約 579,068 件
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/392.html
ククール編 ゼシカ編
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/45.html
今まで、女のことを苦手だと思ったことはなかった。 甘え方が苦手だとか、鼻につく香水の香りが好きじゃないとか、 そういう意味の『苦手』とはまた違っていて。 「ククール? 起きてる? まだ寝ぼけてるんじゃないの?」 突然かけられた声に目の焦点が合う。 肌色の、細い指の隙間からちらちら青い空が覗く。 ゼシカが目の前で掌をひらひらと動かしているようだった。 「ん、ああ…起きてる」 そよそよと緩やかで心地いい風が頬を撫でる。 もうすぐ太陽が頭上に来そうな時間で、旅の一行は腹ごしらえも兼ねた休憩を取っている ところだった。 ククールは一行とは少し離れた位置に立つ樹に腰を下ろし、一人何をするでもなしに、ぼ ーっとしていた。 「何かオレに用かい、ハニー」 「うん、剣の稽古に付き合って」 ククールのいつもの軽口に、呆れたような視線を向けたあと、気を取り直したようにそう 切り出した。 「はい?」 「だから剣だってば。 重い剣は使いこなせないから短剣だけど」 「……」 ホント変な娘だよ。 今までいろんな女を見てきたが、その誰とも全く違う。 自分に剣を教えろ、なんて言う女は初めてだ。 「それに、気晴らしにもなるでしょ?」 「なんの」 ゼシカは少しだけ沈黙を置いて、言葉を紡いだ。 「あんた、アイツのこと、考えてたんじゃないの?」 ゼシカを苦手だと思う、一番の理由。 それは、自分の心を見透かされていることだった。 彼女は他人の心にとても鋭い。 もちろん、それは自分とて例外ではなくて。 真面目で、感情にとても素直で、そしてその真っ直ぐな視線で心を射抜く。 彼女に対するイメージは、そういったものだ。 自分では本心を隠して振舞っているつもりでも、あっさり見破られるものだから、そんな 自分を虚しく感じるくらいだ。 自分の中のものをどこからどこまで知られているのかなんてわからない。 ゼシカには見られたくないような渦巻いた感情だって、ある。 だから時々、彼女に接するのが怖くなる。 自分の中を見られるのが怖くて。 今だってそうだ。 彼女の言う「アイツ」が誰を指しているのかなんて分かっていた。 「聖堂騎士団員の話じゃあ、サヴェッラに向かったみたいだしね。 向こうで会う可能性もそりゃあるけど……会ったらどうするの?」 「わかんね」 「そう」 彼女も深くまでは追及しなかった。 内心、ほっとした。 彼女は、苦手だ。 自分の心に、自分以上に鋭いから。 自分が気付かなかったことにも、彼女は気が付くから。 その印象は変わることがないと、そう思っていた。 ここに来てから幾日が過ぎただろう。 全てが虚ろで思い出せない。 今まで何があったのか、何を考えていたのだったか。 うっすらと色を帯びていく記憶を振り払う。 思い出すのがだるい、忌々しい記憶。 途端に辺りを包む闇に押しつぶされそうになる。 微かに動く感触で、隣に誰かがいるのに気がついた。 「……ゼシカ、か」 独り言のように、小さく零す。 隣で膝を抱えて、規則的な寝息を立てながら、彼女は眠っていた。 湿気混じりの空気、冷たくて硬い、土色の壁と床。 辺りを見回すと、まるで死体のように、床を枕に眠る人々。 少し離れた壁際に、背を預けて眠るエイトとヤンガスの姿も在った。 思い出したくない記憶を、それでも途切れ途切れに思い出す。 ククールたちがこの煉獄島に連れて来られたころ、彼女は何かと気に掛けてくれていた。 何も考えたくない、見たくない、酷く虚ろだった自分。 何を言うでもなしに、彼女はそんな自分の側にずっといてくれた。 彼女の頭が僅かに揺れる。 自分が起きている気配を感じたのだろうか。 ゆっくり顔を上げると、細く開いた目でククールを見る。 「……ククール?」 「ん?」 「…もう、大丈夫なの?」 「……。 …少しだけ、マシになったかも」 「そう、よかった」 寝ぼけているのだろう。 普段見せないような顔で柔らかく微笑むと、彼女はまた眠りに落ちていった。 