約 579,065 件
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/220.html
プレイアーツフィギュア ドラゴンクエストⅨ キャラメイク・ククール風味&ゼシカ風味
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/403.html
「悲惨!誰かに100Gあげる!」という場面でククールがゼシカに100Gあげようとしたら…
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/114.html
ククール「…ゼシカは俺が幸せにします」 ゼシカ「ねえ、具体的にあんたと結ばれると、どう幸せになるの?」 ククール「ん? そりゃもちろん、めくるめくナイトライフが…」 ゼシカ「え、それだけ?(冷視線)」 ククール「それだけって…(冷汗)」
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/180.html
「だがボストロール的には・・・。いい夢見させてもらったぜ!」 幸せそうな顔でボストロールは崩れ落ちた。 「変な奴だったな。オレたちのことは回復しといて、何で自分は一度も回復しなかったんだろうな。単にバカなだけか」 尤もなツッコミを入れながら、ククールは剣を鞘に収めた。 「あんたって、サイテー」 思わず悪態が口から飛び出す。 「なーにが『魔物にも食事を楽しむ権利がある』よ。そんなこと白々しいこと言って逃げようとしたくせに、回復してもらった途端、何事も無かったように退治するなんて信じられない。『恩を仇で返した』って怒られて当たり前よ」 「何言ってんだよ。勝てそうにない勝負を避けて通るのは当然だろ。そして勝てる勝負はキッチリ勝つのが当たり前。人間をエサにしてる奴なんて、見逃せるわけねえだろ」 「MPが無かったんなら言ってくれれば良かったのに、あんな乱暴なことするなんてひどいじゃない。窒息するかと思ったわよ」 「そのことは悪かったよ。だけど敵の真ん前で『MPが無い』なんて言うバカいるかよ。そんなに茹で魔法使いになりたかったのか?」 ククールはボストロールの落とした鍵で牢を開けて、大臣一家を出してやってる。 一緒にリレミトしてあげようと思ってたのに、大臣たちは自分たちだけでサッサと走っていってしまった。 あれ? そういえば私、大臣に話があって来たのよね。 「ゼシカ、いいのか? 大臣たち行っちまったぞ。言いたいことがあったんだろ?」 「・・・忘れてたー!!」 「忘れんなよ!」 この場合のククールのツッコミも、尤もだと思う。 「私、ラグサットとは結婚するつもりなんてありませんから! もうフィアンセでも何でもないってことで、いいですね!?」 無事屋敷に戻っていた大臣は、魔物に食べられそうになったショックから抜け切れてないのか、あんまりピンときてないみたい。 「ゼシカ・・・。おお! そなた、アルバート家のゼシカさんだったのか」 「おい! 息子のフィアンセの顔も知らなかったのかよ!?」 今日のククールは、ツッコミに忙しいわね。 「それは残念だが、そなたがそう言うのなら仕方ない。ラグサットもどこでどうしているかもわからんしの。それではこの婚約は無かったということで」 これで話は終わり。どうせこの婚約なんて、その程度のものだったのよ。 外に出ると、もう空が白んでいた。こうやって普通に朝は来るのに、私たちの目の届かないところで世界は着々と滅びの道を歩んでるのかもしれない。 それを止める手立てはラプソーンを倒すことだけ。だからこそ、絶対負けられない戦いに向かうためには、気持ちの整理を着けなきゃいけないこともあると思う。 「どう? これで文句ないでしょう?」 「ああ、はいはい。文句なんてとんでもない。そんなもん、初めからありませんよ」 ・・・そんなもん? 初めからない? 「・・・なかったの? 文句」 「そう、文句なんてなかった。っていうか、どうでも良かった。話逸らそうとして、言い掛かりつけただけだ。オレが悪かったから、もう勘弁してくれ」 何だろう、この何とも言えない苛立ちは。 「本当に、どうでも良かったの?」 