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カロリーネマティルデアストアブリタニエン(カロリーネ・マティルデ・ア・ストアブリタニエン) キャロラインマティルダオブウェールズの別名。
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392 :トゥ!ヘァ!:2013/08/09(金) 16 57 45 ブリタニア・ユーロブリタニア混成義勇軍「カラミティ・レーヴェン」 セルベリア・ブレス ブリタニア軍所属。階級は大佐。爵位は騎士侯。実力で今の地位まで這い上がって来た傑物。 北欧への義勇軍に参加。独立戦争時ではその戦いぶりから敵からは「ヴァルキュリア」と呼ばれ恐れられていた。 戦後に男爵の爵位をを預かる。そして独立したスカンジナビア王国へ駐在武官の一人として赴任。趣味は料理。 なお北欧で共に戦い惚れ込んだネームレスの指揮官を巡り他の娘たちと大乱闘の真っ最中だとか。 リディア・アグーテ ブリタニア軍所属。階級は大尉。爵位は騎士侯。セルベリアの副官でもある。そして同期。 戦後義勇軍として北欧独立戦争に参加したおりに知り合い惚れたネームレスの隊員と結婚。 軍を寿退職した。知り合いの女性たちからは「まさか自分達よりも早く……」と驚かれているとか。 カール・オザ・ヴァルド ブリタニア軍所属。階級は少尉。一応は子爵家の三男坊。北欧への義勇軍に参加。 戦時中の活躍により「鉄人オザヴァルド」と呼ばれるようになる。 戦後は中尉に昇進。別の部隊の指揮官にまでなった。 ラディ・イェーガー ユーロブリタニア軍所属。階級は少将。一応は義勇軍の最高責任者である。 原作同様優れた戦略眼を持ち多くの勝利をもたらした。 特に「クローデンの森の戦い」では倍以上の数のEU部隊を撃破してのけた。 戦後は欧州に戻り奪還した祖国フィラルド王国の復興に努めている。 ザハール・アロンソ ユーロブリタニア所属。階級は中佐。元は退役軍人であったが義勇軍に参加する際に復帰。 階級は本人の希望もあり中佐となっている。退役前は将官クラスであった模様。 イェーガーの師のような人物であり両者とも「酔っ払いの爺さん」「アホガキ」と呼び合うなど大変仲はよろしい模様。 北欧での戦いの際はKMF二個小隊でEUの三個KMF・MTF混合大隊を潰走させるなどの戦果を上げている。 戦後は祖国フィラルドに戻り士官学校の教官役をしているらしい。なお酒癖が悪い模様。 ダハウ ユーロブリタニア所属。階級は大佐。ダルクス人である。北欧独立戦争時は義勇軍に参加。 長年迫害されてきたダルクス人の国を作ることを夢見ている。 高いカリスマ性を備えた指導者、高い指揮能力を持った指揮官、また高い戦闘能力を持つ兵士でもあるなど非情に優秀な人物。 戦後はユーロブリタニアによる第二次欧州解放戦争に参加。 住民が避難し人口希薄地域となったロシア・アストラハン地域に念願のダルクス人国家を建国。 そして奥さんや大勢の同胞と共に日夜国を発展させるために頑張っている模様。 ジグ ユーロブリタニア所属。階級は少尉。義勇軍に参加。ダルクス人の青年。 良くも悪くも一直線で熱い人物。愚直なまでの真面目さや粘り強さなどは特筆物である。 戦後はダハウと共に第二次欧州解放戦争に従事。共にに念願の祖国建国を成し遂げた。 なお最近は義勇軍として北欧独立戦争に参加している際に出会った少女のことが気になっているご様子。 青春である。
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【神】聖 星 【王宮】ルルーシュ・ランページ カリム・グラシア 枢木スザク 【離宮】咲夜 雷 【孤児院】アンデルセン チキ 【神】 聖 出典:聖白蓮(東方Project) 初回:0日目 役職:創造神 邪神。もとい、ユリタニアで信仰される神。ヒジリ様。 教義は「汝の為したいように為すがよい」のみ。 百合の薄い本を買いあさったり、百合アニメを見るのに忙しい。 邪神。 -‐ … ‐- イ . . . / . . . . . . . . . . . . . .\ / . . . . . / . . . . . . . . . . ヽ . . . . . . . ヽ / . . . . . . / . . . . . . . . . . . | . . . . \ . . . . / . ./ . . . . | . . . . . . . . . . . . . . | . . . . . . . ヽ . .’ /. /. . . .| . l . . . . . |. |. . . . i . . . . l . . l ト、 .| . . .斗-l/、! / . .l . i i .l. j斗‐弋 .|/ _ ′j,イ |. .ハ . | ! ハ ト、 | __z_`ヽ| ,x=≠zツイレ ,| ∧   . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .   . ハ 八 i ヾ圦 xチ⌒゙ "" ./ イj/ ヽ   ......ヒジリです......! .  「 ,. ヤ , マ、 }. ヽ . "" ′ ._/ィ_./ .ト、. \   . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .   マヘ マヘ _. ハ}个 、込. ャ ス r、千| ト、ヽ ` 、 「ヽ、ヽ ヽ ヽヽ、 γ {/ ..l 介 ` ュ「 , ヾ ヽム .!. \ ハ、   ヽ、`ー `´ ヽ_ノ . | ,イ |γ´> { , ヤ マヽ | ヽ ハ.. ト、ヽ _____ぅ γ j 厶ノ i .l,入≧==ヘ ` Yムイ二ミx| | , }   . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .  . ` ー‐‐、 - ′ i ム}/ / ヽ |ニ| ヽ二` ハ. iマ_二二二\ / .i l   あなたのアイドル... ヒジリちゃんです......! . 、 ヽ__ィニヲ二{ 寸ム≧z__,イハ |、_}二二二ニ\ ノノ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .  マー-t‐ ノニ} /二八 ヽ二二./ /}ニハr‐-、___ノニ.j二二二ニ≧x}く マ{二二ム{二二ニヽ } .ト、 _/,イ トくノ二ニヽニ,イ二二二二ニニヽ\ /}___ノハ二二ヲニ) イ .ム≦.レ八...レ ‐寸―チノハ二二二二二二\\ / ト、、二ニ/ハニニ/二厶イレ ><二ニヽト、 ∧`ヽ、ノ ∧二二二二二二ノ ヽ / .|ニヾ 、//ニ}.У二 /> " /` <二`{ニVニ/ /ヾ、マ===ュ、ニ/ }  , jニ/ ≧=マ{二二ト、 . \|ニマ./二二マ二ニニ>く / ヒz≦二ニニ.ハ二ニ.|ニ\ /|二 ソ二二二入二二二ハ ./ 星 出典:寅丸星(東方Project) 初回:19日目 役職:神・聖の眷属 聖の直下神。キョン子の姉弟子にあたる。苦労人。 【王宮】 ルルーシュ・ランページ 出典:ルルーシュ・ランペルージ(コードギアス) 初回:1日目 役職:第11代ユリタニア国王 国王のわりに、ノリが良い。シスコン。変態・ドM疑惑アリ。 キョン子のことを無二の親友と思っている。 __,,,,,_ _,,.. -‐ ゙゙´ ゙ゝ、 _.. ー ゙゛ ., \ ,, ´ ! ヽ, / ,、 ,ノ,,-./ 、 , ヽ, / /. ,i" //゙./ ././ i 、.! l; | ,/../ /. // ./ ./ ./ ..; i ! ! .! } ! ,i//、 , /.l゙/. ,i" .i/ ./i / ,|、 .l l; │ " .,/イ / / / ! ,ィ゙,イl゙ .il ,l./ ゙ ,,.l.|l,.! .; .! │ ,/" .! / .! iトi{,,==、.| 厶zr≠升,,〃 / | / / .l ,l| i! l.l"|イ>; ∨ / .,.イ>; |/; .,i / / !l゙ , ,!li! !., l.ゞ= ! ゞ= , レ〃´、 / ――― 早速だが、頼みがある。 ゙イ |.,ilハ | / ゙i!; i/゙l.!._,, /゙_.y,\ 、 __, /,|゙.l,'-゙´ ゙ 、 "..ノ 7; / ,\ /ィ‐l/; ヽ llゞ ` ` ‐ ´彡 ゙, i!. l,   今夜一晩、僕に付き合ってくれるだけでいい。 _,,.. --―― " ; , , .|-, // i|〃 、 ,! /~゙ -、,_ ; | |", ゙/, /i / , ./ l; ` i. (.iミ// /,! ゙lミ .! .,i/ i′ ,; ゙".!.|. ゙ .!、 | ./ .l ! .,; , ,.| iレ; _,,; |/. ヽ __li;;;;,゙´; ` -、 .! {.|; .l ,; .,..;;, ソ i.! / \ , ; ; ;  ̄~゙゙ " |; . .!.l ,- "i " l|.|/ .ゝ ,i" i," _,,,.. -;;彡へ ´ /.|゙.l,,.. -ー ; ./ / ,ノ゛ /ッ;;;;/゙´ / l; /゛ カリム・グラシア 出典:カリム・グラシア(魔法少女リリカルなのはシリーズ) 初回:1日目 役職:王宮敷地内神殿・司祭 ちょろそう。