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「行ってきます」 俺はスニーカーを履くと、カバンを手に取って扉を開けた。そろそろ初夏といった季節だ が、風がまだ心地よい。玄関を出ると駆け出す。昨日少し夜更かしをして、寝坊してしま った。 曲がり角の電柱の陰に、制服姿が見える。俺と同じ学校の制服。 「ごめんごめん、待った?」 「もう、遅いよ」 曲がり角から現れたのは、女の子。長い黒髪をポニーテールにして、大きくパッチリし た目はちょっと生意気そうに吊り上っている。ほっぺたに張った絆創膏がちょっとやんち ゃそうな雰囲気を出しているが、ありていにいえばかなりの美人だ。 「寝坊したんでしょ?」 「ハハ、ちょっとね」 俺はばつが悪くなって後頭部を掻く。ついつい深夜のお笑い番組に夢中になって、夜更 かししてしまった。 「もう、仕方ないわね。ちょっとだけショートカットするよ」 「え?いいよ、ちょっと走れば間に合……うわっ!」 彼女は俺を軽々とお姫様抱っこすると走り出す。そのスピードは俺の比じゃない。 「じゃあ行くよ」 「うわわわわわわ!」 彼女が言うと、大きくジャンプ。近くのビルの屋上に飛び乗った。朝からこの衝撃は正 直キツイ。 「別にそんなことしなくても間に合うから……」 「一直線で行くのが一番早いよね!じゃあ行くよ!」 彼女は俺のいう事もきかずに助走すると隣のビルからビルへ飛び移っていく。男の俺を 軽々と抱き上げる力。ビルの上まで飛び上がる跳躍力。 そう、僕の彼女、朝霧花梨はスーパーガールなのだ。 今は古典の授業中。理系の俺としては退屈な時間。この時間、彼女のクラスは体育の授 業のはずだ。さっとグラウンドを見ると、彼女の姿が見える。茶色のダサい学校指定ジャ ージを着ていても、彼女は本当に見惚れてしまうくらいスタイルがいい。そして上着はT シャツ1枚であり、その胸の大きさがさらに際立つ。 ああ、準備運動か。ジャンプなんてしてるから、揺れてるじゃないか。なんだろ、ゆっさ ゆっさを通り越して、だっぱんだっぱんって感じだな。 半分以上は俺のせいだが朝一から直進行軍をさせられて、ジェットコースター状態であ ったが、それでも彼女の柔らかいふくらみの感触を味わえたのだから、差し引きで言うと プラスだろう。 「こらっ、よそ見をしているんじゃない」 頭に軽い衝撃。いつの間にか隣に教師が立っている。軽く小突かれたらしい。 「まったく……。気持ちは分かるが今は彼女より授業に集中しろ」 教室からクスクス笑いが漏れる。あんなに魅力的な彼女の体育着姿を目にしたら、授業 に集中できないのも無理はないよな。俺は慌てて、教科書に目を落とした。 昼休み、俺と花梨はカレカノのお約束で、屋上で二人で昼飯を食べていた。まあ、手作 り弁当とかそういったものは無くて、購買で勝った菓子パンなんだけれども、これ以上を 望むのは贅沢ってものだ。なぜなら俺の隣には、最高に可愛い彼女がいるからだ。 彼女は大口を開けて購買で買ったアンパンを幸せそうに頬張っている。年頃の女の子が 大口を開けているのは、みっともいいものでもないが、彼女の幸せそうな顔を見ていると それもどうでもよくなる。実際、なんでこんな美人が俺の彼女になってくれたんだろうと 、時折不思議に思う。花梨は見た目もスタイルもいいし結構モテる。だけれどもそれは、 女の子にモテるタイプだ。いきなり直進行軍を始めるような直情径行。飾らない、いやガ サツと言ってもいい性格。生傷も堪えない。今日も絆創膏を鼻の頭に貼っている。男衆は その性格から花梨を、友人としては見ても彼女としての対象には見なかった。俺以外は。 「ねぇ、私ってスーパーガールなのよね」 ……来た。このセリフを言った時は大体ロクな事にならない。 「そうだね」 俺は絞り出すように答える。 「スーパーガールってさ、空飛べるんだよね」 「そうだね」 「でもさ、私飛べないじゃない」 「そうだね」 そう、彼女は飛べない。テレビや漫画のスーパーガールは大抵飛行能力を持っているが 、彼女にはその能力は無かった。どうしようもない能力なら、いくつかあるのは認識して いるが。 「飛べたら今日も、すぃーっと学校まで行けたでしょ?」 「……いや、俺が遅く起きたのが悪かったんだよ」 「あの後、トイレで吐いてたじゃない」 「……そうだね」 この流れ、止められそうにない。 「決めた!私、飛ぶ練習する!今日の放課後から練習するから付き合ってね!」 花梨は目に力強い光を灯し、立ち上がるのだった。 「なぁ。別に練習しなくてもいいんじゃないかな。花梨は力だってすごく強いし、石だっ て割れるし。ほら、土木作業に凄く役に立つよ」 「なによそれ。私が近距離パワータイプだって言いたいの!」 俺のフォローは何故か彼女には不満だったらしい。花梨は不機嫌そうな顔で答える。 「そんなことないよ。笑って笑って」 「こう?」花梨はニマーッと笑顔を作ってみる。 「そうそう」俺は近くに、まだつぼみのタンポポを見つけると、茎を折り、それを花梨の 口に咥えさせる。するとタンポポは見る間に花を咲かせた。 「ほら!綺麗な花が咲いたよ!女の子らしい可愛い能力じゃないか!」 「岩○じゃない!結局パワータイプって言いたいんでしょ!」 俺のフォローはまたも、彼女には不満だったらしい。今の能力は俺の知ってる彼女のス ーパーパワーの一つで、笑顔で植物を口に咥えると花が咲くという能力だ。何の役に立つ のかさっぱり不明だが、スーパーパワーであることに間違いはない。 彼女は時々、俺をスーパーパワーの練習に付き合わせる。大抵は、テレビや漫画に影響 された思い付きだ。結果は脱力系が多いが、近距離パワータイプの癖に精密動作性に欠け る彼女の練習に付き合わされると生傷が絶えない。まあ、その甲斐あって精密動作性はE からDくらいにはなって来たので、まったく無駄ともいえないのだろうが。 しかし今回のような、空を飛びたいなどという、クリティカルな思いつきに付き合わさ れるのは避けたい。 「どうしたら飛べるようになるのかな?」 俺がそんな事わかるわけないだろ。 「念じたらいいんじゃないかな?飛べ!って」 適当な事を言ってみる。 「うーん、そうだね。やってみる!」 素直にも花梨は目を閉じて、両手を前に組んでなにやら唸っているが、一向に飛ぶ気配 はない。俺としてはこのまま、何事も無く終わってくれることを願うばかりだ。 「どう?飛びそうな感じはある?」 一応聞いてみる。 「うーん、なんにも。ねぇ、どうしたら良いと思う?」 何度も言うが、俺が分かる訳が無い。花梨は何故か俺に聞いてくる。 「呪文でも唱えてみたら?」 彼女はあくまでスーパーガールであって魔法使いではない。この差がどこにあるのか、 俺には分からないが。とはいえ、彼女は素直に俺の言う事に従う。 「アブラカタブラ~、ベルエスホリマク~」 何も起こる訳が無い。 「チンカラホイ!」 ひときわ響く彼女の声と共に、何故かスカートがまくり上がる。 「え?キャアアア!」 彼女は思わず俺を突き飛ばす。ちょっと小突いた程度なのだろうが、近距離パワーだけ はスーパーガールの花梨。俺は地面を転がりながら木にぶつかった。やはりパンツは白に 限るな。俺はそのまま気を失った。 朝、痛む頭を起こす。頭に手を当てるとコブになっている。 昨日、気絶した俺を花梨は背負って家まで運んでくれたそうだ。 多分直進行軍で。花梨の練習に付き合うとだいたいこういう結果になる。 今回は、自分のスカートをめくる能力にでも目覚めたのだろう。 