約 4,198,936 件
https://w.atwiki.jp/orenoimoutoga/pages/168.html
京介&あやせ「どーも」 京介「京介です」 あやせ「あやせです」 あやせ「ふたりあわせて・・・」 京介「ラブラブカップル♪」 あやせ「なんでやねん!(ぺちっ)」 あやせ「って、なんで私がお兄さんと漫才しなきゃいけないんですか!ぶち殺しますよ!」 京介「エムワンの賞品とって桐乃にあげるんだってあやせが言ったんだろ」 あやせ「うう、なんでこんなことに」 京介「ほら、せっかくネタ合わせしたんだからやるぞ」 あやせ「今年もプロ野球はじまりましたね」 京介「おう、今年も面白くなりそうだよな。でも、プロになるのはほんの一握りでみんな途中で辞めていくんだよな」 あやせがマネージャー,京介が野球部員でコントが始まる 京介「マネージャー、オレ野球やめるよ」 あやせ「そうですか。じゃすぐにやめて下さい。」 あやせ「顧問の先生には私から伝えますから,今日中に部室の荷物は片付けて下さい。」 京介「なんでだよ。とめろよ!」 バシッ あやせ「なに女子中学生のうちに泊まろうとしてるんですか!この変態!通報しますよ!」 京介「誰が家に泊めろっていったよ?野球をやめるのを止めろよ!」 京介「つか,なんでつっこみが上段回し蹴り?カラダもたねぇよ!もうやめさせてもらうわ」 京介&あやせ「どうもありがとうございました」
https://w.atwiki.jp/fukunuki/pages/12.html
ニコ生配信中の女子高生に「パンツの色聞いてもいい?」「乳首の色教えてよー」 「おじさんとさあ、5万でやってくんない?」などセクハラ発言を連発し「下を見ろ」と窘められる。
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/5825.html
689 :NPCさん:2011/02/21(月) 17 32 26.72 ID ??? SW2.0で敵を武装解除するためにヌーディーを唱ったら女PLからセクハラだって文句言われた。お前のPC男だろうが! こんな呪歌のあるシステムと自意識過剰な女PLが困ったちゃん。 690 :NPCさん:2011/02/21(月) 17 52 10.83 ID ??? 耳栓の一つで済むことをできなかったお前がこm(ry 691 :NPCさん:2011/02/21(月) 18 52 35.78 ID ??? 「さぁ、ルールに従って服を脱ぐんだ!」と目を輝かせながら言ったのが原因だな(邪推 えっちぃのはいけないと思います 692 :NPCさん:2011/02/21(月) 18 53 28.50 ID ??? 公式でヌーディーを推してたのはさなえだっけw 693 :NPCさん:2011/02/21(月) 19 12 13.68 ID ??? きっとアメリカ常識なPLさんだったのさ むこうでは 「女性による男性へのセクハラ」とか 「男性による男性へのセクハラ」とかがちゃんと社会認知されるレベル 694 :NPCさん:2011/02/21(月) 19 13 20.67 ID ??? 690 せっかくゴールデン耳栓(呪歌への抵抗にボーナス)を買ったのに 全然呪歌使う敵を出してくれないGMは困ったちゃんだろうか? 695 :NPCさん:2011/02/21(月) 19 28 17.40 ID ??? 694 呪歌使える魔物なんて数える程度しかいないわ ゴールデン耳栓は主に味方バードの妨害系呪歌を聞かないようにする為のアイテムですよ? スレ265
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/7134.html
前ページ東方のキャラたちがルイズたちに召喚されました 「あれが主人のためを想って、ですって?」 ようやく衝撃から立ち直ったのか、慧音を召喚した女生徒が声を上げる。気の強そうな 顔立ちであり、性格もその通りのようだ。 慧音はその睨み付けるような厳しい眼差しを、正面から受け止めた。 「恋愛沙汰から身代を潰した例など、歴史を見れば枚挙に遑がない」 「それがあの使い魔のやりようと、どういう関係があるっていうの?」 「そういう悪い癖は、若いうちから矯正しておいた方がよい、ということだ」 「大きなお世話よっ」 より一層肩を怒らせる少女。それが慧音には虚勢だと分かっていた。アリスの行動 自体に怒っている、ということもあるが、自分の生活に踏み込まれるのが不安なのだ。 もちろん、その気持ちも分かる。幻想郷において、妖怪と共存している事を理解しつつも、 妖怪を排斥しようとする人間達がいたように。 それはある意味自然な感情なのだ。 「別に私は、貴女の行動を制限するつもりはない」 「あたりまえよ」 「だが……」 そういいながら、じっと目を細める。何かを見通そうかというように。 「……貴女は嫡子だ。この学院を卒業した後は自分の領土に戻り、 婿を取るまで 領民を指導していくのではないか?」 「……それが何の関係があるっていうのかしら?」 「人々の上に立つ者ならば、自分の一挙手一投足に責任が生じるということを 理解した方がよい」 「だから、大きなお世話よ」 その語句とは裏腹に、口調は力のないものだった。それは逆を返せば、慧音の 言葉の意味を理解しており、普段もその事を考えることがある、ということだ。 とりあえずはこんなところか、と慧音は視線を外した。時間はたっぷりある。早急に 事を運ぼうとすることは苦手なのだ。慧音も半分は妖怪なのだから。 一方、そんな小難しいことを全く考えていない者もいる。 「なんだ。もう終わっちゃったの? ちぇっ」 「不穏なことを言うな!」 その男子生徒は自分の使い魔となった妖精に向かって叫んでいた。周りの友人達の 同情を帯びた視線と、使い魔達の心配そうな視線が集まるのにも、もう慣れた。 最初は喜んでいた。彼が呼び出したチルノという名の使い魔は、自身のことを 氷の妖精だといったのだ。自分の属性にぴったりじゃないか。 しかしどうにもこの妖精、愚かだ。いや、馬鹿と言ってもいいかもしれない。 「あたいだったら、もっとすごいのをどっかーんとやっちゃうのに」 「……自分の主人に、何をするつもりなんだ、お前は」 「あ、そっか」 そのあっけらかんとした妖精の言い方に、彼は大きく溜め息をつく。万事がこの 有様だ。悪意はなさそうなので、怒るに怒れない。しかし困ったことに、馬鹿だ。 本人は、『あたいってば最強なんだから!』などと大言壮語を吐いているが、それ 自体がもう、馬鹿の証拠だ。いや、もちろん最強だったら嬉しい。だけど、こんな 小さな子供っぽい生き物が最強なわけがないじゃないか。 「あに?」 「いや、なんでもない」 チルノは気にした風もなく、自分の食事を再開した。両手で握ったフォークを、 えいやとばかりに振り下ろし野菜に突き立てる。不作法ではあるが、この体の 大きさとフォークの大きさだ。とても微笑ましい。 「にがっ! なにこれ!」 突然顔を歪め、叫びをあげるチルノ。どうやらハシバミ草をかじったらしい。苦みが 強く、あまり好む人はいない。特にお子様には、厳しい食べ物だろう。 「こんなの、こうだ!」 憎々しげに見つめたかと思うと、チルノは両手でハシバミ草を握りしめた。 「えっ?」 思わず声が漏れた。彼の予想に反し、ハシバミ草は砕けたのだ。まるで凍って いたかのように。 恐る恐る指を伸ばし、ハシバミ草だったものの破片をつまみ上げた。 冷たい。本当に凍っている。 彼も氷の魔法を使えるから、その異常さはよく分かる。氷の魔法とは主に、 空気中の水分を凝固させる魔法だ。対象が生物になると、とたんに難易度が上がる。 魔法に対する抵抗力があるから、らしい。 それをこの妖精は、あの一瞬でこのハシバミ草だけを凍結させたのだ。 しかも周りの空気には一切影響を与えずに。 「すごいな……」 「ふふん。あたいにかかれば、これくらい簡単よ」 そういうなり、自分のサラダに手を向け、上から手のひらで押しつぶす。 いつの 間に凍っていたのか、パキパキと音を立て砕けていく。 思わず感嘆の声が漏れた。なるほど、これは確かに自ら最強と言うだけのことは あるかもしれない。ということはこんな使い魔を呼び出した自分もまた―― 「ほら、こんな大きいのだって」 「……ちょっと待て!」 慌てて止めるがもう遅い。ちょっと自分の考え(*22)に囚われていた隙に、色々と 凍っていた。彼の分のサラダも、熱かったはずのスープも、メインの料理も。魚の ムニエルをフォークの先でつつくが、カチカチという堅い感触しか返ってこない。 持ち上げようとしたら、皿ごとくっついてきた。実に見事だ。見事なんだが…… 「おい」 「あによ」 「僕は何を食べればいいんだ?」 「…………あ」 彼は溜め息をつきつつ、チルノの頬を痛くない程度に抓り上げた。きゅーっと(*23)。 「にゃにぃをしゅるーっ」 「それはこっちの台詞だ」 彼はため息を吐きつつ言葉を吐くと、さらにチルノの頬をみょーんと引っ張って みた。その妖精の頬は冷たく、そして柔らかかった。 「それで、ケロちゃんは何が出来るの?」 目を輝かせての問いかけに、諏訪子はげっそりした顔で自らの主人となった 女子生徒に向き直った。 「なんでケロちゃんなの?」 「かわいいから」 真顔で答えられてしまい、途方に暮れる。曰く、帽子が可愛いとか。ちっちゃくて 可愛いとか。この女生徒も決して大きい方じゃないのに。