彼女は何だかんだ言って、構ってくれる。 それはきっと無意識に、彼女の性分がそうさせるのだろう。 いつも自分の軽口に、眉間に皺を寄せて反発ばかりする彼女だけど 自分が本当に不安なときは側にいてくれることに気づく。 サヴェッラであいつを見かけた時だってそうだ。 ふと気が付くと、心配そうに自分の顔を覗きこむ彼女の姿があった。 全て自分の心を悟られた上での行動だったがゆえに、それを苦手だと思っていた。 しかし、それは確かに自分の心を落ち着かせてくれたことを思い出す。 今も、そう。 張り詰めた身体に、空気が満ちていくのを感じる。 彼女の、自分にはない真っ直ぐな心に救われることだってある。 広い砂漠の小さなオアシスのように、自分の闇の中でそれは小さな光でしかないけれど、 苦手なだけではない、それは、自分を安心させる場所。 ありがとう、と彼女に届かないような声で零して、 起きている時には絶対触らせてもらえないだろうやわらかな髪に、そっと触れる。 考えなければいけないことは、まだ沢山在る―
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/481.html
558名前が無い@ただの名無しのようだsage2010/02/14(日) 19 47 34 ID M/FX00/50. ,〃彡ミヽ 〈(((/(~ヾ》 /ゼシカのやつ、俺にチョコ用意しているんだろうな、きっと . ヾ巛 ゚.-゚ノ" 。oO{でも素直じゃないから なかなか渡してこなさそうだ マッタク アイツワ ブツブツ . ,〃彡ミヽ 〈(((/(~ヾ》 /かと言って俺から催促したら . ヾ巛;-.-ノ" 。oO{ますます意地になって渡すまいとしそうだ サテ ドウスルカ | \ __ / _ (m) _ピコーン |ミ| / .`´ \ ,〃彡ミヽ 〈(((/(~ヾ》 そ う だ ! ! ! ヾ巛゚.∀゚ノ" ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ゼシカ、チョコレートを \ちょこっと、くれーと! ,〃彡ミヽ / 〈(((/(~ヾ》 ヾ巛゚.∀゚ノ" ,'^y'⌒⌒ヾヽ //~'i':=:゙iヽ ) ) ミi彡l(.( ・・・。 ん、」"Yヾlノ (.(´ヾ ,,,;,,,ノ ).) ~ i†=|=|ノ. ゙ f´l---ノヾ |ー |-| し-ニ〈∪  ̄  ̄ .// ,! \ ん、_!__!_,_!_ゝ ┏━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ ククールは オディロ院長直伝の ┃ ┃ 懇親のギャグを放った! .┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━┛ 559名前が無い@ただの名無しのようだsage2010/02/14(日) 19 48 48 ID M/FX00/50【そして】 じ~ん・・・. ,〃彡ミヽ 〈(((/(~ヾ》 . ヾ巛*゚-vノ" 貰えた… /~'i'つ田と) オディロ院長の教えは. ん、」"Yヾlノ 正しかった…. i†=|=|ノ . |ー |-| 、 、 , .  ̄  ̄ ヾ;-_-)7。oO{関係ないと思うがのう… {_,,_,,ハ_,) /__|
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/374.html
新メンバーククール ゼシカの旅
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/21.html
