約 4,199,870 件
https://w.atwiki.jp/dogprqb/pages/14.html
Q. 初心者だけど参加してもいいの? 最低限のルールとプレイ目的が分かるならはやくwはやくw このゲームで一番イクナイのは「人が集まらずに解散^^;」です。 さすがに「占い師って何?」レベルでの参加はもうちょっとwikiとか読んでね! Q. 漫画とwiki読んだだけのレベルだけどいい? 歓迎だが、ゲーム終了まで自分が初心者だとバラさないほうが盛り上がるよ! 推理に口出しする余裕が無ければ、FF関連のRPしてれば初日吊りは回避できるんじゃねw 初心者にオススメのRP 不遇ジョブネタ(愛のないジョブは話題が続かないため注意) サンドリアNPC(トリオン・ハルヴァーなど) himechan、ミスラネカマ ※要経験(当然あるよな) クリスタル、エレ(「ゴゴゴゴゴ」しか言わない、即吊られる) Q. 名前はどうすればいいの? サーバによって名称は違うかもしれないけど 「ハンドルネーム(HN)」がコテハンで、「村人名(名前)」がキャラネームって感じ。 ハンドルネーム:POL ID 村人名:キャラごとの名前 と覚えておくといい^^ Q. 村人名どうすればいいの? はじめてならオヌヌメにちなんだ名前にすれば移民認定されなくていい。 NPCキャラ演じるのに抵抗ある人はアイテム名とかでも全然平気。 生粋のねみみんなら会話してればわかるし好きな名前でもいいお。 Q. 初プレイです!何発言していいかわからない>< まず昼になったら「おはよう」とか言って、あとは適当に語尾に草生やしとけwwwww したり顔で「占い2か、グレランだな」とか言っとくと溶け込みやすいwwww LS会話と思ってテキトーなことくっちゃべってればいいよww Q. 初日に吊られた…初心者だからかな?空気読めずすみません>< そんなことはないッ! 初心者だろうが熟練者だろうが、誰もが初日に吊られる可能性があるのがこのゲーム。 霊界でこのドラマの推移を考えたり、どんどん死んでくる人たちと楽しく歓談しようね! ネ実村では霊界サービスのために夜の独り言を推奨しています^^ Q. はじめてのプレイで初日銃殺された…別れたい… 逆に考えるんだ。 初プレイで狐を引き、初プレイで初日に占われただけのリアルラックがあると… そう考えるんだ。 Q. プレイの途中で落ちちゃった;;どうしよう村入れない;; うっかりブラウザ閉じてしまったとかそういう場合は 「ログイン」を選んで、自分がいた村を選んで、村人名とパスワードを入れれば再入村可能。 パスワードはそのためにあるようなものだから適当なの入力するなよw Q. わたし初心者だけど⑩みたいな人がいたらちょっと… ⑩みたいな人は野良村でメリポしてるんでいないと思う。 むしろ⑩みたいな人がネ実村にいたら逆に疑われて吊られてると思います。リアルヘイトで…。 Q. 黙ってたらすぐ吊られた… 黙っているととりあえず狙われやすいです。 思ったこととか素直にbokuたちに聞かせてごらん^^なんちゃって^^ Q. 参加するたびにすぐ吊られるんだけど・・・ もしかしたらあなたの村人名が田中や権代などの開発名になっているのでは? Q. 村がないみたいだけど… 誰かが村を立てるのを待つか、スレに「村きたらのりこむー^^」とか書きましょう。 誰か立てると思います。 Q. 定時コンテンツとかぶって時間が合わないんだけど、大体いつ村立つの? スレに人がいれば19時すぎからポツポツと少人数で始まる感じです。 いい年こいた中年が多いと評判のネ実なので、22〜23時くらいがピークと言われてます。 Q. 村のログ読んで勉強してからのりこむね? 村に来たほうが自分の視点で勉強になるぜ! 判断ミスは誰にでもあるしそこをネチネチ言うヤツはいねえ!はやくこいよ! Q. 「2-1-2」とか「3-2」ってなに? 「占いCOの数」-「霊能COの数」-「共有COの数」だぞ^^ 「3-2」みたいに数字2つだったら「占いCOの数」-「霊能COの数」だぞ^^ Q. CO情報をまとめたけど、どっちも成立していて平行線。どうすればいいの? キミは黙っていることもできるし、過去の言動や投票から直感で疑いを述べることもできる。 思い切ったキミの一言が、勝利へと繋がることもあるのである^^ Q. 確率論の論理展開が速すぎてついていけない… 確率論だけでは勝てないのが人狼(キリッ 勿論軽視していいものではないがそれだけに捕われるものではないのである^^ Q. あの人RPうめえwww プレイ後に賞賛するといい^^ Q. なんかいかにもネ実民らしくない名前の人がいるんだけど…「kari」てなに? 毎回名前を村に入ってから考えたり変えたりする事も多く、 とりあえずの仮名ってことで「kari」で入る人が多いよ! ただ、ネ実村でもっとも移民判定を出しやすいのは村人名です。 円滑なねみみん集合のため、スムーズな名前変更をお願いします。 できるだけネ実民を集めたいので、不確定な人で定員が埋まっていると村に入れないネ実民に冷たい感じがするじゃないですか…。 Q. また荒らしがきた のぶ逃げすると思うのでほっとく。しばらく残るならLSリーダーがキックするといい。 Q. 出戻り組だから、まれによくある移民避けのクイズに答えられない 無言でいると移民にしか見えないので、出戻り組なので答えられる質問にしてほしいと正直に言いましょう。 どれぐらいプレイしていてどれぐらいの時期だかわかればトピマス殿も問題考えやすいと思う。 Q. セクハラされました オレもします
https://w.atwiki.jp/jiisan/pages/21.html
老化とは多細胞生物が死に向かう過程で身体能力が衰えていく現象であるということができると思います。 その原因にはさまざまなものがある、というか、さまざまなものが重なり合い、全体として老化していくのだと考えられます。 その要因の一つに遺伝子異常があると思います。細胞分裂するときDNAを複製します。DNAの複製はほぼ正確に行われるようですが、それでもある確率でミスが生じるようです。 たとえば人間のDNAは、30億塩基対が2セットあります。遺伝子はそのうちの3%位だと言われています。最近ではこれがもっと多いのではないかという所説がでたようです。 この遺伝子のDNAに異変が生じた場合、なんらかの症状が出ることが予想されます。 たとえばガンも遺伝子の異常によって起こる病気です。おそらく分裂、増殖にかかわる遺伝子が変化したためにおこるのだと思います。 そう考えるとガンも老化という現象の一つの要因であるといえます。 いろいろな要因の中でももっとも激しく症状が出るものが、病気であるということができるでしょう。痛風もそのうちの一つだと思います。 また、なんか身体がだるい、気分がすぐれないなどの病気とはいえない症状──不定愁訴ともいいます。 これらも遺伝子の異状による老化という現象の軽い症例であるかもしれません。おそらく内分泌系の遺伝子に異常が現れたのでしょう。糖尿病などはその代表かもしれません。 さて痛風はどのような遺伝子が変化しておこる病気でしょう。これからそれを考えていきたいと思います。 痛風は老化のプロセスの中で“痛み”という具体的な症状をともなう、遺伝子の異常による病気であると考えました。 それでは何の遺伝子に異常があるのでしょうか? 痛風の痛みは炎症反応による痛みです。お酒を飲んだ翌日、激痛にみまわれたときは確かに足の親指まわりが赤く腫れていました。 炎症反応であるということは、免疫細胞である白血球が何かと戦っているということです。何と戦っているのでしょうか? 私は、自分の足の親指の骨と白血球が戦っているのではないかと考えました。つまり、白血球が親指の骨を敵と認識して攻撃するため、痛みや腫れがともなうのではないかと……。 これは臓器移植の時におきる拒絶反応と同じ原理のような気がします。他人の心臓や肝臓などの臓器を移植されると、激しい拒絶反応がおこります。この現象は、免疫細胞が他人の臓器を敵と認識して攻撃するためです。 それでは、免疫細胞は何を基準にして自分の臓器(細胞)と他人のとを見分けているのでしょうか? それは、主要組織適合抗原(MHC)とよばれるタンパク質分子の存在によるものです。 このタンパク質はすべての細胞で作られています。ということは、細胞のどの段階でも遺伝情報が発現していることになります。 このタンパク質は個人レベルで微妙な違いがあるそうです。この違いにより、同じ種の生物細胞であっても、個人レベルで抗原が変わり移植の際の拒絶反応として現れるのでしょう。 ちなみに赤血球という細胞には核がない、つまり遺伝子がないので、このタンパク質は作られません。そのために4種類の血液型タイプを注意するだけで、比較的簡単に他人の赤血球を受け入れることができます。いわゆる輸血です。 この4種類のタイプを決めているのは糖鎖です。下等生物は良くわかりませんが、生物は、MHCと糖鎖を使ってかなり厳密に自己と非自己の区別をつけているといえます。 なぜそこまで自己と非自己の区別にこだわるのでしょうか? 一つ考えられるのは、自己と非自己の抗原をハッキリ区別しておけば「自分以外のものはすべて敵」と免疫細胞が認識できるためでしょうか。 しかし本来、外来抗原とは大きくても寄生虫までで、そのほとんどは原核単細胞生物である細菌類です。 まさか、将来他人の臓器を使うことになるのを想定して進化するはずはありません。そうであるならば、まだ他に大きな理由があるような気がします。 (2005年10月8日) 「その5」へ>
https://w.atwiki.jp/soukaku118/
これまでのあらすじ。 我々特派員は偶然友人がセクハラされたことによって、世界の闇。 つまりガチの犯罪行為を目撃してしまったのだった。 ◜◡~)✂╰⋃╯「ドーモ。ダブルホーン=サン。チョッケツスレイヤーです。薄っぺらい謝罪文で全て事が収まったとでも思ったか、馬鹿め。まだ事の重大性を把握しておらんようだな。直結、殺すべし・・・!」 ↓ http //togetter.com/li/347393 ↓ ( ◠‿◠ )( ◠‿◠ )( ◠‿◠ ) 削除済みだけども、「リアルで会ってどうこうは一度も考えたことはない」という旨の発言もありましたが・・・? もちろんこの直結はネカマに釣られただけかもね^o^ハハッワロス
https://w.atwiki.jp/jiisan/pages/51.html
私はプロフィールにあるとおり、生卵が好きです。 白いご飯に生卵をかけ、ちょっと醤油をおとしてガツガツと一分以内に食べるたまごかけご飯が大好物でした。 我々が食べる卵は、ほうっておいても、いつまでも生卵のままです。 時期がくると腐るだけです。 しかしそれが受精卵になると、時期がくるとヒヨコになってでてきます。 なんという生命の不思議! この章では、生卵からヒヨコまでの、発生の期間を中心に考えていきたいと思います。 たまごはあんなに大きくても一つの細胞です。(もっともその大部分は栄養分で、実際にヒヨコになるのは、ほんの小さなところですが) 前章で大多数の卵子は、減数分裂の結果テロメアが0になり、分裂能力を失った細胞と考えました。 それが精子というテロメアMAXの細胞と合体することにより、テロメアが完全復活し、細胞分裂が開始されると考えました。 発生の初期受精卵は、成長をせずに分裂だけをする、卵割という細胞分裂を行います。 そのためこの時期一つ一つの細胞の大きさは、だんだん小さくなります。 ボールに仕切りをいれ、細かくわけていくイメージです。 2006/04/22 (月) 7 28 卵割の期間、細胞はものすごい早さで分裂します。 通常の細胞分裂は、分裂と分裂の間に、成長をするための時間が必要ですが、卵割期はDNAの複製だけをしたら、すぐ次の分裂にはいるのです。 卵割期に必要なもの(たんぱく質やmRNA)は、卵形成の時、母親が用意してくれているのです。 卵子という巨大な細胞に仕切りをいれていくのですから、卵子が全く均質でない限り、新しくできる細胞には、差が生じることになります。 実際この時期に将来の身体の向き(どっちが頭でどっちがお尻になるかというような)は決定しているようです。 母親が用意してくれたものの中に、かたちを決める遺伝子が存在していて、その濃度が卵子の中で非均質になっているのです。 ですからある程度卵割が進んだ時点で(これは生物の種によって、違いがあるようです)細胞は分化をしていることになります。 現在、発生生物学という分野の学問では、その遺伝子や、それから作られるたんぱく質などの、解明が進んでいるようです。 しかしまだわからないことも、たくさんあります。 細胞が分化しているといっても、(実際それを確かめる実験も行われています。例えば発生時に、細胞を移植することにより、頭が二つあるオタマジャクシなどを、実験的に作り出しています)それを直接的な方法で、判別することはできないのです。 この時点では分裂能力も残っていて、機能細胞になっていないので、外見上特徴的な変化は見られません。 それではいったい何が変化して細胞の性質がかわっていく(分化していく)のでしょうか? それはたんぱく質合成の際に、発現する遺伝子が変化していくのです。 第4章 白血病でも少し考えましたが、ここでもう一度詳しくとりあげてみましょう。 2006/04/23 (日) 22 47 細胞が各々の特徴的な形質を示し、実際に機能するようになるまでには、何回も分裂を繰り返す必要があります。 その間に段階的に、遺伝子発現のパターンが、変化していると考えられます。 