約 1,375,624 件
https://w.atwiki.jp/sousakujojis/pages/345.html
セブンスカラー 外伝 Cross Story 前編 更新日:2020/08/07 Fri 11 12 00 タグ一覧 セブンスカラー 紫水龍香 魔龍少女 そこはある意味幻想的な世界だった。洞窟の一面を氷が覆い、一切の生命が生きることを許さない恐ろしい程美しく、残酷な銀世界。 冷気と静寂が漂うこの空間の中にある氷の檻で一体の怪物が微睡んでいた。 “彼”はここに閉じ込められたから何度か脱出を試みたものの固く封じられたこの空間は彼を外に出すことを許さなかった。 その内疲れた怪物は眠るようになった。やることもないし、会いに来る奴もいない。兎に角無駄に時間が過ぎて行くこの鬱屈した場所で彼がやれることは惰眠を貪ることだけだった。 そんな彼が一人欠伸をしながらウトウトしている時だった。 ふと、音楽が聞こえた。荘厳かつ壮大に流れてくる音楽にとうとう自分もおかしくなったかと怪物が独りごちていると自分を閉じ込めている檻の前に一人の少女が現れる 「おっ、いたかも。」 思わず怪物は目をパチクリとさせる。少女がここに来ることもだが、何よりもその少女は冷気が漂うこの空間で肩を出し、太腿を露出したあまりにも薄着な格好をしており、にも関わらず眉一つ動かさない余裕を醸し出していることに驚く。 「....何者だ。」 「あんたをここから出してあげる心優しい奴かも。」 怪物が尋ねると少女は笑いながら答え、人差し指を立てて、続ける。 「あ、でも一つだけ約束して欲しいかも。ここから出れたら俺に協力すること。してくれた出したげるかも。」 その少女の提案に怪物はハッと笑う。 「ここから出せるモンなら出してみろ。そしたら協力でもなんでもしてやるよ。」 自分を閉じ込めたものの能力によって作成された檻は強力だ。自分でも脱出出来ないのに目の前の少女が破れるハズは無いと高を括る。 だが少女はニヤリと笑うと手を氷の檻に触れる。 「契約成立、かも。」 すると次の瞬間氷がパズルのように亀裂が入って砕けていく。自分がどう足掻いても脱出出来なかった氷の檻を目の前の少女は容易く破壊してみせた。 少女はポカンと呆けている怪物に自慢気に説明する。 「この檻、単純な力には強く作ってあるけどパズルのように魔力の流れを解いていけば簡単に破壊出来るかも。」 「....お前、“同類”じゃないな。何者だ?」 「あぁ。自己紹介遅れたかも。私はかもロリピラニア。貴方達とは“別世界”から来た妖怪、かも。」 かもロリピラニアの自己紹介を聞きながら怪物は立ち上がって割られた氷の檻から出る。怪物は身体に鎖を巻き、恐ろしく凶暴な顔と毛を蓄えた屈強な身体つきをしている。 怪物は物珍しそうに少女を眺める。近くに寄れば確かに人間とは違うと直感出来る妖しげな雰囲気がある。 「俺様はカッカブ。...にしてもこんなガキがアッサリと、ねぇ。」 カッカブがしげしげと見つめる中、かもロリピラニアはカッカブに自慢気に言う。 「檻から出したかも。」 「あぁ。言っちまったからな、協力するさ。どうせ出てもこれと言ってやること考えてなかったしな。」 「よろしいかも。」 などと話している内、カッカブはふと気になった事を尋ねた。 「にしても...」 彼の視線は先程からかもロリピラニアの後ろで演奏を続けている楽器のような怪物達に向けられる。 「なんだコイツら。」 「あぁ。彼らも俺の同盟者、かも。」 「♪」 楽器達は音楽で返事をする。なんとも珍妙な集団の仲間になったものだとカッカブが思っていると、地面から沸き上がるように黒い影がかもロリピラニアの隣に現れる。 「終わったか。」 「終わったかも。」 くぐもった声で話し掛ける影にかもロリピラニアが軽く返すと、影はカッカブに向く。 「私は影。暗闇に潜む者だ。精々よろしく頼む。」 「カッカブだ。なんだ、マトモな見た目の奴もいるじゃねぇか。」 「挨拶は終わったかも?ならもう出るかも。寒いし。」 「おっと、出るのには賛成だ、だが歩きながらでいいが聞かせて貰おうか。お前らの目的は何だ?」 「まっ、そこ気になるかも。教えてあげるかも。」 かもロリピラニアはギョロリと目を蠢かせて、鋭い歯を見せ笑みを浮かべながら答える。 「不死を得ること...かも。」 キーンコーンカーンコーン。 終業の鐘が鳴る。そんな鐘が鳴る中、薄桃色の髪をピンで留めた少女桃井かおりは目の前の紙を穴が開くほど見つめる。 「うっ...」 「何してんの?」 用紙を見つめているかおりに後ろから薄色の金髪を青のリボンでツインテールに留め、左目を眼帯で覆っている少女、雪花が声を掛けてくる。 「あ、雪花ちゃん...」 雪花がかおりが何の紙を見ているのか気になり、覗き込むと、それは赤いハネがたくさん書き込まれてるテスト用紙であった。 それを見て、雪花はフッと鼻で笑う。 「あー!今鼻で笑ったでしょ!?」 「いや、別に?」 そう言うと雪花はこれ見よがしにテスト用紙をかおりに見せびらかす。その用紙にはかおりと打って変わって大量の丸が。 「ま、私はこんなもんだけド。」 「く、くきぃ~!り、龍香!龍香~!!」 「何かおり?」 「どうしたの桃井さん?」 かおりに呼ばれた桃色の髪をポニーテールにまとめた少女、龍香が振り返る。と、同時に龍香と話をしていた青い髪を同じようにポニーテールに纏めた少女、大石愛歩が反応する。 振り返った龍香にかおりは抱き着く。 「わ、わ?」 「龍香は私の味方だよね!?」 「う、うん。」 「大石さんも味方してくれるよね!?」 「え、えぇ。」 かおりは二人に訴え掛けるような眼差しで言う。 「二人はテスト、どうだった?」 「いや...まぁ88点だったけど。」 「私は凡ミスしちゃって...97点だった。」 二人のその言葉にかおりはショックを受けた顔をした後、叫んだ。 「こ、この裏切り者ー!!」 「何だっただろうねかおりの奴。」 「さぁ...?」 龍香と愛歩はそんなことを話ながら廊下を歩いていると廊下の向こう側から一人の少女が歩いてくる。 白い髪を三つ編みにした橙の瞳の少女。少女は龍香達に気付くと手を挙げて挨拶をしてくる。 「あら、また会ったわね。」 「あ、えっと。」 「悪いけど、私用があるから。」 そう言うと少女は屋上へと続く廊下を歩いていく。その後ろ姿を見つめる龍香に愛歩が話し掛けてくる。 「知り合い?」 「いや、前に一回すれ違っただけなんだけど...、違和感って言うか、初めて会った気がしなくて。」 「...?変なの。」 愛歩の言葉を聞きながら、胸になにかモヤモヤしたものを感じつつ龍香は首を傾げる。 「うーん....ホントに、初めて会った気がしないんだけどなぁ...。」 龍香はちょっと悩んだがやっぱり思い違いか、と気を取り直し今度は逆に龍香が愛歩に尋ねる。 「そう言えば、愛歩ちゃんは調べ物ものの方は順調なの?」 龍香が尋ねると、愛歩は言い淀んだ後顔を伏せる。 「....いや、その。実はあんまり...。」 「そうなんだ...早く見つかると良いね。」 少し落ち込んだ風の愛歩を見て、龍香は少し考えた後、何かを閃いたようで、ポンと手をたたく。 「あ、そうだ!なら元気が出るように私のお気に入りのお店に連れて行ってあげる!」 「ここがオススメの場所だよ!」 「.....ここって。」 龍香に案内されるままやってきた愛歩の前には赤い暖簾を掲げた少し薄汚れた感じの小さな拉麺屋だった。 「いや、拉麺って」 「ここスゴい美味しいんだよ!こんちはー!」 ガララ、と引き戸を開け龍香は中へと入っていく。愛歩も一瞬躊躇したが、続くように入る。 「おお!龍香ちゃん!久しぶりだねぇ」 中には割烹着姿初老の男性がいた。男性は龍香の顔を見ると嬉しそうに顔を綻ばせる。 龍香は愛歩ちゃんにこの初老の男性を紹介する。 「この人は店長の竹田さんだよ。竹田さん、この子私の友達の愛歩ちゃん。」 紹介された男性、竹田はニッコリと愛歩に笑いかける。 「あら、新しいお友達かい。ワシは竹田だよ。よろしくね、愛歩ちゃん。」 「あ、愛歩です。」 愛歩はペコリと頭を下げる。龍香はいつも以上にニコニコしながら愛歩に言う。 「ここの拉麺ホント絶品で、食べたら私、元気になれるんだ!だから愛歩ちゃんもどう?」 「ごめんけどご飯前だから拉麺はいいかな...」 「あ、残念。じゃあ、取り敢えず竹田さん!いつもの!」 「お、龍香ちゃんも好きだねぇ。」 「そんなバーテンダーみたいなノリで拉麺って注文するものだっけ...」 竹田は龍香の注文を受けると厨房の方へと向かう。龍香と愛歩はカウンター席に座る。 「ここ、私が昔からよく来てる拉麺屋なんだ。スゴく美味しいんだよ。」 「へぇ...。」 「落ち込んだ時とかここの拉麺食べたら元気になれるんだ。」 なんて龍香と愛歩が話していると、厨房から竹田が話し掛けてくる。 「それにしても最近は何かと物騒だからねぇ。なんでも最近、出るらしいじゃないか。」 「出るって?」 「“狼男”、さ。」 竹田はわざとおどろおどろしい、脅すような口調になる。 「夜になると、遠吠えが聞こえて来るらしい。そして気がついたら狼男の群れに囲まれて...」 その話に龍香と愛歩はゾッとする。 「お、狼男?」 「アハハ、竹田さん怖い話上手だね。でも、流石に騙されないよ...」 「それはどうかねぇ。ま、暗くなる前に帰ることを心掛けなってことさね。」 竹田は笑いながら調理を進める。龍香は小声で愛歩に言う。 「もしかして、のじゃ猫さんの知り合いかな?」 「え、多分違うと思うけど...。」 「まぁ、知り合いだったらのじゃ猫さんが止めてるか。」 「うん...かもね。」 「?」 愛歩は妙に歯切れ悪そうに答える。そんな愛歩に龍香はちょっと違和感を覚えたが、気のせいかと追及するのはやめる。 あまり人の心にに踏み込むようなことを言うものではないと龍香は学んだからだ。 なんてしていると奥の方からツンと鼻をつくような匂いが漂ってくる。 「おっ、来た来た。」 龍香が手を合わせる。それと同時に竹田が奥から拉麺の入った器を持ってくる。 「へいお待ち!」 「これこれ!これだよぉ~!」 「り、龍香ちゃん...」 持ってこられた拉麺を見て、愛歩は絶句する。まずスープの色がおかしい。唐辛子などを入れた辛い系の拉麺なら愛歩も見たことがあるが、目の前の拉麺は赤いを通り越して赤黒い色をしている。しかも龍香の隣にいるだけなのに匂いと湯気で涙が出てくる。 果たして料理と言えるのか怪しい程の暴力的な雰囲気を醸し出す拉麺と言う名の劇物を目の前にしても龍香は目を輝かせている。 「これはウチのチャレンジメニューの一つでね。食べきればタダ!食べきれなければ2000円!って言う激辛拉麺だよ。ブート・ジョロキアをふんだんに使わせて貰ってる奴で、龍香ちゃんが来るまで食べきれた人はいないんだけど。」 「スゴく美味しい!やっぱこれだよね~。」 見た目劇物拉麺を龍香は物ともせずバクバク食べていく。その豪快な食べっぷりに愛歩は、実はそんなに辛くないのでは、と思い始める。 「龍香ちゃん辛くないの?」 「ん?まぁまぁ、って感じかなぁ。良かったら一口いる?」 「え?」 龍香がレンゲを差し出す。愛歩は少し迷うが、結局好奇心が勝った。怖いもの見たさである。竹田が苦笑いしながら「やめといた方が良いと思うケドなァ」と言うが、もう遅い。愛歩は龍香から受け取ったレンゲ一杯分のスープを飲んでみる。 「ね、そこまででしょ?」 たしかに、ちょっとピリッと来たがそんな取り立てて騒ぐ程か、と言われるとそうでもない気がする。 「うん、そうだ」 そう言いかけた瞬間それは間違いであったと確信する。鼻の奥から突き刺すような刺激が走り、次に舌を辛味が蹂躙し、喉が焼けつくように痛くなり、喋ることもままならなくなる。 「カッ...!!辛ッ!?ア゛ァ゛!?」 涙と汗がドッと吹き出し、悶える愛歩に竹田が慌てて牛乳を差し出す。 「大丈夫かいお嬢ちゃん。ほら、飲み物。」 「~ッ!?!!!!!!」 愛歩は慌てて受け取った牛乳を一気飲みする。悶える愛歩を見ながら龍香は苦笑する。 「もー、愛歩ちゃん。それはオーバーだよ~。」 《いや、これが普通のリアクションだと思うが。》 「そーかな?」 龍香が謎の声と話すが愛歩はそれどころではなかった。蹂躙された口内を牛乳でなんとか誤魔化し、龍香を見る。 「よ、よく食べれるねそれ...」 「うん。美味しいからね。いつか一番辛いドラゴンズ・ブレスっていう種類の唐辛子を使った拉麺食べてみたいなぁ。」 「ハハハ。龍香ちゃん。それは多分ワシの腕が死んじゃうかな。」 ちなみにドラゴンズ・ブレスはブート・ジョロキアの二倍以上の辛さを誇り、あまりの辛さに食べると命の危険性がある上に医療用の皮膚を麻痺させる薬に用いられる、食材と言うより毒に近い代物である。 素手で触れば炎症どころでは済まないというのも付け足しておく。 龍香はその後もペースを全く緩めずに食べ続け、30分程で汁まで飲んで完食してしまう。 「ご馳走さまー!」 「ハハハ。またお代はタダだな。」 「いや~ッ!スッゴい美味しかった!」 「そりゃ良かった。」 「どんな舌をしてるの...?」 悶絶物を食べてケロリとしている龍香に愛歩は怪訝な目を向ける。 竹田はふと窓を見る。窓の外はそろそろ日が沈もうとしており、徐々に暗闇が広がりつつあった。 「ま、それ食べたなら暗くなってるからそろそろ帰りな。」 「うん!拉麺ありがとうね!」 「お邪魔しました~。」 そう言うと、二人は拉麺屋を後にし、帰路につく。 「ごめんねー。なんか私だけが楽しんじゃって。」 「いや、龍香ちゃんの食べっぷり見てるだけでも私楽しかったよ。」 「うーん、でもやっぱ見てるだけじゃ勿体ないし...そうだ!愛歩ちゃんも挑戦してみようよ!さっきの辛いみたいだし...まずは四川料理から馴らしていこう!」 「それ結構辛い奴じゃなかったっけ...?」 なんて話ながら二人は帰り道を歩く。自分達を見つめる怪しい視線に気づかずに。 二人から少し離れた建物の上、貯水タンクの陰からじわりと染み出すように黒い影が現れる。その影の視線は二人に向けられている。 「...見つけたぞ。その心臓、薄く切ってツマミにしてやろう。」 