約 814,610 件
https://w.atwiki.jp/regulusknights/pages/8.html
動画(youtube) @wikiのwikiモードでは #video(動画のURL) と入力することで、動画を貼り付けることが出来ます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_209_ja.html また動画のURLはYoutubeのURLをご利用ください。 =>http //www.youtube.com/ たとえば、#video(http //youtube.com/watch?v=kTV1CcS53JQ)と入力すると以下のように表示されます。
https://w.atwiki.jp/regulusknights/pages/6.html
更新履歴 @wikiのwikiモードでは #recent(数字) と入力することで、wikiのページ更新履歴を表示することができます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_117_ja.html たとえば、#recent(20)と入力すると以下のように表示されます。 取得中です。
https://w.atwiki.jp/regulussov/pages/12.html
先史時代 この地域での解剖学的な現代人の最古の痕跡は、中期旧石器時代からの現代イスラエルのカルメル山の地域で発見された。しかし紀元前90,000年頃のアフリカからのこれらの移民は成功しなかったようである。紀元前60,000年、ネアンデルタール人のグループは、悪化する気候の恩恵を受け恐らくもう一度アフリカに閉じ込められていた原始人のグループに取って代わったと推定される。 アフリカからの2番目の動きは、紀元前52、000年から50,000年までのBoker Tachtit後期旧石器時代の文化によって示される。この人種グループの文化は、イランのバドシャンオーリニャック文化、および後のセビル文化Iのエジプト文化と高い相関を示している。 スティーブン・オッペンハイマー教授は、これが現代の人間(恐らく白人)グループの北アフリカへの移動を反映していると述べた。 これは、ホモサピエンス後期旧石器時代の文化がネアンデルタール人のレヴァロ-ムスティエ文化に取って代わり始める変遷の決定的な点を定義している。 紀元前40,000年のパレスチナは、紀元前39,000年から24,000年まで続くレヴァント-オーリニャック文化に占領されていた。この文化は、アティトラン文化とともに、アナトリア南部に至るまで、アンテリア文化(後期オーリニャック文化)として拡大に成功した。 最終氷期最盛期の後、新しい亜旧石器時代の文化がパレスチナ南部に現れた。細石器型のケバラ文化の出現は、レバント後期旧石器時代の文化的連続性の重大な断絶を意味している。細石器を使用するケバラ文化は、弓矢の使用と犬の家畜化に関連している。紀元前18,000年から10,500年にかけて、ケバラ文化は、弓と矢を使用し、砥石を使用して発達した野生の穀物を収穫する初期の細石器文化との明確なつながりを示している。これは紀元前17,000年 のエジプトのクッバニーヤ文化、ひいてはサハラのさらに初期のアテール人の伝統から生まれました。一部の言語学者は、これを中東でのノストラティック言語の最も早い到着と見なしている。 ケバラ文化は非常に成功し、レバント地方全体に広がった後のナトゥーフ文化(紀元前12,500〜9,500年)の祖先になった。これらの人々は最初期の定住集落を開拓し、当時この地域で豊富にあった野生の穀物の漁業と収穫から自分たちを支えていた。1 農業が始まる約4,000年前の紀元前12,400年、ナトゥーフの狩猟採集民が住んでいたシュバイカ1の遺跡で59年の時点で最も古いパンの残骸が発見された。 ナトゥーフ文化はまた、犬の最も早い家畜化を示しており、人間の居住地の狩猟と保護におけるこの動物の支援がこの文化の成功した普及に貢献した可能性がある。レヴァントのアナトリア東部とシリア北部では、カヨヌとムレイベットのナトゥーフ文化が最初の完全な農業文化を発展させ、野生の穀物を追加し、後に飼いならされた羊と山羊をも家畜化した。 肥沃な三日月地帯には、最終氷河期の終わり(紀元前10,000年頃)から歴史の始まりまで、いくつかの異なる文化が繁栄していました。メソポタミアで最も古くから知られている新石器時代の遺跡の1つは、紀元前7000年頃に定住し、ジェリコ(レバント)やチャタルヒュク(アナトリア)と広く同時代のジャルモである。サマラやテルハラフなどの他の初期の新石器時代の遺跡はメソポタミア北部にありました。メソポタミア南部のその後のより乾燥した入植地ではより複雑な灌漑方法が必要だった。これらの最初のウバイド時代の文化の間に、北からサーマッラー文化を持ち込んだ農民が定住した入植地はエリドゥと呼ばれている。 紀元前8500年から7500年までに、先土器新石器時代A(PPNA)文化はパレスチナ南部のナトゥーフ文化の初期の地元の伝統から発展した。これらの人々は丸い家に住み、テルエススルタン(古代ジェリコ)に貴重な淡水の泉を守る人類最初の防御施設を建設した。これらは紀元前7500年に、シリア北部とユーフラテス川から到来した正方形の家に住む土器前新石器時代B(PPNB)の文明に置き換えられた。 紀元前8500年から7500年の間に、エジプトの文化(特に石を加工するためのOutachaレタッチ技術)との明確な親和性を示す別の狩猟採集民グループがシナイに存在した。このハリフィアン文化は、エジプトのイスナン文化とヘルワン文化(紀元前9000年から4500年まで続いた)の陶器の使用を採用し、その後、紀元前6000年の気候危機の間にPPNB文化の要素と融合して形成した可能性がある。ジュリス・ザリンスがシロアラビアの牧歌的なテクノコンプレックスと呼んでいるものは、古代近東で最初の遊牧民の牧畜民で広まった。これらは紅海に沿って南に拡大していった。 シリアのアミク谷では、 PPNB文化が生き残ったようで、さらに南の文化的発展に影響を与えている。遊牧民の要素がPPNBと融合して、ミンハタ文化とヤルムーク文化を形成した。これらは南に広がり、古典的な混合農業地中海文化の発展を開始し、紀元前5600年から、この地域の最初の銅器時代の文化であるガッスリア文化と関連付けられました。 メソポタミアは、紀元前10,000年頃からの新石器革命の初期の発展の場所で、車輪の発明、最初期の農業、文字、数学、天文学など、人類の歴史の中で最も重要な発展のいくつかに影響を与えた」と指摘されている。 古代 歴史上最も初期の文明が文明の発祥地と広く見なされているメソポタミア(イラク)のサマー人によって紀元前3500年頃に設立された。サマー人とアッカド人、そして後にバビロニア人とアッシリア人はすべてこの地域で繁栄した。 紀元前4000年紀の間に、メソポタミア南部では都市国家が発展し、その司祭が都市の守護神を代表する神殿が支配していた。都市国家の中で最も著名なのはサマーで、この地域に自身の言語を広めた。これは恐らく人類で初めて文字に書かれた言語であり、サマー文明は人類の最初の大規模文明になった。紀元前2340年頃、サルゴン大王(紀元前2360年~2305年頃)は南部の都市国家を統一し、世界初の帝国であるアッカド王朝を成立させた。 この同じ時期に、サルゴン大王は娘のエンヘドゥアンナをウルのイナンナの大巫女に任命しました。彼女を世界史上最初の著名な作家として確立した彼女の著作は、この地域でのサルゴンの地位を確固たるものにするのにも役立った。 紀元前3000年ごろのメソポタミアはジェムデトナスル遺跡にちなんで名付けられたジェムデトナスル時代と呼ばれている。ジェムデトナスル時代は一般的に紀元前3100年から2900年頃とされる。ジェムデトナスル時代は幾何学的で比喩的なデザインの特徴的な塗装されたモノクロおよび多色の陶器に基づいてほかの時代と区分される。これ以前のウルク時代に開発された楔形文字の書記体系はさらに洗練された。これらの粘土板に書かれた言語は恐らくシュメール人のものであると考えられている。文章は主に食料の配給や物や動物のリストなどの管理上の問題を扱っている。この時期の集落は、社会のあらゆる側面を管理する中央の建物を中心に高度に組織化されていた。経済は地元の農業生産と羊と山羊の牧畜に焦点を合わせていた。メソポタミア南部の広い地域にわたるジェムデトナスル時代の均質性は、入植地間の集中的な接触と交易を示している。 シリア北部のイドリブ近くにあるエブラの遺跡は、1975年に発見され、発掘された。エブラは、紀元前3000年頃に設立された東セム語を話す都市国家であったと考えられている。紀元前2500年から2400年までの最盛期でエブラは北はアナトリア、東はメソポタミア、南はダマスカスに達する帝国を支配していた可能性がる。エブラは、メソポタミアのシュメール、アッカド、アッシリアの各州、および北西部の人々と交易していた。ファラオからの贈り物が発掘中に発見され、エブラとエジプトとの接触を証明した。 エブラの言語はメソポタミアの東セム諸語アッカド語と密接に関連しており、最も古くから知られている書記言語の1つである。 紀元前3000年紀から、シリアはスメリア人、エブライ人、アッカド人、アッシリア人、エジプト人、ヒッタイト人を始めとする多くの人種によって争奪の的にされた。