しかし、空気。 枢木スザク 出典:枢木スザク(コードギアス 反逆のルルーシュ) 初回:1日目 役職:ナイト・オブ・ラウンズ 高位騎士「ナイト・オブ・ラウンズ」の第一位「ナイト・オブ・ワン」。 【離宮】 咲夜 出典:十六夜咲夜(東方Project) 初回:1日目 役職:メイド 元・王の傍付きメイド兼王宮のメイド長。非常に有能。月給8000g強。 給料をキョン子から払われるようになれば、抱かれてもよいと思っている。 甘いものが好き。 _┌-t´7ソ7ゝ、 z-tXニf--´>- 、フ八 ゞィ / ` ̄ ´ \ - ヽ } ´ ムf- }_ヽ __ イ / i i i i ハ=〈 ハ  ̄ 7 / i|∧ /i A i i ハrソ ヽ __ i i i iィム∨ リrチム i リ}-〈 i-ー ´ i ィリレハラテ 弋ソ /ソ从.fツii i/i i ハ ゞ , /イ /i/リ / 从| リ ハ ハ  u 。 //〈Y〉レ-、 ∈ 三 ∋ レi〈Y〉 ≧ -ィ/ソ`〈Y〉 ハ r=ト==red=イi 〈Y〉リィ--t /_ 〈Y〉 ハ {{ .i | 〈Y〉´} ヽ=≠´ }〈Y〉 〉   折角 「 ゆうべはお楽しみでしたね♥ 」 と、メイドの嗜みとして >人________人ー 、 〈Y〉 /ソ-〈 __ソ 〈Y〉-- 、/   やんわりと昨晩のことを指摘するつもりだったのですが。 ゝニニニニ二ニニニ丿 } = {ん| / | } = {--v〈{ ヽ --ー- 、 ヽ |ノゝイ {rz| |ノ / | ヽ \ / /λ / / i 丶 - / ゝ / /- fz ` ´ | / / ヽ 〉 / /-ー ゝ/ / / ト、 ____rソミ/ /ー----<ィ´ ヽ にY rソ// / /ツ{ \ に{ rツ / / / /んソ イ ニ」≧ヽ iラ{ rソ / イ/ イんソrツ ヽfヘ| に{ {ツ zイ ̄ /んソ彡´ }ゝ{ に{ ゝソゝ~~t--彡んレソ7マ / }=} ノソ r-んソ´ //ミ/ 雷 出典:雷(艦隊これくしょん) 初回:7日目 役職:メイド 礼節面以外は、メイドとして万能。月給2000g弱。 雷よ! かみなりじゃないわ! 【孤児院】 アンデルセン 出典:アレクサンド・アンデルセン(HELLSING) 初回:2日目 役職:孤児院の院長・神父 元・ヴァンパイアキラー、元・掃討者。 キョン子は「良い吸血鬼」との評。 チキ 出典:チキ(ファイアーエムブレムシリーズ) 初回:2日目 役職:孤児院でくらす子供 ユウキの妹分。
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<目次> 主権(sovereignty) 統治権、国権 国民主権、人民主権、主権在民、君主主権 議会主権、議会における国王(女王) 国家主権、国家法人説、天皇機関説 憲法制定権力(制憲権) 社会契約説(social contract theory) 主権(sovereignty) しゅけん【主権】 日本語版ブリタニカ 元来、「至高性」を指す観念で、フランス国王が、①一方ではローマ皇帝および教皇に対し、②他方では封建領主に対し、独立最高の存在であることを示すものとして登場し、その後、近代国家の形成と発展の過程で、各種の政治的背景において、実に様々な意味合いで用いられることになるが、今日、実定法上も用いられる主権観念として重要と思われるのは、次の3つである。 (1) 国権ないし統治権自体の意味での主権「日本国の主権は、本州・・・に局限せらるべし」とするポツダム宣言8項がその例で、ここでは①国民および②国土を支配する権利、というほどの意味である。 (2) 国権の属性としての最高独立性の意味での主権日本国憲法前文第3段に、「自国の主権を維持し」とあるのが、その例である。 (3) 国家統治のあり方を終局的に決定しうる①権威ないし②力の意味での主権国民主権とか君主主権とかいわれる場合の主権観念がそれで、日本国憲法前文1段および1条にいう主権が、その例である。 しゅ-けん【主権】 広辞苑> ① その国家自身の意思によるほか、他国の支配に服さない統治権力。国家構成の要素で、最高・独立・絶対の権力。統治権。 ② 国家の政治のあり方を最終的に決める権利。 「国民-」 sovereignty 新英和 1. a 主権、統治権(dominion) b 君主[元首]であること 2. 主権国、独立国(sovereign state) 3. 《廃》a 非常に優れていること、優秀(excellent)b (薬の)特効 ※以下、英語圏の辞典/辞書の定義・説明 sovereignty BRIT In political theory, the ultimate authority ①in the decision-making process of the state and ②in the maintenance of order.In 16th-century France Jean Bodin used the concept of sovereignty to bolster the power of the king over his feudal loads, heralding the transition from Feudalism to Nationalism.By the end of the 18th century, the concept of the Social Contract led to the idea of popular sovereignty, or sovereignty of the people, through an organized government.①The Hague Conventions, ②the Geneva Conventions, and ③the United Nations all have restricted the actions of sovereign countries in the international area, as has International Law. (翻訳)政治理論において、①国家の意思決定プロセス、および、②秩序の維持、に関する究極の権威。16世紀フランスで、ジャン・ボーダンが、封建諸侯に優越する国王権力を補強するために、この概念を使用し、それは封建制から国民国家体制への変革を促した。18世紀の末までに、社会契約という概念が、組織された政府を通じた人民主権(popular sovereignty)ないし主権在民(sovereignty of the people)という観念を導き出した。①ハーグ会議、②ジュネーヴ会議、③国際連合、は全て、国際法が存在する国際分野において、主権国家の行動を制限するものである。 sovereignty ODE [mass noun] supreme power or authority ・the authority of a state to govern itself or another state [count noun] a self-governing state (翻訳) [物質名詞] 至高権ないし最高権威ある国家(state)が、自国または他の国家を統治する権威 [可算名詞] 自治国(独立国) sovereignty Collins ◆N-UNCOUNT Sovereignty is the power that a country has to govern ①itself or ②another country or state. (翻訳) 不可算名詞 ソブリンティーとは、あるcountry(地理的な意味での国家)が、①それ自身、あるいは、②他のcountry(地理的な意味での国家)やstate(政治的な意味での国家)、を統治する権能をいう。 統治権、国権 とうち-けん【統治権】 広辞苑 国家を統治する権力。国土・国民を支配する権利。主権。 とうちけん【統治権】 日本語版ブリタニカ ①最高の権威、または、②国家の主権、と同義または類似の概念であるが、国家・政府・独立・民主主義などと関連して政治学や国際法において最も論争の多い言葉である。日本では、統治権の概念は、明治憲法に使用されており、第4条によれば、天皇は統治権の総覧者であった。16世紀にフランスのJ.ボーダンは統治権を絶対的で非制約的な概念として捉えた。しかし、統治権の性格は、民主的な政府形態に伴い、次第に、①支配階級と②統治者に対する重要な制約を課するものへと変化を遂げ、また、一国の政府のためよりも、世界平和を目標に行使されるようになった。 こっ-けん【国権】 広辞苑 国家の権力。国家の支配・統治権。 こっ-けん【国権】 明鏡国語辞典 国家が国民を支配し統治する権力。国家権力。「-を発動する」 こっ-けん【国権】 研究社和英 sovereignty; a sovereign right; the right to rule; the authority[power] of the state; state power. 