神奈子が本気で羨ましがって いるのが視界の端にちらちらするのが、また腹立たしい。こんな事なら、蛙の化身だ、 などと説明を適当に済ませようとするんじゃなかった。 まあ、親交は得られてるけどね、と気を取り直し、主人となった人間の質問を考える。 何が出来るか。改めて問われると実に難しい質問だ(*24)。どの程度まで、何を伝えれば いいのだろう。 腕を組んで考え込んだ諏訪子をしばらく眺めていた女生徒は、ひょいと諏訪子の 被っている帽子を取り上げた。そして諏訪子と帽子を交互に見つめる。 「なに?」 「帽子を取ったら、本性を現すのかなーって」 「……本性って、一体何を期待してるの?」 「んー、おおきなおおきな蛙?」 こーんなの、と両手を大げさに広げてみせた。周りの人間があからさまに怪訝そうな 顔をする。中には会話が聞こえたのか、諏訪子から椅子を遠ざけようとする女生徒も いた。ちょっと悲しい。ちょっとだけ。 「えー、大きな蛙でも、ケロちゃんなら絶対に可愛いと思うんだけどなぁ」 自分の主人となった少女は、そう言ってはくれている。しかし、自分の本当の姿を 知って、なお同じ態度でいてくれるのだろうか。祟り神のミシャグジをとりまとめ、 恐れと畏れによって諏訪地方を治めていた土着神。それが洩矢諏訪子だというのに。 「それで、ケロちゃんは何ができるの?」 話が最初に戻った。視線は斜め向こう、氷の妖精が起こした騒ぎに向いている。 あれはわかりやすい力だ。もちろん、妖精とはそういう生き物なのだから、当然 なのだが。自分とは違う。何しろ自分は神なのだから。 「……何が出来て欲しい?」 ちょっと卑怯だが逆に聞き返してみた。自分の主人となった人間が、どれほど 自分の力(*25)に期待をしているのか興味があったのだ。 しかし。 「別に、何も出来なくてもいいよ」 「あれ?」(*26) 首を傾げる諏訪子から視線を外すと、その女子生徒は口を尖らせ呟いた。 「……私、魔法が得意じゃないって、自分でも分かってるし」 「それとどういう関係があるの?」 彼女の説明によればこの世界では、メイジの力を見るなら使い魔を見ろ、と言われて いるらしい。その話に従えば、魔法が得意ではない彼女には、大した使い魔はこないの だろう、ということになる。 普通ならばそうなのだろうが、妖怪達についてはどうだろうか。無理矢理に紫が 儀式に割り込んだのだ。果たしてその法則に従っているかどうか。もちろん、 従っていようがいまいが、諏訪子は諏訪子だ。となれば、その話を最大限活用 すべきだろう。 諏訪子は女生徒の手から帽子を取り返すと頭に被り、不敵な笑みを浮かべた。 「そう自分を卑下するもんじゃないよ」 「あはは、いいよいいよ。気を使ってくれなくても」 そういって笑みを浮かべる。痛々しげな笑みを。神の主人となった者に、そして神の 信者(*27)にそんな表情をさせてよいものか。もちろん、良いわけがない。 ならば、やることは決まっている。 「やる気になったようね」 「おや、神奈子じゃない」 「何よ、白々しい」 振り返るとそこには神奈子が、その後ろには、豊穣と終焉を司る姉妹がいる。 そして彼女たちの主人達も、どことなく納得がいかないという表情で付き添っていた。 特にこの二人の小さな神々は、理解されるのは難しいだろう。その能力はある意味、 人間にとってもっとも重要なものだが、それを妖精のやるようにこの場で一瞬に見せて やるというのは酷な話だ。 「ねぇ、何をするつもりなの?」 怪訝そうな顔で問いかけてくる自分の主人に、諏訪子は片目をつぶって応じた。 「このままだと、鬼の酒しか飲めなくなりそうだしね」 「うーん、わけわかんないよ」 頭を抱える諏訪子の主人。その上を、別の人物の言葉が飛び越えた。 「なるほど、それは面白そうですね」 「さすが天狗、酒の話になると早いね~」 「もちろん、酒の話じゃなくても速い(*28)んですけどね」 言わずとしれた射命丸文と、その脇には疲れた笑みを浮かべるシエスタの姿が あった。先程から延々と取材と称して引きずり回されていたようだ。 うきうき、といってもいいような様子の文の機先を制するように、神奈子が釘を刺した。 「でも取材は禁止だよ」 「……まぁ仕方ないですね(*29)。あまりに派手すぎるでしょう。 本当に出来るのならば、ですけど」 「おや、天狗が神々の力を疑うのかえ?」 「滅相もない。でももう時間がありませんよ」 「十分だよ。今から日没まで使えるなら、ね」 あまりにも端から聞いていると要領の得ない会話。その会話に口を挟んだのは、 神奈子の主人となった男子生徒だった。 「しかし、午後の授業が」 「気にしない気にしない」 「そんなわけには行かないわよ」 「もう、お堅いな、ご主人様ってば」 穣子とその主人のやり取りを眺めていた文は、今思い出したというように声を上げた。 「そういえばミス・ヴァリエールでしたか、あの霧雨魔理沙の主人の。 彼女も使い魔と共に出かけたようですね」 「なら問題ないわね」 えー、あんなのと一緒にしないでよ、などと抗議の声をあげながらも、四人の貴族は 四人の神々に引きずられていった。後に残るのは、二人だけ。 「あの……」 「はい、なんですか?」 シエスタは文に恐る恐る問いかけた。 「一体何が起きるんですか?」 「そうですねー」 一瞬考え込んだ文は、いいことを思いついたばかりに手を叩いてみせた。 「そうだ、シエスタさんも来るといい」 「え?」 「取材に付き合ってくれたお礼ですよ」 「はあ……」 「じゃあ、私は別の取材(*30)があるんで、これで」 一体何がどうお礼なのか、ということを聞く間も与えず、挨拶もそこそこにいなくなる文。 あとには、何が何だかわからないシエスタだけが残された。 一瞬、行かずにおこうかとも考えたが、後のことを思ったシエスタは、深くため息を吐いた。 昼食の片付けを終え、雑用をこなしていると、時間は終業時刻になっていた。 「南、でしたよね」 具体的な場所は分からないが、門番の人にでも聞いてみれば何か知っているだろう。 同僚に断りを入れ、まずは門に向かう。南の門の外は確か街道がある他は、特に何も なかったはずだ。一体何がどうなっているというのだろう。 しかし門まで近づいても、特に何もない。知り合いの門番も、退屈げにあくびをしながら 突っ立っている。どうしよう、と途方に暮れたシエスタだったが、その門番が、シエスタの 姿を見かけると声をかけてきた。 「お、シエスタ、人が待ってっぞ」 そして声を潜め、ついでに眉も顰めて問いかけた。知り合いか、と。名前は、と尋ねると、 門番はさらに眉を顰めた。テングの使い、と名乗ったという。 シエスタは溜め息を吐き ながら答えた。知り合いです、と。 「で、その人はどちらにいるんですか?」 「ほら、そこにいるじゃないか」 門番の差す方を見ると、見慣れない服を纏った少女が門の支柱に寄りかかるように 立っていた(*31)。この人も、呼び出された使い魔だったろうか。 シエスタが近づくと、声をかけるより早く身を起こし、じゃあ行きましょう、と踵を返した(*32)。 慌てて追い掛け、横に並ぶ。 「あの……」 「はい?」 シエスタの呼び声に振り返り、人の良さそうな笑みを浮かべる。 「あなたも、ヨーカイなんですか?」 「ええ、そうよ」 「……普通の人間みたいです」(*33) 「あはは、よくそう言われるわ」 まぁ、妖怪にも色々といるから、とその女性は照れくさそうに頭を掻いた。 その紅美鈴(ホンメイリン)という名前の妖怪は、使い魔として召喚される前は門番を やっていたという。色々とそつのない力が、当時の主人に買われたそうだ。 「それで、一体どこにいくんですか?」 二人は門を出て、さらに道を外れて歩いていた。この先には特に何もあるようには 見えない。後ろを振り向くと、門番が二人を気にした様子もなくあくびをしているのが 見える。 「そうね、ちょっと目を閉じててくれる?」 「え?」 「三つ数える間だけ。ね?」 美鈴はそういうとシエスタの瞼の上に手のひらをかぶせてきた。慌てて目を閉じる。 次いで、肩にも手をかけてくれたので、歩くのに支障はない。 「一つ、二つ……」 数を数えながら歩を進める。 「三つ。はい、いいわよ」 言われて目を開ける。そこに広がっていた風景は、先程とは一転していた。 それは一言で言えば、金色の絨毯。つまり、実りの季節を迎えた畑であった。 もちろんそれ自体は、シエスタも見たことはある。しかし今は春。それにここは 昨日まで、何もない荒れ地だったはずだ。 それに大体、先程まで――美鈴に言われて目を閉じるまでは何も無かった筈だ。 幻でも見ているのだろうか? しかし、風が金色の穂を揺らす音までも聞こえてくる。 香ばしいような、どこか郷愁を誘われるような匂いは、この作物のものだろうか? 僅か三歩進んだだけで、どこまで来てしまったのだろう。シエスタは恐る恐る 後ろを振り返った。が、そこには普通に学院の建物が見える。門の脇に立っている 門番も、何事もないようにあくびをしている。 「あれ? なんで分かっちゃったの?」 その声に振り返ると、そこには小さな姿があった。妖精が三人、不満気に シエスタを見上げている。その様子に、美鈴が口を挟んだ。 「だから、あなたたちの力は私には効かないって、何度言ったらわかるの?」(*34) もー、反則よ、などという美鈴と妖精達のやり取りだが、シエスタはむしろ目の前の 風景自体の方が反則だと思った。昼間に漏れ聞いた会話が事実なら、あれから 今までの時間に、実らせてしまったのだろう。