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登録日:2015/01/31 Sat 01 16 04 更新日:2024/03/07 Thu 08 28 10NEW! 所要時間:約 7 分で読めます ▽タグ一覧 RUM RUM-七皇の剣 オーバーハンドレッドナンバーズ セブンス バリアン バリアン七皇 ミザちゃん レアコレ再録 手札事故 蘇生 通常魔法 遊戯王 遊戯王OCG 遊戯王ZEXAL 魔法カード みんな行くぞ! バリアンズ…カオスドロー!! 私が引いたカードはRUM-七皇の剣だ! これでいつでもネオタキオン・ドラゴンを呼ぶことができる! R(ランク)U(アップ)M(マジック)-七皇の剣(ザ・セブンス・ワン)とはアニメ『遊戯王ZEXAL』に登場したカードである。 RUMの一種であり、後述するインチキじみた効果を持つ。 概要 アニメにおける効果 通常魔法 自分のエクストラデッキ・フィールド上・墓地の「No.10X」と名のついた モンスターエクシーズ1体を選択して発動できる。(Xは1~7の任意の数値) 選択したモンスターがエクストラデッキ・墓地に存在する場合、 選択したモンスターを召喚条件を無視して自分フィールド上に特殊召喚する。 この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。 その後、選択したモンスターよりランクが1つ高い「C」と名のついたモンスターエクシーズ1体を、 自分のエクストラデッキから、選択モンスターの上に重ねてエクシーズ召喚できる。 記憶を取り戻したナッシュがバリアン七皇に与えたカード。 初使用は「Ⅳvsナッシュ」戦、および平行して行われていた七皇たちのデュエル。 「バリアンズ・カオス・ドロー」により七皇6人が同時にドロー。 オーバーハンドレッド・ナンバーズを特殊召喚し、カオスオーバーハンドレッド・ナンバーズへカオスエクシーズ・チェンジさせた。 ちなみにベクターも所持しているはずだが、この時のデュエルでは一人観戦していたため唯一使用せず その後のデュエルでも使わなかったため、彼だけが唯一の未使用決闘者である。シャイニングは犠牲となったのだ…… まぁ、あのころのベクターが素直にナッシュから与えられた力を使うとは思えないが。 効果は見ての通り、OCGにこのまま出たらぶっ壊れにもほどがあるもの。 1.通常のフィールドからはおろか、墓地かエクストラデッキのオバハンを引っ張り出してランクアップ 2.ランクアップ後の対象は「C」と名の付いたエクシーズという指定だけなので、 ランクアップ効果を無視すれば全てのランク5&ランク9のカオスエクシーズをこのカード一枚で出せる。 アニメゼアルに見られた一体で二体分のエクシーズ素材になる効果などの1枚のカードから即エクシーズする手抜き到達点とも言える効果で、 ほとんどの状況で手札事故にならないばかりか、出せるモンスターの中には汎用性が高いエースモンスター格からデュエルの流れを変えうるゲームエンド級まで幅広く含まれていることを踏まえれば、 アニメ環境なら普通にこれ一枚だけでゲームの勝敗を決めかねない異常な性能であり、明らかに一枚のカードが持っていいレベルの効果ではない。 弱点を挙げるなら効果を使う大前提としてそもそも入手自体がほぼ不可能なNo.、それも7枚しかないオーバーハンドレッドの内1枚と、 そのオーバーハンドレッドに対応したこれまた数が限られるオンリーワンなCNo.の内1枚を必要とする点。 当然本カードの入手もほぼ不可能。 仮に手に入れられたとしても、 所持しているNoによって性能が半場固定されるだけでなく、使える対象も限られるためデュエルの状況次第でミザちゅわ~んになる潜在的リスクという宿命を持っているのが玉に瑕。 とはいえ、そのリスクを差し引いてもリターンがでかすぎるのも事実であり、 ナッシュの言う「人間には到達出来ないカオスの深淵」にふさわしいイカレたカードである。 ……まぁ、某ミザちゅわ~んのおかげでネタカードとしての地位も手に入れたが(詳しくは彼の項目参照) なお、カード名の由来は漫画ZEXALを描いている三好直人氏のデビュー作「七鍵伝-THE SEVENCE ONE-」だと思われる。 どちらにせよ、これほどの強力なカード。 OCG化されたら、どれだけ弱体化されて糞カードになるのか…などと心配されていたのだが…… 追記・修整は装備カードになって囚われているタキオンを救うため、七皇の剣を使ってネオ・タキオンを呼ぼうとする人がお願いします。 △メニュー 項目変更 -アニヲタWiki- 光と時の竜…… 最強のギャラクシー決戦!!(半ギレ) 「PRIMAL ORIGIN」(2014年2月15日発売)でOCGに登場。 その効果はと言うと… OCGにおける効果 通常魔法 このカード名の効果はデュエル中に1度しか適用できない。 (1):自分のドローフェイズに通常のドローをしたこのカードを公開し続ける事で、そのターンのメインフェイズ1開始時に発動できる。 「CNo.」モンスター以外の「No.101」~「No.107」のいずれかの「No.」モンスター1体を、自分のEXデッキ・墓地から選んで特殊召喚し、 そのモンスターと同じ「No.」の数字を持つ「CNo.」モンスター1体を、そのモンスターの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。 まさかのほぼ完全再現。 効果が「適用」されるのはデュエル中に1度、フィールドからはランクアップできないといった特殊な発動条件、 ランクアップ先は事実上、オーバーハンドレットのみになったデメリットこそ付与されたが、 一番関心の大きい原作再現において不必要なデメリットの類は一切なし。 アニメの名シーン&迷シーンの再現をしながら強力カードを使用することができ、しかもそれ自体が適度な縛りとなっている。 このKONAMIの真・ファンサービスに多くの決闘者は満足し、未来皇のランク0とともに神調整としてKONAMIを称賛した。 特に「通常のドローで手札に加えた自身をメインフェイズ1開始時まで公開することで発動できる」というこの効果は 今まで強力すぎてOCG化で過度の弱体化を強いられていたアニメのカードをうまく再現しながらもOCGレベルに調整できる画期的な手段で、 アニメのカードのOCG化ではないが、のちにピースの輪というカードにもこのカードに似た縛りが採用された。 さて、ここからはランクアップ効果について アニメではその強力な効果を持ちながらも、通常オバハンが一体分の1セットしか存在しないために、 状況次第で普通にミザちゅわ~ん状態になっていたが、 OCGならば対象のオーバーハンドレッド・ナンバーズをエクストラデッキに複数用意できるので、 時空竜が装備状態になってるとか、除外とか警告宣告で蘇生制限満たしてないとかでも 他のオバハンを経由することでミザちゅわ~ん状態を回避できる。 ただし発動条件上、デュエル開始時の初手5枚に入っているか、 ドローソースでドローした場合などでは発動できず、やっぱりミザちゅわ~ん状態になってしまう。 もちろんアニメみたいにサーチカードでこのカードを手札に加えても無理。 ついでに、この効果で素材としてエクストラから引っ張て来た進化前のNo.は当然ながら蘇生制限を満たさない為、 「私は死者蘇生で銀河眼の時空竜を蘇生! ……ハッ!?」と、もちろんミザちゅわ~ん状態に(ry 手札で腐ってしまった場合は、ゾンビキャリアのコストなどでデッキトップに戻せば、次のターン使えるようになる。 エッジインプ・シザーを採用できる【ファーニマル】であれば手札事故も多少押さえやすいだろう。 トイポッドで引いた? 知ら管 ちなみに、制約の処理のためか、発動するにはドローしてからカードを公開しなければならないため、 たま~にマインド・クラッシュなどではたき落とされる可能性がある。 もちろん手札に混ぜる前に公開するように。 また公開しなかったり、公開してもメインフェイズ開始時に発動しない…と言ったことは一応可能。 ただ当然ながらその後の効果の発動は不可能なのでやる意味はほぼない。ミザちゅわ~ん状態に意図的になりたいならしてもいいが ちなみにピースの輪のほうはメインフェイズ1にしか使えないが、こちらとは違い開始時に発動する必要はない。混同しないよう注意。 ちなみにすごく珍しいテキストである「適用」が使われているが、 これはダイヤモンドガイなどで使用した場合 効果は発動するが、効果が適用されるのは一度だけという意味である。 要は七皇の剣はデュエル中に本当の意味で一度しか使えないということ。 連続魔法を使った場合、連続魔法の効果でランクアップはできるが、七皇の剣のほうは事実上の不発となる。 このカードに特化しない限りは、スパイス程度に一枚忍ばせる程度が良いだろう。 腐ったらブックス!やホープドラグーンなどの手札コストにしてしまおう! まあ、なんにせよ。 あれほどアニメ版効果がインチキじみていながら、 これほどの再現度を誇ったこのカードはOCG化はKONAMIの歴史上、非常に素晴らしいものだということは間違いないだろう。 私が引いたカードは「追記・修正」だ! これでいつでも、この項目を編集することができ……ハッ!? △メニュー 項目変更 七皇の剣使いにはよくあること -アニヲタWiki- 「「デュエル!」」 「カードを五枚ドローする…」 (来るなよ…絶対に来るなよ……フリじゃないからな!) もうマスターったら照れ屋なんだから…! でも大丈夫、アタシは空気を読んで ちゃんと来て ア ゲ ル ☆ 「カードを五枚ドロー!」 \てへっ、来ちゃった☆/ RUM-七皇の剣 「私が引いたカードはRUM-ザ・セブンス…って、きさまあああーっ!」 七皇の剣使いにはよくあること 当然ながら、初手では来ずにそれ以降デュエル中に引く確率よりも、初手に来る確率の方が圧倒的に高い。 そこへマーフィーの法則やら逆物欲センサーがくるのだから、来てほしくない初手によく七皇の剣がくる。 「私が初手に引いたカードはRUM-七皇の剣だ! これでいつでも七皇の剣を鑑賞することができる!」 通称:「初手七皇」「初手セブンス」「ミザチャンス」 こうなるとゾンビキャリアなどで戻せない場合は、ブラフとしてセットしたり、サモプリGちゃん ブックス!やホープドラグーンの餌にするしかない。 しかしこれで先攻をとっていた場合、事実上初手4枚で挑まないといけないというハンディを背負わされる。 七皇の剣使いはこれからもこの初手七皇の剣と戦い続けることになるだろう。 ……ここまで来るとこのカードはバリアン七皇の「アイドルカード」…なのかもしれない。 サポートカード No.71 リバリアン・シャーク エクシーズ・効果モンスター ランク3/水属性/ドラゴン族/攻 0/守2000 レベル3モンスター×2 (1):1ターンに1度、「No.71 リバリアン・シャーク」以外の自分の墓地の「No.」Xモンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを特殊召喚し、このカードのX素材1つをそのモンスターの下に重ねてX素材とする。 (2):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。 デッキから「RUM」魔法カード1枚を選んでデッキの一番上に置く。 10期になってOCGに殴りこんできたこのカードの救世主たるナンバーズ。 おわかりだろうか?コイツを出す、あるいは墓地に送る手段と、保険として手札に引いてしまった七皇の剣をデッキに戻す手段があれば、確実に七皇の剣の効果が使えるのである。 通常のドローで引かねばならない、しかしデッキトップに送る手段が限られている、というこのカードの弱点を見事にカバーしてくれるこのカード、七皇の剣使いならぜひ投入を検討してみてはいかがだろうか? なにせナンバーからして「71=セブンス・ワン」だし。 