約 4,198,825 件
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/11516.html
233 名前:ゲーム好き名無しさん (ワッチョイ 03c4-aDhR)[sage] 投稿日:2017/01/23(月) 19 43 49.62 ID 5EHR06e/0 事故から困った案件に発展した報告。 発端はとあるコンベ。 そのコンベでは閉会式に各GMに自分の卓のセッションのダイジェストを報告する流れ。 天下繚乱のGMがセッションダイジェストを報告した際に事故発生。 参加していたキャラクターの名前が漢字は違うがアダルトグッズの名前だった。 GMが女性だったためにプレイヤーが遠回しなセクハラをしたとコンベスタッフが決めつける。 件のPLもそんなものがあるとはしらないと言ったが、男性なら誰でも知っていると決めつけ、GMへのセクハラ案件として出禁になった。 別のコンベで出禁になったPLと出禁を言い渡したスタッフが同卓。 今度は出禁になったPLがスタッフのHNやキャラ名を見て「その名前は~パクリ、その単語は~語でセクハラの意味だ」と逐一噛みつき、二人共コンベから追い出されていた。 234 名前:ゲーム好き名無しさん (ワッチョイWW cf4a-95aB)[sage] 投稿日:2017/01/23(月) 19 45 13.08 ID qzE6JydP0 テ○ガか ちょっと穿ち過ぎじゃねえ? 235 名前:ゲーム好き名無しさん (オッペケ Sr87-bepB)[sage] 投稿日:2017/01/23(月) 19 57 07.25 ID 5IXwNx3xr 某漫画にも天牙と書いてテンガと読むキャラがいるが 普通に有りうる名前だよな それにひっかけて下ネタ言ってたならともかく、名前だけで文句つけるのは過剰反応過ぎる気がする 236 名前:ゲーム好き名無しさん (オッペケ Sr87-jW8/)[] 投稿日:2017/01/23(月) 19 58 46.30 ID hVHSYKNBr 233 その時に出禁言い渡したスタッフが女性GMをセクハラから守った英雄みたいな態度だったんだろうなとゲスパーしてみる。 241 名前:ゲーム好き名無しさん (ワッチョイ a33c-3qL8)[sage] 投稿日:2017/01/23(月) 21 45 30.06 ID JsVEiQmI0 > GMが女性だったためにプレイヤーが遠回しなセクハラをしたとコンベスタッフが決めつける。 当人の心持しだいだとは思うけど これってGMの女性に対するセカンドレイプのようなセクハラになるんじゃ… 245 名前:ゲーム好き名無しさん (ワッチョイWW a3c9-Q1sS)[sage] 投稿日:2017/01/24(火) 00 41 54.83 ID U1P0mmlD0 セクハラ決めつけ困の方に目が行きがちだけど 決めつけられたPLも常厨困当の困と化してしまったのだね…やるせないな 248 名前:ゲーム好き名無しさん (アウアウカー Sac7-AVdH)[sage] 投稿日:2017/01/24(火) 01 26 29.28 ID ALVTAh1wa 245 意趣返しのつもりで常厨困当化したとは限らんかもしれんし…… まったくの他人にやってたら後戻り出来ない困化だけど。 スレ446
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/7129.html
前ページ次ページ東方のキャラたちがルイズたちに召喚されました 02.夢は時空を越えて(*1) 幻想郷は滅亡の危機に瀕していた。 その流れは穏やかで、しかし確実なものだった。 予兆は、博麗神社の脇に湧いた間欠泉が止まったことだった。もっとも、この 間欠泉が湧いた経緯を知っている者は、「またそのうち湧くだろう」程度の認識で あったが。何しろ、鴉のやることだ、何か間違えたか、忘れたかしたのだろう、 というのが大方の見方である。 後で考えれば、もうこの時には地底との通路は塞がってしまっていたのだろうが、 確かめる術はもうない。水風呂に飛び込む羽目になった霧雨魔理沙が風邪を引いて 寝込まなければあるいは状況は違ったかも知れないが、それは言っても詮無きことだ。 魔理沙が寝込んでいる頃、妖怪の山で大宴会が開かれた。鬼の伊吹萃香が 怪訝そうな顔で妖怪の山に現れたのが事の発端で、何でも天界に行けなく なったという。 とうとう閉め出されたか、という憶測はおくびにも出さず、対応に当たった天狗は 『酔いが足りないんじゃないですか?』と答えた。もちろん、鬼が酒を飲む口実を 見逃すはずもなく、大宴会と相成ったのだ。皆酒に酔い、天界に行けなくなった 理由を深く考えた者はいなかった。残念なことに。 外の世界から流れ着くものが増えたのは、その魔理沙の風邪が治った頃だろうか。 大抵の用途はわからないものの、たまに説明書がついているものがあり、徐々に それらで何が出来るのかが分かっていく。 香霖堂にはそれらの品が所狭しと並んだが、あまりに普通に手にはいるので 買う人は皆無だった。 妖怪の山に移転してきた神である八坂神奈子と洩矢諏訪子が、東風谷早苗を 見かけなかったか、と妖怪連中のところを訪ねてきたのも、この頃である。地底世界と 連絡が取れなくなったため使いにやったところ、そのまま行方不明になったというのだ。 もちろん誰も見かけたものはいなかったのだが、それを納得させるのには少し 手間がかかった(*2)。 結局早苗の行方は杳としてわからなかった。まるで幻想郷からいなくなってしまった かのように。 またこの騒ぎの最中に明らかになったこととして、マヨイガがマヨイガでなくなった ことがある。ここを住処としている化け猫である橙がミスティア・ローレライの屋台(*3)で 泣きながら愚痴ったところによると、普通に人間がやってきて、好き勝手にものを持って 帰ってしまうらしい。 主である八雲藍に訴えようにも、最近姿も見せてくれない、ということであった。 その一週間ほど後、いつものように蓬莱山輝夜と喧嘩(*4)をした藤原妹紅が 自分の住処に戻ってくると、虚ろな目をした上白沢慧音が座っていた。 聞けば、寺子屋に子供達が来なくなったらしい。来ても慧音の話を聞かず、 小さな箱(*5)に向かってなにやら一生懸命になっているそうだ。 それは外から流れ込んできたものだというが、それになぜ子供達が熱中するのか、 二人には全く理解できなかった。 子供達だけではない。豊穣の神である秋穣子が人間の畑に行くと、様子が一変 していた。機械が土を耕し、嫌な臭いのする薬が撒かれている。人間は嬉しそうな 顔をして、神様に手間をかけなくてもよくなったと喜んでいた。それが二人の小さな 神にどれだけ残酷な台詞かも気づかずに。 話を聞いた秋静葉は、終焉ってこういうことじゃないのに、と呟いたという。 時期を同じくして、輝夜の部下である鈴仙・優曇華院・イナバも異変に気がついて いた。月の仲間からの声が、何も聞こえなくなったのだ。 また、永遠亭に棲まう妖怪兎の数が減ってきている、という因幡てゐの報告もあった。 話によれば、突然普通の兎に戻ってしまうのだという。 一体何が起きているのか。月の頭脳と呼ばれる八意永琳にも、まったく原因が わからなかった。 幻想郷のさらに奥、広大な庭で有名な白玉楼にも異変が起きていた。幽霊の数が 減ってきているのだ。今までも多少増えたり減ったりすることはあったが、ここまで数が 減ることはなかった。 主である西行寺幽々子に命じられた魂魄妖夢が、幽霊を探して幻想郷中を飛び回る 光景が、この頃に見られている。 そして、香霖堂の店主、森近霖之助がいなくなった。いつものように店は開いた まま、彼の姿だけがどこを探してもなかったのだ。違いがあるとすれば、使い方が 分からなかったはずの機械の画面に、よく分からないものが映し出されていたこと 位であろうか。もっとも、彼がいなくなったことに関係あるかどうかは分からなかったが。 もちろん、手をこまねいて見ている連中ばかりではない。 博麗霊夢や霧雨魔理沙といった面々が原因を探ろうと試みてはいるものの、全て 徒労におわっていた。 霊夢すら、「てゐの幸運を少し分けて欲しいわね」と愚痴るほどの状況である。 そんなある日、霧雨魔理沙と共に夕焼けの中を飛んでいた博麗霊夢は、こんなことを 呟いたという。 「飛べない巫女に、意味はあるのかな……」(*6) 「なんだ突然。そもそも、普通巫女は飛ばないぜ」 「そうなんだけどね……」 憂い顔と溜め息。勘のいい霊夢は何を感じていたのだろうか。 しかし、それが霧雨魔理沙の見た、博麗霊夢の最後の姿だった。 なぜなら翌日、幻想郷から博麗神社が消えたのだから。 最初に気がついたのは魔理沙だった。昨日の霊夢の様子に胸騒ぎを覚えた彼女は、 朝一番に博麗神社に向かったが、その時にはもう神社にたどり着くことが出来なくなって いた。神社に着く前に、結界に行き当たってしまうのだ。 神社が結界の外に移動した? 違う。幻想郷が狭くなっている。 その事実に気がつくのに長い時間はかからなかった。 この様なことができる妖怪は一人しかいない。 いつも共に酒を飲む連中が集まり、この妖怪を探そうとした矢先、当の妖怪の 式である八雲藍が皆の前に現れ、疲れた顔でこう言った。 「世界そのものが幻想郷に入ろうとしている」  と。これが、全ての事件の原因だったのだ。 原因は分かったものの、対応策はなかった。 八雲紫が必死に抵抗していたものの、それでも博麗神社が消えることは防げ なかったのだ。幻想郷そのものが、幻想郷を成す原則に従い、幻想郷を滅ぼそうと している、ということになるのだろうか。 何か手はないのか、と詰め寄る妖怪に、藍は主人の言葉としてこう告げた。 「幻想郷は全てを受け入れるのよ」 紫の口癖とも言える言葉。これに続く句はみな知っていた。 「それはそれは残酷なことですわ」 確かに、残酷なことが始まろうとしていた。妖怪達にとって。 人間である博麗霊夢は生きているだろう。彼女は博霊の巫女である前に人間だ。 普通の、飛べない巫女となり、表の世界の博麗神社の巫女としてこれからの生を 過ごすのだろう。 しかし妖精は? 妖怪は? 神は? 彼女たちを信じるもの、恐れるもの、敬うものは、もう外の世界にはいない。 自分たちの存在する拠り所がなくなっても、存在できるものなのだろうか? 妖怪の山を中心に、物質、非物質を問わずに進入を拒む結界をはり、内部を 新たな妖怪の楽園とする。(*7) 天狗の長から出された案に賛同する妖怪もいれば、拒む妖怪もいた。 例えば同じ天狗でも、射命丸文の様に里に近すぎる妖怪はこの参加を拒んだ。 閉じこもる、ということは変化がない、ということ。変化のない生活を過ごすと いうことは、果たして生きているといえるのだろうか。 何より彼女たちは、今の幻想郷の在り方に適応しすぎてしまっていたのだ。 また、その妖怪の山の神となった筈の八坂神奈子と洩矢諏訪子も、否定的な 見解を示していた。理由を問われると神奈子は、外の世界から幻想郷に逃げ込んだ 理由を挙げた。曰く、東風谷の一族に信仰されるだけでは駄目だったのよ、と。 そんな妖怪達の前に八雲紫が現れた。その姿からは普段の余裕がまったく 感じられず、妖怪たちは二重の意味でショックを受けた(*8)。それだけ力を消耗 している、ということなのだろう。 その姿にみなが驚くより早く、彼女はとんでもない事を提案してきた。 別世界で、新しい幻想郷を作らないか、というのである。 その世界は、外の世界のように科学は発達しておらず、魔法が全盛で、人間達は みな得体の知れない種族を盲目的に恐れている。そこで魔法使いの見習い達が、 使い魔を召喚する儀式を行っているという。その儀式に便乗すれば、今の紫の力でも 妖怪達を転送することができるらしい。 使い魔をしつつその世界のことを覚え、召喚した人間が寿命で死んだら正々堂々、 世界の片隅にこっそりと幻想郷を作ろう、というのだ。人間より遙かに長い刻を 生きる妖怪達ならではの方法である。 召喚の儀式を行っているのはその世界の特権階級の子供達であり、恩を売って おいて損はないだろう。