約 1,458,932 件
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/8217.html
世紀の魔術師ベリーマスター 7th(セブンス) P 水文明 (7) クリーチャー:サイバー・コマンド/サイバーロード/ヴァリアント 7000 ■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、カードを7枚まで引く。その後、自分の手札を5枚選び、好きな順序で自分の山札の上に置く。 ■自分の他の、コスト7以下のサイバーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から1枚目を見る。それが、バトルゾーンに出したサイバーよりコストが小さいクリーチャーであれば、バトルゾーンに出してもよい。 ■W・ブレイカー 作者:赤烏 収録 DMWC-10 「大決戦テンプレア・オールスター」50/84 評価 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/sekainosentaku/pages/52.html
名前:セブンディードリーシンス(_) 性別:女 年齢:7歳と八ヶ月(自称 種族:人間 外見年齢:7歳 身長: 120 体重:25 スリーサイズ:つるぺったん 誕生日:? 血液型:? 所属・階級:放浪者 宗教:ない ポリシー:俺様何様セブン様 癖:悪態をつく 利き手:右 知性:そこそこ 趣味・特技:ありえないことをぽんぽんおこす 好きなモノ:楽しい事 嫌いなモノ:痛み 武器・武術など:魔法詠唱補助装置「イカロスの翼」 能力・魔法など:「奇跡」の邪気眼 口調:普段はぼくっこ、いらいらすると893 普段の言語:日本語(奇跡により常に翻訳されているようだ!) トラウマ:地下 健康状態:親方の呪いを代替わりしているためしにそう 概要 「虚無ろ主(ウロボロス)」の魂の入れ物になっていたと思わしき少女。名前などに関する記憶を意図的に操作されて消されている。僕っ子。隣町にて突然暴走、その後天空の城を消滅させてエネルギーを使い果たし、眠りについたはずなのだが、助けられた。 現在ふらふらと放浪をしながら自分のルートとやらを探して旅をしている。その途中で親方の右腕の呪いの痛みを肩代わりしたりマリーに魔法をおしえたり、ほいほいと引き受けている。 最近になって現れた彼女は某最終兵器さんのような装甲とやぐされた性格になっており、なにかあったと思われるがそれが彼女の口から語られることはないだろう。 ついに核を小型にし、動かすことに成功してその戦闘力は一人軍隊といえるまでになったが相変わらずガルーエージェンシーには甘い。 彼女は量産された人間版モルモットの9776番目。 かつてどこかの機関が人工邪気眼の研究のために大量に子供をつくり、実験し、殺していった。七番目の成功体。隣町の地下迷宮の謎の球体は、彼女を生み出した「母体」を安置したもの。現在でも稼動して生きているらしい。 他の子供はみな死んでしまった。カルマを乗っ取った邪気眼使いの幽霊は4、5番目の成功体であったと思われる。子供たちの魂は、いまも隣町の地下迷宮で死んだことも分からずにさまよい続けている。 誰も知らない、誰にも分からない、誰の子でもない、子供たちの墓地は、彼女が入り口を完全に封鎖した。 彼女に彼等を成仏させることはできなかったのだ。 彼女の兄弟を、消すことは。 性格 素直で無邪気でほがらか。邪気の破片もない人畜無害な性格。だったのだが、自分の町で自分の生まれをしったためか、性格が豹変。無頼と退廃を具現化したような性格に。常にへらへらとしていて、死すらあっさりと受け止めてしまうほどに恐怖心が消え去っている。 という感じの幸の薄い少女らしい性格だったのだが、中国に塔が現れた際に現れた彼女は完全に口も悪く、恐ろしく攻撃的で可愛いというよりぶりっこであり、元々の設定などどこ吹く風のような性格に。世間の荒波にもまれぐれたとしてもどうしてこうなった 外見(容姿) 薄く赤に汚れた銀髪と空色の眼をしたようじょ。真っ白なワンピースをきている。前は10歳ぐらいだったのが7歳ぐらいまで若返っている、なぜだ 能力詳細 奇蹟の邪気眼 「圧倒的殲滅力、戦闘力、運、其の他諸々を引き出す」「ディードリーシンス」「現段階にて不明。調査の必要有り」といわれる最強の人工邪気眼。 あらゆる「奇蹟」を引き起こし、我が物として操作する、解釈次第では何でもありな能力。どうやら限界はあるらしいが、本人の体力や精神力次第でどうにでもなるらしい。 最近は能力に頼らないように本人も鍛錬したらしく、不安定だった魔法を効率化しそれを主軸に戦闘するようになったようだ。 魔法のほうは呪いの痛みをこらえこらえなのでイカロスの翼の補助ありでも3つまでしか同時詠唱できないようだ。
https://w.atwiki.jp/anime_wiki/pages/24276.html
劇場版アイドリッシュセブン LIVE 4bit BEYOND THE PERiOD Blu-ray BOX 発売日:12月22日 ■映像特典 ・週替わりアフタートーク(IDOLiSH7・TRIGGER・Re vale・ŹOOĻ) ・ライブスクリーン映像 ・CM、PV ■オレンジ撮り下ろしBOX ■種村有菜撮り下ろしインナージャケット ここを編集 2018年1月放送。プライムビデオが配信開始。続編にアイドリッシュセブン Second BEAT!がある。 http //idolish7.com/aninana/ 監督 別所誠人 シリーズ構成 関根アユミ スーパーバイザー あおきえい キャラクター原案 種村有菜 アニメーションキャラクターデザイン 深川可純 総作画監督 猪股雅美、サトウミチオ ライブパート作画監督 友岡新平 衣装設定 藤井まき、松本昌子、猪股雅美 美術監督・美術設定 高橋麻穂 美術補佐 葛琳 背景管理担当 逸見光 色彩設計 篠原真理子 撮影監督 津田涼介 CGディレクター ヨシダ.