屋上の菜園で野菜に水をあげながら、白髪の少女、エフィはふと空を見る。 空は美しい黄昏と共にエフィに“良くない”気配を漂わせる風を運んでくる。 そんな風にエフィはため息をつくと水をあげ終えたジョウロを置き、空を見つめる。 「また...ね。」 エフィは【符号】を使用し、大きく跳躍する。ジョウロについた雫が夕暮れの光を照らしていた。 「ちょー、自分のせいでだいぶ遅くなったやないけー。」 「何よアンタも乗ったでしょ!同罪よ同罪!」 なんて言い合いながら白髪の髪をポニーテールに纏め、蟹のヘアアクセをつけた活発そうな少女、蟹乃むらサメと薄い色の金髪をツインテールにした少し目付きが鋭い少女、雪花藍がやいのやいの言い合いながら道を歩く。 二人が他の生徒ならとっくの昔に家にいる時間であるにも関わらず帰りがこうも遅くなったのには訳がある。 時は遡ること放課後。掃除当番の二人は最初は真面目にやっていたのだが、その内雪花は段々掃除に飽きてきてふと目に入ったゴムボールを拾うとむらサメに言った。 「ちょっと野球しない?」 「面白そうやん。ええで!」 むらサメも若干飽きて来たのでこれを了承。10分位軽く遊んだら作業に戻るつもりだったのだが、これが遊んでいる内に二人とも徐々にヒートアップしていき、気がついたらこんな時間に。 慌てて作業に戻るがもう日は暮れかけており、現在に至ると言う訳だ。 「でも自分こういうの結構熱中するんやな。意外。」 「言っとくけどアンタの方が熱中してたからね!“甲子園球場までかっ飛ばしたる”とか言ってたし!」 「いやいやいや、自分も魔球どうのこうの言うてたやん。いやー、今日び魔球なんて聞かんからおもろかったわ。」 なんて言いながら二人が話している時だった。何処からか妙な音楽が聞こえることに気づく。 最初はよく暗くなる時に帰りを促す“蛍の光”かと思ったが、聞こえてくる音楽は静かで湖面の水面を写すかのような独特の曲調のオーケストラだった。 二人は聞こえてくる音楽に小首を傾げる。 「あれ?これなんやんたっけ?どっかで聞いたことあるような?」 「...これ、“G線上のアリア”じゃない。」 「あ、それや!音楽の授業でやった奴!」 「何だってそんな曲が流れるのよ。」 「アレやない?今をときめかすストリートパフォーマーって奴や!見に行こ!」 「いや、私は、って力強ッ!分かった行く!私も行くわよ!だから離しなさい!」 是非ともストリートパフォーマーを見たい好奇心旺盛なむらサメに引き摺られながら雪花も演奏を奏でていると思われる場所へと向かうのであった。 「いやー、暗くなっちゃったね。」 「龍香ちゃん大丈夫?アレだったらお父さんに頼んで送ってあげようか?」 「いやいやそれは申し訳ないし、それに私は大丈夫だから。心配しないで。」 「ホント?」 「うん。全然平気。慣れっこだからさ。」 「なら良いけど...。」 等と話しながら、龍香と愛歩の二人が暗くなる住宅街を歩いていた時だった。何処からか音楽が聞こえる。寂寥感漂う物静かな曲。 「ん?」 「これって....」 二人が突然流れてきた音楽に困惑していると物陰などあちこちからワラワラと楽器達が現れる。 「えっ、何これ!?」 「コレってあの時の...!?」 人の手も無しにひとりでに動き出す楽器達に愛歩と龍香は身構える。音楽を奏でながら楽器達が二人を取り囲む。 そして唯一楽器達がいない二人の前に一体の角笛に手を生やしたような物体が現れ、ペコリとお辞儀する。 「あ。」 「これは親切に。」 二人もついついつられてお辞儀をする。その物体はお辞儀を終えると何処からか指揮棒を取り出すとそれを翳し、物体が周りの楽器達に指示を飛ばそうとした瞬間だった。 「ハァッ!」 上空から舞い降りた少女が氷で出来た剣で物体に襲いかかる。だがその一撃をいち早く気づいた物体はスッと後ろへと下がって一撃をかわす。 「チッ、仕留め損ねたわね。」 その少女は白髪に白のパーカーを着込んだ少女だった。その少女に龍香は見覚えがあった。 そう、数日前に突然現れた楽器達を倒すために一緒に結託して戦った少女だった。確か名前はエフィ、とか言ったか。 「あ、貴方は。」 「ん?貴方と何処かで会ったかしら?」 「あ。」 龍香を見ていぶかしむエフィに龍香はハッとなる。そうだ、龍香の正体は頭のヘアアクセ、“カノープス”によって認識を阻害していたのだった。だからエフィが龍香のことを知っている訳がないのだ。 「い、いや。知り合いに似てるなーって。」 「?よく分からないけどここから早く離れなさい。コイツらこんなトンチキな見た目してるけどかなり危険よ。」 「で、でも周りを囲まれてて。」 愛歩の言う通り、逃げようにも楽器達に囲まれて何処にも逃げることは出来ない。エフィもその状況をすぐに理解すると右手にパチパチと音を立てて電気を発生させ、発生した電気が徐々に槍の形を作り出す。 「『ナルカミ』!!」 エフィは作り出した雷の槍を楽器の群れの一部に投擲する。放たれた槍はその射線上にいた楽器達を貫き粉砕する。そして槍が放たれた跡に道が出来る。 「これで道が出来たわよ。早く逃げなさい!」 「あっ...」 「龍香ちゃん、早く逃げよう!」 一瞬共に戦おうと提案するが龍香は正体を隠さなくてはいけない身。ここは愛歩と一緒に逃げに徹することにする。 だが逃げる直前に龍香はエフィに叫ぶ。 「あの!」 「?」 「その...ありがとうございます!頑張って!」 「龍香ちゃん早く!」 「うん!」 そう言うと二人はエフィが作った敵陣の穴を通って駆け出す。そんな二人を見ながら龍香に声をかけられたエフィはポカンとしていたがクスッと笑って楽団に振り返る。 「ああ言われちゃ...頑張らない訳にはいかないわね!」 エフィは突進してくる楽器達を見据えると、氷の剣を握り締める。 楽団の指揮者も指揮棒を振るい、エフィに立ち向かわせるように楽器を指揮する。 そして次の瞬間両者が激突する。 「はぁ!はぁ...!一体何なのアレ...!」 「わ、分かんない!けど、彼女に任せて大丈夫だと思う!...多分。」 「た、多分って...」 二人はあの現場から必死に走って逃げ出し、楽器達から大分遠ざかる。 「と、取り敢えずここまで来たら大丈夫かな...」 「結構走ったしね...」 二人が肩で息をしながら休んでいる時だった。何処からか狼の遠吠えのような咆哮が聞こえる。 その音に二人は拉麺屋の竹田さんが行っていたことを思いだし、ドキッとする。 『夜になると、遠吠えが聞こえて来るらしい。そして気がついたら狼男の群れに囲まれて...』 「こ、これって...」 「ま、まさか...。」 二人が顔を見合わせた瞬間嫌な予感通りと言うべきか、ぞろぞろと人影が現れる。 「えっ、」 「人...?」 最初二人は人かと思ったがすぐにそれは間違いであることに気づく。 何故ならその人には狼のような耳と尻尾が生え、赤い目に鋭い牙が生え揃っていたからだ。 まさしく狼男と言った風貌の怪物達の前の暗闇から、滲み出るように黒い影が現れる。 黒い影はひょろ長い身体に足まで届く長い腕をしており、灼熱の炉のごとく赤い瞳をしている。 「イレギュラーが乱入したとは言え、まさか逃げ切られるとはな。奴らも存外...と言った所か。」 「今度は何!?」 「シードゥス!?」 龍香の声に影はクククと肩を震わせ笑う。 「私はシードゥスとやらではない。私は影...お前達の身近の闇に潜む者だ。」 影は長い腕の先にある鋭い爪を二人に向ける。 「お前達はもう終わりだ。“モドキ”どもに囲まれ、何処にも逃げられん。ここで死ぬのみだ。」 楽しむかのように指を蠢かせながら二人を影は見つめる。 「くっ...」 龍香は迷う。ここで変身すれば突破出来るかもしれない。だがそうすれば愛歩に正体を晒してしまうことになる。どうするか迷いながらも龍香は愛歩を庇うように前に出る。 「龍香ちゃん...!」 「任せて...私が最後まで守るから。」 こちらを睨む龍香を見て、怪物はせせら笑うように二人に言う。 「命乞いをしないのか?その方がお互いに楽しめる。」 「誰がするもんか!」 「遠慮するな、存分に恐れると良い。やれ。」 影が指示すると同時に狼男達が二人に襲いかかる。襲い来る狼男達に龍香が一瞬カノープスに触れそうになった瞬間だった。 「うおりゃあああああああああ!!」 突然横から現れた1人の少女の膝が狼男の一人の顔面に炸裂する。続けざまに少女は目にも止まらぬ速さで拳を振るい、狼男達をなぎ倒していく。 「貴様は...」 その少女の頭には猫のような耳が生え、赤いマフラーに黒い髪、そしてジャージとブルマと言った珍妙な出で立ちであった。そして同時に二人に見覚えがある人物でもある。 「のじゃロリ猫さん!」 「ナイスタイミングって奴じゃの。」 のじゃロリ猫はフッと笑って黒い影に向き直る。影は手下がやられたのにも関わらず、何処と吹く風と言った様子で突然の乱入者を面白そうに見つめる。 「愛歩、怪我はないか。」 「うん!のじゃロリ猫さん!ここは私も!」 そう言うと愛歩は息を止めて時間を止める。のじゃロリ猫は時を止められ動けない影に近づくと拳を振るう。 「卑怯だと言ってくれるなよ!ワシも暇じゃないのじゃ!」 怒涛のラッシュが影に炸裂する。拳を打った場所から影が弾け飛ぶ。そして愛歩が息を止めるのをやめて能力を解除すると同時に影は同時に襲いかかる衝撃に影の上半身が吹き飛ばされる。 「やった!」 「ふん。意外と他愛ないもんじゃな。」 のじゃロリ猫が得意気に胸を張る。愛歩と龍香も一安心してのじゃロリ猫の方に行こうとした瞬間。 「珍妙な術を使うな。」 声がした方を振り返ると下半身から黒い靄のようなものが吹き飛ばされた上半身を形成する。そして影は完璧に元通りになる。 「再生した!?」 「...珍妙な奴じゃのォ。」 再生した影にのじゃロリ猫はうんざりとした顔をする。それを見た愛歩が再び息を止めようとすると影は闇に沈み込むように消える。 「消えた!」 三人が辺りを見回すが、影はどこにもいない。何処にいるのか分からない恐怖に愛歩が思わず後退りした瞬間。 後ろの建物の影から、鋭い爪が愛歩に襲いかかる。 「危ない!」 気づいた龍香が愛歩を突き飛ばして何とかその一撃をかわす。 「そこか!」 のじゃロリ猫が影に攻撃するが、影は地面に沈み込むように消え、攻撃をかわす。 のじゃロリ猫は舌打ちすると、愛歩に言う。 「愛歩!ここは早く逃げるんじゃ。正直コイツとお主を守りながら戦うのはちとめんどい。」 「わ、分かった!龍香ちゃん!逃げよう!」 「え、うん!」 二人が駆け出す。のじゃロリ猫は影は恐らく逃げる愛歩を狙って攻撃すると予想して身構えるが、影は二人が見えなくなるまで姿を現さなかった。 「?」 「気が変わった。まずは邪魔者のお前から始末してやろう。」 どこに潜んでいるのか。くぐもった不気味な声が何処からか聞こえてくる。どこから仕掛けられても良いようのじゃロリ猫は身構え、辺りをグルッと見回して影を探す。 だが、影の居場所は分からない。のじゃロリ猫が警戒している中でも影は話続ける。 「何でもそこらでは有名な妖怪らしいな。お前の断末魔の声はしっかりと覚えておいてやろう。」 「お主のような悪趣味の真っ黒黒スケにも名前が知られとるとはわしも有名になったモンじゃな。」 軽口を叩くが、影は余裕を崩さない。そして影は蠢きながら目の前にいる獲物を見つめ、舌なめずりをする。 「クク...楽しみだ。蛆虫の苗床として永遠の時を過ごさせてやる。」 「ハァッ...ハァッ...」 「もう、何なの...」 龍香と愛歩はまたあれから走り続け、離れた場所で息をつく。 「のじゃロリ猫さん、大丈夫かな...」 「あの人ならきっと大丈夫...だよ。」 「あら?人の心配してる暇あるのかも?」 声がした方を見ると、奥から青色のマフラーを撒いた黒みがかった青髪で魚のようなギョロ目の少女と巨大な体躯に狼のような怪物が現れる。 またもや現れたどう見ても仲良くするつもりがないと分かる存在の登場に二人はうんざりする。 「また出た!?」 「またかも。」 ギョロ目の少女はニヤリと笑うと龍香に言う。 「そこのお前。」 「私?」 「そう、お前だ。そこの隣にいる少女をこっちに差し出すかも。そしたらお前の命だけは保証してやるかも。」 「なっ、そんな友達を見捨てるようなこと、する訳ないでしょ!」 龍香が言い返す。だが少女はニヤニヤと笑いながら今度は龍香ではなく愛歩に言う。 「美しい友情かも。でも、お前が命を差し出せばお友達の命は助かるかも。俺達の目的はお前の心臓を食べることだからかも。」 「私が...」 一瞬迷う愛歩に龍香は叫ぶ、 「騙されないで!この人達が約束を守るかも怪しいんだよ!しかも心臓どうこうって!」 「だが、俺達を信じるしか貴様に道は無いんだぜ?それともお前らが俺達を倒すのか?」 狼のような怪物が愛歩に言う。確かにこの怪物の言う通りだ。いくら時を止めれても相手を倒せなければ意味がない。 つまり、今の二人にもう打つ手はない。愛歩がせめて龍香だけでも助けようと前に出ようとした時だった。 「...待って、愛歩ちゃん。」 「龍香ちゃん?」 龍香は前に出ようとした愛歩を手を伸ばして制止すると、自分が一歩前に出る。 《良いのか?龍香?》 「うん。仕方ないよ。友達を守るためだもん。」 何処からともなく声が聞こえる。そして聞こえてきた龍香とは別の声に怪物の方がピクリと反応する。 「?龍香ちゃん誰と...」 「愛歩ちゃん。悪いけど...この事秘密にしといてね!」 「え?」 困惑する愛歩をよそに、龍香はスゥーと深呼吸をすると頭のヘアアクセ、カノープスに触れる。 「カノープス!」 《おう!》 龍香がカノープスに触れると地面から紫の輝きを放つ恐竜が現れバクリと龍香を食べるように包見込む。 「た、食べられたー!?」 「お、おおおお!?」 突然の出来事に狼の怪物以外の二人が驚く。そして恐竜が弾けると共に恐竜の意匠の装甲に身を包み、黒いドレスを纏った龍香がその場にいた。 《暴虐不尽!ティラノカラー!》 「龍香ちゃん...」 変身した龍香は愛歩に親指を立てサムズアップすると戦斧型武器“タイラントアックス”を構え、敵である二体に振り返る。 「友達に手は出させない...!」 To be continued.....