(*9) この案に賛成する妖怪もいれば、否定的な妖怪もいた。 幻想郷に入り浸る鬼である伊吹萃香などは、大笑いしながら賛同の意を表した。 こっそり、正々堂々と、というところがツボにはまったらしい。 また自称最強の妖怪である四季のフラワーマスター、風見幽香は、そろそろ花壇の 世話でもしながら余生を過ごすのもいいわね、と嘯いた。無論、誰も突っ込まなかったが。(*10) 否定的な妖怪の代表は吸血鬼であるレミリア・スカーレットだった。人間の 使い魔になるくらいだったら消滅した方がマシ、とはいかにも誇り高き吸血鬼である。 しかし翌日、召喚儀式割り込みの場に現れたレミリアは、楽しそうに参加する旨を 伝えた。 「要は、私に相応しいマスターとなるように人間を調教するってことね」 とは、その時の言葉である。片手には、十六夜咲夜から贈られたという紅い表紙の 本を持っていたが、それが原因らしいことは想像に難くない。(*11) しかし、当の十六夜咲夜はその場に姿を現さなかった。レミリアは何も 言わなかったが、同僚である紅美鈴によれば、レミリア以外の主人に仕えることを 良しとせず、十六夜咲夜の名を返上し、いつの間にかいなくなっていたらしい。 立つ鳥跡を濁さず。最後まで完璧で瀟洒なメイドであった。 他に姿を現さなかった者として、二体の人形があげられる。正確には、人形から 厄神になった者と、人形が妖怪となった者だ。 厄を溜め込む流し雛の鍵山雛は、近くに住む河童の河城にとりから話を聞いた後、 寂しげに笑いこう言ったという。私の溜め込む厄は周りの人間を不幸にするから、と。 もう一体は、鈴蘭畑に住むメディスン・メランコリーである。知り合いのよしみで 話をしに行った八意永琳が、ずいぶんと顔色を悪くして帰ってきた。幻想郷の中で 生まれた彼女にとって、幻想郷が存在しない状況というものが理解できなかった ようだ。毒をまき散らし、激しく抵抗されたらしい。 この話を聞いた人形使いであるアリス・マーガトロイドは、ひどく残念そうな顔を したという。 一方、儀式には参加しないが姿を現した人間がいる。稗田阿求だ。彼女はその 小さな体で持てるだけの幻想郷縁起を抱えてくると、端から妖怪に配って回った。 妖怪がいなくなるのに、書だけあっても仕方がない、という。 「本当は皆さんにご一緒したいのですけど、この体ですから」 彼女の能力は非常に特殊だ。一度見たものは忘れない代わりに、寿命が極端に 短い(*12)。幻想郷が幻想郷でなくなれば、ちょっと記憶力の良い、ただの人間に なるのだろうか。 驚いたことに、特に声をかけられなかった妖精といわれる者達も、この儀式に 参加した。例えば氷の妖精であるチルノはいつも一緒にいる大妖精と共に、 どこかで眠り込んでいたレティ・ホワイトロックを半ば氷漬けにして運んできた。 この世界のどこにも春を感じ取れなくなったリリーホワイトもいる。 このままでは、悪戯する相手がいなくなることに気がついた光の三妖精も、 参加していた。 他に名もなき妖精達もいる。湖の妖精。花を抱えた妖精。メイド服を着ている 妖精は、紅魔館で働いていた者達か。彼女らを見て、元図書館司書の小悪魔は 次のように評した。 「まるで、沈没船から逃げ出すネズミのようですね」 「本能よね。この世界はもう、終わりよ。彼女たちにとっても、私たちにとっても」 それに対し、元図書館館長であったパチュリー・ノーレッジはこう呟いたという。 片手にはいつものように魔導書、もう片手には喘息の薬が入った袋を下げている。 他の妖怪もみな、自分の手持ちの品を持ってきていた。酒を抱えた連中も数多く いる。どうもこれから行く先は日本酒のような酒は存在しないようだ。ならば持って 行かなければ、と考えたらしい。 もちろん、自分たちの愛用の道具を抱えている連中もいる。 「さて、新しい世界への出発に相応しい演奏は」 騒霊三姉妹が各自の楽器を手も触れずに構えたところで、突然中空に穴が空き、 二人組が現れた。 「幻想郷に別れを告げなさい。それが幻想郷であなた達ができる、最後の善行よ」 「映姫様、それはちょっと関係ないんじゃ……」 「大ありよ。未練を持たない、ということは重要なことです」 妖怪にも妖怪以外にも敬遠される、地獄の二人組。閻魔の四季映姫・ヤマザナドゥと 死神の小野塚小町であった。 もっとも縁のある存在である阿求が声をかける。 「お二人も行くのですか?」 「ええ。幻想郷がなくなるので、私の職もなくなってしまいましたから」(*13) 幻想郷がなくなる。その言葉に、みな俯いた。 心のどこかでは思っていたのだ。これもまた紫の悪巧みで、実は何の問題もないの ではないか、と。 しかし閻魔が嘘をつくことはあり得ない。やはり幻想郷は消えるのだ。 阿求は最後の二冊を映姫と小町に渡し、ペコリとお辞儀をすると、皆さん、お達者で、 と挨拶した。 「本当はお見送りしたいんですけど……ごめんなさい」 そういうと踵を返し、歩き始めた。その後ろ姿はまるで泣いているようで―― いや、実際に泣いているのだろう。それが旅立ちの場に涙を見せたくないという 心遣いだ、ということくらいは妖怪といえども理解はしている。……一部を除いて。 重苦しい空気の中、突然声があがった。 「しつもーん。ご主人様って、食べていい人類?」 「食べるな!」 突っ込みの弾幕が黒い球体に吸い込まれ、悲鳴が上がる。 「うー、ほんの冗談なのに」 「あんたが言うと、冗談に聞こえないの!」 「そーなのかー」 宵闇の妖怪ルーミアと、蛍の妖怪リグル・ナイトバグのやり取りを聞きながら、 他の妖怪達は感謝していた。 暗いのは似合わない。優雅に、冗談交じりで行こうじゃないか。いつものように。 最後に、妖怪同士での取り決めが発表された。 壱.本気で力を使って目立つことは止めよう 弐.人を食べるのも禁止 参.血はトマトジュースで我慢しよう 四.人の精を吸うのはほどほどに(*14) 五.人間をからかうのはお手柔らか 参.をみたフランドール・スカーレットは渋い顔をしたが仕方がない。 それよりも彼女には気になることがあった。 「ねえ、魔理沙は?」 「霧雨魔理沙なら、向こうの丘からこちらを視ているようです」 答えたのは千里先まで見通す程度の能力を持つ、天狗の犬走椛。 「彼女らしくないですねぇ」 「あいつも人間だ、ということか」 「感傷ねえ。らしくもない」 みんなしてそんなことをいう。しかし口調には寂しさがあふれていた。なにしろ、 妖怪たちの『遊び』(*15)に付き合ってくれた数少ない人間なのだから。 「さて、そろそろ始めましょうか」 紫がそういうと、不意に一人の妖精の前に輝く鏡のようなものが現れた。恐る恐る 伸ばされた指先が触れると、吸い込まれるように消えていく。それを皮切りに、次々と 鏡のような何かが現れた。 「それではまた向こうで」 「元気でねー。私も行くけど」 口々に挨拶を交わし、旅立っていく。 そして最後に残るのは、八雲紫だけとなった。 「みんな行っちまったな」 そんな紫の後ろから声がかかる。振り向くとそこには、白と黒を基調とした服を 身にまとい、箒を担いだ少女が立っていた。人間の魔法使い、霧雨魔理沙である。 「喪服? 縁起が悪いわね」 「いつもの服だろうが」 いつも通りの軽口を交わしながらも、魔理沙は帽子を深く被り顔を隠したまま だった。 そして紫の後ろにも、銀色の鏡が形成される。 「これであんたが行ってしまえば、幻想郷は終わり、ってわけだ」 しかしその言葉に紫はいつもの妖しげな笑みを浮かべ、自らが生み出した空間の 狭間に腰掛けた。 「さあ、どうしましょうかしら」 「へぇ? いまさら怖じ気づいたっていうのか?」 魔理沙の驚いてみせる演技に、紫も大げさに返答する。 「そうなのよ。使い魔の契約に口づけが必要なのよね」 「はは、ファーストキッスがいまだに取ってあるってか? 紫様らしくもない」 「ふふ、心はいつまでも、恋する乙女のままよ」 口元に浮かぶ笑み。紫も口元に笑みを浮かべたまま、その手に持った傘の先を 魔理沙に向けた。 「それより、あなたは何故まだここにいるの?」 「なに?」 傘の先はそのままでただ口元の笑みを消し、紫は言葉を続ける。 「守矢の風祝は、外の世界に未練があったから消えた。 香霖堂の店主は、外の世界の品物に心を奪われすぎたために消えた。 博麗の巫女は、結界を保つという役目がなくなったから消えた」 その言葉に魔理沙は、帽子のつばを引き下げた。 何かを紫から隠すかのように。 「あなたがまだここにいる理由は、なんなのかしら」 「……私は」 くぐもった魔理沙の声。しかしその言葉は紫の耳にはっきりと届いた。 「……普通の魔法使いだからな」 果たしてその言葉にどれだけの意味が込められていたのか。 しかし紫はにこりと笑う(*16)と、手に持った傘をクルリと回し、先ほどとは逆に 柄の方を魔理沙に向かって差し出した。 一見ごく普通の日傘。それを見た魔理沙は、初めて顔をあげた。 「くれるのか?」 「あげないわよ。適切なものに渡してちょうだい」 「適切な……ねぇ。まぁ、善処するぜ」 受け取る魔理沙の目は赤く充血していた。頬には涙の跡。しかしその瞳は、 何かを決意したかのように輝いていた。 バサリ、と突然傘が開く。魔理沙の視界を一瞬閉ざし、その僅かな間に八雲紫は どこかへと消え去っていた。 「ちぇっ、挨拶もなしかよ」 しかし異世界へと旅立ったわけではない。なぜなら――魔理沙の目の前に銀色の 鏡が浮いているのだから。 一歩、二歩と後ずさる。振り向くと――その先に生じる銀色の鏡。 「なるほど。だけどな」 魔理沙は銀色の鏡に背を向けると、箒にまたがった。片手には託された傘。 「そんなに簡単に召喚されてやるほど、霧雨魔理沙様は甘くないぜ!」 その言葉と共に空へ向かって飛び出した。 正面に開かれた銀色の鏡を擦るかのように躱し、速度を上げる。 「私を召喚しようっていうんだ。根性ぐらいは見せて貰わないとな!」 こうして鬼ごっこが始まったのであった。 霧雨魔理沙がハルケギニアに姿を現すには、今しばらくの時間が必要なようである。 *1 タイトルは、同人弾幕ゲーム「東方夢時空」のBGM名より借用 *2 もちろん弾幕ごっこ *3 ここの八目鰻の蒲焼きは絶品 *4 多分殺し合い *5 小さな画面と複数のボタンが付いている *6 飛べない翼には意味があるらしい *7 それで抵抗できるかは不明 *8 東方妖々夢に出てきた時くらい *9 緑色の文庫本を片手に説得したという噂 *10 妖怪も殴られれば痛い *11 「見敵必殺」とかそんな感じとか *12 削除機能のないパソコンに動画をダウンロードしまくるようなもの。空き領域が足りなくてOSが動かなくなる *13 他の職が与えられなかったのは、普段の成績が問題だったのか? *14 性的な意味が含まれているかは不明 *15 幻想郷の妖怪にとって、異変を起こして人間に弾幕ごっこで退治されるのはとても重要な遊び *16 とても希有なこと 魔理沙が幻想郷に旅立つのを見届け、空間の隙間から紫が姿を現した。 「やっぱり正真正銘の人間がいいわよね、『彼女』には。そう思いませんこと?」 手元の本をめくる。が、数ページも進まぬうちに本自体が透明になり消えていく。 本に書かれている『事実』が変更されたため、本自体が存在できなくなったのだ。 「それでは、ごきげんよう」 彼女は『こちら』を見やりいつもの笑みを浮かべると、自分に残された最後の力を 振るった。自分自身の、人と妖の境界を弄ったのだ。 こうして大妖怪、八雲紫も消え去り、幻想郷もこの世から消え去ったのであった。 幻想が消え、世界の科学は急速に進歩する。月旅行や超高速鉄道―― この世界の中で、名前も、記憶も、能力の大半も失った、十六夜咲夜と八雲紫は 幾ばくかの時を経て再び出会うのだった。 宇佐見蓮子とマエリベリー・ハーンとして。 しかしそれはまた、それは別の物語である。 前ページ次ページ東方のキャラたちがルイズたちに召喚されました
https://w.atwiki.jp/bamboo-couple/pages/810.html