「何でそんなに絡むんだよ。文句あった方が良かったのか?」 「そうじゃないけど・・・何かモヤモヤするのよ」 だって、ククールにラグサットの名前出された時、すごく腹立ったんだもの。『あんたに関係ないでしょう!』って怒鳴ってやりたくなった。 だけど『どうでも良かった』って言われる方が何倍も腹立つのはどうしてなのかしら。 「ごめんなさい、ククール。もうマルチェロのことは言わないわ、私が間違ってた。ククールは私とは違うんだものね」 ベルガラックまで戻り、ホテルへ戻る道の途中で、ククールに謝っておいた。 私がククールの立場だったら、マルチェロのことを心に残したままで、戦いに集中することなんてきっと出来ない。それが原因でククールに大ケガしたりしてほしくなかった。だからマルチェロを捜そうとしつこく勧めたけど、本当によけいなお世話だったみたい。 鏡の中の迷宮でも、私はすっかり頭に血が昇ってたのに、ククールは全然冷静さを失ってなかったもの。 私が心配なんかしなくても、ククールはちゃんと気持ちの切り替えが出来る、しっかりした人なんだ。 なんて思ったのよ。なのに・・・。 「そういうこと。オレはゼシカと違って、あんなマルチェロなんかの心配してやれるほど優しくねぇんだよ。だけどあいつだってガキじゃねえんだから、自分の面倒くらい自分で見るさ。もうあんまり気にすんなよ」 ・・・何なの、ほんとに。 「・・・バカ!!!」 もう他に何も言う言葉が浮かばない。 何で私が、あのマルチェロの心配なんかしなくちゃいけないのよ! 心配されてるのは自分だってこと、頭の片隅にも浮かばないわけ? 「あんたってどうしてそう、人の気持ちがわからないの? ああもう! この苛立ちを何て表現したらいいのかわからないわ!」 「わかんねぇのはこっちだよ。何でいきなり怒ってんだよ。オレ今『優しい』って褒めただろ? それで怒られてたんじゃ割にあわねえよ」 普段は信じられないほど頭も勘も良くて、全部わかってるような顔して人の気持ち見透かすくせに、こういう根本的なことになると全然何もわかってない。 ククールはまだ私が怒る理由がわからないらしく、途方に暮れた顔してる。 そして私はそんな姿を見てると、不思議と怒る気持ちが薄れていってしまう。 「ごめんね」 もう一回謝っておく。わかってるわよ、私が一方的に勝手なこと言って迷惑かけたってことくらい。 ククールはちょっと肩をすくめて、しょうがないって感じになる。 「もういいから、早いとこ戻って休もうぜ。さすがにちょっとばかり疲れた。出来ればバーで一杯引っかけてから寝たいんだけど、付き合ってくれるか?」 「・・・一杯だけよ」 一応お詫びのつもりで了承すると、ククールはちょっと驚いたような、意外そうな顔をした。 「・・・ほんとに?」 「自分で誘っておいて何よ。私だってたまには飲みたい時もあるの。一つ言っておくけどね、ククールって自分で思ってる程には私のことわかってくれてないからね。それだけは覚えておいてよ」 「そういうこと言うってことは、ゼシカも自分で思ってるほどにはオレの事わかってないな。オレはゼシカのこと理解できてるなんて思ったこと一度もないぜ。何やらかすか予測もつかないおかげで、スリルに満ちた毎日を送らせてもらってる。これはこれで楽しいけどな」 どうしてククールってこうなの? 強がって平気なフリばっかりして、わがままに付き合わせた私が気に病まないように、わざと意地悪な言い方をする。 やっぱりダメだわ。せめて私ぐらいは心配していてあげないと、この人どうなっちゃうかわからない。 その辺り、全然わかってくれてないみたいだけど仕方ないわ。 どうしても気になっちゃって、自分でもどうにもならないんだものね。 <終> わかってない-前編
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/424.html