https://w.atwiki.jp/maikuragunzibu/pages/777.html
第二次東地中海戦争(Second east the middle sea war)は、レグルス第二帝国(獅)による最も高貴な共和国モレラへの宣戦布告を発端とする、レグルス帝国とモレラ国及びその同盟国間の戦争である。 基本情報 戦争名  第二次東地中海戦争 場所  欧州から中東 交戦勢力 モレラ国 レグルス帝国 反レグルス同盟諸国 OFC シェラルド Holy Nation義勇軍 戦争目標 レグルス第二帝国 レグルス第二帝国による、最も高貴な共和国への侵略戦争。 背景 【レグルス第二帝国】 レグルス帝国は長年に渡り地中海における覇権を画策していた。その過程としてまず目標は西の隣国、モレラの領有するクレタ島に定められた。同島はレグルスの地中海での勢力拡大を防ぐ蓋であり、確保すればレグルスの東地中海への展開の拠点となり得る戦略的重要拠点であった。 故に同帝国はモレラ国から同島を奪取すべく同国に最後通牒を発し、第一次東地中海戦争が開戦する。(東地中海戦争) 第一次東地中海戦争において戦争目標を達成し得ず苦い休戦を味わったレグルス帝国は、モレラに対抗するべく急速な富国強兵を開始した。その拡大はあらゆる分野に広がり、植民地の確保、軍拡、プロパガンダに至るまで全てであった。 そして2020/02/19、レグルス第二帝国は満を辞してモレラに対し最後通牒を発する。 【最も高貴な共和国モレラ】 各戦線の攻防 地中海海戦(獅 第二次クレタ島海戦) + ... 【接敵】 未明の中、モレラ海軍偵察艦隊はレグルス海軍強襲部隊を探知。 偵察艦隊より敵艦見ゆの電報を受け、モレラ海軍主力艦隊に出航命令が下る。 早朝にはモレラ海軍主力艦隊が出航を終えたが、既にレグルス海軍は目と鼻の先に位置取りしていた。 【戦闘(午前)】 出航を終えたばかりで陣形の乱れたモレラ海軍主力艦隊を目掛け、レグルス海軍強襲部隊が突撃。 駆逐艦以下の小型艦艇による大規模奇襲は大いなる混乱を与えた。 モレラ海軍は、巡洋艦を始めとした機動力の高い艦艇による機動防御を試みる。レグルス海軍の魚雷艇、駆逐艦を多数撃沈するものの、数的有利を活かした執拗な強襲は次第に迎撃網を浸透した。 【戦闘(午後)】 レグルス海軍強襲部隊の攻撃を凌いだものの、戦闘は夕暮まで続いた。 モレラ海軍は緒戦闘により、陣形、士気ともに大きく乱れていた。 モレラ海軍は戦闘の合間を縫い陣形を再編し、敵艦隊へ反撃。攻勢によって消耗していたレグルス海軍に対し突撃を敢行した。 雷撃を受け速力の低下していた戦艦部隊も攻勢に駆り出されたが、戦果は芳しくなかった。 被害 モレラ海軍 レグルス海軍 戦艦 6隻撃沈 1隻大破後自沈3隻大破 巡洋戦艦 4隻撃沈 重巡 12隻撃沈 軽巡 20撃沈 駆逐艦 30隻撃沈 32隻撃沈 魚雷艇 45隻撃沈 地中海上航空戦 + ... 第二次クレタ島海戦と同時にレグルスとモレラ両国空軍による大航空戦が展開された。 レグルス軍にとっては海戦を優位に進め、モレラの島嶼攻略を優位に進める上で制空権確保は重要課題であり、それを防ぐ為にもモレラにとっても制空権の確保は重要であった。 よって必然、両国空軍の激戦が繰り広げられることになったのである。 初期の展開において戦況は流動的であった。両軍の莫大な空軍が惜しみなく投入された空戦は第二次世界大戦の航空決戦、バトルオブブリテンに匹敵するとまで言われるほどであった。 戦況が動いたのは第二次クレタ島海戦の決着である。 モレラ海軍主力を撃破し喪失の可能性を排除したレグルス海軍はその機動艦隊を大規模投入、対等であった両軍の戦略バランスを完全にレグルス優位に傾かせた。 エーゲ海海戦 + ... クレタ島海戦の勝利によって東地中海の制海権を奪取したレグルス帝国海軍は更なる戦果と補給路の寸断を計画した。 この案は帝国大本営によって承認され、実行に移された。 まず艦隊から高速艦隊が抽出され、同艦隊はクレタ=ドデカネスラインを突破しエーゲ海に侵入した。 モレラ空軍はこれを捕捉、海軍に伝えられた。 主力艦隊を喪失したモレラ海軍であったが、未だに交戦能力は健在であり、軽巡洋艦を主体とした艦隊が臨時編成、迎撃に出撃した。 数時間後、両艦隊は接触し交戦を開始した。 モレラ側は射程優位を活かし砲戦を継続、レグルス海軍駆逐艦多数に被害を生じる。 レグルス艦隊司令は不利を察すると艦隊に水雷突撃を命令、雷撃能力を残す艦による一斉突撃が行われ、雷撃後の混乱の隙を突いて撤退した。 被害 モレラ レグルス 駆逐艦 28隻撃沈 軽巡 8隻撃沈 ロードス島の戦い + ... 東地中海の制海権を握った事を確認したレグルス参謀本部はクレタ島上陸作戦の助攻としてのロードス島の攻略を開始する。 ロードス島は事前に要塞化されていたがレグルス本土からの重列車砲の射撃と空襲により防御力は半減しており上陸を容易とした。 レグルス海兵隊は早朝にかけて艦隊の援護の下上陸を開始、当日には沿岸部を制圧する。 完全な包囲下にある事を認識した防衛隊司令は負傷兵を残された飛行場より輸送機に乗せ脱出、残存兵力は夜間にレグルス陣地に突撃、完全な奇襲を成功させ、玉砕した。 第二次クレタ島の戦い + ... ロードス島上陸作戦と同時、レグルス海兵隊主力は尾鷲・中華軍と共にクレタ島への上陸を開始した。 最重要拠点であるクレタ島の防御は極めて頑強であったが、ロードス島と同じくレグルス側の鉄の暴風と呼ぶに相応しい105cm砲の砲撃、戦艦群の艦砲射撃、そして爆撃機による絨毯爆撃により陸上トーチカは排除されていた。 しかしそれほどの攻撃を持ってしても地下構造物を破壊するには至らず、激戦が展開された。 地下通路を活かしたゲリラ戦を展開するモレラ陸軍・民兵部隊であったが、物量に任せて進撃するレグルス軍に対し次第に劣勢となり、上陸戦開始から5日後、最大の都市イラクリオンが陥落する。 その後も抵抗を続けたモレラ軍であったが、10日が経過した頃には西端に追い詰められ、ついに玉砕、クレタ島はレグルス軍によって制圧された。 メソポタミアの戦い + ... 開戦時よりアナトリア軍はレグルス北方要塞線に対し猛烈な攻撃を行なっていた。 レグルス軍は陸軍主力を展開して防衛に当たっていたが、クレタ島攻略と同時、遂に西部が圧力に耐えられず突破される。 シェラルド・アナトリア軍はこれを見逃さず機甲師団を展開、突破から僅か1週間でベイルートを攻略、更に1週間後イスラエル防衛軍と接続しレグルス帝都ダマスカスに迫った。 エルサレム攻防戦 + ... 開戦と同時にエルサレムは完全に包囲され陸の孤島と化した。 しかしシェラルド側防衛指揮官アーベルトフルト第六軍司令官は継戦し続け、都市を木っ端微塵に粉砕する程の砲撃を掻い潜り地形を生かした機動防御を展開、レグルス軍の攻撃を退け続けた。 そして遂に物資が尽きる直前にして強行南下してきたシェラルド軍と接続、エルサレム包囲戦は終結する。 第二次メソポタミアの戦い + ... 