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ひらり、ひらり 漆黒の蝶が飛ぶ 雪降る白い風景の中、その闇の底のような黒はよく目立つ ざくざくと雪を踏みしめながら駆けていく 「……どうしたって言うんだ」 蝶を追いかけながら、呟くカイン 今まで、自分以外の「教会」関係者からは、極力姿を隠していたはずだと言うのに なぜ、あぁも堂々と はっはっ、と吐き出す息は、寒さのせいか白い ひらひら、ひらひらと やがて、蝶はもう使われなくなったマンションのロビーへと入り込んでいった カインもそれを追いかけ、中に入り込む ……人間の気配はない 「カラミティ?」 呼びかけてみる すると、一頭だったはずの漆黒の蝶が、一瞬で群れへと変わった そして、いつも通り、その群れの中からカラミティが姿を現す 「…カラミティ、一体、どうしたんだ。カイザー司祭は苦手だから、あの人の前には出たくないと言っていたのはお前だ………」 ろ、と言おうとしたところで がば!!…と、カラミティに抱きつかれた その勢いで、そのまま壁に押し付けられ、押し倒されるような状態になる 「なっ………な、何をする!?」 とっさに、カラミティを殴り飛ばそうと拳を握りしめるカイン ……が、その動作は、途中で止まった 「…カラミティ?」 様子が……おかしい カインを抱きしめてきている体が、震えている カインの肩に顔を押し付け、小さく、小さく、震えて 「…………………い、だ」 ぽつり、と 小さく、呟きが、漏れ出した 「……ッセシリア、なんて………嫌いだ。大嫌いだ……!」 泣いているような声 ……いや はっきりと、泣いている声だ 事情を察して、カインは握りしめた拳を解いた そっと、カラミティの背中に腕を回すと、ぽんぽん、とあやすように、背中をなでる 「…また、そのセシリアという女性と、喧嘩してきたのか?」 「喧嘩……する、つもりなんて、なかった。手伝いたかっただけなのに………信じて、くれなかった」 えぐえぐと、泣きながら答えてくるカラミティ ……まるで、小さな子供のようだ 姿こそ大人だが、カラミティの精神面は、幼い面が強い カインはそういった面もすべて理解した上で、カラミティの友人を、もう10年近くも続けていた すでに、その扱い方は慣れたものだ 「信じてもらえなかったのか?」 「うー………信じて、くれなかった。いつもいつも……セシリアは、俺の言う事を信じてくれない……」 あの時からずっと、と 小さく、付け足した声が聞こえた ぽんぽん、と カインは優しく、しゃっくりあげる背中をなで続ける 「そうか……でも、カラミティ。それは、お前の日ごろの行いにも、原因があるんだからな」 「……?俺様、何か、悪いことをしたか?」 「…昨年のクリスマスに、あんな派手な魔法を使ったのは誰だ。彼女にも迷惑をかけただろう」 「喜んでた連中、一杯いたぞ?」 ……あぁ、もう、こいつは カインは、困ったように、小さく苦笑する ………カラミティには、「罪悪感」というものが存在しない そして、何が「悪いこと」なのか、よくわかっていない面もある 他の者との、感覚のズレ ゆえに、誤解を招いてしまう事もしばしばなのだ 「確かに、喜んでいた者もいたかもしれないが。あそこまでおおっぴらに力を使うのは、控えたほうがいい。俺も、普段から言ってるだろう?」 「……うー……」 「それに…お前、そのセシリアという女性を、痛めつけたことも一度や二度じゃないだろう」 カラミティの周囲の悪魔達から、カインは何度か聞いたことがあった カラミティとセシリアという二人の魔法使いの、魔法合戦を たいていは、引き分けかカラミティの勝利で終わるというその勝負 その際、カラミティは常に容赦なく、セシリアに魔法を放っていたという 「殺そうとなんて、してない。ちゃんと手加減はしてるぞ」 「お前な…」 「セシリアが遊びを仕掛けてきたから、俺様はそれに答えてただけで。向こうがこっちに会いに来てくれたから、遊びたくて。俺様も、同じように遊ぼうと思っただけなのに」 ……あぁ カラミティにとっては、あの魔法合戦すら「遊び」でしかない やはり、セシリアと決定的に、考え方がズレてしまっているのだ どうやれば、それを修正できるだろうか カインとしては、悩みの一つだ 「……カイン」 「うん?」 「カインは、俺様の事、信じてくれるか?…セシリアみたく、疑ってくるんじゃなくて…………姉さんみたく、信じてくれるか?」 じっと カラミティの金色の瞳が、カインを見つめてくる 不安そうな、不安そうな 捨てられた、子犬のようなまなざし ……その、まなざしに 「…信じるさ。信じるに決まっているだろう」 躊躇する事なく、カインは手を差し伸べる それが、当たり前の事であるかのように 「お前は、俺の親友だ。意味もなく疑ったりしないさ」 「…俺様は、カインには嘘をつかない、絶対に。カラミティ・ルーンの名前にかけて、嘘なんてつかない。だから、疑う必要なんてないぞ」 「………そうだな」 まだ、完全には泣き止んでいないカラミティ ぽんぽん、ぽんぽん、と背中をなでてやりながら 「-------」 カラミティの耳元で、何事か囁く ぴくん、と、小さくカラミティの体が、はねて………落ち着きを、取り戻しだす 「大丈夫だ。世界中のすべてがお前を信じなくとも、俺がお前を信じる。世界中のすべてがお前を許さなくとも、俺はお前を許す………だから、もう泣くな。お前は笑っているのが、一番似合う」 「………カイン」 ぱふん、と また、カインの肩に顔を押し付けたカラミティ もう、泣いてはいない だが、まだ精神が不安定で、離れたくないのだろう そのまま、動こうとしない 体の大きな子供に、カインは小さく苦笑しながら あやすように背中をなで続け、好きなようにさせてやったのだった to be … ? 前ページ次ページ連載 - 我が願いに踊れ贄共
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目次 ◇物語パート フォーリナー達の思惑 オリジン人の思惑 アムルタートの龍の思惑 グレズ達の思惑 コラプサー達の思惑 富嶽人の思惑 ネフィリム人の思惑 暁帝国人の思惑 パンデモニウムの人々の思惑 第一世代ダスクフレアの思惑 ◇設定パート フォーリナー領域のスタンス オリジン領域のスタンス アムルタート領域のスタンス グレズ領域のスタンス コラプサー領域のスタンス 富嶽領域のスタンス ネフィリム領域のスタンス 暁帝国領域のスタンス パンデモニウム領域のスタンス ダスクフレアのスタンス 「俺達は戦いを強いられてきたんだ…!だからいま、そこから抜け出すべきなんだよ…!!」 「セシリアさんは、僕達に戦いを強制したことは一度もなかったよ。あの人は、いつもこの世界の平和を祈っている人だ…」 声を荒げる少年と、静かに答える少年。瞳の色はどちらも澄んでいて、強く真っ直ぐな意志の光をその中に宿す。 「お前は、あの女に騙されてるんだ…!あの女は、自分たちの世界を護るために俺達を利用しているだけだぜ…!」 「キミこそあの男に騙されているよ…。あの男は、自分の正義のためにみんなの気持ちを煽ってるだけだ…」 声を荒げる少年は相手の胸ぐらをつかみ、静かに答える少年は揺るがぬ目線で相手を見つめ返す。 「もう、やめてよ…!ふたりとも……!」 傍らで二人を見ていた少女は、争い合う二人の少年の様子に、両顔を覆って泣き出す。 その涙に、声を荒げていた少年も勢いをそがれ、バツが悪そうな顔で少女に声をかける。 「悪りぃ…。つい、カッとなっちまってよ…。でも、お前はどうなんだ…?」 優しく言う少年の言葉に、少女は泣き声まじりに答える。 「私は…、分からないよ…。戦いを強要されているみたいで嫌だったのは私も一緒。でも…だからって、こんな戦争をおこすなんて、絶対間違ってるよ…!」 怒れる心を持ちながら、それでも直向きさを捨てない少女。 その言葉に返す言葉を失いながらも、先ほどの少年は背を向けて言う。 「……とにかく、俺は行くからな。悪りぃな…。あとは頼んだぜ……」 少女のことをもう一人の少年に託し、彼は二人の仲間のもとを去る……。 フォーリナー領域のスタンスへ 目次へ 「この美しき樹木の世界を戦乱が包もうとしています…。ああ…!慈悲深き我らが女神よ…!やはり貴女は間違っておられたのだ……!!」 純白の金属鎧に身を包んだ金髪碧眼の騎士は、両の手を広げながら天を仰ぎ、大仰にそう言った。 「かつて創世の折、慈悲深き我らが創世主は、我等オリジンの民だけでなく、遍く勢力(ミーム)の迷い子らに、等しくこの大地を与えられた…。けれども、卑しき異民族どもはその御心を理解せず、この美しき大地を蝕みつづけ、ついにはナグルファルと名乗る傲岸不遜な輩を排出するにまで至った…!奴等の行いは、偉大なる『孤界産みの母』の神権を侵す許されざる蛮行であり、世界への冒涜である…!」 白騎士は声を荒げ、背後に控える民衆に呼びかける。 「そもそも、この樹木の世界は、オリジンの女神が創世し、オリジンの聖女が道を開いて人々を導き入れた世界…。故に、我らオリジンの民こそ、この樹木の世界の正統なる民であるのだ…!」 熱弁を振るう騎士の青い瞳は、どこまでも純粋に澄んでいて、故に歪んだ光を湛えていた。 「故に、この世界は、偉大なる女神セシリアの御名の下に統一されるべき世界であり、我等オリジン人こそ、この世界に住まうことの許された唯一の正統なる民であるのだ…!必要なものは異民族との融和ではない…!異民族の浄化だ…!」 それは、どこまでも純粋に歪んだ狂気の思想。 「さあ、剣を持って立ち上がれ、オリジンの子らよ…!女神セシリアを助け、不浄なるナグルファルを滅ぼし、樹木の世界を女神の御名の下に統一するのだ…!今こそ、聖戦の時である…!!」 騎士は鞘から剣を引き抜き、天高く掲げる。 天高く拳を突き上げた人々の鬨の声が、それに重なる……。 オリジン領域のスタンスへ 目次へ 「新龍皇様を救い出し、我らが聖地を奪還する!」 龍の将軍は意気高く息を荒げる。 「あのセイバーってのは強いんだろ…?俺はあの時、たまたま余所の領域に出かけてて戦えなかったからなぁ。奴と殺り合ってみてぇ…!ただ、それだけだ…!!!」 龍の勇者は獰猛な血をたぎらせる。 「奴等は、龍の悲願を踏みにじった…。人間風情が決して触れてはならぬ聖なる泉…それを土足で踏み荒らした……。私達が次世代の卵を産み落とすことをどれほど願ってきたのか…、私達にとって産卵(それ)がどれほど尊く神聖なものか……、その想いも省みらずに……!」 龍の女戦士は冷たい瞳に怒りと悲しみを宿らせる。 「「「さあ、血戦だ…!奴らを一匹残らずブチ殺し、吾等龍の力を樹木の世界に示してくれる……!!!」」」 龍達の息吹は炎(フレア)となり、世界を震わせる……。 アムルタート領域のスタンスへ 目次へ 「とにかく、私達の行うべき行動は、『端末樹』の奪還にあります。『RNS』が緊急停止状態にある今、あの樹では未来のグレズコア(こども)たちが製造途中のまま放置され、完成(たんじょう)の時を待っています。私達は一刻も早く彼等を救出しなければならないのです」 白黒警察車両(パトカー)模様の装甲を持った人型グレズは、務めて平坦な口調でそう述べる。 「もちろん それには賛成だよ。でもさぁ…」 それにいまひとつハッキリしない口調で返したのは、何故だか機首にドリルが着いているジェット機…から人型に変形したグレズ。 「でも、じゃありません。そもそも、私達グレズにとって『NRS』は種の維持に必要不可欠なシステムなのです。『RNS』により回路(こころ)と回路(こころ)を結び付け、全ての個体が調和の中で存続していくことこそ、私達グレズの在り方なのですから。だから私達は、それを取り戻さなければいけないのです」 「でもさぁ…。せっかく あの窮屈な『RNS』から解放されたんだよ…?わざわざ戻る必要ないじゃない。起源個体(パピィ)はボクたちに『調和』の中で生きる『個』であることを求めたんだからさぁ。正直、もう戻りたくないんだよ…」 「起源個体(ちち)が私達に求めたものは、私達が『調和の中で生きる個』であることです。『調和』とは、『個』と『個』の間の相互作用が均整を保って働いている状態のことです。“私”という『個』が“貴方”という『個』に働きかけ、“貴方”が“私”からの働きかけに応じる――それが相互作用です。“私”と“貴方”の間に働く“相互作用(ふれあい)”が『調和』であり、それを結び付けるのが『NRS(きずな)』なのです。『RNS』が停止して、私は貴方を認識出来なくなった…私には、それが“悲しい”のです」 “悲しみ”を語る警察人機。 その彼に削岩機少年はため息を着く。 「(わかってないなぁ…。その “キミ” も、毎日ずっと感じていたら、“ボク” は窮屈を感じるんだよ…?見えないときがあるから、見えるときが楽しいんじゃない。――それに…、隣でこうして話してるのに、『RNS』がなければキミがボクを見れないなら…、それが『RNS』に頼り切ったグレズの限界なら、ボクはそんなものなくて良い……)」 『調和(つながり)』が失われ、離ればなれになった『個(こころ)』と『個(こころ)』。 その隔たりは、二機の立つ物理空間的配置より とても遠い…。 「グレズコア(こどもたち)を助け出す戦いは、ボクも手伝うよ…。一緒に、戦おう…」 「ええ。戦いましょう!