853 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/26(月) 12 55 14 ID 8rputCss 「今年のセンター試験ってどうなんすか?」 「時事問題から沢山出そうな傾向だぞ」 「って言っても、もうどこまでが時事なんだか……」 「だなあ。まあ範囲が広いってこった。去年なんか一問目にセクハラの問題とかあったな。ほれこの問題」 「えー……」 「まあ常識で解ける問題だったけどな。 ”いじめ”とか”社会的マナー”とか言ってる曖昧な選択肢はまずアウトだ。 もちろん逮捕もされるから4もない。まあ無難に3だよな」 「ほむほむ」 「要は迂闊に触ったりしてたら企業や学校にも責任が行くことがあるんだぜーって話さ……ン?どした」 「いえ……あ、あたしは訴えたりしませんから;; むしろ……ゴニョゴニョ」 「……???何の話だ?」 854 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/26(月) 13 34 44 ID 8tgtQiG8 「そういえば最近あんまり肩揉んでくれないっすね」 「んー、ちょっとはマシになったからなお前の素振りも」 「ホントっすかあ…えへへ、嬉しい…」 「でもまだまだだぞ、もっともっと強くならんとな。ってわけで、肩の力抜け」 「お?おりょ?」 「強くなれー強くなれー(もみもみもみ)」 「ほわあぁぁぁ~…」 『あれこそまさにセクハラってやつじゃないの?』 『”相手の意志に反して不快や不安な状態に追いこむ性的なことばや行為”なんですかね、アレ』 『……違ってるっぽいわね』
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/7133.html
前ページ次ページ東方のキャラたちがルイズたちに召喚されました 05.少女が見た日本の原風景(*1) 時は、ルイズと魔理沙が教室を掃除している頃まで遡る。 学院に奉公するメイドであるシエスタは、大きな鍋を抱えて水場へと向かっていた。 とはいえ、それほど急ぐ作業ではない。ようやく一段落した、とシエスタは 大きくのびをした。 今日は朝から色々と混乱することが続いている。朝食の時、二年生のテーブルに、 突然椅子を並べるように命じられた。大急ぎで倉庫から予備の椅子を持ち出し、 汚れを拭いてから並べた手際とチームワークは、賞賛されてもよいものだったと 自負している。 一体何事だろう、ご家族が授業を視察されたりするのだろうか? と思っていたが、 そこに座ったのは人間でもない生き物だったので、大層驚いた。何でも、召喚の儀式で 使い魔として呼ばれたらしい。 確かに使い魔によっては食堂まで直接食べ物を貰いに来る子達もいる。けれど それは厨房の裏口にそっと現れて、材料の残りを生のまま食べるくらいで、 貴族の横に座りナイフとフォークを使いこなして食事をするなんてのは初めてだ。 見た目も少女のように見える者達ばかり。もっとも、羽や尻尾や角が生えていたり、 背丈が七十サントほどしかなかったりと、人間でないことが一目瞭然である者も 多いのだが。 それでも、言葉が通じるのは助かった。給仕の際に言葉を交わす機会があったが、 一応普通に話が通じる者達ばかりだったのだ。もっとも仲間からは、吸血鬼から 血のように真っ紅なワインを頼まれた、とか、小さな子供から美味しそうな人間って 言われた、とか、本当なんだか冗談なんだかよく分からない話を聞かされたが。 「ねえそこのメイドさん」 突然頭上から声をかけられた。貴族様だろうか? 珍しいこともあるものだ。 魔法を使って空を飛んでいる時に、平民に声をかけるなんて。 そう思い上を見上げたシエスタは、予想とは異なる風景に首を傾げた。そこに いたのは貴族などではない。背中に羽の生えた身長七十サントほどの生き物。 先程食堂で見かけた、妖精ではないだろうか。なぜかメイド服を着ている 子達だったので、印象に残っている。その妖精が三人、空に浮かんでいる。 「ちょっと聞きたいことがあるの」 「あの、その……」 「大したことじゃないのよ」 「え……と、なんでしょう?」 三人の妖精は顔を見合わせると、ニコリと笑う。あ、可愛いなぁ、とシエスタが 思ってしまうような微笑ましさである。一体何を聞きたいんだろう。ご主人様の 部屋が分からなくなったんだろうか? 「タネのない手品って使える?」 「え?」 メイドとしてよく聞かれる質問を思い描いていたシエスタは、その質問の意味を 理解することが出来なかった。手品って一体? タネがあるから、手品ではないの だろうか。 返答に詰まる様子を見て、妖精達は納得したように頷いた。 「ほら、あれ(*2)は人間のメイドじゃなかったのよ」 「そうね。じゃあやっぱりあれは……」 「メイドって種類の妖怪だったのよ!」 三人そろって驚いたような叫び(*3)を上げると、次いで笑い出した。そしてもう、 シエスタのことなど忘れたように話ながら飛び去っていく。後に残されたシエスタは、 ただ唖然とするばかり。 「何だったんでしょう?」 手に持った鍋の重さに仕事を思い出し、気を取り直して歩き出す。 まあ、仲間との話題には十分なりそうだ。そう思いながら水場に向かう。 「え……」 水場には先客が一人いた。それ自体は、別におかしな話ではない。ここは共用の 場所なのだから。問題なのは、その人が頭から水を被っていたことだ。しかも服を 着たまま。 外見もこの辺りではあまり見かけないものだ。緑の帽子に水色の服。背負った リュックは大きく膨らんでいる。その帽子と服とリュックの上から、桶に汲んだ 水をザブリザブリと被っているのだ。季節は春とはいえ、井戸水はまだまだ冷たい はずなのに。 シエスタと目が合うとその少女は一瞬驚いたよう表情をし(*4)、それから ギクシャクと挨拶してきた。 「あ、ごめん、すぐどくから」 「いえ、それはいいんですけど……大丈夫なんですか?」 「うん、大丈夫。この服はすぐ乾くし、リュックは防水だし」 一応ちゃんと受け答えが出来るから、頭の方も大丈夫らしい、とシエスタは ほっとした。 「でもなんで水をかぶったりしてたんですか?」 「昨日から水をかぶってなかったから」 ……やっぱり頭、少しおかしいのかも。でもそうだ。朝、食堂で見かけた気がする。 もちろん貴族じゃない。ということは。 「あの……昨日の召喚で呼ばれた……人ですよね?」 「そうよ。人じゃないけど」 あっさりと言われてしまった。やっぱりそうなのか、という気持ちと、 人じゃないならなんなのか? という疑問が頭に入り乱れる。 そんな様が顔に表れたのだろうか。この奇妙な少女が先に口を開いた。 「私は河童。谷河童のにとり。この世界で知ってる人はいないだろうけどね」 そう言いながら、寂しそうな目をする。自分から選んだ道とはいえ、仲間を 全て置いて異世界に来てしまったのだから。 しかしシエスタの返答を聞いたにとりは一転、目を輝かせることになる。 「あの……知ってます」 「え? 知ってるって? 河童を? するとこの世界にも仲間が?」 「いえ、そうじゃないですけど……昔祖父から話だけ聞きました。でも……」 一方シエスタは戸惑っていた。昔祖父から聞いた話に出てきた、どこか遠くの 国に棲んでいるという生き物。とてもとても怖かった覚えがある。でも―― 「カッパって、頭にお皿があったり」 帽子を叩く。 「甲羅を背負っていたり」 振り返り、リュックを見せる。 「でも、緑のヌメヌメした肌をしてるって……」 「昔は確かにそんな格好だったねー」 技術革新なのよ、とよくわからない事を言われたが、シエスタはそれどころでは なかった。 「本当に?」 「うん」 「本当に、本当にカッパ?」 「うんうん」 「じゃあ……」 「じゃあ?」 「えー、じゃあわたし、スモウに無理矢理さそわれちゃうんですか。 シリコダマ抜かれちゃうんですか。 食べられちゃうんですか。 うわーん」 突然泣き出したメイドを前に、にとりは頭を抱えていた。どうしよう、この 思いこみの激しいメイドは。なんで人見知りの私がこんな目に遭うんだ。 泣きたいのは私だよ。 「あー、だからその、ね、大丈夫だよ、多分、うん」 あまりにも要領の得ないにとりの慰撫は、まったく効果が得られない。 シエスタが落ち着くには、一時間という時間が必要だった。 「祖父が、その父から聞いたそうなんです」 つまりわたしの曾祖父ですね、とやっと落ち着きを取り戻したシエスタが、 それでもまだ怯えつつ説明する。 なぜここまで怯えるのか。その理由は、祖父の話にあった。祖父の父はある日 突然シエスタの生まれた村に現れたという。色々あったそうだが、村の娘を 妻に娶ると、終には村に骨を埋めたそうだ。祖父の他、何人か子をもうけたのだが、 彼らはみな色々と怖い生き物の話を聞かされて育てられたらしい。その話は、 同様にその子にも、孫にも聞かされたという。 「怖い話って、さっきみたいの?」 こくり、と頷くシエスタ。 「勝手に川に遊びに行くと、河童に捕まるよ、って。捕まったら――」 ああ、それはなんて懐かしい響きだろう。にとりは嬉しくなった。昔はみな そうやって、子供を叱ったものだ。いつからだろう、人間の科学が河童は 存在しないことを証明してしまったのは。いつからだろう、河童が幻想郷にしか 棲めなくなったのは。 「他にも祖父は、わたし達に色々な話を聞かせてくれました。 不思議な、恐ろしい生き物の話です」 「うんうん、どんなの?」 「親を困らせる子供はオニに食べられちゃうぞ、とか」 「呼んだ?」 呼応する声と共に、どこからともなく小柄な少女が現れた。まるで、霧が 集まって形を成したかのように。頭には捻れた角、腰には奇妙な形の酒筒。 漂うお酒の匂いに赤ら顔。少女という点を除けばそれは、シエスタの聞いた オニの特徴と一致する。 「……悪いことをするとテングに連れてかれるぞ、とか」 「この世界にも私たちを知ってる人間がいるのは嬉しいですね」 バサリ、と羽音がすると背に翼を持った少女が降り立った。奇妙な形の靴を履き、 手には団扇を持っている。別に鼻は高くなかったが、テングなのだろう。 「…………。嘘をつくと地獄のエンマ様に舌を抜かれるぞ、とか」 「それは迷信です。私たちは白黒をつけるだけです」 振り返るといつの間にか、生真面目な雰囲気の少女が立っていた。手には 奇妙な形の棒を持っている。目が合うとその少女は、頷いて見せた。 「別に怖がる必要はありません。私は善行を積んでいる人間の味方ですから」 そんなことを言われて、それは良かった、と言い切れる人間がどれだけいると いうのだろう。 カッパにオニにテングにエンマ。まさか本当に存在するとは。 四面楚歌。 そんな気分の中、救いは空から現れた。 「あー、取り込み中のようだけど、ちょっといいか?」 その声の主は、何故か箒に腰掛けて空に浮かんでいた。 一方その頃、建物の陰では何故か残念そうな顔をしている者達もいた。 「なんで吸血鬼が出てこないのよ」 「雪女もよ。暖かいところの出身だったのかしら」 「うらめしやー。しくしく。さめざめ」 「日本古来じゃない妖怪って、この世界にも普通にいるんじゃないかね」 大きな鎌を持った女性、死神である小町の指摘に、顔を合わせる他の三人、 吸血鬼のレミリア、冬の妖怪レティ、亡霊の幽々子。そして、納得したように頷いた。 「ま、そうよね。吸血鬼ってだけで恐れてたし」 「日の下にいるから珍しがられたんじゃないの?」 そう言いつつ、レミリアの差す日傘を羨ましそうに眺める。もちろん、日傘が 特別なのではないことはレティにも解っている。こんな変哲もない日傘で弱点を 防げてしまうレミリアが特別なのだ。 「そういう貴女はどうなのよ?」 「もう大変よー、暑くて今にも倒れそう」 双方共に色白なのだが、雪女とも呼ばれるレティの顔色はそれに輪をかけて青い。 もっとも普通だったら冬以外は、身動きも出来ないはずである。 「これの所為かしらね」 レティは二の腕に刻まれたルーンに目をやった。使い魔として契約した際に刻まれた ルーンである。 「確かに妙な力は感じるわね」 「……主人と使い魔との『距離』を近づけてるみたいだね。