銀河衛竜(ギャラクシー・サテライト・ドラゴン) リンク・効果モンスター リンク2/闇属性/ドラゴン族/攻2000 【リンクマーカー:左下/右下】 ドラゴン族モンスター2体 このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):自分・相手のバトルフェイズに、フィールド・墓地のこのカードを除外し、自分フィールドの元々の種族・属性がドラゴン族・光属性の「No.」Xモンスター1体を対象として発動できる。 バトルフェイズ終了時まで、相手が受ける戦闘ダメージは半分になり、対象のモンスターの攻撃力は、そのモンスターの持つ「No.」の数値×100になる。 (2):相手エンドフェイズに発動できる。 デッキからカード1枚を選んでデッキの一番上に置く。 同じく10期にやってきた救世主たるギャラクシーリンクその2。 タキオン・ドラゴンの量産型みたいなリンクモンスターで、後半の効果により七皇の剣をトップに持ってくることができる。 そして七皇の剣でネオ・タキオンを出す→コイツと他のモンスターをリリースして三連打を付与→墓地から除外して攻撃力10700のサンレンダァ!という構造になっている。 どちらかと言えばミザエルデッキ専用のサポート。 また、ドロー力が足りなくて七皇の剣がドロー出来ない場合も安心。 バリアンズ・カオス・ドロー 通常魔法 (1):自分ドローフェイズに通常のドローをしたこのカードを公開し続ける事で、そのターンのメインフェイズ1に、以下の効果から1つを選択して発動できる。 ●デッキから「セブンス」通常魔法カード1枚を墓地へ送って発動できる。 この効果は、その魔法カード発動時の効果と同じになる。 ●デッキからモンスターを2体まで効果を無効にして特殊召喚し、そのモンスターを全て含む自分フィールドのモンスターを素材として「No.」Xモンスター1体をX召喚する。 シャイニング・ドローに遅れる事約2年、11期にて遂にOCG化を果たしたバリアンズ・カオス・ドロー。 七皇の剣と同じ条件で発動可能で、デッキに眠る七皇の剣をコピー出来る。 デッキに七皇の剣がないもしくは既に発動済みなら後半の効果で追加でNo.を並べられるので腐りにくい。 地味に七皇の剣と違いメインフェイズ1開始時以外でも使えるので追加でモンスター出しておいて3体以上の素材に要求するNo.を呼ぶ事も可能。 リサーガム・エクシーズ 永続罠 (1):自分フィールドのXモンスターの攻撃力は800アップする。 (2):1ターンに1度、手札から魔法カード1枚を捨て、自分フィールドのXモンスター1体を対象として発動できる。 その自分のモンスターと同じ種族でランクが1つ高い「CNo.」モンスターまたは「CX」モンスター1体を、対象のモンスターの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。 「RUM」魔法カード以外を捨てて発動した場合、この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに持ち主のEXデッキに戻る。 手札に引いてしまったらどうすればいいのか?に対する答え。 コイツの効果によるカオスエクシーズ・チェンジのコストにしてしまえば解決。 これ自体が「エクシーズ」カードなので「ジェネレーション・フォース」でサーチできるのも追い風である。 七皇昇格(セブンス・アセンション) 通常魔法 このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):デッキから以下のカードの内いずれか1枚を選び、手札に加えるかデッキの一番上に置く。 ●「七皇昇格」以外の「セブンス」魔法・罠カード ●「バリアンズ」魔法・罠カード ●「RUM」速攻魔法カード (2):EXデッキから特殊召喚されたモンスターが相手フィールドに存在する場合、墓地のこのカードを除外し、手札から「RUM」魔法カード1枚を墓地へ送って発動できる。 この効果は、その魔法カード発動時の効果と同じになる。 バリアンズ・カオス・ドローに対応している新たな「セブンス」カード。 コイツの墓地効果を使えば緩い条件で手札の七皇の剣の効果を疑似的に発動可能。 また、前半の効果で七皇の剣をデッキトップに置けるので通常発動も狙える。 七皇の剣使用済みならRUMサーチとして使えるのも大きい。 私が引いたカードはRUM-七皇の剣だ! これでいつでも項目を追記・修正することができる! △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 作成乙。アニメ再現且つ良調整という観点においては、個人的には遊戯王OCG全カードの中で1番の出来だと思う。 -- 名無しさん (2015-01-31 02 00 44) TFSPでDドローに設定してて、逆境からこれ一枚で逆転できたときは脳汁ドッパドパだった -- 名無しさん (2015-01-31 02 05 59) 初手にピース 七皇の剣が来た日にゃ世界が灰色に見えるのじゃ -- 名無しさん (2015-01-31 03 09 15) ↑そんな時はまかせろックス! 手札コストとして処理してやるックス! -- 名無しさん (2015-01-31 03 48 00) 面白き盾はかっとビング号に衝突してください -- 名無しさん (2015-01-31 04 01 20) 確か征竜ダークマターだとこれ一枚からワンキルに持ち込めるんだっけ?それだけパワーのあるカードだけど実質サーチ不可能だからホント調整としてはいい感じだよな。 -- 名無しさん (2015-01-31 08 43 07) 初手5枚のヤツって某ネオスネオ動画のネタじゃねーかwww -- 名無しさん (2015-01-31 08 47 52) 友達の森羅デッキを相手にした時、「私は森羅の恵みの効果で初手の七皇の剣をデッキに戻す!」されてビビった。まさかデッキに戻せるとは……(この後ネオタキオンとプライムフォトンが並んで森羅デッキってなんだっけと思う事に) -- 名無しさん (2015-01-31 10 36 30) 五回連続で初手に来たおかげであだ名がミザちゃんになったort -- 名無しさん (2015-01-31 11 07 16) 友人とのデュエルでお互いに初手で引いた時は吹いた -- 名無しさん (2015-01-31 11 14 10) ホント久しぶりにコナミの事を手放しで評価できた超優良カード -- 名無しさん (2015-01-31 12 03 04) 私が引いたカードは「RUM-七皇の剣」だ!これでいつでもダークマターとレダメと征竜2体を呼ぶことができ…ハッ!? -- 名無しさん (2015-01-31 12 14 33) でも何だかんだホプドラの餌に出来るのがでかいよね -- 名無しさん (2015-01-31 12 25 17) ↑7 えっ!? このネタすでにやってたひとがいたの!? ……ま、まぁ、よくあることってことで作ったネタだから被ってもいいか、むしろ説得力が出るし -- 名無しさん (2015-01-31 13 41 30) ドルべ「強力な私を許してくれ……(スローネでドローしながら) -- 名無しさん (2015-01-31 14 10 52) 初手に来る率が異常だけど、それでも積みたくなるのがこのカードの魅力よ -- 名無しさん (2015-01-31 14 14 22) 実際ドローよりもサーチを主体にする上にネオタキオンとサポート共有が可能なギャラクシーではマジで強いから困る -- 名無しさん (2015-01-31 14 19 42) ↑3 ノーブル・デーモンを使う光天使にも採用しているが、セパスロで毎回手札に来て腐る…悲しい -- 名無しさん (2015-01-31 18 50 33) 光天使使ってるとスローネで引いてしまう事がままある -- 名無しさん (2015-01-31 19 01 14) 七皇の剣はドロー方法以外に発動条件がないから、初手セブンスか特殊召喚封じでもない限り、効果ドローあまりしないデッキなら使える。一方ピースの輪はもう一つの条件を同時に満たすのが厳しすぎて、ダイヤモンドガイ以外に使うのがあまりに現実的でないというね -- 名無しさん (2015-01-31 19 32 54) 1枚しか入れてないバーニングナックルスピリッツで落としちゃった時は『このカード″持ってる″な 』と思ったわwww -- 名無しさん (2015-01-31 21 08 00) イラストが美しい -- 名無しさん (2015-01-31 21 24 10) wiki曰くコンセプトデュエルでミザエルデッキを使ってこのカードを引いたターンに効果を発動できなければ景品がもらえるらしい -- 名無しさん (2015-02-01 01 08 43) 併用したカード効果が内蔵されるのはよくあるけど使用者の行動が内蔵されてOCG化するのは初じゃないかな 使うたびにミザちゃんのドヤ顔を思い出す -- 名無しさん (2015-02-01 16 55 15) 使えなくても公開したくなるこのカードの魔力 -- 名無しさん (2015-02-06 02 06 47) 初手に引いた時につい言いたくなる -- 名無しさん (2015-02-13 20 02 25) 俺はよくデュエル中で引くよ、このカード。手札に来るとかじゃなくて5回に3回はこいつの効果使ってる。ああ、大体その後呼んだモンスターはすぐ除去られるけどな。奈落とか激流とか -- 名無しさん (2015-02-13 21 40 26) 遊馬の希望(ホープ)に捨てられるバリアンの希望 -- 名無しさん (2015-02-16 19 22 59) ↑ホープドラグーンはアストラルのだけどな・・・w -- 名無しさん (2015-02-16 20 31 11) TFSPでやたら初手にくるからイラッと来てリロード組み込んでしまったくらいにはイケてないミザちゅわん病になっている・・・。 -- 名無しさん (2015-02-24 23 00 28) ふと思ったんだが、もしかしてこのカードの名前って北斗の拳のパロディなんじゃ・・・ -- 名無しさん (2015-03-03 20 14 31) ↑そもそもバリアン七皇のモチーフが北斗七星。(七皇の剣もよく見ると北斗七星の図がある) モチーフが同じだから偶々だと思う。 -- 名無しさん (2015-03-06 19 36 27) ↑いや、北斗七星モチーフと分かってたから↑2みたいな考えに至ったんだ -- 名無しさん (2015-03-06 19 40 54) 天よりの宝札の発動条件をこれにしてエラッタしようか(提案) -- 名無しさん (2015-03-11 17 12 27) ミザチャンスってとある動画ネタだったような…不味いんじゃね? -- 名無しさん (2015-03-11 17 32 07) つーか最後の茶番自体動画ネタだった気が・・・ -- 名無しさん (2015-03-15 09 15 57) ADSで初手セブンス来たら、発動したのだが・・・・・ -- 名無しさん (2015-03-15 11 28 54) たぶんバグかなんかだろなって思った なんでコメントに二つも使ったんだろ -- 名無しさん (2015-03-15 11 30 14) ホープ・ゼアルの登場で実質ホープのRUMと同様に扱える様にもなった事を誰か追記してくれ。 -- 名無しさん (2015-05-23 07 22 28) ↑ホープドラグーンとの二体制ってことか -- 名無しさん (2015-05-23 14 06 58) ギャラクシーだと、アルセイさんのお陰で腐らずに済むことも多い、やったねミザちゅわん! -- 名無しさん (2015-07-18 00 42 07) 発動失敗してもそれはそれでミザエルごっこができるのがポイント -- 名無しさん (2015-09-25 23 25 25) 私はラヴァルバルチェインの効果で七皇の剣をデッキトップにする!これ次のターンで発動することができ・・・ -- 名無しさん (2015-10-13 16 02 34) ↑できないだろ!(チェインはモンスターしかデッキトップに置けない)ミザちゅわ~んちょっといけてないんじゃな~い? -- ベクター (2015-10-23 20 13 33) ライフを減らすのがメリットになったりドローロックがメリットになったりわけがわからないよ -- 名無しさん (2015-10-27 10 45 14) デザインも秀逸 -- 名無しさん (2017-11-14 22 04 10) 次弾で能動的にデッキトップに置いて、更にはネオタキオンを10700にする事が可能になるというまさかの大強化。これはいけてるミザちゃん -- 名無しさん (2019-07-10 13 06 22) もう何年も経つが、未だに「効果外の描写まで過剰な程原作再現することで適度な縛りにする」という調整の発想が素晴らしいと感じる -- 名無しさん (2021-05-13 08 25 12) 遊戯王ゼアルで1番好きなカードまである -- 名無しさん (2023-07-20 21 55 32) 名前 コメント