まず卵割期に、身体の軸が決定されているようです。 身体の軸とは、人間の感覚でいえば、上下、前後、左右の三軸です。 最初に身体全体のおおまかな形を決め、それから個々の組織や器官を作りあげていくようです。 遺伝子でいえば、例えば頭になるような情報が発現されます。 その遺伝子にスイッチをいれるには、それを誘導する因子が必要です。 その物質を母親が卵子の中にたくわえてくれていて、その濃度の違いにより、将来の頭になる部分と、お尻になる部分の向きが決定されます。 遺伝子の情報が、発現されていることになります。 そしてその情報の発現をきっかけにして、次の遺伝子にスイッチがはいります。 前後(背腹)の軸が決まります。 これにより頭の背中側とお腹側、お尻の頭側とお腹側という、大きく四つに細胞の性質がわかれたことになります。 このようにして、細胞は段階的に、次々と分化をしていくのです。 ここで大事なことは、その細胞は各々どんどん分裂していることです。 頭の背中側に決まった細胞が変化するのではなく、その細胞から新しい細胞が、どんどん分裂してできて、器官や組織を形成していくのです。 その器官や組織は必ず頭の背中側になるのです。 少しややこしい言い方ですが、つまり新しくできる娘細胞には、母細胞の記憶が移るということになります。 どのようなカラクリで記憶が移るのでしょう? まず考えられる方法は、DNAに目印をつけることです。 遺伝子には、その情報を発現するのに必要な、調整領域があります。 そこの部分の塩基同士の水素結合がほどけ、そこからRNAポリメラーゼが、遺伝子の情報を読み取っていくわけです。 その調整領域の塩基配列に、特異的に結合するたんぱく質があれば、その部分の遺伝情報は読まれないことになります。 そして遺伝子には、系統的な順位があり、その系統内では、段階的に情報が発現されていきます。 2006/04/25 (火) 7 38 このような遺伝子を制御するたんぱく質を作る情報が、それぞれの遺伝子にコードされています。 そのたんぱく質を細胞分裂の際、娘細胞に持たせれば、母細胞の記憶は娘細胞に受け継がれることになります。 これが私が第4章 白血病で考えたシナリオで、つまり細胞は自分の運命の選択肢がだんだん狭くなっていって、何段階もの分化の後、最終的に自分の運命が決まるという考え方です。 しかし今回娘細胞に記憶を移すのに、もう一つ方法があることに気が付きました。 それは自分が使ったmRNAを、娘に伝える方法です。 DNAの遺伝子部分には、イントロンという情報的に意味の無い部分が含まれています。 最初RNAポリメラーゼが読む情報には、このイントロン部分も含まれています。 これをスプライシングという過程を経て、成熟したmRNAに作り変えていく必要があります。 このスプライシングをする時、mRNAに対して相補的なRNAの存在が、必要なのではないでしょうか? 母細胞は分裂の際、自分が使用した成熟したmRNAと、相補的なRNAを、娘にわたしているのだと考えました。 すると娘細胞は、母と同じ遺伝情報しか、発現できないことになります。 仮に他の部分の遺伝子を読んでも、スプライシングできないので、成熟したmRNAにすることができないという考え方です。 この方法でも母細胞の記憶は、娘細胞に伝えることができます。 するともっと大きな、生物の細胞には、全てのmRNAの鋳型が存在しているという仮定が必要になりそうですが、それについてはまた考えることにします。 娘細胞に記憶を伝えるには、このような二つの方法があると思います。 しかしこれは細胞分裂時に、娘細胞の形質が変わると考えてのことです。 どうも私は勘違いをしていたようです。 細胞の形質が変わるのは、細胞分裂の間期、たんぱく質合成期の可能性もあることに気が付きました。 そうなると細胞の形質が変わってから分裂することになるので、娘細胞には自動的に記憶が伝わるのかもしれません。 2006/04/30 (日) 22 03 そうなると私がこれまで考えてきた、細胞の分化のパターン図① この新しい考え方で、もう一度発生と分化編スタートです。 今まで考えてきたことも、無駄ではないと思いますし、明らかに違うということもないと思います。 まず卵割期ですが、受精卵の内部組成が不均一であれば、こういうことも考えられます。 図② 3回の分裂でできる8個の細胞全ての形質に、差が生じる場合です。 しかし人間を例にとると、分化全能性のあるES細胞は、8細胞期くらいまでの細胞といわれているので、 図③のようなパターンもあるはずです。 これをモザイク卵と調節卵とよぶのだそうですが、一般的に胎生の哺乳類は、卵黄が小さい等黄卵なので、調節卵の傾向が強いと思われます。 だから一卵性の双生児の方も、それぞれ完全な成体に成長することができるのです。 対してカエルなどの両生類は、二つにわかれた時点で、それぞれの細胞にハッキリした特徴がでるようです。 受精卵が二つにわかれた時点で、そのそれぞれが完全なる個体となることはできないようです。 つまりこういうことです。図④ 私は今まで図⑤のように考えていました。 このAの部分に分化全能性があり、それが残ったものが生殖細胞になると。 しかしモザイク卵では、どこかで分化全能性を回復させなければいけないということになります。 2006/05/03 (水) 11 27 しかしこのように考えられないでしょうか? 受精卵は確かに巨大な細胞です。 でも核まで巨大である必要はないように思えます。 細胞質が巨大で、そこにいっぱい母親が用意した物質がつまっているのです。 卵割期の間は、核のDNAによるたんぱく質合成はなく、母親由来の物質(たんぱく質やmRNA)により細胞分裂していきます。 ですから細胞質の不均質さにより、細胞の性質はそれぞれ変わりますが、核内のDNAには変化がなく、皆同じであると考えることもできます。 つまり卵割期の細胞には、分化全能性はあるが、細胞質中の物質が足りなくなるため、一人前の個体になることができないということです。 胎生の哺乳類では、4分割くらいまではギリギリ物質が足りるのでしょうが、卵生の生物は、2分割の時点で成体になることが、できなくなるのでしょう。 10回くらい分裂して、細胞の数が1000を超えた頃から、活発に核内のDNAによる、たんぱく質合成が行われるようです。 それまでのどこかの時点で、核内のDNAも目覚め。核の分化、本当の意味での細胞分化がスタートするのだと思います。 そしてやはり最初は、分化全能性を持った生殖細胞と、生殖細胞にだけはなれない細胞(体細胞)とに分化していくと思います。 また細胞質中のいろいろな物質の濃度や、割球内での位置関係により、その後の分化の方向も、自動的に決まっているのでしょう。 動物の発生では、桑実胚期(分裂回数5~6回)の頃、内部に卵割腔というすきまができ、さらに分裂回数を重ねると、卵割腔は発達し、胞胚期をむかえます。 そして生物の種類により決まった場所から、原腸陥入がおこります。 この原腸陥入までは、有性生殖をする動物の基本形のようなものです。 この段階は例えていうと、ゴムマリの空気がぬけて、へこんだ状態のようなものです。 重力という物理的な要因により、生じやすい形であるような気がします。 2006/05/04 (木) 21 50 カイメン動物がこのような形で、それに触手をつけたり、逆さになったり、少し複雑になったのが、クラゲやイソギンチャクなどの、刺胞動物であるといえます。 物理的要因により生じやすい形を、酵素などの化学物質の活用で、強制的に作りあげるようになったのが、多細胞生物の進化の始まりだと思います。 原腸陥入した形は、へこんだ部分に海水がはいるので、栄養を効率良く摂取できるという利点がありそうです。 ちなみに葉緑素を持ち、自ら栄養を作り出せる能力を持った細胞群は、胚胞をあまり大きくする必要がなく、導管という形で、栄養の通り道だけを作り、海藻から陸上に進出して、植物に進化していったものと思われます。 葉緑素も持たず、多細胞化にも取り残された細胞は、他の生物から栄養をもらう菌類になり、多細胞化しても、カビやキノコくらいが、進化の限界点なのかもしれません。 またずぅっと一匹狼でとおして、単細胞で生活している原生動物類も、現在でも生息しています。 さて話を動物の発生に戻しましょう。 桑実胚期の頃には、核内のDNAにも差が生じている可能性が強いと思います。 DNAによる遺伝情報は、段階的になっていて、ある情報が発現して作られるたんぱく質によって、次の情報が発現するというようなしくみになっていると思います。 それは細胞周期の間期、つまりDNAの情報に基づき、たんぱく質がさかんに合成されている時期におこります。 だから細胞はグングン分化することができるはずです。 しかしテロメアがあり、分裂能力のある間は、細胞には外見上の変化は見られません。 分裂するのに必要な情報が、主に発現しているからです。 核内DNAは、情報発現を促進する酵素や、逆に抑制する酵素などを合成し、非可逆的に、そして生物によりだいたい一定のペースで、分化の度合いをすすめていきます。 2006/05/05 (金) 20 06 一度情報の発現を制限する酵素を作ったら、それ以降何度分裂してもその酵素は作られ続け、制限をうけた系統の細胞になることはできなくなるのでしょう。 また一度使ったmRNAを核内に持ち、記憶として残している可能性もあります。 それらが一定のパターンでおこるのは、最初の受精卵の細胞質の成分が、生物により一定であるからだと思います。 細胞の分化は、最初はこの細胞質の成分により、そしてそれをきっかけに、核内DNAによる系統的な方向ですすみます。 さらにもう一つ重要なことは、細胞個々の相互関係による変化です。 ある細胞から情報伝達物質が、細胞外に分泌されます。 その情報をうけとることのできる細胞も決まっています。 また近接の細胞は、同じ種類のものが集まるという性質もあり、これらの複雑な相互関係により、だんだんと生物の形が作られていきます。 原腸陥入した部分が新たな体腔となるような生物には、その構造により細胞が三つに大きく分かれます。 内胚葉、中胚葉、外胚葉で、それぞれの胚葉から特定の器官や組織が作られるようになります。 概ねこのレベルまで進化した動物は、有性生殖をすると考えられるような気がします。 そしてここからは、我々人間も含めた、脊椎動物を中心に考えていきましょう。 脊椎動物では、原腸陥入に続き、神経誘導という現象がおこります。 陥入により裏打ちされた部分の外胚葉の細胞から、神経系の器官が形成されていきます。 私はこの神経細胞が、最も早く機能細胞になると考えています。 誘導時期が早いこともありますが、最も早くに必要とされる器官であると思われるのです。 最も早く分化の方向が決まる生殖細胞は、成体になるまで必要のない細胞です。 また原腸陥入は、消化器系の器官ができるきっかけですが、これも自分で栄養がとれるようになるまでは、使われない器官です。 2006/05/07 (日) 19 59 胚の段階で神経器官が早く成熟すれば、それを使い発生のコントロールができるようになるはずです。 特に脊椎動物にもなると、中枢神経系も発達してきます。 神経系による身体全体の管理、これが神経胚以降の発生を考える上で、非常に重要なポイントになっていると思います。 すなわち高等な動物である脊椎動物の発生は、 ①遺伝子による細胞個々の性質の決定 ②細胞同士の相互関係による集団としての機能 ③神経系による全体的な管理 以上の三つの要素を考えることが、必要になってくるのです。 そしてこの順番は、発生の順であるとともに、進化の順でもあるのです。 ヒトとサルでは、DNAの塩基配列は5%程度の差しかないといわれています。 ほとんど同じたんぱく質を使っていることになるのです。 それでいて、一目でわかるハッキリした個性が現れるのは、②そして③が大きく両者で違っているためだと思います。 その全てのキッカケとなるのが、受精卵内部の物質組成の不均質です。 すでに受精卵の段階で、将来どの部分がどの器官になるか、あらかた決まっているようです。(予定運命) 教科書によくでている、カエルやイモリの卵を例にとると、図⑥のようになっています。 両生類の卵は端黄卵なので、図で上側(動物半球)の方が、下側(植物半球)より分裂速度は早いそうです。 そして上の右側が将来神経になる領域で、この部分は原腸陥入により、移動してきた細胞(原口背唇部)による誘導をうれることになります。 最も活動的な領域と考えていいと思います。 2006/05/10 (水) 21 48 発生がさらに進むと、神経領域から神経板が形成され、それが管状となります(神経管)。 神経管は陥入した細胞群(将来脊索になる部分。脊椎動物では大半が退化する)とともに、尾側に伸びていき尾芽胚となります。 そして神経管の頭の側から順に、大脳、間脳、中脳、小脳、延髄、脊髄の中枢神経系が形成されていきます。 この尾芽胚の時点で、カエルではオタマジャクシとして孵化します。 つまり幼生です。 そしてさらに発生を続け、カエルという成体に成長します。 またこの尾芽胚の時期は、ヒトからサカナにいたるまで、皆その形はほとんど同じです。 それ以降の成長により、それぞれの種としての特徴が、ハッキリと現れてくるのです。 私はこれから神経胚から尾芽胚にかけて、神経系の細胞は完全分化し、機能細胞となり、器官として身体全体を管理するようになる、そしてそれ以降の成長には、この神経系の管理システムが最も強く影響を与える、このように考えることができると思っています。 神経系の細胞に続き、いろいろな細胞も機能細胞となり、いろいろな器官や組織が形成されていきます。 そして人間では、受精から十月十日後に、母親の胎内から卒業して、一個の独立した生命体として認知されます。 神経胚ができてから、かなりの時間が経過しています。 さらに生殖能力をもった、一人前の成体になるには、約十年の年月が必要です。 いわゆる成長期です。 次章では、この成長期について、考えていきたいと思っています。 2006/05/12 (金) 22 48 「3. 成長期」へ >
