し、宣伝相を勤め新英蘭独立帝国こ正統性・戦争プロパガンダを積極的に広め、新英蘭独立帝国の確固たる基盤の建設に貢献した。ラインハルト政権下では国民啓蒙・宣伝大臣を務め、戦時動員を推進した。 また軍備が貧弱な新英蘭独立帝国の軍備を補う国民義勇軍司令も勤めた。 総統ラインハルトの後を追い妻と共に自殺 ショーペンバウア・カイデル陸軍大臣 +... レグルス第二帝国より出向した大臣の一人。貧弱な新英蘭独立帝国の軍備を強化すべく送り出された元レグルス第二帝国陸軍中将。 第二次新英蘭攻防戦において撤退戦を指揮、命令違反により銃殺 ブライアム・クィンガル刑事大臣 +... 北米社会主義党の一員。 刑事大臣に任命されて国内の警察機構を掌握した。また武装警察(ベルガ)を独自に創設し国内の治安維持において大きな役割を果たした。ベルガは短期間で多数のレジスタンス・犯罪者を摘発し、拷問・思想統制を躊躇なく行なったことから、制服の色より「赤黒のベルガ」と呼ばれ恐れられた。新英蘭独立帝国は当初、統制されているとは言いがたい混沌の様相を呈していたが、その中でクィンガル率いる武装警察が次々に権限を拡大して優位に立ったことにより、新英蘭独立帝国は「中央集権国家」の性格を色濃くした 第二次新英蘭攻防戦バッファローの戦いにて戦死 新英蘭戦闘報告書 2020/03/18 ボストンにて北連軍と見られる部隊による上陸を受ける。軽歩兵師団防衛隊は決死の防衛を敢行するも上陸阻止に失敗、市街地戦に移行する。 数的不利で有りつつも敵の補給の妨害と撹乱に徹し36時間の戦闘の末、増援の主力歩兵師団との合流に成功、反攻を開始し敵軍を撃滅した。 北連軍(推定) 新英蘭・レグルス軍 戦力 1万人弱 約2万人 被害 1万人弱 約3000人 2020/03/20 奇襲攻撃を行った北連に対し報復措置としての北連本土攻撃が立案、実行された。 本攻撃においてレグルス第二帝国機動艦隊の支援を受け、北連本土レニングラード近郊に大規模上陸を実行、同都市を包囲し更に別働部隊は敵少数の防衛戦力を粉砕し北上を継続中。 北連軍(推定) 新英蘭・レグルス軍 戦力 不明 約12万人 2020/03/21 敵防衛線と衝突、偵察の結果から北連軍主力が展開している可能性大と判断、戦況は膠着せり 2020/03/22 レグルス帝国政府の意向により戦略爆撃機隊と弾道ミサイルによる戦略攻撃が確定、新英蘭から出撃し北連都市部に攻撃を加える。 爆撃は成功し打撃を与えた事を確認する 2020/03/24 北連軍は補給の追いついていない侵攻軍に対し反攻作戦を開始、現在冬季であり極寒である事、また日照時間が限りなく短い事から兵士の士気は大幅に低迷し戦線の維持は困難であると見られる。北方方面司令部に戦線の後退許可を要請する。 また北連軍の弱体化は見られず北方戦線においては後方地域の爆撃の効果は限定的或いは無がったものとして判断せねばならない。 追記 シランナ軍偵察機を確認 返答 後退は認められない 2020/03/26 侵攻軍の損害・戦線の崩壊による侵攻軍の撤退に際し敵艦隊による船団襲撃を受ける。友軍艦隊はcelto海軍空母艦隊に突撃を敢行し補助艦に対し損害を与えるもcelto戦艦の支援砲撃を受け戦力三分の一を喪失、輸送艦の多数が撃沈・拿捕された。 また偵察結果からceltoの大規模攻勢が迫っており防衛体制の更なる強化を行う。資材の補給の必要がある。 2020/03/27 celto軍による大規模侵攻を受ける。主力を展開しポトマック川を防衛線とするも北連軍が北部に上陸、対処の遅れによりメーン州が分断される。 2020/03/28 ピッツバーグ東部が突破される。展開中の部隊への通信途絶によりピッツバーグにおいて3師団が包囲された。 他地点においても敵の圧力増大、防衛は困難。首都に敵が迫りつつあり、東西分断の危険あり、後退許可を要求する。 返答 総統命令第56号発動 後退と降伏を禁ず 2020/03/29 ワシントン失陥、東西連絡路の寸断により東部における部隊との通信途絶。衛星写真より東部部隊はニューヨークに後退中と確認。 追記 臨時帝都をバッファローに移転 追記 カイデル陸相より暗号入電 これより東部方面軍は撤退作戦を開始する 返答 カイデル陸相を直ちにバッファローに召還せよ 2020/03/30 celto軍は最終防衛ラインを突破、バッファロー市街において交戦開始。市民軍の被害甚大、防衛は困難 返答 以下の質問の返答を迅速に送られたし 1.フランベレー親衛隊師団の場所 2.フランベレー親衛隊師団の状況 3.フランベレー親衛隊師団はいつ攻撃を開始するか 返答 返信を以下に 1.ピッツバーグ東北東30kmの位置 2.敵に完全に包囲された 3.我に攻撃能力無し 2020/03/31 celto軍は臨時帝国官邸500m地点に進撃、ラインハルト総統は自殺した。総統命令により官邸は爆破される。 総統命令よりヨーデルリンゲンを大統領に任命する またゲッペルス国民義勇軍司令も自殺、最後の命令により国民義勇軍の武装解除と降伏を命ず 本書記は帝国官邸と共に焼却される
https://w.atwiki.jp/regulussov/pages/2.html
国家主体 ソビエト共産主義共和国連邦 レグルス国民国 レグルス第三帝国 ソビエト共産主義共和国連邦について ソビエト共産主義共和国連邦の人物 ソビエト共産主義共和国連邦の地理 ソビエト共産主義共和国連邦の政治 -ソビエト共産主義共和国連邦の政治勢力 -ソビエト共産主義共和国連邦のイデオロギー -ソビエト共産主義共和国連邦の立法 -ソビエト共産主義共和国連邦の行政 -ソビエト共産主義共和国連邦の司法 -ソビエト共産主義共和国連邦の警察 -国家保安本部 -国家秩序本部 ソビエト共産主義共和国連邦の経済 ソビエト共産主義共和国連邦の歴史 レグルス国家再生政府について レグルス国の人物 アクシオンデルタ・ファランヘについて アクシオンデルタ・ファランヘの引き起こした事件の一覧 その他 このウィキで使用されている用語集 -統一歴と歴史 リンク Minecraft軍事部@wiki 更新履歴 取得中です。 ここを編集
https://w.atwiki.jp/compe/pages/271.html
「あれ?リルルさ……。」 目的地へ向けて歩き始めたと思いきや、すぐに止まったリルルに対し、声をかけようとするが、またもその口を塞がれる。 リルルの眼に、遠くからの来訪者が映った。 来訪者は、二人。 一人は細身の体つきに、長くも短くもなければ奇天烈に整えられたわけでもない白髪の男性。黒を基調とした服装は特別華美でも貧相でもなく、面貌も目を引く特徴はない。 もう一人はミニスカートにワンピースの女性。高貴な身なりなのかありふれた身分なのか今一つ判断が出来ないが、むしろこちらの方が目立つ外見をしている。 「止まりなさい!!私たちはゲームに乗ってない!!」 リルルは指を二人に向ける。 ジジジ……と音が鳴り、ボブゴブリンを一撃で黒焦げにした熱線のエネルギーが指に溜まる。 「あのさあ……。会うが否やいきなり人に命令するって、どんな教育受けてるの?おまけに見ず知らずの人に対して指差す?そりゃ人差し指っていうからには、そういう役割も持っているかもしれないけど、その使い方は僕はお勧めしないなあ。こんな腐りきった状況だから気が立っているかもしれないけど、それをいいことに何でもしていいわけじゃないんだよ。むしろこういう戦いだからこそ、日ごろ大事にしているマナーを守るってことが……。」 てんで中身のない言葉を発しながら、白髪の男、レグルス・コルニアスはリルルの警告を無視し、ゆっくりと近づいてくる。 「止まらないと撃つといったはずよ。」 リルルの指から、警告通り熱線が放たれた。 ボブゴブリンさえ黒焦げにするから、その3分の1ほどの体格すらない彼がまともに受ければ、ただでは済まないはず。 「人が気持ちよく喋ってる最中に攻撃だなんて、どんな教育を受けたの?いや、もしかして、教育そのものを受けてないんじゃない?それぐらい知性というものを全く君から感じられないんだけど。」 しかし、レグルスは熱線を受けた様子は全くなかった。 火傷はおろか、服の焦げや破れ、飛び散る埃による汚れすらない。 (外れた様子もないけど、避けた様にも見えない……一体どんな手品でしょうか?) この世界なら、現実なら決して起こりえないことも普通にあり得る。 結界を張る魔法を使っているのか、そもそも効いていないのか、あるいは自分のダメージを誰かに肩代わりさせているのか。 ヘブンズ・ドアーのディスクを除けば、アイノイツキの唯一の武器は、「想像力」だ。 誰も読んだことのないほど面白い漫画を作るために、家にこもって何百冊、何千冊読んだ物語。 そこから目の前の男に熱線が効かない理由をひねり出す。 (そして隣の女性は何者?同じ殺し合いに乗った仲間か……それとも操り人形のような役割……?それともあの男が好きで保有しているとか?) 伊月にとっては、レグルスの隣にいたぉ姫様も、気になる相手だった。 隣についてくるだけで、口調もレグルスとは対照的に無口。 表情も能面のように動かない。 「言葉が通じないなら、こうしても良いよね?罰を与えて言うことを聞かせないといけない獣と同じだよ。そもそも僕は争いなんか嫌いだし、ましてや嗜虐性なんかとは無縁の寛大な人としての、清く正しく勇ましく人生を歩んでいるから、出来るだけ穏便に話し合いたいんだけど、話している最中に攻撃されれば、こっちも反撃せざるを得ないよね?」 レグルスは足を振り上げる。だが、二人にはとても届かない距離だ。 「!!」 しかし、足を振り上げただけで、凄まじい衝撃波が地面を走った。 慌ててリルルは、伊月を抱えて、空へと逃げる。 『強欲』の権能を持つレグルス・コルニアスは、自身が触れた物の時間を止める能力を持っている。 肉体の時間を停止させることで、肉体をこの世から「拒絶された」歪みにすることが出来る。 自らを拒絶された存在にすることで、外部からの干渉や衝撃の、一切合切を断つ。 また、自らが触れた石や飛ばした空気は、あらゆる物理法則から拒絶されて吹き飛び、あらゆるものを貫通して破壊する最強の武器になる。 しかし、その攻撃の違和感に、レグルスはすぐに気付いた。 右足から時放たれた力が及ぶ範囲が、いつもより狭い。 いつもなら数百メートルは届くはずの衝撃波が、今はせいぜい数十メートルといったところだ。 スピードもいつもより遅い。 本来なら計4本の脚が千切れ飛んでいたはずだった。 従って、レグルスの無効化出来る物理法則に、制限がかかっているのだ。 「力が……いつもより出ない!?ちくしょう!!あのミルドラースとかいう奴、どこまで僕に不快な思いをさせれば気が済むんだ!!いくら僕が素晴らしい力の持ち主だからって、そこまでするか普通!?」 あれこれと喋っている間に、リルルは飛行能力で空へと逃げる。 「ありがとうございますリルルさん!助かりました!!」 「まだ助かったとは決まってないけどね。」 一先ず二人は五体満足で、レグルスの攻撃を凌いだ。 上から見ると、先ほど衝撃波が走った辺りの場所に、大蛇のように太く長い溝が出来ている。 「あーあ。空に逃げたねえ。こんな諺知らないの?馬鹿と煙は高いところが好きって。あーだめかあ。知らないよなあ。君たち、人が話している最中に前触れもなく熱線打ち込んでくる、権利の強姦魔だからねえ。そういう奴等って、概して義務教育レベルの常識も知らないはずだよ。」 レグルスは地面に落ちてあった石畳の破片を広い、投げつける。 「来ますよ!!」 