約 405,490 件
https://w.atwiki.jp/sakuraba/pages/185.html
前 ハルカが自分の気持ちに気づいてから2週間近くが経った。 あれからは何も問題はなく、ハルカも藤岡もいつも通りに日常を過ごしている。 そのはずではあるが、ハルカには変化があった。藤岡が遊びに来ると藤岡に視線を送ることが多くなり、 チアキやトウマが藤岡に懐いているのを見ると2人を羨ましく思ってしまう。 また、藤岡がカナと一緒にいるのを見ると切なくなる。元々藤岡はカナにラブレターを送った人物なのだ。 当時はチアキのせいで何事も起こらなかったし、今でもカナのことが好きなのかは確信できないが、 その可能性は十分あり、ましてや自分の方を向いているなどとは思えなかった。 「ふぅ…。」 買い物の帰り道、ハルカはため息をつく。自分の想いをはっきり伝えたいとは思っているが、 やはり断られることに対する恐怖が大きい。それを抜きにしても、 藤岡は大抵誰かと一緒にいるので、2人きりになる機会がない。 「あ、ハルカさん、こんにちは。」 自分を悩ます張本人と出会った。内心では驚きつつも、平静を保つことに専念する。 「あら、藤岡君。こんにちは。」 ほんの少し間があったが、藤岡には不自然に思われずに済んだ。 だが、これは思ってもいないチャンスかもしれない。 「買い物の帰りですか?」 「うん、そうなの。藤岡君は学校の帰りってわけじゃないわよね? 制服じゃないし。」 「はい、ちょっと散歩を。それにしても、凄い量ですね。良ければ持ちますよ?」 藤岡の方からチャンスを大きくしてくれた。ハルカにとっては願ってもないことだ。 「あはは、食材切らしちゃって、その分いっぱい買い込んだの。せっかくだし、お願いしちゃおうかしら?」 「はい。じゃあこっちの重そうなの2つ持ちますね。」 「ありがとう。 そうだ! お礼もしたいから、今日晩御飯食べていかない?」 「え? いいんですか? ありがとうございます!」 「いいのよ、藤岡君が来てくれるとチアキも喜んでくれるし。」 上手く家に招くことはできたが、ここで自分も嬉しいことを口には出せなかったことが口惜しい。 また、帰り道藤岡に打ち明ける勇気も出なかった。藤岡とこうして出会ったのは偶然なのだ。 腹を決める時間もなしに、いきなり告白できるほどハルカは強い心を持っていなかった。 しかし、恐いからと言って、このチャンスを逃すわけにもいかない。 「…ねぇ、藤岡君。」 今ここで告白できる勇気はない。話を切りがいい所で切り上げ、時間を稼ぐ作戦に出た。 「何ですか?」 「今日、泊まっていってくれない? 2人で話したいことがあるの…。」 幸いなことに他に客が来る予定はない。 「え? ならここで…。」 「お願い…。」 ただならぬハルカの様子に、藤岡は断ることができなくなった。 「…えぇと、わかりました。」 「……ありがとう。」 今はまだ怖い。覚悟を決める時間が欲しい。そんな必死な思いでいっぱいだった。 藤岡はハルカの妙な雰囲気に飲まれてしまい、2人はその後無言で南家へと向かった。 「お邪魔します。」 「あれ? 藤岡じゃないか。どうしたんだ、お前?」 「あのね…。」 カナとチアキには、藤岡は今日家族がいなくて家で1人だったらしいので、 ならば藤岡に自分達の家で泊まっていったらどうだと勧め、連れて来たと誤魔化しておいた。 2人は断る理由がなかったし、チアキに至ってはむしろ歓迎し、藤岡が泊まることを拒まなかった。 後に藤岡は2人の目を盗み、電話を借りて、両親に「友達の家に泊まることになった」と伝えておいた。 「それじゃあ、晩御飯作るから待っててね。」 ハルカがそう言って台所へ姿を消したのを確認すると、カナは藤岡に声をかけてきた。 「おい、藤岡。来る途中、何かハルカに変わったことはなかったか?」 「え!? な、何で?」 ハルカは「『2人で』話したいことがある」と言っていた。 おそらく来る途中のことは喋って欲しくないのだろうと気を利かせ、伏せておいた。 「実はさ、風邪が治ってからもハルカの様子がおかしいんだよ。最初は風邪のせいだと思ってたんだけど。」 「そうなの?」 「ああ、何か考え事をするようになったのか、よくボーッとすることが多いんだ。」 (考え事? まさか…。) 泊めてもらった時のことを思い出し、青ざめてしまう。今まで忘れかけていた自分の愚かさを呪う。 「どうしたんだ? 藤岡。」 「え? いや、何でもないよ!」 先程から藤岡の膝に座っているチアキが少し心配そうに聞いてきた。 だが、カナは藤岡の様子を逃そうとしなかった。 「お前! 何か知ってるな?」 「い、嫌だなぁ、そんなことないよ!」 「そうだぞ、カナ。何で藤岡が知っていると言うんだ?」 「うっ! それもそうだな…。」 チアキの横槍のおかげで、何とか事が表向きにならずに済んだ。 それからは他愛のない話になり、ハルカが晩御飯を持って来るまで待った。 「で、コイツをどこで寝かすんだ? 前と同じか?」 そろそろ寝る頃かという時にカナが質問してきた。 「そうね、そうしてもらいましょう。藤岡君もチアキもそれでいい?」 「は、はい。」 「わかりました、ハルカ姉さま。」 ハルカを慕っているチアキは一緒に寝ることができるのを素直に喜び、 2人になる機会を窺っていたハルカにとっても都合の良い提案だ。 来る途中に2人で話すと約束をした手前、藤岡は断るわけにもいかない。 これはハルカが自分と2人になるように仕向けたこととわかったからだ。 以前のように藤岡はハルカの部屋を使い、ハルカはチアキの部屋で寝かせてもらうことが決まった。 それから、しばらく時間をおき、チアキが寝るのを待つ。しかし、ただ待つだけではない。 自分に勇気を与える時間でもある。自分がこれから行うことに思いを巡らす。 あの時は偶然が重なった結果だったが、今度は違う。偶然は全くない。ちゃんとした自分の意志で行うのだ。 腹を括った後、チアキの様子を見る。眠っているようだ。それは決行の合図でもある。 チアキが眠っていることを確認すると、藤岡がいる自分の部屋へと向かった。 コンッコンッ 「はい、どうぞ。」 藤岡もちゃんと起きていてくれていた。これでもう後には引けない。 「ごめんなさいね、こんな遅くに。」 「いえ、大丈夫ですよ。」 