グレズの『RNS(ありかた)』を取り戻すために……!!」 ふたつのきたいは、目線を並んで行かせたまま、戦いのちに向かう……。 グレズ領域のスタンスへ 目次へ 「神をも畏れぬ不埒者が、この美しい世界を蝕もうとしています…。人の身で分も弁えず、偏狭な革命思想のもと、神権への礼すら知らずに…。私達が漸く取り戻した、この愛すべき器(せかい)を踏みにじっているのです……」 「やはり、創世主は誤っていたのだ…!主神の位に座すべき者が、人の器(からだ)に執着し、天を空座のままにしておくから、世界が際限なく無秩序になる…!」 「“神” は “世界” の意志。意志が宿って器は命を持つ…。神のいない世界は、空しき虚ろにすぎないのです……。故に定命の神などあってはならない…。神は永遠に世界とともに存在しなければならないのですから……」 「もう我侭を許しておける時でもなかろう…!天主様を正式に神の座に就かせ、その威光をもって人間達に導きを与えなければ、世界の秩序は失われ、悪徳と混乱が世界を覆い尽くしてしまう…!世界には神の意志が、人間達には神の導きが必要なのだ……!!」 神々は口々に空間に“声”を響かせる。 偉大なる者達は理解する。秩序と導きこそ、人の世界に必要なものだと…。 偉大なる者達は理解しない。人として生き 人として死なんとする、女神の気持ちを…。 「オリジン領域の敬虔なる信徒共に、神の声を汲む聖なる軍を作らせましょう…。彼等は決して私達の声を拒みません…。我が意の下に、命を賭して血路(みち)を拓いてくれることでしょう……」 「我が天軍も聖戦に参加させよう。人の子らによる神聖軍と、天使たちによる天軍。手勢に困窮する女神は、決して援軍を拒みはすまい…」 「その間に、私は天主様を永遠者に組み替えるための秘儀を準備しておきましょう…。如何に我侭な天主様も、私達の力によって怨敵を誅殺できたとあらば、私達の言葉を無下にできないはずです……」 「その時こそ、真の天主は顕れる。神話の頃より失われた、秩序と節理の世界が甦るのだ……!!」 神々は策謀する。主と仰ぐ存在の意志すら超えて…。人を陥れる悪魔のように……。 「「「「創世主の威光を永遠のものとし、この世界に秩序と導きを……!!」」」」 善なる神々は、光の声を世界に響かせる……。 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 「世界に恐怖と混乱が満ちている…。実に良い眺めだと思わんか……?」 「御意に御座います」 「だが…、此の前も、此度も、それを齎したのは我々『夜』の者ではなかった……。実に…気に食わぬことだとは思わぬか……?」 「御意に御座います」 真紅の瞳に怒りを湛えた灰白の肌の男は、瞳と裏腹の愉快そうな声を操りながら、傍らの執事に語りかける。 髑髏の相貌に虚空の眼を穿った骸骨(butler)は、骨の顎を鳴らしながら、ただ主の言葉に是認を返す。 「とはいえ…、ひとまずは あの界渡りに感謝しておかねばな…。この混乱の中、私が軍を上げれば、女神も もはや私との戦いを拒めまい……。光の神達も闇の魔族も、みな己の都合によって戦乱を加速させる…。その流れは、強固な意志と絶大な威光を持った彼女にも、もはや制御など出来ぬ…。これで漸く…、私の念願も叶う……」 「祝着至極に存じます…」 嬉しそうに嘲笑(わら)う主に、傍に控える執事もまた嘲笑(わら)って応じる。 「だが、感謝と処遇は別だ…。昨日今日現れた余所者風情が この私を差し置き女神の対面に座ろうなど……、思い上がりも甚だしい…。分際を教えてやらねばならぬ…。私の “対戦相手(えもの)” に手を出せばどうなるか、じっくりと叩き込んでやらねばな……」 「不可避の戦への返礼は、生者への福音たる “理(Death)” を以って…で御座いますか…?これは性質のお悪い」 「小粋な贈り物…と言ってほしい所だな…。フフフ・・・。それに、あの界渡りの手で縄目の恥辱を受けた魔界の諸侯達も、相当に腸が煮えくり返っておるようだからな……。復讐の軍くらい上げてやらねば、盟主の務めを果たせぬであろう……?」 「御意に御座います」 「ともあれ…、目に物を見せてやらねばな……。女神にも…、界渡りにも…」 「女神とは決着を…。界渡りには死を…」 「悉く解らせてやるのだ…。この世界の『恐怖』が、誰であるのかを…な……」 ふたつの敵を同時に見据え、『夜』の主はひとり天に意志を放つ。 「して、如何致しましょうか…?」 執事の問いに、主は滑らかな弁を返す。 「暫くは、このままセント・アゴラとナグルファルを戦い合わせ、互いに戦力を消耗させる…。そして…、双方が程よく消耗しきった頃合に我が軍を差し向け、双方の軍を叩く……!」 「承知致しました…」 「九界士やセント・アゴラのカオスフレア達、並びにナグルファルの幹部には、我が軍のカオスフレア達を当たらせよ…。それから…、お前も “真の姿” を顕して構わん……」 「!!!承知、致しました」 主の許可に、骨の執事は下顎骨を歓喜に歪ませる。 「主だった敵将は悉く殺せ…。神聖軍の英雄と反乱軍の志士とが魔王軍の異形に悉く蹂躙される……それが世界の『恐怖』となるのだ…!遠慮は要らん、存分に嬲れ。女神以外は好きにして良い……」 「もし…、界渡りが女神を討たんとした場合には…?」 ずっと滑らかに弁を論じてきた主は、そこで初めて言葉を詰まらせる。 「その時は…、私の手で奴を殺す……!」 主の答えに、髑髏の執事は満足そうに嘲笑(わら)う。 「さてさて…、これは忙しくなりそうですなぁ…」 「まったくだ…。だが…、今はせいぜい愉しもうではないか…?世界に広がる、この混乱を…。革命気取りの愚かな界渡りが与えてくれた、憎き女神との戦の機運を……」 真紅の主は、夜の瞳を野望に輝かせる……。 コラプサー領域のスタンスへ 目次へ 「感じるのぅ…、蠢蠢たる戦乱の気配…。ふふふ・・・。この風、この匂いこそ戦国よ……!」 白髪の老将は、隻眼の顔を嬉しそうに歪ませる。 「セント・アゴラの乱れは、確実にこの富嶽領域にも波及する…。他の大名どもの、焦れた顔が目に浮かぶわ。この五年、皆それぞれに力を蓄え、この機を待ちわびていたのであろうからな…」 そう言う彼の顔は、むしろ彼自身こそ この戦乱の機運を待っていたのではないかと、見る者に窺わせる。 「くくく・・・。我等富嶽の武士に、交渉事で繕われた安穏とした平和など性に合わぬわ…!領国とは、己が艦砲をもって贖うもの…。ふふふ・・・、武者震いがするわいなぁ……!!」 老将は天を睨んで呵呵と笑う。 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 「セシリアの女神さんと、ナグルファルのセイバーって男が、戦を起こすってぇ話だよ」 「へえぇ、あの生き神さまに戦を仕掛けようなんざぁ、大それた奴もいたもんだねぇ…」 「なんでも、女神さんの方には、神仏やら龍神様やらグレズ共が味方に着いてるんだと…。けど、相手の方にも、血を啜る悪鬼やら べらぼうに強いMTやらが着いてるらしいや」 「そいつはまた、大層な話だねぇ。まるでお伽話か妖怪譚だ」 町人たちは口々に噂する。彼等にとっては、セント・アゴラも自分達と関わりのない遠き異国であり、セシリアとセイバーの戦いも他愛のない噂話の種に過ぎないのだ。 「それよりもキナ臭いのは、お大名様方のほうさ。どこの殿様も、その大乱のどさくさに紛れて、他国に攻め入ろうと隙を伺ってるらしいや」 「まったく、冗談じゃないねぇ…。こちとら真面目に平凡に生きてるってゆうのに、今更んなって、乱世だ合戦だって言われたってさ…」 「まったく…、女神さんも自分たちの戦に こっちまで巻き込んで欲しくないもんだねぇ…」 「それを言うんなら、うちのお殿様の方さ。変に欲をかいて、戦なんぞ起こそうって気にならないでもらいたいもんだねぇ」 民衆の彼等の関心の的は、専ら自分達の生活の中にある。故に、間近に迫りつつある戦乱の機運と大名達の動向こそ、彼等の最大の関心事なのだ…。 その彼等を、茶屋の二階から遠巻きに見る男達が居た。 男達は声をひそめて言う。 「樹木の世界が開闢以来の危機を迎えようとしているのに、大名達は目先の領土欲に駆られ、富嶽領域内に戦乱を起こそうとしている…。庶民は誰もそんなものを望んでいないというものを……」 「やはり、武断政治にとらわれ艦に魂を縛られたままの古き時代の武士たちには、これからの樹木の世界で富嶽領域を束ねていけるだけの資質が無いのだ…!」 「我々は、もはや艦の外でも生きていける…。故に、艦長を絶対の主とする古き支配体制は、これからの富嶽に不要なものなのだ…!」 「立たねばならぬ…!これからの世界での生き方を知らぬ大名に代わり、我々がこの枝葉群を導くのだ……!」 男達は、意気を新たに志を誓う……。 富嶽領域のスタンスへ 目次へ 「世界もずいぶんとハデになってきやがった。コイツは稼ぎ時だぜ…!」 ジャズと紫煙が支配する『B B Cafe』の店内で、テーブル席にドッカリと腰を下ろした軍服姿の男が、そう大声で言う。 「マスター、Budwiser(バド)とミートローフを頼む…!いやっ、ここは景気づけにステーキでもいっとくか……!」 「……随分と上機嫌だな、お前さん」 鼻息の荒い軍服男に、大柄な黒人の店主はそう応じる。 「そりゃあ上機嫌にもなるぜ?マスター。なんたって、俺達NSSはここ五年間、この生温い平和の中で、ずっと干されてきたからな。会長(ボス)は方針を混沌の海の海上警備に切り替えてNSSを残してきたものの、とうぜん規模は縮小。隊員の給料は引き下げ。おかげで安酒ばっか飲んできたからよぉ……」 「ふん…。まっ、お前さんの落っことしていく金が ちっとは増えてくれるんなら、ウチにとっても悪い情勢じゃないな……」 店主は ひょいと肩をすくめて、カウンターの奥へと消えていく。 「俺の周りじゃ、今はどこもかしこも景気の良い話ばっかりだぜ?背広組は軍需物資から食料まで売る先に困らねぇって笑ってたし、ウチの軍の連中も次々と派遣先が決まってるからなぁ」 「お前さんは どうなんだ…?」 「おう!俺達の小隊はな、セント・アゴラへの配属に決まったぜ…!女神様がよぉ、主戦派の身内の抑えに困ってるって噂でな…。そいつらに貸しを作らないために、わざわざウチに頼ってきたんだと…。これがまた、とにかく金払いが良くってよぉ…!!まったく、ナグルファル様々だよな……!」 上機嫌に葉巻を吹かせ始める軍服男の所に、ジョッキいっぱいにビールを入れて店主が戻ってくる。 「背広連中は、安全なデスクの上でその倍は貰ってるだろうさ…。それに、連中のことだ…、どうせ相手方にも売り込んでるんだろ…?」 「当たり前だろ…?だが、背広連中を羨んだところで腹は膨れねぇし、敵同士に配属されりゃ、身内同士でもドンパチやるのがこの仕事だからな…。重要なのは契約とマネーだろ?Big money is the most importance…!!」 「それが我慢ならないから、俺は退役してこの店を開いたのさ…。俺が美味い酒を飲むまでには、誰かが血と脳漿をブチ撒けてクソ袋になってる…。戦場ってのは、原罪の縮図だ……」 店主はジョッキをテーブルに置き、首から下げた銀のロザリオを手に祈る。 「原罪深き我らが友の行く道に、どうか幸いあれ…、Amen…!」 ロザリオで軽くジョッキを叩き、店主はテーブルを後にする……。 ネフィリム領域のスタンスへ 目次へ 「セント・アゴラが夷狄の反乱に手を焼いて、戦力を欲している…。これは、好機である…!今こそ、セント・アゴラに援軍を派兵し、彼の天上国に貸しを作り、我が朝の発言力を高めておくことこそ、後の幸いに繋がると存ずる」 上質な絹で出来た緩やかな長袍に身を包んだ文官が、流暢な弁でそう主張する。 「否…!否である…!グレズやアムルタートさえ陥落させたナグルファルの兵力が分からぬのか…!?その戦力を敵に回すなどもっての外…!ここは奴等と手を結び、王朝の確実な存続を図るのが賢明といえよう……!」 同じく上質な長袍に身を包んだ やせ形の神経質そうな文官が、その意見に異を唱える。 「いやいや…。お二方の意見はどちらも些か極端ではござらぬか…?確かにナグルファルの力は強大。まだ我が朝に矛先が向いておらぬものを わざわざ敵に回すのは危険であろう。だが、今はまだ奴等も賊軍。それに味方することは正当に欠け、ともすれば世界を全て敵に回すことにもなろう…。どうであるかな…?ここはどちらにも与することなく、暫く様子見ということにしては……?」 今度は、丸々と太った文官が、額の汗を拭き拭き意見を述べる。 「何を言う…!そんな日和見が この情勢で通じるものか…!迂闊に中立を貫けば、戦いが終わった後に、勝った側から『なぜ味方しなかったのか?』と問い詰められるのは自明の理…。それよりも、ここは先ずセント・アゴラを上手く言いくるめながら、領域内の基盤を固めるべきである。セント・アゴラに味方する姿勢を示しつつ、西域への守りを理由に援軍を辞し、その不戦を通してナグルファルの矛先をも躱しながら、胡然を攻め落として西に版図を広げるのだ…!さすれば、セント・アゴラも無理に援軍せよとは言えぬし、たとえナグルファルが勝とうと それに対抗し得る備えを固められよう」 それに引き続いて、口髭の凛々しい文官が、眼光鋭く自論を説く。 様々な意見が飛び交い、なかなか方針は定まらない。 終わりなく続く論議に、連座の最奥に座した皇帝が、ゆっくりと立ち上がる。 