伊月の合図と共に、リルルは空中で旋回する。 すぐ近くを、竜巻か何かのような強風を纏ったアスファルトの欠片が飛んでいった。 「ちっ、避けたか。でもね、弾は無限にあるんだよ。こんな無駄な事もうやめてよね。僕は君たち二人だけのために、時間を使ってあげるほど暇じゃないんだ。君たちが自分たちの世界中心で生きていて、他人の世界なんか知ったこっちゃないという態度を取っているから、どうせ分からないだろうけどね。」 レグルスはさらに新手の弾を拾い上げ、投擲する。 プロ野球選手を優に上回る球速を纏った破片が、二人まとめて貫かんと飛んでくる。 しかし、そのコントロールは野球を始めた子供にも劣る。 二球でそれを察したリルルは、空へ逃げて振り切ることを決め、さらに上昇する。 このまま行ける、と思っていたリルル達だが、そうは問屋が卸さないことに気づく。 「リルルさん!!降りてください!!」 「!?」 伊月の声で、首輪から点滅音が鳴っていることにリルルも気づく。 リルルが飛行能力でジャンク・ジャンクションへ向かうと言っていた時点で、伊月は疑問に思っていた。 飛行能力があれば、一部のマーダーを除いてほとんどの脅威を無力化出来るのではないかという伊月は予想していた。 逆に、主催者たちがそのようなアドバンテージを見逃すのかという疑問にも思っていた。 そして、何のことなのかは分からないが、白髪の男が、「力が出せない」と憤っているのを見て、その予想はほぼ確実なものとなっていた。 案の定、一定時間空中にいると、首輪が作動する仕掛けが仕込んであったのだ。 (説明書に書いていないなんて、悪趣味ね……。) リルルは明かされたルールに対し心の中で悪態をつきながらも、どうにかして地面に降りようとする。 しかし、地上に近づくと、それに従って、レグルスからの攻撃の距離も短くなる。 投擲された弾から生じる風圧が、リルルと伊月の髪の毛を何本か持っていった。 (このままでは……) 「いつきさん!スタンドで『すごいスピードで吹っ飛ぶ』って私に書いて!!」 リルルは指示を出すが、それに対し伊月は断る。 「ダメです!!リルルさんがそんなスピードで飛んだら私が……。」 「そうだった……。」 リルルがすごいスピードで飛べば、確かにレグルスからは逃げられる。 だが、その上にいた伊月は、どうなるか。 生身の人間ではとても耐えられない空気抵抗により吹き飛ばされ、地面にたたきつけられる。 あるいは、空気抵抗そのものに耐えられず、バラバラになるかもしれない。 「何だか分からないけど、どうやら状況は僕に味方しているみたいだね、まあ当たり前だけど。君たち満たされない奴らは、空へ逃げようと地上へ逃げようと追い回されるだけしかないんだよ。何故だか分かるかい?君たちは自分のことしか考えず、他者を攻撃することしか考えていないからだ。他者のことを考えてこそ自分自身も満たされ、完結した人物になり、周りも味方してくれる。そうじゃない人は他人は言わずもがな、自分でさえも満たされない。世の中上手く出来てるよね……」 幸いなことに、今4人がいる、リスキー・リールズは影になる建物が多い。 近くにある屋敷を影にし、地表に降りようとする二人。 しかしレグルスの吐息、吐息とも思えないつむじ風のような何かが、屋敷めがけて飛んできた。 2階に当たる部分が吹き飛ばされ、その残骸が二人に襲い掛かる。 「振り落とされないで!しっかりつかまって!!」 「分かってます!!でも、本当に降りられるのでしょうか?」 段々と大きくなっていく首輪の点滅音に、伊月は不安を示す。 リルルは躱すだけではなく、抵抗もするが、熱線は相変わらずダメージを与える様子がない。 「しつこい奴らだね。そもそも当たってさえいないし……え!?」 リルル達に近づこうとしたレグルスが、急に地面の穴に躓いて転んだ。 指から放たれた熱線は、『強欲』の大罪司教ではなく、即席の罠作りのために石畳を狙っていたのだ。 それに気づかず、上ばかり見ていたレグルスは地面に出来ていた穴ぼこに足をすくわれた。 出来た隙を無駄にせず、ようやく地面に降りた二人。 「よくも僕に恥をかかせてくれたな。確かに僕への攻撃が効かないからと言って、地面に攻撃して、僕をハメようとしたのは見事だ。無い頭でよく考えたことだけは見事だと思うよ。けどね。自分の考えを、人を貶めるのに使うのは良くないと思うな。考えだけじゃない。自分の力ってのは常に世のため人のために使うものだよ!」 そこへ、最初にリルルと伊月を襲った、地面を走る衝撃波が来る。 地面を走る空気のヘビは、まだ無事な屋敷の1階部分を真っ二つに裂く。 しかし、家を支える柱は壊されていなかったため、倒壊こそは免れた。 伊月を屋敷の裏に隠した後、屋敷の裂け目からレグルス達がいる場所に躍り出る。 そのまま突撃すると思いきや、頭上を飛び越え、さらにその先へ進む。 レグルスは固めた手刀を水平に振り、チェーンソーのような鋭さを持つ鎌鼬を発生させる。 しかし、リルルは飛行方向、そして飛行速度をわずかにずらすことで、鎌鼬は当たることなく飛んでいく。 とにかくレグルスのターゲットから伊月を逸らそうと、リルルは伊月が隠れている屋敷の裏とは反対の方向に移動した。 「バラバラに隠れて逃げるつもりかな?そんなこと出来るわけないだろ。自分から攻撃しておいてそれが効かないと分かったらはいさよならって、いくら何でも都合がよすぎない?そりゃあ人なんて僕みたいな満たされた存在じゃない限り、自分に都合が良い方向へと考えて動くのは良くあることだけど、こんな状況でやるべきことじゃないと思うよ。ねえ、ちょっと聞いてる?さっきから僕の話にだんまりだけど、僕の言葉が理解できない訳じゃないんでしょ?せめて何か反応くらいは示した方がいいよ。いくら人の話が自分に都合が良くないからって、無視ばかりしていると、誰からも相手にされない人生を送ることになるよ。」 レグルスは居場所を少しだけ変え、攻撃をリルルに当てやすい場所へと移動する。 「あなたと話すことなんて、何もないわ。」 上空で石畳を攻撃して以来、ずっと攻撃の回避に専念していたリルルが、ここだとばかりに熱線を打つ。 しかし、その熱線は大きく外れ、歪な夫婦の頭上を飛んでいった。 否。リルルは彼らの近くの建物のガラスを撃ったのだ。 破片が氷柱のように二人を突き刺さんとする。 「!!」 レグルスは近くのぉ姫様を抱きかかえる。 ガラスの雨はレグルスの前で消え、裂傷を与えることはなかった。 「僕の妻になんてことをするんだ!人のものを傷つけようとするなんて!!この権利の強姦魔め!!下町のそのまた汚れた場所にいる薄汚れたドブネズミでもやらないことをよくもやってくれるな!!」 怒りに任せた攻撃をレグルスは打つが、既に見切っていたためリルルは躱した。 「どんなに熱線を撃ってもへらへら笑っていたあなたが、そっちの人が傷つきそうになった瞬間、やけに焦るわね。」 そして、ある事に気づいたリルルはレグルスに対し、回答を突きつける。 「当たり前だろ!!誰だって自分の嫁を傷つけられそうになったら動揺する!!そして、傷つけようとした相手を絶対に殺したくなるはずだ!!そうじゃなかったら、人として、夫として失格だろ!?何を思い出したかのように当たり前の……。」 またしても一般論で取り繕おうとするレグルスに対し、今度はリルルが言葉で畳みかけた。 「あなたは他者を想う心なんてないわ。あったとしても、それはあなたに帰結するものでしかない。だとすると、そっちの女性はあなたの生命にかかわる何かなんでしょ?」 「はい。」 それまで話をしていなかった派手な格好の女性が、短く、単純に答えを出した。 キングダム王国の姫が、なぜあっさり肯定したのかは分からない。 だが、その答えは真であった。 レグルスの「小さな王」と名付けた疑似心臓は、ぉ姫様の心臓に寄生させてある。 従って、ぉ姫様自身を無力化、あるいは殺害してしまえば、彼の能力は無力化出来る。 これは、リルル自身が見つけた回答ではない。 彼女の同行者、アイノイツキが書いたホワイトナイトにヒントがあった。 ホワイトナイトに出てきたゴーストは、普通に攻撃するだけでは殺せない。 その殺し方の一つに、彼らの媒体になっている箱やガラス瓶、宝石を壊すものにあった。 「どういうことだ!?どういうことだ!?妻が夫の情報を話す!?そんなことあるわけないだろ!?くそ……ふざけるな!ふざけるなよ!!どうして何もかも僕の思い通りにならないんだああああぁぁあぁぁ!!」 それまで余裕綽々だったレグルスは地面を何度も蹴る。 しかし、既に見切られていた攻撃を、飛行能力があるリルルには容易に躱されてしまう。 「僕の妻をどうするかは後で決めるとして、まずはお前が先だ!くたばれ!!二度と生まれ変わらないように、徹底的にくたばれ!!」 我慢できなくなったレグルスは、命綱となっている姫を地面に置き、自由になった両手も自らの武器に加えようとする。 「馬鹿じゃないの。」 しかし、リルルはためらいなく指をレグルスではなく、ぉ姫様へと向ける。 なぜあの時彼女自身の質問に白い男の隣の女性答えたのかは、なおも分からないままだ。 だが、指示を出されるまで男の動きをトレースするように歩くだけである点、極めて無表情である点、質問者を問わず質問を肯定する点から、ロボットの遠い子孫、ヒトにとってのチンパンジーにあたる、極めて低スペックなからくり人形だと判断した。 地球人がかつて共通点を多く持つ、ミクロスという玩具を持っていたため、連想することが出来た。 「え!?」 リルルの眼のすぐ前にレグルスが現れ、熱線を撃とうとしていた手は、瞬時に切断された。 「ねえ。散々勝ち誇ったかのようなご高説垂れて、こんな結果で終わってどうするんだよ。まあ、人間なんてこんなものだよねえ。大体口ばっかりの奴って、終わるときは本当にあっさり終わるんだよ。」 (触れた物を加速させるだけじゃなく、自分自身も加速させることが出来るの!?) リルルが驚いてからすぐに、レグルスの手刀が身体を上下に両断した。 「そんな、リルルさん!?」 彼女の異変を遠くから見て、伊月が駆け寄ってくる。 「逃げて……。」 そもそもリルルは、伊月を地面に降ろした時に、勝手にレグルスの眼を盗んで逃げると思っていた。 しかし、アイセンサーから出る光も弱くなり、ロボットは活動を停止した。 【リルル@のび太と鉄人兵団 死亡】 【残り 106名】 リルルの言葉も他所に、レグルスは伊月に近づく。 「ねえ君。可愛い顔しているね。僕のお嫁さんにならない?」 「あなたは、私の漫画を面白いと思ってくれま……。」 伊月がすべて話を終わる前に、レグルスの振った腕が伊月の少年ジャンプを開かれる前に引き裂く。 ヘブンズ・ドアーという、頼みの綱は一瞬で千切られた。 「………!!」 「質問を質問で返すのはやめてよね。僕はただお嫁さんにならないかって質問をしているんだ。君の本なんてどうでもいい。僕が気になるのは君が承諾してくれるか否かなんだ。改めて聞くよ。僕のお嫁さんになってくれるかな?」 ずっと中身のない言葉をつらつらと述べるレグルス。 その雰囲気を、伊月はかつて見たことがあった。 自分を引きこもりに追い込んだ、いじめっ子達。 彼、彼女らは身勝手に自分の意見だけを押し通そうとし、それにそぐわない者がいれば、相手自身も、その持ち物も、破って、汚して、壊そうとする。 しかも、今いる相手は、そいつらより遥かに強い力を持っている。 はっきり言って、彼女は逃げ出したかった。 「私の漫画を、破いて、よくそんなことを言えますね!!」 でも彼女は負けなかった。 逃げ出したい気持ちを他所に、レグルスに立ち向かう。 「おいおい。