https://w.atwiki.jp/jiisan/pages/32.html
さて、ひさびさの痛風記であります。 私の痛風がその後どうなったか? まあ、そんなことはあまり興味のないことかもしれませんが……。 発病当時は自分の病気の記録を残そうと、張り切って書きましたが、実はこの病気、「のどもとすぎればナントヤラ」でもあるのです。 症状はとにかく“痛い”の一点だけ。その痛みがなければまったく通常の生活ができるのです。 でも痛みがないからといって薬を飲まなかったり、暴飲暴食を続けたりすると発作の間隔も短くなり、恐ろしい合併症をひきおこす危険性も強くなるのです。 私の場合、今のところ薬は飲み続けていますし、アルコールの量もある程度制限している模範的(?)な痛風患者なので、病気が治ったわけではないけれど、まあ発作がでることもあるまいとたかをくくっていました。 実際、月に一度血液検査をしてもらっていますが、尿酸値もだいぶ改善されていると先生もおっしゃっていました。 それでも年末になるといろいろ付き合いとかがありますよね。 一応気をつけているつもりでしたが、私はもともと嫌いなほうじゃない、というかお酒は大好きです。まあそれに、薬を飲んでいるから大丈夫だろうという油断もありました。 12月31日大晦日の朝、もう仕事は休みなので少し朝寝坊をして、さて起きようかと思ったら、なにやら懐かしい感覚です。 ン? と思いつつも立ち上がった瞬間、忘れかけていたあの衝撃的な思い出が鮮烈によみがえりました。 「イッ、イタイ!」 キタ、キタ、きました。この痛みはまぎれもなく痛風です。今度は左足のかかとにきました。 もう一度ゆっくりと蒲団に座り、今、私の身体におきている状況の分析につとめることにしました。 「マッ、まずいぞこりゃ!」 時は12月31日、もう病院は休みです。痛み止めの薬も確か2回分しか残ってないはずです。それに、このことが妻にバレルと、またあの“ビール差し止めの刑”に処せられることは明白です。 正月にビール無しで過ごすというのは、私の生き方に反するではありませんか。 座り直してこれだけのことを瞬時に考えました。 フト気づいたのですが、「座っていれば痛くない!」――最初の発作の時は、座ろうがなにをしようがズーッと痛かったのが、とりあえず今回はそれよりは軽そうです。 「どうか立って歩いている姿をみられませんように…!」 しかし、私のそんな儚い期待もそのわずか1時間後にはあっさり消し飛んでしまいました。 朝食ができたと妻が呼びにきました。私の部屋から、ダイニングキッチンまで移動しなければなりません。 こっちに持ってきてくれというのも不自然です。 柱にすがってなんとか立つことはできましたが、ここから移動するには右足と左足を交互に前へ動かさなければなりません。 体重が右足にかかっているときはいいのですが、それが左足にかかるとやはりあの激痛が走ります。 顔だけは普段どおりを装いながら歩いたつもりですが、そんなことで妻のするどい目をごまかすことはできませんでした。 「アレッ、足どーしたの? アッ! またでたんだ痛風? ハハハ、そりゃもうビールだめだね、ハッハッハッ」 本当に痛風とは、よくヒトに笑われる性質の病気です。本人も笑うより仕方がありません。 「いや、別に…、最初の時に比べればたいしたことなさそうだよ……」 「アー、そういやぁ最近またビールふえだしてたよねー、まぁ、正月くらい休んどきなさい。」 心が痛みます。返す言葉もありません。よりによってこの時期に…… いずれ再発する可能性はあると思っていましたが、なにも12月31日をねらうこともないでしょうに……トホホホ (2006年1月13日)
https://w.atwiki.jp/jiisan/pages/47.html
さて理論としては、多くの問題点を含みいろいろ修正をしなければならないと思いますが、それらは次章でゆっくり取り上げることとして、ここからはこの理論をもとにガンの本質を考えていきたいと思います。ガン細胞とはどんな細胞でしょう? 従来の考え方では、「正常な細胞が遺伝子の異常により、ガン化した細胞」という説明だと思います。 しかし、私の理論ではまったく別の観点からガン細胞をとらえることができます。 受精卵から始まった生命は、おもに発生直後いろいろな細胞に分化していきます。ただその時点では、分裂能力がある(テロメアが残っている)ので個々の細胞の機能をつかさどる遺伝子はまだ発現していません。 分化のたびに、自分の将来の運命の選択肢が狭くなるというだけで、遺伝子の発現は、分裂に関する部分だけだと思います。 ですから、見た目にどの細胞もほとんど変わりないはずです。(再生の時に未分化の細胞がモコモコッとふくれあがるイメージです。) このとき細胞膜上にある高分子多糖体が分化のたびに変化していると思います。(これは、根拠はありません。)そして分裂をかさねテロメアのなくなった細胞は、分裂に関する情報の発現が停止し、変わりに機能に関する情報が発現します。 こうして細胞にハッキリとした個性がでて、それらが集まり次々と組織や器官が形成されていきます。仮に人間のテロメアが60あるとすると、最初にできる機能細胞は60回の分裂を経た細胞ということができます。 発生からの時間にすると1カ月とチョットくらいになるのではないでしょうか? そしてもし分化の際、テロメアの回復があるとすると、機能細胞ができる順番は、分化の決定がなされた順番ということになります。 また、当然すべての細胞が60回分裂するわけではありません。2の60乗(26^0)は100京以上になると思うのでありえない話です。途中でアポトーシスをおこして消えていく系がかなりあると思われます。 また同じ種類の細胞でも分裂の速度が一定になることはないと思います。テロメアの数が減ったものから優先的に分裂していくのではないでしょうか? そしてある程度組織や器官が形成されると、分裂の勢いは納まると思います。 そのとき分裂速度の違いにより、多数の分裂能力をもった細胞が生まれると思います。しかもテロメアをまだたくさん持っているものから、ほとんど使い切る寸前のものまで、けっこう縦に広く存在するのではないでしょうか? このような細胞が、新陳代謝の際に補充用の細胞になると思います。 そしてその細胞もやはりテロメアの数の少ないものから優先的に分裂してくると思います。 このように考えると生命のいろいろな現象が無理なく説明できるような気がします。 たとえば子供が成長するわけは、子供の頃は補充用細胞のテロメアの数が少ないのですから、わりと短時間で機能細胞になることができます。 機能細胞に寿命がきて、アポトーシスをおこすペースより、補充用の細胞が分裂をして機能細胞になるペースのほうが速いのでしょう。だからだんだん機能細胞の数が増えてくる、つまり成長をしていくということになります。 また機能細胞も次から次へと補充用の細胞がくるので、ちょっとでも疲れたらすぐ後にゆずり、アポトーシスをおこすのではないでしょうか? つまり子供の細胞はいつも新鮮であると考えられます。ですからガキ、いえ子供はいつもうるさいほど元気なのだと思います。 (2005年12月31日) けがをしたとき、子供のけがは早く治りますが、お年よりの方がけがをすると、なかなか治りません。これなど、まさに補充用細胞が分裂して機能細胞になるまでの時間の差と考えると、すごく説得力があると思います。 お年よりの補充用細胞は、テロメアの数の多いものしか残っていないのです。 そして成長期が済むと生殖能力が成熟し、比較的長い安定期を迎えます。 補充用細胞の分裂と機能細胞のアポトーシス、つまり需要と供給のバランスがとれている時代ということができます。 そして組織や器官により大きなバラツキはありますが、だいだ生殖能力の衰えとともに身体全体としても衰えが目立ってきます。これも細胞の需要と供給のバランスが崩れた結果だと考えると、納得のいく説明ができそうです。 そして大事なことは、このバランスが崩れた年代にガンが多発しているということです。 子供のガンも供給過剰という意味で、バランスが崩れているのかもしれません。 子供のガンは供給過剰なのですから、少し補充用細胞の分裂を抑えるようなことをするのもいいかもしれません。 子供のガンに比較的抗ガン剤がよく効くのも、こういう理由づけができると思います。 対して大人のガンはどうでしょうか? 補充用細胞の分裂は、いわゆる空席待ちのようなものだと思います。 機能細胞の寿命にあわせて、テロメアがなくなるようなタイミングで分裂するのが理想です。 若い頃は補充用細胞のテロメアの数が少ないので、このタイミングがスムーズにとれるのでしょう。 しかし歳をとるにつれ、テロメアの多い補充用細胞が分裂するようになります。テロメアが多いということは、分裂を始めてから機能細胞になるまでの時間が長くなるということです。 機能細胞に寿命がきても補充用細胞の分裂が間に合わなくなり、機能細胞の数が足りなくなるようなことがあるかもしれません。 もしかすると、これが更年期障害の不定愁訴といわれるものの実態ではないでしょうか? しかし生物の特長は、非常に融通性の高いことです。補充用細胞の分裂に時間がかかることが分かると、機能細胞が寿命を延ばすような工夫をするのだと思います。 寿命を延ばすには、代謝を少なめに調節すればいいような気がします。 これが更年期を過ぎた方の緩やかな老化の原因であり、動きがスローモーになるのは、個々の細胞の代謝が若い頃に比べ少なくなるためのような気がします。 さらに、補充用細胞のテロメアの数が多くなると、もはや機能細胞の数も減少してきます。 お年よりの身体が小さくなる原因でしょう。 この老化の問題も非常に興味深く、また大切な問題なので、痛風記の続きで取り上げられたらいいなと思っています。 さて話をガンのことに戻しましょう。 更年期になると、補充用細胞が機能細胞になるまで時間がかかるようになると書きましたが、もうひとつ重大なことがあるような気がします。 それはひとつの補充用細胞からできる、機能細胞の数が増えるということです。 テロメアが10個ある補充細胞からできる機能細胞の数は1024です。20個だったらだいたい100万個くらいになります。それが30個にもなると10億個以上もの数になるのです。 これはひとつの補充用細胞が分裂を始めると、機能細胞になるまで(テロメアがなくなるまで)一気に分裂すると仮定してのことです。すべてがそうだとはいいきれませんが、そのような細胞も確実にあるようです。 更年期は身体のバランスが何かと崩れる時期です。しかし年齢的にはまだ現役バリバリで社会的にも家庭的にも、重要な位置を占めておられる方が多いと思います。 そのような方の機能細胞の代謝は、当然まだ活発なはずです。それが補充用細胞の分裂が間に合わず、身体が不調になると(不定愁訴)次々と補充用細胞に分裂をうながすこともありそうです。 仮に、この時期にテロメアが30個程度あるとすると、10億個単位の細胞のかたまりが生まれることになります。 これがいわゆる腫瘍細胞の正体ではないでしょうか?(するとガンを急性のものとする私の勘も正しいと思います。) しかしこれだけではなんの問題もありません。 もともとこの細胞は機能細胞になるための大事な細胞です。存在そのものが身体の害になることはまず考えられません。 そして彼等にのこされたテロメアの数は、もうほとんどないはずです。(たぶんあと1個) あと1回分裂すれば正常細胞(機能細胞)になるはずです。 ガン細胞とはこれらの細胞の中でテロメアを回復する能力を持ってしまった細胞のことです。 もちろんすべての細胞がテロメアを回復することはないと思います。 それではガンがあまりにも超急性になりそうです。おそらくそのなかのほんの数個、もしかしたら1個だけかもしれません。 そしてそのテロメアの数は、全部回復するのではなく、その補充細胞が分裂を始めた時に持っていたテロメアの数になるはずです。(この理由づけは次章で詳しく取り上げます。ここではそういうことだと思ってください) もともとの補充細胞がテロメアを30個持っていたとすると、新たにできるガン細胞のかたまりも10億個程度になるはずです。 これがいわゆる隣接転移というものではないでしょうか? ちなみに、これでイモリの顔にできた皮膚ガンが、足の再生の時に消えてしまった謎がとけましたね。 ガンは転移(遠隔転移)する性質もあります。足の切断により、大量の細胞が必要になったため、顔のガン細胞が足に転移してそして分裂して、正常な足の皮膚の細胞になっただけのことです。 ヒツジのドリー君の寿命が短くなったわけも説明できると思います。 (2006年1月2日) いかがでしょう? ガンの本質がうっすらと見えてきました。そしてこれによりガンの治療法も見当がついてきたと思います。 すなわちガンを治す治療はガン細胞のテロメアを回復させないこと、ガンを利用する治療とはそのテロメアのコントロールをすることです。 ところがまだひとつ大きな問題が残っています。