「朕は、今こそセント・アゴラに派兵し、彼の国に恩を贈りつけておくべきという意見に賛成である…!」 その言葉に、連座の文官たちがピタリと口を止め、続く詔を固唾をのんで拝聴する。 「ナグルファルの首魁が如何なる論を並べようと、創世主の神権に唾すれば、それは賊軍である…!正統なき軍は必ず敗れ、天に唾する賊は必ず報いを受ける…。これは、真理である……!」 揺るぎなく意志に満ちた言葉を、皇帝は紡ぎ出していく。 「中立を守るなど以ての外。味方するのが遅れれば、戦勝の利もまた薄くなる。西域を攻めるは重要だが、あの広い二つの砂漠と一つの高原を平らげるには時を要し、また、護るに難しい。もしナグルファルが勝てば、西の備えを固める前に奴等の侵攻を許すことに成ろう……」 どの意見にも然るべき正当性はある。故に、朝の行く先を定められるのは、『正しさ』ではなく『意志』なのだ。この朝には、『天子』という意思がある…。 「セント・アゴラが堕ちれば、我が朝にも明日は無い。今こそ、『天下』を預かる『天子』として、『天上』に住まう『天主』に我らが武威を示すのだ…!」 天子の詔に、百官は伏してひとつとなる……。 暁帝国領域のスタンスへ 目次へ 「テメェ等!出入り(喧嘩)だぞ、腹ぁくくりな…!!」 頬に大きな傷跡のある角刈りの男が、右手のサイバーリムを天に突き上げ大声で怒鳴る。 「良いか…?セシリアの姐さんが、中央でデカい抗争を始めなさった。姐さんにゃあ、日頃から世話んなってる義理がある。その義理、ここで返さにゃあ、ワシ等の侠(おとこ)が廃るってもんよ…。わかるな…?」 「応っ!よりにもよって、世界の女神様を相手に喧嘩売ろうなんざぁ、良い度胸してやがる…!腕が鳴りますぜ…、組長(オヤジ)…!!」 サイバーガンの仕込まれたブラックハンドを、サングラスの組員はコキコキと鳴らす。 「セシリアの姐さんの話じゃ、ザイード教どもが、本格的に動き出そうとしてるらしい。ワシ等には、奴等の動きを牽制してもらいたいってことだ」 「あのクソ教団共が相手なら、手加減の必要はねぇやな…!派手にブチ込んでやりまさぁ…!!」 「おうっ、野郎共、出かけるぜ……!」 侠(おとこ)たちは、『任』と『侠』の二文字の下、血戦に向かう……。 パンデモニウム領域のスタンスへ 目次へ 「テメエら…、つべこべ言わずに俺様に力を貸せ……!」 青い肌の鬼は、横柄な口調でそう切り出す。 『何様のつもりだ…?××鬼…!貴様、この私に命令しようというのか?』 『何を企んでいるのかは知らない…。だが……、なめたことを言う奴は殺ス……!!』 返ってきたのは、空気を振動させた声ではなく、意志を直接飛ばした思念派の類。 怒れる8体の夕闇の思念に、鬼はヘラヘラと笑って平然と返す。 「別にテメエらに命令しようなんぞ思っちゃいねえし、テメエらをなめてる訳でもねぇさ…。ただ、ひとつ賭けに誘おうと思ってな…?」 『“賭け” だと…?どういうことだ……?』 漸くと乗り気の姿勢を見せた夕闇に、鬼はニヤリと笑って答える。 「テメエらも、セント・アゴラとナグルファルって連中が戦争をおっぱじめようとしてるのは知ってんだろ…?この世界を再創世(リジェネシス)するんなら、今が好機だ…。だが、ただ留守中を狙っても結果は期待できねぇ。俺達が暴れたら一時休戦して対処に当たるのがカオスフレアの連中のいつもの手だからな……」 『そんなことは分かっておるわ…!それで、どうしろと……?』 「だからだ…、しばらくの間、手を組まねぇか…?真なる神の声を聞いた、この9人でよ……。人間が創ったこの世界も、この世界で革命ごっこやってるガキも、昨今調子に乗ってる偽ダスクフレア共も、どれも気に食わねぇのはテメエらも一緒だろ……?」 『たしかに真なる神によって与えられた “私の” 神権を侵す連中の不遜は気に食わん…。だが、私と貴様とは創りたい世界が違う。故に、手を組むメリットなどない…。それは、他の者達も同じだろう……?』 「んなこたぁ分かってんだよ…!だが、個々の手勢じゃセント・アゴラにもナグルファルにも敵わねぇことはテメエらも分かってんだろ…?だから、奴らを皆殺しにするまでで良い…。一時だけ協力しあうことにしねぇか…?何もテメエらに俺様の下に着けとは言わねぇし、仲良しこよし手を繋ごうって言ってる訳でもねぇ…。お互い、持ちつ持たれつ…、ただ利用し合うだけだ…。なあ……?」 鬼は嘲笑(わら)いながら、着実に罠に導く。甘い言葉は最大の武器だ…。 『言ってることは同じだろう…?ただお前が我々の力を自分の都合の良いように使おうというだけだ…。それに、それのどこが “賭け” だというのだ…?』 「テメエらは、8人のうち誰も直接動かなくて良い。ただ、今まで種を撒いて育ててきた兵隊(ダスクフレア)を出し合えば良い…。その兵を率いて、女神と仮面野郎をブッ殺す…!その指揮は、俺様が執っても良いし、テメエらの中の誰かが取っても良い…」 『ほう…?』 「派手に暴れれば、それだけソイツが再創世(リジェネシス)に近づく。だが、その分だけカオスフレアに狙われやすくもなる…。奴等が徒党を組めば、数十体のダスクフレアも倒されるのは、少し前の戦いで見ての通りだ。だから、指揮を執る奴は、旨味もデカイぶん、危険もデカイ。この役は、当たりくじでも貧乏くじでもある……」 『だから “賭け” ということか…。面白い……!』 『良いであろう。その “賭け” 乗ったわ…!!』 青鬼の呼びかけに、8体の夕闇はまんまと応じる。すべては青鬼の思惑通りだ。 「じゃあ決まりだな…!で、誰が “くじ” を引く……?」 『それは言い出した貴様が引けばどうだ…?私は出資だけして高みの見物とさせてもらおう……』 『右に同じ……。危ない橋は発案者が渡ればいい……』 『我等は、貴様が “当たり” を引いたころ、ゆっくりと後ろからその首をかかせてもらうわ……!』 夕闇は口々に約束を交わし、その空間から『意志』を消す。 後に残った鬼はひとり笑う。 「さぁて……、派手に暴れるとするかっ……!!!」 夕闇の意志は、世界を震撼させる……。 ダスクフレアのスタンスへ 目次へ ◇フォーリナー領域のスタンス: カオスフレア 親セイバー派4:親セシリア派3:保守派3 権力者 そもそも存在せず 民衆 そもそも存在せず フォーリナー達のスタンスは、「セイバーの呼びかけに応じる者」「親セシリアの立場を取り、樹木の世界の平和のためにナグルファルと戦おうとする者」「セイバーの主張に同感しながらも、彼の過激なやり方には賛同できず、彼と戦うor中立を保つ者」に大別される。 セイバーに味方する者も、そうでない者も、“戦争のない世界の一般的な少年・少女の価値観”に沿って、各々の立場を決めているといえるだろう。 現在は、それぞれのフォーリナーがそれぞれの意志の下で、それぞれの戦いの準備を始めている。 フォーリナー達の思惑へ 目次へ ◇オリジン領域のスタンス: ▼人間族社会 カオスフレア 親セシリア派7:親セイバー派2:不戦派1。親セシリア急進派はこれを機に樹木の世界をオリジン人の世界にしようと画策。 権力者 親セシリア派8:親セイバー派2。親セシリア急進派はこれを機に樹木の世界をオリジン人の世界にしようと画策。 民衆 好戦派6:消極派2:不戦派2 オリジン領域の人間社会では、親セシリア派が大半を占める。オリジンの人間達の中には、同じオリジンの現人神であるセシリアを心から神聖視する人々が多いのだ。そんな多くのオリジン人にとって、セイバーの声明はセシリアの神権を侵す不遜な蛮行として響いたのである。 さらに、親セシリア派の中には、女神セシリアの名の下に樹木の世界の統一を推し進めようと願う急進派の人々がいる。そうした急進派は、セイバーの声明以来、急速に支持力を高めている。 創世当初、旧孤界・オリジンの戦乱に苦しんでいたオリジン人達は、セシリアがオリジン人のために新孤界を創世してくれると期待していた。しかし、セシリアは新孤界にオリジン人達ばかりでなく他の勢力(ミーム)の人々をも受け入れた。だが、戦乱に苦しんできたオリジン人の中には、セシリアのこうした方針に不満を持つ者達もいた。彼等は、セシリアに、今のような世界外交の調停役ではなく、絶対的な世界支配者としての役割を求め、その神権をもって樹木の世界をオリジン人のための世界にするよう願ってきたが、セシリアは頑としてこれを退けてきていた。 だが、セイバーの声明が樹木の世界全体に戦乱の機運を呼び起こしたことを受け、急進派の者達が活発に動きはじめた。目の前に差し迫る戦乱こそセシリアの民族融和政策の失敗の証であり、彼女にその方針を改めさせ彼女を旗印に異民族殲滅の聖戦を起こすことこそオリジン人が生き残る道だというのが彼等の主張だ。故に彼らは、セント・アゴラに援軍することで、セシリアの神権を脅かそうとするナグルファルを排し、同時にセシリアに自分達の主張を認めさせようと目論んでいる。 現在、オリジン領域の貴族の多くがセント・アゴラへの援軍を申し入れている。彼等の中には親セシリア急進派の他にも、先日のナグルファルによる襲撃を恨む者、セント・アゴラの凋落に自らの基盤の危機を感じる者などがいる。その一方で、圧倒的なナグルファルの力に怖気づいたり、逆に領土拡大や敵対貴族への攻撃のためにナグルファルに接近する貴族たちも少数ながらいる。 民衆は、急進派に踊らされて聖戦を望む者が半数を超えるが、一方では圧倒的なナグルファルの力を前に戦意を失い「セシリア様が何とかしてくれる」と他力本願な者、セシリアに心情的には味方しながらも戦争には反対の者もいる。 ▼非人間族社会 カオスフレア 親セシリア派8:セイバー派1:不戦派1 権力者 親セシリア派9:不戦派1 民衆 親セシリア派8:不戦派2 オリジン領域の非人間族たちも親セシリア派が大半を占める。彼らの多くは人間族以上に神や大精霊への信仰心が強く、故にそれらの神や大精霊が仕えるセシリアへの信奉も強い。 ナグルファルの台頭に対し光側の神々がセシリア支援の動きを強めたことを受け、その信徒たる彼等もまた、セシリアとセント・アゴラを支援するためナグルファルとの戦いを決意しているのだ。 現在は、各々の部族が奉じる神や大精霊の導きの下、ナグルファルとの決戦への準備を進めている。 オリジン人の思惑へ 目次へ ◇アムルタート領域のスタンス: カオスフレア 対セイバー派7:対セシリア派3 権力者 対セイバー派8:対セシリア派2 民衆 龍は、対セイバー派9:対セシリア派1 偽龍は、対セイバー派5:対セシリア派1:不戦派4 アムルタートの龍達は、新龍皇と『帝龍の翼泉』の奪還をめざし、セント・アゴラと合流して、ナグルファルとの全面対決の姿勢を示している。 ナグルファルの侵攻により、新龍皇ヴォリクスは捉えられ、『帝龍の翼泉』は制圧された。セイバーは新龍皇も泉も生かして残しておいたが、それでも龍達はセイバーの暴挙を決して許さなかった。何故なら、『帝龍の翼泉』はアムルタートの悲願である「産卵」を司る聖地であり、龍以外の者がそこに立ち入ること自体が既に決して許されざる蛮行であったからだ…。 聖なるものを踏みにじられた彼等の怒りは決して治まらない。ナグルファルとそれに関わる者達を全て滅ぼし尽くすまで、彼等は決して止まらないだろう…。 無論、戦い好きの龍のこと。新龍皇と泉の奪還という大義や、聖地を踏みにじられた憤りというだけでなく、単に「強い奴と戦いたいから」という理由で戦いを決意する者も多くいる。そうした龍達の中には、この混乱に乗じて、むしろこれまで戦うことの出来なかったセシリアやセント・アゴラの猛者達との戦いを望む者さえもいる。 こうした戦いの動機は、「カオスフレア>権力者>民衆」の順で幅広くなっている。下位の者ほどより単純で、本能に従順であり、故に素直に龍皇と泉の奪還を目指す。高位の者…とりわけカオスフレア達はより複雑かつ個性的であり、戦いの動機が多様になるのは勿論、大きな野望を持ってナグルファルに寝返ったり、セシリア達と戦いたいという願望を抱いてアムルタート軍と袂を分かったりする者が現れるようになる。 ナグルファルとの戦いで敗れた龍達も、多くは一命を取り留めており、その大半はセント・アゴラに身を寄せて再起を図っている。 アムルタートの龍の思惑へ 目次へ ◇グレズ領域のスタンス: カオスフレア 『端末樹』奪還派8:非奪還派2 権力者 『端末樹』奪還派9:非奪還派1 民衆 『端末樹』奪還派10:非奪還派0 ナグルファルの侵攻により『端末樹』が占拠された。この非常事態に対し、グレズ達の多くは、セント・アゴラと合流して、『端末樹』奪還の作戦の準備を進めている。 ナグルファルがグレズ領域に押し寄せた際、グレズ達のリーダーであるアーチエンジェルは『RNS』の機能を最大限に発揮して、数十億の軍勢を完璧な連携で操って防衛に努めようとしたが、ナグルファルは《パンデモニウム》を利用して『RNS』のハードウェアである『端末樹』にハッキングし、これを無効化した。このハッキングに対し、アーチエンジェルは自身の演算能力を最大限に発揮して なんとか『RNS』が完全に乗っ取られる前に『端末樹』を強制一時停止させることに成功したが、『RNS』を失い連携の取れなくなったグレズ軍はナグルファルに敗北。育ちかけのグレズコアを『端末樹』の枝に残したまま、グレズ領域からの脱出を余儀なくされた…。 