☆ククールが嬉々として、力の入らない私の身体を濡らしたタオルで拭っている間、私は恥ずかしさを堪えて必死で天井を見ていた。無駄に抵抗した方が、絶対この男を喜ばせる。もう一度お風呂に行く気力は全くないし、今、自分では見るのですら顔が赤くなる、か、…下半身まで、この変態僧侶は懇切丁寧に清めてくれると言うのだから、なんでもないフリをして勝手にしなさいよと言うしかなかった。ククールの手が直接私の肌に触れ、身体をなぞりながらタオルを動かしていく。恥ずかしくなんかない…今さらよ、今さら。…そう、だってついさっき、私達は…「………………あーあ…………」額に手の甲を当てて くうを見つめながら、思わずため息のような声が漏れていた。途端に上機嫌だったククールがガビン!!とでもいうような顔で反応する。「あーあ!?お前今あーあ、っつったか!?好きな男と初めて寝た直後に発する言葉がそれかよっ!?」「あ、ゴメン、深い意味は…」慌てて取り繕うが、ククールは恨みがましい目線をじぃっと向けてくる。「……。…なんだよ、もしかして後悔してんのか…?」「バカ、違うわよ。…ただ…」私は言葉を探して沈黙する。ククールは不満と不安の入り混じった表情で私から目を逸らさない。「……ただ…、あーあ、やっぱり、…………ったなぁ、って…」「なにって?」もう一度言おうとして、私は急激に恥ずかしくなり、身体を横向けて小さく縮こまってしまった。顔が、熱い…「オイ、聞こえなかった。もう一回」ククールが身を乗り出し、私の上に四つん這いになって覆いかぶさり顔を覗きこんでくる。赤くなっているだろう顔をシーツに埋めて、私はもう一度モゾモゾと呟く。「―――……ククと…。……やっぱり、こういうこと、…しちゃったな、って…」聞こえなければいいと思いながら、でも当たり前のように私の耳たぶに口づけているククールには絶対に聞こえているだろう。くすぐったくてイヤイヤするように頭を振ったら、ククールの身体がピッタリと私の身体に体重をかけて重ねられた。自然と身体を仰向けにされ、首から下は全てが密着した状態になり、私は泣きそうなくらいの羞恥を感じる。丸ごと裸で触れ合う、あまりに生々しい肌の感触は、私には到底まだまだ慣れるものじゃない…「やっぱり?いつかオレとエッチするだろうなって、ゼシカはずっと思ってたんだ?」子供みたいな満面の笑み。「…っ、ず…っとじゃないけど…っ、でも…なんとなく……ずっと…っ」真上から見下ろされたんじゃ、視線を逸らすことしかできない。「…っ…、予感が…あったの…」「オレとこういうことする関係になるって?」ククールが突然キスしてくる。びっくりして硬直している私に、ククールはひたすらニヤニヤしている。…恥ずかしい。ただの仲間のフリをして一緒に旅を続けながら、そんなことを考えていたなんて、私、いやらしい子みたいだ…。…でも、重ねられる質問を拒めない。「いつから?」「――…たぶん…もっと前から…。……最初、から、わかってた気がする…」「最初って?」「……。……2人だけで旅をするって決まった時から、心のどこかで、予感してた」ククールが大きく頷きながらまた口付けてきて、そして今度は長い間離してくれなかった。――そうね。私もアンタとなら気楽だし、安心だわ。…身の危険のもないし、ね?意味ありげに微笑みながらチラリと見あげると、ククールはハイハイと苦笑しながら両手を広げた。――もちろん。生死を共にした大事な『仲間』を、魔の手から守るのは『騎士』の役目だからな。私達は、目を合わせたあと、小さく吹き出した。そして少し照れながら、握手を交わす。――また一年間、よろしくね、ククール。――よろしく、ゼシカ。そのストイックな手と手の触れあいだけが、私たちの唯一だった。……はずなのに。その最初の瞬間から、自分でも自覚していない心の奥で、もしかしたら、って、思っていたんだわ…「んっ…、ふ…っ、ねぇ…、もうやめ…」自分とククールが、いつかこんな風にやらしいキスをする時がくるかもしれないって。「ゼシカ、お前も自分で舌動かしてみ」「~~~ッッッ!!!!!イヤよッッ!!!!!!!!」「イヤとか言うなよ…ヘコむぞ」「だ、だって」本当にはじめてなのよ。何もかも。なんにもわかんないのよ…きっと、私にこんなことの全てを教えるのは、ククールなんじゃないかって。私だって、もう大人で。この旅が終わったら実家に帰り、今度こそ本格的な婿探しが始まるだろう。恋人を。そして、生涯の伴侶を見つけなくてはいけない。当然その相手とはこんな風に、抱き合って、キスして、身体を重ねることになる。