それはこの章の主題でもある白血病です。 白血病は骨髄にある骨髄幹細胞から、造血幹細胞をへて、白血芽球、リンパ芽球、T細胞のように、何段階もの分化をします。そして分化は成長後もおこっています。 分化の度にテロメアが回復するとすると、白血球に限らず血球の細胞は、一生のうちに本当に莫大な量が生産されることになります。 またこのように何段階もの分化をすることは、歳をとっても血球細胞の数が不足しないようにする工夫であるとも考えられます。 また実際抗原に対して産生されるT細胞の数は、100兆個ほどになると本に書かれていましたが、これもあながち不可能な数字ではないといえます。 このT細胞の前駆細胞にテロメアが45個くらいあれば済む話なのです。 このように血球細胞系は、成長後も頻繁にテロメアの再生をおこなっていると考えられます。 仮にガンを治す、テロメアの再生をくい止める薬ができたとしても、それを使うとたちまち血球細胞が不足してしまう恐れがあるのです。 白血病は白血芽球が増える病気です。白血芽球は何段階かの分化ののちにできて、さらに分化の必要のある細胞です。 対して、普通のガン細胞は分化の進んでいる細胞と考えられます。 また、白血芽球は白血芽球として、分裂する必要もあると思います。 それだけ多くの数の細胞が必要で、また多くの種類も必要な複雑な系であるといえます。 ところで白血病の原因のひとつに原爆をあげることができます。原爆による強い放射能をあびると、白血病にかかる確率が高くなるのです。 原爆の恐ろしさは、強い熱線や爆風により、瞬時に大量の命を奪ったばかりか、戦後何十年もたった今でも、まだ原爆の後遺症に苦しんでいる人がいるということです。 また世代を超えて影響が出ることも多いようです。(原爆二世) なぜこのように長い年月にわたり影響をおよぼすのでしょうか? 原爆の放射能は非常に物質透過力の強い高エネルギー波です。しかし人体の中にはそのようなエネルギー波も受けとめる器官があります。 それは骨です。レントゲン写真で骨をみることと同じ原理です。 骨の中には骨髄があり、そこには多数の幹細胞が存在しています。 原爆の放射能はその幹細胞に特に強く影響を与えたのでしょう。 ですから影響を受けた幹細胞がテロメアをいくつ持っているかによって、実際の症状としてあらわれる時間に差ができることになります。 もちろん原爆の後遺症は、白血病ばかりではありませんが、白血病になられる方の割合が被爆者とそうでない人の間に大きな差があるのも事実です。 白血病は今まで考えてきたように分裂系の異常の病気です。 代謝系の異常の病気ではありません。もちろん分裂を誘導するタンパク質の遺伝子に異常が出たことも考えられますが、それでは白血病が特に高い確率になる説明が苦しくなると思います。 (2006年1月4日) 私は放射能に対して、テロメアが傷ついたのではないかと想像しました。 テロメアには大切な遺伝情報を持っている部分を守る役目もあるのです。端にあるので他の部分より傷つきやすいということもあります。 傷ついたテロメアを持つ補充用細胞が分裂をすると、いわゆる細胞の需要と供給のバランスが大きく崩れることが予想されます。 白血病も他のガンと同様、このバランスの崩れが発病の大きな原因となるのではないでしょうか? それともうひとつ白血病を考えるについて、重要な要素があると思います。 それは免疫系の進化です。 白血病は白血芽球が増える病気です。つまり白血芽球が補充用細胞ということになります。 通常のルートで考えると、白血芽球のテロメアがなくなり分裂能力を失った機能細胞が白血球ということになります。 ところが白血球にはいくつもの種類があります。この種類の多さを進化と結びつけて考える必要がありそうです。 免疫の一番大きな目的は、体内に侵入してくる微生物と闘うことです。 生物がまだ海にしかいない時代には、この闘いはあまり激しくなかったと思います。 それは微生物が多細胞体の体内に入る必要性があまり高くなかったためだと思います。 海にいる微生物の身体のまわりは当然海水です。その海水中に適当な栄養分が含まれていれば、その海水中で微生物は増殖することができます。 ところが陸上ではそうはいきません。どんな生物にとっても水は必要不可欠なものです。陸上の微生物にとっては、多細胞生物の体内がもっとも安定した環境であると考えられます。 陸上の微生物と多細胞生物の免疫の闘いは、海の生物より激しいことが予想されます。 陸上に最初に進出した生物は両生類です。両生類の登場とともに、免疫系も大きく進化を遂げていったと考えられます。 もともとは一種類の白血球という免疫細胞だったものが、必要にかられその種類を増やしていったのでしょう。 人間には大きく分けて三種類の白血球があります。マクロファージと骨髄球とリンパ球です。 もともとの免疫細胞である白血球がマクロファージです。 そこからさらに細菌などへの殺傷能力を高めたものが骨髄球です。この二種類は骨髄で産生され、血管内で活動します。 ですから血管内すべてを単一の組織と考えれば、通常のガンと同じ関係になると理解されます。 細胞の需要と供給のバランスが崩れた結果、ガン細胞(白血球)組織(血管内)に溢れ出したとみられます。 骨髄性白血病が大人に多いのも、こういうことだと思います。 ですから、治療法はガン細胞(白血球)のテロメアの回復を押さえればよいはずです。 ところが子供に多いリンパ性白血病は事情がもっと複雑になります。 白血芽球(リンパ芽球)にまで分化した細胞は、骨髄内でテロメアがなくなるまで分裂します。そして分裂能力を失ったリンパ球が血管内にでていくのが、通常のルートだと思われます。(骨髄球は多分そうだと思います。) しかしリンパ球の場合、その完成はリンパ内で行われます。そして完成されたリンパ球には明らかに分裂能力が復活しているのです。 なくなったはずのテロメアが復活したとしか考えられません。 つまりリンパ球においては、補充細胞~白血芽球~ガン細胞のテロメアの復活は必要なことなのです。 仮にガン細胞のテロメアの再生を抑える薬ができても、このリンパ球の特別な性質を解決しないことには使用することはできないのです。 この副作用は抗ガン剤の比ではありません。即、致命的な免疫障害をおこすはずです。 また、身体のどこかに他にもテロメアの復活が必要な細胞があるかもしれません。 生殖細胞系や子供にはテロメアの復活が必要な細胞が数多くあることが予想されます。 逆にいうと選択的にガン細胞のテロメアだけに作用する薬があれば、それがガンの治療薬になるはずです。(リンパ性白血病以外) しかし、私にはそれを証明する専門的な知識も実験手段もありません。 このままでは私一人の屁理屈になるだけです。 しかし自分でいうのもなんですが、このようにいろいろな生命現象をスムーズに説明できる屁理屈って少し魅力的じゃぁないですか? どなたか一人でもこのHPに興味を示して研究していただいたら……、 それが私の夢です。 私はこれからこの自分の屁理屈を少しでも理論に近づけるため、多細胞生物の原点ともいえる、古生代の初めの進化の大爆発について考えていこうと思っています。 (2006年1月5日) 「はじめに」へ戻る >
https://w.atwiki.jp/nicorpg/pages/975.html
+... 触らぬ神に祟りなし -- 描いた人 (2008-04-28 02 06 29) 何かワロタwwwwwwwwww -- 名無しさん (2008-04-28 02 07 24) エビクサイwwwwww -- 名無しさん (2008-04-28 02 18 55) ワロタwwwwwww -- 名無しさん (2008-04-28 02 19 18) …数点ヤヴァイの混ざってるぞこれ!!削除依頼出されても文句いえねぇwww -- 名無しさん (2008-04-28 02 23 31) なのはさんが女なのにエルクゥに変身しているwww -- 名無しさん (2008-04-28 02 28 51) こればっかりはなのはさんに同情w -- 名無しさん (2008-04-28 02 43 14) それでも兄貴と病魔が羨ましいぜ……おっきした -- 名無しさん (2008-04-28 02 46 53) ア○ル零式ってそんな技だったのかw -- 名無しさん (2008-04-28 02 52 59) 病魔だけは殺されても文句言えないレベル…ってかコイツだけ表情ヤバイwww -- 名無しさん (2008-04-28 03 08 05) 地獄甲子園思い出した俺は異端か? -- 名無しさん (2008-04-28 03 18 56) なんというレイプ漫画wwww -- 名無しさん (2008-04-28 03 27 36) 兄貴→病魔のコンボは危険すぐるww -- 名無しさん (2008-04-28 03 29 14) 何のためらいも無くなのはさんの肛門に指を突っ込んだ病魔には尊敬するぜ -- 名無しさん (2008-04-28 03 31 51) この絵を投稿したうp主の勇気に敬礼! -- 名無しさん (2008-04-28 03 41 35) ぶっちゅう→パンツ脱がし→スパキング→アナル零式 のコンボならある意味最強だなw -- 名無しさん (2008-04-28 03 43 27) なんという「魔法少女ナノハ」 -- 名無しさん (2008-04-28 04 03 42) はwwwくwwwwさwwっうぃwwwwwwwww -- 名無しさん (2008-04-28 04 04 14) アナル零式を喰らってるなのはさんを後ろから見たい! -- 名無しさん (2008-04-28 04 21 56) なんという『魔王少女メイオウ☆なのは』wwwww -- 名無しさん (2008-04-28 06 02 03) 汚された9歳児ww -- かんちがい (2008-04-28 06 15 17) 5コマ目の病魔が既にイッている件についてwww -- 名無しさん (2008-04-28 07 22 11) 白菜は攻撃だから許すっ! しかし他は明らかにセクハラだw -- 名無しさん (2008-04-28 08 39 14) アナルゼロ式のなのはさんで余裕で抜ける -- 名無しさん (2008-04-28 09 01 18) 病魔の表情には明らかに主の他意が感じられるなw -- 名無しさん (2008-04-28 09 09 02) …まぁこんな目に遭えば、キレるのもわかるよ。なのはさん不憫… -- 名無しさん (2008-04-28 09 21 47) 上4コマだけだったらなのはがレ〇〇されていってる様にも見えるんだぜ。眼がちとうつろだし。 -- 名無しさん (2008-04-28 09 52 07) このなのはさん見てニヤリとした俺はドS -- かんちがい (2008-04-28 15 58 00) なのはさんが可哀想に思えた俺。だがラストは吹いたww -- 名無しさん (2008-04-28 16 29 55) 白菜が花の慶二に出てきそうな人に見えるのはきのせいか? -- 名無しさん (2008-04-28 16 36 05) てか白菜は別にアレな事はしてねーだろwww -- 名無しさん (2008-04-28 16 48 27) ↑白菜はもうタイミングが悪いとしか(苦笑) でも、ニコニコのなのはさんなら、脳天チョップは即切れかも知れんなw -- 名無しさん (2008-04-28 17 03 02) これは最後に吹いた -- 名無しさん (2008-04-28 17 26 14) アナル零式ってこんな技なのかヨwwもと動画見ても何にもないのに -- 名無しさん (2008-04-28 17 34 58) もうみんなだめだなwww -- 名無しさん (2008-04-28 17 38 45) みんなオワタ\(^_^)/ -- 名無しさん (2008-04-28 19 46 13) ピwwwヨwwシーtwwwうぇwww -- 名無しさん (2008-04-28 20 48 04) なのはのセクハラうける絵をずっと待ってたw ただ白菜はセクハラじゃなくてただの攻撃じゃ… -- 名無しさん (2008-04-28 20 57 58) これは・・・・・・・・すまん、助からないっ! -- 名無しさん (2008-04-28 20 58 48) ↑↑白菜は存在自体がセクハラです -- 名無しさん (2008-04-28 21 01 51) こういった体験を経て今のなのはさんがある訳ですね、分かります。 -- 白菜に吹いた名無し (2008-04-28 21 51 53) なにげにピヨシ舌入れてんだな。 -- 名無しさん (2008-04-28 21 58 37) 独特なタッチに惚れた。