ミキ 3Dワークス 井口光隆 デジタルプロデューサー 加藤友宜 ビジュアルエフェクト 津田涼介 特殊効果 川井朝美 事務所・寮モデリング協力 大久保幹夫 2Dデザイン 高橋清太 編集 右山章太 音響監督 濱野高年 音響効果 八十正太 録音調整 大寺文彦 録音助手 石井佑樹 音楽 加藤達也 オープニングアニメーション 神風動画 アニメーション制作 TROYCA 脚本 関根アユミ 冨田頼子 中西やすひろ 綾奈ゆにこ 絵コンテ 別所誠人 林宏樹 渡部周 喜多幡徹 川奈可奈 加藤誠 日下部智津子 池端隆史 演出 別所誠人 川久保圭史 渡部周 井之川慎太郎 川奈可奈 冴島啓 馬川奈央 加藤誠 鳥井聖美 志賀翔子 菱川直樹 作画監督 猪股雅美 サトウミチオ 友岡新平 岡崎洋美 古矢好二 加藤里香 森美幸 丸岡功治 菊地功一 西村幸恵 國井実可子 津熊健徳 齋藤雅和 服部憲知 池田広明 熊田亜輝 久松沙紀 鈴木勇 中村真由美 諸石美雪 山本碧 森下知恵 森前和也 合田浩章 大橋知華 松林志穂美 日下部智津子 牧野竜一 松本昌子 杉本幸子 ハンミンギ 志賀道憲 佐藤弘明 川口太詩 柏木信弘 飯飼一幸 プライムビデオ:アイドリッシュセブン 1. 第1話 shaking your heart 出演:増田俊樹, 白井悠介, 代永翼 再生時間:23 分 初公開日/初回放送日:2018年1月1日 ■関連タイトル アイドリッシュセブン 1 特装限定版 1st LIVE Day.1 最速先行抽選申込券付 アイドリッシュセブン オフィシャルファンブック 4 アイドリッシュセブン 2nd LIVE「REUNION」Blu-ray BOX -Limited Edition- 完全生産限定 アイドリッシュセブン 1st LIVE「Road To Infinity」 Blu-ray BOX -Limited Edition- 【PSVita】アイドリッシュセブン Twelve Fantasia! OPテーマ WiSH VOYAGE EDテーマ Heavenly Visitor ビジュアルシート付 アプリゲーム『アイドリッシュセブン』IDOLiSH7 1stフルアルバム「i7」 完全生産限定豪華盤 アイドリッシュセブン オフィシャルファンブック 1 rakuten_design= slide ;rakuten_affiliateId= 053df7e0.7c451bd1.0c852203.190c5695 ;rakuten_items= ctsmatch ;rakuten_genreId=0;rakuten_size= 468x160 ;rakuten_target= _blank ;rakuten_theme= gray ;rakuten_border= on ;rakuten_auto_mode= on ;rakuten_genre_title= off ;rakuten_recommend= on ; 随時更新! pixivFANBOX アニメ@wiki ご支援お待ちしています! ムック本&画集新刊/個人画集新刊/新作Blu-ray単巻/新作Blu-ray DVD-BOX アニメ原画集全リスト スタッフインタビューwebリンク集 最新登録アイテム Switch ゼルダの伝説 Tears of the Kingdom Switch 世界樹の迷宮Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ HD REMASTER Switch ピクミン 4 大友克洋 Animation AKIRA Layouts Key Frames 2 小説 機動戦士ガンダム 水星の魔女 1 ONE PIECE FILM REDデラックス・リミテッド・エディション 4K ULTRA HD Blu-ray Blu-ray 劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ 完全生産限定版 Blu-ray 映画『ゆるキャン△』 Blu-ray 【コレクターズ版】 Blu-ray ウマ娘 プリティーダービー 4th EVENT SPECIAL DREAMERS!! Blu-ray 天地無用!GXP パラダイス始動編 Blu-ray第1巻 特装版 天地無用!魎皇鬼 第伍期 Blu-ray SET 「GS美神」全話いっき見ブルーレイ Blu-ray ソードアート・オンライン -フルダイブ- メーカー特典:「イベントビジュアル使用A3クリアポスター」付 ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 5th Live! 虹が咲く場所 Blu-ray Memorial BOX 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち Blu-ray BOX 特装限定版 地球へ… Blu-ray Disc BOX 完全生産限定版 神風怪盗ジャンヌ Complete Blu-ray BOX HUNTER×HUNTER ハンター試験編・ゾルディック家編Blu-ray BOX BLEACH Blu-ray Disc BOX 破面篇セレクション1+過去篇 完全生産限定版 MAZINGER THE MOVIE 1973-1976 4Kリマスター版 アニメ・ゲームのロゴデザイン シン・仮面ライダー 音楽集 テレビマガジン特別編集 仮面ライダー 完全版 EPISODE No.1~No.98 MOVIE リスアニ!Vol.50.5 ぼっち・ざ・ろっく!号デラックスエディション ヤマノススメ Next Summit アニメガイド おもいでビヨリ アニメ「魔入りました!入間くん」オフィシャルファンブック 『超時空要塞マクロス』パッケージアート集 CLAMP PREMIUM COLLECTION X 1 トーマの心臓 プレミアムエディション パズル ドラゴンズ 10th Anniversary Art Works はんざわかおり こみっくがーるず画集 ~あばばーさりー!