今までなるべく避けてきたその時期が、今や すぐそこに迫っている、そんな状況ではじめた…最後の旅、だった。―――それなら、ククールがいいって。ククールじゃないとイヤだって。無意識にそう思いながら、私はククールと旅に出たんだ。「……ん…っ……ねぇ」ククールは思い出したように再び私の身体を丁寧に拭きはじめ、肝心なところがまだだった♪とか言いながら鼻歌交じりに足を開こうとするので、無理やり押しとどめながら、尋ねた。「ククールもじゃないの?…考えたことなかったの?」「なにが」おかまいなしに膝を力任せに開こうとするククールの顔を、真っ赤になりながら思い切り蹴る。「ちょっと待ちなさいよ!話してるんでしょ!」「いてぇ…ゼシカに蹴られたのってはじめてかも…」涙目で頬を押さえながらようやく離された手にホッと息をついて、シーツをたぐりよせ身体を起こした。「…ククールは、何考えてたの?ホントは別に…私とこんなこと…考えてなかったんじゃないの…?」「そんなわけねぇだろ。正直 自覚したのは数時間前だけど。ずっとお前だけだったよ」「なにが?」「最終的にオレが落ち着くのは、ゼシカだろうなっていうのは薄々感じてた。手に入らなかったとしても、ゼシカは死ぬまでオレの心に居続ける存在だろうなって。オレの中のお前の位置は、かなり前から揺るぎないものだった。ずっと好きだったよ」「…こうしたいと、思ってた?」「思ってたよ。当たり前だろ」彼の珍しく真摯な言葉が嬉しいのに、恥ずかしくて、シーツを握りしめて俯くと、正面から抱き寄せられる。彼のしっかりした腕の中の心地よさに、少しずつ慣れてきている自分を感じる。「……信じられないよ。私に興味なんか全然なさそうだったし。…今日みたいに一人部屋になったって、 すぐ他の女のところに行っちゃったじゃない」「そりゃお前…。…ゼシカだって、オレと同室なんかサラサラごめんだって顔してたじゃねぇか」「それはっ!アンタの方が嫌そうな顔するから!私もそうせざるを得なかったっていうか…っ」「あーうんハイハイ、わかったわかった」笑いながらおでこに音を立ててキスされると、大人しくなるしかない。「―――……どうして今夜は、どこにもいかなかったの?」「なんでだろな?自分でもよくわかんねぇけど。…それこそ『潮時』だったんじゃねぇの」「しおどき…」「ずーっと知らないフリして閉じ込めてきたから、知らないうちに箱の中でパンパンに膨れ上がっててさ。 もう限界ギリギリーっていうところに、タイミングよく一人部屋同室、ってのがきたわけだ」「………………。………でも……」私は口ごもり、ククールの腕から逃れるとベッドにポスンとうつ伏せた。「でも、それでも、こんなつもり…なかったんでしょ…?だって、ソファまで運んでもらうし、何事もなく寝ちゃったし、私のことなんか、ぜんぜんどうでもいいようにしか見えなかった」すねた口調が隠せていないのはわかっている。ククールの苦笑が聞こえた。「…期待したのに?」「……ッ!!…ぅ、きたいとか…っ、…、…、…、…でも、そんなの…っ、普通は…っ」考えて当然じゃない!もしかして、って思うに決まってるじゃない!私が何も言えないでいると、ククールがごめん、と呟いて私が身体に巻いたシーツをそっと引き下げるのがわかった。すると冷たいタオルが背中をすべって、ビクッとしてしまう。「……オレは、人をだますのも自分をだますのも無駄に上手いからさ。しかも相当の臆病者だし。 お前の色気にビンビンにやられてるくせに、どうしても行動に移せなくて悶々としてた」「…うそ」「ホントだよ。お前の後ろ姿見ながら、ずっとエロいことばっか考えてた」「……ッ」気付くとタオルじゃなくて、指が、背中を縦になぞって降下していく。「正直お前がスイッチ入れてくれなかったら、今夜ゼシカを抱いてなかった気がする」「わ、私だって、ずっと、待ってたのに」背中を向けて、息をひそめて、突然抱きしめられるんじゃないかって、一人でドキドキしてたのに。それなのにいつまで経ってもククールは寝たままだから、もう諦めようって思ったのに。「ごめん。ホント情けないよなオレ。女の子の方から来てもらわないと手も出せないなんて。でもこんなのはじめてなんだぜ。っていうかゼシカだけだよ、このオレが触れるのに躊躇する女の子は。