そんな怖い顔するなよ。可愛い顔が台無しだよ。君が何をしたか、これまでどんな奴だったのか、何を作ったかなんて全くと言っていいほど重要じゃない。顔だよ。可愛い顔で、君が処女であるかどうかが重要なんだ。あの本が君のものだったら後で謝るから、今はそんなことより僕と結婚……」 伊月はレグルスが話し終わる前に、右頬にビンタした。 当然、その一撃は全く通用しない。 「ふざけるな!!この売女があああ!!この僕の話をする権利を侵害した挙句、暴力を振るうってどんな了見だよ!?」 その報復か、右手が見る暇もなく切り飛ばされる。 漫画を描くために、何より大切な体の部分が無くなり、それでも伊月は負けることはなかった。 「あなたは私の漫画を破いた。大切な人を殺した。それだけであなたを嫌う理由になる。」 「やめろ……そんな顔するな……怒りも笑いも泣きもするな……ただその顔のままでいろってそれだけしか言ってないのに、なんで分からないんだよこの愚者が!!売女が!!権利の侵害者があああぁぁぁ!!!」 レグルスは怒りのまま、リルルを蹴飛ばす。 ただの蹴りではない。物理法則を無視し、どんなものでも破壊する一撃だ。 そのままリルルと同様、体の上下が生き別れになり、石畳に叩きつけられる。 「力もないし、満たされてもないくせに、僕に歯向かった罰だ。キミ達ばかりに限りある時間のすべてを使うほど僕は暇じゃない。だから、残された時間を全て自分の愚かさの反省に費やせ。」 「さあ、行こう。誰にでも簡単に、自分のことを話ししちゃダメだよ。僕は君のことを妻として信頼しているんだ……。」 「はい。」 ずっと中身のない言葉を言い続けながら、レグルスは妻を連れて去った。 【H-2/市街地 黎明 3:00】 【レグルス・コルニアス@】 [状態]:健康、『獅子の心臓』発動中 苛立ち [装備]:なし [道具]:基本支給品、ランダム支給品×3 [思考・状況]基本行動方針:主催者を被害者の正当な権利として殺す。 1:とりあえず優勝を目指す。 2:夫として妻(姫)を守る。 [備考] 参戦時期は5章直前。 現在「小さな王」を姫に寄生させています。 自分のデイパックを姫に預けています。 ※『獅子の心臓』で無効化出来る物理法則に、一定の制限がかかっています。 【姫@ファイナルソード】 [状態]:健康 [装備]:なし [道具]:基本支給品、ランダム支給品×3、レグルスのデイパック [思考・状況]基本行動方針:キングダムに生還する 1:勇者様(レグルス)に従う [備考] 主人公に救出される前からの参戦。 「小さな王」の効果により、レグルスの疑似心臓に寄生されています。姫に自覚はありません。 レグルスのデイパックを持たされています 「ああ……良かったですね。」 それを見て、途切れそうな意識で伊月はほほ笑む。 傍から見れば、仲間は殺され、彼女自身も出血多量で死を待つばかりで、何が良かったのかは全く分からない。 しかし、頭だけになったリルルの顔が、再び本のようになる。 彼女の支給品袋が輝き、それと同時に、伊月の書いた白の騎士がリルルの部品をかき集める。 「え!?これは……どうして……」 リルルは気が付いた時は、五体満足で立っていた。 あの男と戦って、バラバラにされたはずなのに、どういうことだ。 「良かったです……スタンド……成功したみたいですね。」 本にされたリルルには、『アイノイツキが強く想った時、一度だけ復活できる』と書いてあった。 スタンドに「射程距離」が書いてあったから、リルルから離れすぎればその力を発揮できないと思い、伊月は逃げようとしなかった。 勿論、スタンド能力だけで、致命的なまでの損傷を負った彼女を、完全復活できるわけはない。 彼女の支給品である「復活の玉」の力のあってのものだ。 「良かったじゃないわ!!早く治療を……!!」 そう答えて、すぐにリルルはハッとする。 余りにも出血が多すぎて、とてもじゃないが治せない。メカトピアの技術を総動員しても、難しいくらいだ。 でも、まだ希望はあった。 大爆発に巻き込まれ自分を故障寸前の状態から救ったドラえもん達がいれば、彼女だって救えるかもしれない。 「いいですよ……。別に。」 「そんなわけないじゃない!」 彼女が書いた漫画は、世界中、いやひょっとすればメカトピアのロボットでさえも喜ばせる出来だ。 彼女が、こんな所で死ぬなんて許されない。 「あなた……なんで私を助けようとしたの?」 これ以上言葉を話すのは、ただの人間である彼女の死期を早める。 だが、リルルは聞かずにはいられなかった。 「それは……リルルさんが、悩んでいたからですよ。」 確かに、自分は悩んでいる。 人間の味方をするか、敵になるか。 だがそれは伊月が命を張ってまで守る筋合いにはならないはず。 「みんながどんな悩みを抱えているか、それを知らないと、誰かを楽しませる漫画なんて書けませんからね……。」 彼女は、最後の最後まで漫画家だった。 漫画をタイムマシンで奪われ、殺し合いに巻き込まれ、挙句の果てに漫画を破かれ、漫画を描くための手も失って。 どんな理不尽にも負けずに、漫画家としての生を全うした。 「あ、そうだ。佐々木先生に……会ってあげてください。きっと、悪い人じゃ………。」 それきり彼女は言葉を発さなくなった。 (あーあ。もう少し、リルルさんとは話しておきたいことがあったのに。 ホワイトナイトの続きだって、気になるのに。 言われた通り、私は悪意に疎いのかもしれません。でも、本当に面白い漫画を見せれば、誰かを墜とそうなんて気持ち、無くなるはずです。) (じゃあ、佐々木先生、ホワイトナイトの続き、お願いしますね。) 【藍野伊月@タイムパラドクスゴーストライター 死亡】 【残り106名】 (本当に……どうすればいいのかしら……) 伊月を町の隅に埋葬し、当初の予定通り、ジャンク・ジャンクションへ向かうことにする。 誰かのことを考え、素晴らしい才能を持った伊月が死に、佐々木哲平や白髪の男のような自分のことしか考えない空っぽの人物がのうのうと生きる。 伊月の最後の言葉は、反故にする訳にはいかない。 (でもあいつらは……絶対に許さない……。) ロボットらしからぬ怒りを胸に、伊月を殺した存在や、マーダーは許さないと誓う。 (特にあの男は……絶対に仕留める……。) 彼女の心には小さいが、はっきりとした破れ目が出来ていた。 【H-2/市街地 黎明 3:15】 【リルル@ドラえもん のび太と鉄人兵団】 [状態]健康 怒り レグルス、佐々木哲平への嫌悪感(大) [装備]なし [道具]基本支給品 ランダム支給品1~3、ヘブンズ・ドアーのスタンドDISC、藍野伊月の基本支給品、防御スペルカード@ファイナルソード、 [思考・状況] 基本行動方針:ジャンク・ジャンクションへ向かい、首輪解除の部品を入手する 1:佐々木哲平に会えば、藍野伊月のことを話す。 2:レグルスはまた会ったら確実に殺す 3:ドラえもん、のび太と合流する [備考] アイノイツキとの会話で、彼女の過去、現在を知りました。 処刑されそうになっていた所を、ドラえもん達に助けられた直後からの参戦です。 原作版、羽ばたけ天使たち版どちらを参考にしても問題ありません。 佐々木哲平をタイムマシンを悪用した犯罪者だと認識しました。ホワイトナイトを盗作したと判断しています。 ※飛行能力に制限があり、一定時間以上飛び続けると、首輪が点滅し始めます。 【支給品紹介】 復活の玉@ドラゴンクエストV リルルに支給された宝玉。 HPが一度ゼロになった際に、宝玉が壊れてその持ち主を一度だけ復活させる。 019:反魂人形 投下順 021:高貴なる腐敗 ~ネメシ・ロトゥハダーシュ~ ファイナル婚約 レグルス・コルニアス 085:この騒がしい六人で話し合いを! ファイナル婚約 ぉ姫様 007:明かされる真実 リルル 073:秒針が響くだけ 007:明かされる真実 藍野伊月 :GAME OVER
https://w.atwiki.jp/regulussov/pages/11.html
アクシオンデルタ・ファランヘ 組織名 アクシオンデルタ・ファランヘAcción de lucha Falange 略号 AF 指導者 アルジャーノ・アレフ イデオロギー 国家社会主義 主要言語 アラビア語 宗教 無神論 中心拠点 不明 人員 約3500人? 成立 統一歴150年? アクシオンデルタ・ファランヘは中東地域を中心に活動する国家社会主義武装集団。旧レグルス第二帝国の後継を主張している。メンバーの多くは同帝国の元軍人であると考えられている。 名称 アクシオンデルタはスペイン語で「戦闘行動」を意味している。ファランヘはかつてスペイン・イタリアで勃興したファシズム運動の継承を意識したものと推測される。ファランヘはスペイン語で結束を意味し、ファシズムと同じ語源を有する。 活動理念・政治的目標 アクシオンデルタは国家社会主義的なレグルス帝国の復活を目標としている。アクシオンデルタは前述のとおりレグルス帝国の降伏を否定しており、「戦争行動」を継続している。アクシオンデルタにとって新ソ連は領土を不法に占拠する武装組織であり、軍事力(テロル)による解体をもくろんでいる。加えてアクシオンデルタはレグルス戦争の継続を主張しているため同戦争でレグルスと交戦した諸国家に対しても攻撃を行っている。かつてアクシオンデルタが占拠した地域で敷かれていた「国家社会主義的統治」はレグルス帝国の苛烈な統治をさらに厳しくしたものであった。統治地域では私有財産が総力戦の名目で徴収され、秩序部隊が村落を巡回した。反抗的な住人は公開処刑されるか「強制収容所」に収容され命を落とすほどの強制労働が強いられた。アクシオンデルタはプロパガンダ活動に積極的で、中南米のネオファシストを中心に支持を得ている。アクシオンデルタはSNSやインターネットを多用した宣伝工作を頻繁に行っている。国外のアクシオンデルタの支持者は若者が多い。アクシオンデルタは反共産主義と反白人主義を掲げており汎アジア主義者やアフリカの民族主義者と提携の動きもある。 戦術 アクシオンデルタの活動は主に一般大衆への無差別攻撃である。これまでに新大陸のものを含む複数の都市で爆破・銃乱射テロが行われた。また誘拐と身代金要求はアクシオンデルタの主要な収入源であると考えられている。またアクシオンデルタは無神論を掲げしばしばモスク・教会への攻撃を行う。 構成員 アクシオンデルタの指導者は総統代理と呼ばれる。現在の総統代理はアルジャーノ・アレフ。前代にして初代総統代理ホセ・レジェスが新ソ連による掃討作戦を受け戦死したことで就任した。新ソ連政府の公表によれば現在アクシオンデルタには約3500人のメンバーがいると考えられており、うち9割は新ソ連国内で活動している。 装備 アクシオンデルタは主に旧レグルス軍の使用した武装を運用している。加えて諸外国から複数のルートで火器群を密輸入していることが明らかになっている。海外で活動するアクシオンデルタのシンパは独自に武装している。
https://w.atwiki.jp/regulus8492/pages/31.html
現在新隊員を募集中です。 入隊条件 レグルス中隊とは(What s Regulus squadron?) 隊員名簿 レグルス中隊募集要項 スカイプ・VC環境任意 腕前不問 年齢・性別不問 1.空を飛ぶのが大好きな方 2.実在機が好きな方 3.もっと技を磨きたいという方 4.エースコンバット・アサルトホライゾンのオンライン(PS3版)で飛べる!という方 5.in率が高い方 6.レグルス憲章を厳守できる方 新隊員をお待ちしております!