それがあり得るかどうか、ではなく、 起きてしまった事実なのだ。 ただ風に揺れているそれは、シエスタが見慣れているものと微妙に違う。 麦だったら、もっと天を向いて穂が立っているはずだが、これは重そうに頭を 垂れている。もしかして妖怪達の食べ物なのだろうか。だから速く育っただろうか。 「そこのあなた!」 不意にシエスタに声がかけられた。 畑に気を取られていたが、その手前には昼に出会った四組の貴族と使い魔がいた。 この声は、その貴族の一人からかけられたものだ。ずいぶんと必死な形相だ、と シエスタは他人事のように思った。 「あなたには、これは何が……どんな風にどうなってる様に見えるの?」 なんともよく分からない質問だが、シエスタは言われた通り、目の前の風景を答えた。 「はい。何か、麦のような作物が、実っているように見えます」 「やっぱり……そうなのね……」 そのまま崩れ落ちるように膝をつく女生徒。一方その横で胸を張る、人間の子供の ような使い魔。その後ろではよく似た使い魔が、自分の主人であろう男子生徒に、 ほら幻覚じゃないでしょ、と話しかけていた。 「魔法で幻覚でも見せられてる、って方がまだ納得できるのに」 「だから、本当に穣ってるのよ。さっき自分でも触ったでしょ」 「まったくだ。お陰で靴が泥まみれになってしまったじゃないか」 どうやら、目の前の風景が幻覚かどうか、ということらしい。先程のシエスタへの 問いかけも、自分以外の人間に同じ風景が見えているかを確認したかったようだ。 「だがこの作物は見たことがない」 別の男子生徒の問いに、この中で一番威厳のある使い魔が答えた。 「これは米よ。ここ(*35)にはないのかもしれないね」 そういうと、意味ありげにシエスタに視線を向ける。 「そんな名前の食べ物、聞いたことはない?」 「いえ……どこかで聞いた気もするんですが……」 「曾祖父に関係することよ」 「……そういえば曾祖父が亡くなる直前に、コメが食べたかった、と 何度も言っていたとか聞いたような気がします」 それが何なのを確認できないくらいに、曾祖父が老いたころの話だった。シエスタも、 他の話のついでに聞いただけのこと。だから別に感慨とかはない。 「それが、これなんですか」 それにこれだけを見ても、まったく美味しそうには見えない。そもそも、どうやって 食べるものなのかも検討がつかない。これも小麦と同じように、臼でひいたりするの だろうか? 「そうよ!」 突然、膝をついていた女生徒が立ち上がり叫んだ。そしてピシリ、と、またあくびを している門番を指差す。 「なんであの門番は平然としてるのよ! そうよそうよ。きっと私達だけ幻覚を見てるんだわ」 「……いい加減、現実を受け入れたら?」 先程から、ケロちゃんすごーい、と、自分の使い魔(*36)に抱きついていた女生徒が、 溜め息をつきつつ叫んだ女生徒の肩を叩いた。 「よくわかんないけどすごい力を持ってることが分かった。これでいいじゃない」 「あなた、よくもそう簡単に割り切れるわね」 「割り切ってないよー。 結局、何がどうなって、こういう状況になってるのか、さっぱりわかんないし」 とはいえ、その顔はどこか嬉しそうだ。 「でも、こんなすごいことができるのが知れたら、大騒ぎになっちゃうかな?」 「大丈夫よ。妖精に誤魔化すように頼んであるし、結界も張ったから。 普通の人間には、何も無いように見えるのよ」 「へぇ、よくわかんないけど、ケロちゃんすごいねぇ」 「あぁ、もう、それはいいから。それに……」 「それに?」 諏訪子は意味ありげに神奈子を見た。神奈子もそれにうなずき返す。 「普通じゃない人には見えちゃうから。ねぇ?」 「そのようね」 そういうと二人の神々は、中空に対して手を振った。 学院長室で遠見の鏡を覗いていた二人は、この神奈子と諏訪子の様子に引きつった 笑いを漏らすことしかできなかった。 「やれやれ、とんでもないの」 「あれも、この使い魔のルーンが関係しているんでしょうか?」 コルベールの言葉に、オスマンは頭を振った。 「ここにはキリサメマリサはおらん」 「しかし、仲間のようですし……」 「それにその本に書かれていたじゃろ。全ての魔具を使いこなす、と。 あれは私が知ってるどんなものとも違うわい」 そういうと視線を遠見の鏡に移した。未だ、コメの畑を映している。そして手元の 本に視線を落とす。コルベールが先程持ち込んだ本だ。 「神の頭脳、ミョズニトニルン。伝説の使い魔。 確かに本当だとしたらすごいことじゃがな」 「しかし、ミョズニトニルンが関係ないとすると、あれだけのことをやってしまう ヨーカイとは一体……」 その後二人の会話は、王宮に報告する、しない、といった内容に移っていった。 ヨーカイが大量に呼び出されたと言うことは、もはや衆目の事実だ。何も連絡しない のは不自然だろう。ヨーカイについてだけ、報告のみ行おう、と話がまとまったところで、 不意にコルベールが声を上げた。 「誰ですかっ!」 しかし応えはなく、ただ一度、バサリと羽音が聞こえたのみ。窓の外を見ると、一枚の 黒い羽根が風に舞っていた。 その羽音と羽根の主である文は、十分に学院長室から距離を取ると懐からメモ帳と ペンを取り出す。 「なるほど、伝説ですか。これは特大スクープの予感ですね」 要追加調査、と書きこみつつ、文はにんまりと笑うのであった。 夜。シエスタは疲れた顔を隠そうともせず、蒸し風呂へと続く通路を歩いていた。 ふと立ち止まり、服の臭いを嗅ぐと、眉をしかめる。そして溜め息をついた。先程まで 洗っていた鍋の臭いが移ってしまった気がする。 全てはあの、キリサメマリサの所為だ。まさか貸した鍋が、こんな臭い付きで返って くるなんて。何とか臭いを落とそうと努力はしたものの、逆に自分の方に臭いが移った 気がする。 明日マルトーさんになんて言い訳しよう。そう考えながらサウナの入り口にたどり着いた シエスタは、中の様子に怪訝な顔になった。 なぜこんなに騒がしいのだろう。 脱衣所を覗き込むと、色とりどりの服が辺りに脱ぎ散らかされている。服のサイズも 様々だ。そのいくつかに見覚えがあることを思い出し、シエスタは後ろを向いてそのまま 帰ろうかと思った。が、数秒の逡巡の後、のろのろと脱衣所に入りメイド服を脱ぎ捨てる。 さすがにこの臭いを部屋にまで持って帰るわけにもいかない。 素肌にタオルを巻き付け、意を決して蒸し風呂へと続くドアを開けた。 ムアッとする蒸気と共に、歓声のよう笑い声が響く。 「えー、しんじられなーい」 「月が一つだけなんて、おとぎ話にもないわよ」 「あたしからすれば、月が二つもあるってのが驚きだよ」 大げさに肩を竦める様子に、また笑い声が起きる。笑っているのは学院で奉公して いるメイドたち。その輪の中心にいるのは、見覚えのない女性であった。いや、どこかで 見たような気もする。その豊かな胸回りにシエスタは微妙な敗北感を感じた。 「それでコマチさんは――」 「ああ、小町でいいよ」 そんなに他人行儀じゃなくて、と親しげに笑う様子につられ、また笑いが起きる。 シエスタもその笑いの輪の端に腰を下ろした。 あたりを見回すと、このコマチの他にも見慣れない者達の姿が見える。猫の耳と 尻尾を持った少女が、「水に入らないお風呂っていうから騙されたー」とへたり込んで いる。(*37) 妖精たちが、我慢競べをしている。身じろぎもせずに座っている少女の 周囲には、白っぽい固まりがまとわりついている。宝石のような飾りのついた羽を 背負う少女が、興味深げに蒸気の元を覗き込んでいる。そんな者達をなにやら熱の 籠もった視線で見つめる同室の同僚に気がついたが、シエスタは見なかったことに して目を逸らした。 「それでコマチは召喚されるまで何をやってたの?」 「ああ、あたしは船頭をしてたよ」 「船頭……?」 「こんな小さな船なんだけどね。客を乗せて川を渡るのさ」 身振り手振りでその船の大きさを示したり、実際に櫂を漕ぐ様子をやってみせる。 「いろんな人を乗せたよ。男も女も、老いも若きも」 「へぇ、流行ってたのね」 「いやー、そうでもなかったなー」(*38) 大して儲からなかったしね、と、おどけた様子に、また笑いが広がる。 周りを見れば、他の妖怪たちもこちらの様子をうかがいながら、笑みを浮かべていた。 微笑みから苦笑まで、いろいろな笑みだが。 「あの、コマチ……さん」 そんな空気の中、シエスタがおそるおそる声をかけた。そして言葉に詰まる。 問いたいことはある。しかし、なんと聞けばいいんだろう。 しかし小町はシエスタを振り返ると、 「ん? ああ、シエスタだっけ? なんだい」 と、名前を呼ぶではないか。固まるシエスタに気づいたのか気づいてないのか、 同室のメイドが不思議そうな声を上げた。 「あれ? シエスタのこと、知ってるの?」 「ああ、ちょっと昼間、あたしの上司……いや、元上司に絡まれてたみたいだったから」 「えーっ?」 「いや、あの人、ちょっと説教好きっていうか、首を突っ込むのが好きっていうか」 いったい何をやったのよ、と隣に座ったメイドが腕を突っつく。 みなの注目を集めていることにも気づかず、シエスタは問いを放った。 あの四人の中の一人の部下、ということはつまり―― 「じゃあやっぱり、コマチさんもヨーカイなんですか? 人間じゃなくて?」 人間ではなく、のところで喧噪が止まった。シエスタに向かっていた視線が、 今度は小町に向かう。その視線に気づかないのか、小町は暢気そうに答えを返した。 