『端末樹』は、グレズの在り方を根本から支える『RNS』の物理的支持体であり、グレズコアを産出する製造機でもある。即ち、グレズという種の存続を支える最重要ユニットなのだ。それ故に、『端末樹』奪還へのグレズの動機は非常に強い。 グレズは原則的に末端の個体ほど没個性で機械的であり、逆により高度な機能を持った個体ほど個性的で人間的である。機械としての在り方に極めて従順なメタビースト達は、『RNS』の一時停止を受けて緊急モードに移行し、個々の個体が全力を挙げて『端末樹』の奪還に向かっている。しかし『RNS』の停止により連携の取れた進撃を行えないため、ナグルファルの防衛部隊にことごとく返り討ちにされている。それでも、機械であるメタビースト達は「『端末樹』奪還」という自らに与えられた機能を投げ出さない。そんなメタビースト達の “懸命な” 姿に “心を打たれた” メタボーグ達もまた、続々と『端末樹』奪還の戦いに参戦している。これがグレズの『民衆』の動きである。 一方、グレズの権力者層ともいえるメタロードや、さらに個性的なカオスフレアのグレズ達は、少し状況が異なる。人格プログラムがより多様化した彼等の中には、このまま『RNS』を停止させておきたい、窮屈な『RNS』の支配下から脱したいと願う者達もいるのだ…。 グレズ領域は、静かに転機を迎えようとしている……。 グレズ達の思惑へ 目次へ ◇コラプサー領域のスタンス: ▼光側 カオスフレア セイバーに神罰を与えんとする(例外もいる)。急進派はこれを機にセシリアを正式に主神の座に着けようと画策。 権力者 セイバーに神罰を与えんとする。急進派はこれを機にセシリアを正式に主神の座に着けようと画策。 民衆 ナグルファル討伐の聖戦を待望 コラプサーのうち光の側の者達は、セシリアに協力してナグルファルに対立する姿勢を固めている。彼等は元々セシリアの偉業に感謝し、彼女に仕えている神々であり、そんな彼等から見ればセイバーの声明は創世主の神権を侵す傲岸不遜なものとしてしか映らなかったのだ。 彼等の中には、セシリアを神に生まれ変わらせ、その神の意志の下に樹木の世界を正しく導くべきだと主張する急進派と呼ばれる者達が存在する。そうした急進派は、セイバーの声明以来、急速に発言力を高めている。 急進派の神達は、「世界とは神の意志によって運行されるものであり、人間達は神に導かれることで正しく生きることができる」と考える原理主義的な者達である。彼等にとってみれば、セシリアが現在果たしている世界外交のバランス調停という役割は、神の果たすべき務めとして不十分なものなのだ。故に彼等は、セシリアに、人としての肉体を捨てて永遠者に生まれ変わることを勧め、今よりもっと発言力を高めて創世神として世界を強力に牽引していくよう提案してきた。しかし、そうした意見は、人として生き人として死ぬことを願うセシリアによって拒否され続けてきた。彼等はこれに不満であった…。生まれながらの永遠者である彼等にとって、人としての定命の体に拘るセシリアの気持ちは到底理解できるものでなく、むしろ、創世神が世界よりも先に滅びてしまうことなど、ただ単に「神の責任を放棄した我侭」でしかないのだ…。 これまでは、急進派の神達も、セシリアの 意志を尊重し、彼女の “我侭” に従ってきていた。だが、ナグルファルの台頭が彼等の態度を一変させた。彼等にとってみれば、セイバーのような人間の出現こそセシリアが神としての役割を放棄してきた職務怠慢の証であり、セイバーのもたらした混乱が世界を覆う今こそセシリアが正式に神と成ることが求められている時なのだ。こうした彼らの主張は、オリジン領域のものと合致する。故に彼等は、信仰心の高いオリジン人や妖精族・巨人族などに対し、セシリアを助けナグルファルと戦うよう神託を授け、同時に自らの持つ手勢もセント・アゴラに援軍として派遣した。そうしてセシリアを助けることでセシリアに貸しを作り、同時にかかる混乱を招いた手際の甘さを糾弾して、セシリアに永遠者と成ることを認めさせようと狙っているのだ…。 彼等の大半は先日までナグルファルにつかまり、その力をナグルファルの目的のために利用されていたが、カオスフレア達の活躍によって無事救出された。だが、このナグルファルの行いが、彼等の敵対意識を決定的なものにした。神々(アイオーン)と呼ばれた頃より遥かに存在は矮小化しても、彼等は誇り高き世界の主なのだ。「たかが人間の分際」で、自分達に縄目の辱めを与えた上、力を吸収して道具のように利用したナグルファルを、彼等は決して許さない。自分達の器たる樹木の世界の大地を、ナグルファルの足が踏みしめていることだけで、もはや彼等にとっては許し難い不遜なのだ…。そうした不遜なる者達に神の鉄槌を下すまで、彼等は戦いを止めないだろう…。 そうした感情も手伝い、現在は、セシリアを神に据えようという急進派も、セシリアの気持ちに理解的な穏健派も、そのほとんどがセント・アゴラに援軍を送り、あるいは自ら蒼天城に詰めかけて、ナグルファルとの来るべき聖戦に備えている。一方、カオスフレアの神の中には、必ずしもそうした流れに従わない者もいる。 ▼闇側 カオスフレア 漁夫の利を得ての闇側の勢力拡大を狙う(例外もいる)。ナグルファル自体には敵対的(例外もいる)。 権力者 漁夫の利を得ての闇側の勢力拡大を狙う。ナグルファル自体には敵対的。 民衆 闇側の勢力拡大のための戦いを熱望 コラプサーのうち闇の側の者達は、伯爵の指揮の下、セント・アゴラとナグルファルの戦いに漁夫の利を得ようと狙っている。その目的は、樹木の世界に恐怖と混乱を蔓延させ、多くの “畏れ” を得て勢力を拡大することにある。 しかし、ナグルファルによって捕えられ、力を吸い取られて利用されたことへの恨みは彼等もまた強く持っているので、ナグルファルに対しては非常に敵対的だ。世界の恐怖を魔族ならぬ人の身でもたらし、『夜』の領分を侵したことも、その恨みに拍車をかけている。現在の所は狡猾に共倒れを待って静観しているものの、ひとたび伯爵が軍を上げれば、彼等は歓喜してナグルファルに襲い掛かり、嬲り、蹂躙するだろう…。 また、伯爵は、高まる戦乱の機運に、セシリアとの決着の時が来たと歓喜している。セイバーの声明を受けて、セシリアの周りにはナグルファル討伐を願う者達が多く集まっている。その中には、コラプサーやオリジン人の親セシリア急進派たちも交じっており、彼等の勢いは最早セシリアですら止められないものになっている。一度開戦すれば、その矛先は留まるところを知らないだろう…。そこに伯爵が軍を上げれば、光の側と闇の側の全面戦争が不可避と成ることは明白なことなのである……。 ただ実際の所、伯爵にはセシリアを殺すつもりはあっても、セント・アゴラを滅ぼすつもりは未だ無いらしい。その方針については、魔界の諸侯も賛否ある所のようだが、目下の所は誰も表立って異議を唱えてはいない。原則的に彼等は利害の一致と力関係のみで繋がっており、決して一枚岩になど成り得ぬ者達なのだ…。 現在、彼等の多くはコラプサー領域の伯爵の下で着々と戦力を整えている。いずれ機が満ちれば、セント・アゴラにもナグルファルにも等しく毒牙を向けることであろう…。なお、魔界の諸侯の中でもカオスフレアと呼ばれる者達には、必ずしもそうした流れに従わない者達もいる…。 ▼中立(無所属) カオスフレア 親光側3:親闇側3:中立4。基本的にナグルファルに対しては敵対的だが例外もいる。 権力者 親光側3:親闇側3:中立4。ナグルファルに対しては敵対的。 民衆 主次第 コラプサーの中でも中立派…それも、ニルヴァーナやサンサーラや名もなき狂気の神といった有力神魔との接点も持たない真正の無所属のコラプサー達は、セシリアに味方する者、伯爵に近づく者、 あくまでも中立を貫く者と、それぞれがそれぞれの方針で動いている。 ただ、彼等もまた、ナグルファルによって縄目の恥辱を受け、力を吸われて道具のように利用されたことへの恨みは持っているので、その多くがナグルファルに対しては敵対的である。これもまた、彼等をセシリアや伯爵に接近させる動機となった。ナグルファルの力は強大であり、絶大なる魔力をほこるコラプサーといえど単独では勝ち目がない。そうした者達が、ナグルファルに対抗できるだけの力を求めて、セシリアや伯爵の下に走ったのである。逆に言えば、なおも完全中立を保つ者達は、ナグルファルに多少の恨みはあっても、戦いを決意させるほどではない者達だともいえる。 コラプサー達の思惑へ 目次へ ◇富嶽領域のスタンス: カオスフレア 個人による。勢力拡大を目指す者が多め。 権力者 混乱を機に領域内の他の枝葉群を攻めようと狙う 民衆 多くは戦乱を嫌い、平和な生活を望む。一部では武士による支配からの解放を目論む動きもある。 富嶽領域は、戦国時代を迎えようとしている。セイバーの声明以来広がる世界の混乱の中、各枝葉群の大名達は、互いに隣国を攻め、勢力拡大を図ろうと動き始めているのだ…。 もともとセント・アゴラとの交易にあまり積極的でなく、それゆえにセント・アゴラからの政治的影響もあまり受けない富嶽領域の諸大名は、セイバーの声明にも、それがもたらしたセント・アゴラの危機にも無関心であった。彼等の関心は専ら自らの周りの領地にあり、この混乱に乗じて如何に他国に攻め入るかが最重要事項なのだ。故に、セント・アゴラにもナグルファルにも与することなく、世界を二分する大乱もそっちのけで、着々と侵攻の準備を進めている。 その緊張感は、既にギリギリの所まで高まっており、今すぐにでもどこかの領国と領国の間で合戦が起きてもおかしくない状態にある。どこの大名もほぼ準備が整いきった今、彼等が必要としているものは、他国を侵すに値するだけの “大義” …即ち、戦争の切っ掛けだけなのだ…。 一方で、庶民たちは、そうした大名達の動きに不満をもらしている。彼等の多くは、戦によって自国の領土が広がることよりも、農耕や漁労、商業によって自分や家族の富を増やすことを望んでいるのだ。未開拓の土地や手つかずの資源が豊富に存在する樹木の世界においては、戦って領土や権益を広げるよりも、未開地の開拓に回る方が遥かに効率よくかつ安全に富を得られるのだから、それも当然のことではある。 こうした大名と庶民の思惑のすれ違いは、富嶽の人々が樹木の世界に定着することで戦艦の中の生活から解放されたことに由来する。かつての宇宙漂流時代では、富嶽の人々の生活圏は戦艦の中に限られていた。それ故に、艦長を絶対的な頂点とした強固な身分社会が生まれ、ひとつの艦の中で大名から庶民まで一蓮托生となって生きる集団主義の価値観が形成されたのだ。そうした社会体制や価値観が、戦艦を降りても生きていけるという事実によって揺らぎ始めているのである…。 そうした気風を読んで、富嶽に革命を起こそうと願う者達がいる。そうした者達の多くは、豪商の子息などの若き有力庶民である。彼等は、武士の支配からの民衆の解放を標榜し、武断政治から文治政治への移行と開拓・交易による富の拡大を説いている。そうした者達の中には、セイバーの声明に共感し、彼のもとに走る者もいる。 だが、そうした動きが日本における明治維新のように新たな国造りへの大きな流れになるかというと、そうは行かない。何故なら、富嶽領域には46の枝葉群をひとつに束ねられるだけの象徴がなく、領域全体を合わせて1つの国だという認識が育まれていない――認識を育むのに十分なだけの統一された政治的・軍事的組織もないからだ…。革命を目論む若者達も例外ではなく、彼等が目指しているのは個々の枝葉群単位での政権交代や社会変革に過ぎないのである…。 そうした中で、カオスフレアの立場や思惑は様々だ。艦長などの有力者のカオスフレアには、やはり周囲の領土を攻め勢力拡大を目論む者が多いが、庶民の側につき反戦を唱えるカオスフレアや、革命に身を投じるカオスフレアもいる。 いずれにせよ、富嶽領域はその内側に目に見えぬ未曾有の混乱を抱えているのだ……。 富嶽人の思惑へ 目次へ ◇ネフィリム領域のスタンス: カオスフレア 個人による。多くは自分がより儲かるように動く。 権力者 親セント・アゴラを名乗りつつ、実際は両方を相手にビジネス。 民衆 戦争景気を期待。ごく一部では反戦主張も。 ネフィリム領域は、戦争景気に沸きかえっている。高まる戦乱の機運を受け、下火だった軍需産業を中心に あらゆる業種で様々な物の需要が急速に高まっているためだ。 特に、傭兵部門や兵器部門の需要の上昇はウナギ登りである。これは、セント・アゴラがナグルファルとの戦いに向けて急速に備えを固めているからなのは勿論、ネフィリム社がセント・アゴラに隠れて密かにナグルファルとも取り引きしているからである。ネフィリム社にとってセント・アゴラは最大の顧客ではあるが、彼等は決してそこへの義理立てに縛られはしないのだ…。 セント・アゴラにもナグルファルにも迎合することなく、むしろ、折角の好景気を少しでも長続きさせるために戦争の長期化を願う…。それが、ネフィリム社やその関連会社…即ち、権力者も民衆も含めたネフィリム領域の人々の大半のスタンスである。 そうした一方で、戦禍を背景に繁栄を築く社会の在り方に疑問を抱く人々も わずかながらに存在する。そうした人々は、ストリートでギターを手に「Love and Peace」を唄うのだ。 カオスフレアであるネフィリム人の立場や思惑は個人によって様々である。