まあ、俺的にはプラスなのかもしれない。 俺は家を出ると、いつもの角を曲がる。 そこにはいつも通り、花梨が待っていた。 「おはよう、昨日はごめんね。大丈夫?」 「大丈夫大丈夫。慣れてるから」 花梨と付き合うにはこれくらいでへこたれてはいけない。 「それにしても、全部知っているのに、パンツ見られたぐらいで悲鳴を上げるなんて花梨も可愛いところあるよな」 「もうバカ」花梨は俺を軽く小突く。 俺と花梨は彼氏彼女であり、既にそういう関係なのだが、 今日の花梨は特に機嫌が良いのか、俺のモーニング下ネタにも動じない。 花梨はいつも明るいのだが、今日はさらにニコニコしてる。 口に花を咥えさせたら、大輪の花が咲くだろう。彼氏が頭を強打したというのに。 「どうしたの、何かいい事でもあった?」 歩きながら俺は言う。 「へっへー、分かる?」 「分からない」俺は正直に答える。 「成功しました!」「何を?」「空を飛べるようになりました!」「マジで!?」 俺は本当に驚いた。これじゃあまるで、 「スーパーガールみたいじゃないか!」 「スーパーガールなの!」 花梨はむくれる。 「まあいいわ。ここだとなんだから、放課後、見せてあげるね!」 花梨は大きな胸を誇示するようにそっくり返った。 「拍手拍手~」 放課後、いつもの裏山で、花梨は何故か踏み台の上に立って俺に拍手を強要する。 「じゃあ飛んでみせるから、足元の踏み台を取って」 なんだかよく分からないが、花梨の足元の踏み台を動かしてみる。重さが無い。 そのまま横に滑らすように踏み台を外すが、花梨の位置はそのまま、つまり空中に静止しているのだ。 「おおお!本当に飛んでる!すげぇ!」 何か思っていたのと違う気がするが、これはこれで凄い。 「あれから家に帰って練習を続けてみて、気が付いたの。 実は私、もう飛んでるんじゃないかって。それで座ってた椅子をよけてみたら浮いてたのよ!」 もう飛んでるんじゃないかとか、その発想も凄いが、やっぱり俺の彼女はスーパーガールなんだと認識する。 俺も頭にこぶを作った甲斐があったというものだ。 「すげぇ、本当にすげぇよ!な、そのままスイーッと飛んで見せてくれよ!」 俺のリクエストに花梨は渋い顔をする。 「えっとね、実は動けないの」 ……やっぱりそういうオチか。 あれからいろいろ試してみて、花梨の能力は飛ぶというより、落ちない能力だと判明した。 理屈はよく分からないが、自由自在に飛ぶという事は出来ないらしい。 最初からスーパーガールのスーパーパワーに理屈なんて期待はしていない。 「綺麗だね」 「ああ」 俺は花梨に背負われながら、沈む夕日を見ている。 花梨はこの街のどんなビルよりも高いところに静止している。 俺を背負って、思い切りジャンプして頂点で静止したのだ。ひと飛び300mといったところかな。 上空からみる俺たちの街は、毎日見ている景色と違う姿を現して、とても綺麗だ。 終わりよければすべて良し。色々あったが、今回は、花梨の能力にしては上出来だと言えるだろう。
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パイロットデータ - スーパーロボット系(2) サンライズ、葦プロ作品。 無敵超人ザンボット3、無敵鋼人ダイターン3、戦国魔神ゴーショーグン、超獣機神ダンクーガ 神 勝平 2回行動可能レベル : 42 近攻撃 遠攻撃 回避 命中 直感 技量 SP Lv 0 0 0 0 0 0 0 70 Lv60 0 0 0 0 0 0 190 ド根性 熱血 必中 気合 覚醒 愛 0 0 0 0 0 0 空 陸 海 宇 A A C A 特殊技能 L1 L2 L3 L4 L5 L6 L7 L8 底力 1 - - - - - - - ザンボット3のメインパイロット。 必中、熱血、気合、覚醒と、重要なコマンドが一人に集中しており、バランスが悪い。 2回行動がスーパーロボットの中では早め。 神江 宇宙太 2回行動可能レベル : 46 近攻撃 遠攻撃 回避 命中 直感 技量 SP Lv 0 0 0 0 0 0 0 60 Lv60 0 0 0 0 0 0 170 集中 ひらめき 加速 てかげん かく乱 友情 0 0 0 0 0 0 空 陸 海 宇 C A B A ザンボット3の2号パイロット。 主な役割は集中、ひらめき、加速と、消費量が少ないものばかり。 精神ポイントが余りがちになるので、かく乱を積極的に使っていける。 神北 恵子 2回行動可能レベル : 43 近攻撃 遠攻撃 回避 命中 直感 技量 SP Lv 0 0 0 0 0 0 0 50 Lv60 0 0 0 0 0 0 170 探索 偵察 足かせ 再動 愛 復活 0 0 0 0 0 0 空 陸 海 宇 A C A A ザンボット3の3号パイロット。 全ての精神コマンドがサポート系。苦労人であることを感じさせる。 とはいえ、覚えるコマンドは微妙なものが多い。真価を発揮するのは再動習得後。 勝平の覚醒と恵子の再動を併用することで、MAP兵器を最大限に活かすことができる。 最後に復活を覚えるが習得レベルが高い。意識して敵を倒さないと最後まで覚えず終いに。 破嵐 万丈 2回行動可能レベル : 42 近攻撃 遠攻撃 回避 命中 直感 技量 SP Lv 0 0 0 0 0 0 0 110 Lv60 0 0 0 0 0 0 255 必中 ド根性 気合 ひらめき 熱血 魂 0 0 0 0 0 0 空 陸 海 宇 A A A A 特殊技能 L1 L2 L3 L4 L5 L6 L7 L8 底力 1 - - - - - - - ダイターン3のパイロット。 攻撃力が高いうえに最終的には魂まで覚える。 デフォルトのSP量が最高値の上、レベルアップ時の上昇量が通常の1.5倍。レベル49でカンスト。 2回行動もスーパーロボット勢では早く、地形適応もオールA。まさに完全無欠のヒーロー。洸といい勝平といい、富野キャラという理由で2回行動が早く設定されている節がある。 人並みに食あたりするらしい。 北条 真吾 2回行動可能レベル : 46 近攻撃 遠攻撃 回避 命中 直感 技量 SP Lv 0 0 0 0 0 0 0 60 Lv60 0 0 0 0 0 0 160 必中 ド根性 気合 集中 熱血 友情 0 0 0 0 0 0 空 陸 海 宇 A A C B ゴーショーグンのメインパイロット。 必中、集中、熱血、気合が一箇所に集中。キリーが魂を覚えるまで、精神の使い方が難しい。 近攻撃の方が得意なのに、必殺技は遠攻撃。 レミー島田 加速 ひらめき 幸運 信頼 脱力 愛 0 0 0 0 0 0 ゴーショーグンの2号パイロット。 加速、ひらめき、幸運が主な役割。 キリー=ギャグレー 探索 根性 てかげん 友情 覚醒 魂 0 0 0 0 0 0 ゴーショーグンの3号パイロット。 覚醒と魂という強力なコマンドを覚えるが、ゲーム後半に入ってから。 それ以外のコマンドのどうでもいい度が高い。とりあえず友情係。 藤原 忍 2回行動可能レベル : 45 近攻撃 遠攻撃 回避 命中 直感 技量 SP Lv 0 0 0 0 0 0 0 40 Lv60 0 0 0 0 0 0 160 激怒 熱血 ド根性 気合 必中 加速 0 0 0 0 0 0 空 陸 海 宇 A B B B 今なお伝説的に語られる「途中で捨てられるダンクーガ」のメインパイロット。 地形の相性がダンクーガと悪く、総合でAになる地形がひとつも無い。 激怒を覚える貴重なパイロット。