「んー、まぁ、人間か人間じゃないか、っていったら、人間じゃない方に入るかね」 その言葉の意味をみなが理解するより早く、小町は次の言葉を続けた。 「でもそれは、平民か貴族かって違いぐらいしかないよ」 それを聞いていた妖怪たちは、心の中でツッコミを入れた。それは違う、と。 もっともそれを口に出さない程度の分別があったのは幸いだった。 そんな周囲の反応に気づかず小町は、生きとし生けるものはみんな同じさ、と 呟くと目を閉じ、上を見上げた。 「生まれ育ち、競い争い、愛し愛され、疎まれ惜しまれ、死んでいく」 詠うかのような言葉。流れるようなその一言一言が奇妙に重い。シエスタは、肌を 流れる汗が妙に冷たくなったように感じた。 しかし、小町が目を開け再び笑みを浮かべると、その重い空気は一気に払拭される。 「一番楽しいのは、愛し愛され、のところだね」 そして聞き手であるメイドたちを見回し、問いかけた。 「みんなにもいるんだろ、お目当ての人くらいさ」 一瞬の間が開き、黄色い声が響いた。厨房の誰がよい、馬小屋の誰がよい、などと いったとめどもない話で盛り上がる。小町はその様子を、楽しげに眺めていた。 そしてシエスタはそんな小町のことを、不思議そうに見つめていた。 夜。シエスタは自室のベッドで眠れずにいた。寝返りを打つと、同僚が怪しい笑顔を 浮かべた寝顔のまま枕に抱きついているのが目に入る。 「うふふー、ふらんちゃんー」 フランとはあの七色の飾りのついた羽を持つ吸血鬼の少女のことらしい。 そう、吸血鬼なのだ。だけど彼女は、寝言に出してしまうほどその吸血鬼のことが 気に入ってしまったようだ。 他のメイドたちも、この奇妙な使い魔たちを受け入れてしまっている。昨日までは こんなことになるなんて思ってもいなかった。今日も昨日と同じような、普通の日々が 続いていくと思っていた。 すべてはこの、祖父のおとぎ話の中にしかいないと思っていた妖怪の所為だ。 しかし祖父の話とは違うこともある。決して恐ろしいだけの存在ではないということだ。 メイリンという妖怪も、コマチという妖怪も、人間と変わりがない様子だった。少なくとも、 身の危険を感じないくらいには。昼に取り囲まれた四人はちょっと怖かったけど。 明日からどんな日々になるのだろう? 少なくとも、今までの日常とは違うだろう。 でも、どんな日々? そんな風にいろいろと考えているうちにシエスタは眠りにおちて いた。 もっとも眠りに落ちる直前に鍋のことを思い出してしまったシエスタは、なぜかキノコの お化けに襲われる悪夢を見てしまうのだが、それは別の話。 *1 タイトルは、同人弾幕ゲーム「東方風神録」のBGM名より借用 *2 悪魔の犬 *3 な、なんだってーっ *4 げげっ、人間!? *5 小町の能力的に *6 縦回転もあるよ *7 言わずと知れた竹取物語 *8 因幡の白ウサギの話は不名誉だろう *9 目をつけられた、ともいう *10 アリスしか分からない差異 *11 中には入れてくれなかったらしい *12 色んな意味で *13 懼れてくれるという反応が心地よい *14 妖怪としては最年少。この場では *15 そして貧乏貴族でなかったら *16 お仕置きもブレインよ、といったところか *17 ある晴れた昼下がりに、市場に続く道で起きた出来事を歌ったもの *18 弾幕ごっこで覚えたか *19 アリスの介入が無くともギーシュが一方的に殴られて終わるのだが、そんな別世界の出来事は分からない *20 宝物庫が襲撃されても、相手がトライアングルだと躊躇するような人たちですから *21 ルーミアやチルノですら、弾幕ごっこの取り決めを理解し、守っていた *22 妄想 *23 ⑨っと *24 坤を創造する程度の能力 *25 可愛さではなく *26 心情的には、*おおっと* *27 親交=信仰であるならば、十分に信者 *28 ありがちな言葉遊び *29 映季様が見ている *30 別の面白いこと *31 シエスタを待ちつつシェスタ *32 垂らした涎が見えないように *33 涎の後を発見しての発言と考えると面白い *34 気を操れれば、見えずとも聞こえずとも問題なし *35 この世界/この地域 *36 使い魔は迷惑顔 *37 自分の汗で水浸しになるのは馬鹿馬鹿しいだろう *38 働いてなかっただけ 前ページ東方のキャラたちがルイズたちに召喚されました
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/7132.html
前ページ次ページ東方のキャラたちがルイズたちに召喚されました 聞く耳持たず、とはまさにこのこと。そのまま杖を構え詠唱を始める。慌てて防御用の 結界を用意するが、時間が足りない。特に、他人の分の結界を用意する時間が。 こうしてシュヴルーズは、眼前で起きた爆発により気絶したのだった。 ちなみに妖怪を含む使い魔達は、ルイズの爆発を昨日散々見てきていたので、 この爆発も予想の範囲内である。驚いて暴れたりすることもないし、騒ぎに乗じて 別の使い魔を飲み込んでしまうこともない。 それはもちろん生徒達も一緒なのだが、分かっているからといって二日酔いから 来る頭痛を押さえられるわけもない。ルイズの「調子が悪かった」という言い訳に 突っ込みを入れる気力もなく、頭を抱えて悶絶するのだった。 教室に残っているのは二人。ルイズと魔理沙は、爆発の後片付けをしていた。 ルイズ共々魔法を使っての片付けを禁じられたので苦戦している……と思いきや、 案外そうでもない。床に転がった破片を箒で掃き、汚れた机を雑巾で磨いていく。 窓にはめるガラスは、宙に浮かせた箒にくくりつけて運んだ。魔理沙曰く、私が 魔法を使ってるんじゃなくて、箒が勝手に宙に浮いてるんだぜ(*28)、だそうだ。 しかし。と、魔理沙は手を動かしながら考えた。この沈黙はどうしたものだろう。 ルイズも嫌々と汚れた机を雑巾で拭いている。魔理沙に背中を向け、無言で。 理由は何となく分かる。あとはどうするか。引くのは簡単。けれど、それは柄じゃない。 魔理沙は地雷と分かっていて、あえてその話題で話しかけた。 「すごい爆発だったな」 「…………」 返答はない。しかし肩が震えている。 「怒るなって。褒めてるんだぜ」 「ななな何をほほほほ褒めてるっていうのかしら」 「もちろん! 魔法はパワーだから……っと」 飛んできた雑巾を避ける(*29)。ようやく魔理沙の方を向いたルイズが見たのは、 腕を組んで立つ魔理沙の姿だった。それがまた癪に障る。 「まあ聞けって。 爆発が起きてる、ってことは、魔力の放出自体は正しく行えてるってことだろ」 「だから? 失敗は失敗じゃない」 「まず、発動しない原因を調査。問題を取り除いた後に練習。これで完璧だぜ」 完璧、といいつつ人差し指を立てる仕草が、さらにルイズの神経を逆撫でる。 何が調査と練習だ。簡単に言ってくれる。 「ふん。ちょっと自分が魔法を使えるからって偉そうにしちゃって」 その台詞に魔理沙はますます胸を張った。 「そりゃあ、普通の人間の魔法使いだからな。 魔法を失敗することに関しちゃ、自信があるぜ」 「……ふーん」 「あ、信じてないだろ」 「口先なら何とでも言えるわ」 「そうだな……」 魔理沙は辺りを見回した。もう掃除はほとんど終わっている。 「自分で言うのも何だが、掃除の手際はよかっただろ」 「……まあ、そうね」 正直、昼休みが終わるまでかかると思っていた。しかしまだ、昼休みは始まっても いない。ルイズが渋々と頷くと、魔理沙も我が意を得たりとばかりに頷いた。 「私の魔法は派手だからな。失敗したら大惨事だ」 だから掃除もうまくなったのさ。と肩をすくめる。 「大惨事……ね」 「言ったろ、魔法はパワーだ。家ごと吹っ飛んだこともあったぜ」 ふーん、と生返事をしてまたそっぽを向いてしまう。魔理沙から見えるのは横顔の 口元だけ。 「それで、どうしたの?」 「ああ、掃除するのをやめた」 「え?」 「どうせ吹き飛ぶんなら、掃除しなくても一緒だろ」 「む、無茶苦茶ね」 「ひどいな、合理的と言ってくれ」 お陰で家の中はまるで物置だぜ(*30)、という魔理沙の台詞に、くすり、とルイズの 口元が動く。ここまではいい。さて、ここからどうするか。仕上げに窓ガラスを拭きつつ、 魔理沙は考えを巡らす。事細かに説明するのは面倒だし、大体こいつが聞かないだろう。 私と違って天の邪鬼(*31)な様だし。となると、やってみせるしかないか。 ルイズに投げつけられた雑巾を回収し、自分の使っていたものと一緒に片付けると、 魔理沙は前掛けで手を拭きつつルイズに話しかけた。 「さて、ちょっと聞きたいことがあるんだが」 「なによっ」 身構えたように声を高くするルイズだが、次の魔理沙の問いに思わず素っ頓狂な 声を上げてしまった。 「この辺にキノコが生えているところはあるか?」 「はぇ?」 「キノコだ、キノコ。 食用にもなるキノコでもいいけど、食用にならないキノコの方がいい」 「……何しようっていうの?」 「調査と練習だ。説明が面倒だからな。見た方が早いだろ」 一体この使い魔は何を見せようというのだろう。先ほどの会話に関係があること なのだろうか。 「それを見せて、どうするのよ」 「どうするかはルイズの自由だ。だけどな……」 そこで次の言葉を探すように口ごもり、ついでに帽子を深く被り直した。 「……だけど、何よ」 「ルイズの恥ずかしい姿を見たんだ。 私の恥ずかしい姿も見せなきゃ、フェアじゃないだろ?」 