自分の部屋に入ると、藤岡がベッドに腰掛けているのを確認できた。 藤岡を見るだけでドキドキしてしまう。覚悟を決めたはずなのに、どうしても恐れを拭えなかった。 しかし、それでも何とか足を動かし、藤岡の隣に座った。 「それで、話って何ですか?」 ハルカが座るのを確認すると、藤岡は本題に入ってきた。 「……えっと、…そのぉ。」 やはり実際に本人を前に話そうとすると緊張する。中々切り出せない。 「…その、もしかして、…この前オレが泊まった時のと関係ありますか?」 「この前、………あっ!」 ハルカが中々切り出せないでいると、藤岡から話を出してきた。 確かに関係ないわけではないが、その話を持ってこられて、ますます萎縮してしまう。 「あの時は本当にすみませんでした!」 ハルカの方を向き、藤岡が土下座をしてきた。 「い、いいのよ! あの時は私が悪かったんだし! それにそれとはまた話は別なの!」 顔を赤くしながらも、何とか藤岡をなだめようとする。 「え!? 違うんですか?」 「う、うん。まぁ、その…、全く関係ないわけではないけど…。」 藤岡は少し意外に思った。自分が思い当たるのはそのぐらいしかなかったからだ。 (…じゃあ、南達は何を心配しているんだ?) 考えても他に見当がつかない。 「何か困ったことでもあるんですか? それだったらオレ、相談に乗りますよ? 南やチアキちゃんも最近様子がおかしいって心配してましたし。」 「…カナやチアキ、か…。」 藤岡が妹達を話に出してきたことで、ハルカは急に暗い顔をした。 「藤岡君はさ、いつもカナやチアキの相手をしてくれるよね。 私も妹達のことは大好きだし、そうしてくれるのは嬉しいの。私に対しても優しいし、 この前お見舞いに来てくれた時なんか本当に嬉しかった。だけど…。」 ハルカはゆっくりと藤岡の胸に寄りかかってきた。 反射的に受け止めるが、突然のことで藤岡はうろたえてしまった。 次
https://w.atwiki.jp/sakuraba/pages/181.html
前 いつの間にか、ハルカの部屋に静寂が漂っていた。 藤岡は快感を味わうことに、ハルカは奉仕することに夢中になっていたためである。 聞こえるのは、両者が興奮のあまりに出す荒い声や息遣いとハルカによる手淫の音だけである。 最初はぎこちなかったハルカの手も徐々に早くなっていき、リズミカルなものになっていく。 「ハルカさん! オレ、もう…!」 限界が近くなった藤岡が声を抑えきれずにそう口にした。 それを聞いたハルカの手はより早いものになっていく。そして、 「うぁ!!」 ハルカの顔めがけて、思いっきり精液を放ち、ハルカの顔を白くしていく。 特に口元に集中し、口の中にも少し入ってしまっていた。 (……変な味…。) 呆けながらも、精液の味を確認するハルカ。 溜まっていたものを出して落ち着きを取り戻した藤岡は慌ててしまう。 「すみません! オレ、我慢できなくて…!」 「(ごくっ) …うぅん、いいのよ。元々私のせいなんだし…。」 そこでお互いの顔が合い、2人ともこれまでのことを思い出した。 冷静に考えると自分達はとんでもないことをしたと改めて自覚し、恥ずかしくなり、 2人して顔をそむけ、顔を赤くし黙り込んでしまった。 「わ、私、ちょっとシャワー浴びてくるね!」 沈黙を破ったのはハルカの方だった。実際自分に付いた精液を洗い落とす必要もあるが、 この妙な雰囲気から逃れたいがための発言だった。 「え、あ、はい。わかりました。それと…、さっきは本当にすみませんでした。」 「い、いいのよ、もう。あ、あと、まだ朝早いし、寝てていいからね!」 ハルカはそう言いながら出て行ったが、とてもそんな気分にはなれなかった。 (オレには、南がいるのに。何やってんだよ、オレは…。) 冷静になってから、自責の念がこみ上げてくる。 結局その場の雰囲気に流され、カナ以外の女に性欲処理をさせた自分が許せなかった。 自分の想いはその程度のものだったというのか。 『…お父さん。』 不意にそう口にし、微笑んでいるハルカの寝顔が頭に浮かんだ。 それが頭に浮かぶなどとは、自分は何を思っているのか、何がなんだかわからなくなった。 「…何であんなことしちゃったんだろう。」 シャワーを浴びながら、自分の行動の理由を考える。 そういうことに奥手な自分があんなことをしていたなんて、未だに信じられない。 父親に雰囲気が似ているというだけで、するものでもないだろうに。 (あの時、私が魔をさしたのがいけなかったのかな?) 実を言うと、ハルカは寝ぼけて普段どおりに自分の部屋に入ったわけではない。 藤岡が寝ていることを承知で、ベッドの中にまで潜り込んだのだ。 とは言っても、別に何も藤岡が泊まることが決まった時から計画していたわけではない。 夜中に1回起きたのも偶然である。確かにトイレで用を済ませた後、うっかり自分の部屋へ戻りかけた。 しかし、途中で藤岡に自分の部屋を貸していることを思い出したのだが、 そこで、藤岡が自分の部屋で寝ていることを、父親の寝巻きを着ている藤岡を意識してしまったのだ。 一度そんなことを考えると、頭より先に体が動いていた。 (最初はちょっとだけ、甘えるつもりだったのに。) 以前から、自分もチアキみたいに甘えたいと思うことが少しはあった。いつも妹達の面倒を見ているのだ。 たまには自分も甘えたいと考えてしまうことがあっても、無理はないはずだ。 だから、その時はチャンスだと思ってしまい、行動に移してしまった。 起きている時にはできないけど、寝ている時ならばと。 本当なら、少し布団の中に入って余韻に浸るだけのつもりだったのだが、 藤岡の温もりが想像以上に心地よくなってしまい、そのまますぐに眠ってしまったのだった。 そのため、ハルカはその時藤岡が起きていたことに気づいていない。 もっとも、藤岡は一睡もしていないのだが。 (早くあがって、朝ご飯の準備しなくちゃ。) シャワーを止め、他のことをしようと考えた。気を紛らわせたかったからだ。 自分のしでかしたことの理由を考えても、答えは出てきそうにない。 とにかく意識しないようにすれば良いのだ。それなのに、 (さっきは藤岡君の…、あれをこの手で触っていたのよね。) ちょっとしたことでも、すぐに先程のことを連想してしまう。 藤岡の肉棒を扱いていた方の手を見てしまい、興奮が蘇ってくる。 (あれが…、ここに入るのよね?) その手で自分の股間に少し触れる。すると、体が少しすくんだ。 しかし、その手をそこから離すことはしない。今度は割れ目の部分を軽く撫でる。 「……ふっ、…くぅ!」 その程度の刺激なのに声が思わず漏れる。これ以上刺激を強くしたら、声もそれだけ大きくなりかねない。 だが、ハルカの指は更に快感を高めようとする。割れ目の奥へと潜り込もうとしていた。 (ダメ!) しかし、恐怖が残っているのか、深くには入れられなかった。浅い部分への刺激で留めておくことにした。 指が深く入らないように指の腹で割れ目を擦る。 次第に割れ目から粘りがあるものが出てきて、快感も大きくなるのだが、何か物足りない。 恐怖はあるものの、いつしか快楽を求めるようになったハルカは反対の手をクリトリスへと伸ばす。 「ん!!」 思わず大声が出そうになる程、強い快感が襲ってきた。先程よりもずっと気持ちいい。 その刺激がきっかけとなり、ハルカの指の動きはより一層激しいものとなる。 それにつられるように息遣いも激しくなる一方で、 股間も既にかなりヌルヌルとしていて、快感を大きくさせるのを手伝う。 両手による女性器への刺激はどんどん激しさを増していき、ついに、 「―――!!」 ハルカは絶頂に達することができた。その際、唇を思い切り閉ざし、できるだけ声を出さないようにした。 こんな所を誰かに聞かれて駆け付けられたら、たまったものではない。 「………。」 何故朝ご飯の仕度をするはずが、こんなことをしているのか。 事が終わって、また考え出してしまう。しかし、今度こそ考えることをやめ、 早々にシャワーを浴びなおし、あがることにした。 とにかく何も考え込まないようにしたためか、あがってからの行動は速かった。 急いでバスタオルで体を拭き、服を着て、すぐに朝ご飯の仕度にかかった。 トンッ トンッ トンッ トンッ 仕度している最中に妹達も起き、食卓につく。後、来ていないのは藤岡だけだ。 ガタッ! 「ど、どうしたハルカ!?」 「な、なんでもない!」 突然包丁のリズムが乱れたことに驚いた妹達に、 藤岡のことを頭に浮かべたら動揺してしまった、なんて言えるはずがない。 とにかく仕度に専念し、気持ちを紛らわせようとするも、 「おう、おはよう藤岡。」 ゴスッ! 「ハ、ハルカ姉さま!?」 「おい、藤岡! 何かハルカの様子がおかしいんだ! お前、何か心当たりないか?」 「い!? いや、知らないよ!」 まさか早朝の出来事を言うわけにもいかず、心当たりはあっても、しらばっくれるしかなかった。 何はともあれ、今の状態のハルカに朝ご飯を作らせるわけにもいかないので、 止むを得ず、その日の朝食はカップラーメンとなった。 次
https://w.atwiki.jp/sakuraba/pages/182.html
前 「え? ハルカさん、風邪引いたの?」 「そうなんだよ、こないだお前が帰った後、夕方頃だったかなぁ。とにかくその頃熱が出てきてさ。」 「そ、そうなんだ。」 「あの日、ハルカの様子が朝からおかしかったのはわかってたけど、風邪引いてたとはねぇ。」 あの日を話に持ってこられたのには内心焦ったものの、バレてないようなので、ほっとした。 あれから、ハルカと藤岡はお互い何とか普段通りに徹しようとしていたが、 上手く隠し通せず、何か様子がおかしかったのはカナとチアキから見ても明らかだった。 他の2人には何とか普段どおりに接することができても、お互いの顔を合わせることなどできなかったのだ。 そして、ハルカに変に気を使わせるのも気が引けたし、自分も居づらいというのもあり、 藤岡は朝食をご馳走になった後、大して時間も経たないうちに帰ったのであった。 「それで、具合はどうなの?」 「それが全然熱が下がらなくてさ。全く、残された私とチアキにはたまったものじゃないよ。 ロクなご飯を食べてないしさ。」 軽口を叩いているが、いつもの元気はない。何だかんだ言って姉を心配している様子だ。 「オレ、今日は部活もないし、帰りにお見舞いに行くよ、メロンでも買ってさ。」 「そうだね。いい心がけだよ。」 「…だから、そんな心配しないで、ね?」 「し、心配なんてしてないよ!」 励まそうとしたら、照れくさかったのか、ローキックを放ってきた。 「い、いたたた…。」 「全く、失礼な奴だね。」 「でも、少し元気が出たみたいで良かったよ。その方が南らしいからね。」 「こ、この! まだ言うか!」 蹴られた足を擦っている藤岡に、更に追い討ちをかけてきたのだった。 痛い思いはしたが、カナを元気付けることができたので、良しとした。 学校が終わると、藤岡はお見舞いの品を買いにスーパーへと向かった。 カナは先に帰った。やはり、ハルカのことを心配しているのだろう。スーパーへ向かう途中、チアキと出会った。 「藤岡!」 藤岡を見るやいなや、勢い良く抱きついてきた。少しよろけるものの、何とか持ちこたえる。 今は見えないが、抱きつかれる前の顔は今にも泣きそうな顔をしていた。 「藤岡、ハルカ姉さまが…。」 「うん、南から聞いたよ、風邪を引いてるんだって?」 「あぁ、けど、ちっとも治る気配がないんだよ…。」 「そんなにひどいの?」 「薬を飲んでも、少しの間良くなるだけで、その後にまた悪くなるんだ。」 余程ハルカのことを心配しているのだろう。チアキはすがるように訴えかけてきた。 「…なぁ、藤岡。ハルカ姉さま、大丈夫だよな? このままよくならないなんてことはないよな?」 「大丈夫だよ。」 即答されたチアキは思わず顔をキョトンとしてしまった。 「だって、南やチアキちゃんがこんなに心配してるんだから。勿論、オレだって。 それを裏切ったりするようなハルカさんじゃないでしょ?」 「当たり前だ! ハルカ姉さまが私たちを裏切ったりするもんか!」 チアキが大声を上げると、藤岡はチアキの頭を軽く撫で、笑いかける。 「だから、大丈夫だよ。さあ、早く買い物をすませて帰ろう。」 「…そうだよな。何であんなに心配する必要があったんだろう。」 チアキは先程よりもきつく抱きしめてきて、顔を見上げてきた。 「ありがとう、藤岡。」 不安は完全に消えたわけではないだろうが、先程まで深刻な顔をしていたとは思えない笑顔だった。 買い物をすませた後、すぐに南家へと向かい、上がらせてもらう。 