―――ずっと、見てただけだ。この背中にキスしたくてたまらなかったくせに」言葉通りにククールの熱い口唇が背中中に無数のキスを降らせ、肩の辺りを何度もキツく吸われる刺激に私はみっともなく身体を跳ねさせる。…ゾクゾクするこの感覚…やっぱりまだ慣れないよ…「…っき、きれいに…してくれるんじゃないの…っ?」「してるよ。オレの口唇と舌で」「バカッッッ!!!!!!!タオル使ってよ!!!!!バカッッッ!!!!!!!」背中から腰、お尻の部分までシーツを無理やり剥ぎ取ろうとするから、無理やり起き上がって放り出してあったタオルをこの色ボケの顔に思い切り投げつけた。それでもククールは上機嫌だ。私が精いっぱい睨みつけても、へらへらした表情は締まらない。~~もう、バカッ、どこが天下のカリスマよ…っ!「なにそんな恥ずかしがってんだよ。オレらもうエッチしちゃった仲だろ?」「わかってるから言わないでいいわよっっ!!!!!!!」「今さらじゃん。ほらシーツとれよ、もう隠すもんなんかねぇって。今さら今さら」「ちょっ!まっ!やだ…バッ…バカッッ!!」スルスルとうまいようにシーツを剥がれ、思わず胸を隠した瞬間に飛びつくように抱きしめられ。気付くと、私は何も身にまとわない状態でまたベッドに押し倒されていた。「今度、エイト達に報告に行こうぜ。オレ達デキちゃいましたって」そう言ってまた、当たり前のようにキスされる。「…なんて言われるか想像がつくわ」「だな」私達は目を見合わせ、同時に言った。「「――“今さら?”」」口唇を合わせたまま、クスクスと笑う。性懲りもなくククールの手がまた私の身体中を撫ではじめ、隠していた乳房にいやらしく口付けられても、「今さらだろ?」と笑って言われたら、もう拒めなかった。
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/41.html
「よっ ゼシカ。 久しぶり!」 勢いよく開いたドアから、懐かしい顔。 …何が、久しぶり、よ。 よくのうのうとそんなことが言えるわね。 あの、長い長い戦いが終わって、ククールは一人旅に出た。 彼は時々は私に会いに来てくれると、そう言った。 な・の・に! 前に会ってから一体何ヶ月経ってるんだか。 待ってるほうはたまったもんじゃない。 待っている間、いろんな不安に駆られた。 ちゃんと元気にしてるんだろうかとか… ……。旅先で女作って、私のところになんて来ないんじゃないか、とか… それなのに能天気に久しぶり!と登場した彼に 会えた喜びよりも腹立ちのほうが大きかった。 「あれ? ご機嫌ななめ? オレに会えて嬉しくない?」 ほんとにこの男は。 「あんたの顔なんてもう見たくもないわ」 「なに怒ってんだよ?」 「ふんっ あんたなんてもうどこへでも行っちゃえば?」 心の奥でわかってた。 何で素直になれないんだろう。 素直に心配した、寂しかったって言えたらそれでいいのに。 私の性格がかわいくない態度をとってしまう。 「……わかった。」 彼がどんな表情をしているのかわからない。 もしかして私、傷つけた? どうしよう…。 「カジノへ行こう。」 そういって彼は部屋の外へ出る。 …私の手を引いて。 「ちょ、ちょ、ちょっと?!」 訳もわからず彼を見上げる。 彼の横顔はとても楽しそうに笑ってた。 ああ、結局私はククールに振り回されてばかりだ。 「っあのね どういう話の流れでそうなるのよ」 「怒ってばっかだと身体に悪いぜ? カジノでめいっぱい遊んで嫌なことなんて忘れちゃえよ」 …ホントにこの男は。 他人のことに関してはやたらと鋭いくせに、 案外自分のことに関しては鈍いのかもしれない。 それからルーラで一瞬にしてベルガラックに着いた私たちは 時間も忘れるくらい遊んだ。 アイツが100コインスロットで777なんて出したもんだからもう大変。 めいっぱい遊んでもコインが余ったくらいだ。 遊び終わったころには当然外は真っ暗。 紺色の空に、色とりどりの明かりがよく映えていた。 「んじゃ、そろそろ帰るか!」 「うん。 …ねえ。 明日、もう出発するの?」 「一応その予定」 「ふーん。 …じゃあ、明日また旅に出て、今度はいつ会いに来てくれる?」 