https://w.atwiki.jp/vahren_ency/pages/797.html
風車を手に、気まぐれに放浪の旅を続ける戦士。 ナルディアが幼い頃に風車を贈った縁があり、彼女がアルナスの大汗になった際に士官。 懐かしさも手伝ってナルディアはレグリスを重用するようになり、 彼もその期待に応えるように、対ファルシス戦で多くの戦功を上げた。 スネアの乱では、最後までナルディアとともにブレア城に立て籠もったが、敗色が濃厚になるとナルディアに暇を出された。 城を囲む反乱軍に大穴を開け、籠城軍の脱出路を作ると、再び気ままな放浪生活に戻ったという。 砂漠出身の砂戦士。戦乱前は商人の護衛などをして生計を立てていた。 アルナス軍に入った理由は特になく、本当にただの気まぐれ。 元々は一般兵として雇われた彼だが、その能力を高さを見抜いたクルトームに傭兵隊長に任命される。 しかし、彼の独特な戦法は軍隊の中では力を発揮しきれなかった為、本隊とは離され別働隊として動くことが多かった。 そのため、一部隊だけで行動する彼だけが特殊な兵科を引き連れることを許されている。 風車を手に、気まぐれに生きる砂漠出身の戦士。 戦乱前は商隊の護衛で生計を立てており、この時に後の大汗ナルディアとも親交があった。 アルナスではその身の軽さで重宝され騎士団との戦でも独自の部隊を率い多くの戦功を上げた。 スネアの乱にて主君を助けた後、気ままな放浪の旅へ赴いたと伝えられている。 以前から長いと思ってた既存の列伝案を短くしてみた 前投稿者とは別人です 下のは自分が考えたやつです 意見、感想があればどしどし書いてください。 -- 投稿者 (2011-05-07 19 50 24) いいと思う 下のもシンプルでいいけど、個人的には上かな -- 名無しさん (2011-05-07 21 34 53) 上も下も良いと思うんで、混ぜてみた。風車関係は盛り込めなかった レグリスは色々良い味が出てるキャラだのう -- 名無しさん (2011-05-08 02 29 44) 混ぜるという考えが私の中になかった 面白いので、3番目に貼っときます -- 投稿者 (2011-05-08 11 59 35) 3番目の案が採用されたようです 考えてくださった方に感謝 他の二つも一応、残しておきます -- 投稿者 (2011-05-12 21 29 40) 有志が作ったドワーフシナリオにレグルスがナルディア救う場面があったが、レグルス△ -- 名無しさん (2011-05-13 00 28 05) ↑ケルグスじゃなくてレクリスだから -- 名無しさん (2023-12-28 11 48 41) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/gamecircledaitokai/pages/58.html
ソードワールド2.0単発セッション Amazing Days!! 著 haratomo 全てはキャンペーン中の一発ネタから始まりました。とあるソードワールド2.0(以下SW)キャンペーン中の一話で1組のアイドルユニットが登場しました。Amazing!!というそのユニットはメインの冒険者技能がレベル7である一方、サブ技能として全員バードをレベル10で習得しており、しかも全員自分の習得している呪歌をランダムで使用する《アメージング》の使い手だったのです。しかもそれによりばら撒く呪歌は《ヌーディー》やら《ラブソング》やら怪しげなものばかり。 そんなAmazing!!のメンバーはFateからネロ・クラウディウスとエリザベート・バートリー、アイマスから前川みく、そして初音ミクという作品の垣根を越えた人選で、セッション中は冒険者レベルの高さから来る精神抵抗値や、達成値の高い呪歌でレベル7帯冒険者であるPCたちを苦しめ、またそのそれぞれ立ったキャラクターはPCたちの印象にも残りました。そのキャンペーンを受け、彼女らを一発ネタで済ますにはもったいないということで立てられたのが今回のセッションです。相当な迷惑集団であったAmazing!!でしたが、どうなることやら…。 ◎PC紹介 レグルス 29歳ミアキス(黒猫)の男性。 レグルスは獅子座の星の名前 ごく普通の幼少期を過ごし、冒険者を目指して15のときに眠り猫流擬態術の道場に入門。道場の師範代であるタマモキャットを師匠として修行します。師匠に憧れるあまり口調を真似ていたが、大人になるにつれて語尾に『わん』を付けることを恥ずかしく思いやめました。その時の癖なのか今でも気を抜くと語尾が『わん』となってしまうことがコンプレックス。 全ての秘伝を習得し免許皆伝となった後は冒険者として過ごし、今に至ります。基本的に丁寧語で話すため、パーティーの外交担当を任されています。何やらいずれ重要な約束を交わすことになっているようですが… データとしてはフェアリーテイマーとスカウトがメイン。ウォーリーダーとアルケミストで味方の補助をしつつミアキスの高い敏捷と知力を活かしてファストアクションから高威力範囲魔法を撃ち込んで数を減らす役割です。 ヘソナイト 70歳フロウライトの男性。 橙の鉱石でできた体を持つフロウライト。身長は180cm程度。感情が昂ぶる、特にポジティブ系の感情だと綺麗なオレンジ色に発光します。逆に怒りとかだと赤色寄りの橙になるとか。 ユリスカロア信仰のプリーストとして教えを広めつつ占いで悩める人々を教え導いたりする聖人君子。ただし結構な石頭でもあり彼の前でやらかしをすると容赦なくストーンハンマーこと拳骨が飛んできます。しかし無闇に厳しいだけじゃなくちゃんと相手の良いところも指摘してくれる優しさのある人。またミスティックとして見えないはずの未来を観測し、冷静に危機を未然に防ぐその様から"unlook observer"という二つ名を持っています。 読書が趣味で、特に愛読しているものは詩集など。 70歳という年齢からくる落ち着きとかからかなりゆきのような形でパーティーのリーダー的なポジションを任されています。 データとしてはプリーストとしてパーティーの回復を一手に担う一方、ミスティックをそこそこの高レベルで取得しているため、探索や判定で有利に働く…こともあります。全てはダイス神の導きのままに。 ソフィー 20歳ルーンフォークの女性。 普段は真面目で優しい眼鏡っ子のおねーさん。しかしてその実態はかなり重度のアイドルオタク。冒険者を始めたきっかけもアイドルの自由な姿に憧れたからだとかなんとか。Amazing!!についても当然知っておりデビュー以来の大ファン。推しはミク・ハツネらしい。 データとしては2丁拳銃のマギテックシューター。スカウトも習得しているためレグルスと同じくファストアクションからの4連撃で雑魚敵を蹴散らします。 レギンレイヴ 18歳ヴァルキリーの女性。 レギンレイヴは神々の娘の意、親しい人からの愛称はレギン。幼い頃に魔物に襲われて父親を失くしてそのせいで破産、冒険者の人に拾われてその人に冒険者技能を学びました。自分のような悲劇をなくしたくて強くなったとか。性格は基本的に内気ですが、強い正義感を持っており悪には容赦ないです。しかし戦闘になると人が変わるようです。 データとしてはファイターライダーで、(データ的にはレンタルの)レジェンドホース"タマ"に乗ってデスサイズを振り回します。超高所攻撃全力攻撃でとにかく単体高火力に特化しています。 ◎オープニング GM「それじゃあオープニングを始めていきましょう。と、その前に。あなたたちは9レベル帯ということで持ってる名誉点的にもそこそこ有名な冒険者でしょう。ということでまずはあなたたちパーティーの名前と、拠点にしてる冒険者の宿の名前を決めようか?」 ヘソナイト「みんな特に希望がないならルルブにある二つ名表からランダムにいくつか選んで決めようと思うんだがどうだろうか?」 PC残り「「「いいよー」」」 GM「了解。それじゃあみんな1個ずつD6を振ってもらえる?その4つの出目によって単語を選ぶから」 ということで記念すべき最初の出目で出た単語は「指」。 PC一同「「「「指……?」」」」 GM「身体部位の表を引いてしまったからね、仕方ないね」 ソフィー「い、いえ、まだ希望はありますよ。残りの単語で何かいい感じのが出るかもしれないですし!」 そうして出た次の出目で出た単語は「腕」。 PC一同「「「「腕……?」」」」 GM「……このままだと流石にアレなので追加で振っていいよ。というかなんで君たちはよりによって身体部位の表を2連続で引くかな?表は20個弱あるよ?」 追加で2回振った単語は「優・義」と「深更」。この2つから取って団の名前は「深更の優義団」となることに。 GM「それじゃあ冒険者の店の名前は残った単語から『指腕亭』ってことで。主人の名前はアームズ・フィンガーさん」 PL一同「「「「www」」」」 GM「いや、みんな笑ってるけどこの名前すごくいい名前じゃない?普段の生活に欠かせない指や腕のように、冒険者たちにとって欠かせない店であってほしいという思いがこもったいい名前じゃない(真顔)」 レギン「いや…でもその名前は流石に…w」 GM「まあそんなことはおいといてオープニングに入ろう。ある日、君たちはフィンガーさ んから依頼の話を持ちかけられるよ」 フィンガー「おうお前ら、実は俺の知り合いから腕が立って信頼できる冒険者がいないかっていう頼みがあってな。この指腕亭の冒険者の中ではお前らが一番強いし頼みたいんだがどうだ?詳しくは俺も知らされてないんだがどうやら相当なVIPの護衛らしいぞ」 ヘソナイト「フィンガーさんからの紹介なら信頼できるだろう。みんなはどう思う?」 PC残り「「「いいぞ/いいですよ」」」 フィンガー「ありがとよ。それじゃあちょっと依頼人の秘書の人を呼んでくるからお前らはちょっと待っててくれ」 フィンガーさん、名前はちょっとアレでも他人からの信用はきちんとあるようです。流石冒険者の店の主人。それからフィンガーさんは店の奥から緑のスーツを身に着けた秘書風の人間女性を連れてきました。 GM「イメージはデレマスのちひろさんです」 レグルス「やべえよ…悪魔がいる…」 ヘソナイト「鬼!悪魔!ちひろ!」 GM「いやいや、あくまで外見のイメージだけでこの人はそこまで邪悪ではないよw」 そんなこんなで出てきた女性はスクレと名乗ってPCたちと自己紹介をします。 ヘソナイト「それで依頼についてなんだが、詳しく聞かせてもらえるか?」 スクレ「そのことに関して非常に申し訳ないんですが、事をできるだけ内密にしたいのでできればこちらが用意した場所で話をしたいのですが、よろしいでしょうか?」 ヘソナイト「まあそれでもいいが…」 スクレ「ありがとうございます!初対面の私を信用してついてきてくれるなんて…」 レグルス「いえ、信用しているのはあなたではなくフィンガーさんですが」 スクレ「…フィンガーさんはなんて信頼されてるんでしょう、と言おうと思っていたのですが…」 レグルス「あっ」 PCの勘違いにより微妙な悲しみを背負ったスクレですが、PCたちをとある場所へと案内します。そこは街の中にある病院の一室でした。ノックをすると中から「どうぞ」という声がしたのでドアを開けるスクレ。 スクレ「依頼を受けてくださる冒険者の方々、連れてきましたよ」 中にいたのは若い人間男性。眼鏡をかけており良く言えば誠実そう、いい方を変えると苦労人風の容貌をしています。 GM「イメージとしては赤羽根Pです」 ソフィー「なるほど、それなら苦労人風ですね」 男性は脚に包帯を巻いてベッドに寝ていましたが、PCたちを見るとベッドから飛び起きます。 男性「キミたちだね!僕らのプロダクションが出した依頼を引き受けてくれたのは!」 と言ったものの脚を痛めている中いきなり起き上がったせいで「いてて」などと足を押さえています。 PC一同「「「「プロダクション…?」」」」 男性「…あれ、スクレ、もしかして説明してない?」 スクレ「ウィトルさん、あなたが説明してください。彼女らのプロデューサーはあなたでしょう?」 男性「え?僕?でもそういうのはスクレさんの方が…」 スクレ「ウィトルさん??」 男性「分かったよ…。あ、自己紹介が遅くなってすまないね。僕はウィトル。サジタリウスプロダクションでAmazing!!というアイドルユニットのプロデューサーをやっているものだ」 ここでPCたちはAmazing!!を知っているかの判定。無事全員知っていることが分かった。またソフィーさんはここでクリティカル。流石ドルオタである。 〇アイドルユニット"Amazing!!"について アメージング担当の猫耳系アイドル「ミク・マエカワ(以下みく)」、アメージング担当のドラゴン系アイドル「エリザベート・バートリー(以下エリ)」、アメージング担当の皇帝系アイドル「ネロ・クラウディウス(以下ネロ)」、アメージング担当の電子系アイドル「ミク・ハツネ(以下ミク)」の4人ユニット。冒険者としての心得もあり、全員バード10レベという異色の集団。 ヘソナイト「ああ、あのアメージングをひたすら繰り返しているっていうはた迷惑なアイドルユニットのことかい?」 ソフィー「え!?あのAmazing!?ほんと!?」 テンションが他のメンバーと違い明らかに浮いてしまったソフィー。必死になってその場をごまかします。 ウィトル「はた迷惑とは心外な…。まあでも知っているなら話ははやい。実は今度うちのユニットが”Amazing Treasure Box!!”っていうツアーをやることになってるんだけど、これにちょっと問題が発生しててね」 ここで更にライブについてまで知っているかの判定。他のメンバーが当然のごとく失敗していく中、ソフィーはドルオタとしての意地で成功させます。 