https://w.atwiki.jp/persona2batsu/pages/151.html
[メイン] 天野 舞耶(あまの まや)キスメット出版の高校生向け情報誌、「クーレスト」編集部に在籍する女性編集者。 今回の主人公。 芹沢 うらら(せりざわ うらら)女性用下着メーカーに勤める、舞耶の親友。 占い好きの化粧美人で、男運が悪いことを気に病んでいる。 周防 克哉(周防 かつや)港南警察署、刑事一課強行犯係の若手刑事。 階級は巡査部長。 達哉という弟がいるらしい。 パオフゥ盗聴バスターを営むかたわら、噂ホームページを開設し、何やら街の影で情報を集める男。 台湾人だということだが… 南条 圭(なんじょう けい)日本有数の複合企業体、南条グループの御曹司。 3年前のセベク・スキャンダルで覚醒したペルソナ使い。 桐島 英理子(きりしま えりこ)南条と同じく過去の事件で覚醒したペルソナ使い。 オカルトの知識に長ける帰国子女。 現在はモデルとしても活躍中だが… [サブ] JOKER自分の携帯から自分の携帯へ電話する事で、殺人を依頼できると噂される怪人。 フィレモン絶えず人の自我を見守り啓示を与えていると言う、普遍的無意識の創造性を象徴する元型。 何やら弱っている様子だが… デジャ・ヴュの少年(デジャ・ヴュのしょうねん)以前駅前でぶつかった大人びた少年。 なぜか、それよりもずっと前から知っているような気がする… 島津管理官(しまづ かんりかん)連続猟奇殺人事件特別捜査本部の指揮を執る、県警捜査一課のエリート管理官。 石神 千鶴(いしがみ ちづる)「ワンロン千鶴」の名で時の人となった、ワンロン占いの美人占い師。 富樫署長(とがし しょちょう)名目上、連続猟奇殺人事件特別捜査本部の本部長を務める港南署の警察署長。 神取 鷹久(かんどり たかひさ)かつて世界の破滅を目論見、南条やエリー達に倒されたペルソナ使い。 3年前に死んだはずなのだが… 佐々木 銀次(ささき ぎんじ)成功するとの占いが当たりヒットした、MUSESの若手プロデューサー。 なんとなく、どこかで会った気がして憎らしい… 須藤 竜蔵(すどう たつぞう)新世塾の筆頭幹部として計画を取り仕切る、老獪な現職外務大臣。 菅原陸将(すがわら りくしょう)飄々とした、陸自の第15師団師団長を務める新世塾の幹部。 体を病んでいるらしく顔色が悪い。 橿原 淳(かしはら じゅん)春日山高校の3年生。 なんとなく、どこかで会ったような気がする… 三科 栄吉(みしな えいきち)春日山高校の番長を務める2年生。 どこかで会った気がする… リサ・シルバーマン〈珠閒瑠テレビ〉佐々木のプロデュースでデビューした、現役女子高校生ユニット、MUSESの一人。 この娘も、前から知っているような気がする… 〈アラヤ神社〉七姉妹学園の生徒であり、アイドルグループMUSESのメンバー 生粋の白人だが、日本生まれの日本育ち。 [キスメット出版] 水野編集長(みずの へんしゅうちょう)舞耶と対立の絶えない、「クーレスト」の編集長。 典型的な仕事一筋のキャリアウーマン。 30ウン歳にしてまだ独身。 黛 ゆきの(まゆずみ ゆきの)舞耶の相棒だったカメラマン(見習い)。 本来はキスメット出版の社員ではなく、関係者の藤井が雇うバイト助手。 藤井 俊介(ふじい しゅんすけ)クーレストの依頼で出入りするフリーカメラマン。 ゆきのが敬愛する雇い主でもある。 ゆきのをユッキー、舞耶をマッキーと呼ぶ。 [七姉妹学園] 高見 冴子(たかみ さえこ)七姉妹学園、通称セブンスの3-B担任。 男っぽくさっぱりとした性格と、生徒の自主性を重んじる教育方針で慕われている。 橿原 明成(かしはら あきなり)〈七姉妹学園〉3年生の学年主任を務める世界史教諭。 風変わりだが、優しい先生として慕われている。 〈キスメット出版〉七姉妹学園の世界史教諭であり、橿原 淳の父。 同学園3年生の学年主任も務める。 風変わりだが、優しい先生として慕われている。 反谷校長(はんや こうちょう)エルミン学園から転勤してきた新校長。 前の学校ではハンニャの通称で嫌われていたが、七姉妹学園でもやはり嫌われている。 吉栄 杏奈(よしざか あんな)3-Bの生徒。 今ではすっかり荒んでしまったが、事故に遭うまでは、高校陸上界期待の星だった。 片山 典子(かたやま のりこ)あんなに憧れ七姉妹学園に入学した2-Bの生徒。 陸上部に所属している。 岡村 真夜(おかむら まや)2-C担任の世界史教諭。 下の名前が、舞耶と一緒だ。 何となく、どこかで会った気がする… 華小路 雅(はなこうじ みやび)栄吉と付き合っている七姉妹学園の生徒。 同学園新聞部の部長でもある。 柴田 麻美(しばた まみ)〈珠閒瑠テレビ2F:楽屋1〉あさっちの通称で呼ばれるリサの親友。 リサと同じくセブンスの生徒。 〈珠閒瑠テレビ:ロビー〉佐々木 銀次のプロデュースでデビューした、現役女子高校生ユニット、MUSESの一人。 あさっちの通称で呼ばれる。セブンスの生徒。 荻嶋 未歩(おぎしま みほ)〈珠閒瑠テレビ2F:楽屋1〉みーぽの通称で呼ばれるリサの親友。 リサと同じくセブンスの生徒。 〈珠閒瑠テレビ:ロビー〉佐々木 銀次のプロデュースでデビューした、現役女子高校生ユニット、MUSESの一人。 みーぽの通称で呼ばれる。セブンスの生徒。 [ベルベットルーム] イゴールベルベットルームの主。 ベラドンナ己という魔物に挑む、もののふ称える歌歌い~♪ ナナシ閉ざされし、心の扉を開くピアノ弾き… 悪魔絵師人の内に住まう、神と悪魔を描く絵師。 [葛葉探偵事務所] 轟所長かつてはマヌケな三流探偵だったが、最近、突然「人が変わった」ように有能になった。 裏では、デビルサマナー稼業を営んでいるらしい。 たまきちゃん女子大に通いながら、裏ではデビルサマナーとして活躍するバイト所員。 [トリッシュの泉] トリッシュ金にうるさい守銭奴妖精。 実は妖精界を追放された身らしい。 善行を行わなければ、帰れないということだが… [珠閒瑠ジニー] 珠閒瑠ジニーハスキーボイスが、美人を連想させる占い屋。 最近は、あまり当たらないと人気も低迷気味。 夜の街で、よく似た後姿を見かけたという噂も… [噂屋] 横内 健太(よこうち けんた)エルミン学園の卒業生。 噂に詳しい、訪問販売のトップセールスマン。 営業成績は、実はペルソナの賜物らしい。 マスター喫茶店、ジョリーロジャーのマスター。 街の噂に詳しく、噂屋のマスターとも呼ばれている。 トクさん赤提灯しらいしに入り浸る自由人。 噂に詳しく、世間を蚊帳の外から傍観して、何やら哲学している様子。 実はインテリらしい。 上田 知香(うえだ ちか)噂屋チカリンと呼ばれる、七姉妹学園新聞部員。 そそっかしい性格だが、情報の速さには誰もが一目置く存在。 バーテン〈エボニー〉ホテル・プレアデス最上階のラウンジ、エボニーを取り仕切る女性バーテンダー 職業柄噂に詳しく、様々な噂を提供してくれる。 〈パラベラム〉マスターをサポートする女性バーテンダー 以前は鳴海区の店でシェーカーを振っていた。 職業柄噂に詳しく、様々な噂を提供してくれる。 ネコマタデビルサマナーであるたまきちゃんの仲魔。 いたずら好きでお金に目が無い困り者。 悪魔のあいだに広まる特殊な噂に詳しい。 [春日山高校] 杉本 浩樹(すぎもと ひろき)春日山高校に通う、評判の不良生徒。 中学時代に栄吉に負け、渋々子分となっていたが、密かに反逆の機会をうかがってるらしい。 井上 康夫(いのうえ やすお)ごく平凡な春日山高校の生徒。 生徒会長となって脚光を浴びることを夢見ているが行動に移す気はないようだ。 [南条及びエリーの親友] 園村 麻希(そのむら まき)カウンセラーを目指す、ゆきのの親友。 どうやら、過去に罪の意識を感じているらしい。 高校時代に、ペルソナ使いとして覚醒している。 城戸 玲司(きど れいじ)かつて南条やエリーと共に戦ったペルソナ使い。 「伝説の裸番長」の異名を持つ。 南条が追う神取の異母兄弟でもある。 上杉 秀彦(うえすぎ ひでひこ)ブラウンの通称で親しまれるマルチタレント。 エリーやゆきのと同じくエルミン学園卒業のペルソナ使い。 [その他] 牧村 洋一(まきむら よういち)うららを騙して貯金を奪った結婚詐欺師。 牧村という名はその時の偽名。 云豹(ユンパオ)台湾マフィア、天道連の殺し屋。 パオフゥと浅からぬ因縁があるようだが… 松岡(まつおか)訓練された身のこなしと射るような目付きが印象的な、慇懃無礼な南条のお守り役。 南条の行動に反対しているようだが… 黒須 純子(くろす じゅんこ)本名は橿原 純子。 大女優であり橿原 淳の母。 なんとなく知っている気がする… 桑原 真(くわはら まこと)エリーをつけ回すストーカー。 留守中家に上がり込むなど、数々の暴挙を行ってきた。 イシュキック元気ハツラツなコスプレ少女。 どうやら自分を転生した戦士だと思い込んでいるらしい。 浅井 美樹(あさい みき)パオフゥの相棒として行動を共にした検察事務官。 5年前の「天道連疑惑」を捜査中、渡航先の台湾で云豹に殺されている。
https://w.atwiki.jp/k2727324602/pages/419.html
<リンク集> StarChild DVDBOX紹介ページhttp //www.starchild.co.jp/special/ng_knight/ng/index.html Wikipedia交響詩篇エウレカセブン 交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい <作品概要> coming soon... <参戦済スーパーロボット大戦リスト> 関連ページ:スーパーロボット大戦 No 作品 略称 発売日 ハード 備考 53 第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇 第2次Z破 2011/4/14 PSP 劇場版 46 スーパーロボット大戦Z スペシャルディスク ZSPD 2009/3/5 PS2 45 スーパーロボット大戦Z Z 2008/9/25 PS2 <鑑賞備忘録> 2010年5月以降に鑑賞した分。 交響詩篇エウレカセブン 鑑賞備忘録◆TVアニメ(視聴中) ◆劇場版「交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい」(2010/9視聴完了) <その他雑感、関連情報> coming soon...