国民主権、人民主権、主権在民、君主主権 こくみんしゅけん【国民主権】popular sovereignty 日本語版ブリタニカ 主権は国民にある、とする憲法原理。国家の統治のあり方を究極的に決定する、①権威、ないし、②力、が国民にあるとし、国民主権と全く同じ意味で、人民主権ということもあるが、後者には限定された特殊な用法もある。君主主権に相対する。日本国憲法前文1段および1条は、国民主権に立脚することを明らかにしている。 もっとも、国民主権の具体的意味の理解については一様ではなく、大別して、 (1) 国民主権とは、国家の意志力を構成する最高の機関意思が国民にあることを意味し、それは憲法によって定まる、と解する説(※注:最高機関意思説)と、 (2) 国民が憲法の制定者であることを意味する、とする説(憲法制定権力説)とに分れる。基本的には、(2)後者の立場に立つ場合であっても、さらに、 (2)-a 主権者たる国民は、観念的統一体としての国民で、主権がそのような国民にある、ということを意味する、というように解する説(※注:ナシオン主権説)と、 (2)-b 主権の権力的契機を重視し、主権は個々の人民が分有し、人民自らがそれを行使するところに本質がある、とする人民主権説(※注:プープル主権説)とに分れる。 じんみん-しゅけん【人民主権】 広辞苑 主権が人民に帰属すること。また、その主権。国民主権。 じんみん-しゅけん【人民主権】 日本語版ブリタニカ ⇒国民主権(※注:国民主権の項目参照) しゅけん-ざいみん【主権在民】 広辞苑 主権が国民に存すること。明治憲法では主権が天皇にあったが(主権在君)、日本国憲法では国民にある。 くんしゅしゅけん【君主主権】 日本語版ブリタニカ 主権は君主にある、とする国家原理で、国家の統治のあり方を究極的に決定する、①権威、ないし、②力、が君主にあることを意味する。もとは君主のもつ権力の至高性・絶対性を意味した。人民主権(⇒国民主権)に相対する。絶対主義を支えた概念であり、いわゆる王権神授説や、旧憲法下での天皇制もその一つであった。 popular sovereignty ランダムハウス英和 1. 国民主権、人民主権、主権在民 2. 《米史》住民主権:南北戦争以前、Stephen A. Douglas などによって提唱された原則;准州の住民は、奴隷制度の採否に関して、連邦政府の干渉を受けず住民自身が決定するというもの[1848.米語] popular sovereignty ジーニアス英和 (1) 国民主権、主権在民; (2) 《米史》州権優越《南北戦争前の米国で特に奴隷州を維持するか否かについては、連邦政府の介入を認めず各州の内部問題であるとする主張;《米》squatter sovereignty ともいう》 ※以下、英語圏の辞典/辞書の定義・説明 popular sovereignty BRIT Political doctrine that allowed the settlers of U. S. federal territories to decide whether to enter the Union as free or slave states.It was applied by Sen. Stephen A. Douglas as a means to reach a compromise through passage of the Kansas-Nebraska Act.Critics of the doctrine called it "squatter sovereignty."The resulting violence between pro- and antislavery factions (see Bleeding Kansa) showed its failure as a workable compromise.See also Dred Scott Decision. (翻訳)自由州または奴隷州として連邦に加入する決定を、合衆国連邦領の入植者達が行なうことを許容する政治的ドクトリン。それはカンザス-ネブラスカ法可決のための妥協に到達する手段として、スチーブン・A・ダグラス上院議員によって提唱された。このドクトリンへの批判者は、「不法入植者主権」と呼んだ。奴隷制肯定派と反対派の間の暴力的結末(カンザス流血事件を見よ)は、このドクトリンが有効な妥協策として失敗だったことを示している。ドレッド・スコット判決も参照。 議会主権、議会における国王(女王) ぎかいしゅけん【議会主権】sovereignty of parliament 日本語版ブリタニカ 議会は法的には如何なる内容の法律も制定・改廃できる、という原理。18世紀のイギリスで確立された。イギリスは議会の行動を規制する根本規範としての成文憲法を持たないため、議会が制定した法律の効力を審査できる機関が存在しないことから、議会の権限の至上性が認められた。「男を女にし、女を男にする以外、何でもできる」という言葉は、議会主権のもつ意味を最も端的に捉えている。このような議会主権の考え方は、国民代表を前提とする議会制民主主義の定着とともに一般化され、国会における議会の最高機関性は、いずれの国でも憲法上謳われるに至っている。しかし、政治的にみた場合、民主主義のもとでは、主権は国民にあり、その点において議会主権も制約を受けるのは当然のことである。 キング・イン・パーリアメント King in parliament 日本語版ブリタニカ イギリス憲法上の用語で、立法権は国王に付与されていることを言い表わしている。現在は女王の統治下であるので、“Queen in parliament”という。 (1) イギリスには立法を担当するものとして、上・下両院から成る議会があるが、法的には議会は国王によって召集され、また停会や解散を命じられる。いわば、議会の活動は、国王の意思に左右されている。 (2) また、議会を通過した法律案も、国王の裁可なくしては法律とならない。 従って、国王は立法部の不可欠の構成要素となっている、といわなければならない。このことを、「議会における王」と表現する。 国家主権、国家法人説、天皇機関説 こっかしゅけん【国家主権】 日本語版ブリタニカ 国家が領域内においてもつ排他的支配権のことであって、単に主権ともいわれるものであるが、主権という用語が多義的であるのに伴って、この国家主権も種々に解される。 (1) 一つは、ある国家が他の国家の権力のもとになく、対外的に独立しているとき、すなわち、その国家が主権国家であるとき、その国家を主権国家足らしめる力、をいう場合である。 (2) 他は、対内的に国家の最高の力としての主権が、①君主にあるのでもなく、また、②国民にあるのでもなく、③国家そのものにある、とされるとき、それをいう場合である。これは、国家法人説にみることができる。なお、この国家法人説における国家主権は、独特の意味内容を持っている。すなわち、この学説は、①君主主権と、②人民主権、とを妥協させるため、主権の保持者は人格としての国家にある、と主張して、③国家主権という概念を創り出したからである。 こっか-ほうじん-せつ【国家法人説】 広辞苑 国家を統治権の主体たる公法人である、とする説。19世紀にドイツのアルブレヒト(W. E. Albrecht 1800-76)、ゲルバー(K. F. W. von Gerber 1823-91)らが首唱。日本では天皇機関説として有名。 こっかほうじんせつ【国家法人説】 日本語版ブリタニカ 国家理論の一つ。国家は単一の団体であって、法律関係の主体になる法人である、とする説。おもに、ドイツの外見的立憲君主制のもとで主張された。この説を代表するG. イェリネックは、 (1) 国家は法的には、①権利主体か、②権利客体か、あるいは、③権利関係か、のいずれかでなければならない、 (2) そして、そのうちでは、①権利主体とみるのが、唯一の正当な説であり、国家は法人格を有する、とみなし、 (3) 国家機関を通して団体意思を形成し、統治行動を行う、とした。 それは、 1 絶対君主の権力装置としての国家を否定し、 2 君主は国家に含まれる、とすることにより、君主と人民との対立を回避し、立憲君主制のイデオロギーとして機能した。特に日本では、天皇機関説として問題とされた。 てんのう-きかん-せつ【天皇機関説】 広辞苑 明治憲法の解釈として、 (1) 国家の統治権は天皇にある、とする説に対して、 (2) 統治権は法人である国家に属し、天皇はその最高機関である、とする学説。 一木喜徳郎、美濃部達吉らが唱えたが、1935年に国体明徴問題がおこり、国体に反する学説とされた。 てんのうきかんせつ【天皇機関説】 日本語版ブリタニカ 美濃部達吉によって主張された学説で、国家を統治権の主体とし、天皇は国家の一機関に過ぎない、とする明治憲法の解釈のこと。上杉慎吉らの天皇主権説に対して、大正デモクラシー以後、学界・政界で一時支配的な地位にあった。しかし、満州事変以後、軍部・官僚・右翼団体が、天皇機関説を国体に反する反逆思想である、として攻撃したため政治問題化した。これが、1935年のいわゆる国体明徴運動である。当時、貴族院議員であった美濃部は、議会で弁明を求められ、反論を明らかにしたが、衆議院議員江藤源九郎は彼を不敬罪で告発し、政府でも陸海軍大臣の圧力に押され、『憲法撮要』など美濃部の3著を発禁とした。