〇ツアーについて 8日後に控えているAmazing!!が行う大規模なツアー、それがAmazing Treasure Box!!である。サジタリウスプロダクションがあるこの街を始まりとして多くの地方を回る予定になっている。 ソフィー「ええ!?あのツアーに問題g…いえ、なんでもないです…」 ドルオタを隠そうとしているソフィーに対してウィトルは「キミも大変だねぇ」というような気づかいの表情を向けてます。 ウィトル「実はその話は僕のこの怪我とも関係しててね…」 〇ウィトルの話 仕事を終えて夜に街を歩いてたら突然「お前はAmazing!!のプロデューサーのウィトルだな?」と言われ暴行を受けた。暗かったので相手は分からなかったが、去り際に「よく聞け、これ以上の目に遭いたくなければ今度予定されているツアーの公演を中止にしろ。いいな」と脅しをかけられた。 ウィトル「…ということなんだ。でも彼女らのライブを待っている人はたくさんいるし、既にハコは押さえてある。ライブを中止にするわけにはいかないんだ!」 スクレ「でもAmazing!!のみなさんも冒険者としての実力は相当なものです。そんな彼女らに脅しをかけてくるということは向こうも相当力に自信があるはずです。そういうことでウィトルさんのお知り合いだったフィンガーさんに信頼できて実力ある冒険者を紹介してもらえるように頼んだんですよ」 レグルス「それで俺たちには何をしてほしいんですか?」 ウィトル「君たちにはライブまでの間4人の護衛兼プロデューサー代理をやってもらいたい。と言っても書類とかの事務的なところはベッドにいる僕でもできるから、君たちにやってもらうのは彼女らが本番十分なパフォーマンスを発揮できるようにメンタル面をケアしてやることなんだけどね。報酬は一人当たり3000Gに加えて、ライブでの売り上げの一部を2500Gから5000Gまで渡そうと思っているんだけど」 ヘソナイト「という話だが、どうだろう?みんな?報酬も悪くないしいい依頼だと思うんだが」 PC残り「「「いいと思うぞ/思う/思います」」」 ウィトル「ありがとう!本当に恩に着るよ!」 とまたまたベッドから飛び出そうとして脚を抑えるウィトルさんでした。ウィトルの病室を出たPCたちはスクレの案内のもと、次はAmazing!!の面々に会いに行きます。 スクレ「ここの建物にレッスンスタジオがあります」 と目の前にあるのは城のような外見をした建物です。 GM「結構立派な城みたいな外見ですね」 レギン「それって上にピラミッドと姫路城乗ってる?」 一同「「「「wwww」」」」 GM「本当は346プロの本社のイメージだったんだがなぁ…。まあそれでもいいや。君たちは立派なお城の上にピラミッドと和風の城が乗っている前衛的な建物の中に案内されるよ」 案内された部屋の前に立つと、中から声が聞こえてきます。 ???「子犬、大丈夫かしらね?アタシのアイドル人生、こんなところで終わりなんてイヤなんだけど!」 ???「うむ、余が認めた奏者のことだ。あの程度でへこたれる器でもあるまい」 ???「でもひどいケガみたいですよ?心配です」 ???「大丈夫にゃあ!スクレさんもなんとかするって言ってたし!」 スクレ「護衛の方々を連れてきました。入りますよ」 と言って開けたドアの向こうにいるのはフリフリのアイドル衣装を身にまとったドレイク、豪華な赤いドレスを身にまとった人間、少し近未来チックな衣装を着たルーンフォーク、猫耳猫しっぽを生やしたミアキスの4人です。 ヘソナイト「メンバーの中にドレイクがいるのを見て少し眉を顰めるかな」 ソフィー「憧れのアイドルが目の前にいるのを見て完全に天国です。尊い…」 レギン「興味ない…。鎌にかくれてじっとしてる…」 レグルス「俺もあまり興味はないかな」 様々な様子のPCの面々を見て、ドレイクの少女エリが口を開きます。 エリ「ふーん。アンタたちがアタシのプロデューサー?まっ、人族にしては悪くないわね」 ヘソナイト「それお前の台詞じゃねーから!!!」 そんな一幕もありましたたがPCとAmazing!!の面々、それぞれが自己紹介を終えました。ソフィーさんは終始ヘブン状態のようです。 スクレ「自己紹介も終わったところで、深更の優義団のみなさんにはそれぞれの担当アイドルを決めてもらいます。ライブまでの時間は短いですし、みなさん1人がアイドル1人を担当した方が彼女らとしても分かりやすくていいしょうから」 ということで担当アイドル決めです。激しい推しの取り合いが発生すると思われましたが、存外あっさりと決まりました。 〇担当アイドル一覧 ヘソナイト:エリ レグルス:みく レギン:ネロ ソフィー:ミク 担当アイドルも決まりましたし、いよいよミドルに突入です。 ◎ミドルフェイズ ミドルフェイズはTB(ターンバイト)制になっています。1日は1TBで、1日目から7日目までの合計7TBがPCたちに与えられた時間です。7日目終了後、8日目にはAmazing!!の面々によるライブの本番が控えています。また、1日目、3日目、5日目、7日目の終わりにはアイドルたちとの交流シーンがあります。 〇アイドルとの交流シーンについて PCたちはまず1D6を振り、その後出目に対応した状況でアイドルたちとの日常の1シーンを過ごします。その後、それぞれの状況に応じた能力値+冒険者レベルで判定を行い、その値に応じてアイドルの信頼度が上昇します(例えば一緒にショッピングに行き、その帰りには荷物を持っていたので冒険者+筋力など)。ちなみにこのアイドルの信頼度は8日目のライブにおいてそのライブがどれだけ成功したかに関わってきます。 以上ミドルフェイズの流れをまとめると以下のようになります 1日目 アイドルシーン① 2日目 3日目 アイドルシーン② 4日目 5日目 アイドルシーン③ 6日目 7日目 アイドルシーン④ ライブ当日 1日目 最初の段階で調査できる情報は①街の噂(非戦闘系技能+知力で目標値16) ②ライブについて(非戦闘系技能+知力で目標値16) の2種類です。また情報項目とは関係ないものとして、病院にいるウィトルのもとに話をしに行くというものもあります。1日目のそれぞれのPCたちの行動は以下の通りです。 ①街の噂 レグルス、レギン ②ライブについて ヘソナイト、ソフィー 〇ウィトルとの話 なし GM「ということで情報判定に移っていきたいと思うんですけど…レギンさん、あなたライダーですよね?」 レギン「はい。なのでうちのタマに探索指令を使って情報を集めるつもりですが…」 GM「ところでこのシナリオ、シティーシナリオなので街の中で情報収集とかするんですよ。タマってレジェンドホースだったよね?街の中でそんな乗り回したり嗅ぎまわさせたりするの?」 レギン「うーん…あっ、それじゃあこんなのはどうですか?私たちのパーティーって街でもそれなりに有名だと思うんです。だからうちのタマもあちこちで人気で、私がタマを連れて散歩しているとそんなタマに集まってくる人たちから話を聞くっていう感じはどうですか?」 GM「なんか絵面が面白いから採用で!」 そんなこともありつつPCたちは無事全ての情報を抜くことができました。 ①街の噂:街では最近謎の裏組織が活動しており、家畜がさらわれたりなどの被害が発生している。どうやらその組織は「黒き獣の数」という名前のようだ。 ②ライブについて:今度のライブ会場であるが、その昔はコロシアムとして使われており、夜になると今でもその時無念を抱いて死んだ剣士のうめき声が聞こえるなどの嘘か真か分からないような噂も流れている。 レギン「…うちのタマ散歩させてたら人がやってきたから話聞いといた」 レグルス「お前俺が地道に調査している間にそんなことやってたのか…。俺の苦労は…」 アイドルシーン① ついに来ましたアイドルとPCたちの交流シーン。PCたちは担当アイドルとどのような時間を過ごすのでしょうか。それぞれのPCとアイドルたちの行動は以下の通りです。 みく&レグルス:ショッピング ネロ&レギン:散歩 エリ&ヘソナイト:図書館 ミク&ソフィー:レッスン 〇みくとショッピング まずはみくとレグルスです。積極的にレグルスに絡むみくとあくまで彼女に対してビジネスライクに接するレグルスのショッピングはどのようになったのでしょうか。 みく:「にゃああーー!」 レグルス「どうしました?マエカワさん」 みく:「みくの猫耳のスペアがもう無くなってるにゃあ!みくは猫耳がないとアイドルとして活動できないのに…」 レグルス「いやでもマエカワさんはミアキスですし、自前の耳としっぽがあるのでは?」 みく「それはそれ、これはこれにゃあ!みくはかわいい猫ちゃんアイドルを目指しているから、かわいい猫耳や猫しっぽの追求には余念がないのにゃあ!」 レグルス「まあいいですが…それじゃあ行きましょうか」 そうして二人が向かったのは様々なつけ耳やつけしっぽが売っているコスプレショップのような店。 みく「この耳かわいくて素敵にゃあ!あ、この猫耳もかわいい!」 店内の猫耳を次々と物色するみくを後目にレグルスはというと レグルス「『どうしてこんなものを…」と物色するみくを見てますが、ふと店内にあったキツネ耳に目が留まり、手に取ります。『これがあれば師匠のように強く…?』」 そんなレグルスの様子に目を付けたみくは みく「あ、それかわいいにゃあ!」 レグルス「後ろ手で素早く耳を隠します。『…なんですか?』」 キツネ耳をつけることを頑なに拒否するレグルスを前にしても、みくは「いいから1回着けてみるにゃあ!」と譲りません。 レグルス「『…しょうがないですね』と渋々猫変化を使って自分の耳を無くしてキツネ耳をつけます」 みく「思ってた通りにゃあ!やっぱりレグルスさんかわいいにゃ!そうだ、このキツネ耳はみくからのプレゼントにするにゃ!せっかくみくの買い物に付き合ってくれているから、レグルスさんにも何か得るものがあってほしいにゃあ!」 レグルス「いや、でもマエカワさんにお金を出させるのは悪いですし……」 みく「レグルスさん、みくだってアイドルにゃ。アイドル活動で結構お金は稼いでるから、みくの財布を心配する必要はないにゃあ。ささ、耳をどうぞにゃあ!」 レグルス「そこまでするなら受け取っておきましょうか…着けるつもりはありませんが」 みく「やったにゃあ!それじゃあお会計してくるにゃあ!」 帰ってきたみくはその大量の荷物をレグルスに渡します。それを受け取ったレグルスは レグルス「まああんなに大量に買い物をしていた時点でこうなる気はしていましたよ……はぁ…」 みく「へへ、レグルスさん、これからよろしくにゃ!」 今回要求された能力値は荷物持ちということで筋力。レグルスはこれで達成値20を出しました。 〇ネロとお散歩 次のシーンはネロとレギンです。事務所で休むレギンに対してネロが突然やってきて話しかけます。 ネロ「余の市民の様子を見に行くぞ!レギンよ!」 レギン「割と受け身なので言われたら逆らいません。『はい…分かりました。』と言ってネロに従います」 そうしてタマにまたがり街に出たネロとレギン。ネロはレギンに興味深々のようです。 ネロ「これからともにアイドルとプロデューサーとしてやっていく以上、お主のことも知りたい。好きなものは何だ?余に言ってみよ」 レギン「『この武器ですかね…』いや、本当は戦いが好きなんですが、この子そこらへんに無自覚なのでw」 ネロ「うむうむ、やはり冒険者たるもの己の身を守る武器は大事であるな!この剣も余にとってとても大事なものだ」 とネロは腰に下げた原初の火(データ的にはマナドーラ相当。楽器でもある)を撫でます。 レギン「後はこの子、タマかな…」 ネロ「その馬、名はタマといったか。うむ、よい名だ。余も気に入ったぞ。これからよろしくな、タマ!」 とネロはタマをなでなで。タマも心地よさそうです。 そんなネロとレギンのシーンでしたが、今回の要求能力値は敏捷。レギンはここでなんと6ゾロを出します。 レギン「GM、この場合ってどうなるんです?」 GM「うーん、あくまでこれは判定じゃなくて達成値出してるだけなんだけど、6ゾロだしなぁ…それじゃあ今の値に5足した値を達成値にしていいよ」 レギン「やったぁ!ネロとすごく仲良くなってますね、私」 ということでレギンの達成値は29でした。流石6ゾロ。 〇エリと図書館 次はエリとヘソナイトです。エリがドレイクということで少し苦手そうだったヘソナイトはどのような時間を過ごしたのでしょうか? エリ「図書館に行くわよ!子ジカ!いや、子ジカはおかしいわね?石だから小石?そうね、小石がいいわ!図書館に行くわよ!小石!」 ヘソナイト「色々とツッコミたいところはあるが、適度に諦めて話を進めるか…。でもなんで図書館に行きたいんだ、エリ?」 エリ「決まってるじゃない!誇り高きドレイクとして、愚かな人族のブタどもの上に立つ以上、帝王学は必須でしょう?」 ヘソナイト「理由はともかく、本に興味を持つことはいいことだな。よし、連れて行ってやろう」 そうして図書館に着いたエリの第一声は…… エリ「ここが図書館ね!」 ヘソナイト「素早くエリの頭を殴ります。ゴンッ」 エリ「痛っ!何するのよ!」 ヘソナイト「もう一度ゴンッ。その後声を抑えて『図書館なんだから静かにしろ!』と言います。詩の出だしを暗記するくらいには読書が好きなので」 エリ「何よ、アタシが行ったことある蛮族領の図書館はもっと騒がしかったわよ!」 ヘソナイト「蛮族どもの図書館もどきと神聖な図書館を一緒にするな!」 エリ「何よ!」 とさっそくケンカを始めるエリとヘソナイト。結局ヘソナイトの剣幕におされてエリのほうが引き下がります。 ヘソナイト「『帝王学の本だったな?案内してやる。』と言って本棚から一番簡単そうな本をエリに渡します。