https://w.atwiki.jp/kisidakyodan_wiki/pages/55.html
colorful 曲名 colorful (カラフル) 作曲 岸田 作詞 ichigo 編曲 岸田教団 THE明星ロケッツ 収録 『セブンスワールド』 歌詞 遠ざかる記憶の君に あいたくて溢れてしまいそうで 強い光、透明な角度で一瞬の間に染められていく気がした 強がりなまなざしでいつも 世界中を味方にする smile で目が眩むような景色をくれた いつだって 散々な日々も君が笑ってくれるから がんばれたんだ カラッポだった僕に愛しさを教えてくれた ねぇあいたいよ、君の顔思い出せなくなりそうで怖いよ 唇からこぼれる名前を呼びたくて 繋がっては解けていく 君のこと抱きしめるたびに これが僕のハジメテの恋だって甘苦しく思っていたんだ 言葉にしたら簡単すぎて言えなかった 空が墜ち、海が割れ、地が砕けたって君が好きって 伝えられてたら何かかわったかなぁ ねぇ、あんまりな最後だな 君は今誰と手をつないでるの? 僕のいないとこで幸福にならないで。 降り注ぐ雨の一粒一粒を数えるように君のこと大切にできたらって ずっと、今も、考えているんだ 散々な日々も君が笑ってくれるから がんばれたんだ カラッポだった僕に愛しさを教えてくれた ねぇあいたいよ、君の顔思い出せなくなりそうで怖いよ 唇からこぼれる名前を呼びたくて 前曲(セブンスワールド) 次曲(感情 in the black) コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/12127.html
登録日:2012/04/13(金) 15 30 29 更新日:2024/07/24 Wed 17 47 31 所要時間:約 7 分で読めます ▽タグ一覧 12年春アニメ 12話から本編 AO BONES Escape FLOWに始まりFLOWに終わる MBS Project_EUREKA_AO TBS アニメ エウレカセブン エウレカセブンAO エウレカセブンBO(棒) ゲテモノメカ スパロボ参戦作 スピンオフ スピンオフ←半公式 パラレルワールド ブレイブルー ロボット 板野サーカス 棒演技 沖縄県 河森正治 続編 続編←だが、話は繋がってない 過去と未来 星の子らの叫びを聞け。 『エウレカセブンAO(エイオー)』とは『交響詩篇エウレカセブン』の続編と製作されたTVアニメ作品。 ☆概要 本放送は2012年4月から9月。全22話。 その後完結編の最終2話が晩秋より放送された。これを合わせると全24話となる。 番外編のOVAもある他、2017年には最終24話のエンディングに繋がる全5話の短編アニメ『ロード・ドント・スロー・ミー・ダウン』が公開された。 続編と銘打ってはいるがタイトルの頭に「交響詩篇」は付かない。 舞台が日本の沖縄、というか「沖縄諸島連合」とか名乗って日本から独立したがってたり、 沖縄ドルとか出てきたり、現実寄りでリアルな世界設定は"エウレカ"っぽくない。 「スカブコーラル」をはじめ前作と共通する要素が多数登場するが、複雑なストーリー故前作を観ていてもその全体像を把握するのは難しい。 しかし音楽のクオリティの高さや演出、色鮮やかな映像は確かにエウレカセブン。 後に前作ラストでスカブが旅立った並行宇宙(パラレルワールド)の一つ、それも前作の時間軸から遥か過去の時代が舞台であると判明。 異なる世界と異なる時間、そこに「過去の書き換え」などの事象が重なることで複雑な展開を形成することとなった。 そのため、本作品を「スピンオフ」と見なすファンは少なからずいる。 因みにAOは"ASTRAL OCEAN(星の海)"を意味する。 ☆主題歌 OP 前期「Escape」 歌:Hemenway 後期「ブレイブルー」 歌:FLOW ED 前期「stand by me」 歌:ステレオポニー 後期「アイオライト」 ☆あらすじ 西暦2025年。 主人公アオは、沖縄の磐戸島で老医師トシオと共に暮らしていた。 行方不明の母を探す旅に出る為に密漁で小銭を稼ぐ日々を過ごすアオ。 そこへ突如現れた謎のモンスター"シークレット"はスカブコーラルを狙い攻撃を仕掛けてきた。 アオは島を守りたいという一心で、日本軍の輸送艦に積まれていたIFO、 ニルヴァーシュに乗り込んでしまうが、「後悔はしたくないから」と覚悟を決めたアオ。 それは過去を知り、未来を切り開くアオの旅の始まりとなる……。 ☆登場人物 ◇フカイ・アオ CV:本城雄太郎 本作の主人公。13歳。 沖縄の離島・磐戸島で老医師・トシオと共に暮らしている。 父が行方不明で、10年前の事故から母も姿を消してしまった。 その複雑な生い立ちから自分を押し殺し生きてきた。 ニルヴァーシュと出会い、自分の人生を掴もうと歩み出す。 よそ見運転ばっかりしてよく事故る。 その正体はエウレカの息子。 自分と母親をほったらかした顔も知らぬ父親を恨んでいる。 水着回では二人の水着のガラス張り付き ◇アラタ・ナル CV:宮本佳那子 本作のヒロイン。13歳。新たなるアナル。 アオの幼馴染み。病弱で酸素吸入器を携行しているが、それに負けない強い心の持ち主。 10年前の事故で母を失っており、その時からユタ(霊能力)に目覚める。 事故の時に救ってくれた"海巨人(ニルヴァーシュ)"に憧れに似た感情を抱いている。 謎の男トゥルースに誘拐された……というかむしろ寝取らr……自分から着いて行ってしまった。 ただ、アオのことは今でも心配している様子。 ヒロインかと思ったらライバルだった。 ◇フレア・ブラン CV:大橋彩香 パイドパイパー所属のIFOパイロット。 クリストフの一人娘。 優秀なパイロットとしての自覚と誇りを持つ真面目で勝ち気な少女。 かつて交通事故にあった際に、父の判断で母の命と引き換えに救われており、そのことから父を恨んでいる。 生まれながらにしてIFOの操縦才能を持つアオをライバル視する……という設定だが、 実態は目的が曖昧なアオに厳しい言葉をかけた程度で、基本的には面倒見の良い先輩。 8話で意気投合してからは仲良くなり、フラグが立ったような気もする。 ガゼルとアオの双方に気があるかのような描写があるが、 どっちに転んでもおっさん趣味かショタコンかの二択になる。フレアェ……。 水着は水色のフリル付き。 ◇エレナ・ピ−プルズ CV:小見川千明 パイドパイパー所属のIFOパイロット。 アニメを愛する"二次元愛好家"で、言動にもアニメの台詞をよく使う、 何を考えているのかよく分からないマイペースな少女。時折メタ発言をする。 水着は白スクに猫耳に尻尾。 交響詩篇の世界と何らかの関わりがあると自称していたが、そんなことはなかった。 ◇イビチャ・タノヴィッチ CV:後藤哲夫 チーム・パイドパイパーの隊長にして、母艦トリトン号の艦長。 ヒゲにグラサンのおじさん。 偏屈で頑固な性格だが隊員たちのことを気遣う誠実な人物。 かつてエウレカに命を救われた経験から、アオを気遣い彼をチームに迎える。 ◇レベッカ・ハルストレム CV:中村千絵 容姿端麗、頭脳明晰なパイドパイパーの作戦参謀。 交渉時でも冷静さを失わず、人を寄せ付けない雰囲気を持つ。 シークレットの出現に対してIFO部隊を指揮し、事態の収拾を図る。 ガゼルとフラグがあるかもしれない。 ◇クリストフ・ブラン CV:納谷六朗、江原正士(ロード・ドント・スロー・ミー・ダウン) ゲネラシオン・ブル社長。 ラフな服装に嘘からホントか判らない物言いをする飄々とした中年オヤジだが、その実冷静で抜け目ない。 愛娘であるフレアからは毛嫌いされているが今でも変わらず愛情を向け、彼女の意志を尊重しようとする。 尚、本編終了後に納谷氏が死去したため、後年は江原氏が代役を務めている。 ◇ガゼル CV:桐本琢也 運び屋のリーダー。 仕事柄、荒っぽく軽い性格に見えるが、その実は情に厚く義理堅い。 仲間のピッポとハンの二人と共に行動する。 アオと出会い、新たな行動を起こす。 ◇ゲオルグ CV:木内秀信 ゲネラシオン・ブルが有する疑似人格AI。 IFOチームのサポートなどが役割だが、AIのくせに聞いてもいない無駄な雑学を喋りたがるなど面倒くさい性格。 終盤にはとある変化を迎えるが…? ◇フカイ・トシオ CV:堀勝之祐 アオの保護者。磐戸島で「深井診療所」を営む老医師。 人命を何よりも大切に考えており、その姿勢はブレることはない。 ◇トゥルース CV:井上和彦 変幻自在に姿を変える謎多き人物。一部から付けられた愛称は春日。顔芸担当。 自分を人間でもシークレットでもない「トゥルース」と傍迷惑に主張し、破壊工作に勤しむ。 また、ナルを唆したりエウレカを付け狙ったりとアオとの因縁を重ねる。 終盤には専用機も得て晴れてラスボス化したかと思われたが……。 ◇エウレカ CV:名塚佳織 アオの母親(アンマー)。 アオが幼い頃に行方不明になっている。 が、12話にて妊娠した若いエウレカが登場。 スカブ・コーラルの消失現象の調査中にニルヴァーシュと共に光の柱に巻き込まれ、この世界にやってきた。 どうやらTV版のエウレカと同一人物らしく、背中に羽があり、 調査のためにスカブ・コーラルに埋めこんだ月光号にはspec3が空けた大穴がある。 アオの前でレントンとの惚気話をするなど前作より砕けた性格になっている。レントン爆発しろ。 ちなみに妊娠しているのは女の子である。 ……ん? 女の子? ◇レントン・サーストン CV:藤原啓治 エウレカの夫でアオの父。 22話からやっと登場。いつの間にかホランドになってた。 色々苦労を重ねてきたようで、前髪だけ白髪になってしまっている。 アオが乗るニルヴァーシュの開発者。 スカブ・コーラル消失現象の調査のため、 廃船となった月光号をスカブコーラルに埋め込ませることを発案した。 ☆IFO 人型兵器(Intelligence Flying Object)の総称。 前作でいうLFOやKLFに相当する人型機動兵器でトラパーを利用する飛行など共通点も多い。 従来の機体とは一線を画すデザインが多い。 IFO操縦者をライダーと呼ぶが、操縦出来るのはトラパーを吸って育った子供かスカブを肉体に移植した人間だけ。 《RA272 ニルヴァーシュ》 WELCOME HOME AO アオ機。全てのIFOの原型となった機体。 「Mark1」の名称で連合軍の管理下にあったが、ある理由から本来所有権を持たない日本軍が非合法を含む、あらゆるルートを使って入手。 その後シークレット襲撃のどさくさに紛れてアオが起動させる。 他のIFOと同様、高速移動形態に変形することができ、口にあたる部分は放熱口になっている。 稼動当初は『WELCOME HOME EUREKA(お帰り、エウレカ)』の文字が表示されたが、 アオが乗るようになってからは『EUREKA』が『AO』に変わった。 13話のエウレカの台詞から、レントンが建造した機体であると思われる。 10年前の沖縄スカブバーストでは、type ZERO同様、ライダー無しでも動いていた。 また後半で手に入れたMAP兵器『クォーツ・ガン』は存在するもの全ての歴史を改変する威力を持つ。 《RA164 アレルヤ》 フレア機。パイドパイパーの青いIFO。 ネットワークのハブとなって各機体と母艦であるトリトン号のデータリンクを行う。 武装は少ないが機動性が高く、索敵、電子線を得意とする。 緊急時には隊長機として作戦指示を出す。 《RA301 キリエ》 エレナ機。パイドパイパーの赤いIFO。 機体の左右に長距離対撃が可能な重火器を2門装備した戦闘機。 機動力では劣るが、 圧倒的な火力でシークレットに対抗する。 シークレット掃討の為に必要な特殊装備も搭載されている。 ☆LFO 前作にも登場したアーキタイプを基に作られた人型兵器。 《ニルヴァーシュ type ZERO spec2》 12話にて月光号、エウレカと共に現れたLFO。 ファンにはお馴染みスタイリッシュな方のニルヴァーシュ。 コンパクドライヴ、アミタドライヴの両方が確認できるため、 旅立ったTV版のニルヴァーシュと同一と思れた……が、 こっちと同じホーミングレーザーを装備していることが判明。 ナルが奪取し、アオと対立する。 《ニルヴァーシュ spec-V3》 レントンが操縦するLFO。 カラーリングはspec3に、シルエットはspecVにそれぞれよく似ているが、全体的にメカっぽくなっている。 V同様手にしたステッキでビットを自在に操作する。 見かけ通りめっちゃ強い。 《カノン》 ゲネラシオン・ブル本社地下に封印されていた巨大な黒いアーキタイプ。 アーキタイプ故もはや人型ですらないが、機動性は高く各部にホーミングレーザーを持つなどハイスペックな機体。 膨大なトラパーを放出しており接近することすら難しい。 ☆シークレット 前作でいう抗体コーラリアンに相当する敵性怪獣。「Gモンスター」とも呼ばれる。 無機質な身体はネウロイを彷彿させる。 スカブバーストが起こると出現し、スカブに接触することで融合爆裂を起こし周囲の物体諸共跡形も無く消し去ってしまう。 コンパス型から巨人型まで多種多様な形状のシークレットが登場する。 その正体はスカブを危険と判断した宇宙が生み出した抗体。終盤にはゲオルグと融合しコミュニケーションが可能になり、人類の協力者となる。 ☆用語 ◆スカブコーラル 前作にも登場した珊瑚状の巨大な物体。 大昔から不定期に世界各地へ突如出現し続けている。 作中世界ではスカブから放出されるトラパーが主なエネルギー資源となっており、スカブの出現は大きな経済利益を生む。 その一方スカブの活性化現象「スカブバースト」はシークレットの出現を誘発する他、トラパーによって人体が冒されてしまうなどの問題もある。 その正体は前作のラストから今作の宇宙へと到達した一部のスカブがシークレットに追われ過去へと逃亡してきたもの。 ◆クォーツ スカブの内部に存在する水晶のような物体であり、スカブの核と呼ぶべきもの。 これを摘出することでスカブバーストを抑えることが出来る。 シークレットがスカブ内部のクォーツに接触することで融合爆裂が起こる。 正体はスカブが獲得した「並行宇宙へと渡ることが出来る機関」。時間移動もこれによって行われている。 ◆ゲネラシオン・ブル スイスに本部を持つ国際民間企業。 スカブコーラルとそれに関わるスカブバーストやシークレットなどの研究・対策を業務としている。 独自のIFOチームを複数所有し、秘密裡にクォーツの回収と管理を行っている。 ◆チーム・パイドパイパー ゲネラシオン・ブルの一部門で、シークレットを排除する為の民間IFO部隊。 追記・修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] なんで板野サーカスが物語後半になるまで出てこなかったのか疑問だな。 序盤から前作の様なマクロスプラスに匹敵するサーカスを期待していたのに... 最終回のは中々良かったけど -- 名無しさん (2014-04-12 12 40 04) 天獄篇に出れたら、少しは BO読みも上達しているかな? -- 名無しさん (2014-04-26 07 47 44) ↑出れませんでした… -- 名無しさん (2015-01-07 18 52 36) ↑なぜ出さなかったのか理解できないわ。歴史改変がややこしいのは分かるけど -- 名無しさん (2015-01-07 19 17 55) スロの新作エピソードほんと良かったわ -- 名無しさん (2017-03-04 11 07 21) スパクロ参戦したっぽいね -- 名無しさん (2017-04-15 07 00 28) 本当作品だけは拾ってくるなクロスオメガ。 -- 名無しさん (2017-04-16 18 34 56) 視聴当時は「これって結局アニメ版と劇場版どっちの続編なの?」って思いながら見てたなぁ…。レントンが乗ってきたニルヴァーシュ見てなおさらわからなくなった -- 名無しさん (2017-08-24 23 13 22) ↑月面のハートマークを見るに、アニメ版っぽいけどなぁ。 -- 名無しさん (2019-09-23 15 50 30) Z3の世界では参戦しなかった作品のキャラ達が行ってた緑の星の方にAOのキャラもいたと思ってる(こっちにエウレカセブンのキャラ達も行ってただろうし) -- 名無しさん (2019-09-23 20 57 44) この時期のロボットアニメは「ヒロインがライバルをかばう」と言う展開がやたら多い。アラタをヒロインと呼ぶかは微妙だが -- 名無しさん (2020-07-24 21 19 23) ナルはまあヒロインではないなぁ…なんというかアオにとっての姉代わりみたいな…? -- 名無しさん (2021-05-03 10 13 04) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/sousakujojis/pages/431.html