気に入らない。 「お手をどうぞ、お嬢さん」 「けっ・こ・う・で・す!」 気に入らない。こいつのこういうところ。 古代船を手に入れ、はじめて自分たちの船で海へ漕ぎだした私たちは、手始めにすぐ西の先に見えた小島におりてみることにした。 船から島へまさに降り立とうとしたとき、先におりていたククールが私に手を差し伸べてきた。…気障ったらしい台詞つきで。 ククールは、いつもそうだ。 日が落ちて風が冷たくなりはじめたと思ったら自分のマントを私の肩に羽織らせたり、足場の悪いところを歩くときはこうして今みたいに手を差し出してみせたり。 無論私はことごとくつっぱねた。 普通なら、少しは感心すべきところなのかもしれないけれど。 というか、最初はひどく感心したわ。ただの女ったらしかと思いきや、ちゃんとこういう紳士的なふるまいもごく自然にできるんだな、って。 けれど、よくよく考えてみたら、たぶんこれも手口のひとつなのよ。 こうやって、たくさんの女の子のご機嫌とってるんだわ、きっと。 …そう考えると、こいつにこういうことされるのは、なんだか気に食わなくて。 特に最近、むしょーーに鼻につく。 「そうつっぱるなって。レディの安全を確保するのは騎士の役目だろ?ほら。」 やめてよ。 レディ扱いするのはやめて。 どうせ同じ手で、たくさんの女の子のご機嫌とってるくせに。 「…………うっさいわねっ!」 胸のなかでもたげるいらいらに突き動かされ、私は思わず、差し出されたククールの手を乱暴にふりきっていた。 「な、、どうしたんだよゼシカ?そんなにムキになって」 手を振り払われたククールは戸惑いつつ私に問う。 どうしてか、わからないの? …………バカ。 「女の子には誰でも見境なくレディ扱いするのが紳士だと思ってるなら、大間違いよ」 あいつとあいつをとりまく空気すべてが凍り付いてしまえばいいと念じて。 抑揚もなく、一気にその言葉を口にした。 「あんたなんか、嫌い」 見開かれるコバルトブルーの瞳。 …ほら見なさい。狙いどおり、凍り付くあいつの表情。 気づけば、あいつの次の言葉を待たぬうちに私は駆け出していた。 あんな顔、もう二度と見たくない。 走っても走っても雑念は消えなくて。 それどころか、言葉が渦をえがいて頭のなかから洪水のようにあふれてくる。 あいつのことばかり。 一見こまやかな気配りも歯の浮くような台詞も、ぜんぶ 対 女の子用の社交辞令。 レディ扱いするのは私に対してだけじゃない。きっと、いままでに出会ったほぼすべての女の子にも同じことをしてるはず。 あいつの鼻につくエスコートも、寒い口説き文句も、私に対してだけのものじゃないんだから。 私だけのものじゃ…ないんだから。 それだけのことが、どうしてこんなにむかむかするの? だいたい、あんなケーハク男に期待なんかするほうが最初から間違ってるのに! …ていうか、なに?私はあいつに期待してたわけ? 何を? あいつの行動が、言動が、私に対してだけのものであることを? 「あらまぁ…」 取り残されたククールは、ゼシカの駆けていったほうをぼんやりと眺めていた。 力なく、口元を僅かに歪め。 瞳はさきほどの、凍り付いた表情のままで。 「本気になると、うまくいかないもんだねえ、」 そうつぶやく声も、どこか力なく小さく響いて。 「そりゃあ、かわいこちゃんはみんなレディだけどさ…」 伝えるのに間に合わなかった言葉が、悪ふざけ混じりに、とぎれ、とぎれ。 ククールの唇を動かす。 「俺のハニーは、ゼシカ。きみだけだぜ?」 とぎれ。 「………なーんて、さ…。」 また、とぎれ。 「言おうと思ったのに、な?」 言えなかった安っぽい響きの本音をのせて、見知らぬ島の風は吹く。 「さてと、騎士はお姫さまをお守りしないとな」 ゼシカの消えた方角へ向かって、ククールもまた追い掛けるように消えた。
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/507.html
――――――ゼシカ、動いて。最初は冗談だと思った。でも、彼は本気だった。「大丈夫、オレが全部見ててやるから。ゼシカが感じてるとこ全部」整った顔を微かに歪め薄い唇がさらに綺麗な弧を描いた。―――いや!そんなこと言わないで。見ないで。こんな態勢で何一つ隠せないとわかってるくせに。「ムリ…だよ…ッ、ククール…おねが…」どんなに懇願してもますます可笑しそうに表情を崩すだけで、私の望みは叶えてもらえないものだと、いつものパターンもあって悟ってしまった。さっきまであんなに私を激しく揺さぶっていたというのに、今は私の下で私に行動を促すだけでピクリとも動いてくれない。「ククー…ル…」繋がった箇所から広がる甘い痺れが私をじわじわと追い詰めていく。このまま自ら動けばこの瀬戸際のような思いから開放されるのに違いない。そう思うのに…。「ほら、早くしないといつまで経ってもこのままだぞ」「……だっ…て…、こんなの……」──怖い。