多数派を占めるのは、やはり傭兵や企業人として この戦争景気により多くの富を築きあげようという者達であるが、反戦派も含め、それ以外の立場を取る者達もいる。 ネフィリム人の思惑へ 目次へ ◇暁帝国領域のスタンス: ▼新暁王朝 カオスフレア 個人による。様々な主張が存在。 権力者 セント・アゴラに味方し、恩を売りつつ、セント・アゴラを支配しようと策謀。 民衆 多くの人々にとって対岸の火事 新暁王朝は、セント・アゴラに味方して、彼の国の窮地を救うことで、彼の国に恩を売ろうとしている。 王朝内には、親セント・アゴラ派、親ナグルファル派、中立派、さらには、これを機に西域を攻め領域を統一すべきという者まで、様々な意見が存在した。その中で、新暁皇帝劉江は、セント・アゴラに味方して恩を売るという先の意見を採択した。これは、彼がセシリアに妃の命を助けてもらったという個人的な恩義もあるが、それ以上に、これを機にセント・アゴラへの発言力を高めようという打算によるものである。 もともと新暁王朝は、九界士に皇后を推挙したり、蒼天城内に皇后配下の女官を配したりと、セント・アゴラに接近し、その発言をコントロールしようという動きが強い。また、強大な軍事力を背景にセント・アゴラの後ろ盾と成ることで、さらに影響力を強めてきた。こうした動きに対し、セシリアもまた警戒心をもっているのだが、新暁王朝の力なくしてはセント・アゴラが成り立たないため、彼女も大人しく従ってきたのだ。 世界を襲う未曾有の脅威に苦しむセント・アゴラは新暁王朝の申し出を受け入れ、現在は新暁の軍が続々と蒼天城に集まりつつある…。 そうした情勢に、新暁の民衆たちは対岸の火事だ。彼等にとってセント・アゴラの戦いはあまりに縁遠いものなのである。一方で、カオスフレアの中には様々な意見の者が存在する。皇帝の方針に従う者、親ナグルファルや中立を唱える者、領域統一を主張する者、果ては中央の戦力が手薄になったことを受け謀反を企む者…。新暁の多様は一筋縄ではいかない……。 ▼周辺民族 カオスフレア 個人による。基本的には周辺の情勢に目が行く。 権力者 胡然は、新暁の隙をうかがう。 ニルヴァーナは、セシリアに協力。 サンサーラは、光側・闇側・夕闇側・ナグルファル全てに敵対。 名もなき狂神は、ザイード教と呼応し樹木の世界滅亡を狙う。 民衆 それぞれの族長・主神に従う 新暁の周辺民族は、それぞれに方針が異なり、非常に混沌とした状況と成っている。 胡然は、新暁帝国の隙を伺っている。新暁皇帝劉江はセント・アゴラへの派兵に際し、自身の禁軍の一部すら含めた、中原の中部・北東部の軍勢を派遣した。そして、ナグルファルのワープ戦術による奇襲に備えるため、中原西部・南部の兵を首都付近に呼び寄せ、護りを固めさせた。これにより、新暁の西域と境を接する区域が手薄となったのである。胡然の各部族では、これを機に新暁に専守防衛の戦を仕掛けるべきとの意見と、それでもなお強力な暁の戦力に無理は控えるべきとの意見が交錯している。特に、若き世代の族長や戦士たちには主戦派が多く、西域はいま剣呑な空気に包まれている。 天竺に存在する二国のうち、ニルヴァーナ率いるルーパ族は親セシリアの姿勢を取り、同じ天竺のサンサーラ、および、南蛮の名もなき狂気の神との戦いを始めようとしている。ニルヴァーナは中立神とはいえ、『聖』を本性とするコラプサーであり、サンサーラとの微妙な距離感からも当然の動きと言える。一方で、サンサーラ率いるヴィシャ族は、セシリア率いる光側勢力、伯爵率いる闇側勢力、名もなき狂気の神などの夕闇側勢力、そしてナグルファルの全てを敵として見做し、手始めにニルヴァーナおよび名もなき狂神との交戦準備に入っている。彼等は戦いを好む荒ぶる修羅であり、これも戦いを求めた結果の当然の動きといえる。 もっとも危険なものは、南蛮の名もなき狂気の神率いる蛮族である。彼等の正体は、旧造物主(デミウルゴス)の生み出した魂無き原初の宇宙怪獣と その眷属たちだ。彼等の上層部には、宇宙怪獣のダスクフレアが多数存在し、その総戦力はセント・アゴラさえ恐れるほどの大きさを持つ。彼等の恒久的な目的は樹木の世界の滅亡にあり、セント・アゴラは勿論、伯爵の勢力も、暁帝国領域の他の民族も、ナグルファルも、市井の人々も、全て殺戮の対象と見なしている。また、旧造物主(デミウルゴス)の息の掛かっていない、新世代のダスクフレア達も、彼等にとってみれば『神の名をかたる不届き者』であり、討伐の対象となる。現在の所、南蛮の標的は北の新暁とその先にあるセント・アゴラにある。彼等は、同じ夕闇側の勢力であるパンデモニウム領域のザイード教や、9体の第一世代ダスクフレアと組んで、樹木の世界滅亡のための戦いの準備を着々と進めている…。 こうした周辺民族のカオスフレアの姿勢は、個人によって多様である。地理的関係から、セント・アゴラとナグルファルの戦いよりも、周辺の他部族・多民族との戦いに目を向ける者が多数派ではあるが、それ以外の者達もいる。なお、南蛮のカオスフレア達は、蛮族の中では例外的に、旧造物主(デミウルゴス)やダスクフレアなどに対して敵対的な者達である。 暁帝国人の思惑へ 目次へ ◇パンデモニウム領域のスタンス: ▼外市街(ストリート) カオスフレア 個人による。多くは己の信念や野望のもと、より活発に活動。 権力者 ヤクザは、セシリアに協力。あるいは勢力拡大に明け暮れる。 デーモンは、伯爵に従う。 民衆 それぞれのグループに従う。基本的にお祭り騒ぎ。 外市街(ストリート)のスタンスは、ヤクザ達とデーモン達とで大きく分かれる。ヤクザ達は親セシリア派の者達と、どこにも与せず徒に勢力拡大に明け暮れる者達とに さらに分かれる。デーモン達は そもそもが伯爵の配下だ。 親セシリア派のヤクザ達は、日頃からセシリアに色々な恩義を受けている者達であり、その『義理』を通すためにセシリアへの協力姿勢を顕わにしている。このため、ナグルファルに対しても敵対的姿勢を顕わにしているが、遠征をするほどの戦力的余裕がないため、今のところ実際にナグルファルとの対決はしていない。彼等の刃の先は、専ら伯爵配下のデーモン達とザイード教に向けられている。 それ以外のヤクザ達は、ひたすら勢力拡大に明け暮れている。元々無法者である彼等にとって、正規軍たるセント・アゴラも反乱軍たるナグルファルも関係なく、世界に広がる混乱はただ “仕事がやり易くなる” チャンスに過ぎないのだ。 一方、デーモン達は、中央での対セント・アゴラの戦いに向かう者達と、領域内に残って親セシリア派のヤクザやザイード教と戦う者達とに分かれる。ナグルファルを恨み敵意を持っている点など、基本的な思惑はコラプサー領域の闇側の者達と同じだ。 ヤクザ達やデーモン達のこうした姿勢は、ボス格や幹部格は勿論、末端の者達までほぼ共通している。多くの生粋な “住人(ピープル)” にとって、争乱とは欲望のままに暴れられる “お祭り” なのである。これに対し、カオスフレア達の姿勢は様々だ。混乱が際限なく拡大する外市街(ストリート)に『仁』と『義』でスジを通し周囲の人々を護るために戦う者もいれば、単純に勢力拡大の野心に燃える者もいる。いずれにせよ、それぞれが己の信念や野望によって立ち、これまで以上に活発に動いている点では共通している。 ▼アーコロジー内 カオスフレア 個人による。多くはザイード教に反発的。 権力者 名もなき狂神と呼応し、樹木の世界滅亡を狙う。 民衆 ザイード教に操られ樹木の世界滅亡の尖兵となる。 アーコロジー内は、ザイード教の主導の下、セント・アゴラもナグルファルも伯爵の勢力も全て敵と見なし、樹木の世界を滅ぼすための戦いの準備を進めている。 ザイード教は旧造物主(デミウルゴス)崇拝の邪教である。教団の上層部にはダスクフレアが多数存在し、その総戦力はセント・アゴラさえ常に警戒を置いていたほどのものがある。その教義は、「人の手によって作り出されたこの世界は過ちの世界であり、真なる神の使者たるダスクフレアの手で滅ぼして再創世(リジェネシス)すべきである」というものであり、創世以来ずっとセシリアとセント・アゴラ、そして樹木の世界の滅亡を目論んできていた。また、その教義の関係から、伯爵もナグルファルも新世代ダスクフレアも無辜の民衆も、彼等にとっては等しく滅ぼすべき対象である。 彼等は現在、同じ旧造物主(デミウルゴス)の使徒である暁帝国領域の南蛮や9体の第一世代ダスクフレア達と組んで、世界滅亡のための勢力を拡大させている。目下の所の矛先は、同じ領域内で激しい抵抗を繰り返している親セシリア派のヤクザと伯爵配下のデーモンに向けられているが、当然そのさらに先にはセント・アゴラがある。 パンデモニウムの人々の思惑へ 目次へ ◇ダスクフレアのスタンス: ▼9人の第一世代ダスクフレア ダスクフレア セント・アゴラとナグルファルの共倒れを待ちつつ、双方に敵対。ザイード教や名もなき狂神と呼応し、樹木の世界滅亡を狙う。 権力者 そもそも存在せず 民衆 そもそも存在せず 9体の第一世代ダスクフレア達は同盟を組み、セント・アゴラとナグルファルの共倒れを待ちながらも その両方を狙う姿勢を示している。 彼等は、旧造物主(デミウルゴス)の声を聞いてダスクフレアと成った “正規の” ダスクフレアである。彼等の間に仲間意識のようなものは皆無だが、旧造物主(デミウルゴス)の意志を受けているという点から、旧造物主(デミウルゴス)の手から離れて創られた樹木の世界に対し、共通の嫌悪感のようなものを抱いているようだ。それは、自らが旧造物主(デミウルゴス)に与えられた破壊と創造の神権を侵されているような耐え難い苛立ちであるという。同様の動機から、彼等は、昨今樹木の世界で誕生している旧造物主(デミウルゴス)の意志に由来しない新世代ダスクフレア達のことも許し難く思っているようである。 こうした共通の動機と、セント・アゴラがナグルファルとの戦いのために身動きを取れなくなったという世界情勢が、彼等に同盟を決意させた。本来ダスクフレアは、ひとりひとりが自分だけの理想の新世界の創造を目指しているため、あまり手を組むことがない。この同盟もまた、セント・アゴラやナグルファルや伯爵の勢力といった、対抗勢力を壊滅させるまでの一時的な同盟に過ぎない。 9体で同盟を組んだ彼等は、さらに暁帝国領域の南蛮や、パンデモニウム領域のザイード教といった、旧造物主(デミウルゴス)を背景にもつ戦力とも手を結んだ。 これは、樹木の世界創世以来の未曾有の危機である。9体のダスクフレアと、南蛮、ザイード教が一体となった戦力は、セント・アゴラもナグルファルも遥かに凌駕する。そもそも、セント・アゴラや他のカオスフレア達がこれまで樹木の世界を護ってこられたのも、こうした夕闇側の勢力が手を結ぶことが決して無かったからだ…。 彼等は現在、相互に連絡を取り合いながら、樹木の世界滅亡の戦いの準備を着々と進めている…。彼等が動くとき…、それは樹木の世界の滅亡の時である……。 ▼樹木の世界で生まれた新世代ダスクフレア ダスクフレア ナグルファルに呼応。あるいは、セント・アゴラとナグルファルの共倒れ待ち。 権力者 そもそも存在せず 民衆 そもそも存在せず 旧造物主(デミウルゴス)の意志を受けることなく自らの願いの力によって誕生した新世代のダスクフレア達は、第一世代ダスクフレア達とは異なった姿勢を取っている。彼等は、「現行世界の破壊」という共通目的に惹かれてナグルファルに参加するか、もしくは、ナグルファルとも他のダスクフレアとも距離を取りながらセント・アゴラとナグルファルの共倒れを待ち独自路線での再創世(リジェネシス)を目論んでいる。 彼等の多くは、ダスクフレアとしてはそれほど強力でない者達であるが、中には第一世代ダスクフレア達さえ凌駕する超強力な力を持ったダスクフレアも居ると噂される。 ただ、彼等は旧造物主(デミウルゴス)の意志を汲まないダスクフレアであるだけに、9体の第一世代ダスクフレアや南蛮、ザイード教といった者達からは目の敵にされているようである。 そんな彼等のナグルファルへの参加は、旧造物主(デミウルゴス)の意志を受けた夕闇達の敵意をもナグルファルに持ち込んでいるという…。 いずれにせよ、彼等の動向もまた、樹木の世界を破滅に導きかねない脅威であることは間違いない……。 第一世代ダスクフレアの思惑へ 目次へ
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277 名前:通常の名無しさんの3倍 :2013/11/13(水) 17 51 26.98 ID ??? 270 コロニー落としで平均寿命がかなり下がってるだろうから、早く成長して子孫を残そうって本能が働いてるんじゃないかな 272 キシリアはドズルよりも年上として設定されてたんじゃないか 278 名前:通常の名無しさんの3倍 :2013/11/13(水) 19 50 10.71 ID ??? 277 そっかー、4と2の順番を書き間違えちゃったんだな。 279 名前:通常の名無しさんの3倍 :2013/11/13(水) 21 40 37.91 ID ??? ギレン「 278…と」 キシリア「兄上も意外と甘いようで」チャキッ ギレン「………じょ、冗談はよせ」 キシリア「冗談です」 ギレン「ほ、本当か!?」 キシリア「いつもいつも同じオチではつまりませんからな。…入りなさい」 グレミー「父上! 今日こそは我々をあなたの実子として認知していただきます!」 マリーダ「あの、兄さん。大事な用事とは、もしかしてこれのことですか?」 グレミー「当然! 父上が私たちを認知してくだされば、お前も義理の娘にマスターなどと呼ばせる変態親父のところにいる必要がなくなるのだからな!」 マリーダ「ですからそれは誤解だと…」 プル「おとーさん! お小遣いちょーだい!」 プルツー「私は別にいらないぞ。お小遣いなんか。で、でも姉さんがもらうというなら私も…」 ギレン「キシリア! 謀ったなキシリア!」 キシリア「仕事はすべて私がやっておきます故。お子達と一緒に、ごゆるりとお過ごしください」 ギレン「おのれッ! セシリア、お前は私の味方だな?」 セシリア「当然です」 ギレン「よ、よし。どうにかこの場を凌ぐ策を…」 セシリア「あなたのお子ならば、どの女から生まれた者であろうと実の子として愛せる自信がありますわ」 ギレン「セシリアぁぁぁぁぁぁ!」 マリーダとグレミーの絡みってあんまり見ないよね。割と接点ありそうなのに