「どういう理屈よ、それ……」 ウインクをしながらの魔理沙の台詞に、ルイズはついに深く考えることを止めた。 確かに魔法の失敗は、人に見せたくない恥ずかしい姿だけれど……まあいい。 見せたいというなら、見てやろう。それに確かに興味もある。魔理沙の言う、 キノコを使った失敗の恥ずかしい姿とはどういうものだろう? キノコね……と反芻しつつ、記憶を掘り起こしてみる。去年の授業だったろうか、 確か先生が言っていたのは―― 「南に十リーグくらいかしら? 森の中に生えてるそうよ」 「十リーグ?」 「馬で十五分くらいね」 「なんだ。私なら一瞬だな」 魔理沙はちらりとルイズの顔色を窺い、素知らぬ顔で付け足した。 「今度は、スピードだけではないところをお見せしましょう」 「それは楽しみね」 かろうじてそう答えたルイズの顔には、明らかに安堵の色が浮かんでいた。 それから三十分後。二人は鬱蒼と茂った森の中にいた。 「なるほど、こりゃあいい森だぜ」 「こんなに暗いのに?」 「ああ。キノコはこういう所の方がいいのさ」 会話する二人を乗せた箒は、木々の間をすり抜けながらゆっくりと飛ぶ。 魔理沙自身は地面ばかり見ているのに、箒は的確に木の枝やツタを避けていく。 「それでこの鍋は何なのよ」 箒の下には大きな鍋がぶら下げられていた。学院の中庭で妖怪達と話をしていた メイド(*32)に借りたのだ。中には水がなみなみと汲まれている。それでいてこぼれる 様子は全くないのだから、箒の飛行が如何に安定しているかが判るというものだ。 「そりゃ、魔女といったら箒と大きな鍋だからな」 「だからもうちょっと分かるように話しなさいよ」 「私のいた世界には、『考えるな、感じるんだ』という便利な言葉があってな」 「それって考える努力を放棄してるだけじゃない」 「無駄な努力は休むに似たりってな。お、発見だぜ」 まさに無駄話をしているうちに、さらに森の深部に入り込んだらしい。空は分厚い 木の葉に覆われ、辺りは昼間だというのに薄暗い。いかにも湿ってます、という 地面の上に生えている毒々しい色をしたキノコ目がけて、魔理沙は飛び降りた。 その後を箒がゆっくりと近づいていく。 「ふむ、数は十分だな」 周りを見回すと、そこそこの数のキノコが自生していた。おそらく毒があるのだろう、 生き物に囓られた跡もない。魔理沙にとっては好都合である。 転がっている岩を かまどのように組むと、懐から大きなアミュレット(*33)のようなものを取り出し、その中に 設置した。 そして箒に乗ったままのルイズを見上げると、大声で話しかける。 「ほら、降りてくれ」 「えー、靴が汚れるじゃない」 誰が喜んで、こんなジメジメした地面に降りるというのか。絶対に泥がつく。 魔理沙の靴も既に汚れているし。 「洗えばいいだろ」 「じゃああなたが洗いなさいよ」 善処するぜ、という魔理沙の返事に不安を覚えつつも、ルイズは魔理沙の手を借り、 湿った地面に降りた。余計な重量がなくなった箒を魔理沙は慎重に誘導し、先ほどの アミュレットの上に鍋を下ろす。 「熱くなるから注意してくれ」 ルイズに注意だけすると、今度はキノコに取りかかった。手袋をはめ、一つずつ慎重に キノコを採取する。手に持って眺めると、額のルーンが薄く輝いた(*34)。その様子に ルイズは驚きの声を上げる。 「何でルーンが光ってるのよ」 使い魔のルーンが光る、という話は見たことも聞いたこともない。 一方魔理沙も、驚いたような声を上げた。 「へぇ、光ってるのか」 「……マリサがなんかやってるんじゃないの?」 疑惑の視線に、魔理沙は心外だぜ、と声をあげた。 「これって使い魔の契約をしたってルーンだろ? こっちの世界のものだ。 私が知るわけないぜ」 「わたしだって知らないわよ」 ルイズの返答に、しかし魔理沙は納得したように何度も頷いた。 「なるほど、やっぱりこいつは特別みたいだな」 「やっぱりって……知らないって言ったじゃない!」 「使い魔は私だけじゃないしな。比較対象があれば比べるくらいはするぜ」 魔理沙の話によれば、他の誰も魔理沙と同じルーンが刻まれたものはいないらしい。 パチュリーという名前の魔女の話によれば、これは『ミョズニトニルン』と読めるという。 「ミョズニトニルン?」 「なんか知ってるのか?」 ルイズは首を傾げた。 「聞いたことがあるような気もするけれど……」 「まあいいや。どうせ時間はたっぷりあることだし」 ゆっくり調べるさ、といい魔理沙は作業に戻った。 キノコを一つずつ選別すると、鍋に放り込む。さらに懐から粉末状の何を 取り出し鍋に投入した。水が沸騰すると、なんとも奇妙な臭いが辺りに漂い始める。 ルイズは我慢できずにハンカチで鼻を覆った。 「さて、後は煮詰めるだけだぜ」 「一体これがなんだっていうのよ」 「魔法の元の元の元……ぐらいか?」 籠もった声での問いかけに魔理沙は、冗談めかして答えた。もちろんその答えは、 ルイズにとって納得できるものではない。 「そんな馬鹿な話があるわけないでしょ」 「そりゃ貴族様は、合い言葉を唱えて杖を振れば、魔法が発動するからな」 「…………」 文句を言いたげに口元がつり上がる。が、魔理沙はその鼻先に包みらしきものを 突きつけた。 「そろそろランチでもどうだ?」 言われてみればお腹が空いている。掃除で体を動かしたあと、昼飯も食べていない。 包みから漏れ出す美味しそうな匂いは、キノコの臭いにやられた嗅覚にも激しく 訴えかけるものだった。 魔理沙は返事を待たずに後ろを向くと、箒を呼び寄せる。椅子代わりに空中に 固定すると自分はさっさと腰掛け、ルイズを手招きした。 「ご主人様、どうぞこちらに」 「普通、ご主人様が座るまで待つものよ」 溜め息を吐きながら、ルイズも魔理沙の隣に並んで腰掛けた。 「……こんなところでお昼なんて」 「準備万端だろ」 ルイズがブリミルに祈りを捧げるのを待って、二人で包みの中身を食べ始める。 「よく用意したわね」 「鍋を借りたときにな……うん、朝もそうだったが旨いな、ここの食事は」 「当たり前でしょ。貴族のための魔法学院なのよ」 「使い魔に呼ばれた甲斐があったぜ」 「どういう基準よ」 口先の会話を交わしながら、互いに相手のことを観察する。 身長は同じくらい。ルイズの方が幼く見えるのは、主に体つきによるところが大きい。 ルイズが桃色がかったブロンドの長髪をそのまま流しているのに対し、魔理沙は金色の 長髪を三つ編みにしている。 ルイズは魔法学院の制服だ。白いブラウスにこげ茶のプリーツスカート、そして貴族で ありメイジの証でもあるマントを羽織っている。一方魔理沙は平民そのものの格好だ。 白いブラウスに黒いサロペットスカート、そして白いエプロン。これで頭に乗せた黒い 尖った帽子さえなければ、メイドと言っても通るかもしれない。 外見はそんなところだ。しかし、内面はどうだろう。 何この変な平民、というのがルイズの魔理沙に対する印象である。平民のくせに魔法を 使うし、口先だけかと思わせて、実は口先だけじゃなく、でも誠実かというと誠実というわけ でもなし、わたしを守ってくれようとしたり、危険な目に遭わせたり、一体何を考えているのか 全然解らない、というところだ。 一方、魔理沙のルイズに対する印象はと言うと、実のところそれほど悪くない。想像してた 貴族の子供から浮かべられる人物像とは大違いだ。ただもうちょっと心に余裕を持って 欲しいよな。霊夢ほどじゃないにしろ、と心の中で呟く。それもこれも、魔法が使えない、 ということが原因なんだろうけれど。だからこれからやることをルイズに見せようとして いるんだが。 いつの間にか見つめ合っていた二人は、態とらしく咳払いをした。グツグツという鍋の 煮える音の中、魔理沙の方から口を開く。 「ところで、使い魔って何をやるんだ?」 「そんなことも知らないで、使い魔をやるって言ってたの?」 やっぱりマリサって変な平民ね、とルイズが肩をすくめると、魔理沙は心外だとばかりに 言い訳を始めた。 「使い魔自体は見たことあるぜ。ほら、蝙蝠っぽい羽を生やしてるヤツ、いたろ?」 「子供みたいなの?」 「いや、あれじゃない。あれは吸血鬼(*35)だ。 そうじゃなくてもっと大人っぽいやつ」 「……ああ、いたわね」 ルイズも僅かに覚えていた。眼鏡をかけていたような気がするが、定かではない(*36)。 何しろあの時は、自分の召喚に精一杯だったのだから。 「あれは小悪魔っていってな。紫モヤシっぽい魔女に呼び出されたんだ」 パチュリーって名前な、と説明される。確かそれは、魔理沙の額に浮き出たルーンの 読み方を教えてくれた魔女の名前ではなかったか。 「知り合いだってのにずいぶんな言い方なのね」 「お互い様だ。アイツだって私のことを黒白とかネズミとか呼ぶんだぜ」 「分かる気がするわ」 黒白は服の色だ。ネズミだというのはきっと動きが速いからだろう。 そう納得する(*37)。 「それはともかく、あの小悪魔、使い魔として何をやってたと思う?」 「普通使い魔っていったら、主人と感覚を共有したり、秘薬の材料を集めたり、 主人を守ったり……」 「まぁそれが一般的なところだな。 だけどあいつは、ずっと本の整理をやらされてたぜ」 なにしろパチュリーは巨大な図書館を持っていたからな、という説明に、ルイズは 曖昧に頷くことしかできなかった。わざわざそのために使い魔を呼び出したというの だろうか。それとも、呼び出した使い魔が本の整理に向いていたから、本の整理を やらせていたのだろうか。そもそも巨大な図書館ってどれくらい巨大なんだろう。 