ここに作品タイトル等を記入 更新日:2022/06/26 Sun 11 04 21 タグ一覧 はーい!今回あらすじを担当するプロキオンです!前回はアルレシャとトゥバンが、龍斗と龍賢の兄弟が戦って、決着が着いたんだったね! アルレシャ、仇はきっと討つからね…!向こうで見守ってて…! さて、くよくよしてられないよね!どうなる二十四話! それはなんて事のないどこにでもある出来事。 道を歩いていたら、たまたま落とし物をした。彼がそれに気づかず歩いて去ろうとした時。 「あの」 後ろから女性の声で呼び止められる。呼ばれた彼は振り返る。 その瞬間──周りの音が消えたように感じた。そこにいた女性は少し、灰色の前髪に美しく長い黒髪を後ろで一つにまとめた綺麗な女性だった。 その女性は彼が落としたものを拾い上げ、彼に渡す。 「落としましたよ。」 女性はそう言って彼に落とし物を返す。 「あ、ありがとう……。」 「どういたしまして。」 彼が感謝の返事伝えると女性は少し笑ってその場を立ち去る。彼女の笑顔を見た時……不覚にも彼は自分が恋に落ちる音を聞いた。 日が差し込む病室の真っ白なシーツが引かれたベッドの上で龍賢は目を覚ました。 「ここは……」 「気がついたかい?」 目を覚ました龍賢が身体を起こすと、そこには林檎を綺麗に剥く月乃助の姿があった。 「結衣さん……」 「月乃助でいいよ。」 「……月乃助さん。その、龍斗は」 「彼なら生きてるよ。まだ目を覚さないけどね。安心したまえ。命に別状はないそうだ。」 月乃助がそう言うと、龍賢は安心したように目を細める。 「そうか……良かった。」 「ま、そう言うわけだから怪我人は寝ていたまえ。君とて彼ほどじゃないが怪我人なんだからね。」 「面目ない。」 そう言って龍賢が再び横になると、コンコンと病室の扉がノックされる。 「どうぞ。」 「失礼します。」 月乃助がそう言うと、龍香が扉を開けて病室に入ってくる。 「龍香。」 「お兄ちゃん大丈夫?」 「見ての通り、俺は大丈夫だ龍香。心配するな。」 そう言ってあちこちに包帯を巻いた龍賢が腕を広げておどけて見せると、月乃助がため息をついて。 「どこに骨が14本も折れてる健康体がいるんだい。あとのことは私達に任せて寝とけばいいんだ。」 そう言われて龍賢が困ったように笑っていると、龍香がおずおずと言った様子で月乃助に話しかけてくる。 「そ、その。月乃助さんにちょっと相談したいことがあって。」 「ん?この天才に相談?」 「うん……あの、私を強くして欲しくて。」 「強く?」 龍香の相談に月乃助が聞き返すと。 「うん…今まで戦ってて思ったけど、今のままじゃこれから先戦えるか分からなくて。それで雪花ちゃん達みたいな装備って作って貰えないかなって。」 「成る程。外付けで強化したいから私に相談、か。」 「ダメ……ですかね。」 龍香が少し不安そうに尋ねると、月乃助はケロッとした顔で答える。 「いや全然。寧ろ君の強化プランはデータを見せて貰った時からいくつか考えていた。」 「え。」 「前に出して貰えなくて暇だったからな。後は君の詳細なデータを得るだけ……なんだが。」 月乃助はそこまで言うとふむ、と指を顎に当てしばらく思案した後。 「うん、じゃあ採寸するからここで服を脱ぎたまえ。」 「ひぇ?」 月乃助の突飛な発言に龍香は顔を赤くし、龍賢はむせる。 当然納得出来ない龍賢が食ってかかる。 「つ、月乃助さん!いくらなんでもここでそのような事を行うのは」 「ジョークだよ。流石にこんな計測器具もない所でやる訳ないだろう。」 「タチが悪い……。」 《俺が言えた義理じゃねぇがコイツもいい性格してやがるな。》 トゥバンの言葉に龍賢は珍しく同意していると月乃助がクスクスと笑いながら言う。 「君、憑き物が落ちたら随分と面白味のある男になったな。」 《そりゃあ大切な弟君を取り戻せたんだから、なぁ?》 トゥバンが龍賢にそう言うと、龍賢は一瞬キョトンとした顔をした後すぐに微笑む。 「……そうだな。今となってはアイツと龍香が俺の家族だ。……けど、両親がいない今、龍姫姉がいてくれたらどれほど心強かったか……。」 「龍姫?」 龍香が尋ねると、龍賢は一瞬驚いた顔をするがすぐに思い直したように言う。 「そうか。龍香は知らなかったな。龍斗には姉がいてな。その姉の名前が龍姫だ。」 「龍斗兄さんにお姉ちゃんがいたんだ。」 「あぁ。両足が不自由で苦労していたが……それを感じさせない強さと優しさを持った素晴らしい人だ。……12年前の事故で叔母と亡くなってしまったが。」 「そう……なんだ。」 《………》 その場の空気が少し重たくなるが、月乃助がそれをぶち破るようにパン!と手を叩く。 「はい!重たい話はそこまでにして、私のプランに付き合って貰うぞ龍香!」 「へ?」 「まずは詳細なデータ集めだ!天才は細部にまで拘るからな!今日はずっと私に付き合うと思ってくれたまえ。」 「は、はい!」 「うむ。良き返事だ。では、妹さんをお借りするよ。」 「お兄ちゃんしっかり休んでてね。」 「あぁ。あまり無茶はするなよ。」 そう言うと二人は病室を去ってしまう。去った後一人になった龍賢はボスっと頭を枕に沈めて窓から広がる青空を見て、目を閉じた。 「ムゥ〜ん、ムゥ〜ん、ムゥ〜〜〜ん」 「どうしたのベデルギウス。そんなに唸って。」 室内を唸りながら、所狭しとドタドタ歩き回る3、4メートルはあろうかという巨人ベデルギウスにソファに寝っ転がりながらプロキオンが尋ねる。 すると、ベデルギウスは歩き回りながら。 「いえ、少し悩み事がございまして……ただ、それはあまり他の者に相談しにくい事と申しますか……」 「えーっ?なら私誰にも言わないからさ。私に相談してよ。」 プロキオンが起き上がってベデルギウスにそう言うと、彼は立ち止まって後頭部をかきながら少し照れくさそうにプロキオンに言う。 「そ、その。シードゥスとして恥ずべき事だとは思うのですが……人間に恋をしまして。」 「え、また?」 ベデルギウスの告白にプロキオンはそう返した。 高校の教室でクラスメイト達がワイワイと話す中で、男子制服姿の黒鳥もそれに混じって話をしていた。 (正直男子の制服なんてもう着なくてもいいんだけど。) そう、父の影響で男性として通ってはいるが父がいない今、別にやらなくてもよいのだが今更女でしたと言って無闇に混乱を招くのも如何なものか、と思った黒鳥は男子として未だに学校に通っている。それに、以前は男として振る舞うことに嫌悪感があったが、色々と吹っ切れた今はあまり気にならなくなっていたのだ。なので今日も男子達と昨日の番組何を見たか、ネットでどうの、そんな下らない話をしながら黒鳥はそんなことを思っていた。 すると、一人の男子が黒鳥に話しかけてくる。 「黒鳥ってさぁ。彼女いないの?」 「いないよ。残念だけど。」 「マジ?お前のことだから一人や二人いるかと思ったんだけど。」 「いや二人いたらマズイでしょ。」 なんてやり取りを友人としている時だった。ピロン♪と携帯に着信が入る。 「ん?誰からだ?」 黒鳥が携帯を開くとそこには赤羽からメッセージが届いており、見れば。 《放課後、公園。》 と短く書いてあった。 (?珍しいな。) 「誰から?」 「んー、友達から。」 なんてやり取りをしているとチャイムが鳴り、適当に授業を受け、放課後になると黒鳥は公園へと脚を運ぶ。 公園につくと、そこには赤羽がいて、三、四人程赤羽のクラスメイトとおぼしき少女がいた。黒鳥が近づくと何故か少女達は黒鳥を見てヒソヒソと話し込み始める。 「赤羽。言われてた通り来たが……」 少し不思議に思いながらも黒鳥が赤羽に声をかけると赤羽は無言でツカツカと歩いてくると、ギュッと黒鳥の右腕に腕を回してクラスメイト達に言う。 「コイツが、私の彼氏。ね、“飛鳥”。」 「は。」 赤羽の突拍子もない発言に黒鳥が困惑すると同時に、それを聞いたクラスメイト達が黄色い悲鳴をあげる。 「嵩原さんホントにカレシいたんだー!」 「びっくり!正直嘘だと思ってた!」 「お二人はいつから付き合ってるんですか?」 「お、おう……」 クラスメイト達を適当にあしらいながら黒鳥は焦って小声で赤羽に尋ねる。 (ちょ、ちょっと!これはどういうこと?) (……揶揄われてつい。) 珍しくちょっと申し訳なさそうにする赤羽が言うには今日の昼頃にクラスメイト達と彼氏彼女の話をしていたそうだ。 いる、いないでキャイキャイしているとあまり喋らない赤羽に白羽の矢が飛んできたのだ。 「嵩原さんって彼氏いるの?」 赤羽はその下らない質問にいる訳ないでしょ、と答えようとした。だが赤羽答えるより先に別のクラスメイトが。 「えっー、でも赤羽さん寡黙だし彼氏いなさそう〜」 この言葉にカチンと来た負けず嫌いの赤羽はつい咄嗟に。 「いるわよ。彼氏ぐらい。」 嘘をついた。勿論彼氏を見せてみろという話になり、パッと彼氏として誤魔化せそうなのが黒鳥だったと言う訳だ。 (……赤羽って結構後先考えないタイプだよな。) (……悪かったわよ。) 流石にこれは申し訳ないと思っているらしく珍しくシュンとしょげる赤羽。 黒鳥は少しため息をつくと。 「えぇ。赤羽がお世話になってます。赤羽の彼氏の黒鳥です。」 笑顔でそう答えた。より一層黄色い悲鳴が上がり、赤羽は驚いたように黒鳥を見る。そんな赤羽に黒鳥は人差し指を立ててジェスチャーをする。 (貸しイチだな。) (……ありがと。) 少女達の質問責めに黒鳥が対処しようとしたその時。 「ちょぉーと待ったー!!」 突然の一声に全員が固まる。声がした方を見ればそこには赤黒い髪の少女と二メートルはあろうかという筋肉質な男性がいた。しかも何故かスーツで。 「な、何ですかって貴方達ってシオンちゃん?」 突然の乱入者に困惑する黒鳥だが、その中に見知った顔のシオンを見つけた黒鳥が話しかけるとシオンは手を振って。 「あ、確か龍香のお友達の。久しぶり。」 「え、うん。久しぶり。……って、いやどうしたの突然。」 「知り合い?」 「あぁ。前話した雪花と龍香と一緒にケーキ奢って貰ったおじさんの孫娘さん。」 「あー。」 「ほらほら。当たって砕けろ。」 「は、はい。あ、あの俺、ベデル•ギニアスって言います!」 なんてやり取りをしていると、シオンに急かされるようにカチコチと機械のような動きで黒栗色の髪を刈り上げた角刈りにし、彫りの深いラテン系な顔つきの屈強そうな大男、ベデルが前に出る。 そしてパッと片手を前に突き出す。……黒鳥に。 「貴方を一目見た時から好きです!俺と付き合って下さい!」 「ええええええええ!?」 全員が驚愕の声を上げる。突然の告白。そりゃ驚くなと言う方が無理だろうが。 しかし何より驚いているのは告白された当の本人の黒鳥だ。 「え、わ、わた……私!?一目って、私どこかで会いましたか!?」 「あ、あの。一昨日落とし物を拾って頂きまして」 「あ、あーあの時の!」 思い出した黒鳥が納得している中、ヒソヒソとクラスメイト達が話し始める。 (えっ……男同士、だよね?) (でも黒鳥さん結構女顔だし見栄えは良いよね。) (なんかちょっとワクワクしてきた。) 好き放題言うクラスメイト達。赤羽が慌てて彼らに詰め寄る。 「でも、男同士だけど、いいのアンタは!」 「愛に性別は関係ない!大切なのは気持ちだろう!」 「それは、そうだけど……って何顔紅くしてんのよ!」 大男の真っ直ぐな想いをぶつけられた黒鳥は困惑はしているものの悪い気はしないようで。 「い、いや。こんなストレートな告白受けたの初めてで…ちょっとドキドキしちゃって。」 「ドキドキしてるんじゃないわよ!」 なんてやり取りをしていると、返事が中々ない事に大男はかなり悩んでいるようでヒソヒソとシオンに耳打ちをする。 (中々返事が貰えません……これは脈なしでしょうか。) (いや、今彼女は悩んでいるのよ。あともう一押し、プレゼントを渡せばいける!) (成る程!流石プロキオン様!) そう決断すると大男はバッ!と赤い薔薇の花が大量に包まれた花束を取り出す。 「その、本当はこんなもんじゃ足りないくらいなんですけど!これが俺の気持ちです!」 大男の熱烈なアピールを受けた黒鳥はとうとうちょっと目を逸らして。 「い、いきなり彼氏彼女は無理だけど……その。お、お友達から始めましょう。」 「い、良いんですか!?やった!やったぞー!」 「やったなー!」 黒鳥が了承したことで手を上げて喜びをあらわにする二人。突然の出来事に目を丸くする赤羽。そしてポンっと肩を叩かれる。振り返るとそこには何故か生暖かい目をしている同級生三人が。 「や、やめなさい。その目をやめて!何かまるで私がフラれたみたいで納得いかない!」 新たなカップル誕生の横で赤羽の叫びが木霊するのであった。 「〜〜♪」 「あら、なんだか嬉しそうね飛鳥。」 基地内食堂で山形がご機嫌で夕食を取る黒鳥に話しかける。山形に話しかけられた黒鳥は少し照れくさそうに。 「そ、そんなに嬉しそうですか?」 「ご機嫌に鼻歌まで歌っていりゃ分かるわよ。」 黒鳥に同じく食事をしていた雪花がそう返すと、黒鳥は恥ずかしそうに頬を染めて口を紡ぐ。 「で、何があったの?彼氏が出来たとか?」 「ハハ、そんなわけないじゃ」 「その、告白されて。明日デートに行くことになったんです。」 「え」 嬉しそうに答える黒鳥。固まる雪花。山形はおぉ、と感心したように話しかける。 「やるじゃない飛鳥。明日のデート、楽しんできなさい。」 「はい。」 嬉しそうに答える黒鳥を横目に雪花は固まったままコトンとスプーンを落としたのだった。 