ダンクーガを捨ててしまうと、激怒が使えるのはボスだけ。 加速、必中役。熱血や気合の使いすぎに注意。 結城 沙羅 2回行動可能レベル : 43 近攻撃 遠攻撃 回避 命中 直感 技量 SP Lv 0 0 0 0 0 0 0 40 Lv60 0 0 0 0 0 0 160 ド根性 気合 熱血 ひらめき 幸運 鉄壁 0 0 0 0 0 0 空 陸 海 宇 B A B B ダンクーガの2号パイロット。 ひらめき、幸運が主な役割。熱血、気合を使いたい場合は、まずは他のキャラから。 式部 雅人 2回行動可能レベル : 46 近攻撃 遠攻撃 回避 命中 直感 技量 SP Lv 0 0 0 0 0 0 0 40 Lv60 0 0 0 0 0 0 160 根性 気合 熱血 集中 激励 愛 0 0 0 0 0 0 空 陸 海 宇 B A B B ダンクーガの3号パイロット。 精神コマンドはサポート色が強め。SPが少ないのが残念。 ダンクーガにサポート役を機体していないなら、まずは雅人から熱血、気合を使うと良い。 司馬 亮 2回行動可能レベル : 44 近攻撃 遠攻撃 回避 命中 直感 技量 SP Lv 0 0 0 0 0 0 0 45 Lv60 0 0 0 0 0 0 165 根性 気合 熱血 信頼 てかげん 覚醒 0 0 0 0 0 0 空 陸 海 宇 B A B B ダンクーガの4号パイロット。 覚醒係。覚醒を覚えるまでは熱血、気合に専念できる。 4人の中で一人だけ、精神ポイント量が微妙に多い。
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「ねぇ、私ってスーパーガールなんだよね?」 「そうだね。あ、今日は俺、ミス○ー味っ子の再放送を見ないといけないんだった。先に帰」 「待てぇええい!」 花梨に肩を掴まれる。痛い痛い。スーパーガールの腕力でロックされたら逃げようがない。 そう、俺の彼女、朝霧花梨はスーパーガールだ。ポニーテールに抜群のスタイル、凛々しい顔立ちの美人さん。 その上、素直で努力家だ。そんな努力家の彼女は、スーパーガールとしての能力の研鑽に余念がない。 今度はいったい何を思いついたというのか。 「な、何かナ?」 俺は冷や汗をかきながら花梨に尋ねる。 「あのさ、スーパーガールって目から光線出せるじゃない?」 飛び道具だと!? 「でもさ、私って出来ないじゃない?」 当たり前だ。コイツに飛び道具なんて、そんな危険なことが出来るはずがない。 近距離型だったからこそ、今まで被害範囲が俺の周辺だけで済んできた。 攻撃範囲が拡大するようなマネを、させるわけにはいかない。 「だからさ、練習に付き合ってくれないかな?」 コイツの事だ。断っても自分で練習して、いつの間にか破壊光線を出せるようになってるかもしれない。 でもそれは、目を開けているときは常に破壊光線が出続けるような、とんでもない事になる可能性がある。 学生の俺にルビー製のバイザーを買う金なんてある訳が無い。周囲への被害も心配だ。 「い、良いよ……」 「やった!じゃあいつもの裏山ね!」 総合的に判断した結果、俺は練習に付き合う事になった。 「じゃあさっそくやってみるね!うーん……」 花梨は何かきばっているような唸り声を上げつつ、目前の倒木を凝視した。 何も起きないな。当たり前だ。起きてたまるか。いや、起きてからでは遅い。俺は先手を打つ。 「ビームにこだわる必要はないんじゃないかな?」 「何を言ってるの!?ビームはロマンよ!?」 突然、小学生みたいなことを言い出す。 「いやさ、結果が同じなら目からビームにこだわらなくてもいいんじゃないかな」 「と言うと?」 「両手をこう腰に構えて、ハーッってビームを出すのもアリなんじゃないかな?」 俺が提案したのは、ありがちと言えばありがちなポーズだ。 花梨が目からビームなんて、暴走しそうで怖い。いや、間違いなく暴走する。 安全弁として予備動作をつけたいのが俺の考えだ。 「なんか可愛くないなぁ。だったら、ばきゅーん(はぁと)みたいなのが良いな」 花梨は指で銃の形を作って打つマネをする。ああ、貴女はこういうのが趣味なのですね。 凛々しい見た目とは裏腹に、花梨は乙女趣味だ。花梨提案のポーズが乙女なのかはさておき。 「ま、まあ、どっちでも良いんじゃないかな」 予備動作があれば何でも良い。暴走しがちなコイツに安全弁をつけるのが、俺の役目だ。 「よし!じゃあ練習するから見ててね!」 「あ、ああ」 本人は納得してくれたようだ。そして俺を早く家に帰してほしい。 変なポーズをとりつつ練習する花梨を遠目に、俺はそう思った。 「出来ました!」 数日後、花梨に裏山に呼び出された俺は、聞きたくない言葉を聞いた。 「そうなの……」 ここ数日花梨は、一人で練習していたらしい。俺は諦めてくれること願っていたが、先にスーパーパワーのほうが勝ってしまったようだ。 「それで、目からビームとかは……?」 恐る恐る俺は聞いてみる。 「そんなんじゃないわよ。手からよ」 僅かだが俺は安堵する。安全弁をつける事には成功したようだ。 確かに、今の花梨の目から、常にビームが出ているなんてことは無い。 「じゃあやってみるね!見てて!」 花梨は倒木から2mほど離れて立つ。射程は短いらしい。 「むーん!」 花梨は腕まくりをすると、片腕を腰の横に構えて気合を入れる。 可愛いポーズは失敗したっぽいな。 「ハーッ!」 気合一閃、花梨は腰に構えた手を突き出すと、風が巻き起こり、目の前の倒木にえぐれたような跡があった。 「どう!凄いでしょ!」 花梨は、自慢げに、大きな胸を突き出してそっくり返る。 「最初はね、全然ビームっぽい感じが無かったの。 それで、腕を勢いよく突き出す時に、こうひねりを加えると風が起こってね!行けるって思ったの!」 嬉しそうに花梨は説明する。 「なんとかハリケーン(はぁと)みたいで可愛いよね!」 花梨はスーパーガールの癖に魔法少女に憧れている。 この技もどうやら魔法少女をイメージしているらしいが、どちらかというと貴女のそれは、男塾三号生筆頭の技です。 「そ、そうだね。とっても凄いよ」 何度も言うが俺は本人が納得しているならそれでいい。俺が思うに、純粋に拳圧で吹っ飛ばしているっぽいな。 触れずに木をえぐるような拳圧を出せるのは凄いが、ビームに行けないあたり、近距離型の限界のようだ。 今日はこれで終わって早く家に帰ろう。 「それでね、考えてみたの」 続きがあるんかい。 「その技って二人で重ねて出すとパワーアップするんだけど、私ひとりじゃ出来ないの」 出来なくていい。 「でもこう、両手でやると一人で出来ると思うんだよ!」 両手を腰に構えるポーズをとる花梨。 今度は神○嵐か。可愛いは消えたな。本当はコイツ、知っててやってるんじゃないだろうな。 「そうすると、その圧倒的破壊空間は歯車的砂嵐の」 「知ってるのかよ!」 「何のこと?」 セリフの途中でツッコミを入れられた花梨が、不機嫌そうに言う。本当に知らないで、歯車的砂嵐とか言ってるのなら、それはそれで凄い。 常人を飛び越えた発想も、一種のスーパーパワーでは無いのだろうか。原作者も超人っぽいしな。 「とりあえずやって見せてよ」 なんでもいいから、さっさと終わらせたい。 「むー、まあいいわ」 話の腰を折られた花梨は、不機嫌な表情ながらも、先ほどの木の前に立つ。 両手を腰に構えたポーズ。 「むーん」 そこには可愛らしさは無く、戦士の風格があるのみだ。 「ハーッ!」 両手を間に突き出した花梨から、さっきを上回る突風が巻き起こり、ちぎれるような音も聞こえる。