始めてククールと重なり合った時や、後ろからされた時とはまた違った未知なる感覚が私を襲う。いつもはククールの動きによってもたらされていた刺激を自ら起こさないといけないなんて……!「無理なら。今日はここまでにして、やめようか?」「え…?」私が目を見張るとククールは余裕たっぷりの不敵な笑みを浮かべていた。分かっていっているんだ、ククール。私が、ここまでで止める事が無理だと、分かって言ってるんだ…。何もしないで、ただこうしているだけでも蕩けそうになっている事を。「ずる…い…」涙がポロポロと勝手に零れて、彼のおなかにポトポトと落ちて流れる。身体が小刻みに震えて、私は終わらない快楽の地獄に陥ったことを知った。辛くて、でもどうしても行動に移せなくて、浅い息を繰り返しすぎて、過呼吸で意識が朦朧としてくる。「は、は、…ッん、はぁ…」開きっぱなしの口から滴り落ちそうになる唾液を何度も飲み込んで、ククールの胸に爪を立てた。―――見上げてくる魅惑のまなざし。「…ゼシカはいやらしいから、気持ちいいの大好きだろ?」エロティックを演出する、ゾクゾクするような低い声。「ゼシカはいやらしいから、自分で動いて気持いいとこ見つけて、思いっきりイきたいだろ?」やめて、やめて!おかしくなる。ククールの言葉に激しい羞恥心が沸き起こり、そして私の意志とは関係なく自分の中から熱いものが溢れ出して、私の中にある憎らしいククール自身を責めるようにキツくキツく締め付ける。 自分で動いてあの快感を得るなんてこと、できない。はしたない、恥ずかしい、何よりこわい。ククールの言うとおり、自分がどんどんいやらしいものになっていく。おかしな声を出して、体裁なんて何も繕えず、記憶も飛んで自我も崩壊して、おかしくなってしまう。与えられるものだけであんなに乱れてしまうのに、それを自分から貪るなんて…こわいよ。できない。私は両手で顔を覆ってみっともなく泣きじゃくる。ククールはこんな私が見たいの?意地悪な微笑を浮かべた彼の顔が、涙で歪む。ねぇ おねがいいじめ ないで…ククールにいじめられると わたし…ククールを深々と受け入れている私の恥ずかしいところがひそやかに痙攣した。…もう、ダメ…。わたし、やっぱりおかしいのかもしれない…――――――うごけばいいの?そうすればゆるしてくれる?ゆるす?なにから?…この甘い責苦から?わたしが うごけば……―――なんの前触れもなくいきなり胸の尖りを摘ままれ、悲鳴を上げた。「ヤ…ッッ!」「…お前、強情すぎ」荒い息しか返せない私に、ククールが呆れ顔で言ってくる。「こんだけ焦らしてんのに、いつまで気持ちよがってんの」思考が働かず、その言葉の意味もよく汲み取れない。彼の指は先端ばかりを乱暴に弄り続け、そこがもたらす全ての快感が繋がっている下半身に響いて、自分でも嫌になるくらい、また何度も何度もそこが収縮を繰り返す。そのたびに、すでに笑みを捨て去ったククールが苦しげに顔をしかめ、ふぅっと息を吐き出す。「ゼシカってほんと胸で感じすぎ…ココだけでイく気か?」「あん…ッ!!」痛いくらいに抓りあげられて、全身にしびれが走る。本当にそれだけの刺激で簡単にあの頂点に達しかけて、彼の胸に突いている拳を必死で握った。また、また、ぎゅうっと締め付ける自分がわかる。まだイ…きたくないのに、もう弄らないでって思っているのに、でもやめないでって思ってる。そんな自分が恥ずかしくて死にそうで、ククールの顔が見られない。「…ッ。だ、から。…締めんなって…!」ククールの切羽詰まった、怒ったような声。だって、だって、だって… その時、ククールがいきなり下半身を揺すぶりあげて―――「は…ッッッ――――-!!!!!」声も出なかった。背筋に雷が落ちたみたいな快感。咄嗟に身体が跳ね上がる。それをまるで予期していたようなククールの手が、私の腰を強く掴んで、再び深く突きいれるように自分自身に押し付けた。「んあ、アア………ッッ!!!!!!!!」意識が飛びかけていた私の身体は弛緩していて、この急な衝撃に耐えられる構えなんかありはせず、溜まりすぎたモノが爆発するように、たった一度の突き上げで昇りつめてしまった。それでもククールはなんの言葉も発せず、荒い息だけを繰り返しながら、一番狭くなった私のその中をこじ開けるように続けざまに腰を突き上げてきた。