~ あすぱら画集 すいみゃ Art Works trim polka-トリムポルカ- つぐもも裏 超!限界突破イラスト&激!すじ供養漫画集 開田裕治ウルトラマンシリーズ画集 井澤詩織1st写真集 mascotte 鬼頭明里写真集 my pace 内田真礼 1st photobook 「まあやドキ」 進藤あまね1st写真集 翠~Midori~ 声優 宮村優子 対談集 アスカライソジ 三石琴乃 ことのは 亀田祥倫アートワークス 100% 庵野秀明責任編集 仮面ライダー 資料写真集 1971-1973 金子雄司アニメーション背景美術画集 タローマン・クロニクル ラブライブ!サンシャイン!! Find Our 沼津~Aqoursのいる風景~ 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 友の会[復刻版] 梅津泰臣 KISS AND CRY 資料集 安彦良和 マイ・バック・ページズ 『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』編 氷川竜介 日本アニメの革新 歴史の転換点となった変化の構造分析 Blu-ray THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 10th Anniversary Celebration Animation ETERNITY MEMORIES Blu-ray おいら宇宙の探鉱夫 ブルーレイ版 Blu-ray 映画 バクテン!! 完全生産限定版 アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~ Blu-ray BOX 初回生産限定版 はたらく細胞 Blu-ray Disc BOX 完全生産限定版 Blu-ray 長靴をはいた猫 3作品収録 Blu-ray わんぱく王子の大蛇退治 Blu-ray 魔道祖師 完結編 完全生産限定版 魔道祖師Q Blu-ray Disc BOX 完全生産限定盤 にじよん あにめーしょん Blu-ray BOX 【特装限定版】 Blu-ray 鋼の錬金術師 完結編 プレミアム・エディション Blu-ray付き やはりゲームでも俺の青春ラブコメはまちがっている。完 限定版【同梱物】オリジナルアニメ Blu-ray「だから、思春期は終わらずに、青春は続いていく。」
https://w.atwiki.jp/bsorica/pages/461.html
七罪竜 強欲のマーモリティア 7(4)/青/滅龍・異合 1 Lv1 7000 6 Lv2 18000 Lv1・Lv2『お互いのアタックステップ』相手の手札が減ったとき、ボイドからコア1個をこのスピリットに置く。 Lv2【大罪教典(セブンス・テスタメント):強欲】自分か相手のスピリット/アルティメットがアタックしたとき、自分は、相手の手札すべてを見る。その中のカード1枚を破棄できる。この効果で破棄したとき、このスピリットは回復する。 シンボル:青 フレーバーテキスト:強欲を司る七罪竜。飽くなき欲望はやがて世界をも要求する――― 作者:一般通過魔界狂人 概要 月ノ雫のBSラジオ#2採用 評価 選択肢 投票 壊れ (0) 優秀 (0) 普通 (0) 微妙 (0) コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/h_session/pages/375.html
セブン=フォートレス ナイトウィザードの世界ファー・ジ・アースを含む、主8界に生きる冒険者達が、世界滅亡に立ち向かう冒険物語 戦士が、魔法使いが、勇者が、天使が、姫が、ウィザードが、謎生命体が、織り成すファンタジーRPG! 公式ページ:http //www.fear.co.jp/top.htm ◆セブン=エクスタシー=フォートレス GM:司 ◆魁!!S=F学園!!GGM:無名祭祀書~Nameless Cults~ ◆SFM&NW2・火世界と水世界で遊んでみようGM:愚 【コメント投稿】 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/anews/pages/540.html
公式サイト→エウレカセブンAO公式サイト 2012年4月 ブログ #blogsearch2
https://w.atwiki.jp/denkichi/pages/20.html
「トバリ・エレクトロニクスにおける切り札。それが我々、エリミネート・セブンだ。」 【名前】 エリミネート・セブン 【読み方】 - 【登場作品】 最終存在シリーズ 狂気科学を始めよう! レアリティ・ウィッチ 【概要】 トバリ・エレクトロニクスが保有する最強クラスの超能力者やサイボーグなどの七人の総称。
https://w.atwiki.jp/biyouinselect/pages/78.html
店名 セブンスターズヘアデザイン SEVEN STARS hair design 電話番号 03-6915-1727 店舗住所 東京都杉並区阿佐谷南3-34-9 店舗までのアクセス JR阿佐ヶ谷駅中央改札を出て右手の南口へ。ロータリーを時計と反対回りで、交番→富士そば→本屋→杉山不動産へと進みます。角を右に入りますと川端商店街となります。直進して突き当たり十字路(左手床屋)を左折。7軒並びが『SEVEN STARS hair design』となります。 営業時間のご案内 通常通り営業中⇒ 10 00~21 00(カット最終受付20 00)(早朝の御予約、ご相談承ります。) 定休日 毎週月曜日 取り扱いクレジットカード 各種取扱がございます(¥5000以上のお会計からのご利用とさせて頂いております) カット価格 5000円 スタイリスト数 5人 席数 5席 備考 夜19時以降も受付OK/最寄り駅から徒歩3分以内にある/ヘアセット/朝10時前でも受付OK/ドリンクサービスあり/カード支払いOK/男性スタッフが多い/個室あり/キッズスペースあり/漫画が充実/DVDが観られる/お子さま同伴可/分煙/半個室あり ▼阿佐ヶ谷のその他の美容院 HAIR ISM atelier blanc Seascape Hair make Rio ヘアー メイク ソワレ Voyage Neolive citta 阿佐ヶ谷店 SO HAGIWARA ~angel~ J ジェーダッシュ 阿佐ヶ谷店 HIROO Proud Ash 阿佐ヶ谷店 BEE-LINE キャラ・ドゥ阿佐ヶ谷 Fu~Ra *フーラ*