学院にあるのより、大きいんだろうか。 会話が途切れる。魔理沙は立ち上がると傍らに落ちていた木の枝を手に鍋に向かい、 中身をかき回した。一段ときつい臭いが立ちこめる。 「なんでそれが、魔力の元の元の元、なの?」 先ほど、ルイズが抗議しようとした事だ。 彼女にとって魔法とは、そんな怪しげなキノコに宿るものではない。 「私はこの世界で言う平民と一緒だ。貴族のように、魔女のように、 魔法を使うなんて力はない。だから別のやり方を考えるしかなかったのさ」 そういうと魔理沙は鍋の中にから元はキノコであったろう固まりをつまみ上げた。 「見てろ」 そういうと魔理沙はその固まりを傍らの木に叩き付けた。ベシャリ、と音がする。 普通ならそれで終わりの筈だ。しかし。 「ふむ、青色か」 「え?」 僅かに。本当にごく僅か、言われなければ判らないくらいに、その固まりは発光 していた。もっとも、昨日の夜に見た星屑の煌めきからすれば、零に等しい。 ポケットから取り出したメモ帳に何かを書き込んだ魔理沙は、また別の固まりを 叩き付ける。 「これは外れ、と」 またメモ帳に何かを書き付ける。こうして次々とキノコだった物体を試していく。 何かしらの反応が現れるのは十回に一回くらいだ。それでも魔理沙は一つ一つ、 メモ帳に書き込んでいく。 「こうやって、使い物になりそうなキノコと、その条件を調べていくんだ」 「…………」 「そして、使えそうなヤツをさらに調べていく。こうして魔法の元を作っていくのさ」 「これをずっと繰り返すの?」 「繰り返すぜ」 本番では数日間煮込んだ上で、ブレンドしたり乾燥させたりするという。さらに、 叩き付けるだけじゃなくて、水に浸したり、火にくべたりとかもするぜ、と魔理沙は いうものの、地道な作業であることには違いない。 「今までもずっとこんなことやってきたの?」 「やってきたぜ」 ほらよ、と渡されたノートには、細かい字でびっしりとデータが書き込まれている。 それで五冊目だぜ、という説明に一瞬くらっとした。一体何回、何十回、何百回 同じ事を繰り返せばこれだけのデータとなるのだろう。 「これが、普通の人間である私が魔法使いとしてやっていく、数少ない方法だからな」 どんなに地味でもやるしかないのさ、と肩を竦める。 これがどれほどの手間と時間がかかったことなのか、ルイズにも理解できた。 だからこそ、分からないこともある。 「……なんでそうまでして、魔法を使うの?」 ルイズ自身も魔法が使えない。だから使おうと色々試してみた。けれどそれは、 『貴族ならば魔法は使えるもの』という前提に立ったものだ。何度も繰り返せば、 そのうちコツがつかめるのではないか、といったある意味、楽観的な見方をして いたのかもしれない。 しかし魔理沙は違う。全くのゼロから、自分の力のみで魔法を使うということを 達成している。この原動力は何だというのだろう? その問いに対する魔理沙の回答は、単純明快であった。 「魔法に、恋をしているからだ」(*38) 「こ……い……?」 思わず聞き返す。その単純明快すぎる答えは、ルイズには分からないものだった。 「好きなだけじゃない。 憬れだけでもない。 どうしても自分のものにしたいって想いだ」 これを恋と呼ばずしてなんて呼ぶ? と問われたルイズは、笑い飛ばすことが 出来なかった。その瞳に込められた真摯さに気がついたから。 魔理沙はルイズに背を向け、己の作業に戻った。 しかし、そのまま自分の話を続ける。 「あのまま元の世界にいたら、私は魔法を使えないただの普通の人間に なっていただろう。それどころじゃない。世界から魔法ってものがなくなるんだ。 それが……怖かった。恋する相手がいなくなることが」 「だからヨーカイ達と一緒に召喚されたっていうの」 ルイズに問いに、後ろ姿のまま頷き、そして振り返った。 「何しろ私は、魔法に恋した普通の人間の魔法使いだからな」 その恥ずかしげな、そして誇らしげな顔は、陰鬱な森の中でひときわまぶしく 輝いて見えた。思わずルイズが目を逸らしてしまうほどに。 「……やっぱりヘンな平民……」 その力ない言葉が単なる減らず口であることは、瞭然だった。だからだろう。 魔理沙は怒るでもなくニヤニヤと笑っている。 「ルイズはそのヘンな使い魔の主人なんだからな。よろしく頼むぜ」 「あたりまえでしょ。散々こき使ってやるんだから覚悟しなさい」 ルイズも口元を動かし、なんとか笑い返す。貴族の意地だ。貴族として、 平民である魔理沙の生き方に感銘を受けた、などとは口が裂けても言えないのだから。 それこそ、恥ずかしいことじゃない、とルイズは心の中でつぶやいた。 「……そういえば、マリサの恥ずかしい姿ってなんだったのよ」 「ああ、その話か」 最初の話を思い出しての問いに、魔理沙は本当に恥ずかしそうに答えた。 「私にとって魔法が恋人だとすると、このメモは恋文だな」 「……そうね」 「こうやって魔法に到達するために行う実験は、謂わば求愛行動だ」 「そう言われると、恥ずかしいわね」 「恥ずかしいだろ」 「そんなわけあるかーっ!」 「いや、本当に恥ずかしいんだって」 「やっぱりあんたはヘンな平民よ」 「ひどいぜ」 その二人の言い合いは、実に楽しげだった。 「あら、ようやくお帰り……って何よその臭いっ」 日が暮れようという頃になってようやくルイズの部屋の入り口に戻った二人を、 キュルケは鼻をつまんで出迎えた。 「え? そんなに臭うか?」 二人とも自分の匂いを嗅ぐ。確かにキノコの臭いが残っているが、自分たちでは それほどひどく感じない。どうやら長時間キノコ鍋の傍にいて、臭いになれてしまった らしい。 キュルケは二人を追い払うように、片手を振った。 「早く風呂に入って来なさいよ」 「へぇ、風呂があるんだ。そりゃ嬉しいぜ」 どこだ、と問いかける魔理沙の襟首を掴んで引き戻す。 「こら、平民が貴族の風呂になんて入れるわけないでしょ」 「みんな自分の使い魔と一緒に入ってたわよ」 「なによそれ」 憮然とするルイズを、可笑しそうに眺めるキュルケ。まったくトリステインの貴族は、 特にルイズは、身分の違いを気にしすぎる。だからこそ、からかい甲斐があるという ものなのだが。 「それとも『貴族』の使い魔を、『平民』の蒸し風呂に押し込めるつもり?」 貴族、を強調したその言葉に、苦虫を噛み潰したような顔をするルイズ。 困ってる困ってる、と内心の笑みを表に出さず、とどめの言葉を放った。 「まあ、ヴァリエール家はケチくさい方々だし、それも仕方ないのかしらね」 「誰がケチくさいのよ! ほらマリサ、こっちよ、ついてらっしゃい!」 「待てって、着替えとかどうするんだよ」 ルイズと魔理沙が大騒ぎをしながらキュルケの視界から消えてようやく、彼女は 笑みを顔に出した。まったく、このヨーカイという連中が召喚されてから、楽しいこと ばかりだ。戻ってきたら、昼間食堂で起きた事を話してやろう。きっと驚くに違いない。 なにしろ――(*39)。 「おーい、キュルケ」 「なに、モコウ?」 自室の中から声がかかった。振り向くと、自らの使い魔とした妹紅が、困ったような 顔をしてキュルケのことを呼んでいる。キュルケのネグリジェを纏ってはいるものの、 正直あまり似合っていない。主に、胸元が。 「なんか窓から部屋に入ってこようとした男がいたんで、撃ち落として しまったんだけど、まずかったか?」 「え?」 そういえば今日は誰かと約束していたんだっけ? と記憶を掘り返す。 「思い出せないってことは、大した男じゃないってことよね」 「誰かは知らないが、可哀想に。キュルケから言い寄ったんだろ?」 「過去は過去よ」 肩を竦めてみせるキュルケ。 「あまり男心を弄ばないことだ。そのうち恨まれるぞ」 「あら、身に覚えでもあるの?」 「ああ」 からかうような言葉に対して返ってきたのは、怖いくらいに真剣な眼差し。 「ただし、恨まれる方じゃないよ」 もう終わったことだけどね、と遠い目をする妹紅ではあったが、キュルケは背筋に走った 寒気を押し殺すのに必死だった。普段の泰然とした雰囲気から、只の人間ではないと 思っていたが、どうやらそれはキュルケの思っていたものとは全然違う理由によるもの らしい。もし今の、一瞬漏れ出した殺気が自分に向けられたものなら、自分は死を覚悟 していたかもしれない。それだけのものを身の中に秘めたこのフジワラモコウという存在は、 一体どういうものなのか。 そして、この殺気を向けられたものは、どういう存在だったのだろう。(*40) 「……いつか話して貰えるわね?」 「機会があったら、そのうちにね」 それよりこの服、胸元が余るんだが、ととぼけた様子でキュルケを部屋に 招き入れる妹紅には、もう先程の様な真面目な雰囲気はなかった。 本塔の地下に風呂場はある。浴槽は縦横それぞれ十数メートルはあり、壁からは 蒸気が噴き出している。もちろん鏡も設置され、自分の姿を映し一喜一憂する 女生徒も居る。 その巨大な湯船の片隅で、一組の貴族と平民がお湯につかっていた。 もっとも 双方とも、あまり嬉しそうではなさそうだが。 貴族であるルイズにとって、貴族以外が入っているという風景はどうにも受け入れ ずらい。それが人間でもない、異形の存在だとすればなおさらだ。 右を向けば、妖精が主人の肩に掴まって湯につかっている。左を見ると、兎のような 耳の生えた使い魔が、主人の背中を洗っている。そして正面では、自らの使い魔が 渋い顔をしていた。 「うー、やっぱり次からは蒸し風呂とやらのお世話になるぜ」 「この風呂のどこが気に入らないっていうのよ」 キュルケに焚き付けられたられたとはいえ、せっかく連れてきたのだ。