チアキは晩御飯を作るために台所に向かい、藤岡はハルカの部屋へ向かった。 軽くノックをし、部屋に入るとトウマも来ていた。 「トウマ、来てたのか。」 「そういう藤岡も見舞いに来たのか? けど、ハルカなら今寝てるぞ。」 「そうか。けど、確かにハルカさん、あまり良くなさそうだな。」 「あぁ。」 ハルカは眠ってはいるが、うなされている。藤岡が泊まった時に見せた寝顔とは大違いである。 「熱がかなり高いんだけど、頭痛の方がひどいみたいでさ。 さっきまで内田と吉野が来てて、その時は起きてたけど、その時も辛そうにしてたな。」 「そうなんだ。」 藤岡に今の状態のハルカのことを説明しながら、トウマはハルカの額に乗せていた濡れタオルを取り、 水を汲んである洗面器に浸す。十分浸した後に搾り、丁寧にたたんで再びハルカの額に乗せる。 「南は?」 「多分台所で飯でも作ってるんじゃないか? よくわからないけど、ハルカがこんな状態だってのに何か張り切ってたぜ?」 チアキが買い物に出かけていて、カナが台所で料理しているのならば、他に看病する者が必要だ。 トウマはその役目を引き受けたのだと推測できた。 「ハルカさんの面倒はオレが見るから、トウマは休んでていいぞ。」 「いいよ、まだそんなに時間経ってないから。それに、オレはハルカの弟分だからな。」 「そっか。偉いな、トウマは。」 「よ、よせよ。」 「はは、照れるなよ。」 藤岡がトウマの頭を撫でようとすると、トウマは恥ずかしがって、それを避けた。 そんな2人のやり取りに反応したかのように、ハルカが寝返りをうち、藤岡達の方に顔を向けた。 それにより、タオルが額から落ち、手も片方布団からはみ出した。 「やれやれ、しょうがないな、ハルカの奴…。」 トウマがタオルを拾おうと、藤岡がハルカの手を布団の中へ入れようとすると、 ハルカが藤岡の手を掴んできた。 「ハルカさん?」 藤岡の手を掴むと、ハルカは先程うなされていたとは思えないような笑みをこぼしていた。 それを見た藤岡も思わず笑みを浮かべてしまい、掴まれた手を握り返した。 「あ、ハルカさん。起きちゃいましたか?」 「? あ、あれ? 藤岡君?」 ゆっくりと体を起こし、藤岡を見つめる。 「お、おい、起き上がって大丈夫なのか?」 トウマの声も聞こえず、ただ呆然としている。未だに自分が目を覚ましたことを実感できていない。 「あの、ハルカさん?」 「おい、ハルカ! ちゃんと意識はあるのか?」 「え? うん、少し寝たから、良くなったみたい。」 2回目のトウマの問いでようやく自分が起きたことを実感できた。 そして、自分が藤岡の手を掴んでいることにも気づく。 「あっ! ごめんなさいね。…その、迷惑かけちゃったみたいで。」 「い、いえ、気にしないで下さい。」 慌てて藤岡の手を離す。すると、妙な名残惜しさを感じたが、 カナが部屋に入ってきたせいで、それに対する疑問は一時吹き飛んだ。 「あ! おい、ハルカ! 起きて大丈夫なのか!?」 「うん、まだ痛みとか残ってるけどね。」 「いや、お前、さっきまで具合悪そうだったじゃないか?」 「そう言われてもねぇ。寝たから良くなったんじゃないかしら?」 自分で具合の良さを調節できるわけではないので、問い詰められても困る。 「ところで、カナ。台所で何かやってたんじゃなかったのか?」 「いや、せっかく私が自信作の創作料理を作ろうとしたら、チアキが邪魔してきてさ。 チアキが買ってきた食材も入れようかとも思ったんだが、止められて、追い出されたんだよ。」 「…で、何を作ろうとしていたんだ?」 「お粥だよ、フルーツヨーグルト粥。藤岡がメロン買ってくるって言ってたし。」 「何だよ…、その初心者が陥りやすい過ちを見本にしたような創作料理は…。」 トウマが呆れ気味に言い放つが、正直邪魔されて良かったと他の2人も思った。 しかも、チアキが買ってきた食材も入れようとしたって何を入れようとしたと言うのか。 「じゃあ、ハルカさんの具合が少し良くなったみたいだし、オレ、そろそろ帰るよ。長居しちゃ悪いから。」 「あ、ならオレも帰るよ。藤岡、一緒に帰ろうぜ。」 帰ろうとする2人のやり取りを見て、ハルカは少しだけトウマを羨ましく思った。 何故だろうか、今まではそういったやり取りを微笑ましく思っていただけなのに。 「じゃあな、ハルカ。お大事にな。」 「それじゃあ、また。チアキちゃんによろしく。」 「うん、2人ともありがとね。」 「じゃあ、玄関まで送ってくるよ。」 3人が出て行き、ハルカは部屋で1人になる。 こないだあんなことがあったのに、不思議なことに何事もなかったかのように自然に過ごせた。 それは確かに自分達にとって良いことなのだろうが、それはそれで、何か不服だった。 (あれ? どうして?) 「送ってきたよぉ。」 2人を見送ったカナが戻ってきた。 「まだ、寝てなかったのか。しつこいようだけど、寝てなくて大丈夫なのか? 本当、藤岡が来る前とえらい違いだな。」 「そ、そう?」 突然、藤岡が話に出てきて動揺してしまう。 「ふぅむ、あいつはどうも人を元気付けるのが得意みたいだね。 やっぱ番長だからか? 今朝だって学校で、…あっ いや、何でもない…。」 感心したり顔を赤くしたりするカナの言葉を聞いて、ハルカは再び考え出した。 さっきから何故自分は藤岡のことを考えているのかを。 そして、今まで自分が見てきた藤岡を思い返してみた。 チアキを膝に乗せて甘えさせている藤岡。トウマをまるで自分の弟であるかのように可愛がる藤岡。 散々な目に合わされているだろうに、カナの頼みごとをきいてくれる藤岡。 いつも藤岡は嫌な顔をせず、優しく皆に接してくれていた。 そんな藤岡だからこそ、自分の部屋を貸すことができた。 だから、簡単に甘えたい衝動に駆られてしまったのだ。 あんなおかしなことをしてしまったのは藤岡にもっと自分を見てもらいたかったからだ。 先程自分が起きた時、優しく自分を見つめていた藤岡の顔を思い浮かべる。 自分は単に父親の影を追っていたと思っていたが、違ったのだ。 「? ハルカ?」 (そっか、私は…。) 「おーい、どうしたんだぁ?」 (藤岡君のこと、好きだったんだ…。) 自分の気持ちに気づくことができたのだった。 「ハルカさん、具合が良くなって良かったよ。」 「…あぁ、そうだな。