「へ?」 「だから。 今度はいつ来てくれるのか聞いてるの。 また2ヵ月後?」 きっと私はあまり面白くない顔をしてるんだと思う。 それを見て、納得したようにククールは言った。 「もしかして、オレに会えない間 寂しかった?」 「…うっさい。」 「そこまでゼシカに愛されてるなんて知らなかったよ」 茶化した風に言う。 「そこまでメラゾーマがほしいなんて知らなかったわ」 「わっ タンマ!! すいません、メラゾーマはやめてください。」 夜の風が髪の毛を揺らしてく。 冷たくて少し強い風。 そうか、この街は海の近くだっけ―― そんなことを思っていると 「ここ数ヶ月はどうしても手が離せなかったんだ」 ふわりと身体が急に暖かくなった。 突然のことすぎて、状況を理解するのに時間がかかった。 だって、こんなに彼をを近くに感じたことは初めてだったから。 私の耳に口元を寄せて、そっとささやく。 やっと状況を理解できた私がメラゾーマを放ったことはい言うまでもない。 「ちょっと抱きしめただけでメラゾーマなんて ゼシカにはうかつに手を出せないな」 「もう一発食らいたいようね。」 「うそです、すみません。」 どうしようもない男だ。 「…でも、約束破ったら、その時こそメラゾーマだからね!」 「それに関してはご心配なく」 キザな笑顔を向けて、アイツは陽が差すほうに歩き出した。 『じゃあ、これからは会いたくなったら会いに行くよ』 ―約束 こんなに嬉しい気持ちにさせるのはアイツだけなんだろうな、と思いつつ 翻弄されてる自分が悔しかった。 完
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/160.html
また空回りしちまったな。 オレが手を引くまでもなく、ゼシカは実に軽やかに、ふわりと昇降機から舞い降りてくれた。 そりゃそうだよな。足場の悪い野山や迷宮を駆け回って、魔物と戦ってるんだ。この程度のところからなんて、一人で降りられるに決まってる。 だけど、それでも振り払わずにこの手をとってくれたことに、自分でも驚く程に救われたような気持ちになった。 この煉獄島に入れられたばかりの頃は、最低だった。 明らかに、オレとマルチェロとの確執に皆を巻き込んじまったからだ。 申し訳なさと不甲斐なさで、頭がおかしくなりそうだった。 何よりも腹が立ったのは、マルチェロの行為に少なからずショックを受けた自分に対してだ。 あいつがオレを嫌って憎んでるのは知ってたのに、どこかで甘く考えてた。 何だかんだ言ったって十年も同じ修道院で暮らしたっていうのに、寝首をかかれることなく生きてこられたってことに油断してた。 レオパルドを倒して、あいつが部屋に入ってきた時、オレは剣を鞘に収めてしまった。少なくとも、法皇様の命を守るって件では利害は一致してると思ってたからだ。そしてそれが命取りになった。 おまけにオレは弱気なことに、杖の回収よりも仲間の回復を優先させてしまった。マホトーンをかけられる前に、かろうじて放つことが出来たベホマラー。 感謝はされたさ。大きな傷を残した状態でこんな不衛生なところに入れられたら命の保証は出来ないからな。 でもオレはそんなことを考えたんじゃない。ためらったんだ、騎士団員たちに剣を向けることを。そしてその迷いが皆に伝染した。 こんなお人よし揃いの連中に、オレのかつての仲間を攻撃するなんて出来るわけない。オレが率先してやるべきだったんだ。 杖を封印するためならどんなことでもすると誓ったのに、オレは肝心な時に及び腰になった。あの場にいた人間、全員斬り殺してでも杖は回収しなきゃならなかったのに、出来なかった。本当に口先だけの自分がいやになった。 今回のことで、自分が相変わらず中途半端な人間のままだってことと、仲間の強さとありがたさが身に染みた。 特に、なるべくゼシカのそばを離れないようにしていてくれたエイトには感謝してる。 エイトだって残してきた姫様やトロデ王のことが心配で、いてもたってもいられなかっただろうに、不安な気持ちは全く感じさせずに、全員に目を配ってた。 オレが誰かを気遣えるのは自分に余裕がある時だけで、いざという時には自分のことで精一杯だっていうのに気づかされて情けなくなった。 