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【検索用 くっはいせふんてぃーん 登録タグ IA VOCALOID く ふろく タケノコ少年 曲 曲か 毛布】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:タケノコ少年 作曲:タケノコ少年 編曲:タケノコ少年 ミックス:毛布 マスタリング:毛布 絵:ふろく(piapro 「夕陽」) 唄:IA 曲紹介 さよなら、セブンティーン 曲名:『グッバイセブンティーン』 タケノコ少年氏の55作目。 2ndアルバム『at new moon night.』収録曲。 歌詞 (動画より書き起こし) 枕の上、斜めにそっと 被さった髪の匂い 17歳の特別感が 何かをくすぐる 真夏、拭った汗の照りは 君の青春の匂い 特別なんて思えないな 君は剥がされた 「そろそろ、」みたいな 永遠みたいな 忘れぬ誓いは重いかな さよなら、セブンティーン 僕は笑えていますか? 摘まれた花は綺麗だった さよなら、セブンティーン 僕は始まりますか? ボタンを外して微笑む君 真昼の深い夜 (僕ら)何度目か 誰か知る理由もない 回回る扇風機で 声震わせ遊ぶ君 秘密の時を 終わらせた僕に笑う まだまだ 気持ち浮わついて何を思う 知らず知らず さよなら、セブンティーン 僕は笑えていますか? 別れ前、僕らそれを知った さよなら、セブンティーン いつかまた会えますか ベールを外して微笑む君 真昼の深い夜 (僕ら)何度目か 誰が知る理由もない コメント 名前 コメント
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セブンスカラー 外伝 Cross Story 前編 更新日:2020/08/07 Fri 11 12 00 タグ一覧 セブンスカラー 紫水龍香 魔龍少女 そこはある意味幻想的な世界だった。洞窟の一面を氷が覆い、一切の生命が生きることを許さない恐ろしい程美しく、残酷な銀世界。 冷気と静寂が漂うこの空間の中にある氷の檻で一体の怪物が微睡んでいた。 “彼”はここに閉じ込められたから何度か脱出を試みたものの固く封じられたこの空間は彼を外に出すことを許さなかった。 その内疲れた怪物は眠るようになった。やることもないし、会いに来る奴もいない。兎に角無駄に時間が過ぎて行くこの鬱屈した場所で彼がやれることは惰眠を貪ることだけだった。 そんな彼が一人欠伸をしながらウトウトしている時だった。 ふと、音楽が聞こえた。荘厳かつ壮大に流れてくる音楽にとうとう自分もおかしくなったかと怪物が独りごちていると自分を閉じ込めている檻の前に一人の少女が現れる 「おっ、いたかも。」 思わず怪物は目をパチクリとさせる。少女がここに来ることもだが、何よりもその少女は冷気が漂うこの空間で肩を出し、太腿を露出したあまりにも薄着な格好をしており、にも関わらず眉一つ動かさない余裕を醸し出していることに驚く。 「....何者だ。」 「あんたをここから出してあげる心優しい奴かも。」 怪物が尋ねると少女は笑いながら答え、人差し指を立てて、続ける。 「あ、でも一つだけ約束して欲しいかも。ここから出れたら俺に協力すること。してくれた出したげるかも。」 その少女の提案に怪物はハッと笑う。 「ここから出せるモンなら出してみろ。そしたら協力でもなんでもしてやるよ。」 自分を閉じ込めたものの能力によって作成された檻は強力だ。自分でも脱出出来ないのに目の前の少女が破れるハズは無いと高を括る。 だが少女はニヤリと笑うと手を氷の檻に触れる。 「契約成立、かも。」 すると次の瞬間氷がパズルのように亀裂が入って砕けていく。自分がどう足掻いても脱出出来なかった氷の檻を目の前の少女は容易く破壊してみせた。 少女はポカンと呆けている怪物に自慢気に説明する。 「この檻、単純な力には強く作ってあるけどパズルのように魔力の流れを解いていけば簡単に破壊出来るかも。」 「....お前、“同類”じゃないな。何者だ?」 「あぁ。自己紹介遅れたかも。私はかもロリピラニア。貴方達とは“別世界”から来た妖怪、かも。」 かもロリピラニアの自己紹介を聞きながら怪物は立ち上がって割られた氷の檻から出る。怪物は身体に鎖を巻き、恐ろしく凶暴な顔と毛を蓄えた屈強な身体つきをしている。 怪物は物珍しそうに少女を眺める。近くに寄れば確かに人間とは違うと直感出来る妖しげな雰囲気がある。 「俺様はカッカブ。...にしてもこんなガキがアッサリと、ねぇ。」 カッカブがしげしげと見つめる中、かもロリピラニアはカッカブに自慢気に言う。 「檻から出したかも。」 「あぁ。言っちまったからな、協力するさ。どうせ出てもこれと言ってやること考えてなかったしな。」 「よろしいかも。」 などと話している内、カッカブはふと気になった事を尋ねた。 「にしても...」 彼の視線は先程からかもロリピラニアの後ろで演奏を続けている楽器のような怪物達に向けられる。 「なんだコイツら。」 「あぁ。彼らも俺の同盟者、かも。」 「♪」 楽器達は音楽で返事をする。なんとも珍妙な集団の仲間になったものだとカッカブが思っていると、地面から沸き上がるように黒い影がかもロリピラニアの隣に現れる。 「終わったか。」 「終わったかも。」 くぐもった声で話し掛ける影にかもロリピラニアが軽く返すと、影はカッカブに向く。 「私は影。暗闇に潜む者だ。精々よろしく頼む。」 「カッカブだ。なんだ、マトモな見た目の奴もいるじゃねぇか。」 「挨拶は終わったかも?ならもう出るかも。寒いし。」 「おっと、出るのには賛成だ、だが歩きながらでいいが聞かせて貰おうか。お前らの目的は何だ?」 「まっ、そこ気になるかも。教えてあげるかも。」 かもロリピラニアはギョロリと目を蠢かせて、鋭い歯を見せ笑みを浮かべながら答える。 「不死を得ること...かも。」 キーンコーンカーンコーン。 終業の鐘が鳴る。そんな鐘が鳴る中、薄桃色の髪をピンで留めた少女桃井かおりは目の前の紙を穴が開くほど見つめる。 「うっ...」 「何してんの?」 用紙を見つめているかおりに後ろから薄色の金髪を青のリボンでツインテールに留め、左目を眼帯で覆っている少女、雪花が声を掛けてくる。 「あ、雪花ちゃん...」 雪花がかおりが何の紙を見ているのか気になり、覗き込むと、それは赤いハネがたくさん書き込まれてるテスト用紙であった。 それを見て、雪花はフッと鼻で笑う。 「あー!今鼻で笑ったでしょ!?」 「いや、別に?」 そう言うと雪花はこれ見よがしにテスト用紙をかおりに見せびらかす。その用紙にはかおりと打って変わって大量の丸が。 「ま、私はこんなもんだけド。」 「く、くきぃ~!り、龍香!龍香~!!」 「何かおり?」 「どうしたの桃井さん?」 かおりに呼ばれた桃色の髪をポニーテールにまとめた少女、龍香が振り返る。と、同時に龍香と話をしていた青い髪を同じようにポニーテールに纏めた少女、大石愛歩が反応する。 振り返った龍香にかおりは抱き着く。 「わ、わ?」 「龍香は私の味方だよね!?」 「う、うん。」 「大石さんも味方してくれるよね!?」 「え、えぇ。」 かおりは二人に訴え掛けるような眼差しで言う。 「二人はテスト、どうだった?」 「いや...まぁ88点だったけど。」 「私は凡ミスしちゃって...97点だった。」 二人のその言葉にかおりはショックを受けた顔をした後、叫んだ。 「こ、この裏切り者ー!!」 「何だっただろうねかおりの奴。」 「さぁ...?」 龍香と愛歩はそんなことを話ながら廊下を歩いていると廊下の向こう側から一人の少女が歩いてくる。 白い髪を三つ編みにした橙の瞳の少女。少女は龍香達に気付くと手を挙げて挨拶をしてくる。 「あら、また会ったわね。」 「あ、えっと。」 「悪いけど、私用があるから。」 そう言うと少女は屋上へと続く廊下を歩いていく。その後ろ姿を見つめる龍香に愛歩が話し掛けてくる。 「知り合い?」 「いや、前に一回すれ違っただけなんだけど...、違和感って言うか、初めて会った気がしなくて。」 「...?変なの。」 愛歩の言葉を聞きながら、胸になにかモヤモヤしたものを感じつつ龍香は首を傾げる。 「うーん....ホントに、初めて会った気がしないんだけどなぁ...。」 龍香はちょっと悩んだがやっぱり思い違いか、と気を取り直し今度は逆に龍香が愛歩に尋ねる。 「そう言えば、愛歩ちゃんは調べ物ものの方は順調なの?」 龍香が尋ねると、愛歩は言い淀んだ後顔を伏せる。 「....いや、その。実はあんまり...。」 「そうなんだ...早く見つかると良いね。」 少し落ち込んだ風の愛歩を見て、龍香は少し考えた後、何かを閃いたようで、ポンと手をたたく。 「あ、そうだ!なら元気が出るように私のお気に入りのお店に連れて行ってあげる!」 「ここがオススメの場所だよ!」 「.....ここって。」 龍香に案内されるままやってきた愛歩の前には赤い暖簾を掲げた少し薄汚れた感じの小さな拉麺屋だった。 「いや、拉麺って」 「ここスゴい美味しいんだよ!こんちはー!」 ガララ、と引き戸を開け龍香は中へと入っていく。愛歩も一瞬躊躇したが、続くように入る。 「おお!龍香ちゃん!久しぶりだねぇ」 中には割烹着姿初老の男性がいた。男性は龍香の顔を見ると嬉しそうに顔を綻ばせる。 龍香は愛歩ちゃんにこの初老の男性を紹介する。 「この人は店長の竹田さんだよ。竹田さん、この子私の友達の愛歩ちゃん。」 紹介された男性、竹田はニッコリと愛歩に笑いかける。 「あら、新しいお友達かい。ワシは竹田だよ。よろしくね、愛歩ちゃん。」 「あ、愛歩です。」 愛歩はペコリと頭を下げる。龍香はいつも以上にニコニコしながら愛歩に言う。 「ここの拉麺ホント絶品で、食べたら私、元気になれるんだ!だから愛歩ちゃんもどう?」 「ごめんけどご飯前だから拉麺はいいかな...」 「あ、残念。じゃあ、取り敢えず竹田さん!いつもの!」 「お、龍香ちゃんも好きだねぇ。」 「そんなバーテンダーみたいなノリで拉麺って注文するものだっけ...」 竹田は龍香の注文を受けると厨房の方へと向かう。龍香と愛歩はカウンター席に座る。 「ここ、私が昔からよく来てる拉麺屋なんだ。スゴく美味しいんだよ。」 「へぇ...。」 「落ち込んだ時とかここの拉麺食べたら元気になれるんだ。」 なんて龍香と愛歩が話していると、厨房から竹田が話し掛けてくる。 「それにしても最近は何かと物騒だからねぇ。なんでも最近、出るらしいじゃないか。」 「出るって?」 「“狼男”、さ。」 竹田はわざとおどろおどろしい、脅すような口調になる。 「夜になると、遠吠えが聞こえて来るらしい。そして気がついたら狼男の群れに囲まれて...」 その話に龍香と愛歩はゾッとする。 「お、狼男?」 「アハハ、竹田さん怖い話上手だね。でも、流石に騙されないよ...」 「それはどうかねぇ。ま、暗くなる前に帰ることを心掛けなってことさね。」 竹田は笑いながら調理を進める。龍香は小声で愛歩に言う。 「もしかして、のじゃ猫さんの知り合いかな?」 「え、多分違うと思うけど...。」 「まぁ、知り合いだったらのじゃ猫さんが止めてるか。」 「うん...かもね。」 「?」 愛歩は妙に歯切れ悪そうに答える。そんな愛歩に龍香はちょっと違和感を覚えたが、気のせいかと追及するのはやめる。 