オレもそう思うよ。」 素直に喜んでいる藤岡に対し、トウマの顔は少し曇っていた。 ハルカの風邪が良くなったことを喜んでいるのは本心だろうが、考え事をしていた様子だ。 「どうしたんだ、トウマ? 何か考え事?」 「いや、何でハルカの奴、藤岡の手を握った途端に笑ったのかなって…。」 「何でかは知らないけど、いいことじゃないか。良い夢でも見てただけかもしれないぞ? あっ でも、オレが部屋に入った時は苦しそうだったな。」 「そうなんだよなぁ…。」 腑に落ちないといったような表情でいる。 何でそんなことを疑問に感じているのかを藤岡には理解できなかった。 「…そういやあの時、藤岡は藤岡で何か笑ってたよな。」 やがて、何かを思い出したようにトウマはつぶやいた。 「え? うなされていたのが笑えるようになって良かったと思っただけだけど、それがどうかしたか?」 「そうか? それにしては、オレやチアキには見せたことない顔だったぞ?」 トウマは少しむくれたように言う。 「トウマ、もしかしてハルカさんのこと好きなのか?」 「そんなわけないだろ!」 少しそう思っただけに過ぎないのだが、トウマを怒らせてしまった。 そこから別れるまでの間、藤岡はトウマをなだめるのに一苦労したのだった。 (結局トウマの奴、一体何を言いたかったんだ?) トウマと別れ帰宅した後、考え事をしだした。 (けど、トウマやチアキちゃんには見せたことない顔、か…。) 考えてみれば、確かにハルカに対する接し方と2人に対する接し方は違っていた。 しかし、それは年上と年下の違いじゃないのかと自分の中で仮定を出す。 (だったら、南はどうなるんだ?) カナに対するそれは、どちらかというとチアキやトウマに近いのかもしれない。 だとすると、ハルカにだけ違う接し方をしているということになる。 『…お父さん。』 不意にあの時のハルカの寝顔が頭に浮かんだ。 トウマは何を言いたかったのか、何故唐突にハルカの笑顔が出てくるのか、 結局どちらの答えを見出せずにその日を終えるのだった。 次
https://w.atwiki.jp/sakuraba/pages/202.html
前 藤岡とハルカが結ばれてから数週間が経った。とは言うものの、2人のやり取りに変化はあまりない。 以前と同じように藤岡が南家へ立ち寄るだけで、デートもロクにしていない。 せいぜいよく2人で買い物をするようになったぐらいだが、本人達はそれで満足している。 一応2人が付き合い始めたということは周りに広まっていったが、未だに実感を持っていない者は少なくない。 ハルカの妹達も例外ではなく、最初に聞かされた時など何の冗談だと思ったほどだ。 ある日ハルカが買い物に出かけたのを確認すると、カナはチアキに話を持ち出した。 「なぁチアキ、お前はどう思う?」 「何がだ?」 「決まってるだろう、ハルカと藤岡についてだ!」 何が決まっているのかは知らないが、やけに落ち着いていない状態だった。 「…やれやれ、2人が付き合うことに何の問題があるんだ? 別に悪いことをしているわけでもないし、以前とそれ程変わらないじゃないか。」 「そうは言ってもだな、おまえは気にならないのか?」 「別に。」 そっけなく言うが、チアキも内心ではかなり気にはなっていた。本人達はそうと言っているが、 2人のやり取りを見ると、あまりそのようには見えない。本当にそんな関係になったのかと疑問に思う。 少なからず慕っていた藤岡を、尊敬しているハルカに取られたなどと思いたくないという現実逃れかもしれない。 「う~ん、やっぱ恋人同士なら何かあってもいいと思うんだがなぁ。」 「本人達が納得しているんだから、いちいち茶々入れなくていいと思うよ。」 またロクなことを考えてなさそうな姉を見て、呆れかえる。 「…やはり、ここは私達の目が届かない所を見張るしかないな。」 「どういうことだ?」 「あの2人の様子が変わっていったのがいつ頃からかわかるか?」 「そうか! 藤岡がここに泊まった時!」 実際1回目の時は妙に余所余所しくなり、2回目の時に2人は付き合いだしたと言い出した。 ハルカが風邪を引いたのも藤岡が泊まった日の夕方頃だった。 「そうだ、つまりもう一度藤岡をここに泊めて、夜中に2人の様子を窺えばいいんだ。 2人きりになれば、奴らは必ずや普段とは違う行動、それこそおかしなことの1つや2つはするだろうさ。」 「そうは言っても、肝心の藤岡が…、あっ!」 「気づいたようだな、チアキ。そう、十中八九間もなく藤岡はここに来るだろう。 ハルカの買い物の荷物持ちとしてな、フフフ…。」 (コイツは…。) 普段はバカ野郎の代表格なのに、妙なところで頭が冴える姉に呆れるを通り越して感心してしまう。 しかし、2人には申し訳ないと思うものの、自分達の前では変化がない藤岡とハルカが 2人きりになるとどうするのかは気になってしまう。チアキがそのような葛藤と戦っていると、 カナの予想通り、ハルカは藤岡を連れて帰ってきた。 「え? 泊まっていってくれ? どうして?」 「え? えぇと、ほらあれだ! 1人でも多い方が賑やかになるだろ?」 「オレはいいんだけど…、大丈夫なんですか?」 そんな怪しい理由で聞いてくれる藤岡のお人よし加減もどうにかならないものかと思ってしまう。 「そうね。せっかくカナがそう言ってくれてるんだし、泊まっていって? チアキもいいよね?」 「もちろんです、ハルカ姉さま。」 条件反射で答えてしまった。藤岡が泊まってくれること自体は嬉しいが、 カナの企みまでは口に出せず、罠にはめたような気持ちになり、少し罪悪感が出てきた。 「じゃあお言葉に甘えて、泊めてもらおうかな?」 「ああ、是非そうするがいいさ。」 2人は何も怪しむことはなく、カナの申し出を受けたのだった。 ハルカは久しぶりに藤岡が泊まることを素直に喜んでいる様子で、藤岡もそんなハルカを見て微笑んでいる。 仲良く会話をしている2人を見て、カナは計画が順調に進んでいることに密かに笑みを浮かべ、 チアキは2人に対して申し訳ない気持ちでいっぱいだった。 「さてハルカ、確かお前は藤岡と恋人同士だったよな?」 晩御飯を食べ終え、後片付けをした後、カナは唐突に尋ねてきた。 「え? うん、そうだけど、それがどうかした?」 「なら別に藤岡と一緒の部屋でも構わないな? 恋人同士なんだから。」 