平仮名で『はじめてのていおうがく』って書いてあるやつですね」 レギン「サブタイトルに、『ゴブリンでもわかる!』をつけ足そう」 GM「これで今日からキミもゴブリンキングにクラスチェンジ!」 一同「「「「wwww」」」」 『ゴブリンでもわかる!はじめてのていおうがく』を手にしたエリは「おお…!これが帝王学の本…!」と目をキラキラとさせてます。そんなエリを後目に図書館の本を読むヘソナイト。そしてヘソナイトがふと顔を上げると…… GM「エリが本を開いたまま突っ伏して寝てますね。本にもよだれが垂れてる感じです。」 ヘソナイト「エリのところに歩み寄り頭を思いっきり殴ります。ゴンッ!」 エリ「あいたっ!何するのよ小石!」 ヘソナイト「本を汚すな!」 口ごたえしかけるエリですが、ヘソナイトの威圧感を前に大人しく引き下がります。 エリ「きょ、今日のところはこれまでにするわ。帰るわよ、小石」 ヘソナイト「それなら帰りましょうか。ところでGM、エリってこの本のことどれくらい理解できたんです?」 GM「おっ、それじゃあせっかくだし2Dの出目で決めるか。(コロコロ)5か。これなら全然理解できてない感じだね」 エリ「完璧に理解したわ!人の上に立つにはあふれるエナジーに弾けるパッション!帝王学ってそういうことなのね!なーんだ、アイドルと一緒じゃない!」 ヘソナイト「こいつ、どうしようもないな……」 ヘソナイトが要求されたのは知力。達成値は18でした。 〇ミクとレッスン 最後はミクとソフィーの2人です。どちらもちょっぴり内気なペアですが、どうなったのでしょうか。 GM「ということでミクのレッスンシーンにいきたいと思うのですが、ところでこのユニットってどんなユニットなんだっけ?」 ソフィー「アメージングを売りにしたユニットですよね?まさか……」 GM「そう、そのまさかです。レッスンシーンに登場する人にはアメージングに抵抗してもらいます」 ソフィー「やっぱりかー…大丈夫かなぁ…?」 GM「せっかくアイドルたちにデータがあるしね。ソフィーさんも大好きなミクさんの歌声を聴けて幸せなんじゃない?」 ということで選ばれた曲は穏やかな気分になるという効果の《アンビエント》。抵抗に失敗したソフィーさんはほんわかふわふわとした気持ちになります。 ソフィー「ミクさんの歌声をこんな近くで聴けるなんて…幸せ……」 ミク「ソフィーさん、どうかしましたか?」 ソフィー「い、いえ!?なんでもないですよ!?大丈夫です!」 ミク「あの…ソフィーさんって現役の冒険者ですよね?できれば足さばきとか教えてもらいたいなぁって。私、ちょっとステップが苦手で…」 ソフィー「えええ!?いや、私なんかがミクさんにステップを教えるなんてとんでも…」 ミク「そうですか、ソフィーさんがイヤなら仕方ないですよね。せっかく冒険者の方からステップを教えていただけると思ったんですが…」 ソフィー「ああ大丈夫です大丈夫です!教えます!教えます!」 この後2人はダンスのレッスンをやったのですが、まだ距離感が掴めていないようです。 レッスンに関しては任意の技能で振れるので、ソフィーは器用を選択。達成値21を出しました。 2日目 2日目の情報収集シーンです。1日目で「街の噂」「ライブについて」と2つの情報を抜いているので③黒き獣の数について(スカウト+知力で目標値17)④ライブ会場について(文献判定で目標値16)の2種の情報を調べることができます。2日目の各PCの行動は以下の通りです。 ③黒き獣の数について レグルス ④ライブ会場について ヘソナイト 〇ウィトルとの話 レギン、ソフィー ③と④の情報に関しては2人がきちんと情報を抜くことができました。 ③黒き獣の数について この街を中心にして活動している魔神を崇拝する集団。魔神を召喚し従えること自体に重きは置いておらず、そこから得られる知識を追い求める集団らしい。もとは目立たないようにひっそりと行動していたが、最近その活動が比較的活発化しているらしい。 ④ライブ会場について 今回のライブ会場は元はコロシアムという話だったが、コロシアム時代には獣などの死体が手に入れやすいということもあり裏で魔神崇拝者が運営に関わっていた。そのことが露見した結果コロシアムとしては使われなくなった。 一方怪我をして入院しているウィトルさんのお見舞いにいったレギンとソフィーのシーンです。 ウィトル「やあ、レギンさん、ソフィーさん。いらっしゃい。僕のお見舞いなんかにわざわざ来てくれてありがとう」 ソフィー「いえいえ、ウィトルさんこそ傷の調子は大丈夫ですか?」 レギン「差し入れとして果物の盛り合わせを持ってきてます。『…どうぞ』」 ウィトル「おや、そんな果物まで僕にくれるのかい?本当にありがとう!ケガは順調に治りつつあるよ。医者の話ではライブ当日にはなんとか松葉杖で歩けるようになるみたいだってさ。君たちこそどうだい?うちのアイドルたちとはうまくやれてるかい?」 ソフィー「えっと…ミクさんと一緒にいることができるのはうれしいんですけど、なんだかお互いに遠慮しちゃってて。何かミクさんとの話のきっかけみたいなのってないでしょうか?」 ウィトル「うーん、そうだね。ネギの話なんてどうかな?ミクは見ての通り(発動体かつ楽器のネギを常に装備)ネギが好きで、ネギの話になったら人が変わったようにおしゃべりになるんだよ」 ソフィー「なるほど、ネギ…。そういう手がありましたか!ありがとうございます!」 ウィトル「レギンさんはどうかな?ネロとはうまくやれてる?」 レギン「昨日は一緒に散歩しました…。ネロさん、随分楽しそうでよかったです…」 ウィトル「ほう、ネロが君みたいなタイプの子と相性がいいなんてちょっと意外だな。これは新しいユニットのヒントになるかも…。おっと失礼。こういう話を聞くとついついね。まさか僕の方がアドバイスをもらうとは思ってなかったよ。ありがとう」 ということでその後も2人はアイドルたちや仕事のことについてウィトルさんと話をしました。これにより、2人の次回のアイドルシーンの判定に+2の修正が入ります。 3日目 3日目の情報収集シーンです。2日目までの情報から、新しく⑤黒き獣の数の動きについて(スカウト+知力またはセージ+知力で基準値20)を調べることができるようになっています。PCたちの行動は以下のようになりました。 ⑤黒き獣の数の動きについて ヘソナイト、レグルス、ソフィー 〇ウィトルとの話 レギン ⑤の情報の目標値が高めだったせいか、技能持ちのPC3人が⑤の情報を調べることになりました。しかし悔しくも全員が失敗。今回の情報成果はなしで終わります。一方のレギンですが、今日も果物をウィトルさんに差し入れ、アイドルシーンでの達成値に更に+2(2日目との合計で+4)の修正を入れます。 アイドルシーン② 2回目のアイドルシーンです。PCとアイドルたちの距離は縮まっているものもいればまだ遠いものもあり。まだまだ序盤です。ダイスの結果それぞれの動きは以下のようになりました。 ネロ&レギン:ショッピング ミク&ソフィー:料理 エリ&ヘソナイト、みく&レグルス:レッスン 〇ネロとショッピング 1回目のアイドルシーンではタマに乗って二人で街へと繰り出したネロとレギン。今度もネロはお出かけをしたいようです。 ネロ「レギン、街へ出るぞ!買い物だ!」 レギン「『はい、分かりました』と即答します。前回までと比べるとちょっとやる気です」 二つ返事で街に出た二人ですが、タマとネロは街の人たちに大人気になっています。 市場のおっちゃん「おう、レギンちゃんにタマかい!毎度ありがとね!おまけ、しとくよ!」 市場のおばちゃん「まあ、そこの赤いドレスのお嬢ちゃんも随分かわいいじゃない!お嬢ちゃんのかわいさに免じてこいつはおまけしとくよ!」 子ども「わーい!タマだー!」 ネロ「うむうむ、愛いやつらめ。ところでレギン、お主いつもこんなに人気なのか?」 レギン「…いつもタマは人気ですけど、ここまでじゃないですね。ネロさんのお陰かもしれません」 ネロ「うむ!なんといっても余の輝きは万人を魅了するからな!」 筋力で判定をしたレギンの達成値はウィトルのもとを訪れていたバフもあり25。かなりの出目の高さでした。 〇ミクと料理 1日目アイドルシーンではお互いに遠慮してしまっていたようだったソフィーとミク。調べものから戻ってきたソフィーに対してミクは一緒に料理を作ることを提案します。ソフィーはウィトルから聞いてきたことをミクとの会話にうまく活かすことができるのでしょうか。 ミク「あの…ここ最近ソフィーさんも大変みたいですし…一緒にお料理しませんか?気分転換にもなるでしょうし」 ソフィー「ちょうどいいです!私、帰りにネギを買ってきたところなんですよ!これで料理を作りましょう!」 ソフィーが買ってきたネギを見せるとミクの目の色が突如として変わります。「そのネギは●●市場の××ネギですよね!?あれは甘くて…」などとそれまでの内気がウソのようにソフィーに積極的に話しかけるミク。「早くキッチンに行きましょう!」とそのままソフィーの手を引っ張っていきます。 キッチンでは「それ切ってください、お願いします!」「あ、それはそこに置いといてください!」とテキパキと指示を飛ばすミクにこれまでとは違う一面を見てとまどうソフィーの姿と、無事出来上がったソースにまでネギをたっぷりと使ったチヂミがありました。出来を決めるための出目も9だったことですし、相当おいしいチヂミができたことでしょう。ソフィーの達成値は21。順調に仲は深まっているようです。 〇みく&エリとレッスン 最後はみく&レグルス、エリ&ヘソナイトの2組が参加するレッスンです。真面目なみくと破天荒なエリ、この2人が同時にレッスンするとどうなるのでしょうか。 GM「まずは2人のアメージングで何が演奏されたかの決定からかな。(コロコロ)みくが《レジスタンス》(精神抵抗上昇)、エリが《チョーク》(息が詰まるような音を出す)だね」 レグルス「この場ってみくとエリの呪歌が同時に流れてるんですよね?この場合どうなるんですか?」 GM「んー、この場合は達成値がより高い方の呪歌が適用されるかな。2人の達成値を見てみようか。(コロコロ)あっ、達成値同じだ。これ2つとも効くやつだね」 PC2人「ええええええ」 みくのレジスタンスに関しては2人とも抵抗を放棄。エリのチョークに関してはGMの出目が良かったのもあって2人とも抵抗に失敗します。 エリ「♪ボエ~」 PC2人「ぐあああ…この歌声は…」 エリ「よし!よく歌えたわ!どうだった?私の歌!」 ヘソナイト「『お前、やりすぎだろ!?』といいつつエリの頭をゴン!と」 エリ「いった!?何するのよ!」 ヘソナイト「結構お前の歌は我慢して聴いてたけどなあ、いい加減我慢の限界だぞ!?」 エリ「我慢の限界ってアタシの歌をどう思ってるのよ!?」 そんなやりとりをするエリ&ヘソナイトを後目にみくとレグルスはというと… みく「みくの歌、どうだったにゃあ?」 レグルス「よかったと思いますが、マエカワさんはここの部分がもう少し…」 みく「わかったにゃあ!」 レグルス「『マエカワさんは覚えが早くて助かります』とごたごたやってるエリを見ながら」 そんな二人のそれぞれの達成値はヘソナイトが23、レグルスが21でした。 3日目夜 2回目のアイドルシーンも終わり、3日目の夜です。アイドルたちとの時間を過ごした後、宿でスクレさんが4人に対してあるお願いをしてきます。 スクレ「今度のライブに向けて今から会場の下見をするんですけど、みなさんもご一緒に来てくださいませんか?会場は幽霊が出るとかなんだかちょっと怖い噂もありますし、冒険者の方々についてきてもらえたらありがたんですけど…」 ヘソナイト「確かに本番中襲われるとも限らないし、会場の下見はしておくべきだな」 ソフィー「流石リーダー、賢いです!」 レグルス「いやー、アイドルと交流するのですっかり忘れてた。俺たち護衛だったわ」 GM「いやいや、そこは忘れないで!w」 そして会場となるスタジアムに向かったPCたち&スクレさん。スカウトであるソフィーとレグルスが会場を探索すると、かなり新しい足跡が見つかります。 レグルス「足跡を見つけたらスクレさんに話しかけます。『スクレさん、私たちのほかに今日ここを利用した人はいますか?』」 スクレ「いえ、いませんけど…」 レグルス「気を付けてください、ここにある足跡からすると何か私たちの他にも…」 ここで5人に向けて襲い掛かる殺気。敵の襲撃です。事前に足跡を見つけていたおかげもあり、危険感知判定は無事成功。不意打ちを受けることなく戦闘に入ります。敵は下位の魔神であるティキラが2体に同じく下位魔神のゴードベルが3体。PCたちは3ラウンドほどで難なく撃退に成功します。魔神を前に若干青くなっているスクレの「これも私たちに脅しをかけている人たちの仕業でしょうか…」という言葉に対してレギンが「大丈夫…ネロさんたちは私たちが守ります」と返して3日目夜のシーンは終了します。 4日目 4日目の情報収集シーンです。情報項目は3日目にポップした⑤黒き獣の数の動きについて が依然として残っていますが、前回失敗したことで難易度が20から19になっています。4日目のPCたちの行動は以下の通りです。 ⑤黒き獣の数の動きについて レグルス 〇ウィトルとの話 ヘソナイト、ソフィー レギンに関しては戦闘で使用した消耗品などを買い足しに行きました。ヘソナイトとソフィーの二人は次のアイドルシーンでの判定に+2の修正を得、黒き獣の数の動きについての情報を調べにいったレグルスは辛くも成功しました。 ⑤黒き獣の数の動きについて 黒き獣の数の動きが最近活発になっている理由は「刻(とき)」の問題がある。魔神召喚に適した刻が近づいているのだ。黒き獣の数はこの刻の接近に対して大規模な召喚を目論んでおり、そのための準備を進めているようだ。 