あまり人の心にに踏み込むようなことを言うものではないと龍香は学んだからだ。 なんてしていると奥の方からツンと鼻をつくような匂いが漂ってくる。 「おっ、来た来た。」 龍香が手を合わせる。それと同時に竹田が奥から拉麺の入った器を持ってくる。 「へいお待ち!」 「これこれ!これだよぉ~!」 「り、龍香ちゃん...」 持ってこられた拉麺を見て、愛歩は絶句する。まずスープの色がおかしい。唐辛子などを入れた辛い系の拉麺なら愛歩も見たことがあるが、目の前の拉麺は赤いを通り越して赤黒い色をしている。しかも龍香の隣にいるだけなのに匂いと湯気で涙が出てくる。 果たして料理と言えるのか怪しい程の暴力的な雰囲気を醸し出す拉麺と言う名の劇物を目の前にしても龍香は目を輝かせている。 「これはウチのチャレンジメニューの一つでね。食べきればタダ!食べきれなければ2000円!って言う激辛拉麺だよ。ブート・ジョロキアをふんだんに使わせて貰ってる奴で、龍香ちゃんが来るまで食べきれた人はいないんだけど。」 「スゴく美味しい!やっぱこれだよね~。」 見た目劇物拉麺を龍香は物ともせずバクバク食べていく。その豪快な食べっぷりに愛歩は、実はそんなに辛くないのでは、と思い始める。 「龍香ちゃん辛くないの?」 「ん?まぁまぁ、って感じかなぁ。良かったら一口いる?」 「え?」 龍香がレンゲを差し出す。愛歩は少し迷うが、結局好奇心が勝った。怖いもの見たさである。竹田が苦笑いしながら「やめといた方が良いと思うケドなァ」と言うが、もう遅い。愛歩は龍香から受け取ったレンゲ一杯分のスープを飲んでみる。 「ね、そこまででしょ?」 たしかに、ちょっとピリッと来たがそんな取り立てて騒ぐ程か、と言われるとそうでもない気がする。 「うん、そうだ」 そう言いかけた瞬間それは間違いであったと確信する。鼻の奥から突き刺すような刺激が走り、次に舌を辛味が蹂躙し、喉が焼けつくように痛くなり、喋ることもままならなくなる。 「カッ...!!辛ッ!?ア゛ァ゛!?」 涙と汗がドッと吹き出し、悶える愛歩に竹田が慌てて牛乳を差し出す。 「大丈夫かいお嬢ちゃん。ほら、飲み物。」 「~ッ!?!!!!!!」 愛歩は慌てて受け取った牛乳を一気飲みする。悶える愛歩を見ながら龍香は苦笑する。 「もー、愛歩ちゃん。それはオーバーだよ~。」 《いや、これが普通のリアクションだと思うが。》 「そーかな?」 龍香が謎の声と話すが愛歩はそれどころではなかった。蹂躙された口内を牛乳でなんとか誤魔化し、龍香を見る。 「よ、よく食べれるねそれ...」 「うん。美味しいからね。いつか一番辛いドラゴンズ・ブレスっていう種類の唐辛子を使った拉麺食べてみたいなぁ。」 「ハハハ。龍香ちゃん。それは多分ワシの腕が死んじゃうかな。」 ちなみにドラゴンズ・ブレスはブート・ジョロキアの二倍以上の辛さを誇り、あまりの辛さに食べると命の危険性がある上に医療用の皮膚を麻痺させる薬に用いられる、食材と言うより毒に近い代物である。 素手で触れば炎症どころでは済まないというのも付け足しておく。 龍香はその後もペースを全く緩めずに食べ続け、30分程で汁まで飲んで完食してしまう。 「ご馳走さまー!」 「ハハハ。またお代はタダだな。」 「いや~ッ!スッゴい美味しかった!」 「そりゃ良かった。」 「どんな舌をしてるの...?」 悶絶物を食べてケロリとしている龍香に愛歩は怪訝な目を向ける。 竹田はふと窓を見る。窓の外はそろそろ日が沈もうとしており、徐々に暗闇が広がりつつあった。 「ま、それ食べたなら暗くなってるからそろそろ帰りな。」 「うん!拉麺ありがとうね!」 「お邪魔しました~。」 そう言うと、二人は拉麺屋を後にし、帰路につく。 「ごめんねー。なんか私だけが楽しんじゃって。」 「いや、龍香ちゃんの食べっぷり見てるだけでも私楽しかったよ。」 「うーん、でもやっぱ見てるだけじゃ勿体ないし...そうだ!愛歩ちゃんも挑戦してみようよ!さっきの辛いみたいだし...まずは四川料理から馴らしていこう!」 「それ結構辛い奴じゃなかったっけ...?」 なんて話ながら二人は帰り道を歩く。自分達を見つめる怪しい視線に気づかずに。 二人から少し離れた建物の上、貯水タンクの陰からじわりと染み出すように黒い影が現れる。その影の視線は二人に向けられている。 「...見つけたぞ。その心臓、薄く切ってツマミにしてやろう。」 屋上の菜園で野菜に水をあげながら、白髪の少女、エフィはふと空を見る。 空は美しい黄昏と共にエフィに“良くない”気配を漂わせる風を運んでくる。 そんな風にエフィはため息をつくと水をあげ終えたジョウロを置き、空を見つめる。 「また...ね。」 エフィは【符号】を使用し、大きく跳躍する。ジョウロについた雫が夕暮れの光を照らしていた。 「ちょー、自分のせいでだいぶ遅くなったやないけー。」 「何よアンタも乗ったでしょ!同罪よ同罪!」 なんて言い合いながら白髪の髪をポニーテールに纏め、蟹のヘアアクセをつけた活発そうな少女、蟹乃むらサメと薄い色の金髪をツインテールにした少し目付きが鋭い少女、雪花藍がやいのやいの言い合いながら道を歩く。 二人が他の生徒ならとっくの昔に家にいる時間であるにも関わらず帰りがこうも遅くなったのには訳がある。 時は遡ること放課後。掃除当番の二人は最初は真面目にやっていたのだが、その内雪花は段々掃除に飽きてきてふと目に入ったゴムボールを拾うとむらサメに言った。 「ちょっと野球しない?」 「面白そうやん。ええで!」 むらサメも若干飽きて来たのでこれを了承。10分位軽く遊んだら作業に戻るつもりだったのだが、これが遊んでいる内に二人とも徐々にヒートアップしていき、気がついたらこんな時間に。 慌てて作業に戻るがもう日は暮れかけており、現在に至ると言う訳だ。 「でも自分こういうの結構熱中するんやな。意外。」 「言っとくけどアンタの方が熱中してたからね!“甲子園球場までかっ飛ばしたる”とか言ってたし!」 「いやいやいや、自分も魔球どうのこうの言うてたやん。いやー、今日び魔球なんて聞かんからおもろかったわ。」 なんて言いながら二人が話している時だった。何処からか妙な音楽が聞こえることに気づく。 最初はよく暗くなる時に帰りを促す“蛍の光”かと思ったが、聞こえてくる音楽は静かで湖面の水面を写すかのような独特の曲調のオーケストラだった。 二人は聞こえてくる音楽に小首を傾げる。 「あれ?これなんやんたっけ?どっかで聞いたことあるような?」 「...これ、“G線上のアリア”じゃない。」 「あ、それや!音楽の授業でやった奴!」 「何だってそんな曲が流れるのよ。」 「アレやない?今をときめかすストリートパフォーマーって奴や!見に行こ!」 「いや、私は、って力強ッ!分かった行く!私も行くわよ!だから離しなさい!」 是非ともストリートパフォーマーを見たい好奇心旺盛なむらサメに引き摺られながら雪花も演奏を奏でていると思われる場所へと向かうのであった。 「いやー、暗くなっちゃったね。」 「龍香ちゃん大丈夫?アレだったらお父さんに頼んで送ってあげようか?」 「いやいやそれは申し訳ないし、それに私は大丈夫だから。心配しないで。」 「ホント?」 「うん。全然平気。慣れっこだからさ。」 「なら良いけど...。」 等と話しながら、龍香と愛歩の二人が暗くなる住宅街を歩いていた時だった。何処からか音楽が聞こえる。寂寥感漂う物静かな曲。 「ん?」 「これって....」 二人が突然流れてきた音楽に困惑していると物陰などあちこちからワラワラと楽器達が現れる。 「えっ、何これ!?」 「コレってあの時の...!?」 人の手も無しにひとりでに動き出す楽器達に愛歩と龍香は身構える。音楽を奏でながら楽器達が二人を取り囲む。 そして唯一楽器達がいない二人の前に一体の角笛に手を生やしたような物体が現れ、ペコリとお辞儀する。 「あ。」 「これは親切に。」 二人もついついつられてお辞儀をする。その物体はお辞儀を終えると何処からか指揮棒を取り出すとそれを翳し、物体が周りの楽器達に指示を飛ばそうとした瞬間だった。 「ハァッ!」 上空から舞い降りた少女が氷で出来た剣で物体に襲いかかる。だがその一撃をいち早く気づいた物体はスッと後ろへと下がって一撃をかわす。 「チッ、仕留め損ねたわね。」 その少女は白髪に白のパーカーを着込んだ少女だった。その少女に龍香は見覚えがあった。 そう、数日前に突然現れた楽器達を倒すために一緒に結託して戦った少女だった。確か名前はエフィ、とか言ったか。 「あ、貴方は。」 「ん?貴方と何処かで会ったかしら?」 「あ。」 龍香を見ていぶかしむエフィに龍香はハッとなる。そうだ、龍香の正体は頭のヘアアクセ、“カノープス”によって認識を阻害していたのだった。だからエフィが龍香のことを知っている訳がないのだ。 「い、いや。知り合いに似てるなーって。」 「?よく分からないけどここから早く離れなさい。コイツらこんなトンチキな見た目してるけどかなり危険よ。」 「で、でも周りを囲まれてて。」 愛歩の言う通り、逃げようにも楽器達に囲まれて何処にも逃げることは出来ない。エフィもその状況をすぐに理解すると右手にパチパチと音を立てて電気を発生させ、発生した電気が徐々に槍の形を作り出す。 「『ナルカミ』!!」 エフィは作り出した雷の槍を楽器の群れの一部に投擲する。放たれた槍はその射線上にいた楽器達を貫き粉砕する。そして槍が放たれた跡に道が出来る。 「これで道が出来たわよ。早く逃げなさい!」 「あっ...」 「龍香ちゃん、早く逃げよう!」 一瞬共に戦おうと提案するが龍香は正体を隠さなくてはいけない身。ここは愛歩と一緒に逃げに徹することにする。 だが逃げる直前に龍香はエフィに叫ぶ。 「あの!」 「?」 「その...ありがとうございます!頑張って!」 「龍香ちゃん早く!」 「うん!」 そう言うと二人はエフィが作った敵陣の穴を通って駆け出す。そんな二人を見ながら龍香に声をかけられたエフィはポカンとしていたがクスッと笑って楽団に振り返る。 「ああ言われちゃ...頑張らない訳にはいかないわね!」 エフィは突進してくる楽器達を見据えると、氷の剣を握り締める。 楽団の指揮者も指揮棒を振るい、エフィに立ち向かわせるように楽器を指揮する。 そして次の瞬間両者が激突する。 「はぁ!はぁ...!一体何なのアレ...!」 「わ、分かんない!けど、彼女に任せて大丈夫だと思う!...多分。」 「た、多分って...」 二人はあの現場から必死に走って逃げ出し、楽器達から大分遠ざかる。 「と、取り敢えずここまで来たら大丈夫かな...」 「結構走ったしね...」 二人が肩で息をしながら休んでいる時だった。何処からか狼の遠吠えのような咆哮が聞こえる。 その音に二人は拉麺屋の竹田さんが行っていたことを思いだし、ドキッとする。 『夜になると、遠吠えが聞こえて来るらしい。そして気がついたら狼男の群れに囲まれて...』 「こ、これって...」 「ま、まさか...。」 二人が顔を見合わせた瞬間嫌な予感通りと言うべきか、ぞろぞろと人影が現れる。 「えっ、」 「人...?」 最初二人は人かと思ったがすぐにそれは間違いであることに気づく。 何故ならその人には狼のような耳と尻尾が生え、赤い目に鋭い牙が生え揃っていたからだ。 まさしく狼男と言った風貌の怪物達の前の暗闇から、滲み出るように黒い影が現れる。 黒い影はひょろ長い身体に足まで届く長い腕をしており、灼熱の炉のごとく赤い瞳をしている。 「イレギュラーが乱入したとは言え、まさか逃げ切られるとはな。奴らも存外...と言った所か。」 「今度は何!?」 「シードゥス!?」 龍香の声に影はクククと肩を震わせ笑う。 「私はシードゥスとやらではない。私は影...お前達の身近の闇に潜む者だ。」 影は長い腕の先にある鋭い爪を二人に向ける。 「お前達はもう終わりだ。“モドキ”どもに囲まれ、何処にも逃げられん。ここで死ぬのみだ。」 楽しむかのように指を蠢かせながら二人を影は見つめる。 「くっ...」 龍香は迷う。ここで変身すれば突破出来るかもしれない。だがそうすれば愛歩に正体を晒してしまうことになる。どうするか迷いながらも龍香は愛歩を庇うように前に出る。 「龍香ちゃん...!」 「任せて...私が最後まで守るから。」 