「(! ちょっとカナ! こっちに来なさい!)」 ハルカは顔を赤くし、カナの腕を掴み、チアキから離れた場所へ移動した。 「(チアキがいるんだから、教育上まずいでしょ! 若い男女が1つの部屋で一緒に寝るのは!)」 「(その辺は心配いらん。チアキは男女で行うおかしなことに関しては無知だからね。)」 「(ちょ、ちょっと!!)」 既にそういう関係を持っているものの、妹に指摘されるとやはり恥ずかしいものがある。 しかし、カナがどこまでわかっていて言っているかはわからなかった。 「どうかしましたか? ハルカ姉さま。」 チアキが何をもめているのか、不思議そうに聞いてきたのに対し、焦ってしまう。 「(…そうね、変に拘っても不信に思われそうだし。)」 「(よし、決まりだな!)」 チアキに妙な疑問を持たれても困るので、ハルカは自然に振舞えるように仕方なしにカナの提案を呑んだ。 だが、やはり以前のような小細工なしに藤岡と堂々と同じ部屋で眠れることは嬉しかった。 それから時間が経ち、就寝時間についたというのに、チアキは全く眠くならなかった。 カナと同じように、藤岡とハルカのことが気になっていたため、目が冴える。 結局カナを止めることができなかったが、せめて自分だけは覗き見る真似はしまいと誓い、寝ようとする。 (いや、カナを止めなかったのは正解かもな。カナに確認させつつ、私はそんなことしなくて済むし。) 自分でもよくここまで邪なことを考えられるものだとおかしくなる。 それから、カナの暴走は上手く使えるんじゃないか、やはり自分の目で確認したいなど 色々考え込んでしまい、普段ならとっくに眠っている時間でも眠れなかった。 『当たり前だ! ハルカ姉さまが私たちを裏切ったりするもんか!』 ハルカが風邪を引いていた時に藤岡に言った言葉を思い出す。 あの時は藤岡に本当に元気付けられたものだ。プールで溺れかけた時に助けてくれたこともあったし、 優しいだけでなく、頼りにもなる藤岡にチアキは惹かれていた。 ハルカがそんな藤岡を自分から奪うわけがない、だからあれは何かの冗談だ、 現に2人はそんな素振りを見せていないじゃないかと何度も自分の都合の良いように考えようとしていた。 しかし、結局はハルカと藤岡のことが気になってしまい、2人がいる部屋の様子を見に行くことにしたのだった。 ハルカの部屋の前にたどり着いたが、カナの姿が見当たらなかった。 しかし、今のチアキにとってはどうでもいいことなので、気にせずドアに近づく。 ドアは閉まっているが、何やら物音が聞こえる。それはベッドが軋むような音で、思いのほか激しい。 何がなんだかわからないチアキは、物音を立てないようにドアを開け、部屋を覗き見た。 その先には藤岡を上に裸で抱きしめ合っている2人の姿があった。 ただくっついているだけではなく、激しく腰を振っていて、顔も2人とも興奮しているのか、頬を赤くしている。 普段の穏やかな2人からは想像もできない動き、表情だった。 (何だ? 何だ、…これは。) 2人の行為にただ唖然と見ているしかなかった。 何故裸で腰を振っているのかまでは理解できなかったものの、その光景には何か嫌なものを感じた。 「…藤岡君! ……私、…そろそろ!」 ハルカは息を乱しながらも何かを訴える。何がそろそろなのかは理解できない。 「……オレも、すぐに!」 ハルカの言葉を合図にしたかのように、藤岡はより一層激しく腰を振り始めた。 それに合わせるかのようにハルカも動きを激しくする。 「―――!!」 突然ハルカが背中を反らせ、今まで自分が聞いたこともない声を出したのにチアキは驚いた。 藤岡もハルカから腰を離し、何かをハルカの体めがけて飛ばした。それは胸やお腹を白く染め上げようとする。 (何だ、あれは? おしっこじゃないよな?) 混乱しているチアキをよそに2人は行為を終えていた。 行為を終えても呼吸は荒いままで、2人は体制を変えずに呼吸を落ち着かせようとしている。 いや、余韻に浸っているというのだろうか。 (どういうことなんだ? 一体2人は何を…。) 呆気に取られている間に2人は既に別の行動をしようとしていた。 2人は微笑みながら見つめ合い、お互いの顔を近づけていく。 (!! や、やめ…。) 悲痛な叫びも声にならない。衝撃的な光景を次々と見せられたが、一番見たくないものを目にしてしまった。 やはり藤岡とハルカはそういう関係になっていたのだ。チアキの中で絶望が大きくなる。 (……嘘だ。ハルカ姉さまが、藤岡と…。) あまりの絶望に体制を崩したことでドアにぶつかり、大きな音を立ててしまった。 ドアはわずかに開いていたので、チアキがよりかかったことにより、大きく開き、 チアキはハルカの部屋に入ってしまう形になった。 次
https://w.atwiki.jp/kokigame/pages/321.html
超昂閃忍ハルカ 207 :名無したちの午後:2008/03/03(月) 20 57 38 ID V//m155Y0 超昂閃忍ハルカのコキ報告、誰か頼む サンプルCGの足コキが妙にツボだったんだ。 208 :名無したちの午後:2008/03/03(月) 21 13 39 ID yQz9135Q0 確認出来たのはナリカだけだが、LV1~3まであって戸惑いつつ~かるいS入ってとランクアップしていくよくあるパターン まだ全然コンプ出来そうもないので他のキャラはわからない 209 :名無したちの午後:2008/03/03(月) 21 26 15 ID V//m155Y0 208 ㌧クス ハルカの足コキがあったら教えてくれ。即買いに走るわ。 210 :名無したちの午後:2008/03/03(月) 21 50 08 ID 3gqMzMsB0 209 ハルカはないよ。あと受けシチュでナリカのオナホコキとかあるぜよ。 関連レス 423 :名無したちの午後:2011/07/04(月) 08 18 27.69 ID 3HICCGct0 オナホでぐっぽぐっぽ抜かれてしまうエロゲはありませんか? 424 :名無したちの午後:2011/07/04(月) 08 26 53.91 ID 7johGlDPP オナホと聞いてまっ先に浮かぶのはハルカのナリカだな オナホでぐっぽぐっぽに特化した音声作品ならあるけど… エロゲでは特化した作品ってなくない?