そこから先は、あのはしたなく甲高い意味のない声しか出すことができなかった。それほどククールの動きは激しく、ただ彼自身の快楽を貪るためだけの動きは、私がその後小さな頂点を何度となく迎えてもなかなか終わらなかった。一度達してしまった私の身体はあまりに敏感で、嵐のように襲いかかる快楽にも苦痛にもむやみやたらと感じ、ククールの動きに拍車をかける。まるで違う生き物のようにどうしようもなく揺れる私の胸を、ククールは我を失ったようにむちゃくちゃにした。やめて、なんて思い浮かぶことすらせず。私も次第に、全てを忘れて快楽だけに没頭した。ようやくククールが達したのを奥深くで感じ取って、もうほとんど前かがみになっていた身体は、彼の胸に力をなくして倒れこむ。お互いに激しい息ばかり。ククールがまだ正気とは言えない瞳で私の頭をグイッと引き寄せ、身体だけでなく口の中もぐちゃぐちゃにかき回し、そして、低い声で…「――悪いけど、ゼシカが焦らしすぎるから、優しくなんてもうできない」……え?突然、再び沸き起こった熱い塊を中に感じて、繋がったままの下半身がビクン!と跳ねた。全身がカアッと赤くなった。なに…?どうして、だって、今ククール、……イったのに。「きゃ…」困惑する私に構わず、ククールはくるりと態勢を入れ替え、私をベッドに組み敷いた。「今日はオレの気が済むまでやるからな」ずるりと引き抜かれ、そして再びゆっくりと侵入され。体力なんてとっくに限界なのに、快感だけはハッキリと私の神経を刺激して。「く、クク…っ、ま、また…!?ウソ、い、や、アッ、……む、無理、もう…」「ゼシカが悪い」「や、あ…クク、クク…ッ、ね、おねが…い…」「お前が全部悪い…」「あん、あっ、は、ククール…ッッ」耳に吹き込まれる囁きは、朦朧とする脳内にゆっくりと染みこまれていった。 *
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/494.html
ゼシカがククールにしがみついてる?!疑惑の本編動画から
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/407.html
格闘スキル極めたゼシカに日々ぽかぽかされてたらククールの腹筋相当鍛えられそうだよね~という話から 関連イラスト脱ぐと凄いんです
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/150.html
ベルガラックの町は好き。 水と緑の多い明るい町並みで、料理の美味しい可愛いカフェもあるし、何よりホテルが安くて綺麗だから。 たったの4Gでバスルーム付きの個室に泊まれるなんて、他所では考えられないもの。 だから、滅多に無いぐらい、気分は良かったのよ。 敗色濃厚だった、昼間のお宝探し勝負にも無事に勝てたし。 個室を取ってもらったおかげで、ゆっくりお風呂を使い、格好も気にせずにベッドに腰掛けて髪を乾かして。すごくリラックスした気分になれた。 そのまま、いい気持ちで眠っちゃえば良かったんだわ。 でも長湯したせいか喉が渇いちゃってて、珍しくお酒なんて飲んでみようと思ったのが間違いだった。 一人でバーになんか行ったこと無かったけど、ホテルの中だから変なお客さんはいないと思ったし、それさえも小さな冒険のような感じがして、ちょっとワクワクした。 ククールとヤンガスもいるだろうなっていうのは見当ついたから、実際は一人で飲むことにはならないだろうとも思ってた。 地下のバーに行ってみたら丁度バニーショーの真っ最中で、ほとんどのお客さんはステージの周りに集まってたけど、ククールとヤンガスだけはカウンターで何か話してるみたいだった。 でも、こんなところで深刻な話をしてるとは思えなかったから、普通に近づいていった。立ち聞きするつもりも、もちろん無かった。 『こんな旅やめて、家に帰れとまで言っちまいそうで困ってんだ』 聞こえてきたのは、これだけ。でも、それが自分のことを言われてるんだっていうのは、すぐにわかった。だって、帰る家があるのは私だけだもの。 ちょっとムキになって『帰らない』とか言っちゃったけど、たいした事じゃなかったわ。 あの程度のこと、旅の初めの頃ヤンガスに散々言われたじゃないの。