陸戦において完全な優位を確保したシェラルド軍はレグルス帝都ダマスカスの攻略作戦を計画し、戦力を整えつつあった。 一方でレグルス軍は国家非常事態令を発動、国民祖国防衛突撃隊を編成、ありったけの兵力をかき集め反攻を試みる。 敵の攻勢作戦を阻止できなければ最早シェラルド軍を止める事は出来ないと理解していた帝国大本営は残存兵力による一斉反攻作戦の発動を命令する。 機甲師団を一挙に投入しハタイ県で敵を分断、殲滅すると言うこの作戦は「Operation Over Drive」と命名され、実行に移される。 シェラルド軍はこの動きを察知し、防衛命令を発動したものの攻勢準備中であった部隊にとっては寝耳に水であり、混乱を引き起こした。 結果として劣勢であったレグルス軍は、シェラルド側の卓越した指揮により敵主力の撃滅には失敗したものの国内から敵軍を追い出すことに成功、敗北の可能性を一先ず避けることができたのであった。 アナトリアの戦い + ... 国内からの敵軍排除に成功したレグルス軍参謀本部は追い討ちとして更なる攻勢計画を立案する。 アナトリアは山岳であり攻撃には大きな困難が伴うが、敵の疲弊・再編成の可能性を考慮した結果大本営は作戦を承認、第一次アナトリア攻防戦が勃発する。 この戦いには双方の主力戦車同士の戦闘が数多く発生し、さらに双方の兵力が膨大であったことから被害も拡大の一途を辿った 最終的にシェラルド軍は防衛を断念、防衛線の再編を図り後退したことからこの大規模戦闘は一旦の終結を迎えた。 第二次アナトリアの戦い + ... アナトリア攻勢作戦を成功させたレグルス軍はアナトリアを戦争から脱落させる為に対アナトリア最終攻勢作戦を立案する。 またシェラルド軍もこの動きを察知し決戦準備を整えつつあった。 そして第一次アナトリアの戦いから75日後、攻勢準備を整えたレグルス軍による最終攻勢が発動される。 この戦いには双方合わせて150万以上の陸軍兵力が投入され、第二次東地中海戦争最大の陸戦となった。 地面を丸ごと掘り返す様な濃密な砲撃が交わされ空では大激戦が繰り広げられた。 そして遂に被害の終わりのない拡大を憂いたアナトリア指導者によってアナトリアは降伏、第二次アナトリアの戦いは終結する。 終結 第二次アナトリアの戦いによってシェラルド・アナトリアが脱落したことによって陸軍戦力のバランスは崩れ去り、モレラはレグルスに対し講和の打診を行う。 シェラルドの侵攻によって国内産業に重大な打撃を被ったレグルスにもこれ以上の交戦は困難であり講和を受諾、仲介役を買って出た北連戦艦上で終戦協定が締結される。 北連戦艦の位置からクレタ島条約と命名されたこの条約において ドデカネス諸島の割譲 ハタイ県の割譲 アナトリア・モレラからレグルスへの賠償金 イスラエルの自治の承認 が確定、第二次東地中海戦争は終結する。 しかしレグルスはクレタ島の奪取に失敗、モレラは領土の喪失と手痛い敗北を被ったことから、第三次東地中海戦争の火種は残されることになった。
https://w.atwiki.jp/maikuragunzibu/pages/760.html
インド洋戦争(Indian ocean war)は、ルークリア人民共和国によるレグルス第二帝国への宣戦布告を発端とする、レグルス第二帝国とルークリア人民共和国及びその同盟国間の戦争である。 基本情報 戦争名  インド洋戦争 場所  インドから中東 交戦勢力 ルークリア・レチアル人民共和国 レグルス第二帝国 ハルコマ帝国 大三本帝国 スィヴェールヌィ諸島共和国 戦争目標 レグルス第二帝国 ルークリア人民共和国の無条件降伏 ルークリア人民共和国 レグルス第二帝国の攻略 背景 【レグルス第二帝国】 【ルークリア人民共和国】 各戦線の攻防 アラビア半島方面 アラビア上陸作戦 オマーン、マスカットにおいてルークリア上陸軍30万人が上陸を開始。 レグルスはこれを守りきれず、橋頭堡を確保された。 ルークリアはすぐさま増援80万人を派遣、陥落に向けて始動した。 第二次ルブアルハリ会戦 第63歩兵師団とルークリア軍が衝突、63師団は奮戦したが玉砕、防衛線は突破された。 アラブの砂嵐作戦 レグルス第二帝国は一大反攻作戦「アラブの砂嵐作戦」を始動、上陸軍撃滅を行うべく行動を開始した。 レグルス海軍インド洋艦隊を出撃、同海域の制海権を奪取、ルークリア軍は補給難に陥る。 レグルス軍はこれを見逃さず攻勢、ルークリア軍前線は崩壊、後退を開始した。 第二次ルブアルハリ会戦 ルークリア軍は残存戦力で前線を再構築、防衛戦を展開、レグルス軍はここを第63師団の復讐とばかりの攻勢を行い、防衛線を突破、ルークリア上陸軍は完全に崩壊した。 こののちレグルス軍はマスカットを奪還、殲滅戦に移行した。 セイロン島上陸作戦 レグルス軍はルークリアの懐ともいえるセイロン島に大規模な上陸作戦を実施し、アラビア半島からの撤退に中央司令部が混乱していたルークリアの前線を次々と突破し、これを制圧するとともに守備隊の民兵第32、33、34師団を降伏させた。 ルークリア本土上陸作戦 セイロン島を制圧したレグルス軍は、島内の港からルークリア本土の5箇所に上陸作戦を決行した。セイロン島の被制圧が民衆に拡散し、暴動の起こっていたルークリア守備隊は機甲師団主体で練度も充足率も高いレグルス上陸軍になすすべもなく港を明け渡し、本土上陸を許した。 ルークリアの降伏 レグルス軍は快調に進撃していき、それによってルークリア軍は撤退を繰り返して、戦線の再構築も間に合わなくなってなっていった。 民衆の反乱も対処しきれなくなったルークリア軍はついに内部からも崩壊しはじめ、急速に瓦解していった。 ルークリアの首都アジメル市内に入ったレグルス軍は、ほとんどなんの抵抗もなく中枢を完全に占拠し、程なくしてルークリアは降伏した。 ルークリア首相タンセディア・レスアロメル・アレクサンドロ・レチアと諸官僚は、この時すでにスィヴェールヌィ諸島共和国に亡命しており、講和会議には陸軍総帥が参加することとなった。
https://w.atwiki.jp/timeshift/pages/55.html
MHP:720 種族:Animal サイズ:小 属性:風 アクティブ DEF:0 MDEF:5 出現場所: 取得中です。 Dropアイテム: 風原石 サイファー サイファー(レア) 集中のポーション s1ゴーグル s0ネックレス レグルロカード
https://w.atwiki.jp/minasava/pages/1117.html
【元ネタ】テイルズオブエターニア 【CLASS】 【マスター】 【真名】ファラ・エルステッド 【性別】女性 【身長・体重】161cm・46kg 【属性】中立・善 【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷B 魔力E 幸運A 宝具B 【クラス別スキル】 【固有スキル】 レグルス流:A 彼女が用いる格闘技の流派。創始者は英雄レグルス レグルス道場にて伝授されており、そこでは「肉を切らせて骨を絶つ」事が流派の基本とされている。 心眼(真):D 修行・鍛錬によって培った洞察力。 窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、 その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”。 友誼の証明:C 敵対サーヴァントが精神汚染スキルを保有していない場合、 相手の戦意をある程度抑制し、話し合いに持ち込むことが出来る。 聖杯戦争においては、一時的な同盟を組む際に有利な判定を得る。 【宝具】 『獅吼爆砕陣(かりゅうえんぶ)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~5 最大捕捉:1人 掌底を出した後獅子の闘気を放つ。それを3回繰り返し 【解説】 テイルズオブエターニアのヒロイン。 女性ながら腕力に自信があり、格闘技を得意としている。 幼い頃ある事件で親を亡くし、伯母の家で畑仕事を手伝う日々を送っていたが、 空から降ってきた謎の少女メルディとの出会いをきっかけに、幼馴染で主人公のリッドとともに旅立つ。 非常に積極的で、困っている人を放っておけない性格。
https://w.atwiki.jp/maikuragunzibu/pages/795.html