こうして美濃部自身も貴族院議員を辞任し、天皇機関説は政治的に葬られた。 憲法制定権力(制憲権) けんぽうせいていけんりょく【憲法制定権力】pouvoir constituant;Die verfassungsgebende(※注:constituent power) 日本語版ブリタニカ 憲法を創出する権力であって、憲法はもちろん、如何なる実定法によっても拘束されない超法規的・実体的な根源的権力。既存の憲法を前提とし、それによって設けられるもの、とは区別される。 しかし、憲法制定の手続が実定法に拘束されるかどうかは、意見の分かれるところである。国民主権を建前とする近代国家における憲法制定権力は、国民自身である。この発想は、シェイエスの『第三身分とは何か』にみえ、国民を憲法制定権力の主体とする革命憲法制定の理論的主柱として、絶大な影響を及ぼした。20世紀になり、C. シュミットは、この観念を用い、①憲法改正手続のもつ合法性に、②国家形態を変更する主権者の正当性を対置した。 社会契約説(social contract theory) しゃかい-けいやくせつ【社会契約説】(cotract social フランス) 広辞苑 17~18世紀に西欧で有力であった政治・社会理論。国家の起源を自由で平等な個人相互の自発的な契約に求め、それによって政治権力の正統性を説明しようとする。ホッブズ・ロック・ルソーらの説。日本では中江兆民らが紹介。民約説。契約説。⇒自然状態、⇒社会有機体説 しゃかいけいやくせつ【社会契約説】social contract theory 日本語版ブリタニカ 個人間の契約によって政治社会が成立したとする政治学説。政治社会を自然的に成立したとみる考え方に対して、人為的につくられたとする点に特質がある。 1 契約説自体は社会を便宜的製作物とみなしてきたギリシアのソフィストの思想に萌芽的にみられ、中世の法学者によって支配-服従契約の名のもとに使用されたこともある。だがそこでは、秩序は自然的に実在しているという見方のもとに支配関係を解釈する原理にとどまっていた。 2 政治社会を構成する原理として積極的に提示されたのは、伝統的秩序が崩れ始めた17~18世紀においてである。社会契約説は近代自然主義の影響を受けて政治社会の成立を始原的な個体にまで分解して探求しようとした近代の「自然法」学と結合し、政治社会形成の根拠として援用されることになった。その際、自由・平等な個人を政治の主体とし、この主体が政治社会をつくりだすことを論証した。そして究極的には、抵抗権の裏打ちによって近代革命を指導する原理ともなったのである。もっとも、大陸自然法学においてはなお解釈の原理であったのに対し、イギリスの自然法論においては積極的な構成原理として展開された。 もとよりその説には論者によって差異があり、 (1) ホッブズは絶対主義を生むものとし、 (2) J.ロックにおいては委託の原理として近代の議会主義と権力の制限の理論的背景となった。 (3) さらにフランスでこの両者を継承したルソーの場合は、この説の背景にあった個人主義的色彩をとどめながら、同時に集団を重視する方向に大きな変化をみることになった。 その後社会契約説は19世紀に至って、歴史主義によって批判されるとともに事実や規範を峻別する批判哲学によって単なる仮説に過ぎないと批判されたが、J.ロールズやノージックの影響で1970年代以降再び脚光を浴びるようになった。 しゃかいけいやくろん【社会契約論】 Du contrat social, ou principes du droit politique 日本語版ブリタニカ フランスの哲学者J.-J.ルソーの著作。1758年書き始められ、61年完成し翌年出版されたルソーの政治論の主著である。著者は封建制度の隷属的人間関係を強く批判し、人間の基本的自由を指摘することから始めて、自由な人間が全員一致の約束によって形成する理想的な国家形態を主張した。この書は政治論であるが、このような政体によって初めて道徳は成り立ちうるとの倫理観と不可分であって、主権者である人民の国家への奉仕が強く求められており、そこから全体主義的解釈も生まれた。『社会契約論』はフランス革命に多大の影響を与えたが、日本では1882年中江兆民によって『民約訳解』として漢訳さえ(第2編第6章まで)、自由民権運動に大きな影響を及ぼした。 ※以下、英語圏の辞典/辞書の定義・説明 social contract BRIT Actual or hypothetical compact between the ruled and their rulers.The original inspiration for the notion may derive from the biblical covenant between God and Abraham, but it is most closely associated with the writtings of Thomas Hobbes, John Locke, and Jean-Jacques Rousseau. (1) Hobbes argued that the absokute power of the sovereign is justified by a hypothetical social contract in which the people agree to obey him in all matters in return for a guarantee of peace and security, which they lack in the warlike "state of nature" posited to exist before the contract is made. (2) Locke believed that rulers also were obliged to protect private property and the right to freedom of thought, speech, and worship. (3) Rousseau held that in the state of nature people are unwarlike but also undeveloped in reasoning and morality; in surrendeing their individual freedom, they acquire political libety and civil rights within a system of laws based on the "general will" of the governed. The idea of the social contract influenced the shapers of the American Revolution and the French Revolution and the Constitutions that followed them. (翻訳)治者(the ruler)と被治者(the ruled)の間の現実的あるいは仮想的な契約。 この観念の起源となる着想は、神とアブラハムとの間の聖書にある誓約から派生したものと思われる。しかし、それはトーマス・ホッブズ、ジョン・ロック、ジャン-ジャック・ルソーの著作と最も緊密に結びついている。 (1) ホッブズは、主権の絶対的権力は仮想的な社会契約によって正当化される、と論じた。そこでは人々は、契約が為される以前に存在すると措定されている“自然状態(state of nature)”の中では欠落している平和と安全の保証と引き換えに、主権者に全面的に服従することに合意する。 (2) ロックは、治者(the ruler)はまた私有財産と思想・言論・信仰の自由を保護する義務を負っていると信じていた。 (3) ルソーは、自然状態では人々は好戦的ではないが理性と道徳が未発達であり、個人的自由を放棄することによって彼らは被統治者(the governed)の“一般意思(general will)”に基づく法制度の中で政治的自由と市民的権利を獲得する、と考えた。 社会契約の理念は、アメリカ革命やフランス革命の担い手達、そしてそれらに続いた成文憲法の作成者達に影響を与えた。 social contract (also social compact) ODE an implicit agreement among the members of a society to cooperate for social benefits, for example by sacrificing some individual freedom for state protection.Theories of a social contract became popular in the 16th, 17th, and 18th centuries among theorists such as Thomas Hobbes, John Locke, and Jean-Jacques Rousseau, as a mean of explaining the origin of government and the obligations of subjects (翻訳)例えば、国家を守るために幾つかの個人的な自由を犠牲にすることによって、社会の諸便益のために協同する、ある社会の構成員の間の暗黙の契約のこと。社会契約の理論は、トーマス・ホッブズやジョン・ロックやジャン-ジャック・ルソーといった理論家達の間で、①政府の起源と、②被服従者の義務を説明する方法として有名になった。 ※BRIT(Britannica Concise Encyclopedia)、ODE(Oxford Dictionary of English)、Collins(Collins Cobuild Advanced Dictionary of English)