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/51153.html
【検索用 くっはいせふんてぃーん 登録タグ IA VOCALOID く ふろく タケノコ少年 曲 曲か 毛布】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:タケノコ少年 作曲:タケノコ少年 編曲:タケノコ少年 ミックス:毛布 マスタリング:毛布 絵:ふろく(piapro 「夕陽」) 唄:IA 曲紹介 さよなら、セブンティーン 曲名:『グッバイセブンティーン』 タケノコ少年氏の55作目。 2ndアルバム『at new moon night.』収録曲。 歌詞 (動画より書き起こし) 枕の上、斜めにそっと 被さった髪の匂い 17歳の特別感が 何かをくすぐる 真夏、拭った汗の照りは 君の青春の匂い 特別なんて思えないな 君は剥がされた 「そろそろ、」みたいな 永遠みたいな 忘れぬ誓いは重いかな さよなら、セブンティーン 僕は笑えていますか? 摘まれた花は綺麗だった さよなら、セブンティーン 僕は始まりますか? ボタンを外して微笑む君 真昼の深い夜 (僕ら)何度目か 誰か知る理由もない 回回る扇風機で 声震わせ遊ぶ君 秘密の時を 終わらせた僕に笑う まだまだ 気持ち浮わついて何を思う 知らず知らず さよなら、セブンティーン 僕は笑えていますか? 別れ前、僕らそれを知った さよなら、セブンティーン いつかまた会えますか ベールを外して微笑む君 真昼の深い夜 (僕ら)何度目か 誰が知る理由もない コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/sousakujojis/pages/345.html
セブンスカラー 外伝 Cross Story 前編 更新日:2020/08/07 Fri 11 12 00 タグ一覧 セブンスカラー 紫水龍香 魔龍少女 そこはある意味幻想的な世界だった。洞窟の一面を氷が覆い、一切の生命が生きることを許さない恐ろしい程美しく、残酷な銀世界。 冷気と静寂が漂うこの空間の中にある氷の檻で一体の怪物が微睡んでいた。 “彼”はここに閉じ込められたから何度か脱出を試みたものの固く封じられたこの空間は彼を外に出すことを許さなかった。 その内疲れた怪物は眠るようになった。やることもないし、会いに来る奴もいない。兎に角無駄に時間が過ぎて行くこの鬱屈した場所で彼がやれることは惰眠を貪ることだけだった。 そんな彼が一人欠伸をしながらウトウトしている時だった。 ふと、音楽が聞こえた。荘厳かつ壮大に流れてくる音楽にとうとう自分もおかしくなったかと怪物が独りごちていると自分を閉じ込めている檻の前に一人の少女が現れる 「おっ、いたかも。」 思わず怪物は目をパチクリとさせる。少女がここに来ることもだが、何よりもその少女は冷気が漂うこの空間で肩を出し、太腿を露出したあまりにも薄着な格好をしており、にも関わらず眉一つ動かさない余裕を醸し出していることに驚く。 「....何者だ。」 「あんたをここから出してあげる心優しい奴かも。」 怪物が尋ねると少女は笑いながら答え、人差し指を立てて、続ける。 「あ、でも一つだけ約束して欲しいかも。ここから出れたら俺に協力すること。してくれた出したげるかも。」 その少女の提案に怪物はハッと笑う。 「ここから出せるモンなら出してみろ。そしたら協力でもなんでもしてやるよ。」 自分を閉じ込めたものの能力によって作成された檻は強力だ。自分でも脱出出来ないのに目の前の少女が破れるハズは無いと高を括る。 だが少女はニヤリと笑うと手を氷の檻に触れる。 「契約成立、かも。」 すると次の瞬間氷がパズルのように亀裂が入って砕けていく。自分がどう足掻いても脱出出来なかった氷の檻を目の前の少女は容易く破壊してみせた。 少女はポカンと呆けている怪物に自慢気に説明する。 「この檻、単純な力には強く作ってあるけどパズルのように魔力の流れを解いていけば簡単に破壊出来るかも。」 「....お前、“同類”じゃないな。何者だ?」 「あぁ。自己紹介遅れたかも。私はかもロリピラニア。貴方達とは“別世界”から来た妖怪、かも。」 かもロリピラニアの自己紹介を聞きながら怪物は立ち上がって割られた氷の檻から出る。怪物は身体に鎖を巻き、恐ろしく凶暴な顔と毛を蓄えた屈強な身体つきをしている。 怪物は物珍しそうに少女を眺める。近くに寄れば確かに人間とは違うと直感出来る妖しげな雰囲気がある。 「俺様はカッカブ。...にしてもこんなガキがアッサリと、ねぇ。」 カッカブがしげしげと見つめる中、かもロリピラニアはカッカブに自慢気に言う。 「檻から出したかも。」 「あぁ。言っちまったからな、協力するさ。どうせ出てもこれと言ってやること考えてなかったしな。」 「よろしいかも。」 などと話している内、カッカブはふと気になった事を尋ねた。 「にしても...」 彼の視線は先程からかもロリピラニアの後ろで演奏を続けている楽器のような怪物達に向けられる。 「なんだコイツら。」 「あぁ。彼らも俺の同盟者、かも。」 「♪」 楽器達は音楽で返事をする。なんとも珍妙な集団の仲間になったものだとカッカブが思っていると、地面から沸き上がるように黒い影がかもロリピラニアの隣に現れる。 「終わったか。」 「終わったかも。」 くぐもった声で話し掛ける影にかもロリピラニアが軽く返すと、影はカッカブに向く。 「私は影。暗闇に潜む者だ。精々よろしく頼む。」 