第十回十字軍 この項目では第十回十字軍について説明しています。そのほかの企画については過去企画を参照してください。 この記事には参考文献や外部リンクの一覧が含まれていますが、脚注による参照が不十分であるため、情報源が依然不明確です。適切な位置に脚注を追加して、記事の信頼性向上にご協力ください。(137年5月) 第十回十字軍(英 10th Crusaders)とは、統一暦137年からローマ・カトリック教皇と神聖ローマ皇帝エリック1世によって開始された聖地奪還戦争である。先に復古した神聖ローマ帝国を含め、欧州の国家を巻き込む一大戦争となった。 目次[非表示] 1. 背景 2. 開戦後の経過 2-1. 緒戦とレグルスの攻勢 2-2. イェルサレム戦線 2-3. 一時休戦 2-4. 奇襲攻撃と再戦 3. 終戦と講和 4. 影響 5. 関連項目 6. 参考文献 第十回十字軍 ▲アナトリア半島に到着した皇帝エリック 交戦勢力 神聖ローマ帝国 イェリング朝シェラルド王国 5FEFADD7-45EA-4C13-8820-5556246E7458.jpegレグルス第二帝国 イズミル大公国 オラニエ朝ヴァルキア王国 ザクセン朝スミトラント王国 モレラ共和国 背景 統一暦132年にシェラルド王国との同君連合を解消したレグルス第二帝国は、同時に国内のシェラルド軍の掃討を開始した。ほぼこの目的は達成されたものの、聖地イェルサレムから一大港テルアビブまでの強固な防衛線を破ることはできず、レグルス第二帝国の腫瘍のように残っていた。 この中発生した第二次東地中海戦争において、イェルサレムはレグルス軍に対する大きな障害となった。アナトリア軍との挟撃により一時窮地へと追いつめるが、戦線安定後はレグルス軍余剰戦力がイェルサレム軍方面に展開されたため、本来の防衛線まで撤退し、このまま残ることとなった。 統一暦135年、第二次地中海戦争でイェルサレムの戦略的価値が高まったことを受け、レグルス第二帝国政府は奪還を模索。シェラルド=イェルサレム軍占領地域を封鎖し、シェラルド王国に対して撤退を要求した。しかしシェラルド王国はこれを黙殺、イェルサレム救援艦隊および輸送機によって物資支援をおこなった。封鎖したレグルス軍との戦闘は海空合わせて幾度も発生し、イェルサレム駐屯軍の充足率も下がり始めた。 イェルサレムを明け渡す気配のないシェラルド王国に対し業を煮やしたレグルス第二帝国上層部はシェラルド王国に対して宣戦布告した。これに対しシェラルド王国は聖地イェルサレムの維持のために神聖ローマ帝国諸邦および教皇に対し十字軍を要請、ただちに受理されると一路アナトリア半島へと向かった。 開戦後の経過 緒戦とレグルス軍の攻勢 戦端はアナトリア半島で開かれた。不休でアナトリア半島に進軍した神聖ローマ連合軍は国境付近でレグルス軍と会敵、戦闘が発生した。昼過ぎに発生した本戦闘では、主力軍同士が激突することとなった。西部方面においては主力軍同士が先頭をおこなう一方、東部方面ではイズミル大公国を筆頭とするアナトリア諸侯軍とアルメニア辺境伯軍が支えていた。夕方に差し掛かったころアナトリア諸侯軍が瓦解し、東部方面の戦線が崩壊すると最左翼で戦闘を続けていたアルメニア辺境伯軍は包囲を逃れようと急に踵を返し撤退。撤退中に河に差し掛かった辺境伯は落馬、鎧に身を包んでいたこともあり溺死する。指揮官を失った辺境伯軍は散り散りに撤退した一方、西部方面の皇帝エリックにも辺境伯死亡の一報が届けられた。これに皇帝は混乱し、精彩を欠いた指揮により全軍が一時撤退することとなった。さらに日が暮れると、レグルス軍は後方の十分な火力支援によって縦深作戦を展開。一部が突破されたものの、準備の整っていない神聖ローマ連合軍の陣形は縦に長く、突破されることなく撤退に成功した。 一時撤退した神聖ローマ連合軍は態勢を立て直すことを目指すが、その度にレグルス軍が襲来し、被害を次第に増やしながら更に奥地へと押し込まれていく一方であった。しかしレグルス軍も山地であるアナトリア半島において150個師団を投入しており、補給線が限界を迎えるのが早かった。ここで両軍は睨み合いを始めることになる。イェルサレム戦線 一方で、より地獄の様相を呈したのがイェルサレム戦線である。レグルス軍は当初、イェルサレム戦線は縦深作戦をもってすればほんの2、3日で陥落するだろうと考えていた様子だが、イェルサレム防衛隊は必死の抵抗を開始した。既にシェラルド本国の潤沢な物資・資金援助によって充分な防衛線と兵器を仕入れていた防衛隊は、レグルス軍火砲をかろうじて耐え抜くことになる。楽観しながら進軍するレグルス軍に対し、これを撃滅せんと防衛隊が抵抗を見せる。イェルサレム・テルアビブ以外の中小都市はほぼ即座に陥落したものの、テルアビブでは休戦の少し前まで、イェルサレムでは休戦までの間耐え抜くことになる。防衛隊はゲリラ戦を主体とし、進軍する歩兵および戦車に対しては携行対戦車ミサイルや機関銃陣地などで対応、火砲陣地に対しては別に編成された遊軍部隊が各個撃破するなど、楽観視していた上層部は面食らうことになってしまった。一時休戦 神聖ローマ皇帝とローマ・カトリック教皇は、乗り気でない姿勢を示していたスミトラント連邦王国のハインリヒ9世からさらなる戦力を引き出そうと考えていた。皇帝に指示を受けたローマ・カトリック教皇がハインリヒ9世に対し「破門」を突きつけると、しぶしぶ承諾して自ら第21近衛師団、第22近衛師団を率いて戦線へ出向いた。しかしこれは条件付きの出陣であり、教皇には「到着後1週間以内に外交的にイェルサレムの安全を確保出来たら、我々は十字軍から手を引かせていただきます」と伝えてあった。戦線到着後、白旗を掲げながら少数の部隊と共にレグルス領内に侵入、敵師団と遭遇した。上官に会う旨を伝えると、レグルス兵士はこれをしぶしぶ承認、日を置いて軍団長と対面することになる。軍団長とは穏やかな対面であったとされ、イェルサレムにおける異教徒の礼拝を認めることと引き換えにこれを軍としては承諾した。無事に休戦条約が結ばれるとスミトラント王とその派遣師団はドイツへと帰投した。この話を事前に通されていなかった皇帝はヨーロッパへと帰る義父を見て激怒したようであるが、同行した司教に諭され事なきを得た。一方レグルス軍ではいち軍団長の方針で結ばれた休戦条約に対し強硬派が今こそ攻撃すべきと論じたが、穏健派がこの機に我々も体制を立て直すべきであると説得してこの条約を正式に認めることとなった。奇襲攻撃と再戦 休戦条約が非公式ながらも締結されたのちは、ほぼ戦闘が起こることはなかった。神聖ローマ側はイェルサレムへの空路による補給作業、アルメニア辺境伯死亡に伴う息子ジョスランの継承及び出陣、軍隊再編などに追われ、レグルス側も伸び切った補給線の改善、山岳型の師団に変更するなど、両軍ともに多忙に見舞われていたからだった。しかし、その休戦も長くは続かなかった。というのも、アルメニア辺境伯軍の指揮を継いだ辺境伯ジョスラン3世が、勝手にレグルス側の補給隊に対して攻撃を敢行したのである。彼は血気盛んな男であったので、その危惧は神聖ローマ帝国内では騒がれていることであった。アナトリア半島でのバカンスを楽しみ始めていた皇帝エリック1世もこれには面食らって今度こそ怒りの表情をあらわにしながら「これは戦争再開になる」とつぶやき、全軍に対して攻撃命令を出すことになる。一方レグルス側では、補給隊の損失と敵軍の一斉攻勢に対し、休戦条約締結を推進した穏健派の立ち位置が危うくなっていた。これ以降は強硬派がこの戦争における主導権を握ることとなる。この奇襲攻撃は当然レグルス軍をアラブへと追い返すことになった。アナトリア半島をほぼ回復し、この戦線を維持するための補給線も充分であったため、今度は旧国境付近での膠着状態へと場所が変わっただけであった。一方でアルメニア伯の勝手な行動が一番衝撃を走らせたのは当然イェルサレムである。防衛隊隊長を任されていたボードゥアンはイェルサレムにおける休戦期間延長を求めたが、ほぼ万全のレグルス軍に当然受理されるはずもなく彼らはまた補給のない状態でレグルス軍に対峙することとなった。 終戦と講和 イェルサレム戦線ではじりじりとレグルス軍が迫っていたもののアナトリア半島では両軍ともに消耗戦を延々と続けている状況が続いていた。双方とも疲弊し始めたところで中華の財政破綻が恐慌となって両国に波及してしまう。シェラルド・レグルスともに中華に対し7000億ドルの投資を行っていたが、この債権が回収不可能になったのだ。両国経済は破綻寸前になり、国民の間でも講和ムードが加速、そのまま結実する。 講和会議は国境にほど近いアンティオキア(アンタキア)で、比較的スムーズに行われた。講和条件はいたって簡単で、ほぼ原状復帰で決定した。ただし神聖ローマ帝国側が少々不利であったこともあって、イェルサレム領が少しレグルス側に渡されることとなった。賠償金等は講和の原因から両国とも請求しないことになる(講和会議中、どちらも賠償金欲しさに双方が破格の賠償金を要求していたとの噂もある)。また、この講和条約では停戦期間が設けられ、今後6年間の不可侵条約も同時に締結された。 影響 影響は起こってるなうだよ 関連項目 ● 神聖ローマ帝国 ● レグルス第二帝国 参考文献 ● 本間 煮阿点『神聖ローマ帝国の十字軍を見る』2015年、鷽矢出版 ● 歳津世 羅馬「第十回十字軍再考論」軍事部大学文学部論文集『晴 Vol.65』所収、2019年6月、軍事部大学出版