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■用語説明 けんぽうせいていけんりょく【憲法制定権力】 pouvoir constituant; Die verfassungsgebende (※注:constituent power) 日本語版ブリタニカ (1)憲法を創出する権力であって、憲法はもちろん、如何なる実定法によっても拘束されない超法規的・実体的な根源的権力。 (2)既存の憲法を前提とし、それによって設けられるもの、とは区別される。 しかし、憲法制定の手続が実定法に拘束されるかどうかは、意見の分かれるところである。 国民主権を建前とする近代国家における憲法制定権力は、国民自身である。 この発想は、シェイエスの『第三身分とは何か』にみえ、国民を憲法制定権力の主体とする革命憲法制定の理論的主柱として、絶大な影響を及ぼした。 20世紀になり、C. シュミットは、この観念を用い、①憲法改正手続のもつ合法性に、②国家形態を変更する主権者の正当性、を対置した。 sovereignty BRIT In political theory, the ultimate authority ①in the decision-making process of the state and ②in the maintenance of order. In 16th-century France Jean Bodin used the concept of sovereignty to bolster the power of the king over his feudal loads, heralding the transition from Feudalism to Nationalism. By the end of the 18th century, the concept of the Social Contract led to the idea of popular sovereignty, or sovereignty of the people, through an organized government. ①The Hague Conventions, ②the Geneva Conventions, and ③the United Nations all have restricted the actions of sovereign countries in the international area, as has International Law. (翻訳) 政治理論において、①国家の意思決定プロセス、および、②秩序の維持、に関する究極の権威。 16世紀フランスで、ジャン・ボーダンが、封建諸侯に優越する国王権力を補強するために、この概念を使用し、それは封建制から国民国家体制への変革を促した。 18世紀の末までに、社会契約という概念が、組織された政府を通じた人民主権(popular sovereignty)ないし主権在民(sovereignty of the people)という観念を導き出した。 ①ハーグ会議、②ジュネーヴ会議、③国際連合、は全て、国際法が存在する国際分野において、主権国家の行動を制限するものである。 sovereignty ODE [mass noun] supreme power or authority the authority of a state to govern itself or another state [count noun] a self-governing state (翻訳) [物質名詞] 至高権ないし最高権威 ある国家(state)が、自国または他の国家を統治する権威 [可算名詞] 自治国(独立国) sovereignty Collins ◆N-UNCOUNT Sovereignty is the power that a country has to govern ①itself or ②another country or state. (翻訳) ソブリンティーとは、あるcountry(地理的な意味での国家)が、①それ自身、あるいは、②他のcountry(地理的な意味での国家)やstate(政治的な意味での国家)、を統治する権能をいう。 sovereignty 新英和 1.a 主権、統治権(dominion) b 君主[元首]であること 2. 主権国、独立国(sovereign state) 3. 《廃》 a 非常に優れていること、優秀(excellent) b (薬の)特効 しゅけん【主権】 日本語版ブリタニカ 元来、「至高性」を指す観念で、フランス国王が、①一方ではローマ皇帝および教皇に対し、②他方では封建領主に対し、独立最高の存在であることを示すものとして登場し、 その後、近代国家の形成と発展の過程で、各種の政治的背景において、実に様々な意味合いで用いられることになるが、 今日、実定法上も用いられる主権観念として重要と思われるのは、次の3つである。 (1)国権ないし統治権自体の意味での主権 「日本国の主権は、本州・・・に局限せらるべし」とするポツダム宣言8項がその例で、ここでは①国民および②国土を支配する権利、というほどの意味である。 (2)国権の属性としての最高独立性の意味での主権 日本国憲法前文第3段に、「自国の主権を維持し」とあるのが、その例である。 (3)国家統治のあり方を終局的に決定しうる①権威ないし②力の意味での主権 国民主権とか君主主権とかいわれる場合の主権観念がそれで、日本国憲法前文1段および1条にいう主権が、その例である。 しゅ-けん【主権】 広辞苑 ① その国家自身の意思によるほか、他国の支配に服さない統治権力。 国家構成の要素で、最高・独立・絶対の権力。 統治権。 ② 国家の政治のあり方を最終的に決める権利。 「国民-」 とうち-けん【統治権】 広辞苑 国家を統治する権力。国土・国民を支配する権利。主権。 とうちけん【統治権】 日本語版ブリタニカ ①最高の権威、または、②国家の主権、と同義または類似の概念であるが、国家・政府・独立・民主主義などと関連して政治学や国際法において最も論争の多い言葉である。 日本では、統治権の概念は、明治憲法に使用されており、第4条によれば、天皇は統治権の総覧者であった。 16世紀にフランスのJ.ボーダンは統治権を絶対的で非制約的な概念として捉えた。 しかし、統治権の性格は、民主的な政府形態に伴い、次第に、①支配階級と②統治者に対する重要な制約を課するものへと変化を遂げ、また、一国の政府のためよりも、世界平和を目標に行使されるようになった。 こっ-けん【国権】 広辞苑 国家の権力。国家の支配・統治権。 こっ-けん【国権】 明鏡国語辞典 国家が国民を支配し統治する権力。国家権力。「-を発動する」 こっ-けん【国権】 広辞苑 sovereignty; a sovereign right; the right to rule; the authority[power] of the state; state power. こくみんしゅけん【国民主権】 popular sovereignty 日本語版ブリタニカ 主権は国民にある、とする憲法原理。 国家の統治のあり方を究極的に決定する、①権威、ないし、②力、が国民にあるとし、(A)国民主権と全く同じ意味で、(B)人民主権ということもあるが、後者には限定された特殊な用法もある。 (C)君主主権に相対する。 日本国憲法前文1段および1条は、国民主権に立脚することを明らかにしている。 もっとも、(A)国民主権の具体的意味の理解については一様ではなく、大別して、 (1) 国民主権とは、国家の意志力を構成する最高の機関意思が国民にあることを意味し、それは憲法によって定まる、と解する説(※注:最高機関意思説)と、 (2) 国民が憲法の制定者であることを意味する、とする説(憲法制定権力説)とに分れる。 基本的には、(2)後者の立場に立つ場合であっても、さらに、 (2)-a 主権者たる国民は、観念的統一体としての国民で、主権がそのような国民にある、ということを意味する、というように解する説(※注:ナシオン主権説)と、 (2)-b 主権の権力的契機を重視し、主権は個々の人民が分有し、人民自らがそれを行使するところに本質がある、とする(B)人民主権説(※注:プープル主権説)とに分れる。 