5日目 ⑤黒き獣の数の動きについて を調べたことで⑥黒き獣の数の本拠地 (スカウト+知力またはセージ+知力で基準値20)がポップします。5日目のPCたちの動きは以下の通りです。 ⑥黒き獣の数の本拠地 レグルス 〇ウィトルとの話 ヘソナイト、ソフィー、レギン レグルスは今回も判定に成功。残りの3人もアイドルシーンでの修正をもらいました。 ⑥黒き獣の数の本拠地 ライブ会場の地下が黒き獣の数の本拠地だ。黒き獣の数はそこで召喚の儀式を行う予定らしい。また、召喚に最も適した日がライブ当日であり、召喚に際してその存在が露見したくない黒き獣の数としては事前に圧力をかけることでライブを中止にさせ、安全に召喚をしたかったようだ。 アイドルシーン③ 黒幕の居場所も掴み、いよいよクライマックスが近づいてきました。そんな5日目のアイドルシーンの割り振りはダイスの結果以下のようになりました。 ネロ&レギン:ショッピング ミク&ソフィー、エリ&ヘソナイト、みく&レグルス:レッスン 〇ネロとまたまたショッピング ネロとレギン、3回目のショッピングです。流石に3回目ということもあり、2人は打ち解けた様子でショッピングを楽しんでいたようです。達成値は25。描写が簡単気味なのはGMの同一イベント描写力が限界を迎えていたためです。お許しください。 〇3人でレッスン ではみく、エリ、ミク、3人のレッスンです。演奏された呪歌はエリが出目11で出したキュリオス(歌の対象が気になって仕方なくなる)が最も達成値が高く、みくの呪歌はその達成値に1及ばず、ミクに関してはファンブルでした。気持ちよく歌えたエリはかなりゴキゲンの様子。 エリ「どう、豚ども!アタシの歌は!」 ヘソナイト「エリへと歩みより頭を叩きます。ゴン!『お前の歌はおかしい!もはや歌から龍気が漏れ出しているレベルだぞ!そもそもなんで練習でそこまで全力を尽くすんだ!』」 エリ「何よ!君主として人族どもを導いていくにはやっぱり覇気が必要なのよ!それに練習でできないことは本番でもできないっていうじゃない。アイドルたるもの、練習にも全力を出さなきゃいけないのよ!」 ヘソナイト「うーん珍しく正論だな…お前もアイドルとして信念はあるのか…」 一方のみく・レグルスコンビはというと… みく「みくの歌…どうだった?」 レグルス「その…なんというか、あの歌は…バグです…みくさん、本当だわん」 みく「…だわん?」 レグルス「あっいやさっきのはですね」 みく「…かっ、かわいい!レグルスさんすごくかわいいにゃ!」 レグルス「かわい…?」 みく「そうだ!レグルスさんもアイドルデビューするといいにゃ!キツネ耳わんわんアイドル、絶対流行るにゃあ!トップアイドルであるみくが保証するんだから間違いないにゃあ!」 レグルス「みくのセリフを聞いてぐるぐる目になった後、突然猫化して逃亡します!」 みく「あっ、レグルスさん!待つにゃあ!」 最後にミク・ソフィーコンビ。呪歌がファンブルだったミクはかなり落ち込んでいます。 ミク「ソフィーさん…私、全然ダメで…歌っててエリザベートさんの歌に圧倒されてしまって…何もできないで…ううっ…」 とソフィーに泣きつくミク。 ソフィー「泣いているミクを抱きとめながら『ミクは悪くないから…』と繰り返します」 3人それぞれの達成値はヘソナイトが24、レグルスが24、ソフィーが22でした。 GM「それじゃあ特に何もなければ6日目のライブ会場地下に移動するけど…」 レグルス「GM、ちょっとシーンが欲しい。キャラ設定にある約束をせっかくだから今やってしまいたい」 GM「いいよ。時系列的にはどこらへんがいい?」 レグルス「レグルスがレッスンスタジオから逃げた後で」 路地裏に逃げ込んでじっとしていたレグルスを、みくはついに見つけることに成功します。 みく「レグルスさん、やっと見つけたにゃあ!」 レグルス「みくに見つけられたら向き直って真面目に『…みくさん、3日後のライブまで、みくさんたちのことは俺たちが守ってみせます』と言います」 みく「な、なんにゃ、急に改まって…。まあでもありがとにゃ。レグルスさんも、みくたちのライブ、絶対観に来てにゃ!約束にゃ!」 レグルス「はい、もちろん」 みく「うん!みくも全力でがんばるにゃあ!」 レグルス「…ところで、それはそうと俺の衣服を取りに戻りたいんだが…」 みく「あああ!忘れてたにゃああ!レグルスさん、まだ猫のままだったにゃあ!」 6日目 6日目。情報も出尽くし、PCたちはいよいよ黒き獣の数の本拠地であるライブ会場の地下へと突入します。 GM「地下には大きめのホールのような空間があって、その床には魔神召喚に使うと見られる魔法陣や器具がそこかしこに散らばってるね。その中心には一人の司祭が『ふんふんふふーん!』と楽しそうに儀式の準備をしているよ」 レグルス「(無言で『来い』のハンドサインを3人に送る)」 レギン「『そこまでです!』と一気に突入します!」 GM「楽しそうに歌っていた司祭は声のした方を振り向き、ちょっと慌てた後『そうか、近頃我々について嗅ぎまわっていた冒険者がいると聞いたがお前らか。ここまで突き止めたことは褒めてつかわすが、この場を見たからには死んでもらう!』と臨戦態勢だね」 レグルス「なんかちょっとチョロそうな悪役だな…こいつら知識好きだって言うしちょっとつついてみるか。『ところで、そもそもそれって、何やってるんだ?』」 司祭「おっ、知りたい?」 ソフィー「はい、知りたいです!」 司祭は「知りたいならしょうがないなー」などといいつつ魔神召喚に関するオタク知識をひけらかしています。 レギン「…今のうちに戦闘準備できますよね?騎獣縮小の札を使ってタマを出します」 司祭「ふっ、私が話している間に戦闘の準備を進めていたようだが、それは私も同じこと!いでよ!魔神たち!」 ということで最終戦闘です。敵は前衛にメルビズが2体、中衛にドレッドバールが1体、後衛にティキラと魔神教徒の高司祭(邪神の高司祭のデータのプリースト技能をデーモンルーラー技能レベル9にしたもの)です。ドレッドバールの21という高い先制値の前に1回は先制を落とすPCたち。しかしヘソナイトの幻視により+2のバフを得て先制判定をやり直し、なんとか先手を確保します。ミスティックは偉大。以下ラウンドごとの動きをまとめます。 ラウンド(以下R)1 先手を取ったソフィーとレグルスがファストアクションを使ってメルビズたちに範囲攻撃を連続で打ち込み、両者を打ち倒します。その後レギンがドレッドバールに向けチャージを乗せながら攻撃。この攻撃でレギンは6ゾロを出しますが、これによりティキラの特殊能力が発動。ピンゾロになってティキラがレギンの失敗を笑います。 レギン「あああああ!ティキラうざったいいいいい!」 GM「いやー渾身の一撃だったね。渾身すぎたのがダメだったけど」 返しの敵の動きはドレッドバールがレギンに強化魔力撃込みで強打をすると共に後衛3人に氷のブレス。また司祭もちまちまと魔法攻撃を仕掛けます。ティキラは自身の能力でピンゾロを見たことにより爆笑しており動かず、PCたちが適度に消耗したところで2R目に移ります。 R2 まずはヘソナイトがパーティー全体の回復。レグルスは範囲攻撃で全体をまんべんなく削り、ソフィーとレギンがドレッドバールのコア部位を攻撃し、着実にダメージを積み重ねていきます。 敵の攻撃は神官が相変わらず魔法攻撃でチクチクと攻撃する一方でティキラがドレッドバールを回復。ドレッドバールはというとブレスも使えないため乱戦を形成しているレギンを集中攻撃し、レギンは気絶してしまいます。 R3 レギンが気絶している場所はヘソナイトがアウェイクンできる範囲の外だったのでソフィーがアウェイクポーションをかけるために走って向かいます。その結果起き上がったレギンがドレッドバールを殴り、ヘソナイトはその回復、レグルスは変わらず範囲を削ります。 一方の敵は司祭、ティキラが前衛後衛を魔法で狙う中ドレッドバールが強化魔力撃による高火力を前衛にいたレギンとソフィーに向けます。 GM「それじゃあどっちに魔力撃行くかはランダムで(コロコロ)ソフィーか。後衛だけど大丈夫?」 ソフィー「大丈夫じゃないですよ!ただでさえ魔法やドレッドバールのテイルスイングで削れてるんですから!」 そんなソフィーが強化魔力撃に耐えられるはずもなく。もとからHPが削れぎみだったのもありソフィーは死亡してしまいます。 ソフィー「あああ死んでしまったあああ!みなさんすみませんんんんん!」 GM「あれ?そういえばソフィーってルーンフォークだったよね?ここで死ぬと1年間の記憶消えるくない?」 PC4人「「「「あっ」」」」 一同「「「「「(大爆笑)」」」」」 まさかのここでPCの一人、しかも死亡時のデメリットが割と重いルーンフォークのソフィーが死亡してしまいます。戦力の一人が死亡したことによりPCたちの行く先に暗雲が立ち込め始めます… R4 いよいよ佳境になった4ラウンド目。敵の主戦力たるドレッドバールは消耗しているものの、特殊能力によりラウンド毎にHPが10ずつ回復していくためある程度の余裕はあります。そんな中ここでレギンがドレッドバールに向けて一撃を放ちます。 レギン「ソフィーのかたきです!食らいなさい!」 ヘソナイト「おお!カッコいいぞ、レギン!」 レギン「いっけー!(コロコロ)あっ、ピンゾロ…」 一同「「「「ここで出すかー?」」」」 残りの面々も攻撃をしますがどれも決定性に欠けます。一方で敵の攻撃は更に苛烈さを増し、魔法攻撃を受けたレグルスが気絶、かなり消耗していたレギンが死亡してしまいます。 R5 いよいよPCがヘソナイトのみとなった5ラウンド目。ヘソナイトは気絶していたレグルスを起こし、レグルスは魔法を行使しますがそろそろMPが枯渇しており、ティキラを落とすことには成功するものの司祭は残りHP5、ドレッドバールはコア部位の残りHPが10で依然として立っています。そして返しの敵の攻撃によりヘソナイトは気絶、レグルスは死亡、PCは全滅してしまいました。 GM「いや…どうしよっかこれ…夢ってことでやり直す?」 レグルス「そういえばGM、アイドルたちってキャラとしてデータあったよね?」 GM「そりゃ前のキャンペーンで敵として出てきたからね、あるよ」 レグルス「俺たちがそのデータ使ってアイドルとして参戦することってできない?」 GM「…それだあああ!みんなもそんな感じでどうかな?」 一同「「「「いいですよ!」」」」 GM「それじゃあドレッドバールの回復の問題もあるし、アイドルたちはPCたちのすぐ後から追っていたって感じで。登場シーンを順番によろしく」 〇みく 到着したものの倒れてるレグルスたちを見てショックを受けて立ちすくむみく。「ライブ見に来てくれるって言ってたのに…」悲しみの中、みくの胸の中には一つの歌が浮かんできます… 〇エリ 倒れたヘソナイトを見て「小石!アタシに黙ってこんなに傷だらけになって!」と駆け寄るエリ。そばにいたドレッドバールを「アンタがやったのね!」と睨みつけ、その場で限定龍化します。「アイツにやめろと言われたアタシの歌、アンタに聴かせてやるわ!」とその吐息に龍気を込めながら宣戦布告をします。 〇ネロ 最後まで戦いぬいたレギンの姿を見たネロ。「余の臣下レギンよ、余が来るまでよくぞ頑張った。後は余たちにまかせるとよい」と労いの言葉をかけた後、「貴様ら、魔神と見える。貴様らの目的は知らぬが余の愛する臣下をその手にかけたこと、心の底から後悔させてくれよう!」と高らかに宣言します。 〇ミク 臥したソフィーに駆け寄るミク。返事をせぬその姿に泣き崩れた後、立ち上がり涙を抑えて「どんな時でも、アイドルとして、ちゃんと、歌、歌うから…!今度は絶対に負けない!私の歌、届けてみせる!」と立ち上がります。 R6 PCをアイドルたちに変えての最終決戦。敵の最大戦力であるドレッドバールのコア部位のHPは残り20。これまでの奮闘の甲斐もあり後一歩ではありますが、アイドルたちの技能はバード10を除けばメイン技能のレベルは7程度。ドレッドバールは明らかに格上の相手です。以前の順番を引き継ぎ、アイドルたちの先攻で戦闘が再開されます。 まずはネロがファイアーストーム。当然のごとくドレッドバールには抵抗され、ダメージの出目も振るわないものの、人間の種族特徴、運命変転により出目を返し11ダメージを入れます。続いてはエリが限定龍化の後にブレス。これも同じく抵抗されるものの出目が良く残りHPの9点を丁度削り切り、ドレッドバールが倒れます。残すはHP5の司祭のみ。彼も残りの2人の手によってめでたくお縄となりました。 蘇生シーン こうして黒き獣の数の目論見を阻止した深更の優義団、そしてAmazing!!の面々でしたが、死んでしまったPCたちの蘇生が必要になってしまいました。そこで(気絶で済んだヘソナイトという例外はありますが)PCたちの蘇生を7日目及び4回目のアイドルシーンを使って行うことになりました。 〇レグルス&みく GM「それじゃあ蘇生シーンにいきたいんだけど…」 レグルス「それに関して、せっかくアイドルだし歌によって目覚める描写がしたいんだけどいいかな?何の歌かはアメージングで決める感じで」 GM「いいよ、せっかくだし他のPCたちもそんな感じで行こうかな?それじゃあレグルスさん振ってどうぞ」 レグルス「(コロコロ)あっヌーディー…。よりによってこれかー…」 まどろみの中にいるレグルスの意識に、歌声が聞こえてきます。深淵の中、その歌のする方へ手を伸ばすレグルス。その先で手に触れ、その手を取ったレグルスは急速にその意識が上昇していくのを感じます。目を覚ましたレグルスの目の前にいるのは自分の手を握っているミアキスの少女の姿です。その少女、みくはレグルスが目を覚ますと抱き着いてきます。 