せめて嬉しそうな 顔ぐらいしても、罰は当たらないんじゃないか。 マリサは何かを嗅ぐような仕草をすると、耐えられないというように鼻をつまんだ。 「いや、匂いがな」 「香水の匂い? いい香りじゃない」 「不自然だぜ」 彼女の今までいたところにも風呂はあったが、このように香水を入れる習慣は なかったという。むしろ、硫黄の匂いのする風呂(*41)があったりもするらしい。 それはルイズにとって想像もできないものであった。もっとも、あのキノコの臭いにも 平然としていたくらいだ。やはり色々と違うのかもしれない。 「嫌がってるのはマリサぐらいよ」 「そうか?」 「ほら、気に入ってる使い魔もいるじゃ――」 指差そうとするルイズの動きが止まる。湯船の縁に腰掛け、心地よさげに目を つぶっている彼女には、伸びた犬歯と蝙蝠のような羽があった。あれは昼間の話にも 出てきた、吸血鬼ではないだろうか。もっとも、脚を湯に浸し、時々パシャリと跳ね 上げる様は、幼子が水に戯れる様にも見えるのだが。 マリサはちらりとそちらを見やり、納得したように頷いた。 「あー、アイツは別だぜ。何しろお嬢様だったからな」 「……お風呂を楽しむ吸血鬼なんて見たことも聞いたこともないわ」 口の中で呟く。魔理沙にも聞こえるかどうかの小さな声であったが、当の吸血鬼は 片眼を開くとジロリとこちらを見遣った。 「聞こえてるわよ」 固まるルイズ。しかし魔理沙は普通に手をあげ、その吸血鬼に挨拶を送った。 「楽しんでるようだな」 「まあ、悪くはないわね」 そのまま脚を伸ばしチャプンと湯船に入った吸血鬼は、僅かに湯を揺らしながら 近づいて来る。その白い肌は同じ女性であるルイズから見ても、綺麗だと思わせ られてしまうものだ(*42)。 「レミリアのご主人様はどうした?」 「のぼせたって言って、あがっちゃったわよー」 つまらなそうに口を尖らせる吸血鬼。こういう仕草だけ見れば、実に子供っぽいのだが。 しかしそれも一瞬のこと。ルイズの事を見つめると、目を細め可笑しそうに相好を崩した。 「なによ」 強気を装うルイズではあったが、内心気が気ではなかった。なにしろ、吸血鬼 なのだ。いくら使い魔としての契約は結ばれているといっても、外見が少女のよう であるとはいっても、警戒はしてしまう。 しかしレミリアは気にした様子もなく、牙の生えた口を開いた。 「あなたの運命も、大きく変わりつつあるようね」 「え?」 突然出てきたこの場にそぐわない単語。 その言葉に戸惑う間にも、レミリアの話は続く。 「もっともそれがあなたにとって、幸福な方向に変わっているのか、 悲劇的な方向に変わっているのか、までは判らないけれど」 「なんだ、全然解らないぜ。なぁ?」 頷けばいいのか、否定すればいいのか。魔理沙の問いかけに固まるルイズを、 レミリアはいっそう面白そうに口元を歪めて眺める。 「まったく、これだから脳なんて科学的な組織のある生き物は困るわ」 「そりゃあ、私達は人間だからな」 レミリアはやれやれと肩をすくめた。 「ゆっくり考えるといいわ」 そういうと立ち上がり、背を向ける。二、三歩進んだところで、顔だけ振り向いた。 横目でルイズを一瞥する。 「だけど覚えておきなさい。 その変化に流されるのか、それとも抗うのか、それはあなたの自由よ」(*43) ルイズが息を吐いたのは、レミリアの姿が脱衣所に消えてからだった。 「何だっていうのよ、まったく」 「気にしない方がいいぜ。言ったろ、早く慣れないと辛いぞって」 もっとも私はこの風呂には慣れそうもないけどな、と笑う魔理沙とは対照的に、 ルイズの顔色は暗かった。 「もうしわけありません、もうベッドの予備はありません」 「あー、やっぱりな」 頭を下げる黒髪のメイド。夕食後、借りた鍋を返すついでに、寝床を確保しようと 予備のベッドがあるかメイドに聞いた結果がこれだ(*44)。もっとも魔理沙にとっては 予想の範疇である。なにしろ初動が遅すぎた。いくらここが立派な魔法学院だとは いっても、予備のベッドがそんな数多くおいてあるわけでもないだろう。それに妖怪 とはいえ少女、男子生徒と一つベッドで眠りたいと思う者はそう多くない。 ルイズだってそう思うだろ? と問いかけるものの、ルイズの反応は芳しくない。 何事か考え込んでいるようだ。むしろ黒髪のメイドの方が頬を赤くしている。そんな ルイズの様子に魔理沙は肩をすくめた。 「別に私は、ルイズと一緒のベッドでも構わないけどな」 「わたしが構うわよ!」 ルイズもこれには反発する。いくら相手は自分と同じような少女だとはいえ、平民 なのだ。メイドも、この平民はなんてことを言うんだ、というように恐れた様子でルイズを 見ている。 もちろん、そんなことを気にする魔理沙ではない。むしろ、にやりと笑い返す。 「平気だって。何しろ一つの布団で一緒に寝るのには慣れてるからな」 「え……」 「もちろん、女同士だぜ」 「ええっ マリサってそういう趣味が――」 「そういうって、どういう趣味だ?」 ニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべる魔理沙と、頬を赤らめた上にそっぽを向く 黒髪のメイド。そして怒りと羞恥に顔を赤く染めるルイズ。 「あああああんた達なななな何を勘違いしてるのかしら」 「勘違いしてるのは、ルイズじゃないのか?」 「そんなわけないでしょ! ほら、さっさと行くわよ!」 ルイズは魔理沙の腕を掴むと、さっさと歩き出した。後に残されメイドはしばし 呆然とした後、残された鍋を掴みあげる。ふと気になって、臭いを嗅いでみた。 「これ一体何の臭いですかーっ」 メイドの悲鳴じみた声は、誰にも届かなかった。少なくとも人間には(*45)。 月明かりが差し込む部屋の中で、二人の少女がベッドの上で互いに背を向けて 横になっていた。一人は素肌の上にネグリジェ一枚、一人はシミーズとドロワーズ。 「マリサ……キリサメマリサ……」 ネグリジェの少女であるルイズが呟く。しかし、反応はない。起きていて聞いていない フリをしているのか、それとも寝ているのか。身じろぎをしたついでにちらりと背後の 魔理沙を窺うが、なんとも判らない。 ルイズは両腕で自分の体を抱きしめるようにすると、今日の出来事を思い返した。 まったく、今までの常識が覆されるような出来事が色々とあった。当たり前のように 空を飛ぶ妖怪の事。この世界のそれとは異なる魔法の事。平民のくせに魔法を使う、 自分の使い魔のこと。 しかし今ルイズの頭を離れないのは、吸血鬼に風呂場で言われた事であった。 運命が変わりつつある、とはどういう事なのだろう。わたしの魔法が使えないという事が、 変わるということなのだろうか。それとも、使えるはずのものが使えなくなる、ということ なのだろうか。 確かに、今までの生活とはまったく違う日常が始まった。今日一日でもそれはよくわかる。 でもそれはこの霧雨魔理沙という使い魔の所為だ。それともこの魔理沙が使い魔になる ということ自体が、何かの変化なのだろうか? 確かに自分の想像していた使い魔とは 大きく違ったけど。 大体使い魔の癖に生意気よ。明日からちゃんとわたしのことはご主人様と呼ばせなきゃ。 さっきもいつの間にか、一緒にベッドで寝ることになっていた。どうもマリサと話をしていると いつの間にか言い負かされている。ご主人様として失格ね。もっとしっかりしないと。 などと思いながら、眠りに落ちていく。 最後にルイズの脳裏に浮かんだのは、『魔法に恋する普通の魔法使い』である事を 宣言した時の、恥ずかしそうな表情をした魔理沙の顔だった。 *1 タイトルは、同人弾幕ゲーム「東方封魔録」のBGM名より借用 *2 酒を呑んでも飲まれるな *3 でも手伝わない *4 でも、羽 *5 実際の所どうなのかは不明 *6 もちろん、無詠唱 *7 ご愁傷様 *8 同音異義語が通用するのは何故だろう? *9 マル略 *10 ご愁傷様 *11 詳細はもっと後で *12 言わずと知れた遠見の鏡 *13 実際、酔っぱらっていたし *14 普段から、出歯亀視線に晒されていたからか? *15 光や波や距離を操るメンツにはこちらが見えたのかも *16 希望的観測 *17 原作的な運命の悪戯 *18 徹夜の宴会対策は万全だ *19 酒好きの連中であることには違いない *20 そーなのかー *21 野菜以外を食べれるのか不明 *22 技術者的興味 *23 人形使い的興味 *24 同好の士を捜している *25 なん……だと……?風に *26 妖精とかはじっとしているのが苦手 *27 何十倍も何百倍も何千万倍も生きてるのもいる *28 拡大解釈 *30 魔理沙の家が片づいていない理由が本当にこの通りかは不明 *31 天の邪鬼は自分のことを天の邪鬼と認めない。天の邪鬼だから *32 詳細は次の話で *33 ご存じミニ八卦炉 *34 有効活用中 *35 でも子供っぽいことはスルー *36 実際の容姿は不明。 *37 その答えは48点くらい。96点満点で *38 この一連の設定は、東方創想話に投稿されているSS、「東方萃夢想 Stage-Ex「乙女の鬼退治」-Normal 」にインスパイアされたものです。 *39 待て次号 *40 何が終わったことなのか。何を引きずっているのか *41 温泉大好き *42 それに劣等感も苛まれないし。体型的に *43 どんなに格好つけても全裸なので威厳なし *44 ゆっくりした結果 *45 妖怪は色々といる。出歯亀好きとか 前ページ次ページ東方のキャラたちがルイズたちに召喚されました