じんみん-しゅけん【人民主権】 広辞苑 主権が国民にあること。 明治憲法では主権が天皇にあったが(主権在君)、日本国憲法では国民にある。 くんしゅしゅけん【君主主権】 日本語版ブリタニカ 主権は君主にある、とする国家原理で、国家の統治のあり方を究極的に決定する、①権威、ないし、②力、が君主にあることを意味する。 もとは君主のもつ権力の至高性・絶対性を意味した。 人民主権(⇒国民主権)に相対する。 絶対主義を支えた概念であり、いわゆる王権神授説や、旧憲法下での天皇制もその一つであった。 popular sovereignty BRIT Political doctrine that allowed the settlers of U. S. federal territories to decide whether to enter the Union as free or slave states. It was applied by Sen. Stephen A. Douglas as a means to reach a compromise through passage of the Kansas-Nebraska Act. Critics of the doctrine called it "squatter sovereignty." The resulting violence between pro- and antislavery factions (see Bleeding Kansa) showed its failure as a workable compromise. See also Dred Scott Decision. (翻訳) 自由州または奴隷州として連邦に加入する決定を、合衆国連邦領の入植者達が行なうことを許容する政治的ドクトリン。 それはカンザス-ネブラスカ法可決のための妥協に到達する手段として、スチーブン・A・ダグラス上院議員によって提唱された。 このドクトリンへの批判者は、「不法入植者主権」と呼んだ。 奴隷制肯定派と反対派の間の暴力的結末(カンザス流血事件を見よ)は、このドクトリンが有効な妥協策として失敗だったことを示している。 ドレッド・スコット判決も参照。 popular sovereignty ランダムハウス英和 1. 国民主権、人民主権、主権在民 2. 《米史》住民主権:南北戦争以前、Stephen A. Douglas などによって提唱された原則;准州の住民は、奴隷制度の採否に関して、連邦政府の干渉を受けず住民自身が決定するというもの [1848.米語] popular sovereignty ジーニアス英和 国民主権、主権在民;《米史》州権優越《南北戦争前の米国で特に奴隷州を維持するか否かについては、連邦政府の介入を認めず各州の内部問題であるとする主張;《米》squatter sovereignty ともいう》 ぎかいしゅけん【議会主権】 sovereignty of parliament 日本語版ブリタニカ 議会は法的には如何なる内容の法律も制定・改廃できる、という原理。 18世紀のイギリスで確立された。 イギリスは議会の行動を規制する根本規範としての成文憲法を持たないため、議会が制定した法律の効力を審査できる機関が存在しないことから、議会の権限の至上性が認められた。 「男を女にし、女を男にする以外、何でもできる」という言葉は、議会主権のもつ意味を最も端的に捉えている。 このような議会主権の考え方は、国民代表を前提とする議会制民主主義の定着とともに一般化され、国会における議会の最高機関性は、いずれの国でも憲法上謳われるに至っている。 しかし、政治的にみた場合、民主主義のもとでは、主権は国民にあり、その点において議会主権も制約を受けるのは当然のことである。 キング・イン・パーリアメント King in parliament 日本語版ブリタニカ イギリス憲法上の用語で、立法権は国王に付与されていることを言い表わしている。 現在は女王の統治下であるので、“Queen in parliament”という。 (1)イギリスには立法を担当するものとして、上・下両院から成る議会があるが、法的には議会は国王によって召集され、また停会や解散を命じられる。 いわば、議会の活動は、国王の意思に左右されている。 (2)また、議会を通過した法律案も、国王の裁可なくしては法律とならない。 従って、国王は立法部の不可欠の構成要素となっている、といわなければならない。 このことを、「議会における王」と表現する。 こっかしゅけん【国家主権】 日本語版ブリタニカ 国家が領域内においてもつ排他的支配権のことであって、単に主権ともいわれるmのであるが、主権という用語が多義的であるのに伴って、この国家主権も種々に解される。 (1) 一つは、ある国家が他の国家の権力のもとになく、対外的に独立しているとき、すなわち、その国家が主権国家であるとき、その国家を主権国家足らしめる力、をいう場合である。 (2) 他は、対内的に国家の最高の力としての主権が、①君主にあるのでもなく、また、②国民にあるのでもなく、③国家そのものにある、とされるとき、それをいう場合である。 これは、国家法人説にみることができる。 なお、この国家法人説における国家主権は、独特の意味内容を持っている。 すなわち、この学説は、①君主主権と、②人民主権、とを妥協させるため、主権の保持者は人格としての国家にある、と主張して、③国家主権という概念を創り出したからである。 こっか-ほうじん-せつ【国家法人説】 広辞苑 国家を統治権の主体たる公法人である、とする説。 19世紀にドイツのアルブレヒト(W. E. Albrecht 1800-76)、ゲルバー(K. F. W. von Gerber 1823-91)らが首唱。 日本では天皇機関説として有名。 こっかほうじんせつ【国家法人説】 日本語版ブリタニカ 国家理論の一つ。 国家は単一の団体であって、法律関係の主体になる法人である、とする説。 おもに、ドイツの外見的立憲君主制のもとで主張された。 この説を代表するG. イェリネックは、 (1)国家は法的には、①権利主体か、②権利客体か、あるいは、③権利関係か、のいずれかでなければならない、 (2)そして、そのうちでは、①権利主体とみるのが、唯一の正当な説であり、国家は法人格を有する、とみなし、 (3)国家機関を通して団体意思を形成し、統治行動を行う、とした。 それは、 1 絶対君主の権力装置としての国家を否定し、 2 君主は国家に含まれる、とすることにより、君主と人民との対立を回避し、立憲君主制のイデオロギーとして機能した。 特に日本では、天皇機関説として問題とされた。 てんのう-きかん-せつ【天皇機関説】 広辞苑 明治憲法の解釈として、 (1)国家の統治権は天皇にある、とする説に対して、 (2)統治権は法人である国家に属し、天皇はその最高機関である、とする学説。 一木喜徳郎、美濃部達吉らが唱えたが、1935年に国体明徴問題がおこり、国体に反する学説とされた。 てんのうきかんせつ【天皇機関説】 日本語版ブリタニカ 美濃部達吉によって主張された学説で、 1 国家を統治権の主体とし、 2 天皇は国家の一機関に過ぎない、とする明治憲法の解釈のこと。 上杉慎吉らの天皇主権説に対して、大正デモクラシー以後、学界・政界で一時支配的な地位にあった。 しかし、満州事変以後、軍部・官僚・右翼団体が、天皇機関説を国体に反する反逆思想である、として攻撃したため政治問題化した。 これが、1935年のいわゆる国体明徴運動である。 当時、貴族院議員であった美濃部は、議会で弁明を求められ、反論を明らかにしたが、衆議院議員江藤源九郎は彼を不敬罪で告発し、政府でも陸海軍大臣の圧力に押され、『憲法撮要』など美濃部の3著を発禁とした。 こうして美濃部自身も貴族院議員を辞任し、天皇機関説は政治的に葬られた。 しゃかい-けいやくせつ【社会契約説】 (cotract social フランス) 広辞苑 17~18世紀に西欧で有力であった政治・社会理論。 国家の起源を自由で平等な個人相互の自発的な契約に求め、それによって政治権力の正統性を説明しようとする。 ホッブズ・ロック・ルソーらの説。 日本では中江兆民らが紹介。 民約説。契約説。 ⇒自然状態、⇒社会有機体説 しゃかいけいやくせつ【社会契約説】 social contract theory 日本語版ブリタニカ 個人間の契約によって政治社会が成立したとする政治学説。 政治社会を自然的に成立したとみる考え方に対して、人為的につくられたとする点に特質がある。 契約説自体は社会を便宜的製作物とみなしてきたギリシアのソフィストの思想に萌芽的にみられ、中世の法学者によって支配-服従契約の名のもとに使用されたこともある。 だがそこでは、秩序は自然的に実在しているという見方のもとに支配関係を解釈する原理にとどまっていた。 政治社会を構成する原理として積極的に提示されたのは、伝統的秩序が崩れ始めた17~18世紀においてである。 社会契約説は近代自然主義の影響を受けて政治社会の成立を始原的な個体にまで分解して探求しようとした近代の「自然法」学と結合し、政治社会形成の根拠として援用されることになった。 