娘っ子は面倒だから一緒に旅するのはイヤだって。一々気にしてたら、今までやってこられなかった。 平気よ、何ともないわ。 「ゼシカ」 部屋の前まで戻りドアを開けると同時にククールに呼び止められ、一瞬体が固まった。 「さっきのこと、ちゃんと話したいんだ。待ってくれ」 話す必要なんてない。ククールは悪気があって言ったんじゃないって、わかってる。むしろ私が立ち聞きしてしまったようなものだもの。私の方から謝って、なかったことにしてもらうのが一番いいのかもしれない。 でも、今はちょっと声を出せそうにない。 ためらってる間に、ククールに追いつかれてしまった。 「さっきはごめん、傷つけること言った。・・・泣かないでくれると、ありがたいんだけどな」 ・・・泣くなって言ったって無理よ。あんたの声聞いた途端に、一気に涙腺緩んじゃったんだから。 そうよ、傷ついたわよ、自分でも驚く位にね。 聞きたくなかった、ククールの口からだけは、あんな言葉。力を貸してくれるって約束してくれた言葉を、私がどれだけ支えにしていたか、気づかされてしまったから。 そんなふうに思う自分のことが、情けなくて悔しくてどうしようもない。 いつの間に私、こんな甘ったれた人間になっちゃったの? ほんとは、ずっと前からわかってた。自分がそんなに強くないって。優しくされたら、頼りっぱなしになってしまう人間だってこと。 だから気をつけてたつもりなのに、いつの間にかすっかり甘えてしまっていた。 話し声が聞こえる。誰かが階段を上がってくる。他の宿泊客かしら。 「入って」 私は部屋のドアを大きく開け、ククールを促す。 「いや、入れって、それはちょっと・・・」 何してるの? こんなふうに泣いてるところなんて他の人に見られたくないんだから、早く入ってくれないと困るわ。 「早く」 ククールの腕をつかんで中に引き入れ、ドアに鍵を掛ける。 いくつもの気配が廊下を通っていく。バニーショーが終わって戻ってきた人たちなのかもしれない。はっきり聞き取れないけど、酔っ払い特有の大声で何か言っているから。 「しょうがねえな、やっぱりオレ間違ってねえよ。ゼシカは心配だ、目が離せない」 いきなり呆れたような声で言われて、私は何のことかわからない。 「警戒心なさすぎ。オレが紳士だからいいものの、泣いてる女の子にこんなふうに部屋に入れられたら、勘違いするヤツ多いぜ。オレもついうっかり、慰めちまいそうになるとこだった、体でな」 な、何てこと言うのよ、この男! 涙も何もかも、引っ込んじゃったわ。 「でもそれは全部、男の勝手だ。さっきの言葉もそうだよ、男のわがまま。ただ単純に自分がイヤなんだよ、ゼシカがケガしたりするとこ見るの。ヤロウが痛い思いしてるのは気になんねえけど、レディがそんな目にあうのは、どうにも耐え難い。それだけだ」 何よ、いきなり本題に入ったりして。こっちは頭がついていかないわよ。 「・・・それって結局、女をバカにしてるってことじゃないの」 「バカにしてるんじゃない、大事に思ってるんだ」 怖いくらい真剣な声。・・・何だか緊張してる。ククールが変なこと言うから、二人きりだってことまで、変に意識しちゃう。 「・・・お願いだから、家に帰れなんて言わないで。さっき、すごく悲しかった。私が女だから気を遣って面倒なのはわかってる。体力ないから、足手まといだっていうのも自覚してる。でも、どうしても暗黒神の復活はこの手で止めたいの。 そうでなければ、私はどこにも行けない。だから、お願い・・・」 ああダメ、しゃくりあげたような声しか出ない。また泣いちゃいそう。こんなふうに女の武器みたいに涙見せたりして、差別しないでなんて言う権利ないわ。 「・・・ごめん、そのことで誤解を解くのが先だった」 ククールが私の肩に手を置く。 「少なくともオレは、ゼシカのこと足手まといなんて思ったこと一度も無い。ゼシカの魔法抜きで魔物と戦うのがどれだけキツいか、もう充分思い知ってる。 さっきも言ったように、バーでの言葉は、ただのオレのわがままだ。どんなに頑張ったって、オレはゼシカと他の連中を同じようには思えない。そんなふうに見られるのはイヤだって気持ちもわかるけど、無理なもんは無理だ。 きっとこの先も、よけいなこと言ったり、よけいな手出ししたりすると思う。