「カッカブだ。なんだ、マトモな見た目の奴もいるじゃねぇか。」 「挨拶は終わったかも?ならもう出るかも。寒いし。」 「おっと、出るのには賛成だ、だが歩きながらでいいが聞かせて貰おうか。お前らの目的は何だ?」 「まっ、そこ気になるかも。教えてあげるかも。」 かもロリピラニアはギョロリと目を蠢かせて、鋭い歯を見せ笑みを浮かべながら答える。 「不死を得ること...かも。」 キーンコーンカーンコーン。 終業の鐘が鳴る。そんな鐘が鳴る中、薄桃色の髪をピンで留めた少女桃井かおりは目の前の紙を穴が開くほど見つめる。 「うっ...」 「何してんの?」 用紙を見つめているかおりに後ろから薄色の金髪を青のリボンでツインテールに留め、左目を眼帯で覆っている少女、雪花が声を掛けてくる。 「あ、雪花ちゃん...」 雪花がかおりが何の紙を見ているのか気になり、覗き込むと、それは赤いハネがたくさん書き込まれてるテスト用紙であった。 それを見て、雪花はフッと鼻で笑う。 「あー!今鼻で笑ったでしょ!?」 「いや、別に?」 そう言うと雪花はこれ見よがしにテスト用紙をかおりに見せびらかす。その用紙にはかおりと打って変わって大量の丸が。 「ま、私はこんなもんだけド。」 「く、くきぃ~!り、龍香!龍香~!!」 「何かおり?」 「どうしたの桃井さん?」 かおりに呼ばれた桃色の髪をポニーテールにまとめた少女、龍香が振り返る。と、同時に龍香と話をしていた青い髪を同じようにポニーテールに纏めた少女、大石愛歩が反応する。 振り返った龍香にかおりは抱き着く。 「わ、わ?」 「龍香は私の味方だよね!?」 「う、うん。」 「大石さんも味方してくれるよね!?」 「え、えぇ。」 かおりは二人に訴え掛けるような眼差しで言う。 「二人はテスト、どうだった?」 「いや...まぁ88点だったけど。」 「私は凡ミスしちゃって...97点だった。」 二人のその言葉にかおりはショックを受けた顔をした後、叫んだ。 「こ、この裏切り者ー!!」 「何だっただろうねかおりの奴。」 「さぁ...?」 龍香と愛歩はそんなことを話ながら廊下を歩いていると廊下の向こう側から一人の少女が歩いてくる。 白い髪を三つ編みにした橙の瞳の少女。少女は龍香達に気付くと手を挙げて挨拶をしてくる。 「あら、また会ったわね。」 「あ、えっと。」 「悪いけど、私用があるから。」 そう言うと少女は屋上へと続く廊下を歩いていく。その後ろ姿を見つめる龍香に愛歩が話し掛けてくる。 「知り合い?」 「いや、前に一回すれ違っただけなんだけど...、違和感って言うか、初めて会った気がしなくて。」 「...?変なの。」 愛歩の言葉を聞きながら、胸になにかモヤモヤしたものを感じつつ龍香は首を傾げる。 「うーん....ホントに、初めて会った気がしないんだけどなぁ...。」 龍香はちょっと悩んだがやっぱり思い違いか、と気を取り直し今度は逆に龍香が愛歩に尋ねる。 「そう言えば、愛歩ちゃんは調べ物ものの方は順調なの?」 龍香が尋ねると、愛歩は言い淀んだ後顔を伏せる。 「....いや、その。実はあんまり...。」 「そうなんだ...早く見つかると良いね。」 少し落ち込んだ風の愛歩を見て、龍香は少し考えた後、何かを閃いたようで、ポンと手をたたく。 「あ、そうだ!なら元気が出るように私のお気に入りのお店に連れて行ってあげる!」 「ここがオススメの場所だよ!」 「.....ここって。」 龍香に案内されるままやってきた愛歩の前には赤い暖簾を掲げた少し薄汚れた感じの小さな拉麺屋だった。 「いや、拉麺って」 「ここスゴい美味しいんだよ!こんちはー!」 ガララ、と引き戸を開け龍香は中へと入っていく。愛歩も一瞬躊躇したが、続くように入る。 「おお!龍香ちゃん!久しぶりだねぇ」 中には割烹着姿初老の男性がいた。男性は龍香の顔を見ると嬉しそうに顔を綻ばせる。 龍香は愛歩ちゃんにこの初老の男性を紹介する。 「この人は店長の竹田さんだよ。竹田さん、この子私の友達の愛歩ちゃん。」 紹介された男性、竹田はニッコリと愛歩に笑いかける。 「あら、新しいお友達かい。ワシは竹田だよ。よろしくね、愛歩ちゃん。」 「あ、愛歩です。」 愛歩はペコリと頭を下げる。龍香はいつも以上にニコニコしながら愛歩に言う。 「ここの拉麺ホント絶品で、食べたら私、元気になれるんだ!だから愛歩ちゃんもどう?」 「ごめんけどご飯前だから拉麺はいいかな...」 「あ、残念。じゃあ、取り敢えず竹田さん!いつもの!」 「お、龍香ちゃんも好きだねぇ。」 「そんなバーテンダーみたいなノリで拉麺って注文するものだっけ...」 竹田は龍香の注文を受けると厨房の方へと向かう。龍香と愛歩はカウンター席に座る。 「ここ、私が昔からよく来てる拉麺屋なんだ。スゴく美味しいんだよ。」 「へぇ...。」 「落ち込んだ時とかここの拉麺食べたら元気になれるんだ。」 なんて龍香と愛歩が話していると、厨房から竹田が話し掛けてくる。 「それにしても最近は何かと物騒だからねぇ。なんでも最近、出るらしいじゃないか。」 「出るって?」 「“狼男”、さ。」 竹田はわざとおどろおどろしい、脅すような口調になる。 「夜になると、遠吠えが聞こえて来るらしい。そして気がついたら狼男の群れに囲まれて...」 その話に龍香と愛歩はゾッとする。 「お、狼男?」 「アハハ、竹田さん怖い話上手だね。でも、流石に騙されないよ...」 「それはどうかねぇ。ま、暗くなる前に帰ることを心掛けなってことさね。」 竹田は笑いながら調理を進める。龍香は小声で愛歩に言う。 「もしかして、のじゃ猫さんの知り合いかな?」 「え、多分違うと思うけど...。」 「まぁ、知り合いだったらのじゃ猫さんが止めてるか。」 「うん...かもね。」 「?」 愛歩は妙に歯切れ悪そうに答える。そんな愛歩に龍香はちょっと違和感を覚えたが、気のせいかと追及するのはやめる。 あまり人の心にに踏み込むようなことを言うものではないと龍香は学んだからだ。 なんてしていると奥の方からツンと鼻をつくような匂いが漂ってくる。 「おっ、来た来た。」 龍香が手を合わせる。