物理的にも、精神的にも」 「あなたが言うと、それらしく聞こえるわ」(*5) 「おや、亡霊の姫は何も感じないのかい?」 小町から問われた幽々子は、首を傾げた。その首筋に、ルーンの端が見える。 「そうね~、私は妙に調子がいいわ~」 幽々子はそう言うと、その場でくるりと舞って見せた。手にはいつの間にかいつもの 扇子がある。それを見ていた他の三人は、呆れたような顔をした。 「……昼間から踊ってる幽霊っていうのも、ずいぶんと希有ね」 「そういえばあなた、あの妖怪桜はどうしたのよ」 「んー、よく分からないわ~。くるくるくる~(*6)」 彼女の肉体が妖怪桜である西行妖を封じていることは、周知の事実である。 いや、事実であった、と言うべきか。今のこの状況がどういうものなのか、誰も 分からない。本人は分かっているのだろうが、素直に話すような者でもないのは、 みな知っている。 また別の所では。 「やっぱりこの世界の月に、兎っていないんでしょうか」 「竹もないわよね」 ため息が二つ。人影は四つ。かつて幻想郷では永遠亭という名の屋敷に住んでいた 者達だ。輝夜と鈴仙の愚痴に、永琳が呆れたような声を出す。 「二人とも、妖怪と同じように恐れられたいの?」 「そういうわけじゃないけど……話題には出して欲しいじゃない」 日本最古の物語(*7)にもなっているんだし、と拗ねたような声を出す輝夜に対し、 小柄な兎耳の少女がどことなく嬉しそうに呟いた。 「私は別にいいもん」 「そりゃてゐはねー」(*8) そしてまた別の物陰では。 「夜雀ってマイナーよね。インディーズよね。わかってはいたのよ、わかってわ」 「蛍の妖怪って言われてても、固有名詞がないのは致命傷だよね」 ミスティアとリグルが互いに愚痴りあう横で、かなり徳の高かったはずの 神が二人、肩を落としていた。 「これでも一応神だというのに」 「なんだ、案外と知られてないのね。仕事してなかったの?」 「そんなことをいうのはこの口?」 かつて大和を治めた神、神奈子が、かつて諏訪湖を治めた神、諏訪子の頬を抓る。 負けじと諏訪子が神奈子の頬を抓り返す。ぐぎぎぎぎ、という呻き声が双方から あがった。 「神様らしさの欠片もないよね、今の二人」 「♪仲良きこ~とは~美しき~か~な~」 妙な調子で歌う夜雀の声は、多分に楽しげだった。 そして一際暗い物陰では。 「一度彼女の生まれた村とやらに、行ってみたいものだな」 「歴史を識る、というわけか」 九尾を生やした妖狐、藍の指摘に、奇妙な形の帽子をかぶった女性、 半人半ハクタクである慧音が頷いた。そして逆に問いを返す。 「貴女も興味があるようだが?」 「私達の世界からこの世界に時空間を渡った、ということなら、 調べておく価値はあるかと」 素っ気ない様子での言葉だったが、日傘を握る手に力が入る様は、端からでも よく分かるものだった。 「この世界の魔法だけで成したというなら、それはそれで興味があるわね」 そんな様子を気にすることなく、魔女であるパチュリーも同調するような 呟きを漏らす。 そしてもう一人、雰囲気自体を読めていない妖怪が無邪気に問いを発した。 「ねぇ、その村には食べていい人類、いる?」 「食べるな」 三人の賢き妖怪から一斉にツっこまれたルーミアは、不思議そうに首を傾げた。 「だって私たち、妖怪だし。怖がってもらわないと、れぞんでーとるがー」 「……まあ、脅かすだけならな」 「うん、努力する」 ニコニコと笑うルーミアに、三人は顔を見合わせため息をついた。とはいっても、 確かにルーミアの言うことには一理ある。この世界は確かに未知なる者への 恐れがまだ色濃く残っている。だからといってそれに安心してては、以前の世界の ように進歩する人間の技術によって、またもや自分たちの居場所がなくなってしまう。 それは避けなければならない。 とはいっても、この地を追われるようなことになっては元も子もない。幻想郷の ような人間と妖怪たちの関係を、どうすればこの地で築くことができるか。 やはりまずは、普通の、貴族ではない人間達の村を見てみなければ。さらには、 妖怪が受け入れられる下地があると、なおのことよい。 こうして一部の妖怪達には、シエスタという存在がクローズアップされたのであった。(*9) ちなみにそんな騒動を全く気にせず、独自の道を行く者達もいる。 例えば空では。 「春ですね~」 リリー・ホワイトが満面の笑みを浮かべて、春の日差しの中をふわふわと漂っていた。 また食堂では。 「あら、あなたは少し艶美ね」(*10) 昼食の準備をするメイド達の奇異の視線を気にすることもなく、アリスは アルヴィーズの人形達を相手にブツブツと呟いていた。 人影のない裏庭では。 「二百九十九、三百、三百一……」 両手に構えた一対の刀を、淡々と型通りに振るう妖夢の姿があった。 さらに学院の敷地の壁際では。 「ここなんてよさそうね」 幽香が花壇を作る場所を念入りに選定していた。 図書室の入り口では(*11)。 「わー……」 三十メートルはあろうかという本棚を見上げて、小悪魔は感嘆のような呟きを 漏らしていた。 食堂の裏口にほど近い鶏小屋では。 「へー、鶏小屋ってホントはこんななんだ」 姉と色違いの日傘を差したフランドールが、興味深げに鶏たちを眺めていた。 そしてひときわ高い塔の屋根の上では、仰向けになった藤原妹紅が空を 見上げていた。 「生まれ生まれ生まれ生まれて生の始めに暗く、 死に死に死に、死んで死の終わりに冥し……」 その口から漏れるのは、昔の僧侶の言葉。 その言葉にずいぶんと救われたこともあった。 「……とはいうもののねぇ」 目の前に広がる大空を、白い物が横切る。白い竜だ。背に誰かを乗せたまま、 遠ざかっていく。その先に広がるのは広大な平野。その遙か先に山脈が見える。 幻想郷では、そして日本では見ることのなかった風景だ。 あの白い竜は、そういえば昨日見た気がする。誰かの使い魔だったろうか。 そして、自分もまた、使い魔だ。自分の主人となった少女は、二日酔いに 耐えかねて医務室に行ってしまった。だから妖怪たちはみな暇を持て余して、 メイドにちょっかいを出したり出さなかったりしている。 その妖怪たちの一角に不倶戴天の敵の姿を見つけたものの、妹紅は何かを 追い出すように目を閉じ、大空に向き直った。そしてボソリと言葉を漏らした。 「なぜ私はここにいるんだろう」 今回のこの出来事は、自分に科せられた呪いから解き放たれる可能性があった。 すなわち、不死の呪い。幻想郷が――幻想がなくなれば、自分にかかっている 不死という幻想もまた消え失せたのではないか。 しかし今、自分はこうしてここにいる。今更死が怖くなったとでもいうのだろうか。 それとも……。 勢いをつけ上半身を起こす。ちょうど昼を知らせる鐘が鳴った。眼下にいる 妖怪たちも顔を上げる。そして妹紅と輝夜の目があった。しかしそれも一瞬のこと。 輝夜は口元を袖で隠すと何事か楽しそうに笑い、彼女の仲間とともに歩き出した。 妹紅も立ち上がると両手をポケットに突っ込み、ふわりと浮き上がった。 食堂に向かって移動しながら妹紅は、この世界で最初の殺し合いはいつにするかな、 と普通の人間にとっては物騒なことを――そして彼女とその敵にとってはいつもの ことを考えていた。 一難去ってまた一難とはこのことだろうか、とシエスタは不安げに空を見上げた。 ランチボックスを作らせ、鍋まで持って行ったマリサという名前の人間の使い魔の 最後の言葉が、不安だったからだ。 「死ぬまでには返すぜ」 これは果たして本当に冗談なんだろうか? もっとも今のシエスタにそんなことを気にしている暇はない。昼食の時間である。 今回は二年生もちゃんと席に着いているし、使い魔となった妖怪達もいるので、 かなり忙しい。それに朝と違い、生徒達の顔色もかなりよく、普通に食事を 採っている。話を漏れ聞くに、二日酔いを水の秘薬でなんとかしたらしい。 いいなぁ、あれってとても高いんですよね。などと思いながらデザートのケーキを 配っていく。トレイが空になり、厨房から追加のケーキを取って戻ってくると、食堂の 雰囲気が一転していた。 妙に緊迫した空気。多くの生徒がある一点を注目している。その視線の先には、 一人の男子生徒と、生徒ではない少女。そして、少女の傍らには妖精よりも 小さい人形が浮いている。 「女性を泣かすのが、貴族だとでも言うつもりなの?」 少女の詰問するかのような口調に、男子生徒は助けを求めるかのように周りを 見回す。シエスタとも一瞬目が合い、そこで彼女はその男子生徒のことを 思い出した。たしか、ギーシュという名前だっただろうか。その独特な服装と 本人の言動は、よくメイド達の間でも話題にあがる(*12)。 「ねぇ、何があったの?」 「ううん、分からないわ」 シエスタは近くに同僚のメイドを見つけると小声で問いかけたが、彼女も配膳に 気を取られていて、状況がつかめていないようだ。 「どうやら彼が、二股をかけていたようですね」 突然背後から声がかかった。 「へぇ、そうなんですか……っ!?」 振り返ったシエスタは息を飲んだ。そこにいたのは先程会ったばかりの天狗 だったのだから。 その天狗はシエスタの反応に何故か笑みを浮かべる(*13)と、相対している 少年と少女を指差した。正確には、その傍に浮いている、人形を。 「ほら、あの人形が持っている香水の瓶が見えますか?」 何故かこの天狗は、状況の解説をしてくれるらしい。二人のメイドが恐る恐る 頷くと、天狗の少女はどこか自慢げに話し始めた。 あの少年は、香水の瓶の持ち主である二年生の少女と付き合っていたが、 それを隠して別の一年生の少女と馬で遠出をしたらしい。しかし、香水の瓶が 少年の懐から転げ落ちたのを彼の使い魔が見つけてしまったために、その秘め 事が双方にばれてしまったのだ。その使い魔というのが、今少年と相対している あの少女なのだという。 事情は大体分かった。だからあの二年生の少女は怒ったような顔で、一年生の 少女は泣きそうな顔で、少年を見ているのだろう。 しかし、そこにはもう一人少女が居る。 「でもなんで使い魔が?」 「それも怒って?」 メイド同士顔を見合わせると、天狗は肩をすくめた。 「まあ、彼女はまだ成ってから若い(*14)ですからね。 それより、あの三人の貴族について教えて貰えませんか?」 いつの間にか天狗は手に持ったメモ帳を広げると、二人のメイドに顔を近づける。 彼女たちは目を白黒させて何事かと問いかけた。曰く、取材らしい。取材とは なんだろう? そうこうしている間にも事態は進行している。 「くっ、くるな!」 問題の渦中である少年、ギーシュはそう叫ぶなり、自らの杖を振るった。 青銅の花びらが一枚散ったかと思うと、すぐさま形を変える。そこに現れたのは、 身長一メイル半はある青銅の騎士。生徒達からは歓声が、妖怪達は感心したような 声が上がる。 しかし彼の使い魔たる少女、アリスは淡々とした様子で呟いた。 「それがあなたの人形なのね」 「そうさ。そんな小さな人形が、このワルキューレに敵うものか」 「あら、私の人形がこれだけなんて、誰が言ったかしら」 そう言うなり腕を高く上げ、パチリと指を鳴らした。 しかし別段その場に変化はない。 「何も起きないじゃ――」 ギーシュが言いかけた時に、周囲から声が上がった。歓声とも悲鳴ともつかぬ声。 「夜でもないのに」 「初めて見たわ」 「壊れたのか?」 「なんで人形が突然」 人形、の声にギクリと顔を向けたギーシュは、その光景に青ざめた。この食堂の 名前ともなっているアルヴィーズの人形。それが列を成して歩いてくるのだ。こちらを 目指して――おそらくは、自分を目指して。 そして思い出す。彼の使い魔となった少女の二つ名を。 「そんな人形に何が出来るっていうんだ!」 あからさまな強がりだ。額に浮いた冷や汗がそれを物語る。とはいっても、 それは真実でもある。アルヴィーズの人形は夜に食堂で踊るくらいしかできない。 荒事などもっての他だ。一応、芸術品なのだから。 それでもアリスは涼しい顔で応えた。 「そうね、大したことは出来ないわ。 でも、ご主人様を縛り上げて部屋に連れて行くくらいは可能よ」 「使い魔が主人にそんなことをしていいと思っているのか!」 