ヤンガスは明晰とは言い難い頭でずっと脱出の算段を考えていて、一生ここから出られないかもしれないなんて、カケラも思ってないのがわかった。 あいつのそんな様子を見てると、こんなところでウジウジ悩んでる自分の方がアホに思えた。 そしてゼシカ。 女性の身でこんなところに入れられて辛かっただろうに、オレは何もしてやれなかった。 それどころか、ずっとオレのことを気にかけてくれていた。言葉を交わすことこそほとんど無かったけど、いつでも感じてた。心配そうに見つめてくる瞳を。そして今も、まっすぐに背を伸ばして、前だけを見ている。 引っ張ってもらってるのは、いつだってオレの方なんだよな。 さっきゼシカの手に触れた時、その手にあの日のマルチェロの手が重なって見えた。 初めて修道院でアイツに会った日、すぐに引っ込められてしまったけれど、確かに一度は差し伸べてくれた手だ。 ・・・長い間、オレを支配し続けていた呪縛が解けた気がする。 オレはもう、誰かが手を差し出してくれるのを待ってる子供じゃない。こんな情けない手でも、信じて支えにしてくれる人がいる。そしてオレは、そのことでこんなにも救い上げられている。 そんな簡単なことにやっと気づくことが出来た。 随分回り道しちまった。本当にバカだよな。 思えばあの頃のマルチェロはまだ子供で、背丈も手の大きさも、今のゼシカと同じくらいだった。 でもアイツはその小さな手を、他者に差し伸べる側でいようとしていたんだと思う。 それに比べて、今でもオレは支えられる側にいる。 図体ばかりデカくなっても、あの頃から全く成長してないオレと比べたら、マルチェロの方がよっぽどまともな人間だったんだって気がついた。 ごめんな、兄貴。 あんたがオレを憎むのは逆恨みの筋違いだって、実はずっと思ってた。 あんたがオレを無視してたんじゃない。オレの方があんたを突き放して、無視し続けてきたんだ。 怖かったんだよ、憎しみをまともに受け止めることが。オレはそんなに強い人間じゃなかったから。 だけど修道院にいた頃は、あんた、そんなにひどい人間じゃなかったよな。少なくとも公正な人間ではあった気がする。それなのに修道院を追い出された後、あんたは会う度に歪んでいってた。 原因はわかってる。オディロ院長がいなくなってしまったからだ。 ドルマゲスが襲って来た夜、あれほど嫌ってたオレに一番大切な人を託そうとしてくれたのに、オレはそれに応えられなかった。 オレが憎まれる理由は充分だったんだ。 忘れたことは無かったよ。初めて会った時のあんたが優しかったこと。 そしてこの仲間と一緒にいられるのは、あの日あんたがオレを修道院から追い出してくれたからだってこともな。 だから、その借りは返す。 奪ってやるよ。今あんたが手に入れようとしてる全てを。それは破滅の力だ。決して許すわけにはいかないものだ。 オレのせいじゃないとは、もう言わない。ちゃんと自分の意志で奪う。 そして心置きなく憎めばいい、オレのことを。今度はちゃんと受け止めてやる。 ずっとそばで示し続けてくれた人がいるんだ。教えられてきた。どんなことでも逃げずにまっすぐ受け止めることを。 もうオレには差し伸べてくれる手は必要ない。 今のオレを支えてくれてるのは、オレが差し出した手をとってくれる人だから。 こんなこと言ったら嫌がるだろうけど、やっぱりオレたち兄弟だ。どうしようもない所がよく似てる。 守らせてくれる誰かが居てくれることで、初めて自分を支えられるダメな人間だ。 それを失ってしまったから、あんた、トチ狂っちまったんだよな。 そしてオレだけが巡り会えた。全てをかけても守りたいと思わせてくれる人に。 申し訳なく思ってる。オレだけがいつも全てを手に入れてきたこと。 だから、せめて約束するよ。・・・決してあんたを死なせはしないと。命だけは必ず、この手でつなぎ止めてみせることをな。 <終> 小さな手-後編
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/375.html