「あー、クソ。最近ケチがつきっぱなしね。」 とある一室で頬杖をついてアンタレスが明後日の方を向きながらぼやく。 「むぅ……我ながら不甲斐なさの極み……これは腹を切ってプロウフ様に詫びるべきでは…」 「わざわざ貴重な戦力をドブに捨てないでよ。そりゃアルレシャを失ったのは超痛手だけど。」 意気消沈といったレグルスにアンタレスがツッコミを入れる。ルクバトは黙って紅茶を啜っている。 先日の失態──ツォディアの一人、アルレシャを失ったのは大なり小なりこの場にいる幹部達に暗いものを落としていた。 「騒がしかったこの部屋も随分と静かになったな。」 ポツリ、とルクバトが漏らす。その通りで12人いたツォディアも今はたったの3人となってしまっていた。 「………そーね。」 アンタレスがそうボヤくと、ふと。アルレシャの言っていたことが頭に思い浮かぶ。 そう、“新月”とシードゥスの戦いをコントロールしている疑惑のある第三者がいるかも、という可能性だ。 「……この場面をコントロールしている第三者、か。」 そう呟くとアンタレスは席を立ち、部屋を出る。 「どこに行くんだ?」 「ちょっと野暮用よ。」 そう言って部屋を出たアンタレスが歩いていると、何故か屈んでいるプロウフを発見する。 「何してるの?」 「アンタレスですか。いえ、その。少し困ったことになりまして。」 珍しく困った様子のプロウフを見て、気になったアンタレスがプロウフの視線の先に目を落とすと、そこには何故か肩を震わせながら号泣しているプロキオンの姿が。 「うぅ〜〜ぐずっ、ひぐぅ〜〜!!」 「……何があったの?」 「いえ、その。私の不注意ですが、カストルとアルレシャが亡くなったことを聞かれてしまいまして。」 申し訳なさそうにそう言うプロウフを見て、アンタレスは呆れたように頭を抱える。 「はー……アンタ、もしかしてあの二人が死んだから泣いてんの?」 アンタレスが尋ねるとプロキオンは余程泣いたのか涙でぐずぐずになった顔で叫ぶ。 「だっでぇ!ぶだりどもながまだっだんだよ!?ながまがじんだらがなじいのはあたりまえでしょ!?」 プロキオンは泣きながら怒りを露わにする。 「許さない……カノープス!魔龍少女とかいうの!見つけたら私が倒してやる…!」 プロキオンの言葉にアンタレスは驚く。 シードゥスは基本同種に対して非常に無関心な種族だ。比較的横に関心がある上位種ツォディアでも少し悲しいとは思いつつも取り乱す程他人を思いやることはない。 しかしプロキオンは下位種でありながらカストルとアンタレスの死を悼み、悲しみ、怒っているのだ。 「プロキオン、アンタ。」 思わずアンタレスが声をかけようとした時、プロウフが先にプロキオンに言う。 「プロキオン。部屋に戻っていなさい。落ち着いたら、彼らのためにしてやれることを考えましょう。」 「……うん。」 プロウフにそう言われて、プロキオンは肩を落としながらその場を立ち去る。そんな彼女を見送っているとプロウフがアンタレスに言う。 「素晴らしいですね。彼女は。」 「は。」 「彼女は我らのシードゥスとは別の進化を見せてくれるかもしれませんよ。」 「………そうね。そうかも。」 そう言うとプロウフもその場を立ち去る。しかしアンタレスは見逃さなかった。 プロウフの目が他人を観察するかのように妖しく光っていたことに。 駅のホームでベデルが待っていると、白いカーディガンに藍色のワンピースといったカジュアルな服に髪を下ろしたの黒鳥が彼に声をかける。 「お待ちしました?」 「いえ!全然待っていません!…やはり、女性の方でしたんですね。」 「はい。あの時は色々ありまして……」 少し照れくさそうにする黒鳥の手を取り、ベデルは言う。 「では、いきましょうか。」 「はい。」 そして二人は談笑しながら街道を歩いていく。そして、そんな二人を後からつける三人の人影が。 「……行ったわね。」 「この時間にあの方向に行くってことはきっと何処かでランチにするつもりよ。」 何故かサングラスをかけた赤羽と雪花が二人を監視しながら言う。そしてその後ろには二人を引いたように見つめる龍香の姿が。 「ねぇ、私こういうのよくないと思うんだけど。」 《確かにそうだな。人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られてなんとやら、だ。》 龍香とカノープスが苦言を呈するが、二人は逆に龍香に詰め寄る。 「バカねアンタ!あんたはあの訳の分からない告白を見てないからそう言えるのよ!」 「まぁ告白は私も見てないから知らないけど、一目惚れなんて今どき中々ありえなくない?」 「それは……そうだけど。」 赤羽と雪花の言葉に龍香も渋々頷く。まぁ確かに黒鳥の交際相手が気にならないかと聞かれれば嘘になるが…。 「アイツはただでさえ恋愛面は少女漫画なんだから私達が見てあげないといけないのよ。」 「そーそー。これも黒鳥を思いやってのことなの。」 《いや、好き勝手言ってるがお前ら誰かと恋愛したことあるのか?》 「「………」」 カノープスの一言に二人が黙る。そした二人はビシッと龍香にチョップを決める。 「あいた!?何で私!?」 「あ、目標が動いたわよ。」 「着けるわよ。」 「ねぇちょっと聞いてる!?」 そんな龍香をさておいて、二人が先に尾行し始め、龍香も渋々ついていこうとした時だった。 「龍香?そこで何をしているの?」 「ひゃう!?」 突然後ろから声をかけられて、ビックリした龍香が振り返るとそこには赤黒髪の少女、シオンの姿が。 「し、シオンちゃん?急に声をかけられたからビックリしたよ。」 「いや、植木に隠れてコソコソしてたから何してるのか気になって。」 「うっ、いやまぁそれはその深い訳が…」 龍香がどう言い訳しようか悩んでいると、ふとシオンの顔を見て気づく。 目の周りが泣き腫らしたように真っ赤になっているのだ。 「シオンちゃんどうしたの?その、泣いてたの?」 気になった龍香が尋ねるとシオンは少し口籠る。だが、龍香を見て喋っても良いと思ったのか口を開く。 「えっ、あぁその、実は…」 「さぁて、今度はどう仕掛けるか…」 河原の土手で寝っ転がりながら薄紫色の髪の少女、白龍香が龍香にどう仕掛けるか思案していた。 (私が怒りそうなこと……) 白龍香がそんなことを考えながらふと、目を閉じると。 「あれ、龍香?」 「お前こんなとこで寝たら風邪引くぞ?」 声をかけられて、白龍香が目を開くとそこには白龍香を覗き込むかおりと藤正の姿があった。 「かおりと…藤正…くん。」 「そーよ。ねぼすけさんね。」 かおりが笑いながら手を差し出してくる。白龍香はふと、ある考えが浮かぶ。 (ここでコイツらを殺してその死体でも見せつければ…いや、コイツらを連れて目の前でやった方が…) きっと私は怒るだろう。いや、もしかすると怒りすら超えて私を殺そうとするかもしれない。 (いいじゃない。そうと決まれば) 白龍香がニヤリと笑ってかおりの手を取って立ち上がる。するとジッと龍香を見ていた藤正が。 「龍香お前なんか目が赤いけどなんかあったのか?」 「えっ」 藤正の何気ない問いに一瞬白龍香は正体がバレたか、勘繰る。こうなっては連絡が行く前に口を封じるか、と思い変身しようとする。しかし藤正の覗き込む目から白龍香はどうしても目が反らせない。 (……!?) しかも胸がドキドキと高鳴り始め、頬が紅くなる。身体が指一本動かない。 (コイツ、私に何を…!?) 白龍香が困惑したまま動かせないままでいると、かおりがははーんと何かに勘づいたように龍香に言う。 「さては龍香……イメチェンね?」 「え?」 「あー!成る程カラコンか!」 かおりの言葉に藤正が相槌を打つ。白龍香がポカンとしているとかおりは白龍香の肩を叩く。 「どんな龍香でも私は構わないけどさ。カラコンしたならしたって言ってよー。ビックリしちゃったじゃん。」 「お、俺もどんなお前でも、その……す、す……良いと思うぞ。」 「逃げたわね。」 「うるさいよ!」 二人がぎゃーぎゃーやってるのをポカンとした表情で見ていた白龍香だったが、ふと身体が動くことに気がつく。 (身体が動く!今なら) 白龍香が二人に攻撃を加えようと手を伸ばす。 「え?」 「り、龍香?」 「………は?」 白龍香はギュッと二人を抱きしめていた。 二人は突然のことに驚いたように声をあげ、白龍香も状況が飲み込めず間の抜けた声を出す。 近づいたことで感じる二人の鼓動と吐息を聞くとさらに頬が紅くなり、胸の高鳴りを抑えきれなくなった白龍香は二人から離れると誤魔化すように笑いながら。 「は、ハハハ。じ、ジョークよ。ジョークアハハッ」 そう言ってその場を急いで後にする。 そんな白龍香をかおりは見つめながら。 「照れるならやんなきゃ良いのに。ねぇ藤正…」 「……これ、夢?俺今龍香に……なぁ桃井!これってゆぶげらっ!?」 舞い上がる藤正のお腹に一発拳を入れたかおりは倒れる彼に吐き捨てるように言う。 「良かったわね。現実よ。」 「ベデルさんは外国の方なんですか?」 「えぇ。と言っても両親がそうであっただけで、私は日本育ちですが。」 「そうなんですね。」 「よく日本語上手ですね、と言われますが、逆に母国の言葉が全く喋れなくてよくガッカリされます。」 「ふふふ」 楽しそうにカフェでお茶をしながら笑う二人を黒鳥の後ろの席で聞き耳を立てながら雪花と赤羽は監視を続けていた。 「随分と楽しそうに話してるわね。」 「今のところ怪しい素振りはなし、か。」 黒鳥が楽しそうに笑う姿を見て、オレンジジュースを啜りながらふと雪花はボヤくように。 「……アイツ今幸せなのかな。」 「は?」 雪花の言葉に赤羽が何言ってるんだ、と言った顔をする。 「いや、私達今戦ってるけどそれが終わったら…あんな風に誰かと笑って、恋をして、子供を作るのかなぁってふと思ってさ。」 「知らないわよ。もしかしたら明日には私達死ぬかもしれないんだから。」 「まぁ、そうだけど。」 赤羽は複雑そうな顔をする雪花を見て、ふぅと溜息をつくと。 「……気になるなら生きなさい。生きて、確かめてみればいい。戦いが終わった後の自分を。」 「…それもそうね。」 赤羽の言葉に雪花は笑うとサングラスを再び掛け直して立ち上がる。 「目標が移動するわ。行くわよ。」 「分かったわ。それにしてもこんなに移動するならパン位持って来れば良かったかしら。」 「私は持ってるわよ。監視の定番アンパンと牛乳。」 「…何か微妙に違くない?」 「そう?」 二人はそんなことを言い合いながら黒鳥達の後をつけた。 「大丈夫?」 「うん。」 取り敢えず公園のベンチに二人は座り込む。龍香が何があったのかを尋ねると、シオンはポツポツと語り始めた。 「あの、そのね……つい最近だけど仲間が、死んだんだ。」 「えっ」 思ったよりも重い衝撃的な告白。シオンは顔を伏せつつも目だけ見上げながら龍香に言う。 「ちょっと乱暴だけど、いい奴で。意地悪だけど悪い奴でもなかったの…」 ションボリするシオンに何と声をかけるべきか、龍香が図りかねていると。 「…その、龍香も困るよな。こんな話をされちゃ。」 落ち込むシオンに龍香はふと二年前の自分を彼女に重ねる。父を。母を。兄を失い、失意のどん底に沈み、常に不安と寂しさに苛まれた日々。 大切なものがいなくなることは何よりも辛い。その苦しみが龍香には痛い程分かった。 「…龍香?」 気づけば、龍香はシオンをギュッと抱きしめていた。 「…シオンちゃん。気休めかもだけど今は私がいるから。」 「……うん。」 そう言うとシオンは龍香をギュッと抱きしめ返す。互いの鼓動と吐息が耳元で反響する。 抱きしめあってどれ程の時間が経過したのか。シオンが囁く。 「……龍香は、いなくならないよな。」 「うん。約束する。私は、シオンちゃんの前からいなくならないよ。」 龍香はシオンの目を見つめ返してそう言う。真っ直ぐ見つめ返されたシオンは微笑む。 「ありがと、龍香。元気出た。」 「良かった。」 そして見つめ合ったままシオンは龍香にキスをする。少しビックリするが、今までのことから慣れたものだ。 「やっぱり、龍香と会えたのは運命かもしれないな!」 シオンはそう言って立ち上がると、龍香に手を振って別れる。 そんなシオンを見送っているとカノープスが声をかけてくる。 《……俺は、良いと思うぞ。お前が誰を好きになっても。誰が何と言っても俺はお前の味方だからな。》 「いやだから違うんだって!シオンちゃんとはそんなんじゃないから!」 龍香はこの後30分程カノープスに弁明し続けるのであった。 「……日が、落ちてきましたね。」 「えぇ。名残り惜しいですが、そろそろお別れですね。」 夕焼けと共に太陽が水平線に沈み込み始め、辺りが暗くなっていく中、公園を黒鳥とベデルが歩く。 今日あった出来事を語りあい、取り止めのないことで笑う。だが、楽しい時間というのは終わるのは早く、気づけばもう日が暮れていた。 「今日は楽しかったです。」 「えぇ。ボクも楽しかったです。多分今まで貴方と一緒にいる時が一番楽しかった。だからこそ、名残惜しいんです。」 「そう言って頂けると嬉しいです。」 「えぇ。ホント。残念ですが、それと同時に嬉しくもあります。」 「?」 ベデルの言葉に黒鳥が小首を傾げると、ベデルは彼女にニヤリと笑い掛ける。 「過去最高のコレクションが出来そうですから!」 次の瞬間ベデルの巨大な身体がさらに膨れ上がり、そこには三、四メートルはあろうかという筋肉質の化け物がそこにいた。 「え」 「さようなら。君のことはずっと忘れないだろう。」 突然の出来事に判断が追いつかず、唖然とする黒鳥を吹き飛ばさんと薙ぐように怪物ベデルギウスが剛腕を振るう。 哀れ、黒鳥の華奢な身体が吹き飛ばされるかに見えた。 だが、次の瞬間横から飛んできた銃弾と針がベデルギウスに炸裂し、後退させる。 「ぐ?何者だ!」 「怪しい奴だとは思ってたけど、まさかシードゥスだったとはね!」 「黒鳥、大丈夫?」 横から変身した赤羽と雪花がベデルギウスを牽制しながら現れる。 「あ、貴方達……もしかして着けてたの?」 「ぎくっ」 「そ、そんなことはいいから今は戦うわよ!」 「……もう!」 黒鳥は鞄からマスクを取り出すと、それを装着し黒翼をはためかせる。 一方のベデルギウスは攻撃された腕を少し痛そうに振るいながら。 「まさか“新月”の女だったなんて。」 「貴方…私を騙していたの?」 黒鳥が問いを投げかける。だがその言葉をベデルギウスは真っ向から否定する。 「いや、君に一目惚れしたのはホントさ。それに今までお付き合いした女性の中で一番楽しかったのもホント。」 「なら、なんで」 切実な黒鳥の問いにベデルギウスは答えた。 「それは、君が健康的な身体をしていたからだ。」 「……は?」 衝撃的な回答に全員呆気に取られる。だが、お構いなしにベデルギウスは喋り始める。 「豊満な身体、健康的な肢体!かなりの運動をしていると見た!そう言った若く美しい女性の魚拓ならぬ人拓を集めるのがボクの趣味でね……君は今までのコレクションの中で最高の物になるとボクは確信している!」 そう言うとベデルギウスはどこからともなく巨大な半紙と墨汁が入った容器を取り出す。 「という訳で是非!君の人拓を取らせてほしい!」 あまりにもあんまりな要求に雪花と赤羽がドン引きする。 