「もちろんよ。使い魔としては、ご主人様に立派になってもらわないとね。 例えば女性の扱いとか」 そのためなら、何でもするわよ、と『何でも』を強調してアリスは言うが、その何でもが 艶っぽいことではないことはギーシュにもよく分かっている。むしろその正逆のことだ。 そんなことは認められない。色々な意味で。 それに、まだ終わったわけではない。 ギーシュを遠巻きにするアルヴィーズの人形達。その包囲が完了する前にギーシュは さらに杖を振るい、六体のワルキューレを作り出した。 計七体のワルキューレで自分の周りを隙間無く取り囲む。 「いくら数が多くても、このワルキューレ達には敵うまい。素直に諦めたまえ」 みっともないが、持久戦だ。こうしていれば、そのうち教師か誰かが助けに来てくれる だろう。なにしろ自分は主人であり、彼女は使い魔なのだから。 それにもし攻撃を仕掛けてきたとしたら、それこそしめたものだ。力の違いというものを 見せつけてやる。 しかしアルヴィーズの人形達は、それを気にした様子もなく包囲を狭めてくる。 もしここでギーシュが攻勢に転じていれば、結果は違っただろう。しかしギーシュには 女性相手に攻撃を仕掛けるという考えはなかった。 そしてその考えは、アリスの予想通りのものでもある。 「いいえ、私の勝ちよ」 アルヴィーズの人形達を従え、アリスは絶対の自信を見せて言い切った。ギーシュが 不安を覚えるほどに。その不安の色が顔に出たのか、アリスは口元に笑みを浮かべ 言葉を続けた。 「ねえあなた、この子達って、学院の備品よね」 「そうさ」 「壊したら、誰が弁償するのかしら」 「え゛?」 ギーシュの思考が一瞬止まる。もしワルキューレがこれを壊したら、間違いなく僕の 責任だ。いやでも人形を操っているのはアリスじゃないか。けどアリスは僕の使い魔だ。 そうすると……やっぱり僕が弁償するのか? ギーシュの頭の中が、弁償することになった時の金額で埋まったその隙を狙ったかの ように――いや、実際その隙を狙い逃さず、アリスは再び指を鳴らした。 一斉に突撃してくるアルヴィーズの人形。しかしギーシュは、反応することができなかった。 もしギーシュに覚悟を決める時間があったなら(*15)、こんな無様な真似はせず、 名誉のためにアルヴィーズの人形を壊す事を選んでいただろう。そうさせないだけの 言葉であり、タイミングであった(*16)。 「ひ、卑怯だぞ!」 杖を取り上げられ、いつの間にか用意されていた縄でグルグルに巻き上げられ ながらの叫びに、アリスは鼻を鳴らして応じた。 「ご主人様のためには、何でもするって言ったはずよ」 「くっ、使い魔が主人に楯突くなんて許されると思ってるのか」 「楯突く? とんでもない。これはご主人様のためを思っての事よ」 そして自分の主人に背を向けると、この騒ぎの当事者とも言える一人の少女に 声をかけた。 「ちょっとよろしいかしら?」 「なによっ!」 モンモランシーは不快だった。これは、自分とギーシュとケティという一年生の間の 問題だったはずだ。何で使い魔風情が貴族間の問題に口を挟むのか。その上、 どうして自分に声をかけるのか。 「私のご主人様の教育を是非手伝って欲しいのよ」 「教育ですって?」 思わず眉がつり上がった。一体何を言い出すのだろう、この使い魔は。 その後ろでは、ギーシュが顔色を白く染めている。 「彼には、私たち使い魔に相応しい主人となるような、勉強が必要だと思うのよ」 「…………」 「例えば女性に対する気遣いとか」 その点に関してのみ言えば、異論はない。ギーシュの女癖の悪さは、いつか 手厳しく直させる必要があると思っていたのだ。しかし―― 「し、仕方ないじゃないか」 突然縛られたままのギーシュが、言い訳を叫びだした。曰く、ケティとは 遠乗りしただけで、それ以上は何もない、だの、本当に大切に思っているのは モンモランシー一人だ、だの。 本人達がこの場にいるのにそのような発言をしてしまうのは、ある意味大物 なのかもしれない。それとも、モンモランシーがいるからこその台詞だったのか。 しかしここには、当事者以外の人間も多くいる。例えば、ギーシュの女性遍歴を 快く思ってない男子生徒とか。ギーシュのことをちょっといい男かもと思って 見ていた女子生徒とか。 「そもそも、二股をかけるのが問題じゃないのか?」 「私に色目を使ってたのは何だったのかしら」 生徒たちからの揶揄するような問いかけにギーシュは、焦ったように答えた。 「それは、薔薇は多くの女性を楽しませなければならないと――ヒーッ」 主に二人の女性から立ち上がる気配に、ギーシュは息を飲んだ。そして、 自分の発言が最悪の事態に繋がったしまったことを理解した。 「そうね、この人の性根はいつか叩き直さなければいけないと思っていたのよ」 「ご理解いただけて恐縮ですわ、ミス……」 「モンモランシーよ。モンモランシー・マルガリタ・ラ・フェール・ド・モンモランシ」 「私はアリス・マーガトロイドよ。よろしくお願いするわ」 そして溢れた笑い声の二重奏はまるで地の底から響いてくるかのようであり、 男子生徒は寒気を押さえられなかった。例えそれがギーシュの自業自得だったとは しても。心の中でみな、ギーシュの冥福を祈った。 そして、心の中だけに留めない連中も、この場には居る。 静かに流れ出す音楽。三人の騒霊が奏でる悲しげな旋律に乗って歌われる 歌詞は、市場に売られていく子牛のことを歌ったもの(*17)であり、ぐるぐる巻きの まま二人の少女に引きずられてこの場を去ろうとしている少年に、実に似合った ものだった。 もっともその音楽と歌声は唐突に途切れる。顔を赤く、あるいは青く染めた 四人の生徒が、その演奏者である自分の使い魔の襟首を掴み、あるいは肩に 担いで、逃げるかのようにアルヴィーズの食堂を出て行ってしまったからだ。 こうしてようやく、いつものようなざわめきが少しずつ食堂に戻ってきた。 「予想以上にいい図が撮れましたね」 黒い小さな四角い箱を眼前に構え覗き込んだ後で、射命丸文は誰にともなく 呟いた。もっともその声は周囲のざわめきに溶けて消え、誰の耳にも届かなかったが。 なにしろこの出来事を見守っていた生徒と先生と使い魔にとって、この出来事は 様々な意味があったのだから。 「え、あんなことやっちゃっていいの?」 いわゆる化け猫であるところの橙は、困った風情で顔を撫でた。猫を被る、では ないが、もう少しこういった直接的な行動は控えておくものだと思っていたのだ。 別に主人に対して反旗を翻そうというわけではない。ただ自分の有用性という ものを、じっくりと認めさせるつもりでいたのだ。最初から自分の手の内全てを見せる のは愚か者だ、という位の判断は、橙でもできる(*18)。 ただそこら辺は周囲とのバランスが重要だ。方針を見直さないといけないかな、 と思いつつ、唖然とした表情でギーシュ達が消えていった通路を凝視している自分の 主人を見上げ、そして主人の皿から魚を一欠片失敬した。 ……実に美味い。こんな食事が狩りをしないでも毎回食べれるというなら、しばらく 使い魔をやることに、まったく異論はない。 一方彼らの頭上、二階席から経緯を見守っていた教師達は、安心したように席に 座り込んだ。やれやれ、と杖をテーブルに置く者もいる。 「どうなることかと思いましたが、穏便な結果に終わって何よりですな」 「まったくです」 幾人もの教師が首を縦に振る。一時は魔法を使っての介入も考えていただけに、 平和理に済んだことは喜ばしい。何しろグラモン家といえば有名な軍事系の家系。 モンモランシ家といえば、契約の精霊との連絡を担っていた家系。この二家の子息 子女が、公の場で争い毎を始めたのだ。しかも内容は色恋沙汰。どちらかに味方して 相手側から恨まれることになったら、大変なことになるだろう。 それが、ギーシュの召喚した使い魔のお陰で、主人と使い魔の問題という形で決着 したのだ(*19)。実に喜ばしい。 「でもあの使い魔は、主人のためならなんでもやる、と言ってましたよね」 「ああ。実に健気なもんじゃないか」 「じゃあ、教師に敵対するのが主人のためになると判断したら……」 その場にあった人形とはいえ、あれだけの数を同時に操る者は、今まで見たことが ない。しかも明らかに術者本人の死角となる所でも、まるで見えているかのように動いて いた。今も、通路から戻ってきた人形達が、元々自分たちがいた場所に戻ろうとしている 様子が見える。もちろんこの場に、あの使い魔はいない。 内容からすれば土の系統だとは思われるが、どれほどの技量を持っているのだろうか。 土のトライアングルに相当する位だろうか。もしかしたら、スクウェアに匹敵するかも しれない。そんな者に自分たちが対抗できるのだろうか。 「そうならないように、精々努力しようじゃないか」 その言葉に、みな頷く。平穏無事に済めば、それに越したことはないのだから(*20)。 「少々あざといとはいえ、あれも一つの方法か」 慧音は顔をしかめながらも頷いた。自分たち妖怪の類と、貴族たちの間で結ばれた 主従関係。これをどの程度活用し、適用していくか、ということは、妖怪達にとって 悩ましいところである。なにしろ妖怪は、取り決めとか盟約とかその手の言葉をとても 律儀に守る生き物なのだ(*21)。 ただ単に自分のやりかたを押しつける、ということは、使い魔として好ましくはない だろう。寺小屋のように、頭突きでいうことを聞かせるなど、以ての外だ。 「まあ、主人のためを想って、ということには違いがないからな」 少々自分の思惑が混ざっていたとはいえ、アリスがやったような方法もある、という ことだ。あとはそれをいかに主人に納得させるか、だが…… 前ページ次ページ東方のキャラたちがルイズたちに召喚されました
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/2295.html
ゼロのルイズが塾長に拉致されました ドン! 何か重たいものが校庭に落ちる音を聞いたとき、鬼ヒゲは思わず飛び出していた。 予感がしていたのだ。 その予感を裏付けるように、飛行帽や鉄カブトも廊下に飛び出してきた。 共に視線を交わし頷くと、全速力で校庭へと走っていった。 そこには 「「「塾長~!!」」」 その姿を見た江田島平八は、ゆっくりと振り向くと一言発した。 「わしが男塾塾長江田島平八である!」 「ここはいったいどこなのよ~!」 一方、感動の再開を背景に、ルイズとドラゴンは途方に暮れていた。 「いい加減に説明しなさいよ!」 ルイズが江田島に詰め寄る。 比較的落ち着いているように見えるルイズであるが、実は内心相当焦っていたのだ。 江田島とそれを取り囲む男達との会話や、建物の雰囲気から、ここが自分の使い魔達のいたところであると想像はついたが、全く見知らぬ場所でもある。 戸惑うのも仕方がない。 そんなルイズを見た江田島は、この場所の説明をしようとした。 その時、サイレンの音が鳴り響いた。 近所の者達が、重たい物の落下音に不審さを感じて警察に通報したのだ。 その音に気がついた江田島は、ルイズにこう告げた。 「後で状況は説明しよう。今は、わしの話に合わせておけい!良いな?」 その台詞に、ルイズは疑問符を浮かべながらも頷いた。 「こらー!ここから不審な爆発音がしたと聞いたが、責任者はどこだー!」 そう言って警官が二人ほどパトカーから降りてくると、校庭にいる竜の姿を見てぎょっとした。 それを見咎めた江田島は、何とも奇遇、という顔を作ってこう応えた。 「おお!それは心配をお掛けしましたな。 実は今、青春ファンタジーロマン、「江田島平八ハルケギニア変」を撮影しておりましてな。」 そこで警官達は江田島の姿に気がついたようだ。 江田島の方を向くと、事情を聞くために言葉を発した。 「あなたは、いつぞやの映画俳優! ということは、あの竜も模型かなんかですか?」 その言葉に、竜が反応して動こうとするが、江田島の一睨みによって沈黙をした。 「そういうことですな!そしてこちら主演女優の」 そこで言葉を区切って、ルイズの方を見る。 