みく「よかったぁ…レグルスさん、もう蘇ってこないと思ったんだからぁ…!」 レグルス「???みくさん?っていうか上半身裸!?」 みく「あっ…ごめんにゃ!急いで上着取ってくるにゃ!」 蘇生後のため直近1時間の記憶が飛んで混乱するレグルスでしたが、なんやかんやで状況を把握します。 レグルス「そうか…俺は死んだのか…みくさん、心配かけてすまない」 みく「そうだよ…みく、本当に心配したんだから…ばかぁっ…」 レグルス「でも、みくさんのライブを観に行くという約束があったからこうやって戻ってこれた…わん」 そんなレグルスに、みくもその目に涙を浮かべながらも「わん!」と笑って返事をし、このシーンは終了です。ちなみに蘇生時には雇われたコンジャラーが立ち会っていましたが、気を遣って気づかれないように退場しています。コンジャラー有能。 〇レギン&ネロ 暗闇にいるレギンの意識に、ネロの力強い《キュリオシティ》の歌が響きます。その歌に導かれるようにして、レギンは目を覚まします。するとその目に映るのは、ベッドに寄り添う赤き皇帝の姿です。 ネロ「うむ、目を覚ましたか。余の歌、よかったであろう?」 レギン「え…あ…ネロさん…?」 ネロ「死者の目をも覚ますとは、流石余の歌だ。褒めてくれてもよいぞ?」 などと気丈に振るまうネロですが、その表情は少しでも何かあると崩れてしまいそうです。 レギン「…そうですか…私はネロさんを守るのに失敗したんですね…護衛できず、申し訳ございません」 ネロ「謝る必要はない。むしろ謝るのは余の力不足の方だ。余がもっと早く着いていればこのようなことには…余も臣下のためにもっと強くならねばな…」 レギン「いえ、そんなことありません。ネロさんはもう十分に立派なアイドルです」 ネロ「そうか…ならばよいだろう。余がライブで輝く姿、レギンも観に来てくれ」 そう言うとネロはレギンに向けて自らの手を差し出します。レギンはベッドから身を起こしそれに口づけをして、シーンは終了です。 〇ヘソナイト&エリ このヘソナイトとエリのシーンのみ、気絶からの回復のため時系列的には6日目です。意識を失ったヘソナイトに、《サモンスモールアニマル》の優しい音色が響きます。目を覚ましたヘソナイトの目に映るのは、自らを膝枕して歌うエリの姿です。 エリ「あっ、目を覚ましたわね、小石!あの魔神、アタシたちが倒しといたわよ!褒めて褒めて!」 そんな尻尾を振っているエリを待っていたのはヘソナイトの褒める言葉ではなく、ゲンコツでした。 ヘソナイト「お前アイドルがこんな危険なところに来てどうする!ケガなんかしたらどうするつもりだ!」 エリ「でも小石たちもアタシたちがいないとダメだったじゃない!」 ヘソナイト「うるさい!ライブを目前に控えたお前が来る必要が無かったっていう話をしているんだ!大体お前は――」 そして始まるヘソナイトの説教とそれに口ごたえするエリ。ひとしきりいつものやりとりを繰り広げた後、ヘソナイトは「でも助けてくれたのは嬉しかった」と小さく呟いてこのシーンは終了です。 〇ソフィーとミク どこかも分からない空間を漂うソフィー。不確かな意識の中その耳に一つの《ラブソング》が聞こえてきます。それは恋する乙女が愛する人に向けて贈る歌、そして恋の嬉しさを歌った歌。 ソフィー「なんだかどこか懐かしいような…暖かいような…」 その歌と共に鮮明になっていくソフィーの意識。それと同時にソフィーを成していた記憶という要素のうち、一部が消えてなくなっていきます。そうして目を覚ましたソフィーの目に一番に映るものは―― ミク「はじめまして、ソフィーさん」 突如目の前にいるミクの姿に「あぁメガネメガネ」などと慌てるソフィー。 ソフィー「本当にミクさん…?夢みたい…」 ミク「(小声で)これが夢だったらどんなによかったんでしょうけどね…」 ミク「そうです、今目の前にいるのはあなたのアイドル、ミク・ハツネですよ」 憧れのアイドルがすぐそばにいる。その事実にうれし泣きをするソフィーでしたが、自らの置かれた状況を徐々に把握し始めます。「何か…あったんですか」と尋ねるソフィーにミクはこの1週間でのソフィーとの思い出を語ります。 ミク「ソフィーさんとのレッスンや料理、本当に楽しかったんですよ?…あっそうだ」 そしてミクが懐から取り出すのはネギをたっぷりと使ったチヂミです。 ミク「あの時の味をできるだけ再現したんですけど…ごめんなさい、ソフィーさん、覚えてないですよね。自己満足のために覚えてもない人にこんなこと言うなんて私、悪い子ですよね…」 そんなミクが出した料理を食べるソフィー。 ソフィー「うん、すごく…すごくおいしいよ!」 食べるソフィーの目にはいつの間にか涙が浮かび、そのまま二人とも涙の中でシーンは終わります。 さて蘇生シーンを終えてのアイドルとの信頼度上昇判定ですが、今回はどのPCも素晴らしいロールをしてくれたということでGMが全員任意の技能で6ゾロを出したことにしてもいいとの大盤振る舞いを見せます。その場の流れ、大事。 ◎ライブ!そしてその後― 最終戦闘の後のごたごたも終わり、いよいよライブ当日です。ライブ前はリハーサルなどもあるため、PCたちはアイドルと会うことはできませんでしたが、ライブの関係者席には怪我もある程度治り歩けるようになったウィトルとスクレ、そして4人の冒険者の姿があります。熱狂の中、魔法により増幅されたアイドルたちの声が会場いっぱいに響きわたります。 みく「今日はみんな、みくたちAmazing!!のライブに来てくれてありがとうにゃ!」 ネロ「今回のライブに関しては少々不穏な噂もあったようだが、何、心配はいらぬ!思う存分、余の歌声に酔いしれるとよい!」 エリ「あっちょっと!アンタだけのステージじゃないのよ!豚ども、アタシの歌声、しっかりと聴いておくのよ!」 ミク「まあまあお二人ともそれくらいで…みなさん、今日は楽しんでいってくださいねー!」 Amazing!!「「「「それじゃあ聴いてください、私たちの新曲――!」」」」 ライブ後、PCたちは楽屋にいるAmazing!!のもとを訪れます。 〇レグルス&みく ライブの間中みくから貰ったキツネ耳をずっと着けていたレグルス。横を向き、少し恥ずかしそうにみくに労いの言葉をかけます。 レグルス「ライブ、お疲れ様でした。よかったですよ」 みく「あぁ、ありがとにゃ…それみくがあげた耳!かわいい!!」 レグルス「…何ですか?」 平静を装いつつも急いでキツネ耳を外すレグルス。しかしみくは見逃がしません。「レグルスさんがキツネ耳着けてるとこ、見たんだからね!」と隠したキツネ耳を引っ張り出します。 みく「着けて着けて!だって着けたらカワイイんだもん!」 レグルス「いや、俺はかわいいなんて別に…」 みく「いーや、カワイイことは大事なこと!みくもカワイイねこちゃんが好きだからアイドルやってるんだし!」 レグルス「俺なんかがかわいくてもしょうがないんですよ。みくさんはかわいいからいいですけど」 みく「かわ…(顔が真っ赤)」 レグルス「気づいてなかったんですか?かわいいですよ、みくさん」 みく「気づいてないのはそっちだよ…」 小声でそう言い残すとみくは猫変化をしてその場から逃げます。その後捕まえられ、レグルスに毛を逆立てたりしますが彼に撫でられると快適そうに喉を鳴らしています。 〇レギン&ネロ ライブを終え、疲れは見せつつもしっかりとしたたたずまいのネロ。そんなネロにレギンが話しかけます。 レギン「ネロさんお疲れ様でした。あなたの雄姿、しっかりとこの目に焼き付けましたよ」 ネロ「うむうむ、そうであろう!どうだ、レギンも改めて余に惚れ直したであろう?」 レギン「はい、勿論です!ネロさんの臣下で本当によかったです!」 ネロ「…レギンにそう正面から言われると少し照れるな…まあよい。レギンよ、そなたの応援、感謝するぞ」 〇ヘソナイト&エリ 次はヘソナイトとエリ。ステージが終わり、休んでいるエリにヘソナイトが近づいていきます。 ヘソナイト「『ステージ、よかったですよ』とエリの肩を軽く叩きます」 突然ヘソナイトに触られたエリはこれまでのゲンコツを思い出し、一瞬ビクっと震えますが、ゲンコツがないことを察するとそのまま尻尾をふりふりと振っています。 エリ「いいわ小石、アタシをもっと褒めて!」 ヘソナイト「お前なぁ…まあ今回は本当に頑張ったし、たまには褒めてやるか」 そう言うとヘソナイトはエリの頭をなでなで。エリもそれを嬉しそうに受け入れています。 〇ソフィー&ミク ライブを終えたAmazing!!の面々がPCたちとそれぞれの時間を過ごす中、ミクは楽屋の隅で気まずそうにしています。そんなミクを見つけたソフィーはミクに近づき― ソフィー「ステージ、すっごくよかったです!その…私が覚えていたときよりずっとうまかったです!」 ミク「…当たり前です。あなたの覚えていない1年間、私はずっと頑張ってきたんですから」 とミクはちょっと悪戯っぽく笑いかけます。 ミク「成長し続けるアイドルミクを、これからもよろしくお願いしますね、ソフィーさん!」 ソフィー「はい!」 そして肝心のライブの盛況具合ですが、それぞれのアイドルの信頼度は以下のようになりました。 みく:106 ネロ:109 エリ:96 ミク:94 合計は405。GMは信頼度の合計を250から350までしか決めてなかったため、それを大幅に越える値となりました。ツアーAmazing Treasure Box!!の初回公演は大盛況のうちに終わり、後のライブ史に名を残すこととなるでしょう。 ◎エンディング ライブから数日。深更の優義団とAmazing!!の面々、そしてウィトルとスクレはサジタリウスプロダクションの事務所に集まります。 スクレ「深更の優義団のみなさん、今回は本当にありがとうございました。お陰様でライブも無事大盛況のうち終わることができました。でも今回みなさんには大きな負担をかけてしまって申し訳ないです…」 ウィトル「僕からも謝罪させてくれ。本当に申し訳なかった。蘇生に関する費用は本来の報酬とは別にうちの事務所から出させてくれ。こんなものでは全然足りないのは十も承知だが、うちからのせめてもの謝罪の念だ」 ヘソナイト「それに関してはそこまで気にすることはないですよ。我々も冒険者として活動する以上、ある程度の危険に身を置くことは覚悟していますし。勿論、蘇生代を出していただけるならありがたく頂戴しますが」 レグルス「それに関してなんだが…リーダー、俺、このパーティーを抜けようと思う。そしてウィトルさん、俺を雇ってくれないか?」 ウィトル「…え?でも君たち冒険者じゃぁ…」 レグルス「そっちのプロダクション、これからツアーをやるんだろう?こんなこともあったし、俺を護衛にしてみないか?」 ウィトル「確かにそれはありがたいけど…残りの3人はそれでいいのかい?」 ヘソナイト「我々はパーティーを組んでいるとはいえ結局のところ流れ者の集まりに過ぎません。レグルスが考えた結果抜けるというのなら、それを止めようとは思いませんよ」 ソフィー、レギン「「そうですね」」 ウィトル「ありがたい。それj…」 みく「レグルスー!(レグルスに抱きつく)」 みく「嬉しいにゃあ!これでレグルスもキツネ耳アイドルデビューかにゃあ!?」 レグルス「いや、俺はただみくさんと一緒にいたかっただけなんですが…」 みく「それはみくも同じだけど…団のみなさんに迷惑だろうなって思ってたし…まさかレグルスの方から言い出すなんて…ま、まあひとまずは護衛ということにしてあげるにゃあ。でも、みくは絶対レグルスをキツネ耳アイドルとしてデビューさせてみせるにゃ!そしてみくと一緒にユニットを組むにゃ!みくが決めたことはぜったいにゃあ!」 ――数年後、サジタリウスプロダクションのライブには変わらぬ姿でステージに立つみくと、その横に立って歌うキツネ耳を着けたミアキスの男性の姿があったといいます―― 一方レギンとネロはというと… ネロ「うむ、これでレギンとも別れか。少し寂しくなるな…」 レギン「でも…私はもう既に貴女の臣下です!たとえ直接は会えないとしても、私は常に貴女にふさわしい臣下であり続けます!」 ネロ「…ふっ、これほどの臣下がいるとは。余も更に強くならねばな。レギンよ、これからも余を応援し続けよ。そうすればその声援で余もより一層光り輝くことだからな!」 レギン「…はい!」 そしてヘソナイトとエリですが、こちらはこちらでエリがヘソナイトに懐いてべったりのようです。 エリ「小石ー小石ー!」 ヘソナイト「やめろ!ひっつくんじゃない!邪魔だ!」 と口では言いつつもまんざらではなさそうなヘソナイトなのでした。 最後はソフィーとミクです。他のメンバーが楽しそうにしている中、ミクは一人浮かない顔をしています。 ミク「これでソフィーさんともお別…いや、これで元のアイドルとファンの関係、ですね…」 ソフィー「ミクさん!あ、あの、同じルーンフォークとしての仲間でもありますし…こ、これからも私とお友達でいてくれませんか!」 もじもじとしたソフィーから発された友達という言葉。ミクはその響きに大きく目を見開きますが、間もなくその表情は笑顔へと変わります。 ミク「…そうですね、ソフィーちゃん。こちらこそこれからも友達でいてきれますか?」 ソフィー「もちろん、ミクちゃん!」 そう返すソフィーの顔も満面の笑顔です。 ミク「でもソフィーちゃんの友達であると同時に私はアイドルミクでもあります。これからも私のファンでいてきださいね?ソフィーちゃん?」 ソフィー「うん、これからも全力で応援するよ、ミクちゃん!」 これにてアイドルと冒険者の織り成した8日間の物語は終幕です。この交差が彼ら彼女らのこれからにどんな変化をもたらしたのかは、神のみぞ知ることでしょう。 Amazing Days!! ―終―