それと同時に竹田が奥から拉麺の入った器を持ってくる。 「へいお待ち!」 「これこれ!これだよぉ~!」 「り、龍香ちゃん...」 持ってこられた拉麺を見て、愛歩は絶句する。まずスープの色がおかしい。唐辛子などを入れた辛い系の拉麺なら愛歩も見たことがあるが、目の前の拉麺は赤いを通り越して赤黒い色をしている。しかも龍香の隣にいるだけなのに匂いと湯気で涙が出てくる。 果たして料理と言えるのか怪しい程の暴力的な雰囲気を醸し出す拉麺と言う名の劇物を目の前にしても龍香は目を輝かせている。 「これはウチのチャレンジメニューの一つでね。食べきればタダ!食べきれなければ2000円!って言う激辛拉麺だよ。ブート・ジョロキアをふんだんに使わせて貰ってる奴で、龍香ちゃんが来るまで食べきれた人はいないんだけど。」 「スゴく美味しい!やっぱこれだよね~。」 見た目劇物拉麺を龍香は物ともせずバクバク食べていく。その豪快な食べっぷりに愛歩は、実はそんなに辛くないのでは、と思い始める。 「龍香ちゃん辛くないの?」 「ん?まぁまぁ、って感じかなぁ。良かったら一口いる?」 「え?」 龍香がレンゲを差し出す。愛歩は少し迷うが、結局好奇心が勝った。怖いもの見たさである。竹田が苦笑いしながら「やめといた方が良いと思うケドなァ」と言うが、もう遅い。愛歩は龍香から受け取ったレンゲ一杯分のスープを飲んでみる。 「ね、そこまででしょ?」 たしかに、ちょっとピリッと来たがそんな取り立てて騒ぐ程か、と言われるとそうでもない気がする。 「うん、そうだ」 そう言いかけた瞬間それは間違いであったと確信する。鼻の奥から突き刺すような刺激が走り、次に舌を辛味が蹂躙し、喉が焼けつくように痛くなり、喋ることもままならなくなる。 「カッ...!!辛ッ!?ア゛ァ゛!?」 涙と汗がドッと吹き出し、悶える愛歩に竹田が慌てて牛乳を差し出す。 「大丈夫かいお嬢ちゃん。ほら、飲み物。」 「~ッ!?!!!!!!」 愛歩は慌てて受け取った牛乳を一気飲みする。悶える愛歩を見ながら龍香は苦笑する。 「もー、愛歩ちゃん。それはオーバーだよ~。」 《いや、これが普通のリアクションだと思うが。》 「そーかな?」 龍香が謎の声と話すが愛歩はそれどころではなかった。蹂躙された口内を牛乳でなんとか誤魔化し、龍香を見る。 「よ、よく食べれるねそれ...」 「うん。美味しいからね。いつか一番辛いドラゴンズ・ブレスっていう種類の唐辛子を使った拉麺食べてみたいなぁ。」 「ハハハ。龍香ちゃん。それは多分ワシの腕が死んじゃうかな。」 ちなみにドラゴンズ・ブレスはブート・ジョロキアの二倍以上の辛さを誇り、あまりの辛さに食べると命の危険性がある上に医療用の皮膚を麻痺させる薬に用いられる、食材と言うより毒に近い代物である。 素手で触れば炎症どころでは済まないというのも付け足しておく。 龍香はその後もペースを全く緩めずに食べ続け、30分程で汁まで飲んで完食してしまう。 「ご馳走さまー!」 「ハハハ。またお代はタダだな。」 「いや~ッ!スッゴい美味しかった!」 「そりゃ良かった。」 「どんな舌をしてるの...?」 悶絶物を食べてケロリとしている龍香に愛歩は怪訝な目を向ける。 竹田はふと窓を見る。窓の外はそろそろ日が沈もうとしており、徐々に暗闇が広がりつつあった。 「ま、それ食べたなら暗くなってるからそろそろ帰りな。」 「うん!拉麺ありがとうね!」 「お邪魔しました~。」 そう言うと、二人は拉麺屋を後にし、帰路につく。 「ごめんねー。なんか私だけが楽しんじゃって。」 「いや、龍香ちゃんの食べっぷり見てるだけでも私楽しかったよ。」 「うーん、でもやっぱ見てるだけじゃ勿体ないし...そうだ!愛歩ちゃんも挑戦してみようよ!さっきの辛いみたいだし...まずは四川料理から馴らしていこう!」 「それ結構辛い奴じゃなかったっけ...?」 なんて話ながら二人は帰り道を歩く。自分達を見つめる怪しい視線に気づかずに。 二人から少し離れた建物の上、貯水タンクの陰からじわりと染み出すように黒い影が現れる。その影の視線は二人に向けられている。 「...見つけたぞ。その心臓、薄く切ってツマミにしてやろう。」 屋上の菜園で野菜に水をあげながら、白髪の少女、エフィはふと空を見る。 空は美しい黄昏と共にエフィに“良くない”気配を漂わせる風を運んでくる。 そんな風にエフィはため息をつくと水をあげ終えたジョウロを置き、空を見つめる。 「また...ね。」 エフィは【符号】を使用し、大きく跳躍する。ジョウロについた雫が夕暮れの光を照らしていた。 「ちょー、自分のせいでだいぶ遅くなったやないけー。」 「何よアンタも乗ったでしょ!同罪よ同罪!」 なんて言い合いながら白髪の髪をポニーテールに纏め、蟹のヘアアクセをつけた活発そうな少女、蟹乃むらサメと薄い色の金髪をツインテールにした少し目付きが鋭い少女、雪花藍がやいのやいの言い合いながら道を歩く。 二人が他の生徒ならとっくの昔に家にいる時間であるにも関わらず帰りがこうも遅くなったのには訳がある。 時は遡ること放課後。掃除当番の二人は最初は真面目にやっていたのだが、その内雪花は段々掃除に飽きてきてふと目に入ったゴムボールを拾うとむらサメに言った。 「ちょっと野球しない?」 「面白そうやん。ええで!」 むらサメも若干飽きて来たのでこれを了承。10分位軽く遊んだら作業に戻るつもりだったのだが、これが遊んでいる内に二人とも徐々にヒートアップしていき、気がついたらこんな時間に。 慌てて作業に戻るがもう日は暮れかけており、現在に至ると言う訳だ。 「でも自分こういうの結構熱中するんやな。意外。」 「言っとくけどアンタの方が熱中してたからね!“甲子園球場までかっ飛ばしたる”とか言ってたし!」 「いやいやいや、自分も魔球どうのこうの言うてたやん。いやー、今日び魔球なんて聞かんからおもろかったわ。」 なんて言いながら二人が話している時だった。何処からか妙な音楽が聞こえることに気づく。 最初はよく暗くなる時に帰りを促す“蛍の光”かと思ったが、聞こえてくる音楽は静かで湖面の水面を写すかのような独特の曲調のオーケストラだった。 