事情は良く分からなかったが、とりあえずルイズは、望まれたとおりに動くことにした。 「ルイズよ!ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールよ!」 そう名乗ったルイズに、警官達は感心したような目線を向ける。 「ほ~う。しかし綺麗な方ですなー。 それに相変わらずセットも凝っていますね。 少しあの竜を触らせてもらってもよろしいですか?」 江田島は、その言葉に大きく頷きを返した。竜を一睨みするのも忘れない。 いつの間にか和やかに会話をしている姿を見ていた、新一号生の一人が呟いた。 「あいつら、脳が腐ってんじゃねーか?」 ここ数ヶ月というもの、理不尽な運命に翻弄され、不条理(特に塾長絡みの) になれたこの一号生の性は平賀と言ったが、本筋にとっては関係のないことであるので割愛する。 警官達を追い返した江田島は、ルイズを塾長室へと通し、状況を説明しだした。 意外なことに、ルイズの理解は早かった。 これには、今までの経験も絡んでいるが、テレビや東京タワーなどの景観も大きく関係している。 そう、ルイズはここを別の世界と認めたのだ。 「それで、どうすればわたしは帰れるのよ?」 ルイズが返答する。彼女にとって一番大切なのは、このことだけであるのだ。 ここがどんなに便利な世界であろうと、平和な世界であろうと関係がない。 何故ならば、ここには学院の友人達がいないし、シエスタもいない。 それに何より親友のアンリエッタも、家族もいないのだ。 ならば、ルイズは帰らねばならない。 そこまで考えが及んだ時、ルイズは一つ決心をした。 (あいつらも絶対にここに帰さなきゃね。) そんなことを考えるルイズの顔は、実に江田島好みを顔をしていた。 女性をたとえるには不適切かもしれないが、まさしく「漢」の顔であった。 校内放送が鳴り響いた時、赤石剛次は愛刀一文字兼正の手入れをしていた。 赤石にとって命とも言うべき斬岩剣である。最後の手入れを自分でするのは当然のことであった。 「赤石剛次!至急塾長室に出頭せよ!」 赤石の手が止まり、思わずスピーカーの方へと顔を向ける。 (やはり、そう簡単にさらわれたままでいる人ではなかったな。) 手早く刀を鞘にしまって背負うと、早足で塾長室へと出頭した。 「赤石剛次入ります!」 そう言って入室した赤石剛次は軽く驚いた。 女人禁制の大本山とでも言うべき男塾の、しかも塾長室に年端もいかない少女がいるのだ。 尋常の事態ではあるまい。そう判断した赤石を真剣な顔で塾長を見つめる。 「今から大河内民明丸のところへと向かう!共をせい!」 塾長の一言から事態が動き始めた。 「何これ?すごいじゃない!」 ルイズは今を楽しんでいた。 初めて見る異世界は、まさしく現実離れをしていた。 遥かに高くそびえ立つ塔(東京タワーと後で聞いた)は、近くで見ると圧倒的な迫力があった。 さらに、トリステイン城よりも遥かに巨大な建造物がそこかしこに溢れているのだ。 目を引かない方がおかしいであろう。 極めつけはこの車という乗り物だ。 魔法も何も使用していないというのに、馬よりも早く、そして圧倒的に素晴らしい乗り心地を提供してくれるのだ。 「うむ。流石は中ちゃん。いい車を持っておるわ。」 そう、これは江田島の帝國大学時代の友人の中ちゃんより借りた『マイバッハ』であった。 ルイズの外見が大変目立つものである事を考慮した江田島は、自動車で移動することにしたのだが、肝心の車がない。 そこで江田島は、先日のJの受け入れの借りとして、中ちゃんより車を借りたのだ。 それが最高級車になったのは一重に江田島の人徳と言っても良いであろう。 「赤石。そこを右だ。」 「押忍!」 運転手代わりとして使われている赤石であるが、特に不満の色はない。 他の者であるならともかく、他ならぬ江田島の運転手兼護衛とあらば光栄というものだ。 周囲が渋滞をしている中、何故かその車の周りだけが混雑していなかったのはただの偶然であろう。 周りが、運転手と車の迫力に自発的に道を譲った、などということは断じてない。 「なに?アレ、楽しそうねえ。」 ルイズが後楽園遊園地を指して凝視していた。 世は全てこともなし。実に平和であった。 「ふーむ。なるほど、それは興味深い!」 一通り江田島から事情を聞いた民明丸は眼を輝かせて聞いていた。 「何かこの娘を帰す手がかりとなりそうなようなことに心当たりはないか?」 江田島がさらに問いかける。その言葉に民明丸は、煮え切らない返事をする。 民明丸が言うには、手がかりを知っていそうな人物には心当たりがあるが、今は行方不明で連絡がつかないということだ。 その言葉を聞いた江田島は、そうかとだけ答えると、民明丸に捜索を任せて立ち去ることにした。 「どこに行くのよ?」 部屋の汚さに辟易した様子のルイズが問いかける。一転してルイズの機嫌は悪くなっていた。 快適であった車の移動から一転して小汚い男の部屋へと移ったのだ。 むしろ、思春期の少女としては良く耐えた方と言っても良いかもしれない。 「塾生達がわしの身を案じて戦いに身を投じようとしておるのだ。塾長のわしが安穏としているわけにはいくまい。」 そう、江田島が宿敵藤堂兵衛にさらわれたと知った男塾は紛糾していたのだ。 現在総代を務める桃たちも行方不明、三号生死天王は重症、いざという時は塾長の代理を務めるはずの王大人まで行方不明とあっては仕方があるまい。 率直にそのことを藤堂に話したところ、意外にも死天王の回復がすみ次第で構わぬという返事が返ってきたのだ。 そのために、まだ三号生達は、いざという時の為に赤石を男塾に残してつい先日旅立って行ったのだ。 ようやく第一のプリズンを一人の死者も出すことなく終えたという連絡が入ってきたばかりである。 しかし悠長に構えている暇はない。一刻も早く宿敵藤堂兵衛を捕らえねばなるない。 その為にも、江田島は奇襲を仕掛けるべく、鬼ヒゲを死者として三号生達の元へと向かわせたのだ。 そんな江田島を見たルイズは顔を引き締めた。そこには、深い深い笑顔を浮かべた男の顔があったのだ。 だからこそルイズは申し出ることにした。自分が貴族である為に、そして世話になった自分の使い魔達の為に。 「何をする気?手伝ってあげても良いわよ。」 フン、という擬音が聞こえそうな様子で目線をそらしたルイズが、如何にも渋々といった様子で声を出した。 しかし、江田島はまるで全てお見通しとばかりにさらに笑みを深めて礼を言った。 「すまぬな。恩に着よう。」 ルイズの顔が赤くなる。照れを隠すかのように言葉が続いた。 「べ、べつにあんた達のためじゃないわよ!ただの暇潰しよ!ひ・ま・つ・ぶ・し!」 そんな素直でない彼女の様子に、さらに江田島が笑みを深める。 それに更にルイズが言葉を重ねていった。 そんな風景を赤石は、珍しそうに眺めていた。 「おー。久しぶりに出番が来たぜ!」 「うるさいわね。何ならすぐに鞘にしまってあげても良いのよ?それが嫌ならとっとと私の質問に答えなさいよ。」 ルイズと江田島、赤石、それに竜が他の者達と別のヘリで移動していた。 そんな中、ルイズと会話を繰り広げるデルフリンガーに興味を引かれたのか、赤石が問いかける。 「意志を持つ剣とはな。話には聞いてたことがあったが、おもしれえ。」 赤石が壮絶な笑顔を貼り付けてデルフリンガーを見る。 この世に斬れぬものなし、一文字流斬岩剣。さて、六千年の硬さを教えて貰おうじゃねえか。 そんな赤石の様子にデルフリンガーが思わず声を荒げる。 「えっ?もしかしてオレって今ピンチ?オ、オレを試し切りなんてしても面白くねーぞ!!」 どうやら軽く錯乱しているようだ。この後に、貞操の危機だのと言った言葉が続く。 その様子にルイズがこめかみを思わず押さえながら声を出す。 「あんた達。そういう事は、わたしが聞くこと聞いてからにしなさい。」 「ちょっとまてー!オレ何でも答えるから、試し切りは勘弁してくれー!」 「……まあいいわ。とりあえず、虚無の魔法についてあんたの知っていることを全て話しなさい。」 そう言った後、チラリと赤石の方に目線をやったルイズに、デルフリンガーはかつてないほど恐怖を感じていた。 (ガンバレ!ガンバレ!俺!思い出すんだ……ってブリミルそこで何手招きしてんだよ、って思い出した!」 赤石が背中から剣を抜いた所でデルフが声を挙げた。その様子に、赤石は少し残念そうに剣を鞘に収める。 「そうだ!虚無の魔法は精神力なんだよ、精神力。お前さんが強い思いを抱けば抱くほど強くなるはずだ! さらに、前回のエクスプロージョンみたいに一定量まで精神力を溜めておくことも出来たはずだぜ。」 さらにデルフリンガーが続けるには、今のルイズならば簡単なコモンマジック程度ならば使えるらしい。 その言葉に、ルイズはなるほどと納得し、口の中で短くフライの呪文を唱える。 すると、微かではあるがルイズの体が中に浮いた。 思わずガッツポーズを取るルイズであった。 デルフリンガーも試し切りの材料にならずにすんで、安堵の溜息を吐いていた。 ルイズは考える。 自分の故郷のことを。懐かしい家族のことを。 そして……アンリエッタに学院であった者達、自分の使い魔達が思い浮かんだ。 (わたしは絶対に帰らなければならないのよ!) ルイズの想いが強くなる。 ルイズは、そんな想いをそのまま言葉に込めた。 「エクスプロージョン!」 竜に乗ったルイズが虚無の魔法を唱えると同時に、大爆発が巻き起こる。 その破壊力は、アルビオン艦隊を沈めた時ほどではないにしろ、城の上部を吹き飛ばすには十分すぎる破壊力であった。 「今よ!」 その言葉と同時に江田島が竜から飛び降りる。 もちろんパラシュートなどという軟弱なモノは装備していない。 そんなものをしていては、藤堂兵衛に逃げられる可能性が生じてしまうのだ。 それに (捉えた!逃がさんぞ伊佐武光よ!) すでに江田島の目線は藤堂兵衛を捉えていた。 落下してくる江田島に気がついた、髷を結った男が慌てて藤堂を庇う 「貴様!この俺がいる限り好きには」 「どけい!千歩気功拳!」 しかし最後まで台詞を言うことなく、江田島渾身の千歩気功拳に弾き飛ばされてしまった。 その男を、ルイズを背中に載せて空を飛んでいる竜が同情するかのように見ていたが、きっと気のせいであろう。 少なくともルイズはそう思うことにした。 (人間って、意外と頑丈なのね。こんな高さからでも普通に飛び降りることが出来るなんて。) ルイズの思考が最近ずれてきているかどうかは定かではないが、そういうことである。 「とうとう年貢の納め時よな!藤堂兵衛!」 「くっ!しかし貴様一人で何ができる。者ども、出会え!」 その言葉に次々と忍者達が飛び出してくる。全員数々の暗殺をこなしてきた、一騎当千の猛者たちだ。 その手には、たっぷりと毒が塗り込められた武器を持っている。 いかな江田島平八であろうとも、これ程の毒を持った手練れ達からは逃れられまい。 そう確信して江田島を見やる藤堂。 (馬鹿な!何故この状況でこうも落ち着いていられる!) 江田島の顔からは不敵な笑みが消えていなかった。 その様子に、むしろ忍者達の方が微かに押されたかのように後ずさる。 その時、一筋の光が閃いた。 チィーーン 納刀の音が響く中、天より音もなく降りてきた男はこう呟いた。 「この世に斬れぬものなし、一文字流斬岩剣。」 藤堂と江田島達がいる場所を除いて高さがズレる。 次の瞬間、全ての忍者達が城を取り巻く堀へと落下していった。 そう、赤石は城の一部のみを除いて、切り落としたのだ。 「これで残すは貴様のみ!」 江田島が藤堂に詰め寄る。 藤堂はそれを強く睨み返していた。 「それにしてもこいつ等も良くやるわよねー。」 竜に乗ったルイズが、空の上から地上を眺めていた。 どうやら江田島達の方は決着がついたと見たルイズは、自分の使い魔の後輩にあたる者達の活躍を見ていた。 「貴様等!道をあけろーーーーー!!」 中でも特にむさ苦しい男が雄叫びを挙げながら、工事用のハンマーを『手で』振り回していた。 男が雄叫びを挙げながらハンマーを振り回すたびに、人がゴミのように吹き飛ばされていく。 技もへったくれもない正しく力技であった。 