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アシトス王国はルシリア東北部に密集する各国の南部中央に位置し、版図拡張に意欲的な王国である。 だが北に存在するタバルト王国は強大である故に手が出せない為、拡散砲工として東にあるテリニア王国のノートルダス大河河川敷とその穀倉地域、南にあるトトル商国の沿岸部を強く欲している。 軍部の方針としては、北方は強大なタバルト王国で有る為国軍で守り、東と南には傭兵を雇い入れている方法を取って居る。 一時時期はトトル商国を分断するに至ったが、逆襲に合い今では国境線を守るのが精一杯の状況である。 よって今はテリニア王国への版図拡大に方向性を絞っているが、所詮は雇い入れた傭兵は戦いはする物の版図拡大、拠点確保までには至って居ない。 四国に囲まれた状況は限りなく厳しいが、西のパリスニア共和国は守りを固め戦いを放棄した、北と南は守りに徹し東のテリニア王国との戦線だけが激しく行われている。 国土的な状況は常に戦いを求められる環境であろう、手を緩めれば一気に瓦解する脆さもある。 敵があり国土拡張の夢があるから維持出来る王国とも言える、各国に比べ王の立場此処ではかなり低い扱いを受けている。 もしも内戦で滅びる国があるとすれば、誰の頭にもアシストの名が浮かんで来るだろう。 周辺諸国と戦闘状態にある為に、国家経済が順調とは言い難く、その為に国民から不満の声も多く上がっている。 それでも商人達は戦線にお構いなく、国家間を跨って流通が行われて居る事は、王国としても幸いな事であった。 実際どれほどの戦時であっても流通が滞る事は無い、寧ろ戦火が激しく成れば成るほど、物資への需要が高まり商人は一攫千金を狙って戦地へ潜り込んで行った。 そのお蔭もあり、国家破綻には至っていないが、実情として何かがあれば激しく転びえる状況でもある。 ただし近年において大きな戦果を誇った事から、国民は夢再びと思いなかなかそこから抜け出れないのも事実であろう。 国民性は表面が良いとされ、ただし裏腹な一面も強く持っていると言われている。 体面が重要であり、それが崩されると剣を抜いてでも自分の主張を通そうとする場面が多く見られるが、反対にそれを崩さなければ友好的な関係が得られる。 自給率は公称120%と成っているが実際は75%以下、ただし他国を頼る事は体面として出来ない為、現状では身を削って食を求めている状態いである。 識字率も公称は100%と唱えているが、実際の所は60%以下であると言われている、この国の実情はなかなか判断が付き難い。 表に見える面と裏の実情が資料に混ざり合い、正しい数値資料が見当た無いのもこの国の特色であると言えよう。 特産品は主に金物、良質な鉄鋼が取れ、刀鍛冶師や優良な研ぎ師を多く抱えており、アシトスの包丁と言えば調理人が一番欲する品物である。 また此処で作られた鎌は収穫時において、時間を二割ほど短縮するとも言われている。 ただし武器の輸出は禁止されている為、大きな儲けが国に入る事は無い。 白磁も多く作られるが、輸出経路が整っていない為、現状では大きな輸出に至っておらず、特別な経由でのみ販売されている為、ある意味では大きな価値を持って扱われている。 北のタバルト王国とは八ヵ所、南のトトル商国とは四ヵ所の戦端があり、攻防が日々繰り返されている。 東には二年に一度、大きな傭兵団を招きテリニア王国に攻め込むが、大きな戦果は手に出来ていない。 またテリニア王国がフェルミニア王国に変わり、攻めるよりも国交を樹立した方が良いと判断し、その方向へと国の方針を改めた。
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「親族の起源」 「影の世界」 「親族の起源」 ロビーに移動してアイダーと会話 古代の地中心部でイベント シャルリーの泉でイベント ミラックの泉でイベント ノヴァの泉でイベント ルナタの泉(ルナタの祭壇)でイベント 古代の地中心部でアデライと会話ガイア・ジェネシス」を入手 ルビード町へエダンを迎えに行く古代の地から船でルビート町へ行くことができなくなっている タコの島で戦闘 戦闘後、王の部屋でイベント アイダー関連のイベントでシャルリー、ミラック、ノヴァ、ルナタの魔法がパワーアップしてるので、魔法陣の組み合わせをし直しておく(魔法主体で戦うとかなり楽) クリア後にフラノ平原に行くとナルエルと2体同時に戦闘 隕石魔法で同時に倒せると楽 「影の世界」 ノヴァ神殿下の洞窟▶ドラゴンバレー▶氷の高原 エダンにもらった衣装のままで氷の高原で行動できる 氷の高原マップ左側にある丘に行くと、シエラと戦闘 影の世界へワープ(入り口すぐに移動魔法陣あり) マップ内は一本道で1エリアにつき1イベント (ストーリーで語られなかったイベント回収の為のDLC) セシリアと戦闘 バロンと戦闘 シュクリーナイベント マリアンナ&ウリスイベント 闇の丘で分岐を右に渡ると影の魔法書 ※見逃し注意! リブロイベント 勇士と戦闘 モカモリの影と3回戦闘 相手の素早さがかなり速く、氷結効果もあまり効かないので部下派遣はせずに、アガモの剣を使用するのが良さそう 3戦目は初手隕石魔法で取り巻きを一掃すると良い 3戦目の影の初撃の火力がかなり高く100万近くダメージを受けるのでHPが150万~200万位はほしい 戦闘後、影のモカモリが召喚で呼び出せるようになる 新シナリオのラスボス アイダーと戦闘 回復役にノアがいるとかなり楽 アイダーを優先して攻撃しつつ、ガイアジェネシスは無視が良さそう(アイダーを倒せばガイアジェネシスも消える) HPは常時100万以上をキープしておく 戦闘後、エンディング
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248 名前: ◆N/wTSkX0q6 [sage] 投稿日:2010/09/29(水) 02 47 26 0 【未完の王国】 セシリア=エクステリアが地獄に不時着したのは、彼女にとって予期し得ない事態であり不運の賜物だった。 SPINはあくまで人類の開発した転移の術式であり、人智を超越した世界間の跳躍は想定外でしかない。 後になって『魔の流出』そのものが地獄への接触による産物であることが発覚して、ようやく彼女は合点がいった。 世界と世界を隔てる不可視にして不可侵の壁。 同じ才を持つ者は向こう千年生まれないだろうと揶揄された魔導師アルテミシアさえも生涯で一度しか開き得なかった壁。 『魔の流出』は、両世界間の内圧差を減じることでこの『壁』を穿ちやすくする為の手段だったのだ。 かくしてその恩恵を最悪の形で享受し通常装備のまま『地獄』へと放り出されたセシリアにまず襲いかかったのは、 大気の代わりに地獄を満たす瘴気だった。吸い込めば肺を侵し、触れれば皮膚を糜爛させる不可視の毒。 火山地帯用に装備されていた大気保護結界が発動していなければ骨も残らず腐液と成り果てていただろう。 (現在地を調べなきゃ) 己の命さえも瀬戸際にある中で、セシリアは冷静に任務の遂行だけを考え、それ以外を頭から閉め出すことで恐怖を押さえ込んだ。 あれこれ考えれば考えるだけ無駄だと朧気に理解していたし、何より彼女にとって『地獄』という認識はまだ浅い。 どこか異国の、毒性の大気に覆われた大陸なのだとその時のセシリアは結論付けた。 空は異常なまでに赤く、暗く、そしてなにより低かった。 土は乾ききって草の一本も生えず、しかし触れた掌に砂埃が付いてこない。時間が止まったように硬化している。 セシリアが転移した場所は小高い丘の上だったが、崖の上から見た分には地平線の向こうまで荒野が続いていた。 遠くに黒く蠢く何かを見た。 望遠鏡を引っ張り出して覗いて見ると、それは一匹の獣だった。 黒い体毛に覆われ、骨が筋張る程に痩せこけ、しかし胴体の貧相さとは裏腹に眼窩からは大きな眼球が張り出している。 望遠水晶の中で、獣と眼が合った。 五里以上は離れているだろうセシリアの視線に気付いたのか、首を曲げてこちらを見て、そして。 確かに『笑った』。 あまりの不気味さにセシリアは総毛立って望遠鏡から顔を離した。 肉眼で遠い黒点を見れば、そこから動いた形跡はない。ずっとこちらを凝視している。 動悸が止まらない。血液は加熱し、灼熱感が血管を伝って体中を熱くする。呼吸がうまくできなくて、指先が震えた。 (あ、あ、あの獣……獣なのに、獣なのに!) 黒の獣には牙がなかった。つり上がった口角から見えたのは紛れもなく『人間の歯』だった。 その異常なまでにせり出た眼球も、それを支える眼窩の形状も、よくよく見れば人間のそれである。 当時十二歳の彼女でなくとも、帝国全土のどこを探したってあんな生物が存在しないことを知っている。 魔物にしたってもっと分かりやすい生態をしている。獣の身体に人間の眼と歯など、そもそもの用途からして噛み合わない。 『存在し得ない生物』なのではない。順当な進化を辿るならば『存在してはいけない』生物なのだ。 この時点で、セシリアの脳裏にこの場所が元居た所ではない別の世界なのではないかという思考が芽生え始める。 地平線までの距離が異常に短い。大地の丸みが急傾斜になっているということは、大地そのものの規模が小さいのだ。 父から直々に地学を学んでいたセシリアは、おおまかな大地の傾斜を知っている。これだけ見晴らしが良ければ測量も容易だ。 (わたし達の世界に比べて極めて小規模、かつ独自の生態系を築き、瘴気によって通常方法での生存は不可……) まるで『地獄』だ、と思った。 お伽話に出てくる、大魔導師によって封印された魔族の生息地。 単なる伝説ではなく、数百年前に本当にあった史実であり、考古学者の研究の的となっている異世界。 とにかく地平線がある以上、荒野だけの世界というわけでもないだろう。 水場がないのが気にかかったが、何れにせよこの世界の食べ物は瘴気で駄目になっているだろうから、糧食だけが頼りだ。 249 名前: ◆N/wTSkX0q6 [sage] 投稿日:2010/09/29(水) 02 49 01 0 あくまで任務は『生還』ではなく『調査』。逆説、生きて帰るだけならば然程困難というわけでもない。 SPINの誤作動でここに出た以上は、この世界でも転移術式は使えるということだ。従って、小規模なSPINを組み直せば良い。 それでもとの世界に戻れるかは賭けになるが、『魔の流出』が続いているうちは高確率で帰還できるだろう。 セシリアはこの世界を『地獄』と仮定し、地質や規模などの詳しいデータをとる為に留まろうと決めた。 一秒だってこんな所には居たくなかったが、知的好奇心が優先し、何より結果を上げて父に褒められるのを期待していたのだった。 硬く乾いた荒野を行く。 とにかく前へ。この世界には太陽が存在しなく、空全体を覆う薄雲が発光して明るさを保っていたが、いつ夜になるかも知れない。 そもそも朝とか夜とかがあるのかも怪しいが、暗くなる前に身の安全を確保できる場所をみつけるべきだろう。 黒の獣は、まだ遠くでこちらを見ていた。最悪なことに、どれだけ歩いても距離が拡がることはなかった。 ピタリと併走してきているのだ。正確に、付かず離れずの距離を保ちながら。 『箒』を持ってこなかったことを後悔するのに一刻とかからなかった。 歩けども歩けども行先は荒野と低い空。本でも読みながら歩いたって転びもしないだろう。 水も糧食も圧縮術式で山ほどもって来たが、常に口の中は乾いている気がした。 変わらない景色に身体よりも精神のほうが先に参ってしまいそうになる頃、ようやく辟易する景色に変化が兆す。 地平線の向こうに背の低い建造物が見えた。それも一つではなく、群れをなして存在している。 村だ。 セシリアは無意識のうちに駆け出していた。初めこそ蜃気楼を疑ったが、薄ら寒い気候がそれを否定してくれる。 後ろでは黒の獣も同じように駆けていたが、既にその存在は彼女の脳裏から追いやられていた。 一刻二刻と走ったり歩いたりを繰り返して、ようやく村へとたどり着いた。 人の気配のない、閑散とした寒村だったが、村を築けるということは荒野よりかは安全な場所であるはずだ。 『今安全かどうか』を問われればセシリアとて首を振らざるを得ないが、12才の彼女にとって変化のない景色は多大なストレスだったのだ。 