こちらを睨む龍香を見て、怪物はせせら笑うように二人に言う。 「命乞いをしないのか?その方がお互いに楽しめる。」 「誰がするもんか!」 「遠慮するな、存分に恐れると良い。やれ。」 影が指示すると同時に狼男達が二人に襲いかかる。襲い来る狼男達に龍香が一瞬カノープスに触れそうになった瞬間だった。 「うおりゃあああああああああ!!」 突然横から現れた1人の少女の膝が狼男の一人の顔面に炸裂する。続けざまに少女は目にも止まらぬ速さで拳を振るい、狼男達をなぎ倒していく。 「貴様は...」 その少女の頭には猫のような耳が生え、赤いマフラーに黒い髪、そしてジャージとブルマと言った珍妙な出で立ちであった。そして同時に二人に見覚えがある人物でもある。 「のじゃロリ猫さん!」 「ナイスタイミングって奴じゃの。」 のじゃロリ猫はフッと笑って黒い影に向き直る。影は手下がやられたのにも関わらず、何処と吹く風と言った様子で突然の乱入者を面白そうに見つめる。 「愛歩、怪我はないか。」 「うん!のじゃロリ猫さん!ここは私も!」 そう言うと愛歩は息を止めて時間を止める。のじゃロリ猫は時を止められ動けない影に近づくと拳を振るう。 「卑怯だと言ってくれるなよ!ワシも暇じゃないのじゃ!」 怒涛のラッシュが影に炸裂する。拳を打った場所から影が弾け飛ぶ。そして愛歩が息を止めるのをやめて能力を解除すると同時に影は同時に襲いかかる衝撃に影の上半身が吹き飛ばされる。 「やった!」 「ふん。意外と他愛ないもんじゃな。」 のじゃロリ猫が得意気に胸を張る。愛歩と龍香も一安心してのじゃロリ猫の方に行こうとした瞬間。 「珍妙な術を使うな。」 声がした方を振り返ると下半身から黒い靄のようなものが吹き飛ばされた上半身を形成する。そして影は完璧に元通りになる。 「再生した!?」 「...珍妙な奴じゃのォ。」 再生した影にのじゃロリ猫はうんざりとした顔をする。それを見た愛歩が再び息を止めようとすると影は闇に沈み込むように消える。 「消えた!」 三人が辺りを見回すが、影はどこにもいない。何処にいるのか分からない恐怖に愛歩が思わず後退りした瞬間。 後ろの建物の影から、鋭い爪が愛歩に襲いかかる。 「危ない!」 気づいた龍香が愛歩を突き飛ばして何とかその一撃をかわす。 「そこか!」 のじゃロリ猫が影に攻撃するが、影は地面に沈み込むように消え、攻撃をかわす。 のじゃロリ猫は舌打ちすると、愛歩に言う。 「愛歩!ここは早く逃げるんじゃ。正直コイツとお主を守りながら戦うのはちとめんどい。」 「わ、分かった!龍香ちゃん!逃げよう!」 「え、うん!」 二人が駆け出す。のじゃロリ猫は影は恐らく逃げる愛歩を狙って攻撃すると予想して身構えるが、影は二人が見えなくなるまで姿を現さなかった。 「?」 「気が変わった。まずは邪魔者のお前から始末してやろう。」 どこに潜んでいるのか。くぐもった不気味な声が何処からか聞こえてくる。どこから仕掛けられても良いようのじゃロリ猫は身構え、辺りをグルッと見回して影を探す。 だが、影の居場所は分からない。のじゃロリ猫が警戒している中でも影は話続ける。 「何でもそこらでは有名な妖怪らしいな。お前の断末魔の声はしっかりと覚えておいてやろう。」 「お主のような悪趣味の真っ黒黒スケにも名前が知られとるとはわしも有名になったモンじゃな。」 軽口を叩くが、影は余裕を崩さない。そして影は蠢きながら目の前にいる獲物を見つめ、舌なめずりをする。 「クク...楽しみだ。蛆虫の苗床として永遠の時を過ごさせてやる。」 「ハァッ...ハァッ...」 「もう、何なの...」 龍香と愛歩はまたあれから走り続け、離れた場所で息をつく。 「のじゃロリ猫さん、大丈夫かな...」 「あの人ならきっと大丈夫...だよ。」 「あら?人の心配してる暇あるのかも?」 声がした方を見ると、奥から青色のマフラーを撒いた黒みがかった青髪で魚のようなギョロ目の少女と巨大な体躯に狼のような怪物が現れる。 またもや現れたどう見ても仲良くするつもりがないと分かる存在の登場に二人はうんざりする。 「また出た!?」 「またかも。」 ギョロ目の少女はニヤリと笑うと龍香に言う。 「そこのお前。」 「私?」 「そう、お前だ。そこの隣にいる少女をこっちに差し出すかも。そしたらお前の命だけは保証してやるかも。」 「なっ、そんな友達を見捨てるようなこと、する訳ないでしょ!」 龍香が言い返す。だが少女はニヤニヤと笑いながら今度は龍香ではなく愛歩に言う。 「美しい友情かも。でも、お前が命を差し出せばお友達の命は助かるかも。俺達の目的はお前の心臓を食べることだからかも。」 「私が...」 一瞬迷う愛歩に龍香は叫ぶ、 「騙されないで!この人達が約束を守るかも怪しいんだよ!しかも心臓どうこうって!」 「だが、俺達を信じるしか貴様に道は無いんだぜ?それともお前らが俺達を倒すのか?」 狼のような怪物が愛歩に言う。確かにこの怪物の言う通りだ。いくら時を止めれても相手を倒せなければ意味がない。 つまり、今の二人にもう打つ手はない。愛歩がせめて龍香だけでも助けようと前に出ようとした時だった。 「...待って、愛歩ちゃん。」 「龍香ちゃん?」 龍香は前に出ようとした愛歩を手を伸ばして制止すると、自分が一歩前に出る。 《良いのか?龍香?》 「うん。仕方ないよ。友達を守るためだもん。」 何処からともなく声が聞こえる。そして聞こえてきた龍香とは別の声に怪物の方がピクリと反応する。 「?龍香ちゃん誰と...」 「愛歩ちゃん。悪いけど...この事秘密にしといてね!」 「え?」 困惑する愛歩をよそに、龍香はスゥーと深呼吸をすると頭のヘアアクセ、カノープスに触れる。 「カノープス!」 《おう!》 龍香がカノープスに触れると地面から紫の輝きを放つ恐竜が現れバクリと龍香を食べるように包見込む。 「た、食べられたー!?」 「お、おおおお!?」 突然の出来事に狼の怪物以外の二人が驚く。そして恐竜が弾けると共に恐竜の意匠の装甲に身を包み、黒いドレスを纏った龍香がその場にいた。 《暴虐不尽!ティラノカラー!》 「龍香ちゃん...」 変身した龍香は愛歩に親指を立てサムズアップすると戦斧型武器“タイラントアックス”を構え、敵である二体に振り返る。 「友達に手は出させない...!」 To be continued.....
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基本データ COST EXP 性格 CV 作品名 53300 660 勝気 梅原裕一郎 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 初期ステータス 指揮 射撃 格闘 守備 反応 覚醒 補佐 通信 操舵 整備 魅力 140 160 160 140 170 70 120 50 180 50 100 習得アビリティ 阿頼耶識Lv1 操艦技術 習得スキル スキル1 Lv スキル2 Lv スキル3 Lv スキル4 Lv スキル5 Lv クイックモーション1 1 フォースガードα1 3 アタックバーストα2 8 EXPブーストα1 15 ディフェンスアシスト2 25 スキル6 Lv スキル7 Lv スキル8 Lv スキル9 Lv ハイスピードα 35 MPアップ2 50 リターン3 65 アクティブウェポン 80 原作搭乗機 機体名 鉄華団モビルワーカー 鉄華団モビルワーカー(新型) イサリビ スカウト条件 No. クエスト名 ステージ 達成条件 186 命を預かること 願いの重力 チャレンジ条件を達成してステージクリア レベル別ステータス + サンプル値 レベル 指揮 射撃 格闘 守備 反応 覚醒 補佐 通信 操舵 整備 魅力 1 140 160 160 140 170 70 120 50 180 50 100 10 指揮 射撃 格闘 守備 反応 覚醒 補佐 通信 操舵 整備 魅力 20 指揮 射撃 格闘 守備 反応 覚醒 補佐 通信 操舵 整備 魅力 30 指揮 射撃 格闘 守備 反応 覚醒 補佐 通信 操舵 整備 魅力 40 指揮 射撃 格闘 守備 反応 覚醒 補佐 通信 操舵 整備 魅力 50 指揮 射撃 格闘 守備 反応 覚醒 補佐 通信 操舵 整備 魅力 60 指揮 射撃 格闘 守備 反応 覚醒 補佐 通信 操舵 整備 魅力 70 指揮 射撃 格闘 守備 反応 覚醒 補佐 通信 操舵 整備 魅力 80 指揮 射撃 格闘 守備 反応 覚醒 補佐 通信 操舵 整備 魅力 90 408 429 430 386 456 380 408 320 750 349 370 99 420 443 444 396 470 394 422 334 772 363 382 備考 本作3位の操舵手だが、「操艦技術」込みなら本作2位タイ。 ちなみに習得スキルはその2位と同一。 この手の固有アビリティを持つキャラクターは限界突破した際に他のキャラクターに逆転される事が多い。 ただし本作は操舵が上がるキャラクターが少ないので、このアビリティの1枠分を除いても3位の位置が確立されていて出番がある。 未来の自分は艦長型の成長型をするため、「鉄血」シリーズでは唯一の操舵成長キャラクター。 作品を揃えているなら操舵手として採用する事になる。 スカウト条件は「鉄血」ステージ6の前哨戦でのクエスト達成。 敵陣に突撃して1度撃破される必要があるので、回避 しないように 粘る必要がある以外はそう難しい条件ではない。
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エウレカセブンAO 作品情報 公式HP http //eurekaao-prj.net/ 4枚 フカイ・アオ アラタ・ナル フレア・ブラン エレナ・ピ-プルズ
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セブン-イレブンへ昼時に行くと混雑しています。 近所のオフィスの会社員や学生たちでいっぱいです。 そこでおかずでもサラダでもサンドイッチやお弁当おにぎりデザートとなんでも揃います。 前菜メインディッシュデザートと考えて揃えることもできますね。 シメのコーヒーも本格的なカフェ・コーヒーがありますよね。 あのコンビニだけでちゃんとした食事がそろってしまいます。 デパ地下で買い物が間に合わないときなんか コンビニでもいいおかずがそろうようになっています。 揚げ物でも味がいいしサラダを買ってお皿に盛り付ければ それなりに見えてしまいます。 疲れて晩ご飯が作れない時には頼りにできるセブン-イレブンです。 ほんと助かっています。
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靴装備リスト たむたむすーる並び順。 店舗別購入特典は公式画像の並び順になっています。 装備名 入手場所 備考 学園指定ローファー 初期装備 1級死神ブーツ ファッション部 A級死神ブーツ ファッション部 ねこあし ファッション部 赤い靴 ファッション部 HCT_DLC_03 ブーツ黒 ファッション部 HCT_DLC_03 らぶシューズ ファッション部 HCT_DLC_03 ラビスニーカー ファッション部 HCT_DLC_03 パールローファー ファッション部 HCT_DLC_03 指定上履き ファッション部 HCT_DLC_03 ハイヒール赤 ファッション部 HCT_DLC_03 コンバットブーツ ファッション部 HCT_DLC_04 セブンスぞうり ファッション部 ぞうり ファッション部 ソフマップ購入特典
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元スレURL 真姫「セブンイレブン?」 概要 コンビニバイト 類似作品 にこ「コンビニ店員ストレス物語」 タグ ^西木野真姫 ^矢澤にこ ^μ’s 名前 コメント