「さ、最低……」 「女の敵…」 衝撃的な告白を聞いた黒鳥はしばらく黙っていたが次の瞬間、爬虫類のような尻尾と蜘蛛の頭を模した手甲を生やし、怪物形態ミスキュリオへと変貌する。 「……初めてあんなに熱烈な告白をされたのに、一生懸命着ていく服とか、悩んだのに…!話をして、一緒にいたいな、とか思ったのに!」 ビキリ、とこめかみに青筋が浮かび、マスクと一体化し最早地獄の怪物もかくやたる恐ろしい顔つきになった黒鳥を見てさらに二人がギョッとする。 「私の恋心を弄んだ罪、償って貰うわ!行くわよ藍!赤羽!」 「「は、はい。」」 そう叫ぶと黒鳥は飛翔してベデルギウスに襲いかかる。黒鳥を見て二人はヒソヒソと。 (今まで一番やる気出てない?) (お父さんと戦った時もそこまでじゃなかったと思うんだけど…) なんて話しながら、彼女に続くのであった。 日が沈む中、シオンは鼻歌混じりに歩いていた。 (龍香と会えて良かった。プロウフが世界を壊しても、私は龍香と一緒。楽しみだな。) 余程上機嫌なのか、シオンはスキップまでし始める。夢心地で彼女が帰路につこうとした瞬間。 目の前を疾風が駆け抜ける。常人なら視認することすら困難な速度。 しかし、シードゥスたるシオンにはバッチリと見えてしまった。恐竜の頭骨を模した鎧を身につけて疾走する薄紫色髪の少女の姿を。 その姿をを見た瞬間、シオンの中にゾワゾワと黒い感情が噴き出す。 「魔龍少女…!」 シオンはその黒い衝動に突き動かされるようにその後を追った。 「はあああああああ!!」 黒鳥の体当たりがベデルギウスの体勢を崩す。そしてそれを見た雪花と赤羽がその隙を逃すまいと銃撃と針で追撃する。 「ぐおおおお」 さらに体勢を崩すベデルギウスに黒鳥は両腕から糸を射出し、巻き付ける。そして糸を通して電流を流し込む。 「おおおおお!?」 怯んだベデルギウスに黒鳥は上空から尻尾を叩きつけてベデルギウスを倒す。 「まだまだ!私の怒りはこんなもんじゃない!」 頭を振って気づけするベデルギウスに黒鳥が叫ぶ。 「くう、流石は私が見込んだ女性だ…!」 ベデルギウスはそう言って立ち上がるとどこからともなく巨大な棍棒を取り出す。 「どうしても君が欲しくなった!」 「勝手なことを言わないで!」 黒鳥が翼を広げて電流を纏った羽根を発射する。それをベデルギウスは棍棒を振って弾いて防ぐ。 「今!」 一瞬の隙をついて赤羽が刀を振るう。しかし振られた刃はベデルギウスの頑丈な皮膚にカァンと音を立てて弾かれる。 「硬い!」 「なら!」 ならばと雪花が銃を構えるが、それを見たオリオンは棍棒をフルスイングすることで地面を抉り飛ばし、土塊を雪花に向けて放つ。 「いっ!?」 豪速で迫る土塊から腕を交差して身を守るが、勢いは凄まじく、耐えきれなかった雪花が地面を転がる。 「藍!」 黒鳥が雪花を心配したその隙を狙い、ベデルギウスは縄を黒鳥に向かって投げつける。 「しまっ」 「ふぅん!」 ベデルギウスが投げつけたその縄はまるで生き物のように自在に動き、黒鳥を捕縛する。そして黒鳥がもがくより先にベデルギウスが縄を引っ張って空中から彼女を引き摺り下ろす。 「うあっ!」 「ふふ。せっかくの君を傷つける訳にはいかないからね。」 ベデルギウスがそう笑って倒れた黒鳥に手を伸ばしたその時。 「レイジング……レイドォォォォ!」 横から脚の鋭い爪を回転させながら水色の形態“ヴェロキカラー”の龍香がベデルギウスを蹴り飛ばす。 「ぬぅおっ!?」 蹴り飛ばされたベデルギウスを横目に、龍香は脚の爪で黒鳥の拘束を切り裂く。 「ありがとう龍香ちゃん。助かった。」 《おいおいどうなってんだこりゃ?》 「黒鳥さん、大丈夫ですか!?」 「色々あってね……。」 黒鳥は縄を外しながら答えながら立ち上がる。 「今はアイツを倒す。一気に決めましょう!」 「はい!」 黒鳥が構えると同時に龍香もカノープスに触れて、黄緑色の形態“アンキロカラー”に変身すると戦鎚“アンキロハンマー”を構える。 「むう、また新手か。」 ベデルギウスが棍棒を構える。そして二人は地面を蹴り、跳躍するとそれぞれ回転しながら黒鳥は電気を纏い、龍香は戦鎚を振り回してベデルギウスに向かっていく。 「“トロンバタリア•フルミーネ”!」 「“クラッシュ•クラスター”!」 「たァーッ!」 真っ直ぐ向かってくる二人にベデルギウスは棍棒を振るう。振るわれた棍棒と二人の必殺技がぶつかり合う。 2対1であるにも関わらず、ベデルギウスの棍棒がググッと二人を押し返していく。 「くっ!二人で押しているのに!」 「つ、強い…!」 「はははァッ!力押しならボクは負ける気はない」 ベデルギウスがそこまで言いかけた瞬間、その脇腹をエネルギーの奔流が抉る。 「なっ、」 信じられない、と言った顔のベデルギウスが飛んできた方を見ると、そこには銃口から電子をパチパチと鳴らす荷粒子砲“へオース”を構える雪花とそれを支える赤羽がいた。 「悪いわね。力押しだけじゃないのよ!」 ベデルギウスの力が弱まったその隙を逃さず、黒鳥と龍香が均衡を打ち破り、二人の一撃がベデルギウスを貫いた。 「ご、あっ……!?」 ベデルギウスは撃ち抜かれ、致命傷となった傷を見てフッと笑うと黒鳥の方を見て。 「君は……やっぱり……最高…」 「……最後まで、勝手な人。」 黒鳥がそう漏らすとベデルギウスは爆散する。爆炎の熱を背中に受けながら二人は着地する。 「やりましたね。黒鳥さん!」 「うん……。そうね。」 「?」 「……しばらく、この恋を思い出して泣いちゃうかも。」 どこか元気なさげな黒鳥を龍香が疑問に思い、尋ねようとしたその瞬間。 爆煙を切り裂き、赤紫色の犬のような風貌の怪物が龍香に襲いかかる。 「えっ」 「カストル、アルレシャの仇、見つけたぞ!」 怪物は両手に持つ逆L字の特殊な刃を持つ小刀が龍香に襲いかかる。 龍香は慌てて“アンキロハンマー”で防御するが、それを見越していたように受け止めた柄にその刃を引っ掛けて固定すると龍香にドロップキックをお見舞いし、“アンキロハンマー”を取り上げると同時に龍香を吹き飛ばす。 「きゃっ!?」 「コイツ!」 黒鳥が翼を刃のように振るうが怪物は身を低くして回避すると刃を振るう。 「ッ」 黒鳥はギリギリ身を捻って回避する。しかし続いて繰り出された膝蹴りが黒鳥を蹴り飛ばす。 「くあっ」 思わず仰反る黒鳥を足蹴にして怪物はあくまで龍香が狙いのようで倒れる龍香へと向かっていく。 《こっちが狙いかよ!?》 「くっ」 「させるかっ」 素早い動きをする彼女に対してフォームチェンジで対応しようとした瞬間、怪物は刃を投げつける。投げつけられた刃は龍香の足元に炸裂すると爆発し、龍香を吹き飛ばす。 「きゃあああ!」 不意の一撃に吹き飛ばされた龍香は変身が解除されて、地面に倒れる。 そして倒れた衝撃で呻く龍香の前に怪物が現れ、刃を振り上げる。 「二人とも仇を今、取るぞ!」 怪物がその刃のを振り下ろさんとし、龍香と怪物の目があった瞬間、怪物の目が大きく見開かれる。 「なっ。オマエは……ッ!?」 「?」 何故か龍香の顔を見た瞬間攻撃の手を止めた怪物を龍香が見つめ返していると。 「ッ!」 いつの間にか怪物の後ろに迫っていた赤羽がその首を刎ね飛ばさんと刀を振るう。 間一髪気づいた怪物はしゃがんで避けると、赤羽に蹴りをお見舞いする。 赤羽はそれを刀で受け止めるが、怪物はそれを足場にして強く蹴って跳躍することで赤羽の体勢を崩すと同時に何処かへと去っていく。 「何だったの…?」 身体を起こしながら突然の襲撃者に龍香は困惑の言葉を口にするのだった。 「はぁっ…はぁ……」 戦線を離脱した赤紫色の怪物の怪物が息を切らせながら、人気のない場所まで来ると、先ほどの出来事に混乱する頭とバクバクと跳ね上がる心臓を落ち着けさせるように深呼吸をしながら、一人の少女の姿に戻る。 そこにいたのは赤黒髪の少女……プロキオンだった。 プロキオンは荒い息を吐きながら先程襲い掛かった仇の正体に驚きを隠せないまま信じられない、と言った表情でその思いを吐き出す。 「龍香……なんで…?」 その悲痛な問いに答える者は、誰もいなかった。 To be continued… 関連作品 セブンスカラー
https://w.atwiki.jp/bacouple/pages/68.html
01月 2009年 Clochette それなりにいちゃラブゲー 冬雀 姫ノ木あく 御敷仁 秋史恭 若瀬諒 FDあり:スズノネセブン! -Sweet Lovers’ Concerto- 原画:御敷仁 シナリオライター:冬雀 秋史恭 若瀬諒 姫ノ木あく 493 :名無したちの午後 [sage] :2009/01/31(土) 22 20 45 ID Gn92Vv/+0 スズノネが結構恐ろしい破壊力だ 何がどう恐ろしいのかはきっと他の人が語ってくれる 俺はもう・・・だめだ・・・ 499 :名無したちの午後 [sage] :2009/02/03(火) 01 34 33 ID NtQkAtSE0 まだ一人しか読み終わってないが、 イチャイチャが凄い長いって訳でもないかな。 若い二人がいい感じになっていくのを、ニヤニヤしながら見守る感じ。 テキストに水増し感があまりないのは好みだけど、あっさり終わるので食い足りない印象も出るかも。 こんぶまでとは言わんが、もうちょいだらだらとイチャイチャしてるの見たかったかなー、という感もある。 評価されがちなタイプのエロゲが10冊オーバーの人気漫画(多少引き伸ばし感があったりする類の) とすると、スズノネは全3巻くらいの佳作漫画みたいな感じ。 10冊はいらんけど、ちょくちょく読み直しては「もう少し続き描いてくれえ・・・こいつらのその後が気になるんじゃあ」みたいな。 体験版で面白くて、そこだけでも読み直して楽しめそうなら、その人にとって良作たり得ると思われますよ。 作中の雰囲気が好きになるかどうかで、結構評価分かれるかもなあ。個人的には凄く心地よかった 501 :名無したちの午後 [sage] :2009/02/03(火) 02 38 02 ID jfma/EhI0 スズノネはこのスレ的には少し食い足りないと思われる 俺は好きだし良作だと思うけど 502 :名無したちの午後 [sage] :2009/02/03(火) 14 19 34 ID 4PC8HQtr0 スズノネは人を選ばない良作って感じだね 付き合う前にヒロインが主人公のこと好きで好きでしょうがないって感じだし ただその表現はちょっと下手というかあからさますぎる気もするけど あと付き合った後は怒涛のエロラッシュでエンディング このスレ的に物足りない、でもやる価値あり 579 :名無したちの午後 [sage] :2009/02/12(木) 10 47 09 ID c2hhTvLH0 スズノネがエラい評判いいんだが、そんなに面白かったの?安定した良作だったの? 580 :名無したちの午後 [sage] :2009/02/12(木) 12 14 56 ID IKXu0JDc0 579 萌えゲーとしては良作だったと思うよ 主人公ヘタレ無いし、鬱展開とか無いし、問題解決して即終了とかじゃないし イチャラブ満載!ってワケじゃないけど及第点はクリアしてると思うし その代わりボリュームは少々物足りなかったり、話的に起伏が少ないから ストーリー目当てだとスカされると思う 個人的には大当たりだった 995 :名無したちの午後 [sage] :2009/11/08(日) 22 56 58 ID rLt1CSVm0 最近やっとスズノネセブンを崩したんだけど結構良かった。 個別のシナリオはどれもほぼずっとラブラブな関係をキープしてるし H中にやたら好き好き連呼とか、ヒロインも主人公も付き合いだして間もないのに 将来結婚したいってことを意思表示してるとことか俺のツボ突きまくり。 残念なのはイチャラブしてる非エロCGがほとんど無かったことか 119 :名無したちの午後 [sage] :2009/11/18(水) 23 50 20 ID NtuKso9p0 スズノネはシナリオはともかくテキストが良かったからゲームとしてはいい感じだと思う でも付き合ったらHシーン以外がほとんどないのでここ向きじゃないと思う 120 :名無したちの午後 [sage] :2009/11/18(水) 23 53 06 ID SSehg8ue0 結局そこなんだよな。 イチャラブと目される作品は山とあれど、交際開始後エッチシーン偏向になる作品が大多数なのが惜しいところ。 シナリオががっちりしてるイチャラブ系って皆無じゃね?ってくらい無いな。 121 :名無したちの午後 [sage] :2009/11/18(水) 23 54 47 ID kJ+x1cUF0 ここでお勧めするなら但し書きが必要だな お勧め:スズノネセブン(ただし付き合う前のほうがイチャイチャしています。付き合った後はHシーンがほとんどです) 124 :名無したちの午後 [sage] :2009/11/19(木) 00 19 04 ID KOwvpXJv0 クロシェットだと、スズノネは基本的に付き合いつつ話が進んでいくタイプだけど、 かみぱにの天音と瑞希のルートは、付き合った時点でもう話はほとんどオチてるのに、 イチャイチャしながら大したことも起こらずにEDへという構成だったな 125 :名無したちの午後 [sage] :2009/11/19(木) 00 54 06 ID 5N0HeIe30 スズノネの付き合いつつ力を合わせて~という構成はよかったね 変なシリアスを入れないで退屈させない展開だった 個人的には、主人公スゲエエエエエエエなテキストが合わなくて冷めてしまったのだけれども 596 :名無したちの午後 [sage] :2010/06/04(金) 19 51 37 ID MIMPQ1aR0 スズノネみんな辛口評価なのね 確かに非エロイチャラブ描写は多くはなかったかな でもHシーンはしつこいくらい好き好き言い合って結構俺は気に入ってる 522 :名無したちの午後 [sage] :2010/08/30(月) 07 04 32 ID XleAZXRD0 スズノネのイチャラブはPS2版が良かったな。エロゲじゃないけど。 既存キャラの追加イベントは大したことないけど、新キャラ二人のシナリオが凄く甘い。 指に付いたクリームを舐め合ったり、皆の見てる前で抱き合って濃厚なキスをしたり。 周囲に冷やかされたり呆れられることもちょくちょくあった。 523 :名無したちの午後 [sage] :2010/08/30(月) 11 54 13 ID NSwTKfxj0 家庭用は直接描写できない分イチャイチャ強化が凄いな。
https://w.atwiki.jp/dmorika/pages/2165.html
《式神セブンレイヴ》 式神セブンレイヴ UC 自然文明 (5) クリーチャー:ワンダー・トリック 3000 自分のターンのはじめに、自分のマナゾーンにあるカードが7枚になるように山札の上からカードをマナゾーンに置いてもよい。 自分の「メタモーフ」を持つクリーチャーは「パワーアタッカー+3000」を得る。 作成者:Astral コメント:メタモーフのサポート。一応ランデス対策もできる 場に残す事ができれば、ランデスを蹴散らせる?しかしデッキ切れには注意。 そのパワーの低さゆえ除去されやすいので、そのまま採用。 烏鷺 フレーバーテキスト DMO-21 「武雷編(エクストラ・フォース)第1弾」 収録セット DMO-21 「武雷編(エクストラ・フォース)第1弾」 参考 [[]]