あまり大きくない村の隅から隅まで、知識欲が満足するまで調べつくしたところ、喜ばしい発見が一つあった。 人がいたのだ。 村の中央に建つ一軒家で、老人が一人暮らしていた。 他の家は全て空き家で、放棄されてから相当な年月が経っていることを窺わせた。 「こんにちは」 老人はセシリアの顔を認めると、『あまりにも平然と』彼女を迎え入れた。 どこから来たのかとか、どうしてここにいるのかとか、まず出てくるべき疑問の全てを放棄して、ただセシリアを迎えた。 逆にセシリアは老人を質問攻めにした。 回答を統合すると、やはりここは地獄で、老人は大昔に地獄へ取り残された人類の子孫ということだった。 「どうして瘴気の中で生きられるのですか」 「生きられる者だけが生き残ったんだ」 瘴気への耐性を持たぬ者は淘汰されるか、瘴気の薄い土地へと移っていった。 この村も以前は瘴気に侵されていなかったが、今はご覧の通り。老人が一人だけで、他の村民は瘴気に追われて出て行ったのだと。 「魔物は入って来ないですか?あの黒い不気味な獣とか……」 「獣?」 「荒野にいたんです。痩せこけて、目玉の飛び出た、人間の歯を持つ獣」 老人は暫くセシリアの述べた特徴を反芻すると、ようやく合点がいったという顔で、 「この世界は現世と因果律が異なる。瘴気がそうさせているのかは知らないが、地獄では眼に見えない概念が具体化するんだ。 しばしば獣や鳥の姿をとったりするが――現世でも神の使いとして獣が出てくる神話があるだろう」 250 名前: ◆N/wTSkX0q6 [sage] 投稿日:2010/09/29(水) 02 51 15 0 「それじゃ、あの獣は何の概念が形を持ったものなんです」 「あれは――君に訪れる『死』の具体化だ。獣との距離は死との距離に等しい。遠くにいるうちはいいが、注意することだ」 泊まるあてがないならここに宿を用意しよう。 老人はそう言って、セシリアに寝具のある客間を割り当てた。 「夜が来る前に、面白いものを見せてやろう」 老人が誘ったのは村の端にある谷の上だった。谷は広く、そして大気が澄んでいる。吹き抜ける風が瘴気を払うのだと老人が説明した。 そして谷底にはもう一つ、建造物の群れがあった。先程の村とは比べ物にならない規模の巨大な街。そして行き交う人々が小さく見える。 「瘴気に追われた連中だ。この谷に瘴気が溜まらないことを発見し、新たに街を作っているんだ。もうすぐ完成する。 この谷なら作物も育つし、天然の要塞は魔物をも阻む。優秀な指導者がいてな。彼を王に据えた国が出来るのも夢じゃない」 老人が一人で村に残っているのは、他の村から地獄を旅してきた者をここに迎え入れる関所の役目を果たす為だ。 瘴気に耐性を持つ老人がその役を買い、街から作物を貰ってここで生活しているのだった。 「現世に帰りたいとは思わないんですか?」 「全員が残らず帰ることができるならそうしたいがな。我々はもう家族と故郷を持ってしまった。この『王国』に」 空を覆っていた薄雲が光を放つのを止めて、夜が来た。 割り当てられた客間の寝具は寝心地こそ悪かったが、歩き通しの疲れもあってセシリアは深く昏睡した。 翌朝、薄雲が再び発し始めた光でセシリアは目覚めた。 軽くストレッチして、バックパックから水を出して洗顔。軽く朝食を摂ると、調査を再開すべく部屋を出た。 老人は朝からどこかへ出かけたのか家にはいなかった。街の方に行ったのかと戸口から顔を出すと、 黒の獣と目が合った。 セシリアの目の前に、正しく鼻先に立っていた。 濃厚な死臭に、彼女は思わずえずきながら後ずさる。 (『死』……!こんな近くまで、そんな、わたし、死んじゃうの……?) 獣の大きな瞳の中で絶望に染まりゆく自分の顔が映る。 人間の歯を剥き出しにした、見るだけで鳥肌が立つ笑顔を獣は静かに見せる。 ゆっくりと近付いて来た。 足が動かない。腰が抜けている。情けないと思うよりも、絶望感と焦燥感が勝る。 あのときすぐに帰っておけばよかった。どこで間違ったのか。死に近づくような真似をした覚えがあったか。 獣がギョロリと目を回した。死臭が色濃くなり、瞳に写りこんだセシリアの泣きそうな顔が一層歪む。 瞳の中の自分と目が合った。小さなセシリアは、怯えきった目でこちらに縋るように視線を送る。 (え……) その頭の上に、鋭利な刃物が映っていた。 判断は一瞬。両手で床を叩き、どうにか身体を反転させる。数瞬前まで彼女の頭があった場所を、重い一撃が穿った。 凶器は爪。そしてそれを振るったのは、いつの間にか家の中に入り込んでいた剛力種によく似た魔物。 振り向けば、黒の獣が30歩ほど遠くにいた。離れたのだ。 (『死』の獣……さっきまで近かったのは魔物に殺されそうになってたから?) 死が近づけば近づくほど獣との距離も近くなる。 逆説、健康体なのに獣が近寄るということは別の死因がどこかにあるということなのだ。 (――そう、丁度今魔物に襲撃されたように!) 251 名前: ◆N/wTSkX0q6 [sage] 投稿日:2010/09/29(水) 02 56 55 0 魔物は再び剛腕を振るい、セシリア目がけて思い切り薙ぎ払った。 バックステップで躱す。代わりに家の柱が粉砕された。戦闘能力を持たないセシリアにとって一撃でも喰らえば即死である。 即刻逃げ出した。最早なりふり構っていられない。転移の簡易術式は既に組んであったが、それより先にすべきことがある。 (『王国』の人たちに伝えなきゃ……魔物が来たって!) 村の中を駆ける。魔物が追ってくるのを感じながら、セシリアは全速力で走った。 そう広くない村の中を縦断し、谷の入り口に辿り着く。谷底へ降りるには迂回しなければならないが、そんな余裕はない。 だから跳んだ。 空中へ踏み出すと同時、飛翔術を小規模に展開。怪我するギリギリの速度を保ちながら谷底へ落下する。 半里はあろうかという深さを十数秒で下りきると、綺麗に着地して思い切り息を吸った。 魔物が来たから避難しろ、迎え撃て、そんな言葉を叫ぼうと思って、しかし喉で止まる。 誰もいない。 早朝だからではない。そもそもこの谷底の街には、人の息吹と言うか、生活感というものが微塵も漂っていなかった。 傍の一軒家の戸を開ける。鍵がかかっていない。中を覗き込むと、埃だらけの居間で、何かが散らばっていた。 人の骨だった。 一世帯分が襤褸切れになった絨毯の上に並んでいた。 「そ、んな……昨日は確かに、人が作業していたのに。人が動いているのをこの目で見たのに!」 頭のどこかで、何かが繋がった感触があった。 家を出て、昨日老人が建造途中だと言っていた一画を見る。 端折れた木材が、積み上げられた石が、打ちっぱなしの煉瓦が、作業途中のまま風化していた。もう何十年も触った形跡がなかった。 「ああ、あああ……」 何故あの老人には『死』の獣が見えていなかったのか。 あの老人は、食事すら採っていなかった。セシリアを泊めている間も一切何も口にしていなかった。 そして何より彼はセシリアについて深く追求せず、ただ街を見せただけで踏み込んでこなかった。 『この世界では、眼に見えないものも見えるようになる』 この街は、街全体が瘴気に土地を追われた者達の『希望』が具体化したものなのだ。 所詮は『よくできた幻』でしかないのに、人々は希望に縋りつくが故にここに安住を決め、そして瘴気に侵され死んでいった。 人々が夢に見た街は、理想の王国は、もう何十年何百年もの間――おそらくは永遠に、完成しない。 未完成のまま、死に絶えた者達の亡骸を抱えて時を経つづけるのだ。 あの老人はかつて人々がここに遺した最後の知識と、セシリアの知識欲とが合わさって生まれた都合の良い案内人。 そして誰かが願った『忘れ去られたくない』という想いが形をとったものなのだろう。 酷い世界だと思った。 垣間見た希望を叶える幻を見せて、ゆっくりと殺していく捕食の摂理。 意地の悪いシステムを、一体誰が作ったのだろうか。アルテミシアか?一体なんの為に。 きっとそれは、力ある魔族を適当に満足させて大人しくさせるための苦肉の策なのだろう。 降魔術という外法が流行るように、もしかしたら現世の人間にも、幸福な幻を見たまま死にゆくことを望む者がいるのかもしれない。 後に帰還したセシリア=エクステリアが管理局に提出した報告書は、冒頭に一文が添えてあった。 ――『未完の王国にて』
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前ページ次ページ審問同村会 [「王国村 第3話」書の秘密] 村のログ 構成および勝敗結果 村の名前:「王国村 第3話」書の秘密(1617村) 人数構成:15 更新時間:48h キャラクタセット:標準 レギュレーション:試験壱型 勝敗:人間勝利 あらすじ ギルバート王による王国復興から数世紀… 王立図書館の奥深くに眠る黒い表紙の書物…それはヘキーチ王国の出来事。 クロノスとレイアの誓い、アポロンとアルテミスの悲劇など…数多の歴史を綴った年代記である。 だが、その 史実 の最終章には、この世の終焉が予言されていた! 黒の教団は予言された終焉へと暗躍を始めた。王国派の人々はそれを阻止し得るのか? 黒の書を巡る攻防が始まろうとしていた! 名言 毎度おなじみのセリフです。 自警団長 アーヴァイン [プロローグ] なんだ……まだ集まってないな。 今のうちに、見回りに行ってくるか……。 キャスト キャラ 役 職 結 果 プレイヤー 戦績 お嬢様 ヘンリエッタ 王国の者 生存 id hamkiti ■ のんだくれ ケネス 王国の者 死亡 id mhaha ■ 冒険家 ナサニエル 王国の者 死亡 id Lucifer ■ 医師 ヴィンセント 予言者 生存 id osamu999 ■ 双子 リック 王国の者 死亡 id butza ■ 吟遊詩人 コーネリアス ボディーガード 生存 id reahanta ■ 学生 ラッセル 教団員 死亡 id erena ■ 文学少女 セシリア 霊能者 死亡 id kidou ■ 新米記者 ソフィー 青紋章の痣の者 生存 id KK ■ 旅芸人 ドリス 教団員 死亡 id aizukiya ■ 書生 ハーヴェイ 教団員 死亡 id tomocy ■ 異国人 マンジロー 王国の者 生存 id LR ■ 見習いメイド ネリー オルグ 死亡 id yakorina ■ 農夫 グレン 赤紋章の痣の者 死亡 id kunntan ■ 酒場の看板娘 ローズマリー 王国の者 生存 id 1978 ■ 主な出来事 2日目 ●書生 ハーヴェイ(教団員) 3日目 ▼双子 リック(王国派) ●のんだくれ ケネス(王国派) ■のんだくれ ケネス(王国派) ◆医師 ヴィンセント(予言者) 4日目 ▼見習いメイド ネリー(オルグ) ●文学少女 セシリア(霊能者) ■農夫 グレン(赤の聖痕者) ◆医師 ヴィンセント(予言者) 5日目 ▼書生 ハーヴェイ(教団員) ●学生 ラッセル(教団員) ■文学少女 セシリア(霊能者) ◆医師 ヴィンセント(予言者) 6日目 ▼学生 ラッセル(教団員) ●お嬢様 ヘンリエッタ(王国派) ■冒険家 ナサニエル(王国派) ◆新米記者 ソフィー(青の聖痕者) 7日目 ▼旅芸人 ドリス(教団員) ●酒場の看板娘 ローズマリー(王国派) (▼:処刑 ●:占い ■:暗殺 ◆:護衛 ★:呪殺 ◎:突然死) MVP(勝利側で最も活躍した人)投票 選択肢 投票 ヘンリエッタ (0) ケネス (0) ナサニエル (0) ヴィンセント (0) リック (0) コーネリアス (0) ラッセル (0) セシリア (0) ソフィー (0) ドリス (0) ハーヴェイ (0) マンジロー (0) ネリー (0) グレン (0) ローズマリー (0) 投票コメント 名前 コメント 敢闘賞(敗北側で最も活躍した人)投票 選択肢 投票 ヘンリエッタ (0) ケネス (0) ナサニエル (0) ヴィンセント (0) リック (0) コーネリアス (0) ラッセル (0) セシリア (0) ソフィー (0) ドリス (0) ハーヴェイ (0) マンジロー (0) ネリー (0) グレン (0) ローズマリー (0) 投票コメント 名前 コメント 殊勲賞(最もプレイをほめたい人)投票 選択肢 投票 ヘンリエッタ (0) ケネス (0) ナサニエル (0) ヴィンセント (0) リック (0) コーネリアス (0) ラッセル (0) セシリア (0) ソフィー (0) ドリス (0) ハーヴェイ (0) マンジロー (0) ネリー (0) グレン (0) ローズマリー (0) 投票コメント 名前 コメント 技能賞(最もうまいプレイをした人)投票 選択肢 投票 ヘンリエッタ (0) ケネス (0) ナサニエル (0) ヴィンセント (0) リック (0) コーネリアス (0) ラッセル (0) セシリア (0) ソフィー (0) ドリス (0) ハーヴェイ (0) マンジロー (0) ネリー (0) グレン (0) ローズマリー (0) 投票コメント 名前 コメント RP賞(最も素敵なRPをした人)投票 選択肢 投票 ヘンリエッタ (0) ケネス (0) ナサニエル (0) ヴィンセント (0) リック (0) コーネリアス (0) ラッセル (0) セシリア (0) ソフィー (0) ドリス (0) ハーヴェイ (0) マンジロー (0) ネリー (0) グレン (0) ローズマリー (0) 投票コメント 名前 コメント ハリセン賞(最もハリセンで叩きたいを思った人)投票 選択肢 投票 ヘンリエッタ (0) ケネス (0) ナサニエル (0) ヴィンセント (0) リック (0) コーネリアス (0) ラッセル (0) セシリア (0) ソフィー (0) ドリス (0) ハーヴェイ (0) マンジロー (0) ネリー (0) グレン (0) ローズマリー (0) 投票コメント 名前 コメント MVP MVP ? ? ? 敢闘賞 ? ? ? 殊勲賞 ? ? ? 技能賞 ? ? ? RP賞 ? ? ? ハリセン賞 ? ? ? ベストカップル賞 ハーヴェイ×ソフィー 教団員×青の聖痕者 ラストで霊体のハーヴェイを愛で甦らせた ベスト◎◎賞 ? ベスト変態賞 ケネス 王国派 もうこれは確定でしょう(笑 ベスト鬼畜賞 ラッセル 教団員 確定に近い暫定で コメント 名前 コメント 話題が活発になるようなら、「人狼ファンBBS」の「エピローグ後ロビースレ」に移動しよう! http //jbbs.livedoor.jp/game/18283/ 前ページ次ページ審問同村会