二人は聞こえてくる音楽に小首を傾げる。 「あれ?これなんやんたっけ?どっかで聞いたことあるような?」 「...これ、“G線上のアリア”じゃない。」 「あ、それや!音楽の授業でやった奴!」 「何だってそんな曲が流れるのよ。」 「アレやない?今をときめかすストリートパフォーマーって奴や!見に行こ!」 「いや、私は、って力強ッ!分かった行く!私も行くわよ!だから離しなさい!」 是非ともストリートパフォーマーを見たい好奇心旺盛なむらサメに引き摺られながら雪花も演奏を奏でていると思われる場所へと向かうのであった。 「いやー、暗くなっちゃったね。」 「龍香ちゃん大丈夫?アレだったらお父さんに頼んで送ってあげようか?」 「いやいやそれは申し訳ないし、それに私は大丈夫だから。心配しないで。」 「ホント?」 「うん。全然平気。慣れっこだからさ。」 「なら良いけど...。」 等と話しながら、龍香と愛歩の二人が暗くなる住宅街を歩いていた時だった。何処からか音楽が聞こえる。寂寥感漂う物静かな曲。 「ん?」 「これって....」 二人が突然流れてきた音楽に困惑していると物陰などあちこちからワラワラと楽器達が現れる。 「えっ、何これ!?」 「コレってあの時の...!?」 人の手も無しにひとりでに動き出す楽器達に愛歩と龍香は身構える。音楽を奏でながら楽器達が二人を取り囲む。 そして唯一楽器達がいない二人の前に一体の角笛に手を生やしたような物体が現れ、ペコリとお辞儀する。 「あ。」 「これは親切に。」 二人もついついつられてお辞儀をする。その物体はお辞儀を終えると何処からか指揮棒を取り出すとそれを翳し、物体が周りの楽器達に指示を飛ばそうとした瞬間だった。 「ハァッ!」 上空から舞い降りた少女が氷で出来た剣で物体に襲いかかる。だがその一撃をいち早く気づいた物体はスッと後ろへと下がって一撃をかわす。 「チッ、仕留め損ねたわね。」 その少女は白髪に白のパーカーを着込んだ少女だった。その少女に龍香は見覚えがあった。 そう、数日前に突然現れた楽器達を倒すために一緒に結託して戦った少女だった。確か名前はエフィ、とか言ったか。 「あ、貴方は。」 「ん?貴方と何処かで会ったかしら?」 「あ。」 龍香を見ていぶかしむエフィに龍香はハッとなる。そうだ、龍香の正体は頭のヘアアクセ、“カノープス”によって認識を阻害していたのだった。だからエフィが龍香のことを知っている訳がないのだ。 「い、いや。知り合いに似てるなーって。」 「?よく分からないけどここから早く離れなさい。コイツらこんなトンチキな見た目してるけどかなり危険よ。」 「で、でも周りを囲まれてて。」 愛歩の言う通り、逃げようにも楽器達に囲まれて何処にも逃げることは出来ない。エフィもその状況をすぐに理解すると右手にパチパチと音を立てて電気を発生させ、発生した電気が徐々に槍の形を作り出す。 「『ナルカミ』!!」 エフィは作り出した雷の槍を楽器の群れの一部に投擲する。放たれた槍はその射線上にいた楽器達を貫き粉砕する。そして槍が放たれた跡に道が出来る。 「これで道が出来たわよ。早く逃げなさい!」 「あっ...」 「龍香ちゃん、早く逃げよう!」 一瞬共に戦おうと提案するが龍香は正体を隠さなくてはいけない身。ここは愛歩と一緒に逃げに徹することにする。 だが逃げる直前に龍香はエフィに叫ぶ。 「あの!」 「?」 「その...ありがとうございます!頑張って!」 「龍香ちゃん早く!」 「うん!」 そう言うと二人はエフィが作った敵陣の穴を通って駆け出す。そんな二人を見ながら龍香に声をかけられたエフィはポカンとしていたがクスッと笑って楽団に振り返る。 「ああ言われちゃ...頑張らない訳にはいかないわね!」 エフィは突進してくる楽器達を見据えると、氷の剣を握り締める。 楽団の指揮者も指揮棒を振るい、エフィに立ち向かわせるように楽器を指揮する。 そして次の瞬間両者が激突する。 「はぁ!はぁ...!一体何なのアレ...!」 「わ、分かんない!けど、彼女に任せて大丈夫だと思う!...多分。」 「た、多分って...」 二人はあの現場から必死に走って逃げ出し、楽器達から大分遠ざかる。 「と、取り敢えずここまで来たら大丈夫かな...」 「結構走ったしね...」 二人が肩で息をしながら休んでいる時だった。何処からか狼の遠吠えのような咆哮が聞こえる。 その音に二人は拉麺屋の竹田さんが行っていたことを思いだし、ドキッとする。 『夜になると、遠吠えが聞こえて来るらしい。そして気がついたら狼男の群れに囲まれて...』 「こ、これって...」 「ま、まさか...。」 二人が顔を見合わせた瞬間嫌な予感通りと言うべきか、ぞろぞろと人影が現れる。 「えっ、」 「人...?」 最初二人は人かと思ったがすぐにそれは間違いであることに気づく。 何故ならその人には狼のような耳と尻尾が生え、赤い目に鋭い牙が生え揃っていたからだ。 まさしく狼男と言った風貌の怪物達の前の暗闇から、滲み出るように黒い影が現れる。 黒い影はひょろ長い身体に足まで届く長い腕をしており、灼熱の炉のごとく赤い瞳をしている。 「イレギュラーが乱入したとは言え、まさか逃げ切られるとはな。奴らも存外...と言った所か。」 「今度は何!?」 「シードゥス!?」 龍香の声に影はクククと肩を震わせ笑う。 「私はシードゥスとやらではない。私は影...お前達の身近の闇に潜む者だ。」 影は長い腕の先にある鋭い爪を二人に向ける。 「お前達はもう終わりだ。“モドキ”どもに囲まれ、何処にも逃げられん。ここで死ぬのみだ。」 楽しむかのように指を蠢かせながら二人を影は見つめる。 「くっ...」 龍香は迷う。ここで変身すれば突破出来るかもしれない。だがそうすれば愛歩に正体を晒してしまうことになる。どうするか迷いながらも龍香は愛歩を庇うように前に出る。 「龍香ちゃん...!」 「任せて...私が最後まで守るから。」 こちらを睨む龍香を見て、怪物はせせら笑うように二人に言う。 「命乞いをしないのか?その方がお互いに楽しめる。」 「誰がするもんか!」 「遠慮するな、存分に恐れると良い。