そしてセクハラされまくるなのはさん -- 名無しさん (2008-04-28 23 26 46) カワイソス、怒るのも無理ないな -- ↑の続き (2008-04-28 23 27 17) コイツら捕まれwww -- 名無しさん (2008-04-29 00 27 18) ノーパン時にアナル零式されたらどうなるんぞ(′・ω・) -- 名無しさん (2008-04-29 06 07 20) ↑直入れ -- 名無しさん (2008-04-29 07 31 29) よく見たら兄貴ノーパン状態やんwww -- 名無しさん (2008-04-29 08 46 13) え、病魔って肛門じゃなくてマ●●に突っ込んでるように見えw -- 名無しさん (2008-04-29 14 17 14) ↑膜が・・・ -- 名無しさん (2008-04-29 15 36 44) なのはさんww小学生なのに変態にキスされるわア●ル貫通させられるわ・・ -- 名無しさん (2008-04-29 15 39 37) しかし白菜に一番吹いた自分は異端だろうか・・・(直立不動的な意味で) -- 名無しさん (2008-04-29 15 47 27) 18禁の同人でなのはさんが凌辱されるのって腐るほどあるよな・・・ -- 名無しさん (2008-04-29 19 43 47) なんていう顔芸マンw -- 箱王 (2008-04-29 19 46 01) 白菜は流石に可哀想だろ・・・他は擁護できんwww -- 名無しさん (2008-04-29 22 54 01) ↑白菜はセクハラじゃなく魔王関連の一件があったからじゃね?それにしても白菜の顔芸がw -- 名無しさん (2008-04-30 00 25 01) この絵柄何かに似てると思ったら『でろでろ』の人か。意識して描いたのかな? -- 名無しさん (2008-04-30 02 07 40) ※このお絵描きは成人指定されました。未成年の方は自己責任を持って閲覧してください(笑) -- 名無しさん (2008-04-30 08 05 40) いつ見ても白菜御顔が笑えるwww -- 名無しさん (2008-04-30 08 56 04) つーか、おまえらテニスしろ! -- 名無しさん (2008-04-30 19 56 11) なのはさん、アナル零式食らって、レイプ目でイッてるぞ! -- 1さん (2008-05-01 01 59 47) なんという絵面。おかげで夜中に大変ハードな腹筋トレーニングができました。 -- 名無しさん (2008-05-01 03 05 01) アナル零式……恐ろしい技… -- 名無しさん (2008-05-01 06 23 49) なんというレイプww -- 名無しさん (2008-05-03 09 50 55) アニキが一番罪重いぞwww -- 名無しさん (2008-05-03 17 13 30) なのは強いのか弱いのかどっちなんだ・・・ -- 名無しさん (2008-05-03 22 02 14) この技の数々見てると2章までどれだけ平和な敵だったか改めて感じさせられる -- 名無しさん (2008-05-04 00 23 25) sugew -- 名無しさん (2008-05-05 23 22 01) 白菜はまだ許せる範囲だよな -- 名無しさん (2008-05-06 16 23 20) アニキだけなんか浮いているぞwww -- 名無しさん (2008-05-06 16 34 53) ドタバタ☆ジャンゴがこんなにウザイ技だったとわww -- 名無しさん (2008-05-07 02 10 38) 白菜人間じゃねえwww -- 名無しさん (2008-05-15 01 50 56) 白菜はセクハラじゃないだろ -- 名無しさん (2008-05-17 12 37 28) なのはさん受難キャラにも程があるだろww -- 名無しさん (2008-05-17 13 14 56) アナル零式=ただのかんちょうだろwww -- 名無しさん (2008-05-29 19 50 35) これは頭を冷やされても仕方がない -- 名無しさん (2008-05-30 01 55 40) 特にテニミュ三人 ちゃんとテニスをしろwww -- 名無しさん (2008-05-30 02 09 55) ドタバタジャンゴの構図の感じが見ててムカついてくる所に、絵師の才能を感じる -- 名無しさん (2008-05-31 19 08 20) 冥王「さぁ・・・食事の時間デス・・・・・・・」 -- 名無しさん (2008-07-11 17 55 42) にゃんちゅう -- 名無しさん (2008-07-13 09 27 00) 白菜「お前に奴隷人生を考えさせてやるん♪」 -- 名無しさん (2008-08-02 14 52 25) 病魔メッチャ目ェ死んでるんですがwww -- 名無しさん (2008-08-29 13 39 41) 戦闘するたびにセクハラされるからなww -- 名無しさん (2009-05-13 18 00 39) 先代こええwwwwwwwwwwwww -- 白菜 (2009-05-23 04 49 47) あの後4人を見たものは誰もいない・・・・ -- 名無し (2009-07-29 17 01 49) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/jiisan/pages/48.html
(2006年2月27日) 地球の生物史上、とんでもないことが3回おきています。 一つ目はなんといっても生命が発生したことでしょう。 本によると今から35~40億年も前に、生物は発生したと書いてあります。 それまで単なる物質にすぎなかったものが生命をもち、それが現代まで綿々と続いているのです。 前にも書きましたが、物質の集合の確率からすると、それはとんでもない奇跡なのです。 しかもそれが何十億年間もとぎれることなく続いているのです。 なんという生物の偉大さ、不思議さ、そして尊さ、私達は皆等しくこの奇跡の子供なのです。 なによりも命が尊い、こう考えて生きていかなければ、この軌跡の最初の一匹に対して、申し訳がたたないように思えます。 そして二つ目は現代でしょう。 その奇跡の最初の一匹からはるかな時を経て、人間という生物が誕生し、地球の歴史からみるとほんのわずかな間に、素晴らしい文明を築き上げました。 宇宙のはてから素粒子まで、幅広い知識をもち、物質を利用することで他のどんな生物ともまったく異質の生活様式をもつにいたっています。 単なる物質の集合体がここまで進化した奇跡に対し敬意をはらい、人間としての自覚をもち、精一杯生きることが、人間を支えてきている他の生物達への恩返しであり、当然の責務ではないかと考えています。 そして三つ目、つまり発生から現代までの途中でおきた最大の出来事、私は古生代の初めにおきたであろう、進化のビックバンという現象をあげたいと思っています。 (2006年2月28日) 古生代の初め、今から5~6億年前に生物は驚異的な発展をとげたようです。 それまでの時代にも生物はいたようなのですが、ほとんどめだった化石も発見されていないようです。 それがこの時代を境に一気に豊富な化石が出土するようになり、文字通り生物の時代をむかえることになるのです。 DNA進化という面からも、この時代に一気にいろいろな生物の種が誕生したと考えられているようです。 いったいこの時代になにがおきたのでしょうか? 私はまた素人の勝手な想像で、この時代について書いてみようと思います。 そしてこの時代におきたことは、当然現在の生物の基本にもなっていると思われるので、うまくすればガンの治療法などにも、大きなヒントになるかもしれないという期待をもっています。 生物の基本単位は細胞です。 細胞には代謝し成長をする性質と、分裂し増殖する性質があります。 私は生物の進化のビックバンは、このうちの分裂・増殖に関するシステムが変化したことが原因であると考えています。 システムが変化したことにより、分裂・増殖の能力が大幅にあがり、その結果単細胞生物だけの系では、地球全体の栄養が不足する事態になったのです。 そして分裂・増殖の能力が単細胞生物より劣る多細胞生物が地球の主役になる、その時代が古生代の初めであると思っています。 それを考えるにはやはり遺伝子のことが中心となります。 今までにも何回も書いてきて、その繰り返しになる部分や、今までと変化したり、またこれを書きながらでも変わる部分もあるかもしれません。 今までよりもさらに退屈でわかりにくい文章になるでしょうが、今うっすらと頭の中に浮かんでいることが、これを書くことによって少しでもハッキリしたイメージになればと思い始めることにします。 (2006年3月6日) まず現在の生物がどのようなシステムで分裂増殖あるいは成長しているかを考えてみましょう。 現在地球には多種多様な生物が住んでいますが、これを分類すると大きく五つにわけることができます。 これを五界説といい、最も一般的な分類方法とされています。 原核単細胞生物界、原生動物界、菌界、植物界、動物界です。 このうちで最も単純なつくりで、それ故最も早くから地球に存在していると考えられるのが、原核単細胞生物です。 彼等はどのようなシステムで分裂増殖、そして代謝成長しているのでしょうか? 私の知識の範囲内で書きますので、間違っていることやたりないことがあったら、ご指摘いただけたら幸いに存じます。 原核単細胞生物には核がありません。 DNAは細胞質中に存在しています。 細胞内小器官もほとんど無く(リボソームだけはあるはずです)大きさも真核細胞の十分の一から百分の一の大きさしかありません。 ちょうどその大きさは真核細胞の細胞内小器官の、ミトコンドリアや葉緑体と同じくらいなので、真核細胞は細胞同士の共生関係によって生まれたと考えられています。 また細胞膜につつまれていて、その膜を通して物質交換をおこなっています。 ちなみに陸上にいる細菌類は、植物細胞のような細胞壁をもっていて、一般に抗生物質とは、この細胞壁を破壊する能力をもっている物質です。 動物細胞には細胞壁がないので、人間が抗生物質を飲んでも直接的な影響がでないため、薬として使うことができるのです。 しかし実際には、腸内細菌など人間にとって必要な細菌も身体の中にいっぱいいるので、これらにも影響を与えることになり、それが副作用としてでてくることになります。 DNAに含まれている情報の量も真核細胞に比べるとかなり少なく、最も小さい生物と考えられている肺炎球菌のマイコプラズマでは、その数は480個といわれています。 つまり最低480個のたんぱく質があれば、生物は成長し・分裂増殖できることになります。 そのマイコプラズマのDNAは環形になっていて、二本鎖になっているのは、真核細胞と同じです。 また同じ情報をもつDNAを2000~3000対も持っているそうです。 真核細胞は2対ですよね。 何故そのように多くのDNAを持っているかというと、純系を回避する意味があるのだそうです。 原核単細胞生物は、分裂でのみ増殖します。 ですから全てがクローン生物であるといえます。 仮に真核細胞のようにDNAが2対くらいしかないとすると、ほとんどの個体のDNAの塩基配列が同じになる確率が非常に高くなります。 少し補足します。 DNAの塩基配列はほとんど正確に写されますが、ごくわずかの確率で必ずミスも生じます。 そのミスをたくさんあるDNAが増幅する効果をもっています。 つまり2対ではミスの数もほんのわずかでしょうが、2000対にもなると、かなりのミスが生じる可能性があるのです。 それをランダムに二つに配分することにより、新しくできる二匹の細胞に差をつける、そういう意味合いを持っています。 (2006年3月7日) 生物の基本的な性質の一つに進化をするものというのがありますが、原核単細胞生物はこのような方法をとっているのです。 我々の眼からみれば全く同じにしかみえない原核単細胞生物も、彼等の視線にあわせると、一匹一匹個性があるのです。 まさに生物とは、似て非なるものを作り続ける装置なのです。 しかしだからといって、最初に地球上に誕生した原核単細胞生物にも、このようにたくさんのDNAがあったという保障はありません。 真核細胞の遺伝子の情報量は原核細胞に比べると、格段に多くなっています。 これは細胞の大きさや構造からも、当然のことと思われます。 (2006年3月9日) 多細胞生物ともなるとさらに情報量は増えます。 DNAの長さもそれにつれて長くしていかなければなりません。 そのため真核細胞のDNAは、ヒストンというたんぱく質を軸にまきつくことで、長さをかせぐ工夫をしています。 原核細胞のDNAにはヒストンはありません。 そして真核細胞のDNAには両端があります。 原核細胞と真核細胞のもう一つの大きな違いは、情報部分の遺伝子に、イントロンがあるかないかということです。 原核細胞にはこれがありません。 そして真核細胞のDNAの端っこにはテロメアという部分があります。 以上DNAからみたおおまかな原核細胞と真核細胞の相違点ですが、質的にかなりの違いがあるように思われます。 ですから単純に原核細胞が進化して、真核細胞になったとは考えにくいようです。 原核単細胞生物の中に、古細菌というグループがありますが(化学合成細菌などです) 通説では、はるか昔に古細菌と単細胞生物系に枝分かれし、その古細菌から、真核細胞の祖先がうまれたと考えられているようです。 その真核細胞の祖先と(現在では絶滅していると考えられています)原核単細胞生物の好気性細菌(ミトコンドリア)や藍藻類(葉緑体)などが、共同生活をするようになったものが、現在の真核細胞系の生物の祖先と考えられているようです。 ここで一番大事なことは、生物とは似て非なるものを作り続ける装置だということです。 見た目まったく同じようにみえる原核単細胞生物でも、現在のものと数億年前のものとでは、性質が違っていることも、充分ありえることなのです。 このように質的に違う原核細胞と真核細胞ですが、共通している部分もあります。 それはたんぱく質合成のシステムです。 現在では人間に必要な酵素(インスリンなど)は大腸菌を使って作る技術が、確立されています。 インスリンの遺伝子を大腸菌のDNAの中に組み込んでやると、大腸菌は人間が作るインスリンと全く同じものをね大量生産してくれます。 