https://w.atwiki.jp/compe/pages/13.html
レグルスは激怒していた。 必ず、かの邪知暴虐の主催者を除かなければならぬと決意した。 レグルスにはこの催しの理屈がわからぬ。レグルスは、個で完結し、満たされた高潔な存在だと己を自負している。 与えられた福音書に従い、妻を侍らせ謙虚に暮らしてきた。けれども己の権利の侵害に対しては、人一倍敏感であった。 レグルスは「新たな花嫁が見つかる」という福音書の指示に従い、愛する妻たちの同伴のもと、野を越え山を越え、水門都市プリステラに向かっていた。 しかし今は、意味の分からないこの悪趣味な催しに参加させられている。 このバトル・ロワイアルは、レグルスの私財を、権利を、身勝手かつ無意味に侵害していた。 「まったく、僕を妻たちから引き剥がして、突然こんなところに拉致するとかまず前提としてあり得ないよね。度胸だけは評価できるけど、よりにもよって命のやり取りを強制するとか、もう穏健な僕でも姿も見せない臆病で卑劣で、とんでもないクズだなとしか言い様のない行為だよね」 「自分の都合で相手の同意を得ずにやりたくもない事をさせるって本当に人間として最低だよ。願いを叶えるとか言ってたけど、仮に僕がその権利を望むとしてもまず先に話を通さないなんて常識的におかしいでしょ、っていうか決定的に間違ってるのは明らかだね。僕は優先すべき福音書の指示があるし、誰にだって細やかながらも守られるべき権利ってものがある筈だ」 「ていうか僕はさ、まず、こういう争いとか、元々嫌なんだよね。僕としては、僕はこう、平々凡々とただただひたすら穏やかで安寧とした日々を享受できればそれで十分、それ以上は望まない男なんだ。そんな無欲で謙虚な僕に殺し合えとか、人選として致命的に間違っている。というか、僕を利己的な殺人鬼だと安易に決めつけてるって事だよね。これはもうさ、温厚な僕でも怒ってもいい場面だと思うよ。 仮に主催者が異常者で、僕とは全く違う常識の中で生きてきたからそういった権利を知らないって事もあるかもしれないけどさ、でもそれならそれでまず自分の無知を自覚して、そこから始めるのが人として当然だし、当たり前のことだよね。自分が世界の中心だって考え方はまず当たり前の事だけど、論外だよ。自分の常識が他人と違う事を予め省みるべきだよね。そうした努力もせずに、いきなり意味不明な選択肢をこうして提示するだなんて、相手に歩み寄る気が無いって事だよね?」 「そもそも個人の権利なんて尊重されて当然のものをそう何度も主張したくなんてないけどさ、現時点でそもそもこの状況自体が僕の権利を、数少ない資産を侵害しているって事が解らないのかな。というか最初にさ、その事を理解して自分で自分をおこがましいとか思えないものなのかな? そういう当たり前のことができないなんて、人として卑劣と言われてもしょうがないとさえ思えるよ。……というか、もう僕の福音書を勝手に盗んでる時点で、推定無罪の域を越えてるよねぇ! これはもはや、他者への権利の侵害だ! 温厚で無欲な僕に対する、僕の権利の侵害だ!!」 主催者に対する怒りと不満、福音書を没収された不快感が滝のように口から溢れている。 レグルスが殺し合いに否定的なのは事実。なら対主催であるのかと問われれば否である。 結論から言えば、レグルスは速やかに権利の強姦魔である主催を殺し、この場を脱出する事を計画していた。 彼の理屈では、殺し合いの否定と参加者の殺害は矛盾なく両立していた。 口では散々殺し合いを否定していたが、現状では優勝が一番手っ取り早い帰還手段であることは明白である。 事実、強欲の権能があれば優勝は用意だ。ただ上空から時を止めた砂粒なり何なりをばら蒔くだけで決着はつく。 ……が、いざ実行に移そうとした時、新たな問題が浮上した。 「ーーーうぐぅ!? ハァ……ハァ……ま、まさか……」 痛いほど高鳴る心臓の鼓動に、レグルスは、己が無敵では無くなっている事を自覚した。 より具体的に言うと、レグルスを無敵たらしめる権能、『獅子の心臓』が無効化されている。 レグルスの権能は欠点があり、「自分の心臓」の時間だけは止められない。その欠点を補うため、彼は「小さな王」と名付けた疑似心臓を妻たちの心臓に寄生させていた。 それが使えないということは、恐らくレグルスの妻たちは、主催者によって消されたのだ。 「ああああ!! 下劣で卑劣な主催の屑め!! 人を誘拐するだけじゃ飽き足らず、僕の権能という権利まで侵害するのか!! しかも何の罪もない妻たちも殺すなんて、恥知らずの異常者め!! こんな非道極まりない行為、許されない、許される訳がない!!」 レグルスは子供の癇癪のように怒鳴り散らすも、何も状況は変わらない。 暫くして激情も収まったレグルスの脳裏に、ある天恵が沸き上がった。 (まてよ、逆に考えるんだ……花嫁は、きっとこの催しで僕と出会う運命なのかもしれない。福音書の記述がそう示しているなら、僕は花嫁と出会う運命は決まっている。なら、何も問題はないんじゃないか?) 気休めではあったが、福音書が所有者の未来を示すことは事実。 その都合のいい解釈にレグルスは多少機嫌を良くし、漸く移動を始めた。 「花嫁を迎えにいくのも夫の勤め。うん、さながら白馬の王子様って所かな。少しベタだけど、素敵じゃないか」 レグルスが移動してから半時ほど、やがて彼は参加者を見つけた。 森の奥、ミニスカワンピースという派手な装いの女性が、緑肌の醜悪な魔物の群れに囲まれている。 剣呑な雰囲気と、首輪のない存在が複数という異常事態に、そういえば、と思い出す。 あの姿も表さない卑怯で傲慢な主催者は、殺し合いを円滑に進めるため『えむぴーしー』とやらを場に放っていると言っていた。 首輪の類が無いのを見るに、あれが例の『えむぴーしー』の類いなのだろう。 武器と言えば粗末な棍棒や錆びたナイフ程度で、粗末なボロ切れを纏っただけの装いは同僚の暴食担当を連想させる。 なるほど、個として完成し満たされた自分とは違い、そこらの一般人では囲まれれば手にあまりそうだ。 「まったく、あんな下等な生物まで放って、そうまでして人が死ぬのを見たいのかな。とてもじゃないけど、その異常な趣向は僕には理解できないね。逆に理解したくもないけど」 正論を述べ終わると、レグルスは石つぶてを拾い上げ、『獅子の心臓』で時を止めた状態で投げつける。 世界から拒絶された石つぶては、背後の木々も何もかも巻き添えに、軌道上のゴブリンの群れを轟音を兼ねてぶっ飛ばした。 運良く余波を免れたゴブリンは、消し飛ばされた仲間を呆然と見やると、漸くレグルスの存在に気がついたようだ。 「見れば見るほど気持ち悪いなぁ、その顔。下衆な我欲が見え透いてるよ。その行いも、そのあり方も、何もかも唾棄すべきものだ。僕は世界の調和を尊ぶ人間だけど、君たちみたいな害虫は駆除すべきだと思うし、その方が世界のためになるよね。彼女みたいな被害者を増やさないためにも、僕はあえて手を汚そう。そうして一人一人が労を惜しまず貢献することで、世界は廻っているんだからね」 小鬼に言葉は通じない。しかし、レグルスの歪さは伝わったのか、目敏い小鬼は一目散に逃げ出した。 