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ここに作品タイトル等を記入 更新日:2022/06/26 Sun 11 04 21NEW! タグ一覧 はーい!今回あらすじを担当するプロキオンです!前回はアルレシャとトゥバンが、龍斗と龍賢の兄弟が戦って、決着が着いたんだったね! アルレシャ、仇はきっと討つからね…!向こうで見守ってて…! さて、くよくよしてられないよね!どうなる二十四話! それはなんて事のないどこにでもある出来事。 道を歩いていたら、たまたま落とし物をした。彼がそれに気づかず歩いて去ろうとした時。 「あの」 後ろから女性の声で呼び止められる。呼ばれた彼は振り返る。 その瞬間──周りの音が消えたように感じた。そこにいた女性は少し、灰色の前髪に美しく長い黒髪を後ろで一つにまとめた綺麗な女性だった。 その女性は彼が落としたものを拾い上げ、彼に渡す。 「落としましたよ。」 女性はそう言って彼に落とし物を返す。 「あ、ありがとう……。」 「どういたしまして。」 彼が感謝の返事伝えると女性は少し笑ってその場を立ち去る。彼女の笑顔を見た時……不覚にも彼は自分が恋に落ちる音を聞いた。 日が差し込む病室の真っ白なシーツが引かれたベッドの上で龍賢は目を覚ました。 「ここは……」 「気がついたかい?」 目を覚ました龍賢が身体を起こすと、そこには林檎を綺麗に剥く月乃助の姿があった。 「結衣さん……」 「月乃助でいいよ。」 「……月乃助さん。その、龍斗は」 「彼なら生きてるよ。まだ目を覚さないけどね。安心したまえ。命に別状はないそうだ。」 月乃助がそう言うと、龍賢は安心したように目を細める。 「そうか……良かった。」 「ま、そう言うわけだから怪我人は寝ていたまえ。君とて彼ほどじゃないが怪我人なんだからね。」 「面目ない。」 そう言って龍賢が再び横になると、コンコンと病室の扉がノックされる。 「どうぞ。」 「失礼します。」 月乃助がそう言うと、龍香が扉を開けて病室に入ってくる。 「龍香。」 「お兄ちゃん大丈夫?」 「見ての通り、俺は大丈夫だ龍香。心配するな。」 そう言ってあちこちに包帯を巻いた龍賢が腕を広げておどけて見せると、月乃助がため息をついて。 「どこに骨が14本も折れてる健康体がいるんだい。あとのことは私達に任せて寝とけばいいんだ。」 そう言われて龍賢が困ったように笑っていると、龍香がおずおずと言った様子で月乃助に話しかけてくる。 「そ、その。月乃助さんにちょっと相談したいことがあって。」 「ん?この天才に相談?」 「うん……あの、私を強くして欲しくて。」 「強く?」 龍香の相談に月乃助が聞き返すと。 「うん…今まで戦ってて思ったけど、今のままじゃこれから先戦えるか分からなくて。それで雪花ちゃん達みたいな装備って作って貰えないかなって。」 「成る程。外付けで強化したいから私に相談、か。」 「ダメ……ですかね。」 龍香が少し不安そうに尋ねると、月乃助はケロッとした顔で答える。 「いや全然。寧ろ君の強化プランはデータを見せて貰った時からいくつか考えていた。」 「え。」 「前に出して貰えなくて暇だったからな。後は君の詳細なデータを得るだけ……なんだが。」 月乃助はそこまで言うとふむ、と指を顎に当てしばらく思案した後。 「うん、じゃあ採寸するからここで服を脱ぎたまえ。」 「ひぇ?」 月乃助の突飛な発言に龍香は顔を赤くし、龍賢はむせる。 当然納得出来ない龍賢が食ってかかる。 「つ、月乃助さん!いくらなんでもここでそのような事を行うのは」 「ジョークだよ。流石にこんな計測器具もない所でやる訳ないだろう。」 「タチが悪い……。」 《俺が言えた義理じゃねぇがコイツもいい性格してやがるな。》 トゥバンの言葉に龍賢は珍しく同意していると月乃助がクスクスと笑いながら言う。 「君、憑き物が落ちたら随分と面白味のある男になったな。」 《そりゃあ大切な弟君を取り戻せたんだから、なぁ?》 トゥバンが龍賢にそう言うと、龍賢は一瞬キョトンとした顔をした後すぐに微笑む。 「……そうだな。今となってはアイツと龍香が俺の家族だ。……けど、両親がいない今、龍姫姉がいてくれたらどれほど心強かったか……。」 「龍姫?」 龍香が尋ねると、龍賢は一瞬驚いた顔をするがすぐに思い直したように言う。 「そうか。龍香は知らなかったな。龍斗には姉がいてな。その姉の名前が龍姫だ。」 「龍斗兄さんにお姉ちゃんがいたんだ。」 「あぁ。両足が不自由で苦労していたが……それを感じさせない強さと優しさを持った素晴らしい人だ。……12年前の事故で叔母と亡くなってしまったが。」 「そう……なんだ。」 《………》 その場の空気が少し重たくなるが、月乃助がそれをぶち破るようにパン!と手を叩く。 「はい!重たい話はそこまでにして、私のプランに付き合って貰うぞ龍香!」 「へ?」 「まずは詳細なデータ集めだ!天才は細部にまで拘るからな!今日はずっと私に付き合うと思ってくれたまえ。」 「は、はい!」 「うむ。良き返事だ。では、妹さんをお借りするよ。」 「お兄ちゃんしっかり休んでてね。」 「あぁ。あまり無茶はするなよ。」 そう言うと二人は病室を去ってしまう。去った後一人になった龍賢はボスっと頭を枕に沈めて窓から広がる青空を見て、目を閉じた。 「ムゥ〜ん、ムゥ〜ん、ムゥ〜〜〜ん」 「どうしたのベデルギウス。そんなに唸って。」 室内を唸りながら、所狭しとドタドタ歩き回る3、4メートルはあろうかという巨人ベデルギウスにソファに寝っ転がりながらプロキオンが尋ねる。 すると、ベデルギウスは歩き回りながら。 「いえ、少し悩み事がございまして……ただ、それはあまり他の者に相談しにくい事と申しますか……」 「えーっ?なら私誰にも言わないからさ。私に相談してよ。」 プロキオンが起き上がってベデルギウスにそう言うと、彼は立ち止まって後頭部をかきながら少し照れくさそうにプロキオンに言う。 「そ、その。シードゥスとして恥ずべき事だとは思うのですが……人間に恋をしまして。」 「え、また?」 ベデルギウスの告白にプロキオンはそう返した。 高校の教室でクラスメイト達がワイワイと話す中で、男子制服姿の黒鳥もそれに混じって話をしていた。 (正直男子の制服なんてもう着なくてもいいんだけど。) そう、父の影響で男性として通ってはいるが父がいない今、別にやらなくてもよいのだが今更女でしたと言って無闇に混乱を招くのも如何なものか、と思った黒鳥は男子として未だに学校に通っている。それに、以前は男として振る舞うことに嫌悪感があったが、色々と吹っ切れた今はあまり気にならなくなっていたのだ。なので今日も男子達と昨日の番組何を見たか、ネットでどうの、そんな下らない話をしながら黒鳥はそんなことを思っていた。 すると、一人の男子が黒鳥に話しかけてくる。 「黒鳥ってさぁ。彼女いないの?」 「いないよ。残念だけど。」 「マジ?お前のことだから一人や二人いるかと思ったんだけど。」 「いや二人いたらマズイでしょ。」 なんてやり取りを友人としている時だった。ピロン♪と携帯に着信が入る。 「ん?誰からだ?」 黒鳥が携帯を開くとそこには赤羽からメッセージが届いており、見れば。 《放課後、公園。》 と短く書いてあった。 (?珍しいな。) 「誰から?」 「んー、友達から。」 なんてやり取りをしているとチャイムが鳴り、適当に授業を受け、放課後になると黒鳥は公園へと脚を運ぶ。 公園につくと、そこには赤羽がいて、三、四人程赤羽のクラスメイトとおぼしき少女がいた。黒鳥が近づくと何故か少女達は黒鳥を見てヒソヒソと話し込み始める。 「赤羽。言われてた通り来たが……」 少し不思議に思いながらも黒鳥が赤羽に声をかけると赤羽は無言でツカツカと歩いてくると、ギュッと黒鳥の右腕に腕を回してクラスメイト達に言う。 「コイツが、私の彼氏。ね、“飛鳥”。」 「は。」 赤羽の突拍子もない発言に黒鳥が困惑すると同時に、それを聞いたクラスメイト達が黄色い悲鳴をあげる。 「嵩原さんホントにカレシいたんだー!」 「びっくり!正直嘘だと思ってた!」 「お二人はいつから付き合ってるんですか?」 「お、おう……」 クラスメイト達を適当にあしらいながら黒鳥は焦って小声で赤羽に尋ねる。 (ちょ、ちょっと!これはどういうこと?) (……揶揄われてつい。) 珍しくちょっと申し訳なさそうにする赤羽が言うには今日の昼頃にクラスメイト達と彼氏彼女の話をしていたそうだ。 いる、いないでキャイキャイしているとあまり喋らない赤羽に白羽の矢が飛んできたのだ。 「嵩原さんって彼氏いるの?」 赤羽はその下らない質問にいる訳ないでしょ、と答えようとした。だが赤羽答えるより先に別のクラスメイトが。 「えっー、でも赤羽さん寡黙だし彼氏いなさそう〜」 この言葉にカチンと来た負けず嫌いの赤羽はつい咄嗟に。 「いるわよ。彼氏ぐらい。」 嘘をついた。勿論彼氏を見せてみろという話になり、パッと彼氏として誤魔化せそうなのが黒鳥だったと言う訳だ。 (……赤羽って結構後先考えないタイプだよな。) (……悪かったわよ。) 流石にこれは申し訳ないと思っているらしく珍しくシュンとしょげる赤羽。 黒鳥は少しため息をつくと。 「えぇ。赤羽がお世話になってます。赤羽の彼氏の黒鳥です。」 笑顔でそう答えた。より一層黄色い悲鳴が上がり、赤羽は驚いたように黒鳥を見る。そんな赤羽に黒鳥は人差し指を立ててジェスチャーをする。 (貸しイチだな。) (……ありがと。) 少女達の質問責めに黒鳥が対処しようとしたその時。 「ちょぉーと待ったー!!」 突然の一声に全員が固まる。声がした方を見ればそこには赤黒い髪の少女と二メートルはあろうかという筋肉質な男性がいた。しかも何故かスーツで。 「な、何ですかって貴方達ってシオンちゃん?」 突然の乱入者に困惑する黒鳥だが、その中に見知った顔のシオンを見つけた黒鳥が話しかけるとシオンは手を振って。 「あ、確か龍香のお友達の。久しぶり。」 「え、うん。久しぶり。……って、いやどうしたの突然。」 「知り合い?」 「あぁ。前話した雪花と龍香と一緒にケーキ奢って貰ったおじさんの孫娘さん。」 「あー。」 「ほらほら。当たって砕けろ。」 「は、はい。あ、あの俺、ベデル•ギニアスって言います!」 なんてやり取りをしていると、シオンに急かされるようにカチコチと機械のような動きで黒栗色の髪を刈り上げた角刈りにし、彫りの深いラテン系な顔つきの屈強そうな大男、ベデルが前に出る。 そしてパッと片手を前に突き出す。……黒鳥に。 「貴方を一目見た時から好きです!俺と付き合って下さい!」 「ええええええええ!?」 全員が驚愕の声を上げる。突然の告白。そりゃ驚くなと言う方が無理だろうが。 しかし何より驚いているのは告白された当の本人の黒鳥だ。 「え、わ、わた……私!?一目って、私どこかで会いましたか!?」 「あ、あの。一昨日落とし物を拾って頂きまして」 「あ、あーあの時の!」 思い出した黒鳥が納得している中、ヒソヒソとクラスメイト達が話し始める。 (えっ……男同士、だよね?) (でも黒鳥さん結構女顔だし見栄えは良いよね。) (なんかちょっとワクワクしてきた。) 好き放題言うクラスメイト達。赤羽が慌てて彼らに詰め寄る。 「でも、男同士だけど、いいのアンタは!」 「愛に性別は関係ない!大切なのは気持ちだろう!」 「それは、そうだけど……って何顔紅くしてんのよ!」 大男の真っ直ぐな想いをぶつけられた黒鳥は困惑はしているものの悪い気はしないようで。 「い、いや。こんなストレートな告白受けたの初めてで…ちょっとドキドキしちゃって。」 「ドキドキしてるんじゃないわよ!」 なんてやり取りをしていると、返事が中々ない事に大男はかなり悩んでいるようでヒソヒソとシオンに耳打ちをする。 (中々返事が貰えません……これは脈なしでしょうか。) (いや、今彼女は悩んでいるのよ。あともう一押し、プレゼントを渡せばいける!) (成る程!流石プロキオン様!) そう決断すると大男はバッ!と赤い薔薇の花が大量に包まれた花束を取り出す。 「その、本当はこんなもんじゃ足りないくらいなんですけど!これが俺の気持ちです!」 大男の熱烈なアピールを受けた黒鳥はとうとうちょっと目を逸らして。 「い、いきなり彼氏彼女は無理だけど……その。お、お友達から始めましょう。」 「い、良いんですか!?やった!やったぞー!」 「やったなー!」 黒鳥が了承したことで手を上げて喜びをあらわにする二人。突然の出来事に目を丸くする赤羽。そしてポンっと肩を叩かれる。