https://w.atwiki.jp/gununu/pages/3779.html
御子神ハルカ〔みこがみ はるか〕 作品名:あにゃまる探偵キルミンずぅ 作者名:[[]] 投稿日:2010年4月16日 画像情報:640×480px サイズ:160,002 byte ジャンル:[[]] キャラ情報 このぐぬコラについて コメント 名前 コメント 登録タグ 2010年4月16日 あにゃまる探偵キルミンずぅ 個別み
https://w.atwiki.jp/kirumin/pages/28.html
御子神 ハルカ 声 - 根谷 美智子 三姉妹の母で金髪の獣医。動物と心を通じあわせる不思議な力を持ち、その資質を生かして「動物の心のケア」を専門にしているセラピスト。仕事のときはピンクのサファリスーツを着ている。 第1話でロシアのボストーク・サーカスへ、ホームシックにかかった象の治療をする為に出発し、第3話で日本に帰国。「マトリョーシカ型の弁当箱」をお土産にする(喜んだのはリムだけだった)、珍料理「ゾイシーオーチョ」(逆さ読みで超美味しいぞ)を作るなど一風変わったセンスの持ち主。 動物との交流については判り易い助言を行い、娘達を導いてゆく。キルミンの存在を知っていた。
https://w.atwiki.jp/fwo_mos/pages/178.html
■ハルカ・サイオンジ 種別:ゲスト 性別:女性 年齢:15歳 所属:紅蓮の旅団 役職:チームメンバー 職位:格ゲーお嬢様 種族:人間/真実を知る者 メイン:ストームコーザー サブ:アカシャアーツ マスター:エグゼキューター 身長:145cm 体重:45kg PL名:sekaiya イメージ:姫海棠はたて(東方プロジェクト) 「あたしより強い奴に会いに行く……!」 外見 濃い紫がかった栗色の髪/ロングツーテール。 全体的に活動的な衣服でブラウスにミニスカート。だが下にショートパンツを履いている。 スタイルは姉譲りで良好。なかなか良いものを持っている。 足はその日によって変えている。ローファーだったり頑丈そうなコンバットブーツだったり。 たまに下駄を履いていたりもする。 人格 激情家。感情表現の激しい、そして血の気の多い性格。 とは言えその思考は極めて冷静で的確であり、表面的な部分だけが激情と言える。 長年の対戦ゲームで鍛えられたからか、煽り煽られヒートアップしつつも実際は落ち着いた戦いが出来る。 ただ戦闘中の口は非常に悪い。日頃は割とお嬢様然としてるのに。 戦闘スタイルは完全に自己完結型であり、とにかく連続コンボを決めて気持ち良くなる構成。 ただ、それだけにその戦闘力は非常に高く、フィルトウィズ初心者ながらカナタと比べても引けを取らない。 フィルトウィズへのスタンスは「面白そうなゲーム」程度でしか無いが、ゲームにも礼節はあるということで普段はフィルトウィズ住人へのメタ的言動は控えている。 現状はアクターへの距離感を測りかねているため、概ね同じゲストと交流を図っているようだ。若干人見知りしているとも言う。 所持特異点 真実を知る者 元々はとあるコロニーで日々をゲーム漬けで過ごしている少女。本名を齎穏寺遙と言う。 姉に齎穏寺彼方が居る。姉妹仲は良好であり、闘病中の彼女をときおり見舞いに行っている。 格闘ゲーム至上主義者であり、いわゆるVRMMOを食わず嫌いしていたが、友人が皆格闘ゲームに飽きてフィルトウィズに行ってしまったため、悲しみを背負ってフィルトウィズにやってきた。そしてドハマリした。 依頼は特に退治系のものを好み、強敵であるほど好んで挑んでいる。 連携プレイというものに縁のない経歴ではあったが、今は紅蓮の旅団でチームワークを勉強中である。 家族構成は母と父に妹が一人。父が医療関係者で母が看護師だった為、姉とともに病院船に引き取られた経緯がある。 実は現実では眼鏡っ娘。勉学の成績も良く、将来は父の跡を継ぐ医者になる予定だった。 飛行移動 ストームコーザーの生来の能力。 本来、普通の人間には無い飛行能力ではあるが、格闘ゲームで空中殺法を学び極めていたハルカに取っては水を得た魚そのものである。 三次元機動による縦横無尽の攻撃は苛烈そのものであり、ハルカ自身も姉譲りの運動適性を持つことから、鬼に金棒と行ったところか。 宿敵:魔族 ストームコーザーの宿命。あるいは、強敵への渇望。 流石に味方へ襲いかかることはないが、システム的なペナルティもあり、魔族相手には非常に喧嘩っ早い。 後述の不利特異点の影響や、装備品で意志を削っていることもあり、誰かが止めに入らないと自動的にラウンド1、ファイッとなりかねない。 脳みそ筋肉 完全に素。システム的にも保証されたもの。 元々大会での優勝経験も持つハルカは自信家であり、フィルトウィズでも変わらない。 激情家ということもあり、挑発されると非常に弱い。 ……ただ、紅蓮の旅団という大会を知り、最近はちょっぴり謙虚になっているとか何とか。 PickUp 瞬間火力特化。雷撃と連撃による打撃と、そこそこの回避能力を両立している。 必殺技は飛び道具の雷で牽制してからの一気に間合いを詰めて怒涛の連打に止めの一撃を打ち込む通称『ハルカ羅刹掌スペシャル』。 フィルトウィズに来て日は浅いがアカシャアーツの技術を完全に使いこなしているようだ。 Mission Report キャラクターシート/通常
https://w.atwiki.jp/cosmicbreak/pages/3849.html
画像 性能 Icon Size Type Cost PRICE Hp Str Tec Wlk Fly Tgh 備考 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (ハルカBS@.png) S ―空―― - - - - - - - - Name 威力 弾数 射程 速度 間隔 回数 備考 HOMING LASER 4 450 240 300 1000 3 動作 左右の翼型のBSから左右4本ずつ、ホーミングビームレーザーを射出する。 その他 レビュー・コメント 後は任せたーぱぱぱぱぱん・ω・ -- (ななし) 2013-05-22 22 39 45 表の下にパーツに書かれている文面らしき物が書かれていたので削除 -- (名無しさん) 2013-05-23 12 15 20 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/sakuraba/pages/180.html