しかし、レグルスは慌てる事なく、ただ少しだけ息を吐いた。 『時の制止した』吐息は、そのままゴブリンを引き裂き、中身を大地にぶちまける。 レグルスと名も知らぬ女性、両者を除くと全て居なくなった。 駆除を終えたレグルスは、唖然とする女性に向かって歩み出す。 そして、ヘタリこむ彼女に右手を差し出すと、優しく問いかけた。 「やあ、君。大丈夫かい?」 女性は、レグルスが自分を助けた事を理解したのか、真摯に礼をしてきた。 素直に感謝を口にする姿勢に、レグルスの機嫌が良くなる。 なるほど、格好は派手だが、顔は悪くない。美人だ。これで処女なら充分妻に加えるのも吝かではない。 いや、もしかしたら彼女こそ福音書にあった『花嫁』なのでは? レグルスが口を開くより先に、女性が決心したように喋り始めた。 「わたくしと結婚してください。」 「ーーーーは?」 まさかの相手からの求婚であった。 自らを「キングダムの姫」と名乗った女は、レグルス自身も驚くほど従順に婚約に応じた。というか婚約してきた。 聞いたこともない国の王族を名乗る時点で、どこか狂っているのかとも思ったが、顔が良くて処女なら性格はどうでも良い。及第点である。問題はない。 レグルスは機嫌が良かった。 レグルスは多妻の身だ。これまで相応しい女性を娶った経験は多い。 しかし、レグルスが相手から求婚された経験は一度として無かった。 レグルスの基準でも十二分に美人と言える女性から、心から夫に求められるというシチュエーションは、彼の矮小な自尊心を大いに満たしていた。 元々『獅子の心臓』の常時発動には妻は必須だったが、まさかこんなに早く花嫁を見つけられるとは。 情報交換もそこそこに、上機嫌で新たな妻となった姫を侍らせる。 「さて、……そうだな、夫の財産を管理するのも妻の仕事だから、僕のデイパック、君に預けておくよ。 僕はこう見えて武闘派だから、こんなもの使わなくても負けないからね。あ、あと笑うのも表情を変えるのも禁止ね。僕はありのままの君に惚れたんだから。妻の顔が醜く歪むのなんて耐えられないんだ。大丈夫、怖がることはないよ。妻を守るのは夫の義務だからね」 「はい」 「うんうん、実に素直で大変よろしい。さて、最初の夫婦の共同作業と言えば、この催しだね。記念に君に勝利を捧げるよ。その程度の労力は惜しまない。君はただ美しいままに僕を支えてくれるだけでいいんだ。分かった?」 「はい」 「君は素晴らしい女性だね。全く、君のように常識を弁えた人間がもっと世に増えてくれれば、世界は平和になるのにね。君もそう思うだろう?」 「はい」 ゴブリンの死体を背に、どこまでも歪な夫婦の会話が繰り広げられるのだった。 【レグルス・コルニアス@Re ゼロから始める異世界生活】 [状態]:健康、『獅子の心臓』発動中 [装備]:なし [道具]:基本支給品、ランダム支給品×3 [思考・状況]基本行動方針:主催者を被害者の正当な権利として殺す。 1:とりあえず優勝を目指す。 2:夫として妻(姫)を守る。 [備考] 参戦時期は5章直前。 現在「小さな王」を姫に寄生させています。 自分のデイパックを姫に預けています。 【姫@ファイナルソード】 [状態]:健康 [装備]:なし [道具]:基本支給品、ランダム支給品×3、レグルスのデイパック [思考・状況]基本行動方針:キングダムに生還する 1:勇者様(レグルス)に従う [備考] 主人公に救出される前からの参戦。 「小さな王」の効果により、レグルスの疑似心臓に寄生されています。姫に自覚はありません。 レグルスのデイパックを持たされています 【ゴブリン@ゴブリンスレイヤー】 NPC。狡猾で残忍、かつ極めて自己中心的で執念深い。 夜目が利き、暗所を好み、闇夜に乗じて害を振り撒く。 弱そうな参加者を積極的に襲い、基本的に女性は「孕み袋」にする。上位種もいるかもしれない。 このSSが面白かったなら……\ポチッと/ コメントはご自由にお使いください 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/nrks/pages/431.html
レグルス=バーナルド、本編以前のエピソード0的な何か。後編 SSスレに投下したものを一部修正したものです 前編はこちらから ――――かつての惨劇から2年後。 居丈夫レグルスは、山賊団の首領として、それからも領主の軍と戦い続ける日々を送っていた。 今や、対等とは言えないながらも、領主を相手取って相応に戦える勢力になっていた山賊団は、尚もかつての搾取に対する怒りを、その原動力にしていた。 だが、徐々にその色合いは、変化の兆しを見せていたのも事実である。 時がたてば、その怒りも薄れる。そうして志を失えば、ただの『賊』に成り下がる事も、珍しくは無いだろう。 だが――――この山賊団に限って言えば、その結束の元手となったのは、レグルスの采配だった。 先頭に立ち、真っ向から敵と戦い、頭領となった6人の仲間たちの知恵を借り、常に対等の戦いを演じて見せていたのだ。 そして、そんなレグルスが、未だに熱意を忘れない1人だったからこそ、山賊団は未だに抗民勢力として存続していたのである。 ――――しかし、それにも変わる時がやってきた。 「親分! 道を通る奴等がやってきますぜ! 4人です!」 「そうか。また近道のために来た類だな……? 左右を固めて取り囲め! 俺自らが出る!」 その日、レグルスは部下の報告を受けて、縄張りへと侵入した人間たちへの対処に当たっていた。 山賊らしく、その領域を侵す者は力で以って排除していたのである。 もっとも、彼等は相手が引き返すなら、それを認めていたと言うのが、いささか特殊な部分だろうか。 主な収入源を、領主との戦いに求めている、レグルスの方針だった。 「さて……行くか……!」 かつての樫の棍とは違い、金属製の棍棒を携えて、レグルスは砦を出る。 少人数で現われたと言う事は、腕に覚えのある人間なのだろう。ならば、同じく腕に覚えのある自分が向かうのが一番だ。 「親分!」 「おぅ……アレか」 「へい……あのまま、遠巻きに立ち止まってるようです……」 山道に展開した山賊団の一隊と接触したレグルスは、緩やかな下り坂に、纏まっている4人の人影を認める。 向こうもこちらの様子を窺っているのだろう。その姿を確認すると――――。 「あ……? ありゃ、魔術師の類か?」 「そうみたいですね……大方、旅路でここに踏み入ったって所でやしょうか……」 4人の旅人は、みな揃いのデザインのコートとハットを身につけ、その手には思い思いの道具を携えている。 先導しているらしい男の手に持つ、ごつい杖を見る限り――――典型的な『魔術師』の風貌と言えた。 「どうしやしょう……魔術師となると、単なる殴り合いじゃ、済まないかもしれやせん……」 「……俺が行くさ。お前らは包囲を崩さなきゃそれで良い……手出しするなよ?」 「で、ですが親分に何かあったら……!」 「だからこそ、だ……いざとなったら逃げ帰りゃあ良い! 無駄死にするぐらいなら、俺1人ぐらい見捨てりゃいいだろ!?」 「親分……!」 「安心しろ……そう簡単に行くかってんだ……!」 物怖じする部下をその場に残し、レグルスは1人、眼下の集団の前へと躍り出る。 この場合、『数』はこけおどしに過ぎないと、レグルス自身も考えていたのだ。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「……おーし、よく聞けよそこの連中」 「……………………」 1対4。レグルスは魔術師の一行と対峙する。 先頭に立つのは、壮年の男性魔術師――――どことなく『賢者』の風格すら感じさせる、長い白髭を蓄えた男だ。 その背後で息を飲むように控えているのは、赤毛をポニーテールにした女と、シャープなメガネをかけた長身の男、そして傍目に男女の別が分かりにくい中学生程度の子供。 控えている面々はみな若く、先頭に立つ魔術師に従事しているらしい事を窺わせる。 「お前らこの先の街に用があるんだろうが、この道は俺たちのテリトリーだ。大人しく引き返して遠回りするか、有り金全部置いてくんだな! 命まで取ろうなんざ、言わねぇからよ!!」 棍を構えながら、レグルスは吼える。山賊が口にするにしては、いささか美辞麗句の様にも取られかねないが、偽りの言葉ではなかった。 ――――この土地に限って言えば、旅人を襲うよりも領主の不当な蓄えを収奪する方が、よっぽど稼ぎになるのだから。 「……ほほ、随分と腕白じゃな。その意気や善し、じゃ……」 壮年の魔術師が、一歩前へと出る。気圧されている事が一目で分かる背後の3人に比べて、好戦的な笑みすら浮かべているその姿は、対象的だ。 「……腕白って……俺はガキじゃねぇんだ。小僧の遊びみたいな言い方、しないでもらおうか……!?」 「わしからすれば、同じ事じゃよ……10だろうが30だろうがの……そうやって無駄に跳ねッ返っても、しょうがないと分からんか?」 「――――ッ、てめぇ!!」 その余裕の態度が鼻についたのか、レグルスはより威圧的な言葉をぶつけるが、男から返ってきたのは冷笑を伴う嘲りの言葉。 思わず激昂したレグルスは、手にした棍で殴りかかる。とても頑健には見えないこの男なら、一撃で――――。 「……っ、……ぁ、……むぅん!!」 「――――なっ」 その数瞬、男は口元でモゴモゴと何かを呟いていたが、棍が届こうと言うその瞬間に、同時に杖を振るう。 そこにあった光景に、レグルスは思わず絶句する。殴りつけたはずの男の身体が、岩の鎧を纏っていたのだから。 傍から見れば、人間サイズのゴーレムの様な姿となって、その硬い装甲が棍を完全に受け止めていた。 「驚いても仕方なかろう? お前さんが身の程をわきまえずに拳を振り上げた代償じゃよ……――――――――そらぁッ!」 更に男は杖を振り上げる。 ――――背後から、ドドドド――――と言う轟音が聞こえてくる。しかも、その音はどこか籠った響きに感じられた。奇妙な反射をしている様な――――。 「お、親分ッ!」 「何ッ!? ――――――――しまった……!!」 振り返った時、レグルスは何が起こっているのか瞬時に理解した――――同時に、己の敗北も。 巨大な岩の壁が、自分たちと周囲の山賊を分断していたのだ。これでは、レグルスは1人孤立した格好になってしまう。 まして、この男がこんな『小細工』の魔術しか使えないはずもない。こちらを攻撃する方法は、いくらでもあるのだろう。 「…………魔術って奴を、甘く見てた……ぜ…………!」 力なくその場に膝を折るレグルス。事ここに至っては、己の敗北を認めるしかなかった。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「ふむ……ではわしらは、遠慮なく通らせてもらうぞ? 無論、この期に及んで邪魔をするなら……分かっておろうな?」 「……く!」 「親分……」 壁が解かれ、一行は何事もなかったかのように澄ました表情をしていた。一方、周囲の山賊はこの世の終わりの様な表情をしている。 ――――レグルスの敗北。その事実がどうしても信じられなかったのだ。 (……俺の棍が、何の役にも立たなかった……。我流の気が強いとは言え、これでこの2年間、戦い抜いてきたのに……!) 打ちひしがれるレグルス。それは状況に対してだけではない。己の無力さに対してでもあった。 (……魔術ってのは、そんな力があるのか…………いざとなったら、どんな武器よりも……?) 戦場を駆け抜けてきた己の姿を思い出す。そしてつい先ほどの出来事をそこに重ね合わせる。 力――――これは、圧倒的な力だ。 「……………………ッッ!!」 「お、親分……!?」 弾かれるように飛びあがると、レグルスは魔術師一行の前に跪く。その姿に、山賊たちは困惑の色を見せた。 「た……っ、頼む!! 俺にも魔術を教えてくれ!! 俺も……俺も、連れて行ってくれ!!」 必死の表情で頭を下げるレグルス。どよめく周囲の声など、全く気にならなかった。 魔術師の男は、静かな眼でそんなレグルスを見下ろす。弟子らしき3人の魔術師も、大なり小なり、驚いているようだった。 「俺は……俺は、学はねぇ!! 字を読むのがやっとの、無学の体力馬鹿だ! でも……俺は、修めたいんだ、今見た力を!! だから……どうか、学ばせてくれ……!」 纏まらない思いの丈を、それでも何とか口にして伝える。 棒術を始めた時もそうだった――――自分のモノとして修めたい。その衝動がレグルスを突き動かした。 あの時の憧憬を、今は魔術に対して抱いたのだった。 「……お前はその力で、誰かを害するのではないか?」 「俺が山賊やってるのは、領主のせいで村を丸ごと殺されたからだ! 誰も彼もを襲うなんて、そんな事を考えちゃいない! 俺はただ、自分を磨きたいんだ!」 「……それが嘘か真かは、追々見極めればそれで良いとして……お前はこの山賊の頭だろう? 残された山賊はどうするのじゃ?」 「そ、それは……解散だ! 今日を以ってこの山賊団は解散させる!!」 この魔術師に従事するためなら、何でもやる――――レグルスは、自ら率いて、育ててきた山賊団すら捨てると、堂々と言い放った。 「親分、何言ってんすか!」 「……今まで領主どもから分捕った分、蓄えてあるんだろ……? アレを均等分配する。そうすりゃ、金に困って……なんて、ねぇだろ!? それに、無秩序な盗賊集団にする訳にはいかねぇんだよ……この伯爵領から出さえすれば、恐らく大丈夫だ! ここの統治が良くないって事は、噂としては風の国中に広まってる……よその土地にさえ行けば、真っ当にやり直す機会なんざ、いくらでもある!」 残される山賊たちとレグルスの応酬に、やはりざわめきが広がる。方針転換と言うには、あまりにも急転直下過ぎる。 そうした反応も、無理からぬ事だった。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「……レグルス、分かった。お前の言うとおりにするよ」 「ふ、副首領!?」 そのざわめきを破ったのは、古くからの仲間――――たった7人での戦いを誓い合った、かつての村の仲間たちだった。 「後の事は、心配しなくていい。俺たちが、後腐れの無い様に始末してやるから…… それに、お前のおかげなんだ……お前のおかげで、俺たちは領主に『一矢報いる』レベルじゃない……『一太刀浴びせる』勢いで、恨みをぶつける事が出来た…… 俺たちが泣き寝入りしなかったのは、全部お前が俺たちを引っ張って、導いて、戦ってくれたからだ…… そんなお前が望むなら、俺たちは言う様にするよ……レグルス。これを、せめてもの恩返しだと、言わせてくれ……」 「お前ら……すまねぇ、ありがとうな……!」 仲間の言葉に、レグルスは思わず胸が熱くなるのを感じた。自分は、こんな良い仲間に恵まれていたのだと。 無責任に山賊団を放りだす、そんな自分を祝福してくれる。思わず嗚咽が漏れそうになるのをこらえて、レグルスは改めて魔術師に頭を下げる。 「……この通りです。俺がここから居なくなったとして、それが原因で周りの住人に迷惑をかけるような事は、させねぇ……! どうか……どうか……!」 「…………随分、慕われておった様じゃな…………」 静かに、足元に跪くレグルスを見下ろす魔術師。だがその口元には、微かな微笑みが浮かんでいた。 物欲ではなく、己の想いの為――――それだけにここまで自分を進ませる事の出来る眼前の男を、好ましく感じていたのだ。 そして、周りから慕われている様子を見て、ただの荒くれには終わらないとも、感じたのだろう。 「よかろう……ついて来るが良い。お前さんに魔力の素質がなければ、何を教えようとも無駄じゃろうが……お前さんならもしかすると、それすら乗り越えるかもしれんからな……」 「ッッ、ありがとうございます、師匠!!」 しゃがみ込んで、レグルスの手を取る魔術師。レグルスは、傅く様にその手を握り締めた。 「で、お前さんの名前……まずはそこから教えてもらおうかの?」 「……レグルス。レグルス=バーナルドです。師匠……!」 「うむ……わしはアルベルト=フォルス…………よろしくな、レグルス」 「はい、アルベルト師匠!!」 立ち上がらせ、改めて握手を交わすレグルスと、魔術師――――アルベルト。 周りを囲む山賊団は、そんなレグルスの姿に、眩しいものを見る様な視線を向けていた。 ――――こうして、風の国の一地方で力を振るっていた山賊団は解散し、首領レグルスは、一学徒としてアルベルトに従事する事になる。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「…………………………………………」 ――――――――深く、深く、己自身の内へと迫る――――――――。 