大腸菌は原核単細胞生物です。 このことから原核細胞と真核細胞のたんぱく質合成のシステムは基本的に同じであると考えることができます。 (2006年3月10日) ここまでのことから、生物の進化のあらすじを想像することができます。 はるか昔に現在の生物と同じようなたんぱく質合成のシステムをもつ生物ができ、そこから現在の原核細胞の祖先と、真核細胞の祖先に枝分かれしたという考え方です。 たんぱく質合成をする生物――原核細胞の祖先 (始原生物) ――――――――――――真核細胞の祖先(通説では古細菌もふくまれます) ちなみにこの始原生物に分裂増殖の能力があったとはいいきれません。 それはたんぱく質合成をするにはDNA(もしくはRNA)が1本あればできますが、分裂増殖には、それが2本必要だからです。 (2006年3月11日) 成長するけど繁殖しない生物の系(準生物)を考え、その中で分裂増殖の能力をもったものが始原生物となり、それから現在の生物系が誕生したと考える方が、生物は繁殖するものだと決め付けるよりも考えやすいと思います。 さらにいえば、たんぱく質合成のシステムをもたなくとも、膜に包まれその中で成長(代謝’)をする系も考えることができます。(古準生物)その源となるのが自然現象でできた有機化合物で、それがその当時の海水に多量にふくまれていたミネラルの力を借り(触媒の作用をします)太陽や地球内部からのエネルギーを使い、だんだんと複雑な化学反応をおこなうようになっていったのでしょう。 このような系は当然地球のあちらこちらで、できていたと思います。 その中でより優れたシステムをもったものが、勝ち残っていくのです。 それは現在の生物系と同じシステムであるとは限りません。 現在の生物系と全く違うシステムで、ある程度繁栄しているグループがあっても不思議ではありません。 それらがあるときは戦い、あるときは混ざり合いながら、だんだんと優れたシステムに進化していったのでしょう。 ですからパージェス動物や、エディアカラ動物が現在の生物と同じシステムであったと、完全に決め付けてかかる必要もないと思います。 しかし現在の生物は、細菌からヒトにいたるまで(たぶんウイルスも含めて)みな同じようなたんぱく質合成のシステムをもっています。 そして細胞単位で考えると、みな分裂して増殖する性質をもっています。 (2006年3月13日) これから現在の生物系の進化の流れを、次のように推測することができます。 化学進化―膜を持つ―たんぱく質合成能力―分裂増殖能力―原核細胞 ………………(古準生物)(準生物)………………(始原生物)………………真核細胞 それではたんぱく質合成能力をもったものが、どのようにして分裂増殖能力をえたかを考えていきましょう。 たんぱく質はアミノ酸が多数結合してできる分子です。 そのアミノ酸の並び順を指定するのが遺伝子です。 たんぱく質は生物体の成分の中で、水に次いで多い分子です。 生物体の構造物質になるとともに、酵素として特定の化学反応をおこさせる機能も持っています。 ですからたんぱく質が決まれば、生物のだいたいの特徴が決まるといっても過言ではないのです。 たんぱく質を合成するには、一本の遺伝子と、その遺伝子とアミノ酸の橋渡しをする物質(tRNA)が最低限必要です。 一本の遺伝子に一つのたんぱく質の情報があるとすると(mRNA)その遺伝子から一種類のたんぱく質を多数作ることが可能です。 たくさんの種類のたんぱく質を作ろうと思ったら、たくさんの種類の遺伝子が必要です。 そのたくさんの種類の遺伝子を一続きにして、しかも構造を丈夫にしたものがDNAです。 つまりたくさんの情報を持つ丈夫なDNAから、一つのたんぱく質の情報を持つmRNAを作り、その情報の順番にアミノ酸との対応を持つtRNAを指定します。 そしてその情報の順番にアミノ酸が結合して、DNAの情報どおりのたんぱく質が作られるわけです。 ところで生物が分裂増殖するためには、成長しなければなりません。 そのために栄養を吸収し、エネルギーを使い、今あるものと同じものを作り出す必要があります。 その要となるのがたんぱく質です。 構造体となるとともに、酵素としての働きで他の物質をあやつるための、化学反応をおこす能力もあるのです。 そして当然のことながら、遺伝子も複製しなければなりません。 元になるDNAを二つにして、新しくできる各々の細胞にわければ、今までと同じたんぱく質が作られるので、だいたい今までと同じ細胞になるという原理です。 (2006年3月14日) DNAはリン酸と糖と4種類の塩基で構成されています。 4種類の塩基とは、アデニン(A)グアニン(G)シトシン(C)チミン(T)で、この並び順によりどのアミノ酸と対応するかということが決まります。 4種類の塩基にはAはTと、CはGとだけ結合できるという性質があり、それを利用してDNAの複製や、RNAへの合成がおこなわれることになります。 すなわち元になるDNAの塩基の並び順がTGCであれば、それから作られるmRNAはACGになります。 そしてそれはUGC(Uはウラシル、RNAではチミンがウラシルにかわります)の並び順をもつtRNAと結合し、それと対応するアミノ酸がメチオニンという原理です。 ですから元になるTGCの並び順をもつDNAを複製するには、もう一本ACGの並び順をもつDNAが必要になることになります。 この二本のDNAをそれぞれ複製すれば、元と全く同じDNAができることになります。 すなわちこういうことです。(図1) これで元と同じDNAが二組できることになります。 この二組のDNAをそれぞれ新しくできる細胞にわければ、それらはまた同じような反応をするので、だいたい同じようなものになるはずです。 これが生物の分裂増殖の基本原理です。 (2006年3月17日) 普段はこの二本のDNAは、塩基同士が水素結合により、くっついています。 DNAの複製の時や、mRNAを作る時はこの結合をとかなければなりません。 この水素結合の力はあまり強くなく、だいたい70℃~80℃の温度でその結合はほどけるそうです。 ここから地球上最初の生命は、そのくらいの温度の場所、例えば海底の熱水噴出孔のようなところで、誕生したとも考えられているようです。 現在でもそのくらいの温度のところに生息する、耐熱細菌というものが実際にいます。 もちろん他の生物はその結合をとくのに、酵素を使っていることはいうまでもありません。 これで問題なく、分裂増殖する生物が誕生することになります。 ところがまだ大きな問題が残っているのです。 それはDNAの情報を読む方向です。 例えばT.G.Cと読めばトレオニンになるわけですが、これを逆にC.G.Tと呼んでしまったら、全く別のアミノ酸になってしまいます。(アラニン) 似たようなことで、二本あるどちらのDNAの情報を読むかということも、大切なことです。 T.G.Cからできるアミノ酸とA.C.Gからできるアミノ酸(システィン)も違うことは明らかです。 しかしこの問題はリン酸と糖の結合方法によって、解決されるようになっています。 DNAには方向性があるのです。 DNAは図2のようなかたちでねリン酸と糖と塩基が、多数結合してできる分子です。 DNAの糖はデオキシリボースといい、炭素(C)を5個含んでいます。 そのうち塩基と結合する炭素を①として、時計回りに順番をつけると、リン酸と結合しているのは③と⑤の部分の炭素になります。 DNAの方向は③~⑤で、この方向でのみ情報が読まれるようになっています。 DNAが一本の時はこれで解決です。 ところがDNAが二本になると、もう一方のDNAの向きは反対になることになります。 つまり本当に必要な情報がT.G.Cだとすると、T.G.Cと読む他に、G.C.Aと読むおそれがあることになります。(図3) C.G.TとA.C.GはDNAの向きから、読まれる心配はありません。 なんらかの工夫が必要なようです。 DNAの情報を読むのは、ポリメラーゼをはじめとする酵素群です。 このポリメラーゼがある一定の方向にしか流れない性質があるとすれば、問題は解決するのですが。 逆にいえばDNAに頭と尾の区別があり、尾の方にポリメラーゼをこばむようなものがあるとしても、よいと思います。 それがテロメアであれば尚面白そうなのですが、とりあえずそういうことにして、話を進めていきます。 なんせ大昔の話なのですから、証明することは不可能です。 いろいろなものがいたが、そのような方法をとったものが、現在の生物系になったと考えればいいでしょう。 それでは次に分裂増殖のことを考えていきましょう。 分裂増殖するには、DNAを複製しなければなりません。 歴史的にみて、たんぱく質合成のシステムの方が先にできたと思えるので、今まで考えてきた条件をみたす複製の方法を、考えてみます。 まずT.G.Cの並び順のDNAを複製してみましょう。 T.G.Cと相補的に結合するもう一方のDNAはA.C.Gなので図4のようになります。 この水素結合がほどけ、T.G.C側の複製がおこります。(図5) 新しくできたA,C,Gは回転しながらよそにいき、T.G.CとA.C.Gは再び結合します。 回転したA.C.GはG.C.Aとなり、それが複製されます。 新しくできるC.G.Tの方向は右向きです。(図6) G.C.Aが一周してC.G.Tと結合しようとしますが失敗です。(図7) DNAがこんなに器用に動くものかと思われるかもしれませんが、現在の生物はこれよりさらに複雑な方法で、DNAを複製しています。 それは後述します。 (2006年3月18日) これは失敗に終わりましたが、この方法で複製できる場合があります。 それはDNAの並び順がC.G.Cなどのように、上から読んでも下から読んでも同じ時(回文)です。 もう一度同じ手順でC.G.Cの場合を試してみましょう。 図8 みごとに成功しました。 DNAの塩基配列が、回文の構造をとっていれば、なんとかこの方法で複製できそうです。 21個の塩基配列でもう一度試してみましょう。 図9 うまくいきました。 私はこれから大胆にも、最初にDNAの複製に成功し、分裂増殖をした生物の塩基配列は、回文の構造をとっていたと推測しました。 もちろん証明することはできません。 しかし状況証拠をいくつかあげることができます。 一つ目は現在の生物のDNAの中にも、回文構造が残っているということです。 もう一つの理由は、現在の生物のやり方よりは、少し簡単そうな気がするのです。 現在の生物のDNAの複製の仕方はとても複雑です。 図10 なんとも複雑怪奇なやり方で、とても私の説明では理解できないでしょうが、とにかくこのような方法で現在の生物はDNAの複製をおこなっています。 ちなみにこのことを発見したのは日本人の科学者だそうです。 私はこれを本で読んだとき、地球上に最初に誕生した生物は、とてもこのような複雑な方法はとれなかったであろうと感じました。 そして何か簡単な方法はないかと思って、回文のことを思いついたのです。 (2006年3月19日) そしてこれは状況証拠といえるかどうかわかりませんが、少しおもしろいことをみつけました。 現在の生物が3連の塩基で1つのアミノ酸を指定しているのは、もうすでに何度も書いています。 4種類の塩基の3連ですから64通りになります。 それで20種類のアミノ酸に対応させているわけです。 その中で回文の構造をとるのは16通りです。 それを書き出してみましょう。(図11) ちなみに塩基の配列はmRNAの配列です。 ですからTがUになっています。 なんと20種類のアミノ酸のうち、15種類までを特定できるのです。 ダブっているのはC.G.CとA.G.Aのアルギニンだけです。 これは単なる偶然でしょうか? 残っているのはトリプトファン、グルタミン、アスパラギン、アスパラギン酸と、開始記号でもあるメチオニンです。 メチオニンは実際のたんぱく質として使われることはないそうなので除外すると、残り4種類の第一字目はそれぞれU.C.A.Gになります。 仮にトリプトファン、グルタミン、アスパラギン、アスパラギン酸だけで厚生されているたんぱく質があるとすると、それが地球に誕生した、最初のたんぱく質かもしれません。 最初は1文字の塩基とアミノ酸が対応した可能性があるわけです。 そうだとすると1文字の塩基も上から読んでも下から読んでも同じなので、開始記号メチオニンを除く19種類のアミノ酸が、回文の塩基と対応していることになります。 ちなみに終止記号は回文ではありません。メチオニンと組んで、回文構造にはなりませんが・・・ 全てのアミノ酸が回文の塩基で指定できるとなると、DNA全体が回文構造をとるのがだいぶ楽になると思います。 以上のような状況証拠から、私は最初に分裂増殖した生物、つまり始原生物は、回文構造のDNAを持っていたと推測します。 システムが違っていても、できるたんぱく質が同じであれば、現在の生物系と見た目はそれほど変わらないはずです。 しかし分裂速度が遅いことと(DNAを二度読みするので)あまり多くの情報量を持てず(回文構造を維持するのがたいへんだから)身体の構造は単純であったと思われます。 この生物から現在の原核細胞系と真核細胞系にわかれていくのですが、その分岐点になるのは、分裂増殖をメインにするか、成長代謝をメインにするか、ということであったと思います。 分裂増殖をメインに考えれば、自分の身体は小さければ小さいほど、分裂に使うエネルギーも少なくてすみ有利です。 こちらの系の生物は、早くからかなり繁栄することができたと思います。 