やれ。」 影が指示すると同時に狼男達が二人に襲いかかる。襲い来る狼男達に龍香が一瞬カノープスに触れそうになった瞬間だった。 「うおりゃあああああああああ!!」 突然横から現れた1人の少女の膝が狼男の一人の顔面に炸裂する。続けざまに少女は目にも止まらぬ速さで拳を振るい、狼男達をなぎ倒していく。 「貴様は...」 その少女の頭には猫のような耳が生え、赤いマフラーに黒い髪、そしてジャージとブルマと言った珍妙な出で立ちであった。そして同時に二人に見覚えがある人物でもある。 「のじゃロリ猫さん!」 「ナイスタイミングって奴じゃの。」 のじゃロリ猫はフッと笑って黒い影に向き直る。影は手下がやられたのにも関わらず、何処と吹く風と言った様子で突然の乱入者を面白そうに見つめる。 「愛歩、怪我はないか。」 「うん!のじゃロリ猫さん!ここは私も!」 そう言うと愛歩は息を止めて時間を止める。のじゃロリ猫は時を止められ動けない影に近づくと拳を振るう。 「卑怯だと言ってくれるなよ!ワシも暇じゃないのじゃ!」 怒涛のラッシュが影に炸裂する。拳を打った場所から影が弾け飛ぶ。そして愛歩が息を止めるのをやめて能力を解除すると同時に影は同時に襲いかかる衝撃に影の上半身が吹き飛ばされる。 「やった!」 「ふん。意外と他愛ないもんじゃな。」 のじゃロリ猫が得意気に胸を張る。愛歩と龍香も一安心してのじゃロリ猫の方に行こうとした瞬間。 「珍妙な術を使うな。」 声がした方を振り返ると下半身から黒い靄のようなものが吹き飛ばされた上半身を形成する。そして影は完璧に元通りになる。 「再生した!?」 「...珍妙な奴じゃのォ。」 再生した影にのじゃロリ猫はうんざりとした顔をする。それを見た愛歩が再び息を止めようとすると影は闇に沈み込むように消える。 「消えた!」 三人が辺りを見回すが、影はどこにもいない。何処にいるのか分からない恐怖に愛歩が思わず後退りした瞬間。 後ろの建物の影から、鋭い爪が愛歩に襲いかかる。 「危ない!」 気づいた龍香が愛歩を突き飛ばして何とかその一撃をかわす。 「そこか!」 のじゃロリ猫が影に攻撃するが、影は地面に沈み込むように消え、攻撃をかわす。 のじゃロリ猫は舌打ちすると、愛歩に言う。 「愛歩!ここは早く逃げるんじゃ。正直コイツとお主を守りながら戦うのはちとめんどい。」 「わ、分かった!龍香ちゃん!逃げよう!」 「え、うん!」 二人が駆け出す。のじゃロリ猫は影は恐らく逃げる愛歩を狙って攻撃すると予想して身構えるが、影は二人が見えなくなるまで姿を現さなかった。 「?」 「気が変わった。まずは邪魔者のお前から始末してやろう。」 どこに潜んでいるのか。くぐもった不気味な声が何処からか聞こえてくる。どこから仕掛けられても良いようのじゃロリ猫は身構え、辺りをグルッと見回して影を探す。 だが、影の居場所は分からない。のじゃロリ猫が警戒している中でも影は話続ける。 「何でもそこらでは有名な妖怪らしいな。お前の断末魔の声はしっかりと覚えておいてやろう。」 「お主のような悪趣味の真っ黒黒スケにも名前が知られとるとはわしも有名になったモンじゃな。」 軽口を叩くが、影は余裕を崩さない。そして影は蠢きながら目の前にいる獲物を見つめ、舌なめずりをする。 「クク...楽しみだ。蛆虫の苗床として永遠の時を過ごさせてやる。」 「ハァッ...ハァッ...」 「もう、何なの...」 龍香と愛歩はまたあれから走り続け、離れた場所で息をつく。 「のじゃロリ猫さん、大丈夫かな...」 「あの人ならきっと大丈夫...だよ。」 「あら?人の心配してる暇あるのかも?」 声がした方を見ると、奥から青色のマフラーを撒いた黒みがかった青髪で魚のようなギョロ目の少女と巨大な体躯に狼のような怪物が現れる。 またもや現れたどう見ても仲良くするつもりがないと分かる存在の登場に二人はうんざりする。 「また出た!?」 「またかも。」 ギョロ目の少女はニヤリと笑うと龍香に言う。 「そこのお前。」 「私?」 「そう、お前だ。そこの隣にいる少女をこっちに差し出すかも。そしたらお前の命だけは保証してやるかも。」 「なっ、そんな友達を見捨てるようなこと、する訳ないでしょ!」 龍香が言い返す。だが少女はニヤニヤと笑いながら今度は龍香ではなく愛歩に言う。 「美しい友情かも。でも、お前が命を差し出せばお友達の命は助かるかも。俺達の目的はお前の心臓を食べることだからかも。」 「私が...」 一瞬迷う愛歩に龍香は叫ぶ、 「騙されないで!この人達が約束を守るかも怪しいんだよ!しかも心臓どうこうって!」 「だが、俺達を信じるしか貴様に道は無いんだぜ?それともお前らが俺達を倒すのか?」 狼のような怪物が愛歩に言う。確かにこの怪物の言う通りだ。いくら時を止めれても相手を倒せなければ意味がない。 つまり、今の二人にもう打つ手はない。愛歩がせめて龍香だけでも助けようと前に出ようとした時だった。 「...待って、愛歩ちゃん。」 「龍香ちゃん?」 龍香は前に出ようとした愛歩を手を伸ばして制止すると、自分が一歩前に出る。 《良いのか?龍香?》 「うん。仕方ないよ。友達を守るためだもん。」 何処からともなく声が聞こえる。そして聞こえてきた龍香とは別の声に怪物の方がピクリと反応する。 「?龍香ちゃん誰と...」 「愛歩ちゃん。悪いけど...この事秘密にしといてね!」 「え?」 困惑する愛歩をよそに、龍香はスゥーと深呼吸をすると頭のヘアアクセ、カノープスに触れる。 「カノープス!」 《おう!》 龍香がカノープスに触れると地面から紫の輝きを放つ恐竜が現れバクリと龍香を食べるように包見込む。 「た、食べられたー!?」 「お、おおおお!?」 突然の出来事に狼の怪物以外の二人が驚く。そして恐竜が弾けると共に恐竜の意匠の装甲に身を包み、黒いドレスを纏った龍香がその場にいた。 《暴虐不尽!ティラノカラー!》 「龍香ちゃん...」 変身した龍香は愛歩に親指を立てサムズアップすると戦斧型武器“タイラントアックス”を構え、敵である二体に振り返る。 「友達に手は出させない...!」 To be continued.....