全ての意識を滅却し、肉体の束縛や感覚から離れ、魂のみの境地へ――――。 「……レグルス……………………レグルス…………? …………眠っておるのか?」 ――――――――深く…………深く……………………ッ――――――――。 「…………しっかり、せいッ!」 「……ッ」 「む……おっ!?」 ――――暗室で座禅を組んでいたレグルスの肩に、アルベルトの杖が振り下ろされる。 しかし、レグルスはその杖が肩を打つ前に、右手でしっかりとキャッチしていた。アルベルトが驚きに目を見張る。 「……なんだ、眠っておった訳ではないのだな…………すると、わしを無視しておったのか?」 「いや……失礼ながら、師匠が入ってきていた事に、気付きませんでした」 「嘘をつくでない。そこまで深く瞑想しておったのなら、こんなに簡単に受け止められるはずがなかろう。それに、今のお前さんがそんな境地に至るにはまだ――――」 「師匠……お言葉ですが、俺はこの杖が真剣である様な状況で、2年間戦い続けてきたんでさ…… 身に迫る刃を避ける事は、生き残る基本です……身に、染み付いてるんでさ」 「…………ほぉ」 ――――魔力の修練の為の瞑想。その行を行っていたレグルスの言葉に、アルベルトは感心した様子で、振り下ろした杖を納める。 (……一辺の武骨者の言う言葉ではあるが……この分なら、成長は早いかもしれんな…… 後は、座学での知識の方さえ汲み上げてくれれば……案外、レグルスの伸び代は大きいかもしれん…………やはり、ただでは終わらんかもしれんぞ……!) 「…………程々にの? 身を追いこむのは修練の内じゃが、身体を壊せとまで言ってる訳ではないのだからな……」 端的に言えば、これまでにないタイプの弟子の有様に、アルベルトは期待をかけたのだ。レグルスは、思いもよらぬ成長を見せるかもしれないと――――。 「……分かっております。師匠…………」 部屋を出ていくアルベルトの背中に一礼を返しながら、再びレグルスは意識の中へと潜っていく。 物質を離れた領域に――――その先に、魔の力の原動力が、もう少しで垣間見えるかもしれないから――――。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「…………………………………………」 「――――レグルス? おーいレグルスー?」 ――――――――深く…………深く……………………ッ――――――――。 「レーグールースッ! 無視しないでよ!!」 「ッ…………な、なんだアイシャ先輩か……瞑想中に脅かすのは止めてくださいよ……ただでさえさっき、師匠が来たってのに……」 「さっきぃ? もう半日経ったんだよ? 正餐の時間だから早く来てよ。みんな待ちくたびれてるんだから……」 またも、深く意識に潜り過ぎて、側に来ていた仲間の声に気付かなかった様だ。赤毛の先輩が、レグルスの隣で頬を膨らませている。 「正餐……!? もう2日経っちまったってのか!?」 「そうだよ。だからレグルスも早く来なさいって! ずっと飲まず食わずでしょ?」 ――――修行に専念すると、どうしても生活リズムやバランスが崩れる。それを防ぐために、アルベルトは2日に1回、一部の例外を除いて全員での食事――――『正餐』を義務付けていた。 断食行や、特別に許可を受けた瞑想以外で、この『正餐』を無視する事は出来ない。 「あぁ……分かったから、先に行っといてくださいよ……消化の行をやってから、すぐ行きますから……」 「……5分経って来なかったら、師匠だけじゃなく私からもお説教だからねー!」 瞑想や睡眠学習の類は、ちゃんと段階を踏んで終わらせなければ、自律神経などに悪影響を残す。 言わば、運動の後のストレッチの様な位置づけで、意識をしっかり覚醒させる手続きが欠かせないのだ。 赤毛の魔術師は、それをちゃんと弁えているのだろう。釘を刺しつつも、素直に部屋を後にした。 「……どうじゃったアイシャ、レグルスの様子は……?」 「声をかけても気づかないぐらいに、意識を落としてましたよー。居眠りしてた訳でもないみたいでしたけど……」 「うむ……やはり、苦行系の飲み込みが早いの……レグルスは…………」 食卓には、既にレグルスを除いた4人が揃っていた。アルベルトはレグルスの様子を聞いて、満足げに頷く。 「ですが師匠……本当に良かったのですか? あの様な狼藉者を、弟子に迎えたりして……」 「ジャミル、人は変わるもんじゃよ? 恐らく……わしの下での修業は、アレの更生の役にも立つじゃろうて……奴自身、悪心を抱いておる訳でもない様じゃしの」 「ジャミルこそ、レグルス君に倣った方が良いんじゃないの? 『男児三日会わざれば~』って、ジャミルが言ってる事じゃん。レグルス君だって、そうなのかもよ?」 「そ、それは……くっ。分かったよアイシャ……」 「…………レグルス…………きっと、手前らよりも、凄くなる…………」 「アルク……?」 レグルスの評価は、弟子たちの中でも難しいものがあった。やはり、その物騒な経歴が、賛否両論を巻き起こす元になっていたのだ。 だが――――沈黙を守っていた弟子、外見に留まらず、その体格や声音まで中性的な少年は、ポツリとレグルスを高く評価する。 「そうじゃな…………わしも、アルクと同じ様に見るぞ……。開花するかは別として、秘めている才能は、恐らくわしが見てきた弟子たちの中でも、かなり高い……」 「……………………」 静かな瞳で弟子3人を見据えながら、アルベルトは口にした。弟子たちは、その言葉の重みに沈黙する 「――――申し訳ないです! 遅れました!」 その沈黙を破って、レグルスは食卓へと参じる。この時はまだ、武骨者な魔術師の卵でしかなかった――――――――。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― (…………やっぱ、色々と思い出しちまうぜ…………。でもま、それこそ本当に色々だなぁ…………) ふと過ぎる過去の回想から、意識を引き戻す。 気がつけば、会議室の中では、小さなざわめきの様なものが広がっていた。 「……あの2人が……?」 「そう……魔術だけじゃなくて、武器をとっても戦える、高弟の2人……」 「武骨者が、付け焼刃の魔術を使うとか、魔導具に頼りきりとか……そう言うのとは一線を画した、本当の『魔法戦士』……」 「先輩達が良く言うだろ? あの2人は『アルベルト流魔法戦士術』の使い手だって……」 どうも、自分の姿を見て、こそこそと噂を交わしているらしい。あまり良い気分のするものではないが――――評価を受けるのは、悪くない。 「ハッ……俺ら噂になってるな、アルク?」 「…………」 横の座席に座っていた、対になって語られる『相棒』に、こそっと声をかける。 「……どうでも良い事さ。手前にとってはね…………それよりも、早く先生に御挨拶したいよ……」 「……相変わらずだなぁ、お前って奴はよ……」 水を向けるも、柳に風と流されてしまう。もっとも、こんな事は何度も繰り返してきた事に過ぎない。 ――――村の体力自慢が、今では魔術の一流派の、ギリギリとは言え高位の弟子扱いだ。 それを思うと、また違った感慨が胸に湧いてくる。 (……師匠に出会わなかったら、俺は今でも故郷で、あのクソ領主とやり合い続けてたのかね……?) 自分がこの道に至ったのは、あの時アルベルトと巡り合ったから。その巡り合わせがなければ、自分はどんな生き方をしていたのだろうか。 ――――今でも、故郷の領主に対する業腹は治まらない。恐らく、その怒りが冷える間もなく、抗民で在り続けたのだろう。 そして、まかり間違えば――――戦場で、命を落としていたのかもしれない。 (……本当に、感謝しなきゃな……師匠には) 無頼を気取った生き方は、そう変わった訳でもない。だが、今は少なくとも一角の生き方が出来ている事は間違いない。 それを思えば、あの時自分を拾ってくれたアルベルトには、感謝してもし足りなかった。 「――――みんな待たせたな。前置きは抜きにして、早速会合を始めよう…………」 「――――――――!!」 会場に、アルベルトが姿を現す。それを受けて、会場の弟子全員が席を立ち、アルベルトを迎える。 ――――それぞれに、尊敬や感謝の念を、アルベルトに抱いているのだろう。先ほどまで雑談に興じていた面々も、表情を引き締めて。 心新たに、魔術師としての己を再確認し、初心に帰る為の時間の、始まりだ。