それに対し代謝成長をメインにした系は、成長するためには、それだけ多くのたんぱく質が必要となり、DNAの情報量も増やす必要があります。 そして分裂に要するエネルギーも大きくなるので、そのための代謝のシステムも複雑化していき、自然身体も大型化していく傾向にあると思います。 こちらの系の生物の発展には、非常に長い時間がかかったと思います。 (2006年3月21日) ところでDNAの複製は、ある程度の確率でミスが生じるようです。 回文方式の方が、現在の生物のやりかたより簡単なので、ミスする確率は低いと思いますが、それでも全くミスがないとは考えられません。 DNAの複製にミスが生じると、回文構造は崩れてしまいます。例えば ACA.GTG.CCC.GTG.ACAが ACA.GTG.CCC.GTG.TCAになったような場合、どのように直せばよいでしょうか? 単純に考えるとミスしたTをAにもどすか、左から3番目のAをTにかえればよいのですが、生物にとってこれは意外と難しいことなのかもしれません。 もう1つ直す方法があります。それは ACA.GTG.CCC.GTG.TCACT.GTG.CCC.GTG.ACAのように 新たな塩基を加える方法です。 私は成長代謝をメインにした生物は、このような方法をとったのではないかと考えています。 この場合チョット気をつけてほしいのですが、塩基の3連にこだわるとすると、TCAから後は、塩基の回文構造が崩れています。 現在では3連の塩基全てに意味がありますが、この当時はTCAに対するアミノ酸がなかった可能性もあります。 すると全く意味のない塩基配列が出来上がり、しかも意味のない部分の方が多くなっていく傾向があります。 これがイントロンができた理由ではないでしょうか? 分裂をするため回文にこだわるので、無駄な塩基配列が長々とできていってしまったのです。 自然DNAの長さは長くなります。 その中には全くの偶然で、新しい意味を持つ部分が生じる可能性もあります。 このような感じで真核細胞系の生物は、少しずつ成長し、ごくゆっくりとしたペースで分裂増殖していたと思われます。 この時代に長くなったDNAを効率良く収納するために、たんぱく質(ヒストン)にまきつける工夫や、さらに長くなると途中で切れて2本になる、つまり全く違う塩基配列を持つDNAが、複数できる等の変化があったと考えられます。 さてこのように新しいDNAを補充して、回文構造を保つやりかたですが、それほど驚いて複雑な工程ではありません。 一つ一つの塩基の回文構造にはこだわっていません。 この時代にはもうその必要もなくなり、現在と同じようなアミノ酸と延期配列の対応になっていたと考えられるからです。 図⑭ 意外と簡単にできました。 ここで一つ大事なことは、このようなことがおこる細胞は二つに一つであるということです。 元のDNAはそのままで、新たにできたDNAが告ぎの分裂をするために変化をするのです。 この二つに一つという概念は、生物を考えるうえで、非常に重要なものだと思います。 つまり分裂により誕生する二つの細胞のうち、一つは保守的な、もう一つは革新的な性質をもっているということです。 ですから現在でも、耐熱細菌や古細菌のように、非常に古い時代からの生物がいる一方で、複雑に進化した多細胞生物もいるという、バラエティーにとんだ世界になるのです。 二つに一つとは、まさに遺伝と進化という二つの相反する性質を、生物に与えているのです。 さてもう一方の分裂増殖をメインにした系は、DNAの複製ミスに対し、別の対応を容易しました。 それは同じ塩基配列を持つDNAを何組も作ったことです。 (2006年3月23日) これは細胞分裂をせずに、DNAの複製だけを繰り返せばいいので、わりと簡単な方法だといえます。 こうしてたくさんできたDNAを、分裂の際、母細胞と娘細胞に、ランダムに分配するのです。 DNAがたくさんあるということは、それだけ代謝速度も速くなり、結果分裂に要する時間も短くなることが予想されます。 またたくさんあるDNAをランダムに分配することにより、母細胞と娘細胞で若干の差ができます。 DNAの本数自体にも差ができることも、当然あるでしょう。 このようにしてこちらの系の生物も、進化をしていくわけですが、DNAの長さ、つまり情報の種類としては、あまり増えることにはならないので、質的な大きな変化はみられないと思います。 身体もあまり大きくなることはなく、それが現在に至り、原核単細胞生物界をつくっているのだと思います。 こうして生物化意は大きく二つにわかれていくのですが、細胞という微視的な世界では、我々多細胞生物の巨視的な感覚からは、想像できないようなことも、ままおこるようです。 その一つに細胞同士が融合するという現象があります。 二匹の違う性質を持った細胞が合体し一匹になり、それがまた分裂して二匹になる、その時にはまた性質の違う新しい生物が、誕生していることになります。 このようにして新しい性質を持った生物が多細胞生物も含めた、真核細胞系の生物になっていったと考えられます。 そして進化のビックバンがおこります。 多細胞生物時代の幕開けです。 この時期(古生代の初め)から一気に豊富な化石が出土するようになるのですが、私はこの原因を、真核生物系のDNAの複製方法の変化だと考えています。 (2006年3月26日) 回文方式から現在の生物がとっている、リーディング鎖とラギング鎖を同時に読む方法に変化したのです。 二本同時に読むのですから、単純に考えて分裂速度は2倍になります。 ところがそれだけではありません。 今までは一本のDNAを一つのポリメラーゼが、端から端まで読んでいました。 そして新たにできたラギング鎖全体が反転して、また一つのポリメラーゼが端から端まで読んだと思います。 ところが元々のラギング鎖に部分的に反転できる能力ができたので、一本のDNAの何箇所からも同時に情報を読むことも可能になってのです。 仮に10箇所その複製開始点があるとすると、DNAの複製の速さは20倍にもなることになります。 当然真核細胞系生物が大繁殖することは予想されます。 しかしそれだけでは、進化のビックバンという現象にはならないと思います。 それ以前はほとんどが単細胞生物だけの世界だったと思われますが、これを境に多細胞生物時代が始まったといってもよいでしょう。 その理由として三つ考えられます。 一つはあまりにも増殖力が強くなりすぎ、単細胞生物だけの系では、栄養不足をおこすことになったのでしょう。 そのためやむをえず細胞同士が共同生活をはじめ、それが多細胞生物化していったと考えられます。 実際粘菌類は、栄養状態がいいときは単細胞、栄養状態が悪くなるとそれが集合して、多細胞化することが知られています。 そして二番目の理由は、DNAの意味のある部分を、増やすことができるようになったということです。 それまでの生物はDNAの回文構造にこだわるあまり、意味のない塩基配列を長々と作ってきました。 それがラギング鎖が読めるようになり、回文構造にこだわる必要がなくなったおかげで、意味のない部分の塩基配列を少し変え、意味をもたせることが容易になりました。 それにより作られるたんぱく質の種類が増えるのですから、身体は大型、複雑化していくでしょう。 また新しい酵素も作られることになるので、誘導される化学反応もより高度なものになり、いろいろな機能を身につけていったと想像されます。 その中には細胞同士の連絡をとるようなものもあり、それが直接的な多細胞化の原因になったと思われます。 こう考えると、エクソンとイントロンの環形も、新しい観点からとらえることができそうです。 すなわちエクソンがあり、その間にイントロンがはさまってきたのではなく、元々がほとんどイントロン部分で、その中に少しずつエクソン部分が増えてきて、より高度な生物に進化しているという見方です。 そうすると生物はまだまだ進化の余地が多く残されていることになります。 ヒトのDNAのエクソン部分はわずか3~5%くらいだそうですので。 そして三つ目の理由は、細胞に寿命ができるようになったということです。 これについてはDNA複製の際の、ラギング鎖のふるまいについて説明しなければなりません。 図12 おわかりいただけるでしょうか? ごらんのようにラギング鎖の最後の部分を、ポリメラーゼは読むことができないのです。 その結果どうなるでしょう? 元々のDNAは当然長さはそのままです。 リーディング鎖はポリメラーゼに全部読まれるので、それからできるラギング鎖の長さもそのままです。 しかしラギング鎖からできるリーディング鎖は、その長さが短くなってしまうのです。 つまりこういうことです。 図13 このように何回かの分裂の後には、DNAがなくなってしまう細胞がでてきます。 それではいずれ生物は滅びる運命にあるのでしょうか? そうではありません。 何回分裂しても、全くDNAの長さが変わらない細胞もあります。 図13で一番上に書かれている差志望は、いつまでたっても元のままです。 このようなサイクルでできる一つの集合体を、新しい生命としてとらえたものが、多細胞生物ということができるでしょう。 集合としては寿命があることになりますが、全くDNAの長さが変わらないものが、また新たな分裂を開始する、そのようなシステムが出来上がってきたのだと思います。 そしてこのDNAの減っていく部分に、あらかじめ特別な塩基配列を用意するようになりました。 テロメアです。 そのテロメアがなくなった時、細胞は分裂能力を失い、寿命を迎えることになるのです。 (2006年3月31日) このようにラギング鎖が読めるようになった生物は、多細胞化への道がひらかれてきました。 しかしそれはあくまでも、多細胞化の下地ができたということにすぎません。 具体的にどのような機能が備わったら、またどのような条件が整ったら、実際に多細胞生物として、新しいタイプの生命をもつことができるかを考えていかなければなりません。 多細胞生物と単細胞生物の間に、細胞群体という生物があります。 これはある程度多数の細胞が共同生活しているものですが、バラバラにし一つ一つの細胞にすると、そのそれぞれが単細胞生物として、生きていける性質をもっています。 つまり単細胞生物の集合体ということができます。 このような細胞群体も、ある程度大きなかたまりになると、細胞間の働きに分業化がおこってくることがあるそうです。 これは集合体の各所で、環境が違うためにおこる現象でしょう。 同一のDNAをもっていても、各々の細胞をとりまく環境が違えば、当然代謝系に変化がみられるはずです。 だいたい生殖担当の細胞と、栄養担当の細胞にわかれるそうです。 ところで単細胞生物にとっての生殖能力、つまり分裂能力は、生きるための必須条件であるような気がします。 テロメアがなくなり分裂能力を失った単細胞生物に、生きる目的はみあたりません。 ところが集合体としてとらえるとどうでしょう。 分裂能力を失った細胞は、もう分裂をするための代謝をする必要がなくなったということですから、他の能力、つまり成長に関する能力を、最大限に発揮できる細胞ということができそうです。 そして分裂能力のある細胞には、いつでも無限の細胞を作り出せる能力があるのです。 これが多細胞生物のからくりです。 (2006年4月2日) つまり多細胞生物に必要なのは、一つの分裂能力を持った細胞と、多数の成長するための機能を最大限に活かせる細胞ー機能細胞とよびましょうーであるということができます。 元々単細胞生物だけの系では、栄養が足りなくなるので、やむをえず細胞同士が共同生活を始めたという背景があります。 その不足気味の栄養を最大限に活かすには、それを全ての細胞に平等に分配するのではなく、機能細胞をより早く作るべく、つまりテロメアの数をどんどん減らす方向で分裂する細胞に、優先的に栄養を与えるのが、自然の考え方だと思います。 この生物の個々の細胞には、分裂能力がないので、バラバラにして一匹ずつにしたら生きてはいけないと思います。 この点で明らかに細胞群体とは違う、多細胞生物ということができるでしょう。 そして分裂能力を持った細胞が新たな分裂を始めると、DNAの塩基配列は同じはずですので、また同じような多細胞生物が生まれるはずです。 ここでいう分裂能力を持った細胞というのは、テロメアの数が減っていない細胞と考えるのが、最も自然だとは思いますが、まだいろいろな点で謎が残ります。 まず中途半端にテロメアの減った細胞は、どうなるかということです。 新しい世代の個体を作るには、テロメアが全然減っていない細胞が一つあればできます。 その細胞は次世代のために温存するとして、その他の細胞はテロメアの数が減っています。 その中でもテロメアの減る方向の分裂を優先させると考えましたが、取り残されたテロメアのあまり減らない細胞は、どの段階からでも無限個の細胞を、作る能力があるのです。 そうすると多細胞生物の大きさは無限大になり、寿命もないということになってしまいます。 もちろん他の要因もありますが、人間を例にとると、10cmの人間も10mの人間もいませんし、200年生きた人もいません。 何か根本的な理由で、多細胞生物の大きさと寿命は決まっていると思います。 ここからはまた完全に私の想像です。 (2006年4月4日) 図14 まずスタートはテロメアが完全にある細胞(仮に10個としましょう)が分裂します。 この時点でテロメアが10ある細胞と9の細胞の二つができます。 このうち10の方は次世代のために温存するとして、9の細胞がこの生物の身体を作るために、使われるとしましょう。 