激しく砂埃が舞い上がる。 「ゲホッ、ゲホッ!」 埃を吸いこんで俺はむせた。砂埃が落ち着いて、視界が明らかになってきる。さっきはえぐられるだけだった倒木が、真っぷたつになっていた。 「おお!すげぇ!」 俺は思わず感心する。拳圧だけで木をへし折ってしまった。 本人はビーム的なものだと思っているようだが。 花梨は自慢げにこちらに向き直る。キミが笑顔なら俺は何でもいいよ。 「さすがスーパーガール」 「えへへー」 花梨は何も知らず嬉しそうだ。俺はブレザーの上を脱ぐと、そんな花梨にやさしく羽織ってあげる。 「ところで下を見てください、花梨さん」 「え?」 花梨は俺の行動の意味が理解できないらしい。 花梨は下を見る。無い。服が無い。着ていたはずの服が千切れ飛んで、巨大な胸が露わになっている。 片手だと手の先から衝撃がいくだけだが、両手でやると服ごと千切り飛ばしてしまうっぽいな。 それにしても、これだけ大きいのに垂れていない、綺麗な形。つんと上を向いた、可愛らしい先端。筋力半端じゃないからな。 俺はおっぱい星人の中でも、特に大きい事はいいこと派だが、花梨のスタイルはそんな俺でも大満足だ。 「きゃっ?」 花梨は悲鳴を上げると、胸を抱え込むようにしてしゃがみ込んだ。 その後花梨は、ジャージの上にオレのブレザーの上着を着て、スカートをはくという奇天烈な恰好で帰宅する事になった。 あれから飛び道具の話は聞いていない。服を破くのはさすがに嫌なのだろう。平和に俺は今日も貢献できたようだ。
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「あなたたち何てことしてるんですかー!」 磔のスーパーガールを前にして勝ち誇っていた悪党たちの後ろから、幼い少女の声が聞こえた。 「ああ?誰だ?」 振り返ったジョーカーに空から飛んで来る小さなスーパーガールの姿が目に入った。 「あげっ!」 悪の道化師はそのまま飛び込んできた小さなスーパーガールのパンチでひっくり返された。 「カーラおねえちゃんだいじょうぶですか?」 スーパーガールを拘束していた手錠と鎖をあっさりと引き千切るプチスーパーガール。 グッタリするスーパーガールを優しく床に横たえた。 身に纏ったコスチュームはスーパーガールそのままであるが、背格好は10歳程度の小さな女の子。 茶色の髪のポニーテールがピョンピョン飛び跳ねている。 「ジェ…シー?」 プチスーパーガールはニコッと笑った。 彼女はクラークとロイスの娘、スーパーマンの資質を半分受け継いでいるスーパーヒロインの卵。 「お譲ちゃん、スーパーガールのコスプレかい?」 マントを掴んでハーレークインがプチスーパーガールを持ち上げる。 「こら!はなせっ」 ぶら下げられてバタバタ暴れるプチスーパーガール。 「か~わいい!このまま持って帰って着せ替え人形にしようかね」 「このぉ…たあっ!」 掴まれたマントを振り子にしてハーレークインの顔面にキックを命中させた。 「わきゃっ!」 ハーレークインの悲鳴があがる。 赤白のピエロはそのまま後頭部からコンクリートの床に倒れこんだ。 「うう…油断した~」 鼻を押さえながら起き上がるハーレークイン。 怒りの表情を露にして大人気なくプチスーパーガールに敵意を示した。 ジョーカーは離れたところで不穏な表情を浮かべてプチスーパーガールを観察している。 「あなたたち、その子に手を出したら本当に許さないから!」 這いつくばりながらも、弱りきった身体を奮い立たせて何とか立ち上がろうとするスーパーガール。 小さな加勢に勇気付けられて折れていた正義の心が蘇っていた。 しかし、散々痛めつけられた上に体内のクリプトナイトの影響で全く力が出せない。 「弱っちいのは黙ってな」 「きゃうんっ!」 ハーレークインにお腹を蹴り上げられ、 うつ伏せに倒れたところを背中から思い切り踏みつけられてしまい、 スーパーガールはあっけなく伸ばされてしまった。 「あ……ひ…」 またもや半失神させられピクピク痙攣するスーパーガール。 「おねえちゃんいじめるなああ!」 プチスーパーガールが顔を真っ赤にしてにハーレクインに飛び掛かった。 余裕で応戦する悪の女ピエロ。 たかが、ちびっ子の正義など造作も無いこと。 さっきは油断したが、耐スーパーマン用の人工クリプトナイトスーツも着込んでいるのだ。 たとえスーパーマンの血を引いていようがガキにしか過ぎないはずだった…のだが。 悪の女ピエロはあっけなく給水等まで吹っ飛ばされてしまった。 「えええ!なんでえ!」 のたうちながら驚くハーレークイン。 プチスーパーガールは追い討ちをかけることはせず、 倒れたまま動かないスーパーガールを心配して駆け寄った。 「どうしたの?カーラおねえちゃん、動けないの?」 「うう…ジェシー…だめ……私から離れて…脚に……クリプトナイト…埋められてるの」 「なんですってー!」 怒髪天を突く。プチスーパーガールの茶髪が逆立って震えた。 片手を腰に手を当て、勇ましく悪党を指差しながら、 「おまえたち、おねえちゃんにそんなひどいことしたんですか。ぜったいゆるしません!」 猛然と突進するプチスーパーガール。 突き出した拳がハーレークインを直撃し、 やっとのことで立ち上がったばかりの女ピエロの体はグニャリと腰から折れまがってしまった。 痙攣しながら崩れ落ちるハーレークイン。 「なん…で?……クリプトナイトが効かないの?」 「あれ?おかしいなあ。まっぷたつにしてやるつもりだったのに」 自分の握り拳を見つめて小首をかしげるプチスーパーガール。 ドゴドゴッ 試すようにコンクリートの床を軽く叩くと、ピキピキとヒビが入った。 「うん…まあ、いいや」 そのまま地面で伸びているハーレークインに馬乗りになった。 折れていた腰が無理やり矯正された。 「あげっ!あげええええ!どいて!痛い痛いっ!」 「おねえちゃんにひどいことしたんでしょ。あやまったって許さないんだから」 パンチの連打を悪のピエロの顔面に打ち下ろすプチスーパーガール。 「あがっ!あおおっ!あおっ!げへっ!」 無様にのたうつしかないハーレークインだった。 「フン、汚い悲鳴だな。美学の欠片も無い。だからお前は駄目なんだ」 覚めた目でハーレークインを見ているジョーカー。 同じ悪党のピンチにも同情の色が全く無い。 それよりも道化師の頭脳は、ハーレークインの苦戦の原因を既に分析し終わっていた。 小さなスーパーガールに対してクリプトナイトの効果が無効になっているのではなく、 人間とクリプトン星人の混血には、元々クリプトナイトの影響が小さいのだと結論付けた。 それに不完全な人工クリプトナイトなので効果が著しく低下しているのだ。 準備さえしていれば対処のしようはあると考えたが、今は自分に不利な状況だと判断した。 「まあいい、いずれは二人そろって私の前で平伏せさせてやるからな」 苦虫を潰したような表情のジョーカーに、薄っすらと笑みが浮かぶ。 「がはっ…ジョーカー助けてよお……」 血まみれのハーレークインが救いの手を伸ばした時には、もう狡猾な悪の道化師は姿を消していた。 「ええっ!ひど…い」 「とどめですっ!」 ふわりと飛び上がったプチスーパーガールが足を揃えて急降下爆撃。 「あきゃあああああ!覚えてなさいよ~」 フットスタンプが綺麗に決まり、哀れハーレークインはコンクリートを次々と突き破りながらはるか階下へ消えていった。 