870名前が無い@ただの名無しのようだsage2009/04/01(水) 16 03 59 ID Ynl6wzaQ0 ,〃彡ミヽ (((/(~ヾ》ヾ巛゚ヮ゚ノ" 「ゼシカ、キスしよーぜ?」.,'^y'⌒⌒ヾヽ.))!#八~゙リ(〈(.(ヾ! ゚ o゚ノ!)) 「何よ、急に。いやよ」,〃彡ミヽ (((/(~ヾ》ヾ巛゚ヮ゚ノ" 「嫌?本当の本当に、絶対嫌なのか?」 .,'^y'⌒⌒ヾヽ.))!#八~゙リ(〈(.(ヾ! ゚ о゚ノ!)) 「当然でしょ、なんで私が ククールとキスしなきゃならないのよ」 ,〃彡ミヽ (((/(~ヾ》ヾ巛゚о゚ノ" 「絶対にしないんだな?」.,'^y'⌒⌒ヾヽ.))!#八~゙リ(〈(.(ヾ!゚д゚ノ!)) 「ぜーったいにしません!」 ,〃彡ミヽ (((/(~ヾ》ヾ巛-。-ノ"「分かったよ…。 俺もゼシカとキスはしない」 .,'^y'⌒⌒ヾヽ.))!#八~゙リ(〈(.(ヾ! ゚ -゚ノ!))(やっと諦めたわね。……ん?) .,'^y'⌒⌒〃 ̄ミヾ. .))!#八゙〃)))| | chu (.(ヾ! (*川а ノ .,'^y'⌒⌒ヾヽ.))!#八~゙リ(〈(.(ヾ!//ロ/ノ!))「んな……! なな…何するのよッ!!」 ,〃彡ミヽ (((/(~ヾ》ヾ巛^ヮ゚ノ" 「ハニーの要望に応えたまでだよ。 なんたって今日はエイプ…」 .,'^y'⌒⌒ヾヽ.))!#八~゙リ(〈(.(ヾ!`Д´ノ!))「そんな要望した覚えはないわよ!メラッッッ!!!!!」
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/272.html
「アンタなんかキライだって言ってるでしょ!!!!」 「うんうん」ニマ~ 「ちょっと!聞いてるの!?」 「聞いてる聞いてる」 「ダイッキライだって言ってるのよ!!」 「わかってるわかってる」 「わかってるなら離しなさいよ~!!!!」 もはやゼシカからの「キライ」が「スキ」にしか聞こえない幸せククールさん 文:7-676さん 絵:7-679さん
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/99.html
630 名前が無い@ただの名無しのようだ[sage]2005/07/11(月) 07 19 33 ID 2TJmIuzz 個人的に、彼は細くて色白そうなので、ちょっとぐらい焼けた方が 男らしくかっこよくなるかもしれないな。 でも色白の人って一時真っ赤になるだけですぐ冷めるんだよね。 639 名前が無い@ただの名無しのようだ[sage]2005/07/13(水) 04 50 52 ID pBMPdrWK ゼ「ベギラゴンで日焼けする?」 ク「それは火焼け…いや、火傷っていうんだぜハニー」 なんとなくなネタ。 640 名前が無い@ただの名無しのようだ[sage]2005/07/13(水) 05 31 09 ID 9FHfmlh9 朝っぱらからワロス ククが何かやらかしたんですかね? クク「ゼシカ、日焼け止め塗ってやるよ」 ゼシ「じぁ、お願いしようかな」 ゼシ「……ちょっとアンタ、どこ触ってんのよ?」 クク「あ、悪ぃ悪ぃ。日焼け止めで手が滑った♪」 641 名前が無い@ただの名無しのようだ[sage]2005/07/13(水) 09 31 41 ID T90Ft9UZ ハァハァハァハァ(;´Д`)ハァハァハァハァ どこを触ったのか!? クク「俺にも日焼け止め塗ってくんね?全身くまなくな」 642 名前が無い@ただの名無しのようだ[sage]2005/07/13(水) 15 03 53 ID vQAAtoWU ゼシ「そう、なら覚悟はいいわね」 クク「え????」 ゼシ「えい!!!!」 ボキ!!!! クク「ブギャ~!!!!!!!」 646 名前が無い@ただの名無しのようだ[sage]2005/07/14(木) 04 23 24 ID tCFOKGBJ ボキ!!!! ク「ブギャ~!!!!!!!」 ゼ「はい、右腕終わり。次もガンガンいくわよ」 ク「いま一瞬肩垂直になったぞ!!俺のいのち大事に!!」 ゼ「ま、全身塗り終わるころには関節という関節が外され」 ク「わーっわーっ!!きこえなーい!!」 ゼ「あっ、逃げた。待ちなさいよー全身塗って欲しいんでしょー!」 ク「こえーよ!!ゼシカこえー…っていうか怖過ぎだろ!!!!」