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/8879.html
71 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/02/12(水) 12 15 20.70 ID hTzMvxqx0 [2/11] 39 初対面の相手がいるところでどん引きするようなキャラやってそれへの苦情で言われたんじゃないかと 疑いたくなるな。異性どころか異種すら演じなければならないTRPGでその手の苦情が初対面で来るの は相当ひどいと予想できる 74 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/02/12(水) 12 20 33.32 ID /OzlihQQ0 [2/4] 71 ●報告に対して悪意ある解釈をしない 77 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/02/12(水) 12 44 41.15 ID hTzMvxqx0 [3/11] 74 報告内容からわかる範囲だと、初対面の相手でも抗議はいるレベルのRLを したことと、その抗議を受けて報告者が抗議者を追い出したことしか 読み取れないんだがこの状況だけじゃどちらが困かわからないぞ いずれにしろ報告者のサークルと新人空気が合わないだろうから一緒に遊ばない方が いいと思うけど 78 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/02/12(水) 12 56 03.59 ID MahscW1j0 77 こういうのを屁理屈って言うんでしたっけ? 82 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/02/12(水) 13 09 00.22 ID hTzMvxqx0 [4/11] 78 せっかく新人誘って来たのに、自分が参加しなかった時に追い出されてて 最初の話はGMに絡んで収拾つかないから追い出したって話が新人にも聞くとひたすら セクハラされたって話で正直ファンタジーしかやらん奴にサタスペなんかやらせんなよと 新人は戻ってくる気なかったから会費だけは返すように話してたらごたごたあって 他のこともあったけど鳥崩壊したのが最近あって 39に被るんだ 83 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/02/12(水) 13 14 02.85 ID jvmIHRh00 [2/2] 自分とことダブったからといって、同じことが起きたとは限らない 84 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/02/12(水) 13 14 50.82 ID hTzMvxqx0 [5/11] 83 そうだね。なんか随分視野が狭くなってたもうしわけない 85 名前:ゲーム好き名無しさん[] 投稿日:2014/02/12(水) 13 26 01.50 ID UIDrSBNV0 [2/2] 82 それだけ聞くと元々メンバー感のコンセンサスも鳥取としての体裁も 何も取れてない人間の集まりにしか聞こえないんだが 他のこと の部分も聞いてみないことには何とも 86 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/02/12(水) 13 33 08.31 ID PevgAUJM0 [2/2] 77で「どちらが困か分からないぞ」と言い 71では「その手の苦情が初対面で来るのは相当ひどいと予想できる」と言う どっちが困か予想してるじゃねーかっていうね 87 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/02/12(水) 13 42 22.42 ID hTzMvxqx0 [6/11] 85 他の事いくつかあるけど一番大きいのは 家族やら地方赴任やらで家に資料おいとけなくなった面子複数でレンタルコンテナ 使っててそのカギを代表者に預けて俺たちの資料使ってもいいってやってたんだけど、 ごたごた中に嫌気さした金払ってる面子が抜けるから引き払おうとした時に目録と中身で 不一致結構あって転売したか・弁償だなんだでとらぶったこと 86 そうだね。 77では「抗議者が困かどうかわからない」と書くべきだった スレ374
https://w.atwiki.jp/ssxalpha/pages/11.html
[ [リンクは削除されました。] ]
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/7135.html
東方Projectの霧雨魔理沙(他多数)を召喚。 01.夢と現の境界 02.夢は時空を越えて 03.明日ハレの日、ケの昨日 04.恋色マジック 前編/後編 05.少女が見た日本の原風景 前編/後編
https://w.atwiki.jp/2ch_otmegame/pages/249.html
女性論、男性論、セクハラ板 ※2ちゃんねる上は「男性論女性論」。正式名称は「女性論、男性論、セクハラ板」。 女性をひどく嫌っている(※うほではない)のでとにかくヒロインに対して冷たい 口調は俺様な上から目線 ヒロインより1つ上の学年 何故女性嫌いなのかとか妄想してしまう なんかメガネかけてるキャラがうかんだw憎たらしいほどツンツンしてて欲しい で極上のデレ顔と行動をみせてもらいたいもんだなー 案外アホだとよりいい ラブコメ路線で とにかく高感度は上がりにくいが心を開かせれば… 「ハッ、軟弱者」「話しかけないでくれるか?目障りだ」「お前のこと?嫌いだな」 ↓ 「見直した。…ほんの少しだけ」「好きにすればいい」「ほんとに…おまえはバカだ…」 ↓ 「キスしろ」「行くなよ」「俺をこうした責任、取ってもらおうか」 そんなツンデレのガイドラインな人 男性論女性論板「『男子厨房に入らず』だ。メシはお前が作れ」 ↓ 男(ry「やめてくれ!!お前は厨房に入るなぁぁぁぁぁ!!俺が作るからぁぁぁぁぁ!!!」 男性論女性論板のハマり度LV0~MAXガイドライン LV0 女向けゲ一般?どうせ典型的女だろ?ハッ、女とかどうでもいいよ…目障り LV1 ふーん…女の癖になかなかいい性格してんな。ってか俺に話し掛けてくんなよ,嫌いなんだよ LV2 なんかいちいちまとわりついてきてうぜぇ…しょーがないからてきとーにあしらうけど。 LV3 なんかあの女いちいち俺に必死すぎじゃね?理想の下僕って感じ・・・おい、さっさと飯つくれよ LV4 こいつも色々考えてるんだな。ほんの少しだけ認めてやってもいい・・・本当バカだな…おまえ… LV5 女向けゲて別にぜッんぜんかわいくないのに俺以外の他の男とフラグたててうぜぇ。俺の気持ちを弄びやがって死ね! LV6 女向けゲ一般結婚してくれ!!もとい俺と結婚しろっ!! LV7 やべぇ女向けゲ最高!女向けゲと水さえあれば生きていける!飯も俺が作る!! LV8 女向けゲと結婚した!俺は女向けゲと結婚したぞ!!やったー!! ー放課後ー 女向けゲ「男性論(ryって落ち込んだ時どうする?」 俺「そんなこと誰が女なんかに教えるか・・・・・・・・・寝るかな(ボソッ)」 女向けゲ「ふーん・・・」 俺「ううん、ちょっと…ね」 俺「何だ、話すことを許可してやるよ」 俺「う、うんとさ・・・」 俺「はやく言え」 俺「…男性論女性論、この間一緒に歩いてた人って…もしかして彼女だったりする?」 俺「・・・は?」 俺「前学校の近くで話してたじゃん」 俺「ああ・・・あいつか。なわけないだろ、ただの後輩だ」 俺「ほんと?」 俺「嘘などつく意味がない」 俺「そっか」 俺「フン、そんな話はいいんだよ。…お前落ち込んでたんじゃなかったのか?」 俺「ううん、それならいいんだ!えへへ」 俺「急に元気になって気味の悪い女だ」 俺「ふふ♪男性論女性論に彼女なんてできるわけないよね、よく考えたら。」 俺「ほう、言ったな。失礼なやつめ」 俺「へへー♪」 VIP( ^ω^)『なんか1人で楽しそうっすねwwwsneg?ww』 男性論女性論『うわあああぁぁぁぁぁぁ俺をそんな目でみるなあああぁぁ』
https://w.atwiki.jp/vs-wiki/pages/2360.html
BNT/021 R セクハラする著莪/湖の麗人 女性 パートナー ロマンチックが止まらない 著莪/湖の麗人 女性 レベル 1 攻撃力 2000 防御力 4000 【あはははは!何だコイツ。バカみたいに感度いいぞ!】《料理》《湖》 【スパーク】【自】 あなたの1番上の山札をリタイヤ置場に置く。1枚以上置いたら、あなたは自分のリタイヤ置場の《料理》を1枚選び、自分の山札に戻す。その山札をシャッフルする。 【ねえ佐藤。アタシって狼なのかな?】《格闘》 【自】 このカードが手札からリングに置かれた時、あなたのリタイヤ置場に《湖》がいるなら、あなたは自分のベンチの《湖》を1枚まで選び、自分の控え室に置く。 作品 『ベン・トー』 関連項目 《湖》 『ベン・トー』 ロマンチックが止まらない 著莪/湖の麗人