「しっかりして、カーラおねえちゃん」 「ジェシー……ありがとう……」 立ちあがろうとしてもヨロヨロとするだけのスーパーガールの身体、 クリプトナイトが脚に入っているので思う様に動かせずにペタリと座り込んでしまった。 「おねえちゃん、ちょっとじっとしててね」 プチスーパーガールは口を窄めてブレスを集中させ、スーパーガールの太ももにピンポイントで吹き掛けた。 「あくっ!」 細い氷弾が痛みと共にクリプトナイト弾を弾きだした。 2発のクリプトナイト弾が除かれると、次第にスーパーガールにパワーが戻ってきた。 「本当に助かったわ。でもよくここが判ったわね?」 「ママにね、ルーシーおばちゃんから電話があったの。カーラおねえちゃんがあぶないかもしれないって パパはお出かけ中だからジェシーがようす見に来たのよ」 ルーシーはハーレークインに捕らわれている間に呼び出しの場所や人工クリプトナイトの罠の話を聞いていたのだった。 『ありがとうルーシー、あなたが機転を利かせてくれなければ私…今頃……』 同級生の親友に感謝するスーパーガール。 「ん?ルーシー…おばちゃん?」 「だってママの妹でしょ。学校で習ったの。ママの姉妹はおばちゃん…あれ?そういえばカーラおねえちゃんはパパの……」 スーパーガールは得意そうに話すプチスーパーガールの唇を、そっと人差指で押さえた。 「私の事はおねえちゃんでいいからね」 「エヘヘー!」 小さなスーパーガールは大きな口をあけてニコッと笑った。
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陸上競技の男子と女子の100m予選と決勝が予定されてる. 男女交互にトラックを使用するので,彼女は両方にエントリーしていた. インタビューを受ける彼女に,一人の記者が突っかかってきた. 「スーパーガールさん. サッカー,重量挙げと残念な結果に終わりましたが,この100mでは失格はありませんか.」 「十分に手加減をして,ゆっくりと走ります. 私が全力疾走すれば,音速を超えてしまうので, 隣のレーンどころか,一緒に走っている選手全員が衝撃波で吹き飛んぶことは分かっています.」 「でも,私がオリンピック委員会の事務局に取材したところ, それだけではなく,,,」 といいかけたとき,男子第1組の予選がはじまるということで, 係員がスーパーガールに声をかける. 記者たちに手を振りながらトラックに向かったスーパーガール. 他の選手が陸上コスチュームにスパイクといった姿であるのに対して, 彼女はいつものコスチュームと赤いブーツ. 予選だというのに大歓声がスタンドから沸きあがった. アナウンスが告げられると,選手がスタートの体勢につく. だが,彼女のレーンにだけスターティングブロックがない. 壊して失格にならないようにする彼女の作戦だった. レディ,バン!! 他の選手が横並びでスタートしたが,一瞬で彼女が先頭に踊り出る. あっという間に50メートルほどのリードになり,そのままゴール. 速報記録は2.79秒を表示していた. 彼女がその記録を見て,笑顔で観客に答えたが,まだ他の男子選手は全力でゴールを目指している. 予選だというのに大歓声は「スーパーガール」コールに変わり,彼女は手を振ってこたえる. ところが,審判員たちがなにやら話しながら,トラックを指差している. どうやら彼女のレーンを調査しているようだった. 下部にパラポラアンテナが装着された大きな機械まで持ち出してトラックを調べている. またもや審判員の一人がマイクを持って,客席に説明する. 「スーパーガール選手の使用したトラックに損傷が確認されました. したがって,スーパーガール選手の陸上トラック競技全種目の失格を宣告します.」 ブーーー!! 大歓声がたちまちブーイングに変わる. 陸上トラックは,厚さ3センチの合成ゴムがコンクリートの上に張られているが, 彼女のキック力は合成ゴムを変形させ,その下のコンクリートに亀裂が生じさせていた. 事務局のドン・ルジックは,競技場の片隅でこの様子を見ていた. 彼はこの事態を予測していた. 彼女が風のように走り去ったとき,足元のアスファルトが割れたり,潰れていることは誰もが知っている. ただ普通に歩いたときには足跡すら残らない. どの程度のスピードを出したときから,地面に負担を与えるのか, さまざまなデータを入手し解析を行った. その結果は,なんと時速15キロ程度であった. 100m走に換算すると24秒と,陸上選手の小走りに相当する. マラソンですら,2時48分かかるので,メダルどころではない. ブーイングの様子を満足げな笑みで眺めるルジック, トラックの片隅でへたり込むスーパーガール, 二人の戦いは,まだまだこれからだった. (続く)
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Wikiが移転しました!! ほかのWikiなども管理するのが大変なのでまとめました こちら↓ とにかくゲーム攻略@Wiki
https://w.atwiki.jp/supergirl121/pages/87.html
ある軍の基地に潜入したスーパーガール。 この施設で非人道的な人間実験が行われているうわさがある。 軍事施設のセキュリティといえども、スーパーパワーの前では無力だった。 青いトップに深紅のミニスカートとブーツのいでたちの10代の少女が、 鋼鉄製のドアをねじ曲げ、強化コンクリートの壁もキックの一撃で破壊する。 この上屋は、研究施設だろうか、人の気配がない。 スーパーガールは、両手を腰に当て立っていた。 とても大きな部屋だった。 バン、と大きな音がする方向を見ると、 ドアが開き突然、機関銃が彼女にめがけて発射される。 しかし、銃弾はすべて彼女の鋼鉄の身体にはじかれ、床に転がる。 「なに、そんなおもちゃで、私には効かないわよ。」 と両手を腰に当てて、自信満々に言い放った瞬間、 スーパーガールの首に何かが触れた。 白衣を着た男の手が伸びると、首に何かを巻きつけた。 「え・・!? こ、、これは・クリプトナイト!?」 全身から力が抜ける。 クリプトナイトが体に触れている限り、スーパーパワーは失われ、 地球人の女性、いや、それ以下の、そう幼児並みの腕力になってしまう。 悪魔の陵辱を受けた彼女は、コンクリートの床の上に横たわっていた。 多くの研究者の前でオナニーを強制され、 乳首やヴァギナの構造を詳細に調べられた。 スーパーパワーを発揮する膣の括約筋のおかげで、 彼女はこの年まで処女であった。 にもかかわらず、鋼鉄の強度を誇っていた処女膜も、 ひ弱な研究者の勃起したペニスに、たやすく破られ、処女も喪失した。 疲れ果て、深い眠りについた彼女は、丸1日、目をさますことはなかった。 スーパーガールの警護を命じられた一人の担当士官。 彼は、研究者たちが彼女の乳房や性器をさんざんもてあそんだのを、 ついさっき、前任の士官から聞いたところだった。 彼女の華奢な身体は、 地球人の約5000倍のスーパーパワーがやどり、 どんな衝撃や薬品にも不死身の身体、人間のレベルを超えたスピードと敏捷性、 さらに空を飛び、X線ビジョンを使う。 しかし、クリプトナイトの首輪によって、その力は奪われていた。 あろうことか、彼は彼女に馬乗りになり、青いトップの[S]のマークの上から、 両手で乳房を愛撫していた。 不幸にも、、彼は、 引継ぎ時に、前任者からクリプトナイトのことを聞いていなかった。 愛撫の邪魔に感じたのか、、、つい、その首輪をはずしてしまった。 突然、スーパーガールに意識が戻った。 