振り返るとそこには何故か生暖かい目をしている同級生三人が。 「や、やめなさい。その目をやめて!何かまるで私がフラれたみたいで納得いかない!」 新たなカップル誕生の横で赤羽の叫びが木霊するのであった。 「〜〜♪」 「あら、なんだか嬉しそうね飛鳥。」 基地内食堂で山形がご機嫌で夕食を取る黒鳥に話しかける。山形に話しかけられた黒鳥は少し照れくさそうに。 「そ、そんなに嬉しそうですか?」 「ご機嫌に鼻歌まで歌っていりゃ分かるわよ。」 黒鳥に同じく食事をしていた雪花がそう返すと、黒鳥は恥ずかしそうに頬を染めて口を紡ぐ。 「で、何があったの?彼氏が出来たとか?」 「ハハ、そんなわけないじゃ」 「その、告白されて。明日デートに行くことになったんです。」 「え」 嬉しそうに答える黒鳥。固まる雪花。山形はおぉ、と感心したように話しかける。 「やるじゃない飛鳥。明日のデート、楽しんできなさい。」 「はい。」 嬉しそうに答える黒鳥を横目に雪花は固まったままコトンとスプーンを落としたのだった。 「あー、クソ。最近ケチがつきっぱなしね。」 とある一室で頬杖をついてアンタレスが明後日の方を向きながらぼやく。 「むぅ……我ながら不甲斐なさの極み……これは腹を切ってプロウフ様に詫びるべきでは…」 「わざわざ貴重な戦力をドブに捨てないでよ。そりゃアルレシャを失ったのは超痛手だけど。」 意気消沈といったレグルスにアンタレスがツッコミを入れる。ルクバトは黙って紅茶を啜っている。 先日の失態──ツォディアの一人、アルレシャを失ったのは大なり小なりこの場にいる幹部達に暗いものを落としていた。 「騒がしかったこの部屋も随分と静かになったな。」 ポツリ、とルクバトが漏らす。その通りで12人いたツォディアも今はたったの3人となってしまっていた。 「………そーね。」 アンタレスがそうボヤくと、ふと。アルレシャの言っていたことが頭に思い浮かぶ。 そう、“新月”とシードゥスの戦いをコントロールしている疑惑のある第三者がいるかも、という可能性だ。 「……この場面をコントロールしている第三者、か。」 そう呟くとアンタレスは席を立ち、部屋を出る。 「どこに行くんだ?」 「ちょっと野暮用よ。」 そう言って部屋を出たアンタレスが歩いていると、何故か屈んでいるプロウフを発見する。 「何してるの?」 「アンタレスですか。いえ、その。少し困ったことになりまして。」 珍しく困った様子のプロウフを見て、気になったアンタレスがプロウフの視線の先に目を落とすと、そこには何故か肩を震わせながら号泣しているプロキオンの姿が。 「うぅ〜〜ぐずっ、ひぐぅ〜〜!!」 「……何があったの?」 「いえ、その。私の不注意ですが、カストルとアルレシャが亡くなったことを聞かれてしまいまして。」 申し訳なさそうにそう言うプロウフを見て、アンタレスは呆れたように頭を抱える。 「はー……アンタ、もしかしてあの二人が死んだから泣いてんの?」 アンタレスが尋ねるとプロキオンは余程泣いたのか涙でぐずぐずになった顔で叫ぶ。 「だっでぇ!ぶだりどもながまだっだんだよ!?ながまがじんだらがなじいのはあたりまえでしょ!?」 プロキオンは泣きながら怒りを露わにする。 「許さない……カノープス!魔龍少女とかいうの!見つけたら私が倒してやる…!」 プロキオンの言葉にアンタレスは驚く。 シードゥスは基本同種に対して非常に無関心な種族だ。比較的横に関心がある上位種ツォディアでも少し悲しいとは思いつつも取り乱す程他人を思いやることはない。 しかしプロキオンは下位種でありながらカストルとアンタレスの死を悼み、悲しみ、怒っているのだ。 「プロキオン、アンタ。」 思わずアンタレスが声をかけようとした時、プロウフが先にプロキオンに言う。 「プロキオン。部屋に戻っていなさい。落ち着いたら、彼らのためにしてやれることを考えましょう。」 「……うん。」 プロウフにそう言われて、プロキオンは肩を落としながらその場を立ち去る。そんな彼女を見送っているとプロウフがアンタレスに言う。 「素晴らしいですね。彼女は。」 「は。」 「彼女は我らのシードゥスとは別の進化を見せてくれるかもしれませんよ。」 「………そうね。そうかも。」 そう言うとプロウフもその場を立ち去る。しかしアンタレスは見逃さなかった。 プロウフの目が他人を観察するかのように妖しく光っていたことに。 駅のホームでベデルが待っていると、白いカーディガンに藍色のワンピースといったカジュアルな服に髪を下ろしたの黒鳥が彼に声をかける。 「お待ちしました?」 「いえ!全然待っていません!…やはり、女性の方でしたんですね。」 「はい。あの時は色々ありまして……」 少し照れくさそうにする黒鳥の手を取り、ベデルは言う。 「では、いきましょうか。」 「はい。」 そして二人は談笑しながら街道を歩いていく。そして、そんな二人を後からつける三人の人影が。 「……行ったわね。」 「この時間にあの方向に行くってことはきっと何処かでランチにするつもりよ。」 何故かサングラスをかけた赤羽と雪花が二人を監視しながら言う。そしてその後ろには二人を引いたように見つめる龍香の姿が。 「ねぇ、私こういうのよくないと思うんだけど。」 《確かにそうだな。人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られてなんとやら、だ。》 龍香とカノープスが苦言を呈するが、二人は逆に龍香に詰め寄る。 「バカねアンタ!あんたはあの訳の分からない告白を見てないからそう言えるのよ!」 「まぁ告白は私も見てないから知らないけど、一目惚れなんて今どき中々ありえなくない?」 「それは……そうだけど。」 赤羽と雪花の言葉に龍香も渋々頷く。まぁ確かに黒鳥の交際相手が気にならないかと聞かれれば嘘になるが…。 「アイツはただでさえ恋愛面は少女漫画なんだから私達が見てあげないといけないのよ。」 「そーそー。これも黒鳥を思いやってのことなの。」 《いや、好き勝手言ってるがお前ら誰かと恋愛したことあるのか?》 「「………」」 カノープスの一言に二人が黙る。そした二人はビシッと龍香にチョップを決める。 「あいた!?何で私!?」 「あ、目標が動いたわよ。」 「着けるわよ。」 「ねぇちょっと聞いてる!?」 そんな龍香をさておいて、二人が先に尾行し始め、龍香も渋々ついていこうとした時だった。 「龍香?そこで何をしているの?」 「ひゃう!?」 突然後ろから声をかけられて、ビックリした龍香が振り返るとそこには赤黒髪の少女、シオンの姿が。 「し、シオンちゃん?急に声をかけられたからビックリしたよ。」 「いや、植木に隠れてコソコソしてたから何してるのか気になって。」 「うっ、いやまぁそれはその深い訳が…」 龍香がどう言い訳しようか悩んでいると、ふとシオンの顔を見て気づく。 目の周りが泣き腫らしたように真っ赤になっているのだ。 「シオンちゃんどうしたの?その、泣いてたの?」 気になった龍香が尋ねるとシオンは少し口籠る。だが、龍香を見て喋っても良いと思ったのか口を開く。 「えっ、あぁその、実は…」 「さぁて、今度はどう仕掛けるか…」 河原の土手で寝っ転がりながら薄紫色の髪の少女、白龍香が龍香にどう仕掛けるか思案していた。 (私が怒りそうなこと……) 白龍香がそんなことを考えながらふと、目を閉じると。 「あれ、龍香?」 「お前こんなとこで寝たら風邪引くぞ?」 声をかけられて、白龍香が目を開くとそこには白龍香を覗き込むかおりと藤正の姿があった。 「かおりと…藤正…くん。」 「そーよ。ねぼすけさんね。」 かおりが笑いながら手を差し出してくる。白龍香はふと、ある考えが浮かぶ。 (ここでコイツらを殺してその死体でも見せつければ…いや、コイツらを連れて目の前でやった方が…) きっと私は怒るだろう。いや、もしかすると怒りすら超えて私を殺そうとするかもしれない。 (いいじゃない。そうと決まれば) 白龍香がニヤリと笑ってかおりの手を取って立ち上がる。するとジッと龍香を見ていた藤正が。 「龍香お前なんか目が赤いけどなんかあったのか?」 「えっ」 藤正の何気ない問いに一瞬白龍香は正体がバレたか、勘繰る。こうなっては連絡が行く前に口を封じるか、と思い変身しようとする。しかし藤正の覗き込む目から白龍香はどうしても目が反らせない。 (……!?) しかも胸がドキドキと高鳴り始め、頬が紅くなる。身体が指一本動かない。 (コイツ、私に何を…!?) 白龍香が困惑したまま動かせないままでいると、かおりがははーんと何かに勘づいたように龍香に言う。 「さては龍香……イメチェンね?」 「え?」 「あー!成る程カラコンか!」 かおりの言葉に藤正が相槌を打つ。白龍香がポカンとしているとかおりは白龍香の肩を叩く。 「どんな龍香でも私は構わないけどさ。カラコンしたならしたって言ってよー。ビックリしちゃったじゃん。」 「お、俺もどんなお前でも、その……す、す……良いと思うぞ。」 「逃げたわね。」 「うるさいよ!」 二人がぎゃーぎゃーやってるのをポカンとした表情で見ていた白龍香だったが、ふと身体が動くことに気がつく。 (身体が動く!今なら) 白龍香が二人に攻撃を加えようと手を伸ばす。 「え?」 「り、龍香?」 「………は?」 白龍香はギュッと二人を抱きしめていた。 二人は突然のことに驚いたように声をあげ、白龍香も状況が飲み込めず間の抜けた声を出す。 近づいたことで感じる二人の鼓動と吐息を聞くとさらに頬が紅くなり、胸の高鳴りを抑えきれなくなった白龍香は二人から離れると誤魔化すように笑いながら。 「は、ハハハ。じ、ジョークよ。ジョークアハハッ」 そう言ってその場を急いで後にする。 そんな白龍香をかおりは見つめながら。 「照れるならやんなきゃ良いのに。ねぇ藤正…」 「……これ、夢?俺今龍香に……なぁ桃井!これってゆぶげらっ!?」 舞い上がる藤正のお腹に一発拳を入れたかおりは倒れる彼に吐き捨てるように言う。 「良かったわね。現実よ。」 「ベデルさんは外国の方なんですか?」 「えぇ。と言っても両親がそうであっただけで、私は日本育ちですが。」 「そうなんですね。」 「よく日本語上手ですね、と言われますが、逆に母国の言葉が全く喋れなくてよくガッカリされます。」 「ふふふ」 楽しそうにカフェでお茶をしながら笑う二人を黒鳥の後ろの席で聞き耳を立てながら雪花と赤羽は監視を続けていた。 「随分と楽しそうに話してるわね。」 「今のところ怪しい素振りはなし、か。」 黒鳥が楽しそうに笑う姿を見て、オレンジジュースを啜りながらふと雪花はボヤくように。 「……アイツ今幸せなのかな。」 「は?」 雪花の言葉に赤羽が何言ってるんだ、と言った顔をする。 「いや、私達今戦ってるけどそれが終わったら…あんな風に誰かと笑って、恋をして、子供を作るのかなぁってふと思ってさ。」 「知らないわよ。もしかしたら明日には私達死ぬかもしれないんだから。」 「まぁ、そうだけど。」 赤羽は複雑そうな顔をする雪花を見て、ふぅと溜息をつくと。 「……気になるなら生きなさい。生きて、確かめてみればいい。戦いが終わった後の自分を。」 「…それもそうね。」 赤羽の言葉に雪花は笑うとサングラスを再び掛け直して立ち上がる。 「目標が移動するわ。行くわよ。」 「分かったわ。それにしてもこんなに移動するならパン位持って来れば良かったかしら。」 「私は持ってるわよ。監視の定番アンパンと牛乳。」 「…何か微妙に違くない?」 「そう?」 二人はそんなことを言い合いながら黒鳥達の後をつけた。 「大丈夫?」 「うん。」 取り敢えず公園のベンチに二人は座り込む。龍香が何があったのかを尋ねると、シオンはポツポツと語り始めた。 「あの、そのね……つい最近だけど仲間が、死んだんだ。」 「えっ」 思ったよりも重い衝撃的な告白。シオンは顔を伏せつつも目だけ見上げながら龍香に言う。 「ちょっと乱暴だけど、いい奴で。意地悪だけど悪い奴でもなかったの…」 ションボリするシオンに何と声をかけるべきか、龍香が図りかねていると。 「…その、龍香も困るよな。こんな話をされちゃ。」 落ち込むシオンに龍香はふと二年前の自分を彼女に重ねる。父を。母を。兄を失い、失意のどん底に沈み、常に不安と寂しさに苛まれた日々。 大切なものがいなくなることは何よりも辛い。