いつものように藤岡の膝の上に座り、まったりとしているチアキ。 藤岡も初めてされた時は少し戸惑ったものの、それ以降はごく自然なこととしている様子だ。 そんな2人の様子を見て、微笑ましく思うハルカ。 (ふふ、私がお父さんに甘えていた頃もあんな感じだったのかしら。) 藤岡に父親の面影を見てしまうのは、チアキだけじゃなかった。 チアキをそうさせたのはハルカであり、最初に藤岡からそれを感じ取ったのも彼女である。 そのためか、晩御飯をご馳走した後、少しお喋りをする程度のはずがかなり話し込んでしまい、 藤岡が帰る頃には夜遅くだったということも珍しくない。 その日はそれが普段以上にひどく出てしまい、気づいた頃には日が変わろうとしていた。 「ごめんなさい、こんなに遅くなるまで付き合わせちゃって。」 「いえ、明日は休みですし、大丈夫ですよ。それじゃあ、また来ます。」 藤岡が帰ろうとすると、チアキがあることを提案した。 「そうだ。最近は何かと物騒だから、夜道は危ない。今日は泊まっていくといいよ。」 「ええ!? いいよ、さすがに悪いから!」 藤岡としては女の子と、ましてや自分が惚れている相手と同じ屋根の下で寝泊りするとなって、 平気でいられるわけがない。その動揺は大きい。 「そうそう、別にか弱き乙女でもないから大丈夫じゃないか? 番長なんだし。」 「そういう問題じゃないだろ、バカ野郎。」 「とにかく、チアキの言う通り心配だから、泊まっていって、ね?」 何か心配されているようなので、断っても変に気を使わせることになるかと思い、 やっぱり泊まっていくことにした。 「う~ん。じゃあお言葉に甘えて…。」 「だけどさ…。」 カナがある疑問を投げかけてきた。 「泊めるのはいいんだけどさ、コイツをどこで寝かせるつもりなんだ?」 「毛布を貸してもらって、居間で寝ることにするよ。」 「待て。そんなことして風邪でも引いたら、どうするんだ? ちゃんとした所で寝ろよ。」 「そうは言っても、他に寝る場所なんてないだろ?」 「おい、カナ。ちゃんと考えろ。」 などと色々話し合っていると、ハルカがある提案を持ち出した。 「居間で寝てもらうのは悪いから、藤岡君には私の部屋を使ってもらって、 私はカナかチアキの部屋で寝かせてもらうというのはどうかしら?」 「うぅん、まあいいんじゃないか?」 「それならハルカ姉さま、私と一緒に寝ませんか?」 「うん、ありがとうチアキ。藤岡君もそれでいい?」 「え? あっ はい。」 そんな簡単に男に部屋を貸していいものなのかと不思議に思いつつ、 せっかくの好意を無下にするのもいい気がしないので、承諾しておいた。 「じゃあ、ちょっと待っててくれる? 私の部屋片付けてくるから。それと、寝巻きも持って来るわね。」 「はい、ありがとうございます。」 「ハルカ姉さま、手伝いましょうか?」 「うぅん、いいわ。それじゃあ、ちょっと待ってて。」 こうして話がつくと、カナとチアキは自室に戻り、ハルカは自分の部屋を片付けに行った。 藤岡は電話を借り、家族に「友達の家に泊まる」と伝えておいた。 それから居間で少し待っていると、ハルカが寝巻きを持ってきてくれたので、それに着替えた。 しかし、この寝巻きは曰く付きであった。 (やだ! こうして見るとますますお父さんみたい…。) そう、ハルカが持ってきた寝巻きは父親が使っていたものだった。 別に何かを意図して持ってきたわけではなかったのだが、 相手はまだ中学生だというのに、父親の面影をより強く見出してしまっていた。 「あの、どうかしましたか?」 「え!? うぅん、何でもない! そ、それより、納戸にしまってあったお父さんの寝巻きなんだけど、どう、サイズとか問題ない?」 「はい、少し大きいですけど、大丈夫です。この方が寝やすいですし。」 「そう? ならいいけど。何かあったら呼んでね。それじゃあ、おやすみなさい。」 「はい、おやすみなさい。」 藤岡が寝る頃には既に0時を過ぎていた。本来なら眠くなっていてもおかしくはないのだが、 「………眠れない。」 眠れなどしなかった。ここは女性の部屋である。 今自分が使っている布団だって、普段はハルカが使っているものだ。変に意識してしまい、落ち着けない。 それからしばらく経ったが、悶々とした気分は続いていた。 どれほどの時間が経ったのかわからないが、眠気は少しずつ強くなってはいるものの、中々寝付けない。 トイレの水が流れる音が聞こえるが、自分のこの興奮までは流してくれない。 とにかく自分を落ち着かせようと頑張っていると、突然ドアが開いた。誰かがこの部屋に入ってきたようだが、 半端に起こっている眠気のせいで起き上がって確認しようとするものの、できない。 その何者かは、あろうことか布団の中に潜り込んできた。その時、ようやく侵入者の正体がわかった。 「ハ、ハルカさん?」 トイレから寝床に戻る際、ウッカリ自分の部屋に戻ってきてしまったのだろうか。 しかも困ったことに名前を呼んでも反応してくれない。 藤岡の存在に気づきもしないで、すっかり寝入ってしまっているようだ。 (困ったなぁ。ひとまず起きてもらわないと…。) そう思い、ハルカを起こそうとすると、いきなり抱きつかれ、 女の柔らかな感触やシャンプーの匂いなどを強く受けてしまった。 思いもよらぬハルカの行動にロクに声も出せずに固まってしまい、 これが女の感触や匂いなのだと、思わず今の状況を堪能してしまう。 (いや、駄目だ! 俺には南がいるんだ!) 今の状況に流されかけるも、カナの顔を思い浮かべ、何とか解こうとする。 しかし、意外にハルカの力は強く、生半可な力では解けない。 かと言って、無理に力を入れるとハルカに怪我をさせてしまうのではないかと悩んでしまう。 大声を出すというのも、カナやチアキまで起こしてしまう恐れがあるから、できない。 特にカナには誤解されたくないし、今の状況を見られたくない。 どうやって、この状況を抜けるかを考えていると、 「…お…さ…。」 ハルカが寝言を口にしている。どんな夢を見ているかは知らないが、 藤岡とは対照的にぐっすりと眠っている。 「…お父さん。」 ハルカはそう口にすると、途端に笑みを浮かべた。何か良い夢を見ているらしく、その笑顔は幸せそうだ。 それを見てしまった藤岡は起こしては申し訳ない気分になり、起こすことができなくなった。 (仕方ない。このままやり過ごそう。) 「う、うぅん…。」 日が昇り始めた頃、ハルカは目を覚ました。良い夢を見たからか、やけに目覚めがいい。 そのためか、今の自分が藤岡を抱きしめている状況を早く認識できた。 「…あ、おはようございます。」 ハルカが起きたことを確認すると、藤岡はとりあえず挨拶をした。 ハルカとは違い、藤岡の方は寝ようとはしたものの、全然眠れやしなかった。 そもそも、女に抱きつかれたまま、平然と寝ることができる男ではない。 「あ、あれ、藤岡君!? な、何で!? ……あぁ、そうか!」 慌てて離れるも、意外なことに早く事の成り行きを理解した。 「ごめんなさいね、私…。」 「い、いえ。気にしないでください。ここはハルカさんの部屋ですし、仕方ないですよ。」 申し訳なさそうにするハルカを見て、起き上がって何とかフォローしようとするもロクな言葉が出てこない。 「そうは言っても、……あっ。」 突然ハルカの視線が藤岡の股間に集中しだした。 「え? ……あっ。」 藤岡の方も自分の股間を見ると、そこは大きく膨らんでいた。無理もない。 一晩中女に抱きつかれたまま過ごしていたのだ。健全な中学生には刺激が強かった。 「…え、えぇと。…その、すみません。」 ズボン越しとは言っても、あまりの恥ずかしさに思わず両手で隠してしまう。 それでもハルカの視線が外れることがなく、より一層羞恥心が高まる。 「………ねぇ。」 藤岡がそんな恥ずかしさからどうにかなってしまいそうになっていると、 呆然と藤岡の股間を見つめていたハルカが声をかけてきた。 「…これって私のせいでこうなっちゃったの?」 次