たちまち全身にみなぎるスーパーパワー。 目を開くと、知らない男が自分の体をいやらしい目つきで舐めている。 意識が戻った彼女に、男は気づいたが、、、 この状況がどんなに危険か、彼にはわからなかった。 スーパーガールは、体を起こすと、おもわず、男の顔面を平手打ちにした。 バシッ。 彼の身体は、部屋の端まで10メートル以上をものすごいスピードで水平に飛んだ。 鉄製の壁にバキッという破壊音とともに激突する。 おかしな肩と頭の角度は、彼が2度と起きあがらないことを示していた。 彼の同僚だろうか、 2人の男がスーパーガールを押さえ込もうと、馬乗りにしてきた。 が、まるで2人分の体重を感じないかのように立ち上がり、男たちを軽く振り払う。 振り飛ばされ男たちが、床にひれ伏す。 全身を強打したのか、痛みで嗚咽を漏らしている。 クリプトナイトがなくなると、彼女の体力は急激にで回復する。 この部屋に残っている男は、あと3人。 もう1人は入り口付近を警護していた。 悪魔のような屈辱が、彼女の脳裏によみがえる。 この男たち許すわけにはいかない。 「どうしたの、あなた達、私を襲わないの、かかってきていいわよ?」 というとあたりを見渡した。 さすがに動いた男はいなかった。というより誰も、ぴくりとも動けなかった。 コンクリート製の床に転がる2人の男に近づくと、 片足でそのうちの1人を軽くこづいた。 バシッ わき腹の激痛に耐えきれず、彼は大きく目を開け、奇声を発した。 床に転がっていたもう一人の男が、彼女を背後から襲った。 両手で彼女を抱きかかえ、そのまま引き倒そうとしたのだ。 彼女はそれに無反応だった。 男の腕は、まるで電柱のように微動だにしない彼女のウエストに巻きついたままだ。 背中にぶらさがる男の行動を無視するかのように、、 彼女は地面に横たわる男に近づくと、赤いブーツを彼の胸をにそっと置いた。 そのまま少し踏みつける力を加え、身動きを取れないようにした。 激痛のあまりもがく男。 彼女の足を掴んで持ち上げ、なんか逃れようとしたが、 もう少し力を加わると、男の肋骨がたやすく折れた。 悲鳴があがった。 さらに圧力を増やす。肋骨がバキバキと折れ続ける。 悲鳴が終わったのは、肋骨の折れた部分で肺に穴が空き、心臓に突き刺さったときだった。 彼女は早く、抱きついている男の始末にかかりたかったので、 足元の男を、バズン、、と踏みつけた。 あとでこの施設の職員が、この死体の処理と床の清掃を担当することになろうが、 コンクリートの床に、彼女の足型とその下にめり込んだ彼の背骨の破片を発見するはずだ。 彼女は、上半身が潰れた死体から、腰周りに巻きつく男の腕に興味を移すと、 その腕を、たおやかな繊手で軽く握り締めた。 「この痛みは、私が受けた心の痛みに比べると、、」 というと、わずかに力をこめた。 男はたちまち、悲鳴を上げる。 彼女のもう一方の手が、男の肩に伸び、しっかりと肩の部分をつかんだ時、悲鳴は頂点に達した。 握り締めた。肩甲骨が粉々になるまで。 かん高い奇声を上げる男は、天井に向かって放り投げられる。 金切り声が終わったのは、彼女のひざが落下してくる身体に突き刺さったときだった。 大きなバリッという音が、彼の背骨が折れた証拠となった。 さっきまで生きていた死体は急に支えを失い、床に滑り落ちた。 彼女は3人の死体が転がるこの部屋を後にしようと、出口を探した。 ところがスーパー聴力が、隣の部屋の男女の話し声を捉える。 鋼鉄製のドアの向こうだ。 彼女がドアの前に立つと、やはりロックされているようだった。 だが彼女の指先のひとひねりで、金属製のロックは悲鳴をあげドアが開く。 その部屋にはやはり、2人の男女がいた。 しかもその2人はベッドの上でセックスの最中だった。 スーパーガールは、2人のなりわいを温かく見守ってあげる気分にはなれず、 男の肩を掴んで、女性から引き剥がした。 「ここはどこ、どうすれば出られるの?」 と聞くと、若い女性はシーツを掴んだまま、悲鳴をあげて部屋から走り去ってしまった。 男は枕の下から銃を取り出すと、 「くそ女が、とっとと消えうせろ。」 というと、彼女の腹部に銃口を堅く突きつけた。 「そんなことをしてはだめ。私にはきかないわ。」 というと彼女は手を彼の手首の上に置いた。彼女は指先を添えているだけだった。 「だまれ、くそ女!」 彼が手を振りほどこうしたところ、 スーパーガールの指先が彼の手首に絡みつき、ほんのわずかに握り締めた。 クリプトナイトの影響で衰弱した体調が戻っていなかったのか、力加減を誤まってしまった。 必要とされるより少し、いや、かなり、、強く握り締めてしまった。 握り締めた手首から、骨が粉々になる音が部屋に響き、だらだらと血液が床にこぼれる。 彼の手のひらは、腕から完全にもぎ取られてしまった。 「あっ、エッ、ごめんなさい。」 というと、激痛のあまり失神しかけ、床に倒れようとする、彼の両脇を両手で挟み込んだ。 普段なら考えられない失態だ。 彼はかろうじて意識を保っていたが、彼女の両手で支えられていた。 ふとスーパーガールの記憶と、男の顔が重なった。 この研究者、彼女の処女膜を破った、あのひ弱な男だ。 彼女の両手にわずかに力がこもっていく、 男はスーパーガールの両手から脱出しようともがくとともに、 両手を使って、腕を胸からはずそうとした。 しかし、彼女から普通の地球人、しかもひ弱な研究者は逃れられるはずもない。 彼女は考えた。 さっきこの男とセックスをしていた女性、あれは恋人? もしかしてこの男との子供を宿したかもしれない? この男の命を奪うこと、それと自分の受けた屈辱を天秤にかけた。 出した結論は、泣きわめく男に対し、 「さよなら。」 と微笑んだその瞬間、両手に加わる掛け値なしのスーパーパワー。 言葉では言い表せない音が大きな部屋に響く。 彼の両胸をはさんだ、細い手がとんでもない圧力を加えていく。 バリメリバキキッ。。 と、彼の上半身がとても小さくなっていく。 彼女は部屋を後にした。 が無事に脱出できたかどうかは、今も不明。 といっても無事かどうか分からないのは、この軍事施設のそのほかの職員たちだが。。。 (終わり)
https://w.atwiki.jp/supergirl121/pages/276.html
米国オリンピック委員会は, 大会中の事務所としてリオネジャネイロの高層ビルの一部を借りていた. そのビルの一室に,スーパーガール担当チームが集まった. 会議室には不似合いな青と赤のコスチュームで,スーパーガール本人も参加している. 「我々はスーパーガールさんの能力を正しく評価できていなかった, というのが,私の率直は考え方だ. 確かに,彼女がトラックやバス,いや旅客機を軽々と持ち上げる姿を見てきたが, その力の加減というのがどの程度できるのかといった調べが不十分であった. 全競技登録は,彼女が緻密にスーパーパワーをコントロールできるという 前提の元で決めたものだ.その前提が崩れた以上はやむを得ない. 今日の会議で,本当にメダル獲得ができる競技に登録を絞り込もうと考えている.以上だ.」 口火を切ったのは,チームリーダーのマックス・ロードウェルだった. あのドン・ルジックとの間でルール設定の交渉で火花を散らした人物である. 「いや,でもスーパーガールさん. 100m走のときトラックの基礎のコンクリートまで壊れていたようですが, もう少し軽く走るみたいなことはできないんですかね.」 チームの一人が質問するが,スーパーガールはうつむいたまま. 