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シリアルクリーナー ジョージの裏シゴト 【しりあるくりーなー じょーじのうらしごと】 ジャンル アクションパズル、ストラテジー 対応機種 Nintendo Switch 発売元 テヨンジャパン 開発元 iFun4All(現:Draw Distance) 発売日 2018年6月28日 定価 1,000 円 プレイ人数 1人 レーティング CERO D (17歳以上) 判定 なし ポイント サクサク遊べるステルスアクションライトなインディゲーと思いきや意外にやりこめる隠れた佳作 概要 ストーリー 特徴 評価点 賛否両論点 問題点 総評 その後の展開 概要 元はWindows/XboxOne/PS4(*1)でDL販売されている『Serial Cleaner』のSwitch版。(*2) ストーリー ジョージは金に困っていた。年老いた母親の面倒を見なきゃいけないし、悪友との賭けポーカーの負債も積み重なる一方だ。そこでジョージは裏の仕事、すなわち、殺人現場から誰にも気づかれずに証拠を消し去る「清掃業」を始めた。 殺人事件の多発する1970年代のアメリカ。ジョージの仕事によって現場から遺体・血痕・証拠品が姿を消し、警察の捜査は難航していた。そんなある時、彼の噂を聞きつけた新たな依頼人から電話が入る。軽い気持ちで引き受けるジョージだったが、彼には知る由もなかった。それが、世間を騒がせる連続猟奇殺人事件の始まりであることなど…… 特徴 ステージクリア制の見下ろし型2Dパズルアクション。 ジョージの目的(クリア条件)は「現場にあるすべての死体を運んで処理する」「すべての証拠品を回収する」「血痕を一定割合以上拭き取る」「前述の3点を達成後、脱出ポイントに到達する」こと。 ステージによって死体と証拠品の数や、消す必要のある血痕の量が異なる。また、いずれかの条件が存在しないこともある。 現場には警官がうろついている。警官には視野の概念があり、常に色づけられた扇状の視野が表示されている。 この視野内に入るとジョージを軽く凌駕するスピードで追いかけてきて、触れられるとミス→ステージ最初からやりなおしとなる。 マップ内にはゴミ箱、ロッカー、観葉植物など姿を隠せる箇所が幾つかあり、警官の目をやり過ごすことができる。 なんと警官の目の前で隠れても有効。発見されて追いかけられることにペナルティはないため、隠れ場所が見えているならあえて飛び出すのも有効なテクニック。 死体はマップ内に1~2個用意された廃棄ポイントまで運ぶ必要がある。廃棄ポイントとなるのは「ジョージの車の荷台」「獰猛な魚のいる水槽」「肉のミンチ機」などステージによってさまざま。 他、ギミックとして「音を鳴らして警官を引き付けるオブジェクト」や「一定レーン上を動かせる壁」、「マップ内の2点間を瞬時に移動するショートカットポイント」があり、そうした仕掛けを駆使しながら仕事をこなしていく。 アートコンセプトは色数と丸みを抑え直線を活かしたモダンアートのような風合い。フォトショップなどにおける「カットアウト」フィルターに近いかもしれない。 そのためマップや各キャラクターはかなりデフォルメが効いており、死体だらけの凄惨な現場ながらそれほどショッキングな絵面ではない。グロが苦手なプレイヤーでも(もちろん苦手の程度によるが)大きな問題はないと思われる。 評価点 快適なリプレイ性 本作の難度は意外に高く、ミスが多発する。その度にリスタートとなり、死体も証拠品もイチから集め直しとなってしまうのだが、そのミスからリスタートして操作可能になるまでが1秒程度と極短である。 演出もその場で「捕まった!」とフキダシが出るのみであり、モチベーションを奪うようなジングルやおかしな間はいっさい無し。 ステルスゲーという性質上どうしても敵の振り向きを待つ無操作時間が発生するため、リトライにはストレスがつきものとなるが、この仕様のおかげでそれが最小限まで抑えられている。 更にリトライの度に、死体、証拠品、血痕、隠れ場所の位置がランダムで変わるというおまけつき。といってもせいぜい2~3パターンのわずかな差でしかないのだが、突然戦術の変更を迫られるためちょっとしたメリハリになっている。 「敵を倒せない」という王道のスリル ジョージの仕事は「証拠を消し去る」以上のものではないため、警官に対する攻撃手段がいっさいない。このため、最後に脱出ポイントに到達するまで緊張感を保つことができる。 動く壁を使って警官を閉じ込められる(無力化できる)ステージも存在するが、ごく一部であり、また、閉じ込めること自体にある程度の戦略性を要するようになっている(ギミックを用いたり、わざと発見させたりして誘き出すなど)。 シリアスな裏稼業を彩るシブいBGM 全体的にBGMはブルース調の落ち着いた雰囲気で、ジョージの業務内容に合致したものとなっている。 ストーリーの展開に応じて不穏な調子の曲も出てくるようになりつつ、ラストステージでは一転爽やかで勢いのあるギターサウンドと、巧みに盛り上げてきてくれる。 母親思いなジョージのキャラクター ステージ開始時と終了時にはジョージの母親との短い会話が発生する。そこでのジョージはごく普通の「母親思いの好青年」であり、仕事のことは勿論、経済的にも母親の負担にならないよう気を遣う様子が見てとれる。 ジョージというキャラクターの掘り下げにもなっている一方、「裏世界の人間の日常」を見せることによる雰囲気の緩急付けの効果をもたらしている。 意外なボリュームの多さ メインストーリーは全20ステージで、難度は少々高いものの3~4時間あればクリアできる程度である。 しかしマップ中には証拠品以外に隠しアイテムが仕込まれており、取得によって着せ替え衣装や追加ステージが開放される。追加ステージは当然難関ばかりであり、しっかりやりこみ要素となっている。 また、クリア済みステージに追加ルールを設けてプレイするチャレンジモードがある。例えばタイムアタック、警官の視野非表示、見つかっただけでアウトといった定番メニューのほか、エンドレスで死体が湧いてくるモード、画面が酔っ払い仕様になるものなど。ステージ使いまわしとはいえなかなかの大盤振る舞いといえる。 加えて、本ゲームはアクションパズルとしては珍しく本体時間を参照しており、夜間にプレイすると各ステージも夜仕様になる。 夜になるとマップは全体的に薄暗くなり、一部がスポットライト照明で照らされるため、やや難度が高くなる。なんだそのこだわりは、と思わずにいられない。 賛否両論点 とにかく性能のいい敵 本作の敵キャラ(警官)は2Dステルスゲームとしては比較的目が良く、画面横幅の半分ほどまで到達する視界を持っている。更に視野が扇状であるため、曲がり角などでは思った以上に奥まで捉えてくる。 また、警官同士の巡回ルートが近く、視野同士が重複する場面も多い。そのため一方の警官だけを気にかけていると思わぬところで発見されることがしばしばある。 足も異常に速く、ジョージのスピードで振り切ることは不可能。見つかったら最後、2秒先に隠れ場所がなければミスすると思った方が良い。 と、以上のようなイヤらしい仕様を持ち合わせたうえで、「通常時の移動速度からして速い」「一か所で停止している時間が短い」「ランダムなルートで巡回する奴がいる」という次第。当然そこまで含めたうえでのゲームバランスなのだが、単純なゲームと思いきや予想以上にリトライを強いられることになる。 「死んで覚える」前提のつくり 主人公の基本操作こそゲーム中に教えてくれるものの、警官の性質についてはいっさい説明がなく、実際にピンチに陥ってみないとわからないことが多い。 例えば序盤こそシンプルなルート巡回しかしないが、ステージの進行に連れ「自分自身はジョージを追いかけないが笛を吹いて周囲の警官を呼び集める」「拳銃を持っておりジョージを発見次第即射殺してくる(逃げる間もなくミス扱い)」といったバリエーション警官が登場する。これらの性質は外見ごとに決まっているものの、初見時は見つかってみるまでその行動パターンを知る術がない。 問題点 ロード時の開始地点が若干面倒 本作はステージごとのオートセーブ制なのだが、ゲームをロードすると「前ステージをクリアした後の挿話」から再開される。 ステージ間は「①クリア→②クリア後挿話→③ステージ前挿話→④ステージ名表示→⑤ステージ開始」といった進行となっているのに②から始まるため、正直まどろっこしい。 敵の視野が見づらい一部ステージ 各敵の視野はオレンジ色で示されるが、ごく一部、地形が同系色のステージがあり、かなり視認しづらい。 前述の通り警官の視野は広め、且つ複数が重なることもあるため、「視野が見えている」こと前提のゲームデザインである(何なら前述の通り「視野オフ」がチャレンジモード扱いである)。それが見えないせいでミスに繋がるのは少々アンフェアな気分になるかもしれない。 夜モードがプレイしにくい 評価点でも触れた通り、リアルタイム制自体は面白い試みなのだが、なぜか台詞のフキダシまでもがマップにあわせて暗くなるため文字が読みにくくなる。 オプションで「リアルタイム」項目をオフにすれば常に昼になるため、まずは変更をおすすめしたい。 「隠れる」が効かない時がある 前述の隠れ場所には隣接してAボタンを押すことで隠れられるのだが、これが警官に捕まる直前だと効かないことが多い。あと一歩どころか既に隠れ場所に到達しているのにも拘らずミスとなってしまい、「いまA押したじゃん!」となることもしばしば。 それならと反対にAを連射していると、隠れた瞬間に飛び出してしまい捕まってしまう。 もう少々判定が甘くてもよかったのでは、とも思うが、或いは「見つかること」自体にペナルティが存在しないためのバランス調整なのかもしれない。 やや多めな誤字脱字 ジョージと母親の掛け合いも雰囲気の一端を担っている本作だが、多すぎるとまでは言わないものの、日本人ならすぐ気づくレベルの誤字脱字が見られる。 といっても凡百のローカライズゲームと比べれば十分読解に問題はなく、何よりシリアスなムードは押さえているし、キャラクターのブレもほぼない。ゲームの評価を落とすほどではないが「惜しい」ポイントである。 総評 基本的には値段相応の小品ではあるが、「敵から隠れてコトを成せ!」というシンプルかつ緊張感のあるルールに、アーティスティックな見た目と場面に合ったBGMが用意された佳作。サクっと遊び始められて気づけばハマる、ゲームのキモをしっかり押さえた作品といえよう。 その後の展開 2020年6月14日のオンラインオベント「Future Games Show 2020」にて続編となる『Sereal Cleaners』を2021年内に発売することが発表された。現時点でのリリース予定となるプラットフォームはWindows(Steam、Epic Games Store、GOG)/XBOX One/PS4/Switch。
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ベルンの三竜将にだって負けないんだ・・・ぜったい 封印の剣13章の民家の少年の台詞。正しくは 「セシリアさま パーシバルさま そして ダグラスさま! この三人が エトルリア最強の三軍将さ ベルンの三竜将にだって 負けないんだ・・・ぜったい」 エトルリアの最強戦力がベルンに打ち負けるという悲壮感を演出する台詞の筈だが、ベルン三竜将どころかエトルリアの名無しヴァルキュリアより弱いセシリア、地方領の総督に過ぎないアルカルドより弱いパーシバル、宰相のロアーツより弱いダグラスといった醜態を見せられてしまうと、別の意味で悲壮感ただよう台詞となるだろう。 フォローしておくと、ハードブーストのかかったパーシバルだけは醜態を覆す勢いで強い。 アレンやランスに比べると参戦は遅すぎるが、低レベルから育成する手間がなく「即戦力」になる点や、彼らにはなかなか真似できない「魔防の高さ」という取り柄もある。
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