塾長曰く、思わぬ掘り出し物であったため、半ば無理矢理スカウトしたというその男は、巨漢同士の塾生の中でも一際大きな体躯をしていた。 (アレが男塾に入る前は、ギーシュに似た体形をしていたなんて、想像もつかないわね。) よほど男塾の水があったのであろう。 その男の姓は平賀と言ったが、またしても本編とは関係がないので割愛させていただく。 なおデルフリンガーが、 「あの兄ちゃん、まさか使い手か?」 などと言った謎の台詞を吐いていたが、同じく本編とは関係がないので割愛させていただくが悪しからず。 ふとルイズの視界に、江田島達がこちらに向かって手を振っている姿が入った。 そこへ竜を急降下させたルイズが尋ねる。 「もう終わったの?」 「うむ。協力に礼を言おう。」 そう言って江田島が深々と頭を下げる。 思わぬその様子に、ルイズは慌てたように声を出した。 「わたしは単に暇潰しに手伝っただけよ!勘違いしないでちょうだい。」 しかし江田島は見逃さなかった。 ルイズの顔は気恥ずかしさからか、赤く染まっていた。 その時、鬼ヒゲの声が響く。 「塾長!連絡が入りました。なんでも探していた人物が見つかったそうです。」 短い時間ではあったが、ルイズの異世界旅行譚は終わりを迎えようとしていた。 あの戦争から二日後のことである。 ここ、新男根寮の地下から何か声が聞こえる。 いつの間にか出来上がっていた階段を降りた所には、王大人にシエスタ、ルイズの使い魔達は勿論のこと、 タバサやキュルケにギーシュ、そして怪しい覆面をした助っ人二号がいた。 いや更にもう一人、助っ人二号の横に、服の上からでもスタイルが良いと分かる女性もいた。 助っ人二号と同じ怪しげな覆面をしているその女性は、助っ人四号と名乗った。 王大人と助っ人二号が今回のために連れてきたという、ルイズと関係の深い女性である。 「貴様等、準備は良いな?」 その声に、皆が思い思いの声で肯定の返事を返す。 「貴様等の想いこそが、今回の逆神毬送りに於いては鍵となる。何か質問はあるか?」 するりとしなやかな手が挙がる。 王大人が目線で促すと、質問者の助っ人四号は声を挙げた。 「もし失敗しましたら、どうなりますでしょうか?」 「貴様等全員が死亡して終わるだけである。想い残すことがあるのならば、大人しく退くがいい。」 微塵も表情を変えずに、残酷なことを告げる王大人に、皆が静まりかえ……らない。 「どうせそんなことだと思ったぜ。」 「フン、問題ないな。」 「成功させれば良いだけのことでしょう。」 いつものことだと騒ぎ立てる周囲の様子を意に解することなく、王大人は真っ直ぐに助っ人四号を見つめる。 助っ人四号はその眼をじっと見つめると、破顔した。覆面の上からでも、その笑顔は美しいのがわかった。 「安心しました。たとえ私達が失敗してもルイズに害はないのですね。」 ルイズがいたおかげで、自分は好きだった人にも会うことができた。 ルイズがいたおかげで、トリステインは滅亡の危機から救われた。 ならば、今回自分が命をかけるくらい、どれほどのことがあろうか。 そう助っ人四号は、アンリエッタには命を懸けるに足る理由がある。 それに (私達は親友よね、ルイズ?) たとえ理由がなくともアンリエッタは命を懸けるに違いない。 アンリエッタが促すような視線を向けると同時に、皆の視線が王大人に集まった。 王大人が重々しげに口を動かす。 「それでは只今より、逆神毬送りの儀を執り行う!」 「えーーー。もう帰ったですって!」 ルイズが思わず声を挙げる。 そう、ルイズの帰還の手がかりを知るという人物は既に帰ったという。 それでは意味がないじゃない、と詰め寄るルイズに、民明丸は後ずさりながら返事をする。 「ま、まあ落ち着け!ちゃんとハルケギニアに渡るための方法は聞いたから」 その言葉に、ようやくルイズの勢いが止まるが、今度は、いいからとっとと吐きなさい、とでも言いたげな視線が民明丸に突き刺さる。 そこへ江田島が本題へと入るように促す。 「それで何をすれば良い?」 「うむ。男塾に伝わる秘儀、神毬送りをお願いしたい。」 その言葉に江田島の顔が険しくなる。 民明丸は、気づいたが、それを無視して話を続ける。 「その際に、彼送還者はこれを持っているように、と阿諷呂は言っておったな。 なんでも、今ならこれが地球とハルケギニアを繋ぐ鍵となりうるらしい。」 そう言って民明丸は一つのロケットをルイズに手渡した。 つい中を開いたルイズの目に、黒い髪の、綺麗な女性の写真が飛び込んできた。 よほど丁寧に扱っているのだろう。 経年劣化はしているが、それ以外に汚れはなく、とても丁寧に保管してあったのがわかる。 他人の心に土足で入り込むような感じを覚えたルイズは、ロケットを閉じてじっと握りこんだ。 もうここには用はない、とばかりに立ち去ろうとするルイズの背中に、民明丸の声がかかる。 「そのロケットは、ついでに王大人に渡してくれ!とのことだ。よろしく頼む。」 振り向いたルイズは、その言葉に大きく頷くことで返事とした。 「わしが男塾塾長江田島平八である!全塾生は速やかに校庭に集まるように」 江田島の声がスピーカーから流れ出る。 普段スピーカーから聞くことのないその声に、新一号生達が怪訝そうな顔をしている。 そう、まだ三号生との対面式を済ませていない彼らは知らないのだ。 江田島しか三号生への命令権を持っていないということを。 まだ一号生しかいない校庭が多少のざわめきに包まれている。 「のう、平賀に東郷よ。三号生ってどんなやつらじゃろうな?」 その中の一人が、新一号生の中でもとりわけ目立っている二人組みに声をかけた。 「フン。知るか。」 「きっと鬼みてえにいかついやつらばかりじゃねえのか?こんなところに二年以上もいるんだぜ。」 バイクに跨った男が無愛想な返事を返す中、雲をつくような巨漢の男が陽気に言葉を返す。 陽気に帰した方は、幼い頃から叩き込まれていたという馬蘭弩磐流範魔亜術の才能にようやく開花した男である。 それは、この男塾に入ってから身長が40cm以上伸びるという脅威の成長を遂げたからでもあるが、詳細については本編とは関係がないので割愛する。 しかし、そんな陽気な会話も長くは続かなかった。 彼らの世話係を行っていた江戸川が大声を張り上げる。 「全員、気をつけーーー!」 その声がした瞬間、場が静まり返った。 平賀と東郷だけが目を光らせて前方を見つめている。 閻魔と恐れられる男塾三号生、そして男塾死天王の入場である。 「わしが男塾塾長江田島平八である!全員そろったようだな。」 場が一触即発の空気を含みはじめた頃、江田島平八が壇上から声をかける。 「塾長!我々までお呼びとは、一体いかなる事態でしょうか。」 皆の疑問を代表するかのように、影慶が質問をする。その目はいたく真剣であった。 「貴様等、新二号生達のために死ねるか?」 三号生達に向かって放ったはずのその言葉であるが、三号生達に動揺はない。 全員取り乱すことなく江田島の方を向いている。一方、その言葉に一号生達の方からざわめきが起こる。 「静まれい!まだ面識がない貴様等にまで命をかけよとは言わぬ。出来るか、影慶よ?」 「これは塾長とは思えぬお言葉。親が子の為に命をかけるのが真理であるならば、先輩が後輩の為に命をかけることもまた真理でありましょう。」 不思議と透き通るその声に、ざわめいていた一号生達ですらも静まりかえる。 三号生達が無言で前へと進み出た。全員影慶と志を同じくする猛者達である。 その様子に満足した江田島は、神毬送りの説明をはじめた。 理屈は簡単である。 ハルケギニアと男塾、双方と強い繋がりのあるルイズを一度ハルケギニアに送り返す。 その際に、この地球と強い繋がりを持つ物体を持たせる。 それを用いて頃合を見計らって、同じく王大人が神毬送りで全員を地球に送り返すというものだ。 ただし、問題点はいくつもある。たとえば必要とする気の量だ。 刀一本を地球上のどこかに送るのですら、莫大な気を必要とする。 それを今回は異世界へと人間を送り届けるのだ。 人は不可能と言うに違いない。 しかし、三号生達の顔に恐れはない。 ルイズを中心として、二重の円が出来ていた。 内側に三号生達、外側に一号生達である。 今回直接念を送りつけるのを三号生達が担当し、一号生達はただのブースター役に過ぎない。 「いくぞ!貴様等準備はいいな。」 羅刹が声を張り上げる。 そうして男塾の秘儀、神毬送りが始まった。 「「「「「「ハアアアアア!」」」」」」 三号生達が次々と念を送り始めると場から光が溢れ出した。 その光を浴びながら、ルイズは一心にハルケギニアのことに思いを馳せていた。 一方ハルケギニアに於いても、皆一心不乱に念を込めていた。 「くっ!」 ギーシュが呻いて体制を崩しそうになったその瞬間、 「しっかりしたまえ!」 助っ人二号が、ウェールズがギーシュを支える。 また、タバサが倒れそうになって、キュルケに支えられていた。 確かに彼らの体力は、男塾の猛者達と比べる少ない。 だが、体力では劣っていても決して心は折れていない、否、折れるわけがない。 歯を喰いしばって、支えあいながら、それでも彼らの目の光は衰えるどころかむしろ輝きを増していた。 (ルイズ様!早く帰ってきて下さい!) シエスタの祈りが響いたその時、一際強い光が発生した。 (くそ!俺達はこんなものかよ!) 平賀は悔しさから唇をかみ締めていた。 見渡すと、一号生達が次々と力尽きて倒れていく一方で、命をかけている筈の三号生達に脱落者はいない。 限界を遥かに超えて出血を重ねている者もいるというのに、なおも気合の声を挙げ続けている。 そこ平賀一号生は埋めようのない差を感じた。 確かに、自分達は現在の二号生とはあったことがない。 だが、 (そんなこと関係あるかよ!) そう関係なく、今の自分達ではたとえ二号生を知っていたとしてもあそこまで出来そうにないのだ。 だからこそ、平賀一号生は声を張り上げる。 「てめえら!俺と違って好き好んでこの学校に入ったんだろうが!ならば気合の一つでも入れやがれ!」 自分も限界が近い中、平賀一号生は声を張り上げることで己を鼓舞する。 見ると隣では、東郷が更に気合を入れているのが分かった。 (負けてられるか!) さらに強くそう念じると、それに共感するように周りの一号生達の出力が挙がるのが分かった。 「入学時は一番華奢だった平賀にあそこまで吼えられて、黙っていては男がすたるぜ!」 珍しく、東郷が雄叫びを挙げる。 そうして一号生達の出力は臨界へと近づいていった。 (いつか必ず、先輩達を超えてみせる!) 平賀一号生は強く念じた。 「今年も一号生達は豊作のようだな。」 センクウが話しかける。如何に男塾死天王とはいえ、既に余裕などない。 「ああ。俺達もうかうかしてられねえな。」 卍丸が軽口で返す。 たとえ彼らに余裕がないとしても、搾り出さねばなるまい。 何故ならば、彼らは三号生の、それも死天王であるのだ。 「これが最後だ!全員気合を入れろ!」 赤石の声が大きく響き渡った。 次の瞬間、湧き起こった光がルイズの元へと集まる。 「今だ!嬢ちゃん、強く念じろ!虚無の魔法の可能性は無限大だ。」 デルフリンガーの声が響く中、ルイズは更に強く念じた。 (みんな!私絶対に帰るから!) その時、ルイズを中心に集まった光が爆散した。 「「「「「ぬおー!」」」」」「「「きゃあ!」」」 新男根寮の地下に衝撃と光の奔流がほとばしる。 全員思わず体制を崩してしまう。 だが、光が治まった次の瞬間、 「みんな、ただいま!」 顔を涙で濡らしたルイズがそこに立っていた。 「「「「「ルイズ(様)!」」」」」 ルイズがハルケギニアに帰還した瞬間であった。 男達の使い魔間章 ゼロのルイズが塾長に拉致されました 完
https://w.atwiki.jp/machamacha/pages/19.html
ハッキングされた記念 2009年5月23日24時頃、12時間ラジオ中にまちゃの掲示板がハッキングされました♪ 記念にその画像を残しておきます。
https://w.atwiki.jp/oribatotcg/pages/258.html