https://w.atwiki.jp/miko/pages/41.html
出典:『ミコペディア(Mikopedia)』 この「セブンシスターズ」は、まだ完結していない作品に関する項目です。ある程度ストーリーがまとまってから編集するようにしてください。 『セブンシスターズ』は、音無とらによる二次創作小説である。小説投稿サイトFC2小説で2010年4月18日から連載されている。全12話。 対応するregion、endregionプラグインが不足しています。対になるようプラグインを配置してください。 目次[非表示] 概要 ストーリー 登場人物星名家 七ツ矢家 その他 家庭の事情星名家 七ツ矢家 各話リスト 脚注 外部リンク 概要 物語のジャンルは、主人公星名零音とその零音を引き取った七ツ矢七姉妹を中心とした「ドタバタホームコメディ」ではあるが、「家族愛」をテーマともしている。 タイトルのセブンシスターズは日本の意で七姉妹を表しているが、物語の主人公は零音であり、その零音視点の一人称形式で物語は進んでいく。 そのタイトルや登場人物の名前の由来は、ギリシャ神話に登場するプレイアデス七姉妹からとられている。 音無とらによる初連載作品であるが、本来の初作品はサヤエンドウのはずが話数の少ないこちらを優先して書かれている。 第1話のみ日曜日の公開で、以降は毎週土曜日に週1間隔で連載されている。 7月31日をもって完結となったが、第2作及び第1作の特別編の制作が決定している。 ストーリー 「零音、父さんはとある家庭の子達を引き取ることになった(笑)」 星名零音の父親、星名弾の一言から全てが始まった。 詳しい事を何も知らされないまま、複数の異性と暮らす事を告げられた零音は中学卒業前に父親を亡くしてしまう。 卒業後の3月31日、突然零音の前に神宮寺昴という弾の友人と名乗る一人の青年が現れた。 彼の指示のもと、とある家庭の子たちを引き取るはずだった零音が、逆に引き取られる形となる。 その引き取られる家に辿りついた零音は、おっとりとした母親的存在の長女七ツ矢眞衣と、綺麗だが荒っぽい次女七ツ矢虎子と、雪のように綺麗な三女七ツ矢多雪と、元気一杯で同い年の四女七ツ矢有留と、言動が意味不明だが見た目は大人っぽい五女七ツ矢祈織と、幼なくて可愛らしい六女七ツ矢明澄と、小さいながら大人っぽい七女七ツ矢芽呂といった、美人七姉妹と初対面する。 互いの素性を知らないまま初対面した零音と七姉妹はパニックに陥りながらも、状況を理解し新たな生活をしなければならない。 自分の事を家族と認めてもらうため、零音の七姉妹攻略生活が始まった。 注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。 登場人物 星名家 星名 零音(ほしな れいん) | 登場話数:全話 本作品の主人公。15歳の高校1年生。父親と2人暮らしをしていたが、その父が病死してしまい七ツ矢家に引き取られる。 戸籍上は星名ではあるが、七姉妹から家族と認められ七ツ矢零音の自覚を持つことになる。 昔空手を習っていたが、基本しか習っておらず今ではコンクリートに少しヒビを入れる程度しかできない。 女性の扱いはかなり不器用で失言もする事から、姉妹たちに誤解を招く事も少なくはない。 しかし心優しく一生懸命なところに魅入られ、姉妹たちからは大切な家族として見られている。 父親と2人で暮らしていたことから家事には強く、七ツ矢家では主に家事全般を担当していて、眞衣がいない間はほとんど全部の仕事を一人でこなしている。 現在では虎子や多雪が積極的に手伝いをしてくれる事も。 姉妹たちと触れ合う事で、初体験の事にも挑戦し結果的には乗り越える事となる。大人への階段をゆっくりと登っている最中。 星名 弾(ほしな だん) | 登場話数:1話(零音の回想でのみ) 零音の父親、故人。 突然病死したとされているが、当日の朝もかなり元気な上尋常じゃないほどの自由人。父親の威厳は特に見られないが意味深な発言をする。 星名家の母 | 弾の妻にして、零音の母親。零音を生んだと同時に死んでしまった。 七ツ矢家 七ツ矢 眞衣(ななつや まい) | 登場話数:全話(6話は零音の発言で名前のみ) 長女、20歳。5月1日生まれ。両親のいない七ツ矢家の母親的存在。おっとりとしていて、家に来たばかりの零音を含め他人によく気を遣う。 七ツ矢家の収入源ともなり、家事もしている事からかなり忙しい毎日を送っている。 姉妹たちと仲良くしようとする零音の心強い味方で、積極的に協力をする。 朝から仕事に出て、夕方頃に帰ってくるため平日の零音達と触れ合う時間は朝食と夜のみ。 七ツ矢 虎子(ななつや とらこ) | 登場話数:全話 次女、18歳の大学生。口より先に手が出るタイプで口調などやや男勝りな面がある。父親の影響からか男の事を毛嫌いしており、零音に対しても厳しく接する。 七姉妹の中でも一番零音の事を嫌っていたが、姉妹たちの説得と零音と向き合って話した事から彼を弟と認める。 以降は零音に対してかなり積極的に接し、肩に腕を回すこともできるようになった。しかしまだ手が出るところは治っていない。 姉妹たちの中ではよく喋る方で、長女の眞衣に変わって物事を仕切ろうとするが妹達からは頼りにされてない。一つ一つの発言が姉妹たちの騒動となるトラブルメーカー。 七ツ矢 多雪(ななつや たゆき) | 登場話数:全話 三女、17歳の高校3年生。物静かで表情は豊かではない。虎子同様に男性への興味はなく、零音の事もまともに見ない事が多い。 虎子同様照れ屋さんで、口数が少ない事から冷たい人と誤解されがち。格下に対して厳しく、姉である虎子の事ですら呼び捨て、代わりに眞衣の事はかなり尊敬している。 虎子の作戦により零音と2人きりになるが、積極的に接する零音を見て男性の事を理解し、それからは零音を弟として見る。 零音の事を認めた翌日にはしっかりと腕を掴んだり、有留と仲良くしようとする零音を支えるなど虎子同様今までとは真逆の態度を見せる。 家事はできるが、料理は苦手。料理に関しては零音から学んでいて、彼を越す事を目標としている。 零音にくっつく姉妹の1人。猫舌でざるそばが好物。 七ツ矢 有留(ななつや ある) | 登場話数:全話 四女、15歳の高校1年生。いつも元気いっぱいだが、まだ出会って間もない零音に優しくも積極的に接する一面も持つ。思った事が顔や行動にすぐ出て、よく走る。 零音の手を取ったり、同じクラスになった事を喜ぶなど他の姉妹たちと違った対応の仕方から、多雪などからは怪しい関係じゃないかと誤解を受ける。 姉達と違って一度も父親に触れていない事から男性と暮らす環境に非常に慣れていないが、零音が家に訪れた事から次第に変化を見せていっている。 零音にくっつく姉妹の1人。 余談ではあるが、小説ページの表紙の女の子は彼女である。 七ツ矢 祈織(ななつや いのり) | 登場話数:全話(4話は零音の発言で名前のみ) 五女、14歳の中学3年生。零音達の通う学校の中等部に在籍している。 昨年母親を亡くして迷いを持っていたところを、銀河教団の団長に救われ以降は教団に所属する。 教団の真実を知った零音から説得を受けるが、それを振りきって教団へ行こうとすると道の途中団長を見つけ、自分は騙されている事を知る。 一度は全てを否定し、身を投げ出そうとしたが零音の体を張った説得により、落ちつきを取り戻す。以降は彼を「兄さん」と呼んで慕っている。 何事にも少し上から目線で対応し、姉の有留の事を呼び捨てにしている。 七ツ矢 明澄(ななつや あすみ) | 登場話数:全話(6話は零音の発言で名前のみ) 六女、12歳の中学1年生。祈織と同じ中等部に在籍している。 甘えんぼで子供みたいな性格、物事を楽観的に考えている。零音の事を「お兄ちゃん」と呼び非常に懐いている。 分かりやすいくらい方向音痴で、通っている学校から自宅まで迷子になる事も。 純粋な子供らしさが周りに誤解を与える、虎子以上のトラブルメーカー。 零音にくっつく姉妹の1人。 七ツ矢 芽呂(ななつや めろ) | 登場話数:全話(6話、7話は零音の発言で名前のみ) 七女、10歳の小学5年生。眞衣を除く姉を馬鹿にする、頭の切れる末っ子。眞衣に対しては素直で、非常に彼女を慕っている。 以前の多雪同様、零音に対しての扱いは冷たく、子供扱いされるのを嫌う。 あまり姉妹たちの会話にも加わらない事から、零音と正面から会話をした事が少ない。 本人に内緒で高校への編入が決まっていたが、零音の必死の説得により通常通り小学5年生へと進級する。 頭がよく口論では基本的に負け無しではあるが、本当は強がりな子供。 「バカでしょ?」が口癖。 七ツ矢李姉(ななつや いおね) | 故人、昨年病死。7姉妹のよき母親で誰からも慕われていた。弾と親しかったことから彼女の死後に7姉妹が引き取られる形となった。第11話で名前が明かされた。 七ツ矢阿彪(ななつや あとら) | 16年前に家を出て行ったっきり消息不明に。姉妹たちに何も告げずに出て行った事から虎子には憎まれ、多雪には男性への興味を損なう原因とさせ、有留には男性への不安感を抱かせることとなる。第11話で名前が明かされた。 その他 神宮寺 昴(じんぐうじ すばる) | 登場話数:1話、11話(回想でのみ登場) 星名家と七ツ矢家の家庭の事情を知るもの。零音を七ツ矢家に導いた張本人。李姉、弾とも親しく2人の死後は、直接的ではないが7姉妹と零音の面倒を見る。 弾の知り合い | 登場話数:1話(回想でのみ登場) 弾と仲がよく、零音にも知られている友人さん。弾が死んだにも関わらず思い出し笑いをするというとんでもない人。 海司さん(うみつかささん) | 七ツ矢家と知り合いのご近所さん。サブキャラクターの中では珍しく名前を持っている。眞衣の事を眞衣ちゃんと呼んで可愛がっている。 家庭の事情 星名家 零音誕生と共に母親が死亡 父親と息子との2人暮らし、その父親が死亡 生前七ツ矢姉妹を引き取る事を約束、死後は零音が逆に引き取られる形に 居候ではなく零音は七ツ矢家の一員となったため、ここで星名家の名は途絶える 七ツ矢家 16年前に父親が出て行ったっきり母親と7姉妹との8人暮らし、その母親が昨年死亡 死後、昴の紹介もあって星名家に引き取られることに 弾の死後、代わりに零音を引き取る形に。この時点で零音の性別は明かされておらず、名前から女だと思い込んだ7姉妹は引き取る事を約束する 各話リスト 話数 公開日 サブタイトル 著者 ページ数 作中の日付け 中心人物 1 2010年4月18日 零から始める少年 音無とら 12P(1~12P) 2月~3月31日 零音 2 2010年4月24日 マイファミリー 12P(13~24P) 3月31日 眞衣 3 2010年5月1日 トラブルコール 13P(25~37P) 4月1日 虎子 4 2010年5月8日 望まれた行き先 11P(38~48P) 4月2日 多雪 5 2010年5月15日 ここに在るべきもの 12P(49~61P) 4月3日 有留 6 2010年5月22日 呪いノリノリ 11P(62~72P) 4月4日 祈織 7 2010年5月29日 明日への道 12P(73~84P) 4月5日 明澄 8 2010年6月5日(1) 彼女のメロディ 13P(85~97P) 4月6日 芽呂 9 2010年7月10日 うちの7姉妹 11P(98~108P) 4月12日 7姉妹 10 2010年7月17日 バースデイズマイン 14P(109~122P) 4月30日~5月1日 7姉妹(眞衣) 11 2010年7月24日 7つの星々 11P(123~133P) 7月4日 七ツ矢家 12 2010年7月31日 セブンシスターズ 13P(134~147P) 7月7日 七ツ矢家 脚注 ^2ページ以降の公開日は7月3日。 外部リンク セブンシスターズ(FC2小説内のページ) カテゴリ 継続中の作品 | 小説作品 せ | 学園小説
https://w.atwiki.jp/mikuraio/pages/649.html
NEO第3弾から導入された「ウルトラストライカー」におけるウルトラセブンと怪獣の相性を記す。 詳しくはウルトラストライカーとの相性についてを参照。 チーム全体との相性は、3体の相性の合計で計算される。 ただし、チームの相性値は以下に記した数値しか存在しないため、相性の合計値がそれ以外の数値になる場合は、それに+1~2されて調整された数値になる。 (例:相性最高(33%)1体+相性良い(26%)2体のチームの場合、チーム相性は85%ではなく86%になる。 また、相性悪い(6%)2体+相性良い(26%)1体のチームの場合、チーム相性は38%ではなく40%になる) チームの相性値 0%→6%→13%→20%→26%→33%→40%→46%→53%→60%→66%→73%→80%→86%→93%→MAX ウルトラセブン(NEO第4弾~) スピードタイプ 通常、ウルトラフィニッシュはワイドショットだが、N057のカードを使って呼び出すとアイスラッガーを使う。 最高(33%) リトラ(S) ウインダム ミクラス アギラ ファイヤーウインダム レイモン 良い(26%) カネゴン ガラモン レッドキング ゴモラ ザムシャー EXゴモラ 普通(20%) パワードバルタン星人 ゴルザ メルバ キリエロイド ファイヤーゴルザ モンスアーガー ゲランダ デスフェイサー レイキュバス ガンQ ミズノエノリュウ バジリス 超コッヴ バルタン星人(ベーシカル) ワロガ ギギ グローカービショップ EXレッドキング EXタイラント EXタイラント(デスボーン) バキシマム メカザム カブト・ザ・キラー モチロン イーヴィルティガ ダークバルタン やや悪い(13%) ベムラー ネロンガ アントラー ブルトン ザラブ星人 にせウルトラマン ダダ メフィラス星人 ジェロニモン ゼットン グドン ツインテール ベムスター ナックル星人 ブラックキング ベロクロン バキシム エースキラー 巨大ヤプール バードン テンペラー星人 タイラント マグマ星人 サタンビートル ババルウ星人 ノーバ メカバルタン ウルトラマンシャドー スキューラ キングオブモンス ダークザギ ジャミラ エースロボット シルバーブルーメ サラマンドラ 悪い(06%) バルタン星人 エレキング ヒッポリト星人 グランドキング ガタノゾーア ネオカオスダークネス インペライザー デスレム アーマードメフィラス 悪い(06% サポートしてくれない) ガタノゾーア すごく悪い(00% ただしサポートはしてくれる) メトロン星人 恐竜戦車 ナース キングジョーブラック スーパーヒッポリト星人 EXゼットン 最悪(00% サポートしてくれない) キングジョー ガッツ星人 グローザム アーマードダークネス EXエレキング ギガキマイラ レイブラッド星人 アーマードグローザム ウルトラマンベリアル エンペラ星人