その時は突っぱねてくれても構わないけど、できれば認めて、助けさせてほしい。その方がオレの気持ちは楽なんだ」 ・・・ズルいわ。そんなふうに言われて、突っぱねられるわけないじゃない。 それにどうして、守ってくれるって言ってる方が下手に出るような態度なのよ。まるで私がもの凄く、わがまま勝手みたいじゃないの。 ・・・ううん、わがまま勝手なんだわ。 昼間の勝負の時だってそう。私ったら当たり前のような顔して、ククールに一緒に来てくれるように言ったわ。それを了承してくれたことに対しても、ろくに感謝もしなかった。 よく考えたら最低じゃないの。力を貸してもらおうとする人間の態度じゃないわ。 「・・・ううん、私の方こそお願い。昼間、言ってくれたわよね。『オレが必要ならお供する』って。その通りよ、私にはあなたが必要だわ。だから助けてほしいとは思ってる。そのことに感謝もしてる。 でも、出来る限りは自分で戦いたい。自分の足で前に進みたいの。勝手なのはわかってるけど、そのことも認めて。その上で一緒に来て、力を貸してほしいの」 もう少しで忘れるところだった。これは私が自分で決めて進んでる道だってこと。暗黒神を止めるのは私がこの手でやらなくちゃいけないこと。 私が連れていってもらうんじゃない。ククールが私の望みに付き合ってくれてるだけだっていうのに、『帰れ』なんて言葉くらいで動揺するなんて、甘えすぎてた。考え違いもいいとこだわ。 こんな中途半端な覚悟で力を貸してもらおうなんて、失礼にも程がある。 「あんまり誘惑すんなよ。ホントに小悪魔だよな、このお嬢様は」 ・・・誘惑って何? 今の話のどこをどう聞いたら、そういう単語が出てくるの? 「そんな可愛い顔して、潤んだ瞳で見つめられて『あなたが必要』とか言われたら、拒絶できる男なんていないっての。仰せに従うよ、オレはおとなしく後ろから付いてく。 ゼシカは好きなようにやればいい。だけど、いざとなったらオレも自分の思う通りにするから覚えといてくれ」 ・・・何だろう、微妙に話をそらされたようでしっくりこない。でも私の望む通りにするとは言ってくれてるのよね。 「・・・もうそれでいいわ」 結局、昼間と同じ返事をしてしまった。 こんな言い方したいわけじゃないのに、なぜだか私を素直にさせてくれない。 でも疑う気持ちには全くならない。信じられるのよ、なぜか。 どうしてなんだろう・・・本当に不思議な人よね。 <終> 勝手-前編
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/351.html
608名前が無い@ただの名無しのようだsage2009/02/18(水) 20 29 19 ID 69aa+YY/0■妹スキルMAXゼシカ ,'^y'⌒⌒ヾヽ ))! .八~゙リ))((.(ヾ!*^ー^ノ! ))『ククールって、兄さんみたい。ねえ、これからは…クク兄さんって呼んでいい?』,〃彡ミヽ___ 〈(((/(~)|i\___ヽ 「じょ、冗談じゃねー!!!.ヾ巛;゚Д゚|i i|.====B|i. かなり前の冒険の書からやり直しだ、やり直し」 ( つニ|\.|___|__◎_|_i Ι .ζ| .| ̄ ̄ ̄ ̄| ( し 匸\| | カワイイコトワ カワイイケド…■姉スキルMAXゼシカ ,'^y'⌒⌒ヾヽ ))! .八~゙リ))((.(ヾ(!^ヮ゚ノ! ))『ククールって案外子供っぽいのね。大きな弟みたい。ね、たまには私に甘えていいのよ?』,〃彡ミヽ___ 〈(((/(~)|i\___ヽ 「こ、これはこれでなかなか…。ヾ巛*゚Д゚|i i|.====B|i. いや、だけど、しかし…」 ( つニ|\.|___|__◎_|_i Ι .ζ| .| ̄ ̄ ̄ ̄| ( し 匸\| |  ̄ ̄ ̄ ̄. __________ / ,'^y'⌒⌒ヾヽ < ククール何やってんの? ))! .八~゙リ))( \_______アネスキルッテナニ? (.(ヾ(!゚∀゚ノ! ) 〃彡ミヽ____ ゙ /ヽ、)ノ)I 〈(((/(~)|i\___ヽ . U曰ニ〈J ヾ巛;゚Д゚|i i|.====B|i. ギクッ .// ,!@ ( つニ|\.|___|__◎_|_i ん、_!__!,ゝ Ι .ζ| .| ̄ ̄ ̄ ̄| ( し 匸\| |