「やめておけ,そんなことを聞くのは, つまりな,こういくことだ. 彼女のとってコンクリートの硬さといっても,我々人間でいえばダンボール程度なんだ. ダンボールの壁なら人間でも壊せるだろ.だから彼女はコンクリートの壁を壊せる. でも,陸上のトラックがダンボールでできていたらどうなる? 抜き足差し足で,ゆっくりと動けば,いいが, 普通にその上を走ってみろ,ダンボールは変形するのが当たり前だ.」 「うーん,それではマラソンもダメということですね.」 ブロンドの髪を払うと,彼女が静かに答えた. 「はい.アスファルトや石畳の道路は,私の走った後は亀裂が入ります. わざとじゃありませんよ.普通に走るとそうなるんです. もしここで加減せずに脚力を振るえば,床が抜けるどころか,ビル全体が崩壊する可能性もあります.」 というと,赤いブーツのつま先を少しあげると, ま,ま,まさか,,,とメンバーが思った矢先に, ドシーン!! 天井から砂埃がこぼれるとともに,窓ガラスが割れそうなくらい震えている. 「そうか,マラソンはダメか.」 とあきらめたメンバーの一人は,ホワイトボードのマラソンの文字の下に×印をつけた. 「道具を使うのは全部ダメですか. 念のため,試せるように準備していたのですが.」 と壁に立てかけてあるのはやり投げのやり,机の上には砲丸,ハンマー,アーチェリーの弓などなど,, 「せっかくだから試してみるか!」 とロードウェルが彼女に声をかける. 「私が扱っても壊れないは,この中にはたぶん,,,」 といいながら,まずやり投げのやりに手を伸ばす. 見た目は華奢な指が, グシュッ! カーボンファイバー製のやりを粉砕した. 「ほうら,」 彼女に軽く握手してもらったらどうだ? よく判ると思うぞ! 「重量挙げの時のバーを調べたらしい. 指の後が残されていた箇所には20トンほどの力がかかっていたらしいな. 左手で握っていた箇所も見た目にはなんともなかったが, 彼女の握力で歪んでいたらしいな.2-3トンの力だったらしい. つまりだ,彼女のギリギリコントロールできる力は最低でもトン単位ってことだ.」 というと,今度はハンマー投げのハンマーを彼女に手渡す. まずは,指先に取っ手の部分を引っ掛けた. 「それを投げるつもりで軽く握ってもらえますか.スーパーガールさん.」 グニョ! と取っての部分が指の形に合わせて捻じ曲がった. 「それより弱い力で握ることは?」 「できません.私には.」 「な,しかし良くできたもんだよ.あのルールは. 完全にナジックにいっぱい食わされたってことだ. さ,作戦を考えるぞ!どの競技がいいのか慎重に検討しようぜ.」 (続く)
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仕事に疲れた淳一は、渋谷にある性感マッサージ店のまえで立ち止まり、 看板をしげしげと見つめた。 「性感M系マッサージ 前立腺/手コキ」 今日は時間もあるし、給料もはいったところだ。 1階の受付で料金を支払うと2階へ案内される。 下着姿のマッサージ嬢が、待っていた。 身長160センチぐらいだが、彼女のスタイルの良さに驚愕する。 20歳代前半と思うが、なにかスポーツをやっていたのと誰もが思うくらいの、 逆三角形といってもいい上半身、均整のとれたスタイルだった。 2人は布団の敷かれた6畳ほどの個室に入った。 シャワーは淳一が一人で入り、その間、彼女は部屋で待機していた。 部屋に戻りサービスが始まる。 指先を使った性感マッサージ、四つんばいでの前立腺マッサージ、手コキ&フェラと、 普通のメニューを彼女はこなしていく。 特に下手でもなく、ただし極上のものでもなかった。 が、淳一はそれなりに満足した。 60分コースだが、40分ほどで一とおりサービスは終わってしまった。 マッサージ嬢が話す。 「無料オプションで特別マッサージもありますけど、いかが致しましょうか?」 「特別って、どんな。」 淳一の問いかけに、彼女は「特別マッサージ申込・承諾書」なる紙を差し出し、 「ここに書いてあるとおりです。」 という。淳一は目を通すと、そこに書いてある内容に正直驚いた。 特別マッサージとは、 1、スーパーガールが、スーパーパワーで性感マッサージを行います。 2、十分手加減をしますが、負傷(死亡を含む)の可能性があります。 3、負傷(死亡を含む)したときも一切の責任を負わないことに承諾していただきます。 「ま、まさか、あんたが、、、」 と淳一は、口をパクパクさせながらマッサージ嬢を見ると、そこに立っていたのは、 青いトップに深紅のミニスカートとブーツ、もちろん胸には大きなシンボルの「S」。 テレビや新聞でよく知っている、本物のスーパーガールだった。 「じゃあ、この申し込み承諾書にの拇印を押していただきますね。」 といって、彼女はどこからともなく取り出した朱肉を持っている。 「はい、ぐずぐずしないで。」 瞬間、淳一の右手首が、スーパーガールの右手の指に捕まる。 鋼鉄の指に締め付けられ、手首の骨が砕けるのではないかと思う力だ。 抵抗しようとしたが、 淳一の力では、彼女の把握を1ミリたりとも動かすこともできない。 彼女の誘導のまま、淳一の右手の人差し指は、承諾書に拇印を押す羽目となった。 317 名前:正義のスーパーガール(番外編)[] 投稿日:2007/11/11(日) 23 36 16 ID hGaYplRH 「それでは20分間、ソフトMコースでサービスさせていただきます。」 というと、彼女は両手にたっぷりとローションを塗り、淳一の太ももを撫ではじめた。 ローションを大量に使ったのは訳があった。 これがなければ、スーパーガールの指の力がまともに淳一の身体に加わってしまう。 柔らかく撫でたつもりでも、彼女の指が太股に引っかかりでもすれば、、 彼女が意図しなくても、皮膚や肉が引き裂かれ、 股関節を脱臼、最悪、股関節から脚を引きちぎってしまうこともあり得る。 たっぷりのローションのおかげで、マッサージは順調に進む。 気持ちよいというより、痛い。 揉むというより、筋肉や皮膚が押しつぶされそうな痛み。 つづいて、足の裏をすごい力で揉みしだく。 彼女が、指に少しでも力を込めれば、 淳一の足の指の骨は粉砕され、2度と自らの脚で歩くことはできなくなる。 さらに、ふくらはぎを足首のほうからゆっくりとなでる。 筋肉に滞っているリンパ液や血液が、すごい力で押し出される。 淳一は彼女がスーパーガールであることを忘れ、 経験したことのない感覚、滑らかで強力な愛撫を楽しんだ。 ふくらはぎを揉みしだくスーパーガールの両手。 「痛い、、ちょっ、」 スーパーガールの指は、しだいに力加減を失う。 ぶち、ぶちっ、ふくらはぎの筋肉が、わずかに悲鳴をあげた。 「足のリンパマッサージはここまで。これ以上やると組織を壊してしまうわ。」 彼女が、淳一の両足のうえに腹這いに寝そべると、。 スーパーガールのバスト、黄色い「S」マークのあたりが、ペニスをを柔らかく包み込む。 ペニス全体が、人肌の温もりを感じた。 たちまち太く逞しくなった淳一のペニスは、その柔らかな圧力で挟み込まれ、 とろけそうになる。 なんだこれは。なんてパイズリだ。 スーパーガールは、両手でしっかりとバストをキープして、 淳一のペニスをひたすら上下に擦る。 「気持ちいいですか?」 と彼女は言いながら、胸の谷間でペニスに刺激をあたえ続けた・・・。 ペ二スが快感を求めて射精しそうになったとき、 「では、特別マッサージ。始めます。」 