その際、自由・平等な個人を政治の主体とし、この主体が政治社会をつくりだすことを論証した。 そして究極的には、抵抗権の裏打ちによって近代革命を指導する原理ともなったのである。 もっとも、大陸自然法学においてはなお解釈の原理であったのに対し、イギリスの自然法論においては積極的な構成原理として展開された。 もとよりその説には論者によって差異があり、ホッブズは絶対主義を生むものとし、J.ロックにおいては委託の原理として近代の議会主義と権力の制限の理論的背景となった。 さらにフランスでこの両者を継承したルソーの場合は、この説の背景にあった個人主義的色彩をとどめながら、同時に集団を重視する方向に大きな変化をみることになった。 その後社会契約説は19世紀に至って、歴史主義によって批判されるとともに事実や規範を峻別する批判哲学によって単なる仮説に過ぎないと批判されたが、J.ロールズやノージックの影響で1970年代以降再び脚光を浴びるようになった。 しゃかいけいやくろん【社会契約論】 Du contrat social, ou principes du droit politique 日本語版ブリタニカ フランスの哲学者J.-J.ルソーの著作。 1758年書き始められ、61年完成し翌年出版されたルソーの政治論の主著である。 著者は封建制度の隷属的人間関係を強く批判し、人間の基本的自由を指摘することから始めて、自由な人間が全員一致の約束によって形成する理想的な国家形態を主張した。 この書は政治論であるが、このような政体によって初めて道徳は成り立ちうるとの倫理観と不可分であって、主権者である人民の国家への奉仕が強く求められており、そこから全体主義的解釈も生まれた。 『社会契約論』はフランス革命に多大の影響を与えたが、日本では1882年中江兆民によって『民約訳解』として漢訳さえ(第2編第6章まで)、自由民権運動に大きな影響を及ぼした。 social contract Britannica Concise Encyclopedia Actual or hypothetical compact between the ruled and their rulers. The original inspiration for the notion may derive from the biblical covenant between God and Abraham, but it is most closely associated with the writtings of Thomas Hobbes, John Locke, and Jean-Jacques Rousseau. Hobbes argued that the absokute power of the sovereign is justified by a hypothetical social contract in which the people agree to obey him in all matters in return for a guarantee of peace and security, which they lack in the warlike "state of nature" posited to exist before the contract is made. Locke believed that rulers also were obliged to protect private property and the right to freedom of thought, speech, and worship. Rousseau held that in the state of nature people are unwarlike but also undeveloped in reasoning and morality; in surrendeing their individual freedom, they acquire political libety and civil rights within a system of laws based on the "general will" of the governed. The idea of the social contract influenced the shapers of the American Revolution and the French Revolution and the Constitutions that followed them. social contract (also social compact) Oxford Dictionary of English an implicit agreement among the members of a society to cooperate for social benefits, for example by sacrificing some individual freedom for state protection. Theories of a social contract became popular in the 16th, 17th, and 18th centuries among theorists such as Thomas Hobbes, John Locke, and Jean-Jacques Rousseau, as a mean of explaining the origin of government and the obligations of subjects
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グレートエイリス及びブリタニカ連合王国(the United Kingdom of Great Eirisu and Britannica)/通称エイリス(英国)は西ローレシアに存在する主権国家。議院内閣制を踏まえた立憲君主制に基づき統治されている。現在の君主は、キャサリン1世(イヴォン・キャサリン・ダーシー/Yvonne Kathryn d Arcy)。ARCLでも主要な立場を務めている。 1 概要 国名 グレートエイリス及びブリタニカ連合王国(英 the United Kingdom of Great Eirisu and Britannica) 国の標語 Dieu et mon droit(神と我が権利) 国歌 神よ女王陛下を守り給え 公用語 英語 首都 バーミンガム 最大の都市 ロンドン 女王 キャサリン1世 首相 ダスティン・ティンダル 人口 6290万人 面積 244,820km2 建国 1801年 通貨 ポンド 国花 バラ 2 お知らせ] 3 軍事 国王/女王陛下の軍(His/Her Majesty s Armed Forces) 公式名称はアームド・フォーシーズ・オブ・ザ・クラウン(Armed Forces of the Crown)。王国という性質上、最高指揮権は現在女王であるキャサリン1世が持つが、事実上は首相が指揮権を持っている。 主な任務としてエイリス本国とその海外領土の防衛を行い、必要となればその他の地域でも素早く展開しエイリスの利益と未来を守る。 歴史は世界中の軍の中でもかなり古く、特に19世紀から20世紀前半にかけては最強であった。過去と比べれば衰退したものの、現在でも高い実力を持っている軍事部隊である。 エイリス陸軍(UK Army) 島国であるエイリスにとって陸軍は、敵軍に上陸された若しくは上陸される危険があるときに招集される非常設の軍である。そのため招集後一定期間で、議会で延長が可決されなかった場合は解散する。現在は少数精鋭を基本として、本土に2個機械化師団と2個歩兵師団、憲兵部隊が駐屯するのみである。 エイリス海軍(His/Her Majesty s Navy) 島国のため陸軍とは対照的に軍の中で最も力が注がれており、イ連、府国、普国と並ぶ世界的な外洋海軍である。本国を防衛する通常の任務に、海外領土の陸上戦力として海兵隊、航空戦力として航空隊そして水上戦力として艦隊を配置しており、海軍のみでほぼすべての任務に対応できる大規模複合軍である。 エイリス空軍(His/Her Majesty s Air Force) 本国の航空防衛を担当しており、世界的にも高い能力を持つ。ほかにも施設防衛の部隊や対空部隊も保持している。
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ボタニカリー 種類 営業時間 11 00~16 00 定休日 日曜 住所 大阪府大阪市中央区瓦町4-5-3 日宝西本町ビル 1F TEL 非公開 メニュー ・ボタニカリー 900円 ・シュリンプカリー 800円 ・ポージョカリー 800円 公式ホームページ 備考 Facebook Twitter https //twitter.com/BOTANICURRY1 大きな地図で見る コメント すべてのコメントを見る