Dr.ER/セクハラ医師 「最近、妙な患者が多いな…、先日運ばれたきた彼といい、やはりこの街で何かあるな。 俺のこの能力と関係あるのかもしれない。少し、探りをいれて見るか…」 平和 男 酒・教 200/200 【瞬/任】 自分のマークを一つだけ好きなマークに変更できる。 解説
https://w.atwiki.jp/wiki3_high/pages/24.html
新しい魔法が開発されました、いったいどんな魔法? 選択肢 投票 ランダムのマスに攻撃 無差別魔法 (4) 闇と光が混ざった 半魔法 (2) 武器を魔法で作成 具現化魔法 (3) 凶暴化 獣化魔法 (1) 骨伝達で戦闘 骨魔法 (2) サイクロン・ハリケーン・大雨 自然界魔法 (4) 罰を与える 天界魔法 (1) 複数の技が重なる 合体魔法 (3) 守りきれ 結界魔法 (4) やっぱりあってほしい 召喚魔法 (22) 隕石とかが落ってくる 宇宙魔法 (3) 旅の運営を助ける 金魔法 (2) 隕石と召還はあった気がします -- 匿名 (2006-06-11 13 04 15) 錬金魔法ってのは、あったっけ?? -- クムクム (2006-08-20 22 16 45) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/8665.html
200 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/12/05(木) 18 29 19.95 ID K813PEJiO [1/6] ちょっと出遅れたが 153 お前は俺か。ってことかあったので報告。 俺もコンベで初めてダブクロ卓に入った時に、 コンベは初めてでTRPG経験はダブクロだけ数回&リプレイ読んでる、 っていう初心者さんと一緒に途中までほぼ同じ仕打ちを受けたことがある。 PL6人っていうひどい卓状態だったからかも知れんが、 GMと他PL3人が事件解決<イチョイチョ痴話喧嘩。 GMの俺ワールドで、調査のためにワーディングもエフェクト使用も禁止。 でも恋愛のために使うのはOK。 俺と初心者さんは恋愛ロールが下手だったので、 ミドルフェイズの2以降はクライマックスまで出番無しが確定した。 俺の場合は、もう1人のPL(オープニングでセクハラ嵐の被害者)が凄くて、 俺ワールド裁定に対し「ルールとは運用が違うが今日はその設定でやるということか」 って数回確認してから、俺と初心者さんの出番無しが確定した後、 「セクハラされるために来たわけじゃないので帰ります」 「そちらの2人も、出番無いし、良かったら場所変えて遊びませんか?」 って誘ってくれた。 俺と初心者さんは卓を抜けて、3人でカラオケ屋でダブクロした。 今は鳥取仲間。 205 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/12/05(木) 18 43 36.95 ID pCuTv2H4P [1/2] いろいろ乙だな、大漁過ぎて辛い 200の人は出来た人だな、大事にするといいと思う 207 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/12/05(木) 18 52 18.77 ID AqcWQec80 [2/3] ダブクロは…うん…そういう連中、湧きやすいよね。 好きなシステムではあるんだけど、卓囲む相手は選びたいシステムだわ、個人的には。 もろに「RP」というか「なりきり要素」が表に出てくるから、 ひでえのに当たると、気持ち悪いのが臆面も無く気持ち悪い事を自己正当化して延々とやるんだ。 シモ系、セクハラ系が横行してたりするとこはほんとに地獄。 208 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/12/05(木) 19 16 19.40 ID qrdMjJ1HI あとはなりきりと言うか原作再現厨な 形月系もあるけど平成ライダーとかもやりたがりが多い気が。 個人的にウヘアと思ったのが逆に中2要素ない原作再現で 「トリックであると証明する!」 とか言って延々と「超能力は実在しない!」とか 執拗に他PCを詐欺師扱いするPC 210 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/12/05(木) 19 23 40.60 ID kHq8cuJl0 [3/4] 今更だけど、事件解決のためにワーディングを使うのは禁止だが、 自作自演のNPCといちゃこらするためにはOKとか 「自分と自分の知り合いさえよければあとはどうだっていい」っていう まさしくジャームそのものの考え方だよね。 214 名前:200[sage] 投稿日:2013/12/05(木) 19 56 28.35 ID K813PEJiO [2/6] 210 好きな人と2人きりになるために使うのが推奨だった。 イチョイチョするのはPC・NPC間だったよ。 三角関係とかもあったけど、基本的にPC間は恋愛無し。 俺PC&初心者さんPCの彼氏枠NPCは、俺らの恋愛ロール下手なせいで ホモになってジャームになって、その処罰で俺らPCは投獄されたんだ。 ↑なので、クライマックスまで出番無し。 でも、振り返ってみると、もう1人のPLに対するセクハラの方が酷かったので、 そっちは別に報告する。 216 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/12/05(木) 20 24 50.30 ID 54z0ay640 [2/2] 214 なんだその理解不能な展開 そのGMの脳内どうなってんだ 217 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/12/05(木) 20 25 22.36 ID Id45oRni0 [1/2] 214 ってちょwwwその初心者さん女性PLかよ さらに2翻追加で跳満が倍満になったじゃねーかw 226 名前: 200= 214[sage] 投稿日:2013/12/05(木) 21 16 44.06 ID K813PEJiO [3/6] 200の卓での、もう1人のPLへのセクハラプレイを報告する。 もう1人のPLのことをAさんと書く。 Aさんのオープニングは、AさんPCがUGN上層部とホテル情事で開始。 Aさんが「レネゲイドビーイングで動物PCだが大丈夫か」聞くと GMは「あなたはFHに拉致され美少女に改造された」とした。 セクース描写するGMに嬉しそうな他のPL、沈黙のAさん。 AさんPC以外の介入禁止な上に、GMはAさんも発言するよう指示した。 Aさん「喘げばいいか。あっはん。他に無ければシーン終わらせたい。」 ミドルフェイズ。 痴漢に下着を盗られて泣いてるAさんPCを、他PCが慰め、 それを見た他PCの彼女枠NPCが誤解→痴話喧嘩→仲直りシーンが用意された。 GMは、痴漢の描写から始めようとした。 Aさんは、痴漢される必要性と痴漢NPCを描写する重要性を確認して、 他PCの出番を増やすためと言って、泣くところから始めた。 次シーンで、他PCの恋愛ロールのついでに俺らPCが説教&投獄、 その次シーンの説明をGMが話した後、Aさんと俺らは卓を抜けた。 231 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/12/05(木) 21 22 26.26 ID kHq8cuJl0 [4/4] もう、ダブルクロスじゃない以前に、TRPGですらない… 232 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/12/05(木) 21 30 26.53 ID Xzg6WBcL0 200、 226 乙 仲間内だけでやってろよって感じだな。 TRPGですらない、もっとおぞましいものだ。 233 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/12/05(木) 21 31 10.15 ID pCuTv2H4P [2/2] Aさんがなぜか男前に見えて吹く 234 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/12/05(木) 21 33 07.99 ID AqcWQec80 [3/3] TRPGってなんだっけ・・・? 235 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/12/05(木) 21 51 04.80 ID 0jUdOWV60 [3/3] もう痴漢モノのAVでも紹介してやれよ気持ち悪い 236 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/12/05(木) 22 04 51.75 ID De6ueJrX0 妙に慣れてるAさんに同情を禁じえない 237 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/12/05(木) 22 25 54.01 ID YhJOjcRB0 「プレイ」って言葉の意味が本来このスレで使われているものと違うことになってんな 238 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/12/05(木) 22 33 07.69 ID K+jjJBOuO [4/5] 234 俺ら→Table-talk Role Playing Game そいつら→Tikan Role Playing Game 239 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/12/05(木) 22 47 35.21 ID O711ZVm00 [2/3] もう絶対隷奴でも勝手にやらせとけばいいんじゃないかな 240 名前:200[sage] 投稿日:2013/12/05(木) 23 12 52.65 ID K813PEJiO [6/6] なんか痴漢プレイがメインみたいに読めてしまったなら書き方が悪かった。 メインはあくまでも他のPLらの恋愛ロールだったよ。 恋愛ロールのついでに、他PCの痴話喧嘩のための、痴漢プレイ。 俺と初心者さんへの対応は「場の雰囲気を壊し、皆の期待を裏切るとこうなる」って感じ。 書き方がまずくて後出しになってすみませんでした。 244 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/12/05(木) 23 27 46.68 ID BDHIn4Sq0 [3/3] ダブクロみたいな世界観なんて、それこそ恋愛するのも居れば硬派なのも居てと 色々混ざってた方がパーティ面白いのに 何でそんなやっすいギャルゲみたいなことしなきゃならんの スレ368
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/2985.html
455 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/04/19(土) 17 54 40 ID ??? この流れで思い出したので報告。 サークルにいた紅一点の女性PLが 仕事の都合で3ヶ月ほど出張してキャンペーンに 一時的に参加が出来なくなった。 GMがその女性PLの女性PC(どちらも年齢は21で人間)を NPC扱いで動かしていいか本人に確認、許可を貰った。 最初のうちは普通にNPCとして動かしていたんだが、 紅一点が抜けた男ばかりのサークルが悪ノリを始め、 水浴びを覗いたり、崖から落ちそうになった彼女を支える名目で おっぱいタッチしたりと「まいっちんぐマチコ先生」とか「瞳ダイアリー」系の セクハラプレイに。 いや、俺は一応、止める側だったんだけどね… 女性PLが帰ってきた時は何事もなかったようにPCを返却したが 良心がチクリと痛んださ。 スレ170