というと、スーパーガールは、バストを掴む両手に力を込める。 淳一は、自分のペニスの左右からとんでもない圧力を感じた。 スーパーガールの乳房は、マシュマロのように柔らかだったが、、 淳一は、気づいた。 というより、感じた。 柔軟な見た目とは、裏腹に、その中には人間の組織とは組成の異なる、 鋼鉄の組織が潜んでいることを。 自分のペニスが暖かな鋼鉄製の万力に挟まれているのと変わらないことを。 彼女は、青ざめていく淳一の顔をみた。 「や、、止めて、く、くだ、、」 淳一の懇願する声が、まるで聞こえていないのか、 少しはにかむように笑うと、両手にさらなる、無慈悲な力を加えていく。 「ソフトMコースは、ペニスを潰すだけ。命には至らないので、安心して。」 淳一は、ポイントオブノーリターンの瞬間を感じた。 「でもハードMコースなら胴体、抱き絞めよ。ちぎれちゃうかもしれないけど。」 そのとき、、 グチュッ。 やけどのような痛みが、淳一の下腹部を襲った。 スーパーパイズリ スーパーガールの鋼鉄の胸。これに力を加えるのは、彼女のあの腕力。 強力コンクリート破砕用の重機に挟んで、油圧のパワーをかけるより、 大きな力がペニスに加えられた。 仮に、鋼鉄製のペニスであっても、ひしゃげてしまうだろう。 地球人の普通のペニスなんて、血液の詰まったゴム風船どころか、 綿菓子くらいの柔らかさに過ぎない。 「ギヤッーウオー、、△!■$×○?!。」 悲鳴か何か分からない絶叫がビル全体に響いた。 ぺしゃんこに潰れ、厚さ1ミリくらいの血塗れの肉塊と化したペニス。 淳一は、あまりの痛みと出血のため意識を失った。 「パイズリのみ20分。ソフトM特別マッサージ終了です。 ちゃんと起きてくださいよ、次のお客さんがいるんだから、起きないと、 ハードMコースも、引き続き楽しむことになっちゃいますよ。」 (おわり)
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皆さん。こんにちは。 実は私スーパーガールなんです。 スーパーガール?金髪で、ど派手なコスチュームの? いえ、そんな大層なものじゃないです。そこら辺にいる普通の女子高生です。 あくまでも見て目の話ですよ。 ぶっちゃけますと、スーパーガールになったの、つい最近なんです。 詳しくは言いませんけど。 スーパーガールになった後?特に何も変わりません。そのまま高校生として過ごしてます。 だって、やることありません。 スーパーガールと気づいた当初は、日本征服やら、世界征服やらも考えたんですけど、やりませんでした。 頭の中でシュミレーションしてみたら、あまりにも簡単すぎて、正直やる気が起きないっていうか。 だって、太陽の中心で一時間ばっかし座禅組んで瞑想しても、ほんのり汗をかく程度に頑丈な私の身体ををどうやって傷つけるんですか? よくニュースで、地球を何十回も破壊できるだけの核ミサイルが地球上にはあるって言うけど、それすら児戯に思えるほど、私の能力は遥かにそれを上回る訳で。 じゃあ、正義の味方は?って思ったんですけど。 そっちはそっちで趣味じゃないと言うか、色々と面倒そうだから、やってないです。 なんだか、ご期待に沿えず、すみませんねー。 普通、スーパーガールになったら、もっと一生懸命、使命感を持って取り組むと思うんですけど、 何と言うか、今まで16年間平凡に生きてきて、今更その生き方は変えられないと言うか。 あ、クラス委員くらいはやってますよ。 だから学校では三つ編みに眼鏡です。 お約束ってやつです あ、眼鏡かけてるから目立ちませんが、自分の素の顔はめちゃくちゃ可愛いです。1000年に一度の某アイドルなんて足元にも及びません。 自分で言うのもなんですが、なんせスーパーガールなもんで。 スタイルも峯不○子並によくなってます。 たとえが少し古いですね。 余談ですが、「眼鏡」で「巨乳」の「委員長」という事で、特定の層にもてるようになりました。 あ、今は数学の授業中ですが、答えは先生が問題を出す前から、とっくに判ってます。 数学だけじゃないです、国語の授業も、英語の授業も、物理の授業も、全部答えは判ってます。 だって、地球上の解決問題、未解決問題全部解いちゃいましたから。 一応、先生の名誉のためにいっておきますけど、先生の教え方が悪いってわけじゃないですよ? 先生はとても熱心ですし、教え方もそれなりに上手です。 でも、九九を1兆桁まで暗算できる私にとってはなんだかなぁって感じです。 程度の違いはありますが、東大生が小学校一年生の授業受けるようなもんですね。 あー、退屈。 いけない、アクビするところでした。 私が大きく息を吸い込めば、それだけで教室が真空状態になります。 クラスのみんな死亡ですね。 迂闊にクシャミも出来ません、校舎が吹き飛びます。 おそらく、貧乏ゆすりで校舎が倒壊します。 それなら、大人しく寝てりゃいいじゃんって思われるかもしれませんが、スーパーガールなんで眠くなりません。 それどころか、耳がよくなったおかげで、クラスメイトの幸せそうな寝息がよく聞こえます。 まあ、委員長だし、真面目に授業は受けますよ。正確に言うと受ける振りなんですけど。 ふと外を見ると、グラウンドでは他所のクラスが、体育の授業をやってます。 私の席は窓側ではないのですが、強化された視力と透視能力のおかげで、授業の様子はおろか、彼らの着用する体操服の糸のほつれまで余裕で見えます。 まあ、見えたところで?って感じですよね。 ところで、私の体育の成績ですが、必要以上にドン臭い女子を演じているので、あんまりよくないです。 ちょっとしたコンタクトで、クラスメイトを怪我させるのも嫌だし。 そもそも、光なんかより遥かに速く走れて、全人類の腕力を合わせても、私の小指を動かす力にも満たない現状で、高校の体育なんて意義を感じられません。 何ならオリンピックに出て金メダル独占する事も可能ですよ。 ルール知らない競技も多いですけど。 あ、重量挙げなら、すぐにでも優勝です。 あれって重たいもの持ち上げるだけですよね? そういえば、前に自分の能力を具体的に計ろうと思ったんですけど、無理でした。 どんなものを持っても、重さを感じません。 握力を計ろうにも、鉄だろうがなんだろうが簡単に潰れちゃうのです。 あ、私、シャーペンの芯でダイヤモンドが作れます。 ご存知ですか? 炭素(シャーペンの芯)に、1000度以上の高温下で5万気圧以上の高圧力をかけると、ダイヤモンドが合成されるのです。 私の握力なら、これくらい余裕です。 シャーペンの芯を数本取り出すと、人差し指と親指できゅっと軽く握ります。 はい、出来上がり。 指先に輝く粒が乗ってます。 出来たダイヤモンドも指先で一瞬で磨り潰しちゃいました。 私にとってはシャーペンの芯もダイヤモンドも大して変わりませんから。ええ、はい。 なんて事をぼんやり考えていると。 「次、委員長」 先生に指名されました。 「はい」 私は、黒板に書かれた問題を少し考えるふりをしてから答えました。 「正解だ。流石だな、委員長」 ほぉ、と感心する先生。 彼らにとっては難問だったらしくクラスメイトが拍手してくれました。 ちょっと心が痛みます。 だってスーパーガールなんですから、こんな簡単な問題できて当然ですし。 ごめんなさいというか、スーパーガールなのに、普通に女子高生しててすみませんというか。 そんな訳で、今日も私はクラスメイトや先生に迷惑かけないよう普通の高校生として、スーパーガールの力は使わないように過ごしてます、 それにしても、退屈です。