その苦しみが龍香には痛い程分かった。 「…龍香?」 気づけば、龍香はシオンをギュッと抱きしめていた。 「…シオンちゃん。気休めかもだけど今は私がいるから。」 「……うん。」 そう言うとシオンは龍香をギュッと抱きしめ返す。互いの鼓動と吐息が耳元で反響する。 抱きしめあってどれ程の時間が経過したのか。シオンが囁く。 「……龍香は、いなくならないよな。」 「うん。約束する。私は、シオンちゃんの前からいなくならないよ。」 龍香はシオンの目を見つめ返してそう言う。真っ直ぐ見つめ返されたシオンは微笑む。 「ありがと、龍香。元気出た。」 「良かった。」 そして見つめ合ったままシオンは龍香にキスをする。少しビックリするが、今までのことから慣れたものだ。 「やっぱり、龍香と会えたのは運命かもしれないな!」 シオンはそう言って立ち上がると、龍香に手を振って別れる。 そんなシオンを見送っているとカノープスが声をかけてくる。 《……俺は、良いと思うぞ。お前が誰を好きになっても。誰が何と言っても俺はお前の味方だからな。》 「いやだから違うんだって!シオンちゃんとはそんなんじゃないから!」 龍香はこの後30分程カノープスに弁明し続けるのであった。 「……日が、落ちてきましたね。」 「えぇ。名残り惜しいですが、そろそろお別れですね。」 夕焼けと共に太陽が水平線に沈み込み始め、辺りが暗くなっていく中、公園を黒鳥とベデルが歩く。 今日あった出来事を語りあい、取り止めのないことで笑う。だが、楽しい時間というのは終わるのは早く、気づけばもう日が暮れていた。 「今日は楽しかったです。」 「えぇ。ボクも楽しかったです。多分今まで貴方と一緒にいる時が一番楽しかった。だからこそ、名残惜しいんです。」 「そう言って頂けると嬉しいです。」 「えぇ。ホント。残念ですが、それと同時に嬉しくもあります。」 「?」 ベデルの言葉に黒鳥が小首を傾げると、ベデルは彼女にニヤリと笑い掛ける。 「過去最高のコレクションが出来そうですから!」 次の瞬間ベデルの巨大な身体がさらに膨れ上がり、そこには三、四メートルはあろうかという筋肉質の化け物がそこにいた。 「え」 「さようなら。君のことはずっと忘れないだろう。」 突然の出来事に判断が追いつかず、唖然とする黒鳥を吹き飛ばさんと薙ぐように怪物ベデルギウスが剛腕を振るう。 哀れ、黒鳥の華奢な身体が吹き飛ばされるかに見えた。 だが、次の瞬間横から飛んできた銃弾と針がベデルギウスに炸裂し、後退させる。 「ぐ?何者だ!」 「怪しい奴だとは思ってたけど、まさかシードゥスだったとはね!」 「黒鳥、大丈夫?」 横から変身した赤羽と雪花がベデルギウスを牽制しながら現れる。 「あ、貴方達……もしかして着けてたの?」 「ぎくっ」 「そ、そんなことはいいから今は戦うわよ!」 「……もう!」 黒鳥は鞄からマスクを取り出すと、それを装着し黒翼をはためかせる。 一方のベデルギウスは攻撃された腕を少し痛そうに振るいながら。 「まさか“新月”の女だったなんて。」 「貴方…私を騙していたの?」 黒鳥が問いを投げかける。だがその言葉をベデルギウスは真っ向から否定する。 「いや、君に一目惚れしたのはホントさ。それに今までお付き合いした女性の中で一番楽しかったのもホント。」 「なら、なんで」 切実な黒鳥の問いにベデルギウスは答えた。 「それは、君が健康的な身体をしていたからだ。」 「……は?」 衝撃的な回答に全員呆気に取られる。だが、お構いなしにベデルギウスは喋り始める。 「豊満な身体、健康的な肢体!かなりの運動をしていると見た!そう言った若く美しい女性の魚拓ならぬ人拓を集めるのがボクの趣味でね……君は今までのコレクションの中で最高の物になるとボクは確信している!」 そう言うとベデルギウスはどこからともなく巨大な半紙と墨汁が入った容器を取り出す。 「という訳で是非!君の人拓を取らせてほしい!」 あまりにもあんまりな要求に雪花と赤羽がドン引きする。 「さ、最低……」 「女の敵…」 衝撃的な告白を聞いた黒鳥はしばらく黙っていたが次の瞬間、爬虫類のような尻尾と蜘蛛の頭を模した手甲を生やし、怪物形態ミスキュリオへと変貌する。 「……初めてあんなに熱烈な告白をされたのに、一生懸命着ていく服とか、悩んだのに…!話をして、一緒にいたいな、とか思ったのに!」 ビキリ、とこめかみに青筋が浮かび、マスクと一体化し最早地獄の怪物もかくやたる恐ろしい顔つきになった黒鳥を見てさらに二人がギョッとする。 「私の恋心を弄んだ罪、償って貰うわ!行くわよ藍!赤羽!」 「「は、はい。」」 そう叫ぶと黒鳥は飛翔してベデルギウスに襲いかかる。黒鳥を見て二人はヒソヒソと。 (今まで一番やる気出てない?) (お父さんと戦った時もそこまでじゃなかったと思うんだけど…) なんて話しながら、彼女に続くのであった。 日が沈む中、シオンは鼻歌混じりに歩いていた。 (龍香と会えて良かった。プロウフが世界を壊しても、私は龍香と一緒。楽しみだな。) 余程上機嫌なのか、シオンはスキップまでし始める。夢心地で彼女が帰路につこうとした瞬間。 目の前を疾風が駆け抜ける。常人なら視認することすら困難な速度。 しかし、シードゥスたるシオンにはバッチリと見えてしまった。恐竜の頭骨を模した鎧を身につけて疾走する薄紫色髪の少女の姿を。 その姿をを見た瞬間、シオンの中にゾワゾワと黒い感情が噴き出す。 「魔龍少女…!」 シオンはその黒い衝動に突き動かされるようにその後を追った。 「はあああああああ!!」 黒鳥の体当たりがベデルギウスの体勢を崩す。そしてそれを見た雪花と赤羽がその隙を逃すまいと銃撃と針で追撃する。 「ぐおおおお」 さらに体勢を崩すベデルギウスに黒鳥は両腕から糸を射出し、巻き付ける。そして糸を通して電流を流し込む。 「おおおおお!?」 怯んだベデルギウスに黒鳥は上空から尻尾を叩きつけてベデルギウスを倒す。 「まだまだ!私の怒りはこんなもんじゃない!」 頭を振って気づけするベデルギウスに黒鳥が叫ぶ。 「くう、流石は私が見込んだ女性だ…!」 ベデルギウスはそう言って立ち上がるとどこからともなく巨大な棍棒を取り出す。 「どうしても君が欲しくなった!」 「勝手なことを言わないで!」 黒鳥が翼を広げて電流を纏った羽根を発射する。それをベデルギウスは棍棒を振って弾いて防ぐ。 「今!」 一瞬の隙をついて赤羽が刀を振るう。しかし振られた刃はベデルギウスの頑丈な皮膚にカァンと音を立てて弾かれる。 「硬い!」 「なら!」 ならばと雪花が銃を構えるが、それを見たオリオンは棍棒をフルスイングすることで地面を抉り飛ばし、土塊を雪花に向けて放つ。 「いっ!?」 豪速で迫る土塊から腕を交差して身を守るが、勢いは凄まじく、耐えきれなかった雪花が地面を転がる。 「藍!」 黒鳥が雪花を心配したその隙を狙い、ベデルギウスは縄を黒鳥に向かって投げつける。 「しまっ」 「ふぅん!」 ベデルギウスが投げつけたその縄はまるで生き物のように自在に動き、黒鳥を捕縛する。そして黒鳥がもがくより先にベデルギウスが縄を引っ張って空中から彼女を引き摺り下ろす。 「うあっ!」 「ふふ。せっかくの君を傷つける訳にはいかないからね。」 ベデルギウスがそう笑って倒れた黒鳥に手を伸ばしたその時。 「レイジング……レイドォォォォ!」 横から脚の鋭い爪を回転させながら水色の形態“ヴェロキカラー”の龍香がベデルギウスを蹴り飛ばす。 「ぬぅおっ!?」 蹴り飛ばされたベデルギウスを横目に、龍香は脚の爪で黒鳥の拘束を切り裂く。 「ありがとう龍香ちゃん。助かった。」 《おいおいどうなってんだこりゃ?》 「黒鳥さん、大丈夫ですか!?」 「色々あってね……。」 黒鳥は縄を外しながら答えながら立ち上がる。 「今はアイツを倒す。一気に決めましょう!」 「はい!」 黒鳥が構えると同時に龍香もカノープスに触れて、黄緑色の形態“アンキロカラー”に変身すると戦鎚“アンキロハンマー”を構える。 「むう、また新手か。」 ベデルギウスが棍棒を構える。そして二人は地面を蹴り、跳躍するとそれぞれ回転しながら黒鳥は電気を纏い、龍香は戦鎚を振り回してベデルギウスに向かっていく。 「“トロンバタリア•フルミーネ”!」 「“クラッシュ•クラスター”!」 「たァーッ!」 真っ直ぐ向かってくる二人にベデルギウスは棍棒を振るう。振るわれた棍棒と二人の必殺技がぶつかり合う。 2対1であるにも関わらず、ベデルギウスの棍棒がググッと二人を押し返していく。 「くっ!二人で押しているのに!」 「つ、強い…!」 「はははァッ!力押しならボクは負ける気はない」 ベデルギウスがそこまで言いかけた瞬間、その脇腹をエネルギーの奔流が抉る。 「なっ、」 信じられない、と言った顔のベデルギウスが飛んできた方を見ると、そこには銃口から電子をパチパチと鳴らす荷粒子砲“へオース”を構える雪花とそれを支える赤羽がいた。 「悪いわね。力押しだけじゃないのよ!」 ベデルギウスの力が弱まったその隙を逃さず、黒鳥と龍香が均衡を打ち破り、二人の一撃がベデルギウスを貫いた。 「ご、あっ……!?」 ベデルギウスは撃ち抜かれ、致命傷となった傷を見てフッと笑うと黒鳥の方を見て。 「君は……やっぱり……最高…」 「……最後まで、勝手な人。」 黒鳥がそう漏らすとベデルギウスは爆散する。爆炎の熱を背中に受けながら二人は着地する。 「やりましたね。黒鳥さん!」 「うん……。そうね。」 「?」 「……しばらく、この恋を思い出して泣いちゃうかも。」 どこか元気なさげな黒鳥を龍香が疑問に思い、尋ねようとしたその瞬間。 爆煙を切り裂き、赤紫色の犬のような風貌の怪物が龍香に襲いかかる。 「えっ」 「カストル、アルレシャの仇、見つけたぞ!」 怪物は両手に持つ逆L字の特殊な刃を持つ小刀が龍香に襲いかかる。 龍香は慌てて“アンキロハンマー”で防御するが、それを見越していたように受け止めた柄にその刃を引っ掛けて固定すると龍香にドロップキックをお見舞いし、“アンキロハンマー”を取り上げると同時に龍香を吹き飛ばす。 「きゃっ!?」 「コイツ!」 黒鳥が翼を刃のように振るうが怪物は身を低くして回避すると刃を振るう。 「ッ」 黒鳥はギリギリ身を捻って回避する。しかし続いて繰り出された膝蹴りが黒鳥を蹴り飛ばす。 「くあっ」 思わず仰反る黒鳥を足蹴にして怪物はあくまで龍香が狙いのようで倒れる龍香へと向かっていく。 《こっちが狙いかよ!?》 「くっ」 「させるかっ」 素早い動きをする彼女に対してフォームチェンジで対応しようとした瞬間、怪物は刃を投げつける。投げつけられた刃は龍香の足元に炸裂すると爆発し、龍香を吹き飛ばす。 「きゃあああ!」 不意の一撃に吹き飛ばされた龍香は変身が解除されて、地面に倒れる。 そして倒れた衝撃で呻く龍香の前に怪物が現れ、刃を振り上げる。 「二人とも仇を今、取るぞ!」 怪物がその刃のを振り下ろさんとし、龍香と怪物の目があった瞬間、怪物の目が大きく見開かれる。 「なっ。オマエは……ッ!?」 「?」 何故か龍香の顔を見た瞬間攻撃の手を止めた怪物を龍香が見つめ返していると。 「ッ!」 いつの間にか怪物の後ろに迫っていた赤羽がその首を刎ね飛ばさんと刀を振るう。 間一髪気づいた怪物はしゃがんで避けると、赤羽に蹴りをお見舞いする。 赤羽はそれを刀で受け止めるが、怪物はそれを足場にして強く蹴って跳躍することで赤羽の体勢を崩すと同時に何処かへと去っていく。 「何だったの…?」 身体を起こしながら突然の襲撃者に龍香は困惑の言葉を口にするのだった。 「はぁっ…はぁ……」 戦線を離脱した赤紫色の怪物の怪物が息を切らせながら、人気のない場所まで来ると、先ほどの出来事に混乱する頭とバクバクと跳ね上がる心臓を落ち着けさせるように深呼吸をしながら、一人の少女の姿に戻る。 そこにいたのは赤黒髪の少女……プロキオンだった。 プロキオンは荒い息を吐きながら先程襲い掛かった仇の正体に驚きを隠せないまま信じられない、と言った表情でその思いを吐き出す。 「龍香……なんで…?」 その悲痛な問いに答える者は、誰もいなかった。 To be continued… 関連作品 セブンスカラー
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