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■1.用語説明◆1.「存在論」 ◆2.「存在」 ◆3.「オントロジズム(本体論主義)」 ■1.用語説明 ◆1.「存在論」 ontology(Oxford Dictionary of English) [mass noun] philosophy the branch of metaphysics dealing with the nature of being [early 18th cent. from Latin ontologia, from Greek on, ont- 'being' + -LOGY.] ontology(Britannica Concise Encyclopedia) Theory of being as such.It was originally called "first philosophy" by ARISTOTLE.In the 18th century CHRISTIAN WOLFF constrasted ontology, or general metaphysics, with special metaphysical theories of souls, bodies, or God, claiming that ontology could be a deductive discipline revealing the essences of things.This view was later strongly criticized by DAVID HUME and IMMANUEL KANT.Ontology was revived in the early 20th century by practitioners of PHENOMENOLOGY and EXISTENTIALISM, notably EDMUND HUSSERL and his student MARTIN HEIDEGGER.In the English-speaking world, interest in ontology was renewed in the mid-20th century by W.V.O.QUINE; by the end of the century it had become a central discipline of ANALYTIC PHILOSOPHY.See also IDEALISM; REALISM; UNIVERSAL. ontology(ジーニアス英和大辞典) [哲学] 1. 存在論, 本体論. 2. 《広義》形而上学(metaphysics). ontology(新英和辞典) 1. 〖哲学〗存在論, 存在学 《自然学・実践学などの個別領域の研究、また特に現象的世界を主たる対象とする認識論よりも、存在一般、とりわけ超越的存在を哲学の主題とする立場; cf. First Phylosophy, phenomenology》 2. 〖神学〗存在論, 本体論 そんざい-ろん【存在論】(広辞苑) (ontology)あらゆる存在者が存在者としてもつ共通の特質やその根拠を考察する学問。アリストテレス以来、形而上学の基礎的部門。学としての形而上学はカントにより批判的に再建され、その後も観念論的存在論や唯物論的存在論等が輩出し、現代でも人間実存の分析を通じて存在一般の意味を明らかにしようとする新しい存在論の試み(ハイデガー・ヤスパース・サルトルら)がある。存在学。オントロギー。 そんざいろん【存在論】(ブリタニカ国際大百科事典) (ontologia; ontology)存在者一般に関する学ontologia の語は1613年ゴクレニウスが最初に用い、クラウベルクを経てウォルフにいたり用語として定着したが、存在論自体は古代にさかのぼる。アリストテレスの第一哲学がそれであり、以降の歴史においても形而上学の中核は存在論であった。カント以降哲学の主流は認識論に傾いたが、20世紀に入って N.ハルトマンの批判的存在論や M.ハイデガーの基礎的存在論、また実存哲学の興隆によって再び存在論が哲学の中核となった。 そんざいろん【存在論】(百科事典マイペディア) 英語 ontologye などの訳で、17世紀のR.ゴクレウスの造語(ontologia)になるという。 あるということはどういうことであるか (和辻哲郎)を問う哲学の一部門。しばしば認識論に対比される。個々の存在者ではなく、存在者一般に関する学であり、すべての存在者が存在者である限りにおいて共通にもつもの、あるいは存在そのものおよびそれのもつ最も根本的・普遍的な諸規定を考察する。アリストテレスにおける 第一哲学 としての形而上学は存在学であり、また中世のスコラ学はアリストテレス存在論の伝承をめぐって展開された一面をもつ。近世に入ってウォルフは存在論を特殊存在を論ずる諸部門の総論として、理性的認識による 本体 の学と考えた(そのため以前は存在論は 本体論 といわれた)が、カントはこれを認識の可能性に関する吟味を欠く独断論として否定し、代わって 先験哲学 を提唱した。しかし、カントの後、存在論は新たに認識論に対抗する意味で復活し、ヘーゲルの存在論の意味での論理学、N.ハルトマンの批判的存在論、フッサール、ハイデッガー、サルトルらにおけるおのおの独自の現象学的存在論などにみられるように、それは存在論あるいは形而上学に認識論を先行させるカント的立場に対して、逆に存在論あるいは形而上学を基礎にして認識論を説くものである。⇒認識論 ◆2.「存在」 そんざい【存在】(広辞苑) ① ある、または、いること。および「あるもの」。動詞の表す内容のうち、その場で動かす時間の経過する状態。「神の-」「偉大な-」「歴史上に-する人物」 ② [哲] (being イギリス・ Sein ドイツ) 1 何かがあること、またはあるもの。実体と属性とに分かれ、前者は基体・本体のようにそれ自体で独立にあるが、後者は前者に付帯して依存的にある。また、実体には自然的・物的なものと、意識的なもの、さらに超自然的で非感覚的なものとがある。有(ゆう)。 2 命題の主語と述語とをつなぐ繋辞(copula ラテン)としての「ある」。→繋辞(けいじ)。 そんざい【存在】(ブリタニカ国際大百科事典) (being; etre; Sein)有ともいう。哲学における最も根本的な概念。それゆえ十全に定義することはできない。 通常、(1) 何か「がある」、(2) 「何か」がある、(3) 何かは何か「である」(内的規定)の3様の意に用いられ、それぞれ、 (1) 実存または実在、(2) 存在者、(3) 本質 とも呼ばれる。 中世スコラ哲学では可能態である (3) が、現実態である (1) によって現実化され (2) となると説明される。(3) の観点から主語となって述語とはならない実体と、その逆の偶有が区別されている。また (1) と (3) との間には現実的な区別が存するか否かが大論争された。 近代以後、存在は客観的に存してこれを主観がとらえるとする立場と、主観が構成するものとする立場とに分かれた。M.ハイデガーは存在者とその規定根拠としての存在を峻別する。 オン (on)(ブリタニカ国際大百科事典) ギリシャ語で「ある」「あるもの」を意味し、「有」「存在」などと訳される。 (1) プラトンは、「真の有」 ontos on (オントス・オン) がイデアであるとし、 (2) アリストテレスは、「存在である限りの存在者」 on he on を扱うのが哲学であるといった。 オントス・オン (ontos on)(ブリタニカ国際大百科事典) ギリシア語で「真にあるもの」の意。プラトンによると、生成変化消滅する感覚的事物としての存在者は、真の意味で「存在する」ものではない。「真に存在するもの」は色もなく形もなく触れることもできず、ただ魂 psyche の導き手であるヌース nous のみがみることのできるもの、すなわち永遠に自己同一を保つオン on であり、イデア idea である。ontos はプラトン的意味の on を強調する副詞。 ◆3.「オントロジズム(本体論主義)」 オントロジズム(ブリタニカ国際大百科事典) (ontologism)存在(本体)論主義ともいい、あらゆる認識の究極に、客観的で認識不可能な無限の存在、すなわち神をおく哲学上の立場。すなわち、人間の認識を成立させるのは神であり、この神は純粋直観によってしかとらえられないとする。19世紀前半のイタリアの哲学者ジョベルティの哲学に顕著であるが、プラトン、アウグスチヌス、マルブランシュらもこれに数えられる。 ontologism(リーダース英和辞典) [神学] 本体論主義 ⦅直観による神の認識を一切の認識の前提とする⦆ ontologism(ランダムハウス英和大辞典) 1. [神学] 本体論主義: 人間の知性は、その本来の認識対象として、またすべての認識の基本原理として神を直観的に認識するという説 2. [哲学] 存在・非存在を判断する根拠が神であるとする説 [1865]
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シャルロッテアウグステフォングロスブリタニエン(シャルロッテ・アウグステ・フォン・グロスブリタニエン) シャーロットオーガスタマティルダの別名。