するとこの二つの細胞は性質の違う細胞、つまり機能分化をしたことになります。 今度はテロメア9の細胞が分裂して、9と8の二つの細胞になります。 白血病編で考えたように、このテロメア8の細胞が、分化の方向が決定した細胞になるとしましょう。 この8の細胞が分裂すると、テロメア8と7の二つの細胞になるはずですが、この二つの細胞の将来の運命が同じであれば、(分化の方向が決定しているので)このときの分裂でテロメアの数は短いほうにあわせると仮定します。 するとテロメア7の沿い某が二つできることになります。 この行為自体は、DNAの複製後、整列して、酵素というハサミで長い部分をきればいいのですから、それほど難しいこととも思えません。 それ以降は同じようにテロメアを減らし、テロメアが1になった時に機能細胞になるとします。 仮に体細胞の種類が3種類だとすると、この時点でこの生物の細胞の数は決定します。 すなわち10の細胞が1個と、9の細胞が1個と、192個の体細胞です。 この生物は体細胞に寿命がきたら真でしまうでしょうが、その前に10の細胞か9の細胞が分裂を始めれば、また体細胞の数が192個の生物が生まれることになります。 しかもDNAの塩基配列は同じなのですから、ほとんど同じ姿かたちになるわけです。 192個の体細胞は、次世代に命を伝えることができる細胞のために、一生懸命働いて、寿命がきたら真でしまうのです。 だいぶ多細胞生物らしくなってきました。 ここでちょっと考えておきたいことは、この生物のテロメアの数を一つ増やしたら、体細胞の数は384個になります。 一方体細胞の種類を一つ増やしたら、体細胞の数は256個です。 同じように二つ増やしたら、テロメアの場合は768個、体細胞の種類の方は320個とだんだん差が大きくなってきます。 これから生物の身体の大きさ(体細胞の数)は、テロメアの数に大きく影響されると考えられます。 ガン細胞が検査でみつかる大きさは小豆大くらいで、10億個ほどの細胞のかたまりだそうです。 10億は約2の30乗です。 それに対し、人間の身体は60兆個の細胞からできているといわれています。 60兆は約2の40乗なので、小豆大の生物、例えばアリのテロメアの数が人間のそれより、10個程度少なかったら、私の屁理屈もマンザラではないことになるのですがどうでしょう? とはいっても、実際には白血病編で考えたような、器官系から組織系への階層的な分化や、体細胞の種類が多くなったときのこと、また補充細胞である幹細胞のことも考えなければなりません。 高等な生物のことを説明するには、あまりにも不十分な屁理屈です。 しかしそれらはまた次にゆっくり考えることにして、これから少し進化のことについて考えていきたいと思います。 進化といえばダーウィンの進化論があまりにも有名です。 その頃は獲得形質(その生物が一生の間に経験したこと)が遺伝するかで、大きな論争がありました。 結果は獲得形質は遺伝しないという説が勝利をおさめました。 私の屁理屈もそれを支持することができます。 すなわちまず生殖細胞と体細胞が分化すると考えているので、次世代にその生物が獲得した形質はつたわらないのです。 (2006年4月6日) 進化とは、生殖細胞が偶然にDNAの塩基配列を変えたことによりのみおこり(突然変異 )その時発現する新しい形質が、環境に適している場合にのみ繁殖するのです(自然淘汰)。 私は白血病編で、細胞の分化は二つに一つの消去法のような形でおこると推測しました。 まずテロメアも完全にあり、分化全能性もある生殖細胞が分裂をします。 この時できる二つの細胞のうち片方は、元々の細胞のDNAがそのまま受け継がれるはずです。 ですからテロメアも完全にあり、分化全能性も残っているはずです。 しかしもう一つの細胞は、ラギング鎖からできるリーディング鎖のDNAが短くなることになるので、テロメアも減り、それに連れ分化全能性も消えると考えました。 その全能性の消え方は、もうこの細胞にはなれない8個の場合ですと生殖細胞)という消去法的な感じです。 進化の原因ともいえるDNAの塩基配列の変化は、DNAの複製の時におこると考えられます。 その変化がおこる確率はテロメアが減る細胞(娘細胞)の方が高くなるはずです。 テロメアの減らない細胞(母細胞)には元のDNAがそのまま受け継がれるはずなのですから。 つまり母細胞は保守的な細胞、娘細胞は革新的な細胞ということができます。 そう考えると、生殖細胞は保守的な細胞ということになり、進化しにくい細胞といえます。 (2006年4月6日) 多細胞生物は一つの生殖細胞があれば、無限に作れるというのは、先ほど考えました。 これは生殖の方法でいうと、無性生殖になると思います。 しかしその生物が進化するのは、非常に難しいことに思えます。 実際無性生殖をする原始的な生物が、現在でも多く生息しているのは、無限に作れるが進化しにくいという特徴の一つの証拠ではないでしょうか? ですから進化のビックバンということを語るには、有性生殖をする生物のことを考えなければなりません。 つまり進化のビックバンとは、生物がDNAの複製時に、ラギング鎖を読めるようになったことにより、圧倒的な増殖力と、豊富な遺伝情報を持つことが可能になりました。 その結果単細胞生物だけの系では、栄養が不足することになり、それがきっかけで多細胞生物が誕生します。 その多細胞生物が、有性生殖の能力を持ち繁栄するまでの期間をいうと思います。 それが地球の全歴史からみると、ごく短い間に実現したのです。 それを可能にしたのは、それまでの何十億年という長きにわたり、試行錯誤を繰り返しながら、ゆっくりゆっくり繁栄してきた古い生物達です。 彼等を土台にして進化のビックバンという、生物史上最大の出来事がおこったのです。 そして現在では、高等な多細胞生物を中心とした、比較的安定の時期にはいっていると思います。 その時代のつい最近に我々人類が誕生し、文明という全く新たな大変革をおこしています。 この大変革が地球上の全ての生物にとって、いい方向に向かうようにするのが、我々人間の当然の責務だと思うのですが、どうでしょう? 次章では、この有性生殖をする高等な生物の、生から死までを考えていきたいと思っています。 「はじめに」へ戻る >
https://w.atwiki.jp/jiisan/pages/31.html
さて、ひさびさの痛風記であります。 私の痛風がその後どうなったか? まあ、そんなことはあまり興味のないことかもしれませんが……。 発病当時は自分の病気の記録を残そうと、張り切って書きましたが、実はこの病気、「のどもとすぎればナントヤラ」でもあるのです。 症状はとにかく“痛い”の一点だけ。その痛みがなければまったく通常の生活ができるのです。 でも痛みがないからといって薬を飲まなかったり、暴飲暴食を続けたりすると発作の間隔も短くなり、恐ろしい合併症をひきおこす危険性も強くなるのです。 私の場合、今のところ薬は飲み続けていますし、アルコールの量もある程度制限している模範的(?)な痛風患者なので、病気が治ったわけではないけれど、まあ発作がでることもあるまいとたかをくくっていました。 実際、月に一度血液検査をしてもらっていますが、尿酸値もだいぶ改善されていると先生もおっしゃっていました。 それでも年末になるといろいろ付き合いとかがありますよね。 一応気をつけているつもりでしたが、私はもともと嫌いなほうじゃない、というかお酒は大好きです。まあそれに、薬を飲んでいるから大丈夫だろうという油断もありました。 12月31日大晦日の朝、もう仕事は休みなので少し朝寝坊をして、さて起きようかと思ったら、なにやら懐かしい感覚です。 ン? と思いつつも立ち上がった瞬間、忘れかけていたあの衝撃的な思い出が鮮烈によみがえりました。 「イッ、イタイ!」 キタ、キタ、きました。この痛みはまぎれもなく痛風です。今度は左足のかかとにきました。 もう一度ゆっくりと蒲団に座り、今、私の身体におきている状況の分析につとめることにしました。 「マッ、まずいぞこりゃ!」 時は12月31日、もう病院は休みです。痛み止めの薬も確か2回分しか残ってないはずです。それに、このことが妻にバレルと、またあの“ビール差し止めの刑”に処せられることは明白です。 正月にビール無しで過ごすというのは、私の生き方に反するではありませんか。 座り直してこれだけのことを瞬時に考えました。 フト気づいたのですが、「座っていれば痛くない!」――最初の発作の時は、座ろうがなにをしようがズーッと痛かったのが、とりあえず今回はそれよりは軽そうです。 「どうか立って歩いている姿をみられませんように…!」 しかし、私のそんな儚い期待もそのわずか1時間後にはあっさり消し飛んでしまいました。 朝食ができたと妻が呼びにきました。私の部屋から、ダイニングキッチンまで移動しなければなりません。 こっちに持ってきてくれというのも不自然です。 柱にすがってなんとか立つことはできましたが、ここから移動するには右足と左足を交互に前へ動かさなければなりません。 体重が右足にかかっているときはいいのですが、それが左足にかかるとやはりあの激痛が走ります。 顔だけは普段どおりを装いながら歩いたつもりですが、そんなことで妻のするどい目をごまかすことはできませんでした。 「アレッ、足どーしたの? アッ! またでたんだ痛風? ハハハ、そりゃもうビールだめだね、ハッハッハッ」 本当に痛風とは、よくヒトに笑われる性質の病気です。本人も笑うより仕方がありません。 「いや、別に…、最初の時に比べればたいしたことなさそうだよ……」 「アー、そういやぁ最近またビールふえだしてたよねー、まぁ、正月くらい休んどきなさい。」 心が痛みます。返す言葉もありません。よりによってこの時期に…… いずれ再発する可能性はあると思っていましたが、なにも12月31日をねらうこともないでしょうに……トホホホ (2006年1月13日)
https://w.atwiki.jp/jiisan/pages/29.html
さて、ひさびさの痛風記であります。 私の痛風がその後どうなったか? まあ、そんなことはあまり興味のないことかもしれませんが……。 発病当時は自分の病気の記録を残そうと、張り切って書きましたが、実はこの病気、「のどもとすぎればナントヤラ」でもあるのです。 症状はとにかく“痛い”の一点だけ。その痛みがなければまったく通常の生活ができるのです。 でも痛みがないからといって薬を飲まなかったり、暴飲暴食を続けたりすると発作の間隔も短くなり、恐ろしい合併症をひきおこす危険性も強くなるのです。 私の場合、今のところ薬は飲み続けていますし、アルコールの量もある程度制限している模範的(?)な痛風患者なので、病気が治ったわけではないけれど、まあ発作がでることもあるまいとたかをくくっていました。 実際、月に一度血液検査をしてもらっていますが、尿酸値もだいぶ改善されていると先生もおっしゃっていました。 それでも年末になるといろいろ付き合いとかがありますよね。 一応気をつけているつもりでしたが、私はもともと嫌いなほうじゃない、というかお酒は大好きです。まあそれに、薬を飲んでいるから大丈夫だろうという油断もありました。 12月31日大晦日の朝、もう仕事は休みなので少し朝寝坊をして、さて起きようかと思ったら、なにやら懐かしい感覚です。 ン? と思いつつも立ち上がった瞬間、忘れかけていたあの衝撃的な思い出が鮮烈によみがえりました。 「イッ、イタイ!」 キタ、キタ、きました。この痛みはまぎれもなく痛風です。今度は左足のかかとにきました。 もう一度ゆっくりと蒲団に座り、今、私の身体におきている状況の分析につとめることにしました。 「マッ、まずいぞこりゃ!」 時は12月31日、もう病院は休みです。痛み止めの薬も確か2回分しか残ってないはずです。それに、このことが妻にバレルと、またあの“ビール差し止めの刑”に処せられることは明白です。 正月にビール無しで過ごすというのは、私の生き方に反するではありませんか。 座り直してこれだけのことを瞬時に考えました。 フト気づいたのですが、「座っていれば痛くない!」――最初の発作の時は、座ろうがなにをしようがズーッと痛かったのが、とりあえず今回はそれよりは軽そうです。 「どうか立って歩いている姿をみられませんように…!」 しかし、私のそんな儚い期待もそのわずか1時間後にはあっさり消し飛んでしまいました。 朝食ができたと妻が呼びにきました。私の部屋から、ダイニングキッチンまで移動しなければなりません。 こっちに持ってきてくれというのも不自然です。 柱にすがってなんとか立つことはできましたが、ここから移動するには右足と左足を交互に前へ動かさなければなりません。 体重が右足にかかっているときはいいのですが、それが左足にかかるとやはりあの激痛が走ります。 顔だけは普段どおりを装いながら歩いたつもりですが、そんなことで妻のするどい目をごまかすことはできませんでした。 「アレッ、足どーしたの? アッ! またでたんだ痛風? ハハハ、そりゃもうビールだめだね、ハッハッハッ」 本当に痛風とは、よくヒトに笑われる性質の病気です。本人も笑うより仕方がありません。 「いや、別に…、最初の時に比べればたいしたことなさそうだよ……」 「アー、そういやぁ最近またビールふえだしてたよねー、まぁ、正月くらい休んどきなさい。」 心が痛みます。返す言葉もありません。よりによってこの時期に…… いずれ再発する可能性はあると思っていましたが、なにも12月31日をねらうこともないでしょうに……トホホホ (2006年1月13日) 「その10」へ>